南島原市議会 2023-12-04
12月04日-02号
令和 5年 12月 定例会(第4回)第2日 12月4日(月曜日)出席議員(19名) 1番 寺澤佳洋君 11番 隈部和久君 2番 松本添花君 12番 林田久富君 3番 日向栄司君 13番 松永忠次君 4番 井上修一君 14番 小嶋光明君 5番 田中克彦君 15番 黒岩英雄君 6番 末続浩二郎君 16番 井上末喜君 7番 永池充宏君 17番 吉岡 巖君 8番 酒井光則君 18番 田中次廣君 9番 中村哲康君 19番
吉田幸一郎君 10番 高木和惠君欠席議員(0名)説明のため出席した者の職氏名 市長 松本政博君 建設部長 柘植善和君 副市長 山口周一君
環境水道部長 溝田勝幸君 教育長 松本弘明君 教育次長 五島裕一君 総務部長 米田伸也君
総務秘書課長 隈部修司君
地域振興部長 山口篤弘君 財政課長 石川伸吾君
市民生活部長 北村哲也君 会計管理者 吉田英雄君
福祉保健部長 栗田一政君
農業委員会事務局長 小渕 忍君
農林水産部長 内田繁治君
監査委員事務局長 松尾修一君
議会事務局出席者 局長 松藤義孝君 次長 高原 洋君 書記 吉武洋謙君 書記 永田麻真君第4回
定例会議事日程 第2号 令和5年12月4日(月)午前10時開議日程第1
市政一般質問月日質問者質問要旨ページ12月4日吉岡巖議員1真砂について252人材育成について3南島原市の宣伝について
永池充宏議員1本市の交通環境の整備について382
世界遺産センター整備事業について35周年を迎えた世界遺産原城跡について
田中克彦議員1不
登校児童生徒への支援について522建設工事等における
最低制限価格の取扱い、
一般競争入札(解体工事)発注基準について3
ふるさと応援寄附について4自治会制度について
林田久富議員1
原城温泉真砂について672南島原市
中期財政見通しについて3農業振興について
寺澤佳洋議員1
帯状疱疹ワクチン助成金に関して812
後期高齢者医療(特に骨折)に関して3
重点支援地方交付金について4
自転車歩行者専用道路に関して5公共施設(特に南島原市
北有馬農村婦人の家)について 午前10時00分 開議
○議長(
吉田幸一郎君) おはようございます。 ただいまの出席議員数は19名であります。定足数に達しておりますので、これより議事日程第2号により本日の会議を開きます。 ここで市長より発言の申出があっておりますので、これを許します。松本市長。
◎市長(松本政博君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 11月10日金曜日でございますが、収賄の容疑で逮捕されておりました職員が、12月1日に起訴されたところであります。 これを受けまして、12月1日付で当該職員を
地方公務員法第28条第2項第2号の規定によって休職処分といたしました。また、同日付で
総務部人事課付としたところであります。 法を守るべき立場にある公務員としてあるまじきことでございまして、市政に対する信頼を大きく失墜させたことは、大変遺憾であります。市といたしましては、今後の裁判の行方を見守りながら、事件内容の把握に努め、事実確認の上、厳正に対処してまいります。 また、再発防止に向け職員倫理に関する研修を開催しながら、
職員倫理規程の徹底を行い、市民の皆様の信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります。誠に申し訳ありませんでした。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) 日程第1、
市政一般質問を行います。 なお、質問方式につきましては、一括質問・
一括答弁方式と、一問一答方式との選択制としておりますので、質問の際にどちらを選択されるか明確にしていただきますようお願いいたします。 まず17番、吉岡巖議員の質問を許します。17番、吉岡巖議員。
◆17番(吉岡巖君) (登壇) 皆さんおはようございます。久しぶりの一般質問でございますので、私が声帯を傷めている関係上、ちょっと聞きにくいところがあると思いますけれども、その点よろしく理解をいただきたいと思っております。 それから、一般質問の前に、皆さん方にこの場を借りて、ちょっと報告したい明るいニュースがございますので。 ということは、壮年が全国大会のマスターズで
全国大会優勝をしてきたこと。それと一般が西日本大会で準優勝、それと小学生が全国大会の出場が決定しております。 これは選手の努力はもとより、周りの皆さん方の御支援のおかげだと、協会役員一同喜んでおります。今後とも重ねて御支援のほどをよろしくお願いいたします。 それでは、一般質問に一問一答方式でお願いしたいと思っておりますので、明瞭簡単に、聞いている市民が理解しやすいような答弁のやり方でお願いをいたしたいと思います。 まずは最初、真砂についてでございますけれども、真砂の改善計画について今後どのような計画になっているか、また、7年後は契約が切れて、また新規に改善計画をやっていくということも考えておるんですけれども、今後どのような計画をやっていかれるか、その点について詳しく説明を分かりやすくしていただければと思っております。 また2点目では、人材育成、
スポーツ振興についてでございますけれども、これは他市に比べて南島原は本当に行政からの手厚い支援が行われております。 しかしながら、やはり全国大会、西日本大会に行くについては、選手がみんな自腹を切って旅費を出して、市からも助成を頂いておりますけれども、本当にスズメの涙ほどしかならないわけです。だから、
小学生あたりは、父兄がそうめんとかカレーとか売って回っております。 一般、壮年もそうですけれども、そうした場合に、市はどうして選手たちが旅費を稼がなければいけないのかという声も出ておりますので、泊まり賃についても今後検討をしていただきたいと思っておりますが、市の考えをお尋ねしたいと思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員、一問一答方式でよろしいんですよね。真砂についてから、まず答弁をしてから、次に。
◆17番(吉岡巖君) これの項目ば先に言うてしもうてからと思って。 それから、南島原市の宣伝についてですけれども、今後、どのような宣伝をされるか、その点3点についてでございますけれども、簡単明瞭に市長のほうより答弁をお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) これより答弁を求めます。松本市長。
◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、吉岡議員の御質問にお答えをいたします。 まず最初の御質問は、真砂の改善計画についてのお尋ねであります。
株式会社原城振興公社の改善に向けた取組といたしましては、宿泊部門や浴場部門では、コロナ禍前の水準に戻りつつある状況でございますが、宴会部門の低迷が一番の課題であることから、忘年会、新年会の獲得に向けた新たなプランを設定し、需要拡大に努め、収入増加を図ってまいります。 また、南有馬町にあります多
目的運動広場アリーボを運営する
チームひまわりと連携をした
スポーツ合宿プランを設定し、新規獲得にも取り組んでまいります。 さらに、仕入価格の見直しを行い、可能な限り経費を削減し、収支改善を図っていくこととしております。
原城温泉真砂は、本市にとりましてなくてはならない重要な施設であります。観光客や地域住民の皆さん方に愛され続ける施設となるように、市といたしましても全面的に支援していきたいと考えているところであります。 私のほうからは以上でございます。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 真砂の経緯については一生懸命、副市長が社長で、幅広い見地の中からやっておられるんですが、コロナはもう本当皆さんも御承知のとおり、これは全国的にそういう商売、営業面に関しては、いろんな支障、問題が出てきておるわけですが、その後に
観光客あたりも改善して、いろんなところで、今全国一斉に旅行が盛んになっておるわけですけれども、真砂自体はまだ赤字が改善されていない状況でございますけど、これは、市長がまだ議員時代に、私が以前、真砂は南島原のモデルにするべきだと言ったことは記憶にあるかと思いますけど、南島原に対しては、食に関しては、農海産物、いろんな食に対しての材料はそろっているわけで、それを地元の人たちは、天草に魚を食べに行こうかと言う。 だから、真砂をモデルにしてはどうかということを、
松本市長自体がまだ議員時代でございましたが、そのとき企画の
担当者あたりは、それは今後検討していきますということだったけども、そのまま置き去りになって現在のような状況になっております。 それと、もう真砂自体が建設されてから二十数年たっているわけで、当時の客のニーズに合わせて造ったものが現代にはもう対応できないような状態。 ということは、これは市長、真砂には個室を増やすべき、増築をして増やして、現代のやはり客の要望に応えるべきです。そうしない限り、やはり真砂に大広間だけでは宿泊施設は成り立たない現代でございます。 それに対して、今後真砂の運営について、平成7年度から一般業者を公募して改修を行うという考えを持っておられるようでございますけれども、もしそういう業者が出てこない場合はどうされるのか。 それと、やはり真砂というものは地元で造って運営してきたわけでございますから、できればやはり地元の業者で、やはり真砂の存続を続けていただきたいというのが市民の声でございます。 そういうことでございまして、増築をして、今後真砂を客のニーズに合わせてする計画はどのような計画を市長が持っておられるか、これはもう簡単でございますので、市長の考えをお聞きしたいと思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 吉岡議員もおっしゃったように、また、私たちも、この真砂は本当にこう地域にとって大事な施設だというふうに思っております。 今、
原城振興公社が令和6年度まで5か年ですね。その後、どこがどうするかということは、まだ今決まっていないわけでありますが、そこでまた公募をして、そこを運営していただく皆さんを、経営体を選考して、そこが頼れるところであったら、そこにお願いをするという形になろうかと思っておるんですが、いずれにしてもしっかりと
真砂そのもの、先ほどおっしゃった、今のお客さんのニーズに合わない部屋といいましょうか宿泊施設、そういうようなところも、現段階でもその辺のところは、市としても今のままではこれはどうにもならないな、今の社会のニーズに合わないなという考え方は私自身も持っておりますし、市としても考えているわけでありますが、具体的にそこまではまだ進めておりませんけれども、今後、今、議員がおっしゃったようなことも、やっぱりほかの一般の方々からもそういう話はありますので、しっかりと検討していく大事な要素だというふうには思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 市長もそのように考えておられるということであれば、その言葉を聞いて南島原、また南有馬の地元の人たちも期待されるかと思っております。 山口副市長が社長であられますけども、県の中で幅広い見地を持って、この南島原の副市長として赴任してきておるわけでございますけども、幾ら優秀な指導者が出てきても、やはり施設が施設であれば、どうしても思ったような運営はできないわけです。 それについては、やはり先ほど市長は、まだ自分としての考えは増築は持っておるということでございますけれども、それはやはり副市長じゃなくて、あそこの
経営最高責任者として、やはり強く市長に対して個室を早急に増築すべきであると。 それで、いろんなイベント、大会でも南島原で開催して、宿泊施設がよそに流れないようなやはり運営をすべきかと思ったら、それはもう副市長自体が百も承知と思っておりますけども、やはり副市長自体が市長に対して、早急に増築を要望するべきではないかと思っておりますけれども、幾ら副市長が優秀な人材であっても、施設がなければ客は呼べないわけです。 この点について、副市長、早急にやはり個室の増設を市長に対して要望するかどうか、今後どのような改善計画の中でやっていかれるか、副市長自体は社長としての考えを持っておられるかと思っていますので、その点、簡単に説明をお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 山口副市長。
◎副市長(山口周一君) 真砂の経営者として、今後の真砂をどうしていくのか、増築も含めて考えていくべきじゃないかというふうな御質問でございますけども、先ほど来から市長もお話をしましたように、令和7年度から新しい指定管理者ということになります。それに向けて議員御指摘のような格好で、増築を含めてどういうふうな形態にすべきかというのは、今後議論していきたいというふうに思っております。 今現在も
在り方検討委員会で、方向性について議論していただいておりますので、そこらあたりを含めて、増築も何室ぐらいがいいのかとか、せんだっての議会の質問の中でも、15室とか20室の増築というふうなお話も伺っておりますので、そこらあたりを含めて、増築のことも含めて今後検討していきたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 令和7年度と市長が考えておられるようですけども、副市長にしても一緒ですけども、今からその準備をしなければ7年度にはできないわけです。その点について財源はどのような財源を充てられるか、その点について、やはり市長、副市長と相談してやっていかれると思いますけども。 私としては、
世界遺産センターですかね、あれを造って費用対効果はどれだけあるか。真砂を増築すれば費用対効果はどれだけ出てくるか、その点についてのやはり検討というものはされているのかどうか、その点について、市長、お尋ねいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 今計画をして準備を進めている
世界遺産センターですね。これは世界遺産に
長崎キリシタン関連遺産の12構成資産の一つとして、ここが、原城がスタートとなった12のうちの1番目、それからずっと順次12構成資産があるわけでありますが、やはりここ原城跡、これで世界遺産ということで今年5周年を迎えたところであります。 これについて
世界遺産センターも、現在はセンターというか、今後
世界遺産センターを造ってそこに展示をしたり、いろんなおいでいただく皆さん方に、世界遺産としての原城をアピールしていく。その施設として、
世界遺産センターは計画をしているわけでありますが、関係はあろうかというふうには思っておりますけれども、それと単純に比較をして、その金額とどっちがどっちという対照の仕方というのは、ちょっと私としてはどうかなと、それぞれの意味合いがあろうかというふうには思っております。 ですから、現在は私自身はそういうような思いでいるところでありますけれども。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) どちらが費用対効果があるかというのは考えていないというのは、考えていないのが本当でありますけれども、しかし
世界遺産センターに視察に来て、それで南島原で食の楽しみをして帰ろうかというには、受皿が先です。
世界遺産センターができても泊まるところがなければ、もう近傍市のホテルに泊まってしまうわけです。せっかくの客寄せが流れてしまうわけです。 ここが合併した当時、ソフトボールの県大会を開いたら、松島市長が、「おお、吉岡、これだけ人が寄ってくれば、また持ってこい」と。それで市長はそこで喜んでおられましたけれども、次に九州大会をしたらまた喜んで、小学生の全国大会を開いたときには、延べ2万人近くの人間が来たわけでございます。 そのときは、島原半島の雲仙市、島原市のホテルは満杯になってしまって泊まるところがない。 しかし、僅か何百人だと、南島原で泊まった人が。だから、せっかくのやはり大会があっても今現在でも一緒です。県大会を開けば長崎県全体から泊まりに来るんですけれども、泊まるのはやはり近傍市だけで、南島原には、本当にそういう点に関しては利益がないわけです。 だから、こうして真砂を南島原のシンボルとして個室を造ってやっていただきたいと。また、大部屋のほうもそれは必要でございますけども、せっかくのやはり人寄せをして、よそに流れてしまうのはもったいなく、だから私としては、
世界遺産センターを建設する前に、やはり宿泊施設、受皿をちゃんと先に準備すべきだ。 さきの2,500万円の議案の問題でも一緒。私、直接、あんたが先導して反対したんだろうと言われましたけど、反対どころじゃないわけです。ちゃんともう以前から真砂は南島原のシンボルとして存続しなきゃならん、また、食のやはりモデルとしてから、それでもう本当に市外、全国的にやはり名前もそこそこ売れているわけですから、それをやはり利用して、南島原へ行けば新鮮な野菜、魚、いろんな市のものが食べられるということをアピールしたら、ほかのホテルにも波状効果が出てくるわけです。 そういうことについて、やはり市長が先ほど
世界遺産センターと原城の建設費用対効果は別と言われるんですけども、別じゃないわけです。客が来る前にちゃんと受皿を造るのが先です。 だから、そういうこともやはりいろいろな方面で検討をしていただければと思っておりますけども、費用対効果を比べるというても、それは比べ方が違うわけですから、中身自体が、無理かもしれないですけれども、しかし、どっちが利益が出るかというのは、同じ数字が比較できるわけです。 だから、その点については客を呼ぶ以上、受皿を先に用意して、それから後は地域振興のほうの企画をきちっと立てて進めていただければ、いくと思いますけれども、その点についてはまた後からもちょっと質問しますけども。 真砂については、副市長、あなたの幅広い見地を持って、やはり改善して、それで真砂をハウステンボスに負けないように、やはり宣伝効果をあるようにやってください。 その点について最後に一言、市長からお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 私が先ほど吉岡議員のおっしゃることを取り違えていたら、これは申し訳ないなと思ったところでありますが、先ほどのお話の流れの中で、私が吉岡議員のお話を自分なりに取ったのは、
世界遺産センターよりも、原城の改善というか増築も含めて、そのほうが大事だろうというふうなことで受け止めたものですから、そういう先ほどの発言をしたんですが、今おっしゃるように、まず真砂をしっかりして、そしてその後でもその
世界遺産センターはいいんじゃないかと。 もうそれがやっぱり多くの皆さん方のためにもなるし、市のためにもなるという論法を今おっしゃったところでありまして、私が取り違えておったような気もしますので、その辺は申し訳ない。 そういうことで、私が取り違えていたということであれば、それはもう申し訳ないと思っておりますが、しっかりと真砂の在り方を市としても検討しながら、有効に、また多くの皆さん方がおいでていただけるような、そういう施設にということは、議員も私たちも同じ思いではありますので、今後しっかりと詰めていきたいというふうには思っております。 後はまた、副市長のほうから、御指名であるようでありますので、そのほうから発言をさせていただきますけれども、一応私のほうからはそういうことです。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 真砂の損益についてのお話ですけども、真砂を例えば15室増築した場合、大体今の部屋の稼働率が7割程度でございますので、それからしますと1日約10名が増えるというふうな格好になります。そうしますと3,650人が増えると、単純に計算しますとそういうふうな格好になります。 それを大体1人当たり1万1千円の価格になりますので、そうしますと3,650万円の収益が出てくるというようなことでございます。 それが丸々利益になるということじゃないと思いますので、利益率を半分程度と見ても2千万円程度の増益につながるんじゃないかというふうに、現在では考えているところです。 真砂の損益分岐点、2億円というふうに私は見ております。その2億円を超えないとなかなか経営は安定しないと。そのためにも現時点では2億円を行ったり来たりしておりますので、経営を安定させるためにも、約2千万円程度の収入増につながれば、安定的な経営ができていくんじゃないかというふうに思っております。 議員御指摘の点を踏まえながら、今後、安定的な経営ができるよう努力してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 真砂の運営については、もうこれぐらいにしておきたいと思いますけども、先ほど市長が勘違いしたと、それはもう私が細々なことを質問事項に書いていないからそういうことになったかと思いますけれども、それはもう仕方ないことであって、こっちにも責任がありますけれども、考えは同じだと思っておりますので、副市長、あなたが市長にお願いして一日でも早い増築をやはり計画を立ててできるように、そうするべきだと思っております。 入札の決定権というのは、ある程度なら副市長も持っております。事業計画の権限も副市長は持っておりますから、自分が社長だからということじゃないわけですよ。やるべきことはちゃんとやる。 それで、真砂の中の人事の問題でも一緒ですけども、やはり役員の選任の仕方についても考えなければいけない。アイデアを持った人間をやはり役員に入れて、その中からいい考えが出てくると思いますので、知名度ばかりで役員が収まるかというと、これはそうじゃないわけです。現在の世の中、誰がいいアイデアを持っているか。やはり他市に負けないようなアイデアを出すのは、肩書だけじゃなくして若い者の発想も取り入れて、それをミックスして、やはりすばらしい真砂を運営するべきじゃないかと思っております。 それについては、幅広い見地を持った副市長でございますので、すばらしいやはり職場づくりというものを真っ先に考えてやっていただければと思っていますので、真砂の運営についてはこれくらいにして、次に入りたいと思います。 人材育成について、
スポーツ振興で、最初申した前に、他市に比べてから支援というものは結構多いわけでございますけれども、やはり選手が全国大会、西日本となれば、相当の経費を要するわけでございます。 その点について、予算が少ないわけじゃないんですよ。経費がかかり過ぎるんですよ。せめてもう旅費ぐらいは市のほうで負担していただけないか。 とにかく、子供たちやら一般たちが全国大会や西日本に行くたびに、そのたびに、さあラーメンじゃ、カレーじゃって父兄たちが売って回る。本当にこれ私に言わせりゃみっともないです。一生懸命仕事が終わったら練習して、子供たちは学校の勉強が終わった後、日曜日も一緒、練習をして、それで父兄たちはそれに送り迎えしてやっているわけですけども、大会経費が足らないばかりに、ラーメンとかうどんとかそうめんとか売って回っておりますけど、旅費だけは、やはりもう行政のほうでちゃんと負担をしてもらう。そういう人材育成の立場でできないものか。 本当に市長、南島原はスポーツで宣伝をやっているわけですよ。だから今後は、今最高1人2万円とか、全国大会で聞いておりますけれども、それ2万円どころやない、もう今ホテル代なんかも50%以上値上がりしとるわけですよ。 だから、ますます全国大会とか西日本大会に行くには厳しくなっている。もう長崎県でソフトボールで全国でも有名なチームが、やはりそういう資金難のために解散せざるを得なくなってきたわけですから、現にもうそうなってきて、そうすれば南島原にもそういう時代が、今の状態では来るわけです。 もうここまで、そうまでしてから全国大会に行かんばいかんのかとなってくるわけですよ。 だから、旅費だけはやはり市のほうできちっとやはり対応できる、皆さんが頑張れば、ちゃんと旅費だけは市で責任を持って負担してもらう、やはりそういう行政のやり方をやってもらえないかどうか、その点について、市長と教育長、両方にお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君) 吉岡議員の質問にお答えをしたいと思います。 冒頭で、ソフトボール関係の
全国大会優勝とか県レベル以上への出場、うれしいニュースを伝えていただきました。 私も本当にそういう、これはソフトボールだけでありませんけれども、レスリングであるとか、中体連で中学生がサッカーであったり、バレーボールで県大会優勝とかというようなうれしいニュースを聞きまして、そのこと自体が南島原市を全国的に、南島原ってどんなところにあるのかなとかいろんな意味を含めて、大きな宣伝効果はあったと、私も議員と同じような感覚でお話を受け止めたところであります。 スポーツの振興についてということで、先ほど来から支援面の一つとして、補助の在り方をお尋ねになっているところでありますけれども、まず、その仕組みについて少しお話をさせてください。 本市の
スポーツ振興を図るため、市民が全国大会などへの各種大会に参加するために要する経費に対しまして、小中学生スポーツ大会補助金交付要綱並びに南島原市スポーツ大会出場激励補助金交付要綱に基づき、補助金を交付しているところであります。 それから、市内に在住する小・中学生の児童及び生徒が九州大会等に出場する場合は、個人及び団体に対しまして、大会等の参加に要する経費である交通費、宿泊費及び食事代の約2分の1を交付しております。 また、小・中学生以外の個人及び団体につきましては、1人当たり九州大会が1万円、全国大会が2万円、世界大会におきましては3万円を交付しているところでございます。 そのような実態の中で、議員がおっしゃるような部分もあろうかと思いますけども、現状はそういったところであります。以上です。
○議長(吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 教育長が今助成額について言われましたけど、それはもう以前から決まっとったこと。時代はずっと流れていくんですよ。物価はどんどん上がってきている。旅費も上がる、宿泊費も。そういう中で、以前から決まっとるのをそのままこれだけしておりますじゃ、選手の負担額は増えるばかりですよ。 だから、そういうことに対しては、人材育成の立場から、やはり子供たちが安心して、また父兄も安心して、子供たちが大会に出場できるようにしていただかなければ、もう子供たちがせっかく練習して全国大会といったら、「わあ、またラーメンば売らにゃんとだろうか」って、それが先ですよ。 だから、この点について、やはり子育て支援とかなんとかいろんなことも言われておりますけども、今南島原で全国に宣伝できるのは何かと、それは教育長、お分かりですか。ソフトボールだけじゃないんですよ。陸上もほかの種目も全国大会に行く選手がいっぱい、バレーでもいるんですよ。 だから、教育長の立場で強く市長にやっぱり要望するわけじゃないですか。この間、全国大会で2万円ってちょっとどういう内容を質問するのかと言われて、全国大会の出場経費に対して大体最高2万円と。2万円で何ができるって、全国大会に行って優勝までは3日、4日かかるわけですよ。 だから、この点について、2万円出しとるからってあぐらをかいておって、それ以前の問題ですよ。だから今後は、やはり早急に予算を考え直して、財政とも市長とも相談して増額すべきじゃないかと。 副市長、そこのところでにこっと笑うごたる問題じゃないですよ。選手だって一生懸命練習して、やはり南島原の看板をかろうてから行っているわけですよ。 だから、2万円出したからってそこでにたっと笑って、それを見た父兄たちは本当にいい気持ちはしませんよ。あなたが本当に子供たちを思うなら、やはり市長に直談判して、もう少し予算を増やしてくれとお願いすべきじゃないかと。 私の言い方はちょっときついかもしれませんけども、それがあなたの仕事ですよ。そのことについて市長、教育長のお考えをお伺いしたいと思いますけど、どのようにお考えですか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君) 今、ソフトボールだけじゃないというようなお話もありましたけども、私もそれはもう答弁の冒頭に、レスリングであるとかバレーであるとか、もういろんなスポーツで本市の青少年や大人の方が頑張っておられる姿というのは、本当に勇気を与えるというようなことは、先ほど申したとおりであります。 私どもも、限られた予算の中で、今いろいろ工夫、苦労をしているところでありますので、今おっしゃったことに関しては、しっかりと胸に刻んで、今後改善できるところは改善をしていきたいというふうに考えているところです。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) だから、私が言っているのは、限られた中の予算で一生懸命やっていただいておると。だから、それを増額を市長に要求しなさいと。増額をして、やはり子供たちが全国大会に行くときには、ラーメンとかうどんとか売らなくても、旅費だけは安心して行けるように、それを実現するのは、教育長、あなたの仕事ですよ。 だから、その点については、私とあなたと幾ら議論をしても始まらんと思いますけども、やはり来年度からの予算は今から組み立てておられると思いますけれども、やはりそういう枠をちゃんと市長とも相談して増額をしてもらうように。 練習の練習費をあげろと言っているんじゃないですから。全国大会、九州、西日本大会に行くときの旅費については、市でも負担できるように、やはりそういう予算を確保すべきです。 私の要望としてはこれだけですので、その点を私の意を酌んでいただいて、しっかり予算支出のときは頑張って予算獲得していただきたいと思う。以上でございますので、よろしくお願いしときます。 それでは、3番目の南島原の宣伝についてどのような根拠を持って宣伝しているのかと。 これはいろんな2番とも関連しておりますけども、美川憲一さんをあれして、水に流すというような宣伝をしておりますけれども、その点について彼を登用することによって、大体幾らぐらいの経費がかかったのかお尋ねいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) まず、令和5年度の総合的シティプロモーション推進事業において、「水に流せるまち 南島原」ということをコンセプトとして、現在プロモーションを展開しているところでございます。 これは、本市が水にまつわる観光資源が多いこと、多くの皆様に本市を訪れていただいて、本市の豊かな自然とおいしい食材に触れていただき、日常の喧騒などを水に流して癒やされてもらいたいという思いからでございます。 今回のコンセプトを強い説得力で伝えられるキャラクター性と、名前のとおり美しい川に流してしまえるような指南をしてくれることが美川憲一さんのイメージに合っていること、幅広い世代で認知度が高いこと、また、美川さんが来年デビュー60周年を迎え、節目の年になること。このことから、メディアの露出が高くなることが期待されるという提案がありまして、出演していただいたところでございます。 今回の予算でございますが、宣伝としては全体的にいいますと2,970万円の予算で執行しているところでございます。これは何もかも全部含めてというところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 美川憲一さんにかかった経費は幾らかかった。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 個人への分については、これはもう業者でまとめて先ほど言った2,970万円ということで契約をしておりますので、その内容については、個人への出演料とかというのは、ちょっとはっきり分からないところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) その事業に2千万円余りの金を投じて宣伝をして、どれだけの費用対効果が出てきたのか、その点についてお尋ねいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) まだ現在では事業の途中ですから、宣伝効果というのが一定の計算の下、広告費に換算しますと約3,700万円の宣伝効果、広告効果があっているという試算を出しているところでございます、8月末で。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) その3,700万円の費用対効果というのは、どの業種にどのような効果が出てきてたのかお尋ねいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 個々の広告ということで出していますので、しかも今現在8月末現在ということで、どの業種にどのくらいの効果があったというところまでは、現時点では効果が分析できていないということでございます。 その分は、毎年度末に事業が終わった後、そういうのを業者のほうに、どういう効果がどういう部分であったかというところについては、行うように検討しているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) その業者のほうにどのような効果があったのかというのは、業者の報告だけで、それが実際把握できるものか。市自体のその調査というものは考えていないのか、その点についてお尋ねいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) この業者の調査においては、アンケート調査を実施します。例えばメディアに取り上げられた事業所あるいは特産品、こういったところにアンケート調査を行いまして、やはりその始まる前と後でどのくらい効果があったのかということについてアンケート調査を行うということにしております。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 実際8月までに3千万円余りの効果が出とったということでございますけども、市民の間には、美川憲一といったら、今の若い世代にはどこの人だろうかと、みんなそういうことですよ。水に流してって何を流すのかと、そうめん流しじゃないんですよ。 だから、もう少し、せっかく市民の税金を使うんだから。全国に南島原から行って働いている人たちが、「お、南島原が」というようなアイデアをなぜ出せんのか。 これだけ子供たちから一般、壮年まで、ソフトボールだけじゃなくしてから、陸上、バレー、テニス、いろんなところが全国で、その子供たちを南島原の外で、これだけ一生懸命元気に頑張ってやっておりますよと。 そういう2千万円も3千万円もの金を子供たちの支援に使えばまだ効果が出てくるわけですよ。あなたたちは自分の金じゃないから、その美川憲一さんが悪いわけじゃないですよ。 あの人の名前でどれだけ南島原出身の人たちが感動するか。子供たちから一般まで一生懸命南島原を盛り上げてやっとるというのを聞いて、どれだけ感動するか。それに対して、やはりふるさと納税の支援というものも関わってくるかと思う。そういうところを総務部長、あなた考えたことありますか。 ちょっと
地域振興部長、あなたの考えをお伺いします。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 現在、地域振興部の中で取り組んでおりますふるさと納税、こういったものが今効果が出ておりまして、財源的に増えているような状況でございます。 今回の12月の議会でも増額をお願いしておりますけれども、そういったものも活用しながら、先ほど言われましたいろんな市のPRであったりとか、そういった子供たちの支援とか、そういったものにも対応していければということで考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君)
地域振興部長、やはりふるさと納税がどうしたら増えていくか、そういうことを考えて、今、総務部長のやり方で本当に効果がどれだけあったかと、これ実際言うて分からないわけですよ。 ただ、データがどうやったって、アンケート調査を取っても分からないんですよ、実際というものは。本当に市民からあのような宣伝をしてもらって品物が売れたとあってこそ初めてその効果が分かるわけで。 だから、アンケートということをしても、あなたたちが机の上でそのアンケートを見てから判断するだけであって、本当の費用対効果というのは実証されていないわけです。 地元の業者から、ふるさと納税が1割増えた、2割増えたと。その宣伝のおかげで増えてきたという、そういう効果が現れてこそ判断材料になるわけですから。 だから、総務部長も
地域振興部長も一緒ですけど、よその人を使うよりも、その金で、地元の運動選手あたりにそうした支援をしてみんと、2千万円余りの金を全国大会、西日本大会に行く子供たち、そしてほかの子供たちも一緒、優勝して全国大会に出られるような力を持ってもらおうと。 よし、それならと。1つができれば全て、勉強もできてくる、自信を持ってできてくるんですよ。そういうやはり人材育成というものを考えていかにゃいかんと。あなたたちはただ計画を立ててやれば喜ぶだろうかって。あとは補助の投げ捨てみたいなことをやっとる。 今日は久しぶりの一般質問で厳しいことばかり言っておりますけれども、しかしこれが現実ですからね。 総務部長、財政課長のときにはすばらしいやはり課長だと思ったんだが、総務部長になったら何か縮こまってしもうとって、もう少し肝っ玉を太く持ってから、やはりどうしたら南島原が変わるだろうかと、そういう発想を持って、
地域振興部長とも協議をしながら進めて、それで子供たちにそういうお金を、私は無駄と言えばこれは失礼になりますけども、子供たちの人材育成に回すべきです。 よその人たちに、それだけプロダクションがあって、金を企画あたりは払ったけんて、あなた、実績というのは出てこないわけですよ。飛行機にそうめんば書いたけんて、書かんでも売れとるんですよ。 だから、そういうこともあるんですから、税金というものは大事に使って、やはり子供たちが将来、ああ、市のおかげでよかったと、そういう感謝とか、市に対しての尊敬の念を持つような行政として使っておくべきじゃないかと思います。 文句ばかりの一般質問になりましたけども、そういう考えを持って、分からないところがあれば、副市長は長崎県全下を見て回ってきているわけですから、十分山口副市長を活用すべきですよ。あなたたちは副市長の能力を使い切っとらん。 そういうことでございますけれども、最後に、今後そういう無駄遣いをせずに、やはり
スポーツ振興で南島原の宣伝には、そういう子供たちから一般、壮年までまだ活用して、その金を役に立つような使い方を考えていただければと思います。 最後になりましたけども、総務部長に苦い文句ばかりの質問ですけれども、今後のあなたの考えをちょっとお聞きして、一般質問のあれにしたいと思いますけども、どうぞ総務部長、今後のやり方をお願いします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 議員おっしゃるとおり、まずその前にちょっと一言、先ほど宣伝の内容で、全体で2,970万円と申し上げまして、そのうち美川憲一さんのCMには900万円使っております。 その中から、美川憲一さんに行くお金についてはちょっと分からないということは、先ほどと一緒でございます。 議員おっしゃるとおり子供たち、大人も一生懸命南島原市のために頑張っておられるということは、私も十分理解しております。 いずれにしましても、南島原市が元気になるようなまちづくりの一端を担っていくように、いろんな経費の使い方、これについて全体的に見直しをして、そういう中でいろんな形でやはり貢献していただいている部分には、そういう部分に予算を重視していくと。 また、
ふるさと応援寄附につきましても、これまでの宣伝効果と、いろんな人の頑張りのおかげで増えているというのは事実でございますので、これをもっとさらに増やしていくということが、市の特産物も売れますし、市に入ってくるお金も増えますし、そういった部分を重点的に取り組んでいきたいと考えているところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 吉岡議員。
◆17番(吉岡巖君) 詳しい宣伝の経費の内容ですが、その900万円の金でも一緒ですけど、2,900万円も使う、その中の900万円はと言うんですけども、そういう金を人材育成に回してしまうんです。それで、南島原の子供たち、市民が一生懸命頑張ってやっとるのを全国に、南島原出身の人たちに、やはり宣伝をするわけです。 そうすれば、おのずとして、やはりふるさと納税も増えてくるわけですから、そういうことも感じて、今後考えてちゃんとやっていくという総務部長の答弁でございますので、それを期待して。 以前の企画のように、真砂を食の宣伝モデルにということを言いましたけど、分かりましたと言っただけで、あとは何の手当てもされておりませんので、今度は重ねて念を押してからお願いをしておきます。 また、これが実行されなければ、再度また一般質問に登壇、ここに立って、また今後も追及をしてやっていきたいと思っていますが、これぐらいで私の一般質問を終わらせてもらうんですけども、約束は約束でちゃんと守っていただくようお願いして、私の一般質問はこれで終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) これで17番、吉岡巖議員の質問を終わります。 ここで11時10分まで休憩いたします。 午前10時59分 休憩 午前11時10分 再開
○議長(
吉田幸一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、7番、
永池充宏議員の質問を許します。7番、
永池充宏議員。
◆7番(永池充宏君) (登壇) 皆さん、こんにちは。7番、自民党創政会、永池充宏です。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、本日は3つの項目について一問一答方式にて質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、1つ目の項目ですが、本市の交通環境の整備について伺います。 本市におきましては、急速に進む少子高齢化による人口減少や担い手不足などによる地域経済の低迷など、様々な問題があると認識をしております。 また、本市は島原半島の南西部に位置し、その地理的要因などにより陸上交通の整備が遅れ、本市の発展に大きく影響しており、市内外を結ぶ高速交通網の整備は喫緊の課題であろうかと思います。本市の広域交通、広域道路ネットワークの基本的な方針、考えとこれまでの取組について伺います。
○議長(
吉田幸一郎君) これより答弁を求めます。松本市長。
◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、
永池充宏議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、本市の交通環境について、市内外を結ぶ交通網の整備について市の基本的な方針とこれまでの取組についてお尋ねでありますが、交通網の整備の方針につきましては、令和5年3月に策定をしました第Ⅱ期南島原市総合計画、これ後期基本計画の政策の中で、地域間交流を促す広域交通網の整備促進の方針を掲げております。 取組としましては、市内外を結ぶ国道、県道の交通環境の充実に向けて、国・県へ道路整備等の要望を行っているところであります。取りあえず以上であります。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 道路について、1つずつお尋ねをしていきたいと思いますけれども、高規格道路島原道路について伺いたいと思います。 本市と県央地域を結ぶ高規格道路として、現在整備中の島原道路がありますけれども、これは早期の
全線開通が待たれるところでありますが、本市の東部地域においては、特に県央地域への移動時間が大幅に短縮をされます。 まず、島原道路の現在の進捗、そして、今後の計画について伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 高規格道路島原道路についてでございますが、島原道路は、普賢岳噴火災害に伴う復興道路整備として、平成5年に深江町から島原市間の約4.6キロメートルが着工されまして、平成6年に深江町から長崎自動車道の諫早インターチェンジ区間、延長約50キロメートルが計画道路に指定をされた自動車専用道路でございます。 進捗状況につきましては、先月11月12日に森山東インターチェンジから森山西インターチェンジ間の3.3キロメートルが開通をされました。全体の計画延長約50キロメートルのうち、50%の約25キロメートルが供用を開始され、通行できる状況でございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 島原道路については、順調に整備が進んでいると。50キロの整備区間の計画のうちの25キロが供用されているというふうなことでございます。 この道路で、先ほどちょっと市長が触れられましたけれども、普賢岳噴火災害のときからであるということですけれども、この道路の起点、ここはどこでしょうか。普通、一般的に考えれば、起点が諫早インターで終点が深江町になるのかどうか。起点、終点、大まかな概要をもう少し説明していただければと思いますけれど。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 永池議員が御質問されました島原道路の起点でございますけども、島原道路の起点につきましては、南島原市深江町になっております。ですから、終点は長崎自動車道のインターチェンジという区間に設定されております。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 今の答弁を聞きますと、起点が深江町で終点が諫早インターということになる。ということになれば、一般的な市民の期待感から言いますと、ずっと整備が進んでくれば深江町から南に来る可能性があるんではないかというふうなことを考えられている一般の市民の方がやはり多くいらっしゃいます。 そういう中で考えたときには、もうこの島原道路は深江町で終わりと。ということで、それから南、島原道路としてはもうないという、そういう認識でよろしいんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 今、御質問されました島原道路の延長といいますか、そこに至っては、このたび6月に南島原市庁舎に懸垂幕、横断幕を設置しました。現在、構想路線として、島原天草長島連絡道路というところが南島原市の高規格道路として、構想路線として今計画されている現状でございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 島原道路としては、これ以上期待できないと。ということであれば、なかなか今のところ、本市に対して計画路線というのはないと。今、部長が答弁をされましたけれども、構想路線の島原天草長島連絡道路というふうなことになるということでありますけれども、なかなか将来的には、高速交通網体系の整備については危機的な状況にあるなというふうな感じがするわけでありますけれども、そこで3番目の質問です。 構想路線島原天草長島連絡道路について、今、部長の答弁もありましたけれども、高速交通体系を確保する手段は、構想路線島原天草長島連絡道路の早期の計画路線への格上げ以外に道はないということで、ほぼ理解でよろしいんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 議員がおっしゃられましたとおり、高規格道路については国も県も、南島原市の深江町から県においては口ノ津港まで、国においては鹿児島県の阿久根市までというところの区間が設定されております。ですから、その路線の早期事業化を目指していく必要があると考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) それでは、それしかないということになってくれば、構想路線島原天草長島連絡道路の本市がそれに対して、どうしても高規格道路を国・県にお願いをしていくんだという考えに基づけば、その構想路線島原天草長島連絡道路について、本市のこれまでの取組状況について伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 議員が御質問されました島原天草長島連絡道路でございますけど、今日は、もう毎年になりますけど、長崎県議会や長崎県への要望・提案を要望し、その中で構想路線島原天草長島連絡道路の早期事業化を要望しております。 あわせまして、県央・島原半島地域の幹線道路の整備に向けた道路期成会も、関係団体と共に要望活動を進めております。道路期成会につきましては、島原半島3市で構成しております島原半島幹線道路網建設促進期成会並びに本市の期成会にて、機会あるごとに要望活動を進めている状況でございます。 本年度も国、国土交通省、財務省、自民党本部、国土交通省九州地方整備局、長崎県河川国道事務所及び同じく長崎県、長崎県議会、地元選出の国会議員・県議会議員の方々に対し、いずれにしても面会し、本市の道路整備の必要性、そして効果など説明をしながら要望を行っている状況でございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 私たち南島原市議会も議員全員の参加によりまして、島原半島南部地域高規格道路建設促進特別委員会を設置し、長崎県土木部、今、部長おっしゃいましたけれども、国土交通省長崎河川国道事務所、あるいは国土交通省九州地方整備局道路部への陳情を行いましたが、この島原天草長島連絡道路の実現には、逆に3県にまたがっておりますので、本県のみならず熊本・鹿児島両県とその関係自治体との連携や機運の醸成、関係機関への陳情など、いろんな活動が必要になると思いますけれども、熊本県、鹿児島県、ほかの関係自治体との今までの取組、そういうのはどうされているんでしょうか、お伺いしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 長崎、熊本、鹿児島の3県で構成する島原・天草・長島架橋建設促進協議会を中心に構想の早期実現のため、要望活動や構想推進大会を実施するとともに、3県の少年スポーツ交流の開催など地域間交流の取組に対する支援を行い、構想の社会的意義を高めているところでございます。 また、今年、今月12月16日には鹿児島県の出水市で地方推進大会を開催するようになっておりまして、中央要望につきましても9月に実施をされているところです。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 今までの取組を教えていただきましたけれども、島原・天草・長島架橋構想及び九州西岸軸構想推進地方大会、先ほど言われましたけれども、昨年は鹿児島県長島町で行われていると。本年は鹿児島県出水市ですか、において行われる。私たちも参加をする予定でおりますけれども、これは3県の取組になってくれば、本市の取組として、本市として推進大会を考えておられるのか、また、あれば教えていただきたい。そういう予定はないのか、そこら辺どうなんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) まず、先ほど12月16日に開催される分は、鹿児島県出水市で開催されるということです。 それから、この3県架橋の分につきましては、島原半島側は島原市が事務局をしている状況ですけれども、この部分につきましては、3県を回るような形で今会議が進められておりますので、場合によっては本市で開催される場合もあるということでございます。3県に事務局を置いて活動をやっているということです。
○議長(吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) その事務局、今年度が出水市で行われるということで、3県で持ち回ってくるならば、来年あたりは長崎に来れば、まだ予定はないということですけれども、開催されるようなこともあれば、やはりこれは積極的に本市としても機運の醸成を図って、やはり大会を地元でして、ぜひ計画路線に強くアピールできるような大会をするべきだと思いますけれども、そういう強い意志といいますか、そういうのは市長、どうですか。
○議長(吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) いや、それはもうもちろんあるわけでありまして、これまでも、先ほど担当部のほうからそれぞれ話があっておりますけれど、しっかりと進めていくつもりで、議会の皆さん方とも連携をしながら今日までも来ているところでありますので、今後ともどうぞよろしくお願いをいたします。
○議長(吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 力強い返事ありがとうございます。やはり市長が先頭になって、この機運をぜひ盛り上げていっていただきたいと思っております。 次です。次に同じ構想路線島原半島西回り道路がございますけれども、これについて伺っていきたいと思います。 本市の南西部は、国道251号線とそれに続く57号線が唯一の命の道でありますが、災害に弱い道であり、カーブの多い通行しにくい道路でもあります。 それらを解消しようと、よりよい道路を目指して先般、国道57号富津防災建設促進大会が雲仙市で開催をされました。愛野小浜バイパスの実現に向け取り組んでいるところでありますけれども、西回り道路についても本市として県に要望を続けていただいております。国・県の対応等がどういったもの--現在までですね--なのかお尋ねしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 構想路線の島原半島西回り道路のお尋ねでございますけども、この道路につきましても、島原天草長島連絡道路と同様な形で、要望団体も同じくしまして要望活動を行っているところでございます。 その中で、事業化に向けてなお一層の要望活動を図って、市内地域の市民の方々の醸成も図っていく必要があると思いますし、つながっていく先には雲仙市の小浜町となっております。雲仙市さんとの連携も強く取っていく必要があると感じております。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 今の部長の答弁を聞くと、なかなか反応が鈍いのかなというふうなことで理解をしておりますけれども、先ほど行われた国道57号富津防災の建設促進大会、そのときに雲仙市議会の愛野・小浜バイパス整備促進特別委員会の委員長の大会決議がありましたけれども、委員会の設置は何年かと聞くと、平成11年というふうにお聞きをしました。委員会の設置から実に24年、月日がかかっておると。単純に考えれば、24年たって初めて富津防災が事業化をされているというふうなことになろうかと思いますけれども、改めてその事業化までの遠い道のりというのを私たちも参加をしながら感じたわけであります。 本市としても、富津防災を足がかりとして、愛野・小浜バイパスの実現と、それに続く西回り道路、ここを強く求めていくべきと考えますが、いま一度本市の考えを伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 先ほど、富津防災が二十何年かかったという話でありますが、それは多分、愛野・小浜バイパスに係る委員会の出発点だろうというふうに思っております。当初は、それはそれ、それから今の国道の4車線化という話が出まして、そして、その話が進んでいる中でもう何年になりますかね、富津の上のあそこが崩れて、数か月車が一方通行じゃない、何といいますか……(発言する者あり)一方通行でよかった。(「片側通行」という声あり)片側通行ですね。それが続いた。そのときにやっぱりこれじゃいかないというふうなことで、あそこの地形等も鑑みて、それから一気に富津防災のトンネル案が浮かび上がったというふうに思っております。 それはもう、もともと愛野・小浜バイパスがスタートであろうと思うんですが、そのトンネルの部分については二十何年かかったということじゃないかもしれませんが、永池議員がおっしゃるように元をたどればやっぱりそういう経緯を経てきて、二十何年たって現実的なものになったということでありますので、もう、それはあながち違うということじゃないわけでありますけど、私が知り得る経緯をちょっと話したところでありますが、それは間違いなかろうと、そういうふうな経緯ではきたというところであります。 西回り道路、これについては、この夏から秋にかけた要望で、議長さん、あるいはいろいろ一緒にそれぞれの部署に行って、この要望はしてきたところでありますが、もうしっかりとやっぱりこれからも議会も地域も行政も一致団結して事に当たっていかないと、なかなか進めないなというふうな思いはしておりますので、しっかりと皆さん方と協力をし合いながら進めていかなければという考え方でおります。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 市長の力強い御答弁ありがとうございます。 いずれにしましても、高規格道路の建設には、やはりこれは長い時間と地道な活動が必要になってきます。 それと今、愛野から特に西回りあたりも既存のやはり251号線あるいは57号線の整備も、今使っているのがそこなんで、そこの整備も一緒になって、やはり県あるいは国に使い勝手のよい道路になるように要望をぜひよろしくお願いいたしたいと思います。 次にいきたいと思います。関連ですけれども、国道251号線の改良について、本市においても、先ほどから全く同じ考えなんですけれども、主要な道路はやはり国道251号線と、南島原市の命の道は国道251号線にほかならないということでありますので、この改良については県への要望もしていただいておりますが、本年度の251号線関係の予算の状況等を伺いたいと思います。それと、本市の要望等についての回答があれば、そこも伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 国道251号の整備要望でございますけども、現在、今年度実施されております箇所から説明します。 251号線では、布津町から深江町間において、交通安全施設の整備事業が進められております。それとしまして、あと加津佐町から南串山町間のこれは道路災害防災事業という位置づけで、のり面や急傾斜地の対策工事を県のほうで進められているところでございます。 あと、言いました加津佐町-南串山町間の災害対策の工事につきましては、9か所ののり面設計並びに2か所ののり面工事が現在進められているところであり、早期の対策工事に向けて取り組んでいられる状況でございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 251に関しては、布津、深江の安全対策と、加津佐から南串山間の防災工事とのり面対策ということであります。やはりあそこが、加津佐が大雨が降ると、なかなか危険を伴うということで、ここはもう順次されておりますけれども、引き続き要望をお願いしていっていただきたいと思います。 今年の県への要望で、南有馬のバスベイの設置を要望されておりました。それと朝夕の渋滞で言えば、西有家から有家までかなりやっぱり渋滞が起きているということで、バスの後ろ辺りはかなり長い行列になってきておりますので、やっぱりここら辺も順次バスベイの設置といいますか、そういうのも県には要望をしていただきたいなと思うんですけれども、そこら辺どうでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 国道251号の交通の朝夕の混雑というところを考えて、その対策についてはおっしゃいましたバスベイの設置とかというところも一つの方法と思っております。できる可能なところについては、今までバスベイの設置は進めてきております。 その中で、用地の取得というところになりますので、やっぱりあるべきところ、その選択は常日頃から私たちも見つけては県と相談をしている状況でございますので、その用地の相談の仕方もいろいろございますので、その準備は行っているところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 用地も当然あろうかと思いますけれども、要望のできるところから一つでも要望していっていただければ、少しでもその渋滞の解消につながっていくんではないかなというふうに考えておりますので、そこはよろしくお願いします。 251号線については、市もいろいろと考えて要望していただいておりますので、それは今後ともよろしくお願いいたしたいと思います。 次ですけれども、同じく主要地方道の小浜北有馬線について伺いたいと思います。 これは同僚の議員からもいろいろ指摘、要望があっておりますけれども、そこを現在、大亀トンネルの工事が進められておりますけれども、その進捗状況は順調に進んでいるのかどうか、分かる範囲でお聞かせください。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 県道小浜北有馬線の御質問でございますけども、現在、大亀矢代工区のトンネル工事と矢代工区になりますけども、橋梁工事が着手されて工事を進めているところでございまして、完成年度は令和7年度というところで確認をしております。以上でございます。 申し訳ございません。あとトンネル、橋梁が7年と言いましたけども、そこが終わって、あと現道のすりつけという区間がありますので、その分の完成も含めますと、9年度というところの計画で進められているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) すりつけまですると令和9年度の完成と、今こういうことで答弁いただきましたけれども、市も当然、要望事項の中に県道小浜北有馬線の坂下地区のカーブの解消というのをうたっていただいております。坂下地区、大きなカーブが連続して、そこの解消を要望していただいておりますので、ここは先ほどからありましたけれども、粘り強く、上の完成が令和9年度ということなので、やはり途切れることなく、次のステップに向けて要望を強くしていただきたいと思うんですけれども、そこら辺どうですか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 永池議員がおっしゃられましたとおり、トンネルから橋梁が北有馬の方面に整備されていく中で、坂下地区とおっしゃられましたけど、見通しが悪い区間もあり、事故の発生も高い区間となっておりますので、そのほかの通行の安全とその必要性はしっかり県のほうにも要望してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) この県道小浜北有馬線は、やはり市民の主要な道路でもありますし、産業の道路でもあります。大型トラックが市内のいろんな商品を積んでやっぱりあそこを通っていくわけですから、重要な路線でもありますので、一刻も早い整備をとにかくお願いをしていっていただきたいというふうに思います。 以上で、道路関係の質問を終わらせていただいて、続いて、2つ目の項目の
世界遺産センター整備事業についてお尋ねをいたしたいと思います。
世界遺産センターについては、昨年より設計に取りかかり、本年度は用地費や造成費などが計上されておりますけれども、この事業の進捗状況をお伺いしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君)
世界遺産センター整備事業の進捗状況についてのお尋ねでございますけれども、現在、建築及び造成に係る実施設計と展示に係る実施設計を進めているところであります。また、用地及び移転補償に関しましても、不動産の鑑定並びに補償調査業務が完了したところであります。 今後につきましては、用地買収、移転補償を行い、用地造成に着手する予定としております。その後、建築、展示工事を行い、令和8年度の供用開始を予定しております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 今、実施設計をしている段階ということで、用地の取得に向けて今動いている段階だと、こういうことでございます。 その中で事業費についてですけれども、やはり今まだそこまでしかいっていないということであればあれですけれども、今のところで資材の高騰が続いておりますので、いろんな意味で見直し等があっておりますので、今後、事業費等の見直し等が今のところないのかなと思いますけれども、そこら辺どうでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) 全体事業費でございますけれども、6月1日の全協でも御説明しましたとおり、13億8千万円というところで、今のところはその計画内ということになっております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) まだ実施設計の段階でなかなかあれですけれども、予定どおりで進めていくということで、よろしくお願いしたいと思います。 財源もあって、財源についてはデジタル田園都市国家構想交付金、それと過疎対策事業債を主な財源とするとありますけれども、これは交渉を重ねている段階だというふうな説明を受けていたんですけれども、予定どおり使えるんでしょうか。特に問題はないのか、そこら辺をお聞きします。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) 財源についての御質問でございますが、まず、令和5年度、本年度の予定事業費であります約1億5,430万円、このうちデジタル田園都市国家構想交付金が2,920万円、そして過疎対策事業債1億2,370万円、合計の1億5,290万円、これにつきましては同意を得ておりますので、これに基づいて今進めているというところでございます。 なお、次年度以降の財源でございますけれども、これは毎年度ごとの申請にはなるんですけれども、これもまた6月1日の全員協議会で申しましたとおり、総事業費の13億8千万円のうち、おおよそ2分の1がデジタル田園都市国家構想交付金、残りが過疎対策事業債で予定をされるというふうに考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 財源は予定どおり確保されているということでありますので、特に問題はないのかなと思います。そういうところも私たちもいろいろ質問を受けるわけですけれども、やはり13億かかるわけですから、財源の確保についてはよろしくお願いしたいと思います。 次です。物産館の内容について、まだなかなか話が先に進んでいない段階で質問をしているわけですけれども、物産館の運営について、ここは公募によるテナントとしての貸出しを想定しているとなっておりますが、どのような物産館を想定されているのか、市の計画を伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
農林水産部長。
◎
農林水産部長(内田繁治君) 物産館につきましてですけども、先ほど議員おっしゃられたとおり、テナント事業者による運営を想定いたしております。本市の産業の発展に寄与することを目的に、地元の農水産物の直売や土産物の販売及び軽食等の提供をできるような施設を予定いたしております。 進捗のほうですけども、現在、実施設計をやっている段階でありまして、物産販売施設につきましては、今、設計、設備、備品等について実際に直売所を運営されているところにお伺いをして、助言をいただきながら設計のほうを進めておりまして、テナント事業者につきましては、令和6年度中に募集要項等を固めまして、年度内に一応公募によってテナント事業者を決定したいという形を考えているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 現在、要項等をあれして、令和6年度中に募集をかけるというふうな答弁でありましたけれども、市内の事業者等のヒアリングを始めていると今、部長がおっしゃられましたけれども、どういうふうな形でどういうふうな物産館にしていくのかということで、幾つかの業者とヒアリングをされていると思いますけれども、そこら辺はどうですか、中身等を教えてください。
○議長(
吉田幸一郎君)
農林水産部長。
◎
農林水産部長(内田繁治君) 現在ヒアリングのほうが、先ほど申し上げたとおり、施設の設計に当たってどのような設計を設計の中に取り入れたほうがいいのかというところ、具体的に言うと、直売所的な運営を考えておりますので、地元の農家さんとか、あと漁業の皆さんとか、もちろん商工業者の皆さんとか、そういった方たちが、お客さんと一緒の入り方をしなくて、裏のほうから荷物を入れて、そこで値札をつけてお店のほうに出していくというような、そういったバックヤードの広さであったりとか、あと、お客様と動線がどうしてもかぶらないような方法がいいだろうであったり、あと、陳列の関係ですけど、基本的に一般的には大体、中央辺りに陳列棚を配置して、あと、電気関係が必要な冷蔵庫であったり冷凍庫であったり、そういった分が大体壁側に一般的についておりますけども、そういった部分の話であったり、そのほかには野菜をどうしても一部カットするようなところも必要だというところで、そういった調理のところが要るんじゃないかとか、あと、食べるところはあの辺少ないということがあって、軽食あたりの部分も一部設けたほうがいいんじゃないかとか、そういった部分もヒアリングの中でお伺いして、それを設計のほうに反映するというようなことを現在進めているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 土日型のお土産屋的なお店ではなくて、地域の人々に日々これは利用していただく、直売所的なイメージで計画を進めているという、こういうことでよろしいんですよね。私もそのほうが当然いいし、この売場面積を見てみれば、結構広いんですよね。これだけの売場面積があれば、商品としてもやっぱり陳列棚も、結構な売台が並ぶと。その中で加工品あるいは海産物等を並べれば、当然、冷ケースも必要になってくると。 そういうことになってくれば、かなりこの物産館というのは結構大きな物産館の規模になるんだろうというふうに思っておりますけれども、現段階でそこを聞くのはあれですけれども、やはりそこになってくれば、地元の農家が私も出したいというふうなことで手を挙げられたときに、その人たちが出せるような、出していただけるような仕組み、そこら辺はどうなんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君)
農林水産部長。
◎
農林水産部長(内田繁治君) 今現在、その仕組みについて内部のほうで協議をさせていただいているところですけども、最終的には先ほど申し上げました令和6年度の募集要項の中で、条件をしっかり付して公募したいと考えているところですけども、大体イメージとして考えていただければ、市内の農家、あと漁業者、あと商工業者、皆さんが利用できるような、一部の組合だけじゃなくて全ての皆さんが利用できるような、そういった条件を付して公募をしたいという形で考えているところでございます。正式には、6年度の募集要件、条件の中にしっかりそれを入れていきたいという形で考えております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 運営主体はどうしても公募で、ちゃんとした運営主体がいると思いますけれども、やはりその出荷の形態で考えれば、今言ったように出したい人が出せるような仕組みがあれば、それにこしたことはないということですので、よろしくお願いしたいと思います。この件についてはまだまだ検討段階ということでしたので、また改めて今後質問をしてまいりたいと思います。 続いて、3つ目の項目です。5周年を迎えた世界遺産原城跡について伺いたいと思います。 原城が世界遺産に登録されて5年目を迎えました。この間、最初は見学に来られる人も増えて、世界遺産効果が感じられましたけれども、新型コロナの影響を受け、来場者も減少していると思います。 本市では、世界遺産推進事業として幾つかの事業を進めていますけれども、まず最初に、その具体的な内容と進捗状況を伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君) 世界遺産推進事業についてどのようなものを実施したのかとのお尋ねでございますけれども、令和5年度におきましては、世界遺産登録5周年記念事業を中心に世界遺産推進事業を実施しておりますけれども、今からその主なものを少し紹介いたします。 7月から8月にかけて、有馬キリシタン遺産記念館におきまして、大阪市の南蛮文化館から原城跡で出土しました黄金の十字架をお借りして、世界遺産登録5周年記念特別展「四郎と原城」を開催し、この期間中には3千人近くのお客様方に御来館をいただきました。 10月29日には、原城一揆まつり実行委員会が主催をし、南島原市世界遺産市民協働会議が共催をしました世界遺産登録5周年記念「原城一揆まつり 秋の陣」が開催をされ、ウオークラリーでは市内外から1千人を超える参加がございました。 また、世界遺産市民協働会議では、5周年を記念した御城印、そして登録記念プレートを制作し、有馬キリシタン遺産記念館や原城跡総合案内所で販売をしております。 なお、御城印や登録記念プレートは、9月に姫路城で行われました「お城EXPOin姫路」、ここで市民協働会議が販売をされたところ、3日間で50万円を売り上げるなど、非常に好評を博したというふうに伺っております。 なお、現在、11月18日から来年の1月21日にかけて、有馬キリシタン遺産記念館におきまして、世界遺産登録5周年記念企画展として、御城印の制作者であります柏本龍太先生による「REMAIN」展示作品展を開催しているところであります。 このように様々な取組を官民協働で実施をしており、市内外の多くの皆様方に世界遺産原城跡をPRできているものと考えております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) ありがとうございます。5周年を迎えましたけれども、やはりこの間コロナという大きなマイナス要因がございましたけれども、今、教育長のあれでは、イベント企画された原城展あたりも3千人余りの来場者があったというふうなことであれば、一定の効果が得られているというふうに思っております。 ここでですというか、6月の補正で、土日のタクシーの送迎も行っておられると思います。今、原城跡の来場者の推移といいますか、そこと一緒に土日のタクシーの利用者数、分かれば伺いたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) まず、先に原城の来場者の推移のほうをお話ししたいと思いますが、平成30年度、これが4万4,821人でございます。令和元年度、3万7,552人。令和2年度、この辺からコロナになっていくんですけれども、2万5,956人。令和3年度、2万5,693人。令和4年度になりまして少し復調の兆しが見えております。来場者が3万6,997人となっております。来場者につきましては、以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 5月から原城跡と真砂間の無料のタクシーを土日・祝日に限定をして今、運行を行っております。これは5月から、ゴールデンウイークからスタートをしておりますけれども、この分につきましては今、利用人数が11月末で882名ということでございます。この分につきましては先ほどから話がありますように、原城跡の本丸近くに車の停車ができないということで、ほとんどの方は真砂であったり国道沿いの駐車場から歩いて行かれる方がほとんどなんですけれども、あと、レンタサイクルを利用されていますけれども、どうしてもやっぱり歩きに自信がない方、こういった方のためということで、現在はそういった形で無料でタクシーの送迎をしている状況でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) タクシー、今まで882名の利用があったということですけれども、やはりこの原城本丸まで駐車場からあまりにも遠くて、やっぱり高齢の方々はなかなかそこまで行ってみたいけど行けないというふうなことがあるのかなと思っておりますけれども、5周年を迎えて、そこら辺も入れて来場者を迎える上での問題点といいますか、この5年間でいろんな問題があったと思うんですけれども、そこら辺どうでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) 平成30年7月に世界遺産に登録をされまして5年たつわけなんですけれども、この5年間でございますが、まず、原城跡の史跡内の駐車を制限することになりました。よって、自家用車や観光バス等の立ち寄りが激減しまして、来訪者が減少するということになっております。この点につきましては、令和元年度の途中までシャトルバスの運行やレンタサイクルの活用により対応を行っておりましたけれども、ご存じのように令和元年度の後半からコロナウイルス感染症が拡大をいたしまして、原城跡の来訪者はさらに減少したというところでございます。 しかしながら、先ほど人数の増加も申し上げましたが、コロナウイルス感染症の影響につきましては、令和4年度以降、回復基調にあるものというふうに考えているところでございます。 それから、あとあるのが史跡の保存・管理面におきまして、史跡内への看板が不足しているのではという指摘もございます。 このほか、特に夏場になりますけれども、草刈りがちょっと追いついていないという問題もあるというふうに考えております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 永池議員。
◆7番(永池充宏君) 今までの問題点、やはり先ほど言ったように駐車場から遠いということで、向こうに車を持っていけないからシャトルバスの運行をされていましたけれども、コロナの影響が出たと。現在は、土日・祝日はタクシーがあるということでありますけれども、やはり私も感じるんですけれども、どこに駐車場があるのかな、よそから来られた人がそこに止めて、そこからの移動手段がどういうのがあるのかなと、なかなか分かりづらい。 看板等も不足しているんではないかと言われましたけれども、そこら辺もやっぱり工夫が要るんではないかなと、私たちもそう思いますので、特に来られた方がカウントされずに帰られているというのもかなりやっぱりあると思うんですよ。本丸まで行かないということになれば、せっかく来られて原城の今までの歴史、経緯を見て、原城の本丸をやはり見学をしていただくことに意義があるのであって、そこら辺は今後ともちょっと検討していっていただければなと。レンタサイクルもありますので、そういうのをもっと利用が進むようにお願いできればなというふうに思います。 原城については、先ほど言われた草刈りの問題、夏場は草刈っても刈っても生えてきますけれども、以前からするならば、やはりきれいな見やすい原城に十分なってはいますので、今後ともそういう努力を続けていただいて、原城に来られた方がもう一目瞭然、やはりここに原城があったんだというふうなことで理解をしていただけるような管理を続けていっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 原城については、今後ともぜひとも周知も含めて力強い対応をお願いしたいと思います。やはり、現在の原城跡を見ても当時の様子は想像できませんけれども、やはりここに一揆軍3万7千人、幕府軍が1万数千人、合わせて5万人余りの人々の命がこの地で落ちたわけですので、そういう歴史がやっぱりここにあるということで、この原城をとにかく歴史のあれとして多くの人々に分かっていただければなというふうに思います。 現在、一揆で亡くなった人々の慰霊のためにと、白木野の地には市民有志の努力によって聖マリア観音像の設置もされておりますので、先ほどから質問しました
世界遺産センターと併せて原城が本市のメモリアルとなってもらいたいというふうに思います。 これで、7番、永池充宏の一般質問を終わります。ありがとうございました。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) これで、7番、
永池充宏議員の質問を終わります。 ここで1時30分まで休憩いたします。 午後0時07分 休憩 午後1時30分 再開
○議長(
吉田幸一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、5番、
田中克彦議員の質問を許します。5番、
田中克彦議員。
◆5番(田中克彦君) (登壇) 皆様、こんにちは。新風南島原、5番、田中克彦です。 議長の許しを得ましたので、一問一答方式にて質問させていただきます。早速質問に入らせていただきます。 まず、1点目は、不
登校児童生徒への支援についてというところで質問させていただきます。 2022年度、長崎県内の不登校の小中学生は3,452人と前年度より668人増加し、7年連続で増え続けているということが発表されています。 そこで、本市の現在の児童生徒の不登校数を教えてください。そのうち、南島原市適応指導教室「つばさ」の利用人数、また民間フリースクールの利用人数も併せてお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) これより答弁を求めます。松本教育長。
◎教育長(松本弘明君) (登壇) 御質問は、不
登校児童生徒への支援について、最初に、現在の南島原市の児童生徒の不登校数、そのうち適応指導教室「つばさ」及びフリースクールの利用人数はとのお尋ねでございます。 まず最初に、不
登校児童生徒数でありますけれども、文部科学省はこの定義を次のように示しております。何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気、けが、家庭の経済的な理由によるものを除いたもののそういったものを定義としているわけであります。 このことを基にいたしまして、令和5年10月31日現在、本市におきましては、小学生12名、中学生23名の合計35名が不
登校児童生徒数ということになります。 次ですけども、そのうち南島原市適応指導教室「つばさ」の利用人数は、小学生が2名、中学生が5名の合計7名であります。 また、民間フリースクールの利用人数については、小学生が3名、中学生が3名、合計6名です。以上でございます。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 不
登校児童生徒が現在35名と言われていますけど、ここは35名というのはさっき言われたとおり、30日以上の欠席をもってというところで、隠れ不登校といいますか、なかなか、行きたくないけど無理して行っているとか、部分登校または教室外登校とか、様々ないわゆる隠れ不登校--登校渋りも含めて--の子たちは、実際認定されている不登校数よりも合わせて3倍ぐらいの数になるんじゃないかなと言われています。 そういった中で、やっぱりこういった今の現在の児童生徒たちの学力の保障、もしくは、精神的な教育を受けさせるためには、やはりある程度の団体の中で過ごしていって成長していくものだと考えております。 そうした中で、35名のうちの適応指導教室「つばさ」が7名、その他民間のフリースクールに6名、16名ということは、19名がそういったところを利用しないままに、いわゆる家庭で過ごしていくという形になっていくと思うんですけど、やはりその辺の不登校児童に対して市がきちんと支援をしていかなければならないと考えております。 そこで、まず、出席扱いになっている施設、施設によっては出席扱いにならないところもあると思うんですが、今もちろんつばさはそうですけど、民間のフリースクールの中で出席扱いになっているのかどうかについて、分かる範囲でお知らせください。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君) つばさに関しては、今、議員おっしゃったとおり、当然出席扱いになりますけれども、本市の生徒児童が利用している民間フリースクール等で出席扱いにしている施設については、市外の1施設のみで今ございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 市外の1施設というところですけど、ここにはやっぱり要件等が含まれると思うんですけど、なぜ市内にある民間フリースクールが出席扱いにならないのかといったところも含めて、出席扱いになる要件等についてお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君) 出席扱いとする要件は、長崎県教育委員会が策定しております、不
登校児童生徒が学校外の公的機関やフリースクールや民間施設において相談・指導を受けている場合の「指導要録上の出欠の取扱い」に関するガイドラインがあるわけですけれども、それを参考にしております。 具体的には、判断するための留意事項として実施主体--いわゆるそういうフリースクールですね--について、そして、相談・指導の在り方、学校、教育委員会と施設の関係について、そういったものを含めて6項目ほどあるわけですけども、その留意事項を参考にして、要件を満たすかどうか総合的に判断することになります。 例えば、実施主体については、法人、個人を問いませんけれども、実施者が不
登校児童生徒に対する相談・指導などに関して深い理解と知識を有し、かつ社会的信望を有していること。それから、著しく営利本位でなく、入会金、授業料、入寮費などが明確にされ、保護者に情報提供がなされていることがあります。 また、2つ目のくくりになりますけども、相談・指導の在り方については、児童生徒の人命や人格を尊重した人間味のある温かい相談や指導が行われていること。指導内容・方法、相談手法及び相談・指導の体制があらかじめ明示されており、かつ現に児童生徒のタイプや状況に応じた適切な内容の相談や指導が行われていること。また、我が国の義務教育制度を前提としたものであること、これは学校復帰を前提としている、そういったことも含まれていると思います。 さらに、学校、教育委員会と施設との関係については、学校と施設が相互に児童生徒や家庭を支援するために必要な情報等を交換するなど、学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること、そういったものがあります。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 分かりました。そういった要件、判断する基準が長崎県のガイドラインに示されているというところなんですけど、やっぱりおうちの中でじっと過ごすよりも、そういったフリースクールに通って、友達と過ごしたり、1日の日課をきちんと確認しながらとかやっていくのは、子供たちにとって物すごく大切なことだと考えています。やっぱり子供が不利益を被らないようなことをやらなければいけないんじゃないかと。 そういった中で、やっぱり南島原市内にある民間で行われているフリースクールについては、出席扱いになっていないということなんですけれども、その辺について民間のフリースクールの代表者らと要件とかなんとかそういったことについて、教育委員会としてはこういう要件があるんですけど、こういうところを満たしていただければ出席扱いになりますよとか、そういった話合い等はされてませんか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) フリースクールの出席の扱いについてでございますが、まず第一義的に、保護者のほうから出席として扱ってほしいという要望があった場合に、校長等が出向いてその学校に行って、中を見て確認をするということになっているところでございます。 聞くところによりますと、今のところは市内にある施設の保護者のほうからはその要請がなっていないというふうにお聞きしているところでございます。当然、要請等があれば、校長あるいは教育委員会が一緒になって施設を見て、この場でいい悪いは言えないんですけども、先ほど教育長が言われたような総合的に判断をして、そこで許可をするかどうかというのを学校長が判断するということになっております。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育長。
◎教育長(松本弘明君) ちょっと補足をしますけれども、議員からは、そういうフリースクールを経営する方々を集めて、そういう説明等をしているのかという話ですけれども、今のところは個々に対応をしたり、また、十分その情報を吸い上げ切れていないような部分も今あると感じているところでありますので、その辺しっかりと対応をつくっていきたいと考えています。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) やっぱり本当、情報というのはしっかりと把握しないといけない。もちろん保護者の中には、そういうふうにしてフリースクールに行ったら学校に行っていないから、欠席は当たり前だと思っている方もいらっしゃるんじゃないかな。やっぱりそういったなかなか学校に行けない児童生徒、ここでいけば35名中29名がそういうようなところに通っていないということであれば、学校を通してそういった児童の保護者に、こういうフリースクールというところもありますよというようなところで、子供たちが伸び伸びと生活できる場の提供ということも大事じゃないかなと思います。そういったところについては、本当にしっかりとやっていただきたいと感じています。 長崎県のガイドラインというところがあると言われましたけれども、これについては、南島原市においてはガイドラインは設けられていないのでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) 現在、本市においてガイドラインはないというのが実情なんですけれども、ただ、今、県のガイドラインを参考にして作成中でございます。今月中には作成を終えまして、学校に周知をするとともに、フリースクール等の民間施設に対しても説明を行うという予定でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 前向きな取組が行われようとしているのは、とてもうれしいことだと思います。先ほども言いましたように、子供たちが学校に行けないことで、不利益を被らないような施策をぜひ進めてほしいということと、やっぱりそういったガイドラインをするに当たって、保護者が、不登校の子供はもちろん苦しんでいるんですけど、保護者の苦しみというのも物すごいものだと思います。 そういった中で、保護者も少しは楽になるとか、フリースクールという手段もありますよというような進め方をしていただくことによって、子供のみならず保護者もある程度、何か要らない心配をしないような子供のための子育てができるんじゃないかなと考えております。 今、児童生徒に限ってお話をしたんですけど、成人のひきこもりもたくさん最近増えてきております。そういった中で、本市でもやっぱり成人のひきこもり、多数いるんじゃないかなと思われます。その点については通告していませんでしたので、詳しくは答弁を求めませんが、私の友人なんかでもひきこもりになった、中には命を落とした人もいるというようなところで、やっぱりこういった成人に対しても、私たちは、南島原市にとってはその人たちが何とか社会復帰できないものかとか、心に寄り添ったケアができないかとか、そういったところを考えられるんですけど、それについて何か答弁できる範囲でお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) 成人の方の今おっしゃったようなひきこもりの方については、福祉保健部のほうに相談窓口は設けております。県も対応をいたしております。 ただ、どうしてもこちらから把握をするのが難しいというのが一つと、把握できたとしても、こちらから出向いていってお話をするというのがなかなか難しい状況にございます。ですから、そういった相談窓口を設けているということを皆さんに周知をして、何かあれば御相談をいただくと、そういうことを今やっているという状況でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 周知は本当大切ですね。引き籠もる人よりも、やっぱり家庭にいるその保護者もしくは兄弟、親、子供、そういったところがやっぱり心配なところがあって、こういう仕組みがあるんだとか、こういう支援があるんだということを知らないところもいらっしゃると思うので、ぜひ周知を徹底していただいて、そういったところの人たちの南島原市にとっての支援をよろしくお願いいたします。 続いて、2点目に入ります。建設工事等における
最低制限価格の取扱い、また
一般競争入札発注基準についてでございます。 本市における
最低制限価格は、設計価格の何%でしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 本市の建設工事の
最低制限価格の設定方法でございますが、建物のエレベーター等の搬送設備工事及び解体工事につきましては設計金額に80%、その他の土木工事や建築工事等は、設計金額に90%をそれぞれ乗じたものを最低制限設計価格とし、その額に乱数ですね、事前ランダム係数といいますが、これを乗じて算出した額を最低制限基本価格としております。 さらに、その金額に乱数、これ後のほうの乱数を公開ランダム係数と呼んでおりますが、これを乗じて算出した額を
最低制限価格としております。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 分かりました。 今現在、県や他市において
最低制限価格の割合の見直しが進められてきているところでございますが、本市が先ほど述べられたように建築関連、または搬送設備工事及び解体工事については80%、その他については90%というふうにおっしゃいましたけど、この基準というのはいつからのものでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 本市の建設工事に関する
最低制限価格の設定基準、これは平成30年8月1日からのものでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 平成30年から結構時間がたっています。そういう中で今現在、こういう建設関係の会社さんにとっては資材の高騰、自転車道路にしたって、給食でも資材の高騰、人件費の高騰でどんどん跳ね上がっているようなところの中で、今現在、南島原市は以前のあれをパーセントでやっているというところ、またさらには、週休2日制を進めている事業所なんかもあります。そういった中で、やっぱり割合の見直しをすべきじゃないかなと考えております。 例えば、長崎県も92%に上げています。諫早、大村あたりも92%に上げております。雲仙市、島原市を見ると90%なんですけど、さっき言ったような、本市では80%の部分も90%にというようなところが見受けられるんですけど、本市ではそういうふうに割合の見直しは今から予定されているのか、または見直すべきだと考えられているのかについてお願いします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 議員御指摘のとおりで、近年発生している建設資材や人件費の高騰などの対応につきましては、いろいろダンピング対策や労働条件の改善の観点から、長崎県をはじめ他市においても
最低制限価格の見直しが行われているというところでございます。本市におきましても、そういう状況を踏まえて対応していきたいというところで考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 前向きな回答ありがとうございます。やっぱりここは92%というふうに、県または他市と同レベル、ハイレベルに持っていくと、やっぱり不落物件も少なくなったりして、そういったところは大事になるし、やっぱり地元業者を育てていくというような部分でもとても大切かと思います。ぜひよろしくお願いいたします。 先ほど
最低制限価格をするに当たっては、ランダム係数を乗じて価格が設定されているというところなんですけど、例えば事前ランダム係数が0.999から1.001倍、また、公開ランダム係数やったら0.995から1.005というふうな範囲で本市はなっております。言えば、例えば90%のところ、このランダム係数を掛けると下手したら90%を割ってしまう。最低が90%としながら、ランダム係数を掛けたところは90を割るというような可能性も出てくるんじゃないかと思いますので、そういったところも0.995じゃなくて1から1.01とか、そういうふうにそこのパーセントを割らないような方法もあるんじゃないかなと思うし、よその市もそういったところを採用されているところもありますが、その辺についてはいかがでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) おっしゃるとおり、ランダム係数によっては
最低制限価格の90%を下回る場合が当然考えられます。そういうことですから、先ほどの
最低制限価格の設定と同じように、県でも他市でも見直しが行われております。本市でも当然対応が必要だというふうに考えておりますので、今後検討していくということになろうかと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 検討していただくということですが、これについてもちょっと市長の見解を聞きたいところなんですけど、やっぱり90%と80%でちょっと遅れを取っていると。やっぱり南島原市がそういったところでリーダー的な存在で92に、大きな都市、諫早市や大村市と肩を並べるようなレベルを取っていただけると、おっ、南島原市やるなというようなところも出てくるんじゃないかなと思うんですが、市長の見解をお願いします。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 上げることがリーダーシップを取るのかどうか、行政サイドで考えたときにその辺はあると思うんですが、先ほど部長が申しましたように、検討していくということでありますので、市としてはそういうような方向で検討する方向で考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 僕の望みは100%検討が実るというようなところで、ぜひよろしくお願いいたします。 それともう一件、昨年度から解体工事について何回も何回もここの場でちょっと言わせていただいて、昨年度は解体工事に当たっては、建築のA、土木のA、また、解体実績6千万円以上というようなところをこれちょっと厳しいんじゃないかというところで訴えさせていただいたところ、この制限がちょっと緩和されて、建築がAとB、土木もAとB、また、解体の実績が1千万円というようなところに今変えていただいているところですね。これはもう前向きな方向で変えていただいたといったところを評価するんですけど、やはりいろんなところの意見としては、なぜよそは解体工事だけでしているのに、建築、土木のところにこだわるのかというようなところの意見も伺っております。その辺について、本市の考え方をお願いいたします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 解体工事につきましては、令和4年度までの基準を令和5年度において変更したところでございます。これ全体的な基準の見直しの中で、解体工事についても金額等の見直しを行ったところでございます。 ただ、本市としましては、制限付
一般競争入札で執行する解体工事、これにつきましては施工能力の担保や品質の確保、このために土木一式工事や建築工事一式の格付等級や年間平均完成工事高、こういったものの条件が必要であると判断をして今年度執行しているところでございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) その辺の担保、品質の確保といった意味ではやっぱり必要なところもあるかと思います。だけど、さっき言ったように、他市ではそういうふうにして解体は解体だけというところもありますので、ぜひその辺については勉強していただいて、他市の様子とかもお互いに意見交換をしながら、南島原市がどうあるべきかというところについてはもう一度考えていただきたいなと考えております。よろしくお願いいたします。 次、3点目でございます。
ふるさと応援寄附についてでございます。
ふるさと応援寄附金は、令和元年度が約9億円、3年度が6億5千万円と認識しておりますが、4年度の寄附額、また、本年の見込額を教えてください。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) ふるさと納税についてのお尋ねですけれども、まず、令和4年度の実績でございます。金額が7億339万9,293円となっております。 また、令和5年度につきましては12億円を見込んでおります。当初予算で令和5年度につきましては7億円の予算を計上しておりますけれども、見込額よりも大幅に増額する見込みであることから、今回の12月議会で5億円の増額をお願いするようにしております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) この12億円というのは、恐らくいろんな啓発活動、先ほど同僚議員も言いましたけど、美川さんのああいったところですね、あれが流れてから急激にばんと伸びたところもあるんじゃないかなと思います。そういった意味では12億円、今までかつてないような金額を寄附していただいたということは、とても評価できることかなと思います。 そういった中で私もちょっと調べたところ、日本全国で
ふるさと応援寄附金を行った人の割合は、全体の日本国民の約15%だそうです。本市への寄附額を高めるための手だては取られているのかということについて聞きます。お願いします。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 現在、寄附額を上げる方策ですけれども、高価格返礼品、野菜とか果物を数回に分けて送付する定期便というのを新たな返礼品として増設をしております。 また、当然先ほどおっしゃいました南島原市を知っていただくためのPR活動、そういった魅力ある返礼品の充実を図るための出品者の皆さんの説明会、それから相談会などを開催しております。 また、職員の親戚や友人などへの南島原市のふるさと応援の寄附周知の依頼、それから、
ふるさと応援寄附をする際に寄附者の目につくよう、検索した結果、本市の返礼品が上位に表示されるような取組などを行っているところです。当然このふるさと納税の取組だけではなくて、いろんな市の媒体のPR活動あたりも影響しているんじゃないかなということで考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) このように
ふるさと応援寄附金は、南島原市にとっても本当に大切な財源になってくると考えております。そういった中で、もっともっと増やす手だてがあるんじゃないかなと。 南島原市は、長崎県はもう過疎が物すごく進んでいる。その中で本土の中でも、もう一、二を争うような過疎率ということです。裏を返せば、南島原市に住んでいた人が、たくさんの人が日本全国に散らばって生活されているわけです。ということは、我々にとっては過疎なんだけど、裏を返せばそれが武器になるというようなところの視点も持ち合わせる必要があるんじゃないかなと考えています。 例えば、去年もちょっと言ったんですけど、盆、正月の帰省客に対してきちんと周知をする、アピールをする。また、恐らくどこのまちでも同窓会が開催されております。そういった同窓会の幹事さんなんかの情報を得て、そこを上手に宣伝していくということになると、もっともっと広がっていくんじゃないかなと。もちろん一般の人たちは返礼品を見て、これがいいからどこどこにしよう、返礼品でやってしまうところもあるかもしれませんが、南島原市にとっては、ふるさとを愛する人たちが外に出て生活している方もたくさんいらっしゃると思いますので、そういったところについてもどんどんアピールしてほしいなと思いますけど、いかがでしょう。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) ふるさと納税自体の制度が、生まれ育ったふるさとを何らかの形で就職なり進学でふるさとを離れて、そして、仕事をするようになって、自分を育んでくれたふるさとに対して何か恩返しをしたいというところからこの制度自体が始まっておりますので、今、議員おっしゃいましたように、そういったふるさと出身の方に何らかの形で南島原市のふるさと制度のPRをして、多くの皆さんに御理解をいただきたいなということで考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) その辺についてはいろんな手だてを講じて、12億円というとても大きい金額ですけど、これよりももっと20億円あたりを目指して頑張ってほしいなと考えております。 次です。
ふるさと応援寄附を南島原の市民の方がよその市町に使った場合、その分税収が減るわけでございますけど、昨年度聞いたときには寄附額が多くて、出ていく分はそんなにないというようなことを聞きましたので安心しているところですが、出ていった分、ここからよそに寄附をされて税収減になった場合に、交付金が何かあるというようなことを聞いたんですけど、実際にそういう国からの交付金等あるのでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) お尋ねの件ですが、結局、
ふるさと応援寄附の中で住民税が控除されます。住民税というのは、そこの住んでいる市の自治体の貴重な財源でございます。これで足りない部分については、国から交付税という制度が交付されるという制度でございます。当然そこの住民税が少なくなるということであれば、計算では交付税がその分増える。ただ、100%増えるというわけではなくて、税金の分は75%交付税のマイナスということで計算されますので、75%は国のほうから補填されるという計算でございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) ありがとうございます。 ちょっと話が変わって、寄附金の使い道の中に(1)から(6)まであるんですけど、(3)の子供たちの健全育成に関する事業というようなところがございます。 今現在、中学校の部活移行問題が取り沙汰されてどんどん進めていっている。教育委員会が中心になって各競技団体に説明をし、一般のチームでやったりとか、もちろん協会と学校がタイアップするというような方法でされているところなんですけど、保護者にとっては、自分の学校でできない場合も出てきますよね。そういった中で、やっぱり車で送り迎えがあったり、もちろん指導者を立てたならば、謝金等になって負担も生じてきます。 そういった中で、ぜひこういった
ふるさと応援寄附なんかを利用して、今進めている民間移行にお金を使ってスムーズに移行して、それが運営なされていけたら本当に保護者もいいし、指導者も何か助かるしといったところでいいんじゃないかなと考えているんですけど、その辺についてのお考え等お聞かせください。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君)
ふるさと応援寄附金の話でございますが、子供たちの健全育成に関する事業というのが議員おっしゃられたようにございます。教育委員会としましても、今、部活動の地域移行に移っているところでございまして、確かに移る費用としましては、先ほどのような輸送費だったりだとか、新しくユニフォームを作ったりだったりとか、あるいは教師への謝金等が発生いたします。 この分の財源につきましては、今あります、例えば中学校部活動補助金、あとは中学校の体育連盟の補助金等々を少し調整いたしまして、そこから財源を捻出するという方法もあるんでございますけれども、やはり
ふるさと応援寄附金が使えるようであれば、教育委員会としていたしましては使わせていただきたいというふうに思っているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 使えるのか使えないのか言わんでよかんね。
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 制度としては使えるような形になると思いますけれども、毎年度この事業につきましては関係部署と一緒に協議をして、どのようなものに充てていくかということを検討しているところですので、今後そのようなものにも対応できるように検討していきたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) ここは、本当に今までない部活動の地域移行ですので、ここは子供にとっても保護者にとっても地域にとっても本当に大切なちょうど時期だと思います。こういったところこそ、市がそういうふうにお金を出してあげて、スムーズな移行に進める。ああ南島原市がこうやってやってくれたおかげで、南島原市は本当にスムーズに進んだと。それがモデルになるんじゃないかなと私は考えています。そういうふうなことで、ぜひ、子供たちの健全育成のためにもそういったお金の使い方というところはよろしくお願いいたします。 続いてですが、(4)に「住みやすいまち」づくりにもっとこの寄附金の使い方はないのかというようなところで、使い方を考えていただきたいというふうに私、質問を上げているんですけど、まず1点目です。アニメとのコラボについてでございます。 市民の方々からの話の中では、大切なお金をアニメに使ってもったいないとか、5千万円も使ってとか、そういったお話を聞きます。だけど、ここには裏があるんですよとか、いろいろ私の中で知識を上手に説明してもなかなかできないところがありますので、ここを
地域振興部長、ちょっと分かりやすく説明していただけたらと思います。よろしくお願います。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) ふるさと納税のアニメの件ですけれども、まず、アニメとのコラボ商品につきまして、人気作品を通して本市の魅力的な観光スポットをアニメ化し、新たな観光振興につながる取組として、
ふるさと応援寄附を活用しております。 寄附をする際に、寄附者は用途を指定することができます。先ほど言われました南島原市の場合は、世界遺産であったり、子育てとか自然とか、市長お任せとか幾つかありますけれども、その中で指定をすることができると。 そして、アニメとのコラボ商品は、その目的を限定した事業として寄附を募っております。アニメを制作するという目的で寄附を募っているということでございます。この部分につきましては、アニメをつくる制作費に半分、それから返礼費と諸経費、あわせて、ふるさと納税と同じような形になるんですけれども、アニメの中に南島原市が登場すると。この部分で南島原市をPRしていくということで、アニメを好きな方あたりから、設定額を3千万円とか5千万円とかということで指定をしておりますけれども、ここ2年間はその目標とする数字を超える寄附額を頂いているということで、他のふるさと納税とは若干違いますけれども、そういった目的寄附ということで御理解をいただきたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 納得しました。やっぱりそういったアニメが好きな人にとっては、そういったところでぜひ南島原市をアピールしてもらいたいというような気持ちもあるんじゃないかなと思うし、それが流れたおかげで、全く知らない人が、言わば聖地巡礼というようなところで各所を回っていただくというようなところも含まれると思いますので、その辺についてはよく分かりました。 次ですね、例えば(1)世界遺産の推進に関する事業というようなところでございますけど、今日も夏、原城跡辺りが除草作業等がなかなか難しい、ままならないというようなところもお聞きしましたけど、除草作業等に年間維持管理するのに幾らぐらいかかるのでしょうか、分かりますか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) 詳しい資料はちょっと持ち合わせていないんですが、おおよそ1,200万円から1,500万円程度の除草作業費がかかっているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) その財源については、どこからでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 教育次長。
◎教育次長(五島裕一君) 今は一般財源で賄っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) この
ふるさと応援寄附からは出ていないということですか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) この原城の除草経費、これは過去には
ふるさと応援寄附で世界遺産に要する経費ということで寄附を頂いた部分もございます。過去には、それを財源にして除草作業を行っていたという経緯もございます。今は一部、国指定の文化財の管理経費ということで、特別交付税ということで、先ほど申しました1,200万円から1,500万円という数字を報告して、特別交付税として2分の1算入されるという状況でございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 国から特別交付ということで2分の1、本来なら世界遺産、世界の宝、国の宝といったところであれば、国が全額持ってもいいんじゃないかなと私自身は考えているんですけど、その辺についてはもう世界遺産いろんなところに日本全国あるので、そんなに南島原市がもっと国に出してくれろというようなことはできないかもしれませんが、そういう状況があるということはよく分かりました。ありがとうございます。 次は、寄附金の使い道、さっき言ったように(1)から(6)までの使い道の見直しというのは今までされたのか、また、今後されていく見込みがあるのかといったところについてお伺いをいたします。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 寄附金の使い道ですけれども、この分につきましては毎年度、中身の検討をしておりますので、ずっと同じような形で使っていくということではございません。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 切り替わる場合は切り替わるということですね。ありがとうございます。 そういった中で、先ほど、今日午前中の同僚議員のお話の中でスポーツのお話が出てきました。南島原市はある程度スポーツは、小さい市ながら全国大会に出場したりとか活躍する選手もいます。先日は、レスリングでも世界チャンピオンになったりとか、そういうようなところでスポーツを通じて市に貢献している子供たち、または40過ぎの壮年チームが全国大会で優勝したりとか、そういうふうなスポーツを通して一生懸命頑張られている市民もいます。 私は、この寄附金の使い道の中に(5)の文化・芸術のまちづくりというようなところも含まれるんですけど、文化・芸術も大切なんですけど、スポーツ、南島原市といったらやっぱりスポーツと言われるぐらいなところがよその市町の人からも言われますので、ぜひここはスポーツという項目も入れていただいて、機運を高めていただきたい。スポーツをもっと頑張ろうという市民を増やしていただきたい。そういうことによって、言えば健康寿命が伸びて、保険の物すごい金がかかるところが安く落とせるというようなところもあるんですよね。そういった狙いを持って、スポーツの発展というようなところについてもどんどんお金を入れていただきたいなと考えておりますが、それについてはいかがでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 財政課長。
◎財政課長(石川伸吾君)
ふるさと応援寄附のスポーツについて充てたらどうかということでございますが、例えば令和5年度、本年度の予算上での充当関係について申しますと、今日午前中に吉岡議員からもございました体育・文化活動支援事業、九州大会とか全国大会の補助事業、こういったところにも
ふるさと応援寄附を充当するようにしております、既にですね。 それから、スポーツということであればもう一度言いますと、原城マラソン大会、こういったところにも充当する予定ということで、先ほど
地域振興部長からもありましたように毎年見直しはするんですが、そういった形で既に充てているというようなケースもございますので、御説明をさせていただきます。
○議長(
吉田幸一郎君) 市長、よろしいですか。よかですか。 松本市長。
◎市長(松本政博君) 今、課長のほうから説明があったわけでありますが、それはそれとして、今後、田中議員がおっしゃった、やっぱりスポーツのまち、南島原市はこういうことでというような、そういうアピールは今現に小学生から大人まで、ある年代の方々まで一生懸命やっていただいている。それは、本当に私としては南島原市の誇りだと思っております。まして、世界選手権で優勝するような学生もおりまして、そういう人たちを何とか応援をしていきたいというのは市のほうでも考えておりまして、一連のというか一つというか、それは先ほど課長から話もあったような状況である程度はやっているわけでありますが、今後どういった形でしっかりした支援ができるかということについては、また検討をしていきたいというふうに思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 本当、今、市の決まりの中で一般だったら1万円、2万円。九州1万、全国2万、世界3万。児童生徒だったら、1日当たり宿泊が7千円と1日のあれが1千円やったか、そのような基準があるみたいですけど、その辺についても見直しをぜひ検討していただきたいと考えております。 ちょっと提案なところがあるんですけど、まずお尋ねします。ふるさとチョイスというところがあって、返礼品なしのガバメントクラウドファンディングというのがありますよね。それについては南島原市は今、ガバメントクラウドファンディングをされているんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 今、南島原市はやっておりません。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) これ今どんどん増えていって、これは個人じゃなくて、市が独自にクラウドファンディングを立ち上げてできるということと、目標設定額に達しなくても使えるというようなところが、こういった制度がありますので、こういったところも何か一つ大きな催しをするようなとき、例えばちょっと遅いかもしれませんけど、世界遺産5周年記念をやりますよというようなときにはクラウドファンディングでするとか、そういった何か見つけることができるんじゃないかなと考えています。 次です。農業をしたい人が集まるまちプロジェクトというようなところで、南島原市のある業者さんが中心にやられるところもあります。ここは南島原市で農業の仕事や実習を体験する人を増やして、関係人口、交流人口の創出・拡大を図ることで地域の活性化を目指すというところで今取り組まれているんですよね。農プロと言われているんですけど、その中にはリゾートバイトといって、こっちに一定期間来て住んで、そこで仕事体験をする。または大学のサークルあたりがこっちに来てというようなところを民間主導でやっているんですけど、こういうことについても恐らく聞くところによると、自治体が中心になってこういうことを進めているところがない。今の南島原市の現状でいけば、そういった農業とかそういう体験活動をさせて、チャンスあらばこっちに住んでいただくというようなことの取組もできるんじゃないかなと思います。 今日これを言おうかなと思っていたら、朝のテレビでは、お試し住宅を使いながら保育留学、1週間とか2週間、家族と一緒にこっちに出向いて、保育園の子供たちのための留学というのをテレビで紹介されていました。都会の子たちにとってはこの田舎の生活、また景色がきれい、そういったことを進めることで、ああこっちいいな、住んでみたいなという人たちが一つでも多く生まれてきたらいいかなと思うんですけど、そういうふうな移住者を何とか呼び起こす中で、こういったこともちょっと勉強していただいて、南島原市が少しでも人でにぎわうようなまちづくりというところを進めていただきたいと思うんですけど、その辺についていろいろ勉強していただきたいという気持ちを込めて答弁お願いします。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 先ほどおっしゃいました農プロ、関係人口を増やす、そして、最終的には南島原市に移住をしていただくというような取組ですけれども、現在この取組、南島原市はやっておりまして、大学生が農家に入ってそこで体験をして、その旅費の一部を助成するというような取組は現在やっております。ただ、まだ人数が少ない状況でございます。 それから、お試し住宅も南島原市、準備をしておりまして、移住を検討している方が1週間そこに住んで、市内を回って移住を検討するような取組もやっているところです。このような移住体験の住宅あたりも今後増やしていく予定にしておりますので、今後進める中でいろいろと検討していきたいと思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) ありがとうございます。お試し住宅は分かっているんですけど、やっぱりそういった保育留学とか、いろんな何かまた違った意味でのことができたらいいかなと考えていますので、ぜひ御検討ください。 最後です。4点目です。自治会制度についてお伺いいたします。 本市には427自治会がございます。規模が大きいところから、数軒と少ない自治会もあるようです。よく耳にするのが、自治会長が決まらないとか、同じ人が何回も仕方なく続けるとか、その他もろもろの課題が浮き彫りになっているところですが、これは私としては、将来の人口減少を踏まえて、自治会の範囲の見直しを進めていくべきだと私は考えております。 そういった中で、本市が少なくするということはできない、もちろん自治会長あたりの会議の中でどうしていくかというようなところになってくるかと思いますが、もう将来を考えていくと、今のうちにこの辺はきちんと枠組みももう一回見直してやっていくべきじゃないかなと思っているんですけど、その辺についてはいかがでしょう。
○議長(
吉田幸一郎君)
市民生活部長。
◎
市民生活部長(北村哲也君) 自治会制度の関係で、将来の人口減少を踏まえて自治会の見直しを働きかけるべきではないかとのお尋ねでございますが、自治会につきましては、居住されている地域に基づく近隣住民同士のつながりによるものが主なものと考えております。人口減少による加入世帯の減少、自治会離れによる新規加入世帯の伸び悩み、自治会運営が厳しい状況であることは認識をしております。 市といたしましても、自治会活動の維持及び活性化を図ることは大事なことだと思っております。このことを目的といたしまして、本市では自治会統合補助金制度を設けておりまして、補助内容や利用される際の要件について自治会長会議等で説明を行っているところでございます。 また、加入促進策としましては、市役所窓口において転入や転居など手続に来られた人への呼びかけと、承認をいただいた人には住所や連絡先などを自治会長へ情報提供を行っております。 また、市の公式LINEを使って加入申込みができるような仕組みを今始める予定をしております。 これからもこのように自治会についてはいろいろとよい支援策を講じられるように、自治会長連合会等とも通じて協議をしていきたいと存じております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 田中議員。
◆5番(田中克彦君) 自治会が活性化するような補助金とか、そういったお手伝いというようなところはできているんじゃないかなと本当に評価いたします。そういう中で自治会の枠を本当に考え、見直し、自治会がきちんとしたコミュニティとして成り立っていくような形を取っていくべきじゃないかなと思っています。 やっぱりこの財政が厳しい本市においては、本市の税金だけでは南島原市民が一人一人を本当に何か手厚くというようなことはできないところであって、私の考えとしましては、やっぱり地域住民も市のために一生懸命、市のために自分たちの地域を守っていっているんだ。行政は行政でみんなのお手伝いをしているんだというふうな一緒に手を組んで、タッグを組んで頑張る姿こそ、将来の南島原市に描ける理想像じゃないかなと私は考えております。こういった自治会の会議等がございましたら、ぜひそういったことも踏まえてお話をしていただき、将来の今の若い人たちが自治会の中心になったときに困らないようにというようなところを含めて進めていただきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 これで、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) これで、5番、
田中克彦議員の質問を終わります。 ここで2時40分まで休憩いたします。 午後2時29分 休憩 午後2時40分 再開
○議長(
吉田幸一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、12番、
林田久富議員の質問を許します。12番、
林田久富議員。
◆12番(林田久富君) (登壇) 皆さんこんにちは。12番、会派経世会の林田久富です。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問通告書に従って4件の質問をさせていただきます。 私の今回の質問は、一問一答でお願いをいたします。 それでは1件目、
原城温泉真砂についてでありますけども、この
原城温泉真砂については、11月22日の全員協議会の中で説明をされておりました。そして、私の一般質問通告をしたのが11月13日で、質問内容はかなり重複する点がありますので、そのときの説明を鑑みながら質問をしていきたいと思います。 それでは1点目、今現在の経営状況についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) これより答弁を求めます。松本市長。
◎市長(松本政博君) (登壇)
林田久富議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、
原城温泉真砂について、今現在の経営状況についてのお尋ねでありますが、
株式会社原城振興公社の経営状況は、宿泊部門や浴場部門ではコロナ禍前の水準に戻りつつある状況ではありますが、宴会部門が低迷している関係もあり、10月末現在で250万円程度の損失となっております。 しかしながら、単月の収支状況では10月は黒字に転じており、今後は回復傾向になることが見込まれているところでございます。以上でございます。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) ありがとうございました。 そうしたら、今までは赤字が増えているということですかね。10月だけでは黒字だけども、10月末までをすれば250万円ですか赤字になる。何か第3回定例会の中での総務委員会の話では、7、8月では180万円程度の赤字だという説明をしておられたと思うんですけども、そうしたら赤字は増えていっているということで考えてよろしいんですか、よろしくお願いします。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 9月までの数字で見ますと270万円ほどの赤字だというふうな状況だったと思いますけども、10月それから11月、少しずつよくなってきているということで、改善の兆候は見えてきているというふうに思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) もう一度確認をしてよろしいですか。その第3回定例会の中での総務委員会でのいろんなやり取りをされた中で、そのときの市のほうの職員の説明では、7、8月末で180万円の赤字だという話と、今副市長が言われる9月末で200万円と言われたですかね。その辺の数字がどうもかみ合わない部分があるんですけども、
地域振興部長、手前から話をしてもらってよろしいですか。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 今実績表をここに持っております。9月末現在で269万9千円、約270万円の赤字で、これは先ほど申した数字と同じだと思います。その前の9月が56万6千円の赤字、8月が42万4千円の赤字、ずっと赤字ですので、ちょっとどういうふうな答弁で総務委員会のときそういう話になったか分かりませんけども、8月で180万円ぐらいということですかね。すみません。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) この
原城温泉真砂の件について勉強するために、前定例会でも2,500万円の提案をされたということもあって、私はそのときの前回の定例会のときに総務委員会を開かれているわけなんですね。そのときの議事録を読んだら、松本添花議員が質問をされた中で、累積かその月か分かりませんけども、7、8月で180万円の赤字というふうに、上田課長かな、職員が答えているというのを参考にしてお尋ねをしているんですけども。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 8月末でしょうか、マイナス180万円というのは。ということであれば大体数字は合うと思います。 その9月が56万6千円の赤字ですので、それを足しますと大体260万円ぐらいの赤字になると。最終的には今私が答弁いたしましたように270万円ぐらいの赤字ということになると思いますけども。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) ここばかり気にしているわけにもいきませんので、次に行きたいと思いますけど、一応確認はしておいてくださいね。私ももう一度確認はしますけども。 それから2点目です。毎年度ごとの--これは私のちょっと入力ミスです。利用計画について、その内容についてお尋ねをしますということで言っていましたけども、ここは本来ならば、事業計画についてということで書くべきでしたけども、私の質問どおり利用計画があればそれについての答弁でも構いませんけど、よろしくお願いします。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君)
原城振興公社では、毎年2月に取締役会を開催をしております。その中で、それまでの実績を踏まえて次年度の事業計画を作成し、その内容を総会で諮って事業を実施しているということでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) そうしたら、ここは事業計画という考え方で捉えられたということでよろしいですね。 そうしたら、全員協議会でこの2番の事業計画と、それから3番目に書いています経営改善計画については説明をされておりますので、ここは割愛して。 ただ1点、市長にお聞きしますけども、9月定例会の2,500万円の提案があったときに、いろんな議員から修正動議が出されて、それに対する賛成討論の中で、経営改善計画を求められたような経緯が多かったと思うんですけども、今回は事業計画の見直しということで説明をされましたけども、その経緯に至った役員臨時取締会ですかね、そういった中で方向は決められたと思うんですけども、それに至った経緯が分かれば教えていただきたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 先般の議会では、経営改善計画というふうなお話でずっと通っていたと思います。ただ、私たちとしては、事業計画というのは相当長期にわたった計画になってくるんじゃないかというふうなことで、令和5年度の事業計画を見直した上で、それを私たちは改善計画というふうな格好で捉えて御説明をさせていただいたということでございますので、御理解いただければと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) そうすれば今の副市長の答弁からいきますと、議員あたりが求められた経営改善計画については、事業計画の見直しを役員会でもってしたことによって、理解をしてほしいというような考えだということでよろしいでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) そのとおりですので、そういうふうなことで御理解いただければというふうに思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) そうしたら、もう2番、3番は割愛するということで言っていましたので、次に行きたいと思います。 これまでも経営努力はしてこられたと思うが、その内容についてお尋ねをしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) コロナ禍におきまして、雇用調整助成金や営業時間短縮協力金など、国、県、市の支援金や補助金を最大限に活用されております。また、コロナ禍で減少した売上げを少しでも補填するため、GoToトラベルなどの宿泊支援事業にも積極的に参加しながら、仕出し弁当や食品ロスがないよう注文後に調理するオーダーバイキングなどの新たな業務にも取り組まれてきたということでございます。 しかしながら、令和2、3、4につきましては、コロナの状況にありまして、このような努力をしたにもかかわらず思うような結果を得られなかったということでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりましたけども、その経営努力の中で例えば顧客の声を聞いたりとか、その顧客から聞いた声を反映させたりとか、そういった部分については何もされてこなかったんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 議員のお尋ねのような格好で、数々のお客様からの要望とか、それからいろんな苦情等もあっております。そういうことについては、職員に対して特に対応が悪いというのは、挨拶をしても返事がなかったとかそういうようなこともありましたので、適宜私が出向いて職員に訓示をしたりとかやっています。料理についても、それぞれの時期に合ったような料理で対応するようにというふうなことで、メニュー等も少しずつ改善させてきております。 大体そういうようなことでございますけど。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 今の副市長の答弁を伺っておりますと、一般的な顧客からの聞き取りやそれに対する対応は、これまでもしてきたということのようですけども、それがなかなか経営状態につながらなかったというふうなことだろうとは思うんですけども、これはちょっと言って悪いかどうか分かりませんけども、前回の定例会のときに動議に賛成された議員の中では、今の経営陣ではどうにもならないんじゃないかというような意見も出されたようだったけども、その辺については臨時役員会ではどういった話合いになったか、お聞かせいただければと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) その件については、特に議論はございませんでした。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) そうであれば、そういった討論というのは気にしないということなんですか。私はやっぱりあそこの議会で出たいろんな意見とか討論、特に討論ですね。賛成反対の討論ですから、そこら辺は十分気にして協議をされるべきだと思うんだけども、別に出なかった。ただ出なかったというような答弁でいいんですかね。 よかったらもう一度お願いします。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 取締役会では挨拶の中で、議会で賛成を得られなかったというふうな説明はしましたけども、どういうふうな格好で動議の内容とかそういうのは説明しておりませんので、そういうことでは私たちの説明不足じゃなかったかなということで、そういうことで議論がなかったんじゃないかというふうに思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) なかなか、もう私は取締役会の中でも、ここで出された動議に対しての賛成討論とか反対討論も十分議論されて、いろんなことを前向きに考えられたんじゃないかなというふうに思っておりましたけども、その辺は少し残念というよりも、もう少し熱意がないんじゃないかなというふうに感じているところであります。 そうですね。それともう1つ、
在り方検討委員会のいろんな意見を参考に今後はしていくということで話をされたと思うんですけども、今後の指定管理とかそういった部分だけの話で、ほかの部分については
在り方検討委員会での話は出なかったんでしょうか、その辺をお聞きしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 現在、真砂の
在り方検討委員会につきまして、これまで3回会議を開催しております。その中で委員の皆様からたくさんの意見をいただいております。 まず1つ目が、今市が100%出資をしております株式会社が運営を行っておりますけれども、今後新たな来年度で指定管理期間が切れますけれども、その後については専門的なノウハウを持った民間事業者が望ましいんじゃないかというような話をいただいております。 それから、当然料理であったりいろんな部分につきましても指摘をいただいております。やはり観光、お客様にとっては非日常といいますか、宿泊をして旅行を楽しむということは、通常とは違う環境の中で楽しみにされているということなので、やはりそういったおもてなしであったりとか、旅館についてはロビーに入ってきたときから、やっぱり観光に来たなと、いい旅館に泊まったなというような印象が残るような非日常的な空間が欲しいんじゃないかと。 あと、お風呂の清潔であったりとか部屋の寝具であったり飾りつけであったりと、いろんな部門について御指摘をいただいております。 当然委員の皆様には、浴室であったり客室であったりレストランとか宴会場とか全ての施設を見ていただいて、いろんな意見をお伺いしております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) なるほどなというような意見も出されておるようなので、そういったことも参考にして今後の経営をしていっていただきたいと思います。 それでは、次に行きたいと思います。 協定書を市と
株式会社原城振興公社で結ばれていると思うが、今回のコロナ禍についてはどのような取扱いになるのかお尋ねをしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 国において、コロナウイルス感染症は災害に準じるものと位置づけられております。そのようなことから、協定書に基づき指定管理者と協議を行い、令和2年度から指定管理料により
原城振興公社を支援しているところです。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。国の基準を用いて、コロナ禍は災害と、災害は多分協定書の中にあったと思いますけども、そういった取扱いの中で協定書の中に該当するんだという考え方でよろしいんですかね。分かりました。 そうしたら、次に行きたいと思います。 ここはちょっとなかなか私にも前回の定例会が終わった後に、市内の宿泊施設の経営者の方から電話が何回とかあって、初めは入浴料の話からだったんです。何か
原城温泉真砂以外の宿泊施設で組合みたいなのをつくっているんだと。そういった中で、入浴料がうちは安いから原城真砂も一緒になって幾らか上げてもらえないかというような話から始まって、それから最終的にはここに書いているようなとおりになったわけですけども、まず、せっかく書いておりますので、この件についての答弁をお願いしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(山口篤弘君) 入浴料につきましては、現在500円となっておりますけれども、この部分につきましては条例で500円ということで定めております、市のほうで。 指定管理になる前からの条例に基づいてやっておりますので、
在り方検討委員会の中でも、この入浴料についてはもう上げるべきじゃないかと。他のところも見てもそういった方向で今進んでいるということなので、今後入浴料を上げる検討をこちらのほうでもいたしまして、条例の改正が必要になってくるということでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) ちょっと元に戻って、その市内の宿泊業者の経営者からは、市の施設だけに補助するのはおかしいんではないかという声があるということで市長にお尋ねをしておりますけども、まずその件についてを答弁をお願いしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) ただいまの御質問についてでありますが、コロナ禍で売上げが減少した市内の宿泊事業者への支援につきましては、南島原市宿泊事業者事業持続化支援金や中小・小規模事業者等継続支援給付金、また原油価格・物価高騰対策支援金など、これまで真砂以外の宿泊施設にも補助金として支援をしてきております。
原城温泉真砂は市の施設でありまして、
株式会社原城振興公社が指定管理を受けて運営をしている施設であります。令和2年度から指定管理料をして支出しておりますが、この指定管理料は
株式会社原城振興公社と締結している協定書に基づき支出をしているものでございます。 補助金はその性質が異なりますので、御理解をいただきますようにお願いをいたすところであります。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) もう一度ちょっと整理してお尋ねしますけども、原城温泉、
原城振興公社でしょうけども、そこに対しても先ほど言われたいろんな補助金は出ているわけですよね。例えば、先ほど言われた補助金が、
原城温泉真砂以外には出たけども
原城温泉真砂には出なかったということじゃなくて、
原城温泉真砂も含めて市内のいろんな施設にも同じように出ているということですね。 その中でお尋ねになったのは、指定管理協定書の中でうたってあると言えばもうそこまででしょうけども、やはり市内の宿泊業者というのはコロナ禍があってからは結構苦しいんじゃないんでしょうかね、やっぱりそういう話を私にされるということは。ただもう単純に理屈じゃなくて、市は2,500万円、簡単に言えば指定管理だから別物だと言えば別物なんでしょうけども、一般から見れば同じように見えるでしょうね。 そういった部分で、市の施設に対しては補助金があって、私たちの宿泊施設もきついんだ、大変だけども補助金がないのはおかしいんじゃないかというようなことじゃなかったろうかというふうに思うんですけども、その辺について答弁をできればお願いします。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 意味合いは今林田議員がおっしゃったような気持ちは持たれると思うんですが、今回のこの対応については、先ほど申し上げたような仕組みの中でこういう形をしているということでありますが、なかなかそれは同じじゃないか、今、議員がおっしゃったようなことに皆さん方は思われるかもしれませんけれども。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 私もそういった話をされたときに、指定管理とかいろんな話をしてはみたんですけども、なかなか私の言葉足らずで納得してもらうことができなかったというのが現状であります。 もうこれ以上聞いても同じ答弁の繰り返しになるでしょうから、これはこれでとどめますけども。 1つは、市の職員に対して苦言をしたいと思いますけども、こういった電話を1回目にもらったときには入浴料の話でした。そして、2回目にもらったときには、9月定例会では予算は通らなかったけども、今度は通るようだから12月議会には出すというような話をその方はされたわけです。そういったことで、それから次に電話があったときには、何年か後には施設の大規模改修もされるとげなというような話をされて、私はまず市のほうから議員に説明があっていないんだから、私はいろいろ言えないけども、市の職員もちょっとおかしいですね。まず、9月定例会でああいった流れになっているんだから、まず一番に議員に話をしてから、今言われたような話が出るのが普通じゃないかなと私は考えるんですけどもと言ってとどめはしたんですけども、結局今回の12月議会の予算の計上とか、説明の中での大規模改修とか言われたとおりになるわけですよね。 その辺はどういうふうに考えますか。ちょっと職員は規律というか、そういう部分が足りないんじゃないかと。ちょっと私よりも先に情報が行き交って私は何も知らないということで、ちょっと歯がゆい思いをしたんですけども、その辺はどんなふうに捉えますか。
○議長(
吉田幸一郎君) 副市長。
◎副市長(山口周一君) 議員の指摘はもっともだと思っております。私たちが議会の皆さん方の前に一般の市民の方にお話しすることはないと思っておりますので、誰がそういうふうなことを言ったか分かりませんけども、何らかの格好で漏れてそういうような状況で伝わったというのはもう事実だと思いますので、今後そういうふうなことがないように、職員にも指導していきたいというふうに思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) そうですね。火のないところに煙は立たないというぐらいで、どこからか漏れてそういうふうな話になっていったと思うんです。やはりその議員としては、やはりさっき言ったようなことが筋じゃなかったかというふうに私は解釈して、今後は十分注意をされてやっていただければというふうに思います。 それでは、2件目の南島原市
中期財政見通しについてということでお尋ねをしております。 前議会中に財政課より説明を受けましたが、財政課長の話は市長の話ではあるとは思うんですけども、改めて市長のほうから説明と今後の市長の考え方ということでお尋ねをしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 本市の財政運営上の指針としては、新市建設計画の中に財政計画を定め、これに基づいた財政運営に取り組んでまいりました。しかしながら、この新市建設計画の計画期間が令和7年度をもって終了をいたします。また、近年のエネルギー価格、物価高騰の影響や想定を上回る少子高齢化の進行など、大きく変動する社会情勢に対応するために、改めて中長期的な視野に基づく財政運営上の指針を策定していく必要があると考えて、今回、南島原市
中期財政見通しを策定をしたところであります。 この中の
中期財政見通しは、昨年度策定をしました第Ⅱ期南島原市総合計画後期基本計画との整合性を図って、一貫性のある財政運営を図るために、令和5年度から令和9年度までの5年間を見通し期間として、また試算に当たって、令和4年度の決算額を基礎とするため決算額の確定後の本年8月に策定をし、9月に議員の皆様に説明をさせていただいたところであります。 今後につきましては、本市の行財政運営基盤の強化、安定を図るために、
中期財政見通しに示した改善策を着実に実行していきたいと考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) それでは、ちょっとこの
中期財政見通しの頂いた資料の中に少し入っていきたいと思います。 まず、資料に入っていく前に、2ページ、今後予定される主な大型建設事業という中で、午前中の誰かの答弁で、教育次長は
世界遺産センターの事業費は13億8千万円というふうにここで言われたというふうに私は記憶していますけども、財政課長の2ページに記載しているのは13億6千万円というふうになっておりますけども、この辺の差額についてはまず、どういうふうに解釈したらよろしいんでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) この
中期財政見通しは、令和5から7までということで、
世界遺産センター事業については13億6千万円計上しているところでございますが、基本構想というか、基本設計を令和4年度に行っております。その分が差額として2千万円程度あるというところで御理解いただきたいと。その分はもう
中期財政見通しが令和5からということで入れておりませんので、その分になると思います。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。そうしたら、入っている分と入っていない分があって差額が出ているということですね。 この財政については、私の後に何人かの議員が詳しくやられるようなので、私は大まかに質問をしたいと思います。 3ページです。恐らく3ページに記載されている表が、このままの状態でいけば財政調整基金辺りが20億4,100万円程度赤字になっていくというような説明と、それから、7ページですか、それを改善するためには、先ほど市長も言われましたけども、こういったふうに頑張って改善していけば財政調整基金もそれほど減らずに推移をしていくというふうな考え方でよろしいんでしょうか、まずお尋ねします。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 現在の見込みで行ったときに、3ページのように財政調整基金が令和9年度でなくなるというところです。これを避けるためにいろいろな計画を、経費削減が主ですが、そういうのをしたときに、これが7ページということで財政調整基金の残高も一定程度残るということで、こういうことで財政の今後の見通しを立てているというところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。 もう1点、これを今後やっていくためには、5ページです。④補助金です。補助金の見直しを12%減、普通建設事業費を16%減というようなことで掲げられておりますけども、今日朝から、そして先ほども議員のほうから質問もありましたけども、なかなかこの補助金を削減していくというのはかなり体力が要るんじゃないかというふうに思っておりますけども、市長はこれを徹底してやっていかれるという覚悟でこの財政見通しを掲げられておられるんでしょうか、お尋ねします。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 計画としてそれに沿ってしていかなければいけないというふうに思っておりますので、それについては、議会におかれましてもいろんな議論の中で御協力をいただきたいというふうには思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。まず直面するのが多分補助金を削っていくというのは、かなり体力が要るというふうに思いますけども、これをやっていかなければ南島原市の財政が立ち行かないということであれば、やらざるを得ないというふうに思いますので、頑張ってやっていただきたいと思います。 普通建設事業費も一緒です。要望、いろんな陳情もあってなかなか二つ返事はもうできないと、簡単に言えばそういった状態に陥っていくというふうなことも考えられるということで、しかし将来を考えれば、これを基に努力をしていかなければならないということなので、頑張ってやっていっていただきたいと思います。 それから、財政課長にちょっとお尋ねしますけども、たまたま財政課長がここ最近こういった財政について詳しく話、説明をしていただいたんですけども、たまたま二、三日前に来た市の広報紙で、広報紙の13ページにも今の健全化判断比率とか今現在の決算の速報値とか書いておられますけども、私これにはできれば将来はこういうふうになっていくんですよとか、そういった部分も書いてもらえばもっと市民の人も理解しやすかったんじゃないかなというふうに思うんですけども。 まず1点お尋ねしたいのは、南島原市の健全化判断比率でぱっとこの表を見たときに、南島原市の今現在の数字が青色で書いてあったものですから、ゼロ%に近いところでかなりいいんだなと思ったんですけども、ちょっと、しかし経営健全化判断比率を9月定例会で報告があって説明をされたわけですけども、それをもう1回見直したら、この真ん中付近にある例えば実質赤字比率なんかは12.63%、それから連結実質赤字比率は17.63%、この矢印の部分が南島原市の置かれている状況だというふうに改めて確認をしたんですけども、私が、実際携わっている人間が見ても、ぱっと見たときに南島原市はどこにあるのかということが分からなかったので、やっぱりもう少し分かりやすい表やったらよかったな。 それと、さっき言ったように欲を言えば、例えば令和6年度はこういうふうに推移していきます、令和9年度はここまで推移していきますというようなことで書かれれば、もっとよかったんじゃないかというふうに思いますけども、この表に関して財政課長、何かあれば説明をしていただければと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 財政課長。
◎財政課長(石川伸吾君) 12月の広報紙に載せた決算の状況ということでございます。 これにつきましては、毎年度掲載をさせていただいておりまして、表現につきましては、なかなか手を替え品を替え載せているんですが、なかなか実質公債費比率がどうでどの位置にあるというのを、私どももできるだけ分かりやすいようにということで、今回13ページの下の表を見ていただくと、大体県下で本市がどの位置にあるんだと、数値的に、こういったところで皆さん方に分かりやすいようにというような思いで作ったんですけれども、また今後もより分かりやすいような表現で掲載をしていきたいというふうに思います。 それから併せて、今後の予算の推移、
中期財政見通しにつきましては、今度どこかのタイミングでちょっと載せたいと思っておりましたので、その辺は前向きに検討していきたいというふうに思っております。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。よろしくお願いします。 財政のことばかり言えば私も面白くないんですけど、多分市民の人も面白くはないんだろうとは思いますけども、しかし今の南島原市、将来の南島原市を考えれば避けては通れないので、これはやっていかなければならないことだろうというふうに私は考えております。 次に行きたいと思います。3件目です。 3件目は、農業振興についてということで、南島原市でも耕作放棄地が進んでいるようだが、その現状についてをまずお尋ねしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(小渕忍君) 耕作放棄地の現状についての御質問でございますが、農業委員会では毎年8月に農地利用状況調査、いわゆる農地パトロールを行っております。本年度も実施いたしておりますが、結果についてはこれから精査に入りますので、昨年度に実施しました調査結果を申し上げます。 市内で1,013ヘクタールの農地が耕作放棄地となっております。平成29年度、5年前の調査では750ヘクタールでしたので、この5年間で263ヘクタール耕作放棄地が増えているという状況でございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) ありがとうございました。 市内のあちこちに行ってみれば、耕作放棄地がかなり増えてきているなということは肌で感じるわけですけども、そこで考えられる要因はまず何でしょうか、お尋ねをしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(小渕忍君) 耕作放棄地が増加しているという要因でございますけども、やはり少子高齢化によって労働力が減ってきている。それと後継者不足、これがもちろん……。人口が減少しているということとともに、農業を後継していく人たちがなかなか多くいないというような状況で、なかなか優良な農地であっても現在は不耕作地になっているようなところもございますので、そういったところが問題かと考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。そうですね。なかなか少子高齢化で高齢者が多くなったということと、農業の後継者が少なくなっているというのも一つの原因ではなかろうかというふうに考えております。 そこで、次の質問に行きたいと思います。 耕作放棄地の解消に向け努力はされていると思うが、その取組についての内容をお尋ねします。
○議長(
吉田幸一郎君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(小渕忍君) 耕作放棄地の解消に向けた取組でございますけども、農業委員会では先ほど申し上げました農地パトロールの結果を受けまして、所有者の方などに今後の農地利用の意向を調査をいたしております。その意向の内容を踏まえまして、農地利用最適化推進委員の皆さんと共に、農地の利用増進に向けて農地中間管理機構の利用、または早急に逆に耕作などを行うように促すなどの取組を行っております。 その結果ですけども、令和4年度では168筆、13.2ヘクタールが解消しているという状況でございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君)
農林水産部長。
◎
農林水産部長(内田繁治君) 農林水産部の農林課における取組についてお話をさせていただきます。 農林課におきましては、中山間地域等直接支払い制度を活用しまして、集落内の話合いの下、耕作放棄地の発生防止活動に令和4年度で71集落において農用地約488ヘクタール、1,115戸が取り組んでおります。また、令和元年度に農地等有効活用推進事業を創設しまして、耕作放棄地の伐採整地等を行い、有用な農地に再生して担い手農業者等へ利用集積を図る場合に、10アール当たり15万円を上限に経費の2分の1を補助しているところでございます。 現在までの実績といたしましては、3.9ヘクタールでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 先ほど
農業委員会事務局長が言われた分の農地パトロールなどの調査によって、168筆が幾分か解消されているというような話をされました。 また、
農林水産部長のいろんな施策の話はありましたけども、これは実際効果は上がっていますか。
○議長(
吉田幸一郎君)
農林水産部長。
◎
農林水産部長(内田繁治君) さきに御説明しました中山間地域等直接支払い制度、これにつきましては71集落が取り組んでおりまして、特に中山間地域が耕作放棄地が増えておりますけども、そういったところでこの成果は出ているかと思います。 後で説明をしました再生事業のほうなんですけども、これ反当たり、10アール当たり15万円を支援をしておりますけども、ここについてはなかなか利用者が多くはいらっしゃらないというところで、先ほど農業委員会の事務局長からも説明がありましたけども、少子高齢化ということで高齢者が離農する方が増えて、その結果、耕作放棄地が増えてきているという状況を見て、なかなか新たに耕作放棄地を伐採等開墾して利用したいというような方が、なかなか少ないというのが現状でございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。 取りあえず3番まで行って、時間があればちょっと戻ってやりたい部分もあると思います。 (3)の農地を取得する場合の要件についてをお尋ねしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(小渕忍君) 農地を取得する場合の要件についてのお尋ねでございますが、農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律によりまして、農地法に規定されておりました農地の下限面積要件が廃止されまして、本年4月1日から施行されております。これに伴いまして、農業委員会が設定をしておりました別段面積、旧町ごとに下限の面積を定めていたことでございますけども、そちらのほうも廃止をされております。 権利取得に必要なその他の要件につきましては、全部効率利用要件、これは申請農地を含め所有している農地、または借りている農地の全てを効率的に耕作することでございます。 次に、農作業常時従事要件、これは申請者または世帯員等が農作業に常時従事することでございます。 その次に、地域との調和要件、申請農地の周辺の農地利用に悪影響を及ぼさないこと。 これらの3つの要件につきましては、農地法第3条による許可を受けるためには、全て満たす必要がございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。 そうしたら単純にお尋ねしますけども、今までの農業、今まで農業の経験もないというような方が農地を求めて農業をしたいというふうな方がいらっしゃった場合には、どういった手順で進めていけばいいということになりますか。
○議長(
吉田幸一郎君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(小渕忍君) 新規参入ということでお答えしますけども、農地法の3条の許可要件、許可基準というものがございます。それには、営農計画書、それと所有する農機具の状態、あと作物は何を作るかとか、どこに作った作物を販売するかとか、そういった計画書を提出していただくことになります。 その中に農作業従事の期間という欄がございます。そちらのほうで、1年以上農作業の経験がある方については、それなりに農作業ができるというようなことで判断をいたしますけども、農作業がゼロ日、経験がないという方については、農林課、新規就農とかそういったところと相談をしながら進めていくというふうなことになっていきます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 大体分かりましたけども、その市の方策として、国が決めた法律なんかは変えられないと思うんですけども、市の考え方の中でもっと簡素化すればできるんじゃないかというふうなところはないでしょうか、お尋ねをしたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(小渕忍君) 先ほど申し上げましたとおり、必ず守るべき要件がございます。これは、農地法第1条に法律の目的が定義されておりますけども、その目的のポイントといたしまして大きく2つございます。 1点目が、農地を効率的に利用する耕作者による地域との調和に配慮した農地についての権利取得を促進することでございます。 2つ目が、農地を農地以外のものにすることを規制するということでございます。 したがいまして、農地法自体が農地を守るための法律でございますので、一定要件の下に権利の移動が認められるということになってございますので、そちらのほうは御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 林田議員。
◆12番(林田久富君) 分かりました。なかなか新たに農業をしたいというふうな方から見れば、まだハードルが高いんじゃないかなというふうに感じるところもあります。まずそういった方は、農業委員会なり農林水産部あたりに相談をしていただければ、もっと効率よく農業ができるんじゃないかなというふうに考えております。 私の準備した一般質問はここまでですので、これで私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) これで、12番、
林田久富議員の質問を終わります。 ここで3時45分まで休憩いたします。 午後3時35分 休憩 午後3時45分 再開
○議長(
吉田幸一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、1番、
寺澤佳洋議員の質問を許します。1番、
寺澤佳洋議員。
◆1番(寺澤佳洋君) (登壇) 皆さん、こんにちは。1番、新風南島原、寺澤佳洋です。 議長の許しを得ましたので、通告に従い一問一答方式で質問をいたします。 本日も医師としての立場、子育て世代としての立場、若者としての立場を大切に質問をしたいと思います。 1つ目の質問は、
帯状疱疹ワクチン助成金に関する質問です。 この話題は、私もこれまで何度か質問の機会をいただいております。また、本年の第2回定例会では、地元の南高医師会馬場会長から、南島原市へ帯状疱疹ワクチン接種費用の公費助成を求める請願書が提出され、全会一致で採択されました。また、第3回定例会では、同僚の田中次廣議員より、ほかの自治体の事例提示も含めて質問及び提案もありました。 私の質問に移りますが、このような背景の中、松本市長は、現段階で次年度の予算確保も含めて、帯状疱疹ワクチン助成及び助成金についてどのように考えているかを伺います。
○議長(
吉田幸一郎君) これより答弁を求めます。松本市長。
◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、
寺澤佳洋議員の御質問にお答えをいたします。 御質問は、帯状疱疹ワクチン接種費用の公費助成に関する予算措置についてのお尋ねでありますが、この帯状疱疹ワクチンにつきましては、本年6月に、先ほどもお話がありましたように、地元医師会や県の保険医協会から接種費用の公費助成を求める要望を受けており、また市議会にも請願が提出をされ、さきの第2回定例会において採択されたところでございます。また、国においては、予防接種法に基づく定期接種の対象とすることについて検討が進められておりますが、実施までに相当の期間が予想される状況にあり、全国的に公費助成を行う自治体が増加をいたしております。 本市では、現在、令和6年度当初予算の編成作業を行っている最中であり、具体的な助成内容や予算規模についてはまだお答えできる段階にありませんが、これまでも、先ほどお話がありましたように、帯状疱疹ワクチン接種については寺澤議員から提案があったところでありました。また、先般の9月議会においては、田中次廣議員から質問いただいて、その折には、公費助成に向けて検討したいと答弁をしていたところであります。 先ほどから申し上げましたようなことを踏まえて、来年度から接種費用の公費助成を始めたいと考えております。以上でございます。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員、一問一答方式でよろしいですか。よろしくお願いします。 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 市長、しっかり考えていただいて大変うれしく思います。最近はネットのニュース、新聞のニュースでも取り上げられることをよく目にしますし、私医師としても市民の方々からよく問合せを受けますので、この予防できるものは予防して、住み続けたいまち南島原市の実現に向けて近づける制度だと思っていますので、ぜひ実現に向けて動いていただけるよう願います。 次の質問に移ります。
後期高齢者医療、特に骨折に関してです。 南島原市は高齢化率40%を超えており、後期高齢者を含む高齢者医療への取組は大切なことと思います。その際にどのような疾患、疾病を取組対象とするかを考えるときには、やはり数が多かったり既に費用が高いものに対するアプローチはより効果的であると考えます。 まず、この考え方について市としての考え方を伺い、併せて南島原市で後期高齢者の疾病別費用の上位疾患にはどのような疾患が上がるかを伺います。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) まず、通告書にございました疾病別費用額の上位疾患でございますけれども、75歳以上の方が被保険者となっている
後期高齢者医療保険の令和4年度の疾病別費用額を見ますと、これは毎年5月診療分を県が統計を取っておりますけれども、その令和4年の疾病別費用額を見ますと、南島原市では、第1位が高血圧性疾患、第2位が骨折、第3位がその他の疾患となっておりまして、過去5年間、この3つの疾患が上位を占めている状況にございます。 これらの上位の疾患に対しましては、その他の疾患と比較してアプローチを重点的にやっていくというのは当然のことだろうと思っております。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) では、それぞれの、先ほど高血圧性の疾患、骨折、その他の心疾患というものを上げられましたが、市として現在、予防や改善を目指す現状の取組について伺います。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) 現状の取組でございますけれども、県が令和2年に実施をいたしました疫学分析に基づく医療費適正化効果の可視化業務報告書、これによりますと、長崎県では全国と同様でございますけれども、高血圧に注力する必要があるが、特に注意しなければならないのは骨折というふうにされておりまして、また本市の
後期高齢者医療の疾病別費用額についても、先ほどお答えしましたとおり骨折が上位疾患となっている状況が続いております。 この骨折の原因につきましては、高齢者にあっては転倒、これが90%以上を占めているということでございますので、本市ではその転倒の予防のため、高齢者の自主グループなどを対象に、運動と栄養の両面から実践を交えた保健指導を行っておりまして、令和4年度には76回、延べ513人の参加を得まして指導を実施しております。また、令和5年度には100回を目指して指導を実施する予定にしております。 また、骨折の隠れた要因とされております骨粗鬆症、この検診を実施をいたしておりまして、30歳から75歳までの女性を対象に5歳刻みで、自己負担は300円でございますけれども、骨粗鬆症検診を実施をいたしております。この骨粗鬆症検診を実施しました結果、要指導以上となった方に対しましては骨折予防講座を実施をいたしております。対象者には、過去の骨折の履歴、服薬の状況、喫煙、アルコール摂取の状況などを確認し、また筋力測定などを行いまして、将来の骨折発生リスクを判定をいたしております。その結果を基に、より効果的な運動と栄養指導を、運動と栄養面から保健指導を行うということを実施しているところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 既に運動、栄養、骨粗鬆症の検診等、様々な分野から対策に力を入れていると思いますが、まだやはりこの上位を占めているという現状があると思います。 骨折に関しては、南島原市特有ではなくて全国的に高いものでもありますが、まだ上位にいる骨折に関して、現在ではなくて今後また新たな取組などの予定があれば教えていただきたいです。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) 今後の取組でございますけれども、これまでの取組を継続して実施をするようにいたしておりますけれども、特に先ほどお答えしました骨粗鬆症の検診、この受診率につきまして4%台で推移をいたしておりまして、県の平均より低い状況が続いております。 したがいまして、この骨粗鬆症検診を高めるため、骨粗鬆症に対する市民の方の理解を深めていただくようなそういった取組が必要かというふうに考えております。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 骨折の予防に関しては、私も一医者として、隠れ骨折であったりだとか隠れ骨粗鬆症というものに対して、早めに対応できるように力を今後も入れていきたいと思いますが、一方で、転倒というものを防ぐことによって、この転倒骨折、先ほど90%以上は転倒によって骨折が生じるという回答もありましたが、この転倒を防ぐことにやっぱり力を入れていくことも大切かと思っております。 高齢者の生活の場としては、自宅というものは多くの時間を過ごす場所でありまして、転倒骨折が生じる場とも上げられます。階段の上り下り、排せつや入浴動作など、特別な動作ではなくて日常生活の中で受傷するケースが多いようです。 市として、住宅環境などで転倒骨折予防を支援する施策はどのようなことを行っていますか。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) 転倒予防の施策につきましては、御本人さんの状態につきましては、先ほど申しましたような保健指導を行っている取組が1つございます。それと環境面、先ほど申された自宅で生活をされる場合の環境面の取組といたしましては、住宅の段差解消などの改修の支援を行っております。介護保険事業において要介護認定を受けた方が、在宅での生活を送る上で必要となる段差の解消や手すりの設置など住宅改修を行う場合に、介護保険給付の対象となる制度がございます。 このほか本市では、住宅性能向上リフォーム支援事業補助金、これと住宅・店舗・旅館等リフォーム資金補助金、この2つの補助制度を設けて住宅改修の支援を行っているというところでございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) これすみません、直接通告書には載せてなかったんですけど、実際高齢者の方が住まわれている住宅の戸数であったりだとか世帯数というのは、大体でいいんですが分かりますでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) ちょっとデータが古うございますけれども、令和2年度の国勢調査によりますと、65歳以上の高齢者がいらっしゃる世帯、これが大体市内に1万世帯、それから75歳以上の高齢者がいらっしゃる世帯が約6千世帯、それから85歳以上の高齢者がいらっしゃる世帯が約2,400世帯となってございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) ありがとうございました。 次に、高齢者の生活の場として、先ほど補助金助成のある住宅以外にも、介護施設であったりだとか入院施設がある病院であったりだとかも転倒骨折が生じる場として上げられます。市としてこれらの介護施設、病院、入院施設での転倒骨折予防を支援する施策などはどのようなことがありますでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 今質問されました施設の転倒を予防する設備、この施設につきましては、建築に伴ってやっぱり配慮した設計をなさって建築されているというところもございますし、県で言えば福祉のまちづくり条例とか、外構の部分でも段差を解消するとか、そのようなところで今まで進められてきたと私は考えておりますし、ただいま国のほうもハートビル法とかバリアフリー、その部分も踏まえながら、障害者、高齢者の住みよい環境をつくろうというところで、新たなバリアフリー新法というところを取りまとめて、今建物規制とかも見直しを図られて進めているというところを確認しております。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) ここで幾つか高齢者の転倒骨折に関するちょっと情報を調べてきましたので、少し共有させていただいて、その後に改めて市として骨折予防への今後の取組について考えを聞かせていただければと思います。 1つ目として、実際市内に住まわれる高齢者の方が転倒骨折をするとどうなるかという道筋ですが、その性質上、骨折というのは早期に手術介入が必要になることが多いですので、南島原市外の例えば病院へ入院、手術、早期リハビリを行うことが多いようです。その後にリハビリのために市内に戻られる方もいますが、市外でそのまま長期的に数か月単位のリハビリをされる方もいます。骨折を経験された本人であったりだとか家族からお話を聞くと、やはり地理的な問題もあって大変苦労したということを聞きます。 2つ目の情報です。これは少し大きなデータですけども、胸椎とか腰椎って背骨の骨折です。経験する人は大体平均年齢で81歳というデータがありまして、これの入院死亡率、つまりは骨折をして入院している間に0.9%から3.5%の人が亡くなってしまう。さらには1年死亡率といって、1年後までに亡くなってしまう方が20~27%、つまりは4人から5人に1人が、背骨の骨折をするだけで亡くなってしまうというようなデータがあります。さらには、34~50%の人が病院から介護施設への退院となって、自宅への退院ができないというデータもあります。 このように、骨折というとたかだか骨折だろうというようなイメージをお持ちかもしれませんが、大きく生活水準を下げる要因にもなっております。 3つ目として、一方で転倒骨折事故に伴う訴訟事案も結構日本全国を見ると散見されます。簡単に言うと、市の施設内で転倒骨折が生じた際に市の責任を問われる可能性も考えられます。実際には介護福祉施設での事例もあります。 4つ目です。では、転倒を防いだりとか転倒骨折を防ぐものに関しての1つ情報なんですけど、今日もしばしば話題に出ていますスポーツ関係です。スポーツ関係のクラブやグループに週1回以上参加している人というものは、骨折をするデータと関係性を見ますと、少しちょっと省きますが、中等度の相関という相関がありまして、転びにくい、骨折しにくいというデータがあります。これは非常に面白くて、小学校区、中学校区だったと思いますが、すごい小さい範囲で比べますと大体4倍ぐらい転倒しやすい地域差があると言われております。 現在、こういうところに力を入れて、まちごと、自治体ごとでそもそも転びにくいまちづくりをつくるというのが、ゼロ次予防として大変注目されつつあり各地域でも実績が上げられております。骨折が生じてからでは、骨折をした本人はもちろんのこと家族も不利益を被ります。これらを事前に防ぐ取組のために、先ほど施設に対する支援などはちょっと少ないという答弁もありましたが、今後そういう骨折予防に取り組む事業であったりだとか、活動に対して市が支援するというようなお考えはないでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君)
福祉保健部長。
◎
福祉保健部長(栗田一政君) 骨折予防辺りの事業につきましては、基本的には市が実施するようになっております。民間でされるというのは今まで私ども聞いたことはございませんけれども、例で言えば、介護保険事業の中で民間事業者が高齢者を対象にやっているというのはございますけれども、一般市民を対象に骨折予防をやっているというのは、基本的には市が実施をいたしますので、民間の取組に対する支援というのは今のところ予定してございません。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 少し加えますが、骨折予防を防ぐ方法には、1つは、骨を強くする、骨体を強くする対策として、先ほどからもう既に実施されている運動であったりだとか栄養であったりだとか、骨粗鬆症への対応というものがありますが、加えて転倒しないような対策というものがあります。歩行の安定性を強化する体づくりであったりだとか、つえなどの補助具、歩行補助具、手すり、滑りにくい床、履物といった対策、ほかには、昨今では技術発展に伴い目をみはるものがあります。例えば、これフロアマットなんですけど、ふだんは堅いフロアマットで普通に使えるんですが、転倒の大きい衝撃が加わったときだけ柔らかくなるようなフロアマットがあります。そういうものを敷けば、市の公的な機関にもそういうマットを敷くことによって、先ほど言っていた訴訟のリスクなどが下げられるのではないか。 あとリハビリに関しても、VR、仮想空間を使ったリハビリ、筋力強化などというものもあります。また腰臀部、お尻であったりだとか腰の辺りを守る非常に軽量で高性能のヒッププロテクターなど様々なものがありますので、今後、市としても先ほどの帯状疱疹のワクチンではありませんが、予防できるものはしっかり予防できるように対策を考えたりだとか、私自身も一緒に考えていきたいと思いますが、ここで市長、コメントを1ついただいてもいいですか。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 市民の皆さんにとって必要なことは検討していかなければいけませんが、今はっきりとどういう施設にどうこうというところまではいきませんので、その辺のところはしっかり受け止めておきたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) では、次の質問に移ります。
重点支援地方交付金についてです。 令和5年11月20日に成立した補正予算の中に、デフレ完全脱却のための総合経済対策において
重点支援地方交付金、恐らく名前が物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金がありまして、主な支援先の1つとして低所得者世帯枠があります。これに関しては、定例会初日で既に追加議案として即日議決、採決されておりますが、もう1つの支援先であります生活者及び事業支援に関しては、推奨事業メニューは提示されていますが、まだ議会でも議論されておりません。 1つ目の質問ですが、この
重点支援地方交付金の特に生活者支援及び事業者支援に関して、南島原市としてまだ金額は目安でしか出ていないと思いますが、どのように支援先を決めて実施計画を立てるお考えがあるかを伺います。
○議長(
吉田幸一郎君) 松本市長。
◎市長(松本政博君) 令和5年、今年11月2日に閣議決定をされたデフレ完全脱却のための総合経済対策、これについてのお話や質問でございましたよね。 まず、低所得世帯支援枠を追加的に拡大し、並びに物価高騰の影響を受けた生活者や事業者を引き続き支援するための
重点支援地方交付金が追加されたところであります。もう皆さんご存じのところでありますが、このうちの低所得世帯支援枠については1世帯7万円の支援をするものでありますが、本定例会の初日に補正予算案を提案し、議決をいただいたところであります。 次に、物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対する支援につきましては、11月29日に1億4,280万1千円の交付限度額、これが国から示されたところでありまして、現在実施事業の構築、検討を進めているところであります。本定例会の会期中にこの補正予算案を提出できるように取り組んでまいります。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 国からの資料の推奨事業メニューというものがありまして、その推奨事業メニューの中の5番目に、少し読み上げますが、医療、介護、保育施設、学校施設、公衆浴場等に対する物価高騰対策支援、医療機関、介護施設等、障害福祉サービス施設等、保育所等、学校施設、公衆浴場等に対するエネルギー、食料品価格の高騰分などの支援というような文言があります。 一方で、前回の定例会で私が医療、看護、介護、福祉の関係者の処遇、給与に関する一般質問のやり取りの中で、これらの分野は診療報酬、介護報酬といった公的価格制度の中にあるために、従事者支援は市としては難しいというような回答があったと思いますが、この
重点支援地方交付金も直接的に医療看護、介護、福祉の従事者への処遇改善であったりだとか賃金還元につなげることはできなくても、その事業者を支援することで、ふだんは市が直接的に支援が難しいこれらの従事者、つまりは市民の方々に間接的にでも支援できる貴重な機会とも考えますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) この重点支援交付金ですが、国から推奨事業ということで8つのメニューが示されております。ここでちょっと紹介をいたします。 生活者支援として、エネルギー、食料品価格等の物価高騰に伴う低所得世帯支援。2つ目に、エネルギー、食料品価格等の物価高騰に伴う子育て世帯への支援。3つ目に、消費下支え等を通じた生活者支援。4つ目に、省エネ家電等への買換え促進による生活者支援。5つ目が、先ほど議員がおっしゃいました医療、介護、保育施設、学校施設、公衆浴場等に対する物価高騰対策支援。6つ目に、農林水産業における物価高騰対策支援。7つ目に、中小企業等に対するエネルギー価格高騰対策支援。8つ目に、地域公共交通、物流や地域観光業等に対する支援ということで、8つの推奨事業メニューが示されております。 当然、この中から計画書を検討していくというところになります。ですが、現在は本市の重点支援交付金の使途につきましては、ガソリン等の物価高騰の影響が著しい状況が続いていたことから、現時点では市民に広く支援を行う必要があると考えているところで、今回は生活者支援対策の実施ができないか検討しているところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 今、生活者支援を重視するという答弁ありましたけども、ぜひ事業者支援のほうもしっかりしていただきたいと思いますし、5番の先ほど上げさせてもらった項目の医療機関であったりだとか介護施設等といっても、現実的には様々な形態、名称があります。通告書にも書きましたように、医療機関で言えば、医院であったりだとか病院、歯科医院等、ほかには鍼灸院だとか整骨院、訪問看護ステーション、また老健と呼ばれる介護老人保健施設、デイサービス、デイケアといった介護施設等、様々な形態で南島原の医療、看護、介護、福祉を支えている事業がありますので、ぜひ支援先として漏れが生じないようにしていただきたい。 また、先ほど支援の目的項目として、エネルギー、原油価格ということがありましたけれども、それであれば広くの分野に行き渡ると思いますが、この事業メニューを見ますと、一応食料品価格というものの高騰に対する支援という項目もありますが、こういう項目を重視されますと、医療機関関連で言いますと、歯科医院であったりだとか鍼灸院とか訪問看護ステーションといったものが対象外となる懸念もあります。 ぜひとも南島原市民の健康を支えているこれらの分野、様々な事業がありますが、繰り返しになりますが、公的価格である分野では価格に転嫁できないことも踏まえて、ぜひ支援先として再度検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 推奨事業メニューとして国から示されておりますけれども、本市の交付限度額が1億4,280万1千円ということでございますので、その金額も含めたところでどういった事業が一番効果的なのか、推奨事業メニューということで国の要件に該当するのか、そういったものを検討してまいりたいと思います。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 4番目の質問に移らせていただきます。
自転車歩行者専用道路、これはいわゆる島鉄跡地を利用している道路になりますが、通行開始区間も徐々に広まり、市民の方々からも、散歩道であったりだとか通勤路として使用しているという声を聞いております。 現在も工事が進められていると思いますが、まず1つ目の質問として、工事の進捗状況を伺います。またいつ頃全面開通予定でしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 寺澤議員の
自転車歩行者専用道路の進捗についてのお尋ねでございますけど、令和5年4月1日に加津佐町の旧加津佐駅から口之津町の真米地区、そして大屋地区、そして南有馬町、有家町、布津町、深江町の一部の区間約10キロメートルの供用を開始しているところです。 令和5年11月1日には、有家町の石田地区の452メートル、12月1日には深江町の深江駅付近の490メートルを追加供用し通行を提供しておるところでございます。また、本年度までには約26.5キロメートルの工事に着手するようになりまして、早期発注を図る整備を行っているところでございます。 今年、今年度5年度末の供用につきましては、現在の供用区間と合わせまして約18キロの通行が可能というところの整備率約56%というところを予定しているところでございます。 全面開通につきましては、まだ来年度もきちんと進めていく予定でおりますので、今年の末の通行というところです。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 次に、通行可能車両に関して伺います。 以前ここの場でも議論に出ました。まず、緊急車両、例えば救急車であったりだとか消防車というものは通行可能でしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 緊急車両の通行ができるのかというところのお尋ねになりますけども、道路交通法にも定められているとおり、本市の自転車歩行者専用道に、自転車道路は緊急車両、救急車、消防車については通行が可能となります。このことから、各交差点のそれぞれに防護柵部、バリカーを設置、侵入防止柵をつけて設置しておりますけど、そこに施錠しております鍵については、消防署並びに警察署にも所持してもらっている状況でございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 次に、通行可能かどうかお聞きしたいのが、特定小型原動機付自転車、いわゆる電動キックボードです。これは細かく分けると、法定最高速度が20キロまでの特定小型原動機付自転車というものと、法定最高速度が6キロ未満以下の特例特定小型原動機付自転車というものがあるんですが、これらは通行可能でしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 建設部長。
◎建設部長(柘植善和君) 寺澤議員が御質問されました特定小型原動機付自転車、俗に言う電動キックボードの通行の質問ですけど、この電動キックボードにつきましては、本年7月1日付で道路法の一部改正によりまして通行できるというところでございます。 今質問されました質問の中で走行速度が20キロと、あと6キロというところになりますけども、南島原市のこの自転車道路は20キロの分で自転車の走行帯のほう、海側のほうの通行は可能となっております。 この質問に併せまして、特定小型原動機付自転車というものについてちょっと説明させていただきたいと思います。速度は、議員からもおっしゃられましたけど、原動機がまず電動機という駆動機になります。最高速度は先ほど繰り返していますけども20キロと6キロ。これ6キロというところの走行になれば、歩道も可能になる。可能となるときのモードの切替えになるところです。あと、走行に伴うギアのミッションですけど、これはトランスミッションになるというところです。 あと、これから以降が一番大事になってくるんですけども、これは自転車という取扱いになっていく中で、道路運送車両の保安基準に適合した適正な装備を有した電動キックボードでなければいけません。最高速度表示等がきちんと整備されており、特例特定小型原動機付というところにもなりますけど、灯火がきちっと点灯することが必要になっております。 また、この電動キックボードを運転するに当たっては、免許証は不要となりますけどもナンバープレートの取得は必要になります。そのときこの車両は、先ほど申し上げました適合するというところの認証のシールが張りつけられた車両になりますし、そのときには自賠責保険の加入も義務づけられているところでございます。 なお、自転車と同様にヘルメットは着用は努力義務というところの運転になるところでございます。以上でございます。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 詳しく説明していただきありがとうございました。電動キックボードと聞くと、普通のニュースだとやっぱり事故のニュースのほうが今は目立つような印象もありますが、今おっしゃっていただいたように安全に守られた空間であれば、比較的スムーズに運行できるのではないかと思いますし、また市民の方々から、例えばインバウンドなどでこういうものに乗り慣れた方を対象に、電動キックボードで巡る南島原のツアーであったりだとか、世界遺産を巡るツアーというものがあれば、もしかしたらそういうニーズをつかめるのではないかという声がありましたので、確認したかったところであります。 丁寧に答えていただきありがとうございます。 最後の質問に移ります。 公共施設、特に南島原市
北有馬農村婦人の家に関してです。 こちらは、今回の定例会の議案の中に、南島原市総合管理計画に基づく個別施設計画にのっとって、西有家及び口之津保健センター、
北有馬農村婦人の家、北有馬農産物処理加工施設を令和6年3月31日をもって統廃合や廃止に伴い、それぞれの条例の一部を改定する条例についての議案が提出されています。 その中で、あえてもう一度問いますが、
北有馬農村婦人の家に関して言うと、夏頃から地元の利用者の話では、洗濯乾燥機の一部に不具合が生じていて使用ができない状況が続いているようですが、現在この3月に廃止が決まっているという背景ですが、これらの洗濯乾燥機を修繕であったりだとか復旧は行わない方針でしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君)
農林水産部長。
◎
農林水産部長(内田繁治君)
北有馬農村婦人の家の老朽化した設備、先ほどお話あった乾燥機、夏頃壊れたということで、故障した際に業者のほうに修理をちょっとお願いをしましたが、型式がすごく古いということで交換部品がないということで修理ができませんでした。また、買換えもそのとき検討をしてみましたけども、150万円ほどかかるということもありまして、また先ほどから話があったとおり、本年度の3月31日をもって廃止するというような方針も出ておりましたので、そういったところで今回、洗濯機、乾燥機の供用も3月31日をもって一応終了するという予定にしているところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) 年末年始に向けて復旧を待ち望んでいた方もいらっしゃるようですし、こういう情報の共有というものをなるべく早めに今後も努めていただければと思います。 2つ目の質問ですが、今回の公共施設の統廃合や廃止は、先ほども上げましたが、個別施策計画にのっとり進めていると思いますが、この計画を見てみますと、西有家及び口之津保健センターに関しては、令和8年を目標に老人福祉センター等への検討をしますと書いてありまして、
北有馬農村婦人の家と北有馬農産物処理加工施設に関しては、令和5年を目標にというふうに書いてあります。令和8年を目標に今回廃止となると、少し早いかなというような印象もありますが、この統廃合であったりだとか廃止の順番は、どのような指標で決めているのでしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) この公共施設等総合管理計画ですね。本市におきましては、将来的な人口規模に応じた公共施設の適正な配置、これが必要であるということが基本的な考え方でございます。それに基づいて、公共施設等総合管理計画を策定いたしまして、公共施設の適正配置と施設総量の縮減を図る、計画的な予防保全等による長寿命化を図る、効率的な管理運営を目指すという以上の3つの基本方針を定めて適正な管理に努めているところでございます。 今回はこの個別施設計画に基づきまして、当然計画に載っている分は計画どおりに、計画で先ほど言いました保健センターの関係につきましては、先の計画なんですが、当然条件がそろえば前倒しで対応していく。またその逆に、計画はしていてもなかなか計画どおり進まないという部分のところもございますので、そこはそれぞれの施設計画をもってそれに取り組んでいますが、その分で計画どおり進む場合と早めにできる場合、当然若干遅れるという場合もありますので、その点は御理解をいただきたいと思います。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) それぞれの施設は恐らく利用者が少ないところであったりだとかを優先していくというか、選ばれて統廃合されていると思いますが、やはり利用されている市民の方がいらっしゃいますので、なるべくそういう情報を早めに共有していただければと思います。 それを踏まえて最後の質問ですが、今後、統廃合であったりだとか廃止が決定している事案があれば、最後に伺います。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) まず、6年度におきまして2つの施設を除却、解体する計画を現在検討しているところでございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) その施設名に関しては、具体的な名前は出しにくい状況でしょうか。
○議長(
吉田幸一郎君) 総務部長。
◎総務部長(米田伸也君) 2つの施設について、現時点でその辺を進めているんですけども、最終確認をする部分もありますけども、現在の計画としては布津支所の別館でございます、1つは。もう1つは南有馬にあります白木野体育館でございます。以上です。
○議長(
吉田幸一郎君) 寺澤議員。
◆1番(寺澤佳洋君) ありがとうございます。そういう情報が、なるべく私たちであったりだとか市民の方々に早く伝わって、混乱が1つでも少なくなるように努めていければと思っております。 私、用意した質問は以上になりますので、これで私、寺澤佳洋の一般質問を終わります。ありがとうございました。(降壇)
○議長(
吉田幸一郎君) これで、1番、
寺澤佳洋議員の質問を終わります。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 次の本会議は、明日5日定刻から開きます。 本日はこれにて散会いたします。 午後4時32分 散会...