諫早市議会 2021-06-03
令和3年第5回(6月)定例会(第3日目) 本文
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のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時 開議
◯議長(林田直記君)[ 121頁]
おはようございます。これより議事日程第3号により本日
の会議を開きます。
日程第1「市政全般に対する一般質問」を行います。
まず、
南条博議員。
2 ◯南条 博君[ 121頁]
皆様、おはようございます。
自由民主党新生クラブ、南条博でございます。
今日から一般質問
のスタートとして頑張らせていただきますけれども、その前に、市長におかれましては本当に、首長としてこの諫早をしっかりと頑張っていっていただきたいと思います。私たちも共に頑張りますので、よろしくお願いします。
それと藤山副市長、当局
の続きでなじみが深いですけれど、後で一般質問をちょっといきますのでよろしくお願いします。石橋副市長、しっかりと補佐してくださいということで、よろしくお願いします。
今回、2項目あげていますけれど、主に実際に現場で携わっていることをいろいろと質問していきたいと思います。
早速でございますけれども、1番目
の質問です。諫早公園
の池
の透明度についてですけれど、いよいよ
西九州新幹線が来年
の秋頃ということで予定されておりますけど、諫早駅
の開業効果を生かすには、やはり一番近い観光名所ということになります。そうすると、やはり国
の重要文化財である諫早公園
の眼鏡橋を紹介することになるでしょう。
先月
のNHK
の朝8時
の番組で、きれいに咲いた諫早菖蒲が放映されました。諫早ツツジに続く諫早菖蒲、これは観光的に大変魅力
のある宣伝効果だと思いました。
しかしながら、この周りを見てみますと、眼鏡橋が架かる池
の水が汚れています。私、実際に昨日も改めて見ましたけれども、透明感がないです。「眼鏡橋
の架かる池
の水は綺麗になりませんか」、「池
の水が汚れていますよ」と
の市民
の声が聞こえてきます。「汚泥がたまっている
のでは」と指摘もされました。
十数年前に池を干して汚泥を取り除いた記憶がありますが、前回、その
しゅんせつをした経緯、状況をお尋ねいたします。
3
◯建設部長(早田明生君)[ 121頁]
眼鏡橋
のところ
の池
のしゅんせつの実績についてお答えいたします。
この池は、国
の指定重要文化財の眼鏡橋がある諫早公園にあり、特に池
の周辺一帯は、つつじや諫早菖蒲などが咲き誇る、本市を代表する
観光スポットでございます。
しゅんせつの実績につきましては、堆積土
の度合いを確認しながら周期的に実施しており、近年では平成14年に155立方メートル、平成23年度には167立方メートルをいずれも強力吸引車を使用して堆積土を取り除いております。
4 ◯南条 博君[ 121頁]
平成14年と平成23年、そうすると約10年ということで考えますと、平成23年からはもう10年以上たっています。そんなところを受けまして、現在、市道上
宇戸橋公園線、これ
の整備もしておりますね、拡幅工事中です。完成いたしますと、さらに諫早公園が駅から近くなります。きれいになりますと、たくさん
の人に来ていただけると思いますので、観光名所として恥じない公園にしていただきたい。
改めて汚泥
のしゅんせつをしていただくことを提言いたします。もう10年以上もたっています。どうされる
のか、いま一度答弁をお願いします。
5
◯建設部長(早田明生君)[ 121頁]
池
のしゅんせつについてお答えいたします。
池
のしゅんせつは、水質浄化に最も有効的な手段でございまして、その実施時期
の判断
の参考とするため、堆積土
の調査を定期的に実施しております。
また、これまでも水質浄化
の取組といたしまして、納豆菌を付着させたブロック
の設置や淡水に生息する二枚貝であるマシジミ
の飼育を行い、
水質浄化作用の検証も行っているところでございます。
今後
のしゅんせつにつきましては、これら
のことも踏まえまして、適切な時期に実施したいと考えております。
6 ◯南条 博君[ 121頁]
一応、実施していただくということで理解しておきます。
次に、2番目
の質問です。その汚泥がたまる原因を尋ねますけど、地域
のNPO
のボランティア活動団体の、眼鏡橋にホタルを飛ばそう会では池
の水は使わずに、本明川から灌漑用水を利用して別
のホタル水路
の池へポンプでくみ上げて、また同じく灌漑用水路に戻しています。その水が思うように循環をしてない
のです。池
の汚泥とともに流れている
のか、たまり水な
のか、そこら辺
の循環作動はあっているかどうか、その辺を調べられたかどうか、いま一度答弁お願いします。
7
◯建設部長(早田明生君)[ 122頁]
汚泥がたまる原因についてお答えいたします。
眼鏡橋
のところ
の池につきましては、面積約1,360平方メートル、水深約80センチメートルで、池
の水は隣接する小野用水から取水し、小野用水へ排水する仕組みとなっております。池
の容量は1,090トンございますが、ポンプ
の取水能力が1日当たり約720トンでございますので、計算上は約1日半で水が循環することになります。
しかしながら、池
の面積が広いこともあり流れがほとんどない状況であるため、うまく循環できていないものと認識しております。また、落葉
の堆積や降雨時に取水した濁り水
の影響で堆積土が発生していることも原因と考えられます。
8 ◯南条 博君[ 122頁]
実際、私もその排水を見たところ、流れ口が底ではなくて上
のほうについていますので、その上
の水がそのまま
の状態で、中を循環しないで流れているということで、その出口も見てみましたら、ちょろちょろという感じで流れていました。結論から言いますと、全く底を洗って循環していないということです。
3番目にいきますけれど、今後
の課題としては、
西九州新幹線の開業を見据え、観光振興
の一端として考えれば、徒歩で行ける諫早公園はすばらしい観光施設として、いろんな花、例えば、3月にいち早く寒緋桜が咲く
のです。4月はつつじ、5月は菖蒲も咲きます。6月にアジサイ、その他、
ヒゼンマユミ等の熱帯樹叢帯も天然記念物に指定されていますし、晩秋にはモミジが紅葉します。そういった非常に感動的な風情が味わえるというようなことで、諫早を宣伝していったらどうかと思っております。
地域
のNPOや浄化槽会社が活動する眼鏡橋にホタルを飛ばそう会
の活動でホタルも乱舞するようになっております。公園
の池が透明感を増せば、池にもまた飛ぶようになりますし、そこら辺を重ねてお願い申し上げまして、次にいきます。
次
の質問は、諫早市
の経済活性化対策についてです。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策による自粛生活や制限が非常に長引き、冷え込んだ市内経済をどう活性化しますか、どう対応しますか。まず諫早市
の財源状況はどうな
のかお尋ねいたします。
9
◯財務部長(岩本 広君)[ 122頁]
本市における
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の関連事業
の財源につきまして御答弁いたします。
昨年度実施いたしました関連事業
の予算につきましては、総額で208億6,000万円でございます。財源としましては、国・県支出金などを合わせました特定財源
の総額が203億3,000万円、市
の一般財源は5億3,000万円となっております。
今年度におきましては、本議会に上程いたしております6月補正予算と現計予算を合わせました
関連事業費の総額が18億6,000万円となっており、国・県支出金など
の特定財源を除いた市
の一般財源は2億5,000万円を見込んでいるところでございます。
今後につきましても、
新型コロナウイルス感染症対策を実施する場合は、国・県支出金など
の有利な特定財源を最大限活用しながら進めてまいりたいと存じます。
10 ◯南条 博君[ 122頁]
相当な金額を対策事業として使っていると、予算化しているということで、やはりこの感染拡大で厳しい影響を受けた方々へ
緊急経済対策をして、市
の経済に勢いをつけていただきたいと、諫早市
の活性化ということを要望いたします。
次
の問題ですけれど、市
の対策と
新型コロナウイルス感染防止対策を適切に実施している飲食店に対して5万円支給
の認証制度推進事業を立ち上げようとしていると。
また長崎市は第4波
の感染拡大防止で市独自
の時短要請で夜8時以降
の制限対策を実施しておりました。今回、諫早市は時短要請を出していませんが、要請
のいかんにかかわらず、冷え込んだ市内
の飲食業界
の皆さんは厳しい影響を受けているにもかかわらず、県は相変わらず複数店舗
の飲み歩きは控えてくださいなど勧告を発令しています。
厳しい影響を受けた飲食業
の皆さんは昨年から長期的に悪い経営状況が続いております。これまでやられてこられた支援状況、どんなことをどうやってしてきたか、お尋ねします。
11
◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 123頁]
これまで
の支援
の状況について
の御質問にお答えいたします。
商工振興部で行いました
新型コロナウイルス感染症に係る
緊急経済対策といたしましては、昨年度より市独自
の事業である
緊急経営支援事業など17
の事業を行ってきたところであり、全体
の実績額は約173億円でございます。
内訳でございますが、まず
事業者対象の支援といたしましては、
緊急経営支援事業で全業種、
観光関連事業者、
飲食事業者、
運転代行事業者及び
タクシー事業者へ8事業を行い、約7億9,000万円でございます。
また、全業種を対象に、
事業継続支援給付金事業及び後に追加で
融資枠拡大を行いました
緊急資金融資事業の3事業で約16億1,000万円、飲食店を対象に行いました
飲食店等支援事業及び
新型コロナウイルス感染拡大防止協力金事業の2つ
の事業につきましては約5億円でございます。
次に、市民対象
の支援といたしましては、
特別定額給付金事業及び
新生児特別定額給付金支給事業の2つ
の事業で約137億1,000万円でございます。
最後に、事業者及び市民対象
の支援といたしましては、いさはや
地域振興商品券事業において、商品券
の販売を2度行い、約6億9,000万円でございます。
以上が
新型コロナウイルス感染症に係る
緊急経済対策といたしまして17
の事業で、総額約173億円
の内訳でございます。
12 ◯南条 博君[ 123頁]
今後
の考えですが、県では今日7月1日から、県民限定
の県内宿泊割引キャンペーンを再開しております。県内
のホテル、
旅館関係者の期待は大きいそうです。
しかし、市内
の各商工業者や飲食関係、その他
の業界では、前回好評だった
プレミアム付商品券の発行
の考えはない
のかどうか尋ねられております。
プレミアム付商品券発行の考えはないか、あればどれくらい
の総額な
のか、内容はどうな
のか、期間、そして対象をどう考える
のか。また、前年度から売上が20%減
の方へ
の給付金
の支給は考えられない
のか。諫早独自
の経済活性化対策をどう考えていますか。
13 ◯市長(大久保潔重君)[ 123頁]
今後
のさらなる経済対策についてお答えいたします。
新たな経済対策につきましては、市独自
の事業で今回、
赤ちゃん応援給付金事業と
飲食店認証制度推進事業の総額1億4,260万円
の予算を本会議でお願いしているところであります。
この
赤ちゃん応援給付金事業については、県内
の市で初めて
の取組として、赤ちゃん1人当たり10万円を給付することで、諫早で生まれ、諫早で育っていく子どもたち
の未来と、子育て世代
の皆様を応援するものでございます。
次に、
飲食店認証制度推進事業につきましては、県や市などが共同で行うながさき
コロナ対策飲食店認証制度により認証を受け、
感染予防対策を実施していただく飲食店
の皆様に対し、1店舗当たり5万円を給付することで、市民
の皆様が安心して利用できる環境整備及び飲食店
の継続的な店舗運営を応援するものでございます。
今後
の支援策につきましては、コロナ禍において様々な業種に影響が出ていることから、
市内事業者及び消費者
の皆様を支援するために、景気浮揚を目的とした
プレミアム付商品券の販売を検討するよう担当部局に指示しているところであります。
市としましても、今後とも市議会から
の御提言をいただくとともに、事業者や業界団体
の皆様と情報交換を行うなど連携を密にすることで効果的な経済対策を図り、諫早に住んでよかったと実感していただけるようなまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
14 ◯南条 博君[ 123頁]
プレミアム付商品券の発行、これは確かに皆さんが潤いますし、負担もあるでしょうけど、やはり経済
の活性化という
のを常に市長にはお願いをしたいと思います。経済を活性化するためには、この諫早市自体もどういうふうな大きな動きを見せるか、それも期待感があると思います。
最後
の質問でありますけれども、
倉庫型量販店コストコの誘致や
定住化促進の構想を市長へ問います。
どうしたら諫早市へ人が住みついてくれますか。市長は、産業
の活性化と雇用
の創出を推進することで、県下第一
の工業地帯で働く若い世代
の定住化と人口促進、要するに「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなた
のまち・諫早!!」
の実現を目指すと。そして、買物して遊べる
商業施設等の誘致で住環境
の整備に取り組まれると表明されておりますことは私も理解しています。
先月
の新聞報道で、ソニーがスマホ向けに5棟目
の新工場を新たに増築拡張すると大きく載っていました。このことについて県知事が「県も諫早市も共に優秀な人材
の確保に向けた
インフラ整備を確保する。このことについて支援する。」ということを報道機関を通して発表しております。
ソニー本社は公表はなかなかいたしませんが、長崎県
の諫早工場には約千人相当
の雇用、また十数億円
の税収が見込まれているというようなこともちょっと聞いております。魅力
のある諫早だと優秀な人材を派遣しやすいなどとも聞いています。
私、地元として諫早にコストコを誘致する会を立ち上げました。
工業団地周辺に県内外から集客力もあり、しかも数百人
の雇用創出が期待できる
倉庫型量販店の出店を目指して、地権者
の方々に御賛同をいただいております。
今年
の1月19日に、出店を要請する署名活動では、島原半島や大村市住民からも全般にわたり短期間で数千名
の署名が集まり、前市長に署名を手渡しさせていただいています。もちろん誘致に協力する返事をいただいております。そして真津山地区6自治会長
の方々にも御賛同をいただいています。
大久保市長は、
定住化促進の環境づくり
の実現を目指すと表明されています。
倉庫型量販店の誘致に向けて専念すると理解してよろしいでしょうか、意思をお聞きしたいです。お願いします。
15
◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 124頁]
倉庫型量販店の誘致について
の御質問にお答えいたします。
御質問
の倉庫型量販店は、令和3年5月末現在、全国に29店舗、そのうち九州には福岡県
の久山町と北九州市八幡西区、熊本県
の御船町に3店舗ありますアメリカ
の会員制倉庫型小売りチェーン店でございます。
倉庫型量販店のホームページによりますと、出店
の土地条件は、半径10キロメートル以内
の人口が50万人以上、ガソリンスタンドを含む敷地面積が3万3,000平方メートル以上、売場面積が1万平方メートル以上、駐車場が800台以上
の準工業地域、商業地域、
近隣商業地域となっております。
倉庫型量販店に出店を要望されております久山町、貝津町
の土地について、
出店土地条件に合致しているかという
のは私どもでは判断できませんが、このような
大型商業施設の出店につきましては、地域経済
の活性化や雇用
の創出・拡大、若者
の定住化といったメリットがある反面、規模が大きくございますので、
地元地権者以外
の皆様にも地域住民、商工団体、その他
の関係者
の皆様に対し、まずは十分な説明をしていただき、それぞれ
の御理解を得ることが大切であると考えております。
16 ◯南条 博君[ 124頁]
前回12月
の一般質問で、商工業
の振興、南諫早地区
の商業タウン構想、長野、鷲崎地区
のですね、その
大型商業施設の現状、そしてまた、それと一緒に真
津山地区開発の構想、これは長崎市全般、
島原半島全般、大村・彼杵方面
の人たちが高速道路を利用して、
諫早インターチェンジ近郊に
倉庫型量販店を中心とした
商業タウンの設備を誘致要請していただくことについて質問しました。
その後、コストコ
の誘致はどうなりましたかと市民
の方々から期待
の問い合わせが来ています。市民
の皆さんや
地元自治会、そしてまた
地元地権者の方々は、市長からもぜひ誘致要請をしてほしいと願っております。
既に熊本県
の御船インターに、九州で3番目
のコストコ熊本御船店がこの4月1日にオープンしております。そしてまた、佐賀市、久留米市を商圏として、神埼市長が
コストコ誘致の依頼を本社に申出をしております。
ある情報によりますと、東京
の拡大事業部は、「まだ諫早市からまだオファーが来ていない」ということを言っております。出店する、出店しないは別として、市長はこのことについて、まず一回現地視察でもしてみたらどうですか、というアプローチをちょっと言ってほしいということな
のです。いま一度、市長、答弁をお願いします。
17 ◯市長(大久保潔重君)[ 124頁]
この
倉庫型量販店の誘致について現地調査をということでございますけれども、先ほど
商工振興部長から御答弁がありましたように、地域経済
の活性化、あるいは雇用
の創出拡大、若者
の定住化といった観点から非常にメリットは大きいとは思っておりますけれども、現地視察要請に関しましては、地元
の皆様、その近隣自治会、商工団体、関係団体
の皆様からも御賛同が得られるようであれば、検討はしていきたいと思っております。
今、諫早市内で進行しているような、長野地区、あるいは鷲崎地区と同様に
大型商業施設の進出という
のは、まずは地権者、開発者が主体となり事業展開をしていくものではないかと思っております。
したがって、市が積極的にということは今回は答弁は控えさせていただきますけれども、しかし、さりとて私
の掲げる「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなた
のまち・諫早!!」
の実現
のためには、非常にメリットが大きいとは考えておりますので、南条議員をはじめ地元
の皆様方
の今後
の行動、運動を期待をしながら見守って、間接的に応援をさせていただきたいと思っています。
18 ◯南条 博君[ 125頁]
実を言えば、このインターチェンジから5分
のところに6ヘクタール
の広大な有効土地があります。今見ますと本当に野原で、全然そういうような様子はない
のですけど、2年後に久山港線という道が完成予定になります。そうなると、やはりその周辺にはいろんな業界
の商業施設が建ち並ぶと思います。
その場所
のその現状をコストコに見ていただきたいと、その後で決めていただきたいということで、絶対コストコを呼べとか、そこまでは言っておりません。ただ挨拶でも行って、それから諫早市にもどうですかとアクションを起こしていただきたい。
この有名な量販型
のお店は、すごく若い人に人気があります。長崎県にも出したいという旨は聞いております。今はちょっと否定
の言葉をいただきましたけれど、これは状況に応じてまた考えていただきたい。そのときに間に合えばいいですけれど。
藤山副市長に関連してお尋ねをしたいと思った
のですけど、もうしばらくは見合わせるというようなことを言われた
のですけれど、今度、久山近郊
のレクリエーション用地
の一部、3ヘクタールを準工業用地から工業地域へ変更すると都市計画審議会で決定されました。その変更理由が、西諫早産業団地
の需要が高く、業務用地
の拡張要望が上がっているというふうなことでした。
しかし、同じ企業誘致を考えるなら、生産・工業関連
の人口増加でなく、楽しく買物ができる
倉庫型量販店の誘致をする
のが先決ではない
のか、
定住化促進につながる
のではと思いました。
今大規模な駐車場になっております。こういう条件をぜひ盛り込んで、諫早近郊に若者
の需要
の高いそういった誘致を積極的に今後も、じわりとでいいですから進めていただきたいと思う
のですけど、ちょっと藤山副市長からもひとつ。
19 ◯副市長(藤山 哲君)[ 125頁]
先ほど市長及び
商工振興部長が答弁しましたとおり、
大型商業施設が出店することで
のメリットはございますが、西諫早産業団地はその立地
のよさから企業進出
の関心が高く、当該用地につきましては、用途地域を準工業地域から工業地域に変更しまして、まずは企業誘致を進めたいと考えております。
3ヘクタール
の用地変更ですけれども、実際は宅地としては1.6ヘクタールでございまして、そのほか河川用地とか護岸用地とか道路用地も含めて3ヘクタールです。更地1.6ヘクタールを現在はソニーに貸し付けており、駐車場として利用されているところでございます。
今後、地元
の気運がさらに高まり、そして商工団体や関係機関
の皆様からも御賛同が得られるなど、様々な条件が整えば、検討
の余地はあろうかと考えているところでございます。
20 ◯南条 博君[ 125頁]
諫早
の町はいつもそうやって商工会とか、いろんな商業関係
の方々
の一気にやるという
のが遅い
のですね。やはりそこら辺は思い切って、先にぱっと市長がやって、商業関係
の方々が後についてくると、そういうふうな画期的なことも今後
の首長に期待を申し上げまして、私
の質問はこれにて終わります。ありがとうございました。
21 ◯議長(林田直記君)[ 125頁]
質問者交代
のためしばらく休憩いたします。
午前10時34分 休憩
午前10時50分 再開
22 ◯議長(林田直記君)[ 125頁]
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
次に、島田和憲議員。
23 ◯島田和憲君[ 125頁]
皆さん、おはようございます。議席番号13番、爽改いさはや
の島田和憲です。
今回
の選挙により、諫早市
の船長として就任されました市長並びに着任されました両副市長、教育長、そして昇進等されました方、新たな気持ちで、新生いさはや
の船出ということで、お互い頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
さて、昨年1月に発生いたしました、
新型コロナウイルス感染症の厳しい状況
の中にあっても、市民
の皆様
の日々
の暮らしや事業者
の皆様
の経済活動は、ひとときも歩みを止めることなく続いております。この感染症に負けることなく、市民
の命と健康を守ることを最優先としつつ、社会や経済活動も回復させることが喫緊
の課題であると思うところでございます。
コロナ禍には、必ず終わりが来るものと思っています。既に、他
の自治体におきましては、ポストコロナに向けた社会回帰支援
の取組を進めているところもございます。この転換期を迎え、本市
の新しい未来を切り開くため、今ここでウイズコロナ、ポストコロナ時代における新しいまちづくりが求められているものと思っております。
新市長も、この方向性とビジョンを市民
の皆様にお示しすることが課せられた課題であり、大きな責務であると思っております。私も、こうした思いを発展的な議論を通して、方向性を共有できればと思っております。
それでは、議長
の許可を頂きましたので、通告に従い、一問一答で一般質問を行います。当局
の明快な答弁を求めます。
今回、3点
の通告をいたしております。それぞれ複数回質問いたしているところでございますが、その後
の対応等も含め、一般質問させていただきます。
まず1点目、風水害へ
の対応についてお尋ねいたします。
ただいま梅雨
の期間中でございまして、梅雨
の中休みといいますか、いよいよこれから災害リスク
の高まる梅雨末期と言われる時期を迎えます。このことを踏まえてお伺いいたします。
まず、危機管理の充実強化に向けた体制と今後の取組について。
日本の現状を踏まえ、各自治体は危機管理体制を一層強化しているところでございます。首長の危機管理向上は重要ですが、組織としていかに機能するかというのが最も重要だと思っております。
首長が出張等で不在のタイミングで、災害が発生するかもしれません。そういう可能性も十分にございます。
そこで、このような場合でも組織として対応できるよう、他自治体におきましては、危機対応型組織への変革が進んでおります。
本市もさきの人事異動で、危機管理体制の充実強化に向けた組織体制の第一歩を踏み出されたところでございます。
そこで、今回の配置に至った考え方と今後の防災力向上に向けた方向性についてお伺いいたします。
24 ◯市長(大久保潔重君)[ 126頁]
島田議員の御質問にお答えさせていただきます。
危機管理の充実強化に向けた体制と今後のビジョンについてのお尋ねであります。
本市は、御承知のように、昭和32年の諫早大水害をはじめとしまして、幾度となく豪雨災害や台風被害を経験したところでございます。
近年におきましては、日本に限らず、世界中で想定外の自然災害が発生している状況であり、本市におきましても、昨年の7月には、本明川の裏山水位観測所で、昭和57年以来、38年ぶりに氾濫危険水位を超える豪雨に見舞われたところであります。
また、9月には台風10号が特別警報級の勢力で接近するおそれがあるとの予報であったことから、強風域に入る前から避難勧告を発令するなど、厳重な警戒を強いられたところであります。
近年頻発し、激甚化する自然災害に対応していくためには、常に最悪の事態を想定しながら、危機管理を図っていく必要があると考えておりまして、去る令和3年5月10日付の人事異動におきまして、防災に関する事務の総括を所掌しております総務部に危機管理担当理事を新たに配置し、市の危機管理体制の充実強化に向けた第一歩を踏み出したところであります。
今後、災害に強いまちづくりを推進していくために、危機管理の専門部署の設置など、危機管理体制について検討、見直しを行い、さらなる危機管理の充実強化を図ってまいりたいと考えているところでございます。
25 ◯島田和憲君[ 126頁]
御答弁頂きましたように、災害列島化しつつある、こういった状況を踏まえますと、遅きに失したのかなという感じもいたしますけれども、これから発展的に専門部署等の設置も検討していくというような御答弁を頂きましたので、今後の本市の防災力向上につながっていくものと理解させていただきました。
次に、災害対策本部組織における位置づけについてお伺いいたします。
御承知のように、災害対策本部の構成、業務内容は、地域防災計画に定められているところでございます。
今回の理事につきましては、市の組織規則では、部長を助け、部の所掌事務に関する重要事項について、企画及び立案に参画し、関係業務を総括、整理するとなっておりますけれども、災害対策本部の運営組織上における位置づけについては、どのようになっているか伺います。
26 ◯総務部長(中田誠人君)[ 127頁]
諫早市地域防災計画書に定められております組織における理事の位置づけにつきましては、災害警戒本部の際は、本部隊の副部隊長と位置しており、本部長であります総務部長の補佐的位置づけとしております。
災害対策本部の際は、市長が本部長となり、総務部長が総括となりますので、理事は総括である総務部長の補佐的位置づけとなっております。
27 ◯島田和憲君[ 127頁]
全体を総括する総務部長の補佐というような位置づけもあるというような御答弁と理解いたしましたけれども、いずれにいたしましても、そういった部分の組織が機能的に動かなければ、災害対応というのはなっていかないと理解いたします。
梅雨が終わりますと台風の時期でもございますので、現状での危機管理体制というのには十分に検討を加えながら進めていただきたいと思うところです。
非常時には、首長は災害対策本部の設置あるいは職員の参集、避難所の開設、避難指示の発令、関係機関への応援要請など、様々な意思決定を迅速かつ適切に行わなければなりません。
過去の災害につきましても、ちょっとした判断のミスで初動の対応が遅れたというような事案も多々あるようですので、こういったことがないように、お願いしたいと思います。
先ほど市長からは、今後は専門組織としてというようなお話もありましたけれども、ここで提案でございますが、今後、危機管理担当に求められるのは、平常時は防災・防犯に関する事務を担当し、災害時には、市長直轄の総括として、全職員に指揮命令権限を有し、市長の意思決定を直接補佐できるということが、災害という困難な場面においては、組織として機動的に対応する最も重要な部分であろうかと思っております。
近年の頻発する自然災害に対応して、災害時の円滑かつ迅速な避難の確保及び災害体制の強化を図るための組織を見直し、施政方針でも述べられたように、第一歩を踏み出されたということですので、今後の対応に期待します。
同様に、先ほど申しましたように、現状の中での対応にも、そごがないような対応をお願いしたいと思います。
次に、令和2年7月豪雨時の避難所運営等の課題についてお尋ねいたします。
昨年の7月6日から12日、そして7月27日から29日までの大雨による避難所への市民の避難で、最大開設数は延べ40カ所、延べ約1,000人が一時避難されております。
この避難所の対応につきましては、過密状態の防止であるとか、十分なスペースの確保とか、いろいろな対応を図ってこられたところでございます。またそういう報告も、議会にもありました。
その後の議会でも色々な質疑、提案がなされたところでありますが、もちろんコロナ禍での災害対応、避難所対応については検証はなされているものと思いますけれども、どういったことをその後、対応されたのか、そしてどのような改善を図られたのかお伺いいたします。
28 ◯総務部長(中田誠人君)[ 127頁]
令和2年7月豪雨時の避難所運営等の課題と対応について、御答弁申し上げます。
昨年の7月豪雨では、本明川の水位が急激に上昇し、一部の避難所では、開設等の対応が遅れるなどの事案も発生いたしました。
また、9月に台風10号が接近した際には通常よりも多くの避難所を開設し、対応を行ったものの、収容人員いっぱいとなった避難所もあり、随時追加して開設し、対応した状況でございました。
実際に避難所がどのような状況であったのかを検証するために、避難所運営を担当した職員から聞き取りを行うとともに、自治会連合会役員会においても、御意見を伺ったところでございます。
それらの御意見を受けまして、今後の避難所運営に関し協議を重ねた結果、局地的な大雨により、一部の地域に高齢者等避難を発令する状況になった場合でも、災害発生のおそれがある地域の避難所を順次開設していくのではなく、市内全域であらかじめ決めておいた避難所を一斉に開設する方向で準備を進めております。
それらの避難所を事前に公表しておくことで、市民の皆様が避難する際に、速やかな行動につながるのではないかと考えております。
また、これらの避難所には受付名簿や消毒液など、必要なものを一つの箱にまとめた避難所運営セットや間仕切り、クッションマットなどの資材もあらかじめ配置することで、職員が現地に到着すれば、すぐに避難所を開設できるような工夫をし、準備を行っているところでございます。
29 ◯島田和憲君[ 128頁]
避難所の開設の判断について御答弁頂きましたけれども、諫早市は通常、諫早地域に1カ所、各支所地域に1カ所の合計6カ所を基本としながら、災害の状況あるいは全市にまたがると予測される場合は13カ所というような運用をされているというような過去の議会答弁もあったようでございますが、基本的な気象状況等を見ながら、最大、可能な限り開設をするということで、理解してよろしいのでしょうか、伺います。
30 ◯総務部長(中田誠人君)[ 128頁]
これまでは、議員もおっしゃいましたように、最初は6カ所ということで対応しておりましたけども、こういうコロナ禍という中でございますので、密を避けるという意味もありますので、本年につきましては、14カ所を一斉に開けて、その後、災害の状況に応じて、順次開設していくということを考えております。
31 ◯島田和憲君[ 128頁]
そこで、避難所の件でお尋ねいたしますけれども、広域避難所が74カ所、福祉避難所が10カ所、地区別避難場所が221カ所とあるのですが、当然、この中には、レッドゾーンとか、どうしてもここは危ないというような場所もあろうかと思いますが、その辺の中身の精査については検討されたのか。
と言いますのは、先ほど部長の答弁でありましたように、今後は自治会の、いわゆる共助の部分を頂きながら避難所運営を図っていくと、そして資材も配備をしていくと答弁があったように思いますけれども、その辺は、危険箇所内に存する避難場所の検討はされたのでしょうか、お伺いいたします。
32 ◯総務部長(中田誠人君)[ 128頁]
避難所の見直しについてという御質問かと思います。
避難所の運営につきましては、通常、先ほど申し上げたとおり、各地区に1カ所ずつ開設していたところを14カ所にしたところでございます。
昨年の検証の中で、本明川の左岸の方から、橋を渡って避難するのは怖い、といった御意見もございましたので、そちらにも開設するような予定をしているところでございます。
また、避難場所につきましては、災害の種類により、使用の可否を確認しておりますので、必要に応じて随時見直しを図ってまいりたいと考えております。
33 ◯島田和憲君[ 128頁]
今、御答弁ありましたように、昨年の避難の状態を踏まえて、そのような見直しを図っていったというようなことでございました。
当然、避難をする前には、緊急時の情報伝達というのがございます。
本市では、防災行政無線、緊急告知防災ラジオ、防災メールなど、多様な媒体を活用して、市民の皆様に正確な情報を伝えるという手段がありますが、その辺で情報の伝達について、反省事項の検証等はなかったのでしょうか、お伺いいたします。
34 ◯総務部長(中田誠人君)[ 128頁]
情報の伝達についてでございます。
情報の伝達の手段につきましては、防災行政無線のほか、防災メールや防災ファクス、NBCテレビのデータ放送など、多様な媒体を用いて、多くの市民へ情報が行き届くように対応しているところでございます。
昨年の反省も含めまして、6月20日発行の広報いさはや7月号に防災特集のページを設けまして、改めて市民の皆様へ災害に日頃から備えることの大切さをお伝えするとともに、避難情報の改正内容のほか、避難行動の方法につきましても周知させていただいたところでございます。
また、防災講座などにおきましても、避難や防災情報の入手方法について御説明させていただいており、今後とも市民一人一人に対し、避難行動を強く促すよう、日頃から努めてまいりたいと考えております。
35 ◯島田和憲君[ 129頁]
今、最後のほうでおっしゃいましたように、市民一人一人に情報が行き届くように情報を伝えるという部分が一番難しいのかなと、困難があるのかなと思います。
と申しますのが、やはりどうしても人間、自分は大丈夫、ここは大丈夫というような、自分で勝手に判断する、いわゆる正常性バイアスというものが働いて、避難行動に支障を及ぼしているようなこともあるようでございますので、緊急時の情報伝達については、現状の防災行政無線の検証も必要なのかなと思います。
防災行政無線というのは、悪天候時に放送するものでありますので、どうしても屋内では聞き取りづらいということ等あろうかと思いますので、今後、伝達については、迅速に、市民に正しい情報が伝わるように検討を進めていただきたいと思うところでございます。
先ほど避難場所の運営ということでお尋ねいたしましたが、もう一点、お尋ねいたします。
昨年の避難所の開設については、マンパワーの不足というようなこともございましたが、今後、先ほど申しましたように、気象の程度にもよりますけれども、事前計画では職員で何カ所の運営が可能なのか、また、今、共助の部分で地区別で公民館の開設を、自治会長の協力の下、開設運営を進めているが、その辺の課題はないのでしょうか。
例えば、避難所を開けることでの自治会長への負担であるとか、コロナ対応だとか、あるいは、運営方法等々について、十分理解をしていただく必要があろうかと思いますので、その辺の周知はできているのでしょうか、お尋ねいたします。
36 ◯総務部長(中田誠人君)[ 129頁]
先ほど御答弁申し上げましたように、高齢者等避難を発令した際には、一斉に14カ所を開設することとし、その後の状況が悪化し、避難指示を発令することになった際には、追加して開設するよう計画しております。
大災害時には、BCP(事業継続計画)に基づき、窓口業務を停止するなどして、ほぼ全職員が災害対応に当たることとなりますが、BCPの発動に至らないような災害対応の場合は、通常業務と調整し、計画的な人員配置をしているところでございます。
また、自治会により、公民館等を開設していただく際には、コロナ対策として消毒液や非接触型体温計の配布のほか、運営に携わっていただく方がけがなどされた場合に備えるため、市で加入している総合賠償補償保険を契約変更して対応することとし、自治体連合会の会議の場でも御説明させていただいたところでございます。
37 ◯島田和憲君[ 129頁]
今、自治会長には周知ができているというようなお話ですけど、どうしても、今、取り組まれている部分については、自治会長にとっては初めて対応する部分でございますので、事前に十分周知をすると同時に、理解をいただいて、進めていただきたいとお願いします。
次に、先ほどいろんな災害の程度で、避難所の開設は全職員で対応していくのだというような御答弁がありましたけれども、こうした危機管理の対応として、今季の、梅雨前の避難所開設訓練、これはやはり緊急時対応については、事前に訓練をしておかないと、当日はうまくいかないというような場合が多々あろうかと思います。
そうしたことから、昨年は梅雨入り前に、コロナの対応を含めて避難所開設訓練をされておりますけれども、今季はまだ実施されておりません。
また、諫早市の全体の防災計画に定める総合防災訓練もコロナの関係で、情報伝達訓練のみで、机上での訓練というように理解をいたしておりますが、それだけでございます。
避難所運営は、市民の安全に関わる部分でございますので、まだ訓練をされていないということについては、どのように考えておられるかお尋ねいたします。
38 ◯総務部長(中田誠人君)[ 129頁]
昨年の避難所開設の課題といたしまして、開設の遅れや受付時の混乱等がございました。
その対応策といたしまして、先ほど申し上げました、避難所運営に必要な物資、資材を一つの箱にまとめた避難所運営セットを準備し、速やかな開設ができるよう対策を図っております。
また、受付時の混雑解消のため、受付名簿も一覧表から各世帯ごとの個票に切り替えるなどしているところでございます。
避難所運営につきましては、昨年は初めてのコロナ下ということもあり、運営に係る職員と保健師も参加の下、検討を重ね、訓練を行いましたが、本年につきましては、昨年の現場での経験を生かして運営できるものと考えているところでございます。
39 ◯島田和憲君[ 130頁]
昨年の経験を生かして、今回、災害対応、避難所運営には支障は生じない、物資等もちゃんと配置し、運営に必要なものも準備をしているということでございますが、先ほど申しましたように、やはりこれは毎年やらないと、職員の異動等もあります。ましてや、今回、自治会長に避難所運営を手伝っていただくということを考えれば、そういった方から質問等あった場合、職員に混乱が生じないように、やはり体で覚えるという部分が必要であろうかと思いますので、まだ、今、梅雨の中休みでございますが、これから梅雨末期あるいは台風期と、災害の多発期を迎えますので、適当な時期に、早期に設営訓練を実施されることをお願いいたしておきます。
次に、避難所の開設、混雑情報についてお尋ねいたします。
昨日、代表質問の中でも、避難所の開設、混雑情報については、今年度、県は各市町と連携して避難所の混雑状況をインターネットでリアルタイムに把握できるシステムを導入し、本市もそれに前向きに対応していくというような御答弁があったように思います。
そして、今後は、職員の研修の必要性というようなことも答弁されておりました。そうしたことで、当然、リアルタイムに避難所情報が入手できるわけでございますが、ただ、混み具合の情報は各避難所の職員がネットに入力するというようなこともありますので、その辺は研修等を通じて、そごのないように、誤った情報が発信されないように、十分注意をお願いしたいと思っております。
そこで、このシステムの概要等について、お尋ねいたします。
40 ◯総務部長(中田誠人君)[ 130頁]
長崎県が5月19日に、株式会社バカンと災害協定を締結し、県内全ての市町において、システムを運用できることとなっております。
このシステムは、全国どこででも避難所の混雑状況を確認できるもので、避難所を開設した際、各避難所の担当職員が開設及び混雑状況を入力することで、リアルタイムでバカン社のホームページに表示されるものでございます。
したがいまして、迅速かつ円滑に、市民の皆様へ情報提供ができるものと期待しているところでございます。
現在、本市の情報をバカン社へ提供し、システムへ入力が完了したところでございますので、早急に操作方法の検証及び職員研修を実施し、市民の皆様へ周知を図るとともに、運用を開始したいと思っております。
41 ◯島田和憲君[ 130頁]
研修を積まれて、迅速、正確な情報提供を、よろしくお願いしたいと思います。
次に、令和3年の災害対策基本法の改正に伴う対応についてお伺いいたします。
今回、この改正の内容につきましては、市報にも掲載されておりましたので、内容については、そちらを見れば、図示してありますので、十分、市民の方も理解ができようかと思います。
そこで、避難勧告と指示は違いますので、発令基準
の整理と運用については、もう十分、内部で運用にそごがないような対応ができているということでよろしいでしょうか、お伺いいたします。
42 ◯総務部長(中田誠人君)[ 130頁]
地域防災計画における避難に関する情報
の発令基準につきまして、御答弁申し上げます。
災害対策基本法は、5月20日に改正され、主に避難情報が変更となりました。
市報に掲載しておりますとおり、警戒レベル3
の「避難準備・高齢者等避難開始」が「高齢者等避難」に名称が変わり、警戒レベル4
の「避難勧告」が廃止されて、「避難指示」に一本化され、警戒レベル5
の「災害発生情報」が「緊急安全確保」に名称が変わったところでございます。
地域防災計画書
の整理といたしましても、従来、避難勧告を発令しておりましたタイミングで避難指示を発令することで準備をしているところでございます。
43 ◯島田和憲君[ 131頁]
発令基準
の整理については、避難指示
の基準がございますので、そちらを運用しながら、十分な対応をお願いしたいと思います。
そして、今回
の改正でもう一点、さらなる避難行動支援
のため
の取組についてということで、各種、高齢者
の名簿に基づいて、市町またはコーディネーター(民生
委員等)が中心となって、避難行動支援者等、具体的な避難方法
の個別計画を策定するということになっております。
長崎県下では、諫早市が約3,000人
の名簿を作成されておられると、県下では諫早市だけというようなことを聞いております。そういった意味では、既に避難
の課題を踏まえまして、対応されているというふうに思いますけれども、ただ、これについても実効性が伴わないと。この実効性と申します
のが、やっぱり避難するときに地域
の方と
の共助、民生
委員と
の共助とか、早期
の避難とか、そういった部分が必要かと思いますけども、その辺
の対応はどうなっているか、お尋ねいたします。
44 ◯総務部長(中田誠人君)[ 131頁]
本市における避難行動要支援者名簿は、健康福祉部が所管しております要援護者台帳をその名簿として位置づけております。
要援護者台帳は、諫早市災害時要援護者避難支援プランに基づき、日常生活に手助けが必要な方や災害時
の避難に当たって支援が必要となる方に、日常生活
の状況や緊急時
の連絡先、避難所見守りネットワーク協力員
の連絡先等を登録していただき、作成しているものでございます。
災害時における避難行動要支援者へ
の支援につきましては、要援護者台帳に記載されております、見守りネットワーク協力員
の御協力によって行われているものと考えております。
45 ◯島田和憲君[ 131頁]
今回、高齢者等避難は避難に時間を要する方たち
の分でございますので、日頃から、地域
のそういったサポートして頂く方たちと
の連携を密にする必要があろうかと思っております。
こういった福祉に絡む分につきましては、今日から就任されました、石橋副市長辺りが内容は詳しいかと思いますが、また機会があればお尋ねしたいと思います。
こうして、毎年、いろんな災害があるたび、災害対策本部が改正されまして、新たな発令基準であるとかという
のも発出されています。
そして、今、また線状降水帯
の情報であるとか、いろんなものもあるようですので、時期を捉えて、市民
の安全・安心につながる対応をしていただきたいと思います。
大きな2点目、公共施設
の在り方についてお尋ねをいたします。
今回、令和3年度中
の公共施設等総合
管理計画
の見直しが国から発出されておりますけれども、その概要についてお伺いいたします。
今回は、施設保有量
の多さ
の課題等も今回
の見直し
の背景としてあるようでございますので、公共施設にはインフラ、建物ございますけれども、公共施設、建物についてお伺いいたします。
46
◯財務部長(岩本 広君)[ 131頁]
公共施設等総合
管理計画
の見直しに関する国
の要請
の概要についてお答えいたします。
本市では、将来にわたり公共施設等を適切に
管理していくため、平成29年8月に諫早市公共施設等総合
管理計画を策定いたしました。
その後、この公共施設等総合
管理計画に基づきまして、個別施設ごと
の長寿命化を図るため
の計画として、学校教育施設やスポーツ施設など、施設
の類型ごとに個別施設計画を策定することとし、各部局による策定作業を経て、令和2年度末で全て
の計画
の策定が完了しているところでございます。
公共施設等総合
管理計画
の見直しに関する国
の要請でございますが、令和3年1月に総務省から
の通知があり、計画
の見直しに当たって
の基本的な考え方といたしまして、策定から一定
の期間が経過していること、国でも令和2年度からインフラ長寿命化計画
の見直しに着手されたことも踏まえて、令和3年度中に見直しを行うこととされております。
また、計画
の見直しに当たって記載すべき事項といたしまして、まず必須事項として、施設保有量
の推移や資産
の老朽化を示す指標である有形固定資産減価償却率
の推移など
の基本的事項、維持
管理・更新等に係る経費、公共施設等
の管理に係る方針などが挙げられております。
さらに、記載が望ましい事項といたしまして、施設類型ごと
の管理に関する基本的な方針、固定資産台帳
の活用
の考え方など
のほか、団体
の状況に応じて記載する事項といたしまして、地方公共団体における各種計画と
の連携について
の考え方などが示されております。
本市
の計画
の見直しに当たりましては、国から
の要請を踏まえまして、現計画
の内容を再確認しながら、新たに記載すべき事項を整理し、今年度中に改訂したいと考えております。
47 ◯島田和憲君[ 132頁]
諫早市も平成29年度に、この総合
管理計画を策定されまして、向こう10年間
の計画ですが、現在約5年経過したところで、今回、見直しということでございます。
当然、施設をそのまま保有していくと、施設保有量という
のは減りませんし、また新たな考え
の中で、各自治体が抱える問題
の、国で整理をされたものというような理解
の一面もございます。諫早市も合併したわけですけれども、合併は究極
の行政改革と言われておりまして、平成
の合併で急速に進みましたが、その自治体が、合併効果が最も高いと回答した
のは、職員
の配置
の適正化、いわゆる削減ですね、これと公共施設
の統廃合という背景があります。ただ、合併自治体は施設をそのまま保有し、保有量は変わっていないようでございます。
今後、それをどう長寿命化を図りながら維持
管理していくかという
のが、市政運営に課せられた大きな課題であろうかと思っております。
そうしたことで、今回、見直しされるということでございますが、今年
の3月末に策定完了いたしております個別施設計画、これは施設を所管する各部局と進行状況など、作業
の段階に応じて随時ヒアリングを実施して策定されたというふうな経緯があると聞きます。今回
の見直しについても、施設ごとに点検診断によって得られた、こうした個別施設計画を反映したものになる
のか、その辺
の取組はどうされる
のか、あともう一つ、先ほどお話があったかとは思いますが、平成29年策定
の公共施設等総合
管理計画には、第2次諫早市総合計画を上位計画として策定したという経緯がございますが、今回もそのような考え方
の中で策定をされるということでよろしい
のでしょうか。
以上2点についてお伺いします。
48
◯財務部長(岩本 広君)[ 132頁]
まず、個別施設計画がどう反映されるかと
の御質問についてお答えいたします。
個別施設計画は、施設
の長寿命化を図るため
の実施計画として策定したもので、より詳細な事項について定めております。
例えば、長寿命化対策
の具体的な内容や実施時期、維持
管理費や更新等に係る経費
の見込みなどでございます。
公共施設等総合
管理計画
の見直しに当たりましては、申し上げましたような個別施設計画
の内容を踏まえて取り組んでまいりたいと考えております。
次に、第2次諫早市総合計画
の反映について
の御質問にお答えいたします。
公共施設等総合
管理計画は、第2次諫早市総合計画を上位計画として策定したものでございます。
現諫早市公共施設等総合
管理計画におきましては、「本計画は、本市
の最上位計画である第2次諫早市総合計画
の理念
の下、関連計画と連動した計画となるものです」と記載いたしております。
計画
の見直しにおきましても、第2次諫早市総合計画
の基本施策として
の安全安心な公共施設等
の運営に沿って、取り組んでいきたいと考えております。
49 ◯島田和憲君[ 132頁]
今、お話がありましたように、まちづくり
の基本となる部分については、第2次諫早市総合計画でございます。
当然、施設
の管理ということにつきましては、まちづくりに関連する部分もございますので、総合計画であったり、あるいは昨年制定されました、これは上位計画ではございませんが、都市計画マスタープラン等々も参考にされながら、計画を策定していただきたいと思います。
今後
の公共施設
の在り方についてですが、先ほど申しましたように、合併に伴いまして、同種同規模
の建物が市内に存在している状況は、少子高齢化であったり、市民
のニーズ等に必ずしも合致しているものというふうには思っておりません。
どこか
の段階では、施設
の統廃合であったりとか、合併とか、そういった施設
の複合化
の部分を集約するという作業も必要になってこようかと思います。結果として、これら
の集約化を図ることによって、施設保有量
の削減につながって、ライフサイクルコスト
の縮減を図っていくという、いわゆる財政負担
の平準化につながってまいりますので、この意味からも、どのように変化させていくかということは大切であろうかと思います。
こうしたことで、公共施設等
の最適化をまちづくりとともに行う必要性は高いと考えていますけれども、これについて
の見解があれば、よろしくお願いいたします。
50
◯財務部長(岩本 広君)[ 133頁]
公共施設等
の最適化
の御質問についてお答えいたします。
公共施設等を取り巻く環境は、人口減少や少子高齢化
の進行など、刻々と変化しており、市民ニーズ
の変化や施設
の老朽化は大きな課題であると捉えております。
今後、このような課題に対して効果的な対策を実行していくことが必要でございますが、中長期的な観点から、本市が進めるまちづくりに合致するよう、長寿命化もですけれども、そのほか用途変更や集約化、廃止等も含めまして、適切に対応してまいりたいと考えております。
51 ◯島田和憲君[ 133頁]
やはり一番大事なところについては、そういったところで、どのように整理をしていくかという部分になろうかと思います。
次に、旧飯盛学校給食センター
の現況と今後についてということで、これは、2回目
の質問となります。
前回
の答弁では、検討を進めるということでございました。その後、住民
の方から長期間にわたって利用されていないということについて
の疑問と、利活用促進について
の御意見を聞いているところでございます。
その後
の検討、進展等はあっている
のか、また併せまして、旧森山スクールランチセンター
の現況についてもお伺いいたします。
52 ◯教育長(石部邦昭君)[ 133頁]
旧飯盛学校給食センター
の現況と今後について、答弁申し上げます。
本市では、平成25年9月から西部と東部
の2つ
の学校給食センターにおいて、全小・中学校
の給食
の調理・配送を行うこととしたことから、それまで使用していた4つ
の学校給食センターを廃止いたしました。
このうち、旧飯盛学校給食センターについては、飯盛東小学校に隣接していることから、部活動や社会教育
の活動
の場として利用できないか、近隣
の小・中学校と協議するなど、検討を行ってきたところです。
また、そのほか、地元における地域振興につながるような活用もできないか、模索しているところでございます。
旧森山スクールランチセンターにつきましては、隣接する認定こども園から利用希望がありましたので、国
の承認を受けて、令和元年11月から、子育て支援事業
の実施場所として、施設
の一部を有償でお貸ししているところでございます。
53 ◯島田和憲君[ 133頁]
今、教育長
の御答弁にありましたように、旧飯盛学校給食センターは、小学校に隣接し、学校敷地内であることとか、いろんな制約があるということは承知しています。模索しながら検討を進めておるというようなことでございますので、ぜひ、施設
の長寿命化等で使えるものは使っていくというようなことが、有効利用としてはいい
のかと思いますけど、あまりにも長期間遊休施設として存在するということについては、市民
の理解が得られない部分もありますので、検討をお願いしたいと思います。
そして、旧森山スクールランチセンターについては、施設
の一部を有償で貸与しているということでございますが、一部でございますので、裏
のあの給食調理場
の建物等が随分広いように思います。
そして、敷地も、配送する自動車
の駐車スペース等々も広いようでございますので、全体として有効利用を考えていただきたいということをお願いいたしまして、この件については終わりたいと思います。
次に、最後
の質問になりますけれども、江ノ浦川河川改修工事及び内水対策についてです。江ノ浦川河川改修工事は、河口部
の井樋堤塘を含む最狭部
の改修工事等
の工事が進められております。
そして、令和3年末までに河口から上流1,600メートルまで
の治水安全度
の大幅な向上が図られるという県
の見込みもあるようでございますが、今回は1,600メートル上流
の分、江ノ浦川一丁角橋から上流部
の国道251号から名切橋に至る改修
の見込み期間あるいは、今、井樋堤塘
の撤去等
の工事を進められておりますが、全体
の進捗状況と今後
の見通しについてお伺いいたします。
54
◯建設部長(早田明生君)[ 134頁]
江ノ浦川河川改修工事
の進捗状況と整備予定についてお答えいたします。
江ノ浦川は飯盛山や八天岳などを流域として、橘湾へ注ぐ延長約4.5キロメートル
の県が
管理する二級河川でございます。
江ノ浦川河川改修工事は、河口部
の江ノ浦川漁港を起点として、飯盛町中山付近にある名切橋まで
の延長2,290メートルが事業区間であり、平成8年度から県営事業として着手されております。
現在までに約25年が経過しておりますが、事業
の規模が大きく、厳しい財政状況などから8年ほど前までは、なかなか計画どおりに進捗が図られない状況が続いておりました。
そのような中、平成25年7月には、県知事が現地視察を行う、青空知事室
の機会に恵まれ、県知事を現地にお招きし、事業
の必要性と早期完成を願う地域
の皆様
の切なる思いを本市からも強く要望したところでございます。その後は、毎年重点的に予算も配分され、着実に事業
の進捗を図っていただいているところであり、令和2年度末時点
の進捗率は約78%となっております。
現在
の整備状況といたしましては、河口部においては、河川内
の中央にあり、河川断面を狭くしていた井樋堤塘
の撤去に昨年度から着手され、令和3年度末をめどに全て撤去される予定と伺っております。
このことにより、河口から一丁角橋付近まで
の約1,600メートル
の区間は、治水安全度
の大幅な向上が期待されるとお聞きしており、この効果は内水対策についても大きく寄与するものと期待をしております。
また、今後
の整備予定といたしましては、河口部では、呑吐路橋
の上部工に着手し、合わせて、一部狭小となっている右岸側
の下釜地区へと通じる道路も拡幅改良していく計画としております。
一方、上流部では、国道251号線
の橋りょう
の架け替えに係る用地
の確保について、継続的に交渉が進められるとともに、残る約700メートル
の護岸整備が進められ、地域
の皆さんへも説明会などで周知を図っていく考えであるとお聞きしております。
本市といたしましては、地域住民
の皆様
の安全安心な生活
の実現に向け、引き続き県に対し、政策要望など
の機会あるごとに、事業
の早期完成を強く要望してまいりたいと考えているところでございます。
55 ◯島田和憲君[ 134頁]
状況については、ただいま
の御答弁で分かりましたけれども、国道251号、一丁角橋から上
のほうですね、この辺
の工事、まだ県営事業として残っているようでございます。国道251号に接する部分が昨年
の9月
の雨でも冠水したというところもございますので、これから工事を行っていくという部分については、県と十分情報交換しながら、場合によっては、地元住民
の方に説明していただくことも大事だろうと思いますので、市からも申入れをしていただきたいと思います。
それでは、当初
のこの県事業
の河川改修について、この工事に伴い、いわゆる支川に及ぼす部分については、県が工事をやっていくということでした。このことで上原川に影響を及ぼす部分については、護岸工事は県が行って、河川断面も広くなって改良がされたところでございますが、これは整備完了というふうに捉える
のか、あるいは全体がまだ終わっていないから、県
の守備範囲ですよと捉える
のか、その辺
の維持
管理区分はどうなっている
のでしょうか。
56
◯建設部長(早田明生君)[ 134頁]
普通河川上原川
の維持
管理についてお答えいたします。
上原川
の下流域は、江ノ浦川河川改修工事に関連して、県において護岸等を整備していただいておりますが、従来から市が
管理する普通河川でございますので、市において本年度に
しゅんせつ工事を行うために必要な予算を今議会にお願いしているところでございます。
57 ◯島田和憲君[ 134頁]
よろしくお願いいたします。
それともう一点、江ノ浦川について、これ、本川
のほうですけれども、一昨年、一丁角橋付近にホテイアオイが異常繁殖をいたしまして、江ノ浦漁港に流出した事案があっております。このようなことは、二次的には漁港内
の環境悪化を及ぼすということがあります。こうした本川内
の植物等
の流下防止、堆積物、雑草
の繁茂
の対応についてお伺いいたします。
58
◯建設部長(早田明生君)[ 134頁]
江ノ浦川
の河川内堆積物
の対応についてお答えいたします。
江ノ浦川
の一丁角橋付近
のホテイアオイ等、河川内
の堆積物へ
の対応につきましては、それぞれ
の河川
管理者が行うことが基本となっておりますので、市も協力しながら、
管理者である県において対応していただいております。
59 ◯島田和憲君[ 135頁]
県において対応していただいておりますということでございますけれども、市におかれても、現地
の状況はやはり県より市
のほうが把握できると思いますので、適宜、現地
の状況調査は把握されて、県と連絡調整を取りながら対応していただきたいと思います。
先ほど申しましたように、一昨年は漁港内で流出防止
の展張、網が張ってある
のですが、それがもういっぱいになったということもあります。これが漁港内に流出しますと、やはり漁業者
の方
の仕事を阻害するというようなことも出てこようかと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、最後になりますけれども、河川改修工事に併せて行った内水対策
の効果と課題についてお伺いいたします。
低宅地並びに市
管理河川
の内水対策は、そういったことで県
の工事に併せて対応されているということでございますけれども、後田川、小島川、佐田江川、低宅地における効果と課題について、効果・改善が見られた事象について、どういった御認識をお持ちか伺います。
60
◯建設部長(早田明生君)[ 135頁]
江ノ浦川河川改修工事に併せて行った内水対策
の効果・改善についてお答えいたします。
まず、後田地区
の内水対策につきましては、江ノ浦川河川改修工事で平成29年度に新たな護岸が整備されたことにより、外水
の影響を受けることがなくなりました。
また、これと併せて行った市
の内水対策といたしましては、後田川下流
の弁天樋門へ強制排水用
の移動型ポンプを設置し、緊急時に備えているほか、市道新地線及び生活道路について、県道
の整備に併せてかさ上げ工事を実施しており、その後
の冠水被害は生じておりません。
また、小島川や佐田江川におきましては、勾配が緩く、土砂
の堆積や雑草
の繁茂が起こりやすい構造であるため、平成24年度から順次、
しゅんせつ及び底張りコンクリート工事を進めており、以前に比べ、流下能力が向上しております。
内水対策につきましては、河川改修による外水位
の低下が最大
の効果を発揮するわけでございますが、市といたしましても、このように内水被害
の軽減につながる対策を行ってきたところであり、今後も江ノ浦川本川
の事業進捗に伴う治水効果を見ながら、必要な対策を検討してまいりたいと思います。
61 ◯島田和憲君[ 135頁]
今まで河川改修工事そのものが30年、30分の1
の災害確率を想定したものでございますので、いつどういうような状況になるか、予測が難しいところでございますが、現状では、その後、大雨等もあっておりません。確かに効果はあっている
のかなと、内水対策もできている
のかなというような判断をしますけれども、一点、小島川、佐田江川
の流末にフラップゲートが、本川に注ぐ分が設けられております。水はけが大変悪いと、構造上、地形上、このゲートからいきますと、仕方ない部分もある
のかなというような認識もありますけれども、この辺で改善等はない
のか、お伺いします。
62
◯建設部長(早田明生君)[ 135頁]
小島川及び佐田江川に設けられたフラップゲートについて、改善ができないかという御質問でございます。
このフラップゲートは、江ノ浦川本川
の水位が上昇いたしますと、支川である小島川及び佐田江川へ水が逆流し、冠水被害が生じていたことから、県において、平成28年度に逆流防止を目的として設置されたものでございます。しかしながら、ゲート部分にじんかいなどが詰まることがあり、維持
管理のため
の開閉作業が容易となるよう改良が必要であると、地元関係者
の方から御意見も伺っておりますので、県へお伝えし、現地調査を踏まえ、改善策を検討していただくこととしております。
今後も引き続き、江ノ浦川河川改修工事に関連して整備された施設
の管理並びに整備後に発生する課題等につきましては、県と連携して適切に対処してまいりたいと考えているところでございます。
63 ◯島田和憲君[ 135頁]
ぜひ現地
の状況を調査されまして、今後
のゲート
の開閉について、県に伝えていただくようお願いいたします。
最後になりますけれども、弁天樋門遊水池から
の冠水被害解消についてということで、現在、排水ポンプ
の暫定運用をされておりますが、先ほどおっしゃいましたように、本川
の1,600メートルまではほぼ完成いたしております。全体
の工事からいけば78%進捗率ということでございますので、この辺は
管理運用も含めて、正式運用というような考えな
のか、それともまだ暫定運用という形になっていく
のか、お伺いいたします。
64
◯建設部長(早田明生君)[ 136頁]
後田地区
の弁天樋門に設置している排水ポンプ
の管理・運用についてお答えいたします。
このポンプは、後田地区で
の内水被害を軽減させるため、平成27年から強制排水用
の移動型ポンプを設置し、運転操作は長崎県建設業協会諫早支部に委託契約を行い、緊急時に備えているものでございます。
設置後は、浸水被害等は発生しておりませんが、江ノ浦川河口部
の事業進捗による治水効果を踏まえ、排水ポンプ
の管理運用方法
の再検討を行うなど、今後とも異常気象などによる豪雨に備え、機動的に対応できるよう、適切な維持
管理と円滑な運用に努めてまいりたいと考えております。
65 ◯島田和憲君[ 136頁]
今
のところ、後田地区で
の流れ込みで、弁天樋門遊水池から
の越水という
のはあっておりませんけれども、ポンプ
の点検であるとか、人
の配置であるとか運用については、進捗に併せてやっていくということですので、よろしくお願いいたします。
以上、江ノ浦川について
の通告
の質問は終わりますけれども、市長も一昨年、県議
の時、出水時期に現地に足を運ばれ視察をされ、そして周辺
の方に、状況
の聞き取り調査をされたというようなことも聞いております。
そうしたことは、改修工事に関心を持っておられるということと思います。やはり江ノ浦地区にとりましては、江ノ浦
の改修が一番、大きな事業でございますので、今後とも改修工事に御配意頂きますよう、よろしくお願い申し上げて、私
の一般質問を終わります。
66 ◯議長(林田直記君)[ 136頁]
質問者交代
のため、しばらく休憩いたします。
午前11時49分 休憩
午後1時 再開
67 ◯副議長(林田 保君)[ 136頁]
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
次に、松永隆志議員。
68 ◯松永隆志君[ 136頁]
もうこの質問、待ち切れずにフライングで手を挙げてしまいました。議席番号14番、立憲民主党
の松永隆志でございます。ほとんど
の方、御存じと思います。午後
の食後
のひととき、お付き合いいただきたいと思います。
大久保市長におかれましては、激戦、大接戦を勝ち抜かれまして、市政
のかじ取りとなられましたこと、おめでとうございます。これから大いに期待するところでございます。
そして、本日は、林田副議長も初
の議長席へ
の登壇、おめでとうございます。しっかり議長
の職務を全うしていただきたいと期待いたしております。
本日、ここ
のメンバーという
のも大きく変わりまして、副市長お二人も前議会から変わっておられますし、教育長はじめ、部長方も、どうも後ろ
の席から前
の席にずれてこられた方等含めまして、新しい顔ぶれになっていると思います。
議員
のほうも顔ぶれが変わって、人数も減りまして、頑張ってまいりたいと思っております。
昨日来、代表質問、市長
の御答弁、聞いておりまして、前向きな御答弁、心強く思っております。しかし、前向き過ぎて、ちょっと心配なところもございます。
一つには、市長も今年は55歳ですよね、55歳、うま年でちょっと暴走されたりしないように、よろしくお願いいたします。
しかしながら、元気よく諫早
の市政を変えていくという、そこだけはぜひとも譲らぬところで頑張っていただきたいと思っております。特に、人口減少対策等、力入れていかれるということで、心強く思っております。
それと、もう一つが、やっぱり諫早市、お隣
の大村市と住んでいる人もいろいろ比較してまいります。長崎市とか島原市と比較する人はいない
のですけれども、どうも大村とは、鈴田峠
の向こうとこっちで張り合うライバルです。ライバルはライバルとして、いい関係
のライバルであるべきだと思っております。
もともと合併前
の市
の規模等も似通った形で
の大村、諫早でございました。そして、その後、見ていきますと、諫早は合併という決断をしまして、1市5町でこういう今
の市政がございます。
大村市は合併しなかった
のかできなかった
のか、その辺は分かりませんけれども、合併しない形で今
の市政運営をしております。
人口減少等を見てみますと、昨日
の新聞にございました。2020年
の国勢調査で見ていきますと、長崎県内で6万4,000人も減少している。
そんな中で、2つ
の市町が2015年から2020年
の間に増加しているところがございます。一つは佐々町、そして、もう一つがどこかという
のは、お隣、大村市です。この現実、どう捉えて、どう分析していくか、大事な一つ
の課題だと思っております。
そして、もう一つ、住みたいまち、これ
の調査がありまして、県下
の魅力ある市町で一番が長与町でしたか、2番が大村でしたか、長与、時津どちらだったか、とにかくそういう形で、諫早はその辺に入ってないわけですよ。新市長
のこれから
の頑張りに期待するところです。
それら挙げたまち、長与、時津にしろ、大村にしろ、佐々町、共通して言えることが、合併していない自治体な
のです。平成
の大合併
の中で合併をしなくて、今、その形態を維持しながらやってきているところ、合併
の是非を問うわけではございませんけれども、やはりいろいろ検証・分析は今後していく必要があろうかなと思っておりますので、その辺についても、新市長、よろしくお願い申し上げます。
私
の質問、3つございます。
第1番目に、小・中学校
の給食費
の無償化についてでございます。
これは、私、この頃愛読
のリーフがこれでございます。(リーフレットを示す)市長
の選挙戦
のとき
の公約が書いてあります。これらについて、どういう形で市長が実現されていかれる
のか、これについては、私ら議員として、しっかり見ていかなくてはいけないし、こんなことはちょっと難しいよと思うところは、しっかり御意見も述べさせていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
昨日
の代表質問、聞いておりますと、もう小・中学校
の給食
の無償化につきましては、全部言ってしまわれまして、私も今さら何を聞く
のかという気もいたしております。
そして、教育長も、言わないといけないだろうと思って待ち構えておられたと思いますけれども、無償化
の考えといったら、財源確保という問題があるけれども、絶対実施していくよと、そしてどういうふうな形でといったら、もう全対象で、所得制限もなしで、そして財源については今検討中で、財源がクリアできれば早い段階で実施していきたい、こういうふうな御答弁
の趣旨だったかと思います。
私
の1、2、3
の答えが全部出てしまったもので、あえて付け加えてこれがというものございましたら、お答え頂きたいと思います。
69 ◯教育長(石部邦昭君)[ 137頁]
議員御指摘
の小・中学校
の給食費
の無償化についてでございますけども、昨日、大久保市長から説明がございました。
私といたしましても、学校給食費
の無償化につきましては、地域社会全体で学校給食を支えることで、子育て世帯
の経済的負担
の軽減を図り、子どもたち
の地域社会へ
の感謝
の気持ちや郷土愛を育てることにもつながるものと考えております。
子育て支援策
の一つでもありますが、先ほど御指摘
のように、財源等
の課題があることも事実でございます。関係部局と連携しながら、総合的に検討していきたいと思っております。
70 ◯松永隆志君[ 137頁]
この学校給食につきましては、もう昨年来、何度か一般質問させていただきました。
今回は、市長、教育長とも、前向きなお考え
のようで安心しております。
昨日も市長
の答弁にありました、学校給食法
の第11条ですか、この規定についても、クリアしていく必要もあろうかと思っております。
学校給食に係る機材、施設等については、設置
の団体、そして給食費
の材料費については、保護者負担という
のが、学校給食法ですか、第11条に明記してあると昨日、市長も触れられていたように思う
のですけれども、そういう問題もあります。
今現在、全国見ましても、この学校給食が無償化
の地域という
のは、市においては、そうございません。町とか小さなところです。
なぜ、そういうところが実施するかと、自分
のところ
の子育て支援はこれだけ充実している
のだよ、それを広くPRしていって、そして実際、その子育て支援策として、また、人口減少に歯止めをかけるため
の一つ
の施策としてもやっております。
大きな市で、実際に学校給食
の無償化を実現した
のは、2020年から去年、明石市
の事例という
のがあろうかと思いますけれども、ここは中学校だけ
の無償化をやったと思う
のですよね。その辺についても、あともって聞きたいと思います。
財源についても、明石市もやっぱりクリアする課題としてございまして、その辺について明石市
の情報等御存じですか、分かりますか。分からないなら構いません。市長も御存じないでしょうか。
71 ◯市長(大久保潔重君)[ 138頁]
松永議員に今、御紹介頂きました、兵庫県
の明石市は人口が約30万人
の市でありますけども、令和2年、昨年から中学校
の給食無償化を実現しております。
大きいところでいいますと、大阪市、人口約275万人でありますけども、令和2年、昨年から小・中学校
の給食
の無償化を実現しております。
そういったところも、今後、調査をさせていただきながら、研究していきたいと思います。
72 ◯松永隆志君[ 138頁]
安心いたしました。
大久保市長、明石市
の市長、御存じかと思います。泉市長でしたか、今日
の朝もテレビに出ておられました。コロナワクチンで、兵庫県知事や大阪府知事を無能呼ばわりされておりました。いろいろ話題になった市長でございます。
皆さん、御記憶があろうかと思います。国道2号線
の立ち退きを職員が長く怠っておったもので、お前が責任取れ、家燃やしてこいとか、そう言われた市長で、出直し
選挙もあったところ
の市長で、大久保市長とは全然タイプが違うとは思いますけれども、似た経歴も持っておられます。
民主党
の衆議院議員でしたか、国会議員をしておられたという経験もある方でございます。
いろいろ問題もありますけども、その市長
の考えを聞いていると、やはり市民第一、そして給食
の無償化による好循環を起こすということを訴えておられます。
学校給食
の無償化によって、明石市は近隣
の市と比べて、確かに人口増加している
のですよ。増加
の実績がある。人口が増えれば、もちろん税収も増える。そして地方交付税
の国から
の配分も増える。市政サービスを充実させていきながら、また人口減少に歯止めをかけていくという、非常にやり方としては真似ていくべきやり方だと思う
のです。
市長も先ほど言われましたように、それら
の市についてはよく調査され、財源についても参考にされたらいいと思いますけど、明石市はどういう財源をもって、中学校
の給食無償化をされておられるか、そちら
の資料にございますでしょうか。
73 ◯教育長(石部邦昭君)[ 138頁]
明石市
の件ですけども、今、ちょっと手元にございませんので、後ほど御報告するということでよろしいでしょうか。
74 ◯松永隆志君[ 138頁]
明石市
の場合には、国
の幼児教育・保育
の無償化に伴って、それまで市として単独で行ってきた部分とか何かで浮いた分が7億5,000万円あったそうです。その7億5,000万円については、子ども
のために使うお金だからということで、小・中学校
の無償化と考えたら、小学校で6億7,000万円、中学校で5億4,000万円が必要だと、そしたらこの財源、両方やったらちょっと足りないけれども、とにかく中学校
のほう
の5億4,000万円はこれで賄える
のではないか、こういう形で実施に押し切っていかれたそうです。
確かに、この学校給食
の無償化、全国にも例がないものですから、非常に、取り組むに当たって、恐らく市
の財政
のほうに市長が問うても、それは財源がありませんよと、必ずそういう形
の返答が返ってくると思います。
しかし、そんな中で、他市
の事例や何かをしっかり勉強して、それを参考にして、きちんとした財源をもってやるならば、これは、私は実施可能と思いますし、いい施策
の一つになろうかと思います。
それよりも何よりも、全国であまりやっていない
のです。だから、諫早市として、取っかかりとしてやってみせる、成功させてみせるということが、大久保市長に、私ら、そして市民も期待するところではないかと思います。
給食
の無償化による効果、これについて、市長はどのようにお考えですか。市長
の考えとして、学校給食を無償化すれば、こんなことで効果が出てくるよ、何かそういう
のがございますでしょうか。
75 ◯市長(大久保潔重君)[ 139頁]
先ほど教育長からも答弁がありましたように、学校給食を無償化することによって、地域社会全体で学校給食を支えるということ、そのことが子育て世帯
の経済的負担
の軽減を図ると同時に、地域全体で、まさにこの諫早っ子
の未来を育んでいこう、子どもたち
の地域社会へ
の感謝
の気持ちや郷土愛を育てることにもつながると考えております。
また同時に、保護者
の皆さんたち
の経済的負担
の軽減もでしょうけど、恐らくこれはもう学校現場においても、徴収ストレス
の軽減など、非常に利点が多い
のではないかと考えております。
76 ◯松永隆志君[ 139頁]
言われましたように、子育て支援策としては、大きなメリットがございます。
お一人、お子様いらっしゃいましたら大体年間四、五万円、これが負担軽減になる。二人いたら大体10万円近く
の補助をもらうような形になります。
それともう一つ、何より、今、盛んに言われている
のは、子ども
の貧困です。親
の貧困が発生して、子どもも貧困し、食事もままならない。だから、子ども食堂という
のがございますし、諫早でも大きな取組として、長崎新聞
の5月24日付
の第1面に、青年会議所が子ども食事券、これは、前にも載っていたと思います。御存じ
のように、青年会議所
の取組としては、諫早
の子どもにお腹をすかせてはいけないよと、もうこれは、教育というよりも、行政、政治
の基本だと思う
のです。自分
の自治体にいる子どもたちがお腹をすかせる、こういう状況が学校給食
の無償化によってなくなり、また、親
の負担もなくなるわけです。
そういうことで、子ども食堂とか、こういうふうな子ども食事券、これらと連動して、諫早
の子どもはお腹いっぱい、元気いっぱい育てる、子は諫早
の宝、そういうことで頑張っていただきたいなと思う
のです。
それと、先ほど来
の答弁
の中に、市長、プレミアム商品券
の話がございました。これは活性化になると思います。しかし、前回打った商品券など
の例を聞きましても、どこで誰が買っている
のか分からない状況です。誰に幾ら効果があった
のかという
のが測定不能。
実際、
商工振興部長にお伺いしますけど、通告もなくてすみませんけれども、実際に、プレミアム商品券で
の効果測定という
のはできていませんよね。
77 ◯副議長(林田 保君)[ 139頁]
それ、通告はしていないでしょう。
78 ◯松永隆志君[ 139頁]
通告しておりません。そしたらいいです、答えられなければ。
実際
のところ、前に、答えにあったように、誰が買うか分からないわけですよ。そして2回買っている人もいる。そして本当に買えない人
のところまで回っていっているかどうか分からない。しかし、この子育て支援策は確実に行き先が分かると思います。
もう一つ、市全体でやったら3億9,000万円、4億6,000万円
のうち、除外できる、免除できるところを差し引くと、3億9,000万円と言われました。
そして、徴収業務という
のが、恐らく、公会計化が進むと思うので、市
の業務として出てくるわけですよ。そうなってくると、1人
の職員、1人では済みません。徴収業務という
のを市でやった場合には、数百万円から数千万円単位で
の徴収業務がかかってくるわけです。そして、コンビニ徴収や何かも手数料がかかる。そうすると、実質
の部分という
のは3億9,000万円から、もっと負担としては軽くなるはずな
のです。
その辺も、ずうっと積み上げをやっていく、それに対して投資する効果を見ていくならば、絶対、これはできるものだと思います。
そして、維持
の部分も、もう一つ考えないといけない
のは、やはり地産地消、諫早
のおいしい食事、食材を子どもたちに食べさせて、諫早
の味を子どもたち
の舌に覚え込ませる。そうすると、サケも回遊したら戻ってくると同じように、子どももふるさと
の味でやっぱりふるさとに帰ってくると思う
のですよ。その代わりいいものを食べさせないといけません。けちくさい安い食材ではなくて、本当
のいい牛肉とか年一回、名物
のうなぎでも給食
の食材になるように、そのくらい
の気構えで市長も取り組んでいただきたいなと思います。
それともう一つ、どうしても財政的に難しいと言われたら、もう一つ
の手は、地域振興策として、小長井小学校限定、遠竹小学校とか複式学級
のところ、大草小学校、伊木力小学校、飯盛西小学校、この辺
の複式学級で、児童を増やしたいという、そういう取組
のところに、限定施策でも構いません。一、二年
の、まず、そういう取組とか考えれば、いろいろな手は出てきますし、財源
の算段は絶対出てきますが、その辺は財務部長に言えば、必ず絞り出してこられます。その辺
のところでしっかり頑張っていただきたい、エールを送りたいと思いますので、市長、よろしくお願いいたします。
これで終わるわけではない
のです。次
の質問もありますので、もうこ
の件については、どうせ回答も一緒なので、次
の質問に移らせていただきます。
次が、公契約条例です。これは、12年前、我が事ながら、先ほど、私も市長と一回り違ううま年で、そしてうま年
の55歳、暴走しまして、県庁、まじめな県職員からはみ出まして市会議員になってしまいました。そのときから取り組んでいる大きな課題という
のが、この公契約条例
の制定です。
公契約条例という
のは、官製ワーキングプアをなくそうと、市が発注する仕事、それに携わる人、そして市
の職員、もちろん非常勤
の職員、会計年度任用職員とか、指定
管理の施設で働く方々、そういうところで一生懸命フルタイムで働いても生活できない、そういう官製ワーキングプアをなくしていこうという、取組です。
これらについて、これまでずっと大体6月
の議会で質問するようにしてまいりました。
この質問にあります順番でいきますと、これまで公契約条例に関する研究とか検討するということで市
の回答がございましたけれども、その辺
の動きについて、よろしく御答弁お願いいたします。
79
◯財務部長(岩本 広君)[ 140頁]
公契約条例に関するこれまで
の研究・検討結果について
の御質問にお答えいたします。
公契約条例とは、一般的には、公契約に係る手続を通じて、自治体
の政策を実現するために必要な事項を定める条例とされております。
本市
のこれまで
の研究・検討
の状況といたしましては、全国
の自治体における条例制定
の状況や県内自治体へ
の調査等を続けているところでございます。
全国
の自治体における制定状況を見ますと、令和3年3月末時点において、賃金
の下限額を明記する形式
の条例が24自治体、賃金条項がなく、理念等を定める条例が40自治体となっておりまして、いわゆる理念型を選択される自治体
のほうが多くなっております。
県内におきましては、昨年末にお聞きした時点では、長崎県及び県内12市
のいずれも公契約条例を制定する予定はないと
のことでございました。
また、公契約条例
の対象となる労働者
の範囲につきましても、研究を進めているところでございますが、例えば、派遣労働者や一人親方を対象にしているかなど
の雇用形態であったり、条例
の対象にするかどうかを判断するため
の公契約に係る業務に従事する時間など
の勤務形態に関する規定
の有無や内容において、各自治体で取扱いが様々となっております。
80 ◯松永隆志君[ 140頁]
部長になられたばかりだからあれですけれども、ずうっとそれ、今、言われた
のは、状況
の調査
の結果な
のです。それを諫早市としてどういうふうに検討して、公契約条例について
の考え方をまとめていこうとしている
のかというところについては、全然進歩がない
のです。
これは10年ぐらい前に聞いたときと全く変わりない、自治体
の数がちょっと増えたりしただけで、公契約条例について、この辺が諫早市としては問題だ、この辺
のところは取り組める、そういうところ
の回答が全くない
のですよ。その辺についてはどうな
のですか。
まだできていないなら、大体、次
の、この辺までぐらいには結論を出している、こういうふうなところ
の回答ができないでしょうか。部長
のレベルではあれならば、市長にお伺いしたいと思います。
市長
のお考えとして、この諫早で、この市に関連する職場で働く方
の待遇とか生活を守るため
の基本的考え方として、公契約条例についてどう思われている
のか、これについて、やっぱり市長として前向きに検討をやっていこうと考えておられる
のか、その辺についてお伺いいたしたいと思います。市長にお伺いいたします。
81 ◯市長(大久保潔重君)[ 140頁]
先ほど財務部長からも答弁ありましたけれども、今後、財務部長にしっかり研究をさせながら、その報告を受けて判断をしたいと思います。
82 ◯松永隆志君[ 140頁]
そしたら、この2番
の諫早市として
の実現
の可能性について、これについても今
の市長
の御答弁
のとおりでよろしい
のですか。
実際
のところ、賃金条項を設けるという
のは、公契約条例
の基本にあります。しかし、それを除く理念型
の条例ならば、市として
のお金はかからないわけです。お金はかからないという言い方したらいけませんけれども、市として
の取り組む姿勢を示す
のです。
言ってみれば、新市長として、働く方々、市関係
の方々
の待遇とか生活とか、そういうものは市としても一定責任を持ちながら、そしてそういう団体に対してもきっちりやってください。例えば、指定
管理に出します、指定
管理に出したところについては、市としてはどのくらい
の業務で、どのような中身で、どのくらい賃金がかかるかを算出して指定
管理料という
のを設定しているわけで。それを減らして安くするなどということは、あまり市としては、してはいけないと思う
のです。
それならば、そこで決めている、算出している、基本的な賃金水準という
のは、これは守ってください、こういうふうな基本姿勢な
のです。だから、この基本姿勢を考えていくならば、やはりこれは市長として御検討頂きたいなと思っております。
市
の指定
管理などを見てみますと、近いところでは施設
管理公社もございますし、そして副市長がこの前、社長問題で言われた、干拓
の里などがございます。
私も、干拓
の里にはよく行ったりするもので、やっぱり職員
の方々
の給与水準は至って低い
のですよね。これまで
の副市長が社長として、今
の副市長は社長でおられたわけではないですけど、やっぱりもっときっちりその辺
のところは頑張っていかないといけない。指定
管理料を上げてもらうような算段をしてでも、その辺
の水準は守っていこうというところが必要だと思う
のです。
だから、私は基本的な理念条例
の形ででも、今後取り組んでいかれる
のか、いきたいと思われる
のか、市長
の姿勢としてお伺いいたしたいと思います。
83 ◯市長(大久保潔重君)[ 141頁]
諫早市として、その理念法としてでも、条例を制定する考えはないかということでありますけども、本市におきましては、これまで適正な労務価格を用いた競争入札
の実施やダンピング受注防止策といたしまして、建設工事やコンサル業務等で
の最低制限価格制度
の実施など
の契約制度改正を行ってきたところであります。
また、本年1月からは最低制限価格
の引上げ、4月からは設計や特記仕様書における週休2日工事
の反映
のほか、熱中症対策が必要となった場合
の現場
管理費
の補正などに取り組んでおり、労働者
の皆さん
の適正な労働条件確保につながるものと考えております。
また、国におかれましては、令和元年6月に公共工事
の品質確保
の促進に関する法律を中心とした、いわゆる担い手三法を改正し、例えば、適正な額や工期で
の下請契約を公共工事等を受注するもの
の責務として定めたところであります。
さらに、国は、本年3月
の建設業団体と
の意見交換会におきまして、本年はおおむね2%以上
の賃金上昇
の実現を目指すと
の旗印
の下で、官民それぞれが所要
の取組を進めることについて共有されたと伺っております。
このように、労働者
の処遇改善に向けた取組が進んできており、公契約条例
のあり方も変わってくる
のではないかと考えております。
今後とも、社会経済情勢や国、県及び他市
の動向を注視し、引き続き検討・研究してまいりたいと思います。
84 ◯松永隆志君[ 141頁]
今
の市長
の御答弁をお伺いしていると、今までと基本的に全く変わりない
のです。
私がずっと申し上げてきた
のは、基本的に、入札とか工事については、今言われたようなことで一定担保されている、だから理念条例型でいい
のではない
のかと、これは市
の姿勢なんだと。市が基本的にこういう考え方でいると、今まで
の回答が、今、市長が言われたような答えだった
のです。
恐らく、今言われたことは、市長御自身で書かれたり考えられたことな
のか、ちょっと分かりませんけれども、もう一度この基本的な考え方、基本理念に立ち返り、市長が皆さん方に公約しておられる基本
の考え方からいくと、やはり公契約条例という
のは、理念条例で結構です。ここには賃金
の条項など設けません。
だから、三重県
の四日市市にしろ、全国、あるところを調べて、その辺については、やっぱりやっていただきたい、検討していただきたいと思います。
また同じ答えだと思いますので、この辺についてはとどめておきたいと思いますけれども、これから先も毎年1回は、これについては質問させていただきたいと思います。
市
の関連
の業種、そして指定
管理に出しているところで働いている人たちが、本当に皆様方が考えておられるような賃金水準にある
のか、賃金水準を上げていく、市
の行政コストではない
のです。市
の行政コストは下げていかないといけませんけれども、このような賃金を受けている方は市民です。市民が働いている
のです。正規
の市
の職員に比べて、後で言う会計年度任用職員などはフルタイムでも幾ら
の賃金格差がありますか。ましてや、指定
管理に出しているところが、どのくらい
の賃金な
のか、そういうところをきっちり調査して、それら
の方々
の待遇改善は、考えていくべき課題だと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
市長も、次
のときには回答が変わっていることを期待いたしております。
では次に、3番目
の課題、これが大きな課題です。
市
の職員
の定数充足についてです。定数についてですが、諫早市
の職員
の定数充足
の状況と、市として
の考え方をお伺いいたしたいと思います。
85 ◯総務部長(中田誠人君)[ 142頁]
職員
の定数充足状況と市として
の考え方について
の御質問に御答弁申し上げます。
職員
の定数につきましては、地方自治法により、条例で定めることとされていることから、本市においては、諫早市職員定数条例で1,020名と定めており、これは平成23年4月
の機構改革に併せ、平成22年当時
の職員数を基本に職員定数を改正したもので、職員数
の限度となる人数でございます。
職員数につきましては、平成17年3月
の合併を機に、適正化を図るため、同年4月1日時点で1,134名であった職員数を、平成30年4月1日時点で921名とする諫早市職員定員適正化計画を、平成18年3月に策定したところでございます。
また、計画策定後からこれまで
の間、計画策定時には見込んでいなかった保育所
の民間移譲、幼稚園
の閉園、学校給食調理等
の民間委託、事務
の効率化による事務事業
の減や少子高齢化対策、地方創生、駅周辺再開発、権限移譲などによる事務事業増などがあり、その時々において、これら
の要因を考慮しながら、業務量に応じた職員
の適正配置を行ってきたところでございます。
結果といたしまして、令和3年4月1日現在における職員数は863名となっているところでございます。
86 ◯松永隆志君[ 142頁]
市
の行政を回していくため
の基本的考えという
のは、やはり市
の職員
の能力な
のです。それとマンパワーです。数が必要な
のです。
ここに職員
の方々、部長も含め、特に副市長などもおられます。本当に、今、市を回していくのに、この人数で足りている
のかと。
今言われたように、合併前
の数から比べて、首長は6人おられた
のが、1市5町ですから1人になられて、減りました。議員も120人ぐらい合併前は市と各町におりました。それが今26人です。大幅にカットになって、この分
の効果という
のはもう出ております。これは、何十億円となっていると思います。
それに加えて、職員も減っている
のです。さっき言われたような形で適正化計画921名、そして条例定数よりも適正化計画は少なくて、そして今現在がある。
言われたような形で職員
の数、これはちょっと減り過ぎではない
のとか。減り過ぎている、減り過ぎていないという
のは、ここで議論しても始まりません。この辺については、市長がしっかり調査していただかなくてはいけないと思う
のですけれども。
2番目に、他市と
の比較、検証について、どんなふうにお答えでしょうか。ほか
の市と諫早市について比べたということがございますでしょうか。
87 ◯総務部長(中田誠人君)[ 142頁]
職員数につきまして、類似団体及び県内自治体と
の比較、検証
の内容について御答弁申し上げます。
類似団体で比較いたしますと、令和2年4月1日現在
の状況では、人口1万人当たり
の職員数は、類似する51団体
の平均が46.14である
のに対し、本市は48.00人となっており、平均値より職員数が多い状況となっております。
一方で、県内各市における職員数
の比較でございますが、同じく令和2年4月1日現在で、単純に人口を職員数で割りますと、職員1人当たりが受け持つ人口は、長崎市が202.1人、佐世保市が169.0人、大村市が201.2人などである
のに対し、本市は208.4人となっており、県内では職員1人当たりが受け持つ人口は、本市が一番多い状況でございます。
それぞれ
の自治体が実際に職員を配置するに当たりましては、人口規模だけではなく、地勢条件、財政状況等
の社会経済条件、地域住民
の行政に対する要望や各自治体
の施策
の選択等
の様々な要因が影響を及ぼすことから、一律に比較する
のは難しいものと考えております。
88 ◯松永隆志君[ 143頁]
一律に比較する
のはもちろん難しいです。県内
の市町と比べていきますと、ちょうど平成
の大合併、諫早などを基準にして考えますと、前
の市町
の状況と、ちょうど今ぐらい
の状況を比べて、増えている市町があるわけですね。どこか御存じですか。総務部長。職員数が増えている市町は。
89 ◯総務部長(中田誠人君)[ 143頁]
佐々町とか大村市、それからあとは、波佐見ですか、そういう自治体だったと思っております。
90 ◯松永隆志君[ 143頁]
言われるとおり、大村、佐々と言われましたね。さっき、一番最初に言ったことを覚えておられますでしょうか。県内
の2015年と2020年
の国勢調査、そこは人口が増えている
のです。また職員数も増えている
のです。職員数が増えた分だけ人口が増えた
のではない
のですよ。
よく考えていかないといけない
のは、確かに職員数を減らしていくと合併
の効果も出てきます。しかしながら、諫早でも、考えても分かるように、小長井町を見ていくと、議会
の報告会に行っても言われることは何かと。もう人口減少甚だしいと、どうしてか、それは一つには、町には、役場があって、職員がいて、町長はじめ、そういう組織があった。
そしたら、それに付随して家族もいる、そして、なおかつ、銀行とかいろんな施設も一つ
の自治体だからある。しかし、それが合併によって、撤退していく
のです。
支所になって人数も減る、そういうバランスがある。だから、今は職員
の数が増えているところ、大村、佐々、それとか長与、時津、非合併自治体な
のです。そこらが、人口についても増えたり横ばい。これを考えていくと、どういう形で職員数を、そして行政サービスを守っていくかと、ここは大きな課題な
のです。
その辺を考えていきますと、諫早においても、定員適正化計画で921名達成しました。もっと頑張って863名まで減らしました。これは、市長、人口減少に歯止めをかけて、マンパワーを使って諫早市を発展させようという、基本的な市長
の考えと反する方向に行ってしまう
のです。市長、この件についてはどう思われますか。
91 ◯市長(大久保潔重君)[ 143頁]
私自身
の考えとしては、諫早市行政も非常に多様な業務がございまして、市民サービスをしっかりやるという上では、その多様な業務に対応していかなければいけないと。
今現在でも、事務職
のほかに土木職、建築士、保健師、保育士、幼稚園教諭など
の専門的知識を有する様々な職種
の職員を配置し、市民サービス
の向上に努めているところであります。
今後も、時代
の変化、新たな行政需要、多様化する市民ニーズに的確に対応しながら、まさに掲げる、「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなた
のまち・諫早!!」
の実現に向けて、これはもう職員も一丸となって、スピード感を持って果敢にチャレンジしていかなければいけないなと考えているところであります。
そのために必要となる人材、職員数をしっかり確保して職員体制を強化するとともに、数だけではなくて、職員がやはり働きやすい、能力を発揮しやすい、そういう良好な職場環境づくりにも努めていきたいと思っております。
92 ◯松永隆志君[ 143頁]
今
の市長
の御答弁どおり、数だけではなくて、やっぱり職員
の質な
のです。
しかし、その前にやっぱり忙し過ぎてちょっと人手が足らないという、こういう状況だけは生み出してはならない
のです。その辺については、諫早市
の現状について、どういう手法で、市長はこの職員が足りている
のか足らない
のか、検証していこうとお考えでしょうか。
93 ◯総務部長(中田誠人君)[ 143頁]
職員数につきましては、先ほど申し上げましたとおり、類似団体における職員数
の比較というので、平成18年3月に策定した定員適正化計画を作成しているところでございます。
今後
の職員数につきましては、同じように類似団体あるいは県内他市
の職員数を確認しながら、各部局長や課長等に対してヒアリングを実施しておりますので、この内容を踏まえながら、各課室
の業務量、職員
の配置あるいは新規事業や各課室が抱える懸案事項等を踏まえながら、随時検証してまいりたいと考えております。
94 ◯松永隆志君[ 144頁]
今
の部長
の御答弁、私、聞いていておかしいなと思う
のは、まず、類似団体、モデルケースとかでこのくらい
の市ならこのくらい、それはモデルであるかもしれませんが類似団体といったら大村市がある
のですよ。一番
のモデル。そこは増えているわけですよ。そういうものも考えていって、そして業務を考えていかなくてはいけない。それはもう言われたとおりです。
合併以降、業務が減った部分、確かにあるかもしれません。そして、幼稚園や何かも減りましたと、そう言われた部分という
のはありますけれども、県や何かから下りてきた仕事、いっぱいあるわけですよね。市として大きくなったら、その分、今まで県が持っていた仕事とか何かが下りてきた。そういうものを含めて、本当に仕事として減った
のか。市
の職員はみんな時間ができて、みんな定時退庁できている
のか、できていないでしょう。
私もよく市役所を見てみますと、夜も明々としている部署がある。そして、電灯ついているところは大体決まっているところ。
決まっているという
のは、何もそこ
の職員だけが能力がなくて、夜遅くまでだらだら仕事しているわけではないと思う
のです。一生懸命仕事しているけれども、定時退庁ができないような部署、これは、期間的な、時期的にそういうところが出てくる
のは確かにあります、業務
の山。
しかし、そうではなくても、そこについては、例えば、総務部長が各課長に聞いていったら、大体、所属長とか
管理職
の人は、ちゃんとそれはできているという回答を出したがる
のです。そうしないと、部長から、それならもっとちゃんとさせろよと、もっと業務、効率化図ってやれよと、そういっていかれると思う
のですよ。
だから、職員
の生
の声、市長は、明るい風通し
のよい職場づくりということを掲げておられましたよね。この中でも、風通し
のよい職場環境づくり、これは、市役所でしょう。各部内、横断
の係長、課長会議等、積極的に活用して、やっぱり行き着くところは市民に向けて
の行政サービスですよ。それが充実できるかどうか、これについてはマンパワーをどう発揮させるか。そして、市長としては、人をどうやって確保していくか。特に若い人、若いときからどうやって鍛えていく
のか、そこが必要だと思う
のです。
例えば、ここに書いてありますような、風通し
のよい職場環境づくりと、市長は、一般職員とか、職員組合含めて、人が足りている
のか足りていない
のか、そこはあまり直接、市長には、そんなに話さないと言われるかもしれませんけれども、いろんな意味で意見とかを、市長に、吸い上げてほしい
のです。その辺、市長、どうお考えでしょうか。
95 ◯市長(大久保潔重君)[ 144頁]
松永議員が御指摘されますように、やはり時代
の変化とともに、行政需要という
のは増えておるわけであります。
また、市民
の皆様
のニーズという
のも、これは多種多様化しております。したがって、行政としても市民サービスにしっかりと対応していくためには、やはり質・量、必要になってくると思います。
そういう意味で、私が掲げる、「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなた
のまち・諫早!!」を実現する、そして、そのためにチャレンジと連携
の姿勢で臨む、ということは、すなわち成果を追求する組織でありたいということを申し上げておりますので、そういう上で、必要な質・量、それから職場環境をぜひ総合的に考えて、しっかりと整えていきたいと思います。
また、その上で、ヒアリングをする上でも、類似団体と
の比較も大事でありますし、当然、それぞれ
の部署
の、幹部職員
の意見を聞くことも必要でありますし、組合員
の皆さんから
の御意見を聞くことも必要であります。基本的に、私は市民対話という姿勢で頑張っておりますので、地域に出向いて、あるいは職場もそれぞれ訪問をさせていただいて、生
の皆さん方
の働き具合を見ながら、働きやすい、より優秀な人材が能力を発揮しやすい環境に努めてまいりたいと思います。
96 ◯松永隆志君[ 145頁]
ぜひ、そのようにお願いしたいと思います。
このひな壇に並んでおられる部長、そして副市長
の方々、優秀な人材です。
今回、市長も、お年も55、ちょうど部長方に、同級生などもおられると思う
のですよ。きっちり市長にも、いろんな形で
の意見とか、そういうものを言っていただいて、市政全体を盛り上げていただきたいと。副市長など見ても、やっぱり優秀な方です。これから先も優秀な方を育てていかなくてはいけないわけです。
私も、県庁に入った
のが昭和53年、それから30年以上、県庁、勤めましたけれども、最初
の辞令交付
のとき、そのときは久保勘一知事でした。「奉仕」という、久保勘一と書いた色紙を頂戴いたしました。これは、知事が書いて、えらい達筆だなと思っておりました。
そしたら、後年、人づてに聞きましたら、あれは誰か別に書く人がいて、本人が書いていたと思って、思わず、ずうっと大事に飾っていたら、そうか、誰か職員が書いていた
のかと思って、ちょっと残念な記憶もあります。
そして、次
の知事だった高田知事にも、知事公舎に呼ばれたことがある。若手職員と意見交換したいということで、知事公舎でうな重食べながら、それとビールも出て、知事と
の懇談。
もう私ら、何千人
の県庁職員
の一番下と知事と
の接点など、絶対にない
のですよ。そんな中で、そういうので呼んだり何かしてとか、辞令交付や何か
のとき、一人一人にその思いを伝えるという
のが、首長として
の一つ
の大きな仕事だと思う
のです。
それによって、それから先
の、私も長崎県に対する奉仕
の気持ち、県に対する忠誠、そういうものが生まれてくるわけです、県民
のためにと。ぜひとも、市長もその辺
のところについては考えていただきたい。特に、若いときは、それが影響を受けます。
その次は、金子知事でございましたけれども、接する機会は多うございましたが、厳しく叱られることが多かったもので、あまりいい記憶は残っておりません。
とにかく、市
の組織という
のは、やっぱり「人は石垣、人は城」ではないですけれども、本当にいい行政を行うためにはマンパワーです。市長も十分分かっておられて、先ほど
の答弁もございました。
しかし、そのマンパワーをどう生かしていくかというところについては、やはり必要な人材
の、まず、数
の確保です。そして、数を確保していきながらも、当然、いろんなことがあって、気にくわないで辞めていかれたりとか、そして、それぞれ専門
の職種という
のもあります。それによって、きちんと確保するべき部署があります。
今現在、京都市など、新聞情報とかいろいろ、赤字債権団体になりそうだと、このコロナで財政的に逼迫している団体もいろいろあります。こういうときこそ、諫早市など、今、足りないという人材、市長が思われて、必要な人材という
のは、やっぱり新しく確保していくと。これで新しい市政
の原動力をつくっていって、そして特に若手
の職員
の方々
の意見、諫早市をどうやったらもっと伸ばしていける
のか、そういう意見をぶつけてくる職員は、意見を言った以上は、やっぱりそれに向かって一生懸命努力すると思う
のですよ。そういう組織、体質、体制をつくっていただきたいという、私
の気持ちを述べまして、今回
の質問、終わりたいと思います。市長からも、何かございましたらお願いします。
とにかく、行政サービス
の観点から、現状
の職員数についても含めて、一言ございましたらお願いいたします。
97 ◯市長(大久保潔重君)[ 145頁]
私
の政治姿勢として、とにかく地域に出向いて、地域
の皆さん
のお声をしっかり聞かせていただくということを是としております。
したがって、市役所内におきましても、今、松永議員から御指摘もありましたように、職員それぞれに、私
のほうからそれぞれ部署に出向いて、行政現場
の声をしっかり聞かせていただいて、そして、本当に風通し
のいい、そして優秀な職員が生き生きと、やりがいを持って能力を発揮できるような職場づくり、環境をつくるために頑張っていきたいと思います。
98 ◯松永隆志君[ 145頁]
これで終わろうと思いましたら、一つ思い出したことがございます。
5月24日
の新聞で、そちらにも来ているかと思います。西日本新聞
の1面、この中
の議員
の方もみんな、見られている方、多いと思いますけれども、「災害時増す非正規職員」、これ、よく見ておいていただきたい
のですけれども、市でいえば、非正規職員、去年から名称変わりまして、会計年度任用職員というスタイルになりました。そして、地方自治法
の適用を受けるようになりました。今まで
の嘱託とか臨時職員
の方
の身分が、一応、公務員
の形という
のを取られるようになりました。
しかしながら、その中で起きていること、そしたらば待遇も変わる
のかなと、変えることはできるというふうになっている
のですけれども、実質
のところ、そう変わっておりません。
そして、そこには会計年度任用職員にもフルタイム
の会計年度任用職員とパームタイム
の会計年度任用職員、そこ
の差もありますけれども、フルタイムで働いても幾らな
のか。そういう方々を九州各地でも災害に、派遣
のとき
の要員が足らなくなってきているから使っていこうと、そういう自治体が出てきている。これについてだけは考えていただきたいと思います。
私は、正規職員ではないのに、どうしてそんな災害時に駆り出されないといけない
のか、そこまで
の市に対するお給料、忠誠心を持たないよという人も結構おられると思いますので、これについては、よく部長辺りに、今度、時間見てお伺いして、じっくりお話をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして、私
の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
99 ◯副議長(林田 保君)[ 146頁]
質問者交代
のため、しばらく休憩いたします。
午後1時59分 休憩
午後2時15分 再開
100 ◯議長(林田直記君)[ 146頁]
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
次に、相浦喜代子議員。
101 ◯相浦喜代子君[ 146頁]
皆さん、こんにちは。(手話で)あ・い・う・ら・き・よ・こです。これだけしかできませんが、諫早自由市民クラブ所属でございます。改選後、新たな会派を結成いたしました。自由闊達に議論を交わすことを会派
のモットーとしております。
また、市民
の声をしっかりと聞くということも会派
のモットーとしております。どうぞこれから4年よろしくお願いいたします。
6,986という数字を大久保市長は御記憶でしょうか。平成15年4月13日、大久保市長は37歳、長崎県議選へ初挑戦、私は38歳、旧諫早市議選に初挑戦、共にこの年から議員活動が始まりました。その時
の大久保市長
の得票数が6,986票でございます。ちなみに私は1,166票でした。
立候補前、勉強会で御一緒することもありましたが、時を経て、こうして諫早市議会本会議で諫早市民
の生命財産を守り、福祉
の向上を図るという大義
の下、意見を交わす日が来るとは感慨深いものがございます。
選挙後
の初議会です。市長が施政方針を述べられたように、私ども当選した議員にとりましても今議会にはこれから
の4年、市政に対しどのような視点で取り組むかをお伝えし、議論や御提案を申し上げる場でもあります。
それでは、林田直記議長
の許可を頂きましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。
本日は、旧諫早市より通算57回目
の一般質問でございます。これまで
の質問項目より任期4年
の間にテーマとすべき項目を取り上げました。昨日
の代表質問と内容が重複する部分がありますので、これまで
の御答弁を基に進めさせていただきたいと思います。
まず大項目1、第2次諫早市総合計画
の進捗状況と今後について。
第2次諫早市総合計画は2016年から2025年
の10カ年計画で、本年で6年目に入りました。大久保新市長が発表された施政方針も、基本計画内
の項目に沿って提示されています。
そこで、総合計画に沿って行った私
の過去
の質問から、次
の事業について進捗状況をお伺いいたします。
(1)南諫早産業団地について
栗面町駄森に住んで丁度今年50年になりますが、子ども
のときに探険ごっこをした山々が、まさかこんな変貌を遂げるとは思いもしませんでした。毎日工事
の状況は見てはいますが、工事が進むにつれ、強大な雨水ます
の壁がそびえ立ち、逆に造成地は見えなくなりました。工事途中では強固な岩盤に悩まされるなど問題もありましたが、現在は順調に工事が進んでいると思います。
では、3項目お伺いいたします。
ア、1工区、2工区それぞれ
の工事
の進捗状況
イ、これまで取り上げた周辺地域
の市道・県道
の拡幅等対応策
の進捗状況
のうち、市道栗面小ヶ倉線について
ウ、企業誘致
の進捗状況について
これは昨日
の代表質問へ
の御答弁で、問合せが県内外で10数社あるようでしたが、確認
のためもう一度お伺いいたします。
(2)(仮称)文芸・音楽ホール建設と生涯学習センター建設について
ア、(仮称)文芸・音楽ホール
の進捗状況ですが、こちらも一定、市長
のお考えは昨日聞いて分かりましたが、確認
のためにお伺いいたします。
イ、生涯学習センター建設計画
の進展
これまで私は市民センター
の老朽化も併せ、隣接地に生涯学習センターを建設すベきと、現在
の十八親和銀行諫早支店
の店舗を残しつつ
の建設や、本庁舎と図書館
の間を本明川
のように細長い土地利用等、提案させていただきました。担当部局内で
の協議などあったかお伺いいたします。
ウ、市民センター
の建て替えについて
大久保市長も中央公民館(市民センター)自主グループ
の会員でいらっしゃいますので、現状はよくお分かりかと思います。市民センター建て替えは何度も申し上げてきました。
講堂舞台
の雨漏り、舞台床
のクロス
の摩耗とめくれ、破損、ガラス窓
のひび割れ等ございました。老朽化が進む中、それでも年間利用者は数万人を超え、生涯学習
の拠点として役割を果たしています。
また、昨年は台風接近に伴い多く
の方々が避難所として利用されました。
これまで
の提案は市民センター
の建て替えも考慮した生涯学習センター建設
の提案でしたが、教育
委員会、政策振興部等関係部局と
の協議がどの程度進んでいる
のか、期待も込めてお尋ねいたします。
(3)市街化調整区域における土地利用
の規制緩和について
ア、市長は公約に調整区域全廃を掲げていらっしゃいます。昨日
の代表質問で
の御答弁でお考えは理解できましたが、実行した場合、土地
の評価額
の変動によって価値
の上昇やもしくは下降など税上
のメリット、デメリットはある
のか伺います。
イ、全廃に向けて
の手続
諫早市
の都市計画や長崎市、諫早市、長与町、時津町を含む2市2町による長崎都市計画
の存在もありますが、仮に全廃を進めるに当たって
の手順、手続はどのようになる
のかお伺いいたします。
次に、大項目2番目、V・ファーレン長崎へ
の支援について
こちらについても市長公約にはV・ファーレン長崎
の練習拠点
の再交渉が掲げられています。
現在諫早市
の関連予算は天然芝
の管理も含め約3,000万円。財源はふるさと納税V・ファーレン長崎コース分
の600万円前後と、あとは一般会計、市民
の皆様
の税金です。市民
の皆様も賛否両論様々な御意見があり、どうなっている
のかとよく尋ねられます。そこで2点伺います。
(1)V・ファーレン長崎
の練習施設に関わる話はどのようになっている
のか
(2)当初、なごみ
の里運動公園を練習場にと
の話が出ていたが、現在
の利用状況及び利用頻度
の高いソフトボール協会など関係団体と
の協議等は行った
のか
次に、大項目3、コロナ禍対策について
(1)コロナ禍でマスクをつける
のは子どもも大人も必須となりました。そのような中、注目されている
のが傘差し登下校です。熱中症防止やソーシャルディスタンスを保つとデータも発表され、取り入れる学校も全国的に増えています。
課題として、狭小
の通学路を利用する児童生徒にとっては車と
の接触など危険性が増す、体操服など週末
の持ち帰り物が多く、傘を持つ
のは大変と
の声もあります。現在、諫早市において
の小中学校
の登下校指導と傘差し登下校について
の考えをお伺いいたします。
(2)平成から令和に年号が変わり、令和となって
の年越しから急速に広がった
新型コロナウイルス感染症は私たち
の生活を大きく変えてしまい、いまだ収束にも至っていません。令和2年分
の確定申告も終わり、市県民税
の確定、納付書も発行され、昨日6月30日は市県民税第1期分納付期限を迎えたところでございます。
そこで質問をさせていただきます。コロナ禍以降現在まで
の市税等
の納付延滞等
の発生状況と支援策についてお伺いいたします。
次に、大項目4、7月25日をどう迎えるか。
(1)コロナ禍で昨年、本年と7月25日
の諫早大水害
の慰霊祭典である諫早万灯川まつりは縮小し、慰霊式典のみとなりました。諫早市連合婦人会による無縁仏慰霊祭は慶巌寺で、富川自治会が富川渓谷で、諫早佛教会は高城公園観音像前と様々な団体
の慰霊行事は開催されています。諫早市主催
の慰霊行事はどのようになっている
のかお伺いいたします。
(2)轟峡法面崩壊事故から間もなく1年がたちます。3月30日には崩壊再発防止検討
委員会から
の提言書が提出されました。今後、提言書を基に安全対策を検討し、観光地として
の轟峡が再興するものと思います。
しかしながら、生涯忘れてはいけない犠牲となられたお二人
の貴い命があります。7月25日はお二人
の一周忌でもあります。
管理者である諫早市として
の責任も含め慰霊
の会を行う考えがある
のかをお伺いいたします。
以上、通告質問とし、答弁によっては再質問させていただきます。
102 ◯市長(大久保潔重君)[ 148頁]
相浦議員
の地元であります南諫早産業団地
の工事
の進捗状況について
の御質問にお答えいたします。
南諫早産業団地整備事業は、諫早市土地開発公社を事業主体といたしまして、平山町、栗面町及び小ヶ倉町にまたがる丘陵地に、企業進出
の受け皿となる分譲面積約20ヘクタール
の産業団地を整備するもので、平成29年度から令和5年度まで
の7カ年事業として取り組んでいるところでございます。
1工区約11ヘクタール
の造成工事につきましては、造成区域内に出現した硬い岩盤
の掘削
のため工期を延伸しておりましたが、令和3年3月末に造成工事が完了し、現在は確定測量を行っている状況でございます。
なお、2工区約9ヘクタールにつきましては、今年度造成工事に着手する予定としております。
103
◯建設部長(早田明生君)[ 148頁]
南諫早産業団地周辺
の道路整備
の進捗状況について
の御質問にお答えいたします。
本市における南諫早産業団地に関連する道路整備といたしましては、団地と県道諫早飯盛線を結ぶ主要な幹線道路として、市道栗面小ヶ倉線及び駄森小ヶ倉線を南諫早産業団地
の進捗に合わせ整備することにより、周辺道路
の渋滞対策と併せて物流や産業ネットワーク
の強化を図るものでございます。
本事業につきましては、平成30年度より事業に着手し、計画延長約1.5キロメートル、幅員10メートル
の片側歩道で整備を進めており、用地取得が完了したところから、昨年度より本格的に拡幅整備を進め、事業
の進捗を図っているところでございます。
今後
の予定といたしましては、残り
の用地交渉を進めながら、現在整備中
の工事進捗を図り、令和4年度末
の完成を目標に進めているところでございます。
104
◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 148頁]
私からは、企業誘致
の進捗状況について
の御質問にお答えいたします。
南諫早産業団地へ
の企業誘致につきましては、これまで製造業、運送業、建設業、半導体関連企業など14
の企業から問合せをいただき、また現地を案内し、団地
の概要等を説明しておりますが、現在
のところ具体的な進出
のお話までには至っておりません。
今後も引き続き定住人口
の増加や新たな雇用
の場
の創出等を図るため、長崎県産業振興財団と連携しながら企業
の情報収集に努め、誘致活動を進めてまいりたいと思っております。
105 ◯政策振興部長(中村秀憲君)[ 148頁]
(2)(仮称)文芸・音楽ホール建設と生涯学習センター建設についてという御質問
の中で、私からは、ア
の(仮称)文芸・音楽ホール
の進捗状況を伺うもの、それからイ
の生涯学習センター
の建設計画に進展はあったか伺うという御質問にお答え申し上げます。
まず、ア
の文芸・音楽ホール
の進捗状況でございます。
(仮称)文芸・音楽ホールにつきましては、平成26年及び平成28年に市民が気軽に芸術文化活動を行うことができる中規模ホール整備について
の要望があったことを受けまして、旧市営野球場跡地に新たなホールを整備し、その後に諫早文化会館
の改修に取り組むという整備計画を立て、ホール
の設計業務等に取り組んできたところでございます。
一方、諫早文化会館につきましては、今後躯体補強など
の耐震化に加え、老朽化に伴う雨漏り改修、空調設備や舞台機構
の更新等
の大規模改修を要するため、かなり
の費用を要するものと想定されます。
また、大規模改修による長寿命化を図ったとしても、既に建設から40年が経過していることを考えれば、そう遠くない将来に建て替え
の問題が生じてくるものと思われます。
したがいまして、(仮称)文芸・音楽ホールだけではなく、既存
の文化会館
の将来的な在り方も含め、一旦仕切り直し、発展的な検討を行いたいと考えております。
続きまして、イ、生涯学習センター
の建設計画に進展はあったかという御質問でございます。
生涯学習センター
の整備につきましては、第2次諫早市総合計画におきまして、主な取組
の一つとして掲げております。本市
の生涯学習
の中核施設として、生涯学習活動
の場としてだけではなく、情報提供
の場、指導者育成
の場、市民
の交流や憩い
の場など
の機能が必要であると考えているところでございます。
このため生涯学習センターが備える機能について、他市
の事例を参考に検討しておりますが、研修室や多目的ホール、展示ギャラリーのみを備えた小規模なものもあれば、図書館や音楽スタジオ、トレーニング室なども備えた大規模な複合的な施設もございます。
現在進捗中
の諫早駅周辺整備事業や南諫早産業団地、(仮称)文芸・音楽ホール
の整備等
の事業もございますので、まずは必要な機能について引き続き検討してまいりたいと考えております。
106 ◯教育長(石部邦昭君)[ 149頁]
市民センター
の建て替えに関する御質問についてお答えいたします。
先ほど政策振興部長が答弁いたしましたように、生涯学習センター
の建設については現在検討中でございます。
市民センターにつきましては、生涯学習センターとともに検討していかなければならないと考えており、関係部局と連携を図ってまいりたいと思います。
なお、市民センター利用者
の方々が快適に施設を使っていただけるように、引き続き施設
の状況を的確に把握し、必要に応じた修繕・改修等を行ってまいりたいと考えております。
107
◯財務部長(岩本 広君)[ 149頁]
(3)ア、調整区域を全廃した場合
の税上
のメリットとデメリットについて
の御質問にお答えいたします。
土地に関する税ということでございますので、固定資産税についてお答えします。
土地に係る固定資産税
の評価額は、地価公示価格及び不動産鑑定士等による鑑定価格から求められた価格等を活用して評定いたします。
仮に市街化調整区域が廃止され、農地が開発により宅地化された場合には評価額が上がりますので、税額
の増となります。
一方で土地
の取引が頻繁に行われるようになる場所と、そうでなくなる場所も出てくると考えられますので、評価額や税額が全体としてどうなるかは一概には申し上げることは難しいところでございます。
市長が、昨日、調整区域に関する代表質問
の答弁で申し上げましたが、地価や税も含めまして様々な課題が想定されますので、今後整理が必要と思っております。
108
◯建設部長(早田明生君)[ 149頁]
市街化調整区域
の廃止を行う場合
の手続について
の御質問にお答えいたします。
市街化区域及び市街化調整区域
の区域区分、いわゆる線引き制度をあらゆる方面から総合的に検討した上で廃止するとした市
の方針を決定した場合には、まず長崎市、長与町及び時津町とともに構成する長崎都市計画区域から離脱し、新たな都市計画区域を設定する必要がございます。
その際には、都市計画区域ごとに県が策定する都市計画区域マスタープランにおいて、線引き制度を導入せずに都市計画区域内
の適正な土地利用を誘導していくため
の方針を固める必要がございます。
なお、これら
の手続は、いずれも県
の権限になり、国や近隣市町と
の協議、調整も併せて行っていただくことになります。
したがいまして、市として線引き制度
の廃止に向けた方針を決定した上で協議を重ね、県において廃止手続きを進めていただくことになるものと考えております。
109 ◯政策振興部長(中村秀憲君)[ 149頁]
V・ファーレン長崎へ
の支援についてでございます。
まず1番目、V・ファーレン長崎
の練習施設に関わる話はどのようになっている
のかというところでございます。
V・ファーレン長崎
の練習場につきましては、平成29年度にV・ファーレン長崎側から、なごみ
の里運動公園を利用したいという要望を受け、検討を進めました。その結果、なごみ
の里運動公園南側グラウンドにサッカーコート1面分
の芝生化をすることで双方合意し、関係団体
の皆様方にも一定
の御理解を頂きましたが、平成30年10月にV・ファーレン長崎側から、なごみ
の里運動公園北側
のソフトボール場を含めたサッカーコート4面分
の芝生化について相談があったため、それについては「できない」と回答した経緯がございます。
その後、V・ファーレン長崎は大村市と交渉されておりましたが、昨年、令和2年になって大村市で
の練習場整備を断念されたと伺っております。
現在、V・ファーレン長崎は、従前に引き続き諫早市サッカー場にて練習をされております。現段階ではV・ファーレン長崎側から練習場について具体的な提案は頂いておりません。
しかしながら、今年6月、県からV・ファーレン長崎と県と市
の三者で話合う場を設けてはどうかという御提案がございましたので、前向きに対応したいと考えているところでございます。
続きまして、2項目
のなごみ
の里運動公園を練習場にと
の話も出ていたが、現在
の利用状況及び関係団体と
の協議等は行った
のかという御質問でございます。
なごみ
の里運動公園は、ソフトボールや野球など令和元年度には495件、約9万3,000人
の方々が利用されております。
なごみ
の里運動公園をV・ファーレン長崎
の練習場とする案につきましては、平成30年秋に市がサッカーコート4面分
の芝生化はできないと回答し、V・ファーレン長崎側が要望を取り下げられた時点で白紙となっております。
その後、市に対してV・ファーレン長崎側から練習場について具体的なお話は頂いておりませんので、現段階ではソフトボール協会など関係団体
の皆様方とは協議を行っていない状況でございます。
110 ◯教育長(石部邦昭君)[ 150頁]
3、コロナ禍対策について
(1)諫早市立小・中学校
の登下校指導
の現状と傘さし登下校についてお答えします。
諫早市では、現在文部科学省から通知された令和3年4月28日付第6版、学校における
新型コロナウイルス感染症に関する衛生
管理マニュアル、「学校
の新しい生活様式」に基づいて登下校指導を各学校にお願いしているところであります。
特に夏季
の気温や湿度が高い中で
のマスク
の着用は、熱中症
のリスクが高くなるおそれがあるため、各学校では十分な距離を確保できる場合には、マスクを外して登下校するよう指導しております。
傘さし登下校は、昨年6月21日
の長崎新聞
の社説「水や空」においてもその話題が取り上げられ、傘がソーシャルディスタンスを保つ道具になることが紹介されています。
傘さし登下校
のメリットは、傘をさすことで屋外において1メートル前後
の距離を確保できるため、会話を控えることを前提にマスクを外すことができ、熱中症予防にもつながることです。
しかし、傘をさすことで視界が狭くなり、周囲
の異変に気づきにくくなることや手が塞がれることで、持ち物が多い日など
の安全
の確保ができなくなるなど
のデメリットもあります。
そのため教育
委員会としましては、子どもたち
の登下校
の安全を確保するため、傘さし登下校
の実施には慎重にならざるを得ないと考えております。
111
◯財務部長(岩本 広君)[ 150頁]
3、コロナ禍対策について
の(2)、まず市税等
の納付遅延等
の発生状況についてお答えいたします。
令和2年度におきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、一時的に納税することが困難な方に対し徴収を猶予いたしまして、約2億2,900万円を令和3年度へ滞納繰越したところでございます。
これを要因といたしまして、令和2年度から令和3年度へ
の滞納繰越額につきましては約7億3,700万円で、令和元年度から令和2年度へ
の滞納繰越額と比較しますと、約1億7,100万円
の増と見込んでいるところでございます。
次に、市税等
の納付に係る支援策についてお答えいたします。
市税
の納付における支援策につきましては、市税を一時的に納付することができない場合に徴収を猶予する制度がございます。
令和2年度につきましては、
新型コロナウイルス感染症に関する支援策として最大1年間市税
の徴収を猶予する特例制度が設けられましたが、令和3年2月1日をもって終了しており、その後は従来から
の徴収猶予
の制度を活用し、納税者へ
の配慮に努めているところでございます。
また、納税者が納付しやすい環境づくりといたしまして、年5回、平日
の夜間や休日に納税相談窓口を開設し、一括で
の納付が困難な方には分割で
の納付に応じるなど
の対応を行っているところでございます。
さらに借入金など
の金銭問題を抱え納税が難しい方に対しまして、保険制度や住宅ローンなどについて専門的な知識を有するファイナンシャルプランナーによります金銭問題等改善
のため
の相談を毎月実施し、継続した納税に結びつけており、納税者
の立場を理解した対応に努めているところでございます。
112
◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 151頁]
大きな4番
の(1)諫早大水害に係る慰霊行事
の開催について
の御質問にお答えいたします。
本年7月25日
の諫早万灯川まつり
の開催につきましては、合同主催者であります諫早市、諫早商工会議所及び諫早観光物産コンベンション協会
の三者で行う関係会議において、
新型コロナウイルス感染症拡大防止
の観点から例年行っている打ち上げ花火や河川敷
の万灯については取りやめ、昨年と同様に水難者慰霊式典のみを執り行うこととしたところでございます。
同日
の式典につきましては、諫早公園芝生広場において、午後7時30分から国土交通省をはじめ約30名
の来賓をお迎えし執り行う予定でございます。
なお、式典会場
の正面には約100本
の灯籠を設置する予定としており、慰霊式典におきまして、サイレン吹鳴及びぼん鐘を合図に水難者
の御冥福を祈り、1分間
の黙祷を捧げることとしております。
また、7月3日から8月1日
の期間に諫早市美術・歴史館1階ホールにおきまして、諫早
の水害展が開催されることとなっており、7月17日
の土曜日には、諫早市民センターにおきまして、本明川を語る会が主催する「第12回諫早大水害を語り継ぐ~7月25日を忘れない~」と題した大水害
の記録映画
の上映や体験者による体験談などが開催される予定でございます。
市民
の皆様、特に若い方々にはぜひ足を運んでいただき、御覧いただいて忘れてはならない自然災害
の恐ろしさを感じ、防災意識を再認識していただく機会として、来る7月25日を迎えていただきたいと考えているところでございます。
続きまして、(2)慰霊
の会を行う考えはないかと
の御質問についてお答えいたします。
まず、令和2年7月25日に轟峡で発生いたしました法面崩壊により、お亡くなりになられたお二人
の方
の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災された御家族
の皆様方に慎んでお悔やみを申し上げます。
本市では、今回
の痛ましい出来事を重く受け止めまして、早急に原因を究明し、併せて災害箇所
の対策方法を検討するとともに、再発防止に向けた法面対策
の在り方について、長崎大学大学院工学研究科
の蒋教授など5名
の有識者で構成する第三者機関であります、令和2年7月豪雨に伴う轟峡法面崩壊等再発防止検討
委員会を設置いたしました。
検討
委員会では、令和2年9月24日に第1回を開催し、今年3月30日
の第5回目
の検討会まで約半年間にわたりまして御審議を行っていただき、提言書を取りまとめ市へ答申頂いたところでございます。
また、今年4月14日、就任間もないところでございましたが、大久保市長自ら被災者家族を訪問いたしまして弔問させていただいたところでございます。
市といたしましては、今年7月25日が昨年
の轟峡法面崩壊事故から1年を迎えることとなることから、お亡くなりになられましたお二人
の御冥福を祈るとともに、轟峡におきまして黙祷、献花を行い、二度とこのような災害で人
の命を落とすことが繰り返されないことを祈念したいと考えているところでございます。
113 ◯相浦喜代子君[ 151頁]
それでは、もう少し深めたいと思いますので、再質問させていただきます。順次、通告順に行います。
南諫早産業団地です。
事業計画面積は20ヘクタール、今議会では議案46号に「町
の区域変更」として上程されました。1工区を栗面町、2工区を平山町とされています。そもそも20ヘクタール
の広さを1企業で計画されましたが、これは先に1工区から造成工事に入り、完成間もないということになっております。
昨日「1工区へ
の問合せはあるが2工区にはない」というように市長御答弁されたようにメモを取りましたが、私
の今回
の御提案ですが、間もなく完成
の1工区も含め1企業にこだわらず、これまで
の産業団地同様に分譲販売も視野に入れたところで、この産業団地
の企業誘致は行ってはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。
114
◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 152頁]
相浦議員
の御質問にお答えいたします。
御質問
の趣旨といたしましては、小さい区画割でも分譲してはどうかという御質問だったと考えております。
南諫早産業団地
の企業誘致につきましては、若者
の定住促進や雇用拡大など
の観点から、関連会社や新規雇用者が多く見込まれる製造業を中心に、できるだけ広い用地で
の分譲を目指してきたところでございます。
しかしながら、現在経済や企業
の投資
の動向などが不透明で誘致活動が厳しい状況でありますので、誘致企業を製造業に限定した広い区画割で
の分譲では、売却まで期間を要することが懸念されます。
また、分譲地が未売却
のまま保有期間が長期化いたしますと、期待されている若者
の定住促進や雇用
の拡大が実現できないばかりでなく、事業主体である諫早市土地開発公社
の経営に影響が生じることも考えられます。
したがいまして、これまでに幅広い業種
の企業から問合せを受けていることから、今後は誘致企業
の業種や分譲区画割について柔軟に対応し、早期分譲による雇用、定住人口、税収などへ
の効果を早期に発揮できるよう、社会経済状況や民間企業
の投資力
の高まりなど機を逃すことなく企業誘致を推進してまいりたいと考えております。
115 ◯相浦喜代子君[ 152頁]
今おっしゃるように、早く売れて企業が入ってきて、定住人口につながっていくならそれはそれで構いません。ただし、いや、ちょっと大きすぎてと逃げていかれるよりは分譲も視野に入れたほうがいい
のではないかと思いますので、どうぞ御検討いただければと思っております。
道路関係に行きます。
昨年12月
の質問時には、周辺道路について、市道駄森小ヶ倉線、市道多良林線、県道諫早飯盛線及び平山線
の現状と上水道整備についてお尋ねしました。こちら
の進捗状況と下水道整備について質問をさせていただきます。
また、市道諫早有喜線についても質問をさせていただきましたが、交通量
の増加によって児童生徒
の登下校
の危険性から拡幅工事もしくは新たな道路計画を提案させていただきました。特に小川町公民館周辺は危険性が増しております。
6月29日、千葉県八街市における児童下校中
の事故は大変痛ましく、亡くなられた2人
の児童
の御冥福と現在懸命
の治療に耐えている3名
の児童
の回復を心から祈るところでございますが、この事故を受けて、昨日、菅内閣総理大臣も「通学路
の総点検、緊急対策を拡充強化し、速やかに実行に移す」と表明されました。
南諫早産業団地が開業すれば、今以上
の交通量になる。そして関連
の大型車両が行き交うことも考えられます。何らかの対策も含め必要ではないかと思いますので、担当部局に御答弁をお願いいたします。
116
◯建設部長(早田明生君)[ 152頁]
市道諫早有喜線
の道路整備
の御質問にお答えいたします。
御質問
の当該路線
の小川町公民館付近
の幅員が狭い区間につきましては、朝
の通勤時間帯を中心に交通量が多く、また通行車両と歩行者
の分離ができないため、何らかの交通対策が必要な箇所と認識しております。
しかしながら、拡幅整備を行うには沿線に家屋が建ち並んでいる状況から多く
の移転が必要となり、沿線に住まわれる方
の御理解を頂くなど
の課題がございます。
一方、近く
のバイパス案ということも考えておりましたが、交通量
の分散化など
の効果が期待できますが、整備するためには国道57号と
の交差点
の改良
のほか、小ヶ倉川へ
の橋りょう
の架設や水田部分
の地盤改良なども必要となり、多額
の費用を要することから現状では難しい
のではないかと考えております。
いずれにいたしましても、今後
の進出企業
の動向や交通体系
の変化を注視するとともに、実施可能な対策について研究してまいりたいと考えております。
117 ◯上下水道局長(矢竹秀孝君)[ 152頁]
下水道
の整備状況についてお答えいたします。
南諫早産業団地関連下水道整備事業につきましては、本団地から最大で1日当たり2,000立方メートル
の汚水を排水するため、市道栗面小ヶ倉線及び県道諫早飯盛線を経由して国道57号栗面交差点まで
の延長1,886メートル
の管渠整備を実施する計画といたしております。
平成30年度から事業に着手し、現在までに1,446メートル
の整備を完了いたしております。残り440メートルにつきましても、今年中
の完成を予定しており、今年度末には供用開始となる見込みでございます。
118 ◯相浦喜代子君[ 153頁]
どちらにしても小川町
の周辺
の道路については、今後とも何かしらいい案がないか、御提案も含めて私も研究していきたいと思っております。
あるとき市民
の方から「諫早市
の事業は計画から完成が遅れることが多いね」と言われました。栄町東西街区第一種市街地再開発事業や南諫早産業団地などコロナ禍にかかわらず遅れているんではないですかということです。
どちらにも関わっておられた藤山副市長にお伺いいたします。
これは地質調査もしっかりしたと
の報告を前に受け、完成を楽しみにしていましたが、途中
の工事遅れについては諫早市土地開発公社からも説明はあったと思いますが、2工区
の工事は遅れることなくしっかりと完成できるものと考えてよろしい
のでしょうか。副市長にお尋ねいたします。
119 ◯副市長(藤山 哲君)[ 153頁]
南諫早産業団地
の進捗について
の御質問にお答えいたします。
1工区につきましては、議員御指摘
のとおり非常に固い岩盤が出現いたしまして、かなり工期
の遅れが生じております。これはボーリング調査で出てきた結果よりも固いということで、工事に支障がございました。
しかし、進出企業にとりましては、固い岩盤でございますので、安心して建築工事ができるというメリットもございます。
2工区についてでございますが、ボーリング調査
の結果では、そんなに固い岩盤は想定されておりませんので、計画どおり令和5年度まで
の完成については、現時点では問題がないと考えているところでございます。
120 ◯相浦喜代子君[ 153頁]
もう一つ藤山副市長にお尋ねいたします。
現在、雨水ます側
の法面はきれいに緑が埋まっているというか、育っているわけではない
のでしょうけど、とにかく緑鮮やかです。事業名や完成予定日を書いた大型看板を設置してはと前に提案したことがございますが、藤山副市長いかがでしょうか。
121 ◯副市長(藤山 哲君)[ 153頁]
洪水調整池
の周辺
のことだと思っております。確かにコンクリート
の擁壁あるいはコンクリート
の法面、それと調整池側
の法面につきましては、種子
の吹きつけ等により、きれいな新緑が芽吹いております。
最初はこれに種子を吹きつけておりますので、非常にきれいでございますけども、大村市
の事例では、法面は全てこの工法だということもございますけども、南諫早市産業団地は綿密な調査
の結果、そういった工法を採用しております。
将来的には、また在来種が、鳥が種を運んだり、そういうことでより強固なものになるものと思っております。
看板につきましては、下水道
の調整槽が下から見えるところにございますので、そこに工事期間中につきましては横断幕を張りまして、「現在造成中」という看板を仮設ではございますが設置しております。
将来的に、
商工振興部が中心となって
の企業誘致が目的がございますので、そういったものも考えてみたいと思っております。
122 ◯相浦喜代子君[ 153頁]
では、これを担当する
のは
商工振興部になるわけですが、
商工振興部は職員数も少なく増やすべきではないかと、これまで私は申し上げてきました。
当時、
商工振興部長として藤山副市長は「少数精鋭でやっていきます」と胸を張っておっしゃった
のですが、この後、コロナ禍に入りまして、コロナ禍
の対応も増え、企業誘致も含め増員が必要だと思いますが、現在
の商工振興部長にお伺いいたします。少数精鋭でまだまだ頑張れそうでしょうか。
123
◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 153頁]
そうですね。(発言する者あり)頑張らせていただきたいと思いますけど。
やはり仕事には、1年を通しますと波がございます。マックス
のときと、そうではないときとございますけれども、特に人が必要なときは、よそ
の部から
の応援を頂くということも可能でございますので、今
のところは何とかやっていける
のかなと考えてございます。
124 ◯相浦喜代子君[ 154頁]
前に、前
の商工振興部長がいらっしゃって、もう少数精鋭ではやれません。ぎりぎりです、増員してくださいなんてことは言えないと思いますが、今
の商工振興部長
の御答弁、はっきりと少数精鋭でやっていきますと言えないということは、それだけ職員
の皆さん
の頑張っている姿というか、ぎりぎりでやっている姿を見られているんだと思います。
今後ブラック企業と言われないように早めに対処をすることも含め、部長から随時どういう状況かという
のをつぶさに見ながら取り組んでいただきたいと思います。これは冗談では収まらないことになっていきますので、よろしくお願いいたします。
次に、(仮称)文芸・音楽ホールにつきましては、昨日
の話でよく分かりました。ぜひここは一旦見直しをするということは私も大事ではないかと思っております。
諫早文化会館
の場合、これ駐車場問題もあり新しいホールという話ができ上がりました。諫早市
の施設と駐車場
の関係は、健康
のため歩きましょうということで、少し離れたところに駐車場があります。上山公園駐車場は、諫早公園、諫早体育館、諫早市美術・歴史館
の駐車場として
の役割も果たすということでございます。
諫早文化会館においては、身体的なハンディキャップ
のある方
の駐車場確保は、まだまだ考える余地がある
のではないでしょうか。昨日、市長
の答弁どおり、一旦立ち止まり考え直すことはよいことだと思います。
市民
の要望も強くと言われましたが、現在計画中
の新ホールは、舞台設備
の割には楽屋が少なく、リハーサル室を兼用するような形で計画が立てられておりまして、日舞、洋舞、演劇等
の団体からは、完成しても使用しづらいと
の意見も出ております。
現在
の稼働率、昨日言われました中ホールが約74%、大ホール約60%という
のは高い稼働率です。これに新しいホールができますと、逆に言うと稼働率が全体的に低くなって、新しいところがどんどん来るからいいさという考え方もありますが、私はこのまま
の状態で何かしら違う方法を考えるほうがいい
のではないかと思っております。
先般、旧十八銀行諫早支店が旧親和銀行諫早支店に移転するというはがきが参りました。旧十八銀行諫早支店は県
のまちづくり景観資産であり、諫早大水害を経験しながらも諫早と共に歩んできた守るべき建築物です。銀行側
の売却等お考えもあると思いますが、諫早市としても一度協議をすべきだと思います。
新ホール建設を見直しつつ生涯学習センター建設計画を先に進め、市民
の皆様
の発表や講演
の場をつくるほうが、10年、20年規模で考えればよい
のではと思いますが、大久保市長いかがでしょうか。
125 ◯市長(大久保潔重君)[ 154頁]
今
の十八親和銀行諫早支店は県
のまちづくり景観資産であります。そして実は駐車場
の設立石碑には、私
のひいじいちゃん
の名前も刻まれておりまして、そういう意味ではそういう価値を尊重しながら、また市民
の皆様とともに必要なものをつくり出していくことで検討していきたいと思います。
126 ◯相浦喜代子君[ 154頁]
舞台とか講演等に使える部分
の計画も立てられると思いますので、生涯学習センターを先に造るということもいい
のではないかと思いますので、提案させていただいております。
先ほど松永隆志議員が一般質問で言われました、昨日民間が行った住みごこちランキングでは、県内1位が時津町です。理由は商業施設
の充実、有料道路
のつなぎ
のよさでした。2位は大村市。時津町、大村市にあって諫早市にないものは商業施設であります。
大久保市長も御存じと思いますが、現在、小栗地区、小野地区で民間による計画があります。諫早市が強力にバックアップしていけば、定住人口
の増加もできる
のではないかと思いますが、いかがでしょうか。
127 ◯議長(林田直記君)[ 154頁]
これ通告外ではないですか。
128 ◯相浦喜代子君[ 154頁]
ごめんなさい、ちょっと飛ばしました。
129 ◯議長(林田直記君)[ 154頁]
ああ、そうですか。
130 ◯相浦喜代子君[ 155頁]
もう一回、言い直しますね。
次は、市街化調整区域
の再質問でございます。
よく大村市は、市街化調整区域がなく、土地が安く、多く
の若い人たちが家を求めて移っているという方がいます。しかし、スプロール地域という方もいらっしゃいます。定住人口
の増加や経済振興から見れば魅力的ですが、
インフラ整備など
の設備投資は市民
の税金で行うことになり、行政コスト
の増加となります。
これも前に御提案しましたが、現在
の小さな拠点拡大として南諫早産業団地事業
のように、諫早市が計画した地所も拠点として入れてはどうかと思いますが、再度この調整区域撤廃に関して
の再質問として市長にお伺いいたします。
131 ◯議長(林田直記君)[ 155頁]
大丈夫ですか。
132 ◯市長(大久保潔重君)[ 155頁]
市街化調整区域における土地利用
の規制緩和ということでありまして、昨日もお答えをしましたけども、とにかく今日
の諫早市
の人口減少に歯止めがかからない状況、それからやっぱり若い世代を中心に隣県市に転出している状況。
そういう中で、県央諫早として
の地の利を生かした、まさに「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなた
のまち・諫早!!」をつくるためには、やっぱり快適な住環境が必要であろうと思っています。
その前提条件として、やはり土地
の活用という
のが大事になってくる。都市計画
の見直し、それから線引き、廃止も含めた検討を総合的にやっていきたいということで、今後そのことによって地価がどうなる
のかあるいは税収がどうなっていく
のか、あるいはその周辺
のインフラがどうなる
のかということもいろいろ問題がありますので、そういったところを総合的に調査し、検討していきたいと思います。
133 ◯相浦喜代子君[ 155頁]
すいません、順番がちょっと変わりまして。
そういった意味では、定住人口を増やしてく
のには、市長がおっしゃるような調整区域
の撤廃とかいう方法もあれば、逆にもっと違う形で、今回
の時津町、大村市がなぜ選ばれたかという
のは、商業施設
の充実、有料道路
のつなぎ
のよさが第一に上がっております。
ぜひここは、今民間で計画されている
大型商業施設の建設に関しても、諫早市も強力にバックアップしていくということは大事ではないかと思いますので、その点について大久保市長いかがお考えでしょうか、定住人口増やすということで。
134 ◯市長(大久保潔重君)[ 155頁]
今現在行われております小栗地区、また小野地区ですね、この
大型商業施設の可能性ということで、事業者、開発者
の皆さん、それから地権者
の皆さんが主体として今進めておられますので、ぜひ期待を持って、できることがあれば応援をさせていただきたいと思います。
135 ◯相浦喜代子君[ 155頁]
よろしくお願いいたします。
撤廃に踏み切った自治体
の評価も見極めながらと
の御答弁が昨日ございました。香川県では、既に撤廃後
の評価分析を行っております。ちょっと読ませていただきましたが、正直、思ったほど
の成果は出ていないようでした。
私としましては、現在
の諫早市で成果が上がっている小さな拠点
の拡大や40戸連たん等民間活用を継続しながらお考えいただければと思っておりますので、引き続き諫早市にとってよりよいスタイルを考えていただきたいと思います。
今回
の質問は令和2年12月議会において行ったものがほとんどでございます。諫早市総合計画は、計画半ばで首長が替わり、残り
の計画を御自身
の公約と見合わせながら継続するもの、打ち切るものとある
のではないかと思いました。
任期4年ということで、ちょうど第3次計画
の素案づくり
のときが任期
の終盤に入るかと思います。次
の10年を考えながらと
の思いで、第2次総合計画を取り上げさせていただきました。市長御自身は第2次総合計画をどのようにお考えでしょうか。計画半ばで
の変更も首長権限で可能だとお考えでしょうか、お尋ねします。
136 ◯市長(大久保潔重君)[ 155頁]
現在ある第2次諫早市総合計画は、歴代
の市長さん
のもとで綿々と築いてこられたその礎
の基に計画がつくられておりますので、大きくはその計画を踏襲しながら、さらに私が今回掲げさせていただいた「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなた
のまち・諫早!!」ということで、リンクしながら、また必要な新しい政策があれば立案していきたいと思います。必要がない事業がありましたら、それは積極的にスクラップ・アンド・ビルドをやっていくということで頑張らせていただこうと思っております。
137 ◯相浦喜代子君[ 156頁]
「田園文化交流都市諫早」という
のが昔、旧諫早市
のスローガンでございまして、次はV・ファーレン長崎について
の再質問でございます。
コロナ禍
の前2019年8月1日、諫早市では全日本小学生男子ソフトボール大会が開催され、全国から47チームが参加、5日間
の熱戦でございました。全国大会ができる優れた施設が、このなごみ
の里運動公園でございます。
「田園文化交流都市諫早」から「ひとが輝く創造都市・諫早」に合併後は変わりました。そして今、「プロサッカーがある町・諫早」は一つ
の魅力ではあります。しかし市民一人一人が好きなスポーツに出会い、技術を高め、仲間をつくる、これは文化も同じでございます。音楽、踊り、美術それぞれが人生
の楽しみを紡いでいます。市民
の生命、財産を守り、福祉
の向上に寄与する
のが行政と議会
の役割でございます。
「早くよそにソフトボール場をつくって、サッカー場を増やしてくださいよ」と言う方もいらっしゃいますが、年間約3,000万円
の支出は県内自治体では最高額でございます。経済効果と市民へ
の公平なサービスということも視野に入れ、今後慎重にお考えいただきたいと思っております。
傘さし登下校についてでございますが、これはしっかりとした歩道がある学校と、狭小
の道路を通学路にしなければいけない学校とがございますので、学校によって違う
のではないかと思いますので、市民
の方から
のお声かけでもございましたけど、学校単位で協議をしていただければいい
のではないかと思っております。
市税等
の納付遅延についてでございますが、今後とも市民
の皆様が相談しやすい窓口をつくっていただければと思いますので、よろしくお願いします。
7月25日をどう迎えるかについてですが、サイレンをその日流されるということでもございますので、ぜひ多く
の市民
の皆様が7月25日を諫早防災
の日というような形で思っていただきながら、この7月25日を迎えていただきたいと思っております。
昨年12月議会では遺影
の標柱、それから母子像などを轟峡に建立してはと提言申し上げました。轟峡は自然が長い月日をかけて癒やしの場として現代を生きる私たちに頂いた預かりもので、後世に残していく財産です。同時に2人
の貴い命を奪った場所でもあります。先ほど慰霊台を置くということでございましたので、ぜひこれから先もそのようにしていただければと思っております。
最後でございますが、7月1日は更生保護
の日で7月は更生保護月間となっておりまして、皆さん黄色い羽根をつけていただいております。長崎地区保護司会
の発案で、これは全国に広まりました。
2003年に中学生による誘拐殺人事件が、この7月1日発生いたしました。多く
の県民が心を痛め、ココロねっこ運動
の始まりとなりました。事件後、長崎市による献花台と市民有志によるお地蔵様が建立されました。18年目を迎えた今年、コロナ禍もあり、献花台は遺族
の御理解
の下、今後設置しないことになりましたが、このお地蔵様だけは永遠に残っております。
私たちは自分たちが直接関わった、関わっていないにかかわらず、命
の大切さを伝え続けなければなりません。昭和32年に亡くなられた600名
の方々も、令和2年に亡くなられたお二人
の命も重さは変わらず、永遠にその御霊
の安寧を祈ることを、私たち諫早市民は責務として続けなければいけないと思っております。
どうぞ皆様におかれましても、7月25日をそれぞれ
の場所で、しっかり防災
の日と考え、そして多く
の犠牲
の下に私たち諫早市民が生活ができているということを一度考える日にしていただきたいと思っております。
女性活躍が推奨されておりますが、デンマークに行った際に「女性議員は何人いますか」と、そこ
の市長さんに聞いたときに「そんな質問は愚問だ」と言われました。いつ
の日か、女性が何人、男性が何人ではなく、それぞれ
の個性を大事にした、そしてそれぞれ
の個性を生かした場所に、それぞれ
の方たちがお役職として就かれる日を考えております。
今回は石橋直子氏が副市長になられました。これも普通
のこと、当たり前
のこととしてなるよう、私もこれから市議会
の場で頑張って活動していきたいと思います。これから
の4年も含めてよろしくお願い申し上げます。
最後は早口になりましたが、これで一般質問を終わらせていただきます。
138 ◯議長(林田直記君)[ 157頁]
質問者交代
のため、しばらく休憩いたします。
午後3時15分 休憩
午後3時30分 再開
139 ◯議長(林田直記君)[ 157頁]
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
次に、湯田清美議員。
140 ◯湯田清美君[ 157頁]
皆様こんにちは。議席番号10番、公明党
の湯田です。今日
の最後
の一般質問になります。
初めに、大久保市長、3月
の厳しい市長選を戦い抜いて、市長就任おめでとうございます。私も3月
の市議選
の結果を受け、再びこの場所に立たせていただくことができました。(「おめでとうございます」と言う者あり)ありがとうございます。
これからまた4年間、市民
の皆様
のお声を市政に届けるために全力で取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、議長
の許可を得ましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。
まず初めに、生理
の貧困について伺います。
2020年1月、日本で初めて
の新型コロナウイルス感染症が発生し、その後、勢いよく世界に感染拡大し、ロックダウンや緊急事態宣言が発令され、外出自粛や飲食店
の営業時間
の短縮や休業、それに付随する企業へ
の影響により、労働者は雇い止めや労働時間
の短縮等で非正規
の従業員などは給料が大幅に減額となり、生活困窮者が増えています。
特に女性
の経済状況
の悪化は、毎月訪れる生理
の準備等もできず、生理
の貧困問題として注目されるようになりました。そこで1番
の質問です。
生理に関する啓発などに取り組む任意団体「みんな
の生理」が行ったオンラインアンケート調査では、5人に1人
の若者が金銭的な理由で生理用品を買うのに苦労した、ほか
のもので代用している等
の結果が出ています。
政府は、3月に地域女性活躍推進交付金
の使途として、生理用品
の無料配布も加えています。内閣府
のまとめによると、生理
の貧困
の解消を目指す取組は、5月19日
の時点で全国255
の自治体で実施や検討がなされています。
私たち公明党長崎県本部女性
委員会でも、4月2日に県知事に対してコロナ禍における女性
の負担軽減に関する緊急要望として生理
の貧困を取り上げ、防災備蓄品
のローリングストック分などを活用して生理用品を必要な方に配布することなどを要望し、現在県では希望する団体に災害備蓄
の生理用品5,000枚を配布しているということです。
そこで諫早市でも同じように、防災備蓄品
のローリングストック分等を活用して必要な方に無償で配布してほしいと思っています。
そこで質問ですが、諫早市
の防災備蓄品
の中には、生理用ナプキンなどはどのぐらいある
のかお尋ねいたします。
141 ◯総務部長(中田誠人君)[ 157頁]
生理用ナプキン
の備蓄数について御答弁申し上げます。
備蓄品について
の考え方といたしましては、避難者御自身で用意していただく食料や薬等
の非常用持ち出しとして、基本的に国
の指針では3日分となっておりますが、様々な事情により準備ができない方々を想定し、乾パン、水等
の食料品やマスク、トイレットペーパー等
の医療衛生用品、毛布、乳幼児用紙おむつ
の生活用品などを常時備蓄しております。
御質問
の生理用ナプキンにつきましては、680枚を備蓄しているところでございます。
142 ◯湯田清美君[ 157頁]
生理用ナプキン等に関しても自分で持ち出すということで気がけてはいくとは思いますが、680枚ということは大人
の平均
の尿回数は大体4回から6回です。個人
の経血量
の問題もありますが、毎回お手洗い
のたびに交換するとして、これ680を1日
の尿回数
の6回とか7回で割れば、97人分から113人分ぐらいしかないことになる
のですが、備蓄する数としてはちょっと少ないように思う
のですが、これはどうしてな
のでしょうか。
143 ◯総務部長(中田誠人君)[ 157頁]
備蓄品
の数に関してでございます。長期に避難が必要なほど
の災害が発生した際には、長崎県央農業協同組合様、丸高商事株式会社様と日用品等に関する流通備蓄として協定を結ばせていただいておりますので、生理用品につきましても御提供いただけるものと考えております。
また、国からプッシュ型で
の物資
の提供もございますので、流通備蓄が届くまで
の間
のつなぎとしては、この数で足りる
のではないかと考えております。
144 ◯湯田清美君[ 158頁]
それでは、生理
のナプキンは消費期限が大体10年とされています。県に要望に伺ったときには、県は7年をめどに交換している
のですが、今後5年ぐらいで交換できないか検討すると
の返事を頂き、社協など関係機関と連携し配布すると
の見解を伺いました。
生理用ナプキンは直接皮膚に当たるものです。経年劣化ということを考えると、あまり時間を置いたものを利用する
のは皮膚障害
の原因にもなります。できることなら消費期限を待たず早い時期に交換してほしいと希望します。
そこで現在あるナプキンは、いつごろ備蓄したものでしょうか。また、交換時期はいつ頃される
のでしょうか、お尋ねいたします。
145 ◯総務部長(中田誠人君)[ 158頁]
交換周期について
の御質問でございます。
メーカーが推奨している交換周期は、議員もおっしゃいましたように10年となっておりますが、長崎県におきまして自然劣化を考慮して7年を交換周期とされていると伺っておりますので、本市も7年を基本に考えております。
現在備蓄しております生理用ナプキンにつきましては、令和2年3月に購入したものでありますので、令和8年度に交換を予定しているところでございます。
146 ◯湯田清美君[ 158頁]
令和2年に購入したばかりということで、交換時期がまだまだ先
のようでございます。もし交換時期が来たら県が見解を示したように、社会福祉協議会などと関係機関と連携して必要な方に無償配布してほしいと思う
のですが、いかがでしょうか。
147 ◯総務部長(中田誠人君)[ 158頁]
交換周期が近いものにつきまして無償配布してはどうかということでございます。
交換
の時期に併せまして、正式にはそのときに決定することになるかと思いますが、社会福祉協議会等を通じて必要なところに無償配布ができればと考えているところでございます。
148 ◯湯田清美君[ 158頁]
ぜひそのようにお願いしたいと思います。
では、(2)に移ります。
生理
の貧困問題は、このコロナ禍で
の経済状況
の悪化で表面化されていますが、経済的な問題だけでなく、以前より子育て
の環境において
のネグレクトや虐待などでも起こっています。
また、ネグレクトや虐待をされていなくても、両親
の離婚等により父子家庭となった女児が父親に生理
のことが言えなくて、自分でサランラップとティッシュで簡易ナプキンをつくり処理をしたり、また処理が十分でなく衣類等汚染し、いじめに遭うなど、生理
の貧困
の影響はあらゆる場面で起こります。
このような生活困窮世帯
の子どもやネグレクト、虐待をされている子どもを早期に発見し、支援につなげるためにも、各小中学校でナプキンを必要とする女児に対して、養護教諭
の先生方より無償で配布されるよう希望いたします。
また、ナプキン
の提供だけでなく、必要と思われる子に対して個別で性教育
の指導など行っていただければ、将来的に自分を大事にできる子が育っていくと思います。
例えばDV
の相談窓口をお知らせする名刺大
のカードを女性トイレに設置し、必要な人に活用してもらっていますが、このような方法で各学校
の女子トイレに生理用ナプキン
の交換カードを設置し、必要な女児が保健室で養護教諭
の先生方よりナプキンと交換してもらうなど
の手法を取り、その子
の状況を把握していく。先に述べたような状況
の子どもさんであれば、毎月保健室へ来ると思われ、その子
の状況が把握しやすく、その後
の支援にもつながりやすくなる
のではないかと推測いたします。
また、そのような状況
の児童は、母親や父親から生理
の後、処理
の仕方や性教育など受けていない可能性があり、ナプキンを手渡すときに処理
の仕方や状況により性教育等個別で行っていただければ、自分を大事にするようになる
のではないかと思います。
性教育に関しては、現在、各学校で専門家を講師に呼び、集団で講演等受けていますが、気恥ずかしい部分もあり、うまく理解ができない子もいると思います。性に関しては、心も体も大きく傷つく
のは女性です。学童期
の頃から生理に併せてこのような指導がなされていることを期待しますが、どのようにお考えでしょうか。
149 ◯教育長(石部邦昭君)[ 159頁]
生理
の貧困における学校
の現状と対応について、お答えします。
学校における生理用品
の保管・配布状況ですが、市内小・中学校42校全てにおいて保健室に常備されており、児童生徒
の求めに応じて養護教諭から配布しています。
また、養護教諭は、日頃から様々な理由で来室する児童生徒
の様子を細やかに観察し、小さな変化も見逃さないよう、虐待やネグレクトといった問題
の早期発見に努めています。
気になることについては、
管理職や担任等へ
の報告・連絡・相談だけでなく、必要に応じてスクールカウンセラーや心
のケア・教室相談員と幅広く情報を共有し、連携して対応しております。
気になる児童生徒に対して、生理用品
の取扱いを説明したり、家庭
の状況を確認したりするなど、議員御指摘
の個に応じて支援を行い、性教育につきましても授業や性教育講演会等を通して、学年
の実態に応じた性に関する正しい知識を身につけられるよう指導しております。
また、保護者に対しても、学校だより、保健だよりや個別
の相談等を通して性教育へ
の理解が高まるよう啓発を図っているところです。
今後も継続した個別対応や性教育
の充実により、虐待やネグレクトといった問題
の早期発見と適切な支援に結びつくよう働きかけてまいりたいと思います。
150 ◯湯田清美君[ 159頁]
学校関係では、私がイメージしているとおり
のことがなされてあるということで安心しました。ありがとうございました。
市長に伺いますが、大久保市長
の施政方針を聞くと、女性と子どもに優しい市政運営をしていただける
のではないかと期待しております。私は今、生理
の貧困に関して、災害時
のローリングストック分
の無償配布
の件と、小中学校で
の無償配布
の件を質問しましたが、災害時
のストック分
の活用はまだ先
の話になるようです。
しかし、この取組は今必要な取組であり、コロナが収束してもすぐには経済状況が好転するとは思えず、継続した支援が必要と思います。
また、小中学校に関してもネグレクトや虐待
の把握
のためにも持続的な支援が必要と思います。諫早市にお住まい
の女性全てに生理に関して貧しい思いをさせないためにも、ぜひ将来にわたって
の支援を要望しますが、市長
の見解を伺います。
151 ◯市長(大久保潔重君)[ 159頁]
湯田議員
の御指摘
のように生理
の貧困につきましては、
新型コロナウイルス感染症が長引く中で女性
の健康や尊厳に関わる重要な課題と思っております。
本年5月19日時点
の内閣府調査によりますと、全国で255
の地方公共団体が防災備蓄品や企業・住民から
の寄附も活用し取り組んでいるという事例もあるようでございます。
現在本市におきましては、
赤ちゃん応援給付金事業など市民を対象とした生活支援策にも取り組んでおりますが、生理
の貧困
の問題につきましては、女性
の背景や事情に丁寧に向き合い、きめ細やかな支援が大切だと考えております。
今後、女性活躍・男女共同参画を推進していくことで男女格差
の解消に努めるとともに、本市
の実情に応じた総合的な支援策を考えてまいります。
152 ◯湯田清美君[ 159頁]
長崎市では、その女性活躍推進交付金を使って、そしてつながりサポートという体制を整えて、この件に関しては継続的に支援するということで、今回
の市議会で市長が答弁されたようですが、もう一度市長伺います。持続的な支援をしていただける
のでしょうか。
153 ◯市長(大久保潔重君)[ 159頁]
繰り返しになりますけども、昨今
の新型コロナウイルス感染症がこういう長引く中で、女性
の健康あるいは尊厳に関わる問題という
のは非常に重要だと思っております。
そういう中で今後、やはりこの女性
の活躍、男女共同参画を推進していくことで男女格差
の解消に努めるとともに、また本市
の実情に合った総合的な支援策という
のを考えてまいりたいと思います。
154 ◯湯田清美君[ 159頁]
分かりました。
では、2番に移ります。災害時
の液体ミルク
の備蓄について伺います。
梅雨もまだ中休み状態で、明日からまた雨が続くようですが、直に明けると思います。これからは台風シーズンに入り、災害に対する備えや心構えをしておかなければなりません。そこで液体ミルク
の備蓄に関する確認です。
私は、令和元年9月
の議会において、液体ミルク
の備蓄
の提案をさせていただきました。乳児は母親
の母乳やミルクを飲みますが、現在、流通備蓄
の品目にある粉ミルクはお湯が必要で、災害時にお湯があるかどうか疑問です。
また、前回質問したときにも説明しましたが、母乳に関しては母親
の精神状態に左右され、母乳
の量や味に変化が生じる場合があり、乳児が飲まなくなるおそれもあります。
母乳も粉ミルクも飲めないとなると、乳児は脱水症を起こしやすくなります。個人差があるので、必ずこのような状態になるとは限りませんが、乳幼児は病状が急変しやすいということで、最悪
の事態を避けるためにも、液体ミルク
の備蓄を提案しました。
当時
の部長
の答弁は、「流通備蓄
の方法で対応できないかと考えている」と
の答弁でした。しかし、災害時は予測不能
の事態が起きることが常で、道路
の寸断等が起こり、流通がストップすることも考えられます。
そのようなことを考えると、乳幼児
の命をつなぐミルク
の備蓄は必要だと思う
のですが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。
155 ◯総務部長(中田誠人君)[ 160頁]
液体ミルク
の御質問に御答弁申し上げます。
液体ミルク
の常備備蓄につきましては、令和元年9月議会で湯田議員から御質問いただいた際には、保存期間
の関係で流通備蓄として対応したいと御答弁申し上げました。その後に、災害時における物資
の供給に関する協定を締結しております丸高商事株式会社様が提供可能ということを確認いたしております。
しかしながら、議員御指摘
のとおり、災害時に母親が生活環境
の変化で普段
のように母乳が出なくなったり、母乳のみで育てている家庭では、液体ミルクを用意されていないことも考えられますので、現在240ミリリットル入りを120缶常備備蓄いたしております。
156 ◯湯田清美君[ 160頁]
120本(169ページで訂正発言あり)備蓄しているということで少し安心しました。
液体ミルク
の消費期限は先ほど答弁ありました6か月
のものと1年
のものがありますが、どちらを備蓄している
のでしょうか。
また、消費期限間近
のものはどのように処理されている
のか、お尋ねいたします。
157 ◯総務部長(中田誠人君)[ 160頁]
備蓄している保存年数と賞味期限が近づいたものについて
の御質問でございます。
液体ミルクは現在2社が製造されており、現在市で備蓄しているものにつきましては、令和2年10月に購入した賞味期限が1年
のものでございますが、令和3年4月製造分から1年6か月となりましたので、次回更新時には1年6か月
のものを購入していきたいと考えております。
また、令和2年10月に購入する際、その前に購入していたものにつきましては、すくすく広場で実施している乳児検診等を利用している御家庭に無償配布を行ったところでございます。
158 ◯湯田清美君[ 160頁]
1年半が出るということで、ちょっと安心しました。
あと120本、今備蓄しているということな
のですが、新生児を例に挙げますと大体新生児は3時間に1回お乳を飲みます。そう考えると120本だと15人分
の備蓄となります。
新生児は量が少ない
のですけど、清潔を考えると多分1本、1回使うと残りは破棄するものじゃないかと思うので、15人分というともう少し増やしてもいい
のかなと思いますので、ちょっと今後検討してはどうかと御提案いたします。(169ページで訂正発言あり)
消費期限が1年半
のものが出てきたということで、今後は1年半
のものを使っていくということですけど、いずれにしても消費期限は短く
管理も大変かと思いますが、食品ロス関係もあり無駄にしないよう、いろんな方法を考えて提供していただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、3番目
の公共料金
のキャッシュレス支払いについてお尋ねをいたします。
先月、県から普通自動車税
の支払い
の納付書が、そして諫早市からは軽自動車税
の納付書が送られてきました。しかし、そこには支払い方に違いがありました。県
のほうは時代に沿ったPayPay払い、LINEPay払い、クレジット払いが可能で、諫早市
のほうは従来
の銀行振込、コンビニ払いでした。
私は早速、県から来た普通自動車税
の支払いをPayPayで払いました。支払った時間は夜遅かった
のですが、ひもづけしている口座から税
の金額をチャージし、即Pay払いでき、僅かでしたがポイントもついてきました。主婦としてはお得感満載で、自宅で時間を気にすることなく支払いができ、負担は全く感じませんでした。
私は平成30年12月議会で、このような税金関係をクレジットカード決済や電子決済等できないものかと質問させていただきました。このときはまだ
新型コロナウイルス感染症という病もなく、PayPayやLINEPayなどなかった時代でした。
当時
の財務部長からは、税負担
の公平性
の確保ということを基本としながらも、市民
のニーズや利便性
の向上、収納
の確実性、費用対効果などについて、ほか
の自治体
の状況も参考に研究すると
の答弁を頂いていました。
あれから約1年半、まさか世の中が人と
の接触を避けるような社会になろうとは思いもしませんでした。今では物に触れることを嫌い、お金も触らないでよいように携帯一つで支払いができるPayPayやLINEPay、d払い等
のモバイル決済が出てきました。
今年5月19日
の長崎新聞には、インターネット調査サイト「リサチャン」
の長崎県民を対象にしたキャッシュレス決済に関するアンケート調査結果が掲載されていました。それによると現金よりキャッシュレス決済を多く利用している人が4割を超え、2年前より倍増したとあり、長崎経済研究所はコロナ禍
の中、キャッシュレス決済を導入する店が増え、利用に慣れてきたと分析しています。
また、5月18日
の長崎新聞には、全国
の自治体で公共支払いをめぐり金融機関
の口座引き落とし手続をインターネットで完結させる動きが加速し、収納率向上につながっていると
の記事もありました。このようにキャッシュレス決済
の広がりは、今後も拡大し続けると思われます。
そこで諫早市も県に倣い、軽自動車税
の支払い方法にキャッシュレス
のモバイル決済を導入してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
159 ◯市長(大久保潔重君)[ 161頁]
軽自動車税
のモバイル決済
の導入について御答弁いたします。
昨今
の新型コロナウイルス感染症の蔓延防止
の観点から、非接触・非対面等
の新しい生活様式に対応することが求められております。
また、全て
の人がデジタル技術
の恩恵を受けることができる社会を目指して、国が推進しているデジタル・ガバメント政策
の中で、地方公共団体においても行政手続
のオンライン化が掲げられております。
このような中、諫早市におきましては、市税等
の支払い方法は口座振替、金融機関等
の窓口、コンビニエンスストアで
の納付としておりますが、さらにデジタル技術を活用したモバイル決済による支払い方法を早急に追加したいと思っております。
スマートフォンなど
のモバイルによる決済につきましては、窓口に出向くことなく、先ほど湯田議員も実体験されておりましたが、24時間いつでも支払いができるため、利用者にとって利便性
の向上や感染症拡大
の防止が図られる、大変有効な方法であると考えております。
軽自動車税
のモバイル決済については、今年度中
のできるだけ早期
の導入に向けまして取り組んでまいりたいと思っております。
160 ◯湯田清美君[ 161頁]
ぜひそのようにお願いしたいと思います。
また、このモバイル決済
の支払い
の中に市が取り扱っている公共料金等も含めてはどうかと思いますが、市長も含める考えでいらっしゃいますが、具体的にはどのような支払いを含めようと考えておられる
のか、お尋ねいたします。
161
◯財務部長(岩本 広君)[ 161頁]
モバイル決済を市が取り扱う公共料金等に拡大することについて、お答え申し上げます。
現在コンビニエンスストアで
の納付を利用している個人市県民税、国民健康保険料、上・下水道料金など
のモバイル決済導入につきましては、軽自動車税
のモバイル決済
の導入に併せて事務を行っていきたいと考えております。
導入時期につきましては、市長が申し上げましたように、今年度
の早いうちに導入できるように準備を進めてまいりたいと考えております。
162 ◯湯田清美君[ 161頁]
ありがとうございました。ぜひそのようにお願いしたいと思います。収納率も増える
のではないかと考えますので、期待したいと思います。ありがとうございました。
それでは、4番目
の質問に移らせていただきます。
諫早市
のがん検診
の項目へ
の前立腺がん
のPSA検査
の導入についてお尋ねいたします。
先日、市民
の方から「友人が前立腺がんにかかり手後れで命を落としてしまった。がん検診にPSA検査が入っていれば、早期発見できて命を落とさなくてもよかった。PSA検査をがん検診に入れられない
のか」と
のお話を伺いました。
前立腺がんは初期症状がほとんどなく、前立腺肥大症と同じような症状が現れ、前立腺肥大と前立腺がんと
の違いを見極めることが難しい疾患でもあります。
また、治癒率は高い
のですが、罹患率は常に上位に来ている疾患です。過去3年間
の諫早市
の罹患率
の推移はどのようになっている
のでしょうか、お尋ねいたします。
163 ◯健康福祉部長(関 栄治君)[ 162頁]
前立腺がん
の罹患率
の過去3年間
の推移について
のお尋ねでございます。がん
の罹患率につきましては、市町村別には公表されておりませんので、長崎県が公表しております長崎県がん登録事業報告
の令和3年3月
の県内
の最新報告により、お答えいたします。
平成27年から平成29年まで
の3年間
の長崎県内における前立腺がん
の罹患率は、平成27年が11.8%、平成28年が13.4%、平成29年が14.9%と、やや増加傾向にあるようでございます。
164 ◯湯田清美君[ 162頁]
予想どおり年々増加傾向にあるということで、ちょっと気になるところではあります。
現在諫早市
のがん検診
の項目に、前立腺がん
のPSA検査が含まれていません。長崎県
の13市8町
のうち、7市8町は前立腺がん
のPSA検査ががん検診
の項目に入っていますが、諫早市でがん検診
の項目に入っていない
のはなぜな
のでしょうか、お尋ねいたします。
165 ◯健康福祉部長(関 栄治君)[ 162頁]
諫早市
のがん検診に前立腺がん
のPSA検査が入っていない理由について、お答えいたします。
前立腺がん検診において行われるPSA検査は、血液中にある前立腺に特異的なたんぱく質
の一種、PSA
の値を採血検査で測定するものでございます。
がん検診には、住民全体
のがんによる死亡率を下げる目的で行う対策型検診と一般に個人
の死亡リスクを下げる目的で任意に行う人間ドックなど、個人レベルで
の任意型検診がございます。
現在、本市が実施しておりますがん検診は、国
の「がん予防重点教育及びがん検診実施
のため
の指針」に基づき対策型検診として実施しております。この指針に定められたがん検診
の種類は、肺がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん
の検診となっており、前立腺がん
の検診はこの指針には定められておりません。
また、厚生労働省
の研究班
のまとめた有効性
の評価についても、PSA検査は検証が不足しており、がん検診として効果があるかどうかは不明であることから、現時点においては自治体として推奨するだけ
の根拠がないとされております。
加えて、過剰検診など
の不利益について適切に説明する必要があり、各種がん検診
の利益と不利益
のバランスを考慮して決定される推奨グレードは、5段階で最も低いIで、市町村が実施する対策型検診としては推奨されておりません。
以上
のことから、現在本市におきましては、前立腺がん検診は実施していないところでございます。
166 ◯湯田清美君[ 162頁]
国における対策型検診
の中に入っていないということで、諫早市は含めていないということでしたが、ほか
の市町村では含めています。スクリーニングみたいな検査で、結果、値が高ければもう一度精密検査を受けるということで、無駄にはならないと思います。
ですので、冒頭で述べた方
のような手後れになったという方を出さないためにも、PSA検査による早期発見、早期治療は大事じゃないかなと思いますし、早期発見することにより、早期治療は可能となって、結果医療費
の負担も軽く済むと思います。
このPSA検査は血液検査ですので、がん検診
の項目に加えることにより、特定検診と一緒に受けられ、特定検診
の受診率も上がる
のではないかと考えます。
このようなことから、PSA検査を諫早市
のがん検診
の項目に加えていただきたいと思う
のですが、見解をお尋ねいたします。
167 ◯健康福祉部長(関 栄治君)[ 163頁]
諫早市
のがん検診
の項目に前立腺がん
のPSA検査を入れる考えについて、お答えいたします。
PSA検査につきましては、先ほども申し上げましたが、がん検診
の目的である早期発見・早期治療によるがん死亡率
の減少効果
の有無を判断する証拠が現時点では不十分であり、国
の指針では現在
のところ対策型検診として自治体が実施することは推奨されておりません。
また、個人
の判断による任意型検診におきましても、効果が不明であることと不利益について十分に説明する必要があるとされております。
このようなことから、他
の自治体におきましては、ここ数年来、前立腺がん検診を終了している自治体も見受けられます。
したがいまして、本市といたしましては、前立腺がんに対する科学的根拠
の有効性
の確立に向けた国
の研究を引き続き注視していくとともに、医師会と関係機関
の御意見もお伺いした上で、今後
の前立腺がん検診
の実施
の有無につきまして検討していきたいと考えております。
168 ◯湯田清美君[ 163頁]
個人
の検診に任せるということで、ちょっと残念な思いもしますが、国がそうしていることに準ずるということで、もうちょっと頑張って様子を見ていこうと思いました、ありがとうございました。
では、最後に、5番目
の質問に入ります。
指定学校変更制度に伴う通学路
の整備についてお尋ねいたします。
今週月曜日、また集団下校中
の小学生
の児童
の列にトラックが突っ込みました。千葉県でした。かわいい男児2人が死亡、1人が意識不明
の重体、2人が重傷という痛ましい事故が発生しました。
犠牲になった子どもたち
の未来を思うと悔しくてたまらず、深い悲しみと憤りを感じます。犠牲になった子どもたち
の御冥福を祈りたいと思いますし、今治療中
の子どもたちが無事に回復し、心
の傷を残さないまま成長していってほしいなと思っております。
この事故を通して政府は、先ほども相浦議員がおっしゃっておりましたが、昨日、交通安全対策に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、菅首相は、今後このような悲しく痛ましい事故が二度と起きないよう、通学路
の総点検を改めて行うと表明し、これまでに策定した子ども
の安全確保を速やかに検証し、拡充、強化するよう指示されました。
報道によると、事故が発生した道路は、国道
の抜け道となっており、歩道やセンターラインはなく見通しがよいために、通行する車はスピードを出していたということです。
運転手は飲酒していたと
のことですが、このような事故を未然に防ぐためにも菅首相が指示をしましたが、通学路
の点検等強化していく必要があると思います。
今回質問に上げている名切地域
の通学路も国道
の抜け道となり、今回事故が起こった千葉
の場所よりも狭いところです。私は2019年より名切地区
の通学路について、議会にたびたび取り上げさせていただきました。
これまで名切地区から真津山小学校まで
の通学路
の安全対策を取った上で、今年4月から指定学校変更制度を使って、通学路
の危険を理由に喜々津東小学校へ学校を変更できるようになり、全てが安全になったとは言えませんが、一応
の区切りがついた
のではないかと思います。
そこで、この制度を利用し、真津山小学校から喜々津東小学校へ学校を変更した生徒は何人いた
のかお尋ねいたします。
169 ◯教育長(石部邦昭君)[ 163頁]
湯田議員がおっしゃいました千葉県
の八街市
の事故については、大変痛ましく亡くなられた子どもさんに対しては心から御冥福をお祈りし、またけがをされたお子様に対しては一刻も早い回復を祈っております。
また同時に、諫早市教育長として、子どもたち
の安心、安全な通学ができるよう、明日行われます小中学校
の校長会において、通学路
の点検をするよう教育
委員会として話をするようにしております。
さて、名切地区における指定学校変更制度についてお答えいたします。
まず、指定学校変更制度について簡単に御説明いたしますと、様々な事情により居住地
の指定された学校以外
の学校へ就学する制度
のことで、例えば小学校6年生や中学校3年生が年度途中で転居した場合、卒業まで転居前
の居住地
の学校に通うことを認めたり、通学時
の児童
の安全を考えた場合、近隣
のより安全な学校に通うことを認めたりする制度
のことです。
名切地区においては、真津山小学校よりも安全に通うことができる喜々津東小学校に通学できるようにしてほしいという地域
の声があることをお聞きし、指定学校変更制度を適用できないか検討を進めてまいりました。
地元
の自治会長や理事、関係者から御意見を伺ったり、真津山小学校、喜々津東小学校
の両校
の意向を確認したり、PTAや子ども会
の思いをお伺いして慎重に協議を重ね、前向きな御意見を頂きました。
令和2年11月5日に名切地区にお住まい
の対象となる保護者に向けて、制度
の内容や手続等について
の説明会を開催し、令和3年度から指定学校変更制度により、希望する児童は喜々津東小学校へ通学できるようにすることを最終確認いたしました。
このような経緯で指定学校変更ができるようになりましたが、令和3年度
の名切地区対象児童29名
のうち、指定学校変更制度を利用して喜々津東小学校へ通学している児童は13名で、その内訳は1年生4名、2年生2名、3年生3名、4年生1名、5年生2名、6年生1名という現状であります。
170 ◯湯田清美君[ 164頁]
分かりました。あそこ
の地域は、去年まで29名
の子どもたちが真津山小学校に通学していて、そのうち
の13名ということは約半分
の生徒が転校したということになります。ありがとうございました。
先日、学校を変更した生徒
の保護者にお話を伺いました。真津山小学校へ通学しているときは車
の多さに加え、冬はイノシシに遭遇したり、側溝に落ちたりと危険がいっぱいだったと
のことですが、喜々津東小学校に変更し通学時間も40分から20分短縮され、真夏には熱中症にならないか心配していましたが、今は熱中症に関する心配も減りましたと、喜び
の声が聞かれました。
しかし、喜々津東小学校へ通う新しい通学路でも、国道
の抜け道となり交通量が激しくなっている久山化屋線を、短い距離ではありますが通らなければなりません。
今までは朝6時50分頃に出発していましたが、通学時間が20分短縮し、登校時間が朝7時10分に繰り下げられたことにより、交通量が多い時間帯と重なり事故に遭わないかと、保護者
の方は心配されています。
実際に私たちが独自で行った交通量調査では、午前7時から午前8時
の1時間で約370台
の車が、この市道久山化屋線を通っています。この中を子どもたちは見通し
の悪いカーブなど気をつけながら、現在通学しています。
安全対策として白線を引き、歩道を確保したり、見通し
の悪いカーブにはポールを立てるなど対策を図られていますが、ガードレールやガードパイプ等はなく、また速度制限もないため、狭い道
の割にはスピードが出ているような状況です。
保護者
の方は対策
の甘さを指摘されました。このような危険な通学路を避けるためにも、名切地区から対岸へ架橋してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
私としては災害時には車を通すことができ、普段は人道橋として利用するという形
のものを提案させていただきましたが、子どもたち
の安全確保が最優先と思いますので、最速でできる形で
の架橋を要望したいと思いますが、見解をお尋ねいたします。
171
◯建設部長(早田明生君)[ 164頁]
名切地区から対岸へ
の架橋について、お答えいたします。
名切川
の架橋につきましては、市道久山化屋線や市道赤島海岸線
の交通量が多いため、名切地区在住
の児童が喜々津東小学校へ登校する際
の通学路
の安全対策として地元から要望があるものと認識しております。
しかしながら、名切川へ
の架橋は名切地区
の住宅内
の開発道路と、化屋地区
の市道大島迂回線を接続することが想定されることから、仮設することによる既存道路へ
のアプローチや周辺家屋へ
の影響など様々な課題があるものと考えられます。
このような中、本年4月から名切地区在住
の児童13名が喜々津東小学校へ登校することとなったことから、市といたしましては現存
の通学路であります市道久山化屋線において、本年3月に通学路
の安全点検を実施し、ラバーポールや区画線など
の安全対策を行ったところでございます。
また、令和2年11月16日に実施した交通量調査では、市道久山化屋線及び市道赤島海岸線において、児童が通学する7時から7時15分まで
の時間帯に、久山町方面へ40台、多良見町化屋方面に12台
の車両
の流れを確認しております。このようなことから、現在何らかの対策ができないか、交通
管理者や関係部局と協議を行っているところでございます。
いずれにいたしましても、名切地区、化屋地区
の交通問題につきましては、道路における車両と歩行者
の安全な通行
の確保
の観点から、諫早市通学路交通安全プログラムに基づく合同点検などを活用し、教育
委員会をはじめとする各関係機関と連携を図りながら対応してまいりたいと考えております。
172 ◯湯田清美君[ 165頁]
橋を架けることに関しては、なかなかいろんな調査が必要で厳しい部分もあるかと思いますが、この市道久山化屋線は子どもたちだけでなく、一般
の方にとっても危険な道路となっています。なので、車歩分離はこの地域
の方々にとって必要だと思いますので、ぜひやっていただきたいと思います。
また、以前からこの地域
の方々からは、なぜ学校変更
の前に橋が架からなかった
のかと
の声も頂いており、橋が架かることを切に望んでおられます。子どもたち
の安全
のためにぜひ前向きに検討していただくことをお願いしたいと思いますが、市長はこの件に関して何か見解があればお願いいたします。
173 ◯市長(大久保潔重君)[ 165頁]
私も数年前に、たしか湯田議員と一緒に現地を視察させていただいた経験がございます。地元
の皆さんからも御要望が上がっている、そして名切地区
の児童
の皆さんたちが約半数近く喜々津東小学校に転校されたという事実もございますので、そのことによって、近隣
の環境が変わるということ
の問題等もございますから、関係機関と連携を図りながら、しっかりとした実態調査を踏まえて検討していきたいと思います。
174 ◯湯田清美君[ 165頁]
ぜひ前向きに、早急に検討していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
諫早市には、この名切地区だけでなく、ほかにもたくさん危険な通学路が存在します。千葉県で起こったような痛ましい悲惨な事故が諫早市で起こらないよう、通学路
の安全対策には時間がかかると思いますが、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
最後になります。今日は生理
の貧困や液体ミルク
のことを質問させていただきました。両方とも女性に関わる質問で、執行部
の方々は副市長を除いて皆さん男性ということで、特に性に関して
の視点
の質問は一つ一つ言葉を発するにはちょっと勇気が要りました。
対等に意見を発するには女性
の管理職も増やしてほしいし、またそのような女性を育成するような環境をつくってほしいと思います。頭
の中に入っていることとは思いますが、ぜひ市長には今後
の課題として取り組んでほしいと思います。
以上で私
の質問を終わります。ありがとうございました。
175 ◯議長(林田直記君)[ 165頁]
これで、一般質問を終わります。
以上で、本日
の日程は全部終了いたしました。
次
の本会議は、明日7月2日定刻から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午後4時14分 散会
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