• 夜間中学(/)
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  1. 諫早市議会 2006-12-04
    平成18年第5回(12月)定例会(第4日目)  本文


    取得元: 諫早市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    ▼ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時 開議 ◯議長(古川利光君)[ 161頁]  おはようございます。これより議事日程第4号により、本日の会議を開きます。  日程第1「市政全般に対する一般質問」に入ります。  これより順次発言を求めます。まず、土井信幸議員。 2 ◯土井信幸君[ 161頁]  皆さんおはようございます。新諫早・市民クラブ土井です。きょうは第1番バッターでございますけれども、よろしくお願いいたします。  私はもうすぐ59歳になりますけれども、遅く結婚いたしまして、4人子どもをつくりました。それで今、下の子が中学2年生です。この子はこの間気になることを言ったんですよ。何でかというと、「裏金て何ね、お父さん」て聞きますので、千円札をこうひっくり返しながら、「裏金たい」と言いながら、そういうふうなのを説明したんです。その後、「公金て何ね」と聞きますので、それなりの説明をしました。そしたら次は「天の声て何ね」と言います。それなりの答弁をしましたけれども、次は「諫早は大丈夫ね」と言うんですよ。それで、「もう諫早は日本一の市長さんおんさっとぞ。大丈夫さ」、いや、お世辞のような話ですけれども、本当の話です。  ということで、質問に入りたいと思います。  今回は大きく3点質問を上げております。  まず、1点目は地域審議会についてお尋ねいたします。  1市5町が合併して2年近くになろうとしています。合併前は単一の市、町として一体的に施策が実施されてきましたが、合併により市の区域が広がり、地域固有の意見が反映されにくくなったり、住民と行政の距離が遠くなるなどの懸念への対応のため、地域審議会が設置されました。  今回は、市長の諮問に応じるという形で旧市、町で活発な意見が出され、白熱した議論が交わされたと聞いております。  そこで、3点ほどお尋ねいたします。  まず、今回の諮問の具体的な内容を教えてください。  2、新しい時代に対応して誕生した諫早市は、県央の拠点都市としての将来に大きな発展の可能性を有しています。県内の交通の要衝として、また、長崎県のへその位置に当たるところでもあり、独自の都市圏を形成しており、豊かで多様な自然風土と蓄積された歴史、伝統、文化、芸術など豊富な地域力を有しています。  しかし、全国的なことではありますけれども、環境問題、少子・高齢化、そして、諫早独自のテーマであります諫早湾干拓事業、交通問題などさまざまな問題も抱えており、今後いろいろな面で厳しさが増すものと思われます。  このような状況の中に、目指すべき将来の姿を描き、今後の10年間のまちづくりの目標を明確にし、諫早の振興の基本指針となる諫早市総合計画が策定されています。  この諫早市総合計画と今回策定されます地域振興計画との整合性については、昨日の藤田議員の質問に答弁されておりますので省略をいたしますけれども、地域審議会の所掌事務の中に、新市建設計画の変更に関する事項、新市の基本構想の作成及び変更に関する事項というのがあります。今回の各地区の答申の中で、このあたりの変更になった部分があるのかどうか、お尋ねいたします。  3点目は、この審議会の設置期間は10年間ですね。平成27年3月までとなっております。委員の任期が2年でございますので、来年4月には再任命となると思われますけれども、その後の諮問の予定があるのかどうか。地域審議会の設置に関する事項の3条2項には、「必要と認める事項について審議し、市長に意見を述べることができる」と規定してありますけれども、今後も活発な意見を交わしていただき、地域の実情に応じた活性化方策を検討しながら、新市発展を図るべきと思いますけれども、市長のお考えをお尋ねいたします。
     大きな2点目でございますけれども、小長井・高来体育館建設についてお尋ねいたします。  小長井・高来地域には体育館の建設が予定されています。合併後の市政運営において周辺部は寂れるということが常に心配されておりましたけれども、体育館など人が大勢集まる施設を整備することにより交流人口がふえ、地域発展のためには大きく貢献することは明白と思われます。この件につきましては小長井で大きな関心事になっておりまして、町内のどこへ行っても体育館はどうなっているんだという質問を受けます。  そこで、3点ほどお聞きいたします。  市当局としては小長井支所、高来支所にそれぞれ建設のための候補地を選定するように指示されたとのことですけれども、場所を選定する条件としてどういう要件を示されたのか、お尋ねいたします。  2、候補地の選定に当たって、小長井地域地域審議会で、高来地域は別に検討委員会をつくり審議されたと聞いております。それぞれどこの場所を挙げられたのか、教えてください。  3、小長井及び高来で候補地を提出され、その後、市当局並びに各支所でどういう協議をなされたのか、その検討内容、進捗状況、そしていつごろまでにこれが決定されるのか、その時期が報告できれば教えていただきたいと思います。  大きな3点目に入ります。  高齢者の保健福祉についてです。  高齢者の保健福祉の生活支援事業には四つの事業がありますけれども、まず寝たきり、またはひとり暮らしの高齢者の寝具を洗濯、乾燥、消毒し、快適な生活を支援する寝具洗濯乾燥消毒事業。  居宅で日常生活を営むのに何らかの人的支援を要する高齢者に対し、軽易な日常生活上の援助を行う者を派遣することにより、高齢者等の自立した生活の継続を可能にするとともに、要介護状態になるのを防止することを目的とする生活援助員派遣事業。  家に閉じこもりがちな高齢者等をデイサービス施設に通所させ、生きがいのある生活を営ませることにより、要介護状態の進行を防止する生きがい対応型デイサービス事業。  そして最後に、食事の調理などが十分できない高齢者に対し、栄養のバランスのとれた食事を調理して、訪問により定期的に提供し、生活の基本である食事の確保、バランスのとれた栄養の確保による健康の維持、疾病の予防、配食時における安否の確認、健康状態の確認、孤独感の解消などを図る食の支援事業、俗に配食サービスと言いますけれども、この4事業がありますけれども、それぞれの事業の利用状況と現況、そして今後の方針をお尋ねいたします。  小さな二つ目として、環境上の理由により自宅での生活ができにくい人や、住居に困窮している人で65歳以上の人が入所の対象となる施設の養護老人ホームが市内に3施設ありますけれども、その施設の現況と今後の市の指導方針を教えてください。  以上、1の質問といたします。 3 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 162頁]  おはようございます。土井議員の御質問にお答え申し上げます。  その前に、ほのぼのとしたお話をいただきまして、本当にありがとうございます。市の職員が一生懸命やっておりますので、諫早市の方ではそういうことはございません。  それとまた、そういったことでお褒めをいただきましてありがとうございます。  またそれと、4人も子どもさんがいらっしゃるということで、本当に敬服をいたします。市会議員の先生方はそれぞれ頑張っていただいておりまして、例えば、山口先生とか、並川先生とか、北島先生とか、まだまだ頑張っていただいているようでございまして、今後とも、現在の少子・高齢化の時代でございます。特にこの少子化というのは非常に一番の課題でございますので、どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。  先般の市政懇談会におきましても、飯盛地区で少子化対策をちゃんとやってくれという話がございました。環境づくりは我々の仕事でございまして、それぞれ市民の方々に今のこの少子化に対するきちっとした認識を持って、ひとつよろしく私からもお願い申し上げたいと思います。  心から敬服申し上げまして、まず冒頭にお礼を申し上げたいと思います。  それでは、この地域審議会の問題でございますが、ことしの4月27日に、各審議会に対しまして地域振興計画について諮問いたしましたが、今回の諮問は市の一定の考えを示したものではなく、それぞれの地域づくりについて地域みずからが考えていただき、それぞれの地域の特色あるまちづくりについて熱心に御審議をいただき、去る10月30日に答申を受けたところでございます。  先般、大分県由布市の市議会の議員さんが、全国の地方議員有志でつくる連盟が主催いたしました第1回マニフェスト大会地方議員政策コンテスト審査委員会特別賞を受賞されたということを新聞で拝見いたしましたが、この受賞の理由は、市の総合計画の基本計画段階から議員がかかわることや、市総合計画地域別計画を盛り込むなどの提案が評価されたものでございます。由布市、これは昨年の10月1日に合併をいたしておりますが、この由布市の地域別計画は、地域審議会の答申に基づき、これから策定される総合計画に掲載されるということのようでございます。  諫早市におきましては、ことしの3月に策定の総合計画において、各地域のまちづくり方針を掲げておりまして、さらに実践的に具体化した地域振興計画を今年中に策定することになっております。そういう意味におきまして、諫早市は特色ある地域づくりを目指した先進的な取り組みを進めているものというふうに思っているわけでございまして、今後、新市建設計画を基本とした総合計画及びこの地域審議会の答申を基本に、市で策定いたします地域振興計画に基づき、全市的な取り組みと地域の特色を生かしたまちづくりを進め、新市の土台づくりを推進してまいりたいというふうに考えているところでございます。  御承知のように、この合併に伴いまして地域審議会というのをつくりました。これは各地域の声を反映させる、あるいはまた、議員の皆様方もそれぞれ各地域から出ていらっしゃいますけれども、何といたしましても各地域の声を市政にいろいろと取り込んでいくということもございます。そういったことからのこの審議会でございますんで、今後とも十分その辺は私ども御意見を参酌しながら計画づくりをしてまいりたい。また、それを実践してまいりたいというふうに考えているところでございます。  あとの部分につきましては、それぞれ各部長、教育長の方から答弁をさせたいと存じます。(降壇) 4 ◯教育長(峰松終止君)[ 163頁]  それでは、2点目の小長井・高来体育館の建設につきましてお答えをいたします。  まず、小長井・高来体育館の建設候補地の条件についてでございますが、この地域には競技大会など開催できる体育館がございません。スポーツの均衡ある発展を図る観点から、体育館を建設することといたしております。  体育館の規模や機能につきましては今後詰めていくことになりますが、候補地の条件としましては、駐車スペースなど考えて、少なくとも1万平方メートル程度の広さ、交通アクセス、付近の環境、用地費や取得の容易性などを示しております。  次に、建設の候補地についてでございますが、それぞれの地域で検討をいただき、小長井地域におきましては長里のライスセンター跡地、また高来地域におきましては金崎の干拓北部施工基地をそれぞれ候補地として絞り込んでいただきました。  なお、本年度末で廃校になります諫早高校高来分校の用地については、本市の所有でありますので、候補地として検討する必要があると考えられます。  次に、市当局の検討内容等に関する御質問でございますが、市におきましては小長井地域及び高来地域の検討委員会で絞り込まれ、市へ報告がなされました長里のライスセンター跡地及び金崎の干拓北部施工基地並びに諫早高校高来分校の用地の3カ所について、体育館用地としての事務的な検討を行っております。3カ所につきましては、それぞれ一長一短があると考えられますので、小長井地域及び高来地域において協議していただき、1カ所に絞り込みができるよう、今後調整をしていきたいと考えております。  小長井・高来地域に建設する体育館でありますので、地域の方々の意向を最大限反映する形で候補地を決定できればと考えているところでございます。  以上でございます。 5 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 163頁]  3点目の高齢者の保健福祉について、生活支援4事業の利用状況、現況と今後の方針について御答弁申し上げます。  高齢者福祉生活支援事業として、それぞれの事業について内容、利用状況、現況と今後の方針についてでございますが、寝具洗濯乾燥消毒事業、これにつきましては、市民税非課税で65歳以上の高齢者、または身体障害者により構成される世帯で、要介護、要支援認定者や虚弱な高齢者などで、老衰、心身の障害などの理由により布団の上げおろしができない世帯の方を対象としております。  事業内容は、夏用、冬用のかけ布団、敷布団、毛布について、それぞれ年間各1枚ずつ、合計最大6枚のクリーニングを行うものでございます。  また、洗いがえの布団がないなど、何らかの事情によりクリーニング店に布団が出せない場合は、軽自動車の寝具乾燥消毒専用車両により乾燥消毒を行っております。  合併後の事業についての周知が十分ではなく、17年度は思ったような実績が上がりませんでしたので、本年度は周知に努め、老人クラブの総会やシルバー人材センターの会合などでいろんな機会を利用いたしましてお知らせをするなど、各地区の民生委員協議会の定例会においても事業の説明を行い、該当者の掘り起こしについて御協力をいただいているところでございます。現在、65件の申請が上がってきておりますが、地区によりまだばらつきがございますので、11月、12月の民生委員協議会の定例会においても申請が少ない地区への協力依頼、専用車両の利用についての周知を実施しておるところでございます。  この事業につきましては、市の一般財源により次年度以降も継続実施をしていく予定といたしております。  次に、生活援助員派遣事業でございますが、この事業は、おおむね65歳以上で、日常生活を営むに何らかの支援が必要な要介護、要支援認定者を除く方を対象にヘルパーの派遣事業を実施いたしております。虚弱な特例高齢者や退院直後で一時的に身体レベルが低下しているものの、経済上、環境上困窮している高齢者などが対象となります。  事業の内容につきましては、家事援助、通院等援助、それから、健康管理等の相談助言などを行いまして、週1回90分のサービスを行います。利用料として60分で150円、1回当たりに直しますと225円の自己負担が必要でございます。4月から10月までの月平均の利用者は64人となっております。  この事業につきましても、市の一般財源により次年度以降も継続実施を予定いたしております。  それから、生きがい対応型デイサービス事業でございますが、これにつきましては、昨日の山口一輝議員の質問に対する答弁で説明をいたしましたので、内容については省略をさせていただきます。  利用実績のみ説明いたしますと、4月から10月までの月平均の利用者は564人でございました。  次に、食の自立支援、配食サービス事業でございますが、この事業は、身体に障害を有するなどの理由で調理をすることに支障を来しているおおむね65歳以上の高齢者のみの世帯のものを利用対象者として、身体の状況に応じた必要な数の食事を配達するとともに、安否を確認するというものでございます。現在利用をされている方のうち、介護保険の認定者につきましては、本年10月から移行しました地域支援事業の任意事業において、地域で自立した生活を送ることへの支援として実施をしております。  今後、食数の適正化を図る必要があることから、介護サービスや民間のサービスの利用も前提に、身体状況に応じた市内全域統一した適正基準、食数を定め、利用調整を実施していくことといたしております。  また、施設の居住費、食費が原則個人負担となったことから、食材費、調理費相当額につきましては個人負担とさせていただいているところでございます。  なお、要介護、要支援認定者以外の方につきましては、自立ということから、一定の周知期間後、個々に調整協議を行いまして、特定高齢者につきましては、地域包括支援センターを通じて作成した介護予防プランに基づく栄養改善事業への参加を促したり、その他の方につきましては民間サービスの利用につないでいったり、身体状況や環境上の必要に応じて生活援助員の派遣を行ったりして、地域における自立を支援していくこととなります。これに対する4月から10月までの月平均の利用者は327人となっております。  2点目の養護老人ホームの現況と今後についてでございますが、諫早市には現在三つの養護老人ホームがございます。養護老人ホーム福寿園、それから、盲養護老人ホーム光明荘、それから、養護老人ホーム聖フランシスコ園の三つの施設でございます。  福寿園は定員が50名、11月1日現在の入所者は49名、空きは1名となっております。光明荘は定員が80名、11月1日現在の入所者は78名、空きは2名となっております。聖フランシスコ園は定員が80人、入所者は73名、空きは7名となっております。  養護老人ホームの入所は、特別養護老人ホーム軽費老人ホームなどとは異なりまして、市町村が行う措置制度ということで行っておりますが、11月時点におきまして、諫早市においては市内の養護老人ホームの3施設に86名、市外の14施設に28名の措置をいたしております。  また、市内の三つの養護老人ホームにつきましては、他市からの措置者が11月時点において114名入所をしておられます。  今回、養護老人ホームにつきましては制度の改正があっております。措置基準について入所者が減少するというものになっておりませんが、措置の事由について、今までよりも事由が緩やかな表現となっておりまして、高齢者虐待に関する法律の施行によりまして、虐待を原因とする入所があったり、当該養護老人ホームの求めに応じて入所判定を行うことなどが追加をされております。  また、老人福祉法の改正によりまして、既存の養護老人ホーム外部介護サービス利用型という特定施設ということになりました。つまり、養護老人ホームは従来自立した方のみの入所でありましたが、介護保険の特定施設となり、介護の認定者も入所可能になったことから、改正前よりむしろ措置者がふえやすい状況になっていくのではなかろうかというふうに思っているところでございます。今後におきましても、養護老人ホームの役割は重要で、より地域に開かれた施設として、地域の拠点の施設ということで位置づけられていくものというふうに考えております。  以上でございます。 6 ◯企画振興部長(山口輝美君)[ 165頁]  大きい1点目の地域審議会についての御質問のうち、新市建設計画の変更についてでございます。  諫早市総合計画は、新市建設計画を基本に策定しておりますが、現在策定中の地域振興計画は、この総合計画と整合性を図りながら策定するものでございます。したがいまして、新市建設計画を変更する必要がありませんので、変更は予定しておりません。  なお、地域振興計画でございますが、地域におけるきめ細かいまちづくりの展開を図るための行動指針でございまして、総合計画に掲げられた地域の特色あるまちづくり方針を実現するため、地域における重要かつ実行事業を絞り込み、行政と住民の役割分担も意識した地域的な取り組みを示すものでございます。  地域審議会は昨年設置をされまして、ことしまでの2年間につきましては、市長の諮問を受け、審議し、答申することが主な役割でございました。現在のところ市からの諮問は予定はいたしておりませんけれども、もう一つの大きな役割として、地域課題について検討、審議し、市長に意見を述べる項目がございます。  そこで、これからの地域審議会に期待する主な役割でございますけれども、答申に基づき、現在策定しております地域振興計画の実現に向けて中心的な存在感を示していただき、それぞれの地域における実情に合わせたまちづくりについて、手順、あるいは手段と事業の推進を図るための具体策の検討を地域皆さんの意向も踏まえ進めていただきたいと考えております。また、地域住民や行政に対しても、まちづくりの御意見があれば積極的に御提言いただければと思っているところでございます。  以上でございます。 7 ◯土井信幸君[ 165頁]  それでは、答弁ありがとうございました。順番に沿って再質問をしていきたいと思っております。  この地域審議会でございますけれども、まだ継続していくということでございますが、予算措置について少しお聞かせください。 8 ◯企画振興部長(山口輝美君)[ 165頁]  今おっしゃいますように、今後も継続してですね。当初は10年間ということになっております。そういうことで、今後も、先ほど申しましたように、いろいろなそういうことで御審議いただくということもございますので、その運営にかかわる予算については今後も計上していきたいと思っているところでございます。 9 ◯土井信幸君[ 165頁]  この審議会の所掌事務にはなっておりませんけど、審議会の委員の意見の中には、各地域で今まで継続してきた地域振興のための小さな事業があるんですね。そういう事業を継続するためにも、審議会に何か事業の予算をつけていただければという話も聞きましたけれども、その辺はいかがですか。 10 ◯企画振興部長(山口輝美君)[ 165頁]  御承知のとおり、地域審議会は市長の諮問に応じたり、必要な事項について意見を述べたりすることができるあくまで附属機関でございます。そういうことで、地域審議会が独自に執行できる予算の計上というのは考えていないところでございます。  以上でございます。 11 ◯土井信幸君[ 165頁]  ありがとうございました。私もそういう質問がありましたので、同様の答弁をいたしておりましたけれども、もし部長の方からもう少し違う答弁があればと思っておりましたけれども、地域審議会の件については終わりたいと思います。  次に、体育館についてでございますけれども、5日の県議会の一般質問の中で諫早市選出の議員の中から、平成26年度開催予定の長崎国体の件で質問がされておりました。昨年11月に県の準備委員会が発足をして、2008年度をめどに各会場の選定作業を進めているという答弁があっておりましたけれども、きのうの教育長の答弁の中にも、諫早市の開催希望種目は開・閉会式も含めて5競技ということですね。それで、第1次選定が今行われておりますけれども、2次選定は来年の予定という答弁があっております。市長はかねがね国体に間に合うようにつくりたいと申されておりましたけれども、このままで果たして国体に間に合うのかと心配をしております。小長井及び高来地域で協議をしていただくということでございますけれども、この協議の流れがどういう形になっていくのか、そしていつごろまでに決める予定か、お尋ねいたします。 12 ◯教育長(峰松終止君)[ 166頁]  先ほども申し上げましたけれども、小長井地域、高来地域で候補地を絞り込んでいただいておりますので、できる限り早い時期に両地域の関係の方々にお集まりいただいて、協議ができる場を設けていきたいと考えております。そして関係者の方々の御意見等を拝聴しながら、協議の進め方について固めていければと考えておるところでございます。  なお、候補地の決定の時期につきましては、両地域の御同意のもとで決定しなければならないと思いますので、今のところ未定でございます。  以上です。 13 ◯土井信幸君[ 166頁]  両地域で協議をして決めていただくということでございますけど、いろいろ委員会の方で調査をすることもある。そういうこともあるかと思いますし、両町で会議をする機会もあると思いますけれども、その辺の予算措置というのはどうなされるんでしょうか。 14 ◯教育長(峰松終止君)[ 166頁]  予算措置についてのお尋ねでございますが、体育館建設の事業としての調査費は今年度は計上いたしておりません。必要な経費等につきましては、既定予算で今対応しているところでございます。  以上です。 15 ◯土井信幸君[ 166頁]  けさも高来の人から電話がありまして、早う決めんばいけんばいという、しりをたたかれましたけれども。  この体育館建設は市長の公約の一つですね。そしてまた、諫早市の均衡ある発展というのも市長の政治信条です。中心部に近いところは、ほうっておいても栄えると思いますけれども、周辺部ほど行政が手をかさないと栄えないと。これはもう今まで見たとおりと思います。起債の方も辺地債とか過疎債とかあるように、離島も離島振興法があるように、これも端々はそれなりのてこ入れをしていかんと何とか発展せんと思っております。小長井地域は体育行事も盛んでありますし、体育施設も利用頻度は非常に高うございます。企画力もありますし、もしつくっていただければそれなりの利用はできると思います。  私の知ったある有名なお寺の住職さんですけれども、仏法には弱い者を救済する慈悲という心があるんだと。仏法の知恵はすべての者に平等ですけれども、慈悲の心として働くときには、まず苦しんでいる人、弱いところから救済する姿をとるそうです。そして、この慈悲という心は人にも行政にもぜひ必要なんだそうです。さまざまな協議を重ねて、あと最後は市長の決断と思いますけれども、今回はぜひ市長の慈悲の心を期待して、体育館については質問を終わりたいと思います。何か。 16 ◯市長(吉次邦夫君)[ 166頁]  非常に仏法の心を今言われました。まさにそうだと思います。この慈悲の心といいますか、そういったことで、仏法にはいろんな言葉がございます。含蓄のある言葉がございますが、問題は、人を中心にして、私はいつも市民主役ということを申しておりますが、それを基本にやっていかなければならないというふうに思っているわけでございまして、今議員がおっしゃったように、私もずっとあちこち市内を回ってみまして、高来、小長井地域にはそれなりのきちっとした体育館がないというのは見ましたので、やはりこれはつくらにゃいかんということから、私の選挙の公約でございました。したがいまして、どこか適地がきちっと決まれば、もうあしたからでも取りかかるということを申してまいりました。それは市政懇談会でもそのように申してまいりました。そういったことで、この場所につきまして、一応ある程度小長井、高来地域でそれぞれ論議があっていたようでございますんで、ある一定の時期にこれはきちっと決めて、かからにゃいかんというふうに思っているところでございます。  3年前ですか、例の高総体が長崎県でございましたが、そのときは、小野の体育館ができておりまして、バスケットとか、柔道とか、あそこで開いていただきましたけれども、非常にいい体育館、弾力性があって非常にひざが痛まないというふうなことを聞きました。そんなことで、国体もございますし、また、地域の皆様方がいつもスポーツに親しんでいただくというふうなことからも、地域にどうしてもきちっとした体育館が必要であるというふうに思っておりますので、これにつきましてはぜひとも私はつくってまいりたいというに考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。  以上でございます。 17 ◯土井信幸君[ 167頁]  続きまして、高齢福祉についてもう少し質問をいたします。  まず、寝具洗濯乾燥消毒事業でございますけれども、これは平成16年度は大変利用されておりました。それが17年度には激減をしております。前にも同僚赤崎議員より質問があっておりましたけれども、合併によりPRが不足したり、運用に若干の変化があったことが原因だと思われますけれども、過ぎたことはどうあれ、今後どう運用していくかが大事なことだと思われますか。せっかくのいい制度がむだにならないように、民生委員さんたちの力をかりながら活用すべきと思いますけれども、部長いかがでしょうか。 18 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 167頁]  今議員からもお話がございましたように、16年度合併前のそれぞれの旧町、旧市の取り扱いがまちまちでございました。特に16年度利用が多かった小長井町の部分とか、それから、旧市の諫早市の部分、それ以外多良見とか、森山、飯盛は非常に少ないという利用の状況でございました。それはある意味からすると、これは山口一輝議員の分でも私説明いたしましたけれども、国の基準の枠でやるかやらないかという部分が一つメニューでございますので、そこがございまして、旧小長井町の場合は、国の基準をもっと大きく広げてできるだけ利用していただこうという方針でやられてきておりました。旧市の場合は、国の基準に準じてという格好で来ておりまして、その辺の利用のやり方の部分で大きな差があったんかなというふうに思っているところでございます。それらを合併協議の中で協議をいたしまして、多良見町の国の基準に合わせてやっていこうということで、今回は寝具の部分をやらせていただいたわけでございますけれども、その辺からいたしますと、所得制限の部分とか、それから、身体状況の部分とか、その辺が少し厳しくなったという部分もあろうかというふうに思っております。
     いずれにしましても、これはいい制度でございますので、今議員おっしゃっていただきましたように、民生委員協議会にも出向いて、こういう制度の内容については十分周知をいたしてきておりますし、さらに、民生委員協議会の委員の方々の御支援もいただきながら広めてまいりたいというふうに思っているところでございます。 19 ◯土井信幸君[ 167頁]  私の地域の方言の中で「ねまる」という言葉がありますね。御存じと思いますけれども、この制度がねまらないようにぜひお願いしたいと思います。  生活援助員派遣事業は継続するということでございますので、もう2次質問は省きたいと思います。  次に、生きがい対応型デイサービス事業、この事業は、逐次地域支援事業へ移行し、10月末をもって廃止となりましたが、行政サイドからは何回となく折に触れて廃止の意向は伝えられていた模様です。しかし、利用者にはなかなか理解が薄く、実際に廃止になって困ったという話や、何とかならないかという相談が多数寄せられました。これはきのうの山口一輝議員の話も一緒と思います。施設によっては利用者の負担を少し上げて従来のサービスを提供するところ、あるいはかわりのサービスをあっせんすることにより、高齢者の行き先を確保されたところもあったようです。  私が訪問したある施設では、従来の負担の600円を、利用者の了解を得て1,000円に上げて今までどおりの利用をしていただいております。1,000円の負担金では採算が合いませんけれども、ボランティアと思って職員の方にも大変苦労をかけながら、辛抱してもらって頑張っていますと。利用者の喜んでいただける姿が何よりの励みですと言われているところもありました。私も頭が下がる思いをいたしました。  そもそも高齢福祉の主な目的は、可能な限り介護を要する状態にならないようにし、自立生活を維持していくのが目的と思われます。サービスを通して要支援、要介護状態になるのをできるだけおくらせるようにしなければならないと思いますけれども、今回の事業の廃止で送迎バスに頼っていた利用者は、体の機能回復もですけれども、心のリフレッシュになっているということを強く言われました。しかし、もう廃止になって行くところがなくて残念という声も聞かれます。また、介護保険料は上がって、サービスは受けられないという苦情も承りました。市としてはかわりのサービスメニューを考えてあるようでございますけれども、今まで生きがいデイサービスを利用していた人は足が不自由な人ですね。それとか、体が余り強くない人、ひとり暮らしの人が多かったように思います。送迎サービスがない新しいサービスにはなかなか行けないと、あるいはなじめないという声が聞かれますけれども、今後はこのあたりの人をどう救うかが課題と思われます。その辺部長いかがでしょうか。 20 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 168頁]  今議員がおっしゃいましたとおり、今後の高齢者対策をどうしていくかという部分につきましては、御指摘のとおりでございます。  そういう中で、介護保険制度が大きく変わりまして、介護予防を重視した制度に変わったということでございまして、まずもって高齢者の方々につきましては、それぞれ生活環境と、それから身体状況が違います。そういう部分で、まずその辺をその人に合ったサービスをどういうふうに提供していくことが、先ほど理念を申していただきましたけれども、そこにつなげていくかということが一番基本でございまして、それらに対する手だてをまず基本健診というようなことも含めまして実施をするわけでございます。それで特定高齢者、それから、一般高齢者をふるい分けいたしまして、それに基づく特定高齢者につきましては、口腔ケアとか、それから機能回復とか、いろんなメニューを実施いたしております。それから、一般高齢者の方につきましては、生きがいづくりの部分の社協が実施しておりますサロンとか、いろんな部分も実施をしておりまして、その方に合ったメニューをできるだけ近いところで利用しやすくやっていきたいというふうなことで、今整備を図りつつあるところでございます。  いずれにいたしましても、まだ制度が発足したばっかりで、まだまだ御不満があられる部分は十分承知をいたしております。その辺を踏まえながら、できるだけ近いところで、そういう利用が可能な制度の充実に今後も努めてまいりたいというふうに思っているところでございます。 21 ◯土井信幸君[ 168頁]  今、基本健診を受けていただいて、それなりのメニューを考えていると。一般高齢者のためには一つ若返り体操サークル、これが月2回あっておりますね。それと、特定高齢者のためには三つ若返り体操教室、これが週1回。それと、お達者クラブ、これが月1回、はつらつクラブ、これが2週間に1回という報告を受けておりますけれども、この辺の利用状況はわかりますか。 22 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 168頁]  一般高齢者の若返り体操サークル、月2回を実施いたしております。実施場所は12カ所でございまして、それぞれ平均的に25名から30名程度の方が、それぞれの公民館を中心に利用いただいているようでございます。  それから、特定高齢者のための教室として若返り体操教室、これは運動機器の機能向上の教室でございますけれども、7カ所で実施をいたしておりまして、週1回の12回シリーズで実施をしているところでございます。1公民館当たり15名から25名程度の1回当たりの参加があっているようでございます。  それから、お達者クラブ、栄養改善の教室でございますが、月1回、4回シリーズで実施をいたしておりまして、これは3カ所で実施をいたしております。これもそれぞれで、これは栄養改善という特定の部分でございますので、人数が限られてまいります。四、五名の利用という状況でございます。  それから、歯つらつクラブ、口腔機能の向上の教室でございますが、2週間に1回、3回シリーズということで、4カ所で実施をいたしております。これにつきましても特定の部分でございますので、四、五名の利用という状況でございます。  それぞれ予防教室等も実施をいたしておりますけれども、制度も発足したばかりということと、それから、特定高齢者に選定をするとか、そういう基本健診の時期も今どんどんどんどん伸びてきているという状況のもとでございますので、今後、この事業件数はふえていくものというふうに思っているところでございます。 23 ◯土井信幸君[ 169頁]  数が少ないので、なかなか行けないという声も中心部の方で聞かれました。その辺も対応をお願いしたいと思っております。  今、ふれあいいきいきサロンというのが出ましたけれども、地区社協で開催されておりますね。それが現在の数はどれくらいあるのか。また、今後増加すると思いますけれども、その事業に対して社協の赤い羽根募金から4,000円ほど補助があっております。この4,000円がずっと続くのかどうかは私もわかりませんけれども、現場ではいつまで続くのかなと心配もありますし、その設立も含めて、行政として何か応援する手だてがあるのかどうか、その辺をお伺いいたします。 24 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 169頁]  現在社協で実施をいたしていただいております。地区社協を中心でございますけれども、地区社協を中心にボランティアの方々の御協力をいただきながら実施をいたしておりますところが62カ所でございます。  それで、今後どうなるかという部分でございますが、先ほどから生きがいの場づくりということが非常に重大だということで御指摘をいただいております。この辺につきましては、市の施策といたしましても19年度以降ぜひこの場を広げていきたいと、箇所数を広げていきたいと。願わくば、自治会とか、それから、それぞれの団体の御理解をいただきながら、運営はあくまでもボランティアでございますので、そういう組織が立ち上がったところに、公民館を中心に運営をしていただくこのふれあいサロンの箇所数はふやしていきたいという考え方でございます。 25 ◯土井信幸君[ 169頁]  小長井にも今1カ所ありまして、あと1カ所1月から立ち上げる予定でございますけれども、まだまだふえていくものと思われます。ぜひ私も期待をしております。  この生きがいデイサービスに行けなくなる人で、介護保険を申請したいという話が過去にありました。この辺の介護保険の申請の推移はどうなっているのかですね。この生きがいデイサービスの廃止の影響があるのかどうか、その辺を把握できておれば教えてください。 26 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 169頁]  介護保険の認定申請件数は、毎年高齢者人口が伸びてきておりますので、それに伴いまして正比例をしまして伸びてきております。15年が6,288件だったものが、17年度で6,727件、2年間で439件の増という数値がまずもって出てきております。それから、17年度は平均の申請件数が561件、5月の492件が最少で、8月、9月が600件近く、12月以降は、養護老人ホームが平成18年度から介護保険の特定施設と、先ほど説明をいたしましたけれども、そういうことに変わりましたこともございまして、新規の申請件数がふえたということから、12月から3月までの4カ月の平均が600件ということで増加の傾向でございます。18年度に入ってからも4月は586件と多く、5月は540件と減少しましたが、6月、7月は680件を超えて、8月は700件と、9月は751件ということでふえてきている状況でございます。  この辺は、新規の方の要介護認定期間が基本的に6カ月でございますけれども、昨年の12月以降の新規の方につきましては年間の月平均30件という部分の増が出ておりますが、その辺は更新期があったというようなこと、それから、16年度からの要介護度の状態が安定した方につきましては認定期間を24カ月に延ばしたということもございまして、その方の更新の時期が今回出てきたというようなこともありまして、申請件数が時期的にちょうど更新の時期もあったということでふえてきているという状況もあるようでございます。  デイサービスがなくなったということによっての部分も、そうですね、9月、10月の新規件数が昨年平均の145件よりも20件程度ふえておりますので、その影響もあるかなという感じはいたしております。 27 ◯土井信幸君[ 169頁]  この介護保険の申請は、申請をしてから1カ月で答えを出さにゃいかんということですね。今、それが大分おくれているということでございますけれども、何かおくれる理由を、発送するのにかえって手間がかかっているということも聞きましたけれども、その辺はいかがですか。 28 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 170頁]  基本的には原則30日ということでございます。それで、先ほどから申し上げております審査件数がふえてきているという状況もございまして、認定審査会に大変御負担をかけているわけでございますけれども、昨年度より年間の審査回数も8回ふやしていただきました。これは、それぞれの医療機関とか、専門機関の先生方40名で組織をしていただいて認定審査をいただくわけでございますが、毎週開かれるという状況の中で御負担をかけておるところでございますけれども、そういう審査回数も8回ふやし、1回当たりの審査件数もふやしているという状況の中でございます。今の状況からいたしますと、30日プラスちょっとおくれるという状況が出ておるようでございますので、その辺はできるだけ早期に認定ができるように頑張ってまいりたいというふうに思っているところでございます。 29 ◯土井信幸君[ 170頁]  この介護保険について、私もつい最近、90歳になるばあちゃんから相談を受けました。もう方言で申し上げますけれども、「私は90になっとばい。それで介護保険にまだかたしてもらえん。もうすぐはっていくとないどん」と。もう天国に行くかもしれんということですね。それで、「もう90歳超えれば、また黙ってかたしてくれればよかとんば」という話がありましたけれども、部長、コメントをお願いします。 30 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 170頁]  介護を受けなくて生活できることが一番望ましいことだろうと。それこそ90歳の方でいまだに自立ができているという方については、それこそ市民の模範としていかなければならないかというふうに思っております。そういう方々が閉じこもられないようにするということと、それから、やはり高齢の方になりますと、庭先で転んだりとか、自宅で転んだりとか、そういうことによっての下肢の障害が発生してきて寝たきりになるというような状況が現実的に非常に多うございます。そういう部分をぜひ家庭で注意をしていただきたいと。そしてまた、いろんな会合にも、先ほど言いましたようなサロン等もございますので、そういうものに出向いてきていただいて、後輩にいろんな意味で御助言をいただけばというふうに思っているところでございます。 31 ◯土井信幸君[ 170頁]  わかりました。私もそのばあちゃんには、「120歳まで生きて元をとらんばいけんばい」と言いましたけど、はい、ありがとうございました。  質問が違うということでございますので、元に戻ります。  今回のデイサービスの閉鎖で、私、保健師さんともいろいろ協議をする機会を与えていただきました。どの保健師さんも非常に優秀で、一生懸命頑張っておられるということを実感いたしましたけれども、ただ、今回の苦情が私たちに今まで以上に来たというのは、これは保健師制度が変わって原因になったと。それが少し原因しているんじゃないかという気もいたしております。  ことしの4月の制度改正で5カ所の地域包括支援センターが設置されましたけれども、それにより保健師体制がこれまで以上に充実するという過去の部長の説明がありました。しかし、今後の老人保健制度も改正が予定されておりますし、退職される保健師もおられると思いますけれども、それらも踏まえて保健師の体制をどのようにお考えか、お尋ねいたします。 32 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 170頁]  地域包括支援センターを設置するときに、大きな声で今よりもよくなりますよという説明をさせていただきました。そちらの方に向かっておるものと。時間はかかりますけれども、方向性は誤っていないというふうに思っているところでございます。  いずれにしましても、現在、市の職員として保健師業務にかかわっている部分に、新たに地域包括支援センターという専門職の3職種が加わったと。これは民間にお願いして協力いただいて支援をしていただいておりまして、そのセクションが従来よりふえたというものでございますので、これがさらに機能強化を図っていく必要が、時間をかけながら、地域の皆様方の力をいただきながら発展させていくものというふうに思っております。  市の職員の保健師をどうするかという部分でございますが、これは先般の後期高齢者の医療制度の部分でもお話が出た部分もございますけれども、今回の医療改革は、ただ単なる負担をふやすという問題とか、それから、医療診療報酬を引き下げるとか、そういう当面の措置だけでございません。中長期的な考え方といたしましては、生活習慣病をどうなくしていくかという部分もございまして、それらに対しましては、20年の4月からそれぞれの医療保険者はそこの加入者に対して検診と、それから、検診結果に基づく指導をする義務が法律的に出てまいります。それはあくまでもその保健師なり看護師が重要になってまいりまして、それらにかかわる市の立場からいたしますと、国民健康保険がその保険者という立場での義務が法律的に出てまいります。ですから、それらの全体的な今後医療費を抑制していくという立場からする場合の全体的な施策を総合的に判断しながら、保健師の役割という部分については、現在見直しも含めて検討をいたしているところでございます。 33 ◯土井信幸君[ 171頁]  地域包括支援センターの件でございますけれども、あと2点ほどお聞きいたします。  今、5カ所設置されておりますけれども、その中で何カ所か非常にわかりにくいという利用者からの苦情、あるいはセンターの職員さんからの話も聞きます。また、保健師さんとの連携も今まで以上にぜひ必要じゃないかと思っております。その辺から考えて、場所をどこかもう一つ考える必要があるんじゃないかという気がいたしますけれども、その辺はいかがですか。 34 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 171頁]  地域包括支援センターは、今後、保健・医療・福祉・介護の一番地域保健ゾーンの中での核に位置づけてまいります。そういうことから、地域包括支援センターに市の保健師がかかわり、そしてまた、相談支援業務は地域の皆様方のお力添えをいただかないと運用はできません。そういう意味で、自治会とか、それぞれの社会資源とつなげていくというのが今後の方向性でございまして、この地域包括支援センターと地域のかかわり方を強めていくためには、やはりかなめに見合った場所にそのセンターはあるべきだという方向性で今検討をいたしているところでございます。  確かに設立したときには非常に制度的に急なこともございまして、まずもって民間の施設の方にお願いをし、場所選定をしていただいた経過がございますが、今後はできるだけ市の方もかかわりまして、より市民の皆様方にわかりやすい利用しやすい場所に方向性を変えていきたいというふうに思っているところでございます。 35 ◯土井信幸君[ 171頁]  もう1点でございますけれども、このセンターには四つの大きな仕事がありますけれども、各センターとも一生懸命頑張っておられますけれども、新予防給付に関する予防プランを立てるのに一生懸命という話を聞きます。1事業所で200から250件ぐらい持っているということで、自分たちのところで消化できるのが80から100ぐらいと。あとの150件ぐらいは外注せにゃいかんということを聞いておりました。それで、今は10件以上1人でできるところもあるけれども、今度、来年の4月から8件以上は持てないということで、その分は自分のところに返ってくるので、とても今の体制では足りないと。人間もふやさにゃいかんということも聞きまして、その辺は委託料というのは先はどうなるのか、お尋ねいたします。 36 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 171頁]  これは基本的には市が運営主体でございますので、責任を持って実施する事業でございます。それを専門職を持った民間の力をいただこうということで委託事業にしておりまして、基本的には今議員がおっしゃいましたとおり、これは全国的な傾向でございますけれども、プランの作成の方に傾いてしまっているというような状況がございます。それらは、それぞれの5施設のセンターの代表者会議というものをつくっておりまして、日常的な業務と、それから今後の方向性も含めて、この代表者会議で御意見をいただきながら具体的事業の展開をしてきておるわけでございまして、今後のスタッフの問題とか、委託料の問題につきましても、その代表者会議の中で出ております。  今後、運営金は市が支払う委託料としてケアプラン作成に伴う介護報酬により賄うこととしておりますけれども、このうち委託料につきましては、事業量に応じた金額をもって支払うべきものと考えておりますので、今後センターが円滑に運営できるように、市としても一緒になって協議を重ねてまいりたいというふうに思っているところでございます。 37 ◯土井信幸君[ 171頁]  最後になりますけれども、配食サービスについてあとちょっとお尋ねいたします。  利用料が今300円ですね。それが何か460円近くに上がるということでございますけれども、その辺の利用者の要件というのはどう変わるんですか。 38 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 172頁]  この食につきましても、先ほどから御説明をいたしましたように、配食サービス、食の自立支援から、今後栄養改善の方に変わっていくという部分もございまして、昨年の10月から介護保険施設に入所されている方の食費や居住費、つまりホテルコストという部分が介護保険も医療も求められるようになってまいりました。そういうことを原則といたしまして個人負担ということで考えておりまして、在宅のサービスを受ける方の不公平感をなくすということから、今後、配食サービスの食材料費、調理費相当額は個人負担ということでお願いをしていきたいというふうに思っているところでございます。  460円ということは、施設の1日の平均的な食費、つまり基準費がございまして、基準費用額というのがございまして、これは1,380円ということが国の基準で定まっておりまして、その3分の1で1食分に相当する額を460円ということにお願いをしているところでございます。  以上でございます。 39 ◯土井信幸君[ 172頁]  最後になりますけれども、事業所と行政サイド等の意思の疎通がうまくいっていないところが今回私も感じました。この配食サービスの件でございますけれども、事業所では予算とか、人員の配置の面でいろいろシビアな面が多いんですけれども、口頭でということではございますので、誤解を生む場面があったように見受けられます。確実な方向で伝達せにゃいかんと思いますけれども、文書で交わしていただければと思っております。  行政に聞きましたところ、まだ制度が変化をしていると。決定事項ではないので、文書では出しませんでしたということでございますけども、民間ではいつ見てもだれが見てもわかるようにしなさいということが基本でございますので、もしその辺が可能であればお願いをしたいと思っております。その辺部長いかがですか。 40 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 172頁]  この食の問題につきましては、今まで長年食べる原点でございますので、大事にしてまいってきております。それを制度改正ということで、一気にあすからは弁当ございませんよということはできるだけしたくないなと。しかしながら、一般財源の方でどんどんどんどんふえていくという部分につきましては、本来の制度に沿うような方向でしていかなければならないと。そうした場合に、一番必要な方については最後まで提供いたしますけれども、必要と見ない方につきましては御遠慮いただく部分が出てこようかということで、開始時期を何度も何度も見直しをしてきたという状況でございます。  その辺で、いずれにしましても、もう本年度いっぱいが限りかというふうに思っておりまして、それらにつきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、当事者につきましては、十分個々にお会いをしながら、民間の弁当宅配等々も利用いただくとか、いろんな部分を講じながらやっていく制度に理解を求めていきたいというふうに、個々に対応していきたいと思っております。  そういうこともございまして、事業所に対して基本的にはもっと早くやりたかったんですが、延ばし延ばしということが、ある意味からすると事業所に御迷惑をかけたんじゃなかろうかというふうに思っております。  今後につきましては、今議員がおっしゃいまして御指摘をいただきましたとおり、文書をもってそれぞれの考え方は事業所にも伝えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 41 ◯土井信幸君[ 172頁]  はい、ありがとうございました。高齢者人口の5%が特定高齢者でハイリスク、その予備軍もたくさんいらっしゃいますし、活動的な85歳をつくろうというのが福祉の目的でございますので、行政ともども私ども頑張っていきたいと思っております。  以上で終わります。 42 ◯議長(古川利光君)[ 172頁]  一般質問を保留し、しばらく休憩いたします。                 午前11時7分 休憩                 午前11時21分 再開 43 ◯議長(古川利光君)[ 172頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、松本正則議員。 44 ◯松本正則君[ 173頁]  おはようございます。22番、明政クラブの松本正則です。  さて、本年は台風13号が本県へ上陸し、多大な被害を受けました。特に農作物につきましては、塩害等により大変な被害を受けました。私も水稲をつくっておりますが、この塩害というもの、また共済の評価員もしている関係で、翌日田んぼに行きました。すると、風の影響があったかと思ったら、意外と倒れていないんです。ああ、何とかよかったなと思って、それから2日目になると色が変わってくるんですよね。何だろうと、僕は塩害というのは初めてでしたから、何だろうということで、2日目になりました。それで、約1週間ぐらいして、共済で回るようになったときは、ほとんど枯れている状況に近づいてくるわけですね。普通黄金色になるんですが、まさしく麦の色という感じで、本当にこんなに塩害というのが怖いのかなということで感じましたということで、ことしはそういう意味では水稲の方々はかなりの被害を受けたんじゃなかろうかと、そのように思います。  そこで、今後の行政の対応に農家の皆様、大変期待をしているところでございます。よろしくお願いをしたいと思います。  それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。  質問の1点目は、農業用水路と一般用排水路についてであります。  水路については河川課と農村建設課において管理等が行われています。そこで、次の点について伺います。  1)農業用水路と一般用排水路はどのように区分されていますか。また、管理のあり方はどのようになっていますか。  2)水路改修に伴う支援策はどのようになっていますか。また、農業用水路改修に伴う負担のあり方はどのようになっていますか。  3)災害による水路破損に対する対処方法はどのようになっていますか。また、改修工事の進め方はどのようにされていますか。  質問の2点目は、まちづくりについてであります。  今、本市に中心市街地郊外への大型店進出や商業区域への用途変更の願いが出されているとお聞きをします。  国においてのまちづくり三法の制定や都市計画法によって長崎都市計画を2市2町で構成をしています。市政概要によると、旧諫早市と旧多良見町は構成市町村でありましたが、旧北高4町は構成市町村ではありませんでした。そこで、合併後の都市計画基本方針等について、平成20年度をめどに策定作業を進めるとしています。
     また、各地域における祭り、文化・伝承芸能についても、旧市町村で行われておりまして、その支援もさまざまでありました。  そこで、次の点についてお伺いをします。  1)まちづくり三法制定に伴う本市の動向はどのようになっていますか。また、今後の商店街の活性化をどのように進めていくのかを伺います。  2)今後の都市計画や区域区分、用途区域をどのように進められますか。また、都市計画変更の提案制度についてどのような手順で行われるのかを伺います。  3)祭り、文化・伝承芸能について、その位置づけや支援のあり方をどのようにするのか。また、地域審議会での意見はどのような意見が出されているのかを伺います。  質問の3点目は、心の教育についてであります。  今回、同僚議員より子どもに関する多くの質問が出ていますが、それだけ深刻な問題であるということだと思います。最近のテレビや新聞等においても毎日のように学校内でのいじめやそれに伴う子どもの自殺などが報道されています。教育方針において、生きる力をはぐくむ教育が進められる中、相反する子どもたちがふえているようです。  そこで、次の点について伺います。  1)本市で取り入れられている心の相談員について、相談しやすいような対応をどのようにされていますか。また、その内容と相談に対する対応をどのようにされていますか。そして、現在の子どもの心の実態とその分析はどうなっていますかを伺います。  2)子どもへの対応として、不登校やいじめ、自殺する子どもたちが増す中、生きる力への対応をどのようにされていますか。  3)このように悲しい事件のある社会状況の中、子どもの心の状況を保護者へどう伝え、その対応をどのように図られていますか。  以上、お聞きします。 45 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 174頁]  松本議員の御質問にお答え申し上げます。  私の方から、まちづくりについてでございます。  まちづくり三法の改正に伴い、本年8月に改正中心市街地活性化法が施行されております。このため、本市におきましては、新諫早市中心市街地活性化基本計画を策定し、引き続き中心市街地の活性化を推進していく予定でございます。  これまで、市街地整備関連では、諫早図書館の建設、庁舎新別館の建設、諫早駅前線の沿道の区画整理事業などを、商業活性化関連では中央商店街アーケードの改築、アエルいさはや建設事業、にぎわい創出イベント事業などに取り組んでまいりました。  今後、さらに中心市街地の活性化を図るためには、人口減少社会の到来に対応したコンパクトなまちづくりと地域内での社会的、経済的、文化的活動が活発化することにより、地域経済に活力を与えることが重要であるというふうに考えております。  県におきましても、本年11月に設置した県にぎわいの都市づくり検討委員会で、県の新たなまちづくり方針が協議されておりまして、大型商業施設の立地につきましては、原則町中に誘導することなどを盛り込んだ中間提言が12月中旬にも県知事に提出される予定となっております。  本市にいたしましても、引き続き都市機能を集約したにぎわいのあるまちづくりを推進するために、新たに諫早市中心市街地活性化計画を策定いたしまして、国の認定を受けるための準備を進める予定でございます。まちづくり交付金でございます。これは経済産業省とか国土交通省とか、そういった共管でございますけれども、そういった準備を進めてまいりたいというふうに考えております。  やはりこのまちの中がにぎわいがあふれ、そしてまた諫早市の拠点となって、そしてまた商店街で開催される集客力のイベントや空き店舗対策、あるいはまた新規開業者の育成につながる事業に対しましては、積極的に支援し、商店街の活性化を図っていきたいというふうに考えているところでございまして、いずれにいたしましても、まちの中が空洞化になることは防いでまいりたいというように考えているところでございまして、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。  あとの部分につきましては教育長、担当部長の方から答弁させたいと存じます。(降壇) 46 ◯教育長(峰松終止君)[ 174頁]  それでは、心の相談員についてお答えをいたします。  現在、諫早市では28の全小学校に心のケア相談員、そして四つの中学校には県の事業のスクールカウンセラーを、残り10校、すべての中学校に心の教室相談員を配置しております。  特に心のケア相談員、心の教室相談員につきましては、子どもや親が悩み等を気軽に話せるよう、学校の第三者的な立場にある子育てや教育に経験豊富な地域の方々にお願いをいたしております。  また、子どもや保護者に向けての相談業務のお知らせプリントの配布や相談内容、相談室の環境づくりを行い、相談しやすい雰囲気づくりに努めていただいております。  相談件数としましては、平成18年10月末現在で小学校が1万5,214人来室、1,063件の相談、中学校では5,528人来室、171件の相談があっております。  相談内容では、小学校が特に友人関係について、中学校では学校生活全般、不登校、友人関係が多く、中学校で深刻な事例が多いとの報告を受けております。  現在、来室数が極端に多いということから、まずは相談員に気軽に話すという目的は達成でき、子どもや保護者が悩みを深刻化させる前の段階の対応に役立っているものと考えております。悩みや不安を表出できない子どもや子育てに悩む親が多い現状ですので、今後も相談員事業では対話を主眼に置き、問題行動等の早期発見、早期対応に努めてまいりたいと考えております。  次に、2点目の御質問の子どもへの対応についてお答えをいたします。  不登校の子どもへの対応は、まずは学校が保護者と連絡をとりながら実態を把握し、その子に合った対処方法を検討しつつ、対応をしております。特に対応が難しい場合には、少年センター等の専門機関に指導を仰ぐとともに、通級教室も活用したり、福祉部局と連携をとり、家庭への支援をしたりしております。  いじめへの対応では、現在学級指導や生活指導等で子どもたちに対し、いじめは人間として絶対に許されないということを徹底して指導するよう指示をいたしております。  また、学校へは先ほども申し上げましたとおり、いじめの早期発見、早期対応に努めるとともに、いじめの訴えがあった場合は、親身になり迅速に対応するとともに、家庭、地域とも適切な連携を図りながら解決に当たるよう指示をいたしております。  特に現在は家庭へ、いじめ防止に向けての文部科学大臣からのお願いや、学校だより等を配布し、家庭でもいじめは絶対に許されないことという意識の啓発に努めているところでございます。  自殺に対しては、特に命はただ一つ、ひとたび失われると取り返しのつかないものであることを確かに伝える指導に万全を期すことをお願いしております。具体的には、子どもとのふれあいを深める生徒指導体制の整備、子ども理解支援シート等を活用し、児童・生徒の情報を共有化できる教育相談体制づくり、心を育てる道徳教材集等を活用した命の教育、道徳の授業の実施を強くお願いをしております。  最後に、3点目の御質問の保護者への対応についてお答えをいたします。  子どもの様子やさまざまな問題行動に対する学校としての対処方針、指導計画等については、日ごろから積極的に家庭や地域に公表し、理解を得るように指導しているところでございます。北諫早中学校区では小、中、保護者、地域が一体となり生徒指導や子ども理解を進める研究もなされております。  今後もこのような取り組みをさらに推進するとともに、心の相談員等の活用、子どもや教育、子育てに関する情報の共有化の工夫を図りながら、家庭、学校、地域が互いに信頼関係を結び、三者が一体となった体制づくりに努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 47 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 175頁]  大きな項目の1番目、農業用水路と一般用排水路について、1点目の農業用水路と一般用排水路の区分についてでございますが、農業用水路には用水路と排水路及び用排水兼用水路があります。河川やため池等の水源から田や畑に水を送る水路を用水路と呼び、田や畑の排水を流す水路を排水路と呼びます。用排水兼用水路、用排水路は用水路と排水路の両方の機能を有する水路ですが、農村地域の生活雑排水等も流入している用排水路もあります。このような水路の維持管理につきましては、用水の確保も含め、営農活動の一環として地元受益者、受益団体において行っていただいております。  また、一般用排水路とは、都市部における雨水や各家庭から出される生活雑排水などを河川や海へと導く水路のことをいいます。  次に、2点目、水路改修に伴う支援策についてでございますが、農業水路の改修につきましては、受益面積が20アール以上で、受益戸数が2戸以上という要件を満たした受益者、農業者団体からの申請に基づき、予算の範囲内で原材料支給や市単独かんがい排水補助事業において対応しております。  なお、原材料支給では、市からU字溝や生コン等の原材料の支給を受けることになりますが、その設置については受益者の方々において実施していただいております。  また、市単独かんがい排水補助事業では、受益者が業者へ発注された改修工事の費用のうち、55%を市が補助いたしておりますが、残り45%は受益者において費用負担していただいております。  以上のような支援策により対応いたしているところでございますが、受益者が特定されない用排水路の改修につきましては、農業用に利用されている半面、近年の都市化の影響で生活排水や道路排水等が流入するような状況も多く見受けられますので、今後は周辺の土地利用や水路の利用状況等を十分に勘案し、農林水産部と土木部の双方で十分に協議して、互いに連携しながら対応していきたいと考えております。  次に、3点目でございます。災害による水路破損の対処方法についてお答えいたします。  農業用施設である水路が最大24時間雨量が80ミリ以上、または時間雨量20ミリ以上の雨量を計測された大雨において被災した場合、1カ所の復旧事業費が40万円以上となる箇所や、1カ所の復旧事業費が40万円に満たない場合でも、150メートル以内にある別の水路の被災箇所との合計額が40万円以上となる箇所を農地農業用施設災害復旧事業補助事業として申請いたしております。しかしながら、被災箇所がその1カ所のみで、復旧事業費が40万円未満となれば、災害復旧事業の要件に満たないため、補助事業としては申請できません。  そのため、このような水路の被災箇所につきましては、受益の状況や土地利用の状況等を勘案した上で、受益者の特定されない小災害の水路の修繕については、市の方で対応することとしております。  以上でございます。 48 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 176頁]  それでは、2番目のまちづくりについての(2)都市計画による区域区分の今後についてにつきまして、御答弁を申し上げます。  合併後の区域区分の進め方についてでございますが、区域区分に関する都市計画の決定権者は県知事となっております。現在、新市の都市計画基本方針策定に着手しており、昨年、市全域を対象として実施した現況調査の結果をもとに、土地利用の現況や動向について解析を行っている状況にございます。平成20年に公表できるよう、鋭意努力しているところでございます。  合併後の本市における区域区分について、この基本方針策定における現状解析や検討の結果、並びにまちづくり三法改正から見られるように、国の方針としてのコンパクトシティーの構築を目指す方向が示されていることなどを踏まえまして、慎重に検討協議を進めてまいりたいと考えております。  次に、貝津町における用途地域の変更の提案についてでございますが、この都市計画提案制度は一定要件を満たすものは、都道府県や市町村などの都市計画決定権者に対して都市計画の決定、または変更について提案することができるものでございます。  手続の流れといたしましては、提案内容につきまして、都市計画決定、または変更の必要性を判断し、必要性があると判断した場合は、通常の都市計画手続を進め、一方必要性がないと判断した場合は、都市計画審議会の意見を聞き、提案者にその旨と理由を通知することとなります。  現在提出されております提案につきましては、周辺自治会長、商工関係者、都市計画審議会委員の皆様方の御意見等をお聞きし、慎重に検討を重ねている段階でございます。  今後、市としましてはまちづくり三法改正の趣旨を踏まえ、また皆様の御意見を参考にしながら、提案内容の必要性について判断したいと考えております。  以上でございます。 49 ◯企画振興部長(山口輝美君)[ 176頁]  大きい2番目のまちづくりについてのうち、まつり、文化・伝承芸能についてお答えをいたしたいと思います。  まず、各地域のまつりの位置づけでございます。  市においていろいろなまつりがございますが、地域のまつりとして諫早地域では観光を目的とした「のんのこ諫早まつり」、「諫早つつじまつり」、「諫早川まつり」がございます。  地域振興を目的とした祭りでは、多良見地域の「ふるさとまつり」、森山地域の「もりやま寄樂音まつり」、飯盛地域の「いいもりよかとこまつり」、高来地域の「とどろき名水まつり」、小長井地域の「こながいまつり」などがございます。  そのほかにも地区や自治会を単位とした夏まつりなどや、商店街振興を目的としたイベント的なまつりがございます。このようなまつりは、そういう意味におきましては、「地域のまつり」、「地区のまつり」、「自治会のまつり」、「商店街振興のイベント的なまつり」に区分されるのではないかと思っております。  旧市町を単位とした各地域のまつりへの支援でございますけれども、1市5町の合併協議会において、現行のとおり新市に引き継ぎ、支援については合併後調整するとなっておりましたので、平成18年度からはまつりの規模によって補助金の額はそれぞれ違いますけれども、事業費の2分の1以内といたしております。  地域審議会において、まつりについての具体的な御意見はあっておりませんが、さきに実施をいたしました市政懇談会において、まつりは地域の人と人がふれあい、語らい、人のつながりを深める場であり、地域にとって大変重要な行事の一つであるということで、ぜひ支援の継続をお願いしますと、強い要望もあっているところでございます。  地域に昔から伝わってきている文化・伝承芸能についても、まつりは発表の場として、地域の活性化に大きく貢献しているものと思います。今後も、まつりを通して地域のまちづくりにもつながるとの思いもあり、地域住民の皆様のコミュニティーづくりを図り、地域活性化に役立てていただくために引き続き支援をしてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 50 ◯松本正則君[ 177頁]  御答弁ありがとうございました。ほとんど完璧で、あと言うことないようにありますが、幾らか再質問をさせていただきたいと思います。  まず、農業用水路と一般用排水路についてでありますが、今、農業を取り巻く環境は新規の就農者の激減、また高齢化など、非常に厳しい状況にあります。水路等の管理や補修などに対しての受益者の負担も、また自分たちでやることもなかなかままならない面を持っている現況であります。  せんだって、8月の豪雨により、本明町で用水路の進入堰をとめていたにもかかわらず、道路排水等の水により水田に被害をもたらしましたが、その対応として水路改修を願ったところ、とりあえず数が多いもんですから、農家の方で対応をお願いできないかという旨のお話がございました。  本市においては、すみよか事業によりそういう排水路については予算措置がなされていますが、農業用水路にはなかなか道路等の排水が接続されているにもかかわらず、すみよか事業の中でするという対応が非常に困難な状況もあります。  今後はそういうことを、状況を調査いたしまして、今後の改善策はないのかなというふうに思っておりますが、そのことについてお伺いをしたいと思います。 51 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 177頁]  確かに議員のおっしゃるように、農業の従事者の高齢化という問題、水路の維持管理につきましても、非常に負担があるのじゃないかという部分は感じております。これについては、後継者の育成であるとか、担い手の対策を十分していく必要があると思っております。  その管理の面についてのすみよか事業との連携とかいうものについては、受益者が特定されないものについては、すみよか事業で対応ができる部分があろうかと思います。それ以外、受益者の特定される分については、どういった対応するか、現在、原材料支給であるとか、補助事業によって対応しているところでございますけれども、今後、地域の実情等も十分勘案しながら、今後の検討課題ということでさせていただきたいと思っております。  以上です。 52 ◯松本正則君[ 177頁]  現状の把握をしていただいて、よろしくお願いをしたいと思います。  次に、まちづくりについてであります。  せんだって11月18日に産業経済委員会による議員と商店街との懇談会や、11月27日に「人口成熟時代のまちづくり」と題し、日本政策投資銀行地域企画部の藻谷浩介氏の講演会がありました。懇談会においては、商店街の方々の意見、要望を聞くことがほとんどでありました。今後は意見等を踏まえ、まちづくりや商店街の活性化についての懇談会に消費者も交えて進めていく必要があると感じました。  意見の幾つかを紹介いたします。  まちづくり協定を行いながらコンパクトシティーをつくり上げたい。また、アエルいさはやを商店街も負債を背負いながら駐車場を備えた建物を建設し、消費者の皆様に最小限の食料品、雑貨屋など入れていくことで、商店街の活性化を目指している。また、そのほかに、1店逸品運動の展開と文化・歴史の継承を図りながら、おもてなしの商店街を目指している。そして、高齢者福祉としてデイサービスとの交流や高齢者への配達を行っている。また、市民が憩える夏祭り等の開催や小学校の社会見学など、地域密着を今後図っていきたいなどの意見が出されました。そして、大型店の進出についても意見を出されましたが、商店街と一緒にまちづくりができればとの意見もありました。  また、藻谷浩介氏の講演会では、地域の売り場面積はふえたが、全体の売り上げは落ちている。その要因として人の年齢別による人口分布に原因があり、今後新しく働く若者の数より退職をする層の人の数が上回り、国民の所得が下がるためだと話されました。  また、他市においては、大型店同士の過当競争の末、撤退がふえ、その後には廃墟のまちが残る。大型店の雇用や売り上げは最初のみよく、徐々に低迷する。また、郊外開発は税収を減らし、新たに上下水道や水路等の整備をしなければならない。  さらに、戦後半世紀に日本人は5,000万人、約8割増加により、土地、建物、道路をふやすことこそがまちづくりの至上命題だったが、人口が一方的に減る今世紀に、まちづくりも量から質へと半世紀ぶりの方向転換が必至の状況であり、市街地の空洞化がさらに消費意欲を損なうなどと話されておりました。  私は今後の郊外型の大型商業開発には反対でありますが、本市のまちづくりを今後どのようにするかは行政に課せられた大きな課題であります。これまでの都市計画を踏まえ、合併後のスローガンである「ひとが輝く創造都市・諫早」を築くには、慎重かつ先を見据えた新しい都市計画をつくる必要があると思います。どうぞよろしくお願いをしたいと思いますが、ここで市長に今の状況を踏まえながら今後のことについて一言お願いをしたいと思います。 53 ◯市長(吉次邦夫君)[ 178頁]  けさの新聞で知事がこの大店舗につきまして、三法改正の趣旨を踏まえて長与地区のことにつきまして、新聞の記事ですが、好ましくないんではなかろうかというようなことを述べておられたようでございます。具体的にその内容はどうなのか、よくわかりませんが、問題はこの三法改正はどうして起こったかという、その趣旨をまず十分わきまえにゃいかんということでございまして、この改正が来年の11月から施行されるわけでございますので、いわば今、駆け込み的に県内であちこちあるわけでございます。  その改正に伴った駆け込みという意味じゃなくて、本当にそのまちづくりとしてどうなのかということを基本的に私は考えていかなければならないと。ですから、駆け込みだけで来るというのは、私はそれはどうかなというように思っているわけでございまして、将来のそのまちづくりをどのように見据えてやっていくかということを、今後やはり市民の皆様方と一緒になって考えていくべきではなかろうかというように思っているわけでございまして、やはりその辺が地域の従来からあるまちですね、これはきのうも黒田議員、あるいはまた藤田議員にもお答え申し上げたわけでございますけれども、地域の従来からのまちというのも大切にしなければならないと、やはり地域の人々の心のよりどころでもあるわけでございますので、しかしながら、世の中が多様化してきております。一方ではどんどんどんどん変わってきているというようなこともございます。若者のそういったことも考えていかなければならない。お年寄りのことも考えないといけない。いろんな多様化してきているわけでございますので、その辺も考えながら、そして、先ほども申し上げましたように、この中心市街地の活性化のためのいろんな国の方策もあっておりますので、そういったものも活用しながら、それもやっていくと。  また一方、できれば共存共栄ということができればいいわけでございますけれども、その辺もどうするかということございます。いずれにいたしましても、私はこのまちづくり三法の趣旨も十分わきまえながら、これに対しましては慎重に対応していかなければならないというふうに思っているところでございます。  以上でございます。 54 ◯松本正則君[ 178頁]  本当に先を見据えた形で慎重にお願いをしたいと思います。  もう一つは、まつりについてでありますが、まつり、確かにいろんなところであるんですが、支援もまちまち、あるところもあれば、ないところもあるという形もありますが、そういった中で、今後どうするかというのが大きな課題になると思いますが、とりあえず諫早の商工関係でやっている支援のあり方等が今どういうふうになっているか、お伺いしたいと思います。 55 ◯商工部長(小柳 均君)[ 178頁]  先ほど企画振興部長が答弁したまつりでございます。商工部所管のまつりとしまして、つつじまつり、そして川まつり、のんのこまつりですね、この三大まつりは諫早のまつりとして定着をしております。これは観光の振興はもとより、商店街の活性化、地域のコミュニティーを図るものとして支援をしているものでございます。
     支援額につきましては、つつじまつりにつきましては事業費が約330万円ぐらいかかりますが、約100万円を助成しております。川まつりにつきましては、約830万円ほどかかります。そのうち230万円を市が負担金として支出をしております。一番大きいのんのこまつりでございますが、これは市民総参加のまつりとして前夜祭があり、初日のまち踊りがあり、2日目のふるさと芸能祭典、3日にわたって行いますので、総事業費として約3,000万円、そのうち1,300万円ほどをまつり振興会に助成をしております。  商業のまつりとして商店街が実施するまつりとしては、中央商店街や永昌商店街などで夏場のにぎわいを創出と集客による商業の振興を図るために4カ所で実施して、約200万円ほどを助成しております。  いずれにいたしましても、三大まつりや商業まつりは観光の振興、商店街の活性化に重要であると考えておりますので、今後も支援をしていきたいと考えております。 56 ◯松本正則君[ 179頁]  今、商業関係ではそういう支援をしているということですが、地域においては伝統的なものもありますが、逆に今の諫早の中では支援をせずにやっている区域もあると。しかし、できればそこら辺も配慮して、片方に支援をし、片方にはないというのはよくないのかなと。やはり均衡がある、単純に2分の1だけの世界ではなくて、本当にその中で必要なものというたらおかしいですが、ある程度そういう支援の仕方というのを今後やはり検討する必要があるんではなかろうかと。  この間の決算の中でも伝統があるから、それはそれで引き継ぎをしなければいけないんですが、かといって片やには行政がたくさんやっていた部分、片やにはなかった部分という、この辺の均衡というのは、ゼロからのスタートですから、盛り上げるための支援策というのは今後検討していただいて、お互いがゼロからの新市のスタートですので、その辺を踏まえてまつり振興をもっともっと盛んにはしていただきたいというふうに思いますので、その辺よろしくお願いをしたいと思います。  次に、心の教育についてであります。  ここで、ある話をしたいと思います。題して「運動会」であります。  秋の運動会が近づいたある日、クラスの30人が何やらもめています。「絶対勝てないよ」「あいつが休めばいいんだよ」。担任の先生が生徒たちに事情を聞くと、今度の運動会で初めてクラス対抗の全員リレーという種目があり、クラスには「ブー」と呼ばれるデブの男の子がおりまして、この子が一人だけ足が遅いので、全員リレーにはもう勝てっこないと言うんだそうです。先生がどんなに全員で走ることや参加することに意義があると言っても解決しません。ブーも申しわけなさそうに下を向きっぱなしです。「わかったよ、僕が休めばいいんだろう」、ブーも悲しそうにそう言います。「そうだ、そうだ」、まさにいじめであります。  そこで先生は考えました。こんな提案をしたそうです。「みんな、先生の話をよく聞いて。先生はね、今、ブーの気持ちを考えていたんです。みんなはわからないかもしれないけれど、ブーは確かに太っているから足が物すごく遅い。だから、これまで運動会で1等になってテープを切ったことがありません。これからも一生ないだろうと思います。だから、みんなの力で一生に一度だけ、ブーに1等のテープを切らせてあげたいと先生は思ったのです」と話された。生徒たちは半信半疑で聞いていました。先生の言うことがわからないのです。「いいですか、今度の全員リレーでブーをアンカーにしましょう。最後のランナーです。普通は最後に走る人が一番速いのですが、その逆で走るのです。一番遅いブーに一生に一度、1等でゴールするためにはそれしかありません」「そうか、みんなが全力で走って、ブーが走るときにすごい差をつけておけば、ブーが1等のテープを切るかもしれない」「よくわかりましたね。ほかのクラスの子たちは、足の速い子がいるから安心しています。だから、足の遅い子は一生懸命走りません。このクラスは、速い子も遅い子も、最後にブーがいるから全力で走ります。もしかしたら優勝できるかもしれませんよ」。  それから、クラス全員の練習が始まり、ブーも必死でした。そして、当日が来ました。他のクラスは背の順だったり、出席簿順だったりしましたが、このクラスは足の速い順にメンバーを組みました。「用意、ドン」もちろん最初に飛び出したのは、ブーを一番いじめていた子でした。もう無我夢中で走ります。次の子も、次の子も、そして次の子も。足の速い順ですから、最初はどんどん差が開いていきます。いよいよあと2人でブーの番です。「もっと差をつけろ。走れ、走れ」、でも次第に1周近くあった差が半周ぐらいに縮まったところでブーにバトンが渡されました。「ブー、頑張れ、ブー」、クラス全員でなく、直接関係ない保護者まで応援しています。どんどん差が詰まってきます。ブーも必死です。泣きながら走っています。「ブー、頑張れ、頑張れ、ブー、頑張れ、勝った、勝った」、胸一つの差でブーが一生に一度、1等のテープを切ったという話で、感動と一体感があふれる話だと思います。  さて、子どもたちの間では自我が強いのが当たり前で、自分のことが先、人への思いやりはやはり育て上げなければならないと思います。特に学校という集団生活の中では、あってはならないいじめも目につかないところであることだと思います。しかし、先生や大人がいち早く気づくことや、その対処に当たることが必要であります。  そこで、子どもたちの悩みや生活状態などを広く保護者に伝え、子どもたちに話しかけてやる日ごろの生活や先に生まれてきた経験等を伝えるなどすべきと思いますが、学校を通じてこのようなことに対する啓蒙はどのようにされているのか、お伺いいたします。 57 ◯議長(古川利光君)[ 180頁]  答弁を保留し、午後1時まで休憩いたします。                 午後0時3分 休憩                 午後1時   再開 58 ◯議長(古川利光君)[ 180頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  答弁を求めます。 59 ◯教育長(峰松終止君)[ 180頁]  それでは、松本議員、午前中の大変温かいお話、ありがとうございました。  まず、子どもたちがそういう状況になっていったというのは、大変いいことでもありますし、学級の子どもたちの雰囲気というんでしょうかね、学級風土の醸成が大変うまく行っているんではないかなと思って、教師の指導も大変いいのではないかなと思っております。  そこで、運動会を例にとられて、一つの視点としては思いやりができたというんでしょうかね、そういったお話だったかと思いますけれども、当然学校の子どもたちの生活の様子を家庭にどう伝えて、そしてどう心の教育について推進するのかと、そういうお尋ねだろうと思います。  ですから、今の事例をとりますと、事後に学校では学校だよりとか、あるいは学級だよりとか、今では学校のホームページもございますので、それに載せて家庭に情報を発信すると、そういった情報の発信の仕方、それから、ほかには毎学期末に通知表がございますので、それに子どもたちの生活の様子等、担任の所見を書いて、そして家庭に戻すと、そうしますと家庭では反省をし、次学期に向けての目標も立つでしょうし、そういった情報。  それから、中学校では特に個人面談というのをやっておりますので、保護者の方とじかに面談ができますので、子どもさんの様子がしっかりわかります。  そういったいろいろな情報をもとにしながら、家庭で親子でのコミュニケーションを深めていただいて、そして心の教育の推進をすると、これが一番大事ではなかろうかと思っております。要するに、学校、家庭が同じ情報を共有しながら子どもさんを育てていこうと、そういう状況で私ども、いつも考えております。  以上でございます。 60 ◯松本正則君[ 180頁]  ありがとうございました。  最後に、いじめ、不登校と大人の力量ということで、角田明さんという方が書いているんですが、「「いじめや不登校は、なにもいま始まったものではない」こう断言すると多くの反論を受けそうだが、これは私自身の実体験から来ている。50年以上も前のことであるが、死ぬほどの苦痛を味わった張本人だからである。遊んで貰うためにお金を要求された。貧乏な母の財布から盗んで貢いだ惨めな少年時代が甦ってきた。母の顔がまともに見られなかった。  いじめられる側にも問題はある、との指摘を決して全否定するものではないが、やはりいじめるほうに遥かに大きな問題がある。いじめられていることを公表したり、訴えたりすれば事が解決するという類のものではない。そこに元凶がある。  「いじめ」とは通常は「弱い者いじめ」である。いじめられる人間が「訴える」という自己表現ができるくらいならいじめに苦しむわけがないのである。  中学2年生を担任したときのこと。生徒の情報は概ね分かっているつもりだった私には、指導力ある教員としての自負もあった。そのプライドが無惨にも崩れた出来事だった。  始業式に欠席したケイコに担任として挨拶をするため自宅を訪ねた。ケイコとは教科指導では面識はあったが、年度の途中から欠席が多くなり、やがて「不登校生」として話題にのぼっていた。  出てきた母親に、「今度ケイコさんの担任になりました」と挨拶する。母親もすでに担任情報は入手していたようで、驚く様子もなかった。奥から呼び出されたケイコは、授業中に見ていた表情がいっそう酷くなった印象を受けた。型どおりの挨拶も終えて帰ろうとすると、母親が学級の生徒名簿が欲しいと言う。尋常ではない様子である。私は、名簿を明日全員に配布するからと、登校を促して帰宅した。しかし、翌日も欠席だった。  学級の生徒に自宅まで届けてもらうと、ケイコは翌日から登校し始めた。いちおう学級担任の面子は立った。不登校生徒が学級にいることは、指導力のない教員と評価されても仕方のない風潮があった。  自宅を訪問してじっくり話し込んだ。驚きより怒りが先んじた。ポツリポツリと話し出したケイコの口から飛び出した生徒の名前を聞いた瞬間だった。耳を疑った。問題行動とも服装の乱れともまったく無縁の「優秀な生徒」だった。  外見や容貌への中傷。こんな卑劣なことはない。ケイコは腕が上手く伸びない。指先も変形している。授業中の罵声はそこに集中したという。思春期のケイコの苦しさは計り知れない。  学校教育が学習成績中心に子どもを評価している落とし穴がそこにあった。人間性は、評価されてもそれは有効性のある指導資料ではない。登場した生徒に、「人間性の崩壊」という言葉が浮かんでくる。「護ってあげるから先生を信じて登校してね」と約束して玄関を出た。  こういう場合、いじめられている生徒をどこまで護れるか自信はない。健気にもケイコは担任である私の言葉を信じた。翌日は登校した。前担任とも事実確認を済ませていた。前担任は何一つ気づいていなかった。  いじめる側の生徒は成績優秀。運動能力も抜群。性格判断は私情が入るので難しい。しかし注意を払いながら聞き込んでいくと意外にも級友の信頼度が低い。ある女生徒は名指しでケイコのいじめの張本人であることを明言した。  ケイコの教室といじめの張本人の教室は、棟は同じでもフロアが違ったことが救いだったようだ。しかし、通学路は変わらない。数日間だけ登校して再び欠席をした。通学路での嫌がらせがあった。聞くに堪えない残忍ないたずらであった。  いじめを護衛する教員の力量はたかが知れている。私は学級の生徒たちの力を借りることにした。そして担任としての本音を語った。いじめられることがどんなに不条理で不愉快なことか、と。泣きながら聞いてくれる生徒を信じてケイコの話題を取り上げ、勇気を奮って実情を話してもらうことにした。訥々と語り出したケイコ。教員側だけが知らない子ども側の世界が見えてきた。子どもたちには「いつかは自分もケイコにされる」という不安があることも分かった。護ることができるのは大人しかいない。それは教員と親なのである。  数日後、相手に密告されているのでは、とケイコが怯えて知らせてきた。学級だけの狭い世界では御せない。学年全体として考えなければ、と考えたが、教員側の消極的指導体制に阻まれた。成績優秀な生徒だから進路に傷がつく、という教師もいた。  ケイコの辛さが痛いほど分かる。こういうときは私のような経験者が護らなければならない。もう後に引けないと、渋々納得する教員集団を尻目に学年集会に臨んだ。  その後、生徒たちに向かって、いじめの現実を「先生たちも知った」「けっして許さない」。今後も現状が続くようであれば、いじめられている生徒に替わって「先生たちが厳しく対応する」と宣言した。  大人社会の人間性崩壊、その無力さは子どもの大人不信に拍車を掛ける。助けを求めても、及び腰や逃げ腰、体裁や面子だけの大人がその場しのぎで片付けてしまうと、子どもはやりきれない。いじめは子どもの世界の出来事ではあるが、陰湿ないじめに対しては、大人が断固として許さないという姿勢が必要である。子どもの、いじめや不登校問題は「大人の力量」に左右されると断言しておきたい」ということを言っております。  やはり、子どもというのは、周りの環境で変わるのだなというふうに常々思ったところであります。  昨日、小学校の中で物隠しというのがあると聞きましたが、実は私の子どもも一遍物隠しをしました。したときに、幸いよかったのは、私、その親同士仲がよかったので、こういうことがあってねということを聞きました。子どもに問い詰めまして、子どもに「したの」と言うたら「した」と言ったから、私は親同士はごめんねと、今、子どもを謝らせに行かすからと、僕はそのときは行きません。やはり子ども同士が本当に信頼関係を築くことが必要だと思いまして、謝りに行って、その後、それがよかったのかわかりませんが、今でも友達、親友関係をやっている。  やはり親の関係というのがまずあって、それから子どもというのが生まれるのかなと、それも思いました。  いじめに対しては厳しく対処するとともに、親同士も親密感を図り、常に見ているんだということが大切だと考えます。  最後に、私は子どもがいかにしてひとり立ちができるか、そして、一人で生きているのではなく、皆様の中に生かされているということを伝え、常に何らかの形でお返しができる人に育ってほしいと願い、私の質問を終わります。 61 ◯議長(古川利光君)[ 181頁]  質問者交代のため、そのまましばらく休憩いたします。                 午後1時11分 休憩                 午後1時12分 再開 62 ◯議長(古川利光君)[ 181頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、川浪昭博議員。 63 ◯川浪昭博君[ 181頁]  32番、諫政クラブ、川浪でございます。後ろの方から水田代表が非常に激励をしていただいております。今から午後は3名とも諫政クラブということで、非常に珍しい現象であろうかと思っておりますが、私が先陣を切って質問させていただきます。  さきに通告しておりましたとおり、順を追って質問いたします。大項目の1点目の台風被害後の漁港施設等の復旧整備についてであります。  今年9月17日、折しも9月議会会期中に、本県に上陸した台風13号は各地に猛威を振るい、当諫早市にも甚大な被害をもたらしました。特に上陸地の南東部に位置する諫早市や長崎市など、橘湾に面した海岸には大波が押し寄せ、防波堤等に当たり、そのはね返った波しぶきといいますか、波の塊が折からの暴風に乗り、北へ北へと運ばれ、台風にはつきものであります降雨等がほとんどなかったために、農作物等に甚大な被害を与えました。二、三日前の新聞報道にもありましたように、今年の水稲の作況指数は戦後最悪であるというふうに報じられておりまして、遅まきながら被災をされた皆さん方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。  それでは、質問に移りますが、池下漁港外側、番屋海岸と申しますけれども、この海岸の対岸には旧長崎市牧島町でありまして、そこに消波堤が構築されました。話をお聞きしますと、平成10年前後であろうかと思っておりますが、その構築によりまして台風のたびに大小の被害を番屋海岸付近は毎年のように受けております。そのような中で、その保全対策といたしまして、旧町時代の平成12年、15年、16年とその復旧保全のための工事をやっております。根固め工や、あるいはかさ上げ等を行っており、そしてまた、17年度は県の事業としてやっております。これは、私も旧町時代からいろいろとそういった要望等も受けまして、当時の旧池下地区の自治会長さん、あるいは漁協役員さんが当局、当時の町に要望された結果、そういった工事が施行されております。  そうした対策にもかかわらず、今年の台風では付近の住宅に、民家でございますけれども、海水が流入しております。その防止といいますか、コンクリートブロック塀を設置しておられましたが、それが破壊され、住宅の窓や壁が破損しております。  私も翌18日早朝に現地を見て、家族の方が後片づけをしておられましたけれども、何か自責の念といいますか、そういった痛ましい姿を見て、私は慰める言葉もかけることができませんでした。  その後、市長さんのお話をお聞きいたしましたけれども、市長も現場をつぶさに視察され、その民家、またその防波堤内にある倉庫等も海水等が流入しておりまして、倉庫4棟にも被害が及んでおりますが、その対策、あるいは保全等はどのようにお考えなのか、その御所見をお伺いいたします。  また、同じく結の浜マリンパークにおいては、平成15年、16年に被害を受け、やっともとどおりきれいに復旧されたと思っておりましたけれども、その復旧工事も私の記憶では、今度オープン予定の海水浴場の第2海水浴場でありますけれども、その突堤付近が非常にこの前の台風のときも被害を受けておりますし、それがきれいにでき上がって非常に喜んでおったわけでございますけれども、今回、また同じ箇所が同じように被害を受けております。松の植栽等があります護岸、一番最初にオープンしたその先の防波堤の護岸から波が飛び越えてきまして、そして、その松の植栽と緑地広場やその護岸の手すり等に大きな被害が出ております。  また、田結港内におきましても、その港内でありながら、今、市が建設中であります公共下水の処理場に面した海面の方が大きなコンクリートでつくってありましたけれども、それも同時に破壊されております。  そしてまた、その対岸にあります川下防波堤も平成3年にこの事業も着手されたと思っておりますけれども、その後、3回ほど工事をしておりまして、17年にようやくその決壊したところが修復されましたけれども、また今回同じところが破壊されております。そのようなことで、この保全とかそういったことをどのように市としてお考えなのか、質問いたします。  小さな2点目でありますけれども、結の浜マリンパーク、これは事業名といたしましては田結海岸環境整備事業、地元負担金は7%であります。そして、田結港、これは事業名は田結港湾改修事業、地元負担金15%となっております。当初計画に比べて、大幅にその工事期間も延長しており、かなり事業費も当初計画とは膨らんでおると思いますけれども、その事業費、これまでの事業費、あるいは地元負担金は幾らぐらいになっておるのか、お知らせ願いたいと思います。  小さな項目の3点目は、これまで小さな工事、池下番屋海岸におきましては、旧町で3回ほどやっておりますが、県事業として結の浜マリンパークと復旧工事がなされております。今年もまた同じような被害を受けておりまして、その総額は大体どれぐらいになるか、お教えいただきたいと思います。  このように、何回となく被害を受けておりまして、今の現状のままでは今後もこのような被害が続くと思われますが、抜本的な対策として消波ブロックをふやすこと、あるいはまた識者の意見等をお聞きいたしますと、やはりその潮流の関係もありまして、少し沖合にその波をよける、砕くための消波ブロックを構築するのが一番の対策ではないかという意見もあります。その点もお聞かせ願いたいと思っております。  そして、大きな項目の2点目であります。  安全・安心のまちづくりについてであります。  (1)、小さな1点目でありますが、国道251号田結交差点についてであります。この国道は、2本ありまして、1本は今県道、そして市道大門─戸石間となっておりますが、それが払い下げられまして、そして、今1本、戸石から矢上に通じております。これが開通してからもう久しくなりますが、開通当初においては通過する車も非常に少なかったわけでありますけれども、年々この経済成長とともに車社会も発達し、今では1軒に数台の車が所有される時代となっております。それに見合う道路の整備等が地域によってはおくれぎみになっていると、私は感じておりますが、この東交差点においても朝夕の通勤通学の時間帯には、かなりの通行量となっているのは皆さんも御承知のとおりであろうと思いますが、夕方のラッシュ時には長崎方面から諫早、雲仙、島原方面への通行量が非常に多いわけであります。  長崎方面から飯盛西小学校方面へ、交差点を右折する際は、前方から対向車がずっと走ってきますけれども、右折するのはその前方からの対向車が途切れるのを待って右折している状況であります。そういったことで、その旧諫早市、あるいは島原方面に向かうときには、軽自動車なら青信号でとまった後続の車も通過できますけれども、普通車以上、運悪く4トン車、あるいは大型となれば、青信号でもどうしても右折することができなく、交通渋滞等も発生しやすくなっておりますし、そういった点におきまして、これも国道であり県の管轄とはお聞きいたしておりますけれども、この交差点の1車線拡幅ができないか、質問させていただきます。  そして、小さな2点目は、市道古場三本松線の歩道の未設置についてでありますが、この線は旧町時代に道路改良等を行いながら、歩道を設置してきました。この線の総延長は2,750メートルで、歩道が設置されている部分が約70%であります。残り32%、メーターにして880メートル当たりが未設置となっております。中学生の通学道路でもあり、また県営バス等の路線でもあり、1日に20往復ぐらいしておると思いますし、また、中核団地とか、あるいは長崎市古賀方面に向ける旧町時代は古場上座線といっておりましたけれども、今は何か飯盛古賀線というふうに変更がなされておるようでございますけれども、この線を通過する車も年々ふえてきております。そういったことで、市の事業として計画できないものか、質問させていただきます。  そして、小さな3番目でございますけれども、これはいろいろと私、指摘を受けまして、あのトンネルは平成14年に開通し、そして、中核工業団地や、あるいは長崎自動車インターへのアクセス機能等も含め、そしてまた国道34号の交通渋滞緩和など、地域発展、活性化に大きな役割を果たしております。このトンネルが昼間の時間帯に点灯しない、車等が点灯しない時間帯に、トンネル内の照明灯が灯火照明されておりません。そのおりませんといいますか、約3分の1、4分の1は灯火されておりません。  きのう、私もこの一般質問が終わりまして、どんな状況か帰りにそのトンネルを通りましたけれども、左側は1個も照明がついておりませんでした。これは何が理由で、節電かな、何かなというふうに、私自身は思っておりますけれども、何の理由で点灯しないのか、質問いたします。  県事業でありまして、答弁もなかなか難しい点もあろうかと思いますけれども、できたら的確な答弁をいただきまして、再質問しなくていいような答弁を期待しております。よろしくお願いいたします。 64 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 184頁]  川浪議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、台風被害後の漁港施設の復旧整備についてということでございまして、池下の漁港の外側の、非常に被害が、台風13号によりまして起こったわけでございまして、この件についての御質問でございます。  私も台風が来ましたのが9月17日でございますが、翌々日の19日に現地をつぶさに見させていただきました。今回の台風は、もう御承知のとおり、南東側、南から南東側ですね、このあたりが非常にひどかったと、風が強かったということでございまして、本当にこの台風に被害を受けられた皆さん方に、心からお見舞いを申し上げる次第でございますけれども、先ほども質問にございましたように、松本議員も申されましたが、風によっての塩害というのが非常に農作物がひどかった。それとあわせまして、この風によりまして南の方の橘湾の漁港関係、田結、江の浦、有喜という、こういったところが大変ひどかったわけでございまして、有喜の環境整備で海水浴場ございますが、あれは何年前ですか、四、五年前に大変やられましたが、今回もまたやられました。  それと同じように池下につきましても、大変な被害がございまして、漁港の施設、それからその海岸に沿って、おっしゃいました、ある角の1軒の家が、もう人はいらっしゃいませんでしたけれども、波にやられたということで、その先の方の小屋の方も見て回りました。そのときに、現場に二、三人の方がいらっしゃいまして、消波ブロックを長崎市側は、今突き出しておると、こちらの方もひとつお願いできんかということでございましたので、私も早速それはそうだと、これは早くせにゃかんということで、土木部長にも申しまして、実はすぐ県の方にも申し出をいたしまして、そういったことで、それについては県の方でも早速手をつけたいということのようでございます。  この池下の漁港の外側の番屋海岸といいますか、では、平成17年度から、昨年から県営の自然災害防止事業として整備が実施されておるということで、17年度護岸工として延長150メートルにわたる堤防のかさ上げ及び突堤の直前部のしゅんせつを施行され、平成18年度は、今年度は波消しのブロック設置のために海流等の調査をされておるということでございます。この調査結果を踏まえまして、設置場所や規模、構造等が決定されまして、平成19年度から、来年度から波消しのブロックの設置を進めていくということのようでございますので、その辺は今後とも県とも十分連携をとりながら、これに対しましては必ずきちっとしてまいりたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。  あとの部分につきましては、それぞれ担当部長の方から答弁させたいと存じます。以上です。(降壇) 65 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 184頁]  それでは、1点目の台風被害後の漁港施設等の復旧整備についての中で、(2)から(4)までを御答弁申し上げます。  まず、結の浜マリンパークは田結港海岸環境整備事業として、また田結港は田結港港湾改修事業として平成3年度から県事業として着手がなされております。現在までの事業費は結の浜マリンパークが約65億5,000万円、そのうち、市の負担が7%の約4億6,000万円、一方、田結港の現在までの事業費が約45億5,000万円であります。そのうち、市の負担が15%の約6億8,000万円となっております。  次に、これまでの台風等による県の災害復旧費でございますが、結の浜マリンパークでは平成15年度が約900万円、平成16年度が約8,000万円となっております。今年度は結の浜マリンパークと田結港合わせまして約5,000万円程度と伺っております。  次に、新たに消波ブロックの設置についてでありますが、波消し措置としてさまざまな対応策があると考えられます。結の浜自体は現在施行中であります。また、新規の消波ブロックの設置になりますと、漁業権等の兼ね合いも出てくることが考えられます。今後とも管理者であります県に対しまして検討をお願いしていきたいと思っております。  以上でございます。 66 ◯土木部長(早田 寛君)[ 185頁]  大きい2番目の安全・安心のまちづくりについて、国道251号、田結東交差点の部分拡幅はできないかということでございますけれども、この国道251号は、長崎、諫早、島原地域を結ぶ主要幹線道路と考えております。本交差点は田結出張所から結の浜海水浴場への交通量も多く、長崎方面から田結出張所方面への右折帯が設置されていないことから、特に夏場のシーズンには交通に支障を来しております。本市といたしましても、本交差点改良の早期整備につきましては、県に対して強く要望をしていきたいと考えております。  また、2番目でございますが、市道古場三本松線歩道未設置部分についての質問でございますが、本路線は延長が2,750メートルで、飯盛地区、島原方面から長崎、古賀方面へ往来する通勤車の交通量が多く、また飯盛中学校区への通学路でもあり、主要幹線道路と考えております。御質問の狩場バス停から張本開発までの延長約880メートルが歩道の未設置区間となっております。また、本区間はカーブ区間で見通しの悪い箇所も一部ございます。  現在、飯盛支所と連携を図りながら、年次的に危険な箇所から側溝整備等により対応しているところでございます。なお、平成18年度には側溝整備事業としまして、105メートルを実施いたしております。今後も引き続き状況等を見ながら、できるところから側溝整備やガードレール設置等により歩行者の安全を確保していきたいと考えております。  次に、花ノ木トンネルの照明灯についてでございますが、本トンネルは県道田結久山線の久山町と飯盛町の境に位置する延長約540メートルのトンネルで、左右に206個の照明灯が設置をされております。御質問の照明灯につきましては、車がトンネル内に入ったり出たりする場合には、運転者が危険感を持つことなく安全に走行できるようにするため、昼間の晴天どき、曇天どき、夜間と3種類の状況を自動的に関知し、照度を調整する機能となっております。
     県におきましても、トンネル内の安全な走行を確保するために、定期的に照明灯の玉切れや電気系統のトラブル等の点検を行っていると聞いております。しかしながら、トンネル内は歩道がございますので、歩行者の交通安全の観点から、照明の点検、照度の見直し等、県に対して強く要望していきたいと考えております。  なお、県におかれまして調査をされた結果、照明の修繕工事を平成19年度に予定をしていきたいということを聞いております。  以上でございます。 67 ◯川浪昭博君[ 185頁]  御答弁ありがとうございました。市長みずから現地をつぶさに視察され、その窮状を目の当たりにされまして、県に強く働きかけていただきましてありがとうございました。この対岸の牧島消波堤の構築については、牧島の漁港とか、あるいは船舶を保護するため、あるいはその住宅を保護するために、長さ約30メートルぐらいでありますけれども、そういったことを保全するための目的に構築されたと聞いておりまして、あそこはその牧島と池下とは余り離れておりませんで、ちょっと大きな川みたいなところで、大きく言えば海峡といいますか、そういったところであります。  そういったことで、池下漁協幹部の人から強い要請も受けておりまして、私も現地をつぶさに、その人たちと歩いてみまして、そして、こういった台風被害等は防止策として何が一番考えられますかということをお尋ねいたしましたところ、やはりその対岸に位置するところに、この池下番屋海岸でございます、地元の人は赤岩海岸と申しておられますけれども、そこに同じような規模の消波堤ですね、波消し堤を構築していただきたいということで、市長みずからが県にも強く働きかけていただきまして、近々実現するものと思っておりますし、その地区民もそういった話を聞かれたら、大変安心されるだろうと思います。一日も早く構築されることをお願いいたします。  その災害後の復旧については、やはり先ほど都市整備部長の答弁をいただきました。この防波堤の構築によりまして、港湾等の中の、港湾には二つの防波堤があります。地元では中波止と言っております防波堤A、そしてまた片側、今公共下水道の処理場を建設しております、そこの横に北東側と申しますか、そこに延長しておりますのが防波堤Bだと思いますけれども、その中にある大きなコンクリート等が巻き起こされておりまして、その公共下水道の処理場あたりも、今回は不幸中の幸いと申しますか、非常に大潮に重ならなかったということで被害がもっと大きくならなかった一つの要因だと思っておりますけれども、これが運悪く大潮時に襲来しておれば、もっと被害は大きくなっただろうと思っております。  そういった意味で、これをやはり抜本的に解消していくのは、この沖合に消波堤を構築するのが一番でありますけれども、漁業権との関連もありますし、非常に難しいかと思いますが、その周辺の川下の防波堤とか、あるいは市道に平成15年に編入された防波堤道路、市道川下海岸線となっておりますけれども、その先の防波堤の管理道路の防潮堤ですね、それあたりも堅固につくっていただいておりましたけれども、破壊されております。  そういったことで、そういった潮流の変化とか、あるいはあの港は漁業振興が一つの目的であろうかと思っておりますが、その今、海水浴場に砂を壱岐から持ち込んで、砂どめ潜堤も設けておられますけれども、対岸の川下の瀬ノ首とか、あるいはまたその中間にあります、今度決壊いたしました川下の波止あたりには、砂が大量に押し寄せてきておりまして、今まで石ころの海岸だったのが、だんだんだんだん海底にも黄色い色が見え始めまして、その砂が流出してきているのが目に見えてはっきりとわかっております。そういったものを防止する意味からも、どうしても沖合に防波堤の消波ブロックの構築が不可能であるようであれば、今の防波堤の外側に消波ブロックを据えていただきまして、どうしても波を少しでも和らげて消していただきたいと思います。  それが、ひいては田結地区には田原という平野もあります。それが非常に潮しぶきによって、塩害を受けやすいところでありまして、今年も市議会の建設委員会等も現地を視察していただきました。その折に水稲あたりも見ていただきましたけれども、この旧諫早地方の水稲と比べましたら非常に白くなって、もう枯死しておりまして、今年はほとんどが皆無の状態であります。そういった農地等の保全防止のためにも、ぜひ県に強く働きかけてほしいと思っております。  そしてまた、現在のままで、その港としての役割が果たせるのかどうか、現地を見られております都市整備部長、土木部長、どういったお考えでしょうか。もう1点、重ねて質問いたします。 68 ◯市長(吉次邦夫君)[ 186頁]  私も何回かあそこのマリンパークには参りましたし、今回の19日に行きまして、本当にこの海水浴場がやられとるんですね。もう砂がどんどん上がってきておりますし、それから、帰りがけに私心配だったのは、さっきおっしゃいました下水道処理場、これは大丈夫かと、この場所でよかったのかなというんで、本当はもっとあそこの海岸じゃなくて、中の方がよかったんじゃないかというのが非常に心配がございまして、すぐ帰りまして、都市整備の方にもどうなのかということで尋ねまして検討をしたようでございます。  いろいろと手だてを講じて、何とかいけるだろうという話を聞きましたので、それは計画がそうなっているからやむを得ないなというようなことを言っておりますけれども、おっしゃるとおり、どうしても南、南東向きの海岸というのは、やっぱり一番台風にやられるわけでございますので,そういったことで、この消波ブロックその他につきましても、十分現場で検討し、潮流の関係もございます。風向きのこともございます。そんなことも検討しながら、やっぱり県と十分打ち合わせをしながら対策を講じていただければというように、私の方からも県の方とも十分協議をしてまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。 69 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 186頁]  ただいま市長の方からも答弁ございましたけど、私どもの方も現地を見まして、先ほどもちょっと答弁申し上げましたけど、県の事業、まだ済んでおりませんので、その進行中の中でまた対応策を強く県の方にも要望していきたいと思っております。  以上でございます。 70 ◯土木部長(早田 寛君)[ 186頁]  番屋海岸につきましても、今現在海流の調査、流れですね、そういうものの調査をされております。当初は今年度、平成18年度からすぐやると、平成17年度からやっておるわけですが、平成20年度までの計画をされておりました。そういう中で今回の台風が来て、やっぱり相当重要視をされております。そういう中での海流調査を現在やられまして、そして平成19年度からまたそれに向けて、それをもとにしてどういう手法がいいのか、消波ブロックは間違いないと思いますけれども、位置をどこにするのかというところが、一番決定の事項だろうと思います。  そういうことで、牧島の突堤の部分もございますけれども、それも含めて現在調査をされておりますので、その調査の結果を待って、県の方で対応されていくと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 71 ◯川浪昭博君[ 187頁]  その公共下水道の処理用地については、市長みずから答弁をしていただきました。あれは旧町時代に、ほかに公地がないということで、窮余の一策としてあそこに設置したわけであります。そしてまた、このように潮流の変化は、私どもも想定することができなかったわけでありまして、その点、私も新市になってから現地を見たときに、都市整備部長にも大丈夫ですかということをお尋ねいたしましたら、幾分かさ上げもしておるし、大丈夫、万全だろうということをお聞きしております。  この港湾については、いろいろと力強い御答弁をいただきまして、非常に安心しておりますし、またそれにかかる地域の人たちも本当にうれしく思われると思っております。ありがとうございました。  2番目の安全・安心のまちづくりについてでありますが、三つとも前向きに答弁していただきました。この市道に関しても、ガードレールとか、あるいは歩道はつくらずに、歩行者の安全ということで、市の財政も大変なときではありますけれども、やはり住民の安全を守るという観点から、局部改良的なことも含めて今後検討して、そして年次的にも計画を立てられて改修していただくことを強く要望いたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。 72 ◯議長(古川利光君)[ 187頁]  一般質問を保留し、しばらく休憩いたします。                 午後1時50分 休憩                 午後2時4分 再開 73 ◯議長(古川利光君)[ 187頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、石場照喜議員。 74 ◯石場照喜君[ 187頁]  皆さんこんにちは。20番石場照喜でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  いよいよ本年も残すところ3週間という慌ただしい1年が終わろうという時期になりました。振り返ってみますと、本年は何かと国内を騒がす事件が多く、学校のいじめの問題、高校の未履修科目の発覚とその対応の問題、ひいては児童・生徒、学校長の自殺の問題まで発生してしまうという悲しい出来事が多発しております。  これらは教育の問題でありますが、どうしてこうなる前に問題把握ができなかったのかと、ただ単に教育環境というだけでは済まされない何かがあるように思われてなりません。  また一方、地方自治体におきましても、官製談合で自治体の長が逮捕や辞職といった、まことに情けない状況であります。「美しい国づくり」以前の問題のように思えてなりません。  本県内でも、県を初め複数の市における裏金問題の発覚というゆゆしき問題が、ほとんど毎日、新聞紙上をにぎわしています。  国も地方も次年度予算を編成するこの時期に、過去のかかる不始末は地方自治の信頼を損なうもので、地方自治を預かる側の一端にいる者として、厳しく自戒しなければならないことだと思います。幸いにして、我が諫早市の名が出ていないことに胸をなでおろしているところであります。せっかくの予算だから消化してしまおうと、目的を逸脱したり、ごまかしたりすることがあってはならないのであります。余ったら、それだけ努力して節約したということで、正直ですばらしいことと思うのであります。  さて、私は今回、そのような不祥事ではないにしても極めて重要なこととして受けとめている市職員の健康管理について質問しますが、その問題点を明らかにし、改善策が見出せればと念じております。それが、ひいては市民のサービスの充実に通ずることになると確信しているからであります。ほかに、バス路線廃止に伴う対策についても伺いたいと思います。  では、通告書に従って質問に入ります。  まず最初に、市職員の健康管理について質問します。  昨年暮れごろから、私の耳には市職員の勤務上から来た健康障害の話が地域住民の声として聞いておりましたが、去る10月8日の朝日新聞の記事、10月19日の同新聞の記事を見まして、これは軽視できないことだと思いをいたしたところであります。  10月8日の記事は、九州圏内、福岡県飯塚市の例を取り上げ、19日の記事では長崎県内の事例を挙げ、この諫早市のことにも触れています。これらの記事では、いずれも合併による旧中心、いわゆる本庁と周辺の旧町の職員の職務遂行上の何らかのストレスなどから来るのではないかと思われる理由などで、休職や休暇の必要な職員が多くなってきているということであります。  このような状況で、この記事によりますと諫早市の場合、20人が心労による休職や休暇をとっていると書いてあります。職員課のコメントもありますので、この記事が誤りでなければ、このとおりなんだろうと思います。  この現象は全国的に起きているらしく、一気に進んだ市町村合併などで職場環境が激変しており、メンタルヘルス対策が急務として対応を迫られている自治体が多いようであります。  病気なら、当然休む、治療はしなければならないですが、それが異常に多いということは何か原因があるわけで、それが何かを把握する必要があります。  休職、長期の休暇を要する職員が多いということは、職場が効率的に機能しないということであり、ひいては住民サービスが低下することにつながることであります。  市長は、人づくりをよく言われます。貴重な職員のこのような休職や休暇を招く現状にどのようにお考えをお持ちかお聞きしたいと思って、きょうの一般質問にしているわけであります。  そこで、次の質問に市長の答えを伺います。  1番目、職員配置の基本的考え方について。2番目に、現在、30日以上の休暇、休職中の職員の人数とその理由。3番目に、長期休暇、休職者のここに至る主因はどのように見ているか。4番目に、対応はどうしているかということをお答えいただきます。  次に、大きな質問の項目、県営バス運行路線廃止、減便による地域利用者に対する対応について伺います。  この件は、諫早市バス対策協議会で研究され、一定の報告がなされているわけで、おおむねその内容は承知しております。  また、市も、さきの県交通局への回答では、なお慎重な対応で検討する余地を示しておられるので、一定の理解はしておりますが、なお、私の考え方を述べ、質問するものであります。  この路線廃止について、従来、日常的に利用していた地域利用者の足の確保がなくなることの心配があるわけです。御承知と思いますが、毎日の通学に利用していた児童・生徒のことが一番心配になります。  そこで、諫早市バス対策協議会の報告を受け、当然、その対応は図っておられると思いますので、次の2点について、まず伺いたいと思います。  1番目、諫早市バス対策協議会の報告についての対応について。2番目、県営バスの廃止、減便の申し入れは平成19年4月1日となっているが、対応できるのか。  以上でありますが、答弁を聞き、それによって再質問、提案などをいたします。明快なる御答弁をお願い、期待するものであります。よろしくお願いいたします。 75 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 188頁]  石場議員の御質問にお答え申し上げます。  市の職員の健康管理でございます。総括的に職場配置等、そういったものにつきましてお答え申し上げますが、この職員配置の基本的な考え方でございますが、毎年実施をいたしております職員への意向調査によります本人の意向を勘案いたしまして、そして所属長へのヒアリングを行い、同一部署での在勤年数等も考慮の上、人材育成も含め、適材適所の観点から総合的に実施をいたしているところでございます。  また、職場能率を高めるための職員への研修といたしましては、それぞれの職階に応じた階層別研修や専門研修の実施、職場での実務研修や市町村アカデミー等研修機関への派遣研修を実施するなど職員の能力向上に努めているところでございます。  また、この職員の健康管理についてでございますが、毎年、健康診断を実施し、また、産業医による健康相談を毎月実施するとともに、メンタルヘルスの研修会を開催するなど職員の健康維持に努めているところでございます。  そのほか具体的内容につきましては、担当部長の方から答弁させたいと存じます。  なお、県営バスにつきましても、担当部長の方から答弁させたと存じます。  以上であります。(降壇) 76 ◯生活環境部長(藤山正昭君)[ 189頁]  それでは、大きい2点目の県営バス運行路線の廃止、減便についての御質問でございます。  1点目の諫早市バス対策協議会の報告についての対応ということでございますけれども、昨日も同様の趣旨の御質問があり、御答弁を申し上げたとおりでございますけれども、市といたしましては、中間報告にもありますように、幾つかの代替措置を中心に、特に御質問の中にありました児童・生徒の通学につきましては、安全・安心の観点から慎重に取り組んでいかなければならないというふうに考えておるところでございます。  2点目の廃止、減便の申し入れは平成19年4月1日の実施となっているが、対応できるのかという御質問でございます。  4月1日からの実施となりますと、市民への説明、代替等の導入を考えますと、日程的に厳しいものがございます。今議会にも請願書が提出されて、議会でも論議をいただいておるところでございます。今後、乗り合いバス事業者であります県交通局が、長崎県バス対策協議会に廃止、減便について申し入れがなされ、そのときに実施時期が明記されるものというふうに思っております。  市といたしましては、朝、夕の通勤、通学など市民の足の確保等について支障のないようにしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 77 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 189頁]  職員の健康管理の個々具体的な部分につきまして、私の方から御答弁申し上げます。  30日以上の病気休暇、休職を取得中の職員数ということでございますけれども、平成18年12月1日現在、10人の職員が休暇中でございまして、内訳は男性が7人、女性が3人となっております。先ほどの新聞記事の20人というのは述べ人数で、30日という条件がなかったものですから数が多くなっております。  病気の内容といたしましては、メンタル、心因性といいますか、によるものが5人。残りの5人については、身体的な要件ということになっております。  メンタルによる5人の旧箇所の旧市と旧町の内訳でございますが、旧諫早市の職員が3人、旧町の職員が2人ということになっております。  次に、発病に至った要因ということでございましたけれども、これは一般的な話でございますけれども、世の中の多様化とか、公務員を取り巻く環境の変化とか、そういうことが言われておりますが、直接の原因というのは具体的に個々に違うと思いますので、その辺については、私の方から原因がこれですよというのはなかなか難しいということを申し上げておきたいというふうに思います。  以上でございます。 78 ◯石場照喜君[ 189頁]  それでは、再質問をさせていただきます。  この適材適所は、当然ながら、そういった判断というのはちょっと難しい面もあるわけですが、これはちょっと違いますけれども、去る6月の議会で同僚議員の黒田議員の質問で、どういう階層まで研修などをされているかとの質問に対して、市長が、合併前の旧団体でそれぞれ研修の体系が異なっていたために受講履歴に違いがあるが、予算を増額して多くの職員の研修の機会が得られるように、その充実を図っているところだと、こういうふうにお答えをしておられるんですよね。  それで、いわゆる階層別に求められる機能や市政の習得を得る階層別研修や職務遂行能力を高めるための専門研修と、こう言っておられて、どのくらいにそれが、具体化と言えばおかしいですけど進めてきているのか、そこら辺をちょっとお知らせいただければと思ったりしております。 79 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 189頁]  研修の件での御質問でございます。  研修には自主研修、これは自己研修ですね。それから、職場研修、職場外研修というものがございます。この職場外研修の中に階層別研修ということがありまして、職場研修というのは、その職場、言っては、例えば税務課なら税務課で先輩から指導してもらうというような研修の仕方。それから、職場外研修というのは、集団研修もありますし個別研修もございますけれども、階層別研修というのは初級、中級、上級と分けまして、上級ですと課長研修とか課長補佐研修とか、中級ですと主任級の研修とか、初級ですと新人職員の研修、前期と後期と2回に分けてやっておりますけど、そういうものがございます。  それからまた、研修の機関に派遣をすると。例えば、自治大学とか市町村アカデミーとか、お金はかかりますけれども、そういうことで研修をするという制度もございます。  先ほど、市長がこの合併を契機にその他の研修という位置づけをしていますけれども、市職員の研修ということで去年は298名の方が受講をしておりますけれども、そういうことで合併に伴いまして管理職研修を別に、今まで研修のカリキュラムというのが、旧諫早市にはございましたけど、それぞれ違うものですから、管理職研修を受けてない方には管理職研修とか、主任級の研修を受けてない中堅職員には中堅職員の研修とかも、今は追加をしてやっている時期だということでございます。  以上でございます。 80 ◯石場照喜君[ 190頁]  先ほど、いわゆる職員の希望、いわゆる意向調査、意向をとって異動をしているという答弁があったわけですが、その意向で何%ぐらい、その人の得意の、希望というか、そういうのに何%通っているのかどうか、そこまでおわかりになりませんか。 81 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 190頁]  パーセントはとったことはございませんけれども、個々に意向調査というものをやっておりまして、これに自分で、例えば、本庁の勤務がしたいですよとか、本庁の勤務を継続したいとか、どういう部門に行きたい、例えば財務部門に行きたいとか、管理部門に行きたいとか、窓口部門に行きたいとか、そういうような希望をとっております。  在課年数というのもわかっておりますから、例えば、支所勤務が希望ですよとかいう方もいらっしゃいますし、本庁にぜひかわりたいですよという方もいらっしゃいますし、どちらでもいいですよという方もいらっしゃいます。  そういうことで、その統計はとっていないですけれども、できるだけ一定の期限が来る、例えば3年とか5年とか、階層によって違いますけれども、そういう周期で異動をするということになりますものですから、その一定のところに来た方については、特にその希望を見ながら、希望を千何百枚もあるものですから、異動をかけるときに、それを一覧表にしてずっと見ているわけですよ。それを見ながら、できるだけ御本人の希望に沿うようなものにしていくということが基本でございます。  ただ、人事ですから、全部が全部そうなるわけではございませんで、そこは違うわけですけれども、そういうふうな配慮をしているつもりでおります。  以上です。 82 ◯石場照喜君[ 190頁]  ありがとうございます。なぜ、こういうことをお尋ねするかと、心配しているかといいますと、やはり人間というのは、生まれつきもございますし、習得して、そういうふうに向いていくこともあります。  特に、得意の課に属してもらうと非常に能力が十分発揮できるということだろうと思っておりまして、これはもう皆さんも御承知でありますように、小学校ではそれは聞いたことはありませんが、大体、中学、高校、大学になりますと、やっぱり専攻科目、文科系であるか理数系であるかということで、これはどうしてわかるかといいますと、やはり昔、私たちのときは通信簿というのがありましたけれども、こういったことでその人の行く道というのは、大体、それでわかりますね。そういうことに向けて、いわゆる適材適所に向けていこうというのが、人間づくりの、まず一番入り口じゃないかなと思ったりしておるわけですけど、そういったことで質問をさせていただいたわけです。
     この新聞も市長さんたち、見ていただいたと思うんですけど、この新聞の模様を見てみても、やはり市と隣接する町との合併で非常に業務の多様化、それから、今、行財政改革で職員の人員の削減ということをうたわれている今日であるわけで、特にこの仕事というのが多様化して、私の思いを言うと、諫早の例に大体事務が進められているんじゃないかなと。ですから、そういうことから言うと、いわゆる5町から出向してこられたと、非常にそこら辺で、(発言する者あり)出向じゃなか、それは異動ですたいな。異動してこられたときに、なかなか仕事の内容が違うだけに神経を使われると、そういうことだと思います。  新聞の模様を見ますと、この諫早のとが載っていますけど、これは合併が原因とは言い切れないことだと。そうですよね。合併だから必ずしもそうとは言えませんけども、いわゆる諫早市の仕事と旧5町の仕事というのは、業務の内容がなかなか違いますよね。そういったことで、非常に心の病というか心労がふえてきておるということは事実だろうと思います。  ですから、これは私の思いですけれども、担当される課長というのは、やはり一番家族で言いますとね、兄であり父であり、そうしますと、さっきからも子どものいじめなんかの、ちょっとちょろちょろ出ておりましたが、やはり職員が仕事ができないと非常に神経が高ぶって仕事の段じゃないと、この新聞にも載っておりますけど、とても手につかないと。もう管理職になるような人が旧の職員に聞くだけで1年生と同じだというような記事もここに載っておりますね。  そういうことを課長あたりが、その人を見てしまいますと、いわゆる上司を信頼されない。ですから、やはり包容力のある上司というのは、私はこれから研修という意味で非常に温かく迎えて、わからないときがありますので、隣の職員の方にも応援をしてやってくれんか、わからんときは教えてやってくれんかと、そういう細かい指導が私は必要じゃなかかなと思ったりしているんです。  そういうことで、そこら辺についてこれからどうお考えか。 83 ◯市長(吉次邦夫君)[ 191頁]  これは民間でも、我々行政も、勤務ということでは一緒だと思います。ただ、内容が違いますけれども、我々の方はやっぱり行政でございますから、公金をいかにきちっと取り扱っていくかということで、あるいはまた、いかに住民、市民にサービスを向上させるかということでございます。そのスケールにつきましては、国の仕事、県の仕事、あるいは市町村の仕事ということで、それぞれあるわけでございます。  市町村の仕事は、そもそもは大体一緒でございます。ただ、スケールの問題がございます。ただ単に、日常茶飯事と申しますか、窓口業務といいますか、そういったことばかりじゃなくて、やはり市町村の合併というのは、スケールを大きくすることによって、そこに政策能力を高めていくということが、一つの大きなメリットがあるということになるわけでございまして、それとあわせて、もちろん日常茶飯事のサービス窓口業務というのもあるわけでございます。  なかなか職員というのが、私ごとで申し上げますと、私も県の方に、そうですね、人事課に通算15年、給与とかそういった人事とかそういったものを扱って15年おりましたし、そしてまた職員の研修関係に担当課長として3年、それから総務部長としても1年というふうなことで、どちらかといったら、そういった職員の管理につきましては長く経験をいたしましたけれども、採用のときから、それから勤務についたという段階で、やっぱり採用後の本人の適格性といいますか、その辺が、あたたた、しまったなという人も確かにいらっしゃいます。その人の、やっぱり心の問題まで採用段階では見きわめできません。しかし、それはそれで、やっぱりそれはどこの社会でも世界でもあるわけで、民間だって我々行政だってどこでもあるわけですね。  ですから、それはそれとして、やっぱり何十人、何百人かに1人は、やっぱりどうしてもそういった心の病にかかる方はいらっしゃるわけでございます。だから、それをいかに起こらないようにしていくかということが、そこの職場の管理の問題であるわけでございますけれども、そういった中で、そういった心の病というのは、ただ単に職場の問題だけじゃございません。家庭の問題、それからいろんなほかの要因もあろうかと思いますね。  だから、そんなのがあってストレスがたまってそういうことになるわけでございまして、それはそれとして、やっぱり職場の担当の係、担当医といいますか、そういった先生方の御意見もいただきながら、職場管理もしていかなければならないというふうに思っているわけでございまして、いずれにしても、その人本人の、さっきおっしゃいましたように生まれつきといいますか、性格の問題、能力の問題、いろいろございます。私もずっと長いこと経験いたしまして、最終的にはきちっと仕事をしていくというのは、本来はその人の持って生まれた性格というのが大半を占めていくわけですね。最後は、それが決定づけられてまいります。  ですから、そんなことで仕事のでき、ふでき、あるいはよくやるとかしないとか、あるいはまた、そういった人的関係とか、人のおつき合いとか、いろんな問題がもろもろたくさん、もう日常茶飯事あるわけでございますので、そういったことを、やっぱりそれぞれの職場で、その人に合うような職場で仕事をしていただくというのが一番いいわけでございますけれども、それがぴたっとみんな合えばいいですけれども、必ずしもそうではございません。やっぱり異動というのをしていかにゃ、そうしないとマンネリ化いたしますので、していくわけでございますが、先ほど総務部長が申し上げましたように、本人から意向調査をいたします。  私も、県にいるときには、必ずそれは異動の調書を本人から出してもらいます。ただ、本人が考えているのと実際の職場とがちょっとかけ離れる場合もあります。本人は、例えば、こんな仕事をしたいと言う。我々が、こう見ておりまして、それはなかなか無理よ。だから、それは違うんだよと。県の場合は、もっと離島勤務もあります。それから、県下全部に人事異動というのがありますので、職場が変わる。しかも、生活の場も変わっていくというふうなこともございますので、大変厳しい状況にあるわけでございますから、そういったものを見きわめながら家庭環境、本人の能力、あるいは性格とか、そういったものを見ながらやっていくわけでございますけれども、どうしてもやっぱりそんなことで、すべてがすべて、もう病気にかからんで人生全うするという、みんながみんなそうではないんですね。やっぱりその辺を周りが気をつけてやっていかなければなりませんし、職場環境といいますか、職員に対しましては職場の研修だとか、さっき申し上げた能力研修といいますかね、それぞれの仕事に合った研修もしていかなければなりません。  いずれにいたしましても、この人事管理というのは、非常に難しい管理でございますけれども、やっぱり最終的には市民の皆様方にいかにサービスを向上させるかということでございまして、1人でも病気が起これば、それはやっぱりマイナスになるわけでございますので、私どもは心身ともに健康で職員が明るく伸びやかに市民のために仕事をしていただくという、それを今後とも専一に考えて管理をやっていかなければならないというふうに思っているわけでございまして、今、それぞれ担当部長、それぞれ管理職の皆様方は、みんなそういった気持ちで仕事に精励しておりますし、また、職員の管理につきましても気を使っていることというふうに私は思っているところでございます。  こういったこの合併という状況もございました。今までとは変わった環境でございますので、特に、そういったことで、みんなで気をつけて仕事に精励していただくことを私は期待をいたしたいというふうに思っているところでございます。 84 ◯石場照喜君[ 192頁]  ありがとうございました。それでは、ただいま休職と休暇をとっておられたその課、いわゆる現場ですけど、1人休暇をとりますと、そのわきの人というか、その残った人数で、その人の仕事をしなくちゃいかんのですけれども、そういったことについてはどういうふうな手だてでやっておられるのか、お示しをしていただければと思いますが。 85 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 192頁]  休職とかで長期になるという場合には、臨時職員を配置して、そのほかの部分といいますか、臨時職員でできない仕事もございますものですから、臨時職員でできる仕事を臨時職員で、職員でやるべき仕事を職員でということで行っているところでございます。 86 ◯石場照喜君[ 192頁]  それでは、この労働時間についてお尋ねをしたいと思いますが、18年度はちょっとどうかなとおっしゃったものですから、申告をちょっとしておりますので、17年度の職員の超過勤務、残業でございますね、この残業を諫早市で、これも決算審査にも出たということですから、それはすぐわかるということでお願いしておりますが、大体諫早で超過勤務というのはどのくらいあるのか。そして、それを割って1人でその超過、いわゆる残業を幾らしているかということをお知らせいただければと思います。 87 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 192頁]  17年度の諫早市の計で16万6,061時間でございます。1人当たりに直しますと、17年度で1月に23時間でございます。 88 ◯石場照喜君[ 192頁]  ありがとうございました。そうしますと、労働時間が非常に多いということを思いますけれども、大体自治法で言いますと労働時間の制約は、もうおわかりだろうと思いますけれども、私の思うのが、ちょっと見ただけですからですけど、労働時間は第4章の第32条で「休憩時間を除き一週間について40時間を超えて労働させてはならない」と、こうなっていますよね。それから、「使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日につき8時間を超えて、労働させてはならない」と、こういうことに載っていますけど、こういったところの問題を言いますと、私は1人で大体23時間というのはどうかなと。  だから、1週間は5日、働きますよね。そうすると、7時間働きますと5、7の35時間。40時間に満たない、あと5時間の残業は認められるけど、そういったことで少しオーバーになると思いますが、そこら辺の見解を教えていただけますか。 89 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 193頁]  今のは、決められた時間数といいますか、公務員でも決められた時間数というものがございまして、1週間に40時間は勤務時間ですよと。そのほかに時間外労働というものが、当然、ございますし、今、8時間とおっしゃられたのは、連続して8時間を超えて労働してはいかんとか、それぞれ決まっていますね。休憩をとらんといかんとか、1時間の休憩を与えんといかんとか、そういうふうに決まっておりまして、例えば、それは水道ですと1カ月に36時間とかを超えて労働してはいけない、そういうふうに決まっておりますけど、公務員の場合はそういう協定はございませんけれども、それから言いましても、平均して、実人員で割って先ほどの23時間と。これは、主任級以下で割りますと16時間という時間数になりますけれども、1日3時間とか4時間とか残業しますと、20時間というのが5日間ぐらいですか、週に1.5回ぐらいでしょうか。そういうふうな残業時間ということですから、過剰な労働時間を求めているというわけでは決してない。  しかも、この合併でよく誤解を受けるんでございますけど、合併直後は確かに忙しかったんですね。忙しくて、その3カ月、3月、4月、5月というのは、すごく時間外の労働時間が多かったというのは事実でございます。ただ、昨年の実績を見ますと、その前の年よりも3割ほど落ちていますから、比較的正常な状態に近づいてきたのかなと。決算とか予算とかのそういう年度がわりの時期でございますから、3月、4月、5月というのは比較的忙しい時期なんですけれども、それに輪をかけて合併のために16年から17年になるときには多かったということで御苦労をかけたというのは事実でございます。  以上です。 90 ◯石場照喜君[ 193頁]  おっしゃるとおり時間外というのは、限界というか、市の例規集にも第8条で載っています。「職員の健康及び福祉を害しないように考慮しなければならない」と、こう載っていますね。それはもう十分考えていただきたいと思っております。  それでは、この問題については最後といたしますが、残業勤務、この任命者というのは、どなたが大体されるんですか。 91 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 193頁]  管理職の、一般的には課長でございます。 92 ◯石場照喜君[ 193頁]  それでは、お尋ねしますが、私の耳に入ったことを申し上げますと、残業は3時間4時間するけれども、満額もらってないんだというのをたびたび耳にします。そういったことがなぜできるのか。労働をさせて、カットというか、なぜできるか、そこら辺をちょっと教えてくれますか。 93 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 193頁]  そのようなことは聞いておりませんし、あってはならないことでございます。 94 ◯石場照喜君[ 193頁]  これは、私も労働時間の基準法に抵触するのではないかなと思ったりしております。これはなぜかと言いますと、各課で1年の残業の予定を立てろと。それで、職員課にこれを要求すると、例えば1,000時間とかなった場合に800時間でどうかと、こういうことだそうですね。ですから、おのずと、もう残業の時間というのは限られているわけですよね。そうしますと、今、改革で人員を減らさなくちゃいかんというときに、残業残業残業でやりますと、これから職員の管理がとてもじゃないと私は思うんですよね。  ですから、そういったことで手当をもらえないと、それは言わず語らずといいますか、具体的に言いますと、仕事の能率が上がると3時間しても3時間でもいいけれども、やっぱり限られているので2時間につけるとか。そうなると、能率が上がる人は、じゃ4時間でもつけていいとかということになるとの、そこの辺はどうかと私はお尋ねしたことがあるんですよね。だから、そういうことじゃなくて(発言する者あり)ちょっと黙っとって。  そういうことでね、やっぱり労働をしたならば、それをサービス残業でさせるということは、私はよくないと思う。だから、本来なら、やっぱり定時でしていただくことが本来の基本だろうと思いますが、これもおっしゃるとおり、やはりこの法律の改正によって時間外にせざるを得んとか、あるいは事業課で設計変更があって残業しなくちゃできんとか、あるいは追加があってということがありますから、必ずしも残業じゃなくて基本的に定時でせろとばっかりもいかないと思うんですけど、そういうことを再度考えて、やはりもう、せいぜい2時間、3時間、11時になっても帰られないということもあるわけね。それはやむを得んときもありますが、非常に苦痛に職員は思っていると私は思っています。だから、そういうことのないように考えていただきたいと思います。(発言する者あり)  それでは、先に進ませていただきますけども、これについて、ちょっともう一回してください。 95 ◯議長(古川利光君)[ 194頁]  石場議員、答弁させますね。 96 ◯総務部長(宮本明雄君)[ 194頁]  今、おっしゃいましたけれども、サービス残業とか、予算を効率的に使うというのは、これは当たり前の話で、時間外の労働のときにも効率的な作業をすると、仕事をすると、これは当たり前の話なんですね。しかし、サービス的に残業をしろというような命令を下したこともございませんし、そういうことは生じていないはずでございます。  帰る時間と一致しないということはあるかもしれませんですね。自分のことを、その後、何か整理をしていたとかなんとか、あるかもしれませんけれども、正規の時間、正規の残業時間に残業手当を支払わないということは、あってはいけないことというふうに思っております。  以上でございます。 97 ◯石場照喜君[ 194頁]  それに対して、また質問させていただきますが、このサービス残業を職員に申し込んだということじゃないんですよ。サービス残業になるということを職員が言っているわけですからね。だから、それはなぜかというと、暗黙のうちに限られているものだから、3時間しても1時間つけたり、ないですか。私は事実、恐らくつくっては職員は言ってないと思いますよ。十分調べてください。これは、問題ですよ。労働基準法に抵触するわけですから。(発言する者あり) 98 ◯議長(古川利光君)[ 194頁]  石場議員、時間外労働は、自分で勝手にはできない。命令を受けて、この時間外してくださいということですから、時間外労働時間はきちっと解釈して言ってもらわないと大きな問題になると思いますよ。 99 ◯石場照喜君[ 194頁]  任命者はだれですかとお尋ねしたじゃないですか。  それでは、それで先に進ませていただきますが、このバスの減便についてお尋ねをしますが、多良見町の大浦から琴海中学校、小学校というところに通うとに66名、何というですか、定期券というですか、いただいておるわけですね。これは中学校、それから、小学校は28人おられるわけですよ。そういうことで、逆に本野の学校前が小学校が5名、それから富川、棚掛というですか、これに35名ですから、ここを比べてみますと、多良見を廃止して向こうが減便になっておるわけですけど、そこら辺の整合性というか、違いはどうなっているのかお答えいただけますか。 100 ◯生活環境部長(藤山正昭君)[ 194頁]  今、大浦の関係で御質問をいただきましたけれども、確かに野副から中学校の方に行かれるとか、大浦の方から小学校、中学校に来られる生徒さんがいらっしゃいます。  これは、先ほども申し上げましたように、特に通学についてはスクールバスとの関係もございますけれども、それは必ず守って、そういう体制はとるようにいたしたいというふうにしております。  それと、富川との絡みでございますけれども、それは県営バスのある程度の採算性がございまして、そういう体制を、一応とられたということですので、それについては、今後市として検討する課題ではないかというふうに思っております。 101 ◯石場照喜君[ 194頁]  時間がもう来たようでございますので、本当、きょうはいろいろ真剣に答弁をいただきましてありがとうございました。  市長も、諫早というのを特に「ひとが輝く創造都市・諫早」と。それで、これは内容を言うと人づくりと、こうおっしゃっておるわけですから十分に職員の立場に立って、ひとつ教育をしていただければ幸いだなと思っております。  以上で質問を終わらせていただきます。本当にありがとうございました。 102 ◯議長(古川利光君)[ 195頁]  一般質問を保留し、しばらく休憩いたします。                 午後2時54分 休憩                 午後3時7分 再開 103 ◯議長(古川利光君)[ 195頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  次に、室内武議員。 104 ◯室内 武君[ 195頁]  本日最後の登壇となりました。諫政クラブの室内でございます。  それでは、さきに通告をしておりました大きくは3点ほど質問いたします。  まず、第1点目でございますけど、市内の花壇の管理運営状況はどうなっているかということでお尋ねをいたします。  諫早市の総合計画の中で自然と共生する暮らし、その中に花と緑に包まれた住環境というのが掲げてございます。それからさかのぼりますと、昭和44年度開催の長崎国体時、その段階で県下一斉の花いっぱい運動が広がったんじゃなかろうかと思っております。そういうものが現在へ続いているものと、私自体はそういう解釈をしているわけでございますけど、また、こういう段階で県下に2回目の平成26年度また長崎国体が開催されますが、その段階ではどのようなイベントを持ち出せるのか、今からまた楽しみなところでもございます。  そうした中、昭和62年には旧諫早市において第3回の世界花いっぱい諫早大会、また同じくして、第30回の日本花いっぱい大会が当市で開催され、その段階では寛仁親王殿下のお手植え、また、県内外から多くの方の植樹もあっており、世界大会でございますので、世界各国からもおいでいただいたものと、そういうふうに理解をしております。  そうした中、平成13年度から新たに取り組まれた森山町の花の町づくりが平成16年度全国花のまちづくりコンクール市町村の部で最優秀賞ということで、農林水産賞を受賞されております。  そうした諫早に根づいた環境面からも、現在へつながる緑化推進団体の協力の中、公園、緑地の整備に取り組んでこられたところであり、まさに自然と調和した花と緑に囲まれたまちづくりと言えるのではないだろうかと思っております。  これをまとめておりましたときに、これは私ごとでございますけど、約50年、もう半世紀になりますけど、私たちの子どもころは子ども会というのが非常にあちこちで盛んにあっておりました。そういう中で、この子ども会の一事業として花壇の手入れというのが各地区にあり、花壇のコンクールというのも開かれておりまして、ちょうどどうしたことか、そういうときの私の班が緑班ということで、自然にこの緑というのが相当マッチするものかと改めて昔を懐かしく思っているところでございます。  そうした中で、第1点目でございますけど、現在市内全体の花壇の設置数はどれくらいあるのか。国道、県道、市道もあるかと思います。そういう中での答弁をお願いします。  また、2番目に、そうした花壇の管理は現在どうなっているのかということで直営、業者委託、自治会等のボランティア等もあるかと思います。そういうことで御答弁をいただきます。  3番目に、そうした設置された花壇の現在未利用箇所はないのかということで質問をいたします。  4番目に、今後各種の事業の実施時における花壇整備の計画対応はということで質問をいたします。  次に、大きな2番目でございますが、諫早市いいもりコミュニティーセンター周辺の整備についてでございます。  このセンターは、平成4年の完成で、完成後は町の芸術、文化、福祉、また地域活動の拠点として利用されておりますが、車社会の今日、駐車スペースが56台と少なく、大型行事には周辺道路への無断駐車と申しますか、駐車違反でございますけど、駐車で一般通行に支障を来しており、また、内外利用者にも施設は利用したいが、駐車スペースが少ないため敬遠をされている現状もあります。  そうした中、今後よりその施設の利活用を図るには、スペースの確保が急務と思われます。そういう中で、これは私、後で確認をしたわけでございますけど、地域の審議委員会の答申の中でも同じようなことが答申をされております。そういうことで、早期解決に向け、一つ、駐車場の増設の考えはということで質問いたします。  また、このセンターへの途中の道路は諫早江ノ浦線から分岐いたしまして、通称潟線と申しますけど、ここの道路の一部約50メートル近くは大雨のたびに水没をして通行ができません。  そういうことから、圃場整備とあわせ早期改良で安全で人に優しい道となるためにも、2番目に、この取りつけ道路、潟線の整備について質問をいたします。  また、大きな3番目でございます。橘湾漁業再生はということで質問をいたします。  もう皆さんも御存じのように、この管内にはほかに有明海の小長井漁協、また、大村湾の多良見漁協もあるわけでございますが、この辺の内容は私不案内でございますので、今回橘湾の問題に触れさせていただきます。  この湾内漁業は年々不振の一途が続いており、漁業者の高齢化、また、後継者を確保しようにも生活の安定が図れる見込みがなく、複数の網組合も自然廃業の状況であり、主力の底びきも合併当初の半数近くの現在31隻というふうに激減をいたしております。  そういうことから、港には出漁の当てのない漁船で活気はなく、燃料の高騰、また漁獲量の減少と魚価の低迷が続き、操業の自粛というより、燃料代もとれない現状であり、そうした中、幾らかでも魚がいるのは放流の成果ではないかと、そう言われております。  そうした中で、第1点目に放流事業の効果と課題はということで質問いたします。  また、漁業振興安定のために、施策の中でいろいろと協力をいただいているところでありますが、今後より振興策を投じていく必要があると思われます。  総合計画の中にもございますように、漁業収益性の向上等も上げられております。そしてまた、連続して藻場の造成等の折の毎年協力もいただいているわけでございますが、そういう中で、今後の橘湾振興はどうなっているかということで質問をいたします。  また、今回の12月議会の中に有喜、早見の港湾整備2件が上がっておりますが、そういう中で、有喜港並びに江ノ浦、池下の今回の台風の中の内容を見てみますと、有喜港の状況を見ますと、沖合への堤防の延長、また海水浴場の整備等で湾の入り口が大分前の方でせきとめられておりまして、直接住宅地への被害は大分緩和されてくるんじゃないかと思われますが、江ノ浦、池下地区沖合は、市長先ほどもございましたけど、消波もなく即対岸へ影響を及ぼす状況でございます。  そういう中で、池下の点につきましては、同僚議員より質問もございましたので省きますけど、江ノ浦港入り口と申しますか、現在漁協の荷さばき所、まだそこの先に飼料場もございます。そういうことで、堤防敷に道路ができておりまして、ただその中間に旧船道があるわけでございますが、そこから対岸の船津方面への今回台風で大波、これが即住宅地への浸水ということで、非常に危惧をされております。
     また、一方横津の裏の方からは、以前でございますと海岸に台風でも動かないような大きな石が無数にあって、通常波よけにもなっておったわけでございますが、堤防工事の中で埋め工事等に使われ、現在きれいな遠浅の状態になっております。  そういうことから、横津の沖合の堤防のかさ上げ等もあっているわけでございますが、堤防を乗り越え、住宅地が低いためもございますが、波が屋根をたたきつける状態もあっており、実際今回の台風が大潮であるとどういう状況になっていたかと、本当心配されるところでございます。  次に、橘湾海上には、海上養殖というのは一つも現在見当たらんようでございます。ただ1カ所、オコゼの稚魚、成魚の養殖があるわけでございますが、総合計画の中でもありますように、今後の取り組みとしてつくり育てる漁業、また、新たな海の産業創出、新水産創出事業というのも掲げてあり、そういう中で、小長井、多良見地域につきましては、一部海上養殖もなされておりますが、これ先ほど申しますように、この地域には全然ございません。そうした観点から、また通常水揚げも安定させることから、埋立地と陸上活用での計画はないかということで質問をいたします。  以上質問を終わりますが、あとは答弁により再質問をさせていただきます。 105 ◯市長(吉次邦夫君)登壇[ 196頁]  室内議員の御質問にお答え申し上げます。  私からは3番目の橘湾の漁業再生対策の放流事業の効果と課題についてでございます。  水産業を取り巻く環境は、生活排水の流入や藻場の減少など、漁場の環境の悪化によりまして、慢性的に漁獲量が減少し、非常に厳しい状況にあります。  水産資源の減少が続く中、種苗放流によって漁獲量が増加に転じることはなかなか困難な状況にあります。しかしながら、放流物の漁獲率が高まるなど、種苗放流によって資源を人工的に添加することで、漁獲量が安定し、漁獲量減少傾向に歯どめをかけていることも確かでございます。  例えば、橘湾におけるアワビ放流につきましては、アワビ漁獲量に対する放流アワビの占める割合は高い確率で推移をしておりまして、ここ数年安定した結果となっております。  いずれにいたしましても、このような環境下におきましては、漁場の造成や藻場造成とあわせて種苗放流を継続的に実施することが必要であろうかというふうに思っているわけでございまして、この橘湾中央漁協におきましても、今現在17年度は黒字に転換したというふうな経営の状況にあるようでございまして、あとの部分につきましては担当部長の方から答弁させたいと存じます。(降壇) 106 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 197頁]  それでは、1点目の市内花壇の管理運営の状況はどうなっているかとの御質問に対して御答弁申し上げます。  市で取り組んでおります緑化の推進には、花と緑に包まれたまちづくりを目的とした市設置花壇の管理や花苗の支援事業がございます。そのほか、道路や学校などの植栽帯、花壇の整備といった緑化推進事業等もあります。  また、国、県においても、美しい道路や河川を維持するため、地域住民と一緒になって行う環境整備事業がございます。  それでは、私ども都市整備部の事業について御説明申し上げます。  初めに、花壇の設置数でございますが、緑化推進の花壇として旧市町が直接管理いたしておりました花壇でございますが、諫早地域10カ所、多良見地域32カ所、森山地域1カ所、合計43カ所について、市設置花壇として植栽管理を行っております。  次に、管理はどのようになっているかでございますが、花苗生産農家や多良見地区老人クラブに植栽管理の委託をお願いしております。  市が緑化推進のために設置している花壇には、未利用箇所はございません。  今後の各種事業の実施時における花壇整備の計画対応についてでございますが、緑化推進上必要と思われる場合は、さらに検討していきたいと考えております。  なお、緑化推進団体や自治会が行っている花いっぱい運動に対しまして、花苗の支援を行っております。現在、登録団体数は171団体となっております。  以上でございます。 107 ◯土木部長(早田 寛君)[ 197頁]  1番目の市内花壇の管理運営の状況につきまして、道路内についての質問でございますけれども、道路内に設置されている花壇の件につきましては、植栽帯に植えられた花壇を含めまして設置数は92カ所で、国道20カ所、県道14カ所、市道58カ所でございます。地域別に申しますと、諫早地域4カ所、多良見地域6カ所、飯盛地域12カ所、森山地域50カ所、高来地域3カ所、小長井地域17カ所となっております。  次に、管理はどうなっているのかとの質問でございますが、地区の皆様の御協力を得て、自治会、老人クラブ及びPTA、ボランティアで管理していただいている状況であり、市といたしましても大変感謝をいたしておるところでございます。  続きまして、市営柏原住宅の敷地内にある花壇の管理についてでございますが、これにつきましては、入居者の方々に自主的に維持管理をお願いしているところでございます。ただし、住宅敷地内に植栽している樹木など、入居者による管理が難しい場合につきましては、状況を勘案しながら市で対応をいたしておるところでございます。  次に、2番のいいもりコミュニティー会館の整備について、取りつけ道路の整備についてでございますが、コミュニティー会館へのつけかえ道路は県道諫早飯盛線交差点からコミュニティー会館までの市道潟線と、市道小島線の2路線がございます、これを接続しております。この路線は、道路高が低いため、大雨時には道路が冠水し、通行どめを余儀なくされている状況でございます。  現在、改良工事について関係地権者と調整中であり、この問題が解決すれば県道交差点近くのアパート付近からコミュニティー会館入り口までの約120メートルにつきまして、平成19年度に着手したいと考えております。  なお、道路高につきましては、これまでの冠水状況や江ノ浦川河川改修の計画を考慮しながら決定したいと考えております。また、開地区一帯は県営の江ノ浦川改修事業及び開地区農村整備事業が一体となって順調に事業進捗がなされており、大雨時の排水問題も解消をされていくものと思われております。  以上です。 108 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 198頁]  2点目の、いいもりコミュニティー会館周辺の整備についての駐車場増設の考えはということでございますが、現在コミュニティー会館の駐車場は収容台数が56台となっております。通常の会館利用時につきましては、駐車場利用は十分余裕があるようでございますけれども、500人の収容可能なコミュニティーホールを利用するような大きな催し物が開催される場合は、駐車場が不足している状況が見受けられております。  平成17年度の利用状況を見てみますと、参加者が500人を超えるような催し物は年に6回ほどございまして、そのうち毎年定期的に開催されるのが「飯盛文化祭」、児童合唱団の「定期演奏会」でございます。  今後の施設整備の考えでございますけれども、飯盛地区の公共施設整備計画との整合性を見定めながら、駐車場の増設の必要性を今後とも検討させていただきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 109 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 198頁]  大きな項目の3番目、橘の漁業再生対策はということで、2点目の今後の湾内の振興計画はどうなっているのかということについてお答えいたします。  水揚げ量の減少や魚価の長期低迷、後継者不足、漁業者の高齢化など、深刻な状況の中で橘湾中央漁協におきましては、平成8年の有喜漁協、江ノ浦漁協、池下漁協の3漁協の合併以来、厳しい経営状況であったものが平成16年度以降好転してきており、先ほど市長答弁のとおり、平成17年度も黒字経営となっております。  このことは、種苗放流や藻場造成などによるつくり育てる漁業の推進とともに、漁村加工やナマコ加工などによる、もうかる水産業の推進に漁協の皆様が取り組んできた結果だと考えております。  今後とも諫早市総合計画に記載しております豊かな漁場の回復、漁業収益性の向上を目指し、漁協と一体となって水産業の振興に取り組んでまいりたいと考えております。  次に3点目、埋め立て等陸上の活用計画はないかということでございますけれども、漁港の用地につきましては、埋め立て時にそれぞれ用途が定められており、計画以外の利用につきましてはできないということとなっております。また、漁港用地の利用につきましては、基本的に漁協等による共同利用施設に限られております。  魚類等の陸上養殖につきましては、新たな検討課題となりますので、漁業者の皆様や漁協の御意見等をお聞きしたいと考えております。  以上です。 110 ◯室内 武君[ 198頁]  それでは、再質問に移らせていただきます。  1点目の市内花壇の状態でございますけど、当初持ちました旧諫早市で行われました昭和62年の花いっぱい大会、これから約20年近く経過をしてきているわけでございますけど、その後20年の間の経過並びにそれに伴う諸管理もろもろはどうなっているかということで、お尋ねをいたします。 111 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 198頁]  賞に関しましては、私知識を今持っておりませんので、もし表彰等がありましたら後もって御報告をしたいと思います。  管理につきましては、それ以降通常毎年同じような管理体制という形で除草とか、肥料をまいたり、そういう管理を行っているところでございます。 112 ◯室内 武君[ 198頁]  実際部長もそれに入られてまだ日が浅いもんですから、全体を確認ということは無理かと思いますけど、その状況を全部見られたことございますか。 113 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 198頁]  市設置の部分で旧諫早市の部分は、公園とか上山周辺、市役所の横もございますけど、あと文化会館の横に2カ所、ほとんどがこの周辺でございますので、最近いつ見たかということでございますけど、時期はそれぞれございますけど見ております。 114 ◯室内 武君[ 199頁]  私も実際一通り見てまいりました。ただ、森山町の11カ所は地域名がよくわからずに十分把握はできておりませんけど、そういう中でここに資料の中には各花壇の面積等も書いてございます。  そういう中で、業者なりに委託をされるときに、作業指示書的な問題ですね、どういう指示書を上げておられるのか、お尋ねします。 115 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 199頁]  管理委託につきましては、事前に仕様書を出して契約をしているわけでございますので、今仕様書の手持ちは持っていませんけど、それぞれ必要な項目をのせて契約をしているんじゃないかと思っております。 116 ◯室内 武君[ 199頁]  手持ちがないということでございますけど、一部の花壇、これは花壇というのかとなっているようでございますけど、花壇におきましては、総面積に対する改植率というのはほんのわずかというような形もあるわけですね。  そういうことで、その道路敷だけを何列か改植をして、あとの裏手の方は雑草ぼうぼうというような形で、そういう形で部長自体花壇の意義という考え方をお示しください。 117 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 199頁]  冒頭でお答えいたしましたけど、花と緑に包まれたまちづくりを目指した市設置花壇でございますので、その目的に向かって管理をしているようなことと理解をしております。 118 ◯室内 武君[ 199頁]  私の質問がおかしかったのかもしれません。  私はその花壇というのは通常手入れが行き届いており、改植後は花が咲き乱れ、また、それが終わった段階では次の改植に向けて管理をされておるのが通常の花壇ではないかという、そういう認識をしているわけですね。  そしてまた、上山公園の角の方の花壇の中には「花を愛する人は心優しい人」というふうな、そういう標語もございます。  そういうことで、だれでも一緒、花を見れば心和むというのが実際でございまして、それがそのまま標語になっているのじゃなかろうかと思っておりますけど、そういうことで、先ほど申しましたけど、野球場下の第1、第2シンボルゾーン、そこには当初植樹をされた寛仁親王ですか、その人初め県内外の皆様方の標柱が立っとるわけですね。先ほど申しますその標柱は、もうみんなカヤの中に埋まっとるわけです。  ただ、そういう中で先ほど申しますように、道路側一面については改植がございますけど、その点の形はどうお考えでしょうか。 119 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 199頁]  確かに、おっしゃる箇所につきましては、道路に沿った部分は花等が植えてあります。後ろの方が草刈りがおくれているようでございます。今後は管理の不行き届きを大変反省いたしておりますので、場所によってまた除草の回数とか、定期的な管理というか、そういう部分の見直しが必要じゃないかと思っております。  以上でございます。 120 ◯室内 武君[ 199頁]  先ほど私が指示書と申しましたのが、そういう雑草等も取り、表面は取って植えなければすぐ目に見えますからおかしいですから取ってあるんでしょうけど、草木の場合は上を刈っただけではすぐ負けてしまう。そういう内容が指示書の中に入っているのかということで確認をしたかったわけですけど、これよございます。  そして、その中で、これはどちらに入るかですけど、自治会等のボランティアでの改植、管理をお願いしている中で、この作業に対する保険は加入されておるのか。 121 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 199頁]  自治体等で作業をされる場合は、自治体等で多分保険の方には入られているんじゃないかと思っております。市直接では多分いたしていないんじゃないかと思っております。(発言する者あり)  市全体で障害保険に入っているということでございます。 122 ◯室内 武君[ 199頁]  花苗等の委託、管理ということでございましたけど、実際花苗の生産団体、管理者、その点は何団体ぐらいあるのかお尋ねします。 123 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 199頁]  先ほどの清掃と管理の話、仕様をどうしとるかという話でございますけど、現実としましては花の管理という部分と清掃とは委託先が違います。多良見町の場合は地区の老人クラブ連合会が管理から清掃までしていただいています。旧諫早市の部分と森山町の部分は清掃の部分につきましてはシルバー人材センターに委託、それから、管理の方は生産農家の方に委託という形で分けて管理委託をしております。  花苗の生産農家の数でございますけど、5団体でございます。 124 ◯室内 武君[ 200頁]  3番目の未利用地は緑化の方にはないということでございましたけど、今後の事業の関係で管理について、地元、市とで協議をするというふうなことが場所によってあっているようでございます。そういう関係ございませんか。 125 ◯都市整備部長(廣田陽一郎君)[ 200頁]  現実にあっているんじゃないかと思いますけど、要望があったら当然応対をして、協議をしたいと思っております。 126 ◯室内 武君[ 200頁]  これは、本会議の当初、市長から報告があったわけでございますね。日本の歴史公園100選に上山公園が選ばれましたと、そういう観点からしまして、いろいろ苦言的なことを申しましたけど、本当野球場の下のみならずに花がなくなった後、その維持管理というのは非常にお粗末で、上山公園は自然ですから自然のままでいいんでしょうけど、通る人にすると、ここにせっかくの花壇があるのになという、そういう考えも持たれるかと思いますので、今後もろもろ影響はございましょうけど、管理に努めていただくようにお願いいたします。  次に、コミュニティーセンターの駐車場の問題でございますけど、実際一番頭の痛い利用率の面を部長の方から答弁の中でありませんでしたけど、しかし、この問題につきましては、実際に私も現場に立ち会っておるわけではございませんけど、卵じゃないですけど、確保したら利用率が上がるのか、利用率を上げてから確保するのか。その辺非常に問題でございますけど、その辺のお考えはどうでしょうか。 127 ◯健康福祉部長(森  誠君)[ 200頁]  会館の目的がコミュニティー会館ということで、基本的にはその地区の方々を中心とした利用をしていただくと。ただ、利便性の高いところには地区外からもどんどんどんどん催し物が出てきて、それを核にして文化、芸術が広まっていくというのは必要なことだろうというふうに思っております。  今回、このコミュニティー会館の建設時の旧飯盛町での議事録を読ませていただきました。やはりそのときにも、この駐車場の問題は想定をされておったようでございます。しかしながら、結果的にはまずこれで行こうというふうな結論のもとに、この施設が整備をされてきたということを私は確認いたしております。  そういうことから、どんどんこの利用がふえてくることも大いに期待をするものでもありますけども、なかなか周辺に手を入れていくというようなものも過去の経過からして即解決が見られないようなものもあるようでございますので、その辺を含めて今後必要かどうかという部分については検討させていただきたいということで御答弁を申し上げたところでございます。 128 ◯室内 武君[ 200頁]  これは話を急にほかの課に振るわけでございますけど、市長でもよございますが、実はこの公園の取りつけのところには現在農村公園が整備中なんですね。これがまだ現在諫早市の方に引き渡しにはなっていないようでございますけど、開の土地改良区の中に2カ所できるようになっております。その1カ所がもう間もなく完成になろうと思います。  そういう中で、農林水産部長か、これを引き継ぎ後、一時的な臨時駐車場として利用することはできないのか、まだそこまで来ていないかと思いますけど。 129 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 200頁]  農村振興整備事業の開の事業は、今はまだ推進中でございます。平成21年度までの今現時点計画で、県営事業として進められているところでございまして、今おっしゃる駐車場の5台分につきましては、現在そういう県の方から了解をいただいて使用させていただいておると、コミュニティー会館の駐車場として一時的に了解をいただいて使っている、多いときはそういうふうな対応をしているところでございます。  以上です。
    130 ◯室内 武君[ 200頁]  今言われることわかります。ただ、ここの公園は、もう実際やり直しというような形の中で、まだ引き渡しになっていないような形がするわけですね、部長には済みません。  そういうことで、近いうちに開放ができるんじゃないかと思っております。そうした段階では、より検討をお願いしたいと思います。  また、この2番目の取りつけ道路の改良については、来年度にどうにかできるんじゃないだろうかということで、本当にありがとうございます。  次に、3点目に入りますけど、まず、3点目の1番の放流でございますが、今まで過去何年か続けてきておるわけです。200万円前後の金額じゃなかったろうかと思います。  そういう中で、もろもろと追跡はされておるのかということをお尋ねします。 131 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 201頁]  放流事業の追跡調査につきましては、広域種といいますか、そういったものについては毎年水揚げ調査であるとか、標本船による調査を実施しておるということでございます。  それから、地先種といいますか、アワビとかワカメとかナマコ、そういったものについては橘湾中央漁協より毎年漁獲量と放流貝の報告割合を報告いただいておる。特に、アワビについては、そういうことで効果の把握を行っておるということでございます。  以上です。 132 ◯室内 武君[ 201頁]  ここで追加をお願いします。  先ほど質問の中で、台風被害の中でのもろもろの被害があっているということで申しましたけど、その後の対応策として関係当局との早急な解決を望みたいということでよろしくお願いします。  実際、この橘湾というのが言われておりますのが、野母を境にして水深の、野母より五島灘の方には深くなっている、手前は浅いということで。魚の習性としましても、深いところの魚はじんわりしておるけど、浅いところは網でも釣りでも一緒で、なかなか魚自体が落ち着いていないというような形ですね。そういう中で、過去にも魚礁等の投入もあっているものと思いますけど、総体的に現在どれくらい、どういう魚種を対象にされておるのか。 133 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 201頁]  魚礁の投入事業につきましては、昭和45年度よりずっと投入をしてきております。対象職種は魚種といたしましてはタイ類、アジ類、カサゴ、カレイといったところでございまして、これは回遊魚の滞留期間を長くするというような意味合いでの魚礁の投入事業ということでございます。  以上です。 134 ◯室内 武君[ 201頁]  これは橘湾で唯一海上養殖いかだをされたのが早見の沖にございましたね。これが現在引き上げられております。その状態がわかったら説明お願いします。 135 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 201頁]  海上のカキいかだの分でございますけれども、現在1基はあるということでございます。そういうことで、私はお聞きしておるんですけれども、非常に外洋といいますか、カキいかだの養殖については、やはり外向きの海でございますので、厳しい状況であるということはお聞きしております。  以上です。 136 ◯室内 武君[ 201頁]  この答弁の中で、平成16年度以降は経営が黒字にということです。ただ、これは漁協の運営の点でございまして、漁民と即関係があっているものか。内容を見てみますと、人員整理なり、また新たな売り先の開発なりということで付加価値をつけておられて漁協の経営努力の中で漁協の経営がよくなっているのか。  こういう中で整合性がないんですね。一方では漁獲が減少しながら、一方では経営がよくなっている。この整合性はどのように見ておられるか。 137 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 201頁]  現状非常に全体的な水揚げ量の減少というような中で、漁業者の皆様にとっては非常に厳しい経営状況であるということは理解をいたしております。漁協につきましては、先ほど申し上げましたけれども、漁村確保の推進とか、流通改善とか、いろいろ努力をされて、そういったことが漁業者の利益につながっていけばということで、漁協としても一生懸命努力をされておるところでございます。  現在順調に推移しておりますナマコ加工とか、そういうふうな加工に力を入れてやっていくと、それとあわせて種苗放流とか、藻場造成とか、そういう漁場の造成につきましても継続して努力する必要があるということで考えております。  以上です。 138 ◯室内 武君[ 202頁]  実際、橘湾の中には海中の、通常瀬ていう山でしょうか、それが非常に豊富であると言われており、実際そういうものが住みつくといい漁場になるんじゃなかろうと思っておりますが、逆にこれがあだになって、その密漁の巣にもなっていくというふうな、一部の人からも聞いておるわけです。  そういう中で、以前でございますと、魚がとれたら必然的に収入につながってくる。実際、漁協の職員の方からも合併当初は、底びきでも1そう当たり五、六万円というのが上がってきましたけど、今は日によって2万円上がったらよか人ですよというような形ですね。  そういう中で、漁港の場合には組合員さんから加工品を買い取り、またそれを再度販売ということですので、二部的部分も入ってくる点もあるでしょうけど、実際漁業者自体にはもう一回だけの販売収入でございます。  それとまた一つ、先ほど申しておりますように、活気がないといいましょうか、以前でございますと、3時近くなると何じゃろこの船は、いっぱい沖合におるわけですけど、時間で一斉に出漁します。これは立て網と申しますか、いい漁場をねらって我先に行かれるわけですね。そういう光景で非常に活気もあったわけでございます。  それと、魚種ごとに網も設けられ、その各魚種ごとの網の形の中で任意組合が発足し、この方たちが毎年何々組合の旅行、何々組合の旅行というような形もあったわけでございますが、もうこれがあれもなくなった、これもなくなったというふうな形で非常に寂しいわけです。  ですから、その一つだけの問題じゃなく、今後漁業者同士との漁協、また行政なりが三者同時に話し合う場がより以上必要な段階も来るんじゃなかろうかと思っております。  そういうことで、現状行政なり漁協を経営してもよございますが、年に何回ぐらい座談会的な問題が関係をされておるのか、わかったらお願いします。 139 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 202頁]  合併をいたしまして3海域といいますか、大村湾、諫早湾、橘湾ということで、それぞれ漁協中心に漁業者の方が頑張っておられます。  そういったことで、行政と漁協さんとのそういう今後の振興策についても話し合いの場を設けております。  そういったことで、もう一通りは全部話し合いをしております。今後も継続してやっていくということで漁業者の皆さんとよく御意見もお聞きしながら、振興策について対応していこうということでございます。  以上です。 140 ◯室内 武君[ 202頁]  この一番苦しいときでございますので、大いに進めてください。  この3番目の埋立地等の活用の中で、用途が定めておりというようなことがございますけど、当初はどのような計画を考えておられたのか。  それともう一つ、もろもろなかなか今の不況の中で新しい事業に変わろうという人もおられないかと思いますけど、こういう中で行政の土地としても江ノ浦の杷比島の中に農地が約2町歩あるわけですね。やろうとなった場合には、そういうとの活用もできるんじゃないだろうかと、これはもう私ごとですけど、思うわけですけど、その辺はどうでしょうか。 141 ◯農林水産部長(田鶴俊明君)[ 202頁]  漁協の埋め立ての関係の用途の関係でございますが、有喜漁協の場合が漁具保管修理施設用地、駐車場用地、野積み場用地、加工場用地ということでございます。  それから、江ノ浦漁港の主な用地としては漁具保管修理施設用地、野積み場用地、加工場用地、環境施設用地ということでございます。  先ほど杷比島の関係については、議員おっしゃったことで、用地があるということでございますけれども、それをどうかということについては研究課題かなということで理解をしておるところでございます。 142 ◯室内 武君[ 202頁]  聞き取りのなかったものもあったかと思いますけど、一通りは答弁をいただいたことでございます。  ただ、漁業だけじゃなく、きょうの松本議員の中にもございましたけど、この台風が及ぼした影響は米の作況にしますと60幾らと出ておりますけど、現況当地区におけば30台ぐらいに落ち着くんじゃないだろうかと、私なりにこういう聞き取りの中で思っております。  また、畑作につきましても生育のおくれ、これがよかったのか悪かったのか、全国的な方策の中で一部の野菜等につきましては、市場入荷ストップというようなことで一部放棄もあっているようでございます。  そういう中で、やはり最後に厳しいことを言わせてもらいますけど、事業課という農林水産部、商工部も一緒でしょうけど、今までもろもろと補助金も出しておられます。きのうも出ておりましたけど、やはり補助金に見合う追跡、金も出すけど口も出すという形の中で、またこの厳しい時代を、もろもろのソフト面をやっているわけでございますので、今後行政担当職としてもより研さんを重ねながら財務の方も厳しいと思われますが、計画立案、また、それを取り仕切る相手方まで見つけながら首長の説得できるようなそういう形に今後進んでいかなければ、これは周辺の潤いが商店街に回ってくるわけでございますので、この辺は特に衰退していくと思います。  そういう形で非常に一職員に厳しい問題をかける点もございましょうけど、やはり全体の今後の内容を見るだけでは、港だけ残って魚が揚がらないということでもいけませんので、今後より研さんをお願いして質問終わります。 143 ◯議長(古川利光君)[ 203頁]  以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は12月11日定刻から開きます。  本日はこれをもって散会いたします。お疲れでございました。                 午後3時57分 散会 Copyright © ISAHAYA City Assembly All rights reserved. ページの先頭へ...