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06月19日-04号

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  1. 平戸市議会 2023-06-09
    06月19日-04号


    取得元: 平戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    令和 5年 6月定例会               開議 午前10時 ○議長(山田能新君)  皆様、おはようございます。出席議員、定足数以上であります。 これより議事日程第4号により本日の会議を開きます。 日程第1、一般質問を行います。 まず、18番、近藤芳人議員。 ◆18番(近藤芳人君) 登壇  皆さん、おはようございます。新波クラブ近藤芳人です。会期日程の都合で1人だけ週明けになりましてちょっと寂しい思いもしておりますが、皆さんお忘れなきようよろしくお願いいたします。1人だけ取り残されて寂しい気もしますが、反面ラッキーなこともありまして、長崎県議会が6月9日より開催されておりますが、本日10時から、まさにこの時間です、平戸市選出の大久保堅太議員一般質問に立つという連絡を受けております。まさに同じこの時間に一般質問に立っておりまして、この春の統一地方選挙で初当選された大久保県議の御活躍には大いに期待しておりますし、彼の一般質問県議会初一般質問のちょうど同時刻に古巣の平戸市議会で自分が登壇している感激を味わいながら進めさせていただこうと思っております。 それでは、通告に従って質問に移らせていただきます。 今回のテーマを「古民家再生協会との連携協定」と「アルベルゴ・ディフーゾタウン事業」から考察する起業のあり方と銘打ちました。この2つの事業は、どちらも空き家を活用するというところが成功の鍵を握ることになりますので、空き家をどうビジネスに生かすか、いわゆる一種の起業です、起こす起業という視点から、起業するために行政にはどのようなサポートが要されるかというところまで突き詰めて、汎用的な議論ができればというふうに思っております。 ただ、両者とも非常にボリュームのある内容ですので、ちょっと時間が足りなそうですが、駆け足で進めていければというふうに思っております。 それでは、まずは古民家再生協会長崎との連携、またその下部組織として設立されました全国空き家アドバイザー協議会長崎平戸支部について、また、アルベルゴ・ディフーゾタウン推進について、それぞれ概要の説明をお願いしたいと思います。壇上での質問はそこまでにして、以下質問席から行いたいと思いますので、議長のお取り計らい、よろしくお願いします。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇  おはようございます。近藤議員の御質問にお答えいたします。 まず、古民家再生協会長崎との連携協定につきましては、近年地域における人口減少少子高齢化の進展とともに既存住宅や建築物の老朽化社会的ニーズ産業構造の変化等に伴い空き家が年々増加しており、特に適切な管理が行われないまま放置された空き家は、安全性の低下、公衆衛生の悪化、景観の阻害など多岐にわたる問題が生じています。このことから、本市においては古民家の専門団体として古民家の再生や古民家、空き家を活用したまちづくりに取り組んでおられる古民家再生協会長崎と令和3年5月に県内では初めてとなる古民家再生による空き家活用促進に関する協定を締結しております。 本市が本協定を締結した時点では全国で31の自治体でしたが、現時点では49の自治体が協定を締結している状況となっています。さらには、本市においても社会問題化し、多くの地域で悩まされている空き家問題に特化したサポート体制の整備を図るため、古民家再生協会長崎との連携協定に基づき、下部組織として全国空き家アドバイザー協議会長崎平戸支部が令和4年1月に設立されています。この組織の主な事業内容としましては、空き家発生抑制利活用解体促進を図るため、総合的な総合窓口の設置をはじめ、空き家バンク担当部署との連携や毎月の定例会開催など空き家に係る諸問題の解消に向け、日々取り組んでいただいているところであります。 次に、アルベルゴ・ディフーゾでございますが、このアルベルゴ・ディフーゾとは、地域に点在している空き家を活用し建物単体ではなく地域一体ホテルとするイタリア発祥取り組みでございます。語源はイタリア語で、「アルベルゴ」が「宿」、「ディフーゾ」が「分散した」という意味で、直訳しますと分散型ホテルとなります。 従来ホテルには、宿泊する客室、レストランなどの飲食スペース、お土産などを扱う売店などが1つの建物で構成されておりますが、アルベルゴ・ディフーゾは、その構成要素を一定の地域に広げた取り組みであり、地域の空き家ホテルにおける部屋とし、レストランやカフェは地域の飲食店、お土産売店は地域の物産店を利用するなど地域で暮らすイメージを持った滞在型旅行スタイルです。 この滞在型旅行スタイルは、増えていく空き家をどうにか観光に生かせないかと発案されたのが始まりであり、アルベルゴ・ディフーゾタウンを推進することで空き家問題の解決はもちろん、新たなビジネスの参入により地域活性化も図られるものと考えております。 本年度につきましては、古民家や空き家を宿泊、飲食体験などの観光産業にするための運営計画施設改修デザイン作成を行う予定としております。 また5月からは、「アルベルゴ・ディフーゾタウン」を題材に九州大学の地域政策デザインスクール産学官民連携による調査研究を行っておりますので、今後は助言や政策提言なども参考にしながら事業推進を図っていきたいと考えております。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  ありがとうございました。 それでは、各論に入っていきたいと思います。 まずは、古民家再生協会長崎との連携協定についてに入りたいと思いますが、今御説明にもありましたように、古民家再生協会長崎下部組織として全国空き家アドバイザー協議会長崎平戸支部というのが実際に平戸市において活動してくれているということですので、通告質問の意味を古民家再生協会長崎のみならず、その下部組織であるアドバイザー協議会長崎平戸支部との連携協定についてというふうに読み替えていただいて進めていきたいというふうに思います。 なお、名前が長いものですから、あえて「空き家アドバイザー協議会」というふうに省略した形で私は呼ばせていただきますことを御了解ください。 それでは最初に、空き家アドバイザー協議会に現在関わっている事業者といいますか、業種やその数について、どの程度のものなのかお尋ねいたします。 ◎建設部長山下正剛君)  お答えします。 全国空き家アドバイザー協議会長崎平戸支部の現在の正会員といたしましては、建築業、設計業、不動産業司法書士の4業種6名の方がボランティアとして活動されております。 ◆18番(近藤芳人君)  ボランティアとして活動されているということです。非常にありがたい話だなというふうに思います。 それでは、どのような業務内容になっておられるのか、具体的に説明をお願いいたします。 ◎建設部長山下正剛君)  空き家を所有しているけれども売却や利活用、解体などどうすればいいのか分からず悩んでいるといった所有者の方から相談を受け付け、相談内容によって建築業などの4業種の専門家が対応し、諸問題の解決に当たっております。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  分かりました。 それでは、実際、この相談の実績というのはどのようになっていますでしょうか。今、売却、利活用、解体というキーワードが出てまいりましたが、その相談がメインということですが、それぞれ何件ぐらいずつあるのか、お分かりでしたら教えてください。 ◎建設部長山下正剛君)  実績といたしまして、相談件数は設立から令和4年度末の1年2か月の間に13件の相談があっております。 内訳といたしましては、相談が終了したものが8件、現在も継続中のものが5件となっております。 相談が終了した8件の内訳といたしましては、空き家バンク登録が3件、個人売買が1件、賃貸が1件、苦情処理が1件、対処方法が決定したものが2件となっております。また、現在も継続中の5件につきましては、相談者空き家バンク登録などの利活用を検討されているものでございます。 ◆18番(近藤芳人君)  ボランティアで粛々と13件の相談があって、着実に成果を上げておられるということに敬意を表したいというふうに思います。 それでは、この空き家アドバイザー協議会への今後の相談の見通し、そしてその後の動向をどのように想定されているでしょうか。 ◎建設部長山下正剛君)  これまでの推定空き家件数の推移を見たときに、増加していることや空き家老朽化の進行などから、今後空き家アドバイザー協議会への相談件数は増加し、多種多様な相談が出てくるものと考えられます。 空き家アドバイザー協議会への相談の多くは、相続した実家の売却や利活用をどうすればいいのかといった内容ですが、賃貸など利活用するためには改修工事などにお金がかかります。多くの所有者の方は、空き家にまでお金をかけたくないと考える方やお金をかけられない実情がある方が多く、お金をかけずに売却する方法を選択され、結果的に空き家バンク登録が増える傾向になるのではないかと考えます。 ◆18番(近藤芳人君)  ありがとうございます。 今の見通しの中で、今部長がおっしゃったように、多くの所有者の方がお金をかけずに売却する方法を選択され、結果的に空き家バンク登録が増える傾向になるということをおっしゃいました。私もその点はそのように思っております。ただ、今後のことを考えるベースにするために、もう少しそこの部分を掘り下げて議論してみたいと思います。 つまり、まず考えるべきことは、空き家バンクに登録したからといってそれがゴールではないということです。登録後も買い手や入居者がつかない限りは解決したことには、本当の解決に至ったことにはならないということがまずあると思います。 それから2番目に、登録してもしょせん古い家でありますので、登録後もどんどん老朽化は進みますし、人口、すなわち住宅の需要は今後とも減っていく流れであることは間違いありません。 成約できずに──契約です──成約できずに、だぶつくうちに老朽化が進み、販売や賃貸の時期を逸する物件、要するにランク落ちして削除されるような物件も増えてくるんじゃないかということも危惧されます。 それから3番目に、空き家バンクに登録しないというかできない空き家というのも間違いなく増えることになるというのも現実的には考えなくてはいけません。つまり、空き家バンクへの登録が増えるだけではなく、解体して更地にするとか、または空き家にお金をかけて賃貸や事業化で活用するという選択をもう少し後押ししてそっちを増やしていくようなことに汗をかくような、そういう時期が必要になってくるというふうに私は推測しておるところです。 そのような予測を仮説として、現状のアドバイザー協議会メンバー数や職種、先ほど人数がありましたが、それを増やすという必要性、そしてボランティアとしての限界というのも私なりには想定できるんですが、この点はどのようにお考えでしょうか。 ◎建設部長山下正剛君)  空き家アドバイザー協議会の会員は、ボランティア精神で活動を行っていることから増えておりません。また、空き家アドバイザー協議会の活動が周知不足等により浸透していないことから、相談件数が伸び悩んでおります。 例えば、空き家に資金を投入して再生し、それを運営していくような経営的な相談があった場合、現在は経営コンサル的な部分を担う会員がいない状況でございます。 ◆18番(近藤芳人君)  私も今の答弁のとおりだというふうに思います。 じゃあ、どうすればいいかと、そういったことを考えることになると思いますが、何か腹案はございますでしょうか。 ◎建設部長山下正剛君)  まずは、所有者等空き家問題を他人ごとではなく、当事者意識の醸成を図るような取り組みが必要であります。新たな空き家の発生を未然に防ぐにも、「空き家予備軍」というキーワードを用いて未来への備えの重要性と市民の空き家に対する意識の醸成及び発生抑制を図るため、広報ひらど1月号で情報発信を行っております。 先月10日の長崎新聞に掲載されましたように、あらゆる周知広告手段を通して空き家問題を訴えていきたいと考えております。また、空き家アドバイザー協議会の活動が周知不足であることから、連携してPRに努めていきたいと思っております。さらに、相談があった場合に事業提案ができるような方が空き家アドバイザー協議会に参画してもらえるような働きかけを行ってまいります。 ◆18番(近藤芳人君)  今御答弁ありましたように、空き家というのは個人の所有物であるわけですから、おっしゃるように所有者の意識づけというのが第一であるというのは私も同感です。市がやれることというのはおのずと限界があるわけでして、その部分は分かった上で質問をやっているということも御理解ください。 その意味で、今おっしゃったような啓発、空き家が発生しないために、また空き家を管理するために、空き家をどう処分するか、そういった啓発は今後も大いにやっていただきたいというふうに期待をするところでございます。 では、これまで述べられたような背景や課題、そして今後の予測を基にどのようなことをやっていこうと考えておられるのか、今後の事業方針数値目標があれば説明を求めたいと思います。 ◎建設部長山下正剛君)  近年の高齢化人口減少等の進展により今後さらに空き家が増加することが予想され、空き家の増加を抑制するには新たな空き家の発生を未然に防ぐことが必要となります。これに関し、全国古民家再生協会長崎と連携した取り組みとして、令和3年7月に商工会女性部の方を対象に、また9月には市民の方を対象に住教育セミナーを開催し、住まいの管理や制度などを開設し人材育成に努めており、今後も連携して空き家発生抑制に向けた取り組み人材育成を行ってまいります。 また、空き家アドバイザー協議会を広く周知することなどにより、相談件数が増えることも会員の一定数確保し、1つでも多くの相談に応えられるような組織となるよう連携してまいります。空き家バンク登録件数が増えても空き家を活用したいと思う方、その登録状況を閲覧しないことには空き家利活用は進みませんので、空き家バンクの存在を幅広く知っていただくよう今後も取り組んでまいります。 都市計画課における空き家解消に向けた数値目標といたしましては、第2次平戸市総合計画のやるばい指標成果指標の中で空き家バンク物件登録延べ件数について、令和3年度現況値140件を令和9年度において180件とする目標値を掲げています。 また、令和5年3月に策定しました第2期平戸市空き家等対策計画の中で、4つの施策として、空き家等発生抑制空き家等有効活用、適切な維持管理、解体、除却を掲げ、空き家アドバイザー協議会など関係団体と連携して取り組むこととしておりますが、これに対する具体的な数値目標は設定しておりません。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  先ほどの答弁の中で、「空き家予備軍」という言葉が出てきましたし、広報ひらどでの周知があったというふうにおっしゃっていました。今年1月号、こういう形のやつが出ておりました。6ページくらいにわたって、非常にいい内容だったというふうに理解しております。 この記事によりますと、65歳以上の人だけが住んでいる持ち家のことは「空き家予備軍」というふうに指しております。65歳以上の人だけが住んでいるということは、30年、40年後にはその家に住まう人がいなくなって、どなたかがそれを相続されると、そういったことになる可能性の非常に高い家でありますが、これが平戸市内には4,612戸あるということなんです。非常に多い数です。これは、平戸市内にある全住宅の約3分の1に当たります。既存の空き家が1,677戸、これは令和3年度の調査であるわけですから、これに加えると、この空き家予備軍のかなりの割合がいずれ空き家になると考えますと、30年か40年後までに6,000戸近くの空き家が発生するということになるわけです。すごい数字です。できる限り後世にツケを残さない方策というのを早く画策していく必要があるというふうに私は考えたいと思っています。 「少子高齢化」という言葉は皆さんよく使っておりますが、時代を同じくして空き家化老朽化の時代に突入するというふうに私は理解しておりまして、観光都市平戸という意味でも、町並みの面でゆゆしき問題となります。もちろん安全とか、そういった衛生とか、いろんな意味で問題は大きくなるわけです。 このような時代背景、今後の見通しを前提として、これまでのやり方、やり取りから、私なりに思う空き家問題の課題はいろいろあります。もちろん簡単な問題ではありませんし、担当部署も懸命に知恵を絞っておられることは分かった上でございますが、その課題をあぶり出して前進していければというふうに思っているところです。 そこで、まず簡単なところから提案と言いますか、申し上げますと、先ほど住教育セミナーというのを過去に2回行ったという説明がありました。空き家が発生しないような取り組み──これは予防です──や空き家の適切な管理活用、そして処分などの情報提供や啓発については、いつでも誰でもその基本的な内容を参照できる仕組みにするのが望ましいというふうに思っております。 講師を招いて、限られたタイミングで、限られた人に説明する取り組みを否定するものではございませんが、それだけだと非常に限定的な効果にとどまりますので、今後はウェブ上で動画を参照できるような仕組みをつくって、それをいつでもどこでも誰にでも見てもらえるように誘導するのが第一優先だと思いますし、比較的簡単にできるんじゃないかというふうに思いますが、この点どのようにお考えでしょうか。 ◎建設部長山下正剛君)  古民家再生協会長崎と連携した住教育セミナーにつきましては、空き家発生抑制空き家に対する意識調査の意味も含めて、協定締結後初めての試みとして実施しております。空き家問題などに関して常時確認できるようなウェブ上の仕組みにつきましては、発生抑制などの観点から私どもも必要と認識しておりますので、さらなる市ホームページの充実など努めてまいりたいと思っております。
    ◆18番(近藤芳人君)  よろしくお願いいたします。それ以外の私なりに思う今後の課題としましては、空き家バンク登録を推進する、また解体するには、それなりに成果が出ておりました。しかし、事業への活用、空き家を事業として活用すると、そういう事例がなかったわけです。その答弁について気になる点が幾つかありましたのでちょっと列挙しますと、まず空き家アドバイザー協議会の会員を増やすという答弁がありました。会員企業や士業の方の収益にもプラスになる何かが必要になるというふうに私は思っております。ボランティアだけでやってもらうというのは非常に心苦しいところもありますので、それがビジネスにつながるものというふうにしていただきたいというふうに思います。 無責任に中途半端なアドバイスというのはできるはずもありませんので、あなたの家をこうやってやればカフェとしてうまくいきますよなんて、そんな簡単なことを言えるはずはありません。やはり相当な調査をして、そして提案しないとこういうのはできないわけですから、やはり会員数を増やすという部分については、こういった部分がどうしても課題になってくるのではないかというふうに思っております。 それから、空き家バンクを知ってもらう取り組みというのもやっていくというお話がありましたが、これは私も大いに行うべきだというふうに思っております。ただ、空き家バンクに登録するメリットについては、もう少し検討が必要かなというふうに思っております。もっと充実させられるんじゃないかというふうに思っておりまして、これはまた後述したいと思っております。 それから、空き家バンク物件登録件数の目標の数値が先ほどありました。令和9年度までの6年間です。空き家バンク登録件数を40件増やす目標ということですから、1年間で6、7件増やす計画ということになります。ただ、一方で空き家予備軍の数値をざくっと見積もれば、30年、40年で毎年100軒から150軒ずつ空き家が増えていく、そういった状況になりますので、多い数字でいうと150分の6軒、7軒、そのぐらいを登録して、そのうち何軒が成約できるか分かりませんが、もちろん努力は認めますが、全体としては焼け石に水と言ったら失礼ですけど、やはり残りの部分が非常に多いということになってしまいます。 それから、老朽危険空き家除却事業補助金というのもございます。今の答弁にはありませんでしたが、老朽危険空き家になる前に何らか速やかに更地にできるようなインセンティブというのが今後必要になってくるんじゃないかなと、こういったことも思ったところです。 このようにもろもろありますが、まずは空き家アドバイザー協議会の在り方としまして、もう一回確認したいのが、空き家バンク登録の推進とか解体には成果が出ているけれども、事業などについての活用がないということ、もう1点、もう一回確認したいと思います。これが1点。 それから、物件が魅力的でも所有者にその気がなければ結果的に何も動かなくなってしまいます。これがもったいないなと思いますが、この点をどのようにお考えか。 それから3点目に、私の調査の中でちょっと曖昧だったのが、空き家バンク住居専用になっていて店舗が対象外というふうな説明を聞いたような気もしております。この点について御説明願います。 それから、今日後段で話をしますアルベルゴ・ディフーゾタウンとの連携は取れているのか。この4点について確認をさせてください。 ◎建設部長山下正剛君)  空き家アドバイザー協議会における実績といたしまして、相談件数は、設立されてから令和4年度末の1年2か月の間に13件の相談があっておりますが、事業などの活用事例はありません。物件が魅力的でも所有者にその気がなければ埋もれるとのことでありますが、あくまでも空き家利活用に関しては所有者等の考えによるものであることから、最終的には所有者等の意見を尊重することになります。 平戸市空き家バンク制度実施要綱において、「空き家バンク制度は市内の空き家有効活用を通して、定住促進による地域の活性化を図ることを目的とする」と規定しており、この制度において空き家バンク登録にできる空き家を「居住を目的として建築し、現に居住していない市内の建物及びその敷地」と定義していますので、店舗のみの場合は対象外となります。 アルベルゴ・ディフーゾタウン事業との連携につきましては、今後の事業進捗状況に応じて行ってまいります。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  ありがとうございます。 空き家アドバイザー協議会が事業などの活用事例、実績がないという話、その点について話を進めてまいります。それ以外につきましては、後ほど総括の中でもう一回話をしたいというふうに思っております。 事業への活用事例がないということですが、私は一つ、空き家アドバイザー協議会皆さんが立場上、非常に苦労されているんじゃないかということを思っております。本当にアドバイザー協議会皆さんは、手弁当でと言いますか、ボランティアでこのようなことをやってくださっているわけですから、本当に頭が下がるばっかりであるがためにこういったことを申し上げるんですが、携わる方がボランティアであるということの限界があるんじゃないかなというのがまず一つ考えております。 それから2番目に、空き家アドバイザー協議会は市との連携協定に基づくものでありますので、空き家相談業務については、本市ではオフィシャルな立場では唯一無二の窓口というふうに位置づけられるのだろうというふうに思います。これで、会員のみが改修等を受け持つことになりかねないのがフェアなのかというふうな、そんな意見も聞くんです。せっかくいいことをやってくれているんですが、こういった話も聞いてしまいます。解釈が難しいところなので、この辺をぜひフォローしていただければというふうに思います。 また3つ目に、事業提案できるスキルを持つ方、つまり空き家があるんだけど、所有者がやる気がなくても、この物件だったら事業に使えるよという、それを提案できるスキルを持つ方、そういった方が空き家アドバイザー協議会に参画するべきだと思いますし、その費用を公的な公金の拠出で賄うべきではないか、こういったことも思っております。この点どのようにお考えでしょうか。 ◎建設部長山下正剛君)  空き家アドバイザー協議会は令和4年1月に設立され、約1年6か月を経過したところであります。県内では初めて設立され、試行錯誤の中、運営を行っているのが現状であり、現時点においては全会員ボランティア精神の下活動していただいています。 しかしながら、ボランティア活動にも限界がありますので、活動継続の観点からビジネス化は必要となります。そのためには、空き家アドバイザー協議会の活動内容をPRし相談件数の増加を図り、改修等をする中で空き家問題を抱える市民が参考となる1つでも多くの優良事例をつくっていくことも重要と考えます。 今後相談件数の増加によってボランティアからビジネスへとシフトした場合、会員のみが恩恵を受けるようなことも懸念されますが、これはあくまでも現時点での想定であって、やってみないと分からない部分も多々ありますし、空き家アドバイザー協議会への依頼が増加すれば、おのずといろんな業種の会員も増え、そこから波及効果なども期待できます。 このことに加え、何より空き家利活用など課題解決の道筋も見えてくるものと思われます。そういった意味からも御指摘の事業提案ができるような方が空き家アドバイザー協議会に参画してもらえるよう働きかけを行ってまいりますが、御指摘がありました空き家アドバイザー協議会、また経営コンサル的な部門を担う会員等への平戸市からの支援につきましては、現時点においては考えておりません。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  最後の一言が非常に残念なんですけども。今の答弁を振り返ると、事業などへの活用事例がないと。その理由が、空き家に資金を投入して再生し、それを運営していくような経営的な相談があった場合、現在は経営コンサル的な部門を担う会員がいない状況であると、そのような説明がありました。また、相談件数が伸び悩んでいるという状況もあります。そして、その対策として、事業提案ができるような方がアドバイザー協議会に参画してもらえるよう働きかけを行いたいとおっしゃいながら、アドバイザー協議会または経営コンサル的な部門を担う会員等への平戸市からの支援については、現時点においては考えていないということで、ちょっと最後の落ちの部分が残念な感じがあるんですけど。果たして、これで本当に質・量ともに十分な方が集まるんだろうかと、そこがちょっと心配な部分ではあります。 やはり、空き家所有者が自らビジネスプランを立てて資金も調達して自ら運営しないと事業活用できないというなら、それはあまりにもハードルが高すぎるというふうに思います。 ビジネスプランをつくるのはプロが行って、それに伴って資金調達も見通しが立つならスムーズだし、空き家所有者でなくその空き家を使ってビジネス活用をしたいという人が手を挙げれば、またそこが使えるでしょう。空き家所有者があまり汗をかかなくてもそこが活用できればいいわけですから、そのような分業が必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。 そのような分業でのサポートなしに空き家の活用は今後とも難しいし、そのサポートはただでできるような簡単なものではないというふうに私は思っているところです。今は考えていないということでしたが、今後ぜひ検討の余地はあるんじゃないかなということで、お含みおきいただければというふうに思います。 それから、先ほどの答弁の中では、空き家アドバイザー協議会への依頼が増加すればおのずといろいろな業種の会員も増え、そこからの波及効果なども期待でき、空き家利活用など課題解決への道筋も見えてくるということをおっしゃいました。それはある意味そうでしょう。ただ、言うなれば、その表現が成り行きに期待しているという感じもありまして、その成り行きに期待する部分はもちろん悪くはないんですが、それだけじゃなく、足りない分野、要するに空き家物件を事業活用に生かせるような相談を受ける、そういった部分の機能をてこ入れするというのが必要だし、その分野にたけた方に関わってもらうことで空き家物件の事業活用件数を増やすべきであるというふうに私は思います。 ある意味、成り行きじゃなく攻めの空き家対策、そういったものに力を注ぐ必要があるのではないか、そのように思います。そのためには、無償で懇切丁寧にアドバイスしてくれる方を探すのは至難の業だと私は推察します。いずれ検討していただければということでございます。 というわけで、ここまでの議論から私なりに本市の今後の課題ということをまとめてみたいというふうに思います。 まず、今後発生するであろう多くの空き家を有効に活用できるものと早期に処分できるものにはっきり振り分けて、将来の市民への負担を少なくする取り組みのための戦略の策定が必要になってくるというふうに私は理解します。今はないということでしたが、これは早期につくっていくべきだというふうに思います。 今後必要な事業を自助・互助・共助・公助という表現で私なりに整理をしてみたいというふうに思います。 この自助・互助・共助・公助という言葉は、様々な分野で用いられています。先週の一般質問の中でも防災で取り上げられておりました。確かに、防災で使われるのが最も有名でございますが、これ以外にも地域包括ケアなどでも盛んに用いられる概念です。 今日のテーマであります空き家対策についても、この自助、互助、共助、公助という概念が同様に当てはめられないかということを私なりに考察してみて、その結果を市長のほうに所感としてお聞かせいただければというように思います。 まず、自助という意味では、自助は自分のことを自分でするというのがまず第一でございますし、市場サービスの購入というのも自助に含まれるというふうにあるところに書いてありました。 答弁の中で部長がおっしゃるように、まず空き家所有者、そして多くの市民がこの問題を自分ごととして認識して行動することを期待したいと思いますし、これこそが自助の根本だというふうに私も理解します。 空き家所有者が自ら物件を維持管理し、解体や改修、修繕、維持、見回りをするのが自助でございましょう。ここは文句のないところです。 次に互助ですが、相互に支え合っているという意味で、互助と共助というのは共通点がありますが、互助というのは、費用負担が制度的に裏づけられていない自発的なものを指すというふうにあるところに書いてありました。その意味では、地域の皆さんの献身的なまちの美化や所有者との連絡などは互助に当たるでしょう。それ以外に互助として言えるのは、費用負担が制度的に裏づけられていない自発的なものだから、業者に依頼しているものも互助になります。 現在のアドバイザー協議会による相談受付は、制度化はされていますが、費用負担が制度的に裏づけられていない自発的なものなので、これは互助というふうに分類されるのかなというふうに思っております。 これ以外に、共助とか公助、ここで必要なものが幾つか出てくるんじゃないかというふうに私は思います。 共助というのは、例えば介護保険などリスクを共有する仲間──被保険者ですが、そういう人たちが負担をし合ってリスクを回避する、そういった制度を指すわけです。このような仕組みのことを共助というわけですが、この空き家バンクについても、その登録者が、一言でいえば、リスクを共有している仲間というふうに言えるのではないでしょうか。そう捉えれば、介護保険制度などと同様に登録の費用か月会費、幾ら取るか分かりませんが、徴収することで空き家の観察や相談、維持、緊急対応に便利な空き家バンク登録特典みたいなものが利用できる制度があってもいいというふうに考えられないかということをお聞きしたいと思います。 登録者の会費を原資として、例えばシルバー人材センターが行っている空き家管理サービス、これは空き家などの状態を確認し、写真と報告書を所有者に送付するサービスですが、こういったものや、除草作業や植木の剪定、枝下ろし、こういったサービス、ありがたいサービスがあります。これを優待価格で利用できる制度にするですとか、SNSに空き家の強み、ストロングポイントにフォーカスした写真や動画をアップして注目を集めるような、そういうサービスを受けることができるとか、このように今の時代の広報・広告の在り方としていろんなことができないかなということを考え始めればちょっとわくわくするところでもございます。 それから、公助ですが、公助というのは税による公の負担がメインになる方法でございます。 既存の公助としましては、中古住宅改修費用支援事業というのがあります。居住するための改修経費や遺品整理などに2分の1、50万円まで補助する。これは立派な公助というふうに言えるでしょう。これは非常にいい制度だと思います。老朽危険家屋除却補助金というのも公助でありますが、先ほど申しましたように、そこに至るまで、放置する前に何とかするような公助制度がないかなということが望まれます。 現状の仕組みだと、空き家アドバイザー協議会の活動も互助に位置づけられますが、空き家相続の相談に乗ってくれる空き家アドバイザー協議会の皆様が、もっと仕事として責任を持って深く関われるような条件整備をして、質・量ともにより充実した組織になるよう公助として支援すべきであるというふうに思っております。 本市の各種相談員には報酬が支払われております。それらと差をつける特別な理由がないのであれば、そうあってもいいのではないかなというふうに思うところです。 それから、さらに空き家を利用したい人──需要です──のニーズを今以上に把握できるよう力を入れて、そこは各課それぞれの課題になると思います。それを解決するための物件、これ供給になるわけですが、物件を仲介できるよう中古物件を掘り起こすことや改修する取り組みを率先して行うように促す、そういったことも公金を充てていい場合があると思います。 例えば、産業育成のための新規就業者用の宿舎を造るとか、こういったことです。もっと具体的な例で言うと、私の地元であります舘浦、生月町舘浦のまき網船団や定置網漁の就業希望者があるわけですが、そういう人たちが現れても、近所に適した住居がないと就業自体が流れてしまうという、そういう残念なことが過去にも何度もありました。 要するに、空き家はたくさんあるんです。しかし、住みたい物件がない、この状況がやはり一番の問題になる部分であるでしょうから、住みたい物件が何なのか、それがどういうものなのか、それを実現するということがやはり必要になってくるのではないでしょうか。 そして、このような活動を踏まえて、住居としての空き家以外にも空き店舗や空き事務所だった建物も、広い意味での空き建物として、押しなべて資金や人材を長期的に充てていくような計画の立案が近い将来必要であるのではないかというふうに私は考えます。 ちょっと長くなりましたが、ここまでの私なりの問題の分析と提案でございます。市長のほうで何か御所見ありましたらお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君)  先ほどの自助・互助・共助・公助という分類は、まさに住的空間を公共空間と定義したときに、大いにその例えは当てはまると思っております。 今、近藤議員が御指摘されております課題、公助としてのアプローチは、本市のみならず全国的な大きな課題となっております。平成25年度現在で800万を超える空き家が全国に点在するという課題が指摘されておりまして、実はまさに全国古民家再生協会に対する公的なアプローチについて、6月6日のこの間の、先々週、参議院国土交通委員会でも指摘されておりました。その中で、質問に対する斉藤国交大臣の答弁の中に、この協会のいわゆる発生がほぼ民間からの動きであったために、公がどうそこで組み合わせるかというのが不確実性があったので、今後その協会との立ち位置を明確にし、公的支援も考えていきたいという答弁があったようでございますので、そういった流れと合わせて、各自治体が協定を結んでいるその財源負担も含めて新たに議論する段階にくるのではないかと思っていますので、推移を見守ってまいりたいと思っております。 それから、いわゆる面的にどういうふうな空き家持ち主がそれを改築したり投資に回していくかという促進も、今まさに国が空き家等活用促進区域を指定して従来のいわゆる改修費用を10%アップするような財政措置も考えているような話もございます。 いずれにしても、物件を流動化するための大前提としまして、不動産の相続登記が義務化される動きがあって、来年の4月1日から始まります。こういった情報をそれぞれ予備軍ないしはその御家族がしっかりと情報共有できるように市役所窓口においても、そういうタイミングできちんと情報が渡せるような、ワンセットとして整備していきたいなと考えているところです。 一方、実際売りたい持ち主と借りたい事業主がマッチングすることが大事でありまして、実は福岡県福津市に集落の中の1つの空き家をいわゆるコミュニティーショップとして運営する動きがあっておりまして、ただ主婦が何々カフェをやりたいとか、古着を売りたいと思うんですけど、年間は借りたくない、ちょっとリスクがある。月曜日だけやりたい、火曜日だけやりたい、水曜日だけやりたいという週1ショップを7人集めて、どんどん回転させながら不動産物件を流動化していくという事例もありました。 そういういろんな取り組みが全国で展開されておりますので、こういった情報を収集しながら、平戸市においても公的空間の整備、それを活用してまちづくりにつながるようなそういう事例をどんどん集めながら、この問題に取り組んでいかなければならないと思っております。 ◆18番(近藤芳人君)  ありがとうございます。やはり、この古民家再生協会のような活動というのは、国の法制を待たずに、このままだと社会問題として大変だぞという意識の高い方がばーっと始められて、それがやっと社会的にというか、公としてもサポートしなきゃいけないんじゃないかというふうにやっと追いついてきたのかなというふうに私も理解するところです。 ぜひ、今市長がおっしゃったように、互助から公助という形に国自体がシフトしていこうということであれば、それに倣って県や市もきっと一緒にやっていけるんでしょうから、それを大いに期待するところでございますし、最後におっしゃったような事例は確かに全国にいろいろあるわけです。そういった事例もぜひアンテナを張り巡らして、平戸市で使えるようなものについてはどんどん使っていただければというふうに思います。 今後、より空き家が増えずに、実際にまだ使えるものについては寿命まで本当に使い倒せるような、そういったものになるように期待しながら、1点目については以上で終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 時間がもうあまりなくなってしまいましたので、2番目のアルベルゴ・ディフーゾタウン事業についてに早速入りますが、アルベルゴ・ディフーゾタウンにつきましては、先ほど冒頭の説明で市長から説明がありました。地域に分散、点在している空き家を活用して建物単体ではなくて地域一帯をホテルとするイタリア発祥取り組みであり、分散型ホテルという意味であり、空き家問題の解決とか新たなビジネスの参入で地域活性化も図られると、そういった副次的な効果も期待できると、そういったことでございました。 では、現実に平戸市におけるこのアルベルゴ・ディフーゾタウン事業、3月にも質問がありましたが、その後、4月以降の新年度予算が始まりましてどのような形で進んでいるのか、現在の進捗状況の説明を求めます。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  お答えいたします。 現在の事業進捗としては、空き家を活用した観光産業を行う運営事業者の募集に向け、募集要項の策定を行っているところでございます。運営事業者募集については、運営計画書とデザイン計画を作成する業務を公募型プロポーザルにて選定を行う予定です。なお、採択された事業者は本市と基本協定を締結し、提案された運営計画書とデザイン計画を基に開業する予定としております。 まずは、1つの地域にて空き家を活用した宿泊施設の開業を運営事業者と連携して取り組むこととし、今後は市内のほかの地域へ波及させることが次の目標と考えております。 また観光庁においても、空き家や歴史的資源を活用した補助メニューもあることから、国とも連携を図りながら社会的な問題である空き家観光産業への活用に進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  この運営事業者の募集というのが非常に大きな鍵を握りそうな気はしております。ぜひ力のあるといいますか、有能な運営事業者が見つかりますことを期待しております。 それでは、今後の進展の戦略としてどのようになされていくのか。特に、コンセプトです。最近はやりのChatGなんとかというやつで私も調べましたけども、「アルベルゴ・ディフーゾタウンの成功のためには」みたいな質問をすると、「まずはコンセプトをはっきりしなさい」というのがChatなんとかに出てきました。そのコンセプト、平戸市ならではのコンセプトを明示していくことになると思いますが、それはどのようにお考えでしょうか。 また、このアルベルゴ・ディフーゾタウンとか構想とかというのがイタリア語であるがために、なかなか意味すら分からずに多くの市民の方に浸透するにはちょっと難しい用語じゃないかなと思います。何かこの意味するところといいますか、求めるところを端的に表せるようなキャッチフレーズ、こういったものがもしあれば、言い換えるような言葉があれば、そういったこともつくったらどうかなというふうに思いますが、その2点はいかがでしょうか。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  アルベルゴ・ディフーゾのコンセプトは、一般的なホテルとは異なりまして、ある1つのエリアで古民家や空き家を活用した観光産業の運営が大前提であります。 基本的なコンセプトとしては、レセプション機能──ホテルのフロントです──その機能を持つ拠点を中心として、宿泊施設やレストラン等を水平的に一体化されている地域です。 さらに、空き家改修を含めた集落の再生機能を持ち合わせていることから、地域課題を観光資源に転換する仕組みや、その土地ならではのおもてなしの構築などが求められています。 また、アルベルゴ・ディフーゾの語源はイタリア語であり、なかなか市民にもなじめないとの御指摘ですが、私自身も昨年から何度も発言をしていますが、本当に難しい言葉であると思っております。 なお、今すぐにコンセプトやキャッチコピーなどセンスが問われるような言葉が出てきませんが、前段でも述べましたように、これから公募する運営事業者とも協議を行いながら、市民に分かりやすいキャッチコピー等を検討することを考えております。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  部長におかれましては、時間がないと私が申し上げる中で、早口でアルベルゴ・ディフーゾという言葉を頑張って言っていただいて、御協力ありがとうございます。 では、そのアルベルゴ・ディフーゾの本体、アルベルゴ・ディフーゾ協会、そこがどのような関わり方をしているのか、また費用の算出はどのようになっているのか、この点をお聞かせください。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  スタートアップの認証を行ったアルベルゴ・ディフーゾ協会との関わりについては、先ほど答弁したコンセプトの整合性の確認や運営事業者へのアドバイス業務に加え、地域住民との合意形成に向けたセミナーやワークショップ、おもてなし講座などを予定しております。 費用につきましては、今年度181万5,000円を計上しているところでございます。 ◆18番(近藤芳人君)  アルベルゴ・ディフーゾ協会は、世界中での経験とか実績を基にして、そのノウハウを十分に発揮して、またブランド力も大いに使いながら、まちを魅力的な形の仕様になるような監修ですとかコンサルを行うものであるというふうに私なりに理解いたしました。 運営事業者が今後基本的には全体をコーディネートして進めていきながら、アルベルゴ・ディフーゾ協会はアドバイザー的に入っていくのかなというふうに理解しましたが、全体のスキーム、物件ですとかそういったものも含めて、市も含めて、どのような感じのスキームになるのでしょうか。 以前、平成28年度に私、会派研修でノオトという一般財団法人が実施しているNIPPONIAという建物を幾つか視察いたしました。そこは、事業の性質や関わる人の思いによっていろいろなスキームを柔軟に、そしてしたたかに選択することで事業を実現しておりました。 日本においては、このアルベルゴ・ディフーゾとこのNIPPONIAというのが、双璧の位置づけであるというふうに私理解しております。NIPPONIAと同じようにアルベルゴもいろいろなバリエーションがあると期待しておりますが、それでいいのでしょうか。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  御質問ですけれども、今後空き家の改修を行う、どのようなスキームとなるかということで御答弁でよろしいですか。 今後は、運営事業者を中心に空き家の改修から開業に入りますけれども、所有者空き家に関する管理の考え方によって様々なケースが想定されます。例えば、空き家を売買したい所有者は、空き家の所有権を運営事業者に移転し、その後運営事業者が改修などを行い開業するパターンがあります。また、空き家を賃貸としたい所有者は、所有者と運営事業者があらかじめ改修や賃貸期間、賃貸費用、管理に関する取決めなど細かい契約などを決めて開業するパターンもあります。 このように、空き家所有者と運営事業者の考えで改修や管理など複雑なパターンとなりますので、その都度運営事業者と連携を図りながら事業に取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  今、パターンが2つ出されました。やはり、運営事業者がそれなりにリーダーシップを持って、資金力を持ってぐいぐい進めていくという感じが見てとれました。これ以外にもいろんなパターンがあるのでしょうが、まずは平戸市においては、このどちらかで進めていくということでありましょう。 それでは、どのようにして社会資源、つまり、空き家や空き店舗またはその所有者などを巻き込んでいくのか、そのシナリオを教えていただけますか。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  運営事業者空き家所有者との問題ではありますが、市としては、採択した運営事業者と連携を図りながら、都市計画課が実施した空き家実態調査のデータや不動産業者が所有する空き店舗情報を活用し、空き家、空き店舗の所有者に対して宿泊施設や飲食店などの観光産業への展開に向けた意識調査を行いながら、社会問題である空き家の改修に向けて取り組む予定としております。 ◆18番(近藤芳人君)  空き家、空き店舗、広い意味でそういったものがどれだけあるのかという中で、どこに白羽の矢を立てるかという、そういった全体としては流れになると思いますが、今おっしゃった都市計画課が実施した空き家実態調査のデータとおっしゃいましたが、いわゆる空き家バンクには住居じゃない純粋な空き店舗とか空き事務所は入らないという話が先ほどありました。ただ、その空き店舗とか空き事務所というのは、都市計画課のほうで把握されているということなんでしょうか。そこは、どちらが答弁されますか。 ◎建設部長山下正剛君)  都市計画課のほうで空き家として登録しているのは、倉庫とか店舗とか、住居以外の建物について、空き家という形で確認はしております。その中で、住居である部分が空き家バンクに登録されたということで、また別で管理という形でしている状況です。 ◆18番(近藤芳人君)  つまり、空き店舗とか空き事務所も管理されているということですか。もう一回確認します。 ◎建設部長山下正剛君)  管理というよりも、データとして確認しているという状況です。 ◆18番(近藤芳人君)  分かりました。データとして、一覧として存在して、そこから白羽の矢を立てるということですね。分かりました。 それでは次に、あと2分ですね。地域住民との合意形成の必要性について、ここに入ります。 地域住民の皆様に趣旨を御理解頂いて一緒に盛り上げていくというのがベストであると理解していますし、先ほどの答弁の中にもございました。特に、空き家や空き店舗の所有者の説得とか励ましに最大の味方になってもらえるんだろうというふうに大いなる協力を期待したいところです。 部長の説明でもそのようなことがありました。ぜひ、しっかりやっていただければなというふうに期待します。 また、町並みの雰囲気ですとかデコレーションは、調和の取れたものとして仕上げるべきでありますし、そのまちに住む方々のさりげないおもてなしですとか、組織的な協力など、考えだしたら切りがないほど密接につながっていることだと推察いたします。この点、どのようにお考えか確認させてください。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  お答えします。 空き家という社会問題を観光産業として転換を行うことは、その地域の住民との連携も不可欠となります。コンセプトの中にもその地域ならではのおもてなしということが重要ですので、住民説明はもちろんのこと、淡い光で町並みをライトアップするほのあかり事業を実施している平戸まちづくり運営協議会をはじめ、ほかのまちづくり運営協議会とも連携や情報共有を図ってまいります。 また、空き家改修の際は、景観法や自然公園法、町並み指針など法的な規制を受ける場合もありますので、関係課と連携を図りながら実施をしていきたいというふうに考えています。 以上です。 ◆18番(近藤芳人君)  ありがとうございます。今日ちょっと時間が配分が難しくて、3番の社会問題解決型起業を推進するために求められることについては、ちょっと時間がありません。申し訳ございません。準備してくださった皆さん、本当にありがとうございました。 私がここで言いたかったのは、とにかく空き家問題であろうが、アルベルゴであろうが、空き家を持っている所有者が自ら自分でこれをやろう、リスクを覚悟でこれだけ資金を投入しよう、自分で運営しようということがないと、なかなか動きにくいです。ですから、それをもっと分業化して、誰かが使う、誰かが立案する、そういった分業ができないかなということを考えておったところでして、そこは今日は時間切れで、また別の機会でいずれ話したいと思います。ありがとうございました。 ○議長(山田能新君)  以上で、近藤芳人議員一般質問を終了いたします。 しばらく休憩いたします。会議を11時15分に再開いたします。             休憩 午前11時               再開 午前11時15分 ○議長(山田能新君)  会議を再開いたします。 これより議案質疑を行います。 議案質疑におきましては、申合せ事項を遵守していただき、意見、要望等は避け、できる限り大綱的に行うとともに、細部にわたっては委員会に一任していただきますようお願いいたします。 日程第2、承認第1号から日程第4、承認第3号までの3件は条例案でありますので、一括質疑を行います。どなたかありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、承認第1号から承認第3号までの質疑を終結いたします。 日程第5、承認第4号の質疑を行います。 質疑は事項別明細書により区分して行いますので、ページ数を明示してからお願いいたします。 歳入全部、8ページから15ページまでの質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  歳出全部、16ページから37ページまで、また3ページの第2表繰越明許費補正、4ページ、第3表地方債補正も併せて質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、承認第4号の質疑を終結いたします。 日程第6、承認第5号及び日程第7、承認第6号の2件は、特別会計補正予算でありますので、一括質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  承認第5号及び第6号の質疑を終結いたします。 日程第8、承認第7号及び日程第9、承認第8号の2件は事業会計補正予算でありますので、一括して質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  承認第7号及び第8号の質疑を終結いたします。 日程第10、承認第9号の質疑を行います。 質疑は事項別明細書により歳入歳出全部、6ページから9ページまで一括して行いますので、ページ数を明示してからお願いいたします。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  承認第9号の質疑を終結いたします。 日程第11、議案第42号から日程第18、議案第49号までの8件は条例案でありますので、一括質疑を行います。 ◆7番(松尾実君)  議案の第45号についてお尋ねいたします。 大島歯科診療所の日額4万円を基礎日額5万5,000円、今回は7万8,000円というふうに議案説明でお聞きいたしておりますが、どのような経緯で大体この議案が出てきたのかは説明はあっていたんですけれども、再度確認で、まず1点目。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  お答えします。 昨年、現在の大島歯科診療所につきましては、令和4年の2月に再スタートを切りまして、1年ほど会計年度任用の歯科医師の2名でスタートしたんですけども、この2名の医師から、1年ほどたった本年2月3日に処遇改善の要望がありました。 当初提示されました日額報酬の4万円につきましては満足いくものではなかったが、歯科診療所の開設のこともありまして、やむを得ず受入れをさせていただいたということでございました。 約1年が経過した現在、今後の診療所について継続して運営していくために処遇改善を要望させていただきたいということでありました。大きく4点でございます。 1点目といたしまして、現行の日額報酬については、離島勤務に対する特殊要因は考慮されていないと考えることから、そのことに対する配慮をお願いしたいということ。 それから2つ目といたしまして、2名の方々が佐世保市内から陸路及び航路で片道約2時間をかけて通勤の上、診療に当たっていただいているわけでございますが、県歯科医師会の代診派遣制度では、通勤時間も就業時間とみなして運用している実態があるということから、そこら辺もやっぱり御検討をいただきたいという要望でございます。 3つ目といたしまして、交通費として市の会計年度任用職員の運用にしたがいまして、1勤務当たり500円弱の通勤費が支給されておりますが、到底足りるものではなくて、積算の根拠に苦しむものであると。そこら辺を何とか改善をお願いしたいということ。 それから4点目といたしまして、佐世保市内で開業していたときは個人経営でございましたので該当にならなかったと思うんですけども、学校歯科医とか検診業務に当たった場合、対価としてその検診の対価を受け取っていたが、平戸市ではないのかという4点に大きく要望を受けまして、我々といたしましても慎重に今後の大島歯科診療所の在り方について、できたばっかりの診療所でございますので、そこら辺は慎重に検討した結果、やはり処遇改善が必要だろうということで今回の改正に至ったものでございます。 以上です。 ◆7番(松尾実君)  そういう処遇改善ということに対して、何ら異論はございませんし、よろしいかなと思うんですけど、一気に3万8,000円というのが、ちょっと高いのか安いのかよく分かりませんけども、日額にしたときに7万8,000円という、その辺が非常に気になるところだったんですけども。 その値上げをする分の財源と、そもそもその歯科の今の利用状況、以前と比べてどういうふうに増えたのか、減っているのか、その辺の利用状況と、その財源にはどういった形で充てるのかを、2回目ですよね、今、お聞きしたいと思います。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  まず、財源についてでございますが、今回の日額報酬アップに影響ということで、議案第51号で特会の補正予算を上げさせていただいておりますけれども、補正予算編成上は一応診療報酬という形で財源を見させていただいております。 それから、現在の利用状況でございますが、従来新しく更新される前が、1日当たり3人から4人あたりの患者数でございました。今の2名体制になってから、令和4年度の延べ患者数が、延べでございますけれども1,519人ということで、診療日数が145日でありましたので、1日当たりの患者数は10.5人ということで、倍以上の1日当たりですけども、確実に増えている状況でございます。 以上でございます。 ◆7番(松尾実君)  部長が、先生方は佐世保のほうからおいでいただいて、通勤に2時間余りかかっているということで、大島には会計任用職員さん、ほかにもおられるわけですけど、同様に佐世保から通われてきている方々もあえて名前は言わないんですけど、おるわけですよね。そういった方々は、いろいろあって財政が厳しいからということで全然値上げがされていないというようなところもありますので、その辺も含めて、委員会のほうではしっかりその辺の整合性と申しますか、必要に応じて先生方の診療報酬を上げることには問題はありませんので、ただ審議としてきちんと諮っていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。 ◎市民生活部長(平松貫治君)  お二人の先生方は、将来の今後の大島診療における安定的な運営や維持を本気になって考えておられるということでございます。自分たちも、1名の方が79歳、もう1名の方が75歳ということで、高齢であることから、自分たちが辞めることになったときに責任を持って後任を探せる待遇の確保が必要であるとおっしゃっておられますので、そこら辺が一番の最大のポイントかなというふうに思います。 ですので、議員がおっしゃるほかの職種との関係もございますけども、やっぱり医師とか歯科医師というのは、どうしても地域の皆さん方が生活していく上でなくてはならない存在なのかなというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(山田能新君)  ほかに。 ◆5番(池田稔巳君)  第48号の平戸市職員定数条例の一部改正について御質問いたしますけども、この条例の78から90になって12名の増としてありますが……。(発言する者あり)48、これ駄目ですか。(発言する者あり) ○議長(山田能新君)  49まで。 ◆5番(池田稔巳君)  議長、大丈夫ですか。オーケーですね。 ○議長(山田能新君)  はい。 ◆5番(池田稔巳君)  そもそも、この目的とまず根拠をお伺いしたいです。ぼけていますね、あれ、モニター。 ◎消防長(本山繁治君)  御質問にお答えをいたします。 今回の条例定数の改正につきましては、消防の初動体制の充実を図るための処遇改善の見直し及び休日勤務の取り扱いなど、また働き方改革を踏まえた職員の勤務環境の是正のために定数の改正を行うものでございます。 根拠といたしましては、近年の救急件数の増加及び隊員の編成等の職員の不安と負担が生じており、職員の負担軽減、また処遇改善の見直しにより初動体制の充実を図るためといったところで6人、それから度島地区の常備消防体制の構築として3名、それから産休、育休等に対する環境の整備というところで3名の増員をお願いするものでございます。 ◆5番(池田稔巳君)  この12名を増員、一遍には行かないんでしょうけども、年次計画でやっていこうと思っているんでしょうけども、そもそもこの間の一般質問を聞いておりましてまだ5名足りていないと。そうすると、12名を最終的に募集の仕上がるのがいつかなという計算もありますけども、まずもって休日出勤の職員が多いということでそこを解消したい。休みたいときに休めないというような問題があってそこを解消したいというのを聞いていました。 それはそれとして理解するところですけども、そうなってくると休日出勤で出しておった休日手当等も解消されるのでありましょうけれども、それが、定員が90人になったときにどれだけの削減ができるのか、その途中経過は何人入るか分からないのでできないと思いますけれども、最終的な計算等もできているのか、そこも一つあります。 それから、その休日手当というものが他の一般職とか病院職、そういう人たちとの整合性がどこにあったのかというのも、その人員をすることによっての、定数を満たすことによっての費用対効果といいますか、予算が伴うもんですから、そこが確か全部合わせると8,000万円ぐらい以上かかるかな、全部入れたときに。そうなってくれば、市民の人はその安心、安全をつかさどるためにはそれは必要な経費だろうと言いますけれども、それに伴って今までの自分たちがかかっておった経費もどれだけの削減があるのかという計算は、当然10人増して90名になったときのものもその計画として出しているのか、私は委員会でも聞いてもらいたいと思うんですけれども。 それと、度島のことが出てきましたけども、この度島の配置問題というのは、私考えるときに、全体的な消防の出張所の配置を考えたときに、それをこの前聞いて、もうそういうふうな体制をつくるのかなという私個人としては懸念があるんですけれども。本署からの応援が30分かかるからというようなことで初動体制の強化というのもあるんでしょうけれども、そこは人数を増やしていけば大島との連携をして応援体制は10分でいくんじゃないかなとも考えたりしています。 それから、本土の南部の救急搬送の問題とか、そういうものをまず解決してからのことじゃないかなと思うんですけども、そこら辺の高所から見た背景処置、いろいろな構想、そこら辺は考えての計画をしてあるんでしょうか。 ◎消防長(本山繁治君)  まず、経費の削減等々の問題でございますけれども、まず、今現在5名定員が不足しているというところにつきましては、今回7月の採用試験でできるだけ確保したいというふうに考えております。 また、今後の90名体制に構築するためには、一応3年程度の計画で採用計画を考えております。その中には、私たちも含めましての定年延長というところも入ってまいりますので、そこら辺も踏まえて考えていかなければならないという非常に難しいところもありますけれども、そういったところで考えております。 休日給のところにつきましては、現在休日給を支給している分についても、今後人事課ともしっかりと協議をしながら、どういうような体制・形でやっていくのかというところも含めて可能な限り削減できるような形で行っていきたいと思っております。 それから、度島地区の常備化につきましては先般より一般質問等でもございまして、また昨年度火災も発生したところでございまして、市民の、島民の安全、安心を守るという意味から消防としても常備化をする必要があるというところで今回その定員の中に含めさせていただいたところでございます。 ◆5番(池田稔巳君)  いや、一般質問であれば何でもできるのかという議論になりますよ、それを話したらです。南部の人たちでもそういう救急体制を早く整えてもらいたいというのは前々から言ってあった問題だろうと思います。だから、田平が平戸本署からの応援体制ということで、それは分かります。距離から考えてもです。だけど、台風、暴風とかあったときにはそれはできないということで、田平にもその出張所をなくしてはならないというようなことで私ども要望したわけですけども。 その計画でさえ3年もかかったんです。ですから、計画自体をもっと本当に明確にして、どこに何をもって何年にどうする、そこに人間を充てるときにはどういう募集の仕方としてやっていくというような計算を示してもらいたいと私は強く思っているんです。 それから、さっき消防長が言われた定年延長の人たちを入れていく中で、そこにはまた何人新人を入れていくかという計算も、本当に微妙な計算をしていかないと、また一遍に辞めていってその途中の間がつながらないとかという問題が出ています。 それから、全般的に考えて、消防職員の人数がこれだけ90人に増えれば、それだけ悩みや問題も多くなってきます。そういった中で、その組織のしっかりとした組織力がないと、またこの定員が欠になるようなことが起こってくると思いますので、そこら辺の指揮命令や人数が増えたところでの問題と、それからこのシフトの組み方あたりでも、手作業でしよる部分もDX化でソフトを入れたりして、きちんとしたものを入れていかないと。そうしていけば、消防職員の人たちも決まった予定が組めるのじゃないかと思いますので、そこら辺も含めて、その総合的な、増やすのはいいですけども、増やすだけ悩みが増える、問題が増えるということをよく自覚していただいてやっていただきたいと思いますので、総務のほうでもそこら辺はよくよく協議していただきたいと思います。そんな考え方でいってもらいたいと思いますので。 ただ、度島の消防署設置の問題も、もう少しその高所から見た場合の計算ができないのか、再度御協議も願いたいと思うところであります。 ◎消防長(本山繁治君)  今いただきました池田議員からの御指摘については、しっかりと受け止めてまいります。先ほど言われました勤務体制のシステムの導入等についても、DXのほうと協議しながら検討してまいります。 また、度島の常備化についても、どういった形がいいのか、そういったところも検討委員会の中でも十分に議論をしながら進めてまいりたいと思っています。 ○議長(山田能新君)  ほかに。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、議案第42号から第49号までの質疑を終結いたします。 日程第19、議案第50号の質疑を行います。 質疑は、事項別明細書により歳入歳出全部、7ページから18ページまで。また、3ページの第2表地方債補正も併せて一括して行いますので、ページ数を明示してからお願いいたします。 ◆14番(吉住威三美君)  14ページをお願いします。ここで、農業関係で、高騰対策に対する補助金、それから畜産関係の分、そういう分について、どのような試算をされてこういう数字になったのか、お尋ねします。 ◎農林水産部長(下川隆利君)  お答えいたします。 この農業関係の物価高騰対策事業の算出根拠でございますが、これは肥料、家畜の飼料等の昨年の実績、購入実績を基に算出をさせていただいております。 以上でございます。 ◆14番(吉住威三美君)  いや、算出根拠は分かっているわけで、どのぐらい見込んだのかと聞いた。まだ1回目せんね、これは。 ◎農林水産部長(下川隆利君)  申し訳ありません。 まず、農業関係の物価高騰対策ですが、上昇している肥料、農業燃油、生産資材などの購入経費の一部を支援するもので、内訳ですが、農業生産に必要な肥料について、高騰額の2分の1以内ということで1,325万円。次に、農業用資材、これは農業用ポリ・マルチなどについて、高騰額の2分の1以内ということで200万円。3つ目に、園芸用ハウスなどに使用する重油、灯油などについて、1L当たり10円で260万円。その他事務費として、根拠資料提供などJAへの委託費、それから書類受付などの会計職員の雇用の費用などが115万4,000円で、合計1,900万4,000円です。 次に、畜産関係物価高騰対策支援事業ですが、畜産農家に対し高騰している粗飼料や配合飼料などについて購入経費の一部を支援するものでして、内訳ですが、粗飼料やトウモロコシなどの単味飼料などについて、高騰額の2分の1以内で1,470万円。それから、各種材料が配合されている配合飼料について、高騰額の2分の1以内ということで3,000万円、これは1トン当たり6,000円以内です。 次に、田平のキャトルセンターに子牛を預けられている畜産農家が負担している飼料代として、高騰額の2分の1以内で681万円です。その他事務費として、振込手数料3万2,000円ということで、合計5,154万2,000円であります。 以上です。 ◆14番(吉住威三美君)  高騰額補償は分かるんですが、この肥料、ポリ、それから畜産の分の対象というか、どのぐらいの数量を想定してあるのか。例えば、農業のほうの肥料とか何とかについては、何haぐらいなのか、畜産にしては何頭ぐらいを対象として考えられたのか、そこを教えていただければありがたいと思います。 ◎農林水産部長(下川隆利君)  今回、昨年度の実績を基に先ほど申しましたように算定しておりましたが、肥料につきましては、対象農家につきましては、最新の農林業センサスでいきますと、販売農家が1,311戸ほどありますので、この方たちが対象になると思っております。 それから、畜産農家でございますが、繁殖牛の農家、肥育牛農家、これが直近で287戸ございます。要件は各種ありますけれども、この方たちが対象になるものでございます。 以上です。 ◆14番(吉住威三美君)  これは別件ですから、いいですか。 教育委員会についてお尋ねします。 学校の外壁、改修が平小、中野小……。 ○議長(山田能新君)  吉住議員、ページ数を。 ◆14番(吉住威三美君)  18ページ。教育委員会は分かっているね。中野小中は、外壁ということでしたが、それぞれについて、外壁で何m2でどういう塗料を使われるのか、お尋ねしたいと思います。 ◎教育次長(鴨川恵介君)  まず、平戸小学校ですが、外壁改修の対象面積が160m2で、塗膜防水により施工をします。中野小学校ですが、外壁改修の面積が1,136m2、これも塗膜防水によって行います。中野中学校の外壁改修ですが、3,156m2、これも同じく塗膜防水により施工いたします。 以上です。 ◆14番(吉住威三美君)  南部中も聞いたと思ったが。 ◎教育次長(鴨川恵介君)  失礼しました。南部中学校の屋内運動場の外壁改修ですが1,586m2で、そのほかに建具、窓枠の改修を行います。1階フロアの窓が8か所、それからギャラリーについてが10か所、それから校舎側の入り口の建具1か所、合計の19か所の改修を行う予定です。 以上です。 ◆14番(吉住威三美君)  これからいけば、全部塗膜防水ということですから、塗料による防水をするということだと思うんですが、これからすると平小と中野の小中、これは大体築どのぐらいになるんですか。1回目の補修はあったのか、なかったのか。今回のが初めてなのか、築何年でこのぐらいになったのか。 中野の小中だけでも9,300万円以上かかっている。ということは、どういう経年劣化が考えられたのか、築何年ぐらいでこうなるのかをお尋ねします。 ◎教育次長(鴨川恵介君)  まず、平戸小学校ですが、昭和40年建築になりまして58年が経過をしております。平成16年に大規模改修をして、それから19年が経過をしております。 中野小学校ですが、建物が2つございますが、1つが昭和44年に建設されまして、54年が経過をしております。特別教室が平成元年に建設後、34年が経過をしております。 中野中学校ですが、中野中学校管理教室棟が昭和53年建築で45年が経過、特別教室棟が昭和54年で44年が経過をしております。 南部中学校屋内運動場につきましては、昭和58年建築の39年が経過をしております。 ◆14番(吉住威三美君)  あれからいくと、中野小中については、平米数の割に、中学校が安くて小学校がかなり違うんですが、この辺で何か違う工法があるんですか。 ◎教育次長(鴨川恵介君)  申し訳ございません。中野小学校につきましては、この外壁改修と併せて屋上防水の改修も行うようにしております。屋上の面積が914m2、シート防水により行います。一部、教室内の壁が、手で触ったときに白く手につくようなチョーキングという現象、劣化が起きておりますので、内部についても一部塗り替えと壁の改修等を行うように計画しております。 ○議長(山田能新君)  もう3回目。終わりです。 ほかに。 ◆7番(松尾実君)  8ページの放課後児童クラブの整備事業についてお尋ねいたします。 土地購入費ということで1,419万6,000円計上されておりますけれども、多分これは土地の購入ということであろうと思いますが、本来なら公共施設を第一に選定しなければならないところであったろうし、これは多分委員会で一番重きところかなと思うんですけども、そういった土地購入に至った経緯というところをまず最初に説明してください。 ◎福祉部長(尾崎利美君)  お答えいたします。 まず、議員のおっしゃる8ページの金額につきましては、これは放課後児童クラブ整備事業に係る歳入なのですけれども、それについては12ページの放課後児童クラブ整備事業の中で答えさせていただいてよろしいでしょうか。  (「はい」と呼ぶ者あり) すいません。では、このクラブ整備につきまして、これまでの経緯について若干説明させていただきます。 この事業につきましては、令和2年度から地区の小学校や保育所の保護者を対象にしたアンケートを基に建設に向けて検討をしてまいりました。場所の選定につきましては、保護者や地域の意見を参考に市有地を優先に十分に検討してまいりましたが、面積の問題や安全性の問題、また屋外遊び場の確保等を踏まえて協議検討を行いましたが、適地がなく、民有地も含め検討いたしました。その際には、児童の安全性の確保や国の放課後児童クラブ指針による学校との連携がより円滑にできること、またPTA代表の意向など総合的な観点から、子供と保護者が安全、安心な環境の下で利用できる場所として選定をしてまいりました。 以上が経緯でございます。 ◆7番(松尾実君)  そこで、面積はどれぐらいの面積で、それに対しての坪当たりの単価というのは分かっていれば。 そして、問題は、事業者、要するに事業は進んで今後いくでしょう、認めていただければ。ただ、懸念するところは、事業者の選定かなと思うんですけれども、そういったところも同時に進めていく必要があろうかと思いますが、そういったところも含めて、この予算が通ったとき、どれぐらいをめどに開所していこうということでの計画なんでしょうか。それで結構です。 ◎福祉部長(尾崎利美君)  まず1点目の面積ですけれども、土地の面積です。土地の面積ですけど、1,378m2を購入予定をしております。 それと、単価ですけれども、1m2当たり6,500円、この金額につきましては土地鑑定士の評価の基に算定された金額となっております。 あと、運営団体なんですけれども、これにつきましては公募をしたいなと思っておりまして、この議案が可決されましたら今年度をめどに公募のほうをかけていきたいなと思っております。 あと、開設の時期なんですけれども、令和7年度からというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(山田能新君)  いいですか。 ◆6番(山内政夫君)  16ページ、商工業振興費の中で、市民の皆様が注目されている点だろうと思いますが、地域購買力回復支援事業、これについては説明がありました。ただ、もう一度確認の意味もありまして、もう少し骨格、実施等の予定等について、大まかで結構ですのでお知らせいただきたい。 ◎文化観光商工部長(度嶋悟君)  お答えいたします。 説明欄1の地域購買力回復支援事業でございますけれども、本事業は燃油をはじめとするエネルギー、食料品等の物価高騰及び市民消費の下支えとして平戸プレミアム商品券を販売し、市民消費の負担軽減と地域購買力の向上を目的とするものでございます。 内容といたしましては、20%のプレミアムを付けまして1万2,000円分の商品券を1万円で販売をいたします。販売数は、3万5,000セットを予定しております。 商品券の販売は8月上旬から予定をしておりまして、使用期間といたしましては、8月上旬から年末を予定をしています。 それと、販売方法ですけれども、予約販売といたしまして、7月中旬から受付を開始予定ですが、昨年と同様に各世帯に申込用紙を郵送して予約を受け付けることとしております。 詳細につきましては、今後、7月上旬に実行委員会を予定しておりますので、その中では決定をしたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆6番(山内政夫君)  今、説明がありました。これまでも何度か同じように、率は違いますけど発行しておりますので、十分問題点が今まであったことについては反省もあったし、指摘もあっただろうと思いますので、その点を踏まえて円滑に事業を執行していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(山田能新君)  それではここで休憩いたします。 午後の会議は1時30分に再開いたします。             休憩 午前11時59分              再開 午後1時30分 ○議長(山田能新君)  会議を再開いたします。 引き続き、議案質疑を行います。 ◆3番(神田全記君)  午前に引き続いて、関連の14ページ。農業関係の物価高騰の分で若干質疑をさせていただきたいと思っております。 午前中の部長の説明でおおむね分かった部分はあるんですけれども、6款1項3目の分の農業関係物価高騰対策支援事業。これは、内容をちょっと聞くと、包装資材関係が含まれていないような感じに思いました。手前で制度設計する中で、生産者、関係機関、聞き取りの中でこういったことを進めていくんでしょうけれども、その辺、どうなっているのか、お答えいただければと思っております。 ◎農林水産部長(下川隆利君)  本年度の制度設計をするに当たり、平戸の営農経済センターの職員の皆様と協議をしながら、現状を聞かせていただきながら、制度設計をしたんですが、その中で、今回、議員が言われております生産資材の部分に関しても、高騰しているというところであったんですが、今回、主に畜産経営というところが厳しいというところがありました、まず。そこの支援はまず第一に考えるべきではないかというところで私は考えたんですが、今言われた部分につきましては、今回も引き続き、燃油、肥料、それからマルチ、園芸部門の園芸ポリ、マルチに限らせていただいたというところで予算計上させていただいております。 以上です。 ◆3番(神田全記君)  主に畜産が非常に厳しいということは承知をいたしております。しかしながら、そのほかの品目の生産者、そういった方々も本当にものすごい高騰して、1.5倍とは言わず2倍近くなった、そういったものもあります。そういったところも鑑みながら、もしもそういった枠があれば、協議をできないのかなと思っております。その辺はまた御検討いただければと思っておりますけれども。 あわせて、畜産のほうに関連しましても、飼料の高騰がものすごい勢いで上昇しているという中で、特に畜産においては、クラスター事業に取りかかっている。コロナ禍前の年度あたりから始めた、そういった畜産の若手の生産者が、非常に物価高騰、そして牛の価格も平均、いよいよ50万円ぐらいになりました。 事業計画をするときに、県も市役所も、それからJAのほうも、もちろん本人と協議しながらやるわけでございますけれども、当時その事業計画を立てるときに、牛の販売価格を平均60万円ぐらいで10年間ほど先を見ながら設定している。まさか、こういったコロナの状況になるとも予想もできなかった。 あわせて、いろんな世界情勢の中でものすごい物価高騰に見舞われている。ものすごい、今、経営が苦しい状況にありますので、そういったことも承知をいたしていると思いますけれども、若干、多頭飼育と少頭飼いと、専業でやっているところはそこだけで経営をしていかなくてはならない。当然、公平にするのが行政の基本ではあるのかなという思いはしますけれども、クラスターを始めた生産者のことを少し切り離してではないですけれども、ここを救わないと、今どういったことがこの人たちに起こっているかと言いますと、月々の支払いがなかなか、収入が減る。そして回っていかない。償還は、今ずっと始まってやっている。せっかく導入した母体を売っていくしかないんです。本当に苦しい思いでそういったことをやっています。 大体、目標年度まで、牛舎の枠に向けて頭数をそろえなくてはいけない。それが、7割方頭数がそろってきている中で、逆に母体・母牛を減らしていかなくてはならない。成り立っていかないんです。こういったことも踏まえながら、若干……。 ○議長(山田能新君)  簡潔に、質疑……。(発言する者あり) ◆3番(神田全記君)  そういうことをお願いできればなというように思っております。 ◎農林水産部長(下川隆利君)  議員が言われますように、畜産農家は本当に厳しい状況であるということは認識しておりますし、この厳しい状況を何とか乗り越えていただきたいというところで、私たちも生産者に寄り添った対応をしていきたいと思っております。 ただ、私たちもできることというのが限られておりますし、限られた予算の中で、こういった上程をさせていただいているというところでございます。今後とも、そういったところ、議員が言われるところを踏まえながら、行政に励んでいきたいと思っております。すみません。よろしくお願いします。 ◆3番(神田全記君)  ちょっと熱を帯びてしまい長くなりましたけれども、せっかく予算を投じて若手を育てようという事業に取り組んでいることですから、ぜひ、いろいろなことを考えていただきながら、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(山田能新君)  ほかにありませんか。50号。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、議案第50号の質疑を終結いたします。 日程第20、議案第51号の質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、議案第51号の質疑を終結いたします。 日程第21、議案第52号及び日程第22、議案第53号の2件は、一括質疑を行います。 ◆14番(吉住威三美君)  52号についてお尋ねします。 今回、補正で追加増額というようなことのようでございましたが、当初から、なぜ本契約の中に入れなかった理由。それから、この問題についての内容説明をもう少し詳しくお願いします。 ◎建設部長山下正剛君)  市道釜田線道路改良工事の橋梁上部工についての今回の変更の理由なんですけど、まず、工法といたしまして、橋梁の高欄工を追加しております。この点につきましては、制限付一般競争入札をするに当たり、起工を作成しておりましたが、現場の橋梁がR橋でありまして、高欄のスパンが修正部分がありまして、見積もりに期間を要したために、起工設計書に間に合わせることができずに、今回変更での追加という形にさせております。 それと、橋面の防水工及びアスファルト工につきましては、本来、上部工とともに施工すべきものでございましたが、今回の計上が今日の時点で漏れていたということが発覚しまして、今回追加させていただくようにしております。 あと、運搬費の中に重機の運搬があるんですけど、運搬の際に解体組立費を計上すべきところが計上が漏れていたということで、今回追加でのお願いをしております。 また、減額も生じておりまして、仮設工において、当初桁を地上で組立てをして押し出す工法で仮設をする予定にしておりましたが、現場のほうの橋梁がRであるということと、縦断勾配がちょっときついということで、現場の監督と協議した中で、橋梁の上部のほうに足場を設けて、そちらでも組立てして仮設をするという方法に変えたため、PC桁を運搬するレールの数量が減になり、70万円ほどの減額をしているという状況でございます。 以上です。 ◆14番(吉住威三美君)  橋梁はRで、高欄については分からんでもない。あなた方が入札までに間に合わなかったということは理解できますが、舗装工事とかなんとかについては、当初から入ってもおかしくなかったんじゃないかということで、積算の場合の、どうせこれ委託はしたっちゃろうと思うけど、その辺の精査がちょっと足りなかったんじゃないかなと思うので、今後については、できるだけ当初からせんと、何で追加が出たのかという疑問に思うような経緯もございますので、その辺はしっかりと入札前に、入札条件等々の精査をしていただいてやっていただくように。 これがなければできないと分かりますが、途中から追加して、業者からだまされて増額したっちゃなかかとかいう、疑義の念も抱かないわけでもないんですから、そこら辺はしっかり精査しながら、当初の入札に付していただくようにお願いいたします。 終わります。 ◎建設部長山下正剛君)  大変申し訳ございません。やはり、今後、こういったことがないようにチェック体制を強化して取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(山田能新君)  ほかにありませんか。 ◆5番(池田稔巳君)  53号でお聞きします。 また消防でちょっと恐縮なんですけど。この4,300万円、この説明書には書いてありますけども、これは経年、耐用年数が来て買い換えるものなのか、それとも途中で何か不具合があったのか、まずそこを教えてください。 ◎消防長(本山繁治君)  今回の更新に当たります生月出張所のポンプ車については、18年を経過しておりまして、もともと更新計画を18年で計画をしておりますので、計画に基づいた更新ということでございます。 なお、ちょこちょことした修理をしながら、今日までもたせてきたところです。 ◆5番(池田稔巳君)  このポンプ車なんですけども、リッター数は800ぐらいなのか分かりませんが、そもそもポンプ車の1台が、例えば人口、地域割、面積でこれぐらいのポンプ車が要るというようなことの決まりというか、それはあるんですか。 そして、生月と今おっしゃったけれども、そこにはこのポンプ車が1台ですか、2台ですか。 ◎消防長(本山繁治君)  まず、ポンプ車の水の容量ですけれども、今回導入するポンプ車につきましては、800Lのポンプ車となります。 ポンプ車の配置については、消防力の整備指針というのがありまして、それについて口数というのがありまして、ポンプ車については2口というところがありますので、それに基づいて一応配備をしているところというところと、各出張所については1台、救急車とポンプ車1台ずつというような配置の方針でいっておりますので、そういった基準で配置をしているところです。 口数というのは、ポンプに出せる方向といいますか、ポンプから出る方向があるんですけれども、それの口数というようなことでございます。 ◆5番(池田稔巳君)  それは2台あると言われましたか。それが1台。その面積がどれぐらいで計算してあるのかなと思っているんですけれども、それは田平なら5分団ありますから、そこそこの口数の問題だけで、その800Lがどれだけに人口とか面積で設置しなければならないという基準はないですね。 それで、そうであるならば、この買い換えるに当たって、今までの車はどうなるのか。それを利用されないものか。それから、今までの事例からいくと、競売というか売りに出すような話を聞いていましたけれども、こういうのは下取りというのはなかなか難しいのかなと思うんですけれど。そういうものが生かせれば、この4,300万円もしますから、それとか、なかなかちょっとそれだけの車はもったいないなというところがあるんですけれども、そこを少し聞かせてください。 ◎消防長(本山繁治君)  更新した車両については、基本的にはここ数年来、公売のネットオークションのほうに出しております。緊急車両ですので、まだ18年で更新としていますけれども、そういったところで海外とかに行っているような話も聞いております。 更新については、そういったことで行っています。 ○議長(山田能新君)  ほかにありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  それでは、議案第52号及び第53号の質疑を終結いたします。 日程第23、議案第54号は、本日市長より提出された追加議案でありますので、直ちに上程し、理事者の説明を求めます。 議案第54号の説明を求めます。
    ◎財務部長(桝田俊介君)  議案第54号「令和5年度平戸市一般会計補正予算(第4号)」につきまして御説明いたします。 歳入歳出それぞれ4,996万円を追加し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ264億4,810万8,000円とするものであります。 今回の補正予算は、衆議院長崎県第4区選出議員の逝去に伴う衆議院議員補欠選挙費の追加及び国庫補助金の採択に伴うアルベルゴ・ディフーゾタウン推進事業の増額を提案させていただいております。 それでは、補正の内容につきまして、歳入歳出補正予算事項別明細書により御説明させていただきます。 まず歳入についてでありますが、6ページをお願いいたします。 14款2項5目商工費国庫補助金は、アルベルゴ・ディフーゾタウン推進事業が国庫補助金の事業採択を受けたことにより増額するものでございます。 次に、15款3項1目総務費委託金は、衆議院議員補欠選挙に係るものでございます。 18款1項3目「やらんば!平戸」応援基金繰入金は、アルベルゴ・ディフーゾタウン推進事業の国庫補助金の採択に伴い、充当していた基金繰入金を減額するものであります。 次に、歳出について御説明いたします。8ページをお願いいたします。 2款4項4目衆議院議員補欠選挙費は、衆議院小選挙区長崎県第4区選出の北村誠吾議員の逝去に伴う補欠選挙に係るものでございます。 次に、10ページをお願いいたします。 7款1項4目観光費は、国庫補助金の採択に伴い、マーケティング調査やゾーニング計画など、当初予定していた事業に事業計画書策定、空き家調査、モニターツアーの実施などを増額するものでございます。 以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(山田能新君)  説明が終わりましたので、議案第54号の質疑を行います。 質疑は事項別明細書により、歳入歳出全部、6ページから11ページまで一括して行いますので、ページ数を明示してからお願いいたします。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、質疑を終結いたします。 以上で、全議案に対する質疑を終結しましたので、請願1件とともに、お手元に配付しております付託区分表により、審査日程表のとおり、常任委員会に付託いたします。 日程第25、報告第3号でありますが、招集日に説明を受けておりました報告に対する質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  ないようですので、報告第3号の質疑を終結いたします。 報告第3号は、これをもって報告済みといたします。 日程第26、定期監査報告でありますが、招集日に配付しておりました報告に対する質疑を行います。ありませんか。  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田能新君)  質疑を終結いたします。 これをもって、本日の議事日程は全て終了いたしました。 27日の本会議は午前10時より開き、議案審議を行います。 本日は、これにて散会いたします。お疲れさまでした。             散会 午後1時52分...