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  1. 島原市議会 2017-06-01
    平成29年6月定例会(第3号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    2017-06-27 : 平成29年6月定例会(第3号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(本多秀樹君)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  会議に入ります前に、理事者より発言の申し出があっておりますので、これを許します。 2 市民部長(片山武則君)  昨日の種村議員の一般質問につきまして、眉山のGPSの件について答弁の訂正と現在の工事の進捗状況について、九州森林管理局に確認を行いましたので、報告をさせていただきます。  昨日の答弁で眉山のGPSについて、現在工事に発注されているのは補修が3基、新設が1基というふうなことで答弁をいたしましたが、正確には故障の取りかえが3基、新設が2基の間違いでありましたので、おわびをし、訂正させていただきます。  また、取りかえ新設工事の現在の進捗状況につきましては、工事に係る経費が約5,000万円と高額であったため、28年度の補正予算で対応していただいたとのことでありまして、今年2月に予算措置がなされた後、3月にすぐ工事発注をしていただいたところでございます。  眉山が国立公園であることから、GPSを新たに設置する場合につきましては、環境省の許可が必要でありまして、既に申請書を提出され、許可を待っておられる状態でございます。  九州森林管理局におかれましては、許可があればすぐ工事に着手できる状況であり、一日でも早く完成させたいとの報告をいただいたところでございます。  以上で眉山のGPSについての報告を終わります。 3 議長(本多秀樹君)  これより会議に入ります。  日程第1.市政一般質問を前日に引き続き行います。 4 12番(永尾邦忠君)(登壇)  おはようございます。公明党、永尾邦忠でございます。  議会が新体制となり、私も心機一転、一議員として議会改革に取り組んでいきたいというふうに思っておりますし、今までよりもさらに市民の声を行政に届ける、そして行政も変わる、議会も変わる、そして若者や子供たちに住みやすい郷土を残していく、このことについてしっかりと頑張ってまいりたいというふうに思っております。  質問に入りますが、今回は4問質問させていただきまして、一問一答形式で行います。  まち・ひと・しごと創生法に少子・高齢化の進展に的確に対応し、人口減少の歯どめをかけるとともに、東京圏への過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保し、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためとあります。  「まち」については、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営める地域社会の形成、「ひと」については地域社会を担う個性豊かで、多様な人材の確保、「しごと」は地域における魅力ある多様な就業の機会の創出というふうにうたわれております。
     「島原若者の誓い」の文末には、島原のことを皆で考える機会は今しかないとあります。忘れかけているかもしれない原点、人口減少から島原市が消滅するかもしれない、から2年を経過しようとする今、思い起こしていきたいというふうに思っております。  最初の質問ですが、平成27年10月策定の島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお尋ねをしておきます。  最初の質問です。総合戦略の市民への周知度をどのように分析しているのか、お知らせをいただきたいと思います。  以上、壇上より終わりまして、あとは自席より質問等をさせていただきます。 5 市長(古川隆三郎君)(登壇)  皆さんおはようございます。永尾邦忠議員の御質問に答弁をさせていただきます。  平成27年10月に策定いたしました島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、市民への周知度をどのように分析しているかという御質問であります。  その策定と推進に当たりましては、行政だけではなく、住民や民間事業者等の協力、参加が必要不可欠であることから、島原2060年への若者の誓い検討メンバー、島原市まち・ひと・しごと創生推進会議及び島原市まち・ひと・しごと創生推進市民会議を設置し、広く市民の皆様の意見をいただくとともに、島原市の未来の将来像と危機感を共有してまいりました。  先日、5月26日に開催された島原市まち・ひと・しごと創生推進会議におきましては、総合戦略についてはさらなる周知を図る必要があるとの御指摘もいただいたところであり、周知がまだまだ十分とは言えないものと認識しているところでございます。 6 12番(永尾邦忠君)  御丁寧な答弁ありがとうございます。確かにそのような意見が出されまして、ぜひこの機会に再度皆様に徹底をしていきながら、島原のまち・ひと・しごと、島原がどう生き残っていくかという、そのことについて市民の皆様に周知をしていただいて、みんなで取り組んでいこうという気持ちがございましたので、一番最初にこういう質問をさせていただきましたが、創生本部のほうとしてはどのような取り組みを、今後この周知については取り組みをなされる予定でしょうか。 7 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  議員御指摘のとおり、周知の部分についてはまだまだ課題だと思っております。これについては、例えば、広報誌ですとかホームページで告知をするとか、そういった類いのものではないと思っておりますので、機を捉えながらいろいろなまちづくりにかかわっていらっしゃる皆様と総合戦略の内容等についても議論を重ねていくことに尽きるというふうに思っているところです。 8 12番(永尾邦忠君)  いろいろな機会を利用していただいて、例えば、今後展開されます市長を囲む地域懇談会あたりでもこういう取り組み、2年たったけれどもということで、少しの経過報告でもしていただければ、意識が少しは変わるかなというふうに思っております。  次に行きますが、4分野について一つずつお尋ねをしますが、1番目の「しごとをつくり、安心して働けるようにする」、これについての現在の進捗状況等をお知らせください。 9 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  総合戦略政策分野1「しごとをつくり、安心して働けるようにする」については、農林水産業経営規模拡大等を進め、所得の向上を図るとともに、企業立地促進雇用創出事業の推進により、産業の振興と雇用の創出を図っていくこととしております。農業所得600万円以上の経営体が順調に増加をするとともに、農業、水産業の新規就業者食料品製造業の雇用者数も増加するなど一定の成果を見せているものというふうに考えております。 10 12番(永尾邦忠君)  確かに95%まで、600万円以上の経営体が達成されているというふうにお聞きをしましたが、これについて、雇用についてはどのように結びついているのか、分析されていますか。 11 産業部長(西村 栄君)  先ほど答弁がありましたように、600万円以上の所得が95%ということで一定の伸びを見せております。やはり成果といたしましては、農業後継者につきまして、若い後継者が定住、そして農業の後継者となって親元に就農するということもございますし、出生等についても三会地区等については伸びてきているという状況にございます。 12 12番(永尾邦忠君)  ただ、今までどおりやっていると、こういう結果になっていないというふうに思っていますので、ぜひさらに伸ばしていただいて、600万円以上の部分と、それとこれは雇用にもつなげていく必要もあるというふうに思っていますので、その農業の発展と雇用についてもうまく組み合わせができるような、そういう方策をとってもらいたいと思います。  次、アーケードについては、出店が1ということになっていまして、なかなか進んでいないようですが、これについてのお考えを聞かせてください。 13 産業部長(西村 栄君)  アーケードの新規出店につきましては、やはりアーケードの資産を活用して──いわゆる空き店舗等ですね、新たな出店事業者が参入をすると。その中で市といたしましても、支援制度を設けておりますけれども、これにつきましても、やはり周知、PRを外に向けて図っていくということが重要だと考えております。現在の時点では1店舗ということでございますが、現在、商店街のほうからも個人の方からも、御相談も受けている事案もございますので、今後さらに周知、PRを図って、アーケードの出店、事業者の増に向けて取り組んでいきたいと考えております。 14 12番(永尾邦忠君)  人がいないわけじゃないと思うんですね。土曜夜市なんかしますと、すごい人数で、子供さん連れたりとか、おじいちゃん、おばあちゃんがいろいろ孫に買ってあげたりとか、そういう情景はよく見ます。人がいないわけじゃないんだけれども、何か工夫が足りない部分もあるんではないかと思っています。これは行政だけではなくて、商店街もそうでしょうし、そこら辺のことは協力体制をしながら、お店が出て、あそこがにぎわうような、そういう方向にしないと。あそこにせっかく市役所を建てるのに、何もならないというふうになっても困りますので、今のうちに知恵を絞ってもらいたいというふうに思っております。  もう一つは、トライアル雇用が14人で40%の達成ということですが、これについて分析はされていますでしょうか。 15 産業部長(西村 栄君)  トライアル雇用につきましては、やはり就業者の継続した安定した雇用の場ということで、国におきましても、トライアル雇用制度、助成制度を設けております。本市におきましても、そういった関連の事業にかかわって取り組んでいこうということでございますけれども、昨今の雇用情勢の中では、御承知おきのとおり、求人、求職、そういった中での売り手市場と申しますか、本市においても雇用のミスマッチ等もございますけれども、そういった流れの中で、数的には28年度においては、先ほどの推移でございますけれども、今後につきましてもハローワーク等と緊密に連携を図りまして、制度の周知並びに利用者の増につなげていきたいと考えております。 16 12番(永尾邦忠君)  どちらかというと、雇用につなげなければいけない部分が出てきていますので、これは双方ちょっと難しいところもあるかなというふうには判断をしておりますが、制度としてはいいと思いますが、ただ、島原市、島原半島には職業訓練校が今なくなりまして、技術を育てるというか、人を育てるという部分の、そういうところが全くないわけですね。それぞれの技術があって、例えば、鋳造だったり、染物だったりとか、島原にたくさん種類がありますが、そういうところで職業訓練を兼ねたような、そういう方向性の、例えば、給料としては高卒ぐらいの給料を計算して、3分の1は市が持ちましょう、3分の1は雇用主が持ちましょう、3分の1は少ないけれども、本人が持つというような、三方一両損みたいな、そういう体系の中での補助金を組んでいただいて、今のうちにそれぞれの承継ができる、または新しい若い人たちが技術を会得して開業できる、そういう方向というのは考えられないものでしょうか。 17 市長(古川隆三郎君)  今、永尾議員がおっしゃっていること、本当に大切であるけれども、難しい課題でもあるなと思います。  職業訓練校があったときは、コースで1年なり2年で勉強できていたものが、現在半島にないと。そうすれば、今おっしゃった中で、例えば島原特産である別打ち刃物、包丁やすきくわ、こういったものも後継者がいるところはいいんでしょうけれども、後継者がいないとなれば、その技術が途絶えていく、また、鋳造とかおっしゃいましたが、確かに農業に関しては一定の後継者がいるんですが、特殊技術については後継者を育てるということも大切ですので、学校はないけれども、現に稼動されているところに弟子入りというんですか、見習いというんですか、よそからの若者でもいいので、そういうところで自分が技術をつけたい、今後はそういった入り込みの移住者も含めて紹介できるようなことは考えていかなければいけないかなと、今お話を聞いていて感じているところであります。 18 12番(永尾邦忠君)  仕事をよそに求めるよりも、こちらで訓練をしたり、就業したりして、そして承継したり、新しい自分のお店を構えたりというふうなことをしていかないと、なかなか人口もふえていかないような気もしますので、よろしくお願いします。  人の流れについてお聞きいたしますが、どのような分析をなされていますか。 19 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  政策分野2「新しいひとの流れをつくる」につきましては、移住・定住の推進に向けて、昨年、県と市町が共同でながさき移住サポートセンターを立ち上げまして、東京都内に窓口を開設したところであります。また、観光に関しては、同じく昨年、株式会社島原観光ビューローを設立し、島原の観光振興をより推進するための体制を整えるなど、具体的な取り組みを進めているところでございます。 20 12番(永尾邦忠君)  人の流れの中で、定住者、5世帯、10人で50%ということですが、これについてはどのような努力をなされて、さらにこれを100%達成するにはどのようにしたらいいというふうにお考えでしょうか。 21 市長公室長(東村晃二君)  移住世帯につきましては、今回、ながさき移住サポートセンターについては御答弁を申し上げたところで、3世帯7人ということで移住がありまして、その他を含めたところで平成28年度で5世帯の移住の実績があったところでございます。  今回は、長崎県、あるいは市町との協働で移住サポートセンター等を利用して、その中でPRを図ってきたところでございますけれども、今後は島原市の生活の環境、あるいは教育環境、そして子育て支援、そういったものを積極的にPRをしながら、子育て支援や、そういった部分等をあわせて移住・定住についてPRを図っていく必要があるというふうには思っております。 22 12番(永尾邦忠君)  先日テレビを見ていましたら、東京奥多摩のほうで空き家を提供して子供さんをたくさん連れて、かなりの人数の御家族だったんですが、15年だったかな、住み続けると土地も家も上げますと、それまでは8,000円ですよというふうなことで移住されていました。ただ、お父さんが仕事を今探している状況でもあるんですが、島原市としてそういうふうな空き家情報というのを今ホームページで展開をされていますけれども、アクセス数というのはどれくらいになっていますでしょうか。 23 政策企画課長(松本直樹君)  累計で5,000程度あったということです。 24 12番(永尾邦忠君)  結構アクセスはあって、ホームページを見たからかな、それともそこのページをちゃんとアクセスしたのかわかりませんが、結構アクセスがあるようですので、成果が出るようにお祈りをしたいと思います。  次です。観光なんですが、入り込み、宿泊、それから消費額、いろいろ結果が、途中経過が出ていますけれども、今後もっとふやすためにはどのようにしていくか。熊本の地震があって少し入り込みとか、その辺の客数も減っているのは確認をしておりますけれども、今後の展開をお願いします。 25 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  今御指摘の件についてでございますけれども、28年度につきましては、先ほど御指摘がありましたとおりに、27年度実績からすると入り込み客で約15%の減、それと宿泊客につきましては前年と比べまして96%ということで、減になっているところでございます。それも加えまして、やはりいまだに熊本地震の影響があったということで理解しておりますが、幸いなことに島原市におきましては、宿泊客につきましては個人客が多かったこと、あるいはスポーツキャンプの誘致でのお客の宿泊があったということもございまして、前年から比べますと96%になっているということで考えておりまして、引き続き今年度につきましても誘客に努めてまいりたいということで考えているところでございます。 26 12番(永尾邦忠君)  交流人口についてはふえるような方向で、施設の充実、それから宿泊の充実、この辺も図りながらやっていただきたいと思うんですが、一つ気になるのが、鉄道による入り込み数が69%の達成でしかないということなんですが、これについてはどのように分析されていますか。 27 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  本市の場合は、数字的に言いますと、やはりマイカーでの入り込み客が多いということで理解をしているところでございまして、確かに鉄道につきましては若干少ないということで考えています。そのような状況でございますけれども、現在、島原駅につきましても観光案内所を新しく7月のオープンに向けて開設をしようという計画でいますので、鉄道につきましても今後、誘客に努めていきたいということで考えているところでございます。 28 12番(永尾邦忠君)  この戦略の表紙には島原の1号機関車が表紙を飾っておりますが、この1号機関車について、きのう答弁があったと思うんですが、いろいろな方法があるというふうな御答弁の中で、クラウドファンディングもあるというふうに答弁がございました。その中で、島鉄側としては今ラッピングで1号機関車を表示しながら走っているというのがありますけれども、それで満足をされているんでしょうか、それともその先を見据えているんでしょうか。 29 市長(古川隆三郎君)  今、黄色い車両がほとんどですが、赤パンツというのも走っているようですが、黄色い車両の1車両をラッピングして、中にはかつての島鉄の1号機関車の様子だとか、古い写真なんかを車内に散りばめたラッピングの車両が走っています。これは県の補助費をいただいて、島鉄さんにしていただいています。やはり島鉄としてもいろんな会合に出ますと、観光列車そのものを走らせたいという思いがありますし、今度は段ボールで原寸大の機関車を再生される方がいらっしゃるんですが、この方に今アプローチして、1号機関車をそっくりそのまま同サイズでつくるという計画も島鉄のほうでは考えられているという話をいただいているところですので、島鉄としても前向きに取り組んでいられると私は感じているところであります。 30 12番(永尾邦忠君)  僕、事業を批判するつもりはないんですが、段ボールじゃ乗れませんので、観光列車には僕はちょっと違うかなというふうな感覚で今お聞きしました。  島鉄の重役さんはそれぞれ銀行から出向してきていただいて、運営をしていただいているというふうに、しっかり運営していただいていると思いますが、僕はやはりお金を集めるためには、クラウドファンディングしかないと思います。島原市の税金をつぎ込んで1号列車をつくるなんていうのは、とてもとても議会としてはなかなか難しいところがあると思いますので、このクラウドファンディングでいかにお金を集めるか、それには銀行さんの知恵と、計画をちゃんと立てて、こういうふうにしてやりますので、皆さんいかがですかというふうなお金を集める方法というのをしていかないと、何とも難しいと思うんですが、そういうことを市長に聞いても無理かもしれませんが、島原鉄道というのは考えているんでしょうか。 31 市長(古川隆三郎君)  今クラウドファンディングという手法は全国の方々から、それはいいぞと、応援しようという意味でクラウドファンディングの方法があります。また、よく似た制度の一つにふるさと納税等も、何かの事業に対して、自治体に対して、その思いに対して応援しようという、似たようなものがあります。それから、さらに全国にかなりの鉄道マニアがいて、こういう人たちは企画がしっかりしておれば、それに飛びついて応援しよう、さらには乗りに行こうという観光客にもなり得る方でありますので、こういった手法を組み合わせることを島鉄のほうにもしっかりとした考え方の中で展開できるように私からも申し入れをさせていただきたいと思います。 32 12番(永尾邦忠君)  ぜひ銀行、または信金のほうもありますし、そういう知恵というものを本当にかしていただいて、それを展開していって、島原の観光につなげていく、そして1号列車が夢であるんであれば、それをかなう方向に持っていくという、そういうものをしていかないと、いつまでも実現しないし、表紙を飾っただけで終わってしまうというふうなことで、ラッピングを批判するとか段ボールの列車を批判するとかじゃないですけれども、でも本当に観光を生かすという1号機関車であるならば、そこら辺を早急に考えていただきたいと思いますが。 33 市長(古川隆三郎君)  ありがとうございます。力強い応援だというふうに私は受けとめますので、ぜひ議員におかれましても、議員各位におかれましても、いろんな形で御支援を賜ればと思いますので、その旨しっかりと島原鉄道のほうに申し入れをさせていただきたいと思います。 34 12番(永尾邦忠君)  ぜひよろしくお願いします。  次の項目ですが、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」という部分での現状を教えてください。 35 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  政策分野3「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」につきましては、島原結婚サポート事業を推進しておりまして、昨年度は本事業を通じての初めての婚姻が成立するという事案がございました。また、子育てにつきましても、保育料の無料化の実施や福祉医療費の助成対象の拡大を推進しておりまして、引き続きとことん子育てにやさしいまちづくりを推進しているところでございます。 36 12番(永尾邦忠君)  1組ということですが、まだ予備軍もいるのかな、結婚したいという人がですね。この前の会議の中で、農協の幹部の方が島原半島では20組、農協関係では成立しましたよというふうににこにこしながらお話をされたんで、ぜひその辺のお知恵をかりながら一緒に、結婚が1組だけではなくて、コラボしながらでも島原半島に一緒になってする部分も少しは必要かなというふうに思いますが、いかがですか。 37 市長(古川隆三郎君)  お話を聞いていて、おっしゃるとおりだなというふうに感じているんですが、行政としてできる努力はしておるんですが、やっぱりもっと踏み込んだ新しい展開もしながらいかなければ、特に農家の、農家だけじゃございませんが、農家の嫁探しというのは後々続いて、土地とお嫁さんが来て、そして農業が盛んになっていくことは願っています。JAは「おいしい恋」というタイトルで専門の女性のコーディネーターと契約をして、その方が幅広く動かれている、私も、その方のお話を聞きに行ったこともあります。そういったことで、可能な限りJAさんあたりとも相談をしてみながら、農業分野では農家の婚活、それ以外の若い人の婚活、力を入れていかなければと思います。 38 12番(永尾邦忠君)  途中経過ですから1組でも全然十分だと思うんですけれども、さらに発展するようにしていただきたいというふうに思いますし、出生率も伸びたところでありますので、さらに出生率がふえて、子供さんがふえるような島原市にしていただきたいというふうに思います。  最後に、「時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守る」という部分での現在の状況をお願いします。 39 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  政策分野4「時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守る」については、公共交通網の維持、利便性の向上や交通アクセスの向上のための島原道路の整備促進を引き続き図っております。さらに、本年度からは本市独自の奨学金制度、ふるさとにもどってこんね奨学金の創設なども行っているところであります。 40 12番(永尾邦忠君)  ありがとうございます。ちょっと概要を見て気づいたことなんですが、島原病院の医師の確保97%となっていますけれども、これについてはどのようにお考えでしょうか。 41 福祉保健部長(湯田喜雅君)  島原病院につきましては、泌尿器科の先生がいらっしゃらなかったということで、そのために御迷惑かけましたけれども、その後、常勤医が配置され、その後は現在順調な経営をされているということです。  島原病院につきましては、今後もいろんな形で医師確保については続けていきたいと思っておるところであります。 42 12番(永尾邦忠君)  ぜひ市民の皆様のためにも島原病院は大事なところですから、医師の確保だけは引き続き頑張っていただきたいと思います。  島原城周辺の無電柱化はゼロ%なんですが、これについては進捗状況はどのようになっていますか、また今後どのようになされるでしょうか。 43 建設部長(兼元善啓君)  島原城周辺の無電柱化につきましては、今現在、築城400年事業に向けて各部署とも協議ということで、いろんなお話を今聞いているところでございます。まだ具体的な動き等はありませんけれども、今後、そういうのを含めて実現に向けてやっていこうということで考えております。 44 12番(永尾邦忠君)  島原城はお堀がありますので、何とか工夫すればしやすいのかなというふうな情報もちょっと聞いておりますので、ぜひ無電柱化については進めていただきたいと思うんですが、市長、いかがですか。 45 市長(古川隆三郎君)
     全国の市町村で協議会をつくりまして、無電柱化を推進する全国市町村連合でしたか、ありますので、そこに加盟をいたしまして、先般、総会に私も出席をしてまいりました。それで、代表と一緒になって国交大臣、それから財務省のほうに要望書を提出してまいりました。そして、今度7月に入りまして、そういった大会がありますので、再度、私出かける予定にしているんですが、現在、無電柱化も従前はかなり深く共同溝という溝を掘らなければいけなかったのが、浅くてもいいという方式も出てまいりました。それから、電線のケーブルと電話線のケーブルは離さなければお互い干渉し合うという技術的な問題が大分解消されて、それも一緒にいいという方式も出てきて、その結果、ところどころに地上に出てくるボックスがありますが、そのボックスも多少小型化することも可能になりました。それから、土に埋めるだけではなくして、家々の軒先に配線する軒先配線方式という技術も今認められてきています。しかし、これいかにするにしても、電力事業者であります九州電力さんあたりが積極的にかかわっていかなければ難しい問題でもありますので、九州電力をまず巻き込むこと。そして我々行政、そして地元の町内会、この辺とじっくり話し合って。お堀には実は2年前に街道を歩くという全国組織の、城下町を歩くということで島原城周辺を歩きに来られたときに、島原城を写真を撮るときに電線がたくさんあるのは何とかしたほうがいいぞということを強く私も指摘されました。その結果、今、国交省のそういう専門家あたりにアプローチを仕掛けながら、しっかりと400周年のメニューに入れたいという方向で、現在そういったことを動いていることだけはお伝えできると思います。 46 12番(永尾邦忠君)  いい方向に向かっているというふうにお聞きしました。ここで、九州電力の方にぜひ奮起していただいて、早急に取り組んでいただくように要望はしておきたいというふうに思っております。  最後に、この部分ですが、地域再生の提案募集が7月18日に締め切りとか、それから地域創生政策アイデアコンテスト2017、これは高校生、大学生というふうにあるんですが、こういうふうなものが今実施されていることは御存じでありましょうか、また取り組んでいらっしゃるでしょうか。 47 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  今おっしゃったのは国のほうでやっている取り組みかと思います。さまざまな政策プランコンテストですとか、あるいはリーサスを活用した政策提案のものですとか、いろいろ開催をされているというふうに承知をしておりますけれども、特に今まで島原のほうで告知みたいなことはやっておりませんでしたので、しっかりしていただく機会をつくるようにしていきたいというふうに思っております。 48 12番(永尾邦忠君)  おっしゃるとおり、チャンスですので、これは職員の訓練という部分も含めて応募が可能であれば応募していただいて、五島市なんかも去年の分では採択されたかどうか知りませんが、候補には上がったというふうに確認しておりますので、ぜひそのような取り組みというものを活用していただきたいというふうに思っています。  交流人口の拡大についてですが、島原半島ジオパークと島原半島観光連盟、それと雲仙岳災害記念館の連携についてお聞かせください。 49 産業部長(西村 栄君)  雲仙岳災害記念館におきましては、雲仙普賢岳の噴火災害の伝承などを目的といたしまして、火山や防災などを体験しながら学ぶことができる火山体験施設でございます。  この3団体の連携につきましては、記念館の中には半島ジオパーク協議会、また島原半島観光連盟の事務所がございまして、ジオパークの推進でありますとか半島における観光振興の拠点となっていることから、3団体が連携を図りながらイベントの企画、運営を初めといたしまして、観光客向けのPR、誘致事業などを行っておりまして、交流人口の増加に寄与しているところでございます。  本年度はユネスコ世界ジオパークの再認定審査や施設のリニューアルが実施されることになっておりますので、本市といたしましても、この3団体の構成員といたしまして今後さらに連携を図られるよう積極的にかかわってまいりたいと考えております。 50 12番(永尾邦忠君)  連携はわかるんですけれども、やはりどこかがコアになって、中心になってやっていかないと、これは難しいと思いますので、それはちょっと後で触れますが、この1番目が雲仙岳災害記念館という言葉、これがちょっと重たいんではないかというふうな評判をちらっと聞いたことがあるんですが、市長、いかがですか。 51 市長(古川隆三郎君)  26年経過した雲仙普賢岳の災害の教訓を伝承する館であるという位置づけはしっかりとあると思います。しかしながら、毎年入館者が減少する中で、いろんな声を私どもも聞いてみると、災害の記念館という言葉が非常に重たく感じると。家族やなんかで出かけようというときに、災害の記念館というだけで、何か後ろめたさを感じたり、行くのにもちゅうちょしてしまうというような声があるのも事実です。過去に雲仙岳災害記念館の理事会の中でもそういう話があったときに、県の方も来られていたんですが、愛称を募集してはどうかと。いわゆる行政の決まった名前は雲仙岳災害記念館かもしれないけれども、今に合ったようなわかりやすくて親しみやすいような名前づけというのは非常に大切じゃないかという声が出ておりますので、ぜひ私もそういった愛称で呼べるような形は大いに取り入れるべきだと思っているところであります。 52 12番(永尾邦忠君)  ありがとうございます。ちょうどリニューアルされますので、その機会に県とも相談していただいて、みんなが来やすいような名称も必要かなというふうに思いますので、頑張っていただきたいと思います。  あの中にありますが、あそこはジオパークの拠点なんでしょうか、それから半島観光連盟の拠点なんでしょうか、いかがでしょうか。 53 市長(古川隆三郎君)  イメージで言うと、災害の伝承をする雲仙岳災害記念館、またそれはジオパーク活動を表現する、ジオパークを周知徹底するコア施設でもあると思います。半観連というのは、半島全体の観光・振興をする事務所としてあそこの中に入っておられるという位置づけじゃないかと私は思います。 54 12番(永尾邦忠君)  PDCAとかという言葉が今ありますけれども、テレビで今はやっているDIYという感じで、ドゥ・イット・ユアセルフで自分たちのことは自分でやれという部分でしか今ないと思うんですよ。ですから、どこが中心になっていくかはまた協議の必要があるかもしれませんが、半観連が中心になってやるのか、それから記念館が中心になってやるのか、あそこら辺の統一で半島全部を考えて観光のためにジオパークを生かしていこうとかというふうにしないと、ジオパーク事務局があって、半観連があって、それぞれがばらばらのような気がして今お聞きしているんですよ。その辺のことは払拭しながら、どなたかが中心になってやっていかないと、今、雲仙岳災害記念館も館長さんがいらっしゃらなくて、石川総務部長さんが一生懸命一人で頑張っていらっしゃると。一人でと言うと失礼ですけど、職員がいらっしゃいますから。頑張っている状況なんですが、そういうことを含めながら、リニューアルも含めながら、新たな体制で島原半島全部の観光とジオパークを結びつけていただいて、さらにそこに記念館があるというふうにしていかないといけないと思うんですけれども、もう一回お願いします。 55 市長(古川隆三郎君)  非常に今おっしゃっていることが理想のスタイルだと私も感じます。ただ、これまで独立性でいろいろやってきた団体が存在しているわけですから、それぞれの責任者あたりとしっかりとその辺を話して、やっぱり議員がおっしゃるように、現場はそれぞれ頑張っているんですが、周りから見ると一体感がないような声も私もよく耳にしています。しっかりとその辺をもう一度、当事者である記念館、それから半観連の組織の方々、ジオ協は私が会長も兼ねているわけですから、もう一度きちんとその辺を話をさせていただきたいと思います。 56 12番(永尾邦忠君)  今おっしゃったとおりだと思うんですが、あそこに勤めている方たちの、従業員の役職がいろいろあると思うんですが、トップの方じゃなくて、下のところの皆さんでどうしようかというのも少し話し合いをしていただかないと、なかなか難しいところもあるんじゃないかと。それぞれが頑張ってはいるけれども、3つが入っていると頑張れないというふうなところもあるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いします。  最後に、島原市が消滅してしまうかもしれない、危機感について市民の周知について重ね重ねですが、どのようになさいますでしょうか。 57 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  総合戦略については、最終年度の平成31年度に向けて推進をしてまいりますけれども、今後も引き続き島原市の将来像と危機感を市民の皆様と広く共有していく必要があると考えておりまして、特に島原市の将来を担う若者世代への周知が大切と考えております。実際にまちづくり、あるいはイベントの開催等でかかわっていらっしゃる団体の皆様と折々に議論を重ねてまいりたいというふうに考えております。 58 12番(永尾邦忠君)  塩野理事がいらっしゃる間にぜひ拡大をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  次のところに入ります。  島原半島窒素負荷低減計画が平成23年度に第2期が策定されまして、28年3月には改訂をされました。これのお題目というか、内容は雲仙岳の恵みを次の世代に引き継ぐためにということでつくられておりますが、旧し尿処理場浄化苑の活用について、お尋ねをいたします。  島原半島における硝酸性窒素等による地下水汚染対策の基本方針、どのように現在、島原市の地下水はなっておりますでしょうか。 59 市民部長(片山武則君)  地下水の水質調査結果についてでございますけれども、計画策定時の平成17年度につきましては、硝酸性窒素の値で環境基準を超過していた地点が17地点中11地点でございました。それに対し、平成28年度が8地点ということで減少しており、調査地点ごとの増減というのはございますけれども、全体の平均としては減少傾向にある状況でございます。 60 12番(永尾邦忠君)  地下水ということで判断してよろしいですかね、はい。  ちょっと順序が入れかわりますが、先に地下水の汚染度と、その原因についてはどのようにお考えですか。 61 市民部長(片山武則君)  汚染度につきましては、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素について、先ほど答弁いたしました毎年17地点のモニタリング調査を行っておりまして、環境基準の1リットル当たり10ミリグラムを超過している地点もございますけれども、平成17年度の平均につきましては1リットル当たり14.3ミリグラム、28年度の平均が12.1ミリグラムというふうなことで、徐々にではありますが、改善傾向にあるかと思います。  それから、原因につきましては、島原半島地域が県内有数の農業地帯であることと、生活排水の処理率が県内の平均より低いというふうな状況でありまして、農業による施肥、あるいは畜産業による家畜排せつ物、生活排水などの影響によるものではないかと推測をされているところでございます。 62 12番(永尾邦忠君)  今、要因が畜産のほうと家庭排水ということですが、畜産についてお聞きしますけれども、この家畜のほうのふん尿の処理の現状というのはどのようになっていますでしょうか。 63 産業部長(西村 栄君)  家畜のふん尿処理の現状についてでございますけれども、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律が平成16年に完全施行されたことを受けまして、畜種別に対象頭羽数の基準を設けまして、排せつ物の処理、あるいは保管施設の整備等が定められております。  本市におきましては、およそ90戸の農家が対象でございまして、その全農家が処理施設を整備しておりまして、適正に処理されているところでございます。  ただ一方で、野積み等の不適切な事例への苦情が寄せられることもございまして、その都度、現場を確認いたしまして、関係機関と連携しながら改善指導を行っているところでございます。 64 12番(永尾邦忠君)  処理の義務化というか、そういうところというのはあるんですが、牛と馬は10頭未満は対象外、豚も100頭未満は対象外、それから鶏については2,000羽未満は対象外ということなんですが、これについてちゃんと指導されているというふうにおっしゃいますが、雨の日に川に放流とか流すという現状というのは、もう一切島原市内にはないんでしょうか。 65 農林水産課長(松田敏明君)  お尋ねの件についてでございますけれども、先ほど部長のほうから答弁した内容で、処理につきましては施設を設けながら処理をしているというふうな状況下にございます。しかしながら、今議員おっしゃるように、例えば、雨の日の苦情と申しましょうか、少し泡が立っているとかいうふうな情報をいただきながら、河川等についても関係機関と水の、あるいは河川の状況について調査をしている状況ではございます。ただ、水質の簡易検査等を見ますと、その状況については範囲内の状況であるというふうなことで今調査結果については情報をいただいているところでございます。 66 12番(永尾邦忠君)  範囲内と言うけど、やっぱり汚れているんですよ。これは間違いなく、においも強いしね。米農家のところに聞きますと、流入して畑に入ると、窒素が多いから成長はするんだけど、実がならないとか、そういう苦情もあるんですよ。  だから、先につなげるんですけれども、浄化苑をそういうふうな家畜用の施設に活用できないかというふうにつなげていくわけですけれども、その辺については検討はなされたんでしょうか。 67 市民部長(片山武則君)  浄化苑でございますけれども、浄化苑につきましては建設から37年が経過しておりまして、有明地区も含めて市全体のし尿汚泥を処理するためには処理能力が足りないというふうなことで、前浜クリーン館を建設したところでございます。  浄化苑を活用するためには、改修のほかに耐震補強工事、あるいは各槽のコンクリート耐圧検査を初めとして検査が必要かと思われます。施設を改修して家畜ふん尿処理施設とするために、畜産関係の補助事業について県のほうに確認したところ、対象となる事業はないということでありました。改修や維持管理に係る費用も甚大であることが予想されるところでございます。 68 12番(永尾邦忠君)  確かにおっしゃるとおりかもしれませんし、これどこを調べたって資料が出てこないんですよね。今、国のほうにもちょっとお尋ねをしている状況なので、私自身もその結論が出たときに、可能なのか不可能なのかというのがわかったときにまたきちっとお話を市のほうに届けたいというふうに思っておりますので、まだ取り壊しまでに2年ぐらいあると思いますので、少し時間的には余裕があると思いますから、結論が出るようにしたいというふうに思っています。  次の質問ですけれども、最近は減少傾向にはあると言われていますが、2015年、全国で13万匹が保護されて、そして8万匹が殺処分されているというふうな現状であるみたいです。公明党、国のほうで頑張っていますけれども、犬や猫の殺処分ゼロを目指してということでお聞きしますが、殺処分の現状についてお聞かせください。 69 市民部長(片山武則君)  島原市内で捕獲、引き取りをされた犬、猫につきましては、過去5年間の実績でございますけれども、平成24年度が犬が123頭、猫が74頭、平成25年度が犬278頭、猫67頭、平成26年度が犬158頭、猫85頭、27年度が犬108頭、猫54頭、平成28年度が犬77頭、猫19頭が殺処分されている状況でございます。 70 12番(永尾邦忠君)  少しずつ減っているようには思いますけれども、野犬の状況、それから捕獲頭数の推移についてちょっと教えていただけますか。 71 市民部長(片山武則君)  島原市においては、平成21年度から野犬捕獲業務に非常勤職員を雇用しておりまして、捕獲数が平成21年度の342頭をピークとして、28年度は121頭を捕獲した状況でございます。 72 12番(永尾邦忠君)  長崎では町猫と言っているそうですが、野良猫の状況については把握されていますか。 73 市民部長(片山武則君)  野良猫の頭数については、詳しく調査というようなことはやっておりませんけれども、市内の至るところで見られておりまして、野良猫に餌を与える人がいらっしゃいまして、餌に困らないなどの理由から地域によっては多く生息している状況でございます。 74 12番(永尾邦忠君)  非常に難しいんですけれども、野犬を殺処分ゼロに入れるかどうかというのもなかなか難しいところもあって、非常に怖い野犬がいるというのも現状ですし、野良も多いということですが、これは犬と同じように島原市では飼い猫には首輪をつけるとか、そういうふうな方向というのは考えられませんか。 75 市民部長(片山武則君)  犬の部分については、狂犬病の予防法というふうなことでございまして、市のほうに登録をして鑑札をつける必要がございますけれども、猫の部分についてはそういった法令等がございませんので、現段階ではそういう首輪等の設置についてはなかなか厳しい状況ではないかと思います。 76 12番(永尾邦忠君)  法律は法律でいいんですよ。島原市としては、猫でも長く飼って、一緒に住んで過ごしましょうという部分が必要であるんであれば、やはり何かの目安があって、首輪でもしてやったほうがいいのかなというふうに思いますので、ぜひ検討を始めていただきたいというふうに思います。  それと、野犬とか野良猫の苦情について、内容がわかりましたら教えてください。 77 市民部長(片山武則君)  まず、野犬の苦情についてでございますけれども、平成28年度は6件ございまして、家畜が襲われた、あるいは家の周りに野犬が出没する、子供が野犬に追いかけられたなどの苦情がございます。  それから、野良猫の苦情につきましては、平成28年度は2件ございまして、野良猫に餌を与える人がいる、あるいは家に居ついて困っているなどの苦情があったところでございます。 78 12番(永尾邦忠君)  そのような苦情だと思うんですが、私がきょう質問するというと、質問内容を見てからでしょう、電話がかかってきまして、陸上競技場、それからテニスコート、あそこら付近にはすごい捨て猫が多いと、ふんも駐車場にすると。しかも、餌を与えている方がいらっしゃるというふうなことなんですが、これも餌を与えるなと言うといかんし、でも餌を与えると居つくしというので、何か難しいところなんですけれども、そういう状況というのはどのように島原市としては対処する予定でしょうか。 79 市民部長(片山武則君)  先ほど話がございました陸上競技場の周りの猫については、平成28年度の実績といたしまして、県のほうで地域猫事業ですかね、というふうなことで猫の繁殖を防ぐための不妊手術を行うという事業がございまして、これについて陸上競技場の公園内で避妊・去勢の頭数が5頭というふうなことの実績がございます。こういった事業を活用しながら繁殖を減らして、最終的には野良猫をゼロにしていくというふうなことで進めていきたいと考えております。 80 12番(永尾邦忠君)  県とかのいろいろな補助金を活用していると思うんですが、佐世保市、長崎市については去勢、それから避妊については補助金を出しておりまして、要するにこの補助金の目的というのは、野良猫でも何でもその世代で終わっていただくと、そして野良猫がふえないようにするというふうな、そういう目的のために補助金を出しているようでありますけれども、これについてはほかの県ですけれども、そこでは家庭の中でも自分ちの犬、猫をふやさないようにするために去勢とか避妊とかをしたら補助金が出るというふうなところもあるようでございますが、この辺について市としてはどのようにお考えでしょうか。 81 市民部長(片山武則君)  先ほど答弁をさせていただきました地域猫の活動推進事業というようなことで、県で事業を準備していただいております。これにつきましては、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用の全額負担ということで県の獣医師会のほうに委託をされまして、実施をされております。平成28年度の実績につきましても、島原市内で2町内でこの事業に取り組まれて、実施をされたというふうな状況でございます。 82 12番(永尾邦忠君)  もう少し地域でも広めていただいて、地域で取り組むようにしていただければ、無駄に動物たちを殺さなくて済むような状況ができるんではないかというふうに思っています。  あとちょっとまとめてですが、譲渡会の状況とか動物セラピーとかというのは、どのようになっていますでしょうか。 83 市民部長(片山武則君)  譲渡会の状況でございますけれども、長崎県では県内各保健所で毎年9月に開催される動物愛護フェスティバルで譲渡会を開催されております。島原市におきましては、県南保健所で開催されておりますけれども、参加者はそれほど多くない状況というふうなことで、平成28年度の実績といたしましては、譲渡会に10頭出場されまして、3頭が成立をしたというふうな状況でございます。  それから、動物セラピーの推進につきましてでございますけれども、施設などで生活されている御高齢の方や障害をお持ちの方などに、犬などの動物と触れ合っていただく動物セラピーにつきましては、動物による癒しにより、会話や笑顔がふえるなど心身の改善が見られると言われております。  毎年殺処分されている犬などの活用について、今後、マッチングが可能かの検討をしていきたいと考えております。 84 12番(永尾邦忠君)  ありがとうございます。動物については癒しの部分が非常に大きくて、高齢者の方も少し安堵感があるような生活ができるんじゃないかというふうに思いますので、今後推進を進めていただきたいと思います。
     このことについての最後ですが、ボランティア活動の市民とか獣医師会の皆さんとかでこの殺処分について少し対話を始めていただきたいと思うんですが、ボランティア等について話し合いをする予定はございますか。 85 市民部長(片山武則君)  獣医師会とかボランティアというふうなことでございますけれども、長崎県と長崎県の獣医師会においては、野良猫に避難・去勢手術をすることで、新たな野良猫の繁殖を防ぐことを目的とした地域猫事業を実施されております。  市内でボランティア活動をされている方々は、この地域猫事業を活用し、野良猫がふえないような地域の見守りをされております。県獣医師会は、この地域猫事業の避妊・去勢手術を実施されておりまして、今後もボランティア団体や獣医師会との連絡をとり、犬や猫の殺処分の削減に努めてまいりたいと考えております。 86 12番(永尾邦忠君)  聞いていると、ボランティアでも県のそういう分があるから県に相談しなさいみたいなことがあるので、島原市としても殺処分ゼロにするためには、犬のボランティアもあるし、猫のボランティアもあるので、そういう人たちと調べて、お話をしながら、じゃ島原としては殺処分ゼロにするためにはどう進めましょうかということが大事だと思うんですけど、いかがですか。 87 市民部長(片山武則君)  殺処分ゼロの取り組みについては、大変重要なことと考えております。市においても、そういった団体と精力的に協議を重ねていきたいと考えております。 88 12番(永尾邦忠君)  今のところは猫の団体の方がちょっとお話しされていますので、もしよければ御紹介をしますので、まず話し合いから始めていただきたいというふうに思います。  最後の質問、島原城についてお尋ねをいたします。  樹齢と若木との植えかえ状況についてどのように現状はなっておりますでしょうか。 89 建設部長(兼元善啓君)  島原城のお堀の桜につきましては、大正時代の終わりごろに島原一小の創立50周年を記念しまして、西堀端に桜を植えたのが桜並木のもととなっているところでございます。その後、相当の年月が経過しておりますので、老木が目立つ状況となっております。  老木につきましては、倒木のおそれがある木につきましては、随時伐採等を行っておりますが、植樹につきましては場所も狭く、樹木の成長により枝が車道に出るなどで通行を妨げることから、若木の補植については必ずしも今現在実施しているところには至っておりません。 90 12番(永尾邦忠君)  では、島原城の周りの古木といいますか、桜の古木についてはある程度危険性があったら切るけれども、なかなか若木としてずっと今後とも市民がお堀の桜を見て回るような状況をつくるということは難しいということになりますかね。 91 建設部長(兼元善啓君)  難しいことといいますか、先ほども申したと思いますけど、築城400周年に向けて無電柱化、歩道の改修等も含めて計画をしておりますので、そこに向けて、そこにまた植樹ができるようであれば、そういう計画も含めて総合的に検討していきたいというふうに考えております。 92 12番(永尾邦忠君)  できればいろいろな種類の桜の木を植えていただいて、長い期間、桜をめでるような、そういう状況をつくっていただきたいと思うんですが、その次ですけれども、その桜について、桜まつりがありますが、ちょうちんの評判というのはいかがなもんでしょうか。 93 建設部長(兼元善啓君)  現在、ちょうちんの設置につきましては、お堀の桜の木に設置をしております。桜の時期になりますと、やはりライトアップということですので、お堀の周りを散策される方については好評であると考えております。 94 12番(永尾邦忠君)  もう長く使っているくたびれたちょうちんみたいなのがあるんですが、写真を撮る人はちょっと嫌うんですね、邪魔になるというふうにね。いろいろ捉え方はあると思うんですが、僕は本当のライトアップ、今あちこちでやっていますけれども、木を選んでそこにライトアップをするとか、トンネルのところをきちっとしたライトアップをして、みんなが喜んで通れるとかというふうにしたほうが今の時代に合っているんではないかと思うんですが、そのちょうちんとか設置費用とかというのは幾らぐらいかかっていますか。それを充てれば、そういうライトアップは可能でしょうか。 95 建設部長(兼元善啓君)  今現在の設置費用等につきましては、設置、撤去、電気代を含めまして約50万円程度で今やっているところでございます。  それと、ライトアップにつきましては、場所等もありまして、お堀の周りだけをするのか、お城の中の樹木についてもライトアップをするのかということで、実施の方法や場所の選定については、今後そういうことも含めて検討してまいりたいと考えております。 96 12番(永尾邦忠君)  付近の方と話したんですけど、全部じゃなくて木を選んで、いい木というか、これはいいなというやつはスポットを当てるというのが大事だと思うし、中屋商店の前のお堀の上に桜の木が2本か3本あるんですが、それ見事な桜の花が咲くんですね。そういうところをライトアップするとかして、人が来て、そこら辺に店があったら寒ざらしでも食べてというふうな、そういう風情のある島原のお堀をつくっていただければなというふうに思って今お話をしておりますので、ぜひそこら辺は話を少しずつ進めていただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。  それと、菖蒲園跡の活用についてはどのようにされていますか。 97 建設部長(兼元善啓君)  菖蒲園の跡地の利活用につきましては、まず景観的な配慮をし、損なわないような利活用ということで、今後どのような整備の方法があるかということで、現在、検討を行うような形で進めているところでございます。 98 12番(永尾邦忠君)  ショウブはなくなったけど、菖蒲園の看板はまだあるので、早急な検討をしていただきたいと思うんですが、これは管理としてはどこですか。島原市ですか。それともビューローが島原城を運営していると思うんですが、そこについてはどちらが管理しているのか、ちょっと教えてください。 99 建設部長(兼元善啓君)  維持管理につきましては、市の建設部で管理をしているところでございます。 100 12番(永尾邦忠君)  漏れ聞くところによりますと、あそこにゲートボール場をつくるのつくらないのというふうなことがありますが、それについては県の文化財としての取り扱いとして、もしつくるとすれば可能ですか、不可能ですか。 101 建設部長(兼元善啓君)  ゲートボール場ということではございませんが、多目的広場というようなことで、多くの皆様に利用できるようなことであれば、景観を損なわないような形で整備等ができるものと考えております。 102 12番(永尾邦忠君)  何かちょっとわからないような気もするんですが、私個人としては、あそこの溝の中はクレソンがいっぱい成長するんですね。クレソンというのは体にもいいし、あそこら辺は緑で、クレソン畑にして、それで島原市の料亭とかに使っていただいて、市民の健康も兼ねてというふうなことも考えられるとは思うんですが、ちょっとその辺のお考えをお聞かせください。 103 建設部長(兼元善啓君)  食用の植物につきましても、どういう時期にどういうことで維持管理をということも考えられますので、今のところはそういうことで植物の植栽というようなことでは、今現在はまだ検討をしていないところでございます。 104 12番(永尾邦忠君)  今言ったように、健康にも非常に寄与するものでありますし、料理屋さんでも使っていただければすごく島原のクレソンとして有名になる可能性があるんではないかというふうに思って提案をさせていただきました。  最後に、これも市民からのお電話が入りまして、西望記念館の瓦に草が生えていると、観光としていかがなものかというふうな御意見がありましたけれども、お聞かせください。 105 産業部長(西村 栄君)  島原城は本市観光のシンボルでございます。御指摘の点につきましては、指定管理者である観光ビューローとも早急に協議いたしまして対応したいと考えております。 106 12番(永尾邦忠君)  るる、子供たち、若者たちにすばらしい島原を残したいという気持ちで、きょうは一貫して質問させていただきましたので、どうか今後とも市の御努力をお願いしながら、一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 107 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午前11時10分休憩                              午前11時19分再開 108 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 109 10番(松井大助君)(登壇)  通告の順序に従いまして質問をいたしますが、本席からは1番である教育勅語に関してのみを質問させていただきまして、あと国旗掲揚の問題、それから市民体育祭の問題、そしてまた、まちづくりにつきましては自席より質問をさせていただきます。  それでは、始めさせていただきます。  さて、私は今から教育勅語という言葉を何回か口に出すと思います。しかしながら、私自身、この教育勅語というものを学校で教わった経験はございません。言うならば、この席におる者みんなが私と一緒でございます。そういう立場にございますけれども、私はあくまで将来の日本を見据えたときに、これは言っておかなければならない。反対があれば、必ず賛成もあるわけでございますので、そういう意味におきまして質問をさせていただきたいと思います。  さて、例の森友学園に端を発しまして、政府が教育勅語を学校の教材として認めたことに対しまして、中央では言うに及ばず、地方におきましても、我が長崎県でも反対の輪が広がっているようでございます。  私は青年時代に、政党の青年部で幾度もこの講義を受けた経験がございます。確かに反対者が言うように、文言中、現代の世相になじまないようなところもあるように私は感じます。しかしながら、私が特に申し上げたいのは、親子の関係、あるいは夫婦の関係、兄弟姉妹の関係、そして友人の関係、こういう部分につきましては、世の中がどんなに変わりましても、決して変わってはならない人としての道、道徳の根源であると言われている、この部分でございます。  市長も私と同じく、かつて青年部に属しておられましたので、よくこの辺のところは御理解いただけると思います。まず、市長のお考えをお聞かせいただきたい。その後、教育長のお考えもお伺いをさせていただきたいと思います。  以上、壇上からの質問といたします。 110 市長(古川隆三郎君)(登壇)  松井大助議員の御質問に答弁をさせていただきます。  教育勅語は明治時代に制定をされ、親孝行、いわゆる親子のあり方、夫婦の和、夫婦のあり方、兄弟姉妹の仲よくすることなど、徳目が記されておりまして、議員おっしゃるように道徳観、そして、人として大切なことも書かれてあります。  しかしながら、昭和23年に衆議院、参議院の両院において失効の決議がなされており、島原市の小・中学校においては、日本国憲法の理念及び新しく制定されました教育基本法に基づき、現在、道徳教育が進められているものと認識をしているところであります。 111 10番(松井大助君)  ありがとうございました。もう少し御答弁いただいてもよろしかったんですけど。まあ、いいでしょう。  それでは、教育長にちょっとお伺いをしたいと思いますが、教育長は教育現場でのことが誰よりもおわかりになっていらっしゃるわけでございますので、今、市長からもちょっと出ました学習指導要領、こういうふうなものとの関係も含めてお考えをお伺いしたいと思います。お願いします。 112 教育長(宮原照彦君)  先ほどの市長の答弁と同じように、あくまでも本市の小・中学校においては、日本国憲法の理念並びに現在の学習指導要領にのっとって、現在、指導をしているところでございます。  なお、今後また道徳教育においても新しく教科化ということがなされておりますので、それについても現行の指導要領、また今後、予定をされております新学習指導要領においても、その指導要領の理念に沿った道徳教育等が必要であろうと思っております。 113 10番(松井大助君)  今、お二方から答弁をいただきました。  教育長にちょっとお伺いをしたいと思いますが、今、新しい学習指導要領ということをお伺いしたわけでございますが、教育勅語に対しましては、政府がこれを教材としてはよろしいと、何ら問題ないということでございますけれども、いろいろ反対も、あちこちでのろしが上がってくれば、現場の先生方はやっぱり萎縮するんじゃないだろうか、こういうふうな感じがするわけです。そのことと、何か新学習指導要領になれば教材が変わってくるとかという、ちょっと小耳に挟んでおるわけですけれども、現在の学習指導要領と今度新しくなる新学習指導要領、この辺のところの違いといいましょうか、私ども素人がわかるような、そういうふうなことでちょっと御説明をいただきたいと思います。 114 教育長(宮原照彦君)  まず、道徳教育ということですが、道徳教育は教育の中核をなすものでございまして、またこれについては、学校における道徳は、あらゆる学校の教育活動を通して行われるものでございます。  今回の学習指導要領の改訂において、道徳の教科化が示しをされました。例えば、小学校1年生から中学校3年生まで、家族愛という項目において、両親や祖父母への敬愛、家族の協力、充実した家庭生活等について学習をすることになります。それ以外にも、生命尊重や郷土愛など、9年間で22項目にわたって繰り返し学習をすることになります。特別の教科、道徳を中心とした道徳教育を推進することで、子供たちに道徳性を育てることが学校教育の使命であると考えているところでございます。 115 10番(松井大助君)  わかりました。今の答弁をお伺いしまして、私の質問の本来の目的というものが、ほぼ80%ぐらいはこれでいいかなと思っております。  私が何でこれにこだわっているかということでございますが、きのうの読売新聞の第一面左側に、DV、ドメスティック・バイオレンスという、今はこういうふうな英語のあれが多いから、何が何じゃろわかりゃせんのです。注釈を見ればそう書いてある。結局、おやじが嫁さんに暴力を振るう。しかも、幼少の子供の目の前で日常的にこれをやると。そしたら、子供はどうなるか。これは負の遺産として一生持ち続ける。何かをやっていても、ちょっと物音がすれば、はっとしておのれを忘れてしまうというような、そういう事態を招くという、こういうふうな問題にしましても、学校のいじめの問題、これはもう随分前から言われておるわけでございますが、こういうふうな問題につきましても、あるいは日常の私どもの現在の生活の中でいろんな問題が起きております。こういうふうな問題につきましても、こうすればいいのにというような、何か指針を私どもに与えているのが教育勅語の中にあるんじゃないだろうか。こういうふうな気がしてならないわけでございます。  でございますので、一番初め、私が壇上で申し上げたように、将来のために、今からでも遅くない、ぜひもう少し教育勅語というものに光を当てて私どもは取り組まなければならないのじゃないか。何も悪いことはない。反対者は、恐らくこれが日本の軍国主義のときにその中に吸収をされてしまった、教育勅語はですね。そのことがやはり一番の問題であろうと、私はこういうふうな解釈を自分なりにしております。  しかしながら、本当の教育勅語というのはそういうものじゃない。教育勅語の一番最後の部分に、自国では、日本の国ではもちろんのこと、このことは外国においても使ってもいいと、こういうふうなことが書いてあるんですよ。これができたのはいつですか、教育勅語ができたのはですね。これを考えますと、日本の国というのは本当に腹の大きな国であった。こういうふうなものが一つの歴史ですけれども、この歴史が抹殺されてしまおうと、こういうふうなことになるのを危惧するわけでございます。それで私はあえて、私も勉強していない、皆さんも知らない、そういうふうな問題でも、あえておのれを省みず質問するわけでございます。  わかりました。どうぞひとつ、今申し上げたように、現場の先生方がちゅうちょすることなく、それから、どうしようかというようなことで当然やっていいことをやらない、そういうことがないように、ぜひひとつ御指導を賜りたいと思います。この件は、もうこれで終わりでございます。  次に、国旗掲揚でございますが、似たようなことといえば似たようなことでございますけれども、最近、特に国旗掲揚する家庭というものが著しく少ないと思います。このままでいきますと、やがてどこも掲揚しないというような時代が来るのではないかと心配するわけでございます。そうなると、自分の国の国旗を知らない若者が出てくる。日の丸を指さして、これは何かと問えば、それはオリンピックの印の一つだと。こういうふうな若者も、あるいは出てくるかもしれない。こういうふうな状況下を放っておいていいのか。自治体としてですね。私どもも、一議員としてでも、そういうふうなものを目の当たりにしておりますので、やはりこれは市長どうするんですかと聞かざるを得ない。  あれはいつごろだったでございますかね。国旗掲揚が法制化されたわけですね。なぜそういうふうなことになったかということも、できましたら市長の御所見をお伺いしたいと思います。  私が思いますに、すなわち今の親たちが、私も含めて、子供時代の教育の中で、日本の国というものを、その位置づけがよくされていなかったんじゃないか。こういうふうな気がしてなりません。私はそう考えます。できましたら市長の御所見を賜りたい。  そして、この問題につきまして、今後どのような対応をなさっていかれるかですね。対応されるならば、どういう対応をしていかれるか。その辺もあわせてお伺いをしたいと思います。 116 市長(古川隆三郎君)  国旗に関しましては、平成11年8月13日に国旗及び国歌に関する法律が公布され、法制化されています。この法律は、それまで法令上の規定がなかった国旗及び国歌について、その根拠を明確化するため法制化が行われたものであり、制定時に、法制化に伴い国民に義務を課すものではない旨の内閣総理大臣談話が出されたところでありました。  現在、国旗に関する考え方としましても、社会生活、個人の価値観が多様化する中、核家族化などの社会環境の変化があり、それぞれ人の受けとめ方は多様化しているのではないかと判断しているところであります。 117 10番(松井大助君)  よくわかりました。そういうことだろうと。それぐらいの法の縛りしかないわけでございますから、これはもう上げるも上げんも勝手ということになりますね、言葉をかえて言えば。  それでは、私は一つの提案でございますが、これを、やはり祝祭日は国旗を上げましょう。過去には市の広報等にもそういうふうな文言が載っておったんですが、現在はどうなっておりますかね。 118 市長公室長(東村晃二君)  現在、広報のほうで各家庭に、例えば、祝日に国旗を掲揚しましょうとか、そういった記事というのは掲載をしていないところでございます。
    119 10番(松井大助君)  載っておるそうでございます。私が見ておらないわけでございまして、失礼をいたしました。(発言する者あり)  それから、市の広報紙には載っておる。今、防災ラジオがあるわけでございますね。ということは、例えば、あしたが祝日だということであるなら、前日に市民の皆さん、あしたはこうこう、例えば、天皇誕生日ですと。国旗の掲揚をいたしましょうというようなアナウンスができないのかですね。それとか、あるいは今、非常に掲揚する家庭が少ないわけでございますから、例えば、市の職員みずからこれに気づいていただいて、400近い旗がもし全部上がれば、それだけで400近い旗が上がるわけですから、そういう協力もやっていいんじゃないかなと。  そしてまた、教育長、子供たちを対象に標語、あるいは作文、その他のもろもろのそういうふうなものをつくらせて、そして、これを競わせると。そして、優勝者には褒美を差し上げるというようなものもやってみれば、案外これは周知できるんじゃないんだろうかと、こういうふうな感じがいたします。例えば、子供が「お父さん、あしたは祝日よ」という、子供から親がつつき上げられる、そういうふうなことになるんじゃないんだろうかと思いますけれども、こういうふうな案というのはいかがでございましょうか。 120 市長公室長(東村晃二君)  済みません、先ほど私の答弁がちょっとわかりにくいところがあったと思います。現在、市の広報のほうに祝日等に国旗を掲揚しましょうと各家庭に呼びかけるような記事は掲載をしていないところでございます。  あと、国旗は国家の象徴として大切に取り扱われているところでございますけれども、国旗の掲揚はそれぞれ市民の自主的な意思に委ねられているというところでございまして、現在のところ、例えば、市の媒体等、広報、あるいは行政無線等を使って市民へ働きかけを行うということは考えていないところでございます。 121 10番(松井大助君)  申しわけございません。今の答弁もちょっと聞き取りにくうございました。これは私が悪いわけでございますけど。  防災ラジオの活用というのを、今これは答弁なさいましたか。(発言する者あり)おっしゃった。だめだということでございますか。(発言する者あり)考えていない。ああ、そうですか。  じゃ、今考えていないなら、今からこれを考えるように、ぜひひとつ御協議をいただきたいと思います。何ら問題ないと思いますよ。「市民の皆さん、あすは何々の日です」と言うのはですね。そういうふうな、言うてやっても、私は一向に構わないのじゃないかと思います。ここでこれ以上は申しませんけれども、ぜひそういうふうなことも念頭に入れられて、ひとつ今から御協議を賜ればと思っております。この問題も終わります。  次は、市民体育祭の問題でございます。  これが私は通告をいたしましたのは、もっとにぎやかな市民体育祭にどういう努力をしているかというようなことで出しておるわけでございますが、本市で最も大きいスポーツの行事でございます。これが続けられてきて、ことしで62回目だそうでございますが、私もこのうちのもう50回ぐらいは出ておるんじゃないかなと思います。  ずっと行きよりまして、最近、特に参加者の数が担当課の努力に反して少なくなっているのではないかと、こういうふうな考えがしてなりません。どのような呼びかけをなさっておられるのか。この際、過去の5年間ぐらいの参加者数、これは出場者も、そして御観覧いただく方たちも含めて、アバウトで数を数えられると思いますので、そういうふうな記録がもしあれば、この際、御紹介をいただきたいと思います。 122 教育長(宮原照彦君)  まずは1点目でございますけれども、市民体育祭における、もっとにぎやかな行事にするための私どもの取り組み、あるいは反省をまとめて次年度に生かしているところでございますけれども、これまで大運動会におきましては、いろんな種目を変更することによって、興味、関心を持っていただくということで、平成28年度に1つ、平成27年度に2つ、平成26年度に1つなど、その都度、種目の変更を行いまして、にぎやかになるように工夫をしております。  また、参加人数でございますけれども、過去5年間の大運動会でございます。平成24年度が2,043人、平成25年度が1,984人、平成26年度が2,025人、平成27年度が1,941人、平成28年度が2,904人でございました。 123 10番(松井大助君)  ありがとうございました。昨年がちょっと飛び抜けて多いようでございますが、これは多分、ゲストとして日体大の元体操選手の田中理恵さんがお見えになった。聞くところによれば、理恵さんがお見えになっただけで1,000名の集客ができた、こういうふうにお伺いをいたしております。大したものだなと、実は感心をいたしておったところでございますけれども、確かにゲストを呼んで、去年の場合は、これは教育長の御努力というものが、並々ならぬ御努力があったと思っております。  ことしはどうなるのかわかりませんが、ゲストを呼んで、ひとつゲストの方のお力をかりてふやすのも一つの方法。私はそれはそれとして、プラスアルファにしていただきたい。やはり自助努力をして、自分たちでもっと集まるようにできないかと。ずっと私は50回近い市民体育祭に顔を出しておりますけれども、一番にぎわうのは低年齢層の競走とか、いろんな行事、これが非常ににぎわいます、会場が沸きます。そういうふうな意味で、ここのところずっと私見ているんですけれども、一番協力をしていただきたい保育園の協力が年々少なくなっておるような気がしてなりません。  そこで、例えば、昨年度ぐらいまでの過去3年か5年間、5年でしょうね。保育園の協力、どれくらいの数があるのか、ちょっと私も知っておきたい。全体の保育園中、幾つぐらいの保育園が協力をしてくれているのか。ちょっとその辺御答弁をいただきたいと思います。 124 スポーツ課長(浅田寿啓君)  保育園の参加、協力についてでございますが、現在、市内の保育園、幼稚園含めて29園ございます。ここ数年、平成24年度、5年前が9園でございます。それから、25年度が8園、それから26年度も8園、27年度が6園、それから28年度、昨年が7園で、1園が2チーム出していただいたところでございます。 125 10番(松井大助君)  ありがとうございました。保育園は本市に20園か21園か、あるわけでございましょう。(「29園」と呼ぶ者あり)29園あるんですか。なるほど、わかりました。(「幼稚園も含めて」と呼ぶ者あり)幼稚園も含めてですね。そのうちでの今の数ですね。1桁。ちょっと少ないんじゃないんでしょうかね。初めはもっと多かったんですよね。とにかくワアワアやりまして、もうそれはにぎわったものでございます。  私が若いころは、あそこだった、霊丘公園でやっておったんですよね。そして、今は上に行きましたので、交通とかなんとかの便もございます。それで、幾らか参加者が減るということも考えられます。しかし、こういう施設の、ちゃんとした一つの団体、保育園はですね。それが29もある中でのこれだけの参加というのは、私にはどうしても理解できない。保育園は、島原市からも相当額の補助金が出ているはずでございますね。そういう意味からいたしましても、やはりもう少し協力要請を私はやるべきだと思います。いかがですか。 126 市長(古川隆三郎君)  1つには、保育園、幼稚園の運動会と私どもの市民体育祭の日程が重なって、物理的に参加できないという話もあります。そういうことですが、島原市としては早いうちから体育祭の日程は決めておるわけですので、その辺も園におかれて調整をしていただきたいこと。それから、今、議員おっしゃるように、かつて霊丘公園でやったときには、狭い中で子供たちも走るので、お互いに声をかけ合える、本当に身近な距離で、もう人々がテントの中に入り切れないような活況がありました。今、陸上競技場、1周400メートルで非常に広いので、園児が走るのには遠目に見るぐらいしかできませんので、数年前から本部席側のトラックの中にも地域の観覧場所として提供して、すぐそばから声をかけていただくような工夫はしています。その上で、今、議員おっしゃるように、島原市には保育会という連合会の組織等もありますので、直前になって申し込みをすると大変相手も困られますので、十分時間を置いたうちから、市民体育祭に、子供たちも市民でありますので、ぜひ参加してくださいという要請をしたいと思います。その上で、子供たちが、例えば、リレーだけじゃなくして、参加できるような競技のあり方等もスポーツ課あたりとじっくり相談して、子供たちが気軽に参加できるような競技種目も検討してみたいと思います。 127 10番(松井大助君)  ありがとうございました。29園が、少なくとも、やはりことしからは過半数ぐらいの参加はいただきたい。そして、出場していただけない理由の一つとして、それぞれの園独自の運動会とこれががっちゃんするということでございますけれども、さっきちょっと私申し上げましたように、それ相応の補助金は市から出ておるんです。市の行事を優先していただくか、保育園の行事を優先していただくかですね。これはどうですかということは聞きません。これは聞きませんが、これは考えればわかりそうなものだ。私はもう数年前、運動場の現場で議員同士で話すとき、そういうふうな話もしたことがございます。うちから相当補助金も出しておる。何でこんな少ないとというようなですね。それは私に言わせていただければ、保育園のわがままですよ。もう少し協力をいただきたい。市全部を挙げてやる、一つの島原市という団体が本当になってやる。島原をにぎわせようというですね。かつて高田知事がいらっしゃいました。高田知事は口癖のように、にぎわうまちづくりをやりなさいと。にぎわえば、そこから、おのずから何かが生まれてきますと。こういうふうなこと、口癖でしたね。だから、体育祭だって一緒なんです。  私が何でこれをこんなふうに言うかといえば、あんなににぎやかだったしまばら温泉不知火まつりが、このパレードがやまったんですね。こんなふうにして、今度は市民体育祭がそういうふうな憂き目になるんじゃないだろうかと。こういうふうな心配が、もうとても心配しております。でございますので、あえてこれを質問したわけでございますので、今日までの、担当課を初めとして、いろいろ御苦心をなさっておると思いますけれども、なお一層の御努力をひとつお願いしたいと思います。私どもも及ばずながら、枯れ木のにぎわいじゃございませんけれども、参加をさせていただきたいと思います。これもこれで終わります。  最後の質問でございますが、まちづくりについて再度お尋ねをいたします。  これは鉄砲町地区の問題でございますが、伝統的建造物群という言葉は、もう耳にたこができるように聞いていらっしゃると思いますけれども、この伝統的建造物群、これに関してのその後の取り組み、進捗、こういうふうなものをどうなっておるのかお伺いをしたいと思います。 128 教育次長(伊藤太一君)  武家屋敷周辺には、江戸時代の町割り、水路、石垣、建物など、島原を代表する歴史的な景観、風情がたくさん残っているところでございます。そのため、専門家による保存対策調査におきまして、伝統的建造物群保存地区制度を導入するに当たっては、古丁、城西中の丁、下の丁、江戸丁、北原町の一部、新建の一部が理想的な範囲と示されました。このため、昨年11月以降、関係町内会の住民の皆様を対象として、制度に関する学習会、制度を導入している地区の視察研修、文化庁の調査官を招いての説明会などを実施してきたところであります。  伝建制度を導入する場合には、地域にお住まいの全ての住民の皆様の土地及び建物に規制がかかることから、何よりも地域住民の合意が必要でありますので、現在は制度の概要、導入後のメリット、建物などの規制に関するパンフレットを作成し、これをもとにしながら、町内会単位で制度の詳細について説明を繰り返し行っているところでございます。 129 10番(松井大助君)  わかりました。私もそのうちの一つの町内に住んでおりますので、よくその辺は私も一応知っておるんですけれども、なかなか住民の方に、これを説いて言うのが、わかっていらっしゃるのかなというような感じでございます。くどいようでございますが、恐らくこれは当議会に請願として上げて、そしてこれを可決しないと効力が出ない。中央に送ってですね。そういうふうな段取りじゃなかったかなと思いますが、もう一回確認をちょっと。 130 教育次長(伊藤太一君)  ただいま対象の地区の住民の方に対して説明を行っているところでございますが、今後、そういった関係町内会の合意をいただいた場合の流れにつきましては、条例制定に向けての手続を開始することになります。そして、条例が制定された後に、国に対して重要伝統的建造物群保存地区としての選定の申し入れを行い、国が重要であると認めた場合は国から手厚い助成を受けることが可能になるというような流れになっております。 131 10番(松井大助君)  ありがとうございました。どうぞひとつ伝統的建造物群、この事業がスムーズに進みますようにですね。とにかく築城400年を目指して、先ほども同僚議員からちょっとその辺のくだりがございましたけれども、これはやはり市を挙げてやらなければならない、そういう事業でございますので、築城と同じ時期にできた鉄砲町のことでございます。ぜひひとつ、そういう歴史が思い出されるような町並みの保全、これが一番かと思いますので、どうぞひとつよろしくお願いをいたしたいと思います。  さて、最後になりましたが、私は要望をちょっと。  4つ質問をいたしましたけど、この中で一番初めの教育勅語の問題ですね。私があえてこれは要望として申し上げたいのは、我が日本の国が戦争に負けたとき、世界の国はどう言ったか。もう日本の国は二度と立ち上がることはできない、こういうふうなことを言っておったそうでございますね。しかしながら、日本の国は見事に立ち上がって現在の繁栄を見たわけでございます。この裏にあるのは、みんな…… 132 議長(本多秀樹君)  松井議員、時間ですので。 133 10番(松井大助君)続  この教育勅語を受けた方々の努力なんです。これだけは私は申し上げておきたいと思います。  以上、終わります。ありがとうございました。 134 議長(本多秀樹君)  午後1時まで休憩いたします。                              午後0時3分休憩                              午後1時  再開 135 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 136 13番(濱崎清志君)(登壇)  皆さんこんにちは。議席番号13番、平成会の濱崎です。私も以前、広告収入の一般質問をさせていただいておりましたが、前回のごみの収集運搬車に続き、この5月より広報紙の中に企業の広告宣伝が初めて掲載をされたことは広報担当者の努力のたまものだと認識をしております。年間約200万円ほどの経費の削減になるということでありました。今後も各課、知恵を出して、一層市民のために頑張っていただきたいと思います。  質問に入りますが、6月23日の長崎新聞では長崎空港が2016年度は7年ぶりに旅客の減と厳しい報告が掲載をされておりました。これは熊本地震の影響もあったようです。ただ、現在は世界文化遺産に登録された明治日本の産業革命遺産や来年度の登録が期待をされております長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の牽引もあり、観光客も増加をするんじゃないかと指摘をされているところであります。  また、2022年には新幹線の乗り入れも計画をされております。本市の観光行政も光が差してきているのではないでしょうか。  また、今回、以前から海の玄関である島原港の県の駐車場が長崎県でも一番高いということで、山本、大場両県議と雲仙市の徳永県議に料金駐車場の見直しを要望しておりました。この9月より24時間の1,920円が800円に減額をされるようであります。今後、県の駐車場の利用がふえることを期待しておきます。これは県も財政の苦しい中の決断は、私ども島原市民にとっては大変ありがたかったんじゃないかと思っております。以前は島原病院の駐車場に、利用される方がとめているということで、そういうことがありまして、警備員も配置をされていたようですけど、今後はこの県の駐車場を利用していただきたいと思います。  そのような中で、現在、市の観光予算、ジオパーク、半島観光連盟、約2億4,000万円近くが使われておりますけど、市長として今後、島原市の観光行政をどのような形で進めていこうとされているのか、お尋ねをしておきたいと思います。  以上で壇上からの質問を終わり、議席から質問をさせていただきたいと思います。 137 市長(古川隆三郎君)(登壇)  濱崎清志議員の御質問に答弁をさせていただきます。  島原市の観光行政を市長としてどのように進めていこうとしているかという御質問であります。島原市は、島原半島の歴史や文化、産業の中心として発展し、今なお城下町の風情が残り、湧水や温泉、肥沃な大地など豊かな自然にも恵まれています。こうした島原市特有の資源を最大限に活用し、城下町や自然をイメージした情報発信PRを積極的に行い、交流人口の増加に努めてまいります。  具体的には、自然の恵みであります湧水や温泉、新鮮な食材、島原城を初め武家屋敷などの歴史的資源をさらに磨き上げ、見て、触れて、感じて、楽しむことができる島原にしかない周遊・体験型観光を推進するとともに、島原半島世界ジオパークによる国内外ジオパークとの交流の促進、スポーツ施設を活用した各種スポーツ合宿やコンベンションの誘致、古民家をリノベーションした体験型宿泊にも取り組んでまいりたいと考えています。  また、島原半島の特性を生かした航路で結ばれた各地域との連携による広域観光ルートづくりにも努め、さらなる交流人口の拡大を図ってまいりたいと考えております。 138 13番(濱崎清志君)  ありがとうございました。島原市湧水含めて、いろんな事業を今後また進めていかれるということでありますけど、市長、リアルタイムパラメータコントロールということで、2016年の3月にHISが主催で佐世保で立ち上がっているみたいですけど、こういった情報というのは入ってきておりますか。 139 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  詳細については聞こえていませんが、そこの部分につきまして、耳に入っているところでございます。 140 13番(濱崎清志君)  これはHISが主催で約60社、大手企業、自治体が今加入して、ずっと進めているんですけど、まず自治体ではこれは最初に佐世保市が参加しております。この参加登録費は、自治体の場合は無料です。現在、大手企業からIoTスタートアップ、地域の学生団体などの他業種の民間企業が連携をし、自治体や観光行政のITやSNSを駆使した観光プロモーションをワンストップで行うという事業のようであります。  また、自治体向けに無料でアプリを提供しているようです。一部有料ということもあるようでありますけど、国内の観光案内所や空港などで、スマートフォンへ発信を行って、約1万カ所の情報やデジタル観光パンフレット1,000冊など、観光地の情報を紹介しております。  紙の媒体からデジタル化へ向かおうとしているころです。また、スマートフォンの世代を幅広い形で取り込んで、地域の魅力を伝えるということで行われているようであります。  ぜひ、こういった自治体の加入は無料であります。大手も60社近く今参加をされて、いろんな企業がその地域のほうに出向いて、その事業の取り組みをバックアップしておるわけですね。これはHISが佐世保市にある関係で始まったわけですけど、経済産業省、農林水産省、内閣府あたりも連携してやっておりますので、こういった毎回セミナーがずっと行われているんですよ。そういったところに職員を派遣して、今みたいな市長が思われるような、トータル的に知恵をかりるようなことというのは検討されてみてはいかがですか。 141 市長(古川隆三郎君)  今、議員のお話を聞いていて、大変興味を持つことがたくさんありましたので、ぜひ前向きにそれを調査させてみたいと思います。 142 13番(濱崎清志君)  ぜひ、お金をかけないで──これは長崎県もたしか加入しているはずなんです。ぜひ、検討してみていただきたいと思います。  そうしないと、単発でずっと事業を計画してきても、なかなか難しいんですよ。やっぱりトータルで見ないと、飛行場に着いてから島原までかなりの時間かかるし、またそういった各市の自治体とも協働していかんと、やっぱり観光行政というのは単独ではなかなか難しい部分もあると私は思っておりますので、ぜひ勉強させていただきたいと思います。  次に、観光の一元化に伴う新規事業に係る包括支援業務であります。これは指定管理者を行った後に、なぜこういった業務委託を行われていたのか。また、株式会社スペースマーケットでは、1日当たり湧水館、四明荘が16万円、島原城が48万円での貸し出しがことしの7月から行われているところであります。  この具体的な内容についてどういうふうになっているのか、お尋ねをしておきたいと思います。 143 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  御指摘の観光一元化に伴う新規事業創出に係る包括的支援業務につきましては、株式会社島原観光ビューローの収益力強化に向けて、観光ビューローが指定管理者として運営する島原城などの観光施設をイベントなどで開催したいという第三者と共同で活用できるという新たな観光ビューローの新規事業の立ち上げに係るアドバイス、それからスペースマーケット社の運営するサイト上でのプロモーションの実施などを観光ビューローに対して包括的な支援を行うといったものでございまして、株式会社スペースマーケットに島原城などの運営を委託するというものではございませんので、問題ないものというふうに考えております。 144 13番(濱崎清志君)  これは地方自治法の第244条の2に掲げている、普通地方公共団体は、公の施設の設置の目的を効果的に達成するため必要があると認めるときは、条例の定めるところにより管理を行わせることができるということが規定をされております。  それと公益上必要がある場合を除くほか条例の定めるところにより、やはり指定管理──これは平成15年に改正をされておりますけど、その辺について、条例の定めがない部分を今出しておるわけですね。貸し出しを1日16万円とか、これについては条例とのかかわりはどうなりますか。 145 産業部長(西村 栄君)  シェアリングエコノミーの件についての御質問だと理解しております。  今回、シェアリングエコノミー、包括的業務委託契約の中におきましては、スペースマーケットと契約をしてございまして、その事業として3月に行われましたコスプレの乱でございましたり、スペースマーケットのサイトを活用してイベントの呼びかけが行われていると認識してございます。  コスプレの乱につきましては、コスプレに興味のある客層をターゲットといたしまして、新たな顧客層を獲得する狙いでイベントを開催した事業でございまして、その企業運営をスペースマーケットが行いまして、会場は観光ビューローが管理する施設で行ったイベントということで、観光ビューローの自主的な事業としての流れになっていると理解をしております。  今回、指定管理者による新たな取り組みでございまして、シェアリングエコノミー事業の一環といたしまして、市の観光資産の有効活用という観点から、そういったイベントを募集する事業として理解をしているところでございます。 146 13番(濱崎清志君)  そうすると、条例を無視していいということで解釈していいんですか。 147 産業部長(西村 栄君)  今回、先ほども申し上げましたけれども、貸し出しをするというようなことではございませんで、あくまでも観光ビューローがそういった観光施設を有効に活用したいという流れの中での事業ということで、指定管理者との基本協定を結んでおりますけれども、その中にも管理施設の設置目的に合致し、かつ本業務の実施を妨げない範囲において、自己の責任及び費用により自主事業を実施することができるということの契約の中で、今回、このような事業を、コスプレの事業もそうでございますけれども、実施をされたということでございます。 148 13番(濱崎清志君)  コスプレのことを聞いておるんじゃないですよ。これは結局7月から、いわゆる今後も含めて、もう7月も8月も募集がされてるんですよね。この第244条との絡みと、指定管理者に出せる──地方自治法の中では条例の定めるところによるということでうたわれているわけです。そうすると、条例にない部分をあなた方は勝手にその指定管理者だからいいんだよという、まずその解釈はおかしいでしょう。  そしたらね、いわゆるこういう案が出たならば、条例改正をまず議会にも説明して、この条例の議決権は議会にあるわけですよ。その辺について、きちっと議論してからさ、インターネットで公募してもらわんとおかしいんじゃないですか。
    149 副市長(柴崎博文君)  今、議員お話の第244条の2の第3項でございますが、これについては本来であれば当然市が直営で管理すべきなんだと。ただし、指定管理をする場合には条例でうたいなさいという規定でありまして、設置条例の中に指定管理ができるような条文があるということでございまして、あくまでも、今、議員お話の条項につきましては、指定管理をする場合は条例でうたえということでございまして、条例にうたっているからゆえに指定管理ができるというふうに判断しています。 150 13番(濱崎清志君)  まず、その施設の中に開館時間、閉館時間が条例でうたわれているんですよね。そうすると、例えば今回、このシェアリングの予算はいわゆる観光ビューローのために使われたわけですよ。こういうことが可能であれば、本来、島原市全体の観光をそういったことであれば、フラワー公園の見直しもすべきじゃなかったんですか。  あそこのレストランは赤字で、やっぱり大変苦しいということは私たちも以前から聞いておるんですよ。島原城だとかそういったところで特定せんで、市の予算を使うんであれば、まずどういったところをシェアリングするのかということを議論されたらいかがだったんですか。 151 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  今回、シェアリングエコノミーのスペースマーケット社における取り組みについては、あくまで島原市ではなくて株式会社観光ビューローのほうの取り組みとしてやっているということですので、市が何か対象施設とかを指定するということにはなっておりません。ただ、これは観光ビューローの運営する施設だけがスペースマーケットに掲載されればいいというふうにも考えておりませんので、今、議員おっしゃったような施設ですとか、あるいは完全に純民間で所有、運営されているような古民家ですとか施設、こういったものについても、今、サイトに掲載をされて、第三者の方が活用できるような形で、新しい観光の形といいますか、魅力を広げていくような、そういった新しい取り組みとして今後も進めていきたいというふうに思っております。 152 13番(濱崎清志君)  そうすると、この委託契約書の仕様書のところを見ると、いわゆるコスプレの乱のときに、スペースマーケットに支払いがされたのが435万円近くあるんですよ。この具体的な使われ方というのはどういうふうになっているんですか。 153 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  今回の包括的支援業務の業務内容としまして、観光施設等の貸し出し事業を立ち上げ──これは観光ビューローですけれども──に係るアドバイス。それから、サイト上でのプロモーションの実施、さらには今、議員がおっしゃった観光施設をサイト上で貸し出すということに伴って、具体的な活用事例を創出しようということで、今回、コスプレの乱を開催したということで、こういった開催費用なども先ほどおっしゃった契約の金額の中に含まれているところです。 154 13番(濱崎清志君)  これは3月31日で一応委託契約書は切れているんですよね。そうすると、継続してこういったお金が今後使われると。本来、先ほど理事がおしゃったように、ビューローの主催であればビューローの中で予算を出すべきじゃなかったんですか。  これは市が主催になっておるんですよ。その管理運営の部分がスペースマーケットと観光ビューローになっておるんですよ。ちょっとわかりにくいですよね。 155 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  今、議員おっしゃったように、コスプレの乱等については、これはあくまで市がスペースマーケットに対して業務委託をしているという業務ですので、市が主催ということでやっております。ビューローは運営者という形でかかわっております。  今後もということをおっしゃいましたけれども、この契約については昨年度限りということになりますので、今後についてはあくまで観光ビューローがスペースマーケットのサイト上で観光施設を載せているだけということで、載せている分には経費はかかりませんので、そういったことで、この業務についてはあくまでも昨年度限りということで、市のかかわりはここで一応もう終わっているということです。 156 13番(濱崎清志君)  これはやっぱり、いわゆるスペースマーケットを通じての貸し出し、1日で16万円とか48万円は妥当なのかどうかもまず議論をしていただかんといかん。これは市の施設なんですよね。だから、スペースマーケットは今度これから結局恐らく契約が成立したら20%、30%近くの手数料をもらうように、このインターネットで会社を見るとなっておるんですよ。そうすると、本当にそれがビューローの主催じゃなく協賛でしょう。共催になっているんだけど、協賛と共催は意味が違うですよね。その辺についてはどういう理解のもとに私たちは検討したらいいんですか。 157 島原ふるさと創生本部長(塩野 進君)  今回の取り組みは今までに前例もありませんので、どういった形でやるかというのは中で議論しましたけれども、先ほどの値づけ等についてはあくまで観光ビューローのほうで値づけをしているということでして、これは先ほど申し上げたとおり事例がありませんので、具体的に誰がどういった形で、例えば島原城を活用したいかということも、何か手元にデータ、資料等があるわけではありませんので、そこをしっかり、まずサイトに掲出をしながらマーケティングをし、分析をしていこうという今の段階です。  実際、そういった貸し出しの実績等がない中でそういった条例等の改正というわけにもいかないということにもなりますので、今後、実際に活用したい方が、これから多分幾つか出てきたような場合に、条例との関係も含めて、しっかり整備をしていくということで考えております。 158 13番(濱崎清志君)  それはやっぱり貸し出しが出てきてからじゃ遅いんですよ。貸し出す手前の段階で、やっぱり市としての方針をきちっと出してもらわんと。後でトラブルでもあったら大変なんですよね。いわゆる観光ビューローの場合は、市が出資もしているわけですから。  それとやっぱりここはきちっと分けてもらいたい。いわゆる市の仕事でシェアリングかけるんであれば、いろんな施設があるわけです。それで、こういったことを例えば自主事業だから容認するんであれば、文化会館とかほかの施設もそこの事業体が貸し出しをすることは可能なんですよ。みんなこれで条例があるもんだから頭痛めているんですよ。  その辺についての解釈は教育委員会のほうはどう思いますか。これは文化会館とか図書館もこの間、開館時間、閉館時間で議論したんですよ。こういった、例えば、今後、文化会館を夜の時間に借りたいという場合なんかは、自主事業として認められますか。 159 教育次長(伊藤太一君)  私どもは、スポーツ施設、あるいは文化施設、多方面にわたる施設を所管しているところでございますが、その多くは条例の規定によって運営しております。  そういった中で、今、議員のおっしゃるような開館時間以外の時間というのは、貸し出す場合においては当然収益が上がってくる分もありますが、その反面、警備に係る経費等も予想されるということですので、まずそういった事例があるかどうかを含めて、今後、検討していく課題だと考えております。 160 13番(濱崎清志君)  これは決めていただかないと、結局ね、議会も何ばしよっとやろうかとなるですよ。やっぱり施設を貸し出す、条例の範囲内で運用する。それ以外、例えばそれを超える出る場合は、いわゆる市長が認める範囲でできる分もあるんだけど、あくまでも貸し出しをするということは、協賛をして、スペースマーケットさんに共催をするとか、インターネットで公募をかけるわけですよ。ビューローと一緒に共催しませんかという話なんですよ。そんな曖昧な姿というのはやっぱりおかしいですよ。その辺については、まず条例整備についてどう思われますか。今、教育次長の話ではやっぱり整備を考えにゃいかんということですけど。 161 市長(古川隆三郎君)  今、担当と議員のやりとりを聞かせていただいておりますが、まずもって観光ビューローというのは独立した株式会社であること、それから行政は観光おもてなし課を中心として、市のこれからの大きい流れの中で観光地島原をどうしていくかというかじ取りをすること、そのすみ分けも含めて協力関係であるのは間違いないと思います。  それと人口減少社会の中で地方創生のプログラムの中でいろんな自治体がいろんなことにチャレンジをしています。今、議員がおっしゃるのは前例がないことに積極的に取り組んでいるんですが、取り組みが先であるか、条例整備が先であるかという議論だと思いますが、我々は全て条例に基づき仕事をしています。このことは大前提でありますが、新たな取り組みということで、そのチャンス、機会を失うことも懸念をされますので、よくその辺を議会とも論議しながら、しかしながらあるときは御相談する中でも、思い切ってやるべきときはやるという姿勢も、それは行政部局としても、また観光ビューローや半島観光連盟、いろんなところも同じ課題を抱えておると思いますので、その辺はよくよく精査しながら、いわゆる法に外れることはまずできませんので、その大前提を踏まえながら進めていきたいと思います。 162 13番(濱崎清志君)  これね、島原の観光施設の条例も3月に議会で通したばっかりなんですよね。清流亭の広場も時間貸しにしますよとか、こういった条例をつくっておるんですよ。ところが、今回の件に関しては、いわゆるこういう部分は全然検討されないまま、要するに、インターネットで一緒にやりませんかと公募がかかっておるんですよ。そういうことはチェックをやっぱりきちんとしとかんとおかしいんじゃないですか。市長の答弁はわかりますけど、やっぱり私たちは条例の中で運営をするのが原則なんですよ。  ただ、そうやってどっちが先かと言われた場合でも、1回も話をしないまま、この時点で、あの周辺の湧水館とか、全部3月に条例でつくっておるんですね。150円だとか、この展示スペースだとか広場も50円とか、そうすると48万円だとか16万円、根拠が全然ないんですよ。その根拠も説明できないまま公募するというのはいかがなもんかなと思う。そりゃ、まず基本は、こういった条例、金額は議会が議決せんとできんはずなんですよね、そういう場合は。その辺については、各課とも、やっぱりきちっとしてもらわんと、自主事業やけん何でもありじゃ、こりゃ、いかがなもんかなと思うですよ。  次に、そういった流れの中で、今回、関係団体が観光ビューローに一元化を行われたわけです。そういった流れの中で、市の職員と、いわゆる関係団体との今の役割分担というのはどういうふうになっていますか。 163 産業部長(西村 栄君)  昨年の観光組織の一元化によりまして、島原城振興協会、温泉観光協会、また旅館組合、観光土産品協会の4団体が解散いたしまして、島原観光ビューローが設立をされたところでございます。  解散されました4団体には、長年にわたり本市観光の振興に御貢献をいただいたところでございまして、島原観光ビューローにおきましても指定管理施設、あるいは観光案内所の管理運営、旅行商品の企画造成、観光客の誘致、PR活動など、多岐にわたる事業を展開されておりまして、社員一丸となってもうかる仕組みの構築に向けて取り組んでおられるところでございます。  市の立場といたしましては引き続き、関係団体との連携を図りながら、これまで以上に観光産業が発展していくよう、本市観光のイメージアップと観光客の受け入れ環境の整備を進めてまいりたいと考えております。 164 13番(濱崎清志君)  先ほどあったように、いわゆる市とビューローは別なんです。だから、そういった意味の流れでいけば、やっぱりきちっとこういった職員の役割と市の役割、ビューローの役割、またほかの団体の役割を明確にきちっと分けて行っていただきたい。そうせんと、要するに何もかんもビューローでやるならば、それは大変なんですよ。何もかんも、市が結局、要するに島原市でも夜の観光案内ということで、これはライトアップをいわゆる清流亭の前のところに金かけてやったんですよ。その夜の観光関係についてはどういうふうに位置づけられておりますか。 165 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  一昨年は水路のほうに補正予算をいただきましてライトアップをしたということがあります。昨年は土日、祝日につきまして、清流亭、それから四明荘にライトアップをしまして誘客を図ったという実績がございます。ことしにつきましては、指定管理ということでビューローさんと契約をしたところでございますので、ビューローさんと相談しながら、なるだけ夜も含めて市内の誘客に努めてまいりたいということで考えております。 166 13番(濱崎清志君)  市がやっぱりこういったライトアップを図ったんですよね。ビューローに今度はそうやって委託をするとかって、ちょっとやっぱりおかしいんじゃないですか。自分たちが要するにライトアップして夜の観光を島原市で行いたいということでされたんですよ。そうすると、どういうふうな方向づけを島原市として考えていくのか、やっぱり議論してもらわんとさ、その辺については本当にどういうふうに考えているんですか。 167 市長(古川隆三郎君)  今、観光おもてなし課長がビューローと相談しながらという言葉がありました。当然、議員がおっしゃるように、市が施設としてつくったものもあります。今回、いろんな施設の入場料等も議会に諮って新たな方針をお示ししました。ビューローも三十数名の職員がいらっしゃいますが、何もかも全てビューローで自前でやってくれ、これも酷な話で、やはり相談すべきは相談すべき、例えば花火大会であるとか、ウィンターナイト・ファンタジア、こういうのは今度は外郭の実行委員会も一緒になってやっています。ここは私は思うんですが、完璧にこれはこれ、あっちはあっちというのは島原の観光行政の中では難しいと思います。それは相談する相互関係も必要だと思います。  さっきの話で、条例が先か、まず市長の裁量権があるんで、思い切ったときは思い切ってやるべきかということでいえば、やっぱりいろんな団体が一緒になって相談をしながら、しかしお金の出どころ等ははっきりしながら、その上で私がビューローや本市の職員に期待しているのは、何かチャンスと見れば、やっぱり前向きに、失敗を恐れずに委縮することなく取り組むと、こういったことも植えつけて指導しながら観光地をつくっていかなければ、どこも頑張っていますので、もちろん議員がおっしゃるように、条例の整備はきちっとしていきますが、そういった思いで、うちの職員にも、そしてまた島原観光ビューローも独立した株式会社として応援をしながら、積極的にいろんなことにチャレンジしてほしいという、これも一貫した私の姿勢と思っていただいて構わないというところであります。 168 13番(濱崎清志君)  市長の姿勢はわかりました。ぜひ、きちんと線引きして、やっぱり市の職員のやるべき姿、そうでない、いわゆる民間に委託する仕事、考えていただきたいと思います。今おっしゃった外港のイルミネーション関係、これはもともと商工会議所がやっていたんじゃないですか。(「青年会議所」と呼ぶ者あり)青年会議所か。それを今は結局こっちで受けているような……(発言する者あり)協力はしておるんでしょうけど、やっぱりいろんなこともお互いやっていかんと、できんと思うとですよ。  それに今回ちょっとお尋ねなんですけど、以前は芝桜公園なんかの草清掃作業も、市の職員は部長あたりから声がかかって、管理、協力でしょっちゅう行っていたんですよね。現在どうなんですか。 169 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  芝桜公園の清掃につきましては、数年来、募集をしながら市でも取り組んでいるところでございまして、今回、さらにまた指示を受けまして、芝桜公園の清掃につきまして機会あるごとに努めていきたいと考えているところでございます。 170 13番(濱崎清志君)  この事務局もビューローにあるみたいですね。それで課長、今、何回ぐらい市の職員が参加されていますか。 171 しまばら観光おもてなし課長(吉田信人君)  何回という数字はちょっと手元にございませんが、月に1回、市の職員に呼びかけをいたしまして取り組んでいるところでございます。 172 13番(濱崎清志君)  聞くところによると、うちの馬渡副議長もちょこちょこ行っているみたいですけど、最近何か忙しくて行っていないみたいやけど、最近はほとんど来ていないと。だから、そういったことはボランティアですから強制はできんかもしれんけどね、やはり部長、課長が先導すべき姿じゃないかなと私は思っております。その辺についても観光行政を一緒にやる以上は、やっぱり協力したらいかがですか。お願いをしておきたいと思います。  次に、行政関係についてお尋ねします。  島原市の中で今、なぜ職員に倫理が重要なのか、住民の信頼なくして円滑な行政運営はあり得ないと。市職員による不祥事が後を絶たず、公務への信頼が低下していると思います。こうした中で、公務員の倫理意識の徹底と高揚が急務となっているところです。公務員の倫理意識の徹底、高揚は不祥事の防止だけでなく、市民への公務の信頼を高めることが真の目的であります。  こういった中で島原市としては、こういった倫理規定なんかを設けてありますか。 173 市長公室長(東村晃二君)  本市におきましては、現在、職員の倫理規定は定めていないところでございますけれども、職員は地方公務員法で定める全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すること、職の信用を傷つけ、または職員の職全体の不名誉となる行為を禁止すること、職務遂行に当たり法令、条例、規則等に従うこと、職務上または退職後も知り得た秘密を漏らしてはならないことなどの規定に基づいて職務を遂行することになります。  これまでも職員の不祥事、あるいは交通事故、年末年始、国政の選挙時など、その都度、全職員に対して服務規律の通知を出しているところでございまして、今後も機会あることに市民の疑惑や不信を招くような行為を行うことがないよう職員の倫理についても指導を行ってまいりたいというふうに考えております。 174 13番(濱崎清志君)  今、行政には透明性、いわゆる迅速性、説明責任、コスト意識、こういった姿勢が求められているところです。そういった中ではやはり、ないにしても、本来はこれはきちっとあるのが当たり前なんですよ。ところがやっぱり見とけば、しょっちゅう交通事故が起きるわ、事件は起きるわで、またそういったボランティアに対する認識、こういった部分もやっぱり欠如しているんじゃないかなと思うんですよね。  公務員として本来あるべき姿ということを国のほうではこういった基準がちゃんと設けられている。公正に職務を遂行する、職務や地位を私的利用のために用いない、国民の疑惑や不信を招くような行為はしない、公共の利益のために全力で取り組む、公務の信用を常に認識して行動する。そして、1つ目の側面にやるべきことはやる、2つ目の側面、やってはいけないことはやらないと、こういったことを公務員倫理の2つの側面として捉えられているんです。こういったことは、やっぱり十分参考になるんじゃないかなと思うんですよ。だから、通常、やはり職員を評価したり指導される立場にある方々がやっぱり頑張ってもらわんと、部下はついていかんですよ。  その辺について、市長公室長、どう思われますか。 175 市長公室長(東村晃二君)  最近の不祥事等を見ていますと、やはり先ほどから議員が御指摘のような公務員としての倫理観、あるいは全体の奉仕者としてのそういった欠けている部分があったということもございます。倫理規定を定めるかどうかは別にいたしまして、議員のほうからおっしゃったことは公務員として当然のことでございますので、機会あるごとにそういった指導はしていく必要があるというふうに考えております。 176 13番(濱崎清志君)  徹底をして頑張っていただきたいと思います。  次に、公共施設の総合管理計画が先般示されましたが、これはいつごろから取り組みをされるおつもりなのか。また、各施設のこういった設置目的と実績の検証はされているのか、お尋ねをしておきたいと思います。 177 総務部長(金子忠教君)  公共施設等総合管理計画につきましては、総務大臣からの策定要請を受けまして、本年3月に策定をしたところでございます。計画策定に際しまして、現在の公共施設等の更新を前提とした財政シュミレーションを行ったところ、平成68年度までの40年間で試算した結果、約350億円の収支不足となり、この収支不足を解消するためには、公共建築物の合計延べ床面積を40年間で43%、10年間で10%削減をする必要がございます。  本年度は将来に向けた公共施設の適正配置と財政負担の軽減、平準化を具体的に進めていくため、施設類型ごとに効率的な施設の更新、統廃合、複合化、長寿命化等についての方向性を示す個別施設計画策定に向けて取り組んでいるところでございます。  これまで各施設の所管課長からなります作業部会を2回開催し、計画の具体的な内容につきまして協議を行っているところであります。  今後、計画策定に当たりましては、市民会議の開催ですとか、パブリックコメントの実施などによりまして、広く市民の声を聞きながら、今年度末の策定を目指し、早急に進めてまいりたいと考えております。 178 13番(濱崎清志君)  今年度をもって策定をしていきたいということで解釈してよろしいですね。  この設置目的について、利用料を含めての検証もされておりますか。 179 総務部長(金子忠教君)  個別計画の中で先ほど申しましたけれども、施設によって旧有明地区、それから旧島原地区に同じ施設があるとか、老朽化しているんだけれども、本当に更新をする必要があるのかとか、そういったところも含めて、個別に今検討をしておりまして、更新、統廃合、複合化、長寿命化などを施設ごとに今検証しているところでございます。 180 13番(濱崎清志君)  ぜひ施設ごとにこの目的と、いわゆる実績も出していただいて、本当にこれはやめたほうがいいのかどうかもあわせて一緒に検証をしていただきたい。  その流れの中で、東京の学生寮なんですよね。これはいわゆる学生寮を廃止した後、もう数年なりますけど、どう計画をされるんですか。  東京オリンピックまでに地価が高騰すれば、その間に処分したほうがいいんじゃないかとか、議会のほうでもいろんな話が出ていたんだけど、これらについては早急にやるべき流れじゃないんですか。 181 副市長(柴崎博文君)  皆さん御存じのとおり、学生寮について本当にああいう危険な建物だということで議会の御理解をいただきながら学生寮を廃止したところでございます。  やっぱり最近、向こうにおられる方々からいろんな御意見をいただいておりまして、基本的には売却の方向ということで思っておりますけれども、この前も話しましたように、まず解体して売るのか、あるいは建ったまま売るのかというような議論があろうかと思うんですが、今の方向性としては、やはり建ったままの販売のほうがよくないかというふうな気持ちは持っております。 182 13番(濱崎清志君)  ぜひね、早くその結論を出していただいて、進めていただきたいと思います。今、東京のほうの地価も若干ピークを過ぎて下がってきている状況なんですよ。だからやっぱりきちっと精査してもらって出したらいかがですか。それをよろしく早目にお願いをしておきたいと思います。  次に、前回も質問をしたんですけど、職員の給与の逆転現象ですね。前回、質問をした後に早速、大津市のほうではこの残業が多い職員が管理職を上回る状況を解消するために、一般職の基本給の上限を役職に応じて2万円から5万円を引き下げる条例が市議会に提出をされ可決をされたところです。  本市においてもこういった逆転現象が出ているんですよね。管理職の平均年収よりも40万以上高い人がいたり、私どもの島原市では6月に発表されましたラスパイレスのほうは県内の平均よりも若干低いんですけど、管理職がやっぱり一般職より給料が低いとなると、いかがなもんかなと、前回もこれを指摘をしておったんだけど、その辺についての内部での議論というのはその後ありましたか。 183 市長公室長(東村晃二君)  通常は管理職と一般の職員とでは、管理職が上位の級にありますので、給料月額というのは高くなっておりますけれども、例えば時間外手当を含めた年間の給与におきましては、本市におきましてもそういった逆転現象があるということは事実でございます。逆転現象は生じております。
     主な理由としましては、時間外勤務手当、管理職の場合は管理職手当が支給をされますが、それを上回る時間外手当の支給というケースがございますし、55歳を超えますと、昇給停止の措置があることなどが影響しているものというふうに考えております。 184 13番(濱崎清志君)  大津市では55歳じゃない、思い切って42歳まで下げたんですよ。だから、あとは結局管理職にならんと、やっぱり給料は上がらないと。また、そういった流れの中、残業が多いということは一概に仕事ができるのとそうじゃない場合とが出てくるんですよね。だから、サービス残業とかいろんな部分も頑張って、いわゆる部課長もその時間、大概は一緒におるわけですよ。そうした中でのやっぱり逆転現象というのは解消に向けた見直しを検討すべきじゃないかと私は思っておるんですけど。  これはそうすると、本市でもいわゆる前回、提案をされて職員でも給料が若干上がった方も何名かいらっしゃるんですよね。これはやっぱり島原市として、いわゆる市の行政に対して、市民に対しても努力をする人が報われる制度に近づけていかんと、やっぱりこれは仕事としてはだらだらなるんじゃないですかね。目的を持って、本来、公務員としてやるべき姿がきちっと見えていけば、学校の先生たちも朝早い時間から夜遅くまで、子供たちの指導をしたり、早朝は交通安全なんかの時期は出て協力もしていただいているんですけど、こういった人たちがいわゆる通常は残業もつけんとですけどね、残業や給料あたりの見直しということと、評価、そういう部分というのはきちっとやっぱり人事課のほうでされたらいかがですか。その辺についてどう考えておられますか。 185 市長公室長(東村晃二君)  先ほど、時間外勤務手当の話もさせていただきましたけれども、例えば一定期間、1人に集中したりということで、時間外が多いというような状況もございます。そういったものにつきましては、例えば繁忙期においては課内、あるいは部内で柔軟な応援体制というのができるようになっていますので、そういった調整を行うことで、縮減を行っていくということも必要かと思います。  あと、個別に見ていくと、やはり若い職員は扶養家族が多い、ある程度高齢になっていくと、もう子供たちが巣立ってしまってという部分で、そういった扶養手当の差というのもそういった逆転するというふうな部分の要因ともなっていると思います。  あと、平成28年度から本格的に人事評価制度を導入したところでございますので、そういった能力や実績に基づく人事管理を徹底しまして、評価結果を処遇面に反映をさせることで、めり張りのあるそういった給与上の処遇等につなげていきたいというふうに考えております。 186 13番(濱崎清志君)  ぜひ、本市でもやっぱり努力して頑張った人たちが高い給料をもらってもいいような制度をつくっていただきたいと思います。  次に、島原市の地域公共交通協議会主催の講演会が杉谷公民館と森岳公民館で行われたんですけど、この後の取り組みはどういうふうになっておりますか。 187 市長公室長(東村晃二君)  講演会後の取り組みについてという御質問でございますけれども、去る2月19日、それから3月25日に住民の皆様に地域公共交通の現状や必要性について理解を深めていただくために、大分大学経済学部の大井先生をお招きして講演会を開催したところでございます。  今後につきましては、地域公共交通を存続していくため、住民の方々に公共交通について考えていただく機会をつくっていき、意識の醸成を図ってまいりたいというふうに考えております。  また、実際に路線バスを利用されている方のお声をお聞きし、どこのバス停で乗り降りしているのか、目的地はどこかなど、利用実態を把握するために、職員による乗り込み調査を行う予定でございます。また、地域の実情や需要に応じた運行主体や新たな運行形態を模索しながらバス路線の再編などを含めました新しい公共交通のあり方について、住民の方、あるいは交通事業者などを交えて検討を進めていきたいというふうに考えております。 188 13番(濱崎清志君)  本市でも島原鉄道に補助金で約5,700万円、これは前よりふえているんですよね。バス路線だけでも2,284万円。以前は5,000万円なかったんだけど、ふえているんですよ。鉄道事業ですとか、維持補修費とか。一番やっぱり影響するのはバス路線の関係。これは今、この間言った住民主導型の結局、青ナンバーじゃなくてもできるような話が出ていたんですけど、その辺については政策企画課がこれはされたんでしょうけど、どうなんですかね。その辺についてもうちょっと説明していただきたい。 189 市長(古川隆三郎君)  今はもう交通事業者でなくても、そういう地方の生活の足のために協議会をきちっとして組織すれば、協議会の中でいろんな運営を委託できるとか、例えば2種免許が要らないケースもあるとか。また、小さな乗り物で巡回しているとか、さまざまなケースが出てきています。きのうもこの論議があったわけで、今、議員がおっしゃることと高齢化社会を見る中で、本当に喫緊の課題というのは共有しています。  それで、今日まで何回か実証実験してきて、いろんなデータがあるんですが、実験が終わってどのように実態的にするかというところに来ているんで、きのうは兵庫県の豊岡市のケースを言いました。今、この間の大井先生からも、どこの自治体が島原市に一番似ている自治体なのかというようなことを尋ねたりしていますので、いつまでとは言えないんですが、早急にこれはもう進めるべきという立場で今、政策企画のほうを含め、これはまた福祉もかかわってきます。政策企画、福祉、そして産業の部分もかかってきますので、この辺でしっかり議論をさせておりますので、よろしくお願いいたします。 190 13番(濱崎清志君)  ぜひ、今まではやはりこういった白ナンバーでバスみたいな利用ができるということは考えもしていなかったんですけど、今はこういうことができるということになれば、地域ごとにでも、そういったバス──これはワゴン車みたいですけど、小郡あたりでもやっておるんですね。これは聞いておって、やはりお互い、相身互い、助け合う精神が、その地域ごとだったらできるんじゃなかろうかなと思っております。また、商店街あたりも一緒になってうちまで来てくださいとか、いろんな形で助成したり、そういうことが可能であるようですので、ぜひ検討をして進めていただきたいと思います。  島鉄ばっかりこれをおんぶしていたら──鉄道と並走して一緒に諫早方面に走っているバス路線というのは、全国でも余りないんですよ。普通は、駅から縦に入っていったりですね。並行するって珍しいケースなんですよね。ぜひ地域の公共交通を頑張って議論していただきたいと思います。  以上で私の一般質問は終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 191 議長(本多秀樹君)  しばらく休憩いたします。                              午後1時57分休憩                              午後2時7分再開 192 議長(本多秀樹君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 193 16番(北浦守金君)(登壇)  皆さんこんにちは。通告によりまして、一般質問をいたします。  今回も一問一答での質問といたします。  今回は、余り誰もする機会がないような質問等を考えて、1項目めに林業について、2項目めに公共工事における設計業務についての2項目の質問といたします。  まず最初に、本市の林業についてということでございますけど、私、この質問をする機会というのが、三会中学校に学校林があります。学校林に、学校の校長先生を先頭にして育友会、それに学校林に植林をした先輩方、それと私もそこに案内をいただきまして、登る機会が何回もありました。そういった中で学校林の現場を見たときに、大変立ち木がかわいそうな現状を見ました。  また、ほかの目的で市の職員さんと、また、市役所のOBさんと一緒に山に登る機会がありました。目的は違っていたんですけど、やはり山の現状をその途中で見るときに、大変荒れているなと、山の立ち木もかわいそうだなという思いがあって、今回の質問ということに相なったわけでございます。  そこで、お尋ねします。  今、他県では、林業が復活しているというふうなテレビ報道なんかもちょこちょこあっております。そういった中で、本市の林業に対する取り組み、そういったものがあればお示しをいただきたいと思います。  あわせまして、本市の区域にある国有林、県有林、市有林、それと私有林ですかね、そういったもののおのおのの面積、そして、その面積が本市の面積の何%に当たるのか、その辺まで壇上からの質問とさせていただきますので、御答弁をよろしくお願いいたします。  以上で壇上からの質問を終わります。 194 市長(古川隆三郎君)(登壇)  北浦守金議員の御質問に答弁をさせていただきます。  島原市内における国有林の──国有林といいますか、どのくらいの森林面積があるかということ、あわせて何か取り組みをやっているのかという御質問でございます。  まず、島原市における森林面積は3,585ヘクタールであり、島原市の総面積の43%を占めております。  その森林の内訳につきましては、国有林が2,603ヘクタールで森林全体の73%、県有林が111ヘクタールで3%、市有林、いわゆる島原市の公益的な市有林が145ヘクタールで4%、個人の持ち物であります私有林が726ヘクタールで20%であります。  現在、何かやっているのかということでありますが、島原市の市有林においては、森林の健全な育成を図るため、国や県の補助事業を活用し、間伐材等の施業を行いながら管理しているところでありまして、平成28年度は約9ヘクタールにおいて利用間伐を実施したところであります。 195 16番(北浦守金君)  ありがとうございました。面積的には43%。というのは、長崎県の場合は65%ぐらいだそうですよ。そして、国においても60%ぐらいの森林面積ですかね、そういう状況だそうです。  そういった中で、今の島原市にある、今、市長から答弁があった国、県、市、私有林ですね、この管理というものはどういうふうにされているのか、どこかがまとめて、私有林も含めて学校林、それに三会には財産区という形で保安林ですか、こういうものがあるわけですよね。こういった管理というのは、今どういうふうになっているんですか。 196 産業部長(西村 栄君)  山林の管理につきましては、まず、国有林につきましては、長崎森林管理署におきまして、間伐を中心とした施業等を行っております。また、県有林につきましても、長崎県が間伐を中心とした施業を行っているところでございます。  また、市有林につきましては、先ほど市長が答弁したとおりでございまして、国や県の補助事業を活用しながら、市において利用間伐等を実施いたしているところでございます。  また、私有林につきましては、おのおのの所有者によって管理をされている現状でございまして、現状といたしましては、森林所有者の高齢化等によりまして、適正な森林の整備が進んでいない状況でございます。  ただ、このような中におきましても、雲仙森林組合がございますけれども、この組合におきましては、一部の地域、本市におきましては、礫石原地域で33ヘクタールでございますけれども、効率的な森林の施業と適切な森林の保護を目的といたしまして、森林経営計画を策定いたしておりまして、私有林の間伐を計画されているという状況でございます。 197 16番(北浦守金君)  それぞれに、そしたら管理がされているということですか。  ただ、私は県の資料を見たときに、私有林の持ち主はなかなかできないということで、全体的に何かされているというふうにこれでは読んだつもりだったんですけど、そうじゃないんですね。現実に国、県、市それぞれにされているということですか。もう一度お願いします。 198 農林水産課長(松田敏明君)  先ほど部長のほうから説明をいたしましたが、補足いたしますけれども、先ほど市内の礫石原地域で約33ヘクタールで森林計画を立てて、今後の間伐と申しましょうか、管理の計画を立てているというふうなことで説明申し上げましたけれども、先ほど議員さんおっしゃるように、個々の林家というんでしょうか、所有者では、なかなか個人で整備するのは非常に厳しいんだというふうな時代の流れの中で、実は森林をお持ちの方が何名か、共同というんでしょうか、森林組合のほうでいろんなお手伝いをしながら、先ほども申します森林計画というものを策定しながら、その中で所有者をまたいだ何人かのグループの中で間伐等々をしながら、山林を経営していくというふうな計画を立てて今進めている状況でございます。 199 16番(北浦守金君)  ありがとうございます。そういう状況で管理がされているという中において、これは市に直接関係するわけですけど、三会中学校みたいな学校林とか、財産区保安林、この管理はどういうふうにされているんですか。これはまた別ですか。 200 農林水産課長(松田敏明君)  いわゆる管理につきましては、先ほど御説明いたしましたけれども、市有林につきましては島原市のほうで、個人の私有林等々につきましては、おのおのの方が管理をしていくというふうなことが原則という形になっております。  そういった中で、今お尋ねの場合については、その管理をされている団体というんでしょうか、その方々で管理を計画しながらやっていただくということになろうかと思います。 201 教育次長(伊藤太一君)  三会中学校林につきましては、三会温泉岳国有林の中に約3.5ヘクタールございまして、国との分収林という所有の取り扱いでございまして、大きくなったときは国が2割、市のほうが8割というような取り分で取り決められておりまして、昭和26年、27年ぐらいに植栽がされておりまして、昭和40年ぐらいまでは、やはり三会中学校の中学生で下刈り等の作業をされていたと。  そういう中で、樹木の生育に伴い、現在は年に1回、育友会と校長先生たちが育成の確認と作業道の確認ということで作業をされているというところでございまして、下刈り等とか伐採の作業までは今のところ必要ないという判断でございます。  ちなみに予定としましては、平成42年ぐらい、樹齢として80年ぐらいに分収を行うというような予定になっているところでございます。 202 16番(北浦守金君)  ありがとうございます。実際、今の島原の地域にある山林ですね、それは国にしても、県にしても、市にしても、私にしても、学校林にしても、保安林にしても、全てを一つにしたときに、これまでまきとか炭とか使った時代は需要があったわけです。  ところが、なかなか時代の背景があって、そういう利用がなくなって、需要が少なくなって、林業というのが衰退してきて、今の現実なんですけど、ただ、先ほど壇上からも言いましたように、ほかの県ではこの林業が復活するような状況にあって、若い人がどんどんどんどんそこに参加する機会ができているんですよね。  島原市の現在の面積で産業として成り立つというふうに理解ができるんですかね。いかがですか、その辺は。 203 産業部長(西村 栄君)  おっしゃるように、報道等でも林業が活性化して、元気が出ているというふうなことは私も承知をいたしております。  本市の場合におきましては、山林の所有者は全体で122戸いらっしゃいます。施業である木材の出荷を専業といたしております林業の事業者はないところでございます。  ただ、樹木や菌類から生産された林産物、シイタケ関連の林産物の生産量につきましては、県のほうが公表しております資料によりますと、菌床の生シイタケとか干しシイタケ等が事業所で生産されておりまして、生産額については、参考までに申しますけれども、1億9,000万円ということでお聞きをしているところでございます。 204 16番(北浦守金君)  林業の中にシイタケも入っているというのは、私も理解をしております。シイタケは元気ですからいいんですけど、林業が今大変なもんですから、それぞれお尋ねをさせてもらっているんですよね。  以前は、三会地区なんかにも林業関係のお仕事をされていた方がいらっしゃったんですよ。ところが、いつからかそういう方もいらっしゃらないというのが今の現状なんです。  しかし、市長、森林の目的、山の目的、これは単純にどういう目的を持っていると、市長は多分御存じだと思いますけど。 205 市長(古川隆三郎君)  林業の目的は、いろんな目的がありますが、一つには自然環境の保持で、いわゆる二酸化炭素吸収等もあります。それと海の涵養で、林業をきちっと整備することによって海の復元が図られています。そして、議員特にお詳しいと思いますが、かつてはごうかき等で山の枝や落ちたやつを持ってきて、それで木造の船の船底を焼いて、そして虫よけにしたり、防虫効果をしていた。もうプラスチック材になって、そのこともなくなってきています。  それから、シイタケのことは別としまして、雲仙森林組合に私も役員の一人として会議や総会に行くその様子をお伝えすれば、林業家というのが、島原には現在、専業が存在していないと思います。それから、森林組合の従業員が不足しています。全て高齢化して、あとどのくらい続くかと心配をされています。  それで、現在、森林組合でも、韓国あたりに木材の輸出が少しはふえているんですが、収益を上げるために間伐材をチップにして木質バイオ、いわゆる木質を炊いてバイオエネルギーで電気を生むとか、本来の林業以外のことで収益を得られなければ組合の運営が保てないというぐらい、私が会議に行って感じている限りでは、島原半島の林業は非常に厳しい現実もあるというふうに思っています。 206 16番(北浦守金君)  ありがとうございます。森林の目的というのは、市長が今、御答弁をいただいたとおりなんですよね。やはり市民を自然災害から守る大きな役割もあるし、二酸化炭素にしてもしかりなんですよね。そういった大きな森林の役割があるわけですよね。  ところが、今現状、とにかく山は荒れています。学校林に私が行って現場を見たときに、えっ、こがん学校林だったかなと。当時、私たちも中学生ですから下刈りなんですよね。そういう山の状態しか見ていないものですから、50年たって行ってみて、全く状況は変わっていました。しかし、木は大きくなっていました。  ただ、教育次長が言われたとおりに、何年か後、伐採をされるという計画があるみたいですけど、かなり大きいんですよ。そういう状況の木が自然災害にさらされて、地形も大きく変わっています。今切るなら何とか材料として使える状況にあるのかなという思いもしているんですけど、私は素人ですからその辺はよくわかりませんが、今の現状を見たときに、やはり樹齢というのは、かなり島原の地域にある森林というのは、それなりの年数がたって、住宅用のそういった材料にも使われるんじゃないかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。 207 農林水産課長(松田敏明君)  市内の樹齢と申しましょうか、人工林の樹齢につきましては、私どもが持っている調査資料によりますと、これは5年スパンぐらいの大きなくくりになるんですが、大体60年以上、一つの材として出荷というんでしょうか、そういうものに充てられる状況の数値が約1割、10%程度となっている状況です。  それから、加えますと、約40年から60年、この間で一番多くて60%ほどがその40年から60年の材というんでしょうか、樹齢というんでしょうか、そういうものに値しているという状況でございます。 208 16番(北浦守金君)  ありがとうございます。ということは、現在伐採できるのは10%ぐらいですかね。10年後には60%ぐらい。産業として、ちょっと検討する余地はいかがですか。 209 農林水産課長(松田敏明君)  今、樹齢についてちょっとお話しさせていただきましたけれども、あと10年後、いわゆる40年から60年で約60%でございますので、約半数、30%ほどが10年後には材として出荷できるのかなというふうな形で考えている状況です。  ちなみに産業としてということでございますけれども、先ほど市のほうで施業、いわゆる間伐についても、利用間伐ということで、40年生ぐらいになると──ちなみに植林の流れで申しますと、1ヘクタール当たり約3,000本が植林を大体されます。それと、10年置きぐらいに約10%、中には20%のときもありますけれども、大体出荷を迎える状態で約3割、3,000本植えて1,000本ぐらいが大体出荷される環境に育てていくというのが基本的な考え方です。  そういう中で見ると、今、補助事業を活用してやっているのが、例えば30年、40年の中で利用間伐、切った材に対してお買い上げいただける分については、出荷して売っていこうというふうなことで今取り組みをしているところでございます。 210 16番(北浦守金君)  ありがとうございます。今、島原の区域ではそういう状況。これが、市長から今答弁があったように、市長は森林組合の役員さんということで参加されていると。これを半島という形で見たときにはどういう状況になるんですかね。  結局、面積的にも広くなるし、多分、雲仙市、南島原市が一緒にすればかなりの面積になろうかと思うんですよね。
     それと、やはり管理ですよね。管理が一元化されて、作業がその仕事として出るということになれば、産業としても、またそこに雇用というのも生まれるのかなと思うんですけど、その辺はいかがですか。 211 市長(古川隆三郎君)  まさに議員がおっしゃるような、島原半島の代表的な森林組合であります雲仙森林組合の決算内容等を見ましても、一部分、輸入が入っている部分もあるんですが、現況としては大変運営上も苦心されていると。大変厳しい中で従業員さんたち、山に入る方々の確保、それから、若い人の──テレビ番組なんかでは、ウッドジョブといって若い人たちが山に憧れるというのがあるんですが、現実的に高齢化した方々がほとんどで、後継者にも恵まれないというようなことで、これから先はそういった大きな課題を抱えて今運営をされていると私は認識をしているところです。 212 16番(北浦守金君)  確かに今の現状としては、市長が言われるとおりに、雇用が発生しても若い人がそこに参画できるかというと、大変厳しいものがあるのかなというふうに私自身も受けとめております。  ただ、1次産業の中の一つですから、これをやはり復活したいと。他県でそういう状況が復活しつつあるというのを聞けば、長崎県もそういう県の政策なんかで取り上げてもらって、島原半島にある、これまであった森林組合を中心とするそういった仕事として雇用ができて、産業としてきちんと位置づけができるような状況がつくられることによって、本来、森林の目的というのも達成できるのかなという思いがあるわけです。  そういう状況で、今回、何としてもこの森林にもう少し、県と一緒になって、国と一緒になって、市自体が音頭をとって力を入れていくというふうな考えというものを持っていただけないのかなという思いもあって質問をしているんですけど、いかがですか。 213 市長(古川隆三郎君)  大切な、うちの面積の四十何%の中には眉山もそっくりそのまま入っているんですね。この眉山自体も議論でゼロ渓から7渓まであって、防災上はやはり木を植えてきちんと保護していかなければいけない。そして、眉山は国立公園の一部分にもなっています。それから、森林をこのまま放置していけば、これから将来にわたって山を誰が守るのかという課題もあります。そして今、新たな合板材、意外と木を圧着してつくると、生の木よりも合板のほうが非常に強度がある。それを面積的に広くした木材で建築をするというような手法も紹介をされたりしています。  森林組合でも、また、有志協といいまして、国有林が所在している自治体の協議会等でも、新たな木材の利用価値を高めるということを、今、有志協に島原市も加盟しておりますので、そういったところでは、いつも森林の涵養と活用ということを盛んに僕らも求められておりますので、ぜひそういう場でも、今回、島原市でこういう議論があったことをお伝えさせていただきたいと思います。 214 16番(北浦守金君)  それとあわせて、今、県には森林環境税ですかね、あれができて、県民1人当たり500円ですかね、そういう財源があるわけですよね。この財源を利用して、いろんな林業に対する事業が計画されています。  島原市の場合は、その森林環境税ですかね、これはどこかで利用されているということはあるんですか。 215 農林水産課長(松田敏明君)  いわゆる森林環境税、500円ということで、県税ということでお願いをされているというふうなことで、島原市についても、約1,000万円の納税があっているというふうなことでございます。  こういった中で、市内で活用されているのかというふうな御質問であろうと思いますけれども、市内においては、森林のボランティア団体が高校卒業生を対象とした、雲仙普賢岳の噴火後に百年の森づくりといったものを、焼失した森林の再生を図る目的ということで、記念植樹という形で利用されているという状況は聞いております。 216 16番(北浦守金君)  確かに、島原市の場合は百年の森づくりに24万8,000円ぐらいが使われているというふうに、県のほうからの資料ではそういうふうになっています。  ただ、これがもう少し林業のほうに使えないものかというのが一つと、やはり今、日本全土を見たときに、木材、林業、それに森林というのは、日本の現状としたら、今、伐採をしなければならない状況というのが、全国を見渡せばそういう状況だそうですよ。  だから、「実感報道ドドド!」というテレビ報道の中にも、中国向けの輸出というのが大変盛んなんですよ。それで、韓国向けには寺院とかなんとか、ああいうものをつくるのに結構需要が伸びていると。年間の輸出量なんかは、2016年は238億円、長崎県も全体でしょうけど、2.4億円の輸出がされているんですよね。  島原市は、先ほど言われたようにチップなんかで利用していると。木材としての出荷はないという状況でしょうけど、今のこういった流れというものを十分受けとめながら、この林業を復活させていただきたいわけですよね。  この復活について、何か市長、方法はなかですかね。林業をこれまでされていた方にも少し、なるほど、島原はこういうふうな取り組みをしようと計画があるんだなというものが見えれば、また、そういう林業にもう一回チャレンジしてみようかとか、携わってみようかという産業としての位置づけができるんじゃないかなと思うんですけど、いかがですか。 217 市長(古川隆三郎君)  農業後継者は、おかげで畑作、果樹等も施設園芸も含めているんですが、まず林業に憧れる若い人たちの存在をきちんと見つけるべきであり、そして、僕も森林組合等に行きますと、林業は間伐をするにしても、いわゆる工作車が入る道路の維持からしなければ、切ったやつをどうして出すんだと。そうすれば、現場でチップとかなんとかするのがコストがかからないとか、いろんな課題がありますので、ぜひ今、議員もいろいろお調べになっていらっしゃるようですので、島原という地形を見た上で、島原にはどのような林業のスタイルが可能であるか、ぜひこういった専門家等もいらっしゃれば、私どもに情報を、議員にもお願いしたいぐらいで教えてほしいと。また、我々からもいろんな機会で、島原で可能なモデルケースはどういうものがあるか、こういったものをじっくり尋ねてみたいという気はいたします。 218 16番(北浦守金君)  本当に現状を見たら、何とかせにゃいかんと。しかし、実際産業という形をつくれるかというのも、私自身もいろいろ調べながら、大変厳しい部分もあるのかなと。  しかし、せっかく1次産業の中の農業、漁業、林業という位置づけがあるわけですから、何とか復活をさせる状況をつくれればと。  というのが、島原半島は人口減少対策という形で、3市の市長さん、また理事者の方、議員さん、それぞれ一生懸命努力をされています。やはり私は、基本は1次産業だと思うんです。定住人口を確保できることが、まず人口減少対策の大きな役割を果たすと思います。その中の林業というのが1次産業の一つの産業なんですよね。3つのうちの1つ。  これを何とか復活することによって、少しでも人口減少対策に歯どめをかけ、雇用が生まれて、そして、島原半島全体の環境を維持しながら、そして、海も元気になるような森林の役割をきちんと果たすと。農業にも、また自然災害の防止にも対応できるような林業が復活することが、私は将来の島原半島と島原、そういったものを見据えたときの人口減少対策につながるのかなという思いもありますので、市長におかれましては、そういう機会がありましたら、最大限の努力をしていただければと思います。  最後に、これは長崎県森林管理署との森林に関する協定ですよね。ちょっと読ませてもらったんですけど、これをうまく利用できないかなという思いもあるんですけど、市長いかがですか。 219 市長(古川隆三郎君)  読んでいただいてありがとうございました。森林管理署と、九州内ではほとんどないんですが、まず島原市が協定を結ばせていただきました。  率直に言って私の狙いは、眉山の治山、防災対策というのが頭にあったんですが、その協定の中には、島原市内の森林をきちんと保全し、活用するということもあります。  それから、このプログラムというのは農林水産省の管轄でありますので、ぜひ林野庁を初め、農林水産省のほうに今議員お尋ねのような節で、島原という地域性にどのようなものがあるのか。僕は、済みません。イメージですると、例えば、林業をやっているいろんな大手の企業や何かが、これだけなかなか間伐も手を入れていない、このままだったら荒れ放題になる山林があるわけですから、そういうところが何か関心を持って、うちの森林を活用できないものだろうかと。  恐らく農水省のほうにはそういったプログラムがあると思いますので、そういった協定の関連からもお尋ねをしてみたいと思います。 220 16番(北浦守金君)  市長には、そういった面での取り組みに力を入れていただければと思いますし、島原半島の場合は半島という位置づけで私有林ですね、こういうものも含めて管理していただくということを前提に話をしないと、なかなかここは個人でしてくださいとかいうふうな状況になったら、今の現状で管理をせろといっても、私有林はなかなかできる環境にはないと思いますので、その辺も半島一くくりという形で管理をしていただいて、一つの林業を産業として位置づけができるように努力していただくことをお願いして、次に入りたいと思います。  2項目めの公共事業における設計業務についてということでお尋ねをします。  まず、設計業務は、今、各部各課それぞれどういうふうな状況でされているのか、その辺をそれぞれに御答弁いただければと思います。 221 建設部長(兼元善啓君)  設計業務につきましては、まず初めに、大規模な施設等に係る設計につきましては、複雑な構造計算等とか、業務につきましては、特殊な機械を使って土質調査を行うようなものについて、業務委託を現在行っているところでございます。 222 産業部長(西村 栄君)  産業部の所管といたしましては、農林水産課におきまして、農道あるいは河川、農業用水路の改修工事等につきましては技術職員により積算を行っておりますけれども、橋梁や海岸保全等の特殊な工事につきましては、漂砂シミュレーション、そういった観点から、特殊的な工事の設計につきましては、専門的知識を有するということでコンサルタントに委託しているところございます。 223 水道課長(石田寿弘君)  水道課におきましては、大規模な浄水場の基本設計とか詳細設計を業務委託いたしております。 224 16番(北浦守金君)  それぞれ設計をされてはおるようでございます。ところが、やはり複雑な工事、そして、ある程度の予算規模が大きい、それと調査とか、それぞれ必要なもの、積算なんか、それぞれ大変仕事内容で違っておるようでございますけど、こういった設計業務ができる職員というのはそれぞれの担当課にいらっしゃるんですか。 225 建設部長(兼元善啓君)  各部署におきましては、施工管理技師という免許を持っている職員はおりますけれども、コンサルタントに関します設計業務について、そういう豊富な知識を持った職員というのは、今現在、配置はしていないと認識しております。  まず、大学等を出られまして、ある程度は大学で勉強をしてきますけれども、専門的な業務については、どうしても経験年数を経て試験を受けるとか、そういう過程がありますので、そういう中で業務をこなしながら、そういう資格を取られるというようなこともなかなか難しい現状でありますので、そういうふうなことで認識をしているところであります。 226 16番(北浦守金君)  専門的な業務の資格を取るには、大変年数も要るという説明でございました。そういう専門職員というのは、なかなかそれぞれ配置するのにも大変だということも理解をします。  ただ、そういう事業に対してコンサルさんに委託をされますよね。このコンサルに委託するときには、どういうふうな方法で現在されているんですか。  というのが、一つの事業をコンサルさんに委託するわけですね。それと、発注する中においては、建築とか施工とかそれぞれいろいろあると思うんですけど、コンサルさんに設計から管理、そういうところまで含めて発注をされるんですか。そのときにはやはり入札という形がとられるんですか。 227 建設部長(兼元善啓君)  コンサルさんに発注する場合には、まずは本体の設計について発注をいたします。その後、それの施工を行う場合については、数量等もその中に上げていただくような設計の組み方と、それを実質発注にかけた場合、なかなか管理する業務も大規模であれば、そこも含めて業者に発注するということも現在行っているところでございます。 228 16番(北浦守金君)  私もよくわからんとですけど、そういうふうにしてコンサルさんに発注をするときには、本体を中心に発注をされるわけですよね。そしたら、発注をする前に、その工事内容、そういったものは担当課の技術者の人たちはある程度の計算もされるんですか。そういったことはなしに、そのまま、本体工事がこういうふうな状況ですので、設計とかなんとかをお願いしますという形で発注されるんですか。 229 建設部長(兼元善啓君)  一つ例を言いますと、道路あたりを設計する場合につきましては、まず、その道路に係る、どこを通したほうが一番効率的な道路ができるかというのも含めまして、起点、終点があらかじめありますけれども、それに応じて構造的な計算、それと、それに伴います排水計算とか、そういうのも含めて特記仕様書等にうたって、この道路を完成させるために必要な条件はどういうものがあるのかということを含めて発注する場合に協議を行って、発注をかけているところでございます。 230 16番(北浦守金君)  そしたら、一応発注する前には、担当の職員さんたちは、その工事の内容というのをある程度お互い話し合いをされた中で発注をされるというふうに理解していいんですか。 231 建設部長(兼元善啓君)  内容がわからなければ、どういうものを成果品で上げていただけるのかということもわかりませんので、設計を発注した後もお互いに協議を行いながら、どういうものが必要かということを求めながら、設計委託をしているところでございます。 232 16番(北浦守金君)  一応発注をしますよね。それで、設計とかなんとかしてもらうわけですね。それはもう一回、返ってくるんですかね。担当の職員さんは、それを確認されるんですか。そこの辺はいかがですか。設計がコンサルさんに発注されるわけですよね。それをもとにして、担当課の技術の職員さんが確認をされて仕事が前に進むという形になるんですか。 233 建設部長(兼元善啓君)  おっしゃいますように、どこまで発注側が求めているかということで、それに足りない場合については、先ほども言いましたように、その中で協議をしながら、どこの部分まで求めるというようなこともやっております。 234 16番(北浦守金君)  私たちの立場からすれば、コンサルさんにお願いするのは、かなりいろんなデータを持っていらっしゃるということで、そういった大きな規模の施設の設計とか、そういったもの等々について発注がされておるようでございますけど、今、それぞれの職員さんがいらっしゃらない部分もあるというふうな中で、実質、市のそれぞれの担当課の職員さんは設計全てができるような環境にはないというふうに理解して、コンサルさんに発注されているというふうに受けとめてよいわけですね。 235 建設部長(兼元善啓君)  先ほど産業部長も申しましたように、できる分については、やはり技術系の勉強をしてきておりますので、ただ、先ほども言いましたように、複雑な計算とか、特殊な機械を使っての調査等がどうしてもできないと。要するに時間もかかるということで、その点については発注というようなことで今行っているところでございます。 236 16番(北浦守金君)  部長からの説明の部分は、私資料をいただいた内容では、建物とか道路、こういったものについては、こういうふうに設計をお願いしますとかいう形で発注ができると思うんですけど、ただ今回、私が一番この質問をしなければならないような状況になったのが、そこで日々、その場所を利用する地域の人たち、こういった人たちの意見というものがどこで取り上げてもらえるのか。  結局、工事を発注されますよね。コンサルさんに発注して、今度はコンサルさん自体が実際、現場の状況というのは、建物なんかはそう現場に行って確認をする必要もないと思います。道路なんかもそういう形なのかなと。  ただ、今回私が質問に取り上げた場所というのは、海岸なんです。この海岸の工事というのは、特に今お願いして工事をしてもらっているところなんかは、日々地域の人たちが利用する場所なんです。  そういった場所を防災上、高潮とかいう状況の中で、地域の町内、隣接の町内、そういうところからお願いして、防災対策の観点から工事をしてもらっています。これは本当に感謝しているんです。  ただ、そういう現場の状況がわからないままに設計がされて、本来、日々使う、地域の人が生活で使う、仕事で使う、そういうところの設計自体が、そういう地域の人に配慮されていない、そういった中で立ち会いをしていると。  それで、立ち会いをした中で、地域の人は、いや、これはこがんしてもらえば仕事はされんとんというふうなやりとりがあっていたんです。私も立ち会いをしたんですけど、そういった中で、そういう話ができる機会は、どの時点で現場立ち会いとかをする必要があったのか。  今回、私が立ち会いをしたときにやりとりを聞いていたら、もうコンサルさんに任せていますから設計の変更はできませんとかいうふうなやりとりがされていたものですから。ところが、その立ち会いをした地域の人は、いろいろと注文をされていました。そういう状況なもんですから、コンサルにお願いするのは、今、やりとりの中で理解します。しかし、一つの工事現場がそういう状況というときには、事前に修正ができるか、それぞれ地域の人の思いを、要望を聞きながら設計をしていただく、そういう機会がなぜとれなかったのかなと、そこを私はお尋ねしたいんですよ。いかがですか。 237 農林水産課長(松田敏明君)  ただいまのお尋ねの箇所は、三会海岸保全工事の現場での説明ということでございますけれども、先ほどからちょっと説明があっていますように、コンサルの業者の方への発注につきましては、先ほど建設部長が申し上げたとおりというふうに理解をしております。  もちろん海岸保全工事につきましては、高潮というんでしょうか、そういった形で住民の方々へ潮が上がってくるというふうなことで、結果として消波ブロックの設置ということで今回の現場についてはなってございますけれども、これについても、いろんなシミュレーション等々の形でコンサルに発注をしたという結果に至っております。  そういった中で、地域への説明会ということも開催をいたしておりますけれども、地元からの一つの要望といたしましては、海岸におりるようになっている車路というんでしょうか、進入路がありますけれども、それは漁業にとってどうしても必要だから生かしてほしいという御要望の中で、その対策を講じるために、今回コンサルに発注しております中でブロックの配置が決定をなされている状況でございます。  そういった中で、ここ数年前から現場での着工といいますか、設置が行われてきている状況下にありまして、漁業者の中におかれましては、今の状況では非常に使い勝手が悪いよというふうなお話も現場の立ち会いの中で伺っておる状況でございます。  こういった中については、今、できております──できておりますというんでしょうか、設計で消波ブロックの設置が形としてでき上がっている分については、それの変更に至っては、例えば、そこを外す、あるいは一部分的に変更することによって潮の上がりぐあいが関係してくるものですから、この分をほかのところで離岸というんでしょうか、沖のほうで、あるいは現在の防波堤を高くするというふうな代替案ということが多分想定に出てくることは承知をいたしております。  そういった中で、変更という形につきましては、なかなか難しいという観点から、県のほうを通じて相談は現在いたしております。そういった中で、できるだけ使える、あるいは使っていらっしゃることができるだけ今に近いような形で何とかできないかというふうなところも、今、ちょっと相談をされている状況でございます。  ただ、現場の中で立ち会いをさせていただいたときには、一部分の設置については非常に難しいよというふうなお話だったものですから、それについては非常に難しいというふうなお答えをした状況下にあるところでございます。 238 16番(北浦守金君)  ありがとうございます。私も現場に立ち会いながら、担当課の皆さんと地域の方とのやりとりを聞きながら、やはりこういったやりとりをしなければならなくなったのは、もう少し事前にですね──ただ、公民館なんかで説明をしてくれらしたということもあっているんですけど、公民館で図面とかで説明されても、なかなか理解しにくいんですよ。現場に行って、ああ、こがんなるならちょっと困るよとかいうのがあるんです。  これまで消波ブロックを設置していただいているんですけど、そういうところも設置した後に地域の人から、こがん狭うなっとなら、もうちょっと広げとってもらえばよかったってと、そういうのが私に返ってくるわけです。  ところが、一旦設置したら、ああいう大きな、1個が4トンとかいうような重量物がいっぱい積み重なるわけですから、孫子の代までそれを移動するということはできないわけですよね。そういう状況なもんですから、特に日々そこを使う地域の人、また、組合員さんの人の気持ちというのも、意見というのも聞く機会を持ってほしかったなというのが私としては理事者側にも理解していただきたいし、コンサルさんがそういう設計をするにしても、現場にちょっと足を向けてもらえれば、そういう話をする機会もできたのかなという思いがしたもんですから、今回、質問という形で取り上げさせてもらいました。  2項目について、いろいろとやりとりをさせてもらいました。特に林業については市長によろしくお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 239 議長(本多秀樹君)  本日はこれにて散会いたします。  あすは定刻より本会議を開きます。                              午後3時5分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...