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  1. 島原市議会 2018-09-01
    平成30年9月定例会(第3号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2018-09-06 : 平成30年9月定例会(第3号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(本多秀樹君)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を前日に引き続き行います。 2 14番(本田順也君)(登壇)  おはようございます。9月議会2日目の1番を務めます、14番、新風会の本田順也です。今回の質問は漁業振興について、市役所の職場環境について、最後に学校教育について質問します。  その前に、先日行われた第34回長崎県消防ポンプ操法大会で見事優勝を果たされた湯江地区消防団の皆様にお祝いの言葉と感謝を述べさせていただきます。  2年前は大三東地区の皆様も頑張って練習されていました。残念ながら、本番ではその成果を出せなかったと、そのことを団長初め役員の方々が知られており、それを踏まえ、今回はどれだけプレッシャーを与えないかというような考えで練習されていたというふうに聞いております。選手も本番では練習を忠実にすることを意識されていたようで、大会後、練習の成果はどうだったのかと聞いたときには、半分も練習の成果は出なかったと言われておりました。その結果は優勝という形になったと聞いて、びっくりしていたそうです。湯江地区だけではなく、2年前の大三東地区の教訓もあっての優勝だと思います。本当におめでとうございます。  練習に私の勤めます春夏秋冬を使っていただくことも誇りに思っております。全国大会でも練習の成果を十分に発揮していただき、優勝とまでいきませんけど、なるべく上位を狙っていただきたいというふうに思います。(発言するあり)済みません、それだけプレッシャーを与えないようにということで話をさせていただきました。  それでは、質問に入ります。  最初の質問ですが、大三東漁港北側の離岸堤防の整備についてお伺いします。  この場所は港湾内に砂が入ってくるということから整備していただくようになっております。近隣にお住まいの皆様や港を利用する漁業の皆様も大変期待しております。  そこで、お伺いします。  いつから取りかかるのか。そのことについて1点最初質問させていただき、あとは議席から質問することにしますので、どうぞよろしくお願いします。 3 市長(古川隆三郎君)(登壇)  皆さんおはようございます。本田順也議員の御質問に答弁をさせていただきます。  大三東漁港北側の砂防堤の整備についてのお尋ねであります。  平成13年に漁港施設の老朽化に伴い、更新を必要とする施設の長寿命化を図りつつ、更新コストを標準化するため、国の水産物供給基盤機能保全事業が制度化されました。  島原市におきましても、平成24年度から本事業を活用し、漁港施設の長寿命化を図ってきたところであります。大三東漁港につきましては、平成28年度から対象工事の協議を行い、平成29年4月に国より工事に係る基本計画の承認を受け、今、議員が御指摘のように、港湾内に堆積している砂のしゅんせつとあわせ、海岸に漂う砂が大三東漁港の港内へ堆積する速度を緩やかにするため、砂防堤の整備を実施しようとするものであります。  いつからかということでございますが、この議会にあわせ9月3日付で交付決定をいただきましたので、工事の発注を進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
    4 14番(本田順也君)  9月3日に交付決定ということで、これから進んでいくんだろうというふうに思います。しかし、なるべく早目に早目にという形でしていただきたいと。というのも、ノリの漁場ということもあって、そこがノリが始まると、なかなか動きが遅くなるというような形でされておりますので、なるべく早目の計画を立てていただきたいというふうに思っております。  それと、2カ月前ほど、この港湾に船も入れられない状態で、急遽しゅんせつ工事をしていただきました。これは大変喜ばしいことだったということで、大きな成果だと地元の人たちは大変喜んでおります。しかし、台風が来ればまたもとのもくあみという形になってしまうおそれがありますので、そういったしゅんせつ工事をできれば前倒しでしていただきたいというふうに思いますが、そのことはできるかどうかお伺いしたいと思います。 5 農林水産課長(松田敏明君)  今、市長答弁にもございましたけれども、今月3日付で国からの交付の決定をいただいたところでございます。  この工事につきましては、先ほど来お話が出ておりますように、港内のしゅんせつ、それから港の北側に防砂堤ということで、砂の侵入をできるだけ長期間にわたって防いでいくというふうな工事、2つの工事に分けて私どもは考えております。そういった中で、漁業の皆様と、早い時期にどういった形でできるかということもございますけれども、今からいろんな事務手続、入札等々の手続もございますので、そういったものを踏まえながら進めてまいりたいというふうに考えております。 6 14番(本田順也君)  今から計画をなされるというふうに思いますけど、大体いつごろ完成予定というのがわかれば教えていただきたいというふうに思います。 7 農林水産課長(松田敏明君)  私どもといたしましては、本年度の事業ということで決定をいただいております。こういった中で、先ほど来、説明いたしましたけれども、工事の手続を踏む中で、できるだけ年度内の竣工を考えてございますけれども、漁業の皆様方との協議もございますので、そういった中で調整を図りながら進めてまいりたいというふうに考えております。 8 14番(本田順也君)  ありがとうございます。次に行きたいというふうに思います。  大三東漁港湾内はしご整備についてと、ここに書かせていただきました。はしご整備といっても、この場所は以前石積みでつくられた場所があって、それが亀裂が入って崩れる心配があるために補強した部分であって、その補強面にはしごが取りつけられています。はしごの間隔は以前と同じ間隔で、取りつけた断面が以前は石積みだった、今回はコンクリートの断面ということで、コンクリートの場合、石積みと比べれば全然ひっかかることがないため、はしごまでつけることがなかなか難しくなって、コンクリートで足をかけても、つるつる滑って、そのはしごまで行けないという部分があって、それをどうにかする形でここで書かせていただいたんですけど、実際それができるかできんかというところをここで聞きたいんですけど、今そこを使われている方々から言わせれば、そのはしごまで行けないので、そこは使えないというように言われております。そういったことから、何か方法があれば教えていただきたいというふうに思いますが、答弁をお願いします。 9 産業部長(西村 栄君)  島原市が管理いたしております漁港につきましては、6つの漁港がございます。大三東漁港はその一つでございます。大三東の漁港におきます、はしご整備につきましては、それぞれ漁業の個人から市に対して口頭での要望をいただいております。しかしながら、ほかの漁港におきましても同様の要望もございます。市といたしましては、漁港の関係組合であります有明漁業協同組合におきまして、漁業の意見を取りまとめていただき、要望をいただくようお願いいたしている状況でございます。 10 14番(本田順也君)  まだ要望が上がっていない状態だったということですかね。自分が聞いたのは、何回も県議にも話をした、市長にも話をしたとか、そういったことで言われておりましたので、てっきり漁業組合から上がっていることだというふうに思っておりましたので、今回質問させていただきましたけど、まだ上がっていないということでありますので、ぜひとも漁業組合を通じてでも、すぐにでも上げていただきたいと。それとまた、ここで聞かれているので、もしよければ、こういったことだったということで話を聞いたのであります。何か手だてというのを市役所のほうでも考えていただければというふうに思いますので、お願いしたいというふうに思います。  次に行きたいと思います。  有明湯江漁港の桟橋についてですが、これも数年前に取りつけた浮き桟橋のことですが、この桟橋が老朽化して割れやすくなっていると、そのため船に乗ることが不便になっているというふうに聞いております。  桟橋というのは乗りおりするときに干満の差があって、沈んだとき飛びおりる可能性があります。そういったことから傷みも激しくなってくるということでありますので、それだけ今現在傷んでおります。この桟橋の耐用年数というのはどれぐらいあるのか最初にお伺いしたいというふうに思います。 11 産業部長(西村 栄君)  御質問の浮き桟橋の耐用年数でございますが、平成21年度の国庫補助事業で整備をさせていただきました。国の緊急経済対策を活用させていただいて整備したところでございます。  国の耐用年数等に関する省令によりますと、耐用年数は10年となっているところでございます。 12 14番(本田順也君)  耐用年数が10年ということは、まだ耐用年数前ということになりますけど、その老朽化が激しいというところで考えていけば、耐用年数前にでも取りかえできないかというふうに思いますが、その点についてどのように御見解を示されているのかお伺いします。 13 産業部長(西村 栄君)  従前、平成27年にもそういったお話もお受けいたしました。その中で、先ほどの耐用年数の件もお話をさせていただきました。ただ、危険性もあるということで、この浮き桟橋の破損状況につきましては、平成27年12月に市が調査を行いまして、平成28年3月に型枠用の合板、いわゆるコンパネを支給させていただきまして、漁業の方々に補修をしていただき、現在活用されているという状況でございます。 14 14番(本田順也君)  漁業の方に補修をしていただいたと。これも場所によって、しているところとしていなかったところとあります。つくるときに耐用年数が10年もつというような形でつくられたと思うんですけど、最初にそれがもつかどうかという判断をするのは誰が判断するんですか。国交省とか市役所とか、誰か判断する人がいるんですかね。 15 農林水産課長(松田敏明君)  さきに部長のほうが答弁を申し上げましたけれども、この事業につきましては、平成21年度、それから22年度、2カ年にわたりまして、有明町漁業協同組合様が事業主体となって、国のほうの事業を活用されて整備をされた施設でございます。そういった中で、この浮き桟橋の耐用年数につきましては、事業の中で10年ということで明記してあるということで考えてございますけれども、事業の中身につきましては、事業主体であります有明町漁協がその旨確認をされ、引き受けられたというふうに理解してございます。  そういった中で、市といたしましても、破損状況等々につきましては、先ほどお話が出ておりますけれども、そういった中身につきましては、現場を確認させていただきながら、どういったことができるかということで漁協と協議をいたしながら、現在に至っているところでございます。 16 14番(本田順也君)  つくるときには全部お任せというような形だったというふうに聞こえたんですけど、補助を出すならば、やっぱり補助を出すなりの根拠というか、これだけするというのをして、その後につくったものをちゃんと見て判断していただきたい。そうしないと、10年もたないで耐用年数が来る前に壊れるというのはあり得る話かなというふうに思います。そこがちょっと市役所の汚点かなというふうに思いますので、それを確実にしていただきたい。特に今の有明漁業組合の場合は、今いろんな問題が出ております。そういった問題があるところは特に注意しなければいけないというふうに思いますので、その点について今後どのような見解を示すのかお伺いします。 17 産業部長(西村 栄君)  先ほど市の汚点という御発言もございましたけれども、当時、その仕様は木であったかと思いますけれども、それに基づいて漁協さんが事業主体となって整備をされたと。国の省令に基づきますと、そういった鉄筋コンクリートとか、いろんな減価償却と申しますか、耐用年数の年限が決まっております。そういった中で、画一的には10年というところがあったのかなと思っております。  また、先ほどの今後についてどうなのかということでございますけれども、私どもも地元の有明漁協さんとも話をさせていただきながら、今後、相談をさせていただきたいと考えております。 18 14番(本田順也君)  今から高齢がどんどんふえてきて、漁業も高齢化になっていく。しかし、若い人たちを育てなければいけないという形でありますので、その浮き桟橋がないと仕事に本当に支障が来るというふうになっておりますので、そういった面から前倒しできるならなるべく早目にしていただきたい。島原とか、ほかの場所の浮き桟橋はいいものができているというふうに言われておりますので、それと比較した場合が今の有明の漁港の中にある浮き桟橋は非常に傷みが激しいと聞いておりますので、できるだけ早目に処置していただきたいというふうに思います。  次に、大三東漁港埋め立てについて、現在の状況を知りたいということでお伺いしますが、この場所について、もう何度ともなくここの議会でも話をさせていただいております。それから、漁業組合にどういう投げかけをしているのかとか、今どういう状況なのかというようなことをここで聞きたいというふうに思いますので、一言お願いします。 19 総務部長(金子忠教君)  大三東漁港埋立地につきましての経緯と現状を御説明いたしたいと思います。  大三東漁港埋立地は、旧有明町におきまして昭和55年に埋立事業に着手し、平成3年に長崎県の竣工認可がなされた土地でございます。  昭和63年に当時の有明町長と大三東漁業協同組合長の間で、埋め立て完成から10年後に埋立地を無償で払い下げる旨の協定書が交わされております。  平成14年ごろから旧有明町と旧有明町漁業協同組合との間で、譲与に関する協議が幾度となく行われておりまして、合併直前の平成17年12月の旧有明町議会におきまして、大三東漁港埋立地を無償譲渡することが可決をされております。しかしながら、漁協側の費用負担ですとか後継不足等の問題によりまして、現在まで譲り受けがなされていない状況でございます。  本市といたしましては、平成24年12月から漁協からいただいた寄附金に利息を加えた額で交渉を進めておりまして、平成26年8月に有明漁業協同組合に対し、市からの提案につきまして書面による回答を求めております。しかしながら、現在まで回答をいただけていないところでございます。 20 14番(本田順也君)  今までの経緯の話をしていただきました。今、その埋め立て、どういう状態か、今どういうふうになっているのかというのは把握されていますか。 21 総務部長(金子忠教君)  埋立地の現状につきましては、私も先般、現場を見に行きましたけれども、全体としては草が生えているという状況なんですけれども、点々なんですけれども、漁具が置かれておりますとか、それから例えばタコつぼとか網干し場、それから船の置き場とか、そういうふうな状況で使われておりまして、そこのあたりの周辺につきましては草刈りもされているというふうな状況でございました。 22 14番(本田順也君)  全部使われているなら問題ないんですけど、荒れ地が多い場所ですね。そうなってくれば、やはりいろんな犯罪とか起きるような場所にもなりかねないんですね。特に入り組んだ場所でちょっと広い土地、そういったところをそのまま野放しにしていくというのは本当に危険な場所になってくるのかなというふうに思いますので、ぜひとも何か考えていただきたい。  漁業組合に投げかけするときに、こういうことはできませんかとか、例えば建設資材置き場に貸したらどうですかとか、的確なアドバイスとか、そういうことはされているのかどうかお伺いします。 23 総務部長(金子忠教君)  そのような実態に即した話し合いもこれまでも幾度となく行われてきたとは聞いております。ただ、旧有明町時代のこととはいえ、無償譲渡の議決をしておりますので、本来は漁協に無償譲渡するのが筋であると思います。ただ、そこが先ほど申しました状況で、いろいろ難しい状況になっておりますので、市から提案をいたしたという経緯がございます。本市といたしましては、やはり有明漁業協同組合に対して組合としての総意を何とかお示しをしていただきたいと、そういうふうに考えているところでございます。 24 14番(本田順也君)  これからも投げかけはするという形で受けとめたんですけど、今でも受けられる状態じゃないような感じで、実際のところ漁業組合をちゃんと形づくっているのかどうなのかということで、今、漁業の方からも組合自体が今では問題があるというような感じで言われておりますので、組合員がどうしたらいいかと、なかなか自分たちもわからないような状態でおります。何かいい方法があれば、市役所のほうでも的確なアドバイスをしていただければというふうに思います。今回はとりあえず投げかけることしかできないのかなというふうに思いますので、ぜひとも続けていただきたいというふうに思います。  次に、市役所職員の職場環境についてお伺いします。  働き方改革で何が変わるのか、何か意識を変えることがあるのかお伺いします。 25 市長公室長(東村晃二君)  働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律、いわゆる働き方改革関連法と言われるものが本年6月29日に成立をし、来年4月から本格的に施行されます。  地方公務員に適用される主なものといたしましては、労働基準法の改正により、時間外労働の上限について規制が導入をされ、原則月45時間、年間360時間、臨時的に特別な事情がある場合でも月100時間、年間720時間とするなどの長時間労働の是正に関するものが主な内容となっているところでございます。  本市といたしましても、働き方改革関連法案の法の趣旨を踏まえ、今後の動向を注視していきたいというふうに考えております。 26 14番(本田順也君)  これからもどんどん仕事の時間を減らすという形で聞こえますけど、実際のところは人が少なくなっていく、そうなれば、その人たちがほかの仕事までしなければいけないようになってくる、そういったときに残業しないようにと、どうしても仕事量がふえていくのに時間を減らすと、矛盾が出てくるような感じに自分は思うんです。実際のところ、草野議員が言われていましたように、今から人は減っていく、それでも仕事を減らすことができるのか、逆に仕事は効率よくしたら仕事量も減っていって時間も減っていくという形になるんですけど、実際何をするにもルールの中でしなければいけない、これをしなければ次に進めないというのが実際市役所の中であるようですので、そういったことを省くことができる流れをつくらなきゃいけないんじゃないかというふうに思いますので、それが本当に市役所の効率を上げることにつながるのかどうか、働き方改革でどのような見解を示しているのかお伺いします。 27 副市長(柴崎博文君)  こういう形で働き方改革が法案化されますと、やはりそれに従う義務があるというのがまず第一義でございましょうし、これまでも行政改革大綱に基づいて職員の削減、あるいは人件費の削減という形で取り組んでまいりましたが、ある程度限界になりつつあるのかなというのを個人的には感じております。ただ、そういう形で市民からのニーズもありましょうし、それに対する市の職員の対応もありますけれども、やはりどうしても人間には限界がありますので、職員全員が能力を上げることも必要でございますけれども、事業そのもの、あるいは事務そのものをスクラップ・アンド・ビルドというんですか、そういうのを加味しながら職員の健康、あるいは勤務時間の是正、あるいは適正化という形に努めていかなければならないというふうに考えております。 28 14番(本田順也君)  スクラップ・アンド・ビルド、確かに壊して建てることは大切なことだというふうに思いますけど、それが本当にできるのかなというような疑問があります。  それも踏まえて、次の役所の評価基準を適正にされているのか、人事評価についてどのようにされているのかお伺いします。 29 市長公室長(東村晃二君)  本市の人事評価でございますけれども、評価方法につきましては国と同じ評価方法で、1年間を通しての能力評価と上半期と下半期の2回の業績評価を用いて評価を行っているところでございます。  まず、評価につきましては、班員、一般職員ですが、班長が1次評価をして、課長が2次評価を行います。班長職につきましては、課長が1次評価をして、部長が2次評価を行います。課長につきましては部長が1次評価をして、副市長また教育委員会の場合は教育長が2次評価を行います。部長につきましては、副市長または教育長が評価を行っているところでございます。  また、評価基準につきましては、職員の執務の状況を把握、記録するものとして定義、位置づけをより明確にするとともに、能力実績主義を実現するための手段として客観性、透明性をより高める制度としているところでございます。  また、各評価間の評価基準の統一を図るため、評価に対する研修を実施し、評価、評価を受ける被評価が相互に納得できる公平公正な制度となるよう努めているところでございます。 30 14番(本田順也君)  評価基準を上の人たちが下の人たちを評価するというのは当たり前にわかるんですけど、実際下の人たちが上の人たちを評価する基準というのはあるんですか。 31 市長公室長(東村晃二君)  今の本市の人事評価の中ではそういう制度はないところでございます。 32 14番(本田順也君)  実際、上の人たちが下の人たちを評価するときの基準、よかったり悪かったりというのも人間性で選ぶ可能性も出てくるんですよね。逆に悪い評価をされた人間というのは、自分から言わせれば、その上司との仲も悪いんじゃないかなと。それから考えれば、上司の指導が悪いと。それを考えれば、逆に言えば上司がその悪い評価をつけるならば、それをマイナスですよ。お互いに厳しく見るような評価基準というのをつくったほうがいいのかなと。上司が部下を信頼する、また部下が上司を信頼する、そういったコミュニケーションができていない部分が役所には多いというような感じで今見受けられております。上の人たちが下の人たちを本当に見ているのかなと、逆に休んでいる人たちも、そういう人たちがいるならば、上司が支えてくれるような関係をつくらなければいけないんじゃないかなというふうに思いますので、その点についてどのようにお考えかお伺いします。 33 市長公室長(東村晃二君)  人事評価に関しては、いかに公平公正にやるかという部分が重要になってきますので、いかに主観的な部分を省いて客観性を持って評価するかということで、職員の研修も行っているところでございます。  人事評価につきましては、能力実績主義に基づく人事管理の基礎になるとともに、計画的に部下の育成を支援するツールでもございます。そういうことで、評価の過程においては、上司である評価と部下とのコミュニケーションを通して、上司と部下が組織内容、問題点、あるいは意識を共有し、組織のパフォーマンスの向上に寄与しようとする役割もございます。そういう中で、そのためには常日ごろから上司と部下のコミュニケーション、意思疎通が円滑に行われる関係、あるいはそういった職場環境が重要になってくるだろうと思っております。 34 14番(本田順也君)  今まで下からずっと上がってきて、今、副市長の場所におられる柴崎副市長としてはどのようにお考えかお伺いします。 35 副市長(柴崎博文君)  人事評価については、今、市長公室長が申し上げたとおりでございましょうし、ただ、上司から見た部下、あるいは部下と上司の関係というのは、常にコミュニケーションが必要だと僕は思っております。当時、僕が部長でおるときに、必ず職員がどういう仕事を今やっているのか、机の上を見たり、職員の開いているパソコンを見たりしながら、能力だけじゃないくて、ふだんのその本人の今の状況というんですかね、人的なもの、あるいは業務的なものを含めながら見てきた経過がありますけれども、やはり常に声がお互いに行き交うような関係をつくりながら仕事をやっていくというのが基本的なスタンスだというふうには思います。 36 14番(本田順也君)  まさにそのとおりだというふうに思います。  周りとのコミュニケーション、そういったことを常日ごろから考える。上司も部下の中に入っていってから話をして、どういった家庭事情とかもいろいろあると思います。そういった事情も考慮してからの話をして、そして評価するという形をとっていかなければ、これから先、気持ちが遠のく人たちも出てくるというふうに思います。大世帯になればなるほどそういったことがふえてくるのかなというふうに思いますので、ぜひとも上司が部下のことも思いやる職員関係でいただきたいというふうに思います。  次に、職員の負担になっているサービスはあるのかというふうにお伺いします。  これは古川市政になってから始めたことで2点ほど自分が思うことですけど、現在、土日開庁とか早朝窓口業務など、市長が率先してされた業務があると思います。その点について、職員はどのように考えているのか、それが負担になっていないのかどうか、どのような話が職員内で出ているのか、わかる範囲で教えていただきたいと思います。 37 市長公室長(東村晃二君)  本市では、平日の早朝窓口や土日開庁を実施し、各種証明書を交付する時間帯を拡大することで、平日の業務時間内に市役所へ来ることが困難な市民皆様の利便性の向上に取り組んでいるところでございまして、平成29年度におきましては、早朝窓口で年間394人、土日開庁で年間3,085人の来庁があっているところでございます。  また、土日開庁に当たる職員につきましては、事前に日時を指定して勤務時間の振りかえを行うことで、休日を確保できるよう配慮し、平日の早朝窓口に当たる職員については、勤務時間をスライドすることで1日の労働時間の適正化を図っているところでございます。  今後とも、職員の健康保持と市民満足度の向上に努めてまいりたいというふうに考えております。 38 14番(本田順也君)  住民サービスについては本当に行っていただきたいというふうに思います。しかし、子育てする親にとって、職員とはいえ大変ではないかというふうに思います。子育てしやすい環境にすると島原市は言っております。職員のほうも考慮して、子育てする世代の人たちはなるべくそういったことであるならば、逆に上司が、部長が、課長がサービスに出てくるとか、そういった関係でいることができれば本当にいい環境になるのかなというふうに思いますので、その点についてどのようにお考えかお伺いします。 39 市長(古川隆三郎君)
     本田議員、子育てする職員もおりますが、子育て中のお父さんやお母さん、一般的な市民の方もたくさんいらっしゃいます。例えば、役所が8時半からだと、会社勤めの方はほとんど会社に遅刻していくか、午前中休みをとらなければ朝窓口に行けない。ひょっと1時間早くあいておれば、会社に行く前に、保育園に子供たちを送るその途中でも行けるという、やはりそういった市民サービスの観点から早朝に始めさせていただいています。  それから、職員につきましては、よく育休だとか産休だとか上がってくると、僕は喜んで判こを押しています。家族がふえてほしいし、公務員という立場ではいろんな制度がありますので、それは可能な限り使うべきだと思っています。育メンの職員も出てきました。お父さんで子育てのために休みをとった職員もあらわれてきました。こういったのも制度がある以上は当然のことだと思っています。  それから、今、国のほうでも2040年の人口減少社会の中で、役所のあり方というところの中で、ちょっと指針が来ているところを御案内したいと思うんですが、実は労働力がどんどん減っていく、職場が減っていく中で、これはある国の基本的な考え方です。新たな自治体、行政の基本的考え方ということで、経営資源が大きく制約されることを前提とし、従来の半分の職員でも自治体が本来担うべき機能を発揮できる仕組みをこれから構築すべきだと。その一つに、AI、ロボット、スマート自治体、これからそういう産業を駆使していかなければ、ただ単純に労働力が減って、そして仕事量がそのままというわけでは、やはり職員の負担が増すばかりだろうということがありますので、これからこういったことも国の動向をつかみながら、産業革命を利用しながら職場づくり、そして職員の負担も減らす、そして市民への利便性は維持する、こういったことが課題であろうと思います。 40 14番(本田順也君)  なるべくなら市民へのサービスは減らさずに職員の負担を減らしていくというような形で、AIとか今から使っていくというような話を聞いておりますが、実際そのAIを購入するのにも税金がかかるし、そういった面からそれを前倒しにしてからするというのをしていけば、逆にそれに頼りきりになって、ただ、職員のほうは全然変わらないというようなことであるならば、もうAIを取り組む前にできるだけ効率化するというような感じでしていただきたいと。なるべく要らないものを減らす、そういったことを常日ごろから思って職員のほうは動いていただきたいというふうに思います。  それでは、次に学校教育の基本についてお伺いします。  まずは学校教育で何を学ばせ、何を教えて、何を育てるのか、まず最初にお伺いします。 41 教育長(森本和孝君)  学校教育で何を学ばせ、何を教えて、何を育てるのかということでございますけれども、まず小・中学校をというスタンスでお答えをさせていただきたいと思いますけれども、学校教育につきましては、児童・生徒が将来にわたって幸せに生き抜いていくための力、例えば、学力であり、体力であり、精神力であり、そういった能力、あるいは社会性、人間性、そういった最低限必要なものを指導し、育てていくことというふうに認識をいたしております。 42 14番(本田順也君)  当たり前のことだというふうに思います。教育で何を学ばせるのか、それは幸せに生きるというのは、みんながそう思っている、子供を育てるときにはみんなそういうふうに育てている。しかし、それだけでは学校にやっている意味があるのかどうかというふうな感じでおります。  次につなげるのは、学校に行かせる理由についてどのようにお考えかお伺いします。 43 教育長(森本和孝君)  まず、学校に行かせる理由でありますけれども、議員も御承知だと思いますけれども、我が国は憲法で義務教育が保障されております。学校教育法では小学校、中学校の9カ年を義務教育となされているわけでありまして、この義務が課せられているのは、保護に義務が課せられておりまして、子供たちに義務はないわけであります。しかしながら、子供たちには教育を受ける大切な権利があります。学校に行く権利があるわけです。その権利を行使するために学校に行くんだと、そういったことであるかと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、学校の中で将来にわたって幸せに生き抜くための力、これをつけることが大事でありますので、学校に行く目的としてはそのようなことが考えられるだろうと思っております。 44 14番(本田順也君)  学校に行かせる義務教育、そういったことも考えられますけど、私が思う学校とは、学校生活は社会生活の基礎というふうに思います。その学校というのをもし会社にかえるとき、そこで人間関係を養う、あと競争社会の中、競争をさせる場所でもあります。これから時代のグローバル化で外国の人がどんどん入ってきます。その中で、その上に立てる人、そこで仕事で闘える人間とか、そういった自分が生き抜く、自分がしなければいけないというような教育の基本を持って育てていく、そういったことでしなければ、今からの世の中は生き抜くことは難しいのかなというふうに思います。  例えば、学校に来なくてもいいよというような優しい教育をしていけば、それを会社にかえたときに、会社に来なくていいよというような感じで受けとめてしまったら、実際会社でそういうことをすれば、もう首です。仕事をしないんです。学校は勉強をする場であって、ここに来なければ実際勉強を教えることもできない。会社組織と一緒のような考えでいうならば、そこで何でも教えて、何でもポジティブな考えを持たせる。どんどん社会に出ていってもネガティブになって引きこもってしまうと、そういう考えは絶対させないように、そういう形で学校は取り組まなればいけないというふうに思います。  そこで、もう一度教育とは何か。先ほど言った学校の定義されているものじゃなくて、教育の定義とは何かというような感じでお伺いします。 45 教育長(森本和孝君)  先ほど議員のほうから学校には行かなくていいよと、そういった指導というのはおかしいと、私ども学校教育関係としては、それは全く同じでございます。しかしながら、学校に行きたくても行けない子供がいるという現状については、私たちは理解をしてやる必要があるだろうと。身体的な理由、あるいは疾病等で行きたくても行けない子供たちもいるわけでありますので、そこについては私たちも理解を示すべきだろうというふうに思っております。  教育とは何かと、非常に大きなお題をいただいたわけでありますけれども、教え育むと、これも書いてあるとおりであるかと思いますけれども、私は教え育つものだというふうに考えております。教えるというのは指導側の立場でございまして、育つという視点からいきますと子供たちが育つ、教えたことによって子供たちが育っていくんだと、そういったものが教育だろうと思っております。  具体的に言いますと、例えば、学校では勉強を教えます。本来は勉強を教えるんではなくて、勉強の楽しさを教えることが教育だろうと思うんです。楽しさを味わった子供たちはみずから学んでいこうとします。中国の古いことわざに、ひもじい思いをしている人がいたら、魚を与えるんじゃないんだと、魚の釣り方を教えなさいよということわざがあるわけです。魚を与えても、食べてしまえばおしまいだと。しかし、釣り方を教えていけば、この人は一生生活をしていけるんだと、そういったことだろうとは思いますけれども、やはり学校においては、いろんな学習をただ教えるだけ、運動を教えるだけではなくて、その楽しさ、おもしろさを教えていくことが一番大切じゃなかろうかというふうに思っております。そのことが生きていく力になっていくものだというふうに認識をいたしております。 46 14番(本田順也君)  確かにやる気を出せるということ、しかし、そのときに挫折したとき、どう対処するかというのも教えていかなければいけないというふうに思います。それが今、社会に出てから挫折する人たちがどんどんふえてきて、その挫折した後というのは、もう今の状態、逃げていくような形でされている、そういった人間をつくったら絶対だめだというふうに思います。それができるのが教育じゃないかなと。挫折はどんどん味わわせて、その挫折からはい上がる人間を育てる、そういった教育までしていただきたいというふうに思います。  例えば、教育の中でも間違ったときは、ただ友達のように先生が接して、あっ、間違ったねて、ここはだめよとか、そういうのじゃなくて、間違ったら間違ったで、もうここで間違わない、次に間違わないように必死に叱るとか、絶対こんな危険なことをしたら危ないから、死ぬかもしれないというようなことは絶対してはだめなんで、絶対したらだめですと。今はだめよと言われますけど、たたいて育てる、昔はそういう人たちがおって、しっかり怒ってくれらしたです。怒ってくれれば、そこで記憶に残ります。その記憶に残れば、これからはしないと、今後の自分の人生の中では、その人が怒ってくれたからよかったというような感じでされるというふうに思います。学校の先生とかも、教育、指導する立場の人たちは、その方たちの生活を自分が見るんだという気持ちで教えていただきたいというふうに思います。  ちょっと間違った考えかもしれませんけど、その点についてもう一度お伺いします。 47 教育長(森本和孝君)  議員のほうから学校のあり方、あるいは教師のあり方について教えていただいたような気がいたしております。  とりわけ、今必要なものは社会を生き抜く力でありますので、社会のルールをしっかり守るということ、それと人とのつき合い方については、しっかりと思いやりの心を持ってつき合っていくと、それが非常に大切だろうと思いますし、そのルールを破るということであれば、しっかりとなぜいけないのかと、そういったことの指導は絶対必要だろうと思っております。  教師のあり方、もしくは学校のあり方の論争として、メダカの学校とスズメの学校が例えに挙がったケースがございました。メダカの学校は川の中にあって、誰が生徒か先生かわからないと。しかし、楽しく遊んでいるんだよと。スズメの学校については、スズメの学校の先生はむちを振りながら、チーチーパッパ言いながらしっかりと指導していると。どちらがいいんだろうなんていう論争がございました。これは学校は両方とも必要なことでありまして、厳しくするときには厳しく叱る、先ほど言いましたように、特にルールを破るといった行為については厳しく指導していくと、そのことが将来生きていく力になるものだというふうに思っております。 48 14番(本田順也君)  そのルールの中の一つに、次に、宿題をさせる目的は何か。この宿題を家でさせるというのは、何かの目的のためにさせるというふうに思いますので、その点についてどのような見解かお伺いします。 49 教育長(森本和孝君)  宿題をさせる目的でございますけれども、学校としては3つのことを考えております。  1つは、学習する習慣、いわゆる家庭で学習する習慣をつけるということです。同じ時刻に同じ時間学習をするという習慣をつけるためと。  2つ目につきましては、学習内容を定着させるためということです。例えば、漢字の書き取りとか計算等を出しますけれども、これは家庭においてそれを繰り返すことによって定着をしていきます。  3つ目の目的といたしまして、これは中学校あたりはこの方式でやっているんですけれども、みずから課題を見つけて、自分で調べて勉強するという習慣をつけること。この3つを目的といたしているところでございます。 50 14番(本田順也君)  勉強をさせると、それも当たり前というふうに思います。  私が考える宿題というのは、社会生活の中でノルマ、あとこれをしなければ人に迷惑をかけると、その点について、一つは宿題があるのかなというふうに思っております。それをしてこなかったら、自分もあれですけど、人に迷惑をかけることにつながると。社会生活の中で、人に迷惑をかけないようにどうすればいいかと、一生懸命考えて生活しなければいけないというふうに思っておりますので、その点についても宿題というのは大切なことかなというふうに思っております。  次に、教師の役割とは何かということで聞きたいというふうに思います。  教師とは、生徒からすると上司、課長や部長だというふうに私は考えておりますけど、先ほどメダカの学校とかスズメの学校とかいうふうな話をされておりましたけど、その教師の役割とは何かと、もう一度聞かせていただきたいというふうに思います。 51 教育長(森本和孝君)  教師の役割と、これはスポーツに例えますと、教師はコーチであります、いわゆる指導でありまして、技術的な指導、精神的な指導を行うものであります。あるいはカウンセラーでもございます。先ほどおっしゃったように、挫折をしている子供たちへの対応のあり方、そういったものもするのが役割だろうと思っておりますし、またマネジャーであり、これは学校生活の中でいろんなトラブルに対する対処の方法等の指導等も行うと、そういった3つの、今、私は3つしか申し上げませんでしたけれども、やはり学校生活の中にあっては、教師の役割というのは、先ほど申しましたように、非常に大きな役割を担っているものだと思っております。 52 14番(本田順也君)  教師というのは、社会生活で生き抜くための力を教えなければいけないというふうに最終的には思うことであります。  続けていきますけど、保護のかかわり合いについてと部活動は何のためにあるのか、この2点続けて答えていただきたいというふうに思います。 53 教育長(森本和孝君)  部活動につきましては中学校で行われておりますけれども、生徒の自主的、主体的な活動として位置づけられております。その目的といたしましては、いわゆる集団で行いますので、その集団の中で社会性、あるいは人間性を培えるということ、運動部であれば運動のスキルが上がってまいります。体力の向上にもつながります。文化部であれば、その種目に対してのスキルも上がってまいりますし、運動部と同じように人間性も培えるということ、あるいは心身のリフレッシュも図れると、そういったことの目的があろうかと思っております。  家庭の保護の役割ということでございますけれども、教育の目的、これはもう先ほどから申し上げておりますように、将来にわたって生き抜く力、資質、能力をつけていくのが教育の目的であると、これは家庭教育でもあれ、学校教育であれ同じだろうと思うんですね。その家庭教育、学校教育がお互いに機能していかないと望ましい方向には進んでいかないだろうというふうに考えております。  保護の協力をとよく言いますけれども、お互いが理解し合うことが一番大切だろうと思うんです。よくPTAと学校というのは車の両輪に例えられます。その車が同じ方向で同じように進んでいかないと、子供というのは真っすぐ進んでいかないということになりますので、お互いに理解し合うと、これが私は基本であろうかと思っております。 54 14番(本田順也君)  ありがとうございました。これで私の一般質問を終わらせていただきますけど、今回質問した内容については、指導する立場の人間で立ち向かう人間をたくさんつくっていただきたい。そうすることで日本の安定につながるというふうに思いますので、これから一人一人の人間が幾つも持たなければならない仕事がふえてきます。その中で今しなければならないのが教育です。島原の人間がリーダーとなれる教育を進めていただきたいというふうに思いまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 55 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午前10時59分休憩                              午前11時9分再開 56 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 57 12番(永尾邦忠君)(登壇)  おはようございます。公明党、永尾邦忠でございます。地震や、それから台風災害が続く中、本日未明、北海道で震度6強の地震があり、被害が明るくなるにつれて拡大しております。人命の救助が早急に行われるように祈っておりますし、復旧、復興がなされるよう望むとともにお見舞いを申し上げます。  今回は4問の質問をさせていただきます。  初めに、人口減少についてお尋ねをいたします。  2040年に向けた人口の動向についてということで、国立社会保障・人口問題研究所、日本の地域別将来推計人口、平成30年3月現在で行われておりますが、島原市はその中で20%から30%──2040年までになりますが、20から30%減、雲仙市は30%から40%の減、南島原市が40%から50%の減と予想されております。  半島10万人となる時期を推計し、半島一市の協議会、研究会などの準備に入る時期が来ていると考えますけれども、御所見を伺いたいと思います。  以上、壇上より伺いまして、あとは自席より一問一答形式で行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 58 市長(古川隆三郎君)(登壇)  永尾邦忠議員の御質問に答弁をさせていただきます。  2040年に向け人口減少の中で、島原市や島原半島のあり方がどうなるかというようなことを含めた御質問だと思います。  今、議員が御指摘のように、国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、2040年に本市の人口は3万3,968人となっています。本市を含めました多くの自治体の将来人口は大変厳しい状況であります。そのような中で、各市がそれぞれ人口減少対策、地域の実情に合ったいろんな振興策に取り組んでいるところであることは私もわかっているつもりであります。  ただ、今のところ、島原半島3市の協議会等については検討していないところでありますが、今後可能なことは、例えば、企業誘致、産業、観光など半島というくくりで連携していくことは可能ではないかと思っているところであります。 59 12番(永尾邦忠君)  個人的にはいろいろ考えるんですけれども、協議とか、そういうふうな研究会とかをつくるに当たっての問題点とか課題というものは、具体的にはどのようなことがございますか。 60 市長(古川隆三郎君)  私のほうから総括的なことを言わせていただきたいと思います。  合併して12年以上が経過をしましたけれども、平成の大合併にも明と暗、いろんなことがあるので、検証しなければいけないかなと思うことがあります。  それは、インフラ整備等がおくれたこの島原半島においても、広域合併で1市16町が3市になりましたけれども、その市の中に過疎地がさらにできてきた。そういったところを維持するために、コストは減るんじゃなくして、むしろかかっているというようなデメリットもあると思うんです。  いい部分、例えば、首長や議員さんたちの数は確実に減りました。かといって、そういった経費がどこかで潤ってきたかという実感が乏しいなというのが私の感じているところであります。  そのような中で、近年総務省は、平成の合併は一段落したけれども、地域間連携でやれることは一緒にやったらどうかということをよく言われています。広域連合や共同処理を使って政策ベースでの連携を進めるべきだということがよく言われています。  総務省が自治体戦略2040年構想研究会、第1次、第2次報告というのを出しています。こういった中にも、行政のフルセット主義から脱却し、圏域単位での行政をスタンダードにしたほうがいい、あるいは圏域内での行政の課題を検証して広域的な課題を共同でやりなさいというようなことを盛んに言い出しました。ということは、やっぱり人口が減っていくと、このままのあり方ではそれぞれの自治体はどこかで行き詰まるであろう。であれば、今できることは何かを真剣に考えなさいというようなことを言ってきていますので、こういったものの延長線、将来、先にはいろんな意味での合併とか一体化ということは将来的なものであろうと思っているところであります。 61 12番(永尾邦忠君)  計算をしてみまして、最高の減のパーセントで計算しますと、2040年では大体島原半島で8万1,000人と、おおよそそれくらいの計算になる予定なんですね。やっぱりある程度の規模を保つためには、市というものは人口を抱えなければいけないだろうと。そうしないと、難しい行政にもなっていくだろうというふうには考えております。  個人的にいろいろ考えましたけれども、消防でも広域圏、広域でやるといっても、今はもう雲仙市の瑞穂町(88ページで訂正)からは県央ですかね、その担当になって、ほかは島原の広域になったりしているということもありますけれども、そういうことも解消できると思うんですが、この消防の範囲についてどのようにお考えでしょうか。 62 市長(古川隆三郎君)  たまたま数年前に、国のほうでは県を1単位とした広域消防を目指せということを言われておりましたが、なかなか長崎県下では進みませんでした。  今年度になって改めて県を1本とした広域消防をということがクローズアップしてきまして、先ほど島原市で開催しました県下13市の県市長会でもそのことが議論の場となりました。また、知事とのスクラムミーティングでもそういった話題が出ています。  ただ、僕がいろいろな方から聞く範囲で言えば、長崎県は離島、半島が多いということで、なかなか県への一体化というのは難しいということもあります。  それから、島原半島においては1市16町が3自治体、3市になったんですが、2つの消防本部に分かれておりますので、特に雲仙市においては旧町境が広域消防圏域の境になるということで、出動体制のときにどっちの消防が行っていいのか、救急車はどちらが行くべきかとかいう不都合が島原半島ではあるということの問題意識のことは意見として出たところであります。それは確認したところであります。 63 12番(永尾邦忠君)  広域の消防は吾妻町からですか、じゃ、訂正していただいて、(「国見町と瑞穂町がこっちになります」と呼ぶあり)瑞穂町はこっちですね、済みませんでした。  それから、国保や介護も今、広域圏ではやっていますけれども、1つ抜けたり2つ抜けたり、それぞれの自治体でやったりとかというふうにありますよね。そういうのもありますし、ごみ問題も今いろいろ論議されていますけれども、広域で考え、島原半島を1つとして考えた場合には、今、諫早と一緒になって広域をつくっていますけれども、向こうとこっちで1基ずつつくったりして、壊れたりしたら相互で助け合うとか、いろいろな方法というのもあると思いますし、行政のあり方についてもいろいろ、首長さんは1人になったりするでしょうし、議員の数も減るでしょうし、いろいろな方向で考えていくと、これは5年後にしなさいとかじゃなくて、もう5年後、10年後、じゃ、どういう島原半島にしましょうかみたいな部分というのは本当に考えていかないといけないと思うんですけれども、その点について、今いろいろ言いましたが、お伺いしたいと思います。 64 市長(古川隆三郎君)  議員おっしゃるように、人口が減っていけば経済力がなくなる。それから、僕はその中でも非常に心配しているのが、地域のコミュニティー能力が確実に下がります。そういったことも含めて、やっぱり5年後、10年後という構想ぐらいは描きながら現実にやっていかなければ、いろんな問題が解決できないと思います。  今、ごみ処理、介護保険、それから消防業務等を言われました。例えばの話、例えば今、各自治体が──この後、議員から御質問もあるようですが、水道会計なんか、ほとんどの自治体が今あるインフラを整備して維持しながら、供給される側である住民が減っていけば確実に収入が減る。こういったことは、幾つかの自治体で共同事務だとかできることがあるんじゃないかとか、そういった5年先、10年先の我が市、そして島原半島、こういったことを常に描くべきでありますし、市民の皆さんからもいろんな要望が来ておりますが、やはり現実よりも5年先、10年先ということも一緒になって相談しながら考えることも必要じゃないかと思っています。 65 12番(永尾邦忠君)  ほかにもいろいろ考えておりまして、今、市長が答弁なさったとおりだと思います。  さらに観光についても、島原半島では半観連というのがあって、一本化にはなっているようですけれども、島原市としては島原観光ビューローをつくったりやっていますし、こういうのも改革が必要でしょうし、公共施設の統合等の管理計画の前倒し等も、それぞれ10年後どうしようかという部分であれば、それぞれの市がどう取り組もうかという協議というのも今のうちに始めて、じゃ、自分のところの市はこういうふうな目標で管理をやっていくと、統合をやっていく、また施設の廃止をしていくとかというふうなものをやっていかないと、どんどんお金がかさんでいくばかりというのもありますので、そこら辺のことについてもちょっと感想をお聞かせください。 66 市長(古川隆三郎君)  まず、島原半島観光連盟につきましては、半島というのは非常にわかりやすいですね。ほかとつながっていないので、愛野、諫早あたりが首根っこで、この形で島原半島として集客をする、またPR、いろんな行動をするということは、3市が1つでできる分野だと僕も思っています。  ただ、それぞれの3市には個性があります。城下町はやっぱり我が市であります。小浜や雲仙は湯湯治とか、そういったところだと僕は思っています。南島原市は民泊とか、今度、原城を中心とするキリシタン遺産とかでいろんな個性があるので、それぞれの地域が自分たちのところでしっかり頑張る、その上で一緒にできることはどんどん進めたほうがいいんじゃないかというふうに思います。
     それから、今、議員が2040年で──最大値、最小値あるんですが、8万1,000人という数字も考えられるということであれば、いろんな文化施設、あるいは体育、スポーツ施設、公共施設、半島に幾つ必要なのか、それをどう共有するかというのは、個別なことは僕は言いません。ただ、本当にそういった大きな考え方が根底になければ総合管理計画は進めることができませんし、市民の方に辛抱してくださいというような話をする機会が今後ふえていくと思いますので、今、まさに言われる人口が確実に減っていっているんだということを市民の皆様にも御認識いただきたいと思います。 67 12番(永尾邦忠君)  それぞれの市の特徴があってというお話があって、雲仙市とか南島原市、島原市、いろいろあるんですが、それを早く一本化する流れをつくる、そういうふうな方向というのも今から本当に検討していかなければいけないというふうに思いますし、よく市長がおっしゃるように、島原でサッカーをする、じゃ、泊まるのは雲仙市でもいいじゃないかと、飯は向こうで食ってもいいじゃないかと、島原でも食べてもらったり、民泊に行ってもらっていいじゃないという、そういう基本の考えをお持ちなので、特に今のうちから総合的な島原半島というのを考えていただきたいというのが一つの提案の理由でもありますので、そこら辺はまた一緒に考えながらやっていきたいというふうに思っております。  もう一つ、再質問でありますけれども、こういうのはやはり今の時代で頑張っていかないと、先に先に先送りばかりしていると、先のことについては本当に責任を持ったのかと、今の議会だったり、市だったり、そういうふうに言われるのも当然になってきては困るので、今のうちから始めていただきたいと思うんですが、再度重ねて質問しますけれども、取り組む方法というのは何かございませんか。ただ、今は聞いておくだけでやらないのか、それとも何かの手だてを考えて、3人の市長さんだったり副市長さんだったりで話し合いをするとか、議会であれば議長さんたちとかで話し合いをするとか、そういうふうなものの第一歩を踏み出していただけませんかというのがきょうの主な趣旨なんですが、いかがでしょう。 68 市長(古川隆三郎君)  恐らく島原市においても、さまざまな問題点があることは我々も議員の皆さんも共有していると思います。恐らくほかの市においても、近接の市においても同じような構造ですから、農業が盛んで観光があって、海と山があって、そういった部分でいうと同じ問題点をそれぞれお持ちだと思うので、まずはその問題点をお互いが同じテーブルで話し合う、もしくは議員の皆様方も半島の議会の勉強会とかがあるようですので、できればそういった部分なんかでも問題点を俎上にのせていただく、こういったことは当然あっていいんじゃないかと私は思います。 69 12番(永尾邦忠君)  きょうはいろいろこういうお話をさせていただきましたので、聞いている市民の皆さんだとか、それから、ほかの市の議員さんたちとか、どのようにお考えなのかというのが少しずつ聞こえてくれば、また新たな動きもリアクションも起こせるのではないかというふうに思いますので、そのときにはお互い頑張ってまいりたいというふうに思っております。  その人口減少に伴ってですけれども、島原はずっと人口が減っていきますし、労働人口も減っていきます。その中で定年退職だとか、例えば中卒──中卒の方でも社長さんをやっている方も知っていますし、それから、できれば高校進学の支援だとか、そういうこともしていただきたいと。そして、人材にしていただきたいと。  障害をお持ちの方、それから、各種免許取得で離職されている方、こういう人たちの人材の確保と育成について本市は取り組んでいただきたいと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。 70 産業部長(西村 栄君)  おっしゃるように、人口減少に伴いまして、15歳から64歳までの生産年齢人口も減少傾向にございます。そういった中で、定年退職された方や高齢、離職された方ですね、そういった方々の就労促進がまずは必要であろうかと考えております。  国におきましては、ハローワークの求職支援制度でございますとか、ポリテクセンター長崎の公共職業訓練の技能実習、また、各種免許取得についてでございますが、看護師については県のナースセンターによります求人施設の紹介、あるいは復職研修、介護士や保育士につきましては県社会福祉協議会による就職準備金の貸し付けなどが行われております。  これは国、県の制度でございまして、当然のこと、こういった労働力不足、そして、就労支援ということでいろんな制度をやってございますけれども、本市といたしましても、こういった制度等については当然周知も必要でございます。  また現在、ハローワークのほうとも、こういった就労支援のマッチングのやり方についていい手法がとれないかということで、今、御相談をさせていただいているところでございます。 71 12番(永尾邦忠君)  今、部長がおっしゃったように、県、国の取り組みであって、島原市としての取り組みはまだちょっと聞こえてこないかなというふうに思いますが、これは何回も一般質問で言っているんですが、島原半島には職業訓練校がないんですよね。  都会では70歳になったり、80歳になったり、90歳の人も正社員で雇って、すばらしい技術でずっと、製品をつくっていく、また、若い人にそれを教えていくというふうなことでいろいろな技術が継承されていくわけですけれども、島原市としてもそういう免許を持っている人、でも離職されている、でも技術がある、大工さんだったり左官さんだったり鋳物をつくる人だったり、いろいろな技術があると思うので、その人たちに、例えば週1でも週2でもいいから勤めていただいて、そして、その人が島原市の技術を、いろいろなものを伝えていく、そしたら職業訓練校までわざわざ、諫早だとか佐世保まで行かなくたって技術は継承できるわけです。1日2日の勤務でも、1時間でも2時間でもいいから来ていただくというそういう手だての中で市が何かちょっと補助をしていただいて、技術を伝える、島原らしいものをつくっていただく、そういうことを考えていきたいと思うんですけれども、いかがでしょう。 72 市長(古川隆三郎君)  今、お話を聞いていて、例えば、70歳になられた方で何かの技能資格を持っておられる。それも収入じゃなくして、週に1度でもどこかでそれを発揮できれば生きがいにはなるなというふうに思います。  議員、いつも職業訓練校撤退後にどうするんだということで、我々も長崎だとか諫早の学校というか、勉強するところを紹介しているんですが、今、お話を聞いていてできることがあるとすれば、そういう資格をお持ちの方の人材バンク、高齢になられたけれども、こういう資格を持って元気な方々を、私の考えで言えば、例えば、シルバーさんなんかと相談して、そういう人材をバンクとして登録していただいて、そういう方々が働ける場所があったら行ってもらえる。そういったことは、学校はないけれども、活用策として行政と民間団体や外郭団体と一緒になってできる方法じゃないかなと、今、そういう思いをしたところであります。 73 12番(永尾邦忠君)  その人材バンクをきちっとした制度にしていただいて、金銭だとかどうのこうのじゃなくて、本当に技術を伝えていただく、そういう人たちもたくさん登録していただければありがたいなと思います。シルバーでも専門で剪定だとかすばらしい技術を持った方もいらっしゃいますが、そういう人たちも若い人たちに伝えていっていただくということも大事だろうと思いますので、ぜひよろしくお願いします。  それから、これは再質問になるんですが、ひきこもり、これは前回も取り上げさせていただきましたが、ひきこもりだったりとか、要するにおたくとか、そういうふうに言われる人たちも本当に何かに特化しているんですね。それとか障害を持っている方でも、それから、ダウン症の子供さんでもいろいろな可能性を持っているというふうに思うんです。  そういう人たちもどんどん調査していただいて、(発言するあり)そうですね、習字の女の子ですね、すばらしい字を書いたりしますが、そういうものというのは島原市にたくさんあると思うんですけれども、それをどう生かすかということはどこに聞いていいのかわからないんですが、そういうことをお考えになったことはございますでしょうか。 74 市長(古川隆三郎君)  どう生かすかということは、済みません、今、ちょっと急なことで考えてみたいと思うんですが、市内にあるいわゆる養護や、そういった方々が頑張っている施設に行ったときに、週に何回か絵画教室で描かれて絵を見せていただいたことがあります。びっくりするような絵を描いておられます。  その方は障害をお持ちでありますが、筆や絵の具、クレヨン、そういったものを持てばすばらしい才能をお持ちの方だということで、見たときにすごいなと思った経験があります。そういった人たちがどこかで認めてもらえるような、そういったことを今、永尾議員がお話しされているのかなと思っておりまして、やはりもったいないですからね、そういったいい才能をお持ちの方があれば、何らかの形で御紹介できれば、個人的なことですので、いろいろ難しい点はあっても可能じゃないかと思います。 75 12番(永尾邦忠君)  今はゲームの世界でもスポーツというふうに呼ばれるようになって、そういう才能を持っている人も、要するに言い方は悪いけれども、おたく的な部分でそればっかりやっている人が才能があるのかもしれないというふうに思いますので、本市でもいろいろ目を光らせていただいて、そういう人材を探していただきたいなというふうに思います。  2番目に、施設等総合管理計画についてですが、市道について、ざっと計算しましたけれども、都市計画道路を含んで54万2,259メートルがあるみたいです。今度も32年度からは、霊南山ノ神線とか新山本町線とか着手されているのも2路線あるというふうに聞いておりますが、一方、維持管理とか改良については27年が37件で1億5,900万円、それから、28年度が27件で9,680万円、29年度が26件で約1億円というふうにちょっと計算をさせていただきました。  人口減少に伴い税収が減額となるという可能性が大になっておりますけれども、市道の管理計画が公共施設等総合管理計画に盛り込まれていない理由と今後の管理計画について教えてください。 76 建設部長(兼元善啓君)  市道につきましては、市の公共施設等総合管理計画の中には盛り込まれておりますが、市道等につきましてはインフラ資産ということで、市民の生活を支えるライフラインであり、施設の廃止につきましては困難であるため、具体的な削減目標は設定していないところでございます。  ただ、維持管理経費を縮減するとともに、費用対効果を十分に踏まえた整備を行うことを徹底しており、今後は管理計画につきましては、国のインフラ長寿命化計画をもとに道路ストック総点検による点検を実施するなど、効率的な維持管理を行っていくよう考えております。 77 12番(永尾邦忠君)  これも人口減少に伴って税収が減るだけではなくて、範囲をそのままにしておくといろいろな不都合な部分、修繕だとかという部分も、結構人口が固まってきた中の外までしなければいけなくなるという可能性も出てきますので、そこら辺のことを少し計画を立てていただいてやっていただければなというふうに思っていますし、必要な道路は今後ともつくっていかなければいけないと、生活に必要な道路ですから、それをつくるなとは言いませんが、ただ、先ほどの話をすると、10年後にはどのような道路計画になっているのかというぐらいの検討は今から始めていかないと費用がかさんでいくのではないかなというふうに思っています。  よくコンパクトシティーということで何回も質問させていただきますけれども、居住区をある程度中央に集めたり、そして、その集まった部分と集まった部分をつなぐとかいう、そういうふうな方向というのは道路としても大事だろうと思うんですが、いかがでしょうか。 78 建設部長(兼元善啓君)  議員おっしゃいますように、コンパクトシティー化をすることにより、可能な限り都市機能を集約し、居住区域を誘導するなどして都市計画の見直し、おっしゃいますような都市計画道路の整備をある程度集約できると考えておりますので、インフラ施設とは違い、土地利用の観点からも、今後、道路延長の削減等についても、できる限りそういうことを考慮しながらやっていきたいと考えております。 79 12番(永尾邦忠君)  まちづくりを本当に構想の中に入れながら、道路というものを考えていっていただきたいと。やはり税収が減るということで何回も繰り返していますけれども、その中で道路の補修とかも大変な金額になってくるというふうに思いますので、そこら辺のことも考慮して今後の計画を立てていただきたいと思います。  同じように水道なんですけれども、配水、導水、送水管の総延長が333キロメートルになりますが、27年度から29年度、これにかけては浄水施設の新設だとか、排水管の布設だとかいうので5,000万円から7,000万円かかっているようでありますし、ずっと計算していくと、ここのところで結構なお金がかかっているようであります。  今後の収益と維持や管理の費用の見込みというのはどのようになっているのか、見通しとしてはどのようにお考えでしょうか。 80 水道課長(内藤賢裕君)  水道施設についての今後の見通しということですが、水道については島原市水道事業基本計画というのを策定しておりまして、この中で水道料金の見直しとかコストの削減等を行うなど財務体質の強化を図りつつ、現在、老朽化した施設の耐震化を含めた信頼性の高い施設の再構築を目指して、計画的に水道施設の更新を行うことにしております。 81 12番(永尾邦忠君)  耐震化についても年度計画でずっと行われていると。安中でしたっけね、あっちの水源だとか、いろいろ上がっているようでありますが、大阪でも21万人の方が水道の被害を受けたということで、耐震化については進めていただきたいなというふうに思っております。  厚生労働省が2016年で耐用年数、これは40年だそうですが──を超えた水道管の割合は全国平均で14.8%、その中で更新率というのは0.75%しかないということで、全て更新するのに130年かかるということでありますけれども、島原の今後のそういうふうな計画の中で、ひょっとしたら料金を上げなければいけないと、人口が減る──給水戸数について伺っていいでしょうね。給水戸数については、ずっと推移としてはどれくらい、近年で結構ですが、移行していますでしょうか。 82 水道課長(内藤賢裕君)  給水戸数については、現在2万1,000程度の給水戸数となっておりまして、2万戸ぐらいで、ここ5年ほど推移しているところであります。 83 12番(永尾邦忠君)  人口が減っていますけど、世帯数はふえたりして、いろいろあったり分散しているもんですから、それはないんでしょうけど、でも近い将来、やはり人口が減っていくと給水戸数も減っていくのではないかというふうに思いますが、それを維持するためにも、水道料金というのは近々上がったわけですが、それをしていくためにはそういうふうなことも考えていかなければいけないし、先ほど道路のほうでもお尋ねしましたが、コンパクトにしていって、なるべく給水管の長さというものを少しずつ減らしていく方向に持っていかなければいけないと思うんですが、その点についてお伺いします。 84 水道課長(内藤賢裕君)  現在、島原市の水道事業の抱える課題としまして、議員おっしゃるように、人口減少、あとは節水型の製品等の普及で水道需要は減少傾向にあると予測しております。そうなると料金収入の減少にもつながりまして、あわせて今、島原市の水道事業が昭和30年代からの創設で、施設の老朽化とかで今後大量の施設更新時期を迎えるという状況にあります。  収入は減る中で施設の維持費はそのままふえていくというか、増加傾向にあるということで、更新事業等を進めるときに、その中ではまず財源の確保としましては、国とか県とかの交付金とかの収入を得ることと、あとはコスト削減等を行いながらも、どうしてもその中で水道料金の見直し等も行っていく必要は出てくると思いますので、そこを視野に入れながら今後の長期計画等を立てていくという予定でおります。 85 12番(永尾邦忠君)  これも先ほどの話につながるんですが、水道も広域化をしていきなさいというふうなことも言われていますし、今度は、改正水道法については見送られましたけれども、民営化も視野に入れてという話もありますので、これも早急にこれに取り組みなさいというのではなくて、やはり長期的な計画を立てていただいて、水道についても、本当に市民に安心した水を提供できるようにというふうにお願いしたいと思います。  ただ、今、各水道、こういうふうな事業というのは赤字の団体が多いというふうに聞いておりますので、そういうふうにならないような形で対応をお願いしたいというふうに思っております。  時間もないようですので、次に行かせていただきます。  災害についてですが、小・中学校のブロック塀の安全対策については各議員がお話を聞いておりますので、私は1点だけ、石垣のある学校というのも結構あると思いますが、その石垣の安全性とか対策についてはどのようになっておりますか。 86 教育次長(伊藤太一君)  まず、石垣単独で塀をつくっている代表的なものでいいますと、第一小学校の西側、北側が石垣で塀をつくっているというような状況でございます。この分については、安全性を確認しているところでございます。  そういった中で、石垣の上にブロック塀がのっているという学校が6カ所ございます。うち5カ所については工事を完了しているか、現在工事中という状況でございます。  1つ、第一中学校のグラウンドの東側については、石垣の上にコンクリートの擁壁があって、その上にブロック塀がのっているという状況でございます。この石垣の下が島原城の当時の城壁というか、当時のものである可能性もあるということから、今回はこの第一小学校の分については、景観を含めてさまざまな工法を検討させていただくという(「第一中」と呼ぶあり)第一中学校ですね、済みません。  そういうことで、石垣についてはおおむね安全ですが、石垣の上にのっているブロック塀については、第一中学校を除いて措置をしているというような状況でございます。 87 12番(永尾邦忠君)  ありがとうございます。ただ、けさの北海道の震度6強の地震を見ていますと、やはりれんが積みだったりとか、石垣だったりだとか、お寺なんか灯籠が倒れたりとか、非常に厳しい状況で、夜中だったので通行人がいない部分は、その辺のことはけがはなかったと思うんですが、ぜひ早目のうちに対応をお願いしておきたいと思います。  次に、災害についてですが、四小の不審火を教訓として防犯カメラ設置をお願いしたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 88 教育次長(伊藤太一君)  不慮の事故などが発生した際の防犯カメラの有効性につきましては、既に報道などにより広く認知されているところでございます。  学校施設の安全管理を考えますと、防犯カメラの必要はあるものと考えておりますが、設置方法やプライバシー保護の観点に立った画像の取り扱い、経費面などさまざまなことを勘案しなければならないと考えております。  そういった中で、防犯あるいは防災の観点からどういったネットワークを構築するか、あるいはその導入のためにどういった財源を確保できるか、さまざまな面から今後検討していきたいと考えております。 89 12番(永尾邦忠君)  過去には池田小学校で無残な事件があったりとかありますし、今おっしゃったように、今、犯人の逮捕につながる街角にあるようなそういう防犯カメラも随分活躍しているようでありますし、子供たちとかを監視するのではなくて、抑止力としてカメラというのは必要だと思うんですよね。  そこら辺については、大体費用ってどれくらいかかるものでしょうか。 90 教育次長(伊藤太一君)  まず、大まかな費用で申し上げますと、防犯カメラを単体で設置して、その画像を防犯カメラに記憶させるというような方式でいきますと、1台当たり10万円を切る金額で設置できるとお聞きしております。  例えば教育委員会単位、あるいはもっと広い範囲で画像を処理していくということであれば、ネットワークあるいはその保存方法によって金額は大きくなっていくというようなことでお話を聞いているところであります。 91 12番(永尾邦忠君)  単体で設置すると10万円弱ぐらいでできるというお話なんですが、市長、子供たちの安全を守るためには、ちょっと予算的な部分というのを組んでいただくというお考えはございませんか。 92 市長(古川隆三郎君)  四小の火事がきっかけで御質問いただいているようです。  校門にカメラはあるんですが、そのときは何かシステムが違って動いていなかったとかいうようなことを聞きました。その作動するシステム自体が違うのでですね、目的が違うので。  ただ、今、議員がお尋ねの件も今回の一般質問の検討会でもいろいろディスカッションしております。  何らかの形でと思うんですが、例えば、校門の子供の見守りシステムがありますね。出入りすると親御さんに今来ました、学校を後にしました、帰っていますというような、ああいったものなんかもどんどん新たなシステムが出てきています。  さらにはAI、ICT、IoTとか、いろんなことで見守りシステムや防犯システムも変わっていますので、そういったものも含めて何か安全・安心が構築できないかなと思ったりしますし、あるいは島原市は災害に強い庁舎をということで、いろんな海とか山とか、災害関係の防災システムなんかも何かあったらすぐ山の様子が入ってくると。そういったものとあわせて地域の安全・安心、あるいは学校や体育館は特定避難所という扱いになっています。そういうところに何かあったら住民の方が移動される。もろもろそういったことの中でどういったことができるかなというのを今後いろいろ考えてみたいというふうに思っています。 93 12番(永尾邦忠君)  ぜひ子供たちを守るためにも早急な検討をお願いしたいというふうに思います。  次なんですが、新山地区の方から眉山の治山についてのお尋ねがあって、どうなっているのかということがありまして、8月28日、ゼロ渓から6渓まで県の森林管理署の方と、それから市民安全課の方と一緒に現地を見てまいりました。  今のところは安心だというふうな実感は、自分の目で見て安心だと思うんですが、市長の懇談会であったり、それから、広報8月号にもきちっとした写真を載せていただいておりますが、まだ見ていなかったり、市長を囲む懇談会に来られなかったりした人のために、再度、眉山治山事業の現状と市民生活への安全についてお尋ねをいたします。 94 市民安全課長(吉田信人君)  まずは、眉山視察の機会を設けていただきましてありがとうございました。  眉山の現状についてということですが、去る6月29日と7月6日から7日にかけての大雨によりまして、これまであった表面剥離が拡大をしたところでございます。  今回、山の表面が大きく剥離した部分はゼロ渓と4渓でありますが、いずれも土砂は上流の治山施設でとまっております。これまでに行われてきた治山事業や砂防事業などの対策によりまして、民有地への土砂等の流出はないところでございます。  また、一昨年、大きく剥離しました5渓におきましては、ヘリコプターによる航空実播工が実施された結果もあり、今回は剥離が確認されていない状況であります。  眉山においては、大正3年に発生した大洪水による災害を契機に眉山治山の重要性が認識をされまして、眉山直轄の治山事業所が設置をされております。計画的に治山ダム等の工事が行われておりまして、さらには鮎川上流の砂防ダムは、県によりまして、昨年度、1.5メートルのかさ上げ工事が行われており、土砂の貯留能力が向上している状況であります。 95 12番(永尾邦忠君)  まだ現在も工事が続いておりまして、30年度で3つでしたっけね、上流のほうに新しいダム、砂防ダムなのか治山ダムなのかちょっとわかりませんが、工事をしていただいておりますし、土砂をうまくとめまして、急傾斜を段々的に緩やかにして、そして、下のほうまで安心に土砂が流れるようなという形もこの目で見させていただきました。  ただ、何度も繰り返しますが、きょうの地震を見ていますと山がどさっと崩れたりしていますので、市民の皆さんはまず自分の身をどう守るかということを地域の防災としても考えていかなければいけないというふうに思いますが、市長の御感想を。
    96 市長(古川隆三郎君)  6月末から7月頭の豪雨は、僕もすぐ現場に行って、永尾議員が確認されたのと同じことを確認しています。  「広報しまばら」等にわかりやすいように載せていますので、ぜひ皆さん「広報しまばら」を見ていただければと思います。その上で、ただ山を見ると何カ所も剥離が広がっているので不安に思われておりますので、改めてこの剥離が拡大しないように、今後またいつ大きな雨が降るかわかりませんし、地震だって当然どこであるかわからないので、そのことに対する林野庁あるいは営林署、森林管理局への改めた要望を今考えているところであります。 97 12番(永尾邦忠君)  航空実播と言いましたっけね。でも、今のゼロ渓だとか、あとは何渓だったかな、ちょっと忘れましたが、岩盤が多くてですね。4渓ですかね、あそこはなかなかそういうふうなのも、草が植わっているというのはちょっと厳しい状況かなというのも伺っていますけれども、御努力をよろしくお願いしたいと思います。  時間が迫ってまいりましたので次に行きますが、消防についてです。  2017年3月、道路交通法が改正されました。改正後の普通免許では、総重量3.5トン未満、消防車ですが、3.5トンを超える消防ポンプ車には準中型免許が必要になってまいりました。消防団員に対し準中型免許取得支援をお願いしたいと思いますが、現状と課題をお教えください。 98 市民安全課長(吉田信人君)  免許につきましてですけれども、平成29年3月12日の道路交通法の改正によりまして、改正後に普通免許を取得された方につきましては、車両総重量3.5トン以上の消防ポンプ自動車の運転ができなくなっております。  本市の消防団のうちに平成29年3月12日以降に普通自動車免許を取得した団員数は、平成30年3月31日現在で9名となっております。全団員数629名のうちの1.4%程度となっているところでございます。  今後、3.5トン以上の消防ポンプ自動車の運転ができなくなる団員がふえることは予想されるところでございます。 99 12番(永尾邦忠君)  確かに今、準中型が出てきましたのでね。それで、今までの人は普通免許を取っていれば運転できたんですが、おっしゃるとおり、改正されてからは厳しくなりますので、どんどん多分こういう団員さんたちがふえてくるというふうには思っております。  もう一つの問題は、消防ポンプというのは、今、オートマで免許を取っている方もいらっしゃいますけれども、オートマに対応している消防車というのはどのようになっていますか。 100 市民安全課長(吉田信人君)  現在、先ほど申しました消防自動車につきましては24台ありますけれども、オートマにつきましては、そのうちの4台ということになっているところでございます。 101 12番(永尾邦忠君)  オートマを導入するのが早いのか、それともオートマとそれをマニュアルに免許を切りかえてするというそっちのほうが早いのかよくわかりませんが、ただ、どちらにしても、マニュアルにしても、それから中型免許を取るにしても金額がいろいろかかるんですね。5万円だとか、教習所に行ったら30万円かかるとかという話もありますけれども、そういうふうなことを消防団を今後守るために、入団していただくためにはそういう補助というのも必要だと思うんですけれども、それについてのお考えをお聞かせください。 102 市民安全課長(吉田信人君)  3.5トン未満の消防ポンプ自動車の導入ということでありますけれども、当該車両が製造メーカー1社から発表された段階ということもありまして、その性能がポンプの能力に限らず、本市消防団が必要とする消防自動車の操作性を満たしているかどうかの確認、あるいは消防力の低下とならないよう慎重に研究する必要があると考えておるところでございます。  今後、製造メーカー各社が開発に取り組むことも予想されますので、比較も行いながら、本市の導入について検討してまいります。  あわせて、3.5トン未満の車両の定員数といいますと、最大でも6名と。現状の消防車については10名というのが大方ですので、そういう問題もございまして、今後、消防団とも協議をしながら、導入あるいは免許制度についても考えていく必要があるということで考えております。 103 12番(永尾邦忠君)  今は、小型ポンプ車についても性能がいいポンプ車ができているとかありますので、何を優先しろというふうには僕はわかりませんが、ただ、消防団員の方が入ってきたときに運転できるような体制というのは非常に大事であろうというふうに思いますので、ぜひ今から消防団とも検討していただきながら、いい方法を見つけていただいて、3.5トン未満をするのか、3.5トンで中型の免許の補助をするのか、そういうことをいろいろ考えながらやっていただきたいというふうに思うので、よろしくお願いします。市長、何か感想ございますか。 104 市長(古川隆三郎君)  総務省は、今、消防団員が非常に減少していますので、消防団員の確保ということを盛んに言ってきます。そういった意味から、この3.5トン問題は島原市のみならず、全国どこでも同じ問題でありますので、まず私としては、総務省がそれに対して、例えば、何かメニューをつくるからとか、僕はそれもあり得るのじゃないかなというふうに思っています。  それと、3.5トン未満でも、もっとコンパクトな多機能消防車というのがあります。ワゴン車タイプのようなやつに可搬ポンプを積んでいるようなやつ。これはAEDとか油圧ジャッキとかを積んで都市型対応とも言われていますので、さまざまな資機材や消防自動車が今出てきておりますので、こういったものの組み合わせも考えられますので、そういった動向も踏まえて考えてみたいと思います。 105 12番(永尾邦忠君)  ぜひ消防団員にどんどん入っていただけるような、便利なそういう部分も必要かと思いますので、協議をお願いします。  それから、広域消防の救急車についてですが、ETC対応については現在どのようになっておりますか。 106 市民安全課長(吉田信人君)  現在、島原地域広域市町村圏組合消防本部の救急自動車につきましては、ETCは搭載をされていないところでございまして、救急搬送で高速道路を走行する場合につきましては、事前に救急車両を登録し、出入り口を通過する際には高速道路の係員が確認し、通行しているというところでお聞きしているところでございます。 107 12番(永尾邦忠君)  私も高速道路でバーの開閉とかをしていましたのでよくわかるんですが、救急車が来れば、ボタンを押せばバーはあくんですけれども、木場インターなんかは医療センターに本当に近いということで、スマートインターができたんですね。より便利にするためには、ETC搭載というのはしたほうがいいと思うんですが、全国的にどのようになっているのか、また、今後はどのようにお考えなのかお聞かせください。 108 市民安全課長(吉田信人君)  今の木場のスマートインターの状況は無人のインターになっていまして、備えつけのインターホンで係員に連絡をして通行しているという現状ということでお聞きしております。  また、島原地域広域市町村圏組合消防本部の救急自動車のスマートインターでの利用状況については、開設、要するにことし3月の開設時から7月末までに50回程度利用されているということでございました。  また、救急搬送については、現在のところ、支障はないということでお聞きしているところでございます。 109 12番(永尾邦忠君)  支障はないかもしれませんが、ほんの何秒かしかかからないのか、1分ぐらいかかるかわかりませんが。ただ、救急というのに一回一回インターホンをとって連絡して、そして開閉してもらうというのは、これはいかがなものかなというふうに思いますので、ETC搭載についても、ぜひ今後、消防のほうと検討していただいて、いい方向に行けばいいかなというふうに思いますので、検討を進めていただきたいと思います。  次に、医療についてですが、アピアランスというのは、これは身体という意味ですが、今、2人に1人ががんにかかると、そういうふうに言われています。がんの手術だったり、抗がんの化学療法だったり、外見の変化がいろいろ出てくるわけですけれども、その苦痛とかを軽減するのがアピアランスケアというふうにいうんですけれども、都道府県では支援を11県が行っておりまして、市区町村では71自治体が支援をしているというふうに言われております。  1万5,000円が上限でウイッグを購入するとか、それから、1万円で乳房の補正具購入費を助成するとか、いろいろなことをされているようでありますし、本市でもボランティアで、タオルで帽子をつくってお配りしているというふうなこともお聞きしておりますけれども、アピアランスケアの支援をお願いしたいんですが、医療用のかつらだとか胸部補正具、ほかの助成についてどのようにお考えでしょうか。 110 福祉保健部長(湯田喜雅君)  議員おっしゃるとおり、がんの治療等により脱毛であったり、乳房の切除等、治療に取り組む人の外観、外見ですね、アピアランスに変化をもたらすことがあり、こうした外見の変化というものは治療や就労への意欲等を低下させることもあることから、かつらや胸部補正具、こういうもので外見の変化を補完し、がん患者の苦痛を軽減するというアピアランスケアというのはとても重要なことだと思っているところであります。  医療用かつらや胸部補正具の助成につきましては、議員からも紹介がありましたように、全国的に見ますと、県や市町村で実施をしている自治体もありますけれども、長崎県内においてはまだ実施をしている自治体も今のところありません状況ですので、今後の課題とさせていただきたいと思っております。 111 12番(永尾邦忠君)  今後の課題ということは、今のところ考えるつもりがないというふうに捉えてもよろしいのでしょうか。  テレビでも麻央さんだったっけ、乳がんになられて亡くなられましたけれども、あの方もかつらをかぶったりされて、テレビに出たりというふうにされていますけれども、私たちが考える以上にやっぱり当人にとっては深刻なんですね。  特に、これは素人考えなのでわかりませんが、乳がんの方の抗がん治療というのは非常に髪の毛が抜けるというふうなことをお聞きしておりますし、そういう方は、本当にこっちからケアしてあげないと非常に厳しいかなというふうにも思いますし、それから、乳房をとられた方でも、例えば、それを隠して、そういうふうな下着を着ながら温泉に入れるという支援をしているところもあるんですね。  島原市は島原温泉というのがありますけれども、そういうふうなお金の部分も大事でしょうが、みんな一緒に温泉に入れる、そういうふうな広報活動というのもしていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 112 福祉保健部長(湯田喜雅君)  温泉施設等で着用する乳がん患者の専用下着というのがあることも、私も議員さんからこういう質問の中で確認をして、ああ、こういうものがあるのかなと再認識したところであります。  また、タオルとかも、温泉タオルという形で販売をされているというのもありますので、この辺につきましても、こういうものがあるということも含めて啓発に努めていきたいと考えているところであります。 113 12番(永尾邦忠君)  啓発とともに補助のことも考えていっていただきたいというふうに思いますので、市長もぜひ御協力をよろしくお願いします。  最後に、島原病院の小児医師の確保の今後についてです。  先日、馬場議員が質問されましたので、内容としては理解をしましたが、ただ1つ、私がわからないのは、今まで寄附講座というのがあって、県のほうも財源を補充してくれていたというのは確認しておりますけれども、それと、それぞれの市が負担をするというふうなことですが、今後、小児科医師を協力していただくということでお話に行っていただいたのはわかっているんですが、もし来ていただく場合の財源、これが寄附講座がそのまま存在するのかしないのか、ただ3市で負担して医師を呼ぶのか、その辺についてはどのようになっておりますでしょうか。 114 市長(古川隆三郎君)  きのうから島原病院の医師確保の問題が出ておりまして、議員の立場でも要望していただいたり、私も要望したり、県議会でもあっています。  それで、一応年度末で5年の区切りを迎えますが、今あったものを基本に継続していただけることということで我々もお願いをしている状況でありますので、そういったことも含めて調整中だと認識をしています。  それから、きのうも赤ちゃんは泣くのが仕事で、どこが痛いとか言えないので、小児科医というのは非常にリスクもあるとも言われていて、大変な職業ですが、市としましても、私としましても、可能な限り小児科医をいろんな機会で探したりお願いをしています。ぜひ議員の皆様方におかれましても、どこか小児科医の情報だとかつながりがあれば、情報として私たちに──島原病院以外でも、市内でもやっぱり小児科医が必要ですので、情報をお寄せいただきたいと思います。  もし仮に島原で小児科医として働きたい、あるいは開業したいというようなお考えがある場合は、議員の皆さんと相談して、どのような環境や条件を整備すればそういうドクターが島原で働いていただけるのか、開業していただけるのか、一緒になって考えながら、できることはしなければ、これは言うばかりではなかなかこっちに来られないと思います。  お医者さんにはお医者さんなりの夢や、やりたい、働きたいというようなお考えがあると思いますので、ぜひ皆さん方も小児科医も含めた医師の確保にこれからも御協力いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 115 12番(永尾邦忠君)  病院企業団のほうも、企業長を先頭に医師の確保について、離島も含めて、島原も含めて一生懸命やられているのは存じ上げているところではあるんですけれども、ただ、財源について、それぞれの市の負担というのを軽減するためには、寄附講座あたりも継続していただいて、そして、島原に小児科医が来ていただくというのが一番理想ではないかなというふうに思いますし、先のほうまで答えていただきましたけど、島原市内に島原病院だけではなくて一般の小児科も大切ですし、医師の確保も大切だと思いますので、大変でしょうが御努力をお願いしたいというふうに締めくくりまして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 116 議長(本多秀樹君)  午後1時20分まで休憩いたします。                              午後0時11分休憩                              午後1時20分再開 117 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  通告順序8番の18番島田一徳議員より一般質問の通告を取り下げる旨の申し出があっておりますので、本日の一般質問の順序について、1人ずつ繰り上げることにいたします。 118 2番(林田 勉君)(登壇)  皆さんこんにちは。午後の眠たい時間ですので、声を大きくして、気合いを入れて話を進めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  2番、庶民の会、林田勉です。どうぞよろしくお願いいたします。  今回も大きく4問質問しています。  まず1問目に、復刻するのか1号機関車は、2問目に高規格道路、いわゆる島原道路建設の進捗状況と、あわせて道の駅しまばら構想についてお尋ねいたします。3問目に島原市消防団について、最後4問目に子供たちの酷暑対策に再度校庭の芝生化はどうかということで質問したいと思います。  まず最初の質問ですが、復刻するのか1号機関車についてお尋ねしたいと思います。  先般、島原鉄道の新しい社長と島原市内の若者とまちづくりについての意見交換会が行われたと報道がありました。やはりこれからのまちづくりは、地域のリーダーと若者が垣根を取り払い、未来のビジョンを語り合うことが大事だと思います。たとえそのとき、夢物語であっても、夢を見なければそれを現実のものとできないと思います。島鉄自身にとっても、これからの運営の上で地元若者の声を聞けたということは本当によかったことだろうと思います。  当然市長も参加されたということですので、まず最初に、この意見交換会の中でどんな意見やアイデアが出たかをお尋ねして、あとは自席より一問一答形式で質問したいと思います。よろしくお願いいたします。 119 市長(古川隆三郎君)(登壇)  林田勉議員の御質問に答弁をさせていただきます。  先般開催をいたしました、島鉄永井社長を囲んでネクタイはずして雑談の会についてのお尋ねであります。  実は私は市長に就任以来、不定期ではありますが、ネクタイはずして雑談の会という呼び名で若い人たちとのざっくばらんな意見交換会を開催しているところであります。今回、8月21日には永井社長をメーンに据えて行ってみたところであります。約70名の参加があり、島原青年会議所、島原商工会議所青年部、有明町商工会の若手の方々、白山青年団、そして島原市の若手の職員で開いたところでありました。  その際、新しく就任された永井社長からは島鉄の夢を語っていただき、何といっても島原半島は長崎と熊本を結ぶ中心地にあり、島原半島が中心となって観光を展開すべきだという御持論をお持ちであります。  さらには、これまでバス会社を経営されてきた観点から、バスと鉄道の融合点はたくさんあると。バスと鉄道を融合し、さらには熊本のバス会社とももう既にいろんな協力関係に入っているので、ぜひ海上レーンも使ったバス、鉄道、シーレーンを含めた観光浮揚策を今後どんどん考えたいというお話をいただいたところでありました。  その際、諫早までの鉄道の大切さもかなり強調され、若い方々からは、全国の鉄道ファンを呼び込むために年齢や性別に関係なく運転士を募集し、列車の運行体験を企画したりしてはどうかという御提案、また、1号機関車の理解を深めてもらうために現在霊丘公園に展示してあるSL列車を島原駅のロータリーや、島原外港駅は終着駅でありますので、そういうところに移設して機運を高めてはどうかなどの話があったところであります。  会の終了後には懇談会の場を設け、多くの若い人たちが永井社長を囲んで話し込んでおりました。その後聞きましたら、個別にまたいろんな会に永井社長がお誘いを受けて、いろんなところでお話をされる機会に発展しているというふうに私のほうに報告が入ったところであります。  概要は以上であります。 120 2番(林田 勉君)  お伺いした中に、本当に若者からいろんなこれからのビジョンというか、夢というか、そういったものがいろいろ出て、また、その後の個別の話し合いというかな、展開に進んでいるということで、本当に安心いたしました。  永井社長におかれては、今までバスの運営ということで、鉄道とバスというかな、そういった意味では鉄道の感覚というのが少し、バスの運営とはまた違った感想を持たれたんじゃないかなというふうに思っております。  皆さん御存じのように、島鉄は島原半島の人口減少にあわせてなかなか運営のほうが厳しく、昨年、苦渋の決断をされて、再生機構のもとで長崎自動車の資本というか、傘下のもとで再出発をされて、現在は結局、長崎自動車の傘下で島鉄を運営されているということでございます。  現在、島鉄自身も黄色い列車を、幸せの黄色い列車王国ということで、いろんなイベントをされながら頑張っておられるんですけど、先ほど言いましたとおり、人口減で利用の大幅な増加が望めないということでは、今後もある程度の期間はなかなか苦戦されるんじゃないかなというふうに思っているんですけど、そこで、以前から地元住民が一番懸案であります北目路線ですね、先ほど市長も少しお話しされたんですけど、北目路線の存続に関してどのようなお考えをお持ちなのか、もう一度聞かせていただければというふうに思います。 121 市長(古川隆三郎君)  新しい島原鉄道が長崎自動車の傘下に入ったということで、いろんな市民の方からも、逆にバスを中心とした公共交通になるのではないかという御懸念の声もありました。  これまで永井社長とも何度かお会いしてお話をする中で、やはり一番僕におっしゃるのが、鉄道の定時制と、それとその鉄道からバスへ乗りかえての鉄道とバスのコラボの関係をもっとよくすれば鉄道も利便性が増してくるであろうということで、8月4日の日に鉄道のダイヤ改正がありました。こういったダイヤ改正等を何回かするうちに、本当に駅からバスにすぐ乗れる、列車からおりたらバスでいろんなところへ行ける、南島原市の原城へも行ける、そういったふうに鉄道とバスを接続したいということを盛んにおっしゃっています。  それから、新幹線が諫早駅まで接続をされる。そのときにも元気な北目の鉄道、島原鉄道であってほしい。そのためにも観光列車も起爆剤にしたいということをおっしゃっていますので、バスと鉄道のコラボした新しい旅行や観光、そして、公共交通のあり方ということにこれから進んでいかれるものと、また応援する一人としても期待をしています。 122 2番(林田 勉君)  今おっしゃるとおり、島鉄は一企業ではあるんですけど、島原半島ではやっぱり公共交通ですもんね。そういった意味では、先ほどお話があったとおり、島鉄のほうではバスと汽車の融合ですね、それとか、船とかまだいっぱいありますので、そういった接続とか時間帯を考えれば、もう少し利用がふえるんじゃないかなというふうには思います。
     そういった意味でも、今、観光列車という話が少し出たんですけど、私は何度となく言っているんですけど、この島鉄、それと島原を含んだ半島の観光の活性化には、やはり観光列車が必要じゃないかなというふうに思っております。  ちょっとデータを見ますと、島原鉄道は年間どれくらいの利用があるのかということで調べてみましたら、約150万人前後の方が利用されているというデータが出ております。  平成21年から27年までちょっと出ているんですけど、これで見たら若干ずつでもふえているんですね。そういった意味では、島鉄自身も努力されているのかなと思います。しかしながら、先ほど来話が出ているように、島原半島の人口減、そういった意味からいったら、固定客ですね、学生、そして一般の通勤客は、これは固定客として織り込みの中の数に入っているんですね。  あと経営の中でいえば、昨年来まで約1億8,000万円の赤字だということですので、ざっと島原から諫早を割ったら、年間16万人ふやしたらペイできるんですね。ということは、1日440人ぐらいふやしたら、これがペイできるんですね。そういった意味では、固定客はこれは必ずのお客さん、あとは乗る乗客をふやすのみという結論が出てくるわけなんですね。  そこで、何かというのがみそなんですけど、これで私が前回から言っている1号機関車ですね、この話題性のある1号機関車を復刻して島原半島の観光の起爆、当然島原鉄道さんも経営改善という一挙両得のものだというふうに思うんですけど、この観光列車に関して島鉄さん、もしくは本体の長崎自動車さんがどのようなお考えをお持ちなのか、本当に復刻させようというふうな気があるのかですね。  今、市長も経営というか、役員のほうからちょっと外れられたので、どこまでそういう御意見が言えるのか聞けるのかちょっとわからないんですけど、現時点で島鉄さん、長崎自動車さんがどのようなお考えをお持ちなのかお聞きしたいと思います。 123 市長(古川隆三郎君)  議会でも1号機関車の話を何度か取り上げていただいて、もう二、三年になると思います。  実は1号機関車に限らず、旧島鉄、それから、今度レビックを中心とする再生機構にかかった新島鉄ということで、僕の感覚では、この1年余りいろんな相談事が滞っておった、新しい経営にかわるためにそれなりの企業としての時間が必要だったので、個別案件がなかなか進まない時間が1年ちょっと経過したと思います。  そして、今回新たに新しい会社になって、いろんな前向きの話をいただいている中で、島鉄さんとしては、やはり観光列車も、今回も独自の観光列車を走らせまして、ぽっぽや茶葉というお茶屋さんが駅の近くでやっています。ああいうところでおりていただいて、お茶のティーコーナーを楽しんでいただいて、また列車で帰るとか、演奏がいる列車に乗ってもらうというようなことも始められていますので、恐らくこれから前向きに進んでいくものと。  そして、今、島鉄とも話しているのが、ネクタイはずして雑談の会のときにも若い人たちが随分来ていたので、やっぱり若い人たちが、しかも島原市と雲仙市と諫早市の沿線3自治体の若い人たちでいろんな提案をいただいたり、おいしい海の幸、農産物、山の幸を開発したり、仕掛けをしたり、そういった会を早急に立ち上げましょうということを社長から僕にも提案がありましたし、私からも同じことを社長に提案したぐらいですので、そういった人たちを巻き込んでこれからすることが大事だと思います。  それからもう一点、今、林田議員が1日440人乗ればペイできるという話です。  高齢の方の病院通いと高校生の足が今、島鉄の固定客ですので、市民の皆さんも1年に1度でもいいから車を使わずに島鉄の列車やバスに乗っていただいて、1駅の区間でもいいですから、まず乗って列車を楽しんでいただく、そういったことを僕らはお願いしなければ、残してくださいというだけでは厳しいものがあるので、ぜひ440人に近づくように我々としても呼びかけたいと思っています。 124 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。本当にあと少し、1割方乗客が伸びれば、赤字が黒字変換するんですよね──のような状況なんですよね。  だから、そういった意味では企業さんの努力もしかり、さっきも言っているように、とにかく1号機関車を目玉にして復刻していただきたいなと思いますし、今、市長がおっしゃったとおり、本当に若者の意見がいろんなところに波及して、自分たちのサークルの中でいろんな動きが出てくれば、それが一番最高かなというふうに思います。  それで、質問をしようかなと思ったんですが、ちょっと進んで、何かそういう組織ですね、実行委員会じゃないんですけど、そういう旗振りの組織がないとみんなまとまっていかないし、話も進んでいかないだろうというふうに思ったところで質問しようかなと思ったら、何か今、立ち上げようという話があるということですので、ぜひ一緒になって進めていただきたいと思います。  そして、これも今の回答と少し重なるんですけど、1号機関車の復刻へは、沿線自治体、そして、住民も含めて一緒になって盛り上げていかなければいけないと思っています。  そういった中では、各市、今ふるさと納税、きょうも新聞にちょっと載っていたんですが、余り高額返礼でという形で載っていたんですけど、そういった意味でも、ふるさとに新しい観光列車を走らせるという意味では、ふるさと納税のメニューに沿線各市、そういうメニューを載っけていただいてもいいし、島原半島の住民もしくは島原半島から出られたいろんな方が一口株主なり、何かそういうふうに絡んだような体制をしていただければ、資金のほうもある程度寄った中でスタートできるんじゃないかなというふうに思うんですけど、市長、どういうふうにお考えでしょうか。 125 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。今、僕は若者、若者と言っていますが、若い人たちの柔軟な発想に期待をしているという意味でありまして、ぜひその若い人たちに今度は女性の視点、そういったものも沿線で盛り込んでいただいて、その先には沿線住民と一緒になってというふうに段階的に進んでいってくれればなと思っています。  それから、今、ふるさと納税のことをおっしゃいましたが、当然多額の経費がかかると思いますので、ぜひ全国には鉄道ファン、てっちゃんとか言われている方々はたくさんいらっしゃいますので、そういう方々から御支援いただけるような提案型の1号機関車ストーリーを若い人たち、当然私にもいろんなアイデアはあります。しかし、あえて僕も協力はいたしますが、ぜひこれからを担う人たちが主体となって頑張っていただく、それをきちんと支えるというようなことで一緒になって頑張っていけたらと思っていますので、ぜひ全国のファンに御支援いただけるようなことへたどり着くように、若い人たちと女性と一緒になって頑張ろうと思います。 126 2番(林田 勉君)  今、女性の視点からということを言われたんですけど、その女性の視点から聞いた声によりますと、あそこの沿線は、田んぼ、いわゆる稲をとった後、休耕田になっているんですね。そういったところで春はレンゲを植えたらどうなんだとか、花畑列車みたいになるよとか、線路敷にヒマワリとか、そういうお花列車みたいなのがあったらすごいよというふうな話もありましたので、そういうのも何かいいのかなと思ってですね。その中を観光列車、トロッコ列車、1号機関車が走ったら、まさに夢物語じゃないかなと思うし、全国へもそういう情報の発信で観光客が長崎へ、そして島原半島へ流れていくんじゃないかなというふうに思っています。  そういった意味で、この1号機関車は島原半島の地域のシンボルになり得る素材ではないかなというふうに思っています。2022年に新幹線の西九州ルートが開通しますけど、できればそれに合わせたような形で進んでいっていただければというふうに思いますし、先ほど市長が言われたとおり、市民の年1回島鉄乗車運動、これも大事だと思うんですね。  そういった意味で、半島挙げて島鉄を応援して、なおかつ島原半島の活性化になるように、この1号機関車を今後も応援と見守りをしていきたいと思います。ありがとうございます。  次に、2問目に参りたいと思います。  高規格道路の建設の進捗状況と道の駅しまばら構想についてということで、2つに絡ませてお尋ねしたいと思います。  これは、きのう馬場議員のほうから質問があって、詳しい説明がなされておりましたので、一部飛ばしていきたいと思いますけど、ここで9割ぐらい、もう測量同意されているよということだったんですけど、あと契約のほうがまだ今からということなんですけど、進める中で一番難しいような要件というのはどのようなことか、ちょっと教えていただければと思います。 127 建設部長(兼元善啓君)  用地交渉につきましては個々で内容が異なるということで、中身についてはちょっとお伺いをしておりませんけれども、先般、市長が馬場議員の質問にお答えしたように、区間に分けて7割、5割、一部契約ということで、鋭意、県のほうと用地交渉については進めている状況でございます。 128 2番(林田 勉君)  中身的には非常にデリケートな部分だと思うので、できるだけ地元の地権というか、関係の方に融通がきくような形で対応していただけるようにお願いしておきます。  そして、これも重なったような感じですけど、最後の区間ですね、いわゆる島原道路50キロメートルの最後の区間の9キロメートルがちょっと残っているような状況になっているんですね。いわゆる有明のインターから瑞穂までが、計画がありながら事業化にはなっていないということでございます。  これは地元の住民にとっても本当に待ち遠しい道路でありまして、先般、環境アセスメントをするということで地元の説明会がございました。以前はある程度の範囲をばっと示されて説明をしていたんですけど、その折には、その範囲はあるんですけど、ある程度道路があって、インターがあって、それをくぐる道路とか、具体的なところがちょっと説明されたんですよね。これは一応環境アセスをする前の段階の仮の図面ですよということだったんですけど、地元住民からしたら、ある程度、うちは通るんだ、通らないんだとか言いながら、これで事前織り込みみたいな感じに地元ではなっているんですよね。  それはそれでいいとして、今後、瑞穂から有明、湯江の進捗状況と、これから地元はどうすべきなのか、最終的な事業化にするためにどうするべきなのかをちょっと教えてください。 129 建設部長(兼元善啓君)  先ほど議員おっしゃいましたように、平成28年9月と29年9月に環境アセスメントの説明会を県のほうで行われております。それと、それに伴いまして、28年10月と29年3月におおむねの計画路線についての説明もあわせて行われているところでございます。  これからの予定としましては、現在まだ事業化がなされておりませんので、今後、沿線4市、諫早を含めて国や県に対しまして、早期事業化に向けて強く要望等をやっていきたいと考えているところでございます。 130 2番(林田 勉君)  とにかく全線つながってからこその高規格道路の利便性を皆さんとともに享受できるわけなので、地元としてもそういう運動をしていきたいと思います。  そこで次に、それに付随して道の駅の話をしたいと思うんですが、先般来、ずっと言っているとおり、この島原市は一大農産地でありますし、全国に誇れる農産地でもあります。そういったところにやっぱり道の駅をつくって、とにかく全国に情報発信と販売をしたらどうなんだということで言っておりますけど、現在、高規格道路は愛野バイパスが広域農道につながって、以前、3年ほど前は交通量が約1万2,000台だったというのも、最近は8時前、6時半過ぎぐらいから本当に僕らでも広域農道に乗れないぐらい、信号のところを渡ってじゃないと乗れないぐらいの交通量になっているんですね。  そういった意味では、この交通量を生かさない手はないということで提案しているんですけど、先般、国交省の方のお話によりますと、この高規格道路沿いにそういう道の駅をつくっていいですよと。なおかつ、一般道路から道の駅に入って高規格道路に行ってもいいし、高規格道路から道の駅の広場を通って一般道路へ入ってもいいですよと。そういう接続をしてもいいというふうな話があったんですね。  ということは、この1万2,000台はそこのかいわいを通過するということになるんですね。だから、私が言っているとおり、1万2,000台の車をどうにかしてこの島原市でつかめないかということで質問しています。  ということで、旧島原管内ではなかなか土地がない。大三東管内では優良農地ということで、最後に残ったこの湯江地区ですね、湯江工区の中でどこか探せないか。ちょっと地元ですので、強く言っておきます。  そういったところで、並列して走るので、どこかに適地があったら本当にそういった意味ではいいんじゃないかなと思いますし、先般来、説明しているとおり、物産の発信でも防災の基地でも、ドクターヘリの発着でも、いろんなことが展開できると思うんですね。  そういった意味では、この道の駅、どうか計画というか、島原市の構想の中にはありますよというふうなことができないのかということで、島原市長にお尋ねしたいと思います。 131 市長(古川隆三郎君)  高規格道路と道の駅の利便性の話ですが、近年では林田議員、それから上田議員も道の駅について御質問がありました。そして、これまで島原半島が長崎県の四十数%を誇る大農産地域であるので、そういったものの6次加工を含めた道の駅はあってしかるべきぐらいの地域だということを申し上げてきたところであります。  ちょうど今国交省が、小さな拠点とか、いろんな構想の中に道の駅を中心とする小さな拠点というのもあります。  そこで、実は国交省からあるお話をいただいた中で、近年、道の駅のあり方として、災害時の緊急避難所的な機能を持たせる防災拠点の道の駅という考え方が国交省から出てまいりました。それは、緊急的な電源装置をつけること、それから、緊急的な水タンクを準備すること、そういったことでもし万が一災害があったとき、道の駅は緊急一時避難所になるというパンフレットをいただきました。  それで思えば、よく考えれば、この島原道路、一番最初に深江から5キロメートル先行してできたときに、国においては、雲仙普賢岳による緊急避難道路として始まったのがこの島原道路であります。  2年前の熊本の地震の際もグリーンロード、いわゆる広域農道にかなりの住民の方々が高台として避難をされてきた等々を思えば、今おっしゃった──場所は別としても、高規格道路に緊急避難的なことができる、まさにきょうも北海道で大きな地震があったばかりでありますが、そういった位置づけができないかなということを今、私は考えています。  それから、農産地でありますので、JA島原雲仙とか、農業団体の方や漁業組合の方々ともどのようなものがあるか、そういう意味から島原道路付近に道の駅はマッチするというふうに僕は認識をしております。  ただ、これまで出平-有明間は、議員御存じのように、まず農業の方々に安定的に生活ができる農地を確保することが大前提であって、どこにだとかいう話をするような事情ではございませんでしたが、随分測量同意を初め進んできましたので、何とかこの辺で道の駅の可能性がどうなのかということを、湯江なのか大三東なのか島原なのかは別として検討する価値が十分あるというふうに認識しております。 132 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。そうですね、場所は、今から道路の計画が始まるから、そういった意味でも併設するならばある程度の地域住民への説明もしかり、なおかつ、計画のしやすさという意味ではいいんじゃないかなということで御提案したところです。  そういった意味では、市長はそういうのはあってもいいのかなというふうなニュアンスなんですけど、もう一歩超えて、将来的にはそういう計画もやりたいというふうな表現をぜひしていただきたいと思うんです。  なぜか。もし愛野から島原管内に他市が手を挙げたら、島原は恐らくできません。共倒れになるからですね。そういった意味では、北目の市が手を挙げる前に、島原市はそういうことを考えているんだよというにおいだけでもさせておいてほしいなと、まず先手をちょっと打っているよというふうなことでぜひ言ってほしいんですけど、どうでしょうか。 133 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。私が答えやすいように誘導していただいたのかなという気がしながら聞いておったんですが、きょうの新聞によれば、南島原市さんのほうも高規格道路をやっぱり口之津、加津佐にと、悲願であるというようなことも載っています。そうなれば、当然島原道路に接続されるであろうと思いますし、僕、よく気づいたら、諫早インターから深江までトイレ休憩する場所が1カ所もありません。今現在の計画ではですね。  そういうことであれば、やっぱりこの島原市内の島原道路あたりに1カ所ぐらいはトイレ休憩を含めたようなスペースがあってしかりだと思いますので、ぜひ今議員が御提案のような形で、道の駅と高規格道路をセットにということを掲げて前に進めたいというふうに思います。 134 2番(林田 勉君)  市長、ありがとうございます。ということで、今、他市がと例えばで言ったんですけど、やはり島原は地域のリーダーですので、そういった意味でも先手先手を打って、この島原半島の産業、観光、防災の先頭であるべきだというふうに思うんですね。  多少経費はかかるかもしれないですけど、調べたところ、いろんな省庁から道の駅に対しては補助のメニューがあるんですね。そういったものをぜひ研究されて、いち早く、いつでも島原はやるんだぞというような構えで臨んでいただきたいと思います。本当にありがとうございます。  そしたら、次の島原市消防団についてお尋ねいたします。  本市島原市においても、日ごろの防災活動、そして、昨今の自然災害まで、いろんなところでお世話になる消防団でございます。また、全国では一昨日の台風21号、そして、けさも本当に大きな北海道の地震がありまして、まだまだ今からどういったことになるのかということで、現地の消防団の方々も本当に必死になって救助活動なりをされているというふうに思っております。本当に頭が下がる思いで、一刻も早い人命救助につながるようにというふうに思っております。  話は戻って、消防団員の確保ですね、全国的にもなかなか難しいというふうな話もございます。午前中もそういう話があったとおり、なかなか団員の確保が難しいということでございますけど、現在、島原市の人口規模の標準団員数と現在の島原市の実際の団員数を教えていただければというふうに思います。 135 市民安全課長(吉田信人君)  消防団員数につきましてということで、普通交付税算定における標準団体、団員規模の想定につきましては、人口10万人に対しまして15分団、583名となっております。  島原市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例におきましては、団員の定数が639名でありまして、本年4月1日現在の実員数につきましては、628人となっているところでございます。 136 2番(林田 勉君)  人口規模からしたら583人、現状でいったら628人ということで、ほぼ充足しているというよりも、本当に十分団員のほうを確保されているというふうに思っております。しかしながら、団員の確保といっても、実際そこに出動できるというのは、また別問題だろうというふうに思っています。  そこで、お尋ねしますけど、市職員の消防団員数というのは現状どうなっているのか教えてください。 137 市民安全課長(吉田信人君)  団員の中での職員の数ということでございますけれども、本年の4月1日現在で職員の人数が非常勤職員を含めまして47名となっているところでございます 138 2番(林田 勉君)  47名ですね。うち女性の方は何名ぐらいおられますか。──続けて言います。  ちょっと手元の資料では、先ほどの回答とちょっと違うかもしれないんですけど、47名のうち女性が4名活躍していただいているということでございます。  これが多いのか少ないのかちょっとわからないんですけど、実際、消防団員の確保は難しいというのも一つあるんですけど、今の消防団というのは昔でいう青年団の役割を本当にしていると思うんですね。僕らは田舎のほうの地域なんですけど、そういった意味でも、あそこの息子よとか、いろんなことで夜警のときにも顔が見える存在になって、本当にいい組織になっているんですね。  午前中の話にもあったとおり、市の職員はコミュニケーションがまず第一、市民の方とですね。そういった意味では、新しく入られた方もしくは30代ぐらいまでは、何年間かぐらいはみんな一回ぐらい消防団員になろうよとか、そういったことをちょっと考えられないかなというふうに思うんですが、どのようにお考えかお尋ねいたします。 139 市長(古川隆三郎君)  現在、消防団員が足らないので、いわゆる市の職員で47名ということがありますが、十数年ぐらい前までは市の職員の消防団員は本当に少ない数でした。そのぐらい地域に若者がいないので、会社員であったり公務員であったりしても消防団員に登録をお願いしているというような実情があります。  そういう中で、いろんな自治体においては、職員採用の折に採用されたら消防団に入るということを約束というか、そういったふうな約束の中で採用されている都市もあります。私自身が職員採用の面接のときに、若い職員ですから、消防団をどう思いますかと、採用の後は入る意思はありますかという問いかけはいつもしています。ほとんどの若い人で採用される人は、好きです、入りますと言ってくれていますので、入る入らないは個人の意思としながらも、ぜひ地域の顔役になれる、それから、いろんな上下関係とかを含めて消防団ならではのコミュニケーションのあり方は僕は行政マンとしても役に立つと思っていますので、ぜひ若い職員たちを中心に各分団に、こういった人がどこの住居に住んでいるというようなことをお伝えしてみて、お誘いを受けるようなことをお願いしたいというふうに思っております。 140 2番(林田 勉君)  今おっしゃったとおり、本当に顔の見える存在というかな、スタートの時期に既にそういう社会にもまれながら市の職員として育っていくというのは、早いこと、そういう市民とのコミュニケーションですね、そういった技術も──技術という意味じゃないんですけど、そういう基本的なところを消防団というのは学べる本当にいい場所ではないかなというふうに思いますので、市長がおっしゃったとおり、新規で採用されるとき、そういう声かけをしていただきたいし、普通会社では自衛隊に1週間、10日とか、改めてコミュニケーションの場というのをつくったりしていますので、そういった意味でも半公共的な消防団でありますので、市職員も一度ぐらいは消防団に入って、みんなと輪になって活動するというふうなところを持っていただければというふうに思っています。  次に、消防団の確保の状況と団員の活動に対して雇用事業所などの理解や協力体制はということでお尋ねしたいと思いますけど、先ほど言ったとおり、昔は自営業ですね、農業、工業、商業、自分のところからばっと現場に走っていっていたんですけど、今はサラリーマンが多いんですけど、そういった意味では、雇用主ですね、事業所さんあたりへの理解というか、どのような形で推進されているのかお尋ねしたいと思います。 141 市民安全課長(吉田信人君)  消防団員の確保につきましては、町内会や自治会や後援会などの協力を得ながら、各分団で勧誘している状況にございます。  消防団活動に対しましては、雇用事業所などの理解、協力を求めることは、市といたしましても大変重要であると認識しているところでございます。  消防団協力事業所の認定につきましては、平成26年から始めており、建設事業の入札制度で優遇措置を行うなどの施策を展開しているところでもございます。  また、雇用事業所などとの連携をさらに強化するために、本年7月に島原商工会議所及び有明町商工会と消防団活動の充実強化に向けた支援に関する協定を締結いたしまして、さらに連携を強めたところでもございます。  今後も引き続き、地域や事業所などの皆様と連携を図っていきながら、団員確保に努めてまいりたいと思います。 142 2番(林田 勉君)  本当にそうやって事業の方に理解していただいてからこそ、初めて団員が気持ちよくじゃないんですけど、本当にボランティア活動ができると思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。  続いて、この質問なんですが、長崎県消防ポンプ操法大会、先般行われましたけれども、本当にこの島原市消防団、そして、湯江チームが頑張りました。  4月から約5カ月間、本当に毎晩のごとく、かわいそうなぐらい、選手しかり、湯江の消防団員の若者は本当に活躍していました。そういった意味で、この優勝は本当に地域を挙げてうれしい事柄でありました。ここで改めて、市長から消防団の評価というのをもう一度いただけたらというふうに思います。 143 市長(古川隆三郎君)  今議会でもいろんな議員の方がこのことに触れていただいていますが、本当に快挙であり、よくやったなという思いであります。  僕自身、28年、消防団活動をさせていただきました。今、私の目の前の議員の中にも消防団の先輩たちは何人もいらっしゃいますし、指揮として、選手として頑張った議員さんもいらっしゃいます。
     そういう中で、ポンプ操法大会というのは、わずか5分程度の本番であります。その5分のために数カ月間かけて、選手はもちろんのこと、それを支援してホースを巻いたり、自動車を準備したり、いろんなことでサポートする団員たち、そして、それを見守る、指導する分団長や副団長、そして、それを支える地域の方々、そして、当然職場にも選手はいろんな形で迷惑をかけているかもしれませんので、職場の方、そして御家族、こういったことの御理解がなければ、3カ月、4カ月の訓練すら大変なものであります。  ポンプ操法大会にこれまでかかわった全ての方が、今回の優勝は自分のことのように喜んでいます。それは、消防団でなければ実感できないことであります。  そういう意味から、私は特に、27年前の噴火災害で12名の団員が命を落としました。安中地区の働き盛りの団員たちでありました。特にこの方々にいい報告ができたなという思いでおります。改めて、湯江地区を初め、消防団全員に心からおめでとうと言わせていただきたいと思います。  その上で、10月の富山の全国大会に向けて、今また訓練に入っておりますので、林田議員は湯江地区でありますので、どうぞ地区を中心として皆さん方で消防団を励まして応援していただいて、全国大会でぜひ優勝を目指して、副団長は優勝を目指しますと公言していただきましたので、優勝を目指して頑張っていただきたいと思いますので、どうぞ地区を挙げての御支援を心からお願い申し上げます。 144 2番(林田 勉君)  本当に高い評価、ありがとうございます。おまけに「広報しまばら」に載せていただきました。本当に団員も、この4カ月の苦労が少し報われるような気がいたしております。  そういったことで、私自身も1番員を2回経験したことがあるんですよ。一生懸命、へいこ、へいこ言いながら走った経験がございまして、この消防団員には本当に熱い思い入れがあります。  そういった意味で、今回、全国大会に向けて市の支援体制と応援体制はということでございますけど、この10月に行われます富山大会に向けての市の体制というのをちょっと教えてください。 145 市民安全課長(吉田信人君)  10月19日に富山県で開催されます全国消防操法大会への出場に係る必要経費でございますけれども、今回の議会で補正予算をお願いいたしておりますが、全国大会に向けた訓練に係る選手団員やサポート団員の出動報酬、あるいは選手やサポート団員、指導員などの旅費など、過去に実績があります壱岐市さんや、前回可搬ポンプにて出動されております大村市を参考にいたしながら、合計で1,000万円程度を計上させていただいております。  全国大会の応援につきましては、消防団員を中心として応援団を編成する計画としているところでございます。 146 2番(林田 勉君)  応援団と、選手はしかりですけど、やはりこういう快挙です。島原は本当に初めてなので、とにかく全市を挙げて応援したいと思いますけど、その応援団の補助というか、そういうのも考えてあるということなんですか、一般の方が。 147 市民安全課長(吉田信人君)  今回の補正予算に計上させていただいている分につきましては、消防団を中心に予算を組ませていただいているところでございます。 148 2番(林田 勉君)  ぜひ地元からも大きな応援をですね、そしてまた、同行される皆さんも大きな声で応援したいと思います。  とにかく島原市消防団初の快挙です。この流れで全国制覇を目指すように島原市としても全力を挙げて応援してやれたらというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  次、最後になりました。子供たちの酷暑対策に校庭の芝生化はどうかということでお尋ねいたします。  本当にことしは酷暑で、連日37度、8度、9度というふうな声が聞こえております。そういった中で、子供たちは夏休みを挟んでの夏なんですけど、そこで、本市でも校庭の芝生化を四小でやっています。そういった意味では、この校庭の芝生化が酷暑対策に有効だったのか、現状、ここ4年、5年かな、やっていますので、そういったところを少しお聞きしたいと思います。  暑さ対策には機械的な対策と自然的な対策が必要だということで、機械的な対策はエアコンになるので、エアコンは先般何名か聞かれましたので、適切に運用されているということをお聞きしました。  自然的な芝生ですね、芝生からこの暑さ対策もしくは子供たちの情操教育、スポーツとか、そういったところでのメリット、デメリット、利点、欠点、そういったところがあったらちょっと教えてください。 149 教育次長(伊藤太一君)  平成25年から実施しております第四小学校の運動場芝生化におけるメリットにつきましては、まず、地表面の温度の上昇の抑制、それと運動場の砂ぼこりが舞い上がるものを防ぎ、児童の体育活動の活発化などさまざまな効果が上げられるところでございます。  実際、芝生化後は、昼休みや放課後に運動場に出て遊ぶ児童がふえたこと、転倒に伴う保健室での治療件数が減少傾向にあるなどの報告を受けているところでございます。  また一方、デメリットとしては、散水や芝刈り、除草など定期的な管理労務や、水道代、肥料代など管理費用の負担が発生しているという点が挙げられるところでございます。 150 2番(林田 勉君)  まさにそのとおりだと思うんですね。私たち議会も、この芝生化は本当に地元の協力、そして学校の協力、PTAの協力がないと難しいよということで、なかなか問題点の指摘の中で難しい工程を進んだ中で、まず四小が試験的にするということで発足しました。  この5年間、いろんな試行錯誤の中で、やっと今、落ちついたような状況になっているので、そういうメリットもしかり、デメリットもしかり含めた中で、他校も一回ぐらいそういう検討というか、すべきじゃないかなと思うんです。しないならしないでもいいし、したいならば地元でも協力してくださいよと、そういう体制がとれるならばできるのかできないのか、そこをちょっと教えてください。 151 教育次長(伊藤太一君)  御承知のとおり、芝生を維持管理していくためには、散水、施肥など日ごろの管理労務が必要不可欠であります。  したがって、他校へ広めていくには、まず住民の方々にこうしたことを理解していただいて、地元から芝生化について求める声、あるいは賛同の声がなければ、実施は難しいところではないかと考えているところでございます。 152 2番(林田 勉君)  今おっしゃったとおり、我々が心配するのはまさにそこですよね。芝の散水、管理にちょっと手間がかかるよということで、それを覚悟した上でも植えるんですかというのが一つの判断の基準だろうと思うんですね。  そういった意味では、地元がよしやってみようという話になったらできるんですかというのをお聞きしたいと思います。 153 教育次長(伊藤太一君)  教育委員会といたしましても、これまでの四小での実績等を踏まえまして、さまざまな活動を通して、ほかの地域についても賛同を求めていきたいと考えているところでございます。 154 2番(林田 勉君)  そういったところで、本当にこの芝生化は子供たちがはだしで遊んだり、先ほどメリットを言われたとおり、けがが少なくなったとか、いろんなメリットもあるんですね。だけど、その管理ですね、やっぱり人がそこをするので、いろんな方の協力がないとできない、これは本当にそのとおりだと思うんです。  だけど、各学校は地域のシンボルだし、子供たちだけが使うわけじゃないんですね。地域の方も使うんですね。そういった意味では、地域がもし俺たちの地区の学校はやってみようじゃないかなんていうふうな機運があったら、ぜひ島原市のほうでも進めていただきたいと思いますし、ぜひそういう話し合いの機会を、するにしてもしないにしても、いずれにしてもこういうメリットがあります、だけどデメリットもあります、皆さんどうしましょうか、子供のためにということを一度諮る機会が必要じゃないかなと思うんですけど、教育長はどう思いますか。 155 教育長(森本和孝君)  運動場の芝生化につきましては、私も就任以来、地区を想定いたしまして考えております。  私も学校に勤務をしていたときに2校ほど、一部ではありますけれども、校庭の一部を芝生化したところでございました。やはり芝生の効果は大きいというのは、私も非常に実感をいたしているところでございます。  ぜひこれを広げていきたいという思いはたくさん持っておりますし、地域の皆さん方にもお諮りをしたいというふうに思っておりますけれども、今なお、四小の現状を考えてみますと、我々行政の支援というんですか、そういったものもぜひ必要だろうというふうに思っているところでございます。 156 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。ぜひ地元で一回そういう議論の場を持っていただきたいというふうに思っております。  以上4問、今回は1問目に復刻するのか1号機関車、2問目に高規格道路の建設にあわせて道の駅しまばらはどうだろう。3問目に島原市消防団、湯江チームの全国大会を応援しよう。最後、4番目に第四小学校以外にも校庭の芝生化はどうだろうという質問でございました。  以上で林田の質問を終わります。ありがとうございました。 157 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午後2時15分休憩                              午後2時25分再開 158 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 159 4番(生田忠照君)(登壇)  皆さんこんにちは。実践クラブ、生田忠照でございます。  質問に先立ちまして、今夏の台風やけさの地震で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。  皆さん、お疲れのことだと思いますが、テンポよく行きますので、よろしくおつき合いお願いしたいと思います。  私は、自分のキャッチフレーズといいますか、議員に出ようと思ったきっかけとして、「街づくり命」という一言を使います。きょうは私も初心に戻って質問をしたいと思います。  それは、島原に戻って20年がたったころです。これからの島原はどうなるんだろうという強い危機感を持ったところから始まります。東北の大震災があった年です。あれからもうすぐ8年が過ぎようとしています。  少子・高齢化が進み、人口減少がとまらない現実。これからは、それに対応できるコンパクトな街づくりをしなければとても生き残れない。そう思ったわけです。  日々、努力はしてきたつもりですが、正直、無力感を感じることも多々あります。島原だけのことではなく、日本全体が少子・高齢化にあえいでいるわけですから仕方がない。そう諦めてしまいそうな自分がいるのも事実です。  しかし今、島原には大きく変わるチャンスが来ているように感じるのです。地方政治には、県や国とのパイプが不可欠です。地元選出の国会議員、県知事、県会議員がお二人など、過去を見ても例がないほど強いパイプができていると思います。  国も地方創生の名のもとに、地方を自立させようと支援をしています。農業や建設業、医療や福祉など、業績が上向いている業界も多い。労働の時間給は上がり続け、人手不足のために、仕事はたくさんある。子供も生まれております。  この流れを生かすために、足りないものは一体何なのでしょうか。10年前からすると、随分よくなっているはずなのに、先行きの不安は募るばかりです。なぜなのでしょうか。  私は、未来に対する備えがあれば安心できるはずだ、そう考えています。何かあったときに食べていけるだろうという、そんな暮らしに対する保証みたいなものです。何かあったときとは、間違いなくもっと人口が減ったときということです。  私は、人口減少を食いとめる努力をするなとは言いません。しかし、それ以上に今の政治には、人口減少に対応したまちづくりをする必要があると強く発信する議員でありたい。いち早く、不自由な、我慢することになれておくことが、最後にはほかの町より豊かな暮らしを長く味わうことができると考えています。  つまり、これからの政治や行政は我慢してもらいますが、こんないいことがありますよ、そういうような、スポーツの世界で言えば、きつい練習をさせるけど、必ず優勝させる。だから信じてついてこいという視点が欠かせないと思うのです。  今の島原は、金がないから我慢してください、これが多くて、その後には、こんないい思いをさせますよというビジョンを語ってくれません。そこが絶対的に足りないと思っています。  市長には、生き残った未来の島原の姿を、具体的に語る機会を多くつくっていただきたいと思います。  大変前置きが長くなりましたが、そんな発想に立って、きょうの質問をさせていただきます。  島原城400周年記念事業の進捗についてお尋ねをいたします。  7月末に実行委員会が開かれましたが、その組織運営など概要について、また部会の進捗、あるいはその内容について教えてください。  残りの質問は自席より、一問一答方式で質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 160 市長(古川隆三郎君)(登壇)  生田忠照議員の御質問に答弁をさせていただきます。  島原城築城400年記念事業の進捗概要についてのお尋ねであります。  島原城築城400年記念事業につきましては、築城開始から400年に当たる本年度から、築城400──済みません、ちょっとわかりにくいのでまとめさせていただきたいと思います。  島原城築城400年記念事業につきましては、2024年をゴールとし、これから7年間を事業期間とし、本市の歴史や文化を再認識し後世へ引き継ぐとともに、島原城や周辺環境の整備を図り、地域の発展、観光を初めとした産業の振興を図るものであります。  このような中、去る7月25日に島原城築城400年記念事業実行委員会を設立したところであります。市民団体や産業、教育、文化、行政など37団体、42人のメンバーで構成されました。  また、実行委員会には、各構成団体からの選出や市の関係部署などで構成する専門部会と幹事会を設置しています。  なお、事業の実施につきましては、祝祭・イベント・交流部会と歴史・文化部会、島原城下まちづくり部会の3つの専門部会で企画、提案を行い、幹事会で調整し、実行委員会で決定するという流れであります。 161 産業部長(西村 栄君)  実行委員会の概要につきましては、先ほど市長が報告をしたとおりでございます。  実行委員会のもとに幹事会、そして幹事会のもとに専門部会を3部会設けております。この専門部会につきましては、祝祭・イベント・交流部会、そして歴史・文化部会、そして島原城下まちづくり部会という3部会でございますけれども、まずは島原城築城400年に当たっていろんな記念事業、ソフト事業、こういったものの企画立案を部会のほうで素案を協議していただくということでございます。  また、まちづくり事業につきましても、これは主に島原城及び周辺等の施設の整備等、景観整備等に対して、まず部会のほうでどういった400年を契機として、そのふさわしい整備ができるか、まずはそこで議論をしていただいて、そういった提言を実行委員会のほうに上げていただくということで、8月の中旬に第1回目の専門部会が開催されておりますけれども、今後も協議を行っていくという状況でございます。 162 4番(生田忠照君)  その部会、実行委員会が開かれて、それからすぐ部会がぽんぽんと開かれたと思うんですが、その部会でどういった案が出たかというのをちょっと聞きたかったわけですけど、何かありますか。 163 産業部長(西村 栄君)  まずは、今回の実行委員会を設立するに当たりまして、専門部会のほうの位置づけでございますとか役割、そういったものをこちらのほうから説明をさせていただきました。その中で、各専門部会の正副部会長さんということで、各部会において選任をさせていただきました。  今回は、大もとそのような組織の構築と申しますか、今後のあり方も含めて御説明をさせていただいたというところでございまして、ただ、その際に、やはり過去この400年記念事業に関連する議会等あたりからの御質問も受けております。いろんな意味で提案等も過去に受けてございますので、想定されるソフト的な事業でありますとか、想定されますそういった御意見があったハード整備に係ることにつきましては、その際に提示をさせていただいたということでございます。まだ中身については今後の協議ということでございます。 164 4番(生田忠照君)  ありがとうございました。実行委員会の1回目のときに松平文庫とかの整備とか、そういうお話も出ていたものですから、もう部会で少し踏み込んだ話があったのかと思っていたんですが、まだまだのようでございます。  初めに言いますけれども、私はこの400周年の事業は、先ほども話しましたけれども、未来への備えという点で非常に大切な事業だと思っております。最初の実行委員会、参加しましたけれども、各種団体に声をかけて幅広く意見を聞くという姿勢はわかるんですけれども、この事業で島原はこんなによくなるんだよという熱い気持ちは全く感じなかったわけです。皆さん一緒に考えましょうという感じです。予算の規模もわからない状態でどこまで考えを言えばいいのか、そんな意見も出ておりました。定住人口が減少する中で交流人口をふやす、この観光という波及効果の高い産業に力を入れて活性化を図るのは本当に賛成なんです。しかし、今のところ市民の関心が余りないように思います。50年前の350周年のときに、当時の島原市民は何と島原城をつくられました。つまり、それまでは石垣しかなかったわけです。そしてどうでしょうか、50年間、350年から今日に至るまで、その50年間、350周年事業で観光は食べてきたと言っても過言ではないと思います。だから、400周年事業というものは一過性のイベントではなくて、次の50年を考えるんだというぐらいの迫力で臨むべきだと僕は思っております。  そこで、市長にお聞きします。以前は350周年のときは、資料によると10年をかけて計画をされております。今はもう7年しかございません。しかし、実際には、最初に言った政治のパイプの状態を考えれば、ここ一、二年で大きな発想の計画をつくる必要があると思うんです。私は何年までにこうしたいが、皆さんいかがでしょうかという予算に裏づけされたたたき台をぜひ示して議論したほうが早いと思うんですが、市長の思いがあればぜひお聞かせください。 165 市長(古川隆三郎君)  いろんな手法があろうと思うんですが、今、生田議員がおっしゃるように、やっぱり歴史にいろんな機転があったように、今回大きなチャンスだと思いますので、ぜひ実行委員会を立ち上げた中でも、そして、実行委員会に対して、いろんな関連団体からもどのような提案があるかを待っておると言えば自発的じゃないとおっしゃるかしれませんが、そういった皆さんの意見、それから、これから我々が提案したいような話、もろもろを含めて、今おっしゃるように、やっぱり何かの機転で思い切ったことを取り組むべきチャンスであるというふうには考えています。 166 4番(生田忠照君)  市長の御立場もよくわかるんですが、実際何もないわけではなくて、無電柱化については進められているということでした。  以前に僕が質問をしたときには、東京までキャラバン隊を組んで参勤交代をやろうとか、それがいいとか悪いとかじゃなくて、やっぱり思いがあられると思うんです。そこは何か市長ないですか、この400周年を機会にこういったふうにしたいというような、ございませんか。
    167 市長(古川隆三郎君)  ソフト事業として、江戸までの参勤交代をやってみたいということも言いました。それから、お堀を周回できるように歩道のつけかえをこれまでも随分要望等で出ていましたので、お堀の中が見える周回道路をやってみたい。それから、やはり記念撮影のスポットとして、あの空中線がいっぱいある電線を排除した電線地中化をやりたい。それから、島原駅を起点として七万石坂の通りに昔の江戸時代のような演出ができるような、駅からおりたらタイムスリップした島原、いわゆる江戸、格好よく言えば、湯布院だとか、そういったところは駅からおりたらロケーションがそのまま額縁にはまるようなシーンがいっぱいあります。そういったことを仕掛けるチャンスが来ているというふうには捉えているところであります。 168 4番(生田忠照君)  僕も今の意見に大賛成です。後で話そうと思っておりましたけれども、この質問の核心について少し話したいと思います。  それは実は、文化会館の取り扱いでございます。森岳公民館、きのうもおっしゃっていましたけれども、崖の上に建っている。この森岳公民館を含めた二の丸と言います。昔は僕らは二の丸、二の丸と言っていました。今も言うかもしれませんが、二の丸の再整備と言ったほうがわかりやすいかもしれないですね。  順を追って質問をします。島原城は、平成28年に文化財として県の指定を受けました。こちらから申請をしたわけですね。過去にチャンスはいっぱいあったわけですけれども、申請をされなかった。しかし、この平成28年に申請をして県の指定を受けました。  その狙いは一体何だったんでしょうか。崩れた石垣の補修に多額の費用がかかったことと何か関係がございますか。 169 社会教育課長(松本恒一君)  県の文化財を目指した理由でございますけれども、やはり島原城跡には江戸時代の遺構もたくさん残っている状況でございます。そうしたことから、やはり島原城の価値を将来的に保存し、そして大切に活用していきたいと、そういう思いで県の史跡の申請をさせていただいたところでございます。 170 4番(生田忠照君)  僕は個人的に思っていたことですよ、石垣が崩れて2億円ぐらいかかると。当時の市長がウルトラCでお金を、国のほうから何とか補助を受けたと。しかし、今後もし同じようなことがあったら、県の指定を受けていれば県からも補助が出るだろうと、そういうふうな狙いがあったのかと思ったんですが、それはないわけですね。 171 社会教育課長(松本恒一君)  県の指定を受けますと、公的にその史跡の維持が担保されていますから、そういったメリットもあるわけなんです。また、価値が公的に認められるという点もございますけれども、1つは、予算の範囲内でありますが、県の助成もいただけるというメリットもあったところでございます。 172 4番(生田忠照君)  わかりました。確かに、県の指定は受けられましたけれども、僕はリスクを背負ったと思うんです。それは結果として、昔の姿に戻すしかなくなってしまったということですね。しかし、それは望むところです。昔の姿に戻す、これは島原市も望むところだと。制限されるリスクを負ったけれども、自分たちがそういうことを望んで指定を受けたということですね。  続けてちょっと関連してお聞きしますけれども、これから文化会館は公共施設の管理計画の中で廃止の方向だということです。公民館も移設するという考えでよろしいんでしょうか。文化会館は廃止、公民館は移設でよろしいんでしょうか。 173 教育次長(伊藤太一君)  まず、島原文化会館の取り扱いにつきましては、築44年が経過して老朽化が進んでいます。また、県指定史跡島原城跡内にあり、現地で建てかえることは困難な状況であります。  このような中、ことし3月に策定した島原市公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の中には、平成38年度に廃止し、文化施設については有明文化会館と一体化していきたいと考えているところでございます。  あわせて、森岳公民館につきましては築49年が経過しております。このため、老朽化が進んでおりますが、森岳公民館につきましては、計画でいきますと第2期、平成39年から平成48年の間に新築移転というようなことで検討していっているところでございます。 174 4番(生田忠照君)  わかりました。その内容については、そういう方向でいきたいよということで今からの議論だと思いますが、私自身、森岳で生まれまして、二の丸でソフトボールを子供のころはやっていました。文化会館の建設のときは毎日のようにあそこを見て、でき上がったときのにぎやかさ、昔は喫茶店もありましたので、初めて行った喫茶店も文化会館でございました。そんなところを見てきた人間でございます。文化会館に関しては思い入れもかなり強いほうだと思います。それがなくなるのは本当に僕としては寂しいんです。しかし、逃げずにこの議論をやっぱりもう早く始めていきたいと。これは400周年にかかわることなんです。  ちょっとこれを見ていただきたいんですけれども、これは熊本城です。(資料を示す)熊本城の城彩苑と言うんですか。熊本城に行かれた方はわかると思うんですけれども、これは熊本城の城彩苑、震災というか、地震の前ですけど、ちょうど町家が並んでいまして、そしてその向こうにお城が見えるような写真です。例えば、もういろいろ言わずに2年後とか、具体的にはもう早い時期、早い時期にその文化会館を廃止して、その後にこういう熊本城のような広い駐車場と地域の食文化や歴史、伝統を発信し、お城と城下町の魅力を高める建物を建設したいんだと。そして、二の丸から廊下橋、松坂先生も言われる廊下橋、これを渡って入場する昔の姿に戻したいんですと。ですから、文化会館の廃止、あるいは森岳公民館の移転にぜひ御理解をいただきたい。我慢はしてもらいますけれども、その後は観光の魅力がすごいアップしますよという話なら、私の気持ちもすごく動くと思うんです。期待感が高まります。  僕だけの話ですけれども、ここでお聞きいたします。  まず、その廃止後の二の丸をどうするのか。その廃止はわかります。その廃止後の二の丸をどうするのか考えを聞かせていただきたいと思います。 175 教育次長(伊藤太一君)  現在、昨年から引き続き島原城史跡保存活用計画の策定を行っているところでございます。  そういった中で、現在二の丸にある文化会館、あるいは森岳公民館移転後の具体的な計画については、検討はまだ行っていないところでございます。 176 4番(生田忠照君)  僕がもう最初に言ったことと、そのとおりというか、結局文化会館がなくなるだけでも、あの辺で育ったからすれば本当寂しいんです。我慢はせないかん、時代が時代だと、わかるんです。しかし、その後、こういういいことがあるよというのがないわけですよね。だから、何かつらいことばっかり押しつけられるというような、そんな被害意識みたいなのがちょっと出てくるわけです。  昨日、同僚議員に答弁された駅前の堀端の無電柱化も僕は賛成なんです。しかし、電柱はなくなったんですが、今の電柱がなくなった状態、しかし、あそこを見ると外壁はさびている。そんな町並みを見に観光客がいっぱい来るんでしょうかと。やるなら、先ほど市長が言われたように、もう一つ言葉を足していただいて、城下町風の町並み整備とセットでやりますよというような話があれば意味が出てくると思うんです。  もう一度繰り返しになりますがいかがでしょうか。 177 市長(古川隆三郎君)  電線はなくなったけれども、風情がちぐはぐでおかしいと思いますので、やはり島原らしい城下町というのにはこだわった投資も必要な時が近まってきているというふうに認識をしています。  それから、今、議員がおっしゃった文化会館が仮に廃止して更地になった状態で、もとの二の丸は運動場でした、僕も運動場でしたから覚えていますが、そうなったときに新たな構築物がどういうものが可能なのか、仮設的なものであればオッケーなのか。構造的なものでここまではできる、ここまではできないという制限がかかっておりますので、そこら辺の中身を早くケース・バイ・ケースで確定させることがまず必要と。その上で今のようなお話のここまでだったらこういう投資でできるということを早急に煮詰めていかなければいけないというふうに思っています。 178 4番(生田忠照君)  市長は島原城を登られたことはあると思うんです。この指定を受けたということは、昔の姿に島原城を戻すと。二の丸は決して広い運動場みたいな広場じゃなかったわけですよ。あそこには住まいがあって、町家があって、島原城の中に昔の絵図があります。いろんな建物が建っています。あの建物は昔の姿ですからこじつけでしょうけれども、昔の建物、それは建ててもいいんじゃないでしょうか。昔の姿に戻すんですから。そういうふうな考え方もできるのかなと。  ちょっと先ほどの話に戻しますけれども、駅をおりた途端に江戸時代風の町並みの向こうに先ほどの写真のようにお城がたたずむと。まさにインスタ映えする風景だと思います。何も言わずして観光客さんは島原が城下町なんだなということを自然と認識するはずです。  無電柱化に伴う駅前の町並みの整備、これについて、ぜひ重ねてセットでお話ししていただければ非常にイメージが湧きますのでよろしくお願いいたします。  財源が厳しいのは本当に理解をしております。しかし、やりたいことがあるんだったら、400周年と絡めて最大限のチャレンジ、ベストを尽くすのが今の時代を生きる私たちの責任ではないかと思うんです。心から御検討をお願いいたします。何かございますか。 179 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。今、二の丸のもとの町家のお話ありましたけれども、まず県の文化財課あたりに、ここまでだったら、恐らく今の鉄筋コンクリートの建物だったら人工物ということで非常に厳しいかもしれません。ただ、建築の技術の中でもとを再現する。それがどの程度が認可されるのかがまだ私たちはわかりませんので、こういったことを県の文化財課に、そして石垣を中心とする島原城のあり方の検討をお願いしている先生方にも、もとの島原城を再現するノウハウ等をお尋ねしてみたいと思います。ありがとうございます。 180 4番(生田忠照君)  それでは、2つ目の質問に行きます。  市税のクレジットカードによる収納について質問をしたいと思います。  最近、現金払い主義だった私も電子マネーとかクレジットカードというようなキャッシュレスにやっと興味を持ち出して使い出しました。主に買い物なんですけれども、その便利さに驚いております。まだ島原では飲食店でも使える店は多くはないんですけれども、急速にこれから進むはずです。そんな中で、税金の支払いをカードですると、ポイントやマイルがたまるので絶対やったほうがいいよという話を勧められました。  そこでお聞きをいたします。全国と県内市町の税金をカード決済できる収納の導入状況について教えていただけませんか。 181 総務部長(金子忠教君)  まず、県内の市税のクレジットカード収納を導入しておりますところは、南島原市と波佐見町の1市1町でございます。  それから、全国におきましては、総務省の調査によりますと、1,741自治体のうちで約150の市町村が導入をしている状況でございます。 182 4番(生田忠照君)  ありがとうございました。隣の南島原市はやられているということです。  続けてお聞きします。国税に関してはかなり進んでいると思うんですが、どんな税金の支払いがカードでできるんでしょうか。また、市税で導入が余り、県内で2つですから、南島原市と波佐見町だけですから進んでいないんでしょう。この進んでいない理由というのは何なんでしょうか。 183 総務部長(金子忠教君)  まず、国税の状況なんですけれども、当方で調べたところによりますと、国税につきましては、平成29年1月から基本的に全税目に導入をされている状況でございます。それから、余りこのクレジット納入が進んでいない理由ということですけれども、メリットとしてさっきおっしゃったように、マイルがたまるとかポイントがたまるというほかに、何といいますか、世界が今キャッシュスレスの時代に進んでおりますけれども、現金を持ち歩かなくてもいいとか、わざわざ納付のために時間と交通費なんかを負担する必要がないということがあると思いますけれども、一方でデメリットも考えられます。  まず一番に考えられるのが、このクレジットによって納付した場合、本人からすると納税手数料というのがかかります。それから、市のほうのデメリットとしても、率直に言いまして、まず費用の問題、先進地の例をちょっと調べましたところ、当初の導入費用、例えば、システムの改修費ですとか、そういうのをもろもろ加えますと約200万円弱、それとランニングコストがかかると。こういった状況もございまして、県下1市1町、現在は1市1町というふうな、余り進んでいない状況があるのかなというふうに考えております。  ちなみに、もう少し参考に申しますと、県税につきましては、ただいま自動車税のみで導入をされているということでございました。 184 4番(生田忠照君)  わかりました。国税に関しては、法人税、地方法人税、消費税、こういったものが払えるということなんですが、会社とか個人事業主で考えると、今手数料を払わないかんというところで導入が進んでいないんじゃないかという話がありました。これ会社や個人事業主で考えると手数料は経費になるんですか、経費で落とせますか。 185 税務課長(大津昭博君)  当然経費ということで認定がされようかと思います。 186 4番(生田忠照君)  わかりました。では、お金のかわりに個人に入るポイントやマイル、お金として使える。それは課税されるんですか。 187 税務課長(大津昭博君)  申しわけございませんが、そこまでちょっとわからないところでございます。 188 4番(生田忠照君)  ポイントとかマイルとか使われていませんか、課税なんかされないでしょう。ここなんです。ポイントやマイルは制限なく個人が自由に使えます。そのかわり課税されないんです。しかし、会社や個人事業主は経費にはなりますけど手数料を払わないかん、しかし、それは会社の経費としてです。しかし、それでもらったポイントやマイルは個人が自由に使える。何にでも使えるということですね──何にでもと言ったら語弊ありますけど。つまり、事業で払ったお金に対するポイントやマイルを個人で使えるとなれは得なんです。考え方によりますけど。納税としては、納税方法の選択肢を広げてもらいたいんですが、通常は代理店になるのはお金かからないんですよね、生田建設が例えば、そのカードの決済をできる代理店になりますよと言っても、もう今ほとんどお金はかからないです。しかし、今お話にあったように、役所がそういう代理店になると──代理店という言い方はおかしいですけど、それをするには200万円と。何に使うんですか。何かあるわけ。カードを通すのは一緒じゃないんですか。 189 税務課長(大津昭博君)  繰り返しの答弁になりますけれども、現在、収納システム等についても広域の電算システムを導入して運用をしております。そういったものに電算システムの改修費としておよそ150万円程度、それと公金支払いの、クレジットの支払いのサイトに登録をするのに30万円ほどかかるということが初期の費用になります。  ランニングコストにつきましては、毎月その運用をするために、その運営会社のほうに大体お尋ねしたところ、一月1万5,000円、年間で12万円、それと手数料として1件当たり50円という費用が発生をするところでございます。 190 4番(生田忠照君)  どうせ納税するなら──これで収納率が上がるとかじゃないんです。納税をした人にメリットがあるので、ぜひその納税する選択肢と言うんですか、そういったものを広げてほしいと。  お金がかかりますのであれですけれども、南島原市に負けないようにぜひ取り組んでいただきたいと思います。  それでは、最後の質問、外国人雇用と語学教育のマッチングについて質問させていただきます。  私は、人材不足という点はもとより、鎖国時代から外国に門戸を開いてきた長崎、島原だからこそ積極的に外国人を受け入れて、国際的な発展をする島原であってほしいなと思っています。  現在、島原に住んでいる外国人の状況について教えていただけませんか。 191 市民窓口サービス課長(荒木武芳君)  平成30年8月31日現在の住民基本台帳上の外国人の人口は332人で、国籍といたしましては、多い順にベトナム161人、カンボジア35人、中国35人、フィリピン34人となっており、そのほかにもスリランカ、韓国、ネパールなどを含め、合わせて20カ国の外国人の方が在住しているところであります。  また、在留資格別に見ますと、技能実習が207人、留学が35人、その他が90人となっております。 192 4番(生田忠照君)  これは8月末時点、直近ですね。20カ国からおいでになっていて、トップはベトナムの方、161人、そして中国、フィリピン、カンボジアの方がおおむね35人ということで、中国、フィリピン、カンボジアの方が多いということですね。意外な点も多いんですけれども、そして在留資格については技能実習ですね。働かれている方がほとんどだと思うんですが、その点はどうでしょうか、技能実習はわかりますけど。留学とか働かれている方、そういう把握はしていない。 193 市民窓口サービス課長(荒木武芳君)  一応在留資格上の統計はあるんですが、どこに勤めていらっしゃるかというところまでは把握できないところであります。 194 4番(生田忠照君)  じゃ、在留資格というやつですね、これどういうものがあるかちょっと話してみてください。 195 市民窓口サービス課長(荒木武芳君)  在留資格につきましては、永住とか介護、技術・国際業務等で来られている方、先ほどの技能実習生、あと教育、興行と日本人の配偶等というようなところ、あと先ほどの留学というのが主なものになります。 196 4番(生田忠照君)  僕のデータでは、永住の方が35名、それと同じぐらい、留学の方が35名ですね。その留学の方もほとんどアルバイトをされているんじゃないですか。  それから、技能実習、この方たちが207名、その数字で間違いないと思いますけれども、そこで働いている方が多いわけですが、私は思うんですけれども、きょうは語学力向上ということとマッチングですので、外国人になれるという言い方は変なんですが、中学や高校生の子供たちとの交流はできないんでしょうかということです。一緒に料理をつくって食事をしたり、そういうことをすることで物おじしない下地を子供たちにつくってあげる。それが語学に対する学習意欲を引き出すことにつながると思うんです。  教育長が先ほど──きょう勉強になりました。私はしめたと思ったんですが、朝の答弁で、学校は勉強を教えるのではなく、本当は勉強の楽しさを教えるところなんだというふうに言われたんですが、そうでしたか。 197 教育長(森本和孝君)  朝の答弁をお引き出ししていただきありがとうございます。  今、本市におきまして、いわゆる議員がおっしゃりたいことは、これだけの多くの外国人の方がいらっしゃると、そういったことと中高生とのいわゆる交流と、そういったものにおいて、語学あわせて国際交流を図っていきたいというふうな御趣旨だろうと思うんです。確かに、そのことについては教育的な効果もあるだろうと思っております。  昨年度の安中地区の運動会におきまして、安中地区にあるスリランカですか、インドですか、従業員の方が運動会に参加をされて、ムカデ競走に一緒にチームとして組んで参加をされていました。非常に交流が図られているなという思いがいたしたところでございまして、ああいう形で実施できるというのは非常に効果はあるだろうと思っております。しかしながら、その方たちの語学力、いわゆる私たちが求めるのは、日本語も一定話していただかないと子供たちとの交流というのは非常に難しい部分がございます。  そういったところをうまくマッチングすれば、授業という形じゃなくても実施できることはあるんではなかろうかというふうに思っております。 198 4番(生田忠照君)  学校の話が出ましたけれども、僕はもう学校の授業とかは全く考えていないです。子供たちが先ほどの安中は進んでいるなと思ったんですが、そうやって外国の方と会って一緒に楽しんでレクリエーションをするとか、そういった中で、例えば、好きとか嫌いとかかわいいとか、そういった言葉を向こうが言われても僕らわからんわけですよね。しかし、もう今スマホがあるわけですよ。スマホの翻訳を使えばほとんどの言葉はしゃべれますので。  それで、例えばその人のことが、書いてきたのでちょっと読みますけれども、英語もいいんですけれども、例えば、アジアの国々の人が自分の会社にこれから人材不足でいたとします。例えば、ベトナムの方がいたと。私だったらベトナム語が話せる日本人をぜひ雇ってみたいと。英語じゃなくて、日本人が私はベトナム語をしゃべれると、何でベトナム語をあんたしゃべれるのと、いや、昔地元におったんですよというようなところから話が来たりして、言葉は留学すれば早く話せるようになると言うじゃないですか。言葉はもう向こうに行って、どっぷりそこにつかって、留学したら話せるようにすぐなるよなんて話ありますけれども、それには多額の費用と時間がかかるわけです。だから、島原に住む外国人と先ほどのネットワーク、そういったものを構築して留学と同じ環境をつくってやると。そんなユニークな先ほどの安中でやられたような試みをやっていると、何かその外国の方に興味が出て、その外国の方の向こうにある、例えば、ベトナムの国の習慣であるとか、そういったものが外国人との交流に下地というものができてきて、英語を勉強するときも、ただ書いてあるものを一生懸命覚えて、一生懸命リスニングして話せて、点数がよかったけん喜ぶというふうな僕らの時代の教育じゃなくて、そういう英語を話せる人たちの向こうにその人の国があってというような、何かそういう、一番最初言われた勉強する楽しさ、こういったものを遊びの中で、あるいはボランティアを一緒にやったり、レクリエーションの中でそういうふうになってくれたらなと。外国の方にとっても、日本人や島原人を身近に感じてくれるんじゃないかなと思うわけです。働くなら今度もまた島原に行きたいというふうになるかもしれないです。窓口は受け手側機関に頼めばいいと思います。そういう受け手側機関というのがありますから。花火大会なんかに学生と一緒に行かせると楽しく過ごしている場面が、もう僕は目に浮かびます。市の職員さんも機会があったら、ぜひそういう方々と交流をやってみてほしいと思います。  もう時間もありませんので締めに入りますが、外国人の件も含めて、島原がまた日本の社会全体が大きく今変わろうとしているんじゃないかと。昔から先んじて──どなたかが言われました。林田議員だったですか、先んじて何でも島原は取り組んできたんです。これからも地域のリーダーであり続けるように、市長を初め役所の皆さんにはぜひプライドを持って、よそがやらないようなこういうユニークな教育の取り組みとか、そういったものを取り組んでいただきますようにお願いをいたしまして、きょうの「街づくり命」、生田の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
    199 議長(本多秀樹君)  本日はこれにて散会いたします。  あすは定刻より本会議を開きます。                              午後3時11分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...