ツイート シェア
  1. 諫早市議会 2019-12-05
    令和元年第5回(12月)定例会(第5日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時 開議 ◯議長(田川伸隆君)[ 181頁]  おはようございます。  これより議事日程第5号により、本日の会議を開きます。  日程第1「市政全般に対する一般質問」に入ります。  まず、松永秀文議員。 2 ◯松永秀文君[ 181頁]  皆様、おはようございます。明政クラブ松永秀文でございます。  今回の質問は、毎回ながらの、まず不登校についてと、野良猫に対する本市の対応について、そして、建築業、建設業の人材育成について、自然災害についてというところで質問させていただきたいと思います。  まずもって不登校について。諫早市小・中学校の不登校状況について、西村教育長、よろしくお願いいたします。 3 ◯教育長西村暢彦君)[ 181頁]  本市の小・中学校の不登校状況についてお答えいたします。  最新の状況として令和元年10月末現在、今年度30日以上欠席している児童生徒は、小学校は6人、中学校は66人でございます。昨年度の同じ時期には、小学校は9人、中学校は67人であったことから、やや減ってはいるものの、ほぼ変わらないというような状況でございます。  なお、参考までに全国と県の様子でございますけれども、全国も県も毎年ふえているという状況になります。ちなみに平成29年度から平成30年度にかけて、全国では小・中学校合わせて約2万人ふえております。それから長崎県が、平成29年度から平成30年度にかけて、168人ふえております。  こういった中で諫早市の場合は、小学校は、ずっと横ばい程度の人数、中学校は、ここ5年間やや少しずつ減っているという状況でございます。これは自慢しようというような気持ちではございません。減ってはいるといっても、中学校でもまだ66人いるわけです。小学校も6人います。まだまだゼロに向かって努力していかなきゃいけないと考えているところでございます。  取り組みにつきましては、各学校では不登校について、どの学校でも担任を初め生徒指導主事管理職等関係者が集まって、児童生徒に関する情報を共有し、対策を話し合います。  また、担任は電話連絡や家庭訪問を随時行い、児童生徒や保護者へ学校や学級の情報を伝えたり、本人への学習支援を行ったりしております。中には、その子に合った方法である場合には、学級の友達からのお手紙を出したりとかそういったこともしているところです。  さらに、児童生徒の状況に応じて、諫早市少年センターこども支援課長崎県立こども医療福祉センター等の教育や福祉、医療機関等関係機関と連携を図りながら対応する場合も多くあっているところです。  なお、諫早市少年センターに通級していました中学生が、本年度でございますけれども、本センターでの体験活動や学習活動を通して自主性や自立心が養われ、2学期に入ってから学校復帰を果たしたり、入院治療により生活リズムが改善された中学生が、短時間ながら登校できるようになったりしております。  ちなみに、昨年度、諫早市少年センターに通っていた25人の子どものうち、8人が学校復帰を果たしております。約3分の1程度です。
     今後も関係機関との連携を綿密に図りながら、不登校の解消、未然防止に努めてまいりたいと考えております。 4 ◯松永秀文君[ 181頁]  減っているということは、すごくいいことだと思います。これはやはり、教育長、そして皆さんが一生懸命努力されている、諫早市少年センターの皆さんのおかげだと思っております。  これからも、不登校が1人でも減るように。この1人がやっぱり大切だと思っております。一人一人が減ることによって、だんだんと諫早市少年センターにも来なくなる、人数が減っていくというところで、「あれ、俺も学校に行こうかな」「私も学校に行こうかな」という気持ちになっていくと思います。そういうところで、今、頑張っておられますけど、本当に御苦労されていると思います。よろしくお願い申し上げて、次の携帯電話の質問に入らせていただきたいと思います。  携帯電話持ち込みについて問う。  今、親御さんが子どもに携帯電話を持たせる理由は、緊急時の連絡、そして防犯上。小学生がキッズケータイ、そして中学生がスマートフォン。全国の所持率平均は、去年でいいますと、小学生の低学年が29%、中学年が43%、高学年が56%、中学生が71%というデータが出ております。  諫早市の小学生、中学生の携帯電話持ち込みはどうなのか。いろいろと問題はあると思います。最近もニュースで、SNSなどで、子どもたちが事件に巻き込まれるという状況もあります。しかしながら、この携帯電話があることによって、所在地が判明するということもあります。  というところで、子どもたち携帯電話持ち込みについて、お伺いしたいと思います。 5 ◯教育長西村暢彦君)[ 182頁]  平成30年度、県の児童生徒携帯電話利用状況調査では、諫早市の児童生徒携帯電話の所持率は、小学校1年生から6年生まで平均して小学校で35.1%、中学校では55.7%となっております。  前の平成29年度と比較しますと、小学校ではほぼ変わりませんが、中学校では約11ポイント増加しており、学年が上がるにつれて所持率が高くなるという傾向にございます。  お尋ねの学校への児童生徒携帯電話持ち込みにつきましては、平成21年1月、文部科学省からの通知「学校における携帯電話の取扱い等について」の内容を受け、本市においても原則禁止としております。県内全ての市町立小・中学校原則禁止としていると認識しております。  持ち込みを一部許可するという動きにつきましては、現在、大阪府教育委員会では、平成30年6月、登校時間帯に発生しました大阪北部地震を受けまして、当時ちょうど登校時刻、ブロック塀が倒れた事故があったときです、そのときに、我が子は大丈夫なのかということをなかなか確認しにくかったということもあり、保護者からの多くの要望を受けて、登下校時の防災・防犯を目的として、登下校時の携帯電話の所持、校内への持ち込みを一部可能とするなどの内容を盛り込んだガイドラインの素案を作成し、公表しているところでございます。まだ始まってはいないと認識していますけれども、今、そのガイドラインが公表されております。全国で初めての動きです。  この動きを受けて、文部科学省では本年度5月から有識者会議を開催し、学校を取り巻く社会環境児童生徒の状況が変化していることを踏まえて、携帯電話持ち込みについて議論されているところです。  諫早市教育委員会といたしましては、学校へ携帯電話を持ち込むことについては、幾つかの懸念がございます。  まず、校内での管理についてですが、学校で携帯電話を預かるという場合には、誰がどこで保管するのかという問題がございますし、子どもに持たせていると、不必要な場面での使用が考えられます。  また、登下校時の使用に関する問題もございます。昨今問題になっているネット依存ゲーム依存の助長につながる懸念もございます。さらに、諫早市の携帯電話所持率が、先ほど申し上げたように、小学校で35.1%、中学校で55.7%の状況の中で、携帯電話を持たない子や持たせないと指導している家庭への影響もございます。  そのほか、最近事件が続いておりますけど、SNSの問題、これを通じた犯罪被害の危険性や、紛失、盗難、破損とさまざまな懸念材料がございますので、今後の文部科学省での協議の推移を注視するとともに、時間をかけて慎重に検討すべき課題であると考えているところでございます。 6 ◯松永秀文君[ 182頁]  教育長が言われたとおり、携帯電話持ち込みというのは、いろいろメリットもデメリットもあると思います。そこのところを慎重に考えてもらって、これから令和2年、令和3年と時代も変わっていくわけであります。その中でやはり、一番は子どもたちの安全面というところ、親御さんたちの安心安全、この辺ではないかと思っております。  慎重に考えていただいて、携帯電話もこれから時代の流れというところも考えていただき、先ほども言いましたように、一番は安心安全だと思っておりますので、その辺をちょっと考えていただきながら、諫早市もこれからの時代に先駆けていってもらえたらなと思っております。  次の質問に入りたいと思います。野良猫等に対する本市の対応についてでございます。  本市で把握している野良猫、野良犬の頭数についてでございますが、今回、私がこの質問をするということで野良猫に対するお手紙が来ましたので、紹介させていただきたいと思います。   野良猫の問題は、餌やりをする人と隣近所とのトラブルで、その多くが、ふんや、尿、子猫の出産でございます。   まちの環境美化という観点からも、野良猫の存在は問題であります。今、全国的に地域猫という考えのもと、対策がなされているが、諫早市として、今後何らかの対策を立てていくことを考えておられるのか。   道路上で交通事故死している猫の通報があれば、市は業者に回収させておられますが、1頭4,345円で回収させていると聞いております。その金額で、年間何匹の猫の遺体回収を行っているのか。その多くが野良猫であると思っております。回収業者への支払いをするよりも、野良猫の避妊・去勢費用を予算化し、野良猫を減らしていくほうが、よりよい税金の使い方ではないのか。   また、個人で、野良猫が出産したら大変と避妊手術をしたいが、捉えることができない場合、捕獲器はないのかという問い合わせはないのか。   餌やり禁止の看板はあちらこちらに見かけるが、「猫を捨てるな」の看板は見ません。餌やりをしてはいけないという法律、条例もありません。猫を捨てることは、動物の愛護及び管理に関する法律違反であり、罰則がある。あちらこちらの公園や、猫をたくさん飼育している家などに、猫を箱に入れて捨てたりする人がおられます。猫の遺棄、虐待は動物の愛護及び管理に関する法律違反だというポスターや看板を、市独自で作成し、啓発してほしい。   猫を飼育する人への飼育方法の啓発も必要。猫は必ず室内で飼育し、出入り自由や外飼育をしない。生後6カ月を経過したら、避妊・去勢。雄も必ず手術をしてほしい。これをしなかったために出産した猫を捨てたり、雄猫はほかのところへ出かけていき、未避妊の雌猫と交尾し、野良猫をふやす。   猫を飼おうとする人は、雌は赤ちゃんを産むから雄を飼いたいという人がよくいるが、この飼い主は、飼い猫がほかで妊娠させようが関係ない。市報や自治会の回覧板で、市で作成したポスターなどを通して市民、町民に知らせ、この飼育方法が当たり前のことと浸透してほしいと思っております。   諫早市が猫との共生を進めていくまちであってほしい。猫が好きな人も、嫌いな人も、生まれた以上、殺処分という方法ではなく、一代限りの命を全うさせることという方向で取り組めたらと思っております。「猫に優しいまち諫早市」となることを願っております。 というお手紙をいただきました。  その中で、本市で把握している野良猫、野良犬の頭数について。そして、年間何匹の猫の遺体を回収しているのか。また、捕獲器等がないのか。猫の遺棄、虐待は動物の愛護及び管理に関する法律違反だというポスターや看板を、市独自で作成して啓発してほしいという内容もありました。  そういったことをお伺いしたいと思います。 7 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 183頁]  まず初めに、諫早市内における野良猫、野良犬の頭数についてお答えいたします。  飼い主のいない猫や犬、いわゆる野良猫、野良犬につきましては、その頭数を把握できませんので、平成30年度に諫早市内において、長崎県の県央保健所に、捕獲もしくは持ち込まれた猫と犬の頭数についてお答えいたしたいと思います。  県央保健所には、管轄内の諫早市、大村市など2市3町から犬や猫が持ち込まれておりまして、猫につきましては、持ち込まれた全557頭のうち諫早市からのものは139頭となっております。  次に、犬についてですが、持ち込まれたものにつきましては、全88頭のうち諫早市からのものは55頭であります。捕獲頭数につきましては、全102頭のうち市内のものが53頭となっており、犬は合計で108頭となっております。  続きまして、捕獲器の貸し出しという件でございますけれども、現在、市のほうでは捕獲器の貸し出しというのは実施しておりませんが、猫に関しましてはさまざまな法律等がありまして、捕獲がなかなか難しいということがございます。  ただ、避妊・去勢手術の目的ということで捕獲を行うということでありましたら、市のほうでもそういった対応も検討してまいりたいと考えております。  続きまして、殺処分の件で答弁いたしたいと思いますけれども、保健所に捕獲もしくは持ち込まれた猫や犬につきましては、飼い主への返還や新たな持ち主への譲渡を行い、最終的に残されたものにつきましては殺処分ということになります。  諫早市内の平成30年度の実績で申しますと、猫が持ち込み頭数139頭に対しまして、譲渡されたものが17頭、残りの122頭が殺処分となっております。  犬につきましては、捕獲及び持ち込み108頭に対しまして、返還、譲渡が75頭でして、残りの33頭が殺処分となっております。 8 ◯松永秀文君[ 184頁]  野良猫、野良犬、やはり動物も私たち人間と共生していると思っております。1匹でもいなくなるような状況づくりというのを、やはり市でやっていく。もともと県からの通達もあると思っておりますけど、1匹でも減らしていきたいという気持ちが、諫早市もあるということはわかっております。  そこで、先ほど聞きました、道路上で交通事故死した猫の通報があって回収をされていると思いますが、年間何匹の猫の遺体を回収しているのかということを、再度教えていただきたいと思います。 9 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 184頁]  平成30年度の実績で申しますと、道路上で死亡、回収された動物は、1,389頭。猫がそのうちの660頭で、約47.5%を占めております。 10 ◯松永秀文君[ 184頁]  やはり道路上で亡くなっているというのは、飼い猫より野良猫が多いということだと思います。1匹でもそういう交通事故に遭わないような状況をつくる。私たちもドライバーとして運転していて、猫だけではなく、タヌキが死んでいても何か嫌な気持ちというか、ああ、今、事故で亡くなったのだなあと思いますけど、やはりいい気持ちではありません。野良猫が1匹でも減っていくと、こういう交通事故も減っていくのではないかと思っておりますので、よろしくお願いします。  次に、野良猫の餌やり、ボランティア避妊治療についてお伺いしたいと思います。  今、長崎県のいろんなところで動物の愛護団体があります。自分たちでお金を出したり、募金活動をしたりして、ボランティア避妊手術去勢手術などを行っている団体の皆様がございます。  そういう団体の人たちがみずからお金を出さなくとも、やはり市のために一生懸命、野良猫、野良犬のためにやっておられるので、どうか助成ができないかということをお伺いしたいと思います。 11 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 184頁]  まず野良猫の不妊・去勢手術の制度等について御説明いたしたいと思います。  野良猫につきましては、無責任な餌やり行為などによりふえ過ぎた場合、近隣住民に迷惑をかけるだけではなく、保健所に持ち込まれる子猫がふえる要因ともなります。  このような状況を改善し、少しでも野良猫を減らすため、長崎県におきましては平成27年度より地域猫活動推進事業というものを実施いたしております。  地域猫活動といいますのは、野良猫の過剰繁殖やふん尿による被害等を防止するため、地域住民の認知と合意の上で共同管理されている野良猫、いわゆる地域猫でございますけれども、この地域猫に対し地域住民が主体となって行う、不妊・去勢手術の実施や、餌の管理、排せつ物の処理等の活動でございます。  この活動は、不妊・去勢手術による一代限りの飼育や、新しい飼い主探しにより、将来的に飼い主のいない猫をなくしていくことを目的としたものであります。この活動を支援し、定着させるため、長崎県では地域猫活動推進事業の中で、不妊・去勢手術の全額を負担していただいているものでございます。  本市といたしましても、今後ともこの県の事業と連携いたしまして、無責任な餌やり行為に対する指導や適正飼育の啓発など、野良猫・野良犬対策に取り組んでまいりたいと考えております。 12 ◯松永秀文君[ 184頁]  野良猫を減らすというのは、まず1つは、今いる野良猫たちをどうするのかというのと、今から生まれてくる子たちをどうするのか。この2つがやっぱり重要なところだと思います。  これからも野良猫、野良犬、犬は大分少ないと思いますけど、野良猫は特に、ちょっと話を聞いたのですけど、産む子は年に3回産むそうです。そして、妊娠期間というのが2カ月だそうです。2カ月で子どもたちが生まれてくる。多い子は、年に3回子どもを産むということでした。  そういう話を聞いて、これはもう早急に何とかしていただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げて、この質問を終わりたいと思います。  次の質問に入りたいと思います。建築業、建設業の人材育成について。  環境への配慮などから、建設業界では住宅の長寿命化が課題となっております。日本国内では木造住宅が多く、長もちさせるには高度な技術を持った職人が必要とされております。今では教えられる機会が少ない、伝統的な大工技術の継承に力を入れていく必要があると思います。  それといいますのが、今は国内の建築業というのはプレカット工法というのがすごく多いのですけど、実を言うと大工さんたちは、お客さんにコストを下げて安く提供できるような状況をつくるために、プレカット工法というのをやっております。棟梁さんたちに聞くと、昔は自分たちが持っている倉庫や加工場などで加工をして、くぎを使わず家を建てられたと。そういうふうな今までの流れがあります。  その中で、この伝統的な大工技術をやはり若い子たちに教えて、特に今から人口減少もあると思いますけど、長崎県とかこういう田舎まちでも残って、大工とか建設業の工事ができるような状況づくりを。  もう今、高齢化になっていると思います。職人さんたちも、私もよく立ち会いますけど、やはり皆さん高齢で、もういつまでできるかわからないみたいなことを言われております。その中で、やっぱり若い子たちが入ってこない。本当は職人での工事、そういうことをしたいのだけどと。結局、もうお金の問題なのですけどね。  そういうところで、技能伝承についてお伺いしたいと思います。 13 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 185頁]  技能伝承についての御質問にお答えいたします。  我が国では、少子高齢化社会の進展によりまして、ものづくり分野におきましても熟練技能者の高齢化が進み、慢性的な人手不足と相まって、次世代への技能の継承が危惧されており、企業にとって大きな問題となっております。  このような中、国では若者技能者人材育成を支援するために、ものづくりマイスターと呼ばれる熟練技能者を企業等に派遣し、実技指導を行う事業を行っております。  この事業は、国の委託を受けた、時津町にございます長崎県職業能力開発協会が実施されており、企業からの依頼があれば、ものづくりマイスターを派遣する制度で、派遣に係る費用は原則無料となっております。  また、本市には、知事が職業訓練校と認定した宇都町の長崎県央職業訓練校、これ技能会館とも申します。それと、国の施設である小船越町のポリテクセンター長崎がございます。  長崎県央職業訓練校では、木造建築や建築設計の分野における2年間の職業訓練のほか、6カ月以内で行われる短期の訓練が実施されております。ポリテクセンター長崎では、能力開発セミナーなどの専門的知識技能技術の向上を図るための職業訓練が実施されております。いずれの職業訓練も有料ではございますが、少ない負担で技能の習得ができる制度となっております。  市といたしましては、担い手の確保のため、次世代への技能の継承は大変重要なことと考えておりますので、このような人材派遣制度訓練施設における訓練制度を積極的に御活用いただきたいと考えております。 14 ◯松永秀文君[ 185頁]  今、職業訓練校で勉強ができる、しかし有料というところで。高校を卒業して、そういう建築業、建設業に就職される方は、そこの会社に入って、実を言いますと、この建築業というのも会社によって建て方が違う。ツーバイフォー工法もあったり、在来工法もあったり、くぎを使わないでやるやり方、こういうふうに会社によって違うというところもあります。  そんなところで、職人さんたちがそこで働きながら、やっぱり給料がすごく安いのです。私も実を言うと、一番最初は職人から始めて、最初はハンマーが飛んで来たりとか、さしがねが飛んで来たりとかそういうことがありましたけど、今の子どもたちでは多分、そんなのではやめていくのでしょうけど。その上に、給料が安いという状況を3年ほどしました。そして修行を積んで、職人になっていくと。よく大工さんとかも、「おまえはまだ第6だものな、第9(大工)ではないものな」とかそんな、あるのですけど。  そんな中で、農業・漁業には新規事業就業サポート、担い手の育成など手厚いサポートがありますけど、会社の人材育成に対する助成金などないかということをお伺いしたいと思います。 15 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 186頁]  人材育成を行う企業に対する支援についての御質問にお答えいたします。  建築業や建設業における人材育成を行う企業に対する助成制度といたしまして、国の機関である長崎労働局において、建設労働者を対象に技能実習を実施した事業主に対して、技能学習に要した経費や年次有給休暇で受講された労働者の賃金に係る助成を行う、人材開発支援助成金という支援制度がございます。  この制度は、事業主が従業員に外部機関が実施する技能実習を受講させた場合の受講料や、事業主みずからが技能実習を実施した場合の指導員への謝金や旅費などの経費、事業主が従業員に年次有給休暇で技能実習を受講させた場合の賃金に対して、それぞれ助成を受けることができる制度でございます。  市といたしましては、人材育成を行う企業にとって大変有効な制度と考えておりますので、積極的に御利用いただきたいと思っているところでございます。 16 ◯松永秀文君[ 186頁]  建築業、建設業にもすばらしい、そういうふうな助成金があるということを教えていただき、ありがとうございます。これは、申請などはどこにしたらよろしいのでしょうか。 17 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 186頁]  国の機関でございますけれども、長崎市万才町、長崎市役所の近くに住友生命ビルがございますが、そこに事務所がございます。そちらのほうにお訪ねになられたらいいと思います。 18 ◯松永秀文君[ 186頁]  わかりました。実を言うとこの質問というのが、建築業の社長さんから、こういうことを今から諫早市もしていかないといけないのではないのかということを、常々言われておりまして。「次の一般質問では絶対にやります」ということを言って、今、質問に至ったわけです。こういうふうな助成金もあるということで、一回報告をさせていただき、そしてこれを聞いていらっしゃる皆さんがまた、「建築業、建設業にはこういう助成金もあるよ」というのを広めていただければと思っております。  次に、自然災害についてお伺いしたいと思います。  本市の災害発生時廃棄物の仮置き場についてのお伺いでございます。前回の一般質問でも言いましたが、私、前回の武雄市の被災のときに行ってまいりました。そのときに、廃棄物とかそういうものをどこに置いたらいいのかということを、私はふと思いました。廃棄物を置ける場所というのを、やはり本当に皆さんに周知していただかなければならない。  そして、「何かあってから」ではなくて、「何かあったときには、こういうものはここに持って行ったらいいのですよ」ということを先に諫早市民に知っていただければと思い、質問させていただきました。  本市の災害発生時の仮置き場についてお伺いしたいと思います。 19 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 186頁]  本市の災害発生時の廃棄物の仮置き場についてお答えいたします。
     災害の発生に伴い発生する災害廃棄物につきましては、適正かつ円滑、迅速な処理が必要であり、また、災害の発生場所やその規模、種別を考慮した仮置き場の選定は不可欠なものだと考えております。  本市におきましては、諫早市地域防災計画書におきまして、災害時における災害廃棄物、し尿に関する収集・運搬の体制や、土石、立木及び災害を受けた工作物などの障害物の集積場所といたしまして、小豆崎町の旧処分場跡地や学校グラウンドなどを定めており、災害発生に備えております。  また現在、平成26年3月に環境省が策定した災害廃棄物対策指針や、長崎県が平成30年3月に策定した長崎県災害廃棄物処理計画を参考にいたしまして、諫早市災害廃棄物処理計画の今年度中の策定を進めているところであり、万が一の災害に備えてまいりたいと考えております。 20 ◯松永秀文君[ 186頁]  今、仮置き場が小豆崎町のほうにあるということでしたけど、実際は、諫早市では3カ所ほど予定しているということをお伺いしております。  災害時に、皆さんが安心してその場所に行けるような状況づくり。やっぱり災害のときは、がちゃがちゃしております。そういうことを策定されると今言われましたので、それを決められたら、また広報などよろしくお願い申し上げたいと思います。  次の質問に入ります。  長期にわたる停電時の対処について。3項目目にも持ってきておりますけど、やはり停電時、電気と、入浴が皆さんのストレスだという話を、ニュースなどでの皆さんのインタビューなどでお伺いしております。  そこで、長期にわたる停電時の対処についてよろしくお願い申し上げます。 21 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 187頁]  長期にわたる停電時の対処についてというお尋ねでございます。  まず、停電の復旧作業というのは、基本的には九州電力株式会社が行われるので、市はどちらかというと側面的な支援という形になろうかと思います。  市は、災害などにより停電が発生した場合の対応策としまして、九州電力株式会社大村配電事業所との間で諫早地区災害復旧に関する覚書というものを、平成30年6月19日に締結しております。  当然、その覚書の目的といたしましては、台風、風雪、洪水、地震、塩害などによる非常災害の発生時に、情報の収集、提供、それから情報連絡を密にするということが大きな目的でございまして、ライフラインの早期復旧の対応に当たると。市としては、支援をするというふうなことでの覚書を締結しているところでございます。  先日の一般質問でも答弁いたしましたけれども、本年の台風17号のときには、この覚書に基づきまして、九州電力株式会社から諫早市災害警戒本部に2名の職員の派遣を受けますとともに、私どもといたしましては、大分県、宮崎県からの応援部隊の車両基地として、津久葉公園でありますとか諫早文化会館の駐車場を開放させていただいたということでございます。  それと、これはまだはっきりした情報ではございませんが、現在、国のほうにおきまして、本年度の台風等による長期の停電の被害の状況も受けまして、各電力事業者が早期に復旧に対応できるように、電気事業法の見直しなども予定をされているというふうな報道があっているところでございます。 22 ◯松永秀文君[ 187頁]  この日本国内では、電気事業というのは停電時に早い対応をしてくれると思いますけど、その対応中に、やはり発電設備が整ったトラックなどそういうものを、ぱっと持って来ていただければ。  実際、この前の台風で、飯盛町は1日電気がつかなくて、コンビニとかもついていなくて、何かまちが終わったような状況がありました。1日だったのでよかったのですけど、やはりそういう停電どきはどうにか早急に発電設備の整ったトラックなどを持って来ていただければ、また何か諫早市として「ここに住んでいて安心だな」ということを思えると思いますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、長期にわたる災害時の入浴についてでございます。  先ほども言いました、やはり災害時、お風呂に入れない。昼間は泥かきなどするのですけど、夜にお風呂に入れないという状況がこの前の台風でもあったと、ニュースで見ております。  そこで、本市として、もしそういった状況になったとき、入浴などはどう考えておられるのかお伺いしたいと思います。 23 ◯総務部長(竹市保彦君)[ 187頁]  長期にわたる災害時の入浴支援という御質問でございます。  入浴ができなくなる、御家庭のお風呂が使えなくなるというのには、いろいろな災害が考えられるのかなと思います。当然、水が出なくなるというのもございますでしょうし、先ほどの議員の御質問のように、例えば電気で沸かすということになりますと、停電では沸かない。水は出るけどお湯が使えないとかいうようなことも考えられるのかなと思います。  本市では、これまでの風水害とはちょっと違うのですが、平成28年1月に大雪による記録的寒波のために、各御家庭の水道管が凍結、破損したということから、1週間程度の断水を生じたという地域が発生したことがございます。  このときも、議員がおっしゃいますように、飲料水のほうは供給という形がとれたのですが、やはり入浴というのが問題になりました。この際、幸いなことに市には、公共の入浴施設が市内に8カ所ございまして、その8カ所を全て無料で開放したという実績がございます。  そのときの災害の状況によって変わってくると思いますけれども、この8カ所の入浴施設を有効に利用して対応していきたいと考えているところでございます。 24 ◯松永秀文君[ 187頁]  凍結によって、そのときは8カ所を無料で解放しましたというところで、安心感はあるのですけど、これから先、その施設が壊れたとかそういうこともあります。そういうときは自衛隊とかいろいろな派遣をしていただいて、整備もしてもらえるのでしょうけど。  諫早市としても、今から、こういうことがあったときのライフラインの策定をされるということでした。そういうことで、災害時も安心安全だということを皆さんに周知していただければと。その前に、対策をちゃんとこういうふうにとるということを決めていただいて、周知していただければと思っております。  質問は終わりますけど、本当に、これから先も諫早市民の方々が楽しく住めるような状況をつくっていただきたいと思います。  政治とは、正しいことを次の時代に治めていくということと私は思っております。よろしくお願い申し上げて、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 25 ◯議長(田川伸隆君)[ 188頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午前10時43分 休憩                 午前10時55分 再開 26 ◯議長(田川伸隆君)[ 188頁]  休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続行いたします。次に、松尾義光議員。 27 ◯松尾義光君[ 188頁]  おはようございます。結の会、議席番号24番、松尾義光でございます。  今期、地区開発における規制に関する条例改正が提案されました。当該地区は鉄道や主要幹線道路沿いで、比較的インフラが整っている地区でもあります。かねてから問題提起してきた、市街化区域と混在している調整区域の土地利用対策に大きく前進する内容であり、はずみがつくものと捉えております。  また、連たん制度や地区開発における宅地面積の緩和、市街化区域との連たん基準の戸数の緩和、道路沿線における建物の設置基準緩和措置が提案をなされ、人口増及び交流人口の拡大や地域福祉の向上に向け、大きく前進するものと確信をいたします。  市長総括説明でも答申されたとおりであります。私も当該地区の一人として、事業推進に向け努力する旨を申し上げ、質問に入ります。一問一答式にて答弁を求めます。  それでは1番目の質問に入ります。大項目1、久山港スポーツ施設供用開始に向け、周辺地域との共存共栄に伴う環境及び道路等インフラ整備について、というようなことで質問をいたします。  (1)の質問であります。施設利用競技団体や利用者による交流人口の見込みや効果をどのようにシミュレーションしているかというようなことで質問いたします。答弁を求めます。 28 ◯市長(宮本明雄君)[ 188頁]  スポーツ施設におきます交流人口についてでございます。(仮称)久山港スポーツ施設につきましては、平成30年7月から第1野球場とスケートボード場の供用を開始いたしまして、本年8月からは第2野球場とサッカー広場も供用を開始したところでございます。  第1野球場の利用者数は月平均約2,900人、第2野球場が約1,300人で、合計いたしますと、平成29年度における旧市営野球場と比較してみますと3.8倍ほどに増加しておりまして、交通の利便性や収容人員7,200人の観客席、バックスクリーン一体型LEDスコアボードなど、充実した施設が評価を受けているものと思っております。本年2月から3月にかけましては、北海道、千葉県、滋賀県、佐賀県の四つの大学野球部により、延べ約3,100泊分の合宿に利用されておりまして、来年も同様の合宿が予定されております。  サッカー広場につきましては、供用開始から4カ月が経過しておりますけれども、人工芝のフィールドに高い評価をいただいておりまして、市内の高校生や社会人などを中心に、月平均約4,700人の方々に利用をいただいているところでございます。6種類のセッションを配置していますスケートボード場でございますけれども、平日における市内の若者の利用を初め、休日には市外、県外からの利用もあっておりまして、ほぼ毎日利用されている状況でございます。  今後の見込みでございますけれども、来年度のゴールデンウイーク期間中に第1野球場と市内6高校のグラウンドを使用いたしまして、第1回となります「のんのこベースボールフェスタインいさはや」と称する高校野球交流大会が計画をされており、地元の高校を初め、九州管内、四国、山口から30校、合計34チームが一同に会しまして、延べ1,000人を超える参加者が見込まれております。  二つの野球場を有することは、(仮称)久山港スポーツ施設の大きな特色であると思っておりますが、市内の高校との連携によりましてさらなる相乗効果も生まれてきており、今後ますますの競技力の向上と、交流人口の拡大、スポーツコンベンション制度を活用した宿泊施設の利用等による経済効果にもつながっていくものと期待をしているところでございます。  また、今回議案として提出しております「諫早市西諫早スポーツ広場条例」につきましては、スポーツ以外の行事等にも施設が利用できるよう明文化するものでございまして、コンサートとか地域のイベントなどで利用していただければありがたいなと思っております。 29 ◯松尾義光君[ 189頁]  きのうも同僚議員にそれなりの効果というのは答弁をいただいたわけでございますが、きょうの答弁にあるような先々の予定まで入れますと、相当な相乗効果と申しますか、このスポーツ施設に対する効果というものは大なるものがあるなというようなことで、我々も大いに今後とも推奨し、そしてまた活用を広げていかなければならないと、改めて感じたわけであります。  しかし、率直に申し上げます。地元で生活されてきた住民は、地域の開発であるとか、あるいはスポーツ施設等社会資本整備がなされていく中で、インフラなど、これで地区も大きく変わっていくと期待をし、見守ってきたところでありますが、何ら地元に将来のビジョンが示されないという声が聞かれます。交通量が増加し、むしろ安心・安全な生活ができない旨の声を聞くところであります。  私も久山港開発に理解を示し、推奨してまいりましたが、同時に今日まで閉鎖的環境であった地区の活性化に大きく拍車がかかるものと期待し、見守ってまいりました。今後においても、市が対応すべき市道、生活道路等につきましてのインフラ整備を促してまいります。  地区の皆さんに丁寧な説明と対応を提案いたし、やはり共存共栄していかなければ、何のための施設だったのかというようなことになりかねませんので、私はこういうようなところを生活されている市民になりかわって訴えてまいりたいと思います。今後、地域の皆さんと協議、説明を行っていく思いはありますか。部長、答弁を求めます。 30 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 189頁]  あれだけの施設をつくるに当たりましては、周辺の地域の方々にいろいろな御理解をいただかなければできませんし、今後、運営していくに当たりましては、議員御指摘の交通問題とか、そういったものをいろいろ対応していく必要があるかと思っております。地域と共存共栄という形で進んでいければと思っております。 31 ◯松尾義光君[ 189頁]  力強い部長の言葉もいただきましたし、ぜひ、今後、地域の皆さん方とそういう面での共存共栄をお願いしたいと思います。  それでは、(2)の質問に入りたいと思います。地域や地区の開発によりインフラ等環境整備が進み、一定の条件が整ってきた中での事業であることは、私も理解しているところであります。今後は、今、市長も答弁いただきましたように、目的である、市民がスポーツに親しみ、また交流人口の拡大につながる環境づくりも進めていく。今日、本当にびっくりするぐらいの短期間で皆さん方の招致に至っておるわけでございますけれども、これが事業の趣旨であります。  より丁寧な利用促進と利便性をもって考えるとき、もてなしを含め、施設へのアクセスなど交流人口拡大につなげるビジョンを持って努力しなければとの思いもあるわけでございます。さらなる質問でありますが、(2)の公共交通機関、あるいはバス等の乗り入れなど、施設利用者の利便性向上や自家用車自粛に向けた考え、他県、他市からの誘導案内や混雑防止に向けたメーン道路等の表示は考えているかというようなことで質問をいたします。答弁を求めます。 32 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 189頁]  久山港のインフラ等にお答えいたします。国道等からの誘導案内表示につきましては、市外や県外から来られる方が迷うことなく到着できるよう、諫早インターチェンジから諫早方面におりたところの国道34号貝津町交差点付近と、県道大村貝津線の日大高校前交差点付近、及び流通産業団地入口付近に設置できればと考えているところでございます。  案内表示の設置につきましては、国道や県道の道路管理者との協議等が必要でございますので、今後進めていきたいと考えているところでございます。また、自家用車の自粛については、野球場やサッカー広場を利用した大きな大会が重なり、混雑が予想される場合には、できるだけ乗り合わせて参加いただくよう競技団体に協力をお願いしたり、駐車場を競技会場ごとに区分けして運用しているところでございます。  将来的なバス路線につきましては、県道久山港線の整備完了時期をめどに、長崎県交通局へバス路線としての検討をお願いしたいと考えているところでございます。 33 ◯松尾義光君[ 190頁]  これから供用開始に向けて、そういうようなことでメーン道路への誘導、あるいは地域には学校があり、工業団地があり、そしてまたそこには生活者がいらっしゃるわけでございます。やはり先ほども申し上げましたように、お互いが相乗効果を持っていかなければ、本当にまた混雑を招いて大変なことになるというようなことで、そういう面でのインフラも大きな今後の課題であります。また、久山港線も今述べられたように完成をいたしますと、そこがやはりメーンのひとつのアクセス道路となることも間違いないわけでございます。  またそれに付随する、あとで申し上げますけども、いろんな課題、問題も出てくるわけでございまして、一つ一つ解決をしながら、どう施設を生かしていくか、そしてまたすばらしい施設に仕上げていくかというようなことが一番大きな課題になってくるのではなかろうかなと考えております。  そういう中で、バス路線については本当に前向きな考えを持っていただきまして、私もひとつ提案を申し上げたいところでございます。これは、今、可能かということでなく、一応、将来に向けての私の提案とさせていただきますので、ちょっと申し上げてみたいと思います。  前向きに答弁いただいたバス路線も視野に入れた施策を考えるとするならば、実現の可能性も大いにあると考えるところであります。例えば、諫早駅から西諫早駅経由で、日大高校前からスポーツ施設への経由をする。喜々津駅からシーサイド経由で、もちろんこれは橋をかける必要がありますが、施設への経由をするなど、地区を線で結ぶことにより施設利用者の利便性や利用促進と交流人口増加に向けた考えとあわせて、地域インフラ整備の提案をいたします。ぜひ実現可能に向けての提案といたしますので、検討していただくということでございますので、再質問はそのようによろしくお願い申し上げまして、次の質問に入りたいと思います。  (3)地域周辺自治会との共栄の考えは。例えば、城山の整備や市道赤島線・生活道路・下水処理等インフラ整備の考えを問う、というようなことで質問をいたします。当該地域には城山公園というのがありまして、これは南条議員が一生懸命、久山山林会の組合の皆さん方と一緒に取り組んでいらっしゃる内容でありますけれども、私ども喜々津小学校出身者は、今の50歳代ぐらいまでの人は歓迎遠足として、必ずここの城山に行っておりました。大村湾、貝津方面、津水方面が一望できるすばらしい、風光明媚な環境にあった。そしてまた大きな桜の大木が何本もありまして、そこの下で遊んだり、あるいは弁当を食べたりして、年をとってからでもひとつの思い出の語り草として、「あの城山はどがんなっとっとやろうかね」というようなことで、非常に懐かしんで思っておるところでございます。  そういうところにすばらしいこのスポーツ施設が完成をした。そういう中にあって、やはり何千人という人が、当時訪れていたこの城山の開発が何とかならないかなというようなことで、私も考えたので、一言つけ加えさせていただきました。そしてあそこは十二支公園の一つでもありまして、干支で言いますと戌年に当たるというようなことです。近くの創成館高校や西陵高校の皆さん方が体のために走りに上ってこられるというような、鍛錬の場としても今日あるわけでございます。  170名ぐらいの方が利用されているということでございます。せっかくの機会ですので、そういう相乗効果も持ち合わせたら大きな地域の発展、あるいは活性化につながるのではなかろうか。この城山の件に関しましては、先ほども申し上げました山林会の皆さん方、あるいは南条議員も中心になって頑張っておられますので、これは答弁は求めませんけども、どうぞせっかく山林会の皆さん方もそういう管理をしていただいています。少し予算も聞きました。どのくらい十二支公園の管理費をいただいているかと。本当にもうびっくりするような値段で、やっぱりもう少し予算化をしたりして、そういう相乗効果を狙っていただければなということで提案を申し上げ、あとは南条議員にお任せをして、立派な公園に仕上げていただきたいという思いでございます。  次に、後段でありました市道赤島線においては、現在、朝夕はもちろんでございますけれども、終日車の台数もふえて、離合もやっと出来ていますけども、直線でスピードが出しやすく、要するに事故とかトラブルも結構聞くところであります。側溝でありますとか、路肩の整備、また速度制限の表示など、安全対策ができないものだろうかなというようなことで考えておりました。県道久山港線整備にあわせての整備も考えられますけども、同僚議員への答弁によれば完成時期も決定されていない状況下であります。  現況を見据えた対策を提案いたします。なお、赤島名切線の下水道対策もどうなっているのだろうと心配をして、地元の人もよく我々にも聞かれます。そういう中で、調整区域内の処理になりますので、大草方式での対応を希望されますけども、以上、インフラ整備等の考えを問うとしての3番目の質問といたします。答弁を求めます。 34 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 191頁]  市道赤島線や生活道路のインフラ整備について、お答えをいたします。市道赤島線でございますが、久山港臨港道路から国道34号久山橋交差点に接続する路線でありますことから、朝夕の通勤時間帯には貝津交差点の渋滞を避けるための通勤車両の迂回道路として利用されておりまして、また西諫早産業団地や(仮称)久山港スポーツ施設への侵入道路としても利用されております。このほかにも市道赤島線に接続する里道が数本あり、いずれも地域住民に密着した生活道路となっております。  このため、市道赤島線や周辺の生活道路につきましては、生活基盤整備事業を活用して舗装や路肩の整備などを実施しており、今後も緊急性の高いところから優先的に整備を検討してまいりたいと考えております。 35 ◯上下水道局長(馬場康明君)[ 191頁]  久山港周辺地域の下水道の整備計画について、お答えいたします。久山港周辺地域、これは名切地区も含みますけれども、平成27年度に下水道の事業整備計画に編入をしております。御承知のとおり、公共下水道につきましては、原則的に処理場に近い下流部のほうから管渠の整備をずっと進めてまいります。地形などの要件にもよりますけども、一般的には市街地から郊外へと整備を進める形となっておるところでございます。  お尋ねの久山港周辺地域ですが、令和8年度以降に整備の予定をしておりまして、詳細なスケジュールにつきましては今後計画をしていくこととしております。 36 ◯松尾義光君[ 191頁]  前段、申し上げました赤島線です。私の実家もあそこにあるもので、ちょいちょい行くのですけども、鉄工所跡なのか、住宅なのか、2件ほど並んでおります。こっちから行って左側のほうです。宅地との境も見えないような状況。手前のほうはレンコン畑でありますけども、路肩をちょっと踏み外すと大変な事故になりはせんかなというような環境にあるわけです。  そしてまた、今度こっちのほうから行きますと、右側の側溝は全然整備がされていないというようなことで、通ってみてください。あそこの環境がどういう環境にあるかと。そしてまた、踏切が狭いものですから、あの踏切では離合ができないわけです。ですから、左折して国道から入ってこようとする車はもう国道まで並んでいるような状況もあります。  また仮に今度、こっちから左折して諫早方面に行こうとする車は、向こうからくる車が来たら、今開発がされているところの住宅地域まで混雑をしているという環境にあるわけです。非常に地元の人も、その生活道路からの出入りが難しいという環境が生じてきておるわけでございます。  そういう中で、地域の人から見れば、やはりこういう施設や工業団地を作った市が、率先して側溝整備を促し、インフラを同時進行で整えていくべきはずなのに、市は何をしているのかということで我々も問われるわけでございます。今度、県道久山港線が完成をいたしますけれども、先ほども申し上げましたが、これはまだしばらく完成の時期についてははっきりしていないという環境でございますので、そこら辺をあわせて、もう1回、部長にお尋ねをします。「待ち」ではなくて、やりましょうと、環境を見て、そこら辺を推し進めて、早急にやらなければいけないというような、そういう思いには至りませんか。答弁を求めます。 37 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 192頁]  現場なども確認をさせていただきながら、かつ地元の御理解が得られて、そういった中で緊急性の高いところから検討してまいりたいと考えております。 38 ◯松尾義光君[ 192頁]  御理解をいただくというか、もう御理解どころではない。してくれというようなことです。地元の皆さん方は、市道赤島線は県道久山港線ができても残っていく路線ではなかろうかと考えておりますので、そういう面でも、やっぱりスポーツ施設へのアクセス道路の一つでもありますので、切にそこら辺は要望と申しますか、提案をして、次の質問に入りたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、(4)の質問でございます。開発や建設整備を新たに促していくとき、地元が犠牲になるようなことは断じてあってはならない。共に栄え、地域にとって誇りに思える自慢の開発や施設として成長させなければならない。私はそれが地域を活性化させるにつながると、信念を持っているところでございます。県道久山港線完成後は、施設への主要なアクセス道路としての位置づけになると確信をいたしますが、当局の見解を問うとして質問いたします。  1番目のアでございます。付随する市道久山化屋線、あるいは市道赤島海岸線への乗り入れも考えられるが、当局はどういうふうにお考えなのか、見解をお尋ねいたします。答弁を求めます。 39 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 192頁]  県道久山港線に接続する市道久山化屋線や市道赤島海岸線について、お答えをいたします。県道久山港線は、(仮称)久山港スポーツ施設付近を起点とし、国道34号久山交差点に至る延長約1,300メートル、幅員10.25メートルの計画で、県が整備を行っている路線でございます。  現在は起点側の整備が行われておりまして、完成をいたしますと貝津交差点の渋滞緩和などの効果が期待をされますので、市といたしましても早期完成を県に強く要望しているところでございます。この県道には、国道34号新茶屋交差点を起点に国道207号下阿蘇橋に至る市道久山化屋線や、(仮称)久山港スポーツ施設付近を起点に久山町名切地区に至る市道赤島海岸線が接続する予定でございます。  県道久山港線が完成をいたしますと、県道から市道への車両の通行状況など、交通環境が大きく変化してくることが考えられます。県道に接続する市道久山化屋線や市道赤島海岸線につきましては、これまでも実施可能な狭小区間の拡幅整備を実施してきたところでございますが、今後も危険と思われる箇所の整備は必要であると考えておりますので、地元の御理解の得られる箇所から整備を検討してまいりたいと考えております。
    40 ◯松尾義光君[ 192頁]  前段の(3)の中で、上下水道局のほうにちょっとお尋ねをするのを忘れていました。答弁だけいただいておりましたので。地域は調整区域なのです。下水道処理の対処の仕方を答弁いただいて、令和8年度をめどに処理場に近いところからというようなことをおっしゃられました。名切地域の皆さん方もよく勉強されておりまして、専門で業者のほうにお勤めになって、下水道関係の仕事をされておられた方も2人ほどいらっしゃいます。  そういう中で、我々も皆さん方のお声を聞くときに、「何で処理場に近いところからやると言って遠いところからするのか」と言われて、「いやそれはもういろんないきさつ、流れの中でこうなっているのだよ」と我々もそういう説明はするわけでございますけども、地域の皆さんにしてみれば、久山港にしろ、周りはこれだけ開発をされていく中で、ポツンと取り残されたようで、そしてまた処理場に我々は近いのですよと。  そういう中で、公共下水の処理でやるということであるなら、要するにまた受益者負担金のいろんな問題かれこれというのもどうなっているのだろうかと。それはもう大草方式でしてもらわないと困るというような、そういうやりとりを実は最近してきたわけであります。ぜひ地元の皆さん方にそういう説明、あるいは今後の成り行きというのを。地区は開発もされています。今は合併槽の補助金制度でされておりまして、それはそれとして、皆さん方ありがたく思っていらっしゃいますけども、そういう説明を丁寧にしていただきたいなという、私の提案であります。どうでしょう。そういう面での御理解はいただけますか、局長。 41 ◯上下水道局次長(御所清隆君)[ 192頁]  名切地区、久山港周辺におきます下水道整備における住民への説明ということでございます。公共下水道の整備の時期などの地元説明会につきましては、工事を実施する前年度をめどにこれまでは実施をしてきております。ですから、先ほども答弁いたしましたように、令和8年度以降、久山港周辺地区の整備を予定しておりますので、大体工事をやる前年までにはやるということで、6、7、8年ごろをめどに詳細なスケジュールとかの説明を地元の方にはやっていきたいと思います。 42 ◯松尾義光君[ 193頁]  周りが開発されていく中で、何かポツンと取り残されたような、そういう感じというのは非常にむなしいですから、やっぱり地元民の皆さん方の心境に立って、ひとつ丁寧な説明をしていただきたい。要望しておきます。  それからまた、先ほど部長に答弁いただきましたように、県道久山港線完成後には、市道久山化屋線から直通で行ける。現に市道赤島海岸線は今でも直通で行ける。あそこは入り口もちょっと改良がなされるような環境になりますので、あの狭いところを、またどんどん入ってくるのではなかろうかというようなことで、非常に地元の人たちも懸念をされております。そういう面も含めて、今後の検討課題として御努力いただければなというようなことを要望しておきます。  そこでイの質問に入ります。現況においても名切化屋地区は生活環境が脅かされている。当地区の交通量調査を求めるが、予定はないかというようなことで質問をいたします。前段の湯田議員からも交通量の実態を示した質問もあっていますように、尋常でないわけです。我々もそのデータをいただいております。我々の個人情報のデータというようなことで承知をさせていただいておりますけども、本当にびっくりするぐらいの交通量なのです。1日に換算すると、あの狭い道を何千台という車が通って、1,000台、2,000台ではないです。それを越すような交通量があるということです。  時間にしてみれば、きのうの同僚議員からの質問にも答えていただきましたように、本当に1分に6.2台ぐらいと、そういう環境なのです。ですから、私たちとしては、行政として実態の把握と地域対策の検討資料としての早急なデータ整理をして、交通量調査など地域の必要性に応じた対応をしていただきたいということを提案したいわけでございます。そういう面での対策はどうでしょうか。やっていただけますか。 43 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 193頁]  久山・名切地区の交通量調査について、お答えをいたします。久山・名切地区の交通量調査につきましては、平成24年度に実施をしているところでございます。しかしながら、市が保有する交通量調査のデータが現在の交通量と乖離をしている可能性がございますので、再度調査を実施してまいりたいと考えております。 44 ◯松尾義光君[ 193頁]  ぜひ調査をしてみてください。びっくりするようなデータが出ると思います。そこで地元の人との協議、あるいはどうすればいいかという対処方法をまず検討していただきたい。要望しておきます。  それでは(5)の質問にまいります。名切・化屋地区シーサイド周辺が開発をされていくとき、周辺地域の問題・課題解決に向け、振興計画をしなければならないと、今日まで何回となく訴えてまいりました。地域の声も大事でありますが、専門知識を持ち合わせた行政が施策を示すのも当然のこととして、これもまた提案をしてまいりました。  特に最近において、地区の皆さん方と懇談する機会がふえてまいりました。名切地区は開発地区からスポーツ施設道路への直接道路接続を希望されております。また、シーサイド地区は化屋・名切地区の朝夕の交通混雑や、出入りが化屋大橋のみであることなど、地区の少子高齢化に伴う課題・問題があり、安心・安全な生活を送るためにも、交通の利便性や防災・減災、あるいは地区活性化のためにも架橋が必要と強く要望される方が多数おられます。しかし、反対の声もあります。  平成9年6月に、地区に交通の利便性とスポーツ施設の利用促進を促す架橋の説明があっておりますが、地区からは架橋反対の声が上がりました。しかし、当時から年月もたち、実情や周辺環境も変化してまいりました。現在、合併して諫早市として15年、もう16年になろうとしております。また、答申をされましてから24年間が経過をし、久山港の環境整備も整い、今後も大きく進展していく地区と確信をいたします。  一体的な総合的施策でのまちづくりを、平成9年当時、諫早市より提案いただいた政策に鑑み、今日再度提案いたしますが、当局の見解をお伺いいたします。答弁を求めます。 45 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 194頁]  シーサイド地区や名切地区の道路環境整備について、お答えをいたします。(仮称)久山港スポーツ施設とシーサイド地区を結ぶ橋梁の架設につきましては、合併以前の旧諫早市におきまして、久山港の埋め立て事業にあわせた構想がございましたが、シーサイド地区にお住いの皆様から通過交通の増加により住環境が悪化するとの強い反対意見があり、断念をした経緯がございます。  両地区を結びます橋梁につきましては、シーサイド地区における災害時の避難経路の確保や久山港スポーツ施設へのアクセス向上などのメリットも考えられますが、地域住民の十分な御理解がなければ橋梁の実現は難しいと考えております。いずれにいたしましても、(仮称)久山港スポーツ施設の本格運用と今後の県道久山港線の開通により、周辺の道路環境が大きく変化してまいりますので、今後の状況を注視していきたいと考えております。 46 ◯松尾義光君[ 194頁]  大きなスポーツ施設への一つのインフラ整備にもつながるものと、私は確信をいたします。名切地域の開発ももちろん大事であります。それに伴うアクセス道路としてのシーサイド方面からのインフラ整備も必要ではなかろうかということを、今後とも大きく訴えてまいります。  そしてまた、地域が反対をするからではなくて、やはり行政側からこういう環境の中でどうだろうと、逆に住民、市民に、今のいろんな実情をかねながら、指導していただきたいなというようなことも考えておりますので、おいおいまたこれも質問してまいりたいと思います。  最後に再質問をさせていただきます。大水副市長に質問いたします。地区開発でありますとか、あるいは社会ニーズ、または市の施策に照らした社会資本整備をしていくときに、少なからずもともと地元で生活をされている方がいらっしゃるわけでありますので、近隣地区も共存共栄していかなければという思いが、私にはあります。まちづくりを考えるときのポイントとして、何が一番大事なことか、専門知識を持ち合わせた大水副市長に所見をお伺いいたします。答弁を求め、再質問とさせていただきます。 47 ◯副市長(大水敏弘君)[ 194頁]  お答えいたします。久山港周辺や、シーサイド地区は、課題を抱えている地区と受けとめております。今後、先ほど答弁をさせていただきましたとおり、県道が通りますので、それによって状況変化が生まれますけれども、まず現況把握をしっかりする。交通安全の課題については、地域の皆様からもいろいろ意見をいただいているところでございますので、それについてしっかり把握する。そして、調査についても再度行うと答弁させていただきましたけれども、そうしたデータを整理するということです。  そして、地域の今後をどのように考えていくのかということを整理して、地域の皆様とともに、地域の安全性と発展ということをどういうふうに考えていくかということを、行政と住民とでしっかり共有していくことが大事ではないかなと思っております。 48 ◯松尾義光君[ 194頁]  まさにそのとおりだと思います。大水副市長におかれましてはまちづくりが専門でございますので、我々も大いにまた教示いただきながら、今後とも、今答弁をいただいたような内容を、また地域に反映をさせていただくという思いでございますので、ひとつよろしくお願い申し上げまして、次の大きな2番目の質問に入りたいと思います。  井樋ノ尾地区における新幹線久山トンネル掘削が原因による減渇水対策はと題して、質問をいたします。ちょっとだけ紹介をさせていただきます。井樋ノ尾地区は、水にかかわる地区名でもあるように、歴史的にも湧水とかかわりが深い地区であります。水源の山林も井樋ノ尾岳と称します。井樋ノ尾地区の皆さんのみならず、古賀地区とも同じ水源として歴史的にも深い関係で生活が営まれて、今日に至っております。  江戸時代におきましては長崎街道として繁栄し、湧水の近くには殿様がおかごを立てるおかご立場や、茶屋など立ち並び、坂本龍馬も井戸水で喉を潤したという言い伝えがあります。井樋ノ尾観音様は島原の乱の折、原城から持ち運び、湧水の地に建立された事実として今日もその湧水を求め、町内外から多くの皆さん方が訪れております。それが一瞬にして水源が枯渇してしまったわけであります。  現在、市の上水道水源への影響を初め、農業用水、簡易水道水源や生活水、または湧水を利用した観賞用金魚や鯉やめだかの養殖、キャビアで有名なチョウザメの飼育など、個人で営まれている方もおられます。今回のトンネル工事が原因で、地区に多くの深刻な事態を招いております。そういう中、トンネル工事は急ピッチで進んでおります。徐々に工事現場事務所は閉所していくところに、今日あるわけでございます。鉄道建設・運輸施設整備支援機構からは、最終的段階である恒久施設設備が提案なされようとしております。  地区の皆さんは、全くの素人であります。提示されようとしている施設につきましても全く知識もなく、しかも30年間の時限保障であり、それも一括で保障したいという旨、説明があります。その後は、権利者で管理運営してください。すなわち打ち切りますと。現在の保障に関する法令ではそうなっておりますとの説明であります。腑に落ちない地区の皆さん方は、憔悴し切っておられます。新幹線に少なからず地区の皆さんも理解を示し、協力してきたところであります。今日に至り、市長からもより市民に寄り添って解決に向け、努力する旨の言葉をいただいているところでもあります。  いよいよ、機構と最終段階に向け、協議が進展していく中で、一番の頼りは諫早市であり、時間的余裕もなく、教示いただきたく、今回の質問といたします。(1)独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構から恒久対策に向けた協議を進めたい旨の声が聞かれる中で、以下について問うということで、ア、イ、ウ、エまで質問をさせていただきます。第1点目に、市に対策内容(井樋ノ尾水源を含む)や手法について、鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの説明はあっておりますか。答弁を求めます。 49 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 195頁]  独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が行っております久山トンネル工事に起因する井樋ノ尾地区の減渇水対策の、まず現在の状況でございますが、機構が掘削いたしました2本の井戸から圃場に配水する仮設配管が設置され、ことしの6月から毎分300リットルの排水が開始されたところでございます。今期におきましては、この配管施設を利用いたしまして、4戸の農家で合わせて0.93ヘクタールの稲作が行われました。  御質問の恒久対策についての内容でございますけども、現在のところ、市に対して具体的な説明というのはあっておりません。今月の下旬に機構による地元説明会が予定されておりまして、その中で、施設の素案が示されるとお聞きしております。なお、これまでの説明会におきましても、機構から事前の内容等の説明はあっておりませんので、今回の説明会も地元の皆様と一緒に説明を受けるものと考えております。 50 ◯上下水道局長(馬場康明君)[ 195頁]  恒久対策に向けた対策内容や手法について、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構から説明があっているかということでございます。水道に関しましてでございますけども、既存の水道水源につきましては、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構で井戸の水位観測などを現在も調査中でございます。恒久対策といたしましては、今月下旬に井樋ノ尾地区の住民の皆様に対しまして、飲料水用の井戸の掘削場所の選定などについて説明が行われると聞いているところでございます。  その中で、今後の進め方等についても同機構のほうで説明を行いまして、対策の検討を進めていく予定であるとお聞きをしているところでございます。 51 ◯松尾義光君[ 195頁]  まだ機構のほうからそういう提示がなされていないと。しかしながら、粛々と会合を何回か我々も欠席なく、同僚議員6名が参加をしながら、そしてまた市の職員も上下水道局や担当部署から同席をいただきながらしておるわけです。  そういう中で、機構からの説明はないということでございますけども、それはどうなっているのかというようなことで、地区の人は全くの素人でございまして、先ほども申し上げましたけども、一番の頼りは市であるということで、もう少し共有をしていただきたい。そして、聞き出していただきたいという気持ちもあるわけです。ですから、出席もしていただいていますので、そこら辺も含めて、要望したいと思います。もう日にちと時間がありませんので、ちょっと急いでそういう対策をしていただきたいなというようなことを要望いたします。  また水源にいたしましても、あそこは非常に立派な水源でございまして、多くの皆さん方に供給をしておるところであります。それが今度、農業用水として掘られた井戸水は2カ所なのですけど、沢状と申します。川に沿っての、恐らく水源というのは同じではなかろうかなということを私たちも感ずるわけでございます。  毎日、毎分300リットルの水を上げて川に流すということ、これは果たして可能なのだろうか。また市の水源も枯渇してしまうのではなかろうかなというようなことで、調査中ということでありますけども、そこら辺を含めると、上下水道局としても深刻な問題ではなかろうかなというようなことを私も考えるわけです。  ですから、それはどうなっているのかというようなことで、もう少し機構のほうにも促してほしいし、そしてまたそこの水道水源は、観音様を初め、地域の方々にもいろんな面で利用されている水道水でございます。ひとつそういう意味でも、どうしても水源としての水を枯らすわけにはいかないという考えが地区の皆さんにはありますし、我々もあるわけです。  そういう意味では、実質、市も被害者なのですから、どうなっているのかというようなことを問い詰めて、もう少し促していただければ。我々としても情報が共有できたら、またいろんな面で考えも変わってくるのではなかろうかなと思いますので、そこら辺も要望しておきます。どうでしょう、今後、そういう方向性でやっていただけますか。実際の水道の被害を受けているわけですから。局長、答弁を求めます。 52 ◯上下水道局長(馬場康明君)[ 196頁]  農業用水が枯渇し、水道水源も非常に水位が下がってしまったということでございます。今、お聞きしているところでは、議員のほうから御説明いただいたようなことを市の当局のほうからもしっかり機構のほうに伝えております。向こうのほうもしっかりそこら辺は理解をされて、飲料水用の井戸をもう一つ掘るということで、今計画をされている。その場所等について、地元との協議も必要ということで、今度説明会があるということでございますので、前向きに機構のほうも検討されていると理解をしているところでございます。 53 ◯松尾義光君[ 196頁]  水道水源もまた新たにというような説明でありますけども、これは仮に農業用水を上げることによって水源に影響があるとするならば、下のほうからというのが絶対地域として許せないわけです。今の水源を活用していただきたい。もし、それが水道水源が枯渇するような影響があるのであれば、下のほうでもボーリングをして、上のほうに農業用水を上げてくださいという、これは今後の話になろうかと思いますけど、そういう地区の皆さん方の思いもあるわけです。  ですから、水にかかわってきた地域だけに、水に対するお気持ちというのは、我々以上にお持ちでありますので、そういう面ではひとつ機構ともしっかり協議をしていただきたい。また我々も要望を申し上げていきたいという思いでございますので、どうぞその点につきましても今後の検討としてひとつよろしくお願いいたしたいと思います。  次に、イです。説明には本当に丁寧に、毎回当局の職員が、上下水道局を含めて参加をしていただいております。非常に我々も心強いし、そしてまた市長が述べられました市民に寄り添ったというような思いというのは伝わってまいります。しかし、どういう報告をされておるのか。どういうようなことで、その報告に当局は対処、あるいは地域の皆さんの声を聞こうとなされているのか、ちょっと我々に見えてまいりませんので、あえて今回、質問とさせていただきました。答弁を求めます。 54 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 196頁]  機構が行っております地元説明会には、市の担当者が当初から同席させていただき、地域住民の皆様の声をお聞きしているところでございます。説明会の内容や皆様からの御意見等につきましては、その都度担当者から報告を受けておりまして、地域の皆様が御苦労されていることについては十分承知いたしているところでございます。  また、恒久対策施設の維持管理等につきましても、将来に対して不安があるとお聞きしておりますので、協議の際にはこれまで同様、担当者も同席させていただきまして、地域の皆様に不利益が生じないよう努めてまいりたいと考えております。 55 ◯上下水道局長(馬場康明君)[ 196頁]  関係住民の声をどう捉えているかということの御質問でございます。先ほどの答弁とちょっと重なりますが、井樋ノ尾地区の飲料水につきましては井樋ノ尾の自治会長と地役権者の代表者の方から同機構に対しまして、飲料水確保に向けた対策の要望書というものが提出をされております。同機構側からは、井樋ノ尾水源を飲料用として使用することを基本に、不足分の代替水源の確保に向けて検討を進めていると、先ほど申し上げましたように、井戸を検討しているということで回答がなされているとお聞きしております。  市といたしましても、地区の水を飲みたいという、先ほど議員のお言葉にもありました井樋ノ尾地区の住民の皆様の要望に対しまして、できる限り応えられるように対応してまいりたいと考えております。 56 ◯松尾義光君[ 197頁]  よろしくお願いいたします。本当に、峠というぐらい上の尾根のほうにあれだけの湧水が出ていた。それが一瞬にしてなくなったという、やっぱりそういう環境に立って、要するにもうDNAですね、それに地区の皆さん方はその水というものがインプットされているわけです。ですから、それがなくなるということは死活問題どころではない。ここの地域がなくなってしまうのではないかというような、そういう懸念も持っておりますので、どうか今の水道水源は守っていただきたい。  先ほども申し上げましたけれども、仮にそれが農業用水が影響するのであれば、またほかにボーリング等、あるいは水源を求めて機構のほうにお願いをしていただきたい。そういう思いでございますので、重ねての要望と申しますか、ひとつよろしくお願いいたします。  それから、部長、もう本当に心強いお言葉をいただきました。まさに市民に寄り添って、今からが正念場であります。我々素人集団が機構にどう対抗していくのか、どういうふうな条件を持ってそれを解決していくのかというのが、今からが正念場だと思います。ですから、そういう意味合いでは、どうかいろんな面で、また我々も御相談に来ようかと思います。  そしてまた直接市長のほうにもお願いに行こうかと思っております。もう元には戻りません、はっきり言って。戻りませんけども、それをどうお互いにそこら辺を調和していくのかというのが今後の大きな課題になっていこうかと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げ、提案とさせていただきます。  それから、ウです。同じ地下水を水源とする古賀地域の取り組み内容の情報は得ていないかというようなことで質問いたします。答弁を求めます。 57 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 197頁]  長崎市の古賀地域の取り組みについての御質問でございます。長崎市の担当部署に問い合わせましたところ、長崎市では複数の自治会にまたがるような、広範囲でトンネル工事に伴う減渇水の影響が出ているということでございます。恒久対策施設につきましても、大規模なものになるということでございました。  また、古賀地区を含む地元自治会等で組織されました対策協議会から長崎市に対して、恒久対策施設の管理に関する要望書が提出されているとお聞きしております。ただ、要望書の内容等につきましては、対応を現在検討中ということで、具体的な情報はいただいていないところでございます。 58 ◯松尾義光君[ 197頁]  前段も申し上げましたように、古賀地域とは非常に密接な関係にあるわけでございまして、今、我々の渇水対策協議会の中にも古賀地域の数名の方も参加をしていただいております。古賀地域のほうは、東長崎地区一帯として、これはもういろんな面で大きく先に進んでおります。組織体も大きくあるわけでございます。しかしながら、住民の痛みというのは大勢だろうが、規模が大きかろうが、少なかろうが、それは全くもって同じ条件なのです。  そういう中において、古賀地域では恒久対策も進んでいく中で、同じ井樋ノ尾岳を水源とする古賀地域に我々も少し勉強をさせていただきに行ってまいりました。そういう意味では、いろんなことをお互いに共有をしながら、諫早市だから、長崎市だからではなくて、やはりひとつのトンネル掘削工事。また、向こうの矢上の方面に行けば、これはそれだけではなくて、また山も違いますし、高速道路、あるいは新幹線というような、いろんなことが複合して大規模になっておるわけでございます。そういう面では全く痛みは同じでございますので、今後とも情報収集、あるいは教示をよろしくお願いいたしたいと思います。  最後の質問になります。施設の維持管理について、市、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、地元関係者との三者協議は考えられないかというようなことで質問いたします。答弁を求めます。 59 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 197頁]  恒久施設の維持管理に対する三者協議についてでございます。施設の内容につきまして、今月下旬に行われる予定の説明会で機構から素案が示されるとお聞きしておりますので、今の段階でどのような維持管理が必要となるのか、まだ詳しくはわからない状況でございます。  施設の管理主体等につきましては、施設の詳細が明確になってからの協議がいいのではないかと考えております。 60 ◯松尾義光君[ 198頁]  協議はしていただくということで、捉えておきます。そうですね、今月の23日に、実は説明に来るというようなことで、私どもには連絡が入っております。今までのことを総括して説明されるのかなと、提示されるのかなというようなことを思っておりますけど、先ほども申し上げましたけども、今からが正念場であります。  地域が生かされるか、殺されるか、地域の皆さん方がどう捉えていくかということ、また我々がどう対処していくかということの一番の起点になってまいりますので、どうか市の職員の皆さん、冒頭に申し上げましたけど、市民に寄り添って、市長から温かい言葉もいただいておりますので、そういう意味合いではひとつよろしくお願い申し上げますことを提案といたします。  そしてまた、まちづくりにいたしましても、やはりこういう問題にいたしましても、我々のよりどころというのはこの諫早市行政本体でございますので、どうか専門知識の上に、いろんな面での、お互いが共存共栄、あるいはそういう面での解決に向けて円満にしていく必要性もあろうかと思いますので、今回取り上げてまいりました。今後ともいろんな面での教示をよろしくお願い申し上げまして、今回の私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 61 ◯議長(田川伸隆君)[ 198頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午前11時55分 休憩                 午後1時10分 再開 62 ◯副議長(島田和憲君)[ 198頁]  休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、津田清議員。 63 ◯津田 清君[ 198頁]  皆さん、こんにちは。ことし最後の12月議会での質問も残すところ、私を含めて2人となりました。今回も多くの市民の切実なお声と思いを受けて、質問と提案をいたします。最後まで緊張感を持って臨んでまいりますので、当局におかれましても、市民の皆さんのお声に対し、より希望の持てる前向きな答弁を期待します。  今回は、大きく3項目について質問と提案をさせていただきます。  大項目1点目は、大変重要な課題である、人口減少対策の取り組みと支援について。  2点目が、終活サポートの支援について。  3点目が、高齢者交通弱者の現状と支援策についてですが、どれも大変重要なテーマでありますので、最後までよろしくお願いをしたいと思います。  まず、大項目1点目の人口減少対策の取り組みと支援について、本市の考えを伺います。都市や地方に関係なく、全国的に少子高齢化社会を迎えています。人口減少は労働人口の減少と消費市場の縮小により、経済活力を低下させ、特に少子高齢化の人口構造は、現役世代の社会保障負担を増加させるとともに、消費量の落ち込みに通じ、経済にさらなるマイナスの影響を与えることになります。あわせて、税収や貯蓄率も低下し、財政や金融市場を初め、あらゆる分野に影響を与えることが予想されます。さらに消費税の増税もスタートし、公的年金の給付水準の低下が確実視されるなど、国民負担の増大が鮮明になってきているところです。  問題解決には、国の政策や制度改革によるところが大きいのでありますが、人口減少時代における、地方自治体の果たす役割とその責任はとても重要になります。このように、人口減少によるさまざまな弊害は、後に財政を圧迫し、行政機能に少なからず影響が出てきます。本市においても、このまま人口減少が進むと、いずれ行き詰まり、行政サービスの質の低下となります。より具体的な施策を研究、検討し、持続可能な行政運営と市民サービスの確保に向け、対策強化に真剣に取り組まなければならない時期にきています。  そのようなことを踏まえて、質問に入ります。  本市の移住者定住化支援の現状について伺います。 64 ◯市長(宮本明雄君)[ 198頁]
     本市の人口減少に関する件でございます。先ほど、おっしゃいましたように、全国的な課題でございます人口減少対策でございますけれども、本市におきましても最重要課題でございまして、私といたしましては、為・職・住を充実させることで、本市を住んでみたい、住んでよかった、住み続けたいと思っていただけるようなまちにしていきたいと考え、各種の施策に取り組んでいるところでございます。  衣食住は昔からある言葉なのですけど、衣は昔は衣類の「衣」、食が食べ物の「食」、それから「住」が住まいでございます。この造語みたいなものですけれども、「為」は教育や福祉、商業などのサービス水準や利便性の向上、「職」は企業誘致による雇用の確保や産業の振興、「住」は土地利用の促進等による定住化の推進ということでございまして、これらを総合的かつ効率的に進めていくことが必要であると考えております。  職におきましては、新たな雇用の場として整備いたしました、諫早流通産業団地、西諫早産業団地の分譲が順調に完了をしたために、現在では、南諫早産業団地の整備に着手いたしているところでございます。  また、平成29年から三菱重工業の工場再編によりまして、約600名の従業員を伴う諫早工場への移転が行われ、本年10月にはソニーの長崎テクノロジーセンターへの1,000億円規模の新たな設備投資が発表されるなど、本市の強みである雇用環境は大きく進展しているところでございます。  この流れの中、住におきましては、住まいの需要に応えることは重要であり、これまで40戸連たん制度や諫早版小さな拠点など、市街化調整区域におけます土地利用の大幅な規制緩和策を実施し、着実に効果が現れているところでございます。  さらに、諫早版小さな拠点につきましては、新たに市布地区と中里地区を指定するとともに、幹線道路沿いに店舗等の生活利便施設の立地を可能にしたいと考えまして、所要の条例案を今議会にお願いをしております。  また、移住希望者に対する支援といたしましては、平成28年度から取り組んでおります空き家バンク利用促進事業に加えまして、今年度からは東京23区からの移住に対する、移住支援事業、結婚に伴う新生活を支援する、結婚新生活支援事業などを実施しておりますが、利用状況等を踏まえまして、より使いやすい制度となるように検討をしていきたいと思っております。これは国の制度に乗っかってやっているのですけど、国全体であんまり希望がない、今年度の事業なのですけれども、半年以上経過した今の時点で、利用が予定よりも随分少ないということで、諫早でも苦戦をしているということでございます。利用しにくいというのがあるのかなと。東京23区でお勤めになっている方が対象ということになっているのですけれども、ちょっとハードルが高いのではないかなということでございます。予算を措置しても利用していただけないと、その効果というのは当然、現れないわけでございますから、より使いやすい制度となるように検討をしていきたい。国の制度がどうなるかはわかりませんけれども、市としては、市の考え方でよりよい制度を構築していくというものが必要だと思っております。  現在、本市は新幹線開業に向けました諫早駅周辺の再開発や、幹線道路沿いの交通網の整備、大型商業施設の進出など、50年に一度とも言える大きな変革のときを迎えている一方、人口減少には歯どめがかかっておりませんので、これからも引き続き雇用、医療、教育、福祉、サービスなどが充実した、バランスのとれた都市構造を構築していきたいと思っております。  どこでも同じようなことをやれば、同じように人口の減少が食いとめられるのではなくて、その都市のおかれている立場、立ち位置といいますか、そういうことも大きく影響してくるのだと思います。  そういった中で、私は為・職・住、サービスの充実をなにしろ一定にしないといけないということ。それから、近くに勤める場所がある、生活のかてがあるという場所、それから住まいを比較的リーズナブルに提供できるような都市政策をとりたいということで、それら3つをあわせ持って構築をしていくことが、将来の諫早市の基盤になっていくのかなと。その素地はあると私は思っております。 65 ◯津田 清君[ 199頁]  先ほど市長が言われておりましたけれども、国の制度、また県が取り組んでいる制度を、やっぱり利用しやすい形でとるのが一番いいのではないかと。そうしないと、移住支援金の対象となる方は、平成31年4月26日以降、諫早市に移住した方で、5年以上継続して居住する意思のある方と限定をしていますが、こういった限定があまりにも狭い。そうなれば、恐らく対象者が限られてしまって、利用価値がないようになってしまいますので、そういったことはやっぱり見直しをしていくべきだと思います。  近年、新しいライフスタイルの一つとして、地方への定住、移住を検討する都市住民がふえています。こうした社会の変化を捉えながら、定住、移住を促進する施策や取り組みを積極的に推進している自治体がふえているのも現実です。  他市の事例ですが、お隣の佐賀県神埼市では、定住促進住宅所得補助金として定額20万円を支援され、市外から新規に移住された方に10万円、工事を市内業者に発注された方に5万円、子育てされている方を対象に子ども1人当たり乳幼児10万円、小・中学生に5万円、高校生に3万円、また3世代同居・近居されている家庭に対して50万円、新婚世帯同居・近居されている方を対象に50万円などの制度をされています。  このように、他市も試行錯誤しながら、人口増につながるよう真剣に取り組んでおられます。  こういったことから、(2)の質問ですが、市外からの移住者に対して定住促進住宅の補助金を本市で検討できないか伺います。 66 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 200頁]  市外からの移住者に対して定住促進住宅補助金を検討できないかとの御質問でございます。  本市における、住まいに関する支援といたしましては、空き家バンク利用促進事業として、空き家バンクを利用された場合に、物件購入の場合は改修費を最大100万円、賃貸の場合は家賃月額1万円を補助する制度を、平成28年度から実施しており、特に人口減少が課題となっている複式学級がある小学校の区域においては、それぞれ補助上限額を2倍にする制度といたしております。  また、今年度から、この複式学級の区域において、新たに生活を始める新婚世帯に対して、引っ越し費用や住居にかかる費用を最大30万円まで補助する結婚新生活支援事業を始めたところでございます。  現在、本市へ通勤されている方につきましては、できれば従業地の近くに住みたいと考えている方が多いのではないかと思いますので、より住宅を取得しやすい環境とすることが、本市への定住を促すことにつながると考えているところでございます。このことから、先ほど市長が申し上げましたように、土地利用のさらなる促進策を講じることとしており、総合的、戦略的に定住促進を図ってまいりたいと存じます。 67 ◯津田 清君[ 200頁]  参考のために、他市の事例を紹介しますが、福島県喜多方市では、若者定住促進事業補助金があり、市外からの若者の移住と、市内の若者の定着を促進し、市人口の転入、転出のバランスの改善を図るため、若者の居住に対する支援を行っています。  内容としては、市内に定住する目的で住宅を新築した若者に対して、その取得に要する費用の一部を補助するとされています。補助の上限額は市外からの転入者に総額400万円、市民に対しては総額80万円とのことです。  このように、他市でもさまざま行っている定住促進に対する支援。本市も先ほどあると言われていました。空き家対策、空き家バンクの利用とか言っていますけれども、実際に登録数も少ないし、実績も恐らく、いままであまりないと思います。実績があれば教えてください。 68 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 200頁]  空き家バンクの成約実績の状況でございます。平成28年度からですけれども、平成28年度1件、平成29年度1件、平成30年度が3件、令和元年度が1件となっております。 69 ◯津田 清君[ 200頁]  やはり、この空き家バンクに対しても諫早市の取り組みはまだまだ進んでいないというのが現状なんです。そういうことを、やっぱり利用しやすいように、本当に諫早市に住んでみたいと言われるような方に対して、さまざまな諫早市の支援の条件とかそういった部分で、アピールできる形をとっていくべきではないかと思います。  次の、(3)新産業団地の企業誘致とあわせて市内に社宅等を建設する企業に対して補助の考えがないか伺います。 70 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 200頁]  南諫早産業団地の企業誘致にあわせて、市内に社宅を建設する企業に補助をする考えはないのか、についての御質問にお答えいたします。  南諫早産業団地は、新たな企業立地の受け皿となる分譲面積約20ヘクタールの産業用地を確保することを目的に、平山町、栗面町及び小ヶ倉町にまたがる丘陵地に平成29年度から令和3年度までの5カ年事業の予定で整備を進めているところでございます。  諫早中核工業団地や西諫早産業団地などでは、一定規模以上の投資と雇用の要件を満たし、諫早市内に居住されている方を1年以上、継続して雇用した場合に、雇用奨励金の交付を進出企業に対して行っており、この制度が結果的に定住の支援策になっていると考えております。  一方、社宅等は企業が社員の福利厚生のために設ける施設でございますので、議員御質問の建設費の補助を行うことにつきましては、公平性の確保の観点からも現時点では難しいものと思っております。  したがいまして、南諫早産業団地への誘致企業に対しましては、雇用奨励制度により支援してまいりたいと考えているところでございます。  また、企業誘致に当たりましては、多くの若者の市内への定住化が図られるよう、この制度を積極的にPRしてまいりたいと考えております。 71 ◯津田 清君[ 201頁]  本市の強みである雇用につながる企業の誘致等の取り組み、県内では本当にトップクラスであると自負しているところでありますけれども、人口増につなげるための働く場とあわせて、本当に他市から移住定住していただける方に対して、わかりやすい、見える形でアピールする意味から、現在新しく開発を進めている南諫早産業団地に入っていただける企業に対して、補助とか支援をより充実できるような考えはないか、お伺いします。 72 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 201頁]  先ほど、御答弁申し上げたとおりなのですけれども、以前は本市にも企業が建設された社宅や寮がございまして、多くの社員の方が居住されておられました。  しかしながら、現在、企業にとりまして、社宅等の建設をされる場合には高額な初期投資が必要なことや、維持管理費にも相当の経費がかかることから、社宅等が必要な際には不動産業者が保有するアパートや戸建て住宅を借り上げて社宅等に使用されるケースがふえているようでございます。  いずれにいたしましても、社宅等は企業が社員の福利厚生のために設ける施設でございますので、社宅等の建設に係る補助につきましては、現段階においては大変難しいものと考えているところでございます。 73 ◯津田 清君[ 201頁]  建設するに当たっては、本当に莫大な費用が係るわけですけれども、先ほどの、アパートとか、そういったものを借り上げるような、そういった形の支援があるのか伺います。 74 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 201頁]  アパートなどの借り上げに対する補助というのは、今のところ制度としてはございません。 75 ◯津田 清君[ 201頁]  できるだけ、諫早市に来ていただける企業に対して、人口増につながる、そういう支援の考えを検討していただくように要望しておきます。  次に、大項目2点目、終活に対するサポートの支援についての取り組みや支援策について伺います。  終活って、あまり聞きなれない言葉ですけれども、とても重要な意味があります。人生の終わりのための活動の略で、人間としてこの世に生まれてきて、自ら死を意識して人生の最後を迎えるため、さまざまな準備やそこに向けた人生の総括を意味する言葉です。終活で考えることは、自分が亡くなるまでのことと、亡くなった後のことがあります。  亡くなるまでのこととしては、エンディングノートをつくることがあります。これまでの人生を振り返り、自分自身のこれからの人生を考えることにより、より充実した人生を送るきっかけになります。  亡くなった後としては、身の回りの物の整理や、遺言の作成、葬儀や納骨などについて決めておくことがあります。自身に万が一のことがあっても、これらのことをあらかじめ決めておくことで、トラブルを防ぎ、残された家族の負担を軽くすることができます。一人暮らしの年配の人からは、自身のエンディングに向けた、さまざまな不安や悩みの声が聞こえます。  終活は死を意識した本人やその家族、親族、友人、知人とかかわりながら、個人的に行うだけでなく、地方自治体や企業が支援、助言する動きが広がっているところですが、一方で孤独死もあるのが現実です。  そのような中で、まず諫早市の現状と取り組みを確認の意味で質問をします。(1)本市の終活支援の現状について伺います。 76 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 202頁]  本市の終活支援の現状について、お答えいたします。  終活とは、人生の終わりに向けてのさまざまな準備のことであり、自分が亡くなった際の葬儀やお墓に関すること、遺言の準備、財産の相続などを事前に行うことを指すことだと思います。  本市では、市民相談室におきまして、弁護士や司法書士、公証人などの各種専門家による相談を実施しており、その中で高齢者が不安に感じている事項につきましては、その内容に応じた専門相談で対応を行っているところでございます。  具体的に申しますと、遺言に関しましては、諫早公証役場の公証人があたり、不動産登記に関しましては、長崎県司法書士会諫早支部所属の司法書士が、相続や成年後見人制度など法律全般に関する相談につきましては、長崎県弁護士会所属の弁護士が毎月、市民相談室において相談に応じております。  なお、長崎県司法書士会では無料相談会を、諫早公証役場では無料相談会のほかに自治会や公民館での無料出張講演など、それぞれ独自の取り組みで市民の悩みや不安に対応していただいております。 77 ◯津田 清君[ 202頁]  ある方から、高齢者の知り合いが亡くなった後に、市役所に相談に来たときに、直接相談できる窓口がなくて、いろんな部署に回されて、本当に時間がかかったと。なんで諫早市はもうちょっとそういう相談ができる窓口がないのかという、御指摘をいただいたこともありました。  (2)になりますけれども、ワンストップ相談窓口や終活アドバイザーの配置と採用について考えられないか伺います。 78 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 202頁]  終活サポート支援としてのワンストップ相談窓口や終活アドバイザー等の配置と対応についての御質問でございますけれども、現時点では、終活支援に特化した相談窓口の設置や終活アドバイザーの配置は難しいものがございますが、市といたしましては今後とも引き続き、関係機関、団体と連携いたしまして、市民の皆様のニーズに沿った専門相談業務を行うとともに、事案によっては必要なアドバイスを行うことで、終活について不安を持つ方を支援してまいりたいと考えております。 79 ◯津田 清君[ 202頁]  やっぱり直接相談できる窓口が、高齢者の一人暮らしの方に配慮した、こういう取り組みが必要だと思うのです。ここに行ってください、そっちに行ってくださいとたらい回しになるような、そういう形ではなくて、ワンストップで相談できる、対応ができる諫早市の体制を整えるべきであると思います。  (3)一人暮らしの高齢者に対する終活支援の取り組み等サポート事業の今後の計画がないか、伺います。 80 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 202頁]  一人暮らしの高齢者に対する終活支援の取り組みについてということで、お答えいたします。  本市では、葬儀、お墓、遺言などの終活に関する相談の取り組みということは行ってはおりませんけれども、健康福祉部が所管しております高齢者の生活を支える総合機関として、地域包括支援センターを設置しております。こちらのほうで、さまざまな相談に対応しているところでございまして、相談の中でそういったことが話題になることもあり、そういった場合は、先ほど市民生活環境部長のほうからも申し上げました、適切なところへおつなぎをしているところでございます。  このおつなぎするというのは、単に紹介するということではございません。相手を確認し、そちらで大丈夫ですかということまできちんと確認した上で、そちらのほうに行っていただいている、あるいは同行するというようなところを包括のほうでやっております。  また、自ら認知症に備え、これまでの暮らしぶりや介護への願い、あるいは終末期医療への希望を記入する「いさはやオレンジ手帳」、こういったものでございます。(見本を示す)これを平成24年度から作成し、老人会、婦人会、ふれあいいきいきサロンなどでの説明会を開催して、手帳の普及啓発に努めているところでございます。  それから、終活ということでございましたので、平成30年度諫早地域ケア発表大会の基調講演の内容を少し御紹介させていただきます。  「輝かしく終わりを活きるために」というのをテーマとして、講師である長崎ウエスレヤン大学、内村名誉教授から、こういう御講演がございました。ほんの一部でございますが、「終活とは、葬儀や墓をどうするかということではなく、人生の終わりをどう生きるかを考えることである」というお話がございました。  高齢者の方が住みなれた地域で安心して生活ができるよう、引き続き地域包括ケアシステムの構築に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 81 ◯津田 清君[ 203頁]  参考のために紹介します。神奈川県大和市の取り組みです。一人暮らしの高齢者を対象に、さまざまな不安や悩みなどの相談に対応するため、終活支援事業の実施をされています。葬儀、納骨、お墓、遺品の整理など、自分が亡くなった後のことで不安に感じていることなど、市の終活コンシェルジュに相談できる事業です。  そこでの事例を紹介しますが、60歳代の一人暮らしの女性です。葬儀や納骨のことは自分には先のことだけど、一人暮らしでいざというときのために、事前に備えておきたいと相談があり、終活コンシェルジュに悩みや不安に思うことを相談し、葬儀生前契約を結ぶこととなりました。まだまだ先のことだけどと思ったのですが、いざというときのことが決められて安心しました。また、他市の友人には、身近な自治体で相談に乗ってもらえることをとてもよい事業ですねとうらやましがられていたと、笑顔で話されていたとのことです。  このように、人間としてこの世に生を受けて、いつ亡くなるかは誰も先のことはわかりません。きのうまで元気だった方が突然、本日亡くなりましたということも現実にはあることです。ましてや一人暮らしとなると、周りに気づかれないで亡くなってしまうことになります。  再度、提案をさせていただきますが、終活支援事業を進める意味で、専門のアドバイザーを設置して、ワンストップの窓口相談を検討できないか、市長どう思われますか。 82 ◯市長(宮本明雄君)[ 203頁]  終活アドバイザー、民間の資格もあるようでございますけれども、人生をどう終わっていくかということは、御本人にとっては大きな問題であろうと思います。特に、一人暮らしの人が多くなっていくという時代でございますので。諫早市で、まだ私は直接そういうのは聞いたことがないのですけれども、これからの大きな課題であろうと思っております。一人暮らしの独居老人も多くなりました。施設とかそういう住宅系のグループホームとか、サービス付き高齢者向け住宅等に入居できる方は、そこの職員なりがそういうアドバイスまではいかなくても、相談には乗っていただけるのではないかなと思っておりますけれども、地域でお住まいの方で、周り近所に親戚等があまりいらっしゃらないというふうな方々にとっては、大きな不安があるだろうと思っております。  諫早市は市民相談室とか、法律相談とかそういうことはやっておりますけれども、総括的な部分でのものというのは、これからの課題だろうと思っております。ちょっと研究をさせていただきたいと思います。 83 ◯津田 清君[ 203頁]  そうですね。ぜひ、今後のために研究をしていただきたいと思います。  次に、大項目3点目の最後の質問に入ります。  高齢化社会が現実となる中で、移動手段が大変重要な喫緊の課題となっている問題です。これまでも、何度となく質問をさせていただきましたが、高齢者の交通弱者の現状と支援策についての質問です。  まず、現在の公共交通の現状としては、バス車両、鉄道施設の老朽化が進行していて、更新が遅延ぎみとなっているようです。広域的な路線は全て運行費補助を受けて維持されており、財政負担はさらに拡大する傾向にあります。島原鉄道は、鉄道・バスの赤字を内部補填しているため、黒字事業の老朽資産の更新が進まないという経営構造となっているようです。  問題点として、今の公共交通の現状のままでは、非効率な部分、赤字路線によりいずれ事業者による運営、経営などを含め、行政による支援も限界に達する時期がきます。さらに、高齢化による広域的な高齢者等の通院、買い物利用者等においても移動手段が問題視される深刻な時代となりました。課題として、事業者の既存の事業資源である、バス車両、鉄道施設、乗務員等を有効に活用した事業者や行政にとっても無理のない合理的で、効率性を向上させた公共交通網への再編が急がれます。  さらに、老朽化した事業資源、バス車両や鉄道施設等の合理的な更新が必要であり、公共交通の事業主体を確保、維持するための事業者の経営構造の見直しが求められます。  このようなことを考えた上で、質問に入ります。  (1)市内の高齢者75歳以上で夫婦のみ世帯と一人暮らしの推移と最新の状況を伺います。 84 ◯健康福祉部長(石橋直子君)[ 204頁]  市内の高齢者75歳以上で夫婦のみ世帯と一人暮らしの推移と最新の状況ということでございます。  平成27年に行われました国勢調査で、75歳以上の夫婦のみの世帯は1,791世帯、平成17年の1,016世帯と比較しますと、775世帯の増加となっております。また、単身世帯につきましては、平成27年の国勢調査では3,037世帯、平成17年は1,950世帯となっており、比較しますと1,087世帯が増加している状況でございます。  なお、来年度、令和2年度に国勢調査が実施されることとなっておりますので、現段階では平成27年の調査結果が最新の状況でございます。 85 ◯津田 清君[ 204頁]  (2)75歳以上の免許返納者数と運転免許証を持たない高齢者75歳以上はどれくらいおられるのか、伺います。
    86 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 204頁]  75歳以上の運転免許証返納者数と運転免許証非保有者数についての御質問にお答えいたします。  平成31年1月から令和元年10月末日までに、諫早警察署へ運転免許証を自主返納した人の数につきましては326人、うち75歳以上の方は291人で、全体の89.3%となっています。  また、諫早市内で運転免許証を持っていない75歳以上の方の人数につきましては、直接確認ができませんので、令和元年11月1日現在の住民基本台帳の75歳以上の人口が2万339人で、このうち運転免許証の保有者が6,735人となっていることから、差し引きますと1万3,600人程度になると思われます。 87 ◯津田 清君[ 204頁]  高齢者の現状と実態を把握することがまずは大事であり、その中には免許返納者を含む移動手段に大変苦労をされておられる高齢者が多くいらっしゃいます。大事な用事などがある場合に、行きは頑張って歩いてバス停や駅まで行き、帰りはタクシーを利用すると言われる方もよく聞きます。ほかには、近くにスーパーや病院がないため、タクシーを利用するしかないので、本当にタクシーによる移動手段での家計負担が大きくなって、生活に支障をきたして困っているなどの声も伺っています。  このように、近くに移動手段のない方はどこに行くにもタクシーを利用するしかない状況にある、そういう過疎地域の方もたくさんいらっしゃいます。一方で、身近に公共交通を利用できる方もいらっしゃいますけれども、移動手段が近くにない地域の方は、自然と外出から遠ざかり、次第にひきこもり状態になってしまう傾向にあるのが現実ではないかと思います。そのような方を対象に、移動手段に対する何らかの支援が急がれます。現在、市が取り組んでいる乗合バス事業をさらに充実するとともに、より効果的な支援に取り組むべきであり、そのようなことで次の質問に入ります。  (3)高齢化に伴う高齢者の移動手段についての支援策の現状と今後の対応策を伺います。 88 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 204頁]  高齢者の移動手段についての支援策の現状と今後の対策についての御質問にお答えいたします。  市といたしましては、市民の皆様の移動手段の維持確保が最優先の課題であるとしまして、市内路線バスや鉄道事業者に対する補助を実施しております。  また、公共交通機関の空白地域の解消と高齢者を含む交通弱者に対する交通支援策を目的として、乗合タクシーを市内4地区で運行しており、路線バスや鉄道事業者への補助とあわせまして、毎年約2億7,000万円を超える支援を行っております。  そのほか、本市の公共交通のあり方に関し、関係するバス事業者や鉄道事業者との意見交換や、バスに乗車しての乗降人数の調査、市民のニーズに沿った公共交通機関のダイヤ変更等に係る要望、乗合タクシー導入の可能性を探られている地域の方々との情報交換等を実施しているところでございます。  本市といたしましては、今後とも多くの市民の皆様の移動手段の確保に努めてまいりますとともに、現在実施しております事業者との意見交換等を引き続き実施し、将来にわたって持続可能な公共交通の施策の推進に努めてまいりたいと考えています。 89 ◯津田 清君[ 204頁]  そうですね。公共交通を維持していくためには、諫早市もしっかり支援をしていかなければなりません。これまでも2億7,000万と、そういった補助を10年以上やってきているということであろうかと思います。  車社会で多くの方が免許をとって、一家に例えば3台とか、そういった家庭もございます。やっぱり公共交通を利用しなくなった原因が全てこの財政負担になっていることにつながっていると思います。こういったことは、早く何らかの手を打っていかないと、まだまだ大きなお金が必要になってくる恐れがあります。やはり、多くの公共交通を利用されている市民の方に対して、何とか諫早市がより皆さんに理解をしていただいて、何かあれば公共交通を利用できる、していただくような、そういったお声かけはやっぱりやっていかなければいけないのかなと思っています。  これからの課題として、運転できない学生や子ども、高齢者、障害者、妊婦等の皆さんの広域的な移動手段を確保することと、広域的な住民の通勤、通学、通院、買い物などの日常生活上不可欠な移動手段に加え、文化活動やコミュニティ活動、遊びのための活動、その他さまざまな活動のための外出を容易にするために提案をさせていただきます。  現在、小・中学校で遠距離通学の対象者に補助をさせていただいていますが、同じように近くに公共交通の利用できるバス停や駅がないような地域の方で、75歳以上の高齢者など、具体的に対象者をしぼり、公共交通の例えば半額補助とか、タクシー料金の半額補助等、何らかの支援策が必要かと思いますが、そのことについて伺います。 90 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 205頁]  現在、65歳以上の方を対象とした支援策といたしましては、県営バスで行われている路線バスが定額で乗り放題となるお得なフリー定期券、プラチナパス65がございます。  また、免許返納者に対する支援といたしまして、県営バスの免許返納者パスや諫早タクシー協会の運賃割引制度がございます。  議員御質問にありました対象者の絞り込みにつきましては、冒頭答弁いたしましたように、運転免許証非保有者の全体人数は把握できますが、例えばどのようなところにお住まいであるかとか、家族構成がどうであるかなど、対象者の実態を正確に把握することが困難であるため、対象者を絞り込んだ支援策につきましては難しいと考えております。 91 ◯津田 清君[ 205頁]  絞り込みは、なかなか把握するのが難しいと言われましたけれども、そういった調査もできればしていただいて、どのくらいの方が対象になるのか、その方たちに対してどのくらいの支援をすれば、予算がどのくらいになるのか、そういったことも考えて、今、現状の公共交通はしっかり、市としてサポートしながら、過疎地域とか公共交通に本当に不便な方に対しての支援についてもしっかり研究、検討をしていただきたいと思います。  こういった交通弱者に対する支援は、全国各自治体で行われていることです。島根県浜松町では敬老乗車券交付事業として、70歳以上の高齢者を対象に市内公共交通機関で利用可能な乗車券を半額で販売する1冊3,000円分、年間10冊まで購入可能な取り組みとか、70歳以上の高齢者で平成28年4月1日以降に運転免許証を自主返納された方に対して、上記乗車券5冊を無料で交付するなど、ほかにも福岡県糸島市では自主運行バス事業とか、行政と校区との協働による無償のバス運行により、買い物、通院などの生活交通手段を確保する事業運行に係る行政が直接負担をしているとか、佐賀県唐津市では高齢者路線バス及びミニバス運賃助成事業、75歳以上または70歳以上の免許証を自主返納した方を対象に、3割の自己負担による高齢者福祉乗車券を交付しているとか、まだまだたくさんの自治体がさまざまな支援の取り組みを行っているわけです。  市としてもできることをしっかり見つけて、本当に困っている方に対して支援の取り組みを検討していただくよう願いますが、予算を含めてもう一度検討ができないか、お伺いをいたします。 92 ◯市民生活環境部長田川浩史君)[ 205頁]  本市といたしましては、皆様がお住まいのそれぞれの住的要件などに応じた公共交通のあり方を研究してまいりますとともに、先ほど事例がありましたとおり、運転免許証を返納された方につきましても、どのような理由で返納されたかなど、警察などにお尋ねしまして、返納理由に応じた支援策につきまして、どのようなものが必要であるかなどを研究してまいりたいと考えます。 93 ◯津田 清君[ 205頁]  本当に簡単なことではないとわかっております。でも、やはり諫早市が魅力ある、市民サービスをしっかりできる、そういう体制づくりはこの高齢化社会に対して、必要であると思いますので、そういったことも踏まえて、しっかり今後生かしていけるように取り組みを進めていただきたいと思います。  こういったことに対して、市長の見解をよかったら。 94 ◯市長(宮本明雄君)[ 206頁]  高齢者だけではないと思いますけれども、交通弱者と言われる方々の対応でございます。先ほどから、御論議があっておりますように、2025年問題とよく言われておりますけれども、今の団塊の世代が75歳以上、後期高齢に入っていくというな時代でございます。  今、65歳以上の高齢者は、諫早市で約30%ちょっと切るぐらいで推移をしています。これが上昇していきます。ということは、75歳以上の方々もそのスピードで上昇していくということです。75歳以上が今は15%ぐらいですから、これが30%に近づいていくという意味なのです。というときに、何ができるかというのが一番の課題だと私は思っておりまして、従前からタクシーの無料券とかいろんな話がありますけれども、もっと効果的と言いますか、交通弱者と言われる方々全体が享受できるようなシステムはないだろうかということで、乗合タクシーとか、県営バスが主なのですけど、県営バスと島鉄とありますけど、バス事業者に今年度でたしか2億2,000万円ぐらいだったと思うのですけれども、島原鉄道も別途支援をさせていただいております。  そういった公共交通機関、これは70歳とか75歳以上の方々だけではなくて、子どもさんから、特に高校生あたりの通学、大学のほうに通学をされる方、通勤者も利用するということで、そのほうが幅広いかなと、税金を使ってやるわけですから、特定の人ではなくて幅広くその税金が享受できるような形のほうがよろしいんじゃなかろうかというようなことで、今の状態でやらせていただいているということでございます。  ただ、今後ますます買い物弱者、要するに病院に通うのに通える手段がないとか、一人世帯の方が多くなりますから、今までは家族が連れていってくれたけど同乗ができなくなったとか、いろんな事象が生じてくるだろうなと想定をしています。そのときに、地域でどうそれを支えていくかのシステムづくりというのが今後の課題になっていくのではないか。それに行政が関与していくというのが、これからの課題になっていくのではなかろうかなと思っておりまして、いずれにしても効率的で有効な方法を構築していく必要があると思っております。  75歳以上の方がふえていくということは、それだけ、今、よその市で行われている支援策というのは、一部カットをしてみたり減額をしてみたりしないと、15%から倍になるわけですから、なかなかできないだろうなということで考えているところでございまして、有効な効率的な手段を検討していきたいと思っています。 95 ◯津田 清君[ 206頁]  ありがとうございます。本日も3項目の重要テーマについて、さまざまな質問と提案をしましたけれども、今後の市民サービスの向上を図る意味から、しっかりと今回の質問も受けとめていただき、生かせる取り組みにはぜひ取り組んでいただければと思います。  以上で、私の12月議会での質問を終わります。 96 ◯副議長(島田和憲君)[ 206頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午後2時3分 休憩                 午後2時15分 再開 97 ◯議長(田川伸隆君)[ 206頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、北島守幸議員。 98 ◯北島守幸君[ 206頁]  どうも、こんにちは。一般質問19番目、まいりたいと思います。よろしくお願いを申し上げます。私の前の18人の議員のお話を聞いて、当局はそれぞれそれに対応してお努めいただきたいと思いますが、一議員として一市民として、いろんな考え方があって、いろんな政策の提言というのですか、もろもろ聞かせていただきまして、私自身も参考になることばかりでございました。19人目、締めくくってやらさせていただきたいと思います。  冒頭、一つの本を紹介させていただきます。御存じの方も多いかとは思いますが、「これでいいのか長崎県」というサイズは小さな本ですけど、なかなかおもしろい内容で、書店のレジの横にありまして、最後にひと本ではないですけど、コンビニなんかも、よくそういう措置をしてあるのだけれど、タイトルがなかなか、そのまま何かの選挙のスローガンみたいな、「これでいいのか長崎県」です。シリーズ本で、これは第41号なのですけど、第1号がなぜか北海道ではなくて青森県から始まって東北をこういって、東京は各区、全部ではないのですけど、だからこうしてみると中国地方もあります、四国がないのです、北陸もないです。40号が佐賀県、41号がこれでいいのか長崎県です。軽妙な言葉で言い当てておられまして、帯広告が諫早の「影は薄いが実力はある、諫早の復活は間近」というのがテーマにありまして、内容も合併のこととか最近のこと、割と詳しく、どういう筋でか、数字は正確なデータでしょう。感覚的にも、我々庶民の感覚はうまく捉えてあるようで、魅力たっぷりのどちらかというと諫早市であるので、頑張れという意識のことも書かれてあります。  各自治体、長崎県の13市8町です。割と事細かに長与、時津なんかも書かれております。あんまりコマーシャルしてもあれしょうでしょうけど、なかなかおもしろい本でございました。これは、現実、今の話です。  題に入ります。今回のテーマは、いきなり五、六千年前にさかのぼるということで、紀元前です。令和元年で、紀元は2678年だと思います。市長、間違いないですか。昭和16年に紀元は2600年という歌があったようでございますので、数えまして2678年、ですからそれからまた、3,000年も4,000年も前ということで、考古学者というのはえらいのだなというふうに思います。  さっそくまいりますが、途中でも御説明しますけど、大体このテーマの筋は3年半前、平成28年9月議会、土井議員の質疑をそのままとらせていただいております。  伊木力の丸木舟等古代からの出土品及び琴尾山烽火台跡等について、もろもろほかの文化財もございます。  まず第1問、去る10月23日ですか、文化財保護審議会の対象となった案件について、25日の新聞に載っておりましたけれども、まず、教育長のほうから御説明いただきたいと思います。 99 ◯教育長西村暢彦君)[ 207頁]  文化財保護審議会の答申についてでございます。  去る10月23日に文化財保護審議会から市内に所在する絵画2件、彫刻2件、古文書2件は、諫早市の歴史を語る上で、特に欠かせないものであるため、新たに市の有形文化財に指定することを求めるという内容の答申をいただきました。  答申を受けました絵画2件ですが、1件は江戸時代に諫早領を治めた諫早家の歴代肖像画14点、これがそのうちの1件でございまして、第6代茂元という方の肖像画でございます。(資料を示す)  絵画のもう一件は、江戸時代に長崎で唐通事、つまり中国語通訳を務めた林家の始祖である林公えんの肖像画でございます。  彫刻2件につきましては、1件は江戸時代の作で四面宮の御神体であったという旧四面宮木造四面菩薩坐像、これがその菩薩坐像です。(資料を示す)本物は77センチメートルの高さです。もうちょっと大きくございます。  それともう一つ、室町時代の作で四面宮の横にあった荘厳寺の御本尊であったと伝えられている、旧荘厳寺木造阿弥陀三尊立像でございます。  古文書につきましては、太良岳に関する江戸時代の記録である多良嶽山観世音菩薩縁起并讃と、同じく江戸時代の記録である太良嶽縁起でございます。  これら6件の文化財は10月30日に開催されました市の定例教育委員会における市の文化財指定の議決を得て、11月1日に新たな市の文化財として指定を行っております。これによりまして、市指定の有形文化財は合計65件となりました。 100 ◯北島守幸君[ 207頁]  先般も同僚議員の質問の中では、千々石ミゲル関連の御説明等がありましたので、それはそれで結構でございます。といいますのも、今回の主旨の一つになっています、先ほど申しました平成28年9月議会、土井議員の伊木力遺跡等の質問の中で、文化財保護審議会と協議しながら、丸木舟ですとか、出土したいろんなものを研究して、今後のテーマとしたいというのが何回となく、前任の教育長の答弁で出ております。そういう中で平成28年9月議会以降、年に2回、季節はわかりませんけど、定例であるということですので、この前を除いたら、単純計算で5回あっているのではなかろうかと思います。  その中で、まず平成29年あたりにこの丸木舟及び伊木力の出土品系統のお話、文化財保護審議会だけでもいいですし、教育委員会をとおして、あるいは合同で、その辺の話があったのかなかったのかをお聞かせいただきたいと思います。 101 ◯教育長西村暢彦君)[ 208頁]  平成28年9月以降の文化財保護審議会の回数と内容についてです。平成28年9月以降8回行われております。文化財保護審議会は御指摘のように年2回開催しております。審議内容の主なものとしましては、市指定の文化財を県指定へ推薦する判断や所見の作成に関するもの、新たな市の文化財指定を行う場合の指定基準の作成などに関するものでございます。  市指定文化財の県指定への推薦によりまして、平成29年2月に金泉寺の不動明王と二童子立像が県の文化財に指定されたところでございます。このほかに千々石ミゲル墓所推定地と伊木力の丸木舟及びのぞみ会館展示室の現地視察を行い、御指導いただき、また事務局からの諸報告事項についても御意見等をいただいたところでございます。 102 ◯北島守幸君[ 208頁]  繰り返しですが、この丸木舟をどうしようとか、これに限定したいわゆる積極的な御意見等についてはどうだったのでしょうか。 103 ◯教育長西村暢彦君)[ 208頁]  丸木舟等につきましてですが、丸木舟等が出土した伊木力遺跡は伊木力小学校の周辺に広がる縄文時代の遺跡で、昭和46年に発見され、その後59年に当時の多良見町教育委員会と同志社大学とで発掘調査が実施されました。発掘調査では丸木舟のほか土器、石器、動物の骨、桃の種など約3万点が出土しており、一部はのぞみ会館に展示し、残りの大部分は報告書の作成及び研究のため同志社大学で保管されております。  伊木力遺跡の出土品につきましては、先ほど申し上げましたように平成28年11月に文化財保護審議会委員による現地視察を実施しているところでございますが、その際、出土した丸木舟等の出土品は文化財としての価値を有する可能性があり、その価値等を検討する際には、同志社大学が保管する出土品についてもあわせて検討する必要があるという意見をいただいております。 104 ◯北島守幸君[ 208頁]  その後の、教育委員会として積極支援というか、行動的にはどんなものなのですか。指摘はわかりました。 105 ◯教育長西村暢彦君)[ 208頁]  御指摘をいただいたことについてでございますけれども、先ほど申し上げましたように、丸木舟以外の出土品は現在3万点ほどございますけども、同志社大学のほうで、ずっと調べて分析されてまいりました。その発掘調査から35年が経過し、大学側の出土品の整理、研究作業など一定のめどが立ったことから、現在、大学に保管されている出土品の本市への返却について協議を行っているところでございます。 106 ◯北島守幸君[ 208頁]  昭和57年の災害後の発掘、何か伊木力小学校の周りの、いわゆる土木工事で、掘り返して出てきたそうですが、それ以前から同志社大学とのお付き合いだったのか。この同志社大学と、当時の多良見町、今の諫早市との連携、連絡は、継続したものがずっとあったわけでしょうか。 107 ◯教育長西村暢彦君)[ 208頁]  同志社大学との連携についてでございますが、伊木力遺跡に関しまして、同志社大学考古学研究室には、昭和59年の発掘調査の際、当時の多良見町と合同で調査を行っています。その際、その場の出土品の整理作業、発掘調査の報告書の刊行に御協力をいただいている。こちら側からは、そういったことに関する学生の卒業論文だとか、いろんな調査について協力させていただいているところでございまして、今はある程度、熱心にやってらっしゃった先生がもう目途がついたということでございますので、こちらへの引き取り方を今、協議しているところでございます。 108 ◯北島守幸君[ 208頁]  それはようございました。今度は、この出土品の保存の考え方というのをテーマとして、1項目出しています。一部はのぞみ公園ののぞみ会館の、あそこは1階なのか地下なのかよくわかりませんけど、フロアからしたら下に下っていくところに、その他の旧多良見町のもろもろが展示してあるコーナーに展示してありますが、引き取るとなりますと大量ということになる。その辺は、皆さんで決めるのでしょうけど、教育長としてのお考えをちょっとお聞かせください。 109 ◯教育長西村暢彦君)[ 209頁]  現在、のぞみ会館のほうに115点ほどございまして、展示を変えて見せているということになっておりますが、3万点というのは非常に大量な数でございまして、いわゆるトロ箱ってありますよね、あれの少し浅めのトロ箱的なもので、400箱ぐらいあるのです。だから、引き取った場合はどこに保管するかといったこととか考えなきゃいけないと思います。  引き取ったものの中から、そのまま展示できるもの、復元しなければいけないものといった仕分け等も必要になってきますので、まずは引き取ってどこに保管するか、その次にどんな手順でやっていくかということについて、審議会の先生に御相談しながら進めていかなければならないと思っております。  まずは引き取り方から考えないといけないことになってくるわけですけれども、どこにどうやって保管するかです。のぞみ会館のあそこのスペースだけではとても無理なのかなと考えています。 110 ◯北島守幸君[ 209頁]  教育長がおっしゃるとおり、とても無理ですよね、あの空間だけだと。今でもいっぱい展示してございますので、重ねてがちゃがちゃというわけにも、せっかく大学で研究していただいた代物でしょうから。五、六千年という言い方、その千年の差はなんだというようなことになろうかと思いますけど、非常に古代のものでございますから、ぜひ吟味していただきたいなと思います。  前後しますけど、これは本当我々、多良見出身の議員が何人もいるのに、平成28年9月議会以降、丸木舟を始めて見たという話で、議会があって、慌てて見に行ったら、もう30年も前から伊木力小のプールサイド、どっちかというとJAのみかん選果場に近い側の、一応伊木力小敷地内のところに本当にコンクリートで囲われて、上は鉄板で囲われてございました。その際は一度、9月中か10月の頭に見たと思います。  今回、質問するにあたって、どういう状況かなと思いながら、先般も実は3回行ったのですけど、鉄板が重すぎて一人じゃとてもということで、2人加勢を受けて、やっと大人2人半ぐらいの力。というのが、これは保存のことで聞きますけど、やっぱりあんまり開け閉めしてないらしくて、鉄板の重みと水分の癒着というのですか、コンクリートの癒着で、重くて、鉄板が上がるまでが非常に一苦労でございました。そういう中で、前、私が聞いた話だと、水の入れかえがあっているということだったけど、どう見ても水の入れかえなんかないような気がするのですけど、その辺からどうでしょうか。 111 ◯教育長西村暢彦君)[ 209頁]  水の入れかえについては、申しわけありません、私のほうではよく把握しておりません。ただ、この木製品というのは水の中につけておくことで保つことができるということでございます。ですから、6,000年もの間、壊れずにというか、ああやって残っていたのは水の中につかっていたからでございまして、唐比の丸木舟も同じように水の中にずっと45年間つけていたということでございますので、保存の仕方としては最良の方法であると伺っております。 112 ◯北島守幸君[ 209頁]  そうらしいのです。水につけておく。3年半前は私を含めて、当時のもう退職した職員と2人でふたを上げたと思いますけど、まだ私に力があったのでしょう。今度は2人ではちょっと上げれないで3人がかりになりましたけれども、いずれにしても、地元の人に聞きましても、私が誤解していただけかもしれませんけど、水の入れかえというのはない。水道もついてないし、雨水が勝手に入って、勝手に出ているだろうというぐらいの話でございましたけど、その辺はどうですか。 113 ◯教育長西村暢彦君)[ 209頁]
     私も、教育長になって割と早い時期に出土した場所も含め見に行ったことがございます。そのときに説明を聞いたのですが、水の入れかえについては聞きそこなっておりまして、よく存じあげておりません。申しわけございませんけど、ここで説明ができないことをお詫びいたします。 114 ◯北島守幸君[ 209頁]  単に水があればいいということであれば、それはそれでいいのでしょうけど。淀んだ水ではなかったです。中が透明に見えましたし。ただ、あれウレタンというのですか、それにコケがむしてて、舟の型は見えますが、舟の格好としては見えますが、あれを舟を思って見なかったら舟には見えないだろうなという。魚がいるでしょう。サンショウウオかな。あれのものすごくでかいものみたいな、私の目には映りましたけど。  だからああいうふうな保存でないと保存できない。これはもう一つ、教育長、酷になるかもしれませんけど、地元の伊木力小の校長先生に聞いたら、せっかく伊木力小の敷地内にある割にはというか、授業とかその他ではあまり活用状況はないようでございまして、ちょっと残念だなという気がしました。山川内の千々石ミゲルとおぼしき墓のところには、子どもたちを連れて行ったことがあると。最近はそっちのほうが話題ですから。だけど、敷地内にある丸木舟が5,000年も6,000年も前のお舟でどうこう的な授業及び課外活動は、残念ながら取り組んでいないということで、それは一つ残念。私も聞いてみてわかった次第ですが、教育長、何か。 115 ◯教育長西村暢彦君)[ 210頁]  唐比の丸木舟は、側板というのか、丸く舟の形がほとんど残っておったわけです。ところが伊木力のこの船は底の部分だけしか残っていない。しかもこれがすごく薄くて、かなり劣化していて、学芸員の言葉を借りると濡れたビスケットのような状態だということです。  ですから、これを保存するために違う板を敷いて、その上に乗せて、余計崩れないようにウレタンで巻いているという状況でございます。ですから、見せようにも見せられないと言いましょうか。もともとの形が見せられる状況ではないものですから、学習にも役立てることができないでいるのかなと思っております。  ですから、これをどう扱うかということについても、今後かなり難しい問題であるだろうと思います。唐比の場合は、ほとんどもとの形が残っていましたので、処理がしやすうございましたけど、大変難しい状況だということを御理解いただければと。  それから、今ちょっと調べてもらったのですけれども、水の交換については雨水が入っているというふうな形で、水が交換されるようになっているということでございました。私が認識していませんでしたので、申しわけありませんでした。 116 ◯北島守幸君[ 210頁]  だから、淀んだ水ではないと。雨のおかげ、天のおかげで水が巡回しているのでしょう。もう繰り返し言いませんけど、人的に水の循環、鮮度といいますか、しているのかなと思っていましたけど、そういう装置もなかった。でも、水は澄んできれいでございました。  もう一項目ありました。琴尾山烽火台跡、これは県指定の史跡でございます。通常、我々が琴尾岳というところから、こういう烽火台の単位なのですか2基、いわゆる2つあって、県指定はこのいわゆる我々が言うところの、琴ノ尾公園の端っこにある、長与側にあるものではなくて、佐瀬です。地番で言えば187の71に、みかん畑の中に、諫早市の文化財にも、みかん畑の中でひっそりと保存されていますという書き方で、私も見てまいりまして、これが県指定のものなのかということで、周りはもう完全にみかん畑です。字図をとりましたら、個人道です、個人所有地、公道になっていたり、公衆用道路になっていたり雑種地になっていたりします、道が。そこにひっそりと保存されていると。これ字図で公園で見たら私有地なのです、この烽火台そのものが。これは、ままある話ですか。こういう史跡で。全部が私有地。 117 ◯教育長西村暢彦君)[ 210頁]  私有地のものが有形文化財になるということは、よくあることでございます。 118 ◯北島守幸君[ 210頁]  済みません、勉強不足で。そこだけ一筆、字図上は一筆違うのです。違うのだけど個人名です。いわゆる伊木力の方の個人名が付いておりました。  そんな中で、先ほど言いかけましたけども、前、質問された何名かの方もこのトータルでいろんな遺跡が出ている、いろんなところがあるということで、いわゆる子どもたちに夢とロマンの歴史教育ができる空間づくりができないかと。私もその前質問者の言葉を借りて、同じ思いです。いろんなのがある、6,000年前のもあれば、この烽火台というのは1808年、江戸の後期といいますか、その時代に実際は伝言手段、軍事用語で何と言うのですか、こっちにあれがあった、あっちにあれがあったということで、お知らせのために烽火して印を持って、山のてっぺんで。話は前後しますけど、ここに行きますと、長崎港まで見えます。だから、向こう側はどこにあったのでしょうか。本当に久々に、私も何年振りかで山に登りましたけど、すごく景色がいいのだなと思いました。あわせて公園も、非常にきれいにしてあって、諫早市でも伊木力小、琴海中あたりが遠足に行くのか、長与方面はあそこに行くのでしょうし、これはちょっとテーマが違いますが、観光というか憩の場としての要素は十分だと思います。  土の部分は雑草もなくきれいにしてありまして、雑木は、この間担当に聞いたら、私有地らしくて市ではどうこうできないということでした。これは、周期的にそういう一つの観光の部分なのか何なのかで意識して整備されているのでしょうか。 119 ◯建設部長(矢竹秀孝君)[ 211頁]  琴ノ尾公園の眺望といいますか、先ほどちょっと長崎港のお話をされましたけども、その辺のことでちょっとお答えしたいと思います。  まず、この琴ノ尾公園ですけれども、面積4,500平方メートルの県立公園でございまして、県より維持管理の委託を受け、諫早市と長与町が各々約2分の1の面積を管理しております。眺望でございますが、駐車場からは大村湾の沿岸部を、また頂上の展望所からは大村湾を初め長崎港、橘湾、有明海など、360度の眺望を楽しめる場所となっておりますけれども、少し先ほど、眺望というか、見にくくなったという話でしたけれども、そこが民有地でございまして、樹木が伸びて、以前と比べて、なかなか眺望がきかないというふうな状況になっております。  しかしながら、すばらしい眺望を有した公園でございますので、管理者の長崎県、それから一緒に維持管理を行っております長与町とも、その辺について協議をしていきたいと考えております。 120 ◯北島守幸君[ 211頁]  教育長からいきなり話を振って申しわけなかったと思いますが、本当にきれいにしてあって、観光まではいかないけど、憩いのコース、その力は十分持っている。あれだけの眺望というのはなかなかないわけですから、ぜひ、その辺のところを当局もよろしくお願いします。きれいにしてありました。  それで、言いかけましたけど、子どもたちに夢とロマンの話ですけど、時代もそんなに違って話ができるのかということもあるでしょうけども、そういうテーマでもって子どもたちに夢を膨らますという話でいかがでしょうか、教育長。 121 ◯教育長西村暢彦君)[ 211頁]  夢とロマンということはすてきな言葉だと思います。琴尾岳ものろしを上げて知らせていたわけです。長崎港に何かあったときに、あそこの琴尾岳からのろしを上げて平戸まで知らせていたと。そういったことをその場で学ぶということは、とってもやっぱり子どもたちにとって歴史の学習としては、夢のある学習になろうかと思います。  多良見地域には琴尾岳の烽火台跡、伊木力遺跡、伊木力のコミカン等々ございますし、諫早市は3つの海に面し、古くからの交通の要所であった地域にある特性からも、各地域においても多くの貴重な文化財がございます。  本市の歴史教育ができる場所としましては、諫早市美術・歴史館が開設し5年が経過したところでございます。  また、各地域におきましても多良見のぞみ会館、森山郷土資料館、小長井文化ホールの郷土資料室など、それぞれ縄文、弥生時代の出土品から明治、昭和にかけて利用された生活道具などを展示しており、各地域の歴史教育ができる場所となっております。  さらに、これは昨年度から始めた制度でございますけれども、小・中学校などからの要望に応じて美術・歴史館や文化振興課の学芸員を学校などへ派遣し、歴史教育を支援する出張学芸員という制度も行っており、実際に出土品などに触れ、地域の本物の歴史を体感する機会などを提供しています。私は、いつもこの学芸員にお願いをしているのは、例えば縄文とか弥生の土器なんかを、本の写真で見てもなんの実感もわかない。自分たちが生活しているところから出てきたものにこそ実感があるんだというところで、できるだけ本物に触れるようにしてほしいとお願いをしているところです。  今後も議員のおっしゃる、子どもたちに夢とロマンの歴史教育ができる機会をふやしていきたいと考えております。 122 ◯北島守幸君[ 211頁]  ぜひ、よろしくお願いを申し上げます。1番、ほぼというか終わりました。教育長を含めてその辺をお願いしたいと思いますが、3番の長崎街道、多良見バージョン、2.4キロメートルあるそうですが、その中でもまた関連、やっぱり歴史は一つと言いますか、同じ年代に同じようなことが、こっちでもあっているんだというのが、説明資料をいただきました折にわかりました。後ほど言います。  2番です。森林環境税及び森林環境譲与税ということで、国税という形でしょうけども、今、実に話題になっている、世界中の温暖化防止のパリ協定というのですか、そこが環境税は出発点で6,000万人の日本人から一律1人1,000円ずつもらうんだという趣旨に書いてございました。  この間、NHKでやっていましたけど、2100年、今後、80年後には黙っていれば3度地球の温度が上がる。それで、何がいけないかと言ったら、今回は防災、災害のテーマがよく出ましたけど、そっちのほうにつながるんだと。熱波とか大洪水とかもろもろです。やっぱり農産物が急に大雨が降ったり、暑かったりそういう不順な天気ではもろもろできないということがあって、努力しないと3度上がるそうです。  130年前、ことしが維新150年と言っていましたから、明治20年前後と今では、0.85度、1度も上がっていないそうです。かなり暖かくなったのは0.85度です。だから、3度上がるというのはとてつもないのだというような説明があっておりました。今のままにいろんなものを使って、便利便利でいくと、そういうことらしいです。これをせめて1.5度にするんだということで、これはもう諫早とか長崎県とか、日本とかいう問題ではなくて、世界中の問題。  ただ、一番物を燃やしたり、消費力の強い、言えば廃棄物をいっぱいつくっている先進国が頑張らないといけないというのが、森林環境税の趣旨だそうでございます。  森林環境譲与税の創設、平成31年度、今年度です。9月30日に839万円が入金されているそうでございまして、今年度中にもう一回、ほぼ同額の840万円前後が入るということだそうです。私の質問のテーマは、この際、どういうところに絞って、あるいは逆に1年度分で1,680万円をどうするのか。ちょっとキープするのか、その他、わかりませんが、木材利用の促進、その他、当たり前ですけど、森林関係に使うのだということで、諫早市がお金をいただくわけですから、この使用のポイント、考え方をお聞かせください。 123 ◯市長(宮本明雄君)[ 212頁]  森林環境税、森林環境譲与税の関係でございます。  これらの税でございますけれども、パリ協定の枠組みのもとにおける温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るため、森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、本年3月に創設されたものでございます。  森林環境税の納税義務者は、国内に住所を有する個人でございまして、その税率は1人当たりの年額が1,000円で、法定受託事務として市町村が賦課徴収し、国の交付税及び譲与税配付金特別会計に払い込むものでございます。実際に徴収するのは市ですが、それは全部国庫に入るということでございます。  なお、森林環境税の課税開始につきましては、現在、東日本大震災を教訓とした防災施策にかかわる財源確保を目的として実施されております個人住民税の均等割の増税期間が終了される令和6年度からとされているところでございます。  この森林環境税を原資といたしまして、都道府県及び市町村に交付されますのが、森林環境譲与税でございます。森林環境譲与税につきましては、温室効果ガス排出量の削減や森林現場の課題に対しまして、早期に対応する観点から、令和6年度からの森林環境税の課税開始を待たずに、国の特別会計における借り入れによりまして、本年度から先行して交付が行われているところでございます。  森林環境譲与税の配分基準につきましては、私有林人工林面積、林業就業者数及び人口に応じて決定されることになっておりまして、先ほどおっしゃいましたけれども、今年度の交付額としては、約1,700万円程度を予定しているということでございます。人口も基礎になりますから、森林がほぼないところでもこの税は交付されるのではないか。私たちにとってみれば森林があるところに、重点的に配分してほしいと思っておりますけれども、そういうことになりそうです。 124 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 212頁]  私からは、森林環境譲与税の使途について、御答弁申し上げます。森林環境譲与税は昨年6月に成立いたしました、森林経営管理法に基づきます、新たな森林管理システムを運用するための財源として使われます。このシステムは森林所有者の経営意欲の低下や所有者不明により、これまで適切な経営管理がなされていない森林を、所有者に代わって市町村が間伐等の管理を行うとするものでございます。  このような森林において、市町村へ経営管理の権利設定を行った後、林業経営に適した森林は意欲と能力のある林業経営者に委託し、自然条件等で林業経営に適さない森林につきましては、市町村による間伐等の管理、直接の管理を実施することとなります。  この事業の対象となる森林は、これまで経営管理がなされていない私有林の人工林ということになりますので、行政が管理する公有林や管理を必要としない天然林は対象外ということになります。諫早市における対象面積といたしましては、約3,700ヘクタールでございまして、私有林全体の約32%に相当いたします。具体的な税の使途といたしましては、市町村に経営管理を委ねるかどうかを把握するための意向調査や、市町村への経営管理委託後の間伐等の管理の経費に充てることが考えられます。 125 ◯北島守幸君[ 213頁]  お聞きしましたところ、間違ったら指摘してください。この間伐1ヘクタール、100メートル、100メートルで40万円の経費、その数字で間違いないですか、部長、どうですか。 126 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 213頁]  間伐の経費につきましては、その森林の場所の状態によりますので、単純に40万円でどうかというのは、そこの状況がわかりませんので、40万円で済むところもあれば、もっと例えば倍以上かかるところもあるという状況でございます。 127 ◯北島守幸君[ 213頁]  その数字を聞きましたので、あとでいいですから、それが平均値なのか、今おっしゃるように、それはもう何でも上から下まで、いろんな場所なり、ほかのことでもそうでしょうけど、そういう数字が頭にありましたのでお聞きしました。そうだとするとある程度、複数年すると、表面上の間伐はできてくる、3,700ヘクタールであれば、そう思ったものだから聞きました。あとでも結構ですから、その算式を教えていただきたいなと思います。  先ほど市長もお述べになられましたけど、私もこの国が決めたことに、末端の市会議員がどうこうという話でもないのですけど、新聞記事によりますと、森林環境譲与税のほうです、「人口を含めたのは、大都市での木材消費を促し、価格下落を防ぐことなどが狙い。大都市では配られた資金を公共施設の木造化などに充てると想定している。」という記事がありますので、その辺は使途が自由になる。今、市長がおっしゃったところの森林面積、あるいは就業者数で割ってくれればなと思うのです。だから、横浜なんかが380万人も人口がある、山がどれほどあるか、一部にはあるでしょうけど、いっぱいこういう譲与税も持っていくのかなと。それで木製品を買わなかったらどうなるのかという、その辺の疑問はあるのですが、私がどうこうではないのですけど、市長もおっしゃったので、何かの折には市長会ででもおっしゃってみていただきたいなと思っております。  そういうことで、山をきれいにして、山は海につながる、水につながる、先ほどの松尾議員の井樋ノ尾のほうの話ともつながっていくわけです。この税金は課税は五、六年後だそうで、もらえるほうが5年先取りということで始まる税金だそうですから、有効活用を当局にはしていただきたいなと思っております。  3番の問題に入ります。  先ほど、ちょっとおっしゃいましたけど、長崎街道、多良見町バージョン2.4キロメートル。森林整備、これは部長、先ほどのこの拡大解釈しても、譲与税の分に井樋ノ尾の長崎街道、スタートは久山茶屋。これも御紹介しようと思います。当局からこの質問にあたって、きれいな冊子をいただきました。(資料を示す)タイトルは「諫早を歩く」というものです。新日本歩く道紀行100選の中で、一番長崎より、天領よりのところが、私の言う長崎街道、多良見バージョンのところで、3番、永昌宿から「坂本竜馬も歩いた砂糖のみち」、400年の歴史、文明開化の長崎街道諫早路を歩くというところで、出てまいるわけでございます。10月の非常に天気のいい日に、同僚議員及び地元の有志の方々とポイントをずっと歩いたわけでございます。以前から、5月に長崎街道を歩くという、地域づくり協議会だけではないですけれども、やっている行事でございます。先ほどの話で、この部分についてはこの税金、ほかの税金でも結構ですけど、それを充てるというのは農林水産部としては、考えは毛頭ないわけでしょうか。 128 ◯農林水産部長(毎熊正美君)[ 213頁]  先ほどの答弁で、少し説明いたしましたけれども、対象となるのが私有の人工林でございまして、その中の特に管理が行き届いていない部分でございます。そういった面積の森林の所有者に対して、まず意向調査をする必要がございます。管理を市に任せてもらえるかどうかの意向調査です。そういった、任せてもらえるような人工林がございましたら、そこの管理についてこの森林環境譲与税を使うのは可能だと考えております。 129 ◯北島守幸君[ 214頁]  範疇には入っているという解釈でいいわけですよね、諸条件がかなえば。  ちょうどこの質問は、11月25日に用紙は提出しましたけども、私がこの3番のテーマで主眼としますのは、かつての賑わいをもっとほしいな、少し盛り返してきているのです。  ことしの5月6日は、我々は参加者のほうには数えないのですけど、230人ほどがこの道、約7キロメートルを歩きました。230人ほどまでは数えていましたので覚えてますけども、かつての盛り上がり、ずっと前の、多良見町時代にはいろいろ仮装したりして、これは別に行政がしなくても、ほかの諸団体はどこの地区にもいっぱいあるので、そういうのがそれぞれもう一回話し合って、この地域まちづくり協議会事業の中でやればいい話なのですけど、行政ももう一押ししてくれないですかというテーマで出させていただいているのです。  去る土曜日ですか、通知がきて、この諫早市地域づくり協議事業一覧、多良見地域づくり協議会1から13ありますが、私も、ここの商工会部門で委員になっているのですが、アンケート調査ということで、チラシを来春、2月ごろ出すけどいいですかと。指摘があれば指摘してくださいということで、長崎街道歩こう会ほかいっぱい、多良見町内の以前からある体育行事もあれば、ここ10年、15年ぐらいの事業も含めてあるのです。その文言とか、写真をどうしよう、もし御指摘があればということですので、私は特別これでいいなと思いますから何も指摘しませんけど、こういうふうに当局も支所で係はいらっしゃると思いますが、やっぱり住民向けにこれでいいのかということをおっしゃっていただけるというのが、ちょうどタイムリーにきていましたので御紹介します。先ほどから言いますように、ポイントが久山と喜々津の、いわゆる郡境から始まって2.4キロメートル、今度は古賀のあっちは天領ですか、一時期はなんか違っていた時期もあるそうですが、僅かな範囲で旧喜々津村から、こう駆け抜けると、いろんなそれぞれの行政がまたがっている、ちょうど狭間地区でございます。  先ほどから途中になりましたけども、市当局がつくっていらっしゃるきれいな冊子、6通りあります。ずっとあっちの太良のほうから来て、こっちも多良見町ですけど、いわゆる小長井町の端、一番端は遠竹なのでしょうか、地名としては。小長井町から来て、多良見町のところで終わるのですが、その3番に出ている中で、この一里塚とか郡境石とか、この中に先ほどの、琴尾山ののろしがだめになった理由と、ここに石碑を立てたのが同じ理由で出てきて、それはそうだよね、同じ時期に同じ事件があれば、あっちこっちでいろいろ手直しするのだなということで、1806年ごろの当局がここに木杭から石柱に、石の境目に変えた。フェートン号事件というらしいですけど。先ほど教育長がお答えになったのろしから、飛脚方式に変えたというので、つながってきていまして、私もこの質問に当たってよかったなと。今ごろ知ったのかということでしょうけど、今ごろ知ったのです。  そういうことで、2.4キロメートルの、来年は5月何日か知りませんけれども、連休の最後の日ぐらいに盛り上げたいと思う。我々諸団体も盛り上げたいと思いますが、当局におかれてその辺の所感と言いますか、御意見をお聞かせ願いたいなと。ちょっと話があっちこっちいきましたけれども、よろしくお願いします。 130 ◯政策振興部長(中田誠人君)[ 214頁]  長崎街道についての御質問でございます。長崎街道は、江戸時代、鎖国により海外との唯一の窓口であった長崎と、九州の玄関口小倉とを結ぶ街道でございます。本市には長崎市との市境にある喜々津の領境石から諫早駅近くの永昌宿を通り、鈴田峠までの区間と、多良海道と呼ばれる永昌宿から小長井町の山茶花峠までの区間などがございます。  このうち、多良見地域にございます井樋尾峠につきましては、往時の街道の雰囲気をよくとどめる、全国でも優れた歴史の道として平成8年に文化庁から歴史の道100選に選定されております。  このような中、多良見地域におきましては、本市の地域づくり協働事業を活用し、地域の歴史的遺産である長崎街道の周知と市民の健康意識の啓発を目的としたウォーキング大会「長崎街道歩こう会」、議員がおっしゃいました催しが例年5月に開催されております。  市といたしましては、地域の活性化のためのまちづくり活動に対しまして、引き続き支援をしてまいりたいと考えております。 131 ◯商工振興部長(古谷正樹君)[ 215頁]  多良見地域の長崎街道を活用した観光面でのPR状況及び今後の考え方についての御質問にお答えいたします。  観光面でのPR状況につきましては、諫早駅から喜々津駅までの10.1キロメートルのウォーキングコース、「永昌宿から坂本竜馬も歩いた砂糖のみち」が、新日本歩く道紀行100選に認定をいただいております。このウォーキングコースにつきましては、先ほど御紹介がございましたけれども、「諫早を歩く」と題したパンフレットを市役所のほか、諫早駅の観光案内PRコーナーや諫早観光物産コンベンション協会で配布し、諫早ならではの歴史や文化、自然などの魅力を多くの皆様にPRしているところでございます。こちらのほうが実物でございます。(資料を示す)先ほど御紹介いただきましたけれども、開くとポケット状になってございまして、6つのそれぞれ簡単なウォーキングコースが紹介してございます。  また、長崎街道を活用した地域の活性化を図るため、長崎街道沿線の本市、それから長崎市、佐賀市及び北九州市などの8市と、菓子組合などで構成される、シュガーロード連絡協議会を設置し、スイーツコンテストなどの広域的な活動も行っており、本年10月には神奈川県川崎市において、合同物産展及び観光PR活動を行ったところでございます。シュガーロードの関係のパンフレットはこちらのほうでございます。(資料を示す)長崎から北九州までのスイーツの話題というのを満載したパンフレットでございます。  今後につきましては市のホームページなどでの情報発信を強化するとともに、関東、関西、福岡方面で開催をしております諫早マルシェなどの機会も利用しまして、積極的にPR活動を行ってまいりたいと考えております。 132 ◯北島守幸君[ 215頁]  ありがとうございました。今、当局がおっしゃっていただいたことで、心強くしておりますが、繰り返しですけど、要は地元の我々諸団体がもっと体を使って、汗を出して祭りを盛り上げたいと思いますが、あわせて当局におかれても十分、地域づくりという狭い範囲ではなくて、とにかくワイワイガヤガヤやろうという、そういう精神でやりたいなと思っております。  きょうの2番目に、井樋ノ尾の水の問題ありました。この1年、2年ほどは私も多良見系の議員も、やたらそういう系統で井樋ノ尾に登っております。けさもちょっと水がどんなものかなと思いまして、見に行きましたら、清水祠の水はよく出て、半月ほど前もよく出ていまして、冬場のことで、水は足りているという表現はしていいのかどうか、結構出ていました。もう一つ、この街道を歩いていますと、高速道路が下に見えるいい箇所があります。どこかの写真にも載っていましたけど、これはなかなか売りだなと思う。現在の高速道路、今を走る高速道路を下に見ながら坂本竜馬が歩いた道を歩くというのは、なかなか売りになるのではなかろうかなと、手前味噌の話ですけれども、思いながら質問を終えたいと思います。  ありがとうございました。 133 ◯議長(田川伸隆君)[ 215頁]  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は、12月10日、定刻から開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                 午後3時15分 散会 Copyright © ISAHAYA City Assembly All rights reserved. ページの先頭へ...