五島市議会 > 2020-06-24 >
06月24日-05号

  • "年度五島"(/)
ツイート シェア
  1. 五島市議会 2020-06-24
    06月24日-05号


    取得元: 五島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-30
    令和 2年  6月 定例会◯出席議員(16名)   1番  三浦直人君      12番  宗 藤人君   2番  木口利光君      13番  網本定信君   3番  野茂勇司臣君     14番  草野久幸君   4番  明石博文君      15番  江川美津子君   6番  山田洋子君      16番  橋本憲治君   7番  古川雄一君      17番  相良尚彦君   8番  片峰 亨君      19番  荒尾正登君  11番  神之浦伊佐男君    20番  谷川 等君-----------------------------------◯欠席議員(1名)   9番  清川久義君◯地方自治法第121条の規定に基づく出席者 市長        野口市太郎君  財政課長      坂本 聡君 副市長       吉谷清光君   富江支所長     山崎 健君 教育長       藤田清人君   玉之浦支所長    山中 学君 総務企画部長    久保 実君   三井楽支所長    坂本 力君 市民生活部長    太田 税君   岐宿支所長     小柳千敏君 福祉保健部長    戸村浩志君   奈留支所長     野茂 剛君 地域振興部長    大賀義信君   会計管理者     蓮本光之君 産業振興部長    井川吉幸君   監査委員      橋本平馬君 建設管理部長兼水道局長       監査委員事務局長  市川良二君           米山尚志君 消防長       今村威徳君   農業委員会事務局長 田脇栄二君 総務課長兼選挙管理委員会事務局長  教育委員会総務課長 吉田典昭君           山本 強君 政策企画課長    小田昌広君-----------------------------------◯議会事務局 局長        大窄昭三君   書記        灰谷まさみ君 次長        鍋内秀明君   書記        近藤優将君 議事係長      小石節子君          令和2年6月24日(水)議事日程表議事日程 第5号日程番号議案番号件名備考1議案第52号五島市農業委員会委員の任命について委員会付託省略2議案第53号五島市農業委員会委員の任命について同上3議案第54号五島市農業委員会委員の任命について同上4議案第55号五島市農業委員会委員の任命について同上5議案第56号五島市農業委員会委員の任命について同上6議案第57号五島市農業委員会委員の任命について同上7議案第58号五島市農業委員会委員の任命について同上8議案第59号五島市農業委員会委員の任命について同上9議案第60号五島市農業委員会委員の任命について同上10議案第61号五島市農業委員会委員の任命について同上11議案第62号五島市農業委員会委員の任命について同上12議案第63号五島市農業委員会委員の任命について同上13議案第64号五島市農業委員会委員の任命について同上14議案第65号五島市農業委員会委員の任命について同上15議案第66号五島市農業委員会委員の任命について同上16議案第67号五島市農業委員会委員の任命について同上17議案第68号五島市農業委員会委員の任命について同上18議案第69号五島市農業委員会委員の任命について同上19議案第70号五島市農業委員会委員の任命について同上20議案第45号五島市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について総務委報告21議案第46号五島市住民センター条例の一部改正について同上22議案第47号財産の取得について文教厚生委報告23議案第51号長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について文教厚生委報告24議案第48号財産の減額譲渡について経済土木委報告25議案第49号あらたに生じた土地の確認及び字の区域の変更について同上26議案第50号あらたに生じた土地の確認及び字の区域の変更について同上27議案第72号令和2年度五島一般会計補正予算(第3号)予算委報告28議案第74号令和2年度五島一般会計補正予算(第4号)同上29議案第73号令和2年度五島介護保険事業特別会計補正予算(第2号)文教厚生委報告30 議員派遣について                         =午前10時00分 開議= ○議長(谷川等君) おはようございます。 出席議員は定足数に達しました。 議事日程第5号により、直ちに本日の会議を開きます。 ただいまから全国市議会議長会からの表彰状の伝達式を行います。 受賞者の名前を事務局次長に読み上げさせますので、順次御登壇願います。 ◎次長(鍋内秀明君) それでは読み上げます。 議員在職20年、11番 神之浦伊佐男議員。  〔11番 神之浦伊佐男議員 登壇〕 ○議長(谷川等君)  表彰状              五島市 神之浦伊佐男殿 あなたは市議会議員として20年の長きにわたって市政の発展に尽くされ、その功績は特に著しいものがありますので、第96回定期総会に当たり、本会表彰規程によって特別表彰をいたします。 令和2年5月27日         全国市議会議長会会長 野尻哲雄  〔表彰状授与〕  〔拍手〕  〔11番 降壇〕 ◎次長(鍋内秀明君) 同じく、議員在職20年、14番 草野久幸議員。  〔14番 草野久幸議員 登壇〕 ○議長(谷川等君)  表彰状              五島市 草野久幸 殿 あなたは市議会議員として20年の長きにわたって市政の発展に尽くされ、その功績は特に著しいものがありますので、第96回定期総会に当たり、本会表彰規程によって特別表彰をいたします。 令和2年5月27日         全国市議会議長会会長 野尻哲雄  〔表彰状授与〕  〔拍手〕  〔14番 降壇〕 ○議長(谷川等君) (登壇)ただいま表彰を受けられましたお二人に対し、議会を代表いたしまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。 このたび、全国市議会議長会会長から議員在職20年のゆえをもちまして表彰されました神之浦議員、草野議員におかれましては、いずれも長きにわたり地方自治の伸展と市政の振興発展に貢献された御功績によりまして、表彰の栄に浴されました。誠におめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。 受賞されましたお二人は、市政の振興と市民の福祉向上のため、不断の努力を続けてこられた方々でありまして、その御功績に対し、深く敬意を表する次第であります。 何とぞ、今回受賞されました皆様におかれましては、このたびの栄誉を契機に、今後とも御自愛くださいまして、五島市が直面いたしております諸課題の解決と市政発展のため、より一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉といたします。誠におめでとうございました。(降壇) ○議長(谷川等君) 次に、受賞者を代表いたしまして神之浦伊佐男議員から謝辞を述べたいとの申出があっておりますので、これを許します。 ◆11番(神之浦伊佐男君) (登壇)おはようございます。 受賞者を代表いたしまして、一言お礼の言葉を申し上げます。 ただいま全国市議会議長会会長から草野久幸議員と私、神之浦が、議員在職20年のゆえをもちまして、表彰状を頂戴いたしました。本当に身に余る光栄でございます。 また、議会を代表いたしまして谷川議長より丁重なるお褒めの言葉を賜り、心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。 さて、私ども2人は、平成7年5月から旧町議会議員、そして平成16年の五島市誕生後は、五島市議会議員として市政に参画させていただきました。今日まで議員としての職務・職責を務めることができましたのも、市民の皆様、理事者の皆様、議員の皆様並びに関係各位の長年にわたる格別の御指導、御協力のたまものでございまして、衷心より厚くお礼を申し上げます。 本年は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの市民の皆様が大変な御苦労をされております。私どもは、また新たな気持ちで、一日でも早く以前の生活の営みができる日を迎えられるよう、そして五島市発展のため、微力ではございますが、より一層精進いたす覚悟でございます。 関係各位におかれましては、今後とも変わらざる御指導と御鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。 多くの皆様方に心からお礼と感謝を申し上げ、甚だ簡単でございますが、受賞者を代表いたしまして御挨拶とさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。(降壇) ○議長(谷川等君) 以上で、伝達式を終わります。 △日程第1 議案第52号 五島市農業委員会委員の任命について から △日程第19 議案第70号 五島市農業委員会委員の任命について まで、以上19件を一括して議題といたします。 議案第52号外18件について、一括して提案理由の説明を求めます。 ◎市長(野口市太郎君) (登壇)おはようございます。 ただいま議題となりました議案第52号から議案第70号までの五島市農業委員会委員の任命については、一括して御説明いたします。 農業委員会は、農地に関する事務を執行する行政委員会として農業委員会等に関する法律第3条の規定に基づき設置されるものでありますが、農業委員会を組織する農業委員会委員は、同法第8条第1項の規定により、農業に関する識見を有し、農地利用の最適化の推進に関する事項など、その職務を適切に行うことができる者のうちから、市長が議会の同意を得て、任命することとされております。 現在、在任する五島市農業委員会委員の任期が、令和2年7月31日をもって満了となること、及び五島市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例第2条において、委員の定数を19名としていることから、議案第52号から議案第70号までにおいて、尾崎初雄君、南 忠明君、本村 元君、山田勝久君、中村耕二君、今里誠一君、荒木富男君、林 賢市君、山崎早苗君、出口幸博君、山本実雄君、平田光昭君、長尾五男君、寺脇八夫君、角田隆章君、上村孝幸君、寺坂誠一君、小林善孝君及び古里善秀君の19名を委員に任命したいため、市議会の同意をお願いするものであります。 以上で説明を終わりますが、御同意を賜りますようよろしくお願いいたします。(降壇) ○議長(谷川等君) 一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっている議案第52号外18件については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第52号外18件は委員会の付託を省略することに決しました。 一括して討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 採決は一括して行います。 議案第52号外18件については、同意することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第52号外18件は、同意されました。 各委員会に休会中の審査を付託した案件については、議長の手元まで、それぞれ審査の結果が報告されております。 △日程第20 議案第45号 五島市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について 及び △日程第21 議案第46号 五島市住民センター条例の一部改正について 以上2件を一括して議題といたします。 総務委員長の報告を求めます。 ◆総務委員長(宗藤人君) (登壇)おはようございます。 総務委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託された各案件につきましては、去る6月17日、第1委員会室において慎重な審査を行い、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりに、それぞれ結審いたしましたので、その概要を申し述べます。 まず、議案第45号 五島市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について 本案は、行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律の一部改正により、法律の名称が改正されたことなどに伴い、所要の規定の整理を行う必要があることから提案されております。 審査では、質疑、意見はなく、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第46号 五島市住民センター条例の一部改正について 本案は、五島市公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の見直しにより、黒瀬地区、琴石地区及び太田地区集会施設住民センターとして管理したいため、所要の規定の整備を行う必要があることから提案されております。 審査では、3つの集会施設を住民センターとして管理することとした経緯について説明を求めました。 理事者によりますと、市が保有する77の集会所等の施設については、五島市公共施設等総合管理計画の中で、令和17年までに33施設に縮減する方針が示されている。 今回の3施設は、条例で規定している施設ではないが、今後も市が保有する施設として区分し、行政責任の領域で公の施設として管理していくことについて、地元町内会との協議が調ったため、住民センターとして条例で規定し、管理することとしたいとの答弁でありました。 これに対し、今後も市が保有していく他の集会所等についても、名称の変更や条例の統一化を行うのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、集会所等は、地域の活動拠点やコミュニケーションの場として活用されている点では共通するものの、設置目的の違いや、建設時に補助金を活用したことによる財産処分の制限などから、現状では条例の統一化は困難であり、当面の間は、住民センター構造改善センター、集会施設など、従来どおりの名称、条例のままで管理していくことになるとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、総務委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(谷川等君) 議案第45号外1件の総務委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 一括して討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 採決は一括して行います。 議案第45号外1件に対する総務委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕
    ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第45号外1件は、総務委員長報告のとおり、原案は可決されました。 △日程第22 議案第47号 財産の取得について 及び △日程第23 議案第51号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について 以上2件を一括して議題といたします。 文教厚生委員長の報告を求めます。 ◆文教厚生委員長(木口利光君) (登壇)おはようございます。 文教厚生委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託されておりました議案第47号外各案件につきましては、去る6月17日、第2委員会室におきまして慎重な審査を行い、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりに、それぞれ結審いたしましたので、その概要を申し述べます。 まず、議案第47号 財産の取得について 本案は、福江学校給食センターに設置した後、28年を経過した炊飯システムに替えて、新たな炊飯システムを購入するもので、指名競争入札の結果、株式会社ハヤカワコーポレーション五島出張所所長 西村延浩氏が2,629万円で落札し、現在、同社と仮契約を締結しておりますが、財産の取得については、地方自治法第96条第1項第8号及び五島市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を経る必要があることから提案されております。 審査では、質疑、意見もなく、本案につきましては、異議なく原案を可決することに決定いたしました。 次に、議案第51号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について 本案は、長崎県病院企業団奈留医療センターに併設して行う居宅介護支援事業及び老人介護支援センター事業を廃止すること等に伴い、長崎県病院企業団規約の一部を変更する手続を行う必要がありますが、一部事務組合である長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約を変更するためには、地方自治法第286条第1項の規定により、関係地方公共団体で協議し、総務大臣の許可を受けなければならないこととなっており、この協議については、同法第290条の規定により、関係地方公共団体の議会の議決を経る必要があることから提案されております。 審査では、奈留医療センターでの事業の廃止に至った経緯について説明を求めました。 理事者によりますと、昨年の秋に居宅介護支援センターケアマネジャーが退職した後、後任配置の見通しが立たない状況にあるが、奈留島内においては同様のサービスが民間事業者からも提供されているため、廃止することとなった。なお、利用者については、奈留島内の民間事業者と連携し、引き続きサービスを受けられる体制を整えているとの説明がなされました。 これに対し、市が必死に事業者を探して、サービスが引き継がれるようになったことは認識しているが、今まで病院にあったものがなくなるということは、サービスの低下につながるのではないか。市としてそこをどう捉えているのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、奈留医療センター病院企業団に後任確保の努力を行うよう言い続けてきたが、見つからなかったとの報告を受けた後は、その要請ができていなかった。市としては、関係課で連携し、住民が困らないように対応したいと考えているとの答弁でありました。 さらに、今回のサービス廃止について、住民への説明は行ったのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、利用者への説明は病院企業団が行い、同意をもらっているとの答弁でありました。 これに対し、住民全体への説明が足りないのではないか。介護分野での人手が足りないのは理解しているが、住民は過程を知らされず結果だけを伝えられるので、危機感さえ持てない状態である。もっと住民と一緒に協議をして問題解決に当たるべきである。また、島の医療は守らなければならないのだから、企業団へサービス低下を招かないよう訴えながら、市としても、奈留医療センターを存続させるために、利用率を上げるなどの努力をしなければならないとの意見が述べられました。 以上が、審査の主な概要でありますが、討論において、奈留病院が奈留医療センターへと診療所化される際、サービスは低下させないでほしいというのが住民の要望であった。今後の状況はどう変化するか分からないのだから、今、企業団が人材を確保できなかったという理由だけで、規約を変更する必要はないと考えるため、今回の規約の変更を認めることはできないとの反対意見が述べられましたので、採決を行った結果、全会一致で原案を否決すべきものと決定いたしました。 以上で、文教厚生委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(谷川等君) 議案第47号外1件の文教厚生委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 一括して討論を開きます。 まず、反対討論を行います。 ◆15番(江川美津子君) 議案第51号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について、反対の討論を行います。 今回の規約変更で削除しようとしている、第4条第3号の病院に併設して行う介護保険法に規定する居宅介護支援事業、第4号の老人福祉法に規定する老人介護支援センター事業は、いずれも奈留医療センターに関わる事項で、この事業の項目を削除するというものです。この2つの事業は、旧奈留町が奈留病院と契約をし事業を行ってきたものです。奈留病院を五島中央病院の付属診療所に機能変更するに当たって、病院企業団と五島市は、住民説明会も数回行いました。そのときには、病床数が減少するだけでサービスの低下にはならないなどの説明があったと確認をしております。住民の皆さんは奈留病院で実施されている事業は、引き継がれていくものと認識していたのではないでしょうか。今回の変更の理由を、後任配置の見通しが立たない状況にあるが、島内で同様のサービスが民間事業者からも提供されているため廃止することになったとの説明でしたが、これは市の担当部署が、必死に事業者と連絡を取り相談をするなどして、サービスが引き継がれるようになったものです。今、民間事業者も医療や介護に関わる人材の確保は大変な状況です。今これを黙って認めていたら、看護師を確保できなかったから病床数を削減、病床をなくす、そういうところにまでくるのではないかと、私は大変心配をしております。そういう観点からも、まだ事業ができなくなって数か月、1年もたっておりません。こういうときに、早急に規約の変更はせず、仕組みは残しておく、そして必要なときにはまた、再開をするなどの要求を企業団に求めていくことが必要だと思います。 以上の理由で、この議案には反対です。 ○議長(谷川等君) 次に、賛成討論を行います。 ◆17番(相良尚彦君) 議案第51号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について、賛成討論をします。 長崎県病院企業団が共同処理する事務のうち、居宅介護支援事業老人介護支援センター事業に関する事務を廃止することについて、その要因はケアマネジャーが体調不良によって退職されたこと、このことによって2つの事業は中止されております。地元には5種類の介護サービスを提供する民間事業所が2か所ありまして、現在は150人の利用者がお世話になっております。 もう1つの理由は、2つの事業の事務を持続するには、これまでのケアマネジャーではできない制約となり、主任ケアマネジャーを配置しなければなりませんが、その人材確保ができない状況とのことであります。主任ケアマネジャーの人材確保が解決できなければ持続できないため、私は医療現場の意見を尊重します。 少子高齢化が著しい、高齢化率も54.4%という奈留島にとって、住み慣れた地域で安心して暮らしていける医療側と介護側との情報共有を図りながら、島民とともに地域包括ケアのシステムをつくり上げていくことが、私の強く望むものであります。以上にて賛成討論といたします。 ○議長(谷川等君) ほかに討論はありませんか。 ◆4番(明石博文君) 議案第51号 長崎県病院企業団が共同処理する事務及び規約の変更に関する協議について、反対討論を行います。 本案は、長崎県病院企業団奈留医療センターに併設して行う居宅介護支援事業及び老人介護支援センター事業を廃止すること等に伴い、長崎県病院企業団規約の一部を変更する手続を行う必要があるためですが、私は廃止する前に、やるべきことがあるのではないかと思っております。 まず、1つ目に事業の継続を考え、人材の募集をしなければいけないと思います。 2つ目に住民への説明であります。廃止するとどうなるのか。今後のサービス体制はどのようになっていくのか。説明不足だと感じております。 平成25年、7年前ですが奈留病院から奈留医療センターに変更するとき、各地区で説明会を開催しております。企業団から企業長も参加され、奈留の医療体制について、住民の声をしっかり受け止め守っていくということでした。私は苦渋の決断でしたが、これからの奈留の医療を守っていただく、病院から診療所に変わるが医療の質は変わらずやっていく、ということで賛成をしました。 現在も医師、看護師不足と不安と心配があります。企業団も努力をしながら、医療の低下につながらないよう取り組んでいくこともわかっております。しかし今回のように、説明もなく規約を変更すると言われますと、これからの医療縮小等、突然言ってくるのではないかと危惧しております。以上の理由で、議案第51号に対して反対をいたします。 ○議長(谷川等君) ほかに討論はありませんか。 討論を終結し、採決いたします。 まず、議案第51号について、起立により採決いたします。 議案第51号に対する文教厚生委員長報告は、原案否決であります。本案の原案について採決をいたします。 議案第51号を原案のとおり、可決することに御賛成の方は、起立願います。  〔賛成者起立〕 ○議長(谷川等君) 起立少数。よって、議案第51号は否決されました。 次に、議案第47号について、採決いたします。 議案第47号に対する文教厚生委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第47号は、文教厚生委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第24 議案第48号 財産の減額譲渡について から △日程第26 議案第50号 あらたに生じた土地の確認及び字の区域の変更について まで、以上3件を議題といたします。 経済土木委員長の報告を求めます。 ◆経済土木委員長(野茂勇司臣君) (登壇)皆さん、おはようございます。 経済土木委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託されておりました、議案第48号外各案件につきましては、去る6月17日、第3委員会室におきまして慎重な審査を行い、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりに、それぞれ結審いたしましたので、その概要を申し述べます。 まず、議案第48号 財産の減額譲渡について 本案は、旧玉之浦花き栽培施設の建物等の減額譲渡に関する議案で、これらの施設については、老朽化に伴う維持補修費や多額の解体費など将来的な市の財政負担を軽減できることや、マンゴー、パプリカ栽培が安定的に継続されることで、雇用の確保や農業の振興につながるとの考えから民間に譲渡されており、その譲渡価格の決定に当たっては、五島市有財産評価委員会の「新地方公会計モデルにおける資産評価実務手引による算定方法を基本として、既に耐用年数を超えている各施設の評価額を1円とする」という答申内容を尊重し、同委員会が決定した評価額を適正な価格と判断して、当該評価額が譲渡額とされております。 これらの施設の譲渡について、市有財産を適正な価格で譲渡する場合には地方自治法に基づく議会の議決を経る必要がないことから、議会に議案が提案されることなく、平成31年3月29日に譲渡契約が締結されておりますが、住民監査請求に基づく監査の結果、譲渡額は適正な対価とは認められず、議会の議決を経ていないので違法であるとされたことから、市としては、地方自治法第237条第2項及び第96条第1項第6号の規定による議会の議決を経ることにより、違法な状態を是正したいため提案されております。 なお、減額譲渡の対象となる財産、相手方、条件、期日、減額する金額及び減額後の譲渡金額につきましては、議案に記載のとおりとなっております。 審査では、減額譲渡することの公益性をどのように考えているのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、1つ目に、当該施設を市がそのまま保有した場合、維持管理費や解体費の負担が発生することを考慮すれば、減額譲渡であっても、将来的な市の財政負担の軽減が図られること。2つ目に、減額譲渡することにより、被覆材等の施設の改修が進むことで、生産量の増加や燃料費の削減による生産性が向上し、営農の継続が図られ、今後も雇用の確保や農業振興への寄与が期待されることから公益性はあるものと考えているとの答弁でありました。 次に、当該施設を解体した場合の解体費用の見込みについて質疑がなされました。 理事者によりますと、消費税及び諸経費並びに基礎部分の撤去費用を含まずに約660万円の見積りとなっているとの答弁でありました。 これに対し、当該施設は台風にも耐え得るような施設で、解体費用の負担があっても譲り受けたいとの農家の話も聞いており、競り売りであれば168万円以上の価格になることも考えられるが、なぜ随意契約としたのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、当該施設のハウスには基礎部分が必要なことから、移設に要する経費を考えた場合、移設しての利用は困難であると判断した。また、現状での譲渡であれば施設を利用し営農している方がいるのでそこを優先すべきとの判断から、相手方を特定した随意契約での譲渡を進めたとの答弁でありました。 次に、減額譲渡の理由にある将来的な市の財政負担について、どの程度軽減されるのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、当該施設は民有地にあり所有者との土地賃貸借契約において、土地を返還する場合には原状回復することとされていたため、当該施設本体の解体費用約660万円に消費税及び諸経費並びに基礎部分の撤去費用を合わせた金額から本議案の減額する金額を差し引いた金額が軽減されることになるとの答弁でありました。 また、減額譲渡の条件において、農業用施設としての利用が令和4年3月31までとされていることについて質疑がなされました。 理事者によりますと、現在の土地賃貸借契約期間がその期日までとなっており、それ以降についても継続して利用すると聞いているとの答弁でありました。 次に、譲渡の相手方に対し譲渡額と不動産鑑定評価額との差額を請求することはできないのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、今回の監査結果において、譲渡契約自体は過去の判例に照らして無効であるということはできないと判断されており、譲渡契約により施設の所有権も移転していることから、遡っての請求はできないと考えているとの答弁でありました。 また、当該施設を民間譲渡した際、無償譲渡としなかった理由について質疑がなされました。 理事者によりますと、当該施設は補助事業を活用し整備しているが、処分制限期間を既に経過しており、有償譲渡とした場合にも補助金の返還は生じないことから、過去の事例を参考に有償での譲渡を進めたとの答弁でありました。 以上が審査の概要でありますが、討論において、解体費用等の将来的な市の負担を考慮し民間譲渡することは問題ないと考えるが、当該施設については不動産鑑定士が168万円の評価をしており、譲渡方法次第ではそれ以上の市場価値もあると考えられること。また、温泉源の利用により経費節減が図られていることで支援は十分であり、最低でも168万円は市の収益とすべきとの反対意見と、譲渡前から玉之浦花き栽培施設利用組合の中心的存在で営農をしていた相手方へ譲渡することにより、五島で唯一のマンゴーや新規作物のパプリカの栽培が継続されることで、地元農産品として農業振興が図られ、雇用が守られること。当該施設を市が持ち続けた場合、老朽化による維持管理等の経費や上屋だけで約660万円、土地の整備も含めると多額の解体費用が発生するため、譲渡により先々の財政負担が軽減されることは明らかであることから、市有財産評価委員会の在り方は検討していくべきではあるが、今回の減額譲渡には賛成であるとの意見が述べられましたので、採決を行った結果、賛成多数により本案につきましては原案を可決すべきものと決定いたしました。 最後に、議案第49号及び議案第50号のあらたに生じた土地の確認及び字の区域の変更については、一括して報告いたします。 両案は、いずれも五島市出願の公有水面埋立てに係るもので、あらたに生じた土地の確認及び字の区域の変更については、地方自治法第9条の5第1項及び第260条第1項の規定により、議会の議決を経る必要があることから提案されております。 両案とも、あらたに生じた土地の位置は議案に記載のとおりで、議案第49号が、富江町土取字津ヶ崎及び字渡り口に編入し、面積は7,281.95平方メートル、議案第50号が、奈留町字先古巣に編入し、面積は354.47平方メートルとなっております。 審査では、埋立工事の完了時期について質疑がなされました。 理事者によりますと、埋立工事はそれぞれ平成9年度、10年度に完了しているが、竣功認可が完了していないとの県からの指摘を受け、今回、必要な事務処理を行うものであるとの答弁でありました。 このほか幾つかの質疑はありましたが、両案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、経済土木委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(谷川等君) 議案第48号外2件の経済土木委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 ◆14番(草野久幸君) 議案第48号の委員長報告について少しだけ質疑をさせていただきます。 この議案は五島市議会の歴史にない、監査から勧告を受けて、そして提出された議案であります。この問題は、市長の裁量権を逸脱しているとして、勧告が出されました。そして、議会の中で監査委員に答弁を求めました。監査委員は勧告に当たり、監査請求人が不動産鑑定士に算出を求めている、1点目に、評価額との差額を払うよう勧告をさせていただいたと。監査の勧告は地方自治法上、尊重しなければならない義務を負うが、強制力がない。そのため、第2の方法として、支払わない場合は、減額譲渡について議会の議決を経るよう勧告をされております。今、委員長の報告で、中身はわかったんですけども、この監査の勧告について委員会の中でどのような論議がなされたのか、委員長報告の中では聞かれませんでしたので、もしよかったら答弁ください。 ◆経済土木委員長(野茂勇司臣君) 監査のほうからもありましたけども、この減額譲渡については問題はないということで、監査の結果についての委員からの質問はなかったんですけども、先ほども言いましたように、減額譲渡することに公益性があるということで、皆さんは賛成をされたのかなというふうに思っております。 以上です。 ◆14番(草野久幸君) わかりました。特別な例だと思うんです。監査の勧告が出された、しかも1と2の条件を出され、1の金額を支払えないから2を選択した。そして監査委員の答弁では、法的拘束力がないから2をつけたということなんですよ。この監査の意見についても何ら論議がなされなかったということでしょうか。 ◆経済土木委員長(野茂勇司臣君) 委員会の中では、そのことについてはなかったんですけども、ただ、監査を委員会に呼んで確認をしたいということを委員から言われましたけども、監査委員からの報告書を私たちは受け取ってますので、それを見て判断をしていただきたいということで、委員会の中では監査を呼ぶことはいたしませんでした。 以上です。 ○議長(谷川等君) 質疑を終わります。 一括して討論を開きます。 まず、反対討論を行います。 ◆16番(橋本憲治君) 議案第48号 財産の減額譲渡について、反対討論を行います。 私は、玉之浦花き栽培施設が民間譲渡されることについては、将来的な維持管理費のことを考えると異論はありません。ただし、以下の理由により反対いたします。 まず1点目は、この施設は耐用年数が過ぎた施設でありますが、五島市農林総合公社を廃止するに当たり耐用年数を超えた機材、90点を売却すると約1,020万円の収益になっています。こうした経験が今回生かされていません。 2点目に、ハウス本体を解体すると約660万円の経費がかかると試算されていますが、このハウスの支柱などについては昭和62年8月31日に五島市に来襲した台風12号に耐え得る特別な施設です。一般的に解体費用が660万円かかるとすれば、660万円で譲り受けて移築する農家の人もいます。そのために解体費のことは、あまり考慮する必要はありません。問題は、このような実情を調査せず、担当課内で判断したことにあります。 3点目は、敷地内の温泉源は使用が無料になっています。これを一般のハウス栽培農家での冬場の保温のための重油代で試算しますと、年間約50万円にもなります。このことは、五島市が毎年50万円補助していることと同様であり、譲渡先への支援はこの金額で十分と考えます。したがって、最低でも168万円は市の収益とすべきです。 以上の理由から、議案第48号 財産の減額譲渡について、反対いたします。 ○議長(谷川等君) 次に、賛成討論を行います。 ◆1番(三浦直人君) 賛成討論をいたしますが、その前に議長にちょっとお願いがあるんですけど、この討論はですね、ありきたりの討論ではなかなか理解を得られず、説得力もないと思いますので、現在のこの花き栽培と、今まであったいろんなことと比較をしながら討論をしたいと思っております。かなわないなら、私はもう討論は取り下げます。いかがですか。 ○議長(谷川等君) 関連する討論にとどめてください。 ◆1番(三浦直人君) それでは討論をいたします。 まず、現在の花き栽培施設については、老朽化が激しく解体やむなしというところで、評価委員が答申の中で10円という評価額を決定しております。そこでHPIファーム様がですね、引き受けてくださいまして、そのおかげで解体費の1,300万円を削減でき、さらに6名の雇用を守った、この政策。これは、法にかない、理にかない、そして情にかなっておる政策と思っております。したがって、損害を発生させるどころか、市民の利益につながり、その市政運営に瑕疵はないと私は思います。 翻って、わずか168万円の鑑定額をはじき出すのに44万円も鑑定士に支払っております。監査委員からの指摘は御承知のとおり2項目ございます。考えてみてください。最初からですね、議会の議決を経る必要があるという1本に絞っておれば、この44万円の鑑定料は不要だったはずと私は思っております。 過去の図書館建設においては、紹介議員さえ答弁できないほどでたらめな身の丈請願によって、五島市に取り返せない8年間の空白を生んだわけであります。建設費においては6億円もの不利益を与えております。焼却場に至っては、安全と言いながら反対運動を鎮めるどころか、無駄な請願を繰り返し、挙げ句は何の意味もない調停の申し立て、その結果、大浜地区の見返り事業は……  〔発言する者あり〕 ○議長(谷川等君) 簡潔にお願いします。 ◆1番(三浦直人君) 見返り事業はゼロという悲惨な結果に終わっております。このような、市民を愚弄し、しかもいびつで無責任な活動に比べれば、この10円譲渡は針の穴より小さな議案であります。したがって、五島市を俯瞰してみれば、鑑定料44万円以外の損害を被った市民は存在しません。 以上です。 ○議長(谷川等君) 次に、反対討論を行います。 ◆13番(網本定信君) 議案第48号について反対討論を行います。 玉之浦花き栽培施設について住民監査請求がなされ、監査の結果は、本件請求には一部理由があると認め、市長に対し五島市監査委員から勧告がなされました。住民監査請求に基づく監査の結果、玉之浦花き栽培施設を10円で譲渡したことは、適正な対価での譲渡とは認められず、「本件施設の譲渡に当たり議会の議決を経なかったことは、違法な財産の処分に当たると判断する」として是正の措置を講ずるよう勧告を受けました。「市長は評価委員会から答申された評価額10円が著しく低廉な価格であることから、固定資産税仮評価額や損失補填基準に基づく額と比較検討したり、外部の不動産鑑定士に本件施設の市場価格について意見を聴くなど、適正な対価について検討することも可能であったところ何ら検討を行っていない。また、買受人には、本件施設の譲渡予定額は評価委員会において算出される額とのみ通知しており、買受人との交渉の経緯により譲渡額が決定されていったという事実も見当たらない。よって、適正な対価よりも著しく低廉な価格で譲渡するだけの特段の事情も認められず、議会の理解も得られているとはいえないのであるから、市長が10円で本件施設の譲渡契約を締結したことは、市長に委ねられた裁量権を逸脱したものといわざるを得ず、地方自治法第237条第2項に反する違法があったものと解される。したがって本件施設を10円で譲渡したことは、違法な財産の処分に当たると判断する」との監査委員の報告であり、勧告では市長は本件施設の譲渡額10円と不動産鑑定評価額168万との差額を支払うこととの勧告を受けました。しかし市長は、差額を支払ったとしても違法な状態は是正されない、違法な状態を是正するためには、財産を適正な対価なくして譲渡することについて、議会の議決を経る必要があるとのことで、今議会に減額議案を提案し、議会の承認を得れば、全て解決し差額は支払わなくてもいいとの答弁であります。議会が承認することで市長の責任は消滅し、承認した議会が責任を負うことになります。市長はこれまで、議会での質疑や一般質問の答弁により最終的な責任は市長が負うと言いながら、市有財産評価委員会のシステムに問題があった、監査委員からの勧告どおり差額を支払ったとしても違法性は解消されない。議会としての承認を頂ければ、168万は消えると、市長の責任は市有財産評価委員会と議会に負託し、市の財産の損失である167万9,990円については市長の責任ではないとの認識であります。 市長は市民から負託を受け、市民の代表として市政運営を行います。今回の問題についても、行政としての手続を踏んでいるので、問題ないとの説明であり、行政のトップとして市有財産評価委員会が下した決定を尊重したとの市長の答弁でありますが、監査委員からは市長に委ねられた裁量権を逸脱したものであるとの指摘もされております。市長は市の行政運営のトップであります。市民が納得する市政運営がなされることが市民の負託に応えるものではないでしょうか。今回の玉之浦花き栽培施設を10円で譲渡することはあまりにも市民と議会を無視した市長の市政運営の裁量であり、議案第48号を承認することはできません。 以上、議案第48号の反対討論とします。 ○議長(谷川等君) 次に、賛成討論を行います。 ◆12番(宗藤人君) ただいま議題となっております議案第48号 財産の減額譲渡についてに対し、私は賛成の立場で討論を行います。 今回の議案は、先ほど野茂委員長から報告があったように、玉之浦花き栽培施設の譲渡に関する住民監査請求に基づく監査の結果において、監査委員から、市長が本件施設を10円で譲渡したことは適正な対価での譲渡とは認められず、本件施設の譲渡に当たり議会の議決を経なかったことは違法な財産の処分に当たると判断するとして、是正の措置を講ずるよう勧告を受けたことにより、勧告に沿った議決を経ることで違法な状態を是正するため提案されております。 私は、この施設がある地元の議員として、玉之浦花き栽培施設は既に耐用年数を超えており、加えて老朽化が進む中で安定した栽培ができるかどうか大変心配をしていたところであります。賛成の理由として、この施設の譲渡価格の決定に当たっては五島市有財産評価委員会条例に基づき、五島市有財産評価委員会に諮問し、既に耐用年数を超えているこの施設の評価額を1円とするとの答申を尊重し、同委員会が決定した評価額を適正な価格と判断し譲渡額を決定したことについてはやむを得ない判断であったと認められること。しかしながら今後、このようなことがないよう、再発防止策に取り組んでいただきたい。強く要望いたします。また、市は玉之浦花き栽培施設について、施設の老朽化に伴う維持補修費や多額の解体費など将来的な市の財政負担を軽減できることや、この施設で行われているマンゴーやパプリカの栽培が、安定的に継続されることで農業の振興が図られることから民間譲渡を進めたものであるが、減額譲渡であっても財政負担の軽減や雇用の確保等が期待でき公益性にもつながることから、私は本議案に賛成いたします。 議員各位におかれましては、御賛同賜りますようお願いをいたしまして、私の賛成討論を終わります。 ○議長(谷川等君) ほかに討論はありませんか。 討論を終結し、採決いたします。 議案第48号を除き、ほかは一括して採決いたします。 まず、議案第48号について、起立により採決いたします。 議案第48号に対する経済土木委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御賛成の方は、起立願います。  〔賛成者起立〕 ○議長(谷川等君) 起立多数。よって、議案第48号は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第48号を除く2件について、一括して採決いたします。 議案第48号を除く2件に対する経済土木委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり、可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第48号を除く2件は、経済土木委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第27 議案第72号 令和2年度五島一般会計補正予算(第3号) 及び △日程第28 議案第74号 令和2年度五島一般会計補正予算(第4号) 以上2件を一括して議題といたします。 予算委員長の報告を求めます。 ◆予算副委員長(山田洋子君) (登壇)おはようございます。 予算委員会の報告をいたします。 当委員会に休会中の審査を付託されておりました、議案第72号外1件につきましては、去る6月17日に総務、文教厚生、経済土木の各分科会における審査を行い、さらに6月22日、予算委員会において全体での審査を行いました。その結果は、お手元に印刷配付しております委員会審査結果報告書のとおりであります。 それではまず、ただいま議題となっております議案第72号 令和2年度五島一般会計補正予算(第3号)について、審査の概要を報告いたします。 本案は、第1条で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7,314万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を351億9,102万1,000円といたしております。 また、第2条では、地方債の補正を行っております。 以下、委員長報告につきましては、予算委員会の中で各分科会長より詳細な報告があっておりますので、各分科会における審査の中で特に論議された主なものについて報告し、その後、予算委員会における審査状況を報告いたします。 まず、総務分科会の報告について 審査では、消防本部関係で、新型コロナウイルス感染症対策として、救急活動時に必要となる防護服一式の購入経費370万3,000円が計上されていることから、購入着数について質疑がなされました。 理事者によりますと、1年間の救急出場件数が約1,700件であるため、3か月分に相当する425件の出場に対し、隊員3名が1着ずつ着用するとした場合の1,275着を想定必要着数と試算しており、255着を保有しているため、不足する1,020着分を購入する計画であるとの答弁でありました。 次に、文教厚生分科会の報告について 審査では、教育委員会関係で、小中学校プールの使用中止に伴い670万4,000円が減額されていることから、使用中止に至った経緯について説明を求めました。 理事者によりますと、国から「感染症対策を講じてもなお、感染の可能性が高い学習活動については、当分の間、これを行わないこと」と通知がされたこと、また、国が示す学習指導要領においても「適切な水泳場の確保が困難な場合には行わないことができる」とされていることから、更衣室などで3密の状態を避けることが難しい状況を鑑み、今年度においては、市として実施しないことを決定した。 なお、学校の実態に応じて、着衣泳など自分の命を守るための授業を行うよう指導をしているとの答弁でありました。 最後に、経済土木分科会の報告について 審査では、観光物産課関係で、旅行商品造成支援事業として滞在型観光推進事業委託料1,200万円が計上されていることから、造成された旅行商品がいつから催行されるのかとの質疑がなされました。 理事者によりますと、予算可決後、市の東京事務所及び福岡事務所から各旅行会社に対し営業活動を行う予定としているが、団体旅行については、募集期間を要することもあり、一般的に旅行商品の造成から催行まで3か月から半年程度かかることになるとの答弁でありました。 これに関連して、新型コロナウイルス感染症対策に係る観光客の受入れ方針について質疑がなされました。 理事者によりますと、6月18日までは県内での観光振興に取り組むこととしているが、6月19日からは体調管理や新規発症地域との往来などについて注意を促しながら、県外からの受入れにも取り組んでいく予定であるとの答弁でありました。 これに対し、経済復活のためにも観光客を受け入れないということはできないが、受け入れる地元の意見も聴きながら、できる限りの対策に取り組んでもらいたいとの意見が述べられました。 理事者からは、旅行会社や受け入れる側とも連携し、感染拡大防止には最大限の努力をしていきたいとの答弁がなされました。 以上が各分科会における報告の主なものであります。 また、22日の予算委員会において、各分科会長報告に対する質疑、討論を行ったところでありますが、質疑、意見もなく、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第74号 令和2年度五島一般会計補正予算(第4号)について 本案は、第1条で、歳入歳出予算の総額に歳入歳出5,227万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を352億4,329万8,000円といたしております。 以下、各分科会の審査において主に論議されたものについて報告いたします。 まず、総務分科会の報告について 審査では、総務課関係で、避難所等における新型コロナウイルス感染症対策事業として、市内53か所の指定緊急避難場所及び自主避難所で使用するための簡易テントのほか、非接触型体温計、ビニール手袋及び消毒液等の資材を購入するための経費478万6,000円が計上されていることから、災害用資材の管理について質疑がなされました。 理事者によりますと、避難所等で使用する資材については、市役所本庁のほか、災害対策本部の分室が設置される各支所等にも備蓄することとしており、災害時には、各配置職員が必要な資材を運び入れ、避難所等を開設することとなっているとの答弁でありました。 これに対し、災害による道路の通行止めで、避難所等の開設、運営に支障を来すことがあると思うが対策はとの質疑がなされました。 理事者によりますと、避難所等から勤務地や居住地が近い職員を配置しているほか、台風による災害などが事前に予測される場合には、あらかじめ配置職員が避難所等の鍵を管理しておくなどの対策をしているとの答弁でありました。 さらに、夏場に簡易テントを使用する際の熱中症対策について質疑がなされました。 理事者によりますと、簡易テントについては、避難者同士の飛沫感染を防ぐとともに、プライバシーを確保するため必要となる場合を想定して購入するものであるが、十分な距離を保つことが可能な避難所等の確保ができていることから、使用機会は少ないと考えている。使用する場合には、冷房設備の活用や換気の徹底を図りながら使用したいとの答弁でありました。 次に、文教厚生分科会の報告について 審査では、社会福祉課関係で、国の第2次補正予算において、新型コロナウイルス感染症の影響により、子育てと仕事を一人で担う低所得の独り親世帯に特に大きな困難が心身に生じていることを踏まえ、こうした世帯の子育て負担の増加や収入の減少に対する支援を行うための臨時特別給付金が支給されることに伴い、所要の経費4,749万1,000円が計上されていることから、制度の周知方法や申請時期などについて質疑がなされました。 理事者によりますと、公的年金給付等を受給しているため児童扶養手当が全額停止される方や、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変するなど、収入が児童扶養手当を受給している方と同じ水準になった方、また、児童扶養手当を受給している方で収入が大きく減少した方については申請が必要で、対象者には7月中旬頃に申請のお知らせなどを送付し周知を図る。8月上旬頃に申請の受付を開始し、審査後速やかに支給を行う予定である。なお、申請が不要な児童扶養手当を受給している方への基本給付については、8月中旬頃の支給を予定しているとの答弁でありました。 これに対し、申請漏れがないように戸別訪問や電話なども活用しながら、申請の呼びかけを行ってほしいとの要望がなされました。 以上が各分科会における報告の主なものであります。 また、22日の予算委員会において、各分科会長報告に対する質疑、討論を行ったところでありますが、質疑、意見もなく、本案につきましても、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、予算委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(谷川等君) 議案第72号外1件の予算委員長報告に対し、一括して質疑を行います。 質疑を終わります。 討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 議案第72号外1件の予算委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第72号外1件は、予算委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第29 議案第73号 令和2年度五島介護保険事業特別会計補正予算(第2号) を議題といたします。 文教厚生委員長の報告を求めます。 ◆文教厚生委員長(木口利光君) (登壇)ただいま議題となっております議案第73号 令和2年度五島介護保険事業特別会計補正予算(第2号)について、審査の概要を報告いたします。 本案は、第1条において、事業勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ255万円を追加し、歳入歳出予算の総額を58億3,646万6,000円としております。 今回の補正の内容は、歳出において、介護予防の強化を図るため、介護予防・日常生活支援総合事業における「通所型サービスC」実施に係る経費を追加するほか、令和元年度地域支援事業の事業費確定に伴う支払基金交付金の精算返納金を追加し、歳入において、その財源を調整しております。 審査では、質疑、意見はなく、本案につきましては、異議なく原案を可決すべきものと決定いたしました。 以上で、文教厚生委員会の報告を終わります。(降壇) ○議長(谷川等君) 議案第73号の文教厚生委員長報告に対し、質疑を行います。 質疑を終わります。 討論を開きます。 討論を終結し、採決いたします。 議案第73号に対する文教厚生委員長報告は、原案可決であります。 委員長報告のとおり可決することに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、議案第73号は、文教厚生委員長報告のとおり原案は可決されました。 △日程第30 議員派遣について を議題といたします。 本件は、地方自治法第100条第13項及び五島市議会会議規則第166条の規定により、議員の派遣について議決しようとするものであります。 お諮りいたします。 本件については、お手元に印刷配付しております別紙議員派遣計画書のとおり、議員の派遣を行いたいと思います。 ついては、派遣議員、期間、場所等に変更があった場合は、適切に措置するよう議長に一任願いたいと思います。これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって議員の派遣につきましては、お手元に印刷配付しております別紙議員派遣計画書のとおり派遣することとし、派遣議員、期間、場所等に変更があった場合は、その措置を議長に一任することに決しました。 お諮りいたします。 本議会における議決の結果、条項、字句、数字、その他について整理を要するものがあるのではないかと思料されます。 よって、その整理権を議長に委任願いたいと思います。 これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(谷川等君) 御異議なしと認めます。よって、会議規則第43条の規定により、整理権を議長に委任することに決しました。 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。 市長から、挨拶したい旨の申出があっておりますので、これを許します。 ◎市長(野口市太郎君) (登壇)お許しを頂きまして、御挨拶と御報告を申し上げます。 初めに、去る6月19日、元福江市長の木場彌一郎様が御逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表します。 木場様は、平成3年12月、福江市長に就任し、以降12年7か月にわたり、地域の課題解決に向けた施策を展開し、福江市の振興に尽くされました。 そして、1市5町の合併を推進し、平成16年8月1日の五島市誕生に大きく貢献され、最後は、五島市長職務執行者として責任を全うされました。 現在の五島市の発展の礎を築かれましたことに、心から感謝と敬意を表します。 木場様の姿は、私たちの胸中に深く刻まれており、その思いに報いるためにも、五島市のさらなる発展と飛躍を目指し、今後とも、全力で取り組むことを心からお誓い申し上げます。 市民の皆様とともに謹んで安らかなる御冥福をお祈り申し上げます。 さて、6月10日に開会しました令和2年6月五島市議会定例会も、本日をもちまして全日程を終了することになりました。 この間、議員各位におかれましては、各案件について慎重に御審議いただき、それぞれ適切なる御決定を賜りましたことに、心から御礼を申し上げます。 今議会におきまして賜りました御提案、御意見につきましては、今後の市政運営に反映させてまいりたいと考えております。 以下、会期中の主な動きについて、御報告を申し上げます。 新型コロナウイルス感染症対策について。 6月16日、五島市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、これまで市民の皆様にお願いしておりました北海道や関東1都3県及び福岡県との往来の自粛について、国、県の方針を踏まえ、6月19日から解除することといたしました。 このことにより、国内における移動の自粛は全て解除となりました。市民の皆様におかれましては、新規感染者が発生している地域への往来については十分に注意していただくとともに、日頃の体調管理に気をつけながら、体調不良の場合は、旅行などのお出かけは控えていただきたいと思います。 また、全国から観光客や帰省客をお迎えすることになります。訪れる皆様にも、島に入る前の検温や島に入ってからの体調管理に努めていただきながら、感染リスクの軽減に努めてまいります。 以下、新型コロナウイルス感染症に関する市政の動きについて御報告いたします。 航路・航空路の運航状況について。 九州商船の五島-長崎間のジェットフォイルについては、新型コロナウイルスの影響を受け、減便による臨時ダイヤで運航されておりますが、6月9日からは1日2往復から3往復に、7月14日からは通常ダイヤの1日4往復に戻す予定となっております。 オリエンタルエアブリッジが保有する39人乗りQ200型機2機の更新計画については、今年の3月市議会定例会において、1号機は3月中に同型中古機を購入し更新する予定と答弁しておりました。更新機材は、カナダから調達することとしており、現在の状況をORCに確認したところ、新型コロナウイルスの感染拡大で輸送船の検疫手続が遅れるなど、更新機材の輸送調整に時間を要しており、現時点で、納入時期が見通せない状況にあるとの回答でありました。今後とも、機材の早期更新をお願いしてまいりたいと考えております。 観光客の受入れ再開に向けた取組について。 県が実施している県民向けの「ふるさと再発見の旅」については、当初予定の4万泊を大幅に上回る8万2,000泊の利用、予約があったとして、6月16日午後9時をもって終了しております。 また、19日からは、移動自粛の全面解除と同時に、県の観光業への支援策第2弾として、全国からの誘客を目指す「ながさき癒しの旅」がスタートし、7月31日までの期間に10万泊分の宿泊支援が実施されることになっています。 国のGo Toキャンペーンについては、6月16日の観光庁の発表では、国内旅行代金の半額相当を国が支援するということで、支援額の7割が宿泊、移動費の割引、3割が旅行先の登録店舗で使えるクーポンでの配布とし、8月上旬の予約開始を目指して準備中ということでありました。 旅行は、個人、団体ともに対象で、修学旅行なども認める方針のようですが、個人旅行の場合、パック旅行以外で、旅行者自身が交通機関を手配した場合、宿泊料金のみが対象になる制度となっております。この制度を、五島市内で多くの観光客の皆様に利用していただくためには、より多くの店舗等に登録していただく必要があります。福江商工会議所、五島市商工会、五島市観光協会などと連携して各店舗に登録を呼びかけ、島を訪れた方が利用しやすい環境づくりに努めてまいります。 五島市では、現在実施しているしま旅滞在促進事業において、しま旅旅行商品及びわくわく乗船券を購入した方に、8月1日から、島での宿泊、飲食、交通サービスに利用できるクーポン券を、1人1泊当たり5,000円分、1回の旅行で1人最大1万5,000円分発行します。そのほか、しまとく通貨制度を生かした旅行商品造成事業や貸切バス海上航送料補助事業などの滞在型観光促進策を積極的にPRし、誘客を図ってまいります。 今後、新型コロナウイルスの第2波、第3波が懸念されていますが、観光事業者の皆様に、新しい生活様式や業種別ガイドラインを徹底していただきながら、感染予防とともに観光産業の回復を図ってまいりたいと考えております。 新型コロナウイルス感染症に関する支援制度の申請状況等について。 1人当たり10万円を給付する特別定額給付金については、昨日の時点で、給付対象世帯のうち、97.2%の1万9,327世帯に、合計で35億7,530万円給付しております。 市の緊急経済対策事業継続支援金については、昨日の時点で、申請者数は604件で、予算を積算する上で想定した事業者数954件に対する申請率は63.3%となっております。 また、6月12日に先議により議決していただきました観光客受入基盤支援事業については、観光客等が激減し、深刻な影響を受けている宿泊施設や交通事業者の事業継続を下支えすべく、15日から申請受付を開始しました。昨日の時点で、申請者数は158件で、想定した事業者数244件に対する申請率は64.8%となっております。 会期中に、予算案を追加提案し、議決していただきましたひとり親世帯への臨時特別給付金については、児童扶養手当受給世帯等への給付として1世帯5万円、第2子以降の子供1人につき3万円、また、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、収入が減少した児童扶養手当受給世帯等への給付として、1世帯当たり5万円を給付することとしております。申請手続については、来月、対象者の皆様に御案内を送付するとともに、市のホームページ等でお知らせし、8月中旬から、支給を開始する予定としております。 これまでに実施された各種支援策に加え、国の第2次補正予算に盛り込まれた雇用調整助成金の上乗せや家賃補助などの支援もありますので、必要とする方に速やかに届くよう、制度の周知を図るとともに、引き続き、福江商工会議所や五島市商工会、ハローワーク五島等の関係機関と連携して、相談、手続等をサポートしてまいります。 福江商店街の夜市、福江みなとまつりについて。 例年、福江商店街連盟が7月末に実施している夜市については、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、中止と決定されました。今後は感染症の状況を見ながら、商店街振興のための夜市に代わるイベントを模索していくとのことであります。 10月上旬に予定している福江みなとまつりについては、今月29日に開催される実行委員会において、検討されることとなっております。 本議会冒頭の市政報告や一般質問への答弁でも繰り返しお伝えしてまいりましたが、改めて市民の皆様へお願いいたします。 6月19日から、全都道府県をまたぐ移動の自粛を解除しておりますが、新型コロナウイルス感染症は、まだ終息しておりません。有効なワクチンや治療薬ができて普及するまでは、引き続き感染防止に取り組む必要があります。国内での人の移動が増え、再び感染が拡大する可能性も心配されていますが、これからは、感染症対策と併せ、社会経済の活動レベルを引き上げていく、コロナとの共存を覚悟しなければなりません。感染防止の基本である人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗いに加え、密閉、密集、密接の3密の回避、発熱や風邪の症状がある場合は、外出をせずに休むなど、日常生活の中で新しい生活様式を心がけていただくことが、自分自身をはじめ大切な方を守ることにつながります。市民の皆様には、引き続き御協力を賜りますようお願いします。 スマートアイランド推進実証調査事業について。 国土交通省が本年度実施するスマートアイランド推進実証調査事業に、五島市は、関係団体で構成する協議会の代表団体として企画提案書を提出しました。スマートアイランドとは、ICTなどの新技術を活用し離島地域の課題を解決する取組であります。今回の募集は、離島を有する地方公共団体と民間企業、団体等が共同で実証調査を行うものであり、提案の内容は、ドローン技術を組み込んだ遠隔医療のモデル構築などの実証調査を実施するものです。来年3月までが実証調査期間で、今後、夏までに審査、選定が行われる予定となっております。 絵本「ごとうのやまのおよめさん」の寄贈について。 先般、市内で郷土史家として活動する中村真由美様から、市内の小、中学校や保育所等の施設に、自ら制作された絵本「ごとうのやまのおよめさん」を寄贈していただきました。絵本は、市内の山を題材としており、子供たちに島のすばらしい自然を知ってほしいとの思いが込められた作品となっております。五島市が掲げるジオパーク構想に対する理解を深めることも目的の一つとなっており、今回の絵本の寄贈は大変心強く、心から感謝申し上げる次第であります。 教育委員会職員の処分について。 6月10日の市政報告で御報告しました教育委員会職員の不祥事については、6月12日に教育委員会を開催し、処分を決定しました。不祥事を起こした盈進小学校特別支援教育支援員は、6月15日付で懲戒免職処分とし、監督責任者に当たる学校教育課長を訓告としております。今回の不祥事は、児童、保護者、市民の皆様の学校教育に対する信頼を著しく失墜させるものであり、断じて許されるものではありません。再発防止と信頼回復へ向けて、教育委員会とともに全力で取り組んでまいります。 さて、本定例会は、私にとりまして、市長としての任期の最後の定例会となりますので、一言、御礼を申し上げます。 平成28年9月、市民の皆様の温かい御理解と御支援を賜りまして、1期目に続き五島市政を担わせていただき、早くも4年がたとうとしております。 2期目におきましては、1期目のスローガン「結集! みんなの力で 五島を豊かに」に、「人口減に挑む」を加え、全力でふるさと五島の活性化に取り組んでまいりました。 平成29年度に施行された有人国境離島法を活用した雇用拡充、保育料の大幅軽減などの子育て支援策、UIターン促進など人口減少対策を推進し、また、平成30年7月には、長年待ちわびた「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録が実現しました。 こうした取組の大きな成果として、昨年、五島市としては初めて、社会動態が33人増となり、観光客数についても、昨年は25万2,000人を超え、2年連続で過去最高を更新することができました。 また、全国の合併した市で構成する財政対策協議会の幹事に就任し、地方交付税の合併算定替の終了に伴う五島市の交付税について毎年20億円を復元することもできました。 このほか、ごみ焼却場の建設をはじめ、多くの五島市の懸案事項を解決することができました。これもひとえに、市議会をはじめ、市民の皆様、地元選出の国会議員、県議会議員、国、県の多大なる御理解と御協力の賜物であり、改めて深く感謝申し上げる次第であります。 私は、3月の定例会において、これから非常に難しいかじ取りが求められる五島市政の中で、これまで長い間地方行政に携わった経験、実績を生かし、来るべき市長選挙に出馬する決意を表明させていただきました。この間、多くの市民の皆様や議員の皆様から激励の言葉や御指導を賜り、深く感謝申し上げます。 再び、この席から皆様にお会いできますよう、全力を尽くす覚悟であります。 暑さも日ごとに増していき、本格的な夏を迎えます。議員の皆様には、健康に十分御留意いただき、ますます御活躍されますよう、お祈り申し上げますとともに、今後とも市政発展のため、なお一層の御支援、御尽力を賜りますよう、お願いを申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。 ありがとうございました。(降壇) ○議長(谷川等君) これをもって、令和2年6月五島市議会定例会を閉会いたします。                        =午前11時39分 閉会=地方自治法第123条の規定によりここに署名する。 議長     谷川 等 副議長    相良尚彦 署名議員   山田洋子 署名議員   網本定信 署名議員   江川美津子...