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  1. 平戸市議会 2014-12-01
    12月05日-03号


    取得元: 平戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-09
    平成26年12月定例会                  午前十時零分 開議 ○議長(吉住威三美君)  おはようございます。 出席議員定足数以上であります。 これより議事日程第三号により本日の会議を開きます。  日程第一 一般質問 ○議長(吉住威三美君)  日程第一、一般質問を行います。 通告表の順序に従い、まず、八番、近藤芳人議員。 ◆八番(近藤芳人君) 登壇 皆さん、おはようございます。今回、私は、「情報活用の次のステージに向けて」というタイトルで一般質問をさせていただきます。六十分間、どうぞよろしくお願いいたします。 ふるさと納税の快進撃が目をみはっております。七億円を超える納税額が既にあり、今年度末までにはもとふえるであろう、そのような見込みの中、非常にふるさとが沈滞化している中で、非常に明るい光明を差してくれているすばらしい成果であるというふうに、多くの人が認めているところでございます。 これは、平戸の魅力について、テレビや報道で露出を進め、インターネットで潜在的な需要を一気に開花させたということが、非常に新鮮な手法であったというふうに私は理解をしております。もちろん、その前提として、平戸市にある非常に豊富な水産物、また農産物、そのようなものを組み合わせたパッケージ化するという商品の試み、また、営業戦略的な地道な汗をかく部分等々、いろいろな背後の努力もあったとは思いますが、従来と何が大きく違うか、何が非常に特筆すべきだったかといいますと、このようなメディア戦略が非常にうまくいった、そういった部分に一つ焦点を当てるべきではないかというふうに思っております。 おしなべて考えますれば、本市の魅力を各種媒体にうまく乗せれば、従来では考えられなかった大いなる飛躍があり得るということになるのではないでしょうか。 しかしながら、本市の現状を冷静に分析いたしますと、情報処理ですとか、電算処理という言葉に代表されるような業務の後片づですとか、従来型の定例業務の支援にその情報化を用いるところに、まだ低迷していると言わざるを得ません。本来であれば、意思決定支援や、先ほど申し上げましたような広報・営業のための飛び道具として、このような情報技術の活用と教育普及の戦略を練るというのが、非常に必要になってきますが、反面、その部分が非常に本市にとっては脆弱な部分であると言わざるを得ないでしょう。 先ほど申し上げましたふるさと納税という非常に光を浴びている事業の背後で、わかりやすい対極にある事例として、市のホームページ上の間違いを私が指摘しても数ヵ月間放置し、挙句の果てには間違えてなかったような弁明で逃げる残念な運用にも出くわしております。ふるさと納税事業の輝かしい成果の裏側で、その対極に位置づけられるようなケースに出くわし、私は、非常に複雑な心境であります。詳細は、お手元の資料とともに、再質問で改めて明らかにしますが、あえて壇上でそのような問題があったということを明らかにしておきたいと思っております。 今回、私は六十分間を通し、まずは情報化の技術論ではなく、伝えたいというマインドがどれだけあるか、そのようなことを問うていきたいと思っております。ふるさと納税の手法で、つまり、メディア戦略によって、二匹目、三匹目のドジョウが手に入ることが決して不可能なことではない。しかし現状は、残念ながらみすみす逃している、そういったケースが多々あるということを皆さんとともに把握し、そこから気づきを共有していきたいというふうに思っとる次第です。 そこで、まず、冒頭で市長に対し、利用者目線に立って有効な情報を正確に、タイムリーに、便利に、そして安く発信するお役立ちマインドの醸成が不可欠であると思いますが、そのような観点から、情報戦略をどのようにお考えか。まずは、そのような職員像、ひいてはそれは人事評価の軸になると思われます。その重要性を問いたいと思います。 残余の質問につきましては、自席において行います。よろしくお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇 皆さん、おはようございます。近藤議員の御質問にお答えします。 利用者目線に立った情報発信に対する職員の意識や情報発信力スキルアップの醸成につきましては、これまでも、市のホームページSNSサイトを使った情報発信について御指摘いただいたところであり、その都度、ホームページの一部を見直すなど改善に努めてまいっておりますが、情報の発信手段であるホームページSNSサイト活用方法や位置づけなどを、施策に合わせて体系づけていなかったこともあり、さまざまな情報媒体有効活用とまで至っていない状況にあるかと思っております。 一方、観光情報を初めとした平戸ならではの情報は、スピード感を持って積極的な攻めの姿勢で発信することが必要であり、また、多様化した情報の媒体をいかに効率よく、効果的に活用するかという考えも、技術革新が著しい情報分野におきましては、今後、ますます重要になってまいります。 今回の質問のテーマでございます利用者目線に立った情報発信に対する職員の姿勢や、情報媒体有効活用等に関しましては、私も大変重要な取り組みであると認識しているところであります。 以上です。 ◎総務部長(岡康則君)  近藤議員の御質問にお答えいたします。 職員の情報発信力につきまして人事評価の軸とすべきとの御提案についてでございますけれども、情報発信力は職員のスキルとしても大変重要な項目であると考えております。 現在、試行しております人事評価能力評価項目におきまして、知識情報活用という項目がございますが、その中の評価着眼ポイントとして位置づけられておりますので、職員の情報発信力の評価につきまして、この評価項目におきまして、今後、適切に反映させていきたいと考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  ありがとうございました。まず、市長のほうからは、基本的に私と同じような考え方、価値観で市政運営に当たっているという、私としては非常に力強い答弁だったというふうに理解しますし、総務部長のからも、これを仕組みとして、今後、人事評価の中で生かしていけるように、そういった方向性を示していただいたというふうに理解しました。今後の運用の中で、ぜひそこは活用していただければと思います。 それでは、冒頭では非常に抽象的なことしか申し上げておりませんので、幾つか事例ととともに、例えばどういうお宝が眠っていて、それをもっとどう活用すべきなのか、できるのか、そういった話を幾つかしていきたいというふうに思います。 まずは、地域おこし協力隊の募集についてでございます。これは、現在、平戸市が観光部門、婚活部門、まちづくり部門で、計八人を募集している、そういった状況です。このような有能な人を募集するために、現在、ホームページを用いてその周知に当たっております。 しかし、やはり有能な人物を八人集めたいのであれば、どれだけ広く告知するかによって、集まってくる人の、もちろん量も質も違ってくるわけです。ですから、ここをどう今以上に周知する仕組みがあり得るだろうかというふうなことを考えてみると、私は、やはりそこはもっと別の媒体を使って、例えば広報紙、また、例えばフェイスブック等SNSサイトで、シェアっていう拡散の方法がありますから、そういったことをもっと皆さんに協力していただくという手があるのではないかと。そうすることによって、量的にも質的にも非常にいい応募が期待できるのではないかと。こういったことも、ふるさと納税のような派手な成果ではありませんが、こういった地道な活動から人材戦略、人材育成というのが始まるのではないかというふうに思っております。この点、いかがでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  地域おこし協力隊の募集に関する情報発信につきましては、確かにおっしゃるとおり、ホームページでの掲載のみということになっておりました。本来このような情報につきましては、関心がある人々に拡散させる仕掛けが、本当、必要な情報であったというふうに考えております。 このように必要とする情報につきましては、多くの方々に拡散させるべく、情報を持つ特性を考慮しながら、情報の発信先や発信方法等を精査した上で、ホームページや、また、SNSサイトを初めさまざまな媒体を通して活用していかなければいけないと思いますので、今後、関係各課と調整しながら、そういう方向で取り組んでまいりたいと思います。 ◆八番(近藤芳人君)  わかりました。 続きまして、平戸市のPR用の観光CDについて例示したいと思います。 ちょっと何年度か忘れましたが、数年前に平戸市の観光用CDを四ヵ国語対応でつくった、そういった事業がありました。そのCDを、当時、私も記憶が定かじゃないんですが、市長を初め観光の営業団が、中国だか韓国だかにそれを持っていって、初めてそれを手渡して、平戸市の情報を見てくれと、そのような名刺がわりのような形で配布するということを行ったというふうに記憶しておるんですが、それはそれで効果があったと思いますが、やはりCDというのは、物理的な媒体ですので、それを受け取った人が初めてその後に見るという形になってしまいます。そのような物理的な制約を排除し、インターネット上、クラウド上といいますけど、クラウド上にその動画が常に見れるような状態にしておけば、会う前からこのページ見といてくれというのも言えますし、もちろんそのCDを受け取った人以外にも、無限にその情報が見てもらえる可能性もありますので、やはりCD化するという媒体を固定化するのではなく、今後は当然クラウド化というのを標準的に考えた、そういった事業展開というのが望ましいというふうに思っております。そのような考え方については、どうお考えでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  PR効果が絶大な動画サイト等の活用ということだと思います。 確かにこれまで情報担当課におきまして、市をPRするための素材・情報の利活用を各課と連携しながら発信するという意識が乏しかったということは事実でございます。 平戸市のPR動画インターネット配信については、費用面でもそれほどかからず効果があると思われますので、今後はPR素材の整理など関係課と調整し、活用していきたいというふうに考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  よろしくお願いします。 それでは続きまして、サンセットウェイのCMを例示的に考えてみたいんですが、これは、御存じのように、生月の西側の海岸道路、サンセットウェイと呼ばれてますが、そこを使った車のCMというのが、この数年で六社、七社から殺到しておりまして、ある種ブームになっております。日産、マツダ、レクサス、ホンダ、アウディ、このようなそうそうたる自動車メーカーがここの場所をロケに使ってくださっている。これは、平戸市をPRするためにも非常に効果のある成果だと思うんです。 このCM動画は、もちろんCMとして流されますが、それを私たち平戸市が、もちろん版権、権利の問題があると思いますが、上手に活用させてもらうというふうな、そういったことができれば、もっとお墨つきのある情報がばーんと広まるわけで、その活用先についても考えていく。そういった考え方は、どのようにお考えでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  先ほどの答弁と同様に、今後の観光PR・営業活動に効果がある活用方法だと考えております。 民間企業や一般市民の方などが作成した素材であり、著作権やプライバシーの関係が生じる場合があり慎重に取り扱うものもあるかと思われますけれども、観光PR等に利用していくよう関係課と調整し活用を進めていきたいと考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  よろしくお願いします。 それでは、図書館、図書室の蔵書の管理という事例に移りたいと思います。 本市おきましては、平戸図書館永田図書館、両図書館、それから図書室が四ヵ所あります。その六図書館・図書室をいわゆるネットワーク化しまして、それをどこにどの蔵書があるかというのが、コンピューター上で検索すればそれがわかる、そのような仕組みができております。また、それを小中学校に拡大し、それも実現したというふうな、そういった非常に地道ですけども、大事な活動が花を咲かせています。私も、提案した人間として非常にうれしい限りでございます。 第三番目のステップとして、今度は島の館ですとか平戸城、オランダ商館松浦史料博物館切支丹資料館、そのような各種学芸施設におきまして所有してあります重要な蔵書、そういったものもデータとして、どこにどんな蔵書があるのか、そういったものをネットワークの中で検索することによって、どこにあるかっていうのがわかる、そのような照会システムというのが望ましいと思うんですが、所管の教育委員会のお立場として、そのようなことについでどう思われるか、御所見をお願いいたします。 ◎教育長(杉澤伸慈君)  蔵書の一括管理ということでございますけれども、資料を保存、そして整理し、市民に提供する役割を担っている図書館といたしましては、その立場からちょっとお答えをいたしますけれども、図書館以外の施設が有する蔵書も図書館システムに登録をし、そして、一括管理を行うことは現在可能となっております。したがいまして、各施設がどのような蔵書を所有をし、その資料の閲覧や貸し出しが可能であるかの情報等は、図書館といたしても整備すべき必要な仕組みであるというふうに考えておりますので、今後、博物館等の施設と協議を図って、前向きに検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  やはり今の答弁のように、図書館、図書室という縦割りで限られた範疇だけではなく、利用者側は、それが図書館にあろうが博物館にあろうが、関係ないんです。今、教育長がおっしゃってくれたように、この本がどこにあるかっていう、そういった利用者側の目線で、それがたまたま博物館にあるのか、たまたま図書館にあるのか、その違いだけですから、それは一つのデータベースとして管理すべきであるという、非常にすばらしい考え方であるというふうに思います。ぜひそれが実現できるように、御尽力お願いしたいというふうに思ってるところです。 それを実現していくためには、もちろん無数にある蔵書に対して、一冊一冊個体管理というのをしていかなくてはいけません。本の背表紙に番号を貼付し、そして台帳として管理して、例えば島の館だったらこの本とこの本がありますよという、何千冊、何万冊の本を、一冊一冊個体として管理していく必要があります。それができないと、当然、蔵書管理のデータベースには載らないわけです。逆に言うと、それが図書館、図書室ではできてるから、データベースに載ってるわけです。 現実に、実は先日、私、島の館に行ってまいりました。というのは、私の家からキリスト教関係の蔵書を島の館に預託してる分がありまして、その本が自宅にありまして、立ち寄ったんですが、確かに私の家から預けてる書籍については背表紙にラベルがついておりまして、きちっと管理していただいてるというので、非常にありがたかったです。 ただ、本棚全体を見渡したときに、ラベルがついてるものとついてないものがあるんです。感覚的に言うと、ついてないもののほうが多かったです。ついてないやつをどのようにして管理してるんだろうかと、そういった疑問が生じます。中には、同じタイトルの本が二冊あったりします。生月村郷土史っていうのが二冊あったんですけど、例えばその二冊のうちどっちかが紛失したとすると、それ、どっちがなくなったってわかるんでしょうか。例えば、どっちかが私が預けた本で、私が預けたほうがなくなったのか、それとも、市が購入したほうがなくなったのか、そういったものもわかりません。果たして何があったのかもわからないということになる可能性があります。どのような管理で実際に行われているのか、そのあたりの現状をお知らせください。 ◎文化観光部長(松田隆也君)  今御指摘いただいた島の館でございますが、調査の結果、約二千三百五十冊の図書を有しておりまして、来館者が自由に閲覧できるようには、一応提供はいたしております。うち、今おっしゃったような寄贈による図書が約千九百七十冊ございます。また、残り三百八十冊が購入による図書でございます。 その図書の管理についてでありますが、やはり本来はきちんとした適切な管理をするべきとこではございますが、二割の図書しか台帳登録がなされておりませんでした。ご指摘のとおり、適切な管理ができていないというのが状況でございます。 ◆八番(近藤芳人君)  そのような実態ですね。島の館が、非常に研究分野において、特筆すべき活動をされてるというのは十分わかるわけですが、やはり市の公務としてこのような管理も、もちろん市の財産を預かってるわけですから、それは大前提としてこなした上で、調査・研究活動をやっていただくということになろうかと思いますんで、そこはもう早急にぜひ対処方お願いしたいというふうに思います。それができて初めて図書データベースに載るということになると思いますんで、よろしくお願いいたします。 それでは、別の事例を御紹介しましょう。伝えよう!いのちのつながりエッセイ入賞作品というのがあります。これは、平戸モラロジー研究所が主催し、市内の小中学生に、心のつながり、命の大切さを短文、エッセイを書いてもらい、その優秀作品を表彰するという、毎年行っている非常にすばらしい行事です。 これは、入賞作品を表彰してもらうというのは、非常にすばらしいことなんですが、それが、表彰式だけにとどまってしまい、ほかの人になかなか周知できないというのが、私はすごくもったいないなというふうに思っております。 そのような大事な、埋もれている価値のある情報をすくい上げて、広く市民または外部に伝えるというのも、市の仕事として大事な情報発信だろうというふうに思うんですが、所管の教育委員会のお立場として、そのような考えをどのように思われるか、まず一点、お知らせください。 ◎教育長(杉澤伸慈君)  伝えよう!いのちのつながりエッセイ募集につきましては、教育委員会も後援をし、そして、学校を通じて募集についても積極的に支援をしているところでございます。 議員御提案のように、広く市民の方にも伝えることが必要というふうに考えておりますので、表彰式で配布されている入選作品を図書館に置き、そして、市民の多くの方々にも広く見ていただくように、今後、していきたいというふうに思っております。あわせて、蔵書として登録することにより保存をしてきたいというふうにも考えております。 以上でございます。 ◆八番(近藤芳人君)  ありがとうございました。毎年、入選作品が三十点弱出ますので、こんな薄っぺらな、言葉は悪いですけど、ぺらぺらのものなんです。それを蔵書として扱うというのは、今の時点ではそれしかないんでしょうが、今、第八回目だというふうに聞いています。二年後には十回目を迎えますし、そのあたりで何らかもっと見栄えのいいものにしていくとか、そして、本として広く後世に伝えていく、そういったこともある意味大事なことになってくるかとは思いますし、それを、この事業自体を、今、いろんな補助事業を転々と渡り歩きながら、何とかこなしているところもありますんで、平戸市がもっと市の委託事業にするぐらいの位置づけで、安定的にやっていくというふうな、そういったお考えはないか、あわせてお知らせください。 ◎教育長(杉澤伸慈君)  議員御指摘のように、二年後にちょうど第十回という節目の年を迎えるということでございますので、十年間の作品を集めた作品集をつくって、そして市民に広くそれをお知らせをしたいなというふうには考えております。また、今、この事業として、非常に資金的にも大変なようなことを、お話を伺っておりますので、その辺につきましても、私ども教育委員会が後ろ盾になって、市も積極的にやってまいりたいというふうに考えております。
    ◆八番(近藤芳人君)  ありがとうございました。今、ここまで述べた各種事例は、それだけをやれと言っているのではなく、今、例規的に上げたもの全てが大事な情報が、どうしても今埋もれてしまっていて、もっと日の目を見るような発信によって、活発な市民活動が期待できる、また、経済活動が期待できる、そのような事例もほんのごく一部であるというふうに理解していただいて、これをそれぞれの担当部署において、どう応用して、同じような形で別のものに応用するか、そこが問われる部分であるというふうに思います。 その意味で、総務部長からもう一度確認の意味で答弁をお願いいたします。 ◎総務部長(岡康則君)  情報の担当課といたしましてですけれども、市をPRするための素材や情報、優秀で埋もれがちな素材や情報などの利活用につきまして、全庁的に取りまとめ整理し、有効な手段で発信していくという意識がこれまで乏しかったことは間違いございません。今、御提案いただいた点につきましては、全庁的に取り組むべき課題だと認識しているところでございます。 ◆八番(近藤芳人君)  よろしくお願いいたします。 それでは、別の事例といったらいいんでしょうか。世界遺産登録に向けた情報発信のあり方について、二、三、問いたいと思います。 私も産業建設委員会に所属し、その中で世界遺産登録に向けた各種準備について議論に加わらせてもらっているわけでございますが、やはりその情報発信という面で、この世界遺産登録についても非常におくれている面があるというふうに私は思っております。それは何かといいますと、大きく二つありまして、一つは、今回、我々が所属しております長崎県、または熊本県に分散しておりますキリスト教関連遺産、これが十三の箇所に分散しておりますが、例えば、世界遺産に登録が決まったとして、そのうち、そこに多くの人が訪れてくれるでしょうが、そのうち何割ぐらいの人が平戸に来てくれるでしょうか。恐らく、まず長崎に立ち寄り、じゃ、もう一ヵ所ぐらいどっか行こう。佐世保に行こうか、五島に行こうか、外海に行こうか、島原方面に行こうか、はたまた平戸に行こうか、せいぜいそんな感じの人が多いんじゃないでしょうか。全部を回ってくれれば、もちろん幸いなんですが、全ての人が全部を回ってくれるとは限りません。つまり、世界遺産登録になったから、たくさんの人が来てくれるではなく、世界遺産登録になったけど、その中で平戸に来てもらうためにはどうすればいいかというのが一つ、私たちの戦略として大事なことになってくると思います。 ところが、現在は登録本部世界遺産の本部のホームページを頼りに情報発信をしているということですから、やはり平たく押しなべて十三分の一の表現しかできてないわけです。それを、それとは別途、我々なりに、平戸にはこんなのがありますよというのを積極的に発信していって、やはり一割しか来ない人を三割に増やす、そういった努力というのは必要になってくると思っています。 そのいかに分散した中から、平戸が選ばれるかという意味で一点質問です。そのような考え方について一点。 それともう一点は、やはり世界遺産というのが、有形のものに限定されております。例えば、富士山ですとか、富岡製糸場のように、物がはっきり見えて、大概の人が見て、わっと言えるようなものであれば問題ないんですが、私が心配するのが、平戸の場合、特に棚田ですとか、中江ノ島、安満岳は、過去の背景を知らないと、何やこのぐらいの棚田、どこにでもあるぞと、そう思われてしまう危険性があるわけです。その背景がわかった上で、その時代背景を頭の中にイメージしながら、その時代を顧みるというのを、あの光景を見ながらやってくれればいいんですが、多くの人はそうはならないでしょう。何も情報がない中で、あの棚田を見に来たら、何やこのぐらいんと、近くにもあるよというような話になって、口コミが逆効果になってしまうと。ですから、どれだけ情報をしっかり伝えた状態で見てもらうかというのが、戦略的に非常に大きいというふうに思います。それが二点目です。それをどのように仕組んでいくか。その二点、あわせてお答えいただければと思います。 ◎文化観光部長(松田隆也君)  長崎の教会群とキリスト教関連遺産ですが、御承知のように広範囲で点在する資産で構成をされておりまして、どの資産を見るかは来訪者の選択にかかっており、どうすれば平戸を選択してもらえるかは、どのように情報を伝え訴えるかにかかってまいります。 御承知のとおり、本市は二つの構成資産を有しておりますが、平戸特有の歴史的背景や伝統文化を絡め、その価値をより分かりやすく端的に発信することが重要であると考えております。また、周辺の関連施設や既存の観光施設、平戸でしか味わえない食であるとか、平戸にしかない魅力をトータル的に発信することが、さらに選択の幅を広げることにつながることと考えております。また、幾つかのゾーニングによるルート提示やモデルコースを提示をし、旅する方の志向と時間に合わせて選択していただこうと考えております。 その方法としましては、パンフレットやマップなどの紙媒体によるPRと、今おっしゃったようなインターネットやSNSを活用した情報発信を中心に検討中でございまして、議員から御助言いただきました発信すべき情報を蓄積するホームページの整備と、またその情報を拡散させるツールであるSNSを活用した効率のよい情報発信を模索してまいろうと考えております。まずは今年度中に、ホームページで発信すべき情報を整理し、ホームページの要件や仕様を情報担当部局とも連携をし、検討してまいりたいと考えております。 今、御指摘があった様に有形の背後にある無形の価値をどのように伝えていくかということについては、その価値や魅力がしっかりと伝わる仕組みづくりが最重要であると考えております。そのためにも、今年度作成中のガイド教本を教材に、地域住民の方はもちろん、既に既存のガイド団体やホテル・タクシーなど観光団体を対象に、その価値や魅力を理解していただき、地域の伝統や営みを含めた知識を習得するための研修会等も開催してまいりたいと考えています。 あわせて、御提案いただきました現地でのスマートフォンなどのそういったものを利用した情報案内につきましても、整備を予定しているホームページとのリンクや動画を活用した音声ガイド、またウェルカモメなど既存アプリの活用も含め検討してまいりたいと考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  一般質問の準備の段階で、いろんな調査、また議論をしておりますので、これから話すようなキーワードも幾つか出てまいりました。 例えば、ホームページSNSサイト、この両方は飛び道具として使うべきだというふうに私、再三申しておりますが、この両者のすみ分けですね。私は、ホームページというのは、物事を定義する場所であり、SNSサイトは、それにリンクを張る、そして、拡散する、そういった位置づけでまずは考えるべきであるというふうに考えます。 別の表現をすると、ホームページは情報をストックする場所、SNSサイトはフロー、そういう役割である、ストックとフローである。そのような考え方で、その両者の使い方、利用の仕方、運用の仕方を考えていくと、非常にわかりやすいのではないかと思うんですが、まずその考え方について、総務部長に考えをただします。 ◎総務部長(岡康則君)  発信スタイルにおきまして、ホームページは受動型であり、SNSサイト情報発信型でありますので、定義する場所とリンクを張って拡散する場所、ストック型とフロー型ということにつきましては、同じ考えをもって、それぞれ整理していくべきだと考えているところでございます。 ◆八番(近藤芳人君)  そう理解していただくと、非常に議論がしやすいと思います。 それでは、ホームページの運用とリニューアルについてですが、従来からホームページが見にくくて、早くリニューアルしたほうがいいんじゃないかという話はしてきております。それがなかなか遅々として進まない現状ですが、その今の目下の見通し、それと、私は営業広報系の情報と、法令事務事業、例えば、出産した、誰かが死亡した、そういった法令的に粛々とやらなきゃいけない部分は分けて入り口が入っていけるような、そういった構造にしたほうがわかりやすいのではないかというふうに思っているんですが、その二点についてお伺いいたします。 ◎総務部長(岡康則君)  現在のホームページにつきましては、住民生活での出来事いわゆるライフイベントを主とした構成で、一例で申し上げますと、観光情報のリンク先がホームページの下段に位置しているなど、観光情報等が探しにくいページなっているかと思います。 県内各市のホームページを見ますと、対馬市や松浦市などは、大きく四つの情報に分け、観光情報、暮らしやイベント情報、事業者情報といった、利用者側の見たい情報画面に移れるよう最初のページが構成されております。 その他の市でも、暮らしの情報を、福祉・教育・防災情報と細分化して表示している状況にもございます。次年度がホームページのリニューアル時期になっておりますので、今、御指摘のあった点を含めまして検討させていただきたいと思います。 ◆八番(近藤芳人君)  次年度、期待しております。 それでは、その意味で、また数点、事例を上げたいんですが、どうお考えでしょうか。平戸大橋、生月大橋が悪天候のときに二輪通行どめ、または全面通行どめ、そのようになることがあります。その通行規制情報というのを、どこに問い合わせをすればはっきりわかるかというのが、なかなか難しいんです。昔はそれが田平土木事務所が管轄しておりまして、今、そこ管轄しておりません。困ったなと思っていたら、実は、平戸市の防災ホームページの中にそういうページがあり、そこをのぞきにいくと、現在の交通規制情報というのが見れるということになっております。防災ホームページがわかっている人は、平戸防災というふうなキーワードを入れればそのページに行きつくんですが、例えば観光で来た方、ツーリングでバイクに乗ってきた方が生月島まで行ったけど、生月から出れない。じゃ、どんな状況だろう。どっかで暇潰してるけど、まだ解除になってないのかなというふうに、ホームページを見ようとしたときに、果たして検索ワードとして平戸防災とかという言葉は思いつくでしょうか。まず無理ですね。まず無理。恐らく、生月大橋通行規制とか、そういった言葉しか思いつかないわけです。それで検索しても、残念ながら、ひっかからないんです。やはり、利用者側がどんな形で専門的にはインクワイアリーと言ってまして、照会をしていくか、そういった目線に立った仕掛けというのが絶対必要なんです。別の事例で言えば、平戸市のホームページの中で、キリシタン資料館について何か書いてるページがないかと思って、右上にある検索のところで、カタカナでキリシタン資料館と入れると、ゼロって出ます。でも、漢字で切支丹資料館で入れるとばらばらばらって出てくるんです。ただ、正式名称を入れないと、絶対出てこないという、非常に不親切な、それが漢字の名前なのか、カタカナの名前なのか、そこまで把握している利用者って何割かなと思います。そういった親切さというのも含めて、やはり検索がもっとしやすいように、幅広にこの言葉はこういう意味だというのがわかるぐらいの検索にしてもらわないと、多分、使えなくなります。 そういった面も含めて、今の事例をどのようにお考えでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  今、事例として上げました通行規制の情報でございますけれども、これにつきましては、平戸大橋、生月大橋の通行規制情報につきましては、市ホームページの、確かに平戸市防災ホームページをクリックした後、その後、市のお知らせというところをクリックして掲載しているという状況になっております。また、市のホームページ上では、平戸大橋と入力しても検索できないような状況になっております。本当に利用者にとってはたどり着かないような情報の一つになっておりますのは確かでございます。 今後ですけれども、平戸大橋の通行規制情報を初めといたしまして、ほかにもさまざまな情報が、市民が必要とする形で抽出できるような形になっていないと思いますので、今後はそこら辺も検討、調査していきながら、今申されましたような利用者目線、検索しやすいような形というところを模索しながら、次年度のホームページのリニューアルに生かしていこうと考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  よろしくお願いします。 それでは、もう一つの事例です。これが、冒頭、予告篇を言ってました。皆さんのお手元に資料がわたっていると思いますから、それを見ながら説明していきたいと思います。 この資料の一番上に問題のホームページになっていますけども、物騒な表現にしていますが、これはつい先日、十一月十九日時点での平戸市のホームページにあったあるページのコピーです。これは、田舎暮らしUターン情報、U・Iターン情報というページに、平戸市で生活をすると、こんなに全国よりも安く住めますよと、こういう節約ライフを楽しみませんかという、そういうデータとしてこのようなページがありました。確かに、食料が全国では六万六千円かかっているのが、平戸市だと五万円、自分なんかの生活に当てはめて考えると、確かに友達から魚をもらったり、米をもらったりするけん安くあがるよねっていうふうな、確かにうなずけるようなものがたくさんあるんです。住居費も確かに安かねとか。ところが、光熱水道というのが上から三番目にあります。矢印で書いてますが、これも全国平均が二万一千幾らが、平戸市だと一万七千幾らと安くなっています。これは、待てよと。同じ人間が、平戸に移住して、果たしてこんだけ水道、光熱が安くなるだろうか。恐らく、全国的に電気の単価というのはそう変わりない。水道料金はどうかというと、平戸市より高いところって珍しいぐらいに、残念ながら、平戸市の単価は高いです。ですから、ここのこのページを見る人はU・Iターンを考えて見るわけで、平戸に住んだらこれだけ安くなるという根拠がどうもないんです。私はそれが不思議に思い、九月の一般質問の前にいろいろと調査をする中で、下のほうの経緯というところに書いていますが、八月二十六日に、これは間違っているんじゃないだろうかということを指摘しました。これは、部長と担当の課長宛てでございます。 それを受けて、すぐにでも何らか修正がなされたんだろうと思ってたんですが、今回の一般質問の前のまた調査をしている段階で、ホームページに関するところで見て回ってましたら、これが何も変わってなかったんです。これが二番目の数字です。十一月十九日、修正されていないことを確認。そして、このページを印刷しました。十一月二十六日に事前調査のいろいろと会話をする機会がありましたので、その時点で、私としては教えました。修正がなっとらんから、早く直したほうがいいぞと。それ部長宛てに教えました。二十七日に、所管の課長から私宛てに、説明とともに、当該ページを削除するという話がありました。じゃ、何がまずかったかという話が下に三つ書いてあります。 一点目、閲覧者に誤解を与える情報を出したこと。つまり、このページを見る人、利用者というのは、U・Iターンを考えている人が平戸に生活したらどうなるだろうというのをある程度イメージしながら見るわけです。本当に水道光熱が安くなるんだったら、これでいいんですが、ここはそうじゃないだろうということで、誤解を与えてしまいます。恐らく何らか出典としてはどっかから出している間違いのない数字だと思うんですが、これが移住をするという点で考えると、間違いになってしまうんじゃないか。そういった誤解を与えてしまう可能性がある。それを出してしまった。 二番目に、それを指摘しても、三ヵ月間放置した。そこまではいい、まだいいんですけど。 そして、三番目。三番目は何かというと、この例の経緯でいう十一月二十七日の話です。所管の課長から私にあった説明は、数値は正しいということだったんです。つまり、このデータの出どころが、もらったデータの次の来年度になったら、新しいデータがもらえるかと言ったら、もらえる可能性がないので、データが古くなってしまうから、このページは削除しますという、そういう説明でした。この後に及んで。それが間違ってなくて、修正ができない。データは間違ってないけど、古くなるから、あきらめて消しますというんであれば、八月二十六日時点でそうすればいいです。私は、これ間違っているって思っていますし、それは間違ってないというふうに担当課は言っています。そこははっきりさせたいと思うんですが、部長の所感として、この表示、このインターネット上のこのページの表示は、誤解を与える、間違っていると言っていいものか、いや、これ正しいから、堂々と胸張っていいと思われるのか、どっちですか。 ◎総務部長(岡康則君)  確かに、利用者目線というU・Iターン者から見た場合には、完全に誤解を生む情報でございます。平戸市内でも、やはりUターンの方に聞きましたら、やはり水道代が高いよという話も聞きます。確かに、これは間違った情報でございました。 ◆八番(近藤芳人君)  そのように言っていただければ、まずは溜飲が下がるんですが、それを出して、三ヵ月間放置したという、一番目、二番目の問題は、ある意味、しょうがないといいますか、それは私は目くじら立てるつもりはなかったんです。ところが、それを最終的には間違ってないという説明で、うやむやにしようと、担当課はしてます。間違ってないけども、新しいデータがもうもらえないので、このデータが陳腐化するから、やむなくこのページは消します。その説明って何なんでしょうか。八月時点で間違いを認めていながら、十一月の時点で、いや、間違いじゃなかったと、そういう説明をするんです。私はそこが非常にわからないんで、そこはもう徹底的に議論しようというふうに思っておりますが、どうでしょう。 ◎総務部長(岡康則君)  申しわけございません。間違っていないというよりも、説明の仕方がまずく、そういう誤解を生むような説明をしていた、してしまったというところでございますので、お許し願えればと思います。 ◆八番(近藤芳人君)  間違っていたから、修正しますというのと、間違ってないけども、新しいデータがもうもらえないので、これを消すことにしますという表現を、私は説明の仕方がまずかったようなレベルで表現ミスするような人は、恐らくほとんどいないと思います。そんな間違いをするような人が市役所の職員として説明責任を果たせるんでしょうか。私は、それは表現の間違いとしてあり得るようなレベルのものじゃない。本当にこれが間違ってないというふうに思っている確信犯か、それか自分の非を認めたくなくて弁明しているかどちらかじゃないかというふうに私は推測するんですが、そのどちらでもなくて単純に表現の間違いだというふうに、部長、おっしゃいますか。 ◎総務部長(岡康則君)  この件につきましては、近藤議員さんに説明するときにもちょっと私担当課長とも話したんですけれども、その中でこれについては間違いであるからということで説明をして、それともう一つは三ヵ月も放置したということにつきましてお詫びして、これにつきましては削除するということを説明するということで話しておりましたので、説明の仕方が私としてはまずかったと、また、情報発信で一番最初に、情報発信力と最初に申し上げましたけれども、そこら辺が少し至らなかったというふうに私としては認識しております。 ◆八番(近藤芳人君)  部長がどう善意解釈されようが、説明を受けた私はそのような説明になってなかったというふうに思っております。私はこのように食い下がる性質でありますので、私は負けません。でも、弱い市民はこのようなケースで丸め込まれてしまうと、恐らく役所は間違ってなかったっていうふうなことで終わってしまうんです。そういう事例が恐らくたくさんあって、我々議員が市民からいろいろ役所の問題、悩みを聞くときの何割かはそういうことに起因しているんです。私はこれの氷山の一角だというふうに思います。そういった面は総務部長という立場で厳しく当たってもらわないと私は困る、思います。今回非常にわかりやすい事例としてこういうのが出てきました。ただ間違い、修正してなかっただけだったら、私はこんな吊し上げるような言い方しません。ただ説明の仕方が余りにも潔くなくて間違ってなかったようないい方をされるとそれは困る。その意味でもう一回答弁お願いします。 ◎総務部長(岡康則君)  まず最初に、お詫び申し上げます。今後、一番最初に言いました人事評価の中でもそういう部分については評価していくというところは入っておりますので、やはり面談、その中でも職員にはそういうとこにはしっかり確実な情報発信をするような説明能力、また結局しっかりした情報発信力を身につけるようにということで職員には指導していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆八番(近藤芳人君)  この話ばっかりしてもしょうがないので、一応そんなことで今回留めたいと思います。肝に銘じていただきたいというふうに思います。 それでは、気を取り戻して、ホームページのスマホ版の必要性についてお聞きしたいと思います。 パソコン版のホームページというのは既に存在するわけですが、最近のスマートフォン、またタブレット端末の普及に伴って、最近の傾向としてはパソコンの大きな画面ではなくスマホやタブレットのような小さな画面でも非常に見やすいようなページのつくりになっているホームページのスマートフォン版というのが主流になってきつつあります。本市のホームページもスマートフォンで見れなくはないんですが、全体のページをあのちっちゃなはがきサイズのスマートフォンで見ようとすると、もう全体が非常にちっちゃくなりまして、それを拡大して見ても資料が一遍に見れない、そういった失望さが生じます。ぜひ今回の改定に合わせて従来から私の提案し続けておりますスマートフォン版、これを実現していただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  私はホームページのスマートフォン版にホームページがなっていないという話を前から聞いておりました。そして、もうこれ今どきそういうのは少ないですよと、やはりみんなスマホ版を入れてますよという話を聞いておりますので、次回のリニューアルの際にはぜひスマホ版は機能としてつけていきたいと考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  わかりました。よろしくお願いします。 それでは、続きまして、SNSサイトの運用と拡大という意味で、最近はやりのLINE、LINEじゃくてLINEというアクセントだそうです。LINEの活用という意味で二点ほどお伺いしたいと思います。 平戸市はフェイスブック、そしてミクシィ上にSNSサイトとしてはその二つに公式アカウントを持ってます。ツイッターにも持ってますかね、三つ持ってます。最近の傾向として、こういったSNSサイトというのはどうしてもエコ性質でありまして、はやりすたりがありまして、ミクシィなんてのは比較的下火になりつつあります。それにかわり対等しているのがLINEでございまして、このLINEの公式アカウントというのも取得するというのがそろそろ時期にとして考えられるんではないかというふうに一つ思ってます。 また同時に、LINE独自のサービスとしてスタンプというのがあります。これは有料のもの、無料のものあるんですが、友人との会話の中に言葉で入力せずにこのスタンプで「眠い」とか「ありがとう」とかそういったスタンプを貼ることによって言葉で表現しない雰囲気、気持ちを醸し出すという意味で、非常に若者を中心に支持されている機能なんです。そのスタンプがつい先日、有料で多くの人が参入できるようなそういう仕組みになりました。本市においても、このスタンプを活用しまして、本市にゆかりの、例えば三浦按針ですとかザビエル、山頭火ですとか、そういった人々に代表的な言葉、例えば山頭火に「平戸は日本の公園で」とかそういった言葉を描かせてスタンプをつくって、それを友達同士にぽんとやり取りすれば、平戸のPRが実はすごい底辺から広がります。また、非常に温かい平戸弁なんてもんもあるわけです。生月なんかでは「おやすみなさい」と言わずに「おいきゃまっせ」って言ったり、そういったほっこりするような言葉を使ってわざとそれを若い人たちに使ってもらう、そういったやり方がおもしろいんじゃないか。また地元出身のイラストレーターなんてのもいますので、そういった人たちにどんどん活躍してもらって、そのダウンロードの仕方も、例えば何かのアプリをダウンロードをしたらそれについてくるとか、ふるさと納税をした人には無料でお渡しするとか何らかの仕掛けをもってどんどんそれが活用できるようにしていくと、実はおもしろいうねりが生じるんじゃないかというふうに私は思っております。自治体の中でもそうそこまでやっているところはないと思いますんで、やはりこういうのは先行者利益、先にやったもん勝ちです。そいった気持ちがあるんですが、その点どのようにお考えでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  まずLINE公式アカウントの取得のほうからお答えいたします。 LINEの公式アカウントの取得につきましては、LINE株式会社の資料によりますと国内利用者は五百万人を突破しており、非常に多くの人が利用しております。特に三十代までの利用が多い傾向にございます。 本市におきましても、フェイスブックなどの公式アカウントを既に取得しておりますので、フェイスブックと同様に、LINEの公式アカウント取得に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、LINEスタンプのほうでございますけれども、LINEスタンプの作成につきましては、既に大村市が作成しております。市のマスコットキャラクター「おむらんちゃん」の四十種類のスタンプが百円で販売されております。本市におきましても、マスコットキャラクター「ひらちゃん・かぴたんず」もございますので、他市におけるLINEスタンプの取り組みを参考とさせていただくとともに、本市に縁のある方々のスタンプ作成や平戸弁を用いたスタンプといった活用方法につきましても関係課と十分検討しながら使っていければというふうに考えております。 ◆八番(近藤芳人君)  それ以外にもフェイスブックの中には場所を登録しておくという機能といいますか、そういったことをやっておくと非常におもしろいというふうに思います。フェイスブックというのは、今自分がどこにいるかっていうのをチェックインという形で場所を明示するようにできるんです。それは、既にフェイスブックの中に登録してある、例えば平戸城とか平戸市役所とかであれば名前が出てくるんですが、フェイスブック上に登録されていないとその名前出てきません。例えば、世界遺産を見に来た人が隠れキリシタンの小さなほこらである幸四郎様とかガスパル様とか、だんじく様とかそういったものを見に来たときに、恐らくまず出てこないんです。けどそれが既に平戸市側で登録してやればぱっと出てくるんです。そのページ見に行くとその説明も書いてあるんです。それはスタンプラリーにかわるものとしてフェイスブックなんかを使って自分がどこに足跡を残したかっていうのを記録ししていきたい人には非常に有効になりますので、これは誰か個人にお任せするのではなく平戸市が率先して準備しておくべきものではないかなと、それは戦略的にやるべきだと私は思っておりますが、その点いかがでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  フェイスブックの場所の登録ということでございますけれども、確かに現在その機能につきましては意識的にそれを利用するというような状況になっておりません。だけども今御指摘のように非常に有効なものだと思いますので、観光施設や史跡などを登録するように、関係各課のほうには指示を出していきたいと思います。 ◆八番(近藤芳人君)  それ以外にも動画サイト、YouTubeなんてのが非常に有名ですが、ヤフー動画、ニコニコ動画などいろいろ最近は動画サイトがあるんですが、その研究をしていただいて、そこの中にも公式の平戸市のサイトをつくっていただいて、そこに平戸の情報、動画がたくさん保存してある、そこを見に行けば平戸の動画が見れる、そういった状況にするべきではないかなと思っております。そのあたりの研究も進めるべきではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  YouTubeなどの動画サイトの活用につきましては、市独自の映像配信インフラの構築が不要でございます。そういうことから、ユーザーが行政のサイトにアクセスしなくても市に関する動画を利用できる環境となっております。そういうことで、平戸の文化、風物詩、イベントなどの映像を動画サイト上に蓄積していくことは、観光客、定住者の誘致に有効であるだけではなく、地域住民の郷土意識を高めるといったメリットにもつながりますので、今後、関係各課と調整し活用していくようにいたします。 ◆八番(近藤芳人君)  時間的にもう少し質問を準備してたんですが、もう余り時間がありませんので、最後に市長の所感をお伺いしたいというふうに思います。きょうの今のやり取りを聞いていただいて、やはりやれること、まだ幅広に可能性はあると思います。ただそれがどうしても後手後手になってしまってて体系的に進んでいない。また、部も横断的に進んでいないという点があるし、情報の技術論だけではなくて気持ちの問題というのも浮き彫りにしたつもりでございます。そういった面での市長の御所見を聞いて終わりにしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(黒田成彦君)  これだけの質問、情報通信技術も進展しており、また幅広くユーザーがふえているにもかかわらず、本市の戦略的な取り組みが後手後手に回ったということを痛感しております。ホームページの更新や利用者目線での改変はもちろんのことですが、今おっしゃったようなSNSサイトとかYouTubeなど、動画のクラウド管理についても戦略性を持ってやるべき情報戦略の体系づけというものがこれから必要になると思います。それは総務部内にある情報担当者がそれを専門的にやるんではなくて、大きなデータ管理はそこがやるにしても発信していくいわゆる職員、個々人の位置づけを体系的にやっていかなければならない。今、個人個人が思い思いにやっている部分がありますので、その辺を戦略的に位置づけたり、あるいは市民のそういう志があるスキルが高いいわゆる民間の人たちも巻き込んでやっていきたいと思っています。一部には今観光応援隊というサイトがあってやっておりますが、こういったことをヒントに、今のスタンプやLINE、フェイスブックなど、あらゆるバイタルを通じて平戸の魅力を発信していきたいと思っております。 ○議長(吉住威三美君)  以上で、近藤芳人議員一般質問を終了します。 ここで十分間休憩します。                 午前十一時零分 休憩                 ~~~~~~~~~~                 午前十一時十分 再開 ○副議長(田島輝美君)  会議を再開します。 引き続き一般質問を行います。 次には、十七番、松山定夫議員。 ◆十七番(松山定夫君) 登壇 皆さん、おはようございます。一般質問をさせていただきます。私は、今回防災上の関係で一般質問させていただきます。 最近の内外での災害が多発していることは、皆様御承知のとおりでございます。このような中にあって国内で起きた災害に広島市を中心に局地的な豪雨となり、広範囲で土砂崩れや土石流が発生、また御嶽山の噴火による災害、長野県北部で最大震度六強を記録の地震、このような災害によって多数の犠牲者や被害がありました。犠牲者、そしてまた被害に遭わせた皆様方に心からの御冥福と御見舞いを申し上げます。 それでは、一般質問をさせていただきます。 梅雨前に行っている危険箇所調査後の現状と対策でございます。一点目に、平戸市全体で防災計画に上がっている危険箇所の数、どれぐらいあるのか。できれば地区ごとにその数を教えていただきたい。二点目に、地区箇所調査後の対策はどのように行っているのか。 大きな二点目として、防災士の資格の取得についてでございます。この防災士の役割について、また、企業、団体における防災士への取り組みについて、三つ目に自治会における取り組みについてお尋ねをいたします。 大きい三点目でございます。CO2排出ゼロ都市宣言に係る取り組みについてでございます。一点目、宣言について、この普及啓発をどのように考えているのか。二点目に、宣言についての五項目をどのように具現化し、市民の間に普及啓発をどのように図っていこうとしているのか。それから、三点目に、宣言の五項目のうち再生可能エネルギーの推進をどのように行うのかお尋ねをいたします。 以上で、壇上での質問を終わりますが、再質問については自席から行いますのでよろしくお願いを申し上げます。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇 松山議員の御質問にお答えいたします。 防災士につきましては、私も昨年、県が実施しました自主防災リーダー養成講座を三日間を受講しまして、その結果防災士の資格を取得したところでございます。養成講座では、防災に対する意識とこれまで知り得なかった多くの防災知識等を学ぶことができました。防災士の地域における役割についてでありますが、災害は、思いもしないところで突然発生し、大きな災害では、公的な機関の救助・救援にも限度があり、すぐに対応することができないこともあります。そのために、日ごろから地域の自主防災組織が中心となって、防災訓練等を行い、いざというときに協力して対策にあたる体制づくりが重要であります。そこで、一定の知識、技能を修得した防災士に組織の中心となっていただき、地域の防災力の向上のお手伝いをお願いしたいと思っております。 次に、防災士の推進でありますが、防災士の養成講座につきましては、これまで長崎市や佐世保市などで開催されており、本市から三日間の講座を受講するには遠距離になることなどから大変厳しい状況でございました。そこで、昨年度、県に対して自主防災リーダー養成講座をぜひ平戸市において開催してほしいと相談いたしまして、本年実現することができました。養成講座は、十一月十五日・十六日・二十四日の三日間にわたって実施されまして、市内から二十八人の方々が受講されております。この方々につきましては、講座で取得されました防災意識と一定の知識・技能を地域の中で十分生かしていただき、地域の防災力向上に努めていただきたいと考えております。ちなみに、平成二十六年十一月末時点でおきまして、全国で防災士は八万四千八百三十五人の方がいます。長崎県は七百五十三名、そのうち平戸市は三十九名となっておりますが、今回十八名の方が受験しておりますので、受講された方がそのまま加わりますと、五十七名となります。 今後においても、養成講座を本市または本市の近くで開催していただき、市民の方が無理することなく受講できる機会を、県と連携しながらつくってまいりたいと考えております。 次に、退職者を含む消防団に係る防災士資格取得についてでありますが、消防関係者が資格取得する場合には、特例がございまして、消防関係者である一定の階級以上の場合は、試験などが免除されるようになっております。消防職員では士長以上の階級、消防団は分団長以上の階級となっていて、現職の方だけではなく、退職されている消防職員や消防団の方についても、適用されるようになっております。 次に、CO2排出ゼロ都市宣言に係る取り組みについてですが、近年の地球規模での異常気象の原因は地球温暖化が原因であると言われており、国際的にも、先般、南米ペルーで開催されました国連気候変動枠組条約国会議において、二〇二〇年以降の新たな国際枠組に向けての協議が行われており、京都議定書に代わる温室効果ガス排出量の削減目標について二〇一五年までに合意を目指して国際会議が開かれているという状況であります。 このような中、本市では本年九月に平戸市CO2排出ゼロ都市宣言を行い、官民一体となった温暖化防止に取り組むこととしているものであります。この宣言文の意味するところは、平戸市のCO2の排出ゼロに対し、再生可能エネルギーによる削減量や森林の持つ二酸化炭素の吸収量などを相殺し、二〇二三年度を目標に相殺料をゼロとするものであります。このためには、市民を一人一人の節電や省エネルギーの取り組みが大切であると考えており、そういう意味ではこれからの住民の皆様に対する意識づけをどのように行っていくか大きな課題であると言えます。本市の持つ自然環境と調和したCO2削減について、これから市民一丸となって取り組んでいかなければならないと考えているところであります。 残余の質問については、担当部長に答弁させます。 ◎総務部長(岡康則君)  危険箇所調査後の現状と対策についてお答えいたします。 まず、地域防災計画において指定されている各地区の危険箇所の数についてでございますけれども、平戸地区百二十一ヵ所、生月地区二十四ヵ所、田平地区六十ヵ箇所、大島地区二十八ヵ所の合計二百三十三ヵ所が指定されております。 次に、各地区の危険箇所における安全対策の進捗状況について申し上げます。安全対策工事が終了した件数は、平戸地区七十二件、生月地区十一件、田平地区四件、大島地区十四件で全体の四十三%となっております。工事中のものにつきましては、平戸地区で十四件、生月地区七件で全体の九%となっております。なお、田平、大島地区においては工事中のものはございません。 安全対策工事が行われていない箇所といたしましては、平戸地区で三十三件、生月が地区二件、田平地区が三十六件、大島が地区十三件で全体の三十六%となっておりまして、一部分が未施工の箇所が、平戸地区二件、生月地区四件、田平地区二〇件、大島地区一件で全体の十二%となっております。 続きまして、危険箇所調査を行い実際に危険箇所として地域防災計画書に掲載される件数でございますけれども、その年によって差がございまして、ちなみに、平成二十六年度におきましては、各区長様からの危険箇所の報告件数は七十一件あったものの、調査等を行った結果、指定済みの二件を含む三ヵ所の巡視を行い、新たな危険箇所としては記載したのは、生月地区の一ヵ所を指定したという状況でございます。 以上でございます。 ◎建設部長(池田圭一郎君)  危険箇所調査後の対策をどのように行っているのかということでございますが、対策については、事業の対象となるのか確認のため、長崎県の担当部署や関係機関と連携して現地調査を実施し、対策について協議してまいります。近年の対象となった事業でいいますと、農村災害対策整備事業、急傾斜地崩壊対策事業、住宅裏の県営自然災害防止事業、住宅周辺の県営地滑り防止事業といったものが主なものでございます。 以上です。 ◎市民福祉部長(小川茂敏君)  CO2排出ゼロ宣言都市の五項目について、私のほうから説明をさせていただきます。 まず、現状でございますけれども、平戸市全体のCO2の排出量が約十六万八千トンに対し、風力発電や太陽光などの再生可能エネルギーによる削減量が約五万一千トン、森林による吸収量が約三万二千トンと、排出量と削減・吸収量の差が約八万五千トン排出量が上回っている状況にあります。そこで、引き続き再生可能エネルギーの推進と市民一人一人が節電や省エネルギーに取り組むことで、十年後のその均衡をゼロとすることを目指すものであります。 項目に五項目を上げております。市民に対し、普及啓発を図っていくのかということでございますが、第三項目の再生可能エネルギーの推進を除き、私のほうから御説明させていただきます。 第一項目の「わたしたちは、豊かな地球環境をこれからも維持し、未来に引き継いで行きます」につきましては、自然と共生した暮らしを今後も守り継承することとし、産業振興や定住人口を図ることを基本としており宣言文の総体的なところを掲げているところでございます。 二項目の「わたしたちは、普段の生活を通じ、節電や省エネルギーに努めます」というのは、市民一人一人が節電や省エネルギーを意識した生活に努め、普段の生活を通じてCO2の排出をできるだけ削減を図るものであります。当然行政といたしましても公共施設に宣言文の掲示や普及啓発のチラシを配布するなど節電や省エネルギーに努めてまいりたいと考えております。 四項目の「わたしたちは、行政、企業、大学等とのパートナーシップにより、先進的な事業推進に努めます」とのことに対する具現化としましては、企業や大学が持っている専門的な知識を活用した新たな節電や省エネルギーへの取り組み、再生可能エネルギーの開発、再生可能エネルギーを活用したまちづくりなど積極的に連携を図りながら取り組むことといたしております。事業推進型っていったら常に新たな情報や精神的な取り組みに接する機会が重要であり、また事業化の有無にかかわらず宣言都市にふさわしい情報収集することが重要でありますことから、企業、大学等との連携は非常に重要だとか考えております。 それから、五項目の「わたしたちは、自然環境に配慮した持続可能な事業展開を地域の活力につなげます」とのことにつきましては、平戸市が保有しているすばらしい自然環境を守りながら、先ほど述べました事業を推進していき、地域経済の発展、平戸市の活性化を目指すことといたしております。 市民に対しての周知を含め普及啓発などまだまだ不十分ではありますので、今後はいろいろな角度から浸透を図り、市民一人一人が積極的に快適で永続的な取り組みができるような施策を講じていきたいと考えております。 以上でございます。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  松山議員の御質問にお答えします。 再生可能エネルギーの推進についてでございますが、再生可能エネルギーは、近年地球環境に優しいクリーンなエネルギーとして注目を集めており、重要な低炭素の国産エネルギー源として位置づけられております。 本市におきましても、これまで風力、太陽光発電を中心に官民一体となった再生可能エネルギー事業に取り組んできたところであります。再生可能エネルギーを取り巻く現状は、平成二十四年七月より再生可能エネルギーの固定買取制度FITが開始され、太陽光発電を中心に飛躍的に増加しております。しかしながら、議員も御承知のとおり、本年九月に入り電力各社から再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの買取保留が発表され、事業者の計画見直しが迫られるなど、今後の再生可能エネルギー推進に関する新たな課題となっております。このような課題を解決するため、本年十月に本市で開催した再生エネルギー推進大会において、電力の広域的な活用に必要な送配電網の整備を進め、電力の広域系統の運用拡大に向け関係者が一丸となって行動を行うことを大会宣言として決議したところであります。 今後におきましても、国の動向を注視しつつ、本市が有する再生可能エネルギーのポテンシャルを地域資源として活用し、地域産業の育成や効果拡大につながるよう関係機関団体と連携を図りながら自然環境と調和した再生可能エネルギーの普及拡大に向けた取り組を推進してまいりたいと考えております。 ◆十七番(松山定夫君)  それぞれ御答弁をいただきました。ここでよしということにしますとかなりの時間がありますので、再質問をさせていただきます。 まず、危険箇所の調査でございます。防災計画に今上げている件数が二百三十三ヵ所というふうな説明でございます。詳しく地区ごとに、平戸が百二十一、生月二十四、田平六十、大島二十八、この進捗状況でございますけれども四三%というようなことでございます。まだまだあと事業をする箇所がかなりあるなというふうな感じを受けました。特に、冒頭に言いましたように、広島でああいう大きな災害があって、一次災害、二次災害と大きな事故がございました。私、特に平戸においてはのり面のやはりもろいところ、またそしてその下に住宅がある場所がこの二百三十三ヵ所のうちかなり幾らかあると思うんです。そこのところがこの把握しておればちょっと教えてください。何ヵ所あるか教えてください。わかりますか。 ◎総務部長(岡康則君)  済みません。箇所ごとには急傾斜とかいろいろ書いておりますけれども、そこら辺についてはちょっと載せておりません。申しわけございません。 ◆十七番(松山定夫君)  後であれしてください。恐らくそういう場所がやっぱりあると思います。その点については、やはり平戸市は自主防災の中でかなり徹底をしておりますから、大雨が降ってこれ危ないなっちゅうふうな状況になれば、やっぱり素早くその地域の方、また行政の方がそういう把握を私は平戸市の場合はもうやっているというふうな思いをしておりますので、今後は、数はちょっとわからないというようなことでござますけれども、特にそういうところはやっぱり雨量等々を見ながら、早急な、早目に避難させるとかそういうふうな対処を私はとっていただきたいというふうに思っております。 それから、危険箇所事前調査の流れというふうなことで、それぞれ地区において消防団の幹部の方、それから区長さんと、それから行政もちろんですけれども職員、そういう方で年に一回話し合いをして危険箇所の確認をするわけでございますけれども、この二十六年度においてその調査の件数はわかりますか。全体的な件数は二百三十三だったんですけれども、二十六年度の事前前の件数、それから本調査件数、これがわかればちょっと教えてください。 ◎総務部長(岡康則君)  済みません。ちょっと資料が持ち合わせておりませんので、すぐ取り寄せますのでお待ちいただけたらと思います。申しわけございません。 ◆十七番(松山定夫君)  一般質問する前に私もそれぞれ資料を出していただいたりそういう情報をしたわけでございますけれども、この件についても私は当然部長も知っておると思って質問をしたわけです。私のほうから、そしたら言いましょう。 事前前の調査件数が、平戸が二十七、生月が五、田平が十九、大島が二十、そして本調査件数、これがこれだけの事前前の件数がこれだけ数字が出て、そして再度建設課を含めて事業に載る、補助対象になるを抜擢して、そしてその件数が本調査件数というふうなことでございます。これが平戸が一、生月は二、田平・大島がゼロと、二十六年度はこういう数字になっておるわけですよね。そしてそこで事前前の調査の流れとして、それぞれ地区において事前前調査の件数を事前に回すそうです。そして本調査については市長を交えて各関係者が地域ごとに回るというふうなことだそうです。ですから、ここで事前前調査の件数と本調査の件数がちょっと違うわけですが、要するに補助対象にならない箇所については回っていないというふうなそういうことでございますけれども、当然私は地区地区でそういう幹部会で現場の協議をする中で、やはり上がった分については、新年度に上がった分についてはできるだけ私は巡回をしていただきたい。そういう思いをしておりますので、そこら辺どういうふうなお考えをしておりますか。 ◎総務部長(岡康則君)  先ほど、件数につきましては申しわけございませんでした。 危険箇所調査の流れというところからちょっと御説明させていただきたいと思います。 この危険箇所の調査のやり方といたしましては、各地区とも合併前からの方法によって現在行っているところでございます。 平戸地区におきましては、一月に地区の嘱託員に危険箇所事前調査を文書で依頼いたしまして、提出のあった危険箇所、嘱託員と防災担当者で確認を行っております。その後確認が終わりました箇所につきまして、四月ごろに建設課担当職員と再度、現場を確認するというような方法で行っております。 生月地区では、九月に区長会で危険箇所の要望確認を行いまして、十二月に消防幹部会を開催、要望の内容につきまして確認します。その後、三月に支所職員と消防署生月出張所、消防団地区団長、副団長で現場を確認するというようなことで行っております。 田平地区では、一月に文書で嘱託員に依頼を行い、提出のあった危険箇所を嘱託員に同行してもらいまして支所職員が確認を行います。確認が終わりましたら、箇所につきまして四月ごろに支所職員、区長、消防署、消防団、警察署で再度、現場を確認しております。 大島地区では、四月に嘱託員に文書で依頼を行い、提出のあった危険箇所を嘱託員に同行してもらい確認を行っているというところでございます。 そして、各地区における現場確認が終わりましたら、地域協働課において危険箇所を集約し、総務部、建設部で危険性の度合いや安全対策の緊急性などを考慮し、巡視予定箇所を決定しているというような状況でございまして、各地区のほうで見ていただきたいというところで上がってきた分については、私ども再度確認して巡視する、しないというのは確認しているというのが状況でございます。 ◆十七番(松山定夫君)  ありがとうございました。なるだけ地域から上がった箇所については、新しく上がった分については、やはりこの踏査といいますか、巡回をしていただきたいと思うところでございます。 それから、災害危険箇所の一覧表についてちょっとこれに触れたいと思います。これバスで行って生月地区をこう見ておるわけでございますけれども、この中にほとんど生月は支所から南のほう、それから北のほうにかなり地滑り地帯、区域になっておるわけです、特に生月は。その点ため池の工事におかれましては、それぞれ防災上の関連から事業を行ってほぼしっかりなったかっちゅうと、工事もしておりまして少しは安心感が見えるわけでございますけれども、この地滑りについて生月支所から北のほう、御崎のほうに約距離にして一キロぐらいの地域になっておるわけですけど、この中で、最近、私も地区の区長さんも交えて、それから支所の担当者も交えて、これ個人からちょっとお話があったもんですから、現場に行ったわけですが、その一キロ範囲の中で、みんなじゃないんですけども、一部分的に、かなり家の玄関口から下の道路あたりが亀裂がいって、大雨ごとに物騒して、寝きらんというような現状でございます。 それで、私も、県のほうにも問い合わせて、いろいろしておりますけども、なかなか県のほうも対応してくれないというふうな状況の中で、今建設部のほうで、ちょっと私も確認をしましたところ、この森岳崎地区っていいますけれども、この地すべり地帯においては、工事は完了しておりますというふうなお話でございまして、これが、昭和三十八年八月三十日に指定しとるわけです。それから、昭和六十二年より対策工事実施し、ですから平成二十三年度にはもう終わっとる、事業完成。 そういうお話でございますけれども、これは、一キロ全体をそういう工事をしたわけじゃなくて、私は、各部分だけどっかやったつじゃなかかなというふうな記憶があるわけです。 担当者に聞いても、ちょっと現場がわからないと言うし、県は県でそういうようなことでございます。 ここは、再度、そういう要望等もありますので、ここは、事業が建設課でしょうから、私は、現場を、行ってちょっと見ていただきたい。そしてまた、県のほうにも、そういう意向をつないでいただきたい。そうすることによって、やはり個人の方も安心感が出て、夜もゆっくり寝られるというようなこともできると思いますから、とにかく雨が降るごとに不安で寝られない。 行ってみんですか。本当に、私もびっくりするような亀裂がいったり何だりしとるわけです。 これらも、ぜひそういったことで現場を見ていただきたいと思います。 それと、生月のことばかりで大変申しわけないんですが、担当者の方はおわかりかと思いますけれども、津和線ののり面、これから落石、これは何十年前から、ちょこちょこと、雨が降るたび、風が吹くたびに落石が起こっているわけです。 当然、一覧表を見て、それが危険箇所のこの一覧表には載っていないんです。私、載ってるって思って、ずっと今まできたもんですから、どうなっとっとかなというふうなことで思っておるわけです。 平成二十一年、平成二十三年ごろ、何トンもある石が上から転げてきて、ガードレールを突き破って下の畑まで飛んどるわけです。 話を聞きますと、行政も、これ危ないと、生月支所の職員も、危ないというようなことで、一応県のほうにも見せたそうです。しかしながら、事業に該当するメニューがない、これは農務関係と思いますけれども、ないというようなことで、市も、単独でできないかというふうなことで、一応、工事をする建設専門の皆さん方に、どのくらいばかりかかるじゃろうかというようなことで、現場に連れて行って試算を出してもらったそうでございますけれども、石を取り除くというふうになりますと、やはり重機あたりも入れにゃいかんけど、そういったことでかなりの金額がかかるというようなことで、これはもうそれで放っておるわけですよね。 そして、ある職員に言えば、あれはもうユンボで行って取りましたよ、と間で言うもんですから、再度私は確認をずっとしたら、そういう状況で、石は取ってない、下ろしてない、いうふうな状況ですから、ここもひとつ、危険箇所の一覧には載っておりませんけれども、ここも検討していただきたい。 この二ヵ所について、建設部長、どういうふうにお考えを持っておりますか。 ◎建設部長(池田圭一郎君)  まず、地すべりの件でございますけれども、場所は森岳崎地区の地すべりであろうかと思いますが、県に問い合わせましたところ、平成二十三年度には、工事は概成しておりまして、現在は監視の状況下にあるということでございます。 県の農林地すべり地域でありますので、担当部局である県のほうと、今お聞きしましたような徴候があるということをお聞きしましたので、再度現場の確認をさせていただきたいというふうに考えております。 それと、市道津和線の件でございますが、当箇所が個人の所有の山であるならば、基本的には所有者が対応することになりますけれども、これにつきましても、再度現地を精査し、状況を確認し検討していきたいと思います。 以上です。 ◆十七番(松山定夫君)  ぜひ、ひとつこの二ヵ所については、早急に現場を見ていただきまして、できれば森岳崎地区については、地域の区長さん、それから地域の何人かの皆さん方にも声をかけていただいて現場を見ていただきたいと思っております。 今、森岳崎地区の地すべりの状況をちょっと部長のほうからお話が、その中で、「概成となっております。また現在は監視の状況下にある」と、この概成ちゅうことはどういう意味か、それから監視、監視はもう終わってからずっと監視、それはわかると思いますけど。概成ちゅうことは、どういうふうな意味になりますか。 ◎建設部長(池田圭一郎君)  お答えいたします。 地すべりは、橋梁など等の人工物とは違っておりまして、すべりという推進力が大きい自然現象を相手としております。そうしたところで、人知の及ばない部分もありまして、現状で考えられる対策工事を終えましても、将来にわたって動き出さないと断言することができないのが現状であります。 そういう意味で、地すべり事業につきましては、現状での対策工事が完了しましても、完成したとは言わず、おおむね完成したという表現で概成というふうな表現を使わせていただいております。 そういったことで、休止中の扱いとすることで、再び変動が見られたときには、円滑に事業再開に移行できるようにしている状況でございます。 また、地すべり防止区域という、法の規制下に置くという意味で、監視中というふうな表現をしているところでございます。 以上です。 ◆十七番(松山定夫君)  とにかく、その二ヵ所については、早急に現場を見ていただきたいと思っております。 それでは、防災士の関係で再質問をさせていただきます。 実は、私も長年消防団におりまして、現団員の地区の幹部の方が、消防団員(退職者を含む)に係る防災士資格取得についてというようなことで、一応お話があって、持ってきちょってんて言うたら、家に行ったらこうしてあったもんですから、この件については、冒頭に市長のほうからお話がありましたように、市長も、この防災士を取得したというようなことでございまして。 先ほどから、防災士の役割とか、自治体における取り組みについては、市長のほうから御答弁をいただきました。 私は、ここで、費用がかかるわけです、八千円というような形で載っております、読みますと載っておるわけですが、去年、佐世保で講習を受けてという方が、生月にもおるわけです。その人の話で、消防団だけ八千円で、俺ら一万四千円も、五千円も取られた、どういうわけじゃろうかいねというようなお話があったもんですから、ちょっとそこら辺、総務部長、わかっていれば御答弁いただけますか。 ◎総務部長(岡康則君)  防災士の資格取得にかかる費用ということでございますが、若干ちょっと御説明させていただければ、防災士の講座を受けるために、普通基本的には、民間だったら六万円以上の費用がかかるんでございますけれども、長崎県におきましては、県のほうが実施主体となりまして、自主防災リーダー養成講座ということで開催しておりまして、受講料についきましては無料ということになっております。 そのほか、防災士の試験の費用といたしまして、防災士資格取得試験の受験料三千円、それと、試験に合格した後に、日本防災士機構に登録する必要がございますので、その登録費用が五千円かかるということで、八千円の費用がかかるということになっております。 ちなみに、私も、昨年お受けいたしまして、八千円支払ったという記憶がございます。 ◆十七番(松山定夫君)  確認のためにちょっと聞いたわけです。 前受けた人は、そういうふうに言われよったもんですから、部長が言うとがあれでしょうから、再度、私は個人に当たりたいと思います。 平戸市で、今現在、ことし入れて五十何名ぐらいの取得者が出てくるというようなお話でございます。 目標ちゅうか、平戸市で大体何人ぐらい、それぞれ私たちも、もと消防団ちゅうようなことで案内が来ておりますけれども、幾らでも、何十人おっても私は差し支えないと思いますけども、予測として、大体の人数、どんくらい見ておりますか。 ◎総務部長(岡康則君)  現在の数ということでございますか。(「はい」と言う者あり) 今、三十九名が、防災士、登録しております。 そして、本年度受験した方が十八名ということでございますので、全員合格なされれば五十七名の方が登録するようなことになると思います。(「将来にわたって」と言う者あり) 将来に向かいましては、一応、私どもといたしましても、自主防災組織を結成いたしまして、防災士の取得につきましては推進していこうと考えておりますので、数字的なことは申し上げ切れませんけれども、数をふやしていこうという努力はしていこうと考えているところでございます。 ◆十七番(松山定夫君)  防災士については、それぞれ、県のほうにも、ボランティア協会あたり登録をして、それから、長崎県全体で、災害が起きた場合は要請等もあるでしょうし、特に自主防災の関係で、防災士の資格を、私は、優先的っていえばちょっと無理なところになりますけれども、やはり区長さん初め、班長さん、日ごろの自主防災に携わる皆さん方に、やはり普及していただければなというふうに感じもするわけですが、難しいでしょうか。 ◎総務部長(岡康則君)  費用負担ということでお尋ねかと思いますけれども、私どもが、今やってるのが、一応県が主催する自主防災リーダー養成講座を受講することによる受講料につきましては無料になっております。 そして、もう一つの登録料につきましては、ボランティア振興基金助成制度を活用することによって、五千円というのが負担されておりまして、最終的には、試験を受ける三千円だけが御本人さんの負担ということで、現在なっておりますので、今のところそういうことで、現状のまま推進していければなというところでは考えております。 ◎市長(黒田成彦君)  行政側から防災士の取得を、地区ごととか、あるいは事業所ごとにお願いするということを、今のとこ考えておりませんが、実際私も、会場で講習を受けましたときに、例えば保育所の園長さんから私言われて来ましたとか、それぞれいろんな危機感とか防災対策の中で、必要と思われる方の人材を育成するという意味で派遣されている方が多かったなという印象がありました。 将来的にどのぐらいの規模でというようなお尋ねがございましたけども、意外と、避難所でのマネジメントに関することが多かったので、ある意味、避難所の数であるとか、自主防災組織の数に呼応する一定のそういった資格取得者がいると、大変万全な体制がとれるのかなと思っております。 できましたら、議員のほうでも講習を受けていただくと、そういう必要十分な数というものが見えてきますし、どういう職種の人たちがとったらさらにいいのかなということもお気づきになられるかと思いますんで、いろいろ御指導いただきたいと思っております。 ◆十七番(松山定夫君)  ありがとうございました。 それと、八千円の中で、五千円はボランティア協会に申請を出せば返ってくると、この金額。これが、今まで受けた人が、この内容を把握しとらんごとあるとです、正直言って。これ、そういう受給者が出てきたときには、ここまでやっぱきちんと説明を、私はしていただきたいというように思いますが、部長さん、どがんでしょう。 ◎総務部長(岡康則君)  防災士の受講募集につきましては、回覧のほうで回しております。その中にも、こういうことで、ボランティア振興基金のほうから助成もありますということも書いてありますけれども、もっとよりわかりやすいような形で掲載させていただくようにいたします。 ◆十七番(松山定夫君)  それでは、よろしくお願いいたします。 それでは、CO2の再質問をさせていただきます。 これも、市長のほうから、思い、これからやろうとする事業についても、それぞれ担当者のほうから御答弁をいただきました。 まず、市長の御答弁の中に、私も、CO2ゼロ宣言を掲げて、本当にゼロになるとかなと思ったわけでございますけども、市長の答弁の中にも、これはもう無理というか、やっぱりこのCO2削減については、市民一人一人の意識を持って取り組まなければ、なかなかこれは達成しないというふうな御答弁もいただきました。 そしてまた、今後、一丸となって取り組んでいくというふうな御答弁もございました。 この中で、チラシに、家庭でできるCO2削減の取り組みというようなことで、それぞれの家庭にこのチラシが配付をされております。これを守ると、やはりCO2の削減にもなりますし、またそれぞれの家庭の家計簿にも大変関係もしてくるというふうな思いをしておりますけれども。 なかなか、チラシを配って、家庭で、こんなもんば平戸はしたとばいねちゅうようなことじゃなくて、やはりこういう一つの事業を取り組もうとしているなら、もう少し市民に対しても、ある程度のそういう目標といいますか、できるだけ協力をしていただくためには、もう少しPRでもして、お話をすべきじゃないかなというふうな思いもしておりますけれども、それ、部長、どういうふうなお考えしておりますか。 例えば、地区の年度の総会等々に職員を派遣して、ある程度の、こういう事業を平戸も立ち上げたから、こういうので個人的にも協力してくれというふうなことも言うべきだと思いますし、それから、公民館、今指定管理をさせておりますけれども、やはり地区のそういった区長さんあたりも、公民館を、これはもう区民の方が使うわけですけれども、それなのに区長さんは、維持管理費が要るもんですから、エアコンの温度を二十五度なら二十五度に設定しなさいというようなことで、設定の板の脇に書いたり何だりして、それぞれ地区の方はしておりますけれども、担当者は。 なかなか、個人が入りますと、いんにゃこれくらいじゃ温かもうちっと下げろというふうな感じになるわけですよね。 そういうところもやっぱり納得していただくためにも、そういった総会等々において、全般的に協力してもらいながら、そういうお話も出向いて私はしていただきたいなというふうに思いをしておりますけれども、どうですか、それ。 ◎市民福祉部長(小川茂敏君)  御指摘のように、市民の皆さん方がどうすればこの運動に積極的に参加していただけるかということは、非常に大切なことだと思っております。 我々九月の議会のときに宣言をしたわけですけども、ほとんどPRといいますかね、そういう周知するための予算を持ちませんで、大変おくれてる状況にございますけれども、新年度においては、ぜひ各施設とか公民館あたりで宣言をきちっと提示するとか、皆様方にできるだけそういった目標を設定したものが見えるようなことで周知をしたいということと、もう一つは、何らか市民がよく取り組んだよというようなものが見えるようなイベント形式的なものも、なんか大会的なものも催していく必要があるだろうなというようなことで、いずれにしましてもこの宣言をしましたので、これをどうやって推進していくかというのは、きちっとした計画を立てながら推進してまいりたいというふうに考えてます。 ◆十七番(松山定夫君)  そういうことでお願いしたいと思います。 再生可能エネルギーのことで、部長のほうから御答弁をいただきました。今の件にちょっと関連するわけですけれども、市民に徹底するというふうなことで、ちょっと関連するわけですが、風サミットを生月でやりまして、約五百人ぐらいの参加があったというようなことで、これは市長、正直言ってこれだけ集まったっちゅう、市外からかなり関係者あれして、どのくらい来とったかわかりませんけど、この約五百人集まった。 やはりよそからそういうふうな関係で皆さん見えるから、これは参加者が少なかりゃ、どうもこうもならんというようなこともあったでしょう。それは結構だと思いますけれども、かなりそれぞれの団体に呼びかけて、そしてもうとにかく出て来い、出て来てくれんか、参加してくれんかっちゅうふうな恐らく呼びかけをしとるわけですよね。ですから、これだけ私は五百人という集まったと思うんですよ。 ですから、今のこのCO2の宣言もただ出しただけで、そう私は考えとらんじゃなかかなというふうな思いをするわけですよね。 だから、そういうふうな関係でぜひ再度こういう事業を立ち上げたから、一応もう協力してやりましょうというふうな私は説明をしていただきたいなというふうなことで、今ちょっとそういうお願いをしたわけでございます。 最後に、市長のほうからまとめて、中で職責でもなんかあればひとつ御答弁いただきまして、私の一般質問はこれで終わりたいと思います。 ◎市長(黒田成彦君)  CO2排出による都市宣言を、今後市民の皆様と等しく共有しながら、環境に優しいまちづくりというものを、低炭素社会の実現に向けて取り組んでいかなければならないと思っております。 一方で、その宣言をしたから、これだけの目標を設定して強制的に無理難題の義務ではなくて、エコロジーであることはエコノミーだと、こうしていくと楽しいよねというふうな意識づけを持つことが、よりよい暮らしにもつながりますし、ある意味それぞれの家庭が、独居でお過ごしの高齢者も含めて、一人一人が家の中で冷暖房を使って暮らすよりも、ある意味一定の時間、みんなで寄って、拠点に寄って情報交換したり、生涯学習をしたりして生活をしていくっていうことのほうが、より質の高い生活、価値観でもあると思います。 そういったことによって、公民館の活動を活性化することが、光熱費を一ヵ所で使うというエコノミーにもなり、エコロジーにもなるということなんで、この環境を配慮した生活がより豊かな暮らしになるなというインセンティブをまた共有しながら、この排出ゼロ宣言には取り組んでいきたいと思っているところであります。 ◆十七番(松山定夫君)  終わります。 ○副議長(田島輝美君)  以上で、松山定夫議員の一般質問を終了します。 ここで休憩します。午後の会議は一時三十分に再開します。                 午後零時  八分 休憩                 ~~~~~~~~~~~                 午後一時二十九分 再開 ○副議長(田島輝美君)  会議を再開します。 引き続き一般質問を行います。 次は、九番、辻賢治議員。 ◆九番(辻賢治君) 登壇 志士の会の辻賢治です。一年たつのは早いなと、もう師走に入りました。私だけかもしれませんけども、ここ数年一年がたつのがえらく早く感じております。多分私だけじゃないと思うんですけども、それもこれもちょっと年を重ねたせいかななんてことを一人で思っております。これから特に一日一日を大事にしながら、議員活動に励みたいと思っております。議会もことし最後の定例議会となりましたので、一般質問を頑張ってやりたいと思います。よろしくお願いします。 今回、私は二件の質問を通告しております。 まず一件目は、平戸市の雇用対策についてであります。 六月の定例議会において、総合計画の中間見直しに当たり、市民が一番要望している雇用対策を全庁的に取り組んでいただきたいと申し上げ、その課題等についても取り上げました。 その後、七月に市長と議員との「平戸市の未来を見据えた政策懇談会」において、人口減少対策の具体的な施策として四つの重点主要施策案が示されました。その重点主要施策案の一、雇用の促進、二、産業の振興について施策実現に向けた市長の基本的な考えを示していただきたい。 次に、二件目は、町なかのイノシシ対策についてお尋ねします。 市内全域にイノシシ出没の報告があり、担当課もその対策に追われていることと思います。電気柵などの設置により、農作物の被害は多少抑えられているものの、町なかにおいても出没しており、人的被害が出ないものかと危惧しております。現状における市街地、住宅地などの被害状況や対策についてお答えください。 このことは、再質問の中で示していただきたいと思います。どうか理事者の皆様には、簡潔で明快な御答弁をお願いします。 以上で、壇上での質問を終わります。再質問は自席より行いますので、議長のお取り計らいよろしくお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇 辻議員の御質問にお答えいたします。 雇用対策の基本的な考え方ですが、平戸市の人口は昭和三十年の七万一千四十四人をピークに、高度経済成長により都市部への人口流出が始まり、年々減少の一途をたどっております。近年では、平成二十二年国勢調査では、三万四千九百五人と市町村合併当時の平成十七年からすると、三千四百八十四人、九・一%の減少となっており、高校卒業後の進学、就職等による転出が大きな要因であると考えております。 さらには、基幹産業である農林水産業や観光産業が低迷し、生産年齢である若年層の流出が続いていることや、昨年実施した総合計画見直しに係る市民アンケートにおいても、企業誘致、雇用、就業対策に対する市民満足度の低さと施策の必要性の高さが突出しており、施策の重要度が高いことと認識しております。 このようなことから、厳しい財政状況ではありますが、行政課題が多様化する中で事業の効果、住民の活用度と要求度、緊急性、後年に及ぼす財政負担などを勘案しながら、本市の特色を生かした新たな産業による雇用の促進及び地域資源を活用したにぎわいのある魅力的な産業の振興を重点主要施策と位置づけ、効果のある雇用促進対策及び産業振興対策を展開していきたいと考えております。 残余の質問は担当部長に答弁させます。 ◆九番(辻賢治君)  ただいま市長に御答弁をいただきました。市長には、この一番目の質問の最後に、総括で質問をいたしますので、どうか退屈でしょうけど、しばらくお待ちいただきたいと思います。 これは私が六月議会で訴えて、一元化を図るよう提案した雇用促進対策等について、多少なりとも形になりつつあるのかなという思いでおります。 特に、総合計画で示されている活力ある産業の振興と雇用の創出、これをさらに実効性のある、より強固なものになるというふうに歓迎をいたしているところでございます。 それでは、施策の実効性をさらに進めるために、平戸の特色を生かした産業の振興と地域住民やNPO活動というような補助事業、これは当然補助メニューが入ります。についてお尋ねします。 まさに今、人口減少対策本部の中で協議されていることだと思いますが、その協議の基本となる部分の疑問と、私の提案も含めて質問をいたします。 総合計画の第三節、新たな産業の創造の目標方針として、地域特性を生かした新しい産業により、雇用の創出と地域経済活性化を目指すとあり、施策の内容として平戸の特色を生かした産業の創出と地域住民やNPO活動等の支援とあります。 このことは、人口減少対策案の中でも重点主要施策というところで示されております。特に、この人口減少対策の根幹をなす部分だというふうに思っておりますので、まずはそこを共通の認識として持っていただきたいと思います。 それではもとに戻ります。その補助メニューとして、商工物産課で言えばにぎわいづくり支援事業が第一としていると思いますので、過去五年間の実績についてお答えください。 総務部については、産業振興部との質疑の後にお答えいただきたいと思います。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  辻議員の御質問にお答えします。 商工物産課所管である平戸市にぎわいづくり支援事業補助事業についてでございますが、事業区分として商店街にぎわい創出事業、新商品新技術開発事業、事業開拓事業、販路開拓事業、創業支援事業の5つのメニューに大きく分かれております。 過去五年間の実績ですが、新商品、新技術開発事業では、平戸あごだし、鯨しゅうまいの開発など三件、事業開拓事業では、平戸よかもん商談会の一件、販路開拓事業では観光物産展の開催など四件、創業支援事業ではアカガイの新養殖事業の一件で、計九件でございまして、年度別で執行額を申しますと、平成二十一年度が予算額二百九十万円に対し六十万八千円、平成二十二年度が予算額二百九十万円に対し七万五千円、平成二十三年度が予算額二百万円に対しゼロ、平成二十四年度が予算額百万円に対し執行額百万円、平成二十五年度が予算額二百万円に対し執行額が五十一万五千円でございます。雇用創出につきましては、実績ゼロとなっております。 ◆九番(辻賢治君)  申しわけないんですけども、非常に残念な結果になっております。特に雇用は実績がゼロというお話でありました。 また、執行率が非常に低い。私も資料をいただきまして、ちょっと愕然としたところでもありますけども、中間見直し後の計画の中においても、このにぎわいづくり支援事業というのは、継続してやるということでございました。当然、その原因や検討課題など検証しなければ、まさに前例踏襲のメニューになってしまうんではないかと思っておりますけれども、補助メニューの後押しの仕方、また受益者の理解が十分であったかなどを含めて、検証は行われたのでしょうか。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  補助金交付の際には、補助対象者に対して実績報告を義務づけしており、それに基づき審査検証をしておりますが、雇用創出についての検証は十分行っていないのが現状であります。 今後は、補助金の交付目的の一つである雇用促進について、これまでの事業ごとに検証を行うこととし、また受益者に対して意識づけを行い、雇用に結びつけられるようにアプローチをしてまいりたいと考えております。 ◆九番(辻賢治君)  一部については、検証は行われたという御答弁でありましたけども、残念ながら肝心な部分についての検証というのは行われなかったようですね。 なぜ結果が出なかったのかを含め、次のステップのためには、当然その要因を探るというのは必要だと思うんですよね。ここで私がその五年間についてまた追求していったって、前には進みませんので、これからまた新たな質問に入っていきます。 私は、この補助メニューが必要ないっていうふうには考えてないんですよ。いわゆる活用の仕方ですよね。これはなぜかって言ったら、手法によっては地域経済の活性化や、雇用促進に効果が期待できるっていうのは、もう事実なんですね。だから、逆に予算をふやしてでもやるべきことじゃないかなというのを、個人的には思っております。 担当課において、新たな産業創出による雇用促進が本来の目的であるっていうことを、共通認識として持っていただいて、実のある検証というのは絶対やっていただきたい。担当課がその意識を強く持つっていうのが、まずは一番の条件です。いま一度十分にそのことを意識して、認識していくよう強く求めておきます。この後ちょっと時間的にもありますので、次に入りますけども。 それでは、総務部にお尋ねいたします。地域住民やNPOの活動等への補助により、地域活性化を図り、新たな事業展開による雇用創出を図る補助メニューを明確にしていただいて、過去五年間の実績をお示しください。 ◎総務部長(岡康則君)  辻議員の御質問にお答えします。 雇用創出にかかる該当事業を明確にし、過去五年間の実績をとのことでございますけれども、地域協働課で行っておりますNPO等への補助につきましては、NPO法における二十分野に基づき、これまで「地域コミュニティ推進事業補助金」「やらんば市民活動サポート事業補助金」「市民力アップ支援事業補助金」などにて広く支援を行ってまいりました。 しかしながら、各補助金とも交付要綱の中で雇用の創出を明確化したメニューにはなっていない状況であり、明確な区分はできていないところでございます。 特定非営利活動促進法における二十分野の経済活動の活性化を図る活動分野にて実績を抽出しましたところ、過去五年間における補助実績といたしましては、平成二十一年度三件で百一万円、平成二十二年度が二件で百六万五千円、平成二十三年度が二件で二十五万二千円、平成二十四年度が二件で五百十五万円、平成二十五年度が二件で四百九十五万一千円の、合わせまして十一件の一千二百四十二万八千円となっております。 あわせまして、補助による雇用実績を申し上げますと、平成二十四年度に補助いたしました一件五百万円の補助による四名のみということになっております。 ◆九番(辻賢治君)  今答弁にもありましたとおり、明快な区分ができてないということでありましたけども、私も資料をこれだけいただきました。そういう膨大な資料ですね。もう正直どれが該当するのか理解できてない状態です。当然、部長が明快に区分できてないとおっしゃるとおりです。私も理解できてない。このことは後ほど質問いたします。 当然、この状態で検証が行えないということとは思うんですけども、補助実績の検証を行ったのかどうか、一応お聞きします。 ◎総務部長(岡康則君)  検証でございますけれども、これまでの補助事業の推進におきましては、議員さんの御指摘のとおり、NPO等への活動支援を目的とした事業説明にとどまり、最終的に雇用創出を目的とした補助事業である旨の内容説明や相談などは、余り行っておらず、補助実績における雇用創出につながるような検証作業については、できていないという状況でございます。 ◆九番(辻賢治君)  ちょっとさっき述べましたけども、当然できなかったと思うんです。「できていない」じゃなくて、「できなかった」と思います。できるはずがないんですよね。担当課自体がそのメニューの目標とか目的っていうのは、正直いって悪いけど十分、承知しているわけです。理解してないわけですよね。検証をやろうと思ったってできない。とりあえず該当するだろうと思うのを実績として多分出したって私は理解してますけども、そうでないんだったら反論いただければ結構です。その中でもあなたたちがこれが該当するんじゃないないかなと思って抽出してきたものに対しては、とりあえず十分な検証を行っていただきたい。このことはもう強く言っときますね。 一つに、両部に、産業振興部も総務部にも言えることは、ちゃんと要因等を検証していかなければ次のステージはないんだっていう意識をまず持ってほしいんです。検証しなくても何しても次のステージがあると思ったら大間違いです。そのことはもう一度強く意識していただきたいなというふうに思います。 それで、昨日同僚議員がふるさと納税のお話ちょっとされておりました。これはもちろん担当職員一人だけの力じゃないと思います。担当課も含め多くの方の協力があって、理解があって7億円をゆうに超すような実績につながっていると思います。でもその中にはまずは検証して次のステージに行くためにはどうしたらいいんだろうと、ふやすためにはどうしたらいいんだろうかって常に考えてたっていうことだろうと思うんです。予想以上にステージはだんだんだんだん大きくなっていく、もう今や未知のステージまで来ているんじゃないかと思っているんですけど。だからそこに熱意があるかどうかなんです。その最低条件が検証ですよ。そのことはもう一回認識しとってください。 そこで提案ですけども、総務部の場合補助メニューがもう多岐にわたって明確なすみわけができていないっていうことが雇用創出っていう本来の目的を見失っているように私自身は思っております。地域住民やNPO活動等の支援等しながら雇用創出につなげる目的に、この目的だけに特化したメニューとすれば当然検証もスムーズに行われるし、支援だけで終わる補助とはならないというふうに思ってます。現状においては、もうお答えいただいたように検証が全くなされてない。これは今も繰り返しになるかもしれないけども補助メニューの最終目標がどこにあるかを担当課を含め受益者側も強く意識するってことがまず雇用促進につながるものだというふうに思っております。 そこで、補助事業の目的達成のためにも新たな雇用促進補助メニューを構築をするべきだと私は思っておりますが、担当部長としてどう思われますか。 ◎総務部長(岡康則君)  現行の補助メニューを見直して新しく別立てにしたらという御質問でございますけれども、現在のところ確かに雇用創出の目的を明確に表現した補助メニューとなっておりません。地域協働課が担当する分野といたしましては、地域住民やNPO活動におけるコミュニティビジネスに関する補助になりますので、現在進めております新しいコミュニティづくりや市が重点施策として取り組む人口減少対策に結びつけることを念頭に、補助メニューの目的の明確化やどのようにしたら補助を活用していただけるのかも含めまして、補助のあり方、手法など他市の事例も参考にしながら検討していきたいと思います。 ◆九番(辻賢治君)  今、御答弁の中では明確にしたいというふうなことをおっしゃってました。これはこの平成二十六年度の平戸市総合計画実施計画策定方針、これは平成二十七年から平成二十九年度までの分です。この中の二ページに「原点に立ち返り事業目的の明確にした上で」っていうところがあるんです。これもう一回ここら辺を十分読んでおいて、これ基本方針ですよ、これ。これに沿ったことを私は質問している、基本方針に沿ったことを。今、多分他市の事例って言われたと思うんですが、他市の事例もいいところは大いに取り入れるべきだと思っております。他市の事例が全てじゃないんですよ。一例。取り入れない部分もあるわけですよね。それは地域性っていうのがあるから当然なんです。いいところはどんどんどんどん入れていっていいと思うんですけど、結局最終的には市が単独ででもやろうかっていうその積極的な考えだろうと思うんです。特に、この雇用というのは市民の一番の求めていることでもあるし、そこら辺は今一度真剣に検討していただいて、できればもうぜひこういった特化したメニューの構築っていうものをお願いをしておきます。 この部分の最後の質問になりますが、市長にはもう一回聞きますけども、市民生活向上や平戸市の将来像をはっきりと認識して施策の実現に取り組んでいただきたいということはもう何度も申し上げておりますので頭の中には入っておると思います。それ踏まえた上でこの検証結果、今検証するということでしたので、結果も踏まえてとあと私の提案、今の。今まさに対策本部の中で、四部会の中で協議を一生懸命されていると思うんですが、その中にぜひ意見として反映をさせてくださいっていうことが私の質問です。両部長に聞きます。両部長、どちらからでもいいですよ。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  人口減少対策につきましては四つの専門部会が設置され協議を行っておりますが、産業振興部といたしましては今回の検証結果を踏まえまして専門部会の協議に参加をし雇用対策の事業を充実されるよう努めてまいります。 ◎総務部長(岡康則君)  雇用の創出につなげる補助メニューにつきましては、人口減少対策本部の雇用促進部会で汎用できるように検討して取り組んでまいります。 ◆九番(辻賢治君)  ぜひその意見が反映されるよう期待をしております。この段階でもう一回言いますけども、目標、方針に沿った十分な検証・検討というのを急ぎ行っていただくよう強く求めておきます。施策っていうのは重要なもんですけど、ある意味平戸市の将来像っていうのは、あなたたちの双肩にかかっているといっても過言じゃないわけですよ。当然議会もそこはチェックしたりとかいろんなことをしますけども、それだけ重要だっていうことで、今まで検証せずに次年度もやってきたっていうこと自体がおかしいっていうことは十分承知しただろうというふうに思います。三月には人口減少対策における重点主要施策の内容が多分示されると思います。施策がスタートすれば市の本気度が問われてくるわけです。もう待ったなしです。結果はもう当然問われてくるわけです、そうなると。そのことを担当部署を初め他の部署におかれましても今一度充分認識をして、部会に望んでいただきたいというふうに思います。 最後に、総括として一連の質問に対する市長のお考えをお示し願いたいと思います。 ◎市長(黒田成彦君)  雇用対策と人口減少を食いとめることが連動しておりまして、まさに地域の基幹産業を初めとするさまざまな事業促進を図っていくことが大きな目標として共通認識できるんじゃなないと思っております。今までは、ややもすると行政は制度ができました、どうぞ使ってくださいと、提示するだけで事業者側のいろんなニーズとか現状ちゅうのを理解しようとしたかどうかこの辺が御指摘のとおりではなかろうかと思っております。今は、今この我々の取り組みも今人口減少抑制条例と連動して中小企業振興条例をつくるように指示しております。それにはやはり事業所の役割、雇用する側の役割、あるいはNPOの役割っていうことも明記して、そこには行政がどのような立ち回りをどのようなするかっていうことも文書化していきたいと思いますし、最近は総務者も産・学・官・金、金融機関も一緒になってそういう施策展開をするように制度設計をしておりますし、先般も県の信用保証協会お田中理事長がお見えになって創業者については保証協会としても新たな取り組みを提案しながらバックアップしていきたいと、ぜひ平戸も手を上げてくれということで、この間きのう部長の報告ありましたように、我々もそうやって手を挙げていってるところであります。 いずれにしても、私どもはいろんな政策誘導を一つ一つクリアしてとにかく事業所の皆さんに忙しくなってほしい、忙しくて人手が足りないというときに雇用が発生するわけです。そのときに、忙しかけどまあここでいいやってこう放り投げてもらったら雇用につながらないですよね。今、例えばふるさと納税の話出ましたけれども、七億円を超えた。そうしたら市民が心配しているのは、果たしてそれだけ特産品が供給できているのだろうかっていうことです。供給をするためにはそこに雇用が生まれるわけですから、そこのところを生産者や既存事業者が、よし、ここをは一つ確かな実績に基づいて来年度当たり雇用をふやしていこうかという意欲を持っていただくことが何より肝要かと思っておりますので、その連携条例の中で訴えながら我々も全力で取り組んでいこうと思っております。 ◆九番(辻賢治君)  今、市長の答弁を聞いて正直ほっとしているところでございます。先ほどからずっと質問しているとおり、検証も何も行わずに今まで部会の協議に参加していたっていうのが私は疑問に思って今回の質問を出しましたので、市長の思いっていうのも当然十分承知しましたし、このことについては私だけじゃなくて当然市民もこの対策を期待しているところですので、まだまだ時間がありますので、いい重点主要施策の内容等を示していただければというふうに思っております。 それでは、次の質問に移ります。大きく二点目、まちなかのイノシシ対策について、これ壇上でも申し上げました。 イノシシ対策については、担当課において日ごろより農作物などの被害減少のための対策、懸命に取り組んでいることについて一定の評価をしております。御承知のとおり、まちなかのイノシシ出没事例が多数あり、市民生活に大いに影響を与えています。まちなかでの被害の現状と対策について簡潔にお願いします。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  辻議員の御質問にお答えします。 議員御指摘のとおり、農村部におきましては、防護柵の整備が進んだこともあり、農作物への被害もピーク時よりは減少傾向にありますが、最近ではイノシシが市街地にも出没し、住民の皆さんが遭遇する事案がふえています。幸いにもこれまで人的被害の報告はござませんが、特に、朝夕の児童生徒の登下校時や高齢者の外出時にイノシシと遭遇するといった危険な状況も発生しております。 ちなみに、市民の皆さんから市へ通報があった件数は、本年四月から十一月末までの間に九十八件、そのうち、平戸北部に限ってはも七十八件の通報があっております。 一方、イノシシの捕獲状況につきましては、市全体で十月末までの間に千八百十一頭、そのうち、平戸北部におきましては百四十二頭の捕獲であり、昨年度とほぼ同程度の実績となっております。 市といたしましては、従来からの農作物への被害防止対策に加え、市街地でのイノシシ対策を重要課題と捉え、昨年度から独自にまちなか対策に取り組んでおります。 具体的には、市や猟友会だけでなく、住民の皆さんにもイノシシ対策に参加していただく仕組みであり、イノシシの生態や対処法の基本を学んでいただくための勉強会の開催、地域内のイノシシ出没箇所を把握するためのマップづくり、イノシシを寄せつけないための草刈作業、防護柵の設置などに地域ぐるみで参加していただくものです。 昨年度は、平戸北部の二地区で事業に取り組み、地区内のパトロールやマップづくりのほかイノシシの生息場所となっている区域を防護柵で囲う計画を立て、地区を挙げて対策に取り組んでおります。 また、本年は、市民の皆さんに対してイノシシと遭遇した場合の対処法や「生ゴミを庭に捨てない・餌付けをしない」などといったイノシシを寄せつけないための基本的な事柄に関するチラシを配布して注意を喚起したり、必要に応じて担当者が地区や小中学校へ出向いて説明会を行っております。 さらに、市の関係部署及び猟友会並びに平戸警察署や小中学校によるイノシシ被害対策会議を開催し、現状と対策に関する協議を行い、猟友会と合同で現場パトロールなどを実施しております。 ◆九番(辻賢治君)  対策については大体承知しました。配ったチラシとか何とかっていうのも資料としていただきまして、懸命に対策に取り組んでいくとうことは十分承知しております。特に担当者が地域に出かけての活動をしているんですけども、本当頭が下がる思いです。 そこで、市民の皆様の周知も含めて、現在の鳥獣保護法で対策はどこまでできるのかお伺いいたします。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  現在のところ、イノシシの捕獲に関しましては、まちなかでの猟銃の使用は原則禁止となっており、また、くくり罠につきましても危険性を伴うため、箱罠による捕獲に頼らざるを得ないのが実情でございます。 しかしながら、鳥獣保護法の規定により、箱罠であっても鳥獣保護区・都市公園・寺社の境内や墓地などは原則禁止と定められており、設置場所が制限されることからも、捕獲には常に困難が伴っております。 したがいまして、箱罠設置箇所の固定化からもイノシシにもやがて慣れが生じ、捕獲率が徐々に低下することは否めません。そこで、市では捕獲効率を上げるため、新たにセンサーつきの箱罠導入を予定しており、年末までの間に北部地区への優先配置を行いたいと考えております。 しかしながら、イノシシ対策に特効薬はなく、総てのイノシシを駆除するのは現実的ではありません。特に、捕獲対策だけに偏らず、防護、棲み分け、捕獲の三つをバランスよく実施することが被害軽減の近道と言えます。まずは、住民のみなさん一人一人がイノシシなどの有害鳥獣に関する問題意識を持ち、市や猟友会と一緒に行動を起こすことが大切です。 基本的ながら最も重要なことは、イノシシの隠れ場にならないように家の周りの草を刈るとか、イノシシが近づかないよう生ゴミを庭先に捨てないなど、簡単なことから始めてもらうことが一番のまちなか対策につながります。 ◆九番(辻賢治君)  今の現行法での対策というのは十分承知しました。大変な縛りが多くて対策は講じているもののイノシシの数が減るっていうことは全くなくて、まちなかにおいてはもう本当に人的被害が出ないなというのがもうほんとうに不思議なくらいです。 先日、岩国市では二件、三人の人的被害があったということをニュースで伝えておりましたけども、現在平戸市では幸いなことにも人的被害の報告っていうのはないという状況です。 ところが、毎日のようにやっぱり住宅地に出没しているわけです。現状っていうことで部長が御答弁なされましたけども、実際報告以上の、倍以上の多分出没の回数だと思うんです。遭ったっていうことをもう誰にも言わないし、仲間内ではあそこでも見た、ここでも見た、うちのプランターがやられた、箱庭をやられた、そういったことをよく耳にするし、その方々が全てが報告しているわけじゃなかろうと思うので、実数っていうのは今よりも多いというふうに私は思っております。 今後は、この庁内で担当課だけじゃなくて当然横断的な協力体制っていうのは必要不可欠ではないかなというふうに思っております。もちろん、市民の皆様の理解と協力っていうのは必要にはなってまいります。まさしく、このまちなかイノシシ対策っていうのは官民一体となった対策っていうのを講じなければ被害は拡大するばかりじゃないかなっていうふうに思っております。 そこでお伺いします。イノシシ出没の要因として家庭から出る生ごみもあるっていうふうなお話でしたけれども、最低限度イノシシ被害の拡大を防ぐためにも生ごみの出し方については今一度原点に返って周知徹底をお願いしたいと思いますので、これは時間的に最後の質問を一番したいので、とりあえず市民福祉部だけお答弁願えますね、生ごみの出し方等々についての今後の対策。 ◎市民福祉部長(小川茂敏君)  確かに、生ごみというのが有害鳥獣やイノシシの餌として非常に懸念されているところであります。そういうことで、我々としてはごみの出し方というのは非常に徹底をするということをお願いをしているところですが、まちなかといえば旧町部当たりではごみステーションを設置していない、設置するところが困難なところもあるわけであります。というのは、旧町部では道路とか景観上も問題もあったり、狭かったりということで設置ができないというところになどにつきましては、十分この地域の住民の方々と一緒になってできるだけ早い収集とか出し方を徹底するとかっていったものについてはしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えているところであります。 ◆九番(辻賢治君)  実は、公営住宅を担当している建設部と学校を担当している教育委員会にも今後の対策等々について質問を用意してたんですけども、多分あと二つが答えたら最後の質問まで私がたどり着けないんじゃないかなという不安もありますので、一方的に言わせていただきます。 市民福祉部の部長も丁寧な御説明いただきましたけれども、もう一度やっぱり原点に返ってごみの出し方、あり方、そこからスタートするべきだと思っております。特に、生ごみっていうのはイノシシにとってはもう餌っていうふうにもう頭に植えつけられておりますので、生ごみを自宅前に何日も出しているところは当然そこに寄ってくるわけで、イコール周辺が迷惑してくるっていうことにもつながりますので、あらゆる機会を利用してもう一度そこらのルール等について丁寧な説明方をお願いしたいと思います。大変だろうと思いますけれども、まずは一歩もう一回原点に立ちかえって踏み出しましょう。 建設部においては、公営住宅の住民に対してやられているとはもう承知してますけども、再度徹底して積極的な展開っていうのをしていただきたいと思います。 教育委員会におかれては、子供たちを預かっておるわけですから、もう何があっても子供たちが被害に遭わないようにっていうことは大原則でありますので、今やっている対策っていうのはもう十分承知してます。さらに踏み込んで積極的な対策もお願いしたいと思います。特に、保護者との連携はぜひ密にお願いしたいというふうに思っております。何せ一番大事なのは、情報を共有するっていうことだろうと思います。担当課だけが知り得るんじゃなくて担当課の情報を今私が言った部署だけでなくて違う部署も関係するところがあるんで、その情報を共有する。情報がわかればいち早い対策は講じることができますんで、さらなる連携の強化っていうのをぜひお願いをしておきます。まずは一歩から始めましょう。 次に、本年五月三十日に公布された改定鳥獣保護法、正式名「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づく新たな対策についてお尋ねいたします。この後は新法と言います。 来年の五月二十七日施行の新法では、鳥獣の保護及び管理っていう「管理」っていう言葉がついております。管理の部分では住居集合地において生活環境に著しい被害が生じる場合、装薬銃、これは麻酔銃ですね、一般的に言う麻酔銃の狩猟が認められることになります。これは指定鳥獣に限るってなってるんです。指定鳥獣はニホンシカとイノシシです。イノシシには使えるってことです。当然都道府県知事の許可っていうのは必要になりますけども、まずは産業振興部長にお伺いしますけれども、この来年五月二十七日施行の新法については御存じでしょうか。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  議員御指摘のとおり、「鳥獣保護法」の一部を改正する法律が来年五月に施行される運びとなっております。この中に、住居集合地域等における麻酔銃猟の許可が新たに規定され、都道府県知事の許可を受けた者は、鳥獣による生活環境の被害の防止のため、住居集合地域等において麻酔銃による鳥獣の捕獲等ができることとするという規制緩和がなされております。 ◆九番(辻賢治君)  御存じのことということで共通の認識として質問させていただきます。 これは担当課長は一緒に行きましたけれども、産業建設常任委員会で視察した折に環境省の方から簡単なレクチャーを受けとったわけです。その後、今一つ深い部分がわからなかったんで私たちは会派で省庁のレクチャーを受けに行きました。その中で担当者に現行法では本当縛りがあってまちなか対策が全然進まないんですよって、どこまでがどうなのかもう一回詳しく言ってくださいということで聞きましたら、まずいわゆる装薬銃が撃てる。だからそれぞれに計画をしながらやってくださいっていうことでありましたので、これはぜひこれだけまちなかにイノシシが出没している、私としてはこれから取り入れるべきじゃないかなと思って質問いたしております。この装薬銃使用っていうのは、装薬銃っていったらわかりづらいですかね、麻酔銃の使用についてはリスクもたくさんあるっていうことは聞き及んでおります。例えば、使用される薬品は麻薬に指定されております。その取扱いの件、あるいはイノシシの場合、この麻酔薬が効きにくいこと。となれば、麻酔が完全に効くまでの間興奮して暴れる可能性もあるわけです。幾つかリスクがあるようです。そのリスクをどうしたら減らすことができるのか、その手段、方法はどのようなものがあるのか、施行までの時間もありますので、私はぜひ調査研究をしていただきたい。またその必要性があるというふうに思っておりますけども、部長、いかがでしょうか。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  まちなかでの麻酔銃の使用には議員御指摘のとおりさまざまなリスクを伴うことが想定されることから、例えば囲い罠に追い込んでイノシシを周囲の安全を確保した上で、止め刺しに麻酔銃を使用するといった方法等も考えられますので、法律施行までの間に許可権者である県や警察との協議や地元猟友会との意見交換、あるいは神戸市などまちなか対策に先進的に取り組んでいる自治体での調査など、今後、麻酔銃の使用を含め、まちなかにおける有効なイノシシ被害防止対策について研究を行ってまいりたいと考えております。 ◆九番(辻賢治君)  大変前向きな御答弁で、私の質問を少し理解はしていただいたのかなというように思っておりますけど、何せその市民生活の安全安心のためにも、もう一日も早い取り組みを私は望んでおります。仮に一日も早くとなっても三月までは年度内ということでいろいろ難しい問題も出てこようかとは思いますけれども、条件が整えば担当としては年度内の調査研究に取り組むっていうお考えありますか。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  先ほど答弁しましたように、今予算のある範囲でまた関係団体等と調査をしていきたいと考えております。 ◆九番(辻賢治君)  調査したいっていうことですね。はい。そしたら、財政部長にちょっとお伺いしたいんですけども、今の部長が条件が整えば年度内でもやりたいっていう、調査研究を行いたいっていう意向を示してましたけども、財政を預かる立場でございましょうから、当然年度内で臨時的な予算措置っていうのは必要じゃないかなというふうに思ってますけども、当然部長十分御理解の上にこの応分な予算措置っていうのをお願いしたいとは思っているんですけども、財政部長の考えをちょっとお示し願えればと思っています。 ◎財務部長(吉住龍三君)  今のお話につきましては、まだ産業振興部のほうから具体的な話が参っておりませんので、明確なお答えはできないところですが、いずれにいたしましてもイノシシ対策というのは本市にとって重要な施策だということは認識しておりますので、具体的な話があれば、効果があり、また必要性があれば予算措置等もしていきたいと思いますし、緊急を要するということであれば流用等も考えながら対処はしていきたいというふうに思っています。 以上です。 ◆九番(辻賢治君)  産業振興部長におかれては、ぜひ急ぎ計画を作成していただいて、今の財政部長の御答弁もいただきましたので、市民の安全安心を担当する意味でも調査研究っていうのを年度内にぜひ実施していただきますようにお願いをしておきます。 それでは、次の質問に移ります。 イノシシ対策の専従職員っていうのは現在三名だというふうに思っておりますけども、農作物の被害の減少プラスまちなかイノシシ対策とその業務量っていうのは非常に増しております。今後ますますまちなかイノシシ対策の業務量っていうのはもう増すっていうことは容易に想定できるわけであります。担当職員の業務ももうめいいっぱいの状態であるというふうに私は思っております。 そこで産業振興部長にお伺いします。現体制で果たして今後業務量がふえるであろうことを想定して十分対応ができるっていうふうに思ってますか。 ◎産業振興部長(渋谷隆秀君)  現在の人員の配置っていうのは、主に農作物の被害対策を考えて配置をされたものと考えておりまして、今三名おりますが朝から晩まで一生懸命仕事をしているような状況にあります。しかしながら、今後まちなか対策等の業務が増加をしていけば、当然職員のほう、勤務は厳しい状況になっていくのではないかと想定をしております。 ◆九番(辻賢治君)  正直、私も彼らの活動を目の当たりにしたりいっぱい見てるんですけど、本当に地区の総会等々に合わせて日曜日等々も来て注意喚起したり、あるいはこういうことはなるべく報告してくださいよとかっていういろんなことを活動しているわけです。もう本当目いっぱい朝から晩まで、それはどの職員も当然そうされていると思いますけども、今の産業振興部長の話ではこれから業務量がふえるっていうことに対する不安はどこかに持っているんじゃないかなっていうふうに感じました。 そこで、人事を担当する総務部長にお伺いしますけども、私正職だどうだこうだってことじゃないんですよ。現専従員の専従職員のサポート役として臨時的な雇い入れ等々っていうのは視野に入れて考えていただきたいなっていうふうに思っているんですけども、部長の見解を伺いたいと思います。 ◎総務部長(岡康則君)  今後のまちなか対策等を取り組むとなった上では、やっぱり産業振興部長がやはり人員体制にかなり無理があるということでございますので、その産業振興部長、ちょっと話を聞きながら、今後どういう人員配置を行えばいいのかということも聞きまして、職員に過度の負担がかからないようなことを検討いたしまして対応していきたいと考えております。 ◆九番(辻賢治君)  ぜひ、前向きに考えていただきたいと思います。本当に途中で私も言いましたけども、頭の下がる思いです。本当に一生懸命されてイノシシ対策に頑張っております。そのことは部長も理解をされたでしょうから、ぜひそういう臨時的な雇い入れが可能性があるよっていうことであれば、次年度からでも結構でございますんで、サポート役として雇い入れ等々ぜひお願いをしておきます。 ちょうど六分時間があります。実は、亀岡神社の例大祭の折にちょうど私市長と同席をしました。亀岡神社の桜があるところを見事に掘り返されたところを二人で見ました。市長は、早速フェイスブックに載せておりました。ああ、亀岡もここまで来たかみたいなところあったんですけども、このまちなか対策に関する市長の考え方、また今後はっていうところで総括してこの質問の最後に総括的な御意見をいただければというふうに思ってますので、よろしくお願いします。 ◎市長(黒田成彦君)  これまで有害鳥獣被害、とりわけイノシシ対策につきましては、農作物被害を重点に制度設計されたことがあって、ワイヤーメッシュ等の敷設につきましては、いわゆる農地に入らないという対策が主だったかと思っております。しかしながら、昨今のこのイノシシの出没は、もう所構わず、しかも時間も問わず、日中から堂々と闊歩している姿がいろいろ散見されております。ここで一番悩ましいのが、やっぱりイノシシを捕獲したり、あるいは銃を撃って止め差しをしたりするその資格が猟友会にしかないという制約条件であります。地区の箱罠を設置するにしても市街地区域とか、あるいは亀岡公園はそういうとこには設置できないと、そういったことからどのようにこのイノシシの生態を把握し限定区外に追い込んでいくかっていうのが新たな課題になるのではないかなと思っておりますので、今後は先ほど部長が答弁しましたように、ぜひイノシシの出没記録みたいなものを市民の皆さん、区長さん、あるいは学校側にもお願いして、例えば登下校に「イノシシ見たね」って子どもたち聞いていたよっていうところの時間や場所を地図に落としていくことによって出没の傾向を把握し対策を立てれるのかなと、場合によっては農地だけしか今我々の補助がないんですよね。だから、農地じゃなくても何らかの補助ができないか、そういった制度について取り組んでいきながら居住空間を守るということもできないか研究していきたいと思います。何しろ、私の自宅の裏にも三頭この間出てきましてびっくりしたところでございます。危機感と緊張感を持って取り組みたいと思います。 ◆九番(辻賢治君)  非常に明快な市長の御答弁をいただきました。多分聞かれている市民の皆様も今後このまちなか対策に今以上に積極的に取り組むっていう市の姿勢は理解していただけたんじゃないかというように思います。行政だけでこのまちなかイノシシ対策っていうのは到底できません。私も質問の中に入れましたけども、もうこれから官民、本当まさしく一体となってこの対策を講じるように頑張りましょう。何せ人的被害を出さないっていうことを念頭に、私どもを含めてさらにまちなか対策を進めてやっていきましょう。 以上で、私の一般質問を終わります。
    ○副議長(田島輝美君)  以上で、辻賢治議員の一般質問を終了いたします。 それではここで、十分間休憩します。                 午後二時二十六分 休憩                 ~~~~~~~~~~~                 午後二時三十六分 再開 ○議長(吉住威三美君)  会議を再開いたします。 引き続き一般質問を行います。次は、十番、山田能新議員。 ◆十番(山田能新君) 登壇 皆さん、こんにちは。ことし最後のとりでということでちょっと緊張感をいだいておりますけれども、頑張って質問させていただきたいと思います。 皆さん、御承知のように、ことしの秋も日遅れまして紅葉が本当にきれかったんですけれども、このところの寒風、強風でその葉も落ちていよいよ寒い寒い冬が迎えられるところでございます。昔からの言葉の中で、東北、あるいはシベリア等で今から降り積もる酷寒の地では、冬来たならば春遠からじと、皆さん御存じのとおり、これは厳しい冬をいやいや迎えるのではなく、この冬が来たら暖かい春が来るんだと、そういう意味で捉えてこの厳しい冬を乗り越えておられると思います。同じような意味合いの中で、日本電産社長の永守重信さんの言葉に、「困難は解決策を連れてくる」という言葉がございます。向こうから困難がやって来る。誰でも困難から逃げたい。だから、君も困難から逃げたいだろう。しかし、困難から逃げてみろ。困難さんは脇を通り過ぎていく。ひょっとその後ろを見たら、その背中に「解決策の」というリュックを背負ってるではないか。逃げたら解決策も逃げていく、これは本当にこの冷え切った平戸市の人口減少対策、あるいは雇用対策にも全く当てはまるのではないかと思っております。逃げたらだめです。前向きにいかなければと、そのように思っておるところでございます。 さて、今回私は大きく四点について質問をさせていただきたいと思います。 第一番に、情報環境の整備についてお尋ねいたします。 去る八月に開催された子ども議会の折に、子供たちの素直な、そして鋭い質問が交わされておりました。特に情報環境の整備については、平戸中学校の生徒さんが真剣に質問されておりました。しばらくして、平戸市の岩の上町の大垣地区に住んでおられ、引っ越してこられた方から、「この地域はインターネットがつながらないんですよ」という驚きの声を聞いたわけです。一体あの北部地区でどうしてつながらないんだろうということで、そしてまた「光回線はいつごろ来るんですか」と、そういう意見をいただきました。仕事を、そういう人はある事業をしておるわけですけども、インターネットがなければ大量のデータを流せない、そういう本当に危機感を持ったとこでございまして、一体この平戸市ではADSL、あるいはそうしたものが末端まで行ってないんだな、そういうことを伺いまして、その実情を伺いたいと思います。またそうしたインターネットが通じない場所について、平戸市がどのような対策をするのかお尋ねをいたしたいと思います。 二点目でございますけども、文化センター周辺の駐車場整備についてお尋ねをいたします。現在、文化センターの周辺については、各種イベントの際慢性的な駐車場不足になっております。特に、今情報センターの建設、そしてまた今後情報センターが開館するとそれに伴う駐車場不足は十分懸念されます。私も以前にレストハウス前の駐車場の整備についてお尋ねをいたしましたけども、その進捗状況はどうなっているのかお尋ねをいたしたいと思います。 (二)の航路標識事務所の跡地の利用については、再質の中で合わせて質問させていただきたいと思います。 三点目に、市内支所設置の図書室についてお伺いをさせていただきます。情報センターができてあそこに多くの方が集まってもらうというのは、設置した方々、そしてまた我々もそういう期待の中で情報センター兼図書館を設置したとこでございますけども、一方でそうした地域、時間的に情報センターまで来れない、そういう方々のためにもその支所、あるいはそうした遠いところの図書館の利用率、利便性はどうなっているのかお尋ねをしたいと思います。そしてまた、田平の地区の人から、田平支所内に図書室を設置してほしいという声が聞こえます。既に、生月地区では支所内に図書室を設置したことによって大きな利用効果が出ていると伺っておりますけども、その点の現状もお聞かせいただきたいと思います。 四つ目に、市内の観光が伸び悩む中、市内でのホテルでの結婚式が非常に減少している。この問題はホテル業界のみならず地域の地元商店街の経営にも大きく影響するところでございますので、そうした中どうしたら平戸市のホテルで結婚式を挙げていただくか、そのためにはいろんな要素があると思います。そうしたことについてその現状、あるいは市内で結婚することに対して、結婚式を挙げることに対して市の補助はいただけないか、そうすることによってやはり地元の産業育成、あるいはそれにかかわる商売もふえてくると思いますので、そのようなことを壇上からお伺いいたし、再質問については自席で行いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎市長(黒田成彦君) 登壇 山田議員の御質問いお答えいたします。 今後の情報環境の整備についての御質問でありますが、情報技術が飛躍的に向上する今後の情勢を踏まえ、かつ光回線や次世代LTEといった高速通信網をそれぞれの特徴を生かし本市にふさわしい情報環境の整備を進めていくことが重要であると考えております。このことから、本市における情報インフラの整備のあり方や地域情報化等の施策を網羅した「平戸市地域情報化推進計画」を今年度末までに策定するようにしております。この策定業務につきましては、包括連携協定を締結しました長崎総合科学大学に御協力いただき、専門家の視点から本市における人口分布や地理的な特性等に応じた地域ごとの情報インフラの整備方針などにつきまして具体的に提案していただくようお願いしているところであります。また、ADSL回線普及地区におきまして、住民の方が利用できないケースがあるとは聞き及んでおりませんでしたが、このような実態、現状を改善していくためにも、今年度策定いたします平戸市地域情報化推進計画に基づき、本市にふさわしい大容量通信回線の整備実現に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 残余の質問については、担当部長に答弁させます。 ◎総務部長(岡康則君)  市内のADSL回線の普及状況について、私のほうからお答えさせていただきます。 本市におけるADSL回線につきましては、基本的に市内各地にある電話交換局で開設しており、ほとんどの地区でどなたでも加入できる状況であると認識しておりました。しかし、今回の件をお聞きしまして、通信業者のほうに問い合わせをしたところ、設備上の問題から電話交換局内で地域ごとのADSL回線数に上限があり、まれなことでありますが、一定数以上の加入があった場合はお断りしているケースがあるということでございました。合わせまして、加入者が多くて新規加入が困難な地域がほかにあるのかということで、通信事業者のほうに問い合わせをいたしましたが、通信事業者の営業上の理由からお答えできないということでございました。そういうことで、本市としましては、そのところにつきましては把握できない状況でございます。 続きまして、ADSL回線が利用できない地域についての対応策についてでございますけれども、ADSL回線以上の通信速度を持つLTEを使った高速通信網のエリアが市内全域に整備されている状況でございます。受信エリアが市内全域ではない一部の通信事業者や通信データの要領に上限が設定されているといったデメリットもございますが、おおむね市内全域でインターネットを利用できる環境にありますので、ADSL回線が利用できない地域につきましてはLTEによるインターネット利用をお願いしたいというふうに考えているところでございます。 ◎教育次長(松田範夫君)  山田議員の御質問いお答えいたします。 まず、レストハウス前の駐車場整備についてのお尋ねでございますけれども、(仮称)平戸市総合情報センターにつきましては、来年夏の開館に向けて現在工事が進んでおるところでございます。建設基本計画では、開館後の一日当たりの利用者数の目標を、平日、二百三十六人、土日、五百九十人と推定をしており、この場合のピーク時の駐車台数は、平日、三十四台、土日で八十四台と想定しております。これに、公民館利用者の駐車台数が必要であります。公民館では大きな会議などがあると二、三十台の駐車場はすぐに必要となります。また、観光客の駐車場の確保も必要となることから、レストハウス前の駐車場だけでは不足することが予想されます。不足する場合の対応といたしまして、市役所第二駐車場や文化センター駐車場を併用することで対応したいと、今のところ考えております。 また、レストハウス前の駐車場の整備につきましては、昨年六月の議会におきまして、山田議員の御質問にお答えしましたように、より多くの車両を効率よく駐車できるよう、中央の植栽等を撤去いたしまして、区画線を引く整備を来年、平成二十七年度に行いたいと考えております。 次に、市内支所設置の図書室についてのお尋ねでございます。まず、市内支所設置の図書室、公民館図書室を含めて現在の利用状況についてお答えいたします。 本市には、図書館法に基づく平戸図書館と永田記念図書館の二つの図書館のほかに、生月支所、田平町民センター、大島村公民館、南部公民館に公民館図書室が設置されております。これらの公民館図書室は、平成二十年度から二十三年度にかけてリニューアルを行っており、リニューアル後は利用数が伸びております。 それぞれの、改修年度と改修後の貸出冊数の状況ですが、南部公民館では平成二十年度に二階から一階に移設し、貸出冊数が二・四倍に、田平町民センターでは平成二十一年度に同じく二階から一階に移設し、貸出冊数は一・六倍に、生月では公民館にスペースを確保できなかったこともあり生月支所に移転し、貸出冊数は四・五倍に伸びております。平成二十五年度の利用状況を貸出冊数で申し上げますと、生月が一万一千九百二十九冊、田平が九千三百九十九冊、大島が六百五十冊、そして南部が二千七冊となっております。そこで、田平も支所に移転した方が利用もしやすく利用も活発になるのではないかとの提案でございますけれども、私ども正直、支所に移転した方がさらに利用が伸びるのか、地域の住民の皆さんにとっても利用しやすくなるのか、判断に迷うところでございます。 現在、田平の図書室があります田平町民センターは、田平町の公民館としてさまざまな団体に学習の場として活用されております。また、田平北小学校にも近く、放課後児童クラブも今年四月から開設されており、図書室も町民センター内にあったほうが、有効に活用されるのではないかとも思っております。また、他の図書室よりも極端に利用が悪い状況でもございません。このようなことから、まずは、現在の図書室がさらに活発に活用されるよう充実を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎文化観光部長(松田隆也君)  市内ホテルでの結婚式に対する支援についてのお尋ねでございますが、市内での結婚式の開催状況は、平成二十三年度が三十三件、平成二十四年度が三十八件、平成二十五年度が三十三件、平成二十六年度については、十月末現在で二十三件となっております。結婚式は、一生に一度のことであり、その主役である新郎新婦は、それぞれ衣装や空間の演出といったものにこだわりを持っておりまして、市内のホテルではその要望に十分対応できていないのが現状であり、議員もお感じのとおり、独自のウェディングプランを提供している佐世保市や伊万里市など市外の結婚式場へ流れているのが現状であります。 こうした状況を受けまして独自に調べてみましたところ、地元ホテル等を活用することで、ホテル等はもとより引き出物等を取り扱う商工業者への経済効果も見込まれることから、地元開催に対する支援を行っている自治体が、島根県や北海道など幾つかあるようです。しかしながら、単に、支援制度を設けたとしても、民間の発想によるニーズにマッチした魅力あるウェディングプランを提供できるように施設の受入体制が整わなければ、市外への流出は食いとめられないのではないかと考えております。また、現在、減少傾向にあるものの、年間三十件程度が開催されており、仮に先ほど申し上げましたような自治体で行っているような支援を行った場合、一千万円を超える多額の財源が必要となってまいりますので、むしろ、既存のコンベンション補助金の拡充や旅行商品造成の支援を行うなどにより、誘客対策に活用したほうが、ホテルにとっても、観光の振興に効果が上がるのではないかと考えているところでございます。 以上です。 ◆十番(山田能新君)  それでは、再質問に移らせていただきます。 先ほどADSL回線については御答弁をいただきましたけれども、総務部長、大体大垣地区、この世帯数は大体約何世帯ぐらいか。大垣地区。大体四百世帯ぐらいはないかと思うんですけど、その中でNTTからADSLの許可とか、それから限定、上限は幾らまでですか。 ◎総務部長(岡康則君)  そのことにつきましては、問い合わせをしても営業所のちょっと秘密ということで教えていただけないというのが現状でございます。 ◆十番(山田能新君)  私がだめと言われた人から伺ったのが、あの地区で百件ですよ、ADSLが引けるのが。住宅が約四百件、もう少しあるかもわからないと同僚議員の話ですけども、その中わずか百件しかADSLが引けないわけです。目に見えなくても、やっぱり引きたいけども、NTTからだめですよと言われれば、あの大きなまちで四分の一しか引けないっていう、非常にこれは市長もいろんな形でこのネット関係で高齢化の福祉関係とかいろんなことをされようとしていますけども、そういう中でこれ非常に回線が少ないのではないかと、そういう気がいたしますけども、総務部長、その点については、先ほどの答弁の中では業務上の条件で教えられないということだったんですけども、そこのところも一つ考えていただきたいと思いますけども、総務部長、いかがですか。 ◎総務部長(岡康則君)  数字的なところはちょっと教えていただけないかもしれませんけれども、やはりそういう困った市民の方がいるという意見がございましたら、やはり設備の改修につきましてやはりしていただけないかという申し出ということは市のほうからやっていきたいというふうに考えております。 ◆十番(山田能新君)  そのように、やはり自在に使いたくても使えない、そういうことがあるということを認識していただきたい。 次に、LTE、次世代の高速通信ということで、先ほど、これ市内全域で大体賄うと言われておりますけども、これは一般家庭なら大丈夫なんです。しかし、例えば大垣にしてもどこにしてもちょっとした企業が大量のデータを、例えば写真を何十枚か送ると、そういうときには料金が高くなったり、あるいはいろんな遅くなったりして送れない場合もあるわけです。そういうことで、そこのところも十分考えていただきたいと思うわけですけども、その中で利用価値が本当に少ないのではないかと、料金が高くなって。やはりそこに来るのが光回線、市長が先ほども答弁していただきましたけども、私も以前からこの光回線については質問させていただいておりますし、同僚議員の中でもやはり企業の進出のためには光回線が必要だと、こういうことが言われておりますけども、私たちが通信のための費用が高額なために今はできなかった。それはなぜかというと、私の受けた説明は、平戸全体を考えていたから何十億円になったと、そういったことだったんですけども、総務部長、いかがですか。 ◎総務部長(岡康則君)  当時、お答えしたときは全体を考えながら計画をしたというところで、そういう膨大な金額になったというところでございます。 ◆十番(山田能新君)  そこで市長にお尋ねしますけども、膨大、何十億円って係るなら当然市が半分、あるいは負担をしなきゃならない中で、市長が今回、平戸市の地域情報化推進計画に基づく考えとしては、大体どの地域を考えているのか、時期的には計画がことし中まとまると言われておりますけども、大体の構想としては一遍にでてくるわけじゃないんですから、その構想があれば教えていただきたいと思うんですけれども。 ◎市長(黒田成彦君)  私もかつて光回線を北松のほうで使ってたんですけども、平戸へ引っ越してADSLに変えました。不便だったんで、今それも打ち切りましてLTEの三ギガ対応のルーターで通信をしております。それもパソコン本体の購入料も含めて契約すると、年契約すると結構ADSLと同じぐらいの値段でできるんで、個人ユーザーに向けてはそういう選択を通信事業者からアプローチしてもらうということができるのかなと思っております。 今、山田議員おっしゃったように、いわゆる公共機関であるとか医療機関、あるいは産業集積を要する事業者などはLTEでは賄いきれないというそういう制約から、やはりこの情報化推進計画の中でどういった形でいわゆる基盤整備つくっていくかっていうものを、今グランドデザインやっております。のべつ幕なし光も引く、LTEも引くちゅうのは無駄が生じますから、ベストミックスな形で住宅の集積が図られているところとか、あるいは既にインターネット加入者が多い住民が何%以上あるとか、そういうところ優先的に光回線を使ったり、あるいは基幹的な行政機関とか企業とかに縦のラインを引くとか、それ以外はLTEのいわゆる大容量無線通信でカバーできるようなそういうエリアマップなんかを一応計画の中に落とし込んで、それに見合う予算体制を図っていくべきではないかな。これについても民間事業者と協議をして将来的に行政が重く負担がのしかからないような形で民設民営の形でできればなと思っております。 ◆十番(山田能新君)  ありがとうございます。そしたら、市長の考えでは、今インターネットを使っている北部地区とかあるいはその回線の、向うから引いてきたときに田平方面からまずは導入と、そこまでは考えてませんか。 ◎市長(黒田成彦君)  今、この情報環境を整えていくことが、ある意味人口減少を食いとめる一つのインフラだと思っているんですよ。したがいまして、もう本当に議会の御理解いただければ予算化をして、具体的にそういったことを進めていきたいと思っております。 ◆十番(山田能新君)  ぜひ一度に平戸全域は無理としても、やはりその企業が来やすいであろう、向こうからどうせ来ますから田平とかこの平戸北部、そういうところを実験的にといいますかやっていただいて、こういったネットがつながらない、あるいはLTEの大量の情報が流せないところなんかを調査、あるいはしていただきたいと、そのようにお願いいたしたいと思います。 次に、支所、文化センターの駐車場については最後にさせていただきたいと思います。 次の市内支所の中で、図書室について先ほど答弁していただきましたけれども、確かに生月はいろんな条件が加わって、以前あった公民館から生月の支所にしたために四・五倍もの利用率が、ふえたということでございます。本当にいい、これはもう同僚議員が提案をされたようでございますので、そうした効果もあらわれておるところでございます。そのような中で、田平の市民から田平支所の中に図書室を設置してほしいと、なぜならばあそこは支所の前はかなりのスペースが空いているし、いろんな会議も隣でされている。後ろには保健センターもできたしということで、地理的に一番ベストだというお話を伺ったところでございます。しかしながら、先ほど次長のお話の中に、やはり現在の町民センターの図書室の町民センターの中には公民館関係で集まる人が多い、あるいはまた今学童をされているということも伺っておりますし、またいろんな面であそこが重要であると、今のところはいいということですけども、特に生月が伸びた要素っていうのを少し教えていただきたいと思いますけども。 ◎教育次長(松田範夫君)  お答えいたします。 生月の図書室は、以前は公民館に設置されておりましたことは、冒頭触れさせていただいたとおりでございます。そこで、利用しやすい図書室とするために改修を計画したわけでございますけれども、公民館の建物内では構造上どうしても十分な面積が確保できないことから、スペースが確保できる生月支所に移転することとしたところでございます。 生月図書室の利用が他の図書室よりも活発に行われている要因ですが、一つに改修にあわせまして一千万円をかけて、約五千冊の本を購入し、新しくて魅力ある本が豊富にあることが考えられます。具体的には、蔵書数が現在一万一千約七百冊ほどあるんですけれども、移転後にも一千五百冊を購入いたしまして全体の五五%が移転後、移転後に購入した本になっているところでございます。 要因の二つ目に、図書室専任のパート職員を配置いたしまして、レファレンスの強化や読書案内など利用者の資料要求や相談に応じていることなどがあげられ、生月では支所へ移転し改修したことだけではなく、本の新鮮さや職員の配置が活発に利用されている要因と考えられます。 このように、現在の田平町民センター図書室も、蔵書の更新や資料要求や相談などに気軽に応じられる体制を整えれば、今以上に利用が伸びるものと考えております。 いずれにいたしましても、田平支所への移転には、改修や土日の開館時の管理など大きな財政負担も考えられることから、まずは、冒頭申し上げましたように、現在の図書室の充実に努力してまいりたいたいと考えておるところでございます。 ◆十番(山田能新君)  生月の内容も支所の内容も説明していただきましたとおり、かなりの経費をかけていると、そしてまた専任の方も雇っておられるということで、田平の場合は私が一番心配したのは、やはり支所等の土日のセキュリティーの問題が、あそこを図書室にした場合にやはりいろんな重要な書類がございますので、あそこをまた柵をしたり、あるいはシャッターをすればかなりの金額がかかっていくことも初めてわかったわけでございますけども、しかしながらそうしたあの地域で、支所内で子供たちに自由に本を読ませてあげたいという方もおられますので、そこは今後の課題として検討していただきたい、そのように思うところでございます。 次に、観光行政について質問させていただきたいと思いますけども、先ほど部長から、文化観光部長から説明がございましたけども、私たちも親御さんの気持ちを聞けば、やはり遠いところ、佐世保、伊万里まで行ってもゆっくりなかったよというのが現実でございますし、しかしながら若い人はぱっとあのような華やかな、一生に一度ですから華やか中で式を挙げたいという気持ちもわかるわけですけども、しかしながら市内の中でもやはり三十件以上の、毎年そういう方が結婚式をされているということでございますので、そこをやはり少し工夫するために何らかの支援をしていただくならと思っているところでございます。 例えば、先ほどからも申しますとおり、ホテル業界だけでなくやはり地場産品、例えば部長が申しましたとおり引き出物、贈答もやはり地元から買う、あるいは地元から食材を買うということになれば経済効果は非常に大きい、そこに少しでも市がプラスできればと思いますけれども、その点再度お尋ねします。 ◎文化観光部長(松田隆也君)  やはり一番問題は、今議員も申し上げましたように、新郎新婦にもとにかく満足いただけるような演出効果がいかに出せるかっていうことに尽きると思います。その一方ではそういう業者も平戸にはおるんじゃないかという話も聞きますし、これらの問題については、企業努力の範疇にかかわる部分が多うございます。とはいえ、現実的に、既存のホテルにおいて自前で対応できるようなケースがどうなのかいうような部分も疑問もありますし、今言いましたように、特定の業者がやはりホテルとタイアップをしてサポートすると、そういう独自なアイデアを持ち込む、そういうふうなことがやはりあるとすれば、それはまたホテルに対する支援じゃくてそういう演出家に対する支援ちゅうのは別の問題として支援に値するのではないかと私たち思っています。しからば、今後とも業界とも十分意見を交換しながら、その辺の必要性については趣旨等を勘案してどこまで支援できるか、十分な検討をさせていただきたいと思っております。 ◆十番(山田能新君)  わかりました。ただ、そうですね、いろんな関係でもホテルもそうした結婚式専門でないものですからなかなか投資ができないのも現状だと思いますけども、先ほど部長が申したとおり、やはり平戸市内でもかなりそうした演出ができるような方々もおりますし、先ほどパンフレットをいただきまして、今度結婚式を幸橋のところですると、そういう方もやはり市内に誕生しつつあるわけですよ。そうした方々の組み合わせにもよってやはり会場をそこで式をして、式典、披露宴をホテルでするとかいろんな方法が考えられると思いますけど、そういう点もやはり今後はそういう方々等若い人、あるいは新規事業といいますか、そういう方々の育成のためにもぜひこれから考えていただきたいと思いますけども、市長いかがですか。 ◎市長(黒田成彦君)  冒頭部長が申しましたように、なかなかその辺はソフトウエアを育成していくっていう課題がございますが、今山田議員まさに御指摘になったように、この日曜日には1DAY HAPPYアーチというのを幸橋で行いますし、あそこがいわゆるロマンスの聖地として位置づけられております。ですから、この際提案なんですけど、結婚式にこだわらず、例えば銀婚式とか金婚式を我々が、市民が盛り上げていこうということも大事なのかなと。つまり、景気回復の「気」は気持ちの「気」で、市民がやろうと思えばいいわけですから、どうぞ山田議員におかれましても、もし銀婚式が間近であれば、銀婚式という形で子供さんを交えて家族が盛り上げていくようなそういう地域おこしというものが実現できれば、そんなにけばけばしい演出は要りませんから、我々世代は。あるいは金婚式はお世話になった両親に金婚式という式典を差し上げて地域振興に役立てていく、そういう住民の意識と協力があればまた違った意味での産業振興になると思っております。 ◆十番(山田能新君)  私も一般質問した以上、頑張って挙げたいと思いますけども、市長、そしてやはり職員の皆さんもこれはそれぞれ個人の自由ですけれども、職員の皆さんもやはり市外でされている方も多数見受けられます。そういった方々もぜひ、強制はできなくてもやはりある意味で市内に協力してほしいと、そういうことを伝えていただきたいと思います。 次に、文化センターの周辺の駐車場の件について再度お尋ねさせていただきたいと思います。 情報センターの需要が多いときには、先ほど次長におきましては、代替駐車場として文化センターの駐車場、あるいは第二駐車場を使用するということでございましたけれども、当然文化センターでも行事があるわけです。そうした場合にかなりの台数が文化センターも、あるいは情報センターもいるわけですけども、その点については、次長どのようなお考えですか。 ◎教育次長(松田範夫君)  先ほど申し上げましたけども、レストハウス前の駐車場は、改修いたしますと、バス三台、普通車八十五台程度のスペースが取れる見込みであるものの、観光客用の駐車場を一定台数、常に確保する必要があります。そうなりますと、平常時でも正直厳しいところがあり、観光シーズンになりますとさらに深刻となることが予想されるところであります。この場合、先ほど申し上げましたように、文化センターとの併用を考えているところですが、御指摘のように文化センターでのイベント時に重なり、センター駐車場や市役所第二駐車場も満車になれば満足に利用できなくなることは十分に想定され、図書館、公民館利用者が不便を来すことは予想されるところでもあります。こうしたことから、周辺に新たな駐車場の確保、必要性というのは、正直言って強く感じているところでございます。 ◆十番(山田能新君)  国体のときなんか平戸小学校のグラウンドを仮の駐車場として利用させていただきました。その中で、台風、雨でもう本当にぬかるんで、あの何百台近い車が奥まで入ってもうぬかるんで、後の運動場のやっぱり使用に大きく、私は、たとえ国体であってもやはり子供たちはその翌週からやはり体育の授業もするでしょうし、いろんな授業もされると思います。そういう中でこれからもそういう状況は考えられるわけですけども、そうした状況をどのように把握しておられますか。 ◎教育次長(松田範夫君)  山田議員御指摘のように、国体の相撲競技では大会期間の十月十三日から十五日までの三日間、猶興館のグラウンドと併せまして平戸小学校グラウンドを駐車場として使用いたしました。大会初日の十月十三日は台風によります暴風雨となりグラウンドは大雨でぬかるみ、車が轍にはまり立往生するなど予想以上にグラウンドは荒れたところであります。そのため、その後の復旧といたしまして、当初シルバー人材センターに復旧を予定しておりましたけれども、人力のみでは到底無理ということで土木業者に委託をいたしまして、真砂土を入れるなどして費用をかけて復旧に当たったところであります。したがいまして、学校関係者の方々には、大変迷惑をおかけしたところでありまして、雨天時の使用については、少々無理があるとうことで理解したところであります。 ◆十番(山田能新君)  雨天時の駐車場は控えるということでございますけども、当然いっぱい量が少々の雨でも入れなきゃならない。そうした中で、皆さん御存知のようにグラウンドは暗渠排水をしているわけです。その暗渠排水が本来雨が、今一時期きれいになっているかもしれませんけど、暗渠排水をしたグラウンドは一日経ったら大体乾くんです。中部とか南部、ああいうソフト大会でも、朝のうち雨が降っても昼から真砂土をまけば使えるような状態、しかし、それは暗渠排水が効いているからすぐに使えるんですけども、平小のように、あれだけ何百台の車が入れば、恐らく暗渠排水も詰まって恐らく四、五日は使えない状況がなるんじゃないかなと、私はそこを心配するわけですね。だからそこのところもやっぱり駐車場として企画のほうでも、あるいはいろんな課が連携して考えていかなければならない、教育委員会も含めて考えていかなければならない問題だと思います。そしてまた、観光シーズンになると文化センターあるいは情報センター、図書館含めたところでかなりの台数が平戸城付近に駐車するわけですけども、観光部長、その点いかがですか。今の体制では当然足らないと思いますけども、これが一緒になった場合、どのようになりますか。 ◎文化観光部長(松田隆也君)  ここ最近の統計でみたときに、一日の最大入館者っていうのが、お城の場合約五百人ぐらい入った日がございますけども、同じ時間帯に百人、二百人って重なることはないにしてでも二十台、三十台っていうのは常時入れかわりでそういう詰まる駐車場のスペースというのは必要だと思いますから、先ほど教育次長が言ったように、現場周辺ではかなりの台数が見込まれることを、私どもはもうとにかくほしいことはもうやまやまでございますので、そういうスペースが図られることは大変喜ばしいことだと。 ◆十番(山田能新君)  そこで、やはり各部長さん、関係者から述べられましたとおり駐車場が足りない、そしてまた私も大会のときに行くわけですけども、当然入られないわけです。特に遠いところから歩いてこなければならない。そういう中で、今回現在市有地でありますけども、航路標識事務所跡地が今回返還されると聞いておりますけども、あそこが私たちから見れば非常に素晴らしい駐車場になると考えられますけども、財務部長、その点いかがでしょうか。 ◎財務部長(吉住龍三君)  御質問の市有地につきましては、当初航路標識事務所用地として貸しつけを行っておりましたが、航路標識事務所の閉鎖後、平成十七年三月から九州地方整備局長崎港湾空港整備事務所に貸しつけを行っているところです。平戸港の浚渫工事終了により、平成二十六年三月末で事務所が閉鎖されましたが、建物につきましては、前の賃借人である航路標識事務所が建設したものであり、市としては解体していただくよう協議を行っているところでございます。駐車場の整備につきましては、現在まだ市有地を貸しつけている状況でありますので、実施計画等においてまだ計画、計上はしてないところでございます。議員が指摘されますように、今後総合情報センターが建設されまして、そういった利用者も含めて駐車場が不足するようであれば整備の必要もあるかと思いますので、総合情報センターの担当課などとも十分に協議しながらその分については検討していきたいというふうに思ってます。 ◆十番(山田能新君)  今一端に財務部長もそういう認識の中で足らないと、再度財務の企画の中で大きな仕事がやはり重要な施策の一つを担っているわけですけども、この駐車場不足をどのように財務部長は認識されておりますか。 ◎財務部長(吉住龍三君)  企画なり財政を担当しておりますので駐車場も重要な施策だと思っておりますし、その他のいろいろな福祉施策とか教育施策、それらもいろいろな重要施策だと思っておりますので、そういうふうな中の一つだというふうに認識しておりますし、今るる説明がありましたように、一応区画線を引き直して整備するということになっておりますが、整備後が大体八十五台、それとバス三台を予定しておりますが、整備前の現在が普通車が六十五台とバス四台ということで、二十台もふえない見込みでございますので、区画線の整備をしても、そういうことではやはり非常に厳しいのかなというふうな危惧は持っております。 ◆十番(山田能新君)  市長、今の皆さん方のやり取り、各部長とのやり取りの中で、市長自体にやはりこの、市長は以前あの周辺一帯を観光拠点施設として開発するというような答弁もされておりましたけども、その点、その駐車場、そうした一帯についてどのような見解でございますか。 ◎市長(黒田成彦君)  市街地の駐車場不足というのは大変深刻な課題と受け取っております。各種イベントを開催するたびに市外から来られるお客様が駐車場を探すだけで時間がかかり、あるいは迷いに迷って帰ってしまうという話も聞き及んでおりまして、そういった基本的なサービスを整えなければならないという使命感は強く認識しているところであります。したがいまして、今般整備している総合情報センターに隣接するレストハウスの前のあそこの区画線を整備し、保有台数をふやして、また周辺のいろんな資産も、山田議員から御指摘になった航路標識事務所の跡地についても、今、市が土地を賃借しておりますけども、国土交通省においては平成二十七年、来年の六月、夏前までには解体したいというふうな回答をいただいておりますので、その後についてはできれば合併特例債等で有利な起債がまだ使える間に検討してみたいと思います。 ◆十番(山田能新君)  ぜひそこだけの駐車場問題ではないですけども、市役所近辺本当に駐車場不足が懸念されるところでございます。その一角がやはりあそこに今後も集中するであろうし、ほかに場所がないということであれば、ぜひ検討を進めていただき、早急につくってしまって、さっき言いましたように、あっちの駐車場、あるいは小学校のグラウンドを使う、そういうことができるだけないように、市長が言われましたとおり、合併特例債が使えるうちにやはり整備していただきたいと、それを願いながら一般質問を終わります。 ○議長(吉住威三美君)  以上で、山田能新議員の一般質問を終了いたします。 これをもって一般質問は全て終了いたしました。八日の本会議は午前十時より開き、議案質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。                午後三時二十三分 散会...