雲仙市議会 > 2020-03-03 >
03月03日-03号

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  1. 雲仙市議会 2020-03-03
    03月03日-03号


    取得元: 雲仙市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    令和 2年 第1回定例会(3月)出席議員(19名)    1番  藤 本  淳次郎  君       2番  山 本  松 一  君    3番  大 山  真 一  君       4番  矢 﨑  勝 己  君    5番  渡 辺  勝 美  君       6番  佐 藤  義 隆  君    7番  林 田  哲 幸  君       8番  坂 本  弘 樹  君    9番  酒 井  恭 二  君      10番  平 野  利 和  君   11番  浦 川  康 二  君      12番  上 田    篤  君   13番  町 田  康 則  君      14番  大久保  正 美  君   15番  小 畑  吉 時  君      16番  元 村  康 一  君   17番  小 田  孝 明  君      18番  深 堀  善 彰  君   19番  松 尾  文 昭  君                     欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定に基づく出席者       市長             金 澤 秀三郎 君       副市長            酒 井 利 和 君       教育長            下 田 和 章 君       総務部長           松 橋 秀 明 君       市民生活部長         本 多 正 剛 君       地域振興部長         尾 上 美 徳 君       健康福祉部長福祉事務所長  東   裕 実 君       環境水道部長         堀 尾 久 和 君       産業部長           谷 川 裕 行 君       建設部長           荒 木   正 君       会計管理者          松 田   究 君       農委事務局長         坂 本 英 知 君       監査事務局長         田 中 卓 郎 君       次長兼観光物産課長      冨 永 修 一 君       参事監兼監理課長       木 本 昌 平 君       財政課長           三 宅 隆 浩 君       財産管理課長         高 木 謙 次 君       環境政策課長         吉 田   龍 君       参事監兼政策企画課長     松 浦 浩 二 君       学校教育課長         草 野 勝 文 君       子ども支援課長        林 田 泰 郎 君       福祉課長           牛 嶋 幸 也 君       参事監兼総務課長       小 松   仁 君       スポーツ振興課長       本 田 理 恵 君       参事監兼農林課長       宮 木   明 君       市民安全課長         田 口 文 武 君       次長兼地域づくり推進課長   金 子 悦 治 君議会事務局       局長             大 津 善 信 君       次長             芦 塚 清 隆 君       課長補佐           宗 塚 康 之 君       参事補            稲 本 千亜紀 君       参事補            宮 﨑 幸 平 君令和2年3月3日(火)議事日程議事日程 第3号┌────┬───────┬──────────────────────┬──────┐│日程番号│ 議案番号  │     件          名     │ 備  考 │├────┼───────┼──────────────────────┼──────┤│  1 │       │市政一般質問                │      │└────┴───────┴──────────────────────┴──────┘第1 市政一般質問    7番 林田 哲幸 議員    ● 施政方針     1.令和2年度予算案について(市長・教育長)    ○ 一般質問     1.市内の案内板について(市長・教育長)     2.新型コロナウイルス等への対策について(市長)   10番 平野 利和 議員    ○ 一般質問     1.環境行政について(市長)     2.がん予防及び支援について(市長・教育長)     3.福祉行政について(市長)    1番 藤本 淳次郎 議員    ○ 一般質問     1.地方創生の取り組みについて(市長・教育長)     2.国道389号の整備について(市長)    3番 大山 真一 議員    ● 施政方針     1.暮らしと安心(市長)     2.産業と交流(市長)     3.社会基盤と環境(市長)     4.人財と郷土(教育長)     5.協働と戦略(市長)=午前10時00分 開議= ○議長(松尾文昭君) おはようございます。ただ今から本日の会議を開きます。 議事日程第3号により会議を進めます。─────────────── △日程第1.市政一般質問 ○議長(松尾文昭君) 日程第1、一般質問を行います。 通告の順に従って進めます。 まず初めに、7番、林田哲幸議員の質問を許します。林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) おはようございます。7番、林田哲幸です。通告に従いまして、施政方針、令和2年度予算案について質問いたします。 それから、その前に、本日は議長の許しを得まして資料を配付させていただいております。よろしくお願いいたします。 令和2年度の施政方針の中で真っ先に目に止まったのが、令和2年度予算案、一般会計予算案が306億8,187万円と、合併後初めて300億円を超え、過去最高の数字になっていることでありました。これまで300億円を超えることがなかったので、おっと思い、令和2年度雲仙市予算編成方針を確認いたしました。 雲仙市の財政状況ということで平成30年度決算の状況が書いてありまして、平成30年度一般会計決算における本市の財政状況は、まず歳入決算で見ると、歳入総額295億3,140万円のうち自主財源が64億2,821万円、21.7%、依存財源が231億319万円、78.3%と相変わらず脆弱な財政基盤であり、依然として地方交付税119億5,407万円、40.5%への依存度が大きい状況にあるということでした。歳出決算では、臨時的な経費の増額はあったものの、決算剰余金が減少したこと等から減債基金積立金や地方債の繰り上げ償還元金の減少などにより、歳出総額は285億464万円となり、前年度と比較すると9億4,680万円、3.2%の減となったと。 今後においても、市税等の大幅な増収が見込めないことや普通交付税の合併による特例措置の段階的縮減などにより歳入総額の増収は見込めない一方で、歳出においては扶助費をはじめとした社会保障関係費が年々増加し義務的経費が依然として高い水準で推移するなど、引き続き厳しい財政運営が見込まれると書いてあります。 また、基本方針のところには、雲仙市中期財政計画第3期、平成29年度から令和3年度に基づく財政運営の重要なポイントは、合併特例期間終了後の歳入予算の規模を見据えながら、歳出予算の規模をどのように合わせていくかにある。合わせるというのは、縮減するということですけども。本市では、平成28年度から普通交付税合併算定替えの段階的縮減が始まっており、今年度、令和元年度は前年度比3億4,424万円の減、令和3年度には本来の算定額、一本算定となり、さらに9億円程度の減が見込まれると。また、これらの歳入減等により収支不足による財源調整のための基金の取り崩しは今年度で10億円程度見込まれることから、職員一人一人が行政コスト縮減に向けての意識改革を図り、事業の優先性、重要性、効果等を十分考慮した上で適正な予算編成に努めることと書いてあります。 この部分を読みますと、いかにも令和2年度の予算は縮小しそうな感じを受けますし、また、合併以来これまで一般会計の当初予算が300億円を超えることはなかったので少し驚きましたけれども、中期財政計画に303億円という数字があったので、計画どおりなのだなというふうに理解をいたしました。 そこで、過去最高となる令和2年度予算案に盛り込まれた目玉事業を紹介していただきたいと思います。 また、一般会計予算案の主な内訳についても御説明願います。 あとの質問、再質問につきましては、自席で行います。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) おはようございます。林田哲幸議員のご質問にお答えいたします。 令和2年度の予算案につきましては、先日の施政方針でも申し上げましたとおり、新しい令和の時代においても本市が発展し続けるため、第2次雲仙市総合計画に掲げる将来像、"つながり"で創る賑わいと豊かさを実感できるまちの実現に向け、今後さらに深刻化する人口減少問題に対し、これまで講じてきた施策、事業等の確実な推進に加え、産業分野におけるこれまでの取り組みを深化させるとともに、施策、事業等の効果的な構築に手を緩めることなく取り組むこととしております。 あわせて、普通交付税の合併算定替えによる特例措置の終了や、合併特例事業債の発行期限などを踏まえ、将来にわたって健全な財政運営を継続できるよう予算を編成し、一般会計では前年度に比べ4.8%増の306億8,187万円となり、雲仙市が発足してから最大規模の予算額となりました。 最大規模の予算額となった要因は、(仮称)新小浜体育館及び(仮称)新瑞穂総合支所の建設工事が本格化することなどに伴い、普通建設事業費が前年度比44.0%増の60億2千万円、また、福祉や医療などの扶助費が前年度比1.3%増の71億3千万円で、いずれも過去最大規模の予算額となったことが大きく影響しております。 次に、新年度予算のうち特に御紹介しておきたい取り組みといたしまして、定住人口拡大に資する奨学資金償還補助金の創設、小・中学生遠距離通学費補助金の拡充等に加え、多様な関係人口の拡大に向けた都市住民との交流機会創出に取り組むとともに、市民の安全に資する防災対策システムの整備、さらには最終段階を迎える公共施設の整備について、(仮称)新小浜体育館及び(仮称)新瑞穂総合支所の建設工事への着手などに取り組んでまいりたいと考えております。 残余につきましては、担当より答弁させていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 一般会計の歳入及び歳出の主な内訳を御説明いたします。 まず、歳入につきましては、15款国庫支出金では、昨年10月から幼児教育無償化が開始され、令和2年度は1年分の予算となることなどから、前年度比3.3%増の42億4,219万5千円、18款寄附金では、ふるさと応援寄附金の増により前年度比75%増の3億5千万3千円、19款繰入金では、普通交付税における合併算定替えの段階的縮減による減額の影響などから、調整財源として減債基金繰入金を増額したことにより前年度比27.6%増の27億7,689万7千円、22款市債では、庁舎整備事業小浜体育館整備事業などの事業費の増により、財源となる合併特例事業債が増となることなどから前年度比38.8%増の44億2,810万円となっております。 次に、歳出の目的別につきましては、2款総務費では、(仮称)新瑞穂総合支所建設工事着手による事業費の増やふるさと応援寄附金の増による返礼品等経費の増などにより前年度比15.3%増の44億3,635万8千円、9款消防費では、災害対策本部の環境整備のための各種システムの導入などにより、前年度比18.7%増の12億3,643万9千円、10款教育費では、(仮称)新小浜体育館の建設工事着手による事業費の増などにより、前年度比76.3%増の36億9,068万円となっております。 最後に、歳出の性質別につきましては、人件費では、会計年度任用職員制度の開始に伴い、賃金から報酬への移行などにより前年度比4.1%増の38億8,056万6千円、積立金ではふるさと応援寄附金の増に伴い、基金への積立額が増となることなどから、前年度比63.1%増の3億8,322万4千円、普通建設事業費では、(仮称)新小浜体育館及び(仮称)新瑞穂総合支所建設工事着手などにより前年度比44%増の60億1,918万8千円となっております。 以上が、一般会計の歳入及び歳出の主な内訳でございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 今、いろんな定住人口拡大に資する奨学資金のお話とか防災対策システムの整備とかそういう事業の紹介をしていただきましたけども。 最近、新聞やテレビなどで報道されましたけれども、お隣の南島原市や長崎市、あと福岡市なんかもそうなのですけども、過去最高の当初予算を計上されているという報道がなされました。このことは、昨年10月の消費税の引き上げが影響しているものと思っております。 そこで、その消費税が引き上げられたことの影響で本市の予算が増加した事項というか事業とその事業の金額、そういったものがあれば紹介していただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 仮に消費税の引き上げがなく8%のままだったと仮定した場合、当初予算で計上しております性質別歳出のうち代表的なものの大まかな影響額を申し上げますと、物件費では5,800万円、普通建設事業費のうち委託料では700万円、同じく工事請負費では7,700万円となり、これらの影響額の合計としましては1億4,200万円と推計しております。 なお、消費税の引き上げによる影響は過去最高の当初予算となった影響の一つではありますが、市長答弁にもありましたように、建設工事が本格化する(仮称)新小浜体育館及び(仮称)新瑞穂総合支所などの普通建設事業費、福祉や医療などの扶助費がいずれも過去最大規模の予算額となったことが大きく影響しております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 扶助費と普通建設事業費が大きく影響したということですね。 今回の当初予算を確認してから、雲仙市発足から策定されている雲仙市中期財政計画の第1期から第3期まで、第3期からさかのぼって古いほうを見ていったのですけども、そこで気づいたことがありまして、平成18年度に策定された第1期となる中期財政計画、これでは、来年度を示す平成32年度の当初予算見通しということで、これは長期財政見通しのところに、当初予算が180億円とそういう計画をされていたわけです。それに対して、今回上程してある令和2年度当初予算案は306億8,187万円と当時の見通しからすると1.7倍を超えておりまして、義務的経費の中で扶助費にあっては第1期見通しの2倍以上となる71億3,100万円と、驚くような規模になっております。また、人件費においては31億3,100万円に対して、少しだけ増えた38億8千万円と、ほぼ変わらない状況であります。 ここで、扶助費についてお尋ねをいたします。平成18年度の当初予算と令和2年度の当初予算を比較して増額された、また創設された事業とか予算とかそういったものの事業費の大きいものから幾つか御紹介いただきたいと思いますけれども、どうですか、お願いします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 扶助費について、平成18年度と令和2年度の当初予算額を比較しますと、平成18年度の39億9,865万1千円に対して、令和2年度は71億3,158万1千円となり31億3,293万円、78.3%増となっております。 増加の主な要因は健康福祉部の所管事業ですので、健康福祉部長が答弁いたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 健康福祉部の増加している要因の主なものでございますけれども、デイサービスなどの生活介護に係る障害福祉サービスの利用者数の増加等に伴い、障害者福祉費の予算額としまして13億8,970万5千円が増加となっております。(発言する者あり) 2つ目としまして、幼児期の子どもに係る扶助費に関しまして、子ども・子育て支援法の制定等により保育所、幼稚園、認定こども園などを総合的に支援するために、保育所運営費として計上していたものが教育費であった幼稚園に係る経費も統合をされ、民間教育・保育施設給付事業に改正されたことなどに伴い、民生費の児童運営費の予算額として9億566万9千円が増額をしております。 3つ目といたしまして、生活保護受給者数の増加等に伴い、民生費の生活保護費の予算額としまして4億2,291万8千円が増加をしております。 以上です。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員
    ◆7番(林田哲幸君) ありがとうございました。 今いろいろ幾つか紹介していただきましたけども、結構な額が増えています。このようなことは、第1期中期財政計画の策定段階では予想できなかったことなのかなというふうに思いますけども。 今回の施政方針でも人口減少に立ち向かうためには手を緩めることなく取り組むと市長は述べられております。財政計画はいろんな計画にも影響を及ぼすものだと思っており、大変重要な計画だと思っております。 昨日の浦川議員の質問で、人口に対しての職員の数は適正なのかという質問があっておりましたけども、この平成18年度当時の計画では平成32年度の当初予算が180億円です。扶助費が約33億円、それから人件費が31億円ちょっとということで、令和2年度の予算案で見ると扶助費が71億3千万円、それから人件費が38億8千万円。これは、考え方を予算でどれぐらいの仕事をするかというふうな考え方をしたら、33億円の予算を31億円人件費分の職員で執行をする平成18年度の計画と、令和2年度の71億円の予算を38億円の職員で執行するのでは、倍以上の差があると思うのです。 事業数、この事業量とか予算額に対しての職員の数は適正なのかをお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 昨日の浦川康二議員の質問に答弁しましたとおり、現在の本市の状況を考慮すると5年後、10年後の職員数350人で市政運営することは極めて厳しく、削減はほぼ限界にきていると考えておりますが、人口減少、社会情勢の変化などを踏まえると、状況によっては将来的に350人以下の職員数で行政サービスを維持させざる得ないことも考えられるため、引き続き状況に応じて適正な職員数について見直していこうと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 定員適正化計画で350人ということを目指しておりますけども、実際この普通建設事業費、支所の建設とか体育館の建設とかそういったものの額の大きさというのは、工事に関するお金ですから職員がそこに何人もかかって使っていく予算じゃないと思います。しかしながら、この扶助費に関していえば、医療とか福祉とかそういったものに使う予算ですから、額にすれば何千円とか何万円とかそういった単位の積み上げで何億円という数字になるのでしょうから、実際それを扱う職員の数とか手間とかそういったものを考えると、実際にその市民サービスが行き届くかなという心配があるのです。 予算が増えることは、我々市民からすればありがたいことなのです。ただ、それに伴ってきちんとしたサービスの提供をあわせてしてもらいたいという思いがあるのですけれども、そこら辺はいかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 確かに扶助費が増えて、今の健康福祉部の職員にしても随時その辺の業務量を確認しながら増加したりとかそういう対応を今もしている状況でございます。 いずれにしても、先程申し上げたとおり、今後引き続き適正な職員数について見直しをしていこうと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 先程も言いましたけれども、今回の施政方針でも人口減少問題に立ち向かうためには手を緩めることなく取り組むということですので、頑張ってもらいたいと思います。 このことも含めて、この中期財政計画はものすごく大事な計画なのだろうなというふうに思うのですけど、第4期となる次の計画を策定する予定があるのかをお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 現行の第3期中期財政計画は令和3年度を終期としておりますので、令和4年度以降について次期計画の策定を予定しております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 策定するにしても策定しないでも、これまで雲仙市では強固な財政基盤の中において行財政運営がなされてきたものと思っております。 現在、国においては社会保障の見直し強化、経済低迷への対応、人口減少問題への対応などに力を入れられており、地方公共団体ではこれらの国の動向への対応に加え、独自の施策も展開しなければ地域間競争に勝ち抜くことは困難だと思っております。 今後の行政運営においてさまざまな状況に立ち向かうためにも、雲仙市の強みを生かす人とか物とかそういったものの強化と弾力的に対応できる財政基盤の強化をお願いして、次の質問に移りたいと思います。 次は、市内の案内板について、市などが設置した看板等の管理について質問をいたします。 市が看板についてどこに何の看板を設置しているのかとか、どのぐらい把握されているのかをお尋ねいたします。これは、市内の看板の種類とか数とか設置場所とかそういったものですけども、お答えください。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 市が設置した看板でございますけど、今、台帳を整理しておりまして、台帳の中身としては、区分として看板やモニュメント、石碑、表示内容、設置場所、設置年月日、メンテナンスの状況、所管課というところで管理をしております。 うちにある看板については305基、石碑等が78基の計の383基でございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) そしたら、市が設置したもの以外のものというのは、状況は把握されておりますか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 市以外が設置したものについては、すみません、把握しておりません。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) わかりました。そうでしょうね。 今回の質問のきっかけは、この今日お配りしている資料の一番目の写真を見てもらいたいのですけども、観光釣り船事業ということで、御家族、グループで釣り体験をしてみませんかという看板なのですけれども、そういった立て看板が小浜の海上露天風呂の茜の湯のそばに設置してあって、それを観光客の方が見て観光協会に問い合わせをされたのです。観光協会では、これが観光協会の事業じゃないものだから、そのことを把握していなくて、観光物産課に問い合わせの電話をしました。そしたら、そこでもわからないということで、実際にその看板を私は見に行ったのです。そしたら、建設業と地域の元気回復助成事業、平成21年度国土交通省、事業主体が小浜温泉観光活性化協議会となっておりました。 国土交通省に問い合わせをしたら、10年以上前の事業なので調べてみますということでした。その日のうちに連絡がありまして、これは県の港湾関係の事業でどこどこの誰々さんたちが関係された事業みたいですというところまではわかったようで説明をいただいたわけです。 今回、私がその看板を自分で見て、国交省と小さく括弧書きで書いてあったので国交省に問い合わせをしてみたのですけども、普通、一般の方が問い合わせるのは、こういう看板を見た場合には多分ほとんどが観光協会とか観光関係の市役所の観光物産課あたりだというふうに思うのですけども。谷川部長はどう思われますか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) 議員が今御指摘のとおり、まず観光物産課のほうに市民の方から御連絡があろうかと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) そうですよね。 次に、その隣の写真を見てもらいたいと思いますけども、橘湾マリンセンターと書いた看板があります。この橘湾マリンセンターというのは、この写真の左側に写っております小浜温泉観光協会が入った建物でありますけども、看板をよく見ますと、矢印が反対方向を向いているのです。 そこで、それをどなたかに直していただきたくて、市のほうに、まずは市長やったですけども聞いたところ、持ち主がわからない、誰が設置したかわからないということでありました。そうして、一般質問の通告後に財産管理課の方に尋ねても初めわからなかったのです。その後、市内外をずっと見ていたら、同じようなデザインの看板があちこちにあったわけです。この黄色と赤と緑の流れるような模様を書いたデザインが入ったやつが。 それは、市内だけじゃなかったので、これはひょっとして県が関係するのかなと思って県庁まで聞きに行ってきました。初めは、屋外広告物の関係で都市計画関係のところかなと思って宅島県議を通じてその担当の方にお話を聞いたのですけども、うちではないということで、次に観光関係の方を呼んでいただいて尋ねたら、また違う。最後、道路関係の方にも聞いたけども、うちではわからない。ただ、結論として、皆さんおっしゃったのが、これは多分旧町単位の自治体です。今でいう雲仙市ですというふうにおっしゃいました。 それは、資料の1枚目の右下の写真を見てもらえればわかるのですけども、S63の3と書いてありますけども、昭和63年3月小浜町というふうに書かれてあります。 また、次の1枚めくっていただいて、橘公園の看板ですけども、この3の2というところに、柱に、これもちょっと消えて見えにくいのですけども、同じように昭和63年3月千々石町というふうに書いてあるのです。 これを、以前、老朽化した観光案内板等の改修について質問をしたことがあります。平成28年だったと思いますけども。その時に市内に設置された観光案内板等の管理の一元化をお願いしたということがあるのですけども。当時の大山部長は、今こちら側に座っておられますけども、こうおっしゃっています。旧町時代の継続物とかそういうところで判明しないものがあろうかと思うと。それを一回洗い直しをする必要があるのかなと思った。基本原則、管理はそれぞれの所管の財産管理者がいるのでそこら辺の部局になろうかと思うが、一回整理をすることをそれぞれの部局に呼びかけてリストアップして再検証し、総務部が財産管理という立場でもあり整理をさせてもらいたいということでありました。 そこで、これまでにそのリストアップをして再検証という作業をされたのか、お尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 市が設置した看板の一元化につきましては、平成28年6月に財産管理課において市が所有する看板について調査を実施し、台帳を整備しております。また、平成29年1月には市が所有する看板のほか、石碑等を含めた再調査を実施し、台帳の拡充を図ったところでございます。 ただ、再検証については現在のところ実施していないところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) わかりました。 昨年9月にお隣の佐藤議員が観光用看板の整備について質問をされておりますが、その時の答弁で、これは谷川部長が、観光で訪れるお客様の御意見や観光用看板に限らず目的地までの案内表示看板なども含めて考えていかなければならないと思っております。また、自然豊かな観光地でもありますので、景観にも配慮する必要があると考えておりますと、そうおっしゃっております。 また、足湯のところの看板だと思うのですけれども、現在設置している観光用看板が薄くなっている状況を把握しているので、再度現場を確認して改善したいと考えるとも答弁をされておりますが。 この資料の写真の3枚目ですけども、左側のが多分この時薄れているとおっしゃっていた看板だと思うのです。現在、これは取り外されております。その後、これがどういうふうになっていくのかというのをお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) 議員さんがおっしゃるように、足湯の設置におきましては横看板でございます。足湯の景観等に考慮しながら魅力ある広告にしたいということで、今現在内部のほうでデザイン等の協議をしております。この後、観光協会等にも協議しながら、案をいただきながら、令和2年度に向けて設置をしたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 今後また設置されるということですね。 もう一つ、これは昨年6月に渡辺議員も看板の件で質問されております。干拓堤防道路をおりて、そこからそのまま山側に上ったところのグリーンロードに突き当たった交差点の案内表示ついて通告された現場に行っていなかったことを前に指摘されていました。 その後、見られておりますか。私も昨日確認のために見に行ったら、それまで何回か通ったのですけど気づかなかったのですけど、新しい看板が交差点のところについているのです。この一番最後のページの一番下の写真ですけども。これは、さっき聞いたら昨年の9月についたらしいです。 それはそれでよかったのですけども、渡辺議員に指摘されたガードレールの部分、部長は観光地でもあるから景観にも配慮する必要があるというその配慮をされているのか。この上の写真を見たら、汚れて汚いです。当時も渡辺議員が言われています。ガードレールにシールを張っただけで今は真っ黒してわからんというふうに言われていたじゃないですか。これは、どうされるのですか。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) ただ今の御質問でございますけれども、案内板については御確認いただいたように設置を完了しております。ただし、そこのガードレールに張っとったシールについては、そのままの状態でございましたので、御指摘を受けて、大変遅くなったのですが、先日除去を済ませたところでございます。 現場管理が行き届いていなかったのが理由だと考えております。大変申しわけございませんでした。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) 先日っていつですか。これは、私、写真をきのう撮ってきたのです。(発言する者あり)きのう、ああそうですか。きのう、私、この議会が終わってから確認に行ったのですけど、その後ですね。わかりました。そしたら、されたならいいです。(「場所はどこね」と言う者あり)堤防道路をおりて、そのままグリーンロードに上っていったところです。吾妻です。そうですか。 管理というのがどういう管理なのかということで、ちょっとお尋ねをしたいのですけども。私が思う管理と市が思う管理、先程台帳をつくってメンテナンス状況とかというのを管理しているということでしたけども。 実際、市内のそういった表示物、看板等を定期的に見に行くとか調査に行くとか、そういったことをされて、いっぱいあるのです。字が消えているのとか見えにくいものとか、いろんなものがあるのです。そういったものに対しての対応をされるべきじゃないのかなと思うのです。 先程からおっしゃられる市の管理というのは、ただ本数とか場所とかそういったものを台帳上でちゃんとというか、チェックをしているだけということなのじゃないかなと思うのです。 かつ、そういって調べたものをいろんな問い合わせがあった時に、どの窓口でも市民から問い合わせがあった時にすぐに答えられるようにしてもらいたいわけです。そこら辺はどうですか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 看板にはそれぞれ目的があり設置されているものであり、目的が達成できるよう適正な維持管理が必要であると考えております。管理体制につきましては、財産管理課において台帳上の整理を行い、問い合わせ等の窓口対応を行ってまいりたいと考えております。 また、維持管理につきましては、設置部署において定期的な巡視等により状況を把握するなどし、適正な管理に努めたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) ちょっと話が戻るかもしれませんけども、私が県庁まで尋ねに行った同じ統一されたデザインの看板、あれ、この写真でいえば、とけん山とか橘神社とか橘湾マリンセンターとかこういったものの看板、柱に何年小浜町とか何年千々石町とか書いてありますよね。そういったものも常日ごろからチェックをされていれば、台帳を見ただけでもうわかるようになっているはずだと思うのです。そういったことをされていなかったのでしょうから、今後していってもらいたいと思います。 昨日は、坂本議員のほうから遊具の管理について市統一のチェックシートはあるのか、作る予定はないのかと質問されておりました。それに対して、部長は、全庁的に統一した管理マニュアルを作るということで答弁されておりましたけど、全く看板の管理についても同じことが言えるのじゃないかなというふうに私は思います。ぜひ、総務部長、そこら辺しっかり対応をお願いしたいと思います。 市内にはいろんな看板がありまして、観光用の案内看板、公園や公共施設等を案内する看板、それから病院や商店などの看板などさまざまあるわけです。商店の看板などは別としてでも、公共性のあるものといいますか、そういったものとか、観光案内的要素を含むもの、これは市が設置した分じゃなくても、最低でも設置者が誰なのかすぐわかるようにしてもらいたいと思います。 最初に紹介した観光釣り船の看板も、国交省の補助事業で、事業主体が小浜温泉活性化協議会という任意団体でございます。既に存在しているかどうかわからない団体だと思うのですけども、こういった場合にそういう団体が解散したりとかしていますと、この物だけが、残されたもの、看板が、誰のものかわからない状態で宙ぶらりんのまま、いえば朽ち果てるまで残ってしまうわけです。そういったものを市民から問い合わせがあったりして誰が対応するのかというのが大事なことだと私は思うのです。 危険空き家でも一緒です。もう持ち主がわからない、わかっていてもどうすることもできないとか、そういったものを誰かがどうしてもらいたいという気持ちは市民の方は思うわけです。 ですから、これは一つの例であります。他にもたくさんあると思いますので、一回、本格的に調査をして、紛らわしい看板とか見苦しい看板がなくなるように、撤去やら更新やらを含めて管理をお願いしたいと思いますけども、いかがですか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 市の管理は先程申し上げたとおりですが、公益的な看板については、関係機関へ情報提供を求めるなどして可能な限り把握に努めたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) ぜひ、そうお願いいたします。 そして、次の質問へ入らせていただきます。 3番目に新型コロナウイルス等への対策についてということで通告をしておりましたけども、先週から国の要請などによって状況も刻々と変化しておりまして、昨日の山本議員同様、質問事項がどんどん限られてくるような状況にあります。私も最初に用意しとった質問がもう既に全協とかで説明があったりとかして、もうなかなか聞くことを見つけるのが大変だというふうな状況になっておりまして。 また、こういう状況の中で無理して質問をしても、答弁を求めても混乱を招くようなことになるのじゃないかなということを心配しておりまして、質問を一つだけにさせてもらいたいと思いますけども。 昨日の答弁であったように、県の緊急資金繰り支援資金の取り扱いの開始や、セーフティネット保証4号の認定についてなどが雲仙市のホームページで紹介されております。現状において市にできることはされているのかなというふうにも思っております。 このような状況を踏まえて、今後どのような思いで、また気概を持って、本市の基幹産業である観光業を発展させていこうと考えておられるのか、その一点だけをお聞かせください。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) まずは、新型コロナウイルスの一刻も早い終息を願っているところでございます。新型コロナウイルスへの対策につきましては、今後とも国や県の動向を注視するとともに、情報共有を図るなど連携をとってまいりたいと考えております。 議員御指摘のとおり、観光業は本市の基幹産業であり、裾野が広い産業でございますので、観光業の停滞は市全体に大きな影響を及ぼすと考えております。誘客につきまして何らかの対応ができないか協議を行ってまいりましたが、今回の問題は日本に限らず世界全体の問題であり、現時点での有効な対策を見出せない状況ではございます。 議員お尋ねの観光業の発展についてでございますが、観光業の発展は一朝一夕にできるものではございませんので、産業部といたしましては、第2次雲仙市総合計画の基本方針である雇用を生み出す産業づくりと人を呼び込む観光地域づくりに向け、さまざまな施策に取り組み、検証を行い、見直しながら、より効果的な施策を実施することで、多くの方々が雲仙市を訪れ市内産業がにぎわうように努力してまいりたいと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 林田哲幸議員。 ◆7番(林田哲幸君) ありがとうございました。どうにか、このコロナウイルスが早いこと終息することを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(松尾文昭君) これで、7番、林田哲幸議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで、11時まで休憩します。=午前10時50分 休憩= =午前11時00分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、10番、平野利和議員の質問を許します。平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) おはようございます。創新・公明の平野利和です。今回は、大きなテーマになりますが、最初に次世代につなぐ重要な課題を提案したいと思います。 それは、国際社会が2030年を目指して解決すべき課題を国連の場で明らかにした17の目標、持続可能な開発目標SDGsのことであります。パリ協定も同様ですが、この17の目標のうち、地球温暖化、クリーンなエネルギーなど日本も含めた先進国が率先して取り組むべき目標を提案したいと考えます。 17項目のうち7、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、13、気候変動に具体的な対策を、14、海の豊かさを守ろう、15、陸の豊かさを守ろうの部分を提案いたします。 昨年は、温暖化の影響と考えられる災害が、日本のみならず世界各地で発生いたしました。先日のニュースによれば、南極で過去最高の20度を超えたとの報道もあっており、オーストラリアでは森林火災が昨年9月から現在も燃え続けております。 地球温暖化は以前から言われていたことですが、私も含めてまだまだ先のことと安易に考えていたと思っております。今生きている我々の時代に、少しでも温暖化を防ぐ手だてを考えて、次世代、子どもや孫たちにバトンタッチをしなければならないと考えております。 昨年9月の国連本部でのスウェーデン16歳の少女の訴え、各国の首脳の前に怒りで声を震わせながら演説したことがありました。海洋プラスチック問題もクローズアップされてきました。そこで、自治体として雲仙市がこのSDGsの考え方と取り組みについて、どのように考えているのかお尋ねいたします。 (2)として、先ほど述べました地球温暖化防止につながるバイオマス発電です。市長の施政方針でも触れられておりましたが、木質バイオマス発電事業、ふん尿を利用した湿潤系バイオマス発電事業、このことは何度か過去にも質問しておりますし、昨日も同僚議員の質問もあっておりましたので、現在の進捗状況をお尋ねいたします。 後の質問、がん予防及び支援について、福祉行政については、自席にて質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 平野利和議員の御質問にお答えいたします。 SDGsにつきましては、国連で採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標であると承知しております。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成され、地球上の誰一人取り残さないという理念のもと、先進国や発展途上国を問わず取り組むべき普遍的な内容となっており、市といたしましても積極的に推進するべきものと考えているところであります。 17の目標におきましては、貧困や飢餓の克服、ジェンダー平等の達成等に加え、健康や福祉、教育、衛生、労働と産業、格差是正や平和の推進など、幅広い内容が網羅されておりますが、議員御指摘の13項目から15項目につきましては、気候変動対策や海と陸の豊さを守る目標となっており、市が2015年3月に策定した環境基本計画と同様の考え方であると受け止めております。 このため、市といたしましては2018年8月に内閣府が設置した地方創生SDGs官民連携プラットフォームという団体へ加入し、再生可能エネルギー等の情報収集に努めるとともに、未利用温泉熱や間伐材などの豊富な資源を活用した低炭素のまちづくりに取り組んでいるところであります。 なお、残余につきましては、担当より答弁をさせていただきます。 ○議長(松尾文昭君) 堀尾環境水道部長。 ◎環境水道部長(堀尾久和君) 家畜ふん尿等を原料とする湿潤系のバイオマス事業につきましては、長崎県が主体となり環境省の地域の多様な課題に応える低炭素な都市・地域モデル形成事業において、平成30年度から令和元年度にかけ、長崎県、調査支援事業者、発電事業者の三者が共同事業体を構成し、島原半島におけるバイオガス発電、醗酵残渣の液肥利用等につきまして、資源循環システムの構築を図るため、種々の調査を実施された事業でございまして、雲仙市もさまざまな調査へ積極的な協力をしてまいりました。 事業内容といたしまして、飼養頭数の把握、家畜ふん尿の賦存量の試算、畜産農家へのアンケート調査、事業系生ごみの利用可能性、産業系食品残渣の排出状況等の調査が実施されております。また、消化液の施肥実証実験や消化液散布方法等の検討、またミニプラントを設置したメタンガス発生量調査等が実施されております。 調査の結果といたしましては、将来的には島原半島内に370キロワット規模のプラントを7基、30キロワット規模の小規模のプラントを7基程度設置可能なポテンシャルを有することが確認できております。 このような調査結果をもとに、長崎県及び民間事業者は九電の送電線への系統連携等の問題がございますが、雲仙市内で発電機設置に向け、前向きに検討されていると伺っているところでございます。 木質バイオマス発電につきましては、先日、坂本議員の質問でお答えしたとおり、まずは公共施設で重油使用量の最も多い雲仙市環境センターに民間事業者が設置及び運営するよう計画しており、令和2年4月から希望事業者を公募し、5月中には事業者を決定したいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 私がこの問題を取り上げたのは、もちろん先ほど述べました環境問題もありますが、もうそろそろ本気で考えないと私たちが住んでいる地域がなくなり人口も減っていく、そのことを食い止めないといけないと思っているからであります。 私ごときが一人で訴えてもかなわないかもしれない、しかし世界が少しずつでも変わりつつあるような気がいたします。地球規模で気象状況がおかしくなっており、江戸時代の鎖国のように日本だけで生活していく、よそはどうでもいいという時代ではないではないのかなと思っております。 コロナウイルス肺炎がまさしく地球規模での問題だと思っています。市役所の中で職員さんが仕事をしている、そのこと自体SDGsの仕事そのものと考えております。職員さんは気づいてないかもしれませんが、地方自治体の取り組みます全てがSDGsにつながっている。 例えば地方自治法に、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとするというのがあります。この住民の福祉の増進を図るは、SDGsの掲げる誰一人として取り残さないという含意があります。 そこで、これ私の提案ですが、国連が掲げる気候変動対策など17項目の持続可能な開発目標SDGsに対して、その達成に取り組む全国自治体は全体の17%、241団体にとどまることが内閣府の調査でわかっております。 一方、SDGsに関心があると答えたのは約58%、1,044団体、人口減少など自治体が抱える課題の解決とSDGsの考え方は一致することが多く、関心の高さが浮き彫りになっていると思っております。 政府は、2018年から2024年末の間、SDGs達成に向け先進的な取り組みを進める自治体を、SDGs未来都市として210都市を選定する関連施策を進める方針のようであります。 先月2月20日、国会でも動きがあり、気候変動危機感を共有として気候非常事態を宣言する採択に向けた総会が開かれたようです。そこで雲仙市も、全国に雲仙市をアピールすることができるSDGs未来都市として宣言することを提案いたします。今から国もさまざまな施策を打ってくると思うのですが、そのことにつながっていくと考えます。いかがでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 国が昨年12月に策定した第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略におきましては、SDGsを原動力とした地方創生を推進すると明記されております。 市としましても、SDGsの目標の追及が市における諸課題の解決につながり、地方創生を推進するとの観点に立ち、可能な限り早期にSDGs未来都市の申請ができるよう、情報収集や先進事例の研究等に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) もう一つ、長野県の飯田市に、再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例というのがあります。この条例の目的は、市域の豊富な再生可能エネルギー資源とゆいによる、結びです、による自治の軸に活用して、低炭素で活力ある地域づくりを推進とあります。再生可能エネルギーによる電気を市民が公益的に活用できる制度のようです。 市民の皆様の意識が少しでも地球温暖化を意識して、レジ袋は利用しないとか、エコバッグを持参するとか、食品ロスに心がけるなど、変わっていくことにつながるのではと考えております。施政方針にありましたバイオマス発電事業推進の後押しにつながるのではないかと思います。 これはどのような条例制定がいいのかわかりませんが、雲仙市に適した条例制定を提案いたしますがいかがでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 堀尾環境水道部長。 ◎環境水道部長(堀尾久和君) 飯田市の条例の主旨は、地域の再生可能エネルギーを有効活用する団体の活動に対する支援が主な目的となっているようでございます。地域の再生可能エネルギーの有効活用という意味では、雲仙市としましても目指しているところでございます。今後、十分研究させていただきたいと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) どういうアピールの仕方がいいのかよくわかりませんが、先ほど申した湿潤系バイオマス発電とか木質バイオマス発電、そのことを先駆けて今雲仙市が行おうとしているので、ぜひそういう条例を作って市民の皆さん、また日本全国にアピールできればなと思っております。ぜひお願いいたします。 次のバイオマス発電事業の再質問をいたします。基本的なことを再確認します。 発電事業にはさまざまな事業があります。雲仙市には太陽光発電、小浜の温泉熱を利用したバイナリー発電、木質バイオマス発電、ふん尿を利用した発電などで進もうとしております。 今、世界はすごいスピードで進んでいると思っております。バーチャルパワープラントとは御存知でしょうか。VPP仮想発電所というものです。木質バイオマス発電やふん尿を利用したバイオマス発電事業が実現すると、先ほど述べました発電事業を一つに考えて雲仙市発電所みたいな事業にしていく、これは大きな話になりますが、世界はそこに向かっていると考えております。 トヨタの社長が何を言っているのか、車だけではなくコネクテッド、これはつなぐという意味だそうです。皆さんトヨタのテレビコマーシャルを見られたことがあると思います。まちを作ると言っております。それと同じことを考えていると思うのです。何を言いたいか、雲仙市はブロードバンド事業を進めようとしています。雲仙市にあるさまざまな発電事業をIOT技術で連動させ、市民の皆様に還元するシステムを作り上げる、AIを使いそのモデルを作るチャンスだと私は考えております。 ヨーロッパでは、気候変動に結びつかない議論は信用されない時代だそうです。先ほど紹介したSDGsの7番目の目標に、2030年までに安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保するとあります。 横浜市では、2018年10月に横浜市地球温暖化対策実行計画を策定し、2050年までの脱炭素はゼロカーボン横浜を目指すことを宣言しており、脱炭素化の実現のために、まず徹底した省エネにより大幅にエネルギー消費量を削減し、必要なエネルギーを再生可能エネルギー主体のエネルギーで賄うことが必要だと考えておられるそうです。 今から積極的に再生可能エネルギーを導入し、将来再生可能エネルギーを当たり前のように使用できる土壌を作ることが必要と考えておられます。今から雲仙市もその検討に着手すべきだと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 堀尾環境水道部長。 ◎環境水道部長(堀尾久和君) 議員御紹介のとおり、バーチャルパワープラント仮想発電所の考えは、地域の再生可能エネルギーを有効に使うシステムとなってるようでございます。今後、また十分研究させていただきたいと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 皆さん、今まだ夢物語みたいな形で思われておるかもしれませんが、もう日本といいますか地球がそこに向かっていますので、何といいますか私は今からそこら辺を考えておかないと思って提案しております。 昨日も議論があっておりましたが、平成26年か平成27年くらいから島原半島エコプロジェクトという事業は環境省の補助事業を活用して行われております。我々会派も木質バイオマス発電は荒尾市にある発電所、ふん尿湿潤系バイオマス発電事業は久留米市の発電所を視察してきました。 さまざまな再生可能エネルギー事業を実現し、島原半島エコプロジェクトとは私が今提案したバーチャルパワープラントの考え方と同じように感じるのですが、いかがですかね。 ○議長(松尾文昭君) 堀尾環境水道部長。 ◎環境水道部長(堀尾久和君) 議員御紹介のとおり、島原半島エコプロジェクトは平成27年では低炭素・循環・自然共生地域創生実現プラン策定事業で、平成28年では二酸化炭素排出抑制対策事業で、半島3市において環境省事業に取り組んだものでございます。 一方、バーチャルパワープラントは経済産業省が所管する計画でございまして、いずれも地球温暖化防止のため化石燃料に依存しない、持続可能な自然エネルギーの活用を図ろうとする事業でございます。同じような事業だと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) では、同じようなことであればそれをもとに、本当に今聞いてらっしゃる方は夢物語かもしれませんが、そうやって着実に一歩ずつ作り上げていってこの雲仙市で作る電力は雲仙市の皆さんに安く還元する、そういう方向性を今から作り上げていっていただければと思っております。 そう長くない時代に日本もそうなるでしょう。そのチャンスを逃さないように、雲仙市がモデル事業となることを提案しておきます。国も真剣に考えて補助金制度もあり、このことは地方創生に必ずつながっていくと考えております。検討をよろしくお願いいたします。 次に、がん教育について質問いたします。 がん教育については、平成28年3月議会においても質問をしております。先日、長崎市でがんセミナーを聞いてきました。認識を新たにしましたのでお尋ねいたします。 ここで、国のがん教育について目標としていることを確認したいと思います。 がん教育の目標、①がんに関して正しく理解できるようする。がんが身近な病気であることや、がんの予防、早期発見、検診等について関心を持ち、正しい知識を身に付け、適切な対処について理解できるようにする。②命の大切さについて考える態度を育成する。がんについて学ぶことや、がんと向き合う人を通じて自他の命の大切さを知り、自己のあり方や生き方を考える態度を育成するとなっております。 私たちの周りでもがんの人が多くおられ、懸命に治療しながら生きておられます。近年、医療の診断と医療の医学の進歩により、乳がん、胃がん、大腸がん等々、早期発見、治療が可能となり、今は治る病気になりました。 しかし、病気を軽く考え手遅れになる場合もあると考えます。こうした事態を防ぐためにも子どもの時期にがんの正しい知識を得ることが必要だし、家族の会話の中に子どもから検診を受けているのとの一言が出る教育が大事だと考えます。そこで、現在、雲仙市でのがん教育の現状について質問いたします。 ○議長(松尾文昭君) 草野学校教育課長。 ◎学校教育課長(草野勝文君) 市内の小中学校におけるがん教育についてのお尋ねでございますが、まず、小学校で来年度から、中学校で再来年度から全面実施をされます新学習指導要領におきまして、小学校では第6学年、体育の保健領域における病気の予防の中でがんを含めた生活習慣病についての理解と影響について学習をするように定められております。 また、中学校におきましては第2学年、保健体育の保健分野におきまして、健康な生活と疾病の予防、その中で生活習慣病の予防と関連を図りながら、健康診断やがん検診など早期に異常を発見できることなどを取り上げ、病気の回復についても触れるように配慮するものと定められております。これに従いまして、本市内の小中学校でもその趣旨に沿ってがんに対する正しい理解をさせると、育てるということを目的とした教育が行われております。 あわせて、がん患者への理解と共生に関すること、また、がん患者やその周囲の人々、その気持ちを考えることなど、人権に配慮した指導についても児童・生徒の発達段階に応じて指導を取り組んでおるところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) すいません。ちょっと聞き逃したかもしれませんが、来年度からという文言があったのですが、今まではどのような教育されてたのですか。 ○議長(松尾文昭君) 草野学校教育課長。 ◎学校教育課長(草野勝文君) 全面実施となりますのは国の定めた計画でございますが、先行実施ということで既にもう3年前から取り組んでおるところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) がん基本法というのは、3年前よりもっと前からあったと思うのですが、それまでは全然そのがん教育に対して教育というのは指導がなかったということですか。 ○議長(松尾文昭君) 草野学校教育課長。 ◎学校教育課長(草野勝文君) 失礼いたしました。現在行っておりますこの学年での指導につきましては、3年前からということで先行実施で行っておりますが、その前から、例えば先ほど申しました小学校6年生で行っている、それから中学校2年生で行っているということで申しましたが、前回の学習指導要領におきましてはその1学年前、小学校においては5、6年生から、中学校においては中学校3年生でとなっておりましたので学年が変わっておりますが、学習指導要領から取り組んでおるものでございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) わかりました。がん教育は、将来のある子どもたちのためであり、また子どもたちの保護者などががんを発症しやすい年代でもあります。授業で勉強した検診の重要性を訴えたら、雲仙市の検診率の促進につながり、私がいつも訴えておる医療費削減につながると考えております。検診担当部署の部長へ、このがん教育の重要性についての見解をお尋ねいたします。担当部長。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) 私どものほうで国保の担当しておりまして、その中で検診をやっておりますけれども、検診の事業の推進ということですか(「事業の重要性」と言う者あり)検診の事業の重要性につきましては、やっていただくということは大変ありがたく検診の受診率の向上にもつながるというふうには思っておるところではございますけれども、ただ、学校での授業云々かんぬんに関しましては、学校の諸事情につきましては私は十分把握しておりませんので、また学校のプログラムについてどう影響があるのかそういったところも不明でございますので、その学校での取り組みに関しましては発言を控えさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 先ほど申した子どもたちが家に帰って、会話の中で検診の重要性が増すとまた検診率も上がるんじゃないかという意味で突然振りましたので、申しわけございません。 もう一つ、セミナーで切実に考えさせられたことがあります。若いお母さんががんを発症され、抗がん剤治療を受けておられました。その子どもさんが4月に小学校の入学式を迎える、可愛い自分の子どもが入学を楽しみにしてランドセルを欲しがっている。買ってやらないといけないかな。しかし、自分の治療にお金がかかる、治療をあきらめないといけないのかのと悩まれます。 お金の工夫を考えられるのですが、この方は社協に借りに行く情報を得られるのですね。社協の貸付はその病気が治る前提でないと貸せないということで、このお母さんはあきらめられるのですね。がん保険に加入していたり、お金がある人はいいのでしょうが、治療費がなくて困っている人の相談窓口は雲仙市にあるのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) がん患者の生活相談と相談窓口についてのお尋ねですけれども、本市におけるがん患者や家族からの生活相談があった場合は、病気に関することや日常生活の困りごとなど、まずは状況を伺った上で必要に応じ支援を行っております。例えば、生活費などの相談があった場合には、必要な制度が利用できるよう関係部署や関係機関と連携を図り、支援を行っているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) じゃあそういう窓口はあるということですね。であれば、市民の皆さんがそういういろんな困ってることを相談をしたいと悩んでらっしゃる市民の方は、こういうことがあるとは多分御存知ないと思うのですね。そこの周知的な分、何でもいいですよと、お尋ねくださいというようなことの部分が誰に言ったらいいのか、どこに行ったらいいのか。 今、関係部署と連携をしてとおっしゃりましたけども、例えば最初市民窓口に行ってどういうふうな相談をするのかという、そこら辺の周知というのはどう考えていらっしゃるのか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 今のがんの相談等の周知でございますけれども、まず市民を対象としました健康講話というのを行っております。これはキラッと健康!応援プロジェクトというものでございますけれども、その中でがんという講話でメニューを設けております。がんの成り立ちから具体的な予防法の内容等をお伝えしております。 また、それぞれ個人さんから相談を受けるケースでございますけれども、うちの健康づくり課とか子ども支援課等でいろんな健診とか子どもの相談とかやっておりますけれども、その中でいろいろ個人的な相談を受けるとか、そうした場合には関係部署と協議をして連携を図るというような取り組みを行っております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 今紹介したのはDVD見たのですね、NHKで放送されたことをセミナーで映してあったので私たちそれちょっと見させていただいたのですけどね。その中に今社協の話が出たのですが、大事なことですから市民の皆さんにこの社会福祉協議会の貸付に関する制度をちょっと説明いただけませんでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長
    健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) がん患者の治療費に対する支援でございますけれども、市のほうには治療費の金銭的貸付そういった支援策はございませんけれども、今議員から御紹介がありましたように、長崎県社会福祉協議会におきまして療養費を対象とした生活福祉資金の貸付制度がございます。雲仙市社会福祉協議会が借入申込みの窓口となっております。 この内容についてでございますけれども、貸付対象となる療養費につきましては、負傷又は疾病の療養に必要な経費及びその期間中の生計維持に必要な経費で、療養期間が長期にわたる場合や慢性疾患は原則対象外とされているようでございます。 貸付対象世帯につきましては、低所得者世帯と高齢者の世帯、高齢者の世帯につきましては、日常生活上療養または介護を要する要介護1以上の65歳以上の高齢者がいる世帯となっております。 貸付限度額につきましては、療養期間が1年以内の場合に170万円、療養期間が1年を超え1年6カ月以内の場合は230万円が上限となっているようでございます。償還期間は8年以内、貸付利子につきましては、保証人がある場合については無利子となっているようでございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) それは福祉事務所にそういう貸付はありませんかというようなお尋ねをすれば、そこら辺のその情報提供、またつないでいただくということは可能なのですね。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 相談者の方から今のような御相談がありましたら、社会福祉協議会のほうにおつなぎをしたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 了解しました。 最後に子育て支援について質問いたします。12月議会にて時間が足らなくて質問できなかったことを質問いたします。 幼稚園、保育園のお母さん方の園に寄せられた意見を頂戴しました。それは、雲仙市内に小児科専門病院がない、小児科をどうにかしてほしいとの切実な要望でした。市内の小児科の現状をお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 市内の小児科の現状でございますけれども、現在小児科が市内には1つでございます。また、小児科を標榜している病院が6院という形になっております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 小児科1院て言われましたっけ。私にお尋ねになられた方は小児科がないとおっしゃったのですね。といこうことは御存知ないのですね。もしよければここだよという話ができますか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 確認ですけれども、それは病院名ということでよろしいですかね。(「はい」と言う者あり) まず、小児科の病院が長田小児科医院でございます。それと、小児科を標榜している医療機関でございますけれども、本田医院、松本内科医院、愛野診療所、平湯医院、馬場医院、副島内科クリニックの6つの医療機関となっております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 了解しました。公立新小浜病院が昨日より診療を開始されていると聞いておりますが、我々その開所式に行ってパンフレットもいただいたのですが、小児科というのはなかったのですね。小児科の考えはないのかお尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 公立新小浜病院への小児科の開設につきましては、市民からのニーズなどで小児科の必要性については認識をしているところでございますけれども、医師確保等が非常に難しく小児科の開設には至っていないというのが現状でございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) これはもう以前からずっと言われてきたことなのですが、小児科の先生が少ないということで雲仙市として、小児科だけじゃないのでしょうけども、私に小児科がないとうことで寄せられたので小児科のことをお尋ねいたしますが、小浜とか愛野とかそういうとこに小児科の先生をという、何というかな働きかけといいますかそういうことはされているのでしょう。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 小児科の確保対策でございますけれども、今、島原半島3市や県及び関係機関が連携をしまして、長崎大学病院に対しまして医師の派遣について要望を行っております。これは県南地域の基幹病院でございます島原病院に、小児科2人が平日の診療と時間外救急に対応しておるところでございます。それと要望活動を行っております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 今申したとおり、小児科で大変困っているということは私どもが受けることなのですが、やっぱり重々そこら辺のことを皆さんに周知をされて、そしてまた大きい病院、島原病院とか諫早総合病院とかそこに行かないといけないということでしょうけども、市内には今言った小児科が少ないというようなことを我々聞くものですから、そこら辺のことをよく要望をしていただいて、子育てに優しい雲仙市ですから頑張っていただきたいと思っております。 最後に、給食の副食費は補助があっておりますが、主食の補助はないと思っております。米代を支払う園、米を持っていく園、御飯を持っていく園と園によってまちまちのようですが、御飯を持っていく園の夏場の保管が気になります。衛生面でちょっと心配なのですが把握されていますか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) 保育園等における主食、御飯等の保管の方法についてですけれども、これは議員から御質問受けまして調査を行っておりますが、御飯を持参させている園におきましては、夏場は衛生面での配慮として、エアコンがある部屋や冷蔵庫で保管し、冬場につきましても、ほとんどの園において温かい御飯を食べさせるよう保温器で保管したり、給食前に温め直すなどの対応をなされております。 それぞれの園の方針により取り扱いが多少異なりますけれども、衛生面の配慮もなされておりますので問題がないものというふうに捉えております。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) そのまちまちの園の数で構いませんので、米代、お金を払うとこと、米現物を持っていくとこと、炊いた御飯を持っていくとこと数わかりますか。 ○議長(松尾文昭君) 東健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(東裕実君) まず御飯の持参のみの園でございますけれども、これが8園でございます。それからお米の徴収のみを行っているのが1園でございます。それで、料金徴収のみのが14園、園で準備をする、これは無料というのが1園ございます。それと、御飯持参とお米徴収を行っているのが1園ございます。それと、御飯持参と料金徴収を行っている園が1園でございます。それと、お米の徴収と料金徴収を行っているのが1園でございます。 ○議長(松尾文昭君) 平野利和議員。 ◆10番(平野利和君) 子どもたちが今、コロナウイルスで休みになっているという小学校があったと思うのですけども、やっぱり衛生面が一番心配なところもありますので、ぜひきちんとした対策をお願いいたします。終わります。 ○議長(松尾文昭君) これで、10番、平野利和議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで1時まで休憩をいたします。=午前11時45分 休憩= =午後1時00分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、1番、藤本淳次郎議員の質問を許します。 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 皆様、昼休みが終わった後で大変ですが、創新・公明の藤本淳次郎です。議長のお許しをいただきましたので、通告していた事項について質問をさせていただきます。 まず最初の質問は、地方創生の取り組みについてです。地方創生は、安倍政権が2015年度から地方の人口減少対策として地方自治体への事業支援を、交付金を投じて支援をしております。雲仙市においても、移住定住促進、観光振興事業もその1つと思っておりますが、私は、今回、雲仙市にある県立小浜高等学校、国見高等学校を地域創生の1つの鍵を握る大切な高校と思い、質問を上げてみました。 小浜町にある小浜高等学校においては、昨年創立70周年を迎えました。御承知のように、野球部が甲子園出場を果たし、当時の溝田監督が現在も指導を続けておられ、本年の3月で50年になるということで、県の高野連から初めての感謝状が贈られました。溝田監督は、表裏のない若者を育てたいと今後も指導を続けられるそうです。これは、小浜高校の校訓、誠実な人と同じような指導理念なのかなと思っております。現在もその指導を受けたいと、校区外からも入学してくる生徒がいると聞いております。また、柔道部やボクシング部からインターハイ出場の選手もおり、輝かしい成績を残しております。 また、小浜高校においては、島原半島に外国人宿泊数の増加に伴い、令和元年度から韓国語の授業を中核として、国際理解教育を推進し、1年生、2年生で島原半島の魅力再発見プロジェクトに取り組み、雲仙市内の企業と協力してコラボ商品を開発したり、観光マップを作成したり、生徒自身の手で地元の魅力を発掘し、発信し、企業のホームページの企画などにも取り組んでいます。観光マップは小浜さらんといいますけども、韓国でのマップも作成しています。 そして、国見町にある国見高等学校においては、今年で創立54年を迎えます。皆さんが御承知のように、何と言ってもサッカー部の活躍です。全国優勝11回、準優勝5回と、すばらしい成績を残していますし、全国に名を知られた学校であります。近年は、全国大会出場が遠のいておりましたが、昨年の11月に9年ぶりに県大会決勝に出場し、準優勝でしたが、その後の別の大会で令和2年度のプリンスリーグ九州大会に九州で10チームだけしか出場できない権利を獲得しました。少しずつですが成績を上げています。また、全国大会出場を目指し、校区外、東京、大阪からも生徒たちが集まってきています。この生徒たちは、学校の烏兎寮、下宿施設に入りますが、人数の制限もあり、入れない生徒たちがいます。その生徒たちをちゃんと迎えてやろうと、地域の有志の皆さんがNPO法人を結成し、資金を調達し、寮を作り、運営をされております。私も寮ができるまでのしばらくの間生徒たちを預かりました。生徒たちは、朝の通学時、地域の人たちによく挨拶をしてくれました。地域の人たちは、朝の挨拶だけで元気をもらってうれしいと喜んでおられます。また、近くの商店で買い物もします。商店も元気になります。高校は地域の活性化の原動力になっていると私は思っています。しかし、現状は、人口減少により、両校ともに定員に届かず、校長先生をはじめ地域の方々も心配をされております。昨年の11月27日の長崎新聞に、県立高校の改革素案が示され、このままでは両校ともに高校の存続が危ぶまれます。 ここで、現在の両高校の定員生徒数を紹介をしたいと思います。小浜高校において3月1日に卒業しましたけれども、定員120名に対して生徒数73名、2年生120名に対して64名、1年生の定員、これは31年度、令和元年度は120名から80名に定員が下がっております。80名のうち、42名、令和2年度、これから入試が始まりますが、定員が80ですが、41名の志願者数であります。 国見高校においては、同じく現在3年生、卒業した3年生ですが、定員120名のうち100名、2年生においては120名のうち45名、1年生120名の定員で61名、令和2年度においての志願者数は定員120に対して60名、両高校ともに、今年度は2分の1の入学の希望であります。 国見高校においては、1年生から3年生までが定員が360名ですが、生徒数は206名、そのうち、サッカー部が94名、半数の生徒がサッカー部であります。また、県外から来ている生徒たちが56名おります。地域にとってはなくてはならない活力ある学校であります。 昨年の11月23日の長崎新聞に民間団体が2018年度末に高校が地域にあった地域と、統廃合でなくなった地域の自治体調査をした結果を発表していました。細かい数字は別として、高校がなくなると若者が減少、高校の存在が地方創生の観点からも大切だと明確になった。地域と高校が連携して魅力ある教育を提供し、高校の存続につなげることが重要だと書いてありました。県立高校ではありますが、市内にある県立高校2校について、市はどのような存在として捉えておられるのか、まずお尋ねをいたします。 また、(2)に県立高校に対する市の支援について。 (3)スポーツツーリズムの推進について。 2項目めの国道389号の整備についての質問、再質問につきましては、自席にて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 藤本淳次郎議員の御質問にお答えいたします。 市内の県立高校であります国見高校、小浜高校は、これまで多くの市民の皆様が学んだ大切な母校であると同時に、市外からも多くの生徒たちが通学し、市内のにぎわいを作り出す大切な存在であると受け止めております。日本中の皆様に知られる存在であります国見高校のサッカー部をはじめ、夏の甲子園に出場した小浜高校野球部、全国大会常連のボクシング部、大相撲の元佐田の富士を輩出した柔道部など、両校の活躍は、雲仙市のイメージアップだけでなく、地域の元気づくりに大きく貢献されております。また、多くの卒業生は雲仙市内外の各分野で活躍されるなど、両校の存在は今後の地域活性化のためにも必要不可欠な存在であると捉えているところでございます。しかしながら、昨今の少子化や中学校生徒の将来に向けた進学先選択の広がりにより、入学する生徒が減少傾向にあることに加え、昨年11月に出された第三期長崎県立高等学校改革基本方針の素案において、統廃合を検討する一定の基準が示されたことから、今後、両校の入学者の減少がこれまで以上に心配されるところであり、入学者を増やすために、市として協力できることがないか、その方法を思案しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。市長の答弁いただきました。市長の思いとして、私の思いも同じかなと大変うれしく思っておりますが、それで、(2)の質問に県立高校に対する市の支援についてを上げております。平成28年の国見高校の創立50周年の記念誌に金澤市長の祝辞がありました。この中に、生徒の皆さんは、勉学のみならず、部活動におきましても、すばらしい活躍をなされ、特にサッカー部の数々の栄光は日本全国に国見高校の名をとどろかせました。このことは、本市の輝かしい栄光の一つであり、また、本市の自慢の一つでもございます。本年は、本市における地方創生の取り組みを本格化する年となり、教育面におきましては、高等学校の魅力づくりを施策に加え、国見高等学校の強みを生かしたカリキュラムの実施による特徴ある高校づくりに向け支援を進めようと取り組んでいるところであると書かれてありましたが、実際に取り組みがあったのかどうか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 先ほど市長の答弁にもありましたが、第三期の長崎県立高等学校改革基本方針の素案におきましては、一定の基準のもと、入学者が募集定員の2分の1未満の状態が2年間続いた場合は、統廃合を検討するとの方針が示されたことがあります。このことによって、両校に対する保護者の方や地域住民の方の心配の声というものも市教委のほうには届いております。過去、雲仙市におきましては、先ほど藤本議員が申されましたとおり、国見高校の創立50周年記念誌の市長の祝辞の中にありましたとおり、雲仙市まち・ひと・しごと創生総合戦略の施策として、高等学校の魅力づくりを上げ、国見、小浜両校の強みを生かした高校魅力アップ推進事業の実施に向け、両校の先生方とも話し合いを行ったことがあります。しかしながら、校区である他市の高校へ進学する生徒との公平性が保てるかという課題や、また将来を見通した進路指導という視点から、適性に応じた進学希望を制限することになるのではないかとの懸念がありました。このようなことから、一旦計画したこの事業が中止をしたという経緯がございます。しかしながら、議員申されるとおり、市内県立高校の存続につきましては、やはり地域活性化に向けた施策として、教育委員会だけで対応することの限界があると思いますので、市全体で取り組むべき大切なことであると考えております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。教育長から答弁いただきました。 平成28年度に取り決めをしたということで、公平性を保つために、なかなか先に進めなかったという答弁でありますけれども、そこで、実は私が調べた支援を行っている実例を紹介をしたいと思います。 まず、平成30年7月の総務常任委員会の行政視察で島根県於保知盆地にある邑南町に行ってまいりました。ここは、農林業が主な産業で、人口約1万1千人です。この町は日本一の子育て村構想に基づく公共施設、マネジメントの取り組みということで、総務常任委員会でまいりましたが、今日、紹介したのは、この町に島根県立矢上高等学校があります。その高校に町が行っている支援の紹介をいたします。 ここ邑南町は、平成16年10月に旧3町が合併により邑南町というのが誕生をしております。ここにある矢上高等学校においては、昭和23年に創立され、本年4月で72年を迎えます。島根県立矢上高等学校に邑南町の職員を2名配置し、矢上高校魅力化事業を進める、矢上高校魅力化推進センターの一員として勤務をしています。邑南町職員2名のうち1名は正規職員、1名は臨時職員、ともに定住促進課配属という身分でございます。この後に届いた邑南町からの資料で、令和2年度からは地域おこし協力隊1名を加えるということがまいりました。矢上高校の職員室にも邑南町の定住促進課内にも事務机を用意していただき、基本的に矢上高校の生徒募集活動を行ったり、高校の情報発信方法を検討したり、校内の授業や行事の魅力化を高めることを仕事とし、生徒たちが矢上高校生でよかった。小中学生などが矢上高校に行きたいと思っていただけるような学校づくりを学校と協力して進めています。 主な1日のスケジュールですが、基本的に学校で過ごし、必要に応じて、役場に来て仕事をしております。また、この矢上高校も県外からの入学生もいます。ということで、学校のほうには宿舎もあります。定員は90名ということです。1学年約30名が入るんですけども、この施設を使っている生徒たちには、月々約3千円ですが、支給をし、助成をしているということであります。 そして、また、昨年の11月23日、先ほど改革素案が出た日に私たち創新・公明の会派3名で、長崎県松浦市にある県立松浦高等学校に対する松浦市の支援について、視察に行ってまいりました。松浦市では、長崎県立高等学校改革基本方針において、松浦高校は閉校の対象として存続の危機を迎えることが予想された。松浦市としては、地域から高校がなくなると、地域の疲弊に直結するため、地域唯一の高校の存続に向け、平成25年度からの入学生を対象とした松浦高等学校支援事業を開始し、生徒の確保に努めた。平成25年度から平成28年度までが第1期として、入学準備金の補助、下宿費補助、近隣に島等もありますので、航路通学費補助、そして就職模擬試験、資格試験、受験料の補助を行っておりますし、現在もこれは続けていると。ちなみに第1期である平成25年度から平成28年度においては、年間1千万円から1,250万円、第2期の平成29年度から令和元年度では、1,500万円の助成を行っております。令和2年度は1,700万円に上がるであろうということを聞いてまいりました。 先ほど教育長が言われたように、中学生にPRをするということも、矢上高校はそれを率先して職員が行っているということでございました。2校を紹介しましたが、全国にはもっとあるだろうと思います。高校の統廃合は人口減少が大きな原因であるとは思いますが、高校生がまちを通学するだけで活気があります。高校生の明るい声が聞こえていることで、まちを元気にしてくれると思います。そんな声が聞こえなくなると町は疲弊に直結すると思います。ましてや、国見高校においては、親元を離れ、寮生活をする生徒たちは、3年間お世話になった地域のことを決して忘れないと思います。その上、市から何らかの形で支援を受けるならば、さらに感謝をし、社会人になってから市に対して、学校に対して恩返しもしてくれるのではないかと思いますし、特にふるさと納税をしてくれるのではないかと思っております。 また、国見町には、サッカーボールとたいらガネをモチーフにした街路灯が設置をされております。これは、町内の商店が小中高校ともにサッカー部の活躍を期待し、まちの活性化を願い、商工会が中心となり、作り上げた街路灯であります。その光は今もしっかりと輝き、まちを照らしています。県立高校ではありますが、国見高校においては、県外からも60名近くが移住をしております。 また小浜高校においても野球部の全盛期には合宿を受けられた地域の方も、何かあればいつでも受け入れますよと温かい言葉を聞きますと、校長先生も大変喜んでおられました。地方創生、まちの活性化のため、県と協力して、両高校が閉校に追い込まれないように、早めに対策を考えてほしいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 市内にある2つの県立高校については、地域経済への貢献に加え、地域を明るくし、活気をもたらすなど、地域にとってなくてはならない存在であると認識しており、必要性は十分承知いたしております。このため、どういった支援が本市に適しているのか、他市の事例等を参考に教育委員会と連携しながら、研究していく必要があると考えております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 研究をされるということでありますけども、実際平成28年度から取り組みがされましたけども、成果が出ていないということを聞いております。その当時は教育委員会が取り組みをされたんでしょうけども、今、総務部長から答弁をいただきました。答弁をいただいたということで感謝をしますけれども、最初に申し上げましたが、地域の人たちが高校への手助けをするため、自ら立ち上がり活動をしていらっしゃいますので、市は何らかの支援を考えるべきと思います。どうか、両高校へ、教育委員会も市の総務部も出向いて、校長先生をはじめ、できれば地域の方々とも協議をなされ、何か早めにできることだけでもいいですから、取り組んでいただきたい、そういうふうに思いますが、どうでしょう、取り組みを期限を切るわけじゃないんですけども、何か御答弁いただければ。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 先ほど申しました県の基本方針が令和3年度からスタートいたします。そのため、両校の入学者が今後増えていくためには、やはりいち早く取り組んでいく必要はあると考えています。まずは、私は市民の皆様に地元の高校を存続させることは市にとって大切なことだというような意識を醸成すること、それと市内の中学生に地元の高校をもっと身近に感じてもらえる、または進学したいと思えるような取り組みが必要なのかなと考えています。例えば、市の広報紙などを通して、地元の高校の情報を発信をしたり、また、地元のイベントや小中学校の行事に高校生の協力をお願いし、市民と児童生徒や両校の生徒が交流を深めていく中で、より身近な存在であると認識をしていただくということが大切なことだと考えています。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。実は、松浦市も広報紙に高校がなくなると、という大きな文字で掲載をされておりました。いろんな検証をされて、早めに、実はもう中学生は秋になったら即志願を考えるわけですので、一刻も早く取り組みをしていただくようにお願いをしまして、次の質問に移ります。 続いて、(3)にスポーツツーリズムの推進についての質問に移ります。この質問は、昨年同僚議員からも質問があっておりますが、私も昨年同僚議員とともにスポーツツーリズムの研修を受けてきましたが、最近、新聞等でよく取り上げられております。昨年11月6日に九州地方知事会と経済団体が作る九州地域戦略会議があり、自転車で九州をめぐるツール・ド・九州を開催します。会議の議長は、ラグビー熱が温かいうちにスポーツツーリズムをパターン化していきたいと意欲を語ったと新聞の記事にありました。私はスポーツツーリズムが地域創生につながると思っておりますが、雲仙市においても、雲仙市コンベンション開催助成事業補助金の交付がありますが、これも1つのスポーツツーリズムであるかなと思いますが、近年の開催の内容を少し紹介をいただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) 雲仙市コンベンション開催事業につきましては、観光物産課のほうで実施をしております。内容につきましては、雲仙市内で開催されるスポーツ大会や合宿等で主催者に対し、市内の宿泊施設に宿泊する人数に応じて助成を行うコンベンション開催助成事業を行っております。当事業の平成30年度実績は、サッカー、バスケット、空手等の大会や合宿の主催者、7団体に対しまして、63万円の補助金を助成しております。参加者数は3,182人です。延べ宿泊者数が1,222人となっております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。いろんな取り組みをされていらっしゃると思いますが、観光部ということで、ちょっと確認をしたいんですけども、これ平成30年度のことですか。年度別、予算に対して何%ぐらいの実績だったのか、それと、これは主催をする団体が市に申請をして補助金をもらうシステムでしょうか。お尋ねをします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) 本事業の平成30年度の予算、120万円に対しまして、7団体の63万円を支出しております。予算執行率につきましては、52.5%になります。それと、この事業につきましては、主催する団体が市に申請をして補助金をもらうシステムでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。半分ぐらいの実績でありますけれども、いろんな事業を進めている中で、島原市も同じようながまだすリーグ、スポーツキャンプなどの誘致補助金とかの事業を行っております。特別に昨年はラグビーワールドカップの2019年のトンガ代表の事前合宿を誘致、2月18日の新聞には2020年に東京五輪、パラリンピックの陸上競技で、ドイツのチームの事前合宿の誘致をしたと記事がありました。それと同じく東京五輪のレスリング競技、スペインチームの事前合宿においても誘致ができているということが載っておりました。このパラリンピックの競技の誘致には、2018年度から活動を始めている。2年間の活動がかかっております。 雲仙市においても、新小浜体育館がいよいよ建設が始まる予定であります。すばらしい施設であり、空調設備も整っていると聞いておりますので、まずはこの体育館を利用し、特に小浜町では、以前からバドミントンが盛んであると聞いております。地域でバドミントンをされるクラブの皆さんにも協力を願い、また、小浜中学校の吹奏楽部がマーチング大会で大変活躍をしております。県大会、九州大会の誘致を2年後の落成に向けて、早い時期から活動をするべきと思います。また、令和2年度から、観光商工部が発足をします。いろんな部署が連携をとることが大切だと思いますが、大会の誘致は、専門に動ける人材が必要ではないかと私は思いますが、どうでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 本田スポーツ振興課長。 ◎スポーツ振興課長(本田理恵君) 専門的に動ける人材の必要性につきまして、スポーツの視点のほうから申し上げますと、合宿や大会の誘致にあたりましては、相手方との交渉などで専門的な知識が必要であると思っております。まずは、合宿や大会誘致のための組織であります長崎県のスポーツコミッションと連携を進めていきたいと思っております。連携を進めることで、市の職員が誘致に必要なノウハウを学び、その後の誘致活動にも寄与するものと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) スポーツ振興課のほうから答弁をいただきましたが、最初に紹介をしましたが、国見高校のサッカー部の卒業生にもJリーガーがたくさんおります。今回小学生のサッカーチームも九州大会等に出場をし、頑張っております。このようなチームと一緒になり、市が主催をする大会等も開催していいんではないかなというふうに考えますし、サッカー教室を開いて、Jリーガーに来ていただいて、高校のPRを小中学生に必要なPRをしながら、入学を推進をしていくということも考えられるんではないかと思います。 また、今年は国見少年ソフトボールのチームが全国大会にも出場します。小浜町富津出身で、バスケットボールの田中選手は日本代表であります。市内でスポーツですばらしい活躍をしている人もたくさんおりますので、スポーツの力は地方創生であると、Ⅴ・ファーレンの高田前社長もテレビのインタビューで言われておりました。私もスポーツツーリズムで地方創生ができるように思っております。 何度も言いますが、新小浜体育館を活用し、小浜町の活性化につながるよう、市も市民も、特に地域の方々には頑張ってほしいと思います。県と連携をされていくということでございますけども、2年間の建設の間にしっかりとノウハウを学ばれて、大会の誘致ができるよう、よろしくお願いをいたしたいと思います。創新・公明の方からの会派の同僚から答弁をもらえということなんですが、答弁もらえますか。 ○議長(松尾文昭君) 下田教育長。 ◎教育長(下田和章君) 今議員が申されたとおり、地域活性化の1つの材料として、今後このスポーツツーリズムというのは大きく脚光を浴びているところだと考えております。まずは、課長が申したとおり、県のスポーツコミッションと連携をとりながら、今ある雲仙市の既存の施設、それから、先ほども議員が申された新しい小浜の体育館ができた時に、果たしてこの地域の特色を生かしてどのようなスポーツを呼び込むことができるのか、また、どのような大会等が開けるのか、そこについてはしっかりと研究をさせていただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) 教育長が答弁いただきました。どうか、市のほうの、現在は産業部長ですが、今度観光商工部というのができます。ぜひ、一緒に取り組みをしていただきたいと思っております。 次の、最後の質問に移ります。国道389号の整備についてを通告しております。2年前にも、質問をしておりますが、今後の整備計画をお知らせいただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 一般国道389号につきましては、一般国道251号多比良港入口交差点から県立国見高校に至る1kmの区間を多比良バイパスとして、また、国見高校から山側へ2.8kmの区間を国見拡幅として現在県営事業により整備が行われているところでございます。多比良バイパスにつきましては、平成22年度に事業化され、用地及び支障物件の移転交渉と並行して一部区間で工事が行われてきたところであり、平成29年度に約80%であった用地の取得率が令和2年1月末現在では、90%となっております。一部交渉が難航している箇所がございますが、県からの要請により、市の職員も同行するなどして、交渉を続けているところでございます。多比良バイパスの工事の進捗状況でございますが、現在、一般国道251号との交差点から70m島鉄踏切の手前から、市道国見多比良土黒1号線交差点付近までの149m及び国見高校前の140mの合わせて359mが完成しております。 次に、国見拡幅につきましては、国の予算配分が厳しく、用地の買収もなかなか進まない状況とのことですが、それでも平成29年度末に23%程度であった用地の取得率が令和2年1月末現在では、約40%まで伸びております。なお、国見拡幅の工事の進捗状況につきましては、多比良小学校前交差点付近の50mが供用を開始している状況でございます。 今後の計画といたしましては、いずれの工区につきましても、令和2年度からの所要の予算を確保し、用地の取得ができた箇所から順次工事に着手するとのことでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。実際に国道251号交差点から島原鉄道側に上る道路においては、ほぼ整備ができているように感じております。ですが、1つ確認なのですが、この国見拡幅で、国見高校から多比良小学校に上っていく間に左側に1段高い部分があります。これは今下水道になっています。これが今現在歩道がわりになっているのですが、その水路も移設になると聞いておりますけども、明確にお知らせいただきたいと思います。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 議員がおっしゃるとおり、国見拡幅では、道路の山側に向かって左側に布設されている水路の建て替えが計画をされております。県の説明によりますと、令和2年度において、所要の予算が確保できれば、まず水路の建て替え工事に着手したいというお考えでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) ありがとうございました。どちらにしても水路から工事に入っていくとなると大変な予算が必要だなと感じておりますが、一番心配なのが、やはり国見高校から多比良小学校の間もなんですけども、多比良小学校から広域農道までが特に狭い部分があります。子どもたちの通学路でもあります。そこにやはり歩道がありません。車の通りも多く、市民の方からも大変危険であるというように聞いております。そこの部分、もし、何年度にこれぐらいかなというのが県のほうから聞いていらっしゃれば、答弁をお願いします。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君) 事業の完了についてでございますけども、現在のところは用地の確保について目途が立たないところということと、予算も要求どおりになかなかとれないというふうな状況でございます。また、交渉の状況で大きく変わることもあるということで、現時点では明言ができないというようなことでございます。 ○議長(松尾文昭君) 藤本淳次郎議員。 ◆1番(藤本淳次郎君) なかなか明確にはならないということでございます。よく、皆さんが歯抜けのような道路なんだというふうによく言われます。しかしながら、そうやってでも進んでいかないとなかなか完成には近づかないと思っておりますけども、平成5年に国道になり、現在にやっと工事が進んでいる状況であります。昨日は、小畑議員から多比良港埋立地において大変熱い思いが語られました。国見町民にとっては、大切な埋立地です。ましてや、企業誘致をするのに、この国道389号の整備は大変重要であると思っておりますし、町民の方々も期待をしているところであります。どうか、県に対して、また県と連携をしながら、少しでも早い事業完成をお願いをして、私の質問を終わります。(発言する者あり) ○議長(松尾文昭君) これで、1番、藤本淳次郎議員の質問を終わります。……………………………………… ○議長(松尾文昭君) ここで、1時55分まで休憩をいたします。=午後1時44分 休憩= =午後1時55分 再開= ○議長(松尾文昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番、大山真一議員の質問を許します。大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) 創新・公明の大山です。本日、最後の質問者となります。議長のお許しをいただきましたので、質問に入らせていただきます。 同一会派から3名の質問が続いたわけでありますが、私のほうからは施政方針の内容について、質問をさせていただきます。 本定例会の開会日に、市長から新年度の施政方針が発表され、令和2年度の主な取組方針等について説明をされましたが、その中で、前段のまとめとして、市長就任から7年が過ぎ、2期目の任期も残り1年を切ったところであるが、市政の好循環サイクルを確立することができるよう、これまでの歩みをしっかりと踏まえ、雲仙市の未来が確かな発展を遂げることができるよう、市政運営に全力を傾注すると述べられました。新年度にのぞまれる姿勢を示されたものと思います。 その各種施策推進の設計図というべき予算の編成にあたりましては、第2次雲仙市総合計画の目標達成に向け、政策や施策を推進するとともに、効果的かつ効率的な事業の実施及び重点化を図り、併せて普通交付税の合併算定替による特例措置の終了や、合併特例事業債の発行期限などを踏まえ、将来にわたって健全な財政運営を継続できるよう、予算編成を行ったということでありました。 新年度の一般会計当初予算は、雲仙市発足以来、過去最高額となり、普通建設事業費等の伸びが顕著であります。これは積極的な予算編成に取り組まれたものと思料をいたしております。総合計画の基本方針に掲げる各種施策推進のためには、健全な財政運営による財政基盤の安定化が不可欠であると思います。 そこで、今回の予算編成においては、中長期的な財政運営の観点から、特に市長が重点を置いたもの、思い入れのある事項などについて、市長の所見をお伺いしたいと思います。詳しい事業内容は午前の同僚議員の質問でもありましたので、ここは中長期的な財政運営の観点ということで絞っていただければと思います。 再質問及び通告をしております、基本方針1から5までの政策項目の質問につきましては、自席にて行いますが、項目が基本方針の全般にわたっておりますので、簡潔に行いたいと思っております。執行部の答弁も、市民に分かりやすく簡潔、明瞭であることを期待いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 金澤市長。 ◎市長(金澤秀三郎君) 大山真一議員の御質問にお答えいたします。 令和2年度の予算案につきましては、午前中の林田哲幸議員への答弁でも申し上げましたとおり、新しい令和の時代においても、本市が発展し続けるため、第2次雲仙市総合計画に掲げる将来像の実現に向け、今後、さらに深刻化する人口減少問題に対し、これまで講じてきた施策・事業等の確実な推進に加え、効果的な施策等の構築に手を緩めることなく取り組むこととしております。 これらを踏まえた主な取り組みとして、定住人口拡大に資する奨学資金償還補助金の創設や、小中学校遠距離通学費補助金の拡充等に加え、多様な関係人口の拡大に向けた都市住民との交流機会創出に取り組むとともに、市民の安全に資する防災対策システムの整備、さらには(仮称)新小浜体育館及び(仮称)新瑞穂総合支所の整備費などを計上し、一般会計では前年度に比べ4.8%増の306億8,187万円となり、雲仙市が発足してから最大規模の予算額となりました。 このように、積極的に予算を計上する一方で、地方交付税や地方債などの依存財源の割合は7割を超えており、普通交付税の合併算定替による特例措置の終了や合併特例事業債の発行期限が近づいていることから、将来世代の負担をできる限り少なくし、将来にわたって安定した行財政運営を継続しつつ、市内産業の活性化や市民サービスの向上を図っていくためには、中期財政計画や公共施設等総合管理計画などを踏まえ、効果的かつ効率的な事業の重点化と行政コストの縮減にたゆまず取り組んでいくことを心がけて、新年度予算を編成したところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。厳しい財政運営の中で、市民の満足度を上げるために事業推進、大変厳しい舵取りを市長されると思うのですが、全市民の好循環サイクルが無事達成をできるように、私たち応援をしたいと思っておりますので、ぜひともよろしくお願いをいたします。 それでは、基本方針の1から順番にお尋ねをしていきたいと思います。端的に申し上げていきます。初日に配っていただきましたこの施政方針です。いただいたこのページに沿って、ずっと質問を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 まずは、基本方針1、暮らしと安心で、出会い、結婚、移住、定住の分野で、移住定住の取り組みについてということで、基本方針の6ページのところであります。定住促進イベントをはじめとしたこれまでの事業内容を拡充し、地域の方々と多様に関わる関係人口の創出により、市の活性化を図るとともに、将来的な移住につなげられるように取り組むとありますけれども、その具体的な取り組み形態はどのようなものを考えているのか、お尋ねいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 人口減少や高齢化により、全国の地方自治体では地域づくりの担い手不足という課題に直面しており、地域外に暮らしながら、地域や地域の方々と多様に関わる関係人口について、新たな地域づくりの担い手として期待が寄せされております。 市といたしましても、関係人口の裾野を広げていくことが重要であると考えており、昨年12月と本年1月に東京都と雲仙市において関係人口を創出し、移住へつなげていくイベントを開催いたしました。働く場所や時間にあまり制限がなく、大都市から離れた地域でも就業できる方を対象に取り組んだところ、参加者からは、地方でいきいきと暮らすことの贅沢さを改めて感じた、すぐまた雲仙市に行きたいといった感想が寄せられ、市といたしましても、大変手ごたえを感じていたところでございます。 このため、令和2年度におきましても、今年度と同様にターゲットを絞った移住促進イベントを実施し、引き続き関係人口の創出により市の活性化を図るとともに、将来的な移住につなげられるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。昨年の関係人口のイベントについては、新聞報道等でも承知をいたしております。デザイナー関係とか、そういうセクションの方だったと思いますが、どのようなターゲットになるかは今から具体的に進むのでしょうけども、今のところお考えが、ターゲットをどこら辺まで絞るかは考えがありますか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) ターゲットでございますが、今年度の実績をもとに、引き続きデザイナー等を対象にしたいと考えております。また、雲仙市の魅力の一つでもある農業に携わる方を対象としたイベントについても実施できればと考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。 次に、午前中もちょっと出たのですけど、若者の移住定住促進として、新たに奨学資金の償還補助金というのが創設をするということでありましたが、これは全員協議会の中でもありましたし、昨日の同僚議員の質問でも若干ありましたので、内容は一定理解いたしましたので、質問はもういたしませんけども、ちょっと希望として言わせていただくと、この償還補助金と併せて定住のためには若者の職場の確保対策というのも非常に重要であろうかと思いますので、この補助金と併せてもって若者の職場の確保、これも一緒にタイアップして考えていただければというふうに希望するものであります。 それから次です。6ページの下段のほうに、県外からの移住者向けの住宅確保加速化支援事業、県の補助事業とありますけども、これによる空き家提供団体への支援ということがありますけど、この内容をお知らせいただけますか。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 移住者向け住宅確保加速化支援事業につきましては、市が空き家活用団体を認定し、その団体が空き家を所有者から借り上げてリフォームを行い、移住希望者へ貸し出すなど、空き家の活用を促進する事業であります。認定された団体に対しましては、市から空き家の状況調査費用や改修費用、人件費等について一部を支援することといたしております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) この事業の円滑な運用ができることを期待をいたしておりますので、よろしくお願いします。 次の質問に移ります。 暮らしの安全確保の分野であります、方針の13ページにあります地域防災体制の強化ということでお尋ねをいたします。 従来より取り組まれております自助、共助による自主防災組織の育成、強化に向けた取り組みでありますが、計画目標値の達成状況を教えていただけますか。それと、この中に記載してあります旧町単位でのモデル地区選定の方法とか、災害時に即応できる防災減災体制の構築はどのようなものを考えてあるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長
    市民生活部長(本多正剛君) 防災減災体制の構築についてでございますが、第2次雲仙市総合計画におきまして、主な成果指標として自主防災組織の地区数を目標に掲げておりますが、242地区の目標に対しまして現在90地区と基準年の平成26年から増えていない状況でございます。 これまでの取り組みとしましては、申し込みがあった自治会に対し、防災出前講座や地区の防災マップ作成、それから避難訓練等に対する企画立案の支援を実施してまいりました。さらに、現在におきましては、市内全242自治会で避難訓練を実施していただくことを目標に掲げ、自治会長会議等でその推進を図っているところでございます。近年、各地区で発生します自然災害により市民皆様の防災意識の高まりや、また、昨年度から避難訓練の実施に対する自治会活動活性化交付金を拡充しましたことなどにより、昨年度19自治会で実施された避難訓練が本年度、これは年度当初の計画数でございますが、36自治会に増えて計画されております。 また、自主防災組織の育成につきましては、本年1月24日に開催されました自治会長連合会との懇談会におきまして、自主防災組織の構築について各地区の代表と意見交換を行い、また、2月21日に開催されました自治会長代表者会議におきまして、モデル地区の選定について協議を行っております。 今後におきましても、自治会長連合会と連携を図りながら自主防災組織の育成、そして活動支援に取り組んでまいりたいと存じます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。日本全国、今、昨年、一昨年とずっといろんな形態の災害が多発をしている時期であります。災害に対する住民の意識も今、非常に高いということで危機管理が求められていると思いますので、ぜひとも頑張りを期待いたしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 次に、この中にあります危機管理室の設置と体制の強化及び防災対策システムの整備計画はどのようになっているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 危機管理室の設置と体制の強化につきましては、近年の災害対応を踏まえ、災害等の発生時における市民の安全を守る体制を強化するため、本年の4月、市民生活部の中に現在の市民安全課とは別に、新しく危機管理室を設置するものでございます。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) 防災体制システムについての御質問でございます。防災対策システムの整備につきましては、災害対策本部の環境整備を行うために気象庁から発信されます地震、津波、気象災害など自然災害に関する情報や、Jアラートからの弾道ミサイル攻撃等の武力攻撃に関する緊急情報等を収集して、その情報を速やかに市民等へ伝達するとともに、災害時の迅速な避難勧告等の発令を可能とするための、複数メディアの配信システムの導入といたしまして、防災無線やホームページ、防災アプリ、緊急速報メール等、複数のメディアで一括して情報配信を行うシステムや、避難勧告等の判断をするシステムなどの導入を考えておるところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) 了解をいたしました。 次に、この中にも出てきます小浜消防署の建て替え問題といいますか、用地選定のことですけども、現在、消防力向上検討委員会で検討を進められているということでお伺いしていますが、もうそろそろこの結果が出るのではないかというふうに思っていますけども、ここら辺に関する今後のスケジュールです。これを御説明ください。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) 小浜消防署の建て替え候補地の選定につきましてですが、昨年の10月から雲仙市消防力向上対策検討委員会におきまして、候補地の検討を行っていただいており、先般、開催されました検討委員会において意見の集約を行っていただきましたので、今後、意見書の提出をしていただくように現在、調整を行っているところでございます。 市といたしましては、この検討委員会からの意見をもとに、候補地を選定したいと考えており、今後、県央地域広域市町村圏組合と協議を進めてまいりたいと考えておるところです。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) 大体、状況分かりましたけど、大まかに年度内というか、そのスケジュール、工程はどのようになっているか、公表できる範囲でお願いしたいと思いますが。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) まずは、3月中にはこの検討委員会からの意見書の提出、現在調整をしておりますけども、この提出をしていただきたいと考えており、その後、市の意思決定を明確にしながら、これは議会にもできる限り御報告ができる範囲でしながら、もしかしたら4月とかになってくるかもしれませんけども、できるだけ早い段階で、県央組合との協議を始めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) そうしたらちょっと今、整理しますけども、結果が出るのは年度を超えるということなのですか、年度内じゃなくて、4月に入るということは年度をまたがるということなのですか、スケジュール的に。ちょっと確認で、そこは。 検討委員会からの諮問を受けて、市が方針を出して、県央広域圏組合と協議するとの日程です。 ○議長(松尾文昭君) 本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多正剛君) まだ、明確にお答えができないところではありますが、それを出すために今後のスケジュールをがちっと固める必要もあろうかと思いますので、そういった検討も時間がしばらくかかるのではないかと、今のところ想定をしているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) この問題につきましては、私も一昨年、一般質問で取り上げて、早急な取り組みということで答弁もありました。やっぱりもうタイムリミットがきていると思いますので、これは早急に取り組みをお願いしたいということで、次の質問に移ります。 次は、基本方針2の産業と交流についてでありますけども、まず農業の分野で、基本方針の15ページにあります担い手の確保、育成対策についてであります。この中に新規就農者の支援を行う農業次世代人材投資事業に加えて、市単独としての新規就農者移住促進事業を活用した意欲的な担い手確保の方法とあります。どのようなものがあるのかを御説明ください。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) 本事業につきましては、市単独事業で行うものでございまして、光輝く雲仙力アップ事業において、令和元年度に創設した新規就農者移住促進事業でございます。これは長崎県外から移住し、住民票を移して、5年以内の新規就農者で、かつ、市の認定新規就農者の認定を受け、認定日後、5年未満の者を対象に初期投資に係る費用の軽減を目的に、農業機械購入助成と、施設借上補助を行うものでございます。 農業機械購入補助では、農業機械の購入費用を対象に補助率2分の1以内でございます。そして補助限度額を150万円以内で支援するものです。 農業施設借上補助では、農業施設の借り上げ費用を対象に補助率2分の1以内、補助限度額を50万円で支援するものでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。時間がないので、次に移ります。 水産業の分野です。19ページにあります。これも水産業の分野で担い手の確保、育成と経営支援ということで上げておりますけども、この中で県と連携した新規漁業就業者への受け入れ体制への整備を継続して行い、地域で蓄積された漁業技術や知識の継承を目指した後継者の育成への取組状況とあります。具体的に、どのような内容なのかをお知らせ願えますでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) 次世代を担う漁業後継者育成事業でございます。これは、長崎県水産部におきましても、漁業就業者フェアの開催や就業相談、体験研修などによって、新たな就業希望者を発掘し、各種情報提供を行っており、市と連携した隙間の支援制度の確立を目指しているところでございます。 この内容としましては、漁業研修生と指導者に対し、研修期間中の研修費用の一部を支援するとともに、受け入れのサポート機関としましては、市内漁協組合長や漁業士等により漁業担い手確保推進協議会を設置し、漁業研修生及び指導者の適性やマッチング等の審査を行い、研修実施にあたっては地域漁業者一体となった研修を実施できるよう、受け入れ体制を構築し、漁業研修につきましては、長崎県と市がそれぞれ2分の1を負担し補助をする制度であります。毎月最大12万5千円を2年間支援するものでございます。市といたしましても、より多くの研修生を呼び込めるよう、本来の補助額に雲仙市単独分として2万5千円を上乗せして、最大15万円とし、2年経過後、3年目を追加して支援を行っております。 さらに、独立して操業開始する時点での漁具施設等の整備につきましても、事業費の2分の1の支援を実施しているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。農業の分野、水産業の分野、それぞれ担い手確保ということで、御説明をいただきました。 何といっても、雲仙市の基幹産業です。農林水産業、それと観光とありますが、農業、漁業、この担い手の確保は確実に行われるように期待をいたしております。若い担い手の方とか新規の方をその支援に、雲仙市のバックアップ体制をお願いをしたいということで、次の質問に移ります。 基本方針3の社会基盤と環境についてでありますが、施政方針ではまず25ページにあります道路公共交通の分野で主要道路の道路整備についてでございます。この中では愛野町から小浜町までの幹線道路整備と国道57号の機能強化、バイパスの早期事業化についての取組状況です。これと国道の代替路線案について検討を進めるとありますけども、具体的にどのような計画なのかをお知らせください。 ○議長(松尾文昭君) 荒木建設部長。 ◎建設部長(荒木正君)  愛野から小浜までの国道57号の機能強化、それからバイパスの早期整備についてのお尋ねでございますが、まず、愛野・小浜バイパスの早期事業化のための市の取り組みについてでございますが、本市、それから島原市及び南島原市で組織します愛野・小浜バイパス建設促進期成会及びこの3市に諫早市を加えた4市で組織いたします、一般国道57号等県南地域幹線道路整備促進期成会による要望活動のほか、市長と市議会が合同で行う本市単独の要望活動により県、県議会、国並びに国会議員の皆様に対し、整備の必要性を訴えますとともに、早期の事業化をお願いしているところでございます。 また、一昨年には本市及び南島原市の市民の皆様による愛野・小浜バイパスの整備を求める署名活動も行われ、県及び国土交通省に対し約3万5千名の署名簿が手渡されますとともに、バイパスの早期建設が要望されましたが、市民の皆様が中心となってこうした活動を行い、地域の生の声を直接県や国へ届けることは、要望を受ける者の意識に大きな影響があるということを国の担当者からお聞きいたしておりまして、市といたしましても大変心強く、またありがたく感じているところでございます。 愛野・小浜バイパスにつきましては、延長がおよそ13kmと非常に長いことや、そのため建設に要する費用が莫大なものになること、また建設経費に見合うだけの効果が見込めないなどのことから、現在のところ進展がみられない状況ではございますが、市といたしましては今後も早期事業化に向けた様々な研究を進めますとともに、県や国に対し粘り強く要望を続けてまいりたいと考えております。 次に、一般国道57号の機能強化についてでございますけれど、現在、国土交通省において、小浜地区の歩道整備や富津地区における視距の改良が事業化されており、既に現地の調査、測量が実施されている状況でございます。 このうち富津視距改良につきましては、現地の地形が大変急峻で、工法の検討に時間を要している旨、国土交通省から説明を受けているところですが、市といたしましては今後も国との連携を密にしながら、事業の推進を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。先程部長のほうから、一昨年取り組まれた市民の署名活動の状況とか、国への要望事項でお伝えを願ったということをお聞きしました。 聞くところによると、関係地域の自治会長会などでも要望活動を行いたいということで、市民レベルでの関係地区では気運が盛り上がっているということで、それを捉えて国へも要望活動で伝えていただいているというふうな感触を受けております。 なにせ関係地区、島原半島西南部では、この幹線道路がやっぱり住民の切実な要望なのです。もう二十数年前から要望活動ありますし、それと、地方創生がずっと議論されていますけども、やっぱり地方創生のもとおこしは、地方にとってはこの道路整備が不可欠であると思います。 特に、やっぱり愛野から小浜までの幹線道路というのは、市民の生活道路であり、安全確保の道路です。これはもうなくてはならない、代替路線がぜひとも必要だということはもう既に皆様と同じ共通認識であるのですけども、そこら辺は地元の声を主体にして、粘り強く国の計画路線に挙げていただくように、力強い要望活動といいますか、働きかけを非常に期待しております。議会としても、ぜひともこれは応援したいと、私個人ですが、関係地区におりますので、強い思いがありますので、どうぞよろしくお願いをいたしておきたいと(発言するものあり)終わります。ありがとうございました。エールは今送りましたので。よろしくお願いいたします。 それでは、次に情報化先端技術の分野についてお尋ねをします。施政方針では29ページにありますが、ICTを活用したまちづくりということで、Wi─Fi環境の整備ということで光ブロードバンドの整備が、前年度の当初予算で合併特例債を活用して、3か年計画での事業の実施、予定でありましたけれども、国の補助事業としての採択が受けられるという見込みができたということで、有利な財政支援があるということで、令和2年度からの実施計画で、1年ずれたようになったのですけども、この実施計画、当初の全体計画の工程とかに何か変更があるのかお尋ねします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 今、議員が申されたとおり、1年間、国庫補助金を活用するために事業を遅らせたわけでございますが、その他の工程等につきましては、特に大きな変更はないものと考えております。 具体的なスケジュールといたしましては、今月中に業者の選定を終え、新年度から順次、工事を行い、令和4年度には市内全域の整備が完了する見込みとなっております。 また、市民の皆様に活用していただくためにも周知等が大変重要と考えており、広報紙やホームページでの周知等に積極的に取り組むことと併せて、選定事業者ともアピールの方法等について協議してまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ぜひとも、取り組みしっかり万全を期してお願いしたいと思います。Wi─Fi環境の整備は、やっぱり地方にとってものすごく必要であります。 特に今、都会あたりは出勤をしなくても家で仕事ができると、Wi─Fi環境がないとそれはどうにもならないということで、これは今の情報化時代には必要不可欠であるというふうな認識を持っておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。 それで、関連してですけども、そのページの中でICTプロジェクトチームというのが出てまいります。ここもよければチームの内容等についてお知らせをいただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(松尾文昭君) 谷川産業部長。 ◎産業部長(谷川裕行君) ICTプロジェクトチームでございますが、メンバーにつきましては私、産業部長のほうが総括責任者になります。その他にですね、副のほうの責任者が商工労政課長。メンバーが市民生活部長、市民安全課、健康づくり課、観光物産課、政策企画課、福祉課、農林課、商工労政課の職員というふうに庶務がなります。 内容につきましては、ICT活用に関連する関係各課の職員で構成する、先程言ったものでございますけれども、プロジェクトチームにおいて住民生活の質的向上と地域経済の活性化に資するAIや、ロボットなどの情報通信技術等の利活用の可能性について調査、研究を行うものでございます。 令和2年度においても、関係機関や事業所等の意見交換や研修会の機会を増やし、引き続き研究をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) もう今の時代、ICT抜きではいろんな環境整備が整わないということですので、プロジェクトチームの推進を非常に期待をいたしておりますので、よろしくお願いいたします。 次に移ります。次、基本方針4で、人材と郷土でありますが、基本方針では34ページにあります生涯スポーツの分野です。33ページから34ページです。このスポーツ環境の充実と利用促進ということでお尋ねをいたします。 先程の同僚議員の一般質問でもありましたけども、スポーツツーリズムの活用とか、そういうものが今、クローズアップされておるのですけども、私も昨年、質問をさせていただきましたけども、この施政方針の中にも市民のスポーツ、レクリエーション活動における様々なニーズに応えるよう、社会体育施設の適切な管理運営に努めるとありますけども、まず、市民ニーズの把握はどのように現在行われているのかを教えていただけますでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 本田スポーツ振興課長。 ◎スポーツ振興課長(本田理恵君) 市民のスポーツニーズの把握につきましては、市民アンケートなどは行っておりませんが、施設に関することなどにつきましては、市の体育協会の各競技部をはじめ、施設利用者からの意見、要望等を把握しているところでございます。 また、各種スポーツ教室等の開催の際には、参加者にアンケートを行うなど、スポーツ教室に対するニーズの把握を行っております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) 了解をいたしました。先程の同僚の議員の質問でもありましたけども、やっぱりスポーツツーリズム、今年は皆さん御案内のとおり、東京オリンピック、パラリンピックが開催をされる年であります。1964年に東京オリンピックが1回目があって、その後日本国中にもスポーツ熱が高まった、国体等が開催されるようになったり、というふうな過去もありますけども、やっぱりこの大きな大会が開催をされると、市民のスポーツへの関心も高まることが予想はされますけども、その対応というか、先程の一般質問でも触れられたスポーツツーリズムの施設です。新しい体育館ができるということがあります。それを生かすためにも、この市民スポーツへの関心が高まった時に、そのニーズを的確に捉えて、その対応策といいますか、対策をされるのがベストだと思います。 長寿命政策と相まって、社会スポーツは大きな意義があると考えておりますので、そこら辺の関連して、今後どういうふうなオリンピックを契機としたスポーツ熱の高まり、その対応というのが方針として何か思うのがあれば、お知らせいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(松尾文昭君) 本田スポーツ振興課長。 ◎スポーツ振興課長(本田理恵君) オリンピック、パラリンピックで、スポーツ熱が高まる、この開催により高まる機を生かさない手はないと思っております。 東京2020オリンピック、パラリンピックの開催によりまして、スポーツに対する機運が高まるものと期待されております。現在のところでは、オリンピック、パラリンピックに関連した事業としましては、市内におきます聖火リレーに伴いますアトラクション、それから雲仙市出身の選手が出場する競技のパブリックビューイングなどの開催を予定しております。 また、パラスポーツ体験を希望する小学校がありますので、指導員を派遣し体験をするような学習等も予定をしております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。今の時点、時節柄ちょっと新型コロナウイルスで、世間がちょっと敏感になっているので、いろんなイベントはちょっと今は自粛モードでありますけども、早くこれが終息をされて、本来でのこのスポーツ行事が高まりが見せることを期待をいたしております。 次に移ります。基本方針の5、協働と戦略でありますけども、施政方針では35ページになりますけども、協働のまちづくりの分野で自治会活動の支援についてお尋ねいたします。 自治会活動の支援ということで、自治会活動活性化交付金の支援があります。この中で、申請事務の簡素化を考えているというふうなことがありますけども、具体的にどのような変更点があるのか、予定をお知らせください。 ○議長(松尾文昭君) 尾上地域振興部長。 ◎地域振興部長(尾上美徳君) 自治会活動活性化交付金に係る申請事務の簡素化でございますけれども、この交付金は御存知のとおり自治会の活動を支援する目的に交付しておりますけれども、これまでは交付要綱によりまして、年度当初に交付申請書を提出していただき、概算払いにより支払い、さらに年度末には実績報告を行っていただいて、精算をすることとしておったところでございます。 今後は、対象事業を前年度の活動実績により交付額を算定することで、交付決定と確定を同時に行うことが可能となります。これによって、申請事務が1回で済むことから、自治会の事務の簡素化が図られるものと思っております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございました。申請事務が1回で済むようになるということで、地元の自治会にとっては非常に簡素化が図れるのではないかというふうに期待をいたします。 しかし、自治会交付金補助金、公金の扱いですので、やっぱり申請事務等には万全を期して間違いのないように慎重な取り扱いも必要だと思いますけども、簡素化が図られたということで、一定評価ができるものということで認識をいたしております。 それから次に、財政運営の分野についてでありますけれども、38ページのほうにあるのですが、雲仙市の所有する公共施設について、公共資産の有効活用についてであります。 雲仙市の公会計におけるバランスシートというのが昨年、財政課のほうで分析結果が出て、議会に対して説明がありました。その分析結果を見てみますと、雲仙市としては資産が多いというふうな特徴があったと思います。これはやっぱり旧7町が合併して実施をしておりますので、7町時代に作った施設、これが資産として多くあるわけです。市民にとっては、非常にいい、ありがたいことではあるのですけども、これを今から、施設の適正配置と将来的な財政負担の軽減平準化を図るということに近づけていかなければならないというのが、待っていると思います。 そのために、雲仙市の公共施設等総合管理計画を策定をされておりますけども、いよいよその中で具体的に整理統合するのか、廃止をするのか新設をするのか。個別の実施計画が今、策定をされている最中であります。その進捗の状況について、まずはお尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画策定の進捗状況につきましては、雲仙市内全域で公共施設の適正保有量、適正配置の検討を行った上で策定する必要があると考え、市内全域のバランスを考慮し、検討を行っているところでございます。 また、個別施設計画を策定する上では、建物修繕や更新等に要する概算費用の算出など、専門的な知識や技術を要することから、令和2年度に個別施設計画策定に係る費用について、予算計上させていただいております。 現段階では、小浜総合支所など検討を終えていない施設もありますが、令和2年度の個別施設計画策定完了に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。この個別施設計画、最終的に取りまとめをする時は、私の記憶では委員会組織か何かを作ってそこで判断をするというふうなことで記憶をしているのですけども、そこら辺はどうでしたか、ちょっと確認をお願いします。最終的に判断する時です。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) 今、ちょっとこれ通告していなかったので、今、総務部長が答えられるかなと思って、お知らせ願えればと思います。すいません。 それでは、ここは非常に将来的に個別の施設計画というのをまとめるのは、非常にエネルギーを使うのであろうと思います。以前も言いましたけども、計画自体の総論は賛成なのですけども、個々の施設の見直しとなれば、各論反対の意見もそれぞれで出てくるであろうと思いますので、そこら辺は雲仙市全体の、全庁的な考えを持って、この計画のとりまとめをしていただければというふうに考えております。 それと関連して、施設の管理ということですが、活用する見込みのない遊休地です。この市有地があるということですけども、その現況とその処分の状況がどうなっているのかをちょっとお尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) 遊休市有地の現況につきましては、68件の売却可能な市有地を所有しておりますが、現在、物件ごとに売却、貸付等の可否について、精査を行っている状況でございます。処分につきましては、第2次雲仙市総合計画において掲げた平成29年度から令和3年度までの売却目標額1,500万円を既に達成済みでありますが、今後も売却物件抽出を重点的に行い、売却可能と思われる物件から順次処分するよう考えており、引き続き自主財源の確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。御努力を期待といたします。 次に、38ページのほうにあります、第2次雲仙市総合計画、後期基本計画についてお尋ねをいたしたいと思います。 国のほうでは、まち・ひと・しごと創生総合戦略というのを、第2期の方針が策定をされたところでありますけども、雲仙市におきましても、これ5年というスパンでありましたけれども、5年前に第1期でまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、その2年後に総合計画の策定をしましたので、まち・ひと・しごとの総合戦略を包括した計画づくりになったというふうに思います。 それで、前期基本計画の効果検証と後期計画策定を今から進めるというふうになるのですけども、この国の計画と2年ちょっとうちのほうがずれておりますけども、本市の計画づくりの関連と、このような今後取り組みはどのように進められるのかをお尋ねをいたします。 ○議長(松尾文昭君) 松橋総務部長。 ◎総務部長(松橋秀明君) まず、後期計画策定の取り組みについてでございますが、第2次雲仙市総合計画の後期基本計画につきましては、前期基本計画が令和3年度に終了することに伴い、令和2年度から策定に向けた作業に取り組む予定としております。具体的には、令和2年度に市民アンケート調査を実施し、施策の重要度及び満足度等について分析を行うとともに、雲仙市総合計画等審議会を中心に、前期基本計画の効果検証に取り組んでまいります。 また、令和3年度においては後期基本計画案を策定し、パブリックコメントを通して市民の皆様の御意見を反映させた上で、議会において御審議いただきたいと考えております。 また、国の第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略と、本市が策定する後期基本計画との関連はということでございますけど、市の第2次総合計画については雲仙市、まち・ひと・しごと創生総合戦略を内包した計画となっております。 また、平成27年に市が総合戦略を策定した際、国や県の総合戦略を勘案した上で、基本目標を設定した経緯がございます。このため、後期基本計画の策定にあたりましても、国の第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略を参考にしながら、共有できる部分は共有し、原案の作成に取り組みたいと考えております。 ○議長(松尾文昭君) 大山真一議員。 ◆3番(大山真一君) ありがとうございます。ぜひとも、万全な取り組みをお願いしたいと思います。 施政方針の結びのほうでありますけども、最後に述べられましたのが、今後においても国、県の動向に注視です。自主財源が乏しい雲仙市ですから国、県の動向は非常に影響があるわけですけども、この動向に注視しながら、財政基盤の確立を図りながら、各種施策に取り組んで、課題の一つ一つを確実に解決しながら、職員とともに市政運営に全力を傾注していくと、市長が述べられたところであります。 このことに、大いに市民として期待を寄せまして、今後とも執行部の力強い、この計画の推進です。これを期待をいたして、私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(松尾文昭君) これで、3番、大山真一議員の質問を終わります。─────────────── ○議長(松尾文昭君) 以上で、本日の日程は全て終了しました。 次の本会議は、明日4日、定刻より開きます。本日はこれで散会といたします。=午後2時46分 散会=...