• 野中広務(/)
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  1. 諫早市議会 2014-09-04
    平成26年第3回(9月)定例会(第4日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時 開議 ◯議長(村川喜信君)[91頁]  おはようございます。これより議事日程第4号により、本日の会議を開きます。  日程第1「市政全般に対する一般質問」に入ります。  まず、中野太陽議員。 2 ◯中野太陽君[91頁]  皆さん、おはようございます。日本共産党の中野太陽です。大きく4つの項目を質問いたします。  まずは、平和都市諫早宣言について質問します。  安倍政権は、集団的自衛権の行使容認を柱とした解釈改憲の閣議決定を強行しました。これまでの憲法9条のもとでは、海外での武力行使は許されないという従来の政府見解を180度転換し、海外で戦争できる国への道を開くものと思っております。まさに憲法改定であり、それを一政権の閣議決定で強行することは、立憲主義を根底から否定するもので、私たち日本共産党は強く抗議するものです。  特に2つの問題があり、1つは、アフガニスタン侵攻やイラク戦争、古くはベトナム戦争において、小国に対し、集団的自衛権を名目に侵略戦争へと化していった歴史があります。アフガン戦争では、参戦したNATO諸国がおびただしい犠牲者を出したことは皆さん御存じのとおりです。  政府与党は、新3要件が歯どめとなり、専守防衛は変わらないと主張していますが、閣議決定は、これまで自衛隊を後方支援、非戦闘地域での活動と限定していたものを、戦闘地域でもできることにしました。相手国からすれば、攻撃の対象と見られるのは当然で、その対応により武力の行使につながるのは明白です。仮に戦闘行為が起こったならば、直ちに撤退するなど到底考えられません。集団的自衛権の名のもとに他国の戦闘地域で支援することこそ、新3要件の中にある「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」にさらされることになると指摘しておきます。  2つ目は、時の政権の解釈によって武力の行使が行われ、無制限の海外での武力行使を自衛の措置の名で推し進められることができることです。これはかつての日本軍国主義の侵略戦争が自存自衛の名で進められたことに類似するものです。  集団的自衛権の行使容認への賛否では、特に20代、30代の約7割が反対しています。なぜなら、自分たちの子どもたちが徴兵制の対象となる可能性があるからです。災害復旧のために役に立ちたいと自衛隊へ入隊した人たちも、戦闘地域へ派兵されるとなれば入隊する数も減り、当然、徴兵制が出てきます。これは元自民党幹事長の加藤紘一氏、同じく野中広務氏が述べていることと全く同じです。  政府は、憲法第18条の、「何人も」、略して「その意に反する苦役に服されない」とあります、憲法上認められないと徴兵制を否定しますが、平和憲法を解釈改憲でねじ曲げる政権が憲法を盾に何を言っても説得力はありません。まさに今、戦争か平和かの大きな曲がり角に立っています。  諫早市は、平和都市諫早宣言を持っていますが、その根底には、戦争を二度としてはならないとの強い決意があると思います。そこで、平和都市諫早宣言と憲法第9条の関係について伺います。 3 ◯市長(宮本明雄君)[91頁]  平和都市諫早宣言と憲法第9条との関係でございます。  平和都市諫早宣言につきましては、平成17年に自治会連合会や連合婦人会、学校関係団体の代表者等による起草委員会を設置いたしまして、子どもたちを含めた多くの市民からの御意見を参考にしながら宣言案を作成いたしまして、同年9月の議会で議決をいただいたものでございます。  1市5町が合併をいたしまして、その前に各1市5町でそれぞれに同じような意味合いの宣言文はありましたけれども、合併という機にこれを改めたといいますか、決意を新たにしたということでございます。  宣言の内容といたしましては、争いや核兵器をなくし、永遠の平和を願うものでございまして、それに基づきまして今後の平和行政を進めていくという意味合いのものでございます。お尋ねの憲法第9条との関係ということでございますけれども、過ぐる議会でも答弁をいたしたと思いますけれども、第9条というものが明記をされていると、宣言文の中に記載をされているというわけではございませんけれども、平和主義、それから核兵器の廃絶ということでございますので、その精神は入っていると理解をしているところでございます。
    4 ◯中野太陽君[91頁]  非常に、私、答弁が変わっていたらどうしようかなと思っていたのですけども、全く前回というか、過去と同じ平和憲法第9条を流れに持っているということを聞いて安心いたしました。  東北各県の首長らが5月16日に、東北6県市町村9条の会連合会を結成しました。その目的は、戦争から市民の命を守ることが市町村長の究極の使命だとし、全国の首長らに呼びかけています。それを踏まえて、宮本市長の集団的自衛権の行使容認の閣議決定についての見解を伺いたいと思います。 5 ◯市長(宮本明雄君)[92頁]  集団的自衛権、これまで個別的自衛権ということで言われておりましたけれども、集団的自衛権の行使容認の閣議決定に対する見解ということでございます。  本件につきましては、我が国の安全保障に関することでございますので、国政の場で論議をされるべきものと思っております。  今閣議決定をなされているということでございまして、法案、法律を改正するという必要がございまして、閣議決定というのは、今の内閣の方針を確認したということでございます。法案も多岐にわたっておりまして、法律で16、協定で2つがあると言われております。これは一括法になるのかどうかわかりませんけれども、そういう論議が間もなく始まるのではないかなと。一部では、臨時国会では、その論議はしないということにもなっているようでございますけれども、これからその問題について国会の場で、国政の場で議論がされると思っております。  私、個人の見解ということは、この場で述べることは適切ではございませんので、私としては、外交と防衛といいますか、国防については、道州制の国家存立の基本だと思っておりまして、そういった意味において、この場で私の見解を申し上げることは差し控えたいと思っております。  どういう論議になるのかと、閣議決定の中でもいろいろな国会での論議を見ていますし、新聞の論調等も各紙それぞれ違うようでございまして、今の状態というのは、国論が二分しているのかなと思っていますけれども、そういうことで、私としては首長としてこの公の場で意見を述べるということは差し控えたほうがいいのではないかなと思っております。 6 ◯中野太陽君[92頁]  県内幾つかの市町村でも、同じような質問で見解を差し控える市長もおられれば、「私見ですが」と前置きをして持論を述べられる方もおられたそうです。諫早市長は、まだまだ私はこの平和都市宣言と絡めて、やはりこれだけの宣言をしているのであれば、何かしらこう言葉をいただきたかったなというふうに思っておりますけども、わかりました。それを何度聞いても、それは答えられないということだと思います。  次です。平和都市諫早宣言の周知についてですが、児童生徒ら学校ではどのように扱われているか、お伺いします。 7 ◯教育長(平野 博君)[92頁]  児童生徒に対します平和都市諫早宣言の周知について、お答えをいたしたいと思います。  平和教育の推進につきましては、諫早市教育振興基本計画におきましても、基本施策の一つとして掲げておりますので、各学校とも8月9日はもとより、日々の教育活動の中で平和の尊さ、それから生命の尊厳について学習する取り組みを進めているところでございます。  また、平和都市諫早宣言というのがございますが、この宣言につきましては、小中学校の社会科の副読本に全文を掲載いたしているところでございます。社会科学習の中で、その理念に触れる機会を設けているというようなところでございます。  さまざまな教育活動の中で平和都市諫早宣言を特に取り上げて指導をしている小中学校は、小学校で11校、中学校で9校の20校でございまして、主に平和集会、それから平和学習の中でみんなで読み合ったりして、平和都市諫早宣言をもとに学校独自の宣言文をつくるというようなことで平和学習等について取り組んでいるというようなところでございます。 8 ◯中野太陽君[92頁]  もう10年たちますよね。平成17年から約10年たちます。全校で、この平和都市諫早宣言というのがあるという認知というのがされているのかなというのが、ちょっと私は疑問に思うのですよ。やはり「ええ、そんなのあったの」と言う子どもたちも実際おりますので、小学校11校、中学校9校とありますけれども、ぜひこれは全校で、当然その学校、学校でのやり方に口を出すというのはよくないと思いますが、こういうのがあるんですよと。子どもたちにとってこういうことを学んでほしいということぐらいは私は言っていいのかなというふうに思うのですけれども、ちょっと11校と9校というのは少ないのではないかなと思いますけど、どうでしょうか。 9 ◯教育長(平野 博君)[93頁]  先ほども申しましたが、この部分で特に取り組んでいるというのが42校中の20校ということでございますが、先ほど申しました社会科の副読本、これはコピーでございますが、これが小学校、これが中学校でございます。(資料を示す)小学校は4年生以上というような形で使いますが。この両方ともに全文が載っているということで、全ての子どもの手元にはあるということでございます。  当然ながら、これはもう授業の中で指導はあっていると思いますが、なかなか周知徹底が十分かと言えば、先ほど言いましたように、徹底されていないといいますか、周知されていない部分もあるのは、もう事実だと思います。  こういう教材がございますので、今後はさらにこういう部分を生かしていただきたいと思いますし、学校には、平成17年に制定した当時、パネルにして、全学校にも配置をいたしております。そういう部分で特にまた学校におきましては、そういうパネルも目にできるような形で周知をしていただくというようなこともお願いをしていきたいと思っています。 10 ◯中野太陽君[93頁]  ぜひ全児童生徒に、こういうものがあるのだというのを徹底していただければと思います。  さっき言われた、副読本を、手元にあるけど正直読みませんよ、言われなければ。目にはするかもしれませんけどね。やはり授業で使われて、諫早市はこういうふうな考えを持っているんだということの一つの、やはりそれも学習の場だと思いますので、周知徹底のほうをお願いしたいと思います。  次に行きます。大きな項目の2つ目です。スポーツ振興について、質問をいたします。  森山ふれあい公園についてですが、現在、ラグビーやサッカーなどで利用されて、合宿なども数多くされております。今後の施設整備に必要性を感じております。特に用具を置ける管理棟や倉庫があれば利用者も助かるというふうに市民のほうからも声をいただいております。  練習や試合などで使用する用具、これを今、車で保護者が運んだり、指導者が運んだりという状況が今の現状だというふうに耳にしております。ことしは諫早ラグビーフットボールクラブが開校をして、利用もさらにふえると思いますけれども、この管理棟、倉庫の整備について、伺いたいと思います。 11 ◯建設部長(島 公治君)[93頁]  森山ふれあい公園についての御質問でございます。  森山ふれあい公園の多目的広場につきましては、市民の誰もが気軽にふれあえるよう、約1.6ヘクタールの芝生広場と駐車場、園路及び多目的トイレ等を一体的に整備したものでございます。  このうち芝生広場につきましては、ラグビーの練習場としての利用もできるようにとの要望もあったことから、平成21年度には諫早農業高校ラグビー部OB会の協力を得て、ラグビーのゴールポストを設置し、さらに平成23年度にはシャワー棟を整備したところでございます。  現在では、一般の公園利用のほか幼児を対象としたラグビースクールの練習や、高校ラグビーの合宿練習場として広く利用されているところでございます。この芝生広場に合宿用具の一時保管用の倉庫を整備できないかとの御質問でございますが、当公園は夜間の監視が届きにくい場所であり、紛失や盗難のおそれもあることから、公園内で使用する個人の用具につきましては、他の屋外施設と同様に、利用者の責任でもって管理していただくべきものと考えておりますので、一時保管用の倉庫の設置は難しいものと判断をしているところでございます。 12 ◯中野太陽君[93頁]  倉庫については、そのようなお考えだと思いますが、管理棟についても同じような考えでしょうか。私としては、イメージ的には、なごみの里運動公園に管理棟があります。ああいった形でシャッターをつけて、用具をしっかり管理できるようなところというのがあれば非常に助かるのではないかなというふうに思いますけども、これについてはいかがでしょうか。 13 ◯建設部長(島 公治君)[93頁]  なごみの里運動公園の管理棟ですけども、あの部分も市の備品を収納しているというような状況でございます。  したがいまして、公園というのは、多くの方が気軽に遊べる場所ということからしても、ある合宿の個人用の道具を入れる倉庫を整備する、または管理棟を整備をするというのは難しいと判断をしております。 14 ◯中野太陽君[94頁]  やはり私は諫早はスポーツのまちだなというふうに、今後もなっていくと思いますし、合宿やこういった研修にも使えるようにする、そういった形が今後ふえていくのであれば、管理棟とは言わなくても、倉庫をできればつくってほしいというような声があの場所で出てくると思いますので、今後の検討課題にしていただきたいなと思います。ちょっと今の答えでは、難しいというふうなお答えだったと思いますので、せっかくシャワー棟もあって、駐車場も十分あって、合宿ができるというようなところであれば、やはりそれの利用促進を市として図っていただければなというふうに思っております。  2つ目です。テニスコート、これをどこに整備する予定かということでお尋ねをいたします。 15 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[94頁]  テニス場の整備の場所についての御質問でございます。  スポーツ・レクリエーション施設用地でございます久山港埋立地での風向風速といった気象観測を、平成20年12月から16カ月間にわたって実施をいたしております。平成23年12月には、テニス競技団体から建設についての要望があったところでございます。  この久山港埋立地の調査結果の分析、検討中でございましたので、久山港埋立地が不適当と判断した場合は、別の候補地を御提示したいというお話をしておるところでございます。  テニス競技は風の影響を受けやすいということから、この場所では競技に支障があると考えておりまして、現在、候補地の選定を進めておるところでございます。コートの建設地につきましては、附帯施設を含め、施設規模やコートの配置、風の影響と対策、整備費用など条件を総合的に勘案し、一番市内で活用されております県立総合運動公園テニス場との相互利用も考慮すべきであろうと、現在、考えておるところでございます。  今年度は、久山港埋立地のスポーツ施設の整備に向けた検討業務を、当初予算で議決をいただいておりますが、行うこととしておりまして、その中でテニス場につきましても検討し、協議関係者等の御意見を伺いながら、この中で検討していくということでございます。 16 ◯中野太陽君[94頁]  それでは端的に伺いますけど、私はイメージ的には久山港はもうだめなのかなというふうに思ってたのですけど、そういうことですか。 17 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[94頁]  久山港につきましては、風向風速を調査いたしましたところ、3から4というかなり強い数値が出ておりまして、ソフトテニスの場合であれば、サーブを打つときに球を上げますけれども、それがやっぱりサーブをしにくいというような風速ということも聞いておりますので、競技関係者の方と話す中では、もう難しいということはお伝えして、御理解をいただいているだろうと思っております。 18 ◯中野太陽君[94頁]  先ほど調査結果があった後、候補地が決まったら別に御提示をテニス協会のほうにもされたいということだったのですが、先ほどのお話だと、テニス協会のほうには久山港も厳しいですよというような提示はもうされているということですよね。だから、次の土地を今探していますというような報告をされているということで理解していいですか。 19 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[94頁]  そのように御理解をいただいていると思います。 20 ◯中野太陽君[94頁]  はい、わかりました。できれば、先ほど言われたように県立総合運動公園との相互関係ができるようなところがいいと思いますし、競技団体の方がやっぱり望まれるような施設になってほしいと思いますので。わかりました。  次です。屋外バスケット場について伺いますが、現在、諫早中央体育館の建設によって、バスケットコートスケートボード場が、これは県立だったと思いますが、なくなりました。その後、バスケットの屋外コート、バスケットボードの整備については、どのようにお考えかお伺いします。 21 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[94頁]  屋外バスケット場バスケットコートにつきましては、現在の諫早中央体育館内村記念アリーナがございましたところに県の公園緑地協会が設置をいたしておったところでございますが、新体育館の建設に伴いまして、これは百花台公園のほうに立派なバスケットコートローラースケート場が整備をされておるところでございます。  現在、市では堀の内公園やのぞみ公園などの公園等に10カ所のコートがございます。また、山茶花高原でも県立運動公園にありましたバスケットゴールを移設して、これも御活用いただいているということでございます。 22 ◯中野太陽君[95頁]  なごみの里運動公園の駐車場を利用したバスケットボードを設置するような話を耳にしていたのですけれども、駐車場の整備がまだ始まっていないのでどうなるかあれなのですが。そこに今後、どうなんですか、つける予定はあるのでしょうか。 23 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[95頁]  なごみの里運動公園のほうでございますか。政策振興部のほうでは、現在、なごみの里運動公園のほうにサッカー練習場の整備の検討を行っておるところですけれども、その中ではバスケットコートについての検討は行っていないところでございます。 24 ◯中野太陽君[95頁]  建設部長のほうにお伺いしますけれども、同じ質問ですが、なごみの里運動公園の駐車場、北東側のほうは、どのようになりそうですか。 25 ◯建設部長(島 公治君)[95頁]  確かになごみの里運動公園の当初計画に、駐車場と兼用でバスケットボールコートを検討した経過がございます。しかしながら、駐車場と兼用のバスケットボールコートは、駐車場の混雑時に使用できないばかりでなく、安全性の問題もございます。  さらに、先ほど政策振興部長が申し上げましたが、なごみの里運動公園は現在、臨時駐車場として利用している南側の隣接地はV・ファーレン長崎の練習場の設置が決まるなど、公園施設内での駐車場確保の必要性もますます高まっておりますので、なごみの里運動公園にはバスケットボールコートの設置は難しいと考えているところでございます。 26 ◯中野太陽君[95頁]  ということは、私はあそこのところにバスケットコートができれば、いわゆるスポーツの集約というところでいけば、黒田議員とかもよく言われていたスケートボード場の、例えば障害物、オブスタクルとかセクションとか言うんでしょうけど、その設置も可能なのかなというふうに思っていたのですけれども、バスケットコートも置けないということは、それも難しいということですかね。 27 ◯建設部長(島 公治君)[95頁]  バスケットボールコートにつきましては、もう隣接地ののぞみ公園にございますので、そういう施設の配置上からも、バスケットボールコートについては、のぞみ公園で対応していきたいと考えております。 28 ◯中野太陽君[95頁]  わかりました。ちょっと残念ですけどもね。ストリートバスケットというのは、どこでもできるというのがイメージでありますので。  では、次です。中央体育館の利用について伺います。中央体育館は私もよく利用させていただいておりますが、「アリーナでの飲食を禁止」というふうな張り紙がバーッといっぱい張ってあります。  ただ熱中症防止の観点から飲み物は可能にしてもいいのではないかなというふうに思っているのですが、私が耳にしたところ、アリーナの端の壁のところで座ってドリンクを飲んでいたら、管理人の方から「廊下で飲みなさい」というふうに言われたという声を伺いましたので、ちょっとそのあたりについて、どのように考えておられるのか、伺います。 29 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[95頁]  中央体育館、内村記念アリーナでの飲食ということでございますけれども、通常、アリーナでの飲食は禁止ということでございますけれども、観客席での飲食は可能という分類がほとんどでございます。  なお、その中でアリーナでの水分補給の点を今議員がおっしゃいましたけれども、熱中症予防等の観点から、アリーナでドリンクを飲む程度のことは可能であると思っております。 30 ◯中野太陽君[95頁]  わかりました。当然、食は私もちょっとまずいなというのと、やっぱり国体に向けて床を汚したくないとか、そういうふうな観点があるので、ああいうふうな「飲食」と書かれたと思うのですけれども、管理人の方からそういうふうに言われたと、熱中症で倒れたらどうするのだというふうな声もあったので、わかりました、そこは理解できました。ドリンクというか水分補給は大丈夫だということですね、はい。  次です。駐車場の管理についてなのですが、V・ファーレンの観戦者が駐車場を利用するのが見受けられるというふうな声がありました。これは実際、私も目にしました。体育館の下で、雨の日だったと思いますけども、V・ファーレンの格好をした子どもたちが駐車場内で五、六人ですか、いました。何しているのかなと思ったら、親がワゴン車でバーッと来て、乗せてバーッと何か逃げていくように走っていったのを見て、そこを管理人さんがひかれそうになりながらとめて、「あなた何しよっと」というようなことをされていたのを見たのですけども。この駐車場の管理について、どのようにされているかお伺いします。 31 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[96頁]  まず、冒頭に述べたいと思いますけれども、市の体育館の駐車場につきましては、陸上競技場の駐車場と相互利用が可能でございます。ですから、例えば体育館で大きな大会があっているという場合につきましては、地下の駐車場については、相互利用は無理でございますので、その大会関係者で管理をしていただいて、役員とか審判員さん、そういう方たちの駐車場となるということでございます。  これは陸上競技場でも同じでございまして、体育館の横の第2駐車場、ここにつきましては、相互利用をしていただくということを県の緑地協会のほうとお話しをきちんとしておりますので、陸上競技場でそういう大会等があってない場合は、体育館の大会関係者が利用するというのは可能でございます。  ですから、今議員がおっしゃいましたV・ファーレンの応援者が地下駐車場を利用していたということについて、大会等で多く地下駐車場の利用がないという場合は、相互利用していただきたいと思います。  ただし、これが頻繁になりますと、混雑するということもございますので、そのあたりは利用者の方々できちんとした自己管理をしていただくというのが前提でございますけれども、これは相互利用をしていただくということでございます。地下駐車場では120台ほど、それから陸上競技場では約1,000台ございます。また野球多目的広場では、現在1,000台ほど利用できる駐車場を整備中でございますので、今後、混雑はなくなってくるだろうというふうには思っておるところでございます。 32 ◯中野太陽君[96頁]  ということは、今現在、例えばV・ファーレンの試合のときに使用を控えてくださいというような看板とか立てたりされてますよね、されてないですかね。結局、管理人さんが、「あなたV・ファーレンの応援でこれとめているの」というのは、今後はしないということでまず理解していいのかというところですよね。相互利用がいいのであれば、V・ファーレンの応援の方がとめていいということなので、管理人さんがわざわざチェックしに行って、あなたはまたとめているねというのはしなくてもいいということで理解をしていいかどうか、もう一回確認します。 33 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[96頁]  基本的には相互利用が可能でございますので、議員がおっしゃるような使い方でよろしいと思います。ただそこに120台程度でございますので、どっと来るということになりますと、あそこは体育館の周りも園路ということで、管理された一般市道でもございませんので混雑をするということで、積極的な広報は中央体育館のほうでしていないということを御理解いただきたいと思います。 34 ◯中野太陽君[96頁]  利用できるけど知らない人は知らないでいいのではないのかという、私はそういうふうに聞こえるのですけれども。  ただ気になったのは、私は利用させるのであれば、やっぱり近いところで利用されたい人がおられるというのと、あと屋根がついているので、やっぱりあそこは人気が出てくるのではないのかなと。  そういった点でいけば、例えば大会関係者で一日中ほとんどずっと大会のほうにいなければいけないという人たちが体育館の下にとめて、かわりに競技場の近くがあきますので、そっちのほうを観客に御利用くださいというふうにもできると思うし、それだったら人数とか数の把握ができやすいと思うのですよね。それはいろいろやり方はあると思いますけど。  ただ、市の体育館を使おうとしている人たちが、V・ファーレンの応援の方がとめているがためにとめられなくなったよというのは問題になると思いますので、その辺はちゃんとした確保をしていただければと思います。それはもう言わなくてもされると思いますので、そういうふうにお願いしたいと思います。  次です。靴箱なのですけれども、前回、靴箱の利用がしにくいということをちょっとお伺いして、ちょうど階段の下があいているので、そこに移動したらどうかというふうにお尋ねして、「検討します」というふうなお話だったのですけど、いまだに動いていません。ただ国体の関係が終わり次第、これは移動が可能なのかなというふうに思っていますけど、国体までは動かせないのかなという、ちょっと思いはしているのですが、このあたりについてお伺いします。
    35 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[97頁]  靴箱の利用についてという御質問でございます。当初は、内村記念アリーナは、土足ではないということで設計をしていたところでございますが、いろんな御意見を賜りまして、アリーナは、当然土足厳禁でございますが、土足で入られるように仕様を変更し、下足箱をアリーナの横に現在用意をいたしているところでございます。メイン、サブ、それぞれにアリーナの側面でございますが、靴箱を用意しておるところでございます。これが大体150足程度でございます。  大会開催時など多くの方が体育館、アリーナを使用される場合、入館される場合には、下足を入れる袋、これを持参してくださいということでお願いをしております。状況を見ながら、靴箱の設置については考えてみたいと思っております。 36 ◯中野太陽君[97頁]  側面に置かれているもので、正面に、いわゆるひらき扉が2つあるのですけど、ほとんど使用していないのですよ。もう全員、回って側面から入らないといけないという状況で、何のために正面玄関というか、エントランスがあるのだという形になっていますので、今後の検討課題にしていただきたいと思います。  あと、このスポーツ振興について、最後5点目です。市報などに市内のスポーツの表彰者など個人・団体を掲載することができないかどうか伺いたいと思います。 37 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[97頁]  表彰を受けた方の市報等の掲載につきましては、スポーツのほかにさまざまな分野にわたり、対象者が多うございます。限られた市報の紙面では表彰者の掲載は難しいものと考えております。 38 ◯中野太陽君[97頁]  例えば、全国大会に出たとか、全国展に行けたというような、そういった、例えば市長に表敬訪問されたと、そういったところの線引きをしっかりすれば、市報には一部載せられるのではないかなという思いがまず一つと、もう一つは、「など」というのを「市報など」というのを入れたのですけど、ホームページの掲載であれば、あれは電子の関係なので、それこそ県大会に出場した方ぐらいからも載せられるのではないかなというふうに思うのですけれども、そのあたりについてどうでしょうか。 39 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[97頁]  ホームページを利用するということについては、担当部局でも検討を始めておるところでございます。  また、入賞者とか、例えば全国大会レベルということでございますが、こういうものについては、市長を表敬訪問していただいております。こういうものについては一件のニュースということで市報にも掲載したり、例えば庁内でのテレビモニターにも写真等を撮って掲載をいたしておるところでございますので、その分については広報できているものと理解しております。 40 ◯中野太陽君[97頁]  ホームページについては、ただいま検討されているということですので、できれば線引きをしっかりするとか、体育協会の協力も必要だと思うのですけれども、多くの方がやはり大会に出て諫早市を盛り上げているというところを、ぜひアピールというか、できる限り市としても載せていただければ、本当は写真付きが一番いいのですけどもね。そういった協力とかをぜひ、諫早市のほうからこういった県大会に出られた方とかの申請とかを出してくださいよというのをぜひ協力して、できるようにしていただければなというふうに思いますのでお願いします。  では、大きな3点目に行きます。水難事故防止についてです。  ことしも水難事故は非常に多く報道があっております。痛ましい事故に遭ったような状況もあれば、軽はずみに海に飛び込んでそのまま行方不明になったというのもあります。小中学校で水泳の授業というのはあっておりますが、着衣水泳、いわゆる服を着たままの水泳の授業というのは、これまでどのような方法でされていたのか、もしくは今後こういった着衣水泳の授業というのが必要になってくるのではないかというふうに思いますが、いかがお考えでしょうか。 41 ◯教育長(平野 博君)[98頁]  水泳指導におきまして、自分の命を守るということは、非常にこれは大きな狙いの一つということでございます。着衣での水泳指導の目的というものでございますが、これは水の事故を未然に防ぐ、それからプール等での通常の水泳と違う泳ぎの難しさを身をもって体験させ、そこから不慮の事故に出会ったときの落ち着いた対応の仕方を学ばせるというような狙いがございます。  小学校の学習指導要領解説によりますと、小学校の5・6年生で各学校の実態に応じて取り扱うということ、それから中学校の学習指導要領解説では、安全への理解を一層深めるため、各学校の実態に応じて取り扱いができるものとなっているところでございます。  諫早市の状況でございますが、市内の小学校におきましては、28校、小学校がございますが、そのうちの19校、約7割の学校が着衣水泳の指導を実施いたしているところでございます。中学校では実施をいたしておりません。  自分の命を守るために児童生徒に着衣したままでの水泳を体験させることは、非常にこれは有意義であると考えておりますので、今後、未実施の学校については、検討を促していきたいと思っているところでございます。 42 ◯中野太陽君[98頁]  わかりました。私、意外と小学校の19校は、多いかなというふうな気がしたのですけれども、ぜひこれは中学校でも実施をしていただければなというふうに思います。その着衣水泳も含めてなのですが、例えばレスキューやライフセーバー、消防士など、こういった方々を講師に招いての講座ということで授業がされているのかどうか、これを確認したいと思います。 43 ◯教育長(平野 博君)[98頁]  レスキュー、ライフセーバー等の講師を招いての講座の実施ということでございますが、議員がおっしゃいましたように全国的には非常に多くの方々が毎年水難事故で亡くなっていらっしゃるという現状を見ますと、児童生徒が専門的な見地から水難事故防止についての指導を受けることは、大変有意義なことであると思っております。  そういう中で、ことしの5月に長崎海上保安部から、これは小学生が対象でございますが、「水辺の安全教室」と題する、水難事故に遭った際の対処法についての安全教室の御案内がございました。こういうふうな形でチラシをいただいておりまして、これはもう全小学校に案内をしたところでございます。(資料を示す)水難事故防止ということで、ここに大きく書いてありますが、「浮いて待つ」と、これが基本というようなことでございます。  この安全教室につきましては、子どもから大人までを対象といたしておりますので、各学校の状況に応じまして、そのようなものが利用できないか、またPTAとも連携できないか、各学校に今後とも、来年になりますが、さらに働きかけていきたいと思います。  ことし、実はこの海上保安部の具体的な指導を受けたのが市内で1校ございます。 44 ◯中野太陽君[98頁]  それは受けた形ですよね。市のほうからこういうことをしようというふうにやっぱり動ければ、一番いいのかなというふうに思うのですが。先ほどの海上保安部のほうでは、保護者も含めたというふうなお話だったと思いますが、例えば夏休みを利用した講座ということで、保護者も一緒になってその専門の方から話を聞くというのは非常に大事なことなのではないかなと。私、正直言って服を来たままプールに入ったことはないですよ。  やっぱり大人にとっても非常に有意義といいますか、意味のあることだと思いますし、先ほどもちょっとお話しさせていただいていましたけど、例えば海に子どもが落ちたときにどういう救助の仕方をしないといけないのか。多分もう母親とかだったら特にですけど、自分でも急いて飛び込んで急いでつかまえてという気持ちが先に行くと思うのですけども、実際それが一番危ないというのはやっぱり知らないと思いますし、その離岸流の話も先ほどちょっとしていたのですけどもね。岸に泳ごうとしても返される、そういうときには待って、沖まで行って場所をかえて帰るほうが安全だとか、先ほどの浮いて待つとか、横に泳ぐとか、いろいろ方法がある中で、パニックになったときに自分の子どもが目の前でおぼれているのを飛び込まずに待つ親なんて、やっぱりなかなかいないと思うのですよね。  そういった点では、保護者も一緒になって、やっぱりそういった取り組みを、教育委員会が指導してそういうふうな教室というのをできないものなのか、それを伺いたいと思います。 45 ◯教育長(平野 博君)[99頁]  今議員のお話では、夏休み期間中にでもというようなことでございましたが、これはもうぜひ夏休み前に実施することが必要だろうと思っております。  特に、夏休み期間中、家族でのそういう水のあるところ、水辺のレジャーに出かけるというのが多いと思います。そういうときの水難事故防止ということであれば、もうぜひ夏休み前に、やっぱりこれはもう保護者までを含めた部分での講習が必要ではないかなと思います。  これにつきましては、今後PTAとも十分連携をとりながら、まさにこの水難事故を対策する部署の、長崎海上保安部の講習でございますので、これはぜひ我々も積極的に働きかけをしていきたいなと思います。 46 ◯中野太陽君[99頁]  そうですね。夏休みではなくて夏休み前ですね。今のは私もちょっと反省しました。  あと次ですが、中学校での水泳の授業について伺います。女子生徒からすれば、多感な時期です。人の目を気にしたりする中で、やはり私は水泳の授業は嫌いでも、何とか水に入る、泳ぐということを実践してもらいたいなと。ただちょっと肌がアレルギーとかで塩素で負けるという、そういう点に関しては、ちょっと無理はできないと思うのですけど、できる限り、やはり水泳授業というのを多くの生徒が受けられるようにしてほしいと思いますが、今はどのような形態で授業というのは行われているのかをお伺いします。 47 ◯教育長(平野 博君)[99頁]  中学校の水泳授業の形態でございますが、学年によって形態が違う学校もございますが、男女一緒にプールに入るというような共修で行っている学校が9校、男女別々で授業を行っている学校が5校でございます。3年生はこれはもう他の運動領域との選択制となっているものでございまして、3年生では必須ではないというようなことでございますので、選択制でほかの競技を選べるというような体制をとっている学校が3校ございます。  あと水着についてもお話ししたほうがいいですか。 48 ◯中野太陽君[99頁]  やはり女性は男性からの目を気にする、特にこの年ごろはそうだと思いますし、3年生の子にちょっと伺いました。選択制の学校だったのですけども、15人ぐらいに聞いて、13人が水泳をとっていないと、3人ぐらいが水泳をとっていると。とっていない子の理由を聞いたのですね。まず1つがスクール水着が嫌だと、食い込んでいると、肌が見えると、男子と一緒にすると、いろいろそういうふうな声がありました。でも本当は受けたいのか、受けたくないのかと聞くと、受けたいというのが実際私が耳にしたところです。  そういった理由もやっぱりありますので、まずそこの点、スクール水着というのは、では今どのような状況なのか、学校によってどういった水着で今水泳しているのか。私たちのときは、確かにスクール水着しかだめでした、選択がですね。今現在、どのようになっているか伺います。 49 ◯教育長(平野 博君)[99頁]  まず、中学校の水泳の授業でございますが、全校で実施をいたしておりますが、実は中学校14校ございますが、そのうちの1校はプールがございません。水泳の実技をしているところは13校ということでございます。  したがいまして、その13校についての水着の状況でございますが、13校中、基本的に自由、フリーとしている学校が8校で、スクール水着と同等、またはそれに準ずるものとしている学校が2校で、色の指定をしている学校が1校、学校が指定をしている何種類かの水着の中から選ぶというのが1校、これだと指定をしているのが1校というような状況でございます。  基本的にはフリーとしている学校につきましても、水着の色、それから形などについては、常識的な範囲内で購入を勧めている状況でございます。 50 ◯中野太陽君[99頁]  もうフリーで、私はいいのではないかと思うのですよ。私たちの世代のときは当時ちょうどブルマーがあったのですね。いろいろ社会的な問題があって、ショートパンツというか、今の短パン形式にかわったのですけども、その時期なのですよね。今の子どもたちはブルマーを知らないのですよ。  スクール水着も正直言って小学校まではわかるのですけども、中学校になったらやはり泳ぎやすい、それこそ常識にかなった水着でいいのではないかなと私は思います。その点についてまず一つお伺いするのと、もう1点は、恐らく学校にプールがないのは喜々津中学校だと思うのですよね。私の母校ですよ。私は、喜々津東小学校のときにもプールがなかったのですよ。だから水泳の授業がなかったのですね。喜々津小学校まで歩いて行って、そこで泳いで帰ってきたというのをしていたのですね。今度は中学校になっても水泳の授業がないと。正直言ったら、水泳の授業をほとんど受けていないという、そういう形になるのですよ。  喜々津中学校はどうするのかな、もう座学で終わりというのでいいのか、プールをつくれとはちょっと言いにくいのですが、プールの施設は喜々津小学校の分がありますので、それをできれば使ってほしいとか。ちょっと、やっぱり座学だけは問題ではないのかなと。実施する水泳の授業がないというのは非常にちょっと問題になるのではないかなと思うのですけど、その2点を伺います。 51 ◯教育長(平野 博君)[ 100頁]  まず、水着の形でございますが、女子の水着の形という部分については、もうさまざまな形がございます。ワンピース型、それとセパレート型ですね。セパレートというと、おなかが見えるというのではなくて、上がTシャツ、下が短パン型の水着というふうなことで、肌が露出しているというような形ではないセパレート型というようなことだそうです。  現状では、ワンピース型を着用している子どもが非常に多いというようなことでございまして、これについても先ほどおっしゃいましたように、基本的にはフリーとしている学校が多うございます。あと指定をしている学校につきましても、今後そういう子ども、保護者の意見等を聞くというような機会があれば、そういうふうな検討もしていただくということは必要ではないかと思います。  それから喜々津中学校のプールの問題でございますが、隣接したところ、喜々津小学校と喜々津中学校は隣接しておりますし、もう目の前に小学校のプールがございます。そちらで活用できないかというようなことも投げかけながら、中学校の御判断という部分も大事にしたいと思っております。当然ながら、喜々津地区の東小学校、それから喜々津小学校は両方ともプールはございますので、プールの実技自体は小学校時代に経験ができるということ、それから中学校のプールについては、必ず設置しなければならないかということなのですが、それはそうではないということで、喜々津中学校はなしということで来ているわけでございます。そういうふうな中で、これはもう学校の指導のあり方、そういう部分についても、学校の御意見を聞きながら、もし実施をするということになれば、まずは小学校等活用ができるのではないかと思っておりますが、そこら辺は十分検討をさせていただきたいと思います。 52 ◯中野太陽君[ 100頁]  では、最後4点目、難聴者への支援について伺います。補聴器など補装具の支援について、まずどうなっているか伺います。 53 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 100頁]  難聴者への支援ということで、補聴器の購入の関係でございます。補聴器の購入につきましては、聴覚障害による身体障害者手帳を持ってられる方は補装具費の支給制度がございます。1割負担で購入できるようになっております。 54 ◯中野太陽君[ 100頁]  では、インターホンなどの改良について、こういったものにも支援があるのかどうか伺います。 55 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 100頁]  インターホンなど玄関チャイムなどもですけども、これも聴覚障害による身体障害者手帳の2級を持っている方には、日常生活用具給付事業として費用の一部を支給する制度があるということでございます。 56 ◯中野太陽君[ 100頁]  私が今回、気になっているのは、広島市の災害で災害弱者の方が多く避難ができなかったとかいろいろあって、その中に例えばサイレンが鳴らなかったというところもあったのですが、サイレンが鳴ったとしても、例えば今挙げたのは、難聴者、聴覚障害の方なのですが、年をとって高齢になった方は、この場合、どうやって避難するのかなと。例えば地域で見回りを頑張ってしましょうというふうなところもありますけど、実際玄関までで、インターホンを鳴らしても音が聞こえない、耳が遠いのでわからないというふうになれば避難すらできないし、こちら側も中に割って入ってもできないわけですよ。そういった点では、どのように対応するのかというのでは、非常に心配な部分があるのですね。  例えば、高齢者で耳が遠くなったという方、こういった方が例えば介護でその対応ができないのか、それとも高齢者でも、やっぱり手帳を取得して、それで対応してくださいよなのか、それをちょっとお伺いしたいと思います。 57 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 101頁]  高齢者福祉であるとか介護保険ということだと思いますけども、現在のところ、そういう制度の中では、これに相当するようなものがございません。ということで、やはり高齢の方でも身体障害者手帳を、聴覚障害者の状況を見てみますと、全体の聴覚障害者の中で約75%ほどが65歳以上の方でそういう手帳を持っておられるというようなこともございます。  そういうことで、そういう状況等がございましたら、ぜひ障害福祉課のほうに御相談をいただければと思います。 58 ◯中野太陽君[ 101頁]  私は正直言ったら、高齢介護課のほうで対応ができるようにしていかないと、非常に今後、苦しくなるのではないかなと。なぜかと言うと、いわゆる把握ですよね、高齢者の把握というところがやはり地域の自治会とかと協力をして、ここには難聴者がおられますよということを。ではその人のためにどういった支援をするのかというので、先ほどのインターホンなのですけども、例えば耳が遠い人で、なかなかピンポンピンポン鳴らしても出てきませんよという人がやっぱりおられるのですよ、私もよくそういうふうな訪問をするときに、出てこられないからいらっしゃらないなと思って周りを見たら、家の中でテレビを見られていて、聞こえなかった、気づかなかったというのがやっぱりあるのですよね。  今、難聴者の方に対しては、インターホンは赤色灯って言うんですか、サイレンのときになるあれがクルクルっと回ってわかったり、電話でも同じようなものがあるというふうに耳にいたしました。  例えばですけども、それの紹介ですよね、いわゆる窓口で明らかに耳が遠い方がやっぱりおられる中で、インターホンとかそういったのを今どのようにされているのかというふうに、やっぱり伺うというのは大事なことではないのかなと。申請制度というのは、諫早市からすれば、申請制度は申請しない人はそれは必要ないのですよというふうに考えられるのかもしれないのですけど、申請制度の落とし穴というのは、その制度自体を知らなかったら、利用ができないというところなのですよね。  ですから、やっぱり市側が気づいた時点でそういったインターホンの改良を進めるとか、こういった方法がありますよとか、先ほど言われた手帳ですよね、手帳がこういったものがありますけどもどうでしょうかと、そういったのを窓口で対応ができないのかどうか、もしくはしているのであれば、もう問題はないと思いますので、ちょっとそのあたりを伺いたいと思います。 59 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 101頁]  そういう高齢者の方、これは高齢介護課のほうに来られるということになります。そういうことで、そういう状況が見受けられるというときには、やはり障害福祉課のほうに御案内をするとか、そういうことを行ってきているということでございます。 60 ◯中野太陽君[ 101頁]  その案内というのは、例えばこういうものがありますよというような、そういうふうな案内という意味なのか、それとも手帳のほうに行ってくださいみたいな、そういう案内なのか、ちょっとどういう案内になりますか。 61 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 101頁]  実際に、障害者の方に対する制度という案内になりますので、高齢介護課では、障害福祉課への案内になります。障害福祉課のほうでは、そういう事業者の名簿等もございますので、そういうのも加えて説明をするということでございます。 62 ◯中野太陽君[ 101頁]  あと、やはり先ほど言いましたけど、広島市みたいな大災害とかが起きたときに、せっかく玄関まで行ったのに家にいるかどうかわからない、出てこないというのは、やっぱりその助けに行った方も非常に心苦しい部分もあると思うのですよ、もしそこで被害が出た場合とか。私も実際、シーサイドで火事があったときに避難しているかどうかわからなかった家の中をピンポンピンポン鳴らしても出て来られなかったのですよ。裏に回って家の中を見たら、おばあちゃんが立っていたのですよ、火を見ながら立って、隣の家が燃えているのに、隣の火を見ていた状況だったのですよね。それで、出てきてくださいと言って避難させていたような事例があったのですけどね。やっぱりなかなかそういうところの水際作戦というのは一番最終手段なわけですよ。そこで、インターホンがなかったためにとか、耳が遠かったためにというのは、非常に本当後悔するような事態になると思いますので、ぜひ窓口でもそういったインターホンもしくは電話、耳の遠い方はこういうのを御利用くださいというのを徹底をしていただきたいと思いますけど、最後にもう一度お願いします。 63 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 102頁]  先ほど申しましたように、一応の案内は行ってきているという部分もございますので、それについて相当課には私のほうからでもそういう指導をしたいと思います。 64 ◯中野太陽君[ 102頁]  以上で終わります。ありがとうございました。 65 ◯議長(村川喜信君)[ 102頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午前11時1分 休憩                 午前11時10分 再開 66 ◯議長(村川喜信君)[ 102頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、松岡眞弓議員。 67 ◯松岡眞弓君[ 102頁]  皆様、こんにちは。23番、公明党、松岡です。よろしくお願いいたします。  まず、この夏、台風11号、12号の被害に遭われた全国の皆様、また、広島市では8月20日に発生いたしました大規模土砂災害でお亡くなりになられた方に哀悼の意をあらわすとともに、被災者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を願うところでございます。
     今回は、胃がん撲滅のため、ピロリ菌検査の導入をと、国指定天然記念物諫早市城山暖地性樹叢に隣接する道路改良の課題について、一問一答方式で質問をさせていただきます。  それでは、1問目に入ります。私たち公明党諫早支部では、この胃がん撲滅のためのピロリ菌検査導入の署名活動を行いました。7月15日に1万3,295名の署名簿を我が公明党議員3名と党員さんの代表とともに提出をしたところでございます。御協力をいただきました市民の皆様、ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。  今回の一般質問に関しましては、国体を前にした時期なので、なるだけ控えようということで、決して強制ではない形で進められたところであります。  私は、これまで3回このピロリ菌検査導入について質問してまいりましたので、署名をしてくださった方の思いを実現に向け努力することは、皆様の健康を守るための使命だと感じております。ともどもに活動した山口喜久雄議員、津田清議員の総意として質問させていただきます。  胃がんは生活習慣病由来と感染症由来に大別ができ、以前、胃がんは生活習慣由来とされていましたが、最近の研究により、95%以上は、98%と言われる方もおられますけれども、ヘリコバクターピロリ菌の感染によることが明らかになりました。  長らく胃・十二指腸潰瘍の除菌のみが保険適用になっておりましたけれども、2013年2月21日からは、ついに慢性胃炎まで拡大がされたところでございます。この保険適用拡大の意義をお尋ねいたします。 68 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 102頁]  胃がん撲滅のためのピロリ菌検査の導入をということで、除菌の保険適用の意義と成果についてというようなことでございます。  まず初めに、本市におけるがん対策ということでございますけども、がんの早期発見・早期治療を目的とするがん検診、また、がん予防に関する講演会などの普及啓発を行ってきております。  がん検診につきましては、無料クーポンによる検診、また個別通知、電話での受診勧奨などを行いながら、受診率の向上を目指しております。  検診受診者の自己負担額につきましても低廉な金額を設定し、市民の皆様が受診しやすいよう体制づくりに努めているところでございます。  ピロリ菌検査の保険適用の意義と成果でございますけれども、これまで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気のみに健康保険が適用されていたピロリ菌検査や除菌治療が、平成25年2月21日から、胃内視鏡検査で診断された胃炎についても実施できるよう健康保険の対象が拡大をされております。  これは、ピロリ菌の感染による胃炎の治療に対して、ピロリ菌除菌のための薬の効果や安全性が認められたものと思っております。  保険適用になりまして、胃内視鏡検査で胃炎と診断された方につきましても、ピロリ菌検査や除菌治療が行われているところだと思いますが、保険適用拡大による成果についての公表された統計資料は確認ができておりません。  本市で実施しております胃がん検診では、医療機関で実施する個別検診において、胃カメラによる検診を実施しております。胃カメラによる胃がん検診を受診し、もし胃炎と診断された場合には、ピロリ菌の検査や除菌が健康保険の適用となりますので、検診を御活用いただき、健康管理に役立てていただきたいと思っております。 69 ◯松岡眞弓君[ 103頁]  それでは、2番目に移ります。2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代です。胃がんは、日本対がん協会の調査によりますと、年間11万人が罹患し、5万人が亡くなっております。  胃がんの原因であるピロリ菌の感染率は、団塊世代は70から80%、団塊ジュニアは8から10%、10代までは5%以下と言われています。発生原因がわかり、胃がんも予防できるがんになりました。先ほど部長がおっしゃいましたように、保険適用になったということは、その胃がんの原因であるということが明らかになったということで、科学的証明がなされたことだと思います。だからこそ発見できる機会をより多く設けることは、行政の役目ではないでしょうか。  今、胃がん検診を受けて、カメラを飲んでくださいというようなことを推奨されましたけれども、では、胃がん検診の受診率というのを、前段でちょっとお尋ねいたします。 70 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 103頁]  胃がん検診の受診状況でございますけれども、平成25年度で約15%程度でございます。 71 ◯松岡眞弓君[ 103頁]  15%という数字は、がん検診の中でも大変低い率になるのです。結核、肺がん検診は31.4%、その半分しかないのです。そうしたら、がんの中で死因の順番はどんなふうになっていますでしょうか。 72 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 103頁]  がん種別ごとの死亡者ということでよろしゅうございますか。順番ですね。これは、諫早市の部分でございますけども、まず肺がんが多うございます。それから、その次が大腸がん、膵臓がん、胃がんというふうな順番でございます。 73 ◯松岡眞弓君[ 103頁]  今言われました胃がん、大腸がんというところでは、大腸がんの検診は、平成23年度しか私は持っていませんけれども、26.4%、そして肺がん、31.4%、膵臓のほうはがん検診の中に入っておりませんけれども、その次が胃がん検診というところになるわけです。  そういう意味では、やはりこの胃がんの検診率を高めないと、やはりこの死亡率というところが低下していかないと。そういう意味で、このピロリ菌検査というのは原因であるということがわかっているわけですから、予防できると先ほども申し上げましたけれども、だから、発見できる機会をより多くすべきだと。そして、がん検診のあり方もやはり検討していくべきではないかということなのです。  がん検診の受診率が悪い原因、前にも聞いたかと思いますけれども、部長はどのように分析されていますでしょうか。 74 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 103頁]  もろもろのいろんな検診というものがございます。そういう中で、いろんながん検診や肺がん検診、子宮がん検診、いろいろございますけども、やはりその方の意識といいますか、そういうものも一つございましょう。それから、日常生活の中でその必要性とか、そういうこともあろうかと思います。それと、やはり検査の内容といいますか、そういうのもあろうかと思っております。 75 ◯松岡眞弓君[ 103頁]  必要性というところでは皆さんに一生懸命周知を図っていらっしゃるわけです。その中で、大腸がんというのは検便でするわけです。そして、結核とか肺がんというのはレントゲンです。それで、胃がんというのはバリウムを飲むと、それか胃カメラというようなところで、大変リスクが高いというか、取りつきにくいというようなところに一つの原因があるのではないかと思うわけです。  そうしたら、このピロリ菌検査というのはどういう方法があるのかというところをお尋ねいたします。 76 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 103頁]  ピロリ菌検査の方法でございます。  まず、内視鏡検査で行う方法が一つございます。それから血液検査、それから呼気検査、便検査、こういうものがございます。 77 ◯松岡眞弓君[ 104頁]  今紹介していただいたように、呼気検査、息でする検査、尿検査、それから血液検査、内視鏡ももちろんですけれども、そのように簡単にできる検査方法があるということです。  そういう意味で、こういうのを、後ほどになりますけれども、がん検診等に入れていただけないかなというところが質問の趣旨でありますけれども、その中で、先ほどピロリ菌の感染率を申し上げましたけれども、これが低い年齢、とにかく漏れなく検査を受けられる時期というのはいつなのかと考えたときに、やはり学校に行っているときに、学校の健診のときにこれを入れたらどうなのかというところで思いました。  そこで、ある程度体もできてきている中学校1年、2年生への検査の導入ができないかをお伺いいたします。 78 ◯教育長(平野 博君)[ 104頁]  現在、学校で行われております尿検査は、学校保健安全法に基づいて行っておりますが、この尿検査につきましては、腎臓病対策として法に基づき義務づけられているというところで、もう毎学年やっているところでございます。  ピロリ菌対策というようなことで学校で取り組めないかというようなことでございますが、教育委員会が主導でやるということは、今のところ考えておりません。  ただし、児童生徒の全員が受けられるということで、健康福祉部が今後そういうふうな健康対策というようなことでされるということであれば、それは、協議は可能かなとは思っております。 79 ◯松岡眞弓君[ 104頁]  今、教育長のほうから、健康福祉部がそのように考えていただくならばというような御答弁がありましたけれども、健康福祉部としてはどのようにお考えでしょうか。 80 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 104頁]  いろんな検査、検診が多数ございます。そういう中での一つの検診、検査をということでございますので、まず、どのような対象とか、そういうのも考えていかなければならないとか、そういうふうな部分。それから対象、経費の面もございましょう、そういう部分の中での研究が必要になろうかと思います。 81 ◯松岡眞弓君[ 104頁]  実際取りかかっていらっしゃる自治体があるのですけれども、御存じでしょうか。 82 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 104頁]  県内ですけれども、県内では島原市、平戸市のほうでそういう検査があるとお伺いをしております。 83 ◯松岡眞弓君[ 104頁]  今お尋ねしたのは、中学生に対してということだったのですけれども、それは御存じないのですね。 84 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 104頁]  私が今申し上げましたのは成人の部分でございまして、学校でという部分については、今、私の手元にはそういう資料がございません。 85 ◯松岡眞弓君[ 104頁]  全国では幾らか今でもされているところなのです。高槻市がことしから始めたということで、大体夏休みの期間中に実施できないかということで始めたらしいのですけれども、ここは中学校2年生です。先ほど教育長がおっしゃったように、学校で尿の提出というのは当然あるわけです。その中で尿検査をやって、そこにピロリ菌検査をプラスすると。そして、ピロリ菌に感染しているということになれば、除菌まで全額助成してやるということです。そしたら、この段階でブロックできるならば、20年、30年後というところでは、そういう年齢の胃がんの患者はなくなるというようなところで対策をとられているということです。ここは中学2年生だけで3,300名ほどの生徒さんがいらっしゃるそうなのですけれども、大体予算が900万円というようなところで実行されているということでした。  この検査は1回でいいのです。1回で。全学年しなくていいのです、教育長。尿検査は全学年毎年やっているとおっしゃっていました、腎臓のほうは。このピロリ菌は1回でいいのです。そういうことも考えていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 86 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 104頁]  中学生の段階といいますか、そういうことだと思いますけれども、やはり先ほども申しましたように、その実施の方法、対象、経費、その効果、そういうものをやはりそれぞれ検証するといいますか、そういうものが必要かなと思います。 87 ◯松岡眞弓君[ 105頁]  それでは、漏れなく実行できるというようなところが一つ大事なところではないかと思います。  それから、イに行きますけれども、文部科学省の研究班によりますと、慢性胃炎から萎縮性胃炎になります。慢性胃炎から萎縮性胃炎ってどう違うのですかといったら、加齢で萎縮性胃炎になるのですよと言われたお医者さんがいらっしゃるのですけれども、これは加齢ではなくて、ピロリ菌がいたから、そのピロリ菌を攻撃することによって、慢性胃炎が萎縮性胃炎に進行していくということなのです。  そういう進行するのが10代では39%、20代では59%、30代からは85%がそうやって萎縮性胃炎になっていると言われていまして、大体萎縮性胃炎になってから20年から30年かけて胃がんになっていくということが言われておりまして、そういうことを考えますと、50代からの罹患者が増大するというような履歴もわかるようなところであります。  諫早市でも、40代と50代のがん患者の罹患率を比べますと、4倍に上っているというような状況でありまして、これが20代から30代で除菌すると、ほぼ100%胃がんは抑えられるとの所見が出ております。  そこで、より多くの受診機会を設けるために、30歳から39歳が受ける若年者健康診査、それから40歳から受ける特定健康診査、そしてがん検診というようなところでいろんな受ける機会を多くするという意味で、ピロリ菌の検査の導入ができないか、お尋ねいたします。 88 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 105頁]  ピロリ菌検査につきましては、がん検診の目的であります早期発見・早期治療によるがん死亡率の減少効果を判断する証拠が不十分であると言われており、国が示すがん検診の方法としては取り入れられていないということもございまして、本市ではがん検診としては現在実施をしておりません。  ただ、国の研究の中では、ピロリ菌の持続感染により起こるとされている、先ほど言われた萎縮性胃炎がある人は、ない人に比べると胃がんが発生するリスクが高くなるといったような報告、また、胃粘膜の萎縮がある人がピロリ菌の除菌をすることで、萎縮の進行が抑えられるというような報告というものはあっておるところでございます。  そういうことでございますので、今後の国の研究結果などを見きわめながら、その事業効果、実施方法などを研究してまいりたいと思っております。 89 ◯松岡眞弓君[ 105頁]  国が示している胃がん検診というのは、どういう方法があるのでしょうか。 90 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 105頁]  通常、市で行われている検診と思っております。 91 ◯松岡眞弓君[ 105頁]  国が示しているがん検診のパターンというのは、胃がん検診はX線のみが指定だと。カメラはまだ指定になっていないのです。それなのに、こうやってピロリ菌がもう胃がんの原因であると、それから、団塊の世代の方たちは70から80%の方が罹患している可能性があるというならば、やはり胃がん検診の中でも、いろんな検診の中にもそういうのを入れて早く発見し、そして除菌をして、除菌した後にやはりどういう状況になっているか治療しながら、そして定期的に検査をするというようなことが重要かと思います。  20代から30代で除菌するとほぼ100%なのですけれども、40代では90%、50代では70%、そして60代から70代は30から40%の抑制ということになるのです。だから、継続的に胃がん検診は受けなくてはいけないのです。でも、その前としてしっかりと、今軽いところ、軽い検査方法でそれを発見するということをしていかないと、団塊の世代の方たちが2025年には75歳に達していくと。このことが大きく医療費の負担にかかっていくのではないかというようなところもありまして、こういうような方法で原因がわかっているならば、取り除く、そして予防するということが大事ではないかということになります。  これは医療費削減というところになりますと、国保料の値上げにもつながっていかないわけです。国保料が何で上がっていくかというと、医療費が上がっていくから、お医者さんにかかる方たちが多くなってくるから医療費が上がってくるということになるわけです。それをいろんなことでセーブされて、かかりたい人がかかれないというような削減の方法ばかり、そして、保険料負担の方法ばかり考えるのではなくて、やはり医療費をいかに削減していくかということが将来的にも大事なことだと私は考えます。  そういう意味で、健康福祉部の担当としては、やはりそこら辺を考えていただきながら、検討をしていただきたいと思います。「ひとが輝く創造都市・諫早」と、諫早市はこれをうたっているわけです。そしたら、人が輝くためには、まず健康でないとだめだと私は思うのです。病気になっている方は、頑張ろうと思っても頑張れないのです。そういう意味でも、やはりこういうがん検診のあり方というところでは、見直しをしていただきたいのですけれども、もう一度お尋ねいたします。 92 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 106頁]  医療費の削減というお話がございました。確かに医療費の削減ということになりますと、通常の生活の健康であるとか、早目にその病気を発見するとか、そういうふうなものは医療費削減になっていくのだろうと思っております。  そういう意味でのそのピロリ菌検査ということだろうと思いますけれども、先ほど私が申しましたように、がん検診として国の示す部分としては、今のところ入っていないというところでございます。  ただ、さっきも申しましたけれども、いろんなリスク要因ではあるというようなことが言われておりますので、先ほど言いました萎縮性胃炎がある人は、ない人に比べると胃がん発生のリスクが高いというようなことなどは、それもまた言われております。  そういうことで、繰り返しにはなってしまうのですけれども、その効果、方法、それと国の研究結果、こういうのを見ながらやっぱり研究をしてまいりたいということでございます。 93 ◯松岡眞弓君[ 106頁]  先ほども申し上げましたけれども、胃がん検診というところで、国が指定しているのはX線だけです。今、胃カメラも市としては行っておられるわけです。だから、今の部長の御答弁は、国が指定しなければできませんみたいに私には聞こえるのですけれども。きょうの読売新聞なのですけれども、ここに、がんで苦労された方の記事が載っておりました。御主人、奥様の御両親が認知症であったり、それからがんであったり、脳梗塞を起こしたりということで、奥様は両方の介護をしなければいけなかった。  そして、お父様お二人を見送り、そして認知症の方を施設に入れてほっとされたところに、御本人が肺がんになったと。そして、その肺がんを治療しているときに、御主人が今度は介護しなければいけなくなったときに、すごく自分もリスクを感じたと。だから、奥様の介護に対して大変御苦労を感じられたのですけれども、その方も大腸がんになられたというようなところで、本当に家族みんながそうなっていく。また、一人でもなったときに、体の大変さもそうですけれども、やはり経済的、精神的なものというのは、がんにかかったというだけで大変なダメージを受けるわけです。それを少しでも軽くするためには、やはり市が先導してやっていただきたいと、そういう思いでいっぱいです。  そこで、市長にお尋ねいたしますけれども、前回このピロリ菌の質問をいたしましたときに、自分も検査をしたのだというようなことをおっしゃっておられましたけれども、結果はどんなだったでしょうか、心配しております。 94 ◯市長(宮本明雄君)[ 106頁]  ピロリ菌の検査をしまして、ピロリ菌がいることは確認をしました。これは人間ドックに行ったときに、ピロリ菌の検査といいますか、除去が保険適用されたということを内視鏡の先生からお聞きをいたしまして、勧められたものですから、普通の開業医ですけれども、ピロリ菌の検査をし、陽性であるということで除菌をいたしました。  除菌が、お酒を飲んだらだめ、アルコール類がだめとかいうことがありまして、そういう時期というのがなかなかないものですから、今年のお正月に酒を飲まない覚悟をいたしまして、アルコールをいただかない覚悟をいたしまして除菌をしたということでございます。  残念ながら、まだ結果は数カ月してからがいいですよと、そのままになっている状況でございます。 95 ◯松岡眞弓君[ 106頁]  早く結果を聞いていただきまして、後を処理することが大事かと思います。今のように、やはりこういうピロリ菌が胃がんのもとになる、いろいろな胃の疾患のもとになるということを認知されたからこそ、市長もその検査を受けようと思われたのだと思うのです。  そしたら、この国の指針でというようなところの姿勢を市が貫いていいのかどうか。考え方とするならば、自分の身を守るがごとく、やはり行政としては市民の皆様の健康を守るというようなところも大事かと思います。今まで、健康福祉部長がずっと答弁なさってきておりましたけれども、研究とか、検討とか、なかなか前に進んだような御答弁をいただいておりませんけれども、市長のお考えをお尋ねいたします。 96 ◯市長(宮本明雄君)[ 107頁]  ピロリ菌が陽性であるか、陰性であるかというのは、一般的には血液検査が主でございまして、血液検査をし、ピロリ菌が陽性であるということになりますと、通常であれば胃カメラを飲んで、そこで胃炎、萎縮性の胃炎か慢性胃炎かわかりませんけれども、その胃炎を確認して、除菌をするというような経過になると理解をしております。  特定健診等の検診率の向上ということ、それから、胃がんに関しましても、先ほどおっしゃいましたけれども、15%をちょっと超えるぐらいの内視鏡の実態があるということでございます。
     特定健診とがん検診を同時に受診をいただくと200円補助をいたします。ですから、今、胃がん検診の内視鏡検査をいたしますと、たしか自己負担が1,200円なのですけれども、1,000円でということで推奨をしているのですけれども、なかなか率が上がってこないというのは実態でございます。  その中で、ピロリ菌がいて、それから除菌をすると。除菌に関しても、ピロリ菌がいるか、いないかは血液検査ができますけれども、除菌に関しても、その除菌の薬が結構といいますか、かなり強力なお薬だそうで、胃酸を押さえる薬と抗生物質ということでお聞きをしましたけれども、どうしますかと、私は言われました。結構体にも負担がありますよということを言われまして、自分としては、もうどちらでも、薬はあるのですけれどもと。通常は、医師の方というのは除菌を勧められるのですが、あんまり勧められなかったのです。でも、私は、今、このピロリ菌の関係が非常に話題になっているということもありまして、それを服用することにいたしまして、結果は先ほど言ったとおりでございます。  その特定健診の中に血液検査は当然あります。特定健診の中の項目で通常やってないことというのは、慢性の腎臓病の検査ですが、これを昨年度から追加をしたということがあります。これは市独自で行っております。  特定健診も無料になり、昔は500円いただいていたのですけれども、無料にいたしまして、受診率の向上ということを目指して、がん検診と同時にやっていただければ200円を別途補助しますというようなことをやっているのですけれども、なかなか画期的には、ちょっとずつ向上をしていまして、やっと県の平均を抜け出たぐらいというところまで来ましたけれども、まだまだ受診率が低いというのが最大の悩みというところでございまして、そういう仕組みの中で、このピロリ菌の検査も考えていくべきであろうと私は思っているところでございます。 97 ◯松岡眞弓君[ 107頁]  受診率の向上というのは、やはり市民の皆様の健康を守るために向上させていかなければいけないというような思いで取り組んでいらっしゃると思うのです。そういう意味では、何回も言いますけれども、やはり受けやすい体制、検査のあり方というところも考えなければいけないと思います。  だから、もうこれで私がピロリ菌を取り上げるのは4回目です。それで、やっと市長が検査をしていただいて、まだ結果を聞いていらっしゃらないところですけれども、やはり我が身になってみればかわいいのです。それを行政職の側でいうならば、やはり市民の皆様にとってどういうふうな形がいいのかということをしっかりと検討していただいて、先ほども言いました。ひとが輝く創造都市・諫早、この諫早市が元気になるには、人を元気にしなければいけない、健康でなければいけない、そのことを十分に認識をしていただいて、今後取り組んでいただきたいと思います。次に質問しないでいいようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  2問目の項目に入ります。  本年7月に国へ市道上宇戸橋公園線の一部改良について政策要望が行われました。改良予定区域は、諫早公園東側のここのルートの改良であります。(資料を示す)本明川に沿ったここに眼鏡橋がありまして、JR諫早駅のほうに通る道なのですけれども、この道は狭く、先の見通しも悪く、人と車が一緒に通る、ここに写真もついておりますけれども、非常に危険な状況で、私もここを通るときには特に注意をしながら運転をしているところであります。  拡幅工事は、市民のだれもが願っていることであり、また、長年の懸案事項だったと思います。今回の改良工事について課題をお伺いいたします。  (1)諫早公園東側の事業計画区間に、国指定天然記念物「諫早市城山暖地性樹叢」があります。天然記念物になった経緯についてお尋ねいたします。 98 ◯教育長(平野 博君)[ 108頁]  諫早市城山暖地性樹叢は、諫早公園内にある周囲1キロメートル、標高50メートルの独立した丘陵、山でございまして、戦国時代には山城として利用された歴史を持つ高城の跡を覆っている植物群、これが諫早市城山暖地性樹叢ということでございます。  指定に至る経緯でございますが、明治39年1月でございますが、ヒゼンマユミが諫早公園内で発見をされまして、大正2年に学会で発表、ヒゼンマユミの標準地と、基準となる木というような部分が発見されたということで、これがいつでも見れるという標準地ということで指定をされているところでございます。  その後、昭和26年6月に、諫早市暖地性樹叢として国の天然記念物に指定をされておりまして、文化財保護法で保護をされているという状況でございます。  主な植物でございますが、クスノキ、ヒゼンマユミ、オガタマノキなどを初めとして、暖地性、温かいところです。暖地性特有の樹木が多く生育をしているというような状況でございます。  国の天然記念物に指定をされますと、管理上の制約・規制がございまして、現状を変更する場合は、文化財保護法に基づきまして現状変更等について文化庁長官の許可を受ける必要があるというようなことでございます。  概略は以上でございます。 99 ◯松岡眞弓君[ 108頁]  ありがとうございました。今、国の指定ということで、ヒゼンマユミの標準地ということを初めてお聞きいたしました。勉強になりました。  これが国の指定天然記念物というところでは、管理についてちょっと制約があるということをおっしゃいましたけれども、これのメリットとデメリット、この指定があることによって得られるメリットと、制約があるということが一つのデメリットではあるのでしょうけれども、ほかにあるなら教えてください。 100 ◯教育長(平野 博君)[ 108頁]  国の天然記念物に指定されることでのメリットといたしましては、当然ながら知名度が上がるということ、それから、初めて発見されたもの、あるいは日本独自のものなどを、国が守るべき記念物というようなことで、非常にこれは学術的な価値が高いものというような形になります。  そして、デメリットという部分につきましては、これはもう当然管理上の制約が出てくるということでございまして、先ほど申しましたように、現状変更等につきましては、もう必ず文化庁長官の許可を要するというような、管理上の制約は非常に大きいという部分が、ある意味で言えばデメリットと言えるのかもしれません。 101 ◯松岡眞弓君[ 108頁]  そういう意味では、本当にヒゼンマユミが諫早市の木となっているという根拠が今明らかになったというか、よくわかったところでございますけれども、今回の道路改良では、そこの天然記念物の諫早市城山暖地性樹叢というところがコースの中に入っているのです。  ここが、今おっしゃった樹叢の一角なのですけれども、これがここの中に入っておりまして、工事をしますとここが削除されるというようなところになるわけですけれども、その削除されるところの指定というところが、ここのところに大体この変更許可の申請を出されている、今回要望に出されたところの図なのですけれども、こういうような指定をされているところです。  この範囲の中で、では、現地を見てみますと、すごく樹木が繁茂して根が張っているというような状況があるわけですけれども、このような範囲だけで崖崩れの対策は万全なのかどうかをお尋ねいたします。 102 ◯市長(宮本明雄君)[ 108頁]  今回要望をしております区間は、先ほど御説明をされたとおりでございます。もともとこの発端になりましたのは、従来からここが危険で暗いということは言われてきました。過去に崖崩れを起こしたことがございます。今の擁壁があるのは、その後に擁壁がつくられたものでございまして、今はたしか四、五メートルの擁壁と、その上にフェンスがありますけれども、それ以前は、擁壁が2メートルぐらいだったと思うのですけれども、それぐらいの擁壁だけで、たしか私の記憶では、平成3年の台風17号、19号のときに崖崩れを起こして、半年以上、1年ぐらいだったですが、そこが通れないということがありました。  非常に交通量も多いということもありまして、やはり中央商店街と駅前の商店街とをつなぐ一番最短距離にありまして、どうしても見通しが悪くて、道が狭くても、やはりそこを通られると。特にタクシー等はそこを通る率が非常に高いということでございます。  今回、商工会議所からも、これは中央商店街、駅前の商店街を取りまとめての話なのですけれども、商工会議所からそういう拡幅をしてくれという要望書、それから、諫早に存立しています県立高校、附属中学校を含めまして、そこの校長名、PTA会長名で要望があったということもありまして、これはもう何十年来の課題なのですけれども、取りかかってみようと。  特に、新幹線が平成34年に開通をするということになりますと、要するに、商店街と駅前をつなぐ道路が非常に貧弱といいますか、天満町の裏山のところにある道路とか、ほかにも道路は国道207号とかあるのですけれども、やはりここが一番タクシー等が通られるのではないかなということもあって、やってみようという決断をしたところでございます。  既に今、ホテル等が建設中でございますけれども、そこはセットバックしてもらって、一部の用地を諫早市のほうで取得をさせていただくような準備とか、そういうものを続けておりまして、また、公園橋のふもとに空き家がありましたけれども、あれについても司法の力もかりまして除去ができたということです。その準備は進めていたのですけれども、発端になったのは、平成34年の新幹線の開業ということを見据えて、どちらかといえば東口側の道路状況が弱いと。西口のほうよりも東口のほうが弱いと。メーンになる東口のほうが弱いということもありまして、これに取りかかろうということで、今回初めて、知事、県の教育長に正式にお願いをしたと。諫早市の要望ですよということでお願いをし、国の文化庁にも専門官にお相手をいただきましたけれども、たしか三、四十分お話をさせていただいたということで、非常に文化財の保護と要するに利便性の向上というか、安全性の向上というか、そういうものとを両立させるということでいかないといけないということです。工法等についても限られていますし、過去には、川のほうに張り出しのブリッジができないかとかということで検討をした経過もありますし、今の公園側に拡幅した場合にどれくらいの斜面になるかとか、いろんな検討をしてきました。  ただ、非常に難しい場所であることは間違いございません。特に河川のほうに張り出すということになりますと、樋門樋管がその狭い区間に3つあるのです。樋門樋管をいじると。要するに、川をいじめることといいますか、流量を減らすことはできませんので、やはり1メートルとか、1メートル半とか、今よりも道路の高さを上げて、流量を確保して出さないといけないということで、樋門樋管に大きな影響が出てきて莫大な事業費になると。国土交通省にも相談をしているのですけれども、そういう制約があるということ。そういうことを勘案いたしまして、今回、文化庁にお願いをしたということでございます。もう、状況については皆さんもよく御存じだと思います。  そういうことで、文化庁の反応なのですけれども、私は、最初はもう全く門前払いかなという気がいたしておりましたけれども、長崎県の教育長も知事も協力をするというお約束もいただきましたし、文化庁でも案を3案ぐらいつくって出してくださいというふうな反応でした。  ただし、ヒゼンマユミとか、そういう貴重なものに影響があるようなことは御遠慮くださいということですけれども、全くだめという話ではなくて、3案をつくって出してみてくれということは、ある程度話に乗っていただけるのではないかなという希望が出てきましたので、今、担当部局には早急に案を、急傾斜地ですから専門的な知識が必要で、崩壊したりしたらまずいので、そういうことを今指示をしております。  それから、樹木とかがありますので、大きくなってきた後の管理をやりやすいような形で考えてくださいと、この2つを言われました。それに基づきまして、コンサル等の協力も得る必要がありますので、準備にかかっているということでございます。それほど遠くない時期にそういう案を出しませんと、担当者がかわったりすると、また一からやり直しとかになると大変なので、急いでその案を作成してくれということをお願いしているところでございます。 103 ◯松岡眞弓君[ 110頁]  ありがとうございます。時間が大分なくなりましたので、その後に、私、崖崩れは大丈夫かというようなことと、それから崩落防止の工法はどのように考えているか、それから生態系への影響はないのでしょうかということと、それから道路工事区間にある大木はどうされるのか、それと本明川への拡幅は考えられたのでしょうかというようなことをお尋ねいたしましたけれども、今、市長の答弁で大体川のほうへの拡幅も検討したと。そして今3案を検討中だというところなのですけれども、まず、生態系への影響というところが出ないと、その3案というのは出てこないのではないかと思うのですけれども。3案というとどういうふうな案を想定、これからなのでしょうか、それとも、ある程度3案というのが想定されているのかどうかというのだけちょっとお聞きしたいのですけれども、短時間でお願いいたします。 104 ◯建設部長(島 公治君)[ 110頁]  先ほども市長から答弁がございましたが、今、基本設計をしておおむねこういう推定になるだろうというようなことで道路の構図を描いております。  ただ、一番土質の調査をして、どの程度の勾配であののり面を切るのか、あるいは、急傾斜のような工法でアンカーで岩着をしなければならないのか。当然、岩といっても堅い岩なら3分の勾配で切れますが、柔らかい岩だったら8分とかいうふうになって、天然記念物に影響する範囲が変わってきますので、そういう調査ができないか、現在協議をしているところでございます。 105 ◯松岡眞弓君[ 110頁]  それでは、生態系への影響というのはどのように調査をされているのでしょうか。 106 ◯教育長(平野 博君)[ 110頁]  まず、生態系に対する影響を知るためには、指定地全体にどのような植物があるのかというようなことを調査する必要がございます。  これにつきましては平成25年10月、昨年10月からでございますが、植生調査を実施いたしております。これは1年を、1シーズン、四季がございますので、それを2年間調査をする必要がございまして、これは来年9月までかかるというふうに見込んでおりまして、どこにどのような植物がどのような状態で存在するのかというようなことを詳細に調査をする必要がございます。  調査の結果をもとに、都市公園として利用するエリア、それから天然記念物として保護すべきエリアとの区分けを行いまして、国指定の文化財の保存管理計画を策定し、これを策定しましたら、これを官報に告示をいたします。この計画が天然記念物の保護及び活用を行っていく上での基準というふうになります。  で、植生調査の結果及び文化財保護管理計画の策定によりまして、天然記念物に隣接する道路拡幅工事についての取り扱いの方向性が定まっていくというふうになります。 107 ◯松岡眞弓君[ 110頁]  今の調査が来年9月でないと完了しないというようなところになりますと、地質調査というところでは、その後になるのではないかと思うのですけれども、そのような地質調査、それから3案をどういうようなときに提示するのかというような今後のスケジュールはどのようになるのでしょうか。 108 ◯建設部長(島 公治君)[ 110頁]  先ほど教育長から御答弁がございましたけれども、現在、国指定の天然記念物の城山暖地性樹叢について、平成25年度から平成27年度にかけて植生調査が行われています。  道路のルートの選定及び工法につきましては、最終的には、現在行われております植生調査の結果及び文化財保存管理計画によって決定されるものですが、市といたしましては、一日も早く事業着手できるよう、道路の設計に必要な土質調査や測量等の実施が先行してできないか、現在協議をしているところでございます。  例えば、植生がないところがございます。城山暖地性樹叢に囲まれているところでも、現在、中段の道路のあたりは植生がございません。そういうところで土質調査ができないか、現在協議をしているところでございます。 109 ◯松岡眞弓君[ 110頁]  済みません、スケジュールというところではもう少し全体像が見えるような感じで御説明いただけないでしょうか。今、平成27年9月の調査が終わらないと細かいことはわからないと。その前段として、木が茂っていないところを土質調査するというようなところですね。  だから、それとともに3つの工法というところも並行して検討されていくというようなスケジュールになっていくのだと思います。これが1年や2年でできるものではないとは思っておりますけれども、やはりこういうことに取りかかられたというと、皆さん、早くできないかと思っていると思いますので、やはり国との関係とか今お聞きしました。文化庁の関係、国土交通省との関係、川のほうの関係とか、いろんなことで難しい部分があるかと思うのです。そういう意味でスケジュールをお尋ねしていますので、もう少し詳しくお願いいたします。 110 ◯建設部長(島 公治君)[ 111頁]  公園橋から四面橋までの距離が約800メートルございます。城山暖地性樹叢と関係をする部分が240メートルでございます。  先ほどから新幹線の開業までにこれをつくりたいというような計画で進んでおりますので、その工期に間に合うためには、あの暖地性樹叢の部分をどのくらい早くできるかが鍵になってくると思います。  そういうことで、調査を待って測量を開始するのではなくて、調査ができるところは今の時点で調査をさせていただくというようなことで計画をしておりますので、それがあって、その暖地性樹叢の調査が終わる平成27年度末には、平成34年度までの具体的な計画がお示しをできるものと判断をしているところでございます。 111 ◯松岡眞弓君[ 111頁]  この道路は本当に、先ほど市長もおっしゃいましたように、各団体からの要望もあり、そして長年の懸案であったというところで、新幹線を機にして、やっとどうにかならないのだろうかというようなところで、皆様が努力をなされているところであると思います。  諫早公園は諫早観光の目玉であると思っております。ここは有志で行われているホタルの里が最近できていまして、大分ふえたようでありますし、それから、水の流れがあって、高城回廊を回りますとすごく豊かさを感じます。そして、近くには美術・歴史館、そして図書館ということで、諫早の自然と文化が融合した地域ではないかと思っているところであります。  今までのいろんな御説明の中でも、本当に国との折衝、県との折衝というところで大変難しい部分がありましょうけれども、よりよい地域になるよう期待いたしまして、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 112 ◯議長(村川喜信君)[ 111頁]  質問者交代のため午後1時10分まで休憩いたします。                 午後0時7分 休憩                 午後1時10分 再開 113 ◯議長(村川喜信君)[ 111頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、木下政儀議員。 114 ◯木下政儀君[ 111頁]  皆さん、こんにちは。本日3番目、議席番号7番、市民ネット諫早、木下政儀でございます。  今回の土砂災害で亡くなられた方、被害を受けられた方に御冥福とお見舞いを申し上げます。心から早期の復旧を期待いたします。  8月26日、639人、長崎県国体選手団の総合結団壮行式が県立総合体育館でありました。今、天候不順が続き、農産物は病害虫の被害や日照不足による品質低下が予想されておりますが、農家では収穫の秋、農繁期を迎えられます。健康に注意しながら、ともに頑張りましょう。  長崎がんばらんば国体開幕まであと37日となりました。市内各地域では、祭りや大会が開催されました。各会場では、市民皆さんから貴重な御意見、御要望を賜りました。市民皆さんの声を市政へ、議員として最後まで初心忘れず、代弁者として質問をいたします。当局におかれましては、市民にわかりやすく御答弁をお願いいたします。  今回は、大きく防災行政無線について、長崎がんばらんば国体カヌースプリント競技について、大村湾の環境保全対策について、大きく3点について、一問一答で質問をいたします。  それでは、大きい1点目、防災行政無線についてお伺いいたします。  平成24年度以前から整備計画、電波調査、設計業務等を実施して、頻発する集中豪雨、津波、竜巻など災害情報や国民保護情報を住民の避難のために伝達する手段の強化が急務となっているが、本市の防災行政無線は、諫早地域で未整備であり、また、支所地域も個別に運用され、全市一斉放送できない状況である。このため、第1次整備として、諫早地域に防災行政無線を整備するとともに、各支所地域の既存設備を生かしつつ、全市域を制御統合し、さらにコミュニティFMやメール等の多様化を図り、もって災害に強いまちづくりを推進する。  また、第1次整備後、各支所地域の既存設備は第2次整備で行うとして、平成26年度より諫早市全域に防災行政無線が供用開始をいたしました。結果として、8月9日の長崎原爆投下時刻午前11時2分に1分間のサイレンを鳴らすことを連絡した後、多良見地域だけサイレン吹鳴ができず、8月12日の新聞には、「市は、屋外スピーカーに流す中継局が故障した可能性などを調べている」との記事がありました。  その後、議会の全員協議会で、「台風の風の影響で木床中継局で障害が発生した」との報告がありましたが、既存設備の設置場所の状況と支所地域の中継局周辺の調査状況及び今回の調査結果、その対応について初めにお伺いいたします。 115 ◯市長(宮本明雄君)[ 112頁]  まず、私のほうから、防災行政無線につきまして、今回の8月9日、私は長崎市で開催されました平和記念式典に出席をしておりました。台風が近づいているというようなこともありまして、大型テント等が撤去された中での式典ということでございました。  8月9日にサイレンの吹鳴ができなかったと。事前の放送とかはできたそうですけれども、サイレンの吹鳴ができなかったということで、心より深くおわびを申し上げたいと思います。  そもそも防災無線というのは、防災のために使う設備でございますから、安定性、それから緊急時の放送ができる仕組みでないといけないということがありまして、旧諫早市域には、先ほどおっしゃいましたように、今年4月から供用を開始しているというものでございます。  その緊急を要するものを使用してのサイレン吹鳴ができなかったということ、それから、大草、伊木力地区、多良見地域は、爆心地から12キロメートル以内にほとんどの地域が入っているという地域でもございますし、多くの被爆者の皆様方、そして、それに関連する皆様方がたくさんいらっしゃる地域でございます。そういったところで、たまたまなのですけれども、あってはいけないことが起こったということでございまして、この辺につきましては、再点検といいますか、今回起こったのは従来つけていたアナログ方式の部分で起こっておりますけれども、それはそれといたしまして、起こってはいけないことが起こったという意味におきまして、深く反省をすべきものであるし、市民の皆様方に申しわけないという気持ちで、心からのおわびを申し上げたいと思っております。  ですから、ある一定の気象条件等が悪くても防災無線というのは使えるのが防災無線の主旨でございますので、そういう意味で、危機意識を持って保守管理等に努めてまいりたいと思っております。  まことに申しわけございませんでした。 116 ◯総務部長(森 康則君)[ 112頁]  多良見地域でサイレン吹鳴ができなかった原因でございますけれども、今回、デジタルで整備をいたしました本庁及び多良見支所のデジアナ変換機までにつきましてはメーカーとも綿密に調査いたしましたが異常はございませんでした。また、支所に設置しております従来のアナログ機器につきましても異常がなかったことから、その先、多良見町の木床中継局に対してサイレン吹鳴の信号が一時的に到達しなかったのが原因であったと判断いたしたところでございます。  業者のほうからは、当日、台風11号が通過した際の強風により、木床中継局に近接した樹木の枝がアンテナを押して、一時的に方向を変えたため、信号を受信することができなかったのではないか、それが原因ではないかと考えられるとの報告を受けております。  この報告を受けまして、木床中継局の周辺の樹木伐採につきましては、地権者と協議をいたしまして、アンテナに支障となる枝はすぐに伐採をして、8月15日の終戦記念日にはサイレン吹鳴もきちんとできているところでございます。  それ以外の他支所地域の中継局につきましても、中継局の周りの樹木等支障になるものがないか、その後現地調査を行ったところでございます。その結果、中継局にすぐに支障を来すというものはございませんでしたけれども、近い将来、支障となる可能性がある樹木が見られましたので、こういったものに対しては対処する予定でございます。 117 ◯木下政儀君[ 113頁]  市長からの答弁は、余りにも気にし、余るような答弁でございましたけれども、今後ともエラーのないようにお願いを申し上げたいというふうに思います。  今回のエラーは、台風の風が原因ということでございましたけれども、私も、当日サイレンの吹鳴というものを、時間を見ながら思っておったのですけれども、おくればせながら、その当日は黙祷させてもらったという状況でございます。
     そのことでありますが、先ほど市長のほうから答弁がありましたように、防災無線ではあってはならないことが今回は起こったということでございます。  ただ、私も先般全員協議会で報告があった後に、原因の木床中継局に行ってきましたけれども、歴史というか、そういうふうなものを調べてみますと、設置されてから25年以上も経過をしているというような状況でございます。付近は当然山ですけれども、自然木が大きいというか、だんだん成長するというふうな状況でございます。そういうふうなことでございますので、今後の管理は、時期を見ながらというか、適時にというか、調査してほしいというふうに思っております。  そのようなことでございますが、諫早地域の新規整備状況は、無線局が1基、中継局が1基、屋外スピーカーが106カ所で、支所地域の既存設備は中継局4基、屋外スピーカー173カ所で、うち多良見地域は、中継局1基、屋外スピーカー63カ所であり、支所地域の既存設備の設置場所の状況を知ることも必要であろうと思います。  今回、整備された本庁のデジタル防災行政無線は、エラーチェックの機能が設置されておりますが、支所地域のアナログ中継局の設備にエラーチェックの機能は、今後増設は考えられないかお伺いいたします。 118 ◯総務部長(森 康則君)[ 113頁]  今回、諫早地域に整備いたしました防災行政無線は、デジタル方式でエラーチェックができますが、支所管内に設置しております防災行政無線につきましては、アナログ方式で整備されておりまして、エラーチェックが困難でございます。それで、毎日夕方の5時に操作確認のために、全地域に定時放送、これは音楽を流しておりますけれども、ここで異常がありましたら早急に対処してまいりたいと考えているところでございます。 119 ◯木下政儀君[ 113頁]  今回、台風によるエラーでありますが、通常は考えられない原因だというふうに思います。二度とこのエラーを発生させないためのエラーチェック機能の設置はどうしてできないのでしょうか。 120 ◯総務部長(森 康則君)[ 113頁]  本庁でチェックするには、今、デジタルをアナログで送っておりますが、アナログ信号をデジタル信号に逆に変換する必要があるということになります。そのような装置は今はないのが現状でございます。本庁からの放送は、支所のデジアナ変換装置から直接無線機に信号を送っておりまして、支所のアナログ親卓というのを使用していない。そこを中継していないために、支所側ではチェックすることもまたできないようになっております。  本庁から放送を行う際には、放送内容や時間帯を支所の担当職員に事前に通知しており、放送結果の報告など連絡体制をとっておりますが、さらに徹底して、適正な運用ができるようにいたしたいと思っているところでございます。 121 ◯木下政儀君[ 113頁]  答弁のとおりで、多良見地域の既存防災無線設備は昭和52年度に多良見町農協が、地域農政整備事業で取得した広報無線放送施設を昭和63年に無償譲渡された施設であります。ほかの支所地域の中継局も、耐用年数やメーカーも違っております。支所地域の既存設備にエラーチェック機能が増設できないのならば、今後考えられております第2次整備は早期に考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 122 ◯総務部長(森 康則君)[ 113頁]  防災行政無線の整備につきましては、昨年度に第1段階として諫早地域にスピーカーを設置するとともに、支所の既存設備を生かして全市一斉放送ができるように整備し、今年度の4月から運用開始したところでございます。  多良見地域では、昭和52年に伊木力・大草地区を対象に、多良見町の農業協同組合が地域農政整備事業で設置した無線設備を旧多良見町が昭和63年に無償譲渡を受け、そのときに36基を新設し、多良見地域全域に放送できるように拡張されております。この際に、もともとあった27基の屋外スピーカーの設備も更新されておりますけれども、一部そのまま継続して利用されている設備もございます。  まずは、今回平成25年度までに整備した分の改善、運用というのを今現在行っておりますが、その部分の確立を早目にまず行って、それからデジタル化については中継局あるいは子局、そういったものについて、支所のほうとも十分協議しながら、調査検討を進めてまいりたいと思っております。 123 ◯木下政儀君[ 114頁]  先ほど言いましたように、昭和52年度に設置された設備が、今一部は継続して利用されているということでございますけれども、その数は大体どうなっているでしょうか。 124 ◯総務部長(森 康則君)[ 114頁]  先ほどもちょっと触れましたけれども、昭和63年に旧多良見町が農協から移管を受けた際に、既存のスピーカー施設というのは27カ所ございました。新しくつくったのが36カ所です。27カ所が昭和52年から使ってあったスピーカーでございます。1つの支柱には2個から4個のスピーカーが設置されておりますけれども、その27カ所のうち全部のスピーカーを取りかえたのが9カ所、一部取りかえたのが13カ所、それからそのままの状態で継続利用したものが5カ所でございます。 125 ◯木下政儀君[ 114頁]  今の答弁によりますと、一部のスピーカーについては取りかえられてないというふうに思います。先ほど言いましたように、昭和52年に農協が設置したものを譲渡されたということになると、当初設置されたものはもう既に35年以上を経過しているということになると思います。保守点検やメンテナンスなどをされていると思いますが、今後、年数がたつごとにエラーが心配されるというふうに思っております。今後いろいろ経緯というものもあると思いますけれども、早期な更新をお願いを申し上げまして、次の質問に移りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、長崎がんばらんば国体カヌースプリント競技についてであります。  恒例の諫早市民一斉清掃が9月7日に実施されますが、「ことしの市民一斉清掃は、国体の関係で1カ月おくれになってしまいました」という自治会長からの回覧文書が挿入されておりました。8月23日は国体開幕まで50日前記念イベントがJR長崎かもめ広場で開催され、諫早市では、国体開会式で『諫早のんのこ節』に出演される約650人の市民の人たちは、8月25日から9月28日まで、5班に分かれ、10月5日の総合リハーサルに向け練習に練習を重ねられています。  現在、多良見特設カヌー競技場付近の国道207号では、改良工事や木床橋前交差点の信号照明移設工事などが、期間を9月30日までとして、雨天の日も進められています。供用開始後は、国道207号、国道34号、喜々津駅を経由して市道木床囲線から特設カヌー競技場へ行くことになります。近隣の喜々津船津地区165世帯、木床1区地区455世帯、木床2区地区350世帯などの住民は、通勤・通学、買い物、通院など日常生活にこの道を利用されており、大会前や大会時は交通量も多くなり、地域市民にとっては一時的に日常の生活環境も変わってくるのではと心配をされています。  そこで、特設競技場近隣住民への開催時の協力依頼はしないのかどうかお伺いいたします。 126 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[ 114頁]  国体開催時の協力依頼に関する御質問にお答え申し上げます。  カヌースプリント競技は、会期が10月13日から16日まで、諫早市多良見特設カヌー競技場を会場として、選手・監督が約300名、競技役員などが約300名、過去4年間の国体での平均観客数が約5,800名の競技会でございます。  これまで競技会場周辺の地域、地区の自治会長、老人会長などを対象として、国体の周知PR、諫早市で競技会を開催する7つの競技の概要、おもてなしにつながります市民運動やボランティアなどについての説明会を平成24年に2回行っているところでございます。  また、ことしの4月でございますが、多良見町商工会を中心に、カヌーの競技会場でのおもてなしについての説明会を行っているところでございます。  さらに、8月には、商工会、それから漁協、農協と協議を行いまして、競技会場で各団体1日ずつではございますが、3日間、ふるまい鍋による食の提供を行っていただくことの打ち合わせを済ませているところでございます。  また、ボランティアにつきましては、平成24年11月から平成26年5月まで募集を行っております。ききつ船津ペーロン保存会の方を含め、多くの個人・団体から1,200名の登録をいただいたところでございます。  その後、6月には、そのボランティアの活動希望調査を行いまして、8月には配置場所、その競技会場のどこでボランティアをしていただくか、その活動内容などを決定して御通知を申し上げているところでございます。  9月2日には、カヌー会場近隣の4自治会長に、競技の観戦、それから交通混雑について説明を行い、9月22日にはカヌースプリント競技会の会場周辺の、今度は住民の皆様にお集まりをいただき、詳しい説明会を行うこととしておるところでございます。  国体まであと残りわずかとなっておりますが、今後とも機会を捉えまして、住民の皆様にさらなる周知を図ってまいりたいと考えております。  最後でございますが、地元の方々に、選手を応援していただき、観戦していただくことが国体に対する最高のおもてなしでございます。ぜひ、競技会場で生の選手、競技を見ていただいて感動を共有していただければと思っております。 127 ◯木下政儀君[ 115頁]  答弁にありましたように、協力といったおもてなしのためにも、地域の市民もお迎えをしていただきたいというふうに思いますが、先ほども申し上げましたように、今月、一斉清掃もするし、会場近くの整備も考えておられるようでございます。そういうことで、今後一体となって国体を迎えたいというふうに思います。  次に、多良見地域づくり協議会による第54回多良見地域ソフトボール大会が8月31日になごみの里運動公園で開催され、私も開会式に出席をさせてもらいましたけれども、その中には同僚議員の北島議員も選手として出場をされておられました。チームの成績や本人の打撃成績等につきましては聞いておりませんが、試合後の楽しみかなというふうにも受け取っておりました。私もそのとき行ってみたのですけれども、やはり一週間延期ということで、試合を棄権された地域もあったというふうにお聞きをしておりますが、ただそのときは天候については非常にスポーツ日和だったというふうに思います。私も応援をしながら、長崎国体カヌー競技を想像しながら、途中まで試合を応援して帰りましたけれども、ほんと、楽しんでスポーツをしておられたな、ソフトボールをしておられたなというふうな感じがいたしました。  多良見地域づくり協議会のたらみ海辺の学校では、平成22年4月に立ち上げられましたたらみカヌークラブの指導者の指導を受け、海のシーズンを迎え水に親しむ機会を捉えて、小学生・中学生がカヌーを通してふれあいの場をつくり、カヌー競技の普及を図るため、多良見地域の小学生・中学生を対象にカヌー体験教室を開催されております。大草塾による大草小学校PTAではカヌーを、喜々津小学校、喜々津東小学校、真崎小学校区健全育成会ではペーロン体験学習を実施されております。  また、多良見ふるさと祭りではカヌー協会と共催でカヌー・ペーロン体験学習を実施され、カヌー体験学習には147名が参加されておるとお聞きしております。  平成26年度も、7月20日、8月24日、多良見地域小学生・中学生カヌー体験学習が開催され、また、平成23年度から参加されている大草塾の大草小学校のPTAは、カヌー体験学習をことし9月20日にも計画されているとお聞きしております。  今後は、将来を担う子どもたちがカヌー体験学習を通じて盛り上がったこの機会にカヌーブームを持続させ、競技人口を今まで以上に普及を図り、多良見のスポーツの一つの顔となるため、市当局におかれましても、施設整備や競技会等には今後も後ろ楯となっていただき、人的な支援もお願いいたします。  「オリンピック選手を地元から」を一大スローガンに、学校等でカヌー大会が開催されるためにも施設の継続利用についてお伺いいたします。 128 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[ 115頁]  カヌー競技会場の施設の継続利用についての御質問にお答え申し上げます。  競技会場となります諫早市多良見特設カヌー競技場は、仮設の施設でございます。そのため、国体終了後には全てを撤去することとなっております。しかしながら、なごみの里運動公園の護岸でございます。議員さんもリハーサル大会をごらんになったと思いますので、会場の雰囲気は御存じだと思いますけれども、護岸には浮き桟橋を設置するための鉄製の扉が取りつけられております。今後海上のコースや陸上における大会本部施設などを設置することにより、カヌーの競技会が開催できることとなっております。  会場施設については、全て仮設でございますので、撤去するということでございます。  これまでも、たらみ海辺の学校では、小中学校カヌー体験教室、それから多良見ふるさと祭りでは、カヌーの試乗体験が実施されており、多良見漁協や地域を挙げてカヌー競技の普及に御協力をいただいておるところでございます。  今回の国体のカヌースプリント競技会の中でも、地元のペーロン保存会の御協力をいただきまして、地元の子どもたちや大会関係者のチームによりますペーロンのデモンストレーション競漕を500メートルのカヌーコースを使って行うことが決定しているところでございます。  今後も、カヌーの競技団体により、多良見を会場としたさまざまな競技会、大会が行われるものと期待をしているところでございます。 129 ◯木下政儀君[ 116頁]  今後ともその会場設営等についても、またお願いもあろうと思いますので、その分についてもよろしくお願いをいたします。  平成26年6月20日から6月22日まで、全九州高等学校体育大会、第11回全九州高等学校カヌー競技大会が長崎がんばらんば国体カヌースプリント競技リハーサル大会として、先ほどありましたように諫早市多良見特設カヌー競技場で開催されました。成績につきましては、西陵高校は、男子の部は団体で5位、女子の部でカヤックのペアで1位と団体で3位と健闘いたしました。また、鶴洋高校は、男子の部でカナディアンでは1位、団体で9位、女子の部のカヤックのシングルで1位、団体で4位と健闘されました。  この大会を初め長崎国体に出場される選手は、生涯忘れられない年であります。長崎国体開幕まで42日となる8月31日には、既になごみ橋や多良見特設カヌー競技場の近くにはたらみ海辺の学校実行委員会により、会場案内とカヌー競技のPRを目的にした幕が取りつけられておりました。その幕がこれでありますが、バックがなごみの里運動公園でございます。(写真を示す)この写真は喜々津川河口のほうから撮った写真でございます。  いよいよ長崎国体が開幕いたします。昨日も、喜々津川では、西陵高校のカヌーの選手が10艇ぐらいですか、5時のチャイムが鳴るときにちょうど行きましたけれども、練習をしておりました。その関係でございますが、今後、カヌー競技の選手、役員、応援者、ボランティア、案内者など、カヌー競技に関して参加された人、地域の人が、喜々津川河口に多良見特設カヌー競技場が設置され、家の近くでも選手を応援したり、ボランティアとして参加したことなど、この場所に国体後訪れたとき、競技場があったことのあかしとなるものの設置ができないかお伺いいたします。 130 ◯政策振興部長(谷口 啓君)[ 116頁]  今回の国体でございますが、諫早市では開・閉会式も含め、これは陸上競技場でございますが、7種目の競技が行われることとなっております。競技会場もその数以上ということでございますが、競技施設がなくなります。仮設でございますのでそれを撤去するということでございますが、カヌースプリントの会場だけに記念となるものを設置するのか、それとも、その他の会場も、やはり第69回の国体の会場であったんだということを記すべきものを残すかということは、今後検討をしていきたいと思っております。 131 ◯木下政儀君[ 116頁]  その検討が実現になるように、ひとつ努力していただきたいというふうに思います。  先ほども、高校生が練習していたと言いましたけれども、小さい、今の小学生・中学生がカヌーを見て、将来を見つめたその状況で、その場所に行って思い出になるようなものが欲しいなということで提案を申し上げております。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、次の3点目、大村湾の環境保全対策についてお伺いいたします。  大村湾は、底質悪化が進み、その改善には長い時間がかかり、大村湾南部海域津水湾において水酸化マグネシウムを試験的に散布する事業が平成23年度から平成25年度まで、底質改善剤としての有効性を検証することを目的に実施されましたが、多良見町漁業協同組合の総会では、平成23年度から平成25年度まで事業概要として経過を報告されておりますので、内容を抜粋して質問といたします。  平成23年度は、ナマコ資源の回復を図るため、市の特別な御配慮を賜り、ナマコ資源回復事業を実施し、酸素水塊の発生により壊滅状態となった漁獲量も回復し、関係機関の支援を受け、大村湾南部海域底質改善実証試験事業などを実施したこと、平成24年度は、諫早市また関係機関の特別な助成を受け、資源回復に取り組んだ結果、ナマコ資源が過去類を見ない高漁獲量の水揚げがあったこと、平成25年度は、夏の高水温の影響により大村湾全体にナマコ漁に被害がありましたが、平成26年においては、ナマコ漁の回復の兆しがあった。国・県・市の援助を受け、漁家の生活安定のため、津水湾底質改善事業を実施したところ、同湾内の水質の透明度が増し、成果が出たものと確信した。と、組合としては報告されていますが、そこで、平成23年度から平成25年度までの底質改善実証試験事業の検証結果についてお伺いいたします。 132 ◯市長(宮本明雄君)[ 117頁]  大村湾の底質改善の件でございます。  大村湾というのは、御存じのように、二重の閉鎖性水域と呼ばれております。閉鎖度というのではベスト1ではないのですけれども、実際の閉鎖度、西海橋のある針尾の瀬戸と早岐の瀬戸というので、200メートルと20メートルとか30メートルとか言われますけど、それくらいで佐世保湾につながっています。佐世保湾の湾口というのは、やはり800メートルぐらいしかなくて、それで非常に閉鎖度というのは、一時の閉鎖度、西海橋と針尾の瀬戸、早岐の瀬戸とで見ますから、閉鎖度はたしか5番目か6番目なのですけれども、実質的な閉鎖性が高いという意味においては、日本唯一ではないかなと私は思っております。  特に、諫早市が接しますところは、津水湾といいますか、大村湾の中でも一番湾奥部ということで、これまでも水質の浄化等に努力をしてまいりました。底質の悪化が進んでいるということもありまして、大村湾海区漁業協同組合長会から、水酸化マグネシウムの散布で底質改善を図ってはどうかということで、長崎県と諫早市、大村市、これは長崎県が50%、大村市と諫早市で25%ずつということで、実証実験というのを平成23年度から平成25年度まで3カ年行ったということでございます。ことしは行っておりません。  それはなぜかと申しますと、諫早市側の4カ所と大村市側の4カ所で年に2回の散布を行いまして、その効果を見たいということで、ことしは評価会議というものを開催いたしまして、それを検証するということになっております。その結果、平成26年6月、ことしの6月ですけれども、報告書が取りまとめられたということになります。  報告書の内容ですけれども、水酸化マグネシウムの散布によりまして、酸性とかアルカリ性の基準を示しますpH値も優位に上昇をしているということで、十分な浄化効果が見込まれるということでございますけれども、今後どうやっていくかというのはまだ全然決まっておりません。先日、国のほうにも県のほうにもこの事業を継続できないかと、本格的にできないかと。今までは実証実験ということでやってまいりました。これを本格的にやるということになりますと、予算の問題とか、これだけで、要するに平成23年度が600万円、平成24年度が600万円、平成25年度は1,200万円ということで、もう限られた区域だけでも結構予算を投入しないといけないということもありまして、全体の底質改善効果というものを見ないといけない。その分だけはもうあるんですけれども、それははっきりしていると思うのですけれども、そういうことが言われているという状況でございます。  それから、大村湾の水質でございますけれども、このところずっと改善傾向にあります。ここ数年では、平成19年、平成20年、このころが一番悪うございました。その後、改善傾向が進んできまして、比較的ナマコの漁獲量と相関関係にあるのではないかなと言われるぐらいのデータがずっと続いております。ここ20年ぐらい前までは、河川の水質が悪いと。それが大村湾の、特に湾奥部の津水湾とかの水質を悪くしていったということがありまして、そのために下水道の整備というものに力を入れてまいりまして、その河川の水質は前から比べますと随分とよくなりました。それに伴いまして、大村湾の水質もよくなってきているのですけれども、どうしても湾奥部ということがあって、回復がおくれてきていると、ほかのところよりもという意味ですけれども、そういう傾向にあるということでございます。 133 ◯木下政儀君[ 118頁]  ありがとうございます。検証の結果については、いい方向かなというふうに考えております。  ただ、大村湾をきれいにする湾沿岸議員連盟の平成26年度総会が7月14日に開催をされましたけれども、そのときに、県の第3期大村湾環境保全・活性化行動計画が報告をされました。内容的には、津水湾において毎年夏期に底層に広範囲に貧酸素水塊が発達している。大村湾では、貧酸素水塊の発生や浅場の減少など、海洋生物の生息環境に影響を及ぼす事象もあり、生態系全体への影響が懸念されることなどが報告をされました。  また、これは平成24年8月23日の新聞の中の「よみがえれ琴の海」では、大村湾の環境改善に取り組むNPO法人長崎海洋環境研究会によると、ヘドロは湾奥でたまり続けている。理由は大きく3つ。1つ目は、川から流れる生活排水。湾奥は諫早、大村両市など人口が多く排水量が多い。2つ目は、潮流が湾奥まで届きにくい点。というようなことで、最終的には、ただヘドロが分解されるまでには3年以上かかり、広範囲に持続的に散布するには行政の力が絶対に必要という山中理事長の言葉もあっております。  そういうふうな関係で、県への底質改善実証試験事業の再延長といいますか、先ほどもありましたが、これについて要望をしてほしいということで、質問いたします。 134 ◯市長(宮本明雄君)[ 118頁]  今回8カ所、40メートル掛け40メートルですから1,600平方メートルですか。広い海の中ではごく一部について水酸化マグネシウムの散布を行い、その結果を報告書として取りまとめられました。その結果としては、有効であるということは立証できました。  事業化に移るということになりますと広い範囲でございますから、それが経済的な効果といいますか、ほかにそのような効果が上がるものがないのかとか、そういうことが広い海域での散布ということになりますと、当然話題になっていくんだろうなと。要するに採算性というか、事業性と。今まではテストといいますか、試験でやってきたということで、それについてはもう立証ができているのでしょうけれども。8月7日、8日だったと思うのですけれども国への要望の際にも、その前の知事への要望の際にも、このことを継続して下さいということをお願いはしました。今からそういう問題について論議がもっと深まっていくのかなと思っております。  先ほど議員がおっしゃいましたように、河川の水質というのはよくなっても、その前の状態に戻るためにはやはり多くの時間が必要と。それを手助けするための方策として海底耕うんとか酸素の曝気とか、水酸化マグネシウム、こういうものがあるんだと思っております。  そういった意味で、大村湾というのは閉鎖性が高いですから、干満の差も非常に小さいです。1メートルとか言われています。有明海だと6メートルとか7メートルとか言われるのですけれども、それだけ水流といいますか、潮の流れが遅いということもあって回復がおくれているものと思っております。これからも積極的にそういうお願いをしていきたいと思っております。 135 ◯木下政儀君[ 118頁]  ありがとうございます。  最後に、要望としてお願いをしておきたいというふうに思います。  8月9日、多良見地域づくり協議会のたらみ海辺の学校による「実験で見る大村湾の仕組み」、「あさり貝による海水の水質浄化」が開催され、会場付近の海中に水中カメラを設置して実際に海底を観察する実験が計画をされておりました。しかし、その日は、残念にも赤潮が発生したことで中止になりました。  このころの赤潮発生の資料を見ますと、有害プランクトンのシャットネラ属は、8月7日の津水湾では720、8月11日の多良見では4,060、有害プランクトンのシャットネラ属が100を超えると魚類のへい死するおそれがある数値と言われております。そういうふうな状況が発生をしております。今後も、大村湾の環境保全対策に支援していただきますよう要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 136 ◯議長(村川喜信君)[ 118頁]  質問者交代のため、しばらく休憩いたします。                 午後2時3分 休憩                 午後2時15分 再開 137 ◯議長(村川喜信君)[ 119頁]  休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、相浦喜代子議員。 138 ◯相浦喜代子君[ 119頁]  皆さん、こんにちは。新生クラブ相浦喜代子です。まだまだなれないのですが、少しだけでもできるようにと頑張っております。  私、先週の金曜日、開会日、8月29日が誕生日でして、今回は50歳という記念すべき誕生日だったのですが、乙女座です。乙女座は12星座で、きょうは何と一番いい運勢の星座でして、「自分の言っている主張が理解してもらえて通る日、話が通じ合える日」というのがきょうの私乙女座の運勢でございましたので、きょうの一般質問は何かいいことが起きるのではないかと思いながら進めさせていただきたいと思っております。  長崎がんばらんば国体開会まで36日前、先ほど木下議員は37日と言われていましたが、きょうを入れないともうあと36日すると国体となります。昨年9月議会、一般質問は21名6日間、私は14番目で3日目の最終登壇者でした。今回は9名、2日間で最終日最終登壇者となりました。
     諫早のんのこまつりもまだ15日あり、祭りの慌ただしさも感じないままでして、議員となって8回目の9月議会は、何かこれまでとは様子が違い、戸惑っております。ただ、一般質問の最終登壇者であることに変わりはございませんので、しっかりと議論ができればと思っております。  先日22日、23日、長崎県内において日本PTA全国研究大会が開催され、私は22日の諫早中央体育館で開催された第1分科会を見学させていただきました。アトラクションで皿踊りも披露させていただいたこともあり、前日の会場準備から見せていただきましたが、市P連の方々が、仕事を休んだり、仕事の合間を縫って準備に汗を流し、当日もきめ細やかにスタッフとして活動されていました。子どものため、学校のため、地域のため、それが長い目で見れば自分のためにもなる、そういう思いでしょうが、それでも1年近く準備をされ、2日間を通して市P連のお父さん、お母さん方の働きぶりに感動しました。  その5日後には、同じ会場で小栗地区・有喜地区・小野地区・小長井地区の皆さん160名が国体のアトラクションである皿踊り「新のんのこ」の練習をされていました。7時から9時半まで2時間半という長丁場の練習でしたが、指導者のもと、一丸となって必死に練習されている姿に頭が下がりました。諫早人として一緒に踊ることができなかった無念は残りますが、けがなく無事踊り切られることを願ってやみません。  それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。  今回は、平成27年度予算編成に向け、これまでの一般質問で提言させていただいた項目より、市民の皆様から関心を寄せられた項目について伺います。  1、不妊予防について。  平成25年度不妊予防への取り組みについて、教育委員会と健康福祉部に質問及び提言をいたしました。少子化対策として中・長期的施策として考えていただければと思った次第でした。  その後、議会だよりを見られた市民の方からお便りが寄せられ、「不妊予防が医学的に正しく普及されている表現かどうか疑問です。変に使うと混乱します。それが正しい表現ならば注釈を入れてください。」との御指摘をいただきました。  限られた紙面の中での掲載なので、読まれる方には説明不十分になるのは仕方のないこととは思いますが、匿名でしたので、御説明する場もなく、いま一度、議場で議論することにより、多くの市民の皆様に御理解いただき、少子化対策を一緒に考えていただければと思います。  そもそも、この質問は、昨年8月、民間のテレビ局が主催した企画で「不妊予防・不妊治療講演会 ママになろう」への参加がきっかけでした。産婦人科医7名の講演で不妊予防という耳なれない言葉からでしたが、これが少子化対策にとって必要だと思ったからです。  教育委員会へは、議会終了後、現在の性教育に不妊予防を取り入れる可能性を検討されたかどうかを伺います。また、健康福祉部には、不妊予防について、医学界での動きについてと「産婦人科などの専門家の御意見もいただきながら、配布の方法も含めながら検討したい」と御答弁をいただきましたので、関係機関との意見交換も含め、検討されたかを伺います。  次に、節薬バッグについては、市議会だよりのクイズ御応募の中に「節薬バッグについてもっと詳しく知りたいです。」との御意見をいただきました。「関係機関とも相談しながら考えてみたいと思う」との御答弁をいただきました。そこで、他市による節薬バッグの取り組みと効果について、また、諫早市において関係団体との意見交換などは行われたか伺います。  次に、諫早市社会福祉協議会の法的必要性と人事介入について。  合併して10年、諫早市社会福祉協議会は、職員人数、人件費補助等を中心にさまざまな問題が議会でも議論されてきました。諫早市社会福祉協議会の法的必要性は、社会福祉法第109条に明記されていますが、法的必要性と諫早市にとっての必要意義を伺います。  合併から10年、社会福祉協議会の組織、職員数の変動、歳入における大きな資金源である会員拡大への活動について、また、平成26年度人件費補助の算定見直しなど、諫早市はどのように助言をし、役割はどう変化したのか。また、指導をしてきたのかを改めて伺います。  次に、諫早市の退職者が理事長や事務局長として採用されることを天下りと表現される方もいるようですが、私は、これまでの行政経験を退職後も発揮していただく社会資源として力強い存在であると思います。現役時代に比べるとはるかに薄給であろうとも、御活躍いただけるのであれば、私は感謝する次第です。しかし、これまで幾人もの方がなし得なかった改革を行うには人手が足りないのではないでしょうか。事務局長の補佐として、また同時に社会福祉行政を学ぶ場所として、諫早市社会福祉協議会への職員派遣は考えていないか伺います。  3つ目に、諫早市美術・歴史館の役割と館長人事及び権限について伺います。  ことし3月オープンした美術・歴史館は、4月に現在の鈴木勇次氏を館長に迎え、5月には1万人の来客者を迎えました。離島振興・地域振興のスペシャリストとしてさまざまな大学や自治体で御活躍された方を館長に起用されたその意図と、美術・歴史館を生かすための館長権限は予算・人事等で与えられているのか伺います。  以上を通告による一括質問とし、答弁によっては再質問したいと思っております。  6月議会では、3分も残し、宮本市長の御答弁を抑制する発言をしてしまいました。まことに申しわけございませんでした。今回は、なるべく質問は簡潔に行いますので、時間を気にせずお答えいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 139 ◯市長(宮本明雄君)登壇[ 120頁]  相浦議員の御質問にお答え申し上げます。  私からは、美術・歴史館の役割と館長人事及び権限についてということでお答え申し上げたいと思います。  美術・歴史館でございますけれども、ことしの3月1日にようやくオープンすることができました。いろんな経過がありますけれども、建設の基本構想の中で、文化連盟の森会長とか市川森一先生にもアドバイザーになっていただいておりましたけれども、コンセプトといいますか、その美術・歴史館の基本的な考え方というものがそこで論議をされております。その中で、特徴的なのが市域全体を一つの大きな博物館として捉え、諫早丸ごと博物館というものをコンセプトにしたほうがいいのではないかという提言を受け、そのようなことで実施に向かったということでございます。  各地域にある歴史的・文化的資産の活用と連携を図りながら、そのコアの施設、中核施設として市全体の貴重な歴史文化遺産や美術作品の展示及び保存継承を行うということをテーマとしております。  また、市民の皆様や来訪者がふるさと諫早を全体的に理解し、親しみ、それで諫早に愛着を持ってもらうと、郷土愛を育む場であるというようなことで、県展を初め市民の作品発表の場として文化芸術活動の振興を図るということでスタートしたものでございます。また、新たな諫早の魅力づくりに寄与する場でもございます。  美術・歴史館の館長、先ほどおっしゃいましたけれども、鈴木館長でございますけれども、長年にわたり地域振興、離島の振興等を、いわば地域づくりを主眼として専門分野で活躍をされた方でございまして、そういった意味で、サテライトのスタジオが大学にはございますけれども、そこで「諫早学」の講座を開いてみたりということで、諫早の生まれ・育ちではございませんけれども諫早の歴史には非常に詳しいのではないかなというようなこと、それから私も館長をどなたにお願いしようかということを考えたときに、美術・歴史館といいましても非常に幅が広いです。美術には絵画もありますし書もあるしということでございますし、そしてまた歴史といいましても考古学から近代まで、非常に専門分野というのは多岐にわたっております。そういった中で、専門分野に強い方はたくさんいらっしゃると思うんですけれども、全体としてバランスがとれた館の運営なり、美術・歴史館はこれから発展する施設にしたいというような思いもありまして、特別そこの分野に強くなくても、全体的なバランスとか全体の地域振興につながるような考え方ができるような人がよろしいのではなかろうかという判断から、そのようなことで、私としては適任であると思いまして選考をさせていただいたということでございます。  館長の職務権限ですけれども、これは館の運営とか企画とか、そういうものには館長の総合的な管理とか運営の方針というものもあると思っております。ただ、予算についてや、人事とかは市長に権限があるのですけれども、そういうアドバイスは当然ながら受けますし、細かい予算の執行とかいうのには職員に権限があるということになりますけれども、全体的な、総括的な意味での権限というのは、館長にあると私は思っております。  就任をお願いするときに特にお願いを申したのが、「美術・歴史館のPRではなくて、要するに諫早学というのをやってこられましたけれども、外に向かってお話ができるようなことを考えてください」ということでございまして、図書館もそうでございますけれども、できれば年に数回御講演をしていただければありがたいなというようなことでお願いをしたところでございます。  今、国体前で、また新しい企画展をするということになっておりまして、そういうものに今は忙殺されていると思うのですけれども、一定の区切りがつきましたら、長崎歴史文化博物館の大堀館長とか、それから美術館の館長とかの講演も予定をされているようでございますし、その中で御本人の講演をぜひ聞きたいものだと思っているところでございます。  美術・歴史館、施設は新しいです。でも、そこに魂を入れ、そうしてまた、館長としてそこにポリシーを出していくのは今からだと思っております。3月には野口弥太郎展も計画をしておりまして、そういう意味では一歩ずつ前進をしていきたいと思っております。  他の項目につきましては、教育長、それから担当部長から答弁をさせますので、よろしくお願い申し上げます。(降壇) 140 ◯教育長(平野 博君)[ 121頁]  私からは、現在の性教育に不妊予防を取り入れる可能性は検討したかという御質問でございます。これについて答弁をさせていただきます。  この質問につきましては、昨年9月議会で答弁をいたしました不妊予防ということでございますが、この不妊予防についての指導については、現在、大きな変化はあっていないというところでございます。  不妊予防関連につきましては、特に中学1年生の保健体育におきまして、思春期における内分泌の働きによりまして、生殖にかかわる機能が成熟すること。また、成熟に伴う変化に対応した適切な行動が必要となるということなどにつきまして学習をいたしておりまして、成長の過程における老化、それと出産についての正しい認識等についても理解は深めているというような状況でございます。  不妊予防の医学的見地からの重要性という部分については、理解をいたしているところでございますが、学校現場におきましては、その学習指導について、成長の個人差、それから家庭環境等を十分に考慮する必要があると考えているところでございます。 141 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 121頁]  不妊予防についてどのような取り組みを検討されたかという部分でございます。  まず、不妊予防という考え方につきましては、厚生労働省において示されているというものはございませんが、NPO法人の日本不妊予防協会において、不妊予防のあり方というものが示されております。  不妊を未然に防ぐための教育・啓発、生活習慣、生活環境の改善、感染症防止対策などが挙げられているということでございます。  それから、妊娠を取り巻く状況といたしましては、年齢が高くなるほど流産や妊娠高血圧症候群、前置胎盤等の発症頻度が高くなる傾向がございます。それから、厚生労働省の統計によりますと、第一子の出生児の母の平均年齢というのが平成17年は29.1歳ということでございましたけれども、平成24年には30.3歳ということで、上昇傾向にあるということでございます。  市の取り組みといたしましては、不妊を予防するためには、まず妊娠等に関する正確な知識を持つことが必要であり、現に妊娠・出産を考えている方だけではなく、結婚前の段階から情報提供を行うことも重要であるということから、その方法また内容等について、産婦人科の先生方と協議を行っているということでございます。  それから、節薬バッグの件でございます。  諫早市において関係団体との意見交換などが行われたかということでございます。節薬バッグは、飲み残しの薬を次の調剤時にお持ちいただき、期限等をチェックの上、再利用するもので、福岡市の薬剤師会、それから北九州市の小倉薬剤師会、鹿児島県の薬剤師会などが取り組んでおられるようでございます。  この取り組みで薬剤費の削減、適正処方や認知症の早期発見につながったなど、相乗効果も新聞では紹介されているところでございます。  また、関係機関との意見交換ということでございますが、諫早市薬剤師会のほうに福岡市薬剤師会の節薬バッグの取り組みというのを紹介いたしましたところ、好事例であるので、検討してみたいというお話はいただいているところでございます。ただ、実際に諫早市薬剤師会が福岡市薬剤師会と同様な取り組みができるかどうかは検証が必要だというようなことで、視察等を予定されているというようなことでございます。  それから、社会福祉協議会についてでございます。  まず、社会福祉協議会の法的必要性等でございますが、社会福祉法第109条は、市町村社会福祉協議会が行う事業として、まず第1に、社会福祉を目的とする事業の企画及び実施、2に、社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助、3に、社会福祉を目的とする事業に関する調査、普及、宣伝、連絡、調整及び助成、それから4点目に、その他社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図るために必要な事業と記載をされております。  社会福祉協議会は、社会福祉法によりまして、1つの市町村に1団体しか認められていない固有の存在であり、県共同募金会の諫早市支会として赤い羽根共同募金の実施、また、県社協の生活福祉資金貸付事業を受託するなど、他の社会福祉法人とは役割が異なり、まさに地域福祉の担い手であると考えております。  それから、合併してから10年間、社協は支所の廃止、また介護保険事業からの撤退、理事・評議員定数の削減など経営健全化に努力されてきております。市といたしましても、社協からの要請を受けまして、理事、評議員に職員が就任をしておりますので、組織や職員数、会員の拡大への活動といった事項が議題になれば、理事会、評議員会においては意見を述べるとともに、補助事業あるいは委託事業の実施に当たっても随時協議を行い、常に情報交換に努めているところでございます。  また、平成25年度からでございますけれども、社会福祉法人に対しての法人監査の権限が県から市に移譲をされたため、監督官庁としての立場でも、定款や運営、規則、役員の適格性、理事会、評議員会の審議状況、人事管理や会計管理などについての指導監査を行ってきているということでございます。 142 ◯総務部長(森 康則君)[ 122頁]  社会福祉協議会への職員派遣の考えについてお答えいたします。  社会福祉協議会につきましては、御承知のとおり、現在、市の退職者が事務局長として業務に従事しておりますけれども、現職の職員の派遣については、今のところ行っていないというところでございます。  県内の他市の状況もちょっと調べてみたのですけれども、現在、社会福祉協議会に職員を派遣しているところはございません。今後、社会福祉協議会の組織の見直し、そういったさまざまな検討が行われる中で、市の職員の派遣が必要だということになれば、検討してまいりたいと考えているところでございます。 143 ◯相浦喜代子君[ 122頁]  御答弁は一通りいただいたのですが、もう少し質問をさせていただきたいと思います。  まず、不妊予防について、教育委員会のほうですが、今平野教育長がおっしゃったように、前回とほぼ同じような御答弁かと思うのですが、それでは、私の質問の後に、性教育に関しましては、保健体育の先生ですとか保健の先生とかがされますが、外部から産婦人科の先生が来られたりするかと思うのですが、私の質問の後に、産婦人科の先生方とそのような意見交換というか、御意見を聞いたりということはなさらなかったのでしょうか。 144 ◯教育長(平野 博君)[ 123頁]  直接お話をしたことはございませんが、この不妊予防についてのお話を聞いたというか、人を介して聞いた部分はございます。そこの中で、特にございましたのが、不妊予防については、この先生は、高校生に講義を行う際には、性感染症の話の中から、不妊についても盛り込むようにしているというようなことでございました。  そういう意味で、これはもう前回も申し上げましたが、特に不妊予防を主体に取り上げて時間をつくるということではなくて、その他の性教育、体の発達段階の中での女性のライフサイクルといいますか、適齢期、そういうふうな中でのお話が適切ではないかなとは思っているところでございます。 145 ◯相浦喜代子君[ 123頁]  長崎県内の未成年者の妊娠というのが、結構人数が多くて、約400人近くが、19歳以下の妊娠というのが長崎県内ではあります。その中の約半分が出産をするのですが、半分は中絶をするというのが今の長崎県の現状です。当然、当然というか悲しい話なのですが、学校における性教育については望まない妊娠、それがいかに女性、母体に対して最終的に影響があるか。それは不妊にもつながるし、それから若年層の性交渉は子宮頸がんへの発症度も高くなってくるということで、そちらのほうにいってしまうのですが、私が今なぜこの不妊予防について何度か質問させていただくかというと、それはあくまで望む妊娠・望む出産、それは自然妊娠・自然出産という形で、少子化対策としてこれは必要ではないかということから進めております。  私が行った去年の講演会の中ででも、PTAも学校も勘違いの性教育をやっています。「自然科学、すなわち生物、理科で生態の仕組み、すなわち生殖医学を教えてあげるべきなのです」というふうに、これは産婦人科の先生がおっしゃっているのです。要は、専門職の中でもいろいろ見解は分かれるかもしれませんが、今のままの性教育だけではだめではないかという意見もございますので、ぜひ教育委員会のほうでも、教育委員会だけではなく、教育委員会と健康福祉部と一緒になって、医師会の産婦人科の先生方とお話をする機会をつくっていただくとか、そういうものをしていただきたいというのが私のこの質問の趣旨でございますので、そこのところは御理解いただいて、健康福祉部では産婦人科の先生方のお話も聞いていらっしゃるというのも、先ほどの御答弁でありましたので、ぜひそこに、それぞれの年代のというのが必要なのです。なので、そこは御理解いただきたいというふうに思っております。  特に女性の生き方にかかわる問題でもありますし、個人の意思の尊重というのが大事な問題だということは私も重々わかっております。3日に発表された第2次安倍内閣改造においても、5人の女性閣僚が誕生し、女性の社会進出は今後の日本を支える原動力になるということもわかっています。  しかし、申しわけないですけど、男性は子どもを育てることはできますが、産むことはできませんよね。女性は、おなかに子どもをはらみ、産むという機能を持っております。私は、自分がそれを拒否したがために、自分に反省点というか、自戒も込めて、この質問はこれから先もやっていきたいと思っておりますので、建設的に前向きに進めていただきたいというふうに思っております。  この子どもをはらみ産むというのは「妊孕能温存」、要は「妊娠する」という「妊」に「はらむ」という字、そしてその能力を温存するというふうにいいます。妊孕能温存、これは年をとるごとに子宮の中にあります卵子がどんどん減っていくということも含めて、どういう形が自然妊娠、自然分娩へとつながっていくかとか、家族計画をどういうふうに考えていくかという大きな問題でありますので、ぜひ考えていただきたいと思っております。  そこで、健康福祉部にお尋ねをするのですが、諫早医師会はよくさまざまな講演会をされておりまして、前回もこの話はしたと思いますが、ことしの市民公開講座もまたあっているようですが、ことしはどの分野で公開講座がされているか御存じでしょうか。 146 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 123頁]  市民公開講座では、平成23年度、平成24年度が認知症、平成25年度が乳がんについて考えてみようということでございます。ちょっと平成26年度が今のところ手元にないわけですけれども、そういうふうなことで行われているということでございます。  また、医師会ではのんのこ大学ですか、こういうものでもいろんな講座、大学ということでされているということでございます。 147 ◯相浦喜代子君[ 124頁]  私も調べておりまして、ちょうど部長と同じようなというか、今期はメタボについての講演を中心にされているというのと、もう一つはのんのこ大学です。そちらのほうも行われています。  このように、諫早医師会の方がいろいろな講座をされております。私は、諫早市はこれをしなさいとか、これをすべきではないかというのもあるかもしれませんが、官民一体となってやるという事業も必要ではないかと思っておりますので、ぜひこちらのほうも、今後とも医師会のほうにも働きかけをしていただきまして、ぜひ市民公開講座という形で、先ほど、部長の御答弁にあったように、結婚前、未婚の男性・女性、そして結婚された後の男性・女性にも、この話は大事な話でもありますので、ぜひ平成27年度実行へ向けて御議論をいただき、御検討いただきたいと思っております。  次に、節薬バッグについてですが、これは仮になのですが、保険者である諫早市にお伺いするのですが、風邪薬や導眠剤など、飲まなかった薬を自分が持っていたとします。それを、「このごろ眠れんとさね」とか言って、「ああ、私持っとるけんが、やっけん」というような行為が仮にあった場合、保険者である諫早市はどのようにお考えになりますか。 148 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 124頁]  薬剤は、大体医師の方が処方をされて、どのように飲んでくださいというようなことでやられるものでございますので、その処方に従って服用していただきたいと思います。 149 ◯相浦喜代子君[ 124頁]  はっきり言って危険行為です。今部長のおっしゃったとおりで、その方の年齢、体重、身長、それから状況に応じて出された薬ですから、その方が飲める薬であって、ほかの方が飲める薬ではないわけです。しかし、自分がそれを持ち続けているがために、そのようなことが起きる。ですから、そういった部分での服薬指導というのが、多分、法の改正があって、指導も医療点数に加算されたのではないかと思いますが、そのところの御確認をお願いしたいのですか。 150 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 124頁]  薬剤の服用の管理指導料というようなものがあるそうでございます。薬剤の服用管理の指導にはお薬手帳への記載とか、残薬確認とか、薬剤情報提供文書の提供と説明とか、そういうふうなものがあります。そういうようなものを行った部分について、こういうふうな医療点数といいますか、指導料というもので出るというようなことでございます。 151 ◯相浦喜代子君[ 124頁]  とにかく、レセプト点検をして、重複があったりとか、そういう薬に関しても点検をしながら節約をするというのも大事なのですが、やはり利用する側、要は被保険者のほうも、それは意識を持って、余分に薬を持っていればそれだけ皆さんからの、皆保険ですから、その中から費用が出てくるということもあります。ましてや、高齢者の方がお亡くなりになられた後の廃棄薬については、前回の一般質問で申し上げましたとおり、お一人当たりの廃棄薬の金額を考えますと、それは個人負担の分も、それから保険者である国保であれば諫早市、またそれ以外の部分があるかもしれません。後期高齢の場合もあると思いますが、節約の仕方というのは、行政側だけではなくて、要は利用者側のほうも持たなければいけない。ただ、持つ方法というのがさまざまある中で、わかりやすい方法で取り組むというのも一つの行政としての役割ではないかと思います。  これも先ほどの不妊予防と一緒なのですが、行政だけでやる問題ではなく、官民一体となって取り組むべき問題だと私は思っておりますので、こちらのほうも、薬剤師会のほうも興味を持っていただいて、取り組むような形で考えていただけるのではないかと、私は希望的観測を持っております。  これに関しても、仮に、よそは自前でやっているかもしれませんけど、諫早市単独の薬剤師会さんでやるとなると、それは予算の部分はかかってくると思いますから、「チラシ代だけ半額、諫早市が1回目は出しますよ。あとは薬剤師会でお願いします。」とか、そういう取り組みもできるのではないかと思っております。  よく、この議場でも、国保料が高い。私のところにも「国保料が高い。相浦さん、どうにかこれ安くならんとね。」というお話があります。しかし、支出の部分が大きければ、当然それに見合った歳入も考えなければいけません。スクラップアンドビルドではないですけれども、何かを取り組むためには何かを取りやめる、もしくは、こちらを節約してその分使用料を下げるとか、何かをやらなければ、当然、今やっている国保料にしても安くなることはないわけです。なので、そういった意味でも節約をしながら、とにかく保険者と被保険者が協力し合って節約ができる部分というのを考えていただきたいというふうに思っておりますので、今後とも、薬剤師会のほうに私も機会があれば「ぜひお願いします」とは申し上げますが、行政のほうからも、お声かけをしていただければと思っております。  次に、社会福祉協議会についてですが、合併した当初、私も議員でした。そのころ、合併した当初ですから、決算審査というのもありまして、当時、社会福祉協議会の人件費は1億円近くになっていたときがありました。その要因については覚えていらっしゃいますか。 152 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 125頁]  何年ごろかというのがわからないのですけれども、社会福祉協議会の今までの経緯というのを考えてみますと、まず各町にも社会福祉協議会がありまして、合併をされてきたというのが一つあると思います。それと、介護保険事業も行われていたと。  そういうことで、その当時にはそれなりの職員がおられたと思っております。 153 ◯相浦喜代子君[ 125頁]  そうですね。当時、嘱託職員だった介護職員が合併前に正職員に上がっていたりとか、あとは、合併前の何カ月間の給料が、何十万かわかりませんけど上げられていて、それで合併してきたら大きな金額になっていたとか、さまざまな問題がございまして、これも調査させていただくと、その地域の方、「ああ、あったあった」って、「みんな知っているよ、この話は」というようなことも、当時あったわけです。今は6,000万円ちょっとぐらいの人件費になっておりますので、その分に関しては諫早市がかかわって指導をしながらという部分もあるかもしれませんし、一番大きいのは、このまま続けると社会福祉協議会は潰れるという判断のもと、介護保険事業から撤退されました。当時の吉次市長も、それから前回宮本市長も、それまでの専門的知識を持った方々が独立をされて、それはよかったというようなお話をされておりましたが、そういうふうに介護保険事業を続けていたら潰れるという大きなことがあったわけです。  実際、県の社会福祉協議会のホームページから各社会福祉協議会の現状というのを見せていただくと、いろんな社会福祉協議会がいまだに介護保険事業をやっていらっしゃるのです。ですから、当時、今さら蒸し返してもという話なのですが、介護保険事業を続けていたら潰れるというのは諫早市だけのことだったのか。では、今もやっているところはどのような努力をなさってやり続けていらっしゃるのかということを考えると、社会福祉協議会が進むべき道というのが、あの当時ほんとにその判断が正しかったのかというのに疑問を持つので、今回質問させていただきました。  なぜかというと、介護保険から撤退をし、新たな社会福祉の担い手として諫早市社会福祉協議会はスタートしたわけです。でも、スタートしてみると、多くの職員が長期休暇をとったり、それからやめていかれたりして、有能な方たちは早くやめられて違う福祉施設で今軸になって働いていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。そういった意味で、社会福祉協議会のあり方、特に、職員の中身の問題ということについては、諫早市がどのような指導をなさっていたのかというのをもう少し深く御答弁いただければと思ったのですが、もう一度、この指導についてお伺いしたいのですが。 154 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 125頁]  職員のあり方を含めた社会福祉協議会のあり方ということのようでございます。  市の社会福祉協議会とのかかわりという部分では、先ほど言いましたように、理事、評議員が出ているという部分と、委託とか補助とかという事業をしてもらっているというような部分、そういう部分があると思います。  それで、社会福祉協議会自体は、理事会、評議員会というのがございまして、そこの中でいろんな事業決定をなさっているという部分もございます。だから、確かに補助事業や委託事業、そういう部分についてはいろんな協議を行います。そういう部分は。しかし、人のことといいますか、事業をするには人が確かにつながるというのはわかっております。しかし、その内部といいますか、そこの部分についてのいろんな指導方法等というのは、やはりそれは人件費を出しているという部分については言えるとは思いますけれども、そこの運営がどうだこうだという部分については、できる部分・できない部分、内部のことに対していろんなことが言えるか言えないかという部分については、それは言える部分・言えない部分があろうかと思っております。 155 ◯相浦喜代子君[ 126頁]
     部長の一番最後の答弁が、まさにそこでして、人件費は出しています。人件費を出しているから、運営もですけど、ではそこで働いている職員の方の人件費を出す以上は、その方たちが、要は働いてくださっているから人件費を払うわけですよね、補助するわけです、諫早市は。だとすれば、私は、そこへの介入というのはあってもいいのではないかと思っていますが、ちょっとここで総務部長にお尋ねいたします。  仮に、諫早市において1つの部署、要は1つの担当課ですとか1つの部署で数名の長期休職者が出たり、退職者が出たり及び死亡者が出た場合、職員課として調査をし、必要であれば直属の管理者に対し処罰等を考えたりとか、調査をしたりとか、処罰が必要な場合は処罰をしたりということはあり得るでしょうか。 156 ◯総務部長(森 康則君)[ 126頁]  長期の休職とかそういったのがいろんな病気とか事故とか、そういったもので出てくる場合があります。当然、出産の休暇というのもございます。そういった場合は、臨時職員を充てがうということで、その業務に支障がないような形で対応しているというのが現状でございます。  その処罰というのがちょっとよく意味がわからないのですが。 157 ◯相浦喜代子君[ 126頁]  処罰のほうはいいとして、要は、妊娠・出産とか育児とかで休まれる場合は、理由がある意味はっきりしています。ただ、それ以外の、要は長期にわたる疾患で、内的疾患・外科的疾患というのもはっきりわかる部分もあると思いますけど、精神的疾患ですとか長期の休暇を余儀なくされる場合、もしくは、長期、3カ月とか半年とか休まれた方が、あしたから出社しますとか出勤しますというときに、またぐあいが悪くなったりとか、出てこれない事情が発生したりとかする場合、調査をしたりとか、それが、1カ所の課で、一部の課だけで起きた場合とかには、諫早市は調査とかなさらないのですか。 158 ◯総務部長(森 康則君)[ 126頁]  それは、疾患で休職しなければいけないというときにおいては、当然、医師の診断書というのがあります。その診断書の中身を見て、どういう病気だとか、どういう内容だということは理解しますが、今相浦議員がおっしゃるのは、精神的な疾患とかいう部分もあるかと思います。それはさまざまな要因とかもありますので、その家庭の状況とか職場の状況とかそういったものもある程度職員課のほうでは把握いたしますけれども、完全に個別の、個々の事情というのもございますので、完全には行えない部分もありますけれども、可能な限りは把握をしているところでございます。 159 ◯相浦喜代子君[ 126頁]  諫早市においては把握をし、仮に異動が必要であれば異動をさせたりとか、そういったことも考えられるのかなと思ったものですから、対処をされるのかなと。では、調査の後に対処も含めて考えられるのかなと思ったものですから、ちょっとお聞きしました。私の言葉が足りなかった部分もあるかと思うのですが、そのあたりはいかがですか。 160 ◯総務部長(森 康則君)[ 126頁]  職員の配置転換、人事異動とういのが毎年ありますが、その職員の持っている能力とか資質とか、そういったものもございます。適材適所ということで異動等は行うのですけれども、たまには少し外れるといいますか、合わないという場合もございますので、異動を検討する中ではそういったことも含めて対応しているところでございます。 161 ◯相浦喜代子君[ 126頁]  今なぜ総務部長にお伺いしたかというと、社会福祉協議会は今合併しましたので1つになっております。ですから、その中でしか解決できないということになります。それが、対人的なものなのか個人の家族の問題で長期休養が必要になってくるのか、それぞれ問題はさまざまなのでしょうけれども、その狭い空間というか、1カ所の中だけで起きることですので、やはりここは諫早市としても十分な指導というか、関心を持っていただきたいなというふうに思っております。  今回、またいろいろ調べておりましたら、諫早市社会福祉協議会は、たまたま残念なことに、死亡退職の方がお一人いらっしゃったという話を、前回の6月の委員会のときにもお聞きしていましたけれども、これが長崎県社会福祉協議会に報告されておらず、注意を受けたというふうに聞いておりますが、諫早市はこの報告を受けられておりましたでしょうか。 162 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 127頁]  そういう退職職員が出られたということは私たちも存じておりました。 163 ◯相浦喜代子君[ 127頁]  さまざま個人の問題でもありますので、これ以上この件については追求はいたしませんが、やはり体質の改善というのは、私は必要だと思っております。  先般、小栗老連福祉大会で、社会福祉協議会の会長とお会いしました。今回の質問もございましたし、私の真意というものもお伝えしたかったので、ちょっとの時間でしたけどお話をさせていただきました。  その中で、会長は、「明るいまちづくりのための社協でありたい。明るいまちづくり、その中に社協はあるのですよ。」って会長がおっしゃって、私もそう思いますという話をいたしました。  私が子どものころ、「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」とテレビでよく流れていたのです。ああ、そうだなって、暗い暗いと思っていても、自分がまた明るくすれば世の中は明るくなっていくかもしれないなって子どもながらに思ったことがありました。  やはり社会福祉協議会が、明るく活発になっていくということが地域福祉、諫早市の福祉のよりよい姿になっていくのではないかなと私は思っております。今後とも社会福祉協議会には、弱者に寄り添い、地域福祉に邁進する、今、地区社協さんが大変活発になってきております。その下支えをする明かりになっていただきたいと思っております。そういった意味では、諫早市から出向者が私はいてもいいのではないかと思うのですが、先ほど部長が、社会福祉協議会について、第109条の第1項を多分読み上げていただいたかと思うのですが、第5項には何と書いてありますか。 164 ◯健康福祉部長(川口秀隆君)[ 127頁]  第109条第5項です。関係行政庁の職員は、市町村社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会の役員となることができる。ただし、役員の総数の5分の1を超えてはならないとなっております。  これは、通常、いろんな関与というものは余り好ましくないとはなっておりまして、しかし、この社会福祉協議会についてはこういう規定があるというようなことでございます。 165 ◯相浦喜代子君[ 127頁]  私としましては、福祉行政の勉強にもなるというのもあります。そして、これまで、平成25年度からは監査が市に移ったということで、監査対象にもなっているということもあります。その中で、要は、社会福祉協議会の中がどのように動いているかというのを実際見るためには、やはり市の職員の方が出向していって、そして諫早市が掲げている社会福祉といったものと、それからそれを、要はある意味担う社会福祉協議会の中で実情を見ながら、そしてよりよいものをつくっていくために、私は、ぜひ諫早市からの出向者を考えていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 166 ◯市長(宮本明雄君)[ 127頁]  社会福祉協議会ですけれども、先ほどから論議があっておりますように、平成12年、2000年に介護保険がスタートし、それまでは、私どももそうでしたけれども、福祉施設とか介護保険事業というのは、介護保険制度がなかったものですから、その中で社会福祉協議会のある意味一定、大きな役割であったと。そういったことで、各市、町とも、合併した時点では、それからまだ5年しかたってなかったということもありまして、介護保険事業を中心に、いろんな施設を持っていたということでございます。  昔は天恵荘(128ページで訂正発言あり)という老人ホームを市で運営していた時期もありますし、そういったことでやはり時代の変遷、介護保険制度が導入されたことによる大きな変遷があったといったことでございます。その平成19年とかの改革ですけれども、そのときにも介護保険事業から撤退をしようということで、要するに民間ができるようになったわけです。その力を持つようになったということもありまして、それでは、行政が人件費を支援するような形で社会福祉協議会にその仕事をというのはなかなか難しいのではないかということで、民間との不均衡というのも出てまいりますので、そういう結論を出していったのではないかと私は理解をしております。  そういった中で、いろんな諸事案が発生をしていきましたし、この議会の中でもいろんな論議が行われてきたということでございます。今おっしゃっておられます職員の派遣ですけれども、そのことについてはやぶさかではございません。ただ、余り派遣する職員が多くなってしまうというのは困りますし、やはりお互いにお互いが必要だと、補完をし合おうという雰囲気になることがまず第一だと思っております。社会福祉協議会に職員を派遣することは全然やぶさかではございませんけれども、そういう関係をつくっていくための今はルールづくりの時間なのではないかなという理解をしているということでございます。 167 ◯議長(村川喜信君)[ 128頁]  市長、天恵荘のところを。 168 ◯市長(宮本明雄君)[ 128頁]  福寿園でございました。済みません、議事録訂正をお願いいたします。 169 ◯相浦喜代子君[ 128頁]  私も、何人も出向してとは言っておりません。先ほど、最初に冒頭申し上げましたように、何人もの市のOBの方が事務局長として入られました。それでも、途中やりかけて終わってしまうということもありました。ですから、事務局長の補佐ができる1人か、そのあたりをお考えいただければなと思っております。  最後に、美術・歴史館についてですが、市長もたしか諫早学の話の中で講師をされたことがあったのではないかと思います。そのとき、残念ながら私は聞くことができなかったのですが、市長の御答弁がありましたので、市長が鈴木館長のことをどのようにお考えになっていて、そして期待されているかというのもよくわかりました。  先ほど、私は、日本PTA全国研究大会の話をさせていただいたのですが、この分科会の内容が参加型ワークショップで、コーディネーターは諫早市こどもの城の池田館長でした。池田館長の求心力によって800人近くの参加者が、ほんとに一気に一つになって、テーマごとの問題点をみずから語りたいと、大阪、宮崎、札幌、鹿児島からの参加者が自分から手を挙げて声を伝えるというようなシナリオのないワークショップでしたけれども、とてもすばらしい会となりました。  私は、今回、池田館長を久しぶりに見ていて思ったのですけれども、やはりこどもの城建設に当たり、池田館長が諫早市に来られ、そして池田館長を支持する方々がスタッフとして集まり、そして、「ああ、あのこどもの城のあの場所に、あの人たちに会いに行きたい」と、多くの親御さんや子どもさんたちが集まってきた。そして、あのこどもの城というのはとてもすばらしい館となって、その結果、諫早市が職員研修にも使うほどすばらしいものになっているということだと思うのです。  私は、この美術・歴史館もそういった役割を果たす館になるのではないかと思っております。こどもの城がそうであるように、鈴木館長のこれまでの経験や実績が新しい人の輪となり、美術だけでも、歴史だけでもなく、諫早学を学び感じとる館となるために鈴木館長の就任意義があるのではないかと思っております。  俗に地域学というような言い方もしますが、これはやはり諫早学の学びの場所ではないかと思っております。  ただ、諫早市の予算規則第2条総則においては、予算の編成や執行に関して見ると、こどもの城の館長と美術・歴史館副館長の記載があります。ですから、当然のことながら美術・歴史館館長は、その執行権も有さないということはわかりますが、飾りの館長としてお考えでないということがよくわかりましたので、それはそれとして今後の館長の御活躍に期待したいと思います。ここに、「諫早市美術・歴史館だより」があって、館長の御挨拶というのが当然3月に開館されて、4月になられましたので、就任挨拶のような形があります。  「美術、歴史に関しましてはある面まったくのド素人であります。しかし地域の振興課題は人々の歩みの積み重ねの中から生ずると認識しており、美術観」、「美術観」というのは「観劇」の「観」です。「美術観にしても、歴史観にしても『人のなせる業』と考えますと、地域へのかかわりは、『それ、お門違いでは!』と思えることも納得していただける場合もあるのではないかと考え直しております。あまりにも微力ではありますが市民に愛される施設となるよう精一杯頑張る所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。」と記されております。  市長も期待されているように、私たちも、あの建物が諫早市の文化、歴史の中核となって、そしてそこから諫早のいろんな歴史を知る場所になればというふうに私も考えておりますので、今後とも、鈴木館長を中心に活動されることを祈っております。  8月20日に広島市で発生した土砂災害によって多くのとうとい命が失われました。ここに改めてお悔やみを申し上げます。そして、被害に遭われた方には、早期の復旧と言いたいところですが、なかなか足元を塞ぐように大きな雨がまた降ったりとかしております。どうぞ御自愛していただければと思っております。  諫早市は、昭和32年の諫早大水害によって600人余りの方の命の重みを受け、また、毎年川まつりにおいて慰霊を行うことによって自然災害の恐ろしさと防災意識を高めています。  日本全国どこでも起きる可能性のある自然災害であり、人災でもあります。諫早市も688カ所の崖崩れ危険箇所がありますが、危険性の高いものから整備を行い、本年は個人が行う崖地崩壊対策工事を上限300万円で支援する事業が1,000万円計上されております。できることからやり続ける、これが全ての行政に求められていることではないかと思っております。  ここのところ何十年ぶりというのがとても多くあります。昨日は、96年ぶりにテニスの錦織圭選手が全米テニスでベスト4進出を決めました。デング熱は70年ぶりということで、全国で59名の感染者がいるということです。これは何かがおかしくなっているよということを私たちに伝えているのかもしれません。  トップバッターの北坂議員は、トップバッターの夢を見てそのとおりになったと言われていましたが、私は夜中2時に寝て朝6時に起きるものですから、夢を見る間もなく朝になってしまって、夢を見ることがありません。ただ、夢は持ち続けたいと思っております。夢を持ち続けてこの場所に立たせていただきました。あと2年も市民目線を大事にしながらこの場所で立ち続けて、そして代弁をしていきたいと思っております。  アップル社創業者で2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズは、「他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない。自分の直観を信じる勇気を持ちなさい。」と言っています。私もこれから夢を持ちながら、ドリーム・カム・トゥルーで夢を実現するように努めていきたいと思っております。  12月議会では、地域包括ケアシステムについて、それから観光のグローバル化についてなど質問をしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  1分残っておりますが、市長、何か申し上げたいことがありますか。 170 ◯市長(宮本明雄君)[ 129頁]  今回の広島市での集中豪雨ですけれども、非常に悲惨な集中豪雨でございました。諫早市では急傾斜地も多うございますし、そういう警戒すべき区域というのが1,500を超えるぐらいあります。ますますふえていきます。それは、調査が進んでいくとふえていくというようなことになります。それに伴います砂防事業とか急傾斜事業というのはなかなか進捗をしていかないというようなこともございまして、その間、我々は身の危険をどうやって回避し、避難をしていくかとか、そういうことに頑張るしかないなと思っております。  そういう意味では、皆様方の御協力を賜る必要がありますので、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。 171 ◯議長(村川喜信君)[ 129頁]  以上をもって本日の日程は全部終了しました。  次の本会議は9月16日の予算決算委員会終了後に開きます。  本日はこれをもって散会いたします。                 午後3時16分 散会 Copyright © ISAHAYA City Assembly All rights reserved. ページの先頭へ...