五島市議会 > 2021-06-30 >
06月30日-06号

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  1. 五島市議会 2021-06-30
    06月30日-06号


    取得元: 五島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-30
    令和 3年  6月 定例会◯出席議員(17名)   1番  三浦直人君      11番  草野久幸君   2番  松本 晃君      12番  網本定信君   3番  丸田敬章君      13番  宗 藤人君   5番  片峰 亨君      14番  神之浦伊佐男君   6番  野茂勇司臣君     15番  荒尾正登君   7番  相良尚彦君      16番  山田洋子君   8番  柳田靖夫君      17番  谷川 等君   9番  江川美津子君     18番  木口利光君  10番  中西大輔-----------------------------------◯欠席議員(1名)   4番  椿山恵三君◯地方自治法第121条の規定に基づく出席者 市長        野口市太郎君  財政課長      坂本 聡君 副市長       久保 実君   富江支所長     山崎 健君 教育長       村上富憲君   玉之浦支所長    近藤健二君 総務企画部長    大賀義信君   三井楽支所長    坂本 力君 市民生活部長    太田 税君   岐宿支所長     小柳千敏君 福祉保健部長    今村 晃君   奈留支所長     野茂 剛君 地域振興部長    米山尚志君   会計管理者     蓮本光之君 産業振興部長    井川吉幸君   監査委員      橋本平馬君 建設管理部長水道局長       監査委員事務局長  市川良二君           針崎善英君 消防長       今村威徳君   農業委員会事務局長 田脇栄二君 総務課長選挙管理委員会事務局長  教育委員会総務課長 吉田典昭君           山本 強君 政策企画課長    小田昌広君-----------------------------------◯議会事務局 局長        大窄昭三君   議事係長      小石節子君 次長        鍋内秀明君   書記        灰谷まさみ君          令和3年6月30日(水)議事日程表議事日程 第6号日程番号議案番号件名備考1 監査報告について 2議案第51号五島市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について総務水道委報告3議案第52号五島市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について同上4議案第53号五島市奈留島世界遺産ガイダンスセンター条例の制定について同上5議案第54号五島市役所支所設置条例の一部改正について同上6議案第55号五島市手数料条例の一部改正について同上7議案第64号工事請負契約の変更について同上8議案第56号五島市介護保険法に基づく指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例等の一部改正について教育福祉委報告9議案第57号五島市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に係る基準等に関する条例の一部改正について同上10議案第58号五島市国民健康保険診療所条例の一部改正について同上11議案第59号五島市国民健康保険税条例及び五島市介護保険条例の一部改正について同上12議案第62号工事請負契約の締結について同上13議案第63号工事請負契約の締結について同上14議案第65号長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について同上15議案第60号五島市魚津ヶ崎公園施設条例の一部改正について産業経済委報告16議案第61号五島市営交通船旅客運送条例の一部改正について同上17議案第66号令和3年度五島市一般会計補正予算(第2号)予算委報告18議案第67号令和3年度五島市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)教育福祉委報告19議案第68号令和3年度五島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)同上20議案第69号令和3年度五島市診療所事業特別会計補正予算(第1号)同上21請願第1号少人数学級教職員定数の改善に係る請願同上22請願第2号義務教育費国庫負担制度拡充に係る請願教育福祉委報告23議会議案第1号少人数学級教職員定数の改善に係る意見書委員会付託省略24議会議案第2号義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書同上25 議員派遣について                         =午前10時00分 開議= ○議長(木口利光君) おはようございます。 出席議員は定足数に達しました。 議事日程第6号により、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 監査報告について 監査委員から令和3年3月分の例月財務監査1件の結果が、議長の手元まで報告されております。その内容につきましては、お手元に印刷配付しております報告書のとおりであります。 各委員会に休会中の審査を付託した案件については、議長の手元までそれぞれ審査の結果が報告されております。 △日程第2 議案第51号 五島市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について から △日程第7 議案第64号 工事請負契約の変更について まで、以上6件を一括して議題といたします。 総務水道委員長の報告を求めます。 ◆総務水道委員長(片峰亨君) (登壇)おはようございます。 総務水道委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託された各案件につきましては、去る6月22日、第1委員会室において慎重な審査を行い、お手元に印刷配付いたしております委員会審査結果報告書のとおりに、それぞれ結審いたしましたので、その概要を申し述べます。 まず、議案第51号 五島市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について 本案は、国の押印廃止へ向けた動向を踏まえ、固定資産評価審査に係る審査申出の際の押印等を見直すことに伴い、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、市役所全体の押印見直しの方向性と進捗状況について説明を求めました。 理事者によりますと、国のガイドラインなどを参考にしながら申請書等への押印見直しの指針を定めており、その指針に沿って、可能なものについては廃止する方向で進めている。 まずは、市民に提出してもらう様式について見直しを行い、その後内部手続に関するものについて精査をしていくとの説明でありました。 これに対し、国のほうも、できるだけ押印廃止の方向に向かっているので、市もタイムリーに対応してほしいとの要望がなされました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第52号 五島市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について 本案は、元職員による在職中の窃盗事件に関して、五島市としての責任を明らかにし、自らを戒めるために、市長及び副市長の給料を減額することに伴い、所要の規定の整備を行う必要があることから、提案されております。 審査では、減額及び期間を判断した根拠について説明を求めました。 理事者によりますと、これまでの先例を参考に、市長、副市長自らが判断したものであるとの説明でありました。 また、職員による事件の再発防止策の策定や職員への指導は行うのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、今回の該当部署である長寿介護課において、業務に対する心構え等の研修を既に行った。市役所全体としては、全職員を対象とするコンプライアンス研修を予定しており、再発防止の指針策定や外部通報窓口設置の検討も行っているとの答弁でありました。 さらに、第三者機関への原因調査依頼はしているのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、現在は、裁判の詳細な資料などを請求しているところであり、その資料を確認の上、必要があれば外部機関の活用を検討するとの答弁でありました。 これに対し、市長や副市長の給料減額だけで終わると、再びこのような事件が発生するのではないかという市民の不安もあるので、原因や再発防止策を含めた対応について市民に公開してほしいとの要望がなされました。 次に、事件当時の上司へ、退職金の返還を求めないのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、退職金の返還に関しては一定の要件があり、上司については、それに該当しないとの答弁でありました。 以上が、審査の主な概要でありますが、討論において、減額や期間は基準をつくることなく自ら決定したものであるので、それでは市民は納得しないという反対の意見と、今回に関しては、これまでで最も重い措置であり、また、再発防止に取り組むということなので賛成であるとの意見が述べられましたので、採決を行った結果、賛成多数により、本案につきましても原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第53号 五島市奈留島世界遺産ガイダンスセンター条例の制定について 本案は、奈留島世界遺産ガイダンスセンターを開設するに当たり、地方自治法第244条の2の規定に基づき、施設の設置及び管理に関し、所要の事項を定める必要があることから提案されております。 審査では第2条において、市民の文化の向上を図るとうたわれていることから、そのための展示内容や周知方法について質疑がなされました。 理事者によりますと、潜伏キリシタンが使用した歴史的な資料などを展示することで、改めて市民の郷土愛を醸成し、文化向上に寄与するものと考えている。周知については、チラシやパンフレットの配布などにより、情報発信に努めるとの答弁でありました。 また、第4条において、12月29日から1月3日までの日を休館日としていることから、帰省客が利用できるよう開館について今後検討してほしいとの要望がなされました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第54号 五島市役所支所設置条例の一部改正について 本案は、奈留支所庁舎を移転することに伴い、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、質疑、意見はなく、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第55号 五島市手数料条例の一部改正について 本案は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部が改正され、個人番号カードの発行を地方公共団体情報システム機構が行うことが明確化されたことに伴い、個人番号カードの再発行に係る手数料を市の歳入として受け入れないこととするため、所要の規定の整備を行う必要があることから、提案されております。 審査では、報告すべき質疑、意見はなく、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 最後に、議案第64号 工事請負契約の変更について 本案は、令和2年10月13日に議決した五島市奈留支所庁舎建設工事(建築)に係る請負契約を変更するもので、工事請負契約の変更につきましては、議会の議決を経る必要があることから提案されております。 変更の内容は、くい深の変更に伴う基礎工事の変更のほか、近年の雨量増加に対応するための側溝規格の変更及び屋上防水について、当初予定していたシート式から、維持管理のしやすい塗膜式への変更などを行うもので、現在の工事請負金額3億1,680万円に915万900円を追加し、工事請負金額を3億2,595万900円に改めるものであります。 本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、総務水道委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(木口利光君) 議案第51号外5件の総務水道委員長報告に対して、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 一括して討論を開きます。 まず、反対討論を行います。 ◆3番(丸田敬章君) おはようございます。また議会中継を御視聴になられております市民の皆様方、本日私は議員になって初めての期末手当、いわゆる夏のボーナスが支給されました。このをお借りしまして深くお礼を申し上げます。ありがとうございます。 では私は、議案第52号に関しての反対の立場で討論を行います。五島市の首長として職員が犯した罪に対しての責任への態度、責任の取り方を表明した行動については、組織の長として当然のことであると評価はいたします。当時の上司が全て退職し在職していないことを理由に、市長が50%、副市長が30%、期間3月という減給への提案はちょっと張り切り過ぎではないのかと思料いたします。説明の中で減給割合と期間は、当人で決定されたとのことでありました。平成20年、職員の飲酒運転による懲戒免職への責任として、減給30%の3月という引責を参考にしたとの話であったのであれば、なおさら市長の50%と副市長30%の減給は厳しすぎると思われます。 今回の職員による事件に関しては、本人には執行猶予付きの有罪判決が決定しております。本人は社会的制裁と向き合っての生活が始まっています。 また五島市においても、退職金返還請求手続もきちんと進められております。これらの点を考慮すれば、大事なことは必要な措置。具体的には、こういう事件をするような職員と、それを見逃す組織体制の改善をきちんとするべきであります。最高責任者としての反省や自己の戒めが必要であるのならば、後日じっくりと腰を据えてからやればいいのではないのでしょうか。まずやるべきは見逃した組織体制の改善、そしてその経過の報告。そっちが先であり順序が逆、筋が全く通っておりません。 市長と副市長が減給したのだからといって、この話は終わりにさせてはならないということなのであります。経過の報告は、今回の議案説明でさらっとやっただけであり、それだけじゃ不十分なのであります。この状態では市民は納得しないでしょう。五島市の職員を信頼できない、ましてこの状態で私は市民の代表として賛成には動けないのであります。 この案件は全員協議会を招集して、経過報告を行った後、犯行を見逃した組織体制の改善策と今後の在り方、じっくりと話し合い、どうすれば犯行が組織として防げたかを議論すべきだと思料いたします。第三者機関による事件調査委員会等を経ての決定事項ではなく、あくまでも個人としての引責決定であります。市民も厳しすぎるのではないかといった意見も出てくるのではないかと危惧いたします。 結語といたしまして、先にも触れましたが、まずは市長、あなた自身で、あなたの部下がこのような犯罪行為に至った経緯の報告を、市民の代表である議員の前で包み隠さず行った上で、職員の犯行を見逃した組織体制の見直し、そして今後二度と不正が行われない、透明でどこまでも見渡すことができる開かれた組織づくりの方向性を我々議員にお示しし、市民の皆様の同意を得ることのほうが先ではないのでしょうか。五島市が失った市民の皆さんからの信頼は、すぐには取り戻せるものではございません。組織の見直しは必要不可欠であると指摘いたします。だからこそ昨年の9月の市民団体からの陳情書、特別職に対する処分規定等を含む条例の制定は必要なのであります。 また、市長、副市長御自身で減額割合と期間をお決めになられたことに対し、お二人だけが詰め腹を切らされることにより、幕引きにされ、十分な検証と組織見直しの機会をうやむやにするような議案については、私は到底賛成できません。副市長は記者会見にて謝罪責任を果たしております。しかしながら、最高責任者として、市長としての反省や自己の戒めが減給という形で必要であるのでしたら、あなたのつくり上げた組織のうみを、この機会にしっかり出し切ることと併せて、市長、あなた1人で10%の減給で抑えてよいのではないかと私は思うのであります。 以上の理由で、私は議案第52号に対して反対の態度を表明させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(木口利光君) 次に賛成討論を行います。 ◆10番(中西大輔君) おはようございます。私は議案第52号に対して賛成討論をいたします。 今回の議案の焦点は、減給額とその期間が過去の事例と比較して妥当であると言えるかどうかということだと考えます。五島市では平成20年度に職員による飲酒運転の不祥事に関して自らを戒めるために、市長及び副市長の給料の減額を1か月間、30%としています。五島市の過去の事例と比較して今回の不祥事に対し、先例及び前例を元に当該減額について判断したものであるという答弁がありました。過去の事例と比較すると、今回の減給の総額は、過去最も重かった処分の5倍の金額であるため十分であると判断できます。 しかしながら、私は丸田議員がおっしゃったように金額云々の問題ではなく、再発防止策の徹底というところが大事であると考えます。 今回の事件は、市民の行政に対する信頼を失墜させる極めて重大な事件だと思います。議会初日市政報告では、全職員を対象とした服務・倫理研修の実施や不祥事防止のための行動指針の作成、法令違反通報に係る外部相談窓口の設置など、再発防止策を講じるということでした。 特別職に対する条例の整備とともに、再発防止に向けた取組を確実に実践していただいて、市民の信頼を取り戻すためにも賛成討論といたします。 ○議長(木口利光君) ほかに討論はありませんか。 討論を終結し採決いたします。 議案第52号を除きほかは一括して採決いたします。 まず、議案第52号について、起立により採決いたします。 議案第52号に対する総務水道委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御賛成の方は、起立願います。  〔賛成者起立〕 ○議長(木口利光君) 起立多数。よって、議案第52号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第52号を除く5件について一括して採決いたします。 議案第52号を除く5件に対する総務水道委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議案第52号を除く5件は、総務水道委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第8 議案第56号 五島市介護保険法に基づく指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例等の一部改正について から △日程第14 議案第65号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について まで、以上7件を一括して議題といたします。 教育福祉委員長の報告を求めます。 ◆教育福祉委員長(神之浦伊佐男君) (登壇)おはようございます。教育福祉委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託されておりました、議案第56号外各案件につきましては、去る6月22日、第2委員会室におきまして慎重な審査を行い、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりに、それぞれ結審いたしましたので、その概要を申し述べます。 まず、議案第56号 五島市介護保険法に基づく指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例等の一部改正について 本案は、厚生労働省令の一部改正に伴い、認知症研修の義務づけやハラスメントの防止、感染症や災害の発生に備えた業務継続計画の策定について定めるなど、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、改正による具体的な変更点について質疑がなされました。 理事者によりますと、グループホームの取扱いにおける一例としては、2つまでしか分けることのできなかったユニットを、さらに分散化できるサテライト型の規定が追加されたが、五島市においては現在の定員のままで対応するよう検討しているとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第57号 五島市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に係る基準等に関する条例の一部改正について 本案も、議案第56号と同様に厚生労働省令の一部改正に伴い、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、事業者及び利用者への影響について質疑がなされました。 理事者によりますと、事業者は、これまで運営規程等により災害対策に係る計画を策定していたが、今後は感染症や災害の発生時において、早期に業務を再開できるよう業務継続計画を策定しなければならなくなるほか、虐待やハラスメント防止のために必要な体制の整備が義務づけられるため、利用者の人権を擁護する策が強化されることになるとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第58号 五島市国民健康保険診療所条例の一部改正について 本案は、診療所の効率的な運営体制の見直しに伴い、国民健康保険三井楽診療所及び国民健康保険三井楽診療所嵯峨出張診療所診療業務を委託できることとするため、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、公設公営から今回の委託をきっかけに、近い将来、診療所が閉院する可能性はないのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、建物や医療機器の更新等に要する経費は引き続き市が負担し、診療業務だけを委託する公設民営の形をとるため、仮に委託契約を更新しない場合でも、市が新たに委託先を公募し、診療を継続することができるようにしていくとの答弁でありました。 これに対し、建物等を含めた民間移譲ではなく、公設民営とする理由について質疑がなされました。 理事者によりますと、これまでは行政改革の取組の中で、診療所の見直しについては、民間移譲を基本として考えてきたが、今後は地域医療継続のため民間移譲はせず、診療業務を委託する方針であるとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第59号 五島市国民健康保険税条例及び五島市介護保険条例の一部改正について 本案は、新型コロナウイルス感染症の影響により収入の減少が見込まれる場合等の国民健康保険税及び介護保険料の減免の措置を、令和3年度も引き続き行うことに伴い、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、報告すべき質疑意見はなく、本案につきましても異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第62号及び議案第63号の工事請負契約の締結については、一括して報告いたします。 両案は、いずれも五島市立図書館建設工事に係る工事請負契約を締結するもので、工事請負契約の締結については、地方自治法第96条第1項第5号及び五島市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を経る必要があることから提案されております。 まず、議案第62号の建築工事は、入札公告に基づき参加した2者による一般競争入札を令和3年5月11日に実施し、落札候補者資格審査等を行った後、今村・萩原特定建設工事共同企業体を落札者と決定し、現在、同企業体の代表構成員である株式会社今村組及び構成員である株式会社萩原組と仮契約を締結しているところであります。 工事の概要は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造平家建て延べ床面積2,293.38平方メートルの建物を建設するもので、工事請負金額は、11億1,980万円となっております。 次に、議案第63号の機械工事は、入札公告に基づき参加した4者による一般競争入札を、令和2年11月2日に実施し、落札候補者資格審査等を行った後、株式会社九電工五島営業所を落札者と決定し、現在、同社と仮契約を締結しているところであります。 工事の概要は、五島市立新図書館の機械工事一式を行うもので、工事請負金額は、1億7,578万円となっております。 審査では、建築工事土壌汚染対策工事の影響による工期の延長について質疑がなされました。 理事者によりますと、工期については余裕工期が含まれているため、その中で対応可能であり、土壌汚染対策工事を進める中で、仮に不測の事態が発生した場合は、業者と調整を図りながら対応したいとの答弁でありました。 次に、これまで建築工事の落札者が決定しなかったことによる機械工事の工期への影響について質疑がなされました。 理事者によりますと、入札時は契約締結後から450日間という期間を設定しており、本契約時において工期を設定することになるため、影響はないとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、両案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 最後に、議案第65号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について 本案は、長崎県病院企業団が奈留医療センターに併設して行う居宅介護支援事業及び老人介護支援センター事業を廃止することに伴い、長崎県病院企業団規約の一部を変更する手続を行う必要がありますが、一部事務組合である長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約を変更しようとするときは、地方自治法第286条第1項の規定により、関係地方公共団体で協議し、総務大臣の許可を受けなければならないこととなっており、この協議については地方自治法第290条の規定により、関係地方公共団体の議会の議決を経る必要があることから提案されております。 審査では、報告すべき質疑意見はなく、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、教育福祉委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(木口利光君) 議案第56号外6件の教育福祉委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 一括して討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 採決は一括して行います。 議案第56号外6件に対する教育福祉委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議案第56号外6件は、教育福祉委員長報告のとおり、原案は可決されました。 △日程第15 議案第60号 五島市魚津ヶ崎公園施設条例の一部改正について 及び △日程第16 議案第61号 五島市営交通船旅客運送条例の一部改正について 以上、2件を一括して議題といたします。 産業経済委員長の報告を求めます。
    ◆産業経済委員長(野茂勇司臣君) (登壇)おはようございます。 産業経済委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託されておりました、議案第60号外1件につきましては、去る6月22日、第3委員会室におきまして慎重な審査を行い、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりに、それぞれ結審いたしましたので、その概要を申し述べます。 まず、議案第60号 五島市魚津ヶ崎公園施設条例の一部改正について 本案は、魚津ヶ崎公園施設において、シャワーの使用料を徴収することとしたいため、所要の規定の整備を行う必要があることから、提案されております。 審査では、新たに使用料を徴収する理由について質疑がなされました。 理事者によりますと、これまでは無料の冷水シャワーを設置していたが、温水化及び個室化することに伴い、使用料を徴収したいとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第61号 五島市営交通船旅客運送条例の一部改正について 本案は、市営交通船の富江-黒島航路について、黒島の居住者減少により国の補助航路としての認定を受けることが難しくなったことに伴い、令和3年9月末で廃止したいため、所要の規定の整備を行う必要があることから、提案されております。 審査では、航路廃止後は、黒島居住者に対し、海上タクシーの利用料金から現行の運賃額を差し引いた額を補助する考えであるとの説明があったことから、居住者以外の方が帰省する場合などの補助は行わないのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、現在の富江-黒島航路が生活航路であるため、居住者以外への補助は考えていないとの答弁でありました。 このほか、幾つかの質疑はありましたが、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、産業経済委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(木口利光君) 議案第60号外1件の産業経済委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 一括して討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 採決は一括して行います。 議案第60号外1件に対する産業経済委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議案第60号外1件は、産業経済委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第17 議案第66号 令和3年度五島市一般会計補正予算(第2号) を議題といたします。 予算委員長の報告を求めます。 ◆予算委員長(相良尚彦君) (登壇)おはようございます。 予算委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託されておりました議案第66号につきましては、去る6月22日に、総務水道、教育福祉、産業経済の各分科会における審査を行い、さらに6月28日、予算委員会において全体での審査を行いました。その結果は、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりであります。 それでは、ただいま議題となっております議案第66号 令和3年度五島市一般会計補正予算(第2号)について、審査の概要を報告いたします。 本案は、第1条で、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ3億8,923万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を304億3,669万1,000円といたしております。 また、第2条では継続費の補正を、第3条では地方債の補正を行っております。 以下、委員長報告につきましては、予算委員会の中で各分科会長より詳細な報告があっておりますので、各分科会における審査の中で特に論議された主なものについて報告し、その後、予算委員会における審査状況を報告いたします。 まず、総務水道分科会の報告について 審査では、総務課関係で、コミュニティ助成事業を活用し、防災用消耗品として購入するラジオの概要について質疑がなされました。 理事者によりますと、今回、自主防災組織へ配付するラジオはFM電波を受信する一般的なラジオで、市が配信する防災情報を聞くことができるものではないとの答弁でありました。 次に、教育福祉分科会の報告について 審査では、まず、国保健康政策課関係で、国民健康保険事業特別会計(直営診療施設勘定)への繰出金539万6,000円が計上されていることから、その要因について質疑がなされました。 理事者によりますと、玉之浦診療所の医師が令和3年3月末で退職されたため、現在は離島医療研究所、五島中央病院、山田医院、三井楽診療所及び長崎大学病院からの代診医師により対応しており、その派遣に要する経費が主なものであるとの答弁でありました。 これに対し、今後の医師確保の見通しについて質疑がなされました。 理事者によりますと、ながさき地域医療人材支援センターに依頼したところ、現在数名の医師から問合せを頂いており、診療を継続していただける医師を早急に確保していきたいとの答弁でありました。 次に、教育委員会関係で、本山小学校体育館建設事業において、継続費の総額が5,944万円増額補正されていることから、その要因について質疑がなされました。 理事者によりますと、地質調査を行った結果、当初想定していたよりも地盤が軟弱であることが確認されたことによる躯体工事費の増額が主なものであるとの答弁でありました。 最後に、産業経済分科会の報告について 審査では、まず、観光物産課関係で市内観光地情報の発信や多言語で現地ガイドを行う音声ガイドアプリまるっと五島の改修委託料216万7,000円が計上されていることから、アプリの多言語化の状況及び改修内容について質疑がなされました。 理事者によりますと、現在登録されている113の観光地等のうち、19の教会については4か国語に対応しているが、そのほかについては、一部、英語または韓国語に対応しているものはあるものの、4か国語対応にはなっていない。 今回の改修は、4か国語への未対応分を補うほか、五島観光歴史資料館を拠点に、日本遺産やジオパークといった文化的な観光資源のよさを知ってもらうための周遊ルートを追加するなど、アプリの利便性向上を図るものであるとの答弁でありました。 これに対し、新型コロナウイルス感染症の影響により、国外のみならず国内からの誘客が難しい状況にある中で、アプリの多言語化に取り組む必要性について質疑がなされました。 理事者によりますと、まずは、国外よりも国内からの誘客に目を向けるべきという認識は当然持っているが、コロナ禍の終息後を見据えた場合、アプリの多言語化は、不足する外国語対応ガイドの人材発掘や育成の機会創出が難しい状況において、今、取り組むことができる必要な対策だと考えているとの答弁でありました。 次に、農林課関係で、鳥獣被害対策ICTイノベーション事業の主な事業費として、鳥獣監視システム構築業務委託料1,590万2,000円が計上されていることから、その内容について説明を求めました。 理事者によりますと、既に導入しているICT赤外線カメラ等を活用した捕獲技術を、電波の届かない山間部に導入するための移動式ICT中継器2基の整備及び、収集、蓄積された有害鳥獣捕獲データ等を基に出没を予測し、被害発生前に住民や捕獲従事者等に対し情報提供するためのシステム構築であるとの説明でありました。 さらに、本事業の実施場所となっている玉之浦地区での効果が確認された場合、ほかの地区に拡大して実施する予定はあるのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、鳥獣被害予報システムはクラウド化されており、また、中継器は移動できるので、他地区でも活用することは可能であるとの答弁でありました。 以上が、各分科会における報告の主なものであります。 また、28日の予算委員会において、各分科会長の報告に対する質疑、討論を行ったところでありますが、質疑、意見もなく、本案については、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、予算委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(木口利光君) 議案第66号の予算委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 議案第66号の予算委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議案第66号は、予算委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第18 議案第67号 令和3年度五島市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号) から △日程第20 議案第69号 令和3年度五島市診療所事業特別会計補正予算(第1号) まで、以上3件を一括して議題といたします。 教育福祉委員長の報告を求めます。 ◆教育福祉委員長(神之浦伊佐男君) (登壇)ただいま議題となっております議案第67号外2件について、審査の概要を報告いたします。 まず、議案第67号 令和3年度五島市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について 本案は、第1条において、直営診療施設勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ839万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を4億4,296万円といたしております。 第2条では、債務負担行為の設定を行っております。 今回の補正の内容は、歳出において、玉之浦診療所の代診医師派遣に係る報償費を追加するほか、三井楽、玉之浦及び久賀診療所並びに玉之浦歯科及び岐宿歯科診療所における院内での新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る経費を追加し、歳入においては、歳出の補正に伴う国庫補助金及び繰入金を追加しております。 審査では、質疑意見はなく、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第68号 令和3年度五島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)について 本案は、第1条第1項において、事業勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ239万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を59億818万4,000円とし、第2項において、介護サービス事業勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ74万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を4,361万8,000円としております。 今回の補正の内容は、事業勘定の歳出において、令和2年度の事業費確定に伴う支払基金交付金の精算返納金を追加し、歳入において、前年度決算による繰越金を追加しております。 また、介護サービス事業勘定においては、歳出で、介護保険制度改正に伴う電算システム法制度改正等負担金を増額し、歳入で、介護予防サービス計画費収入の増額を行っており、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第69号 令和3年度五島市診療所事業特別会計補正予算(第1号)について 本案は、第1条において、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ23万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を6,370万円としております。 今回の補正は、歳出において、伊福貴診療所歯科における新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に係る医療用機械器具の購入費を追加し、歳入において、その財源となる国庫補助金を追加するほか、一般会計繰入金を減額しており、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、教育福祉委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(木口利光君) 議案第67号外2件の教育福祉委員長報告に対し、質疑を行います。 質疑を終わります。 討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 議案第67号外2件に対する教育福祉委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議案第67号外2件は、教育福祉委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第21 請願第1号 少人数学級教職員定数の改善に係る請願 及び △日程第22 請願第2号 義務教育費国庫負担制度拡充に係る請願 以上2件を一括して議題といたします。 教育福祉委員長の報告を求めます。 ◆教育福祉委員長(神之浦伊佐男君) (登壇)ただいま議題となっております、請願第1号外1件につきまして報告をいたします。 まず、請願第1号 少人数学級教職員定数の改善に係る請願 本請願の趣旨でありますが、解決すべき課題の山積する学校現場において、子供たちの豊かな学びを実現するためには、教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが不可欠であり、また、長時間労働是正に向けて教職員の働き方改革を進める必要があることから、中学校、高等学校での35人学級の実施と、さらなる少人数学級について検討すること、加配の増員や少数職種の配置増など教職員定数改善を推進すること、学級編制基準の弾力的運用が実施できるよう加配の削減を行わないことについて、国の関係機関へ意見書を提出することを求める内容となっております。 審査の結果、本請願につきましては、請願の趣旨を了とし、異議なく採択すべきものと決定いたしました。 次に、請願第2号 義務教育費国庫負担制度拡充に係る請願 本請願の趣旨でありますが、教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、義務教育費国庫負担制度の負担割合の引上げについて、国の関係機関へ意見書を提出することを求める内容となっております。 審査の結果、本請願につきましても、請願の趣旨を了とし、異議なく採択すべきものと決定いたしました。 なお、両請願の趣旨に基づき、別途意見書をそれぞれ提出する予定としております。 以上で、教育福祉委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(木口利光君) 請願第1号外1件の教育福祉委員長報告に対し、質疑を行います。 質疑を終わります。 討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 請願第1号外1件に対する教育福祉委員長報告は、採択であります。 委員長報告のとおり、採択することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、請願第1号外1件は、教育福祉委員長報告のとおり採択されました。 △日程第23 議会議案第1号 少人数学級教職員定数の改善に係る意見書 及び △日程第24 議会議案第2号 義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書 以上2件を一括して議題といたします。 議会議案第1号外1件について提出者の説明を求めます。 ◆教育福祉委員長(神之浦伊佐男君) (登壇)ただいま議題となっております議会議案第1号外1件につきまして、提案理由の説明をいたします。 なお、提案理由につきましては、案文の朗読をもって説明に代えさせていただきます。 まず、議会議案第1号 少人数学級教職員定数の改善に係る意見書 改正義務標準法が成立し、小学校の学級編制標準が学年進行により段階的に35人に引き下げられます。今後、小学校だけにとどまるのではなく、中学校・高等学校での35人学級の早期実施が必要です。さらに、きめ細かな教育をするためには30人学級の実現が不可欠です。 その上、文部科学大臣も改正義務標準法に関わる国会答弁の中で、30人学級や中・高における少人数学級の必要性についても言及しています。 学校現場では、新型コロナウイルス感染症対策による教室の消毒作業等や貧困・いじめ・不登校など解決すべき課題が山積しており、子供たちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況となっています。豊かな学びや学校の働き方改革を実現するためには、加配の増員や少数職種の配置増など教職員定数改善が不可欠です。 こうした観点から、2022年度政府予算編成において下記事項が実現されるよう強く要請します。           記 1.中学校・高等学校での35人学級を早急に実施すること。また、さらなる少人数学級について検討すること。 2.学校の働き方改革・長時間労働是正を実現するため、加配の増員や少数職種の配置増など教職員定数改善を推進すること。 3.自治体で国の標準を下回る「学級編制基準の弾力的運用」の実施ができるよう加配の削減は行わないこと。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和3年6月30日                           長崎県五島市議会 次に、議会議案第2号 義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書 改正義務標準法が成立し、小学校の学級編制標準が学年進行により段階的に35人に引き下げられます。今後、小学校だけにとどまるのではなく、中学校・高等学校での35人学級の早期実現が必要です。さらに、きめ細かな教育をするためには30人学級の実現が不可欠です。 学校現場では、新型コロナウイルス感染症対策による教室の消毒作業等や貧困・いじめ・不登校など解決すべき課題が山積しており、子供たちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況となっています。 一方、厳しい財政状況の中、独自財源により人的措置等を行っている自治体もありますが、自治体間の教育格差が生じることは大きな問題です。義務教育費国庫負担制度については、小泉政権下の「三位一体改革」の中で国庫負担率が2分の1から3分の1に引き下げられました。国の施策として定数改善に向けた財源保障をし、子供たちが全国のどこに住んでいても、一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請です。豊かな子供の学びを保障するための条件整備は不可欠です。 こうした観点から、2022年度政府予算編成において下記事項が実現されるよう強く要請します。           記 1.教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、地方財政を確保した上で義務教育費国庫負担制度の負担割合を引き上げること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和3年6月30日                           長崎県五島市議会 なお、意見書の提出先につきましては、いずれも衆参両議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣及び文部科学大臣を予定しております。 以上で説明を終わりますが、議員各位におかれましては、提案の趣旨をお酌み取りいただき、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。(降壇) ○議長(木口利光君) 議会議案第1号外1件に対し、質疑を行います。 質疑を終わります。 お諮りいたします。 議会議案第1号外1件は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第1号外1件は、委員会の付託を省略することに決しました。 討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 議会議案第1号外1件は、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第1号外1件は、原案のとおり可決されました。 △日程第25 議員派遣について を議題といたします。 本件は、地方自治法第100条第13項及び五島市議会会議規則第166条の規定により、議員の派遣について議決しようとするものであります。 お諮りいたします。 本件については、お手元に印刷配付しております別紙議員派遣計画書のとおり、議員の派遣を行いたいと思います。 ついては、派遣議員、期間、場所等に変更があった場合は、適切に措置するよう議長に一任願いたいと思います。これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって議員の派遣につきましては、お手元に印刷配付しております別紙議員派遣計画書のとおり派遣することとし、派遣議員、期間、場所等に変更があった場合は、その措置を議長に一任することに決しました。 お諮りいたします。 本議会における議決の結果、条項、字句、数字、その他について整理を要するものがあるのではないかと思料されます。 よって、その整理権を議長に委任願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。 ○議長(木口利光君) 御異議なしと認めます。よって、会議規則第43条の規定により、整理権を議長に委任することに決しました。 市長から挨拶したい旨の申出があっておりますので、これを許します。 ◎市長(野口市太郎君) (登壇)お許しを頂きまして、御挨拶と御報告を申し上げます。 6月14日に開会しました令和3年6月五島市議会定例会も、本日をもちまして全日程を終了することになりました。 この間、議員各位におかれましては、各案件について慎重に御審議いただき、それぞれ適切なる御決定を賜りましたことに、心から御礼を申し上げます。 今議会において、賜りました御提案、御意見につきましては、今後の市政運営に反映させてまいりたいと考えております。 以下、会期中の主な動きについて、御報告を申し上げます。 新型コロナウイルスの感染状況について。 政府は、新規陽性者数の減少及び医療提供体制等への負荷の軽減が見られるとして、東京都、大阪府など9都道府県に発令していた緊急事態宣言を6月20日をもって解除しました。これにより、緊急事態宣言が発令、継続されている地域は沖縄県だけとなります。 また、まん延防止等重点措置については、緊急事態宣言が解除された地域や、既に措置を実施している地域など、10都道府県が対象となっています。長崎県も、新規感染者数の減少や医療提供体制が安定してきたことなどから、6月23日に佐世保市を除く県内の感染段階をステージ3からステージ2に引き下げ、警戒警報から注意報に切り替えました。 市内における感染状況については、5月11日に確認されて以降、新たな感染者は出ておりません。市民の皆様に取り組んでいただいている感染症予防対策によるものであり、市民の皆様に感謝するとともに、引き続き、御理解と御協力をお願いいたします。 新型コロナウイルスのワクチン接種について。 6月27日現在のワクチン接種の状況は、1回目の接種が65歳以上、9,423名、接種率64.7%、65歳未満が3,174名、接種率16.8%、合わせて1万2,597名で、市民全体の34.7%となっております。2回目の接種が65歳以上、4,055名、接種率27.9%、65歳未満が1,837名、接種率9.8%、合わせて5,892名で、市民全体の16.2%となっております。 今後の接種計画については、65歳以上の高齢者への接種を、7月末までに完了することを目標に進めてまいります。 60歳から64歳までの方々については、当初の予定より1か月前倒しで進めており、6月21日、22日に接種券を発送し、接種を開始しております。60歳未満の方々については、ワクチンの入荷状況を見ながら、7月5日から、50歳代、40歳代など、年齢を区切り順次、接種券を発送する計画で準備を進めております。 福江地区の集団接種については、ワクチン接種の早期完了に向け、6月22日から福江文化会館を平日の接種会場として、6月26日から中央公園市民体育館を土日の接種会場として、開設しておりますので、多くの皆様に御利用いただきたいと思います。支所地区の接種については、夏の帰省客が多くなる8月中旬までに接種完了、もしくは、少なくとも1回目は終えることができるよう、地域の医療機関と調整し取り組んでまいります。 また、現在使用しているファイザー社のワクチンは、当初16歳以上であった接種対象年齢が12歳以上に引き下げられました。これを受け、市としては、19歳未満のワクチン接種については、教育機関や医療機関の御意見を伺いながら、接種方法、接種体制などについて、検討してまいりたいと考えております。スケジュール等が決まりましたら、改めてお知らせをさせていただきます。 接種を希望する65歳以上の方で、まだ手続をされていない方、65歳以上の方で接種券が届いていない方は、できるだけ早く、市役所コールセンターに御連絡いただきますようお願いいたします。ワクチン接種は、発症や重症化を防ぐ効果はありますが、市民の皆様には、接種後も引き続き密を避け、マスク着用、手指消毒など、感染防止対策に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。 飲食店及び宿泊施設の感染症対策認証制度について。 県は、県内の飲食店及び宿泊施設において、新型コロナウイルスの感染防止対策の徹底を図るとともに、県民及び来県者が安心して利用できるよう、長崎大学監修による感染症予防対策ガイドラインに基づく第三者認証制度「team NAGASAKI SAFETY」を県内全域に展開しております。この制度は、全ての認証基準に適合した事業者に対し、認証が与えられる制度で、県への申請に基づき、第三者による現地確認が行われ、認証後は、県や市町のホームページなどでのPRをはじめ、認証ステッカーが送られることになっております。 また、認証基準を満たすために必要と判断される設備費用等の一部を支援する制度も創設されており、補助申請受付は、飲食店が今月15日から、宿泊施設が28日から開始されております。事業者の皆様におかれましては、早急に県にお問合せいただき、積極的な制度の活用により、新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、安全安心な飲食店及び宿泊施設の環境整備に取り組んでいただきますようお願いいたします。 なお、これらの取扱いに伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の実施を宣言している飲食店及び宿泊施設に配付しておりました五島市のつばきねこステッカーは、廃止することといたします。 観光入込客数と今後の観光振興施策について。 6月18日、令和2年五島市観光統計を公表いたしました。令和2年の観光入り込み客数は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、12万3,703人にとどまり、過去最高を記録した令和元年の25万2,657人から、およそ半減し、地域経済を支える観光業は大変厳しい状況が続いております。 このような状況の中、県は、県内の感染段階がステージ3からステージ2に引き下げられたことを受け、県民を対象とした「ふるさとで“心呼吸”の旅キャンペーン」や、しま旅滞在促進事業などを7月から再開することとしております。市といたしましても、効果的な観光情報の発信、魅力ある体験プログラムの提供や旅行商品造成支援事業などを展開し、県内客などを中心に観光誘客に取り組んでまいります。 北海道函館市の「五島軒」について。 函館市にある老舗レストラン五島軒が、7月8日の新千歳空港店オープンに当たり、店内壁面及びランチョンマットでの五島のPRに加え、物販コーナーで五島市物産品を扱うなど、五島市の文化、観光情報を発信していただくことになりました。 明治12年に創業された五島軒は、初代料理長が五島藩出身の宗平次(そうへいじ)という方で、通称名を五島英吉(ごしまえいきち)と名乗ったことから、店の名前を五島軒と名づけられたと伺っております。 今年で142周年を迎え、北海道では最古のレストランとして人気の名店で、昨年11月、役員の方が来島されました。北海道の玄関口として、国内外から多くの観光客が訪れる新千歳空港において、五島市の情報を発信していただけることに深く感謝申し上げます。 ワーケーションフォーラムin五島について。 6月6日、日本ワーケーション協会との共催で地方を元気にするワーケーションフォーラムin五島をオンラインで開催しました。ワーケーション業界の先駆者である企業や自治体、実践者の方から五島市の魅力などを語っていただき、全国の150名以上の方が視聴され、ワーケーションへの関心の高さがうかがえました。 6月15日には政府が閣議決定した2021年版観光白書において、五島市のワーケーションに関する取組が掲載されました。この観光白書は、最近の観光の動向や新型コロナウイルス感染症が観光にもたらした影響を幅広い観点から分析するとともに、観光立国の実現に向けて講じようとしている施策を広く国民にお知らせするものです。 ワーケーションについては、全国的な広がりをみせており、今後ますます地域間競争は激しくなることが予想されます。五島市の持つ魅力を広く発信し、多くの方に訪れてもらい、市民の皆様や地域にメリットのある取組を進めてまいります。 長崎県中学校総合体育大会、島内修学旅行について。 7月25日から、長崎県中学校総合体育大会が開催され、五島市からは10競技に出場を予定しています。選手の皆さんには大会の開催に当たり御尽力いただいた関係者の皆様に対する感謝の気持ちを忘れず、五島市の代表として持てる力を存分に発揮してほしいと思います。 学校行事については、感染防止対策の徹底、規模の縮小化など様々な工夫を行った上で実施をしております。特に、修学旅行については、岐宿中学校が初めて島内を旅行し、生徒たちが五島の新たな魅力を発見するとともに、島民の優しさや人情味あふれる人柄に触れ、すばらしい体験ができたとの報告を受けております。 今後は、ジオパーク構想も含め、五島の豊かな自然や温かい人情味など、ふるさと五島の魅力について学ぶ機会を拡充し、ふるさと五島に愛着と誇りを持つ子供の育成に努めてまいります。 ORCオリエンタルエアブリッジ株式会社創立60周年について。 6月12日、ORCが創立60周年を迎えられました。同社は、昭和36年に第三セクター長崎航空として発足以来、長崎空港を拠点に本土と長崎の離島を結ぶ大切な空のかけ橋として、長年にわたり住民生活や経済活動など、島民にとって欠かすことのできない大変重要な役割を果たしていただいております。五島市民を代表いたしまして感謝を申し上げるとともに、重ねてお祝い申し上げます。 新型コロナウイルス感染症の影響により、利用客が減少し、苦しい経営状況が続いている中、老朽化したQ200型機の後継機を、令和4年、5年にそれぞれ1機ずつ更新する計画を進め、経営改善を図りながら、航空路の維持、発展に御尽力いただいており、引き続き、国、県をはじめ、関係自治体等と連携して支援してまいりたいと考えております。 大規模災害を想定した防災訓練の実施について。 7月10日、五島つばき空港において、地震等の大規模災害を想定した防災訓練を、航空自衛隊、海上保安署、警察署、消防署及びトラック協会等の関係機関と連携して実施いたします。当日は、ジェット機や大型輸送機、大型ヘリなどが離発着し、捜索救助訓練や人員・物資輸送訓練等を行います。 空港周辺にお住まいの皆様には騒音等により御迷惑をおかけしますが、御理解いただきますようお願いいたします。 なお、当日は、防災訓練の様子を見学することができますので、市のホームページや広報ごとうのほか、防災行政無線を通じて、市民の皆様にお知らせいたします。 駐車場建設予定地の土壌汚染調査結果について。 五島中央病院跡地の一部に、新しい図書館に隣接して整備することとしている職員第1駐車場予定地については、土壌汚染調査を実施した結果、基準を超える有害物質は検出されませんでした。今後、計画通り整備を進めてまいりたいと考えております。 電話やメールによる詐欺事件について。 還付金詐欺については、本議会初日市政報告でも報告し、注意をお願いしたところですが、6月24日、新たに市内で当選金詐欺の被害が確認されました。 5月下旬、3億円が当たっています、というメールがスマートフォンに届き、プリペイド式電子マネーを購入させ、その番号を返信させるという手口です。被害者は、何度もメールをやり取りし、高額な被害に遭われています。頻繁に電子マネーを購入する姿を目撃したコンビニ店員から声をかけられ、警察に相談するよう促されたことで被害が発覚しました。このほか、話し相手になる副業を広告にした出会い系サイト関連の被害もあり、被害総額は358万円にのぼります。 五島市消費生活センターでは、引き続き老人会等の出前講座をはじめ、広報誌やチラシ等で注意喚起を行うとともに、警察と連携しながら、相談窓口としての機能を強化してまいります。市民の皆様におかれましては、お金を請求する電話やメールなどは、まずは詐欺だと思い、1人で対応しないで、御家族のほか、五島市消費生活センターや警察に相談するなどして、被害に遭わないよう御注意ください。 高校生議会の開催について。 7月21日、高校生議会を開催いたします。 市では、10代の若者に市政に対する関心を深めてもらうとともに、若者ならではの視点から市政に対する率直な意見、質問、要望等を頂くことを目的として、これまで2年に1回、高校生議会または中学生議会を交互に開催してまいりました。 今回は、市内にある5つの高校から20人の生徒に御参加いただき、一般質問のほか、昨年、五島市が表明したゼロカーボンシティの実現に向けて、意見表明を頂く予定としております。当日は、大人には考えつかないような斬新かつ自由な発想やアイデアなどが聞けることを期待しております。 暑さも日ごとに増し、本格的な夏を迎えます。議員の皆様には、健康に十分御留意いただき、ますます御活躍されますようお祈り申し上げますとともに、今後とも市政発展のため、なお一層の御支援、御尽力を賜りますようお願いを申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。 ありがとうございました。(降壇) ○議長(木口利光君) 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。 この際申し上げます。去る6月18日の一般質問における、丸田敬章議員の玉之浦花き栽培施設10円売却住民訴訟の被告に関連する発言については、不穏当発言があったと認められることから、後日会議録を調査し、議長において適切に措置することにいたします。 これをもって、令和3年6月五島市議会定例会を閉会いたします。                        =午前11時23分 閉会=地方自治法第123条の規定によりここに署名する。 議長     木口利光 副議長    宗 藤人 署名議員   江川美津子 署名議員   中西大輔 署名議員   網本定信...