• 辻町(/)
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  1. 松浦市議会 2019-09-01
    令和元年9月定例会(第2号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(椎山賢治君)  おはようございます。  出席議員は全員であります。  これより議事日程第2号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  さきにお手元に配付しておりました質問通告表によりまして順次登壇を願いますが、ここで念のため申し上げます。  登壇順位につきましては、  1番・鈴立議員    2番・川下議員  3番・徳田議員    4番・安江議員  5番・久枝議員    6番・和田議員  7番・宮本議員    8番・谷口議員  9番・武部周清議員  以上の順序となっております。  今回の質問者の質問方法は全員一問一答方式となっております。  質問要領については、質問時間は答弁を含めまして1人60分以内とし、関連質問は、本質問者と同一会派に属する議員にのみ認めるものとし、本質問者の時間の範囲内で、1人当たり5分以内、今会期中1回限りとなっております。  また、関連質問は、本質問者の質問要旨に直接かつ具体的に関連のあるもののみ許可することといたしております。  発言に当たっては、初めに関連する事項を明確に指摘されますようお願いいたします。  それでは、質問順位に従い、14番・鈴立議員の登壇を願います。
     (鈴立議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  おはようございます。  最初の質問者になりました。  まず、質問する前に、先日、大雨になりまして、避難をされた方々、そして、それに一生懸命昼夜を問わず従事していただきました市長を初め、副市長、そして、建設課、防災課、消防、また、それ以外の方々、本当に御苦労さまでございました。心から労をねぎらいたいと思います。お疲れさまでございました。  それでは、きょうは3点質問をいたしております。2問については窓口が松浦ということですので、単刀直入に担当課からこれでこうしますということの回答は得られないだろうとは思いますけれども、調整をしていただきたいということで質問をいたしております。  まず、板山・椋呂路トンネルの現況が今どういうふうになっているのかということは、私どもは委員会にも、促進期成会等にも入っておりませんので、現況がわからないんですけれども、まず、板山トンネルが事業化なされて工事に着手されているということだけはわかっておりますが、その後、板山トンネルはどのような状況になっているのか。  行く行くは、何年か、何十年後には今度は椋呂路トンネルのほうに話が移行してくるだろうと思いますけれども、椋呂路トンネルもまだ事業化が決定しておるわけでもないし、ただ、地元としてはつくってほしいという熱望を持っているということで、期待をしているトンネルでございます。  まず、担当窓口のほうにお聞きしたいのは、県との調整の中で進捗がどのように行われ、期成会の中でどのような行動がなされているかをちょっとお聞きしたいと思います。 3 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  おはようございます。  鈴立議員の御質問にお答えいたします。  松浦市と佐世保市を結ぶ広域幹線道路である主要地方道佐世保日野松浦線及び一般県道佐世保世知原線につきましては、道路の大半が急坂で、狭隘箇所や急カーブが多く、大型車の通行障害や冬場の路面凍結などによる交通規制により住民生活に支障を来しております。また、松浦市及び佐世保市世知原玄海原子力発電所の30キロメートル圏内に位置し、原子力災害対策としての緊急避難道路であり、さらに、第3次救急医療施設である佐世保市総合医療センターへの救急患者搬送道路でもあることから、命の道としての整備も急務というふうになっております。  このようなことから、椋呂路・板山トンネル建設促進期成会では、地域経済の活性化、安全・安心のまちづくりを目的に、官民総力を挙げ要望活動を展開してきた結果、平成26年度より板山トンネル建設事業が進められております。  期成会としましては、引き続き道路整備に必要な財源の確保、先行されている板山トンネル整備促進、また、まだ事業化がされておりません椋呂路トンネルの事業化までの現道の改良の促進、そういった点につきまして、長崎県に対し、毎年、要望活動を行っているところでございます。 4 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  地元のほうでは情報が届いていないのかわかりませんけど、椋呂路峠の世知原のほうの急カーブの改良がなされ、それから、峠から手前に2カ所、その2カ所をもってトンネルはつくらないんじゃないのかという考えの方が結構おられるんですけれども、それについては県のほうにしても、それは違うんですよと、まずは道路の安全を期するための拡幅、安定道路利用だということで説明は受けるんですけれども、どうしてもそれで終わるんじゃないのかと。それから、切り落としをしてのり面をつくって、それをもってトンネルはつくらないと。  自分がなぜこれを質問するかといいますと、御承知のとおり、松浦は30キロ圏内に入っています。ただの経済物流道路としては非常にランクは下がるだろうと思います、1日に何百台も通らない道路の要望ですから。長崎県も限られたお金で、市も国も限られた財源のもとで、長崎県全般に平等性を保つ行政をしていくということからすると非常にランクが下がるだろうと思うんです。ただ、自分としては、先ほど課長が言いますように、30キロ圏内、UPZに入っているということから、経済物流道路としての格付トンネルじゃなしに、救命救急道路として工事は実現をさせていただきたいというのが自分たちの要望でございます。  そのことからしますと、子産坂トンネルがあるからいいじゃないかという意見もあるんですが、子産坂は山の一番上のほうにトンネルができています。それまでに、大雪とか大嵐のときには、お年寄りの運転手さん、高齢者の女性の方等々については、あそこまで上がっていくのになかなか大変だと。だから、あそこで全部大停滞をするだろうということからすると、やはり道というものは非常に大事だなと、こう思っています。  その点、松浦の椋呂路トンネルについては、板山トンネルができたら、それと連結した椋呂路トンネルができることが、結果的にはこの地域のとうとい、とうとい命をいち早く搬出する、この椋呂路トンネルから先のほうに出す、東彼杵、西彼杵に出す、そのためにはどうがどうでも、この椋呂路トンネルというのは非常に大事さを増してくるだろう。それからすると、ランクも非常に高いランクに位置づけられるんじゃないかなと思うんですが、そこのところを担当課長か市長か、どちらかその思いというものをお聞かせいただければと思っております。 5 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  おはようございます。  鈴立議員の御質問にお答えをいたします。  この椋呂路トンネルについては、今、議員からお話があったとおり、松浦市内全域玄海原子力発電所UPZ圏内、30キロ圏内に入っているということから、特に、上志佐地域の皆様方が避難される避難道路としてこの道路が必要ということは十分認識をしておりますし、この椋呂路・板山トンネル建設促進期成会において、実際にずっと長年要望してきたにもかかわらず、動いていなかった時期がございました。これが平成26年に動いたという、その一つの契機は、やはり平成23年3月11日に発生をした、あの東日本大震災、そして、福島第一原発の事故があって、避難をしなければならない。玄海原子力発電所においても、そのような事態が起こり得るかもしれない。そういうことから、やはりトンネルの必要性を強く訴えてきたことが一つの契機となって、板山トンネルが先行して建設をされたということになっていると思います。  そういった意味でも、現在の板山トンネル建設そのものが、今御指摘のような観点を踏まえた上で着工に至る一つの大きな要因になっていると私どもは考えておりますので、引き続き上志佐地域の皆様方が避難をする必要な道路については、整備について県や国に対して要望してまいりたいと思っております。(降壇) 6 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  行政は違いますけれども、佐賀県の万賀里川にしても、やっぱり原子力発電所が事実としてあるわけですので、あることを動かすわけにいきませんから、そうなってくると、稼働が行われている以上は、それに伴う環境整備というものについては万全を期する。これが人為的にその対応が遅くなったがゆえに、とうとい命を多数失うということがないように、これは失う以上に、また子々孫々まで遺伝子が変形をしていくという非常に深刻な放射能ですので、特にそこを気をつけて、していく上においては、あってはならない想定外の事故にいち早く対応できるためには、バイパスをつくる、船の着岸する護岸を整備する、そして、トンネルを整備する、そのようにして万全を期していく、これは私たちに与えられた課題だろうと思っております。  そこで、板山トンネル促進期成会椋呂路トンネルの期成会というのは2つに分かれてあるのか、一括であるのか、どのような人たちをもって構成メンバーとして、年何回ぐらいの活動をしているのかというのがわかっておられれば、担当課からお答えをいただきたいと思います。 7 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  期成会に関しましては、佐世保市長、松浦市長、また、佐世保市議会議長松浦市議会議長、あと、商工会議所や自治会等の方々を会員として期成会としておるものでございます。  この中で、上位団体である道路整備促進期成同盟会の全国大会であったり、また、長崎県知事長崎県議会議長県北振興局長等要望活動を行っている状況でございます。──申しわけありません。期成会につきましては、椋呂路・板山トンネル建設促進期成会ということで、両方のトンネルが1つの期成会という形で動いております。  以上でございます。 8 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  先ほど市長は上志佐の人たちの避難と言われましたけど、松浦市全体の方々の避難トンネル救命救急道路としての要望でございますので、お願いをしたいと思います。  このようにして進んでいきますけれども、板山トンネルが事業化されて、工事着手されて進んでいくのに相当の年数がかかります。これを早くせろ、早くせろといっても、段階があって、段取りがあって、自分たちは言うことは言いますけれども、そうはなかなかうまくはいかない。非常に手をとって、時間がかかる工事でございます、どこにおいても。その中で、中疲れをしないように、やはり毎年毎年、根気よく救命救急道路として、5年が4年に、4年が3年になるように努力をしていただければと思っております。これがひいてはこれから──それと、子産坂トンネルは経済とかトンネルの費用とかでなったんでしょうけど、椋呂路トンネルにおいてはもう少し下からほがしてもらいたいと。椋呂路トンネルのほうはもっと下からしてもらいたいと。ブレーキとアクセルとを間違うような高齢者が多くなってきている中で、やはりできるだけ下のほうから掘ってもらうように、市長も構成メンバーでありますし、議長も構成メンバーでございますので、ひとつ力強くそこは途中で息切れしないように頑張っていただければなと、こう思っておりますけれども、市長にもう一度お答えをお願いしたいと思います。 9 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  トンネルの建設には相当の時間もかかるということでございますから、その完成時に速やかに次の工事にかかっていただけるように、しっかりと要望は続けていかなければならないと思っておりますし、トンネルの掘削をする位置等についても、やはり可能な限り地元の皆様方が利用可能なように、要望の中では伝えてまいりたいと、このように考えております。(降壇) 10 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  一年でも早く板山トンネルが開通をし、そして、その延伸として椋呂路トンネルが開通し、そして、交通の分散を図り、東北では非常に渋滞をして、にっちもさっちもいかないようになったと画面を見ていますと思います。やはりバイパスがあり、トンネルがあり、いろいろと方策が講じられるような対策の避難にもなりますので、物流道路でもあり、救命救急道路であり、UPZに入っているところの道路整備というのにも合致してくるわけですので、そこをしっかり踏まえながら、一丸となって県にも要望し、国にもいろんな分野で要望していくということでお願いをいたしたいと思っております。  それから、2番目に入りますけれども、公共施設の適切な管理ということでございます。  私的なことですけれども、自分は城山に家族みんなで行きました。松浦はいいよ、いいよと言うよりも、実際に山の上から、島が浮いている、そして、漁船が波を立てて漁場に出ているあの海のきれいさ、地形のすばらしさを見せてあげようと。そして、郷土愛というのも芽生えさせたがいいなということで、孫たちを連れていった。  ところが、それはそれでいいんですけれども、上りますと、まず1つは、城山を例にとりますと、大雨のときでございました。それだからかわかりませんけど、枝が全部折れてきて、車の屋根に当たるということで、ずっとよけながら上っていきましたけれども、車をとめて、さてと思ったときには、電波塔の近くの駐車場は草だらけでございました。そして、一番上まで上って、本当にすばらしい、すばらしい景観でございます。ツツジとか植木を植えてあるものをずっと見ましたけど、ほとんどが草に覆われておりました。ツツジというものは今太陽に当ててあげないと、来年、花の咲きが悪くなります。光合成をしっかりさせてあげなきゃいけないのに、カズラが覆いかぶってしまって、太陽の光は受けんずく、朝から晩までツツジは黙ってカンネンカズラと草の中にこもっておるような状況です。だから、あれだけの景観を要している地形の一番頂上から見るのはすばらしいけど、足元はすばらしくないということが1つでございます。  また、梶谷城はよく議員の方も質問されて、すばらしいところだと言われますけれども、歴史的にはすばらしいかもわからない。だけど、景観はすばらしくない。行ってもらえればわかるように、草だらけ。やはり公的なところというのは、いつ行っても違和感がない。ああ、いいね、梶谷城というのはいいねと言えるように、花が咲いた、桜が咲いたときに行ったけれども、今もすばらしかったと。  あそこからの景観も城山と一つも変わらないような景観ですけどね、歴史を非常に深く持っているところです。ただ、自分は何回もいろんな人に申し上げておりましたのは、あそこに桜が植わっております。あれはほとんどてんぐ巣病にかかっている。だから、早くこれをしないと花は一年一年咲かなくなりますよというのは、いろんな方々に話をしてきました。だけれども、手入れしてありません。てんぐ巣病というのは伝染病ですので、早く根元から切って、防菌剤を塗って、しっかりしてやると、新たな芽が出て、枝が出て、新たな花が咲いてきます。そうすると5年、10年は長持ちするけれども、今のまましていくと必ず一年一年花が咲くことはなくなってくる。もったいないなと思うんです。  だから、あれだけの歴史を踏んだ梶谷城が桜の咲くときだけ草払いをして景観を保つ、それ以外のときには見られたようなことではない。だから、やはり植木を植え、花木を植えた場合には、その花が終わった後の管理にいかに手が届くかが来年の花をいかに立派に咲かせるかということにつながるわけですから、だから、九州電力松浦発電所の県道の上、御厨のほうに行くところは必ず定期的にその時期に刈り込みをしていく。これをしないと花は咲かない。  そのことからしての管理というのがどのように行われているのか。お金は無尽蔵にあるわけでないので、適切に、そして、しっかりと効果のあるお金を執行して手入れをしていかにゃいけませんので、無理やりに自分がどうどうということじゃないですけれども、最低限、あそこに上った人たちが、いや、景色もきれいだけれども、足元あたりもよく管理してあるなと言われる、思われるような管理というのは必要じゃないかと思うんですが、担当課としてこのことについてお答えをいただきたいと思います。 11 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  市が所有する公園などの管理につきましては、不老山総合公園のように指定管理者による植栽管理を行っているところもありますが、その他の部分につきましては、嘱託職員を雇用し、各施設を巡回しながら、トイレの清掃とあわせて草刈りなどを実施しているという状況でございます。しかし、管理する公園も多い上に、花木を扱う専門家ではないため、剪定などは十分にできていないという状況が見受けられます。  また、城山や梶谷城につきましては、地元ボランティアの皆様が美化活動に取り組んでおられますけれども、やっぱり十分に手が行き届くという状況にはございません。  今後につきましては、業務時間というのが限られた時間にはなりますけれども、巡回の際には、今後は花木などの状況についても気を配りながら、報告を受けましたら、その都度対応をして、適切な管理に努めてまいりたいというふうに考えます。  以上です。 12 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  学校の運動場にもずっと桜を植えてある。それをいろんな機会で黙って見てみますと、ほとんどがてんぐ巣病にかかっているということです。あの病気は、先ほど言いましたように、一回枝の根元から切って防菌剤を塗ると、二、三年は、いっときはいいんですよね。ぱっとは出てきませんので、3年か4年に1回、てんぐ巣病について、造園屋さんあたりの手入れのときとかなんかに、学校の場合は父兄の中に建設業をしている人たちもおられると思いますので、ユニックとかなんかでボランティアで高い枝を切って防菌剤を塗る。防菌剤ぐらいは買わなければいけないと思いますけどね。  だから、毎年毎年、手入れをする必要はないので、一回梶谷城の桜のてんぐ巣病を駆除してしまえば、ここ何年かはそのままいいわけだから、毎年する必要はないんだと。ただ、お金を使う必要はないと思いますので、地域の中には建設業をしておられる、学校の場合はPTAの奉仕作業の中で建設業に携わっている人が、いいと、自分が半日来て、ユニック車てんぐ巣病はあれしてあげるよとかいう人たちもおられるので、やっぱり声をかければ協力はされると思います。自分たちが育った学校だから、自分たちの地域の公園だからということでですね。  だから、そういうことで気がけて、やはりあれだけの梶谷城の桜の年数を踏んでいるのに、黙っててんぐ巣病がどんどんふえていくことによって花は咲いてこなくなって、そのころになってからでは遅いと自分はいつも言っているんですけれども、いまだに手入れがなされていない。だから、早くてんぐ巣病あたりは指導をしてすること。前もお話ししたごと、不老山は一回は全然花が咲かなかったと。なぜか。人事異動で担当になった人がそのことを知らないで、早く執行したがいいということで、看板に名前を書いて、作業しているところの写真を撮って、そして、業者の口座に振り込む。そうすると、運転資金として回るので。だから、結果的には花は咲かなかった。なぜ咲かなかったかといったら、時期を逸して刈り込みをしたから。ツツジなんかは花が咲いてからどれぐらいで刈り込みを終わらなければいけないというのが決まっているんですよ。松の木はもっと難しいけれども、それと一緒です。  だから、そのようにして、せっかくの梶谷城は松浦市の財産ですので、しっかり植木についても、景観についても、それに見合う管理をしていただきたいと思っております。市長、お答えをいただければと思います。 13 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  今御指摘のとおり、星鹿城山、そして、今福の梶谷城、それぞれに松浦市にとって大切な資産であるということは認識をいたしております。  今、議員から御指摘のように、地元の皆様方の御協力をいただいて、そういった活動について取り組んでまいりたいと考えておりますけれども、まずは地元の皆様と十分御相談をして、そういった対応が可能かどうか、こういった環境づくりに努めてまいりたいと思います。(降壇) 14 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今回はたまたま城山と梶谷城を例にとって言いましたけれども、学校もそうでございます。何かのときに用事で学校に行かれて、見ていただくとわかりますけれども、ほとんどがてんぐ巣病にかかっている。鷹島に慰霊祭で議長のときに行きましたけど、椅子に座って黙って見ていましたら、1本だけ正常です。あとは全部かかっている。  だから、やはり一回松浦市内の全部のところで、それぞれの管理をしておられる、それぞれ行政がかかわらなければいけない施設等々、それから、地元でしていただくところ、そういうところあたりはしっかりと踏まえて、もったいないなと思っていつも見ていますので、せっかくある桜の年輪を重ねた財産を、毎年毎年、花が咲かないような状況に見ていって、そして、後からいよいよこれは植え替えをしなければいけないと、また桜を植えても何年もかかります。だから、せっかくある年数を重ねた桜が毎年、皆様の心に潤いを与える桜であってほしいなと、いつも思っていますので、気がけてしていただければなと。担当課、よろしくお願いいたします。  あと、3問目でございますけれども、これは自分が通告するときに、これでは不十分かなと思ったとですが、議会事務局のほうにはこれについてはこういうことですよという補足説明を電話でさせていただきました。本来なら補足説明をしないようにちゃんと書いておかなければいけなかったかなと思っているのは、学校関係の近くの交差点、それと横断歩道、あるいは保育所、幼稚園の近くにある横断歩道、交差点等々の安全管理はどのように行われているのかを質問しますよということでございます。自分が質問通告に書いたのは、道路安全利用についてということだから、どういうことやろうかと思われたかなと思って、後から議会事務局のほうには補足説明で、こういうことですよということを電話でお知らせしたところでございます。  1日の読売新聞のほうに、見られたかどうかわかりませんけれども、16都府県のアンケートの中で、441カ所、危険箇所があるということでございます。その中に長崎県も入っておりました。一番危険箇所の多いのが三重県で104カ所です。そして、今度は神奈川県、これが84カ所です。長崎県が70カ所。この70カ所の中に松浦が入っているのかどうかはちょっとわかりません。そして、茨城県になりますと59カ所あります。そして、兵庫県が29カ所あるということです。そして、34道府県は回答がなされていなかったということです。16都府県で441カ所だから、また上がるだろうと思います。34道府県が回答が届いとらんということですので、この数字はまだまだ不十分だと思いますけれども、途中なんですよね。  その中で、大体都道府県はバス停と横断歩道、交差点というのは15メートルから30メートルは離しなさいという内規があるんだそうですけれども、それが守られていなくて、旧態依然のままだから、バスをおりて、そして、後ろのほうから出たときに左のほうからとんとぶつかる事故が多いということで、松浦市も交通事故によって小さい子どもたち、高齢者、皆さんがとうとい命を失うということは、できるだけ配慮をせにゃいけないんじゃないかなと思うとですが、松浦市のほうで今までに現地調査をして、ああ、ここが危ないな、ここがどうなというふうな調査をされたことがあるのかないのかをまずお聞きしたいと思います。 15 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  横断歩道前後にある危険なバス停についてですが、先ほど議員がおっしゃいました長崎県にあります70カ所には松浦市は含まれていないということを長崎バス協会のほうから聞き取りを行いました。  しかしながら、市内の児童生徒が登下校で利用する通学路は、横断歩道付近にバス停留所が設置されている箇所もあるというふうに思っております。現在、松浦市では通学路交通安全プログラムを実施しておりますが、その中で、横断歩道に近接しているバス停について特に特化して調査したことはございません。  今後、その視点を持って通学路安全点検等をしていきたいというふうには考えておるところです。 16 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  1つ例を言いますと、このことは松浦市で解決がぱっぱっとできる事案じゃないわけですよね。公安委員会がかかわってきますし、県のほうとのかかわり、警察とのかかわり、松浦警察署だけではなしに、県の公安委員会の中で行われていくこともありますし、そういうことからすると、松浦市でなぜそれをしないかとか、そういう時限じゃないとは思うんですが、やはりこれはしっかり踏まえなければいけないのは、これも自分は横からとやかく言うことじゃないんじゃないかなとは思うんですが、全く利用されていない横断歩道があって、その横断歩道と横断歩道の合い中が日常の個人的横断歩道のごとなっているというのが上志佐にもあるんですね。  だから、こういうのはやはり公安委員会で認定するときに、ああ、ここが一番いいだろうといって認定したんだろうけど、ほとんど使われていない。そこまで来てから横断する人はほとんどいない。市長が通られるとき、駐在所の先の橋のところにあるんですよ。あそこまで行って渡っている人はほとんどいない。みんなバスからおりたらば、ちょっと先に製材所をしておられた松本さんのところから郵便局のほうに渡って、店のあったにきさんに行ったり、今度は向こうから一気にとまった人はこっちの橋を渡って郵便局のところから乗り場のほうに行くと。だから、向こうの横断歩道はほとんど使われていない。そういう横断歩道がたくさんあるんじゃないかなというふうに思うんです。  だから、生命を守る横断歩道というですか、使われていなくて、横断歩道と横断歩道の合い中の何もないところが自分たち個人が設定した横断歩道といって渡っている。そういうのは必ずどこもあるだろうと思うので、担当課としては、今、学校教育課長は話されましたけど、松浦市全体の行政の交通安全の向上という観点からすると、今後、すぐでなくてもいいですので、できるだけ早く松浦市全域の横断歩道というのが、効果を果たしている横断歩道か、全く使われない横断歩道で、横断歩道のないところが日常で物すごく使われているという、そこのところあたりの確認をすべきじゃないかなと思うんですけど、これは市だけじゃなし、公安委員会が設定したことで、それにはちゃんとした根拠があって設定してあると思うとですよね。だけれども、使われていない。使われていないのに、公安委員会は協議をして、根拠を持ってそこを横断歩道にしておられると思うんですが、そこの相反するところあたりが実情は生じておるということからして、そこは見直す必要があるのはちゃんと見直していく必要があるんじゃないかなと思うんですが、担当課としてお答えをいただきたいと思います。 17 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  横断歩道については、議員おっしゃったように、設置の基準がございます。公安委員会のほうで設定をされますけれども、例えば、横断歩道につきましては、ある程度の幅員がありまして、横断歩行者が多く、歩行者の安全を確保する必要がある場合に横断歩道を設置するというふうな形で設置の基準がございます。  議員御指摘のとおり、使い方によって変わってきている部分があろうかと思います。設置した当時と今現在ではまた使い方が違っているというふうなところもあろうかと思いますので、この件につきましては、松浦警察署等々と協議をしながら、必要な分、必要でない分というふうなところがあるのかどうか、検討させていただきたいというふうに思います。  以上です。 18 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  まず、基本的なことをお聞きしたいと思いますが、横断歩道を設定する場合には、まず、どのような段階を踏んで、協議会にかけて審議をして、そして、これをどこにやって、そこで承認されて、最終的には誰がそれを設置する許可がという何か段取りというのがあるんじゃないかなと思うとですけど、ただ、先ほど自分が申し上げたのは、横断歩道があるにもかかわらず、そこを渡らないで違うところを渡っているというのは、これはもともと市民も悪いんですよね、横断歩道を渡りなさいとなっているのだから。ただ、お年寄りの人たちは橋のところまで行って渡って、荷物を持って──そういう人たちは大体バスからおりるときは荷物を持っておられるんですよ。普通は息子さんとか、息子の嫁さんとか、娘さんとかがするんでしょうけど、それでは間に合わないので、車を持たないので自分たちがバスで行って、荷物をいっぱい持って、そして、バスからおりてきて歩くもんだから、橋のところまで歩いていって渡って、またこっちにと普通はしないとですよね。生活の利便性からすると、全く効果があらわれていない横断歩道だなと。ばってん、使われている以上は横断歩道を渡るというのが義務だから、それを渡らんどってどうのこうの言うなと言われればそれまでですけれども、結果的にはやはり生活に密着した横断歩道というのは非常に大事だろうと思うんですけど、先ほど課長のほうから出ております、どのようにして横断歩道というのが設置されていくのか、その過程をわかっておられれば。わからなければ、自分は聞き取りのときに言っておりませんので、いいと思いますよ。 19 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  お答えします。  道路の規制基準というふうなものがございまして、その中で、横断歩道についても記載がございます。また、その中でいきますと、信号機が設置されている交差点、それから、信号機が設置されていない交差点、それと、単路ということで、一本の道ですね、そこのところに横断歩道を設置する場合、そういった場合でそれぞれ規定がございます。その規定に合致するかどうかというふうなところを検討されて、最終的には道路の規制に関係する分ですので、公安委員会のほうで決定がなされるということになろうかというふうに認識しております。  以上です。 20 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  先ほどから申しますように、松浦市も設置されている歩道が昔からここにあるので、そのままいっているけれども、これだけの高齢化社会になり、そして、車が頻繁に通る。非常に比較にならないほど工事、それに今度は九州電力あたりの検査に入りますと非常に多くなってくる。そういうところからすると、時代の流れに沿った、そして、これだけの車の増になっている環境の中での道路の安全というものについては、時代の流れに即応した適切な対応というのをしていかなければいけないんじゃないかなと思うので、行政として、松浦市内のそれぞれの学校に近いところの横断歩道、保育所に近い、幼稚園に近い横断歩道等々についての総点検をされるべきじゃないかなと思います。その点についてもう一度、誰が担当課か、点検されるかどうかをお聞きしたいと思います。 21 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  登下校時や校外学習中に児童生徒が使用する道路における安全確保については、松浦市通学路交通安全プログラムにおいて点検を行い、危険箇所を把握しております。  これまでの点検では、交差点に安全確保のための緩衝材とか安全施設が必要かなどまでの点検はしておりませんでした。判断はされておりませんでした。しかし、昨今、全国で発生しております交通事故の状況を踏まえ、学校周辺の交差点における安全施設の必要性についても、今後はこの通学路交通安全プログラムの中でしっかり点検はしていきたいというふうに考えているところでございます。 22 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  今、課長のほうからお答えがありましたけれども、次で質問しようと思っているのは、学校の近く、保育所の近く、幼稚園の近くの交差点で、今、課長が言われるように、並んで行儀よく、朝、一日が始まる活気ある顔で交差点に待っていると、ブレーキとアクセルを間違ったり、それから、携帯電話を使用したりして事故が起きて、その反動で行列に突っ込んでいく、並んでいるところに突っ込んでいくというのがよく新聞とかテレビで出ますけれども、これはあってはならないことで、その危険を防ぐためには交差点に防御の鉄柱を打ち込むとか、そういうことで防御ができないのかなというところがあります。  これは松浦市の信号機全てが必要ではありましょうけれども、特に、子どもたちがずらっと並んでいる、行列で信号を待って、その向こうの学校に、すぐ近くに学校が見えるところの交差点で待っているのに、そこに車と対向車が衝突をして、そのはずみで列に突っ込んでいって、何人もの死傷者を出すという悲惨な交通事故が見えますけれども、そういうことが松浦では起こることのないように、その手だてというのは、今、学校教育課長のほうでは答弁がありましたけれども、行政の防災等々について、そこの点検等々は連携してするのかしないのか、どういう考えを持っているのかをお聞きしたいと思います。 23 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  お答えいたします。  先ほど学校教育課長のほうから答弁がありましたけれども、交通安全プログラムにつきましては、防災課からも点検の中に一緒に参加いたしまして点検をやっております。ということで、一緒に参加して点検を今後も続けるつもりでございます。 24 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  ある地区から要望が出ております。区長さんをしておられる方、今までされた方々からですけれども、これは段階を踏んでいかなきゃいけないんでしょうけど、青島から船で船着き場に到着をされる。そうすると、前に田中病院がありまして、ここに行かれる人は手ぶらではあそこに行かなくて、じいちゃんが入院しているもんだからといって着替えとかなんとかをいっぱい両手に持って船からおりてこられる。それで、上がって、病院に行くところに横断歩道がないんですね。そうすると、お年寄りの方々は着替えとかいろんな荷物を持って、とぼとぼと船からおりて上がってくるけれども、あそこのところは横断歩道がないから安心して渡れないと。若い人たちはぽんぽんと走ってすぐ渡ることが、体を振り返って向こうに行くことができるんですが、お年寄りの方はつえはついておるわ、荷物は両手に持っておるわといって、非常に難儀しておられるということをお聞きしました。  まず、あそこあたりの地域の人たちとも相談をされなければいけないだろうし、青島の人たちからの要望もなけりゃいけないでしょうから。要望を出したことは言っておられました。そういう必要なところもあるけれども、まだ横断歩道ができていない。横断歩道はできておるけれども、全然使われていなくて、全然違うところを日常の横断歩道のごとしているというところもあるわけです。
     そこは担当課として、よく青島の方、区長さん、それから、あそこの札場の地域の方々とよく連携をして、そして、公安委員会とか警察等がかかわってくる問題ですので、勝手に自分たちが思うがままに先走りしてどうのこうの言うことじゃないとですが、そこのところは行政として段階を踏んで、そして、適切なところで適切な横断歩道ができて、より安全に病院に行き来をしたり買い物をしたりできるような安全性を保った横断歩道というのをつくっていただきたいなと思うんですが、担当課はそこのところは聞いておられるでしょうか。 25 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  今現在、そこの県道の改良工事が進められておりますので、そちらのほうで建設課のほうからお答えをいたします。  御厨港フェリー乗り場前の道路につきましては、長崎県が管理する一般県道星鹿港線となっておりまして、現在、国道入り口から約1,000メートルの間において改良工事が進められている状況でございます。  現在の改良工事の中では、横断歩道の設置についての計画はございません。ただ、改良事業が完了いたしますと、当然ながら幅員が広くなりまして、通行する車両のスピードも上がっていくということから、議員の御指摘のとおり、道路を横断する際の危険性は高くなり、市といたしましても横断歩道設置の必要性はあるというふうに考えておりますので、まず、周辺地域の方々の意見収集であったり設置場所の検討を行った上で、まず、改良を行っている道路管理者である長崎県との協議を行いまして、設置の必要性の最終判断を行う公安委員会への設置要望など、市の関係部署と連携しながら対応してまいりたいというふうに考えております。 26 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  地区からのお話という点についてお答えさせていただきたいと思います。  青島地区からはこのお話をいただいておりまして、それで、要望書というふうな形でいただいて、その後の手続を踏んでいきましょうかというふうなお話まではさせていただいております。 27 ◯ 14番(鈴立靖幸君)  そのようなお気持ちを持っておられますので、何回も言うように、これは松浦市単独で判断していくことではございませんので、段階を踏んで、そして、地元の方々とよく合い議をしながら、段階を踏みながら、そして、適切なすばらしい道路利用に安全な横断歩道、そして、お年寄りの方々に寄り添った道路安全行政というのをしていただきますようにお願いをいたしまして、11分残っておりますが、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。    (鈴立議員 一般質問席 降壇) 28 ◯ 議長(椎山賢治君)  以上をもって鈴立議員の一般質問を終結いたします。  それでは、暫時休憩いたします。       午前10時51分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 29 ◯ 議長(椎山賢治君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、5番・川下議員の登壇を願います。  (川下議員 一般質問席 登壇)(拍手) 30 ◯ 5番(川下高広君)  おはようございます。  公明党の川下高広です。通告に従いまして質問をいたします。  まず1項目め、8月の大雨による災害についてです。  まず、8月下旬に降り続いた大雨により、本市内において大きな被害が出ました。被害に遭われました皆様に対しまして心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く安らかな日々が戻られることを強く願っております。  さて、今回の長期間にわたる断続的な大雨により大きな被害が出ました。現場の視察や、また、写真、報道などで被災状況を見られたときは、これが本当に松浦市で起きた出来事だろうかと思った方も多いのではないかと思います。市に対しましては、一日も早い復旧を目指すとともに、被害に遭われました方々への寄り添った支援をお願いしたいと心から願っております。  そこで、今回の項目では、被害状況を把握するとともに、復旧に向けた今後の、国、県に対するアクションについて、それから、災害時の迅速な状況把握のためのハードウエアの整備について、災害時の避難に関することの3つを中心に質問を展開して市民の皆様と情報を共有してまいりたいと思います。  まず初めに、今回の大雨による被害状況についての御説明をお願いいたします。 31 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  雨の状況も含めて御説明させていただきたいと思います。  今回の大雨でございますけども、8月26日の降り始めから29日にかけて、松浦市では526.5ミリという記録的な大雨が降ったところでございます。1時間当たりの雨量のピークということで申し上げますと、一番多かったのが8月28日午前3時58分までの1時間ということで、63.0ミリが降っております。  それから、志佐川の状況でございますけども、志佐川の高野橋の状況としましては、8月27日の夕方の5時から6時にかけて、氾濫危険水位であります2.5メートルに迫るというふうなところまで水かさが上がっておりました。これは、27日というのがお昼の12時ですけども、そちらの時点で避難準備・高齢者等避難開始と。それから、同じく27日の17時の時点で市内全体に対して避難勧告を発令したというふうな時間帯でございます。  それからまず、被災の状況でございますけども、市の災害対策本部には27日の夜から被害の報告が入り出しまして、市道不老山公園線や市道浜ノ脇線の通行どめ、また、広域農道の志佐庄野免と西山免を結ぶ広域農道の西庄線の地すべりの兆候が見られ通行どめ、さらには、鷹島地区の市道鷹島幹線でも通行どめになったというふうな状況でございます。  それから、地すべりの状況としましては、報道されております不老山の山腹の崩壊や浜ノ脇地区、このほかにも、御厨の市道田代木場線でも地すべりが発生したというふうな状況でございます。  以上です。 32 ◯ 5番(川下高広君)  まだ短期間ですので、例えば、復旧にかかる試算とか、そういうのが出ているかわからないんですけども、大枠の数字でもわかればと思いますが、答弁をお願いいたします。 33 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  今回の大雨に関しまして、公共土木施設ということで、まず、道路に関しましては10カ所の報告をしております。こちらにつきましてが、まだもう本当の概算報告被害額ということで概算でございますけども、道路10カ所で19億6,000万円。河川のほうが5カ所でございまして3,700万円ということで被害の報告を行っているところでございます。 34 ◯ 農林課長(吉田安秀君)  農地の被災状況でございますけども、報告自体は現状で約100件ほどの報告がございましたけども、被災少がたくさんございまして、現在のところ、農地の復旧事業で24カ所、それから、農業用施設で13カ所、合計の37カ所が本災といいますか、災害復旧事業のほうにのるんじゃないかというふうに考えております。  現時点での大まかな復旧費につきましては、約2億5,000万円ほどということで試算をしているところでございます。  以上でございます。 35 ◯ 5番(川下高広君)  大枠の数字ですけども、それだけでももう大変な被害だったというのがわかります。  これに対しまして、国や県のほうからも対応があったものと聞いております。現場視察、調査に訪問した国や県の議員さん、調査団も来られたと聞きます。どういった状況でしたでしょうか。 36 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  まず、不老山と浜ノ脇地区について申し上げたいと思いますけども、被災状況がわかるようになった28日の水曜日、この翌日ですけども、29日には国土交通省の近畿地方整備局、それから、長崎県の土木部、県北振興局の建設部、それから、農林部といった部署から来ていただきまして、現地の状況確認、さらには、避難指示解除に向けた対応など、助言をいただいております。また、長崎県の防災ヘリを派遣していただきまして被災地の写真撮影に協力をいただいたという状況がございます。  それから、長崎県と一般社団法人長崎県地質調査業協会というところがございますが、そちらで締結されています大規模災害発生時における広域支援活動に関する協定と、それに基づきまして、複数の業者が2つのグループに分かれまして現地踏査、それから、ドローンを飛ばすなどして調べていただきまして、翌週の月曜日になりますけども、9月2日には報告書として調査した内容を御報告いただいたというふうなことでございます。  それから、そのほかにも複数の国会議員の方々から御連絡をいただいたり、また、現地を見ていただいたというふうな状況がございました。  以上です。 37 ◯ 5番(川下高広君)  素早い対応で本当にありがたいと思います。  また、そういった視察を終えられた国会議員の方も、国交省と直接面談をして松浦市の状況についてつぶさに伝えてくださったというふうにも聞いております。国も松浦市の状況を把握しているということから、今後、松浦市に対する支援のハードルもその分低くなったのではないかというふうに考えております。  先ほど想定される復旧にかかる費用について、とても市単独でできるものではございません。  また、被災に遭ったところは、いわゆる個人の土地、民地も含むわけでありまして、民地であっても十分な助成の対象となるように努力をしていただかなければならないというふうに思っております。  市長には、国、県、議員、そして、組織団のサポートがあっておりますので、こういったでき上がった好環境を十分に活用して、具体的、説得力ある復旧ビジョンを持って、国や県に積極的な行動、アクションを求めたいと思いますが、市長のお考えをお願いいたします。 38 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  川下議員の御質問にお答えをいたします。  先ほどそれぞれ報告をいたしましたとおり、五百二十数ミリという記録的な大雨に見舞われまして、現時点において22億円を超えるような被災総額になっております。  今、議員がおっしゃるとおり、これらの災害復旧に対して市単独で行うには限度がありますし、今またこれも、御指摘があったとおり、今回の道路の被災によって、民地においても大きな崩落が起きている、被災を受けている、こういったものをどのように救っていくか。これはやはり十分な対策を講じていく必要がありますし、現時点において、このために早速県にお願いをしまして専門的な見地からアドバイスをいただけるように、そういったお願いをしているところであります。こういったものを一つ一つ積み上げて、どのような対応ができるか、しっかりと松浦市のビジョンを構成した上で、国、県にしっかり要望していかなければならないと思っていますし、現時点においても、この被災状況について地元選出の国会議員のほうにもお伝えをしているところでございますので、引き続き努力を重ねてまいりたいと思っております。(降壇) 39 ◯ 5番(川下高広君)  どうぞ市長、よろしくお願いいたします。  では次に、災害時に必要なハードウエアの整備についてです。  今回の災害の初動といいますか、初期に当たりまして、以下のようなことを市民の方からお聞きしました。  先ほどありました不老山の地すべりの状況について市に対して問い合わせたところ、やはり立ち入り制限のためまだ現在詳しい状況はわかっていないんですということの返事があったと。それに対して、ドローンなどを使って調べたらいいじゃないかということに対して、市ではちょっとドローンを持っていないという御返事だったということなんですけど、この内容に対してというよりも、まず、事実確認として、市はドローンというのを持っていないんでしょうか、その部分の確認をお願いいたします。 40 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  ドローンを所有しているかというふうなところでございますけども、現在は所有をしておりません。 41 ◯ 5番(川下高広君)  先ほど課長からの報告の中で、ドローンをして撮影してということがありましたけども、それはどちらかの団体に協力をしてもらってということでしょうか。 42 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  こちらにつきましては、地質調査会社のほうのドローンで撮影をしていただいたという状況です。 43 ◯ 5番(川下高広君)  市としましても、やはり1台はそろえておくべきではないかというふうに考えます。災害時はもちろん、災害予防に関しても活用することができますし、また、平時でも防災関係にかかわらず、いろんなところで活用方法はあるのではないかと考えております。やはり人が踏み込みにくい状況を把握する必要があるという状況というのは、災害時だけではないと思います。  例えば、農業委員会などでもこういった活用、農地を確認するための活用ができるんじゃないかと思うんですけども、そういったところは可能性としましてはどうでしょうか。 44 ◯ 農業委員会事務局長(眞弓朋治君)  農業委員会のほうでは、法定業務として市内全農地1筆ごとの確認が義務づけられております。  毎年8月から9月にかけて、農業委員と農地利用最適化推進委員とともに農地の利用状況確認──農地パトロールと申しますけれども、それを実施しているような状況です。  その利用状況調査の目的の一つに、農地として活用不可能な、もう山林原野化した地目上の農地を確認しなさいというのがございます。それを非農地判断ということで農地台帳から除外するという作業がございます。そのような農地は大体山間の、もうほとんど確認しづらいところに多く見受けられますので、現在は本市の地図情報システムがございますので、それで航空写真による場所の特定をします。その後も現地に出向いて目視確認により業務を行っております。  なお、目視確認をする場合、進入路等がなく現地に入れないケースもやはり出てまいっております。  国の通知がございまして、進入路等がなく調査困難な農地については利用状況調査の対象外となること。  なお、非農地と判断されるべき農地であれば、適切に非農地判断を行うこととされておりますので、現地確認のためのドローンの活用につきましては、ある程度限定されたケースということにはなると思います。市にドローンの保有があれば、このような限定された農地の確認のケースに有効に活用できるのではないかと考えているところでございます。 45 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。改めてドローンの整備の必要性を感じますけども、市はどのようにお考えでしょうか。 46 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  今回私も翌日の朝、現地に行きました。斜面から流れ出る土石流等を見まして、あの下がどうなっているのかというものを確認したいという思いがありました。そういった際に、やはりドローンがあればあそこが見られるんじゃないかということは私自身も考えたところであります。  ドローンの活用については、実は以前から、前市長のときから、松浦市においてどのような対応ができるかという検討をした経過もございました。その時点では、十分な活用、費用対効果等々について判断できなかったということがございましたけども、今回のこの被災を受けて、その必要性について改めて検討してまいりたいと、このように考えております。(降壇) 47 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございました。  それでは次に、避難状況についてお尋ねをいたしますが、8月27日17時に土砂災害警戒レベル4避難勧告が出されております。市の8つの地区に公設の避難所が設置されております。私も何件か伺わせていただきまして、避難の状況は、そのときだけですけども、私自身も見ております。  一方で、志佐地区不老山の土砂崩れに関しまして、上高野、下高野地区、2地区に対してピンポイントに避難勧告が発令されております。  その避難状況についてお尋ねをいたします。避難の対象数と実際の避難者の割合でお願いいたします。 48 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  上高野地区及び下高野地区の避難状況を御報告させていただきます。  28日の昼ですけども、12時30分に、上高野、下高野両地区、世帯数としまして323世帯、748人に対しまして避難指示を発令いたしております。避難指示に伴いまして広報等、防災行政無線とかホームページ、あるいはNBCのデータ放送等による広報、それから、そのほかに地元の消防団とか消防署の署員によりまして避難の呼びかけを行ったところなんですけども、志佐中学校体育館への避難の状況といたしましては、28日の14時の時点で16世帯の31人、それから、18時の時点で31世帯、73人というふうな状況。その後につきましては、次の日の朝まで余り変わらないというふうな人数で推移をいたしております。このほかにも、親戚のお宅へ避難されたというふうなことも聞いておりますけども、公設の分としましては、先ほど申し上げた数字でございまして、率とすれば1割ぐらいではなかろうかというふうに思います。  以上です。 49 ◯ 5番(川下高広君)
     ありがとうございます。1割。今まで避難指示とか避難勧告が出た際に、余り実際にそういった被災があっているということはなかったんですけども、今回の場合は、もう土砂災害が出た後のこの数字として、やっぱり若干厳しいかなというふうに思っております。平たく言えば、もっと逃げてほしかったなと思っております。  昨年の西日本豪雨災害で被害の大きかった広島県では、避難指示が出ていたものの、その状況を受けとめる住民側に危機意識が薄くて、その後たった2時間で急激な変化をして逃げられない状態になってしまいました。そういったことが結局大きな被害につながったということを、専門家、あるいは助かった住民の方が言っておりました。  今回、長期間にわたる断続的な雨によりまして地すべりなどが起きやすい状況というのはやはり想像がつきやすかったのではないかというふうに思っておりますが、そこで、今後市が取り組むべき課題の一つに、自分の命は自分で守る自助意識を向上させていく、そういった取り組みが必要じゃないかと思っております。  8月28日の朝、特別警報が発せられました。けたたましい音で皆さん目を覚まされた方が多いと思うんですが、知人がこの特別警報を受けてとっさに何をしていいのかわからなかったということを言われておりました。そういった方が多かったのではないでしょうか。自分が何をどう行動していいのか、ちゃんとわかる、そういった人たちを多くしていくための組織として、地域には自主防災組織があります。  ですから、次は自主防災組織について質問をしたいと思っております。  自主防災組織の設置状況について、ここ3年程度で結構ですので、ふえていっている状況のほうをお願いいたします。 50 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  自主防災組織の数のことについて御報告させていただきます。  まず、長崎県へ、この自主防災組織の団体については報告をしなければなりませんけども、平成31年4月1日現在で44団体ということで報告をいたしております。そのうち、自治会を単位とするものが34団体というふうなことで、その設立年は、平成24年から自治会単位の分を設立しておりますけども、近年で言いますと、平成28年が3団体、平成29年が2団体、平成30年が2団体の設立というふうな形で自主防災組織が設立をされております。  以上です。 51 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございます。やはり組織率がちょっと最近伸び悩んでいるかなという印象を持っております。やはりその必要性を理解してもらえていないのかなというふうに思っているんですけども、自主防災組織と言えば、何か災害のときにすごく活躍する、大変なことをしなきゃいけないというふうなイメージがあるんですが、これは前にも言ったんですけど、そういった役割ももちろんありますが、住民の方に、どうやって逃げていくんだとか自分がこういう状況だから誰かに頼むことになるとか、そういったことを平時から意識づけをしていく、そういった活動があります。むしろ今回のような一人で考えなきゃいけないという状況になったときは、そういった平時に対する住民への意識の向上の取り組みが必要になってくるんだと思います。これが公の組織でするというのは難しくて、やはり地域差があります。簡単に言えば、川の近くなら川の増水に気をつけるという対策をとります。山の近くなら、土砂崩れに気をつける対策をその地域でとっていくことになります。道が冠水するようなところがあれば、じゃ、冠水したりする道路は、ふだん横に側溝があるから危険だよという、そういったことも地域間で情報を共有することができるわけですね。ですから、自主防災組織というのは、まずそういった平時に意識を高めていく組織ということで進められていったら、例えば、区長さんであるとかいう人たちに少し対話がしやすくなるんじゃないかと思いますので、そういった方面からぜひ自主防災組織、進めていただきたいと思っております。  かつて松浦市は災害がないというふうに言えたと思うんですけども、今これだけ近年ずっとゲリラ豪雨とか、集中豪雨がありますので、地すべり、それから、川の氾濫で被害に遭うというのはもう十分想定されますので、そういったところから、まず、市民の方の認識を変えていかなきゃいけない状況にもう来ていると思いますので、市長にお尋ねしますけども、自助行動のできる市民をふやしていくんだという観点から、自主防災組織の設置について決意のほうをよろしくお願いいたします。 52 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  今回の豪雨災害を受けまして、今後も本市におきまして500ミリを超えるような大雨が降る可能性は否定できないと考えております。今回、幸いにも被災がなかった地域においても、いつ大きな災害が起こるか、これはわからないわけであります。  今回、浜ノ脇地区において道路が夜間に寸断をされました。停電、断水が発生し、ライフラインが絶たれ孤立をする状況になりました。この際には、松浦警察署の皆様による避難誘導がございまして、対象となる世帯の皆様方が事前に避難をすることができましたけれども、今回、その後の安否確認やライフラインの復旧等、1つの地区でありましたので、素早く対応ができましたけれども、このようなことが複数の地区で発生いたしますと、今回のような対応は非常に難しいと思わざるを得ないわけであります。  今回の豪雨を受けて、改めて自主防災組織の必要性、各自治会ごとにこれを組織していただいて、平時からそれぞれの地域におけるリスクを把握し、そして、どのように対応するかということを考えていただくことは大変重要だと思っております。  今回の大雨を契機に、市民の皆様方に自主防災組織の結成に向けて改めて強く働きかけてまいりたいと思います。(降壇) 53 ◯ 5番(川下高広君)  では、次の項目に行きます。  市内中学校における楽器の管理についてです。  前回の一般質問でも同様の質問をいたしました。簡単に説明します。市の答弁から以下のことがわかりました。  学校備品である楽器134台について、購入時期が昭和年代であるものが約7割、平成15年までの購入が約2割、その後の購入が約1割程度であるということがわかっております。  また、吹奏楽部の保護者の負担が、当時、御厨中学校が月額3,000円、志佐中学校が2,000円、福島中学校が700円ということを答弁としていただいております。  また、平成30年度から3カ年、教育振興費学校配当予算を増額しておりまして、その予算を活用して最大限の教育効果が図られるように現状を把握しながら優先順位を判断していきたいと思いますというような答弁をいただいておりますが、聞かれた一部の市民の方からは、どうもすっきりしないと、事態が改善するのかどうかはいまいちわからない答弁だったという感想をいただいております。私としては、前回の一般質問が一つの問題提起として学校現場や市教育委員会に対しまして意識を問いかけるきっかけになったと感じております。今回さらに2回目ということで議論を深めて、財政的にも無理のない持続可能な楽器の管理のあり方について考えてまいりたいと思っております。  そこで、前回から3カ月たった今、市としてはどのような取り組みをしていこうと考えておられるか、新たな取り組み等があればお願いいたします。 54 ◯ 教育総務課長(石黒修子君)  お答えいたします。  前回、6月定例会でお答えいたしましたとおり、教育予算の中で吹奏楽部の楽器を整備していくのは、ほかの部活動との公平性やバランスを考慮して難しいと思っております。  そこで、市内学校の楽器の保有状況を確認しながら、吹奏楽部で必要とする楽器を必要とする学校に再配置するための準備を現在進めているところでございます。  あわせて、ふるさと納税の新しい仕組みの中に、家庭で眠っている使われなくなった楽器をふるさと納税として寄附していただき、その楽器の査定額が納税額として税控除できるという制度がございますので、その制度を活用して楽器を寄附していただけないかと検討しているところでございます。  この制度は、仲介する業者が学校の要望を個別にウエブサイトに公開し寄附申し込みとマッチングして採納される仕組みですので、すぐに必要な楽器をそろえることは難しいと思いますが、一方で、生徒がみずから全国に寄附の募集をすることによる自発的な学びという教育的効果もあると考えます。生徒による地域行事への貢献や全市的な文化活動の育成の観点からも楽器整備支援の必要性は十分に感じておりますので、ほかの部活動との公平性も図りながらこれらの取り組みを検討し、進めてまいります。  以上でございます。 55 ◯ 5番(川下高広君)  楽器ふるさと納税というものなんだと思いますけれども、これはどうですか。端的に言うと、もう始めるということでよろしいんでしょうか。 56 ◯ 教育総務課長(石黒修子君)  ふるさと納税の担当の課と協力を行いながら準備を進めてまいりたいと思っております。 57 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  この楽器版ふるさと納税は本年4月から全国自治体の参画が呼びかけられているものでございまして、私どもとしましては、10月から参加を検討したいということで今協議を進めておるところでございます。 58 ◯ 5番(川下高広君)  楽器というのは本当に高額で簡単にそろえられるもんではないので、そういった仕組みというのは本当にありがたいと思っております。また、10月から始められるということで大変期待できるものではないかなと思います。これについてもう少しちょっと詳しくお聞かせください。  まず、この事業はやっぱり継続していくことで効果がより出てくると思うんですけども、継続というのを前提にしているのか。  それから、スパンが大体1年間だと思うんですけど、そういったどれぐらいの数の楽器が来るというふうに期待できるのか、そこら辺をお願いいたします。 59 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  先ほどの教育総務課長の答弁と若干かぶることもあるかと思いますが、楽器寄附ふるさと納税ですが、これは全国で使用しなくなった不用楽器を自治体を通じて学校へ寄附していただき、その寄附楽器の査定価格が税金控除されるという新しい納税スタイルとなっております。  具体的には、まず、学校から要望があった楽器を専用ウエブサイトに掲載いたしまして、楽器を寄附したい寄附者が申し込むと、楽器の査定事業者が金額を査定しまして、最終的に市へ楽器が送られてくるという流れとなっております。市には現金としての寄附金の入金はございませんけれども、楽器が手に入るということになりまして返礼品を送るということもないということでございます。また、寄附者につきましては、楽器の査定金額の受領証明書により税金控除されるというメリットがございます。  この制度につきましては、10月から一応参加を検討しておりますけれども、今年度の実績等を見て次年度以降についての参加については検討してまいりたいと考えております。 60 ◯ 5番(川下高広君)  あとは、楽器を提供してくださるのが個人なのか団体も可能なのかというところまでわかりますか。 61 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  現在のところ、寄附をされているのは家に眠っている楽器ということで個人さんのほうが多いということで伺っておりますけれども、団体につきましては、済みません、そこまで詳細は調べておりません。 62 ◯ 5番(川下高広君)  私もちょっとウエブサイトで見ましたら、私が見たところではまだ4つの自治体だったと思うんですけども。ということは、これを始めますと、長崎県でも一番最初の取り組みということになるんでしょうか。 63 ◯ 教育総務課長(石黒修子君)  九州でも最初の取り組みということになります。 64 ◯ 5番(川下高広君)  大変期待をいたしております。今回の市の取り組みに対しては私としては非常に歓迎をいたしております。  その一方でといいますか、それでも、前回の大きな項目であった保護者負担の軽減、それから、楽器の計画的な管理というのは、やはり課題は残ると思っております。  前回の答弁で何とか軽減する方法はないか、検討してまいりたいというふうな答弁をいただいていますが、その件についてはどのような検討をされていますでしょうか。 65 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  吹奏楽部の楽器の整備につきまして、学校現場からも、やはり必要な楽器が不足しているとか、あるいは修理に費用がかかるということをお聞きしておりまして、委員会として検討した結果、先ほど課長が申しましたように、例えば、1つの例として、市内中学校が所持している楽器を相互に有効活用するというふうな取り組みもしたりとか、また、今言いましたふるさと納税を活用した支援策を考えておりまして、今後速やかに進めてまいり、そういうことを通じて市内の子どもたちが好きな活動ができる環境づくりに努めてまいります。  以上でございます。(降壇) 66 ◯ 5番(川下高広君)  保護者負担の軽減についてはこれからも検討をしていただきたいと思っております。  もう一つちょっと質問があります。  このふるさと納税制度を活用することによって、いわゆる特別なケースができたということで、これまで本来のスタイルであった現場のヒアリングによって新規の楽器の購入、こういった道が閉ざされてしまうのか、そういったところをちょっと心配しますが、いかがでしょうか。 67 ◯ 教育総務課長(石黒修子君)  先ほどお答えいたしましたように、教育予算の中で全ての楽器を整備していくというのは難しいと思っておりますけども、今までやってきておりました教育予算の配当のヒアリングというのは続けてまいりたいと思っております。 68 ◯ 5番(川下高広君)  最後に、市長にお尋ねをいたします。  今回のふるさと納税を活用した楽器の購入はよいと思います。しかし、楽器の管理の長期的な計画というのはやはり考えていかなければならないと思っております。しかも、楽器というのは丁寧に扱えばいつまでも頑張ってくれます。であるならば、楽器に対する管理のあり方をしっかりと決めていくということは市の財政面でも効果があるものだと思いますので、ぜひ取り組むべきことだと考えております。  それから、今ちょっと教育長も言われましたけども、これからは1つの学校で管理するのではなく、市内学校のネットワークで管理をしていく、例えば、そういった形の新しい管理の仕方を模索していくべきではないかというふうに考えております。市長には子どもたちが学びたいものが学べる環境の整備を先頭切って考えていただきたいと思っておりますので、答弁をいただきたいと思います。もう一度言います。まず、楽器に対する管理のあり方をしっかり決めていくということと、これから管理の方法、単一の学校ではなく市全体として管理していくとか、そういったことについての市長のお考えをお願いいたします。 69 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  まず、楽器の管理、物を大切にしていくというのは、教育施設にある楽器に限らずさまざまな備品、施設というものは、世代を超えて大切にしなければならないものであると思います。そのことは教育委員会を通じてしっかり子どもたちに教えていくと、このことは大切なことだと思っておりますので、楽器に限らず学校にあるすべての備品、これらは大切に扱いましょうということについては、総合教育会議等を通じて教育委員会の皆様と議論をしてまいりたいと思います。  一方で、適切な管理等については、先ほど教育長のほうからも答弁がありましたように、可能な限りそういった対応で、融通ができるんであればそのようにしていただきたいと思いますし、一方で、それぞれの楽器がこれまでの背景の中でその学校で管理されてきたというものもあると思いますので、こういった背景についてもしっかりと配慮しなければならないと思います。こういったものを精査した上でどのような対応ができるのか、可能な限り子どもたちに使いたい楽器が使えるような環境というものは対応できるように努力をしてまいりたいと思います。(降壇) 70 ◯ 5番(川下高広君)  どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、最後の項目、松浦高校魅力化向上についてに移ります。このお題目も前回の引き続きです。  松高存続について待ったなしの状況であることから、来年度以降に向けてどのような魅力アップを図っていくか、重要なときです。即効性があり、魅力として伝播力があり、持続可能であるものを考えていく必要があると考えております。今回、再度質問をいたします。  主に寮の整備などによる生徒受け入れの環境と学力フォローアップシステムの設置、前回は公営塾という言い方をしておりましたけども、ちょっと誤解を受ける言い方だと思いましたので、学力をフォローしていくシステムの構築というふうに今回から言いたいと思います。  まず、前回この質問を見てくださった市民の方から松浦高校魅力へのヒントとしてアイデアを提供していただきましたので、御紹介するとともに市の答弁をいただきたいと思います。  1つ目は、高校と小中学校の連携です。交流と言っていいかもしれません。先生や生徒が勉強を教える、スポーツなどでの連携。そこで、松浦高校が身近に感じ、選択の中に入ってくるのではないだろうか。また、優秀な生徒を逃さないことにつながらないかという御意見でしたが、この件についてお願いいたします。 71 ◯ 学校教育課長(宮島哲郎君)  お答えいたします。  市内小中学校と松浦高校との連携にかかわることについてですが、現在、学習面では、進学等が確定した松高生が自分の出身中学校に出向いて中学生に直接勉強を教える取り組みを行っております。  また、松浦高校は、長崎県警察本部が実施するサイバーセキュリティボランティア実施校に指定されており、サイバーセキュリティの専門家から研修を受けた松高生が市内の小学校に出向いてインターネットの安全な利用の仕方等の授業を行っております。  また、体育の授業では、武道指導のなぎなたの中で、板垣先生が授業に出向かれて、直接、中学生を指導する場面もあります。  また文化・スポーツの部活面においては、市内中学校の吹奏楽部、バスケットボール部、バレーボール部、ソフトテニス部等が合同で練習を行っています。  さらに、松浦市近隣の公立、私立高校が市内各中学校を訪問して実施する高校入学説明会において、松浦高校からは各中学校の卒業生が先輩高校生として先生と一緒にその中学校を訪問し、実体験をもとに松浦高校の魅力を後輩中学生に積極的にアピールしてくれています。中学生や保護者からは、とてもわかりやすいという意見ももらっています。  これらの取り組みは、松高生徒の力や松浦高校の魅力を市内児童生徒に知ってもらう絶好の機会となっていると思います。  今後も、これらの取り組みがさらに深まるよう、市内校長会、松浦高校に働きかけてまいりたいと考えております。 72 ◯ 5番(川下高広君)  そういった努力の効果が数年後に出てくるように期待をしたいと思っております。  2つ目は、松高と他校との違いについて、実際に高校に進んだ生徒に意見を聞いたらどうかという御意見がありました。松高に行った子、よそに行った子、直接聞くかアンケートという方向になるかわかりませんが、そこからヒントが得られるのではないだろうかということでしたが、その件に関してはどのようにお考えでしょうか。 73 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  お答えいたします。  現在、市内中学3年生全員、それから、市内中学3年生の保護者全員を対象といたしまして、松浦高校魅力化プロジェクトの参考とするために、平成28年度から毎年6月ごろに進路等に関するアンケート調査を実施いたしております。このアンケートにおきましても、志望校を決定する上で重要視することについてはお尋ねをしておるんですけれども、現状もっと掘り下げた分析ができないか、アンケート内容を一部見直ししまして、その結果について松浦高校と情報共有しまして魅力化プロジェクトへ反映させてまいりたいと考えております。
    74 ◯ 5番(川下高広君)  ありがとうございました。ぜひ取り組みのほうをよろしくお願いします。それから、市民の皆様には、こうやって松浦高校に対しまして関心を持っていただきまして、それから、アドバイスまでいただきまして感謝いたしますとともに、今後とも御理解、御協力をいただければと思っております。  それでは、寮整備についての話に進みます。  前回、私の一般質問で、高校の校長先生と市長みずから強い連携で取り組んでいただきたいという質問に対して、市長答弁の中にこのようにありました。途中からですが、省略せずに読みます。「加えて、生徒数を少しでもふやすためには、やはり部活動の魅力化というのも必要ですし、その取りこぼしがない、いわゆるその部活動があればそこに来たいという方々がいらっしゃるわけですから、そのためには寮の確保なども必要だろうということで、私と教育長で高校に出向きまして提案をして、その関係機関、高校ではない、その関係機関とも連携をとって、こういったことができないかという提案も行ってきたというところであります。」というふうに答弁いただいております。それについてもう少し詳しい状況も聞きたいのと、その後について教えていただければと思います。 75 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  昨年度、松浦高校の入学者数が六十数名であるということがその時点でわかっておりました。県の高校改革の規定によりますと、2年連続3分の2を下回ると統廃合の対象になるということでありまして、松浦高校の場合、定員120名ですから80名を2年続けて下回ると、もうこれは統廃合の対象になるわけであります。そうしますと、私どもがこれまで取り組んできた松浦高校支援が水泡に帰してしまうというおそれもありましたので、とりあえず、まずはこの80名を上回るような取り組みをするということの中から、部活動に進みたいと、松浦高校で部活動をしたいという、そういった方々がいらっしゃるんであれば取りこぼしのないようにすべきではないかという思いで校長先生のところに行ってお話をしたところであります。これは、いわゆる県の施設を活用できないかということをお話しに伺いました。松浦高校側でもしっかりと検討され提案の実現に向けて努力をいただきましたけれども、さまざまな課題があるということから難しいという判断に至られたというふうに報告を受けております。現時点においては、その後その問題について改めて議論をするというところまでは至っておりません。(降壇) 76 ◯ 5番(川下高広君)  1つの部だけとかいう話をするわけにいきませんが、でも、松浦高校では本当に陸上部という、やはり全国から来たいと、こう思ってもらえる貴重な部もあります。そういった魅力たるコンテンツという言い方をしていいのかわかりませんけども、そういった武器を持っている。その武器をやっぱり最大限に生かしていきたいというふうに思っておりますので、寮の整備については、ぜひ市長、今後ともしっかり取り組んでいただきたいというふうに思っております。  この寮に関しては、議会でも関心が高い方が多くて、過去の議事録をウエブサイトで検索できます。  そこで、寮というところで検索してみますと、当然、松浦高校の寮に関する発言内容に限りますが、平成27年第3回、それから、第4回議会では、宮本議員が隠岐島前高校の事例を示しながら寮の必要性を訴えられております。同じく第4回定例会では山崎議員が、鷹島・福島の生徒確保のために必要じゃないかということで当時の市長に訴えられております。平成28年第2回、第3回議会では、現在、陸上部が使用している寮が、当時、県の管理が終わるということから、市の管理に寮として継続できないかという話を私のほうもさせていただきましたし、その次の第4回では、神田議員が質問に上げられております。  このように、議員間からでも関心が高く、それだけ生徒確保のために必要な方策であるというふうな認識を議会が持っていると私は思っております。  今、松浦高校の陸上部に入りたいと熱望する子どもたちも多いというふうに聞きます。しかしながら、寮の受け入れ体制がキャパを超えているということもあって断らざるを得ない状況になっていると聞きます。部活動で人を呼べる高校というのはそうめったにないと思います。先ほど言いましたが、貴重な武器を持っていると思いますので、この受け入れ体制が少しでも改善していけば松浦高校の安定した生徒確保につながっていきます。そして、離島である鷹島・福島の子どもたちも活用してもらえれば、部活を最後までして勉強もできるというふうな状況にもなりますので、寮の存在意義、整備する意義は大きいと考えます。  そのようなことから、市長には改めまして松浦高校に対しまして、この重要性を訴えて何とか風穴をあけていただきたいというふうに思っておりますが、市長の答弁をいただきたいと思います。 77 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  松浦高校の支援のためにも、部活動で人を呼び込み生徒数を確保すると、そういう意味での寮が必要ではないかという視点でありますけども、確かに松浦高校の陸上部が非常にすばらしい成績を残してくれていますし、それが1つの松浦高校の魅力であるということについては、もうそのとおりだと思っております。しかしながら、これは原点に一度返りたいというふうに思っています。  松浦高校の支援事業については、地域から高校がなくなることで地域の疲弊に直結するおそれがあること、このため、地域唯一の高校を存続しなければならないという思いがあったこと、加えて、地域課題などの活動を通じて郷土愛を醸成し、地元松浦に就職する生徒や高校を卒業して一旦市外に出ても、将来、松浦に帰ってきてもらう、いわゆる還流につながる、こういった取り組みをするために松浦のために貢献できる人材を育てる、こういったことが当初の目的でありました。そのためには、現在3割弱しか松浦高校へ進学していない市内の中学生に、松浦高校の魅力を感じてもらい、一人でも多くの生徒に松浦高校を選んでいただく。そして、平成29年度から実施しているこの支援制度は、本年度で一旦、一定の区切りを迎えるため、次年度からの新たな支援制度の構築に向けて今申し上げましたような目的が果たせるような有効な施策を考えていきたいと。このことは松浦高校とも十分に連携を図りながら対応していきたいと思っております。必要なことは、やはり松浦の子どもたちに松浦高校に行っていただいて、そして、確保していくということだろうと思います。  現時点において、寮にかかわる経費が松浦市が行っている支援策の半分強をその下宿生等の費用に充てられているわけであります。これをどんどんふやすことになりますと、さらにこの予算をふやしていかなければならない。それが果たして今申し上げたような目的の達成につながるのかどうか、このあたりは十分な検証が必要であると思っておりますので、高校とも連携をとりながら今後の対応を考えてまいりたいと思っております。(降壇) 78 ◯ 5番(川下高広君)  先ほど市長答弁ありましたけれども、もちろん陸上部、大きく言いました。市内の鷹島・福島の子たちの、これも市内の生徒たちですので、そういったところもつながっていきますので、もちろん市長の考えは理解はできます。その一方で、かなり今危ない状況であるということも理解はしていただけると思います。理解していただいた上で行動していただいていると思いますので、寮についてもゼロにはせずに検討していただきたいと思っております。  時間がありません、行きます。  前回、公営塾という言い方をしました、学力フォローアップシステムです。要は、松高生の学力を維持していく仕組みをつくっていこうというものです。  それについて前回、今後研究していきたいということでございましたけども、どのような研究をし、また、しようとしていますでしょうか、答弁をお願いします。 79 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  6月議会での議員の御提案を受けまして、松浦高校の支援策として有効と思われる自治体の取り組みにつきまして、まずはインターネットを中心に学校の魅力化に取り組まれている事例の情報収集を行っております。  また、松浦高校と協議をいたしまして、8月6日、7日の日程で先進地視察を計画しておりましたけれども、台風8号の影響によりまして、市職員の視察につきましては中止をしたところでございます。  今後につきましては、学力向上に取り組まれ成果を上げられている広島県の自治体のほうへの視察を検討しているという状況でございます。 80 ◯ 5番(川下高広君)  このフォローアップシステムの必要性についてですが、実は松浦高校ではことし5月に松高在学生の保護者に向けてアンケートをとっております。  松浦高校の現PTA会長の許可を得まして関係するところを御紹介させていただきます。この中に学力を挙げている意見がございます。どのような問いに対してかといいますと、一番最初の問いです。「入学者数が昨年、一昨年と比較して大幅に少なかった要因はどこにあるとお考えですか」という問いに対して、約150の記載がございました。そのうち志望者が少ない原因を学力向上の取り組み不足であると答えたのが約1割、似たようなことで、学力向上の取り組みに関するアピールが不足しているのではないかというのを含めると約2割というふうになっております。全体の2割が多いか少ないかというところですが、実はこの回答の中には、大半の回答は少子化によるものというふうにありました。前年から40人、市内の生徒が減っているんですけども、生徒は50人以上減っているわけですよね。だから、少子化だけではないんですが、そういった印象を挙げていらっしゃる。漠然とした人気不足というふうなところも意見として挙がったようですので、具体的な理由として挙げられたのが、就職力、それから学科不足、部活などがあった中で、この学力向上の取り組み不足というのは上位のほうに当たる回答となっております。  公営塾を参考としました大崎海星高校ですね、進学実績がこの3年間の中で、国公立大学、上智大学、早稲田大学、立命館大学というふうに上がっておりまして、高校生徒数の増加が60名から102名に上がってきております。生徒のアンケートによる満足度も61%となっております。  このようなことから、松高支援の中で、フォローアップシステムの構築というのは患部に適切な処方をする効果のあるもの、そして、発信力のあるものであると考えておりますので、ぜひ取り上げていただきたいと思っております。最後に市長の答弁をいただきますが、フォローアップシステムの必要性は高いと考えますので、市長の決断をお聞きいたします。 81 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  議員御提案の学力フォローアップシステムの設置について、他の自治体では公営塾として成功されていると聞いております。  その背景としまして、それらの自治体における地理的条件、周辺高校への進学状況や支援に対する財政状況など、対象となる高校を取り巻く諸条件が整っていて成功されているのではないかと、このように考えております。その成功されている事例がそっくりそのまま本市に当てはまるかどうか、ここは慎重に検討する必要があると思っています。  本市は、先ほども申し上げましたけれども、平成25年度から保護者の負担軽減による生徒確保を目的とした支援を初め、魅力向上と地域連携を加えたさまざまな取り組みにより松浦高校の魅力化に努めてまいりました。まずは、松浦高校とどのような対応が必要なのか、協議を行い、生徒確保に効果的な、そして、学校現場からの意見も聞きながら、高校と市が両輪となって進めていくことが大切だと考えております。  本市は、松浦高校に対しまして、平成30年度1,746万円の財政的支援に加え人的な支援を講じてまいりました。  今後も限りある予算の範囲内において、本来の目的を達成し得る最適な支援策を検討してまいりたいと、このように考えております。(降壇) 82 ◯ 5番(川下高広君)  答弁ありがとうございました。市長には効果のある施策を考えていただきまして松高支援に尽力していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、以上で今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。    (川下議員 一般質問席 降壇) 83 ◯ 議長(椎山賢治君)  以上をもって川下議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後0時14分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 84 ◯ 議長(椎山賢治君)  再開いたします。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、7番・徳田議員の登壇を願います。  (徳田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 85 ◯ 7番(徳田詳吾君)  皆様、改めましてこんにちは。  清風会の徳田でございます。  福島のほうでは稲刈りも終わりましたが、ことしは田植えの後の干ばつで生育不良で、稲刈りが始まっても青米が多く、また、お盆を過ぎると雨が多く、稲刈りができずに苦慮されたようです。そのためか、品質が落ちて、くず米が多く出たようです。8月27日に福島地区で農協座談会が行われましたので、来年に向けて何点か要望をいたしました。その後も雨が降り続き、ほかの作物にも影響が出ないか心配です。また、6日から7日にかけて台風も通過しましたが、離れて通過したので、幸いひどい被害は出なかったようです。秋雨前線もやっとなくなり、ほっといたしております。  昨日は、毎年9月に行っている土谷棚田の火祭りの準備で棚田の草刈りを行いました。梅雨明けの真夏のような暑さの中、市役所の皆様にも15名の方に手伝っていただきました。ほかに一般の方13名、自衛隊より30名、会員27名、総数85名で行いました。御協力いただきました方、大変ありがとうございました。  ことしは土谷棚田下の海岸堤防から花火を打ち上げる計画をいたしております。皆様のお出かけをぜひともお待ちしております。  それでは、質問に入ります。  第1項目めは、新福島大橋建設促進についてであります。  市長におかれましては、新福島大橋の建設促進につきまして、日ごろより心配りされております。まず、お礼を申し上げます。しかしながら、なかなか進展しませんので、今回質問をさせていただきます。  まずは、昨年6月議会での回答の中で、平成29、30年度の福島大橋の工事の中で橋脚の補修工事が行われるとのことで、間接的にしか聞いておりませんけれども、コンクリートがぼろぼろになっていたものにコンクリートで補修がされたとのこと。本当に既設のコンクリートと新しいコンクリートが密着するのか、大丈夫なのかとの意見を聞きました。どのように補修をされたのか、お伺いをします。 86 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  福島大橋を管理されております長崎県のほうに再度確認を行いました。以前にも答弁しましたとおり、平成29年度から30年度に実施された補修工事につきましては、橋台・橋脚の補修、簡易排水装置及び伸縮装置の漏水対策工、照明灯のボルト交換が行われております。  また、議員御質問の橋脚の補修についてでございますけども、福島大橋にはP1橋脚とP2橋脚ということで2本の橋脚がございます。ともに下部のフーチング部分においてひび割れが発生しているということで、ひび割れ補修工、断面補修工、表面含浸工といった、橋梁補修の現場では広く一般的に採用されている工法で実施されたというふうにお聞きしております。 87 ◯ 7番(徳田詳吾君)  私は古いコンクリートと新しいコンクリートがよく密着するのかということを確認したかったんですけども。 88 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  広く一般的に使われている補修工法であるということですので、そういう点に関しては問題はないというふうに思っております。 89 ◯ 7番(徳田詳吾君)  市長が県議時代に県議会において質問された内容について質問をさせていただきます。  どのような気持ちで、どのような内容の質問をされましたか。 90 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  徳田議員の御質問にお答えをいたします。  まず、どのような気持ちで県議時代に福島大橋の問題を質問したのかということでございます。  当時、供用開始50年を間近に控えているということで、福島大橋建設促進期成会が福島地区住民の方を中心に結成されておりました。その皆様方の熱い思いを最大限に重要視して質問を行ったところであります。  現況の福島大橋の幅員が非常に狭く、タンクローリーの通行にも支障が出ていること、そして、住民の皆様方が、特に架橋後50年近くなるということから老朽化による劣化を心配しておられること、あわせて福島大橋は住民の生活道路としての役割のみならず、国の有事の際に放出される国家備蓄基地が設置されていること、そして、この国家備蓄基地、全国にありますけれども、その中で唯一、橋一本で搬出路が構成されているのはこの福島基地以外にないということから質問をしたところであります。  具体的な質問項目としては、施設更新に対する県の認識、また、現在通行に支障を来している幅員の狭さ、また、歩道がないということ、さらには、今申し上げたような国家備蓄基地が福島にあり、非常に重要性が高いということ、国への働きかけをどうするのか、こういったことをお尋ねしたところであります。(降壇) 91 ◯ 7番(徳田詳吾君)  回答の内容についてはどういうふうな形でしたか。 92 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  回答の中身といたしましては、県としては長寿命化対策を行っていて、今後もさらに適切に管理をしながら使い続けていきたいというような答弁であったと記憶しております。  また、道路の通行に対する支障等については、幅員が狭いということは承知をしているというようなことで回答があっております。(降壇) 93 ◯ 7番(徳田詳吾君)  その回答を受けてどのように思われましたか。 94 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  住民の皆様方の一日も早くかけ替えてほしいという願いとは、県の認識は乖離しているというふうに感じました。  県としてはかけ替えということではなくて、今後も適切に維持管理をして使い続けたいということでありましたので、住民の皆様方の思いとは一致していないということで、私としては当時も、国家備蓄基地があるという重要性をもっと前面に出して国へ働きかけてはどうかということを訴えましたけれども、県としては今後も適切に管理しながら長寿命化対策を講じていきたいということでありましたので、なかなかかみ合わなかったと、このように記憶しております。(降壇) 95 ◯ 7番(徳田詳吾君)  今の回答でありますと、福島大橋の重要性は認識しておられるかと思うんですけれども、そのように思われている中で、ことしの5月29日に長崎県への松浦市要望が、福島大橋については11項目中の11番目ということで一番最後ですので、今聞いたところの答弁からちょっと、なぜ一番最後になるのかなというふうに思っているんですけど、その辺についてはどうでしょうか。 96 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  この長崎県への要望の際には、議員にも同席をいただきましたけれども、本年5月29日に長崎県知事並びに長崎県議会議長に対して、本市の重要施策に関する要望として11項目の要望を行いました。  今回の要望書に掲げました11項目は、本市として数多くある県への要望事項の中でも特に重要なものを挙げておりまして、その中で、これまでに行ってまいりました国や県との協議経過、国や県など関係機関の対応状況などを総合的に判断した上で、これまで同様に要望項目の掲載順を調整したところでございます。(降壇) 97 ◯ 7番(徳田詳吾君)  何か言いわけみたいに聞こえるんですけども、福島大橋のことを軽く見ているんじゃないかというふうに、私としてはそういうふうに感じましたので、長崎県知事への要望の折に、要望項目の5項目めの西九州道路の避難道路としての役割に関連して、総務委員長として手を挙げて、防災避難道路の面から福島大橋について発言をしたところです。  万が一の場合、福島に住む住民の命の橋となっている。また、民間と国家備蓄基地36万トン、北部九州の各家庭へのガスの供給、税金や交付金による地域への貢献を説明し、私のほうからもお願いをしたところであります。
     午後からは、県議会議長への要望が行われ、外間自民党幹事長から、重要な事項として取り組みたいとのありがたいお言葉をいただきました。  ここで改めて福島大橋の果たす役割についてお尋ねをいたします。  交通量はどのようになっておりますか。 98 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  交通量につきまして、平成27年度全国道路・街路交通情勢調査、一般的に道路交通センサスというものがございますけども、こちらに掲載されております数字のほうでお答えいたします。  読み上げます台数は24時間の交通量で、上下線合わせた断面交通量でございます。  まず、福島大橋でございますけども、大型車が484台、普通車が3,752台、合計の4,236台でございます。  福島大橋は以上でございます。 99 ◯ 7番(徳田詳吾君)  参考のために、鷹島肥前大橋と西九州自動車道の伊万里松浦道路はどうなっておりますか。 100 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  続きまして、鷹島肥前大橋でございますけれども、大型車が158台、普通車が1,812台、合計の1,970台でございます。  また、西九州自動車道伊万里松浦道路の山代久原インターチェンジの数字が載っておりましたので、こちらのほうを御紹介いたします。大型車が782台、普通車が4,353台で、合計の5,135台でございます。 101 ◯ 7番(徳田詳吾君)  このように、意外と福島大橋は交通量がございます。通勤、通学、運送業等、どのように分析をされておりますか。わからなければいいです。 102 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  済みません。通勤、通学等の数字は把握をしておりません。 103 ◯ 7番(徳田詳吾君)  福島には瓦斯基地がございますけれども、タンクローリーの出荷台数が1日当たりどのくらいかわかりますか。 104 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  九州液化瓦斯基地からのタンクローリーの出荷台数は、1日約100台とお聞きしております。 105 ◯ 7番(徳田詳吾君)  100台ということですけども、私が聞いたところでは2018年度で年間に2万9,063台、1日当たりの最多出荷台数は160台、平均で123.5台、これを往復しますと247台の車が通っているそうでございます。  福島大橋の架橋時の計画交通量は幾らでしょうか。このような交通量は想定されていなかったと思いますけれども、どうでしょうか。 106 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  こちらも長崎県のほうに確認をしたんですけども、架橋時点での想定の交通量につきましては、残っている資料では確認できなかったということでございました。  当時、昭和31年5月に鋼道路橋設計示方書というものが制定をされておりまして、この中で、橋の区分としては1等橋、2等橋ということで区分がなされております。1等橋が主要な道路という位置づけになっておりますので、福島大橋につきましては主要な道路ということで、1等橋というふうな区分になっているということでございました。 107 ◯ 7番(徳田詳吾君)  1等橋では大型車何台、小型車何台とか、そういった区分はないのでしょうか。 108 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  そういう数値的なものはなくて、重要な路線ということで1等橋ということで区分がされております。 109 ◯ 7番(徳田詳吾君)  架橋時の工事施工資料を長崎県のほうにお渡しし、市にもお渡ししたと思いますけれども、この中で強度計算式があったと思います。私の見方がどうなのかわかりませんけども、安全率が1.15倍程度あるように理解したんですけども、どうでしょうか。 110 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  私も資料はいただいておりますけども、なかなかそこまでの検証はやれていないということでございます。済みません。 111 ◯ 7番(徳田詳吾君)  そこまで見てと言っておけばよかったんですけど、失礼しました。  今回の要望書で福島大橋の第2項の中で、「平成30年度に道路橋耐震補強設計調査を実施されたが、福島大橋の耐震性能などの評価について、明確な説明を行っていただきたい」と要望されておりました。その説明はあったでしょうか。なかったとすれば、いつごろになるんでしょうか。 112 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  長崎県におかれまして、平成30年度において、道路橋耐震補強設計業務を実施されております。その中で、一部耐震補強が必要であるとの結果が出ていることから、8月29日に松浦市への報告をされる予定でありましたが、秋雨前線による大雨の影響により、延期となりました。再度日程調整を行うこととしております。 113 ◯ 7番(徳田詳吾君)  よろしくお願いいたします。  福島大橋の効果といいますか、役割についてお尋ねをいたします。  通勤、通学の効果、役割をどのように考えますか。 114 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  福島大橋は福島地区唯一の本土架橋であることから、住民の通勤、通学、通院など生活道路としての重要性が高く、さらには原子力災害時の避難道路や国家備蓄基地からの搬出路となることからも重要な役割を担っていると認識しております。(降壇) 115 ◯ 7番(徳田詳吾君)  九州液化瓦斯福島基地及び国家備蓄基地の経済効果についてお尋ねをいたします。  長崎県及び松浦市への納税状況はどのようになっておりますか。 116 ◯ 税務課長(石川章浩君)  お尋ねの税についてでございますが、まず、一企業に係る税情報につきましては、地方税法等の規定によりお答えできないところであります。  一方、国家備蓄基地に係る分といたしては、国から国有資産等所在市町村交付金が交付されておりまして、平成30年度では1億2,216万7,800円でございます。  以上でございます。 117 ◯ 7番(徳田詳吾君)  私のほうで2017年度分で調べたところ、長崎県のほうへ九液から3,341万9,000円、松浦市へ九液さんのほうから5,327万3,000円、株主会社から、これはとん税になるんですけれども、1,016万5,000円、社員の住民税が516万9,000円、これの松浦市の計で6,860万7,000円、それで長崎県と松浦市の合計が1億202万6,000円となっているようでございます。  九州液化瓦斯福島基地及び国家備蓄基地への交付金については、今ちょっと言われましたけども、その辺はどうなっていますか。 118 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  石油交付金についてのお尋ねということでよろしいでしょうか。  長崎県と松浦市に交付されております石油交付金につきましては、平成30年度の実績で松浦市には3,547万8,000円、長崎県には501万6,000円となっております。  以上です。 119 ◯ 7番(徳田詳吾君)  ちょっと私が調べているのと違ったんですけど、松浦市の3,547万8,000円は同じなんですけども、隣の佐世保市に265万8,000円、平戸市が211万6,000円、これに県の分の501万6,000円が加算されるということですね。  国家備蓄基地についてが、先ほど税務課長さんがお答えされたこととはちょっと違うんですけども、1億3,453万円という数字を私のほうでは把握しておるところでございます。  これを合計しますと、先ほどの県の分を私は入れておりませんでしたので、1億8,500万円ぐらいになるんですかね。それと、税金と交付金の総計にしますと、2億8,700万円ぐらいになるんですかね。  1年分でこれだけあります。鷹島肥前大橋の建設費が約200億円です。福島大橋の建設時が約3億円くらいだったと思います。今建設すると、10倍くらいで30億円ぐらいかかるのかなと思います。そうすると、今の税金と交付金を10年分もすれば、ほぼかけ替えができる金額なのかなと思っております。今数字を並べましたけれども、それだけでもこれだけございます。  それから、九州液化瓦斯基地内で働く人は、関連会社を含めて74名と聞いております。  また、これに運送会社、それから配送会社などを加えると物すごく多くなると思われます。  ガスの用途としては、家庭用、工業用、都市ガス用、自動車用に使われているということで、多くの人に利用されております。家庭用の出荷世帯数がわかりますでしょうか。 120 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  済みません。供給している世帯数については把握ができておりませんけれども、九州液化瓦斯が賄っておりますLPGですが、九州内の需要量の3分の1を供給しているというふうに伺っております。 121 ◯ 7番(徳田詳吾君)  私のほうで調べたのでは147万世帯と聞いております。  今までの数字がばらばらでちょっとわかりにくいと思いますけれども、今のをいろいろ並べたときに、経済効果額としてはどの程度になるかわかりますかね。  多分わからないと思います。私もわかりませんけど、相当な経済効果額になると思います。  5月29日の長崎県要望の第1項目に、長崎県の総合交通計画及び長崎県総合計画に福島大橋の建設を掲げていただきますとともに、早期の事業化を図っていただきたいとございましたが、どの程度の期間をめどにされておられるのでしょうか。 122 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  要望しております新福島大橋の建設につきましては、長崎県からは、長崎県橋梁長寿命化修繕計画に基づき適切な維持管理に努めており、現段階でかけ替えは予定していないとの見解が示されていることから、事業化までの期間、めどは立っていないという状況だと考えております。  引き続き早期事業化に向け、要望を行ってまいりたいというふうに考えております。 123 ◯ 7番(徳田詳吾君)  住民の気持ちとしては、それではちょっと、失礼ですけども、今の長崎県の予算の状況では大変厳しいと思います。国の予算、例えば内務省には国の重要なものには特別な予算があるようです。福島には国家備蓄基地もありますし、先ほども経済効果額を尋ねました。玄海原発の万一のときは避難道路にもなります。  長崎県には事情を説明し、県議、それから、国会議員を通して国への要望活動を行う考えはございませんでしょうか。 124 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  国への要望ということでございますけど、過去に行った分がございますので、それをまず説明させていただきたいと思います。  玄海原子力発電所から30キロ圏内のUPZ圏内に位置します長崎県内の4市で、平成29年4月21日に長崎県知事に対しまして、原子力災害時の避難対策等の充実並びに原子力発電所の安全対策に関する要望書を提出いたしております。  その後、それを受けまして長崎県においては具体案を取りまとめるというふうなことで、松浦市からは佐賀県道筒井万賀里川線の改良に加えまして、福島大橋のかけ替え、または追加架橋ということも含めまして、具体的な名称を入れて国のほうへ要望をしていただいたというふうなことがございます。  しかしながら、この要望に対して具体的な動きがなかなか見えないということから、平成30年5月8日に長崎県知事に対し再度同じ内容での要望書を提出いたしまして、昨年、平成30年11月20日ですけれども、長崎県知事を初め、関係4市で内閣府へ再度要望したというふうな状況でございます。  以上です。 125 ◯ 7番(徳田詳吾君)  2018年、平成30年6月23日の長崎新聞に「原発事故避難でモデル事業、道路改修費など」の見出しで、3府県に4億9,000万円、内閣府が本年度から予算化とありました。  こういった予算もあるようですので、ぜひともお願いしたいと思うんですけれども、友好会派で国のほうへ研修に行った折にも、内閣府にそのような予算があるようでした。県、国へ出向いて、ぜひともそのような予算の獲得ができるような取り組みをお願いしたいと思います。  10月30日から31日にかけて、長崎県議会の自由民主党会派15名の視察団が松浦市に見えます。その折に、福島大橋と九州液化瓦斯福島基地株式会社及び国家備蓄基地も視察される予定と聞いております。  福島大橋の対応としては、どのような考えのもとに対応されるお気持ちでしょうか。 126 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  まず、先ほどの私の答弁で、徳田議員の受けとめが、何か私が松浦市として福島大橋を余り重要視していないんではないかというような御意見がございましたけども、決してそういうことではなく、必要であるからこそ松浦市の要望として11項目の中に掲げて県へ要望しているということについては御理解を賜りたいと思います。  福島大橋につきましては、5月の県の要望の中にも掲げていますとおり、供用開始当時に比べ、交通量の増大やLPG基地からのエネルギーの運搬路として大型のタンクローリー車が通行するなど、当時と比べて交通事情が大きく変化し、幅員の狭さから通行に支障を来していること、さらに、災害時における防災道路としての重要性も増していることから、新福島大橋建設の事業化に向けて、県議会の皆様にもお力添えをいただけるように対応したいと考えております。(降壇) 127 ◯ 7番(徳田詳吾君)  先月、8月29日の長崎新聞に「諫早市~佐賀県鹿島市間を結ぶ地域高規格道路の早期実現を目指す」ということで、有明海沿岸道路西部地区建設促進期成会、会長は諫早市長さんのようでしたけれども、そういう書き出しで記事がございました。  きょうの一般質問では、板山・椋呂路トンネルの期成会の会長はどなたかということを後から確認しましたところ、佐世保市長と聞きました。いろんな期成会の場合はほとんど各首長が会長をされております。
     10月に来られる県議団は、松浦市長がなぜ新福島大橋建設促進期成会の会長でないのか、先頭に立っていないのではないかと思われると思いますけれども、その辺についてはどういうふうに思っておられますか。 128 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  県議会の皆様方がどのようにお考えになるかについては、現時点ではお答えできかねるんでありますけれども、この期成会の会長の問題、期成会の役員については、これまでも徳田議員からさまざまな御質問があってお答えしてきたところでございますけれども、やはり民間の皆様方の取り組みと、行政と、それぞれ2つの柱で取り組むことによって相乗効果をもたらしたいとこれまで申し上げてきておりますので、仮にそのような御質問があれば、そのとおりにお答えをしたいと思っております。(降壇) 129 ◯ 7番(徳田詳吾君)  うちの期成会のほうの中の意見も、やはり市長が先頭に立ってやってほしいというふうに要望がありますので、その辺、10月まではまだ期間がありますので、できれば前向きに進むようによろしくお願いをしたいと思います。  1項目めはこれで終わります。  2項目めに移ります。2項目めは道路整備についてであります。  県道整備について、昨年の6月議会でも質問しましたけれども、確認の意味を込めて質問をいたします。  福島大橋の長崎県、佐賀県の両側はカーブになっており、特に福島側は大変事故が多発しております。ほかのカーブを含めて改良についてお尋ねしたところ、2車線改良が済んでいるため、新たな改良事業としての対応は困難であるとの回答でした。  また、側溝整備についての要望をいたしましたが、現地の状況を確認した上で、危険度が高い区間については整備に向けた検討をしてまいりたいとお答えをいただいておりますとのことでしたが、その後どうなりましたでしょうか。 130 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  御指摘の県道喜内瀬鍋串線におきます危険なカーブ箇所の改良につきましては、既に2車線改良が済んでいるため、新たな改良事業としての対応は困難であるとの長崎県の見解でありましたので、昨年の6月議会において議員より提案がありました側溝整備について、引き続き長崎県に対し要望を行っているところでございます。  昨年度の要望に対して長崎県からは、脱輪防止の有効策としては、既設側溝のふたかけが有効と考えられます、今後は松浦市全体で施設整備の優先順位を検討し、平成31年度以降事業化に向けて予算要求してまいりますとの回答をいただいている状況でございます。 131 ◯ 7番(徳田詳吾君)  先ほども言いましたように、大変重要な道路となっておりますので、ぜひとも優先的にお願いをしたいと思います。  ことしの7月18日に福島大橋の長崎県側のカーブで、橋のすぐ横、福島寄りなんですけども、心配しておりました事故が発生しました。福島へ向かうタンクローリー車が道路左側から張り出した木の枝と対向車の大型トレーラーを避けるため減速し、停車したところ、後ろから来た車が追突しました。幸い大事故には至りませんでしたけれども、この場所は今までも特に事故が多く、死亡事故などの大きな事故にならないうちに改良か、住宅もございますので、歩道の整備を行い、視距離の確保、見通しをよくするなど、再度要望ができませんでしょうか。 132 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  長崎県におかれましては、側溝整備に関しては、脱輪防止の有効策として認識をされておりますので、新たな交通事故も発生しているとのことを踏まえながら、引き続き長崎県に対し要望してまいりたいというふうに考えております。 133 ◯ 7番(徳田詳吾君)  経済効果については先ほどから述べておりましたけれども、福島の県道のこの路線はとても重要でございます。何とか市長のほうからもお願いできませんでしょうか。 134 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  この福島の県道の整備につきましては、今、課長が申し上げましたとおり、長崎県に対して要望を行っているところでありますので、これは市全体として要望しておることでございますので、機会を見て私のほうでもお願いをしてまいりたいと思います。  今回の事故の最大の原因は、やはり陰切りをまずやるべきではないのかということでもありますので、こういった点について、これまでもさまざまな機会を捉えて要望してきておりますが、なかなか民地から張り出しているものについては対応できないというような回答をいただいてきております。  一方で、建設限界との関係もありますので、そういった点も含め、機会があれば県へ要望してまいりたいと思っております。(降壇) 135 ◯ 7番(徳田詳吾君)  ぜひとも福島大橋に連続する区間でありますので、10月には県議団も見えますので、あわせてお願いをしておきます。  昨年の9月議会で福島港の臨港道路の補修についてお願いをしたところ、漁協支所前は最近補修ができました。これにつきましてはありがとうございました。  残り470メートルの予定がわかればお願いをいたします。 136 ◯ 水産課長(鈴木正昭君)  県営福島港の臨港道路についてのお尋ねでございますが、県北振興局担当課に確認しましたところ、昨年度実施箇所、新松浦漁港福島支所近辺でございますが、こちらに引き続き福鷹商工会付近までの片側約230メートルの区間について、昨年度と同規模の約500万円の予算により、舗装の打ちかえを実施する予定と伺っております。  なお、次年度以降につきましても今年度と同額程度の予算を確保し、塩浜橋から市道につながるまでの臨港道路、約470メートルについて、順次実施していきたいとのことでございます。 137 ◯ 7番(徳田詳吾君)  よろしくお願いします。  市道整備についてお尋ねをいたします。  市長の市政概況報告の中で、平野半島線舗装改修事業が入っておりましたが、支所長の話では、まだ以前の改修事業から期間がたっていないのでできない旨の話があっておりましたが、どのような経過で、どこをどのように行うのか、お伺いします。 138 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  福崎海岸線の全線及び平野半島線を経由して九州液化瓦斯基地までの区間につきましては、長崎県石油貯蔵施設立地対策等補助金を活用して平成19年度から平成24年度までの期間で舗装改修を実施いたしました。  当区間につきましては、九州液化瓦斯基地のタンクローリーが1日300台程度通行しておりますが、特に九州液化瓦斯基地から500メートル区間では、舗装の損傷が著しく、通行に支障を来している状況であること、また、前回の舗装改修より10年以上が経過していることを受けまして、昨年度、舗装改修に必要な調査を行いました。  調査の結果、この区間は比較的急な坂道で、大型車の低速走行や制動(ブレーキ)により、想定以上の大きな負荷が舗装に作用していることから、舗装の損傷が生じていると推定され、本年度、舗装の耐久性をさらに高める改修工事を事業化したところでございます。  全体の事業内容としましては、九州液化瓦斯基地から500メートルの区間、計画幅員が8メートルでございますけども、その区間の舗装の打ちかえでございます。総事業費といたしましては、現在の概算では8,200万円程度必要ではないかというふうに思っております。  また、事業期間につきましては、今現在の予定でございますけども、令和元年度から令和5年度ぐらいまでかかるのではないかというふうに推定をしております。  設計概要としましては、路盤の改良を行いまして、今現在1層のアスファルト舗装なんですけども、それを2層に変えるということでの計画をしております。  今年度の事業につきましては、九州液化瓦斯基地側より110メートルの区間で実施をいたしまして、約1,500万円の事業費ということで事業を進めております。 139 ◯ 7番(徳田詳吾君)  してもらうのはありがたいんですけれども、5年もかかるんですね。500メートルぐらいやったら、1年ぐらいでお願いできればと思うんですけども。よろしくお願いしたいと思います。  市道尊光寺線については今年度予算化をされておりますけれども、地元から本当にするのかと声が上がっております。実施までの状況についてお尋ねをいたします。 140 ◯ 福島支所長(松永 毅君)  市道尊光寺線の改良工事につきましては、昨年度、測量設計業務及び地元関係者との調整を終え、本年度の実施を予定しているところでございます。  現在、市道整備事業の財源となる地方債の申請中でありますので、長崎県の同意を得られ次第、発注したいと思っております。 141 ◯ 7番(徳田詳吾君)  大まかな予定といいますか、わかりますか。 142 ◯ 福島支所長(松永 毅君)  例年ですと大体10月下旬ごろに同意が得られておりますので、今年度もそのくらいの時期になると思われます。それから入札等の準備に入りますので、実際の発注は12月ぐらいになるんではないかと思います。 143 ◯ 7番(徳田詳吾君)  実施できるようによろしくお願いしたいと思います。  同じ市道尊光寺線の中で、伊万里釜地区の側溝整備をずっと前にお願いしていたと思いますけれども、今度その隣接地に家が新築され、どうしても出入りに支障を来すようでございます。この整備についてはどうなっておりますでしょうか。 144 ◯ 福島支所長(松永 毅君)  市道尊光寺線の側溝整備の工事でございますが、これにつきましても伊万里釜地区から要望がございまして、本年度19メートルにつきまして側溝整備工事ということで8月に発注をしておりまして、現在、資材等の準備をしておりますので、そろい次第、現場のほうに着手することとなっております。 145 ◯ 7番(徳田詳吾君)  家を建てるということは、永住するとの意思表示でありますので、よろしくお願いをします。  第3項目めに移ります。第3項目めはアジフライの聖地についてであります。アジフライの聖地の条例化についてお尋ねします。  ことしのお盆に息子と二人で松浦市内に来る機会がありました。11時半ごろになりましたので、飯でも食うかと言って、アジフライを食べようと思って店に行きますと、1軒目は売り切れ、2軒目は行列がございました。次へ行きまして3軒目も満員で、また次へ行きました。4軒目でやっとあいておりました。アジフライの定食を頼みました。すぐその後から家族連れが2組ほど来て、すごく混雑してまいりました。大変な人気でした。息子はまず食べる前に携帯で写真を撮り、食べ始めると「いんにゃ、こりゃうまか。次は絶対嫁ば連れてこんば」と何度も言いながら食べておりました。本当においしかったようです。  市長はことし4月27日、松浦アジフライ憲章を掲げてアジフライの聖地宣言をなされました。人気を博してよかったなと思っております。  市政概況報告の中でも、アジフライの聖地松浦などのPR活動を行った報告がございました。よく頑張っておられるなと思いますが、もっと人気を確固たるものにするため、仮称ではありますけれども、アジフライ会食条例を制定する考えはございませんでしょうか。  「乾杯は地元の日本酒で」、いわゆる乾杯条例が全国100の自治体を超えたとのことです。アジフライをもっとPRする意味で、アジフライ会食条例を制定して、会食の折には必ずアジフライを1品入れる取り組みはどうでしょうか。 146 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  アジフライ条例についてのお尋ねでございます。  乾杯条例につきましては、長崎県でも長崎県産酒による乾杯の推進に関する条例というのが定められておりまして、日本全国でその土地土地の特産のお酒で乾杯することを勧めて、消費拡大を目的としてそういう条例が定められているということは承知をしているところでございます。  まず、アジフライにつきましては、特にアジフライの聖地宣言以降は昼食や宴会などで多くの皆様にアジフライを食べていただいておりまして、アジフライマップに掲載されている店舗以外のお店でもアジフライを提供していただいておりますので、松浦市のPRには大変効果が上がっていると思っております。  アジフライの聖地松浦としましては、市内全ての飲食店でアジフライを食べられるというのが理想ではありますけれども、店舗それぞれの事情もございまして、料飲業組合の皆様とお話をしたときにも、店舗によってはなかなか提供するのが難しいというお声もいただいておりますので、議員御提案のアジフライ条例の制定というところまでは現在考えておりません。  ただし、市としましてもこの取り組みが一過性のブームに終わらないよう、アジフライ関連商品の開発など集客を減らさないような取り組みが必要であると考えております。その方策を検討するため、若手職員を中心とした会議も立ち上げたところでございますので、今後も松浦市で多くのお客様にアジフライを楽しんでいただけるよう協議を進めてまいりたいと思っております。  以上です。 147 ◯ 7番(徳田詳吾君)  そうですか。この際、勢いに乗って条例をつくってでもPRをしてほしいと思ったのですが、仕方ありません。  それでは、アジフライの聖地の商標登録についてお尋ねをします。  ある国では、すぐ何でも商標登録されているようですが、ほかのところに使用されないように、アジフライの聖地を商標登録する考えはございませんでしょうか。松浦市が一番だと意思表示をするべきだと思いますがどうでしょうか。 148 ◯ 地域経済活性課長(福守尚美君)  アジフライの聖地の商標登録につきましては、松浦市や市内の事業者などがアジフライの聖地という言葉を使い続けていけるように登録を検討しておりまして、7月19日に長崎県知財総合支援窓口に出向き、専門家のお話を伺ってきたところです。  今のところ、アジフライの聖地をほかで登録されているというところは見当たりませんでしたので、登録手続は可能ではないかというお話をいただいたところですけれども、登録区分が45区分ありまして、1区分ごとに登録費用も必要になることから、今後はどの区分において登録をするかというところを整理いたしまして、専門家に相談をしながら、年度内の登録に向けて準備を進めたいと考えております。  以上です。 149 ◯ 7番(徳田詳吾君)  市長さん、できればほかのところに使用されないうちに、早目に松浦市だけのものにしてください。よろしくお願いいたします。  本日はこれで私の一般質問を終わりますけれども、今後とも市民のためになればとの思いで頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。    (徳田議員 一般質問席 降壇) 150 ◯ 議長(椎山賢治君)  以上で徳田議員の一般質問を終了いたします。  本質問者の残り時間は5分です。これより関連質問を行います。ありませんか。──なければ、以上をもって徳田議員の一般質問並びに関連質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時9分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 151 ◯ 副議長(崎田廣美君)  再開いたします。  議長にかわって職務を行います。  休憩前に引き続き、会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、10番・安江議員の登壇を願います。  (安江議員 一般質問席 登壇)(拍手) 152 ◯ 10番(安江結子君)  こんにちは。  日本共産党の安江結子です。通告に従いまして一般質問を行います。
     初めに、志佐川の洪水対策について伺います。  8月27日、28日までの間に松浦市では562ミリの大雨が降って、市道浜ノ脇線の崩壊、不老山の地すべりほか、市内各地で災害が発生しました。被災された方々にお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を願っております。  お尋ねしますが、笛吹ダムの非常用洪水吐きから自然越流が予測される場合、住民への周知はどうなっておりますか、お尋ねします。 153 ◯ 上下水道課長(山田一洋君)  まず、笛吹ダムの放流に関する基本的な構造について御説明をさせていただきます。  当ダムは上流の流域面積が小さいことから、技術基準に基づき、ゲートがなく人為的操作ができない自然調節式のダムで建設されております。  したがいまして、緊急放流を行うような構造にはなっておらず、仮に相当量の雨が降ってダムへの流入量がふえ、常時満水を越えるような状況になったときは、ダムの上部にある常用洪水吐きから越流する形で自然に放流されるようになっております。  さらに流入量がふえて、ダムの貯水位が洪水時最高水位、先ほどおっしゃられましたサーチャージ水位、これを越えた場合、常用洪水吐きからの放流とあわせ、ダムの最上部にある非常用洪水吐きからも越流する形で自然に放流されるようになっております。  このように、大雨時における放流は、原則として常用洪水吐き及び非常用洪水吐きからの放流となり、ダムへの流入量と等しい流量を越流する形で自然に流すようになっておりますので、ダムによって志佐川下流域の危険性を拡大させるようなことはないということを、まずは御理解いただきたいと思っております。  その上で、放流情報に関するダムからの周知等の現状について御説明をさせていただきますが、大雨時にダムからの自然越流に伴い河川の水位等に著しい変化を生じると認める場合においては、関係機関に通知しなければならないとされております。この際、関係機関の一つとして市役所の防災課に通知がなされることとなっております。  以上です。 154 ◯ 10番(安江結子君)  笛吹ダムが洪水調整ダムということで、水量が多くなったときは、サーチャージ水位を越えたら、非常用洪水吐き、畳12枚、13枚ぐらいの門が2つあって、そこから出ますよということになっているというのは伺いました。  私が心配しているのは、先ほど議員の皆様にはお配りしておりますように、雨量が多くなって志佐川の高野橋時点での水位が高くなって、そして、加えて笛吹ダムからの非常用洪水吐きからの越流があった場合に、市内の志佐川流域は浸水の被害が起こるんじゃないかという可能性があるので、そういうときにはどういうような手だてをとっていますかという質問なんですよ。  通常、笛吹ダムの案内には、笛吹ダムの非常用洪水吐きから越流があっても、志佐川の庄野橋時点ではそんなに水害は心配する必要がないような設計になっていますよというパンフレットはありますが、今回の線状降水帯というか、活発な秋雨前線が来て、福江であったように時間120ミリ、平戸のように600ミリを超える雨量があった場合に、高野橋の水位が上がって、そして、笛吹ダムの非常用洪水吐きからの放流が、自然越流があった場合に、住民にはどのような周知があるかということをお尋ねしたんです。  そういう心配があるからこそ今回質問にして、市民の皆さんもどうなんだ、あそこからの非常用の越流があったときに安全なのかどうなのかということを非常に心配された上での質問なんですよね。だから、何にもない、計算どおり、そんなに水量は多くないんだというんじゃなくて、そして、防災課に連絡が行くようになっているとは言われますが、笛吹ダム操作規則では、下流域の水位が上がるようであれば適切に対処しなさいねということが書いてあります。ですので、笛吹ダムの横には赤いサイレンがありますが、私はそういう状況になったときには志佐川の下流域にもサイレンと看板が必要じゃないか、そういう思いで質問をしております。  そういう水害が予測されるときにどういう対応をするかというのは非常に大切なことだと思うんですけど、その点についてはどうなんですか。そこは大切だ、重要な視点というふうには──私の視点が間違っているというか、そこまではいかない、心配しなくていいんだよと、そういうことなんですか。 155 ◯ 上下水道課長(山田一洋君)  先ほど関係機関の一つとして市役所の防災課のほうに通知されるということを申し上げました。それを受けまして、防災課ではその時点での状況を総合的に判断して、防災無線等を通じて避難勧告等の対応を行うような体制をとっているところでございます。  したがいまして、ダムからの放流を周知するためのサイレン等の設置につきましては、市の防災無線がその役割をしっかり果たすものと考えているところでございまして、議員がおっしゃったように、そういった市民の方が心配されているということについては重要な視点であるとは思っております。  先ほど議員が申されましたように、ダムの下流地点において警報をしなさいというふうになっております。これは細則のほうに定めてあるものだと思われますけども、例えば、非常用洪水吐きから放流がされるような状態、自然越流がされるような状態になったときには、関係機関に通知するとともに、一般に周知させるための措置をとらなければならないとなっております。この一般に周知させるための措置というのがダム下流地点における警報ということで、笛吹ダムの下流域、いわゆる笛吹川の下流域に対する警報をしなさいというような規定になっております。  ただ、先ほど申しましたように、非常用洪水吐きから越流が始まりましたというふうな情報は防災課のほうにお流しするようになっておりますので、たとえそれが笛吹川であろうが、志佐川であろうが、情報としては防災課のほうに一元的に集約されますので、そこでその時点での状況を判断して適切な対応をとるようなことになっておりますので、私たちとしては現時点ではダムの放流に関する警報装置等は必要ないんではないのかなと思っております。  以上です。 156 ◯ 10番(安江結子君)  ダムの放流はないということじゃないですか。自然越流でしょう。非常用の洪水吐きから自然越流の量ががっと来たときに、笛吹川は短いですよ、それよりか、笛吹川は志佐川の支流ですので、本流の志佐川の水があふれる危険性が高くなるんじゃないかということで、そういう危険が予測されるようなときには、上のほうはサイレンを鳴らすけど、下のほうではサイレンを鳴らさないんじゃなくて防災無線でと言われますけど、そうじゃなくて下におる人に対しても安全な対策をとってください、危険を周知──危険をというか、そういう状況になりましたというのでサイレンと看板を設置したらどうですかというのが私の考えです。設置は県が管理ですので、県にそういう要望は出していただきたいというのが今回の私の質問なんです。  だから、市民の安全というか、避難行動をいかに早くとってもらうか、そういうのを図るためには、防災無線もそれは一つの方法でしょうけど、サイレンで周知する、それも一つの方法だと考えます。市民の安全をどう守っていくかという点で考えていただきたいと思います。県に対して、課長が必要じゃないと言われるんだったら、何度もこのサイレンと看板の要求をこの場でお伝えする以外にはないと思いますけど。  それと、今回の大雨で住民の方々は高野橋の水位がどうなっているかと心配して何度も見に来られています。危険な川に近づかないようにと防災無線で放送されますが、これまで浸水被害をこうむられていた方々は、浸水被害が不安で不安で、じっとしておれなくて、高野橋に見に行かれたり、その下流のほうも何度も見に行かれています。  高野橋が一番水位が上がりやすいので、高野橋にライブカメラの設置を求めますが、この点はいかがお考えですか、お尋ねします。 157 ◯ 防災課長(小熊 盛君)  お答えいたします。  まず、長崎県がどういうふうな動きをされているかというふうなことから御報告をさせていただきますけども、長崎県においては、志佐川は水位周知河川の一つということで、令和3年度までに志佐川に河川カメラ1台を設置するということを含めて、これは県内の31の河川に管理者である長崎県のほうがつけられるというふうなところでございますけども、先ほどから議員御指摘のとおり、高野橋のところについては水位がかなり上がりやすいというところもございますので、暖竹などの伐採とか、しゅんせつとかも含めて、監視カメラの設置についても、なるべく早く設置していただくように要望していきたいというふうに考えております。  以上です。 158 ◯ 10番(安江結子君)  県の水位周知河川ということであれば、先ほどのサイレンと看板、これは絶対必要だと考えます。  高野橋のところの水位が上がりやすいというので、県にも要望されていると思いますが、県の要望に対して回答があっていたんですか。 159 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  高野橋周辺の河川の状況なんですけども、堆積した土砂がかなりたまっておりまして、その上に暖竹などの繁茂がしているという状況で、要望をずっと重ねてきておりまして、今年度の県知事、県議会議長への要望の中にも項目を入れているところでございます。  今現在、県の予算の中で少しずつはしゅんせつしていただいているんですけども、一定以上の効果が出るような対策まではまだ至っていないという状況でございます。今後も引き続き要望していきたいというふうに考えております。 160 ◯ 10番(安江結子君)  最後に、私はどうしても志佐川にサイレンと看板の設置が必要だと考えますが、市長の考えとしてはどうですか。市民に避難を早期にしてもらうというか、的確に避難を進めるという視点でどうでしょうか。 161 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  安江議員の御質問にお答えをいたします。  志佐川、笛吹ダムの非常用洪水吐きから水が越流する場合には、下流域においてサイレンを鳴らし、表示すべきではないかということでございますが、まずは危機管理というものは一元化をして、しっかりと把握した上で住民の皆様にお知らせする必要があると思います。住民の命は最も優先すべきものでありますので、その際にどのような危機を管理しているのか、把握しているのか、そのことが重要であると思っております。  こういった点からも、まずは笛吹川を通じてダムの水が流れてくる際に、それが高野橋の水位にどのような影響を与えているか、このことは高野橋に設置されている水位計等を見て判断をしていくわけであります。そして、越流したという情報が防災課に流れてくるわけですから、防災課としては、それによって高野橋の水位がどうなのか、そのことをまず把握する。その上で、危険であるということが判断されれば、速やかに防災行政無線で市民の皆様方に避難を呼びかける、こういった対応が必要であろうというふうに考えているところでありまして、現時点において、やはり危機管理といった点については情報をしっかりと一元化して対応していくことが必要であると考えておりますので、現時点において笛吹ダムの自然越流に伴うことを下流域において、志佐川流域において知らしめる、そういったことについては現時点では考えていないというところでございます。(降壇) 162 ◯ 10番(安江結子君)  何度も言いますが、市民の方の安全をどう守るか、市民の方がどういう情報を必要とされているかという点で、やっぱりもうちょっと市民の身になって考えていかないといけないし、私もまた質問を重ねていかないといけないなと思うところです。  次に、福島診療所のことについて伺います。  6月議会でF前所長から告発された市立福島診療所の過去の問題を指摘しましたが、その続きで再度質問します。  改めてお尋ねしますが、F前所長が5年前の平成26年5月に指摘されたときに、誰がいつ何をどのように調査をなされたか、調査の全容を市民にわかりやすい言葉でお答えください。 163 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  6月の議会時にもお答えをいたしましたので、若干重複すると思いますけども、まず、誰がどのような調査をされたかということであります。  前回もお答えしましたように、平成27年1月に前市長より、前福島診療所長より前々所長時代のジェネリック医薬品の購入費が高いとの指摘について調査の指示があっておりまして関係職員により調査を行っております。これが平成27年1月以降であります。  調査の内容につきましては、1つ目が、当時の福島診療所の事務担当者への医薬品購入に関しての聞き取り調査を行っております。それから、2つ目が年間の医薬材料費の推移、3つ目が患者数の推移、4つ目が診療報酬の推移、5つ目が納入業者の状況調査、こういった点について調査を行っております。  前回の安江議員の御質問の中でジェネリック薬品の薬価と納入価格の比較について、健康ほけん課長のほうより、調査は行っておりませんとの答弁を行っておりましたが、実際には、前市長から指示があったのが平成27年1月だったんですけども、その前の年、平成26年、前診療所長さんが就任した直後に診療所内で前所長のほうから、そういった調査についての指示があっておりまして、この時点においては診療所の内部において薬価の状況というのは調べております。このことについては、後ほど健康ほけん課長より内容について答弁をさせてもらいます。  問題となったのは、ジェネリック薬品の納入についてどうなのかと、高かったのかという点でありまして、結果的には先ほど申しました公定価格であります薬価を上回るような納入、購入はございませんでした。  ただ、このジェネリック薬品については、熊本の1業者からの納入であったということから、現地調査を実施したということでありまして、現地に赴きまして、所在、それから、解散登記等の登記簿謄本等の取得をやっております。現地調査においては、レンタカー店となっていたというふうな報告を受けているところであります。こういったことについて、前所長及び前市長への報告を行ったというのが調査の概要であります。  以上です。(降壇) 164 ◯ 10番(安江結子君)  健康ほけん課長がお答えになる前に、今の副市長の答弁について伺います。  平成27年1月に関係職員が調査をしたということですけど、F前所長が指摘されたのは平成26年5月で、平成27年1月までどうされておったんですか。 165 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  前所長のほうからそういった調査の指示が診療所内であったのは御指摘のとおりであります。平成26年5月以降というふうに聞いております。  ただ、私ども、主に本庁の職員ですけども、こちらのほうに前市長から調査の指示が出たのは平成27年1月ということで、これは前市長にも確認を済ませているところであります。(降壇) 166 ◯ 10番(安江結子君)  前のF所長は平成26年4月に赴任して、そして、前の納入価が高くて、ジェネリックが1社からだったのが不信で、よくよく調べてみたら、熊本の永代が平成21年4月は180万円、そのほかの薬品卸屋さんは70万円とか80万円であって、どうしてだろうかということで、えっ、入札も見積もりもしていない、これはおかしいんじゃないかという調査をしたあげくに、前の市長のところに言われたのが平成26年5月ですよ。  先ほどの説明では平成27年1月ということでしたけど、そこで8カ月間あるんですが、どうして平成27年1月に前市長と言われるんですか。その間どうされとったんですか。 167 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  平成26年4月に前所長さんが就任されまして、その後、薬品の購入について疑義があったということでありまして、その時点においての指示と申しますのは、先ほど申しましたように、診療所内のスタッフに指示をしているということでありまして、前市長への調査の依頼と申しますか、そういった話は、私が前市長に確認したところ、平成26年の年末、12月ごろだったというふうに記憶しているというお話でありました。それを踏まえて、年が明けてすぐの1月に本庁の職員等への調査指示があったと、そのように理解をいたしております。(降壇) 168 ◯ 10番(安江結子君)  そしたら、平成27年1月に調査をしたときに、随契の書類は確認されたんですか。 169 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  随契の書類を確認したかどうかは私は聞いておりませんけども、いずれにしても随契によって購入されたという報告は受けております。(降壇) 170 ◯ 10番(安江結子君)  この問題で一番は、随契で契約されているけど、平成31年3月19日に伺いが立ってあって、平成31年4月からの随意契約書を私は持っていますが、この随意契約の理由というのには、平成31年には、「福島診療所で使用する医薬材料は、種類にして648点あり、全ての医薬材料について1社と契約するのではなく、経費節減を図る目的から、見積書による医薬材料ごとの価格比較を行い、市にとって最も有利になる業者と契約するため、地方自治法施行令第167条の2第1項第2号の規定により随意契約としたい。」と、この随意契約の理由書があるんですよね。  だから、平成27年1月のときに調べたとおっしゃるんだったら、一番問題の随意契約書を見られましたか、調べられましたかとお尋ねしているんです。これが根本でしょう。 171 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  確かに、平成26年4月に前所長が就任されて、私のほうからも経費の節減を図っていただきたいという話を直接前所長にしたことがございます。その一つの具体例として、やはり薬の購入は競争見積もり等で行うべきだというお話をされて、前所長はそういった形ですぐ実行されまして、その後、前所長の時代にはジェネリックの薬品も含めて競争見積もりで実施してきたというのは御指摘のとおりであります。  前々所長の時代にそういったことがなされていなかったというのは、証拠書類はどうかわかりませんけども、ジェネリックに関しては1社随契で実施されたというのは報告を受けているところで、当然、前提となる契約と申しますか、そういうのは確認されたものと私は思っております。(降壇) 172 ◯ 10番(安江結子君)  一番大事なところの随契の理由というのを調査のときに明らかにされていなかったから、平成26年のときに前F所長が随契の内容を確認して明らかにして、そして、これはおかしいと、市に損害を与えていたんじゃないか、いたんだということがあって、そして、市長に調査をするようにということが言われて、そして、副市長は平成26年12月、年末ごろだったとおっしゃいますが、その間どういうふうになっていたかはわかりませんが、平成27年1月であっても、少なくともこの契約書の随契の理由というのは確認しなくちゃいけなかった一番大切なところじゃないですか。それを確認していなくて、そして、年間の医薬材料費の推移を見たんだとおっしゃいますが、やっぱり一番大事なところが抜けていたという以外ありませんね。  そうしますと、副市長が6月議会で、この随契に問題はなかったんですといった理由は、じゃ、根拠は、何で問題なかったというふうにおっしゃったんですか、その点もう一回。 173 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  随契そのものは地方自治法等で認められている契約であります。ただ、議員御指摘のように、随契ができる場合の規定が施行令にございます。その施行令に合致しているかどうかというところは、おっしゃるように一つの大きなポイントであろうと思っております。  我々はその点につきましては、冒頭申しましたように、当時いらっしゃった事務長さんとか、具体的に契約の手続をする担当職員のほうから、この案件については、当時はジェネリック以外の、いわゆる新薬等を納入している業者が5社あったということでありまして、その5社がジェネリックを扱っていなかった、熊本の卸問屋以外は扱っていなかった、ですから1社随契になったと、そのような説明を聞き取りの中で確認しておるところであります。(降壇) 174 ◯ 10番(安江結子君)  じゃ、お尋ねしますが、当時、ほか4社が納入しよったわけですが、ほかのところはジェネリックを扱っていなかったと言った職員は1人ですか、複数ですか、お尋ねします。 175 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  聞き取りをさせてもらったのは、当時の事務長及び事務担当職員であります。(降壇) 176 ◯ 10番(安江結子君)  いや、聞き取りの中身ですよ。ジェネリックは熊本の永代しか扱っていなかったと1人が言ったんですか、複数が言ったんですかと伺っているんです。 177 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  私自身は事務職員に直接聞き取りをやっておりませんけども、前事務長のほうからその件については聞きまして、当時は取り扱っていなかったということで1社随契ということになったと記憶しているというような話を聞いております。(降壇) 178 ◯ 10番(安江結子君)  当時はジェネリックを扱っているところがなかったと、私は聞き取りしていませんが、違う者が聞いてそう言ったと、それは何かやっぱりきちんとした答弁じゃないですよね。  じゃ、誰がジェネリックは1社だけだったとおっしゃったんですか。誰が聞き取りしたんですか、専門職ですか。 179 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  聞き取りというか、調査は福島診療所の職員ですね。平成27年1月以降のいろんな調査でありますけれども、それから、健康ほけん課の職員、総務課の職員、こういった形の体制で調査をやっておりますので、どなたが誰に聞いたか、私は具体的な確認はいたしておりませんけども、報告としては先ほど申し上げたとおりであります。(降壇) 180 ◯ 10番(安江結子君)  そしたら、その職員が言った、ジェネリックは1社だけだった、その裏づけは調査されたんですか。 181 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
     納入していたほかの薬屋さんがジェネリックを当時取り扱っていたかどうか、そこのところについての詳細な報告は受けていませんけども、調査結果の話ではそういうことでありまして、そこはちょっと私も詳細にどういうやりとりの調査をしたのかという、調査の具体的なやりとりと申しますか、そこまでは報告を受けていません。結論は先ほど申し上げたとおりであります。(降壇) 182 ◯ 10番(安江結子君)  じゃ、ジェネリックは熊本の永代だけ、1社だったという職員の話を聞いて、裏づけはしていないということですよね、今の答弁は。  ここに日医総研ワーキングペーパー「後発医薬品(ジェネリック医薬品)についての基礎研究」というのが平成15年5月26日、日医総研から出されていますが、その中にこう書いてあります。  「薬価制度とジェネリック医薬品の歴史」という中で、「昭和36年の国民皆保険制度スタート時点では、同一成分の医薬品には同一の薬価基準が設定されていた。すなわち、先発医薬品であろうとジェネリック医薬品であろうと同一の価格であったわけである。」「昭和30年代から40年代にはジェネリック医薬品業界では、例えば1000錠を購入すると3000錠の「おまけ」をつけ、事情上75%引きにする「添付行為」も横行していた。」、そして、昭和ですよ、「40年代後半に表面上は廃止された。」というのが、この日医総研ワーキンググループのペーパーがあります。  私がいろいろ卸問屋さんにずっと聞いて回って、いやいや安江さん、平成20年て、平成18年て、もうその前からジェネリックはどこも扱っていますよと。熊本の永代、資本金400万円、平成18年に立ち上がったような医薬品会社だけではありませんよと笑われました。  そして、先ほどの答弁の中で、ほかの4社にジェネリックを扱っていたかどうか調査もはっきりされていない。ただ、ジェネリックは熊本からだけでしたと、それを誰が言ったかというのもはっきり答えられませんが、職員とだけ答えられますが、それの裏づけもされていない。  そういうことであれば、身近にジェネリック医薬品を扱っているところがなかったから随契1社だったんだという根拠が崩れたんじゃないですか。その点どうですか。 183 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  裏づけをしなかったと、そういう断定的なことは私は申していませんよ。裏づけをしたかどうかは私はよく聞いていないということであって、やったかもしれません。そこのところまで詳細の報告を受けていないという意味で申し上げたところであります。  私が直接聞いたのは、当時の事務長のほうにそこら辺の随契のいきさつについては先ほど申し上げたとおりの話を聞いたと、報告を受けたということで答弁をさせてもらったところでありますので、どう言いましょうか、根拠が崩れたと、そういったことではないと私は思っておりますけど。(降壇) 184 ◯ 10番(安江結子君)  じゃ、裏づけはしていないんじゃなくて、したかどうかは聞いていない。それで、聞いていないから身近にジェネリック医薬品を扱っているところがなかったという、ここの根拠が崩れたということじゃないので、言いかえるなら、随契は財務規則違反じゃありませんというふうに前から言われていますが、それがまた言われるわけですたいね。  今になって、平成27年1月のことをいろんな方に聞かれたかもしれませんが、今現にここの議場に座っておられる方が、当時、平成18年、19年ですか、福島診療所にいらっしゃった方がおられるじゃないですか。その方にこの随契の契約書はどんなだったでしょうかとお聞きになったんですか。 185 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  私どものほうで調査したというのが平成21年度分から平成25年度までの過去の実績、それと、前所長になったときの平成26年度の状況、ここら辺を調査させていただいて比較をしたということでございますので、それ以前に在職していた職員には、少なくとも私のほうからは聞いておりません。(降壇) 186 ◯ 10番(安江結子君)  この随契は、起案用紙の保存期間は5年ですよ。平成27年、5年前だったら十分この随契の契約書を調べられるはずじゃなかったんですか。結局それを調べていないから、ジェネリックが1社だったみたいです、そうなるんでしょう。  そして、ここに座っておられる方、いらっしゃいますよ、当時というか、平成18、19、20年ぐらいにいらっしゃった方が。その方にもっと、事実はどうだったんだと聞かれればいいじゃないですか。その人の責任を問うているわけじゃないんですよ、事実はどうだったかと。  ここに当時のいろんな方の印鑑が押してありますよね。そのときに、その納入の状況はどうだったんだ、K前々所長と熊本の卸問屋さんはどういうふうな取引をされていたんだとか、いや、実はこういう、薬局といいますか、棚卸なんかは全然見られないで、先生が言うままのお薬を入れていたんだとか、そういうことまで今いらっしゃる職員からお聞きになって、そして、本当はどうだったんだというのを調査して臨むべきじゃなかったんですか。調査の怠慢ですよ。 187 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  調査の精度の突っ込みぐあいと申しますか、そこら辺について十分ではなかったというのはあるかもしれませんけども、我々は何回も申しますように、ちゃんと法とか、省令とか、財務規則に沿った形で事務が行われたか、その点について主に検証いたしております。その関係の中での材料の購入金額の調査とか、契約のあり方というところは調査をしたということでありまして、どこまで突っ込んでやればよかったかというところは、これは結果論ですけども、十分であったかと言われれば、これは切りがないぐらいあるわけありますので、そこで十分とは言えなかった部分はあるかもしれません。そういうふうに今は思っております。(降壇) 188 ◯ 10番(安江結子君)  財務規則、いろんな法律に基づいて契約というか、購入をしていたと言われるから、その契約書の随契の理由を読まれたんですかとお尋ねしたんです。それは読んでいないで、そして、ジェネリックは1社だけだった、裏づけはしていないとは言っていない、聞いていない、そんなふうにおっしゃるから、何かだんだん不信感が募って。  じゃ、K前々所長が入札もせず、見積もりもとらずに、熊本の永代1社とだけ随契した理由というのを、今どういうふうに思っておられるんですか。 189 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  その手続において法令違反とか財務規則違反とか、そういうふうなことを我々はきちっと調査で調べた結果、違反しているというようなことは調査の段階においてはなかったということでありますので、どうだったかと言われても、結果としては適正に行われていたと、法、それから、規則にのっとって行われたというふうには思っております。  ただ、前回、議員のほうから御指摘がありましたように、高かったんじゃないかというところにつきましては、確かに平成26年度の納入価格と比較すると、平成21年度から25年度までの平均のジェネリックの購入額は数字的にも高い数字が出ていると、これは認めざるを得ないと私どもは思っております。(降壇) 190 ◯ 10番(安江結子君)  手続において財務規則違反はない、調査で調べた結果、違反していることはなかった、法にのっとって行っていたというふうにおっしゃいましたが、先ほど言いましたように、同じ時期に購入されとったほかの薬卸問屋さん4社はジェネリックを扱っておられたんですが、聞きに行って扱っていましたよとおっしゃったんですが、副市長はそこのところは調べていないということでしたので、この点を次の議会までに確認していただきたいというふうに要望しておきます。永代以外に4社の薬卸問屋がジェネリックを扱っていたかどうか、きちんと調べていただきたいというふうに思います。  それから、随契をした理由ですね。入札もせず、見積もりも行われず、永代1社だけと随契をした理由はほかにありますかと伺いましたが、それは答えられないんですけど、そこのところはもう一回お尋ねします。 191 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  これは先ほど答弁の中で申し上げましたとおり、当時、取引をというか、薬剤を購入していた薬業者さんの中では、ジェネリックをほかに扱っているところがなかったというような認識のもとに1社随契をされたというような報告を私は受けておりますので、それが随契の理由であります。(降壇) 192 ◯ 10番(安江結子君)  だから、随契の理由が、ほかにジェネリックを扱っているところがなかったから随契をしたとおっしゃいますが、私が調べたところでは、実はほかもたくさんの業者がジェネリックを扱っていましたという事実があるんですよ。だから、随契をされたと理由というのは崩れたと、そこで私は思うわけです。  でも、副市長は、いやいや、ジェネリックは1社だけだったから随契をした理由は崩れていないとおっしゃるので、12月議会までにそこの4社のところを、ジェネリックを扱っていたかどうかは調べてくださいと、そう申し上げておきます。  熊本の会社を現地に行って調べたということですけど、現地調査をなさったということ、登記簿謄本とかをとって調べられたということです。登記簿謄本というのは平戸支局でもとれるんですけど、どうして熊本に行かれたんですかね、そこのところの理由を教えてください。 193 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  ジェネリック薬品の購入の部分だけ1社の業者から随契によって購入していたということがあったから、その1社のところの所在確認に行ったということであります。(降壇) 194 ◯ 10番(安江結子君)  薬の卸問屋さんの許可をもらうには県知事の許可が要って、そして、その広さも100平米以上、冷蔵庫がないといけませんよ、薬剤師が必置なんですよという条件が卸問屋さんにはあるんですけど、そういうところまで調べられたということで理解していいんですか。 195 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  私が報告を受けていますのは、所在確認と登記簿の確認と申しますか、そういったことを現地で行ったというふうな報告を受けております。(降壇) 196 ◯ 10番(安江結子君)  所在確認、その建物を確認して、建物があっても、そこの業務として薬の卸問屋という業務は、さっきも言いましたように、薬剤師が要る、必置、それから100平米が要る、冷蔵庫が要る、薬の棚の明るさは60ルクス以上だとか、そういうのがあって初めて薬の卸問屋の業務がされるんですよ。行かれた人はそういうことを知らないで行かれたんじゃないですか。どうなんですか。そこのところをもっと詳しく調べないと、何にもならないじゃないですか。 197 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)  今、議員がおっしゃっているようなことは、当然、登録と申しますか、薬種商として、薬卸問屋として営業する際に全部チェックが入っているものと私は理解しておりますけども、我々が行ったのは、何回も申しますように、どういう会社だろうかというようなことで現地の確認に出向いたというのが主たる目的だったというふうに聞いております。(降壇) 198 ◯ 10番(安江結子君)  同じ時期にお薬を入れておった薬品卸問屋がありますが、1つは資本金8億8,037万5,000円、もう一つが3,000万円ですかね、それからもう一つが39億6,978万円とかいう会社が卸問屋として同じ時期にお薬を入れてあるんですよ。  ここの会社が、会社設立が平成18年8月25日で、資本金400万円ですので、こういう会社が薬品の卸業という業務を担えているかどうか、この登記簿謄本は平戸の地方法務局でとった分ですけど、これは平戸でとれるんですよ。そして、その上で熊本に行って現地で、卸業の業務をするに足りる、市立の診療所が契約をするに足りるところであったのかなと調べに行くというのが本筋じゃないですか。  それをただ、そういうのは県で許可をもらっているから、その前の登記簿上のことだから、それを信用してというか、それはさておいて、どういう形だったか。資本金400万円の会社に薬剤師さんを雇われるのかな、常勤でおられるのかなと、ちょっと不思議な気はしますが、そういうような調査をなさった平成27年1月に、平成26年12月ごろに前の市長が指示を出されたということですけど、その間も前の市長はどうされていたかなと不信ではありますが、どっちにしても調査が不十分ということは言えると思います。そして、専門職の人がもっときちんと調査に入らないといけなかったんじゃないかなというふうには思います。  私は、議長初め議員の皆様方にこの福島診療所問題の調査を議会として行うように要望したいと思っております。  市長、6月と今回の議論を聞かれて、市として再度調査するお考えはありませんか。そのときに、内部調査というのは、副市長の答弁で、もう無意味です。外部有識者に調査を行ってもらう考えはありませんか、お尋ねします。 199 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  これまで副市長が申し上げてきたとおり、私どもとしては内部で調査をしてきて、今お答えした内容を確認して発言をしておりますので、副市長が答弁したとおりでございます。(降壇) 200 ◯ 10番(安江結子君)  外部有識者に調査を行ってもらう考えもないということですか。 201 ◯ 市長友田吉泰君)(登壇)  その必要性について、内部で改めて検討したいと思います。(降壇) 202 ◯ 10番(安江結子君)  やはり市の財政を厳しい厳しいとおっしゃる中で、福島診療所の医薬材料購入に当たり、不適切といいますか、闇の中だった、1社が随契で行っていたと。その闇はやっぱり明らかにしないと、市民の大切な財産を守らないといけないというふうに思います。  12月議会も引き続き質問させていただきたいと思って、私の質問を終わります。    (安江議員 一般質問席 降壇) 203 ◯ 副議長(崎田廣美君)  以上をもって安江議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時25分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....