ツイート シェア
  1. 島原市議会 2017-09-01
    平成29年9月定例会(第5号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2017-09-14 : 平成29年9月定例会(第5号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(本多秀樹君)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を前日に引き続き行います。 2 9番(松坂昌應君)(登壇)  おはようございます。正直が一番、松坂昌應です。楠晋典、本田みえ、そして私、松坂昌應の3人会派、バラの会では、毎月1回、市政報告会まちカフェを実施しております。まちカフェの名前のとおり、お茶をしながらおしゃべりの会です。茶話会という感じです。公民館を使用させてもらっていますので、誰でも自由に参加できます。  私たちの一方的な議会活動報告にならないよう、参加皆様からのいろんな意見、市政への疑問など、市民の声を聞かせていただいています。今回もそうしたいろんな意見を入れながら市民目線で質問をさせていただきます。一問一答でまいります。  まず、公共交通存続のために何をするかということでお尋ねをいたします。  情報によると10月から島鉄フリー乗車券が毎日曜日使えるようになるとのことです。あの1,000円で鉄道、バス、フェリーが乗り放題という例のやつです。これまでも第2、第4日曜日にやっていたんですが、まだまだ知らない人が多かったんですね。そして、これ「日曜は、マイカー休めて島鉄で!」ということなんだそうです。  それを3カ月やってみて、増収が見込めれば継続も考えるとのこと。例えば、諫早-島原間は1,430円だから、片道でもお得だということなんですね。  あの島鉄の列車、115人乗りですが、1人運んでも100人運んでも燃料代経費はほぼ同じなんです。現状ですが、私の計算になりますけど、平均乗車人数は21人です。乗車数さえふえれば、そのまま増益になります。全部黒字です。今回の試みは実現可能性の高い試みではないでしょうか。  第2、第4などとややこしい説明が要らなくて、日曜はいつでもというのは大変わかりやすくて誰にでも紹介できます。大いに宣伝したいと思います。  そんなお得な企画があるなら乗ってみたかったのに知らなかったと言われないように、まずは情報発信、知ってもらうことが大切だと思います。  というわけで、本題に移りますが、これまで島原市は幾度となく市内循環バス、バスの実証運行を繰り返してきました。その結果を踏まえて、市内循環バス等について市の考えをお聞かせください。発着駅はどこがいいのか、コースはどうか、値段はどうか、なるべく具体的にお願いします。  あとは自席から参ります。よろしくお願いします。 3 市長(古川隆三郎君)(登壇)  皆さんおはようございます。松坂昌應議員の御質問に答弁をさせていただきます。  公共交通を存続するために、どのようなことをしなければいけないかという趣旨の御質問であります。島原市でも人口減少や高齢化の進展により、運転免許証自主返納者の増加が進んでいます。高齢者の外出の移動手段の確保など、島原市の実情にあった地域公共交通の構築が待ったなしの状況であると認識をしております。  現在、市内を運行しています乗車人数の少ない路線バスについては、乗り合いタクシーの導入や地域住民みずからが路線の設定をしていただくなど、そしてどのような運行主体が最適であるかということも含め、現在、検討をしているところであります。  また、そういうことになれば、大三東駅や島原駅、島鉄バスターミナルなどの公共交通発着点あたりも接続点として重要なポイントではないかというふうに考えているところであります。
    4 9番(松坂昌應君)  ありがとうございます。このバスと鉄道は連携しなきゃいかんなと思っておるんですけれども、この実証運行をこれまで何度かやっていますけれども、本当にその告知が行き届いていたのかなと思うんですね。乗ってみようかなと思っとったら、もう終わっとったというようなことをよく聞きました。これまでの実証運行の運行期間についてわかれば教えてください。 5 市長公室長東村晃二君)  平成27年度に実施をいたしましたお出かけ支援乗合タクシー実証運行の期間でございますが、平成27年10月26日から翌平成28年2月25日までの期間で実施をしております。 6 9番(松坂昌應君)  細かく何回やったとかまで言っていなかったんで、いいです。  何度かやった中、いつも大体この秋口、10月とか、本当に年度始まってから半年、どがんしよっと、予算通したとにという感じでした。始まったのは10月の末とか、いつも寒いときなんですね。そして、一番寒い2月の半ばぐらいで終わっちゃうということが多かったと思っていますが、違いますか。春先にやったという記録はありますか。 7 政策企画課長(松本直樹君)  春先にやったという実証運行はあっておりません。 8 9番(松坂昌應君)  そして、結果として乗車人数が少なかったから、余り効果なかったとかという報告されているわけですね。それで、アンケートをとれば、知らんことではなかったらしいと。でも、市の広報に載っているから知っちゃおるけど、乗ろうかなと思ったら終わっとるという形だったんですね。余りにも何か短くて、よく石の上にも3年と言いますけれどもね、じっくりやって本当の効果を見きわめんといかん。春先には全然運転しないで、一番寒いときに、吹きさらしの中に待っとかんと乗られんというのはどうだったんでしょうね。  ちょっとそんなことを思うんですけれども、そういう意味で早計に運行効果は効果なかったみたいなことをやるのはいかがなものかと思うんですけど、どうでしょう、市長、副市長。 9 市長(古川隆三郎君)  確かに、今、議員がおっしゃるように、春、夏、秋、冬、人々がいろんなところに出かけるシーズンもあれば、なかなか出かけにくいシーズンもあるので、いろんなシーズンにやるということが平均的なデータが集めやすいというのは思います。さらに実証運行の中で、タクシー会社さんの10人乗りぐらいをお借りしたときも、できればカラフルで非常に目立つようなバスにすると。乗らない方から見ても、あそこを走っているなというのがわかるんですが、なかなかよその会社のですから、そのようなラッピングをするというような機会も逸しておったようであります。  今のお話を聞いていても、やっぱり乗られる方の数は少なかったんですが、それがなくては困るという方の存在がきちっとわかってきたというようなことを考えれば、一定の効果はあったものと私は思っております。 10 9番(松坂昌應君)  そうですね。今度からそういうこともきちっと考えてやってほしいなと思っております。我々、大体もう3月の末に予算を通すときに、ほとんど予算書通すんですよ。いいことが書いてあるなと思っているから。そうするとね、4月1日からスタートしていいんですよ。それから準備を始めてやるから秋になっちゃうということなんですよね。もうちょっと担当部署は、予算を上げた時点でもう4月からやるぞという意気込みでやってほしいと思います。  先の6月議会で上下分離のメリットを説明して、北線の存続は上下分離しかないのじゃないか、これが大前提ではないかということを確認したつもりなんです。その後、6月議会の後、8月1日に島原市地域公共交通協議会とか8月7日、島鉄自治体連絡協議会など、島鉄存続にかかわると思われる幾つかの会議が続いたようですね。そこで、それぞれの内容と、そこで北線存続に向けてどのような話があったのか、そして今後、北線についてどうやっていこうと思っているのか、その辺のことを質問項目の鉄道北線存続への課題、上下分離に必要な手続等、そして島原鉄道支援のあり方という、この3点まとめて踏まえて御説明ください。 11 市長公室長東村晃二君)  まず、存続への課題ということで、島原鉄道につきましては、人口減少による乗客数の減少などにより、平成28年度の決算で鉄道事業の損失額が約1億8,400万円となっているところでありまして、鉄道事業を安定した経営にすることが存続の課題ということで認識をしているところでございます。  上下分離に必要な手続ということで、前回の議会の中でも、内容についてお話をしておりますけれども、改めて申し上げますと、鉄道の上下分離につきましては、自治体などが第3種鉄道事業者となり、鉄道施設と車両を保有し、事業者に運行のみを委託する完全分離型。それから、車両のみを鉄道会社が保有し、それ以外を自治体が保有する車両保有型。車両や運行管理システム、車両基地などを鉄道会社が保有し、それ以外の線路や土地などを自治体が保有する車両及び営業設備保有型。鉄道用地のみを自治体が保有する用地分離型。鉄道会社が施設を分離することなく保有した状態で、線路などを自治体が保有しているものとみなして、施設の修繕費や税負担相当額を自治体が補助するみなし分離型の5種類がございます。  現在、先進地事例として用地分離型を実施いたしました福井鉄道車両保有型を実施した若桜鉄道などの調査を進めているところでございます。  鉄道再構築事業につきましては、支援の最終手段ということになりますので、長崎県、それから島原鉄道沿線3市を含めて慎重に検討していきたいというふうに考えているところでございます。  支援のあり方でございますけれども、まず現在の補助金の状況を報告いたしますと、平成28年度における本市からの島原鉄道株式会社の支援につきましては、不採算路線の赤字を補填することにより、地域住民にとって重要な公共交通である生活バス路線を維持するための島原市地方バス路線維持費補助金が1,796万5,000円。  次に、鉄道の安全性の向上を図るため、輸送の安全に係る事業費を補助する鉄道安全輸送設備等整備事業費補助金が約2,604万円でございます。  それから、島原鉄道株式会社の最大限の自助努力を前提に鉄道事業に係る実質収支額の不足分の3分の2を島原市、諌早市、雲仙市の沿線3市で支援する島原鉄道運営維持費補助金が1,000万円で合計で約5,401万2,000円となっているところでございます。  今後の支援のあり方につきましては、島原鉄道株式会社自体が会社全体の経営をどう向上させていくのかということが重要であるというふうに考えておりますので、状況を見きわめながら関係自治体と協議し、検討してまいりたいと考えております。 12 9番(松坂昌應君)  先般、8月7日のことについては、島原新聞の記事でいえば、大きく見出しで鉄道再構築事業の可能性もというようなことで、その中の話題でも鉄道再構築に向けた話がされたのかなと思いますけれども、鉄道再構築事業というのは、当然、上下分離も踏まえますけれども、市が本気になってやらなきゃいかん。もちろん県の指導も必要でしょう。連携する市町村の協力も必要でしょうけど、さらに言えば、島鉄の自助努力は当然なんですけれども、じゃ、それを待って島原市が腰を上げようという問題じゃないんでしょう。島原市が声をかけなきゃだめじゃないですかと思うんです。というのが、諫早、雲仙、島原でいえば、どこが一番北線を必要としているかと考えたときに、どうしても雲仙市は市の半分が小浜のほうにありますからね、市民全体の話になってこない部分もあると思うんです。諫早はもう新幹線で一生懸命です。  そういうことで、島原がまず頑張らんといかんのじゃないかと思うんですけれども、どうでしょう、市長。 13 市長(古川隆三郎君)  議員おっしゃるように、鉄道再構築事業鉄道路線の上下を分離したり、車両を保有したりいろんな形態で、事業者である、島原でいえば島原鉄道の運営自体を軽くして、その部分を沿線3市、あるいは県が応援しようということであります。このことは非常に必要なことであり、我々行政からも重要課題として今、協議を続けています。  一方で、鉄道の部分だけを島鉄さんに経営が軽くしたとしても、島鉄ではバス事業、それから観光事業、それから不動産事業、それからフェリー事業、それぞれ全ての事業があって1つの会社として経営をされています。一部分だけが助かったから全部が楽になるかということは非常にわかりにくいことがありますので、今、市長公室長が最後に言いましたように、会社全体としてどのような経営方針があって、言葉を言えば、これからの生き残りをかけて、どのような経営姿勢を示されるのか、そういったことと一緒になって、鉄道のありようをしっかり考えていかなければ、今、鉄道だけが残っても、先で残らないということをが繰り返さないように、その辺を責任もって協議しながら進めているということを御理解いただければと思います。 14 9番(松坂昌應君)  上下分離については5項目を言われましたけど、上のほうの2つ、福井や若桜もそうですけれども、鉄道路線を市のものにしなければ、この前も説明しましたけれども、地方交付税の裏補填みたいのが望めないわけですから、かなり上位のほうでやってほしいなと希望しておきます。  島鉄南線の跡地の問題ということでお尋ねします。  これも6月にやったことで繰り返しになりますけれども、島鉄が提案している無償譲渡を受け入れて、鉄道として整備してはどうかと提案したんですけれども、その後、何か動きがありますか。それで、南線の跡地はどのようにしていくつもりでしょうか。 15 市長公室長東村晃二君)  6月の議会から同様の御質問をいただいて、どれくらい進捗しているかということでございますけれども、やはり6月議会で御答弁申し上げたとおり、南線跡地の再整備につきましては、23年度の試算ではございますけど、約6億円程度かかるということで、そういった費用を勘案しますと、なかなか再整備というのは難しいのではないかというふうに考えております。  南線跡地の利活用無償譲渡につきましては、引き続き検討してまいりたいと考えておりますが、やはり利用ですね、何に利用するかという部分がはっきりしないと、無償譲渡を受けるというのは難しいというふうに考えております。 16 9番(松坂昌應君)  水無川駅といいますかね、復興アリーナ駅と呼んでもいいんですけれども、復興アリーナのずっと山のほうに上っていったところに、水無川のすぐほとりに用地があるんですね。駅を移して、また都市計画図に載っているんですけど、そこについてはどう考えていますか。 17 市長公室長東村晃二君)  駅の所在というのは、確認はしておりますけれども、やはり今後、あわせて検討していかなければならないと思っております。 18 9番(松坂昌應君)  島原半島は一つと訴え続け、島鉄南線存続を唱え続けてこられ、今もなお南線跡地公共交通の用に供すべきと主張されている田代弁護士、東京でお会いしました。6月議会でも報告しました。その際、この外港駅-水無川2.9キロメートルのことを相談したんですね。そしたら、先生は南島原市のことを忘れていないかと厳しく詰め寄られました。半島は一つの初心を忘れていないか。半島が一体になってこそ、島原の未来があるんじゃないかということです。南島原市にはどうしても南線廃止の問題で切り捨てられたという感情がある。だから、あとの問題を考えたときに、場所を水無川までと切っちゃうと南島原市は離れていくよというような感じをおっしゃっておりました。  実はそういいながら、私にできることは、南島原市のことなんて言えんわけですね。島原市議として何ができるかと考えたときには、あそこの水無川までなんです。それで思うんですけれども、半島は一つという大局観、これを決して失わない、忘れないという前提で言いますけれども、実はこの安中地区の2.9キロメートルについても、今度は島原市内で安中だけ忘れられてないかというような感情があるということなんですね。それも考えれば、北線存続のときに、もうこの際、水無川まで持っていったらどうかという一つの提案なんです。そうすると、つまり北線の終着駅というとまた怒られるんですけれども、到達点を外港駅までとするのか、諫早駅から水無川駅までとするのか、ちょっと長さが違う違うだけで、運営を始めれば、維持管理は基本的には島鉄がやりますから、そう変わらんです。これは比較検討する価値があると思うんです。先ほど6億円とかおっしゃっていたけどね。この6億円は合併特例債とか過疎債を使えば2億円で済むんですよ。その分を何とか回収していけばと思うんですけれども、どうでしょう。検討する中に入れてもいいんじゃないでしょうか。 19 市長(古川隆三郎君)  今、松坂議員が半島は一つだとおっしゃいます。僕もそう思います。それから、南線が廃止されたことも、非常に今になってみれば、正直に言って、よかったのか悪かったのか、自分自身でも自分に問いかけるときもあります。  そういったことでいうと、やっぱり思い出やノスタルジーは確かにありますが、現存する外港駅から諫早までの北目線を現実的にどう残すかということと、やはりノスタルジーで全体というのは──まず、あるものを残すということにしっかり軸足を置いて、そして諌早に西九州新幹線長崎ルートが接続されます。そのときに、活力ある北目線をしっかり残す。まず、優先順位は、それが責任ある考え方だと私は思います。 20 9番(松坂昌應君)  ノスタルジーでは言っていないつもりなんですね。というのが、水無川駅ができますと、世界遺産の入り口、ジオパークの入り口という部分がありますから、そこにつなげられるなと思うし、さらに言えば、南島原市が今後、跡地をどうするかと考えるときに、あそこまで公共交通が届いていれば、その先をさらにつなごうという発送もできるわけですから、私は検討の余地があると思う。そして、6億円、2億円、この金額は確かに大変なんですね。その分を市民が動いて、市民運動でクラウドファンディングでも何でもいいんですよ。それでもし動くことができれば、島鉄は上を一緒にやることはそれこそやぶさかではないと言っておりました。要は下の費用を行政が出してくれるかといえば、それは期待できないだろうからというような話でした。今後、考えていきたいと思います。  さて、先の議会で生田議員からバスセンター周辺の道路の問題が出ました。あそこは私もエディオンの前のところ、人が歩くと大変だなということで言っておりました。これについて歩行者も車も救われるんですね。T字路が2つあるのが十字路になることによって整理できる。そうすると歩行者にもよい、車にもよい道路整備ができるんじゃないか。さらに中心市街地の核としてのイオンが存続すると言っているわけでしょう。そして、地域公共交通の担い手である島鉄、この鉄道会社の地主としての安定収入が確保できると。まさに三方丸くおさまる解決策だなと、なるほどと思ったわけですね。言い出しはイオンなのか、生田議員なのかわかりませんけれども、結局その三方を丸くやろうとしたときに、誰が動き出すかといったとき、確かに地権者の問題とかありますけれども、やっぱり道に絡んでくるわけですから、行政が動かなければ動きようがないと思うんですね。  そこで市長の出番ですよという話だったんですけど、出番の来た市長さんは、その後どんなことをされたか、よかったら教えてください。 21 市長(古川隆三郎君)  6月議会で中心市街地にあるイオン周辺の道路の取りつけ、つけかえのことが出ましたので、その後、私として、この議会で論議されたことを含め、島鉄、そして地権者の方に対してアプローチを行ったところであります。  なお、内容につきましては、土地をお持ちの所有者の方の権利等々がありますので、この場では控えさせていただきたいと思います。 22 9番(松坂昌應君)  ありがとうございます。早速動かれたということに本当に敬意を表したいと思います。後についてはまた期待しております。  続いて、大項目、質問の2ですね。市役所のミスで交付決定をした補助金を工事終了後、取り消した件。この件について、市職員は仕事の責任を問われないのかというふうに書いていますけれども、市職員の以前の問題ですね。市の責任というのをまず聞きたいと思います。  さきの議会で取り上げたことですけれども、市側の答弁では全く納得できませんでした。その後、当事者たちにも再度確認をしましたけれども、全く納得されていません。市長も矛盾を感じているので、部のほうと精査検討したいとおっしゃったじゃありませんか。  ちょっと時間がたっていますので、一応おさらいをしますけれども、再度、高齢者・障害者住宅改造費助成事業そのものの説明と、今回の経緯を説明してください。 23 福祉保健部長(湯田喜雅君)  高齢者・障害者住宅改造費助成事業の件ですけれども、高齢者の方の住宅を改造するということで、この件につきましては6月議会でも報告しましたように、事業としましては申請の段階で事業の内容を、県の要領が改正されたことに伴って、対象者が限定されているというのをわかっていながら、申請の段階で見落としてしまい、工事完了後に助成対象者じゃないということが判明して、申請者に助成決定の取り消しを行ったということで、そういう事例であったために、申請者宅を幾度となく訪問して謝罪と説明を行ったところであります。御迷惑をおかけしました申請者宅について、先ほど言いましたように、謝罪と説明を行ったところでありますけれども、誤って交付決定をしてしまった助成対象額相当につきましては、申請者に対して何らかの方法で誠意を示せないかということもいろいろ考えてきましたけれども、現在どのような方法があるかということを見出せないという状況であります。 24 9番(松坂昌應君)  44万円かかるトイレの改修工事ですね。これは介護保険で18万円の助成があって、さらに今回、市のほうから11万円の助成があると。じゃ、自己負担は15万円で済むんですねということで工事に入られたわけですね。18万円のほうの介護保険からの助成は、これも取り消されたんですか。 25 福祉保健部長(湯田喜雅君)  広域圏のほうの介護保険事業につきましては、単身高齢者世帯に限るという条件がありませんので、広域圏のほうの事業は認められております。 26 9番(松坂昌應君)  それで結局、市のほうから後で11万円助成金が入るということで、26万円を支払って、そのままの状態なんですね。本人さんの負担は15万、11万円返ってくるものと思って工事に入ったんです。何でならば、古川市長の名前で交付決定通知書が行っているんですよ。10月24日付です。そして、11月になって工事が終わり、市役所の職員の人は11月の半ばに現場まで見に行って、見積書どおり工事が完了していますねということで確認しているんですよ。そして、介護保険からは入ってきた。市からはいつまでも入ってこない。どうしたんだと問い合わせたら、あれはだめだったですよと。それでいいんですか。 27 福祉保健部長(湯田喜雅君)  先ほども言いましたように、申請の段階では見落としてしまい、工事完了後に申請者が単身高齢者世帯じゃないということの助成対象じゃないことが判明したために、助成の決定の取り消しを行わざるを得なかったというところであります。 28 9番(松坂昌應君)  この申請者、要介護3の方ですね。この方は交通事故に遭って以来、本当に歩くのも不自由で、話すのも不自由だというような感じなんで、いつも同居している家族の方が一緒に介添えで話をされているんです。今回の手続も市の職員もケアマネさんも入って、業者さんも入って相談をしたんでしょう。そのときに家族がいるというのはわかっているじゃないですか。そのときに何で家族がいるということをわからなかったんですか。 29 福祉保健部長(湯田喜雅君)  県の要領が27年度に改正をされた際に、市の要綱も合わせて単独高齢者世帯に限るということに要領を改正したんですけれども、申請書自体をそのままにしていたという点もあって、申請の段階では見落としてしまったということであります。 30 9番(松坂昌應君)  つまり申請の段階では、担当の職員たちが単身高齢者に限るということを理解していなかったということですね。 31 福祉保健部長(湯田喜雅君)  先ほど言いましたように、申請書にそういうふうなチェック項目というのが改正された後に設けておれば防げたかもしれませんけれども、そのときには審査の段階でそういうふうな様式の改正をしなかったこともあって、審査の段階では見落としてしまったということであります。 32 9番(松坂昌應君)  だから、担当部署は県の要領が変わって、これからは単身者に限るというふうに要領が変わったということを──要綱はそのままでいいよ、担当者は知っていたのかということを確認しているんです。知らなかったわけですか。 33 福祉保健部長(湯田喜雅君)  県の要領に合わせて市の要綱を改正しておりますので、そのときには認識をしていると思っております。 34 9番(松坂昌應君)  男の子に女子高の要綱を持っていって、一応申請を出してみんねというような話じゃないですか。わかりますか。もう家族がおるてわかっておるところに、申請書を出してみてください、チェックしますからじゃないでしょう。業者さんだって見積書を出さんといかんのですよ。却下されるとわかっていて。通ると思って出したんでしょう。そして、それどころか実際通しちゃったんでしょう。これ詐欺ですよ。違いますか。結果として詐欺ですよ。お客様は26万円のものを15万円で買えると思って、26万円払ったんですよ。11万円返ってくると思って、返ってこない。これは詐欺じゃないですか。本当にこれは市に責任はないんですか。担当者の問題じゃない、市の責任はないんですか。不思議でならない。 35 副市長(柴崎博文君)  先ほど出ていますように、まず介護保険については独居じゃなくてもいいというのがあったんだと思います。それから、市のそういう改修については県が単身じゃないとだめだという要領の改正があったと。そして、それを受けて、市も独居じゃないとだめだという補助金の交付要綱を改正したんだろうと思います。  したがって、裏を返せば、やっぱり補助金の交付要綱に従っていないと支出ができないというのは議員も御存じだと思います。ですから、本来、この前もたしか申し上げたと思いますが、補助金の場合は申請がありまして、まず交付決定をします。そして、実績が出て確定通知をやった上で請求書が出て支払いという流れになります。ということは、交付決定をやって、交付確定の前に、そうでないとなれば、やはり補助金としての支出はできないということはおわかりいただけると思います。 36 9番(松坂昌應君)  報告によりますとね、27年度に3件、28年度に1件、本当はここにこの2件目が入るかもしれんやったんですね。27年度から単身に限るとなって、既に4件通しているんですけれども、そのときもぼーっとしてから通していたわけですか。信じられない。  その後、私は6月にここで質問しました。市長はね、検討させてくれと話をしたんですよ。その後、何か福祉部長動きましたか、市長動きましたか。 37 福祉保健部長(湯田喜雅君)  申請者に対して、何らかの方法で何か対応がとれないかということを私たちも考えてきましたけれども、どういう方法があるかというのが見出せないという状況であります。 38 市長(古川隆三郎君)  6月議会でこのことをいろいろ議論をしました。確かに申請が出て、1回目には許可をするような形で、実際完成してお宅に伺ってみると、おひとり暮らしの世帯で出したはずだった申請が単身じゃなかったということから、この問題が非常に議員と私たちの間でずっと懸案事項で論議をしています。制度にのっとってやったはずなんですが、その中間で見落としたというか、ミスがあったのは私も認識しておりますので、まず御本人様たちに謝罪をすること、その上で顧問弁護士さんにも相談をしております。しかし、顧問弁護士さんたちというのは、私ども行政が何かあったときにいろんなお知恵をかりる立場でありますので、これからこの補助金自体が県の補助金を活用しておりますから、県に相談を今行っているところであり、今後考えられることは、冷静な第三者にいろんなアドバイスをいただくということで、実は長崎地方法務局の中に、予防司法支援制度──予防の司法は裁判に係る司法のことです。予防司法支援制度ということがありますので、こういったところの第三者にいろんな形でアドバイス、一定の見解を求めたいということを今検討しているところであります。 39 9番(松坂昌應君)  市の専属の弁護士さんに相談をされたと。されたのはいつですか。そして、そこの内容をもう少し詳しく説明してください。弁護士さんは何とおっしゃったんですか。 40 福祉保健部長(湯田喜雅君)  5月29日に顧問弁護士さんに相談をしておりますけれども、相談内容等につきましては、その性格上、公表は控えさせていただきたいと思います。
    41 9番(松坂昌應君)  5月29日というのは、6月に私が一般質問する直前なんですね。その後、何も動いていないわけです。弁護士は何と言ったか。そこに立ち会っていた総務課の担当の話でいえばね、これはまずその当事者がどういう不服を持っているか、どのように納得をしていないのかということをきちんと確認することが先でしょうと。それを確認した上で相談しましょうというところで終わっているというふうに聞いていますけど、違いますか。  であれば、ましてやその後、一般質問で市長も精査しますと言っているんだから、すぐに当事者のところに行って話を聞かんといかんでしょう。何もしていない。もう一回お答えください。 42 福祉保健部長(湯田喜雅君)  弁護士さんとの相談の後は、申請者さんとは私は交渉しておりません。 43 9番(松坂昌應君)  私はて、じゃ、誰が行くんですか。市長が直接行くんですか。市長代理でいいよ、そんならば、ちゃんと市長に届けんといかんじゃないですか。私は行けないから市長行ってください、副市長行ってください、課長行ってくれと言わなきゃいかんでしょう。私はしていませんて、誰がするや。もう一回。 44 福祉保健部長(湯田喜雅君)  私自身も何らかの方法がないかということを考えておりますけれども、そちらの一方で、申請者さんとはそういうふうな機会を設けてはいないところであります。 45 市長(古川隆三郎君)  さっき言いましたが、本当に今回の件につきましては、私自身も根拠を強く言えないところも感じています。高齢者の人がお困りだから、必要な改修を申し出られた。一旦市も必要だと認めて許可をした。ところが補助金申請要綱と違う部分が後になってわかったという、非常に手続上も、本当は県の要領が変わった時点で、僕は部下に指示したのは、その時点でいわゆる申請書──申請用紙あたりに、単身ですか、それとも単身じゃないですかというようなことをみずからチェックしてもらうというような予防策が欠落していたんじゃないかということも言いました。  その立場から、議員、改めて、予防司法支援制度等のきちんとした長崎地方法務局あたりに制度がありますので、こういったところに御相談をさせていただければと思います。 46 9番(松坂昌應君)  この問題を福祉保健部長、福祉課長、その下に並ぶ一部の職員の問題じゃないと思うんです。これはひょっとしたら島原市の職員に共通する何かがあるんじゃないですか。全く心がない。人間らしい思いやりがない。そんな市役所相手に次の質問をぶつけても何か空虚な感じがします。もっともらしいへ理屈が返ってくるだけ、情けなくて聞く気も起きません。それがあんた方の魂胆だと思うと、怒りさえ感じますよ。黙っておけばあきらめらすやろう、泣き寝入りさすやろう。違うでしょう。  でも、通告しましたので、市役所は市民の求めに応じているかということで質問いたします。  市長を囲む地域懇談会がありました。これはどうでしたかということで、その概要を報告してほしいと思います。  そこで聞いた市民の声をもとに、市役所の対応等のあり方について、その後の変更点等があれば教えてください。できれば、細かい概要も代表的なものだけでも教えてください。 47 市長公室長東村晃二君)  本年の市長を囲む地域懇談会につきましては、市からのお知らせ事項としまして、まち、ひと、しごと創生総合戦略の進捗状況と、それから公共施設等総合管理計画について御説明を行ったところでございます。  公共施設等総合管理計画につきましては、対象となる施設に対する質疑、あるいは個別の計画が完成する前の段階で案を示してほしいなどといった要望がされているところでございます。  また、森岳地区では島原城のお堀端の桜について、それから白山地区では船津地区の高潮対策事業について説明を行い、さまざまな御意見をお伺いすることができたところでございます。  また、今回の懇談会では眉山の現状について心配する声や要望が出されましたので、治山の状況などを「広報しまばら」でお知らせするようよう回答しているところでございます。  なお、懇談会の概要につきましては、「広報しまばら」10月号でお知らせをするように予定をしておりますけれども、その中で主な点について御報告をいたします。  まず、四明荘の有料化について、10月から入館料が300円となり、チケットは清流亭で販売し、周遊チケットのあり方や販売方法については、島原観光ビューローと相談を行い、今後、周知徹底をしたいというふうに回答しております。  次に、菖蒲園跡地の活用方法につきましては、桜の植樹やゲートボール場の造成などのさまざまな提案、あるいは要望のほか、島原城を観光の目玉として活用するのであれば、掘内にグラウンドなどをつくっていいのかというような意見も出されたところでございます。  このような意見、要望に対して、堀は県の文化財に指定されており、水路も埋め戻して元の形にすべきだというふうな考えもあるということで御回答をしております。  次に、市役所新庁舎の喫煙所の設置について、3階、4階への設置ではなく、多くの市民が利用する1階に設置すべきではないのか、また、喫煙所は不要ではないのかというふうな意見が出され、現行の健康増進法では、官公庁などの管理者は受動喫煙防止のため必要な措置を講ずるよう努めなければならないという努力義務はあるものの、完全禁煙とまではなっておらず、喫煙者の立場も考慮して喫煙所は設置をする予定であるとの回答を行っております。  市民の皆様からの御意見や要望に対しましては、これまで同様、すぐできるものは早急に対応し、関係機関等と調整が必要な場合でも、連携をとりながら、スピード感を持って対応するように取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 48 9番(松坂昌應君)  私も感じたのは、いわゆる市民の要望がきちんと当局に届いていない。届けたつもりが連携がとれていなくて終わっていない。その途中が終わっているのか終わっていないのかもわからない。進んでいるのか進んでいないのかもわからない。そういったことが森岳でも霊丘でも白山でも同じような質問があっていましたよね。そういったところを考えると、私はやっぱりこの機会に、よく言う「報・連・相」といいますけどね、内部の連携をきちんととって、要望を出した人に対しては、こんなふうにやります、こんなふうにやる予定ですけど、何日まで待ってくださいとか、期限を切って伝えなければだめじゃないかなと思いました。ぜひ検討されてください。  たばこの問題、これは森岳地区と霊丘地区では本当にけんけんがくがくに近い感じを私はしたんですけれども……。  ちょっとその前に、4番目になりますけど、コンプライアンスとは何かということについて、市の見解をお尋ねしたいと思います。 49 総務部長(金子忠教君)  コンプライアンスの意味の一つに法令遵守ということがありますことから、我が国におきましては主に企業や組織の法令の遵守といった意味で使われております。  また、元大分県副知事の石川公一先生の著書によりますと、地方行政活動に関するコンプライアンスにつきましては、法律や条例といった法令の順守はもちろんのことであるけれども、倫理ですとか道徳規範も含む社会規範の遵守も含まれるという説明もされているところではあります。 50 9番(松坂昌應君)  余り片仮名を使いたくないんですけどね。そういうふうに今よく言われています。島原市も石川さんを呼んで話を聞いたという話ですけれどもね、島原市は法令遵守という言葉の解釈をちょっとねじ曲げてじゃないですけど、法さえ守ればよかさ、あとはもうよかとよという考えなのか。この石川さんがおっしゃるように、法の裏にある精神、こんなふうにあるべきだ、そういったものを遵守していこうと、そういう考えでおるのか、島原市役所はどっちなんですか。 51 副市長(柴崎博文君)  まず、やはり法律の中には明記されていなくとも、目的としてちゃんと定義をされているわけですね。その法律としての目的があり、そしてその法律としての趣旨、あるいは方向性なんかが法としてうたわれていると。裏を返すと、目的の趣旨を鑑みますと、今、議員がお話しのような部分もあろうかと思います。(発言する者あり)今、申し上げたとおりでございます。 52 9番(松坂昌應君)  こんな議論をすると、当然後者のほうと言うでしょう。法の精神を守りたいと言うでしょうけど、実際にやっていないから言っているんですよ。いいですか。  私が今回、大項目に市役所は市民の求めに応じているかと書きましたけど、この市民の求めに応じることこそコンプライアンスだと思います。つまり国民の望むもの、市民の望むものが法になっているわけですから、その法の精神を考えればなんですけど、残念ながら今の島原市役所はその法さえも守ろうとしない。法にうたっていないからいいんだ、その典型が健康増進法第25条の解釈であります。私は、総務部長は今まで福祉保健部長でね、健康増進法については一番詳しい人だと思っていたんですよ。その福祉保健部長が今総務部長になって、市役所の庁舎の中に喫煙所をつくっても問題がないという発言をするのは何か不思議でならん。もう一回、健康増進法第25条、その条文を読んで──まあ、一部紹介して、その中身を教えてくださいよ。 53 総務部長(金子忠教君)  健康増進法の第25条の解釈といいますかね、これにつきましては、平成22年の2月に厚生労働省の局長名で通知が出ております。この制定の趣旨というのが受動喫煙が健康にはよくないというか、悪影響が出るというのはもう確かにそれは証明されているところでありますけれども、その悪影響を排除するために、多数の者が利用する施設、例えば庁舎も学校、病院とかもそうなんですけれども、そういうところを管理する者に対して受動喫煙を防止する措置をとる努力義務を課すというのが第25条の制定の趣旨でございます。というふうに理解をしております。 54 9番(松坂昌應君)  それは厚生労働省の解説を見るまでもなく、条文を読めばそう書いてあるんですね。その条文に沿ってやってもなかなか徹底しないから、厚生省は22年にそういう通達を出したんでしょう。もっと詳しく具体的に書いてきました。少なくとも学校や病院、官公庁では全面禁煙をするのが望ましいと──何て書いてありますか。そういうことを書いてあるでしょう。そこのところをもう一回確認してくださいよ。 55 総務部長(金子忠教君)  今の議員おっしゃるとおり、この中に少なくとも官公庁ですとか、それから医療施設においては全面禁煙とすることが望ましいという表現になっています。ただ、一方でこの通知の中で全面禁煙が困難な場合については、当面施設のありよう、それから利用者のニーズに応じて適切な受動喫煙防止を進めるということになっておりまして、この中におきましても、全面禁煙までは規定をしていないところでございます。 56 9番(松坂昌應君)  だからね、現状喫煙所があるとか、仕切っていないとかいろいろな中で考えたときに、今後はそれに変えていこうという話でしょう。今度つくる市役所は新築なんですよ。そこにまたそういった趣旨から反するものをつくってよかとですか。これは私が不思議でならんのは、あれは霊丘公民館だったかな、そこの市民の人たちの雰囲気はおかしいよといっているんですね。ところが3月、6月、私がここの本会議場で話をしたときには、よかやっかそのくらいて、努力義務やっけん守らんでよかったいという雰囲気が漂っているんですよ。(発言する者あり)違うんですか。そこは努力義務だから守らなくていいんですか。努力義務だから努力しなきゃいかんのじゃないですか。しかも、義務ですよ。違うんですか。 57 総務部長(金子忠教君)  努力義務というのは守らなくてもいいということじゃありません。というふうに私は思います。現状におきましても、喫煙所を設けていますけれども、完全分煙という形で現在もやっておりますし、新しい庁舎につきましても、現状におきましては3階、4階に喫煙所を設ける設計を現時点でしておりますけれども、それにつきましても完全分煙の喫煙室を設置して、それプラス個別の空調設備ですとか、換気設備、それから集塵機を備えるように計画をしているところでございます。 58 9番(松坂昌應君)  完全分煙の定義も副流煙の話──まとわりついてくる煙の話、そこまで厚生省は言っているんですよ。今の島原の有明庁舎、2階から3階へ上るときの屋上というのかな、ベランダから煙が入ってきますよ。あれは完全分煙と言えるんですか。それで完全分煙していますと。  去年、私たち議会で出雲市役所を訪問しました。そこの庁舎は本当に立派な建物で、聞いたら平成21年の12月に完成しているんですね。そのときには各階、1、2、3、4、5、6、完全分煙の喫煙室が全部の階に設置されたんです。ところが私たちが訪ねていったときにはそれは全部閉鎖されていました。物置になったり、何かそういうふうになっておりました。聞いたら、平成22年に厚労省のこの通達があったので、その時点から段階的に、最初は1階と3階だけを残しましたと。そして、次の年にはもうなくしていって、今は屋外につくりましたと。だから、私たちの同行した議員は休憩時間にたばこを吸うときにエレベーターでしゅっと降りて外に吸いにいって戻ってきてたんですね。その確認で、また僕は電話したんですね。そしたら、その喫煙所も実は場所を移動しましたと。すぐ入り口の横にあって煙が入ってきてよくないということの指摘を受けましたので、その僕らが視察にいった3カ月後にまた場所を移していました。中庭側の駐輪所の横に、別に三方を囲んだ形で屋外につくられておったんです。これが普通の対応だと思うんですよ。今から新築ですよ。どうもおかしいなと思うんですけどね。これは切りなかな。  次、行きます。  市外の在住職員に交通費の支給はおかしいのでないかということでお尋ねします。  市の職員は全員、島原市内にいるかと思ってたら、そうじゃないみたいですね。今の市外の職員、そしてその人たちの通勤手当の支給状況を教えてください。 59 市長公室長東村晃二君)  平成28年度の数字ということになりますけれども、市外に居住をしている職員数としましては、災害派遣を除きまして、雲仙市に7名、南島原市に21名、それから諌早市に3名となっております。  市外居住者への通勤手当の額でございますけれども、平成28年度の決算額で、先ほど申しました居住者人数31人に対し、年間総額358万円を支給しておりまして、1人当たり月額に直しますと9,600円となっております。 60 9番(松坂昌應君)  市職員368名中31名に対して358万円、1人当たり年間10万円超えるぐらいの通勤手当を出していると。通勤手当の総額は予算書によると1,350万円ほどですから、1割に満たない人たちがそのうちのかなりの部分を持っていっているということなんですね。これは、市長は余り面接はしとらんとでしょうけど、職員を採用するときに、島原市に居住してくださいという話は言うんじゃないですか。それは採用条件じゃないんですか。 61 市長公室長東村晃二君)  職員を採用する場合の募集要項の中で、採用後は島原市内に居住可能な方というのは明記をしております。これはあくまで市内に居住していただけるようということでお願いをするという趣旨でございまして、当然そういった強制があるというようなものではないと理解しております。 62 9番(松坂昌應君)  もちろん結婚の関係とか、親の実家が南島原市にあって親の介護をせんといかん、理由はいろいろとあると思うんですけどね。これがまさに約束事やけど、努力義務やけんがそのままでよかったいということじゃないと、違うんですか。 63 市長公室長東村晃二君)  職員に市内に居住していただきたいというふうにお願いしているのは、一つは災害発生時に迅速な対応を行っていただくという部分もございます。そういう形でお願いをしておりますけれども、やはり結婚、あるいは親の介護など、やむを得ない事情によって市外に転居するという場合は認めているというところでございます。 64 9番(松坂昌應君)  その財源が市民の税金なんですよね。この31人は島原市民税を納めているんですか。 65 市長公室長東村晃二君)  市外に居住をしておりますので、島原市の市民税というのは支払っていないと思っています。 66 9番(松坂昌應君)  その31名、届を出すときに、居住要件があると思うんですね。ちゃんと住民票を見て、いいですよとか、そういったことを申込書に書くわけですか。口頭で言えばよかとですか。住民票要件を確認しているのか。 67 市長公室長東村晃二君)  当然、通勤手当以外にも住居手当あたりの申請とかもございますし、その中でそういった居住の確認はしているところです。 68 9番(松坂昌應君)  居住の確認はちゃんとしているわけですね。であれば何で、あの単身者の話のときに申込書に書いてあるでしょう。住民票を見ていいです、納税状況いいですと書いてあるんだ。何でそのときチェックをしていないんだ。見ればわかるんだよ、同居者がいる。そういったことなんですけれども、いかがでしょう。  この後、島原城の門番の件、これも雇わなきゃいけないんじゃないかな。ごめんなさい、そのときに服装を条件づけられないのという話なんです。どうでしょう、市長。 69 産業部長(西村 栄君)  島原城の入り口の料金所におきましては、現在、島原城にお越しの皆様を快くお迎えするために、歴史的な城下町らしい服装の着用をお願いいたしているところでございます。  ただ、雨が降った際などの天候の不良時には業務効率の問題などから着用しない場合があると伺っているところでございます。  ただ、島原城は御指摘のように、本市の歴史や城下町の風情を醸し出す観光拠点でありますことから、入り口料金所のみならず、ほかの観光施設においても島原観光ビューローを通じて、城下町らしい服装の着用をお願いしてまいりたいと考えております。 70 9番(松坂昌應君)  ちょっと戻りますね。通勤手当は支払わなきゃいけないという義務なんですか。 71 市長公室長東村晃二君)  通勤手当につきましては、通勤距離が片道2キロメートル以上である職員に対して支給するよう給与条例に規定しているということで、条例に規定している限りは、やはりきちんとその支給要件に該当する者については支給しなければならないというふうに考えております。 72 9番(松坂昌應君)  条例だから変えることもできるというわけですね。パートさんの通勤手当はどうなっているんですか。これは条例ですか。 73 市長公室長東村晃二君)  パートの職員等には通勤手当は支給していないところでございます。 74 9番(松坂昌應君)  だからパートさんはなるべく島原市内から雇いたいから通勤手当を出さんやったら近くの人しか来んやろう、そんなことをおっしゃいました。そんならば、市の職員だって通勤手当を出さなければ、みんななるべく島原市に寄ってくるとなるんじゃないの。これは条例事項とはいえ、憲法で必ずせんといかんと決められたことでも法で決められたことでもないんでしょう。自治体の判断でしょう。何でそういうことをしたんですか。不思議でならんけど、経緯を教えてください。 75 市長公室長東村晃二君)  通勤手当につきましては地方自治法の中で職員手当はこれこれを支給できるという中で通勤手当を支給することができると、ただし条例で定めてというような規定があって、それにおきまして条例で定めて支給をしているいうところでございます。 76 9番(松坂昌應君)  通してわかったと思いますけどね、法を守るという意味、その法の背後にある…… 77 議長(本多秀樹君)  松坂議員、時間が来ましたので。
    78 9番(松坂昌應君)続  市民の求めに応じてほしいということを要望して、きょうの質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 79 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午前11時3分休憩                              午前11時15分再開 80 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 81 1番(草野勝義君)(登壇)  皆様こんにちは。市民平和の会の草野勝義です。通告の順に従いまして、今回、一番最後の12番目に市民の声、また、労働者の声を柱に一般質問をさせていただきます。  今回は、1つ、国連核軍縮会議不参加とミサイル問題に関するJアラート、全国瞬時警報システムについて、2つ、教育環境について、3つ、人口減少と雇用対策、労働力不足について、4つ、外国人観光客誘致とゆとろぎ足湯のテーマパーク、5つ、空き家、空き地に関連しての安全確認の5件について通告をさせていただきました。  核兵器の使用や保有など、法的に禁ずる国連核兵器禁止条約がことしの7月7日に採択されました。今回の禁止条約の前文に、核兵器の使用による被害者として「ヒバクシャ」という日本語が盛り込まれております。この交渉会議には国連加盟193カ国中、124カ国が出席し、122カ国が賛成しました。唯一の被爆国である日本は米国の核の傘に合わせて会議には出席せず賛同しませんでした。被爆国日本、被爆地長崎県民として納得いきません。長崎に投下された原爆で背中に大やけどを負い、核廃絶運動に尽力された日本原水爆被害者団体協議会代表の谷口稜曄氏が8月30日に逝去されました。9月2日には組織や党派を超え一市民の立場から核兵器廃絶を訴え続けた元長崎大学部長の土山秀夫氏が逝去をされ、二つの大きな柱を失いました。(「学長」と呼ぶ者あり)学長、済みません。学長だそうです。済みません。二つの大きな柱を失ったところです。被爆体験者による活動家が減少していくことは今後の平和運動に大きく影響していくと思います。  北朝鮮は、8月29日早朝、弾道ミサイルを予告なしに発射し、ミサイルは北海道上空を越え太平洋に落下しました。Jアラートにより情報伝達がされましたが、実際どう行動したがよいのかわからないという戸惑いの意見と、どこに着弾するのか緊張と恐怖を日本国民に与えました。9月3日には水爆核実験を実施し、大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆の実験に成功したと発表もしております。これに対して島原市は早々に抗議文を送られたことに敬意を表したいと思います。  これまで日本政府は、日米安全保障関連法や憲法改正論議などへの世論操作として朝鮮半島の緊張を主張していました。実際ミサイル問題が現実化している現在、改めて平和と住民の命を守るためにも訓練が必要です。島原市でもJアラートの説明とミサイル飛来時の対応について注意を呼びかけています。北朝鮮の正しい情勢を認識し、不安をあおってばかりのマスコミにだまされないために日ごろから避難訓練を意識し、いざというときの緊急通報を市民へ伝達していただきたいと思います。  島原市も非核平和宣言都市であります。国連核軍縮会議不参加とミサイル問題に関するJアラートについて市長の見解を求めます。  以上、壇上からの質問を終わります。あとは自席よりさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 82 市長(古川隆三郎君)(登壇)  草野勝義議員の御質問に答弁をさせていただきます。  国連核軍縮会議不参加とミサイル問題に関する御質問でございます。  被爆者を初めとする多くの関係者皆様方の長年にわたる取り組みにより、去る7月7日、122カ国の賛同を得て核兵器禁止条約が採択されましたことは大変大きな喜びであり、核兵器のない世界に向けて歴史的な転換点になるものであると歓迎をいたします。しかしながら、日本政府は制定交渉段階から同条約への不参加を表明しており、私は非常に残念に思っております。  今後、日本政府には唯一の戦争被爆国として国際社会における主導的な役割を発揮していただくよう強く期待をするものであります。一方、北朝鮮政府が国際社会の強い反対にもかかわらず弾道ミサイルの発射実験を繰り返し日本の上空を通過するなどエスカレートし、さらに9月3日には6回目となる水爆と称される核実験を挙行したことは北東アジア地域のみならず世界の平和と安全に対する重大な脅威であると受けとめております。  島原市といたしましても、被爆県長崎の一都市として断じて容認できるものではなく強い怒りを感じており、9月6日、北朝鮮政府に対し抗議文を送付するともに、日本政府に対しまして国際社会と連携した外交努力を要請したところであります。  今後とも引き続き、本市が加盟いたします日本非核宣言自治体協議会及び平和首長会議とも連携を図りながら核兵器のない世界の実現に向けたメッセージを発信してまいりたいと考えておるところであります。  さらにJアラートに関しましては、今般、北海道や東北地方におきましては、ミサイル発射時にその警報が鳴り、メッセージが流れたところであります。今議会でも数名の議員さんから取り上げていただいておりますが、Jアラートの周知、そして、もしも万が一に備えたことを市民の皆様方に啓発、そして、各訓練等で周知をしてまいりたいと考えているところであります。 83 1番(草野勝義君)  まことにありがとうございます。市長の考えを確認できまして、やはり長崎県民として、また中心になる島原市として平和へ向かった行政がこれまでどおりスタートして元気になっていくと確認できましたので、ありがとうございます。一緒に平和運動を頑張っていければと思います。よろしくお願いします。  では早速次の、先ほども出ましたとおり、このJアラートが今いろいろな国民に関心をいただいているわけですけど、やはり国がひとつスタートしていくわけですが、この国から県、県から各自治体という流れのもとでの動きというのはどういう形で動いているのかちょっと確認させてください。 84 市民部長(片山武則君)  まず、ミサイル発射準備の兆候がある場合につきましては、国から県を通じまして専用の市役所に備えつけのファクスのほうに情報提供が行われます。  また、実際にミサイルが発射をされまして日本の領土、領海の上空を通過、または落下する可能性があると政府が判断した場合は、ミサイルによる注意が必要な区域においてJアラートにより防災行政無線が自動的に起動しまして、屋外スピーカーや防災ラジオから警報が流れるほか、携帯電話によりエリアメール、緊急速報メールが配信されるというふうなことになっております。 85 1番(草野勝義君)  そのファクスの指示というのは主にこういう形でという、どういう形で内容が動いているのか、ちょっと実例があれば、わかれば教えていただければと思います。 86 市民部長(片山武則君)  実際、7月20日のファクスの情報なんですけれども、北朝鮮からのミサイル発射の準備があって2週間程度で発射されるんじゃないだろうかということで、そういう内容が盛り込まれたファクスが市のほうに届いております。 87 1番(草野勝義君)  ありがとうございます。今回のミサイルの実際あった問題でありますが、12道県、617の市町村の対象地域に発信されたと聞いておりますけど、そのうちに24市町村でふぐあいがあり、20団体は機器の設定が誤りだったという情報がありました。やはりこの辺の点検というのは、本市としてはどういう考え方ができていますか、わかればお願いします。 88 市民安全課長(安永宏利君)  Jアラート受信の点検につきましては、毎日パソコン画面上で通信状況の確認を市民安全課の中で行っております。  また、年に2回Jアラートの放送訓練がありますので、そういう形を利用して屋外へも鳴らすように考えているところであります。 89 1番(草野勝義君)  年2回、一応放送訓練が、実施の訓練があっているということで、まずは安心しました。いざというときに、この前のような形にならないためにもやはり点検が必要だと思っております。  あと、今回も多比良の跡地で訓練が11月に予定されてきているわけですが、こういう訓練のときに障害者や高齢者の訓練というのはどういう形で考えられるのか、確認させてください。 90 市民部長(片山武則君)  今回、国、県が連携して実施をされます多比良港での訓練につきましては、特に障害者、高齢者の方を対象にしたような訓練でなくて、そこの地区の住民が避難されるというような訓練が実施されるというふうなことになっている状況でございます。  島原市におきまして、万が一Jアラートが起動した場合の高齢者や障害者に対する対応につきましては、Jアラートに連動した防災ラジオ、あるいは聴覚障害をお持ちの方に対しては、文字個別受信機により伝達するようなシステムになっている状況でございます。 91 1番(草野勝義君)  聴覚の不自由な──耳の不自由な方が文字伝達方式、これは今私たちが持っている各家庭にあるやつの特例なやつが個々に配られているということで理解していいですか。 92 市民安全課長(安永宏利君)  文字個別受信機といいまして聴覚障害3級以上の方をまず対象にですね、赤いランプが光りまして、そこで気づいて文字を確認するというような機械であります。あと、取りつけ等にも少しアンテナをつけたりして受信状況がいいようになっております。 93 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。あと、今回の議会でも話は動いているわけですけど、私も通告しておりましたので、改めて学校現場での指導を確認させてください。 94 教育長(森本和孝君)  小・中学校におけるJアラートに対する指導でございますけれども、まず、5月の校長会、教頭会におきまして国が提示した資料を提供しまして話をしたところでございます。その中で、いわゆるミサイル発射の第一報が発せられたら、直ちに屋内、いわゆる建物内に避難するということの基本を確認したところでございます。  詳細につきましては、今後、また指導を重ねてまいりたいと思いますけれども、先般、11日の一般質問の中で林田勉議員さんから御提案をいただきましたけれども、実際の音声等を用いながら、より具体的な指導をすることが大切だろうというふうに考えております。 95 1番(草野勝義君)  本当、屋外にいる場合はできる限り頑丈な建物の中とか建物がない場合は身を隠し地面に伏せて頭部を守る、屋内にいる場合は窓から離れるか窓のない部屋にという形であるわけですけど、この学校内での避難訓練ではないですけど、窓から離れるか窓のない部屋に行く、教室というのはもう全てガラスに囲まれている場所なので、ここでは私、まずカーテンを閉めるという指導から始まるんじゃないかなと考えているんですけど、その辺について見解はどうでしょう。 96 学校教育課長(堀口達也君)  先週末に私どものほうで案を考えまして学校のほうに一応提示をしております。基本的な学校の場合はやはりまず大原則は上から落ちてくるものを、頭を守るということですから建物の中に入るということ、それから、今議員おっしゃいました、窓から離れるということ、そして、床に伏せて頭部を守るということを各学校に示したところです。  本日、一つの例の報告があっておりましたが、やはり議員がおっしゃいましたように、カーテンを閉めてできるだけ教室の中央に逃げるということを学校は指導していくということで、きょう一つの学校から報告があっておりました。 97 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。やはりいろんな形でのケース・バイ・ケースが生まれると思いますけど、やはり一つの考え方を日ごろから確認していくということは十分大切だと思いますし、これまでも回答があったとおり、自分の命は自分で守るという形で数多く訓練をして身を守るという形の基本を勉強してもらいたいと思います。  ただ、Jアラートの関係で、やはりいざというときにパニックになるということが、もう当たり前の話なんですが、そういう集団行動がやっぱりパニックにならないような訓練を基本として、一つのマニュアルを考えておくべきだと私は思いますので、改めてお願いしておきたいと思います。  次に、教育環境について入りたいと思います。  文部科学省は、小・中学校の教員の多忙化を緩和するために児童・生徒に配るプリントのコピーなどの授業準備のほか、校内掲示物の作成、行事や会議の準備、片づけ、調査、統計データの入力などの手助けをするスタッフを今後、3,600人の採用を目指しているという形が最近の新聞に載っておりました。  まず、全校の学校の確認をしたいんですが、中学校が1万校、小学校は2万校ぐらいだという記事があったと思うんですけど、その学校数をわかれば確認させてください。 98 学校教育課長(堀口達也君)  申しわけございません。全国の学校数については把握をしていないところでございます。申しわけございません。 99 1番(草野勝義君)  どうも済みません。それくらいはあると思います。  一つはこの助かる、スタッフが3,600人の方がまずスタートなんでしょうけど、果たしてこれだけ数多くある学校の中に島原市まで回ってくるのかという心配が、今後、どういう形になってくるのかと思っているんですけど、このスクールサポートスタッフについての考え方というのは、教育委員会として何かありますか、お願いします。 100 教育長(森本和孝君)  確かに議員がおっしゃいますように、文科省が平成30年度の概算要求の中で示した事業でございまして、3,600人をこれは各県が雇用して各市町に配置をするというふうなことでお聞きをいたしております。それで、対象校としてはと、詳細よくわかりませんけれども、我々が知り得た範囲でいきますと、大規模校を中心にと。大規模校といいますと、恐らく小学校、中学校とも大体24学級を超えるぐらいだろうというふうに思っておりますので、本市の場合は全く該当しないんではなかろうかというふうに思っております。  ただ、まだ詳細が全く不明でありますので、今後、情報収集に努めてまいりたいというふうに思っております。 101 1番(草野勝義君)  ありがとうございます。大規模校から始まれば本当、なかなか対象にならないということで、課題も数多くあると思いますけど、小さい学校ほどなかなか交代要員がいないので、こういうスタッフが最初に来て、少しでも多忙化を緩和していくような策が必要じゃないかなと個人的には思っております。  文科省の方針の中に外部の部活指導員についてもふやしていきたいというテーマがありました。その数字でも7,500人と書いてありますので、なかなか届かないかなと思っておりますけど、本市でクラブを持っている、先生が持っている数と外部にお願いしている数というか、割合というか、その辺についてわかれば教えてください。 102 教育長(森本和孝君)  本市中学校における部活動の数でございますけれども、本年度が体育部系、文化部系、合わせて63でございまして、そのうちで本市における外部指導者の登録数でありますけれども、本年の7月末現在で62名の方を登録いたしております。 103 1番(草野勝義君)  63名中、62名、ほとんどが外部の方がという格好なのか、ちょっともう一回お願いいたします。済みません。 104 教育長(森本和孝君)  まず、部活動の数が63でございまして、ただ、そのうち幾つの部で外部指導者が配置をされているかということは、ちょっと申しわけありません、資料がございませんので、課長が答弁いたします。 105 学校教育課長(堀口達也君)  まず、外部指導者62人ですが、部活動数に直すと43部活になります。ですから、63部活中、43部活で外部指導員が入っているということですので、部活動の中での約68%で外部の指導員の方に部活動の質的な向上のため、あるいは教員の支援ということでお力添えをいただいております。 106 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。逆に言えば32%が学校の先生がやっていると考えていいわけですね。今後、やはりこの外部部活動指導員については、まだまだふやしていくという、まだ、国の制度はちょっと考えを置いておいて、ふやしていくという考え方は教育委員会として考えられますか。 107 教育長(森本和孝君)  いわゆる本市における外部指導者ということで、これは校長の推薦によって教育委員会のほうで委嘱をする制度でございまして、そういった適任者がいらっしゃればやはり委嘱をしてまいりたいというふうに思っております。 108 1番(草野勝義君)  いろいろまた校長会もあるかと思いますので、教育委員会と協議していただいて、また、少しでも先生の働きやすいような環境をお願いしたいと思います。  もう一つ、スクールロイヤーという私も初めて聞いた言葉なんですが、いろいろな事故、トラブル、苦情、児童・生徒、保護者、家族の問題などで学校現場に持ち込まれるさまざまな問題について、気軽に弁護士に相談することができるという制度だそうです。こういう制度なんかが、今、本市にあるのか、また、そういう形に近づける体制があるのか確認、教えてください。 109 教育長(森本和孝君)  スクールロイヤー制度ということで、議員のほうから御質問いただきまして、私も初めてこの制度を承知したところでございまして、ロイヤーというのは弁護士さんということだそうです。本制度はまだ調査、研究として文部科学省も実施をしているところでありまして、次年度はそれを拡充したいという考えのようでありますけれども、本市の場合は、もう法的なことがありましたら顧問弁護士さんのほうに相談をいたしておりますので、余りこういった制度をどうだということを現在は考えていないところです。 110 1番(草野勝義君)  はい、わかりました。どうもありがとうございます。あとは全国学力テストの関係で質問させていただきます。今回の議会でも全国学力テストについての通告で話は動いているわけですけど、まず、長崎県は47都道府県中、38位だと聞いております。この辺の関係の位置というか、きのう今議会も、島原も平均よりちょっと厳しかったという回答をいただきましたけど、その辺についての分析をお願いいたします。感想でいいです。 111 教育長(森本和孝君)  全国調査で、今、県のことが記されておりましたけれども、以前ですと小数1位まで数字をはじいておりましたけれども、昨年度からでしょうか、正数値で新聞等では公表されておりました。そういったことから順位が本県の場合は随分落ちてきた部分にあるんじゃなかろうかと思いますけれども、我々の目標といたしましては、県平均がどうのというよりは、全国平均をとにかく全ての項目で上回るということを目標にいたしておりますので、今後とも、その目標に向けて鋭意頑張ってまいりたいと思っております。 112 1番(草野勝義君)  この全国学力テストに関してですが、やはり家庭での経済力と子供の学力との相対関係がデータで裏づけられるという状況がありました。子供の貧困という状況を考えてみた場合に、やはりもう働かなきゃいけないので、家に帰っても勉強する環境が生まれないとか、また、塾に行く人、行かない人で差があるのかとか、またそういう状況が果たしてこの結果につながる、例えば、島原もなかなか元気がないほうな自治体になっておるような環境もありますので、その辺についての何か考え方はございますでしょうか。 113 学校教育課長(堀口達也君)
     学力調査の結果ということについては、やはり家庭の資源と学校の資源、両方が影響しているという報告がなされております。今、議員がおっしゃいましたように、家庭の家族構成であったり、経済的な事情という、子供の力ではどうにもならないものはございますので、それは教育施策でやはりカバーしていかなければいけないということで、本市では、例えば、放課後子供学習室を社会教育が中心となって全ての小・中学校に設置をしております。あるいは学校ではサマースクール、それから場合によってはウインタースクール、スプリングスクールという長期休業を利用した学習の時間を設けております。また、夏休み中には全公民館でスクールキッズといって学習をする時間を設けておりますので、ぜひ市民の皆様にはここを活用していただいて、子供たちの勉強する時間を提供していただけたらというふうに切に願っております。 114 1番(草野勝義君)  私も学力のみで結果という形ではなくて、例えば、やはり島原には優秀な子供さん、生徒さんもたくさんおるわけですけど、裏を返せば逆に点数もなかなか厳しいという生徒さんも、要するに平均をとってくるわけですからですね、そのときにやはり下というか──申しわけない、言い方が悪いんですけど、やっぱり今からまたもうちょっと頑張ってもらいたいという、児童・生徒さんたちの関係を育てていくような教育がやはり島原として改めて求めたいと思っておりますけど、その辺について考え方はどうでしょう。 115 学校教育課長(堀口達也君)  やはり家庭のいろんな事情はあるにせよ、学びたいと思う子供たちが学べる環境をつくっていくというのが私たち教育行政を担う者の使命だと思っておりますので、そういった子供たちにも学校から声をかけていくよう、今後も指導してまいりたいというふうに思っております。 116 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。やはり子供には生きる力とやりがいがあって、楽しさを与えるような教育をお願いしておきたいと思います。  次に入ります。人口減少、雇用対策、労働力不足についてでございますが、もう本当、今議会でもいろんな立場から人口減少の問題が発信されておりますけど、今回もこの件について島原の対策についても回答が動いていますが、改めて回答をお願いいたします。人口減少の歯どめについてはどのように考えていますかということです。 117 市長公室長東村晃二君)  本市では、人口減少対策を戦略的に推進するに当たりまして、平成27年度に島原市の人口ビジョン及び島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定したところでございます。具体的には中期目標として、平成47年に人口4万人を維持するという当面の目標を掲げ、その目標を達成するため、仕事をつくり、安心して働けるようにする、新しい人の流れをつくる、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、そして、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守る、この4つの政策分野で具体的政策、施策を実行することにしているところでございます。  これまでの主なものとしましては、島原の観光振興をより推進するため、株式会社島原観光ビューローの設立でありますとか、保育料の第2子無料化、それと本市独自の奨学金制度、ふるさとにもどってこんね奨学金の創設などの事業を行ってきたところでございます。  今後も引き続き、島原市の将来像と危機感を市民の皆様と広く共有をしながら各種事業を進めてまいりたいというふうに考えております。 118 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。本当にいろいろな策を中心に頑張ってもらっていますが、やはりなかなか歯どめがかからないという現実がございまして、一つの考え方ではございますが、やっぱり原因として若者が他県へ流出ということでは賃金の問題とか非正規雇用とか未婚率とか子供を産まないとか、いろいろな形が重なってくると思いますけど、そのためにはやはり働く場所を減らさないような考え方で取り組むことが必要だと私は思います。  これまでもあったとおり農家数を減らさないでふやしていきたいとか、中小企業なんかを守って働く場所をもう本当、維持していくというか、そういう形を続けてやはり安心して皆さんが働ける場所を1年でも2年でも長くやってこそ人口減少が緩くなっていくんじゃないか。その辺で本市の確認をしていきたいと思いますが、まず、本市の平均所得は幾らですか、教えてください。 119 産業部長(西村 栄君)  島原市の1人当たりの所得額につきましては、平成26年度の市町民経済計算によりますと207万4,000円となってございます。 120 1番(草野勝義君)  はい、ありがとうございます。わかりました。10月からは今回、最低賃金が22円引き上げられて737円に今度は変わっていきますけど、気持ちとしては800円以上ぐらいで、雇用が生まれればなと思っております。  あと、この非正規労働者と正規労働者の確認をさせていただきたいと思いますけど、お願いいたします。 121 産業部長(西村 栄君)  総務省が実施をいたしました平成26年の経済センサス基礎調査によりますと、本市の常用雇用者は1万6,623人となってございます。そのうち、正規労働者の方が1万1,593名、非正規労働者の方が5,030人となってございまして、割合といたしましては、正規が約7割、非正規が約3割となっているところでございます。 122 1番(草野勝義君)  どうも本当ありがとうございます。割合はこれまでどおりで変わらないかなと思っておりますけど、非正規の方が前回聞いたときよりまた改めてふえているんじゃないかなと思っております。  やはり政府が求める同一労働、同一賃金の、これは本当に理想な形だと思いますけど、中小企業側としてはなかなか厳しい条件を理解しなきゃいけませんので、やはりいろんな形で少しでも改善していくような形を考えなければいけないと思いますが、もう一つ、完全失業者数を教えてください。 123 産業政策課長(吉田正久君)  完全失業者数についてでございますが、平成27年の国勢調査によりますと889人となっているところでございます。 124 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。1,000人を超えているんじゃないかなという形で質問したもので、もうせめて3桁にならないかなというような話に持っていこうかと、889人で、ああ、これはもういい方向だと思いますし、基本的にはやはり目標というか、この辺ぐらいまで減らしていこうと、一遍にゼロというのはもう不可能であると思いますが、やはり働けない、働かない、いろんな状況があるかもしれませんが、失業者を減らしていくような目標でやっていくことも、やっぱりまちを元気にしていく基本となってくると思いますので、889人ということで、次回また質問しますので、500人ぐらいというふうな形の回答をお願いしておきたいと思います。  あと、通告をしておりましたので、キャリアアップの制度についてでございますが、正規雇用労働者にすることで補助金というか報償金がある制度ですけど、実績は島原市としてございますでしょうか。 125 産業政策課長(吉田正久君)  国のキャリアアップ助成金制度につきましては、平成25年度に創設されております。有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といった非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップ等を促進するため、正社員化、人材育成、処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成する制度でございます。  本市における活用実績につきましては、島原公共職業安定所にお聞きしましたところ、平成25年度がゼロ件、平成26年度が8件、平成27年度が16件、平成28年度が22件の活用実績があっているところでございます。 126 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。この制度もいろんな形で正規労働者がふえていっておりますので、やはり安定雇用という形が個々に生まれてきている方がふえているんじゃないかなと理解します。本当こういう形で、これが事業者側と労働者側とが本当にうまいぐあいに、いつも言うんですけど、タイアップしてお互いに確認していくことを一つ一つ積み上げてこそ、やっぱり働きやすい島原市というのが生まれてくると思いますし、その辺でまたいろんな制度を、こういう制度を宣伝していただければと思います。  もう一つ、長崎県誰もが働きやすい職場づくり実践企業という形がございますが、これについてちょっと説明をお願いいたします。 127 産業部長(西村 栄君)  長崎県におきましては、平成28年11月からですね、年齢や性別に関係なく誰もが働きやすい職場づくりに積極的に取り組む企業を応援いたします、おっしゃいました長崎県誰もが働きやすい職場づくり実践企業認証制度を実施されているところでございます。現在、県内21事業所が認定を受けていると伺っているところでございます。 128 1番(草野勝義君)  はい、ありがとうございます。前回より認定はふえてきているんですが、残念ながら島原市はゼロだと思います。まだまだ全体的にも、まだまだこの認証というか、この認証される事業者がどんどんふえてこそ県の一つの政策としてマッチしていくと思いますけど、この辺については、まだまだ本市としては申請をしていないという理解でいいですか、どうですか。 129 産業部長(西村 栄君)  先ほど申しました県内におきましては、現在21企業ということでございます。認定されている企業を見てみますと、やはりある程度大きい企業が多いようでございます。  まず、このような認定を受けるためにはいろんな働き方改革でございますとか、育児、介護、そういった3分野、50項目から成ります審査票の得点が50%以上になることが必要であるとされておりまして、現在のところですね、市内において申請をされたところがあるかどうかは申しわけございませんけれども、把握をしておりませんけれども、現在においてはそういう状況でございます。 130 1番(草野勝義君)  はい、ありがとうございます。ちょうど五つ星のような事業所になってもらいたいというふうな動きの認定だと思いますけど、そういうブランド的な事業所が生まれればという格好も期待したいと思います。  あと、労働相談の窓口という形を考えているわけですが、やはり厚労省のデータですけど、年間100万件のペースで解雇、雇いどめ、配置転換、賃金、労働条件とかパワハラとかに関する相談事が動いているデータがございます。やはり働く人がなかなか相談できる体制というのが行政のどこに相談したらいいんだろうという方が多いと思うんですね、その辺についての考え方は市としてどう考えられておりますか、お願いします。 131 産業部長(西村 栄君)  労働相談に関しましては、専門的に受ける相談窓口につきましては、現在、労働基準監督署におきまして島原総合労働相談コーナーが設置をされてございます。平成28年4月から本年3月までの1年間の相談件数を伺っておりますけども、労働者、事業主の方から計610件の相談があっていると伺っております。  内容的にはですね、先ほどもおっしゃいましたように、労働条件、あるいは就業規則、そういった賃金関係についての相談もあっていると伺っております。 132 1番(草野勝義君)  労働基準監督署の中に、1つこういうコーナーがございまして、610件の相談が動いてきたということで理解していいわけですか。 133 産業部長(西村 栄君)  昨年度、610件の御相談があっているということでございます。 134 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。そこの基準監督署のコーナーでは公務員とか学校の先生は対象外となってくるんですか、どうですか。 135 産業部長(西村 栄君)  大変申しわけございません。相談者の内訳にちょっと私のほうで手持ちの資料にございませんので、大変申しわけございません。 136 1番(草野勝義君)  済みません。厚生労働省の相談窓口の関係については、地方公務員はやはりそこの拠点の人事担当で、学校の先生は教育委員会でというふうな形の文書がありましたので、ちょっと質問させていただいたわけですけど、さっき言うたとおり、公務員とか学校の先生は、教育委員会とかここの人事課との相談はなかなかできないんじゃないかという解釈をしておりましたので、その辺についての相談しやすい体制というのはどのように考えたらいいですか、お聞きしたいと思います。 137 市長公室長東村晃二君)  まず、市の職員に関して申し上げますと、議員から紹介があったように、まずは人事の担当が最初の窓口になっていくのかなというふうには思います。その後についていろんな諸問題があれば、例えば、公平委員会とかそういった機関がありますので、そういったものにつながっていくということになろうかと思いますが、まずは最初の相談については、人事のほうの窓口が当たるということになろうかと思います。 138 1番(草野勝義君)  どうも、よろしくお願いします。いろいろな悩みを持っている方もやっぱりみんなで助けていければと思いますので、相談できる体制を確立していきたいと考えます。  あと一つ、人工知能、AIという形が今話題として動いてきておりますが、将棋ではもう人間より強くなっているような動きもございますけど、この辺では労働と関係という形で、将来はプラス、メリットもあればデメリットもあるような形が考えられます。ただ、やはり福祉の関係では、最近テレビであったわけですが、話しをすれば話し相手になってくるような形が機械としてやってきて、要するに独居老人の方がやっぱり認知症予防とかの形では、やはり人が動くよりもそっちのほうがいろいろな形で24時間相手をしてくれるわけですから助かっていくという形も生まれてくるし、また、逆に判断しなきゃいけないというのはやっぱり人間がしなきゃいけないという形になってくると思います。この辺ではやはりいろんな形を今から本市としても研究を進めていくべきだと思いますけど、その辺についての考え方は何かございますか。 139 市長(古川隆三郎君)  人工知能、AIというのは我々が脳みそで考えるよりもコンピューターが機械的に考えるものがはるかに、我々人間は負けたくはないんですが、先般のテレビでも将棋を、プロ棋士がどんなに考えても思いつかないような手を人工知能が打つというふうなことで、圧倒的に負けていました。  今、議員がおっしゃることで、我々も何かこれからどういうことが可能かと、一例を言いますと、農業の分野において天気を予測してハウスのあけ閉めあたりはもう機械が自動的にやるとかということで、どんどん省力化も進みます。それから、非常にわかりやすい例でいうと、衝突防止の車が発達をしてきて未然に衝突を防止する。もう今度、運転手が要らない車が出てくると、さまざまな分野に僕らが考える以上のスピードでこの分野は発達していくのは間違いないと思いますので、まずはそういったことの情報収集に努めたいと思っていますし、我々が今目指しているITベンチャーと組んだシェアリングエコノミーの考え方等もインターネットなしではできませんので、こういったベンチャー企業の動向も精査していくべき必要があると考えているところであります。 140 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございました。本当、今後、また団塊世代が引退したときには労働力不足の解消にもつながってくるようなテーマもございますし、また、いろんな形で新しい市場を考えられるという分野もあって、今現在の働いている分野が半分近くはまた見直さなきゃいけないようなデータもございまして、総合的に考えていただきたいと思います。  次に入ります。外国人観光客誘致とゆとろぎ足湯のテーマパークです。  御承知のとおり外国からの観光客がふえてきております。九州観光推進機構、福岡市にあるんですが、今、440万人の目標等を考えているそうですけど、もう2023年には6割ふやして、720万人という目標を大きくしていくような考え方もございます。そういう形ではなかなかこの観光客ということで、やはり観光都市・島原市でございますので、外国人の方へもいろいろな形でサービスしてやりたいし、いろんな形の誘致策も必要だと思いますが、その辺についてはどう考えていらっしゃいますか、教えてください。 141 産業部長(西村 栄君)  御質問のとおり、現在、国においてもこのインバウンド、外国人の誘客に向けては、やはり今後、大幅な増を目標に取り組んでいるところでございますが、本市におきます平成28年中の外国人の宿泊されたお客さんの数を申し上げますと、延べ5,050人となってございます。特に韓国、中国の方などが多くを占めておられまして、本年度は外国からの修学旅行を受け入れるなど、外国人旅行者が今後も増加していくものと考えております。  本市においては、現在、28年度に観光プロモーション映像を4カ国語で作成いたしまして、ホームページ等で紹介しております。また、本年度につきましては、観光情報サイトの島原旅たよりの多言語化により広く海外に向けて発信したいと考えております。また、さらには半島3市が連携いたしまして、海外旅行代理店EGLツアーズへ本年、商品造成のため訪問をするなど、これまで以上に島原市、島原半島の知名度の向上や旅行者の増加に向けて取り組んでいるところでございます。 142 1番(草野勝義君)  はい、どうもありがとうございます。その一つではありませんが、ゆとろぎの関係で、バスをとめて清流亭とか、いろいろ行く人がふえているということを聞いておりますが、あのゆとろぎの足湯のところもまた地元の人がくつろいでいる光景も数多くゆっくりしている方も見られるんですけど、足湯もゆとろぎの湯もまだ外国人はただ駐車場から見るだけかなと思っているんですけど、その通路のところの3台ぐらいのスペースの駐車場をちょっと見直す、駐車場じゃない、要するに芝生広場とかヨーロッパ的な屋外カフェとかというような、気候のいいときにはゆとろぎの中だけじゃなく、外側で一つのセットになって外国人をお願いするようなコースができないかという質問ですので、これについてどうでしょうか。 143 市長(古川隆三郎君)  今、草野議員がおっしゃるイメージは聞いていて、ゆとろぎ温泉やゆとろぎの足湯のところによくヨーロッパでも東京あたりに行っても、カフェテラス、外でお茶を楽しむというふうなことを木陰でやるというふうなことだと思います。  いずれにしても、今回も議会でも質問がありましたように、島原市は湧水のまちであります。さらに島原城から武家屋敷という歴史的な城下町でもあります。私がイメージするには各地の武家屋敷、それから島原城、それから湧水スポット、その先にこのゆとろぎの足湯があり、そして、ゆとろぎの温泉があり、そのすぐ先には四明荘や清流亭という鯉の泳ぐまちがある、もっと足を延ばせば銀水というすばらしい湧水スポットもある。そういった一つの観光のツールとして非常に魅力ある提案だと思います。  それから、今のゆとろぎ温泉がある駐車場に関しましては、ゆとろぎ温泉自体を商店街を中心とする方々に指定管理をお願いしていますので、まず、この指定管理の方々と商店街にですね、みずからが商店街のアーケードも活用しても結構だと思うので、イベント行事としてやるべきだと私も思いますので、早速申し入れをしてみたいと考えております。 144 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。あと、ゆとろぎの前の親和銀行の湧水なんですが、ちょっと危ないので、何か安全策とか考えられないかなという質問です。何かありますか。 145 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  今、議員さんの御指摘のしんわの泉のところだと思っておりますが、あそこの場所につきましては、親和銀行の御厚意によりまして、湧水と温泉を飲むことができる施設を設置していただいているところでございます。  施設の拡充については、先般、ちょっと御相談に行ったところ、難しいということではございましたけれども、しんわの泉は確かに御指摘のとおり、危険ということも認識されておりますので、安全対策を含めて多言語による案内看板の設置などを今相談をしていきたいということで考えております。 146 1番(草野勝義君)  どうもありがとうございます。よろしくお願いいたします。  最後に入ります。空き家、空き地に関してですが、今、苦情、要望とかはどれくらい、また、内容がわかればどういうのがあるかということで教えてください。 147 建設部長(兼元善啓君)  空き家に対します苦情、要望につきましては、苦情の内容といたしましては、建物の腐朽破損による屋根や外壁材の飛散のおそれ、また、草木の繁茂による伐採や除草について市役所のほうに相談がまいってきております。件数といたしましては、平成28年度に38件、平成29年度8月末現在で11件の相談等が来ているところでございます。 148 1番(草野勝義君)  私の近くの方が空き地の伐採をしたいという気持ちがあるんだけど、どちらの方かなという相談をされたけど、こちら市からはやっぱり個人情報だから教えられないという電話だったと思うんですが、そういう形がありましてですね、やっぱり一つ一つの相談者、または所有者の関係を1件1件早目にまとめておいてもらって、やはりいろんなケース・バイ・ケースの対策が必要だと思いますけど、その辺について敏速に作業してもらたいと考えておりますけど、いかがでしょう。 149 建設部長(兼元善啓君)  議員おっしゃいますように、個人情報の観点からなかなか個人の方を教えるといいますか、情報等が提示できないこともありますけれども、市のほうとしましてできる限り、先ほども言いましたように、助言なり指導なりをわかった範囲については、やはり地域の方に御迷惑がかからないようにということで、今お願い等をやっているところでございます。 150 1番(草野勝義君)  課題は多いんですが、いろいろ皆さんと相談して助け合っていける島原市を求めて頑張っていきましょう。これで質問を終わります。ありがとうございました。 151 議長(本多秀樹君)  通告による市政一般質問はこれにて終了いたします。  関連質問がございましたら、休憩中に通告をお願いをいたします。  午後1時15分まで休憩いたします。
                                 午後0時13分休憩                              午後1時15分再開 152 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  9番松坂昌應議員の市役所は市民の求めに応じているのかに関連して、8番本田みえ議員から関連質問の通告があっておりますので、これを許します。 153 8番(本田みえ君)  先ほどから松坂昌應議員の市役所は市民の求めに応じているかという質問に対しまして関連質問をいたします。  喫煙所の件で、最初の段階で建物の外階段の下にあった1階の喫煙所は設計変更によりなくなったのですが、なぜ一番理想的な場所にあった喫煙所をなくし、3階、4階の市民が使うとは考えがたい場所の喫煙所を強行につくろうとしているのですか、それと1階の建物の外につくらない理由は何でしょうか。 154 総務課長(松本久利君)  まず、当初の設計での喫煙所の位置の話ですが、当初、庁舎から今の新館側に階段で、2階から歩道のほうにおりて、それから上ってというか川床デッキに上がって山側のほうに抜けられると、そういう階段がございました。ただ、施工するに当たって普通の後からつける階段部分が2期工事になってしまいますので、階段のつける位置を新しい庁舎の東側に横づけといいますかね、おりていける、上っていけるような設計の変更になっております。おっしゃるように、当初、庁舎から横断歩道のほうにスロープ状に階段がございまして、その階段下に設置されていたものでございます。  あと、その後の庁舎の中の喫煙室につきましては、1階の部分につきましては、多くの市民の皆様が関係あるいろんな窓口等を集中して置くようなフロアの構成にしておりましたものですから、後から室内というか建物内に入れるスペースがなかなかなかったというふうなことで1階のほうですね、フロアの中にはつけていないところでございます。 155 8番(本田みえ君)  3階、4階のものを1階の建物内に移動してくださいと言ったのではなく、建物の外につくらない理由は何ですかとお尋ねをしました。 156 総務部長(金子忠教君)  建物の外につくらない理由という御質問ですけれども、午前中も答弁したかと思いますけれども、現在の健康増進法におきましては、建物内の完全禁煙とまではまだ規定をされておりません。それと、市庁舎につきましては、その性質上からさまざまないろんな方が利用される施設でありますので、健康増進法で完全禁煙をされていない現状におきましては、やはり喫煙される方にも配慮をする必要があると、そういう観点からそのようにしたところでございます。 157 8番(本田みえ君)  それはある一つの配慮かもしれませんが、3階、4階に上がらなければいけないというところに、1階では上がらなくても吸いに行けるという配慮はないんでしょうか。 158 総務部長(金子忠教君)  1階に喫煙室を設けなかった理由は、先ほど総務課長が申しましたように、1番の理由はスペースの問題であります。仮に喫煙室を設けるスペースがあったとしてもですね、面積があるからそこに設置できるというものじゃございませんで、例えば、ほかの人が受動喫煙にならないように場所的なもの、位置ですとか、それから排煙機能を設ける必要がありますので、スペースがあるからといって、面積があるからといってどこにでも設置できるもんでありませんので、そういったところから1階には設置をしなかったところでございます。  それから、1階の喫煙スペースにつきましては、駐車場のスペースの利用など、新庁舎の完成までには受動喫煙とかならないような対策を検討してまいりたいというふうに考えております。 159 8番(本田みえ君)  ということは、今、駐車場の配置等ということだったので、その駐車場の一画につくる予定があるというふうに受け取ってよろしいんでしょうか。 160 総務部長(金子忠教君)  今、駐車場スペースに設置をする予定という意味じゃなくてですね、今後検討させていただきますということでございます。 161 8番(本田みえ君)  そういった1階の建物の外であればですね、今の設計変更をすることなく喫煙所をつくることは可能だと思います。  12月、3月議会等でも質問した際に、3階、4階に設計をされている喫煙所は受動喫煙防止法が制定され、公共施設は建物内禁煙となればその他の使用目的へ変更すると言われましたが、言われて渋々するような消極的態度に対して、マナーを守って喫煙をされている市民の方々から批判の目を向けられていることを御存じでしょうか。コンプライアンスの精神からすると、渋々やっても守ればいいというふうなものではなく、その精神を酌んでよりよい社会規範へとレベルを上げることが市全体を牽引する市役所のあり方ではないかと思います。  今後、建物外へ移動すべきであって、3階、4階の喫煙所は女性職員の更衣室や休憩室へと変更されることが望ましいと思います。若い女性の出生率を上げるため、労働環境改善に活用してほしいと考えますが、市長はどう思われるでしょうか。 162 市長(古川隆三郎君)  法の推移をきちんと見きわめる必要が現時点ではあるということを部長も申し上げているようであります。もしその中で国の指針としてきちんとした努力義務じゃなくして、それは完全に実施するとなれば、それを遵守するのがコンプライアンスであり、その際、喫煙室と言っていたものが、ほかの施設に転用は女性とか男性とかという問題ではなく、きちんと何に一番効率的に必要かという観点から考えていくべきだと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 163 8番(本田みえ君)  女性というふうに出しましたが、そういった少数派であっても環境改善のことをすることによって、今後のそういった女性の働きやすい職場をつくることが出生率を上げることにもつながっていくというふうに思い、申しました。ただ、全体的なそういった職場改善、職場環境改善をやっていく上で活用をしていただけたらいいのかなというふうに思います。  ちなみに県庁新庁舎、11月末に完成予定でありますが、県庁のほうでは1階と8階の屋上、それから議会棟の1階に一旦外に出てしか入られない建物外の喫煙所が設けられております。こういったふうに県は先を行かれています。まだ着手もしていない状態なので、これからやっぱり市は前向きに対応をしてほしいというふうに思います。確かに今の時点では努力義務ということで、努力はしていますよということで通るかもしれません。ですから、やはりこれをもっと前向きに、いやいや、先進的にうちは健康増進のために建物外にしますというような、やはり市長の意思があればこういったことは可能になっていくんじゃないかと思います。  子供たちの将来を考えたときに、やはりこの受動喫煙による健康被害は大きな問題だと思いますので、前向きに対処をしていただきたいものだと思います。まして他市に問い合わせたときに、えっというように笑われたと、そういった笑われるような行政をやっていては対等な立場で物を言うことはできないのではないかというふうに思います。もっと先進的な地方都市を目指してほしいものと思います。  それとあわせて、市役所は市民の求めに応じているかということで、もう一点、島原城の入り口の料金所にいらっしゃる皆さんの制服のことで、ちょっとお尋ねをいたします。夏物、冬物というものはあるのでしょうか。 164 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  夏と冬にはですね、それぞれそれに合った制服ということでお願いをしているところでございます。(発言する者あり) 165 8番(本田みえ君)  市民の求めに応じているのかについてお尋ねをしておりますので。夏物というものがやはりないと暑くて重ね着をするのにとても大変です。私もきょうは夏物の和服を着てまいりました。島原城の入り口、やっぱり顔でありますので、そういったことで、従事されている皆さんの健康状態を考えますと、やはり冬と同じものではなく、夏着ても涼しいものを準備していただく必要があります。そういったことで、今後そういった対応をされる予定があるかお尋ねをしたいと思います。 166 市長(古川隆三郎君)  島原は観光都市であります。しかも、島原城や武家屋敷を代表する歴史ある城下町観光地であります。もし島原市に観光客が最初に来て、島原城の入り口に来たら最初に出会うおもてなしの職員の方はあの入り口の料金所の方々であります。そこで感じる感想が島原のイメージにつながることもありますので、ぜひ島原らしいコスチュームといいますか、衣装は僕は必要だと思っている一人であります。例えば、長崎の出島に行きますと、もう入り口から全て当時の面影を残したような建物と当時の衣装で対応を全ての方がされています。そのことが島原城でも可能だと思います。  しかしながら、春夏秋冬、暑いときもあれば寒いとき、さらには雨のときには足元がぬれたりしますので、その季節に応じた衣装をそろえるのは当然のことでありますので、そのことも含めてですね、それからもう一つ私が思うのは、入り口の料金所の方、駐車場の方というふうな表現をしますが、観光おもてなしという意味で、あそこは観光おもてなし所というふうなことで、ビューローやシルバーさんにお願いをすると、観光のおもてなしに携わる方々をあそこで雇用していただく。やっぱり最初から駐車場をやっているんだと思われるのか、観光おもてなしのためにあそこで協力して働いていただくのかと、その意識でも随分変わってくると思いますので、その辺も含めてお願いをしてみたいと思います。 167 8番(本田みえ君)  ありがとうございます。やはり意識の問題というのはとても大きいと思います。観光おもてなし所ということでそういった意識を持たれる、そしたら料金を徴収するだけではなく、案内もそちらでこういったところがありますよというようなこともされていく。そしたら皆さんの意識は高くなるし、当然、やはり島原が受けるイメージ、島原城から受けるイメージ、島原全体のイメージがアップしていくのではないかと思います。ぜひそういったこともあわせてですね、多くのそういった市民の求めに応じて市役所の中、改革をしていっていただけたらと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 168 議長(本多秀樹君)  これにて市政一般質問を終結いたします。  これより日程第2.第69号議案から日程第9.第77号議案までを一括議題とし、順次議案の質疑に入ります。  まず、第69号議案 島原市都市公園条例の一部を改正する条例について質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 169 議長(本多秀樹君)  第69号議案に対する質疑をとどめ、第70号議案 市道路線の廃止について質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 170 議長(本多秀樹君)  第70号議案に対する質疑をとどめ、第71号議案 市道路線の認定について質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 171 議長(本多秀樹君)  第71号議案に対する質疑をとどめ、第72号議案 平成29年度島原市一般会計補正予算(第2号)に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 172 議長(本多秀樹君)  第72号議案に対する質疑をとどめ、第74号議案 平成28年度島原市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 173 議長(本多秀樹君)  第74号議案に対する質疑をとどめ、第75号議案 平成28年度島原市温泉給湯事業特別会計歳入歳出決算に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 174 議長(本多秀樹君)  第75号議案に対する質疑をとどめ、第76号議案 平成28年度島原市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 175 議長(本多秀樹君)  第76号議案に対する質疑をとどめ、第77号議案 平成28年度島原市水道事業会計剰余金の処分及び決算に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 176 議長(本多秀樹君)  第77号議案に対する質疑をとどめ、各議案に対する質疑を終結いたします。  これより各議案の委員会付託を行います。  第69号議案から第71号議案、第75号議案及び第77号議案を産業建設委員会に、第74号議案及び第76号議案を教育厚生委員会にそれぞれ付託いたします。  お諮りいたします。第72号議案については、17人の委員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 177 議長(本多秀樹君)  御異議なしと認めます。よって、本件については、17人の委員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。  お諮りいたします。ただいま設置されました予算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、議長及び議会選出の監査委員を除くお手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 178 議長(本多秀樹君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました17人の議員を予算審査特別委員会委員に選任することに決定いたしました。  以上で本日の日程は終了いたしました。  次の本会議は27日定刻より開きます。  本日はこれにて散会いたします。  引き続き予算審査特別委員会を開きますので、議会会議室に御参集をお願いいたします。                              午後1時33分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...