雲仙市議会 > 2021-03-02 >
03月02日-03号

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  1. 雲仙市議会 2021-03-02
    03月02日-03号


    取得元: 雲仙市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    令和 3年 第1回定例会(3月)出席議員(19名)   1番  藤 本  淳次郎  君       2番  山 本  松 一  君   3番  大 山  真 一  君       4番  矢 﨑  勝 己  君   5番  渡 辺  勝 美  君       6番  佐 藤  義 隆  君   7番  林 田  哲 幸  君       8番  坂 本  弘 樹  君   9番  酒 井  恭 二  君      10番  平 野  利 和  君   11番  浦 川  康 二  君      12番  上 田    篤  君   13番  町 田  康 則  君      14番  大久保  正 美  君   15番  小 畑  吉 時  君      16番  元 村  康 一  君   17番  小 田  孝 明  君      18番  深 堀  善 彰  君   19番  松 尾  文 昭  君欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定に基づく出席者       市長             金 澤 秀三郎 君       副市長            酒 井 利 和 君       教育長            下 田 和 章 君       総務部長           松 橋 秀 明 君       市民生活部長         本 多 正 剛 君       地域振興部長         尾 上 美 徳 君       健康福祉部長福祉事務所長  東   裕 実 君       環境水道部長         竹 田 義 則 君       農林水産部長         久 米 重 治 君       観光商工部長         谷 川 裕 行 君       建設部長           荒 木   正 君       理事兼会計管理者       長 田 幸 男 君       教育次長           冨 永 修 一 君       農業委員会事務局長      坂 本 英 知 君       監査事務局長         田 中 卓 郎 君       水道課長           秋 山 常 芳 君       参事監兼商工労政課長企業誘致推進室長                      蓑 川 剛 生 君       人事課長           芦 塚 清 隆 君       次長兼観光物産課長      柴 崎 孝 光 君       スポーツ振興課長       加 藤 賢 悟 君       農漁村整備課長        北 川 貴 房 君       市民安全課長危機管理室長  田 口 文 武 君       学校教育課長         草 野 勝 文 君       環境政策課長         吉 田 哲 也 君       政策企画課長         松 下   隆 君       健康づくり課長        本 田 理 恵 君       次長兼福祉課長        前 田 孝 章 君       子ども支援課長        林 田 泰 郎 君議会事務局       局長             大 津 善 信 君       次長             林 田 義 幸 君       課長補佐           宗 塚 康 之 君       課長補佐           稲 本 千亜紀 君       参事補            宮 﨑 幸 平 君令和3年3月2日(火)議事日程議事日程 第3号┌────┬───────┬──────────────────────┬───────┐│日程番号│議案番号   │件          名          │備  考   │├────┼───────┼──────────────────────┼───────┤│1   │       │市政一般質問                │       │└────┴───────┴──────────────────────┴───────┘第1 市政一般質問   14番 大久保正美 議員    ○ 一般質問      1.企業誘致用地整備事業について(市長)    7番 林田 哲幸 議員    ○ 一般質問      1.新小浜体育館(仮称)新築工事について(市長・教育長)      2.ふるさと納税について(市長)    8番 坂本 弘樹 議員    ○ 一般質問      1.雲仙グリーンロードの管理について(市長)      2.交通安全の意識向上について(市長・教育長)    9番 酒井 恭二 議員    ● 施政方針      1.特定地域づくり事業協同組合について(市長)      2.乗り合い送迎サービス「チョイソコうんぜん」について(市長)      3.木質系バイオマスボイラーについて(市長)    ○ 一般質問      1.行政改革について(市長)      2.新型コロナワクチン接種について(市長)    4番 矢﨑 勝己 議員    ○ 一般質問      1.福祉行政について(市長)      2.教育行政について(教育長)      3.地球温暖化対策について(市長)=午前10時00分 開議= ○議長(松尾文昭君) おはようございます。ただ今から本日の会議を開きます。 議事日程第3号により会議を進めます。─────────────── △日程第1.市政一般質問 ○議長(松尾文昭君) 日程第1、一般質問を行います。 通告の順に従って進めます。 まず、初めに、14番、大久保正美議員の質問を許します。大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) おはようございます。このたび市長におかれましては、3回連続無投票当選誠におめでとうございます。お祝いを申し上げます。健康に留意してまた頑張っていただければと思っております。 それでは、部長、市長の責任問題について質問いたします。 企業誘致用地整備事業について質問いたします。 前回の12月議会の私の質疑において、国見多比良地区の整備工事、1億3,265万8千円の明許繰越費についてで、このように大きな額の繰越しがどういう理由なのかお尋ねをしましたところ、担当部長の答弁に納得がいかず、その後いろいろと調べましたところ、ここは都市計画区域に指定をされており、このように都市計画区域に指定された場所は、一番先に県との協議が必要であり、県の承認をとってからでないと、工事が着工できないということが分かりました。 雲仙市は、昨年11月17日に初めて県への事前協議の申し入れをしていることが分かり、私は大変驚きました。それも、この予算が令和2年3月の当初予算に計上されておりましたことは、あまりにもずさんではないかと思います。12月7日の議会の私の質疑に対しての答弁において、担当部長がその理由につきまして、排水計画の検討に時間を要したため、道路を施工するための標準工期など、日数の確保が不可能だったとの答弁をいたしました。この工期とか排水計画などは計画当初から分かっておったはずであり、本当の繰越しの理由は県との事前協議において、県の承認を取るのが遅れたことを隠しているのではないかと思います。いかがですか。誠実かつ公正な答弁をお願いをいたします。 残余の質問につきましては、自席から行います。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) おはようございます。大久保正美議員の御質問にお答えいたします。 人口減少が進み、雇用の確保が厳しい本市におきまして、多比良港埋立地につきましては、雇用やにぎわいの創出など、多くの可能性を持った用地であることから、用地を取得し、整備に取り組んでいるところでございます。 多比良港工業団地予定用地につきましては、令和3年度中に分譲を開始することを目標に、可能な限り早く工事に着手したいとの考えから、本年度に場内道路の測量設計から工事までを取り組もうとしていたものでございます。 しかしながら、年度内の完成が困難になったことから、令和2年第4回定例会において、場内道路の施工箇所と排水計画の調整に時間を要したことにより、測量設計業務の入札が遅れたことを御説明し、繰越しの御承認を頂いていたところですが、議員御指摘のとおり、都市計画区域内の開発行為に係る申請手続が遅れたことも要因の一つでございました。本来、必要な諸手続については、早い段階から準備を進めるべきところですが、認識が不足していたことから、段取りに問題があったと判断しております。 なお、残余につきましては、担当より答弁させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 令和2年第4回定例会の議案質疑の答弁の内容でございますが、令和2年第4回定例会においては、場内道路の施工箇所と場内の排水計画の検討に時間を要したために、標準的な工期日数の確保が不可能になったことを繰越し理由として説明させていただきました。 このことに加え、都市計画区域内の開発行為に係る申請手続が遅れたことも要因の一つでございました。 令和元年度に企業誘致推進室で業務を引き継ぎ、事業を行う中で必要な手続に係る認識が不足していたため、このような事態を招くことになり大変申し訳ございませんでした。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) この件について、市長も部長も標準的な工期とか、排水計画とか言われますけども、第一は、私が先程言うように、県との事前協議が遅れておる。1年遅れておる。本来であれば、これは、令和元年の11月ぐらいに県の事前協議が必要である。そして、令和2年の当初予算、3月の予算で工事代を上げる、1億3千万円、これはいかにもまだ執行部は反省しておらん。1年も繰越しをして工事をするような、そういう無駄な予算はないよ、1億3千万円も。大体今年度予算も、工事代も組んでよかはず3月で。市長、普通であれば、令和元年の10月か11月頃、県との事前協議が必要、そして、令和2年の1億3千万円、当初で令和2年の3月に予算を組んでおる。それからちょうど始まるのです。そして、反省も、いかにも標準的な工期の確保が不足したとか、排水計画等が時間を要したとかな、そういうとは理由にならん。第一は県との事前協議が一番必要。市長、この件についてもう一回答弁。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 今、議員がおっしゃられたことは、もうそのとおりであろうというふうに思います。今までの経過を私の認識から申し上げますと、議員の今回の質問の事前通告を頂いた段階で、私には、その時ですら、この多比良港工業団地と都市計画との関連性の認識ができておりませんでした。このことについては、もう本当に申し訳ないというふうに思っております。 私も、議員が御指摘いただいた部長の答弁内容の時に、議員が先程隠していたのではないかという御指摘がありましたので、私も同様のことを少し感じまして、その時の市長レクを受けた際の資料を再度確認をいたしましたところ、その時の答弁には出てまいりませんでしたが、資料の中には、都市計画のことについて触れた文言が準備をしてございました。最終的に意図があったかどうかは、それは定かではありませんが、その時点では、私自身は隠すという意図まではなかったのかなという印象を持った次第であります。ただ、今の時点で申し上げるのは、もう先程議員が申されたとおりでございますので、こういったことが二度と発生しないように、十分注意をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 私も後で聞いた質疑の内容によって、答弁を逃しておったと。これはうそやもん。一番大事なことを答弁せにゃいかんのに、工期の問題とか、排水路の計画が遅れたとか、そういうことを言うて。極端にいえば酒井議員の委員会質問にも200日かかると答弁しとる、議事録見たら。ということは、県と事前協議が一番必要だということを、一番先に言わにゃいかん。それ言わずにおって、答弁書は用意しとって、私に言い逃れするために後で作ったようなものだ。証拠はないけん、ちょうど国会みたいなものたい。証拠がなかとはそういう言い方する。これを、都市計画を遅れとった、知らんやったものですけん遅れとったというのは、一番先に言わにゃいかん問題よ。先程言ったように、委員会でもそういう答弁しとるじゃないですか。私は議会の質疑で言うたけど、おんなじ答弁を200日かかるとか。そういう問題じゃないだろうが。そして、それが一番先に言わんばいかん問題を後でつけ加えて私に説明して、これを用意しとったとですよ、言いそびれたとですよって、何も一番大事なことを言わんにゃいかん。そうでしょうが。 そして、市長も今、市長も後で聞いたことやから分からんかもしれん。一番大事なことを、言わんばいかんことを、後で言うために資料だけ持っちょったんですよ。そういう話じゃないです。部長、答弁を。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 私の答弁がちょっと足らなかったのですけど、まず、平成元年に企業誘致推進室のほうで業務の移譲を受けました。その中では、まずここの多比良港の購入について、もう正直言いまして頭いっぱいでございました。その中で、この開発、都市計画に入っているのは、先程も申しましたように、当初私も認識がございませんでした。その中で、吾妻、町下のほうと多比良港の部分のやはり分譲というのが頭にございまして、その多比良港につきましても、早く分譲を開始をしたいという旨が強すぎまして、当初予算に計上したところでございました。 そのような状況の中で、先程議員から御指摘があるように、本来ならば、大型の事業をする中でいけばいろんな制限等があるということを、まずもって、やはり我々認識しながらやっていくことが必要だったということを、本当お恥ずかしながら調査が不足しておったというのは、今現在でも深く反省をしているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) あなたは私が質問したとは、12月7日質疑しとって、12月7日、それで、県に事前協議の申し入れをしたとは11月17日よ。ということは、12月7日私が質問した時に、今事前協議を申請しておるのですよと。なぜ一番先に言わにゃいかんことを言わんのか、それを隠すためやろうが。自分たちが事前協議が遅れとったと、隠さんがために、工期の延長とか排水路の計画が長引いたとか、12月7日に私が質疑しておるのに、11月17日に県に事前協議を初めて行ったやろうが、私が調べたら。あんまり1億3千万円もいくらもある予算を簡単に繰越しありきでやっとる。これ1年寝かしとった。執行できんよね、1年。そういう無駄な予算を1年遅れて今年度3月に組んでよかはずよ、そういうことであれば。自分たちが忘れとったことは棚に上げて、そして、工期の問題やら何やら言うけん、私も、1回言うて腑に落ちんやったから調べるんだ、県に行って。そういうことが分かっとって、答弁書に事前協議をしたように説明するのを忘れとったとか、後でしようかと思っとったけん、答弁書をつけてさ、市長にも言うとるやないか。だから、虚偽というのは分かりますか。12月7日に私が質問した時に、県との事前協議を始めておりますよということを言わなかったとは虚偽よ。隠しておる。そうでしょうが。あなた方は何でそこまで逃げをするけども、これは、議会の軽視も甚だしいよ。議会軽視、市長。総務部長、その辺の責任については、行政処分はどうなっておるのか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長
    ◎総務部長(松橋秀明君) 担当部長の責任についてでございますけど、担当部長に対して、(「市長もさ」と言う者あり)まず担当部長の責任については、今後、担当部長に対し顛末書の提出を求め、適切に対処したいと考えております。また、市長等の責任については、その顛末書の内容を確認した上で、市長自らが判断されるものと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 職員は行政処分できるけども、3役、市長、副市長はできん。だから、給料の100分の何減額、2か月とか1か月とかするけども、職員は行政処分できるけど特別職はできない。そういう処分の仕方による。そこで、市長、この件についてどのようにお考えですか。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 先程来、御指摘をいただいておりますように、都市計画区域内の開発行為に係る申請手続に関する認識が不足していたことから、このような事態になりましたことにつきまして、議員をはじめ、関係者の皆様に不信感を与え、御迷惑をおかけしたことに対しまして深くお詫びを申し上げます。今後、今回のことがないよう細心の注意を払うように指導してまいりたいと考えております。 私自身の処分の考えにつきましては、雲仙市職員分限懲戒審査会において、職員の処分が審査されることになると考えますが、その審査結果を踏まえ適切に判断してまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) この件について、予算は水道も入っとったね。水道、これ繰越しに、答えて。 ○議長(松尾文昭君) 竹田環境水道部長。 ◎環境水道部長(竹田義則君) 12月定例会の議案質疑におきまして、水道工事については、道路線形ができるまでは着手できないことから、場内道路工事発注から約2か月時期をずらして発注し、工期は140日を予定、場内道路に合計150mmの水道排水管用ポリエチレン管を1,100mと消火栓2基を整備する予定と答弁しておりました。その後、排水管路見直しを行い、布設延長を860mに変更しました。また、都市計画法に基づく消防水利等の規定により、消火栓数を5基に変更し設計しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 水道はもうちょっと簡単に言えよ。ただ、水道は、道路ができなかったために埋設できなかった、道路にするとやから、それで終わりよ。いろいろどこを変更するとよ。そうじゃない。道路ができなかったために予算は執行できませんでした。道路に埋設しますから、これで終わりやろう。そうじゃないの、どがんね。違うとね。 ○議長(松尾文昭君) 竹田環境水道部長。 ◎環境水道部長(竹田義則君) 議員申されたとおり、道路ができるまでは着手できないことから繰越しをしておりました。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 先程谷川部長、私が言うたけど、私がさっき12月7日に質疑して、11月17日にあなたが事前協議を申し入れしとる。そういう中でなぜ私が質疑の時、そして、酒井議員の委員会質問の時も、それはなぜ答えないの。それが一番答えんばいかん問題よ。だから虚偽と言うんよ。その辺ば話して。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 12月補正の時に繰越明許の見積書というのを出して、議会のほうに提出する書類がございますが、これにつきましては、令和2年10月12日に提出をしております。その際の明許繰越費の設定の理由につきまして、区割り及び場内排水の検討に不測の日数を要したためとしておりました。なお、区割りの検討と申しますのは、場内道路の施工箇所の検討に時間を要したということでございまして、その後設計のほうが遅れまして、先程申されました11月17日に、本来ならば当初から分かっていない部分の都市計画の開発行為が私たちがそこで分かった経緯がございまして、先程申すように、まずはこの理由を申させていただきまして、その答弁をする状況の中で、そこの分を答弁が私ができなかったということで、今回このような事態を招きまして、本当に何遍も言うようでございますが、大変申し訳ございませんでした。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 答弁ができなかったじゃない、答弁を隠しておったんじゃろうが。あなたは、その事前協議を、私が12月7日に質疑した時に、その件を答弁すれば、今日みたいな質問せんでよかとよ。その時にちょっとやかましく言うだけ、落としておりました、忘れておりましたと。そして、こうして遅れておりますと、繰越しお願いしますということであれば、その時ちょっとやかましく言うぐらいです。そういう、あなた方は議会の権威、議会でそういう言わないといけないことを隠して、ほかのことを、工期の延長とか水路の計画が遅れておったとか、そういう問題じゃない。だから、私虚偽と言うのです。そういう虚偽の本会議場の答弁、委員会も含めて一緒、そういうことをもうちょっと議会に対して軽視しているというようなことが、私は見受けられます。市長、その辺についてどうかな、議会軽視。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 先程から申し上げております、この手続に関する認識が不足をしていたこと、また、それに加えて、都市計画の審議を開始した後の議員並びに酒井議員とのやり取りの中でも、そのことについて触れていなかったことについては、重ねてもうお詫びを申し上げるしかないというふうに思っております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 市長、お詫びばすればいいというものじゃないんだよ。私があと一つ前のことで指摘します。 それは、指定金融機関からの会計窓口の派遣、この問題。これも令和2年の予算問題、これ市長が陳謝した委員会で。ただ、銀行員が2名から1名に削減されるために、令和2年3月議会の当初予算で市役所職員を1名増員、人件費が160万円の予算計上の説明を私は受けた。委員会において、市長を呼んだ。普通市長は委員会に来られないために。銀行の合併目前に、途端にサービスが低下する。これはおかしいじゃないかと。私は、銀行側に強く抗議すべきと指摘をした。その時の市長の答弁は、他市も同じようです。よその市は私は聞いとらんと、その時言ったけども、雲仙市のことを言っている。銀行側は自分のプラスになることを申入れ、それは雲仙市にとってはマイナス、それをそのまま受入れていいのか、私は憤慨しました。その後、市長の答弁は、今後、県内の会計責任者との会合や県の市長会などで協議をし銀行に要望していくということでした。 7月になっても何の報告もない。だから、私は市長室に訪ねていった。市長は留守やった。会計責任者へのあの件はどうなっとるとかということを聞きました。それから何の動きもない。 銀行側と強く交渉するように再度指摘をした。その後、8月、9月、計4回、十八銀行、親和銀行、銀行の幹部との協議がなされました。結果的に、9月1日より、以前のように銀行側から2名の行員を出すこととなり、その上、4月から8月までの5か月分の市の給料負担分62万円も銀行から返還をされることになりました。これは、市長、副市長、会計管理者親和銀行専務十八銀行あたりの幹部との交渉の結果。私が指摘をしなければ、年間160万円以上、10年間で1,700万円、20年で3,400万円、厳しい雲仙市の財政の中にこれだけの損害を与えたことになったと思います。 3月議会で計上された当初予算について、委員会において私が指摘をした。7月末のことをどうなったのかと問いただすまで何の動きもしない。この点も市長は怠慢ではないかと思います。 もう一つ、市長は、よその市も削減されていると言っておられましたが、削減されたのは雲仙市だけだったじゃないですか。島原市、南島原市、諫早市など、近隣市への問合せで分かった。私は愕然としました。これも強く指摘をしたから問合わせをした結果です。繰越明許費の件、この銀行の件は、令和2年度の予算であります。これらの点について、雲仙市長として責任をどのように考えておられるのかお尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 先程申されました議員の銀行の件、私どもの会計窓口の銀行の派出行員の件につきましては、ちょっと事前に通告を頂いていなかったので、事実関係が私の記憶だけの答弁になってしまいますが、私自身も、議員と同じように、雲仙市だけが行員が減らさせているという事実を知らされた時は、大変驚愕をいたしました。そのことについて、金融機関側と改めて交渉をし、遡って元に戻す、他市と同様の取扱いをしてもらうということで、議会にも御報告をさせていただきました。 ただ、議員が委員会で私を招致をされてやり取りをした時点では、私自身がそういった事実が発生をするという認識が全くございませんでしたので、後ほど事実を知った時には大変驚愕した記憶がございます。 そのことと、今回の都市計画の手続に関する認識が不足していたこと、また、それに加えて、都市計画の申請をした後も、答弁においてそのことについて触れなかったことについては、先程も申し上げましたが、審査会においてまずきちんと審査をしていただいて、その審査結果を踏まえた上で、私自身の処分については、適切に判断をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) 私が言いたいのは市長、この銀行の件はもう答弁要らんですけども、ただ、銀行から1名職員を減らすという時に報告を受けた時点で予算を組む前、それやったら、普通やったら当初予算を組むのは、10月か11月ごろ、そういう報告を受けておるはずです。そして、3月の議会で予算組む、1人分の160万円予算組んでありました。予算組んであって、委員会にかけられて私は見て頭にきたですたいね。それで、市長を呼んだ。 だから、こういう予算を組む前に、やはり銀行の幹部連中らを呼んで交渉してもらいたかった。私が指摘してから、銀行の幹部を呼んで、そして、今まで払った金も支払ろうた、銀行側が。そして、2名にした。こういうことは、やはり予算を組む前にやっていただきたかった。 私が言うことを、会計責任者あたりに何でこうなるのかというのが市長じゃないですか。何で予算組まにゃいかんのかと。銀行幹部を呼べと。合併するとなれば、すぐこういうことをするとかと言わにゃいかんのです。だから、市長の責任があると私は言うのです。 ただし、そういうこともあって、長崎県で雲仙市だけが1人減らされている。よそはそやけん突っぱねちょるはずよ。会計責任者あたりが、銀行はもう1人引き上げるとですよと。だから、市で1人あとをつくれないですかと。会計責任者が言うた時に、よそは突っぱねておるけん、職員雇わんでよかとじゃと。雲仙市だけ1人雇って、やあやあ指摘をしたら給料まで返した。そして、元に戻ったと。 だから、そういうことを言われる前にしてもらいたかったと。その責任はあるのじゃなかろうかと思うのです。この2点について。 ただ、市長、昨年の6月の議会の折、町田議員の市長の退職金が高過ぎるのじゃなかっかという話があった。減額すべきじゃないかとの質問に対して市長の答弁、これは、覚えてらっしゃると思う。大前提として、この手当以上の仕事を成す、努力することが大事でありますという答弁、結果的に、不十分であったと感じたならば、その時点で私自身が判断することであると考えておりますと答弁をされております。これらの点について、市長として、この件が2件、繰越しところの銀行の件、市長として十分と考えておられるのか、どう判断されるのかお尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 多比良港の埋立地の工事の繰越しに関しまして1億3千万円を超す繰越しを執行できずに、そのまま次年度に繰り越さざるを得ない事態が生じたこと、また、先程議員から御指摘をいただいた銀行の会計課における派出行員の減に伴う私どもの職員の予算の増について、他市も同様の減に伴う予算措置をしているという説明を私が受けて、そのことをそのまま恐らく承認した記憶がございますが、そういった経過、そういったことについての議員の御指摘は重く受け止めた上で、今後、市長としての職責を果たしていけるように、その反省をしながら今後も職務に邁進をしていきたいというふうに思います。 退職金の件につきましては、私自身が答弁で申し上げている考え方については全く変わっておりませんので、今後そういった御批判を受けないように、自らの職務をさらに自分自身厳しく律して市長職に邁進をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) もう最後に1点、ただ、今回このあなたが答弁されております不十分であったと感じたならば、その時点で私自身が判断することであると考えておりますということで、どう考えておられるのかこの辺で答弁頂きたい。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 今日議員から御指摘を頂いた具体的な多比良港の工業団地、もしくは会計課における派出行員の減に伴う予算措置、こういった御指摘を今後受けることがないように、まず職責を全うすることを第一に考えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(松尾文昭君) 大久保正美議員。 ◆14番(大久保正美君) これで終わり。 ○議長(松尾文昭君) これで、14番、大久保正美議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで10時50分まで休憩をいたします。=午前10時38分 休憩= =午前10時50分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、7番、林田哲幸議員の質問を許します。林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) おはようございます。7番、林田哲幸です。通告に従いまして一般質問を行います。 1項目の新小浜体育館(仮称)新築工事について、メインアリーナ及び多目的ホールの床材の選定について質問いたします。 現在、建設が進められている新小浜体育館につきましては、合併前の小浜町時代からスポーツの関係者をはじめ、自治会長、観光関係者など多くの地元住民の皆さんが要望、陳情活動をされ、また、小浜町出身の先輩議員を中心に多くの議員の方が議会での一般質問をし、合併から10年以上たった平成29年に現在の小浜体育館の耐震診断結果がよくなかったこともあり、新小浜体育館新築工事ということで事業化されたものと承知しております。 令和2年4月8日に起工式が執り行われ、その後、工事が始まり、日々の進捗を見ながら完成を楽しみにしているところであります。また、多くの住民が新体育館の建設を喜んでいるところでもあります。 この新体育館の建設により雲仙市体育協会、各競技団体の競技力向上、発展、市民の健康増進につながるものと確信するものであります。本当にありがとうございます。 ただ、中には、手放しで喜べない方もいらっしゃいます。どういうことかと申しますと、1月の10日前後だったと思いますけれども、雲仙市剣道協会の会長さんから、新しい体育館の床がゴムみたいな素材らしいけども、板張りにはできんとやろうかという相談がありました。スポーツ振興課のほうに確認をしたところ、長尺シートと言って、材質でいうと塩化ビニール製のシート、これを張ってそれが表面になるということでありました。 剣道は裸足で行う競技で、足の裏の感覚を重視するものであり、裸足における安全性確保のためにも、材質が大変重要となるそうです。また、剣道試合審判規則では、試合場の基準で、床は原則板張りとするとなっております。 建設が進んでおり、時間も限られることから、何とかしなくてはということで、まず市長に対して、床材質に対して配慮をしてほしいという旨の要望書を手渡しされております。また、今議会におきましても、議長宛てに同趣旨の内容で請願書を提出されたところであります。 要望については市長が判断されることと思いますし、請願については、文教厚生常任委員会に付託され審査されることと思いますので、私は一議員として剣道協会の立場に立ち質問をしていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。 まず、この場ではどうしてこのようなことになったのか、事前に協議、検討などされなかったのかということで、これまでの経緯についてのみお尋ねをいたします。 あとの質問、再質問につきましては自席で行います。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 林田哲幸議員の御質問にお答えいたします。 建設中の新小浜体育館につきましては、議員も申されたとおり、多くの市民の皆様がその完成を心待ちにされていることと思いますが、現在、令和4年春のオープンに向け工事を進めているところでございます。 お尋ねの床材選定の経緯でございますが、体育館等の床材につきましては、床から剥離した床板による負傷事故について、消費者庁の消費者安全調査委員会による原因調査が進められてきました。報告書によりますと、体育館の床材の一部が剥離し、腹部に突き刺さり重症を負う等の事故が平成18年度から平成27年度までの間に7件確認をされたこと、また、当該事故は新しい体育館でも発生しているなど、同様の事故が発生するリスクはあらゆる体育館に存在するとされております。 この床板が剥離する原因は、清掃時等における想定以上の水分の吸収及び乾燥の影響が考えられており、体育館の床板の剥離による負傷事故の防止対策をより一層推進するよう、文部科学省及びスポーツ庁より通知も発出されており、現在、市内小中学校にも指導をしているところでございます。 このようなことから、新しい体育館におきましては、スポーツ競技者だけでなく、幼児からお年寄りまで幅広い年齢層と併せて、障害のある方の利用も考え、安全に利用していただくことを念頭に置き、総合的な視点から、剥離がなく水拭きもできる衛生的な長尺シートを採用したところであります。 なお、新小浜体育館は、床材の剥離による事故防止に配慮し、幼児からお年寄りまでの幅広い年齢層が安全に利用できる施設、長尺シート採用により他の体育館との差別化が図れる施設という視点を取り入れた総合体育館になることを目指しております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 今の教育長の説明では、安全性を重視したということで、長尺シートが選ばれたというふうなことでしたけれども、このスポーツ庁から出された通知です。これには、木製床の取扱いというか、メンテナンスに注意してくださいというような内容は書かれていますけども、決して長尺シートにしてくださいとかいうことは一切書かれていないわけです。 私が何でこの長尺シートというのが安全性が認められているというか、選ばれたのかということでちょっと聞きたいと思うのですけれども、一つは、スポーツ庁も決してフローリング、板張りの事故については報告をされているけども、決して悪いものではないというようなことだと思うのです。そのことだけをもって長尺シートにされたということは、私はちょっと腑に落ちないところがあるのです。 ここで聞きたいのは、長尺シートのいいところ、それから、フローリング、木製床のいいところをそれぞれ聞かせていただきたいと思います。いいところだけです。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) まず長尺シートについてのいいところということでございますが、水拭きが、先程教育長の国の通知にありましたように、今現在、体育館の床については、水拭き及びワックスがけを禁止をいたしております。それは、ささくれによる事故の防止をするために水分を床に含ませないためということで認識をいたしておりますが、今回の長尺シートにつきましては、水拭きができること、それから、定期のメンテナンスが不要であること、それから、アルコール、それから、次亜塩素酸ナトリウム等による、いわゆる清掃と申しますか、消毒と申しますから、そのような作業ができること等々が長尺シートの優位性ではないかなというふうに考えております。 それから、床材、フローリング材についての優位性ということでありますが、長尺シートから比較すると若干施工費用が安く上がるということが言われるのではないかなというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) フローリングのいいところは若干安いと、それだけしか答えられないです。 私、先週建設業者さんを通じて設計事務所の方にちょっと質問をさせていただこうと思って連絡を取ってもらったのです。そしたら、その時に、今議員さんがこの体育館の件で動かれているのは教育委員会のほうから聞いていますと。こういう時に会うのはどうかということでやんわりと断れたのです。その後、スポーツ振興課の課長にこういう質問がしたいのだけども、一緒におったらいいのではないですかということでお願いをしたら、時間をつくってもらうことができました。約束の時間に行ってみたら、そこに設計事務所の方が2人、それから、床の施工業者の方が2人、あと長尺シートのメーカーさんが2人おって、市役所から3人、合計で9人待ち構えておられたのです。 私は、ただ単純に、今変更をしてスケジュール的に間に合うのかとか、コストがどれぐらい違うのかとか、そのぐらいのことを聞きたかっただけなのですけども、それだけの人に来てもらって質問の場をせっかくつくってもらったのです。私、この機会にと思って、今聞いた、同じような質問をしたのです。いいところを答えてくれと。そしたら、同じように、長尺シートについてはいっぱいいいところを説明されました。でも、フローリングについてはそう答えられないのです。何でかといったら、多分もう既にこの長尺シートで行くのだという頭しかないのだろうなと。だから、これのいいところを何とかセールストークじゃないですけども、いいところを売っていこうということだろうなと、私は思ったわけです。 これが、例えば、スポーツ振興課の担当の方がそのセールストークを真に受けていいところだけを聞いて、これはいいものだと思って判断されたのじゃないかとか、そういうことまで考えたわけです。そうしたら、前提が偏っていたら、その後、いろんな方に伝える際に、こっちのほうがいいのだよというようなのとか、少しずつ出てくるわけです。そしたら、聞いたほうの人は、みんな、ああそうなのだというふうに感じていくわけです。実際、そういったことがないとは思うのですけれども、私は、頭の中をちょっと空っぽにして、本当にどっちがいいものなのかということを考えていきたいというふうに思っているのです。 この長尺シートですけれども、一番は本当安全性、これは私も否定するものではありません。いいものだと思います。メンテナンスについてもそうだと思います。 ただ、説明については、その業者さんもそうだったのですけど、納得できるような説明はなかったのです。だから、もっと分かりやすく、断然こっちがいいのだというような説明で進めてもらいたかったなというふうに思うわけですけども、この体育館建設に当たっては、事前に検討委員会というのが設けられて、そこでいろいろ議論というか、意見が出されたりとかして、最終的にはそこからの意見書というものを出されています。それを基に基本構想、基本計画が進められていって、基本設計、実施設計というふうに、それから、もう建設というふうな流れになるのかなと思うのですけれども、この検討委員会の中で、この床については何も話は出なかったのでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 検討委員会の中での議論の中身でございますが、体育館の基本的なアリーナの面積、配置、そういった議論については話合いがなされておるようでございますが、この床材についての議論はなされていないようでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 平成30年3月20日の我々議会の全員協議会で出された資料には、各コートの絵が描いてあって、剣道のコートのところには剣道4面公式規格というふうに書いてあるのです。この公式規格というのは、調べても公式規格だけじゃ出てこないのです。その定義というのはどういうものかというのをちょっと聞かせていただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 申し訳ございませんが、平成30年3月20日の全員協議会の資料というものを、私は承知するところでございませんが、公式規格と申しますのは、その面積について、その面積が確保できるという形で表現されているものと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 面積の部分だけですか。例えばバレーボールなんかでは、高さのことについても触れられていました。これも公式規格によってということで書かれていたのですけども、さっきの検討委員会の資料の中でもともとこの公式規格というのが出てきていたのです。我々の全員協議会の中でもその資料を使って説明があったわけです。ですから、そこの検討委員会に出られていた方も公式規格ということで、その競技を行う上では何ら支障のない正式な形の中での試合ができるような施設になるのだろうな。何も多分疑われなかったと思うのです。そこら辺についてはどう思われますか。これが、どの段階でそういった公式規格というのが消えていったのか。消えていくという言い方も表現変かと思いますけども、実際最初に申し上げたように、剣道の試合審判規則の中には、試合場の床は原則板張りとするという文言があるわけです。そういったものをきちんと調べた上で公式規格というふうに表示されたのか、そこら辺をお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) その当時のことでございますので、公式規格と表示をされておるということでございますが、その当時、剣道協会における試合場の規格と、板張りということについては、そこの認識がなかったのではないかなと推察いたします。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) そこは認識がなかったじゃちょっと困るのです。公式規格って書いてあるからこそ、もう安心して建設に向けていろんなことを言わずに進めていったという部分が多分あると思うのです。 やっぱり検討委員会の中で触れられていない。実際、体育館の視察にも行かれています。検討委員会から出された意見書の中には、将来にわたり有効的な活用が継続するよう、既存類似施設と十分比較検討し検討することと書いてあるわけです。そういった中で、検討委員会の方は、多分諫早市の体育館を視察には行かれていると思います。諫早市の体育館は、みんな木製床、フローリングということでしょうけども、その段階では、何ら床に対して疑いを持っていらっしゃらないわけです。それがいざ工事が始まってできますよという段階で、違う素材で進められていると。ここは、私は重要な変更事項というか、重要な問題と思うのです。特に今申したように、剣道に関しては、足先の感覚を重視するということで、やっぱり本当に大事なことなのです。それを事前に一切説明がなかったのかなと思ったらちょっと残念で、どの段階でこれがその長尺シートということになって、そこから各競技団体などに説明がされたのか。どういう形でされたのか、そこら辺をお答えください。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 教育委員会事務局としまして、この新小浜体育館の床材についての選定につきましては、昨年度の夏前に担当のほうから私、次長を含めて相談があり検討を重ねてきました。 その中で、私が担当のほうにも話をしたことが、この新小浜体育館の基本構想の中に、整備方針がありました。整備方針の中に6つの整備方針がございましたが、その中にやはり先程から私が申し上げています、人や環境に優しい体育館で、安全であること。それと、整備方針の6に、災害時の避難所機能を有した安全であることというところもありましたので、そこについて話をしていきながら、剣道につきましては、他県の施設において、この同じ長尺シート、本市が採用しているものよりもさらに厚い長尺シートを敷いた床材の会場で様々な大会も行われているということを聞きましたので、私ども教育委員会としては、先程から申し上げている安全性、それから、いろんな年齢層、障害のある方、全ての方が使える総合的な体育館であるべきだろうということで、こういう判断をしたところでございます。 ただ、この床材を長尺シートを使う、使わないことについて、議会のほうに前もって報告をしなかったということですが、そこは少し説明が足らなかった部分もあると思いますが、ただ、体育館の中には様々な設備、それから、備品等も備えていかなきゃいけません。それを全て説明をしていくということになると非常に難しいところもありますので、その点につきましては、私たち教育委員会事務局のほうの責任として任せていただいているものと理解しながら進めているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) よその体育館を見にいかれて、その県の大会があっていたということですけども、実際こっちの雲仙市内のそういった競技団体についての説明はなかったのですか。我々議会に対しては、そこまで説明をされても、ちょっと私自身もぴんと来なかったのかもしれないと思うのですけど、実際に競技をされる方にとっては重要なことなので、そこら辺の説明があったのかということをお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 先般、今回の林田議員からの一般質問を受けまして、体育協会の競技部の役員会が開かれるということでございましたので、その折に競技部の代表の方から意見を頂いたところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) それは、実際市長のところに要望書を手渡しされる時に私も同席させていただいたいのですけども、その後、市長のほうから、ちょっとまだ時間があるみたいだから担当とよく話をしてくれということを言われて、その時にお願いをして、ぜひ各競技団体との協議をさせてもらえる場ができないかということでお願いをして、ちょっとそういうことに至ったと思うのですけども、ただ、その場面に私はいなかったのですけど、一応許可を取ってお願いをして、その場の音声を聞かせていただいたのですけれども、実際、フローリングの床材のサンプルと長尺シートのサンプルを2つを比べてどうですか、どれがいいですかみたいな、そんな聞き方だったと思うのです。その後、どっちがいいとかそれぞれ意見があった中で、最後に課長さんが、実はこれこれこうで先にその理由を説明したら、ちょっと考えが変わったりとかあるかもしれないから黙っていたのですみたいな説明があっていたのですけれども、それはそれで確かにありがたくはあるのですが、その後の話の中で、例えば、今はこのシートのほうが全体の2割ぐらいだけれども、今後主流になってくるとか、そんなことをおっしゃっていたのです。私もちょっと調べさせてもらったのですけれども、日本全国に体育館の数はどれぐらいあると思いますか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 全国の体育館につきましては、約4万施設ぐらいあるかと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 平成30年度体育スポーツ施設現況調査結果の概要と、これスポーツ庁から出されているのですけれども、体育館というくくりの中では4万1,682、その他剣道場とか柔道場、バレーボールとか、そういう同じような床等を含めれば5万件以上なると思うのです。その中で、先日業者さんとの話の中で聞かせていただいたのが、今、この長尺シートを使った施設がどれぐらいありますかと聞いたら約4千件だと、4千か所ぐらいあるということでした。 ただ、よくよく聞いてみると、その4千件の中ででも、トレーニングジムだとか、特別室みたいなところで、普通の一般的なフロアーじゃなくて、それ以外のところも多数含まれるということだったのです。そういうことからすると、5万件のうちの4千件ということで、数的には結構1割にも満たない数字だなというふうに思うのです。 当時のさっきの話の中で約2割とかいう話もされていたのですけども、そういったことが、最初の質問のような感じで、情報操作というか、印象操作、言葉は悪いですけど、ちょっと間違った数字を伝えていったら、だんだんそんなふうに、ああそうなのだ、ああこんないいものなのだというふうになってくるのだろうなと思うのです。 改めてこの数字を基にアンケートも行ったのです。この一般質問に向けて、9つの自治体に行いました。さっき検討委員会の中でやった既存施設を参考にするようにということがあった長野県の塩尻市とか、それから、熊本県の大津町とか、福岡県の小郡市なんかにもアンケート調査を行っております。そこら辺は、塩尻市も木製床、これにはフローリングささくれ防止とか、隠し釘対応とかいうのをされている。そういったことで安全性を確保しようとされているところです。熊本県の大津町も木製床、ほかにもいくつかアンケートを行って、確かに長尺シートを選ばれているところが宮崎県の日向市とか静岡県の袋井市とかあります。大きな体育館は、愛知県の体育館とか香川県の体育館とかいうのはコンクリートの床で、それぞれの種目によって、板張りが必要な時は板張りを張ったり、そのシートが必要な時はシートを張ったりそれぞれの対応でやっている体育館もあるようです。 私は、そういったものを調べた中で、やっぱり長尺シートは悪いものではないとは思っているのですけれども、まだフローリングでも行けるのではないかなというふうな思いに至るわけです。そういったことで、もう一度考え直すことはできないのかなと思っているのですけども、どうですか。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 林田議員が剣道競技の方々を代表されたお気持ちを述べられたということは、十分私も受け止めております。その上で、私どもも何とかその剣道競技として、例えば使用はできるという判断はしています。ただ引っかかるのが、日本剣道連盟にある床材を原則板材とするという文言について問合せ等をさせていただいた時にも、それを駄目とかいうことは申し上げられないと。ただ、そういう施設は選ばないという言い方しかされなかったのです。それで、他県とか、そういう施設の状況はどうなっているのかなということを調べていく中で、やはり他県ではそういう大会をしている県もあります、地域もございます。それと、今現在新しく建てられている武道場なんかにも、やはりこの長尺シートを使って建てている。これは安全面等や衛生面を考えてというところがございました。 それと、今どうしても、私たちの今話をしていく中で競技スポーツだけにスポットが当てられているのを、私は少し若干気になっているところで、やはり今度できるこの体育館は、市民の皆様全ての方が楽しく安全に使えるべき施設でなければならないということを教育委員会としては念頭に置いております。例えば、保育園が借りた運動会、お遊戯会、あるいはいろんな講演会であるとか、または障害のある方々が使われることもあるでしょう。それと、避難所としての機能も有していくものと思います。そういう時に、やはり安全面を考えて、長いスパンで考えていった時に、やはりこの長尺シートのほうが総合的に考えればいいのではないかという判断に至りました。 それと、あと剣道の競技が公式の板材にする競技ができないかということで、長尺シートの上に板材を張った運用ができないかということも調べておきましたが、やはり板材を張っていくことに対しては、費用の面よりも、板が下に張った長尺シートを破損をしたり傷をつけるということで、そういう使い方はないと、例がないということでしたので、何とかその剣道競技の公式的な部分ができないかということも模索していったわけですが、ちょっとそれが難しいというような結果になっております。 今までずっとお話をさせていただきましたが、何とか市民の皆様が楽しみにされている体育館ですので、剣道競技の方には本当にその気持ちは受け止めておりますが、公式的なものではなく、やはり練習としてとか、普段の日常的な活用では使っていただいていけるのかなという思いは持っております。 併せて、剣道連盟のほうには、床材が原則板材であるというところについては、教育委員会のほうからも、こういう長尺シートの中でもそういう大会等ができないか、そこのルール上の少し弾力的な運用についてお願いをしていくということを考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) もう今から用意しておった質問の答えを全部言われたような格好になってしまったのですけれども、せっかくなのでちょっとしゃべらせてもらいますけれども、これまで私を含めて多くの議員がこの新体育館建設を望む一般質問を行ってきたわけです。そのほぼ全ての方が、剣道大会の功績を引き合いに出しておられます。特に、さすが地元元村議員なんかは、合併後平成18年から4回も質問されているのです。その4回ともが、剣道大会で宿泊が2千人もあったとか、そういうその功績を持ってお願いをされている。我々もそういうふうに思っているわけです。他の競技もそうなのでしょうけれども、実際剣道大会ということで宿泊につなげるような、地元の方が一目置くような大会運営をして、地域に貢献をしたというところがあるのです。 ここで剣道協会の方からちょっと聞き取りしたのですけど、要望、請願に至った背景といいますか、ちょっと紹介させてもらいます。 新体育館の建設を進められている小浜というところが、昔から剣道が盛んに行われておって、剣道のまちと言われた時もあり、日本一になった剣士も多数輩出してまいりましたと。そのような中で、昭和44年に行われた長崎国体の剣道競技の会場となって大成功を収め、長崎県の総合優勝、そして、剣道のまちとして県内外に強く印象づけたという。その後に、この成功を放っておく手はないということで、昭和47年から全九州少年剣道錬成大会を開催してまいりましたと。当時は、剣道の振興、そして、地域の振興を念頭に、先生方が九州各地を回って参加要請、誘致を行って開催にこぎつけたというふうに聞いております。当初は、九州各地から300チームを超える参加を頂いて、また多い時で2千人以上の方に宿泊をしていただくなど、盛大に行われておりましたということです。 しかしながら、40年続いたこの大会も、平成25年で廃止となっており、その廃止の要因としてはいろいろありますけれども、少子化、スポーツの多様化、各地での同規模の大会の開催などいろいろあるのですけども、その中で、会場の問題があったのです。 現体育館の老朽化、それから、会場が狭いとか、観客席が少ないとか空調がないとか、そういったところで、合併前の小浜町時代から体育館の建設を、町内のスポーツ各団体の皆さんとともに熱望して、このたび念願かなって大変喜んでおったということです。 剣道協会では、この少年大会のほかに、九州ミニ国体だとか、西日本各県対抗など、その公式な試合も数多く誘致をされた実績もあるのです。新体育館ができたら、もうすぐにでも九州高総体やら中総体なんかを誘致しようと、そういうことまで考えておられたということなのです。 ただ、そんな折に、この新体育館の床が板張りではなくて塩化ビニール製のこの長尺シートというのが張られた床になるということを聞いて心配になったということなのです。 そこで、先程言われましたけども、長崎県の剣道連盟に問い合わせたところ、剣道競技としては、全日本剣道連盟発行の剣道試合審判規則に床の材質を規定しており、床は板張りを原則とするという回答があったと。同様に全日本剣道連盟にも問合せをしたところ、先程教育長のほうからお答えがありましたけれども、全日本剣道連盟が主催、関係する試合、昇段審査講習会等では、板張り以外の会場は使わない、選ばないというふうな回答を頂いております。ただ、近隣に他の施設がない場合、そこしかない場合は例外として使うことがありますということでした。 既に工事が進んでいるこの状況下で、今回の床の件が判明したものですから、限られた時間の中で、まずはこの窮状を訴えるために要望、請願を提出したということなのです。 本当長尺シートの良さを否定するものじゃない。分かります。安全性第一分かります。ただ、これまで長いことフローリングの床で多くの体育館が競技をやってきたわけです。その中で確かに事故は起きておりますけれども、その原因も、水拭きをしたりワックスがけをしたりとかいうことで板が反って、ささくれができてという原因まで分かっているわけですから、そこのメンテナンスというか、日頃のケアを注意さえすれば安全に使えていくのじゃないかなというふうに、私は思うわけなのです。 もう先程から教育長はなかなか難しいというようなことを言われています。安全性、それを言われたら確かにもう言い返すことはできないのかなというふうに思うのですけれども、一つ参考までに下田教育長にちょっと聞きたいのですけれども、下田教育長は、長年小学校のほうで教鞭を執ってこられたということです。同じクラスに勉強ができる子とできない子といるとします。教育長はどちらの指導に力を入れますか。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 当然両方に力を入れてやらなきゃいけないと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 模範的回答です。 次は次長に聞きますけれども、Aという素材を使った施設とBという素材を使った施設があります。どちらも税金で創られた公共施設であります。Aのほうは、誰もがみんな問題なく利用できます。一方、Bのほうでは一定の人にとってはより快適に使えますが、一部の人には利用に制限がかかります。さて、次長、あなたは、行政マンとしてどちらの施設を選びますか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 大変回答に難しい仮定の問題でございますが、やはりどのような問題があるのかというものをA、Bそれぞれ判断をして、総合的にAを選択するかBを選択するかを判断していくものと思います。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 難しい質問でごめんなさい。 それでは、先程教育長がシートの上に板材を張るということでの説明を、それは難しいという説明がありましたけれども、これは代替案というか折衷案なのですけど、その逆で、普段はそのフローリングの床の上にそのシートを張った状態にしておいて、そっちのほうが扱う頻度が多いですから、剣道をされる時だけそれを剥がすというやり方はできないのでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 長尺シートを張るということにつきましては、そこの合板、底板材に貼ってしまいますので、それを剥がすということは、また同じ工事を再度施工するということになりますので、難しいものと思います。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) さっきも紹介したのですけど、大きな体育館、県なんかのレベルの体育館です。各競技ごとに床の仕様を変えているということを言いました。そういった形で技術的には私はできるのじゃないかなと思うのですけれども、どうなのでしょうか、本当に難しいと思われますか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 例えば大きな体育館で国際大会等が開かれている時には、この長尺シートを床材の上に敷いた大会が開かれておりますが、例えばバレーコートであれば、色をつけたシートが9m掛け9mですので18m、それから、サーブのところまで含めた、その部分だけシートを敷いて試合をしているものと考えております。 ですので、体育館全てについてそのシートを敷いているわけではございませんで、一部について、いわゆるコートの部分についてのみその長尺シートを敷いて公式大会をやっているということでございまして、そこのコート以外の部分については、例えば、先日、私もテレビで見ておりましたが、一般的な体育館にあるようなシートを敷いて、その上に椅子と、それから、例えば観客席を設けてありましたので、そのような対応がなされているものと思います。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 本当どう聞いてもなかなか難しいです。最後のほうは情に訴えようと思って頑張ってみたのですけども、なかなか難しいと思います。 ただ、最後に一つお願いなのですけれども、各競技団体との話合いといいますか、そのシートが良いと言われる団体に対するお願い等も含めて、そういった場所を用意していただけないかなと。そうでないと、この事実を知ったらもう建設が始まってからであって、もう今となっては時間がない。そういった状況の中で、もう何もできないままに進められても、本当1回建ってしまえば50年以上もう変わらないわけです。だから、私多分、もうこれがこのまま進んでいったら、多分教育長、次長あたり会うたびにもう恨み節です。本当会うたびに、もうあの時聞いてくれんやったもんねってずっと言うと思うのです。だから、お願いも含めて話合いをした結果、それが難しいということであるならば、それはしようがないと思います。やっぱり納得いく形で最後までお願いをさせてもらいたいというふうに思います。 この件に関しては以上です。 次に進みます。次のふるさと納税の実績について質問をいたします。 これまでの本市のふるさと納税の寄附額の実績はどのようになっておりますか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) ふるさと納税のこれまでの寄附金額の実績でございますが、市では、平成20年4月に雲仙市のふるさと応援寄附条例及び規則を施行し、ふるさと納税の受入れに取り組んでいるところでございます。平成20年度から平成26年度につきましては、寄附者に対しまして、市が選んだ謝礼品を送る仕組みでございました。 7年間の寄附金額の平均は約367万6千円となっております。平成27年度には、インターネットによる寄附募集開始などの新たな取組の成果により、寄附額約1億7,145万円に増加をいたしましたが、翌平成28年度には寄附額約8,324万円に減少しております。平成29年度はインターネットの募集サイトを追加し、寄附額約1億8,238万円と増加しました。平成30年度は、寄附額約1億9,321万円、令和元年度は、寄附額約2億7,140万円となっております。令和2年度は、1月までの寄附額約2億3,204万円となっております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 島原市とか南島原市とかの実績等も分かりますか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 島原市、南島原市の寄附状況については、令和元年度のみを答弁させていただきます。 島原市は、寄附額約5億1,628万円、寄附件数は2万2,492件となっております。南島原市は、寄附額約9億2,261万円で、寄附件数は5万6,451件となっております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 島原市も南島原市も多いです。うちの2倍、3倍と。これたしか業務委託をされているところは3市とも同じところです。雲仙市、南島原市、島原市、この3市とも、人口規模やら産業構造なんかも何か似たような感じで同じようなタイプのところだと思うのです。それで何でこんな開きが出るのかなというのをちょっと思ったものですから、そこら辺をどう考えていらっしゃるのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長
    観光商工部長(谷川裕行君) まず寄附額の差の要因でございますけど、令和元年度におきましては、寄附額を受け入れるポータルサイト数ですけども、雲仙市につきましては2サイトでございます。島原市が4サイト、南島原市が5サイト、雲仙市より多くのサイトで寄附を受け入れている状況となっておりますが、雲仙市も、令和2年度の1月現在では、ポータルサイトを2サイトから4サイト増やしまして6サイト、島原市が10サイト、南島原市が5サイトということで、一応その状況の中と、あと雲仙市につきましては返礼品関係でございますが、これにつきましても、本年度150商品を増やしまして約400商品ということで頑張っているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 今説明があったのですけれども、要は、頑張ってもらいたいということなのですけれども、例えば南島原市とか、最近そうめんの宣伝だったり、まちの宣伝に、あれは女優の満島ひかりさんですか、ああいう方を使ってコマーシャル作って宣伝されていますけど、ああいったものは物すごい目を引くのです。そういうことが、この数字にもいくらか関係するのではないかなと、私はちょっと思ったものですから、ぜひうちの雲仙市も考えていただいたらどうかなと思うことが1点。 それから、私の知っている人がここ数年、こっち出身の人でふるさと納税をしてくださっているのです。何とか定期便というやつで毎月送られてくるような、野菜が送られてきたり、何か送られてきたりというのを返礼品として受け取っているようなのですけれども、その箱が例えばJA島原雲仙と書いてあったりとかの箱でそのまま入れられているということで、これは島原んとじゃなかろうねとか、そういったことも聞かれたりするわけなのです。だから、細かいことですけれども、雲仙市産とか、そういった雲仙市をアピールするような物を入れてもらいたいということが1点。 実際、寄附者の方というのは2パターンいると思うのです。やっぱり自分の出身地、この雲仙市のために寄附したい。もう返礼品はとりあえずもらうけれども、やっぱり自分が産まれ育ったところに寄附したいという人と、このもらえる物がいいからという人がいると思うのです。その2通りの人にどちらにも満足していただけるような内容で進めていただければと思うのですけれども、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 先程ちょっと申し上げませんでしたけれども、島原市、南島原市で今現在で何が違うのだというのを、我々も必死に研究をしております。その中で島原市については、アルコール飲料ということで、これが何かヒットをしているというのがありました。南島原市につきましては、低額のラーメン、そうめんというのがございました。その中で、我々は農産関係が多いので、先程言った認定農業者もしくは新規就農者にもアンケートを出しながら、返礼品関係を一生懸命頑張っている状況でございます。 先程申されました情報関係の宣伝、これ私もテレビを見ておるわけでございますが、確かに、多かれ少なかれその分は影響あるのではないかということで、我々もこれについては、情報発信等今研究をしながら頑張っているものでございます。 それと、島原雲仙関係のその返礼関係についての雲仙市産、これについても、現在協議しながら、やはり雲仙市産という、雲仙市から来たのだというアピールをどういうふうにするかということでしていかなければ、先程おっしゃるように、ほんの少し勝ったところ、もしくはそういうアピールを我々どうにかしていきたいということでございます。 それと、先程2通りの方がいらっしゃるということで、これも研究しながら頑張っていきたいと思うのですけども、一番やっぱり今後まだ力を入れていきたいのが、先程言った、まずポータルサイトをもう少し増やしたいというのを考えております。それと、魅力ある返礼品、これと情報発信、これがもう重要なポイントと考えておりまして、今後はまたこの辺を担当課のほうと十分協議しながら、正直いいまして、島原市、南島原市に差があけられておるものですから、何とかこれも追いついて、追い越していきたいという気持ちで頑張っていきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) ぜひ頑張っていただきたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松尾文昭君) これで7番、林田哲幸議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで午後1時まで休憩をいたします。=午前11時48分 休憩= =午後1時00分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、8番、坂本弘樹議員の質問を許します。坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 8番、坂本でございます。今回は、1問目に島原半島広域営農団地農道、通称雲仙グリーンロードの管理について、2問目に交通安全の意識向上についてを質問いたします。 1問目の雲仙グリーンロードですが、雲仙市内北部区間、愛野から国見まで路線延長17.163km、造られた事業期間が昭和50年度から平成9年度まで、南部区間、小浜から南串山まで路線延長10.956km、事業期間が昭和51年度から平成11年度までと伺っております。 当初の建設の目的に沿った運営管理がなされていると思いますが、昨年末に、トラックの運転手の方から、グリーンロードが時間帯によって渋滞するがどうにかならないかとの相談を頂きました。市民生活部に相談しましたところ、警察との協議をしていただき、雲仙グリーンロードのほうの青信号の時間を少し長く変更してもらい、現在、ある程度スムーズに流れているようであります。 開通当初からすると、想定した通行量とかなり差が出てきているとのことでございました。このように、経過年数とともにいろいろ変化があろうかと思いますが、そのような状況の中での管理状況をお尋ねします。 また、アスファルト舗装について、現状はとにかく損傷がひどく、運転しづらく感じております。予算を組んで補修をしてはいるのでしょうが、追いついていない状況かと思います。今後の対応をお聞きします。 道路敷の管理については、現在、除草作業、雑木・竹等の伐採、コンクリートの吹きつけ工事が行われておりますが、今後の管理についてお尋ねいたします。 2問目、再質問につきましては、自席で行います。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 坂本弘樹議員の御質問にお答えいたします。 正式名称島原半島広域営農団地農道、通称雲仙グリーンロードにつきましては、昭和50年度から広域営農団地農道整備事業として整備が行われ、平成11年度に完成し、事業完了後、事業主体であった長崎県から各町にそれぞれ譲与され、現在、雲仙市において維持管理を行っているところでございます。 本農道が整備された目的につきましては、事業計画当時の資料によりますと、土地基盤整備の基幹となる農道網の整備が遅れており、農産物及び農業生産資材の輸送など流通機能の改善を図るため、本地域広域営農団地育成の中心となる基幹農道を整備すると記載されております。 現在でも、その目的に応じた役割を果たしておりますが、今では本農道に接続している市道等が拡幅・改良されたことに伴い、地域住民の生活道路としての利用頻度が高まり、また干拓堤防道路や島原道路の森山・吾妻間が整備されたことにより、市外、県外からの観光客も目的地への移動経路として利用されるなど、本農道の使用状況は多様化しております。そのため、交通量におきましては、事業計画段階での台数よりも増加している状況でございます。 雲仙グリーンロードは、本市におきまして基幹的な道路となっておりますので、今後も通行に支障がないよう適正に維持管理を行うとともに、交通事故対策を図り、安全性の確保に努めてまいります。 なお、残余につきましては、担当より答弁させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 雲仙グリーンロードの維持管理についての御質問ですが、まず、管理区間の概要について御説明させていただきます。 小浜町登山口から雲仙へ上る国道57号との接続点から南串山町を経由し、南島原市までの1万956mが南部区間の管理区間、それから愛野展望台から諫早市に至る国道251号との接続点から吾妻町、瑞穂町、国見町を経由し、島原市までの1万7,163mが北部区間の管理区間となっております。 本農道の維持管理につきましては、例年、年2回の農道沿線の除草作業、通行の支障となる雑木の伐採作業や交通安全対策として側溝蓋の設置、部分的な舗装の改修工事を実施しております。また、市民の方からの通報やパトロールにより異状を発見した場合、軽微な作業で対応できる舗装補修や道路上の障害物の撤去等につきましては、担当課の職員で対応を行っております。 また、雲仙市、島原市、南島原市の3市において雲仙グリーンロード共同管理協議会を組織しており、その協議会の予算におきましても一括した管理を行っております。 次に、アスファルト舗装につきましては、全線開通から20年以上が経過し、大型車の交通も非常に多いことから、議員御指摘のとおり、路面の損傷が顕著化しつつあります。 現在の路面の補修につきましては、損傷が激しい箇所のアスファルト舗装の打ち替えを行い対応してまいりましたが、今後の予定といたしましては、令和3年度より、国の補助事業を活用し、舗装の状態を正確に把握するための路面性状調査と、調査結果に基づいた維持補修計画の策定を行うよう計画しております。また、計画策定後におきましては、同事業を活用し、アスファルト舗装のみではなく路盤材の改良も含めて、損傷状態に適した舗装の改良を行っていくように考えております。 次に、道路のり面の管理につきましては、令和元年度より、のり面の吹きつけ工事と通行の支障となる雑木の伐採工事を実施しております。吹きつけ工事につきましては、今後継続して施工を行う計画となっておりますが、伐採につきましては、令和2年度をもちまして国見町から愛野町の北部区間の施工が一通り完了となることから、令和3年度以降は部分的に支障となる箇所の伐採を行い、管理していきたいと考えております。 雲仙グリーンロードにおきましては、農業・観光振興の発展及び地域住民の生活道路として重要な役割を担っておりますので、今後も適正な維持管理を行い、交通安全の確保に努めてまいります。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 市長答弁の中で、事業完了後、長崎県から旧7町へ譲与されたというふうなことでありました。私も、ちょっと勘違いなのですけれども、県の所有で雲仙市が管理をしているのかなと思っておりまして。ということは、結局、もう今、この雲仙グリーンロードにつきましては純然たる雲仙市の所有物ということですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 長崎県より譲与を受けて、雲仙市の所有物となっております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、譲与後は、工事、掃除等かれこれにつきましては、全て雲仙市が計画し、予算を出して、県についてはもう手も口も出していないということですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 雲仙グリーンロードの管理工事につきましては、通常の維持管理に関する工事は基本的に市の単独予算により除草や舗装補修などを行っておりますが、県が事業主体となって行った管理工事につきましては、平成11年度から平成14年度にかけて、計画交通量の見直しによる舗装の改良工事を国見町から愛野町の区間において実施をしております。 また、橋梁の設計基準の見直しに伴う耐震補強につきましても、平成20年度から令和元年度にかけて、県が事業主体となって施工されております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 基本だった大きな工事だけということですよね。 そして、部長の答弁の中で、3市の雲仙グリーンロード共同管理協議会というのが出てきましたけれど、これについてちょっと説明してもらえますか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 雲仙グリーンロード共同管理協議会につきましては、雲仙市、島原市、南島原市の3市の市長が会員として構成をされ、島原振興局及び3市の農道管理担当部課長等を委員として、年2回の運営議会を開催しております。 運営資金につきましては、各市からの負担金が財源となっており、それぞれの市が管理する路線延長やトンネルの延長等に応じて負担割合を決定しております。 主な業務内容といたしましては、トンネル照明灯の電気代や各市で行う小規模の補修工事、また道路責任賠償保険等の保険料について、一括した管理を行っております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、トンネルに関しては恐らく雲仙市のほうが一番多いのかなと思いますけれども、そういったトンネルの電気代とか管理について、この協議会で行うということは、その負担金についても、やっぱり延長もあるのでしょうけど、かなり負担金も違うのですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 負担金につきましては、3市合計で総額900万円となっておりまして、雲仙市の負担金が397万1千円となります。 この算出根拠でございますが、まず、900万円の半額になる450万円を、50%、それぞれが負担をします。それと、道路延長が30%、それと施設延長割としてトンネル延長で20%の割合、この3つの割合で算出した結果、先程も申しましたが、雲仙市におきましては397万1千円という額で負担をしているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、450万円が平等割みたいな感じでしょうけど。ということは、計算でいくと、雲仙市は少しもうけているということですか。そうですよね。 この900万円で管理が足りるわけですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 雲仙グリーンロード共同管理協議会の年間の予算が毎年約1,300万円程度ぐらい予算を組むわけですけども、負担金が900万円と、あと電気代等が年間600万円ほどかかるわけですけども、主にその支出と、あと、先程ちょっと言いました、若干の維持補修等々で約500万円ほどかかりますので、年間の予算は大体900万円で足りるということで運営されているところでございます。(「計算合うかね」と言う者あり) ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) すいません。過年度の収入でいきますと、負担金が900万円、それと繰越金等が403万円ありまして、約1,300万円になります。それと支出は、運営費が約60万円、それと電気代や点検整備等の維持管理費で1,190万円等がかかる予定でございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それから、アスファルトの舗装についてなのですけど、とにかくごとごとで走りにくい状態が結構多く見受けられるのですけれども、現状、雲仙市としての補修はどういった形でしているのですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 舗装補修につきましては、損傷の状態に応じてアスファルトの舗装の表層や基層までの打ち替えを行い、対応しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 金額あるいは延長、毎年やっている分は、年間大体どのくらいですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 令和2年度の舗装補修工事の実績につきましては、吾妻区間を817.7m2、瑞穂区間を238m2の舗装工事を実施しております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) さっきの分の延長は何メートルになりますか。平米じゃなくて、延長は。分かる。分からない。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 申し訳ございません。延長のほうは、ちょっと把握しておりません。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そっちは平米で工事あたりはするのでしょうけど、我々は長さが分かりやすいものですから。 すると、現在、基本、表層を剥いで新しいのにするのでしょうけれども、走ってみると、新しいのだろうけれども、やっぱりわだちというのですか。少しへこみがあったりというふうな感じを受けるのです。基盤というか、路盤というか、そういったものが関係あるのかなとも思うのですけれども。 大体、アスファルトの規格というか。道は、国道、県道、市道、農道といろいろありますし、交通量もあるのですけれども、アスファルトがどういった──専門用語はちょっと分かりませんので──規格的にこうしなさい、ああしなさいというのがあるのか。これは建設部か、どっちか。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 国道とか県道とか市道についてでございますけれども、これは国土交通省令で定める基準がありまして、大型車両の交通量でございますとか、地盤──路床といいますが──この支持力などに基づいて舗装厚を決めることになっております。 ただし、新設の道路であるとか拡幅改良をする場合、こういう場合にはその基準によって行いますが、舗装の補修工事、簡易的な補修、一部の補修の場合は、既存の厚さにより施工しているのが実態でございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 国道とか県道の種類より、交通の量ですか。大型車の量とか。基本的な数値はどうなるのですか。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) おっしゃるように、交通量、これに従って舗装厚を決めるような形、それも大型車両の交通量、これによって舗装厚が決まるような仕組みになっております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、先程から、工事計画当初より大分交通量が増えたという話、答弁もありますし、私も聞いた話なのですけれども、その辺の想定の台数あるいは現状、直近の──いつか知りませんけど──台数あるいは国道251号あたりの数字が分かれば教えてください。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) まず、先程、舗装の延長はという御質問に対してお答えできませんでしたので、その分についてお答えさせていただきます。 吾妻区間におきましてが、延長は137.4mになります。瑞穂区間につきましてが、70mになります。 交通量の御質問ですけども、雲仙グリーンロードにおきましては、昭和54年度の計画時は2,314台だったということで計画がなされております。その後、北部区間におきましては、平成30年度に高規格道路の関係で交通量調査が行われておりまして、1万2,058台の通行があっているということでお聞きしております。(「国道251号は分からないですか」と言う者あり) ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) これは平成27年度の交通量センサスになりますが、国道251号、これが日当たり1万3,500台でございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) ちょっと国道が多いぐらいになるのでしょうか。さっき建設部長が言った、大型かれこれはちょっと分からないのですけれども。 ということは、雲仙グリーンロードと国道との、路床、路盤、アスファルトといったところがあると思うのですけど、その辺の違いというのはどう違うのですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 農道における舗装構成につきましては、国道や市道と同様に、車両の交通量、路床の支持力などに基づき、農道の設計指針に定められた基準により算定をされております。 また、算定される舗装の強度につきましては、国道や市道とおおよそ同一の数字となっております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、現状の路盤かれこれ、アスファルトは変わらないということですか。その割には、ぼこぼこしているのですよね。それはどういう理由でしょうか。国道と比べたら、やっぱり全然違うと思うのですけど。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 道路状況につきましては、路床や路盤の圧縮変形があったり、アスファルトの塑性変形とかそういったものもあって、いろいろとわだちやくぼみの原因になっているのではないかというふうに考察しております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 部長、分かりやすく言ってください。結局、同じ強度で、車の台数から言えば、国道がちょっと多いのですよね。そしたら、痛み具合が、皆さん、恐らく雲仙グリーンロードのほうが傷んでいると思っていらっしゃると思うのですけど、それを分かりやすく。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 雲仙グリーンロードにおきましては、先程も言いましたが、当初、計画された後に舗装の補修を行うために交通量調査が実施をされておりまして、その時にも約1万台以上の通行量があっているということで、北目については以前、表層、基層合わせて5cm、5cmの10cmで強度を上げて舗装構成を行ったところですけども、大型車両等々まで含めて、想定していた内容より通行量が多いのではないかとか、そういうところが推測されると考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、先程、部長が答弁で言った平成11年から県が工事を行ったというのは、北部区間だけだったですよね。その時に、結局、アスファルトの全体的なものをやり替えたということですか。その工事はどういう工事ですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 通行量が多いということで、平成11年から県が舗装の改修を行っていますが、その当時の工事の内容でございますが、当初は表層が5cm、上層路盤が15cm、下層路盤が35cmという舗装構成でございました。それを、平成11年度の工事において、表層を5cm、基層5cm、要するにアスファルトを2層仕上げで、トータル10cm行っています。 その他、上層路盤において、セメント安定処理工法を行いながら、その上層路盤を10cmから15cm程度、改良工事を行っております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それは、国道と強さは変わらないということですか。そしたら、平成の工事が平成14年までと言いましたですかね。平成14年の後は、もう、それですよね。ということは、年数がたっているから今の状況ということ。 今、令和2年の工事の状況を137mと70mと言いましたですけど、年にメーターで大体どのぐらいしよっとですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 先程、令和2年度の実績で、約千m2の歩道の舗装を行い、トータルで約200mの改修を行っております。令和3年度におきましても、約1,300m2、200m程度の舗装の改修ができる予算のほうを確保しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 最初の答弁で、今後、補助事業か何かでアスファルトをやっていくというふうなことで、令和3年度は調査に入るということですけれども、その事業的なものをちょっと説明してもらえますか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) すいません。その前に、先程、舗装のくぼみ等の原因について、ちょっと私の言葉が足らなかったところがありますので、付け加えさせていただいてよろしいでしょうか。 グリーンロードの傷みの状況においては、道路勾配であったりとか使用年数が20年以上経過しているということも、くぼみや傷みの一因になっているのではないかというふうに考えております。 それでは、今後のグリーンロードの対応についてでございます。 路面性状調査及び維持管理計画の策定につきましては、雲仙グリーンロードの北部区間において、路面のひび割れやわだち掘れ、平坦性などを計測評価し、抽出された補修必要箇所における補修工法の検討や修繕費のシミュレーションを行い、維持補修計画を作成いたします。 舗装の補修工事につきましては、令和3年度に策定をする維持補修計画に基づき、国や県と協議をしながら、令和5年度からの実施を念頭に補助金交付を要望していきたいと考えております。 また、路盤の強化につきましては、路面の損傷状態により必要と判断された場合、路盤の打ち替え等の補修を計画してまいります。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それでは、令和5年度から、ひどいところからやっていくのかな。全体的にやるのでしょうけど。補助率とか、全体的にやっていくの。それとも、やっぱり虫食いみたいな感じで、ひどいところひどいところをやっていくのか。補助の率と。お願いします。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) これは、国の通作条件の事業というのがございまして、補助率が50%となっております。舗装の維持補修の計画につきましては、路面性状調査の結果から算出された修繕費を基に、県や関係部局と協議を行ってから、計画的に期間や場所等につきましては決定をするように今のところ考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それは、何年ぐらいかかるかは、まだ未定。これは、当たるかどうかも分からない。補助事業が来るというのは間違いないの。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 令和3年度に、同じ事業を使って調査を行うようにしております。その調査結果を精査して、申請をする準備期間を令和4年度と考えており、令和5年度に事業の実施ができるようにというところで考えておるところで、県にも、そういった形で事業実施をしたいというところで調整をしているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、もう令和3年、令和4年については、舗装の工事は、市の予算ではしない。する。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 議員御指摘のとおり、路面の状態はかなり悪いところがございます。ですので、令和3年度については、先程1,300m2、約200m程度の予算を計上しているということでお答えさせていただきました。 事業実施がされる間は、完成するまでは、やはり通行に支障がある部分につきましては、単独予算を投入してでも通行に支障のないように舗装の補修を行っていきたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。
    ◆8番(坂本弘樹君) 分かりました。 道路敷なのですけれども、100%じゃありませんけれども、現在は大方きれいに除草、伐採されているのかなと思います。 現在、コンクリートの吹きつけがされていますよね。これはもう、今、結局新しくなっている吹きつけについてぐらいの格好は全部やっていくわけ。ああいう格好のやつ。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) のり面の吹きつけ工事につきましては、現地調査を行いながら、通行の支障になると思われる箇所につきましては、現在も行っているのり長1.5m程度の施工を計画しております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) でも、木、竹とか草については、また生えてきますからですね。 昨年の春先に思ったのですけど、今年も片側通行止めにして、大きな機械を持ってきて竹等の伐採が行われていましたけど、春先にタケノコが出るですたいね。結局、小さい時やったら人間の手でも折れるし、少し伸びても鎌一丁で切れるとですたいね。そういうのを、全線とは言いませんけれども──全線ありませんからね、竹ばっかり──その期間だけでも臨時職員なりあるいはちょっとした人夫さんなりを雇ってでもやれば、経費的には大変安く済むのじゃないかと思うのですけども、そういうのはどうですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 竹の伐採等につきましては、議員が御指摘のとおり、竹が伸び始める春先に伐採することで竹林の拡大抑制につながるものと思われます。 令和3年度におきましては、農道等の維持管理業務のため、会計年度任用職員を2名配置するよう現在予算を計上しておりますので、伐採作業につきましては、計画的に実施していきたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) そしたら、人夫さんというか、働く人は、今、建設部で何名か持っちょらすですたいね。そういう仕事もさせるわけ。いろいろ農道の整備とかをするわけ。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 今回の会計年度任用職員2名の配置につきましては、農漁村整備課所管の施設を維持管理するために、2名の雇用を考えているところでございます。(「農道もすっと」と言う者あり) 農道とか漁港施設等、そういったところの伐採、そういうのを中心にやってもらおうと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それと、これは改良がされたのでしょうけれども、以前、除草作業の単価が安いというか、あまり入札に入りたくないみたいな業者間での話だったのですけど、その辺の改善はできているのでしょう。どうなのですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 今、議員が御指摘のとおり、以前は入札に出しても落札をしないという案件がございました。施工歩掛かり等につきましては、いろいろな状況を研究し、また最近は諸経費の改定もありまして、安全対策に対しても十分な積算がされるようになっておりますので、現時点では受注業者の方から積算に対する不満のところは聞いていないところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 管理については、よろしくお願いいたします。 それでは次に、交通安全の意識向上について、横断歩道でのマナーアップについてでございます。 最近まで、防災無線での死亡事故の発生による交通安全の啓発がなされておりました。道路を横断する時は車に十分注意して、また近くに横断歩道がある場合は横断歩道を利用して渡りましょうということでございます。当然のことではありますが、できていないがために不幸な事故が起きてしまうというのが現実であります。 横断歩道を利用するにしても、安全に渡るためにはどうするのか。道路交通法第38条では、歩行者の優先に関する取決めがあります。車の徐行なり、一時停止なりといったところです。これに違反すると、罰則、反則金、免許の点数の減点等が科せられることになります。 ドライバーの意識が低いために、横断者があっても気づかずに止まってくれない。皆さんも経験があろうかと思いますが、横断歩道で、対向車は止まっているのに、反対の車線は何台も車が通過していくと。特にお年寄りなんかは、国道なんかで、中央線までは速く渡れるのですけど、その以後の半分がゆっくり、通常の歩きになってしまうとか、結果、車がブレーキを踏んだりクラクションを鳴らしたりと。それと、横断歩道に立ってはいるのだけども、渡るのか渡らないのか分からないというようなこともあろうかと思います。 日本自動車連盟JAFが、信号機のない横断歩道における車の一時停止率の調査を毎年しております。断トツで毎年長野県がトップなのですけれども、大体70%以上です。昨年は長崎県も35%と、全国平均の21%からすると大分よくはなっているのですけれども、まだまだ低いところにあります。 以前、テレビの番組であったのですが、長野県のドライバーへのインタビューで、なぜ横断歩道で止まるのかという質問に、小さい頃から横断歩道を渡ったら挨拶をしていたと。それが習慣づいて、大人になったら自然と止まるようになったとのことでございます。小さい子どもたちは、5、6年生のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが挨拶するので、自分たちも自然としていると。地域全体にこういう習慣がついているようでございます。 ドライバーに対して、横断歩道では歩行者優先であり原則停止義務があること、歩行者に対しては、ドライバーへのお礼の挨拶、横断歩道を渡る意思を示す、手を上げるといったマナーアップをしてもらいたいと思いますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) 議員の御質問のとおり、若干御紹介させていただきたいと思います。 先程紹介されました、横断歩道等における歩行者等の優先につきましては、議員が申されたとおり、道路交通法第38条第1項の一部抜粋になりますけども、「車両等は、横断歩道又は自転車横断帯に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。」と規定されております。 しかしながら、雲仙市内におきまして、一昨年でございますが、横断歩道付近を横断中の死亡事故が1件、また今年に入り1月だけで、横断歩道を横断中の死亡事故が2件発生しております。このような状況のために、先程議員が申されたように、雲仙警察署からの相談があり、防災行政無線による啓発放送を2月3日から2月22日まで行ったところでございます。 また、雲仙警察署から依頼がございまして、管内の各駐在所で作成されましたチラシを、昨日、3月1日に自治会の班回覧において配布していただき、啓発を図っているところでございます。 市といたしましては、これからも防災行政無線や広報紙等を活用し、雲仙警察署や雲仙市交通安全協会などの関係機関と連携した交通マナーの普及啓発に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) 私は感じるのですけれども、恐らく、特に国道なのですけど、死亡案件とかは道路を渡ってですよ、案外決まったところ、範囲は何百mあると思うのですけど、案外同じようなところで起こっているような気がするのですけれども、そういったところを、警察等と協議をしながら案内をしていただきたいと思います。多分、地域の方は分かっていらっしゃると思うのですけど。 それと、特に小中学校では安全教室もございますので、そういったところを、全校生徒が一番いいのでしょうけれども、先程言ったように学年の上のほうに徹底して教えていただきたいと思うのですけど、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 小学校、特に高学年の児童に対しての安全指導ということでございますが、感謝の気持ちを表す挨拶の指導につきましては、学校教育全体として行っているわけでございます。特に小学校の低学年の道徳の授業では、生活をしていく上で様々な場面でお世話になった人への挨拶ということの気づき、感謝しようという心情を育てる、そういったことで、挨拶の大切さ、感謝について指導をしているところでございます。 先程、議員が指摘をされました、高学年の挨拶が低学年に影響を与えるということも十分踏まえまして、学校のほうでもそういった指導をしてまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) よろしくお願いします。特に、集団登校とかをしているところが多いと思うのですけれども、そういった時に、子どもたちは遊びながら来るものですから、やかましく言っても案外忘れるのです。ですから、もう耳にタコができるぐらい言うてもらわないと覚えないと思います。毎日のことですけどね。 それと、中学生なのですけれども、横断歩道を渡っている小学生がいるのに、急いでいるのでしょうけど、2mぐらい間隔が空けば、そこを突っ切っていくのです。当たらないから、まだ当たっていないからいいのですけれども、自転車の事故の高額賠償も全国的にはありますので、そういったところの指導をしてもらいたい。 それと、その関係で自転車の賠償保険、中学校あたり、雲仙市はどのような取扱いをなされているのかお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) まず最初に、中学生の横断歩道のマナーにつきまして御指摘がございましたので、早速指導をしてまいりたいというふうに考えております。 それから、自転車通学の保険の加入状況でございますが、現在、中学校7校のうち6校につきましては、保護者に加入を義務づけております。残りの1校につきましても保護者に加入を呼びかけておりまして、義務づけている学校については100%、義務づけていない1校の加入率は40%でございます。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それは、1校だけは義務づけができないのですか。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 学校として義務づける、基本的には保険は任意ということでございます。ただし、先程議員の御指摘のとおり、道路交通法の車両に該当すれば、高額の賠償責任も生じるということでございますので、引き続き、その加入については高めていきたいと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 坂本弘樹議員。 ◆8番(坂本弘樹君) それはぜひともやってください。自賠責ではありませんので、もし事故が起きれば自分で交渉ということになりますから、そういった面も大変苦労されると思います。もちろんお金も絡みますし。車ですから、当たればお互いに過失は必ず生まれると思いますので、その辺、強く言っておきたいと思います。 最近は交通事故の死亡者も大分減って、自殺者が大きくなっているというふうな情報もございます。でも、特に小さい子どもについては、お年寄りについては、みんなで見守っていかなければいけないものですから、指導もどうぞよろしくお願いして、私の質問を終わります。 ○議長(松尾文昭君) これで、8番、坂本弘樹議員の質問を終わります。…………………………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで2時まで休憩をいたします。=午後1時50分 休憩= =午後2時00分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、9番、酒井恭二議員の質問を許します。酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 9番、酒井です。通告しております5項目について質問させていただきます。 金澤市長におかれては、本定例会冒頭、3期目の当選を果たされての最初の定例会ということで、所信を含め令和3年度の市政方針を市政の多岐にわたり示されましたが、その中で昨年来のコロナ禍の中、本市の基幹産業である農林水産業、飲食業、観光業と非常に大きな影響を受けている現在、そして、この先においても不透明な状況の中、所信表明において市民の暮らしと仕事を守るために時機を失することなく国・県と連携し、緊急経済対策の確実な実行に取組むと述べられ、大変力強く感じております。どうぞその際は果断な実行をお願いいたします。 それでは、まず施政方針の中の内容の3点について、市長にお尋ねいたします。 まず、1点目は、商工業、企業誘致、新産業についての中で述べられた特定地域づくり事業協同組合についてお尋ねいたします。 初めての制度だと思いますので、まず特定地域づくり事業協同組合制度の概要についてと特定地域づくり事業協同組合に市が期待する効果について、市長にお尋ねいたします。 あとの質問については自席にて行います。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 酒井恭二議員の御質問にお答えいたします。 本制度は、令和2年6月4日施行、地域人口の急減に対処するための特定地域づくり事業の推進に関する法律に基づき、人口急減地域が抱えている人口流出の要因やUIJターンの障害等の課題に対し、特定地域づくり事業協同組合を設立・運営することで、地域内の仕事を組み合わせて年間を通じた仕事を創出し、地域産業の担い手の確保を行うことで解決を図るものとなります。 本制度の概要と期待する効果につきましては、本制度は、地域人口の急減に直面している地域において、中小企業等協同組合法に基づく事業協同組合が、農林水産業、商工業等の地域産業の担い手を確保するため、都道府県知事が一定の要件を満たすものとして認定した時は、無期雇用職員に限り、労働者派遣事業を許可ではなく届出で実施することを可能とするとともに、国及び市が組合の事業実施に係る派遣職員人件費及び事務局運営費について財政支援を行うものでございます。 また、期待する効果につきましては、地域において安定的な雇用環境と一定の給与水準を確保した職場を作り出し、地域内外の若者等を呼び込むことができるようになるとともに、地域事業者の事業の維持・拡大を推進することが期待されます。 なお、残余につきまして、担当より答弁させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 私のほうからは、通告にあります設立支援についてを残余として御説明させていただきます。 特定地域づくり事業協同組合制度により、年間を通じた仕事と安定的な雇用環境及び給与水準を確保することで、地域内外の若者等を呼び込むことができるようになると考えられるため、本市といたしましては、組合設立の段階から支援を行いたいと考えているところでございます。 具体的には、令和3年4月以降、組合を設立して取組む意思のある方の公募を行い、組合設立から認定申請に係る経費の補助を行うほか、特定地域づくり事業協同組合設立後については、派遣職員の人件費等の補助を行うこととしております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) ありがとうございました。特定地域づくり事業協同組合に対する財政支援があるということですけれども、その財政支援について説明してもらってよろしいですか。市が補助して国からの按分の補助があるか、金額も込みで説明していただいていいですか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 財政支援につきましては、先程も申しました令和3年4月以降、組合を設立して取組む意思のある方の公募を行います。その後、認定申請から経費の補助を行うほか、特定地域づくり事業組合設立後において派遣職員の人件費等の補助を行うこととしております。 設立後が組合運営費の2分の1を市が助成することとなり、その補助額の半分は国から市に交付金が支給されます。また、市が負担した額の2分の1の額については、特別交付税措置となされておりますが、額については、今現在分かるのが、派遣職員人数が、一応これは国の限度額でございますが400万円、事務局運営費で限度額600万円ということで示されているので、この以内の中で調整をしたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) そしたら、その財政支援です、協同組合への財政支援は、期間はどのくらい支援があるのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 現段階では、来年度から取組むわけでございますけど、期限については国から明確なものが示されていない状況でございます。その中で今後の国・県の動向を注視しながら、どのような期間でなってくるのかを見極めていきたいというふうに考えております。 ただし、組合において本制度に合致した運営や派遣実績がない場合は、財政的支援ができないこととなっている状況でございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) それはもちろんちゃんと決まりにのっとってない運営には財政支援はできないわけですけども、この事業が、特定地域づくり協同組合事業が安定した雇用です、安定した雇用をつくるための取組む制度ですから、この財政支援はずっと続くというような考えでいいんですよね。設立しようとする団体の人たちは、それを当てにして、当てにじゃないですけど、それを元に協同組合を作るわけですから、考え方としてこれはずっと続くという考え方でよろしいですか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 先程も申しましたように来年度から始まる状況でございまして、やはり財源については国・県・市の状況を見ながら、特に今回国のほうでこの特定地域づくりのほうの取組をやっておられる状況で、大変申し訳ないのですけども、その辺の状況を注視させていただきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 先程、最初にこの特定地域づくり協同組合の設立及び運営の支援ということについて、とりあえず説明をされたわけですけども、まず4事業者以上を集めての設立が大変、私はこの組合を立ち上げるのが大変難しいんだろうなと思うわけです。そこに市としてどのような支援をするのか。ただ待つだけではなくて、いろんなもっと積極的な設立の支援ができないかと思うわけですけども、その点についていかがお考えですか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 当然一応先程申したように公募という形になるわけでございますが、やはり公募についても非常にやはり私自身も厳しいんじゃないかというような状況は思っております。当然そういうふうに関係機関等も照会しながらと、あとやはり研修旅費関係については御支援をしていきながら、やはり勉強会等が必要であるならば、やはり4名以上もしくはそれ以上の方がいらっしゃるかどうか分からないのですけども、そういうのもやっぱり考えていかなきゃならないのかなというふうには思っているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 大変、人口減がある地域に限られた事業ですので、雲仙市にとっては大変メリットのある事業だと思いますので、設立から運営に向けて支援をしていただいて、この事業は市内に一つですか。その点についてお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長(谷川裕行君) 制度上では、1自治体で組合を複数設置するというのは可能というふうに書いてございますが、ただし、組合設立に当たっては活動を行う地区を設定する必要があり、仮に地区が重複する組合を設立する場合は、組合を設立することの必要性、合理性という整理が必要になって、この辺はやっぱり細かく調査等が出てくるのでないかというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) とにかく一つ、特定地域づくり協同組合をまず一つ雲仙市内で立ち上げていただいて、それからもっともっとこの事業の利用を、組合を複数できるのであれば作っていくように、まず一つ目の組合の設立に市として十分に関わっていただきたいと思います。 それでは、次に行きますけども、乗合送迎サービスチョイソコうんぜんについてお尋ねいたします。 市長は、施政方針の中で、現在実証実験を行っているITシステムを活用した新地域公共交通チョイソコうんぜんを軌道に乗せ、市内全域へ導入を目指してまいりますと述べられましたが、実証実験から5か月あまりがたって、チョイソコうんぜんの特徴とチョイソコうんぜんの現在の利用状況はどのような状況なのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) チョイソコうんぜんにつきましては、市民の外出支援と持続可能な地域交通の確立に向け、昨年10月19日に運行を開始し、令和3年度末までの1年6か月の実証実験を行うこととしております。 このチョイソコうんぜんの特徴といたしましては、決められたルートを巡回するコミュニティバスやデマンドタクシーとは異なり、地域のごみステーション、集会所、公共施設等を停留所とし、AIが乗車の予約時間、乗車場所を集約して、最適なルートでお送りする乗合送迎サービスで、乗車希望時間の30分前まで予約が可能となっております。 また、本事業の収支について、運賃収入だけでなく、民間事業者の方からスポンサー料を頂き運営費用を支えていただくことで、これまでよりも採算性のある運営が可能となっております。 なお、現在までの利用状況でございますが、令和3年2月末現在で、登録会員数は696名、利用者数は延べ1,840名の方が利用されております。また、各月の1日1台当たり平均利用者数は、10月が6.6名、11月が9.1名、12月が11.7名、1月が11.4名、2月が12.6名と増加傾向にあります。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) これまでも交通弱者のための地域交通の実証実験があったと思いますけれども、これまでの実証実験では、なかなかその事業の継続や拡大はなかったんですけども、今回、このチョイソコうんぜんは、今のところ実証実験が成功しているというような状況だと思います。 実証実験前の予想よりも利用状況がいいということなのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松下政策企画課長。 ◎政策企画課長(松下隆君) 予定しておりました数値よりもまだ届かない状況でございますが、スポンサー料につきましては、当初の予定をはるかに上回る現在651万円のスポンサー料を頂いているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 今、スポンサー料と言われましたけれども、どういった形でスポンサー料というのは頂いておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) スポンサーには、月額が5千円のブロンズ、1万円のシルバー、3万円のゴールド、5万円のプラチナの四つのプランから選択して御協力いただいており、スポンサーの希望があればその店舗等に停留所を設置し、スポンサーが増えることで利用者の利便性向上にもつながる仕組みとなっております。 また、スポンサーに対しては、プランごとに車両外部での社名の広告や車内へのチラシ設置などの特典を段階的に設けております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 今現在は実証実験ということで、TM基金から1,700万円あまりの補助があってると思いますが、その補助についてはいつまでなのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松下政策企画課長。 ◎政策企画課長(松下隆君) 補助につきましては、来年度いっぱい末、来年度いっぱいとなっております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) ということは、来年からは当然、チョイソコうんぜんを全市に拡張するということになったら、そのTM基金からは何もないということですけれども、TM基金がなくても運営は軌道に乗せられるということなのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 基金がなくなった場合ですけど、現在の実証実験エリアで事業継続するとした場合、年間の事業費が1,637万3,500円であり、今後トヨタ・モビリティ基金で負担していた部分を単純に市が負担すると仮定した場合は、年間約1,370万円が市の負担となるということでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 今の金額は2台の運営でということですか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 2台でございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) そしたら2台を運営するのにいくらかかるので1台当たりの経費っていうのをお示しください。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 仮に台数を1台増やすとなれば、月額が約59万円、年間約708万円の費用が必要となります。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) そしたら、その700万円あまりというのは、これまで実証実験等も行い、そして今実際、タクシーがあってますよね、山領ですか、タクシーが出てます。その運行経費からするとどうなのですか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) 今実施をしております小浜の山領、それから千々石の上岳線ですけども、これが経費につきましては、令和元年度の実績を申しますと、市の補助金が1,136万円程度になっております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) このチョイソコうんぜんが、予算的には優れているということだと思います。 所信表明で市長は、全線の導入を目指すと前向きに述べられておりますけれども、今後、全線の導入を目指すのに、これから解決すべき何か問題はあるのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) チョイソコうんぜんにつきましては、全市に普及をさせたいというふうに思っているのですが、まずは現状の乗り継ぎの問題だとか、30分前までには予約をしなければならないとか非常に、もっと実証実験をやれば、もっと便利にすればもっと使っていただけるのではないかっていう可能性を感じていますので、まずそこを一度きちんと実証実験をやって、その上で費用負担の検討をさせていただいて、その後全体にどう広げるのかっていうことがテーブルに乗ってくるっていうふうに私は認識をしています。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) ありがとうございました。まだまだ実証実験を重ねて知見を増やしていただきたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。次に、環境に優しいまちづくりの分野の木質バイオマスボイラーについてお尋ねいたします。 この分野は、昨年は木質バイオマス発電の公共施設への導入に向け手続に着手するという施政方針だったんですが、その後、昨年7月、バイオマス発電所を設置希望者の募集した結果、条件を満たす応募はなく、事業者からバイオマス発電への応募をしない理由と、ボイラー型設置の提案があったという説明を全員協議会で受けました。そして、今回、令和3年度の施政方針で、木質バイオマスボイラーの公共施設への導入に取り組むとされています。 まず最初に、確認のためにお尋ねいたしますけれども、雲仙市の木質バイオマス発電あるいはバイオマスボイラーについての計画の背景です、雲仙市がこのバイオマス発電あるいはバイオマスボイラーについて計画する理由というか背景を端的に説明ください。 ○議長(松尾文昭君) 竹田環境水道部長
    環境水道部長(竹田義則君) 木質バイオマスボイラー等の導入の背景でございますけれども、雲仙市では地球温暖化対策実行計画を盛り込んだ雲仙市環境基本計画を平成27年3月に策定し、市から排出される温室効果ガスの削減目標を定め、現在その実現のために取組んでおるところでございます。 この地球に優しいエネルギーを生み出して、暮らしや経済に活用すること、森林間伐材などを活用し、地球に優しいエネルギーを生み出し、暮らしや経済に活用することとしており、具体的には木質バイオマスなど、本市の再生資源を活用した新エネルギーの導入促進を図ることとしております。 このようなことから、公共施設での木質バイオマスボイラーの導入を計画しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) そうですね、市の総合計画でも循環で作るエコタウンプロジェクトで環境に優しいまちづくりの項に木質バイオマスなど、市の再生可能資源を活用した新エネルギーの導入促進を図るとされています。 そうだとすれば、早くこの事業を実現すべきだと思います。この部分について、何か毎年同じような施政方針の文章で、どうして実現しないのかという大変まどろっこしく思います。 もちろん簡単な事業ではないと思います。しかし、例えば去年の令和2年7月3日の全員協議会で、最初のバイオマス発電所設置希望者に応募がなかった。しかし、事業者からボイラー型の提案があったという説明がありましたが、その後、7月3日の全員協議会後、担当部署でこの事業についてどのように検討されたか。事業者から発電事業は難しい。しかし、ボイラーならというような提案をされたわけです。それを私たちに説明をされたわけです。 7月というのは、7月3日ですから、業者から提案があったのは6月だろうと思うわけです。それはまだ令和2年の序盤です。その後どういう検討をされたかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 竹田環境水道部長。 ◎環境水道部長(竹田義則君) 今、議員が申されるとおり、当初、発電機設置で計画をしておったのですけれども、設置できる事業者については応募をしましても募集がございませんでした。そのかわりに木質バイオマスボイラーであれば設置可能性が見込まれるとの提案がなされたことから、今年度その燃料と調達に関する協議を重ねまして、未利用間伐材等の確保を可能との結果が出ましたので、令和3年度においても木質バイオマスボイラーを導入可能な事業者の公募を行うこととしております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 私は、木質バイオマス発電からボイラーに変えることには別に、事業者の提案です、事業者が言うことですから、そうなのだろうなという思いはしますけど、先程言いましたけれども、7月にそういう判断をして、この事業は別に予算があるわけじゃないですよね。事業者を選定して、そして事業者が国の補助金とか、チップの調達とかをいろいろ計画するわけですよね。ですから、市として、私たち議員に全員協議会で木質バイオマスボイラーをというようなことを言えば、そっちのほうで業者を選定して事業に取り掛かってもよかったんじゃないかなと私は思うんですけど、部長どう思われます。 ○議長(松尾文昭君) 竹田環境水道部長。 ◎環境水道部長(竹田義則君) 昨年度までにつきましては、ずっと発電機を据えた形での事業性のほうが非常に有利であるというふうな研究結果からも発電機を主体とした公募を考えておったんですけれども、実際その応募がなかったことから、同じ考えの中でボイラー形であれば導入ができるだろうということで、農林課とも一緒に研究を重ねてまいりまして、ちょっと1年ぐらいかかったわけですけれども、ボイラーの有用性といいますか、事業性が可能という判断を今しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) もう今さらになるのですけども、どうぞですねこの事業を、事業者を決めてもすぐすぐできるというような事業じゃないそうなので、早い段階で業者を選定して、この事業を雲仙市内で実施していただきたい。 私は、この公共施設へのバイオマス事業の導入は雲仙市内の木質バイオマスのパイロット事業だと思っておりますので、今後この事業の、先程部長が説明されましたけれども、雲仙市内において木質バイオマス事業が市として取組むべき事業だということをよく理解されて、一日も早い実施に向けて頑張っていただきたいと思います。 それでは、次に、行政改革について、人員体制の適正化、人員確保の推進についてと通告しておりますので、人員体制の適正化について質問いたします。 まず、これまでの流れとして、本市の職員数は、平成17年の合併時499名でしたが、平成18年12月に策定の雲仙市の職員の適正化計画では、499人の職員を段階的に縮減して、平成28年度に350人とする計画と。しかしながら、合併特例債の延長や様々な新規事業により、350名の職員では困難であることから、平成28年3月に第2次定員適正化計画が作成され、30名の職員が追加され、令和2年当初には380人とする計画が示されました。 また、平成29年に南高北部環境衛生組合が解散し、その業務並びに職員を雲仙市が引き継ぐことになり、職員定数が391人に変更され、現在に至っています。 そして、今回、令和2年10月に、雲仙市行政改革推進委員会から第4回雲仙市行政改革大綱策定に向けた答申書が出されました。 その中で、行政改革の体系の行政運営人員体制の適正化では、次のように明記されております。これまでの定員管理の厳格化により、職員減少に加え、地方分権などによる業務量増大で、職員1人当たりの負担が増大する中、現行の行政需要等への対応に加え、住民サービスの維持向上、これまでにない新たな社会システムへの転換、選択と集中による独自性を持った事業の推進・拡充などに対応するため、さらに職員が住民サービスに向き合う時間を減らすために定型的な業務をデジタル化などによって効率化するためには、短・中期的な職員の増加もやむを得ないということで、職員数を最小限に努めること、そして、より生産性を高めるよう努めることを踏まえて、期間中の適正な職員数は最大で411名と見込まれると答申が出て、この人数は現在の計画よりも22名多い人数と聞いております。 まず初めに、この示された22名の職員の増員について、昨日の答弁で3か年で行うということですが、どういう理由で3か年で増員されるのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) まず、必要な職員数を2年から3か年かけて増員したいということで昨日申し上げたわけですけど、毎年度の予算の状況や職員の質の確保などのために現時点ではそういう考えでおります。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 本年度は3回の職員の募集があっておりますが、今年度の採用人数をお聞きしたいと思います。退職による減の職員の補充による新規採用が何人で、今回の定員増による採用は何人かお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 今年度の新規採用者数は、全部で24名となっておりますが、このうち今回の定員増による採用分は7名となっております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 第3回の雲仙市の職員募集の試験には、行政、観光、ICT情報処理、広報の採用が予定されているようですけれども、この予定の全種の採用ができたのか、7人は全種にばらけているのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 今回募集をかけました中で、ICT情報関係の職員が確保されておりません。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) それでは、この3回目の増員で採用された方々は、どういった部署に配置されるのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) まず一つは、観光の専門職を募集をかけて1名の採用をする予定でございますけど、それについては観光のほうに配属になるかと思っております。それと広報について募集をかけたのですけど、2名採用をするようにしております。1名はうちの政策企画課の広報、それと観光のほうの自然活用班というのがあるのですが、そこのほうに一応、広報ということで、そこに配属をしようというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 昨年の12月、定例議会の終了後、全員協議会で、今後、職員の採用を行う予定ですという説明がありました。専門職を配置するということで、専門職を採用するということだったのですけれども、どのような効果、成果を上げられると考えておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 専門的な知識があれば現状よりも事業の推進を見込むことができると考え、専門的な知識を有する者の募集を行ったところでございます。 具体的には、新たに募集を行った専門職として、観光、ICT情報処理、広報等でございます。 これらの専門的な職員の採用を行うことにより、事業を強力に進めようとするものでございます。 また、お尋ねの配置による効果でございますが、先程から申し上げておりますように、事業の推進により、地方自治体としての競争力を高め、持続可能な開発を進めることが可能となり、結果として現状よりもきめ細やかな行政サービスを提供することができ、市の活性化につながるものと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) これもまた12月の全協なのですけれども、その時の資料に、22名の人件費823万2千円掛け22と表示されています。計算すると人件費増が年間1億8,110万円あまりになります。大きな額だと思います。 しかし、職員増の効果、成果がそれ以上上がればいいわけです。それ以上の効果を雲仙市民に行政サービスとして還元できれば私は何も問題はないと思います。 人件費が1億8千万円増えて、住民サービスが1億8千万円削られるようであればどうしようもない話ですけども、当然1億8千万円以上の住民サービスが提供されるのだと思います。 当然、答申書にあるように事務の見直しや効率化による業務改善及び研修や人事評価による継続的な職員の能力向上を行うこと。とにかく職員数を最小限とするように努めること。また、デジタル化などの技術の積極的な導入により、比較的単純な業務の負担を軽減することで政策や戦略などの企画立案、住民とのコミュニケーションを要する業務に職員を従事するように、より生産性を高めるように努めること。これらの改革を行った上で、なおかつ職員の増員が必要であれば、そして、なおかつその人件費以上の効果が期待できるのであれば積極的に増員すべきだと私は思います。 ですから、先程から説明されている行政のデジタル化や危機管理、業務の強化、移住定住促進事業、婚活、新エネルギー事業など、雲仙市にはそれらの人材がもっと以前から必要ではなかったかと私は思っております。逆に、それがなぜ今なのかという思いです。もっと早い時期に専門員を配置していればもっとよかったのじゃないかなと私は思うのですが、その点について市長のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) これまで第2次定員適正化計画では、定員を391名とさせていただいており、この定員で運用をしてまいりましたが、近年、国・県の新たな政策、社会環境の急激な変化に伴う様々な行政需要の増加、さらには大規模災害に伴う避難所等への対応や、新型コロナ対策に伴う業務量の増加などにより、急激に市役所の業務量が増大しているのが現状であります。 このため、今回第4次雲仙市行政改革大綱を策定するに当たり、雲仙市行政改革委員会で人員体制の適正化を見直し、増員の答申をいただいたために今回定数の増加を計画をしたということでございます。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 私は、専門職員の採用は、雲仙市の価値を高めるために必要な施策だと思います。どうぞ今後も果敢に、従来の職員ではない思考を持たない知恵のある専門職員を採用されて、雲仙市の価値を高めていただければと思います。これでこの質問を終わります。 次に、ワクチン接種についてお尋ねいたします。 まず、ワクチン接種対象者についてお尋ねいたします。65歳以上の優先接種の方の人数はどれくらいで、それ以外の一般接種の人数は雲仙市内に何人いらっしゃるのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 新型コロナワクチンの接種対象者でございますけれども、市の区域内に居住する16歳以上の者で約3万5,700人程度を想定しております。 国が定めました接種順位ごとの内訳は、65歳以上の高齢者で約1万5千人、16歳から64歳までの接種対象者で約2万700人と想定をしております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 雲仙市のワクチン接種体制については、昨日の大山議員の答弁で、集団接種と個別接種で行う。集団接種の場所は吾妻町ふるさと会館と南串山総合保健福祉センターで、個別接種の病院は26病院ということで分かりましたけれども、この26病院というのは市内全部の病院ですか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 市内の病院で26病院ということでございます。雲仙市内の病院ということです。(「全部ですか、それ」と言う者あり)そうです。雲仙市内全域で26病院が今手を挙げてらっしゃいます。(「市内にある病院全てですか」と言う者あり)全部の病院ではございません。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) すみません、雲仙市内に病院は何軒ですか。 ○議長(松尾文昭君) 本田健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(本田理恵君) 雲仙市内には全31医療機関がございます。そのうち26医療機関が接種をするということで個別で手を挙げてくださっております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 具体的に、個別接種を希望する場合、市民はどのような手続をすればいいのか。また、集団接種を受ける場合どのようにして市民は受けるのかお尋ねいたします。具体的にお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 接種方式は、医療機関での個別接種、それから会場を設定して集団接種をという2通りがございますけれども、一応、市のほうからその該当者へ接種券という物を郵送をいたします。これが届きましたら、コールセンターというのを設定しておりまして、こちらのほうにそれぞれ予約を入れていただくと。予約日を確保した上で、その予約日に医療機関とか集団接種の会場へ出向いていって受けていただくというような流れになります。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 昨日もコールセンターと出ました。かかりつけ医にも直接電話しないでコールセンターを通すということでよろしいのですか。 ○議長(松尾文昭君) 本田健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(本田理恵君) 予約につきましては、御本人様からコールセンターに電話をしていただく、もしくはかかりつけ医に行かれた場合にはかかりつけ医からでも連絡をしていただくような方向で考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 分かりました。 ワクチン接種は、集団免疫という観点から、より多くの方の接種が望まれるわけですけれども、例えば、この議場の出席者の方々だとすれば、恐らく年齢的に8割以上の方がワクチン接種をされると思うわけですけれども、私ももちろん接種しますけども、若い世代が集団免疫を成立させる7割に接種するかどうかという、難しいんじゃないかなという思いがするのですけども、その点について市はどのような認識ですか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 接種率向上による集団免疫を獲得するためには、集団接種につきましては医師会の協力を得ながら、若い人が利用しやすい夜間や休日に接種日を設けるなど、準備を進めてまいりたいと考えております。 また、今後発送します個人通知やホームページなどを活用した接種勧奨を併せて行って、周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 広報もいろいろ便利さも必要、便利にすることも必要だと思いますけれども、私は接種勧奨を市が若者に、このコロナのワクチンを打つことが集団免疫ということにつながるというか、これがみんなの安心につながるのだということを若者たちにも知らせないと、便利だから、聞いたけどだけではなくて、ワクチンを接種することの必要性です。みんなが接種することの必要性を分かるように、それを広報しないといけないのじゃないかなという思いがあるのです。便利さや、ただワクチンが受けられますというようなことを知らせるのじゃなくて、若者も16歳以上のみんなが7割、8割を受けることで地域全部の、雲仙市の、長崎県の、日本の安全が守れるのだということを広報すべきだと私は思いますけれども、部長いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) この接種につきましては、議員が申されますように、まず目的は重症化を予防すると、ひいては蔓延防止を図るということでございますので、この点につきましては特にチラシでも工夫をこらしながら作成して、個人宛ての接種券と併せて送ったりとか、いろんな周知の方法を考えていきたいというふうには考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) よろしくお願いいたします。 最近の情報では、国が担う役割であるワクチンの確保です。これが世界的に競争になっていて、なかなかうまくいってない状況だということですけれども、そのために4月、5月には集団接種や個別接種が予約で簡単にできるような状況ではないのじゃないかなという量ではないかと私は思っておりますけれども、少ないワクチンの数で多くの接種希望者には応えられないわけですけれども、その辺はどのような区切りをされてワクチンを回していこうとされているのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 今議員が申されましたように、国から長崎県へ分配されるワクチンにつきましては、4月12日から接種が開始できるように、まずは4月5日の週から数量を限定して各都道府県へ分配するよう調整を行っておりますけれども、現在、長崎県からも各自治体へどの程度配分されるかは具体的にまだ示されていない状況でございます。 このような中でなかなか私たちどもも、個別接種にいたしましても、集団接種にいたしましても、この日程はなかなか調整がしにくいという部分がございます。このワクチンの供給量の動向を踏まえながら判断をするという必要がございますので、また医師会や関係機関と協議をしながら準備を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) 夢のような話をしたいと思いますけれども、もし、この先ワクチンの獲得がうまくいって、いつの時点か分かりませんけども、十分なワクチンが確保された場合、雲仙市に届いた場合、現在承諾を得ている病院26病院、そして集団接種の会場の吾妻町ふるさと会館、そして南串山総合保健福祉センターを使って、雲仙市民、まずは65歳以上の方をどのくらいの期間で何か月ぐらいで接種できるものなのか、ワクチンがありさえすれば、あるいはその後65歳未満の方を2万人でしたか、2万700人の方をどのくらいの期間があれば接種可能なのか、能力的にどうなのか試算されてませんか、お尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) これが、今申されますように、ワクチンが十分に分配されると、例えば市が計画する予定でワクチンが分配されるというような仮に状況がございましたら、集団接種につきましては、高齢者で約1か月半から2か月、それ以外の人が大体4か月程度でおおむね6か月ということで予定をしておりますけれども、これはもうワクチンの状況がどのようになるかで随分変わってこようかというふうに思っております。 また、個別接種につきましては、これも市全体の接種状況を確認しながら、医師会との協議のもとで、国が示しております令和4年2月末日まで、この中で終了するように調整をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 酒井恭二議員。 ◆9番(酒井恭二君) すみません。いろんな質問をしました。 ワクチン自体が獲得が不透明な状況です。ワクチン到着次第というところもありますけれども、いかなる状況になっても市民への速やかな接種ができるように頑張ってください。 これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松尾文昭君) これで、9番、酒井恭二議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで、3時10分まで休憩いたします。=午後2時56分 休憩= =午後3時10分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、4番、矢﨑勝己議員の質問を許します。矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) どうも皆さん、お疲れさまです。4番、日本共産党の矢﨑勝己でございます。議長の許しを受けましたので、私は、党と多くの市民を代表いたしまして一般質問を行います。今回、3項目通告しておりますので、順次質問をさせていただきます。 まず最初に、今回の東北地方の大地震により被害を受けられた皆様にお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。 一般質問に入りますが、その前に、国連の世界幸福度ランキングについて紹介をさせていただきます。世界幸福度ランキングとは、それは、対象国で実施をした世論調査を基に、自分の幸福度をゼロから10までの10段階で自己評価した主観、自分の見方の平均で表し、その結果を1、1人当たりのGDPは。2、健康的な平均寿命は。3、困った時に助けてくれる友達・親族はいるのか。4、人生で何をするか選択の自由があるか。5、寛容さ・気前のよさはどうか。6、政府機関に腐敗は蔓延していないのかの、この6つの説明変数で回帰分析をし、寄与度も分析をして出されたものだそうでございます。 我が日本は、平均寿命やGDPは上位でありますが、自由度や寛容さが低く、それが順位を下げる要因となっているようであります。 特に寛容さは、有給休暇がしっかり取れないとか、過密労働で余裕が生まれないなど、日本の働き方に大きな原因があると指摘をされております。 昨年の、この幸福度ランキング2020で、首位は3年連続北欧のフィンランドだったそうであります。ちなみに我が日本は、2019年の58位から4位後退をして62位でした。 なぜ、フィンランドは幸福度が高いのか調べてみました。フィンランドでは、教育や福祉のことが話題になると必ず出てくるのは、誰一人も残してはいけないということで、男女平等、機会の均等とともにフィンランドの根幹となっているそうであります。 そのフィンランドはどうかといいますと、①徹底して格差を生まないようにしている。 ②子どもが生まれる前から凸凹を少なくしていこうと妊婦健診も自治体が責任を持って行っている。家庭環境は様々なので、状況を把握して必要な支援につなげたり、格差が出ないよう、最初から行政が責任を持っている。 ③家庭でも男女平等が貫かれている。それが可能なのは、男女とも仕事が定時で終わり、保育環境が整っていることなどが挙げられます。日本でも出生前から行政が関わっていく体制は取られているようですが、果たして誰一人取り残してはいけないという理念が浸透しているでしょうか。 あまりにも人手の少ない支援の現場で、規定や型にはめざるを得ない場合も多いのではないでしょうか。社会的に弱い立場にあって精神的に困っているシングルマザーが同じ立場の子どもと浮き沈みの激しい暮らしを繰り返している場合も多いように思われます。 ④フィンランドの幸福度が高いのは、皆が楽しく暮らしているということではなく、最低限の生活、いざとなった時、国が助けてくれるという国への信頼が安心感にもつながっているということでしょう。我が国も真剣に考え直すべきだと考えます。 それでは、本来の質問に入ります。 まず、第1項の福祉行政について、(1)の子どもの福祉医療費の支援の見直しについて、特に今回は子ども医療費について質問をいたします。 福祉医療費の助成制度は、当市でも多くの制度が実施をされておりますが、複雑多岐で分かりづらい、まず、対象年齢別で幼児・入学前・小学生・中学生・高校生・成人前の各年齢層の助成の内容はどうなっているか、現状と助成の方法について。 また、本市では償還払いとなっているようでございますが、他市では現物給付もあるようであります。その違いも説明をいただきたいと思います。 次に、(2)の高齢者の共同生活支援についてです。 このことは、高齢者の皆さんが高齢者同士や一人で生活するのに不安があるので、共同で生活できる施設に入りたいが、施設が見つからない。あっても入居費が高額で利用できないという高齢者の声があります。 雲仙市には、こういった施設はどのような施設がどのくらいあるのか、また、公営、民営はどのようになっているのか。月の利用費はどうなのか、相談件数、入居待ちの人はいるのか、現状を説明していただきますようにお願いをいたします。 次に、(3)の高齢者交通費支援の拡充についてです。 このことはこれまでも取り上げてまいりましたが、一部改定等はあったように思いますが、拡充には至っていないように思います。 町の中心部から山手に離れた独り住まいの高齢者からの特に強い要望の声がありました。 日常の買い物や病院行があるのでタクシーを利用するが、往復利用するので回数が多い。距離も遠いのでタクシーの1回の利用費も高額になり出費が大変です。それで、タクシー券の枚数を増やしてほしい。今の72枚は、月に6回分しかありません。往復利用するので3日分です。山手に住んでいる者には1回の利用限度額も低過ぎるので、もう少し限度額を増やしてほしいという声が上がっています。この声に応えていただけないかどうか、答弁をお願いいたします。 以上、本席からの質問は終わりますが、再質問と第2の質問については自席から行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 矢﨑勝己議員の御質問にお答えいたします。 子どもの福祉医療費助成制度につきましては、子どもを安心して産み育てられる社会づくりのための不可欠な制度であり、各都道府県の要綱等に基づき実施されております。 長崎県では、就学前の乳幼児を助成対象としておりますが、県内各市町村におきましては、独自事業としまして助成対象を引き上げて実施している状況でございます。 本市の子どもの福祉医療につきましては、助成対象を中学生までに引き上げ、就学前の乳幼児の支払方法を医療機関の窓口で一定額のみ負担していただく現物給付を行っております。 小学生以上の子どもにつきましては、一旦、医療保険の自己負担分を支払っていただき、領収書を添えて市の窓口へ申請していただく償還払いの方法により実施しているところでございます。 次に、高齢者の共同生活支援についてのお尋ねでございますが、高齢者が住み慣れた地域の中で自立した生活を維持していくためには、高齢者の利用に配慮した暮らしやすい住宅を確保することが必要であると考えています。 本市におきましても、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅等の整備が進んでおり、また、経済的理由など一定の要件はございますが、養護老人ホームへの入所措置や高齢者生活支援ハウスへの入所支援を行っております。 本市といたしましては、在宅で生活を続けたいと希望する高齢者が住み慣れた地域で安心して生活ができるよう、介護サービスの利用に関する相談など、雲仙市地域包括支援センターと連携し、高齢者を支援するための相談体制の充実を図ってまいりたいと考えております。 次に、高齢者交通費支援の拡充についての御質問ですが、高齢者福祉タクシー利用券の追加交付や助成額の見直しにつきましては、平成28年度におきまして上限額の引上げや交付枚数の追加交付など制度拡充を行ったところでございます。 引き続き高齢者の経済的負担の軽減を図るとともに、住み慣れた地域社会の中で安心して暮らすことができるよう、高齢者のタクシー利用助成に取り組んでまいります。なお、令和3年度におきましては、障害者タクシー利用券につきまして、重度の障害のある方々の自立更生及び日常生活における活動の支援を図るため、透析患者に対する追加交付枚数を36枚から72枚に増やすよう準備を進めているところでございます。 残余につきまして担当より答弁させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 私のほうからは、福祉医療費制度における償還払いと現物給付の事務の流れにつきまして御説明いたします。 償還払いにつきましては、利用者が病院を受診した際に医療保険の自己負担分、乳幼児で2割、小学生以上3割でございます。この自己負担分を支払い、病院から領収書を受け取ります。その領収書を添えて市窓口に申請を行います。 市が申請内容を確認した後、福祉医療費の個人負担額を差し引いた額を利用者の指定した口座へ振り込むこととなります。 また、現物給付につきましては、利用者が病院を受診した際に福祉医療費の個人負担額を支払います。病院は医療保険の自己負担分から福祉医療費の個人負担額を差し引いた額を取りまとめ機関へ請求をいたします。取りまとめ機関は、病院から請求があった書類を審査し、審査の手数料と合わせて市に請求をいたします。 市は取りまとめ機関へ助成金及び手数料を支払い、取りまとめ機関は病院へ助成金を支払うこととなります。 事務の流れにつきましては、以上でございます。 次に、養護老人ホーム及び高齢者生活支援ハウスの運用主体、月の利用料、相談件数、待機者の状況についてでございますが、市内にあります養護老人ホームは、国見町、吾妻町、小浜町にそれぞれ1か所あり、合わせて3か所となっております。 次に、市内にある高齢者生活支援ハウスについてでございますが、国見町に2か所、南串山町に1か所あり、合わせて市内に3か所となっております。 また、市内にあります養護老人ホーム3施設、高齢者生活支援ハウス3施設、運営主体は全て民間事業所となります。月の利用料についてでございますが、両施設とも収入金額に応じて負担金が決まることとなりますが、高齢者生活支援ハウスにつきましては、負担金とは別に入所者が直接施設に支払う利用料が必要となります。 相談件数についてでございますが、月に約3件程度となっております。入所待機者についてでございますが、2月末時点で養護老人ホームは11名となっており、高齢者生活支援ハウスについては、現在5名の空きがある状況でございます。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) 今、子どもの医療費の本市の状況などの説明をしていただきました。 県からもらった他の市町の資料を見ましても、本県の13市8町の中で、現状維持で拡充の予定なしとしている自治体は16市町、検討予定というのが、五島市と東彼杵町です。川棚町においては、18歳まで拡充している自治体もあるようなので、他の自治体の動向も確認するとしております。これまでの説明の中でも分かるように、現状維持が圧倒的に多いようであります。 いろいろ条件があるようですけれども、18歳までを対象にしている自治体は、松浦市、南島原市、佐々町、波佐見町、西海市が実施をされております。18歳まで拡大しようと考えておられる自治体が増えております。 本市では、今も説明があったように、中学生まででそれ以上のほうは、まだ今のところ検討されていないということでございますが、どうか、そういうふうな県内の状況でございますので、ぜひ、雲仙市も18歳までは最低でも引き上げていただくようにお願いしたい。 18歳以上で成人未満のほうは、県下では、どこもまだ取り入れておられませんけれども、18歳は、今も言うように随時増えております。検討をしている町もありますので、雲仙市もよろしくお願いしたいと思います。 また、医療機関での窓口で個人負担の支払いが現物給付と償還払いの違い、今、説明をしていただきましたように、県内の自治体では平戸市のみが市内の病院に限っては現物給付があります。 他の自治体は、全て窓口で一旦支払って、後で請求する償還払いとなっておりますが、中には一部現物給付の対象の年齢層もあるようでございます。この制度受給者は、金がないので受診をためらうケースなど、請求事務の軽減のためとか、請求を忘れたり事務手続の煩雑さにより請求されない人もあると聞き及んでおります。 本市は、遅れて他市に追随しているように思います。よそがやっているからうちもやると、後からついて行ったような感じがいたします。 市長が引き続き、全身全霊で職務を努めていくと所信表明に書かれておりました。市長の子育て支援に力を入れていくという、今、申し上げた所信表明に期待をいたします。どうか今後とも、今の段階では全くいい返事ではありませんでしたけれども、医療費の全額無償、そして、立替え払いのない現物給付にすることを望んで、この質問は次に行きたいと思います。 次というか続きです。 この子育て支援策は、市長が重要課題の一つに掲げてある人口減少問題解決、この一つの方策とも考えています。子育て支援の拡充を目指していかれることを今後お願い申し上げて次の質問に入りたいと思います。 次に、高齢者共同生活支援の再質問です。 今、説明されましたが、ちょっと私も数字を聞き損ねて、はっきりした事情を確認できませんでしたので、高齢者の施設は何軒あるとおっしゃいましたか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 高齢者生活支援ハウスについては、市内に3か所でございます。養護老人ホームが市内に3か所となっております。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) 民営の施設は結構あるように思いましたけども、入居の相談とか入居待ちの人、何人となっていますか。もう一度、お願いします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) まず、相談件数についてでございますけれども、月に約3件程度となっております。(発言する者あり)月に3件程度でございます。 次に、入居者、待機者についてでございますけれども、2月末時点で養護老人ホームが11名となっております。高齢者生活支援ハウスにつきましては、現在5名分の空きがある状況でございます。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) 今、再度、説明していただきましたけれども、この数字が多いのか少ないのか、いろいろだと思いますけれども、多くの種類の施設があることや入居状況も理解をできました。相談件数も多いほうじゃないのかと私は思いますし、入居待機者も多いように思います。 現在、私たちがその年齢に達しております。人数も多い世代であります。今後、そういった施設を望まれる人や世帯も増加すると考えられます。施設の設置増についてどのように考えておられるのか、民間の施設が多いようでございますが、今後、公営施設の増設や民間に増設要請は考えておられるのかどうか。そして、民間のそういった施設に補助が、助成は出ているのかどうか。 また、今も説明がありましたように、当市には高齢者生活支援ハウス運営事業があって、その中の規則によって支援をされ、利用負担金も補助をされて、収入等で細分化をされております。減免制度もあるようですので、これらは大変すばらしい制度だと私は思います。 しかし、市民の皆様には分かっておられない方が多いのではないかというように思います。市民の皆様にはどのように周知をされているのか疑問であります。このような案内は、私は見たことがありません。制度の周知をいま一度図っていただいて、相談されている皆さんや待機されている皆さんの入居を促していただけるようにお願いしたいというふうに思います。 以上、よろしく答弁をお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) まず、養護老人ホームと高齢者生活支援ハウスの入所希望者が増加すると考えられると。増設は考えていないのかという御質問でございますけれども、市内の養護老人ホームにつきましては、3施設とも、現在、満室となっておりますけれども、高齢者生活支援ハウスにつきましては、5名分の空きがある状況でございます。 市といたしましては、高齢者が自宅等で安心して生活ができるよう、介護サービスの利用についての相談など、高齢者への相談体制の充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、民間施設の補助の制度はあるのかということでございますけれども、まず、養護老人ホームにつきましては、市が入所措置を行い、入所をするために、施設へ入所に係る経費を支払っております。 また、高齢者支援ハウスにつきましては、市が民間事業者に運営を委託し実施しておりまして、市から事業者へ委託料を支払っております。また、いずれの施設につきましても、改修等について内容にもよりますけれども、国庫補助金による補助を活用することができるようになっております。 また、市民への周知をどのようにしているのかという問いでございますけれども、市のホームページへの掲載に加えまして、高齢者の総合相談窓口となっております雲仙市地域包括支援センターにおきまして、高齢者福祉等に関する情報を分かりやすくまとめた、「花ぼうろ~福祉と医療の便利帳~」を作成しており、市内の養護老人ホームや高齢者生活支援ハウスにつきましても紹介をされております。 この情報誌は、市や介護事業所等の窓口に設置するとともに、市のホームページにも掲載しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) 民間のほうは施設を造る時に補助をやっていると、あと、普段の運営については補助はないのですか。 それと、公営のほうの増設の予定は、ちょっと私、聞き漏らしたような感じがするので。それと、周知も広報紙などと言われましたけれども、地域の皆さんの把握は、自治会長さんあたりがよく把握されていると思いますので、特に自治会長会あたりにそういう案内を差し上げて説明をしていただければというふうに私は思います。 もう一度、増設計画があるのかと、民間の施設を造る時の費じゃなくて運営費というのですか、その辺はどうなっているのか、もう一度お願いします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) まず、施設の増設についてでございますけれども、先程申し上げましたように、養護老人ホームにつきましては、3施設は満床でございますけれども、高齢者生活支援ハウスにつきましては5名分の空きがあるという状況でございますので、現状、この推移を見守りたいというふうに考えております。 また、この養護老人ホームについては、市が入所措置を行っておりますので、市が入所に係る経費を措置費として支払っております。また、高齢者生活支援ハウスにつきましては、市が、この民間事業所に運営を委託しておりますので、事業者へ委託料として支払いをしておるところでございます。 また、この周知につきましては、先程、花ぼうろを御紹介しましたけれども、また、うちの担当課のほうでもそれぞれの事業に応じたパンフレットとかそういうのも準備をしておりますので、また配布等もちょっと工夫をしまして市民の皆様に適切にお知らせをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) そのような高齢者の皆さんのニーズに応えるように、今後、大いに努力をしていただきますように周知と一緒にお願いをしたいと思います。 次に行きたいと思います。 (3)の高齢者交通支援の拡充について再質問をいたします。 なかなか厳しい答弁でございましたけれども、ぜひ、拡充をお願いをしたいと思います。冒頭紹介したフィンランドのように、特に福祉行政においては、誰一人も残してはいけないという理念で取り組んでいただきたいというふうに思います。 それから、免許証の返納問題については、免許証の返納の御理解については、以前、質問をした折に県警の公安委員会とも協議をしてみるとの答弁でございました。その後、協議されたのか、その結果どうだったのか説明をいただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) 矢﨑議員の運転免許証の返納手続や運転経歴証明書の交付手続を市役所の窓口で行うことはできないのかといった御質問でありましたが、令和元年の第1回定例会の議員の一般質問の際に、雲仙警察署に確認した結果としまして、運転免許証返納申請や運転経歴証明書の交付は、政令により公安委員会で行う業務とされていることから、協議によってどうこうできる問題ではないといった旨の答弁をさせていただいたところでございます。 先日、改めまして雲仙警察署に確認をいたしましたが、運転免許証の返納申請や運転経歴証明書の交付は、公安委員会の管轄する業務であるため、市の窓口で行うことはできないこと、また、運転免許証の返納申請については、家族などが委任状により代行することは可能であるが、運転経歴証明書の交付申請は、現在、代理での申請は認められていないとのことでございました。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。
    ◆4番(矢﨑勝己君) 今の答弁では、全く進んでいないという状況でございます。やはり、高齢者の皆さんの本当にニーズに合っていない政策だと思いますので、やはり、警察まで返納に行く時には車に乗って行けますけれども、帰りには乗って帰れないという不便さもあるし、また、返納した後の証明書をもらうには、また、お金もいるということもあるので、今後さらに他の自治体からもそういったお話がないのかどうか、大いに議論をしていただいて、ぜひ、高齢者の皆さんの利便性を高めるためにも努力をしていただきたいというふうに思います。 次に、第2項の学校教育行政の給食費支援の拡充について質問をいたします。 学校給食費完全無償化について質問をいたします。 現在は、もう少し増えているのかもしれませんが、全国では2017年度で76の自治体で無償化が実施されておるそうであります。食のセーフティーネットとしての給食に注目が集まっております。子どもの貧困問題もクローズアップされております。1人当たり4千円を超える給食費の負担は、特に複数の子どもを抱える世帯にとっては、大変厳しいものがあるようであります。 県の体育保健課から資料を頂きましたけれども、この給食費の支援をやっている、やっていないの表の一覧があります。補助なしというところが14、当市も含めてです。全額補助というところが4自治体、それから、半額補助というのが2自治体、一部補助というのが2自治体あります。これも、それぞれ部分的なところもありますけれども、県内ではそういったことで全額補助の方向に向いて頑張っていらっしゃる自治体もあります。どうか雲仙市でも財政上の問題もありますけれども、無償化の検討をしていただきたいというふうに思います。 この学校給食は、合併前の旧町時代は実施されておりませんでした。私は、旧町の町議時代に実施に向けて論戦を交わし、道筋ができたところで7つの町が合併をして雲仙市となり、学校給食が実施されるようになりました。それ以来、15年以上も続けられております。子どもたちや保護者からも大変喜ばれているものであります。 その学校給食の目的は、今さら言うまでもありませんが、児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ児童及び生徒の食に関する新しい理解と適切な判断力を養う上で、重要な役割を果たすものであり、学校給食を活用した食に関する指導の実施に必要な事項を定め、学校給食の普及、充実及び学校における食育の推進を図る、このことを目的として掲げられております。 それでまた、学校給食のその目的を達成するために目標が掲げられております。その目標は何か、教育長、説明をお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長(冨永修一君) 矢﨑議員の目標というものでございますが、学校給食法に7つ定められておりますので、御紹介をいたします。 学校給食法第2条におきまして学校給食を実施するに当たって義務教育、諸学校における教育の目的を実現するために、次に掲げる目標7つでございますが、達成されるよう努めければならないと規定されております。 その目標とは、1つ目に、適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。2つ目に、日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を養い及び望ましい食習慣を養うこと。3つ目に、学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。4つ目に、食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。5つ目に、食生活が食に関わる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。6つ目に、我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。7つ目に、食料の生産、流通及び消費ついて正しい理解に導くこと。 以上の7つでございます。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) ありがとうございました。 今、紹介してもらったように、目標が掲げられております。いかに児童生徒の成長過程で学校給食の重要さや、また、食育が義務教育であるかが理解できます。今では、公立小学校の授業料が無償なのは当たり前であります。 義務教育だから当然だと皆さんはお考えと思います。また、小中学校の教科書が無償なのも今では当たり前であります。次に義務教育だから無償で当たり前になるのは、学校給食であるべきです。 文科省は、学校給食法において義務教育段階における学校給食の普及、充実及び学校における食育の推進を願っております。国自ら学校給食の食育は義務だと宣言しているのですから、であるなら、国の方針として学校給食は無償に踏み切るべきであります。 地方自治体からも無償化の声を上げるべきだと私は考えます。他市に先駆けて雲仙市で取り組んでいただき、このことも人口減少対策に大きく貢献すると思いますので、どうか考えていただきますようによろしくお願いをいたします。 その辺、答弁お願いできましたら、よろしくお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) この給食費の無償化に取り組む考えはないのかというのは、これまでも議会の中で何回も御質問いただいたところでございますが、今、議員が申されたとおり、子育て支援策の一つとして、保護者の経済的負担を軽減するという側面におきましては有意義な政策だろうと私も思います。 しかしながら、学校給食費を無償化した場合には、本市では年間約1億8千万円近くの財政負担が毎年度新たに必要となります。よって、その継続性が大きく課題であり、実現は難しいものであろうと考えております。 また、義務教育段階における公教育の観点から申しますと、各自治体による独自の支援ではなく、やはり国の政策として取り組むべきものであろうと捉えております。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) 今、財政負担が物すごく大きいというふうなことを言われましたが、このことも一つの先行投資だというふうな思いを考えていただければ分かるのではないかと。 子どもに対する投資、この子どもたちが大きくなって、成人して、働くようになれば、必然的に社会貢献、経済貢献をしてお金がまた戻ってくるわけですから、ぜひ、その辺は何とかひねり出して、頑張ってもらえんかなと私は思います。 国も給食が食べ物の教育だというふうに位置づけているわけですから、学校給食も義務教育というふうな形の捉え方で、私は先程そういうふうに言いましたですけども、義務教育であるなら、義務教育の学費は全部無償になるというのが定められておるわけですから、その辺、さっき申しました投資ということも含めて今後頑張ってもらえればと。 それで、その人口減少問題の克服でも物すごく貢献する施策だと思うのです。結局、移住者とか定住をしようとか、Uターンをしようと思っている人たちが、この雲仙市に帰ろうかなと思う時に、やはり何を見るかといったら、やはり暮らしやすさ、安全さ、それで税金が安いか、インフラの分が安いか、こういった子育て支援が行き届いているか、社会福祉が充実しているかどうか、そういうところを見て判断をされて決められるというふうに私は思うので、ですから、そういうところを雲仙市は他市に比べてずば抜けているなというところを、今後、市長の所信表明にもありましたように、ぜひ、頑張っていただければというふうに思って次に行きます。 次に、第3項の地球温暖化対策について質問をいたします。 本市においても、気候非常事態を宣言し、積極的に気候変動に向き合う取組を行い、他の自治体の模範とならないかということであります。 近年、地球温暖化も要因として世界各地においていろんな種類の大災害が発生をしております。我が国においても災害級の猛暑や熱中症による搬送者・死亡者等の増加、数年に一度と言われる台風・豪雨が毎年のように発生をし、最近ではコロナ感染症の蔓延も加わり、深刻な被害をもたらしております。 日本政府は、昨年の10月に温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにするという方針を打ち出しています。国会では、それに続き11月に衆参両院で気候非常事態宣言が全会一致で可決、採決がされました。 これによって、世界の潮流に遅れつつも日本の政府と国会は、脱炭素経済社会に向けてかじを切ったことになります。この宣言は、世界では2016年からオーストラリアのデビアン市から始まり、世界で急速に波及し、国家単位ではイギリス・フランス・カナダなどが宣言をしており、日本では10か国目になるそうであります。 国内の自治体では、一昨年9月に市議会で本県の壱岐市が先駆けとなり、神奈川県の鎌倉市、長野県の白馬村と続いております。 壱岐市が気候非常事態宣言を決議し、全国で先駆けとなる取組を始めたきっかけは何だったのか、壱岐市の宣言案やその後の取組等を紹介していただきますようにお願いをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 竹田環境水道部長。 ◎環境水道部長(竹田義則君) 議員御紹介のとおり、2019年9月25日に壱岐市が全国で初めて気候非常事態宣言を行っております。まず、宣言を行ったきっかけでございますが、気候変動による自然災害が顕著になってきたことや、海水温の上昇により魚の住みかとなる藻場が大幅に減少したことであるとのことでございます。 この藻場の大幅な減少は、漁業が主な産業である壱岐市にとりましては大打撃であり、環境面だけではなく、地域の経済面も考えての宣言であるとのことでございます。 次に、宣言の内容でございますが、日本各地で猛暑、台風、集中豪雨、洪水などの気象災害により痛ましい被害が発生し、壱岐市においても集中豪雨による災害や水不足などの異常事態が発生している。また、藻場が減少し、壱岐市の基幹産業である漁業も深刻な影響を受けている。壱岐市は、地球温暖化に起因する気候変動が人間社会や自然界にとって著しい脅威になっていることを認識し、気候非常事態を宣言しますといった内容でございます。 続きまして、取組でございますが、脱炭素化の実現に向けて社会全体での次の活動に取り組みますということで、4点が掲げられております。 1点目は、気候変動の非常事態に関する市民への周知啓発に努め、全市民が家庭生活・社会生活・産業活動において省エネルギーの推進と合わせて4Rの徹底に取り組む。2点目は、2050年までに壱岐市内で利用するエネルギーを化石燃料から太陽光や風力などの地域資源に由来する再生可能エネルギーに完全移行できるよう、民間企業などとの連携した取組をさらに加速させる。3点目は、森林の適正な管理により、温室効果ガスの排出抑制に取り組むとともに、森林・里山・河川・海の良好な自然循環を実現する。4点目は、日本政府や他の自治体に気候非常事態宣言についての連携を広く呼びかけます。 以上が、壱岐市の気候非常事態宣言の主な内容でございます。 ○議長(松尾文昭君) 矢﨑勝己議員。 ◆4番(矢﨑勝己君) 今、るる説明をしていただきましたように、この問題は本当に地球的規模の問題なので、やはり1市1区々だけでの問題ではないと思います。世界中で取り組んでいかなければならない大きな問題だろうと、私たち人類が住んでいかれるかどうかの瀬戸際のところに来ているわけですから、どうか雲仙市も先駆けてこの問題の宣言をして取り組んでいかれるように、ぜひお願いをしたいというふうに思います。 この問題は、まだまだ奥が深い問題ですので、以降また続けていける機会がありましたら、議論をしていきたいというふうに思います。 今日はこの辺で終わりますけれども、どうか雲仙市でも早急の取組をしていただけるよう、心からお願いを申し上げて本日の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松尾文昭君) これで4番、矢﨑勝己議員の質問を終わります。─────────────── ○議長(松尾文昭君) 以上で本日の日程は全て終了しました。 次の本会議は、明日3日、定刻より開きます。 本日はこれにて散会とします。=午後4時06分 散会=...