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平成25年第3回定例会(第2号) 名簿 開催日:2013年09月09日
平成25年第3回定例会(第2号) 名簿 開催日:2013年09月09日
平成25年第3回定例会(第2号) 本文 開催日:2013年09月09日
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  1. 松浦市議会 2013-09-09
    平成25年第3回定例会(第2号) 本文 開催日:2013年09月09日


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(金内武久君)  おはようございます。  下久保議員から遅刻届が出ております。  出席議員は定足数に達しております。  これより、議事日程第2号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  さきにお手元に配付いたしておりました質問通告表により順次登壇を願いますが、ここで念のため申し上げます。  登壇順位につきましては、  1番・久枝議員    2番・木原議員  3番・山口議員    4番・吉原議員  5番・鈴立議員    6番・吉冨議員  7番・武辺議員    8番・白石議員  9番・安江議員    10番・椎山議員  以上の順序となっております。  質問要領につきましては、質問時間は答弁を含めて1人60分以内とし、関連質問は、本質問者と同一会派に属する議員のみ認めるものとし、本質問者の時間の範囲内で、1人当たり5分以内、今会期中1回限りとなっております。  また、関連質問は、本質問者の質問要旨に、直接かつ具体的に関連あるもののみ許可することといたしております。  発言に当たっては、初めに関連する事項を明確に指摘するようお願いいたします。  それでは、質問順位に従い、10番・久枝議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。
     (久枝議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 10番(久枝邦彦君)  おはようございます。  一般質問、念願の久方ぶりの初日であります。しかも、1番目、願ったりかなったりであります。一心会の久枝です。  2020年、皆様方御存じのとおり、夏季東京オリンピックパラリンピックの開催が決定いたしました。さきの東京オリンピック開催以来、56年ぶりです。おめでとうございます。  昨年9月、議会で、私は教育長に、「小学生に夏休み中のラジオ体操に対し、夏休み前に少しでいいからラジオ体操第2まで教えてもらうように各小学校に通達すべきだ」と、一般質問に入れて提案したところでありました。教育長は、ここで「ちゃんと通達をしましょう」と約束していただきました。今回、志佐町下高野松山神社境内での朝7時からの夏休みのラジオ体操では、6年生が毎年、前に並んでリードするのでありますが、初日から十分に後輩をリードしてくれました。多分少なくとも志佐小では例年教えていなかったラジオ体操第2まで教えていただいた結果だと思います。現校長さんも昨年1度来られました経過もありますが、ありがとうございました。ちなみに、ことしの朝のラジオ体操には最高49名の参加がありました。  それでは、質問に入る前に、5番目の「農業以外のTPPにつきまして」、農業の件では既に、山口、吉原両議員が質問された。他の項目、水産については知的財産にしようと思っていたのですが、いまだに交渉経過が見えてこない状況ですので、担当課として答弁に困るでしょうから、今回は勝手ながら撤回させていただきます。  それでは、1番目、「松浦高校支援事業成果と追加支援について」であります。  昨年11月、一心会での会派研修で北海道美瑛町の道立美瑛高校への支援制度を知り、12月議会一般質問に取り上げ、25年度の受験生には遅い知らせでありましたが、結果的に、25年度では、入学準備金3万円、下宿費用毎月1万円、市内航路通学費補助は航路運賃の2分の1補助で、利用者の負担が県の補助が既に2分の1出ており、保護者の負担は松浦市が2分の1負担することでゼロ円。進学及び就職支援事業で各受験料、費用の2分の1で、進学模試、就職模試、資格試験、補習費、部活動費強化に要する費用の2分の1とつけていただき、感謝されている保護者も多いと推察していますが、6月議会で、来年度から商業科が設置されるとの報告が、私の質問の中で市長が発表されたところでありますが、私のいつもの突っ込み不足、普通課が3クラスで商業科が1クラスで計4クラスと喜んだところでありますが、後でわかったが、残念であります。学年合計合わせて3クラスでありました。  松高側も県の方針に従ったのかどうかわかりませんが、普通課が3クラスで、商業科の合計で4クラスと頑張れなかったのか。どうして県高校教育委員会並びに松高には、少なくともあと二、三年、普通課クラスを縮小するのを待ってくれなかったのか。決定権は県高校教育委員会であろうが、松高に対しましても、私は非常に失望している。松浦市が、私が質問していない補習費や部活動強化費など、苦心をして松高の継続と推進を願って845万円つけている。松浦市が、松浦市民が、まちづくり課が、市長のもと頑張っているのに、非常に残念であります。  そこで、最初にお聞きします。  商業科の増設は歓迎するが、普通課を2クラスに削減することに、県の教育委員会か松浦高校からか事前相談はあったのか。結果報告だけであったのか。一度でも正式に挨拶があったのか。何かのついででの挨拶であったのか。担当課にお尋ねいたします。 3 ◯ まちづくり推進課長(末永和彦君)  おはようございます。  商業科の設置の関係ですけども、経過を申し上げますと、昨年12月に開催されました松高みらい教育懇話会、この協議の中で、実は松高の校長先生のほうから、魅力ある学校づくりのために、現在の普通課に加えて特色ある学科の設置を検討したいという旨の御発言があっております。  市といたしまして、この県の教育委員会が学科改編の協議、検討を推し進められておるということを知りましたのは、2月の県議会におきまして、渡辺教育長のほうから、学科改編を含めた具体的な改革案を早い時期に提示したいという旨の御答弁があった段階でございます。  また、この学科の改編によりまして、新たに設置をされるのが商業科ということを知りましたのは、平成26年度から27年度に県のほうで実施をされます施策をまとめられました県立高等学校の教育改革第7次実施計画というのがございますけども、これが公表されました4月末の時点でございます。 4 ◯ 10番(久枝邦彦君)  前もって校長から、そういう提案に対して、来ているということで、また2月に県の教育長、4月からそういう審議会ですか、県のほうで発表があったということでございますけど、じゃ、途中の段階で、市長並び担当課としては知っていたということですか。 5 ◯ まちづくり推進課長(末永和彦君)  先ほどお答えいたしましたように、もろもろの協議の中で、そういう動きがあることは知っておりましたけども、具体的に商業科が新設をされていることにつきましては、事前には存じておりませんでした。 6 ◯ 10番(久枝邦彦君)  じゃ、市長及び担当課は、商業科がプラスされる、その中で、普通課が2クラスに削減されるというのは、どの時点でわかっていたんですか。 7 ◯ まちづくり推進課長(末永和彦君)  正式にわかりましたのは、先ほど答弁いたしましたように、4月末に学校の教育改革第7次実施計画が出されました、その時点でございます。 8 ◯ 10番(久枝邦彦君)  その教育改革、その会合でということで、じゃ、決定した後に松高から正式に何らかの挨拶はありましたか。 9 ◯ まちづくり推進課長(末永和彦君)  支援をめぐりまして、いろいろ話をしておりますけれども、この学科の再編について、殊さらにお話があったということはございません。 10 ◯ 10番(久枝邦彦君)  やはりこれだけ頑張って、あのときの質問から9日目で12月19日、ちょうど私の誕生日で覚えているんですけどね。市も頑張って845万円の予算をつけて、一生懸命策を練って、つけていただいた。やはり松高の執行部の方て、それは当然だと思っているのか。やはり決定権は県のほうであるでしょうけど、やはり決定した限りにおいては一言ぐらいの挨拶はすべきだと思うね。やはり子どもたちに礼儀、しつけをする立場の方が、やはり、まず市長と担当課に挨拶すべきだと。非常に残念です。もう我が母校ながら残念。おわびの一つもできないとは、松高ももうちょっと、それは県の事業だからおわびする必要はないという思いであろうけど、やはり一言ぐらい挨拶せにゃいかんと。ね、松浦市もこれだけ頑張ってんだから。非常に残念です。そういう中で、私も松高出身という学歴は変わりません。  それで、学問の自由、許される範囲でどこの学校に行こうが自由でありますが、現在、松浦市内から猶興館に77名、清峰高校に45名ぐらいが通学しているそうです。まだまだ松浦高校が頑張れば、伸び代は幾らでもある。将来、松高を存続させるために、近い将来、普通課を3クラスに戻して、無駄な抵抗であるのは百も承知であります。わかって言うております。  しかしながら、市政概況報告にありますように、県教育委員会が実施した平成26年度の第1回進学希望状況調査におきまして、普通課が松高におきましては1.09倍、新設の商業科が0.48倍となっておると新聞に記載されておりました。  言い出しっぺ、より以上効果を願い、原則として、前回質問いたしました、原則として、MR全額補助と修学旅行費の上限を設けて2分の1の補助と。それと、上志佐などからは西肥バス利用で片道340円、市外通学者は吉井、世知原からのバスでの通学者は数名だろうから、何らかの制限を設けて市内通学者と同じ対応をすべきだと質問したところでありますが、北海道美瑛町では、美瑛高校での支援事業での修学旅行の2分の1がマックス6万円を2年前に出しています。  しかしながら、今後の松高の頑張りに期待し、そのためにも松浦市からの財政的な支援が必要である。この支援事業が10月前後までに発表されないと、26年度受験生の12月初めの推薦入学のこともありますし、受験生や保護者の判断を惑わせることになる。概況報告には、既に在校生の保護者に対し、支援制度に関するアンケート調査を実施していると報告されていますが、調査内容の詳細がわからないので、まだ、そういうことで、質問のしようがありませんが、それでは、その後の経過と、庁内で26年度からの追加支援事業について、どこまで検討されているのか、お伺いいたします。 11 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  おはようございます。  きのう早朝、2020年東京オリンピックパラリンピック開催が決定したことを喜びたいと思います。  それでは、御質問にお答えいたします。  市議会に御賛同いただきまして、本年度から取り組みをしております松浦高等学校の支援事業につきましては、市内唯一の松浦高校を何としても存続しなければならないと、そういう強い思いを持って、この支援策を講じさせていただいたところでございまして、松浦高校が市内を初め、近隣の中学生に進学していただける、進学先として選んでいただける、魅力ある学校にあっていただきたい。それとまた、生徒の皆さんには、卒業後もこの地域に残っていただいて、地域の発展に貢献をしていただきたいとの強い思いを持って、生徒確保支援や進学、就職支援に取り組んでいるところでございます。  御質問の今後の支援のあり方につきましては、6月の定例会でもお答えいたしましたように、まずは現在の支援策がどの程度の効果を上げたのか、検証する必要があるということで、在校生への保護者へのアンケート調査を実施して、その結果を踏まえ、学校関係者の皆様と協議を行いたいと考えているところでございます。  皆様御承知のとおり、今、久枝議員も申されましたとおり、平成26年度から商業科が新設されますので、この新設のことと、ただいま御提案がございました修学旅行費用の支援、あるいはMR通学の支援ということにつきましても、そのアンケート調査の結果を踏まえた協議の中で検討させていただきたいと、このように思っているところでございます。  私といたしましては、安定的に生徒さんが確保できるような支援策を考えてまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 12 ◯ 10番(久枝邦彦君)  今後とも松高の安定的な支援につなげるような施策をしていきたいということでございます。  また、美瑛町におきましては、町の自治体でありますけど、さすが北海道、松浦市の5倍の面積を保有している地区であります。だから、北海道のJRの負担も全生徒の分を補助しているということでございます。その中におきまして、美瑛町では九百何十万円の年間の支援金でございます。だから、本当はもうちょっと行くんじゃないかなと思っておりましたけど、そういう中におきまして、担当課長、ちょっと前後するけど、1年生を対象にしたところのMRを支援したとき、それに掛け3をしたところの数字が、どのくらいの数字に出ているか、参考までに、わかってあったらお願いします。 13 ◯ まちづくり推進課長(末永和彦君)  議員のほうから1年生を対象にして3倍というお話でございましたけれども、松高のほうにお願いをいたしまして、今現在の1年生から3年生の在校生を対象に調査をお願いいたしました。その結果でございますけども、今全体で269名の生徒がおりますけども、MRを利用している生徒っていうのが112名おります。したがいまして、約42%になろうかと思います。この分で1カ月定期の分を単純に12月分しまして計算をいたしますと、年間に約1,080万円ほどになろうかと思います。 14 ◯ 10番(久枝邦彦君)  私、前回、自分でMRに行って、1年生の数を基準にして計算して、やはり1,500万円ばっかりになりまして、また来年、2年生、3年生、なったときにもうちょっとふえるということで、もうちょっと金額は上がる可能性はあるということで思っております。この件につきましては、アンケート調査中ということであります。  今後の松高の盤石の体制ができますように、市長もその思いであります。お願いしますとともに、その中で、せんだって、入学準備補助金の3万円につきまして、新入生のほとんどが知らない現実があります。長崎しおかぜ総文祭が松浦でありまして、そこにちょうど知り合いの1年生の女生徒がいまして、入学準備金のことを、「助かったろう」と聞きましたら、えっていう顔しているんですよ。6人が6人ともですね。そして、5月1日ですか、5月を基準にして6月に入金をされているようでございますけど、保護者の通帳に入金されており、学校側も言うてると思いますし、松浦市がつくりましたAの4のパンフレットにも書いてありましたから、皆さん、そのときは中学3年生で見ていなかったんでしょうけど、学校側も保護者も子どもにきちんと言うべきであり、どうして言うべきだということは、今後の受験生が松浦高校にふえ、後輩が続くように努力、宣伝すべきだと思いますが、担当課としてどのように、今後、周知徹底していくか、最後にお伺いします。 15 ◯ まちづくり推進課長(末永和彦君)  制度のPRの件でございますけども、今現在も松浦高校におかれまして、各中学校回りまして、そこら辺の周知は図られておるものと考えております。  ただ、不十分ということであれば、また学校のほうとも連絡を取り合いまして、よりよい方法を考えていきたいというふうに考えております。 16 ◯ 10番(久枝邦彦君)  6人いて6人とも、1人も知らなかったということが、ちょっと皆さんから、市長及び担当課から見ても不本意でしょうけど、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、2番目の通告、「戦後歴史捏造に対する松浦市の教育及び教科書選定について」であります。  世界で近隣諸国に恵まれていない国は多いけど、日本も多分に漏れず、近隣諸国に恵まれない国の一つであります。  大東亜戦争敗戦後、戦後歴史の他国の日本歴史への捏造で国益を損じているのが現状であります。この件を松浦市議会で質問するにはエリアが狭過ぎるが、しかし、松浦市の青少年にも多少ならず関係があることだから、多少ならずどころか関係あることだから、質問項目に入れました。  まず、担当課長に答えをいただきたい。答えを求めない箇所もありますので、心配無用です。市長、教育長には答弁は求めません。  まず、担当課長にお伺いします。  市内中学校の日本史等が載っている社会科教科書の選定、採用決定はどの機関がするのか。かつまた、市内の教科書は同一であるのか。県下一緒であるのか、お伺いいたします。 17 ◯ 学校教育課長(今西誠司君)  お答えいたします。  教科書の採択というのは、4年に一度、県内を9地区に分けて行われております。松浦市の場合は県北地区ということで、松浦市、平戸市、北松浦郡の関係者で選定し、この3地域の小中学校で同じ教科書を使用しております。  採択までの手順としましては、慎重を期するということで3段階に分かれておりまして、まずは直接授業をしている教諭の代表による調査委員会を各教科行いまして、次に、管理職員とか保護者の代表による選定委員会、最後に県北地区の教育委員、保護者、学識経験者の代表による採択地区協議会で、各教科の教科書が採択されております。  また、松浦市と同じ教科書を県内で使っているというのは、県内4地域あって、ほかの地区の場合は違う教科書を使っているという状況でございます。 18 ◯ 10番(久枝邦彦君)  松浦市も教育委員会委員の方が委員長以下おられますけど、そういう諸先生方の各教科に、そういう社会科についての専門的知識などお持ちであるのか。  また、そういう中で、審議されるときに意見など、具体的には過去のことだから覚えておられないでしょうけど、どんな審議をされますか。 19 ◯ 学校教育課長(今西誠司君)  先ほど申しましたように、3つの段階に分かれて協議する中で、やっぱりまずは実際に授業をしている社会科の先生、この先生方は当然専門的な知識を持たれていますので、その先生方の意見をまず尊重されました。あと教育委員さん方、あるいは学識経験者の方々もやっぱり広い視野からの意見を述べられて、それらがトータルして、やはり松浦市の子どもたちとして、この内容であれば、あるいはこの教科書であれば間違いないんじゃないかなということで、全体の総意を持って決められるという状況でございました。 20 ◯ 10番(久枝邦彦君)  それでもって採択していくということで、それなりに慎重審議されて教科書を選定されているという。  また、この社会科というのは非常に難しい。ね、考えようによっては非常に難しい。数学のように答えが出てくる問題でございませんので、大変難しいというのは私もわかります。  ただ、ここで高校の社会科の内容を聞くわけにはいきませんので、松浦市の小中学生に、この沖縄県八重山郡と尖閣諸島及び領海、それから竹島、従軍慰安婦、南京大虐殺、北方領土等を、どのように教科書に掲載され教えられているのか、お伺いいたします。 21 ◯ 学校教育課長(今西誠司君)  実際には中学校では、こういうふうな教科書を使って、(教科書を示す)いろんな写真も載っていますし、小学校でも同じようなんですけれども。  今、議員がおっしゃっています、あるいは議員がお使いになられた南京大虐殺ということにつきましては、小中学校とも、教科書の中では南京事件という表記がなされております。  また同様に、議員が言われております従軍慰安婦という表記につきましては、小中学校とも教科書には、このことは全く記載がされておりません。  なお、領土問題に関しての北方領土、尖閣諸島、竹島問題等につきまして、小学校においては、北方領土について未解決の北方領土という表現がされておりますし、中学校におきましては、日本の領土をめぐってということで、北方領土、竹島、尖閣諸島というふうに記載をしております。 22 ◯ 10番(久枝邦彦君)  これはみんなしゃべると時間が足りませんけど、尖閣諸島の件など、大変日本が侵害されているとこでありますけどですね、やはり大正9年、1920年に当時の福建省の漁民が石垣村に流され、そこで石垣村の方々が看病し、本国に送り返しているということにつきまして、当時の長崎におられた総領事が石垣村に対して感謝状を出されているというのが、そういう感謝状が現在、石垣市に保管されているというのがありますし、また、そういう中におきまして、昭和33年、中国のほうから出した中国の地図におきましては、その尖閣諸島も日本の領海であるという線引きでもってあらわしている地図があるそうで、現在、中国はその地図を各書店から回収しているということであるそうです。  今回、従軍慰安婦をちょっと取り上げたいと思います。どうしてそれをここで言うかといいますと、私たちの子どもや、今後、孫や、またそこでビジネスで松浦市の人も、そういう関係、外国に行く。また現実に留学している子どもさんたちも松浦からもいるという思いの中で質問をさせていただきます。  こういう問題におきまして、行った先でアメリカ人らにこういうことを質問をされたときに、戦時中の歴史を知らない、戦後の歴史を知らない、歴史を学校が教えない、日本の歴史観、質問を受けた日本人は知らないから答えない。じゃ、答えないなら少女の像が語りかけているのは真実であろうと、外国人は思うと私は思います。  今、東アジアで従軍慰安婦という亡霊が徘回していたが、その亡霊がついに太平洋を渡ってアメリカ議会に舞いおりた。いつの間にか個人の慰安婦なる商行為を日本国家の大罪だとでっち上げた妖怪に対し、アメリカではこの件に対し、異論を言おうものならホローコースト並みの大罪と言うやからもいるそうだ。  韓半島からの移住者が多いニュージャージー州では、ソウルの在韓国日本大使館前に設置された従軍慰安婦像を象徴する少女の像と同様の碑が2カ所に設置され、高速道路に少女の銅像とセックススレーブと、性奴隷と書いてある看板があるそうです。  それと全く同じ少女の像が縁もゆかりもないアメリカカリフォルニア州グレンデール市におきまして、ことし7月30日にグレンデール市議会で可決され、設けられたと。ことし7月30日ですね。市議会でですよ。その除幕式に自称元従軍慰安婦が渡米し、PR活動を行い、そのグレンデール市は7月30日を慰安婦デーに制定しているそうです。  先日、日曜日に、9月8日、長崎新聞の一面に強制連行されたという方の通帳が保管されています。ここに、18年の11月27日に3円、19年の3月17日に3円、19年4月30日に1円、19年7月9日に1円と、当時の貯金状況が、こうであります。  せんだって、私の父の仏壇を見てきたら、引き出しをあけましたところ、父の当時の貯金通帳が出てきました。駆逐艦白露第4分隊、台湾総督府交通局、父の通帳が昭和16年5月で20円、ここにあるだけ、20円、20円、10円、20円、20円、20円、40円と、こういう貯金の状態で、最後、日本がポツダム宣言を受け入れた後の8月17日に2790円の残が、このくらいの貯金通帳です。それも昭和9年から職業軍人として行き、途中、フィリピンのレイテ沖で270名乗っている駆逐艦で80名死んだ。その中で、父も3日間、死体の中に入れられ、生で弾を抜かれて気絶したそうですけど、そんな中におきまして、こういう3円とか1円、うちの父なんかの20円、10円の貯金のころに、この国家賠償を求めている従軍慰安婦の方が、18年の4月2日、これは請求のために下関の裁判所に、文玉珠という方が請求しているんですね。最初の金額は18年の4月に100円です。その後、700円、550円、900円、20年の4月4日になると5,640円、4月26日に5,000円、1カ月間で1万560円、次の年には月には1万円貯金しているんですよね。  これは、時の首相、東条英機さんが16年の10月から18年の7月まで総理大臣をやっていますけど、総理大臣の月の給料が800円、陸軍大将の月給は550円のころです。校長さんの当時の月給は100円もらっていなかった。二、三日前に高校時代の恩師に、「当時の校長さん、幾らぐらい月給もらっていたんでしょう」ということで確認してきました。そしたら「100円もらっていない」ということでありました。そういう中で、これだけの、1カ月で当時の首相の10倍以上の貯金をしていると。こういう方が今、日本に国家賠償を求めているんですね。  それで、従軍慰安婦なるもの、ここに内閣官房調査室からの資料を取り寄せました。もう既に昭和19年の5月、6月には日本人の捕虜がありまして、こういうのに調査が進んでおりまして、もう戦後70年弱たつ、そういう中で、アメリカ公文書においても、公文書が公開され、その中に従軍慰安婦なんて言葉は一つも出てこない。やはり、こうやって証拠がみんなあるし、おのずから金を返せということで証拠を出して、やっぱり不利な立場は出てきているというのが現実であります。  最近の韓国のパンフレットでは、竹島がいつの間にか韓半島のほうに近づいているそうです。誰か綱か、引っ張ったか、歩いていったんじゃないでしょうかね。  日本人には惻隠の情、よい言葉があります。また安倍首相のような雄弁な方が、後世の歴史観に任せると発信しているが、首相の立場もある。現実に至るまでの外務省の職務怠慢でもある。外務省職員も高級ワインばかりを飲む暇があれば、世界に一生懸命正義を発信すべきである。また、現在、国連事務総長も、世界銀行総裁も韓半島出身です。真実を見てしかるべきであります。  日本は近所に恵まれない国であり、海洋国家である。しっかり海の領域を守らないといけない。政権維持のため、作り話、捏造で世論を誘導するのは国家観の大罪である。歴史事実を明らかにし、日本と日本民族の矜持回復を目指さないといけない。まだいっぱい言いたいことはありますが、ここは松浦市議会であり、これ以上は閉じたいと思います。  最後に、課長、一連の教育につきまして、青少年の教育、学校教育が大事だと思いますが、松浦市の小中学生に、課長はどのように教えるべきか、思ったことを聞かせていただきたいと思います。 23 ◯ 学校教育課長(今西誠司君)  学校現場におきましては、文部科学大臣が公示する学習指導要領の内容を十分踏まえて指導すべきでありまして、そのための図書として、文部科学大臣の検定を受けました教科書を使用するようにしております。  その際、やはりまず教師自身が、その指導要領の中身、あるいは教科書の中身を十分把握した上で、しかも指導法を十分研究した上で、丁寧にプロとして教える必要があろうかと考えております。  以上です。
    24 ◯ 10番(久枝邦彦君)  確かに課長が言われるとおりです。しかし、少なからず、やっぱり小学生、中学生にも教えなくちゃいけない。もう私は子どもとずっと独身時代からソフトボールから何からしてつき合ってきていますけど、小学3年生になれば、もう大人ですよ。もうわかっています。だから、うそを正す、これも教育だと思いますし、ただ別の見方からすれば、こっちがうそて言うてる人も現実にいるんですから、それは簡単に教育の立場で言えないと思いますけど、どうぞ今後とも研究をすべきだと思います。どうも失礼しました。  3番目に、「志佐町浦免・浸水被害に対する関連事業の進捗状況について」であります。  8月29、30日、私は、議長並びに道路網特別委員会の皆さんと長崎県知事、国交省長崎河川国道事務所所長と、当日、大雨の日には、国交省佐賀国道事務所所長、佐賀県知事に、西九州自動車道の件で陳情訪問していて、途中、MRはストップしているという連絡は来ていて、多少の情報は入っていました。夕方6時半ごろに役所の駐車場にマイクロで着いたのですが、大雨の名残は、途中、今福、羽古場地区等山際側溝の大水を見たらわかりました。松浦市では観測史上、48時間で407.5ミリと発表されましたが、今回、冠に志佐町浦免に特化していますので、そのエリアの状況は、そのときはどうだったでしょうかね。 25 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  8月30日の、まず、これは建設課のほうで設置しております雨量計の数字ですけど、日最大では309.5ミリ降っております。それから、時間最大で54ミリほど降っております。志佐浦免のあの浸水状況ですけど、都市計画の職員で巡回をさせていただきましたが、目立った被害は確認はできておりません。  しかし、消防団の方が、こういうふうに時間最大54ミリという雨が降って、一気に水かさが増したもんですから、消防団の方が出られて、3カ所ほど土のうの準備をしていただいたというふうに聞いております。 26 ◯ 10番(久枝邦彦君)  被害はなかったということでございますが、今回、概況報告に記しているにかかわらず、私は今議会に、この件を取り上げる準備をしていました。なぜかといいますと、このエリアに住んでいる方とたまたまお会いする機会がありまして、そんなとき言われたことが、「次に自分とこの家屋に浸水したら、市外に引っ越す」と言われたからであります。  そういう中で、概況報告に載っておりましたが、志佐地区浸水対策につきましては、現在、補助制度を検討し、それに基づいて整備計画を立て、事業化に向けた準備をしていると記している。どのような補助で、どのような事業化の準備であるのか。どのような方向でスケジュールであるのか。短く答えをお願いいたします。 27 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  平成24年度で、一応浸水対策について調査をさせていただいております。そこで、今年の5月に長崎県水環境対策課と事業化に向けた協議をさせていただいております。その中で、公共下水道の雨水事業でやってはどうかというふうな提案を受けましたので、今、雨水対策につきましては、多額の費用と、それから時間がかかります。そういうことで、今、段階的な整備計画を立てまして、事業化に向けた準備を進めているところでございます。 28 ◯ 10番(久枝邦彦君)  公共の下水道の雨水対策事業でやってはどうかというと、どういう、下水道も利用するという、現在、下水道には雨水は流さないですたいね。そういう中で、どういうふうに関連しているんですかね、下水道と。 29 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  下水道の中には汚水と雨水がございます。それで、ほとんど少ないんですけど、雨水と、それから汚水と一緒に処理する施設もございます。  しかし、そうなった場合、どうしても処理量が大きくなるもんですから、汚水と雨水と分けて処理をするところがほとんどでございます。  そういうことで、今、松浦市の場合は、雨水につきましては都市下水路をもって浸水対策をやっておるわけですけど、これをもう少し掘り下げて、下水道の雨水の事業ということで取り組んではどうかという提案を受けましたので、今、検討させていただいているところでございます。 30 ◯ 10番(久枝邦彦君)  日にちは、私は後で聞いたことでわかりませんけど、私、前もこの場で、あのエリアについて質問したところでありますが、担当課と地区の区長さんたちと現場を、説明か、今後の方向性か、何かされたと聞いておりますが、その経過を多少なり教えていただきたいと思います。 31 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  この平成24年度の調査の折には、地区の方の御足労をいただいて、浸水した箇所なんかを実際に案内をしていただいて、それから状況等を調査させていただいております。そういう調査をもとに基本計画をつくりまして、その結果を、先般、地区の役員の方に御説明をさせていただいているところです。 32 ◯ 10番(久枝邦彦君)  その結果を、もう地区の方に報告しているということですね。じゃあ、区長さんなり会長さん、区長会長さんに聞けばわかるということですか。多少ちょっと短く説明してやってください。 33 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  基本的な排水対策について、市の考え方をお話をさせていただいております。 34 ◯ 10番(久枝邦彦君)  排水、常備置く排水なのか、緊急的なときにだけ、緊急てなかなか難しいですからね。どんなポンプ排水なんですか。 35 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  まず、最近の開発によって浦川に集まる水が相当以前と変わっております。そういうことで、まず浦川の排水能力をチェックさせていただいて、そうした場合に、どのようになっているかと。そういうことと、あと1つ、志佐町が低地でございますので、浦川の水位がある程度上がりますと、どうしても滞水するようになります。そうした場合の対策として、やはり強制的に排水をするポンプとか、そういうものを考えていかなきゃいけないんじゃないかということを検討いたしております。 36 ◯ 10番(久枝邦彦君)  かつて下流の、今、オサダができているところ、かなりあそこ低い土地で、私なんか独身時代からあそこでソフトボールやっていたんですけど、大雨のときにかなりあそこに貯水能力はあったんじゃないかという思いでありますし、また、「海側のほうは、かなり以前に比べたら川幅が狭くなっている」ということを近所の方が言うておられました。  その中で、私も、どうしたらあのエリアに費用がかからないで市民の方が安全に住めるかと、自分で勝手ながら考えておりました。そういう中で、佐々町におきまして、現在、3機、あそこの場合、農地も関係しておりますので、農水省のほうと国交省のほうのそういう事業案を2つ適用しまして、あと1つ、4機目を増設している準備中だということで、私も佐々町まで行って調べてきました。そういう中におきまして、そのポンプをつけるときに、国の補助が50%、起債を起こしますと交付税として90%の補助金が来るそうです。  しかしながら、下水道と同じで、維持管理を委託するのにかなりの費用がかかるということで言われまして、もし担当課のほうで同じ方向でいくと考えられるなら、維持費が年間3,000万円と聞いておりますけど、担当課としてはどのくらいの計算をされていますか。 37 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  議員が今述べられたように、大変維持費がかかります。基本料金とか、そういうふうな普通の日ごろのメンテナンスとか、そういう面でかなりの維持費がかかるようになってきます。しかしながら、そうした中でも、やっぱり強制的排水を考えていかなけりゃならないと思います。  今後、詳細設計を含めて、より効率的な経済的な位置にポンプなりを設置するような形で検討を始めているところでございます。 38 ◯ 10番(久枝邦彦君)  まさに、私、素人考えでありますが、笑う人は笑っていいですけど、先ほど、佐々町の計算では年間維持費が3,000万円かかるということでありますが、私はその水があふれるそのエリアにおきまして、どうか土地をある程度購入して、小型プールをつくって、またそれに対しましては、ふだん事故がないように、きちんとしたコンクリートのふたなり。ただ、そこに雨水をためなくちゃいけないので、ブロックのといいますか、ボックス用のグレーチングといいますかね。そういうのを、例えば、これらがプールであるならば、ボックスのグレーチングを設けて水を入れる。その間にやはり消防署、消防団のポンプ車が緊急に来て、そこでホースでもって浦川に放水すると。往々にして満潮のときが多いですけど、ポンプでホースでいけばできるんじゃないかと。ただ、残りの部分は、もうバルブ、これつけとって、天気になって放水すれば。だから放水する位置が浦川よりか低かったらできないから、ある程度のところで放水が天気になってできると。そしてまた、次の雨に備える。そういうことをすれば維持費などはかからないと思いますが、そういう素人考えですけど、課長、どう、つまらんですか。 39 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  議員のおっしゃっている方法も本当十分検討すべきと思っております。それについても検討しております。  ただ、言葉をちょっと変えさせていただきますと、まずポンプを固定式にするか、それとも可搬式にするかということと思います。可搬式にすることによって、今、議員がおっしゃったような方法もとれると思います。今、ポンプで排水する以外には、浸水対策はできないというふうな結果を持っておりますけど、それをどういうふうな形で強制的に排水するかということには、もう少し詰めて考えていきたいと思っておりますので、十分参考にさせていただきたいと考えております。 40 ◯ 10番(久枝邦彦君)  後の維持費がかからない、私のつまらん考えであるかもわかりませんけど、一応検討してみてください。  それでは、あと10分です。  4番目に、「介護保険法改正案について」であります。  介護保険法改正案は来年の通常国会に提出し、再来年、2015年度からの実施を目指すとし、単身世帯は年収250万から300万円程度を基準に検討すると方向性を示している。まだ採択されていないので詳しく質問する段階ではなく、1割を、2割負担をするのは利用者であり、高齢者の進展に伴い、要介護高齢者の増加、介護期間の長期化など、介護ニーズはますます増大します。  一方、核家族化の進行、介護家族の高齢化など、要介護高齢者を支えてきた家族をめぐる状況も変化等、社会の多様性を反映していますが、ただ、私としては、給付金を手術などに出すときに、行政の負担増はないかとの思いで質問をしております。  本来は、そのまま行けば、利用者は2割負担するんだから行政は減るんだけど、今からはやっぱり団塊の世代、そういう高齢者は多くなるという思いで質問しておるわけでございますけど、今後、高齢者介護サービス利用の自己負担割合を、夫婦の年収が三百数十万円を超える世帯で、先ほど言いました2割へ引き上げる方向で検討に入っていると。利用者の、だから、請求者に対して費用の9割分の支払いが8割になるわけでございますけど、先ほど言いましたように団塊世代の増加に伴い、出す金額は多くなるんじゃないかと思います。  そこで、担当課に聞きます。  介護サービスは、原則65歳以上、64歳未満でも障害などで介護が必要であれば利用できますが、松浦市の介護保険給付についてでは、現在の保険制度の形となった第3期介護保険事業計画期間の最終年度であります平成20年度と直近の平成24年度における介護保険給付の推移について、平成24年度と25年度における要介護認定患者数と同じ年度で計算したとき、1人当たりの給付はどのようになっているのか、お伺いいたします。 41 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  まず、要介護認定者数についてお答えをいたします。  平成20年度は年間給付の実績で申し上げますと、年間で1,508人、それから平成24年度は1,540人で、年間当たり32人の増となっております。  一方、1人当たりの介護給付額は、平成20年度は年間が141万円、それから平成24年度が147万円となって、若干ふえております。 42 ◯ 10番(久枝邦彦君)  こういうときに今後もふえていく。こういうのは財源はどちらから持ってくるんですか。 43 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  介護給付費の財源の9割が国・県・市の公費と、それから、介護保険料で構成をされております。1割が利用者の負担となっております。 44 ◯ 10番(久枝邦彦君)  失礼しました。  それでは、先ほど20年度と24年度における介護保険の公費の負担率を言われたわけですね。いいんですかね、保険料の公費の負担率と保険料の負担率、これは国・県・市、それから第1号被保険者、第2号被保険者、これは何%ずつになるんですかね。 45 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  公費の負担率の割合は、平成20年度も平成24年度も同じ50%でございます。  また、公費における市の負担率も、同じく12.5%でございます。  介護保険料のうち、2号被保険者の負担率につきましては、平成20年度が31%、平成24年度が29%、65歳以上の第1号被保険者の負担率は、平成20年度が19%、平成24年度が21%となっております。 46 ◯ 10番(久枝邦彦君)  これは制度を設定されてからかなりたちますから、もうわからないでしょうけど、制度設定されてからのパーセントの割合はやはり変わっているんですか。特に第1号、第2号被保険者は。 47 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  詳細には、今、手元に資料はございませんが、若干年度によって率は変わってきております。 48 ◯ 10番(久枝邦彦君)  この厚労省の計算では費用削減につながるということで計算されております。そりゃそうですよね。1割負担が2割負担、利用者がふえるんですから。2015年度介護保険法改正案と導入に、市民に対する介護関連のサービス低下と財源がそのように改正に向けての松浦市の対応として、担当課として、今後どのように考えておるか、お考えをお聞きしたいと思います。 49 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  先ほど、議員のほうからもお話がありましたが、まだ制度の改正内容につきましては、詳細がまだ未定の状況でございます。  給付額が削減になるのか、あるいは増減される等につきましても、現時点ではなかなか状況把握ができないという状況でございます。 50 ◯ 10番(久枝邦彦君)  確かにそうであると思います。また松浦市も、市長は口癖に、「財政、きつい、きつい」と言っておりますけど、私など質問すると、ほとんどお金が要ることしか質問してきていないのが現実であります。そういう懸念を入れて質問をした次第であります。  もう1つ、この「合併特例債に対する松浦市の経済効果と活用状況」におきましては、もう時間がありませんので、次回に勝手ながら回させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。    (久枝議員 一般質問席 降壇) 51 ◯ 議長(金内武久君)  以上をもって久枝議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午前10時58分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 52 ◯ 議長(金内武久君)  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、14番・木原議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (木原議員 一般質問席 登壇)(拍手) 53 ◯ 14番(木原勇一君)  おはようございます。  暑さもようやく峠を越えまして、大変朝夕は涼しさを感じるいい季節になってまいりました。本年は、異常な気象現象による被害が各地で際立って発生し、大変心配をしておりましたけれども、何とか松浦市におきましては、大規模な自然災害にも見舞われることなく安心をしておるところでございます。  一方、地域社会を取り巻く生活環境は高齢化の進展とともに、徐々に変わってきたように思いますし、これからは一段と変化をせざるを得ない状況、条件ばかりになってきているようでございます。  そういうことから、きょうは松浦市の高齢社会の現状と、これからの課題についてをお尋ねし、また実情を教えていただきたいという思いも持って質問をさせていただきたいと思います。  私ども議員の任期も残りわずかとなってきておりますけれども、福祉関係の両課長さんにおかれましても、今年度末で定年と聞いておりますので、これまでの福祉分野にかかわってこられました今日までの経験、体験の実績を通し、後任に託す思いも含めて御自身の私的なお考えを交えてでも結構でございますので、これからの福祉行政について、使命感を持って御答弁をいただければありがたいというふうに思います。  また、この件は3月議会の折に時間切れとなり、取り残しとなった通告案件でもありましたので、半年間、関係課長さんにはお待たせをした形になって申しわけなく思っております。  一方で、この半年間に、この高齢社会の差し迫った将来見通しの実情に対応するため、総体的な社会保障制度の改革案が今、取りまとめられ、改革スケジュールとしてのプログラム法案が閣議決定をされ、来年度から順次実行されていくことが見えておりますので、担当課としても関心を持って、その改革案の決定を見守っておられる状況ではないかと思っております。  本年も間もなく敬老感謝の日を迎えます。市長の敬老の日に寄せての挨拶文にありましたように、きょうは一笑一若の気持ちで質問をしていこうというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  初めに、「松浦市の高齢社会の現状とこれからの課題について」でございますが、この高齢化の問題は誰もが平等に年をとっていく、お互いにこれ以上の平等はないのではないかと思っています。人は一定の年齢に達するにつれ、自分の体力の衰えとともにみずからの老後についても、家族の問題とか、健康に対する思い、経済的な面あるいは社会保障制度のあり方など、年齢を重ねるにつれて誰もが少しは抱く不安な気持ちをお持ちではないかと思っています。
     ことしの1月20日に放送されましたNHKスペシャル「老人漂流社会」と題して現在の超高齢化社会に向かう日本の姿をクローズアップした番組でありました。この番組を見て、あすの我が身を感じさせられたような気がしました。年をとることは罪なのか、長生きすることは罪なのか、ひとり暮らしで自宅にいられなくなり、病院や介護施設も満床で入れない。周囲に迷惑をかけるだけの存在になりたくない。施設を転々とする高齢者はじっと耐え続けている。超高齢社会を迎え、ひとり暮らしの高齢者が今、全国で500万人を超え、漂流する高齢者があふれ出す異常事態が既に起き始めている。この放送のタイトルは、「終の住処はどこに~老人漂流社会」という内容でありました。  国策や制度だけでこの問題を解決できるものではないとは思いますが、全国で今、75歳以上の方が1,400万人といわれ、その3割の方が要介護認定を受けていると言われておるそうですが、今後、団塊の世代が75歳に到達していく2025年に向けましては、特にいや応なしに高齢者の数が増加していくことが見込まれています。現状のままではなかなか対応しにくい状況になっていくことが予想されます。松浦市においても例外ではないのではないかというふうに思いますので、私のこういう問題には、今まで大変疎いところがありまして全く無知でありますので、専門的な立場の担当課として教えていただきたいという思いも含めて取り上げさせていただいたところでございます。  まず初めに、松浦市の現在の高齢者福祉の実情はどのような状況なのか。福祉施設全体の受け入れ能力と利用状況について、数字も含めて御説明をいただければと思っておりますので、お願いします。 54 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  まず、高齢者の人数等につきましてお答えをしたいと思います。  8月末現在におけます65歳以上の高齢者の数は7,634人でございます。要介護認定者数及び介護サービス受給者数につきましては、介護給付の直近の給付実績が7月末日とありますことから、7月末日現在でお答えをいたします。  要介護認定者数は1,591人で、そのうち施設入所者数は435人、通所系サービス利用者が568人、訪問系サービス利用者が553人となっております。  なお、通所系サービスと訪問系サービスの人数は重複をしております。  また、介護認定者でサービスを受けておられない方もおられますが、主に要支援1、要支援2の方が主でございまして、更新認定はされておられるけれども、ある程度御自宅のほうで生活機能を維持しておられるのではないかというふうに考えております。 55 ◯ 14番(木原勇一君)  ありがとうございます。  課長からここに資料としていただいておる分がございます。今、申されましたように、65歳から74歳までの方が全体で3,198人、3.90%に当たる125人が要介護認定を受けておられる。75歳以上の方が4,436人、32.14%の方として1,426人とあって、今、申されましたように1,591人の要介護認定者ということになりますが、今、御報告いただきましたトータルで、施設入所者が314人、あとは通所あるいは訪問で1,121人、そこら辺で差し引き35人という数が宙に浮くわけでございますが、認定を受けられながら何もサービスを受けておられない、あるいはそういう方がおられる、35人、これははっきりしとるわけですが、そこら辺の実情の実態というか、そういうものについてはどのように把握をしておられますでしょうか。 56 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  先ほども少し述べさせていただきましたけれども、確かに介護認定を受けられましてサービスを受けておられない方もおられます。一応、給付の実績から、そういった方につきまして分析をしてみましたけれども、受けておられない方の大半は要支援の1、あるいは要支援2の方で、ある程度生活の機能を維持しておられ、御自宅で生活をされておられるのではないかと思っております。また、それ以外の方の介護1から介護5の方もサービスを受けておられない方もいらっしゃいますが、主に入院をされている方が主でございまして、退院をされたときはまた介護サービスを受けられるということから、介護の認定の更新を受けられておるものと考えております。 57 ◯ 14番(木原勇一君)  それでは、今のところの数としてはそういう状況であるようですが、先ほど久枝議員の中でもトータル的な金額も言われましたけれども、個人的な個人としての公的介護保険制度の内容について、どのようになって、どういうふうに実際の負担のあり方といいますか、そういうものについて制度のあり方を内容について御説明いただければと思いますが。 58 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  介護サービスにつきましては、要介護の区分に応じた利用限度額内でサービスが利用できます。自己負担額は利用限度額の1割となっています。利用限度額の目安といたしましては、あくまで目安でございますが、在宅の場合、最も低い場合が要支援1で4万9,700円、最高で要介護5でございますが35万8,300円となっております。  施設サービスの場合でございますが、これもあくまで目安でございますけれども、最も低い場合が要介護1で24万6,600円、最高は要介護5で39万6,600円となっております。  また、施設入所につきましては、これ以外に食費と居住費が別途必要となります。また、自己負担額が高額になったときは、高額介護サービス費が支給されまして、施設サービスについても、また軽減措置がとられております。 59 ◯ 14番(木原勇一君)  松浦市内の現状で行きますと、大体どのくらいの市民の方の現在の入所から考えて、実際に負担をなさっておる、軽減措置を受けて、それから食費とか、今おっしゃった居宅費ですか、そういうものを含めて、トータル的にはどういう状況なのか、実際に負担をなさっている金額はどのくらいになっていますか。 60 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  施設入所の方の経費ということで考えてよろしいでしょうか。 61 ◯ 14番(木原勇一君)  せっかくですから両方、通所、施設それぞれ報告書をいただければありがたいです。 62 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  在宅の場合の通所につきましては、やはり介護度、それから利用の頻度によりまして、先ほど申し上げました介護区分に応じた限度額内の利用ということでございます。平均といいますか、そういったものにつきましては、今、手元に資料がございません。  それから、施設につきましても、介護の軽減措置に係ります3区分までの軽減措置がかかられる方と、そうではない方では大きな差がございます。それから、食費、居住費につきましても、限度額、軽減措置がございますので、それによっても大分差があります。 63 ◯ 14番(木原勇一君)  例えば、松浦市民の方の所得レベルに合わせて、大体平均的なところではどのくらいになりますか。 64 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  昨年度、施設入所者につきまして調査をいたしましたけれども、大体介護度の3、4、5の方が主に占めておられました。そして、軽減措置の3段階区分までの方がほぼ8割ということでございましたので、大体5万円から7万円以内では居住費も含めて大体経費がそれぐらい以内ではないかと思っております。 65 ◯ 14番(木原勇一君)  さっき施設の収容能力もちょっと申し上げたんですが、現在の市内の入所希望の待機者というのがどのくらいおられますか。 66 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  待機者につきましては、各施設で聞き取りを行いました。その結果でございますが、在宅や入院中の方での待機者は直近で86人でございました。あくまで申込者の数でございます。しかし、申込者の中には複数の施設に申し込みをされている方も多うございますので、実質はこの数より低くなるというふうに考えております。  待機者の解消策といたしましては、現在、第5期介護保険計画の中で、施設の整備を進めているところでございます。 67 ◯ 14番(木原勇一君)  その施設の整備を進めておる数と待機者の数とはどういう状況でしょうか。 68 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  現在進めております施設整備の計画でございますけれども、地域密着型の小規模特別養護老人ホームが29床、それから広域型の特別養護老人ホームが20床の増設を現在、施設整備を進めておりまして、整備後につきましては、先ほど86人の待機と申し上げましたので、実質はもっと低くなるかと思いますが、おおむね半数以上は解消ができるのではないかというふうに考えております。 69 ◯ 14番(木原勇一君)  ありがとうございます。  余り長い目で見るのもどうかと思いますが、今、75歳以上の方の数で考えますと4,409人、それから50歳から74歳まで25年のスパンだけで考えると9,073人が50歳から74歳まで、ちょうど倍以上の数が若いほうにおられるわけでありますので、一遍にふえはしませんけれども、だんだんとこの福祉行政に対する自治体の責任も重くなっていくというふうに進んでいくだろうというふうに思っております。  今、国の福祉政策の方針が大きく変えられようとしています。長崎県は65歳以上の高齢者の中で、介護認定の割合が22%であり、全国1位と言われております。これから、国は社会保障制度改革国民会議において、プログラム法案の要綱を閣議決定して、来年度から17年度にかけて消費税の増税とあわせて少子対策、医療、介護、年金分野を中心に集中的に改革案を上げ、高齢者にも負担能力に応じた負担を求めていく内容となっておるようですが、特に要支援については、これからは自治体事業として介護保険制度から切り離すというふうに今、協議がされておりますけれども、実際決まっておりませんので、なかなか答弁もしにくいだろうというふうに思いますので、求めもしませんけれども、もう1つの大きな点は、今の入居制度のレベルを介護度3以上の高齢者からしか入れないとするという方向であるようですが、その影響を考えたときに、今、介護度3以上がそういうことになったときに、今の施設の中に入っておられる介護度2以下の方、その辺の割合はどうですかね。 70 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  今のお尋ねは現在入っていらっしゃる介護1、2の割合が何%、あるいは何人かというお尋ねでございますか。済みません、今、手元には詳しい資料は持ってきておりませんけれども、先ほども申し上げましたが、特養でいきますと、ほぼ介護度3、4、5の方が約8割ぐらいを占めておられます。 71 ◯ 14番(木原勇一君)  国は今、24時間在宅介護を基本とする方針を出すなど、今後一段と増加していく高齢者の問題等に対応するため、消費税を含めた社会保障制度の総体的な改正の議論が山場を迎えておるわけですが、国会の議論として取りまとめをされました社会保障制度改革国民会議の改革案、最終報告書のとおり実現されていくことになり、松浦市の福祉行政にも今までと違った影響が出てくるのではないかという心配もするわけでありますが、両課長には大変難しい質問かもしれませんが、仕事上でこれまで市民の方々からいろんな悩みや相談を受けてこられたと思いますが、国の政策であり、幹の部分については変えることができないにしても、市民の方の相談の内容から判断、しんしゃくして、御苦労も多かったと思いますが、諸制度との実情のギャップというか、すき間といいますか、その辺をどう感じられて、何か市独自の福祉政策を立案してでも、救済、援助をしてやれればなという思いがありましたら、御披瀝いただきたいと思いますが。 72 ◯ 健康ほけん課長(崎尾京子君)  現在のところ、介護保険制度の中の地域支援事業といいまして、細かい市のほうで実施ができる任意の事業がございますが、その任意事業の中で市独自の支援策を地域に応じた支援策を盛り込んでおりまして、おおむね対策としての支援策は網羅をして実施をしておると考えております。  確かに今、議員のほうからお話がありましたように、そういった制度化の中のすき間ということで、どうしても制度の中で解決、事業にのせれないという御相談もございます。それにつきましては、細かく高齢者の相談にケース・バイ・ケースで対応しまして、事業の中では対応できないものにつきましても、職員が足で回って解決をするといいますか、関係課、関係機関と連携をいたしまして家庭訪問や声かけなどを細かに行い、できる限り対応を現在も実施をしておりますし、今後もそのような場合につきましては対応してまいりたいというふうに考えております。 73 ◯ 14番(木原勇一君)  市長にお尋ねいたしますが、市長は今、それぞれの各分野において、市の振興を促す諸施策を初め、元気な高齢者支援策など、松浦市独自のオプショナル政策を立案して実施をしておられるところであります。  今申し上げましたように、国策の部分については市の思うようにはならないにしても、枝、葉の政策については市長のアイデアを出せる部分もあるわけでありますので、この福祉分野の制度が今大きく改正されようとしています中、公的介護保険制度の内容と各世帯の実情把握にも気配りをしていただいて、これから本格的な高齢化社会に向かう市の福祉政策として、これからどのような備え、あるいは準備をしておく必要性があると御認識をなさっておりますのか、お尋ねをいたしたいと思います。 74 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  高齢者の方々が安心してお暮らしいただけるためにはどうすべきかということでございまして、今、木原議員が詳しく御質問されましたように、やはり、その基本には介護保険制度というものが不可欠であろうというふうに思っております。  また、健康ほけん課長が申し上げましたとおり、介護保険制度そのものに捉われるんじゃなくて、市独自としてやれるものはしっかりとやっていく。すき間がないような形での高齢者が安心してお暮らしいただけるための施策をしていかなきゃならないというふうに思っているところでございまして、まずは今、議員御指摘のとおり、介護保険制度改革が平成27年度実施に向けて、今、取り組まれているところでございまして、その後、法案の中身をしっかりと把握する必要があろうと思っておりまして、この法案の詳細な情報をしっかりと受けとめ、また、国がどういうふうな方向で動いていくのかということを注視しながら、遺漏のないような高齢者対策を講じていきたいというふうに思っておりまして、また市でもいろいろ、先ほど課長が申し上げましたとおり、市独自の配食サービスあるいは介護用品助成、介護者交流事業、また脳の健康教室などをやっておりますし、また、昨年度から高齢者わくわく・おでかけ支援事業だとか、老人クラブの活動費の助成だとか、そういうことをやっておりますので、私といたしましては、やはり、高齢化が進んでいけば、その高齢化の進展に合わせた高齢者対策の充実を図っていくべきだと、そのような認識を持っているところでございます。(降壇) 75 ◯ 14番(木原勇一君)  ありがとうございました。  介護保険制度の逆を考えますと、認定を受けられて介護保険制度のサービスを受けずに御家族だけで介護を頑張っておられるということになったら、その制度の恩恵は受けられないというのが実情であります。いわゆる昔でいう日本型福祉国家のあり方が大きく変化をせざるを得ない社会状況となりました中で、在宅により家族だけの支えによって高齢者の介護を頑張っておられる家庭があるとするならば、市としても何らかの助成策を考えてやることはできないものかと考えたりもします。本人みずからの意思で物事を決められない状況の方が今後ふえていくことが予想されます。そういうことから、社会保障政策の変更は避けられない差し迫った状況となってきていますが、これからの高齢者の自然増加と受け皿等の問題も含めて考えていく必要性を強く感じます。  今後は特に、民生委員の皆様方におかれましても福祉事業にかかわる関係者の皆様方にも、今まで以上に大変な責任のある社会環境に置かれてくることは間違いのないことではないかと思います。こういう幅広い高齢者の問題が、これからの社会の課題としてある中で、松浦市に住み続けられ、住んでよかったと思うことのできるまちにしていくことが、市長の思いでもありますし、行政としても取り組まなければならない政治的な大きな課題であるとも思います。福祉分野に携わる関係者の方々には、今までにない大変さがさらに多くなってくると思いますが、人間の世代間の順送りのなりわいの一つとの考え方で、今後の福祉行政のいろんな課題に相手の立場で対処していただき、高齢者が少しでも安心して暮らしていけるまちとすることが私どもの努めでもありますので、市長初め、担当者におかれましても世代間の横の連携、関係機関の調整を図りながら、長寿社会の運営活動等が順調に動いて進められますように、期待とお願いをいたしまして、この件についてを終わります。  2番目に「総合福祉保健センターの建設に向けた担当課としての基本的な理想像について」ということで、まだまだこの問題は時期早いという思いはありましたけれども、いつになるかは別として、近い将来において整備を行う施設として位置づけられているわけでありますから、これからはいよいよ本格的な超高齢化社会へと向かっていく中で、この総合福祉保健センター建設につきましては、できるだけ、できれば早く完成させていただく必要が求められている重要な施設だと思っています。市長も私どもも来年の話はしにくい立場ではありますけれども、この施設はこれからの松浦市の福祉行政を推進していく上で重要な役割を果たすこととなる多機能施設として建設をしていかなければなりません。そのためには、他市の既存の施設等の研修も積んで、研究を重ねて取り組んでいただきたいと思っています。この施設をつくることによって、高齢者の方が介護保険のお世話になる期間が格段に短くなるように、元気な高齢者の方をふやす結果につなげていかなければなりません。あわせて診療施設も併設する必要があるのではないかと思います。  今、取り壊しになりました児童館の跡地活用等の問題もいろいろ言われておりますけれども、今後はできるだけ施設の集約化を図りながら、子育て・少子化対策にも対応できる設備をあわせ持つ複合的な総合福祉施設としての機能が必要であると思いますが、今、福祉事務所と健康ほけん課において、もう既に基本的な構想的な考え方を、勉強会を自主的だろうと思っておりますが、立ち上げて、自分たちで進めておるということを聞いておりますので、心強く思っているところでありますが、残念ながら担当の両課長とも今年度末で退職であるというふうに聞いております。今までに仕事を通して、市民の方々との対応の中で感じ取ってこられました福祉行政への思いを、これから近い将来に取り組んでいかなければならない松浦市総合福祉保健センターの建設に向けた両課長の、その分野の責任者としての基本的な理想像としての思いを御披瀝いただきたいと思いますけれども、まずは市長に答弁をお願いいたしますが、今、松浦市として複数の大きな事業のめどを立てなければならない案件も相当抱えております中で、私はこの総合福祉保健センター事業についても、できるだけ早い時期に具体的に取り組みができるように対応を考えていくべき必要があるものと考えておりますが、順番はまだまだ後年度になることは仕方ないことではありますが、大事な事業については早目、早目に研究、研さんを積んで、遺漏なく取り組む体制が必要ではないかと思っています。  市長は、この施設の全体構造、機能の内容等につきましては、現段階ではどのようなイメージ構想をお持ちなのか、まずお尋ねをいたします。 76 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  松浦市総合福祉保健センター、仮称でございますが、このことにつきましては、平成19年11月に検討委員会より基本構想について答申をいただいているところでございます。  市といたしましては、基本的にはこの答申を尊重した計画を進めてまいりたいと考えておるところでございますが、ただ既に答申を受けて5年以上が経過をしておりますし、社会情勢の変化などを踏まえて、現状と今後を見据えた内容への練り直しをしなければならない、その必要があるのではないかと考えているところでございます。  例えば、答申では保健と福祉の核となる施設整備というふうに表現があるわけでございますが、今後はこれに医療を加えた保健、福祉、医療一体による市民の福祉の向上及び健康保持、増進、そしてコミュニティーづくりの拠点を目指していくことも必要になってくるのではないかと、このように私としては考えているところでございます。  それと、中央診療所の今後のあり方も当然考慮に入れていかなければなりませんし、子ども、高齢者、障害者の方々など、幅広い市民の方がいつでも安心して利用していただけるような市民総合プラザ的な施設を理想としていくべきじゃないかと、そういう構想を練り上げていく必要があるんじゃないかというふうに思っているところでございます。  しかし、やはり、この検討委員会から答申をいただいておりますので、やはりその答申を基本としながら、先ほど申し上げましたように今後、将来を見据えて市民の安心と生きがいづくりの拠点施設ということになるように、幅広く今後検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。  また、この総合保健福祉センターにつきましては、この松浦市の大型事業の一つとして捉えておりまして、現在、大型事業として消防庁舎を中心としたいろいろな事業を進めておるわけでございますが、その大型事業の中の一つとして捉えておりますので、このことについては今後とも重要な大型事業の一つとして何年度からどのような具体的に、その計画を進めていくかということについては、これからの検討課題であるというふうに申し上げておきたいというふうに思います。(降壇) 77 ◯ 14番(木原勇一君)  福祉関係の両課長さんには、長年の仕事を通して関係する市民の気持ちに触れてこられた。事務方のいわばエキスパートとして、この福祉施設の建設の件について理想像を御披瀝いただきたいと思いますが、何かございませんか。 78 ◯ 福祉事務所長(米田宏哉君)  福祉保健センターの理想像でございますが、福祉保健分野から言わせていただきますと子どもから高齢者、障害のある方、幅広く市民が健康福祉サービスや情報提供を受けられる施設であること。また、住民の健康づくりの拠点となる施設であること。それから、市民に親しまれやすい、利用しやすい施設であること。それから4番目に、行政と関係団体との連携強化により効果的、効率的な運営ができる施設であること等が望まれるというふうに考えております。  また、先ほどの市長の答弁にありました今まではこういった考え方だけでございましたが、それに加えて市民総合プラザ的な部分も視野に入れてということでございますので、市民の方々が子どもから高齢者までみんなが親しまれるような施設づくりというのが理想的ではないかというふうに思いますので、今後、それに向けて健康ほけん課、子育て・こども課、福祉事務所3つで協議を重ねながら、研究を進めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。 79 ◯ 14番(木原勇一君)  はい、ありがとうございました。  いわゆる代表してということに受けとめさせていただきますので、健康ほけん課長には、あえて求めないことにします。  市長にお尋ねしますが、この事業についてはいつからとは言えないにしても、今後の取り組み、スケジュールについては、これからの松浦市の高齢社会に対応するための最優先課題として、この問題についてはなるだけ早い時期に御自身の考え方で、みずから目鼻をつけていくというお気持ちでやっていこうというお気持ちが今、ございますか。 80 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  議員の皆様と一緒でございますが、来年1月に市民の洗礼を受けるといいますか、市民に判断をしていただく場がございます。私といたしましては、今回、三選出馬に向けて今、準備を進めておるわけでございますが、そのマニフェストの一つとして、この問題は掲げさせていただいて御信任をいただければ、その中でしっかりとした建設スケジュールは立てていきたいと、このように思っております。(降壇) 81 ◯ 14番(木原勇一君)  市長、ありがとうございました。  3番目に、消防署が今、建設事業がスタートをしています。「消防新庁舎建設事業の進捗状況について」ということで質問をいたしておりますが、この問題につきましては昨年の9月議会におきまして、私の一般質問の折に、建設場所につきましては定まったと理解をいたしておりましたので、この1年、あの場所を見て通るたびに、何か着工されていないかという思いを持って見て通りましたが、何の変化も見てとれませんでしたので、1カ月ほど前だったと思いますが、総務課に行きまして消防庁舎の新築については完成の日時も決められている中で、残された時間もそう多くはない。そういうことからスムーズに事業を進めていかなければならないものであると理解をしておりましたから、事業の進捗を尋ねてみました。対応したのは防災課でありましたけれども、「消防庁舎の問題はうちの所管ではありません、それは消防署の問題ですから消防長の所管ですよ」と言われまして、私の考え方としては唖然として、市の単独消防となっておりますので、そういうものかなと思いはしたものの、昨年9月議会のときのやりとりもありましたから、私の考え方が間違っていたのかなと思いながらも、それでいいのかなという思いもあって、正直心配になりました。  そこで、消防庁舎建設事業、市政概況報告によりますと、事業の基礎となる設計関係の発注も終わったとの報告であり、一定の事業の進捗は見ているようでありますので安心はいたしました。消防長にお尋ねいたしますが、この消防新庁舎建設事業に取り組む体制については、どういう体制で取り組んでおられますか、お尋ねいたします。 82 ◯ 消防長(諸石俊英君)  現在の取り組む体制でございますけれども、今回の消防庁舎につきましては、老朽化した消防庁舎の建て替えということで、あくまでも現在の消防庁舎の機能をさらに有効的にする機能を有した施設につくっていこうということで、消防署の職員、それと都市計画課の職員を中心として体制を整えております。 83 ◯ 14番(木原勇一君)  具体的に言いますと、何名編成とか、いわゆるプロジェクトチーム的な組織というか、そういう体制をとっておられての取り組みとなってきたんでしょうか。 84 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  消防長からお答えいたしましたけれども、私から補足をさせていただきたいと思いますが、基本的には、今、消防長が申し上げたとおりでございまして、私と消防本部と都市計画課が中心となっておるわけでございますが、それに関係する課、具体的に申し上げますと総務課、防災課、建設課、上下水道課、会計課等、そういう課をもって、連絡調整会議というものを開いておるわけでございます。  その中で、きょうはこの分野について協議するということであれば、例えば土地の問題とすれば、会計課に入っていただくとか、道路の問題等であれば建設課に入っていただくとか、そういう形で進めていくのが実情でございまして、今後におきましても関係する課と都市計画課、消防本部を中心として、この連絡調整会議において、さまざまな分野についての検討を重ねながら、消防庁舎として十分その機能が果たせられるような施設の整備に今後も取り組んでまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 85 ◯ 14番(木原勇一君)  今、市長がお述べになりましたように、実際そういう機能が理想的に私も思っております。しかし、聞き取りにおいでになりましたときには、都市計画課長が随行しておいでになりましたけれども、そういう組織的な対応を組んで消防庁舎の建設をやっておるわけではないというふうなことでございましたから、私もただ認識がちょっと間違っているのかなと思いますのは、一つの課として、その所管の問題だから所管だけでやるということでいいのかなというのがあって、非常に心配をしました。そこら辺の感覚が今、市長がおっしゃったとおりに行っているのかどうか。投げるほうも、受けるほうも、市長もそれでいいというような状況にあるのかどうか大変心配をしておりましたが、蒸し返して大変申しわけないと思いますが、昨年9月の建設場所の選定のときに対応なさった消防署の人材だけで一定のところまで進められていたこと、今度はいよいよ具体的に庁舎の建設に着手していく体制をまた消防だけの人材で行うようになっているとすれば、私は極めて納得のいきにくい体制のように感じましたので、本来この事業に着手するに当たっては、目的を所管する課の職員を中心として対応するにしても、財政面、技術面、関係する複数の課の代表者を交えて体制をとって進めるに値する大事業に当たると思っています。何事も取っかかりの体制のあり方が一番大事であります。市長はそういう体制をつくって取り組む必要性があると強くお感じになったというふうな今、答弁だと受けとめますけれども、そういう体制に実際なっておるんでしょうかね、市長よろしく、もう一回お願いします。 86 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  昨年の一般質問におきまして今、そういう危険性があると、そういうふうに認識をせざるを得ないという御指摘をいただいたところでございまして、例えば場所の選定につきましても、当初は工業用水道事業用地を中心としてというふうに検討いたしておりましたけれども、関係、都市計画課、建設課等々の意見を聞きますと、やはり議会からも御指摘がございましたとおり、工業用水道用地については液状化の危険性があるんじゃないかと、そういう御指摘をいただきまして、そういうことであれば、しっかりとした調査をする必要があろうと、そうなりますと、やはり都市計画課等の技術職員がいる課によって詳しく調査する必要があろうということから今日に至っているということでございます。  あわせまして、確かに私はこの常備消防は市役所の業務の一つであるというふうに、そこの辺の認識がまだ薄いんじゃないかということは、実感として受けとめておりますが、やはり、常備消防、行政も役所業務の一つであるということをしっかりと担当には再認識をさせて、全庁的な取り組みをしていくように今後指導してまいりたいと思います。(降壇)
    87 ◯ 14番(木原勇一君)  気持ちはわかりますけれども、言葉は悪いですけど、金は出しても口は出すなというような体制であれば、これはどうちゃならんというふうに思います。  それで、やっぱり消防署の問題だから消防署の職員だけで対応していこうというのは、それは思いはおありになるというのはわからんでもありませんが、やっぱり結局、通常業務の中で、あれだけの大工事に取り組んでいくということになれば、ほとんどコンサルに、言葉は悪いですが丸投げ的な委託をしてやらせるということはできるんでしょうけれども、そういうことだけでやっぱりやっていくべき問題ではないと思っておりますので、そこら辺はもう少しやっぱりきちっと市長の対応をしていきたいなというふうに思っております。  消防長にお尋ねしますが、今、ある程度のところまで事業を進められておられますが、地元の経済効果については、今までの分にどういう配慮をなされたのか、今後、これから具体的なハード面の事業を進めていきますので、その辺についての考え方については、どういう考え方でお進めになると思っておられますか。 88 ◯ 消防長(諸石俊英君)  これから基本設計を固めるという、そういった作業をしていくわけですけれども、実際に実施設計に移ってまいります。その工事内容につきましては、まだ未確定な部分というのがございますけれども、想定といたしまして4工種程度考えられるんじゃないか、4工種にわたって発注をしていく。この分につきましては、地元にも経済的な効果があるような形で進めていかなければいけないというふうには考えておりますけれども、まだこれからのことでございますので、今の段階でどうのこうのっていう発言は、私のほうはちょっと控えさせていただきたいと思います。 89 ◯ 14番(木原勇一君)  市長はどう思っておられますか。 90 ◯ 副市長(寺澤優國君)(登壇)  お答えをいたします。  ただいま市内の経済効果ということの御指摘だったと思います。先ほどから消防長のほうからも答弁しておりますが、これからの基本設計を固める作業を終えまして、そして実施設計に移っていくわけでございますが、工事の内容等につきましては、まだ未確定な部分がございますので、想定として、工区を4工区程度に発注区分になるのではないかというように想定をいたしております。議員が提案をされましたことを念頭に、工事の発注につきましても、できるだけ地元経済効果を生み出せるような形でひとつ取り組んでまいりたい、このように考えておるところでございます。  以上です。(降壇) 91 ◯ 14番(木原勇一君)  話としては、消防長がよい、悪いとかという話ではなくて、これだけの大きな事業になれば、所管の問題ばかりにこだわらずに、本庁のかかわりをもっと深めて、進んだ話をもとに戻したり、協議のミスマッチがあったり、二度手間、三度手間がないようにしなければならないものと思っております。  これからつくろうとする消防庁舎は、これから半世紀以上にわたって松浦市民の防災を担う拠点となる庁舎でなければなりません。  私が一番心配するのは、蒸し返しのようで失礼ですけれども、新しく建設しようとする消防庁舎を昨年の9月議会のときに、どこに建てるかの段階でトータル7回の協議をなさった回数のうち、スタートから4回までは消防関係の職員だけで協議をして、現在の場所が最適な場所であると結論を出された、その後、3回の協議には福祉関係の両課長が参画してから協議の内容が変わって今のような状況、つまり、今の診療所の前に場所を移すということになったわけでありますが、そのときの市長の答弁が、いわゆる4回までは調整段階はあったにしても、消防署として出した結論であり、役所として出した結論ではないという答弁でありました。私は、このことが問題であるというふうに思います。大事な政策課題については、もう少し最初から市長自身の考え方も出していただいて、強力にかかわっていただいて、責任を持ってその事業の推進を図っていただきたいものと考えます。そうでなければ、担当者としてもやっていかれないのではありませんか。  私の考え方が間違っているかもしれませんけれども、消防庁舎の新築という大事業を、消防署の職員だけで取り組んでいくということにもしなっているとするのであれば、余りにも手前みそ的な感じがして大変違和感を感じます。多くを言おうとは思いませんけれども、消防長、今後、昨年の9月のような答弁を市長にさせないように配慮をして進めていただきたいと思います。  もう1点、消防長にお尋ねいたしますが、この建設を進めていく中で、近隣地域への周知の配慮につきましてはどういう状況なのか、またどういう反応なのか、そこら辺についてお尋ねいたします。 92 ◯ 消防長(諸石俊英君)  現在の建設候補地が固まった段階で、近隣の区長さん方に自宅を訪問しまして、今後新たな消防庁舎をこの中央診療所前の土地に建設したいということでお話をさせていただきました。  現在、基本設計に進んでいるわけですけれども、ある程度固まり次第、地域の方々に説明をさせていただきますことでお話をさせていただいております。区長さん方からは特に異論等のお話は聞いておりません。  以上でございます。 93 ◯ 14番(木原勇一君)  こういう消防庁舎を建て替えるというのは五、六十年に一回あるか、ないかという感じの大事業になるわけですが、ここまでいろいろスタートを切ってこられて、いろんな問題、段取りをしていく中で、何か消防長として問題だなというふうなことはございませんか。 94 ◯ 消防長(諸石俊英君)  今のところは思っておりません。 95 ◯ 14番(木原勇一君)  これからの完成までの大枠でいいですから、工程のめどというか、そういうものについてちょっとお示しをいただければと思います。 96 ◯ 都市計画課長(久田徹彦君)  工事のほうを担当しております都市計画課のほうからお答えをさせていただきます。  現在、基本計画に着手をいたしております。現在の状況なんですけど、まず国道から敷地内への進入方法として、造成工事を発生することによる掘削工とか、残土とか、そういうふうな土壌のバランスを精査をして、今、地盤高さを設定しているところでございます。  建築計画では消防庁舎、それから訓練棟及び訓練スペースの配置について消防救急活動に最適な位置になるように、今、調整を図っております。  このような調整が進み、素案ができましたら、先ほど消防長も申しましたけど、地区等に説明会をさせていただいて、そして今後はそういった説明会等の意見を踏まえて検討しながら、実施設計を進めていきたいと思っております。  これからの大まかな工程でございますけど、工事の予定につきましては都市計画等の法的な手続も必要になってまいりますので、それと並行して進めていきまして、造成工事をできますならば平成26年2月ごろに発注をさせていただきたいと考えております。この造成工事につきましては、四から五カ月かかる見込みであります。その後、建築工事を予定としましては、平成26年5月ごろに発注をさせていただきたいというふうに考えております。そして、最終的には27年度中に完成をするという工程で進めていきたいと考えております。  以上です。 97 ◯ 14番(木原勇一君)  時間も迫ってまいりましたので、最後に消防長におかれましても、本年度末で退職であるとお聞きいたしておりますので、この消防庁舎の改築事業のスタートを責任者としてかかわってこられましたことは大変名誉なことでもあり、立派な消防庁舎の完成の基礎となる協議を固められまして、予定どおりの期日までにすばらしい新消防庁舎を完成させていただきますように期待とお願いをして、私の一般質問を閉じたいと思います。ありがとうございました。  なお、あと1項残っておりますけれども時間がございませんので、取り下げさせていただきます。ありがとうございました。    (木原議員 一般質問席 降壇) 98 ◯ 議長(金内武久君)  以上をもって木原議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩をいたします。       午後0時14分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 99 ◯ 議長(金内武久君)  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、5番・山口議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (山口議員 一般質問 登壇)(拍手) 100 ◯ 5番(山口芳正君)  こんにちは。昼から一番ということでですね、昼から非常に頭の中がぼおっとしておる時間帯ですので、それに負けないようにやりたいと思っております。  福島、松浦もしかりですけども、非常にことしはぬっかった、暑かった。7月の上旬に雨が降り、また8月上旬に降って、それから、8月の下旬まで降らなかった、非常に私、農業しておるわけですけども、非常に暑くてたまらなかったと。しかし、福島は早期栽培ですので、非常にその件については、刈り手についてはよかったわけですけど、収穫については余りなかったような感じがいたします。ほとんどライスセンターが終わるころから2日ぐらいしてから雨が降り始めたということで、そういうことで順調にいったかと思っております。  今回、一般質問をするわけですけれども、一般質問非常に緊張するわけですね。私も何回かどじやったことありますし、原稿も忘れたこともあります。途端に朝来てなかったということもありましたし、また、唐津のほうに向いて一般質問に行ったこともありますので、通告に間に合わんですね、取り下げたこともあります。いろいろあるわけですけど、今回も隣の議員とは言いませんけども、ちょっとミスをしたということもあっております。そういう意味で非常に一生懸命ほかのことを、その原稿のことばかり考えて、そういうこともあるということで、そういう思いの中でやります。  昨日、一昨日ですか、東京のほうにオリンピックが決まりました。そのときにプレゼントですかね、プレゼンテーションですか、非常に印象深かった、印象がよかったというのかな、こうしてしゃべれば訴えられるんだという感じで聞いておりました。今回もそのつもりです。あれを勉強しましたから、そういうつもりで理事者のほうに答弁をお願いいたしますので、ぜひわかっていただければと思っております。  まず、第1番目の「福島道の駅の建設」についてですけども、この件について質問させていただきます。  福島大橋を渡って間もなく、つばき荘入り口の県道道脇に、従来よりあった建物を利用して漁協が経営する直販所海の駅が営業されています。皆さん方御存じだろうと思っております。店は小さいんですけども、毎日地元の漁師さんが当番で魚をとり、そこで販売されている。魚はもちろんとれたてで、新鮮で、地元の方はもちろんですけども、近傍の市外の方や食堂経営者やいろんな方がその魚を求めて買い出しに来られて人気があるところです。もちろん、その中には農家の農作物も販売されています。漁協さんのほうにしてみれば、小さいですが余り無理をせず健全な経営をなされておると聞いております。そういう福島に入ったところにあるということですね。  それから、もう1つ、2年か3年前ですか、後で農林課長あたりに聞きますけれども、女性の農業委員さんが中心となられまして、野菜づくりの好きな人、また、農家の専門的な方、いろんな方に仲間を呼びかけて、軽トラックを利用して、うるうる福島朝市と称して、前は月に一度販売されておりました。非常にこれはまず試行錯誤で、まず初めのほうは、つばき荘の駐車場でなされております、何回かですね。それからやっぱりいろんな意見を聞きながら、今度は、次は選果場のほうで長い間やっておったわけですけども、それは月に一度なされておったということでございます。そうしながら本年よりまた一歩前進して、海の駅漁協さんの横をお借り、漁協さんの了解を受けて、常設のテントを張られて、毎週日曜日午前中に開店されています。福島に来ると、うるうる福島という朝市の旗が並んでいるところでございます。  そこは、客足が物すごい多いという、行列ができるというふうな状況ではないわけですけれども、いつかは福島に松浦の海のふるさと館のような、また、鷹島のような、鷹ら島のような立派なというか、道の駅がつくることができたらなという思いの中で県の指導を受けながらやられているわけです。会員の勉強会、もちろんですけども、近傍の道の駅に行って視察研修をなされながら、小さな会ですから、そがん何十人、何百人とおる会じゃありませんから、お互いのきずなを大事にしながらですね、一つの目標に向かってというか、夢に向かってというか、そういうものをつくれたらなという思いの中でやられておるわけです。  この点にまず建設してくれという思いの中で質問するわけですけども、まず、漁協が初めにやられております。実際にいろんなことを経験なされてやっておるわけですけども、漁協の海の駅の、どうしてこうなったのかということをもし、それから、漁協、水産課のほうで調べてあればお願いいたします。 101 ◯ 水産課長(石川章浩君)  海の駅の施設につきましては、昭和40年代に民間により娯楽施設とともに建設されたものであります。その後、別の所有者を経てから、最終的に悪用や乱開発を避けることを目的に旧福島町が平成9年に1億4,300万円で購入しております。  現在の店舗及び駐車場につきましては、平成11年度から旧福島漁協に使用の許可をしております。また、海の駅の開設に当たりましては、漁協のほうで店舗の改修及び加工施設の整備をなされているところであります。  以上であります。 102 ◯ 5番(山口芳正君)  大まかに話をなされましたけれどもね、何億円という金を投じてということですが、あそこはあそこの一帯の遊休地の値段を含めたんだろうと思っております。そこの道の駅のだけのあれじゃないかと思います。これですね、担当の言われんやったわけですけど、これ漁協の青年部が昔朝市をやられておったわけですね。非常に好評で、出したらすぐ売れるというぐらいの感じで長年青年部がやっておった。そして、ふるさとまつりなんかでも非常に魚の販売ということは漁協青年部あたりが一生懸命やって漁協がバックアップしながらやられよったわけですけども、そういう思いの、それがですね、いつかはね、たまたまちょっと、志水議員もおりますけども、当時組合長でしたし、いろいろ知っとらすわけですけども、あそこは民間の家だったと思うんですが、そこを取り壊してという話があったと聞いております。そのときに漁協さんのほうが「いんにゃ、あそこを貸してくれんか」というお話。朝市が人気があるからという思いの中で取り壊さずに現在に至ったと話を聞いております。担当も簡単にいいからと思いましたので、簡単に報告いたしましたけども。そういう思いの中でなされております。  そして、その後に、漁協さん、試行錯誤されながら、さっき着実な経営と言いましたけどもね、それの実績を踏まえて、恐らく何年か先ぐらい二、三年、五、六年ぐらい、合併当初ぐらいですかね、合併前からあったかもしれませんけども、そがんときに恐らく町の役場のときの担当あたりと、それを少し拡大したらいいんじゃないかという話があったかと思います。その辺はどう聞いておられますか。 103 ◯ 水産課長(石川章浩君)  海の駅の拡張計画につきましては、漁協さんが合併する前に、そういうお話があったと聞いておりますけど、その後、現在黒字でありますので、拡張した場合のその運営の心配をされて、今とまっている状況と聞いております。 104 ◯ 5番(山口芳正君)  非常に漁協さんにしてももう少し拡大したいなという思いのありながら、いろんなことを判断しながら決断に至っていないという、最終的にはそういう話を聞いております。課長が今、答弁したとおりですけども。  海の駅については、そういう状況の中で現在に至っておるわけですけども、先ほど申しました、あのうるうる福島朝市の件ですけど、その辺の歴史を、私も定かじゃないわけですけど、知っておるというか、知っておる、ずっと初めからおったわけですけども、会議に出席していませんし、2年前かな、3年前かな、県の事業でやりますよという報告受けたこともありますけども、その辺うるうる朝市の紹介を、ちょっと課長のほうお願いいたします。 105 ◯ 農林課長(大久保 整君)  それでは、うるうる福島の、これまでの取り組みとか経緯でございますけども、これは平成23年度に長崎県事業で長崎農山村活性化支援事業というのができまして、これで3カ年の取り組みということで25年度まででございますけども、農山村資源の保全活動と地域ビジネスの創出を促す取り組みということでですね、この福島地域の支援が行われているところでございます。当然、もうことしが最終年度となっております。  これは福島町で農業をされている女性を中心に約40名でございますけども、の方々がうるうる福島という会の名称で2つの活動に取り組まれております。  1つは環境保全活動として、ヒマワリと菜の花の栽培、これを耕作放棄地や遊休農地に栽培することで景観づくりに取り組まれているということです。  それから、2つ目には、産業振興活動として先ほど申されました、当初はつばき荘駐車場や、それから農協の施設等で月1回の朝市を開催しておりました。ことしの2月からでございますけども、これからは県のほうから常設テントの無償貸与を受けられて、これ以降は月1回の朝市ということで、毎週日曜日にですね、先ほど申されました喜内瀬の漁協が運営されておる直売所海の駅の横で農産物の朝市が開催されているというふうな状況でございます。  この朝市には、町内はもとより佐賀県や福岡県など、県外の方々にも新鮮で安い野菜などが販売されていて、今後は直売所での販売を視野に入れてですね、年間を通して野菜など販売ができるように会員の中で検討がされているというようなところでございます。 106 ◯ 5番(山口芳正君)  それぞれに小さいながら夢を持ってというか、福島を活性化にできる何かの足かけになればと思って活動なされておるわけです。先ほど言いましたけども、非常に行列ができるような朝市ではございませんけれども、やっぱり身近な皆さん方が販売なされております。  私もきのうちょっとのぞいてみました。大体のぞきました。非常に知った方ばっかりですので、あれですけども、買い物袋をもらいながらですね、そこにいろいろ大根とかキュウリとか入れながら、私もちょっと買い物させていただきました。  その中で、やっぱり、ただ、売り買いするだけじゃのうして、そこでお互いのコミュニケーションというか、お話をする。また、会員さん同士でいろんな話がなされて夢が膨らんでいきよるものというふうに思っております。  これが非常に、今回ですね、それを一歩前進して、漁協さんとの話もなされたと聞いております。どうしたもんだろうかというお話でしょうけども、まだまだその具体的な話には至っていないわけですけども、今の漁協さんの土地横に駐車場でやれるわけですけども、やっぱりいろんな問題点がありますね。トイレの問題とかですね、駐車場はどうじゃろうかとか、いろいろあるわけですけど、その問題を含めながらですけども、今先ほど冒頭言いましたけれども、松浦には海のふるさと館、鷹島には鷹ら島という立派な施設があります。何分にも福島はないわけですよね。福島に来て何もなかよと、土産も買うところもなか、ちょっと食べるところというのもなか、何かその辺のものば考えられないものかという感じがいたすわけですけども、福島におればですね。その辺ですね、前回の話し合いのときに何かお話を聞いておけば、どういう話をなされたのかなと思うわけですけど、ちょっとその辺のお話を聞いて、後で市長さんにお尋ねしたいと思います。何か聞いておけば、担当何も聞いておりませんかね。 107 ◯ 水産課長(石川章浩君)  うるうる福島さんのほうから道の駅の駐車場を舗装の要望がございまして、そのときにいろいろお話しする中で、今のうるうる福島の朝市のやり方的にですね、施設を整備いたしまして品物もふやしたい、ふやす計画とか、それから、物を加工して、例えば、志佐の加工所、志佐の駅の裏にありますけど、農協の加工所的な、ああいうふうな加工所的なものをつくりまして自分たちでも販売をされたいというふうなお話があったものですから、そうであるとその要望どおりの舗装で終わるのはですね、後々のやっぱり計画をまとめられてそれをこちらのほうで実行していかないと、せっかくの投資でございまして、それがどうなのかというのが出てきますので、もう一度関係者の方で、水産品だったり、農産品だったり、商工産品であったり、そういった方々とお話をしていただいて、もう一度計画を出していただきたいということでお願いといいますか、そういうふうに話を投げかけたところでございます。 108 ◯ 5番(山口芳正君)  前向きな話をしておるということですけれども、先ほどの農林課長の答弁でも、うるうる朝市については農山村活性化事業で25年度、今年度で終わるよということですね。非常にこれからどうなのかなと、こう心配もするわけですけども、その辺を含めてですね、皆さん方は漁協も恐らくですね、漁協は漁協なりのまた理事会とかいろいろ話がなされると思う。思いとしては拡大したいという思いがあられるわけですね、事業としてはですね。今の場合は経営的にどうにかなっていけるよという話は組合長からも聞いております。  その点で、まずつくることが、つくるかつくらんかという話になってくるわけですけれども、その辺、活性化の事業も、ことしでなくなるということも踏まえてですね、今後福島町にそういう施設をつくってほしいと思いながら尋ねておるわけです。どう市長としてはお考えなのかをお聞きいたします。 109 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  今、担当のほうからお答えをした経過がございまして、海の駅にはそれなりの歴史がございますし、うるうる福島についても今取り組みがなされているところでございます。  そういうことからいたしまして、ことしの7月にうるうる福島と新松浦漁業協同組合の連名で現在のその海の駅の脇の駐車場の舗装ということについての要望がございました。  私がその現場に出向きまして、いろいろお話をする中でですね、今、水産課長がお答えいたしましたとおり、このうるうる福島の代表の方からですね、駐車場の整備に加えて将来的には加工所も備えた直売所というようなことも話があったわけでございます。私といたしましては、現在、松浦地区には海のふるさと館がありますし、鷹島地域には鷹ら島の2つの道の駅がありますから、福島地域についても同様な機能を備えた地元の農水産、商工産品の販売につながるような施設を検討されたらどうでしょうかと。機能的には海のふるさと館とか鷹ら島の機能を持ったもので、規模等については、やはりどういう品ぞろえができるかということになろうかと思いますけれども、そういうものをまず地元の農水商工団体で十分検討協議をしてみてくださいよというふうにお話をし、そのときには、やはりこの管理運営のことも含めてこの計画を御検討いただければというふうに、私のほうからその提案を申し上げたところでございます。  今、担当課長から申し上げましたとおり、農林課のこのうるうる福島については本年度事業が終わるということもございますし、今、機能的なこともあるということから、いろいろ御議論はされているというふうに聞いておりますが、今日まで市のほうに具体的な事業の計画の素案といいますか、そういうのはまだ出されておりませんが、やはり実際にそこで利用される、管理運営をされる方々に提案をしていただくのが順序かなと思っておりますので、地元からの提案がございますれば、先ほど言いましたように、松浦地域の海のふるさと館、鷹島の鷹ら島、そういうことを念頭に置きながら、私としては前向きにこのことについては検討してまいりたいと、このように思っているところでございます。(降壇) 110 ◯ 5番(山口芳正君)  市長の答弁の中で前向きにというか、建設に向けて検討するということで理解していいかなと思っておりますけども、やっぱりですね、これについては非常にやっぱり運営じゃなくて経営しなければならない。先ほども市長が言いましたとおり管理も含めてですね。やっぱりその辺には問題点があろうかと、どこの道の駅にしろ、それはもうやっぱり大変皆さん御苦労なされて努力されているものと思っております。その辺も含めて、漁協さん、農協さん、その仲間の人たちとか、じっくり話し合って検討していただいて、まだそこに、やっぱり市としても、市長があの建設に向けてというならば、しっかりと連絡をとって、ぜひ早く立ち上げていただければなと思っております。そういう願いを込めて質問しておるわけですけど、非常に、ここについても本当、また漁協さんは漁協なりに理事会とかなんかありますから、ハードルもあるかと思いますけれども、ぜひここにも2名の理事さんがおられます、漁協の。ぜひ御理解いただいて、福島にもこういうものというか、土産物売り場、ちょっと直売所、福島の元気が出るようなものをつくろうかなという思いの中でいろんな御助言等をいただければと思っておりますので、その辺はよろしくお願いいたします。これについてはまた皆さん方にこの旨を伝えながら、十分に検討をするようにと、私のほうからもお願いして項目を終わらせていただきます。  続きまして、第2番目の「県道市道整備の現状と計画及び草刈り・陰切りの徹底」について質問させていただきますけども、どちらかというたら後ろの草刈りとか陰切りの徹底のほうが言いたいことですけども、まず、車社会となれば、どうしても生活に直接響く、そうしてみれば陳情はおのずと道路網が、道路の関係が多いという概況説明でもありましたけれども、そういうところです。皆さん方も道路の状況については非常に敏感です。どこの地区でもそれは同じかと思っております。  まず、福島町で県道関係ですけれども、時間がありませんので、簡単に言いますけど、県道関係、今、仕事なされております。鍋串から里、籾ノ浦辺を通りまして喜内瀬のほうに抜ける道ですけども、新しく県道に昇格したあの道の県道里地区というところ工事がなされておりますけども、今年、この前説明がありまして、いよいよ買収に入っていくわけですが、その後どうなさるのかなと思ってね。恐らくこの県道が何年ぐらいかかるのかなと、まずお尋ねします。 111 ◯ 建設課長(和田大介君)  県営事業でございますので、わかっている範囲でお答えさせていただきます。  一般県道鍋串、喜内瀬鍋串辻線里工区についてのお尋ねでございますが、県においては本年の8月5日に最終的な地元説明会を実施されたというふうに聞いております。その折に今後のスケジュールが説明されておりますが、本年度は物件補償の調査を実施し、用地買収単価が決定され次第、個別で用地交渉、契約登記を進めたいと。事業用地の確保のめどが立った時点で支所側のほうから工事に着手する予定と聞いております。
     ただ、まだ現時点では用地及び物件補償の額が定まっていないということで、工事料については未定というふうに聞いております。また、次年度以降の予定につきましても、家屋補償がまだ3件ほどございますので、現時点での完了の予定年度をお答えするのは難しいと、そういうふうに県のほうから聞いております。  以上でございます。 112 ◯ 5番(山口芳正君)  見通しが立たないということですけど、ぼちぼち予算をつけて、ぼちぼちやろうという県の考えかと思います。私、非常に早くやってほしいという思いがあるわけですけれども、予算のことですから、また県の方にも来られたときには私の地区でもありますので、いろんなことをお聞きし、お願いすることになるかと思います。  そして、この県道、ま、先のこと言われてもと県のほうも思われるかもしれませんけど、そこの第1工区が終われば第2工区です。それが終われば里地区は大体終わるわけですけん、その後、喜内瀬の方面に行かれるのかなと思うわけです。その辺はお尋ね、この線全線やるということなのか、お話を聞いておりませんか。 113 ◯ 建設課長(和田大介君)  お尋ねの県道の喜内瀬鍋串線につきましては、今やっております里工区の2期目が完了して、後の予定をどこをするというのはまだ県のほうではっきり決められていないようでございます。  ただ、福島の区長会などにおきましても、喜内瀬地区の次は改良を持ってきていただきたいというふうな御要望もいただいておりますので、まずは里工区の進捗を見ながら、そういう時期が来ましたら、当然市のほうからも県のほうに御要望を上げていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 114 ◯ 5番(山口芳正君)  要望等はあるかと思っています。  従来あった大橋から鍋串間ですね、非常に皆さんが御存じと思いますけれども、土谷という地区手前、浅谷から土谷という地区、非常に曲がりくねった県道になっておるわけですね。もう昭和30年代にできた道でしょう、県道としてですね。非常にその辺の完了を、ぜひどっかに話にでも出しておいていただければ。なかなか予算がないからそういう話をしてもということかもしれませんけれどもね、やっぱり話だけはしとっていただきたいというかな。非常にこれも重要なというかな、非常に曲がりくねっております。通ってわかると思うんですね。昔からの道路ですから、その辺も含めて、籾ノ浦の喜内瀬付近もしかりですけど、その辺もぜひ何か要望なさるとき、話があるときはお願いしときます。  それから、もう1つ、土谷棚田の横ですけども、途中まで側溝をしていただきました、要望してですね。後がなされていないわけですよね。もう私は全線、全線というかな、あの付近一帯側溝をかぶせて安全な道に火祭り等のあるならば、土谷地区の方がそうして協力していただけるなら、そういうこともやっていただけるのかなと思いよったら、全然話があっていないようですけども、その辺どうなっておりますか、お尋ねいたします。 115 ◯ 建設課長(和田大介君)  土谷棚田付近の側溝のふたの整備ということでございますが、前回も御要望いただきましたときに県のほうに写真等を私どものほうで撮りまして、箇所図と写真をつけて、要望は田平土木維持管理事務所のほうに上げてございます。なかなか田平土木も予算面とか人的な面で対応がおくれられているようですが、要望は県のほうにはお伝えをしているところでございます。 116 ◯ 5番(山口芳正君)  土谷棚田と言えば皆さん方も御存じのとおり注目される観光スポットでもございますし、ぜひその辺は土谷地区に何か、ただ「田ん中、田んぼのあぜを貸しなさいよ」と言うだけじゃなくて、その辺の整備をぜひ進めていただければ地区の方も少しは心が和まらすかなと思うし、また、通りもよくなりますので、よろしくお願いいたします。  次、町内の道路ですけれども、中学校の前の測量が、もうようやく始まりました。いつ来るかいつ来るかと思いよったわけですけど、ようやく測量がなされておるようですけれども、これは何年計画なのかなと思うわけですけれども、その辺はまだ見通し立っていませんか。 117 ◯ 建設課長(和田大介君)  今、議員御質問の路線につきましては、市道の塩浜里線でございます。これにつきましては、平成24年度の過疎対策事業債を予算繰り越しさせていただきまして、本年度より本格的な事業着手をしております。  現在、路線測量、調査設計業務につきましては、既に完了しておりまして、用地買収に必要な用地を確定させるための用地測量というものを実施しているところでございます。  今後は11月に予定されている財産評価委員会、これに買収単価を決定していただくような答申をかけます。これによって買収単価が決定いたしましたら平成25年度の過疎対策事業債の決定を待って用地交渉、契約、登記のほうに進んでまいりたいというふうに考えております。  また、工事につきましても、用地の取得の進捗に合わせまして、支所側のほうからですね、工事に着手したいというふうに考えておりまして、工事の完成の目標年度これにつきましては、平成28年度を一応目標として予定しております。  以上でございます。 118 ◯ 5番(山口芳正君)  予定としては28年度までに終了したいなということですけども、これは町内の一周バス道路です。あと未整備区間があるわけですね、もちろん養源校の下、土谷鯛ノ鼻線ですけども、下、これについても次あたりぐらいやるよという話はあっておりますけども、あとですね、祝崎から籾ノ浦までは途中で終わっとるわけですね。というのは、平野線に入ったという関係で国備、国備、国備ということでそれを集中して議会のほうも、あの辺の整備に回った関係ですね、そこでぴたっととまっておるわけですね。もう何年もそのままです。それも含めてですね、計画が上がっているものかどうか、お願いいたします。 119 ◯ 建設課長(和田大介君)  バス路線の整備ということで、以前からお話しいただいていますのが土谷鯛ノ鼻線と清水川鳥越線かと思っております。この2路線についての考え方を御説明させていただきます。  まず、バス路線としての土谷鯛ノ鼻線、これにつきましては、現在事業を行っております土谷里線ですね、この完了が予算年度としまして本年度、25年度の完了予定ということになっております。これにつきましては以前もお話ししておりましたように、土谷里線が終わると土谷鯛ノ鼻線ということでございますので、26年度以降に土谷鯛ノ鼻線の事業着手になろうかというふうに考えております。  また、清水川鳥越線につきましては、以前のお話でも塩浜里線の後の清水川鳥越線ということでございますけども、清水川鳥越線につきましては、路線延長1,950メートルのうち1,570メーターが既に改良済み、残りが380メーターということでございます。  先ほど申しましたように、塩浜里線の完了後の事業着手ということを想定はしておりますけれども、先ほど言いました、塩浜里線の事業着手年度が本格的に今年度ということでございますので、現時点においては清水川鳥越線が何年度の着手というふうな明確なお答えはできない状況になっております。  以上でございます。 120 ◯ 5番(山口芳正君)  松浦線については、それぞれに計画がなされておるという感じがいたしますけどもね、非常にこの合併してですね、非常にペースが遅い。というのは予算が半額になっとるということですね。前まで1億円しよった仕事が5,000万円、これはどこの地区でも同じですから、これはやむを得んかと思いますけどもね、非常に住民としてはバス路線ぐらい早くやってくれよという思いがあるわけですよね。これはもう道ができて何年ですか。ずっとそのままですね。だんだんとバス路線もバスの回数も少なくなったわけですけども、道路は必ずつくらなくちゃならない、1回つけばずっと永久に残るんだと。ぜひですね──そうじゃなければ地域が活性しないと私はいつも思うわけです。道路あっての初めて、そこから始まるのかなという感じもいたします。どっちが先かということはあれですけども。それからあと里土谷線がことし予算があれだけやったけん、来年ぐらいに終わるかなと思うわけですけれども、そこまではいいんですよね。した分については広くなっとります。5メーター、6メーター道路にね。入り口は全然300メーターぐらいありますけどもね、入り口は狭いままなんですよね。ただ、上だけ中央線からずっと広くなって、里の場合、里土谷線については下から行きましたけども、ほかに土谷にもあります、そういうところ、原にもあります。大山地区にもあります、端のところにも。上から来て上でとまっておるわけですね。部落の入り口でとまっとる。そういう道路というかな、ま、今回は里のことば今言いよるわけですけども、そういう道路についてはそのままにしとくものかどうか、ちょっとお尋ねいたします。 121 ◯ 建設課長(和田大介君)  今お尋ねの件は、県道から土谷里線の改良計画、未計画区間のことかと思いますが、人家が連担しておりまして、なかなか改良にすぐ着手ができなかったという経緯があったというふうに聞いております。  ただ、道路改良につきましては、1路線が全体が改良してこその改良効果ということがございますので、将来的には当然計画をしていかなきゃいけないというふうには考えますが、現時点では、今お答えをずっとるるしてまいりました路線のように改良の予定路線というのがございますので、そういう中で財源の確保に苦慮しているのが実情でございます。  そういう中で、将来的に放っておくということじゃなくて、やがていつかはしなきゃいけないという路線かなと、そういう路線が多々ありますので、そういうところの整備計画が立てられる時期が参りましたら、当然着手をすべき路線かというふうに考えております。  以上でございます。 122 ◯ 5番(山口芳正君)  確かにそうですよね、予算がないからですね。できればですね、改良と言わなくても地区内の集落内というなんかはですね、側溝にふたをかけて通りやすくする。これが5年、10年先づけるというなら私はそういうことはしませんけども、今のところは見通しも立たないよというならば、できることをやっていただきたい。  これについてはですね、今、市長さんも見えられてですね、区長さん、地区に見えられて、できる範囲の中でというかな、少しずつやっていただいておりますけども、こういう道路というのは土谷里線にしてみれば、東と西をつなぐ重要な道路になるわけです。途中から広くなって、途中入り口が狭ければ何もならないという状況ですので、ぜひその辺も含めて、総合的にこりゃ、うちの地区だけじゃのうして、福島だけじゃなし、いろんなところがあるかと思いますけどもね、ぜひお願いしたいと思います。  これについてはお願いということで、また機会があればですね、ぜひここだからこうですよということをお伝えし、各区長さんのあたりも連絡しながら訴えるように、要望するようにというお願い、私のほうからもしときますので、よろしくお願いいたします。時間がありませんので、次ですけども。  市道と県道の管理ですけども、市道については、市の助成金が出てですね、地区にお願いされてやっとるわけですけど、その全体の助成額と差とですね、何キロぐらいあるのかなと、その路線がですね。それから、基準的な単価はどうなっているのかと、こうどことどこがそがん対象になっとるのかわかりませんので、何かその辺、何か単価的な基準的なものがあればお示しいただきたいと思います。 123 ◯ 建設課長(和田大介君)  市道維持管理についてのお尋ねでございます。  まず、現在私ども建設課で所管しております市道につきましては、706路線、総延長にして約500メーターの市道の維持管理を行って──500キロメーター、申しわけございません、500キロメーターの市道の維持管理を行っております。  現在の人員及び道路維持予算につきましては、路面補修とか路肩の修復など管理を行う範囲が限られているのが実情でございます。特に市道の除草や簡単な側溝清掃などにつきましては、今、議員がおっしゃられますように、各地区の御協力がなければ維持管理が難しいというふうに考えております。  そのようなことから、市では平成9年度から道路維持予算の中に地区への謝礼金として報償費を計上しております。合併後におきましては、福島支所管内の各地区においても御協力をいただいているところでございます。  御質問の地区除草等謝礼金の算出根拠ということでございますが、まず、地区で行っていただきます市道の延長、それと地区の世帯数、これらをもとに一定の歩掛りを作成してございます。これにその年の労務単価を掛けまして、さらに1日の保険といいますか、作業していただく保険の上乗せ分を加味いたしまして当該地区の謝礼金として計上させていただいております。  以上でございます。  それと、個別にあれですかね、除草の算出根拠の距離も申し上げたほうがよろしいですかね。(発言する者あり)よろしいですか。 124 ◯ 5番(山口芳正君)  個別に要らん。単価とかなんかは決まっておるわけですか。特別に何キロ除草したから、何百円ですよ、何十円ですか、それわかりませんが、それはないわけですか。先ほど言われたことが根拠になっとるというだけのことですか、その辺ちょっとお願いします。 125 ◯ 建設課長(和田大介君)  例えば、伊万里釜とかしますと、実際にやっていただいている距離が13.9キロメートル、そこに距離による作業人を、先ほど言いました歩掛りで積算定しますと4人、世帯数割でいきますと178世帯で3人、1世帯当たりの、それに先ほど言いました、保険料相当分で2人というふうな足し算をします。それに先ほど言いました労務単価ですね、毎年変わりますけど、その労務単価を掛けると、ことしのベースでいきますと6万8,700円というふうな地区ごとの単価を算出して、それによってお支払いをしているということでございます。 126 ◯ 5番(山口芳正君)  多か少なかはいろいろあるかと思っていますけど、うちの地区は物すごう広かばってんねと思いながらですね、よそで聞いたら余り単価も変わらない、金額は変わらんけんですね、その辺どうなっておるのかなという感じがいたします。それに対しては別に多かけん、どうのこうのというわけじゃございませんし、謝礼をいただいておるというだけでも結構かと思いますけれども。  非常に農家集落についてはですね、農地・水とか中山間事業とかですね、非常にそうしてやれないところ、例えば、陰切り、陰切りすれば大がかりになります。機械重機を持っていかなければ。市でも助成、申し込めばありますよと、そがんとしよったら限りはないですね。我々のところについては、自分たちのその事業の金を使ってしとるという現状です。自分たちの道は自分たちがやるんだという基本に立ってやっておるということだけ報告をしていただきますし、そうして、市は立派な道になっとるということです。  市については、余りこう目立った手入れにしてなかかなという、今、草は伸びておりますけれども、それはないわけですが。  私が言いたいのは県道です。非常に私の地区から火葬場、養源校に向いていくわけですけれども、非常に1年もまだ刈ってなかわけですね。草は両脇から来とります。盆前に初めに入らすかなと担当に聞いたら、もう少し入札がありますよという話がありました。まだ刈っていない。上は木が垂れ下がってきておる、バスは真ん中を通るという状況ですね。これが県道かと。非常にその辺ですね、県のほうに、担当福島のほうに言っても、「何回も言っとるんですけども」とは言われるわけですけんね、非常に県のほうがどうなっとるのかなと思うわけですよね。これでは県道じゃなか、うちの前の道がよっぽどきれいかよと。  非常にその辺はですね、もう少しやっていただきたい。今言いました火葬場のほうと。ことしはたまたま雨が降りませんでした。よかったわけです。これが雨降ってみんですか、あそこは幽霊道路ですよ。非常に皆さんそういう、あるわけですよ。「あそこ夜通っても気持ち悪うしてね、両方から来とってね」と、普通の方が言われるんですよ。これでは行政としてですね、こんなもんでよかものかと、自分は思いますけれどもね、県のほうにどれだけ言ってあるのかなと思うし、県のほうにもまた言っていただきたいわけです。その辺どうお考えなのか、ちょっとお尋ねいたします。 127 ◯ 建設課長(和田大介君)  県道の除草の件でございますが、例年は大体お盆前ぐらいをめどに発注をされていたかと思います。ただ、本年度につきましては、今御指摘のとおり発注がおくれているというのが実情でございます。市内各地区から私どものほうにも苦情をいただいておりまして、その都度、田平土木維持管理事務所のほうにお伝えをしておりますが、発注をかけられていて、不落、入札で落札されないケースとか、そういうふうな作業をやっていただく業者さんがいないというケースもあるというふうにも聞いておりますので、これにつきましては、県のほうに再度御要望を上げていきたいというふうに思っております。再度といいますか、もう既に何回となくやっとるわけなんですけども、重ねまして再度御要望を上げていきたいというふうに思います。  以上でございます。 128 ◯ 5番(山口芳正君)  盆が8月ありますけどもね、帰省客、ふるさとに帰ってきて、どう思われたと思いますか。恥ずかしいですよ、これは地元として。こういう県の道路の管理の仕方、あり得ないと私は思います。道路は草ぐらい2回言うなら刈りなさいと、陰切りぐらいしなさいよと。  この前私は大型のバスにたまたま乗る機会がありました。運転手さんがうちの部落に来て、帰りは反対に回りましょうかねと、反対というたら火葬場のほうに回らんわけですね。「あそこもう通られんかもしれんよ」と言うたわけですね。非常にそういう状況でして、あの窓には傷がついとるわけですね。大型バスちょっと屋根が高いですから、運転手さんもうかつに来られたかどうか知りませんけどもね。  そして、今度は帰るときには、どこまでしか来れませんかもしれませんと言われるわけですね。非常によそからの観光客、観光バスというかな、そういう方も恐らく多々あったかもしれませんね。非常にこういうことは絶対あってはならないと思うわけですよ。幾ら入札ができなかったからと。入札する、まっと早ようすればよかっちゃなかかな、そんなら。そうじゃなかったら、地区なら地区にお願いするとかですね、これは道路として役に、特にそういう道路はですね、やっぱり県道としては、県としても恥ずかしいと思うし、松浦のほうからもっともっと強く言っていただきたいと思います。ぜひその辺をですね、再度言っていただきたい。  地区別の県北振興局が県道に来たときに、私は言おうと思ったとですけども、たまたまぼおっとしとって、それを忘れとって言えなかった、田平土木事務所に指導してくれと。これじゃとても住民として町民としてはだめだと。鷹島でもそうかもしれない、恐らく鷹島はこの前あったと、入札あったということですけどもね。なら鷹島の道路はかなり広かけんですね、それはそうかもしれません。どっか通られたかは知りません。福島の場合は本当、里のほうから火葬場、鷹島の大橋に行ってみんですか。雨の降るときでも行ってみんですか。何が出てくるかわからんごとしとるですよ。ぜひその辺は、強く強く県のほうに要望していただきたいと思いますし、早急に草刈り、陰切りは予算がなければつけてでもやっていただきたいと思いますので、この辺を再度、市長のほう、言っていただけませんか、県、土木事務所のほうに。松浦が建設課が聞かんとならですね、もうこれは毎年のことですよ、今から。ぜひその辺を、何かあれば機会があればぜひ強く要望していただければと思っとります。この件は特に道路の計画も含めてですけども、それよりか現実をしっかりと訴えてほしいと思いますので、よろしくお願いしておきます。  もう時間が過ぎてきましたけども、まだまだ言い足らんわけですけども、これについては。腹ん立ってたまらんとですけどもね。  次に、「福島町全域公園化に向けた取り組みについて」ですけど、これは友広市長が1期目からずっと言われた言葉です。非常に海に囲まれ、玄海国定公園、表情豊かな景観、穏やかなまち、訪れる人を癒してくれる自慢の自然の美しさがあるからこそ市長がいつも全町公園化としたいなという思いは言っておられるわけですけども、そう言われてからですね、区長会にも話があったとは思います。全然進んどらんわけですね。言われたばってん、何年、いつのことやったかなと。今期の公約とまで言いませんけども、そういう中で言われとるかなと。もう私もこの前も質問しましたけども、今、各部落にお願いして何かできんだろうかという話をしとる、担当をつけてでもやるよという話やったですけども、一向に見えない、その辺をお尋ねいたします。 129 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  私が福島町の全町公園化計画を提唱いたしましたのは、それぞれの地域、特色ある地域づくりを進めたいと、そういう思いからでございました。幸い福島地域において、大山の桜、それから、初崎公園一帯のツバキ、そして、蛙鼻公園のフラワーパーク、それから、先ほどもお話ございましたけれども、休耕田の菜の花とか、コスモスというのがございますので、そういうものを核として住民の皆様方の取り組み、あるいは御協力によって福島は四季の花が咲いていると、四季を通じて花が咲いているという思いからこの福島町の全町公園化によって特色ある地域づくりができるというふうに思ったところでございます。  この計画の取り組みにつきましては、先ほどもお話ございましたとおり、まずはやはりこの各自治体とか、福島町内のいろいろな団体にお願いをしてきたところでございますが、なかなかその取り組みが進まないということから、市といたしましても福島支所の職員を中心に各地区団体の担当の職員を配置いたしまして地区と一緒になってこの計画を進めていくということにして、いろいろ取り組みをさせていただいているところでございます。  このようなことで、今御指摘のございましたように、なかなか目に見えてこの全町公園化の計画が進んでいないということについては大変申しわけなく思っておりますが、一応現在、どういうことをやっておるかということについては、担当のほうからお答えさせていただきたいと思います。(降壇) 130 ◯ 福島支所長(樋口勇次君)  皆さんこんにちは。  福島地域の全島公園化計画につきましては、各地区に担当職員を配置し、地区と連携しながら計画を進めていくこととしておりましたが、現状まだその作業まで踏み込めておらず大変申しわけなく思っております。  現在アンケート結果を精査したところ、地区によって全島公園化計画に対しての捉え方に違いがあったり、既に中山間地域等直接支払交付金や農地・水保全管理支払交付金などを活用し、積極的に景観の向上に取り組まれている地区もあります。早急に市と地区とか協働で各地区の計画を調整し、全体計画として定め、制度事業の活用など、具体的な実行に向けて準備してまいりたいと考えております。 131 ◯ 5番(山口芳正君)  準備をしておるということですけれども、準備が遅いと私が言いよるわけですね。市としても予算化は何もない、何もなければですね、種代ぐらい予算つけていけばいいわけですよ。何もなければですね。何も見えないから言っているんですよ。非常に冒頭言いました。非常に景観、土谷棚田もしかりですね、いろは島、それから、ツバキの群生に、大山の展望台、非常に恵まれた土地です。ぜひ、これを黙っておくっちゃのうしてですね、何かの形で早くお示ししていただきたい。それはそれ農地・水とか中山間あたりで地区は地区でやります。それはやると思います。  それのほかにですね、ま、市長の答弁の中でもいろいろ言ってあるわけですよ、今まで聞いたところでは。市道あたりというかな、道路脇にツバキを植えたい、植栽はどうだろうかとか、それから、蛙鼻には広葉樹はそのあたりも植えてもどうだろうかとか、それから、各地区にスポットの花を植えるというか、言っているわけですね。土谷棚田に私はコスモスば全部まけばよかたいと言うたこともありますけれどもね、ま、それはまず火祭りをやってから話をしましょうねという答弁だったですけれどもね。そういう何かがなかかなと思うてですね、ぜひお願いするわけですけどもね。  あと、これについては検討するということですので、何かですね、早くお示ししていただきたいし、地区においてもですね、区長さんあたり、その報告も何もありません。1回だけありました。こうした話がありましたよ、市長が来てからこうしてする話がありましたよと、質問しましたよという話がありましたけれどもね、全然その後見えんわけですね。ぜひ何かの形で、どれをせろ、これをせろと、そりゃ検討していろいろ各地区取り組まなければですね、それはやる気のあるところにどんどんやってもらうしかないわけですよ。待っとっても、それ、押し込まんで待っとっても何もできませんよ。各地区いろんなあることは私も知っております。それぞれに各地区の思いもありますから、ぜひその辺をしっかりと話を聞いて、区長さんあたりと話していただければと思っとります。  それから、公園化ということですけども、喜内瀬の、先ほど道の駅の話をしましたけど、その上あたりとか近辺にですね、非常に遊休地がありますけれども、このあたりもですね、もし、あいやったら考えてほしいと思うわけですね。もうこの前せっかく切られて地形が大体わかりました。ああ、これは道路のあったんだなと、ここに植えてあったのか。  今、またカズラが張ってどうもこうもならんような状態、今はちょっとあいですからね。もし、その草木が少し元気なかごとなったら、もっと払うたがよかですよ。長年放置すれば同じです。自分たちも1回切れば2回、2回目が楽なんですよ。ぜひその辺を含めてどうお考えてなのか、あの辺をどうお考えであるのか、お尋ねをいたします。 132 ◯ 観光物産課長(近藤寿一君)  喜内瀬地区も含めてですけど、先ほどから出ていますように、議員もおっしゃっていましたように、福島というところはやっぱり既存の公園等もありますから、景観とかですね、地形なんかがとてもいいところというふうに私も認識をしております。  現在、都市計画課のほうでも景観計画ということで、先導的に福島地区に入られて景観まちづくり実施計画というとのためのいろんな動きをされていますので、我々もそういったふうな都市計画課との動きとも連携しながら、先ほど出ていましたけども、各地区の区長さんとか、支所の方の動きなんかとも横と連携しながら、おっしゃったような喜内瀬地区に関しましては、先ほど出た道の駅の流れの動きとかもありますので、そういったところとよく話を聞きながらですね、具体的な事業に向けて検討していきたいと思います。 133 ◯ 5番(山口芳正君)  検討していきたいということ、毎回そういう話ですけどもね。あの道の駅あたりも先ほど質問しましたけれどもね、やっぱり前のほうはきれいにしていただきたい。これは誰でも同じですけどもね、ぜひ予算化をして、できるところは地域のほうにお願いしてやるしかないと私は思います。それは全額どうせろこうせろとは、それは全額が何でもいいわけですけども、散策道路あたりでもいいわけですけども、ぜひ1回切った木は、なるべく早く切ったほうがいいと思います。  以上ですけども、つけ加えますけれども、9月22日は土谷の火祭りがあります。ぜひ皆さん方、御来場いただければなと思っとります。今、一生懸命、きのうも私も草刈り行ってきましたけれどもね。おいどんが町づくりの会の皆さん方が一生懸命草刈りをなされております。で、もうあとまた来週も出てくださいよというお願いをされてやっておりました。非常に先ほどの県道の件ですけどもね、非常に火祭りもあります。こがん状態で恥ずかしかですよ。ぜひその辺も含めて県のほうに十分にお願いして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。    (山口議員 一般質問席 降壇) 134 ◯ 議長(金内武久君)  以上をもって、山口議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時13分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 135 ◯ 議長(金内武久君)
     再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、9番・吉原議員の登壇を願いますが、質問方法は一問一答方式となっておりますので、よろしくお願いいたします。  (吉原議員 一般質問席 登壇)(拍手) 136 ◯ 9番(吉原順穂君)  一心会の吉原でございます。お疲れのところ、どうかおつき合いをお願いいたします。  昨日早朝、2020年東京オリンピック並びにパラリンピック開催が決まり、日本中が喜びに沸きました。7年後の開催を目指し、競技施設やインフラの整備、そして競技選手の育成、また何よりも次世代を担う若人に夢と希望を与えることができ、日本にオリンピック開催という大きな目標ができ、大変な活力が出てくることと思います。世界各地より来日されるたくさんのアスリートや関係者、応援、観光の方々等々の皆様に最高のおもてなしができればと思います。  我が松浦市にとってもスポーツのさらなる振興、そして、長年の懸案事項であった陸上競技場や野球場の建設を実現する、またとない最高の機会であり、松浦の次世代を担う若人に夢と希望、活力を与えることは市政を預かる市長の責務ではなかろうかと感じるものであります。  ちょっと大きく声を出しました、申しわけありません。質問に入ります。  1項目めの「森林利活用による林地の保全とそれに関わる雇用の創出について」。  森林の果たす役割は従来の林木を生産、販売する個人や団体の資産としての立場から、現在は森林の持つ多面的な機能である治山、治水、水源涵養、景観保全、二酸化炭素吸収効果、森林浴等々、公益的な機能が重視され、その森林の持つ機能を十分に引き出すための林地管理作業の徹底が必要となってきております。  では、どうしたら林地がよみがえり、その森林の持つ多面的な機能を十分発揮し、森林管理関係でどう雇用を生み出していくことができるのか、順次お聞きをいたします。  1点目、戦後、建築用材確保のための国策として、大規模な杉、ヒノキの人工造林が行われてきましたが、松浦市内の自然林と人工造林の割合と面積をまずお聞きいたします。 137 ◯ 農林課長(大久保 整君)  議員お尋ねの松浦市内の自然林と人工林の割合でございますが、自然林が44.4%、そして人工林が55.6%になります。それぞれの面積でございますが、自然林が2,420ヘクタール、人工林が3,032ヘクタールという状況でございます。 138 ◯ 9番(吉原順穂君)  人工造林における間伐の進捗状況と森林組合が行っている間伐事業の従事者数をお示しください。 139 ◯ 農林課長(大久保 整君)  お答えいたします。  松浦市の人工林のうち、この間伐については県の間伐指針の最短の期間と申しますか、5年間としたときに、過去5年間の間伐の実施面積を計算いたしましたところ、693.15ヘクタールとなっております。  そういうところで、これを人工林の面積で割りますと、過去5カ年の間伐実施割合ということになると22.9%というふうな状況になります。  それともう1つの松浦市森林組合の作業従事者でございますが、現在、常雇用が8人です。そして期間雇用が4人おります。合わせれば12人ということになります。  以上でございます。 140 ◯ 9番(吉原順穂君)  それと民間業者による林地材の活用の状況と就業者数をわかっていればお聞きします。 141 ◯ 農林課長(大久保 整君)  このことについては、こちらのほうで把握しているだけの数字になりますけれども、一応市内には森林組合を除いて、伐採等の林業に携わっておられるのが2業者であろうと思っております。これはいずれも個人業者でございます。  それで、内容的には主に雑木などの自然林を伐採して、製紙用のチップ等への原料として販売をされているとの状況でございまして、従事者数は2業者で合計4人でございます。  以上です。 142 ◯ 9番(吉原順穂君)  森林整備において発生する林木の地域資源としての有効活用化、それにかかわる雇用の創出による市民所得の向上を図るため、専任職員を配置し、コンサル会社に調査を依頼してまで取り組んでおられる、その事業を今後どのように生かしていこうとしておられるのか、お伺いいたします。 143 ◯ 農林課長(大久保 整君)  今、農林課のほうで検討しております木質バイオマス事業でございますが、この目的は森林整備を促進し、森林の持つ公益的機能の維持、増進を図ること、また、地域資源である林地残材と未利用材を有効活用して、森林所有者の所得向上や雇用の創出を図ることを目的として進めております。  この方向性でございますけれども、昨年度専門業者へ木質バイオマス事業の調査委託と、その調査委託に林業の専門家の意見を反映させるために、松浦市森林資源利用研究会というものを設置いたしまして、事業化に向けた検討を行いました。検討結果は、森林資源の供給量に見合う需要先が地域で確保できるものとして家畜敷料に使用するおが粉製造、これが適当ではないかという意見、それから昨年7月から再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まりました。それで、全国各地で木質バイオマス発電所の建設計画が持ち上がっておりまして、その本格的な稼働を見据えた場合、将来のチップ需要の動向を注視すべきという意見が出ました。  その意見を尊重して現在、家畜敷料に使用するおが粉製造と、それから木質バイオマス発電事業の2つの方向性をさまざまな角度から研究しているところでございます。  以上です。 144 ◯ 9番(吉原順穂君)  おが粉製造とバイオマスの燃料としての活用方法を探っているということですが、おが粉の製造においては収支といいますか、市からの援助というのはどのくらいあれば、そのおが粉製造が回っていくとお考えですか。 145 ◯ 農林課長(大久保 整君)  前年度の事業での試算でございますけれども、単年度の市からの補填額として720万円程度の資金が必要になるというふうな結果が出ておるところでございます。 146 ◯ 9番(吉原順穂君)  単年度で720万円も投入し続けるということは、私の考えとしてはいかがなものかと考えます。  では、バイオマス燃料としての活用方法に着目しておられますが、どのような計画案をこれについては持っておられるのか、お伺いをいたします。 147 ◯ 農林課長(大久保 整君)  木質バイオマスの発電事業でございますけれども、これは間伐由来の未利用材を燃料とする発電というのが一番効率がいいところでございます。といいますのは、電力会社が買い取るときの1キロワット当たりの買い取り価格が32円、これにあと消費税がつくわけでございますけれども、一番これが高い金額でございます。  それで、原料となる木材価格の最近でのお話を聞きますと、6,000円から7,000円ぐらいの買い取りというのが想定されるというふうなところでございます。現在のチップの価格よりも当然高い価格でございまして、また発電用の燃料として大量に林地残材等が使われることが見込まれるわけです。  それで、このおが粉製造については多分、この発電用の原料としての木材のほうに流れるということになりますと、おが粉での原料の確保は困難になるおそれが高いということで、現在は事業の採算性ということから考えまして、このバイオマス発電事業向けの木材の動向を踏まえて検討するというふうなところにしておるところでございます。  以上です。 148 ◯ 9番(吉原順穂君)  ただいまの6,000円から7,000円というのは、多分トン当たり単価ではなかろうかと思いますが、今度の答弁に含めてお願いいたします。  次に、バイオマス燃料としての取り組みについては、その需要先との安定供給契約を守る必要があり、原材料の安定確保が重要な要素であります。市単独ではなく、広域の連携が必要となるのではないかと考えますが、お伺いをいたします。 149 ◯ 農林課長(大久保 整君)  この木質バイオマス事業を実施するためには、確かに木材の安定供給できる量を確保することが事業実施の前提条件でございますし、原木を加工したほうが、さらに販売価格は高くなるというところがございます。  おが粉の製造施設につきましての計画ですけれども、これは本市を初め、佐世保市、平戸市、それから佐々町、県北の3市1町で産出する林地残材の未利用材を活用した規模での事業を検討いたしたところでございます。  ただ、この木質バイオマス発電事業ということになりますと、ある程度発電の採算性が合う最低発電規模というのが約5,000キロワットというふうなことを言われております。そういたしますと、この原料の集材の区域ということを考えますと、やはり長崎県を超えて佐賀県を含めたところでの木材を集めるということまで考えないと、この事業は成り立たないというか、そのような状況でございます。  そこで、原木やチップを発電所まで運搬する経費というのもかかりますしですね、現在、県のほうにもそのような対応というか、方向で進めないかというふうなことも要望いたしておりますし、佐賀県とか関係機関との協議もあわせて要望いたしているところでございます。(「さっきの済みません、トン当たり単価」と言う者あり)  6,000円から7,000円は立米でございます。 150 ◯ 9番(吉原順穂君)  次に、バイオマス燃料に取り組むとすれば、早くイニシアチブをとって生産プラントを遠いところではなくて松浦市内、それも広域流通の便のよい、道路事情のよい場所の確保が必要となりますが、プラント立地まで考慮の計画か、それとも単なる近隣のバイオマスプラントまでの材料の運送だけに終わる計画なのか。プラントまで運送するだけの計画案であれば、多くの緑の雇用は望めないだろうし、直材ではなく根本の曲がり材や端材を材料として考えておられるのであれば、輸送コストの面で長距離での持ち込みは何のメリットも感じないが、それでも遠くまで運ぼうとするお考えであられるのか、お伺いいたします。 151 ◯ 農林課長(大久保 整君)  確かに、議員のおっしゃるようないろんな経費がかかるわけでございます。木質バイオマスの発電所に当然、こちらから持ち込みということになりますと、まず、発電所の買い取り価格が幾らかというのが一つ、当然基本になると思いますが、林地残材を集材する経費、それからそれと積み込む、そして運搬、そのような経費を全て試算したところで、それが採算性が合うかどうかというふうな、この事業計画を十分に検討したところで、やはり松浦市内でチップを製造して、木質専焼発電所に売買することが成り立つようであれば、それは率先して取り組みたいというふうなことを考えているところでございます。 152 ◯ 9番(吉原順穂君)  全ての事業を行うときに、調査会社、コンサルタントに調査を委託してあります。  今回のこのバイオマス燃料のことについても500万円でしたか、多分、委託をしてあるんですよね。だから、軽々にちょっとだめだったらやめますよって、もう500万円をいつも捨てているんですよ。私は捨てているってしか表現のしようがございません。せっかくコンサルに委託してでも調査に取り組むのであれば、それをやっぱり生かしていくように、しっかりと取り組んでいただかないと、これは市民の血税を私は無駄にしとるとしか言いようがございません。  だから、今回のバイオマス燃料にするとする計画をもって臨んでいるのであれば、できない理由を言うのじゃなくて、どうすればできるのかということで、後ろ向きじゃなくて前向きにどうすればできるのか、それ1点で取り組んでほしいと思います。よろしくお願いをいたしておきます。  端材、根曲がり材、それから曲がり材、そういったものは空間がいっぱいできるんですよ、トラックの箱の中に。そしたら、もうやはり一遍に1台で運べる量がうんと少なくなってくるんですよね。だから、当然、立米の搬送コストも上がってくるわけですね。直材であればいっぱい積まれますよ。しかしながら、そういったコストのかかって、遠くまでまた運ぶ、そういったことが果たして本当にメリットが出てくるのかどうか、しっかりと検討をお願いしたいと思います。  バイオマス燃料以外の活用策として、林地材を、その林木の本来の活用目的である建築材料として製材し、松浦市内の住宅や公共施設の建築あるいは韓国、中国等へ輸出する方策もあるのではないかと考えます。国においても国産材の活用について、ポイント制度も創設し、積極的な活用を促しております。  そこでお伺いします。1点目、材木本来の建築用材として活用するお考えはないのか、お伺いをいたします。 153 ◯ 農林課長(大久保 整君)  お答えいたします。  当然、まずはやっぱり建築用資材としての活用が第一であると思っております。これにつきましては、現在の単価的なものでございますが、チップ向けの杉、ヒノキ材の販売価格というのは大体二、三千円でございます。  そういったことと、その建築用材向けの販売価格は過去2カ年の市有林の販売実績等を見ても、大体市場の平均で杉が8,700円、それからヒノキが1万2,700円ぐらいとなっておりまして、当然、この建築用材としての販売が高いわけでございますので、まずはやはり森林から得たこの優良材については、これからも建築用材にまずは向けていくというふうなことになろうかと思います。  でも、今回のそのバイオマス発電向けの木材と申しますのは、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度というものができたものですから、これによって、たまたまと申しますか、間伐由来の木材、原料の買い取り価格が高く設定されたということで、このような話が持ち上がってきたというふうなところでございます。  そういうところで、今のところは二本立てで前向きに検討しているというようなところでございますので、御了解いただきたいと思っております。  それから、さらに建築用材の国の行っております木材利用ポイント制度等のお話もございました。これについては、地域材の活用を図る取り組みということで行っておりまして、地元材は長崎県産材として取り扱われております。また、松浦市でも今後、公共建築物における木材の利用の促進に関する方針も定めたいということも考えております。そして、公共建築物において地域材の利用を進めるというふうなことも考えて、済みません、同じことになりましたが、思っております。  それから、あと最後に輸出のことをおっしゃいましたですね。輸出につきましては、今、県内の2つの森林組合と2つの民間業者が韓国への輸出に取り組んでいると聞いております。  23年6月に長崎県のほうで木材流通拡大協議会というのが設置されております。これは、木材産業とか、林業公社、それから森林組合連合会などの関係者で構成された会議でございまして、その中に木材輸出部会というのが実はございます。これは、県産材の輸出拡大に向けた取り組みを検討するところでございまして、海外向けの輸出というのは短期間に大量の木材を必要とされるというところでございます。  そういうところで、松浦市森林組合のほうにもちょっと確認をいたしましたが、現在の松浦市の森林組合の事業量から申しますと、何百立米というふうな単位の年間の事業でございますもんですから、その製材工場を単独でなかなか運営していくということについては、非常に厳しいのではないかというふうなことで聞いております。  市といたしましても、そういう状況で同じような認識を持っておるというふうなところでございまして、輸出が有利な場合につきましては、県の森林組合連合会が中心となって、森林組合の全体の中で連携して取り組む方向性で進めたいというふうな意向のようでございます。  それで、市といたしましても森林整備料から輸出が有利となれば、森林組合連合会を中心とした県全体での取り組みを進めていただきたいと思っているところでございます。済みません、長くなりました。 154 ◯ 9番(吉原順穂君)  順を追って聞いていくつもりでしたが、まとめてお答えも願ったようでございます。長崎県内に10森林組合がありまして、4組合が製材工場を持って、そして県の何ですか、そういった連合会が輸出を一本化して扱って輸出しとるわけですね。それで、北松森林組合に視察に行ってお話を伺ってきました。それで、ここの現場作業員は30名雇用をしておられるんですよね。佐々町から50万円だけで、ほかからは全然補助はもらわないで維持運営をしているということでした。  それで、関係施設の維持とか、関係の従業員の給与を支払うことができれば、大変な大きな黒字を出さなくても十分な公益的な機能を私は発揮していると思うんですよ。地域経済にも大きく寄与できるものと考えるわけですけれども、ここには森林の最大の専門家で組合長でありました寺澤副市長もいらっしゃいますが、市長、ここで市長にですね、市長が常日ごろ言っておられる松浦の土地の50%は森林なんだ、だから、今後この森林をいかに活用していくかということを今から重点を置くというようなお話をされました。そのことで、それを含めてのお考えをお聞きして、この項は終わりたいと思います。 155 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  今、吉原議員が御指摘がありましたとおり、松浦市の面積の約半分が森林であるということからいたしますと、やはり、この森林をどう活用するかというのは大きな政策課題であろうというふうに思っております。もちろん、森林でございますので、建築用材等の精査、あるいはこの水源涵養とか自然災害防止、国土保全あるいは地球温暖化等々と公益的な機能を維持、増進していって、この地域資源をどう活用していくかということが、この松浦市にとっては重要な政策課題であるということを認識をし、また大切であるということで専任担当職員を配置しながらやってきたところでございますが、先ほど農林課長がお答えいたしましたとおり、私としては、やはり身近な形では家畜の敷料としておが粉生産というものがいいんじゃないかということで、その事業化を実は具体的に検討をしてきたところでございます。しかし、この木質バイオマス事業というものが浮揚いたしまして、再生可能エネルギーの固定買い取り価格制度というのが1キロワット42円と、そういう数字が示されたことから、この木質バイオマス発電の事業というのが脚光を浴びてきたということからいたしますと、やはり、この素材をどう確保するかということが大きな問題になるということから、このバイオマス発電の事業の動向をやっぱり注視する必要があるということで現在、関心を持ってどうなるかということをいろいろ検討しておるわけでございますが、先ほどの繰り返しになりますけれども、やはり、この地域の重要な政策課題であるということとあわせて、やはり市民が最も望んでおられる、一人でも多くの雇用の場を確保するということから、このことについてはしっかりと取り組んでいかなければならないというふうに思っているところでございます。  このことは、やはり今、生産された素材をどうするかということも議論になっておるわけでございますが、この森林、林業というのは、やっぱり植林、育林、間伐とか伐採、それと今議論されています木材あるいは竹材を含めたところの利活用をどうするかということも、総合的に、やっぱりこのことについては検討していく、取り組む必要があるんじゃないかということから、私といたしましては総合的といいますか、全体的な事業として制度設計ができるようなことを今後はやっぱり国等にも働きかけていく必要があるんじゃないかというふうに思っているところでございます。  それとあわせまして、吉原議員も御存じのとおり、森林が荒廃をしますとだんだん林地の境界がなかなか明確、確認ができなくなるということになりますと、この山を利用しようにも自分の山がどこかわからなくなるということになりますと、この利用についても大きな課題になるということが考えられますので、国の制度であります山村境界基本調査というものにも取り組んでまいりたいというふうに思っております。  重ねてになりますが、私はこの地域の資源、一番あるのは森林だと思っておりますので、この森林をいかに活用するかということが、この地域の活性化につながる、そういう基本的な考えで、今後も精力的に取り組んでまいりたい、このように思っております。(降壇) 156 ◯ 9番(吉原順穂君)  それでは、2項目めの「松浦市民休養施設(柚木川内キャンプ場)の今後について」に入らせていただきます。  柚木川内キャンプ場は例年、7月1日にキャンプ場開きを行い、10月15日まで地元柚木川内地区の皆様に管理をしていただいております。松浦市民休養施設として昭和58年に開設され、当初は大変多くの利用者があったと聞きますが、年々宿泊利用者が激減し、ことしは2組、5名の利用にとどまっております。管理を委託している柚木川内地区の皆様は、1戸当たり、シーズン中10日ぐらい出ておられ、また年間を通して施設場内の清掃を行っておられます。地区の方も何か張り合いをなくしているように感じられます。  それではお伺いします。開設当初から現在まで数年区切りでの来村者数と宿泊者数をお示しください、数年区切りで結構です。 157 ◯ 観光物産課長(近藤寿一君)  バンガローの利用者からまず行きますけれども、昭和58年度に開設いたしまして58年度が125名、5年区切りで行きますと、昭和63年が1,109名、平成5年度が437名、平成10年度が301名、平成15年度が287名、平成20年度が160名、平成24年度、昨年度が50名です。  いわゆる日帰りといいますか、あの上にあります龍王の滝であるとか、そういった見学、あるいは川遊び、あるいは森林浴等でお越しになられているお客様に対して、日誌を地区のほうでずっととっていただいていまして、それの集計が出ているのが済みません、23年度からなんですけど、23年度が344名、24年度が212名、ことしが8月末までですけれども311名となっております。  以上です。 158 ◯ 9番(吉原順穂君)  なぜここまで利用者数が激減したと分析しておられるか、お伺いをいたします。 159 ◯ 観光物産課長(近藤寿一君)  いろいろな要素があるかと思いますけれども、1つは、やっぱり余暇の過ごし方の多様化といいますか、昭和から平成に入るころといいますか、そのころは結構お客様が来られていますけれども、当時は不老山総合公園とかもなく、バーベキューとかの施設もなかったということもありますし、よく御利用いただいていたんじゃないかと。あと、やっぱり最近よく聞くのが、どうしても電気とか設備がほとんどありませんので、そういったことによる不便さといいますか、実際私も泊まりましたけれども、やっぱり夜になると真っ暗といったところで、危険なところの感じ方とかもありまして、そういったところでやっぱりお客様が減ってきたのかなというふうに思っております。
    160 ◯ 9番(吉原順穂君)  長崎県内の主要なキャンプ場をネットで検索してみました。それで、6キャンプ場、オートキャンプ場を除いて共通の管理棟、炊事棟、トイレは省略したところで、まず、キャッチコピーというのが上手にしてあるんですね。対馬の三宇田キャンプ場は「見えるのは空と海、岬のキャンプ場」、それから雲仙の休暇村雲仙、諏訪の池キャンプ場は「天体望遠鏡で空を見上げよう」、長崎県民の森キャンプ場は「自然に包まれた充実設備のキャンプ場」、大村市の野岳湖公園は「湖畔の四季を満喫できる」、それから西海市の伊佐ノ浦体験交流センターは「湖畔の快適キャンプ場」、それから上五島町の有川青少年旅行村は「潮の香りがするサイトでキャンプ」とか、何かネットを開いてみた人の心をつかむようなキャッチコピーっていうんですか、それがやっぱり上手なんですよね。  それと、やっぱり立地場所が海岸とか、湖畔とか、山間でも整備された山間、ちょっと空間のある山間部で柚木川内キャンプ場のように両方から深い森が迫った狭いところの暗い場所じゃなくて、どっちかといえば、現代人が安心して寝泊りしきるような場所にあると、ずっと書いてありますね。それから、シャワーとか、子供の遊具施設とか、先ほど言われた夜間照明なんかもしてあるわけですよ。  だから、やはり、今までの柚木川内キャンプ場をつくられたそのコンセプトが、私の解釈ですよ、現代社会から離れて思いっきり大自然とともに過ごす環境でというふうなもんじゃなかろうかなと思うんですが、今の現代社会人が求める大自然の中で抱かれながらも多少は文明の明かりが見える安心な自然環境に変えていく必要を私は強く感じるわけでございます。  この龍王の滝の冷たい湧水、そして、このごつごつの岩、そして原生林、これは菊池渓谷に皆さん行かれたかと思いますが、菊池渓谷を思わせるような自然環境なんですよね。だから、大いにこれを生かしていく必要を私は感じるわけですよ。  それで、この冷たい湧水を利用してのヤマメの放流ということで、私は提唱するんですが、ヤマメの放流を行ってフライフィッシングの場をして育て上げ、また、夏休み等の一時期には成魚を購入してきて、これ世知原で養殖してありますから放流してヤマメ釣り大会等も催してみたらどうかなと、集客をする一つの発端になるんじゃないかなと私は考えます。県内では境川で成魚を放流し、釣り大会を催しておられますが、大変好評とのことでありました。  ヤマメは水温が低いところにしか生息できませんから、したがって志佐川まで下っていくと水温が上がりますから、そこで生息することはできずに生態系を乱すことは、私はないと考えます。また、沢登り体験も大いに人気が出ると考えます。そして、この市民休養地のすばらしさをあらわすキャッチコピーを公募したり、ネットで上手に宣伝し、利用客の増大を図ることが地元柚木川内地区の皆様の労苦に報いることとなると考えます。このことにつき、どうお考えになられるか、最後にもう一度お聞きをいたします。 161 ◯ 観光物産課長(近藤寿一君)  毎年、柚木川内地区の皆様に本当に大変お世話になりました、本当にありがとうございます。  柚木川内キャンプ場、キャンプ場という言い方をしていますけれども、キャンプ場というよりもやっぱり市民休養地ということで、そういった自然をしっかり生かした活用方法をやっぱり考えるべきだろうと思っています。これも6月の議会を終えて、7月に柚木川内地区の皆様方と1回、我々の関係課と一緒に寄っていろいろと話し合いをさせていただきました。  やっぱりちょっと1回アンケートをとったがいいんじゃないかということで、ちょっと遅かったんですけれども、それからアンケートを始めております。数名の方からいただいていて中身を見ますと、何もないことがいいという方もおられれば、やはりどうしても皆さんおっしゃっているのは自然が豊かでいいということと、あと売店がないとか、電気が来ていないとかいうふうな話もありますので、そのあたりのところで例えば、今のバンガローが8棟ございますけれども、古い4棟も解体といいますか、通常のキャンプができるようなスペースにするとか、そういったところも含めてちょっと検討させていただきたいと思っていますし、議員がおっしゃったような、もっとネットを活用したりとか、いわゆるキャッチコピーとか、そういう憩いを求めて人々がちょっと行ってみようかなと思われるような、そういうふうなつくり込みというか、ネットを使ったやり方とか、そういったのもぜひ検討させてもらいたいと思っております。 162 ◯ 9番(吉原順穂君)  課長が大変すばらしい柚木川内キャンプ場のアンケートをつくっておられて、宿泊された方に書いていただくようになさっとったんですけれども、ちょうど宿泊客が2名と3名、5名で、もうそれ以後来ておられずに、そのときにこれができたもんですからね、アンケートの結果が出ていないわけです。それで、川遊び等に来られた、川遊びといいますか、自然に触れに来られた方にお渡しして、その結果が今、課長の言われた内容であります。  ぜひ、これを皆様方に活用していただくために、古いバンガローは整備をしたり、下のほうにもう少し明かりをともしたり、利用しやすいように安心して入れるように、ぜひ改良していただきますよう強く要望して、次の「上志佐小学校運動場下の歩道の改良について」に入らせていただきます。  上志佐小学校児童の半数が通学に使用し、また上志佐公民館及び上志佐支所を利用する住民の安全を確保するための歩道の幅が大変狭く、対面歩行、あるいはシニアカーの使用が全く不可能でありまして、この歩道の改良は大変重要な課題であると考えます。まず、この歩道の現況から説明いたします。  県道佐世保日野松浦線の上志佐小学校運動場の石垣下の農業用水路のふたを活用した長さ27メートル、幅1メートルの区間ですね、それが3メートルあります。ガードパイプの1スパンでした。それから、90センチ区間がガイドパイプ2本分、6メートル、それから幅が60から70センチ、私たちがこうして通るようなところが18メートル、ほとんどですね──のガードパイプで区分けされた安全スペースであります。その前後区間は1メートル40センチの幅がございました。この歩道は笛吹ダム建設工事の折、赤木停留所までの間、県が通学児童の安全確保のため設置したもので、ダム建設竣工後も地区からの要望で県が解体せず残していただいているものでございます。  数年前、世知原方面から下ってきて、上志佐支所に入られる右折車を後続車が追突して20メートルほど軽車両が飛ばされる事故がございました。ちょうど朝の通学時間帯で、児童の通学を見守った交通指導員が見ておられるときでした。児童はちょうど校門のほうに入ったというところでの事故でしたので、児童に車が飛んでこなかったのが本当に幸いでございました。  問題のこの狭い歩道は、平均幅70センチメートルくらいで一方は絶対に動かない石垣でございます。小さなガードパイプを押し倒し、車が飛び込んでくれば逃げ場がなく、石垣と車にサンドイッチになります、大変危険であります。なぜ、笛吹ダム建設の折、ここの歩道の安全対策を検討されなかったのか、私には不思議でなりません。そのときに県と協議しておれば、立派な安全歩道ができていたと思います。この狭い歩道について、市長や教育長はどう捉えておられるのか、お伺いいたします。 163 ◯ 教育長(松尾 紘君)(登壇)  御指摘の上志佐小学校横の歩道についてなんですけれども、私も学校訪問時、またその他のいろんな機会、先日もちょうど行ってきましたけれども、本当に大変狭い。それから、玄関のところ、それから校舎の途中、それから校門のところ、3カ所の出入り口もあります。そういうことを考えていきますと、児童生徒の安全・安心な通学道路としてはどうなのかなと、私も考えております。  また、上志佐地区は地区を巻き込んだ総合学習、それから生涯学習が本当に盛んで、学校、地域、公民館が一体となっておられますので、そうした場合に、あの公民館、学校、地域の連絡をする場所、出入りする場所、そういうところの通路を見たときに、どうしても危ないなということを私も考えております。  そういうところから、条件が整えば、これにつきましては、やはり拡張していただきたいという希望は持っております。  以上です。(降壇) 164 ◯ 9番(吉原順穂君)  市長には最後に所感をお答えしていただきましょうかね。  では、どうすればこの歩道が安全な通学路、そして公民館や支所、保育園を利用する住民の安全・安心なスペースとなることができるでしょうか。私は現地をしっかりと見てきて、十分改良は可能と判断してまいりました。  この上志佐小学校運動場石垣の上には、ツツジの植え込みと防球ネット支柱5本と、中心に九電の支線柱が立っております。防球ネットの支柱からの芯からガードパイプまでは2メートル60センチから3メートルくらいあり、現在の歩道スペース幅、平均70センチメートルを引いても残地が1メートル80センチぐらいあり、コンクリート擁壁の構造物をつくっても立派な安全スペースが設置できると感じました。  また、それが不可能なときには石垣の反対側、県道の東側といいますか、そちらのほうにも十分な県道の余地、そして、大きな水路もありますので、そういったものを活用して道路を少しだけ、線形を振ればいいのじゃないかな、そういう感じもいたしております。  安全な通学路対策は、現政権の基本政策だと考えます。何としても、この歩道スペース確保工事で上志佐小学校半数の児童の安全通学と上志佐地区住民の安全確保のため、しっかりと取り組む必要を強く感じるものでありますが、市長に最後にお聞きしていいですか、市長によろしくお願いいたします。 165 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  現在御質問いただいております歩道につきましては、今御指摘のとおりでございまして、松尾教育長からもお答えしたとおりでございます。  私といたしましても通学路であること、それから上志佐出張所、公民館を御利用される方々の歩道になっているということからいたしますと、あの歩道は十分でないという認識を持っております。  その歩道をしっかりと整備するためにはどうするかということでございますが、標準的にはやはり歩道として整備するということになりますと2メートルの歩道の確保が必要であるということが基本でございます。そうしたときに、今度は運動場機能にどういう影響があるかということもまた検証する必要があろうと思います。  私も吉原議員が申されましたとおり、線形をもう少し山側といいますか、運動場よりも反対側に線形を振ったらどうかということも検討する必要があるんじゃないかというふうに考えておりますが、そのときには民家にかかるということも想定されますので、このことについて、やはり県道でございますので、県とよく協議する必要がありますが、私といたしましては、この御質問いただいたことを契機といたしまして、しっかりとどういう形で安全な歩道が確保できるかということについては、県、そして教育委員会、市と三者一体となって今後協議を進めてまいりたいと、このように思います。(降壇) 166 ◯ 9番(吉原順穂君)  ぜひ通学児童の安全確保のために、しっかりと対応を県と協議していただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、「きらきら21に設置している陶芸用電気窯炉の使用について」、ちょっと苦言を申し上げます。  陶芸教室に電気窯の使用は不可欠でありますが、当初より設置されておりました電気窯は6回に及ぶ修理の末、修理不可能とのことで早期の買い替えを何年にもわたり要望されていたところでございますが、財源確保ができず、陶芸教室の皆さんは作品を伊万里、有田まで運び作品を焼いておられたとお聞きします。  私も再三にわたり窯の設置を要望していたところ、松尾教育長の計らいで小型ではあるものの電気窯2個を市民の方から御寄贈いただきました。しかしながら、これも寄贈いただいておりながら、1年という長い間、使用可能な状態にせず、それがやっと使用できる状態になったと聞き喜んでいたところでございます。  陶芸のメンバーの一人の方に「どうですか、使っておられますか」と尋ねました。「いや、使っておりません」との答えであります。あんなに不自由を訴えておきながら、なぜ使っていないのか尋ねたところ、「使用説明会において、壊したら弁償していただきますとのことを言われて、怖くて誰も使っていない」とのことでありました。  私は、「故意に壊したものなら、それは弁償してもらわなければいけないが、通常の使用において部品の劣化等で起きた故障までは弁償は求めないと思いますが」とお答えしておきました。皆さん、これを聞いてどう思われますか。これが文化の薫り高い松浦市の生涯学習のあり方と言えますか。  この電気窯を寄贈していただいた市民の方に対しても、大変失礼とは感じませんか。設置後、使用可能な状態になってから今日までの使用状況をお知らせください。使用可能な状態になった月日、説明会開催月日もあわせてお示しください。 167 ◯ 生涯学習課長(川上利幸君)  現在の陶芸用電気炉の運用を開始いたしましてから、先月でございますが、出前講座で1回使用をいたしております。  それから、説明会の開催日でございますが、1月16日に開催いたしまして、その後1月23日から使用できるような状態になっております。  以上でございます。 168 ◯ 9番(吉原順穂君)  今、大変なことをおっしゃいましたよ。1月16日に使用できるようになったので使用説明会をしたと──じゃったろう、違いますか。1月16日に使用可能になった、そして、1月23日に説明会をしたということですかね。逆か、23日に使用可能できるごとなって、1月16日説明会、もう1回ちょっと簡単に。 169 ◯ 生涯学習課長(川上利幸君)  使用要領案というのをまず作成いたしまして、それで1月16日の日に、それまで生涯学習センターで陶芸を利用されていた利用者団体の皆さんと協議をさせていただきながら、利用者の御意見をお伺いした上で使用要領というのを作成いたしまして、1月23日から使用ができるような状態に持っていったということでございます。 170 ◯ 9番(吉原順穂君)  大分前のことですよね、もう。それから誰も使っとらんわけですよね。使用説明会において、その利用される方に誰がどのような説明を行ったのか、この説明をする者と、それを聞くほうのこねこねクラブとか、何とかクラブとか、陶芸のクラブがありますたいね。その方たちがどげんふうに受けとめとったのか、説明するほうと、受けとめるほうとの大きなギャップがあったんじゃないかと考えますが、誰が説明したんですか、いつ説明したんですか、どうお考えになりますか。 171 ◯ 生涯学習課長(川上利幸君)  利用者の皆さんへの説明につきましては、先ほど申しましたように、1月16日に協議しながら、利用の申請から研修室や電気炉の使用方法、作品の大きさ等について、公民館職員が細かく説明をさせていただいたところでございます。  協議、説明の折に、説明する側と聞く側に理解の差があったとすれば、利用者の方々には大変申しわけないと思っております。  以上でございます。 172 ◯ 9番(吉原順穂君)  時間も迫っておりますが、これは大事なことなんですよ、ね。本当に生涯学習のほうで陶芸教室をやっておられて、そして、今まで何年も不自由をかけて、松尾教育長がいろいろお知り合いの方から御寄贈をいただいて、取りつけて使用説明したのが1月16日ってでしょう。今はいつですか、たった今、年の暮れになってしまうですよ。  それで1回の陶芸教室を、私が言うてからですよ、聞くよと言うてからじゃなかですか、違うですか。  それで、何とかの職員が言うたって、そうですか。誰が言いましたか、館長じゃなかですか、違うですか。説明の仕方が悪かったんじゃないですか。こんなことしたら松浦市の恥ですよ。図書館でも、こういった教室でも使いやすくして市民に生涯学習を、一生勉強を続けられるように、生きがいを持つようにしてやるのがあなたたちの仕事じゃなかとですか。それを今までこんなに、こちらから言われるまで半年も1年近くもほったらかしておって、そういう話がありますか、少し反省してください。もう一回聞きます。 173 ◯ 生涯学習課長(川上利幸君)  まず、議員がおっしゃるように、故意的に破損させた場合は、利用者団体のほうで原状回復をしていただくということになりますけど、通常の使用で壊れた場合は当然、市のほうで修繕するということになるかと思っております。  それと説明ですが、公民館職員ということで申し上げておきますが、この件だけではなくて、説明するに当たりましては、説明するほうと、聞くほうに理解の食い違いがないように丁寧な説明を今後も心がけていきたいと思っております。  市民の皆様が施設を積極的に利用していただけるように、取り組んでまいりたいと思っております。  以上でございます。 174 ◯ 9番(吉原順穂君)  お聞きの市民の皆様、どうぞしっかりと活用して、劣化による故障では補償の対象にはなりませんので、しっかりと勉強してください、お願いいたします。  それでは、「野猿増殖による被害を未然に防ぐための対応について」。  鳥獣被害の最たるものはシシ害であり、またカラス、アナグマ、アライグマ等が農作物や生活環境被害を与えております。現在、それらについては対策がとられ、被害防止従事者の皆様の日々の御努力により、何とか生態系のバランスが保たれております。  松浦市においては、野猿による被害は1匹の単独行動猿のため、そう目立った被害は今まではありませんでした。1匹であれば、それが雄猿にしろ雌猿にしろ繁殖することはないからであります。ところが、ことしに入って子猿を背負った猿が出現し、子猿2匹と親猿3匹が何人もの市民に目撃され、また複数日違った場所で見受けられております。上志佐、笛吹橋の橋の欄干の上を10匹ぐらいの猿の群れが渡っていたとの目撃情報もあります。  今までのイノシシを中心とした鳥獣被害に加えて、猿の群れによる被害が出てくる状態となれば、いよいよ農地の荒廃が進み、また、今度はさらに人的被害が出てくることも考えられます。イノシシの足跡を見つけ、うちの畑にイノシシが来たと珍しがったことはつい十数年ほど前です。豊富な餌と生息環境の適合であれば、あれよあれよと言う間に増殖し、農作物に多大な被害を与え、山間部より耕作放棄地が増大し、中山間農業の撤退へと進んできました。野猿の増殖がイノシシ害の二の舞とならないか大変心配をいたしております。  猿の生息行動、活動範囲や現在目撃されている5匹の猿の群れは10年後、おおよそ何匹ぐらいになると予想されるのか、お聞きします。子猿は雌雄半分ずつと仮定します。 175 ◯ 農林課長(大久保 整君)  最近、猿の情報はよく寄せられております。御質問の猿の生態、特に繁殖についてのことをインターネットでちょっと調べてみたところでございますけれども、大体猿の寿命は20年から30年ということだそうでございます。そして、野生の状態では6歳から7歳ぐらいで初産を迎えるということで、おおむね隔年に出産するようでございますが、ある程度農作物等の餌が豊富な個体ではもう5歳ぐらいで初産を迎え、同じように、出産については、これが毎年出産するというふうなこともあるということでございます。いずれも1回1頭出産というふうな生態のようでございます。  なお、赤ちゃんの猿の死亡率というのが野生であれば30%から50%ぐらいあるそうですが、餌が豊富な場合は20%程度というふうなことで記載がされておりました。  先ほどから5匹の猿というふうなことでございましたので、例えば、その5匹の猿の構成が雄1匹に雌2匹、そしてあと子猿が雄、雌1匹ずつついておったというふうに仮定した場合に、先ほどのある程度餌が豊富なところに育っているということで計算をしてみますと、大体10年間でさらに子孫が25頭ぐらいふえるというふうなことになりまして、合計しますと30頭ほどになるのではないかと思っております。 176 ◯ 9番(吉原順穂君)  途中端折ります。けさのNHKのニュースやインターネット上で、宮崎県日向市の野生猿の大規模な捕獲作戦失敗を報じられております。猿によるかみつき被害は8月末から頻発、これまでに男女18人が負傷し、日向市議会は市職員が答弁の準備に奔走する暇がないとして、一般質問の中止を決定されております。常時100人体制でローテーションを組んで取り組んでいるそうです。  日向市では8日、警察や消防、地元猟友会のメンバー490人が捕獲作戦を実施した。4時間半にわたり大規模な捜索を行ったが捕獲は失敗、市側は被害撲滅への作戦の練り直しを迫られている。これが対岸の火事ではなく、差し迫った松浦のあすの姿として捉え、早期に対策を検討すべきと考えますが、松浦市として野生猿対策に取り組むお考えはないのか、最後にお尋ねいたします。 177 ◯ 市長(友広郁洋君)(登壇)  数年前は1頭見たとか、時々出没するという状況でございますが、ここ数カ月はやはり、5頭とか複数頭行動をしておるということが、もうあちこちで見られているということで、私ども大変心配をいたしておりますが、このことにつきましては、やはりイノシシよりももっと捕獲とか、いろいろな面で駆除とか、そういう面では大変悩ましい動物だというふうに思っておりまして、今後、このことについてはやはり、これまでイノシシという被害に大変悩まされておりますので、そういうことを教訓に今後、専門家あるいは県等とどのような対策が効果的で被害を未然に防止することができるか、そういうことについては今後、しっかりと県と研究を進めてまいりたいと思います。(降壇) 178 ◯ 9番(吉原順穂君)  宮崎県日向市の皆さんには本当に大変であられるでしょうと、心からお見舞いを申し上げるものでございます。市議会の一般質問をこれを中断する、市議会を取りやめる、一般質問を取りやめるということは、もう本当に異常な事態だと思うんです。それだけ大変な事態になっておられるということを、私たちは肝に銘じて、しっかりとまだ先のことたい、まだ被害のなかけん、それは先のことということじゃなくて、日向市の現実が、あすの松浦市の被害の状況になるということを頭の中に置いて、しっかりと今から検討を開始していただくよう強く要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。    (吉原議員 一般質問席 降壇) 179 ◯ 議長(金内武久君)  以上をもって吉原議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時26分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....