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平成26年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2014年03月05日
平成26年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2014年03月05日
平成26年第1回定例会(第4号) 名簿 開催日:2014年03月05日
平成26年第1回定例会(第4号) 名簿 開催日:2014年03月05日

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  1. 松浦市議会 2014-03-05
    平成26年第1回定例会(第4号) 本文 開催日:2014年03月05日


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(鈴立靖幸君)  おはようございます。  宮本議員から欠席届が出ております。  出席議員は定足数に達しております。  これより、議事日程第4号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  それでは、質問順位に従い、2番・川下議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (川下議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 2番(川下高広君)  おはようございます。  公明党の川下高広でございます。2月の選挙におきまして、初当選させていただきました。市民の皆様より大きな御期待をいただいたと思っております。その御期待にしっかりとお応えすべく、一つ一つ丁寧に取り組み、市民の皆様のお役に立ってまいりたいと決意をいたしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  また、友広市長におかれましては、3期目の御当選おめでとうございます。新しい松浦市の初代市長として就任され、今期におきましては、さまざまなプロジェクトの総決算との思いで取り組んでいかれることと思います。市民の皆様が幸せを実感できる御活躍を期待いたしております。  持ち時間は60分ございますが、私の大きな大項目としては1項目に絞っておりますので、時間はたくさんあると思います。その分、緊張して早口にならないようにゆっくりと話してまいりたいと思います。  質問の順番を変えさせていただきます。  小項目になるんですけども、(4)と(5)を入れ替えさせていただきます。よろしくお願いいたします。  さて、今回私が市議選に挑戦するに当たり、3つのビジョンをお訴えさせていただきました。宝物があふれるきらきら松浦の実現、未来を切り開く目線でわくわく松浦の実現、生命と健康を守るいきいき松浦の実現、この3項目でございます。  議員として初めての質問は、未来を切り開く目線でわくわく松浦から、松浦市の誇りである「鷹島神崎遺跡について」お伺いしたいと思います。  公明党は、これまで鷹島海底遺跡文化財保存を推進してまいりました。国においては、秋野公造参議院議員が2011年11月に早期の文化財登録を促す質問趣意書を国会に提出した結果、翌2012年3月に無事に海底も含めて、国史跡鷹島神崎遺跡として指定をされました。
     日本で初めての水中遺跡文化財登録は、ここ松浦市にしかないことをもっと多くの方に知ってもらわなくてはなりません。その後、秋野議員は元寇船の保存計画について提案するために、琉球大学の池田教授とともに、みずから海底に潜って調査を行い、水深23メートルの海底にある竜骨やレンガを確認しました。壮大な光景だったそうで、海底では潮の流れが速く、バキュームで砂を吸出しながらの作業を行っていると伺いました。日本に幾つかある水中遺跡の中で、国史跡として文化財登録をされているのは松浦にしかないわけですから、松浦を水中遺跡研究拠点として役割を果たすべきと主張をいたします。  公明党は鷹島海底遺跡の文化財を通して、松浦市の発展を目指してきました。その観点から幾つかお伺いをいたします。  まず、博物館構想についてですが、市長の施政方針の中で、鷹島神崎遺跡を最大限に活用した博物館機能を備えた施設の整備に向けて取り組むとございましたが、市長の考える博物館機能を備えた施設とはどのようなものでしょうか。どのようなイメージをされておられるのでしょうか。もし具体的に描いているのがあれば、教えていただきたいと思います。 3 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  おはようございます。  川下議員博物館構想についての質問でございますが、今、元寇の遺跡については、詳しく述べられたところでございますが、私が思っております博物館構想につきましては、昨年度松浦市総合計画基本計画中間見直しの中で、地域の特性を生かす博物館構想を備えた施設の整備とうたったところでございます。  また、今、策定作業中でございますが、本年度末までに策定をいたします鷹島神崎遺跡保存管理計画の中でも検討をしていただいているところでございます。私といたしましては、やはり元寇の島鷹島を我が国の水中考古学の拠点として最先端の水中考古学並びに沈没船に関する情報等を発信する拠点として、元寇博物館、仮称でございますが、その構想を持っておって、その構想実現に取り組んでいきたいと、このように考えているところでございます。  また、国史跡鷹島神崎遺跡の出土品や保存処理が終了した遺物を展示、ケース越しに見学するだけじゃなくて、例えば、遺物の保存処理の仕組みが体験できたり、CGの映像を通して蒙古襲来の様子が実感できるような、そういう工夫を施した博物館にできればというのが現在、私が思っている博物館構想の概要でございます。(降壇) 4 ◯ 2番(川下高広君)  見るだけではなく、体験できるというところは、私も共感といいますか、ぜひそのような施設があっていいと思っております。  博物館法によりますと、博物館には幾つか分類がございまして、所轄地域の教育委員会の登録を受ける登録博物館と、登録博物館ではないですが、それに相当する施設として教育委員会の指定を受けた博物館、博物館相当施設、それから博物館法からは少し離れますが、その登録も指定も受けていない博物館類似施設というのがあるようでございます。  この中のどれに今回の構想は当たるのでしょうか。 5 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  おはようございます。  博物館のことでお答えいたします。  先ほど議員がおっしゃいましたとおり、博物館は博物館法で定められております。  資料の収集、保存、調査研究教育普及といった活動を一体的に行う施設であります。博物館には、議員が申されましたとおり、登録博物館博物館相当施設博物館類似施設があります。  登録博物館は、博物館法が定める条件を満たした上で県の教育委員会登録申請を提出し、登録要件の審査を経て正式になります。  博物館類似施設は、博物館と同様の事業を行う施設になります。現在、この登録博物館にするのか、博物館類似施設にするのか、鷹島神崎遺跡保存管理計画の策定後に新たに設けます鷹島神崎遺跡保存活用検討委員会、仮称ですけども、この中で検討を進めていくようにしたいと考えているところであります。  以上です。 6 ◯ 2番(川下高広君)  博物館となれば、当然集客も期待したいですし、やっぱりたくさんの方に見ていって感じていただきたいと思いますし、また勉強も、学んでもいただきたいと思っております。そうなれば、駐車場も含めてその施設に至るまでの道路の整備も必要ではないかと思っていますが、その辺はどうでしょうか。 7 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  ただいま駐車場の規模等の御質問ですけども、今後の検討課題といたしているところでございます。 8 ◯ 2番(川下高広君)  わかりました。御答弁いただきました内容につきましては、また私自身も勉強をしていきたいと思っております。  次に、博物館の場所についてですけども、とても大事なことではないかなと思っております。この博物館機能を備えた設備を、単に博物館というふうに表現させていただきますけども、その設置場所について何か既にお考えがあれば教えてください。 9 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  先ほどもお答えいたしましたけれども、やはりこの博物館というものは地域の特性を生かすものでなければならないと思っておりまして、その考えからいたしますと、やはり鷹島にあってこそその価値が最大限に発揮されるものと考えておりますので、私の思いといたしましては、鷹島の島内において、しかも海岸に近い場所に設置したらいいんじゃないかと思っております。そして、海と陸との連携できる施設に整備するほうが望ましいと、そういう考えを持っているところでございます。(降壇) 10 ◯ 2番(川下高広君)  重複するかと思いますが、友広市長施政方針の中で、「鷹島を水中考古学の拠点とし」とありますので、鷹島を水中考古学の拠点とするという点については、私も同意見でありますし、その観点から見ると、やっぱり鷹島島内になるのかなというふうに思っております。それに観光客、お客様の目から見れば、この元寇船の眠る島、この島という限られた、同じエリアの中に博物館があるというのはとてもわかりやすいですし、水中考古学拠点鷹島、元寇の島鷹島というのをより明確に訴えていけると思います。と言いながら、あえてちょっとここでお尋ねをさせていただくんですけれども、水中考古学という点では鷹島になるのかなと思います。もう1つの見方、この歴史という見方をすれば、この松浦本土にも元寇に縁のある場所がございます。皆様のほうがよく御存じかとは思いますが、例えば星鹿町には、この流れ着いた元寇の兵士たちの遺体を地元の人が手厚く葬ったと伝えられる千人塚、それから元寇からの攻撃を防御するためにつくられた防塁跡などもございます。  それから、この鷹島でお聞きする中でよく聞いた意見の中で、他県からのお客様で、その後この県北方面に行くときにどこに行くかと言われたら、この松浦市を通り過ぎて、魚のおいしい、歴史のある平戸、それともう1つは伊万里を経由して佐世保のほうに行かれるというふうに聞いております。せっかく松浦市の近くのほうに来たのですから、市内にぜひ寄っていただきたいなという思いもあります。現在は休憩をされながらそこでお金を落としていただくような道の駅などがその役割をしているのかなというふうに思うんですけども、そこにもう1つそのような新たなポイントができてもいいのかなと思います。  その点から見ると、この本土に設置というのもあるかなと思いますが、済みません、繰り返しになるかもしれませんが、どのように思われますか。 11 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  先ほどお答えいたしましたとおり、博物館ということについては鷹島ということに私としては強い思いを持っておりますが、ただ、元寇ということになりますと、今、川下議員が申されましたとおり、本土地区にもいろいろあるわけでございます。  したがいまして、そこはやはりこの鷹島を拠点として連携していくといいますか、元寇の歴史をめぐる、そういうコースといいますか、そういうものを設定して、そこそこにある事実をしっかりと見ていただけるような、そういう取り組みが必要ではないかというふうに思っております。またあわせまして、この松浦の歴史というのは、松浦党発祥の地でもございますし、そういう歴史もまたございますので、歴史というものをテーマとしたいろいろな松浦全体の計画というのも、今後やはり元寇だけでなくて、松浦党の歴史というものも生かした、そういう歴史のまちの松浦というのも構築していく必要があると、このように思っているところでございます。(降壇) 12 ◯ 2番(川下高広君)  丁寧にお答えいただきありがとうございました。本当に十分な答弁をいただけたかなと私は思っております。  いずれにしても、やっぱり松浦市は本土をスルーされないような工夫というのは、いろいろな面から見てもこれから考えていかなくてはならないのではないかと思っております。  次に、鷹島歴史民俗資料館との関係についてでございます。  この鷹島歴史民俗資料館についてなんですけども、実は私は選挙が終わってから初めて行かせていただきました。300円の入館料を払うと1冊の文化財のガイドブック、それから文化財のマップ、それから資料館のパンフレットをいただきました。教育委員会のほうでつくられているので見せることも必要ないと思うんですが、これですね、(資料を示す)いただきました。300円でこんなものまでもらっていいのかなと、私は歴史が大好きなもんで、本当にちょっとお得感の中で入館をさせていただきまして、それでやはりこれからこの元寇にまつわる遺品を見ることができるということで、本当にわくわくしながら入っていきました。  資料館については、私よりもこの場におられる皆様のほうがお詳しいとは思うんですけども、私がこの歴史民俗資料館に行って、やはり強く印象を受けたのは学芸員さんの存在でありました。ずっと対話をしながら案内をしていただきまして、「いつもこのような形で案内をされているのですか」とお聞きしましたところ、「そうです」というふうなお答えでした。  でも、ずっと以前は音声が館内に流れるだけだったそうです。それではやはり何に対して説明しているかもわからないし、せっかく来ていただいた観光の方にそのよさ、すばらしさが伝わらないのではないかということを現場のほうで本当に検討されて、その結果、今のようなスタイルをとられたとお聞きしております。  本当に勉強をすることが多くて、御苦労をされたと思うんですけども、私も実際に体験して感じましたけども、こうやって案内をしていただきまして、一つ一つお話をする中で質問が当然生まれてきまして質問をします。そしたら、本当にわかりやすい回答をいただきます。その中で会話に花が咲きまして、本当に遠い時代に思いをはせながら、来館された方はロマンを感じながら帰られたんじゃないかなと思っております。やはり文化というのは、伝えるのは人なんだというふうに思った次第でございます。  さて、ちょっと話を戻すんですが、この市長の施政方針の中で、集客のためこの民俗資料館を一部リニューアルしたというふうにあるんですけども、集客アップのためにどのような工夫をされたのでしょうか。私がリニューアルした後しか行ったことないもので、前はどうだったのかをちょっと教えていただきたいと思います。 13 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  館内のリニューアルですけども、海底遺跡として日本初となった鷹島神崎遺跡と、蒙古襲来の歴史を広く周知すること、それと資料館への集客に向けて昨年11月に展示パネルの改修を行ったところでございます。その内容につきましては、展示パネルの改修5カ所、新規パネルの設置2カ所等でございます。  一例を紹介させていただければと思います。  資料館に入りまして、玄関に入って受付の案内の前ですけども、そこに鷹島町の案内マップを設けております。それを新しく新規に製作をしたところであります。また、鷹島全島航空写真鷹島海底遺跡の範囲と、それから国指定史跡鷹島神崎遺跡の指定範囲を表示するために、これも新たに製作をしたところでございます。また、館内に入っていただくと、元寇のコーナー、歴史のコーナーを設けておりますけれども、蒙古襲来元軍の行動経過のパネルの文字が小さかったもので、それを読みやすいように拡大して新規に製作をしております。また、遺物の引き揚げ地点のパネルも出土地と出土遺物名に変更をいたしまして、平成23年元の軍船発見までを正規に製作をしたところであります。  歴史民俗資料館は、蒙古襲来という日本史上重要な事件を理解する上で欠くことのできない重要な施設であります。鷹島の観光拠点としての役割を担っているものと思っております。  また、琉球大学鷹島神崎遺跡学術調査でも年々新しい発見があっておりますので、随時写真パネル等を使用して情報の発信に努めているところでございます。  以上です。 14 ◯ 2番(川下高広君)  わかりました。  そしたら、この博物館を鷹島にということです。となると、この鷹島の島内にこの歴史民俗資料館と博物館が存在することになります。まず、その博物館と資料館のこの定義の違いがあるんでしょうか。教えていただきたいと思います。 15 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  先ほども申しましたとおり、博物館は登録博物館博物館相当施設博物館類似施設の3つに分類されております。博物館につきましては、博物館法で定められております。  資料館は、博物館類似施設であります。博物館法の適用外の施設になります。しかし、資料館の役割としましては、資料収集、保管、展示がメーンで、啓発活動を主体といたしております。博物館の役割も類似しているところであります。一般的には、博物館の小規模なものが資料館だと思われておりますけども、博物館と資料館の違いはないようであります。  以上でございます。 16 ◯ 2番(川下高広君)  先ほども中田課長のほうからお話がありましたように、定義の違いがあるにしても収集、保管、展示しているというのは同じであるとのことでした。  そしたら、似たような施設が2つあるということなんですが、例えば今の民俗資料館にある元寇に関する遺物を博物館のほうに移して完全な内容的なすみ分けをしたりするということなのでしょうか。ちょっと教えてください。 17 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  新しい博物館につきましては、3月末までに策定いたします鷹島神崎遺跡保存管理計画の中でも検討をいただいているところでございます。今後、地域振興や観光資源につながるような博物館施設の計画を立案していくこととしております。その中で、既存の歴史民俗資料館埋蔵文化財センターの役割をあわせた施設の整備を検討するため、保存管理計画の策定後に、先ほど申しました新たに設けます鷹島神崎遺跡保存活用検討委員会、仮称ですけども、この中で検討していきたいと思っております。当面は現在の歴史民俗資料館を活用していきたいと考えているところであります。 18 ◯ 2番(川下高広君)  では、次に移りたいと思います。  元寇船の模型の展示を提案したいと思います。  水中遺跡ですから、残念ながら元寇船の実物を見ることができません。お隣りにある埋蔵文化財センターのほうには、今そうやって保管中のもの、それから保管整備が終わって展示してあるものがあります。本当に大きないかりを見て、その元寇船のスケールのでかさ、そして当時のそのような船が4,400隻と言われていますけども、その数がこの島に押し寄せたというのは、本当に当時の方々の恐怖といいますか、いかばかりだったのかなというふうに思う次第であります。  この元寇の話というのは、授業の中でも小学校、中学校の歴史の教科書に必ず出てくるものであります。その元寇船がこの松浦に眠っているというのは、こういう魅力的な話はないと思いますので、ぜひ元寇船の模型の展示を検討していただきたいんですが、いかがでしょうか。 19 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  議員御指摘の元寇船の模型化につきましては、鷹島神崎遺跡保存管理計画の中でも検討いたしております。今後の発掘調査により、平成23年秋に琉球大学が発見された沈没船以外にも保存状態がよい沈没船が見つかる可能性があります。調査状況を見ながら、元寇船の復元に向けての調査研究の推移と、調査研究に基づく推定復元模型の実現化に向けて検討していきたいと考えております。  また、映像ソフトを活用した復元CGの製作など復元した元寇船を活用した体験学習などハード面とソフト面にも取り組んでいきたいと考えているところであります。 20 ◯ 2番(川下高広君)  ぜひ実現に向けてよろしくお願いいたします。  次の項目に行きたいと思います。  施政方針の中で、本年3月末に鷹島に設置予定の琉球大学水中文化遺産研究所(仮称)と協力して、出土遺品調査研究保存処理を進めていくとありますが、例えば旧鷹島庁舎等のあいている部屋などを有効活用する考えはございますか。 21 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  ただいま議員から御指摘いただきました旧鷹島町庁舎の鷹島支所の活用につきましては、研究者の意向を尊重して適切に対応していきたいと考えております。 22 ◯ 2番(川下高広君)  今後、この水中考古学に憧れて、若い研究者たちがこの鷹島に興味を持たれると思いますが、若いその研究者たちが集えるようなイベントの企画など開催予定はありますか。 23 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  水中考古学の研究者は全国的に見ても少ない現状であります。その中で、情熱とやる気がある若い研究者が鷹島に集うことは研究の深まりや地域の活性化にもつながるものと思われます。鷹島神崎遺跡を活用して、若い研究者を対象としたシンポジウムや、現地見学会等を検討していくようにいたしているところでございます。 24 ◯ 2番(川下高広君)  ぜひそのようなイベントの開催、企画をしていただきたいと思っております。  この本当に若い研究者たちが「水中考古学だ、よし、鷹島へ行こう」というふうになるような、そのような感じでなったらいいなというふうに思っております。  ちょっと古い本になるんですが、この松浦党研究連合会著作の「特集元寇と松浦党第2集」の中で、「潮流も穏やかで水深もそれほど深くなく、また若い考古学者の潜水調査訓練地としても最適地とみられる」との記述もございますので、もうぜひ盛り上げていっていただきたいと思っております。  それでは、次に行きたいと思います。  鷹島神崎遺跡から出土した遺物について、重要文化財への指定を目指すとのことですが、この遺物の中には元寇船のパーツ、それから乗っていた兵士たちの遺留物、また積んでいた荷物などさまざまあると思いますが、元寇船のパーツは、この元寇船という一くくりの中で重要文化財の指定の申請は可能でしょうか。 25 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  国史跡鷹島神崎遺跡からは約3,000点の遺物が出土しております。そのうち、海底からということで保存処理をしなければいけない遺物もあります。その遺物は、埋蔵文化財センターで行っているところですけども、現在保存処理が終了した遺物は約2,200点ほどあります。3月末までに策定いたします鷹島神崎遺跡保存管理計画の中でも出土品は考古学のみならず、東アジア史、造船史、軍事史といった多方面の研究資料にもなり得ることから、国の重要文化財の指定を受ける価値はあるとしております。  出土している遺物では、先ほど教科書のこともお話になりましたけども、てつはうとか、鉄製かぶとなどの武具類は蒙古襲来絵詞に描かれております元軍の装備と類似しておるということで、これらの遺物が弘安の役で沈没した元軍の船の積載品としては確実であることから、重要文化財の指定候補案件としては問題ないと文化庁よりも御意見をいただいております。現在、指定に向けての遺物台帳の整理に取り組んでいるところであります。  重要文化財の指定につきましては、特に先ほども申しましたてつはう、鉄製かぶと、それに平成6年に引き揚げました全長約7メートルに復元される大いかり、管軍総把印など学術上価値の高いものは指定候補の案件になると考えております。  重要文化財の指定候補物件につきましては、文化庁で事前に調査が行われ、その後、文部科学大臣が文化審議会に指定すべき物件について諮問し、文化審議会文化財分科会による審議議決を経て文化審議会は文部科学大臣に対して重要文化財に指定するよう答申が行われるようになっています。文部科学大臣はこれを受けて、指定物件の名称、所有者等を官報に告示するとともに、当該重要文化財の所有者には指定書が交付されるようになっております。  鷹島神崎遺跡の場合は、元寇船というよりも国史跡の名称とあわせた鷹島神崎遺跡出土品という名称がいいのではないかと考えているところであります。  なお、名称につきましては、文化庁で決定することになります。 26 ◯ 2番(川下高広君)  この鷹島神崎遺跡が国史跡となったそのいきさつとか背景といいますか、本当に旧鷹島町時代からこの鷹島の皆様の努力があったからこそというふうに思っております。  先ほど本を紹介させていただきましたけども、その同じ本の中に当時の宮本町長の寄稿がございました。ちょっと一部を紹介させていただきます。  「先人のつくった文化遺産を一回破壊すると、それを元どおりに復元することはできない。すなわちやり直しがきかないのが原則である。したがって、我々はこれを保護、検証して、後世にその文化を伝承していかなければならない義務がある」というふうに書かれてございます。  また、別のページでは、これは別の方が書かれた文なんですけども、これは昭和55年の研究について書かれた文なんですが、「調査拠点として鷹島海域が選ばれた理由として、当時の宮本町長以下漁協組合、町民こぞって調査にあらゆる便宜を図る用意があるとの申し出がある」というふうに文章がありました。ここから見られるように、本当に島挙げての調査に協力されたというふうな記述があります。ちなみに、このときの調査というのは、元寇船を探すとかそういうものではなくて、海底の遺跡、遺物に対する適切な調査方法の確立の研究のための調査であったんですが、結果的にこの元寇船の遺物の調査ではなかったんですが、結果として元寇船由来の遺物を発掘することになりまして、それが神崎遺跡のこの2012年3月27日国史跡の指定とつながっているわけでございます。
     そのように、本当に元寇というのは、この鷹島を襲った日本歴史上でも例を見ないほどのおびただしい数で襲ってきた大事件であります。それを乗り越えて、この鷹島には宝を宝として見る目を持って臨まれた鷹島の人たちの先見の明といいますか、この気持ちというのは本当にすばらしいものがあるなというふうに感じております。  そこで国の史跡となった鷹島神崎遺跡についても、さらにもう一段の特別遺跡への指定を目指すべきと考えますが、それについてはどうでしょうか。 27 ◯ 文化財課長(中田敦之君)  鷹島神崎遺跡を特別史跡の指定をということで、お答えいたしたいと思います。  鷹島神崎遺跡から出土したさまざまな遺物は、従来文献、絵画などによってしか知られなかった蒙古襲来の様子を具体的に明らかにしたとして、議員申されました平成24年3月27日に日本の海底遺跡では初めてとなる国史跡に指定されたところであります。鷹島神崎遺跡のように、モンゴル帝国のユーラシア大陸各地での戦争の痕跡を具体的に明らかにできる遺跡は非常に少ないようであります。  この点からも考えますと、極めて重要な遺跡であると認識をしているところであります。教育委員会といたしましては、まず出土品の重要文化財指定に向けた取り組みを行うとともに、特別史跡への昇格も視野に入れながら、調査研究を進めていきたいと考えているところでございます。  以上です。 28 ◯ 2番(川下高広君)  ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、最後のお尋ねになります。  鷹島歴史民俗資料館の学芸員さんの後継者についてですけども、これについては前回の12月の定例会においても、当時の板谷議員のほうからお尋ねがあり、本当に情熱を持ったすばらしい人ですので、その後継者をつくっていただきたいというような問いがあったと記憶しております。  それで、私もお会いして、この情熱、本当にすばらしいな、こういう方をぜひ引き継ぎ、働いてほしいなというふうに思っていたところなんですが、先日、この同資料館の嘱託職員の募集がされておりました。これは、この現在の学芸員さんの後継者をつくるという考えも含まれているのでしょうか。そこら辺の確認をさせてください。 29 ◯ 教育長(松尾 紘君)(登壇)  ただいまの川下議員さんの御質問なんですけども、これ12月の議会で私のほうにも質問ありました。それで、これにつきましては、本当に緊急の課題というようなところで私も捉え、今後考えていきますということで答弁をしたんじゃないかなと考えております。  今、議員さんが現場に行かれましてあの説明を受け、そして感銘を受けたということで、私もあそこ何度も行くんですけども、あの方の説明の仕方は本当にすばらしいな、それはやはり独学で研修をされて、そして学芸員の免許も取られて、そして専門的な知識の経験のもとに話をしているんじゃないかなと思っております。  そういうところで、やはり優秀な人材、この後の後継者、本当に難しいということで私たちもおるんですけども、今言われていましたように、先月、3月の2日に採用試験を行いました。一応、嘱託ではありますけれども、この方を現在の職員の脇で本当に支援をいただきながら、そして後継者育成というようなところで育てていきたいと。現在ひとり立ちができるようにやっていければということで、私たちも決意を持って今後、後継者育成に努めていきたいと考えております。  以上です。(降壇) 30 ◯ 2番(川下高広君)  ありがとうございました。  本当に周りの方、やっぱり鷹島にずっとおられた方は特にその思いが強かったと思いますが、今の教育長の答弁を聞かれて本当にほっとしたというか、喜んでおられるのではないかと思っております。本当にファンがおられる方でして、この方を見て学芸員になりたいというような志を持った方もいらっしゃるというふうに、周りの方からお聞きしました。本当にうれしい答弁をいただきました。  以上をもちまして、私のこの質問を終了をするんですけども、18分余ってしまいました。本当に市民の皆様のために年に4回しかできないこの質問の中で一分も無駄にはできないんですけれども、私の力が及ばず17分余っているんですけども、次はしっかりまた3カ月間ありますので、現場に行って調査をして、そして質問をして、また松浦市の皆様にお役に立てるようにこれからも頑張っていきたいと決意をいたします。  以上で私からの質問を終わります。  ありがとうございました。    (川下議員 一般質問席 降壇) 31 ◯ 議長(鈴立靖幸君)  以上をもって、川下議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前10時43分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 32 ◯ 議長(鈴立靖幸君)  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、1番・山崎議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (山崎議員 一般質問席 登壇)(拍手) 33 ◯ 1番(山崎誠也君)  おはようございます。  初の一般質問が名誉ある大トリということで、非常に緊張しております。若輩者ゆえ、かんだり言葉足らずであったり、ちんぷんかんぷんな質問もするかもしれませんが、どうか温かく聞いていただけたらと切にお願い申し上げます。  また、選挙中は多くの方々に御支援をいただきまして、本当に感謝しております。4年間しっかり頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。  私は2項目質問をしようと用意したんですが、先日、安江さんと質問がかぶってしまって、実質1項目に近いんで、たっぷり時間が余ると思うんですが、そこのところ、関連質問は同じ会派の新政会の方がフォローしてくれるかと思っていますので、期待しております。  私は、選挙に出る前は星鹿でばりばり農業をしておりました。ブドウ農家です。また、若手農業者の会組織松浦青年農業者会の会長もしております。通称松浦4Hクラブとも言うんですけれども、少しだけ活動紹介をさせてください。  これまで市内において耕作放棄地の解消や小学校、保育園での食育活動、地元の酒屋さん、酒の一斗さんとのコラボでオリジナル焼酎の作製や、昨年からは松浦市内における保育園、幼稚園対抗のジャンボカボチャコンテストの主催も行いました。これには市長にも参戦していただきました。自分たち若手農業者の立場として、少しでも農業を盛り上げていきたい、松浦を盛り上げていきたい、そうした元気のある会です。  私が市議会を目指したきっかけは、この会で会長を何期もさせていただいて、いろんな方々と出会い、刺激を受け、この地元松浦に対する思いを少しずつ分けていただいたからだと思っております。これからもしっかり勉強させていただいて、先輩議員方に早く追いつけるよう精進していきたいと思っております。  先ほども言いましたが、私は星鹿の農家です。この星鹿、そして、御厨地区は御厨ブドウ、松浦メロンの産地としても有名で、ほかにもアスパラガス、トマトなどの施設園芸、スナップエンドウ、キャベツ、ブロッコリーなどの露地野菜など多くの作物を生産しております。しかし、昨年は水不足で夏場一月以上雨が降らない日照りが続き、川の水も干上がっていき、作物にとっては大変厳しい日々が続きました。  そうした中で、1つ目の項になるんですが、畑地かんがい用水、私たちは畑かんと呼んでいます。この畑かん施設のおかげで非常に助けられております。ここにおる皆さんは、畑かんについて御存じと思いますが、傍聴されている方やネットで見られている方に簡単に説明しますと、畑専用の配水施設です。地下水をポンプで高台のタンクまで上げて、それを道の下や畑の下に敷いてある配水管で各畑まで水をやるという施設なんですが、これが現在、星鹿町の牟田、北久保にはあります。これには畑かん組合というものがあるんですが、受益者数が21軒でされており、受益農地面積は15ヘクタール、水の使用量が年間7,000トンほど使っております。  そして、ここからが問題なんですけれども、その畑かんが今、40年ほどたって老朽化で、あちこち配管が破れてきている状況なんです。配管の修理、電気代の高騰、さらにポンプの機械の故障などで施設の維持費がかさんできております。もちろんこの維持費は水の使用料に加算されて、1トン当たり今年度は200円を超える感じで来ております。  しかし、この畑かん施設を使わないと、非常に農作業も大変になるわけです。この問題で地域農家は困っておるわけなんですけれども、組合のほうから市のほうへ相談や要望などがありましたら、お聞かせください。 34 ◯ 農林課長(大久保 整君)  山崎議員にはかねてより青年農業者のリーダーとして地域の農業の振興に御支援、御協力を賜っておりますことを、まずはお礼申し上げたいと思います。  ただいま御質問のありました星鹿地区の畑地かんがいの用水のことでございますけれども、議員おっしゃるとおり、牟田地区と北久保地区の農地の重要な水源でございます。星鹿地区畑地かんがい組合が管理しておるわけでございますけれども、ちょっとこれは昔の経過を少し申しますと、昭和49年に事業が、団体事業で完了をいたしております。おっしゃったとおり、そういうことですから40年、約40年がもうそろそろたとうというふうな時期になっております。  そういうことから、やっぱりもう40年ということになりますと、長い年月の間に貯水槽、配管がかなり劣化しておりまして、施設の維持とか更新について、おっしゃったとおり市に対して相談、要望があっているところでございます。  最近の例でございますけど、21年の8月でございましたけれども、組合のほうから市に対しまして、この施設を利用する農家数が減少する中で施設を維持しておりますけれども、水をくみ上げるポンプ代が維持費の半分を超えるように高額になっているとか、また、施設の老朽化によって修理代がかさんでおって、支援をお願いしたいというふうな、そういう旨の相談があったところでございます。  そういうところで、その相談を受けまして、何らかの対応ができないかということで協議を一緒にしておるわけでございますけれども、まずは専門家による指導・助言を受けて進めようというふうなことがございまして、現状を調査・把握するために長崎県土地改良事業団体連合会という専門の団体の協力を受けて、組合の施設運営の考えもお聞きしながら、水の使用状況、また、施設の診断等を行ってもらって、問題点などを組合の皆さんと、現在、協議をしているというふうな状況でございます。 35 ◯ 1番(山崎誠也君)  そうしたら、その中で市として何かしてあげられること、市としての考えがありましたら、ほかに何かありましたらお聞かせいただきたいんですけれども。 36 ◯ 農林課長(大久保 整君)  先ほども申しましたとおり、40年という施設の経過がございます。そのようなことで、抜本的な対策といたしましては、施設の全ての更新、これが考えられます。そうしますと、どうしても事業の活用というふうなことが必要だろうと思っておりまして、補助率が高い、より優位な国や県の補助事業を活用するのが一番だと思うんですが、そうした場合、やはり要件というのがどうしても出てまいります。  そうした場合に、受益面積というのが補助事業の1つ要件に、常になります。かんがい用水の利用を希望する農家だけで現在必要な受益面積が確保できないというふうな、ちょっとそういうふうなことも今、問題としてはございます。  また、それから施設の全部を更新するということが必要と申しましたけれども、それをするには、やはりそれ相当の事業費が見込まれるということで、1つの例としまして、今、国の一番有利な事業を受けるためには、20ヘクタールぐらいの受益面積が必要であると。それを全てやり直すとなると、やっぱり事業費が2億円程度見込まれるというふうな試算がございます。やっぱり国・県・市の補助金は控除した残りに、どうしてもこの農業の振興事業に関しては受益者負担金というのが伴います。この受益者負担金を支払うことに対して、農家の皆様の間で意見がまとまらないというふうなことが、ちょっと現在あるところでございます。  市としましては、施設整備からもう40年の経過ということで、やっぱり部分的な補修でなくて、施設全体の更新をできる方向で皆様には調整をお願いしているところでございます。  また、県や関係機関と協議をしながら、補助事業の活用や、あるいは当該地区へJR九州の農業参入の計画等もございますことから、参入企業に対しての施設整備の支援にあわせて、畑地かんがい利用施設全体の更新を、今のところは検討していきたいというふうな考えを持っておるところでございます。 37 ◯ 1番(山崎誠也君)  そしたら、ちょっと今の話と若干ずれるかもしれないんですけれども、少し前に知り合いがアイデアというか、こういう案もあるよと話してくれたことがあったんですが、田平町の久吹ダムの水を使わせてもらえばいいんじゃないかと話してくれたんですね。僕はそのとき、ああ、なるほどと思ったわけですが、でも、結局、隣の市の水ですし、何かずうずうしい感じもしますし、工事費用もかなりいきます。  しかし、もしこれがあれば、星鹿だけではなくて御厨の農業の水の問題もクリアできるんじゃないだろうかと思ったわけですが、そんな話を市としても考えた、もしくは相談を受けたことがありますか。  また、この案に対する市としての考えなんかもあったら、お聞かせください。 38 ◯ 農林課長(大久保 整君)  この久吹ダムの水の活用ということが、実は過去にもちょっと議論になったことがございました。それが、平成12年度ころの話だそうでございます。当時、やっぱり御厨、星鹿地区の用水の確保というふうな議論があって、このときに御厨地区の土地改良区や、それから農協さん、それから農協さんの作物部会、また、それから農業委員さん、こういうふうなメンバーで構成する御厨星鹿農業用水確保対策協議会というのが過去にできて議論があった経緯がございます。その当時の、その議論の中で田平町の久吹ダムからの水を引くことというのも、一つのアイデアとして出ておったようでございます。  ただ、このときはやっぱり距離が非常に離れておるということで、また、多額の事業費がかかるというふうなこともございまして、一応やっぱり短期的には小規模なボーリングや、それから、ため池、ため堀、そういうふうなものを整備したほうがよいのではないかとか、また、それ以外には、個々のため池のかさ上げというふうなアイデアなども出ておったようでございます。  現時点の考えといたしましては、そのような久吹ダムからというふうな議論もまた復活いたしておりますし、今後の、今ちょっと小さい視点では北久保、牟田地区の農地でございますけれども、御厨の全体のことも考えまして、その水使用量の予測とか、受益農家の意向とか、それからまた、この久吹ダムにつきましては、よその施設でございますので、管理者との意向もお尋ねしながら、将来的な課題としてここは慎重に対応していかなければならないというふうなことを考えておるところでございます。 39 ◯ 1番(山崎誠也君)  やはり議論があったんですね。済みません、勉強不足で。  ちなみに、松浦市の畑地かんがい施設の状況をお聞かせ願いたいんですが、星鹿地域のほかに畑地かんがい施設というものはあるのでしょうか。 40 ◯ 農林課長(大久保 整君)  今、星鹿地域の畑地かんがい施設以外に、松浦市には鷹島町のほうに鷹島畑地かんがい施設がございます。 41 ◯ 1番(山崎誠也君)  では、鷹島町の畑地かんがい事業の概要もお聞かせいただきたいんですが。 42 ◯ 農林課長(大久保 整君)  鷹島の畑地かんがい施設の状況でございますけれども、この事業は昭和61年に着手して平成15年に完成した施設でございまして、鷹島町内のほぼ全体の農地に必要な水を提供するというふうな大きな施設でございます。  現在、組合員数が266名、そして、受益面積が283ヘクタールでございます。  それで、水源は鷹島海中ダムでございまして、海の入り江をせき切って淡水化したというものでございます。  そういう中で、揚水機場と6カ所のファームポンドが施設としてございます。そして、パイプラインが9,143メートルに及ぶような、そういうふうな施設でございまして、現在、鷹島土地改良区がこの管理をいたしているというふうな状況でございます。 43 ◯ 1番(山崎誠也君)  海水を水として使うということなんですけど、水を(発言する者あり)海水じゃなかとですか。違うですか。 44 ◯ 農林課長(大久保 整君)  入り江を閉め切って、水の海と湖との高低差とか、それからあと、ダムの中に入ってきます雨水等のそういうふうな作用によりまして淡水化をして、塩分のない水としてつくっているというふうな状況でございます。 45 ◯ 1番(山崎誠也君)  ちなみに、その鷹島町の畑地かんがい施設の水の使用料は幾らでしょうか。1トン当たりの単価でお聞かせください。 46 ◯ 農林課長(大久保 整君)  鷹島の畑地かんがいでの水の料金ということでございますけれども、現在の1トン当たりの使用料というか、料金は55円になっております。  これは、実は平成24年度に引き上げられております。それ以前はトンの35円でございました。やはりどうしても施設の維持・修繕というのが、どうしても年数とともにふえてまいります。そのようなこともございまして、組合の運営というふうなことも含めて、現在、24年度から55円に引き上がっているというふうな状況でございます。 47 ◯ 1番(山崎誠也君)  やはり施設維持のために、市のほうからも助成はされているんでしょうか。 48 ◯ 農林課長(大久保 整君)  この鷹島の土地改良区に対しては、一応維持の部分というのは一部になると思いますが、一応運営費補助ということで、現在1年間に1,008万円の運営費補助を行っているというふうな状況でございます。 49 ◯ 1番(山崎誠也君)  済みません、急で、ぱっと今、気になったんですけれども、水道の単価というのは幾らぐらいするんですかね、1トン当たり。済みません、飲料水だったですね。わかるんやったらお願いします。 50 ◯ 上下水道課長(橋本真一君)  星鹿地区だったら上水道になるんですけど、超過料金で税抜きで1トン当たり125円です。 51 ◯ 1番(山崎誠也君)  これ、トン単価、鷹島やったら畑かんの水が55円、トン当たり、水道で125円、星鹿の農業用水200円、すごく高いんですが、ぜひ星鹿の畑かん組合も農業経営が継続できるように、これ、200円やったら非常に厳しいです。市としても支援すべきじゃないかと考えるわけですが、この項の最後に、市長、百姓が、また、星鹿の畑かん組合が来年度もやる気の出るようなコメントをいただけたらと思います。よろしくお願いします。
    52 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  山崎議員の御質問にお答えいたしたいと思いますが、まだ時間がたっぷりあるようでございますから、私のほうからもちょっと考えを申し上げたいと思いますが、松浦市の農業というのは、御承知のとおり基幹産業でございますし、今、日本の農業といいますとTPPの問題が大きくかぶさってきております。  この状況の中で、松浦市の農業を発展的に取り組んでいくためには、私は3つの営農類型といいますか、そういうものを考えていかなければならないと思っております。  1つは水田農業の確立でございまして、これは、米作と畜産を結びつけた耕畜連携による水田農業の確立。  2つ目は、やはり星鹿、御厨地域を中心とする畑作、施設園芸農業の振興ということがあると思います。  3つ目は、山崎議員もブドウをつくっておられますけれども、そういう特定作物農業といいますか、例えば、たばこだとか、ミカンだとか、イチゴだとか、お花とか、そういう特定作物農業をやっていただくということによっての、松浦の農業の将来を発展させていくということが重要であろうというふうに思っているところでございます。  星鹿の地区の発展ということについては、全体的に考えますと、やはりこの農業と漁業をしっかりと振興していくことが、星鹿地域の発展につながるというのが私の考えでございまして、農業につきましては、やはり施設園芸と和牛を核として取り組むことが効果があるといいますか、成果が上がることではないかと思いますが、問題は山崎議員が御指摘のように、かんがい用水の確保にかかっているというふうに思っております。  ただ、用水を確保すればということではなくて、やはり安定的に農業を経営していけるかんがい用水の料金でなければならないと、そういうところが基本にあろうというふうに思っております。  そうしますと、先ほど農林課長もお答えいたしましたけれども、この40年を経過した星鹿地区の畑地かんがい施設につきましては、どうしたらその経営が安定的に継続的にできるものになるかということになりますと、やはり私といたしましても、施設全体の更新に向けた検討をしていかなければならない時期に来ているというふうに思っているところでございます。  また、この星鹿地区へは、先ほどもお答えいたしましたとおり、JR九州の農業参入も検討されておりますので、やはりこの国県補助事業等の活用を見据えて、関係皆様方との農業用水の確保ができ、また、維持ができるようによく話し合いをしていかなければならないというふうに思っているところでございまして、このことにつきましては、今、山崎議員が現状を訴えられましたので、早急にこのかんがい組合を初めとする関係皆様方との協議をして、どういう形でこのかんがい用水を確保できるかということについては、喫緊の課題として取り組んでいきたいと、そして、この星鹿、御厨地域につきましては、やはり畑作施設園芸農業のしっかりと取り組みができる地域としてやっていけるということにしなければならないと思っているところでございます。  山崎議員がみずから農業を営まれておりますし、若手農業者のリーダーとして、先ほど申されましたように、多くの分野で活躍をされておりますので、この農業振興策、あるいは後継者の育成、確保など、市勢発展のためについての御提案、御意見は、今後どしどしいただきながら、また、いろいろ議論しながら、さっき申されましたように、農業の経営といいますか、農業が今後安心して取り組んでいけるような形での施策というものを、しっかりと構築できるように私たちも今後頑張ってまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 53 ◯ 1番(山崎誠也君)  どうも市長ありがとうございました。松浦市の主幹産業は第1次産業ですから、市としてもしっかり支えていただきたいと思っております。よろしくお願いします。  2番目の項に移ります。  「市営住宅を星鹿町に」という題目で出させていただきました。先ほども言いましたが、きのう、安江議員の質問とかぶっていて、同じことを繰り返すようで申しわけないですけれども、優しく教えていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。  まず、各町の市営住宅の件数を教えてください。 54 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  旧町単位ということでお知らせしたいと思います。  まず、松浦市が管理しております全体の戸数でございますけど、1,043戸ございます。1,043戸の住宅を管理させていただいております。  旧町単位でお示しさせていただきたいと思います。  まず、御厨町でございますけど、199戸ございます。内訳は、いろんな住宅の種類があるんですけど、まず、公営住宅が127戸、それから、単独住宅が2戸、それから、定住促進住宅が70戸ございます。合計の199戸でございます。  志佐町でございますけど、全体で402戸ございます。内訳でございますが、公営住宅が249戸、それから、再開発住宅が71戸、単独住宅が3戸、それから、定住促進住宅が79戸ございます。全体で402戸ございます。  続きまして、調川町でございますが、全体で152戸ございます。定住促進住宅が80戸、それから、単独住宅が2戸、それから、公営住宅が70戸、全体で152戸ございます。  続きまして、今福町でございますけど、全体で166戸ございます。内訳でございますが、公営住宅が141戸、それから、改良住宅が24戸、単独住宅が1戸、合計で166戸ございます。  続きまして、福島町でございますけど、全体で76戸ございます。内訳は、公営住宅が70戸、特定公共賃貸住宅と申しますけど、これが6戸ございます。全体で76戸でございます。  続きまして、鷹島町でございますけど、合計で48戸ございます。内訳は、公営住宅が43戸、単独住宅が5戸、合計の48戸となっております。  以上でございます。 55 ◯ 1番(山崎誠也君)  いろいろと種類があるんですね。公営住宅と定住促進住宅の違いを教えていただけないでしょうか。  また、ほかの住宅の種類も聞きましたけど、それの、どういう住宅かというのを教えていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 56 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  住宅の種類ということでの御質問なんですけど、まず5つほど住宅の種類がございます。  まず、1つ目が公営住宅、それから、特定公共賃貸住宅、それから、改良住宅、それから、再開発住宅、単独住宅、松浦市におきましては、この5種類の住宅がございます。  それぞれの住宅の特徴といいますか、決まりというものについて御説明させていただきます。  まず、公営住宅とは、低所得者に賃貸するために、公営住宅法の規定により市が国から補助を受けて建設した住宅でございます。これは、所得によって住宅料が決まると、失礼な話ですけど、低額所得者のための住宅という住宅でございます。  今ちょっと申しましたけど、入居条件の一つとして収入基準というのが定められております。家賃については、それぞれの収入に応じて法令で定められた家賃を負担していただいているところでございます。  続きまして、特定公共賃貸住宅、これは収入制限により公営住宅に入られない方のために、特定優良賃貸住宅の、難しい法律なんですけど、供給の促進に関する法律というのがございまして、これの法律で建設をして管理をしておる住宅でございます。  公営住宅の場合は、どうしてもアッパーがございまして、これ以上の方は、高額所得の方は住めませんよというふうな規定がございます。しかし、この住宅はアッパーがないという住宅でございます。  続きまして、改良住宅でございますけど、これは今福だけにしかないんですけど、住宅地区改良事業の施行に伴い住宅を失うこととなる居住者のために、住宅地区改良法の規定により市が建設いたしてお貸ししている住宅のことでございます。これは特殊な住宅でございます。  それから、次は再開発住宅でございますけど、これは志佐町の不老山住宅しかございませんけど、土地区画整理事業の円滑な推進を図るために市が国から補助を受け建設してお貸ししている住宅でございます。  それとあと1つ、最後でございますけど、単独住宅、これは市が国とかそういうふうな補助を受けなくて、単独で建設をしてお貸ししている住宅ということです。  松浦市におきましては、以上申しました5種類の住宅が(発言する者あり)あ、1つ飛ばして(発言する者あり)申しわけございません。定住促進住宅については御説明が漏れておりまして、申しわけございませんでした。  定住促進住宅とは、中堅所得者の市内定住を促進するために、市が国の補助を受けて建設した賃貸住宅でございます。松浦市におきましては、雇用促進事業団が建設して、そしてそれを払い受けして、今、定住促進住宅としてお貸ししているところでございます。  松浦市においては、定住を促進する、人口の増加、地域の活性化を図るために、独立行政法人雇用・能力開発機構から雇用促進住宅を平成22年4月に購入いたしまして、定住促進住宅として運用を開始させていただいているところでございます。  これは、従来の市営住宅と異なりまして、収入が高くなっても収入超過者として認定をしないで、それに伴う明け渡しとか、そういうふうなことをお願いする住宅ではございません。といいますのは、収入制限がないということですね。ただ1つだけ、入居時の所得の制限というのはございます。どうも漏れまして、申しわけございませんでした。  以上でございます。 57 ◯ 1番(山崎誠也君)  ありがとうございました。たくさんの住宅の種類があって、一瞬では覚え切れないので、後で議事録でしっかりと勉強させていただきます。  まず、星鹿小学校の現状から聞いていただきたいんですけれども、現在、星鹿小学校では校舎の建て替え事業が進んでおります。小学校の児童数は80名、4年生に至ってはたったの5名と、年々児童数が減少傾向にあります。これまでの星鹿小学校の児童推移を調べていただきたいと前もって言っていたんですけど、自分でちょっときのう行って調べてきました。済みません。  調べたところ、大分前になるんですけど、昭和40年ごろから調べました。児童数が昭和40年には404名もいたそうです。それが10年後の昭和50年には258名になって、それから、昭和の終わりまでは大体250名前後で安定していたんですけれども、平成に入ってからどんどんと児童が減り始め、先ほども言ったんですけど、現在では生徒数が80名です。このままですと、せっかく校舎を新しくしても、10年後、20年後には星鹿小学校が存続しているか、それすらわかりません。  先日、3月の2日に田代小学校の閉校式に行ってまいりました。これには市長、教育長、議長、ここにおられる方もたくさん行かれたと思います。卒業生もたくさん来られていました。県外からの卒業生もたくさん来られていたそうです。そして、この閉校式が終わるころには、涙を流して泣いている大人、卒業生がたくさんおられました。私も涙までは流さなかったんですけれども、目頭が熱くなり、何かこみ上げてくるものがありました。閉校とは寂しいものですが、子どもたちの声が聞こえなくなった地域、そういう地域ほど寂しいものはありません。このまま星鹿町も過疎化へ一気に進んでよいものなんでしょうか。  過疎の意味をネットで調べたというか、ネットは僕は余り使えないんで携帯で調べたんですけれども、過疎とは「人口が急激かつ大幅に減少したため地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になった状態をいう」だそうです。このままだったら、星鹿町は過疎になります。児童数で数字が出ていますから。  そして、実はきのう、またいろいろそんなことを考えていると、急にちょっと幼児数というのも気になって、ちょっと軽快なフットワークで星鹿保育園に行ってきたんですけれども、行ってきて先生に話を聞いてきました。  現在、星鹿保育園に通われている園児は89名いるそうです。おっ、星鹿小学校が80名ですから、保育園に89名もいれば、子どもの数がふえつつあると思うじゃないですか。これ、違うんですよ。園児89名中、28名は星鹿町以外から通っているんですよ。中には調川や志佐から通われている方もいるそうです。なぜでしょう。その園児の28名のほとんどの親が星鹿町出身なんですね。住むところがないから、しようがなく星鹿から出たけれども、子どもには少しの間でもいいから星鹿で育ってほしい、そうした方が何人もおられるんです。  でも、せっかくここでできた友だちも、卒園すれば離れ離れ。余りにも悲し過ぎるじゃなかですか。星鹿に住むところがあれば、戻ってきたい方はたくさんいます。そして、過疎の問題も解決するために、ぜひ若者向けの子育てのできる住宅、つまり今聞いた公営住宅を星鹿町に建設することを、ぜひお願いしたいです。  きのうの安江議員の質問に対し、市長は「検討し始めている、6月の議会には何らかの」と、非常に前向きな答弁をされていました。私にも何らかの前向きな新しい答弁をいただきたいんですけれども、市長、何らかよろしくお願いします。最後の質問です。 58 ◯ 市長友広郁洋君)(登壇)  山崎議員から星鹿の実態について、今、詳しく数字を上げて御説明をいただいたところでございまして、そのことについては私も十分認識をいたしております。  きのう、安江議員にもお答えしたところでございますが、また、先ほど都市計画課長がお答えしましたとおり、それぞれの地域に公営住宅を持っておるわけでございますが、星鹿町には残念ながらございません。  この全体の1,043戸の中には、もう既に老朽化して入居を御遠慮いただいておる住宅も数多くございます。そういうところからいたしまして、現在ある住宅を星鹿に移すというのはなかなか難しいところがございますが、老朽化して入居を御遠慮いただいている、一般的に政策住宅といっておるんですが、そういうものもございますので、その一部を星鹿に建設するというのも、一つの手法としてあるんじゃないかというのが、私の今の考え方でございます。現在、御厨・星鹿振興計画というものを策定中でございまして、これについては、6月にはある程度肉づけをして具体化をしていこうということをお答えさせていただいておりますので、この星鹿地域の公営住宅というのを、山崎議員初め、星鹿地域住民の皆様方の願いであるということは、前にもお聞きしておりますし、私もその方向で星鹿保育所の子ども対策、あるいは星鹿小学校の児童対策とあわせて、やはり星鹿地域の活性化のためには必要な住宅政策だということを認識しておりますので、その方向で具体的な検討を進めさせていただきたいと、このように思っております。(降壇) 59 ◯ 1番(山崎誠也君)  どうもありがとうございました。僕もまだ半人前で時間をたっぷり余らせてしまいましたが、今から議員として精進して成長していく所存です。どうかこれから4年間、よろしくお願いします。どうもありがとうございました。    (山崎議員 一般質問席 降壇) 60 ◯ 議長(鈴立靖幸君)  以上で山崎議員の質問を終了いたします。  本質問者の残り時間は15分です。これより関連質問を行います。ありませんか。 61 ◯ 9番(高橋勝幸君)  かんがい用水について関連質問するとは、今まで自身も思っていなかったんですけれども、ちょっと質問をさせてください。  この星鹿町ではメロンとかブドウとか、そういう施設園芸なさっていますけれども、これの今までの生産額の推移についてはどういうふうな数字になっていましょうか。大体調べているんじゃないの。 62 ◯ 農林課長(大久保 整君)  メロンとブドウの生産額の推移ということでございますけれども、資料を持ってきておりませんので、概数的なものでございますけれども、メロンはやっぱり10年ぐらい前までは1億円ぐらいの数字が生産額としてありましたが、現在5,000万円ぐらいです。これは星鹿地区というか、御厨地区含めたキンショーメロン等も含めたところでございますね。  ブドウにつきましては、そうまで減少しておりません。10年前からずっとおおむね5,000万円ぐらいということで、今日まで来ているというふうな状況でございます。 63 ◯ 9番(高橋勝幸君)  メロンについては、確かにそういうふうな減少傾向にあるということは、前から言われておりました。ブドウについては何とか健闘してあるということなんでしょう。  メロンについても、こういう施設園芸については、松浦市は大々的に観光の側面からも協力的に売り出しをやっていて、メロン祭りとかなんとかやっていらっしゃいます。そういう方々の環境整備、経営の環境整備というのは本当に大切なことであって、このかんがい用水のトン当たりの金額とか、あるいは冬場の灯油の燃料費とか、そういう細かいことについての配慮というのは、しっかりやっていかないと、メロンについてもブドウについても、今、何とか維持していることだろうけれども、近々に従事者が少なくなって、生産額も下がっていくというふうなことは、おそれは十分ありますから、この本質問者の思いというのはしっかり酌み取っていただいて、今後も本当に具体的な対応をどんどんやっていただきたいというふうに考えますけれども、それについていかがでしょうか。 64 ◯ 市長友広郁洋君)  今、高橋議員が申されましたとおり、メロンにしろブドウにしろ、松浦のブランド品でございます。残念ながら、この市場におけるシェアというのが、やはり生産量が少ないということで、いいものでありながら、価格がなかなか維持できていないという問題点がございます。それはやはり生産量をふやすことだというふうに思っております。  農家の皆さん方の技術力というのは、私は日本で誇れる技術力を持って、品物というのはいいものをつくっておられる、それはやはりいいものにふさわしい価格で取引いただくためには、やっぱり量を確保するということが、今、課題だというふうに思っておりまして、1つは、やはりハウスの更新についても、県下でも例のない補助制度をつくらせていただきましたし、また、私といたしましては、新設のハウスについては、今、市は10%しか補助を上乗せしておりませんが、その補助率も上げる必要があるんじゃないかと、そういう思いも持っております。  そういうことからいたしまして、今後、ハウスの更新、あるいは新設についての支援をやっていこうと思いますし、この燃油高騰対策も、漁業の燃油高騰対策は県下あちこちでやっておられますけれども、農業の燃油高騰対策というのは松浦だけでございまして、そういうことについて、やはり松浦のブランド品であるメロン、ブドウを初めとする施設園芸については、積極的な支援をしてまいりたいと、このように思っております。 65 ◯ 議長(鈴立靖幸君)  ほかにありませんか。 66 ◯ 14番(吉冨武志君)  関連質問いたしますが、私は以前、先輩で、もう亡くなられましたが、森山議員さんが平成12年ごろであったか、13年ごろであったか、田平の久吹ダムからの、ちょうどこの協議会が立ち上がったころのお話だったんだろうと思います。私も鮮明にこの話はお聞きしたところでございます。  ちょうどそのころが、多分26年、27年たったころに、この協議会が、この施設ができてからですね、たったんです。それから、その話はその後、聞かなかったんですが、久しぶりにこの話を本質問者から聞きました。  その間、十何年、十数年の間、いろいろと要望もなされたのかもしれませんが、その対応はなぜしなかったのか。もちろん受益者負担とか、いろんな問題があったんでしょうが、何らかの方策が出なかったのかというのが、私は行政側の何かその、受益者負担だけじゃなくて、そういう何かの問題があったのか、もちろん面積もございましょうが、どうかもうちょっと具体的な明確な原因と申しますか、そういうのがわかればお聞きいたします。 67 ◯ 市長友広郁洋君)  久吹ダムからの水の活用ということについては、議論があったのは事実でございますが、これまでの経過を申し上げますと、やはりかんがい用水を御厨、星鹿地域で確保するということの一つの方策として、久吹ダムからということについての検討・協議があったことでございますが、残念ながら、水を活用して何をつくっていくのか、作物を何にするのか、あるいは面積をどれぐらい確保できるのか、やっぱりかんがいということになりますと、水源と施設整備ということになるわけでございますが、そのときであれば、何をつくって、幾らつくってということにして、施設規模とか能力とかというものを詰めていかにゃいかんということからして、なかなか現下の厳しい農業情勢で、そのような形についての協議を詰めていくといいますか、構築していくといいますか、そういうところまで至らなかったということが、今日に至ったというところの主な原因でございます。 68 ◯ 14番(吉冨武志君)  そこの辺のあれは初めて聞かさせていただいたわけでございますが、まずもって喫緊のあれは、トン当たりの200円という大きな金額がなされている、鷹島は55円だとか、そういうのを聞きますと、やはりスピーディーに、今、市長が思っておられるスピードを持ってというところは、まずもってここの200円という対策をどうにかして軽減させていただく、そして、その後に受益者というか、農業者の方々も納得のいくような方策が、その間で進められて、結果が出ればよろしいなというふうに思いますので、やはり早急にこの辺の対策していただきたいというふうに思うわけであります。  それと、市営住宅の星鹿町でございますが、多額の経費をかけて星鹿小学校が建設されておるわけでございますから、必ずしもやっぱり裏づけと申しますか、やはりこの住宅というのは裏づけなんですね。だから、要するにあそこの子どもたちが、多くの子どもたちが通ってにぎわいながら勉学に励むような施設にしなければ、せっかくつくった意味がないわけなんです。  ですから、まずもって30戸でもいいし、何戸でもいいですから、規模は、大きな規模は要らないと思いますが、まずもってはさしずめ住宅を建設すべきであるというふうに私たちも思います。そうすると、星鹿小学校も生きてくると。  いや、確かにできました、今、本質問者が言っているように、どんどんどんどん子どもたちがいなくなって、まさか統合というふうな話にはなるわけはいかないと、私は教育委員会には申し上げたいと思いますので、そこら辺をどのようにお考えになっておられるのか、もう一度お聞きいたします。 69 ◯ 市長友広郁洋君)  これ、松浦市全体的な考え方でございますが、やはり1つは、公営住宅を建設するということが1つでございます。あわせまして、民間活力の活用ということも考えていくべきだというふうに思っております。  例えば、用地は松浦市が提供して、住宅は民間に建てていただくと、そうしたときに、それだけ松浦市の投資は少なくて済むわけでございますから、そういう民間が建設された住宅については、今、家賃補助をいろいろ設けておりますけど、そういうものを、そういうところにも適用範囲を広げていくと、そういうことによって、やはり住宅政策を公の力と民の力によって整備をしていくというのも、今後しっかりと検討していかなければならない課題だというふうに思っておりますし、今の課題については、やはり今後の松浦市の住宅政策の中でしっかりと検討してまいりたいと思います。 70 ◯ 議長(鈴立靖幸君)  いいですか。  〔「はい」と吉冨議員が言う〕  以上をもって、山崎議員の一般質問並びに関連質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。
          午後0時11分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....