雲仙市議会 > 2020-12-01 >
12月01日-03号

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  1. 雲仙市議会 2020-12-01
    12月01日-03号


    取得元: 雲仙市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    令和 2年 第4回定例会(12月)出席議員(18名)    1番  藤 本  淳次郎  君       2番  山 本  松 一  君    3番  大 山  真 一  君       4番  矢 﨑  勝 己  君    5番  渡 辺  勝 美  君       6番  佐 藤  義 隆  君    7番  林 田  哲 幸  君       8番  坂 本  弘 樹  君    9番  酒 井  恭 二  君      10番  平 野  利 和  君   11番  浦 川  康 二  君      12番  上 田    篤  君   13番  町 田  康 則  君      14番  大久保  正 美  君   16番  元 村  康 一  君      17番  小 田  孝 明  君   18番  深 堀  善 彰  君      19番  松 尾  文 昭  君欠席議員(1名)   15番  小 畑  吉 時  君                     地方自治法第121条の規定に基づく出席者       市長             金 澤 秀三郎 君       副市長            酒 井 利 和 君       教育長            下 田 和 章 君       総務部長           松 橋 秀 明 君       市民生活部長         本 多 正 剛 君       地域振興部長         尾 上 美 徳 君       健康福祉部長福祉事務所長  東   裕 実 君       環境水道部長         竹 田 義 則 君       農林水産部長         久 米 重 治 君       観光商工部長         谷 川 裕 行 君       建設部長           荒 木   正 君       理事兼会計管理者       長 田 幸 男 君       教育次長           冨 永 修 一 君       農業委員会事務局長      坂 本 英 知 君       監査事務局長         田 中 卓 郎 君       参事監兼企業誘致推進室長   蓑 川 剛 生 君       次長兼観光物産課長      柴 崎 孝 光 君       学校教育課長         草 野 勝 文 君       参事監兼監理課長       木 本 昌 平 君       農漁村整備課長        北 川 貴 房 君       市民安全課長危機管理室長  田 口 文 武 君       次長兼地域づくり推進課長   尾 﨑 輝 孝 君       子ども支援課長        林 田 泰 郎 君議会事務局       局長             大 津 善 信 君       次長             林 田 義 幸 君       課長補佐           宗 塚 康 之 君       課長補佐           稲 本 千亜紀 君       参事補            宮 﨑 幸 平 君令和2年12月1日(火)議事日程議事日程 第3号┌────┬───────┬──────────────────────┬──────┐│日程番号│ 議案番号  │     件          名     │ 備  考 │├────┼───────┼──────────────────────┼──────┤│  1 │       │市政一般質問                │      │└────┴───────┴──────────────────────┴──────┘第1 市政一般質問   15番 小畑 吉時 議員(当日取り下げ)     1.雲仙市の行事について(市長・教育長)    1番 藤本 淳次郎 議員     1.国際教育の推進について(教育長)     2.多比良港埋立地の整備と活用について(市長)     3.新型コロナウイルス感染症拡大に伴う観光業及び飲食業への経済対策について      (市長)    2番 山本 松一 議員     1.防災対策について(市長)     2.出生数大幅減の対策について(市長)     3.移住・定住相談について(市長)=午前10時00分 開議= ○議長(松尾文昭君) おはようございます。ただ今から本日の会議を開きます。 議事日程第3号により会議を進めます。─────────────── △日程第1.市政一般質問 ○議長(松尾文昭君) 日程第1、一般質問を行います。 通告の順に従って進めます。 まず、初めに15番、小畑吉時議員の一般質問の順番ですが、小畑議員から質問の取下げの申出があっておりましたが、本日の欠席届が出ておりますので、小畑議員の一般質問は取りやめとなります。 次に、1番、藤本淳次郎議員の質問を許します。藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 皆さん、おはようございます。1番、会派創新・公明の藤本淳次郎です。議長のお許しを頂きましたので、通告していた事項について質問をさせていただきますが、今年もあと1か月で新しい年を迎えようとしております。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症拡大により大変な年となってしまいました。また、現在、第3波が都心では広がっております。そういう中、市長をはじめ市の職員の皆様には、通常業務以外に新型コロナウイルス感染症関連による感染予防、経済対策等に当たっていただいていることに対して、まず感謝いたしたいと思います。共に、これからもよろしくお願いをいたします。 さて、私の質問は、1項目めに国際教育の推進について、2項目めに多比良港埋立地の整備と活用について、3項目め、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う観光業及び飲食業への経済対策についての3項目について質問を通告しております。 まず、1項目めの国際教育の推進についてです。 現在、市内小中学校へ配置をしているALT、外国語指導助手活動目的及び内容についての説明をお願いいたします。 また、今回は、私は市内の高校生より雲仙市市政への提言ということで記入をされた用紙を頂きました。これは、既に関係機関には渡しておりますが、ここで紹介をしたいと思います。 諫早市の高校に通っている高校1年生です。近頃、世界ではグローバル化が進み、今までよりさらに英語力が求められるようになってきました。今年からセンター試験大学入試共通テストへと移行され、4技能、話す、聞く、書く、読むが不可欠となっています。しかし、私の身の回りでは、英語や外国語に触れる機会が少ないように感じられます。都会と比べると全然違います。私は、雲仙市に、雲仙市のALTやその友人たちなどに協力していただき、国際交流の場をつくっていただきたいと強く願います。将来を担う子どもたちの英語、外国語へ触れる機会を増やすだけでなく、大人の方々までが楽しんで参加できるすばらしい交流会を望んでいます。ちなみに、近隣の市では、既にそのような国際交流をしているところもあると聞いております。ぜひ、雲仙市もその他のまちに先駆けて国際交流が盛んなまちとなり、世界に羽ばたいていく人材を、そして市民が楽しく世界に触れる場所をつくっていただきたいと思っております。 これが高校1年生から頂いた提言であります。この提言についてもどのように考えておられるのか、説明をお願いいたしたいと思います。 再質問と2項目め、3項目めについては、自席にて行いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 藤本淳次郎議員の御質問にお答えいたします。 まず、ALTの活動目的及び現状等についてのお尋ねでございますが、教育委員会では、基本的に市内各中学校に1名、計7名を配置し、中学校外国語授業を中心としながら、中学校区内の小学校へも派遣し、小学校外国語授業の支援を行うなど教員とのチームティーチングによる指導に当たっております。 また、運動会や体育大会などをはじめ、様々な学校行事や昼休みの遊びなど、児童生徒への積極的な関わりを通した交流も行われております。 しかしながら、今年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響のため、8月までに帰国した5名の後任者が入国できない状況にあり、現在の配置は2名となっております。 なお、本市のALTは、国が推進しますJETプログラムを活用した配置を行っており、活動目的としましては、外国語教員等の助手としての職務に従事することとしております。 また、職務内容としましては、小中学校における外国語担当教員外国語授業の補助、外国語教材の作成に関する補助、外国語担当教員等に対する研修の補助、外国語スピーチコンテストへの協力、地域における国際交流活動への協力などがございます。 次に、市内高校生からの提言についてのお尋ねでございますが、まずは提言の文面から、世界を見据え、今後のために積極的に外国語を学ぼうとする強い意欲が感じられ、大変頼もしく思うとともに、雲仙市の高校生のさらなる活躍を期待しているところであります。 なお、このたびの提言につきましては、既に御本人宛てに回答しておりますが、この御意見が、教育委員会が主催する講座などの周知の在り方、また内容について改めて見直す契機となったことに感謝したいと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。 ここで、お尋ねをいたしたいと思います。 ALTの配置7名ということで、今年はコロナ禍で5名が来れなかったということですが、この7名という人数は国やまた県からの規定があるのでしょうか。それと、年度内に入ってくる予定があるのでしょうか。また、契約年数は何年でしょうか。それから、市内中学校に1名が基本として小学校へも派遣をしているとのことですが、各町内で学校数も違いますし、当然生徒数も違います。平等に教育がされているのか、説明をお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長冨永修一君) お答えをいたします。 まず、ALT7名ということで、今、教育長のほうから答弁をさせていただきましたが、ALTの設置の人数につきましては、特段その上限等はございません。本市では、平成27年度からALTを7名ということで各中学校区に1名ずつ配置をしているところでございます。 それから、年度内にALTが配置されるのかということでございますが、教育長の答弁にありましたように、今回の新型コロナウイルス感染症の関係で5名の後任の来日が遅れております。本年度におきましては、1月末に3名のALTが着任をするという見込みになっております。 それから、ALTの契約年数でございますが、契約年数は基本的には1年でございます。また、その上で、勤務状況が良好な場合は最大5年まで延長をするということになっております。 それから、学校の規模により平等な配置がなされているのかという御質問であったかと思いますが、ALTの主な業務と申しますのが、外国語、英語の授業の会話それから発音などの指導、そういった英語の先生、外国語の指導教諭の求めに応じまして授業の補助を行うアシスタント業務でございます。英語の授業全てにALTが入るということではございませんが、時間割の工夫などをいたしまして、学校が必要とするアシスタント業務、補助業務につきましては満たすことができておりますということで今考えております。現時点で、生徒数、学校の規模によりまして平等性に問題はないというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。1月に3名が来る予定があるということであります。 先程、契約は毎年行っていくということですが、これまでに最長5年の契約等ができていたのか、またこれに付随して4年とか3年とかいう実績があるのか、お知らせください。 それと、ALTの方々7名、現在は2名しかいらっしゃいませんが、この方々たちの交流会等があっているのかどうか。 それと、もう一つは、市内に英語の堪能な人や英語の専門の教員OBの方々もいらっしゃるかと思いますが、その把握はされているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長冨永修一君) 先程、契約は1年でありますが、最長5年ということで答弁をいたしました。 少し調べてまいりましたが、平成17年以降、4年以上にわたって勤務したALTも多数おります。36名中11名が4年以上にわたって任用を行っている状況でございます。 それから、ALTの交流会は行っているのかということでございますが、教育委員会では、例年、ALTが市民の皆様と交流をする場といたしまして、小中学生を対象といたしましたハロウィンパーティーなどの子ども会活動夏休み英語教室、それから市民講座UNZENなどの様々な交流の機会を開催をしてまいりました。 しかしながら、令和2年度におきましては、これらの講座等につきましては、今般の新型コロナウイルス感染症の影響によりまして中止を余儀なくされております。 ALT同士の交流につきましては、教育委員会が主催をいたします公的な会議、または島原半島内外でのALT同士の交流会などが行われていると承知をいたしております。 それから、英語の堪能な人などの把握をされているかという御質問でございますが、退職教職員につきましては、退職後の臨時的任用に備えまして、一定程度、退職時の履歴書等々によりまして確認ができておるところでございますが、しかしながら、一般の方で英語の教員の免許を持っていらっしゃる方、また英語の能力検定等々がございますが、そういった方で英語の資格検定の有資格者などの英語の堪能な方につきましては、教育委員会のほうではその把握はできていないところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。最高4年以上もいらっしゃるということで、大変頼もしいなとは思いました。 実は、私たち会派3名で大村市の教育委員会にALTの活動について研修を行ってまいりましたので、ここで少し紹介をいたしたいと思います。 大村市では、市内小中学校に13名のALTの配置をしております。学校数は、小学校15校、中学校が6校でありますが、今年はコロナ禍があり5名が、新規として来れなかったということで現在は7名で配置をしているということです。この中にも、2年、3年、4年、5年とやはりいらっしゃいました。 また、ALTコーディネーターが2名いらっしゃる。それと、ALTの活動としては、夏休み期間中に中学生や小学生を対象にしたゲームやALTの交流を通して違う文化の理解をする機会となっているということで、大変これは数の多い生徒数が参加をしておりました。 それから、大村市立幼稚園や保育園から、やはり要請があった場合は、ALTの複数名でよって訪問活動を行っている。この幼稚園や保育園からは大変高い評価を頂いていると聞いてまいりました。 また、小学校では、週に1回、やはり放課後に子ども教室の一つで居場所づくりということで英語を使った遊びなどを毎週行っている。それから、また小学生を対象に8月から11月に月1回、同じような遊びを通した、ゲームを通した英語会話教室を行っていらっしゃいました。 以上が大村市の活動内容なのですが、特にやはり幼稚園や保育園、小学校を対象とした活動が大変多く行われているなと思いますし、やはり幼い頃からゲームや遊びを通して英語、外国語と触れることが、大変、中学校に入った時に普通の授業以上に大きな価値があるのではないかと思いました。 それから、一番興味があったのが、ALTのコーディネーターを2名、市が会計年度任用職員として雇用し、ALTの生活全般の支援、いろんな諸手続や活動の配置計画、それから放課後終了後の教室の英語会話の補助を行っているということです。ALTの方にとっては、大変信頼があり、母親みたいなことで大変期待をされていると。また、このコーディネーターがいらっしゃることで活動がしっかりとたくさんできているのかなという感じもいたしました。 先程も聞きましたが、雲仙市の中でも英語の堪能な方、また教職員もいらっしゃいます。英語の堪能な方は把握をできていないということですが、少し視野を広げて調べてみたらいらっしゃるかと思います。こういう方々にぜひこういったコーディネーターみたいな協力ができないものか。そういうことで、ALTの方々がしっかりと活動ができるのではないかなと思っております。 雲仙市教育方針にも、国際社会に貢献できる調和のとれた個性豊かな人間の育成とあります。ALTの活動がまさにこの教育方針につながり、国際交流の場ができるのではないかと考えます。今回は、1人の提言でありますが、他にも同じ思いを持っている高校生がいるのではないかと思い質問をさせていただきました。来年度から新しく取り組むような活動はないのでしょうか。説明をお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 冨永教育次長。 ◎教育次長冨永修一君) まず、御紹介いただきました雲仙市の教育方針でございますが、雲仙市の教育方針の中に国際社会に貢献できる調和のとれた個性豊かな人間を育成を図るという項目がございますが、この解説を読みますと、将来を展望し、国際社会に貢献、活躍できる人材を育成するとともに、市民一人一人の個性を尊重し、徳・知・体の調和のとれた豊かな人間を育成することの重要性を明確にしているということでございますので、教育委員会といたしましては、国際社会に貢献できる人材の育成に今後とも取り組んでまいりたいというふうに考えております。 それから、先程、大村市におきますコーディネーターの役割につきまして御紹介をいただきました。本市におきまして、ALTの活用や支援につきましては、まず学校におきます外国語教育アシスタント業務につきましては、教育委員会学校教育課の指導主事、それから学校とが連携をいたしまして支援に当たっております。それから、生活支援につきましては、教育委員会総務課のほうで職員が対応をしております。あわせまして、配置校の学校長、それから教職員等々が学校生活または一般社会生活においても親身になって相談に乗っているところでございます。 御紹介をいただきました大村市でのコーディネーターの役割につきましては、ALTの活動にとりましても大変活動しやすい環境になっているのではないかなというふうに考えておりますが、現在、雲仙市におきましては、学校、教育委員会総務課、それから学校教育課が連携をいたしまして、ALTの活動の支援を行っているところでございます。今後とも、ALTの活動支援には不足のないよう取り組んでまいりたいというふうに思います。大村の事例等も参考にさせていただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員
    ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。ALTの相談事も大変スムーズに行っているということですけど、教育委員会の総務の方が担当だということですけども、まずは外国語を話せないとやはりうまく気持ちも伝わらないと思いますし、そういうところが一番大事かなと思いますので、その辺をまたもう少し検証されて、ALTの方々の支えになるようにしっかりとお願いをいたしたいと思います。大村市の取組も参考にされて、今後ますますALTの活動が盛んになるように、しっかりと取り組んでいただきたいということと、放課後の活動とか夏休み期間の活動等に関しては、やはり学校の先生たちがしっかりと子どもたちに周知をされて活動に参加することを、活動に多くの方が参加するような呼びかけをしっかりとやっていただくことを切にお願いをいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 次の質問に移ります。2項目めの多比良港埋立地の整備と活用についてを通告しております。 平成2年11月17日、雲仙普賢岳の噴火活動が始まり今年で30年、埋立てが平成10年から始まったということで、それから20年が過ぎました。やっと県から市が土地を購入され、いよいよ雲仙市が主となっていろんなことが進められますが、今後の整備計画及び企業誘致計画について説明をお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) まず、今後の整備計画及び企業誘致の計画について答弁させていただきます。 整備につきましては、昨年度から今年度にかけ、県のほうで工業団地の周囲の道路を施工していただいたところでございますが、市といたしましても工業団地内部に道路及び排水路を施工することとしている状況でございます。 また、企業誘致につきましては、昨年度は延べ113件の企業を誘致のため訪問いたしましたが、現時点で具体的にお話しできる状況にはございません。 今後は、先進市町の事例を参考にしながら、効果的、効率的な誘致活動を研究し、積極的に企業を御訪問させていただき、誘致活動に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。整備計画の中で外周のほうを県のほうが行っていらっしゃいます。それは私も拝見をしております。 ここで、敷地内に道路整備を行っていくということも全協のほうで少し説明はありましたけども、以前、国体競技があった時に取り付けられた橋があります。この橋から、今度できた、県が整備をされた道路の間、ここは整備がされておりません。当然、進入口としてこれから先使っていくのだろうと思いますが、この整備をどうされるのかと、敷地内が大変、国体競技の時に排水をよくするために高低差が相当あります。この高低差、あるいは雑草も大変現在多く出ております。この整備はもちろんされるのであろうと思いますが、踏まえて、この整備がどれぐらいの工事日程を予定されているのか、説明をお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) まず、国体の際に整備した橋の整備についてでございますけども、今現在、県のほうに対しまして国見総合支所出口交差点付近に新たな進入口の設置を要望しているところでございますが、御指摘の部分につきましても、県有地となりますので県と今後協議をしていきたいというように考えております。 また、高低差の関係と雑草の何らかの整備のことでございますが、多比良港につきましては市有地となった分譲予定地につきましては、市としましても適切な管理を行っていきたいというふうに考えておるし、雑草につきましては、状況等を踏まえながら確認をして、その後、整備検討をしたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 工事日程は今言われましたか、どれぐらいか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 工事日程につきましては、これは場内の道路になりますけども、本議会におきまして当該工事の繰越明許費に係る補正予算を現在上程している状況でございます。令和3年12月までには完成できればというふうに考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 令和3年度に終わると、始める。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 令和3年12月までにその道路につきましては完了できればというふうに考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 分かりました。12月、できるだけ早くにやっていただきたいと思っていますし、先程申しました橋から県が整備した道路は、そんなに面積もありません、距離もないのです。ぜひ、一緒に終わるように県と協議をされて進めていただきたいと思っております。 それから、企業誘致に当たってですけども、13件とおっしゃったのですか。もう一度お願いします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 昨年度でございますけど、延べで113件でございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 113件ですね。昨年度113件回られたということで、今年はコロナ禍があり活動ができていないのかなという気もしております。 昨日、平野議員から佐世保市の企業誘致推進室の局長の話がありました。局長自ら企業誘致の営業に徹し、飛び込みも経験し、靴も何足も潰したこと、とにかく動き回りましたとの熱い話を我々会派は聞いてまいりました。企業誘致には、全国から我が市が、我が町が一番ですと思いを寄せて活動をしているとのことで、人脈をつくることも必要とのことです。企業先の下調べをして、県内にその企業とのつながりを持つ人を調べてみて、まずそこから、その人を訪ねてから企業回りをするとか、企業が困っていることをよく聞いて、それに対して市として何かできることを見つけ、誘致の話に持ち込むということも話をされました。 コロナ禍は来年度も続くと思っておりますが、来年度から新しく誘致をされて回られると思いますけれども、よろしければ何年ぐらいで企業の誘致を1社でもしたいというお気持ちをお持ちなのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 現時点では、大変申し訳ないのですけど、具体的に何年というお示しはできないものでございますけど、先程紹介がございました佐世保市または他の先進地の事例を参考にしながら、やはりいろんな勉強をさせていただきながら、一日も早く企業が立地できるよう一層の誘致活動に尽力してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 分かりました。大変、誘致活動は難しいと思います。しっかりと行ってほしいのですが。 とにかく、コロナ禍で、やはり都心から地方に移住の動きもあるということでありますし、県内、市内に就職を希望する学生も増えていると聞きます。今日の新聞では、県内就職内定率が過去最高の54%という記事がありました。やはりコロナ禍で、都心に行かずに地元に残りたいという気持ちが大変多いということが載っておりました。企業誘致をするにしても、今が一番チャンスではないかなというふうに思っております。 佐世保市も造成をしながら誘致活動を進め、4年間で誘致ができた、現在は千名の雇用ができて、平均年齢が29.1歳ということです。若い方のUJIターンの方もたくさんいらっしゃるという話を聞いてきました。雲仙市内にもいろんな企業があります。条件等が合えば、進出ができないのか、その辺りの活動もまだまだしっかりと行っていただきたいと思います。 国見町の町民にとっては、この埋立地がどういうふうに進むのか、大変関心の高いことです。また、雲仙市にとっても人口減少対策につながります。今後しっかりと取り組んでいただくよう、改めてお願いをいたします。昨日も担当部長の意気込みを平野議員が聞かれましたが、いま一度、意気込みをお願いをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 今、議員がおっしゃるとおり、人口減少対策の一つのこの企業誘致についても大きな力が出てくるのじゃないかというふうに私も判断しています。昨日も平野議員さんにも答弁させていただきましたけれども、私自身も一日も早く企業誘致できるように頑張っていきたいと思いますので、改めましてよろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。今日は少し何かテンションが下がっている気がしましたが。どうかよろしくお願いいたします。 3項目めの質問に移ります。新型コロナウイルス感染拡大に伴う観光業及び飲食業への経済対策についてを通告しております。それぞれに各事業の実績と進捗状況並びに事業の効果を市としてどのように捉えているか、説明をお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) まず、観光業につきましては、2つの事業を答弁させていただきます。 まず、雲仙市緊急宿泊促進事業でございますが、これにつきましては、令和2年5月15日から開始し、7月2日で申し込みによる予算執行見込額が予算額6,500万円に達し、受付を終了いたしました。8月に入り、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、宿泊キャンセルが相次ぎ、事業実績は延べ宿泊者数7,796名でございます。補助金の交付額が5,382万3,387円となっております。 次に、雲仙市宿泊需要回復支援事業につきましては、令和2年9月1日から開始し、9月23日で申込みによる予算執行見込額が予算額5千万円に達し、受付を終了いたしました。補助金の交付は実施中でございますが、11月26日現在で、延べ宿泊者数6,904名でございます。補助金の交付済額が3,452万円となっております。 失礼しました。飲食関係につきましては、まず、雲仙市緊急消費喚起対策事業、商品券でございます。これにつきましては、5月と10月の2回、商品券を全世帯へ配布しております。1回目の5月に配布した商品券の換金状況につきましては、11月26日現在で、飲食店用商品券2,317万5千円、共通商品券1,267万7千円、計3,585万2千円の換金請求を頂いておりまして、発行額5,267万7千円に対しまして執行率は68%でございます。 また、2回目の10月に配布した商品券の換金状況につきましては、11月26日現在で、飲食店用商品券2,326万1千円、共通商品券1,316万1千円、計3,642万2千円の換金請求を頂いております。発行額1億2,854万4千円に対して執行率は28%でございます。 もう一つ、雲仙市事業継続支援金でございます。この商工部門についてでございますが、令和2年3月から5月までのいずれかの月において、前年同月の比較として売上げが20%以上減少した事業者の事業継続を支援するための事業でございますが、11月26日現在で、727件分、1億9,484万8千円を支給いたしております。予算額3億1,080万9千円であるため、執行率は63%ということになります。 ちなみに、飲食業の申請状況につきましては、全体の727件のうち、飲食業は129件で3,669万8千円を支給しているものでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。観光業においては、第1回目の宿泊補助、上限2万円。これは出された時に私自身もびっくりしました。こんなことができるのかと思いました。全国放送でも取り上げられ、すばらしい高い評価をされました。このことがきっかけで県の5千円の割引を引き出し、国のGoToキャンペーンにつながったと私自身は思っております。 また、利用されたお客さんも大変喜んでいらっしゃるし、不足分の金額は自分の財布からしっかりと出されています。私も利用いたしましたが、もちろん宿泊業を経営されている皆さんも助けられたとの声も聞いております。また、市民に対して、飲食店商品券、共通券の配布においても、他の市にはない取組であり、飲食店経営の皆さんはもちろん、市民の皆さんからも雲仙市はすごいねと声も聞いております。 飲食店にとって商品券を利用されますけれども、現在まだ半分行っていない部分、また3分の1しか行っていない部分がありますが、宿泊補助の利用とは差があります。自分の財布から倍の支払いをされる方はそんなに多くはございません。市が思っている消費喚起にはつながっていないかと思っております。 今日から12月、忘年会シーズンに入り、1月は新年会や年祝いというのが盛んに行われる時期があるのですが、いまだにそのにぎわいが見えない、そしてまた予約も入っていないのですよという肩を落とす事業者も大変おります。市として今後の取組が考えてあれば、お願いをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 現在、新型コロナウイルス感染症の状況を見ましたところ、今おっしゃるように経済状況はますます悪化していくのではないかというふうに懸念しているところでございますが、今後状況を見ながら、今後も適切な経済対策を講じてまいりたいというふうに考えております。まずは、もう少し、先程言った換金関係の状況を見ながらちょっと判断させていただきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) そうですね、第3波が来たということで、市としては大変苦しい思いであると思います。 私から2つ提案がございます。 事業継続支援金の件ですが、条件が令和2年3月から5月までの任意の1か月が前年度同月と比較が対象です。コロナ禍は現状も続いていると思います。この期間の見直しが必要ではないかと思います。当然、3月から5月までは売上げはなかったけれども、特に雲仙市に感染者が出た7月から8月においては減少した店舗もあるかと思いますので、そういう調査をされて、ぜひ期間の見直しをお願いしたいということと。 2つ目が、宿泊補助半額、上限2万円が出されましたので、今は大変難しいと思うのですが、飲食、宴会半額補助、これは出せないのでしょうか。これを出されますと日本では初めてでございますが、どうでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) 事業継続支援金の対象期間についてのお尋ねでございますけど、これにつきましての考え方が、売上げ減少の期間が令和2年3月から5月までの任意の1か月ということでございました。その見直しが可能かどうかということで、これにつきましてはもう少し研究をさせていただきたいというふうに考えているものでございます。 それと、飲食費の半額補助について考えられないかということでございますが、これにつきましては、我々も当初からこのような状況ができないかということで様々な角度の中で様々な状況の中で検討してきましたけども、飲食店は宿泊施設者のほうに比べて数がかなり多いということと、市民であることの確認、コピー関係でございます。その辺と予算の管理等の課題が多いことから、申し訳ないのですが、非常にもう半額というのがちょっと難しいということで考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 分かりました。半額が難しい、当然コピー等を持たない飲食店が大変多いかと思います。 であれば、飲食のプレミアム券、これは島原市も発売をされました。6千円分を3千円で販売をして、自分でお金を出して購入することで、また本人が使う自覚が出てくると考えますが。例えば1,500円券、4枚、これを3千円で販売するとか、そういったことはどうでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川観光商工部長。 ◎観光商工部長谷川裕行君) この飲食プレミアム券につきましても、先程の商品券の時にもいろいろ協議をしております。 今回、先程も提案がございましたとおり、この飲食プレミアム券の商品券に係るものにつきまして、もしやった場合でございますけども、発行、販売、周知、換金等の処理が本年度中に実施が可能かどうかということと、また一旦商品券を渡しておりますので、市民皆様のニーズ等の把握をしながら、やはり少し研究をしていく必要があるというふうに考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 年度内のことが大変難しいということですが、私からすれば、一般会計からでもどうかなと思っておりますので、その辺はしっかりと検証をされていただきたいと思っております。 新型コロナウイルス感染症拡大により、いろんな事業者に少なからずや影響を与えると思います。飲食店においては大変危機であり、またそこに卸をしている業者等もたくさんおります。その方たちも同じ思いであろうと思います。今は、国、県、市の貸付制度を利用して借入れをして頑張っております。 また、新しい生活様式に沿った営業となると、客室の制限が必要となります。売上げは必ず低くなります。また、市民全体が巣籠もりに慣れてしまい、以前の状態になるのはいつになるのか、非常に不安で、借金だけが残ってしまうんのではないかと心配する事業者も大変おります。 農業施策には毎年いろんな助成金が出されております。これは、当然1次産業として大切であり、農業者が経営的によくならないと商売人にはお金は回ってこない、そんなことを常々思っております。市としても大変な時を迎えていると思いますが、飲食店にとっては、まずは市民の皆さんが利用をしないと売上げは向上いたしません。どうか、今回は市がしっかりと手を差し伸べていただきたいと思います。 各店舗が、県や市の補助金で空気清浄機を取り付けたり、高性能換気扇の設備を行われたりと工事も始まっております。また、世間ではいろんな会食の仕方を進めております。市長をはじめ市職員の皆さんが許される範囲の人数で地域の飲食店を利用して地域活性にまずはつなげていただくようにお願いをいたしたいと思います。 私の質問としては以上ですが、思いを言わせていただきました。今日は、まだ市長に答弁を頂いていませんので、よろしければ何か市長の思いを話していただければ幸いに思います。よろしくお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 議会においても、この宿泊と飲食という比較が適正かどうかは別にして、様々な議論がなされているということについては認識をいたしております。 私の認識では、飲食店に対する支援が2回にわたって1億2,100万円分の飲食店用の商品券を発行した。宿泊業者に対しても、その2回にわたって約1億1,600万円ぐらいの予算措置をさせていただいた。比較が正しいかどうかは別にして、認識とすると、ほぼ同じ程度の額の予算を措置をさせていただいた。 ただ、印象として、どうしても宿泊の最初の半額補助の印象が強くあったものですから、飲食においてもそういったことができないかということは、私どもは内部で様々な検討をいたしました。ただ、やはり私の立ち位置とすると、現場が混乱をすることを所管の部課で検討をしている中で、この事業に踏み切るということが、率直に申し上げてどうしてもできませんでした。そういう状況下にある中で、やはり金融機関の方といろいろと意見交換をする中でも、議員がおっしゃられたように、猶予期間が過ぎた後、元金返済が始まる時期にこのコロナ禍の影響を受けたそれぞれの企業の経営状況というのがやはり大変強く懸念をしています。 そういう中でございますので、今後も経済支援策についてはそれぞれの状況把握に努めながら、国や県の動向も注視して、速やかに対策を講じることができるように市内部で研究を重ねてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) どうか、このコロナ禍が早く縮まることを一番願っておりますが、どうかこの後にも通常に戻ることは大変難しいかなと思っておりますので、その辺は十分研究をされて対策をお願いいたしたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(松尾文昭君) これで、1番、藤本淳次郎議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで、11時5分まで休憩をいたします。=午前10時52分 休憩= =午前11時05分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、2番、山本松一議員の質問を許します。山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 2番の山本松一でございます。議長のお許しを得ましたので、一般質問に入らさせていただきます。 通告の1問目、防災対策についてですが、皆さん御承知のとおり、最近は50年に一度、100年に一度と言われる大雨が毎年のように降っています。また、短時間の集中豪雨、暴風や高波などの台風被害なども年々増えてきています。このような状況は地球温暖化等により今後もさらに続くと考えられますので、一刻も早く防災対策を取ることが重要と考えています。 まずは、今年9月の台風第9号及び第10号の雲仙市内の海岸沿いの状況、海岸等の被害件数とその後の対応についてお尋ねいたします。 次に、政府は、今月2日に法律に基づく洪水時の浸水想定区域の設定対象を大きな河川だけでなく中小河川に拡大すると発表いたしました。近年、河川の氾濫は中小の河川でも多く発生しており、雲仙市もいち早く住民へ危険を周知することが大事になると考えます。 そこで、中小河川への浸水想定区域拡大によって今までとどのように変わるのか、その内容についてお尋ねをいたします。 次に、千々石海岸の離岸堤計画の進捗状況について、どのようになっているのかをお尋ねします。 この場からは以上についてお伺いし、2問目、出生数大幅減対策についてと3問目、移住・定住相談について、また再質問については自席より質問させていただきますので、簡潔な答弁をお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 山本松一議員の御質問にお答えいたします。 本年9月2日から3日にかけて台風第9号及び9月6日から7日にかけて台風第10号が連続して長崎県に襲来し、本市におきましても多数の被害が発生いたしました。今回の台風では、特に暴風と高潮による被害が多く、第9号が本市に接近した際は、年間で潮位が最も高い時期であるとともに、大潮の満潮時間と重なったことから被害が増大したものと推測しております。 議員が御質問の海岸付近の被害状況につきましては、市道では砂や漂着ごみの堆積などの被害は18か所、漁港施設では防波堤の一部崩壊や護岸石積みの破損などの被害が22か所、海岸保全施設では消波ブロックの沈下や転落防止柵の破損の被害が10か所発生しております。 各被災箇所の施設の復旧につきましては、既に対応を行っている箇所もございますが、それ以外の箇所につきましては、今回の議会に議案として上程しております一般会計補正予算成立後、早急に対応を行ってまいります。 なお、残余につきましては担当より答弁させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) 中小河川の浸水想定区域拡大についての御質問ですが、先般、県に確認しましたところ、これまでは国や県が管理する一級河川や二級河川のうち、水防法に基づき洪水予報河川や水位周知河川において洪水浸水想定区域の指定が行われていたとのことですが、令和元年10月の台風第19号による水災害では、洪水予報河川や水位周知河川に指定されていない小規模な河川の氾濫による被害が多数発生したとのことで、今後、県では水防法で指定されていない小規模な河川において簡易的な浸水想定図を作成し、令和3年度末の公表を目指して取り組むと聞いているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 千々石海岸の離岸堤計画の進捗状況についての御質問でございますが、千々石海岸は昭和63年度から平成14年度にかけて高潮対策の一環として海岸保全事業に取り組み、総延長1,532mの護岸の整備を行っております。 しかしながら、近年は砂の減少が著しく、台風等の高潮により根固めブロックや階段式の護岸が幾度となく被災を受けている状況にあります。 また、平成30年度に設計基準の改定に伴う既設護岸の機能診断を実施したところ、護岸の高さが不足していることが判明いたしました。 この結果を踏まえ、長崎県漁港漁場課へ対策の協力依頼を行うとともに、現地視察を実施し、基本方針の協議を重ねてきたところでございます。平成30年11月には、地元の3自治会から自治会長の連名で高潮対策に伴う要望書の提出がなされております。地元自治会のほうには、令和2年の1月と3月にそれぞれ事業の基本方針について説明を行っております。 また、本年度におきましては、新規事業採択に向け施設整備の費用対効果分析業務を現在実施しているところでございます。 近年の台風の大型化や砂の減少に伴う地形の変化により、今後さらに海岸沿いの集落への被害や護岸施設への影響が想定されていることから、市といたしましては、地域住民の生命、財産の安全を確保するとともに、海岸施設の保全を図るため、千々石漁港海岸高潮対策事業への早期着手に向け、関係機関や地元自治会と協議を行いながら計画的に進めてまいります。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 市内各地でもかなりの被害でしたけども、漁港海岸の被害金額はどのくらいでしたか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 被害金額につきましては、漁港施設で1,710万8千円、海岸保全施設で1,594万3千円の被害を受けております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 先程の答弁で、私がもらった資料とはちょっと件数が違っていたのですけども、今言われた漁港施設の22件、それから海岸保全関係ですか、10か所、32か所あるのですけども。 そしたら、この中で対応をしていない、未対応のところはどのぐらいありますか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 先程、件数にいたしまして22件というふうに報告をさせていただきましたが、施設自体の被害はまず19件でございます。それと、残りの3件につきましては漂着ごみがあったものですから、こちらについては既に対応がされております。漁港施設につきまして、その19件のうち対応済みなのは1件で、18件がまだ対応しておりません。 続きまして、海岸保全施設でございますが、10件のうち5件が施設被害、5件が漂着ごみの被害となっておりまして、この海岸保全施設5件につきましては、まだ対応は済んでおりません。 以上でございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) それでは、その対応なのですけれども、今、市長がおっしゃられたように、今回の議会の中で補正で対応するということでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 市長の答弁のほうにもありましたように、既に一部している部分もございますが、まだしていない部分については現在補正予算のほうをお願いしているところでございます。補正予算成立後、直ちに復旧を行うよう予定をしているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 分かりました。 特に、先程市長からもありましたように、今年の台風第9号においては、大潮と満潮が重なって雲仙市各町の海岸線で多くの被害が発生をいたしました。私も地元の千々石海岸の現地に行き、約2kmの海岸線の被害状況を見てまいりました。海岸のパラペットやガードレールの崩壊、波で護岸道路に打ち上がった大量の砂の堆積、越波した波による民家や小屋への被害などたくさん見受けられました。改めて台風被害の甚大さを痛感したところでございます。 地区の住民も朝早くから総出で砂の除去をされておりましたが、砂の量が多過ぎてとても人力で除去するには限界がありました。そこで、市でも、その後、護岸道路へ積もった30cm以上の砂の除去について迅速な対応をしていただきました。それについては感謝をしております。ありがとうございました。 ただ、護岸道路の砂のほとんどが除去をされたのですが、千々石の塩屋地区ですけども、護岸道路の一部の砂についてはまだ除去されておりませんでした。何らかの理由があって除去をされていないのかをお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 御質問の区域は、漁港海岸の区域ではなくて、県が管理する建設海岸区域となっているため、市では砂等の除去を行っていないものでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) そこの現場なのですけど、被害の除去された後に、また現場に行ってみました。そしたら、きれいに除去をされていた護岸道路を歩いてくると、突然行く手を塞ぐように砂が除去されていない状況でございました。この護岸道路は、終点じゃなくまだ先にある市道嶽火線へとつながっています。護岸を散歩される人は、なぜそこの砂だけが除去されていないのか不思議に思っています。農林海岸、建設海岸の違いは一般住民は分からないと思いますし、何も知らない人から見ると不自然です。今後の対応をお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 議員がおっしゃるとおり、市民からすればどちらの海岸区域でございましても同じような思いであるというのは、そういうふうに思っているところでございますが。 この件に関しましては、島原振興局の担当者に確認をいたしましたところ、海岸の漂着ごみの除去に合わせて砂等の除去も実施する予定ということでございまして、現在、今後の補正予算でありますとか、または来年度の当初予算での対応を検討しておりますという回答を頂いているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 来年度の予算となると、もう実際そこには僅かではございますが農地も造っていらっしゃる方がいるのです。そこは、やっぱり早急な対応をお願いをしたいと思います。 それでは、関連性がございますのでお聞きしますが、各支所が持つ工事費等の予算は農林関係、建設関係でいくらあるのか、そしてその配分方法はどのようになっているのかをお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 支所配当予算につきましては、農林分といたしまして、市農道維持管理工事請負費660万円と農林業施設単独施設工事請負費1,320万円、原材料費222万8千円を各支所に配当替えをしております。工事請負費につきましては、予算額の50%を均等割、残りの50%を耕地面積割により算出をしております。原材料費につきましては、各支所に一律25万円を配当替えしております。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 建設部関係でございますが、道路維持工事請負費として各支所1千万円、原材料費として各支所50万円、河川工事請負費として各支所ごとに90万円の配当替えを行っておるところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 支所にもいろいろな工事の要望もあるようですが、例えば今回のような台風被害が発生した場合、緊急対応の観点から支所の予算で先に緊急工事をする場合もあると思いますが、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 災害発生後の緊急に対応すべき内容につきましては、基本的に本庁の予算で対応しておりますので、支所のほうから相談があった場合は本庁予算で対応するということで支所のほうで業者等を探していただいて対応していただいている状況でございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 今の話で行くと、本庁で全部やるということですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 不足した予算につきましては、本庁予算のほうで対応させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) そういった災害による緊急工事を支所予算でやった場合は、その工事予算の補填は支所に追加配分されますか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 補填の分を追加配分は今のところはしておりません。 ただし、維持管理の工事が必要な場合はございますので、その部分につきましては本庁予算の範囲内でできる分については対応させていただいております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 支所には本庁では対応できないいろんな小さな工事の要望もたくさんあっていますので、緊急な災害対応を支所で行った場合は、その分支所の予算が減って、支所での他の工事対応ができないわけですから、減った分については減額するのでなく満額の予算の配当をお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。
    ◎建設部長(荒木正君) 少し違いがあるようです。建設部のほうでは、先程言われましたように、緊急的な支出があった場合等がやはり年度内においてはございますので、実際の所要額の調査を行って、年度中等にその実績の調査を行って、あくまでこれは予算のある範囲内ですけれども、過不足に応じて調整を行っております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) ぜひ、緊急に行った不足分については満額の追加配当をお願いします。 それと、私は、この台風の後に現地を調査したのですけれども、その時見逃しておりました。今回の台風で千千石漁港の真ん中の堤防の基礎石が波により崩壊しかかっており、その基礎石のすぐ下に漁船が係留をされております。大変、漁船の乗り入れがかなり危険な状態となっておりましたので、部長さんには申し上げましたが、現場の状況は見られましたか。 また、この早急な対応をお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 議員が御指摘の千千石漁港の北防波堤の基礎石のずれでございますけども、現場のほうは確認しております。今の状況では基礎石が崩壊するおそれがありますので、現予算において復旧工事を行うようにしております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 非常に乗り入れが危ない状況ですので、よろしくお願いします。 次に、中小河川浸水想定区域の変更については、まだまだ来年の通常国会へ水防法の改正案を出すということでしたけれども、前倒しの検討もされているようです。 今日の新聞に、千年に一度の大雨に備えた県内の29河川の洪水避難地図そしてハザードマップの作成記事が載っていました。雲仙市では、山田川のみ指定区域図が作成されているようでございます。 その他、現時点では、その他の河川の内容の詳細は分かりませんけれども、雲仙市には国管理の一級河川、本明川や県管理の二級河川以外にも市の管理河川、普通河川がかなりあります。この普通河川の中には、豪雨時に氾濫のおそれがある河川もあると思いますけども、どれぐらいあるのか把握されておられますか。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 市が管理する普通河川については、氾濫の危険性を判定するためには氾濫の解析を行う必要があり、現時点ではどの河川が危険であるかを具体的にお答えすることはできませんけれども、市内の普通河川における過去の状況を確認いたしましたところ、大雨により氾濫あるいは越水が発生したものが10河川、護岸天端付近まで水位が上がったものが12河川ございました。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 22河川ですね。そしたら、その河川についての氾濫区域を示すハザードマップはありませんよね。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) はい、ございません。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 今後も続くと思われる大雨で、河川の氾濫により民家等への危険が及ぶと想定される区域には洪水、氾濫等によりどのような浸水被害が想定されているのか、事前に認識を深めていただき、氾濫時の水防活動や避難行動等に活用していただくためにも早急なハザードマップの作成をお願いしたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) 議員も申されたように、本日新聞報道がありましたが、県においてこの一級河川、二級河川のうち洪水予報河川や水位周知河川以外の小規模な河川について、本日の新聞では氾濫推定図というものが策定される、これを令和3年度末の公表を目指していらっしゃるという答弁をいたしました。これをまずは市としては周知をしなければならないと考えております。 ただ、この二十数河川のハザードマップの策定となりますと大変な事業量でございます。これにつきましては、その策定が義務づけられるものかどうかまだ分かりませんが、これについて今後県及び県内自治体と協議をしながら研究してまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 私も過去に国見町の上のほうだったと思うのですけど、回った時に、隣の水路というか河川というか、普通河川ですけども、もう大雨のたびに怖いのですよという話を聞いておりました。 従って、確かに一級、二級の河川もそれは大事でしょう。当然せないかんと思います。ただ、市管理の普通河川の氾濫区域も含めた早急なハザードマップについては、大変でしょうけれども作成をしていただきたいというふうに思います。 次に、私は、千々石海岸の防災対策として離岸堤の設置要望を何回となくしてきましたが、市も検討をしていただいているようですので、今後のタイムスケジュールがあればお知らせください。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 千々石海岸の離岸堤の工事着手までのタイムスケジュールにつきましては、現在、新規事業採択に向け費用対効果の分析業務を行っております。令和3年度に県の関係者会議や基本計画の策定を実施し、国への予算要求等の事務を行います。問題がなければ、最短で令和4年度に事業認可を受け、その年に測量調査設計を行い、工事着手を令和5年度から実施する予定でございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 今回の台風のように大潮や満潮が重なると、やっぱり甚大な被害につながるおそれもありますので、千々石海岸の防災対策として離岸堤設置については今後も積極的な推進をお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 久米農林水産部長。 ◎農林水産部長(久米重治君) 今御説明したタイムスケジュールに沿って、積極的に事務を進めていきたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) よろしくお願いいたします。 今回の市長選の市長のマニフェストにもこの問題は記載をしてございました。それから、雲仙市選出の県議会議員も県議会での一般質問もされております。県とも連携した推進をよろしくお願いをいたします。 それから、千々石の護岸道路に続く、先程申し上げた市道嶽火線ですけども、ここについては、千々石展望所と愛野展望所の下にある海岸道路ですけども、ここについては建設海岸で県の管理というふうになりますけれども、この嶽火線も台風のたびに巨石が打ち上げられたり、ガードレールが壊されたり、道路自体が波により陥没したりして、度々車の通行ができなくなっています。 このような状況の中、台風のたびに被災をしながらも毎回修繕のみで抜本的な改良に至っておりません。この護岸改良についても県に要望できないか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 嶽火線それから愛野浜線につながる道路でございますけれども、議員が御紹介のとおりに、ここの路線につきましては台風などの強風の際に波と一緒に大量の漂着ごみが道路に打ち上げられたり、そういうことで通行ができなくなる状況が度々発生をいたしております。 このような事態の発生を防止するためには、防波堤でございますとか消波工の設置による、先程言われるように抜本的な対策が必要になるものと考えておりまして、このことにつきましては海岸管理者である県と協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) ぜひ、要望しないとできませんので、続けて要望活動をお願いしたいと思います。 次に、2問目、出生数の大幅減の対策についてですが、2020年に生まれる子どもの数は85万人を割り込んで、統計を開始した1899年以降で最少の84万人半ばです。昨年の出生数から2万人の減少となり、5年連続で過去最少を更新するようです。今後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、来年は70万台に落ち込む懸念も指摘されており、これも抜本的な対策が求められています。 また、1人の女性が生涯に産む子どもの数である合計特殊出生率も下落傾向で、昨年は1.36人でした。雲仙市の出生数も平成18年の401人から毎年減ってきていますが、平成31年には272人と、平成18年と比べると129人も減少しています。 それでは、雲仙市の合計特殊出生率は今現在いくらになっていますか、お尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 雲仙市の合計特殊出生率についてでございますけれども、長崎県衛生統計年報によりますと、平成30年で1.71となっております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 1.71ということですが、今、若い世代が希望する希望出生率は1.8人というふうになっています。それに比べると低いということで、国も抜本的な対策が必要ということですが、雲仙市としては、出生数減についてどのような原因があるのか、そしてその対策についてお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 出生数減少の原因とその対策についてでございますけれども、出生数減少につきましては、国を挙げて取り組むべき極めて重要なものと位置づけられておりまして、令和2年5月に閣議決定をされました少子化社会対策大綱によりますと、少子化の主な原因といたしまして、未婚化、晩婚化と有配偶出生率の低下と掲げられております。その背景といたしましては、結婚、出産に対する価値観の変化、子育てに対する負担感の増大、経済的不安定の増大など、結婚や出産、子育ての希望の実現を阻む様々な要因が挙げられております。 本市におきましては、その他、市内全人口に対する20代の割合が低いことも要因の一つと捉えております。 少子化対策といたしましては、長崎県が実施をいたしました合計特殊出生率の分析結果を基に、成婚数を増やす取組が効果的であるということから、令和元年度に出会いから結婚、子育てにわたる切れ目ない支援策につきまして新・子育て応援パッケージとして取りまとめ、新規、拡充を合わせ15事業への取組を進めているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) なかなかいろんな原因があって、的確な対策というのは非常に難しいというのは感じていますが、新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中で、妊娠を避けようとする人が増え、少子化が一層深刻化しています。平常時のような出産、育児が望めないことや雇用情勢悪化による家計不安も背景にあるようです。こういった不安を取り除くためにも、公的支援が必要だと思います。 山形県では、新型コロナに負けない結婚・妊娠・子育てポジティブキャンペーンを実施するようです。内容は御存知ですか。概略で結構ですので説明ください。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) 今御紹介がありました山形県のポジティブキャンペーンですけども、地域振興部に関連する内容もございましたので、私のほうから1点答弁させていただきます。 1つ目、やまがた結婚応援事業ということで、結婚する2人に対して知事と市町村長のメッセージを添えて県産品を贈呈をされている事業のようでございます。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) その他、大きくはあと2項目が予定をされているようでございます。 まず、1点目に、新生児子育て特別応援事業ということで、国の特別定額給付金の対象とならなかった令和2年4月28日以降に生まれた同学年となる新生児に対し、県からの定額5万円に市町村が一定額を上乗せして給付する制度でございます。 それから、もう1項目、妊娠、出産への応援メッセージ発信事業についてでございますけれども、これは妊娠、出産を経験した父親、母親と結婚後間もない夫婦とのオンライン座談会で、パソコンやスマートフォンのアプリを利用し、協力くださる経験者や妊娠、出産期をこれから迎える夫婦に参加してもらい、座談会の中でいろいろなアドバイスや意見交換等を行い、コロナ流行下におきましても前向きになってもらおうという企画のようでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 特に今年は新型コロナウイルス感染症拡大により感染リスクを避けるために通院を控えたり、不妊治療を延期するなど、このような自粛ムードから結婚することへの躊躇や、妊娠を見送ったり諦めたりすることがないように、ポジティブに結婚や子育てができる社会全体の機運を醸成するために山形県ではそういった事業を実施しているようでございます。コロナ禍の中で、結婚や妊娠について前向きに考えることができるよう精神的なケアができればというふうにも思います。 今後、妊娠を希望する人たちの不安を取り除くためにも、雲仙市でも結婚、妊娠、出産への応援メッセージ等の発信をしたらどうでしょうか、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 今、議員が申されますように、このコロナ禍におきまして様々な自粛ムード等もございます。結婚するのをためらう、中止をされると、それから妊娠を見送ったりというようなお気持ちもある方もいらっしゃるかと思います。 そういった中で、この山形県のように、御紹介されました事業のように、経験者と対談を持つということは非常に有意義な取組かというふうに考えておりますので、市といたしましても関係する部局と連携を図りながらどういった取組ができるのか情報の収集や調査研究に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 雲仙市のほうでも、妊娠、子育て、結婚、婚活支援、結婚奨励金、結婚新生活支援などいろんな対策を取られていますけども、出産祝い金はなかったですよね。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 雲仙市の出産祝い金についてでございますけれども、現在、雲仙市におきましては新型コロナウイルス感染症が社会経済活動に与える影響が非常に大きいということで、出産、育児に不安を抱えながら子どもを養育する保護者への経済的支援としまして、国の特別定額給付金の対象とならなかった令和2年4月28日以降に生まれた同学年となる新生児1人に対し10万円を給付する事業に取り組んでおります。先程の山形と同じような取組をさせていただいております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) すいません、出産祝い金については今までなかったと思っていましたので、検討いただきたいと思っていましたが、あるのであれば、今後も継続をしていただきたいというふうに思います。 次に、不妊治療についてですが、不妊治療をしている女性の83%が不妊治療と仕事の両立は困難だと考えているようです。不妊治療に対する職場の理解も必要ですが、治療費が100万円から300万円以上と高額で、夫婦の経済的負担も大きくなっています。 雲仙市でも不妊治療費支援事業で治療費の一部を助成していますが、今回、政府が助成制度の所得制限の撤廃、1回当たりの助成額を増額するようですが、その内容をお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 今、政府が検討されようとされております不妊治療制度の改革の改正の内容についてでございますけれども、まだ国から具体的な内容が示されておりませんけれども、新聞報道等によりますと、現在、公的医療保険の対象とならない体外受精や顕微授精など高額な費用を要する特定不妊治療につきましては、将来的に公的医療保険の対象とする方針が打ち出されておりますが、制度設計が構築されるまでの間は、現在行われております特定不妊治療費の助成制度について所得制限の廃止や治療回数制限を緩和するなど助成措置を大幅に拡充することについて検討がされております。 市といたしましても、この国の制度の制度改正に沿った対応ができるように、今後動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 所得制限の730万円だったですか、そういったのを撤廃すると。それと、それぞれ1回当たりの治療費の額を増やすということだと思います。 当然、雲仙市でも国に準じてやっていくということでいいですよね。それと、施行については大体いつ頃からになるのでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) この導入の時期についてでございますけれども、これも新聞報道等の情報ということで御理解をいただきたいと思っておりますけれども、この所得制限の撤廃、制度の拡充につきましては、来年の1月から導入ができるように検討されているところでございます。 それから、特定不妊治療助成制度の公的保険の適用につきましては、現在、令和4年の4月から適用するという方向で協議をなされるというふうに伺っております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 分かりました。市としても、国に準じて遅れることがないように速やかな対応をお願いをいたします。 次に、3問目、移住・定住相談についてですが、総務省は、全国の都道府県と市町村が2019年度に受け付けた移住に関する相談は前年比1万7,612件増の31万5,744件だったと発表いたしました。長崎県は8,807件でしたが、雲仙市への移住や定住の相談は何件ぐらいあったのかをお尋ねします。 それと、この移住と定住の違いも教えてください。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) 移住・定住の相談件数につきましてでございますけども、移住相談につきましては、平成26年度から令和2年10月末までに合計451件の相談があっております。それから、定住相談につきましては、同じく平成26年度から令和2年の10月末までに102件の相談があっております。 次に、移住と定住の違いでございますけども、移住とは、他の土地に移り住むことという意味の言葉で、生活の場となる住居地を別の土地に求めることを言います。定住とは、一定の場所に住居を構え住むことという意味の言葉でありますが、市の事業では具体的に定義を定めておりませんけれども、あえて申し上げますと、市外から雲仙市に移り住むことを移住とし、市内在住者が新築住宅補助金などの各種支援施策を活用し、市内に住居を構え住むことを定住として、移住と定住の使い分けをしているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 何か移住も定住も、雲仙市に住む等についてはほぼ変わらないのかなというふうに思っております。 雲仙市の移住・定住相談は移住・定住合わせて553件ということでございますが、実際これまでに移住や定住された件数はどのくらいですか。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) 市の相談窓口を介して移住したものと各種移住に対する補助金を活用して移住した方を合わせますと、平成26年度から令和2年10月末現在で275世帯646名の方が市外より移住をされております。 また、定住者につきましては、新築住宅取得補助金、中古住宅購入補助金の交付を受けた方並びに空き家バンク登録物件に入居をした方では、平成26年度から令和2年10月末現在で357世帯1,418名の方が市内に定住をされております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 思ったより数が多いなというふうに思っています。 雲仙市でも若者UIターン家賃補助、定住促進奨励補助、空き家活用促進奨励補助等々いろんな支援をしていますが、今までやってきたこの移住・定住の支援の中で一番効果があったのはどの事業だったのでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) どの事業が一番効果があったのかということでございますけど、一概に言えない部分もございますが、移住希望者並びに定住希望者は共通して求められるものとして住居を求められることから、新築住宅取得補助金、中古住宅購入補助金、空き家バンク制度に関する支援事業は効果的であったと認識をしております。 また、転入者の転入する理由の約20%が婚姻であるというアンケート結果を見ますと、昨年度から開始しております結婚奨励金事業につきましても、結婚を希望する移住希望者の呼び水に、また市内在住者の定着の一助になっているのではなかろうかというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) 分かりました。最大の効果が出るように引き続きの支援をお願いをいたします。 移住・定住支援は、先程質問をいたしました出生数の減や結婚、子育て支援とも深く関わってきますし、今回、農業委員会が計画している農地法3条の下限面積の引下げ、これは今まで農地の貸借面積、一般の人が農地を借られる面積が50a以上、5反以上だったのを1a、1畝以上まで引き下げるということでございます。移住や定住をされる方の中には、小さな畑から、田んぼから農業を始めたいという人もいらっしゃると思いますので、今まで以上、5反以上が1畝以上とかなり、非常に来られる人に魅力的なものじゃないかと思っていますし、この事業については大変いい取組だというふうに思っています。 このように、市として移住・定住の対策としては担当課のみじゃなく、関係する福祉、観光、農業委員会など各部各課が全庁一体となって推し進めるべきだというふうに思いますが、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 議員がおっしゃるように、移住・定住、観光、福祉等の部局を超えた市のプロモーションについては総合的なプロモーション体制によって市や市の取組の認知度を上げる宣伝効果を生み出すことが期待されますので、今後におきましては先進自治体の事例等を参考にしながらそのような取組を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) よろしくお願いします。 それから、雲仙市のいいところの情報発信が他市と比べて足りないような気もします。 例えば、南島原市のテレビのプロモーションビデオ放送などを見ると、なかなか南島原市のPRに大きく役立っているのじゃないかなというふうに思っております。 ただ、実際聞いてみますと、テレビでのプロモーションビデオは多額の費用がかかる割には費用対効果が薄いということでございました。 そうであるならば、雲仙市はたくさんのお金をかけなくても、先般配布されました雲仙市の観光戦略のプロジェクト11にあるように、ポータルサイトを利用し、インターネットでの移住・定住の情報発信などをもっとして、もっともっと魅力ある雲仙市を、住んでみたい雲仙市を積極的にPRしたらどうでしょうか、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 先程も答弁させていただきましたが、山本議員がおっしゃるようなものを含めて、全体的にどういうものが一番雲仙市としてPRできるのか、そういうのを含めて今後先進自治体とかを参考にしながら取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 山本松一議員。 ◆2番(山本松一君) コロナ禍で仕事の形態も変わってきました。仕事場に行かなくても自宅でノートパソコンやスマートフォンのインターネットを利用したテレワークが可能となりました。今回、雲仙市でも、私もかねてから要望しておりました光ファイバー網の普及につけて前倒しの予算も組まれておりますので、さらに雲仙市もテレワークしやすい環境になると思われます。 東京でも、東京に一極集中でしたけども、初めて4か月連続で転入者よりも転出者が増えて転出超過となっています。3万を超えるたくさんの人が東京から地方へ移り住んでいます。 このコロナ期を絶好の機会と捉えて、地方にいても仕事ができる時代となったわけですから、さらなる移住・定住対策が図られ、住みやすい雲仙市のPRによって雲仙市の人口減に歯止めがかかるよう全庁挙げて取り組んでいただくことを強く要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松尾文昭君) これで、2番、山本松一議員の質問を終わります。─────────────── ○議長(松尾文昭君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 次の本会議は明日2日定刻より開きます。 本日はこれにて散会とします。=午前11時59分 散会=...