時津町議会 > 2012-09-04 >
平成24年第3回定例会(第1日 9月 4日)

ツイート シェア
  1. 時津町議会 2012-09-04
    平成24年第3回定例会(第1日 9月 4日)


    取得元: 時津町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    平成24年第3回定例会(第1日 9月 4日)               平成24年第3回定例会 (平成24年9月4日)  出席及び欠席の状況  出欠議員の氏名   出席16名   欠席 0名   議席番号   氏   名  出欠 議席番号    氏   名   出欠     1   川 原 貴 光  出    9   新 井 政 博   出     2   濱 﨑 幸 徳  出   10   山 上 広 信   出     3   吉 川   勝  出   11   辻   和 生   出     4   山 口 一 三  出   12   矢 嶋 喜久男   出     5   浜 辺 七美枝  出   13   浜 田 孝 則   出     6   中 原 裕 子  出   14   川 口 健 二   出     7   山 下 しゅう三 出   15   相 川 和 義   出     8   山 脇   博  出   16   水 口 直 喜   出
    議会事務局   事務局長    早瀬川   康   補助職員      竹 馬 真 人 地方自治法第121条により、説明のため出席した者の職氏名  町長       吉 田 義 德   高齢者支援課長   永 尾 和 敏  副町長      浦 川 裕 水   建設部長      濵 中 芳 幸  教育長      神 近 孝 司   区画整理課長    椎 葉 徳 雄  総務部長     田 口 房 吉   都市整備課長    吉 岡 勝 彦  総務課長     前 田 純 孝   産業振興課長    吉 川 忠 彦  企画財政課長   中 尾 博 英   農業委員会事務局長 松 尾 祐 二  情報管理課長   岩 永   勉   水道局長      扇   好 宏                     上下水道課長    吉 武 愼 時  福祉部長     山 口 弘 隆   会計管理者     森   高 好  住民環境課長   帶 山 保 磨   教育次長      森   達 也  福祉課長     請 田 和 則   学校教育課長    太 田 達 也  保育所長     扇   美智子   社会教育課長    蒔 添 浩 明  国保・健康増進課長          長崎国体推進室長  松 園 喜 秀           溝 上 辰 雄 議  事  日  程                  開会、開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 諸般報告 日程第4 町長の行政報告 日程第5 議案説明      議案第47号 長崎都市計画時津中央土地区画整理事業施行に関する条例を廃             止する条例      議案第48号 平成24年度時津町一般会計補正予算(第2号)      議案第49号 平成24年度時津町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)      議案第50号 平成24年度時津町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号             )      議案第51号 平成24年度時津町介護保険特別会計補正予算(第2号)      議案第52号 平成24年度時津町浄化槽整備事業特別会計補正予算(第2号             )      議案第53号 平成24年度時津町水道事業会計補正予算(第2号)      議案第54号 平成24年度時津町下水道事業会計補正予算(第2号)      議案第55号 平成23年度時津町一般会計歳入歳出決算の認定について      議案第56号 平成23年度時津町国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定             について      議案第57号 平成23年度時津町老人保健特別会計歳入歳出決算の認定につ             いて      議案第58号 平成23年度時津町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認             定について      議案第59号 平成23年度時津町介護保険特別会計歳入歳出決算の認定につ             いて      議案第60号 平成23年度時津町浄化槽整備事業特別会計歳入歳出決算の認             定について      議案第61号 平成23年度時津町水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定             について      議案第62号 平成23年度時津町下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認             定について      議案第63号 教育委員会委員の任命について      議案第64号 人権擁護委員候補者の推薦について 日程第6 一般質問(新井議員・山下議員・吉川議員・川口議員)       新 井 政 博 議員         1 時津町教育委員会の現況について         2 長崎国体へ向けての基本方針について       山 下 しゅう三 議員         1 児童生徒のいじめ問題についての取り組みは       吉 川   勝 議員         1 町有地の有効活用について         2 鳥獣害対策について       川 口 健 二 議員         1 吉田町長初の本格的予算である平成25年度の予算編成について         2 公共事業に伴う地元覚書協定書のあつかいについて         3 新年度の学校教育の振興策は                  散  会            (開会、開議 午前 9時30分) ○議長(水口直喜君)  ただいまから、平成24年第3回時津町議会定例会を開会します。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりであります。           ~日程第1 会議録署名議員の指名~  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、議長において、15番、相川和義君、1番、川原貴光君を指名します。             ~日程第2 会期の決定~ ○議長(水口直喜君)  日程第2、会期の決定の件を議題とします。  お諮りします。  本定例会の会期は、本日から9月21日までの18日間としたいと思います。  これに御異議ありませんか。            (「異議なし」と呼ぶ声あり)  御異議なしと認めます。  したがって、会期は本日から9月21日までの18日間に決しました。              ~日程第3 諸般報告~ ○議長(水口直喜君)  日程第3、諸般報告を行います。  議長としての報告事項は、お手元に配付のとおりであります。
     したがって、朗読を省略します。  次に、本日までに受理した陳情書はお手元に配付のとおりであります。  以上で、諸般報告を終わります。            ~日程第4 町長の行政報告~ ○議長(水口直喜君)  日程第4、町長の行政報告であります。  町長。 ○町長(吉田義德君)  皆様、おはようございます。  本日は、平成24年第3回時津町議会定例会の招集を申し上げましたところ、議員の皆様には、御健勝で御出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。  それでは、早速でございますが、議会閉会中の行政報告を申し上げます。  まず、表彰関係について御報告申し上げます。  元時津町議会議員の馬場常一様が、旭日単光章を受章されました。  馬場様は、平成24年3月19日に永眠されましたが、生前、昭和58年から昭和62年まで及び平成3年から平成11年までの3期12年もの長きにわたり、時津町議会議員として、そのすぐれた手腕を十分に発揮され、時津町政の発展に貢献されました。  また、時津町議会議員在任期間中には、産業建設常任委員会委員長を務めるなど、時津町議会の円滑な運営に寄与されたことにより、地方自治の育成発展に貢献された功績が今回認められたものでございます。  ここに、馬場様の御逝去を惜しみつつ、生前の御功労に感謝申し上げますとともに、安らかな御冥福をお祈り申し上げます。  次に、総務部関係についてですが、6月24日、日曜日、未明から午前中にかけて204.5ミリのまとまった雨が降り、本町でも災害が発生いたしました。  大きなものとしましては、元村郷の長崎外国語大学進入道路町道長崎学院線において、幅15メートル、高さ30メートル、約500平方メートルの土砂崩れ。同じく元村郷の県営住宅公園沿いの時津川護岸において幅15メートル、高さ2メートル、約30平方メートルの土砂崩れが発生しました。  この2件につきましては、現在既に復旧の手続に着手しておるところでございます。  また、このほかにも土砂崩れや側溝の氾濫など数件報告がありましたが、既に復旧しております。  なお、この大雨による人的被害はありませんでした。  次に、8月4日、土曜日にとぎつカナリーホールにおいて開催いたしました「時津町安全・安心まちづくり町民大会」について御報告申し上げます。  ことしで5回目となりましたが、これまでと同様に、町内の安全・安心まちづくりのために活動されている関係団体を初め、各事業所の代表等約600名の皆さんの参加をいただきました。  今回は、長崎県県民生活部交通・地域安全課長の福田壽二様に、「安全・安心まちづくりについて~犯罪防止には三つの力が必要~」と題し、講演をいただきました。  また、日本財団様の助成により、時津町防犯協会様に、地域の安全・安心のためパトロールを行う青パトが新たに配備されることになり、今大会で贈呈が行われました。大会では、日本財団常務理事佐藤英夫様から、時津町防犯協会会長松田郁夫様へ青パトの鍵のレプリカが手渡されました。  時津町防犯協会様のさらなる御活躍を期待いたしますとともに、本町といたしましても、今後の関係団体等の御協力を賜りながら、安全・安心のまちづくりに努めてまいります。  次に、神崎花園について御報告いたします。  ことしも4月にボランティア団体の皆様と年間の行動スケジュールを決定いたしました。5月26日に菜の花の刈り取り、6月30日にコスモスの種まき、さらにことしは、夏場の草刈りを実施しようということになり、7月28日には、真夏の炎天下の中100人近くの御協力をいただいております。  なお、ことしは、各団体名が入ったネームプレートを作成し、それぞれの区画への設置を計画しておりますので、皆様の励みになればと考えております。  次に、8月9日に、浦郷の慰霊碑公園で平和のつどいを開催いたしました。  平和のつどいは、長崎原爆被爆者の会時津支部の皆様と共催し、原爆死没者を初め、戦争で亡くなられた方々を追悼するとともに、核兵器がもたらす悲惨さや平和の大切さについて、町民の皆様と一緒に考えていただくための催しで、ことしで8回目を迎えました。  約400人の皆様に御参加いただきましたが、年々、子供たちの参加もふえており、大変うれしく思っております。  式典では、原爆死没者を初め、戦争で亡くなられた方々への黙祷、献花や平和への願いを込めたろうそくの灯火、そして、中学校生徒代表に力強く平和への誓いをしていただいた後、参加者全員で「核兵器廃絶平和の町宣言」の唱和を行いました。  また、時津ウォーターフロント公園におきましては、時津町子供育成会連絡協議会の主催により、子供たち手づくりピースキャンドルに灯をともし、平和への願いを新たにしております。  次に、福祉部関係でございます。  まず、熱回収施設建設の進捗状況についてでございます。  建設用地造成工事につきましては、6月28日、第4回長与・時津環境施設組合臨時会において工事の請負契約について議決され、現在工事が進められております。  なお、工期は、平成24年7月3日から平成25年3月29日までとなっております。  また、7月28日には、長与町の毛屋・白津地区において、環境施設組合から建設用地造成工事及び道路築造工事の進め方についての説明会を行い、あわせて施設建設にかかる覚書の調印を行いました。  7月31日には、施設周辺の耕作者の方々に工事説明会を開催いたしました。  現在、ほぼ予定どおりのスケジュールで進行をしております。  次に、地域におけるごみ処理への関心と分別の向上を目的に、地域におけるごみ減量化の勉強会を自治会関係者を対象に行っておりますが、今年度は6月に浜田2地区で行っております。改めて分別の目的や分別の仕方について知識を深めていただいたものと思います。  今後も継続して開催し、ごみの減量化、リサイクルの促進に取り組んでまいります。  次に、外国人登録法及び住民基本台帳法の改正による外国人の住民票登録が、7月9日から開始されておりますが、現在のところトラブルもなく運用されておりますので御報告いたします。  次に、建設部関係でございます。  先月26日に開催されましたとぎつ夏まつりについて御報告いたします。  当日は、心配された台風の影響もなく、天候に恵まれ、漁協の朝市を皮切りに、スタンプ会による抽せん会を初め、町内各団体による露店、地元音楽団体の演奏、盆踊り大会、花火の打ち上げなどのにぎやかな催しにより、子供たちから大人まで多くの方々の参加を得て、盛大に開催することができました。  また、ことしは、観客席に設置した大型テントが涼しいと好評で、日中から多くの参加をいただきました。  出演者を初めとして、祭りにかかわっていただきました多くの方々に感謝を申し上げます。  次に、教育委員会関係であります。  夏休み期間中に開催されました長崎県中学校総合体育大会九州中学校体育大会及び全日本中学陸上競技大会の結果につきまして、3位までの入賞分を御報告いたします。  まず、県中学校総合体育大会ですが、陸上競技では、時津中学校が男女とも総合1位となり、2年連続で輝かしい成績をおさめております。剣道競技では鳴北中学校女子が団体3位、ラグビー競技では鳴北中学校が団体3位という成績をおさめております。  個人につきましては、入賞者が多いため人数のみ御報告いたします。  陸上競技では、時津中学校が優勝4名、第2位5名、第3位4名となっております。  水泳競技では、時津中学校が優勝1名、第2位3名、第3位1名という成績をおさめております。  続きまして、九州大会についてでありますが、陸上競技では、時津中学校が総合で男子3位、女子2位という成績をおさめております。  個人では、時津中学校3年の一瀬傑君が110メートルハードルで優勝、100メートル走で3位、1年の森林未来さんが800メートルで優勝、2年の井手裕晃君が低学年100メートルハードルで3位、3年の平井香帆さんが走り幅跳びで2位、2年の田畑朱萌さんが800メートルで3位という成績をおさめております。  また、全日本中学陸上競技大会において、一瀬傑君が110メートルハードルに出場し、第3位の成績をおさめています。生徒たちの健闘を心からたたえたいと思います。  次に、6月19日に、長崎がんばらんば国体時津町実行委員会第2回総会を開催いたしました。  各種、基本計画策定の報告及び平成23年度の事業報告、収支決算などを御審議いただきました。7月26日には国体開催に向けた町民運動の一環として、各地区老人会及び公共施設にプランターと花苗等を配布し、花いっぱい運動に取り組んでいただきました。  今後も関係団体の皆様の御協力を得ながら、啓発活動及び町民運動を展開し、町民総参加の国体となるように取り組んでまいります。  次に、8月5日に第17回時津町B&G海洋センター水泳大会を開催いたしました。町内4小学校の3年生から6年生の子供たち、男女合わせて48名が参加し、自己記録の更新を目指しました。  全18種目のうち、小学5年混合25メートル背泳ぎと小学5年混合50メートル自由形で大会記録が更新されました。  この子供たちが将来の日本を代表する水泳選手に成長されることを期待したいと思います。  以上で、議会閉会中の行政報告を終わります。 ○議長(水口直喜君)  以上で、町長の行政報告を終わります。              ~日程第5 議案説明~ ○議長(水口直喜君)  日程第5、議案第47号から議案第64号までの18件を一括議題とします。  提出者、町長の議案の説明を求めます。  町長。 ○町長(吉田義德君)  それでは、最初に、議案第47号、長崎都市計画時津中央土地区画整理事業施行に関する条例を廃止する条例について御説明いたします。  時津中央土地区画整理事業につきましては、昭和50年から事業を開始し、平成11年に事業が完了しておりますが、その後に続く清算金の賦課、徴収に伴いまして、本条例は存続となっておりました。  今回、清算金の賦課、徴収に係る事務が終了したため、本条例を廃止するものであります。  次に、議案第48号、平成24年度時津町一般会計補正予算(第2号)について御説明いたします。  今回の補正では、予算書の1ページに記載しておりますとおり、歳入歳出予算にそれぞれ2億2,512万6,000円を追加し、予算総額を89億6,755万2,000円とするものでございます。  それでは、第1表、歳入歳出予算補正の主なものについて、歳出から御説明いたします。  予算書では、3ページからになりますが、補正額の主な内容を参考資料に整理しておりますので、参考資料の2ページをごらんください。  まず、歳出につきましては、全科目にわたり、4月の人事異動に伴う職員の人件費の増減を行っております。  その他の主なものですが、2款の総務費では、自治公民館などの施設改修に係る補助金を初め、これまで名前がなかった本町のイメージキャラクターに名前をつけ、町のPRを図っていくためのイメージキャラクター着ぐるみ制作業務委託料のほか、老朽化した視覚障害者誘導用の点字ブロックの補修工事費等を計上いたしております。  また、電算システムに係る経費として、税制改正に伴う住民税システムの改修委託料や、リース期間終了に伴う住民基本台帳ネットワークシステム更新作業委託料を計上しています。  3款の民生費では、高齢者の日常的な支え合い活動を推進するための、高齢者等見守り体制構築事業に係る経費を初め、平成23年度各種事業費に係る国・県等への精算返納金のほか、介護保険特別会計繰出金の減額分等を計上しております。  4款の衛生費では、ポリオの予防接種方法の変更に伴う、不活化ポリオ予防接種の委託料を、6款の農林水産業費では、青年の新規就農の支援を図るための青年就農給付金事業に係る補助金等を計上しております。  次のページ、8款の土木費では、長券寺線道路改良事業及び西時津左底線街路事業について、国からの社会資本整備総合交付金の減額内示に伴う、事業費の組みかえを計上しているほか、国道206号線の慢性的な交通渋滞の緩和策として期待される西彼杵道路の建設事業化に向けての予備設計調査費に係る地元負担金等を計上しております。  10款の教育費では、時津小学校のトイレ大規模改造工事費を初め、社会教育施設保健体育施設の修繕料等を、11款の災害復旧費では、6月24日の大雨により、のり面が崩壊した町道長崎学院線の復旧工事費や、護岸が崩壊しております日並川及び片峰川の復旧工事費を計上しております。  12款の公債費では、平成24年3月及び5月に借り入れた地方債の借入利率確定による償還利子の減額分を、13款の諸支出金では、平成23年度決算に伴う剰余金の減債基金への積み立てを計上しております。  次に、歳入について御説明いたします。  参考資料の1ページをごらんください。  歳出に見合う歳入といたしましては、9款の地方特例交付金での児童手当及び子ども手当特例交付金の廃止に伴う減額を初め、18款の繰入金では、過年度精算に伴う他会計繰入金を、19款の繰越金では、前年度の純繰越金を計上しております。  その他につきましては、それぞれの事業に応じて、歳出に充当される歳入の増減額を計上し、最終的に普通交付税で調整を行っております。  次に、予算書に戻りまして、5ページをごらんください。  第2表、債務負担行為補正ですが、住民基本台帳ネットワークシステムの更新に伴い、平成25年度から平成29年度までのリース料及び保守料を追加しております。なお、限度額は、2,239万円と設定しております。  第3表、地方債補正ですが、河川災害復旧事業債においては、交付税額措置がある地方債を有効活用するため、80万円を限度額として追加し、臨時財政対策債においては、7月に発行可能額が確定しましたので、限度額を4億5,000万円から4億9,319万9,000円への変更を行っているものでございます。  以上で、議案第48号の説明を終わります。
     次に、議案第49号、平成24年度時津町国民健康保険特別会計補正予算、第1号について御説明いたします。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ1,603万3,000円を追加し、総額36億921万9,000円といたしております。  歳出であります。予算書3ページになります。  総務費の医療費適正化特別対策事業費には、普通旅費を計上しております。  後期高齢者支援金等前期高齢者納付金等、介護納付金につきましては、額決定に基づく増額または減額分を計上しております。  保険事業費につきましては、特定健康診査等事業費に係るパート賃金、消耗品費、印刷製本費及び郵便料の増額分を計上しております。  諸支出金につきましては、昨年度の国庫支出金及び一般会計繰入金の精算返納金を計上しております。  次に、歳入であります。予算書2ページになります。  前期高齢者交付金につきましては、額決定に基づく減額分を計上しております。  県支出金につきましては、歳出の特定健康診査等事業費の増額補正に伴う、県特別調整交付金の増額見込み分を計上いたしております。  繰越金につきましては、平成23年度からの繰越額について計上いたしております。  諸収入につきましては、老人保健医療拠出金の精算による還付金を計上いたしております。  詳細につきましては、予算に関する説明書をごらんいただきたいと思います。  次に、議案第50号、平成24年度時津町後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)について御説明いたします。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ673万7,000円を追加し、歳入歳出の総額が2億3,105万円7,000円となります。  2ページをごらんください。まず、歳出であります。総務費につきましては、人事異動等に伴い、職員手当等及び共済費を合わせて1万5,000円を増額し、また、後期高齢者医療広域連合納付金につきましては、広域連合への保険料収納額595万5,000円を増額し、さらに、諸支出金につきましては、一般会計への繰出金76万7,000円を増額いたしております。  次に、歳入であります。負担金につきましては、人件費に係る広域連合負担金として6万7,000円を増額し、また、繰入金につきましては、人件費に係る事務費繰入金として5万2,000円を減額し、さらに、繰越金につきましては、歳出の後期高齢者医療広域連合納付金及び諸支出金の合計額と同額の672万2,000円を計上いたしております。  詳細につきましては、予算に関する説明書をごらんください。  次に、議案第51号、平成24年度時津町介護保険特別会計補正予算(第2号)について御説明いたします。  今回の補正は、保険事業と介護サービス事業ともに予定しております。  先に、保険事業勘定でございますが、歳入歳出それぞれ7,641万3,000円を追加し、総額20億2,479万3,000円といたしております。  まず歳出でありますが、3ページをごらんください。  総務費につきましては、総務管理費に伴う給与・職員手当・委託料など合わせて減額分を797万3,000円を計上いたしております。  地域支援事業につきましては、包括的支援事業・任意事業に伴う給与・職員手当など合わせて減額分を97万9,000円計上いたしております。  基金積立金につきましては、平成23年度介護保険特別会計繰越金から、諸支出金として計上いたします国庫支出金、県支出金、支払基金の返納金及び保険料還付金並びに一般会計繰出金を差し引きました額3,063万7,000円を介護保険財政調整基金積立金として計上いたしております。  諸支出金につきましては、先ほど申し上げました国庫支出金及び県支出金の精算返納金並びに支払基金交付金返納金及び第1号被保険者保険料還付金といたしまして、合わせて3,933万4,000円を計上いたしております。また、一般会計繰出金として1,539万4,000円を計上いたしております。  次に、2ページの歳入であります。  人事異動等による総務費・地域支援事業費の減額のため、保険料、国庫支出金、支払基金交付金、県支出金及び一般会計繰入金、合わせて減額分882万5,000円を計上いたしております。また、平成23年度介護保険特別会計繰越金8,523万8,000円を計上いたしております。  次に、介護サービス事業勘定でございますが、歳入歳出それぞれ27万円を追加し、総額1,764万5,000円であります。  まず歳出でありますが、10ページをごらんください。  基金積立金につきましては、平成23年度介護サービス事業繰越金の27万円を介護サービス事業基金積立金として計上いたしております。  次に、同じく10ページの歳入でありますが、繰越金として、平成23年度介護サービス事業繰越金の27万円を計上いたしております。  詳細につきましては、予算に関する説明書をごらんいただきたいと思います。  次に、議案第52号、平成24年度時津町浄化槽整備事業特別会計補正予算(第2号)について御説明いたします。  今回の補正は、歳入歳出それぞれ2万9,000円を追加し、総額3,231万円といたしております。  予算書の2ページをごらんください。  まず、歳出につきまして御説明いたします。  総務費で、人事異動等により、職員手当を2万9,000円増額計上いたしております。  次に、歳入ですが、同じく2ページをごらんください。  他会計繰入金で、人事異動等による歳出増額による2万9,000円を増額計上いたしております。  詳細につきましては、予算に関する説明書をごらんください。  次に、議案第53号、平成24年度時津町水道事業会計補正予算(第2号)について御説明いたします。  今回の補正の主なものは、久留里ダム周辺道路改良工事他1件と人事異動等による人件費の減額等による補正でございます。  補正予算書の1ページをごらんください。  まず、収益的支出についてでございますが、営業費用から59万2,000円を減額計上し、補正後の予算額を5億4,201万5,000円といたしております。  次に、資本的支出についてでございますが、建設改良費に539万3,000円を増額計上し、補正後の予算額を1億2,326万7,000円といたしております。  詳細につきましては、見積もり基礎をごらんいただきますようお願いいたします。  次に、議案第54号、平成24年度時津町下水道事業会計補正予算(第2号)について御説明いたします。  今回の補正は、時津中継ポンプ場の強風被害に係る保険金収入と人事異動等による人件費の減額による補正でございます。  補正予算書の1ページをごらんください。  まず、収益的収入についてでございますが、営業外収益に283万円を増額計上し、補正後の予算額を8億3,096万6,000円といたしております。  次に、収益的支出についてでございますが、営業費用から403万9,000円を減額計上し、補正後の予算額を6億5,900万9,000円といたしております。  詳細につきましては、見積もり基礎をごらんいただきますようお願いいたします。  次に、議案第55号から第62号の8議案について御説明いたします。  本案は、平成23年度の一般会計及び国民健康保険など特別会計の歳入歳出決算並びに水道・下水道事業会計決算の認定についての議案であります。  いずれの議案につきましても、既に決算の内容等をそれぞれ監査委員の審査に付しまして、その意見書を添付いたしております。  また、附属書類や主要な施策の成果等報告書を参考資料としてお手元に配付いたしております。  以上で、議案第55号から第62号までの説明を終わります。  次に、議案第63号、教育委員会委員の任命について御説明いたします。  教育委員会につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定により、5名の委員をもって組織すると定められております。  この5名の委員のうち、北島佐智子氏の任期が10月4日で満了となりますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条の規定により、北島佐智子氏を引き続き再任いたしたく、議会の同意を求めるものでございます。  氏の教育委員として4年間の活動は、PTA活動や子供会活動、心の教室相談員などの経験や、研修並びに町の各種行事に参加して、教育行政の動向把握と情報収集により、教育行政に対する有用な意見具申を行っていただきました。その中でも、時津中学校並びに時津東小学校の耐震補強工事及び時津中学校体育館の建てかえ工事、時津中学校のテニスコート整備事業など、児童生徒の学校環境整備にも御尽力いただきました。  氏は、人格高潔で、教育、学術及び文化に対しても高い識見をお持ちであり、本町の教育委員会委員として適任であると考えますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条の規定により、議会の同意をお願いするものでございます。よろしく御審議賜りますようお願いいたします。  次に、議案第64号、人権擁護委員候補者の推薦について御説明いたします。  本案は、平成22年1月から人権擁護委員をされておられます川口充子氏が、本年12月31日で任期満了となりますが、引き続き人権擁護委員に推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものでございます。  以上で、議案第64号の説明を終わります。 ○議長(水口直喜君)  以上で、議案の説明を終わります。              ~日程第6 一般質問~ ○議長(水口直喜君)  日程第6、一般質問を行います。  質問の通告があっておりますので、順次発言を許します。なお、通告外にわたっての発言はできないことを申し添えます。  まず、9番、新井政博君。 ○9番(新井政博君)  皆様、改めまして、おはようございます。9番、新井政博でございます。  議長の発言許可をいただきましたので、通告に基づき、質問をさせていただきますが、その前にこの場をおかりしまして、おわびを申し上げたいと思います。  私ごとでございますが、先般、私の不注意でアキレス腱の断裂を起こし、皆様に御心配をおかけしましたことを深くおわびいたします。  今回の質問は2問、8点でございますが、1問目は時津町教育委員会の現況についてでございますが、既に新聞や報道を通じて、皆様十分御存じとは思いますが、昨年の10月、大津市の中学2年の男子生徒が自殺をしました。御両親が、大津市や同級生を相手取って起こした民事訴訟を契機に、いじめの実態や学校側のずさんな対応が明るみに出て、大津地裁に提訴、滋賀県警が父親の告訴を受け、事件から9カ月たった後、ようやく本格的に動き出しました。大津市の越市長は、自殺との因果関係を認め、示談交渉に入りましたが、全国的にいじめ調査が始まったのは、昭和60年度からと聞いておりますが、今日、全国で15万件のいじめが報告されております。また、今回、いじめの緊急調査が文部科学省から全国の公立小中学校に通達がなされました。そこで、学校と教育委員会の関係、今回の本論に入るわけでございますが。教育委員は教育の専門家ではなく、地域住民から選ばれ、月に1、2回の定例会で教育行政を審議するようになっておりますが、実際に業務を行うのは、教育長を中心に事務職員がなされ、委員会は事務局の決定をただ追認するだけの名誉職みたいになっているのは事実で、既にこれは全国的に形骸化していると強く思っております。  そのようなことを考えると、学校と教育委員会は丸抱えの寄り合い世帯みたいなもので、非常に透明性がなく、疑わしい限りと私は思っております。  今日の教育行政に携わる幹部は、全国的に見ても、1960年代の全共闘時代、これは皆さんわからないかもわかりませんが、学生運動が盛んな時代です、そこに育った教育者が中枢にいる中、今でも学校が治外法権であるかのような幻想を抱いている先生がまだ多くいるような気がしてならないと私は思っております。  私は、いじめは犯罪と思っておりますし、教師たちがとめ切れなければ、警察に訴えるべきと思っております。けんかといじめの違いは力の差であり、互角の場合はけんか、一方的な場合はいじめと言うそうでございます。いじめは犯罪と教え、はっきり社会の厳しさを教えるべきと思っております。  平野文部科学大臣は、「一番大事なことは、二度と起こさないようにすること、そして子供の命を守るため、この案件を氷山の一角だというくらいの強い認識の下に、しっかりと対応していく」という並々ならぬ決意を示されました。  そのような観点から、教育長の考えを次の3点に集約して伺いたいと思います。  1点目は、学校と教育委員会との信頼関係。  2点目、過去に小中学校でいじめは発生したのか。  3点目、いじめ等について教育委員会との議論はしているのか、でございます。  次に、2点目の長崎国体へ向けての基本方針についてでございます。  第69回国民体育大会及び第14回全国障害者大会開催が、あと約2年と少しとなってきました。国体関係の質問については、私は何度となくただしてまいりましたが、開催地の各自治体は、いろいろと趣向を凝らした宣伝活動や教育上の整備など、本格的に展開してきており、時津町は、もう御存じのように、成年男子のソフトボール大会が開催されるわけでございますが、時津町においては、町民の英知とエネルギーを結集して開催することを基本方針として掲げているようでございますが、今後の運動方針はどのように進められていくのか、その取り組みについての具体的な説明を、次の5点について伺いたいと思います。  1点目、国体協賛はどのようにされるのか。  2点目、ボランティアの育成はどのようにされるのか。  3点目、ホームページを含めた時津町のPR版はできているのか。  4点目、花いっぱい運動を含めた町民運動の推進はどのように。  5点目、国体関係の予算編成はどうなっているのか。  以上、2問、8点でございます。よろしく御答弁をお願いいたします。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  新井議員の御質問にお答えいたします。
     まず、1点目の学校と教育委員会との信頼関係についてお答えをいたします。  教育委員会の職務につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条で、「教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、次に掲げる者を管理し、及び執行する」として、第1号から第19号にその内容を規定されております。また、時津町教育委員会事務委任規則第2条で、同条第1号から第20号に掲げるものを除き、その権限に属する事務を教育長に委任すると規定しており、この法令等に基づき、教育委員会の職務は執行されております。  そこで、学校と教育委員会の信頼関係ですが、まず、教育委員による学校訪問を実施して、学校運営に係る諸課題を共有し、学校の教育活動を効果的に支援する手だてを話し合ったり、信頼される学校づくりや秩序ある公教育を確立するための情報交換を行ったりするなど、各学校の教職員と実際に対面しながら、教育委員会と学校の教職員を相互に紹介し合っています。  また、教育委員は、各学校の行事に参加したり、可能な限り校長会や教頭会、6校連絡会などにも参加したりして、情報収集や意見交換を行っております。このような活動を通して、互いの信頼関係づくりに努めておるところでございます。  教育委員会の職務を執行するためには、学校を初めとする教育機関との信頼関係がなければ遂行できるものではありません。今後も教育委員会と各教育機関とは信頼関係を保ちながら、それぞれの立場で職務を執行していく必要があると考えております。  なお、学校と教育委員会のあり方、趣旨に沿っての活動、各市町教育委員会との研修による教育委員としての資質づくり等々、議員御指摘のように、組織的に形骸化しているとか、機能不全に陥っているとはとらえておりません。御指摘は真摯に受けとめ、目的を達成する行政組織になるよう、鋭意努力を重ねてまいります。  続きまして、2点目の、過去に小中学校でいじめは発生しているのか、についてですが、過去3年間の発生件数と内容は次のとおりです。  平成21年度は、小・中学校とも発生しておりません。  平成22年度は、小学校で3件発生しており、内容は、冷やかし・からかい、仲間はずし、ひどく叩かれた等が報告されております。中学校では発生しておりません。  平成23年度は、小学校で4件発生しており、内容は、冷やかし・からかい、ひどくぶつかってきたり、叩かれた等が報告されています。  また、中学校では5件発生し、内容は、冷やかし・からかい、叩かれた、けられた等が報告されています。  なお、この報告は、平成18年度いじめ定義の見直し等により、「いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする」に基づくものであり、当該児童生徒の認知件数として報告しているものであります。  3点目の、いじめ等について教育委員会としての議論をしているか、につきましては、平成18年10月19日付文部科学省初等中等教育局長通達の「いじめ問題への取り組みの徹底について」を初めとする文部科学省や長崎県教育委員会からの通知、通達をもとに、各学校とは、①いじめの未然防止、②いじめの早期発見・早期対応、③いじめを許さない学校づくり等について、校長会や教頭会で協議を重ねております。  なお、いじめ防止に向けた取り組みといたしましては、町内各小中学校、町青少年健全育成町民会議、町福祉課、教育委員を委員とする時津町いじめ・不登校対策委員会や町校長会主催の町内生徒指導委員会に町立小・中学校はもとより、私立青雲中学校、長崎県立盲学校の教師も参会し、いじめの特徴やいじめ防止に生かす、より効果的ないじめ対策や対応について議論を行っております。  さらには、ことし8月に開催いたしました定例の教育委員会でも、いじめ等の問題への対応について、状況を報告し、協議を行っております。  また、教育委員会としては、学期ごとに各学校で実施する学校生活アンケート調査の報告をもとに、各学校の実情把握に努めた上で、いじめの予見義務、児童生徒の動静把握義務及び安全注意義務等にかかわり、学校への支援や保護者に対する報告・協議を含め、対応に万全を期すように努めております。  次に、2番目の長崎国体へ向けての基本方針についてですが、まず1点目の、国体協賛はどのようにされるのか、についてお答えいたします。  国体協賛は、町実行委員会で定めた協賛推進基本計画及び協賛取扱要項に基づき実施いたします。協賛といえば、通常は金銭による協賛をイメージ致しますが、本国体では、金銭による協賛の募集は行わず、物品協賛、広告協賛、人的支援及び施設協賛などを募集することにしております。  それぞれの協賛内容を具体的に申し上げますと、物品協賛は大会運営や歓迎装飾に対して、スタッフ用ポロシャツや応援のぼり旗、歓迎看板などを提供していただくこと、広告協賛は、広報・啓発活動に対して、カウントダウンボード、啓発用のポケットティッシュ、あるいは、ボールペンなどを提供していただくこと、人的支援は、通常であれば人件費が必要となる専門的技能や知識を持った人材、例えば、交通誘導警備員や音響機器オペレーターなどを無償で派遣していただくこと、施設協賛は、企業等が所有する駐車場や倉庫などを提供していただくことを考えております。  既に、町ホームページで協賛募集を開始していますが、今後は、企業や町民の方々からの幅広い協賛を募ることができますよう、広報活動を充実していきたいと、そのように考えております。  次に、2点目の、ボランティアの育成はどのようにされるのか、についてお答えいたします。  本町でも、町民一人一人が自発的、積極的に大会に参加し、国体を支え、盛り上げることを目標の一つとしていますので、先行開催した千葉県や山口県の国体と同様に、多くのボランティアの方々の御協力により大会を運営する予定にしております。  既に実行委員会で、スポーツボランティアの募集要項を定めており、11月1日から受付を開始することにしております。募集するボランティアの種類は、協議運営、福祉サポート、受付・案内、記録・広報、環境美化、交通整理など多岐にわたりますので、登録した方々が、リハーサル大会や国体等の運営で活躍していただけるよう、定期的に研修会等を開催していくことにいたしております。研修会などの具体的な内容及びスケジュールにつきましては、実行委員会の総務・企画専門委員会及び競技団体等と協議しながら進めてまいります。  次に、3点目の、ホームページを含めた時津町のPR版はできているのか、についてお答えいたします。  現在、町ホームページを利用して、主に町民の皆様を対象に国体情報を発信しております。ホームページでは、トップページに国体専用のバナーを設け、国体情報コーナーへの入り口をわかりやすくし、本町で開催する国体競技の紹介、啓発活動の様子などを掲載しております。  今後は、ホームページを活用しながらも、町内外に向けて、さらなる国体情報の発信とあわせて本町の魅力等も発信できるよう、役場関係部局、関係団体及び近隣市町と連携しながら、PR版の発行について検討していきたいと、そのように考えております。  次に、4点目の花いっぱい運動を含めた町民運動の推進は、についてお答えいたします。  本町では、実行委員会で定めた町民運動基本計画や町民運動実施要項に基づき、全国各地から訪れられる方々を温かいもてなしの心で迎え、交流の輪を広げることを目標の一つに掲げ、町民運動に取り組むことにいたしております。  その中の具体的な取り組みの一例として、花いっぱい運動が挙げられます。既に今年度から、県からプランター、花苗、用土などの資材提供を受け、各地区の18の老人会、町立図書館、公民館を含めた8つの公共施設及び町立の小・中学校の協力により、試験的ではありますが、684個のプランターでサルビア、マリーゴールド等の花を栽培しております。  そして、この結果をもとに栽培方法等を検証しながら、自治会や各家庭にも花いっぱい運動への参加を募集し、開催年度となる平成26年度には約2,000個のプランターを栽培し、競技会場や町内各所に配置することができるように計画をいたしております。  その他にも、町民運動として、学校や自治会等の協力による参加チームへの応援活動、手づくりの応援のぼり旗や横断幕の設置、あいさつ運動の実施など、さまざまな展開を計画いたしております。  具体的な取り組み方法やスケジュールについては、先ほど申し上げました実行委員会の総務・企画専門委員会及び関係団体と十分に協議をしながら進めてまいります。  次に、5点目の国体関係の予算編成はどうなっているのか、についてお答えいたします。  日本体育協会が定める国民体育大会開催基準要項では、「開催県及び会場地市町は、大会運営のためにそれぞれ実行委員会を設置する」となっております。本町でも平成23年度の1月に実行委員会を設置しましたが、開催に要する経費は全て実行委員会で賄うことになるため、町からの補助金を主な収入として各種事業を実施いたしております。  平成24年度は一般会計から409万6,000円の補助金を受け、岐阜国体やリハーサル大会などの視察、国体の啓発、花いっぱい運動の展開、その他開催に向けた諸準備に取り組んでおります。  平成25年度以降は、さらなる町民運動の展開、リハーサル大会・本大会の開催があり、多額の経費がかかりますので、町の予算編成方針及び大会運営に対する県の補助金交付要綱等に基づき、町とも十分に協議しながら、合理的で効果的な大会運営ができますよう、実行委員会の予算を編成していきたいと考えております。  以上で、新井議員への答弁を終わります。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君、再質問をどうぞ。 ○9番(新井政博君)  再質問をさせていただきます。  昨日から新学期が始まりました。始業式の前には校長先生が挨拶をされるわけですけれども、そのときに、今回、私はこのようないじめの問題を取り上げていますけれども、いじめの問題で何か、校長が挨拶されるときに指導をされましたか。  教育長、どうですか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  この件につきましては、特段に私のほうから指示はいたしておりません。ただ、学校の中で、いじめ問題等に対する、非常に深刻な、重大な事案があるということで、学校長の主体性に任せておるところでございます。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  このような大切な、大きな社会に影響する事件がある場合は、一言、いじめの問題だけじゃなくて、子供たちに伝えるためにも、ある程度の指導はしたほうがいいと思いますけれども、今後、そういった機会があればよろしくお願いしたいと思います。  信頼関係のほうに移るんですけれども、教育長は先ほど、るる教育委員の方のいろんな講習会や学校との関係という報告をしていただきましたけれども、教育長が実際に、具体的にどのようなことを教育委員の方に求められているのかということと、冒頭に言いましたけれども、教育委員会の定例会をどのぐらいのペースでやっておられるか、学校側からは誰が出席しているのかということや、最近のいじめの議題などは出ているのかということをお聞かせください。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  教育委員会への私の校長への指導等につきましては、まず、学校教育にかかわる課題的なもの、あるいはまた、学校教育目標の推進状況、あるいはまた、今、一番大切な家庭との連携、地域との連携、あるいは学校教育を含めた教育全般的な県の動向、国の動向等々について、現状の学校を十分把握していただきたいというようなことについて、常々申し上げております。  教育委員さん方のいわゆる見解のあり方に格差があってはならないと、あるいは情報の格差があってはならないということは、常々、私も承知をしておりますし、あるいはまた、学校関係職員、あるいは管理職を含めた、交流の格差があってはいけないと、そういうことも含めまして、できるだけ学校の実態、教育の実態に即したような形の中で対応いただくようなことはお話をしております。  どのくらいのペースで開催しているかにつきましては、月1回のペースで定例的に開催をいたしております。学校からの出席は今のところ求めておりませんが、重要案件につきましては、私どものほうから担当主導主事、専門官なり主幹なりが会に入りまして、実情を詳しく御説明しながら、対応等について意見を求めていると、そういう現状でございます。  以上でございます。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  教育委員会の定例会は、月1度ということで実施されているということですけれども、この会合のとき、やっぱり、ある程度議題等も詰められていくと思いますけれども、委員の方の発言をどのようにされているかわかりませんけれども、くみ上げていくような雰囲気づくりも大事じゃないかなと思うんです。恐らく委員の方は、教育長が言われたら、一方的な、ああそうですねで、私も形骸化と言いましたけれども、そのような状況下にあるのじゃないかなと思われますので、ぜひですね、教育長、そこら辺はやっぱり、委員の方々に物を言わせるような状況に委員会をしていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  今の教育委員会の制度は、教育長を選ぶとき、教育長は教育委員長以外の委員の中から教育委員会が任命し、教育長は、教育委員会の指揮監督のもと、全ての事務をつかさどるということですよね、間違いないですよね。  これですよ。教育行政のことは私は素人で、余り突っ込んだことはわかりませんが、私がいつも不思議に思っているのは、きょう言わせてもらいますけれども、非常勤の教育委員長が常勤の教育長を指揮監督することなど、一般社会ではあり得ないことですよ、これは。到底、私は考えられないと思います。これを実施するのは不可能じゃないのですか。教育委員長が教育長を指揮監督するということなど。そこに権限の二重構造が生まれているということになっているのじゃないかなと。ここに教育長と事務方、そして教育委員の方のそういった二重構造ですね、そういうことが考えられるんですけれども、これ、今の非常勤の教育委員長が常勤の教育長に指揮監督するのは、ちょっと、どんな状況になっているのですか。教えてくれませんか。 ○議長(水口直喜君)  学校教育課長。 ○学校教育課長(太田達也君)  ただいまの御質問にお答えいたします。  まず、地方教育行政の組織及び運営に関する法律というのがございます。その中で、教育委員会の職務権限という規定が第23条で規定されております。その中に、答弁にもありました1項目から19項目まであります。  そういったことについて、一例を挙げて申し上げますと、教育委員会の所管に属する学校、第30条に規定するというのは、これは学校並びにその他の教育機関のことでございますけれども、その設置管理及び廃止に関することとか、第2号では、学校その他の教育機関の用に供する財産の管理に関することとか、そういう規定がずっとあります。その中で、教育長に委任できないという規定もされております。それは第26条でございます。教育委員会は、教育委員会規則で定めるところにより、その権限に属する事務の一部を教育長に委任し、または教育長をして臨時に代理させることができる。ただし、その第2項のところで、前項の規定にかかわらず、次に掲げる事務は、教育長に委任することができないというところで、まず、第1号に、教育に関する事務の管理及び執行の基本的な方針に関すること。それから第2号で、教育委員会の規則、その他、教育委員会の定める規程の制定、または改廃に関すること。第3号、教育委員会の所管に属する学校、その他の教育機関の設置及び廃止に関すること、4号、5号、6号とあるわけですけれども、これを受けまして、時津町教育委員会規則、委任規則というのがございます。その中の第2条に、教育長に委任する事務というのがありまして、次に掲げるものを除いてというのがあるんです。そこに基づいて行っております。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  私も学校教育法はある程度、パラパラと見てきましたけど、そのとおりなんですけど、私が言っているのは、一般社会的にはそういったことは通用しないですよと言っているんです。だから、そこら辺もよく考えていただいて、やっぱり、教育長と教育委員長の、何と言うか、縄張り争いとか、そこまでは言わないけれども、よく相談されてしたらどうですかということを私は言っているだけの話であって、そんな法律がどうのこうのというのはわかっています、我々、そのくらいのことは。教育長がどのような権限があるかということは。それを言っているんです。一般社会的な判断ですね、それを教育長に、ちょっと言っていただきたいなと思っているんです。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  わかりました。  教育委員長と教育長の、そういうふうな職務に関しての分担的なものとしてはもう当然おわかりだと、そう受けました。  ただ、教育委員長と私の関係の中で、議員の御指摘があったように、事務局の意向をそのまま十分協議しないで、事務局の方向で行っているのではなかろうかということも、多分お含みの上の御質問じゃないかと思いますが、そこら辺等につきまして、機会あるごとに、私は委員長と連絡をとりながら、あるいは来ていただきながら、こういう件についてはこう思うがどうだろうかと、真摯な、いわゆる本音的な会話を通じながら、教育課題の方向性、展望、それから我々が現在取り組まなければいけないこと等については十分意見交換をしていると、そういう関係をつくっておりますので、事務局を統括する教育長が、その意向だけで、十分協議をしないまま行われているのじゃなかろうかという、そこら辺等については、どうぞ御理解をいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  そこなんです。冒頭に私も言いましたけれども、教育長、教育委員長、事務方、学校、これがやっぱり、言われるように、真摯に話ができるような状況をつくっていただきたいということを私は言っているだけであって、私の考えでは、教育方法の問題があって、今から言うことはできないと思いますけれども、現行の教育委員会事務局、こういう教育委員会ですね、私は個人的には町長の補足機関でやるべきだと思っております。そういった学者がいっぱいおります。そこら辺どうなんですか。難しい答弁になるかもわかりませんけれども。私はそう思っています。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  いわゆる教育委員会制度につきましては、非常に、一般の方と言いますか、住民の方と言いますか、わからない分野があるのじゃなかろうかという思いがいたしております。  その中で、やはり、住民の方の意向を教育委員会にいかに反映させていただくかと、そういう観点からしたら、専門職であろうが、一般の人であろうが、見方というのを十分私たちは捉えていかなければいけない。もちろん、この教育委員さん方は、一般的な、一般人としての立場で教育を見ておられますので、非常に私どもに新鮮な目で映る場合があります。また、新たな視点から、一般の人、町民の、住民の立場に立っての目線からの発言というのは、私たちが当然考えていかなければいけないような、そういうふうなことも話題として提供いただきますので、私は、中立性と言うのですか、やはり、広く立場を理解した中での町民の意向の反映ができるような、そういう教育委員会のあり方が一番妥当であろうという形の中で、今の制度の課題的なものはありますけれども、今の制度を十分利活用していきたいなと、そういうふうに考えております。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  今後の教育委員会のあり方を、今からぜひ、私もちょっと申し述べましたけれども、そこら辺を踏まえていただいて、開かれた学校と前回言いましたけれども、開かれた教育委員会になるように努めていただきたいと思っております。  文部科学省からいじめの緊急調査の指示が出ています。あったかないかの実態調査の指示が来ていると思いますけれども、この実態調査の内容は、先ほど教育長が言われたとおりですか。このとおりで文部科学省には上げられるのですか。ちょっとお願いします。 ○議長(水口直喜君)  教育次長。
    ○教育次長(森 達也君)  御指摘のとおり、先ほどの数字を文部科学省に直接報告するという考え方になっています。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  ぜひ、我々議員のほうも、そういった詳しい内容を皆さんに配付していただけるように、よろしくお願いいたします。  そして、いじめの多くは、12歳前後に発生しやすいという研究データの発表があっておりますけれども、こういうところは大事な重点目標になっていくと思うのですが、先ほども発生がそうだったですよね、5、6年とか。中学生とか。そこら辺のことが発表されていますけれども、これはどのように解釈されますか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  このいじめの実態等につきましては、全国的な傾向、あるいは県の傾向、そういうものを踏まえて、本町の傾向はどうかというようなことを踏まえながら、学級活動と言いますか、あるいはもろもろの教育活動と言いますか、そういうものを通しながら、先生方にいじめを許さないという、そういう環境づくりをどうするのかということを投げかけながら取り組んでいるのが実情でございますけれども、自分の痛みを知っても他人の痛みがわからない、どうやって気付かせるのかと、そこら辺が一番大きなネックになっていることが事実でございます。頭でわかっていても、実際に実践として行動に移せないと、意識的にわかっていても、実際の行動に移せない。ですから、子供たちには、いわゆる正義を我々が示す、教師の姿勢の中で、人間としてのあり方、あるいはまた、かかわり方、言葉かけ、そういうものを通じながら、いじめの根絶、防止等については、大まかにはそういう方向で行っているということについては、御理解いただきたいと、そう思います。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  はい、わかりました。  それで、このようないじめの問題は、まず、担当が現場の教師から始まるわけですね。それから教頭先生に行って、校長先生に行って。教育委員会の事務局あたりに行って、教育委員会、そして教育長、町長と。町長は恐らく、タッチできないと思いますけれども、教育長まで行くわけですよね。  そのように、上位に行くほど、今回の大津の事件でも、責任の所在が曖昧で、無かったと。そういったシステムになっているような気がするのですけど、もし、時津町で、このような事件が発生したならば、教育長はいち早く指揮に当たっていただきたいと。校長、教育委員長を差しおいて。そうするべきだと思いますけど、いかがですか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  もちろんそのことは十分踏まえながら対応、対処していきます。まず、即刻やめさせなけれがいけないという、そういう強い姿勢を私は打ち出して、こういうふうな事案の解明等につきましても、十分全力を注ぎながら、学校の考えと教育委員会の考えと、あるいは保護者の考えと地域に方々の考え、いわゆる価値観の相違が生じないような形の中で、この問題には対処していきたいと、私は基本的にはそういう姿勢を持っております。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  議会では今回、私はいじめの問題で質問しています。あと、また議員の方が何人か教育問題で質問されますけれども、こういった教育案件などの議案や質問が結構多いんです、議会でも。このようなときに、教育委員の皆さんが傍聴に来ているということは、私は見たことがないです。ありますか。だから、そのような姿勢が、やっぱり、我々も一生懸命こうしてよくしようと思ってやっているわけです。委員さんの傍聴がないというのは、私はちょっとおかしいのじゃないかなと思うんです。そのような姿勢が、あったならば申しわけございませんけれども、何か少ないような気がしますので、そのような姿勢が必要で、また、大切ではないかと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  御指摘のとおりだと思います。  いじめの問題は子供同士の問題だとは思っておりません。もっと広く捉えれば、地域の方、町民の方、全体を交えた中でいじめ根絶をやっていかなければいけないと。常々そういうふうに思っております。  したがいまして、今の件につきましては、教育委員にも十分私のほうから伝え、今後、時間が取れれば、そういう形の中で対応いただくようにお願いもしたいと、そういうふうに捉えております。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  今から先の教育問題、非常に大事になってきますので、戦後55年体制なんかもありますし、その中でどの教育・・・も書いていただきましたけれども、どんどんまた、今から先は教育問題がクローズアップしてくると思うので、ぜひ、そこら辺は御指導をしていただきたいなと思っております。  続いて、2問目の長崎国体に向けての基本方針についてですけれども、国体準備室の方々は日ごろよりよくやらやられていると私は思っております。長与以上にやられていると思っておりますけれども、まだまだ宣伝効果が足りないような気がして、盛り上がりが欠けているような気がしますので、もっともっと頑張っていただきたいと思います。私もインターネットで国体のホームぺージはよく見ますけれども、あれがマックスではないわけでしょ、もっとどんどん、どんどん入れていくんでしょ。そこら辺はどうなんですか。 ○議長(水口直喜君)  長崎国体推進室長。 ○長崎国体推進室長(松園喜秀君)  今のところ、ホームページにつきましては、啓発活動等を中心に掲載しております。今後はまた、さまざまな取り組みをしてまいりますので、その取り組みを町民の方、町内外の方にわかりやすく、もう少し内容を膨らませて伝えていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  それで、今度、国体の関係者、選手を含め関係者を迎えるに当たって、宿泊施設等が足りないということが、前回の私の質問でも申しましたように、そこら辺の課題と宿泊されたときに食べられる郷土料理、時津町においての郷土料理があると思いますけれども、そのようなところの対応はどこまで進んでいるのですか。 ○議長(水口直喜君)  長崎国体推進室長。 ○長崎国体推進室長(松園喜秀君)  まず、宿泊施設の問題でございますけれども、長崎市、時津町、長与町、この1市2町で宿泊施設の問題について、現在、協議を重ねております。  国体の会期が10月中旬から下旬ということで、長崎市のほうが修学旅行シーズを迎えておりまして、非常に宿泊施設の確保が厳しいということになっております。  しかし、長崎市内のホテル、旅館を活用しなければ、選手、役員を泊めることができませんので、現在、さっき申し上げました1市2町で、長崎県のほうに強く申し入れをさせてもらいまして、必ず宿泊施設の確保ということで依頼をしているところでございます。  あとは、郷土料理等の提供についてなんですが、ホテル、旅館に宿泊した場合には、現在のところ、地元食材を使ってのおもてなしということになっております。本町としまして、ホテルや旅館のメニュー等を決定することは非常に厳しいものがあるんですけれども、ホテル、旅館ではなくて、協議会等でおもてなし料理の振る舞いをする予定にしております。これにつきましては、関係団体と十分に協議をしながら、例えば時津町婦人会の皆様方、女性団体連絡協議会の皆様等、商工会の皆様とも話をして、時津町らしい郷土料理のおもてなしができないかどうかというのを専門委員会等で考えることにしております。  以上でございます。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  国体の協賛についてなんですけれども、ポロシャツとか帽子とか、何かいろいろと協賛してもらうということですけれども、例えば、ポロシャツとか帽子には、そういった協賛していただいた企業の名前とか、そういったのを入れる予定ですか。そして、協賛された方々、こういった心がある方々のPRをするためにも、そういったことが必要だと思うし、何らかの形で上げていただきたいと思いますけれども、いかがですか。 ○議長(水口直喜君)  長崎国体推進室長。 ○長崎国体推進室長(松園喜秀君)  ただいま、協賛のことについての質問だったんですけれども、協賛につきましては、先ほどから申しましたように、現金ではなくて物品による協賛をお願いしております。  そのような関係から、協賛取り扱い要綱の中で、協賛の表示としまして、協賛物品等には協賛者の意向に応じ、協賛の表示をすることができる。ただし、協賛物品等に直接表示することが不適当な場合は、その他の方法により表示することができるとしております。  いろいろな品物をもらいまして、余り大きな表示ですと、また、不都合が生じやすくなりますので、その協賛物品に応じて、一番最適な表示方法というのを協賛者の方々と協議をして入れていくようにしております。  以上でございます。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  私の質問は、順番が前後して済みませんけれども、花いっぱい運動の件です。  時津町は神崎花園があって、町長の報告にもありましたけれども、かなり力を入れていただいています。おかげさまでよくなりました。  花いっぱい運動の町民運動と神崎花園との提携と言うのですか、神崎花園にもうちょっと力を入れてもらうということができないかとか、そちらのほうから要望などはないのでしょうか。  それと、花いっぱい運動で、以前、雲仙にそういった見学に行かせてもらったときに、そこの町民の方々がコンテストですか、花いっぱい運動の大会のプランターを用意して、その中に花を植えて、よかった、悪かったという大会があったのですけれども、そのような住民参加のコンテストは考えておられませんか。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  長崎国体推進室長。 ○長崎国体推進室長(松園喜秀君)  まず、花のコンテストのほうからなんですけれども、今、国体等で取り組んでおります花いっぱい運動は、長崎県とともにやっておりまして、長崎県のほうが大会に用いる推奨花というのを10ほど決めております。本町では、この中から育てやすいのを6品種そろえまして、これを現在、老人会とか公共施設、学校で試験的に栽培をしてもらっております。この県が定めた品種を大会のときには2,000プランター程度にしまして、大会会場等に飾る予定にしております。そういった意味で、こういったプランターを育てる場合に、今後、各家庭とか各地域のほうにプランター栽培をお願いして、その花を育てた心で温かくお迎えしようということで考えておりますので、現在、国体等では、花のコンテスト等は考えておりません。  あと、神崎花園とか各地区のほうで花いっぱい運動に取り組まれております。こういった地区で取り組まれている花いっぱい運動とも連動しながら、リハーサル大会、本大会のときには、競技会場ばかりではなく、時津町内が花で彩られ、全国からおみえになる方々を温かいおもてなしの心で歓迎できればと考えております。  以上でございます。 ○議長(水口直喜君)  9番、新井君。 ○9番(新井政博君)  その花いっぱい運動については、各自治会とか老人会などが、時津町では全域でやっておられて、それは、松園さんが携わったときから始まったと思うのですけれども、既にそういった実績があります。だから神崎花園も、ウォーターフロントからずっと神崎花園に向けて、フラワーロードみたいな形で、あそこら辺、あのウォーターフロント公園等は時津町のメーンですから、ぜひ、あそこを花でいっぱいに飾っていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、スポーツの話で、町長から報告がありましたけれども、時津中学校と鳴北中学校が、県内ではなくて、全国規模ですばらしい成績をおさめておられます。これは、リオの次は東京とかいうことになっているみたいですので、東京オリンピックに向けてと、今度の国体に向けてでも、やっぱりそういった子供たちの励みになるように、補助金の問題とかの、そういったことも力強いサポートをしていただきたいと思っております。  いじめの問題に対処するためには、学校、教育委員会、子供の責任だけではなく、人の弱みを笑う人間のさがにも目を向けることも大事だと思います。いじめた子やいじめられた子の親自身にも責任が、私はあると思います。そのためには、前回も言いましたけれども、親学の早期実施や、私たち地域の住民やマスコミなどにも問題解決が求められると思っております。  いじめは、人間社会における病理的な背景もあるのではないかと思いますが、町民が一丸となって取り組み、解決しなければならない時期に来ているのではないかと、強く思っておりますし、時津町では、いじめによる不幸を絶対に出してはいけないと思っておりますので、一丸となって、このようなことを防いでいただきたいと思っております。  そして、国体については、どんどん今、宣伝効果なども含めて、頑張って前のほうに進んではおりますけれども、体育協会やソフトボール協会等との相談も踏まえて、もっともっとアピールしていただいて、この国体が成功裏に終わるようにお願いしたいと思います。  これで、私の一般質問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(水口直喜君)  以上で9番、新井政博君の質問を終わります。  暫時休憩します。             (午前11時02分 休憩)             (午前11時20分 再開) ○議長(水口直喜君)  休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を行います。  7番、山下しゅう三君。 ○7番(山下しゅう三君)  改めまして、おはようございます。
     私は喉を痛めていますので、水の補給をしながら質問をしたいと思いますので、御了承の上、よろしくお願いしたいと思います。  夏休みも終わり、小中学校の始業式の中で、各校長先生のいじめ問題の講話の様子が、マスコミ報道で発信されていますが、世間ではいじめ問題に非常に関心が高いようです。私も、今回、通告いたしました、いじめ問題を質問に取り上げました。  では、質問を始めたいと思います。  昨年9月、大津市立皇子山中学校2年生男子生徒のいじめによるマンション飛びおり自殺事件があり、今年7月上旬、マスコミや世論が騒ぎ出し、学校、教育委員会は、いじめと自殺との因果関係が判明しないと報道を拒否し、被害者遺族より大津警察署に被害届を3度出しながら受理されなかった。そして、その対応のまずさから、学校、教育委員会に爆薬をしかけたという脅迫電話等がかかったりして、やっと警察は重い腰を上げ、今まで前例のない、学校、教育委員会が家宅捜索を受け、いじめを隠蔽していたことが徐々に暴露されてきました。このようないじめと自殺事件は、全国の学校で過去何回となく起きて、氷山の一角と思います。  いじめの問題の原因、背景については、児童生徒を取り巻くさまざまな要因が複雑に絡み合っていると考えられるが、その解決に当たっては、我が国の教育における喫緊の課題となっており、昨今、全国各地において、いじめを苦にしたと考えられる児童生徒の自殺が相次いで発生するなど、大変憂慮すべき状況にあります。その解決に当たっては、「いじめは絶対に許されない行為である」という強い認識のもと、学校、家庭、地域社会が一体となった取り組みが重要であると考えます。本町、学校、教育委員会においても、大津市立皇子山中学校の教訓に学ぶべきことが数多くあると思います。  そこで、現在、小中学校においていじめ問題に対する取り組みは、どのような対策をとっているのか質問いたします。  1、いじめに対する基本的考えは、どういう方針で推進しているのか。  2、いじめに対する基本姿勢は、確立しているのか。その①、学校としてなすべきこと。その②、教師としてなすべきこと。  3、いじめの問題に直面した場合、対応策の手順は作成しているのか。  4、いじめの早期発見の取り組みは。その①、教師の視点から児童生徒を見るチェックリストは作成しているのか。その②、児童生徒の視点からの学校生活のアンケートは年何回とっているのか。その③、保護者の視点から、我が子の通学の様子の家庭用チェックリストを配布しているのか。  5、いじめた児童への対応策は。  6、周りの児童生徒に対しての指導のあり方は。  7、関係機関、相談機関との連携体制は。  8、生徒会において、いじめに対する自主的活動をやっているのか。  9、いじめ問題に関し、教師の校内研修は実施しているのか。  以上、9点取り上げました。答弁の後、再質問をしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(水口直喜君)  暫時休憩します。             (午前11時24分 休憩)             (午前11時29分 再開) ○議長(水口直喜君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  それでは、山下議員の御質問にお答えいたします。  1番目の児童生徒のいじめ問題についての取り組みには、という御質問でございます。  まず、1点目のいじめに対する基本的な考え方はどういう方針で推進しているのか、についてですが、基本的な考え方は、文部科学省からの平成18年10月19日付「いじめの問題への取組の徹底について」、また、平成22年11月9日付「いじめの実態把握及びいじめ問題への取組の徹底について」の通知を初め、今年度の「文部科学大臣談話」及び県の「いじめ問題への対応について」を踏まえ、本町でも、いじめはどこの学校でも、どこの子にでも起こり得る問題であり、人間として絶対に許されないことである、という考えに立ちながら、いじめ防止策を推進しております。  また、いじめの問題が生じたときは、その問題に目をそむけることなく、学校・教育委員会と家庭・地域が連携して対処していくべきものと考えております。  なお、学校の価値観と家庭・地域の価値観が異ならないよう十分配慮していくべきだと捉えております。  次に、2点目の、いじめに対する基本姿勢は確立しているのか、という御質問の中の学校としてなすべきこと、でございますが、一義的には、いじめる側の問題として捉えることが最重要であると、そのように捉えております。  そのために、一つに児童生徒の動静把握や、生命・身体に関する安全注意、アンケート等の結果からいじめの実態が把握された場合のいじめ防止措置及び加害者、被害者の保護者に対する報告、解決のための協議を行うことが義務づけられると考えております。  いずれにしましても、学校全体で未然防止に努めるとともに、さらには日ごろより早期発見、早期対応が重要であるという認識を持ちながら、日々の教育活動の中で取り組まなければならないと、そのように強く認識をいたしております。  また、教師としてなすべきことにつきましては、いじめの兆候をいち早く把握して、いじめられている児童生徒を最後まで守り、本人に問題のないことを伝え、不安感を払拭していくことが非常に大切です。  心の居場所づくりや本人の言い分を十分に聞くことも配慮していく必要があると、そのように考えております。  いずれにしましても、平常の学校生活全体を通して、いじめを見抜く姿勢が肝要であると捉えております。  次に、3点目の、いじめの問題に直面した場合、対応策の手順は作成しているのか、につきましては、平成22年3月に文部科学省より「生徒指導提要」という冊子が発行され、その中にいじめを捉える視点、いじめの構造、いじめる心理、予防的生徒指導等を含め、対応策の手順が明記されております。今後も本冊子の有効活用について各校への指導を継続して行いたいと、そのように考えております。  なお、各学校のいじめの危機管理につきましては、基本のマニュアルを作成し、校長を中心として組織的に対応し、児童生徒が安心して学習できる学校環境づくりに努めたいと、そのように考えております。  次に、4点目の、いじめの早期発見の取り組みは、という御質問の中の、教師の視点からのチェックリストは作成しているのか、でございますが、町内全ての学校で各学期に1回、生活アンケートを実施いたしております。  アンケート項目には、いじめの防止、発生の有無に関するものを含めて、予防と早期発見に結びつくように作成しており、教師の視点からのチェックリスト及び児童生徒の視点からのチェックリストを兼ねたものとなっております。  なお、「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査の調査内容・項目」にいじめの定義があり、「いじめとは、当該児童生徒が、一定の人間関係にある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」とあります。いじめの態様として、冷やかしやからかい、嫌なことを言われる、仲間はずれ、叩かれたり蹴られたり、金品を隠されたり盗まれたり、無視される、などの内容の区分が示されておりますので、これも一つの教師の視点といたしております。  次に、児童生徒の視点から学校生活アンケートは年間何回とっているのか、でございますが、先ほど申し上げました通り、各学期ごとに1回、計3回実施いたしております。  次に、保護者の視点による我が子の通学の様子の家庭用チェックリストの配布についてですが、配布の必要性については学校の判断となりますが、各学校においては、PTA懇談会や学校だより等を通じて、親として子供たちの様子や表情の変化に目を向け、微妙な変化を見逃さないようにお願いをしております。また、7月に行われました長崎っ子の心を見つめる教育週間などで、学校における児童生徒の様子を保護者に見てもらえるよう、学校公開、授業参観、必要によっては個人面談等を行っているところです。  次に、5点目の、いじめた児童生徒への対応策は、についてでありますが、いじめた児童生徒への直接指導に加え、保護者を交えての指導を施しております。  基本的には、いじめを即やめること、いじめ行為の不当性や友達関係のあり方、当該児童生徒の悩みや行為に至った背景的なものをじっくり聞くなど、心を開かせることも大切な視点であると、そのように捉えております。  交友関係づくりや学習活動の場面での達成感を味わわせることも重要なポイントであると、そのようにも捉えております。  以上のようなことを踏まえまして、対応策を学校と共通認識しながら対応してまいりたいと、そのように考えております。  次に、6点目の、周りの児童生徒に対しての指導のあり方、につきましては、2点目で答弁しましたことをもとに、通常の教育活動の中で、人権教育、道徳の授業などにより、学級、学年、全体的な指導と合わせて、教師によるつぶさな観察を重ねて取り組んでいるところであります。  7点目の、関係機関、相談機関との連携体制は、につきましては、時津町いじめ・不登校対策委員会、校長会主催の町内生徒指導委員会、学校警察連絡会議、児童虐待連携会議等々を通じて連携を図っております。  また、本町教育委員会としまして、ことしの夏は特に、1学期終業までに児童生徒の欠席状況調査の実施、夏休み期間中に指導主事が町内6校から1学期までに報告を受けた児童生徒に対する各校の対応状況、夏休み期間中の児童生徒の変化の有無など、直接全小中学校に赴き、聞き取りを行い、各学校において適切な対応が施されていることを確認したところでもありです。  今後もいじめにかかわる対応につきましては、引き続き、未然防止策から早期対応・早期解決までを含めた、幅広い取り組みを進めてまいりたいと、そのように考えております。  以上で、山下議員への答弁を終わります。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君、再質問をどうぞ。 ○7番(山下しゅう三君)  それでは、再質問に移ります。  7月12日、県教育委員会が各市町村に、学校や教育委員会の対応が批判を受けている大津市の問題を踏まえ、アンケートや個別相談によるいじめへの早期対応や、夏休みを利用し、児童生徒の悩み相談に応じることなどを促す通知を出したと新聞報道がありまして、本町としても、文部科学省がいういじめの定義、いじめの四層構造を基本として、常に児童生徒間のトラブルの解消、学校生活の状況を見守り、よりよい人間関係を築く指導を今日まで、どういう形で取り組みをしてきたかということで、9項目にわたって質問したわけでございます。  問題になった大津市中学校では、文部科学省から補助金を受けて道徳教育を立ち上げ、2年間活動をしてきたいう報道もありました。その内容はわかりませんが、いじめに関する内容も当然盛り込んであったと思います。私自身、なぜこのような悲劇が起こったのか理解に苦しんだわけでございます。  幸いなことに、本町においていじめに対する事件は起こっていませんが、大なり小なり、いじめはあっていると思います。ただ、表面に出てこなかったと思います。いじめの被害にあった児童生徒は、自分の心を傷つけられ、成人になっても傷を消すことはできないとも言われ、大きな人権侵害であると思います。事件が大きくなったのも、被害があった児童生徒の父兄が、学校に訴えても、学校、先生方が真摯に対応していない結果だと思います。  この事件があった以降、全国の警察への被害届が百数十件出ているとの報道があっております。これから、警察への被害届の増加があり得ると思います。  それと、全国人権擁護連合会より、いじめ問題に関する緊急メッセージが、子どもの人権SOSミニレターとか、子どもの人権110番等が発せられまして、法務局管轄の人権擁護委員会への申告が出てくると思います。これらを踏まえて、県教育委員会が各市町村に通知を出したと思いますが、まず初めに、県教育委員会の通知に従って、夏休みを利用し、アンケートや個人相談、児童生徒の悩みを相談したか、その活動の内容、そういったものがありましたら、ひとつ教えていただきたいと思います。  それと、今、世間で騒がれているいじめ問題について、本町の教育委員会で開催されている課題の中のテーブルの上に、その問題が上がり、その対策が議論されているか、この2点を質問したいと思います。 ○議長(水口直喜君)  学校教育課長。 ○学校教育課長(太田達也君)  まず、1点目のアンケートや相談というところでございますけれども、指導主事が夏休み中に各学校を回りまして、その実態並びに状況について把握して指導しているというところでございます。  それから2点目の、教育委員会でのそういったいじめ等についての話ですが、これは8月1日に教育委員会を行いまして、そこで、いじめ等に関しての取り組み状況とか、そういった報告を教育委員会の中でも行っております。  以上でございます。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  今の質問で、教育主事が学校を回って、いじめ問題について調査をしたということですけれども、これ、実際は、例えば、担当の教師の方が2面対面とか、そういったものでいろいろ、細かなことのいじめ問題に対してのチェックをしなければ、このいじめ問題というのは、早期発見もできないと思うんです。その辺のきめ細かな活動、そういったものはやっていなかったのですか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  ことし初めて、この夏、指導主事が各学校を回りまして、1学期に報告を受けた、いわゆる配慮を要しなければいけない児童生徒等の学校の対応等について、チェックをかけたところです。  その中で、やはり具体的なもの、具体的な対応、あるいは具体的なかかわり等について、私たちが把握しないと、これはいじめなのか、あるいは通常の学校生活の中でのそういうふうな生活行動なのか、そこら辺がわかりませんので、具体的に細かなチェックはしていると申し上げたいのですけど、今、手元に資料がございませんので、そういう形の中で対応しているということは御理解いただきたいと、そう思います。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  実は、全国各地の学校、教育関係で、いじめ問題には以前からずっと取り組んでおると思うんです。しかし、今現在、次から次にこのいじめ問題が出てくるのはなぜかという疑問を私は持っているわけでございます。例えば、最近ですけれども、別府市教育委員会が6月上旬に小中学校対象にアンケートを実施しまして、問題になる話はなかった。そして、2者面談も行ったが、いじめの話はなかった。その後、その中学校2年生が同級生から暴行を受け、重症を負った。事件後初めて聞き取り調査をしたところ、以前からいじめがあっておったんだということが判明したという新聞報道がございました。  また、鹿児島市出水市中学校2年生女子が、昨年8月に九州新幹線の線路に飛びおり自殺を図った。市教育委員会では、11月、自殺のきっかけとなる出来事は確認できなかったと報告している。ところが、事実、同級生より恐喝され、所持品を壊されていた。そして、遺族から恐喝未遂、器物損壊の容疑で被害届けが出ている。この2件の事件でもわかるように、いじめの問題について、基本的な調査の方法に問題があったのじゃなかろうかと、このように私は思うわけです。それは、いじめに対する基本的な考え方です。いじめられた児童生徒の立場に立った考え方、これは文科省のいじめの定義の中でもうたわれております。  これを先生方、学校教育委員会がよく理解をされておったのかと、非常に私は疑問に思うわけでございます。  それといじめに対する基本姿勢、先ほど答弁もありましたけれども、いじめは人間として絶対に許されないという強い認識を持って、そしていじめはどこの学校でも、どの子でも起こり得るという危機意識を持って、いじめられている子供を最後まで守り抜くという信念を持って、それを前提として、学校として、教師として、どういう基本姿勢に立っていじめの問題に立ち向かうかと、こういうことをもう少し理解した上でいじめの早期発見に対処しなければならないと思うんですけれども、その辺がちょっと弱いような感じがするんです。今の答弁からも。そういうことですが、私の見解に対してどういうふうに思っているのか、回答をお願いしたいと思います。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  確かに、いじめ行為が発生したという時点で、通常、学校の対応策としてはアンケートをとります。また、当該児童生徒との個人面談も行います。あるいは、保護者等へどういうふうな兆候があったのか、どういうふうな変化があるのか、そこら辺等の聴取もいたします。これが通常のやり方です。  ところが、その中に出てこない、アンケートにも書けない、書けないです、書かないじゃなくて、書けない。あるいはまた、通常のことを言えない。そういう当該児童生徒の心情的なものもあると。これは、救済しようという、そういうふうな立場でおるんですけれども、そこに乗ってこない、子供たちが乗ってこない、そういう現状もあるということを私たちは踏まえながら対応していかないといけないと思うんです。となると、先ほど申しましたように、教師個々人の子供に対する捉え方、いわゆる一般的な捉え方、視覚的な捉え方、目で見た捉え方があります。聴覚的な捉え方があります。聞こえる言葉、当該生徒以外の子供たちから聞こえる言葉があります。もう一つは、体感覚的な捉え方があります。身ぶり、手ぶり、口ぶり、そういう形の中で、子供たちが安心して、安全に学校生活が送れるような安全配慮義務というのを私たちは校長先生を通じて徹底して見守ってくださいと、そういう指導も行ってくださいというような形の中で対応しているというということについては御理解いただきたいと、そう思います。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  それから、被害にあった父兄の心情というのは、事件の真相を知りたいということと、二度とこのような事件を起こさないための対策をとってくださいという2つの願望があると思うんです。この2つの心情を学校教育委員会がくみ取っていない対応の仕方で問題が大きくなったと思います。  それで再確認ですが、本町学校教育委員会へ父兄から、もし訴えがあった場合、学校として真摯に対応する心構えというのができているのでしょうか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  これは、いじめの危機管理ということで、非常に重要な課題だと捉えております。  したがいまして、こういうふうな情報が、あるいは、不確実な情報でも我々のほうに入った場合、あるいは学校に入った場合は、適切な、具体的な対応をとるようにというようなことについては、校長会を通じながら申し上げております。その徹底ぶりの中で、これだけは注意してくださいと、これだけは子供の行動については注意してくださいというような中で、先ほど申しましたような形の中で、小さな変化、小さな兆し、そこら辺を見逃さないような形の中で、こういういじめの根絶、防止について対応してください。いわゆる言葉だけでは通じない面があるのじゃないかと思いますので、これは具体的に、教育委員会の方からこういうふうな指示をしたけれども、結果としてどういうふうな形で対応したのか、その確認まで私たちはする必要があるなと。そういう形の中で、指示、確認という形の中で、いじめ根絶、防止についての対応策を練っているところであります。  以上です。
    ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  それから、4番のいじめの早期発見の取り組みということで、教師の視点から児童生徒を見るチェックリスト、それからその②として、児童生徒の視点から学校生活におけるアンケート、その③として、保護者からの視点から、我が子の通学の様子のチェックリスト、こういったものをつくったらどうか、作成したらどうかということですけれども、事実、いじめの早期発見というのは、俗に言う、児童生徒に対する目配り、気配りの心構えができているかということです。いじめの発見というのは、学校、先生だけでは対応できないと思います。  友達、親、地域の人々の手助けがなければ、この早期発見はできないと思うんです。いじめられた児童生徒というのは、先生とか友達とか、親とか、周りの人たちに、大なり小なり、発信しておるんです。それを見逃しておるわけです。  そういうことで、具体的に学校生活とか、家庭生活において、子供の様子を見るポイントを検討したらどうかという思いで質問をしたわけでございます。  それから、ある市町村では、周りの人の協力を得るために、学校帰りとか、子供の遊びのたまり場とか、死角のある場所とか、地域ぐるみで目配り、気配りをして、発見すると注意をして、すぐ学校に連絡をとる体制をしているところもあります。  本町もこの機会に、そういった取り組みを、地域全体でいじめ撲滅の呼びかけをしたらどうかと提案したいと思いますが、教育長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  確かに、子供たちが安全で安心した学校生活、しかも安定した学校生活を送るためには、議員指摘のとおり、目配り、気配り、心配り、これは重要だと思います。その中でやっぱり、私たちもそうですけれども、見えない部分、把握できない部分、これも議員のおっしゃるとおりです。したがいまして、単独で対応するのじゃなくて、学校では組織を挙げて、学年なら学年集団、集団の協働の中で、そういうふうな兆候を見抜いていく、それがまず第一じゃないかなと、そういう思いがいたします。  そして、先ほど、その兆候についてのチェックリストについては、先ほど申しました、生徒指導提要の中に、例えば、衣服が汚れているとか、食欲がなくなったとか、無口になったとか、そういうふうな、ずっと例を挙げて書いてありますが。それに従って、一応教師はチェックするような、そういう指導の体制はとれていると、私は捉えております。  また、地域全体で、これはもちろんそうです。これはもう子供たちだけの問題じゃないと言いました。また、学校や家庭だけの問題じゃないとも、私も捉えております。地域全体、町ぐるみ、総ぐるみの中で、いじめ根絶、いじめは防止していかなければいけないし、そういうふうな対応をとっていかないといかんと思いますが、これについては、PTA等を通じながら、健全育成会等を通じながら、啓発または防止についての、そういうふうな努力点については、御理解をいただく、そういうような形の取り組みはぜひ、私たちもしていきたい、そう思います。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  それと、いじめの四層構造、その中で、周りではやし立てるとか、喜んで見ているとか、それから、見て見ぬふりをするとか、よくこれは学校であり得ることです。こういうことを生徒会の自主活動として提案をし、そういうような指導、そういったものをしているのかどうかですが、その辺が非常に大きな問題になっていますので、そういうところはどういうふうに学校教育でやっておるのか、質問したいと思います。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  各学校の児童会、生徒会の中では、例えば、あいさつ運動とか、あるいはまた、人権集会を通した、そういう人権尊重の心を育てる、そういうふうな形の中で、私は取り組んでいると、そう捉えております。  ただそれが、直接的にいじめ根絶に結びつくかについては、そこら辺は学校の計画の中に、いわゆるこういうふうな活動で、こういうふうな趣旨で、こういう活動を行いますと、その中、具体的にいじめ防止についても入ってくるような形の中で、私は今後、どういうふうな形の取り組みがあっているのかについては確認をしていきたいと。ただ、児童・生徒会等ではやっていないじゃなくて、先ほど言いましたように、あいさつ運動を通すとか、人権集会の中で、子供たちが主体的に訴えかけながら、子供が子供に訴えかけながら、ことの重大性認識を捉えさせるような、そういう取り組みがあっているということは私も聞いております。そういう形の中で、先ほど申しましたようなことも含めて、再度確認をしていきたいと、そう思っています。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  7番から8番、9番が抜けておったということなんですが、9番の問題ですけれども、これもちょっと大きな問題ですけれども、今、情報化時代の流れとともに、いじめの様子、様態、そういったものも変わってきていると思うんです。そういうことで、定期的に教師の校内研修というものをやったらどうかと。例えば、目に見えないインターネットの書き込みとか、携帯電話のEメール、通話によるいじめ、友達の仲間づくりについて、携帯電話を持っているか、いないかによって仲間はずれをするとか、学校生活とか家庭生活に溶け込んでいるパソコンとか、携帯電話によるいじめのかかわりについて、学校、教師、父兄が連携して、学校としてどう対処していくのか、先生方の校内研修等が必要じゃないかと、こういうふうに思いますけれども、その点いかがでしょうか。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  情報機器というのですか、情報機具というのですか、非常に発達した現代ですので、まさに目に見えないところの情報が、しかも人権侵害に当たるような情報が飛び交っているというのも、私たちも把握はしております。  その中で、生徒指導を含めて、いわゆる携帯電話の使い方、持ち方、使用それからインターネット、Eメールへの書き込み等々につきましても、生徒指導の一貫というような形の中で、いじめ根絶に向けたような形の中で取り組んでいるということについては、この場で申し上げておきたいと思います。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  それから、このいじめ問題が発生いたしまして、全国小中学校や高校、教育委員会に配置するスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーを1,000名規模で増員する方針ということで、いじめ対策総合推進事業として概算要求に織り込むという発表がありました。  さらに、いじめを学校で抱え込まず迅速に対応するために、自治体レベルで、OBの警察官とかOBの教師等の外部人材を含めた学校の支援チームを設置するよう、財政支援をするということの発表がありました。教育長の考えはどういうふうに思っているのか、お聞きします。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  私も先ほど、朝の段階で、そのニュースは把握をいたしました。  本町としまして、即こういうふうな形でということは申し上げられませんけれども、今現在の制度の中で、どういうふうに有効活用というのか、利活用ができるのか、現制度の中での活用状況を充実させたいというのが今の私の気持ちでありますけれども、当然これは、人員をふやすから、それだけ多くの目で子供たちを観察できるということは、これは間違いないことでありますので、そこら辺等を含めて、ちょっと委員会の中でも研究をさせていただきたいなと、そう思っています。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  わかりました。  以上、いじめ対策の基本的なことを、日ごろ、本町教育行政において実施しているのかということを質問しましたが、私の考えとしては、まだまだ努力していただかなければならないことじゃないかと、こう思いました。  幸いなことに、いじめ早期発見に努力はしているということで、本町は、問題が今、認定された件数もわずかな件数であったという先ほどの答弁がございましたけれども、中立性の立場から、町長は教育長の任命権はあるけれども、教育行政に介入できないということで、教育委員会がそのかわりにあります。学校側と教育委員会の隠蔽構造があるのじゃないかと言われていますが、これらが、事件が発生した場合、学校、教育委員会の対応次第では、第三者委員会の立ち上げ、これも自殺総合対策綱領で決まっておりますが、それとか、人権擁護委員会の申告や、警察への被害届け等、世間の厳しい目が向けられていますので、今まで以上の対策の再検討の必要性があるのじゃないかと思います。その辺の考えがあるかどうか、質問したいと思います。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  本町のいじめの発生件数については、先ほど答弁をいたしました。これは社会通念上と言ったらちょっと失礼になるかもわかりませんが、いじめを受けている子供にとっては非常に深刻、重大な、そういう事案だと。これは私たちは踏まえておかなければいけないと、そう思っています。  したがいまして、いじめ根絶防止に向けては、るる私が申し上げた点を再度充実させながら取り組んでいきたいと、そのように思っていますけれども、問題は、第三者委員会の設置とか、人権擁護委員会へのそういうふうな投げかけとか、そこら辺等については、また今後の問題かなと、今後の課題かなという思いがいたします。  第三者委員会を設置するにしても、どういうふうなメンバーで、あるいは、どういうふうな形の中で、開催をどうするのかとか、その内容等も十分そこで煮詰まってくるのではないかと思いますが、そこら辺までの構想は今のところありませんので、とにかく、いじめ問題については、関係の団体と言いましても、いわゆる児童相談所とか警察とかありますから、まずそこら辺の連携を十分に、落ちがないような形の中で進めながら、この問題には対処をしていきたいと、今現在、私は考えています。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  7番、山下君。 ○7番(山下しゅう三君)  最後に、教育長の、本町からいじめ問題は絶対に出さないという決意の意見を述べていただきまして、私の質問を終わりたいと思います。  以上です。どうもありがとうございました。 ○議長(水口直喜君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  力強い言葉で申し上げたいと思いますが、子供たちが落ちついて学習できる環境づくりは、学校教育の使命、義務、責任と、そう思っておりますから、その姿勢を貫きたいと、そう思っています。  以上です。 ○議長(水口直喜君)  以上で、7番、山下しゅう三君の質問を終わります。  暫時休憩します。             (午後 0時08分 休憩)             (午後 1時15分 再開) ○副議長(相川和義君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  議長が、他公務への出張のため、本日午後から議会を欠席いたします。  私が議長の職務を行います。よろしくお願いいたします。  引き続き、日程に入ります。  3番、吉川勝君。 ○3番(吉川 勝君)  こんにちは。3番、吉川でございます。  9月の声を聞いて、やっと朝夕が過ごしやすくなってまいりました。夏は暑いものと決まっておりますけれども、ことしの夏は去年にも増して暑かったように思うのは、私だけでございましょうか。  さて、その暑さの中で、ロンドンオリンピックにおける日本の選手の活躍には、爽やかな、感動的なものがありました。特に、女子選手の活躍、そしてなによりも、本県関係の選手、8人の活躍は、長崎県民に限りない勇気と希望を与えてくれました。この快挙を2年後の長崎がんばらんば国体におきましても、十分に発揮し、成功に導いてほしいものと心から思うものであります。  早速でございますが、一般質問通告書に従って質問をいたします。どうぞよろしくお願いいたします。  今回の質問は2問でございます。  まず、1問目です。町有地の有効活用についてということでございます。  現在、町有地は、いろいろな形で存在していると思いますが、それぞれ有効に活用すべきであると考えます。そこで、現在の町有地の現状につきまして、以下のことを伺います。  1点目、公共施設、公衆道路等として、十分活用できているのか。  2点目、遊休地として存在するものがあるのか。  3点目、浦郷の黒島、これも町有地ということを聞いておりますが、どのような経緯で取得に至ったのか。  4点目、町民あるいは民間に払い下げてもいいような土地、あるいは施設も存在すると思うが、現状はどうなのか。  以上、4点でございます。  2問目、有害鳥獣害対策についてでございます。  この問題につきましては、ことし、第1回の定例会において、イノシシ対策として質問しておりますけれども、このときの忌避剤として、ヒトデサポニンを紹介をいたしました。実はこれを実験的にでございますが、私の近所のブドウ園で試してもらいました。現状は、下からはイノシシ、ムジナ、上からはカラスが来ると、そういうふうなところで、ほとほと困り果てておったんですけれども、たまたま私が、この3月の時点で使わなかったサンプルの残りがありましたもので、これを試験的に試してもらいました。  なお、ほかの条件においてもまだ検証は必要かと思いますが、かなりの効果が確認できたところであります。  そこで、現在はワイヤーメッシュ、電気柵を中心にした防護対策といいますか、そういったものをやっておりますけれども、これに準じたような助成の考えはないのか、伺います。  なお、この忌避剤は、先ほど申したように、イノシシだけではなく、ほかのカラス、ムジナなどにも有効のようであることをつけ加えてきます。  以上、2問についてお伺いいたします。御答弁お願いします。 ○副議長(相川和義君)  町長。
    ○町長(吉田義德君)  それでは、吉川議員の御質問にお答えいたします。  まず、町有地の有効活用についての1点目、公共施設、公衆用道路等として十分活用できているのか、につきましてお答えいたします。  地方公共団体が所有する財産、いわゆる公有財産は、行政財産と普通財産に分類されます。  行政財産とは、地方公共団体が事務や事業を執行するために直接利用することを目的とする財産で、庁舎、学校、公営住宅、道路、公園、河川などでございます。  また、普通財産とは、行政財産以外の公有財産で、行政財産と異なり、特定の行政目的に直ちに用いられるものではなく、何らかの理由があって保有しているもので、本町が所有する普通財産は、駐車場、公共事業の代替地及び各地区の集会所用地などでございます。  行政財産は、行政上の目的があり活用されているもので、議員のお尋ねの遊休地につきましては、普通財産の中に含まれるものでございます。  次に、2点目の遊休地のことでございますが、遊休地は普通財産のうち、何らかの理由で保有していても、その目的がなくなる土地が該当するものでございます。  また、行政財産であっても、その目的に利用されなくなった場合には、用途廃止を行い、一般に所有する財産、普通財産として取り扱う場合がございます。  いずれにしろ、利用されない財産または利用することが見込まれない財産などは遊休地としてこれまで処分してまいりました。  昨年度も、793.5平方メートルの土地を2,814万7,978円で払い下げを行い、用地取得基金に積み上げて、今後の資金運用に備えております。  次に、3点目の、浦郷の黒島はどのような経緯で取得したのか、についてですが、取得当時、土地所有者が自己破産宣告により破産管財人に委ねられた土地であり、任意売却が進んでいるということでございました。  黒島は環境保全及び景観を保ち、また漁業振興のため、魚つき保安林として水面に木陰をつくったり、流れ込む水の汚れを取り除いたり、養分の豊かな水を供給するなどの働きで海の生物を助ける役割を果たすため、必要な土地でございます。  町が所有することで適正に管理されるものと考えており、平成14年第4回定例会で御承認をいただき、取得した経緯がございます。  次に、4点目の町民あるいは民間に払い下げてもいいような土地につきましては、1,976.45平方メートル、約598坪でございます。  そのうち、今年度中に1,552.12平方メートル、約478坪の土地を売却するよう協議を進めております。  なお、払い下げる場合、まず、隣接する土地を所有する方々に既存の土地と一体として利用していただくことが有効に活用できるものと考えておりますので、そういったところから検討しています。  このように、公有財産を有効に活用する中で、町としての利用目的がなくなった土地は、今後も払い下げを行ってまいりたいと考えております。  次の、有害鳥獣対策についてお答えします。  本町における有害鳥獣による農作物の被害状況は、今までの調査結果から、イノシシによるものが一番多く、全体の約7割を占め、次にアナグマやカラス等の鳥によるものが3割程度となっております。  農作物の被害が大きいイノシシ対策で基本となるものが、環境整備、防護対策、捕獲対策の3つの対策を総合的に、そして継続的に行うことが重要と言われております。  本町においては、緊急雇用対策事業による耕作放棄地の草刈り事業やワイヤーメッシュ柵の材料支給や電気柵設置に対する補助、猟友会への有害鳥獣捕獲委託、イノシシの捕獲報奨金制度を実施し、対策を講じてまいりましたが、依然として被害は発生している状況でございます。  議員が提案されます忌避剤は、散布することでイノシシやアナグマを寄せつけず、またつるしておけば、カラス等を寄せつけないとのことで、大変興味深いものでございます。  イノシシは臆病な動物ですから、人毛や猛獣の尿等をまくことや大きな音を出し、光を当てることで、これまでと環境が変わると一時的に警戒しますが、学習能力が高いことから、においや音、光になれれば、また近づいてきます。農林水産総合技術センターの研究成果情報では、においや味による忌避資材は、イノシシに対する効果は示されていない。点滅ライトは、イノシシに対して忌避的な影響を与えるが、その持続期間は短いとの結果も出ています。  また、カラスやアナグマについての本町の対策は、主に捕獲対策を講じており、防護対策では、まだ効果的な対策が出ていない状況にあります。このようなことから忌避剤の効果については、調査、検証がまだ十分ではなく、忌避剤使用のモデル園等を設置して、検証を進めた上で、補助については判断したいと考えております。  以上で、吉川議員への答弁を終わります。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君、再質問をどうぞ。 ○3番(吉川 勝君)  先ほどの町有地の有効活用についてのところでございます。  まず、1点目ですけれども、まず公共施設ということで、1つの例として挙げたいと思うのですけれども、毎年11月に開催されております町民ロードレス大会です。この中にウオーキングの部類があります。これは海と緑の運動公園をスタートしまして、日並地区を経由して、中山ダムに至って戻ってくるというふうなコースでございますが、このコースの途中に、現実的にまずトイレの問題でございます。3地区集会所と、それから中山公園のこの2つのトイレを多分利用されるのであろうと思うのですけれども、このトイレの整備がおくれているのではないかと。特に3地区集会所においては、かなりきれいになっております。けれども、中山公園のほうが、くみ取りのままと言いますか、数も少ない、そういったことでもう少しきれいにできないかなというふうに思っております。  この中山地区におきましては、同じ11月以降になりますけれども、小学生の招待の駅伝、ロードレース大会もございますし、それから冬には、中山地区の子供会における地区の大会も催されております。地区のほうの子供会の駅伝ロードレース大会においては、中山集会所を基点として、もうそこで十分、もしかしたら足りておるのかもしれませんけれども、その前の小学生の駅伝大会の折です。一番苦労しているのはやっぱり、トイレの問題のようであります。  このときも、中山集会所のトイレを利用させていただくのですけれども、何分、数が数でございます。学校の数で言うと、10校を超える学校が参加して、参加人数も100名を超えるような状況にありまして、非常にトイレが足りないような状況にありますので、ぜひ、こういうところを検討してもらえないかというふうに思いますが、いかがでございましょうか。 ○副議長(相川和義君)  総務課長。 ○総務課長(前田純孝君)  お答えいたします。  先ほど質問にありましたのは、地区の集会所ということでありますので、地元の自治会と協議をして、地区の集会所の設備については地元負担ということになりますので、町といたしましても、地区の集会所の改築とか、そういったものに対する3分の2の補助がございますので、地元自治会と協議をしてまいりたいと思います。  以上です。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  ただいま3分の2の補助ということでありましたけれども、間違いないですか。 ○副議長(相川和義君)  総務課長。 ○総務課長(前田純孝君)  地区の集会所に対する補助は3分の2となっております。ただし、面積によって、上限がございますので、詳しくは後ほど資料をお渡しします。  以上です。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  わかりました。ぜひ、よろしくお願いします。  2点目の遊休地は存在するのかということでございますけれども、先日、日並郷のフタマタ児童公園というものがございます。こちらは、現在の状況としまして、何も手入れをされておりませんで、滑り台などの遊具はあるにはあるのですが、実際には使用されておりません。また、小さな池もあるんですけれども、草が繁っておりまして、かえってこれは子供たちを寄せると、転落の危険があると、そういうふうな状況になっておるようで、これも日並川のすぐそばでございますので、行政のほうでも、日並川を守る会のグループなどと協力をしながら、有効な活用法を模索しておるようでございますけれども、もし、この点につきまして、参考までで結構ですので、現在どのような計画で進んでおるのか、説明できたら、お伺いをいたします。 ○副議長(相川和義君)  都市整備課長。 ○都市整備課長(吉岡勝彦君)  今、議員が言われましたように、日並川を守る会という会が発足されております。昨年からその日並川の保全事業ということで、予算等もいただいて、整備、樹木の伐採とか、今、やっているところです。区域としては、今、言われた、フタマタの公園のところも入っておりますので、一応地元からの提案というのもあっておりますので、それを含めて、そういう整備がどの程度できるかということも含めて、今後、地元と打ち合わせ、話し合いを進めるようにしておりますので、いましばらくお待ちいただきたいと思います。  それから、草なんですけれども、今、定期的には都市整備課のほうで伐採等はやっております。  以上です。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  この点につきましては、ぜひ、そのような方向で、日並川を守る会のほうでも一生懸命取り組んでおるようでございます。ぜひ、いい公園になりますように。計画では、メダカ、蛍の養殖も計画をしておるようですので、実現しますようにお願いをいたしたいと思います。  3点目です。浦郷の黒島の問題ですけれども、取得に至った経緯はよくわかりました。また、以前、バブル華やかなりし時期でございますが、この黒島の近くの島を一大リゾート地にというふうな計画が持ち上がったことを聞いております。今となってみれば、そういう無謀なことをしなくてよかったと思っておるんですけれども、この計画はともかくとしまして、この黒島をせっかく取得したものでありますので、経済的に大きな負担はかけられないとは思うのですが、例えば、子供たちの自然教育であるとか、あるいは関連的に、夏休みの自由研究の場所として提供すると、そういうふうな有効な活用策がないものかと思っているところであります。今すぐどうこうということはできないと思いますけれども、将来的にはやはり、何かの方策、あるいは計画が必要なのではと考えます。  この点につきまして、担当課はどのようなお考えをお持ちでございましょうか。 ○副議長(相川和義君)  産業振興課長。 ○産業振興課長(吉川忠彦君)  お答えいたします。  先ほどの町長答弁にもありましたように、黒島自体は、魚つき保安林として県の指定を受けております。この保安林に指定をされれば、魚つきということですから、魚の繁殖とか、そういうものについて利用をするような形になりますので、それを行わないでほかの用途に使うということはできないような形になっております。  ましては、間伐をするとか、そういうものについても間伐の制限がありまして、間伐する場合も県のほうに申請を出し、もしくは、制限の中であれば役場のほうに届けを出し、そういう形のものですから、なかなか別の用途には使えないような形になっております。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  わかりました。  確かに、漁業権者の権利を守るということで、そのことは大切なことではあると思いますけれども、できますれば、より有効に、教育設備としても、そういったものも考えてもらえたらなと、これは私からの要望でございます。  4点目です。  現在、払い下げる土地が478坪の売却を検討しておるということでございますが、具体的にどういう土地であって、それから、これの価格の算定基準、これがわかれば教えていただきたいと思います。 ○副議長(相川和義君)  総務課長。 ○総務課長(前田純孝君)  お答えいたします。  今現在、払い下げてもいいような土地というのは、主に道路事業や区画整理事業などに伴う、代替地として購入された土地で、もう使用する予定がないという土地でございます。また、そのほかに、事業にかかる残地、道路事業にかかる残地、言い方は悪いですけど、はぎれ地みたいなものがございます。そういったものを払い下げるという予定にしております。  具体的には、日並中央線沿いの土地であるとか、浦郷や浜田郷の区画整理地区内にある残地であるとか、そういった土地を払い下げる予定でございます。  価格については、払い下げ申請書を出していただいて、その後、副町長や関係部課長で構成する財産評価委員等で協議をして価格を算定することとなっておりますので、実際、その手続が前に進んだときに申請書を提出していただいた後に協議することとなっております。価格については、近隣の売買事例の土地の価格であるとか、県や国が公表している土地の価格を参考にして算定をしております。  以上です。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  価格につきましては、高くないように、また、安くもないように、適当な価格でお願いをいたしたいと思います。  これは、払い下げるほうで質問をしましたけれども、逆に購入、荒廃した農地であるとか、そういったものがかなりあるように見受けられるのですが、こういうところで、もし、将来使えるようなところがあれば、例えば、東小学校あたり、非常に学校用地が狭いと思うんです。こういったところ、何かの方法で確保するとか、そういう考えはございませんでしょうか。 ○副議長(相川和義君)  町長。 ○町長(吉田義德君)  公有財産を取得するときには、その目的というものが明確になっていなければならないというふうに思っております。したがいまして、その事業等で必要不可欠という土地になってくるのかどうかということ等は、その時点で判断をして、必要と思われるときには取得を検討するというようなことになってまいります。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  ぜひ、有用な土地の活用をお願いをいたしたいと思います。  2問目に移ります。
     有害鳥獣害対策ということで、ヒトデサポニンという言葉を使いましたけれども、ヒトデサポニンというものは商品名ではございませんで、あくまでも成分の名前でございます。名称はミラクル忌避剤ということで使っておりますけれども、忌避剤ということになると、薬事法の規制を受けることになりました。登録するにもかなりの費用がかかることになると、そういうことで、肥料としてでも効果があることから、土壌改良剤ということで登録をしてあるようでございます。  この改良剤の最大の利点は、農薬ではありませんので自然の成分です。オニヒトデという、例えば、南の海でさんご礁を食い荒らす厄介ものですが、このオニヒトデを粉末化したものでできておりますので、人畜無害であるという点が最大の利点ではないかと思います。さらに、これは施行の方法ですが、簡単に言うとまくだけですので、女性であるとか、高齢者でも簡単にできます。さらに効果的な使用方法は、液化する方法があります。これは、一定の量のこのヒトデの粉末を水につけておいて発酵させるような感じで1カ月ぐらい置きます。それから、それをさらに50倍ぐらいに薄めて散布すると、より強い効果が期待できると。実際、そういうふうにしてやっておるところもあります。それから、これは下からの体制の動物なんですけれども、上からも来ます。カラス、例えば、もう今から秋になり、冬になると、ヒヨドリも来ます。こういったものにも、これは50グラムずつぐらいネットに詰めてつるす方法でございます。これも、実際、ブドウ園のことでありましたけれども、実際に試してもらいましたら、とまったということで、その人はさらに、サンプルでは足りませんでしたので注文をされまして、効果を上げたようでございます。ただ、この効果がどれぐらい持続できるのか、学習するのかどうか。ただ、音、光に対しては、確かに学習能力があると思うのですが、これはにおい、確かに、においはしますけれども、問題はヒトデサポニンという成分です。ですので、これはなれることはないのじゃないかなと思います。サポニンというのは油のことを言うんだそうです。そういうことですので、より効果的なものが期待できるのじゃないかと思います。  ただし、これはただじゃないんです。20キロの袋に入っておって、1万6,000円するんです。ですから、単純に計算して、20キロの1袋は、反別で言うと1反、坪数で言うと300坪当たりが目安じゃないかなと思います。全面散布すればとても足りませんので、1平米当たり50グラムをまくというふうな感じでございます。  今、実際にやっているのが、電気柵、ワイヤーメッシュでやっておりますが、これでやはり入ってくる事例が報告されております。電気柵にしましても、これは1つの事例ですが、電線に泥をひっかけてしまって、道をつくって、ジャガイモをつくっておられたのですが、もう一晩で全滅と、そういうふうな状況でございますので、併用した方法を考えないと、もうとめきらんのじゃないかというふうに思います。これは、先ほどの最初の質問でも申しましたとおり、なおまた検証の必要はあると思うのですが、ひとつそれを見た上で、まだ継続審議と言いますか、ここで答えを出さないで、できることならば考えてもらいたいというふうに思うのですが、いかがでございましょうか。 ○副議長(相川和義君)  町長。 ○町長(吉田義德君)  このイノシシ、それからムジナ、カラスと、相当の農作物等に被害を出しております。これにつきましては、ワイヤーメッシュ、あるいは電気柵等の補助等をやっておるわけですけれども、ワイヤーメッシュ等をするときには労力等が相当かかると。また、電気柵等でも管理をちゃんとしていないと、草が生えて、また漏電等が生じてくるというようなことで、なかなか普及をしていっていないという状況でございます。  今、議員の御提案があっておりますこの忌避剤というものについては、議員御指摘のとおりに、その持続性がどうなのかと、あるいは、こういう動物等が学習をしてくるのじゃないかというふうな、そういう懸念等が当然あるわけでございます。ただ、これがそういうような格好で有効だということになりましたら、そうしましたら、そういう労力、あるいは今、管理ということで非常に困っておるという方々につきましても、これの導入をされていかれるのではないかというような格好で思っております。  この持続性というものにつきましても、こういう動物が、そういう農作物を荒らすというときには、それが収穫される直前というものが非常に多うございますので、ですからその時期に、そういう忌避剤をまくということ等で、その効果がどうなのか、これはそういう忌避剤等を検証したいという農家があられましたら、私たちのほうもそういうテストというようなことで、ひとつ援助と言いますか、そういうものを考えて、この効果を確かめてみたいと。そして、それが確実に、そういうような効果があるということであったら、補助というものについても検討をしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(相川和義君)  3番、吉川君。 ○3番(吉川 勝君)  ありがとうございます。  非常に前向きの意見で、ありがたく思っております。  昨年は、雇用対策事業として農園隊の派遣であるとか、荒廃地の草刈り事業等がありましたけれども、23年の3月でこの事業は終了しております。昨年はこの草刈り事業が実施されたのが、11月のころでございました。この時期でいうとわせミカンの収穫はもう既に終わっておるんです。それで12月になったらもう、普通温州の収穫を始めるのですが、この時点ではもう既に、普通温州にまで被害が及んでおったというふうなことでございました。昨年は、幸いにも空からの、鳥の被害が比較的少なかったので助かりましたけれども、ことしは鳥の被害も予想されております。  そういうことで、このヒトデサポニンをもうしばらく、私たちも試験をしてみたいと思っておりますので、その節はよろしくお願いいたします。  ほかの方法になりますけれども、島原のほうの取り組みでございますが、これは、島原城下に武家屋敷があるわけですけれども、その間、間に転々として虫食い状態で家がない、取り壊されて荒廃した草地があるわけです。そこにヤギを放して雑草対策にしようというふうな対策もとられておったようでございます。実際に、近くでヤギを放している人もおるようですが、セイタカアワダチソウですね、これを好んで食べるんだということも聞いたことがございます。ヤギをどうこうということは、この場では申しませんけれども、ぜひ、この有害鳥獣害対策には、町を挙げて取り組んでもらえたらと思います。  最後になりますけれども、ひとつ、農業者の方がどういう気持ちで農業に取り組んでおられるか、そういうことを紹介しまして、私の質問を終わりたいと思います。  これは、8月17日付の全国農業新聞のコラムのところです。「本音のホンネ」ということで、佐賀県の唐津市在住の山下惣一さんという農民作家でございます。コラムを時々寄せておられるんですけれども、この中に、「大雨で殉職する百姓」という題で出ておりましたので、少し紹介をしたいと思います。  九州北部豪雨と呼ばれる梅雨末期の大雨で、九州の農業は大きな被害を受け、30人が亡くなった。消防庁の7月21日現在の発表でございます。つい1カ月前のことです。私の周辺は大きな被害はなかったが、見舞いの電話の後で、「一つ質問していい。」と、首都圏に住む知り合いの主婦が言いました。「いつも不思議に思うのだけど、大雨のたびに、必ず農家のお年寄りが用水路に落ちたり、亡くなるでしょ。警報が出ているときに、なぜわざわざ出歩くのか、それがどうしてもわからない。なぜなんですか。」と。私は一瞬言葉を失った。なるほど、世間の人はそのように見ているのか。実は、私も大雨の中を出かけるが、一言で言えば、「ばかやろう、好きで出かけていると思うか。」ということでございます。では、なぜ、と問われるなら、田んぼが心配だからです。我が家の70アールの田んぼは、あっちの山、こっちの谷と5カ所に分散している棚田で、4カ所は谷川の水を引き、1カ所がため池で、私はため池の水番も兼ねている。大雨が降る、川が増水し、田んぼへ水が流れ込む。そのままにしておくと、谷にあふれた水を支え切れずに、あぜが崩れ、下の田に連鎖して大災害につながりかねない。だから、程度にもよるが、雨のたびに田んぼを回って、取水口を閉め、田の水口を落とす。雨がやむと、今度は逆の行程になる。田植えから取り入れが済むまで気の休まるときがないので、これが棚田の米つくり、かくて、降って心配、照って心配、吹いて心配、イノシシも心配、何もなければないで、こんなはずはないとまた心配になる。彼岸花が咲き、赤トンボが群れ、わあ、自然がきれいね、とあんたたちが感動する農山村の風景は、このような百姓の無償の努力で維持されています。競争力やコスト低減では守れない。大雨で殉職した老農には、長年の国土保全活動に対し、功労金ぐらい出すべきだ。私はそう答えたのだが、はてさて、通じたかどうか。何とも情けない世の中である。  こういうふうに結んでおりますけれども、こういう気持ちで農業者は頑張っております。今後ともどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。 ○副議長(相川和義君)  以上で、3番、吉川勝君の質問を終わります。  次に、14番、川口健二君。 ○14番(川口健二君)  改めて、こんにちは。  今日の最後の一般質問でございます。通告しておりました、3点についてお尋ねいたします。  吉田町長が町長として就任していただいて、約10カ月になろうとしています。平成24年度の新年度予算というのは、11月に初登庁されまして、平瀬前任町長のそれぞれの関連予算を中心に新年度予算を組まれたと思うんです。本格的な予算としては、平成25年度が、吉田新町長の本当の意味の予算じゃないかなというふうに、私は理解しております。そういう見地からお尋ねいたしますけれども、その前に、長年訴えておりました夏祭りの大型テント、私はこの間、夏祭りの当日、朝10時から現場に行って、前日にも行きましたけれども、実は、それぞれ、異口同音に大変喜ばれました。わざわざお礼をおっしゃるんですね。私がテント、テントと言ってきたのを、特に私の後援会関係は承知されておりますので、健ちゃん、よかった、川口議員、よかったというようなことで、大変、そういう面では今回の夏祭りは、あの炎天下でも直射日光を受けずに、ある部分は、ステージを十分鑑賞されたという意味ではよかったなというのをつくづく感じております。ぜひ今後も、予算措置が伴う、あれでも80万ぐらいですか、800万も8,000万というのなら別として、100万前後でできることは、そのとき、そのときの財政状況次第でしょうけども、ぜひ、弾力的に今後も対応していただきたいなと。たった80万であれだけの人が喜んでくれたわけです。  それと、ステージの前が例年から比べれば多かったですね。テントが張ってあったから。全然違いましたね。これは関係者の皆さんもそれは認めてくれておりまして、大変うれしゅうございました。ひとつ、今後も、そういうことで、前段に言いましたように、そう金が多くかからないという場合は、町長の英断で、ぜひひとつ、やっていただきたい。そういう面からすると、私も一生懸命支援していきたいというふうに考えております。  そこで、町長の初の本格的予算という立場で私はやるのですけれども、新年度の予算が大体12月ぐらいから概算要求を取るのですか。毎年度やっぱり、かなりのオーバーした額が出てくると思うんですけど、そのために概算要求を出させて、現実な財政に合わせて予算編成でしょうし、そこで新年度の基本的な考え方、どういう心構えで、どういうことを主に、予算をつけていかれるかということです。基本的な考え方の中で、特に最優先したい施策とは何があるのか。これをお尋ねしておきたいと思います。  次に、その最優先の中でもそれぞれ、これは順位は言えないと思うのですけど、私は通告書に、まず高齢者対策、これについてどのようにお考えであるかということですね。予算に反映されることがあるのかどうかです。  それから、身障者対策です。これについてもお尋ねしておきたいし、それから、乳幼児対策、それから、特に女性の時代と言われていますけれども、女性対策としてどのような政策を具現化しようと考えておられるのか、お尋ねしておきたいと思います。  それから、我々議会もそうでございます。議員もそうでありますし、自治会長さんたちもそうでございます。公民館長さんあたりもそうでございますけれども、地域振興についてどのように考えておられるのか。地域振興の主たる政策と言うのですか、そういうところについても、ひとつ、御見解をお尋ねしておきたいと思います。  次に、公共事業に伴う地元覚書協定書の扱いについて、ということで通告しておりました。これは、吉田町長も既に御推測のとおりであると思いますけど、中山ダム建設時の地元の覚書、協定書、これがもう30年経過して、ただ一つ、道路が改良されていない。約束どおり道路が改良されていないということで、いまだにバスの乗り入れができていない。これは、平瀬町長時代に、あなたも副町長だったから十分御承知だったと思うんですけど、平瀬町長と話し合いをしたときに、あなた方は道路を拡張して、大型バスの乗り入れを考えているんだろうと。私が言うのは、それをしておったら、いつになるかわからんし、大型バスを入れるだけのユーザー、いわゆる乗降客がいるか。絶対いないんですよ。それはあそこに、子々川から中山まで張りついた人口を考えればわかるわけでして。だから、私があえて言ったのは、買い物に困っている。病院に困っている。クラブ活動、あるいは塾に行って、帰りが不安である、夜になる、ということで、ジャンボタクシー程度でいいんですよと申し上げたところ、町長はその気になったわけです。  しかも、そのときに言われたのは、川口議員、これ、やりましょうと。ジャンボタクシーだったらそう難しくないよと言われた。そして、所管課長は指示を受けて準備してきたはずなんです。ところがいまだにそれが履行されていない。  そこで、覚書というものについて、30年間放置して、集会所とか何とかはできてますよね。道路が一つできてない。ところが、これは、私も一瀬町長時代から議員としております。特に、森山町長は、町長戦に出るとき、中山ダムの問題を激しく街頭演説をぶたれたんです。私も応援してそれと同じことを言いました。できたことはできましたけど、そのときの地元協定書が、森山町長と地元の方との覚書というのは、山田隆義さん、57年3月11日ですよ。これが平成24年度になって、いまだに実現していないということについては、まことに、覚書って何だろうかなと、覚書ということで、無理な注文があったということで言えば、いまだにできてない中山経由のバスの乗り入れ、これが5項目目に入っていますよね。これの内容を読んでみますと、既存の道路では狭いので、拡幅を行う必要があり、このためには道路沿いの土地所有者の協力が必要であり、かつ地元住民の側面より理解と協力を求める。当面の対策として、ダム関連のつけかえ道路工事に合わせて、つけかえ道路区間、約700メートルを幅7メートルに拡大し、その他の区間は、主要市町村道の申請をなし、補助事業として整備すると。第6、バスの乗り入れについては、道路完成後関係機関に積極的に働きかけを行う。これは恐らく長崎バスだと思うんですね。いわゆる既得権があると。かつては日並の人たちにも聞きました。中山の皆さんにも。バスが昔は通っておったんだということでした。その既得権があるということで、長崎バスを対象とした、これは関係機関ということからいけば、県もそうですし、国土交通省もそうですし、特にバス会社で既得権のある長崎バスじゃなかったろうかと、私は理解しております。  そこで、この地元の覚書というのは、恐らくお互いが軽々に交わしたものじゃないと思うんですね。なぜかというと、当時は森山町長の公印が打ってあるわけです、ちゃんと。だから、乙、時津町長森山恵、そして、角印、公印が時津町長で打ってある。  ぜひ、そういう意味で、地元の覚書って何だろうかと。地元が協力せんからだ、と言えばそうです。塩見町長時代に2回も3回も、あなたも御理解のはずなんです。道路つくりましょうよと、協力してください。ところが、ある部分じゃ協力します、ある部分の人たちが反対するという、非常にこう、何と言うのですか、地域振興を図ろうと町長が出したことに対しても反対があると。これを地元の協力を得んからというような形で、ずっともう、何回かやった結果、あとは放置してある。放置しておってよかったのかどうか。いわゆる、今で言えば医療弱者、それから買い物弱者、これはもう、時津でも一番おくれているのは中山だと言われているんですね。  ぜひ、そういう形で、地元との協定書についての、今後の履行の仕方について、町長の考え方を聞いておきたいと思います。  次に、教育長。教育長は、きょうは朝からずっと教育問題で立ちっ放しでございますけど、新年度の学校教育の振興策として、どういうことを考えておられるのか。  私も次長あたりには申し上げておりましたけど、修理なり改修なり必要なところがあると。私は現地を見て、上のことを言っています。ぜひひとつ、これは大事になる前に、小事でおさめていただきたい。積極的な声は聞いておりますけど、これが振興策として、新年度の予算でどのぐらい反映させていこうとするのか、あるいは解決しようとされているのか。  それから、鳴北中学校、公明党の濱﨑議員が常に言っております。今議会もそれをやるそうでございまして、私も通告しておると言ったら、あら、やられたというようなことを言ってましたけれども、そういう意味で、私は先取り主義じゃないです。ぜひ、後輩の濱﨑議員の夢が実現されればいいなという意味で、フォローする意味で、私は、実はお願いするわけです。  御承知のとおり、2014年、国体は時津が成年男子のソフトボール会場になっているでしょ。私、見ておわかりのとおり、早速、実は着させていただいてまして、きょうは誰か1人ぐらい着ているかなと思ったら、誰も着てなくて、私だけでございます。実はほめられました。かっこいいぞと言って。ぜひ、これは皆さんたちの、町民に対してPR、モチベーションを持ってもらうための、私は一つのきっかけだと思っています。  ぜひ、教育委員会は週に1回か、何曜日か決めて着られるそうですけど、できればひとつ、町長、町長部局でも、あなたが実行委員の会長ですから、ぜひよかったら、1週間に1回でもいいし、毎日でもいいし、とにかく身につけていただいて、時津の取り組む姿勢というものを、まず町民に理解してもらわんと、71名からの実行委員がおりますね。町長、会長、副会長、議長とか。いろいろおられますけれども、ぜひ、大きなスポーツイベントです、これは。時津の人が参加する、参加しないじゃなく、選手として出る、出ないは別として、受け入れに総力を挙げるという意味で、私は非常に大事なことだと。特に、松園国体推進室長、ぜひ、あなたがなりふり構わず動いてください。そうすることで、皆さんたちの心を動かすわけですから。ぼけっとせんように。ぜひひとつ、そういうことを含めて、よろしくお願いしておきたいと思います。  あとは、再質問いたしますので、よろしく。 ○副議長(相川和義君)  町長。 ○町長(吉田義德君)  それでは、川口議員の御質問についてお答えをいたします。  御質問のうち、新年度の学校教育の振興策については、私の後に教育長がお答えいたします。  初めに、平成25年度の予算編成について、1点目の基本的な考え方でございますが、来年度当初予算の編成事務については、9月議会が終了してからになりますが、私の基本的な考え方は、昨年12月の平成23年第4回定例会において、所信表明という形で述べさせていただきましたとおり、「夢をかたちに~絆と協働のまちづくり~」をテーマに、6項目にわたる基本施策を掲げさせていただいております。  その要点を改めて申し上げますと、住民の皆様との協働の中で、安全・安心の町をつくること、子供たちが健やかに成長できる町をつくること、高齢者が健康で快適に生活できる町をつくること、都市基盤・生活道路の整備に取り組むこと、そして、健全な行財政運営を堅持すること、住民目線に立った行政サービスを推進すること、この6項目でございます。  この基本施策を形にするため、ことしから私と幹部職員との会議を、帆を掲げて出発する会議という意味で、セイル・オン・ミーティングと題して新たに設け、月1回のペースで全部局長との意見交換を定期的に行い、各分野の課題や国・県等の動向など、情報の共有化に努め、それぞれの施策をどう進めるのか、全員で協議を進めております。  私としましては、こうしたものをこれから整理して、本議会終了後に予算編成方針を示し、内容を詰めてまいりたいと思っております。  次に、2点目の最優先の政策についてでございますが、本町においては御承知のとおり、時津中央第2土地区画整理事業や長与・時津環境施設組合によるごみ焼却場の建設、そして、これに関連する街路事業や国道の渋滞対策など、住民の皆様の生活を支える重要な事業がございます。また、高齢社会が進行する中、高齢者の健康づくりにも重要な施策というふうに思っております。  こうした事業を基本において、各種の業務を組み立ててまいりたいと考えております。  なお、各分野における重点施策につきましては、議員からお示しいただいた項目に沿って、それぞれお答えしたいと存じます。  まず、高齢者対策としては、高齢者の見守りネットワークを地域との協働により構築したいと考えています。  この見守りネットワークを構築するため、今年度中に65歳以上の方を対象に実態調査を行うようにいたしておりますので、平成25年度には、この実態調査結果を踏まえて、見守りネットワークの体制づくりを行うように考えています。  なお、実態調査により把握できた情報については、高齢者の方の同意を得ながら、災害時等の支援にもつなげていきたいと考えています。  また、高齢者の健康づくりについて、高齢者サロンやスクエアステップ教室などの事業の充実、拡大を図るとともに、ウォーターフロント公園への健康遊具の設置にも取り組んでまいります。  さらに、これから超高齢化社会になり、介護や医療の費用負担がますます増加するものと予想されますので、町民皆様が高齢になる前の早い時期から、健康づくりや生活習慣病予防などに取り組んでいただき、高齢になっても生きがいを持って、できるだけ介護や医療を必要としない生活ができるよう、医療・保健などと連携した取り組みが必要だと考えております。  医療・保健との連携による取り組みとしましては、特定健診や各種がん検診などの定期的な受信の促進、生活習慣病の発症、あるいは悪化を防ぐための保健指導等の仕組みづくりに向けた国保レセプトの分析事業に取り組んでいます。  また、産業まつりなどのイベント会場において、健康相談コーナーを設けるなど、町民の健康づくりへの意識向上を図るための取り組みもあわせて行ってまいります。  次に、身体障害者対策についてお答えいたします。  現在、時津町における障害者福祉の推進につきましては、平成24年3月に策定いたしました障害者計画(第4次)及び障害者福祉計画(第3期)に基づき実施しているところでございます。  平成24年度は、障害者計画の基本施策の中から発達障害児支援の体制整備、あるいは障害者虐待への的確な対応のための体制整備、また、人工透析患者の方への交通費助成事業などに取り組んでまいりました。  平成25年度におきましては、障害者計画に沿って、これらの事業の周知推進を図ってまいります。  また、平成24年6月20日に、「地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律」が可決成立し、同年6月27日に公布されております。  この整備法により、障害者自立支援法は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」と題名を改正するとともに、法の目的規定も改正され、新たに基本理念も創設されております。  また、障害者の範囲に難病患者等が追加され、新たな障害福祉サービス等の対象とされることになります。  さらに、個々のニーズに基づいた地域生活支援体制の整備として、重度訪問介護の対象者の拡大や、共同生活介護(ケアホーム)と協働生活援助(グループホーム)の一元化、さらに、市町村が行う地域生活支援事業として、新たに障害者等に関する理解を深めるための研修や啓発を行う事業等が追加されるとともに、意思疎通支援にかかる市町村と都道府県の地域生活支援事業の役割分担が明確化されるなどしております。  これらの改正は、一部を除き、平成25年4月1日から施行されます。  なお、現時点においては、政省令の改正が行われておらず、詳細が明らかでない部分もございますが、新たな障害保健福祉施策を円滑かつ効果的に実施できるよう、準備に取り組むとともに、制度の改正内容につきましては、利用者の方を初め住民の皆様への情報提供、周知を図ってまいります。またあわせて、必要な予算の確保に努めてまいります。  次に、乳幼児対策についてでございます。  現在、乳幼児対策といたしまして、3歳児健診を初めとする各種乳幼児健診事業、ポリオ等のワクチン接種事業、離乳食教室などの各種教室の開催などに取り組んでおりますが、来年度からは権限移譲に伴いまして、現在、県が実施しております低体重児の届け出の受理、訪問指導、養育医療費の給付及び障害を有する児童等に対する育成医療費の給付に関する業務を町で行う予定になっております。  これは、低体重児あるいは障害を有する児童に係る医療費を補助し、保護者の負担軽減を図るための事業であり、来年4月からの開始に向けて準備を進めているところでございます。  なお、この事業に必要な費用の4分の1は町が負担することになりますので、今回の権限移譲により、新たな負担が生じることになります。  次に、4点目の女性対策としては、女性団体等の活動支援や生涯学習の場を確保するとともに、男女共同参画推進懇話会の皆様方と協議しながら、男女共同参画社会への啓発に努め、リーダーの発掘や育成、あるいは地域社会における活動への女性の積極的な参加を促し、男女ともに多くの町民に皆様の意見が、まちづくりに反映されるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、5点目の地域振興の主たる政策についてでございますが、これからの本町発展の大きな核となります時津10工区埋立造成事業が、現在進められており、大型店舗等が集積されつつあります。  しかしながら、本町の場合、交通渋滞がひどく、こうした商業施設の利点を十分に生かしたり、また、町民の皆様の安全や利便性を確保するためにも、その解決が喫緊の課題となっております。  そのため、議員の皆様の御協力をいただきながら、西彼杵道路の建設を本町側から実施していただくように県にお願いをしてまいりましたことは、議員もよく御承知のことと存じます。  その甲斐あって、現実になろうとしておりますこの西彼杵道路の建設や、国道207号の拡幅、町道日並左底線、あるいは西時津地区における街路等、各種道路の整備を計画的に進めてまいりたいと考えております。  こうした道路交通網を整備促進することで、10工区のみならず、町内各施設の機能がさらに高まり、本町のさらなる発展につながっていくものと確信しておりますので、各分野の業務にわたって、議員の皆様方初め、町民の皆様方のお力添えを改めてお願い申し上げたいと存じます。  次に、公共事業に伴う地元覚書、協定書の扱いについてお答えいたします。  まず、1点目の中山ダム建設時に交わされた覚書の件でございますが、この覚書は、昭和57年3月11日に、中山ダム建設に伴う地元要望委員長と時津町長の間で締結されたもので、本町に対し、6項目の要望がされております。  そのうち、5項目は解決していると考えておりますが、議員御指摘のとおり、残りの1項目については、30年を経過しようとする現在も懸案事項として継続しております。  先ほど議員からもその内容について御紹介がありましたけれども、改めてその項目の内容は、「中山経由のバスの乗り入れについて」と題して、既存の道路では狭いので、拡幅を行う必要があり、このためには道路沿いの土地所有者の協力が必要であり、かつ、地元住民の側面より理解と協力を求める。当面の対策として、ダム関連のつけかえ道路工事にあわせ、つけかえ道路区間(約700メートル)を幅7メートルに拡大し、その他の区間は、主要市町村道の申請をなし、補助事業として整備する。バス乗り入れについては、道路完成後、関係機関に積極的に働きかけを行う、とされております。  この項目については、町では、町道日並中央線から中山ダムまでの区間の道路整備を進めてまいりましたが、中山ダムから子々川交差点までの間、約1キロメートルにつきまして、事業化に至らず、覚書の道路はいまだ完成できていない状況でございます。  このような状況を踏まえて、せめて小型のバス運行をとの議員からの御助言もいただいたところでございます。  しかしながら、子々川地区の将来を見据えますと、町道日並左底線の整備など、子々川地区の生活路線には、相当の交通量の増加があ予想され、中山ダムから子々川交差点までの間、約1キロメートルの道路完成が急務であると考えられます。  そのため、ことしに入り、地元にお願いをし、その道路の整備について改めて地域の方々にお願いをさせていただいたところ、7月2日付で地元子々川地区自治会から、町道子々川日並線の一日も早い工事着手をとの要望書を提出していただいたところでございます。  そこで本町では、事業実施に向けて長崎県への申請を行い、来年度から工事に着手できるように準備を進めており、覚書の道路完成を見込んでいるところでございます。  また、あわせて、中山地区へのバス乗り入れの件につきましても、町運営の小型バスや乗り合いタクシーなど、研究を進めてまいりましたが、やはり民間の路線バスの運行が、住民の皆様の御希望に、より添えるものと考えますので、新規路線の運行を実現していただくように、現在、長崎バスに対して積極的な働きかけを行っているところでございます。  このように、長年懸案となっておりました中山ダム下流区域の道路整備につきましても、今回、その具体的な動きが出ており、この覚書の実現に向けて、今後取り組みを加速させてまいりたいと存じますので、議員の皆様方におかれましては、この覚書が実現できますよう、御理解と御協力のほどを節にお願い申し上げる次第でございます。  次に、2点目の西時津自治会長及び公民館長からの要望書の件についてお答えいたします。  御質問の要望書については、西時津自治会長及び公民館長の連名で、西時津自治公民館の新設または改修・改善計画に対する助成について、長与・時津環境施設組合管理者宛てに提出されたものでございます。  したがいまして、この件につきましては、同環境施設組合におきまして、時津町及び長与町並びに地元自治会や公民館を含めたところで協議を行う必要があると考えておりますので、今後連携して検討を進めてまいりたいと考えております。  以上で、川口議員への答弁を終わります。
    ○副議長(相川和義君)  教育長。 ○教育長(神近孝司君)  続きまして、川口議員の3番目の、新年度の学校教育の振興策は、という御質問にお答えいたします。  まず、1点目の修理や改修の必要性が見られる部分もあるが、その対応は、でございますが、町立小中学校の校舎の状況について申し上げますと、時津小学校は昭和44年に建築され、築43年を経過しておりますが、平成12年度、13年度に耐震補強工事及び大規模改修工事を実施しております。また、今議会にトイレ改修のための予算を計上させていただいておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、時津北小学校ですが、昭和49年に建築され、築38年を経過しておりますが、平成17年度に耐震補強工事及び大規模改修工事を行っております。  時津東小学校は、昭和50年に建築され、築37年が経過しておりますが、平成26年度に外壁及びトイ改修などの大規模改修工事を予定いたしております。  鳴鼓小学校は、昭和56年の建築から31年が経過し、現在に至っております。  次に、中学校ですが、時津中学校は、昭和48年に教室等、49年に職員室などの管理棟が建築され、その後も生徒数の増加により、昭和61年まで順次増築されております。教室等の建築から39年が経過しており、その間、外壁改修や屋根の大規模改修工事などを行っております。  鳴北中学校は、平成2年に建築され、22年が経過し、現在に至っております。  以上のように、どの学校も一定の年数を経過しているため、老朽化等に伴う維持補修工事が発生しております。その対応につきましては、小額の維持・補修工事であれば、学校教育予算の修繕料をもって、直ちに対応いたしておりますし、一定の金額以上の場合は、補正予算を組んで対応しているところでございます。  最近は、維持補修工事がふえてまいりましたので、7月末から8月中旬にかけて、町内6校の建物や施設・設備等を、学校教育課と学校が合同で点検いたしております。現在、緊急度や重要度を勘案しんがら、点検結果のまとめをいたしておりますので、これをもとに安全・安心・安定した学校環境づくりに計画的に取り組んでまいりたいと、そのように考えております。  次に、2点目の鳴北中学校のバックネットについて、なぜ改修できないのか、であります。  教育委員会として、学校の環境整備を計画する中で、バックネット改修も計画の中に入っておりましたが、安全・安心な学校環境づくりを進める上で、まずは耐震補強工事を優先させ、さらには給食センターの空調設備整備や時津中学校職員用トイレ改修など、職場環境整備に重点を置いて取り組んでまいりました。  今回、御指摘をいただきました鳴北中学校のバックネットにつきましては、生徒たちの教育効果を高め、最適な学習環境を整えるため、また、社会体育の充実、助成の一助としても、改修する方向で取り組みたいと、そのように考えております。  通告を受けておりましたので、3点目のグラウンドの芝生化について、学校現場との協議が長過ぎると考えるが、何が障害であるのか、についてお答えをいたします。  学校グラウンドの芝生化につきましては、平成20年10月に議会の皆様方とお視察に行き、芝生化の効用について一定の理解の上、時津北小学校で学校創立50周年記念事業の一環として取り組みました。平成22年6月に地域や保護者の協力により、芝生苗を植えつけて、散水、施肥、芝刈りなど芝生の育成に取り組みました。  引き続き、平成23年は2年目としての維持管理及び教育活動への影響などについて検証を行いました。  このように、芝生の育成から維持管理までの実績を得ること、及び教育活動への影響等について検証するために長い時間を要しております。  そこで、検証の結果でありますが、教育活動や体育活動、安全性の面から、すり傷等のけがの防止や軽傷につながる、転倒や痛みを恐がらずに転がったり運動できる等の体育事業や健康安全上の効果があります。  また、土の上は暑いが、芝の上は涼しいと、実際に2、3度の温度差があるとの報告も受けており、環境面にも優しいと判断いたしております。  一方で、初年度の芝生養生期間の約3カ月間は、体育授業やスポーツの練習など、芝生区域内の利用ができません。体育は授業内容を工夫して、芝生区域外で実施しましたが、社会体育で利用している団体は他の練習場所に移動せざるを得ませんでした。  また、維持管理の面では、散水や施肥など、管理主体面で教職員に大きな負担がかかります。例えば、散水では満遍なくまくために約1時間を要するため、朝は学校が始まる前の7時過ぎから8時ごろまで実施いたしております。  放課後の散水は、ソフトボールや陸上、サッカー等に利用されていますので、少年スポーツの練習が終了する午後5時30分過ぎから、または午後6時30分過ぎから散水を開始して、7時30分過ぎまでかかります。学校が休みである土曜日、日曜日、祝日も散水は欠かせません。全て教職員の負担で行いました。当初は、地域の方々に散水などの協力の依頼を行っておりましたが、授業の時間割りや活動内容に影響が出るため、細かい打ち合わせが必要となることや、さらには、自分たちの芝生に関する知識の構築のために、教職員で取り組んだということです。  また、ことしは3年目を迎えていますが、土の部分と芝生の部分、つまり、トラックとフィールドの境目に段差ができていますし、芝生の部分でかたくなっている箇所があるとの報告も受けております。  これについては、芝生の手入れの方法が、これまで手探り状態で行ってきたため、行き届かない点があるためと思われます。  もとより、学校のグラウンドは、児童生徒への教育を施すための施設であることから、保健体育の授業や運動部活動等で、芝生化により短距離走のコースが取れなかったり、サッカーやタグラグビーなどにおいて適さない状態となります。つまり、サッカーなどコートをつくる際にラインを引きますが、石灰で芝生が傷んでしまうので、ラインを引くことに抵抗を感じ、ラインを引かないことが多いということでございます。  さらには、学校グラウンドの芝生化を進める上で、グラウンドの有効面積と児童生徒1人当たりの面積によっても、芝生の定着が悪くなる場合があります。  グラウンドの芝生化を推奨するNPO法人……。               (不規則発言あり)  よろしいですか。 ○副議長(相川和義君)  13番、再質問をどうぞ。 ○13番(川口健二君)  最後の芝生化の問題から行きます。  要するに、ここにデータをいただきました。このデータの内容がどういうとり方をしたかです。アンケートが。よその学校じゃ大変喜ばしい。まず、安心、安全だとなっておる。  この間、総務委員会中やったか、所管事務調査中に、時津中学校に救命ヘリがおりてきていますよね。めちゃくちゃひどかったって。現場を見ていますか。中学に行って。見てないでしょ。あの状況を見ましたら、私たちが行った広島の学校は、小規模校と言いながら、まあ、北小学校ぐらいです。そこがやっぱりヘリポートになっているんです。芝生ですよ。みんなゴーグルしておったと言うんです。ところが2回目、全然せんということになって、ゴーグルをはずして、そのヘリの離着陸の訓練を見ていたと言うんですね。  だから、うちの孫が言ってました。めちゃくちゃ砂ぼこりがひどかったと。そういう意味でも、学校教育だけじゃないんです。そういうところが、緊急のヘリポートに指定されていないからまだいい。それと、先ほどの答弁からいきますと、社会体育だ、何だかんだ言われるけど、社会体育は時津ほど恵まれたところはないんです。長崎の市会議員からと教育委員から僕は聞いてますから。時津は人口3万の中に、南公園、海と緑の運動公園、それに小学校、中学校、6校あるわけです。大変恵まれていると言われているんです。だから、私は、例えば、ソフトができない、ソフトなんて夜間照明に何千万かけていますか。冗談じゃないですよ。そういうところに少しぐらい移動してもらって使ってもらっていいじゃない。必ずしも、例えば、北小学校の日並の人がそこでしないとならんという理由はないんですよ。そうしましたら、元村の人たちはどうするんですか。西時津の人はどうするんですか。結果的には、時津東小学校か、時津中学校でおりてきているわけですよ。だから少し、そういうところも幅広く見ていただきたい。私が好かんのは、官僚的な言い分があるから好かんのです。そういう努力をしようとしていない。説得しようとしていないでしょ。  だから、アンケートの調査について、これはもう後の議会に回します。いいです。  それから、学校関係の修理、その他についても、次長と何回も話しておるけど、あなたの意志がそういうことであれば、積極的ですから、とにかく、万が一があったら大変ですよ。だから、大事の前の小事で。予算が少なくて済む場合にやっておいてくれないかというのはそこにあるわけです。だから、ぜひひとつ、今後とも、小中学校6校パトロールされておるようですけど、積極的に予算化を町長サイドにお願いしてください。これは反対する理由はないんですから。子供を安全に教育する場ですから。ぜひひとつ、直していただきたいと思います。  それから、次、町長の協定書の扱いについてですね、西時津もあえて私は、実は言わなかったんです。町長から答弁で必ず出てくると思ったからです。実は、私は、西時津地区が水口議長を窓口に、自治会長、館長が来られて陳情されたというのは承知しておるんです。議長から聞いているんです。書類もいただきました。  そこで、私があなたにお尋ねしたいのは、当然、組合が迷惑施設であるものをつくるということでの、最も身近にある西時津地区ですから出てきたということですね。いつぞやは僕が言うたように、「町長、あなた管理者ですから、いずれ西時津が出てくるよ。」と僕は言いましたね。「今からですか。何でしょうか。」と言われたけれども、実はこれだったんですよ。それで、管理者としての答弁を僕は求めようと思って出したんじゃないんです。管理者であれば、私が衛生組合の定例会のときに言えばいいわけですから。ただ、あなたの、時津町長のもとの地域、西時津から出ているから、地元町長としてあなたはどう受けとめているかというのを聞きたかったんですね。だからぜひ、もう一定の答弁をいただいておりますから、いずれにしたってそれ以上の答弁を、私はここで求めようと思いません。とにかく、実はかなりの気持ちを水口議長以下持っておりますから。ぜひ、施設組合と管理者であるあなた、副管理者である長与の吉田町長、事務局長以下、我々議会とやったときに、水口議長は、あえてここで言うべきじゃないかもしれんけどと、あえて立って発言されたんですね。あの気持ちです。そこをよろしかったら理解していただいて、あなたにしてみれば、日並の公民館ができた、あれも約3,000万ぐらいかかった。あれは組合が出してますよね。あの時は時津町内の日並地区にあったもんだからと。あなたは、今度は長与ですよとおっしゃったけれども、そのたびに、結果的には、じゃあ、関係ないのですかといえば、あるんですよね。都市街路200メートル延長してある。それから、単独事業といいながら、西時津の堤までは広げないといかんと。改良せないかんというのは。そういうことで、ぜひ、前向きにとらえておっていただきたいと思います。  それはそれでいいです。ぜひひとつ、積極的に対応してください。  それから、ここにいろいろと優先する事業は何かということでお願いしておりましたけれども、まあ、第一優先というのは、本当に、去年の12月議会で言われたとおり、3月議会でしたか、子供たちが安心して安全に暮らせるようにしたいとか、あるいは、高齢者を大事にしたいとかいうことを言われておりました。  ぜひ、この、きょう答弁されたことに基づいて、予算化をなるだけ、単年度にしろと僕は絶対言わないです。必要であれば3年でも5年でもいいじゃないかということで、とにかく取り組む姿勢、それを具現化するために調査費として、あるいは予算措置として、幾ばくかを数字で出してくれというのを、実は言いたかったわけです。  ぜひひとつ、あなたの約束でもありますし、この問題についても、積極的に対応していただいて、吉田町長になってよかったと。平瀬さんは平瀬さんで努力していただいたけど、なお一層、こういう部分に細かく気を使っていただいてありがたいと。例えば、腎臓透析患者に交通費を、あれは十分じゃないですけどね、今までなかったやつを具現化して予算化してくれたわけですよ。これは、実は大変喜んでいるんです。もう腎臓透析患者も週に3日せんと命は終わるんだと。事務局長の高次君が言われたことがあります。「あんち、3回せんば、おれは死ぬとばい、死にとなかとばい。」と。そうですよね。やっぱり、だれでも死は恐ろしいですからね。ぜひひとつ、今後も力を入れて応援していきたいというお言葉をいただいておりますから、ぜひ、腎臓透析患者の置かれた経済的状況、家庭的状況も御理解いただいて、なお一層の御支援のほど、お願いしておきたいと思います。  それと、障害者、これは4次計画書が作成されました。ひとつ、それを1年でも早く手をつけていただいて、1年でも早く具現化していけるようにやっていただきたいなと。それを実は願っておりました。ぜひひとつ、今後とも、身障者の対策には、いつも部長とか課長が私から言われます。身体障害者とほかの団体、健常者の団体、そういうところと同じ扱いをするなよと。私は、税務課で、細かい数字は必要とせんですけど、障害者の世帯がどのぐらいの収入があるか、所得があるか、調べてみろと言ったことがあるんです。なぜかといったら、会費を見たらわかるんです、年会費を。それだけやっぱり、生活が苦しいからなかなか、会費を上げ切らない。上げれば会員が入ってこないとか、やめていくとかいうことがあるもんですから。だからぜひ、町長自身が、そういう弱者に対しての思いは十分持っておられるということはわかっておりますので、ぜひひとつ、そこに5万でも10万でもプラスして予算をつけてあげることで夢を持ってもらうということです。ぜひひとつ、御理解、そして協力していただきたいと思います。  特に、そういう面で、身障者対策については、健康相談とか、それから自立支援法ですね、これはできましたよ。そこからもう、きょう、町長との答弁の見直しですよ。なぜかと。あのとき、身障者の、うちの亡くなったマルヤマ会長以下、県の身障者団体を挙げて、何遍も東京に上ったんですよ。つくってくれるなと。だけど、自立支援法というのは、どうぞ、あなたたち、自立してくださいよ、ただし、公共施設を使うときは、それなりにちゃんと負担もしなさいということですから。収入がないのに負担させてというのは、悪法というのはそこにあるわけです。  ぜひひとつ、自立支援法が若干中身が変わっていく中で、吉田町長独自の政策、プラスアルファで出してもらえればありがたいなというふうに考えております。  女性の問題について、男女共同参画と言われて久しいわけです。法律も制定されました。ぜひ、時津町も御多分に漏れず、女性が町民も有権者も多いんですね。ぜひひとつ、そういう面で、幸い、うちには2人の女性議員もおってくれておりますから、いろいろ協議しながら、女性の皆さんたちが夢を持って、時津で子育てもしやすいような政策というものを、町長、今後考えてもらいたいですね。  ぜひひとつ、そういうことで、あとはもう小さくは、今後、町長の姿勢というものを注目して見せていただきますので、年度年度、予算化がされていって、去年よりことしはこういうのを新しく対応していただいたと、大変喜ばしいというようなことがあるように、ぜひ対応してみてください。  その中の一環として、女性でやって取り組んでいただいている堆肥をつくるやつ、ボカシですか、あれも坂本会長を中心に一生懸命やっていただいている、地道な努力を。そうしましたら、長与のそれをやっている関係の人から言われたんです。長与は何かそういうことに対して助成金を出しているのじゃないかな、多分。もう忘れました、5月か4月、メモしてなかったもんですから。だから、よかったら、時津も坂本会長を中心に頑張っていただいてますので、川口議員さん、長与並みの助成をしてもらうように言ってくださいと、実は長与の方から頼まれたんですよ。同じ運動をしている人からですね。ぜひひとつ、これも含めて、ちょっと後で私も調べてみますけれども、よかったら所管を通じて調べてください。  それから、地域振興の主たるものというのは10工区と。あるいは、組合を通じての焼却場と。あるいは道路の、特に地域高規格道路ですか。これについて、先に質問しておりましたけれども、早速、先日、町長の努力もあってのことだと思います。県会議の努力もあってのことだと思いますけれども、浜口議員の立場で言わせてもらえば、6月定例会の一般質問で、中村知事が、県北と県南と比べたら、現状の時津町の状況が渋滞しておると。そこで、恒常的な渋滞が続いているので、今回は時津を基点にしたところから取り組んでいきたい。それがせんだっての全員協議会。いわゆる振興局から所管のそれぞれの方々が6、7名来ていただいたのにつながったと思っております。  ぜひひとつ、今後とも、これは、あとは住民との話し合いとか、協議となっておるようですけれども、ぜひ、1カ年でも早く着工してもらうように。あれができ上がった時点で、最低でも1万台は時津を通過する車両が減ると言われておりますから。そういう発表でしたでしょ。ぜひ、この地域高規格道路については、せめて西海まではやってもらえば、私の持論のとおり、高規格道路が、産業道路的な道路として利用してもらえるとするならば、1万台以上の車が減る可能性は十分あります。問題は、長崎市の部分がどうなっていくのかですね、長崎市ははっきりしてないでしょ。これもって、隣同士でありますから、ぜひ、田上市長や議会の皆さんたちと話をする機会をつくっていただいて、長崎市まで堀げて、初めて効果があるわけですから。ぜひひとつ、長崎市の対応も急いでもらうように、トップレベルで話し合いをしていただきたい。  ちょっとお尋ねしておきますけど、伊東一長市長時代に、1市2カ町のトップを中心として、議会のトップ、3議会議長ですね、それと管理職者を中心に、年に1回は意見交換、懇親会のときにやっているということ、今でもそれはやっていますか。これについて、御答弁ください。 ○副議長(相川和義君)  町長。 ○町長(吉田義德君)  私が知っておる限りでは、私もそういうふうな会議等に出席したこともありませんし、今はそれ類の会議等は、やまっているんじゃないかというふうに思っております。 ○副議長(相川和義君)  14番、川口君。 ○14番(川口健二君)  そうでしょう、水口がそう言ってました。田上市長になってから変わったと。だから、田上市長がその必要性はないと言えばそうですが、しょうがないですよ。ただし、定住圏構想でも、長崎市が音頭をとって、時津、長与に協力を要請するぐらいの関係ですよ。県立図書館の誘致も、松本市長は、ことし新年の自分のパーティのとき、時津から川口先生おみえですけど、申しわけないけれども、時津町は長崎市に協力していただいておるけれども、私どもは絶対、県央都市大村にと、新幹線もとまるというようなことで言われたことがあるんですね。それほど、時津も長崎市を立ててきているんです。もちろん、消防、救急の世話になっていることは事実です。ただし、私たちが協力してきた部分はあるわけですから。ぜひ、よかったら、そういう思いを田上市長にお願いして、板坂議長にもお願いして、ぜひ、やろうじゃないですかと、いわゆる自由な情報交換ですよ。そういうところでコミュニケーションを深めていかんと、いつまでたっても、長崎は長崎市、時津は時津というわけにはいかんでしょ。なぜかと。地域高規格道路は、時津につくったって、長崎まで入り込む予定で、長崎市は計画を立てているわけですから。県もそれは十分知っていますから。それで、ここで切れたって意味ないんですから。  だからぜひ、長崎市の田上市長と改めて、そういう機会をつくっていただいて、お願いしてもらえばありがたいなと思います。  それから、この区画整理事業、大体、今のところは協力的でしょ、大方。反対だ、どうしても乗らんという人、いるのですか、いないのですか。 ○副議長(相川和義君)  区画整理課長。 ○区画整理課長(椎葉徳雄君)  お答えします。  今、交渉している段階では、移転交渉の人たちについては、反対はいません。 ○副議長(相川和義君)  14番、川口君。 ○14番(川口健二君)  もう、かつての中央地区の区画整理としますと、10年間反対闘争があって、そして、7.23の水害から一気に解体に入っていって、それが平成11年の3月をもって、塩見町長時代に完成したということから、感慨深いです。反対が今のところないということですから。  要するに、地権者とは、これはもう大変苦しいときもあろうけれども、自分の財産が扱われるわけですから、それはもうやむを得ないです。いろいろタイプがありますから。今後、出てくるとすれば。ぜひひとつ、頭を低く、それこそスマイルで。これ以上無理と思ったら、よく、辞めていった馬場部長が言われておったけど、中山ダム問題でも、きょうはだめと思ったらパッと引いて、もうやめようと、気分転換しようかと、父ちゃん、飲もうか、飲みに行こうかというような。まあ、飲みに行けとは言いませんけど、そのくらいの対応もしていただきたいと思いますよ。そうせんと、いろいろ遺恨を残しますからね。だから、相手を傷つけることがないように。  かつて、中央地区で大失敗です、町は。僕は塩見町長にやかましく狂うたけど、区画整理をすると土地の価格が上がるんですよと。土地の価格を上げてもらうということは、税収もそれだけ伸びるかもしれんけど、地権者には負担増なんですよ。商売で区画整理をしようという人はおりませんから。だから、そういうことを誤解されるような発言はないように。だから、そういうところを十分考慮して、中央地区の区画整理の二の舞をしないような対応、交渉をしていただきたいと思います。  私の場合も側面からやっておりますから。市が、町が今度するんだけども、当時は県に委託しておったと。でも、私も権利者の1人で該当したんですが、私は、現実には井戸の問題でちょっと話を。クレームをつけたわけじゃないんですよ。そうしたら、そこをすぐ計算して持ってきてくれて、2回目には印鑑を打ちました。だから、この中央地区の経験から行きますと、自分が信じた建築屋さん、建設屋さん、大工さん、見積もりをとってくださいと。この浦郷中央地区が成功したのは、1つはそれもあるんです。とった結果が、川口議員、県の区画整理の補償金が太かったもんと、これですよ。だから、悪くないんですよと僕は言っております。なぜか。当時は、この年になって借金ばつくって、家をつくりかえんばかというようなことは、さも事実みたいに流れておったんです。私自身も自分でやったからわかるんです。そら、そういうことはありませんし。原型に復すという原則論であることは間違いない。そこを説明しながら僕はやって、ああ、そうですかと。だから、いち早く、もう終わらせたほうがいいじゃないですかということで私は言っておりますから。ぜひひとつ、区画整理事業についても、誤解を招くような発言、言動がないように。部下はね、椎葉君、あなたは評判いいぞ。元村地区で、いろいろ聞いてみな。本当に対応が早いと。お尋ねしたこともパッと持ってきてくれる。現場にもすぐ来てくれる。それがある意味じゃ当たり前ではあるんだけれども、ぜひひとつ、今後とも、関係者、地権者に誤解を招くことがないように、素早く動いていただいて、そして対応してもらうと。よろしく。特に濱中部長、あなたはもう3月いっぱいで引退でしょ。いろいろ積み残した問題がないように、よく指導していただいてやってください。  いろいろ申し上げましたけれども、許された時間は2分でございまして、あと、実は町長から自民党の支部の政調会をやったときに、正式に回答をいただいております。これについてはきょうは時間がありませんでしたので、新年度、どの程度回答書が予算化されておるか見ながら、次の3月議会に送りながら、吉田町長の基本的な政策、姿勢を数字でぜひ表わしていただきたいし、見せていただきたいということをお願いしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(相川和義君)  以上で、14番、川口健二君の質問を終わります。  これで、本日の日程は全部終了しました。  明日も定刻から本会議を開き、一般質問を行います。  本日は、これで散会します。  どうもお疲れさまでした。             (散会 午後 2時56分)...