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  1. 島原市議会 1998-06-01
    平成10年6月定例会(第4号) 本文


    取得元: 島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-18
    1998-06-12 : 平成10年6月定例会(第4号) 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                午前10時開議 議長(片山郁雄君)  おはようございます。これより本日の会議を開きます。  日程第1.市政一般質問を前日に引き続き行います。 2 8番(内田 豊君)(登壇)  通告の順序に従い、質問をいたします。  まず、庁舎内分煙の実施について質問をいたします。  市長、喫煙は肺がんや心臓病など各種疾病の原因として市民の健康問題と密接な関係があり、現在本市においても満年齢40歳以上の市民を対象とした基本健康診査が実施され、検診時に喫煙期間の聞き取り調査などが実施されておりますが、この喫煙の害、たばこの害は、直接吸引される方々だけではなく、喫煙しない方々への害、俗に言う複流煙の害も指摘されています。  こうした折、長崎県島原振興局では、4月1日より庁舎内分煙を実施し、執務室での喫煙を禁止。喫煙したい職員は喫煙ルームコーナーで喫煙するシステムをスタートしておりますが、たばこを吸う人だけでなく、吸わない人のことを考えるとき、行政が率先してこのような取り組みを行い、県民への範を示すことは大変喜ばしいことではないかと思います。  市長、市内でも執務室での禁煙や分煙を取り入れた事業所がふえているのではないかと思われますが、本市でも庁舎内分煙を実施できないものか。このようなシステムはとれないものか。喫煙しない方々は、たばこのにおいや煙に閉口しておりますが、いかがでしょうか。実施の可能性について市長の考えを拝聴したいと思います。次に、学校給食におけるポリカーボネート食器の使用について質問をいたします。  教育長ポリカーボネート食器、いわゆるPC食器の使用については、現在、環境ホルモン内分泌攪乱物質ビスフェノールA)との関係が指摘されておりますが、この環境ホルモンビスフェノールAは生物の生殖機能などへの悪影響が指摘され、人間でも影響が出ているのではないかと疑われています。  こうした折、子供用合成樹脂製食器から食品衛生法の基準を超える化学物質ビスフェノールA)が検出されたとして、大阪府と大阪市は食器の回収命令を出したと報じています。  また、長崎県教育委員会体育保健課は、環境庁横浜国立大学が実験した結果に基づき、今後の購入についてポリカーボネート食器PC食器)は抑制する方向で指導するとし、島原市教育委員会の対応についても、今後は積極的にPC食器を導入する考えはない。現在使用しているものは当面使うが、買いかえの時期に安心な容器にかえていきたいと新聞は報じています。  教育長環境ホルモン内分泌攪乱物質)の害や風評については御存じだと思います。現在、本市のすべての小学校の学校給食で使用されているポリカーボネート食器安全性は調査されていると聞きますが、確認されたのかどうか。  県教委は、食品衛生法に基づく国の基準はクリアしており、現在PC食器を使用している各市町村に対して使うなとは言えないと言っていますが、過去においては国の基準にも誤りがあり、使用が禁止されたり、より厳しい基準に変更されたこともあります。  長崎大学環境科学部早瀬隆司教授は、環境ホルモンの問題に関して、国からの通達などによる指導で済ませるという従来のリスク管理のあり方が、国、地方の行政の双方に無責任な対応を招いているのではと指摘。市民、保護者の不安を取り除く意味からも、行政は状況をきっちり把握し、説明する必要があると言っています。  子供たちの健康、安全問題を真剣に考えるならば、疑わしいものは使用せずの原則を確立していただき、早急に安全な食器の購入検討と買いかえを行うべきではないのか。そのことが学校給食における保護者の安心、安全の確信と教育委員会への信頼増幅につながることになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。御意見を拝聴したいと思います。  次に、3月議会の私の質問に対する市長の答弁に対し、前議会でできなかった事項について質問をしたいと思います。  市長、施政方針の中の高齢者生きがい対策について、高齢者生きがいを持って暮らしていただけるには行政が実施する各種施策も大切なことだと理解しますが、地域(隣近所)とのふれあい活動も大事ではないかと思います。  先日、島原市社会福祉協議会の研修で水俣市を訪れましたが、孤独死や自殺の予防住みなれた在宅での介護家庭をフォローするため、市民ボランティアによる「ふれあい活動員」が地域(自治会ごと)でネットワークをつくり、高齢者安否確認話し相手として活躍されていました。
     私は、このような小規模地域ネットワークは本市でも大いに必要と思ったわけですが、いかがでしょうか。行政が社協と連携して後押しをお願いしたいと思いますが、御意見を拝聴したいと思います。  次に、保健衛生部門各種検診検診率の状況についても前議会で御答弁をいただきましたが、受診率の向上を図るには前議会での市長の答弁のように、個別に医療機関で受診できることなど受診場所を数多くするとともに、昼間だけでなく夜間の実施など、きめ細かく対応することも必要ではないかと思われますが、いかがお考えでしょうか。  分別収集についても7月より実施される資源化物の分別に向けて、現在各町内会ごと説明会を開催しておられ、担当者の熱意には感謝と敬服をいたしますが、町内会ごとのきめ細かなごみステーションの設置と分別状況を監視、指導する(仮称)廃棄物減量等推進員などが配置、指導されないと効果は上がらないと思われますが、今後の見通しはどう考えておられるのか。  新聞紙、段ボール、古布類などは月1回、各地区公民館まで持ち込むようになっておりますが、各地区公民館の近所にお住まいの方や、リサイクルに関心をお持ちの方はまだしも、遠方の方、高齢者世帯母子世帯単身世帯などは各地区公民館まで持ち込んでくれるのか疑問です。そのほかの市民も、面倒くさい、重い。リサイクル必要性は理解しながらも、ついついごみとして出してしまうのではないかと思われますが、いかがお考えでしょうか。今後の方向性、あるべき姿など、市長のお考えを拝聴したいと思います。  一般廃棄物最終処分場の焼却灰、残土は、今年度中に県外へ搬出するとのことですが、隣接の前浜公園敷地内にも埋め込んであるのではないか、調査をすべきではないのか。もし埋め込んであるとすれば、搬出の必要性があると思いますが、いかがお考えでしょうか。  また、家電リサイクル法が成立し、引き取り業者は家電引き取りの際、排出者、消費者より手数料を徴収することが求められることになったが、このままでは手数料惜しさに不法投棄が横行するのではないかと思われます。市長も御存じのとおり、総合運動公園西側の眉山山中などには不法投棄のタイヤ、バッテリーなどが散乱していましたが、本市担当課営林署の御努力で撤去していただきました。現在、ほぼきれいになっておりますけれども、このままでは家電を含めた不法投棄の場所となるのではないかと心配しています。市長のお考えをお聞きしたいと思います。  続いて、消防防災に関し、消防審議会への審議未済事項として7項目を御答弁いただきましたが、本市でも新たな地域への住宅団地形成や、これまでの人口密集地域の空洞化など、都市の広域化と分散化が進んでいると理解しています。このことは、これまでの各消防分団ごと受け持ち区域内の世帯数や家屋数の変動など、状況が変化しているのではないか。特に本市中心部では状況の変化が著しいと思いますが、そのような状態の見直しを論議するということで理解してよいのかどうか、お伺いしたいと思います。  次に、霊丘公園整備と展示物の保存について、お伺いします。  公園内の樹木については、樹木の根が洗われてむき出しの状態となっているものを見受けますが、土を入れて埋め戻すなどの措置はとれないものか。  蒸気機関車は島鉄の好意で贈呈され設置されておりますが、機関車本体に限らず展示案内板も鉄の支柱が腐れ、そばの樹木に立てかけてありましたが、これでよいのかどうか、対応策を御答弁いただきたいと思います。  以上で壇上での質問を終わりますが、答弁次第では再度自席より質問をいたしますので、明快なる御答弁を御期待申し上げます。 3 市長(吉岡庭二郎君)(登壇)  内田豊議員の御質問に対して、お答えいたします。  庁舎内の分煙についてでありますが、喫煙が健康に及ぼす影響は、以前から発がん性の問題や喫煙者の周囲にいる人への影響などが言われております。本市においても、最近の喫煙問題の高まりの中で、職員の健康保持、快適な職場環境づくりを促進するため、分煙は必要なことと認識しており、また、市の労働安全衛生委員会でも意見が出されておりますので、喫煙コーナーの設置や禁煙タイムの設置など庁舎内での分煙の方法等について、現在検討をしているところでございます。  高齢者生きがい対策についてでありますが、小規模地域ネットワークにつきましては、ふれあいのまちづくり事業の一環として島原市社会福祉協議会におきまして、小地域福祉ネットワークづくり事業として平成7年度から取り組んでいるところでございます。ネットワークにつきましては、民生委員町内会の方々などの御協力をいただき、要援護者の安否確認や、話し相手になっていただく等の支援態勢網個人ごとにつくるものであります。開始当初は100人分のネットワークでございましたが、平成9年度は312人分のネットワークがつくられ、支援者の数も延べ1,560人と着実にふえているところであります。  住みなれた地域で高齢者の方々が安心して暮らしていく上でもネットワークづくりは大切なことであると考えており、今後も社会福祉協議会と連携しながら、より充実したネットワークづくりに取り組んでまいりますとともに、ボランティアに対する意識高揚に努めてまいりたいと存じます。  各種検診受診率向上についてでありますが、平成9年度では大腸がん検診につきましては、住民が多く受診される基本健康診査の実施にあわせて、検診の周知を図り、検査容器の配布を行ったところ、前年度対比で受診率が7%増加いたしました。また、胃がん検診につきましては、平成10年度から集団検診方式に加えて受診者の利便を確保するため、個別に医療機関で受診できるよう島原市医師会と協議をいたしているところでございます。  各種検診を夜間に実施することにつきましては、平成9年度では肺がん検診を年11日実施いたしました。基本健康診査などを実施する場合、医師、看護婦の確保や経費等の問題がありますので、今後、島原市医師会や長崎県総合保健センターなどの実施機関と協議してまいりたいと存じます。  分別収集についてでありますが、今年7月からの実施に向け、5月22日の霊丘地区の各町内会を皮切りに説明会を開催いたしております。これまでの説明会の中で、ごみステーションの確保や出し方などについて、いろいろな御意見もあっており、分別収集リサイクルに対する関心は高いものがあります。  ごみステーションについては、例えば、各町内における班単位、または10世帯程度で設定していただくようお願いしているところであります。設定に当たっては、町内会の役員、班長の方々を中心に住民皆様方の話し合いの上、決めていただきたいと考えますが、このことは資源ごみへの関心や住民相互のコミュニケーションを深めることにもつながるのではないかと考えます。したがいまして、住民皆様方の自主的な相互協力をお願いしたいと思いますので、廃棄物減量推進員の配置は考えていないところであります。  公民館での拠点回収事業についてでありますが、新聞、段ボール、古布などを対象として、月1回の回収を考えております。それぞれ搬入距離の違いはありますが、現在ごみとして出されている資源化物を少しでもリサイクルに回すことによって、ごみ減量化を図る目的でありますので、市民皆様方の助け合いの精神のもと実施していただくよう御理解と御協力をお願いいたします。  前浜公園につきましては、昭和51年、前浜公有水面埋め立てが計画され、昭和52年から昭和55年の3年間にかけて、土砂を初め瓦れき、ガラス、燃えかす等埋め立てられております。当時の廃棄物処理及び清掃に関する法律に基づいて適正に埋立処分を行っておりますので、埋め立て時の調査はいたしておりません。  特定家庭用機器商品化法、いわゆる家電リサイクル法は、本年5月29日成立、6月5日公布され、公布の日から起算して6カ月を超えない範囲内において政令で定める日から施行するとなっております。この法律は、特定家庭用機器小売業者及び製造業者等による特定家庭用機器廃棄物の収集及び運搬並びに再商品化等に関し、これを適正かつ円滑に実施するための措置を講じることにより、廃棄物の減量及び再生資源の十分な利用等を通じて廃棄物の適正な処理及び資源の有効な利用の確保を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的としております。  不法投棄対策といたしましては、市、県南保健所などによる公害及び廃棄物不法投棄パトロールを実施するとともに、防止の啓発を呼びかけてまいりたいと存じます。また、市と営林署が協力しながら、不法投棄廃棄物について回収作業を行っているところであります。なお、眉山東側の各入り口には営林署車進入防止工を施工され、車両による不法投棄がなされないよう整備されております。  消防団体制の見直しにつきましては、平成3年に消防審議会を設置し、消防団が抱える諸問題につきまして御審議をいただきましたが、雲仙普賢岳噴火災害の中であったことから審議未済事項を残しての答申となっております。今回の消防審議会では、前回答申審議未済事項について御審議いただくこととしておりますが、その内容は本市における都市形態の変化、社会環境変化等による消防団の構成や、受け持ち区域見直し等について御審議いただくことにしているところであります。  霊丘公園は、昭和35年に都市公園として決定しておりますが、公園一帯の樹木につきましては、クスノキやマツノキの大木等は都市公園決定以前に自生したり、植えつけられたものであります。このような高木等につきましては、公園利用者や周囲の環境を考え、年次を分けて枝打ち等剪定作業を実施しているところでありますが、樹木の根が露出している箇所につきましては、何らかの対策が必要かどうか検討してまいります。  公園内に設置されております蒸気機関車でございますが、機関車は昭和46年1月に市へ島原鉄道株式会社から寄贈を受け、現在まで管理をしております。屋外に設置されていることもあり、傷みが進み、補修が必要であると存じており、その方法を検討しているところであります。また、蒸気機関車の案内板につきましては、支柱が破損しておりますので、補修を行うようにしているところであります。 4 教育長(北田 久君)  学校給食におけるポリカーボネート食器の使用についてでありますが、本年4月、厚生省が、現行の規制基準では問題がなく緊急措置の必要はないが、情報とデータを集め検討を重ねるとの見解を示しております。これを受けて県教育委員会では、その間新たな購入を抑制するという指導を行っております。本市では県教育委員会の指導を受け、10月から完全給食を実施する中学校の食器はメラミン製のものとし、小学校では、現在使用中のポリカーボネート食器につきましては、国、県の動向を見ながら対処してまいります。 5 8番(内田 豊君)  ただいま市長並び教育長から御答弁いただきましたけれども、順を追って再度質問をしていきたいと思います。  まず、庁舎内分煙の件なんですけれども、現在検討中であるということなんですけれども、市長も壇上でお話されましたけれども、やはりたばこを吸うことが肺がんにつながっていくということで、私の方もいろいろ調べてみましたら、たばこ1箱を毎日喫煙するということに関して、22年から30年で肺がんを発生させることがあるということをきょうお聞きしました。  それから、市長もたばこを吸われないということで、そういった意味では御理解いただけるんじゃないかと思っているんですけれども、市の職員の方の健康問題を考えますと、やはり本来的には全面禁煙ということで実施をしてほしいんですけれども、やはり吸う方のことも考えればそうはいきませんでしょうということで、できましたら分煙をしていただきたい。やはり喫煙というのは眠気防止とか、仕事の息抜きはできるかもしれませんけれども、やっぱり総体的には被害の方が大きいんじゃないかということですね。  一つお伺いしたいことがあるんですけれども、本市の場合はですね、今検討中ということですけれども、例えば、禁煙スペース問題あたりが、確かに庁舎が手狭でいろいろスペースの確保という面では難しいんじゃないかなと思っているんですけれども、この点でやはり振興局取り組みということなどについても多分お聞きをされているんじゃないかと思っているんですね。その辺のところについての状況を、もしわかれば教えていただきたいと思います。 6 市長公室長谷口英夫君)  振興局では廊下、階段等スペースを利用して5カ所ほど禁煙コーナー、喫煙所を設けているようです。市の庁舎におきましても禁煙コーナー等を設けるとすると、やはり廊下等になるんじゃないかと。どうしてもスペース的に部屋等の余裕はございませんので、廊下の隅あたり灰皿等を置いて、煙の対処を考えにゃいかんというふうに考えておりますけれども、何せ御承知のように狭い庁舎でございますので、そういうスペースの確保等は大変問題があるんじゃないかなということで検討しているところでございます。 7 8番(内田 豊君)  この問題については、いろいろ御苦労もあろうかと思うんですけれども、ぜひとも実施をしていただきたいという方向で御論議をいただきたいと。特に職員さんのことにつきましては、職員組合ともやはりいろいろ協議をなさなくちゃいけないでしょうし、それから、安全委員会ですかね、衛生委員会あたりとも話をしなくちゃいけないんじゃないかと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。これは要望しておきたいと思います。  それから、教育長にお伺いしたいと思うんですけれども、ポリカーボネート食器の使用について、先ほど、ことしの10月のですね、中学校での学校給食の実施についてメラミン食器を使われるということのお話がありました。そのことも含めて若干質問をしてみたいと思っているんですけれども、県教委の指導といいますか、できるだけやっぱり使用しないことが望ましいということで来ているんですか、そういうことでよろしいんですか。 8 教育長(北田 久君)  県教育委員会体育保健課のことなんですが、この食品衛生法に基づく国の基準はクリアしておりますと。現在使用しているものを使うなとは言えませんということです。 9 8番(内田 豊君)  その辺のところになりますと、先ほど登壇して質問申し上げましたけれども、若干中身と食い違いがあるなということを感じているんですね。環境庁とか、それから横浜国立大学が実験した結果によりますということで、これは熱湯を入れたり何度も洗う実験をしたところ、環境ホルモンの一種のビスフェノールAが検出されたと。このことを県教委体育保健課判断材料としてしたということで、結局できるだけ使わない方がよろしいということをちょっとお聞き、新聞なんかでも読んでいるんですね。そういった意味からしますと、給食の食器というのは当然そのことをですね、熱湯入れたり何度も洗うということについては繰り返すことになるんですけれども、長く使用すると化学物質が溶け出すおそれがあるのかどうかということをお聞きしたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 10 教育長(北田 久君)  私も新聞持っておるわけですが、横浜国立大学、それから環境庁のことが出ております。何度も洗う実験をしたところ、環境ホルモンの一種のビスフェノールAが出ておるということなんですが、これにつきまして県南保健所にも尋ねて、そして県教育委員会の方の指導も受けながらやっておるわけですけれども、やはり毎日子供たちが給食をするわけですので、もちろんこれは洗います。そういうようなことも含めながら県南保健所県教育委員会体育保健課に聞いてみますと、これについては、特に県南保健所の場合には、これは2.5ppmが基準値になっておるんだと、そのようなことで、事現在においてはこの基準値をクリアしておるので問題はないということでございます。 11 8番(内田 豊君)  もう一つお話をちょっとしてみたいと思っているんですけど、新聞の記事に載りましたことなんですけれども、調査の結果では温度が60度以上で溶け出すとの新聞報道があるということですね。特に化学物質に対する感受性が一番強い子供たちに対し、化学物質をいかにして接触させないか、吸収させないかということは、やはりきちんとそのようなところは教育委員会が判断といいますか、みずからがやはり基準を確立していただいて、やっていただかないといけないと思うんですけれども、もう一つ、メラミン食器の関係ですね。このことについて、10月から実施されるということを今お話ありましたけれども、購入されるということですね。このことの安全性ということについては確認をされたんですか、どうでしょうか。 12 教育長(北田 久君)  10月から実施をします中学校の場合には、メラミン製を使用いたします。これにつきましては、やはり食器を導入する場合については、厚生省の基準に従って文部省が示す。それと今度は、それを受けての県教育委員会の見解、県南保健所の見解等も十分取り入れまして採用しませんと、子供たちの命にかかわる問題ですから、非常にこれについては神経をとがらせておるわけなんですが、確かにメラミン食器につきましては以前問題になりました、昭和60年に。問題になりましたが、したがって、ホルムアルデヒドの問題ですよね。厚生省はこれを検査いたしまして、このホルムアルデヒドについては体外に排出されるので問題はないんだと。それと、今度は文部省、厚生省が昭和63年に国会答弁しとっですね。これを見ますときに、このようになっております。「厚生省におきましては、食品衛生法に基づき食器として安全基準を設けております。そこにおきまして4ppm以下ということでございますが、業界の自主規制として2ppm以下に抑えるという形になっておりまして、食器として安全基準は満たしておるというふうに承知しております。また、現実に一般家庭、あるいは食堂、病院などでも広く使われておるわけでございますので、文部省といたしましても、メラミン食器学校給食用の食器として使って差し支えないと判断をします」というのが国会答弁になっておるんです。 13 8番(内田 豊君)  今お話ありましたけど、先ほど私も壇上でもお話しましたけど、安全についてはきちんと真剣に考えていただきたいということで、やっぱり疑わしいものは使用せずと、疑わしいものはね。国の基準があったとしても疑わしいものは使用せずと。やはりその原則を確立していただかんと、先ほど申し上げましたけど、体について感受性の強い子供たちが将来、例えば、がんになったり、いろいろ環境ホルモンの問題も出ていますけれども、いろいろ障害を持ったり影響が出てくるんじゃないかということをですね、やはり教育委員会として原則をきちんと確立していただきたいということ。  それから、私の調べた範囲でですけれども、メラミン食器というのがやはり発がん物質ですね。これはメラミンと、それから教育長が先ほど申し上げられましたけど、ホルムアルデヒドが溶け出すことから、過去ですね、昭和60年代とおっしゃいましたけれども、導入の反対運動が起きて、それにかわる安全な食器としてポリカーボネート食器が出てきたんじゃないかと。そういった意味からしますと、メラミン食器安全性を確認されたということですけれども、果たしてそれが逆行するような格好になっているんじゃないかと思っているんですけれども、いかがでしょうか。 14 教育長(北田 久君)  このメラミン食器は非常に問題があるんだというので昭和60年にそうでしょう。ところが、このデータを集めて分析の結果、これは問題はないということでした。私は、現在小学校で使っておりますところのポリカーボネート、この問題でも厚生省の方は国の基準をクリアしておると、そのようなことが出ておるので、さらにデータ、情報を集めて研究を進めるということでしょう。ところが、それを使うなとは言いませんということですから、さっき申し上げたように、本当に子供たちはもちろん感受性が強い。このようなことで、安心ですよということで指導していきたいと、このように考えております。 15 8番(内田 豊君)  安心ですよということで指導したいということなんですけれども、果たしてそれが保護者なり市民の方の了解が得られるのかちょっと心配しております。  もう一つ、教育委員会としてですよ、今いろいろ話ありましたけど、私自身が考えるのは、やっぱり一番安全な食器というのが、使い勝手とか重いとか、いろいろあると思うんですけれども、やはり陶磁器の食器ですね。それから、強化ガラスとかいろいろありますよね。そういったことは考えていらっしゃらなかったんでしょうか、今度のメラミン食器の導入に関してですね。 16 教育長(北田 久君)  家庭の場合には陶磁器なんですが、これを今度は陶磁器にしますと重量の問題もあるわけですね。食器を入れるかごの大きさの問題もあるわけなんです。それから、やはりこうして特に小学校の状態も、これは島原市だけじゃないわけなんですが、実際中学校に導入するために先進地視察をしておるわけなんですね。ところが、陶磁器を使っておるところもあるんですよ。あるんだけれども、これには非常に問題があるんですと、どういう問題があるんですかと。重たいものだから、子供の持ち運びに非常に困るということが一つ。そして今度は、やはり子供ですから、落とす場合もあるわけなんですね。それで陶磁器、食器が割れて、それによって子供にも危険性がある。補充する場合の経済的問題もあるというようなことで、陶磁器にした場合には、そのような食器を運ぶかごの問題、それを収納する器具の問題、これもやりかえなくちゃいけないということで、私の方ではポリカーボネート、それからメラミン食器、陶磁器ということで全部比較をして検討しておるところでございまして、そういうことから、メラミン食器にしようというように決めたところです。 17 8番(内田 豊君)  陶磁器の件についてはいろいろ問題が、例えば、重いとか、使いづらいとか、割れやすいとか、かさばるとかあると思うんですよね。だけれども、そのことを実は考えていただきたいなと思ったのは、その逆転の発想といいますかね、そういったものであれば、やはり子供たちにきちんと指導して丁寧に扱うようにする。そういった教育的指導はできないものか、できなかったのかですね、こういったこともやっぱり学校給食の教育活動の域の一つじゃないのかなと思っております。  それから、一つの事例なんですけれども、佐賀県の有田町、ここは陶磁器の産地ですよね。ここでは当初30%の破損率ということで、陶磁器食器の導入予定をしておったんですけれども、実際には先ほど申しましたように、子供たちがやはり丁寧に扱うということで、割れやすいということでですね。実際のあれでは0.2%の破損率だったということが報告されているんですね。こういったこと、それは教育活動の一環、先生方の指導というのが大事なことじゃないかと思っているんですけれども、やはりこういった考え方も大事じゃないのかと。それで、また県内の波佐見町でもそういった陶磁器食器を導入されるということをお聞きしているんですね。  コスト面ということを先ほどお話になりましたけれども、プラスチックの場合はやはりどうしても劣化しやすいという傾向があるということで、総体的といいますかね、導入当初では陶磁器食器の方がやはりコストは高いと思うんですけれども、劣化しやすいというプラスチックの特性からしますと、総体的にはやはり陶磁器食器の方が安くつくんではないかという御意見もあるんですね。そういったことも御論議されたのかどうかということですね。  それから、プラスチック製品という意味では、メラミンとか、ポリカーボネートとか、ポリプロピレンというのがいろいろ食器類としての種類になっているみたいですけれども、このプラスチック製品は150度から200度ぐらいで結局つくられるということで、やはりその製造温度に近い温度での使用といいますか、例えば、温食とか熱湯を使うとかいうことになると、当然有害物質が溶け出すおそれが出てくるんではないかということも指摘されているんですね。そういった意味からしますと、やはり製造温度からできるだけ離れた温度で使うという意味では、陶磁器食器はやはり1,000度以上の温度でつくられるということですね。そうしますと、1,000度近くの温食を給食で使うということはあり得ませんから、当然そういったことも考えていく必要があったんじゃないかと思っております。  もう一つ、安全な食器の使用という観点からすると、私どもが思っているのは、やっぱり安全性や衛生面に全く不安がないこと。それから、食文化の伝統にふさわしい材質であること。それから、日々の食事を通して、確かに温かい生活習慣の習得など、やはり教育的見地に絡むものであること。それから、学校給食用食器として特別視するんでなくて、あくまで家庭の食事の延長線上で位置づけていただいて、子供たちがやはりおいしく食べられるものであることということが今求められているんじゃないかと思っているんですけれども、このことについてはどういうふうな考え方をお持ちでしょうか。 18 教育長(北田 久君)  学校給食というのは給食法という保護の中で学校教育として進められておるわけですから、ただ学校で食事をするというだけではないわけなんです、これは。やはり例えば、ニンジン1本にしましても、だれがつくるのか、それがどこに運ばれて、こうして食事に来るのか、そういうこと。そして今度は給食費の問題はどうなっておるのか、お父さん、お母さんというですね。そのようなことをすべて含めての、これは学校教育なんです。ですから、ただ物を食べるというのが学校給食じゃないと。  さっき、食器のもっと安全的な指導はできないのかとおっしゃいましたが、ところが、これはプラスチックにしろ、あるいは陶磁器にしろ、すべてやはりこうして買ってもらっておるわけですから、大事にしなくちゃいけないというのは学校教育の非常に大事な点なんですよ。そのようなことで、給食というものは食べる素材がどうしてできるのか、給食のおばさんたちがどうしてつくっているのかと、そういったことも全部学校教育で指導をしながらの給食でございます。 19 8番(内田 豊君)  今、教育長の答弁を聞いていまして、随分矛盾されたことをおっしゃっているなという感じがしました。前の3月議会で学校給食の実施について、ブロック化のことについて質問しましたけれども、随分かけ離れた意見を答弁されているなということを感じた次第です。  話は変わりますけれども、行政としてやはり現在ポリカーボネート食器安全性が云々されていますけれども、私個人的には、例えば、メラミン食器からポリカーボネートに変わってきたということに関しては、やはりいろいろ苦労されているんじゃないかと思っているんですね、安全な食器という意味では。安全な食器ですね。そういった意味で、やはり情報をいかにして早く取り入れて、みずからの安全な食器の導入といいますか、ということに関して教育委員会なり学校が努力されることも大事じゃないかと思っているんですけれども、もう一つ、そういった情報がなかなか入らないという問題に関して、例えば、鹿児島の伊集院町ではPC食器を陶磁器やポリプロピレン製にかえるということで新聞で報じられているんですけれども、ここのところは、これを見てみますと、やはり行政の苦労といいますか、何が安全な食器かとか、そういった意味の情報の確保ですね、ということがかなり苦労されているんじゃないかということを見ました。なぜかというと、御飯とかスープなどの熱いものとか温かいものは、陶磁器製の食器を使うということを決めているんですね。そのかわりに酢の物とかパン皿とか、冷たいものについてはプラスチックのポリプロピレンを使うということで分けているんですね。そういった取り組みも必要じゃないのかなと思ったんです。  環境ホルモンというのが、もう一つあるのはPC食器だけじゃなくて小規模焼却炉とか、それから野焼きとかいうことからも排出されるということでありますものですから、やはりその問題について、感受性の高い子供たちに対する影響にいかにして配慮していくのかということが求められているんじゃないかと思うんですね。そういった意味では、今後、教育委員会としましても、安全が確認されて食器の購入といいますか、買いかえを早急にやっぱり行っていただいて、保護者に安心感を与えていただきたいと個人的には思っています。これは要望です。  それから、小規模ネットワークの問題ですね。より充実した、つくっていきたいということなんですけれども、やはり市長、このことについては地元の町内会とか、隣近所の方々との連携が一番大事じゃないかなと思っているんですよね。そういった意味からしますと、そこら辺をきちんとやっぱり押さえていただいて、ボランティア活動を積極的に支援していただきたいと思います。  それから、受診率の向上ですけれども、このことについて、やはり関係機関、医師会とか県保健センターとかと協議しなくちゃならないということなんですけれども、ぜひとも御検討をお願いしたいと思っております。これも要望にかえさせていただきたいと思います。  それから、分別収集の関係なんですけれども、廃棄物等減量等推進員ですか、仮称ということで言いましたけれども、考えていないということなんですけれども、長崎市の方で4月から容器包装リサイクル法に基づいてペットボトルの分別収集を行っていますよね。島原市より早いんですけれども、ここのことについて実は長崎新聞に載りましたですね。これちょっと読んでみますと、やっぱり市民の啓発、周知は、チラシの全戸配布など十分行っていると言われていますけれども、市民のマナーの問題が結局是正されずに、捨て方について市民の浸透は不十分となっているということですね。このことについては、十分啓発をしていきたいということでお話されましたけれども、もう一つここに書いてあるのが、長崎市でその対策として市民当番制ということを含めて分別収集の定義徹底を図っていきたいと。  同時にもう一つあるのは、これはよそのことなんですけれども、啓発という意味で島原市もこの前たしか広報に載せてありましたけれども、チラシなんかもどんどん出していただきたい。特に民間の小型焼却炉、それから野焼きの防止という意味でチラシを作成していただいて、市民に配布していただきたいということですね。このことについて、やはり実施してみられて都合が悪いようであれば、どんどん改善していただきたいと思います。そういったことで要望しておきたいと思います。  一般廃棄物最終処分場のことについてなんですけれども、調査はしていないということなんですけれども、今後調査する予定はありますでしょうか、どうでしょうか。やはり先ほどの答弁で燃えかすとかいろいろお話されましたけれども、そういった意味では調査をすべきじゃないのかなと思っているんですね、いかがでしょうか、そういうところ。 20 市長(吉岡庭二郎君)  先ほど申しましたように、当時はこのような形で埋立処分できると、むしろ廃棄物埋立処分は原則としてこの廃棄物について行うことができるというふうな指導があっておりますので、その当時のあれで適正にやっておりますので、これについては、今からそれをさらにまたもとに戻って調査するということは考えていないところであります。 21 8番(内田 豊君)  調査、指導、それを考えないということなんですけれども、将来的にあのあたりに、例えば、人家がふえてきたり、いろいろそういった意味での人の往来とか関係が出てきたら、やっぱりいろいろ問題になって、例えば、水質の問題とか出てくる可能性あるんですよね。特に漁業と海岸にすぐ隣接しているものですから、海への被害が及ぶことはないのかどうか、そういった意味からしますと、やはり調査を含めた研究をしていただきたいと思っております。  それから、家電リサイクルの関係ですけれども、やはり先ほど壇上でも申し上げましたけれども、このままではやっぱり人目につかないところ、それから、そういった意味での眉山の東側だけじゃなくて、いろんなところに捨てられる可能性が出てくるんではないかと思っているんですね。これについては啓発を行うということなんですけれども、やはり私が個人的に思うのは、特に個人の方はそうでないかなと思ったりするんですけど、どうでしょう、現在も含めた業者の方々があるんじゃないかなと思っているんですね。そういった意味では、もっともっと強力な取り組みといいますか、啓発も含めて、告発までいかないとは思うんですけど、できましたらそういったことも含めて対応していただきたいと思います。  それから、消防防災のことについてなんですけれども、やはり特定の消防団に過重な負担がかからないように、それから、地域消防に市民の方が積極的に参加できるような体制ですね。特に島原市内では、中心部の3地区関係はほとんどやっぱり消防団のなり手がないということは言われていますよね。現実に見てみますと、かなり高齢の方がいらっしゃるということですね。そういった意味では、やっぱり適正な消防体制になるようにぜひとも御論議をしていただきまして、是正をしていただきたいと思います。  それから、公園の整備と展示物ですけれども、根の埋め戻しですね、これ検討するということですけれども、ぜひとも検討していただきたい。  それから、機関車の件なんですけれども、案内板を補修するということなんですけど、一つの提案といいますか、お願いなんですけれども、例えば、補修した後、屋根をつけるとか、それから機関車の下に、路面にバラスを敷いたり、それからコンクリートを打ったり、それから線路をきちんとつけたり、そういったふうにして、やはりきちんと管理をするということが大事じゃないかと思っているんですね。ああいったものは、やはりなかなか今珍しくて、いざすぐ手に入れようかなということは考えられないことですから、ぜひとも御努力いただきたい、検討いただきたい。同時に、島鉄のOBのボランティアの方が清掃されていますよね、島鉄OBの方がボランティアということで清掃されていますけれども、この方々のやっぱり好意も無にしないようにというようなことで御努力をいただきたいと思います。  以上で終わります。 22 議長(片山郁雄君)  午前11時15分まで休憩いたします。  休憩中に関連質問がございましたら、通告をお願いいたします。                                午前10時54分休憩                                午前11時16分再開 23 議長(片山郁雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  19番議員の災害問題について、松本匠議員から関連質問の通告があっておりますので、これを許します。 24 10番(松本 匠君)  上田議員の災害問題についての中の復興アリーナの問題について、お尋ねをさせていただきたいというふうに思います。  3月議会の中で、この復興アリーナの問題につきましては、財政と絡めた問題ということで大変大きな論議になりました。また、がまだす計画の中でも、たしか第25番目の項目として、全国的なイベント並びにコンベンション等の復興のシンボルとして位置づけるというふうな内容になっているかと思います。しかしながら、論議を聞いていく過程の中で、これは財政の問題とも関連をするわけですけれども、今例えば、監査をするときも、その事業の効率性、合理性並びに適切性はきちんと把握をしていくような方向になっているかと思うわけですけれども、計画に当たってもそのことがきちんとできているのかどうなのかということが問題になるかと思います。議会の論議の場の中で、さまざまな夢という形では語られてはいます。しかしながら、例えば、財政的な効率性、合理性はどこの段階で、どのような形で判断をされてやられたのか、私どもにはほとんど見えてきておりません。教育厚生委員会の中でも、審議会の中ではほとんどつくることを前提として論議がされましたというふうな内容になっておりますので、第1点目として、こうした効率性、合理性、適切性がどこの段階でどのような形で論議されてゴーサインを出されたのか、1点目にお尋ねをしておきたいと思います。  それから、2点目に、私も教育厚生委員会でこの論議があるときに番外議員として傍聴をさせていただきました。そのときに驚いたことが一つあります。ハードの設計図の見事さは、それはそれなりの専門家がつくったものでありますから置いとくといたしましても、じゃあ、その中で何をしていこうとするのかというところが非常に見えにくい現実があります。教育厚生委員会と、それから昨日の議会での答弁を振り返ってみますと、教育厚生委員会の中で最初出されたのはほとんど既存の施設で、こういう活用がなされておりますので当てはめてという内容でありました。さらに、きのうは、それを省いて、各課ではこういう可能性がありますということが出されました。30億円かけてつくるわけですね。既にこうした計画を立てるときに、そのような十分な企画、立案が出されてしかるべきだというふうに私は考えるわけです。そうでないと、一番最初に申し上げました効率性、合理性、適切性、これは判断できないということになるのではないでしょうか。そういう意味で、もう一度そのところについて出された企画が、例えば、全国イベント、どのような形になっているのか、あるいは他の施設でもできること、できないこと、いろんな仕分けが必要だろうと思いますので、詳しい御提起をお願いしたいと思います。  それから、3点目に、私は会派の研修や、あるいは議員の視察で、さまざまなこうした多目的ホール、あるいはイベント、あるいは文化的な施設を研修させていただきました。物事を進めていく上には、建物、イベントだけがあれば十分だということではありません。私が一番感心させられたのは、それを推進していく人の力、人の情熱、進んでいる先進自治体と言われているところは、ほとんどそういう人たちが皆担っているのが現状です。  例えば、一例を申し上げます。ちょっと名前は忘れましたけれども、教育厚生委員会で何年か前に視察に行きました、浅間山の近くの火山の博物館、全国に手紙を出され、出向いていかれ、必死になって行動を重ねられた結果として、やっととんとんなんですよと。その力にはびっくりさせられました。ほかにも文化的な施設でも、みずからが自主的なスケジュールを立て、自主的な行動をなさり、そして、それを担われる方が少なくとも2名か3名はおられるというのが現状なんです。そこのところをきちんと把握し、提起をしないと、議会も市民も討論の素材がないというのが現状ではないでしょうか。もちろん、私はスポーツ関係の方々が新たな施設をお望みだということについては十分理解をしているつもりであります。現状を一言で言わせていただければ、大変失礼な話かもしれませんけれども、バブルの好期の箱物行政というのを一歩も前に出たような形ではクリアしていないのではないかというふうに思えてしようがないわけです。
     以上、3点、4点申し述べましたけれども、御答弁をお願いいたします。 25 教育長(北田 久君)  島原復興アリーナについてのことなんですが、効率性、合理性、適切性というようなこと、そして今度はイベント等につきましても、あるいは全国的なことについてもというようなことなんですが、これが、じゃあ復興アリーナができてから、その中で何をするのかというようなことなんですけれども、私どもは、まず小・中学校の体育館で現在活動をしておる。そして今度は大体年間どのくらいの可動率なのかという、そういったことも調べておりますが、これがそのシーズンになってくると、中心部から三会、安中、あるいは今度は郡部の方にと、このように広がっていっておるわけですね。そのようなことも一応調査をいたしましたし、これは体育的なものですけれども。  それから今度は、文化会館、あるいは公民館等でいろんな行事、活動をやっている。これはこれにして、やはりそこを利用するものは公民館、あるいは文化会館というのも十分活動できるようにしなくちゃいけない。そのことも一応調べながら、そして、各課と言いましたのは、この庁内の各課の中でどのような行事があるのかというようなこと等も一応基礎資料として調べる必要がある。それと、今度は他市の体育館で、例えば、県立体育館なんかできた。そういうので全国的なものはどういうものが実施されておるのかというようなこと等も調べて、そして、やはりこうした大きな体育館ができるわけですので、これは体育的活動も文化的活動も十分活動ができるような内容でなければならないということで、まず地元からそのような調査をいたしておるわけなんです。それで県段階、そして今出ました、例えば、県立体育館がイベント等をする場合に、どうやっておられるのかというのも参考にしながら、もちろん県外と十分連携をとらなくちゃいけない部面については、連携をとってやっていかなくちゃいけないと、このように考えております。  そのようなことで、市の体育館にしましても、これは残して十分体育活動をやっていただく。それとあわせて今度は、やはりこうしてプロ的ないろんな行事をする場合、例えば、バレーボール等を呼んでやる場合でも、いろいろとやはりプロ級の人から意見が出ておるわけですね。そういったことで、中には市の体育館ではちょっと面積的にも問題があるがなというようなこと等も出ておるけれども、市民スポーツの向上のために一応来てもらっておるわけですが、そのようなことから、やはりプロ的なそういったチームを呼ぶ場合でも、市にはこういった総合体育館があるぞということで大いに来てもらうというようなことで、そういった部面からでも必要であろうと。今御質問がありました、私はこのイベント等にしましても、基礎資料を十分集めて、今後十分対応していかなくちゃいけないと、このように考えております。 26 10番(松本 匠君)  一言、これは私の私見ですけれども、見解を申し上げさせていただきますけれども、文化的なことで利用できますよということをおっしゃっていますけれども、恐らくほとんど利用不可能だと思います。と申しますのが、たしかあの図面の中では可動式のいす等々で舞台ができるというふうになっておりますけれども、あの舞台の広さのままでは本当に100人か200人規模ぐらいの舞台の装置だろうと思うんです。恐らく大規模なことをやろうとすれば、全部機材については、やられる方の持ち込みということ以外には考えられないわけです。そういうことも配慮をしながら、本当に行事をやる、イベントをやるというふうに考えられているのかどうなのかというのは、ちょっと見ただけでも大変疑わしいという側面があるわけです。  そして今、教育長は、小学校の体育館の話、それから市の体育館の話、いろんな話をされました。しかしながら、じゃあ、それが今回のこの論議の主軸になるかといえば、そうじゃないでしょう。あのがまだすの中には、明らかに全国的なイベント、コンベンション、そして復興のシンボルというふうに書いてあるわけです。その意味では、今までの島原のいろんなイベントの立て方、あるいは誘致の仕方、それを越えたものとして設計がありますよということがきちんとうたわれているんですよ。問題はそこを軸にして論議しないといけないはずなんですけれども、そこのところは後からついてきたという形になっているわけでしょう。だから、私はこの合理性、効率姓というのはどういう意味で検討をされたのかというふうにお尋ねしているんです。最初からそういう論議であれば、論議が論議としてかみ合いますけれども、がまだす計画の中の──私これ、がまだす計画の中で決定をされたと聞いていますから、そういうふうに言葉として使っているんですけれども、内容と、教育長が言われている内容は、相当な隔たりがあるわけなんですよ。  これ正直私の感想を申し上げますけれども、後で慌てて各課も何かできるものはないのかというように回られたのが現状じゃないですか。こんな企画の立て方がどこにあるんでしょうか。がまだすはがまだすで、きちんと論議はされたと思いますよ。そういうことも含めて、財政的な問題はどうなんだということも含めて当然立てられているはずでありますから、そこのところは御答弁としてきっちり押さえて答弁をしていただきたいと思うんですけれども、もう一度、お願いいたします。 27 教育長(北田 久君)  私が文化会館とか、あるいは体育館とか、各課のことを申し上げましたのは、そういったものを基礎にしながら足元も十分調べて、そして今度は、例えば、市長部局の方も九州大会的なものもありましょう、あるいは全国的なものもありましょう。そのようなものも一応聞きながらという意味なんですよ。ですから、小学校の体育館、市の体育館、あるいは文化会館というのを上げましたのは、そういうのも一応調べながら、現在の小・中学校の体育館は体育館として、市の体育館、文化会館は文化会館として運営をしながら、そして、そういうものを見ることによって、今度は九州的なものはどういう内容があるのか、全国的なものはどういう内容があるのか。そして今度は、これが県下の8市の中での体育館でどういったイベントをやっておるのかということを調べながら九州全域に、全国的にということで、何も私はこれが九州全体のことを、全国的なものを無視しておるというのじゃないわけです。そういうところまでいかないとだめなんだという発想、考えは持っておるわけです。 28 10番(松本 匠君)  基礎データであるということについては、私は理解をしているつもりです、おっしゃるとおりでしょう。しかし、私が参加した委員会の中ではこれだけですよということなんですよね。そういう出し方が議論を巻き起こし、ましてや30億円といえば当初予算の約5分の1に匹敵するような巨大なプロジェクトですね、そういうところにふさわしいのかと。基礎データは基礎データとして、それこそあなた方がいつもやられるように置いといて、尋ねられたら基礎データはこういうことがありますということの基礎データの出し方でしょう。既に設計図も含めて、今度は基本設計から実施設計ということに入っていくわけでしょう。その段階では、既にそういう全容が明らかにされ、先ほど私が申し述べた適切性、合理性、効率性、どういうものかということで、少なくとも議会の中では議論ができる体制はつくっとかんといかんですよ。  これまでさまざまな論議してきましたけれども、非常にですね、私さっきひょっとしたら大変失礼な言い方をしたかもしれません。バブル期の箱物行政であるというふうな言い方をしておりましたけれども、なぜそう思うかといえば、わざわざ持ち出すわけでもないんですけれども、給食問題のときもそういうふうなことを感じました。本当に市民的な論議と、それを受けた議会での論議を教育委員会はどのように考えられているのかということすらはっきりしないんですよ。がまだす計画で決まりました、審議会で決まりました、その過程の中では、例えば、財政の問題も含めてきちんと論議ができているかといえば、そうじゃない。聞いてみれば、少しそのような意見が出ましたと。先ほどちょっと各常任委員会の委員長さんとお話をしたら、私が言ったんですよということも言われたんですけれども、ほとんどそれ以外の意見は場として申し述べられないというふうな形になっているわけですね。こういう市民との関係のあり方、議会としての関係のあり方、決して私は、今むしろ、例えば、どなたかが言ってらっしゃいましたよね。長崎の廃棄物の処理問題に関しては、市長が市民の検討委員会をつくったと。そして、議会にもたしか特別対策委員会ができているはずです。そういうものが審議会だというふうにおっしゃれば、それまでかもしれませんけれども、もうちょっと工夫をした論議の過程も、私はこういう復興のシンボルと書いてあるわけですから、いるのではないかというふうな気もいたします。  さらに、最後に私マンパワーの問題を申し上げましたけれども、そういう問題については、これまで一言も委員会の中でも、本会議の中でもされていないんです。やられるのは人の力なんです。そして、正直に申し上げます。例えば、現在の文化事業団等々の、いろんな市から委託をされた団体の活動を見るときに、大変私はこの場では言いにくいんですけれども、もう正直に申し上げる時期が来ているんじゃないのかなというふうに申し上げるんですけれども、それは一つは財政的な問題もあります。しかし、市民の中には管理はあっても運営はないという声が圧倒的なんですよ。だとするならば、どうしていくのかと、これは復興のシンボルなんですよ。そういうところも含めて、組織がどうあるべきかということも投げかけられんと私たちは判断する基準に困るわけなんですよ。少なくとも基本設計をこういうふうにしてやりますというときには、そういうハードとソフトが一体になって提案をされないと論議はできないですよ。じゃあ、そのマンパワーについて、そして、シンボルということで、ふさわしい遂行体制について、どのようにお考えになっているか、お尋ねをしておきたいと思います。 29 教育長(北田 久君)  一応基本設計はできておりますので、これについては全員協議会でも一応説明を申し上げましたですね。そして、この基本設計等について、今度はもちろんつくる段階においては建設検討委員会で先進地視察もいたしまして、そして今度は御意見聞きながらやってきたわけなんですが、これについて、今度は議会の皆さん方の御意見も聞きながら進めてまいりますと、このように申し上げておったわけです。 30 10番(松本 匠君)  お尋ねをした分の適切なお答えであるというふうにはちょっと理解できません。私は、人をどうやってつくっていくのか、運営する組織をどうされるのかというふうなお尋ねをしたわけです。恐らく今までも出されておりませんから、論議がされていないものというふうにしか理解できません。ぜひきちんとした論議をして、私どもに御提示くださるよう要望をしておきたいと思います。  重ねて申し上げますけれども、もし本当に建設するんであれば、これはがまだす計画の中にも書いてあるとおり復興のシンボルなんです。言ってみれば島原市が本当に今後どういう復興過程をたどっていくのかということの一つの道しるべであり、そして、ここ十数年来、あるいは市政始まっての中でもターニングポイントを画するようなプロジェクトだというふうに私は思います。  そういう中で、今こういう形で進んでいきますという時期の設定等々も御案内を私ども受けておりますけれども、ぜひもう少し全般的な、なおかつ企画力に富んだ、人はこうしてつくる、島原市はこうしてつくるというふうなことも含めて十分な慎重な論議の場をつくっていただくように要望をします。そして、それが、もうこれは余り言いたくはないんですけれども、あなた方はすぐこの時期に当てはめてということを、それに沿って物事を運ばれようとします。そして、例えば、今までだったら全員協議会ということで云々だったからということだったでしょう。議会は今度そういう立場じゃありませんよということを申し上げておりますけれども、そういう運び方でない、本当に議会が議会として、行政が行政として、きちんと復興と特にその中心になっている復興アリーナの問題については論議ができていくことを期待して、私の質問を終わります。 31 議長(片山郁雄君)  これにて市政一般質問を終結いたします。  日程第2.第38号議案 建設工事請負契約の締結についてを議題とし、議案の質疑を行います。  第38号議案について質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 32 議長(片山郁雄君)  質疑を終結いたします。  これより議案の委員会付託を行います。ただいま議題となっております第38号議案は教育厚生委員会に付託いたします。  次に、今期定例会において、本日まで受理した請願はお手元に配付の請願文書表のとおり所管の委員会に付託いたしましたので、御報告いたします。  以上で本日の日程は終了いたしました。  次の本会議は6月17日定刻より開きます。  本日はこれにて散会いたします。                                午前11時45分散会 Copyright © Shimabara City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ 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