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03月27日-09号

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  1. 佐世保市議会 2001-03-27
    03月27日-09号


    取得元: 佐世保市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    平成13年  3月 定例会          3月定例会議事日程 第9号                    平成13年3月27日(火曜)午後2時開議第1 第26号議案 平成13年度佐世保市等地域交通体系整備事業特別会計予算第2 第27号議案 平成13年度佐世保市土地取得事業特別会計予算第3 第33号議案 佐世保市情報公開条例の全部改正の件第4 第34号議案 佐世保市情報公開審査及び個人情報保護審議会条例の全部改正の件第5 第35号議案 佐世保市手数料条例の一部改正の件第6 第36号議案 佐世保市災害派遣手当に関する条例の一部改正の件第7 第37号議案 佐世保市営アルファ駐車場条例制定の件第8 第38号議案 佐世保市事務分掌条例の一部改正の件第9 第39号議案 佐世保市職員定数条例の一部改正の件第10 第40号議案 佐世保市職員退職手当支給条例の一部改正の件第11 第41号議案 佐世保市議会議員及び佐世保市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部改正の件第12 第42号議案 佐世保市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正の件第13 第18号議案 平成13年度佐世保市住宅事業特別会計予算第14 第24号議案 平成13年度佐世保市土地区画整理事業特別会計予算第15 第43号議案 佐世保市三川内地区特別工業地区建築条例の一部改正の件第16 第44号議案 佐世保市ハウステンボス町娯楽・レクリエーション地区建築条例の一部改正の件第17 第45号議案 佐世保市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部改正の件第18 第19号議案 平成13年度佐世保市国民健康保険事業特別会計予算第19 第22号議案 平成13年度佐世保市災害共済事業特別会計予算第20 第25号議案 平成13年度佐世保市老人保健医療事業特別会計予算第21 第28号議案 平成13年度佐世保市介護保険事業特別会計予算第22 第32号議案 平成13年度佐世保市立総合病院事業会計予算第23 第46号議案 佐世保市国民健康保険条例の一部改正の件第24 第48号議案 佐世保市病院事業の設置等に関する条例の一部改正の件第25 第20号議案 平成13年度佐世保市競輪事業特別会計予算第26 第21号議案 平成13年度佐世保市卸売市場事業特別会計予算第27 第23号議案 平成13年度佐世保市簡易水道事業特別会計予算第28 第29号議案 平成13年度佐世保市水道事業会計予算第29 第30号議案 平成13年度佐世保市下水道事業会計予算第30 第31号議案 平成13年度佐世保市交通事業会計予算第31 第47号議案 佐世保市水洗便所改造等資金貸付条例の一部改正の件第32 第17号議案 平成13年度佐世保市一般会計予算第33 決議案第2号 佐世保市公立幼稚園の見直し推進計画に関する決議第34 第49号議案 佐世保市議会政務調査費交付条例制定の件第35 第50号議案 佐世保市助役選任の件第36 第51号議案 佐世保市収入役選任の件第37 第1号諮問案 人権擁護委員の候補者推薦の件---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(35名) 1番 松本世生君       2番  田中 稔君 1番 松本世生君       2番  田中 稔君 3番 浦 日出男君      4番  草津俊比古君 5番 森岡浩一君       6番  大隈輝子君 7番 速見 篤君       8番  原田 正君 9番 明石 功君       10番  井植ミチヨ君 11番 永山正幸君       12番  野田郁雄君 13番 宮島 泉君       14番  吉福恒夫君 15番 井手吉弘君       16番  溝口芙美雄君 17番 山下隆良君       18番  貞方道明君 19番 山口 健君       20番  橋本純子君 21番 久池井一孝君      22番  宮城憲彰君 23番 長野孝道君       24番  松尾裕幸君 25番 坊上正義君       26番  高村照男君 27番 嬉野憲二君       28番  久田憲靖君 29番 吉田勝利君 31番 市岡博道君       32番  梯 正和君 33番 山口哲治君       34番  片渕雅夫君 35番 山本大寛君       36番  西村暢文君欠席議員(1名) 30番 崎山勝夫君---------------------------------------説明のため出席した者 市長       光武 顕君     助役         村上啓次郎君 助役       松嶋憲昭君     収入役        田平敏昭君 総務部長     鶴崎耕一君     企画調整部長     大野貞信君 経済部長     児玉紘幸君     都市整備部長     福田和範君 土木部長     黒山雅夫君     農林水産部長     山村 巖君 市民部長     本 浩行君     保健福祉部長     浅沼一成君 港湾部長     草場昭義君     教育次長       野元久弘君 総合病院長    齊藤 泰君     総合病院事務局長   萬屋良三君 環境部長     末竹健志君     水道局長       野口日朗君 交通局長     川野公照君     消防局長       種岡日出明君 教育委員会委員長 家永 学君     農業委員会会長    山本増夫君 代表監査委員   外薗耕一郎君    選挙管理委員長    田中森潮君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長     井福 紀君     事務局次長      田中廣人君 議事課長補佐   豊村邦雄君     議事課副主幹     山田信彦君    午後2時01分 開議 ○副議長(吉田勝利君)  出席議員は定足数に達しております。 これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △事務報告 ○副議長(吉田勝利君)  諸般の報告はお手元に印刷配付いたしておりますので、朗読を省略いたします。---------------------------------------  事務報告         第6号          平成13年3月27日1.次の議員から欠席届が提出された。   崎山勝夫議員2.監査委員から次の報告が提出された。 ①監査委員報告第36号 定期監査の結果について(保健福祉部) ②監査委員報告第37号 定期監査の結果について(水道局)--------------------------------------- △日程第1 第26号議案から △日程第11 第42号議案まで ○副議長(吉田勝利君)  日程第1第26号議案から日程第12第42号議案までの12件を一括議題といたします。 総務委員長の審査報告を求めます。---------------------------------------          平成13年3月22日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       総務委員長 溝口芙美雄     総務委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第26号議案 平成13年度佐世保市等地域交通体系整備事業特別会計予算第27号議案 平成13年度佐世保市土地取得事業特別会計予算第33号議案 佐世保市情報公開条例の全部改正の件第34号議案 佐世保市情報公開審査及び個人情報保護審議会条例の全部改正の件第35号議案 佐世保市手数料条例の一部改正の件第36号議案 佐世保市災害派遣手当に関する条例の一部改正の件第37号議案 佐世保市営アルファ駐車場条例制定の件第38号議案 佐世保市事務分掌条例の一部改正の件第39号議案 佐世保市職員定数条例の一部改正の件第40号議案 佐世保市職員退職手当支給条例の一部改正の件第41号議案 佐世保市議会議員及び佐世保市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部改正の件第42号議案 佐世保市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正の件 以上、いずれも原案を可決した。--------------------------------------- ◆総務委員長(溝口芙美雄君) (登壇) 本委員会に付託されました各案件につきまして、審査の概要並びに結果の報告をいたします。 まず、第26号議案平成13年度佐世保市等地域交通体系整備事業特別会計予算についてでありますが、松浦鉄道株式会社の経営安定を図るため、基金積立金などの経費415万円が計上されております。これにより、平成13年度末の基金総額は、5億2,356万円となる見込みであります。 次に、第27号議案平成13年度佐世保市土地取得事業特別会計予算では、崎岡町造成宅地取得費などの経費7億5,756万円が計上されております。 次に、第33号議案佐世保情報公開条例の全部改正の件についてでありますが、本市の情報公開条例は昭和62年3月20日に公布、同年10月1日に施行されておりますが、施行後13年を経過していることから、現行条例を、市民の権利の保護及び情報化時代に対応し、市民のニーズに即応できるようにするため、情報公開法も参考に、全面的な見直しが図られているものであります。 主な改正点といたしましては、まず、第1条の目的規定に、行政情報に対し「市民の知る権利」を認め、行政としては「市民に説明する責務」いわゆるアカウンタビリティを盛り込み、公正で開かれた市政の実現と市民の市政参加の推進に資することが明記されていること。 次に、情報の定義を「文書、図画、写真等の可視的情報」以外に「フロッピーディスク、光ディスク、ビデオテープ等」の「電磁的記録」を掲げるとともに、従来、決裁済・供覧済という一定の処理を終えた情報を公開の対象としていたものを、今回、行政情報の決裁等の手続の終了を要件としない、組織共用文書を対象としたこと。 また、従来では限定されていた情報公開の請求権者が、今回から「何人も」という規定に変更することにより、誰でも公開請求ができるようになったこと。 さらには、非公開情報に当たる「個人に関する情報」のうち、「公務員情報」については公開としたこと--などであります。 なお、今回の改正に伴い、第34号議案佐世保情報公開審査及び個人情報保護審議会条例の全部改正の件において、審議会の所掌事務に、情報公開制度の運営に関する重要事項について、諮問された事項を調査審議する規定が新たに置かれるなど、審議会の機能についても充実・強化が図られております。 次に、第37号議案佐世保市営アルファ駐車場条例制定の件についてでありますが、市が取得予定の戸尾再開発ビル「アルファ駐車場」を平成13年5月上旬に供用開始することに伴い、公の施設として位置づけるとともに、24時間営業の駐車場253台分を佐世保市交通局に管理委託するものであります。 なお、本条例の提案にあわせて、別途一般会計予算において、保留床170台分の購入経費12億2,000万円が計上されております。 委員会では「財政事情が厳しい折、12億2,000万円もの経費をかけて市が保留床を買い取り駐車場を設置する理由は何か」との質疑がありました。 これに対し当局からは「本市としては、三浦町の旧魚市場に都市計画決定よる178台分の駐車場を持っていたが、西九州自動車道の関連で解体することとなり、当時の建設省から、この代替駐車場を周辺地域に設置するよう求められていたこと。 また、平成9年に策定された『佐世保市駐車場整備計画策定調査報告書』によると、佐世保駅を中心として、潮見町交差点から戸尾町交差点の間の国道35号線の東西の区域に、時間貸し駐車場の需要見込台数975台に対し、748台が不足するという調査結果が出ており、この748台に対して、駐車場整備計画策定年における公共と民間の負担割合を公共3割、民間7割というふうに定めていることから、この3割を公共が負担しなければならないこと。 また、アルカスSASEBO駐車需要予測台数520台に対して、その不足する台数442台の一部を確保しなければならないこと-以上のような理由によるものである」との答弁があっております。 また、委員からは「管理委託先を、なぜ民間ではなく交通局にしなければならないのか」との質疑があり、当局からは「基本的に、いままで交通局が島瀬で駐車場経営を展開してきたという人的な要素と、駐車場経営そのもののノウハウがあるということ。 そして、まだ議会に提案し決定をいただいていることではないが、年間3,000万円から5,000万円ほどの収益を上げている九十九島の遊覧船事業について、パールシー株式会社への移管を要請していることに対し、交通局からは、何らかの形で黒字部分の補てんを要請されていたこと。 さらに、現在、交通局に土地を貸し管理委託している暫定駐車場がなくなった場合、交通局としては、そこからの収益もなくなることなどを勘案し、行政施策の総合的判断から、年間3,000万円程度の収益が予想されるアルファ駐車場を交通局に管理委託するものである」との答弁があっております。 これを受け、委員からは「市当局としても起債により事業を推進している現状を考えると、本来は収益を一般会計に繰り入れるべきであり、そこへきて、交通局との交換条件による管理委託については、納得のいかないところである」との意見がありましたが、これに対し当局から「交通局の乗り合いバス事業について、財政再建期間は黒字を維持していたものの、平成12年度、13年度の見込みでは、また赤字に転換せざるを得ないほど乗客が少なくなってきている状況である。そういう中で、一般会計と交通事業会計はお互いに独立した関係とはいいながら、やはり無関係とは言えず、観光船事業という黒字の附帯事業をはぎ取るということになれば、財政的に与える影響が大きいので、私どもとしてはこのような措置を取らざるを得なかった」との答弁がなされております。 次に、第38号議案佐世保事務分掌条例の一部改正の件についてでありますが、農林水産部内に「全国豊かな海づくり大会推進課」を設置するとともに、「女性企画課」を「男女共同参画課」に名称を変更するものであります。 次に、第39号議案佐世保職員定数条例の一部改正の件についてでありますが、事務事業の見直しに伴い、市長部局定数を27名、交通局定数を6名、教育委員会定数を5名減員するものでありますが、これにより、本市全会計におきます職員定数は3,028名となるものであります。 委員会といたしましては、第35号議案佐世保市手数料条例の一部改正の件、第36号議案佐世保災害派遣手当に関する条例の一部改正の件、第40号議案佐世保職員退職手当支給条例の一部改正の件、第41号議案佐世保市議会議員及び佐世保市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部改正の件、第42号議案佐世保市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部改正の件を含む、以上12件につきましては、当局の説明を了とし、採決の結果、全会一致で原案を認めることに決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○副議長(吉田勝利君)  ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑をとどめます。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。 これより、第26号議案から第42号議案までの12件を一括して採決いたします。以上12件は、原案のとおり決することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって以上12件は、原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第13 第18号議案から △日程第17 第45号議案まで ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第13第18号議案から日程第17第45号議案までの5件を一括議題といたします。 都市整備委員長の審査報告を求めます。---------------------------------------          平成13年3月23日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       都市整備委員長 山下隆良    都市整備委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第18号議案 平成13年度佐世保市住宅事業特別会計予算第24号議案 平成13年度佐世保市土地区画整理事業特別会計予算第43号議案 佐世保市三川内地区特別工業地区建築条例の一部改正の件第44号議案 佐世保市ハウステンボス町娯楽・レクリエーション地区建築条例の一部改正の件第45号議案 佐世保市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部改正の件 以上、いずれも原案を可決した。---------------------------------------都市整備委員長(山下隆良君) (登壇) 本委員会に付託されました各案件につきまして、審査の概要並びに結果を報告いたします。 まず、第18号議案平成13年度佐世保市住宅事業特別会計予算においては、シルバーハウジングを含めた泉福寺団地建てかえ6期・7期工事、赤崎団地建てかえ2期工事の継続事業を実施するとともに、赤崎団地建てかえ3期工事の実施設計や十郎原団地建てかえ3期の造成工事並びに特定優良賃貸住宅供給促進事業などの経費として19億2,872万円が計上されております。 次に、第24号議案平成13年度佐世保市土地区画整理事業特別会計予算においては、昨年度に引き続き、建物等移転補償費、駅前広場及び潮見町干尽町線の電線類地中化工事、また、歩行者専用道路1・2号線などの道路築造、小佐世保川緑道整備などの経費として8億6,124万円が計上されております。 土地区画整理事業地内の保留地の問題に関して、委員会では「平成15年度までに、3カ所の保留地の売却をしなければならないという時限的なものがある中で、景気低迷等、社会情勢を勘案するとき、経済部が所管する中小企業対策の融資制度の対象とするなど、保留地の買収にかかわる融資制度導入などの具体的な対策を講じる必要があるのではないか」との質疑があり、当局からは「保留地処分については、平成14年度当初に売却を予定していたが、全国豊かな海づくり大会の開催にかかる駐車場対策の関係で、14年度後半にならざるを得ない。保留地の融資制度については研究をさせていただきたい」との答弁がありました。 続いて、第43号議案佐世保三川内地区特別工業地区建築条例の一部改正の件及び第44号議案佐世保ハウステンボス町娯楽・レクリエーション地区建築条例の一部改正の件の2件については、平成4年から平成12年にかけて改正された都市計画法及び建築基準法並びに同法の施行令により、表現の適正化などが行われたもので、本市条例に引用している法令の条項番号及び文言の整理が行われるものであります。 この件に対して当局からは「もっとも早いものでは、平成4年に改正交付されたものを根拠としている。このように提案がおくれた理由としては、平成4年の改正時に、関係する法令の改正が引き続き行われるという情報を得ていた関係、さらには内容が文言の整備と条項番号の整備で、直接的には手続等の問題も発生しないという判断から、一連の関係条文の整備が終わるのを待って改正したいということで考えていた。当初からすると、8年余の長期にわたって議会の審議に付さなかった結果となり、判断に慎重さを欠いたことを衷心からお詫びを申し上げる」との説明がありました。 この件に関して委員会といたしましては、2度とかかることがないよう注意を促すものであり、今後は改正の都度、議会の審査に付すよう指摘をいたしておきます。 このほか、第45号議案佐世保市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部改正の件が上程されております。 以上が審査の概要でありますが、採決の結果、いずれも当局の説明を了とし、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○副議長(吉田勝利君)  ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑をとどめます。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。これより、第18号議案から第45号議案までの5件を一括して採決いたします。以上5件は原案のとおり決することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、以上5件は、原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第18 第19号議案から △日程第24 第48号議案まで ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第18第19号議案から日程第24第48号議案までの7件を一括議題といたします。 文教厚生委員長の審査報告を求めます。---------------------------------------          平成13年3月23日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       文教厚生委員長 野田郁雄    文教厚生委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第19号議案 平成13年度佐世保市国民健康保険事業特別会計予算第22号議案 平成13年度佐世保市災害共済事業特別会計予算第25号議案 平成13年度佐世保市老人保健医療事業特別会計予算第28号議案 平成13年度佐世保市介護保険事業特別会計予算第32号議案 平成13年度佐世保市立総合病院事業会計予算第46号議案 佐世保市国民健康保険条例の一部改正の件第48号議案 佐世保市病院事業の設置等に関する条例の一部改正の件 以上、いずれも原案を可決した。---------------------------------------文教厚生委員長(野田郁雄君) (登壇) 本委員会に付託されました各案件につきまして、審査の概要並びに結果を報告いたします。 まず、第19号議案 平成13年度佐世保市国民健康保険事業特別会計予算についてでありますが、平成13年度は、被保険者を一般被保険者で6万9,800人、退職被保険者で1万2,400人、合計8万2,200人と見込み、療養給付費や第2号被保険者の介護納付金など200億8,849万円が計上されております。 委員会では、本年度の収納率を91.5%と見込んでいるが、ここ数年、収納率の低下で国のペナルティーを受けていることから、収納率の向上策、また医療費の抑制策についてただしましたところ、当局より「保険税収納率の向上などのための収納率向上特別対策事業、高騰する医療費の適正化・国保事業運営の安定化を図るための医療費適正化特別対策事業、被保険者の健康保持、増進を図り、長期的な医療費の適正化を図るための各種健康づくり事業などを行い、収納率の向上、医療費の適正化に努めていきたい」との答弁がありました。 委員会といたしましては、収納率の目標をペナルティーの関係から91.5%にしているものの、過去の実績から目標に達していない現実を踏まえ、当局におかれては、医療費の適正化に努めるとともに、市民の納税意識を高め、収納率の向上に向けて、さらなる努力を要望し、第25号議案平成13年度佐世保市老人保健医療事業特別会計予算及び第46号議案佐世保国民健康保険条例の一部改正の件も含め、以上3件につきましては、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。 次に、第22号議案平成13年度佐世保市災害共済事業特別会計予算についてでありますが、交通災害共済事業については、会員数6万6,700人、火災共済事業については、2万3,600世帯の加入を見込み、予算額5,639万円が計上されております。 委員会では、非常にいい制度であるが、人件費を使う割には、加入率が交通災害共済で27.3%、火災共済で26.1%と少ないこと、また基金残高が少なくなりつつあることから、事業を行う上で何か問題はないかとただしましたところ、当局より「他都市においてもこの制度については、一般会計からの繰り入れや保険業者に委託している自治体もあり、過渡期に来ている。しかし、制度として全体をカバーする保険ではないが、あくまで見舞金制度という形の中では、非常に簡便で、手続き等も時間を要しないという利便性もある。また、いままでの推移から少なくとも6年から8年は持続できると考えている。したがって、行政内部でも掛金や見舞金の妥当性、また委託等も懸案事項として考えているが、現在のところ、加入者増を図りながら、今後もできる限りこの事業を継続していきたい」との答弁がありました。 委員会といたしましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。 次に、第32号議案平成13年度佐世保市立総合病院事業会計予算についてでありますが、病床数600床、年間患者延べ数を54万6,100人と見込み、予算総額127億9,439万円が計上されております。 収益的収支において、事業収益116億7,089万6,000円、前年度比5.9%の増でありますが、事業費用も119億4,089万6,000円、前年度比4.1%とふえており、適正医療や救急対応の推進などによる収入の確保に努められておりますが、事業計画として、平成14年度の全面稼働に向けて現在取り組んでおります病院総合情報システムすなわちオーダーリングシステムの開発・導入に一定の経費を要することから、2億7,000万円の純損失が見込まれております。 また、従来のCTよりもかなり性能がアップした断層撮影装置マルチスライスCT、体外衝撃波により結石を破砕する体外衝撃波結石破砕装置といった医療機器等の更新などの資産購入費3億5,000万円が計上されております。 委員会では、最先端医療機器の導入や病棟再編成に伴う特定集中治療室管理加算の取得といった現行診療報酬制度を活用した増収策を講じるなど、単年度黒字を目指す院長を初めスタッフの努力は理解するが、健全経営を目指していく上で、企業意識という院長の基本姿勢が全職員に理解され、十分浸透しているのかとただしましたところ、当局より「全面的に理解されているとは思わないが、少なくとも総合病院がいかにあるべきかについては浸透してきている。今後も院長の基本姿勢が全職員に行き渡り、意識として、より昇華されていくことを期待している」との答弁がありました。 委員会といたしましては、健全経営に向けさらなる増収対策に努め、患者に愛され、信頼される病院を目指し、全職員が企業意識を持ち、一丸となって医療体制の充実を図られるよう要望し、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。 また、第48号議案佐世保市病院事業の設置等に関する条例の一部改正の件についてでありますが、これは市立総合病院における呼吸器科、消化器科、循環器科の追加と神経科から神経内科への変更など診療科目の増設等を行い、患者へわかりやすい表示を行うものであります。 委員会といたしましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。 次に、第28号議案平成13年度佐世保市介護保険事業特別会計予算についてでありますが、第1号被保険者を5万200人と見込み、要介護及び要支援者に対する介護及び予防給付費として在宅で3,100人の36億7,609万円、施設で1,800人の69億7,546万円の合計4,900人、106億5,155万円を計上するものであります。 また、本市独自の施策として、おむつ購入費の一部支給など3種類の特別給付費6,751万円と痴呆予防教室、介護教室など9種類の保健福祉事業に係る経費3,072万円が計上されております。 さらに、介護認定審査会及び認定調査に係る経費1億3,102万円が計上されております。 委員会といたしましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○副議長(吉田勝利君)  ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑をとどめます。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。これより、第19号議案から第48号議案までの7件を一括して採決いたします。以上7件は原案のとおり決することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、以上7件は、原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第25 第20号議案から
    △日程第31 第47号議案まで ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第25第20号議案から日程第31第47号議案までの7件を一括議題といたします。 企業経済委員長の審査報告を求めます。---------------------------------------          平成13年3月23日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       企業経済委員長 橋本純子    企業経済委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第20号議案 平成13年度佐世保市競輪事業特別会計予算第21号議案 平成13年度佐世保市卸売市場事業特別会計予算第23号議案 平成13年度佐世保市簡易水道事業特別会計予算第29号議案 平成13年度佐世保市水道事業会計予算第30号議案 平成13年度佐世保市下水道事業会計予算第31号議案 平成13年度佐世保市交通事業会計予算第47号議案 佐世保市水洗便所改造等資金貸付条例の一部改正の件 以上、いずれも原案を可決した。--------------------------------------- ◆企業経済委員長(橋本純子君) (登壇) 本委員会に付託された案件につきまして、審査の概要並びに結果を報告いたします。 まず、第20号議案平成13年度佐世保市競輪事業特別会計予算につきましては、入場者数約133,000人、車券売上額110億4,900万円を見込み、総額116億9,940万円が計上され、一般会計への益金繰り出しは1,000万円を予定しております。 当局により「平成13年度の事業収入は、前年度比8億5,700万円減の110億7,500万円を見込んでいる。これは、長引く不況により、全国的に公営競技の売り上げの不振が続いているが、本市の競輪事業においても同様で、特に普通競輪の売り上げの落ち込みが著しく、昨年に比べ10億5,600万円減の、38億2,800万円と予定している。これを補うために、記念競輪における場外車券売り場の確保や、前節と後節を切り離し、他場の記念競輪開催と重ならない日程にするなどの新しい試みで、記念競輪の売り上げを60億円と予定している」との説明がありました。 委員会といたしましては、施設の改善などによりファンサービスの向上を図るなど、売り上げの増大にさらに努力されることを要望いたします。 次に、第21号議案平成13年度佐世保市卸売市場事業特別会計予算でありますが、中央及び地方卸売市場の管理運営経費や、新食肉地方卸売市場・と畜場建設費など50億円が計上されております。 次に、第23号議案平成13年度佐世保市簡易水道事業特別会計予算でありますが、14地区、給水戸数749戸、給水人口2,730人の管理運営などの経費1億3,825万円が計上されております。 当局からは、簡易水道事業に対する考え方として「将来的には上水道で対応すべきだと思うが、現在の水事情から、当分の間、14地区については簡易水道での運営と考えている」との説明がありました。 委員会では、潜木・戸平田地区において、上水道からの送水施設の整備を行うことになっている理由についてただしましたところ 「潜木、戸平田地区については、平成3年度にボーリング調査を行い、平成6年度から供用開始しているが、現在では、1日当たり15トンしか確保できない状況にあるため、上水道から補水を行うために、送水施設整備を行うことにしている。この地区についても、当初、十分なボーリング調査を行ったものの、現在の技術では水源の急激な変化まで予見することはなかなか難しい」との説明がありました。 委員会といたしましては、簡易水道の実施に当たっては、水源調査を十分に行った上で進められるよう要望いたします。 次に、第29号議案平成13年度佐世保市水道事業会計予算でありますが、給水戸数9万7,700戸、年間総配水量2,954万立方メートルを予定し、予算総額81億8,161万円が計上されております。 建設改良事業につきまして、第9期拡張事業として、石木ダム建設事業負担金などの経費4億9,980万円、並びに、小舟町及び柚木町の水道未普及地域の解消を図るため、配水池、ポンプ所の築造及び配水管の布設などの経費2億8,960万円が計上されております。 水道施設整備事業につきまして、水道施設増補整備事業として、老朽管の布設替及び防衛施設周辺整備事業としての北部配水管布設などの経費8億円、水源確保対策事業として、下の原ダムかさ上げのための調査設計費3億2,100万円、改良事業として、浄水場施設及び配水施設の整備などの経費5億1,220万円が計上されております。 委員会では、今後の経営状況についてただしましたところ、当局より「平成9年に料金改定を行ったことによって、平成15年度までは黒字でいくのではないかという見通しを立てている」との説明がありました。 次に、第30号議案平成13年度佐世保市下水道事業会計予算でありますが、排水設備設置戸数5万1,660戸、年間有収排水量1,190万立方メートルを予定し、予算総額72億4,049万円が計上されております。 収益的収支につきましては、収入の確保及び経費の節減に努められておりますが、2,867万円の純損失が生じる見込みであります。 建設改良事業につきまして、補助事業として、処理区域の拡大を図るために、鹿子前処理分区などの汚水管布設費2億4,200万円、雨水渠整備として、大塔川第2などの改良費3億2,200万円が計上されておりますポンプ場整備及び下水処理場整備につきまして、西部下水処理場(仮称)建設予定地の用地購入及び補償などの経費11億8,400万円、また、中部下水処理場の汚水処理水を再生水としての利用を図るための処理施設建設などの経費2億円が計上されております。 単独事業として、枝線未整備地区の解消を図るため、汚水管の布設などの経費7億5,000万円が計上されております。 水洗便所改造等貸付事業につきまして、貸付戸数300戸が予定されております。なお、水洗化の促進を図るため、水洗便所改造等資金の貸付限度額を、1戸当たり45万円から60万円に増額するなど、別途条例改正が行われるものであります。 当局から「西部処理区については、建設予定地の椎木町から、いわゆる迷惑施設の受け入れという観点から要望が出されたことを受け、周辺整備事業助成として、公民館建設費補助金4,845万円を計上している。また、建設予定地の代替地の買収も終わり、現在造成中であり、平成14年度に入ってから売却を行いたい」との説明がありました。 委員会では「迷惑施設の受け入れということは理解するものの、公民館建設関係に4,845万円を助成することは、他地区とのバランスを欠くのではないか」との質疑がありました。 これに対し、当局より「我々としては、過去の事例に照らしても、今回の周辺整備事業は妥当なものだと判断している」との説明がありました。 委員会といたしましては、西部処理場の早期完成に向け、地元との調整を図るなど鋭意努力すること、西部処理場建設予定地の代替地については、可能な限り工事の早期完成に努められ、早い時期に適正な価格で売却すること、随意契約についてはやむを得ないものを除き、経済性、公平性を十分勘案し、安易に行わないことの3点を要望いたします。 次に、第47号議案佐世保水洗便所改造等資金貸付条例の一部改正の件につきまして、当局から「今回の改正は、公共下水道の普及促進を図るため、貸付限度額の改定及び低地等で公共下水道を利用するために、宅地内排水ポンプを設置する場合の貸付制度を新たに追加し、貸付制度の充実を行うものである」との説明があっております。 委員会では、貸付金の回収状況についてただしましたところ、当局より「平成13年2月現在で滞納者は64人、収納率は過年度分を含め93.5%となっている。我々としては、連帯保証人からの回収を含め、全力を挙げて取り組んでいきたい」との答弁がありました。 委員会といたしましては、今回の改正によって利用者増が見込まれ、それに伴い滞納者も増加することが予測されるため、回収にはより一層努力されるよう要望いたします。 次に、第31号議案平成13年度佐世保市交通事業会計予算でありますが、年間輸送人員を1,416万人と見込み、予算総額で37億3,413万円が計上されております。 収益的収支におきましては、7,877万円の純利益が見込まれております。 事業計画としては、利用者の利便性及びサービス向上のための共通ICバスカードシステムの導入、乗合大型車両7両の更新、電照式バス停留所標識10基の設置などの経費1億3,829万円が計上されております。 このうち、共通ICバスカードシステムについて、当局から「これは、現在の回数券にかえて、非接触式のICカードを乗車券として使用する運賃収受システムである。このシステムは、バスの乗り降りの際、カードをカードケースに入れたまま、カードリーダーに近づけるだけで運賃の支払いができるなど、利用者にとってメリットが多く、また事業者にとっても、カードの残額が少なくなれば積み増すことができるため、長く1枚のカードを使用することができ、コストの削減ができるなどメリットは多い」との説明があっております。 委員会では「新システムに慣れるまでは、高齢者の方などにとっては、かえって不便なのではないか」といった質疑がありました。 これに対し当局からは「導入までのあいだにPR活動を行いたい」との答弁があっております。 委員会といたしましては、共通ICバスカードシステム導入に伴い、利用者の混乱が生じるのを防止するために、事前に十分な周知活動を行うよう要望いたします。 以上7件について審査の概要を説明いたしましたが、委員会といたしましては、いずれも当局の説明を了とし、全会一致で原案を認めることに決定いたしました。 以上報告を終わります。 ○副議長(吉田勝利君)  ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑をとどめます。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。これより、第20号議案から第47号議案までの7件を一括して採決いたします。以上7件は原案のとおり決することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、以上7件は、原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第32 第17号議案 ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第32第17号議案を議題といたします。 各常任委員長の審査報告を求めます。---------------------------------------          平成13年3月23日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       都市整備委員長 山下隆良    都市整備委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第17号議案 平成13年度佐世保市一般会計予算中  第1条 第1表 歳入歳出予算のうち   歳出 第4款 衛生費(第2項 環境衛生費 第2目 環境保全費、第4項 清掃費)、第8款 土木費、第9款 港湾費、第12款 災害復旧費(第2項 土木施設災害復旧費)  第2条 第2表 債務負担行為 以上、原案を可決した。---------------------------------------都市整備委員長(山下隆良君) (登壇) 第17号議案平成13年度佐世保市一般会計予算中、本委員会に付託されました案件につきまして、審査の概要並びに結果を報告いたします。 まず、第4款衛生費中、環境保全関係では、大気汚染や水質汚濁、PCB汚染土除去等の環境監視測定経費3,553万円、合併処理浄化槽の整備事業費1億370万円、自然環境の保全や環境問題に対する教育・啓発経費884万円、廃棄物の適正処理指導費1,453万円が計上されております。 また、清掃費においては、新西部一般廃棄物最終処分場(仮称)建設費20億6,530万円、西部クリーンセンターのダイオキシン類削減対策などの施設改修費15億6,536万円、ごみの減量化・資源化推進事業費1億3,835万円、轟クリーンセンターの建てかえ用地としての地先海面埋立事業費など2億90万円が計上されております。 まず、委員会では「本市環境行政における今後の研究課題としては、どのようなものが上げられるのか」との環境部の考え方を問う質疑があり、当局からは「一つにはリサイクルのあり方、リサイクル至上主義の再評価ということで、工学的サイドからリサイクルに対する疑問の声も上がっていることから、今後、リサイクルの方向性について、国に対しても意見を伺ってまいりたいと考えている。二つ目には、焼却灰の処理についても、現在の焼却、埋め立てという方式からの脱却ということで、これについても、最終処分場の有限性、灰の有効利用、あるいはリサイクルという視点に立ち、平成13年度から具体的な検討に入っていきたいと考えている」との説明がありました。 自然環境の保全や環境問題に対する教育・啓発に関して委員会では「平成14年度にこどもエコクラブ全国大会の招致を目指して予算の計上がなされているが、その規模や全体経費をどのように見込んでいるのか。また、佐世保市にはどれくらいのクラブがあるのか」との質疑があり、当局からは「2日間開催するうちの1日目には、エコクラブ交流会を開催し、子供たちと引率者ということで、全国の都道府県から500名程度の参加があると見込んでいる。さらに、2日目の一般公開プログラムでは、市民団体や企業などの出展を予定しており、7,000名を見込んでいる。また、この大会は、環境省、長崎県、佐世保市、それに財団法人日本環境協会の4者による実行委員会形式で開催する予定であり、全体経費としては1,500万円程度となる見込みである。なお、佐世保市内のこどもエコクラブ数については、現在、8クラブで228名という活動になっている」との答弁がありました。 これを受け、委員からは「全国大会の誘致をしようとしているのにあまりにもクラブの数が少ない。環境問題がこれだけクローズアップされている中で学校側の反応があっていないではないか。教育委員会ともよく協議をしながら取り組んでいただきたい」また「この大会が何のために開催したのかとの批判を受けないよう、全国大会に向けた目標値の設定が必要なのではないか」との質疑があり、当局からは「先に開催された所の実態を見ると、ほとんどが学校のクラス単位でエコクラブに入っている状況であり、今後、教育委員会と協議をしていきたい」また「全国大会に関しては、開催することが目的ではなく、そうした機会を通して、いかに佐世保市の中にエコクラブをふやしていくか、教育現場で取り組んでいただけるかということを目標に掲げており、ぜひ、市内60の小中学校に、最低でも1クラブずつエコクラブをつくっていきたいと考えている」との答弁がありました。 また「これからの環境対策の大きな柱の一つは教育だと思う。環境保全の啓発に関する市民の意識の高揚を図るためには、まずは子供たちへの教育であり、ひいては、大人への情報提供にも十分資することができる。そういう意味においても学校での教育が大切になってくるが、今後、どのように取り組んでいくのか」との質疑があり、当局からは「何度か教育委員会とも協議をしている中で、教育委員会においては、教育委員会としての指針が必要ではないかという認識を持っているようであり、14年度から始まる総合学習のプログラムの中に、どのように折り込んでいくかというシステムづくりも考えなければならないという意識は持っていると思う。学校現場での具体的なメニューづくりに対して、環境部としても、こういうテーマがあるというようなものを出しながら、ぜひ、総合学習の時間に取り込んでもらえるよう努力したい」との答弁がありました。 これに対して委員からは「総合学習に取り込む内容については、学校現場が何を選択するかが問題となることから、基本的には、環境学習を必修的な項目として指定をしてもらえるよう、具体的な指導の中でやっていかないと教育現場は動かないと思う。もう少し、具体策を練った上で協議をする必要があるのではないか」との指摘があっております。 さらに、PCB対策事業費に関して、委員会では「PCB汚染土除去事業を、SSKが4月に着工予定であるという説明があったが、米軍との問題はクリアできたのか。また、PCB除去のための工事期間の伸長が行われているが、最終的にはいつまでとなっているのか」との質疑があり、当局からは「米軍が関与したのではないかという事実関係究明問題だが、昨年の1月7日に、一般仕様書の提出を求める内容の再質問書を防衛施設庁へ提出している。その後、3回ほど回答はまだなのかということで尋ねている。防衛施設庁としても、再三、米側に催促をしているが、もうしばらく時間を貸してほしいという回答があっているとのことで、まだ、再質問に対する回答があっていない。また、工事期間については、平成15年5月7日までとなっている」との答弁がありました。 また、委員からは「合併処理浄化槽整備事業やごみ減量化・資源化推進事業における啓発等の推進、また、エコライフフェアの開催などの事業において、まだまだ計画の内容に不十分なところがある」との指摘があり、当局からは「いろんな取り組みが可能だろうと思うので、職員一体となって、いろんな知恵を出し合いたい。また、議員の皆様からも御意見をいただきながら、更なる研究を進めたい」との答弁がありました。 なお、環境保全の啓発に対する当局の取り組みに対して、全委員から「環境教育、環境学習計画の策定など、内容的にもこれまでにない取り組みがなされており高く評価したい」との意見があっております。 次に、第8款土木費中、土木管理費においては、法定外公共物対策費5,000万円が計上され、道路維持費においては、路側、舗装などの整備や路面清掃、除草、街路樹などの維持管理費2億5,793万円が計上されております。 道路新設改良費においては、国庫補助事業として山祇黒髪町線など5線の道路新設改良費7億400万円、防衛施設周辺整備事業として、田の頭安久の浦線など3線の整備事業費3億3,862万円、単独事業として86線の道路新設改良、40線の舗装新設改良、95線の側溝整備及び里道補助などの経費15億3,597万円が計上されております。橋りょう新設改良費においては、単独事業として岩切橋改良工事などの事業費5,000万円が計上されております。 また、河川関係では、河川、水路整備事業において、真申川など61河川の河川改修費4億6,400万円、菰田町地内など50地区の水路新設改良費1億7,980万円、中里地区など3地区の都市下水路整備事業費2億1,000万円が計上されております。 急傾斜地崩壊対策事業においては、三川内4地区など10地区の事業費8,575万円が計上されております。 委員会では「過去の委員会においても、長期にわたる随意契約に関して論議を行ってきたが、今回は、本会議において、随意契約等は可能な限り少なくという方針が示された。土木部においては、道路台帳の整備に関して長年、同じ業者が受注しているものがあるが、13年度の方針として、随意契約のあり方については、どのような姿勢で臨むのか」との質疑があり、当局からは「土木部所管で例年問題になっているものとして、道路台帳の整備があり、昭和59年から昭和62年までの3年間でシステムの開発と台帳整備を行って以来、特命随契というかたちで契約をしてきている。13年度においては、いままで随意契約を行ってきたものについても、その業務内容を精査して、分離発注できるものがあれば分離して指名競争を行うなど、競争性を持たせるよう取り組みたい」との答弁がありました。 未登記道路等整備事業に関して、委員会では「いまの市道の現状と、譲渡を受けた土地の筆界との実情の違いの中で、行政として、どのような基本姿勢で地権者との協議に臨むのか」との質疑があり、当局からは「筆界と現状が違うというのは、市道上に未登記の道路があるということだと思うが、基本的には、認定の幅員を第一に話をしたいと思っている。現状の交通状況についての話をしながら、あくまでも交通に支障がない程度での地権者からの合意を得るようなかたちで進めたい」との答弁がありました。 また、法定外公共物対策費に関して、委員会では「平成17年度に国から法定外公共物の譲与を受けた場合に、その後の維持管理はどうするのか。線引きがおかしいとか字図の混乱があるなど、譲与を受けた後の対処のためにも、一定の考え方をつくり上げなければならないのではないか」との質疑があり、当局からは「法定外公共物の譲与後の維持管理等については、市道と同じ扱いをするのか、あるいは財産管理は市であっても、地元の用に供している道路という観点で考えるのかなど、今後、譲与を受けるまでに、方針や管理等の規定の整備を行いたい」との答弁がありました。また「元々、里道が通っていた所に建物などが建っていてつけかえをした形跡がないなど、字図では明らかに通っているのに上物が建っているというような現況があり、ここに道路があれば住民の利便性が図れるのにというようなことへも留意しながら事業の推進をしなければならないのではないか。また、譲与申請に関しても申請漏れがないよう最大限の努力をする必要がある。また、国土交通省に対しては、平行してある程度の経過措置をしていただくよう要望していかなければならないのではないか」との注意を促す意見があり、当局からは「確かに、上物が建っている里道というものが出てくるとは思うので、今後、国あるいは県との協議を行い、整理をしていかなければならない問題だと思っている。また、譲与申請の件に関しては、漏れがあった場合のために、一定の猶予期間が設けられると思うが、我々としては、現地の事情に詳しい方にも確認をしながら作業を進めるなど、申請漏れがないよう努力したい」との答弁がありました。 さらに委員会では「道路照明灯の対象となる道路は幹線道路であり、市が管理する路線のほんの一部にしか該当しない。ほとんどの道路が該当せず、町内会の自主的な防犯灯の設置に任せている状況にあることから、市が道路照明を設置する基準を早急に整備する必要があるのではないか」との質疑があり、当局からは「過去の委員会においても指摘、要望があったように、現在の道路照明灯の設置に関する基準は、車両運転手の視認性確保という視点を主体にしたものになっていることから、平成13年度においては実態を調査して、街路灯という位置づけの中で、道路管理者が設置できる方向に持っていけるよう、具体的な検討をしたいと考えている」との答弁がありました。 続いて、まちづくり関係においては、都市景観事業及び福祉のまちづくり事業費925万円、密集市街地対策、特殊地下壕対策事業費など良好なまちづくりの推進事業費9,706万円が計上され、街路整備関係では、干尽町線整備事業費が計上されております。 公園整備関係においては、柚木ふれあいの森公園、比良公園などの整備事業費1億800万円並びに単独事業として、松山公園や大塔公園などの整備事業費1億7,087万円が計上されており、都市拠点整備関係では、夜店公園通り線整備事業などの経費6億4,015万円が計上されております。 特殊地下壕対策事業費に関して、当局からは「町内会長などを通じて、昭和53年度に調査をした50カ所のうち、埋め戻しが行われなかった地下壕41カ所と、新たに21カ所を加えた62カ所の調査を平成7年度に実施した中で、危険性が高いと判断されたものについて埋め戻し等の事業を行う、平成10年度から14年度までの国土交通省所管の時限事業である」との説明がありました。 これに対して委員会では「平成7年度の調査に21カ所加わっているということは、昭和53年度の調査では漏れがあっていたわけで、今回も不確かなところがある。念には念を入れるという意味からも、市民へのPRをして、漏れがないようにすべきではないか」さらに「このことは、昨年度の当初予算の審査の折に、市政だより等に掲載した方がいいのか検討したいとの答弁があっているが、検討した結果はどうだったのか」との質疑があり、当局からは「市民に対するPRについては、この事業が国土交通省の補助事業であることから長崎県にも相談をしたのだが、県内で例がないことから広報誌等にまで掲載するのは、というような意見があったため控えていた」「一般に広報するのか、町内会に再度連絡をするのかなど、方法について、もう一度考えさせていただきたい。善処するよう努力したい」との答弁がありました。 佐世保駅周辺再開発事業におけるアルカスSASEBO用地取得に対する土地開発公社への償還金に関して、委員会では「土地開発公社が国鉄の清算事業団から購入したときの金額は幾らだったのか。当然、金利や事務費が必要となることから、今回、買い上げる金額との差はどうなっているのか」との質疑があり、当局からは「アルカスSASEBOの用地については、平成5年と6年に、土地開発公社が先行取得しており、その当時の価格は67億4,081万5,952円である。それに、借入利息と事務費が入った土地開発公社から買い上げる金額は、101億5,833万8,090円となっている」との答弁がありました。 これを受け、委員からは「こういう事業のやり方をしていたのでは、財政的にも大変だろうという気がする。今後のあり方として、再考を促す必要があるのではないか」との指摘があり、当局からは「今後については、我々としても、利息などを考慮しながら、できるだけ財政負担がかからないよう努力をしてまいりたい」との答弁がありました。 また、公園施設管理業務委託費に関して、委員会では「烏帽子岳高原リゾートスポーツの里の管理業務については、ここ数年、スキー人口拡大促進などの具体的な指摘を受けているにもかかわらず、改善の後が見受けられない。入場者も前年度を大きく下回る予定であり、毎年、数千万円もの欠損金を生じるなど、いまだ、その取り組みに甘さが見られる」との指摘があり、当局からは「スキー場関係については5カ年をめどにということで、観光開発公社を含めた中で集客に対する努力をしている。我々としても、収支のバランスについては非常に危惧をしており、人口芝スキー場については、いまだ地域になじんでいないという面もあることから、利用客の底辺拡大について、5カ年計画というかたちの中で最大限の努力をしてまいりたい。今後については、その動向を見て、十分な検討をした上で最終的な判断をするかたちになると思う」との答弁がありました。 続いて、第9款港湾費においては、ポートルネッサンス21計画に基づく再開発事業として、三浦地区における物揚場及び岸壁の整備、浮桟橋の移設などの整備事業費4億5,300万円、漁業基地の整備として、俵ヶ浦、庵の浦、大崎、横瀬、寄船、相浦地区の防波堤や物揚場などの整備事業費7億5,753万円、海岸保全事業として、日野、船越、横瀬、針尾大崎地区の護岸整備事業費8,900万円、轟地区埋立関係の整備事業費2億円が計上されております。 また、国直轄事業として三浦地区における岸壁等の建設事業費9億5,000万円に対する本市負担金として4億7,500万円、港湾施設の維持補修費8,000万円、港湾の環境保全対策費3,185万円、港湾計画の改訂を図るための経費1,737万円、総合的な港湾の振興を図るためのポートセールス経費、防災船の建設費などが計上されております。 委員会では「ポートセールス活動に関しては、何十年も繰り返してきて成果が上がっていない。予算一つを取ってみても100万円程度であり、意欲が見えてこないではないか」との指摘があり、当局からは「確かに、いままでのポートセールスは継続性がなく、成果が上がっていない。このことについては、大変申し訳なく思っている。現在、民間の関係者の方々と佐世保市にはどういう荷があるのか、何を受け入れられるのか。そして、いまは港同士が競争する時代ではなく、経済圏の中での連携が問われており、佐世保市には何が必要なのか、何ができるのかという論議をしている。そういう意味では、環境づくりをしているところであり、民間の方々と協議をしながら一つの方向性を見い出していきたいと考えている」との答弁がありました。 また「ポートセールスに関しては、港湾部だけでは無理な部分があると思う。経済部との連携を深めながら事業を実施する必要があるのではないか」との指摘があり、当局からは「民間の方々のニーズを論議しながら、当然、経済部や商工会議所なども含めて、一つの大きなうねりをつくっていきたい」との答弁がありました。 また、委員会では「防災船は、どこかモデルにしたところがあるのか。地元に発注できるのか」との質疑があり、当局からは「全国的にも防災船を導入するのは本市が初めてであり、どこかをモデルにしたというものではないが、他市の消防局が持っている消防艇を念頭に置いて、港湾管理者としての責務の中で必要な装備をと考えており、防災船の活用に関しても、できるだけ幅広く、災害に対応していきたいと考えている。また、地元発注の件については、間違いなくその方向で実施したい」との答弁がありました。 さらに、港湾計画の促進事業に関して、委員からは「港湾部が所轄する物揚場の内貿、外貿の取扱品目に対するヤードの分割がどう変遷し、どのように計画されているのか見えてこない。行政と企業がきちんと話をして、長期的な計画、分割方式、さらには拠点化というものに取り組んでいかなければならない。そういう意味で、もう一度、細部にわたって計画を見直していただきたい」との意見があっております。 なお、災害復旧費においては、土木施設災害復旧費500万円が計上されております。 ここで、一つ付言をいたしますと、委員会の審査において、各部の予算編成に当たっての考え方、どこに重点を置いて予算を計上したのかという説明が乏しかったことから、今後は、重点項目等に関して明確に打ち出した説明を求めたいとの指摘があっております。 以上が審査の概要でありますが、審査において、各部ともに検討すべき項目が多数見受けられるものの、前向きな答弁があったことから、採決の結果、次の要望を付し、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。一 環境保全の啓発を推進する観点から、平成14年度から完全実施される、小中学校の総合学習の中に、環境学習の時間を必修的な項目として取り入れられるよう、より具体的な方策を講じるとともに、教育委員会への働きかけに努めること。一 港湾部におけるポートセールス事業の推進に当たっては、本市経済浮揚の大きな柱の一つであることから、今後、経済部との協同の中で、さらなる努力をすること。一 各部において実施されている業務委託のあり方については、当委員会において、長きにわたり重点的に取り上げてきた問題であり、13年度に向けて、改善の向きが見られることについては評価をするものでありますが、特命を含む随意契約については、今後とも適正なあり方に努めること。 以上、報告を終わります。---------------------------------------          平成13年3月26日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       文教厚生委員長 野田郁雄    文教厚生委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第17号議案 平成13年度佐世保市一般会計予算中  第1条 第1表 歳入歳出予算のうち   歳出 第2款 総務費(第1項 総務管理費 第9目 支所費・第13目 交通安全対策費、第4項 市民諸費)、第3款 民生費、第4款 衛生費(第2項 環境衛生費 第2目 環境保全費、第4項 清掃費を除く)、第11款 教育費 以上、原案を可決した。---------------------------------------文教厚生委員長(野田郁雄君) (登壇) 第17号議案平成13年度佐世保市一般会計予算中、本委員会に付託されました各案件の主なものにつきまして審査報告をいたします。 まず、市民部関係でありますが、住民基本台帳ネットワークシステム導入にかかるシステム改修とそれに伴う機器の一部導入経費、また町内公民館等の施設整備に必要な資金の補助・貸付を行う補助金などの予算増の要素はあるものの、国民年金費の印紙購入費の減などがあり、前年度比2,552万8,000円の減となっております。 第2款総務費についてでありますが、男女共同参画社会推進関係において、男女共同参画推進のためのセミナーやフォーラムの開催、女性プランの見直しなどの経費3,936万円が計上されております。 また、戸籍住民基本台帳関係につきましては、住民基本台帳ネットワークシステム導入費6,815万円、誕生祝金などの支給事業費1,219万円、その他模写電送業務などの経費8,101万円が計上されております。 第3款民生費についてでありますが、同和対策関係において、同和問題を含む人権意識の高揚を図るための啓発経費835万円、また援護関係においては、災害復興資金貸付預託などの経費3,283万円、戦没者追悼式経費及び原爆被爆者などの援護経費1,127万円が計上されております。 次に、保健福祉部関係でありますが、予算総額253億706万4,000円で、一般会計に占める割合は、約29%となっております。 第3款民生費では、前年度比10億2,273万7,000円の増となっておりますが、これは、旧琴平小学校プール跡地に児童健全育成や子育て支援を行う子ども交流センター(仮称)の建設に伴う事業費や私立保育所運営費、介護保険事業特別会計繰出金、老人保健医療事業特別会計繰出金、生活保護扶助費などの増によるものであります。 第4款衛生費では、前年度比2億448万3,000円の増となっておりますが、これは、子ども発達センターの運営事業にかかる経費などであります。 また、従来の福祉予算のほかに、本年度の新規事業の主なものとしては、ボランティア国際年記念事業費、身体障害者デイサービス事業費、ガイドヘルプサービス事業費、知的障害者デイサービス事業費、家族介護慰労事業費、徘徊高齢者家族支援サービス事業費、精神障害者地域生活支援事業費などであります。 委員会では、生活保護において、年々生活保護受給者が増加していることから、今後の運用のあり方として、適正保護を推進できるチェック体制の強化を整備していくべきではないかとただしましたところ、当局より「生活保護の運用については、今回ケースワーカーの増員もあることから、さらにチェック体制を強化していきたいと考えており、このケースワーカーによるチェック体制や指導、助言があって初めて生活保護という制度が生きてくるものと考えている。また、保護費を分析してみると、医療扶助が非常に大きいという現状がある。したがって、健康をいかに維持していくかが増加する保護費を抑える方法だと考えている」との答弁がありました。 次に、第11款教育費関係でありますが、学校教育関係につきましては、人づくり佐世保っ子推進事業費、小中学校におけるインターネットへの接続経費、特別支援教育補助指導員派遣事業費など3,862万円が計上され、小学校建設事業として、早岐小学校・相浦小学校の体育館改築、大野小学校の校舎外壁改修等の事業費10億7,579万円が計上され、中学校建設事業として、福石中学校の体育館改築、中里中学校のプール改築、日宇中学校の校舎外壁改修等の事業費6億818万円が計上されております。 学校等営繕工事につきましては、校舎防水、教室改修・教育相談室整備、運動場整地などの整備事業費5億8,120万円が計上されております。 また、私立幼稚園就園奨励及び遠距離通学などの支援事業費2億8,521万円、理科教材パーソナルコンピューター、学校図書などの整備経費1億547万円が計上されております。 社会教育関係につきましては、IT基礎技能講習事業費7,367万円、地区公民館等の学級・講座の経費704万円、文化振興補助などの経費664万円、市立図書館図書購入費4,500万円が計上されております。 体育関係につきましては、小・中学校体育大会及び市民体育祭運営費3,348万円、生涯スポーツ推進事業及びスポーツ普及振興などの経費3,301万円、NHK杯体操競技会及びプロ野球イースタンリーグ開催補助経費600万円、全国高校総体開催準備経費650万円が計上されております。 体育施設関係につきましては、体育文化館などの管理運営費3億469万円、総合グラウンドプール改修など施設整備費8,200万円が計上されております。 これらの事業で、教育費の予算総額は79億9,762万7,000円となり、一般会計に占める割合は9.2%となっております。 委員会では、社会教育費において、中央、日宇、三川内の3地区公民館のPCB使用の蛍光灯を回収するということだが、他の地区公民館や学校は行わないのか、また処分した蛍光灯の保管場所はどう考えているのかとただしましたところ、当局から「公民館については、昭和32年から47年の期間に建設された中央、日宇、三川内の地区公民館が対象であり、その他の地区公民館は47年以降に建設されたため、対象となっていない。また、学校施設等については、幼稚園が3園、小学校が24校、中学校は14校で発見されているが、一般教室等にはなく、体育館の倉庫などであり、今年度の春休み等に撤去したいと考えている。また現在、保管場所がなく、環境保全課と協議したところ、各主管部で対応していただきたいということなので、教育委員会としては、教育センターの車庫の一角に保管したいと考えている」との答弁がありました。 また、今回、幼稚園費におきまして、幼児教育センター準備経費及び幼稚園建設事業費が計上されております。 当局の説明によりますと「平成10年3月に市の行財政改革推進委員会から、公立幼稚園の統廃合、民営化について検討すべきであり、その検討に当たっては、有識者らでつくる検討委員会を設置して検討すべきとの答申を受け『佐世保市公立幼稚園問題検討委員会』を発足した。昨年2月、検討の結果として『公立幼稚園を設置した当初の役割のうち、受け入れ枠の拡大という私立幼稚園の補完的役割は終了したとみなされる。しかし、長年公立幼稚園が果たしてきた役割と内容、またそれに携わってきている人材を活用することも大切である。このようなことから、行革の趣旨を尊重しつつも幼稚園教育の重要性にかんがみ、将来の幼稚園教育のあるべき方向、幼児人口の減少及び私立幼稚園との共存等の視点から、本市幼稚園教育全体の振興を図るため、幼児教育センターと3ないし4園の教育実践園を設置し、幼稚園教育に関する調査・研究、教員の資質向上のための研究実践及び研修事業等を実施する役割を公立幼稚園に持たせ、地域の実情、保護者の声を考慮しながらも、全体的には統廃合することもやむを得ない』との報告書が提出された。教育委員会としては、これを尊重する立場にあり、今回『公立幼稚園の見直し推進計画』を策定したものである。 以上のことから、今回は平成14年に建設予定の市立白南風幼稚園及びそれに併設する幼児教育センター設置のための実施設計業務委託などに要する経費について計上するものである」とのことであります。 委員会では、各委員から活発な論議がありましたが、特に「将来の幼稚園教育において、幼児教育センターについては一定の理解はするが、幼・保一元の東部幼稚園(仮称)を新設してまで教育実践園を残す意味はあるのか。また、地域の公平性を考えれば、市立幼稚園を全部廃止するべきとか、民間委託にしてでも全部残すなどの方法は考えられないのか」との質疑が集中し、これに対し、当局からは「本市を大きく捉えて、東部に1園、北部に1園、中部に2園の実践園を設置するとともに、センターの機能を持つ幼児教育センターを設置しようと考えている。また、幼児教育センターだけでは、なかなか人材を育てていくことは難しいので、実践園で幼児教育の経験を積み、それを幼児教育センターで活用していく。また、幼児教育センターの職員も実践園に行って、地域の方々の幼児教育相談にも対応するなど、幼稚園としての基本機能だけでなく、子育て支援にも取り組むという考え方を基本にした計画であり、実践園は必要であると考えている。 現時点では、市立幼稚園を全部廃止する考えは持っていないし、また民間委託については、民間の方からそのような話もなく、難しいのではないかと思っている。したがって、検討委員会からの報告書を尊重した見直し推進計画を地域の方々に説明し、十分理解を得るように努力し推進したい」との答弁がありました。 これに対し、委員会では「見直し推進計画については再検討をするべきだ」との強い意見が出され、教育委員会として内部協議を続けた結果、当局から「見直し推進計画は進めていきたい。しかしながら、その推進にあたっては、今後議会と十分論議を深めるとともに論議の結果、見直すべきところがあれば見直していく」との答弁があっております。 これを受け、委員会では「昨年2月に提出された佐世保市公立幼稚園問題検討委員会の報告書は、行財政改革推進委員会の答申に対して逆行するものであり、巨額の超過負担までして、行政が直営で運営しなければならない理由は見出しがたい。よって、佐世保市公立幼稚園の見直し推進計画に基づく今後の対応については、議会と十分協議を行い、少子化がさらに進行することを踏まえ、実践園のあり方、公立幼稚園の廃園、民間委譲等について見直し、再検討を行うこと」との強い意見が社会民主党を除く全委員から出されました。 以上が審査の概要でありますが、採決の結果、次の要望を付し、全員異議なく原案を認めることに決定いたしました。一 生活保護については、ケースワーカーのチェック体制の充実を図り、不正による受給を減らすこと。一 社会教育費のPCB使用の蛍光灯の回収の件については、教育センターの車庫の一角に保管する予定であるPCB使用の蛍光灯は早急に適正な処理をすること。 以上、報告を終わります。---------------------------------------          平成13年3月23日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       企業経済委員長 橋本純子    企業経済委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。第17号議案 平成13年度佐世保市一般会計予算中  第1条 第1表 歳入歳出予算のうち   歳出 第5款 労働費、第6款 農林水産業費、第7款 商工費、第12款 災害復旧費(第1項 農林水産施設災害復旧費、第3項鉱害復旧費)  第2条 第2表 債務負担行為 以上、原案を可決した。--------------------------------------- ◆企業経済委員長(橋本純子君) (登壇) 第17号議案平成13年度佐世保市一般会計予算中、本委員会に付託された案件につきまして、審査の概要並びに結果を報告いたします。 まず、第5款労働費につきましては、厳しい雇用環境の中で、雇用の確保を図るための労働雇用対策推進事業費1,410万円、労働福祉対策として、勤労者福祉施設利用促進事業費4,749万円、シルバー人材センター支援事業費2,125万円などが計上されております。 また、中小企業勤労者福祉サービスセンター支援事業費につきましては、財団設立のための出捐金などの経費5,952万円が計上されております。 委員会では、中小企業勤労者福祉サービスセンターを財団化する理由についてただしましたところ、当局より「対外的な信用の増大につながり、また、厚生労働省から、平成13年9月までに財団化しないと、国庫補助の対象から外されることがあり得るとの指導を受け、財団化するものである」との説明がありました。 次に、第6款農林水産業費についてでありますが、農業関係について、農業委員会関係経費1億6,091万円、宮地区及び針尾地区のみかん共同栽培管理施設導入事業などの経費6,597万円、果樹振興対策事業費894万円、米の生産調整推進対策事業及び農業担い手育成事業などの経費3,524万円が計上されております。 畜産関係につきまして、肥育素牛導入事業費2億円、新生産システムモデル実践施設整備事業費4,032万円、家畜導入促進事業及び受精卵移植普及促進事業などの経費1,303万円が計上されております。 土地基盤関係につきまして、岩下地区及び八の久保地区の農道整備事業などの経費3億6,673万円、牧の地地区ほ場整備の受託事業費4,670万円、農村環境整備マスタープラン策定事業費1,000万円が計上されております。 林業関係につきまして、市有林経営事業及び民有林振興事業などの経費9,457万円、森林空間総合整備事業費1,000万円、隠居岳線などの林道整備費1,350万円が計上されております。 水産関係につきまして、高島町漁場開発道新設事業及び栽培漁業事業などの経費1億3,172万円、水産センターの種苗生産事業などの経費1億2,884万円、高島、黒島などの漁港整備事業費3億5,300万円が計上されております。 また「全国豊かな海づくり大会」の開催準備経費1,800万円が計上されております。 委員会では、平成12年からの継続事業である、農村環境整備マスタープランの策定について「上位計画との関連を考慮しながら、全庁的に取り組んでいるのか」との質疑がありました。 これに対し、当局から「この計画策定に当たっては、農業土木課だけでなく、農林水産部内で互いに協議しながら、関連計画との整合性を勘案し進めている」との答弁があっております。 次に、第7款商工費についてでありますが、商工業振興関係では、中小企業経営基盤強化事業費35億1,311万円、新製品開発などの研究開発や、販路開拓などに対する支援事業費3,675万円、産業情報化の推進事業費1,373万円、中心市街地活性化基本計画推進事業や商店街活性化支援事業などの経費953万円などが計上されております。 さらに、厦門市からの技術研修生受け入れ支援事業など海外経済交流促進事業費688万円、伝統産業振興事業費1,540万円などが計上されております。 企業誘致関係につきまして、企業誘致活動経費840万円、工場設置推奨事業費4,899万円などが計上されております。 なお、制度融資の一部については、預託金の増額や、貸付限度額の引き上げなどの措置がとられております。 委員会では、海外経済交流促進事業の、技術研修生受入支援事業については「他都市では、市にとってメリットが少ないということで打ち切っている自治体がある。本市としても、今後は国際交流という観点から進めていくべきである」また「テクノパークへの進出については市内企業にも門戸を広げられたが、市外企業と同様の優遇措置を講じるべきである」との意見がありました。 次に、観光関係では、九十九島キャンペーンなどの観光宣伝事業費1億3,292万円、観光基盤整備事業費4,574万円、佐世保駅観光情報センター(仮称)などの観光施設整備・充実事業費6億422万円、観光イベント充実事業費2,085万円などが計上されております。 動植物園につきましては、開園40周年記念事業のほか、来園者のニーズに応えるためのイベント経費1,187万円、自然科学テーマ館(仮称)建設基本設計費などの施設整備事業費5,078万円などが計上されております。 委員会では、南九十九島海域利用円滑化対策協議会の経過、また、南九十九島自然体験型利用促進基本計画の策定に際しての、漁協との関係についてただしましたところ、当局から「前回の12月議会における企業経済委員会の要望を受け、関係両漁協と話し合いを重ねてきたが、一方の漁協からは協議会へ加入してもよいとの考え方を示していただいているものの、一方の漁協からは理解を得るとができなかった。しかし、協議会の事業については、基本的に理解を示していただいており、実質的な運営は可能であると判断している」との説明がありました。 また「基本計画は、これからの九十九島全体の方向性という重要な計画を策定する事業であるため、策定段階から両漁協の理解を得て進めていかなければならないと思っている」との説明がありました。 次に、第12款災害復旧費につきましては、農業用施設災害復旧費500万円、鉱害農地復旧費250万円が計上されております。 以上、審査の概要を説明いたしましたが、委員会といたしましては、次の5点の要望を付し、全会一致で原案を認めることに決定いたしました。一 現在進めている農村環境整備マスタープランについては、総合的な見地から策定すること。一 技術高度化及び販路拡大事業、異分野企業交流促進事業については、事業評価システムを早急に立ち上げるとともに、対象事業の選考に当たっては、将来の効果を考え慎重に行うこと。一 南九十九島海域利用円滑化対策協議会については、前回要望を付したにもかかわらず、その実現ができなかったことから、今後はそのあり方について再検討すること。一 南九十九島自然体験型利用促進基本計画の策定及び実施に当たっては、漁協の支援、協力が得られるように努力すること。一 委員会に付託された案件全般の、補助金、助成金については、今後それぞれの事業効果について十分に精査し、適宜見直すこと。 以上、報告を終わります。---------------------------------------          平成13年3月22日佐世保市議会議長 崎山勝夫様       総務委員長 溝口芙美雄    総務委員会審査報告書 本委員会に付託されました事件は審査の結果、下記のとおり決定しましたから佐世保市議会会議規則第100条の規定により報告します。         記第17号議案 平成13年度佐世保市一般会計予算中  第1条 第1表 歳入歳出予算のうち   歳入 全部   歳出 第1款 議会費、第2款 総務費(第1項 総務管理費 第9目 支所費・第13目 交通安全対策費、第4項 市民諸費を除く)、第10款 消防費、第13款公債費、第14款 諸支出金、      第15款 予備費  第3条 第3表 地方債  第4条 一時借入金  第5条 歳出予算の流用 以上、原案を可決した。--------------------------------------- ◆総務委員長(溝口芙美雄君) (登壇) 第17号議案平成13年度佐世保市一般会計予算中、本委員会に付託されました案件につきまして、審査の概要並びに結果の報告をいたします。 まず、歳入についてでありますが、一般財源の大宗をなす市税の予算額は266億円であり、前年度の当初予算額との比較では、1億円の減となっております。 このうち、個人市民税は、現年課税分において、公務員の一時金の削減等により給与所得が低下したことによる減や、景気低迷に伴う土地・不動産の売買の落ち込みのほか、介護保険の実施に伴い、保険料の控除による減などにより、前年度決算見込額と比較し2.4%の減となっております。 法人市民税は、金融・保険業の業績の伸び悩みや、その他の業種においても落ち込みが見られることから、景気の先行きの不透明さを勘案し、前年度決算見込額と比較し、現年課税分において3.2%の減となっております。 固定資産税は、償却資産において設備投資の減が見込まれているものの、土地においては登記移動や負担調整による増、家屋においては新増改築による増が見込まれていることから、前年度決算見込額との比較では、2%の増となっております。 市たばこ税は、喫煙者の減により、前年度決算見込額との比較で0.5%の減となっております。 交付金関係でありますが、基地交付金は、平成13年度は国の予算額が10億円の増額となっている関係で、前年度当初予算と比較すると3%の増となっております。 地方交付税は、12年度当初予算と比較すると、3.2%減の179億円が計上されておりますが、当局の説明によりますと「平成13年度は、地方交付税特別会計借入方式が変更となった関係で、国の予算そのものが5%減となっており、この分が臨時財政対策債という起債へと振りかわったものである。これによる本市への影響は、普通交付税においては9億円程度の減になるという予測をしているが、その分については、臨時財政対策債で補てんされることになる。また、人口減に伴う影響は、現段階で2億5,000万円程度と見込んでいるものの、地方財政対策措置からすると、前年度並の配分がなされるのではないかと考えている」とのことであります。 また、市債については、本年度78億2,780万円が計上されておりますが、当局によりますと「このうち、約96%は交付税措置がある起債であり、市債総額に対して、約61%が交付税として算入がなされるものである」との説明があっております。 以上、歳入総額は872億6,035万円であり、前年度当初予算と比較すると、0.3%の微増となっております。 委員会では、地方交付税について「今回の臨時財政対策債が導入された背景は何か。また、地方交付税の裏打ちについて、今後の国の動向をどう見ているのか」との質疑がありました。 これに対し当局からは「平成13年度の地方財政対策として、地方全体の歳入歳出の通常収支不足が10兆5,900億円あるが、このうち1兆7,300億円については、交付税特別会計借入を償還繰延して、収支不足の中には算入せず、残りの8兆8,600億円のうち、3兆1,000億円は、財源対策債や法定加算として補てんされることから、最終的には5兆7,600億円の財源不足であるという考え方となっている。 よって、国の一般会計加算分1兆4,400億円を除く、従来、交付税特別会計の借り入れで賄っていた4兆3,200億円のうち、3分の1の、1兆4,400億円を臨時財政対策債として措置をすることとし、残りの2兆8,800億円については、13年度限りの措置として、従来どおり交付税特別会計で借り入れをするという補てん措置となっている。 この背景には、地方交付税制度そのものに対する大きな批判があり、一つ目には、地方交付税を配分することによって、地方が放漫経営になっているということ。二つ目に『財源を均衡化させるための交付税措置としては理解できるが、国が借金をしてまで地方に配るべきではなく、借金は借金でそのまま地方が抱えるべきではないか』との論議が、新聞紙上等や有識者の間でも活発に行われていることが主な要因としてある。 また、交付税の裏打ちについては、平成13年度分の償還財源に対しては100%の裏打ちが確定しているものの、平成14年度以降の地方財政対策については、いまのところは不透明である」との答弁があっております。 次に、歳出でありますが、第1款議会費では、議会史編さん事業費1,808万円などが計上されております。 次に、第2款総務費についてでありますが、総務関係につきましては、庁内情報基盤整備事業費7,600万円、例規集デジタル化事業費800万円、アルファ駐車場購入事業費12億2,000万円などが計上されております。 企画関係につきましては、行政評価システム研究事業費900万円、地域情報化推進事業費689万円、IT基礎技能講習事業費5,147万円、佐世保駅周辺再開発推進事業費1,150万円、市役所周辺街路等整備事業費745万円、公有地跡地利用計画作成事業費600万円、交通バリアフリー基本構想策定事業費1,000万円、共通バスカードシステム導入支援事業費582万円などが計上されております。 防災関係につきましては、総合防災訓練などの経費1,577万円が計上されております。 市制百周年記念事業関係につきましては、市制百周年記念事業費1億3,461万円、市史編さん事業費5,942万円が計上されております。 選挙関係につきましては、不在者投票管理システム導入経費310万円などが計上されております。 次に、第10款消防費でありますが、救急救命士の養成に要する経費543万円、救急自動車2台、化学消防ポンプ自動車1台及び指令車1台の購入経費5,605万円のほか、桑木場地区など5地区の防火水槽整備費2,830万円などが計上されております。 消防団関係では、消防団運営交付金1,202万円、消防団格納庫整備事業費2,690万円、消防ポンプ自動車2台の購入経費2,849万円などが計上されております。 委員会では、消防一般管理費に要する経費として計上されている、消防音楽隊運営経費について「消防音楽隊の組織上の位置づけが明確になっていないまま、公費を支出することに問題はないのか」との質疑がありました。 これに対し、当局からは「消防音楽隊は、消防業務における予防広報活動の中で、クラブ活動的に発足したものであるが、活動を形づける規程がなかったことから、消防局の内規により『佐世保市消防音楽隊規程』を定め、消防業務の一環として行っているものである。また、音楽隊を構成する音楽隊員は消防隊員との併任であることからも、組織として明確に位置づけるのではなく、いままで内規で運営をしている状況である。 また、支出のあり方については、今後、研究・検討を重ねてまいりたい」との答弁がなされております。 これを受け、委員からは「消防音楽隊の組織上の位置づけを含め、公費の支出方法についても、今後十分検討していただきたい」旨意見があっております。 以上が審査の概要でありますが、委員会といたしましては、昨今の国の景気低迷を受け、本市としても今後の財源確保に窮する状況が十分予想されることから、予算の執行に当たっては、市民生活向上のため、最大限の事業効果を発揮すべく努力されるよう要望を付し、全会一致で原案を認めることに決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○副議長(吉田勝利君)  ただいまの各委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑をとどめます。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。 これより、第17号議案を採決いたします。本件は原案のとおり決することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第33 決議案第2号 ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第33決議案第2号を議題といたします。 提案者の説明を求めます。 ◆22番(宮城憲彰君)  ただいま上程されました決議案第2号佐世保市公立幼稚園の見直し推進計画に関する決議につきましては、決議案文を朗読し、提案理由にかえさせていただきますので、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。       (案文朗読) 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(吉田勝利君)  これより質疑に入ります。 ◆20番(橋本純子君) (登壇) ただいま上程されました決議について、二、三点提案者に質疑をしたいと思います。 案文にもあります「三つ子の魂百まで」と古くから言われるように、人間形成においてそのベーシックな部分は、小学校の就学前の相当早い時期につくられるということで、大変重要な時期であるということについては異論を挟まないというふうに思います。その点で幼児教育の重要性を考えるときに、民間を含んだ佐世保市公立幼稚園問題検討委員会の皆さんが出された答申である佐世保市公立幼稚園見直し推進計画は、佐世保市の幼児教育の将来のあり方を決定する重要な意味を持つものであります。 私は、公教育としての幼児教育を最低果たさなければいけない部分がまだ十分にあるというふうに考えていますし、この計画におきます人口の過疎地域における幼児教育の考え方については疑問を持っていますけれども、少なくとも、ぜひとも、この計画に書かれたビジョン、公の役割というところを踏まえて実現していただきたいというふうに考えている一人であります。その計画の前提となります佐世保市行財政改革推進委員会の答申では、公立幼稚園の見直しについては、統廃合と民間委譲ということで、全面的廃止という答申はあっておりません。そして、これらの答申を踏まえて統廃合ということを視野に入れ、平成13年度で幼児教育センター関連予算が提案され、いま、全会一致でそれが可決されました。言うまでもなく統廃合とは、廃止もあるが存続もあるというふうに私は認識しております。そこで、提案されたその決議の趣旨でございますけれども、1点目、それぞれの委員会答申--佐世保市公立幼稚園問題検討委員会の答申とそれから佐世保市行財政改革推進委員会の答申ですね--議会の独立性はあるというふうには思いますけれども、そのそれぞれの委員会の答申をどういうふうにとらえていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。 2点目、今議会で可決されました予算、事実上存続を認めたものでありますけれども、その点をこの決議の趣旨からいうと、計画を全面的に否定するものではないということ。それから、全面廃止ということではないということと解してよろしいのでしょうか、お伺いしたいと思います。 ◆22番(宮城憲彰君) (登壇) 橋本議員からの質疑、2点ほどありました。提案者として答えられる範囲内でお答えをいたします。 まず、それぞれの答申、検討委員会あるいは見直し推進計画等についてどうとらえているかということでありますが、これは、それぞれの受け取り方もありますけれども、この答申、私どもがこの決議に至ったのは、要するに、今回の見直し推進計画にある委員会で提示されたものについて、私どもはそれぞれの考え方を話していく中で--これ2番目とダブってくるんですが--幼児教育センターを白南風町に設置するということについては、一定の理解は得られていると、同意をいただいておるというふうに感じております。 ただ、この計画の中にもありますように、東部に幼・保一元化した新しい新設園を実践園として設立するということについては、先ほどおっしゃったように、幼児教育の重要性ということは当然でありますけれども、かなりの超過負担等々、あるいは民間圧迫ということも含めて、十分いまの幼児教育は民間でできると。ましてや公立の幼稚園が、そもそも民間での幼児教育施設の不足を補完していくということで立ち上がったことからいくならば、もう十分その使命を果たしていると。そうであるとするならば、東部だけではなくて、そのほかに2園を実践園として残して、そのセンターを補完していくということについては、私どもは理解をしがたいと。幼児教育センターとしてその拠点については認めようと、こういうことに達した次第であります。 これが先ほどの2点目になりますけれども、幼児教育センター、要するに計画を認めているのかどうかということでありますが、そういうことで私どもは、先ほどこの中には触れておりませんが、同じ拠点施設としての白南風幼稚園、幼児教育センター、これを拠点としてとらえるならば、東部に新設するんではなくて、いわゆる保育所、もっと言うならば小学校まで含む一連のそういうものとしての施設整備をやるべきではないのか。それでもって拠点施設とするということの方が本来の幼児教育、あるいはまた、それからさらに小学校への教育にもつながっていくということですから、私どもは、全面的にというよりも、この行革の答申は答申として、この中の最後の方にも「少子化がさらに進行することを踏まえ、公立幼稚園の廃止または民間委譲についても十分な検討がなされるべきである」とありますけれども、十分再検討をすべしと。そのことについてはまた、議会とも十分な協議を図ってほしいということでの決議でございます。 ◆20番(橋本純子君) (登壇) ただいまの答弁は、幼児教育センターというのは一定認めた。そして、白南風の拠点のあり方については、一部見直しが必要だけども認めた。だけどもあと残る部分の計画案については、全面廃止ということを望んでいる決議なんだというふうにとらえてよろしいんでしょうか。もう一遍再確認をいたします。 それからもう1点、これは別のことですけれども、決議文の中に巨額の市費を投じてとありますけれども、確かに公立幼稚園の市費負担分は、私立幼稚園に比して大変な違いがあります。しかし、その格差の大きさに比べて、トータルで園児1人にかかっている幼児教育費用は、当局が出された資料によりますと、--端数ははしょりますけども--公立で約58万円、民間で約48万円ということで、市費を投じる格差に比べると余り差がありません。その官民の格差をカバーしているのが国庫補助負担分であります。私立幼稚園にはごくわずかに国庫負担分が入っております。そしてもう1点、その格差を埋めるのが保育料の格差であります。その保育料の格差については、お母さんたち、保護者の方たちは、大変不満を持っていらっしゃる、不公平感を持っていらっしゃるというのが現状ではないかと思っています。この市費だけでなく、国費が投じられている、同じく税金が投じられているということと、現状では受益者負担がふえるであろうということについては、この決議の趣旨はどのような見解を持っていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。 ◆22番(宮城憲彰君) (登壇) 1点目でありますけれども、そういう全面廃止も含めて検討をすると、私はその再検討をしてくださいというふうに言ったつもりであります。 2点目の問題については、それぞれ政策的なこともあるでしょう。私は当局ではありませんから、そういうことは含めてでありますが、ただ、先ほど言いましたように、これまでの公立幼稚園としての使命、そしてまた民間幼稚園、幼児教育の重要性ということを考えたときに、今後の幼児教育については、民間でも十分やっていけるという観点から今回の決議文に至ったわけでありまして、そういう面では負担が大きいか少ないか、市費、国費の問題ということについての詳しい議論はあっておりません。 以上です。 ○副議長(吉田勝利君)  質疑をとどめます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件につきましては、会議規則第36条第2項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 ◆18番(貞方道明君) (登壇) 私は、社会民主党会派を代表いたしまして、ただいま上程されております決議案に対して反対の討論をいたします。 私たちは、本市幼稚園教育の振興のためには、公立幼稚園の果たす役割は、大いに尊重すべきであると考えるものであります。このたび、佐世保市教育委員会から提示されました佐世保市公立幼稚園見直し推進計画は、佐世保市行財政改革推進委員会の答申を受けて設置されました佐世保市公立幼稚園問題検討委員会の検討結果に基づいて成案を見たものでありまして、手続上問題はなく、妥当なものと考えるものであります。ただ、提示されてから時間不足もあり、議会において論議が十分尽くされていない面があることは否めません。したがって、今後、時間をかけて十分論議をし、問題点があれば修正を行い、望ましいものにしていくべきだと考えています。 多くの市民、保護者が公立幼稚園の存続を希望していることも事実であり、その声に耳を傾けて対処することは、行政としての責務であります。公立の教育機関の運営には、多額の財政負担を要し、厳しい財政状況の中で大変であるということは承知しておりますが、公立ならではの役割と使命を考えるとき、財政負担については弾力的に対処することが、事教育行政においては肝要なことと思われます。公立幼稚園の運営においても同様なことが考えられるのであります。今日の少子化の中で、幼児教育の重要性が叫ばれています。特に人間を育てる基礎となる幼児教育においては、財政負担の問題に偏することなく教育のあるべき姿の原点を見詰めて、本市の幼稚園教育全般のあり方を論ずべきだと考えるものであります。 以上のような観点から、社会民主党はこの決議案に反対いたします。 以上、討論を終わります。 ○副議長(吉田勝利君)  討論をとどめます。 これより決議案第2号を採決いたします。本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。(賛成者起立)起立多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第34 第49号議案 ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第34第49号議案を議題といたします。 提案者の説明を求めます。 ◆23番(長野孝道君) (登壇) ただいま上程されました第49号議案佐世保市議会政務調査費交付条例制定の件につきまして提案の理由を説明いたします。本市議会では、従来、佐世保市議会市政調査研究費の交付に関する要綱並びに実施要領に基づき市政調査研究費として交付されておりましたが、平成12年5月31日に公布されました地方自治法の一部を改正する法律により、平成13年4月1日以降は、政務調査費として条例化が必要となったため、本条例を制定するものであります。この政務調査費は、議会の議員の調査研究に資するため必要な経費の一部として交付するもので、交付額は従来と同じく1人月額5万円とし、上半期と下半期の2回に分けて会派に対し交付するものであります。 以上、簡単ですがよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○副議長(吉田勝利君)  これより質疑に入ります。 質疑をとどめます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件につきましては、会議規則第36条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。 これより第49号議案を採決いたします。本件は、原案のとおり決することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、本件は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △日程第35 第50号議案から △日程第37 第1号諮問案まで ○副議長(吉田勝利君)  次に、日程第35第50号議案から日程第37第1号諮問案までの3件を一括議題といたします。 当局から提案理由の説明を求めます。 ◎市長(光武顕君) (登壇) ただいま上程されました議案及び諮問案について、提案理由を説明申し上げます。 第50号議案佐世保市助役選任の件……村上啓次郎助役が来る3月31日をもって任期満了となりますので、その後任としてさらに同氏を選任するものでございます。 第51号議案佐世保市収入役選任の件……田平敏昭収入役が来る3月31日をもって任期満了となりますので、その後任として、新たに現交通局長の川野公照氏を選任するものでございます。 第1号諮問案人権擁護委員の候補者推薦の件……近藤正人委員が去る1月31日をもって辞任されましたので、その後任として、新たに副島正俊氏を推薦するものでございます。 以上簡単ではございますが、どうぞよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○副議長(吉田勝利君)  これより質疑に入ります。 質疑をとどめます。 ただいま議題となっております以上3件につきましては、会議規則第36条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論をとどめます。 これより、第50号議案から第1号諮問案までの3件を一括して採決いたします。以上3件は原案に同意することに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、以上3件は原案に同意することに決定いたしました。--------------------------------------- △字句等整理の議長への委任 ○副議長(吉田勝利君)  次に、お諮りいたします。本定例会以降、明年3月定例会までに開催予定の定例会及び臨時会において議決される各案件について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、会議規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。--------------------------------------- △閉会中における議員の派遣の件 ○副議長(吉田勝利君)  次に、お諮りいたします。平成13年度中の閉会中における議員の視察及び陳情については、その目的を達成するため、関係方面に議員を派遣することとし、派遣議員については、その都度、議長において指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。(「異議なし」の声あり)御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 以上をもって、3月定例会に付議された事件はすべて終了いたしました。--------------------------------------- △就任あいさつ ○副議長(吉田勝利君)  ただいま助役に選任されました村上助役からごあいさつがあります。 ◎助役(村上啓次郎君) (登壇) 連日、長時間の御審議で、大変お疲れのところ、また、高いところから恐縮に存じますが、一言御礼の言葉を申し上げさせていただきたいと存じます。 ただいま、助役選任の件につきまして、不肖私の再任の御審議を賜り、議員皆様方の温かい御賛同をいただきまして、大変光栄に存じますとともに、まことにありがたく心から厚く御礼を申し上げます。もとより私は浅学非才、その器にあらざることは私自身がよくわきまえているところでございますが、くしくも21世紀という節目、また、本市にとりましても市制100周年を目の前にした極めて大きな節目に、その任に当たらせていただくことの責務を重く受けとめ、身が引き締まる思いでございますが、光武市長を初め議員皆様方の御指導を仰ぎながら、一方におきましては、部課長を初め全職員一致協力をいたしまして、市民本位の市政の推進、市民サービスの向上に邁進をしてまいりたいと存じます。 本市は、4月から特例市となるわけでございますが、地方分権という時代の要請の中、より主体性のある市政運営、財政運営に対応いたしますために初心に返って努力、研さんをし、市長の施政方針に基づきまして、市民福祉の向上の実現を常に念頭に置きながら、微力ではございますけれども「住みたい街佐世保」の実現のために全力を傾注する覚悟をいま新たにいたしておるところでございます。どうか議員皆様方におかれましては、旧に倍する御指導、御鞭撻を賜りますよう、心から切にお願い申し上げる次第でございます。 以上、意を尽くしませんが、私の御礼のあいさつとさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)--------------------------------------- △退任あいさつ ○副議長(吉田勝利君)  次に、田平収入役から退任あいさつの申し出があっておりますので、これを許します。 ◎収入役(田平敏昭君) (登壇) 長時間の御審議で大変お疲れのところを、貴重なお時間を拝借いたしまして退任のごあいさつを述べさせていただきたいと思います。 20世紀最後の年度で、私も公務員生活の終えんを迎えるという大きな節目のめぐり合わせに、少なからず感傷的な思いを禁じ得ませんが、私が市役所に入所いたしました当時に思いをいたしますとき、今日このような高いところから最後のごあいさつを申し述べることができますことは、まことにありがたく身に余る光栄であると存じますとともに、今日までの間、温かく御指導、御厚情をちょうだいしてまいりました崎山議長様、吉田副議長様初め市議会議員の皆様方、光武市長様初め市職員の皆様方、そして行政委員会の委員の皆様方のお力添えのたまものと心から感謝とお礼を申し上げます。 市役所に入所いたしました当時の昭和39年は、国内では東京オリンピックの開催、東海道新幹線の開通など華やかな反面、佐世保市では原子力潜水艦の佐世保入港の是非をめぐって大きく揺れ動いておりましたが、11月12日、原子力潜水艦「シードラゴン」が日本で初めて佐世保港に入港し、その後、昭和43年1月には、原子力空母「エンタープライズ」も寄港することになり、佐世保市は、前線基地としての宿命を背負っていることを強く感じました。当時は、高度経済成長が持続しており、それに伴う高齢化社会の急速な進展、その後の相次ぐオイルショックに伴う行財政改革の推進、そして、バブル経済崩壊後の混迷の時期など激しく変動する社会経済状況の中で、私は行政の一員として身を置いてまいりましたが、三十有余年の市役所生活の中で、市民生活の安定、市民福祉の向上にいささかなりともお役に立ち得たかどうか、じくじたる思いもいたしているところでございます。 私は、中高校生時代に作家山本有三のファンで、著書、中でも「真実一路」は大変感動し、それ以降「真実一路」という言葉のみが私の人生を負ってきたような感じがいたしておりましたが、今回、人生の節目を迎えるに当たり、再度目を通してみましたところ、改めて人生の奥の深さ、幅の広さを実感し、いまさらながら私の人間としての未熟さを痛感しているところでございます。しかしながら私なりに読み取ってきた「真実一路」とは、何事にも正面からぶつかり決して逃げてはいけない。このことは今日までの間、多少なりとも努力してまいったような思いもいたしておるところでございます。ここ4年間は光武市長のもと、収入役という無上の光栄に浴するとともに、また市長の補助機関として重要な職責を全うできたかどうか顧みますと、至らぬこと多く、反省ばかりが心に残っているところでございます。ただ、当然のことながら会計事務の執行につきましては、市民の大切な税金をお預かりする立場で絶対に間違ってはならないという厳しい姿勢のもと厳正な執行に意を用い、今日を迎えることができました。今日に至りこれまでの日記をひもといてみますと、多くの思い出がよみがえってまいりますが、中でも強く印象に残っていること二、三を述べてみたいと思います。 まず、電算業務に携わったことであります。昭和45年4月の電算課発足と同時に人事給与システム開発担当となり、翌年1月の本稼働までは徹夜、残業の連続で、実に体重が6キログラムも減少するという状況でありましたが、そのような中、辻市長から全職員を昼食会に御招待いただき、席上「コンピュ-ターの導入は九州の都市では4番目である。失敗を恐れず頑張るように」とのお言葉をいただき、このことは、以降、我々にとって大きな励みになりました。その後、桟市政にバトンタッチされ、かなりの業務が電算化されましたが、私は、早い時期から住民記録導入の必要性を強く感じておりましたところ、突如部長会で15分間電算のあるべき姿を説明する機会をちょうだいし、課長補佐の立場ではありましたが、早速、住民記録の電算化は電算業務の核として必要不可欠であり、このことで住民は等しく行政サービスが享受できることを夢中で説明したことが、いまさらながら鮮明によみがえってまいります。結果的には、住民記録オンラインシステムの導入となり、現在、電算業務の大きな柱として稼働していることは、大変感慨無量のものがございます。そしてこのとき、プライバシーの保護が大きな課題でありましたが、全国に先駆けて、佐世保市電子計算組織の運営に係る個人情報保護条例を制定してクリアすることができました。このことで全国自治体電算処理研究会において事例発表したことも大きな思い出となっております。 次に昭和56年、人事課で労使正常化の業務に参画できたことであります。野田助役を中心として、管理運営事項、労働条件の整理を行い、正常な労使間協議交渉のあり方をルールとして確立し、本日の良好な労使関係の礎が築かれたものと思っております。この時期に使用者のあるべき姿や、職員団体、労働組合の立場について掘り下げて勉強できたことが、以後の職場における勤務環境への配慮、職場秩序の維持に大きな支えとなったものであります。 三つ目は、佐世保テクノパークの建設にかかわったことであります。昭和63年4月、企業誘致課勤務となり、三川内地区に工業団地「佐世保テクノパーク」建設を担当いたしました。五十数名の地権者の中で、何名かの方の理解がいただけず、用地買収は困難を極め、門前払いを受けて接触の糸口さえ見出せない状況でありましたが「窮鳥懐にいれば猟師もこれを撃たず」まさにこの気概で地権者の皆様方に幾度となくお願いをしてまいりました。結果的にはすべての地権者の方に御協力をいただきましたが、ある地権者とは100回以上も接触する結果となり、そして、最後の契約をいただいたときに「御迷惑をおかけしました」との一言で3年余の苦労や不信感が一瞬にして払拭するという不思議な体験をいたしましたが、このことは、誠心誠意事に当たれば道は開けるという大きな教訓を身をもって実践できたことであり、大きな財産、宝物としてこれからも大切にはぐくんでいきたいと思っております。 このほかに特に福祉部在任中は、光武市政誕生後、初の予算編成でありましたので、緊張感のもと、いろんな施策を模索したことや、市長の福祉に対する御造詣の深さゆえに、また、企画調整部在任中の基地問題につきましても、種々困難な問題に対して一定前進が見られるなど、議員の皆様や市長の状況に即したタイムリーな行動力を初め、多くのことが心に残る大変有意義な時期を過ごさせていただきました。 まだまだ思い出は尽きませんが、楽しい思い出として、心にしまってまいりたいと思います。本田宗一郎さんは「人間に平等に与えられたもの、それは時間である」と言っておられます。これからは、私に残された貴重な時間を、これまで大変お世話にあずかりました真の雇用主である市民の皆様や各界各層の皆様方の御恩に報いるべく有効に活用してまいりたいと、決意も新たにいたしているところでございます。 本市は4月から、装いも新たに特例市として出発いたします。地方分権社会の中で、我が佐世保市は、他都市とは違うきらりと光る佐世保市であってほしいと願っています。21世紀にふさわしい、新しい魅力ある佐世保としてますます発展されることを心から祈念してやまない次第でございます。 最後になりますが、今日まで数多くの御厚情を賜りました皆々様に、改めまして心から感謝とお礼を申し上げますとともに、ますますの御活躍と御健勝、御多幸を心から祈念申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。(拍手) ○副議長(吉田勝利君)  次に、村上助役から発言の申し出があっておりますので、これを許します。 ◎助役(村上啓次郎君) (登壇) 大変お疲れのところまことに恐縮でございますが、来る3月31日をもって退職をされます種岡消防局長、児玉経済部長、黒山土木部長、草場港湾部長、木須保健福祉部理事、萬屋総合病院事務局長、井福議会事務局長の7名を紹介させていただき、後ほどお許しをいただき、種岡消防局長並びに部長職の退職者を代表いたしまして草場港湾部長の方から、退任に当たりましてのあいさつをさせていただきたいと存じます。それでは、私の方からそれぞれの略歴などを紹介させていただきます。 まず、種岡日出明消防局長でございますが、昭和38年1月に消防局に入局以来、38年3月の長きにわたり、本市消防行政一筋に尽くされ、平成6年10月から今日まで、消防局長としてお骨折りをいただきました。その間、消防職員、消防団員など消防関係者の教育訓練、育成指導に努められるとともに、阪神・淡路大震災や、平成11年9月の台湾大地震において救助隊員を派遣するなど、その的確な救助対応、消防救急体制の確立、充実に多大な御貢献をいただきました。 次に、児玉紘幸経済部長でございますが、昭和60年1月に佐世保重工業株式会社から本市の嘱託となられ、その後、地域振興整備公団に派遣、経済部理事、都市整備部次長、企画調整部副理事を経て、平成10年10月に市民部長、平成11年8月から現在の経済部長としてお骨折りをいただきました。特に、市内中小企業の情報化推進が必要との認識のもと、佐世保市地域産業情報化ビジョンの策定、推進に手腕を発揮され、また「九十九島キャンペーン」により、西海パールシーリゾートの活性化や「YOSAKOIさせぼ祭り」の振興など本市観光振興に当たられました。さらに、先端技術企業の誘致や競輪の「第2回ふるさとダービー佐世保」の開催など、本市経済産業の活性化に多大な御貢献をいただいたところでございます。 次に、草場昭義港湾部長でございますが、昭和34年5月に本市に入られ、以来41年11月の長きにわたり市政発展に尽くされ、平成11年8月から現在の港湾部長としてお骨折りをいただきました。その間、平成6年オープンの「西海パールシーリゾート」開設に伴う港湾施設の整備を初め「ポートルネッサンス21計画」の推進など、数多くの港湾施設の整備と事業推進に手腕を発揮していただいたところでございます。 次に、黒山雅夫土木部長でございますが、平成11年4月に長崎県土木部参事官から本市にお招きし、土木部長として御活躍をいただきました。その間、西九州自動車道佐世保道路4工区及び佐々佐世保道路の事業進捗に貢献され、市道山祇黒髪町線の事業促進を初め、昨年6月の日野地区地すべり災害の的確な対応など、本市土木行政に御尽力をいただいたところであります。なお、4月には県に帰任されることとなっておりますが、ますますの御活躍を祈念申し上げます。また、本市の事業につきまして、黒山部長にはさらにお願いをするところでございます。 次に、木須勤保健福祉部理事でございますが、昭和38年4月に本市に入られ、以来38年の長きにわたり市政発展に尽くしてこられました。その間、総合病院事務局次長、保健福祉部次長を経て、平成10年4月から現在の保健福祉部理事として社会福祉協議会に派遣、同事務局理事兼事務局長としてお骨折りをいただきました。特に、市立北病院を初め、新病院となった総合病院に長らく勤務され、病院事業の経営改善に取り組まれるとともに、保健、福祉、医療行政の推進に御貢献をいただきました。また、佐世保市社会福祉協議会の常務理事兼事務局長として、介護保険制度創設時における市と同協議会との連携強化に大きく寄与されたところでございます。 次に、萬屋良三総合病院事務局長でございますが、昭和37年1月に本市に入られ、以来39年3月の長きにわたり市政発展に尽くされました。その間、総務部主幹、財政課長、総合病院事務局次長を経られて、平成9年10月現在の総合病院事務局長としてお骨折りをいただきました。特に、健全な市政運営、財政運営のため行財政改革の推進に当たるとともに、総合病院における良質で安定した医療サービスの提供に貢献されるとともに、職員の意識改革を図るほかオーダリングによる病院総合情報システム導入推進など、県北の基幹病院としての経営確立に貢献されました。 次に、井福紀議会事務局長でございますが、昭和38年10月に本市に入られ、以来37年6月の長きにわたり市政発展に尽くされました。その間、平成7年8月に企画調整部長、平成9年9月に佐世保地域広域市町村圏組合に派遣され事務局長、平成9年10月から現在の議会事務局長としてお骨折りをいただきました。特に、企画調整部長として長崎国際大学の設立に尽力されました。また、佐世保地域広域市町村圏組合事務局長として、佐世保広域圏1市13町における中心都市として、地方拠点都市、地域の整備を初めさまざまな分野において広域圏の会務としての本市の役割、責務を背負いながら多彩な事業展開に尽くされ、常に広域圏の一体感の醸成、発展に取り組まれてこられました。また、議会事務局長としては、議会と執行機関は車の両輪との認識のもと、議会と当局との円滑かつ適正な関係の実現に努められるとともに、議会事務の効率化、議会運営の円滑な遂行に御尽力をいただいたところでございます。 それでは、ただいまから種岡消防局長並びに部長退職者を代表いたしまして、草場港湾部長から、在任中皆様方からお寄せいただいた御指導御厚情に対しまして、お礼の言葉を申し上げますのでよろしくお願いをいたします。 ◎消防局長(種岡日出明君) (登壇) 議員の皆様には大変お疲れのところ甚だ僣越とは存じますが、本年度末日をもって佐世保市消防局長を退任いたしますので、一言、ごあいさつを述べさせていただきます。 昭和38年1月に消防士を拝命以来、その間、議会議長を初め議員の皆様には何かと大変お世話をいただきましたことに厚くお礼を申し上げます。また、光武市長を初め部長会の皆様にも本当にお世話になりました。本席をおかりいたしまして厚くお礼を申し上げます。 消防とは、人の命のとうとさを知ることのできるすばらしい職場でもありました。21世紀が火災や災害のない「住みよい街佐世保」でありますよう御祈念を申し上げ、退職に伴うごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ◎港湾部長(草場昭義君) (登壇) 貴重な時間をいただきまして、ありがとうございます。来る3月31日付をもちまして退職することになりました6名の部長、理事を代表してということでございますが、それぞれが議員の皆様からお寄せいただいた御厚情に対してお礼を申し上げたいという気持ちをお持ちのことと拝察し、大変恐縮いたしているところでございます。時間の関係もあり、勤務年数の一番長いということで助役より御指名をいただきました私が、代表としてあいさつを申し上げる次第でございますが、よろしくお願いしたいと思います。 ここに御紹介いただきました各人は、勤務年数の長短あり、また、担当してまいりました部署等も異なっておりますが、一人一人がそれぞれの分野におきまして、市の発展、向上のために尽くしてまいったという思いは共通するものであります。顧みますと反省すべきことも多々ある中、大過なく市役所の生活を終えることは、議員の皆様を初め職員の支えがあればこそであり、感激ひとしおでございます。 私自身のことで僣越ではございますが、昭和34年佐世保工業を卒業と同時に、現在の港湾部の前身であります建設部港湾管理事務所に任用され、約42年間勤務させていただきました。特に私は、陸上行政に携わることなく、港湾、漁港の行政の勤務人生でありました。特に、昭和54年10月水産課に異動しての漁港整備の10年間、各漁協の皆様といろいろな面で御指導、御協力を受けたこと、また、平成元年に港湾部に戻っての12年間、いろいろな難問題があり、市長を初め諸先輩、同僚、議長様初め各議員の皆様の温かい御指導により今日まで務めることができたこと、まことにありがとうごさいます。この場をかりて深く感謝を申し上げます。 この42年間で一番思い出すのは、右も左もわからない昭和34年、高校を卒業した年の9月でございますが、台風14号により、佐世保港が約90カ所の被害を受けたため、査定の準備で5日間の徹夜、査定後の修正で2日間の徹夜をしたことなどが、いまなお一番の思い出でございます。また、いまなお残っている施設を見ると当時のことが浮かんできますし、思い出の話をすると時間が幾らあっても足りません。 今回、退職するそれぞれが、議員の皆様を初め光武市長、村上助役、松嶋助役、そして幾多の上司の温かい御指導、御鞭撻を賜り、また、よき同僚、部下にも恵まれまして、それぞれの職務を邁進できたことと感じており、深く感謝を申し上げる次第でございます。 本市は来年、市制100周年という節目を迎えるわけでございますが、光武市長ともども、さらなる発展を続けていくことであろうと確信し、第一戦を退きます私ともども、陰ながら支援、協力をいたす所存でございます。 最後になりましたが、議員の皆様の今後さらなる御活躍、御健勝をお祈りいたすとともに、これまで私たちにお寄せいただきました御厚情に深く、厚くお礼申し上げ、退職に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。長い間まことにありがとうございました。(拍手) ○副議長(吉田勝利君)  これをもちまして、3月定例会を閉会いたします。    午後4時43分 散会---------------------------------------佐世保市議会副議長  吉田 勝利会議録署名委員    高村 照男会議録署名委員    嬉野 憲二...