西海市議会 > 2020-03-05 >
03月05日-04号

  • 起業(/)
ツイート シェア
  1. 西海市議会 2020-03-05
    03月05日-04号


    取得元: 西海市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    令和 2年  3月 定例会(第1回)     令和2年第1回西海市議会定例会議事日程(第4号)                        令和2年3月5日(木)                        午前10時開会日程第1 市政一般質問(通告順位9番から11番まで)(日程第2 議案第4号から日程第31 議案第33号までの30議案一括上程)日程第2 議案第4号 西海市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第3 議案第5号 西海市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第4 議案第6号 長崎県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の変更について日程第5 議案第7号 西海市過疎地域自立促進計画の変更について日程第6 議案第8号 西海市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について日程第7 議案第9号 西海市交通安全の保持に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第8 議案第10号 西海市債権管理条例の一部を改正する条例の制定について日程第9 議案第11号 西海市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について日程第10 議案第12号 西海市福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第11 議案第13号 西海市営住宅管理条例の一部を改正する条例の制定について日程第12 議案第14号 西海市営特定公共賃貸住宅管理条例の一部を改正する条例の制定について日程第13 議案第15号 西海市水道事業及び工業用水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について日程第14 議案第16号 西海市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について日程第15 議案第17号 令和元年度西海市一般会計補正予算(第6号)日程第16 議案第18号 令和元年度西海市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)日程第17 議案第19号 令和元年度西海市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)日程第18 議案第20号 令和元年度西海市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)日程第19 議案第21号 令和元年度西海市下水道事業特別会計補正予算(第2号)日程第20 議案第22号 令和元年度西海市工業団地整備事業特別会計補正予算(第1号)日程第21 議案第23号 令和元年度西海市介護保険特別会計補正予算(第4号)日程第22 議案第24号 令和2年度西海市一般会計予算日程第23 議案第25号 令和2年度西海市国民健康保険特別会計予算日程第24 議案第26号 令和2年度西海市後期高齢者医療特別会計予算日程第25 議案第27号 令和2年度西海市工業団地整備事業特別会計予算日程第26 議案第28号 令和2年度西海市交通船特別会計予算日程第27 議案第29号 令和2年度西海市介護保険特別会計予算日程第28 議案第30号 令和2年度西海市水道事業会計予算日程第29 議案第31号 令和2年度西海市工業用水道事業会計予算日程第30 議案第32号 令和2年度西海市下水道事業会計予算日程第31 議案第33号 上水道課公用車の交通事故に係る損害賠償の額を定め、和解することについて         令和2年度第1回西海市議会定例会会議録                              (第4号)招集年月日    令和2年2月28日招集の場所    西海市議会議場開会(開議)   3月5日 午前10時0分 宣告(第7日)応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員(凡例) ◯出席 ▲欠席 ×不応招 ▲◯公務欠席     1 清水正明   ◯     10 中尾清敏   ◯     2 渕瀬栄子   ◯     11 平井満洋   ◯     3 杉山誠治   ◯     12 田川正毅   ◯     4 内野繁樹   ◯     13 永田良一   ◯     5 田崎耕太   ◯     14 岩本利雄   ◯     6 中里 悟   ◯     15 浅田直幸   ◯     7 戸浦善彦   ◯     16 佐嘉田敏雄  ◯     8 朝長隆洋   ◯     17 宮本一昭   ◯     9 小嶋俊樹   ◯     18 平野直幸   ◯地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名  市長          杉澤泰彦   政策企画課長      川原進一  副市長         小島 明   市民課長        橋本直美  西海ブランド振興担当理事       税務課長        岡野雅毅              松川久和  検査指導担当理事    古賀健吾   福祉課長        林 浩之  総務部長        山添秀士   水産課長        岸下輝信  さいかい力創造部長   森林良行   商工観光物産課長    本村真一  市民環境部長      福田龍浩   建設課長        宮本 守  保健福祉部長      宮森好光   農業委員会事務局長   谷口雄二  西海ブランド振興部長  村野幸喜   教育長         中小路和久  西海ブランド振興次長  辻野秀樹   教育次長        山口英文  建設部長        十九本和敏  教育総務課長      田口春樹  水道部長        松尾博之   社会教育課長      山本誠治   総務課長       下田昭博  財務課長        瀬川初浩  防災基地対策課長    藤木弘法職務のため出席した者の職氏名  事務局長        今村史朗   書記          山口義行  書記          原 貴弘  書記          岩永志保     午前10時0分 開議 ○議長(平野直幸)  おはようございます。ただ今の出席議員は18人です。定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。 △日程第1 市政一般質問 ○議長(平野直幸)  日程第1、市政一般質問を行います。 通告順に質問を許可します。 7番、戸浦善彦議員の一般質問において資料を映写しての質問を許可しておりますので、報告します。 初めに、7番、戸浦善彦議員の質問を許可します。 7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。朝一番で少し緊張して、昔のまま体が動いてしまいました。失礼しました。すみません。 一般質問に入ります前に、このたびの新型コロナウイルス感染症により、世界各国、多くの貴い命が失われ、国内においても感染者の方がお亡くなりになるなど、依然として感染拡大が続いております。お亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、治療を受けられている皆様方に心からお見舞い申し上げます。一日も早く事態が収束し、皆様方が平穏な生活を取り戻されることを心からお祈りいたします。 それでは、一般質問に入らせていただきたいと思います。 今回私は、大きな項目の中で小さい項目を3つほど、市民の声を代表して一般質問としてさせていただきました。 まず、市民が思っている快適で便利な暮らしを実現するための、今、俗に言われています地方創生、地方の活性化についてという中で、若者が住み、働きたくなる農林水産業の振興策をどう描いているのかをまず伺いたいと思います。 2項目め、3項目めは、市民の声ということで進めさせていただきたいと思います。 市民が利用する社会体育施設及び市内小中学校におきまして、トイレの洋式化がどの程度行われ、今後どのような対策をされようとされるのか、伺いたいと思います。 3つ目として、国道202号線、強いては福岡のほうまで長崎から続いているという国内でも長い距離の国道ですけど、俗に県内ではサンセットロードとも言われている道です。 その中で、以前からも市民から声をいただいてはいたんですけど、大瀬戸多以良地区、全く街灯がないところがあり、また大瀬戸からトンネルを抜けて、また旧西海町に入ると、道路街灯というか、黄色いのがずっと横瀬方面、太田和、丹納、川内も含めてある中で、少し目立つという中で、通行に支障があると地域の住民からも声が寄せられておりました。 歩行者の安全面を考えるならば対策が必要と思いますけど、市長のお考えを伺いたいと思います。答弁の内容によりましては、また、再質問をさせていただければと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平野直幸)  答弁を求めます。 杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。戸浦議員の1点目、若者が住み、働きたくなる農林水産業の振興策をどう描いているのか伺うとのご質問にお答えいたします。 農林水産業につきましては、近年、機械化等が進み、数十年前のように多くの人手を必要とした時代からは移り変わっているものの、従事されている皆さん方におかれては、夏の猛暑や冬の寒波など、大変な思いをされている中での作業に従事されているものと認識しております。 このような中、若者が住み、働きたくなる農林水産業として、いかに振興させていくかということですが、それぞれ具体的に申し上げます。 まず、農業についてですが、国の農業次世代人材投資事業をはじめ、各自治体間での受け入れ支援策の構築により、新規就農希望者は増加傾向にあり、本市におきましても新規就農に関する相談は年間20件近くあり、そのうちの数件は20代及び30代の若者からの相談となっております。 市では、生産性の高い効率的な農地の整備を図るため、県営事業として基盤整備事業を推進しており、また、大型の基盤整備事業の対象とならない農地につきましても、市単独での圃場整備事業を創設し、農業者の費用負担も、これまでの50%負担から、最大で30%負担となるよう負担軽減措置を図るなど、より利用しやすい制度としております。 このように生産基盤の強化を図るとともに、効率的で生産性を高める施設整備の充実も必要となることから、国、県及び市の補助事業の活用を推進し、農業所得の向上を図ってまいりたいと考えております。 また、本議会に予算計上させていただいております新たな新規就農者支援事業により、新規就農者親元就農者の確保に努めるとともに、その育成につきましても、県や農協など、関係機関と連携しながら取り組んでまいります。 次に、林業につきましては、市内では個人経営としての林業事業者は存在せず、森林組合が市の林業政策を展開していく上で大きな柱となる存在であります。これまで森林組合は、効率的な作業実施のため、老朽化した大型高性能機械の更新、導入や作業員に係る健康保険、厚生年金等の福利厚生への支援を行ってきたところであります。 その一方、森林組合では、作業員の確保に苦慮しているとお聞きしておりますので、今後とも森林組合の育成に向けた支援を継続しながら、若者から注目されるような働きやすい職場環境づくりに向けて、共に連携してまいります。 次に、水産業についてですが、西海市が擁する五島灘や大村湾の豊かな漁場にあって、その多様性に満ちた魚介類は、水産県である本県でも指折りの水産資源となっております。この豊かな資源を次世代に引き継ぐために、水産業の担い手の育成対策は重要な施策の一つであります。このため、水産高校の生徒や大学の水産学部生などが来場する国及び県主催の新規就業者フェアへの出展や市内学校での水産教室の開催など、若い世代への水産業の魅力発信のため、漁協や漁業士と連携した担い手育成に取り組んでおります。 また、浜の活力再生プラン及び浜の活力再生広域プランの推進により、市内漁協が一体となって販売力強化、流通機能の再編等に取り組み、西海の魚のブランド力向上を図るとともに、複式簿記を取り入れるなど、経営感覚の優れた模範的な漁業者の育成に努め、次世代にとっても魅力ある水産業の実現を図ってまいりたいと考えております。 農林水産業担い手育成には、まだまだ課題はあろうかと思いますが、IoT技術の導入や5G通信を見据えたスマートな農林水産業の実現を図り、若者の目から見て、いかに農林水産業が魅力的で興味を持っていただくような産業であるかということを情報発信しながら、今後も基幹産業として若い世代に受け継がれる農林水産業の実現を目指してまいります。 加えて、新年度予算においては、西海市農業振興基金及び西海市漁業振興基金を増額する予算を計上させていただいており、農業においては5年先、あるいは10年先を見据え、基盤整備事業担い手対策等の振興策を機動的に実施することとし、また、水産業においては漁協の広域的な連携を推進し、漁協が浜の中核組織としてその役割を発揮し続けられるよう、それぞれの基金を増額しております。 このような将来への備えは、これからの農林水産業を下支えすることになると思いますので、さきに申し上げた各種施策の展開と併せて、より確かな農林水産業の振興につなげてまいりたいと考えております。 次に、3点目の国道202号の大瀬戸多以良地区に街灯がなく、歩行者の安全面を考慮した対策が必要ではないかとのご質問にお答えいたします。 まず、街路灯に関しましては、過去に地元から要望された際には、事業目的が通学路における夜間の犯罪防止であり、当時の多以良小学校の廃校が平成25年3月末と決定していたため、実施要件が適合せず、県の整備事業計画に記載されなかったことや、交差点や横断歩道など、交通安全上必要な場所には既に設置されていたことから、連続した街路灯の設置は困難であると回答をしております。 また、昨年度に要望がありました防犯灯につきましては、今年度、柳口バス停から農産物加工所までの間に3箇所設置しております。 次に、防犯灯の新規設置につきましては、設置条件があり、学校が指定する通学路となっていること、または、特定された受益者、受益戸数が2戸以上であること、かつ、既設の防犯灯、防犯外灯から直線で50メートル以上離れていること。または既設の防犯外灯から直線で50メートル未満でも、曲がり角など、その照明が及ばないこととなっております。今回、設置しました箇所以外で要望があった場合は、この設置基準に基づいて判断させていただきたいと考えております。 なお、長崎県が国道などに道路照明灯を設置する場合は、交差点、または横断歩道や橋梁など夜間の交通を想定して、特に危険な場所に設置されており、今回の歩道への道路照明灯の整備は厳しいものと判断しております。 以上で答弁とさせていただきます。 なお、2点目につきましては、教育長から答弁させていただきます。 ○議長(平野直幸)  中小路教育長。 ◎教育長(中小路和久) 〔登壇〕 おはようございます。戸浦議員の2点目、市民が利用する社会体育施設及び、市内小中学校のトイレの洋式化について、現状と今後の対策を伺うとのご質問にお答えします。 現在、トイレがある社会体育施設22施設において、175基のうち57基が洋式トイレで、洋式化率は32.6%です。 今年度は大島若人の森総合運動公園トイレ新築整備工事を進めており、令和2年度には西海スポーツガーデン運動場トイレ改修に向け、予算を計上しているところです。 なお、2施設の改修後には、洋式化率は38.6%となる予定です。 一方、学校施設につきましては、国の小学校、中学校施設整備指針により洋式便器を採用するなど、生活様式や児童・生徒のニーズ等を踏まえた便所を計画することが重要であるとの基本的な考え方が示されており、その指針に基づき、それぞれの校舎の大規模改修工事の中でトイレ洋式化の年次計画を立て、実施してまいりました。 これまで改修工事を進めた結果、小中学校校舎トイレの洋式化率の現状につきましては、今年度、改修工事を実施した西海東小学校を含め、小中併設校を含む小学校13校で63.2%、中学校4校で56.3%、全体で61.3%となっております。 令和2年度には、西海北小学校職員トイレを整備し、西彼北小学校大島東小学校におきましても、令和3年度の校舎大規模改修工事に向けた設計業務を行うなど、引き続き校舎の改修工事の機会を捉え、トイレの洋式化を着実に進めることとしております。 なお、3小学校改修後の洋式化率は小学校全体で70.9%となる予定です。 今後の対策につきましては、トイレの洋式化率の改善は必要であると認識しており、市民に施設を気持ちよく利用していただくとともに、市外からの利用者につきましても市のイメージ向上によるスポーツ交流人口の増加につながることから、特に遅れている社会体育施設、土曜日、日曜日に利用が考えられる学校体育館及び運動場につきましては、利用状況、避難所の指定、老朽化の状況を確認しながら、市民の利用頻度が高い施設から優先的にトイレの洋式化を年次計画により進めてまいりたいと考えております。 以上で私の答弁とさせていただきます。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  市長、教育長ありがとうございます。 順不同で再質問させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 まず、教育長のほうにお願いしたいと思います。書画お願いできますか。 これは、私が今年正月過ぎに市民のほうから問い合わせがあった施設で、正式名称は、西海中学校の柔剣道場、元は旧西海南中の施設ということになっているそうです。この施設は、主に西海中学校の部活動である剣道と卓球の練習場に使われているようでございますけど、中はこんな感じで。要は、洋式化という形で問い合わせさせていただいて、今、市内各小中学校、社会施設もそういうふうな動きになっていると思うんですけど、実はここが簡易水洗--画像としては悪いかもしれないですけど、蓋が開いたらもう下が見えるというような状態の簡易水洗で、利用者の方から、どうかというお話があったもんですから、取り上げさせていただきました。もう書画はいいです。 教育長、その社会施設等、学校施設それぞれ数字をいただいたんですけど、私が知るのはこのくらいなんですけど、ほかにもこういう和式の簡易水洗というのが存在するんでしょうか。 ○議長(平野直幸)  山口教育次長。 ◎教育次長(山口英文)  そちらの簡易水洗等や、いわゆるくみ取り式のトイレ、それは社会体育施設で実際ある場所もあります、少数なんですけれども。1つ例を申し上げますと、崎戸の運動場、崎戸の市民が利用する運動場なんですけど、そちらのほうがくみ取り式のトイレであるというところでございます。そういったところは全部調査して一覧でまとめているというところでございます。 少し追加してお話ししますと、その崎戸の運動場には、そういったことでいわゆるぽっとん式のトイレはあるんですが、少し運動場から階段を降りた駐車場のところには、多目的トイレがありまして、そちらのほうは洋式のトイレも整備されておりますので、その運動場を利用する方については、降りてすぐですので、問題ないというふうには捉えているところです。 以上です。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  義務教育である、西海市の小中学校においてはどうかというところが漏れていたと思うんですけど。 ○議長(平野直幸)  山口教育次長。 ◎教育次長(山口英文)  調査したところ、そういったくみ取り式のトイレについては、学校についてはないと把握しているところです。 以上です。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  要は、ここの施設だけなのかなというふうに捉えていいのかなと思いますので、実際、中学校の部活動で一般の方も地域の方も剣道をされていらっしゃるようでございますので、ぜひ市民の快適で便利な実現のために、前向きに答弁も前向きだったと私は捉えているんですけど、ぜひ予算づけをお願いしたいと思っておりますので、市長いかがでしょうか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。
    ◎市長(杉澤泰彦)  公共施設のトイレについては、一昨年の杉山議員の質問にもございましたように、やはり調べていく中で、これは早急に解決していかなければならない問題だと思っております。ただ、一遍にはなかなかできないわけでありまして、年次計画をもって、水洗化、そしてまた洋式化も図ってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  今、財政、管財のほうで公共施設等の長寿化のあたりでいろいろと計画等も立てられていると思いますので、すぐにはというお返事でしたけど、市内の子どもたちが使っている、中学生が使っている施設でありますので、スピード感というか、あまりこういう言葉は使いたくないんですけど、迅速に、1つでもいいですから取り組んでいただければと思いますので、トイレの洋式化も含めて前進をお願いしたいと思います。 では次に、厳しいと言われた国道202号線の多以良地区の街灯の件で再質問をさせていただきたいと思います。 私は西海市内の北西部、西海町から来ているもんですから、どうしてもそこを通るか、あとは西彼のほうを通るかという形で通行する中で、前々からお話しいただいて、改めて今年の初めに多以良地区の元議員の方に要望を上げていないんですかとお尋ねしたところ、もう前から上げていますよというところでちょっと調べてみました。そしたら、今はないんでしょうけど、当時、議長、区長会というのが組織化されていまして、平成21年10月30日にはいろんなことを含めて多以良地区の要望書の中で挙がっています。行政の中にないのかもしれないので、少し文書読み上げさせていただきます。 街灯の設置についてということで、一般国道202号(多以良農協-多以良トンネル間及び柳臨港道路)は整備が進み、近年通行車両等の流入など交通量の増加に伴い、特に夜間等においては歩行者が交通事故の発生の危険にさらされるなど、交通環境が悪化しておる状況にあります。また、一般国道202号(多以良農協-多以良トンネル間及び柳臨港道路)は周辺に人家も乏しく、不審者等から歩行者を守り、安全安心を確保するためには街灯の設置が緊急の課題となっております。つきましては、歩行者を交通事故及び不審者等から保護するため、早急に街路設置について特段のご配慮を賜りますよう要望いたしますということで、平成21年に出されています。 平成23年11月29日も同じような形で出して、回答はそのときしているようなんですけど、その辺がちょっと前後するんですけど、地域の方が言うには、その当時、西彼杵高校西浜下山線のほうを県の単独事業で道路照明灯防犯灯整備事業)という形でやっていたということです。その後に、それが終わり次第、そちらのほうをやるからということで、私もその当時の書類等を見させていただく中で、市長なのか、土木事務所なのかちょっと分かりませんが、回答があって、多以良地区の方たちには、下山が終われば来ますよというお話までした経緯が記録で残っておりました。その辺を踏まえて、やはり厳しいのかな。 昨日も別の関係で、イノシシ対策だったですかね、受益者2戸を1戸に変えるとかというようなお話があったかと思いますけど、例えば国道沿いには多以良保育園があります。これは平成21年ですけど、当時は多以良小学校があって、恐らくスクールゾーンにもなっていたと思いますけど、今は大瀬戸小学校になってスクールバスというか、公共機関を使っている方もいらっしゃって、バス停はあります。例えば、これはご提案になるし、厳しいと最初の答弁ではありましたけど、多以良保育園のあたりとか、あと上多以良バス停というところは交差点が四差路になっています。あと柳から上り上がって鳥越という字らしいんですけど、そこも旧道と交わるところもあったりとか、民間の方の努力も厳しかったんでしょうけど、柳口のコンビニが途絶えて、やはり明かりがなくて寂しいというようなお話もいただいて、要望も上がっているというのはこの後聞きましたけど、何か少し前向きな--坂を見て、前を見れば大島大橋がきれいに映って、ロケーション的にもすばらしいところだと聞き及んでもいますので、何らかの改善策がないのかなと少し思うところですけど、市長いかがでしょうか。 ○議長(平野直幸)  福田市民環境部長。 ◎市民環境部長(福田龍浩)  議員がおっしゃられている21年度と23年度、要望書があるということなんですけれども、市には24年の3月12日付けの要望書は頂いております。その中で、国道等については先ほど市長が申し上げましたとおり、交差点や信号機のあるところにつけておって、それ以外にはなかなか難しいという判断があっております。 また、本市の防犯外灯につきましても、先ほど条件を申し上げましたとおり、通学路であること、また受益戸数が2戸ということで、先ほど言いましたように、民家のあるところにはつけることができるんですけれども、民家のないところにはなかなか厳しいという状況があります。 また、西海町の部分で電柱灯、NTTとか、九電柱につけているのは、やはり西海南中の通学路ということでずっと西海東小学校校区もつけていたということがありますので、今後につきましては、なかなかそこを今言われた多以良のファミリーマートからこちらまで、大瀬戸方向に向かっての電灯の設置については非常に難しいものと考えております。 以上です。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  街灯の必要性は確かに感じております。これは市の事業なのか、そこら辺のところを説明していただけないかな。 ○議長(平野直幸)  十九本建設部長。 ◎建設部長(十九本和敏)  先ほど議員がご指摘されました西浜の県道と西海町の中浦郷についている、今はLEDに変えていますけれども、そこが先ほど言われましたように、市の事業で実施をしました。これは長崎県の補助事業を活用して、長崎県が管理する県道、国道に設置をするような事業、事業主体は地元の自治体が事業主体となった事業がございまして、それを活用した事業を平成22年度から平成24年度にかけてやっているということでございます。 先ほど申したようなことで、当時その計画に上がっていないのは、多以良地区は小学校が平成25年4月に統合するというのが決定しておって、通学路ではなくなるということでそこは除外されたというふうに聞いているところでございます。 ○議長(平野直幸)  いいですか。      (発言する者あり) 県の事業か、市の事業かというお尋ねですよね。 十九本建設部長。 ◎建設部長(十九本和敏)  これは市の事業としてやっているというふうに承知をしております。失礼いたしました、私の勘違いでございました。県の事業でございます。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  私は市長に答弁を求めたところであって、市民環境部長と建設部長がお答えいただいて、県の事業で維持費を地元負担というか、今、県北の中で聞き及ぶのは、事業が少なくなって、波佐見がやっているらしいんですけど、大瀬戸がないということで、ただ学校があったから、なかったからじゃなくて、ずっと見てみてください。ずっとこう、そこがすぽんと抜けているし、もし解決策が何かあれば、地元からもちゃんとした形でも要望が上がっていたというのもあるし、難しいだけでなく、何か取り残された感があるかなと。学校がなくなればつかないとか、地方創生とかという中で、同じ市内の中で少し寂しいかな、明かりがないかなというところが、本当に市民の単なる素朴な感情ですので、市長の声をお聞きしたいと思います。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  まず、今の担当のほうに振ったのは、これは県の事業なのか、市の事業なのかというところの確認をさせたということと、そして、県の事業を委託を受けてというか、市の事業という形でやった部分については、装飾灯というか、いろいろ花の形をしたものとか、そういうものだったと認識しております。これは市が対応できるものか、できないものか、そこをしっかりと検証させていただいて、それから考えてみたいと思っております。 今のところ、県道であるということで県の事業だという認識はありますので、そういうことで認識していただければというふうに思います。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  市長が答弁で県の整備事業計画に記載されなかったと言われているので、もう少しその辺の、あれは国道であるので、県が管轄するというのは分かりますよ。ただ、その辺の精査をもうちょっとしていただいてご答弁を願えばと思いますし、今議会の前に頂いた、「まち・ひと・しごと総合戦略」、平成27年から令和3年度案の中の冒頭、西海市の取組の中に文章化されているところですけど、3ページ、西海市においても「誰一人取り残されない」社会を実現するため部局を横断するSDGsと、今はやりのバッチをしている関係のものでやろうとしているので、県とか市とか、市民には関係ないんですよ。つくか、つかんか、つけていくのかどうかということなので。 スクールバスになったからじゃなくて、バス停はあるし、受益者が2戸とか1戸とか、そこは変えていければいいと思うし、今回一般質問の中でも、バスのこととか、スクールバスのこととか、それを変えてやっているスクールバスの現状で、副市長の出身の対馬市なんかはやって、市民の足となっているところもあるので、10年近くそのままになっていて、いろいろ食い違いもあっているみたいなので、ぜひ丁寧に前向きに進んでいっていただければと思い、この件は終わりたいと思います。 大きなところで、若者が住み、働きたくなるというのは、今取りかかっている「まち・ひと・しごと総合戦略」の中にも書かれていることであって、地方創生の柱であると思うので、その辺を再質問させていただきたいと思います。 まず、答弁の中で新規就農希望者増加傾向にありということを文章で書かれていますけれども、今、この「まち・ひと・しごと総合戦略」の期間の中でどの程度具体的に上がってきているのか、その辺分かれば教えてください。農業でも、水産業でも、林業でも、畜産でも構いませんけれども。 ○議長(平野直幸)  辻野西海ブランド振興部次長。 ◎西海ブランド振興部次長(辻野秀樹)  新規就農者案についてお答えをいたします。 市長の答弁にもございましたとおり、毎年20件ほどの就農についての相談を受けておる状況でございまして、その中で、20代、30代の方からも相談を若干受けるようなところが実際あっております。 新規就農で、実際にここ5年間で市外からの転入者は9名、それから、同じく市外からの親元就農者が6名ということで、実際に就農まで実現をしておるということもあっております。 また、相談を受けた際に、どのような就農計画をやっていくのかというところで、県の西海事務所のほうにも協力をいただきまして計画を立ち上げていただいて、その後、いろいろな指導的な打合せ等も若干やっておる状況でございます。 そういうことから、相談はされたけれども、実際に今の時点で就農まで至っていないというような案件も実際にある状況ではございます。 一応そういうところから、新規就農に関する相談等は、1年間に大体20件程度あっておるというところでございます。 以上です。 ○議長(平野直幸)  岸下水産課長。 ◎水産課長(岸下輝信)  水産業の方面での新規就業者の状況なんですが、年によって多かったり少なかったりすることはございます。 過去10年間の総計でいきますと、総就業者数、新規の数は43名いらっしゃいます。残念ながら、そのうち10名がリタイヤされておりまして、現在就業を続けていらっしゃる方は33名、こういった状況にございます。 以上でございます。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  林業のほうは何か個人の方がいないというふうに答弁をされているようなので、ないと思うんですけれども、まず、まち・ひと・しごとの中で、やはり地方圏の人口減少対策で一番大事なのは、いろんなCCRCとかいろいろ取組はあるかと思うんですけど、やはり若者向けの仕事づくりが重要かなというふうに言われております。 今回、観光に関してはしていないので観光には触れませんが、仕事をつくるという中で地理的要件を見たときに、西海市は海に囲まれていると。農地がある、山があるといったときに、一次産業に重きを置いてやっていく西海市であれば、定住また、後継者、それぞれの産業の元気なところも部分的には西海町のほうには存在しているようでありますけれども、人口3万人という目標を掲げているのであれば、もうちょっと見えるような形で進めていければと思います。 これはある事例で、農業のことは先輩議員とか同僚議員で農業に詳しい方がいらっしゃるので、農業のことはさておいて、私は水産に関わっております。水産に関わる中で、北海道の話を聞いた中では、やはり山、林業を育てることで海もきれいになるというお話をいただいております。 今年というか、3月1日からみどりの基金、募金ということで、私たちも緑の羽根を差していますけれども、林業のほうにも、もうちょっと目を向けていくべきじゃないかなと思うんですよ。 たまたま、1箇月か2箇月前にラジオ等で聞き及んで、林業もすごいなと思ったのが、自伐型林業の広がりと就林支援という形で、組合じゃなくて自分で伐採して、それでなりわいをやっていると。 この西海市は、私たちのところもそうですけれども、漁業だけじゃないんです。農業もやりの、水産もやりの、半農半漁という土地柄だと思うんですよ。そういった中で、この自伐型林業の取組をされている自治体が、事例で申し訳ないんですけど、高知県が小規模林業推進協議会というのを立ち上げてやっております。全く縁のないような静岡県熱海市でも、都市圏からの移住を受け入れるために自伐型林業を置いて2016年から始めているようです。 せっかくこれだけ山があります。何とかこの辺の林業も活性化という形でお考えはいかがなものでしょうか、ちょっと少し提案型になりましたけど。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  私も就任以来、協会としては、水源林造林推進協議会というのがあるわけですけれども、これまで西海市の市長、その前は以前の西海町からですけれども、県の会長という、これは充て職という形になっていると思うんですが、その中で私もそれを引き継いだわけで、まず最初に、ああ、これは林業をやらなければならないなという思いがありました。これだけの森林資源があり、今まで政策としてなされていなかったという思いがございます。 そういう中で、やはり何とかしなくちゃいけない。これを林業を産業とした形で構築していかなければならないという思いがありました。 そういう中で昨年、まずは高齢化している各生産森林組合の方々の活動をこれまで以上に活発になるように、まずは森林経営管理法というのが制定をされまして、それをどういうふうに有効活用できるか、そのアドバイザーというのが要るだろうと。それで今、森林の新しい森林経営システムについて、1年間通して説明会を行ってきたところであります。 そして、今度の新しい法律の中で、個人で所有する、そしてまた各自治体でそれを引き受けることもできるというふうになったので、それを進めていこうとしております。しっかりと行政を林業に政策として入っていけるような状況に今持ってきているところでございます。 そしてまた、答弁にもありましたけれども、今年の4月から、また新たに、今度林業に精通した、本当に専門家の方、そういう人をまた入れながら、今度は政策としてこれを立案していきたいというふうに思っております。 だから林業は、本当にこれから、スパンは長いんですけれども、スパンが長いゆえになかなか後継者というのも育っていないという状況がありますので、これをしっかりと植林しながら、まず伐採した後、新たな植林を続けていくような、いけるようなシステムというのもできてきておりますので、そういう政策を取り入れながら、これは30年、今では50年がひとつのスパンだと思うんですが、これが大分20年、30年と縮まってきていることもありますので、これから可能性の高い産業と思っておりますので、それに対しては、しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  いろんな自治体がそういう新しいものに取り組みながら、地方活性化している事例もありますので、せっかくこの恵まれた西海市の土地というか、風土を利用していかれたらいいかなと思います。 これは住環境に関して私は特化して質問していないので、答弁は控えていただいても構わないかなと思うんですけれども、ただ、「若者が住み」というところでは、やはり住宅がないという中で、ある市民の方の提案です。その林業に関わるところかなと。 あと、耕作放棄地が多い西海市において、例えば、そこを宅地化にして、住宅を木材で造って、それをどこかの自治体もやったのかなと思うんですけれども、耐用年数が来たら市民のほうに買ってもらうかどうかするとかという、そういう--この土地が、今回同僚議員も土地があるのに活用をというようなところで触れさせてもらえば、そういった農業をしていない、したくてもいないので荒れてきたという、後でもって耕作放棄地のことは同僚議員がされるようなのであまり触れはしませんが、そういったところも含めて、やはり一次産業をもう少し前に向けていくような施策が打てれば、例えば、五島市なんかに光が今当たっているようですけど、西海市ももっと目立ってくるんじゃないかと思いますが、これは意見という形で今回はすみません、お願いしたいと思います。よかったらどうぞ、市長。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  地方創世には、やっぱりそれぞれの自治体の特徴というのがあると思います。そういう中でこれが1番だという政策というのはなかなか難しいと思います。今、議員が指摘されたいろんな提言というのがあると思います。これからいろんな意見を聞きながら、そしてまた、成功事例に対してはちゃんと刺激を受けながら、取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  やはり最近はそういった新しいもの、例えば、今言葉では言えるんですけど、実際やっているところで言えば、和歌山県が苗木をドローンで運搬して、人間の省略化を図っているというのをテレビで見させていただきました。 また、今竹林がそれぞれ、西海市内でも繁茂しています。その厄介な竹を新たな資源にとこで、畜産農家の竹のサイレージ、餌に混ぜ込んで、また牛だったかな、テレビで見たのは。牛の生育にもいいというような、これは宮崎県でした。やはりこの自然に囲まれた西海市の地域資源というんですか、行政言葉で言えば。そういったものをもう少し織り込んで、若者が大きな投資をせずにもできるようなやり方で、例えばこういう「ながさき子育てブック」に、事例が載るような自治体になってほしいと思いますし、ご存じなのであまり言いたくはないですけれども、対馬のほうは--また副市長の実家ですけど、イノシシの対策で地域おこし協力隊の方が皮を製品化しているとかいうのも載っていますし、これは平戸の事例が載っていました。親友から勧められて横浜から平戸に移住したと。田舎には仕事があると書いているんですよ。この「ながさき子育てブック」、県が出しているやつ。何をしているかといったら、シーカヤックのインストラクターとか、猟師、魚のほうじゃなくて、獣を撃つ猟師で伐採の仕事。季節に合わせていろんな事をしていると。それが可能なところだと思うんですよ、西海市も。 ですから、西海市の魅力はと言われてある市民の方がお答えになるんですけど、都会から来た方でした。元気になるところ、健康にいいと言っているんですよ。ですから、やはり医療問題は大変かとは思うんですけど、やはり歩くのが基本と、昨日かな、おとといだったかな、市長の答弁でもあったようですので、何とかそういう元気になる西海市を目指して、もう少し具現化した施策が見出せればいいのかなと思います。 あまり時間がないので、市長の見解をお願いしたいと思います。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  和歌山県と宮崎県のお話がありましたけど、これは弁解がましくなるかもしれませんけれども、和歌山県は国有林というよりも私有林がほとんどであるという特徴があります。そういう中で、そういう個人的な取組がしやすかったのかなということも考えられます。 また、宮崎県に関しましては日本一の林業県ということもありますので、やはりほかのところよりも一歩先を進んでいるのかなというふうに思っております。 西海市におきましても、西海市の特性を生かしながら、おっしゃるように市民の健康にもつながるような、そういう政策を立てていかなければいけない。もちろん、これは林業も含めてではありますけれども、やっぱり西海市の特性を生かして、西海市でなければならない、できないような、そういう政策に取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  7番、戸浦善彦議員。 ◆7番(戸浦善彦)  あまり時間もありませんので、最後に市長の令和2年度の市長施策方針の1ページのほうに書かれている言葉を改めて私が言うのもなんですけれども、読ませていただきたいと思います。 「新型コロナウイルスの感染拡大への不安と世界経済の停滞によって、我が国の経済成長率が下振れするなど、先行きの見えない不安な状況が続いております。このような中、子育て等、市民が安心して暮らすことができる行政サービスの確保・増進と、農林水産業、商工業などの振興を図って地域経済を発展させていくことこそ、私の使命であるとの決意をもって、市政運営に当たっていく所存でございます。」ということで、改めて残りの時間、市長にお預けしたいと思いますので、まとめていただければと思います。お願いします。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  まずは、市民の安全・安心の確保ということが大前提だろうと思います。そういう中で、先ほども申し上げましたけれども、西海市の特性というのがあります。議員がご指摘されたように、内海と外海、五島灘、大村湾、しっかりとその水産資源も豊富でありますし、また、西海市の土壌については、非常にすばらしい農業に適した土壌であるということがございます。 そしてまた森林に関しましても、県下でも有数の森林資源を有しているということも事実であります。そういういろんな資源、そしてまた一番大切な人材というこの資源も、これからしっかりと育成しながら、そして西海市のあるべき姿、そして西海市のいろんな面において、持続可能な形で政策を進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。     (「終わります」の声あり) ○議長(平野直幸)  これで戸浦善彦議員の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。11時10分まで。     午前10時58分 休憩     午前11時10分 再開 ○議長(平野直幸)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、9番、小嶋俊樹議員の質問を許可します。 9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹) 〔登壇〕 それでは、創生会の小嶋でございます。市民を代表しまして、通告しておりました2点についてお伺いをいたします。 まず、最初に新庁舎建設についてでございます。 (1)令和2年度に実施される市民アンケートのスケジュールの内容についてお伺いをいたします。 (2)将来の人口減少や産業構造の変化に伴う総合支所の在り方や本庁舎の役割についてお伺いをいたします。 質問事項2、農業振興について。 (1)オリーブやアボカドの研究が進み、栽培実施が現実化をしているわけですけれども、今後も新たな支援が必要と考えますが、見解をお伺いいたします。 (2)耕作放棄地の現況と今後の対策をお伺いいたします。 (3)2030年度には将来性のある産業の第1は農業であると言われております。本市において、ICTを活用したスマート農業への意識改革は進んでいるのか、お伺いいたします。 以上2点についてお伺いいたします。再質問は答弁の後に申し上げたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(平野直幸)  答弁を求めます。 杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦) 〔登壇〕 小嶋議員の1問目、新庁舎建設についてのご質問にお答えします。 まず、1点目の令和2年度に実施される市民アンケートのスケジュールと内容について伺うとのご質問ですが、令和3年度に策定作業を行う第2次西海市総合計画後期基本計画へ市民の皆様のご意見を反映するため、市民アンケートを令和2年9月までに実施することとしております。 この市民アンケートは、まちづくりの満足度や住みやすさなど、これからのまちづくりに関する内容を中心に質問するもので、詳細な項目まではまだ決めておりませんが、今回は本庁舎建設の必要性や求められる機能など、本庁舎や総合支所の在り方に関する質問を盛り込んだ内容で作成する予定としております。 次に、2点目の将来の人口減少や産業構造の変化に伴う総合支所の在り方や本庁舎の役割についてのご質問ですが、将来的に人口が減少し、産業構造が変化していく状況であっても、各地域で培ってきた特色のあるまちづくりを推進し、均衡ある発展を促進していくためには、市民に身近で頼れる総合支所が必要となってまいります。 特に、人口減少により地域のコミュニティが弱体化していく局面では、単に窓口で行政サービスを提供することだけではなく、地域への積極的な支援体制機能を強化させていくことが重要であると認識しております。 さらに、今後急速に進行するICTやAIの技術革新により、総合支所で本庁と同じ行政サービスを提供可能とすることや、災害時の現地支援拠点としての機能強化も重要となってまいります。 また、本庁舎の役割についてですが、各総合支所等の出先機関と連携して、市全体を発展させるための行政、議会運営の核となるのはもちろん、最近では大規模災害時における災害対策本部としての機能が重要視されております。 このため、本庁舎建設については、地域振興や防災などのまちづくりの観点から、市民を交えた議論を深めて行く必要があると考えておりますので、市民アンケート調査の検証を行い、庁舎建設機運の状況を見極めた上で検討してまいりたいと存じます。 次に、2問目の農業振興についてのご質問にお答えします。 まず、1点目のオリーブやアボカドの研究が進み、栽培実施が現実化している。今後も新たな支援が必要と考えるが、見解を伺うとのご質問ですが、オリーブ、アボカドとも、取り組まれている皆様方のご努力により、それぞれが着実に成果を上げられているとお聞きしております。 まず、オリーブにつきましては、安定した実の生産に関して一定のめどが立ち、年々、生産量の増加が見込まれているとのことであります。 次の段階として、生産された実をいかに活用するかが重要であるため、現在は西海市産100%の高品質かつ高価格設定によるオリーブオイルの販路を見出すこととして、首都圏百貨店での商談が進められております。 今後、ふるさと納税返礼品としての登録や塩漬けなどの加工品開発及び塩漬けとの詰め合わせギフトの商品開発などについて、オリーブ振興協議会とともに取り組みながら、支援してまいります。 次に、アボカドにつきましては、今月24日に栽培現地におきまして、アボカド栽培技術の研修会と苗の販売受付を行うこととして、広報誌等により参加者の募集を行っており、多くの皆様から問い合わせと参加申込みをいただいているところであります。 今回の市内農家への苗の販売をスタートとして、アボカド普及グループによる栽培技術や管理作業等の指導を徹底するとともに、県など関係機関とも連携しながら、アボカドの産地化に向けて支援してまいります。 次に、2点目の耕作放棄地の現況と今後の対策を伺うとのご質問ですが、農業委員会が毎年実施しております農地利用状況調査の平成30年度の結果では、荒廃農地のうち、再生利用可能と見込まれるA分類が456ヘクタール、再生利用困難と見込まれるB分類が2,445ヘクタールとなっております。 ここ数年の推移から、全体の荒廃農地面積はほぼ横ばいであり、A分類は年々減少し、B分類は年々増加している状況にあることから、A分類であった農地がB分類に移行していることが推察され、懸念されるべき状況にあると考えております。その対策として最も効果的であるのは、県営の大型基盤整備事業であると認識しております。 また、大規模な整備ができない農地については、市単独事業である荒廃農地再生事業によって、毎年1ヘクタールを超える農地が再生され、一定の成果が表れております。 今後とも、基盤整備事業の推進はもとより、農地中間管理事業の活用や将来を見据えた人と農地問題の解決に向けた人・農地プランによる地域での話し合いの中で、離農者や空き農地を把握し、新たな耕作者の確保に努めるなど、荒廃農地の発生防止に向けた取組を進めてまいります。 次に、3点目の2030年最も将来性のある産業の第1位は農業であるといわれている。本市において、ICTを活用したスマート農業への意識改革は進んでいるのか伺うとのご質問ですが、これまで本市におきましては、イチゴや花きの施設栽培において、炭酸ガス発生装置や循環扇、ヒートポンプなどの環境制御型機器類の導入のほか、繁殖牛の飼育過程においては、人工知能で牛の状態を検知し、その状態を管理者のスマートフォンへ通知する繁殖牛管理システムが導入されてきております。 この繁殖牛管理システムでは、牛の発情や疾病の兆候、活動量など牛ごとに個体管理が行われ、大幅な省力化が図られていると伺っております。このようなICTなどスマート農業への取組には、初期投資が必要となってまいりますが、将来にわたる農業の展開を見据えたとき、ぜひとも推進しなければならない取組になってくるものと認識しておりまして、先般も佐世保市でのミカンにおける実証試験報告会や大村市での養豚を対象としたスマート農業研修会に関係者が参加し、先進技術の情報収集に努めているところであります。 国や県でもスマート農業を推進している中、本市においても関係機関と連携しながら、先進地研修やセミナー開催などを積極的に計画し、農業者の皆さんに理解を深めていただきながら、本市の農業に適したスマート農業の推進に努力してまいります。 また、ICTやAIの技術革新が急速に発展を遂げる中、農業分野のみならず、本市の行政運営全般においても、その技術は積極的に活用していく必要があると考えております。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  ありがとうございました。 それでは、1問目から再質問をさせていただきたいと思いますけれども、今般、コロナウイルスで武漢というところが非常に脚光を浴びているわけですけれども、その歴史を知らない方たちにとっては、武漢というのはコロナウイルスの発祥地になってしまうかもしれないわけですけれども、実は武漢というのは、歴史に詳しい方はご存じの方もいらっしゃると思いますけれども、三国時代の悠久の歴史のあるところです。 そして、我々いつも「四面楚歌」という言葉をよく使いますけれども、この「四面楚」という国の発祥地でもあります。私たちが5月5日の節句に、ちまきを食べますけれども、このちまきの発祥も、実はこの地です。我々の日本の歴史の中に大変深く根差している天道や、そういう道教みたいな歴史性のあるものは、この辺りから、かつて日本に伝わってきたという、そういう歴史の古いところが、実は私たちと関連の深いところなんですね。 これをなぜ言ったかというと、今日は庁舎の問題と農業の問題をお聞きしているわけですけれども、そういう都市が大きくなっていくためには、どうしてもやっぱりその中心になったり、そこを形づくっていくための政策というのがあってこそ、町ができたり、産業ができたりしていくということですよね。 それで、市長が今年アンケートを9月にやっていただけるということですので、ぜひそのアンケートの中で問題を提議していただきたいと思うんですけれども、合併してもう14年ぐらいになるんですが、次の段階がなかなか、西海市は一手が打てていないんじゃないかなと私は個人的に思うんですけれども。ですから、やはり庁舎の問題というのは避けて通れないんじゃないかなと思ってお聞きしたわけです。 市長は、均衡ある地域の発展ということを今日も述べられております。私も、均衡ある発展はどういうものであるかというのは、私なりに理解はしておるわけですけれども、均衡ある発展というのはどういうふうな発展を意味しているのか、簡単でいいですので、もう一度お聞かせをいただきたいと思うんですけれども。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  合併して今年で15年になりますかね。そういう中で、地域の行政のシステムというか、そういうものは、もう一定の一体化はしてまいったわけでありますけれども、私、いろんな地域行事のほうに回ってみますけれども、やはりそれぞれの旧町における意識というのは、それぞれ特徴がありまして、そういう意識、またその文化、そしてまたその地域の産業、これをしっかりと一つ一つ育て上げながら、育成しながら、その特性を引き出していくというのが、まず一つの地域の均衡ある発展ではないかなと思っております。 例えば、大島町には大島造船所という大きな産業がございます。これを核とした形での地域の発展の仕方、そしてまた西海町、また西彼町のほうにおきましては、やはり農業というのが中心でありますし、そういうところをしっかりと農業に特化したような政策を持っていって、やはり西海町、西彼町、その特徴を生かした形での地域の発展、そしてまた大瀬戸町、崎戸町、そしてまた西彼町の沿岸部ではありますけれども、そういうところがしっかりと地域資源、水産業をしっかりと育てていく。 そういう中で、産業がしっかりと根づいた、そしてまた人の気持ち、人の心も、ちゃんと歴史、文化を引継ぎながら、それぞれの価値観を持った形でこのまちを発展させていく。そういうような形だと、本当に具体的に申し上げることはなかなか難しいですけれども、まず、それぞれの地域の歴史、文化をしっかりと伝承していくということではないかなというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  そういうことだと私は思っているんですけど、要するに市長おっしゃるのは、各地区が持っているポテンシャルを最大限に生かしながら、それぞれにそれを集約した西海市をつくっていくんだということだと思うんですよね。そのために、今やっている交通体系、光の道対策、それからブランドづくり、いろいろおやりになっているんだと思うんですけれども、結局それを、言わば--ちょっとラグビーの話をさせてください、ラグビーを知らない人たちには失礼なんだけれども。 市役所というのは、私はラグビーで言えばスタンドオフみたいな、球出し、ハーフワークが出した球をしっかり全体に戦略を練っていくという、そういう役目があると思うんですね。これは市長も、議員も、市役所の職員もみんなそうだと思う。その中の一員であると思うんですよね。それをやるのが、私はやっぱり庁舎であるし、言えば本庁舎の問題でもあると思っているんです。 実際、今の本庁舎なり総合庁舎のことを最初ご答弁されてそういうふうにおっしゃいましたけれども、庁舎の今の体系が、要するに均衡ある発展をするポテンシャルを上げていくための今の状況がそれをかなえているかというのに私はちょっと疑問があるんですけれども、その辺の今の総合庁舎や本庁舎の老朽化も含めてですね。 私は、ちょっと挨拶が遅れましたけれども、議会で庁舎特別委員会の委員長を拝命させていただいております。同僚議員とも各視察をしたり、いろんな形で庁舎の在り方というのを今、議会としても検討中なわけですけれども、やはり今、市長がおっしゃる均衡ある発展をやるための、果たしてスタンドオフとしてのボール出しがうまくいけるような状況になっているかなと私は思うんですけど、その私の疑問にはどういうふうに思われるでしょうか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  規模とか、今あちこち分散しているというようなところでは、確かに機能的に十分ではないというふうには思っております。ただ、この答弁の中でも申し上げましたけれども、それはこれから、ICT、AI、この導入によって、ある程度は解消できるんじゃないかなと思います。 テレビ電話を実際つけたわけですけれども、あれはもう窓口相談という形で、本来はつけたわけでありますけれども、今、あのテレビ電話は防災時に非常に役に立つということが分かってまいりました。だから、自分の目的とは、本来とは違った形で、ああ、役に立つんだなというふうに感じたところでありますし、これからICT等の導入によりまして、1箇所に集まらなくても、それぞれ分散した中でも、会議自体は十分にできるというような状況です。民間の大企業においては、九州支社、東北の支社、北海道の支社といろいろあると思いますけれども、そういう会議も、わざわざ本社に集まってもらわないで、現地でそのままやっているというような状況がもう主流になってきているという状況もありますので、そういう新たな技術をまず積極的に入れることによって、今の分散化した部分を何とか少しはカバーできるんじゃないかなというふうに思っております。 そういう中で、やっぱり核となる部分も必要であろうかなというふうに考えているところであります。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  時代が進みまして、確かに、市長がおっしゃるように分散化してもICTを使いながらいろんな会議ができるし、現実、世界はマクロになって、本社が東京にあろうと、ニューヨークにあろうと、世界各国にあろうと、いろんなことも当然それぞれ国際化していって、そういうオフィスも。 私は、市長の言う均衡ある発展というのはよく理解しているんですけれども、この経済と自然科学の分野においては、均衡ある発展っていうのはちょっと意味合いが違ってくるんですよね。経済を見る範囲内において均衡ある発展というのは、またちょっと意味合いが違ってきます。例えば、生産の問題であるとか、供給の問題であるとか、バランスの問題ではですね。でも、自然科学の問題とすれば、均衡あるということは平衡ということですから、最近ははやらないですけど、昔、ちぎりなんていうのがありましたけれども、はかりですね。はかりが均衡しているというふうなことなんですけれども、要するに人間のポテンシャルというのは、市長おっしゃったように、実は文化とかいろんなものを含めて、なかなかバランスを全て取るというのは非常に至難な業でして、人間の頭の中ではできますけれども、現実ではなかなかその均衡というのは難しい、至難の業の場合があるんですね。 これは1つ市長に提案なんですけれども、日本の社会というのは、ヨーロッパとかアメリカに比べれば、1人の天才を評価するのではなくて--私は提言させていただいていますが、1人の100歩よりも100人の一歩というのを提言させていただいています。これはパクりなんですけれども、これは日本の社会の基本になっている部分があるんですよね。 例えば、トヨタ自工であったり、ソニーでもあったりする。日本の社会というのは、要するにすごい天才の下にやるんじゃなくて、やはり、普通の人たちをいっぱい集めて、その中のひらめきを総体して可能性を秘めていると。だから、そうやって国家をつくってきた歴史がある。ここはちょっと世界の歴史と違うんですね。 だから、後段の農業政策のところでもこれは話しますけれども、やっぱり人間というのは、不確実なものと確実なものを両方併せ持っていくと。昨日も同僚議員と話をしたんですけれども、異質なものをお互い罵倒し合うんじゃなくて同質なものを見つけ合う。5町の中で、いいところ、同じだねというところを認め合って新しいまちづくりをすると、これが必要だと私は思うんです。 均衡ある発展は、理想としては必要ですよ。必要なんだけれども、やっぱり何かをやっていくためには、合併した5町のそれを、あなたとあなたは一緒だねというところを認め合って、一緒の方向に持っていくっていうのが私は日本の社会の基本だと思うんです。 だから、違うのは当たり前なのであって、おまえと俺は違うんだと言い合うとどこまでいっても平行線だけど、これとこれは合うねというところを認めていくというのが私は基本だと思うんです。そういう意味で、西海市の将来のビジョンのためには、庁舎の建設は絶対必要だと、私の考え方からするとそうなんです。多くのお金をかけてする必要はないので、そういうふうな意味合いで、西海市が求める未来のビジョンを、この庁舎建設とともに考えるべきじゃないかなと思うんです。 ちょっと外れましたけれども、アンケートをやって、その結果で--ここに市長は書いてありますよね、機運が盛り上げればやりましょうと。機運が盛り上がるか盛り上がらないか、見極めないと難しいですけど、ぜひその機運が盛り上がるような方向性というのが必要だと私は思うので、やっぱり西海市が将来に向かっていくビジョンづくりというのが、市長の中で機運を高めるための一つの要因になると思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  おっしゃられることは理解することもできます。日本は、まさにお互いを認め合いながら、どちらかというと1人の天才を支えていくというような社会だろうと思います。特に今の社会を見ますと、グローバル化と言いながら、一つの天才が今、引っ張っていっているような世界だろうと思います。そういう中で、富める者と貧しい者、これが非常に両極端になっているものと思ってもおります。 そういう中で、議員が言われたお互いの違いを認めるというのは、これは本当に大切なことであると思います。その違いの中から、お互いに共通するものは何かということを探していくということも大切であろうかと思います。 この庁舎につきましても、1つ核になるというところは確かに必要ではないかなという思いがありますけれども、その中でも、まちづくりの基本はやはり市民の安全・安心の確保だと思います。防災に関しては、これは早急に、その核となる部分は必要ではないかなというふうに思っております。 そういう中で、みんなが一緒に、お互いをそれぞれの旧町の歴史、文化を認め合いながら、そしてまた、共通するものは何かという形でのまちづくりができるような、そういう庁舎が必要ではないかなと、そういうふうになればいいなというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  ぜひそういうふうにお計らいをお願いいたしたいと思います。 議会においても、9月議会ぐらいまでには庁舎の在り方ということに関しまして、勉強させていただいたことの結果をお示しいただいて、理事者の皆さんとともに、今後どうあるべきかということをご提言させていただきたいと思いますので、とにかく将来のまちの姿というものを、まちづくりということを、今日までるる一般質問をいろいろやられて頑張っておられるわけですけれども、それは全て住民の幸せのためであるし、私が提言させていただいておる庁舎などは、未来の人たちの幸せにつながるということが自分たちの中で理解して、進めていただければと思っております。 今後のスケジュールでその機運を上げていただいて、将来につけて、ぜひ夢の実現をお願いしたいと思います。庁舎につきましてはこれで終わりたいと思います。 次に農業政策ですけれども、農業政策に対しては同僚議員もたくさん質問しました。それだけ今、市民の置かれている立場というのはとても、一次産業に関しては期待というか、危機感を持っているし、期待も持っているということですね。 市長が提言されていた農産物の新種の振興について、オリーブやアボカドをご支援いただいて、一定の方向を見ていると。実はオリーブは今年大変豊作だったので、いい方向にあるんですけれども、アボカドは時間がかかりますので、今年、苗の生成をやっただけなんですけれども、日本でアボカドをコンスタントに作っていくというのは、意外と、そんな生易しいものじゃないみたいですね。でも、大体自然に大村湾岸でも生えているそうなので、できるそうです。それで、マイナスにならない、4度以下にならないようなところは、どこでも露地物でできるでしょうということです。有名なところでは、宮崎県あたりはハウスで作ってありますけれども、この西海市あたりでは路地でもできるんじゃないかというふうなお話でございます。 これがなり始めるのに5年ほどかかると言われておりますけれども、これが徐々に形となっていくためには、今ご答弁いただいたように、様々なご支援をいただきたいと思っております。 西海市はミカンの先進地でもありますし、あとまた野菜や根物の品質の良いものができる、多品種ができるところでありますけれども、この手の新しい品種に関して、今日いただいたんですけれども、例えば加工とか、そういうふうなものになっていきますと、大変また設備投資やいろんなことが要るんですけれども、そういう方向もぜひご指導していただけるかどうか。これは農業推進をやられている部門が一番だろうと思うんですけれども、ハウスに関してもやっていただけるものかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(平野直幸)  辻野西海ブランド振興部次長。 ◎西海ブランド振興部次長(辻野秀樹)  お答えいたします。 今後も必要に応じ支援をやっていくということを考えておりまして、答弁の中にもございましたけれども、オリーブを使った新商品の共同開発でありますとか、あと加工所等も必要ではないかというところも考えております。それと組織の法人化等も、今後お話が出てくれば、当然ご相談に乗りながら検討をしていくということで考えております。 以上です。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  ありがとうございます。 新種作物に挑戦する方たちというのは、これは大変なわけです。自腹でほとんど研究しまして、3年も5年もかかって確立したという経過があります。これはどの農業でもそうなんでしょう、最初やるときというのは大変苦労するわけですので。そういう意味では、市長も農業政策には大変お力を入れているわけですので、ぜひ今後も地場のブランドとして出来上がるようにご支援を賜りたいと思います。 それでは、耕作放棄地に関連するんですけれども、この耕作放棄地が、いささかなかなか難しい局面もあるんじゃないかというふうなご答弁だったんですけれども、単独の耕作放棄地、西海市独自の耕作放棄地の振興をやっているところがあったら教えていただきたいのですが、何箇所かありますか。実際に私は見ていないもんですから分からないんですけれども、再生事業をやっている、基盤整備をやっているところ、単独事業はどこがあるんですかね。 ○議長(平野直幸)  辻野西海ブランド振興部次長。 ◎西海ブランド振興部次長(辻野秀樹)  市内各地での市単独事業での再生状況でございますけれども、今年度につきましては、西彼町で3名の方、それから西海町で2名の方が取組をなされておりまして、それぞれ荒廃農地であったところを、ミカンでございますとか、野菜、ブロッコリーでありますとかバレイショ等の作付をなされております。 面積でございますけれども、今年度では122アールの再生がなされております。 以上でございます。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  これは非常に地権者の負担も要るんでしょうけれども、市長、これは単独事業がもし予算が許せば、これは非常にいいことなので、やる気のある農家というのがそういう基盤整備をやりたいと。県とか国の大型事業だけじゃなくて、こういうことはもし予算のできる範囲であれば、今後も農業の振興地域においては、積極的におやりになっていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  当然、それは積極的に進めなければならないと思っております。 私もいろんなところに出かけた折に、個人の方からそういうお話もお聞きすることがございます。そういう中で、今までは2分の1の補助だったのを最高30%ぐらいまでの手出しでできるような形の拡充をいたしましたので、少しは取り組みやすい事業になってきているのではないかなと思っております。 これからも個人の耕作放棄地、この解消に向けましては、西海市も支援をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  ありがとうございます。 もう最後になりますけれども、最後の、将来性のある産業の第1位は農業であると、これは、私がインターネットからパクった言葉でございますので、農業を目指そうという方たちは、大体こういうふうに言うんですよね。それで、ほかの産業はほかの産業で、我々が1番だと言う人もおられるんですけれども、しかし、農業に将来性を見た企業や、いろいろなところがこういうふうに言っています。私もそういう感じはします。将来にわたって農業は非常に魅力のある農業になっていくと。ただ、現実は非常に厳しいのであってですね。 実は、市長もご存じだと思うんですけれども、農業国家というのはアメリカが第1位です。2番目がオランダ、ブラジル、ドイツ、フランスと続くわけですけれども、日本は57番目だそうです。これは輸出ですよね、貿易収支で多いですから、国内生産とか国内流通のことは別です。 それで、要するにオランダと日本はよく対比されるわけですけど、これは賛否両論あります。オランダみたいに農業をやれば日本もすごくなるんじゃないか、輸出国家になったり農業がもっと発達するんじゃないかと言われるんですけれども、実は日本の農業と世界の農業はやっぱりちょっと違うんですよね。何が違うかというと、日本の農業は、要するに集約農業としていろんなおいしいものを作ったり、いろんな条件に合わせて作る必要があるんですね。例えば、ミカンでもイチゴでも、おいしければいいというものでもないし、見てくれとか、それとか日本人の美意識とか、和食に合うように作るとか、いろいろあるんですけれども、そういうものに対応できる農業というのがとても必要になってくるので、日本の農業はなかなかそこら辺が生産者は難しいと、一言で言ってそういうことらしいです。 だから、オランダみたいに施設園芸をして、ハウス園芸をしてばりばり--オランダはヨーロッパに、EUに非常に近いので、恵まれているということだけではないんですね。要するに、ある一定の品種のものを作れば、それが貿易の対象になると。日本は高品質のものを作らないとなかなか内需では使えないと。でも、これからある一定のICTなんかを使って平均的な作物ができれば、また貿易も可能だとは思うんですよね。そういう意味で、要するに日本の農業と世界の農業は違うんだけれども、日本の農業もやっぱり違った農業もやっていかなければならないときに来ているんじゃないかなと。私は実際に農業をやっていませんから、第三者的に言わせていただくと、6次化とかブランド化をしながらでもやっていく必要があるかなとは思うんです。 そして市長、これは昨日もいろいろありましたけど、同僚議員の質問で、西海市内での農業の研修所、また農業に対する若手の後継者づくりというのを言っていましたけれども、そこの中で非常に先輩議員が面白いことを言ったんですけど、やはり孤独にさせるという、要するに孤独というのはおかしいんですけれども、日本の農業は孤立するとよくないとちょろっと言いましたね。先ほども私言いましたように、日本は多くの人たちを絡めて、その人たちの発想で、一人一人の発想で産業をやってきたという歴史があるんですね。それは農業でもしかりです。ですから1人が一生懸命頑張っても、いいヒントが浮かばないので、たくさんの人たちが固まってそこで農業をやることによって、それぞれに天才じゃないけれども、普通の人たちのヒントを得て進化してきたという歴史があるので、これは日本の特徴だと思うので、私は農業もそうだと思います。 なぜトヨタやそういう会社が成功したかというのは、まさにそういう結果だと思うので、農業もそういうふうな起業家、法人化や集団化、もしくは連帯、そういうものによって、2030年に魅力的なものになれるか、なれないかというのが大きな要じゃないかと思っています。要するに、人材が不足することによって集団化がだんだんなくなって、横の連帯がなくなることによって農業も衰退していったというのが現実じゃないかなと私は思うんですね。それが日本の近代化産業、工業化を支えたわけでしょうけれども、ぜひそういう意味でも、西海市内にそういう研修所を造るのであるならば、そういうことも農協とかいろんな県とか国とか連携して、そういう指導もやっぱりやりながらやるべきじゃないかと思います。いかがでしょうか、そこは。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  昨日、旧白似田小学校の件もありましたけれども、新規就農者の受け入れの要件として、こちらは入れているわけですけれども、孤独にさせないというふうなところで、地域の自治会に入っていただくということがこの補助金の要件ですよということで入れております。これも1人になって頑張るよりも、やはり地域の人たちと交わりながら、そしてそこで地域の農業者との連携を保ちながら腕を磨いていくというのが本当の姿だろうという思いもありましたので、そういう形でやっております。 いずれにしましても、今日いろんな提言をいただいたわけではありますけれども、農業にしましても、ほかの産業にしましても、とにかく西海市の特性を生かしながら進めてまいりたいと思っております。 そしてまた、1つ目の質問に戻りますけれども、庁舎につきましても9月までにアンケートという形になっておりますけれども、議会においても庁舎検討委員会、特別委員会があるわけでありますから、そういうところのご意見もしっかりと聞きながら、行政だけで進める問題ではないと思っております。これは行政、そしてまた議会、そしてまた市民の皆様方と一緒に考えていかなければならない問題だと思っておりますので、そういうことも含めまして、市政を進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  9番、小嶋俊樹議員。 ◆9番(小嶋俊樹)  ありがとうございます。 西海市の未来のために、そして市長が提言しております均衡ある発展、すばらしい西海市のために、ぜひ交響楽団のタクトを振っていただいて、すばらしい市長になっていただくようお願いをして、私の一般質問を終わります。 ○議長(平野直幸)  これで小嶋俊樹議員の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。13時ちょうどまで。     午前11時59分 休憩     午後1時0分 再開 ○議長(平野直幸)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、11番、平井満洋議員の質問を許可します。 11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋) 〔登壇〕 それでは、一般質問をさせていただきます。 一般質問に入る前に、2011年3月11日、東日本大震災、あれからはや9年を迎える中で、今回は新型コロナウイルスという形で、日本各地、世界までその感染が広がっている状況になって、私たち西海市も、小学校、中学校をやむなく休業しなきゃいけないという状況に及んでいることに、痛く感じているところであります。 そういう中で、今回一般質問をさせてもらうわけですが、やっぱり困ったときに、助けてもらう、そういう姿勢というのが行政にはまずなからんといかんというふうに思うわけであって、それを日夜、職員の皆様はじめやっていただいていることだろうというふうに感じております。 今回は、質問を5項目させていただくわけですが、議長に提案して、できれば5項目ある中で、一つ一つ質疑を言ってみてはどうだということで申し上げたわけですけど、今回まではトータル、一括して質問をし、答弁を一括で答えるというやり方でいこうじゃないかということで、それを納得した上で今回一般質問をいたします。 1項目め、旧長崎オランダ村Cゾーンについてであります。 今後のCゾーンの利活用計画をどのように考えているのか、伺います。また、現在シロアリ被害等で崩壊している建物や倒れかけている建物がありますが、今後の処理をどのように考えているか、伺います。 2点目に、長崎オランダ村についてでございます。 先般、市民と議会のつどいで西彼農業高等学校のほうに出向きまして、一昨日来から質疑--昨日だけだったかな、そういった同じような質疑があったと思うんですが、特にオランダに関しては、平井のほうからやってみろということで私のほうに来たものですから、させていただきます。 市民と議会のつどいで、オランダ村でどのようなことを行っているのか分かりづらい、もっとPRしてほしいとの声がありました。無償貸与による民間の努力はもちろんでありますが、行政として市全体の観光も踏まえた上で、関係事業者と連携ができないか、お伺いします。 3点目です。安全・安心への取組ということでお伺いします。 市内各地に点在する消防ホース格納箱の管理はどのように行っているのか、お伺いします。 続いて、これも安心・安全、安全・安心とつながるわけですが、特に分けまして、4項目めは、災害時用備蓄品についてでございます。 災害時用備蓄品には、消費期限があるものがあります。その管理はどのように行っているのか、お伺いします。また、消費期限が間近な備蓄品の活用を行っているのか、お伺いします。 5点目です。 職員に対する指導についてという項目で、令和元年第4回定例会での一般質問におきまして、市長から現行の職員給与の水準について市民の皆様に理解していただくためには、職員が給与に見合った仕事をすることで、さらに質の高い住民サービスの提供につなげていく必要があるという答弁をいただきました。そういうふうに職員さんに働いていただくために、市長がどのような指導を行っているのか、お伺いします。 答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(平野直幸)  答弁を求めます。 杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦) 〔登壇〕 平井議員の1問目、旧長崎オランダ村Cゾーンについてのご質問にお答えします。 まず、前段の今後のCゾーンの利活用計画をどのように考えているのか伺うという質問でありますが、Cゾーンの利活用につきましては、基本的には民間での利活用を考えており、以前、平成26年5月の新聞報道にあったとおり、ハウステンボス社長からのお話があった以降も、これまで、農業関係、教育研究機関、福祉施設、サブカルチャービジネスなど、複数の事業者から水面下での打診があっております。 今後、民間からの新たな事業提案があれば、将来性も含めて西海市にマッチする事業提案であるかを最優先として、市の負担ができる限りかからないように検討してまいります。 次に、後段の白アリ被害等で倒壊している建物の処理についての質問でありますが、既に倒壊している建物及び倒れかけている建物については撤去等の問題もありますが、まず1つ目として、現在一般の立入りを禁止しており、直ちに危険を及ぼすことは考えにくく緊急性に欠けること。 次に、2つ目として、平成27年3月20日に可決された平成27年度西海市一般会計予算に対する附帯決議において、「旧長崎オランダ村の施設や設備の改修に投じる予算は、本予算案に計上された額を上限とする」とあることから、具体的な利活用計画がない現段階において、長崎オランダ村関連施設に対する新たな投資は慎重に行うべきと考えております。(P209で発言訂正) 次に、2問目の長崎オランダ村についてのご質問にお答えします。 市民の方から、オランダ村でどのようなことを行っているのか分かりづらい。もっとPRしてほしいとの声があった。無償貸与による民間の努力はもちろんであるが、行政として市全体の観光も踏まえた上で、関係事業者と連携ができないかとのご質問ですが、市としましても、長崎オランダ村で開催されるイベントやテナントに関する情報については、その内容に応じて、市の広報誌やホームページ上で市民の皆様へ発信するとともに、特に、観光や物産の振興等に寄与するものについては市が後援し、市外に向けて積極的に情報発信することにより、市民が気軽に訪れることができ、市外からの観光客でにぎわう情報発信の拠点となるよう、今後も引き続き支援してまいりたいと考えております。 また、市内の観光事業者の皆様にも、長崎オランダ村との共同イベントの実施などを働きかけることにより、観光産業の活性化、周遊観光の促進を図っていきたいと考えております。 次に、3問目の安全・安心への取組についてのご質問にお答えします。 市内各地に点在する消防ホース格納箱の管理はどのように行っているのか伺うとのご質問ですが、市内における消防水利として、防火水槽や消火栓を整備しております。消火栓の設置箇所の近くには、消防ホース格納箱を設置しており、その中にはホースや筒先、消火栓のバルブを開閉するためのハンドルが入っております。また、管理については、その地区を管轄する消防団の分団が、格納箱の状態や装備品の状況などを月に2回程度点検を行っております。 議員ご承知のように、消防ホース格納箱は緊急の場合に備えて設置しており、格納箱に鍵をつけることができません。このため、点検時に装備品の盗難、紛失及び不具合等があった場合は、防災基地対策課に報告していただき、速やかに補完するようにしております。 次に、4問目の災害時用備蓄品についてのご質問にお答えします。 まず、前段の災害時用備蓄品の消費期限の管理はどのように行っているのかとのご質問ですが、備蓄品については、品目、数量、消費期限、保管場所を一覧表にして管理し、期限が近くなったものから随時、備蓄品を更新しております。 次に、後段の消費期限が間近な備蓄品の活用を行っているのかとのご質問ですが、消費期限が近くなりましたら、品目ごとに適した団体へ譲渡し、有効に活用を図っております。 今年度の活用策でありますが、今年7月に保存水62箱が期限を迎え、生活に困窮している方へ食料等の現物給付を行っている西海市社会福祉協議会へ昨年8月に譲渡しております。(P209で発言訂正)また、譲渡分については、新たに同数量購入しております。 次に、5問目の前回の議会において、市長から、現行の職員給与の水準について市民の皆様に理解していただくためには、職員が給与に見合った仕事をすることで、さらに質の高い住民サービスの提供につなげていく必要があるとの答弁があったが、そのために、職員に対してどのような指導を行っているのかとのご質問にお答えします。 職員に対する指導につきましては、日頃業務に当たる中で、仕事に必要な知識や技能をはじめ、仕事に対する姿勢や態度についても、部長や課長を中心として、上位の職にある者から部下に対して日常的に指導を行っており、管理職については、必要に応じて私や副市長から直接指導を行う場合もあります。 また本市では、毎年度、職員研修計画を策定し、長崎県市町村職員研修センターが実施する各種研修への参加に加え、市独自の研修を実施するとともに、長崎県や長崎県後期高齢者医療広域連合への派遣並びに自治大学校への派遣等も実施しております。 このように、オンザジョブトレーニングと呼ばれる業務を通して、日常的に行われる指導に加えて、各種研修に積極的に参加させることにより研さんを積ませる中で、優秀な人材を育成すべく、個々の能力開発と資質向上に努めているところであります。 加えて、市民への説明に当たっては、丁寧さ、分かりやすさを念頭に行うこと、あるいは市民目線による課題の考察、言わば、できないではなく、どうしたらできるのかといった視点での重要性などについても、私から折に触れて職員に説いているところであり、単に知識の習得や技能の向上にとどまらず、市民のために働く公務員としての基本的なスタンスを身につけさせるべく、日々指導に努めております。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  1問目の旧長崎オランダ村Cゾーンについての答弁のところで、皆さんは持っておられないけれども、2ページ目の下から2段目で長崎オランダ村関連施設、これは前に「旧」をつけて言われましたか、今。旧長崎オランダ村としないといけないんじゃないかな。ですよね、確認だけです、今。2枚目の下から2段目、「長崎オランダ村関連施設に対する新たな投資は慎重に行うべきと考える」のところに「旧」をつけておいたほうがいいのではないでしょうか。 ○議長(平野直幸)  村野西海ブランド振興部長。 ◎西海ブランド振興部長(村野幸喜)  申し訳ございません。旧長崎オランダ村関連に対する新たな投資だということでご訂正をお願いいたします。(P207の発言) ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  もう一点、災害時用備蓄品の答弁で、その答弁書の一番下の段に、「今年7月に保存水62箱が期限を迎え、生活に困窮している方へ」と言われたんですけど、「るため」を入れないとおかしくないですか。迎え「るため」、飛んでいましたか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  訂正させていただきます。 今年度の活用策ですが、今年7月に保存水62箱が期限を迎えるため、生活に困窮している方へ食料等の現物給付を行っている社会福祉協議会へ昨年8月に譲渡しておりますと訂正させてください。(P208の発言) ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  別に揚げ足を取るつもりはありませんが、そうしないと言葉の意味が変わってしまうんじゃないかなと思ったものですから。62箱の期限を迎えたものをもらっても話にならないと思いました。迎えるためということですから、以前ということですから、問題ないと思います。 それでは、再質問をさせていただきます。 まず1点目、この旧長崎オランダ村Cゾーンの活用ということで、私も2回、市会議員に当選させてもらって、今、西海市のことをどうにかと思ってやっているわけですが、難しい問題だとは感じておりますが、次に聞いている、シロアリで崩壊した建物というのは、そのまま、ちょっと寄せたままでほったらかしてある状態になっておるわけです。そういったものは片づけてくれないと、あの周りには、私も含め住民が住んでいるわけです。直ちに危険を及ぼすことは考えにくくと言っていますけれども、すぐ倒れかけ、次の予備軍もありますよ、もう傾いているのが。それで、倒れた際に何が起こるかというと、やっぱりシロアリで倒れるというのが分かっているものですから、そういった駆除をしてもらっているのかなというのもあるし、壊れたものはやっぱり直してもらわないといけない、直してというか、片づけてもらわんといかんと思うわけです。ほったらかしたままにしておるのに、それを引き続き業者、打診があっておって、将来的にも含めてと、事業者がこうやってほったらかしたものを、要はごみみたいなものを誰も選ばないんじゃないかなと思うので、一応環境だけはきれいにしておいてやらないといけないんじゃないかと。壊れたまんまにしてあるのは市長ご存じですか。壊れて寄せたままにしてあるのは、ご存じですか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  一昨年の12月に行ったのが最後でありまして、そのとき、一部が倒壊したという平井議員からもですね……     (「5月かな、一昨年前」の声あり) その後行った、それが最後であります。その後は確認していないという状況です。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  これは地元からの要望でもあるわけですよ。特に、すぐ近くに民家があります。私の組内の方なんですけれども、ああやってほったらかされると、うちも困るんですがという言葉があるわけです。当然あそこの管轄は西海市の施設で、立入禁止にしているからいい、危険性は感じないからしばらく様子を見ておこうというような答弁だったんですけど、壊れかけているものは壊してくれんですか。私も、それこそ一昨年前ぐらいに一般質問等で言ったときに、65歳で定年過ぎている大工さんとかおられるから、日雇いでさせればいいじゃないですかと言った記憶があるんですけど、よりお金をかけずに、極力負担がかからんようにしていって、かつ市民の日銭稼ぎと言ったらおかしいけれども、そういったのも関連していけば、文句を言う議員はいないんじゃないかなと思うわけです。だから、そういったのも一つの提案という形になるかもしれませんが、ぜひ今いただきたい答えは、倒壊したものは処分してほしい。そして、壊れているのは崩してもらって、整理してもらいたい。いかがでしょうか。 ○議長(平野直幸)  村野西海ブランド振興部長。 ◎西海ブランド振興部長(村野幸喜)  まず、シロアリの部分でございます。確かに、議員ご指摘のとおり、シロアリに対する懸念は特に、付近住民については飛んでくると想定されるので、そこについては我々のほうも検討させていただきたいと思います。公共として解体工事等を行うに当たっても、やはり廃棄物処理であったりとか、そういった問題も発生してまいりますので、どこまで取り壊したらいいのか等を含めて、そこは慎重に検討させていただければというふうに思います。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  一番最後に触れるわけですけれども、職員の能力とか等含めて最後に言うわけですが、結局、一昨年前にもそういった状況が見えておるわけですよ。私は当時、どおんと音がしたというので--ちょうど選挙が終わった後でした。今回の私たちの選挙が終わった後、杉澤市政になったばっかりのとき。森林部長の電話番号を知っていたので、電話して、そしたら隣にいるというので、それで代わって市長が見にきたという経緯があったんですけど、そのときにも壊れているという事実はあったわけです。そしたら、1回業者が入ってきて、そこを寄せただけ。倒壊したときの写真をまだ持っていますよ、崩れたときの写真。だから、それを今から何か検討するような答弁をされましたが、そういうところはしておいてくれんと困るんです。今言っても、もう元に戻れないから一緒ですが、ぜひそれは早急にやってもらうということで、片づけをやってもらう。産廃になるのは仕方ないですよ。それはそれで、処分はしてもらわないと、というふうに思います。 これは答弁をもらっても一緒なので、倒壊したものだから。そのあたりの片づけは必ずやるということで、市長よろしいですか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  できるところからですね。一遍にということはなかなか難しいと思いますので、どうしても必要な部分、そこら辺を検証しながら、順次ということでやっていければというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  これはシロアリの問題にもちょっと触れたんですけれども、実際原因はシロアリということで、私も見に行きましたが、間違いないだろうということで。その周りの家、私たちの組内の人たちですが、そこにも飛んできて被害に遭っているというのは事実ですし、現に、私の家にも来ています、直線距離で200メートルぐらいですが。それで駆除しました。そういう経過もあるので、一部の地域の人で、危険性はないから、お金もかかるからまだ放っておくというのじゃなくて、こういう答弁が一番駄目なんじゃないかなと思うんですけどね。危険性を感じないとか、そういう意味じゃなくて、現に見えておるものだから、それはちゃんと処分するということで問題ないと思いますから。あとは答弁の中で、そっちで考えてやってください。 次に、オランダ村の件です。 オランダ村の件については私も何回か聞いた経緯があったんですが、先ほど申し上げたように、市民と議会のつどいという中で、学生さんのほうから、オランダ村って開いているようだけど何をしているかよく分からないんですよねと、どんなことをやっているんですかみたいな感じで言われたんですが、今の答弁の中で、ホームページ等々、いろんなPRはしているんだというふうに言っていますけど、現にオランダ村って、私も近くにいますが、何をしているかよく分からないんですよね、実際。ここは無償貸与で10年間という形の中で貸している中で、ほぼ5年たっているんですかね、今。 そういう中で、やるんだったらやる、やらないんだったらやらないということをちゃんとするべきじゃないかということを以前も言った経緯があるんですけど、やっぱりこれは市長の、そこは3年前、旧オランダ村の見直しとか書いてあるところに、議論をオープンにした今後の在り方を模索するという形で書いてあるわけですが、そういった議論はあまりしたことないですよね。なので、迷惑施設になっている可能性があるとは十分に思っているけど、今の現Bゾーンにできているオランダ村については、先ほども言ったように10年間は無償貸与で貸してしまっているので、そこの努力なんだという言い方もあるかもしれないけれども、やっぱりどこかに力を貸していくのがこれだけでいいのかなと。もっと密に話し合っていかんといけんないじゃないかと。 今となっては、当初の立ち上がったメンバーともごろっと入れ代わって、そのときの約定を本当に果たせるのかなと。企業努力によって現在やっているんでしょうけど、今まで数回バスが、週に10台前後かな、多いときは。インバウンドの方が来ていて、ざわついたオランダ村を見たことは何回かありますけど、現行、特にこの新型コロナ等が発生した中で、インバウンド等もほとんど見かけないし、入場している様子も見えません。 そういう中で、行政としてできる限りということで構いませんが--今回はあんまりオランダ村のことについては言わないつもりでいるんですが、努力はしてもらいたいと。オランダ村も、もう少し力を貸せるところは貸して、一つの事業所ということで見たときに、無償貸与だろうが何だろうが、やっぱり成功させてやろうという気質は職員さんもできる限りの力をしてあげたほうがいいんじゃないかなという提案です。 次に3問目、安全・安心の取組ということでお聞きしています、消火栓の消防ホース格納箱。何で今回これを一般質問に取り上げたかといいますと、私がたまたま見た箱でしょうね、おっしゃるとおり鍵がかかっていません。何回ともなく見たことがあります。開けたら、これは使えないというようなものが入っているわけです。それが本当に、そこの消防団員に任せておるから、二月に1回点検しているからいいだろうというのじゃなくて、そういったチェック項目をしているんだったら、それをちゃんと回収して、本当に間違いないというのをチェックするような機能をつくっておかんといけないんじゃないかな。言行あるんだったら、あの使えないようなホースは何なのかなと思うわけです。 それで、今朝からも何箇所か見て回ったら、きれいなものが入っているんですよね、格納庫の中に。やっぱり言ったらこうやってきれいなものが入るんだよなと。しかし、その裏には、汚いのがまだあるわけです。使えないものは使えないようにして、いざというときのための、これは非常時のためのホースでしょうから、であれば点検もですが、1回使って片づけていくという、そういったルールづけもしていいんじゃないかなと。それをこちらの本部がやるのかどうかというのは別にして、本部がやるというんだったら結構な箇所があるから大変でしょうが、やっぱり使えんものを置いていても話にならないということが今回言いたかったことです。現実を見ていなかった。近所の人に聞いたら、これは多分、給水口から抜けるんじゃないかと、横に。そういう感じのものでした。確かに老朽化していました。いざというときに使えんやったら話にならんので、そういったところの管理もしっかりやっていくべきじゃないかということで、一般質問に挙げてみました。 それで、先ほど答弁があったように、こういう体制でやっていただいておけば問題ないと思うので、この辺を確実にやっていくということで私は理解しておきますから、今度また見たときに、何かこれはとならないように。1回言ったことを、喉元過ぎれば熱さ忘れるというような感じではなくて、常にそういうのを考えておいてもらいたいと思います。 次に4問目です。 災害時用備蓄品、これは初日に渕瀬議員からも一般質問があっていましたけど、備品の備えというのはあって憂いなしということでいいんですが--そういう中で、備えておかんといかんという中で、大体これは何品目ぐらいそろえてあるかというのは分かっているんですか。 ○議長(平野直幸)  宮森保健福祉部長
    保健福祉部長(宮森好光)  答弁にもしておりますが、大きな品目としましては、水、それからおむつ、それから生理用品、衛生用品、寝具、それからご飯類という形で、大きな品目としては、今のところ備蓄をしているものでございます。そこの中身に関しても、例えば水自体でも大きさに応じて8種類。それとか、消費期限に応じて管理をしているものでございます。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  初日にそういった一般質問があったものですから、私も災害時の物資備蓄等に関する基本方針、これは長崎県の分ですよ--を引っ張り出して見ていたら、結構な数があるし、それに、市長が答弁していた備蓄目標数量というのが人口掛け5%掛け3日分ということで、そういうふうな提示があっています。その数値を示したものもここに書いてあったんですが、意外と一昨日の前の答弁でも、現物備蓄と流通備蓄というんですかね、備蓄するものが。ここに、現在のところに載っていなくても、常に取り寄せの体制ができているものもあるということで見てみたんですけれども、そういった備蓄ものの管理をどこでやっているんですか。1箇所にまとまっているのか、ちゃんと各地区に点在して置いているのか。そういったところの配置というのはどうなっていますか。 ○議長(平野直幸)  宮森保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(宮森好光)  備蓄方法につきましては、やはり1箇所では、いざ災害が起こったときになかなか対応できないという形で、現在は本庁のほうが現在の多以良小学校のところに置いて、各総合支所においても各総合支所内に備蓄を置いて、それから各出張所、離島であります江島、平島、松島においても、各出張所のほうに備蓄を置いているものでございます。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  もう一つは、一般質問の中に書いているように、この備蓄品についての有効期限というか、食料であれば賞味期限とかあるじゃないですか。そういったものは、答弁の中でちゃんと活用していますということで言われているんですけど、こういったものは、答弁どおりやるんだったらこれで構わないかなと思うんですけど、逆に、売ってみてはどうかなと思うわけです、期限が来る前に大鍋まつりがあるときとかに売って、ちゃんと入替えをして。乾パンとかあるじゃないですか、どんなものを備蓄しているんだということを、市民の方もちゃんと分かるような形の。規定でここにちゃんと書いてあるから、それに応じてちゃんと用意していますというのは分かるけれども、1回、祭りがあるごとに、こんなものを西海市は備蓄しているとかを見せて、いわゆる目で見る安心感というんですか、聞くだけじゃなくて。そういったことをやってもいいんじゃないかな。売るというのは、乾パン1箱だったら100円とかですね。別に営利目的でやれというんじゃないんですよ。こんなにおいしいものも置いてあったんだと思うような感じなのか、味が分からないとやっぱり不安ですよね、レトルトにしても何にしても、こんなものかと。それによって、あら、これはちょっと、いざというときには幾ら何でもこれはあんまりだと、ないよりはあったほうがいいけれども、そういった声も聴こえてくるんじゃないかと。どうしてあの乾パンはちっともおいしくなかったというのは、それは、おなかすかせて3日いるのよりはましですが、そういういった市民の声をちゃんと聴くためには、そういった計画も立ててやってもいいんじゃないかなというふうに考えます。そして、消費期限とか来る前にちゃんと入れ替えて、出して、ちゃんと利活用する。廃棄物にならないようにやるということを方針の中に書いていますので、そういったところは徹底してもらいたいと。期間にもよりますけれども、そういったことができるんじゃないかなと思うので、これも提案で終わっておきます。 最後です、この最後ですよ。ここが今日の私のメインですが、全てメインなんですよ。言っていることは全て、市民の声を聴いてから来ているので、メインなんですけど、私がこの3年間いて、久々、議会にまた登壇させていただいて、やっぱり感じるのは、市長は選挙が始まる前、平成28年9月に--これは何回も私が言ってきたので、議事録にも結構載っているかなと思うんですけど、9月に電話連絡して、いろいろ語り合った経緯があります、30分ぐらい。そういう中で、決意を聞いた上で、それならやろうかという形で、やっぱり西海市の未来にとって今のままでは駄目なんだということ、それが3年前の選挙で答えが出たわけですよ。そして杉澤市政が始まっているんですね。しかし、残念ながら杉澤市長、3年間で--昨日も答弁があったように、いろんなことをやって頑張っているのはよく分かっているつもりでいるんです。でも、それが実になっているのか、なっていないのかというと、これは話は別ですね、私はそう思うわけです。やっていることはやっている。した人はしたと言い切れるんですよ。それにちゃんと答えが出たかどうかというのは、それは知らないけど、ちゃんとしよるたいって、できるんですが、その辺がいまいち、この3年間でまだ見えてこないところがあるわけです。形になっているのも当然ありますね。当然3年間やってきているから。 デジタル化とか、通信網とかというのに関しても、令和3年に西海市全地区を網羅できるというのも一つ、若い人からすれば、これはいいなということもあるだろうし、あるいは交通でコミュニティバス、これについても、私の近所の人は使い勝手が悪くてと言われるけれども、まずさせてくださいというのが市長のいつもの言い方だから、それは当然でしょう。取りあえずやってみないと分からないんですから。私はそれを全然否定するものではありませんが、それで、改良を重ねていって、最終的にいい形の路線をつくっていくと、それも一つの成功事例だと私も考えています。 しかし、そういう中で、言わんとするところは、何でこの職員さんの給料を言ってみたり、私がいつも--ほかの議員は言わないので、どう考えられているのか分かりませんが、西海市になって、私が西彼町時代に感じていたことと違うのは、職員さんと市民が離れてしまっているというふうにしか見えないわけです。なぜ離れるのかというところです。再三、昨日、今日も農業の問題とかありました。1次産業にしても昔は、職員さんも含めて田んぼを耕したりして加勢したりとかしていたり、我が真っ先にして見せて、こういうふうにするんだと。そして、こうすればいいんだとか指導する人もいました。しかし今となっては--今回は議会だからこうしていらっしゃいますけど、通常ちゃんと作業服を着てありますが、やっぱりスーツに身を包んで議場で語って、こういうことをさせます、こういうことをしましょうと言うだけであって、下までつながっていっていないです。もうそうしか思えない。 いつも市民目線とかという形で言うのは構わないけれども、基本、市民が中心になって、そのサポートとして皆さんがいるわけなので、私たちもその代弁者としているので、やっぱり市民の皆さんが納得するような行政運営でなければいけない、議会運営でなければいけないというふうにいつも感じているわけです。 そういう中で、釈迦に説法という形になるかもしれないんですが、私もまだ54歳で、ある意味若造のうちです。まだ歴史の浅い人間であって、優秀な皆さんと比べたらまだまだ勉強不足のところがあるわけですが、山本五十六さんが言われていました、何か、みんながよく知っている言葉です。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」こういう言葉がある。 私は22歳のときに大阪に出て社会勉強したとき、サラリーマンとして働いているときに、その方もやっぱり--人は人についていくと思うわけです。 そういう中で、すごく能力のある専務がいて、その人が人事採用をされているとき、面接に行った時に、気に入られただけで上げてもらった人間ですけど、勉強のべの字もしないで上げてもらった経緯はあるんですけど、その方も、やっぱりまずして見せるんですよ。して見せて、こうやって、こうやって、こうやるんだぞと、取りあえず確認しておけと、そして1回してみろと。そしてやる。やってみたら、おお、それでいいと--ほめるというのは、よしよしじゃないんですよ、多分。よしよしじゃなくて、おお、それでいいと。それで、ああ、この人のためならやろうと、言われた人間は思うわけです。そういうところの流れができていないんじゃないかなと。 これで一番言いたいのは、副市長にやっぱり言いたい。市長は選挙で戦って、それで皆さんに上げてもらう。選挙という一つの門を通ってきているわけです。副市長は、市長の権限の中で--教育長も一緒です--議会に諮って承認してもらって、市長が連れてきたならそれでいいですとなるわけです。あくまでも副市長というのは、市長をサポートしなければいけない。そういう中で、管理職としているわけです。 人としては、個人的に5時以降に外で会ったら酒を飲んでも全然構いませんが、仕事はしているときには、さっきも言ったように上司を好きにならないと職員、社員は動かないんですよ。これは自分でも経験しているし、多分皆さんもそうだと思う。上司が好きじゃなかったらしたくないでしょう。口先だけでこうしておけよと言われても、どうするんだ、分からないのにと言っても、できんですよ。 そういう中で、もう一度--さっきの言葉は続きがあるんです。いい言葉があるんですよ。「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」これは聞いたまま、感じたままでいいと思うんですけど、やっぱり信用していない人間から口先だけで言われても、人間はついてこないんです。リーダーシップを一番持たないといけないのは市長ですよね。でも、市長は昨日か一昨日の答弁で、いや、私はリーダーとして頑張ってやっていますという答弁が1個ありましたが、ここまで私も言う必要ないとは思うんですが、職員さんもかわいそうと思うんです。 以前、前市長のときに、前市長はどうでしたかと聞いたら、いい市長でしたよと。腹の中でどこがやと思ったんですけど、やっぱりその親分に、職員さんはついていかないとしようがないんですよ、選挙ということで戦ってくるルールがあるから。あららこんなになったと、山下市政から田中市政、杉澤市政と、首長が変わればうろうろしないといけないわけです、考え方も違うもんだから。そこはいま一度、杉澤市長は3年前の気持ちに戻ってもらって、あと1年しかないわけです、あと1年。あと1年しかないのを、何とかもう一回初心に戻って、今までやったこの3年間は評価はします、ある程度は。しかし、さっきも言ったように、あんまり職員さんの熱意が伝わってこないのは何でかなといったきに、どうしてもナンバー2でいる副市長の指導力、あるいは教育長の指導力が欠けているんじゃないかと。 だから、人を尊敬して、まず自分から相手を好きにならないと好かれないです、基本。私は嫌いな人は絶対駄目なんですよね、基本的に。嫌いな人は全然駄目。もう顔も見たくない。世の中に1人いるんですけど。 そういう中で、皆さんはまだできるし--職員の方も悪いと思いますよ。職員の方も聞いていると思うけど、相変わらず言いますが。嫌いな上司じゃなくて、それは違うときにははっきり違うと言って、それで、良いものは切磋琢磨して出していかないと、答弁であった難しいオンザジョブトレーニングという横文字をまた使って言われていましたけど、そういうトレーニングもいいのかもしれませんが、形だけのトレーニングじゃなくて、誠意を持って、まずさっき言ったように自分がやって見せてから、ちゃんと言って聞かせて、それでやらせてみて、そして、よく頑張ったとか一言声をかけてくれれば、人というのは意外と、この人のためだったらやっていけるかなと思うんじゃないかなと。冒頭に言った、これは釈迦に説法ということで思っているけど、そのぐらいのことは副市長、もう分かってありますよね。この答弁の中に副市長の名前もありましたので、副市長、何か私のこの言い分に文句か何かありませんか。どうぞ。私はやっているんだというところがあったら。 ○議長(平野直幸)  小島副市長。 ◎副市長(小島明)  私も長いこともう50年近く公務員やっておりますので、部下のいろんな指導方法というのはあると思いますが、今、平井議員ご指摘の山本元帥の言葉というのは基礎になろうかと思っております。 そういう意味では、日頃から、これはこうよというようなことは、こうするというようなことは率先してやっておるつもりでございますが、なかなか意の通じないこともございますので、先ほどの議員の言葉を肝に銘じまして、また今日から頑張ってまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  俺の言葉はあまり肝に銘じなくてもいいんですが、俺が言った言葉でも違いますしね。違いますけど、そういった歴史があって、そこの中で人がずっと育ってきた経緯があって、だから十人十色いたりしますので、100点は取れないですよ、指導というのは難しい。人は全部感情を持っていますしね、職員さんもそれぞれ違う。これは管理職といわれる皆さんは特にそういうところも注意しながらやってもらわないと、あの人が言ったからしたくない--昔嫌いな先生がいて、英語の先生が。おかげで私は英語が全然話せません。やっぱり先生が嫌いだったら、おまえの勉強するもんか、俺がと思うわけです。 さっき言った、大阪に新入社員で行ったときに、嫌いな上司がいたんですよ、課長が。口先ばっかりで全然動かない人が。言ってばかりで自分ではしないで、「これやっといて」と。何じゃ、この男はと。 やっぱり反骨心じゃないですが、基本、公務員さんは首にはならんのですから、これは部長おかしいですよとか、これは課長おかしいですよという反骨心がないと、やっぱり部長たちも何がおかしいのかという--それと、人間関係がちょっとまだできていないところがあるのかなと。もうちょっと当たっていったほうがいいんじゃないかな。その辺が、いつも市長が言う人間形成というか、職員の力を引き出すには--まだまだ能力を持っていると思うんですよ。多分このままいっても50%ぐらいで終わってしまえばもったいないです、職員さんのこの優秀なノウハウが。出せるものも、ここまでしかしないでおこうと。「これを10枚コピーしておいて」と言われて、好きな人から言われたら、「あと何枚かしますよ」と言いますが、嫌いな上司から「ここを10枚しておいて」と言われたら、「10枚でいいんですね」と、もう10枚しかしないわけです。それ以上の力を出そうとしないでしょう。 そのあたりを踏まえて、杉澤市長はあと1年、3年前の気持ちに戻ってから--忘れはしないですよ、本当、選挙で回ったときのあの顔つきも、身体の震えも。俺も一緒の立場でしたが、それだけを思って、西海市のことをやろうと思って今現在おる中で、ある程度の構築は見えているので、あとは本当は人づくりです。それが、ひいては西海市の市民の皆さんが喜ぶ顔につながっていくと思いますので。市長のほうから一言ないですか。 ○議長(平野直幸)  杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  私も、西海市の職員の一番頭に立っている者として、今言われことは本当にそのとおりだと思っております。そういう中で、できる限り自分の言葉で伝えたいというふうに思っております。 実は、1箇月ぐらい前ですかね、自らの言葉で伝えたいということがありまして、若手の職員の皆さん方だったんですけれども、これからのICT、この導入について、自ら、自分の言葉で語らなければ、これからのこの時代の流れにはついていけないという思いがありましたので、とにかく、そういう危機感を持っていただきたいと。 そして、今どういうふうに世の中が流れているかということもしっかりと認識してほしいと。これからこのままいくと、この5年後には--5年以内でも、この行政の機能もがらりと変わってしまうと。それにもついていかなければならないと。そしてまた、パソコンあたりが一番今のところ得意分野と思われている職員たちもたくさんいますけれども、実はあなたたちが一番のターゲットになりますよということまで危機感を持っていただくために自分の言葉で伝えたこともあります。 機会があれば、自分も自分の言葉で、何をしてほしいか、どういうふうに自分が思っているのかということを、しっかりと伝えていきたいというふうに思っております。 ○議長(平野直幸)  11番、平井満洋議員。 ◆11番(平井満洋)  ぜひそういう形で、もう1回市長には初心に戻ってもらってという格好の中で、自分のこの3年間を振り返ってもらって、あと残り1年まだ任期がありますから、そこで心機一転の形の中でやってもらったほうが、私はより入るんじゃないかなという思いはあります。 そういう中でやっぱり、第一、向き不向きがありますよね、何でも。得意分野もあったりするわけです。そういった中で、職員さんも結構な数がいるじゃないですか。昨日来から一般質問で聞いている農業問題とか、漁業の問題、林業の問題等も含めて、やっぱり実務班じゃないですが、現場をさせるような職員さん、これは臨時でも構いませんが、できれば本職からいったほうがいいんでしょうが、させることがあれば、本来の仕事があるというのはよくその辺は分からないんですが、中身は。やれるものでしたら、職員を張りつけで漁業一本やらせるとか、自分でも作ってみるとか。例えば荒廃している土地がいっぱいあるというのなら、職員さん10人ぐらいでグループをつくって、そこで農作物を作って、半ドンで構わないからそこで頑張っていいよとか。 それで、きついけど少し休んでからこっちで、転職があるならそっちで、書類とかあるんだったらそうしてくれないかとか、そういった指導もあっていいんじゃないかなと。西海市独自のやり方でいいんじゃないかなと。 いつも言っていることは一緒ですが、私たちがいつも行く先進地と言われるところは、やっぱり首長がしっかりしているというのを、みんな職員さんが言われますよ、もう任せていますからと。自分はここをやらないといけないと思ってやっているわけですよ、首長のために。そういう職員さんが西海市に何人いるかです。杉澤泰彦のためだったら俺は死ねるという人、そういう職員を育てていくことができれば、まちも絶対活性化するし、そういう人づくりがまず最初だと思う。あとはハートの問題、ハート。頭が良いのは一杯いますよ、どこにでも、それをハートで動かせるかどうかです。 それで、かつ、ずっと今、市長が言っている市政報告等をできれば立派なものになりますよ。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(平野直幸)  これで平井満洋議員の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。14時ちょうどまで。     午後1時51分 休憩     午後2時0分 再開 ○議長(平野直幸)  休憩前に引き続き会議を開きます。 3月3日の岩本利雄議員の一般質問において答弁漏れがあり、その答弁のため、保健福祉部長から発言の申出があっておりますので、これを許可します。 宮森保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(宮森好光)  3月3日、岩本議員の地域包括ケアシステム構築に伴うロードマップの進捗状況についての答弁をさせていただきます。 道路マップの進捗状況は、西海市を6圏域に分け、圏域ごとに8分類による78項目において40点満点で評価を行い、平成30年度末現在で西海市団体の平均は25.1点であり、進捗度は62.8%となっております。 8分類の中で医療に関する分野が低い状態となっている状況でございますが、目標年度の令和2年度末までに目標とする80%を目指してまいります。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(平野直幸)  次に、本日の戸浦議員の一般質問において、教育次長から答弁の訂正の発言の申出があっておりますので、これを許可します。 山口教育次長。 ◎教育次長(山口英文)  戸浦議員の再質問の中で、西海武道場のように生徒が使用している学校施設で、くみ取式のトイレ施設がほかにあるのかというところで、ほかにはございませんと、正確性に欠ける面があるかと思いましたので、補足といいますか、追加させていただきたいと思います。 建物ではありませんが、西彼中学校の運動場にくみ取り式のトイレがございます。ただ、生徒は現在使用していないということで調査を受けております。 それから、西海中学校の運動場にトイレがございます。そちらのほうも、生徒は通常使用してないというところでございます。 なお、厳密にいいますと、西海中学校の運動場のトイレは西海北運動場と社会体育施設のくくりで整理をしております。 今後の在り方につきましては、改修の年次計画の中で整理をさせていただきたいと思います。 以上でございます。 △日程第2 議案第4号から日程第31 議案第33号までの30議案一括上程 ○議長(平野直幸)  次に、日程第2、議案第4号「西海市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について」から、日程第31、議案第33号「上水道課公用車の交通事故に係る損害賠償の額を定め、和解することについて」までの30件を一括議題とします。 これから質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許可します。 初めに、通告のある議案第24号「令和2年度西海市一般会計予算」に対する質疑を行います。 2番、渕瀬栄子議員の発言を許可します。 2番、渕瀬栄子議員。 ◆2番(渕瀬栄子)  議案第24号「令和2年度西海市一般会計予算」についてお聞きします。 7つの政策テーマ別主要事業の、「⑤子育て支援・女性の社会参画」における県内トップクラスの子育て支援の実現を目指す事業内容については高く評価しますが、男女共同参画や女性活躍推進を具現化する事業内容の記載がありません。予算案においても、男女共同参画推進審議会委員報酬10万9,000円と、男女共同参画推進員・アドバイザー謝礼5,000円が計上されているものの、平成30年度の市長施政方針で一時期打ち出された女性の起業のための基金創設に関する予算も見受けられず、次年度、令和2年度が第2次西海市男女共同参画基本計画の3年目であり、かつ、西海市における女性職員の活躍の推進に貢献する特定事業主行動計画の最終年度であることを考えれば、女性の社会参画や女性活躍の推進に関する予算措置が不十分ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(平野直幸)  答弁を求めます。 杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  渕瀬議員の議案第24号の質疑にお答えします。 前段の、男女共同参画や女性活躍の推進を具現化する事業内容の記載がないとのご指摘でありますが、男女共同参画意識啓発、女性起業支援は複数の課で取り組んでいる事項でありまして、担当課の市民課においては、女性起業者及び起業を考えておられる方との座談会やマルシェの開催を予定しており、男女共同参画の意識啓発、女性の起業支援に努めているところであります。 政策企画課におきましては、さいかいアカデミー講座を開催するなどして、男女を問わず人材の掘り起こしと育成に努めております。これまで、クラウドソーシングの活用による新しい働き方講座を開催し、過去3年間で50名の方に受講をいただいたところであります。特に主婦層の方々には好評で、講座を卒業後、市民情報サイトのライターや編集者として新たな事業を立ち上げられ、活躍されている方々も数多く見受けられます。 さらに、その講座を通じて知り合った仲間同士で自主的に勉強会を開催されるなど、独自に新たなネットワークをつくられており、事業が完了した後も引き続き交流を続ける環境や活躍の場ができてきております。 また、女性に特化した事業ではありませんけれども、商工観光物産課におきましても、創業相談ワンストップ窓口を設置いたしまして、相談内容に応じて、市の奨励制度やセミナー、空き店舗情報などの提供を行っているほか、経営指導や資金繰りなどにつきましても、より専門性が必要な案件につきましては、商工会、金融機関などの連携支援機関におつなぎするなどの対応を行っておりますので、起業を考えていらっしゃる女性の皆様に対しては、広く周知を図ってまいりたいと考えております。 後段の、女性の社会参画に関する予算措置が不十分とのご指摘につきましては、これまで女性の起業を支援するための基金創設を検討してまいったところでありますけれども、起業のためのニーズアンケート調査を、パパママまるしぇや雪浦ウィークなどの出店者を対象に行った結果、回答者の9割方が女性の方でありましたけれども、その回答の中では、基金からお金を借りて会社を立ち上げるというよりは、フリーマーケットなどの出店場所の確保や備品購入に対する補助制度の創設を求めるご意見が占められていたということであります。また、現行の事業内容の周知を求める意見も数多く見られたところであります。 また、男女共同参画推進審議会の中では、インターネット販売のための環境整備、実際に販売をされている方とのネットワークづくり等についての支援を行ってもらいたいとの意見もあったところであります。 これらの意見を受けまして、女性による起業支援を制度化するには、さらに起業を志す皆様の生の声を聴く機会の必要性を感じております。 引き続き、基金という形がいいのかということを含めまして、イベント支援、フリーマーケット広告及びインターネット販売の支援のあり方、補助金の考え方等、女性起業者が使いやすい支援方法について研究を深めてまいりたいというふうに思っております。 このほか、起業に関わらず、女性の社会参画を強力に後押しすることは、女性の地位向上のみならず、地域経済の活性化にも大いに資するものとして大変意を用いているところでありまして、渕瀬議員にもご評価いただきました、出産、子育ての各種支援策を打ち出しているほか、療育保育事業や認定こども園整備事業による保育環境の充実に係る施策を予算化しており、今後も関係団体と連携いたしながら、様々な面から本当に必要とする支援を実施していきたいというふうに考えておるところでございます。 以上、質疑に対する答弁とさせていただきます。 ○議長(平野直幸)  以上で渕瀬栄子議員の質疑を終わります。 次に、通告のある議案第25号「令和2年度西海市国民健康保険特別会計予算」に対する質疑を行います。 2番、渕瀬栄子議員の発言を許可します。 2番、渕瀬栄子議員。 ◆2番(渕瀬栄子)  議案第25号「令和2年度西海市国民健康保険特別会計予算」についてお聞きします。 予算案において、医療費等の減による保険給付費の減に伴い、国民健康保険事業勘定が約8,900万円減額となっていますが、保険税率が据置きになったのはなぜなのか、お聞きをいたします。 また、2月21日に長崎県福祉保健部国保健康増進課から、令和2年度標準保険料等が公表されています。市町の実際の保険料保険税率は、標準保険料率を参考にするなどして、各市町が決定するものであると理解しておりますが、本市の保険税率は、適切なものとなっているのか、お聞きします。 ○議長(平野直幸)  答弁を求めます。 杉澤市長。 ◎市長(杉澤泰彦)  渕瀬議員の議案第25号について、質疑にお答えいたします。 令和2年度西海市国民健康保険特別会計予算の編成につきましては、国保財政状況及び決算見込を踏まえまして、県から示された標準保険料率を参考にしながら算出しているところであります。 国保の保険税率の据置きについてでありますけれども、当初予算の事業勘定におきまして、前年度より歳入歳出とも約8,900万円減額となっておりますが、そのうち歳入の国保税につきましても、前年度より約3,850万円の減額となっております。予算総額に占める国保税と保険給付費の比率を見ますと、ほぼ前年度と変わっていないという状況であります。 今後の国民健康保険の運営を考えますと、被保険者数の減少、1人当たりの診療費の増加傾向、高齢化の進展など、医療費の変動はあるものの、国保税が毎年変動するということは、市民の目から見てもあまり好ましくないというふうに考えているところであります。 このため、国保の財政調整基金をこれまで活用して、年度間の調整を図ってきているところでありますが、この結果、議員ご承知のとおり、平成20年度末で6億7,115万円を財政調整基金として保有していたわけでありますけれども、収入の不足分をこの10年間で約4億円を取り崩してきているところであります。そういう中で調整を図ってきているところでありますけれども、本年度末見込の基金残額は約2億7,600万円という形になるわけでありまして、将来の国保運営、そして急変による、激変によります医療費の変動とかを考えますと、これ以上の取崩しは最小限に抑えていかなければならないというふうに考えており、将来に市民の負担、過度な負担を残さないように、今後の健全かつ安定的な事業運営に努めてまいりたいという考えの下でやったということをご理解いただきたいと思います。 そしてまた、令和2年度当初予算案におきましては、国保の財政調整基金から2,156万8,000円を繰入れで財源調整を図っております。保険税率等の改定を見送り、被保険者の負担軽減に配慮した保険税率としております。 次に、県が公表しております令和2年度の標準保険料率と比較した場合、本市の保険税率は適切であるのかというようなことですが、標準保険料率につきましては、同じ算定方法で市町ごとの保険料率を見るためのものであり、市町ごとの事情、それぞれの事情がありますけれども、その事情は考慮していないということがあります。そのため、市町が定める保険料率とは必ずしも一致するものではないということをご理解いただきたいと思います。 また、西海市と県が公表いたしました標準保険料率の比較でありますけれども、所得割につきましては西海市が13.1%、それに対しまして、県の標準保険料率が14.1%と、西海市のほうが1%低くなっております。また、均等割と平等割を合わせたところでは、西海市が7万7,000円に対しまして、県の標準保険料率は7万8,071円と、西海市のほうが1,071円低いという状況になっており、本市の保険料率については適切であるというふうに考えているところであります。 以上、質疑に対する答弁といたします。 ○議長(平野直幸)  以上で渕瀬栄子議員の質疑を終わります。 これから自由討議を行います。 通告のあった各議案の質疑に関して討議はありませんか。     (「なし」の声あり) これで自由討議を終わります。 ただ今議題となっております議案第4号から議案第33号までの30件は、お手元に配付した議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託します。 以上で本日の日程は全部終了しました。 次回本会議は3月19日木曜日、午前10時から開きます。所定の時刻までにご参集願います。 本日はこれで散会します。     午後2時18分 散会...