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  1. 島原市議会 2018-03-01
    平成30年3月定例会(第4号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2018-03-07 : 平成30年3月定例会(第4号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(本多秀樹君)  これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を前日に引き続き行います。 2 2番(林田 勉君)(登壇)  皆さんおはようございます。2番、庶民の会、林田勉でございます。よろしくお願いいたします。  今回も大きく3問質問しております。  まず第1点目に、旧・小早川邸体験型宿泊施設にして、島原に人を呼び込もうということ。  2問目に、観光の魅力アップは「光の演出」だということ。  3問目に、島原市のホームページで、地元産品を紹介し販売の応援をしたらどうなんだということで、外貨を稼ぐ質問をしたいと思います。  まず最初の質問ですが、旧・小早川邸体験型宿泊施設にして、島原に人を呼び込もう!についてお尋ねしたいと思います。  前回も言いましたが、近年、観光旅行の形態が普通の観光と別に、地域の産業、文化、歴史、日常を体験する体験型観光へと多様化してきているということ。そして、その宿泊先についても、ホテル、旅館から民間の空き住宅空き部屋などを利用するなど民泊形式での滞在型観光ブームになっています。  そこで、我が島原市も、市民の方からせっかく譲っていただいた建物、整備されたまちや、都会の人から見れば体験してみたい古い趣のある、この古民家の小早川邸を、前回提案した堀部邸と同様に民宿として再生し、都市部から観光客を誘導して、稼げる交流施設にして島原に人を呼び込めないかと、今回も同様の趣旨で提案しているものでございます。  そこで、まず最初に、小早川邸とはどういう建物なのか、また、この建物の入手の経緯について壇上よりお尋ねをいたし、あとは自席より一問一答形式でお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いいたします。 3 市長(古川隆三郎君)(登壇)  皆さんおはようございます。林田勉議員の御質問に答弁をさせていただきます。  本市が入手をいたしました、お城の近くにあります小早川邸について、どのような施設で、どのような方法で入手したとかの御質問でございます。  小早川邸は明治23年に建築され、湧水の引き入れを庭園と生活用水の水路2本で使い分ける機能を備えた、島原城内武家屋敷の様相を良好に伝える貴重な建物であります。  敷地が1,642.3平方メートル、建築面積が194平方メートルであります。  これまでの所有者の方が、現状を保存したまま活用し市に譲渡したいというお考えをお持ちでございましたので、私が直接、小早川様御本人、そして後継者であります御子息にお会いしまして、その御意思を確認した上で、平成26年9月14日に無償による寄附の申し出を正式に受けましたので、翌平成27年1月14日に市が取得ということになりました。
     参考までに、その建物は、平成23年には長崎県まちづくり景観資産に登録をされています。また、平成24年には国登録有形文化財、平成26年には国の登録記念物としても登録をされておりますし、近年では、平成28年、県指定史跡にも指定をされるように、大変城下町に風情、また、環境ともにマッチした貴重な建物であるというふうに私たちも認識をし、その活用については、譲渡されました御本人の御意志も尊重しながら、今、慎重に検討を重ねているという状況であります。 4 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。民泊の話に戻るんですけど、今、旅行ブームということで、都会のほうでは結構安く宿泊できるということで、民泊が今ブームになりつつありますけど、まだ一歩田舎のほうでは、都会とまた違いまして、民泊ブームは地方を経験するというかな、滞在型で観光をする、そしてまた、農家やそういういろんな体験の観光も含めて民泊というのがブームになっている。  先般言われたとおり、南島原市は農泊、農家の方へ泊まられて、高校生とかいろんな団体が来て、にぎわっているという状況を聞いております。  先ほど市長も言われたとおり、この小早川邸は、島高通り、いわゆるその通りの一角にあって、なかなか皆さん気づかないような場所にあるんですけど、紹介していただいたとおり、明治23年築ということで、120年以上たっていると。  先般ちょっとのぞかせていただいたんですけど、邸内には湧水が流れて、池もあって、植木も市の職員の方が手入れされて、本当に趣のある建物でございます。  しかしながら、平成27年1月に取得されて約3年間もたつんですけど、一度ゲストハウスか何かで使われたという状況なんですけど、その後、そのままされて、まだ方向性が余りよく定まっていないということを聞いております。ということは、持っているだけでなかなか活用できない負の財産、いわゆる維持費だけかかっているよという状況が今やっているんだろうというふうに思っています。  そこで、小早川邸とはどんなところなんだということで、皆さん方にもお見せしたいと思うんですが、(写真を示す)ここですね、島高通り、広角で撮っておりますので、ちょっとカーブ曲がっていますけど。ということで、こういう古い建物ですね。立派なお庭がありまして、本当、当時を思い起こさせるたたずまい。中も入ったら、本当に昔の建物、いろんな彫刻もそうなんですけど、本当にいい建物でございます。当然、住環境には現代のようにエアコンとかそういう寒暖の対策というのはされていないような状況であるんですけど、しかしながら、都会の方から見たら、物すごく魅力のある建物であるというのは、これは間違いないところでございます。  この立派な古民家、建物、利用するには2つの方法ぐらいしかないんじゃないかなというふうに思うんですね。一つは、展示をする、見学をしてもらう。もう一つは、今回提案しているように、そういう都会からの民泊というかな、そういう雰囲気を楽しめるようなゲストハウスもしくは民泊のような使い方をする、その2つしかないと思うんですね。  そういった意味で、一つの展示という意味では、なかなか離れたところにあって、雰囲気はいいんですけど、これで有料化してお金をもらって今後展示するには、余りそこまでには達していないような雰囲気もあり、それで、考えるならば、あとは1つ、やはりそういう民泊のような施設ですね、都会ほうから若者なりいろんな今の団塊の世代とか、田舎は憧れる、そういう雰囲気を持って島原を訪れていただく、そういう宿泊施設にするのが、私は一番ではないかなというふうに思っています。  そこで、この小早川邸を民泊なりそういうふうにするときには、どういった規制があるのかということで、先日も濱崎議員もお尋ねになられたんですけど、民泊新法がことしの6月から施行されます。そういった中で、住宅地における民泊の利用ということで想定した場合、利用できるのかできないのか、また、そういう形式でこれが稼げる建物と変化させることができるのか、そこらを少し教えていただければというふうに思います。 5 市長(古川隆三郎君)  まず、この小早川邸を取得するときに、小早川様親子でおっしゃった言葉で非常に印象的なのが、仮にさっき私、面積でいうと約500坪ぐらいの面積ということになりますので、もしこれを、いわゆる不動産関係のデベロッパーさんあたりに譲渡したら、あっという間に近代的なアパートや何かが建ってしまうだろうと。そういう方法もあるけれども、自分たちとしては、やっぱり島原らしさ、城下町らしさ、そういったものを、市に寄贈すればそれを継続していただけるだろうから、どうしても市に寄贈したいというお考えでありましたので、まず私も、取得をしまして、最初に民泊、ゲストハウス等を職員に検討しろということを言ったんですが、最初に出てきたのが、あの地域がちょうどあのコーナーまでが、何と第一種低層住居専用地域という用途地域のくくりがありますので、まずもって民泊、民宿が非常に困難であるということが出てまいりました。  次に、それでは、今、ITベンチャー企業あたりにいろいろと島原市に進出しませんかということを言っておりますので、あそこでそういった引っ越してきて会社経営をされませんかという場所にもいいんですよね。ところが、そういうITベンチャー企業田舎暮らしに憧れるかもしれないけど、それでももったいないような気がし、そうしている間に、民泊住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法が改正されるということでありますので、そうなれば、再び民泊やゲストハウスの可能性も出てくるであろうと思います。  それから、あそこは、あのお屋敷の山側に常磐御殿という、当時の殿様の隠居所といいますか、そこにある、こんこんと湧く湧水を御用押水でしたっけ──済みません、間違えました、あそこは計石です。南北に分ける石がありますが、その湧水を庭園に巧みに取り入れているというような文化的な価値もあります。そういったことから、今、慎重かつどういう可能性があるか、民泊新法も捉えて検討していますが、いずれにしても議員、いただいたもの、最初にイニシャルコストをかけることはできます。ただ、今日、自治体がいろんなことで財政が非常に先細りの傾向ですので、あと、いかに自分たちで維持費、経費をそこで経営される方々がみずからで稼いで、そして、続けていただく、こういうコンセプトも真剣に考えなければいけないなというところで、今協議をしているところでございます。 6 2番(林田 勉君)  民泊新法でここの建物ですね、今、市長が言われたとおり、新しく法改正がなされる中で、以前は住宅規制の第1種ですので、一番住環境のいい場所という指定の中では規制があったんですけど、この民泊新法の中では、今後、民泊として利用できるのかというのを少し確認させていただきたいと思います。  それと、あと2つついでにお伺いしますけど、先ほどこの建物、本当に立派だから、文化財とか記念物とかに指定されたということでございますけど、そういった中でも、宿泊の形態は大丈夫なのか。雲仙市の小路とか、あそらも指定されながら、現状住まれておりますので、そこらは大丈夫なのかなと思いつつも、お尋ねします。  そしてもう一つ、例えば管理というかな、そういうのを民間に移譲して、そこの中から市が利益を得るという、そういう形式も可能なのか、その3点やったか、いかがですか、教えてください。 7 産業部長(西村 栄君)  おっしゃるとおり、旧小早川邸については、用途区域で第1種低層住居専用地域でございます。従来、旅館業法に基づきますホテルや旅館としての活用につきましては、そういった宿泊のサービスが提供できなかった地域でございます。  本年6月の住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法の施行によりまして、この用途区域、第1種低層住居専用地域内であっても、年間の宿泊日数、これは180日を超えないという年間の提供日数でございますけれども、こういった一定の条件を満たせば、宿泊サービスの提供が可能となったというところでございます。  また、活用方法について、そういった住宅を活用した宿泊サービスの提供が可能となったということでございますけれども、その管理運営の委託についてもルール化がされております。  そういったことで申し上げますと、旧小早川邸への活用方法等についても、今後、選択肢がふえたのではないかというふうに考えております。また、先ほどの御質問で、文化財等の施設でありますけれども、こういった事業に取り組むことについては可能であろうかと考えております。 8 2番(林田 勉君)  今、何か少し難しく言われたんですけど、結局、今回の民泊新法では、この小早川邸宿泊施設、なおかつそういう利潤を生むような建物に変更させても大丈夫だよというふうなくくりになったというふうに思います。  当然、先日も心配されたとおり、もしそういう可能性があって、そういうことになったら、周りの近隣の住宅の方にも御理解というのはぜひ必要だろうと思いますし、位置的状況を見たら、大きな邸宅ですので、かなり真ん中あたりに建物があって、隣の住居とか、それと、道を挟んでとか、かなり離れていますので、そういった心配もないのかなとは思いつつ、やっぱりそういう心配もしながら進めていただきたいというふうに思います。  そういったことで、もう一回やり取りを聞かれて市長、ここの施設をそういった方向づけでさらに進めて検討される、もしくはそういうふうな方向性で行きたいという思いがあられましたら、教えていただければというふうに思います。 9 市長(古川隆三郎君)  第1種低層住居専用地域ですのでできなかったことが、新しい新法で可能性が膨らむことは非常にありがたいんですが、これが県や国の登録文化財あたりに指定されていること、そして、やっぱり周辺の静かな住宅環境等を見れば、きのうも濱崎議員から御質問がありましたように、国の法律ではここまでいいですよとなっても、あそこ、例えば、文化財ですので何でもかんでも使えませんよ、ここら辺は大切に、触ってはいけませんよとか、その地域に合ったローカルの条件やルールを整備しなければ、都会には都会のルールがあっていいと思います。島原には島原の、保存して活用して持続可能なことで、そういったことをきちんとすみ分けた上で考える必要があると思いますし、アーケードにあります堀部邸も敷地があって、流水があって、また、あそこはあそこで商店街の中ですから、活用方法はいろんな可能性があると思いますので、やっぱりそういったそれぞれの住環境や周辺の環境をきちんと理解していただけるような使われ方を求める必要があるなというふうに思っているところです。 10 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。そういったことで、ぜひ使い方としては、だんだん集約していけば、そういう宿泊施設に関連した事業の中で、やっぱり利益を生み出していく、何かそこに私のほうは行き着くような気がいたしますので、ぜひそういう方向性で御検討いただき、さらに早急に方向性を出していただきたいと思います。  今、この項で最後に質問しているんですけど、前の12月議会にも、先般も言ったとおり、堀部邸も同様な趣旨を、大きな古民家、商家だったんですけど、アーケード通りにありまして、島原市が寄贈してもらっております。写真を見せれば、こういう(写真を示す)アーケード街にある大きな商家ですね。中は本当に400坪ぐらいある敷地ですので、本当に立派な土地・建物でございます。  前回質問した折に、答弁としては、大変興味深い提案であると。堀部邸は観光資産としては十分であるから、そういう民泊的な位置づけも可能ではないかなというふうな答弁がなされていたんですけど、その後、どのような動きがあるのか、先ほども少しお話しをしていただいたんですけど、どのような方向性で進まれようとしているのか、少し動きがあったら教えてください。 11 市長(古川隆三郎君)  先日の一般質問の中で、ITベンチャー企業に研修に行ってきた職員たちに、新たな観光のスポットをどういう観点から考えるかというのを今、提案を求めているといった中にも、実は堀部邸も入れています。そういうことで、ちょっと情報収集をしましたので、御紹介したいと思うんですが、古民家等を活用したまちづくり等成功事例ということで、地方創生推進室あるいは内閣官房あたりから、いろんな先行事例を入手しております。  その中では、たくさんあるんですが、例えば、兵庫県の篠山市あたりでも、古民家を一般社団法人が再生をして、ホテル、レストラン、カフェにしているケース。あるいは長崎県の小値賀町も出てきます。ここも古民家で、古民家レストラン。それから、宮崎県の日南市、これは、きのう飫肥の紹介もありましたが、伝統的建造物群に指定された飫肥の中で古民家を活用している。それから、広島県の尾道市では、NPO法人空き家再生プロジェクトというNPO法人に、ゲストホテル、カフェとして活用している。今、こういった先行事例かなりありますので、こういったことの中身を精査して、できれば堀部邸は周辺に商店街の食堂もたくさんあります。歩いて10分もかからないところに市が指定管理をしています温泉もあります。そして、大手広場、それから、島原城もあれば、四明荘の鯉の泳ぐまち通りもありますので、そういったロケーションを生かす必要もあるかなと思っています。  その上で、今後、そういったことをする上で大変大事なことは、島原市は観光宿泊産業が盛んですので、ホテル、旅館もありますが、ホテル、旅館のお客様、それと、非常に安価で何泊もするような低宿泊がいいのか、それとも、古民家でも非常に高級志向がいいのか。全国の成功事例の中にも、思い切って一泊数万円ということで成功した事例も数多くあります。あるいは安価でやっているところもあります。まず、こういったことをきちんと見きわめることも必要になってくるかと思いますので、そういったことを踏まえながら、島原らしいやり方にたどり着きたいと思っているところであります。 12 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。方向性というかな、考え方は同じような感じで、本当にそういったことで、利用次第では物すごく価値を生む、(写真を示す)この堀部邸と小早川邸ですので、ぜひそういったことで、島原市の新たな分野の観光の活性化ということで、この2つの建物をぜひ今の時代に再生していただきたいと思います。これは要望しておきます。  次に、2番目の観光の魅力アップは「光の演出」だということで質問したいと思います。  観光白書にもありますけど、国は観光立国ということで、2020年、2030年に2,000万人、3,000万人の外国人を呼ぼうということでございますけど、それより前に、国内の旅行が、毎年言われた安・近・短ですね。安い、近い、短い、そういう形式の旅行がまだいまだに続いていると。それを掘り起こすには、第一に地域の観光の魅力を出すべきだと。その手法の一つが、やっぱり夜の光の演出で、夜のまち歩きが大事だよというふうなことで言われていますし、当然だろうと思います。  そこで、島原の夜のまち歩きを考えたとき、はてどうなんだということにやっぱり行き着くわけなんですね。  そこで、島原も夜のまち歩きをテーマに、ライトアップに力を入れるべきということで質問いたしますが、以前、四明荘界隈ライトアップを要望して、一時期ついていたような状況なんですけど、今、四明荘のライトアップはどうなっているのか。そして、鯉の泳ぐまち界隈の水路とか、そういうところのライトアップはどうなっているのかをお尋ねしたいと思います。 13 産業部長(西村 栄君)  お尋ねの四明荘のライトアップの現状についてでございますけれども、平成24年5月に開催されましたジオパーク国際ユネスコ会議期間中におきまして、夜間の開放を行ったのを初めといたしまして、平成27年度には、門扉のほうから建物の玄関までの通路と池に照明を設置いたしまして、平成27年度から平成29年度におきましては、夏場の金曜、土曜などに夜間会場いたしまして、ライトアップを行ってきたところでございます。  また、鯉の泳ぐまち界隈でございますけれども、水路でのライトアップにつきましては、平成27年度に水路に照明を設置いたしまして、夏場の金曜、土曜日などに夜間会場いたしまして、ライトアップを行ってきたところでございます。 14 2番(林田 勉君)  ライトアップを短期間していただいたので、本当に取っかかりとしては第一歩だったんですけど、そのライトアップを見て、観光客、市民の方はどのような感想をお持ちになられたのか教えてください。 15 しまばら観光おもてなし課長吉田信人君)  平成27年度から夜、四明荘をあけまして、平成28年度、平成29年度も実施をしております。人数的には、1日に多いときは50人、60人、少ないときは一桁というときもございました。総評すると、なかなか宣伝も含めてうまく浸透していない部分もございまして、評価といいますか、鯉の泳ぐまち通りに来られる方は少なかったという状況にございます。 16 2番(林田 勉君)  それはそうでしょう。期間が短いし、夏場の短期間ですもんね。  それと、今、課長が言われたとおり、そういう地元がコマーシャルをする前に終わってしまったと。翌年もそういう話も出てこなかった、それは当然でしょう。PR活動もそういう長期にやっておられないということで、しようがないというのかな、まず取っかかりとしては、そんなもんかなというふうに思うんですが、やはり今、先ほど言いましたとおり、夜のまち歩き、これでまちを活性化させよう。何でかといったら、昼間の観光は素通りされても、夜のまち歩き、そこに出かける方は、そこに滞在している、泊まっているということ。たまたま泊まったから見に行こう、それでも、やっぱり島原のイメージアップになるわけなんですね。  先般、お客さんが来られたので島原に食事に行った帰り、こういうところが鯉の泳ぐまちなんですよ、四明荘なんですよと行ったとき、がっかりしました。ただの水路、ただのお屋敷跡ですね。そういった中で、何でここに冬場もライトアップして、それなりの雰囲気を出さんとかなと。逆に、冬場は観光客が少ないから、他市の観光地ではライトアップに力を入れているんですね。そういったところでございます。  その最たる事例が、話は違うんですけど、ハウステンボス。ハウステンボスが18年間赤字だったんですけど、ライトアップ、イルミネーションをして、8年後の2011年度には反転して黒字に持っていったんですね。  そういう意味では、普通、旅行に行ったとき思いませんか。どこかにホテルに泊まって、夜の観光地も見れますから、ちょっと出かけませんかと言われるのと、ああ、島原はどこか行くところありませんから、どこも暗くて、行っても同じですよと言われるのと、これはどっちですか。普通、市民感覚からしてもそう思うんですけど、市長、どう思われますか。 17 市長(古川隆三郎君)  非常に感性の問題で、難しい御質問だと思います。  一つには、中山間地に行って宿泊するときには、何もない、夜はしーんとして、清流の音が聞こえる、山の渓谷のざわざわっという木々の音がするのも風情がありますし、そういう中で露天風呂でも浸かれば、非常に安らぎがありますし、中途半端な都会だったら、都会じゃないほうが魅力があるし、また、今、議員がおっしゃるようなハウステンボスは、HISが力を入れておりますが、莫大な資金をするんだったら、とことん資金を投入するから誘客、集客が進むわけであって。  僕、最近よく思うのが、島原は田舎でよかったなと。中途半端な都会よりも、田舎の魅力を出すべきだというふうにも思いますので、今おっしゃったことは、僕も今、頭で整理をしているんですが、それと同時に、以前、鯉の泳ぐまちの水路のライトアップをしたこともありますけど、それだけで観光客が喜ぶわけじゃなくして、夜そのまちに行ったら、清流亭でも立ち寄って何かができる、四明荘でも何かができる、あるいは島原城でも何かができるというような、一連のライトアップと、何か行くための目的等を設置しなければ、自分たちがやっていて言うのは大変恥ずかしい気がするんですが、中途半端に終わることもあったのかなという今、反省も含めて思っておるところであります。 18 2番(林田 勉君)  まさに言われるとおり、島原の観光は中途半端なんですね。どっちすると。真っ暗するなら真っ暗ぐらいよかじゃないですか。ある意味、真っ暗でせせらぎがあるのもいいかもしれないんですけど、光がある中でせせらぎ、これは何倍も価値があると思いますね、言われなかったと思うんですけど。  そういった意味で、この四明荘ですね。(写真を示す)ここは四明荘。ここらが鯉の泳ぐまち。こういったところをスポットでもいいから、春でも夏でも秋でも冬でもいいじゃないですか。とにかくライトアップする。そうして観光客を呼び込む。また、観光客だけじゃなくて、市民の方も、毎日じゃなくてもいいと思うんですね。週末だけでも照らして、市民の方も、きょうはちょっと夜の散歩にでも行ってみようかとか、そういったことをし出したら、この夜に向けて各店舗もあけてくるんですね、お客さんを。露店が出たり。どっちが先なんだというような話。それは投資をせんとだめでしょう。私はそう思います。  そして、前回も言いましたけど、(写真を示す)こういうアーケードに湧水スポットをずらっと日本一並べて、これもライトアップしたら、市民の方も観光客も必ず来ます。ということで、光の演出はどうなんだということで、市長、私の今の話を聞かれてどう思ったのか、よろしくお願いします。 19 市長(古川隆三郎君)  この間、島原城が夜の島原城を演出しておりましたので、行ってまいりました。懐中電灯を持って中に入って、刀のきらりと光るところを懐中電灯で灯してみたり、あるいは、鎧兜を照らしてみたりというところに大変興味があったんですが、光の演出と音の演出がにぎやかだったので、僕はもっと怖いかなと思って行ったら、余り怖くなかったんですが、島原城の3階か4階、済みませんどっちだったか忘れましたけれども、廊下に切子灯籠の火袋の部分、ダイヤ形でカットしてある、あれを廊下に置いて、中に明かりを灯して、切子灯籠の火袋だけですよ。僕は、実はあそこが一番いいと思ったし、写真に撮りました。  それから、5階まで上がりましたら、以外と初めて見たんです。島原城の天守閣の5階から見た島原の夜景、非常に美しかったです。  それから、晴れていたのに、キャッスルモンスターも出ていました。やはり、そういう夜の楽しみ方もあるんだなと思ったし、今、議員がおっしゃっている湧水のある鯉の泳ぐまちなんかも、光もいいし、意外とロウソク、そういったあんどんみたいなのがあって、風情もあるし、ぜひそういったものも組み入れながら、まず光、それから、次には音、我々の五感に感じるようなことは、しかも、それが城下町にマッチするような光と音で、いわゆる繁華街とかネオン街の光と音じゃなくして、そういったイメージは考える必要があろうかと思いました。 20 2番(林田 勉君)  私も島原城行ってきました。本当に市長が言われるとおり幻想的な雰囲気で、少し館内で流れるミュージックがうるさかったのかなというふうに思っているところでございました。  闇から突然ですね──私はそこでアンケートを書いたんですけど、そこの階のメーンにやはり光のスポットを当てて、そういう演出をしたらどうなんだというふうなアドバイスのアンケートを回答したんですけれども、そういった感じで、人はやっぱり夜の光というのかな、そういうのも本当に心引かれるところがありますということで理解いたしました。  そこで、島原城の話をしていただきましたので、次に、ライトアップで島原城を日本三大夜城にしたらどうなんだ。夜城──夜のライトアップ、城ですね。でお尋ねします。  今、そういう夜の城のライトアップで、本当に観光客には魅力あるスポットになっているということでございます。夜景観光コンベンション・ビューロー、ここで三大夜城という認定がございましたけど、その三大夜城、紹介してみますと、(写真を示す)これが新潟県上越市、高田城が一つですね。2番目は、あのでっかい大阪城、これが一つ。3番目が、高知県の高知城という3つが、物すごくライトアップで、ここが日本一の三大夜城に認定されたということでございます。  そこで、島原城はどうなんだと。ありました、島原城。島原城もなかなか幻想的でいいんですね。だけど、やっぱりあと一工夫するなら、この城壁とか、もしくは、季節ごとにライトアップの色を変えるとか、いろんな記念日ですね、島原の乱のときには、そういった色に変えるとか、そういうふうな、その季節ごとに色を変えたり、そういう演出もしたらどうなんだということで、幾らぐらいかかるのということで観光課長にお尋ねしましたので、ちょっとそこをお尋ねしたいと思います。 21 しまばら観光おもてなし課長吉田信人君)  現状、天守閣でいいますと、4カ所から15個の水銀灯で夜間の照明をしているところでございます。それにフィルムみたいなものができないかということでお尋ねをしていましたけれども、やはり水銀灯は熱を持つということから考えて、簡単にフィルム等ではちょっと無理かなという部分が1点と、あと、LEDライトで問い合わせをしたところ、高い安いはあるんですけれども、安いほうで1灯で100万円程度かかるということでお聞きしているところでございます。 22 2番(林田 勉君)  そういったところで、ライトアップで色を現在のライトの上にフィルターをつけて色を変えるというのはできないよというふうな回答で、ライト自体を変えるのは100万円から200万円ぐらい1灯でかかりますよということでしょうけど、現在はLEDということで、年間の維持費とかそういったものを考えたり、現在のライトの償却ですね、そういったものを考えたときにはどうなんだというふうに思います。住宅のこういう電灯も今、LEDにかえて、逆にかえて安くなったというふうなこともありますので、ぜひそこらは検討していただいて、もうちょっと魅力ある、これはこれでいいとして、魅力ある島原城のライトアップで、三大夜城にならなくてもいいと思うんですけど、いやあ、島原にお城を見に行ったらきれいだったよと家に帰って言ってもらえる、そういう演出。  もしくは、この周りの樹木ですね、季節ごとにいろんな樹木があると思います。冬場だったら松もきれいですし、秋だったら柿の木なりモミジなり植えてあるからきれいだから、そういうライトアップもぜひして、お城に入らなくても、このお堀りの位置から見ても、わあ、すごかねと言われるようなことをしたらどうなんだというふうに思いますし、もう一つは、一番大事なのは、築城400年、今から約7年ほど最近なるんですが、それまでには、そういうライトアップ、島原の夜のまち歩きというのを一度もう一回考えて整備し直すという考えはできないのかというふうに思うんですけど、市長、どうでしょう。 23 市長(古川隆三郎君)  高規格道路で諫早のほうから来て杉谷地区のトンネルに差しかかる手前ぐらいから、島原城がぽっかり宙に浮いたように夜間見えます。あれは、ライトアップのおかげで非常にいいなと僕もよく思います。  それから、島原鉄道で諫早方面から島原駅あるいは南島原駅方面に来ると、やはり三会地区を過ぎるぐらいから、これは昼間もそうなんですが、夜も島原城が浮かび上がったように見えます。5月になると、佐世保-島原ウルトラウォークラリーで105キロメートル歩いて来られるんですが、島原城が見えたら、やっと着いたと思えるというような、やっぱり遠くから見てお城のたたずまい、非常に魅力ですので、今、議員がお尋ねの件も、400周年事業の中の実行委員会等で十分話し合ってみたいと思います。  それと同時に、400周年のソフト事業、イベント等では、十分今おっしゃったような城壁や石垣等を背景に、いろんな仕掛けというようなことも、これから十分アイデアとして盛り込むことが可能であろうというふうに思うところであります。 24 2番(林田 勉君)  ぜひ検討していただきたい。もしくは、今ちょっとお隣界隈からアイデアをいただいたんですけど、お城でもいろんなイベントとか夏のイベント、コスプレも夜のコスプレとか、そういうのもまたいいと思うんですが、そういったときに、プロジェクションマッピングですね、ああいうやつでぜひ盛り上げたりするのも一つのアイデアかなというふうに思いますので、ぜひ。  ということで、そういうアイデアもあられたら、市長、ひとつ御答弁をお願いいたします。 25 市長(古川隆三郎君)  いろいろ今、アドバイスをいただいているんですが、副市長からぜひ市長、そういうことをするときに、地元の方々が主催するような夜の市やイベント等とあわせてやると効果があるんじゃないかと今、耳打ちをしてくれたところなんですが、やっぱり議員、我々は行政ですので、しっかりとそういったインフラ的なことはできます。しかしながら、それをどう活用するかは、地元の商店街であったり経済界であったり、あるいは観光ビューローを中心とする観光業であったり、そういったところと一体になってPRをしていかなければ、いつあったのか、一過性で終わることはもったいないので、そういったところも含めてしっかりと相談をしてみたいと思います。 26 2番(林田 勉君)  市長の頭の中に今いろんなアイデアが浮かんだと思いますので、ぜひそれを実現せにゃいかん。この中途半端な島原の観光、夜の観光をどうにかせにゃいかんというふうに思っております。  何せ島原の観光地は島原城でしょう。島原城の武家屋敷界隈でしょう。そして、鯉の泳ぐまち、湧水庭園四明荘、湧水館、銀水、これぐらいなんですよね、資料館をのぞいたら。たったこれぐらいのを光らせんでどがんすっとですか、市長。というふうな私の思いを伝えて、次の質問に行きたいと思います。  次、3問目、市のホームページで地元産品を紹介し、販売の応援をしたらどうなんだというふうに思っております。  島原市のホームページで、何か用事があったら島原市を開くんですけど、地元にかかわらず、島原市というふうなキーワードで入れたら、まず島原市のホームページがひっかかるんですけど、そういったことで、島原市のホームページは大看板というふうに私は思うんですね。  そういったところで、一番最後のバナーにそういう島原市の紹介を、島原市の小さい業者の紹介をしたらどうなんだというふうに思っているんですけど、まず、この島原市のホームページ、大体どれくらいの方がクリック、のぞいておられるのか教えてください。 27 政策企画課長(松本直樹君)  正確な数値を持ち合わせておりませんが、月平均4万ビューぐらいかと思います。 28 2番(林田 勉君)  おっしゃるとおり、月3万9,000件。3万9,000回島原市というのがどなたかの目に触れているんですね、1カ月。それはすごい看板なんですね。  実際、こういうのがまずホームページです。(資料を示す)で、島原市と検索したらここがばーんと出て、画面を下に移したらこういうふうになります。ふるさと納税あり、市の行事が最近はこんなことがありますよと、各課に通じるのは、ここをクリックしたらいろんな課に行きますよということですね。
     それで、一番最後にバナーがあるんですね。バナーというのがあって、ここをクリックしたらジオパークがあるんですよ。ジオパークをクリックしたらジオパークのホームページでいろんな知らせが来るということ。ここらだったら、今、V・ファーレンを押したら、いろいろ活動状況のほうにぽんと飛んでいくんですね。そこの画面を見るような状況になるんですけど、このもう一つ下の段、ここは有料の掲載欄なんですね。企業さんがここにお金を出して、島原市って見たときに、ああ、ここは何だろうと思って押したときに、そこの企業、施設に行くということで、今、2カ所、あるカボチャ放送というところと、ある福祉施設のほうに飛ぶようになっているんですね。ここの欄が、一般企業1カ月1万円、NPO法人だったら5,000円とか3,000円とか、そういったことで、今は2社がここに申し込んでおられるということです。  私が今言っているのは、この3万9,000件見る中で、ここに島原市場という欄をクリックしたら、そこに飛ぶようなのを1つ設けてもらえませんかと。なおかつ、それはただですよと。ここの方は大きな企業ですので、1万円払われて、当然了承した中でやっておられるんですけど、島原市場、ここはただにしてくださいと、私はこう言っているんですね。  ここの島原市場をクリックしたときどうなるか。(資料を示す)これが拡大して、ここに島原市場という欄を設けましたよと。ここをクリックしたとき、拡大したら、こういうのをクリックするんですけど、これをクリックしたときに、じゃーんとこういう広告が幾つか出てくるということですね、島原市場。「何とかスイーツさん買ってね」とかハートマークとかあるんですけど、それとか、どっかの刃物屋さん。これは老人クラブで盆栽ををつくって、これ幾らで売りますよというふうなやつですね。これは、農家さんがイチゴを売りますと。この方は、シャツにプリントしたのは幾らですよ、この方はおばあちゃんグループで、趣味の手芸で、小物──ポシェットとか、こういうのを売りますよと。これは4Hクラブですね。これは農家さん、うちのスイカは日本一ということで、スイカを売りますよと。ここらは、子供農園とか、子供たちが自分たちでそういうとをつくって体験販売をするという、こういうところに飛んでいくと。このページをここに一つ持ってきて、なおかつ、こういう方々は個人ですので、なかなか販売を外部にするというのが苦手というかな、できない。農家の方も、自分のところは一生懸命いいのをつくっているけど、外部に売る方策がないと。こういったのを島原市で1つ欄をつくって応援してやったらどうなんですか。  それで、ここの公平性がないとかもし思われるかもしれないんですけど、これぐらいの方々の商売のチャンス、これから大きくなるかもしれないチャンスを、この1万円を、ただですね──もともとただのページです。そこを市のほうで応援してやったらどうなんだというふうに思うんですけど、どのように思われたのか御答弁をいただきたいと思います。 29 市長(古川隆三郎君)  議員の発案、非常におもしろいし、今のITを駆使したこと、それから、シェアリングエコノミーというような考えからすれば、非常に理解できます。ただ、幾つか整理しなければいけないことがあると思うんです。  例えば、それはどこかの商店が利益を生むことでありますので、行政は紹介はできるけれども、その利益自体は、今おっしゃったいろんな物流であったりイベントであったり、それをパッケージで委託して、それを主体的に受けてくれるような事業としてあれば、そこを応援することは形式は可能です。  わかりやすく言えば、例えば、古民家を市が整備してお貸しするので、あとは自分たちのルールの中できちんと維持費を出して、利益の中から人を雇って継続していくんですよ。それが古民家を持続可能に、行政と民間が一緒にするというモデルです。それがホームページの中で展開できるようなことが条件が整備できれば、可能であるというふうには思います。  それからもう一点、類似例で言うと、以前、武雄市がF&B良品だったと思うんですが、それをそれぞれの地域のいいものを集めて、石垣島もそうだったと思うんですが、いろんな市が一緒になってホームページ上で販売しませんかというので、実はうちまで来られました。もう4年ほど前だったと思いますが。うちは参加をしなかったんですが、現在でもホームページを使っていろんな自体が、うちで言うと、例えば、SQ商品を表に出すというようなことも、経済行為としてもありますので、いま一度、議員もそういった御提案をされるのであれば、その辺の仕組みづくり、やっぱりルールがあって、そういったことを精査していただければ、類似例は、現在幾つか私も今、知っている範囲でもあると思いますので。  それから、島原市では、例えば、商工会議所さんがそういった会員を対象に市内事業者の商工会議所の会員サイトがあります。そこも、会員であればいろんな商品を載せていますので、そういったところをそっくりバナーでリンクしてくることは、すぐでもできるのじゃないかなと思いますので、こういった現存するリンクのバナーサイトがあるということ。  それから、今、そういったお考えをする上では、きちんとした委託というようなことができるような受け入れ体あるかどうか、こういったことを整備していく必要があるんじゃないかと思ったところであります。 30 2番(林田 勉君)  ありがとうございます。私が言っているのは、今、商工会議所の御紹介をされたんですが、商工会議所に入られる方は、ある程度の販売規模というかな、そういったところなんですけど、こういう個人のじいちゃんばあちゃんが集まった中で、手芸を、これ幾らで買いませんかとか、そういうところを私は言っているんですね。  なおかつ、その販売は、ここは紹介だけでいいと思うんです。ここに電話してくださいとここにあればいいことだから。だから、あとは個人。だけど、島原市はこういうのがありますよというのを紹介してほしいと言っているんですね。大きなペーパー、島原市というホームページのデパートの中で、なおかつ、ここはいっぱい寄ってこられたら抽せんでいいじゃないですか。2カ月に一回抽せんですよと。それでずっと入れかえますよって、そういうのだったら公平性もありますし、あとは、もう個人、遠くから連絡あった個人同士がやりとりをすればいいことですので、だけど、その一番の最初のきっかけは、この島原市のホームページというのが市場としてこういうのがありますよという、そういう看板になるじゃないですか。だから、そこを行政の方はちょっと難しく考えて言うんですけど…… 31 議長(本多秀樹君)  林田議員、時間が来ました。 32 2番(林田 勉君)続  紹介をしてくださいということです。 33 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午前10時55分休憩                              午前11時5分開議 34 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 35 10番(松井大助君)(登壇)  皆さん、そこの17番の席は中川議員の席でございましたが、白い花が供えてあります。  彼と私は、青年団時代に一生懸命活動をいたしました。そして、それが終わるや今度は子育て、小学校の、あるいは中学校の育友会の保護者として育友会活動に全力を挙げてやってまいりました。そして、その次はこの議会でございます。  昭和58年、7人の新人が出馬いたしました。そして、全員当選をいたしました。しかしながら、3人はもうこの世にはいらっしゃいませんでしたが、今度はそれに加えて17番の中川議員がいなくなりました。今この7人のうちで生きておるのは3人おります。その中で2人が当議会におります。本当に彼の冥福を心から祈りつつ、一般質問をさせていただきたいと思います。  さて、質問のまず第1番は、築城400年を迎えるに当たりということでございます。  平成36年に島原城は、築城して400年を迎えますが、この城は1616年(元和2年)から7年3カ月をかけて、奈良の五条より入府された松倉豊後守重政公によって築かれたお城でございます。この松倉公没後、京都福知山から今度は松平忠房公が入府され、以来13代、この長きにわたり島原をおさめてこられました。  この史実が、今日の福知山市、あるいは豊後高田市、そして近くには幸田町との新しいおつき合いを展開してきました。これも全て、この島原の地にお城がつくられたことが本市の発祥となったわけで、改めて築城主の偉業を評価しなければならないのではないかというふうに考えております。  そこで、市長の御所見をお伺いしたいと思います。  このほか、2番目が大手川の美化について、そして3番目が霊南の埋立地の利活用について、この3点についてお伺いをしたいと思います。  2番、3番は自席より質問させていただきます。よろしく御答弁を賜りたいと思います。 36 市長(古川隆三郎君)(登壇)  松井大助議員の御質問に答弁をさせていただきます。  平成36年に島原市は、我々のシンボルであります島原城が築城400年を迎えることとなります。まさに松倉重政公がこの城を築き、そして、私どもが生活しているこの島原の城下町の町並みをつくった歴史の原点にいることは間違いないと思います。  その後、島原の乱が起こり、乱後の平定を願い、4代将軍家綱が松平忠房公を島原に赴任させ、そのときに豊後高田三万石を加増され、城下町として七万石の歴史が始まりました。  松倉重政公は、幕府の命により大和国──今の奈良県の五条から、まず、有馬氏の居城がありました肥前国日野江城に移ってまいりました。重政公は国づくりの名人とも呼ばれておりまして、これまでの土木技術や人脈を生かし、日野江城から今度は島原の森岳の地に築城を考え、おおよそ7年の時を費やし築城されたと聞いておるところであります。  この築城によりまして、今の島原半島の政治、経済、文化の中心地としてこの島原市が、特に行政、現在では行政官庁等、また県立高校等も集約していますが、当時から島原半島の政治、経済、文化の中心地としてこの島原のまちを発展させた本人でもあると私は認識しているところであります。ということは、現在、豊後高田市、あるいは福知山市、あるいは幸田町、姉妹・兄弟都市を結んでおりますが、それに匹敵するような歴史上の価値がある松倉家との交流もこれから視野に入れて、400年記念事業に向けていろんなアイデアを網羅し、市民の皆様と一緒に築城400周年を迎えたいと考えているところであります。 37 10番(松井大助君)  御丁寧な答弁ありがとうございました。  さて、実は昨年の秋ぐらいから、私、自分の身の回りに接するような方たちに会うと、あるいは見ると走っていって、いよいよ島原のお城も400年を迎えますよと。築城400年は案外御存じなんですね。それで、誰が築城主かということになりますと、松平の殿様と言うのが圧倒的に多いんですね。それで、ああ、こんなに知らっさんとかなというようなことでちょっと驚いておるわけでございます。私の一番身近な者でも、それはお父さん、松平さんでしょうもんて、こんなふうなことを言いますしね。これは400周年を迎えて、今から島原市も記念事業をやろうとしておるのに、市民がこういうことじゃ、これは本当に松倉さんに申しわけないんじゃないかというようなことで今回のこの質問に至ったわけでございます。  そこで、まちの生い立ちぐらいは、やはり島原市に住む以上は知っとってもらいたい。大人はさることながら、大人も学校に行きよったころ、これは一回は指導を受けているはずですが、やっぱり時がたちますと自然に忘れてしまうのではないかなという面もございます。  ここで私は、3つについてちょっと具体的に質問をさせていただきたいんですが、まずは、市民の大人の皆様方にこのことを知ってもらうために、何かこういうことっていうようなことができないかどうか、これがまず1つ。  それから2つ目が、これはもう非常に大事と思うんですが、次代を担う子供たちへの地元の歴史の指導ですね、こういうふうなものはなされておるのか。  きのう同僚議員の一般質問で、「わたしたちの島原市」という副読本があるやにお伺いをいたしましたけれども、そういうふうなものの中にも、おらがまちとか、私たちの郷土とかというような、本当に地元の泥くさい歴史をつづったような、そういうふうな副読本なんかはないんだろうかと。どういうふうなことで指導がなされておるのか、これを2つ目の質問にいたします。  それからもう一つは、年に一回、島原市の市職への試験がございます。こういうふうな試験の中に、例えば論文あたりに島原の歴史についてとか、これを必ず1項目入れていただくわけにはいかないのかと。こういうふうなことによって、島原の歴史というものがもう一遍改めて出てくる。こういうふうなことをずっとやっとけば、築城主は誰かと言っても、松平さんて言うとは非常に少なくなるんじゃないだろうかと思います。  この3つをちょっと具体的に教えていただきたいと思います。 38 教育長(森本和孝君)  島原の歴史、ふるさとをよく知っていただくために、まず、市民向けといたしましては市の広報、「広報しまばら」におきまして、「ふるさと再発見」ということで、これまで市内の文化財、あるいは歴史的な出来事について紹介をいたしております。  2月号におきましては、第5代の藩主であります松平忠房公の御紹介をさせていただきました。これは隔月で御紹介をさせていただいております。  また、教育における歴史学習というんでしょうか、ふるさと学習というんでしょうか、昨日、一般質問の中でも余り評判がよくないと指摘を受けておりましたけれども、「わたしたちの島原市」の中で、これまでの島原市の偉人について御紹介をしております。  例を挙げますと、三好屋新田をつくられた中山要右衛門さんですね。あるいは、先ほど申しました松平忠房公、あるいは丸山作楽さん、そういった方たちの御紹介──これはもっと数が多いんですけれども、御紹介をさせていただいております。  それから、有明町におきましては、吉岡春庵さん、これは三之沢のお医者さんでございます。あるいは、森岡の地をつくられた森謙治さん、そういった方たちの紹介を通して、島原市のこれまでの歴史、そして偉人がつくられた成り立ちというんでしょうか、そういったものについては学校のほうで指導しているところでございます。 39 市長(古川隆三郎君)  議員おっしゃるように、一番の混同はですね、七万石の城下町ですから、松平忠房公が1669年にあのお城に入ってきたとき、豊後高田三万石を加増され、七万石の殿様になったんですが、建てた御本人の松倉重政公は四万石のお殿様でありながら、あれだけ大きな居城をつくったという、この辺のことをやっぱりきちんと御紹介しなければ、七万石のお城じゃなくて、もともとは四万石の殿様があれだけのものをつくったんだというようなこともなかなかわかりにくいかなと思います。  かつて関が原の戦いで活躍した有馬氏が島原藩を興し、そして有馬から、次は松倉、そして高力、そして松平、途中で宇都宮との領地がえで戸田が2代あって松平と、こういった歴史の事実はですね、議員おっしゃるように、いろんなところできちんとわかるようにお伝えしていく必要があると思います。  ただ、さっきお尋ねの採用試験の題にしましては、採用試験は事前にお知らせすることはできませんので、そのときに島原の歴史にどのような造詣があるかというのを判断する材料としてはできますけれども、前もってそういったことを公表することはなかなか難しいかなと思うところであります。 40 10番(松井大助君)  ありがとうございました。子供たちへの指導というのは、済みません、私がよく聞き取れなかったんですが、どういうふうなことでやっておられますか。 41 教育長(森本和孝君)  これは、小学校段階では小学校3年生、4年生でふるさと島原市のことを学習するようになっております。その教材といたしまして、「わたしたちの島原市」を使っているわけでございます。  主に島原市でこれまで活躍をされた方たち、偉人というんでしょうか、そういった方たちの紹介をして、それを通して島原市の成り立ち等については学習をしているところでございます。  ただ、先ほど市長が申しましたような詳しいことについては学習をいたしていないところでございます。 42 10番(松井大助君)  子供への指導は、大体週に何時間とかというようなことは決まっておるわけですか。 43 学校教育課長(堀口達也君)  ただいま教育長が答弁しました学習内容については、小学校4年生の学習内容として、昔から今へと続くまちづくりということで12時間ぐらいの計画を立てて学習をしているようでございます。  昨日も答弁しましたが、社会科自体が70時間ありますので、そのうちの12時間程度学習をしておりますが、あくまでも多くの偉人に触れるという、興味・関心を抱くというところが主でありまして、一人一人を詳しく学習するというようなところまでは踏み込んでいないところであります。 44 10番(松井大助君)  何で私が子供たちへの指導をしつこく言うかということでございますけど、小さな子供たちの誇りかもしれません。心の問題ですね。やはり自分の住んでいるまち、あるいは住んでおったまちの歴史を知ることによって、ささやかな誇りが芽生えてくるというようなことになるんじゃないだろうかというような気がしてならないんです。何もそういうふうな指導を受けない者と受けた者の差ですね、これがやはり甘えん坊の子供から大きく脱皮をする、そういう足がかりの一助になるんじゃないだろうかというような考えもするわけでございます。  こういうふうな意味において、大人もさることながら、子供はそれ以上のもっとの指導が必要じゃないかというふうな認識を持っておるもんですから、しつこく聞くわけでございます。──わかりました。  そして、今、市長の答弁で、事前にこれを言うわけにはいかないと。それは当然でございます。そういうことは私も言っておりませんで、島原市の試験を受けるには、どうしても1つ、そういう市の生い立ち、歴史というものが必ず入ってくるぞというようなものをわからしめればいいんですよ。そしたら、いやが応でも、黙っとっても自分で文献をあさって勉強してくるわけですから。そしたら頭に入るわけで。市民の上に立って市民のお世話をしようという者が、そのまちの生い立ちも知らんで、ただペーパーでいい点数をとれば上がる──上がるわけですよね。やはりそれに心もひとつ加えていただきたい。そういう職員は、今うちにはおられないかもしれませんけれども、今後はわかりません。ですから、ぜひ、ひとつそういうふうな御配慮もいただきたい。これは要望でございますので、どうぞお願いをいたします。  そしてもう一つ、ちょっとこれはお伺いをしたいんですが、平成28年、一昨年ですね、秋に、松倉公入府の400周年の記念の供養祭がとり行われたそうでございますけれども、市にも案内なんかはあっておるわけでございましょうか。聞いてみたら、江東寺の涅槃像の横にこの松倉公の墓標があるらしいんですよ。実を言えば私も行っておりません。  というのが、やはりこの松倉さんのほうとのコンタクトというか、何もないのもですね、またちょっとおかしいなというふうな気がするもんですからお伺いをしているわけでございます。 45 市長(古川隆三郎君)  実は、入府400年を記念した法要が行われるということで、直前ではございましたが、私に御案内がありましたので、私は参加をさせていただきました。  江東寺様は、たしか松倉さんがつくった菩提寺であり、当日は相当数の僧侶の方が出席されて、本堂で盛大に法要を営まれ、そして、涅槃像の横のお墓の前でも御供養をされたところでありました。  それに際しまして、奈良県の五条から松倉家にゆかりの方々が島原市へ来られて、その法要に参加をされました。そして、その一昨年の法要への市民の参加を契機に、昨年は五条の市長さんが私のところへ表敬して御挨拶に来ていただいたところでありました。  そういった五条市、松倉様と江東寺様と私の間で一連の流れがあったことはお伝えできると思います。 46 10番(松井大助君)  市長が案内を受けられたということで、ちょっと安心をいたしましたけれども、この主催というのはどちらのほうからの案内だったんでしょうか。覚えていらっしゃいますか。 47 市長(古川隆三郎君)  済みません、正式な主催団体とかいう形ではなくして、うちの島原城の学芸員をしていただいております松尾卓次先生が非常に五条と交流があるということで、五条の城下町の松倉家にゆかりの方々と一緒に私に御連絡があり、参加をさせていただいたというのが私の受けとめ方でございます。 48 10番(松井大助君)  ありがとうございました。今、松尾卓次先生のお話が出ましたが、先ほど教育長、一般市民の方に知らしめるのに広報をという言葉をちょっと耳にしたんですけれども、実は、この松尾卓次先生の平成28年度の薪能の冊子を私、入手したんですけれども、これを見ておりましたら、最後のほうに松倉さんのことが詳しく書いてあるわけなんですね。こういうふうなものを広報誌に一枚挟んで、裏表刷って入れる。経費もそんなかからないと思うんですね。こういうふうな方法はいかがかなと思います。どうぞひとつ御検討をいただきたい。前向きな御検討をしていただきたいと思うんです。薪能のこれは、これに行った者だけしか知らない。物すごく詳しく書いてあるんですよ。それで、そのことは私、質問どりのときにちょっと言っておったんですけど、ぜひひとつお願いをしたいと思います。  そして、島原には、宮崎昌二郎さんから御寄贈いただいた島原のお城の築城の大きな絵がですね、あれは何号ですか、100号……、何号ですかね、大きな絵があるはずでございますね。あの絵なんか、当時のそういう築城の風景というのは、写真は絶対ないわけですから、絵に描く、墨絵か、あれは油絵でございますけど、こういうふうなものも一緒に、先ほど申し上げました松尾卓次先生の文書と一緒に印刷をして市民の目にも触れさせるということは、これはやはり大事なことじゃないかなと。せっかくいただいておる絵でございます。宝の持ち腐れにならんようにやっていただきたい。これは要望でございますので、よろしくお願いいたします。  時間があんまりございませんので、2番目に進みたいと思います。  2番目は、大手川の美化についてでございます。  この川は、御存じのように昭和57年7月の大雨で約1億4,000万円もの被害を本市に出させた。これがあの長崎大水害でした。早い時期にこの大手川は改修がされました。大変きれいになった。川幅も広くなって心配しなくてもよくなった。しかし、時がたつにつれまして、この川の美化についての論議がされるようになって、今日に至っております。  先日、市民の方から連絡をいただいて現場に行ってみますと、相変わらず、雑草ではなく雑木です。これが繁茂しておりました。この川は県の管理でございますが、最近は県との話し合いがどうなっているのか。ここのところしばらく全然この問題は、この一般質問なんかにも出ておりません。どうなっているのか全くわかりませんので、どうぞひとつその辺をお聞かせいただきたいと思います。 49 建設部長(兼元善啓君)  お尋ねの大手川の管理についてでございますけれども、河川の維持管理につきましては、河川の流れる流水機能を阻害していないかが大前提でありまして、また、景観上見苦しくないかなど判断して、清掃、土砂の除去等を行う優先順位を決めているという回答をいただいております。  また、県が半島を管理します河川については65本ありまして、総延長が約180キロあるということで、かなりな本数、年間の維持管理に係る河川を持っていらっしゃるということです。経済的な面も含めまして、なかなか全体には行き渡らないということで、先ほど申しましたように、流れる流水の機能が阻害していないかというようなことを大前提に上げられて管理をされているということでございます。  しかしながら、本市を流れます大手川につきましては、市街地を流れる河川でありまして、また、多くの湧水等も見受けられますので、引き続き維持管理につきましては県のほうに要望をしていきたいというふうに考えております。 50 10番(松井大助君)  ありがとうございました。実は今もおっしゃいましたけれども、景観の問題なんです。雑木に物がひっかかって、大雨のときにこれが上に上がってくると。前回、改修される前の大雨のときには、それであの辺一帯がやられてしまいました。  それと、今日では、観光客があの川の側道をよく行かれておるのをですね、上のほうに上っていかれます。ですから、恐らくこれは川を見ていい感情ではないだろうなと一人で憶測をしております。県も一生懸命やってくれているようでございますので、どうぞひとつ今後とも県のほうに御配慮いただきますように、市長のほうからもぜひ口添えをいただきたいと思います。  参考のために申しておきますけれども、実は、前はあそこの地元の町内あたりが下におりて、ちょっと急勾配な階段があって、あれをもう少しなだらかにしてくれという要望もあったんですけど、それはそのままなっとるんです。ところが、たとえこれをなだらかな勾配にしたにしましても、雑草ならば自分たちで取れる、協力もできる。市民清掃のときに下におりてやったことも幾度もあるとおっしゃるんです。しかし、今日ではもう雑草じゃない、木なんですね。切るのは切っても、これは下から上に上げにゃいかん。もうとてもじゃないけれども、自分たちの手に負える仕事ではないというふうなことで悲鳴を上げられておるんですね。
     こういうこともございますので、どうぞひとつ、予算等の都合もございましょうけれども、先ほど課長が申されたような美観というのが非常に問題になっております。特に我がまちは観光都市を標榜する都市でございますので、十分にひとつ御配慮を賜りたいと思います。  以上で2番も終わります。  次は、3番目の霊南の埋立地の利活用について2つ3つ──4つ、お伺いをしてみたいと思います。3つと思ったら4つまで書いておりました。  まず、この埋立地の計画をされた時点から今日までの経緯、こういうふうな流れの中で今日に至っておるという、その辺を、いま一度お伺いさせていただきたいと思います。これは後から申し上げますけれども、この説明は一回聞いているんですよ、早い時期に。昭和60年ぐらいには聞いている。  2番目が、この地の利用目的は何だったのかということをお伺いしてみたいと思います。  3番目が、これは県の事業で埋め立てがされておるわけでございまして、もう長いことですね、数え切れないように長い、そういう間ほったらかしにしてあるんですね。だから、県もいい話じゃないだろうと思うんですけれども、県との話し合いはどういうふうになっているのか。  そして4番目が、これからこれをどうしていくのか。  以上4つです。お願いいたします。 51 産業部長(西村 栄君)  まず、お尋ねの経緯についてでございます。  この霊南の埋立地につきましては、昭和60年1月に島原市内の5つの漁業協同組合長から長崎県知事に対しまして、霊南地先に島原半島の中核的漁業基地整備の陳情書が提出されまして、県において整備をしていただいた土地でございます。  この昭和60年の要望を受けまして、県によりまして昭和62年に埋立免許の申請、また平成14年に竣工認可、平成15年に登記がなされております。  なお、埋立地の全体面積約4万平方メートルのうち、約9,000平方メートルにつきましては、昭和62年及び平成20年に市から県に対しまして、工事完了後、議会の議決と関係法令に基づく手続が終わり次第、購入することの確約書を提出してございます。  また、工事完了後から現在までは、土地の購入に係る協議を県と行っているところでございます。  また、2点目の当初の利用計画についてのお尋ねでございます。  埋立免許の土地利用計画につきましては、埋立地の全体面積約4万平方メートルのうち、野積み場とか物揚げ場などを除きます約9,000平方メートルを漁業の関連用途地域として、放流用の稚魚の生産のための種苗センターでございますとか、水揚げされました生産物の有効な流通の冷蔵・冷凍庫、また、漁民の皆さんや地域住民の方々の交流の場としての漁民センター、また海産物の加工や販売を行う海産物の流通センターなどが当初計画をされていたところでございます。  3点目の県との協議の状況はという御質問でございます。  この工事完了後につきましては、土地の購入にかかわる協議を県と継続して行ってまいりましたが、現時点では水産分野における土地の利用計画の決定に至っていないことから、今後も関連団体と協議を重ねてまいりたいと考えているところでございます。  また、今後どうするのかという御質問でございます。島原市にとりまして、どのような活用方法が最適であるかということでございます。  現状といたしますと、先ほど議員御質問のとおり、長い期間が経過をいたしております。計画から30年余りがたちまして、近年は、自然環境の変化等によりまして魚などの水揚げ量は減少している状況でございます。そういった中で、平成24年9月には、高潮により埋立地の一部が浸水するなど大きく状況が変わってきている現状もございます。今後その活用方法については、私ども関連団体とも検討協議もいたしているところでございますが、将来を見据えた有効な方法を今後も引き続き検討してまいりたいと考えているところでございます。 52 10番(松井大助君)  大体わかりましたけれども、この利用目的、すばらしい計画がなされておるわけですね。昭和60年代といえば、バブルが始まったぐらいですかね。その辺の時期に計画がなされて、そして竣工というか、でき上がって、県に確約書を提出して、そして、島原市がこれは引き取りますということで来とるわけですね。さっきちょっと言いましたけれども、その時期から今日まで考えて、私どもが議会の末席を汚したのは昭和58年なんですよね。59、60──2年、1期目の終わりぐらいのときにこれは始まっているんですよね。えらい長くかかりますね。三十数年。そして、まだ何も手がつけられない。  利用目的を聞いてみれば、そういうふうな海産物とか、海のそういうふうなものをここで扱うと。昭和60年代のバブルのときは、確かに漁協の、多分漁協が4つか5つかあったかと思いますが、これを一まとめにくくって合併をしたんじゃないか。そういうところで、これを受けようとしたんじゃないかなと考えるんですけどね。  きのうの同僚議員の一般質問に、あれは島田議員の質問に答弁があっていましたね。現在、漁業を営む方は非常に生活も大変なんだというようなお話でございました。漁協というのは、こういう漁業者の方を集めてやっておられる。これは漁協ですね。こういうふうに時代が大きく変わって、バブルがはじけるということは、誰もこれは予測できなかったんじゃないかと思うんですね。だから、これはもうこの団体だけではなくて、いろんなところで、こういうはずじゃなかったというのはあっていると思うんですよ。  ですから、私が何を言わんとしているかといえば、この利用目的、初め、県が着工してくれてやるときは、あくまで漁業者のためにやろうという善意で、本当にいいことだなということで進められとるはずなんですね。ところが、受ける者、漁業者にしてみれば、日に日に漁獲が落ちてくる。その理由については、もうきょうは問いませんけれども、そういうふうなことがずっと積み重なってきて、とてもじゃない、受け切らないというようなことになっていると思うんですね。ですから、その目的を変えるわけにはいかんのですか。その辺は県と何か話したことはございますか。 53 市長(古川隆三郎君)  議員おっしゃるように、昭和60年代を振り返ってみますと、バブルの坂をどんどん登っていく時代、そして、有明海の漁船漁業を中心とする漁業者も非常に元気で、漁獲量等も順調に、魚もとれておった。今日、漁業者の就業されている方の平均年齢もかなり高齢化をしています。それから、昭和60年からの間では忘れることができない雲仙普賢岳噴火災害があって、あの地域は仮設住宅等が霊丘公園に建ったりして、非常にいろんな状況が目まぐるしく変わった。こういったことを踏まえれば、当時の計画と今では随分状況が変わったと言わざるを得ません。  また、近年では、高潮で冠水の被害もあの地域の一部で出るというようなことも発生していますので、今後ですね、これまでもいろんな考えが変遷してきたと思いますが、どのような活用方法が最適であるのか、議会の皆様方のお知恵もいただきながら、将来を見据えた有効な活用方法を検討せざるを得ないというふうにも思います。  それから、済みません、先ほど私、松倉さんの話の中で、多分、江東寺は松倉さんの菩提寺だと言ったと思うんですが、つけ加えさせていただきますが、江東寺様は有馬晴信の弟であった僧侶の方が1558年(永禄元年)に創建した由緒あるお寺様であるということでございますので、つけ加えさせていただきたいと思います。 54 10番(松井大助君)  ありがとうございました。くどいように言うかもしれませんけど、この埋立地の問題、この際、この当初の目的、すなわち漁業のためにこれをやるというその目的を、県のほうと相談して変えてもらう。そうしないと、このまま続けていくなら、これはまた30年、それでもまだ解決の道は見えないかもしれない。もう今までも長い間、県に迷惑をかけておりますのに、まだこれからも迷惑をかけねばならない、そういう事態になるんじゃないか。ですから、目的を変えるような御相談をいただいて、そして、一日も早くこの土地を島原のほうに引き取る。あとは島原にそれは処分を任せるというような、そういう御相談を、市長やっていただきたい。よろしくお願いをいたしたいと思います。  最後に一言申し上げておきたいんですが、この長き時間、30年余りの時間、こんな時間があるのに、これを今日まで放置しとったという行政の責任、これは軽くない。そして、議会と理事者は車の両輪であるというんであるなら、議会の責任も少なからず──もちろん私も含めて──を申し上げて、これを終わりたいと思います。ありがとうございました。 55 議長(本多秀樹君)  午後1時まで休憩いたします。                              午前11時53分休憩                              午後1時  再開 56 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 57 7番(楠 晋典君)(登壇)  皆さんこんにちは。バラの会、楠晋典でございます。本日は3月7日、春の防火デーの最終日であります。何の日かと調べてみると、消防記念日ということでした。御逝去された中川議員も、ボランティアである消防団員の待遇改善を訴えておられたのを思い出します。その思いにかなうよう、これからも頑張っていかねばと思います。短い間でしたが、お世話になりました。  今回は5問、一問一答方式で行います。  まず1つ目に、施政方針の最重点項目の一つと位置づけられているジオパーク、それと、ジオパークにまつわる観光行政についてお尋ねいたします。  一昨年の期限つき再認定から1年ちょっとで、晴れて再認定をいただいたジオパークですが、ほっと肩をなでおろされた方も多いと思います。しかしながら、なぜ期限つきであったのか、今回はなぜ再認定できたのかという疑問を持たれた方も多いはず。改めて、その経緯を教えていただきたいと思います。  また、新年度を迎えるに当たり、最重点項目に挙げられた思い、意気込みも、施政方針の中で語り尽くせぬことかありましたらば教えていただきたいと思います。  あとは自席より行います。よろしくお願いいたします。 58 市長(古川隆三郎君)(登壇)  楠晋典議員の御質問に答弁をさせていただきます。  私の施政方針の中の重点項目の一つでありますジオパークについてのお尋ねでございます。  先般、ユネスコ世界ジオパークとして再々認定をいただくことができました。その前、28年には、日本国内のジオパークで、いわゆる期限つき、イエローカードがありましたので、どういうイエローカードであり、そしてユネスコの世界認定までの経緯、そして私の思い等の御質問でございます。  実は、ジオパークの認定には、国内の認定と世界の認定の2つがあります。島原半島ユネスコ世界ジオパークは、平成28年12月に、日本ジオパーク委員会から、イエローカードであります条件つき再認定を受けたところであります。条件つきを受けますと、その2年後にもう一度認定審査を受け、そこで合格しなければ、ジオパークの認証自体が取り消されるというものでありました。  そのときの指摘事項の大きな中身でいいますと、評価された点は、活発な教育研究活動や済州島及び香港など、ほかの国のユネスコ世界ジオパークと積極的に交流をしている、こういったところは評価をされました。反面、関係者の認識不足であるとか事務局体制の不備──不備というのは、もっと強化をしなさいということです。また、半島3市の各部局との連携を強化しなさい。また、認定ガイドの質の向上や組織化を図りなさいということなどが指摘事項でありました。これらの指摘事項を受けました私ども協議会は、対応するべきアクションプランを作成いたしまして、29年度から早速実行に移したところでありました。  まず、関係者の認識不足及び事務局と各市の担当部局の連携不足につきましては、半島3市のジオパーク担当部局職員による定例会議を開催することにいたしました。それから、ジオパーク協議会から、わかりやすいニュースレターを定期的に発行することにし、情報の共有化に努めたところでありました。  次に、事務局体制の強化につきましては、平成29年度から観光を専門とする専門員を1名新たに雇用し、事務局体制の強化を図りました。  次に、認定ジオガイドの質の向上と組織化につきましては、認定ジオガイドさんたちが自主的に会合を設けるなどの機会が格段にふえ、そして、ジオガイドさんたちの意識も、イエローカードを受けたということで格段にいい方向に変化してきたところでありました。  こういった状況の中で、昨年、ユネスコの世界審査に臨んだところでありました。私も審査に立ち会わせていただきましたが、半島3市のそれぞれのジオパークにかかわる方々、そしてジオガイドの方々が、自分の地域を心から愛し、そしてイエローカードを踏まえて、真剣にかつ精力的に審査に臨んでいただき、その思いが確実に審査員に届いたような気がしておりました。このたび、ユネスコから新たな指摘事項が来て、今その中身を検討しているんですが、特に、口之津の口加高校のグローカルコース──グローバルとローカルを合わせた造語だそうですが、グローカルコースの生徒さんたちの調査研究、あるいは英語によるプレゼンテーション、大変よかったと、こういったことをさらに広げてくださいという評価もありました。  そういったことで、私たちの思いが通じ、ユネスコの再認定をいただいたということにつながったと思います。思い起こせば10年ほど前に、火山都市国際会議を島原の地で開催をし、その後に続くものとして、当時の市長さんたちから私につながるまで、ジオパーク活動を継続をされ、半島に有する雲仙普賢岳が中心にある同じ環境の島原半島3市が、合併の後も一つの目的に向かってこれに取り組んでいることは、私は大変いいことだと思っておりますし、年々ジオに対する理解も深まり、今全国では43の地域がジオパーク活動をするに至ってまいりました。  長崎県でも、五島列島が新たに参入されるようになってきており、地方創生と相まって、地方の声が大きく広がりつつあることを感じておるところでございます。  そういったことから、今後もジオパークを地域のシンボルとして取り組んでまいりたいと、新たに決意しているところであります。 59 7番(楠 晋典君)  ありがとうございました。議会事務局の入ってすぐ左のところに、ジオパークのカレンダーがあるんですね。日本列島が書いてあって、どこどこにジオパークがあって、世界ユネスコジオパークがここですよというふうに日本地図に落としてあるんですけれども、非常にわかりやすくて、市長がおっしゃられたように、あれはもう都市部にはないと。もちろん、どこのジオパークの方も一緒だと思いますけど、やはり自分のところの郷土、自然を本当に愛していらっしゃる、誇りになるというのは、本当に強いんだろうと思っております。その市長の最重要重点項目に挙げられた思い、本当に理解して、応援したいと思っております。  その再認定の際、幾つか指摘された点から改善された、事務所体制が強化されただとか、火山災害を経験したあたりを理解されたということで再認定されたと。もちろん、大変な努力もされた中であったと思います。しかしながら、指摘された点でいうと、市民参加などの不足というのがまだクリアできていないということも職員さんの中から話を聞いております。  今後とも改善していく必要があるということでございます。  次の南島原市の世界遺産候補とともに、半島の活性化を図るということですけれども、具体的にはどういうことを考えておられるか、お尋ねいたします。 60 産業部長(西村 栄君)  ジオパークと世界遺産と連携させた半島の活性化という視点で御説明をさせていただきます。  南島原市にございます長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の構成資産でもあります原城跡につきましては、島原・天草一揆の最終激戦地でもございまして、その歴史的価値は古くから評価されているところでございます。また、この原城が築かれた高台は、熊本の阿蘇山の巨大噴火に伴います大火砕流が堆積して生じたものでもございます。  このように、原城跡は日本の歴史に重要な影響を与えた出来事と火山噴火のかかわりが紹介できるサイトでございまして、世界遺産の見学を主な目的とした観光客に対しましても、今までにない視点で地域の魅力を提供できる可能性もございます。  こういった一例を挙げますと今申したとおりでございますけれども、今回、ことしの夏に想定されますこの世界遺産の認定、そしてまた、ジオパークというユネスコのこの2つの正式プログラムを最大限に活用して生かしながら、相乗効果を持ちながらジオパークにも生かしていきたいと考えているところでございます。 61 7番(楠 晋典君)  連携を強めていくということで御答弁をいただいたんですけれども、具体的な施策というふうなところでいうとなかなか見えてきていないのが今の現状じゃないかなと思います。  島原市という場所を考えると、輸送面でも、熊本市からの玄関口、それと、大村市、諌早市からの陸路での要所地ということだと思います。海路、陸路の公共交通の所在地と、そういう場所にある島原市においても具体的な輸送案を迫られると思いますけれども、いかがでしょうか。 62 市長(古川隆三郎君)  今早くできることの一つに、阿蘇世界ジオパーク──ちょうど今噴火をして、きょうあたりマグマが非常に動いたとかは言われていますが、霧島ジオパーク、それから桜島錦江湾ジオパーク、大分県の豊後大野ジオパーク、姫島ジオパーク等々、九州には認定されたジオパーク、国内ジオパークと世界ジオパークがありますので、こういったところと連携してインバウンドを迎えるということは、比較的早く取りかかるべきことだろうと思っています。  その上で、先般から、島鉄が新しい経営陣になられて、新しい社長あたりのいろんなお話を伺う中で盛んにおっしゃっていることが、島原半島の発展のためには、対岸の熊本エリアにどんどん広告宣伝を打たなければ、島原半島への送客は伸びないと。それはデータ的にも立証されているということをおっしゃいまして、そして、島原鉄道の経営を新しく引き受けるときに、島原半島のジオパークやこれからの世界遺産、そういったことで、観光資源として非常に魅力があるというようなことをおっしゃっていますので、やはり今、議員御指摘のように、交通体系の整備とインバウンドというあたりに力を入れてまいりたいと考えているところです。 63 7番(楠 晋典君)  昨年だったですかね、国交省から来られていた塩野理事が統計をとられたデータを、あるとき教えていただいたんですけれども、やはり長崎、福岡から島原に旅行者が来られている数が結構多いと。ということは、やはり熊本からの余力はまだかなりあるんじゃないかなと、私はそのとき受けとめました。今、市長がおっしゃれたところと結びつくんじゃないかなと思います。  それと、島原市に着いてからの輸送、南島原市へのバトンタッチというところで考えると、私個人的には水無川まで鉄道でつないで、ジオパーク最大の見せ場である雲仙普賢岳を眺めてから南へバトンタッチするような思いがあります。これは、新体制となった島原鉄道に期待したいと思います。  それから、先ほど再認定の中にもあったように、市民参加の不足が挙げられておったと思います。やはり市民がおもてなしの気持ちを持って盛り上がってこないと、長く続けるのは難しいのではないか、市民向けの対策はどう考えていらっしゃいますか。 64 産業部長(西村 栄君)  御指摘のように、ジオパーク活動の主役は、地域住民による地域活動であり、その活動が地域を支え、未来に引き継いでいく原動力となると考えております。  自分のふるさとを未来に引き継ぐためには、地域住民が地元の価値を改めて認識をしていくことが大変重要であるとも考えております。  そういった中では、やはり従来から市民の共有意識、そういうものも不足していたという指摘もあったわけですけれども、先ほど市長が申しましたように、ニュースレター「ジーオだより」の発行でございますとか、あるいは2月23日に開かれましたけれども、やはり今後の島原半島を考えるワークショップ、これはジオ関連のセミナーでございましたけれども、こういったセミナー等々も開催しながら、市民の皆様には十分周知をしていくということが必要であろうかと考えております。 65 7番(楠 晋典君)  前回の議会の一般質問のときに、島原城や四明荘などの観光施設を市民が案内役できたならば、それはガイドじゃないかなと。その場合、通常どおりの料金を取る必要ないじゃないかなという質問をしましたけれども、そのようなガイドをしてくださる市民がもっとふえてきて、島原の魅力を発信していくことも盛り上がりにつながる上で必要なことと思います。  それと、例えば地元の自然や郷土愛を誇りに思うような教育も学校現場で必要だと思います。昨日の議題にも挙がっておりましたけれども、小学校3、4年生で副読本を利用した授業ということでございました。小学校3年生で27時間、小学校4年生で34時間、かなりの時間をこの3、4年生の時期にとっておられますけれども、義務教育期間中の中学3年生まである中で、この時期だけでしょうか。ほかにもありましたら教えてください。 66 学校教育課長(堀口達也君)  郷土愛というのは非常に大きな概念だと私は思っております。自分が生まれ育った地元に愛着を持ち、誇りを持つということになっていこうかと思います。  いつですか、ちょっと記憶がはっきりしていないんですが、その郷土愛の強い県として、北海道、それから京都、それとあと沖縄県が多分挙がっていたかと思います。そこは、なぜかというと自慢できるものが多いと。その中に、やはり自然、それからおみやげ屋、地域産物、伝統芸能、あるいは歴史的人物にゆかりがある、そういったものを総合して、やはり郷土に対する愛が強いというのを見たことがございます。  教育もこれと同様で、もちろんジオパークというのもございますが、ありとあらゆる角度からいろんなことを学んでいきながら、郷土愛というものはその全てを包摂するものだというふうに考えているところでございます。 67 7番(楠 晋典君)  私の質問の意図するところというのは、小学校3年生、4年生のときだけなのかなと。あとの学年のときについては、ほかにはないんですか、こういう関連の授業だとか課外授業だとかというのはないんですかということだったんですけれども、その辺、もしわかれば教えてください。 68 学校教育課長(堀口達也君)  今回の学習指導要領の改善でも、主な改善事項の中に大きく3つがございます。  まず1つは、伝統や文化に対する教育の充実ということで、これはこれまで答弁していますような3、4年生の年中行事であるかとか、「わたしたちの島原市」を活用するような学習です。それから、道徳教育の充実にも郷土愛はございます。ですから、これは小学校の1年生から中学校の3年生まで全て行います。  それから、体験活動の充実というのがございまして、これは例えば小6で、あるいは中1でジオの学習、体験をしております。あわせて小3でも、雲仙岳災害記念館を中心とした学習をしておりますので、小1から小6まで、先ほど申し上げました大きな体験を通して郷土愛を育んでいるところでございます。 69 市長(古川隆三郎君)  私の立場から1つつけ加えさせていただきますが、実は今、学校教育課長からも一部分話が出ましたが、平成町のがまだすドームが、2月と3月の2カ月間を使って今、大リニューアル中であります。4月1日にリニューアルオープンをしますけれども、この中にも、子供ジオパークというコーナーが設けられます。さらに、火山の成り立ち、あるいは島原大変肥後迷惑でありました眉山の大崩壊の歴史、こういったもので相応にジオ学習を体験、勉強できる施設としても再リニューアルをいたしますので、私の思いとしては、こういったところに島原半島地域の、まずは小学生、あるいは保育園、幼稚園の園児あたりが遠足──雨降りでも十分対応できますし、天気がよければよくて、いろんな環境のいいところにありますので、4月以降、このがまだすドームも小学校の遠足や教育施設の一端としてぜひ活用をお願いしてみたいと。これジオパーク協議会としても呼びかけたいと思っているところであります。 70 7番(楠 晋典君)  ありがとうございます。私も、がまだすドーム──雲仙岳災害記念館は、やはりリピートをふやすような仕組みも必要じゃないかなと思っておりましたので、ぜひ行ってみたいと思っております。  それと、小学校3、4年生だけじゃないんだよということで御答弁をいただきました。よかったと思います。やはり大人になる過程の中で、切れ間ないようなそういう道徳の授業の中でも、そういったことでしていただくのは本当にいいことじゃないかなと思います。
     例えば本市出身の教員の方が自分の体験を話すとか、そういった授業以外のところでも、先生のふとした言葉というのは子供の中でも影響力が強いような気もいたしますので、ぜひよろしくお願いいたします。それから、自然の魅力というのを──半島をぐるっと一つ回るのは結構な時間がかかりますので、観光プロモーション映像を昨年つくられましたよね、たしか。ああいうのも授業の一環で使ってもいいのかなと。おじいちゃんのラップ対決のビデオだとか、そういうともおもしろいかなと思っております。  次回の認定の時期はいつごろか、そのために必要なこととは何かということでお尋ねいたします。 71 産業部長(西村 栄君)  今回のユネスコ世界ジオパークの再認定審査におきまして、通常の再認定を受けましたことから、次の世界ジオパークの再認定審査は4年後の2021年度に実施されることとなります。 72 7番(楠 晋典君)  先ほどの市長のお話にもありましたように、インバウンドを呼びかけるというふうなところでいうと、インバウンドの爆買いも少し体験型のほうに移行してきたというニュースも流れております。  午前中の林田議員の質問でも、古民家を使った体験型宿泊という提案もありました。この辺も、熊本への通過点であったのが、宿泊地というふうな可能性がぐっと上がってきているということですよね。そのチャンスをぜひ物にできるように頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  次の、避けられなかったミスの和解や示談のための予算はできないかということでお尋ねいたします。  何らかのミスがあった場合に、その解決はマニュアルではなく各課で対応すると、以前の一般質問の中での答弁がありました。今回は、そのような場合に、マニュアルとまではいかないですけれども、全体の受け皿として解決のための予算化ができないかという質問であります。  一例としてお尋ねいたしますけれども、住宅改修の補助金交付決定後の工事完了時点で交付を取り消された件については、現状どうなっていますでしょうか。 73 福祉保健部長(湯田喜雅君)  このケースにつきましては、事務処理上のミスにより、申請者や施工業者に御迷惑をおかけしたことを真摯に反省をし、申請者宅を訪問するなど、これまで謝罪と説明を行ってまいりました。関係者の皆様方に大変御迷惑をおかけすることとなり、まことに申しわけございませんでした。  また、誤って交付決定をした助成対象額相当につきまして、第三者機関である法務局予防司法支援制度を利用し相談などを行いましたけれども、交付決定を取り消すことについては可能であり問題はないという見解をいただいたところであります。補助金として支出することは困難な状況であるために、このことにつきまして、申請者並びに施工業者に対し説明を行わせていただいたところであります。 74 7番(楠 晋典君)  今回の議会の中にも、交通事故の和解の報告があったと思いますけれども、この場合に和解金を支払うためのお金は予算の中のどの費目から出されますか。 75 総務部長(金子忠教君)  交通事故の分につきましては、今回専決事項ということで報告があったかと思いますけれども、市が加入しております保険で対応できるということで、全国市有物件災害共済会から直接支払われるということになっております。 76 7番(楠 晋典君)  今回の交通事故についていうと、裁判とかがあっているわけではなくて、保険会社あたりが中間に入って当事者間で和解が協議されてこのような結果になったと。だから、保険料自体は予算から出ているんですか、出ていないんですかね。 77 総務部長(金子忠教君)  保険料は市の予算から出ております。 78 7番(楠 晋典君)  和解金が出ているわけじゃないけど、保険料は出ているということですよね。わかりました。  専決処分して報告事項をされたと。同じように、住宅改修の件も市長判断でできるのではないかなと思います。もしくは、議会に諮って議決として和解金とすることはできないのかなと思います。  この問題の、大項目の予算組という点では、既にできていると思います。ただ、その出し方について、今回のような特殊な場合、簡単には出すことができないと。その中で、前例だとか第三者の意見を求めて協議をしてきたが結論には至っていないと。今の状況はそのようなところにあるんだろうと思うんですけれども、絶対に第三者の意見を聞かねばならないとか前例に従わなければならないという決まりはないのですよね。損害の額を、必ずしも第三者に決定してもらわなければいけないという決まりはないんですよね。ちょっと確認です。 79 総務部長(金子忠教君)  第三者の意見を聞かないといけないとかというのはないんですけれども、ただ、例えば和解金を支払うとなりますと、自治法の第96条に議決事件として挙がっていますけれども、和解金額を決定する上で、まず議会の議決が必要となります。その次に、その和解の金額なんですけれども、その根拠となります裁判所の和解案ですとか保険会社の示談案など、専門家によります客観的な根拠がどうしても必要となりますので、その運用につきましては慎重にするべきかなというふうに考えております。 80 7番(楠 晋典君)  絶対に裁判所の回答だとかというのが、必ず必要だということは、何か法令とか規則とかにうたってあるんですか。 81 総務部長(金子忠教君)  まず、公金の支出をする上で基本原則がございまして、自治法の中に規定してありますけれども、正当な債権者に対する債務が確定していることを確認しなければ支出はできないという自治法上の決まりがあります。この中で、その債務が確定しているというところが、私が先ほど申しました裁判所の和解案ですとか、例えば損害賠償などでいきますと、裁判所の支払い命令ですとかそういうものが根拠となるところでございます。 82 7番(楠 晋典君)  ということは、この場合は裁判になるのか、もし訴えられなかったらば、そのままいってしまうのかというところになるんですかね。少なからず裁判になった場合、手数料だとか弁護士費用だとか、さらにいうとこの期間の迷惑料みたいなのも発生するのではないかなと思っております。11万円という浮いたお金の金額よりも大きくなるような気がいたします。  それと、この先ほどの交通事故の場合でいうと、保険料も税金、もちろん裁判で払われるお金も税金ということになってしまいます。これからまた同じようなことが起こるとも限らない。そのたびに市長が訴えられて、新聞報道等で目にするのを黙って見ているのはおかしいのではないかなと思うんですけれども、その辺、柔軟な解決策、解決方法というのを持っておくというのも必要じゃいかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 83 市長(古川隆三郎君)  法務的な専門官にもお尋ねをして、我々がとった行為に対しても一定の根拠があるというお示しをいただいているところであり、今、議員がおっしゃるような、行政が住民の方々から訴訟を受けるというのは本当は好ましいことではないんですが、それも一つの法的な手続の延長にあるということに捉えれば、それは市が訴えられるということは、イコール私が訴えられるということで、私だってそんなことは望んではおりません。しかし、金額の大小にかかわらず、やはりきちんとした結果を求めるためには、訴訟費用がかかったとしても、そこに一定の見解を委ねるという方法は、この法が根拠の世の中においては、当然あり得ることだというふうに認識をしているところであります。 84 7番(楠 晋典君)  もちろん、おっしゃることも私の中で十分わかっているつもりなんですけれども、事の発端というところからすると、やはりぐっと感情が動くんですよね。そういったところでいうと、市の側からも手を差し伸べるようなところがあってもいいのじゃないのかなと。ずっとこの長期間にわたってそういった複雑な思いを抱えていらっしゃいますので、そういったところも考えていただきたいなと思ってこういう質問をいたした次第でございます。  次に、紙ベース保管からの脱却ということでお尋ねいたします。  業務内容によって書類を扱われる中で常用的に使うものや保管しなければならないものなど、さまざまあると思います。その管理されている状況についてお尋ねいたします。  窓口がある課の台帳だとか、各種証明書の発行記録など、法的に保存期間が定められているものの管理はどうされていますでしょうか。 85 総務課長(松本久利君)  公文書の管理、保存についてということでございますけれども、法律により、その保存年限が定められているもののほか、本市の文書管理の取り扱いを定めました島原市文書管理規定がございます。それに基づいて公文書の保存年限を定めて、次のように保管をしているところです。  議会の議決書や訴訟等に係る文書などについては保存年限を定めず長期保存、重要な契約や災害救助に関する文書などについては10年保存、市税の賦課徴集に関する文書などについては7年保存、予算、補助金に関する文書などについては5年保存、事務の照会、回答に関する文書などについては3年保存、軽易な通知文書については1年保存、この6つの保存年限で区分して運用をしております。  先ほどおっしゃいました法律で定められている保存年限ということで例を申しますと、除籍謄本、いわゆる除籍簿、これが150年、住民票の除票、これは5年というふうになっております。 86 7番(楠 晋典君)  保管室、保健所の先のところにある倉庫だとかそういったところに保管されている書類、例えば保存期間が過ぎた書類などの処分は、定期的にされているでしょうか。 87 総務課長(松本久利君)  保存年限が経過した文書につきましては、個人情報に関する情報、あるいは市の市政運営に関する重要な情報が記載されているものもございますので、少量であれば、シュレッダーによる裁断処理、また、大量になる場合は、県央県南広域環境組合の東部リレーセンター、こちらへ直接搬入しまして、複数の職員が確認をしながら、適正に処分を行っております。 88 7番(楠 晋典君)  わかりました。保存期間が定められておるものはそのように保存されておるということで、会議資料のようなものは、どのように保管されていますでしょうか。 89 総務課長(松本久利君)  先ほど市の文書管理規定の保存年限の区分で申し上げました、その会議、あるいは内容等で、先ほどの区分で保存されております。 90 7番(楠 晋典君)  そもそも、その会議資料というのは、もちろん紙でされているから保存ということですよね。タブレットのようなものを利用されているんでしょうか。 91 総務課長(松本久利君)  タブレット等での文書の取り扱いはやっておりません。ただ、保管としましては、一部はPDFなど電子化をして保存をしております。 92 7番(楠 晋典君)  議場に、パソコンや電子機器を持ち込むことができないということなんですけれども、理事者の方は皆さん紙袋だとかバッグだとかぱんぱんにして、2つも3つも持って、足元に置いておられます。この辺も、新庁舎になるにしたがってそろそろ考えていかないといけないのではないかなと思っておるんですけれども、どうでしょうか、その辺の理事者側さんの意見として、そろそろそういうふうな試みも必要じゃないかなという意見はないでしょうか。 93 市長(古川隆三郎君)  おっしゃるとおり、大量の紙に埋もれるような雰囲気になっていることも、よく私も感じています。  ただ、文書としてきちっと残すべきものは残さなければいけないけれども、今これだけ電子データ化の時代ですから、データとして保存をして、そして、例えば有明庁舎、本庁舎、新庁舎がありますので、お互いがバックアップのセキュリティとかシステムをつくれば、これからの時代は間違いなくその方向が進んでまいりますので、新庁舎建設等に合わせて、そういったデータ処理、それから保存、セキュリティ、当然その方向で検討されるものだというふうに位置づけさせていただければと思います。 94 7番(楠 晋典君)  ぜひ、議会のほうもそういった動きを見せていかなければならないと思っておりますので、御協力よろしくお願いいたします。  デスクは片づいているかということの質問で、何でこんな質問かというと、1日の業務時間中に通算20分間資料を探すと、1カ月で約7時間、1年間で約10日の時間を書類探しに使っているというデータが出ております。これは、文具メーカーのコクヨさんが調べられた統計なんですけれども、島原市役所の職員さんも負けずに仕事量が多いと思います。  昨日、草野議員さんからの残業時間の短縮の質問もされておられましたけれども、その前段として効率のよい仕事ができる体制が整えられているかという点についても考えるべきではないかなと思いました。どうでしょうか、机の上は書類で埋もれていないでしょうか。遅くまで明かりがついていらっしゃる税務課だとか企画課だとか──きょうはいらっしゃいませんかね──どうでしょうか。市長の机でもいいですけど、散らかっていないでしょうか。 95 副市長(柴崎博文君)  平成8年度からファイリングシステムをやっていまして、その中で、まず基本的には机に書類がないというのが一般的なんですけれども、保存年月は先ほど総務課長が申し上げましただが、それで未処理のファイルというのをつくっていまして、その中に自分がする仕事が入っているというのが実情でありましょうし、少なくとも今、私の机はきれいに片づいております。 96 7番(楠 晋典君)  未処理の仕事がファイル化されておると、目の前に自分の仕事が見えるというふうなことをつくっていらっしゃるということでございますね。  新庁舎の図面を見ると、収納スペースがすごく広くとってあるような感じには受け取れないです。予定されている収納スペースというのは、今の市役所、分散をしているんですけれども、現在と比べて広くなるのか狭くなるのかお尋ねいたします。 97 総務課長(松本久利君)  現在建設中の新庁舎につきましては、いわゆる書庫につきましては、その収容量では、前の旧本庁舎に比べまして、書庫では約3倍ほどの広さになると、収容量になるというふうに考えております。ただ、執務室につきましては、各階オープンフロアということになりますので、これまでのようなキャビネット、あるいは書棚を設置するスペースが限られてくるというようなことで、執務室内における文書が、以前よりはやっぱり減るのかなというふうに思っています。 98 7番(楠 晋典君)  昔よりも各種申請書というのは添付書類あたりがふえてきて、書類自体の量が今ふえていると思います。さらに、新庁舎は、書庫はふえるけれども、収納スペースは少なくなるということで、今よりもますます書類管理が難しくなるのじゃないかなと思います。私の机も、たしかに散らかっておるんですけれども、自分では、あの辺にああいう資料があるよとわかっているつもりと、これが一番よくないそうです。とにかく、1年見ていない書類は捨てるとか、例えば電子データがあれば捨てるとか、そういった捨てることをしないとまずスリムにならないと。捨てるためのことを考えていこうというのが今回の趣旨であるんですけれども、あと、企業で努力されておった中で目を引いたのは、1週間の業務の中で、例えば、休み前の金曜日の最後の1時間、4時15分から5時15分までの間は、1週間使った書類の整理の時間に充てるとかそういったことで努力されておったということがよかった点かなと思っております。総務課の職員さんも啓発しているということでしたけれども、今のうちにスリム化して新庁舎に臨むほうがいいんじゃないかなと思っております。  あと、一昨日、喫煙室が用途変更で多目的な部屋になったと。市長の答弁の中では、書庫にも使えるしというふうな話もありましたけれども、書庫というのは、やはり私の考えとしては、書庫にはしないでいただきたいなと思うところがあります、押し込むとパンドラの箱をつくってしまうような感じがしまして。ただ、3畳ぐらいしかないんで、限られてくるのかなと思っております。2カ所あると思いますので、利用法をよく考えていただきたいなと思っております。  それと、次の問題で、島原新聞のマイクロフィルム化、デジタル化の進捗状況をお尋ねいたします。 99 教育次長(伊藤太一君)  島原新聞のマイクロフィルム化及びデジタルデータ化についてお答えさせていただきます。  平成7年度から10年度、それと平成17年度から19年度において、明治32年分から昭和60年分までの記事のマイクロフィルム化を行ったところでございます。  デジタルデータ化につきましては、まず、マイクロフィルム化された明治32年分から昭和60年分までをまずデジタルデータ化し、さらに、昭和61年分からは、平成24年度の緊急雇用創出事業を活用して、紙面をスキャニングしデジタルデータ化しているところでございます。  現在、明治32年分から平成24年分までのデジタルデータ化が終了しているところでございます。 100 7番(楠 晋典君)  平成24年までがデジタル化されているということですよね。マイクロフィルムというのは、やはり専用の機械が必要だということで、汎用性のあるデジタル化を進められたということだったと思います。ということは、平成24年以降の分に関しては、まだデジタル化されていない。もしくは、その新聞自体がパソコンでつくられているということでしょうか。 101 教育次長(伊藤太一君)  平成24年分以降のデジタルデータ化についてでございますが、まず、現在、技術的なものもございまして、島原新聞社において紙面の作成、編集は、当然デジタルで行われているということがまず前提の中で、市が、そのデジタルデータを保存すべきなのか。あるいは、新聞は当然著作権がかかっておりますので、そういった兼ね合いはどうかというものもございます。そういったもろもろもございまして、今後、市で保存していくかどうかを含めて、島原新聞社と調整していきたいと考えております。 102 7番(楠 晋典君)  私が聞いた話でいうと、まだ紙ベースでしか残っていない部分があるんだよというふうなところを聞いたもので、こういった質問をした次第でございます。  平成24年までの分も、デジタル化をとりあえずはされているということで安心いたしました。その後、保管される方法をどうするかということですね。はい、了解をしました。ありがとうございます。  次に、消防団員の出動体制の充実についてお尋ねいたします。  年度末になり、来年度に向けて新体制を整えるべく、慌ただしい時期に差しかかりました。消防団員も、退団される方を思いながら、新入団員を必死で探しているころと思います。  先月の初頭に、雲仙市と市商工会が、消防団の充実・強化を目的とした協定を結ばれましたと新聞に載っておりました。こちらの内容はどのようなものか教えてください。 103 市民部長(片山武則君)  平成29年12月22日に、長崎県商工会連合会と長崎県市町村会が締結をいたしました消防団活動の充実強化に向けた支援に関する基本協定に基づきまして、平成30年2月4日に、雲仙市と雲仙市商工会の間で協定を締結されました。  主な内容につきましては、商工会においては、従業員への加入の促進、消防団への入団についての配慮、勤務の免除やボランティア休暇の活用などで消防団活動が円滑に行われるよう配慮することというふうなことになっております。  市のほうにおいては、消防団協力事業所としての公表、あるいは顕著な功績が認められた会員の表彰、会員による消防団活動への支援に資するための必要な措置を講じることというふうなことになっております。 104 7番(楠 晋典君)  最後のところの、市において会員による消防団活動への支援に資するための必要な措置を講じるというところの具体的なものがわかれば教えていただきたいんですけれども、わかりますか。 105 市民安全課長(安永宏利君)  現在、特に具体的に話が出ているものではないですけれども、今後、協定の中で詰めていくということになると思います。
    106 7番(楠 晋典君)  他県、他市では、税制上の優遇措置ということで、事業税の軽減措置等をされているところも今ふえてきていますよね。ほかにも、いろんなサービスが先進事例として出てきていると思います。本市においては、同様のものとしては、消防団協力事業所表示制度と、建設会社が入札時にポイントが上がる制度、その2つがそれに当たると思いますけれども、例えば、ずばり、サラリーマン団員の出動体制が十分に整っていると思っておられますか。 107 市民部長(片山武則君)  島原市の消防団においては、現在629名の方が消防団員となっておられますけれども、そのうち、雇用されている団員につきましては370名というふうなことで、全体の約6割がそういった団員というふうなことになっております。  島原市におきましては、平成25年10月から、先ほど議員のほうから紹介がありました消防団協力事業所というふうなことで認定をいたしておりまして、現在15の事業所が認定をされている状況でございます。  今後も引き続き、消防団活動に対する事業所の理解と協力の重要性を周知しながら、こういった事業所をふやしていきたいと考えております。 108 7番(楠 晋典君)  消防団活動の中で、夜警の時間だとか定期点検の日程だとか、負担軽減も大分進められてきておるんですけれども、もちろん、市役所消防隊の活動も本当に大変ありがたいものでございます。しかしながら、最も肝心な有事の出動、特に平日昼間の出動における団員の確保のためのフォローはまだ弱いと思います。先ほどの優遇措置あたりも、県に常々要望を上げていただいているけれども、予算が伴うものでもありますので、なかなか先に進まないといった状況で、したがって、予算のかからないような施策というのを考えるんですけれども、なかなか効果的な策が見出せません。予算を伴わないというところでいうと、これ私以前も要望した広報の広告なんですけれども、例えば優良事業者には広報への広告無料だとか、比較的安く載せられるような方法がまずいいのではないかなと思いますけど、いかがでしょうか。 109 市長(古川隆三郎君)  楠議員、実は私は消防団に結構長くおったんですが、たしか昭和56年に私は入団したと記憶しています。そのころ私の分団に、被雇用者、いわゆる会社員はほとんどおりませんでした。いわゆる自営業、八百屋だとか、魚やだとか、肉屋さんだとか、酒屋だとか屋がつく、自営業ですので、24時間、いかなる出動のときもそれなり、農業もそうですが、そういった自由に時間を使える人たちがほぼ消防団を構成していましたので、いつの時間でも自分の時間を削っていけていました。当時から、公務員の方々が入るということに私は非常に違和感を感じていました。それは、会社に勤めておって、離れたところにいるのに、さあ現場に行いと言ったって、それは無理だろうと。ところが、だんだん商店や商店街が歯抜けのようになっていき、どうしても定足を補うためには、会社員であっても入ってもらわなければ団が運営できないという現実が今まさに展開しているものと認識しています。  そういう中で今、議員がおっしゃったように、夜警だとか日曜日の行事であるとかには会社員でも来れるんですが、突発的にいつあるかわからない火災発生、あるいは災害のときに、どうしても距離と、来れない立場の人がふえつつあるのを、私は大変危惧しています。本当は、農業、農村地帯はまだ三会とか杉谷とか有明あたりはかなり農家の方あたりに御支援をいただいている、安中とかですね。こういった地域性もあるので、まずはやっぱり地元の若い人たちが、何十年もと言いませんので、一定期間は消防団に入っていただきたい。  それから、私も職員の面接の雇用ときなんかも、積極的に消防団を紹介しています。ですから、そういったことで、自営業が少なくなってきたけれども、団としての組織の意味で会社員に頼らなければいけない現実の中で、協力していただける事業所様に対しては、今、議員がおっしゃるような優遇制度だとか、やっぱり協力に見合うような、こちらも気持ちでいなければ、雇われて消防団に入った団員が、実は肩身が狭くて活動がしにくいというような声も、多分、分団の中でそういう声があると思いますのでね。そういった意味からも、事業所と我々行政がきちっと対等に話ができるような、そういったかかわりで事業所にお願いをしてみたいというふうに思うところであります。 110 7番(楠 晋典君)  ありがとうございます。この雲仙市と市商工会が協定を締結なされたということで、これは県内初だそうですね。これがきっかけになっていただければなと思って、島原市のほうでもぜひ急いでいただきたいなと思うところであります。それだけではなくて、やはり商工会に入っていらっしゃらない事業所さんも多いです。さらに言えば、個人で経営されている方が、店主が1人で消防団に入っている場合も事業所ですよね。そういった面もフォローをしていかんばいけんとじゃないかなと私は思っております。  ことしの6月10日に、県消防団大会が本市で開催されます。そして、8月5日には県ポンプ操法大会が開催されます。湯江地区消防団が、春ごろから厳しい訓練に入ることになります。どちらも十分に整備を整えて、大成功させねばならないと思います。  消防団員だけでなく、広く市民にも消防精神や平常時の防災意識を改めて考えるよい機会になると思います。そのような場を設けるべきではないかなと考えますが、いかがでしょうか。 111 市長(古川隆三郎君)  ことしの6月10日に、第71回長崎県消防団大会を島原市と長崎県消防協会が主催となり開催をいたします。  また、8月5日の県の消防ポンプ操法大会には、本年は有明の湯江地区消防団が出場をしていただきます。これは、恐らく3カ月間ほとんど休みなしで連日、梅雨から始まり酷暑の中で訓練をされて、仕事もしながら毎日訓練をして、8月の第1日日曜日、大村の消防学校で大会が開催されます。本当に、簡単なことではありません。やはりそういう団員が頑張っている姿を、我々も可能な限り市民の皆様方に御紹介をし、そして、地域の宝であります消防団員、若い人たちを応援していただくよう、地域の方々を中心に告知に努め、さらなる、後の消防団員の獲得につながるように頑張ってまいりたいと思います。 112 7番(楠 晋典君)  ありがとうございます。ことし、大きなイベントが2つそこに控えております。本当に、大成功を祈っております。  それと、避難所が開設されたときに、市役所の職員も避難所でのリーダーを任せられることがあります。その際に十分にリーダーシップを発揮していただく意味でも、ぜひ防災士の資格をとってもらいたいと、これは以前から要望しておりました。その後どうでしょうか。 113 市民部長(片山武則君)  現在、市の職員で防災士の資格を持っている者は1名となっております。  防災士の資格試験については、例年、県内でも2回程度実施しておりますので、今後は「広報しまばら」やメディア等を利用して、試験日、試験会場等、情報を広く市民に周知してまいりたいと思います。 114 7番(楠 晋典君)  1名の方が取得されたということでありがとうございます、よかったと思います。ぜひ、2名、3名と着実にふやしていただきたいなと思っております。  ちなみに来年度の講演、受講の予定が今わかれば教えていただきたいんですけど。 115 市民安全課長(安永宏利君)  来年の予定はまだ決まっていないところでありますが、例年、7月と10月に開催をされますので、その時期になろうかと思っております。 116 7番(楠 晋典君)  ありがとうございました。  最後の質問に行きたいと思います。プールの利用促進と障害者の方の利用については減免すべきということであります。  昨年10月に、公共料金、公共施設の料金改定がされました。利用者数は、プールについてどのようになっているでしょうか。一昨年の同時期と比較して、利用実績と減免実績を教えてください。 117 教育次長(伊藤太一君)  平成29年10月の料金改定前後の温水プールと有明プールの合計の利用者の比較でいきますと、平成28年10月から平成29年1月まで、この間が1万2,654件、減免が107件でございます。  改定後、平成29年10月から平成30年1月までが1万2,918件、264件の増加でございます。減免が113件、そして6件の増加ということになっております。 118 7番(楠 晋典君)  減免実績もかなりあるなと思いました。それと、利用者もふえているんだと思いました。その減免された原因は何かわかりますか。 119 教育次長(伊藤太一君)  まず、温水プールにおきましては島原市立第二中学校水泳部、有明プールにおきましては有明中学校水泳部、それと、両プールに共通しておりますのが、自主事業として無料の開放であったり水中ウオーキング等の自主事業を行った分の減免が計上されているというところでございます。 120 7番(楠 晋典君)  10月の料金改定で、ほとんどの施設が1時間を単位とした料金に変わりました。やはりそれぞれの施設には本当にそれぞれの特徴があって、全てを同じような料金体系にしたのは、若干無理があったのかなと私自身も反省しておるところなんですけれども、プールに関していうと、温水とはいえ、長く入る方でも2時間から3時間ぐらいじゃないかなと、これは泳いでいる方にも直接聞いて、そのぐらいじゃないかというふうな声をいただいたんですけれども、以前のように1回当たりの料金でもよかったのではないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。 121 教育次長(伊藤太一君)  プールの使用料につきましては、先ほど御案内のとおり、昨年10月から新たな料金設定を行ってきたところでございます。  こういった中で、全ての使用料、あるいは手数料の見直しを行った際、やはり負担の公平性等を勘案しながら、全ての施設である一定の基準を設けて見直したところでございます。そういった中で、当面はこの料金体系でいきたいと考えております。  なお、1時間単位の時間ということで、今回料金を設定していただいたんですが、例えばプールでは、入館から着がえまで時間がかかると。水泳の前後に時間がかかるという、この時間については、実際に泳がれる時間で料金をいただいているという実情でございます。 122 7番(楠 晋典君)  1時間泳ぐのであれば、その前後の着がえる時間はカウントしないということですよね。ありがとうございます。  例えば、平日など、お仕事が終わってからの時間でプールを利用したいと。その場合、閉館時間が早いという声を聞くんですね。ほかの体育施設と違って、先ほど言われたようにプールに入るまでの着がえの時間だとか、閉館する時間に合わせて早く上がるとか、そういうことを考えていると十分な運動時間がとれないので、行けないと。それと、体育館や復興アリーナあたりの施設は夜10時まで利用できるのに、なぜプールは夜8時までなのとかという声も聞きます。運営時間を延ばすような考えはないでしょうか。 123 教育次長(伊藤太一君)  現在2つのプールがございまして、施設の利用の状況といたしましては、夕方からの利用者が、部活動、あるいはスイミングスクールということで多いのは事実でございますが、午後の7時からになると、実情としては少なくなっている状況でございます。  そういった中で、プールに設置しております利用者の声というポストには、時間延長を求めるような声は上がっていないところでございますが、そういった時間延長の要望が多くなったり利用者の増加を見込める場合については、会館時間の延長についても検討していきたいと考えております。 124 7番(楠 晋典君)  その午後7時からの時間は少ないといった答弁だったと思いますけれども、やはり午後8時に閉まるので、午後7時から来られるのはなかなか少ないんじゃないかと、着がえる時間とか入れるとですね。そういったところで、例えば午後9時に延ばしたりするとふえてくるんじゃないかなと思うんです。  それと、料金が実質1.5倍になっていますよね。サービスの向上も当然必要じゃないかなと、こういった還元の仕方もあると思います。  プールだけでなくて、いろんな施設での値上げに対する意見が届いておると思います。維持管理には絶対に必要であると議会でも了承されたけれども、サービスを提供する側としては、値上げに対する説明とともに、利用者増を図る上で、サービスについても改善を図っていく義務もあると思います。その辺についていかがでしょうか。 125 教育次長(伊藤太一君)  やはりこのスポーツ、文化施設の利用時間の延長については、島原図書館でも同様の要望が出されております。これも同じような回答になってしまいますが、時間を延長するということイコール、やはりコストがかかる。当然指定管理にも出しておりますので、その辺の兼ね合いがございます。  それとあわせて、コストがかかる以上は、やはり多くの方に利用していただきたいと、そういった見きわめが大事だと思いますので、時間延長については、その両面から慎重に検討をしていきたいと考えております。 126 7番(楠 晋典君)  最後の質問です。  障害者の方のプールの利用については減免すべきではないかというところですけれども、リハビリの目的のために、過度に負荷がかからないプールで歩行というふうな利用をされる方もおられます。スポーツの目的のためでなく、リハビリのためです。さらにいうと、寝たきりにならないためだと、医療費負担を減らすためであるとも言えると思います。  このような障害者の方の利用は、健常者の方の利用というのとは違うのではないかと思いますけれども、減免するべきであると思うんですけど、いかがでしょうか。 127 教育次長(伊藤太一君)  温水プール、有明プールの減免規定については、これまで減免規定はございませんでした。昨年10月の使用料の改定の際、新たに身体障害者の利用に際して、介護される方1名について減免するという規定を設けたところでございます。  同様の答弁になろうかと思いますが、昨年10月に改正したばかりでございますので、当面は、現行の減免規定で行っていきたいと考えております。 128 7番(楠 晋典君)  健常者の方と違って、着がえる時間も障害者の方はかなり時間がかかると思います。そういったところで考えても、同じように取るのはちょっといかがかなと思います。他市事例でも、無料利用にしているところも結構ありますよね。  プールを、体育施設としてだけ考えるのではなくて、そういうリハビリ目的のための施設と考えれば、使い方、その利用の仕方というのは、多岐にわたってもいいんじゃないかなと思いますので、この辺、改善をお願いしたいと思いまして、要望しまして、私の質問にかえさせていただきます。ありがとうございました。 129 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午後2時9分休憩                              午後2時17分再開 130 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第2.島原市議会議会運営委員会委員の選任についてを議題といたします。  本件については、議会運営委員会委員に1人の欠員が生じたため、新たに選任しようとするものであります。  議会運営委員会委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において松井大助君を指名いたします。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 131 議長(本多秀樹君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました松井大助君を議会運営委員会委員に選任することに決定いたしました。  日程第3.島原地域広域市町村圏組合議会議員の選挙について、本件については、組合議会議員に欠員が生じたため、新たに選任しようとするものであります。  これにより、組合議会議員の選挙を行います。  本件は、島原地域広域市町村圏組合規約第5条第1項及び第2項の規定により、本市議会議員の中から1人を選挙するものであります。  お諮りいたします。選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 132 議長(本多秀樹君)  御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。  お諮りいたします。指名の方法は、議長において指名することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 133 議長(本多秀樹君)  御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。  島原地域広域市町村圏組合議会議員に、北浦守金君を指名いたします。  お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました北浦守金君を当選人と定めることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 134 議長(本多秀樹君)  御異議なしと認めます。ただいま当選されました北浦守金君を、会議規則第32条第2項の規定による当選の告知をいたします。  本日はこれにて散会いたします。あすは定刻より本会議を開きます。                              午後2時19分散会
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