松浦市議会 2019-12-01
令和元年12月定例会(第4号) 本文
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時 開議
◯ 議長(椎山賢治君)
おはようございます。
出席議員は全員であります。
これより
議事日程第4号により本日の会議を開きます。
日程第1
市政一般質問
を行います。
それでは、
質問順位に従い、11番・
山口議員の登壇を願います。
(
山口議員 一般質問席 登壇)(拍手)
2 ◯ 11番(
山口芳正君)
おはようございます。
一般質問ということで大変緊張しております。今から何を言おうかという感じがしますけれども、非常にこの件については、
一般質問というのは
皆さん方そうかもしれませんけれども、私も
一般質問をする日、原稿を忘れたこともありますし、また、唐津のほうに出向いて通告に間に合わんときもありました。これは恐らく緊張じゃなか、ずんだれだったかもしれません。そういう中で、
平成元年もあと20日であります。もとい、令和でした。20日ですね。非常にいろいろあったと。本当に前の天皇陛下、上皇様といいますかね、非常に御苦労だったろうなと、大変だったろうなという感じがいたします。お疲れさんという言い方はどうかと思いますけども、元年に当たっては、私の一番は、一番じゃないですけども、いいことといったら、ラグビーがベストフォー、
ワンチームでやってこられたということで、非常にテレビに見入った思いがあります。
また、災害が全国であったと。大雨、台風の犠牲になられた方の御冥福を祈るとともに、お見舞い申し上げます。
また、松浦でも浜ノ脇ですか、
今福地区、不老山と大きな災害がありました。本当に早く復興できればと思いますけども、しかし、浜ノ脇なんかは人家がありますので、しっかりした対策をして十分にやっていただければと思っております。
それでは、通告に従いまして
一般質問に入らせていただきます。
まずは、
福島大橋の現況と今後の建設に向けてでございますけれども、今さら言うまでもないかもしれませんが、
福島大橋は築52年になります。昭和30年代に設計され、昭和42年10月に完成。長崎県の橋としては西海橋に次ぎ2番目に古い──海にかかった橋です。離島の橋としては一番古いと聞いております。
このことから、これまで25回以上、老朽化した橋の強度、安全面から、幅員の狭さ、歩道の設置、
企業誘致、防災、
避難道路の場所などなど多くの質問がなされております。住民が安全で安心して通行できるよう、建設に向けてさまざまな角度から、今言いましたとおり、この議場の中で質問されてきました。
一歩一歩進んでいるような気もしますが、最近の状況を見たときに、目に見えて進んでいないような気がします。
町の願い、住民の願い、命の橋としての重要性から、再々再度質問いたします。
その前に、橋と大いに関係ありますので、福島の歴史についてお話をさせていただきます。
福島の歴史を改めて振り返ってみますと、昭和26年12月1日に
町制施行され、平成18年1月1日に松浦市、鷹島
町と合併して現在に至っているところでございます。
その間、
石炭産業が隆盛を極め、昭和29年には1万3,000人余りの人口となりました。経済力のある
町として発展してきたところでございます。
しかし、
エネルギー産業改革の中、昭和47年に全ての炭鉱が閉山し、人口は激減し、今年10月には2,530人余りとなりました。多いときの2割にも満たない
町となりました。しかし、産業面では
炭坑跡地に
九州液化瓦斯株式会社の誘致の成功に至り、昭和58年より操業されております。平成17年11月には
国家石油瓦斯基地の操業に至り、九州の3分の1に供給する
エネルギーの基地として
町は栄えております。
また、
国家備蓄については、国家の有事の際の
緊急放出基地として、
国民生活の重要な一翼を担っています。
福島大橋については、昭和7年ぐらいに、当時、県議の方に陳情されたという話は、福島の郷土史に書いてありました。また、それ以来いろいろありましたけれども、戦争があって中断したり、その設計書もつくられたという感じで書いてあります。想定した設計書ですね。しかし、戦争でその設計書も破棄されている。昭和25年、26年に具体的な活動にかかられましたが、ほとんど足がかりなしに終わっております。
昭和25年に建設に向けて本格的に運動が始まりました。
町制施行後すぐに、昭和27年に福島
町大橋建設期成会を
立ち上げて、
官民一丸となって
関係省庁、
国会議員などに町長が先頭に立って
陳情活動を繰り返し、昭和39年着工の運びとなっています。14年間の長い間の御苦労、困難を乗り越えて4年間の工事を経て、昭和42年10月12日に今の橋がかかっております。
ちなみに、工事費は3億2,000万円と記してあります。昭和30年代の設計です。
高度成長期の設計、全国に67万カ所の橋があり、その半分以上がこの時期にできていると書いてあります。
この時期は、全国でも
鉄筋コンクリート構造物の
建設ラッシュ、橋は川にかけるものと言われた時代でございます。耐震に問題はないのか、塩害に強い
長寿命化に適した材料を使用してあるのか。
耐用年数は五、六十年と言われたときの橋です。近年は車社会、成人の方はほとんどの方が車の
運転免許を持っています。もちろん会社も個人も用途に合わせて車を持っている時代です。
先ほども述べましたとおり、九州一円にガスを運搬するわけですけれども、
大型トレーラーの長さが18メートルぐらいあります。18メートル40センチぐらいと書いてありましたけれども、車の重さが17トン、荷が13トン、合わせて30トンの
大型トレーラーが一日に200台から250台通るわけです。往復だとその倍になります。そうしたことが考えられない時代の設計でございます。
2011年3月11日の
東日本大震災の津波による
原子力発電所の事故。いつ、何が起こるかわからない世の中。もし何かあれば──半径20キロ、30キロにすっぽり入る福島
町、また、松浦市も30キロ圏内に全てが入ります。こうしたとき、
福島大橋が
避難道路になるのかどうか。世界を見たときに、考えられない
高速道路の崩落がアメリカでもありました、イタリアでもありました、突然
高速道路が崩壊した事故もあります。
このような状況から、住民が安心して安全な橋として通れるように願っての
繰り返し繰り返しの質問です。
まず、県の近年の工事の状況をお願いいたします。
3
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
おはようございます。
まず、県が近年行われた工事の内容についてということでございます。
長崎県におかれましては、長崎県
橋梁長寿命化修繕計画に基づきまして、
定期点検及び必要な
補修工事に取り組まれております。
近年行われました
補修工事としましては、平成23年度から平成25年度にかけて、主桁の塗装、
伸縮装置の取り替え、
橋面防水工、その他
部材ごとの補修などを実施されております。
また、平成29年度から平成30年度にかけましても、橋台・橋脚の補修、
伸縮装置の
漏水対策、
照明灯ボルトの交換などの
補修工事を行われている状況でございます。
4 ◯ 11番(
山口芳正君)
長寿命化に向けてしっかりした橋になるようになされたということはわかります。
これからの予定を何か県からお聞きしてあるものでしょうか。
5
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
今後の予定でございますけれども、長崎県におかれましては、平成30年度に
耐震補強についての検討を行われております。
今年度の長崎県への要望の中に「平成30年度に
道路橋耐震補強設計調査を実施されたが、
福島大橋の
耐震性能など評価について、明確な説明を行っていただきたい」という項を設けておりましたので、本年10月9日に松浦市に対する説明がございました。
検討結果としましては、橋梁の支承部と橋脚の一部に
耐震補強が必要との結果が出ており、今後、令和2年度に
詳細設計を行い、令和6年度までに
耐震補強対策を実施する計画であると説明を受けたところでございます。
6 ◯ 11番(
山口芳正君)
耐震についてはそういう状況で進んでいるということですけれども、これについては一応状況をお聞きして、後で自分の思うことを述べさせていただきます。
続きまして、市のほうですけれども、市のほうの建設に向けて何か今までされたことがあれば、お願いいたします。
7
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
これまでに市のほうで取り組んだことということで、当然ながら
要望活動は継続して行っておりますけれども、そのほかに、松浦市のほうで費用を負担しまして、平成26年度に
要望活動等で活用できる
リーフレットの作成、また、
福島大橋の福島
町側に新
福島大橋整備促進啓発のための看板を設置しております。なお、伊万里市の波多津
町側には期成会のほうで
啓発看板の設置がなされている状況でございます。
8 ◯ 11番(
山口芳正君)
一遍に聞けばよかったわけですけれども、今まで
リーフレットの作成、いろんなときに陳情を持っていくものをつくった、それから、看板をつくったということですね。
これから何か市として予定があるものか、まず、お聞きいたします。
9
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
先ほど答弁しましたとおり、市においては
リーフレットや看板の設置ということで行ってきました。
また、期成会におかれましては、平成29年度に「
福島大橋50周年記念 新
福島大橋建設促進総
決起大会及び
記念祝賀会」を開催されております。
今後の機運を高めるための検討につきましては、期成会とも歩調を合わせながら、必要に応じて検討してまいりたいというふうに考えております。
10 ◯ 11番(
山口芳正君)
県及び市については、これからやることについても具体的にはまだ聞いておりませんけれども、一応そういうことで進んでおるということです。
期成会についてですけれども、期成会は橋の老朽化から、
交通事情の安全・
安心確保から、実現が長期化することから、築45年を機に、期成会を平成24年10月に設立いたしました。紙一枚買う資金もない中、誰かが動かなければ何も動かないという思いの中からの出発です。先ほども述べましたけれども、築50年という節目の中で、どうしても何かをやらなくちゃならんということでの始まりです。
今では
町の世帯、1,050戸ぐらいあると思いますけれども、8割近くの人が入会しています。会費は1戸500円お願いしています。これについては、当初は3,000円という話の中であったわけですけれども、会長さんは役員さんとともに地区を回ってお願いをされて、現在500円を取っておるという状況でございます。
これについては、8割といいましても、
入院患者さん、施設に入った人を除けば相当な数、100%に近い加入となるわけです。それだけ
皆さん方がこの
福島大橋について思いがある、そういう状況を御理解いただきたいと思います。
その当時、大体10年スパンで県が次の橋をかけるという話があっておりましたので、昭和30年代、今の令和から1年から10年までの間に、どうしても何か動きが欲しいという思いがあっての
立ち上げでした。しかし、さっき言ったとおり、何らないというような感じがいたします。
これについて、期成会についての市の思いというか、何というかな、この期成会に対して、設立したということについて、市としての思いか励ましか、何かあればお願いいたします。
11
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
おはようございます。
山口議員の御質問にお答えをいたします。
新
福島大橋建設促進期成会に対する市の思いということでございます。
新
福島大橋建設促進期成会は、
地域住民の皆様の
福島大橋をかけ替えなければならないという熱い思いで結成されたということを私どもも十分承知しておりますし、そういった地元の熱意によって、長崎県が
福島大橋に対する認識をこれまで以上に高めているという、その端緒になったというふうに思っております。
今後も地元での熱意をさらに高めていただく役割を担っていただきたい、このように思っているところでございます。(降壇)
12 ◯ 11番(
山口芳正君)
思いはわかりました。後でまたいろいろ質問いたしますけれども、やっぱり期成会の方は、そういう状況の中で今活動をなされておる。陳情もあちこちに行っております。なかなかまとまって東京に行くということは無理です。1戸500円取ったところで、何人か役員さんが行けば、それで全部終わるわけですよね。そしたら、やっぱり期成会の足らない部分というか、そういうものについては、
徳田議員もおりますし、私もおります。陳情した折には、
国会議員の先生にこうしてあるよという、もう言うたびにつらいわけですけれどもね、返事はわかっておるわけですから。しかし、そうやって盛り上げていくというかな、そういうことをやっているわけでございます。これについても、ぜひ一緒になってやっていただければと思いますけど、今はそう言います。後ではまた違うことを言うかもしれません。
まず、今、一通り聞いたわけですけれども、まず、
長寿命化、これをやったら50年ぐらいもちますよと言われた。あと100年ですよね。期成会が橋をつくるために100年運動できますか。1戸1戸500円取って活動しておる団体がありますか。二、三年ならいいんですよ。全然見えない中でやらなくちゃならない。会長さんも含め、非常にこれについては危惧されております。
そこで、
幾ら長寿命化をやっても、幅員は広うならんわけですよ。歩道はできんわけですよ。その件を含めて、県はどう思っておられるのか。ただ
長寿命化をやりよるから、金がないからできません、多分そう言われるでしょう。
長寿命化しよるということはわかります。必ず壊れないように、100年でも200年でももつようにやっていただくことは結構かと思います。その辺どう思っておられるのか。幅員、歩道を含めて、災害のときにどうするのかということも含めて答弁をお願いいたします。
13
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
県の要望等での回答といいますか、見解でございますけれども、基本的には長崎県の
橋梁長寿命化修繕計画に基づいて適切に
維持管理をしていくということと、あと、橋の重要性や現況の幅員がやや狭いことは認識しているというところですけれども、現況では機能上大きな問題はないというふうな見解を示されている状況でございます。
14 ◯ 11番(
山口芳正君)
機能上問題はない、問題はあるでしょう。6メートルしか幅員はないわけですよ。私、橋ではかりました。欄干の土台から土台までが6メートルです。線を引いたところは、まだ10センチ、15センチ狭いですから、実際に車が大体目安として走るところは、5メートル80センチか70センチぐらいしかないわけですよね。
ちなみに、
大型トレーラーの幅、さっき言うたかどうか知りませんけど、18メートル余りあるわけです。聞いたところでは、はしたがありましたけれども、18メートル30センチ、問題は幅ですよ。大型のタンクローリーは約2メートル50センチあります。それにバックミラーが大体30センチぐらい出ております。実際にはかっておりませんけれども、大体そのくらいです。そしたら、3メートル10センチくらいになるわけですよね。だから、九液さんのあたりは事前に来ることはわかっておるから、少し待機というか、待機までされておるかどうかちょっと確認しておりませんけれども、相当神経を使って運転されておる。当然ですよね。
そして、
一般道路ならそこに、何というかな、横に幅員があるわけです。1メートルなり50センチなり、側溝があれば側溝のふたがありますが、ここは何もないわけですよ。はみ出せば、その欄干の土台が20センチくらい、25センチくらい上がっている、それにぶつかるか。あとは落っちゃくるしかないわけですよ。そういうことはないでしょうけどもね。それだけ狭苦しい中で通っておるわけですよ。
一般の人はどうかというたら、大型が来れば恐ろしいわけですよ。そして、歩道もない。歩道は通らっさんけん要らんですよと。通られるもんですか、大型の来たら。この前も行きよったですけど、自転車の方は押していきよらす。そういう状況の中の設計ですよ。だから、何とかしてくれという話をしているわけです。県もその辺をしっかりとしていただきたい。
それから、ちょっと防災のほうに行きますけれども、いろいろ
原子力防災の折に、この件は話があったものか、全然ないものか。当然、なければ松浦からでも言わなくちゃならんと思いもしますけれども、どうでしょうか。
15
◯ 防災課長(小熊 盛君)
まず、
原子力防災でのことにちょっと触れさせていただきたいと思うんですけれども、国が定めます
原子力災害対策指針における緊急時の対応ということで、
防護措置の考え方ということでは、
玄海地域の緊急時対応ということで取りまとめてありまして、その中では
福島地区は
玄海原発から半径5キロから30キロということで
UPZ圏内に入るため、まずは
屋内退避をする地域となっております。
これはきのうの答弁とも重なりますけれども、その後、放射線の空間線量の測定を行った後、1時間当たり20
マイクロシーベルトを超える場合には、その地区は1週間以内をめどに一時移転をしていただくという地域となりますと。また、1時間当たり500
マイクロシーベルトを超える場合は、その地区は数時間以内をめどに避難をするというふうな地区になっておりまして、市が
避難指示を出した場合には、
避難誘導などを
関係機関が協力して行うとなっているもんですから、すぐに
福島大橋のところに車が押し寄せて大渋滞を起こすということにはないのかなと思っております。
ただ、要望ということでございますけれども、
福島大橋が整備されるということは、
原子力災害のときの
避難対策の充実ということでは、それに資するものではないかというふうに考えますので、実は昨年の11月に実施しました
長崎県知事、それから、関係4市による
原子力災害時の
避難対策等の充実に関する要望の中では、「
UPZ圏内の
避難対策などの整備のための新たな
交付金等の創設」という項目の中で、住民の避難に対する不安を解消し、
住民避難が確実に行われるためには、
避難道路の一層の整備などが必要として説明をしております。別途、具体的な中身を問われた際に、
福島大橋のかけ替え、または追加架橋ということにつきましても、4市から出された多くある具体的な
要望項目の一つではありますけれども、要望として出しております。
以上でございます。
16 ◯ 11番(
山口芳正君)
1週間ぐらい福島におれということですけどね、そういう答弁ですよね。おって、一遍には行かないやろうと。何かあったら行きますよ、現実論として。車はいっぱい、大型で通られん。車も恐らく渋滞でしょう。そしたら、歩いていくしかないわけですよね。ぜひその辺は、ここで言ってもあれですけれども、そういうこともやっぱり、どこの地区でもそうと思います。特に橋だから言うんですよ。本土のほうやったらどこからでも逃げますよ、田舎の道に逃げてでも。鷹島でもそうですよ。あそこは歩道がありますから、
幾ら原発に近くなるというたって逃げなくちゃならんということなら、やっぱりそうなります。福島の場合はあれだけの狭い道ですから、だから、どうかしてくれとお願いしておるわけです。
恐らく今から10年たっても、そういう返事は変わらないかもしれない。現実に30年、何もそういうものはつくらないよという県の方針のようですし、とにかく
長寿命化一本に絞るんだということですけれどもね。
しかし、これについては、橋をかけ、新しくできないならば、道を広くする方法、歩道をつくる方法をしなければならないだろうと思います。これは今から期成会のほうでもそういう話が出るかもしれない。しかし、あくまでも期成会は新しい橋をつくるんだという目的の中でいっておりますので、うかつにそういうことは余り言われない状況です。しかし、私たちが近所に行った折には、やっぱりそういう話をなされる。市長もわかっておられると思いますし、今までの
一般質問の答えにでも、そういうふうな答弁もなされておりますけれども、その辺ですね、市はどう思っておられるのかなと思います。
どうしても期成会で事務局をやって、何もかんもやってはなかなか難しい。市と
幾ら両輪で行くんだといっても、ちょっと無理がある。やっぱり市の中にちゃんと事務所を置いて、どっちかといったら
プロジェクトチームとは大げさな言い方かもしれません、そういうものをつくって、1年に1回、2回と、期成会の方としっかりと意見交換、総会じゃなくして、形式的な、総会じゃなくて形式と言うたら失礼ですけれども、じゃなくて、そういうところをつくって県に訴えなければ、市が動かなければだめですよ。いけませんよ。
鷹島
町でも福島
町でも、やっぱり町長が、そのときは1島1
町だったですからやりやすかったことはありますけれども、福島
町だって松浦市でございます。ぜひ市長には先頭に立って、早くそういう会を、今のような会、所長がおってちゃんとしたものをつくって、本庁でもしっかり論議して、道路建設に向けていくのか、何をどうしていくのかということを論議していただきたいと思っております。
新しい橋は、恐らくつくらんというふうな言い方、30年してもつくらんという言い方。ならば、やっぱりそういう話をしていただきたいと思っておりますけれども、その辺、市長はどう思っておられるのか。
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◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
お答えをいたします。
まず、これまで述べてきたのは、やはり期成会の皆様方が何とかしなければならないという思いでみずから結成された、このことを最大限に重視してきました。そして、期成会は地元の熱意をしっかり示す、そういった役割を担っていただき、さらに松浦市としては、市の重要施策の一つとして掲げ、その2本柱で相乗効果をもたらしていきたいというのがこれまでの考え方でございました。
しかしながら、現実論として、期成会が求めておられる新大橋の建設というものがなかなか見えてこない。こういったこともあり、先般、期成会の役員の皆様が市役所のほうにお見えになって意見交換をいたしました。現状において、期成会の皆さんの目的は新大橋の建設であると、このことをもって活動しておられる、まず、このことを期成会の中でどう整理していただくのか、考え方をどのように取りまとめていただくのか、このことが必要であろうというふうに私も思っております。そこで合意形成ができるのかどうか、やはりこれは期成会の皆様方の思いだろうと思います。そこに我々が介入することはなかなか難しいと思っています。
一方で、今、松浦市でもさまざまな期成会がありますし、その事務局的な役割を担っております。それらの期成会と、この新
福島大橋建設促進期成会は、まず、設立に至った経緯、そして、会員の構成、これらが異なっておりまして、仮に松浦市が事務局を担うとなると、そういったところの一定の整理は必ず必要になってくると思っております。それらの課題をどのように整理するのかどうか、このことについては、やはり期成会の皆様方と協議する必要があると思っておりますし、これについても、やはり活動の中身が変わる可能性もあるわけですから、会員の皆様方の御理解を得られるのか、これは期成会の中で十分論議していただく必要があろうかと思っております。
いずれにしても、こういった手続を経た上で、今後、十分、期成会の役員の皆様並びに期成会の皆様と協議を行って、今後の対応を検討してまいりたいと考えております。(降壇)
18 ◯ 11番(
山口芳正君)
時間がどんどん過ぎてくるわけですけれども、市にお願いしたいことは、あと、看板をつくっていただいております。
町の中心部、そのあたりにもつくっていただきたいなと私は思っております。どうしても橋だけですから、まだまだ機運を高めるためには、現実性を高めるためには、やっぱりそういうものも必要かと思うわけです。
それも含めて、後で答弁お願いするわけですけれども、1つ、私はどうしてもこれをやらなくちゃならんと、市の重点項目の中に
福島大橋期成会ができてから入れていただきました。松浦市はいっぱいすることがある、その中で入れていただきました。それについては、市のそういう配慮は十分わかるわけですけれども、当初、7番か8番だったと思います。去年、8番が9番になりました。そして、今度はどうかと。ことしは11番目ですよ。
確かに重点項目はあるかもしれませんけれども、そのとき、総会に副市長も来ておりましたが、誰が見ても、いや、そう言われても、1番よりか2番、3番、4番と、途中はよかですけれども、一番端のほうだと。もうしっかりとこれは市の
福島大橋建設に向けての姿勢というか、それを見るような感じがしたわけですよね。去年も9月にそれを言いましたら、いろいろあるからと友田市長のほうから言われました。そうかと思いながら来とったわけですけど、今度は11番。これは地区であんまり言われませんよ。しかし、私たちは言わなくちゃならない。その辺はどういう思いの中でされたのか、本当に住民のことを考えておられるのかと心配するもんですから、お尋ねしよるわけです。その辺どうでしょうか、市長。
19
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
以前もこの件で御答弁を差し上げたと記憶しておりますけれども、本年5月29日に
長崎県知事及び長崎県議会議長に対して、本市の重要施策に関する要望として11項目の要望を行いました。議員も先ほど御発言なさったとおり、松浦市には県に要望したい項目はまだ数多くございます。しかしながら、県としては10項目程度にしてほしいという要望もございますので、その中にどういったものを入れるかという絞り込みを行ってまいります。当然、必要なものをこの11項目に掲げております。その掲げている11項目は、本市として本当に数ある中から特に重要な項目として県に挙げてきたものであり、その順番の経過等につきましても、これまで行ってきた国、県との協議経過や国や県など
関係機関の対応状況などを総合的に判断した上で、これまで同様に
要望項目の掲載順の調整を行ってまいったところでございます。
11項目にあるから力を入れていないということではなくて、11項目に掲げていることは松浦市にとっては重要であると、そういう思いで取り組みを行っているところでございます。(降壇)
20 ◯ 11番(
山口芳正君)
11項目、重要なことはわかっておるわけですよ。普通、一般の人たちが見たときに、本当にこれで大丈夫なのか、私は期成会に1戸500円取っておりますという、何も取らんなら余り思わんわけですよ。やっぱりそのままでもいい、7番でも8番でも9番でもいいわけです、一緒ならばですね。ただ、はっきりわかるようなことをなさるから、私たちはこうして期成会、これをやったら期成会の今後に響きますよ。何もなければ、市がその気ならば、自分たちのことですけれども、期成会も違う方向、休会になるか、そういう話をするかもしれない。まあ、それはしないでしょうけれども、やっぱりそれだけ市が少しでも町民に夢と希望を持たせるようなことをやっていただきたい。だから、看板もどうでしょうかという話もしよるわけです。その辺も含めて、今後どうでしょうか。
21
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
今後については、先ほども建設課長が申し上げましたとおり、期成会の皆様方と十分協議をし、足並みをそろえていきたいということでありますし、これまでも建設促進期成会の活動を支援するために
リーフレットの作成を行い、そして、
福島大橋の福島
町側に看板を立ててきた、そういった取り組みをしている、このことはやはり市の熱意であると、このことについては十分御理解を賜りたいと思います。(降壇)
22 ◯ 11番(
山口芳正君)
それはわかっております。今後、中心部に看板あたりもつくる考えはありますかという質問です。ないということですか。
23
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
期成会の皆様方と十分話し合いを行った上で、先ほど申し上げた事務局のあり方等についても、期成会の皆様方と話し合う機会は必要だと思っておりますので、そういった中で市が、あるいは期成会の皆様がどういった役割を担っていくのか、そういったことも含めて、十分話し合いを行いたいと思います。(降壇)
24 ◯ 11番(
山口芳正君)
この幅員の問題、歩道の問題ですね、しっかりと市のほうでも県のほうに思いがあるんだということを強く強くお伝え願いたいと思います。建設については何十年とかかるような感じがいたしますので、期成会が言うとらんけんて、これは県に言うたら、歩道をつくるとか改良するとは別に相談しなくてもいいかもしれん。一緒のほうがいいかもしれません。やっぱり市としてはこう思っているというぐらい言っていいと思うんですよ。
以上、この質問については、なかなか現実には至らないことも、時間がかかるかもしれませんけれども、またいつか機会があれば、変わったことがあれば質問させていただきます。
2項目挙げておって、十分に時間があると思ったら、ちょっと時間がかかっております。
次に、交通空白地の解消及び交通弱者支援対策について。
この点についてもたびたび質問しております。大体返事は、検討しておりますという返事です。そう言っていたらいつまででもできませんよ。
きのうも市長が答弁なされておりましたけれども、交通空白地帯、交通弱者の問題、全国的にやっておられる、それを参考にしながらやるという話ですけれども、この件について、後で今後については担当課にはお聞きしますけれども、まず、田舎ほど車を持たなくちゃ生活できない状況です。仕事もできない。そういうときに、どうしても田舎の人は軽トラックを運転されている。中には傷も、かなり傷んでいる車もありますけれども、高齢者のドライバーが急激に多くなっております。事故があるたびに社会問題、報道されます。
こうしたときに、先ほど言いました田舎ではそういう状況にあるんだということですので、この返納、なるべく運転しないようにという思いがありますけれども、免許証を返したら、もうこれで仕事もやめんばよねとか、いろいろあるわけですよね。
その点、高齢ドライバーの免許返納について、高齢ドライバーがどれくらいいて、近年、松浦市全体でどれくらいの返納があっているのか、お尋ねいたします。
25
◯ 防災課長(小熊 盛君)
まず、高齢者の方の免許証保有者の数なんですけれども、松浦警察署のほうに問い合わせをいたしまして、これは令和元年10月31日現在の数字でありますけれども、松浦市内で2,633人のドライバーの方がおられます。これは70歳以上のドライバーの方の数です。70歳以上、全体で6,122人のうち、2,633人が免許をお持ちという数字でございます。
それから、自主返納の近年の状況ですけれども、平成28年、29年、30年の3カ年間を申し上げます。1月から12月の数字ですけれども、平成28年が39人、平成29年が47人、平成30年が79人、なお、ことしなんですけれども、10月31日までで84人の方が免許返納をなさっております。
以上です。
26 ◯ 11番(
山口芳正君)
だんだんふえとると。当然、車の免許保持者がだんだんその年齢に来たというかな、昔は持っていなくても、だんだん70歳以上の方が免許を、ほとんどの方が持っているような時代ですから、ふえてくると思います。
返納しやすい環境づくりはされておりますか、簡単にお願いします。
27
◯ 防災課長(小熊 盛君)
その点では、昨年の7月から松浦市内在住で運転に不安のある方の
運転免許証の自主返納を支援するというふうな目的で、市内の交通機関で使用できる外出支援券1万円分を交付いたしております。
28 ◯ 11番(
山口芳正君)
何か新聞で見たときに、80歳以上の方が4人に1人は運転すると。毎日するとか、ほとんど毎日が60%余り、田舎に行けば行くほど毎日、72%、75%となっているような感じがいたします。
そして、これも含めて、この交通空白地帯の解消に大いに関係があると思いますので、ぜひぜひお願いいたします。この方たちが返納しやすいように、空白地帯の解消をしていかんばわけですから、後でちょっと時間が足らんようになりますけど、質問いたしますけれども、ぜひお願いいたします。
それからもう一つ、わくわく・おでかけ支援事業があります。これは高齢者向けの支援ですけれども、高齢者福祉の看板メニューとして非常に喜ばれている。合併当初、
福島地区だけは何もないじゃないか、鷹島にはそのときは市営バスが走っとったと思いますけど、温泉券もあった。松浦については、ふれあいバスもある、そこの福祉センターのバスもあるということで、そういう思いの中でいったときに、つばき荘ができたときに、そんなら全部一緒にやりましょうという話になって、今の制度、金額や内容については変わりましたけれども。
このわくわく・おでかけ支援事業についてお尋ねしますけれども、施設利用もありますけれども、それについては簡単にお願いいたします。
そして、一番思うのは、外出支援券について、少し詳しくお願いいたします。例えば、近年、平成29、30年でも結構ですから、バスに幾ら使った、鉄道に幾ら使った、タクシーに使ったと、何に使った、外出支援券についてはそこまでお願いします。
29 ◯ 長寿介護課長(大久保美樹子君)
わくわく・おでかけ支援事業につきましては、高齢者及び障害者の社会参加や健康増進を促すという目的で、70歳以上の方及び障害者手帳をお持ちの方で、介護保険施設に入所されていない、おおむね6,700人の方を対象に、外出支援券で5,000円、離島については8,000円ということで、施設利用券として5,000円を交付しております。
施設利用券につきましては、平成30年度の利用状況ということで、申請件数4,034件、交付率で60.2%、利用額で800万7,900円で39.7%の利用率となっております。
外出支援券の申請及び利用状況につきましては、一応3年間ということでお示しをします。
平成28年度の申請件数が4,530件、交付率として67.6%、利用額総額で2,021万4,900円、交付率に対して80%の利用率になっております。
種類ごとにいきますと、タクシーで1,154万7,000円、57.1%、それから、松浦鉄道で238万6,500円の11.8%、バス、昭和バス、西肥バスでございますが、238万5,600円の11.8%、船舶197万1,200円の9.8%、乗り合いバス、鷹島乗り合いタクシーで192万4,600円の9.5%でございます。
平成29年度につきましても、申請件数4,564件、交付率68.1%、ほぼ同様の率でございます。利用額も2,032万9,900円、利用率80%という状況でございます。
種類別にいきますと、タクシーで1,198万6,800円の59%、松浦鉄道で241万1,000円の11.9%、バス239万7,200円の11.8%、船舶180万1,900円の8.9%、乗り合いバス、タクシーのほうで173万3,000円の8.5%という状況です。
それから、平成30年度、申請件数が4,572件、交付率68.2%、利用額1,851万1,700円で79.7%の利用率となっております。
種類別にいきますと、タクシーで1,075万6,000円の58.1%、松浦鉄道で220万4,100円の11.9%、バス226万1,000円の12.2%、船舶で173万1,000円の9.4%、乗り合いバス、タクシーで155万9,600円の8.4%という状況になっております。
平成30年度から離島を除き交付額を5,500円から5,000円に変更したため、30年度は利用額としては少し減少しておりますが、交通機関ごとの利用割合については、ほぼ変わっていない状況でございます。
以上でございます。
30 ◯ 11番(
山口芳正君)
本当によく利用して喜んでいただいているというのが数字にもあらわれておりますけど、私が気になるのはタクシー利用券です。公共事業についてはわかるわけですよね。本当にタクシー利用券が必要なのか。確かに必要です、喜ばれておりますから。本当にその方たちの中には、あるから使うんだという方もおられる。それはそれで制度で使っていいようになっておりますからあれですけれども、この辺をやっぱり少し考え方を変えなくちゃ、何でこがん言うかというたら、市がいつも財政がない、財政が厳しいんだと、山奥の民家のあるところにもバスを走らせない、スクールバスがあるから、どうしても財政が、懐は同じですから、それだから私は、本当に困っている人にもう少し考えてもいいんじゃないかと。
しかし、今から質問する担当課がそれをしなければできない。ばってん、話し合いの段階ではできると思うんですよね。老人福祉、同じ福祉ならば、そういうことも考えていただければと思っております。これについては前回も言っておりますけれどもね。
非常にタクシー券、60%近いタクシー券が使われているわけですよね。鷹島の方は事前に、デマンドタクシーの利用をされておりますからいいんですけれども、非常にその辺が危惧するというかな。確かに、ここの議会の中でも外出支援券をどんどんふやしてくれという話もありました。それはやっぱりタクシーにすれば便利だからと私は思います、結論出せばですね。その辺をもう少し検討していただきたいというか、これは一方ができなければ何もならんわけですけれども、一方ができれば何回でも来られる。5,000円もらっても、福島から、私のところから2回ぐらい往復ですかね、それくらいしかできません。
それでは、担当課に、大変お待たせいたしました。
この件についてはたびたび言っておりますけれども、その後どういう検討をなされたのか。何回か検討しましたと聞きましたけれども、6月は聞きました。しかし、何か動きそうな感じで私は受けとめたわけですよ。楽しみにしとった。そういうことがありますので、その辺はどう対応されたのか、今後の見通しとしてどうなのかをお聞きいたします。
31 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
福島地区の交通対策につきましては、西肥バスの福島循環線を廃止し、通学にはスクールバスの導入、そのほかは予約制乗り合いタクシーを導入するという地域公共交通網形成計画の中で、そういう計画になっております。しかし、いまだ
関係機関や事業者との協議が調っていない状況でございます。
まず、一番最初に問題になりましたのは、スクールバスを導入した場合に、子どもさんが1台で乗り切れないということで、スクールバスを2台導入することは難しいということで、そこが1つネックでございましたので、まず、1つ考えましたのは、西肥バスを朝の通学のときだけは残して、あとは廃止して予約制乗り合いタクシーに転換するという方法を考えました。しかし、事業者との協議の中で、そこがなかなか進まない状況でございまして、こちらとしても民間の事業者様にお願いをする場合、やはりそこの事業の継続というところも考えないといけないということで、現在のところはその点でまだ協議が調っていない状況でございます。
交通空白地の解消や交通弱者に対する支援対策は、全国的な課題であるため、各自治体でさまざまな対策を講じており、先進的な事例も出てきております。例えば、一定の条件のもとで自治体やNPO法人などが自家用有償旅客運送を行う事例や、地縁組織やNPO法人などが道路運送法における登録や許可を要しない形態、マイカーボランティアなどで移動サービスを行う事例などもあります。また、自治体によっては、一般タクシーの利用に対する補助金を交付しているという事例もあります。
現在の進んでいない状況と、こういう先進的な事例を考えましたときに、福島地域において予約制乗り合いタクシーの導入を検討、協議するだけでは進まないかなというふうに感じておりますので、こういう全国の事例も参考にしながら、高齢者対策とあわせて交通弱者対策ということをもう一度考えないといけないというふうに思っております。
こういう対策を講じる場合には、やはり市が導入するだけではなくて、地域の皆様に御協力をいただかないといけないということになっておりますので、地域の皆様の御意見も伺って、いろんな方法を考えたいと思っております。
以上です。
32 ◯ 11番(
山口芳正君)
路線バスが走っておりますけれども、何人乗っとらすかな、ちらちらと乗っておられます。空のときも結構多いですね。
今までずっとあちこちいろんな視察をしましたけれども、路線バスをやめて、それにかわる乗り合いワゴン車とか、人口の多いところならマイクロバスを走らせる、その金でできるんだという話ですよね。伊万里市もそうだと思います。私、伊万里市に財源はと聞いたら、それを廃止したからと。松浦市だってそうだと思います。乗り合いはそういうところのカバーをするためにしたと。そういうことを思い切ってやらんば、もうできないと思うんですよ。
あと、スクールバスと併用と。統合は、教育委員会、市を含めてしたんだから、それは絶対的にスクールバスを確保せんばでしょう。それを一緒にしよったら、もうできませんよ。養源校区から60人は通っております。これを一緒にしよったらいつまででも、生徒が減るのを待つしかない。それは絶対許されない。
そういうことから考えて、本当に担当課だけじゃなくして、教育委員会、長寿介護課、財政も含めて、早くやらなくちゃ、恐らく計画をあと2年ぐらいで
立ち上げるんでしょうけれども、住んでいる人は、きょうあしたじゃないんですよ、2年先じゃないんですよ、今困っている人は。
そういうことも含めて、本来ならこれをいっぱい言いたかったわけですけれども、自分の質問が下手ですからこうなりましたけど、ぜひ担当課とも、市長さんたちも交えて、本当に考えて、これは福島だけじゃない、松浦も同じと思います。完璧とはいかなくても、何か1つでも夢のある話を聞かせていただきたい。またいつか質問すると思います。よろしくお願いいたします。
(
山口議員 一般質問席 降壇)
33
◯ 議長(椎山賢治君)
以上をもって
山口議員の
一般質問を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午前11時1分 休憩
───────── ◇ ─────────
午前11時15分 再開
34
◯ 議長(椎山賢治君)
再開いたします。
休憩前に引き続き、会議を開きます。
それでは、
質問順位に従い、1番・谷口議員の登壇を願います。
(谷口議員
一般質問席 登壇)(拍手)
35 ◯ 1番(谷口一星君)
おはようございます。
煌青会の谷口一星でございます。8回目の定例会ということで、4年任期16回定例会のうちの折り返しに差しかかってきたころかなと思います。そういう中で、どれだけ私がこの2年弱の議員生活で成長できたかわかりませんけれども、思いを持って60分間
一般質問に努めさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
それでは、今回5項目通告をさせていただいておりますけれども、通告に従いまして質問をさせていただきます。
まず1点目、安心して子育てできる環境整備へ向けた本市の取り組みについてお伺いをいたします。
今、全国的に見て人口減少ということが叫ばれております。これは地方でも都市でも抱える課題かと思います。そういった自然減に対しての対応というものもとっていかなければならないし、同時に、特に地方を中心として進学や就職を機に都市部へ移動する、そういう社会的移動を背景とした社会減という問題にも本市は直面しているかと思います。そういう自然減と社会減という両側面からの対応というものは引き続きとっていかなければなりませんし、本市においてもこれまでさまざま対応をとられてきたことと思います。
そういった議論をする前提としてお伺いをしたいんですけれども、本市として持ち合わせておられる直近のデータで構いませんので、本市における出生数と合計特殊出生率についてお伺いをします。
あわせて、これは合併前ですけれども、昭和61年、1986年の同データもお願いいたします。
36 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)
平成30年の出生数でお答えいたします。
平成30年の出生数は、旧松浦が111人、福島
町が11人、鷹島
町が9人、合計で131人です。昭和61年の出生数は、旧松浦が512人、福島
町が43人、鷹島
町が30人、合計で585人です。
また、本市の合計特殊出生率につきましては、直近で平成29年のデータになりますけれども、1.79、昭和61年につきましては、地域別の年齢区分別や性別の正式データがありませんで、公式な数字ではございませんけれども、長崎県全体の率は出されておりまして、昭和61年は1.87でありました。
以上です。
37 ◯ 1番(谷口一星君)
そうしたときに、直近、平成30年で松浦市全体で131人と、昭和61年で申し上げれば全体で585人ということであります。昭和61年というのは私が生まれた年でございますので、そうしたときに、この分の1人は私だったんですけれども、そう考えたときに、大幅な減少が起きているということがデータからも明らかになっております。
出生率で申し上げれば1.79と1.87ということで、それほど大きな変化が示されていないということを考えると、やはり子どもを産む若い女性の数が大幅に減少したということがこのデータから示唆されるのではないかと思うわけでございます。
そういう中にあって、全国平均と比べてみれば、直近の2018年のデータが1.4強、昭和61年が1.7強の数値のようでございますので、それと比べたときに、本市のデータはどちらも上回っているわけでありますけれども、当然人口を維持していくということを考えれば、出生率は2.0強なければならないわけですから、そういう意味においては、本市においてもやはり人口維持と、社会減を考慮しない形での人口維持というのも難しい現状であると、そして、若い女性も減ってきている、大変大きな問題であることが示唆をされるわけでございます。
そういう中にあっても、現状は松浦市として全国平均を上回っていると、これは記憶が正しければ政府が設定している希望する出生率は1.8でいいんですかね。1.8だったと思いますけれども、そう考えたときに、本市としては1.79ということで比較的近似をした数値になっているわけでございます。
こういった出生数に関しては、地域的な偏りというのもあるかと思いますし、さまざまな要因があると思いますけれども、本市として全国を上回る出生率が維持できているというのは、やはり本市が県内においても子育て施策においてトップランナー的な位置づけとしてこれまで各種施策を実現してきた、そういったことにあるんだろうと思います。
そういう意味において、本市行政においてそういった部分でこれまで御尽力をされてきたことは素直に皆様方が誇っていただきたいことでありますし、大変すばらしいことであったと思います。
ただ、同時に、そういった施策というのは、他の自治体からの模倣というか、追随というものを受けるわけでございます。これは悪いことではなくて、当然、他の自治体のよい部分を取り入れていくというのは、これは行政としての責務でありますから、そういった追随を受けるような立場にあるということ自体がすばらしいことだと思いますけれども、結果として、優位性というものが薄れていくという現実にあるのではないかなと思うわけでございます。
そういう中にあって、先ほどの大幅な、昭和61年と比べても子どもの数の減少等々からもあるように、やはり若い女性にとどまっていただいて、安心して子どもを産んでいただくというような取り組みというものはこれからより一層重要になってくるんだろうと思います。
安心して子どもを産み、育ててもらう環境を整備していくためには特色ある施策の必要性があるんだろうと考えるわけでございますけれども、その中で、ちょっと私が最近聞き及んだことで、保育への送迎サポートのような制度があるというふうに聞いた記憶がございます。そういったものがあるのかどうかという点と、あるとすれば、同制度の概要についてお願いいたします。
38 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)
本市の子育て家庭におきまして、みずから育児支援を求めることが困難な家庭に対して家庭訪問などによる育児支援というのを行っておりまして、安定した児童の家庭養育を図るという目的で、子育て・こども課に育児支援家庭訪問員を1名配置して支援を行っております。この訪問員は、保健師や家庭相談員の指示のもと、乳幼児を養育する家庭への育児支援や家事援助といったものを行うものでございます。
具体的に申し上げますと、先ほど議員からありました送迎のサービスもその一つでございまして、身近に支援できる者がなく、また、保護者が産後や病気で保育所などに送迎ができない場合に、保護者にかわって児童を送迎するといった支援や、また、多子世帯などにおいて病院受診をするといった場合に一緒に付き添って乳幼児の保育を行うといった育児支援を行っております。
また、保護者の産後や安静時などに掃除や洗濯、料理など緊急的に支援が必要な場合は、自宅に訪問させていただいて保護者のかわりに家事支援を行っております。
この育児支援家庭訪問員は、市内に居住する心身が健康で事業推進に適切な資質を有する者でありまして、妊娠届けのときや窓口に来られたときなど、それからマタニティー教室や健診の場、それから育児相談などの機会に御紹介をして、支援の内容というものを検討した上で個々に応じた支援を実施しておるものでございます。
さまざまな要件に対応しているんですけれども、例えば、ひとり親の多子世帯で親自身の病院受診に加えて子どもも病気をしたというような場合に、その世帯へ受診の間は自宅で訪問をしたり、保育所への送迎をしたりといったような、そういう実績としては年間約70件の訪問をいたしております。
近年、子どもを取り巻く環境や家族関係の変化が著しく、生活スタイルや子育て環境というものも複雑多様化しております。今後も
関係機関と連携のもと、育児支援、家庭訪問員のサービスを周知して、必要な支援を切れ目なく提供していきたいと考えております。
39 ◯ 1番(谷口一星君)
ありがとうございます。
やはり子どもを産みたいという思いを持っていらっしゃる方は多いと思うんですね。そういう中で、経済的な側面であったり、育てていくということに対しての環境への不安といったさまざまな要因の中で、子どもを産むことをちゅうちょするような事例があるということは、これは不幸なことでありますから、やはりそういったところに対してのサポートというのは、行政の責務としてきめ細やかにやっていただかなければならないだろうと思っております。
そういう中で、こういった施策というのは大変すばらしいことであると思いますし、特にやはり苦しい、厳しいときにこそ、そういった手だてがあるということは、子どもを育てていく上で、母子両者にとって大変心強いものではないかなと思うわけでございます。
課長からもありましたけれども、やはり核家族化の進展であったり、地域とのつながりが減弱していく、そういった社会構造の変化の中にあって、孤立をしたという表現が適切かわかりませんけれども、そういった子育てを送る親子であったり、さまざまな子育てに対しての困難というものに直面する家庭がふえてくることも想像にかたくないわけでありまして、そういう中において、母子の健やかな育ちを支援していくという、こういったきめ細やかな保健医療サービスの充実というものは重要なことでありますし、地域で子育て支援の方向性を模索する必要があるのかなと思うわけでございます。
そういう中で、先ほど申し上げましたけれども、本市においても厳しい財政状況の中にあり、さまざまな施設整備のようなハードの面でのさらなる整備というのは厳しい状況にあると思います。また、助成事業であったり補助事業ということに関してもさまざまな制約があると思います。そしてまた、松浦のような厳しい小さな自治体においてはそういったもので優位性を発揮するというのは困難になってくるかと思いますけれども、そういう中にあって、送迎サポートのようなサービスの方向性というものは、これからやはり行政として重要になってくるのではないかと思うわけでございます。そのような安心して子育てできる環境の整備、切れ目のない子育て支援というものの実現というものが重要になってくると思いますけれども、そういった点でお考えをお願いいたします。
40 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)
本市におきまして、先ほどの出生数の推移からも明らかでございますけれども、対象となる保護者や児童数というのは年々減少傾向にあります。しかし、その一方で、養育能力や養育環境における支援を必要とする対象者は年々増加傾向にあります。そういった状況を踏まえまして、本市におきましても、国が全国展開を目指す子育て世代包括支援センターの設置を目指し、専門職による総合的な相談支援というのを実施して切れ目のない支援を構築したいというふうに考えております。
具体的には、母子保健コーディネーター、助産師や保健師をイメージしておりますけれども、そういったものが個別の支援プランというものを作成し、妊娠期から子育て期までの母子保健や育児に関するさまざまな相談に円滑に対応するというものでございます。
妊娠期から支援の内容を知って、そして、段階に応じた支援を受けるということで、安心して妊娠、出産、子育てができる環境を整えることができます。
保護者に寄り添い切れ目ない支援を実施することで、保護者の子育てに対する孤立感や育児不安というものが軽減され、安心して自分らしい子育てができ、児童の健全育成や虐待防止にもつながるというふうに考えております。
子育ては妊娠期から始まっておって、これまで本市が取り組んできた施策に加えて、産前産後のママサポートやパパママ教室など子育てサービスの拡充を図ることで、さらなる子育てしやすいまちづくりといったものを目指してまいります。
41 ◯ 1番(谷口一星君)
ありがとうございます。
子育て世代包括支援センター、これは2020年度までに国が整備に対して方向性を出していらっしゃいますので、ぜひこういった仕組みというものが本市においても整備をされるということは、これは大変すばらしいことだと思います。
やはり未就学児に対しての支援というものを手厚くしても、そこから就学していく、小学校に上がっていく、そのステージにおいて支援というものの分断があってはいけないわけで、そこに対して、今、課長がおっしゃいましたけど、切れ目ない対応を専門スタッフを交えてとっていくということは、これはやはり子育てをする世代の
皆さん方にとって安心できる大きな一つの要素になるのではないかと思っております。
そういう中において、来年度までの整備というものを目指されるわけでございますので、これは市長初め財政担当にぜひ御要望として申し上げたいですけれども、人材の確保であったり、予算措置という点においても、厳しい中にはありますけれども、ぜひそこはお願いしたいと、これは御要望として申し上げるにとどめますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
この項はこの程度にとどめますけれども、やはり切れ目ない子育て支援というものを積極的に展開していくことによって、この松浦で安心して子どもを産み、育てられる環境というものをつくっていくことが未来の松浦への投資になると思っておりますので、ぜひそういう点からも引き続き御尽力をお願いしたいと思います。
2項目めに移ります。地域経済活性化に向けた戦略的投資についてでございます。
今回は、調川港湾整備の事業についてを例として議論を行わせていただきたいと思いますけれども、本定例会の
一般質問の中でも議論がございましたけれども、用地に対しての需要ニーズの調査ということは、これはなさったという御答弁がございました。市内水産業者6社と加工団地立地企業3社、都合9社に政策企画と地域経済活性課で伺われたというふうに伺っておりますけれども、これは星野課長も同席されたということでよろしいですか。じゃ、その前提で伺いますけれども、その際にどういったニーズに対しての返答があったか、そのレスポンスの点から簡単にお願いします。
42 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
意向調査の結果ということでございますが、用地については必要という企業が大半でございました。ただ、用地購入につきましては、価格や護岸の利用、それから優遇制度など条件面を考慮して検討したいという御意見があっております。
また、水産業を盛り上げるという市の方針であれば、ぜひ賛同したいという御意見もあっております。
また、新しい魚市場の効果を高めるためには加工流通部門との連携が必要であり、そのための用地造成のニーズはあるんではないかといった御意見もいただいておるところでございます。
43 ◯ 1番(谷口一星君)
そういった反応があったという中で、やはり基本的な反応としては、用地に対しての需要があるということは、これは市長も今までの答弁でもお認めになっておりますとおり、それをサポートするような結果が出たんだと思います。
実際問題、これだけ今魚市を再整備している中で、それ単体で事業が完結するわけではないわけであります。やはり水産物の付加価値を上げて水揚げ高を増加させていく、そういった観点からの今回の取り組みを考えても、やはり加工団地の整備というものの重要性が新たになってくるんではないかと思うわけでございます。
市長も答弁において、「水産基地全体として、これら高品質な魚の十分な受け入れ体制や流通体制についても考えていく必要があると考えております」と御答弁をされておりますし、「周辺企業から新たな用地確保を望む声も伺っている」旨の答弁もあります。
その結果として、市としても今まで用地造成に向けた整備を計画されてきたということがあるんだろうと思いますけれども、地盤の問題であったり、さまざまな制約の中で困難になった、断念をされた経緯があるんだろうと思います。しかし、それを受けた後にも市長は、水産基地全体の生産性向上を目指した将来像について、しっかりと検討をし、考えていく必要がある旨を答弁なさっております。
加えて、県に対しての要望においても、この用地造成に対しての項目も加わっておるということになろうかと思います。
そういう中で、本市として少なくとも用地造成に向けた取り組みの必要性ということは認識をされているという前提共有のもとに議論を進めさせていただきたいと思うんですけれども、その議論の前段として、基盤産業と非基盤産業というフレームワークに分けて経済構造を見ていったときに、これは岡山大学の中村先生の議論でよく出てくるんですけれども、基盤産業というのは、これは人や事業所がないと成立しない産業ですね。人口集積がないといけない。例えばピザのデリバリーなんていうのは人がいなければ商売というのは成り立たないわけでありますから、これはまさに非基盤産業であります。基盤産業というのは、これは人の集積がなくても、そこに余り関係なく立地できる業種と定義することができます。そうしたときに、これは農林水産業であったり、製造業というのはまさにそうですね。そこに人がいなくても、それをよそに持っていって売ればいいわけですから、そういった産業、そういった2つに分けて考えたときに、域外から、その地域外からお金を稼いでくる産業がないとその地域は衰退をしていくというふうによく経済学的には言われます。当然、その域内だけで資金を循環させるということは可能ですけれども、その域内だけで経済活動の全てが完結をするということは基本的にはあり得ませんから、当然において域外から外貨を獲得しなければ地域経済自体は停滞をしていくということになります。これは自明かと思いますけれども。
そういった中で、人口が減少している多くの地域は域外市場産業である基盤産業が衰退している事例が多いというふうに、これは調査結果としても出ております。したがって、域外市場からいかに外貨を獲得をしていくかということが、これは極めて政策の観点からも必要になってくるわけでございます。
そうしたときに、松浦市の地域経済循環分析というものを拝見しましたけれども、生産額ベースでの修正特化係数で見ると、水産業というのは電力業に次ぐ地位を占めております。
あわせて、産業別の純移輸出額ベースで見ても、域外から所得を獲得している産業と位置づけられているわけでございます。ここからわかるように、本市にとっての水産業というのは、集積をしており、また、かつ外需を獲得する産業であるということが指摘できます。
こういった中で、水産業の重要性ということを申し上げたかったわけですけれども、同時に、基盤産業と非基盤産業というものの因果関係がよく指摘をされるわけですけれども、基盤産業の規模が非基盤産業を規定するという因果をよく指摘されます。簡単に言えば、基盤産業の従業者が一定数増加をした場合にその一定増分に対して非基盤産業の従業者が増加をするという因果ですね。ということは、これは基盤産業の従業者が例えば100人ふえれば、その100人の需要に見合うだけの地域経済が生まれるわけですから、非基盤産業における雇用も生まれていくという因果の中で、そこに家族も含めれば人口であったり地域経済が活性化をするという議論であります。これは別にこの議論をここで詳しくしてもしょうがないんですけど、これは自明の理論として受け入れていただきたいと思いますけれども、そういう理論がございます。
そういうことを考えたときに、とにかくこの松浦における水産業の重要性、これは認識をされている上で、やはりここから先に、未来に向けて投資をしていくということを考えたときに、今新たに用地を造成しなければ現実的にないわけですからね、土地が。そうしたときに、この重要性がわかると思いますし、その重要性の議論はいたしません。市長も御理解いただいているということです。
今回の定例会の
一般質問の中で、今はニーズ調査の段階だというふうにおっしゃいましたけれども、次のステップに関してどういうスキームでその事業を展開していくかという検討は、まだそこまで至っていらっしゃらないということでよろしいですか。ちょっとそれだけ。
44 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
ただいま議員がおっしゃったように、現在、企業の意向調査が11月に終了したといったところでありまして、用途、規模、造成手法についての分析、検討等についてこれから取り組んでまいるということでございます。
45 ◯ 1番(谷口一星君)
ありがとうございます。
ニーズ調査の段階であるということは理解をいたします。
その中で、そういった議論も初日にあったかと思うんですが、市長の見解として、市としても加工団地の拡張造成は必要性を認識されている。その上で県に要望したと。今はニーズ調査を行っている段階ですから、
プロジェクトチームに対しての提案があった中で、今後検討していきたいということですけれども、PTはつくるということでいいかどうか、それに対して御答弁をお願いします。
46
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
まず、用途、規模、手法についての分析等を行った上で
プロジェクトチームについてはつくりたいと、このように思っております。(降壇)
47 ◯ 1番(谷口一星君)
プロジェクトチームはつくるということをはっきりとおっしゃっていただきましたから、これは一つ前進かなと思います。
その上で、それがどのようなスキームで実現が可能かということは詳細に詰めていかなければならないわけですし、現実的に県からの御示唆も含めた上で、3案に今理解するところとしてはあるわけございますね。1つは、県事業によって護岸を港湾事業で整備をして、そして、その背後地を市の事業として埋め立てるというスキームが1つ。もう一つが、護岸を廃棄物埋立護岸整備事業により整備をして公共残土で埋め立てるというスキーム、3案がその折衷案ということですね。
1案の場合だと、電力移出県等交付金などの活用もスキームとしては可能になるかと思います。県としての基金にも、29億円強が平成29年度末現在で積み立てておられるわけですから、それはどのような目的で積み立てられているのか、つぶさには承知しませんけれども、そういった資金の活用も目指して検討ができるということであろうかと思いますけれども、今
プロジェクトチームまではつくるということを認められた中で、こういったスキームが考えられると思いますけれども、早急にニーズ調査の段階から次のステップに移っていただきたいというふうに思っております。
そういう中で、整備事業の重要性の点も踏まえて、本事業に係る市長の御見解をお願いいたします。
48
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
お答えをいたします。
魚市場再整備の効果を高めていくためにも付加価値を高め、加工部門などの併設は必要と捉えております。このことについては、先ほど谷口議員がおっしゃったとおりであります。
しかしながら、松浦市が単独でその埋め立てなどを取り組むには、財政的にも厳しく、限界もあるため、既存水産加工団地周辺の埋め立てによる新たな用地造成について県事業での実施を本年5月に県に要望したところでございます。
用地を求めておられる企業を市外へ逃さないためにも、早急に用途、規模、手法についての分析を検討し、新しい用地造成に向け取り組んでまいりたいと考えております。(降壇)
49 ◯ 1番(谷口一星君)
この事業に対しての議論がこの場だけで完結するとは思っておりませんし、これは本当に長期的なビジョンの策定が必要になるんだろうと思います。そうしたときに、これは熱心に取り組まれている議員が複数いらっしゃいますし、この
一般質問の場でも御提案があったかと思います。そして私もこういう問題を取り上げているわけですけれども、やはりこれから先、未来に向かっての投資という視点が必要であると。限られた財源の中で1を投資して1しか生まないものであれば、それは意味がないわけであります。いかに波及効果を生んでいくかということに重要性があるわけですから、やはりそういった視点の中で、今ニーズ段階から次のステップに進まれるということは、市長御答弁がありましたので、しっかりとそこも含めた庁内での議論をしていただいて、さまざまな関係団体等も含めて意識共有をしていただきながら、よりよい案をつくっていただく努力をしていただきたいというふうに御要望を申し上げて、この項は終わらせていただきます。
次、高齢者等の移動手段確保並びに買い物弱者に対する支援策の検討についてお伺いをいたします。
私自身、さきの9月定例会において、安全運転支援装置等の設置に係る件も含めた御提案を申し上げたわけですけれども、この問題に関しての意識というのは、まず1点目が、今高齢者による痛ましい事故がふえているという、その現状と、そして、やはり本市のような交通体系が非常に脆弱な中にあって、高齢者等が運転に不安を抱えながらも日々生活をしていくためには運転が必要であるという必要性に迫られた中で、何かしら対応がとれないかということで、そういった安全運転支援装置の設置等に対しての支援の検討をお願いしたわけですけれども、さまざま難しいということがありましたけれども、今後もこれについては検討の俎上にはのせていただきたいなというふうに個人的には思うんですけれども、そういう中で、9月定例会で議論をし、そして、本定例会においても乗り合いバスの土日拡充であったり、さきの
山口議員の議論の中でも交通空白地に対しての議論というものがございました。
そういった中で、市として現在認識をされている公共交通空白地、不便地にはどのような地域があるかということのまず事実確認と、これら地域に対してどのような支援をなさっているかということを簡単にお願いいたします。
50 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
市内の交通空白地につきましては、地域としては、志佐
町の池成地区や福島
町の福崎地区が上げられます。
市としましては、交通空白地解消のために各地域において乗り合いバスや予約制乗り合いタクシーの運行を行っておりますけれども、この2つの地域につきましては、その対策は現在できていないという状況でございます。
51 ◯ 1番(谷口一星君)
なかなか対策ができていないという中で、わくわく・おでかけ券のような施策も一つ、解消にまでは至っていないですけど、そこに向けての寄与、大きな施策の一つではあるのかなと思うわけですが、なかなか現状できていないと。
では、地域公共交通網形成計画などの計画がある中で、こういった地域に対してはどういった目標を持っておられるか、最終的な目標についてお願いします。
52 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
松浦市地域公共交通網形成計画の中では、こういう地区に対しましては、予約制乗り合いタクシーなどのコミュニティー交通の導入を図るという計画になっております。
以上です。
53 ◯ 1番(谷口一星君)
そういう計画がある中で、やはりまだ進んでいないという現状がございます。この現状は、今までさまざまな形で議会の場でも議論をされてきたと思うわけですけれども、人材確保であったり財政であったり、さまざまな問題があるということは承知をするわけでございます。
この部分については、不断の努力を日ごろから行政においてもなさっていると思いますけれども、今後もお願いをしたいと思います。
そして、ひとつここで議論したいのは、ちょっと目先を変えた議論をさせていただきたいなと思うわけで、前回9月定例会で、たしか三重県菰野
町のあいあい自動車の取り組みについて少しだけ触れましたけれども、ちょっとそちらのほうから何かしらの示唆がないかという点から議論をさせていただきたいと思います。
この仕組みは、公共交通空白地有償運送の取り組みを活用しているわけですね。仕組みを活用していると。だから、道路運送法の特例でありますけれども、この仕組み自体リクルートホールディングスの新規事業立案、Recruit Venturesから立案をされたサービスでございます。高齢者などを地域で運転できる
地域住民とマッチングして移動の課題を解決する新しい交通の仕組みとして注目を浴びております。
この仕組みは、マイカーによる移動を前提とした地方都市が直面している問題の解決策として注目を浴びているわけでありますけれども、開発責任者の方によると、参加している運転手の方は対価が欲しいからというわけではなくて、10年後20年後自分たちもそういった交通に対しての弱者になるんではないかという思いの中から、共感であったり、人情といいますか、人情と表現されていますけど、そういったものの中から従事されている方が多いというふうに言われております。
そういった仕組みをつくっていく中で、やはり作業をモジュール化して困っている人が見えるようにする、可視化することによって協力者が一歩踏み出しやすくなる、そういった仕組みを心がけておられるということです。そして、前提として、これは仕事ではないわけですから、無理せずに、できる範囲でできることをやっていただきたいという前提での仕組みであります。
今後、高齢者がふえていく、そして、日常の運転に対しての懸念を持つ方がふえていく、そういう現状の中で、やはり高齢者だけの世帯であったり、身近に運転を頼れる方がいないというような高齢者の方もふえてくるような現状でございます。
そういう中で、そういった現状を打開していく一手段として、あいあい自動車のような仕組みが有効であるというふうに私は思うわけでございますけれども、この開発責任者の方自体が幼少期に僻地に住居して、本を買いに行くのも大変苦労されたというようなところからこの仕組みというものを考えられたというふうに伺っております。
乗り合いバスの土日拡充であったり、安全運転支援装置等への財政支援ということもさまざまな課題の中で、難しい現状において、しかし、そうはあっても、困難に直面している方々に対して手を差し伸べることこそが政治、行政の意義と私は思っておりますので、そうした中で何とかしてこれを打開できるような方策がないかというものを考えたときに、当然、本市においても民間事業者はございますので、そこの協議は必要になってまいります。
ですから、例えば曜日であったり、エリアであったり、時間であったりというものを限定していく中で、民間事業者の補完的な位置づけとしてこういった仕組みが取り入れられないかというふうに思うわけでございますけれども、このようなあいあい自動車のような取り組みを促進していくことができないかどうか、本市において検討するお考えはないか、御答弁お願いします。
54 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
公共交通の維持のために、本市におきましても、バス事業者、鉄道事業者、フェリーの運行事業者等に毎年多額の補助金を支出している現状でございます。
また、乗り合いバスと乗り合いタクシーのコミュニティー交通の導入につきましても、赤字補填等で費用が発生いたしますので、全てを市のほうで賄うというのはやはり限界があると思っております。
先ほど
山口議員のほうにも少しお答えいたしましたけれども、本市においても、交通空白地の解消ということで、交通弱者対策ということでずっと民間事業者による乗り合いバスや予約制乗り合いタクシーの運行を行ってまいりましたけれども、運行地域や運行日数の拡充についても、御要望があっても、それに応えられない状況が今ずっと続いているわけでございますので、このようなことから、先進地の実例というのは大変参考になると思っております。
今後は、これをまず研究させていただいて、交通空白地解消につながる事業を導入していただけないか、これは地域のコミュニティーの中での議論といいますか、そちらのほうの御理解がないとできないということでもありますし、また、実際の民間の運行事業者さんの御理解も必要になってくると思うんですけれども、ぜひ地域に細かい部分まで交通を導入するとなると、どうしてももう市だけでは対応できない状況になってまいっておりますので、ぜひこういうのは研究をして、導入を検討される事業者さんがあれば、組織があれば支援を検討したいというふうに思います。
以上です。
55 ◯ 1番(谷口一星君)
ありがとうございます。
支援について検討をするということではありますけれども、やはりこういった取り組みは社協が主体になっているところもありますし、NPOが主体になっているところもありますし、地域が互助的な中で組織ができていったところもありますし、さまざまな形態がありますけれども、やはり行政だけでなかなかきめ細やかなサービスを提供していくことに限界があるときに、そういった民間の力もかりながら、何とかこの問題を解決していく方向性が示せないかという努力の中でなされているんだろうと思います。
そういう中で、課長おっしゃいましたけれども、民間事業者が手を挙げる方がいれば支援を検討したいということではなくて、やはりそういった取り組みを導入していただけるような方向性を市として機運を高めていけないかということも含めて検討していただかないと、やりたい人がいればこちらも支援を検討するというスタンスでは、なかなか難しいのかなと思いますので、そこはちょっと御要望として申し上げたいと思います。
あと1点、ちょっとこれは余談なんですけれども、これは福守課長が非常に大変だなと思うのは、商業振興と観光と交通と3つ持っていらっしゃいますから、この交通の問題というのは非常にこれから松浦においても問題になってくる中で、大変重い課題だと思っておりますので、ぜひそこは大課制の方針かどうかわかりませんけれども、少し交通に特化したような責任者の方を置くということも市長に御検討いただきたいなと思います。これに関しては、御答弁は要りませんけれども。
そういった中で、交通というものがこれから松浦の大きな課題の一つになってまいりますので、そこをしっかりと市としても取り組んでいただきたいという思いで、この御質問をいたしました。
次に、買い物弱者に対しての問題に移らせていただきますけれども、昨今の小売業を取り巻く現状というのは非常に厳しさを増しております。これは社会構造の変化であったり購買動向の変化ということもありましょうし、そもそもの人口減少等々もあるかと思います。
そして、後継者などがいないというところで廃業されるような地域に根差した商店やスーパーというものもあるかと思います。
そういう問題が、これは全国的にも大きな課題となっておりますし、そういう中で、買い物難民というような表現をとられることもよくございます。
この松浦に関してみても、例えば直近で申し上げれば、御厨、福島、鷹島の小売店舗が閉鎖をいたしました。その後、民間事業者が入られたり、いろいろな流れが出てきたというふうに伺っておりますけれども、こういった経営組織体の経営的意思決定に伴う判断ですから、それについて私どもが何かしら申し上げることはできませんけれども、しかし、この店舗が一時的にでも閉鎖されたという中で、やはり非常に買い物に対しての不便が生じた住民の方も多かったのではないかなと、これは率直に思うわけでございます。特にこれは、運転などをしない方にとっては非常に大きな問題でございます。
そういう中で、これは特定の地域だけではなくて、市内どこでも起こり得ることかなと思うわけです。そうしたときに、今回は長野県の下諏訪
町の取り組みというものをちょっと御紹介しながら議論をさせていただきたいんですけれども、平成30年10月29日から移動販売車「やしマルシェ」という取り組みをスタートされております。これは下諏訪
町がスーパーを経営する民間企業に委託をして小売店舗から比較的遠距離にある地域に対して移動販売を行っていらっしゃる取り組みでございます。
販売車には生鮮食品や日用品が用意されており、また、ないものも御用聞き的な要素を取り入れて、できる限り対応されているというふうに伺っております。
現在、市内を見てみましたときに、例えば鷹島
町の鷹ら島などは移動販売車を導入されているというふうに承知をしておりますけれども、こういった生鮮食品だったり日用品というものを移動販売するような取り組みが本市においてなされているかどうか、御承知のものがあれば御答弁をお願いします。
56 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
市内における移動販売につきましては、調川、福島、鷹島の3地区において実施されていることを把握いたしております。
調川地区においては、市外の業者が週2回、
福島地区においては、市内の業者が基本週1回程度、鷹島地区におきましては、市内の業者と市外の業者がかなりの曜日で移動販売を行われているということでございます。
以上です。
57 ◯ 1番(谷口一星君)
いろいろな地域の中でそういった取り組みがあるわけですけれども、これは
地域住民の方にとっては、特に高齢者等含めて大変ありがたい取り組みではないかなと思うんですね。これは今は民間事業者がみずからの企業経営の目的のもとになさっているわけですけれども、これから買い物困難地域が拡大していくことも予想されますし、そういった車を運転しない方等を含めて、そういった方がふえていくという現状が容易に想像される中において、こういった移動販売のような取り組みの支援ということも含めた検討を本市としてなされるおつもりがあるかどうか、その点について御答弁をお願いします。
58 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
今後ますます高齢化が進行し、免許証返納者も増加する中で、交通弱者対策とあわせて買い物弱者対策も重要になってくると考えております。
どちらの対策につきましても、高齢者対策と共通するものがありますので、関係課とも情報を共有しながら支援のあり方について現在も協議をしているところでございます。
補助メニューといたしましては、松浦市がんばる中小企業応援補助金に民間業者が行う買い物弱者支援事業に係る広報活動費用に対する補助制度がありまして、また、松浦市地域産業雇用創出チャレンジ支援事業補助金に、一定の要件はございますけれども、買い物弱者対策などの地域課題解決に資する事業への補助制度がございます。こういうのも活用しまして、事業に取り組まれる民間業者があれば協議をしてまいりたいというふうに考えます。
59 ◯ 1番(谷口一星君)
いろいろ今の既存の枠組みの中でもサポートできることはあるという御答弁でしたけれども、やはりこれは行政としてこの課題というものに面と向かって向き合ったときに、やはり主体的に、下諏訪
町は
町が委託してやっているわけですけれども、主体的に取り組むという視点も今後必要になってくるんじゃないかと思います。
やはりある程度の商圏がないと移動販売も民間企業でやるというのは難しいわけですね、独立採算でやろうと思えば。
これから一番困難に直面する人は少数しかいないような地区であったり、大変少人数のコミュニティーということに対しての手当てが重要になってくると思いますので、そういったときに、やはり行政として主体的な取り組みというものも必要になってくるかと思いますので、そういうところも含めた御検討を行っていただきたいというふうに思うわけでございます。
今後もこういった質問はさまざまな角度からさせていただくことになるかと思いますので、今後の議論でさらに深めていきたいというふうに思います。
それでは、4点目、企業版ふるさと納税の活用についてお伺いをいたします。
これまでも
一般質問の場でこの制度の活用についてお聞きをしてきたことがございました。この制度自体は平成28年度からスタートをし、まち・ひと・しごと創生総合戦略をもとにして地域再生計画をつくって、内閣府が認めてくれれば取り組みができるというふうに承知をしますけれども、通常の損金算入3割と税額控除の3割で都合6割控除されるという中で、4割の負担で企業としても地域貢献ができるというような取り組みかと承知をしております。
そういう中において、本制度がスタートした平成28年度に本市としてもこの制度が活用できないかということを検討し、内閣府に事前相談をしたというふうに以前お聞きした記憶がございますけれども、どういった項目に対して検討をし、そして、なぜ断念したか、その点についてお願いいたします。
60 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
議員おっしゃいますように、制度が始まった平成28年度に3件の事例について内閣府に対しまして事前相談を行っております。まず1件目は、西九州自動車道の整備と魚市場の再整備を絡めた交流人口拡大ということでございまして、こちらにつきましては、事業が複数年度にまたがるため、交流人口の拡大というKPI、重要業績評価指標ですね、これが完成後にしか見込めず、年度ごとに設定することが困難という理由で、対象としては厳しいという回答でございました。
2件目は、松浦高校魅力化プロジェクト、3件目は鷹島神崎遺跡魅力発信事業となっておりまして、この2件につきましては、国の総合戦略との関係性が明確でなく、直接雇用につながる仕事が創出されるような事業が望ましいといった理由で対象事業としては厳しいという回答をいただいております。
61 ◯ 1番(谷口一星君)
そういった複雑な制度でありますし、さまざまな点で使い勝手が悪いという表現はいいかどうかは別として、そういった制度であったかと思います。
そういう中で、平成31年度税制改正で多少運用が緩和されたと思いますけれども、それに伴って再度この制度の活用を検討したかどうか、その点について簡単にお願いします。
62 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
平成31年度の税制改正におきまして、地方創生交付金との併用が可能となったり、あと寄附設置要件の緩和、寄附払い込み時期の弾力化など見直しが行われておりますけれども、本市としましては、企業からの寄附が見込める魅力的な事業が見出せなかったということで、活用には至っていないという状況でございます。
63 ◯ 1番(谷口一星君)
その魅力的な事業を見出せなかったというのは、ちょっと答弁としていかがかと思うんですけれども、やはりそこは見出すように不断の努力をしていただかなければいけませんし、さまざまな提案がこれは議会からもあったと思います。それが実際問題として、その制度として採択されるかどうかは別の話として、やはり魅力的な事業はちょっと見出していただきたいんですが、とは言いながらも今に至っているわけでございまして、この
一般質問でも議論がありましたけれども、令和2年度の内閣府の税制改正要望の中で、さらなる緩和が要望されております。恐らくこれは政府・与党はこれについて合意をしたというような報道もありますので、このまま進んでいくというふうに仮定をすれば、行政としてはこれは大幅な緩和になりますし、同時に企業としても税額控除が6割に拡大をし、都合9割控除できますから、1割の負担で済むということになります。今大企業を中心としてCSRのような視点であったり、SDGsのような取り組みというものが求められる中で、非常に企業としての社会的な責任をアピールする上でも有益な手法と言えると思っております。
特にこの松浦に関していえば、さまざまな世界的に通用するような大企業というものが立地をしている中で、そういった企業に対して松浦というものを一緒に盛り上げていくというような機運を持っていただくような取り組みというものを本市としても考えていかなければならないと思うんですね。
その中で、
一般質問が本定例会でありましたけれども、ちょっと副市長に一言申し上げたいのは、財源確保の観点から重要だということはおっしゃいましたけれども、前向きに検討するかという質問の中で、全国的に取り組みが広がっていくだろうからうちも検討するような答弁があったと思いますけれども、それはちょっといかがかなと思います。やはりこういういい制度があるわけですから、ほかの自治体に負けないように取り組むという趣旨でおっしゃったんだと思いますけれども、私が性格が悪いもので、ちょっと揚げ足をとらせていただきますけれども、ほかの自治体に負けないように、これは個人版のふるさと納税をこれだけ松浦は多く皆さんからの支持を獲得しているわけですから、この企業版に関しても積極的に果敢に取り組んでいただきたいと思いますし、少なくとも魅力的な事業を立案するということは、これは政策企画を中心にしっかり取り組んでいただきたいと思います。
税制改正を目前にして今後具体化していきますけれども、本市にとって、先ほどおっしゃった3つの事業というものは当初検討された。これは今からでも検討する価値はあると思うんですね。今後KPIの設定などに対しての要件緩和もなされていくわけですから、これは今後は採択される可能性も高まっていくんではないかと思います。
また同時に、今、市長がアジフライの聖地宣言をされた中で、そういったものと絡めた地域経済活性化ができないかという視点もございましょうし、木育という取り組みにも活用できないかというような視点もあるんだろうと思います。
そういった中で、さまざまな検討ができると思いますけれども、本市として今検討している事業であったり、今後検討したいと思っている事業があるのかどうかということ、そして、こういったことも含めて本市としての企業版ふるさと納税にかける思いというものを御答弁お願いします。
64
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
議員が御指摘のように、企業版ふるさと納税制度の制度内容が見直されまして、併用可能な国庫補助事業も拡大されるなど、要件緩和がされる部分もあり、自治体にとっても非常に活用しやすいものになると考えております。
企業版ふるさと納税の対象事業は、松浦市のまち・ひと・しごと創生総合戦略に載っていることが要件となりますので、現在取り組んでいる第2期松浦市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に合わせ企業の皆様に賛同していただき寄附していただけるような魅力的な事業を考え、活用に向け検討してまいりたいと思います。
また、今御指摘のようなアジフライの聖地や木育、これ以外にもさまざまなものがございますので、こういったもの一つ一つをその事業に乗らないのか、知恵を絞ってまいりたいと、このように考えております。(降壇)
65 ◯ 1番(谷口一星君)
やはりこういった制度というものは、国がやはり地方を創生していこうという目的の中で考えられておるわけでございます。
そして、今後9割税額控除になるとすれば、これは企業にとっても世間に対して社会貢献というものをPRしていく一つの契機になりますし、行政としても、やはり財政が厳しい中で大きな取り組みというものを行っていく一つの有効な手段になり得るわけでございます。
そういう中で、まち・ひと・しごと創生総合戦略というものを今後、本市としても第2期を策定しなければいけない。そして、その中にまずは計画を乗せなければいけないという中で、市長としても積極的に取り組んでいただけるという旨の御答弁があったというふうに認識をいたしますので、そして、その次は再生計画を立てなければいけませんので、そういったところにつなげていただきたいというふうに御要望を申し上げて、担当課含めて引き続き御尽力をいただきたいということを申し上げ、この項は終わらせていただきます。
最後5点目、農道西庄線及び県道144号松浦江迎線の現状と復旧見通しについてお伺いをいたします。
まず冒頭に、私がこの
一般質問の場でも2回取り上げましたけれども、市道志佐浦中央線に関しては通行どめが解除されました。これは昨年の豪雨によっての被害の中で通行どめになったわけですけれども、ことしも大変な被害がある中で、大変お忙しい中であったと思いますけれども、一日も早い再開に向けて御尽力いただいたということに関して関係各位の皆様方に心から感謝申し上げたいというふうに思います。
そういう中で、今度は西庄線であったり、警察上の松浦江迎線のところが今、道路としては本来の十分な供用ができていないわけでございます。
西庄線は通行どめ、松浦江迎線は片側相互通行になっていると思いますけれども、西庄線に関しましては、この
一般質問の初日に御報告等々ございましたので、そこは割愛いたしまして、松浦江迎線についてお伺いをいたしますけれども、松浦江迎線が現状のような状況に至った経緯というものを御答弁お願いします。
66
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
一般県道松浦江迎線では、国道204号の鹿爪橋交差点から約900メートル地点におきまして、平成31年1月31日の降雨により道路沿いの急斜面にあった岩塊が路面中央付近に落下する被害が発生しております。道路管理者である長崎県に確認しましたところ、幸いにも道路利用者には被害はなく、落石の除去は速やかに行いましたが、発生源である斜面内の岩盤露出部に複数の亀裂が見られ、今後も岩塊が分離し落下する可能性があるため、片側車線を利用して仮設の落石対策を施し、本復旧までの間は片側通行規制として仮設信号による交通誘導で対応しているというふうに伺っております。
67 ◯ 1番(谷口一星君)
あわせて、今後の見通しについてもお願いします。
68
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
松浦江迎線の今後の見通しでございますけれども、現在、測量設計を実施されておりまして、令和元年度末に完了する予定と伺っております。
令和2年度からは、落石発生源の斜面が民有地であることから、用地の取得を行い、落石対策工事に着手する予定であるとのことでございます。
完成時期については、用地取得を伴うため、明確なお答えはできませんが、令和2年度末の完成を目標にしているというふうに伺っております。
69 ◯ 1番(谷口一星君)
ありがとうございます。
そうすると、道路の供用ということに関していえば、本年度末までに見通しがたつということでよろしいですかね。落石の対策は2年度末までかかるんでしょうけど、道路に関して通常の走行ができるようになるのが本年度末ということでいいんですか。じゃなくて。
70
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
本年度末は測量設計を実施しているので、それが本年度末ということでございます。完成してからの供用という形になると思います。
71 ◯ 1番(谷口一星君)
失礼しました。ということは、来年度末までの工事完了を目標にということであります。
そういう中で、こういった交通が制限されるというのは、これは
地域住民だけじゃなくて、市民広範に影響を与えることでございます。松浦江迎線も当然大きな負担を多くの皆様にかけていることになりますし、西庄線に関しては、昨年も二、三カ月ほど通行どめになったんではなかったかと記憶しますけれども、こういったことが繰り返されると多くの影響が生じてまいりますので、こういったことがないように、自然には勝てませんけれども、しかし、しっかりとした万全の体制の中で被害防止に向けて対策をとっていただきたいというふうに思います。
大変厳しい財政状況、また、人材の面からの厳しさもあるわけですけれども、やはり行政の皆様方には市民生活の安全と、そして発展のために寄与していただきたいということを御要望で申し上げて、本定例会の
一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
(谷口議員
一般質問席 降壇)
72
◯ 議長(椎山賢治君)
以上をもって谷口議員の
一般質問を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午後0時13分 休憩
───────── ◇ ─────────
午後1時15分 再開
73
◯ 議長(椎山賢治君)
再開いたします。
休憩前に引き続き、会議を開きます。
それでは、
質問順位に従い、7番・
徳田議員の登壇を願います。
(
徳田議員 一般質問席 登壇)(拍手)
74 ◯ 7番(徳田詳吾君)
こんにちは、清風会の徳田でございます。
皆さん、3日目の午後一番で疲れておられると思います。それで、優しく進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
10月と11月には祭りなどの秋の行事がたくさん行われました。先ほど優しくと言いましたけれども、秋の行事の最後と思い、先月24日の松浦ロードレースに参加し、10キロメートルを完走できましたので、その勢いで質問を行いたいと思います。
第1項目めは、国土強靱化地域計画についてであります。
最近、陳情
要望活動に参りますと、国土強靱化地域計画についての話がよく出てまいりました。先月の7日と13日の長崎新聞に県内自治体策定ゼロの見出しで国土強靱化地域計画のことが載っておりました。長崎県は策定済みですけれども、策定済みゼロ、策定中9、策定予定7、検討中5とあり、松浦市は検討中の5つの自治体に入っておりました。
議会の答弁では検討中とはしないことなどと言われておりますけれども、国は国土強靱化地域計画を策定した自治体に対する防災・減災事業の予算配分について、2019年度は一定程度配慮にとどめていた。しかし、2020年度は重点配分、優先採択に変更し、2021年度は要件化することも検討しているとありました。
松浦市としては今後どのように対応されるのか、お伺いします。
75 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
松浦市の対応ということでございますが、先ほど議員が申されましたように、本年8月に開催されました国土強靱化の推進に関する関係府省庁連絡会議におきまして、地域計画に基づき実施される取り組み、または明記された事業に対しては、令和2年度から予算の一定程度配慮から重点配分や優先採択へ重点化がされております。また、令和3年度には、地域計画に基づき実施される取り組み、または明記された事業であることを交付の要件とする要件化が検討されているところでございます。
これを受けまして、市におきましても庁内の関係課と協議を行っておりまして、国の令和3年度予算確保へ向けまして、令和2年9月末までに国土強靱化地域計画を策定するよう現在、検討しているところでございます。
76 ◯ 7番(徳田詳吾君)
ぜひとも早急に対応をお願いしたいと思います。
東日本大震災以降、各地で相次ぐ想定外の今までに経験したことのないような災害が相次いで起こっております。松浦市でも、ことしの8月27日から29日にかけて526ミリの大雨で、不老山の高野地区道路地すべりや浜ノ脇の道路崩壊などの多数の災害が発生しました。金子参議院予算委員長の迅速な現地調査により、高野地区災害関連緊急地すべり対策事業で3億3,000万円が実施されるとはがきが参りました。
これは金子先生のお力が大なるものと思われますけれども、今後、事業を実施するためには、国土強靱化地域計画がぜひとも必要と思われます。国土強靱化地域計画の中身の考え方についてお尋ねします。目的や趣旨はどのように考えられますか。
77 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
平成27年12月に策定されております長崎県の国土強靱化地域計画にも述べられておるんですけれども、
東日本大震災など、これまでさまざまな災害の経験に基づき、被害を軽減するべく対策がとられてきたところですが、自然災害と対峙するに当たって考慮すべき環境が日々変化しており、時代の流れや地域の特性を考慮しながら適切に防災対策を進めていく必要性が一層高まっているという状況でございます。
こうした中で、国土強靱化基本法の趣旨を踏まえまして、災害発生後の初動、応急、復旧対策はもちろんのことですが、事前予防、平時の備えを含む防災対策の一層の充実強化を図ることで、住民の生命と財産を守り経済社会活動を安全に営むことができる地域づくりを進めていくということが目的趣旨でございます。
78 ◯ 7番(徳田詳吾君)
想定される大規模自然災害はどのように考えられておられますか。
79
◯ 防災課長(小熊 盛君)
防災課からお答えさせていただきたいというふうに思います。
長崎県の計画におきましては、5項目を上げておられまして、1つ目として大雨、豪雨、2、台風による強風、大雨、高潮、高波、3として火山災害、4、地震、津波、5、渇水というふうな5項目について、過去の被災状況、被災例をもとに掲載がされております。
本市の計画については、今後、策定していくわけですけれども、県の計画に倣いまして、また過去の災害の記録等をもとに記述する方向で検討していくというふうなことで進めてまいりたいと思っております。
以上です。
80 ◯ 7番(徳田詳吾君)
火山災害の危険性は低いと思われますけれども、南海トラフ巨大地震への対応はどう捉えておられますか。
81
◯ 防災課長(小熊 盛君)
長崎県の計画においては、南海トラフ巨大地震の発生時における迅速なバックアップについて、九州内で大きな被害が想定されております宮崎県とか大分県、鹿児島県への支援ということが記載をされておりますけれども、松浦市の強靱化地域計画ではどのようなことが計画に盛り込むことができるのか、この点については検討ということでさせていただきたいというふうに思います。
82 ◯ 7番(徳田詳吾君)
長崎県内全般でしょうけれども、松浦市においても斜面や斜面下の住宅がたくさんあると思うんですけれども、これらに対する対応はどのように考えておられますか。
83
◯ 防災課長(小熊 盛君)
まず、県の計画を基本として考えておりまして、県の計画の中身をちょっと御報告させていただきます。
長崎県の計画においては、地勢に関係する特徴として、長崎市や佐世保市など、斜面地に市街地が密集している地域では、地震のときなどに大規模火災が発生するリスクが高いことや、道路の幅が狭く緊急車両の進入が困難となるケースが考えられ、その対策として、避難地の整備とか、あるいは建物の不燃化ということを図る必要があるというふうに記載がされております。
松浦市においては、同じような状況ではないかとも思われますけれども、急傾斜地等がございますので、斜面ということで、この項についても何らかの対策が必要ないのか、あるいは計画に盛り込むことができないのかということについて、今後になりますけれども、検討していくということで予定をしております。
84 ◯ 7番(徳田詳吾君)
半島、離島に対応する考えはどのように持たれておりますか。
85 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
半島、離島への対応ということなんですけれども、想定されます大規模災害が起きた場合には、本市におきましては離島の交通ネットワーク、地域によっては通信、水道等のインフラも寸断されるおそれが想定されるところでございます。
避難のための輸送体制の確立など、長崎県の計画を参考にしながら策定を検討してまいりたいと考えております。
86 ◯ 7番(徳田詳吾君)
先ほど、最初に聞いたところとかぶるところがあるんですけれども、国土強靱化地域計画の基本的な考え方はどのように考えますか。
87 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
まず、長崎県の国土強靱化地域計画におきましては、基本的な考え方として、過去に経験した災害や地勢等の特徴を踏まえることに加えまして、インフラの老朽化、耐震化対策等のハード面と、あと防災教育の推進といったソフト面の両輪で取り組むことが重要とうたわれております。
また、強靱化を行うに当たっては、国を初め大規模災害時に、相互応援を実施する他県、より住民に密着した市町や民間事業者と一体となって推進をしていくことが重要であるとされております。
本市におきましても、県の国土強靱化地域計画の基本的な考えを踏襲した上で策定を進めてまいりたいと考えております。
88 ◯ 7番(徳田詳吾君)
想定するリスクはどのようなものを想定しておられますか。
89
◯ 防災課長(小熊 盛君)
先ほど申しました5項目がまず考えられるかと思います。想定される大規模自然災害全般について掲載することになろうかと思いますけれども、それを松浦市に置き替えまして、まずは作業を進めたいと思います。
また、想定される大規模自然災害に加えまして、本市においては
原子力災害のこともあろうかと思います。そこについても記載する方向で検討していきたいというふうに考えております。
90 ◯ 7番(徳田詳吾君)
基本的な目標や事前に備えるべき目標はどう考えますか。
91 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
長崎県におきましては、まず基本的な目標としまして5つ掲げておられます。まず、人命の保護を最大限図ること、それから地域社会の重要な機能が致命的な障害を受けず維持されること、あと県民の財産、公共施設の被害の最小化、4つ目に迅速な復旧、復興、5つ目に南海トラフ地震に備えた他地域のバックアップの機能の確保という5つの基本目標が掲げられております。
また、事前に備えるべき目標といたしまして9つございまして、災害発生時における人命の保護、それから災害発生直後から迅速な救助、救急、医療活動等を実施すること、3つ目に必要不可欠な行政機能の確保、4つ目に必要不可欠な情報通信機能の確保、それから5つ目に経済活動を機能不全に陥らせないこと、6つ目としまして、生活・経済活動に必要最低限の電気、ガス、上下水道、燃料、交通ネットワーク等を確保すること、これとともにこれらの早期復旧を図ること、また、7つ目としまして、制御不能な二次災害を発生させないこと、8つ目としまして、災害発生後であっても、地域社会、経済が迅速に再建回復できる条件を整備すること、最後に、大規模災害が発生したとしても、離島、半島の孤立地域の発生を回避すること、この9つの目標が設定をされております。
本市におきましては、長崎県の国土強靱化地域計画を参考にしながら、本市の基本的な目標、事前に備えるべき目標を検討してまいりたいと考えております。
92 ◯ 7番(徳田詳吾君)
松浦市には石炭火力発電所がございますけれども、ことしは各地で台風15号、19号で送電線や電柱が倒れましたが、今後、市内でこのような災害が発生した場合、これらに対する対応はどのように考えておられますか。
93 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
電力会社におきましては、被災時の対応といたしまして、防災業務計画を策定されており、これに基づいて対応されるというふうにお聞きをしております。
また、発電所におきましても、被災時には非常災害対策措置マニュアルを作成しておられまして、これに基づいて対応されるということになっております。
以上です。
94 ◯ 7番(徳田詳吾君)
南海トラフ巨大地震については、九州の太平洋側の被害を想定されております。長崎県ではバックアップを検討してあるようです。他地域への送電、バックアップは、先ほどの分とかぶりますけれども、どのように対応されるでしょうか。
95 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
他地域が被災した場合のバックアップにつきましては、電気事業法に基づいて電気事業者が供給計画を策定し、国に届け出られております。それに基づきまして、広域的に電力の融通を行うこととなっていると伺っております。
以上です。
96 ◯ 7番(徳田詳吾君)
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構業務の中で、
東日本大震災のときの津波で桟橋が損傷し、タンカーが入港できなくなり、数日後には民間タンクの在庫が底をつく事態となり──これは
東日本大震災の折ですね。茨城県神栖国家石油ガス備蓄基地で、
国家備蓄史上初となる放出が行われました。これに伴って2019年9月に石油の備蓄の確保に関する法律が改正され、海外からの供給が途絶えたときだけでなく、災害にも対応できるようになりました。
また、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構業務の中で、石油ガス備蓄業務は平成29年度に
国家備蓄目標の50日分の確保は終わっております。
東日本大震災を踏まえた地震・津波対策として非常電源の設置など、備蓄基地の強靱化を図ってあります。
福島には民間のLPG基地や
国家備蓄基地がございますけれども、これに対する安全確保の対応はどのように考えておられますか。
97 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
福島のLPGの基地につきましては、自然災害などの有事におきましてはLPガスの設備の安全確保やLPガスの安定供給につきまして、事業継続計画(BCP)を策定されておりますので、そのマニュアルに基づいて対応されるというふうにお聞きをしております。
また、
国家備蓄基地におきましては、有事の際の緊急放出訓練につきまして、年1回、定期的に実施をされているということでございます。
以上です。
98 ◯ 7番(徳田詳吾君)
LPG基地や
国家備蓄基地の他地域へのバックアップのためには、運搬道路や橋梁が重要となります。福島には
福島大橋がございます。これに対する対応はどのように考えますか。建設課長、耐震性不足等で通行どめになった場合はどう対応されるんでしょうか。
99
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
県において
耐震補強が必要ということでございますので、今後、次年度以降、
耐震補強に向けて動かれるということでございます。
100 ◯ 7番(徳田詳吾君)
今のうちに橋の改良といいますか、並行して仮設道路兼用で耐震性のある橋をかけていれば問題ないと思います。ぜひとも国土強靱化地域計画の策定には
福島大橋への対応も記載するべきと思いますけれども、これについてはどうでしょうか。
101
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
先ほど政策企画課長、防災課長が申されましたとおり、県の計画の中を十分見ながら検討していきたいというふうに考えております。
102 ◯ 7番(徳田詳吾君)
ぜひともよろしくお願いしておきます。
いろいろ質問してまいりましたけれども、国土強靱化地域計画は多岐にわたる計画となりますが、市長としてはどのような考えのもとに対応されますか。また、国土強靱化地域計画が義務化される方向のようでありますけれども、市長としてはいつごろまでに計画される予定でしょうか。
103
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
国土強靱化地域計画に対する私の思いをということでございます。
近年の気象状況を見ますと、災害の発生リスクが年々高まってきておりまして、いつどこで災害が起きても不思議ではない状況にあります。このリスクに備えるために本計画の重要性は高まってきているものと認識をいたしております。
本市といたしましては、令和2年9月末までに長崎県の国土強靱化地域計画を基本として本市の計画をしっかりつくっていきたいと、このように考えております。(降壇)
104 ◯ 7番(徳田詳吾君)
ぜひとも早期に国土強靱化地域計画の策定をお願いして、この項を終わります。
第2項目めは、福島の全島公園化についてであります。
先月の17日には福島で第23回福島一周わいわいフェスタ、福島一周13.15キロメートルを歩いたり走ったり楽しんでもらいました。私がお世話するようになって6回目の開催を149名の参加で行うことができました。市長さん、議長さんには御挨拶をいただき、大変ありがとうございました。また、市長さんにおかれましてはピストルでのスターターもしていただきまして、ありがとうございました。参加者の皆さんには福島の風光明媚な景色とジョギングとウオーキングを楽しんで帰っていただきました。
昨年12月以降の取り組みについてお尋ねをしていきます。
昨年の12月議会で、福島の全島公園化について質問をしておりました。昨年の12月以降、福島の全島公園化についてどのように取り組まれたか、お伺いいたします。
105 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
12月の質問に対する対応ということでよろしいでしょうか。
まず、昨年12月の質問の中でオートキャンプ場の遊具の撤去ということでございましたが、この件に関しましては、職員で地上部分の木製遊具については撤去をいたしておりますが、コンクリート基礎と、それから立ち上がりの鋼製の支柱部分についてはそのまま残っておる状況です。
それから、蛙鼻公園につきましては、入り口の看板──園内の案内看板ではなく、入り口、蛙鼻公園と表示をしておる看板の更新を行っております。それから、園内の通路の土砂崩れ関係ですが、これにつきましては応急工事により対応をいたしております。
それから、大山公園につきましては、県の補助事業を受けまして、公園区域内の雑木等の伐採を行いました。その後に、民地であります部分の雑木につきましては、伐採の許可を得て、職員で対応に当たったんですが、イゲとかそういうものが多くあって、なかなか立ち入り自体が難しいということで、途中で頓挫しておる状況でございます。
それから、初崎公園の常設テントにつきましては、5基についてはテントがなくなっておって使えない状況であるということでございましたので、こちらの木製の台座部分につきましても職員で撤去しておりますが、コンクリートの基礎部分につきましては職員では撤去ができないということで、そのまま残っている状況でございます。
以上です。
106 ◯ 7番(徳田詳吾君)
オルレコースの認定の進捗、それから蛙鼻公園の遊具の修理か撤去、それから大山公園の旧展望台の手すりの修理、それと初崎公園内を走る市道の補修、それから土谷棚田の整備、ふれあい広場のトイレの整備、こう言っておったんですけど、これはどうだったでしょうか。
107 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
今、言われた分については、対応できていない状況でございます。
それから、オルレの進捗でございますが、現在、本年度において7月、9月、11月に、九州観光推進機構と済州のオルレによります現地調査が行われました。そのいずれの審査の折にも、コースの見直し等が指摘をされまして、その都度、コースの見直し等を行って審査に臨んできたわけですが、そういうことに時間を要したために、本年度は認定自体を見送って、来年度のオープンについて準備を進めているという状況でございます。
108 ◯ 7番(徳田詳吾君)
結構できていないところがあるようです。個別の公園について再度お尋ねをいたします。
平野オートキャンプ場はきれいに手入れをされていてよかったなと思っております。遊具も撤去されていました。ただ、残念なのは、先ほどもちょっと申されましたように、遊具の基礎のくいと囲いの柵が残っておりました。この基礎を20センチほど掘って切断して撤去し、あわせて柵まで撤去してもらうと大変よくなると思うんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。
109 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
その件につきましても、職員のほうで対応できないかということで検討をしたんですが、鋼製の支柱でございますので、溶接機といいますか、切断機等が必要になってくるということで、その辺の借り上げ料とかという予算等もございませんので、なかなか職員では手に負えないような状況でございます。
その辺につきましても、今後、予算要求等は行っていきたいと思いますが、そこは自前でというふうにはなかなか難しい部分であると考えております。
110 ◯ 7番(徳田詳吾君)
できるだけ予算を確保してお願いしたいと思います。
平野オートキャンプ場でもう一点、入口の右上の部分ののり面が壊れて市道の路肩が不安定になって、木柵も倒れています。余り難しい補修ではないと思いますけれども、どうにかなりませんか。
111 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
その部分につきましては、もともと擬木柵でございまして、道路の路肩部分に公園の敷地が残っております。その部分に立っておる柵が壊れておるという状況で、現在のところまだ道路に対しての影響はないと思っておりますので、その公園の敷地部分を利用した形で仮設的な柵等で対応できればというふうに思っております。
112 ◯ 7番(徳田詳吾君)
よろしくお願いします。蛙鼻公園についてお尋ねしますけれども、ここも昨年からするときれいに手入れがされておりました。車が8台いて、うち6台が除草作業の人たちのようで、上のほうの草が残っていましたので、上のほうをされるようでした。遊具についても、昨年、修理か撤去でお願いしておったんですけども、やぶの中に残っていましたが、これについてはどのようにされますか。
113 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
遊具の周りの除草でございますが、これはお客さんが遊具に近づかないようにということで、意図的に除草していないという状況でございます。
再度確認をしましたところ、木製部分の遊具が一部あるということでございますので、その部分の撤去については職員でも幾らかできるかなというふうに考えておりますが、どうしても鋼製部分の撤去となりますと、専門業者なり、そういう解体業者なりにお願いしないとできない状況でございますので、その辺も含めて今後、予算要求を行っていきたいというふうに思っております。
114 ◯ 7番(徳田詳吾君)
見えなくなるようにするなら大きくなる木を前に植えたほうがいいかなと思うんですけど。
大山展望所についても先ほど説明がありましたように、きれいに手入れがされておりました。景色も結構よく見えるように伐採してありました。しかし、旧展望所の手すりの修理もお願いしておったんですけど、これについてはどうでしょうか。
115 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
その分につきましても、現在、見積もり関係について、どういう業者にお願いするかということで、まだ検討中でございまして、現在のところは手をつけていない状況でございます。
116 ◯ 7番(徳田詳吾君)
新しい展望台に上る人もおられますけれども、先まで行って、その展望台に上られる方も結構おられますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
大山展望台に上った折に、桜の時期になりますと、大型バスがよく来ます。枝が二、三カ所気になりましたけれども、これの撤去は今なら切りやすいと思いますけれども、対応できませんか。
117 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
桜の枝の撤去ということでございますが、基本的に大型バスについては手前の駐車場にとめていただいて、おりて観光していただくというのが基本と考えておりますので、今後は大型バス自体の進入を禁止するような看板等を設置して、手前にとめていただくようにさせていただきたいというふうに考えております。
118 ◯ 7番(徳田詳吾君)
初崎公園についてお尋ねします。
ここもきれいに整備されておりました。常設テントは撤去されておりまして、基礎の周りにロープが張ってありました。基礎が残っておりまして、ロープや基礎は夜になると危険ではないかと思いまして、これの基礎を撤去すればテントサイトができるのではないかと思いました。基礎の撤去はどのように考えておりますか。
119 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
先ほども申しましたが、上の台座の木製部分についてまでは職員で撤去まで行ったんですが、コンクリート基礎部分につきましては人力で動かせるような代物ではございません。重機等で撤去しなければなりませんので、この件に関しても予算要求をして、ついた時点で対応したいというふうに考えております。
120 ◯ 7番(徳田詳吾君)
土谷棚田の駐車場に移りますけれども、土谷棚田につきましては実施できませんでしたけども、火祭りで草刈りを行いましたので、きれいになっておりました。棚田にはコスモスも植えてあり、手入れもしてありました。大変きれいでした。
佐賀県玄海
町の浜野浦の棚田では展望台が設置してあり、「恋人の聖地」と命名してあります。もっと平常時でも客を呼べるような施設ができないか。とりあえず展望台ができませんでしょうか。
121 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
土谷棚田につきましては、現在の駐車場を含めた展望所、ずっと県道沿いにあるわけですが、そこからでも十分見晴らせる状況ではございますので、新たな展望台の設置につきましては考えておりません。
122 ◯ 7番(徳田詳吾君)
できれば、もうちょっと魅力のあるように考えてもらえればと思います。
福島にはほかに白岳展望所、それから喜内瀬園地があります。これについて、福島のおいどんが
町づくり会で草刈りに取り組みましたが、なかなか人手が足りずにことしはできておりません。
元福島
町の公園で、今、松浦市の公園になっております。ここの管理ができませんでしょうか。
123 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
今、言われました白岳及び喜内瀬園地につきましては、現在、市においては特に管理自体を行っていない状況でございます。
喜内瀬園地につきましては、地元である喜内瀬地区が年に2回の草刈り、それから今、議員がおっしゃられましたおいどんが
町づくり会とか、あとつばき会のほうもボランティアで年に1回程度の草刈りを実施していただいておるということで、現在の管理としてはそのことのみでございます。
124 ◯ 7番(徳田詳吾君)
先ほどもちょっとオルレコースに触れたんですけれども、コースはどのようなコースの設定になっておりますか。
125 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
オルレのコースでございますが、当初はつばき荘を発着点としまして設定をしておったわけですが、1回目、2回目の審査の折に、その部分については外してもらいたいという御意見がございまして、現在は福島支所を発着点としまして、展望台から里側におりまして、今山神社、養源小学校、それから原の海岸までおりて、そこから海岸線を進んで原と土谷の境目のところを上がりまして、それから上の展望台のところではなく、土谷棚田の中段を進んで、あと浅谷の、またそこから山のほう側に入りまして、上のほうから支所のほうにおりてくるというコースのほうに変更になっております。
126 ◯ 7番(徳田詳吾君)
聞いただけで、物すごく大変なコース。
全島公園化について質問しておりますけれども、私が今言った7カ所の公園と、それからオルレコースを結ぶ道路の管理をしっかりしないと全島公園化にはつながらないと私は考えております。
市長が友田よしやすだより号外編「ともだビジョン」を発行されてから約2年になります。まだその結果が出ていないようですが、今後どのように進めて結果を出されますか。
127
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
「ともだビジョン」の結果ということでありますけれども、「ともだビジョン」に掲げる中で、それぞれ現在進行中のものがございます。こういったものを形にして、形にすることだけじゃなく、それによってやはり成果を上げていかなければならない。交流人口の拡大や地域経済の活性化に結びつけるように取り組んでいかなければならないと、このように思っております。(降壇)
128 ◯ 7番(徳田詳吾君)
よろしくお願いします。全島公園化についての今後の取り組みについてお尋ねしていきますけれども、私が今お尋ねした7カ所の公園とオルレコース、これを結ぶ道路の管理による全島公園化に取り組むことが全島公園化になっていくと私は考えておりますので、これを取り組むための予算についてはどのくらい要ると思われますか。
129 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
オルレコースの中に先ほどの7つの公園全てが入っているわけではございませんので、別に考えていかなければならないと思いますが、現在、その分についての全体的な予算の試算についてはまだできていない状況でございます。
130 ◯ 7番(徳田詳吾君)
オルレコースのコースは私の頭の中と全然違っておったんですけども、全く違うということではないんですけども、今後、見積もっていただきたいと思います。
私の頭にあるコースと公園7カ所の中では2,000万円ぐらい要るのかなというふうに思っておりました。今後、補助事業等考えられないかと思うんですけど、何かそういった事業ございませんか。
131 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)
公園管理に関する補助メニューでございますけれども、昨年度の大山公園の眺望を阻害する樹木の伐採につきましては、長崎県の緑といきもの賑わい事業補助金を活用させていただいております。
そのほか、通常の公園の管理に活用できる補助事業というのは把握ができておりませんので、ちょっと今のところは活用できる補助メニューはないという状況でございます。
132 ◯ 7番(徳田詳吾君)
できないとのことですけれども、一昨日の宮本議員、それから午前中の谷口議員の質問にもございましたけれども、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定して、この中に入れて、魂を込めてしっかりと計画を立てて、企業版ふるさと納税での対応が考えられないかと思っております。
2,000万円の寄附で、企業は実質200万円の負担で済みます。福島には風光明媚な景色がありますし、棚田の火祭りもあります。これをコマーシャルとか企業のイメージアップにつなげることもできます。これの企業版ふるさと納税の活用についてはどのように考えられますか。
133
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
福島全島公園化事業に対する企業版ふるさと納税に活用してはどうかということでございます。
企業版ふるさと納税につきましては、先ほどもお答えしておりますけれども、令和2年度の税制改正要望で企業に対する税制優遇措置の緩和や手続の簡素化などの方針が盛り込まれております。
税制改正が実現すれば、企業にとって当制度を利用しやすい環境となることから、市といたしましても、これをチャンスと捉え、当制度の活用を積極的に検討してまいりたいと考えております。
その一方で、全島公園化事業を対象として企業版ふるさと納税を受けるためには、当事業が企業にとって資金を投じる価値のある魅力的なものである必要があります。税制改正の動向について引き続き注視するとともに、全島公園化事業をより魅力的なものにするため、地元の関係皆様との対話を進めながら事業内容の検討をしてまいりたいと考えております。(降壇)
134 ◯ 7番(徳田詳吾君)
ぜひとも全島公園化を魅力のある計画につくり上げて、その中の計画に入れていただきたいと思います。ほかの議員さんも発言されましたし、今後もあると思います。議会後につきましても、またお話に上がりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
第3項目めは、ごみのポイ捨てについてであります。
県道、市道の
維持管理についてお尋ねをします。
県道の今年度の除草作業はどのように行われましたでしょうか。現状では草刈りを行われたようには見えませんが。
135
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
県道の除草についての御質問ですけれども、県道の除草につきましては、道路管理者である長崎県が市内を4ブロックに分けまして、例年7月から9月にかけて、基本年1回の除草を実施されております。
また、県が管理する国県道において、ボランティア団体となる愛護団体の御協力により清掃美化活動を実施していただいている状況でございます。
福島支所管内における対象路線は、一般県道喜内瀬鍋串
辻線となっておりまして、2団体に愛護団体として登録いただいている状況でございます。
136 ◯ 7番(徳田詳吾君)
登録だけで、自主的な草刈りはどうだったんでしょうか。
137
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
登録いただいた2団体では、先ほど議員からもお話があったように、土谷棚田の周辺の除草作業等を実施していただいているということでお聞きしております。
138 ◯ 7番(徳田詳吾君)
福島大橋から入って、ずっと私が見る限り草刈りが行われた経緯はないんですけど、福島一周に一応なっておるんですけども、これは全体はされていないということですかね。
139
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
県道の分なんですけども、先ほど申しましたように、市内を4ブロックに分けておりまして、本町が2ブロック、鷹島、福島ということで発注をされて、全ての県道を切ってある状況ではないと思いますけども、例年どおり実施をされている状況です。
140 ◯ 7番(徳田詳吾君)
私が見る限りは除草作業を行われていないように見えたんですけどね。
市道についてはどうでしたか。
141
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
市道の除草につきましては、現在、松浦市が管理する市道としまして710路線、499キロございますが、バス路線や市内各地域を縦断する市道20路線において、夏季に年1回の除草を実施している状況でございます。なお、市において除草を行う路線のうち、福島支所管内では7路線でございます。
その他の市道につきましては、生活道路として利用される
地域住民の方々に地域の活動として除草作業を実施していただいておりまして、市より謝礼金をお支払いしている状況でございます。
142 ◯ 7番(徳田詳吾君)
平野半島線は除草作業を行われたんですかね。
143 ◯ 福島支所長(松永 毅君)
平野半島線につきましては、昨年度行ったと思いますが、本年度は行っていないと思っております。
144 ◯ 7番(徳田詳吾君)
何で行われないんですか。特に歩道はひどいんですよね。車で行く人はいいでしょうけど、歩道を歩けないもんで車道を歩いているんですよね。とても危険なんですよね。ぜひとも、今からでもいいですから払ってください。
先日は地区の奉仕作業で、一日道路の草刈りに参加しました。これは市道も含めて行いました。道路の除草作業が行き届いていない場所は特にごみや空き缶のポイ捨てが多く見受けられました。これの対応はどうされますか。
145
◯ 建設課長(
中村桂一郎君)
11月16日に日本風景街道の一つであるながさきサンセットロードのイベントとして、長崎県内一斉清掃活動を実施しました。例年は道の駅周辺において実施しておりますが、今年度初の試みとして、サンセットロードの一部となっております福島支所管内においても職員数名により県道沿いのごみ拾いを行ったところでございます。
車道に直接投げ捨てられる空き缶やペットボトルも多く見受けられましたが、議員御指摘のように、沿道の草むらへのごみの投げ込みも多く見受けられたところでございます。
除草などの
維持管理については、限られた道路維持予算の中で老朽化が進む道路施設の修繕などとともに実施をしていることから、十分な対応ができていない状況でございますので、地域の皆様の御協力は不可欠なものというふうに思っております。
今後も
地域住民の皆様や愛護団体の皆様などと知恵を出し合い協働しながら、限られた予算の中で可能な限り適切な
維持管理に努めてまいりたいというふうに考えております。
146 ◯ 7番(徳田詳吾君)
まずは道路の除草作業、これが大事だと思うんですよね。どうしても草が多いところに捨ててあるんですよね。この辺、ぜひとも除草作業を重点的にやってほしいと思います。今のままであれば、全島公園化にはほど遠いと思うんですよね。
それでは、不法投棄防止条例についてお尋ねをします。
そのほかにも、海に生ごみと思われるものを捨てておられるようでございます。これの防止のために不法投棄防止条例を制定する考えはございませんか。
武部周清議員も予定されておりましたが、
一般質問では時間が足りずに質問されませんでしたので、私のほうから不法投棄防止条例の制定をお願いします。
147 ◯ 市民生活課長(山口玲子君)
不法投棄防止条例の制定についてお答えいたします。
松浦市においては、市民、事業者、土地、または建物の占有者等が一体となって、地域の緑化、空き缶等のごみの散乱防止につとめるとともに、ごみの減量化や資源リサイクルを推進することにより、快適な生活環境の創造と美しいふるさとづくりに資することを目的とした松浦市の環境を美しくする条例を制定しております。
この条例の第11条では、ごみの投棄の禁止についても触れており、「市民等は、みだりに空き缶等のごみを捨て、又は散乱させて、生活環境を汚してはならない。」と規定しております。
また、不法投棄に関しましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に違反することにより、同法には違反した場合の罰則も規定されております。
松浦市の環境を美しくする条例では、このような上位法の刑罰法規の適用規定も設けておりますことから、不法投棄の規制に特化した新たな条例の制定につきましては、現時点では考えていないところでございます。
148 ◯ 7番(徳田詳吾君)
一応そういう2つの条例があるということですけれども、その割にごみがありますね。その条例できちんと対応はどのようにされていますか。
149 ◯ 市民生活課長(山口玲子君)
不法投棄パトロール員のパトロールの実施や啓発活動、そのほか保健環境連合会の皆様と協力をしながら、通報があった不法投棄されたごみについては回収をしたり、また防止に対する啓発活動を行っております。
150 ◯ 7番(徳田詳吾君)
そうされておるかもしれんですけれども、現実にたくさんあるわけですね。今後どうしますか。もっと強くやるべきじゃないですか。今後の対応についてお願いします。
151 ◯ 市民生活課長(山口玲子君)
おっしゃるとおり、不法投棄を防止するということについては市民の皆様のモラルの問題もございますので、引き続き啓発活動に力を入れ、警察や保健所の
関係機関とも連携しながら、防止、パトロールに努めてまいりたいと思います。
152 ◯ 7番(徳田詳吾君)
よろしくお願いします。1回、福島のほうもずっと見て回ってください。
第4項目めは、
一般質問等の事後対応についてであります。
今まで6年間のうち24回の定例議会において22回の質問を行ってまいりました。きょうも3項目質問をいたしました。しかし質問に対する事後の対応結果や進捗状況の報告はほとんどございませんでした。
ここにたくさん書いておるんですけど、平成29年の12月では、喜内瀬園地の歴史民俗資料館の解体、それから
福島大橋のところのクルマエビのモニュメント、それから平成30年6月議会で浅谷海岸の市道の看板の件、平成31年3月議会では市道尊光寺線の平成31年度の着手に向け関係予算の計上とかありますけれども、その後のことはなかなか経過がわかりません。
先ほどの全島公園化についてもそうですが、報告の義務はないかもしれませんが、今後はぜひとも報告してもらいたいと思うんですけれども、議会の
一般質問が終わったら、はいおしまいみたいな感じにしか受け取れません。
議員としては市民に責任を負いながら
一般質問をしているつもりでございます。そういうことで、市長さんに今後、できれば経過を報告してもらいたいと思いますが、考え方をお願いします。
153
◯ 市長(
友田吉泰君)(登壇)
私も各級議員を務めておりました当時、
一般質問等を行って、それを行政が取り上げてくれ、実現したことはございます。そういったものを事前に情報提供してほしいなと思ったことはありました。しかしながら、それら全てを議員にお伝えすることはなかなか難しいのではないかと思っております。
今後は、できる限りの範囲で議員にも情報提供するように努めるよう指導してまいりたいと思いますし、一方で、
一般質問でいただいた内容を我々は検討し、それを行政に反映をしているわけでありまして、決して
一般質問が終わったから、はい終わりということではなくて、議員からいただいた御提言などを行政に生かしているということは事実でありますので、この点は御理解を賜りたいと思います。(降壇)
(
徳田議員 一般質問席 降壇)
154
◯ 議長(椎山賢治君)
以上をもって
徳田議員の
一般質問を終結いたします。
以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。
午後2時15分 散会
───────── ◇ ─────────
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