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  1. 長崎市議会 2021-03-03
    2021-03-03 長崎市:令和3年環境経済委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前9時59分= ◯相川和彦委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから環境経済委員会を開会いたします。  お手元に陳情第1号の取りまとめ案を配付しております。後ほど協議をいただきますので、ご一読よろしくお願いいたします。また、文化観光部の追加資料を配付しておりますので、ご確認願います。  それでは、議案審査に入ります。  昨日に引き続き、第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。  第7款商工費第1項商工費のうち、文化観光部所管分の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 2 ◯股張文化観光部長 それでは、予算に関する説明書にまず基づきまして、文化観光部の所管分の予算についてご説明いたします。  先ほど委員長のほうからお話がありました、本日、お手元のほうにアニメツーリズム推進費についてというA4サイズ1枚の追加資料を配付させていただいております。当初お配りしておりました委員会資料において、内容が不十分なものがあったというところで補足させていただくものでございます。大変申し訳ございませんでした。内容につきましては、後ほどご説明させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、早速ですけれども、予算に関する説明書のほうでございますが、230ページと231ページをご覧ください。第7款商工費第1項商工費第1目商工総務費でございますが、231ページのほうの説明欄の2.交際費、1.商工総務費交際費100万円のうち、部長交際費について60万円を計上いたしております。  続きまして、予算説明書のほうは234ページと235ページのほうでございます。第4目観光費でございます。予算総額56億6,032万1,000円のうち、文化観光部の分につきましては56億1,575万8,000円が担当予算になりまして、これは、前年度当初予算と比べまして35億6,686万1,000円の減となっております。  その主な要因といたしまして、説明書のほうは241ページをお開きいただきたいと思います。241ページの説明欄11.【補助】交流拠点施設整備事業費、1.交流拠点施設において、前年度の当初予算額80億1,680万円から今年度は41億9,690万円へと減となったことなどによるものでございます。  それでは、第4目観光費における主な事業の詳細につきましては、委員会提出資料に基づきまして、観光政策課長よりご説明をさせていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。 3 ◯中島観光政策課長 それでは、文化観光部所管分につきまして、委員会提出資料に基づきましてご説明いたします。  文化観光部提出資料の1ページをご覧ください。初めに、施設の運営状況一覧を掲載いたしております。このうち第7款商工費に係る施設は、1番目の総合観光案内所運営費から3ページにございます、25番、軍艦島資料館までの25施設となっておりまして、施設ごとの規模や予算等についてそちらに記載しております。ご参照願いたいと思います。  それでは、主な事業につきましてご説明いたしますので、資料の18ページをご覧ください。こちらからは、第7款の資料になります。まず、観光地域づくり推進費1億6,581万7,000円でございます。1.概要でございますが、観光まちづくりのかじ取り役としての役割を果たす観光地域づくり法人、いわゆるDMOにおきまして、多様な関係者と連携しながら地域資源を生かした魅力づくりを行うとともに、観光客やMICEの誘致、受入れを推進し、地域経済の活性化につなげるものでございます。次に、2.令和3年度の取組方針でございますが、大きく3つの方針を掲げております。まず、(1)多様な訪問客誘致の強化でございますが、現在のコロナ禍におきましては、国内観光客の誘客をメインといたしまして、安全安心の取組や、10月開業予定の恐竜博物館をはじめとして、食・体験型コンテンツなどの新たな魅力の情報発信を強化することといたしております。また、インバウンドにつきましては、引き続き、日本政府観光局など関係機関と連携しながら、感染症の収束後の復活期に向けた訪日旅行の期待感の醸成に注力するとともに、MICE誘致につきましては、DMOがワンストップで支援する窓口といたしまして、株式会社ながさきMICEと役割分担しながら、MICE開催地としての魅力発信と誘致活動を行うことといたしております。続きまして、(2)ワンストップによる情報の一元化とコンシェルジュ機能の強化でございますが、DMOにおきまして、多様な関係者が持つ情報を収集し、マーケティングやプロモーションに生かすワンストップの仕組みを構築し、旅マエ、旅ナカ、旅アトなど訪問客のニーズに即した情報発信ができる体制を整えてまいります。次に、(3)消費拡大の取組強化でございますが、訪問客の周遊促進と消費拡大につなげるため、これまで造成してきたコンテンツの紹介、予約、販売サイトを充実させるとともに、11月の出島メッセ長崎の開業に向けて、令和2年度に取りまとめたユニークベニュー体験型コンテンツ等の魅力発信と主催者への具体的な提案を行い、MICEの開催を支援していくことといたしております。  続きまして、19ページをご覧ください。取組方針ごとに事業の詳細を記載いたしております。まず、3.主な事業内容のうち、(1)多様な訪問客誘致の強化でございます。主な内容といたしましては、まず、アの国内観光客誘致でございます。これは令和4年秋の新幹線開業に向け、長崎への旅行需要を喚起するとともに、コロナ禍における近距離の旅行需要に対応するため、エリアのターゲットを北部九州、特にボリュームゾーンでございます福岡を中心に、商品造成とプロモーションに取り組むものでございます。次に、イ.インバウンド誘致でございますが、北部九州の都市及び交通事業者等と連携をいたしまして、広域で周遊する海外の個人旅行者向けにオンラインプロモーションなどを実施いたします。  ウ.MICE誘致につきましては、20ページのほうをご覧ください。(ア)国内商談会などのセールス活動、それから、(イ)プロモーションツールの作成などに係る経費でございます。続きまして、(2)ワンストップ機能の強化による情報の一元化とコンシェルジュ機能の強化についてでございます。主な内容といたしましては、まず、ア.観光パンフレット等の作成でございます。長崎マップなどの各種パンフレットやイベントに係るポスター、パンフレット等を作成いたしまして、関係各所に送付するとともに、今後、各種パンフレットの集約及びデジタル化に向けた検討を行うものでございます。次に、イ.情報発信の一元化でございますが、内容といたしましては、長崎市公式観光サイト、あっ!とながさきの保守管理とSNSを活用した情報発信など、(ア)及び次の21ページの(イ)に記載のとおりでございます。  続きまして、21ページ、(3)消費拡大の取組強化についてでございます。主な内容といたしまして、まず、ア.まちMICEの推進でございますが、令和2年度に作成した(ア)に記載のユニークベニューや(イ)の飲食店情報システムの内容の拡充を図るとともに、(ウ)に記載しておりますFFGが企画中の出島メッセ長崎こけら落としイベントと連携いたしまして、郊外のサテライト会場をオンラインで結んだイベントを実施し、開業の機運の醸成につなげてまいります。
     続きまして、22ページでございますが、22ページ中ほどをご覧ください。イ.日本語版体験型商品販売サイトシステム構築及び予約販売機能強化でございます。DMOにおきまして造成いたしました体験型コンテンツなどの旅行商品の紹介や、宿泊、飲食、お土産、それから体験商品などの一括した購入が可能な国内向けワンストップサイトを構築いたしまして、運用、保守管理するものでございます。次に、ウ.観光・MICEプロモーション・セールスに係る調査等でございます。観光客の動向調査を実施し、観光客の属性やニーズ、課題等を検証するとともに、帆船まつりやランタンフェスティバルなど主要イベントの経済波及効果等を調査するものでございます。また、長崎市で開催されるMICEに関しまして、主催者や参加者による経済効果、満足度などのほか、市内事業者の受注状況、市民の意識調査を行いまして、MICE開催の効果を定量的・定性的に把握するものでございまして、詳細は(ア)から次の23ページの(カ)に記載のとおりでございます。これらの調査・分析結果を多様な関係者と共有し、プロモーション・セールスをはじめとした観光施策等に反映させることで訪問客の増加や消費拡大を図ってまいります。  24ページをご覧ください。(4)人件費といたしまして11名分の人件費及び(5)その他といたしまして事務費や一般管理費等がございます。  25ページをご覧ください。資料が横になりまして申し訳ございませんが、DMOの年次計画を記載いたしております。ここでは令和4年度の本格的稼働に向け、それまでの年次計画を示しております。令和元年度におきましては、4月に最高マーケティング責任者、いわゆるCMOが就任されまして、新たな専門人材の採用・配置を行いながら体制強化を進めるとともに、インバウンド業務やMICE業務について重点的に取り組んでおります。今年度につきましては、まちMICEの仕組みづくりやワンストップ機能強化などの内容を拡大していくとともに、令和3年度から令和7年度の5年間を計画期間とする(仮称)長崎市版DMO事業計画を策定しているところでございます。令和3年度は出島メッセ長崎が11月に開業予定であることから、まちMICEを本格稼働していくとともに、現在、長崎市のほうで実施しております、国内観光客誘致事業をDMOが実施していくこととしております。そして、令和4年度は観光・MICEのワンストップ機能の本格的稼働を目指していきたいと考えているところでございます。  26ページをご覧ください。長崎市とDMOの役割分担でございますが、ここでは観光まちづくりについて長崎市とDMO法人である長崎国際観光コンベンション協会の将来的な役割についてお示しをしております。市におきましては、主に観光まちづくりの政策立案と基盤整備などのハード面、それから、DMOでは市が示す指針を軸といたしまして、DMOが実施する事業計画の策定及び観光まちづくりのマーケティング、マネジメントなどのソフト面を実施していくということで計画をしております。なお、下段には観光・MICE分野全体の連携イメージを掲載いたしております。ご参照願いたいと思います。  続きまして、27ページでございます。MICE推進費202万2,000円でございます。まず、1.概要でございますが、今年11月の出島メッセ長崎の開業に向けまして、MICE誘致を強化するとともに、MICEの開催の効果を最大化するため、主催者や参加者による消費を促し、地域経済の活性化を図ることを目的といたしまして、DMO及び株式会社ながさきMICEと連携しながら、長崎市は特に政府系会議、国際会議等の誘致に取り組むものでございます。資料の中段以下には、MICEの誘致、受入体制のイメージを記載しておりますのでご参照ください。  28ページでございます。2.事業内容でございますが、(1)MICE誘致・セールス活動費といたしまして、長崎市が主体となり取り組む政府系会議や国際会議などのセールスや情報収集及びキーパーソンの招聘に係る経費163万7,000円でございます。3.誘致状況の(1)開業後1年間の誘致状況につきまして、長崎市と株式会社ながさきMICEは、年間目標の61万人達成に向けまして、四半期ごとの目標を定めて取り組んでおります。2月末の目標39万9,800人、65.5%に対しまして、2月12日時点で約39万4,000人、64.6%の達成率となっております。現在交渉している案件も含めますと2月末の目標を達成できるものと判断しております。(2)には、開催が決定、もしくは内定した案件のうち、主催者から公表の旨、了解を得ている全国大会等を記載しております。ご参照いただきたいと思います。  なお、29ページにはMICE誘致、受入関連予算などについて記載しておりますので、こちらも後ほどご参照ください。  続きまして、30ページをご覧ください。長崎さるく推進費3,505万4,000円でございます。まず、1.概要でございますが、多様化するまち歩きのニーズに対応し、参加者の満足度と事業持続性を高めるため、まち歩き団体等との連携促進や修学旅行ガイド等の充実を図るものでございます。また、一般観光客等を対象としたガイド付きまち歩きや修学旅行生を対象とした平和ガイド、観光施設の常駐ガイドを総合的に長崎さるくとして魅力発信を行い、ブランド力を生かしたまち歩き観光を推進するものでございます。次に、2.事業内容でございますが、(1)新しい「長崎さるく」運営・管理費といたしまして、活動をされている既存のまち歩き団体など、長崎さるくを実施していただく団体に必要な経費1,034万1,000円を支出するものとしております。内容といたしましては、ワイヤレスマイク、ユニホームなどガイドに必要な備品購入の経費や予約システムの構築、PRに係る経費などでございます。また、(2)修学旅行ガイドの運営・管理費といたしましてユニホームや保険に係る経費、ガイドの配置に係る経費2,471万3,000円として、(1)、(2)合計で3,505万4,000円となっております。参考資料といたしまして、参加者数の推移を掲載いたしておりますが、上から3段目の平和ガイドが長崎市に訪れた修学旅行生をガイドするもので、一般の旅行者などをガイドする通さるくや学さるくよりも多くなっている状況でございます。  続きまして、31ページをご覧ください。4.長崎さるくの課題への対応についてでございます。まず、課題といたしましては、先ほどの参加者数にもありましたとおり、一般の大人向けのさるくの参加者数が少なく、これは多様化する参加者のニーズに対応する必要があると考えております。また、参加者数の減少に伴い、ガイドの出番も減少いたしますので、ガイドのモチベーションの向上を図る必要があり、さらには、長崎さるくというまち歩きのブランドを生かしながら、持続的なまち歩きの仕組みづくりを行う必要があります。  これらの課題に対応するために、既に活動をされているまち歩き団体の皆様などと連携を図り、多様なニーズに応えるまち歩きを推進するとともに、需要が非常に多い修学旅行ガイドの充実を図ります。あわせまして、さるくの魅力の向上を図ることで、参加者の満足度を向上させ、ガイドが活躍する機会の創出をいたしまして、ガイドのモチベーションの向上を図ってまいりたいと考えております。さらに、まち歩き団体や指定管理者、それから、DMOなどの観光関連事業者との連携促進を行いながら、持続可能なまち歩きの仕組みを構築し、まち歩きそのものの質の向上を図りたいと考えております。  続きまして、32ページをご覧ください。アニメツーリズム推進費1,546万9,000円でございます。まず、1.概要でございますが、長崎港開港450周年記念事業といたしまして、長崎市出身の漫画家、渡辺 航氏の人気作品、弱虫ペダルとタイアップし、アニメツーリズムにつながる長崎市の新しい魅力的な観光コンテンツの造成を図り、観光客の誘致と周遊の促進を図るものでございます。  この弱虫ペダルにつきまして、本日お配りいたしております追加資料のほうをご覧いただきたいと思います。アニメツーリズム推進費についてという追加資料でございますが、週刊少年チャンピオンに連載中のもので、単行本では現在70巻、売上げは2,500万部を超えるものでアニメ化もされました。また、昨年は人気アイドルを起用し、実写映画化もされた作品ということでございます。1巻当たり10万部で10巻連載が続けば大成功と言われている漫画業界におきまして、70巻2,500万部という数字は相当な人気を博しているものと考えております。次に、2番目の作者についてでございますが、渡辺 航氏は長崎市のご出身でございまして、本事業における企画展やデザインマンホールの製作などにご協力いただけることとなっております。作者ご自身からご協力について直接承諾をいただけるということは、今後の事業展開にも非常に有利なものでございまして、タイアップの継続が見込めるものと考えております。3.ストーリーについてでございますが、資料記載のとおり、俗にママチャリと言われる前にかごがついたお出かけ用の自転車でございますけれども、その自転車で千葉から東京の秋葉原まで毎週往復する高校生、小野田坂道が主人公で、ふとしたことをきっかけに自転車部に入部し、インターハイ優勝を目標に切磋琢磨するスポーツ漫画でございます。4.登場人物についてでございますが、自転車競技は6人1チームで行いまして、6人それぞれの個性を生かしたキャラクターが描かれております。主人公は特に急な坂を上ることが得意なキャラクターでございまして、作品の中でも山登りコースを任される設定でございます。そのため、これまでサイクリングのイメージがなかった坂道の多いまち、長崎ということでございますけれども、そちらとも親和性が高いと考えております。5.デザインマンホールのイメージでございますが、設置する場所の風景や長崎市の観光地などを背景に、キャラクターの特徴を織り交ぜた長崎市独自のデザインを執筆いただく予定となっております。版権の都合上、資料に掲載しているものはあくまでもイメージでございますので、ご了承いただきたいと思います。  それでは、資料の裏面をご覧いただきたいと思います。この事業は、開港450周年事業といたしまして、上下水道局及び教育委員会と連携をいたしまして、オール長崎市で取り組むこととしております。下水道供用開始60周年記念事業と連携いたしまして、デザインマンホールを活用した周遊コースの造成を行います。また、昨年、教育委員会が実施した、まちづくりアイデアコンテストにおきまして、小学6年生の児童が、弱虫ペダルと連携したロードレース大会の開催という企画で優秀賞を獲得しております。長崎市と弱虫ペダルのタイアップをPRし、アイデアを具現化する機運醸成のためにも、この生徒は4月から中学生となりますので、その学校に渡辺氏をお招きいたしまして、講演会を開催したいと考えているところでございます。  それでは、元の資料にお戻りいただきまして、資料の32ページでございます。2番目の事業内容でございます。大きく4つの事業を行います。まず、(1)弱虫ペダル原画等企画展でございますが、作者のご協力をいただきまして、肉筆原画や資料などを展示する企画展を開催するものでございます。事業費等は資料記載のとおりでございます。次に、(2)弱虫ペダル周遊コースの造成を行います。長崎市を代表する景観と作品のキャラクターなどを生かした周遊コースを6つのエリアに設定をいたしております。  資料、1ページ飛びますが、34ページを先にご覧いただきたいと思います。34ページですが、地図に記載する6つのエリアに既に観光コンテンツとして全国各地で広がっているデザインマンホールを設置いたしまして、周遊のための目印、ポイントといたします。デザインマンホールの設置場所に行きますと、GPS機能を用いたスタンプラリーがスマートフォンで楽しめ、参加者は抽せんで景品が当選するというイメージでございます。  それでは、33ページにお戻りください。次に、(3)周遊コース完成・コラボ記念ライドを行います。作者や関係者と試走いたしまして、デザインマンホールやコースをPRいたします。実施時期といたしましては、デザインマンホールの設置が完了し、季節の穏やかな秋頃を想定いたしております。次に、(4)渡辺 航氏の講演会でございます。先ほど追加資料でご説明いたしました、まちづくりアイデアコンテストの優秀賞を受賞した小学生、それから、サイクリング関係団体の皆様等をお迎えいたしまして、教育委員会と連携して、渡辺さんご本人の講演会を実施し、弱虫ペダルと長崎市の親和性を深め、対外的にもPRしてまいりたいと考えております。  続きまして、35ページをご覧ください。コンベンション開催費補助金1,250万円でございます。1.概要でございますが、コンベンションの主催者に対する助成制度を整備することで誘致を促進するものでございます。次に、2.事業内容でございますが、長崎国際観光コンベンション協会が、コンベンションの主催者に対しまして、人数に応じて交付している補助金につきまして、市が2分の1を補助するものでございます。  なお、36ページには、令和3年度予定といたしまして交付対象件数等を記載いたしております。  続きまして、37ページをご覧ください。交通事業者連携事業費1,007万5,000円でございます。1.概要でございますが、新幹線の暫定開業を見据え、交通事業者と連携を図り、観光客の誘客を図るものでございます。2.事業内容でございますが、大きく3つございます。まず、(1)佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン事業費でございます。これは、JRグループが一同となって自治体や旅行会社と連携した大型キャンペーンでございます。キャンペーン本番は新幹線が開業する令和4年秋になりますが、令和3年度はプレキャンペーンといたしまして、全国の旅行代理店等に向けて観光PRや物産展を行い、本番に備えるというものでございます。主体は県が事務局を務めるデスティネーションキャンペーン実行委員会でございまして、長崎市はここにDMOが参画し、プロモーションを推進するということになっております。イ.事業費内訳でございますが、実行委員会への負担金が862万4,000円でございまして、その負担割合は県が50%、県内の各市町で40%、民間が10%ということになっております。  38ページをご覧ください。(2)おもてなし事業でございます。これは、ななつ星などの観光列車が長崎駅に就航した際のおもてなしを行うものでございまして、出演した変面や龍踊りといった団体への謝礼金でございます。次に、(3)大村線沿線活性化協議会負担金でございます。これは、JRの大村線沿線自治体で連携を図り、観光列車などの誘致を行い、沿線都市への誘客を図るものでございます。長崎市のほか、長与町、諫早市、大村市、東彼杵町、川棚町、佐世保市の計7市町で連携しているものということでございます。  続きまして、39ページをご覧ください。観光客受入環境整備費1,007万5,000円でございます。1.概要でございますが、外国人観光客などが1人でも安心して快適に滞在、周遊を楽しむためのストレスフリーの環境整備を行うものでございまして、2.事業内容といたしましては、現在グラバー園などの主要な観光施設や路面電車の電停に整備しておりますNagasaki City Wi-Fi、このアクセスポイントを長崎駅西口広場と西側の歩行者専用道路に追加をしようとするものでございます。なお、図の1)東西軸につきましては、このエリアの整備工事が終了した令和4年度以降にアクセスポイントを追加する予定としております。また、(2)公衆無線LAN回線の維持、管理等は、このWi-Fiの維持管理を行うための経費でございます。  続きまして、40ページをご覧ください。(3)クルーズ客船ツアーバス渋滞緩和対策でございます。これは、大型のクルーズ客船が入港した際の渋滞緩和策として警備員を配置する費用でございます。令和3年度につきましては、現時点におきましては14万トン級以上のクルーズ船が55日入港する予定と、あくまで予定でございますが、そのようになっております。  続きまして、41ページをご覧ください。世界・日本新三大夜景推進費1,823万7,000円でございます。1.概要でございますが、長崎夜景ブランドの認知度向上を図り、観光客の誘致や観光消費額の増加につなげることを目的として、長崎夜景の魅力を国内外に発信するものでございます。なお、令和3年度につきましては、世界各国の夜景都市の関係者を招いて開催する世界夜景サミットを長崎市に誘致することといたしております。次に、2.事業内容の(1)世界夜景サミット開催地負担金についてでございます。令和3年度は、世界新三大夜景の再認定など、長崎市にとって重要な節目であることから、令和3年11月に夜景観光コンベンション・ビューローが初開催を計画しております、世界夜景サミットを長崎市へ誘致するため、今年度に引き続き、開催地負担金として応分の負担をするものでございます。アの夜景サミットの内容でございますが、現在の予定といたしましては、11月19日に出島メッセ長崎で開催し、3部構成ということで予定をしており、日本国内のみならず世界の夜景都市の代表者、マスコミ等、100名から150名の参加を想定をいたしております。なお、今年度及び令和3年度の2年間の総事業費は資料記載のとおりでございます。  42ページをご覧ください。ウ.令和2年度の取組でございますが、主催者におきまして、スペインやモナコ公国、フィリピンをはじめとする世界の夜景都市に対し、参加の打診や広報を行っておりまして、あわせて新型コロナウイルスが収束しない場合の対応策を検討しているところでございます。次に、(2)「長崎ノ夜景」パンフレット製作業務委託715万円についてでございますが、作成から約10年が経過いたしております「長崎ノ夜景」パンフレットにつきましては、長崎夜景の新たな魅力を盛り込み、リニューアルを図るとともに、長崎市公式観光サイト、あっ!とながさきにデジタルパンフレットとして掲載しようとするものでございます。(3)その他は、今年度と同様の事業を継続して行うものでございます。まず、アの国内夜景サミット参加費は、例年PRのため参加しているものでございまして、イの日本新三大夜景情報発信負担金は、日本新三大夜景都市3市で連携した情報発信を国内外に向けて行うものでございます。  なお、次の43ページの中ほどから、参考までに平成30年度以降の海外夜景サミットの開催状況を記載しております。  続きまして、44ページをご覧ください。長崎ランタンフェスティバル事業共催費負担金9,865万6,000円でございます。令和3年度につきましては、2の事業内容の(2)に記載しております、令和4年、2022年の2月1日から15日までの15日間の開催という予定になっております。(4)全体事業費をご覧いただきたいと思います。長崎市、会議所及びコンベンション協会からの負担金や、協賛金などが収入となっております。支出は記載のとおりでございます。  また、45ページにおきまして、これまでの集客数等を記載いたしておりますので、ご参照をいただきたいと思います。  続きまして、46ページでございます。「写真の街 長崎」事業共催費負担金400万円でございます。概要でございますが、写真が持つ訴求力を生かしまして、長崎に人が訪れ、訪れた人がまた写真を撮るという好循環を創出しようとするものでございます。2.事業内容でございますが、福山雅治氏がクリエイティブディレクターとなっております、「写真の街 長崎」実行委員会におきまして、福山さんの監修やアドバイスをいただきながら、フォトコンテストや写真展を実施するものでございます。ページ中ほどに全体事業費を掲載しております。ご覧いただきたいと思います。  続きまして、48ページをご覧ください。出島運営費1億1,957万3,000円でございます。まず、1.概要でございますが、国指定史跡、出島和蘭商館跡の公開活用を図り、施設の管理運営を行うものでございます。なお、令和2年度から指定管理者制度を導入いたしまして、施設の運営は指定管理者が行い、復元・学術部門を引き続き長崎市が行っております。出島指定管理者の概要を(1)から(3)に記載いたしておりますので、ご参照いただきたいと思います。次に、2番目の事業内容でございますが、(1)指定管理に係る経費1億1,334万4,000円でございます。アの令和3年度及び令和4年度の収支算定につきましては、その全庁的な考え方につきましては資料の50ページ及び51ページに添付しておりますけれども、先般、水産農林部において説明させていただきましたので割愛をさせていただきたいと思います。48ページのアの令和3年度及び令和4年度の収支算定に戻りますけれども、出島はグラバー園などと同じく、完全利用料金制を採用する指定管理制度の適用を予定しておりましたので、本来であれば令和2年度指定の際に指定管理者が提案していた固定納付金2,750万円を市に納付いただく予定というところでございましたけれども、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による施設入場者数の減少に伴いまして、利用料金収入が減少し、運営経費に対する収入が不足することが想定されることから、固定納付金については減額いたします。なお、不足する額につきましては、指定管理委託料として長崎市が上限額を積算し、指定管理者がその上限額以内で提案した収支に基づき額を決定するということになっております。次に、イ.令和5年度以降の収支の再算定についてでございますが、令和3年度及び令和4年度上半期のおおむね1年6か月の期間でございますが、そちらの利用実績を踏まえまして、指定管理委託料及び固定納付金の積算を改めて行い、積算額を改めて決定するということにしております。また、ウにつきましては、平成30年度、令和元年度の入場者数、それから、令和2年度については1月末までの入場者数を記載いたしておりますので、ご参照ください。  49ページをお願いいたします。エ.令和3年度の指定管理に係る委託料についてでございますが、支出につきましては、令和2年度の運営実績を参考に、管理事務所、受付、清掃などに係る人件費、光熱水費、印刷製本費の需用費などを運営経費と足しまして、合計Aの1億6,336万4,000円を見込んでおります。また、利用料金収入といたしまして、令和2年6月及び7月の状況を参考に、Bで示しております5,002万円を見込んでおります。管理委託料といたしまして、Aの運営経費とBの利用料金収入の差額1億1,334万4,000円を指定管理者に対し支出するものでございます。次に、(2)指定管理以外に係る経費でございます。企画展開催費につきましては、長崎開港450周年の発端となるポルトガル船の来航を記念いたしまして、出島の始まりとなりますポルトガル時代の出島に焦点を当てた企画展に要する展示品運搬料等の経費でございます。イの企画展開催に係るものを除く委託料につきましては、長崎市が復元・学術部門として行う十六番蔵収蔵庫燻蒸委託等の委託料でございます。また、ウ.施設等修繕料につきましては、指定管理者が実施する施設等修繕料の税込み770万円を超えた場合に長崎市が実施する施設の修繕料でございまして、エのその他維持経費につきましては旅費、消耗品費等でございます。なお、現在、市が締結しております長期継続契約で、4月以降も契約期間が継続するものについての取扱いは、長期継続契約期間中は市が支出をいたしまして、指定管理者から同額を納付金として収納いたし、市との長期継続契約期間終了後は、指定管理者が契約し、直接支出を行うということになっております。4.債務負担行為額につきましては、令和4年度の指定管理委託料でございます。  続きまして、資料飛びますが52ページでございます。端島見学施設運営費2,498万5,000円でございます。概要でございますが、世界遺産である端島の観光客受入れの利便性や安全性を確保すると、そのために見学施設を運営、管理するものでございます。2の事業内容でございますが、(1)審議会委員報酬及び(2)旅費につきましては、端島見学施設の整備や運用方針について審議するため、有識者により構成される附属機関の開催に係る経費でございます。  次に、53ページをご覧ください。次に、4.主な事業内容についてのうち、(1)石綿等調査業務委託料72万4,000円についてでございます。端島島内の建物建材につきましては、建築年代的に石綿管、石綿の管などがあることから、建物の劣化や崩壊、崩落によるアスベストの飛散がないかモニタリング調査するものでございます。なお、この調査は、平成21年度から令和元年度までは端島見学施設内3か所を毎年1回、令和2年度からは見学施設内3か所を毎年2回実施いたしております。いずれもアスベストの飛散は確認されておりません。次に、(2)転落防止柵撤去及び再設置委託料でございますが、特に台風災害による施設の損壊を未然に防止するため、台風などが接近したとき、特に被害が想定される箇所の転落防止柵を事前に一時撤去いたしまして、台風が通過した後に再設置するものでございます。アの事業内容に記載のとおり、年間4回を想定しておりまして、その場所や位置は次の54ページの表に記載のとおりでございます。なお、この取組は、今年度から試行しておりますけれども、令和元年度の台風第17号のときの被災時には151日間供用停止ということになっておりましたけれども、令和2年度につきましては、立て続けに見舞われた台風第8号、第9号、第10号、この際には54日間で供用を再開することができたということもありまして、一定成果があっていると考えておりますが、引き続き、気を引き締めて執行してまいりたいと考えております。  続きまして、55ページでございます。長崎歴史文化博物館特別企画展負担金500万円でございます。これは、概要に記載のとおり、長崎開港450周年記念事業の一環といたしまして、近世に海外交流の窓口として重要な役割を果たした長崎に関する特別企画展を長崎歴史文化博物館で開催し、その費用の一部を負担するものでございます。2の事業内容の(1)企画展仮称は記載のとおりでございます。実施期間は、令和3年4月24日から6月6日までの43日間、(3)主催は、県・市及び長崎歴史文化博物館でございます。  56ページをご覧ください。ページ中段の(9)事業費の表に記載のとおり、所要の経費に対しまして、県と同額の500万円を負担するものでございます。  続きまして、57ページをご覧ください。総合観光案内所に係る観光施設整備事業費5,000万円でございます。まず、概要でございますが、令和2年3月末から長崎駅在来線高架下に仮設で設置しております総合観光案内所を、新幹線駅舎の開業に合わせまして当該駅舎の1階に移転整備するものでございます。現在はこの整備に係る設計作業を行っているというところでございます。次に、2.事業内容でございますが、(1)新総合観光案内所整備事業費といたしまして、資料記載のとおり、デジタルサイネージ機器等導入経費といたしまして、調達、設置に係る委託料2,000万円を計上いたしております。また、新案内所設置場所は、天井や壁、それから空調等設備が一切設置されていない状態、いわゆるコンクリート打ちっ放しの状態での引渡しとなりますので、改修工事費として3,000万円を計上いたしております。(2)新総合観光案内所の概要でございますが、設置場所は新幹線長崎駅舎の1階、供用開始を令和4年4月予定としておりますけれども、新幹線の開業が秋にずれ込んだということもございますので、現時点ではまだ確定したものではございません。施設の概要につきまして、フロアの面積としては200平米ということでございます。それから、観光情報はもちろんのこと、宿泊や飲食、二次交通情報など、様々な情報をワンストップで入手できる施設を目指したいと考えております。人員体制につきましては、今後、関係団体との調整を詰めていくということになりますが、現時点では常時3人体制を確保したいと考えているところでございます。  58ページをご覧ください。ここでは6.主な業務内容案といたしまして、新総合観光案内所とJR長崎駅とで提供する予定のサービスをそれぞれ記載をいたしておりますので、ご参照いただきたいと思います。  続きまして、59ページをご覧ください。5.スケジュールについてでございますが、こちら記載しておりますので、後ほどご参照いただきたいと思います。なお、先ほどから申していますとおり、新幹線の開業時期がずれ込んだということがございますので、このスケジュールのところも今のところ予定ということで、今後若干動くということが考えられているところでございます。  なお、次の60ページには仮設案内所の位置、それから、新総合観光案内所の設置予定場所も含めた周辺の位置図、それから、61ページにはレイアウト(案)について記載いたしておりますので、後ほどご参照いただきたいと思います。  続きまして、62ページをご覧ください。交流拠点施設に係ります交流拠点施設整備事業費41億9,690万円でございます。概要は記載のとおりでございます。2.事業内容のうち(1)(仮称)長崎市交流拠点施設整備・運営事業につきましては、契約の相手方は株式会社ながさきMICEで、契約金額等は記載のとおりということでございます。表に記載しております年度別事業費につきましては、平成30年6月議会におきまして、債務負担行為のご承認をいただいているところでございます。令和3年度の事業費は41億9,100万円で、主な業務内容といたしましては、施設建設相当と施設の宣伝広告や誘致活動、備品購入に係る費用などの開業準備業務の相当費用でございます。なお、エ.事業範囲につきましては下の図の斜線部分の施設となっております。  63ページをご覧ください。オ.今後の事業スケジュールにつきましては、今年の8月に施設の引渡しを受け、11月に開業を迎える予定といたしております。また、カ.施設整備の進捗状況の(ア)工程につきましては、令和3年度は太枠の四角で囲んでおりますとおり、内装工事、外構工事を予定をいたしております。全体工事進捗率は1月末では記載のとおり63.0%、2月末では71.7%となっておりまして予定どおりと考えております。  次に、64ページをご覧ください。(2)(仮称)長崎市交流拠点施設整備・運営事業に係る法務支援等業務委託でございます。契約内容について疑義や解釈に相違が生じた事項につきまして、専門知識を有するアドバイザーから助言、相談支援を受けるためのものでございます。また、本契約期間終了後の令和3年11月1日から令和4年3月31日までの間につきましても、供用開始後の運営・維持管理に関する法的事項の疑義について引き続き当該アドバイザーから助言、相談支援を受ける費用として55万円を計上いたしております。次に、(3)周知啓発費248万4,000円ですが、これは出島メッセ長崎の整備に関しまして、長崎市が行う広報活動に要する経費等でございます。  次に、65ページのA3版の資料をご覧ください。出島メッセ長崎の進捗状況についてでございます。1番目の施設概要でございますが、(1)設置目的及び(2)建築概要については記載のとおりでございます。(3)事業手法といたしましては、施設の整備運営をPFI事業で実施した上で、指定管理者制度を導入し、利用料金収入による独立採算で20年間施設を運営するものでございます。(4)総事業費は整備費と用地費を合わせて216億円で、財源については記載のとおりでございます。次に資料右側の3.施設計画でございますが、新型コロナウイルス感染症対策等としての施設機能について記載をいたしております。(1)ソーシャルディスタンスの十分な確保への対応といたしまして、全室が平土間であることから、ソーシャルディスタンスを保った配席や飛沫感染を防ぐパーテーションの設置などに柔軟に対応可能であること、それから、(2)十分な換気への対応といたしまして、外気を取り入れる換気や厚生労働省が推奨している必要換気量を全ての部屋で確保していること、それから、(3)では、通信事業者の光ケーブルを施設内の5か所に引き込むことや、5Gを導入するなどハイブリッド会議や今はやりのeスポーツなどに対応できる通信環境となっていること、また、(4)では、エレベーターには新型コロナウイルスに効果があるとされたプラズマクラスター技術を導入すること、さらに(5)では、トイレなどには抗菌、抗ウイルスの壁紙を使用することといたしております。次に、4.民間収益施設でございますが、(1)は隣接するヒルトン長崎、(2)はNBC長崎放送社屋の概要でございます。次に5.誘致状況と課題につきましては、MICE推進費の予算において説明した内容となっております。次に、6.今後のスケジュールでございますが、令和3年8月に施設の引渡しを受けまして、内覧会を行い、11月には開業を迎える予定といたしております。なお、11月1日には、出島メッセ長崎、ヒルトン長崎、長崎放送局の開業記念式典について合同開催を前提に検討を進めておるところでございます。  さらに、66ページから92ページまでは、参考としてご説明した内容の詳細となっておりますので、後ほどご参照いただければと思います。  続きまして、93ページでございます。出島に係ります観光施設整備事業費8,780万円でございます。概要でございますが、出島内にある全21棟の建物のうち、第III期復元建造物を除く15棟の建物におきまして、経年劣化による傷みなどが発生していることから、令和元年度に改修が必要な箇所の調査を行い、年次改修計画を策定したところでございます。これに基づきまして、緊急度の高い建物から計画的・効率的に改修工事を実施するものでございます。2.事業内容でございますが、(1)事業費につきましては、既存建物改修工事設計といたしまして600万円、既存建物改修工事といたしまして8,180万円を計上していたしておりまして、工事につきましては、料理部屋、三番蔵などについて実施することといたしております。  続きまして、94ページをご覧ください。5.今後の改修計画予定につきましては、各年度の改修予定について記載をいたしておりますので、ご参照いただきたいと思います。  続きまして、97ページをご覧ください。鳴滝塾模型に係ります観光施設整備事業費590万円でございます。これは、1.概要に記載のとおり、国指定史跡シーボルト宅跡における鳴滝塾建物の復元に向けた検討資料として活用するため、ミュンヘン五大陸博物館所蔵の鳴滝塾模型を複製し、複製品をシーボルト記念館に展示して、鳴滝塾に関する歴史的価値の顕在化を図ろうとするものでございます。本事業は令和2年度に予算化しておりましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響で執行できなかったということがありましたので、再度計上させていただくものでございます。2.事業内容でございますが、(1)記載のとおり、令和3年度はミュンヘン五大陸博物館との協議及び複製の製作に係る調査と図面作成を行う経費といたしまして、協議に係る事務費を50万円、それから、図面作成委託費を540万円計上いたしております。令和4年度につきましては複製品の製作・展示を行う予定でございます。  続きまして、98ページでございますが、その他といたしまして、スケジュール及び参考写真を掲載いたしております。  続きまして、99ページをご覧ください。野母漁港浮桟橋に係ります観光施設整備事業費5,300万円でございます。まず、1.概要でございますが、主に軍艦島上陸観光や周遊クルーズに係る船舶の発着場所として、野母港内に設置しておりました浮桟橋、これが令和2年7月に経年劣化により浸水・水没したため、引き揚げて廃棄したということがございましたけれども、これに伴いまして、新たな浮桟橋を製作し、設置しようとするものでございます。再設置後の浮桟橋は、引き続き軍艦島上陸観光や周遊クルーズに係る船舶の発着場所としての活用のほか、資料で地域の活性化というところの欄に記載しておりますとおり、Nomon長崎、これは旧Alega軍艦島跡の事務所でございますが、Nomon長崎を経営する事業者からは、軍艦島観光と宿泊を組み合わせた観光商品の造成に係る事業提案が出されていたり、また、地元漁協や商工会などの関係団体で構成される野母崎産業活性化協議会からは、Nomon長崎や恐竜パークなど、周辺施設の開業を契機といたしまして、野母崎田の子地区を中心とした、この浮桟橋を活用した事業、こういったものも検討されているという状況でございます。2番目の事業内容につきまして、(2)野母漁港浮桟橋設置工事のほか、事前に再設置箇所の海底の底質を調査する必要がありますので、海底の調査業務委託を予算計上いたしております。なお、事業スケジュールにつきましては、(3)に記載のとおりでございます。  100ページには、5.参考といたしまして、浮桟橋を設置する箇所の位置図、それから、次の101ページに経年劣化により撤去した浮桟橋の水没前、水没後等の現況写真を記載いたしておりますので、ご参照いただきたいと思います。  大変長くなり、申し訳ございませんでした。説明は以上でございます。 4 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 5 ◯林 広文委員 説明が長くなったので、一旦ちょっと休憩していただけたらと思いますけれども。 6 ◯相川和彦委員長 それでは、暫時休憩いたします。           =休憩 午前10時58分=           =再開 午前11時10分= 7 ◯相川和彦委員長 委員会を再開します。  これより質疑に入ります。 8 ◯林 広文委員 質問することはほかの委員もたくさんあると思いますし、私も多岐にわたるので、まずは、前半の部分で、手短に質問して、また再度あればまた後ほどしたいと思いますけれども、まず、DMOの件なんですけれども、DMOの活動が始まって、もう来年で3年目に入ると思いますけれども、例えば新型コロナウイルスということで、やろうとしていることができなかったとは思うんですけれども、その中でもteam NAGASAKI SAFETYの取組とか、こういったものをDMOを中心にやられて一定評価をしております。  やはりいろんな業界のところに信頼関係を築いていくというのは非常に重要でありますので、こういったところは民間の方をトップに据えられて、進められているというところは非常にこの部分を伸ばしていただきたいと思っています。  そして、質問は22ページに体験型コンテンツの旅行商品の紹介とございますけれども、こういった体験型のコンテンツを増やしていくというのは必要でありますし、ユニークベニューのことも補正のときにちょっと話をしたんですけれども、こういう魅力があるというのを発信する。やはりモノよりもコト消費、ここを増やすというのが非常に重要ですので、この体験型コンテンツがどのようなものが今、挙がっているのか、どのくらいの種類があるのかというのを教えていただきたい。これがまず1点です。  それと、25ページに年次計画というのがございまして、令和4年度にはワンストップ機能が本格稼働というふうになっております。当然先ほどあった総合観光案内所等も稼働していくことかなと思っているんですけれども、ここについてDMOができたことによって、今までのいわゆる観光案内というのがどんなに変わるのか。今まではこうだったけれども、このDMOができて、いわゆるワンストップの機能が本格稼働することによって、こういうふうになりましたよと、こういうふうに変わりますというのをイメージがちょっと湧かないものですから、そのところをちょっと教えていただきたいと思います。まずこの2点をお願いします。 9 ◯末安交流戦略推進室長 林委員からご質問のありました、まず1点目、資料で言いますと22ページのところですけれども、体験型コンテンツのコト消費というものがどういった今の状況で、どういったものができているのかというご質問だと思います。  現在、これは特にMICE施設として、出島メッセ長崎が今年11月に開業するということに伴いまして、昨年度からいろいろな体験型コンテンツのつくり込みというものを行ってきました。体験型コンテンツにつきましては、大きく2つの視点がございます。まず、MICEについて言いますと、参加者の方、あるいは同伴者の方がお一人でもMICEの前後に参加していただけるもの、それから、もう1つの考え方としましては、企業の研修旅行ですとか、セミナー、そういった企業が社員のコミュニケーションを円滑化して、チーム力を上げるという2点がございます。  こういった観点で、参加者はお一人でも、いつでも参加できるというもの、また、企業の研修向けとしましては、例えば現在も修学旅行などのコンテンツとして、例えば、龍踊りですとか、ペーロン体験、こういったチームでコミュニケーション能力を上げていくようなものもございます。  こういった2つの視点から磨き上げ、また受入体制が整っているか、また、大人向けであるかというような視点から、調査を行ってきました。  調査に際しましては、先ほど申し上げました修学旅行で活用しているようなコンテンツも含め、約160件を調査いたしまして、先ほど言いました、大人向けであるか、あるいは、そういったチーム力の向上に資するものか、そういった観点から現在32の案件をピックアップしまして、これを現在、ガイドブック、あるいは、ウェブサイトに載せていくという方法で作成をしているところです。  具体的には、例えばジャンルごとに海の体験ができる、マリンアクティビティのものとしまして、先ほど言いました、チーム力を上げるものとしましても、ペーロン体験ですとか、あるいは個人で参加できるものとして、中島川のシーカヤック、こういったものもあります。あとは文化体験としても本当に団体でも参加いただける、軍艦島のクルージングというものもありますし、ほかには食の郷土料理をつくる体験、こういったものもございます。また、まち歩きや学びというところで、例えば孔子廟で二胡体験をしたりですとか、こういったジャンルごとに申しました32の案件をまずは受入体制が整っているものとして紹介してまいります。  これはMICEの参加者、同伴者向けということで整理をしておりますけれども、もちろんこれは一般の観光客の方にも転用ができるものと考えておりますので、引き続き、お一人でも体験できる、あるいは、来られた日の前日でも、あるいは当日でも予約ができる、こういった受入体制は引き続き民間事業者と整えていきたいと考えております。  引き続きまして、2点目のご質問の中で、25ページですけれども、第4ステージ本格稼働として、令和4年度に記載をさせていただいておりますワンストップ機能の本格稼働、例えば観光案内所でどういったことができるようになるのかというイメージに関するご質問であったと思います。  現在の観光案内所におきましては、もう本当に観光案内を中心に行っているわけですけれども、やはり今後は先ほど申し上げました、せっかくつくっている体験型コンテンツをその場で販売にもつなげていくですとか、予約をしていく、これまではなかなかできていなかったこともしていきたいと考えています。  また、例えば今後はスポーツ観戦などで来られるお客様も増えていくと思いますので、そういったスポーツチケットの販売ですとか、コンシェルジュ機能を高めて、お客様のニーズに即してゆっくり対談する形のブースも設けたいと考えておりますけれども、お客様のニーズをお伺いしながら、長崎でどういうふうに滞在したら楽しんでいただけるかというところを提案できるような形、そして、そこで販売して、消費につなげていくようなもの、また、例えば飲食店、長崎でどういったものが食べられるのかというようなご質問もあろうかと思いますので、そういったレストランの予約、そういったこともできればと考えております。  以上でございます。 10 ◯林 広文委員 分かりました。やはりここの部分というのは、体験型コンテンツについて言えば、さるくが今、まち歩きで体験をしたりというのもあるんですけれども、MICEで来る方とやはりもともとまち歩きとか、さるくで来る方とは少しお客さんの層とか、もともとの目的というものが違うので、MICEで来たときに、アフターとか前にどんなことをしたいのかというのは、少しすみ分けというか、そういったものも必要になってくるのかなというふうに思いますので、ぜひほかの都市でやっているMICEの部分も参考に磨きをかけていただきたいなと思います。  また、このワンストップ機能、先ほど駅の総合案内所の説明もあったんですけれども、いろんな多分機能が今後、今言っていただいたコンシェルジュ機能を高めるというふうにありましたけれども、それで言うと、どのくらいの体制でできるか、人数というのは3名とか4名とかいう体制だったんですけど、果たしてそこで足りるのかなというのもちょっと危惧しておりますので、そこは今後ワンストップで、基本的にここで全て完結できるような形になってくると思いますので、しっかり体制の強化も含めて行っていただきたいと思います。  それで、次は、さるくなんですけれども、30ページと31ページ、参加者が少なくなってきているということで、今はちょっと新型コロナウイルスの影響もあるのでしょうけれども、修学旅行は今後も平和学習と、もし新型コロナウイルスが収まれば一定数というのは出てくる、あると思うんですけれども、やはりいかんせん通常のさるくというのはなかなかこの数をここからまた増やしていくというのは非常に難しいのではないかなと私は思っているんです。正直言って、これからの数を追いかけるというよりかは、やはり中身、質、さるくでここだけしかできないもの、プレミアム感とか、限定的にやるもの。この後も質問しようと思っているんですけど、アニメツーリズムの今回のやつもありますし、長崎だけにしかできないものということで、例えば参加料を少し高くしてでも、実質的には数が減っても市内にお金が落ちるというか、そういう仕組みをつくることが私は必要じゃないかなと思っているんですけれども、ガイドの方も一生懸命されていて、いろんなガイドの方からもお話を伺うんですけれども、そういった意味ではあんまりここで数を私は追いかけていくのはもうどうかなと思っているんですけど、そういう全体的な考えはどうでしょうか。 11 ◯浦川観光推進課長 委員会資料のほうにも記載をさせていただいておりますが、さるくの課題というのが大きく3つありまして、そのうちの1つにやはり参加者数が少ないというところがあって、これがどうしてもガイドのモチベーションの低下にもつながっているというところで大きな課題になっております。我々もそこの部分の課題は、実は修学旅行の需要というのは非常にまだ大きくて、全てに応えられていないというところがありますので、そういうガイドの機会の創出というのは修学旅行のところで一定課題解決ができるんじゃないかと考えているんですけれども、逆に、参加者側のいわゆる長崎でオンリーワンの体験をしたいとか、本当はこういうことのために長崎に来たんだという、そういう大きなニーズという変化が今あってございますので、高付加価値化、そういったさるくでのメニューの創出であるとか、それから、一方で、逆にもう長崎が初めてなので、じゃ、長崎のあまり深くなくていいので、さっと回れるような、そういう逆に格安なまち歩きというのを求めている方もいらっしゃいます。そういう両面のメニューというのに対応できるような体制ということで、今回既に活動されているまち歩き団体と連携するとか、それから、DMOとも連携しながら、いろんなニーズに対応できるような体制でやっていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 12 ◯林 広文委員 分かりました。ガイドも数自体でのモチベーションも確かにあるのでしょうけれども、やはりガイドとして、常に新しい情報をインプットしながら、こういったガイドができるというような部分というのも必要でしょうし、そういった部分では、今後、数は確かに減ってはいますけれども、その中身の質のほうにシフトしていく、その中でガイドのモチベーションを上げていくというような方法もぜひ検討していただきたいというふうに思います。  それと、次のアニメツーリズムなんですけれども、追加資料も頂きまして、詳しい説明をしていただきました。  それで、ツーリズムで何でマンホールなのかなというのがちょっと1つ疑問で、長崎市出身の方で、このツーリズムを推進するという形で、マンホールに着目したという理由は何なのか、教えてください。 13 ◯浦川観光推進課長 まず、作者の渡辺さんと長崎市が最初に出会ったというか、お話ができたという状況が、実は先ほどちょっと説明もさせていただきましたが、上下水道局のほうの水道創設130周年、それから下水道供用開始60周年というのが実はこの令和3年に当たっておりまして、ここでたまたま渡辺さんと上下水道局のほうでの関係があったというところで、何か渡辺さんの作品である弱虫ペダルと上下水道局のほうで連携ができないかというのが実は最初のきっかけでございます。その中で、既に観光コンテンツとして、全国にも広がりを見せているデザインマンホールのそういうデザインを渡辺さんのほうが引き受けてくださるというところが実は話の出発点でございまして、そのお話を文化観光部のほうも共有して、じゃ、そのコンテンツは文化観光部としても観光客の誘客につなげるスタートとしたいというふうに考えたというところでございます。  先ほどのさるくの話にも通じますけれども、このアニメツーリズムというのは本来は、例えば聖地巡礼とか、そういったところが一番よいところかなと思いますけれども、長崎に行ったら弱虫ペダルの全国でここしかないなんとかとか、それがどうしても最初、マンホールという形にはなるんですけれども、今後継続したタイアップをすることで、この弱虫ペダルのオンリーワンをつくっていきたいなと考えているところでございますが、ご質問の何でマンホールかというところにつきましては、今、ご説明させていただいたところが出発地点でございます。  以上でございます。 14 ◯林 広文委員 分かりました。ただ、今回はこのツーリズムで1,500万円という予算を投じて、令和3年度できますけれども、当然マンホールという形で残ります、21カ所ですね。そうなると、今後どんな展開をしていくのか。このアニメツーリズムというのが毎年予算に上がってくるのか、それとも、さるくみたいな形で、収れんされていくのか、今後の展開というのはどういうふうなことを想像されているのでしょうか。 15 ◯浦川観光推進課長 このデザインマンホールというものは、まず、弱虫ペダルの漫画のキャラクターと長崎の景観を組み合わせたような、そういうオリジナルのデザインというのを書き下ろしていただきますので、まずはこういう弱虫ペダルのファンの方がそれを見にこられると。デザインマンホールの数につきましても、できれば渡辺さんとのご縁の中でさらに拡充していければというふうに考えているところでございます。  それから、今年、このデザインマンホールを活用した取組としましては、スタンプラリーというところを考えていますので、そこでデザインマンホールを活用して、来年にはデスティネーションキャンペーンもございますので、そういった方々もそういうスタンプラリーでお楽しみいただくと。ただ、このアニメツーリズムの取組がデザインマンホールを活用というところでは終わることなく、さらに次のオンリーワンのコンテンツというのを渡辺さんとの関係性というのを築きながら、例えば熊本で言いますと、ワンピースのキャラクターの銅像をいろんなところにつくって、それを聖地巡礼化とするような、まさに聖地となるものをゼロからつくっていくような動きというのがございますので、それが今後できていけばいいのかなと考えているところでございます。  以上でございます。 16 ◯林 広文委員 やはり今回せっかくこうやってできたことによって、それをどう生かすかというのが非常に重要かなと思っています。今回はアニメで、しかも自転車、いわゆるサイクリング、そういうロードレースという形で行くと、長崎でいうと、野母崎にサイクリングのそういう道もありますし、県内に広げると、大村市ではZEKKEIライドという、大村湾1周周遊の自転車という、これは大村市長も自ら乗ってやっていますし、また、今後、南島原市も旧島原鉄道の線路の部分をサイクリングロードに変えるというのを、これは国の補助を使ってされるという予算が計上されておりまして、実は長崎県内でいうと、自転車ツーリズムというか、日本で有名なのは瀬戸内ですけれども、長崎県でも実は自転車を使ったツーリズムというのが今、芽生え始めています。いろんな取組をやっていますので、ここはやはりDMOなのかどうか分かりませんけれども、そういった形でほかの県内の市とも連携しながらすれば、もう少し伸ばせる、例えばそういったロードレースとか、ZEKKEIライドとか行った方に長崎市にも寄っていただくような取組もできると思うんですけれども、そういう観点でぜひ今後次につなげる、人を呼び込むような形に、ほかのところと連携してやっていただきたいなと思うんですけれども、この点はどうでしょうか、そういった情報は入っていますか。 17 ◯浦川観光推進課長 地図を資料のほうに記載させていただいておりまして、6つのエリアの周遊コースをつくりたいと考えているとご説明をさしあげました。このうち、弱虫ペダルがどうしても自転車競技の作品でございますので、どこかサイクリングコースとしてなじむコースがないかというのを実は自転車競技の団体と事前にお話をさせていただきました。そうしたら、この6つのコースのうち、伊王島を巡るエリア、それから、野母崎を巡るエリアというのはサイクリングにも適したエリアじゃないかと、ここであれば、例えば大会まではいかないのかもしれませんけれども、サイクリングコースとして造成していくことができるので、そういう連携ができますねというお話をいただいているところでございます。そういう団体を通して、先ほどお話がありました、ZEKKEIライドの方々と連携をさせていただいて、検討している講演会でありますとか、それからコースができたときのそういう記念ライドのところにもお招きをして連携を深めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 18 ◯林 広文委員 分かりました。ぜひこういったかなりの需要があるみたいですね、このサイクリング、いわゆる自転車のツーリズムというのが。そこはしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  それと、あと夜景の件ですけれども、夜景サミットの推進費ということで、41ページに今回されておりますが、今年、令和3年度が再認定があるということなんですけれども、今、世界新三大夜景としてずっと長崎市としてやってきたわけですけれども、この再認定についての見込みというのは何か今の段階で、文化観光部としてはどのように捉えていらっしゃるでしょうか。 19 ◯股張文化観光部長 今年度、このサミットを開催するというふうなところは、1つはこの夜景を長崎で売っていくという中で、世界的な大会を開催するということですから、やはり夜景都市長崎というのをアピールする大きな機会になるというふうな位置づけで今回上げております。そういった中で、いわゆる世界新三大夜景が10年に1回、認定を見直すような動きということを夜景観光コンベンション・ビューローのほうからお伺いしまして、今回、この開催をするということと、それから、もともと世界新三大夜景の魅力があるということと、認定を取った後に様々な取組をしました。例えば長崎・星物語はまちづくり部と連携してやっておりますし、あと中近景の夜景ということでやっております。そういう意味で夜景の質をずっと高めてきているという認識がありますので、我々文化観光部としまして、特に長崎市としましてはこの世界遺産、いわゆる世界の夜景都市の認定というふうなところを、これはどうしてでも取っていきたいという思いでおりますし、事業者のほうは実際のところ、夜景鑑賞士のほうが最終的には投票を含めて決めるということですけれども、我々はそれにかなえるような努力もしてきておりますし、こういった大会を開くことで、認定に結びつけていくということで、いわゆる熱い思いも込めて予算を上げさせていただいているということでございます。  以上でございます。 20 ◯林 広文委員 分かりました。これを認定していただくためにはロビー活動と言っていいかどうか分かりませんけれども、やはり働きかけ、プロモーションが必要だと思いますので、しっかり再認定いただけるように努力していただきたいと思います。  あともう最後にしますけれども、最初のほうにDMOの話をしたんですけれども、DMOとしてこの役割分担をしながら、どのような形になっていくのか。やはりDMOが自主性を持ってやっていくというのが非常に重要だなと思っています。そういった意味では最初に申し上げたとおり、いろんな関係団体の皆さんの信頼関係ですね、DMOを中心にいろんな結びつきが強まっていくというのが必要ですし、これはやはり最終的には私は成果だと思うんです。DMOができたことによって長崎の観光の推進がこう変わりましたというようなところをきちっと示せるかどうかですね。やはりこれだけ財源にしてもお渡しして、民間の方にも来ていただいているわけですから、そのことで成果を出していただくというのが一番の重要なことで、それが出るまでは基本的には私はDMOの方にお任せするというのが非常に放任ではないですけれども、しっかりしていただくのが大事だと思う。  そういう中で、1つ、今ちょっと新型コロナウイルスで止まっているんですけれども、宿泊税を一応導入するという方針が決まって、今ちょっと止まっています。それで、宿泊業者の皆さんも今の状態ですぐするという形にはならないと思うんですけれども、将来的にやはりいろんなハードのこととか、全体的なteam NAGASAKI SAFETYなんかもそうだと思うんですけれども、こういった業界の皆さん全体の利益になることは、こういった新たな財源を使ってしていくというのが非常に重要だなと思っているんですけれども、この宿泊税の方針は決まっていますけれども、今後どのようにされていくのか。そして、その財源の使い方というのはこういったDMOとかというのも含めてどのような形で充当されようとされているのか、その点を最後教えてください。 21 ◯股張文化観光部長 まず、この宿泊税ですけれども、令和2年9月に長崎市宿泊税検討委員会のほうから報告書が出ております。その大きな内容というのがまず、宿泊税の使途、どんなものに使うのかというのが当時議論になりました。大きく区分しますと、受入環境の整備、例えば今回予算でも上げております、公衆無線LANの整備だとか、あるいは、ユニバーサルツーリズム、そういったものの事例があがっております。  それから、2点目がやはりお客様を呼んで誘致するというところまで含めて情報発信、それから、誘致ということで、先ほどワンストップの受入体制をDMOでやりたいということを申しました。そういったところの使途も今回想定しております。  さらに、単純に呼ぶだけではなくて、もうずっと課題になっているサービス向上と消費拡大というふうなところで、例えば商工部のほうでナイトタイムエコノミーの話がありましたけれども、そこの辺りも連携しながら、民間の力をより生かせるようなところということで、宿泊税というところがあります。
     あと資源磨き、それから緊急事態の対応ということで、いわゆる事業者からの要望も含めて、今回使途はそういう形になっております。  現在、こういうコロナ禍で大変厳しい環境でございまして、実は昨年1回、宿泊事業者の皆様方にこの報告書の内容を受けて協議をしたという経過がございます。その協議後に、様々なご要望もいただいておりますので、それに対するお答えというのをできる限り我々とすれば早い時期にやはりお話をして、この宿泊税の実態的な導入というところを進めていきたいというふうに思っております。検討委員会のほうからも、関係事業者の意見を十分に聞いてくださいということもございますので、そこの配慮等もしながら、最終的には長崎市に還元するというか、事業所も含めて満足度が上がって消費が上がって、DMOにも使えるという内容になってまいりますので、そこのメリット辺りも十分説明しながら、ご理解をいただくような進め方をしていきたいと思っております。  以上でございます。 22 ◯山崎 猛委員 すみません、お昼まで時間がないので早く行きたいと思います。  まず、18ページの観光地域づくり推進費というのが、これを読ませていただいたら、ああ、また同じだなと思ったんですけれども、これはみんな書いてあること、戦術ですよね。これを否定するものではないんですけれども、ここに書いてある観光地域づくりの推進費ということであれば、戦略をまず練らなきゃいけないと思います。皆さんのところも戦略室ですよね、たしか。戦略がなくて戦術ばかり皆さんずっと並べてくるんですよね。だから、例えば浦上地区だったら、平和のそれにしたようなまちづくりにしましょうとか、それから、そういう地域、地域というか、そういうふうなまちづくりをしましょうとか、全体で言えば、水産農林部から出たようなさしみシティをするとかということで、長崎としてはお魚を観光と一緒になって売っていくようなまちづくりにしましょうとか、何かそういう目標というか、それが戦略だと思うんです。その中でこのパンフレットを刷るとか、こういうことをしますよと、これは全部戦術なんですよね。いつも市が出すのは戦略じゃなくて戦術ばかり羅列するので迷子になってしまうと思うんです。これは全然否定するものではないんですけれども、どこに向かっていくのかというのがはっきりしないんですけれども、いかがお考えですか。 23 ◯末安交流戦略推進室長 山崎委員ご指摘の18ページから記載の観光地域づくり推進費につきましては、内容が戦略が記載されていないというご指摘だと思います。  この後、所管事項調査のほうでも、長崎市が現在策定中の観光MICE戦略に基づきまして、DMOのほうでも、DMO事業計画というものを現在策定中でございます。この中におきましては、マーケティングの考え方ですとか、あるいは先ほど山崎委員ご指摘の食をどういうふうにPRしていくのかとか、そういったことについて現在、計画を練っているところでございます。本来であれば、この予算のタイミングでこういった5年間の方向性を現在検討しているところでございますけれども、一緒にお示しすべきところではございましたが、申し訳ございません、現在策定中というところでありますが、まさにご指摘いただいております、エリアごとにどういうふうにまち磨きをしていくべきなのかですとか、あるいはPRの方向性、ターゲットに即したインバウンド、それから、国内、そして、MICE、コロナ禍にあってどういうところを目指していくのかということに関して計画を策定しているところでございます。  以上でございます。 24 ◯山崎 猛委員 私、これ最初、事業名を見たとき、やっとそこに目を向けたかなと思ったんです。だから、長崎って本当にいろいろなものがあるわけじゃないですか。そういった原爆だけじゃなくて、世界遺産もあるし、そうしたら、それもうごちゃまぜになっていて、もう今、整理されていないというのが長崎ですよね。点でいろいろあって面になっていないというのが、これは後でさるくのときも言いますけれども、そこにやっと目を向けたのであれば、そうやってここはこういう地域づくりをしますよとか、この辺はこうしますよと、それに対してこういうことをしますよという、しっかり戦略があって戦術というふうにやっていただきたいと思います。これはもうこれ以上言ってもあれなので、ぜひそうしていただきたいと思います。  次に、26ページですけれども、ここに長崎市とDMOの役割分担というのがありますけれども、これは前から問題にしていたんですけれども、意外と何でもDMOがやりたいということがなかなかできないとか、そこのいろいろな問題がありました。それは金銭的、考え方的、いろいろなことがあったとは思うんですけれども、やっとここ1年ぐらいでDMOの形ができてきて、こういうふうになったと思うんですけれども、これは最終的に予算を今ここで出して、DMOは自分でお金を持っていないから、予算を出して、あと決算とか効果とかについてはどちらが責任を持ってやっていくんですか。 25 ◯末安交流戦略推進室長 26ページ記載の役割分担についてでございますけれども、まず、市は先ほど申しました、観光MICE戦略を策定しまして、それに基づいてDMOは、薄い緑色の部分でございますけれども、まさにそれをどうやって実現するかというところをやっていく組織ということになります。  資料ちょっと戻っていただきますけれども、25ページのほうでございますが、現在、第1ステージ、令和元年度には豊饒局長が就任をされまして、現在令和2年度につきましては、新チームが稼働ということで、ようやくここで9名そろいまして、現在活動を本格化させているところでございます。令和4年度に向けて、長崎国際観光コンベンション協会のいわゆる旧DMO以外の仕事をしている方たちも一緒になって、さるくなどもされている方たちも組織全体がDMOとなって進めていくというところがまさにこの令和4年の本格稼働というところを目指しているところでございます。  そういった中で、やはりDMOがいろいろな縛りの中で、予算的な縛りもございますが、やりたいことができない、機動的な活動ができないという課題もございましたので、現在、長崎市におきましても、DMOへのこの財政的な支援の在り方をどうすれば彼らが機動的に活動していくことができるかというところを検討を進めているところでございます。  最終的にやはりDMOが予算の中でしっかり成果を出していくということで考えておりますので、基本的にはDMOのほうで責任を持ってやっていただくということになろうかと思います。その中では、DMOのほうで現在、外部評価委員会を設置するようなことも検討いただいておりますので、そういったところでしっかり外の専門家の目も入れながら、いかに目標に向けてそれを達成しているか、達成していないか、費用対効果がどうなのかというところも検証してまいりたいと考えております。  以上でございます。 26 ◯山崎 猛委員 まさしくこれは全然進んでいないと思うんですけれども、前、私は一般質問でもこれをさせていただいたんですけれども、別によそがいいというわけではないですけれども、一番成功しているのが八戸のDMOなんですね。これは市の職員がやっていて、もう皆さん、市をやめて、そっち側の専属になって、会社を興しているわけですね。そこはDMOがお土産を作ったりとか、ビルを持っていて、駐車場を持っていたりして、DMOが自分で自らお金を持っているので、市に一回一回お伺いを立てなくても、何でもできるんですよね、自分たちで。これがやはりすばらしいところで、長崎のDMOもそうなっていけばいいなと私は思っているんですけれども、今の話だと、やはり市が最初はいろいろなハードで言うと。それはいいとしましょう。それで、DMOがそのソフトの面をすると。そのときに、これはほかでも言うんですけれども、行政の方は1円たりとももうかったらいけないわけですよね、仕事の中で、公平平等の中で。民間の方は1円でももうかるように頑張っていらっしゃるわけですよね。そうすると、いろいろ話を聞いたときに、DMOも平行線が結構あるみたいなんです。それであれば、皆さんがある程度さっきの戦略じゃないですけど、方向づけをしたら、戦術はもう大半のことはもう現場に任せるべきだと思いますね。任せないと、今の話では、最終的な責任はDMOにあるみたいになると、DMOはやってられないと思うんです。皆さんから言われたことで、自分たちがしたかったことができないのに、最終的にはおまえたちが失敗したやっかと言われたのでは、もうそれこそテンションも下がると思うんです。ぜひその辺のすみ分けを、今ここで答えは出ないでしょうから、やって発展的にいくように。聞くと、DMOも民間から優秀な方たちが集まっていて、その人たちが結構ジレンマがあるという話もちょっと聞くので、もうかってもらわないと結局駄目なので、それから民間にそれが波及しないと意味がないので、ぜひそういうふうな仕組みにしていただきたいと、そこは要望しておきます。  それから、ちょっと聞きたいんですけど、27ページのMICEなんですけど、同僚議員から言われたのでこれを聞きたいんですけれども、200人ぐらいの教育関係の、せっかくだからMICE施設でと言ったら、MICE施設は成人式とか、その他しか減免がないということで、そういう教育関係のやつでも減免はないんですか。そうしたらすごく高いので、もうあえてMICE施設でする必要はない、ブリックホールでもどこでもあるので、200人ぐらいですからと言っていたんですけど、そういうのは考えられていないですか。 27 ◯末安交流戦略推進室長 出島メッセ長崎に関わります、室料、料金の減免についてのお尋ねだと思います。出島メッセ長崎の運営につきましては、株式会社長崎MICEが20年の独立採算で行うということになっております。この中ではやはり料金でもうかっていただいて、館を回していくということになりますので、基本的にはいろんな割引制度を設けて運営することになっております。例えば全館借りた場合は全館割引ですとか、あるいは、直前利用日の30日を切った場合の予約につきましては直前割引、あるいは、市民に関しましてはさらに利用日の15日を切って予約された場合には室料から3割を引くなど、こういった割引制度がございますが、市の行うイベントに関しまして、それを全部減免するかということであれば、そういうことは行いません。例えば平和祈念式典ですとか、あるいは市政の表彰式、あと成人式もですけれども、こういった大きな3点につきましては全額減免ということになっております。  以上でございます。 28 ◯山崎 猛委員 市の完全な施設じゃないから、そこは理解したいと思います。ただ、割引とかはあるということですよね、分かりました、そういうふうに言っておきます。  そうしたら、今度31ページですけれども、先ほど林委員からも出ていましたけど、このまち歩きですけれども、そこに持続可能なまち歩きの仕組みを構築し、まち歩きの質の向上を図るということで、今、ちょっとさるくが頭打ちになっていると思うんです。この間、日曜日にMICEの関係だと思うんですけれども、謎解きまち歩きというのがあって、私も参加してきたんですけれども、これは1つのヒントだと思っていて、100人以上、それこそ最初は集まるのですごいたくさんいて、これは大丈夫やと思ったんですけど、その人たちがばらけていくわけですね。ほとんど会いません。最終的にまた出島内に集まってくるのでそのときに会いますけど、ほとんどまちを歩くときにはもう何人かしか会いません。これも1つの形だと思うんです。今までガイドが連れて回るという、明らかにこっちの押しつけという言い方は悪いですけれども、こっち側が教えてやるというのから、例えばクイズ形式で、特にそういう修学旅行なんかはみんなが楽しみながら、例えば坂本龍馬のクイズをしながら、その辺を回らせるとか、例えばキリスト教だったらキリスト教で回らせるとか、それこそさっきも地区別にあると思うんです。  またそれから、この間、深堀に行ったんですけど、深堀もすごい歴史的なところがあって、すごい楽しかったんです。そうしたら、例えばバスで連れていって、何時間かそこのさるくをやって、またバスで連れて帰ってくるというさるくとかですよ、本当に長崎って考えればいろいろなことができるんですよ。だから、誰かが連れて回るというと、やはりガイドが今、結構高齢化しているのでなかなか難しいと思うんですけれども、逆にそこに誰かがいて、例えば平和祈念像のとこにいて、来た人たちにそれを説明するとか、逆パターンですよね。説明する人が回るんじゃなくて、待っているというような。何かそういうふうな参加型というのもこれから面白いかなと。そのときに主催者に言ったんですけれども、これはただ歩くだけじゃなくて、行ったところで、例えば長崎の刺身を食べたら、それがクイズであったりとか、お土産を買うであったりとか、そういうふうな購買にもつながるようなさるくを考えてくれると観光地長崎が、観光地と言いながら、観光に市も予算をたくさん使っているんですけど、それがなかなか戻ってきていないというのが実情だと思うので、ぜひそういうことを考えていただきたいと思います。これも民間がアイデアを出せばたくさんあると思いますので、今いろいろ言いましたけれども、ちょっとそれは考えたので、そうしていただきたいと思います。  それから、32ページのデザインマンホールですけれども、先ほど言いましたけれども、おととし、私たち会派で福井に行ったんですけど、デザインマンホールってもう結構全国にあるんですね、もうびっくりしたんですよ、そこにあって。さっきの回答ではそういうのはあまり出てきませんでしたけれども、そういう全国のことも入れて、マンホールを回っている人がいるんだそうですよ。そういう人たちも呼び込むとか、やはりそういうのにせっかくだったらつなげていただきたいと思いますし、先ほどのサイクリングですね。もうこれしか今後につながっていくことってないと思うので、長崎でもツール・ド・ちゃんぽんをされている方もいらっしゃいますし、やはりいろいろなことを民間と一緒になって今後につなげていっていただきたいと思います。  それから、39ページと57ページ、58ページになると思うんですけれども、これも一般質問もしましたし、2年にわたってしたんですけれども、まさしくこの多言語化のところに人を雇うとかになっていますけれども、チャットボットはどうなったんですか、教えてください。 29 ◯中島観光政策課長 委員会資料の58ページになるんですけれども、6の主な業務内容のところで、2)というところで、AIを活用したFAQ、タブレット等使用というところですけれども、こちらのほうにチャットボットも含まれるというところで、チャットボットが正式には商品名だったと思いますので、ちょっと委員会資料にはなじまないかなということで、すみません、こういう表現をさせていただいたとところでございます。  以上でございます。 30 ◯山崎 猛委員 そうしたら、採用していただけたということですよね、どこのか分かりませんけれども。すみません、私、分からなかったので、これは2年にわたって質問もしたし、国の予算もまだあるんですか。あれは国が半分出すようになったので、これは5,000万円の国の予算があるということは、そういうものをうまく使えば、倍の1億円のことができるということじゃないですか。と思ったので質問しました。ぜひそれは活用して、それをきっかけにして、これは他都市では市庁舎の受付なんかにもやっているので、ぜひそれを参考にして、ほかの長崎市の中でも生きていくように、せっかくデジタル化と言っているので、ぜひお願いしたいと思います。  最後になりますけれども、48ページ、出島なんですけれども、お聞きしたいんですけど、このユニークベニューというのがまさしくそうだと思うんですけれども、平戸市は平戸城に宿泊をさせているんですけど、出島とかは宿泊とかは考えていないんですか、またできないんですか。 31 ◯柴田出島復元整備室長 出島につきましては、今、復元建造物というのが16棟とありますけれども、この分については展示施設ということでまず文化庁の許可を得ながら建設しております。  今、山崎委員から提案いただいた内容につきましては、これまで文化庁とそういった形で利用できるかということは確認したことはございませんので、その分はどういった条件が必要なのかとか、宿泊施設としてはまた宿泊の許可とかいう分もあるかと思いますので、そういったところを確認した上で実施できるかどうか検討したいと思います。  また、指定管理のほうが今運営しておりますので、指定管理者とその辺がどういった形でできるのかということも併せて一緒に協議をしていきたいと思っております。  以上でございます。 32 ◯山崎 猛委員 ちょっと遅いなと思いますけれども、これも前質問したんですけれども、国のほうがそういうところを使いなさいというのでユニークベニューというのができているわけですよね。よそもそれをしているんですよね。あのときは、それは歴史的なところじゃないですけど、太秦の撮影所の例を言ったんですけれども、今、長崎バスとか、すごい考えが発展的なところでビアホールをされたりとか、イベントをしているじゃないですか。だから、例えば西洋の洋服を着せて、太秦の例で言うと、200人とか100人とか限定して入れて、衣装代も含めて5,000円とか何かして、そこで飲食をさせるとか、それから、これが平戸だったら1組だけ泊まれるとか、やはりこういうのが長崎にしかできないことなんですよね。これはやはり魅力があることだと思うんですよね。ぜひこれは国が推奨していますから、絶対できると思うので、早めに、もうちょっと遅いと思うんですよね、やっていただきたいと思います。  イベントもこれはグラバー園のほうが難しいかな。出島は言い方が悪いですけど、後から造ったものなのであれですけど、グラバー園のほうが価値的には難しいかもしれませんけど、今言われた展示物だけではもう長崎1回来たら2回来ませんよ。やはりそうやって体験をしたり、楽しいこと。だから、出島と一緒にグラバー園もそうやってちょっとお茶を飲めるとか、言いましたけれども、ベンチに座って、木を切ってもらって、昔の人たちがそうやって海を見ながらそこでティータイムをしていたとか、何かそういうふうなものが観光だと思うんです、非日常的なものが。ぜひそういうところは指定管理者がいますけれども、指定管理者の方は結構話したらいろいろなことをしたがっていますよ。ですから、これもさっきのDMOじゃないですけれども、ぜひ民間の力をもっと、そのための指定管理者ですから。今、ただあなたたちの何か効率化、安くで頼めるからというところしかないんですよね。本当は民間活力をするというのも指定管理者制度の一番の目標なので、ぜひここを活用するようにしていただきたいと思います。  以上です。 33 ◯相川和彦委員長 では、ここで質疑中でありますが、暫時休憩をいたします。           =休憩 午前11時59分=           =再開 午後0時58分= 34 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  午前中に引き続きまして、質疑を続行いたします。 35 ◯平野 剛委員 2点ほど質問したいと思います。  まず、MICEに関連して、様々な予算が上がっているところで、以前にいろいろ懸念の声を出していたところで、運営に関しては長崎市は一切お金を出すものではありませんというような説明も以前受けておった中なんですが、いやいや、いろんな開催補助金だとか、いろんな名目で、結局その関連する予算でいろいろお金が出ていくことになるんじゃなかろうかみたいな話も以前からしておったところです。  いよいよ来年度オープンということで、できる以上は本当に経済効果を出すように頑張っていただければというふうに思いますし、様々な関連予算が上がっているところであります。今回もロビー活動とか、MICE施設の周知啓発費だとか、コンベンション関連補助金だとか、MICE推進費ですとか、MICEの誘致費だとか、様々な予算が出ておるところです。これはMICE施設を建設することが目的でもなく、真の目的といえば、たくさん人に来ていただくことでもなく、いかにその方々にお金を落としていただくかというところが真の目的になるんだろうと思います。そういった意味において、宿泊だとか、周遊だとか、食事、飲食だとか、お土産ですとか、どのような形で、どのようにお金を落としていただくのかというところが一番重要なことになるんだろうと思うんですが、いざ来年度からいよいよオープンというところで、実際もう何十万人か来られる予定もあるということで、そこら辺のお金が落ちる取組についてはどのように今計画されて、実現されていかれる状況なのか、そこら辺をご説明していただいてよろしいですか。 36 ◯末安交流戦略推進室長 平野委員お尋ねのMICE誘致をすることだけが目的ではなくて、やはり地域にどんなふうにお金が落とされていくのかというところが重要だということだと思います。その取組につきましては、大きく2つの観点があると思っています。  1つは、長崎に来訪いただく参加者の方にいかにお金を使っていただくかという視点が1つ、それから、もう1つは主催者の需要というのもいかに地域で取り込んでいくのかという、大きく2つの視点がございます。  資料21ページになりますけれども、ここでまちMICEの推進ということを出させていただいております。ここでは、ユニークベニューの拡充と、それから、飲食店情報システムの周知、更新というところで大きく予算は上げておりますけれども、先日のまちMICEプロジェクトの中でもご説明をさせていただきました。参加者あるいは同伴者にいかに長崎での滞在をMICEの会議だけではなくて、その前後に滞在いただいて、周遊を促進していくか、また、飲食などで消費を促していくのかというところはまさにDMOが中心となって活動を進めているところです。  特に、飲食につきましては、参加者が、例えば飲食店を訪れた際に、参加者向けに一定のサービスを受けられるような取組というのも行っておりまして、現在、コロナ禍で大変な時期ではありますけれども、市内の59店舗の事業者のご協力をいただきまして、そういったところでMICEの参加者向けに様々な特典が受けられるような取組も進めております。  こういったことで飲食による消費を拡大すること、また、先ほど林委員のご質問の中でもご説明させていただきましたけれども、体験型のプログラム、こういったものも充実をさせていっております。そういった周遊を促進するというところが1つ。  それから、もう1つ、主催者の需要をいかに市内の事業者で取り込んでいくかということに関しましては、MICE事業者ネットワークがございまして、現在約130の事業者に加入いただいております。この中で、例えば印刷もそうですし、看板、あるいは照明、音響、そういったMICEに関わるいろんな仕事をしっかり取り込んでいくということが大事になってまいります。そこの大きな役割を果たすのがまたDMOになってまいりますけれども、DMOは役割分担の中としましても、MICEの誘致を行ってから開催をするまで、しっかりトータルで支援をしていくという、開催支援を行うというところが大きな役割の1つになっています。その中で、主催者のニーズをしっかり聞き取って、主催者のニーズに合うものですとか、サービス、そういったものを先ほどご説明しました130のネットワークの事業者、こういったところを物・サービスの受注につなげていく、こういったところが大きな取組の重要なところでございます。こういった取組を現在も進めているところでございます。  以上でございます。 37 ◯平野 剛委員 オープンするに当たって、人は確かに何か来ているようだけれども、ちっともどこにどう恩恵があるんだかというようなことになったら本当に何のためにつくったんだろうということになるので、ここは本当にオープンするに当たって、そこの部分というのは非常に大切な部分だと思いますので、今回予算が上がっている部分の様々なことをやるプラスアルファ、そこの部分にも力を入れていただいて、気を使っていただいて、お金が落ちる仕組みというところまでしっかり取り組んでいただければと思いますし、特にお金が落ちるであろうところというのは、今回コロナ禍で打撃を受けた業種そのものなんだろうと思いますし、MICE施設ができたおかげでよかったと思っていただけるような成果が出ればなおのことタイミングとしてもいいなと思いますので、そこはしっかりお願いしたいと思います。  では、もう1つ、アニメツーリズムについてお尋ねしたいと思います。追加資料が出てきたので、少しは理解は深まったんですが、最初、委員会資料を見たときは何なんだろうと、弱虫ペダルで知ってるねとうちの会派に聞いたら、1人だけ知っておったんですが、ほかはやはり知らんで、一体これってどの程度の方が知っているんだろうというのがまず不安でした。皆様方の委員会資料にも長崎市においてはアニメのコンテンツというのは十分でないためと分かっていらっしゃる中、そんなこと無理やりせんでもよかとにねと思う中、ただ、評価するとするならば、マンホールだとか、アニメツーリズムだとか、全国的にも結構旬ではやっている部分もあるので、長崎市としてこういう取組を始めるんだというそのチャレンジ精神については評価をしたいなと思うんですが、その中で何点か指摘といいますか、質問をしていきたいと思います。  今回総額で1,500万円ぐらいの予算が組まれておるんですが、事業内容を幾つか、ちょっと懸念するところがあるので、質問したいと思います。あくまでも観光の事業ですから、目的は最初に書いているとおり、観光客の誘客及び周遊の促進というところが肝なんだろうと思います。例えば1番、弱虫ペダルの原画等企画展と、600万円かけて、弱虫ペダルの原画企画展を開催すると。一体これは何人来るのかと、どれくらいの人がやってくるんだろうというのは、私はこの漫画を見たことも、読んだこともないから、ファンの心理というのが分からないんですが、ファンといっても長崎で企画展するからといって果たして一体どれくらいの人が来るんだろう。観光客を誘客するためにする話であって、渡辺 航さんの作品を披露することが目的じゃないのでしょうから、600万円をかけてどれくらいの人が来るのかというその効果がないと、単純に開くからといって、はい、どうぞという話にはならんのでしょうから、まず、この企画展に関してはどの程度見込んでおるのか、そこら辺を教えていただいていいですか。 38 ◯浦川観光推進課長 企画展でございますが、令和3年の夏頃以降に県の美術館で一応開催する予定となっております。  今、開催の期間でございますが、大体2か月程度と考えているんですけれども、以前、実は同じようなアニメの企画が美術館のほうであった際には、1日当たり500人から1,000人ぐらいの来館者があったという実績がございますので、これを2か月に換算すると大体3万人からもう少しといったところを今、想定しているところでございます。この企画展自体には当然3万人を超えるお客さんが来るのは1つの実績ではあるんですが、この企画展をすることで、長崎市が弱虫ペダルと何かやっているんだ、弱虫ペダルって長崎市と関連性があるんだというところをまずしっかりプロモーションしていくという、その1つのきっかけづくりとも考えております。  以上でございます。 39 ◯平野 剛委員 今の答弁って、先ほどの答弁の中でも今後その弱虫ペダルというのは今回限りではなくて、今後もいろいろな企画というのを継続していくんだということをおっしゃって、作者が長崎市の方だというのは分かるんですが、ここにも違和感があって、俳優とか女優とかだったらその本人が出身地ということであって、別にこの作者というのが表に出ているわけではなく、あくまでもアニメの話なので、アニメの主人公だったとか舞台が長崎だったら分かるんですよ。これをそのままずっと継続していくということが長崎の売りとして継続していく事業になるのかなというのは、果たして作者が長崎出身というだけの話であって、普通アニメツーリズムといったらやはり主人公がそこの地にちなんでいるだとか、先ほど聖地巡礼という言葉が出てきたように、場所がそこだということがあれば分かるんです。作者の出身が長崎というだけで何のゆかりもないのに、これを長崎市のアニメとして今後ずっと継続してやっていけるのかと。単発の企画で終わるような話にならないのかというふうなところを非常に懸念するんですが、本当にこれをずっと継続してやっていくおつもりなんですか。 40 ◯浦川観光推進課長 おっしゃるようにアニメツーリズムというのはまさに主人公が長崎を舞台に何か活躍をしているとか、長崎のどこどこでやった物語があるとか、聖地巡礼に特化するというところが一番のものかと思いますが、何よりもそういうものも含めて、そのアニメのストーリーを通じて長崎でしか触れることができないものを創出できることが一番の効果の種になるかと考えています。例えば、今回はデザインマンホールというのが最初のスタート地点ではありますけれども、先ほどもちょっと言いましたけれども、ワンピースという発行部数がギネスにも載っているあの作品も当然舞台というのは架空の世界の舞台なんでございますけれども、作者が熊本出身ということで熊本にそういうキャラクターの銅像ができたと、そういうのをファンの方が見にいく、いわゆる新しい聖地巡礼的なものができていると。こういうことをモデルに長崎市でも弱虫ペダルの関連というのをフックに弱虫ペダルのオンリーワンというのを長崎に創出していきたいというのを今考えております。特にそういったものを創出するに当たっては作者の方はもとより、出版社ご自身の承諾というのも非常に大きな今後のハードルになりますが、現時点では作者の方の非常に好意的なご協力がいただけるというところでございますので、これをしっかりつなげていきたいというふうに考えているところでございます。 41 ◯平野 剛委員 追加資料で頂いた裏側に、もともとの事業の経緯、連携というのが書いてあって、もともと上下水道局の事業の中でマンホールに絵を描いてもらおうと、ここは非常にいい取組で分かるんです。教育委員会のほうも分かるんです。ここに文化観光部が乗ってきたんでしょうけれども、上下水道局の事業でマンホールにキャラクターを描いていただく、これは非常にいいこと。面白い取組だなと。でも、そのマンホールを21カ所描いてもらって、それをもってして弱虫ペダルというのを長崎のアニメツーリズムとして全面的に打ち出すと、これを継続していくと。私は、何か無理がないかなって非常に懸念するんですよ。  例えばここの2番目の事業内容の周遊コースを作りましたって、6コース作りました。場所はといったらこれはもう長崎の端から端まであらゆるところ。あくまでも目的は観光客の誘客と周遊。観光客が自転車でここまでやってくるんですよ。来るんですか。私は自転車をそんなにこぐ機会ないから、こんな山道を、自転車競技の団体の方とか競輪選手とかだったら分かるんですけど、普通の観光客の方がこんな自転車で長崎の山々を本当に周遊して回るんだろうかだとか、それは一体何人ぐらいいる話なんだろうかと。  次の3番の周遊コースの完成、コラボ記念ライド。最初の720万円と合わせて190万円。これもサイクリングをしますと。一体これだけお金をかけてどれぐらいの方がサイクリングだとかこういったことで周遊をするんだろうと。これも費用対効果で考えたら、どれぐらいの方が参加する見込みでこのような計画を立てられたのか、少しそこも教えてください。 42 ◯浦川観光推進課長 まず、(2)の周遊コースの造成というところでございますけれども、この34ページに記載しております6つのエリアについては、全てがサイクリングコースという設定ではなくて、今、自転車競技団体の方とお話をさせていただく中では左下の伊王島のエリアと南部の野母崎のエリア、ここはサイクリングもできるのではないかというお話をいただいております。それから、外海の世界遺産が多く点在するエリアとか、まちなかの平和や夜景に特化するようなエリアは自転車じゃなくても歩きとか車とかそういったものでほかのコンテンツと組み合わせて巡っていただきたいというのがこの3つのエリアということでございます。 の方なお、この記念ライドにつきましては、規模的には大体1つのコース、今、伊王島のコースを大体想定しているんですけれども、サイクリングに参加する規模としては100名ぐらいになろうかと思います。  以上でございます。 43 ◯平野 剛委員 長崎市民の自転車の保有率といったら他都市と比べてどんなもんなんだろうかなとか、先ほど島原の取組、大村の取組等出ていましたけれども、平地の広さが全然違う。この長崎のまちで市民さえそんなに自転車を持っていない。観光客も自転車で来るようなまちでもない。そこでこのような企画を、主人公の名前が坂道君だということにかけて親和性がありますと言っていますけど、果たしてこれこんな坂のまちで自転車でという企画をよう立てたもんだなと非常に懸念したからこのような質問をしたんですが、せっかくの取組なので、今後もずっと継続して取り組んでいきたいというふうなことも言っていましたし、見守りつつ頑張っていただきたいなと思いますので、頑張ってください。本当に。せっかくこれだけのお金をかけるから若い方が何かアイデア出してこのような企画を立てて、よう内部でも通ったし、ここまで予算化して持ってこれたということは、そのチャレンジ精神には私も敬意を表したいと思うので、よう育てていただくように頑張っていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 44 ◯中里泰則委員 私もMICEのこととアニメツーリズムのことについて少しお伺いしたいなというのがありましたので、まずはMICEのほうから。  MICEについては本当に計画も進んでいって形も見えてきて、いよいよ令和3年度の11月に開業ということみたいなんですが、私の周りにいる方たちは、このコロナ禍の中で大変苦しい生活をしているのに、何でこういったところにお金を使うんだろうかという疑問の声が届けられているということはまず述べておきたいというふうに思います。  その中で少しお聞きしたいのが、MICE開催で発生する多様な効果ということで、業務を市内事業者が受注すると、そういったことで地域経済の活性化を図っていくということなんでしょうけど、先ほどは答弁の中で事業者のネットワークがありますからそういったものを利用してMICEに関わる仕事を多く市内の事業者が取り込んでいくということだったんですが、そのことによって働く人たちにどこまで効果があるのかと。前、この交流拠点施設の説明をしたときに、長崎市民の所得向上というのも目的の中の1つに入ってたと私は記憶をしているんですけど、この新しくできる交流拠点施設に関わる仕事をする人たち、そういった事業者に対して何かこういう条件でなからんとこの仕事はできませんよというのとかはあるのかな。1つは、働き方改革が進んでいる事業者じゃないと駄目ですよとか、一定程度その雇用形態や休暇とか、そういった雇用のいろんな労働条件、そういったものがこういったレベルに上がらんとMICEの交流拠点施設の事業には参入できないとか、何かそういう条件を市内事業者につける、そういった考え方はあるんでしょうか。 45 ◯末安交流戦略推進室長 先ほど、私がご説明させていただきました約130のMICE事業者ネットワークにつきましては、やはりこのMICEということを機に、出島メッセ長崎の開業ということを機に、新たなビジネスチャンスを探っていただく、そういう機会を増やしていくということを目的に活動を始めておりますので、今、委員がおっしゃったような条件というのは付さず、広く皆さんに参加いただくというところを考えているところでございます。  以上でございます。 46 ◯中里泰則委員 市民の理解を得るためには、この交流拠点施設ができて、自分たちの暮らしにもこれだけいい影響があったんだというのがないとなかなか市民の理解は進まないのかなというふうに思うんですよ。やはり特にまちなかでこういった事業に関わっている人たちにとっては大きな影響はあるかもしれないですけど、周辺に住んでても一切その交流拠点施設と関わらない人たちにとってみればただの箱物としか思えないし、自分たちが利用するにしてでもなかなか利用もできないでしょうし、利用するにしてでも使用料も高いですし、自分たちの暮らしとは全く関係がないと、そういったところに長崎市が多くの税金でお金をつぎ込んでいるという思いが、やはり周辺に住んでいる人たちにとってみればあるわけですよね。その分があるんだったらもっとイノシシ対策とかそういったもののほうにお金を使ってくれと、強い思いがあるわけですよ。そのためには何か交流拠点施設に関わることで自分たちの暮らしにもこれだけいいことがあるんだというようなことがないと、やはりそこは市民の理解というのは進まないだろうなと私は思っていますので、なるだけそういった、特に昨日は商工部のほうで働き方改革を進めていくというような新しい事業が出されておりましたので、私はそういう一定程度の何かの条件というのはつけるべきだろうというふうに思っていますので、そこは意見として言っておきたいと思います。  次は、このアニメツーリズムについてですけど、ここはこれでいろいろ不安な点とか疑問点とかあろうかと思いますが、私はやっても、やはり日本中にコアなファンがいらっしゃると思うので、いいのかなと思いますが、まずこの21か所6コースを作っていますけど、結局どういうふうな手段でこのマンホールを見てもらうのか。全部が全部自転車というわけではないだろうなと私は思うんですよ。この地図を見た限りでは相当距離が離れていますし、坂道もありますし、全てが自転車で回れるようなところじゃないというふうに思っていますので、結局どういうふうに見てもらおうと考えているのか、ちょっとそこを教えてください。 47 ◯浦川観光推進課長 この6コースについてなんですけれども、まず上のほうの外海のエリアですね。ここは世界遺産とか夕日とか、そういう観光に関するコンテンツというところも点在しておりますので、そういう地域にデザインマンホールをちりばめて、ここはひょっとしたらサイクリングする方もいるのかもしれませんけど、かなり距離もあるということで、歩きであるとか、車でも周遊していただいて、道の駅に止めていただいてデザインマンホールを見ていただくとか、世界遺産の教会を周りながらそういったところまで歩いていただくとか、そういうふうなことを考えております。まちなかの稲佐山エリアや中央エリア、こちらのほうには平和のエリアとか夜景を見る稲佐山のエリアもございますけれども、そういったところも同じような観光とマンホールというのを組み合わせて巡っていただきたいと。ここについてはさすがにまちなかでございますので自転車というわけにはいかないんですけれども、歩きとかで巡っていただきたいなというのがあります。それから、下のほうにいきまして伊王島、それから南部・野母崎のエリアでございますが、ここは先ほども説明させていただきましたけれども、自転車でも行けるんじゃないかと。野母崎には既にサイクリングコースもございますので、ここは自転車を中心に考えながら巡っていただきたいというふうに考えております。それから、最後は右端の東部のエリアでございますが、ここは実は作者の渡辺さんの生地も東長崎のほうにございまして、先ほど申し上げたまちづくりアイデアコンテストの優秀作を受賞された小学生、この方も実は東長崎の方でございます。この小学生の方の弱虫ペダルとコラボした大会の出どころというところもありまして、ここは渡辺さんのほうに敬意を表してこちらのコースも設定させていただいているというところでございますので、ここも渡辺さんの生家といいますか、生地といいますか、そういったところも巡るアニメツーリズムというのもございますので、そういったものを織り交ぜながら巡っていただきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 48 ◯中里泰則委員 大体分かりました。そうだろうと思ったんですが、全てが自転車じゃないだろうなと。ただ、自転車で行くとなった場合、外海地区も車を止めて歩いて回るといってもかなり距離があるみたいなんで、どれだけどんなふうに見て回れる効果があるのかというと、ちょっと私は今のところよく分かりませんが、やはり皆さんどんなふうに見て回るかというところもしっかり示していただければなというふうに思っています。  1つ、少し私が心配しているのは、結局今ある既存のマンホールを、新しいデザインマンホールに変えていくんだろうというふうに思いますが、合併地区の旧町もこの中には入っていますが、それぞれの旧町にも歴史があるデザインマンホールが多分あったと私は記憶をしているんですけど、そういったものはしっかり残していくんでしょうか。少しその辺りの考え方。どういうマンホールをこの新しいデザインマンホールに変えていくのかを少し教えてください。 49 ◯浦川観光推進課長 まずこのデザインについては文化観光部のほうが作者の渡辺さんと連携をしながらどういった図案にするとかそういったのを決めてまいります。それから設置に関しては上下水道局のほうとも連携しながら、どこのマンホールをこのデザインマンホールにするのかというところを検討していくところでございますが、今のご指摘がありましたとおり、旧町で作られたデザインマンホールとか、そういったものをしっかり残しつつ、今考えているのはまず耐用年数が非常に迫っているものとか、そういったものを中心に変更していきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 50 ◯中里泰則委員 今言われたように旧町にあるデザインマンホールも、そこのまちの歴史ですし、1つの文化だと、工業製品としての文化だというふうに私は思っていますので、やはり何でもかんでも古いから変えていくというのではなくて、残すべきものはしっかりそこのまちの歴史として残していただきたいと思っていますし、どうしても取り替えなければならないというのであればどこか何か展示する場所とか、何かそういった歴史に触れられる、そういう考え方で交換をしていただきたいなというふうに思っています。  これも1つの心配事なんですけど、自転車で巡るとなると、どうしても長崎の道のつくりからすると交通渋滞というのが考えられます。たまたま私の知り合いというか、私の家族が淡路島にいたんですよ。あそこも大きな大会が年に1回あるんですけど、その直前になると練習というか下見っていうとで、やはり結構多くの方が島に来るそうなんですよね。そうすれば生活道路を走るわけで、また狭くて曲がりくねった道が多いから抜くに抜けないという。ずっと自転車の後ろを走らないといけないと。だからその時期になると大変困るというようなことを言ってたんです。長崎の場合もこの野母崎半島もそうですけど、サイクリングコースを走るんだったら問題ないんですけど、生活道路を走られると、そこに住んでいる方たちはかなり迷惑をするのかなと思うんですけど、何かそこら辺りの対策とか考え方とかっていうのはあるんでしょうか。 51 ◯浦川観光推進課長 先ほど6つのコースの中でどれがサイクリングコースに向いているかというのを自転車競技団体の方と事前にお話させていただいて、伊王島と野母崎なら何とかいけるんじゃないかというアドバイスをいただいたところなんですけれども、そのアドバイスの中にもやはり道路管理者との調整であるとか、そもそも警察とのコースに関する調整も踏まえた上でというところでアドバイスをいただいておりますので、そこの部分を綿密にやっていきながらしっかりと課題解決をしたいと思っております。  以上でございます。 52 ◯中里泰則委員 やることは考え方としてものすごくいいと思うんですけど、市民の暮らしの邪魔になるとか迷惑になるとか、そうなってしまったら結局市民の理解も得られなくなってしまって続けられないというようなことになってしまいますので、そこはしっかりと目を光らせて、やはりここは走られませんよとか、こういったところを走ってくださいとか、そうでなければ道路を改良するとか何かそこら辺りからしっかりやっていかないと市民の理解は得られないのかなと思っています。  最後になりますけど、長崎市においてはコンテンツが十分じゃないためということになっていますけど、十分でないということは少しはあると認識しているのかなと思っていますが、この長崎市が持っているマンホール、コンテンツとして使えるものが何かあると考えていますか。 53 ◯浦川観光推進課長 今、マンホールとして長崎が出せるものというのは軍艦島資料館に世界遺産登録を記念して作った軍艦島のデザインマンホールというのを展示してございます。それから、資料でいうと32ページの一番下の右側のものが今申し上げた軍艦島資料館に展示してある軍艦島のマンホールになります。これは実は実際にマンホールのところにははめ込まずに、資料館に一応記念のものとして展示しているというものでございます。それから、真ん中にあるのがあじさいということで、長崎市の花として置いてございますが、こういったものをマンホールカードということで、これをコレクターが集めているというのもございますので、カード化というのも、今回の弱虫ペダルのものも念頭において今後展開していこうと考えているところでございます。  以上でございます。 54 ◯中里泰則委員 多分この中で知っているのは私だけだと思うんですけど、本当にコアなファンが全国にはいるんですよ。というのが、長崎市の星のマークですね。結構アニメファンの中では人気が高いというか、五芒星と言って、長崎市の古いマンホールの中にはこの星のマークがたくさん付いたマンホールがある。うなずいているということは知っているということですね。これはネットの中でもかなり高い評価を受けていると。私が心配したのは、新しいデザインのマンホールに変えるときに、古い順から多分変えていくのかなといったときに、まさかこの五芒星がたくさんあるマンホールまでも剥がしてから新しいのに変えるのかなと。そういう本当にコアなファンというのはリピーターになる可能性が十分高いわけですから、まだこれも長崎市の下水道マンホールの歴史でもありますし、昔からあった頃の文化だと私は思っていますので、仮に古いというだけで変えるんだったらそういったものもしっかり残していく、それを大切にしたいと思っている人たちが日本中のあちこちにいるということを頭に置いて、ぜひ残していただきたいなと思っています。私が今見つけたところは長崎市医師会館の近くに1つありました。あるんだなと、こういうのをみんな見にいくんだろうなと思ったもんですから、そういったところの考え方はどうなんでしょうか。持っていますか。 55 ◯股張文化観光部長 マンホールについてはもともと林委員からもありましたけれども、やはり今マンホールデザインを含め、周遊しながら、マンホールカードもはやっておりますし、これを目的に来られるという方は、私は一定ニッチな層はいると思います。そういった中で、先ほどおっしゃった五芒星の数が多いもの、それから浜町の中には多分六芒星のやつが1個だけありますけれども、そういう貴重なもの、それからやはりお客様の心に響くものというのはしっかり残すというふうな観点で上下水道局とも調整しながら、そういう情報も我々も仕入れながら、気を使いながらそういった対応をしていきたいと思っております。旧町のものも含めてそういう対応をしていきたいということで考えております。  以上でございます。 56 ◯中里泰則委員 マンホールだけに限らないんですけど、何でも古いからといって壊したりなくしていって、そこにあったという看板だけにするんじゃなくて、やはり残せるものはしっかり残していただきたいなということをお願いをしておきたいと思います。  以上です。 57 ◯大石史生委員 まず、予算説明書の231ページになります。部長が自らお話してくださいました商工総務費交際費の中の、部長交際費というのが60万円、冒頭にさらっと言われたんですけれども、これはどういうふうな経費で使途はどういうふうな形になっているのかなと思ってちょっとお尋ねします。 58 ◯中島観光政策課長 使途と申しますと、目的といたしましてはイベントへの対応というところで、例えばお祝いの席でのお樽といいますか、そういった付き合いの分をそういった部分に使用したり、関係団体との懇談会でどうしても部長が出席をしないといけないと、そうしたときに一定、出席負担金とかそういったものがあるといったときに使用するということになっております。ですから、例えば先ほどお樽といいますか、そういったお話をしましたけれども、例えば5月に坂本龍馬像建立30周年記念行事、こちらに呼ばれております。そのときには市長名でお祝いの酒を奉納したというふうなところ、それから、あとラオス競泳選手団歓迎レセプションというものが過去ありましたけれども、そういったところのレセプションに出席をするというところの経費、そういったものに使うということになっております。  以上でございます。 59 ◯大石史生委員 分かりました。私も政務活動費があって、それに対しての領収書とかそういったものは義務づけてられますけれども、私が心配しているのは、いわゆる内閣官房機密費みたいな、渡したら使い道がもう分からないとか、そういったことがあってはやはり市民の税金なので、60万円という予算的に見れば小さな額かもしれないですけれども、そこら辺がかなり気になって質問をしたんですが、その辺りいかがですか。 60 ◯中島観光政策課長 まずは支出の基準というのが実はございまして、長崎市長等交際費支出基準というものがございます。これに基づいて例えば会費ということで支出内容はこれこれこれです。支出額はここまでですというところで、1つずつ支出の基準が決められております。こういったものに合致するもののみが対象になりますので、そちらのほうは基準に基づいて粛々とやっておると。  それから、領収書の類でございますけれども、これは当然毎回精算しますので、領収書ですとか支払証明書、こういったものが必要ということになっております。  以上でございます。 61 ◯大石史生委員 分かりました。使途が一定はっきりしてて領収書とかもあるということで安心しました。  それから、次がまたこれ予算書になるんですが237ページ、長崎ペーロン選手権大会共催費負担金、これが1,445万円上がっていると思うんですが、このペーロンの開催に当たってはそろそろ開催をするか否かというのを判断しておかないと、三重とか深堀とか、そういったところはペーロンの開催時期自体が早くて、練習も始まってまいります。この可否判断というのは、今年も一応1,400万円ぐらい計上していますけれども、これの開催の判断というのはいつ頃くだされる予定ですか。
    62 ◯浦川観光推進課長 ご質問の可否の判断でございますが、5月の初旬にペーロン選手権大会の実行委員会がありまして、この中で決定をすると。ただし、それの前には地区の皆さんのご意見をアンケートとか、そういったものを賜った上で実行委員会を開催してそこで決定するということになっております。  以上でございます。 63 ◯大石史生委員 5月の頭ということでしたけれども、大体練習が結構やはり早い時期に始まってくるんですよね。やはり県大会とかもあったりするので。なので、そこら辺の判断というのは大体大筋のところ国の新型コロナウイルスの関係と連動してくるんでしょうけれども、ペーロンの方々というのは一定これを目安というか、この大会を目標に一生懸命頑張っていて、またペーロンの文化というのもずっと引き継がなきゃいけないという中で、こぎ手も少なくなる中で頑張っていっているんで、ぜひこれの判断に関してはできるだけ早く行っていただきたいなというふうに思いますので、これは要望にしておきたいなというふうに思っています。  それから、また予算書の239ページですね。説明欄の7の12.伊王島灯台記念館運営費259万3,000円。それから18番の伊王島ふれあい広場運営費306万6,000円上がっていますけれども、これ昨日の水産農林部の所管分の伊王島海水浴場の分が1,900万円ほど維持管理費というか出ておりました。まず聞きたいんですけれども、この18番の伊王島ふれあい広場運営費というのは、これはどこかに委託されているとか、そういう形になるんですかね。 64 ◯中島観光政策課長 こちらのほうはふれあい広場のところにクラブハウスがございまして、トイレがございます。そこの維持管理業務をKPG HOTEL&RESORTに業務委託をしているという状況でございます。  以上でございます。 65 ◯大石史生委員 この伊王島ふれあい広場の横にあるトイレというのはたしか以前は何かインフォメーション的な部分で案内があったと思う。今は人は1人もおらんとですよね。ふれあい広場というんで、あそこのふれあい広場はかなり広いですよね。私はあそこの部分の整備だとか、そういう部分に使っているって思ってたんですが、伊王島のそこのトイレの一定管理だけっていうのであれば、自治会とかにもトイレの管理とかお願いしているじゃないですか。それっていうのはものすごく値段が低いですよね。それに比べて300万円ですけれども、これは非常に高いんじゃないかなと思うんですが。 66 ◯中島観光政策課長 説明が不足しておりました。主なものはクラブハウスのトイレの維持管理でございますけれども、それ以外に、これKPG HOTEL&RESORT以外の業者ですけれども、例えば草刈り等の業務委託であったりですとか、消防設備の点検、それからこちらはクラブハウスですので電気水道といったような光熱水費、そういったものがかかってまいります。それらもろもろを含めた金額がこちらの予算の金額ということになります。  失礼いたしました。以上でございます。 67 ◯大石史生委員 この中にKPG HOTEL&RESORTも入っているということなんですけれども、伊王島灯台記念館運営費というのは一定文化財なので、これは市が管理して指定管理として維持とかそういうものをしていただかないといけないというのは昨日の質疑の中で分かったんですが、昨日も言ったんですけど、海水浴場もそうですけど、このふれあい広場というのも何でここだけ残っているのか。このふれあい広場もセグウェイとかそういう部分でやはりKPG HOTEL&RESORTも使っているし、海水浴場だっていろいろなイベント施設というのができてきて、そういうのも使ってて、何ていうかいいところだけかいつまんでいるような感じがどうしても否めないんですよね。その辺り何でこうなっているんですかね。 68 ◯中島観光政策課長 委員のおっしゃるように、このふれあい広場、供用開始の当初につきましては地域の活性化、それから観光振興ということでイベントができる広場ということで多目的グラウンド、それから島内交通の例えば2次交通の拠点とか、駐車場を確保するとか、そういった意味の島内交通を図るために駐車場部分というところでスタートをしております。ただ、その後、現実的にそれほど活用がされていないというふうな状況がございます。そうした中で、委員がおっしゃってたようにクラブハウス、当初は人が張り付いておりましたけれども、今はもうトイレの維持管理というところで案内する人がそこにいるということではないということになっております。このような利用状況になっておりますので、公共施設マネジメントの考え方といたしましては、現在のふれあい広場の機能は保たれつつ、将来的にさらなる活性化につながるような活用が見込まれる場合、そういった場合については将来的な活用の予定を踏まえてという上で、例えば民間移譲も1つの手段であるということが示されております。ですから、委員ご心配のような状況ではございますけれども、こちらについては今まさに今後を見据えた利用の活用がどうなるのかということを、今まさに検討を進めているという状況でございます。  以上でございます。 69 ◯大石史生委員 片や利益が出る部分に関しては今買収されてて、片やなかなか活用の用途が分からないところは市が引き受けて、指定管理とか合わせて伊王島全体で大体2,500万円ぐらいの予算がかかっているんでしょうけれども、やはりせっかく売却するならそこの活用も含めて売却するだとか、そういったところが少しここ数年見てきておりまして、違和感がすごくあるなと思いますので、何となく解せない部分もありますが、一応この程度にとどめておきたいと思いますが、とにかく今伊王島ふれあい広場のあそこのトイレのところですね。やはり何かさみしかとですもんね。あれだけ観光客が多いのに人が誰もいない。いないならいないで何かすればいいのに、そのまま放置されているという状況が続いていますので、そこは少し改善をするべきじゃないのかなと思いますので、それは意見として申し上げておきたいと思います。  それから、鳴滝塾のやつ。これ、私はちょっと素人でよく分からないんですけど、委員会資料の97ページで、家屋の模型を作るということなんですけれども、ちょっと私はよく分からないんですけれども、イメージとして98ページに載っているこういう感じの模型を作るのかなと。縦が32センチメートル、横が60.4センチメートル、高さが57センチメートルというふうにあって、大体この飛沫防止枠ぐらいの大きさのものになるのかなと思っているんですが、この2の事業内容の(1)のイのところなんですが、これ図面の作成の委託費が540万円なんですよね。伝統的な建造物とか歴史とか文化とかっていう部分に私も精通してないので、ちょっとよく分からないんですが、この540万円というのは、これは妥当な価格なんでしょうか。 70 ◯大賀文化財課長 この540万円ですね。ミュンヘンの五大陸博物館、要するにドイツのほうに出張していって、3Dで実際データを取って図面に起こすというふうな作業になりますから、できるところも限られてまいります。そういう中で実はこの金額というのはその旅費等も含みますので、一昨年、見積りを取って計上しておりますけど、今はこういう状況でドイツのほうも入国の制限があります。渡航の制限がございますけど、そういう中で状況を見ながらここは実施に移していくときには当然その時点でもう1回見積りを取ったりとか、そういうふうなことになってきますけど、今のところこの金額というのが今の状況の中では計上できる金額になっております。  以上です。 71 ◯大石史生委員 こういうのをできる業者というのを私もよく分からないんですが、これは何か随意契約とかそういう形のものになっているんですかね。 72 ◯大賀文化財課長 現時点で計上している金額というのは一昨年の見積りの内容なんですけれども、複数者でということではない金額です。1者で取っている金額ですけど、実際実施に移していく段階には複数者で当然入札をするという形になろうかと思います。  以上です。 73 ◯大石史生委員 この1者から大体見積りを取って、それを言い値でやったということになるとですかね。 74 ◯大賀文化財課長 この金額につきましては1者の金額ですから、それを参考に計上しております。  以上です。 75 ◯大石史生委員 その見積りを取るのが1者しかない。でも入札のときは複数者あるというのであれば、ちょっと私の素人感覚で、ドイツに行っていろんな形で3Dの図形を取ったりだとかっていうふうに書いているんですけれども、上にも旅費が実費弁償で40万円とか謝礼金として10万円とか予算が載っていますけれども、素人感覚なんですけれども、この大きさでこの540万円という図面の作成委託費というのは予算として適正なのかなというのはちょっと疑問が残るので質問をしたんですが、これを作ること自体が駄目だとかそういうことを言っているんじゃないので、見積りではこの予算だったんですが、実際に行くときとか委託をするときの入札というのはしっかりやってもらって。普通に市民で考えれば高いなと思うのが本音だと思いますので、そこら辺は十分配慮をしていただきたいなと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。 76 ◯大賀文化財課長 まずこの図面作成の委託につきましては、しっかり長崎市の契約基準に基づいて進めてまいります。競争性の確保をした中で適正な金額に決まっていくということでございます。それから、事務費の部分で先ほどございました旅費でありますとかいう部分につきましても今後の動きの中で、これは海外の渡航費になりますので、実費のほうもどのように動いていくのかというのはちょっと見通せませんけど、そういったところをしっかり確認をしていくということになります。あと、謝礼金につきましては、長崎市といたしまして、窓口は実際純心大学の非常勤の講師をされておりますけど、宮坂先生という方で、五大陸博物館との窓口になっていただいている方がいらっしゃいます。この方にお願いをして館とのやり取りをやっていただこうというふうなことで考えておりますので、その辺も適正に執行していきたいと考えております。  以上です。 77 ◯大石史生委員 やはり市民の税金なので、そういう疑義がないようにしていただきたいなと思いますのでよろしくお願いします。  最後、出島メッセ長崎に関わるところなんですけれども、先ほどからいろいろ意見が出ていますが、1つは先ほど平野委員も言われましたけれども、出島メッセ長崎に関わって一切の支出はないというふうなことも当時議決するときに様々なそういう話はありました。そういう中でお聞きしたいんですけれども、今年度予算の中で大体出島メッセ長崎に係る予算というのは235ページの観光振興対策費の1、2、3とか、そういうところが観光・MICE戦略推進費、観光地域づくり推進費、これDMO推進費が名前変わったんですよね、多分ね。それからMICE推進費ということなんですけれども、ここで大体ざっくりでよかとですけど、出島メッセ長崎に係る誘致の費用というのは幾らかかっているのかちょっと明らかにしてもらえますか。 78 ◯末安交流戦略推進室長 資料は29ページをご覧ください。こちらのほうにMICEの誘致、受入れに関連する予算ということで記載をさせていただいております。ここで役割分担としましては、27ページにお戻りいただきまして、MICE誘致受入れの役割分担ですけれども、まず長崎市は政府系会議、それから国際会議の誘致をするという役割です。それから、出島メッセ長崎の運営者、これは株式会社ながさきMICEですけれども、株式会社ながさきMICEはもちろん施設の運営者として施設への誘致を図ってまいります。それから、DMOにつきましては先ほど来ご説明しておりますとおり、誘致から開催までワンストップで支援をしていく、かつ参加者には周遊滞在を促進し、それから主催者の受注というのも市内にやっていくというようなそういった役割分担で行っております。そして、先ほどの29ページの役割分担に基づく関連予算としまして長崎市は先ほど申しました政府系会議、国際会議の誘致を行うための費用としましてMICE推進費202万2,000円でございます。それから、DMOにつきましては観光地域づくり推進費におきまして特にMICEに関わる分として記載の1,700万円、そしてコンベンション開催補助金につきまして1,250万円という状況でございます。  以上でございます。 79 ◯牧島文化観光部政策監 少し補足させていただきます。今の費用についてはDMOが使ったり長崎市が使ったりする費用でございます。先ほど大石委員から質問があった出島メッセ長崎に係る誘致相当の費用は62ページです。平成30年度から来年度までで147億円というのをご説明しております。この中に設計、建設、運営、開業準備という相当というところの中に備品も入っていますし、既に2年前から誘致に取り組んでます。そこの費用を積み上げています。これはなぜかというと、オープンしないと収入がありませんので、その部分は積み上げさせていただいて、この開業後は収入の中から運営誘致業務のお金を出していくということでございますので、出島メッセ長崎の株式会社ながさきMICEに支払うお金としては、62ページのこの147億円支払った以降発生しないと。ただ、この施設だけではございませんので、DMOは来たところからどう広げていくかとか、ほかの施設、長崎市のMICE全体、ブリックホールであったりほかのホテルもございますので、そういう誘致をしたりとか、あと国際会議系はやはり外務省とかそういったところに自治体の働きかけが必要ですので、それは我々がやる費用として我々の旅費が積み上がったりしていますけれども、出島メッセ長崎に支払う費用としては当初ご説明したこの147億円の中に含まれていますし、これから誘致費用を出すということはございません。  以上でございます。 80 ◯大石史生委員 誘致費用は出さないということなんですが、DMOも3年ぐらいやってきています。それで去年の委員会審議の議事録を見とりますと、何をやっているのか見えないという意見が出て、このDMOの名前を変えないといけないんじゃないかということで多分観光地域づくり推進費という形でDMO推進費の名前が変わっているということなんだろうと思いますけれども、やはりこの観光誘致をするに当たって出島メッセ長崎開業に伴ってという項目が観光費、そのほかの所管の分野でもたくさん出てきます。そういう意味ではお金を147億円以上は使いませんといっても、やはり何となく感覚としてはずるいなっていうふうに思ってしまいます。なので、これできてしまうのであれなんですけれども、まだ市民の理解というのは得られていないなというふうに思っている中で、1つ今回の新型コロナウイルスの件でこの先々、これ20年間は毎年、毎回61万人の方を誘致しないといけないと。こういうふうになっているんですけれども、今回この新型コロナウイルスでなかなかいろいろ難しい側面もあるんだろうけれども、例えば独立採算制でやっていくということなんですけれども、今予約されているのが新型コロナウイルスで来れなくなったとなったとき、こういったものの費用弁償というのは、新型コロナウイルスというのは災害になったりとかいろいろするのかなと考えるんですけれども、それの費用弁償というのは長崎市はしなくていいということになるんですか。 81 ◯牧島文化観光部政策監 基本的にはこれPFI契約になっていますので、民間との条件の中で基本的に予想できるものについては当然これに含まれていますけど、不可抗力に当たるかどうかということになります、災害とか。そういった形になると例えば誰も来なくて館を閉めてしまう指示を出したとか、そういった形になると当然ほかの指定管理と同じような不可抗力に当たればそういうふうな損害が発生すると思います。ただ、保険の話もありますし、いろんな条件がございます。ただ、今コロナ禍の中でも一応61万人ということの中で、確かに苦戦はしています。厳しい状況の中ではありますが、新型コロナウイルスの中で動けるときと動けないときにいろいろな戦略を練ってやっております。  例えば今動けるところでいくと試験関係が動けたり、東京は今まだ緊急事態宣言なので動けないとか。実際、今回我々SPCと契約していますけど、東京、大阪、長崎にも人がいますので、オンラインで今会議をずっとやっていますが、そういう状況を踏まえながら、やはり新型コロナウイルスで動けないときは動けないなりのセールスの仕方がございます。長崎県内は動くとかですね。そういった形の中で今65.5%を目標に2月末しておりましたけれども、ちょっと今お示ししているやつは足りない形になっていますが、今交渉している案件があります。基本的に1月からかなり動き出しています。そういったことで今引き合いがあったり、今、実は商談会もオンラインになっていまして、そういうところの飛び込みが入ってきたりしていますので、目標はクリアできるのかなとは思っております。  それと、あと61万人に関しては学会が多いときもあれば一般会議が多いときもあればイベントが多いときもやはりあります。この61万人はやはり年間達成できるような形でやっていきたいと思っています。それと我々この11月にオープンして次の年の10月までを誘致しているわけではなくて、次の年、オープンから3年後ぐらいまで実はもう予約が入っております。学会なんかは逆にオープンの年よりは次の年のほうがかなり入ってきているという状況ですので、新型コロナウイルスの形もありますし、今から20年の社会情勢の変化を見ながら、やはり時代に合った誘致の仕方、時代に合ったそういうMICEを選択しながら、あとはつくっていきながらやはりやっていきたいと考えております。  以上でございます。 82 ◯大石史生委員 分かりました。分かりたくないんですが。このMICE施設に関して、住民投票も様々起きてきた中で、各地に新しいMICE施設がいろんなところでできていると、そういう状況も踏まえてくれば今後誘致合戦というのはやはり大きくなってくると思いますし、人口がどんどん減っていく中で20年間、この先々、どれだけの会議を誘致できて、61万人が果たしてずっと達成できるのかというところの不安は私は拭えません。なので、ここに出島メッセ長崎の建設費、約43億円上がっています。それから、これに関連してDMOが出島メッセ長崎の誘致とかに一定、先ほど特化してないというふうには言いましたけれども、どうしても特化しているように見えてしまいます。だからそういう部分に関して言えばやはり市民の理解は得られないということを意見として申し上げておきたいなというふうに思いますのでよろしくお願いいたします。 83 ◯柿田 正委員 何点か質問させていただきます。  まず、30ページの長崎さるく推進費についてなんですけれども、まず1つの質問なんですけれども、参加者数の推移を見たときに、平成27年から平成28年が通さるくにすれば約半数近く減っている状況があります。まずこれはどういうふうな理由だと解析されているのでしょうか。 84 ◯浦川観光推進課長 この平成27年の1万5,000人という比較的大きい数字なんですけれども、これは明治日本の産業革命遺産が登録になった年でありまして、その需要が高まったということでこの数字になっております。翌年はその反動があって減しているというような状況でございます。  以上でございます。 85 ◯柿田 正委員 とすれば平成26年の数字としたらどれぐらいだったんですか。 86 ◯浦川観光推進課長 平成26年でございますが、通さるくの参加者数が1万1,933人でございます。  以上でございます。 87 ◯柿田 正委員 結構な人数がいらっしゃいますね。そこから平成28年から徐々に減ってはきているんですけれども、その減ってきている理由が、多様化する参加者のニーズとか、そういうふうな話になっているんですけれども、実際その減ってきているところをどういう形で分析されてらっしゃいますか。 88 ◯浦川観光推進課長 まずは、1つは料金改定を行ったというところが非常に大きな要因の1つかと考えています。平成27年の世界遺産登録以降、1つのコースに例えばお土産を付加したとか、それからまちなかのお店に立ち寄る、そういうメニューというのを増やしまして、それまで平均1,000円ぐらいだった商品が例えば2,000円幾らになったとか倍以上の値段になったというところも大きな要因かなと考えているところでございます。  以上でございます。 89 ◯柿田 正委員 分かりました。とすればそれがあだになってしまったということでしょうか。料金改定が。実際この通さるく、学さるく、このさるくを使われている方は観光客がメインなんでしょうか。 90 ◯浦川観光推進課長 通さるく、学さるくというふうにございますが、通さるくについては観光客がメインかと考えておりますが、学さるくについてはほとんどが県内、特に市民の方のご利用が多いということになっております。  以上でございます。 91 ◯柿田 正委員 分かりました。先ほどもありましたけどガイドの皆さんのモチベーションを上げていくためにはやはりガイドをする機会を増やすということですね。それと収入もプラスになるかなとは思うんですけれども、それをやっていかないといけないという中で、要は通さるくのほうですね、この長崎さるくはさるく博で始まって、多分他都市にはないコンテンツなんですね。すごくそれを作り上げた長崎市っていうのはすごいと思いますし、それをずっと大切に使っていかないといけないと思うんですけれども、これをもってさるくをメインに置いた、例えばツアーとかを大都市圏から引いてくるようなことは、これDMOかもしれないんですけど、どういうふうな形でやられているんでしょうか。 92 ◯浦川観光推進課長 長崎さるくを含めて様々な観光コンテンツを大都市圏の旅行会社であるとかそういったところへセールスとかPRとかする場合に、当然長崎さるくというものを1つの武器として当然ご紹介いたします。ただ、それを旅行商品の中にどう組み込むかというところの最後のハンドリングというのは当然旅行代理店のほうがなさるので、中身についてはこういったもののニーズがあるとか、例えば花月を中に盛り込んだようなコースであるとか、軍艦島をさるいてみたいとか、そういうふうなニーズもあるんですけれども、そういう協議の中で旅行商品化していくものでございますので、気軽に歩くようなまち歩きのさるくそのものが、いわゆる旅行商品の中に組み込まれるというのはなかなか現時点では数としては多く組み込めてないというのが現状でございます。  以上でございます。 93 ◯柿田 正委員 分かりました。そっちのほうにしっかりと組み込めていければまた回数も増えてくるのではないかなと思うんですね。特に東京のほうとか、年配のお金を持ってらっしゃる方々のツアーを使っていろんなところに行くのが最近本当にはやってきています。先日聞いたのは五島ツアーですね。この時期なんですけどもう即日で完売されたとかですね。本当にそういうところが増えてきているので、特にこの長崎というのは歴史をしっかりと体験できる場所ですので、ぜひとも中央のほうの大きな旅行会社、少し高額でも扱っている旅行会社はありますので、そういうところに売り込みをしっかりとかけていただいて、この機会を増やしていただければなと思います。  あと、もう1点はガイドの育成のほうはどういう形になっているんでしょうか。 94 ◯浦川観光推進課長 まず、さるくガイドになるためになんですけれども、長崎国際観光コンベンション協会のほうがまずガイドの募集というのをかけておりまして、それに手を挙げられた方は半年ぐらいのメニューになるんですけれども、何回か研修を踏まえて、さらには幾つかあるコースを実際にガイドをして、その上でガイドの認定という形になっております。実際にガイドになられたその後についても、コンベンション協会のほうで、例えば他都市のまち歩きのガイドの方をお招きして、ガイドのスキルアップに努めるとか、お互いのガイド間で研修をやりながらその能力を高めているというところが実情でございます。  以上でございます。 95 ◯柿田 正委員 ガイドの質というのはすごく大切だと思いますので、そこのところもよろしくお願いします。  それでは、次なんですけれども、何回もありましたけどアニメツーリズムについて質問させていただきたいと思います。実際私このアニメツーリズムに関してはすごくいい提案かなというふうに思っています。というのも、この開港450周年の記念として、改めて自転車というものをしっかりと、なかなか長崎で根づかない自転車を、それをしっかりと発信していくという形というのはすごくいいことではないかなと思います。実際、私もこの弱虫ペダルを見たことなくて、知らなかったんですけど、実際に見せていただきました。その中に書いてある、この小野田坂道君が何で坂道君という名前なのかというのがつながりました。長崎市出身の方が坂道を上るために、ここに書いていますよね、クライマーとして光り輝いていくという、それに対してすごく多分皆さんは魅力を感じているのかなと思います。なかなか面白いコンテンツでした。多分ほかの委員も思われているのは、単発で終わっては困るということだと思うんですね。なので、まず1点目は民間の団体との話をされているということを言われていましたけど、実際どういうふうな団体と話をされているんですか。 96 ◯浦川観光推進課長 先ほど少しお名前が出たんですが、ツール・ド・ちゃんぽんという大会を毎年やられている実行委員会がございまして、そこの方とお話をさせていただいているということでございます。  以上でございます。 97 ◯柿田 正委員 ツール・ド・ちゃんぽんですね。去年はオンライン開催でおととしは台風で開催できなくて、2年間開催できてないんですね。そのオンライン開催を実際に見させていただきました。そのときに会長が今年の大会は450周年に合わせた大会にしたいというふうな話をされておりました。ぜひともちょうどここの周遊コースの完成とコラボライドありますよね。実際に先ほど出てたコースというのはツール・ド・ちゃんぽんのコースがほぼ重なるようなコースになられています。そのツール・ド・ちゃんぽんのコースも幾つかコースがありますよね。そういうふうなところも含めて発信をしていければ、特にサイクリング団体とか自転車やってみたいなという、特に子どもたち、そういうふうな子どもたちの夢をかなえることもできるのかなと思いますので、ぜひとも団体としっかりと話をしていただければと思います。  それと、実際先ほどもありましたけど、回るに当たっては自転車だけではなくて車等っていう話もありました。でも、やはり基本的には自転車で回ってほしいですよね。それに関してはですね。というふうに考えたときに今の長崎市内もそうなんですけれども、例えばレンタル自転車、電動自転車のレンタルですね。実際に幾つかありはするんですけど、駅とかにもありはするんですけど、多分あまり使われてないのかなという。それを実際にポタリングというんですけど、自転車で散歩することをポタリングというんですけど、そのポタリングを長崎市内でやりましょうというふうな形でマンホールを見て回るルートを作るとか、そういうふうなこととか、特に先ほど出てたこの琴海辺りとかっていうのは本当に上級者コースになりますので、上級者コースとして売り出すとか、コースも一つ一つコンセプトをつけて発信していけばもっと使いやすくなるのかなと思います。その電動自転車のレンタルとか、1つのアイデアなんですけど、それについてどう思われますか。 98 ◯股張文化観光部長 まず1つは、近年の観光動向を見た中で、長崎市は坂のまちということで、なかなかこの長崎市民自体は自転車を活用しておりませんけれども、お客様、特に一時外国人が来られているときには、実は外国人の方はレンタルで借りられて、例えば宿泊施設に置いてあって、それで回ったりという動きが出てきたというところがございました。既存のレンタル自転車屋もありますし、今後事業を起こしたいという声が数年間あっとったわけですけれども、現在コロナ禍で大変厳しいです。今後のポストコロナという中でそういった事業者の皆さんとの連携というのは必要かと思っていますので、また深く協議をしながら、当然DMOが絡みながらとなりますけれども、そういう地域の活性化とお客様のニーズに応えられるような新しい、いわゆる旅の回り方に挑戦していくということでやっていきたいと思っております。 99 ◯柿田 正委員 ぜひともお願いします。特に電動自転車だと坂とかすいすい上っていけますので、実際それを体験していけば全然大丈夫かなと思いますのでよろしくお願いします。  それと、もう1点が、先ほどもありましたとおり長崎市民はなかなか自転車にというところもあるんですけれども、実際これからの環境問題のことを考えていくと自転車に対する意識も上げていかないといけない、その1つのコンテンツにもなるのかなというふうに感じるんですね。実際に電動自転車でポタリングとか、買物は電動自転車でとかそういう形にも、今後その流れの中の1つのコンテンツとして使われるというのは非常に大切なのかなと思います。そう考えたときに先ほどもありましたけれども、長崎市内の道路の中で自転車乗りづらいところも多々ありますので、そういうところはこれは多分土木部のほうになるかなと思いますけれども、しっかりと協議をしていただいて、安全にそれができるような形を取っていただければと思います。これ自身をしっかりと後まで続けていくためには、そうしていけば多分マンホール自身も増やしていくとそこそこで観光とリンクさせていけばそこまで自転車で行ってみて、実際にそこに行ってみようかなっていう話になるかなと思いますので、そういうところは多分発展形になるのかなと思いますけれども、どうぞよろしくお願いします。  それと、最後ですけど、先ほどちょうど海外の方の話があったんですけど、42ページの夜間のパンフレットの話なんですけど、最近デジタルパンフレットが増えてきていると思います。ってなったときに、やはり特に海外の方は公共のWi-Fi施設が非常に大切になってくると思うんですけど、今のところの長崎市での公共のWi-Fi施設についてはどういうふうな状況になっているでしょうか。特に観光施設ですね。 100 ◯浦川観光推進課長 長崎市におけます公衆無線LAN、Wi-Fi、これの整備状況でございますけれども、平成27年から稲佐山展望台やグラバー園、それから平和公園などといった主要な観光施設をまず8施設供用開始いたしました。その後、シーボルト記念館でありますとかを開始しまして、同じ年、平成27年12月に路面電車の電停、全て39か所を整備したというところでございます。その後、ロープウェイの淵神社の駅舎、それから昨年完成しました稲佐山のスロープカーの駅舎、こちらに供用開始したというところになっております。  以上でございます。 101 ◯柿田 正委員 今、海外の方はなかなか見込めないんですけれども、これが来年、再来年度ぐらいにもし新型コロナウイルスがしっかりと収束した後、来ていただくに当たっては、やはり来たら大きく変わってたというところを見せたいと、多分それは皆さん一緒の考えだと思いますので、ぜひともいろいろ考えてやっていただければと思います。要望にしますのでよろしくお願いします。 102 ◯野口達也委員 皆さんいっぱい言われましたので、私は関係のあるところだけお話ししたいと思います。  まず、鳴滝塾の模型ですね。これについてお尋ねしますが、ここにありますけれども、復元に向けた検討資料と書いていますけど、やはり目指すところは復元ということで鳴滝塾の建物の復元ということで理解してよかわけですか。 103 ◯大賀文化財課長 この鳴滝塾につきましては、ご存じかと思いますけど、過去にもいろいろ検討する中で文化庁から適切な資料等がなくて、根拠がなくてご理解いただけないというところで実現しなかったというところがあります。そういう中で、この鳴滝塾の模型が非常に精度の高い、当時のものを復元した模型であるということが最近の調査で判明してきましたので、これを唯一の資料だと思っています。ですから、これをまず精巧に復元いたしまして、この例を基にまた今後文化庁と協議をしていって、いずれ本体の復元につながればなということで、その検討の材料にしたいと考えております。  以上です。 104 ◯野口達也委員 長崎でやはりシーボルト、それからグラバー、それとかポンペとか、いろんな人たちがいらっしゃいますけど、グラバーはグラバー園があるし、ポンペについてはあそこの小島養生所等についても、あれも結局資料がないということで断念しとるわけですけれども、今回このシーボルトの直筆の解説原稿が発見されたということは本当に非常に近いものと思うとですよね。復元に向けてですね。ぜひともやはりシーボルトといったら私も2年前にライデンに行きましたけど、本当に日本から下駄の新品とか、箸から何から何でもかんでも出とるとですね。やはりそういった意味でシーボルトが長崎、日本をオランダ、ライデンのほうに紹介したという、ものすごくすごいものだと思うんですよ。そこでやはり長崎においてもそういうシーボルトという部分の価値をもう少し高めるためにも、復元に向けて頑張ってほしいなと思います。よろしくお願いします。  あと、この野母崎の浮桟橋については、Nomon長崎とか野母崎産業活性化協議会からも早く造ってほしいと、活用したいということでしたけれども、そこの2つのところからいろんな検討をされていると思うんですけれども、私はやはり長崎港から軍艦島、それからこの恐竜博物館。稲佐山と一緒ですよ。ロープウェイとスロープカーの2つを、片一方をスロープカー使って片一方はロープウェイで降りてくるとか、やはりそういった部分と同じでこれも、片一方はバスで行って、帰りは例えば船で軍艦島、その上がれなくても周りを見ながら帰ってくるとか、そういったやはり周遊コースを考えながらのところは必要かと思うとですけど、その辺については検討はされてないんですか。 105 ◯中島観光政策課長 まず、この浮桟橋を復旧するに際まして、今、野口委員がおっしゃったような大波止・野母崎で、間に例えば軍艦島をかませるとか、そういった部分の航路ができないかどうかという話は当然ございました。それにつきまして、実証実験をしようかという動きもあったんでございますけれども、事業者側からすると1点気になるというところで、いわゆる採算性の問題ということでございます。ロープウェイとスロープカーのときは、行きはスロープカー、帰りはロープウェイというお話をしましたけれども、船便につきましては1回当たりの運航に係る経費がかなり大きいということもあって、業者からすればできることなら往復とも人に乗っていただきたいということがございましたものですから、片道だけ満杯で片道が空っぽに近いとか、そういうことでは採算がなかなか取りにくいねというお話がございました。それから、運賃の問題がございまして、燃料代とか人件費、そういうものを考えますと大波止から野母崎を往復するのであれば大体3,000円前後ぐらい片道運賃を頂かないと割に合わないというところがあって、そうするとバスでいきますと600円、700円ぐらいで片道行けるということがあったので、事業者の方々からすると陸路に勝てるかなというご心配もされておりました。そういったこともございましたので、今の段階ではまだ断念しているという状況でございますけれども、今後、恐竜博物館を核として、あそこの田の子地区のところが大盛況ということになって、お客様も見込まれるという状況になりましたらまた事業者の考え方も変わるでしょうから、そのときはまたしっかり私どもも事業者に相談をさせていただきたいと思っております。  以上でございます。 106 ◯野口達也委員 分かりました。費用対効果という部分があろうかと思いますけど。あと、ほかに例えば港内で重工のドッグを見るとか、それからクレーンを見るとか、そういうことを含めながら一つの観光コースとして私はできると思うとですよね。前もお話しましたけど、私たちが石垣島からやはり4島巡り、3島巡りと、これは1万5,000円から2万円、1人かかるんですよね。3時間、5時間というね。ですから、やはりそういった意味では県外から来たお客さんはやはりそういうイメージというか、私はそれだけかかってもいける、かかった分だけ軍艦島と恐竜博物館があって世界遺産の施設であるクレーンとか、第3ドッグとか見れれば、海上からでよかけん。そしたらば全然違うと思うとですよね。ですから、それをひっくるめたところで今後検討をお願いできればと思いますので、どがんですかね、その辺。観光全体合わせて。 107 ◯股張文化観光部長 今回この桟橋を復旧するということで、どういう活用がまず考えられるのかなということがございました。まずはNomon長崎を中心に、あるいは地元の方を中心に、ここを利用して軍艦島周辺を回るとか、あるいは場合によっては釣り体験をするとか、そういう新しい価値が生まれるだろうというのが1つです。もう1つが、野口委員がおっしゃった長崎からのものができないかという話をしました。数社話をする中で、かつて実際数年間やったところがございました。そこの課題というのが、今課長が申しました、どうしてもやはり3,000円以上はかかるというところと、片便というところもありましたので、今のところそこは断念しておりますけれども、船の大きさだとか、そこの事業者だけじゃなくてほかに可能性も多分あろうかと思いますし、先ほど言われた軍艦島、あるいはほかの第3ドッグというか、ではなくてジャイアントカンチレバークレーンとか、様々なストーリーもあるので、そういったもので結んでできないかというのは、これは粘り強く民間事業者の方とお話をしながら検討していきたいと考えております。  以上でございます。 108 ◯野口達也委員 最後になりますけれども、観光地域づくり推進費、これが上がっていますけれども、ここの中で、令和3年度の取組については大きく3つありますよっていう室長のさっきのお話でした。その3つ目に消費拡大の取組の強化という部分があるんですけれども、この取組の強化の中で18ページですが、地域資源を生かした郊外型のコンテンツを造成すると。それらを充実させることで訪問客の周遊促進と消費拡大につなげると。この郊外型のコンテンツの造成、それがどういう形で消費拡大につながるのか、そこを説明してください。 109 ◯末安交流戦略推進室長 野口委員がご質問の郊外型コンテンツはどのようなものがあってどういうふうに消費拡大につなげていくのかというご質問だと思います。あと、郊外型コンテンツにつきましては先ほど林委員のご質問の中でも少し紹介させていただきました。  1つは、MICE向けにということで磨き上げを行ってきまして、参加者が1人でも体験できるものですとか、あるいは企業の研修旅行で使えるような団体にもご活用いただくチーム力を上げるですとか、コミュニケーションを図るために、例えば今修学旅行でやっているようなコンテンツ、ペーロンの体験といったものもございます。こういったものがMICEで来られる大人向けにもなるのかという視点で磨き上げを行ってきまして、現在32ほどコンテンツを作り上げてきたところです。例えば郊外型といいますと、現時点で野母崎ですとか、あるいは茂木といったところ、それと琴海、こういったところでまさに自然をキーにしたコンテンツを作っているところです。例えば野母崎ですとまさに漁業体験というところで船で海釣りをしまして、それを丘にまた戻ってきて漁師飯を一緒に作って食べるというような磨き上げを行っていて、これは既に長崎大学の教授にもご参加いただいてモニターツアーを行って、さらに反応も見ていただきながら磨き上げを行っているところです。茂木でも茂木のまち歩きであったり、そういった各地域ごとに即した資源磨きを行っています。このようなものをMICEだけではなくて、先ほども申しましたけれども、いろんな目的で来られる訪問客の方にどういった形で、予約しやすい環境をつくっていくか、また紹介をしていくかというところがこれからDMOの大きな課題でありますので、引き続きそこの取組を強化してまいります。  以上でございます。 110 ◯野口達也委員 あと21ページ、その関連で、飲食店舗情報システムの周知・更新とありますけれども、こういう形の中で当然登録情報、それから店舗の更新とかを行っていって、システムでいろいろな特典をつけられるという形にするんだろうと思うんですけど、私ここで1つ質問は、昨日水産農林部のほうでさしみシティというのがあったんですよ。これは1つの長崎市の方針だと思うんですけど、これとの関連はどがんなってるんですか。 111 ◯末安交流戦略推進室長 さしみシティとの連携した取組でございますけれども、既に昨日の水産農林部の発言の中でもあっておりましたが、DMOと協議を始めているところです。この中でもDMOのメンバーも本当に意欲もあってアイデアもある方が入ってきていただいているところです。ご出身も福岡であったりという方も入ってきておられまして、その話の中ではやはり長崎の魚がおいしいということを知らなかったですとか、やはり外向けのPRが不足しているということがDMO側からも課題として出されております。そういった点で、DMOとすればお客様のニーズがどのようなものがあって、それに対してどういうふうに発信をしていけばいいのかという、プロ集団になってまいりますので、まさに訪問客のニーズに合わせまして、いつどこでどういった食べ物を幾らぐらいで食べることができるのかということがお客様が求めていることだと思いますので、そういう発信をしっかりやっていくということと、あと魚種も少し絞り込んでいいのではないかというようなアイデアも出ておりました。例えば、12月から2月の時期、特に閑散期にはなってまいりますけれどもトラフグというのを重点的にDMOとしてもチャレンジしていったらどうかなというようなアイデアも出されておりましたので、こういったことも含めて、一緒になって検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 112 ◯野口達也委員 大事かと思うとですよね。連携がですね。経済3部局一緒になってやることが一番大事と思いますけれども、その中でやはりいつも言われるのがPR不足ですよ。来た人にどうのこうのというよりも、私も去年、おととし、小学生を連れて大会に行ったんですけど、伊豆の伊東市というところに。一番太か台風のときで、着くなり中止になって、すぐ折り返し帰ったんですけど、降りたときに、正面に干物の町伊東ってバーンとあるんですよ。そして、干物のいろんなカレイとかタコの干物を持った絵が大きくバーンって。そしたらもう時間がなかった、降りて中止になりました、もう帰らんば明日帰られんけんってみんな帰るよって、次の切符ば買いよっとですよ。お母さんたちはもうそこで干物ば買いよっとさ。そしていっぱい持ってくるわけよ。私が切符ば買うたとやけんさ。監督お願いしますって言われて。やはりそれぐらい目の前にどんとあれば皆さん来たときにそういう目からのイメージというか、そういうのが入ってくれば、買うてから帰らんばとかなるわけですよ。そこに30分もおらんやったとですよ、降りてから。そのたった30分おらん中でお母さんたちは山ほど干物ば買うとった。高かとか安かとか知らんばってんさ、山ほど買うとったですよ。だから、やはりそういうもんだろうと思うとですよね。来てからちまちまとしたとこに、例えばパンフレットとかに書いとるというよりも、目で見て訴えるというのが来たお客さんにとっては、観光客にとってはそこでやはりここで買うていかんばいかんねってなると思うとですたい。私たちが北海道に行ったときはタラバガニのいろんなポスターばっかり貼っとるし、やはりそういうもんでしょ。だから、そういったPRも含めて私はやってもらいたいなと思いますよ。そういった意味ではさっきの漫画じゃなかばってん、あがんとね、恐竜博物館のとコラボさせられんとかなって思うんですよ。マンホール、それは大事かばってん、マンホールは見らんって私たちは。好きでもさ。それよりもやはりそういうこれから売り出そうとする恐竜博物館とかですよ、そういうとこと一緒にコラボさせることができれば、私はそれのほうが子どもたちはまだ来ると思いますよ。子どもたちが喜ぶ漫画でしょうから。私らは知らんですよ、本当に。全然見たこともなか。でも子どもたちは多分知っとるとでしょうから。ですから、そういった意味では恐竜博物館も子どもたちがメインですからね、そういうところも含めて私は考える必要があると思いますけど、部長、最後にお願い。 113 ◯股張文化観光部長 まず1つ目は、アニメツーリズムの中で今回、渡辺 航先生が長崎出身というのもありますし、新しくチャレンジできるツールとしてやはりこのサイクリング、それからスタンプラリーで回るというのがあります。南のほうでは恐竜博物館のほうにも今回設置予定でございますので、今、野口委員がおっしゃったように対象からすると子どもとか家族とかいうところはつながりますので、次なる展開、その余地として作者等とも協議しながら、さらにこの恐竜パークを盛り上げる手法として活用するような方法を、これはもう十分検討していきたいと思いますし、あとお客様に対して、今ホームページとかいろいろ発信の仕方ありますけれども、着地で実際来られた方が目で見てどのようにして訴えかけるのかというところはまさにこのDMOがいかにプロモーションして発信していくかというところにつながりますので、しっかり連携しながらお客様の心に届くような発信の方法、サイネージがいいのか、看板がいいのか、様々あるかと思いますので、そこは協議しながら検討していきたいと思っております。  以上でございます。 114 ◯野口達也委員 よろしくお願いします。あとはもう要望になりますけれども、この夜景サミット、これぜひロビー活動をしながら、大きな声では言われんとでしょうけど、何とかやはり世界新三大夜景に入るようにお願いしますよ。ただ、今まで私ら議会も年に1回公費でちゃんと1名分出して、あと議員がみんな政務活動費で応援に行きよったですよね。そういうこともやっておりますから、やはり経済効果というのは太かと思うとですよ。なるかならんか。これはぜひとも頑張っていただきたい。それと、あとMICEについてはいろいろな意見がありましたけれども、とにかくもう人口減少、市税も減少、そういう中で中心のにぎわいは疲弊していくとはもう見えとっとですから、そこにまちなかで外貨ば稼いでそれをそっち側に回そうというのがスタートでしょ。だからそのためにはやはり長崎市も勝負を打ったわけですから、これはもう成功させるしかなかとですけん。これはぜひとも頑張っていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  以上です。 115 ◯武次良治委員 私が言いたいなと思うことはほとんど出尽くしました。特に今野口委員のほうから野母崎のことも言われ、サミットのことも言われ、言うことなくなってしまったんですが。特に夜景サミット、これ世界新三大夜景という看板があるかどうかというのは、これはものすごく大きいと思うんですよ。特に今国内でもあっちこっちでやはり夜景の資源磨きということに力を入れたところが増えてきていますよね。そうした中にあって、長崎は函館にも負けないんだよというようなことで、やはりそれを裏づける、そういった水戸黄門のこの紋どころがというわけじゃないんですが、やはりそういうような看板があるかどうかというのは今後の長崎市の戦略においてもものすごく大きいと思いますので、ここはもう最善の努力を尽くしていただいて、まず誘致をしていただく。そして成功に導いていただく。新型コロナウイルスの関係がどうなるかによってくるとは思いますけれども、そこも加味したところで全力で取組を進めていただきたいなと、これは要望にしておきたいと思います。  それと、野母漁港の桟橋、これも核心的なところを野口委員から言われたんですね。別の視点でちょっと聞きたいんですが、調査が行われるということなんですけれども、そもそも最初にこれを見たときに、通常漁港区域内だから漁船の利用であったりとかいうようなことでこういったポンツーンは造られるんですが、ここの漁港は一番奥のほうに全て整っています。そういった漁港の関連施設は。ですから、これ最初どういう目的で造られたのかなと。恐らく野母崎町時代につくられた品物でしょうから、その辺のいきさつはよく把握できてない部分もあろうかと思うんですけれども、今回商工費として上がってきておるということは旅客船対象ということで取り組まれているのかなと。そうすれば今後の管理ということも当然商工部あるいは文化観光部辺りでやっていくのかな。まずその辺の確認をしたいなと思います。 116 ◯中島観光政策課長 こちらの桟橋につきましては、旧野母崎町時代に海運会社のほうから旧野母崎町が寄附を受けたという形になっております。基本的に観光に資するというところの使い方ということ、それと地域振興に資する使い方というところでもってこちらを活用するというふうにしておりますので、これまで文化観光部のほうで管理運営をしてきたということになっておりまして、昨今では軍艦島上陸クルーズが1社、それから上陸はしないまでも周遊をするという方々が3社ほどいらっしゃいましたので、そちらの方々もご利用になったと。それから、この桟橋をもともと旧野母崎町のほうに寄贈されるときに漁業者の方も使っていいですよというお話をされた上でのことだったので、漁業の例えば荷揚げとかそういったものにも今まで使われることがあったという状況にはなっておりますが、いずれにしましても文化観光部が今後も管理運営をしていくというところになっております。  以上でございます。 117 ◯武次良治委員 私はクルージング1つだけかなと思ったんですが、今初めて聞いてやはり聞いてよかったですね。ほかにも何業者かおられるということなんですが、私も本当にすぐ近くに住んでおりながら全くこれのことはあるということしか知らなかったんです。ですから、漠然と思っとったのが昔、県の水産試験場があったんですよね。だからその関連として停船のためにあったのかなというふうにしか思ってなかったもんですから、それの所在が、管理がどうなっとるんだろう。設置主体はどこだったんだろうということはちょっと気になっとったんですけれども、そういうことで業者から寄贈を受けたということであるならば、新たな活用の仕方としてそれは一向に構わんかなと思います。ただ、そこでその調査の関係ですけれども、どんな形で調査なのか、先ほど野口委員のほうから大波止出てそれで軍艦島行って野母にと、これもう誰もが思うところなんですね。ただ、採算性の問題でなかなか手を挙げる業者がいないという実態もあろうかと思います。ただ、やはりそういうようなこともある程度想定しながら、今、軍艦島に行っている船ですね、許可業者になるんですか。そういった船がみんなこれを利用できる深さがあるのか、深度がですね。これがどうしても気になってしようがないんです。以前、まだ合併する前だから平成15年ぐらいだったかなと思うんですが、伊藤市長がまだ頑張っておられる頃に海上交通を考えてみようということで、外海からずっと野母のほうまで調査したことがあったんですよ。そのときに今日も審議ありましたけれども、蚊焼漁港なんかは深さが足らんということで、もうそこで転回するときも砂がばーっと巻き上がるような状態。やはりちょっと無理かなとかいうようなことが各漁港ごとに、港ごとにあったんですよ、ばらつきが。そういうようなこともあってこれはもうそこですぐその話は立ち消えになったということがあったんですが、ここもやはり今使っている業者以外に軍艦島に通っている船ですね。こういった船なんかも利用できるような深さが保てるのかどうか、そういったところまでの調査がされるのかなというのが気になったもんですから、ただそこでの調査だけということなのか、その点について教えてください。 118 ◯中島観光政策課長 こちらの資料の99ページの事業内容の(1)に記載しております調査業務委託、こちらについては海底の地質を調査するというものでございまして、これはどういうことかと申しますと、浮桟橋を支えるためにアンカーを打つということになりますので、そのアンカーを打つ場所の適地をしっかりチェックをするために海底の調査をするというものでございます。  それから、今、武次委員がご心配されている船の大きさの話ですけれども、ここの野母漁港はかつて20メートル級ぐらいの船も入ってきたということもございます。それから、地元漁協にお聞きしても、今でもそういう船が入ろうと思えば十分入れるよという話でございますので、例えば今軍艦島の上陸クルーズをやられているところの船、そちらの船も物理上は問題なく入れるということにはなっております。ただ、接岸をする場所があるかどうかというのはちょっとまた別の問題ですので、その部分についてはこちらで即答はできませんけれども、大きさ的に入れないということはございません。
     以上でございます。 119 ◯武次良治委員 その点については一応確認をしとっていただければなと思います。まき網船団の船が入れるような深さがあればほとんど入れるかなとは思うんですが、通常5トンクラスの船を基に設計されるところが結構多いと思うんですよね。その場合にはちょっと大きくなってくればすぐ干潮時には入れないとかいうような状態になりかねませんので、やはりその辺しっかりと調査をしていただければなと思います。ここは幸いに背後に港に入る川もないから、そんな急に浅くなるとかいうようなこともほとんど考えにくいし、ある程度現時点で把握できておれば相当長期間にわたって現状のまま活用できるというようなことになろうかと思いますので、その辺も併せて調べていただければなと思います。  それで、昨年の7月に浸水水没したということなんですが、このスケジュール見れば供用開始されるのが10月末からなんですね。やはりいっときも早くできるようにならないもんでしょうか。もう調査というのはさっきのお話からすればそんな長くかかるもんでもないだろうし、あと設置にしてもこういったものは既製品があるのかどうか分かりませんけれども、そんなに長く工期を必要とするようなこともないとアンカーを入れる場所さえ決まればあとは比較的工期は取らなくても済むんじゃないのかなという気がしてならんとです。ですから工期を少しでも短くしてもらって、今営業をやっておられる方々が早く再開できるようにお願いしたいなと思うんですがいかがでしょう。 120 ◯中島観光政策課長 私どもも以前あった浮桟橋をそのまま同じように復活させる、同じようなものを造るだけということで、ちょっと簡単に考えとったんですけれども、実は昔と今と浮桟橋の構造はちょっとずつ変わっておりまして、一から構造計算をやり直さないといけないということになっております。そうしたこともあってこういったふうな10月、恐竜博物館のオープンに何とか間に合わせるというようなスケジュールにはなっておりますけれども、私どもも地元の方々からなるべく早く復旧してくれという声も痛いほど受け取っておりますので、そちらのほうは今後契約で決まる業者のほうと打合せをしながら少しでも完成まで早くできないかということで努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 121 ◯相川和彦委員長 それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時57分=           =再開 午後3時5分= 122 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第6項社会教育費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 123 ◯股張文化観光部長 それでは、第10款教育費第6項社会教育費のうち、文化観光部所管分についてご説明させていただきます。  まず、一般会計予算に関する説明書のほうでございますが、294ページをお開きください。こちらの第3目文化財保護費でございます。予算総額は8億6,314万1,000円で、前年度当初予算額と比較しますと2億5,770万円の増となっております。  その主な要因といたしましては、次のページでございます。295ページのほうの説明欄、大きな項目の3.【補助】文化財保存整備事業費の1.国指定重要文化財旧長崎英国領事館において、防災・活用施設の整備に係る実施設計費を計上したこと、また、その下でございます、2.国指定重要文化財旧グラバー住宅の進捗に伴い最終年度における事業費が増加したことなどによるものでございます。  続きまして、次のページ、予算説明書の296ページのほうをお開きください。第4目出島復元費でございます。予算総額は509万4,000円で、前年度当初予算と比較しまして265万8,000円の減となっております。その主な要因といたしましては、297ページのほうの説明欄にございます1.出島復元推進費の2.遺構調査及び遺物整理費において出島対岸の護岸石垣発掘調査に係る遺物保存処理が終了したことなどによるものでございます。  これら事業予算につきましてはお手元の委員会資料に基づきまして文化財課長からご説明させていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。 124 ◯大賀文化財課長 それでは、第3目文化財保護費について委員会資料に基づきご説明いたします。資料の102ページをお開きください。心田庵整備検討費24万6,000円でございます。これは1の概要に記載のとおり、市指定史跡心田庵について劣化が著しい建物や庭園等に係る整備、活用の方針を定めるため、有識者から意見を聴取し保存活用計画を策定するものであります。2.事業内容でございますが、令和3年度は心田庵保存・整備委員会の開催と現地調査を予定しております。(1)心田庵保存・整備委員会の所掌事務は記載のとおりであり、(2)のア.人数は考古資料、庭園史などの専門家4人、イ.開催回数は4回を見込み、(3)経費といたしまして委員報酬、招聘等旅費及び指導謝礼金等を計上しております。3.財源内訳及び4.事業実施の必要性とその効果は記載のとおりでございます。  資料の103ページをお開きください。5.現状と課題につきましては、昨年11月市議会の所管事項調査で報告させていただいた内容になります。まず、建物、庭園につきましては現状において経年劣化による傷みが激しいことから保存活用計画の策定と整備の実施が課題であり、計画策定から整備完了までを4年と見込み取り組むこととしております。その下、管理運営につきましては現状で貸し出し受付業務を受託する団体が令和2年度末に解散予定であることや、庭園の維持管理が毎年の入札によるため一貫していないこと、また樹木の生育に関する有識者の見解も踏まえ、庭園の維持管理を一貫して行える事業者の選定や、一般公開の在り方検討などの課題に取り組むこととしております。また、その下、建築基準法に対しては記載のとおり現状に不備がございますので改善内容や必要な手続についての調査検討、整備の計画的実施といった課題に取り組んでまいります。下段の6.今後のスケジュールには令和3年度に実施する保存整備委員会と計画策定、その後想定される建築審査会や庭園等の改修、また指定管理者制度を導入する場合の工程をお示ししております。この間、心田庵は休場することとし、供用開始は令和7年4月を予定しているところであります。  104ページには参考といたしまして心田庵の概要を掲載しておりますのでご参照ください。  次に、資料の105ページをお開きください。【補助】文化財保存整備事業費、国指定重要文化財旧長崎英国領事館4億2,910万円でございます。これは1.概要に記載のとおり建設以来大規模な修理等がなされていない旧長崎英国領事館について、本格的な保存修理及び耐震補強工事を行うとともに、公開活用に必要な防災施設等を整備するもので、対象となる建物は本館、附属屋及び職員住宅がございます。2.事業内容の(1)保存修理、耐震補強工事に係る事業期間は平成27年度から令和7年度、令和3年度の事業費は4億円で、建物ごとに記載の工事を実施する予定であります。その下(2)防災・活用施設整備は、消火設備や防火水槽、屋外トイレなど公開活用に必要な整備を行うもので、事業期間は令和3年度から令和7年度、令和3年度は実施設計費として2,910万円を計上しております。3.事業実施の必要性とその効果については記載のとおりであります。  106ページをご覧ください。4.財源内訳でございますが、継続中の保存修理及び実施設計を行う防災・活用に係る財源はそれぞれ表に記載のとおりであります。下段の5.活用の検討に記載しておりますとおり、旧長崎英国領事館修理委員会における有識者の意見を踏まえ、令和2年度中に保存活用計画を策定する予定であり、活用の基本方針案といたしまして、重要文化財としての価値や歴史に関する情報、領事の仕事や生活に関する情報を発信するとともに、芸術の発信や人々の交流拠点としての活用も想定しております。(1)本館の1階では英国領事館に関する展示を行い、2階には現在平和会館に仮移転中である野口彌太郎記念美術館の展示機能を戻す計画としております。(2)附属屋及びオープンテラスについては、交流、憩いの場としての活用。(3)職員住宅については、ミュージアムショップや貸室など多目的な活用を見込んでおります。  資料107ページに平面図を掲載しておりますが、上段は建物の2階部分、下段は建物の1階部分とオープンテラスを含む敷地全体で、本館を緑、附属屋とオープンテラスをオレンジ、職員住宅を青で表しております。  108ページには建物の外観と沿革を掲載しておりますのでご参照ください。  109ページをお開きください。本事業のスケジュールでございますが、横にご覧いただきまして表の上段、保存修理については一番右上の計に記載のとおり、39億1,100万円の継続費を設定し、現在2期工事が進行中であります。表の一番下になりますが、枠内の二つ目、オレンジの矢印が防災・活用に係る令和3年度の設計と4年度以降の整備、その下紫の矢印が展示に係る令和5年度以降の設計・整備期間で、全ての工程を令和7年9月末に完了する予定であります。  次に、資料の110ページをご覧ください。国指定重要文化財旧グラバー住宅2億1,130万円でございます。これは1.概要に記載のとおり、世界遺産を構成する旧グラバー住宅について耐震補強を含む保存修理工事を実施するものであります。2の事業内容でございますが、旧グラバー住宅保存修理事業として主屋及び附属屋において(1)に記載の保存修理工事を実施いたします。また、(2)耐震補強工事といたしまして記載のとおり耐震診断結果を踏まえた補強工事を実施いたします。令和3年度は事業の最終年度となりますが、内装、外装、外構及び素屋根の解体工事の実施を予定しております。事業全体の実施期間及び事業費については記載のとおりでございます。  111ページをお開きください。3の財源内訳及びその下、4.事業実施の必要性とその効果については記載のとおりであり、ページ下段の5にスケジュールを、また112ページの上段6に建物の外観の写真、その下、7に沿革を掲載しておりますので併せてご参照ください。  次に資料の113ページをお開きください。【補助】文化財保存整備事業費補助金、伝統的建造物群保存地区9,194万8,000円でございます。1の概要及び2の事業内容は記載のとおりで、3.対象事業は第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」でもご説明いたしましたマリア園の耐震工事であります。(1)伝統的建造物の耐震補強設計、耐震工事といたしまして平成30年度から補助事業を実施していますが、令和2年度の事業費3,018万2,000円を繰越し、令和3年度に本予算額を計上して耐震補強工事に着手することとしております。(2)に令和5年12月のホテル開業に向けた耐震工事等のスケジュールを掲載しておりますのでご参照ください。  114ページには4.財源内訳といたしまして総事業費と予算計上額及びその財源をお示ししております。その下、5.事業実施の必要性とその効果は記載のとおりであり、下段の6には位置図等を掲載しておりますので併せてご参照ください。  次に、資料の115ページをお開きください。【単独】文化財保存整備事業費、ブロック塀ほか1,540万円でございます。これは1.概要に記載のとおり史跡内及び文化財建造物に付随するブロック塀等のうち、建築基準法に適さないものなどについて改修工事を行うものであります。2.事業内容でございますが、令和3年度は市指定史跡中の茶屋において表に記載のとおり既存の石積み塀を撤去後、RC、鉄筋コンクリート造の塀に改修する工事を予定しております。3の財源内訳は記載のとおりであります。その下、4に現況写真等を掲載しておりますが、右側平面図の赤い部分が令和3年度、青い部分は令和4年度の改修予定箇所でございます。  資料の116ページをご覧ください。5.判定基準の表に組積造の塀に係る建築基準法による判定基準と判定結果をお示ししております。また、下段の6には史跡の位置図を掲載しておりますのでご参照ください。  次に、資料の117ページをお開きください。【単独】文化財保存整備事業費補助金、各種文化財942万4,000円でございます。これは1の概要に記載のとおり、国、県または市が指定した文化財の所有者が実施する保存整備事業に対し、事業費の一部を補助するものであります。2.事業内容でございますが、表の上からまず(1)国指定重要文化財聖福寺4棟におきましては、山門と大雄宝殿の保存修理を進めることとしております。(2)県指定史跡興福寺寺域におきましては、石段の復旧を行う予定であり、(3)花月においては史跡内建造物の保存修理に向け保存活用計画を策定いたします。その下、(4)市指定史跡上野(彦馬)家墓地におきましては、劣化してはらんだ石積みの修繕を、また(5)市指定天然記念物滑石大神宮社叢及び(6)松森神社のクスノキ群におきましては樹木の剪定処分を行う予定であります。さらに(7)市指定有形民俗文化財茂木ビワ関係三浦シヲの墓におきましては、劣化した墓石の保存修理を行うこととしております。3.事業実施の必要性とその効果は記載のとおりでございます。  118ページをご覧ください。4.財源内訳に補助対象ごとの総事業費とその財源をお示ししておりますが、国、県、市及び事業者の負担額についてはそれぞれ表に記載のとおりでございます。  119ページ以降に5.現況等といたしまして補助対象施設の写真等を掲載しておりますのでご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 125 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 126 ◯平野 剛委員 旧長崎英国領事館についてお尋ねしたいと思います。今回活用の検討もされているという中で、長崎市伝統的建造物群保存地区保存審議会というのを設置して、この中で活用の検討を行って、今まだでき上がってないんですかね。案として下のほうに書かれていますけれども、ちょっと個人的に残念だなと思うのは野口彌太郎に関する展示というのがやはり戻ってくると。最初の経緯は分かるんですけど、明治維新から明治時代にかけてグラバー邸なり、何で香港上海銀行が長崎に、あんな時代にユニバーサルバンキングが、イギリスの銀行があんなところにできたのか、何で旧長崎英国領事館が長崎にできたのか、ここが何を果たしたのかという、本当に歴史的なところっていうのをもっとクローズアップすると新たな価値というのがまだまだ長崎で発信できてない、足りてない部分というのが打ち出せるはずなんだろうと私は思っているんです。そういった意味においては旧長崎英国領事館というのももっと打ち出せば価値ある建物として広く周知されるような建物になるんでしょうし、そういったことも踏まえて国の重要文化財にもなったんでしょうし、耐震補強工事も40億円ぐらいかけてやってらっしゃる。そういった中で本当に今後どのような活用をするんだという中で、やはり旧長崎英国領事館は旧長崎英国領事館たる活用というのを、本当にその本物、本質というところを大事にしていただきたいなと思うんです。そのような意見がこの審議会の中で出てないのか、一定この審議会の中で野口彌太郎さんの展示をするというのは一定長崎市の過去経緯から仕向けないとこのような意見に集約されるのかなというのもちょっと勘ぐってしまうところもあるんです。そこの活用について、この審議会の中で今どのような話合いがなされておって、このような方向性が出ていますけれども、ちょっとそれの中身の話についてお尋ねしてよろしいですか。 127 ◯大賀文化財課長 この旧長崎英国領事館の活用につきまして、以前からここに美術館を戻すということについては様々な形で異論もお受けしております。そして、この旧長崎英国領事館の修理委員会の中でもそういった意見は出ております。なぜ戻すのかと。1つは、美術の専門の学芸員もおりますので、絵画にとっても環境が今よりもよくないんじゃないかというご意見等々ございます。そういった中で私たちとしましては何度かご説明をしてきたところなんですけど、まずこの野口彌太郎の絵画ですね。当初は平成2年6月なんですけど、135点の寄贈を受けているという中で、これはその美術館を過去に市としても誘致をしてきたという経過があって、これを実現するために旧長崎英国領事館の本館と、この当時は附属屋も含めてなんですけど、美術館にしますということで覚書を交わしているということがございます。それからこの記念美術館については旧長崎英国領事館の中で平成5年4月に開館をしているわけなんですけど、平成19年3月にはこの場所では閉館をして、ここでは平成19年4月に今の平和会館に仮移転をしていると。これは仮移転ということで戻ってくるという前提で一貫して寄贈者の方にも、その後も市議会に対しても市民の皆様にもそういうことで一貫してご説明をしてきたという過去の経過がございます。ですから、私たちとしては平野委員がおっしゃるようにこの英国領事館としての歴史、そういう価値、居留地の歴史も含めて、そういったものをしっかり発信をしていく必要がありまして、それは文化庁のオーダーとしても当然あるわけなんですけど、ですからこの修理委員会に対してもその発信の部分と美術館と、これをどういうふうにそれぞれの機能を効果的に融合させていくかと、そういうことでお知恵をいただくような、そういう形で進めてまいりました。その中でもやはり反対意見も当然ございましてということなんですけど、最終的には長崎市として何とかあそこの価値を美術館の機能も含めた中で高めていきたいということで今こういう案を作っているところであります。  以上です。 128 ◯平野 剛委員 今回答がなされたとおりの様々な議論の中でこういうふうになっているんだろうと思うんですけど、部長、せっかく長崎市にこんな旧長崎英国領事館みたいな施設があって、ここが果たした役割というのはものすごく何か日本の近代化においても非常に重要な役割をしたんだろうと思うんです。たまたまスペースがなかったから、ここにスペースが当時あったから、30年前にそう決まってしまって、その経緯は分かるんですよ。ただ、やはり本物というのはきっちり大事にしていただきたいなというのがあるんです。何でその他の全然関係ない活用になるのか、野口彌太郎さんにしてもそれはそれで別にちゃんときれいに展示できるところのスペースを確保すべきじゃなかろうかというのも思うんです。何で足すのかなって。ここで固めてしまったらまたずっと一定期間このままじゃないですか。せっかく大工事をして生まれ変わるというときに、ここからスタートしないといけないのかというのは非常に私は残念に、これは将来に向けて何か私は禍根を残すような決定の仕方になりゃせんのだろうかと思ったりするんです。せっかく今あれだけ1回全部ばらして耐震工事してやり直して、リニューアルでオープンしようとするときに、何でここからスタートするのかなというのは非常に残念に思ったりします。まだ旧長崎英国領事館は完成するまで数年かかるんでしょうが、再度検討の余地はないんですか。野口彌太郎さんの展示スペースにしてもほかに検討の余地はないんですか、ほかのスペースで検討されたりだとか、どうしようもないものなんですか、お答えください。 129 ◯股張文化観光部長 まず、先ほど文化財課長のほうが申したように、旧長崎英国領事館にこの野口彌太郎の絵が来たという経緯は先ほどご説明したとおりです。そのときにまずは、1つは長崎市のほうから野口彌太郎さん遺族のほうも含めてこういったことができないのかというアクションがあって、一旦かつての英国領事館にまず入ったというところで覚書を交わして、それから寄贈があったというところは、1つはやはり重い事実もありますし、一旦今の平野町に移してから、これが完成した後に戻すよということもお約束しておりました。そこはやはり信義則上ちゃんと対応しなければいけないものとまずは考えています。ただ、今、平野委員ほか皆様方がおっしゃるとおり、旧居留地時代のあそこの中にあって英国領事館の果たす役割というところを、価値だとか魅力だとか発信するというのはすべきだと考えております。そういった中で以前は結構広いスペースで野口彌太郎の美術館というところで使っておりましたけれども、遺族の方とお話をする中で、今回1つまだ案になっておりますけれども、2階部分に限定をして絵のほうを展示しようという、これはある意味折衷案にはなるのかもしれませんけれども、そういった提示になっております。1つは、そういった中でも野口彌太郎自体も旧居留地の界隈の東山手、南山手、それから港を望んだ絵というのは当然ながら四十数点長崎ゆかりのものは描いておられますし、それからかつて戦後から昭和40年時代の経過を見てみますと、やはりこの美術家の方々が長崎に来て交流を深めたという歴史もありますので、そういった背景、いわゆる現代の背景も含めて一定置く価値というのは私は見出せるのかなと思います。ただ、やはりベースになるのはこの重要文化財としての価値、それから歴史発信、あと領事館としての役割、こういったものは1階の展示、その他のスペース等を通じて十分伝わるようなものにしていきたいなと思っております。併せて、最近の洋館活用の中では体験だとかいうところがありますので、オープンテラスだとかミュージアムだとか、そういったところも今回提案には上がっておりますので、そこを総合的に見ながらやはりお客様の満足がいくようなストーリーも含めて、その中に野口彌太郎の美術があるという展開を今のところ案として考えていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 130 ◯平野 剛委員 ここで押し問答になってもあれですから最後にしますけれども、野口彌太郎さんの作品に関しての価値は価値なんです。ただ、グラバー園なり大浦天主堂なり、旧香港上海銀行なり、旧長崎英国領事館なり、あの辺の大浦かいわいの醸し出す居留地の雰囲気、この辺を見に来られた方がやはりいろんな思いをはせて旧長崎英国領事館にやってきたときに、何でってクエスチョンマークになると思うんですよ。どうしてと。それはやはり違和感がある。プラス、本当に大事にしているのであればそういう活用をしようとするのかなというのもあると思うんです。30年前決まったときは多分そこまでの価値観がなかったかと思うんです。旧香港上海銀行でさえ壊そうとしてたんですから。そのときたまたまスペースがあったからということでそこになったかと思うんです。そういった希望があったからと。でも、本当の価値を考えたときに、それでいいのかというのは残るはずなんですよね。この辺私はずっと訴え続けていきたいなとは思いますので、そこら辺は長崎市も痛しかゆしというか、ジレンマに陥っているところがあるのではないのかなと推測はするんですが、そこら辺の活用というのは野口彌太郎さんの作品はじゃ、どこに置くのが一番いいのかなとかいうのも含めて、これは将来的な課題としてぜひ持っといていただきたいなということは意見として言っておきたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 131 ◯林 広文委員 今の平野委員のものに関連するんですけれども、私も旧長崎英国領事館の分については、今回の予算については特に何もないんですけれども、今後の活用の仕方という部分ではほかの審議のときに申し上げましたけれども、いわゆる長崎開港450周年の、いわゆる長崎港の開港の歴史というのを顕彰する、または資料を展示するようなスペースというのがないものですから、ぜひ設けていただきたいということを言ってきたんですけれども、横浜は開港160年で横浜には旧英国総領事館というのがあるんですね。長崎は英国領事館ですけれども。ここはやはり文化財になっていまして、ここは横浜開港資料館の本館と旧館とあって、この旧館として旧英国総領事館が現存をしています。そこでしっかり横浜が開港してからずっと歴史が始まるもんですから、その開港資料館の中の建物として旧英国総領事館を文化財と指定しております。やはりそれも1つこの価値として非常にしっかりとしたものを伝えていくという形で私はマッチしているんじゃないかなと思うんですよね。ですから、私はこの野口彌太郎の美術館が来た経緯というのは平成2年ぐらいにあってというのは、それは理解はするんですけれども、やはりきちんと居留地の一連の施設に合った使い方をしていただきたい。別にこの長崎港の開港資料館という形でするときに絶対英国領事館じゃないと駄目ということはないんですけど、ほかの施設でもいいんですけれども、やはりせっかくこの開港450周年という節目のときに、一過性のイベントで終わりよりもやはり何かきちっと開港450周年を顕彰、しっかり皆さんに周知しながら、また資料としても残していく、そのためにはやはりこの旧長崎英国領事館の中でするというのは非常に私はマッチしているんじゃないかなと思いますし、そういう意見を持っているんですけれども、その辺のところ、開港の資料館としての施設の検討という部分ではどのように思ってらっしゃるでしょうか。 132 ◯大賀文化財課長 その450周年の記念イベントとかそういった展示等につきましてはまた歴史文化博物館も含めて進めてまいりたいと考えておりますが、この旧長崎英国領事館の活用の部分でございますけど、まずその展示の部分につきましては、今資料では109ページのスケジュールをご覧いただければと思います。こちらにつきましては、今回実施設計ということで予算を上げさせていただいている部分というのは、例えば空調でありますとか、あとは屋外にエレベーターを付けたりということでありますとか、もちろんその防災設備、自動火災報知機とか、屋内屋外の消火栓とかそういった何に活用するにしても必要な設備ということにはなります。それが今この一番下の枠のところでいいますとオレンジの矢印になります。来年度設計をいたしまして、令和4年度以降に整備に入っていくということでございます。その展示の部分、絵画も含めてなんですけど、こちらについては令和5年度以降に紫色で矢印を引いておりますけど。この中で展示の設計と整備というふうにしていますけど、今プロポーザル方式での契約とかそういうふうなやり方がいいんじゃないかなというふうには考えておりますけど、そういうふうな計画を持っております。したがいまして、展示の詳細につきましては今後検討していくということになりますけど、今委員がおっしゃったような内容も含めて、いろんな方の意見をまた今後も聞いていきたいと考えております。  以上です。 133 ◯林 広文委員 本当に私も要望に近い形になるんですけれども、やはり長崎港、特に英国領事館となってくると、やはり貿易とか、当時の明治幕末維新のときの取引とか、また港の関連というのが非常に多くなっていますし、うちの会派で同僚議員でも小曽根家にまつわるいろいろな貿易の歴史の資料とか、まだまだ埋もれたやつがあるのではないかということで、そういったとこでこの英国領事館というのは非常に歴史の中でも重要な役割を果たしているというところでいうと、まさしく私はこの英国領事館として残していく中の展示の内容の中には長崎港の果たしてきた役割っていうのをしっかりとどめおくというのが最もかなっているんじゃないかなというふうに思いますので、今のところまだ長崎に開港資料館をつくっていこうというところまではないと思うんですけれども、ぜひ検討していただきたい。横浜には開港資料館と、紛らわしいんですけど横浜市開港記念会館というやつもあって、これもかなり伝統の建物なんですけれども、それだけ大切にしているんですよね。いわゆる港町ですから。長崎も港町なんですけれども、あまり開港の歴史とかというところにはスポットが、もうちょっと当てていいのかなというふうに思っておりますので、ぜひこの辺のところは深めていただきたいなと思いますので要望をします。 134 ◯山崎 猛委員 1つだけ、118ページですね。これ一般質問したんでちょっとお聞きしたいんですけれども、この聖福寺のところなんですけど、ちょっとあのときからすると個人の負担額は減っているような記憶があるんですけれども、全体が変わったのか、それとも何か県とか国とかの割合が変わったのか教えてください。 135 ◯大賀文化財課長 この聖福寺の4棟ですけれども、今年度は繰越しのお願いをいたしましたけど、実際に令和2年度からスタートをしたという形になります。これに至るまでに文化庁も交えた中で補助協議というのをやってきたわけなんですけど、(1)聖福寺4棟で、欄外になりますけど下の米印の1のところを見ていただければ、通常は国庫補助の補助率が2分の1になります。その下にアスタリスクで事業規模指数に応じて補助率の加算がされますよと。上限が35%ですが聖福寺には全て乗りまして35%、85%を国庫で見ますということになりましたもんですから、それに連動いたしまして、県と市の負担、所有者の負担ももちろんですけど減っているということになります。  以上です。 136 ◯山崎 猛委員 文化財課長が頑張ってくれたということですね。よかったと思います。あのときもお願いしたんですけど、まだ今システムはできてないでしょうけれども、できるだけ個人が、これ逃げられないですもんね。もうやめるとか売るとかできないですもんね、こういうのやられて。何かなったのがよかったのか悪かったのかっていうような感じだと私も一般質問のときに言ったんですけれども、ぜひこういう国とかなんとか出しているのが一番いいんですけれども、まだそれでも600万円ぐらいは出さないといけないからですね。ぜひ何かそういうみんなで守るというシステムを考えていただきたいと思います。  それから、皆さんが言ってらっしゃるように、ここに載っている7つもそうですし、その前のグラバー園からマリア園なんかもそうなんですけれども、これかなり市もお金を出しているわけですよね。国もですけど市も出していますよね。ということは、これは長崎市にやはり必要なものとか、長崎市に残さなければいけないもので出していると思うんですね。そしたらこの出したものを、お金出しているわけですから、何らかの観光活用というか、やはり後に生かしていくという方法も考えていかないと、ただお金を出すだけじゃなくて、残さなければいけないものだと思いますから、そうであるならばそういうふうに思いますけれどもいかがでしょうか。 137 ◯大賀文化財課長 山崎委員おっしゃるとおり、やはり今は保存だけじゃなくてこれを活用していくということで、お金を生む材料ともなり得るものと考えております。文化財については。そういう中で、例えば顕著な例といたしましては、先日の補正のときもご説明しましたマリア園ですね、これについてはもともとあそこは児童養護施設としても継続できないと、建物も古いという中で、ただこれは長崎市が買い取って活用していくという、そういう余力もないという状況の中で、全庁を挙げて誘致をした結果、今、森トラスト株式会社が手を挙げてホテルに活用するという、これは非常にいい例だと思っております。民間で活用するといったときに、収益事業との兼ね合いで時間がかかったりとか、また一部そういうふうな、先日もご説明しましたけど、安全性を確保するための改修というのも当然必要になってくるんですけど、そういう部分を乗り越えて、しっかり地域の中で貢献をしていくということで、よかったなと考えております。今後ともしっかり取り組んでまいりたいと思います。あとのほかの事業もそうなんですけれども、実際その後の運用、活用という部分にはしっかり考えながら進めていきたいと考えています。  先ほどちょっと聖福寺の625万円の事業者負担のところで、かなり国庫が増えたのでということですけれども、こちらも長い事業になります。10年間にわたる事業になりますから、結局トータルでいいますと1億円を超えるような所有者負担になってまいりますから、そういうふうな部分も含めて、また自己資金の捻出についてもいろいろとご苦労があると思いますので、そういったところもできるだけ一緒に考えていけるような体制で臨んでいきたいと考えています。  以上です。 138 ◯山崎 猛委員 やはり本来長崎というまちが持っている歴史というのは長崎の一番の強みであり価値であり、長崎の人自身も意外と知らないというか、今日長崎学研究所長もいらしていますけれども、テレビでいろいろされていますけれども、長崎の人も知らない歴史が結構あるわけですよね。そういうのはさっき言っていましたけれどもさるくとかですよ。外もですけど地元の人たちに向けて自分のまちを知ろうということで、そんなことができると思うんですよね。そしたらこうやってお金を、一般財源を使うという価値も出てくると思うので、ぜひそういうふうな企画も立てながら出していることが実になるように使っていただきたいと要望しておきます。  それと、今度しばらくお休みになるようですけれども、心田庵、やはりボランティアの方たちがいらっしゃって清掃とかされてたわけですよね。これ再開するときにそこがいなくなるわけですから、いろいろまた指定管理とかも書いてありますけれども、ぜひほかの部分もそうですけれども、市民の方たちも巻き込みながらしていくということもじっくり考えていただきたいと思います。 139 ◯中里泰則委員 旧長崎英国領事館の件がちょっとお話になっていますので、旧グラバー住宅の整備のところでもちょっと言いたかなと思ったんですけれども、せっかくですのでここで言わせていただきます。先ほど平野委員のほうから本当の価値というか建物の価値、歴史的な背景、そういったものを大切にしたらどうかという話だったんですが、私も旧グラバー住宅にしろ旧長崎英国領事館にしろ、やはりその建物のすばらしさ、何がすごいのかというのをもっともっと発信すべきかなと思うんですよ。というのが、最近はお城ブームでいろんなお城の番組がありますけど、山城の土塁、普通に山に入ってあれを見てもただの地形だとしか思わないんですけど、専門家が行って、いかに歴史的にすごいものなのかとか、戦国時代のものが同じ形で今ここに残っていることのすばらしさというのを言えば、素人でもなるほどねと、これはすごい歴史的な価値があるんだというふうに見方が変わるわけですよね。私も30年ぐらい前に家族で1回大分の岡城址、荒城の月のモデル、あそこに行ったときに、30年前はまだお城ブームじゃなかったので家族も何かつまらんとこに連れてこられたと言ってたんですけど、今になってあそこによくお城を建てたね、昔の人たちはすごいねっていう話をするようになったんですよね。そういったテレビとかいろんなマスコミとかでそのすばらしさを専門家が専門的な知識で伝えてきた。そういう点ではやはり長崎市の持っているいろんな旧長崎英国領事館にしろ、旧グラバー住宅にしろ、建物の歴史的な背景もそうですし、建物そのものの技術的なもの、教会でいえばそうですよね。あれも日本の大工が西洋の建物を日本の技術で造り上げたと。その解説をするからこそ建物のすばらしさが伝わってくる。同じようにやはり旧長崎英国領事館にしろ、グラバー住宅にしろ、そういったところもしっかりと伝えていかないとただ展示しているものの案内板を読ませるだけで見せてもなかなか本当の意味は伝わらないと思うんですよね。そういった伝え方というか、やはりそういったものを長崎市はもっと工夫すべきじゃないのかなと思うんですよね。この間もさしみシティの件でいろいろPRの仕方があまりよくないんじゃないかというようなことを言っていますけど、これは長崎市がやっている文化財のPRとか説明にしてでも、もっと工夫があってもいいんじゃないかなと思うんですけど、何かそこら辺りの思いっていうのはないでしょうか。 140 ◯大賀文化財課長 例えばこの旧長崎英国領事館につきましても、展示、ちょっと先になりますけど、実施設計が令和5年度以降入ってまいります。そういう中でこの建物の歴史価値はもちろんですけれども、どういう方々がどういう生活をしていたのか、当時の長崎の発展にどういうふうに貢献をしてきたのか、そういった背景をしっかりご説明できるような、興味深く見ていただけるような展示にしたいと考えております。グラバー住宅も同じだと思います。そういう形でいろいろ歴史の有識者の方のご意見を聞いたりとかいうこともいたしますし、もちろん文化庁等々関係機関とも協議をしながら進めているという状況です。そういう中でしっかり説明をしていきたいと思います。先ほど来、2階の美術館の話も出ておりますけど、美術館にしたから例えば壁を塞いでとか、全部建物の様子が見られなくなってしまうとか、そういうことはないようにしっかり、そこは建物は建物として、2階もそういう形でご覧いただけるような内容にはしたいと思っていますので、そういうところとのバランスをしっかり取りながら、しっかりご説明をしていきたいと考えています。  以上です。 141 ◯中里泰則委員 ぜひそういった工夫をしてもらいたいということはお願いしたいと思いますが、今はぶらぶら歩いて見て回って、その地形とか建物の価値とかそういったものを訴える番組もありますし、お城の番組とかあります。何かそういった分をですよ、秘書広報部せっかくありますから、何か地元のいろいろなローカルのテレビ局とタイアップして番組をつくるとか、専門家を呼んで解説してもらうとか、そうすればもっと長崎市民に対してもそういったすばらしさというのが伝わっていくのかなと思いますので、これは1つの提案としてやはり今後考えていただければなということをお願いしておきたいと思います。  以上です。 142 ◯相川和彦委員長 それでは、質疑を終結いたします。  討論に入ります前に、理事者交代のため暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時52分=           =再開 午後3時58分= 143 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  これより、第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」のうち、本委員会に付託された部分に対する討論に入ります。  何かご意見ありませんか。 144 ◯大石史生委員 ただいま議題となりました第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」について反対の立場から日本共産党を代表し意見を申し上げます。  反対の理由の1つとして、1つ目に森林環境譲与税の部分です。この森林環境譲与税については導入当時から税の二重取りの要素が強いと指摘し反対をしてきました。基金が創設され、今年度の予算の中では森林整備促進費として予算計上されていますが、国の施策とはいえ、本来一般行政で対応すべき問題であり、森林環境譲与税を充てることはそぐわないと考えています。  2つ目に、出島メッセ長崎建設及びこれに関連するMICE関連の予算です。11月に開業予定の出島メッセ長崎の建設が最終盤に来ています。この施設には年間61万人の方々の来客をほぼ四半世紀にわたり維持していかなければなりません。施設の建設に当たる費用、年間1億5,000万円もの維持管理費、そしてこの施設に誘致するための費用が膨らんでおります。さらに継続して続く新型コロナウイルス感染症の影響で国内、ましてや海外についての誘客も不透明な中で、出島メッセ長崎建設、誘致の費用として今年度予算だけでも40億円以上使われる予定です。また、昨今では外出自粛が一般的となり、幅広い方々が苦しんでいます。さらに追い打ちをかけるように、今年の確定申告は消費税が10%に上がって初めて1年間を通しての申告で、事業者の方々の負担は膨らみます。こういう状況の下でこのような莫大な予算を投じることに市民の理解は得られないと考えます。  以上、反対する主な理由ですが、以下、意見要望をお伝えしておきたいと思います。  まず、三方山対策費ですが、いまだに神浦ダムの上には大量の廃棄物や汚泥が眠っていて、いまだに基準値を超える水銀が出ています。この問題を放置せずに解決に向けた抜本的対策を行うべきで、即座に国や県、そして事業者とともに協議を始めることを要望しておきます。  続いて、高島、伊王島における対策です。高砂園に続き、水産センターの廃止、さらに飛島磯釣り公園が台風の影響でいまだに完全に復旧できていません。水産センターの跡地活用、さらに飛島磯釣り公園の早期復旧に力を注ぎ地域振興に寄与することを求めます。また、伊王島海水浴場交流施設運営費については、なぜこの場所だけ指定管理として残っているのか明確な理由が分かりません。地域の方々のお話、またふれあい広場についても地域の方々のお話を聞いていただき、必要であれば様々な解決策、こうしたことに踏み出すことを求めておきたいと思います。  さらに、水産農林部における「さしみシティ」推進事業費については、このプロジェクトを成功させる上で認定書の価値を高める上での周知、広報に力を注ぐことを求めます。  最後に、企業立地奨励金については、制度上比較的大きな企業しか恩恵を受けられない制度となっています。4億3,000万円もの予算が投じられる予定ですが、片や雇用の6割を支える小規模零細企業者が使える制度が少ないのが現状です。小規模零細企業に使えるメニューとして店舗をリフォームするための助成制度等をはじめとした応援施策の創設を求め討論といたします。 145 ◯野口達也委員 ただいま議題となっております令和3年度長崎市一般会計予算のうち本委員会に付託された部分について賛成としながらも意見を申し上げたいと思います。  まず、第6款第1項農業費においては、有害鳥獣対策費が上げられておりますけれども、ワイヤメッシュ等の受付、これが今本庁のみということですが、これだけ有害鳥獣、イノシシ、シカが増えた中で、やはり北部、西部、そして南部、東部、そういった意味ではあぐりの丘、それから農業センターでの受付も可能になるように、ぜひとも検討していただきたい。  それから、第3目農業振興費が計上されていますけれども、斜面の農地が多い長崎市においてはやはり基盤整備がどうしても必要になってくると思います。そういった意味ではこの基盤整備についてまだまだ動きが遅い感がありますので、積極的に進めていただきたい。  それから、第3項水産業費において、平成24年度から令和6年度までの補助事業として水産物供給基盤機能保全事業費が上がっております。これは今回総合事務所から上がってきましたけれども、本庁と総合事務所との間でまだ理解不足の点がありました。やはり地域による一元化がよいのか、それとも業務、部署による一元化がよいのか、これについてはしっかりと協議をして今後進めていただきたいと思います。  同じく第3項水産業費で水産センター管理運営費、それから水産種苗生産費、施設整備事業費が計上されております。目的は漁獲量を安定させて漁業者の経営安定を目指すものと思います。そういう中で現在ブランド魚であるトラフグ、これが今とても厳しいときであります。15業者が8業者になって、病気等もはやり、非常に厳しい中で、水産センターは今回育苗生産を今年度で中止するということを決定されています。病気等を生産者と一緒になって克服するのが私は水産センターの役目であろうかと思っています。もっと漁業者に寄り添った制度、政策を行っていただきたい。そういった意味では現在、漁業者が丘養殖という意味で余った水槽をお借りしたいという要望があっとります。これまで株式会社に貸してきたわけですから、ぜひとも漁協の組織に貸すという部分で検討を早く出していただきたいと思います。  それから、第7款商工費、商工振興費において新規事業として職場環境改善推進事業が上げられておりますが、これは働き方改革、働く人が就職する会社を選択する際の重要な条件の1つになってきていると思います。そういった中で働き方改革推進のために啓発セミナー及びリーダー養成講座、こういったものの内容を十分検討するとともに、令和3年度以降も継続して開催して、若い人に選ばれるまちを実現するようにこれも要望しておきたいと思います。  最後になりますが、第4目観光費、今回世界夜景サミットの開催の費用が出ております。やはり世界新三大夜景として世界に認められたこの効果というのはものすごく大きかったと思います。ですから、これまで当然長崎市としていろんな努力をされてこられました。これをやはり自信を持って前面に打ち出して、ぜひとも世界新三大夜景を再認定していただくように頑張っていただきたい。  それから、交流拠点施設整備事業費においても、これも先ほども言いましたけれども、人口減少、そういったことから市税の減、それから交付税が減る中で、周辺の地域整備を行うために中央部で稼いだ外貨をそっちのほうに運用できるという、長崎市は今回大きな決断をしたわけですから、これはもう成功させる以外はありませんので、何が何でもしっかり成功へ向けて頑張っていただきたいと思います。  最後になりますけれども、今回の経済3部局、この連携を行っていただきたい。簡単に言えば水産農林部がさしみシティを出しました。これについては文化観光部、それから商工部一体となってこれを推し進めていただきたい。そうしないとそれぞれの部署でやってもどうしようもありませんので、こういったところを一緒になってとにかくやっていただきたいということを要望いたしまして、賛成といたします。 146 ◯武次良治委員 ただいま議題となっております第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」のうち、本委員会に付託された部分について明政クラブを代表して賛成の立場で意見を申し上げます。  まず、第4款第1項第9目環境対策費の再生可能エネルギー活用推進費にある電気自動車蓄電池化事業については、令和3年度の明政クラブの政策要望の1つでもある避難所における非常用電源設備の整備要望に沿うような内容のものであり、引き続き、逐次整備されていかれるよう要望いたします。  次に、第4款第2項第2目、ごみ収集対策費のごみ収集委託費についてですが、現在一般廃棄物の収集運搬業務は直営と委託の2方式で行われております。このうち随意契約によっている地区においては令和7年度から入札による委託契約に移行することとされておりますが、令和元年9月議会で採択された請願の趣旨に対し適切に今後対応されますよう求めます。  次に、第6款第1項第3目、有害鳥獣対策費として9,503万6,000円が計上されております。その対策の中心となるイノシシの出没は民家周りにまで及んでおり、人身への被害が懸念される状況となっております。市としても懸命な対策を取られていることは一定評価しますが、今後とも捕獲をはじめとする鳥獣対策の拡充・強化を求めます。  次に、第6款第3項第4目漁港建設費に為石漁港しゅんせつ費が計上されています。調査着手から6年のときを経て、ようやく着手の運びとなりましたが、港内の安全航行を図る上で関係者の期待は大きいものがあります。早期に竣工できるよう格別の注力を要望しておきます。  次に、第6款第3項第5目水産センター費に、水産技術試験研究費として種苗放流効果調査と新魚種養殖試験に係る経費が計上されています。これらの事業はつくり育てる漁業において欠かせないものであり、特に新魚種養殖としてガザミに着目したのは評価したいと思います。長崎の新たな特産として光が当たる日が来ることを期待しております。  最後になりますが、本委員会で示されたさしみシティ構想については、その意図は理解するものの、各委員から様々な視点から意見、指摘がなされました。このことは長崎の魚のブランド力アップを期待する、そういうことが根っこにあるからでございます。また、昨年の観光客誘致対策特別委員会で観光と食を連動させた観光客の増加への取組について調査した際にも、本委員会と同様多くの意見が出されましたけれども、その際にはさしみシティに関する説明等は全くなされず、しかも特別委員会における意見、提言が今回のさしみシティ構想において何ら参酌されていないことは全くもって遺憾であると言わざるを得ません。それから、市長の施政方針において、農業水産業の振興に関する記述があまりにも薄かった、そのように感じました。誠に残念であります。しかしながら、予算計上された個々の事業については一定評価をいたしておりますので、農業者、漁業者及び関係機関としっかり協調して事業に取り組まれるよう求めます。  以上、意見・要望を付しまして本議案に対する賛成の討論といたします。 147 ◯林 広文委員 ただいま議題になっております第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」のうち、本委員会に付託された部分について、公明党会派を代表いたしまして賛成の立場で意見要望を申し上げます。  まず、総務費ですけれども、世界遺産推進費、【補助】世界遺産保存整備事業費、「明治日本の産業革命遺産」6,000万円が計上されております。これは端島の護岸の補強整備ということで計上されておるわけでございますが、近年大型化する台風被害のことを考えますと今後も被害があることを想定すると早急な取組が必要と思っております。今回、国の予算が初めて3分の1ついたということでございますけれども、やはりこの財源からすると非常に厳しい状況でございますので、県への働きかけ、さらなる国への要望等を今後もお願いしたいと思います。そして、同じく端島炭坑の島内の構造物については、10年かけての整備というのが進んでおりますけれども、この施設も既に壊れていく部分がありますけれども優先順位をつけながら確実に実行していただきたいと思います。  次に、衛生費でございます。地球温暖化対策市民運動推進費として1,466万6,000円の経費が計上されております。サステナプラザながさきを中心とした各種事業が展開されておるわけでございますけれども、温室効果ガスの排出量を削減していく、この2030年の目標達成に向けて取組を加速していただきたいと思っております。  また、ごみ処理費、ごみ収集委託費12億7,201万4,000円、し尿処理費、し尿汲取費1億3,327万円の予算が計上されております。一部補正予算でも新型コロナウイルス感染症対策として補助をつけていただいております。ごみ収集については随意契約地区の入札移行の議論を行ったわけなんですけれども、特に旧7町の地区の業者については地域への密着度、これまでの貢献度からしても、まさに地域を支える事業者であると思いますので、し尿くみ取りと併せて、以前、本市議会に提出されております請願の趣旨を踏まえて、地元業者に寄り添った対応をお願いしたいと思います。  また、旧クリーンセンター整備3,760万円については、動物管理センターを含めた茂里町にございます環境施設の移転集約の予算について、この課題について委員会で議論をいたしましたけれども、教育厚生委員会での審査経過を確認いたしましたので、この環境部としての移転集約については了といたします。
     次に、総務費ですけれども、長崎ペンギン水族館運営費1億5,776万7,000円を計上されています。開館20周年、貴重な観光資源であり地域資源であるこのペンギン水族館でございますけれども、今回リニューアル検討の経費が計上されております。日本、世界に誇る施設として一定の投資が必要だと考えております。魅力ある展示手法、また施設の改修、今後も持続可能性を見据えた取組をぜひお願いしたいと思います。  そして、農林水産業費、「さしみシティ」推進事業費1,031万5,000円ですけれども、様々な意見が出ておりまして、その効果がどうなのかという意見がございましたけれども、ぜひ内向きの推進ではなく外向けの発信に力点を置いてDMOとの連携の中で推進をしていただきたいと思います。  また、水産センター管理運営費4,226万円ですけれども、水産センター高島事業所の不動産鑑定調査費が計上されております。今後は民間活用に向けて検討が進められると思いますけれども、高島地域の振興・活性化のためにはこの地においてこの民間事業が継続できる環境をつくっていくことが重要だと思っております。民間の方が手を挙げている方がいらっしゃるということでございますけれども、根づいていけるようにサポートをお願いしたいと思います。  最後に商工費です。新産業・起業チャレンジ促進費1,527万円が計上されております。新しい産業の種を育てるためのオープンイノベーション型新規事業創出に係る予算が計上されておりますけれども、ぜひ長崎発の新しいビジネスモデルをつくってほしいと思います。新型コロナウイルスをきっかけにオンライン化が進展するなど、地方であっても場所、時間の制約を超える新しいビジネスが生まれているようでございます。ある意味新産業という観点では今がチャンスとも言えると思います。地場の企業、県内の企業、異業種、様々な知見のノウハウを持った企業が融合できるような取組、この場が大事になってくると思いますので、特に県外の企業が参加しやすくなるような取組、呼び込めるような取組をお願いしたいと思います。  最後に、観光地域づくり推進費でございます。1億6,581万7,000円が計上されております。いよいよ今年の11月に出島メッセ長崎が開業となりまして、本格的なMICEがスタートいたします。コロナ禍もあって当初の体制とはいろんな変更を強いられた中でのスタートになりますけれども、DMOを中心としたMICEをはじめとする観光まちづくりが長崎市にとっては1丁目1番地であると思います。これが成功するかしないかでもう長崎の将来が決定づけられると思いますので、大いに期待をしております。質疑でも申し述べましたけれども、市とDMOとの役割分担、すみ分けをしているわけでございますので、なるべくDMOの独自性が発揮できるような体制を取っていただいて、最終的には成果でしっかりと評価をするということが大事だと思います。今後はこの動き出したDMOの自立、また独立に向けて育てていくという観点も持っていただきたいと思います。  個々の予算についてはいろいろ申し上げましたけれども、新型コロナウイルスの状況の中で経験がない、非常に難しい予算編成になったと思います。新型コロナウイルス感染症に対応した部分については予算計上されておりますけれども、市民の安全安心につながるよう万全の体制で施策の推進に当たっていただきたいと思います。そして、新型コロナウイルス収束に向けて全力で取り組んでいただきたいと思います。また、新型コロナウイルスを今回経たことで地方回帰の動きであるとか、ICTを活用したいわゆるデジタル化の取組など、新たな社会の在り方をどう構築できるのか、このことも今この自治体の力量が問われていると思います。どうかそのような視点で果敢にチャレンジするという精神を忘れずに施策の推進に取り組んでいただきたいと思います。  以上、意見・要望を申し上げましたけれども、本議案に対する賛成の意見といたします。 148 ◯平野 剛委員 ただいま議題となっております第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」のうち本委員会に付託された部分におきまして、令和長崎を代表しまして賛成の立場から何点か意見を申し上げたいと思います。  まず、本委員会における重点プロジェクトの中の新産業の種を育てるプロジェクトについてですが、今後長崎の産業として育てていただきたいという観点から、感染症、水産業について意見を申し上げたいと思います。  まず、長崎大学医学部、大学病院、熱帯医学研究所、BSL-4施設との連携によって、関連する産業が集積する場として育てていっていただきたいと思います。これは国、県と連携して大きく捉えて、責任ある立場の方がしっかりと取り組んでいただきたいと要望したいと思います。  次に、第6款第3項第2目の水産業振興費においてさしみシティ、HACCPの予算が計上されております。長崎が誇る数々の魚種においてブランド化と消費拡大に向けてしっかり育てていただきたい。HACCPにしても長崎のブランド化として国外の販売においても強みを持てるようHACCP導入についても民間の後押しを行政が果たしてほしいと思います。これらの取組によって県外、そして国外への強みを持つ産業として育つようしっかりと取り組んでほしいと思います。  そして、「さしみシティ」推進事業費におきましては、目指すところ実現するに当たりさらにブラッシュアップしていただいて、事業実施内容を見つめ直していただいて、予算執行をしていただきたいと思います。  最後に、第7款第1項第4目におきまして、MICEの関連予算が様々計上されておるところでございますが、宿泊、飲食、お土産等々、お金が落ちてくる仕掛けづくりにもしっかり取り組んでいただいて、MICEができてよかったって多くの市民に思っていただけるよう取り組んでいただき、これを要望して討論といたします。 149 ◯柿田 正委員 ただいま議題となっております第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」の本委員会に付託されている部分について、賛成の立場にて自民創生を代表して意見を申し上げたいと思います。  まず最初に、第4款衛生費第1項保健衛生費第9目環境対策費において環境対策施策整備事業費、急速充電設備についてですけれども、これは東公園のほうに急速充電設備を今回つくるということですけれども、今後の環境問題に対応するに当たって、今回のこれについてはすごくいいことなんですけれども、やはり急速充電、または充電施設等を増やしていけるような施策を考えていただきたいということをまず第1点で出させていただきます。  続きまして、第2款総務費第1項総務管理費、世界遺産推進費の中で長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産につきまして、事業内容の中で大平作業場、また石積み(ネリベイ)建物整備事業についての整備費が上げられております。これも大変大切なことなんですけれども、今日もありました市の負担はそうなんですけれども、所有者の負担がかなり大きいところがあります。事業者の負担額の軽減等を考えられるような施策のほうをよろしくお願いします。  続きまして、第7款商工費第1項商工費第4目観光費のアニメツーリズムにつきまして、これが短期的に終わることがないように、今後引き続きこのアニメツーリズムを続けていけるような施策を改めて内容等を検討していただきながら続けていただければと思います。  最後になりますけれども、さしみシティプロジェクトにつきましてはるる話がありましたけれども、委員会の中でたくさんのご意見がありました。内容を改めて十分に検討していただきながら魚食の拡大になるように推進をしていただければと思います。  以上を要望といたしまして賛成といたします。 150 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、討論を終結いたします。  これより採決いたします。  ご異議がありますので挙手により採決いたします。  第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」のうち、本委員会に付託された部分について、原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を求めます。        〔賛成者挙手〕 151 ◯相川和彦委員長 賛成多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時27分=           =再開 午後4時28分= 152 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第53号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第20号)」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。 〔審査方法について協議した結果、別添の歳出審 査早見表のとおり進めることに決定した。〕 153 ◯相川和彦委員長 それでは、第6款農林水産業費第3項水産業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 154 ◯森尾中央総合事務所理事 第6款農林水産業費第3項水産業費における総合事務所所管分の補正予算についてご説明いたします。  予算説明書の18ページ、19ページをお開きください。中段の第4目漁港建設費において、説明欄の1.【補助】水産物供給基盤機能保全事業費について、国庫補助事業の内示増に伴い増額しようとするものでございます。  次に、繰越明許費の補正についてご説明いたします。予算説明書の24ページ、25ページをお開きください。2段目の第4目漁港建設費の【補助】水産物供給基盤機能保全事業費、漁港施設機能保全の繰越明許費補正をお願いしようとするものでございます。繰越理由といたしましては、国の第3次補正に伴う経済対策に係る事業が年度内に完了しない見込みであるためでございます。  なお、詳細につきましては総合事務所提出の委員会資料に基づき担当課長から説明させていただきます。 155 ◯宮崎南総合事務所地域整備課長 総合事務所提出の委員会資料に基づきご説明いたします。  資料1ページをご覧ください。【補助】水産物供給基盤機能保全事業費、漁港施設機能保全、補正額4,000万円の増額でございます。1.概要でございますが、国の第3次補正に伴い漁港施設の長寿命化を図るとともに、更新コストの平準化及び縮減を図り、施設の機能保全を行い、漁港施設の維持と利用者の利便性の向上を図るものでございます。2.事業内容につきましては蚊焼漁港のしゅんせつ1カ所の予定で4,000万円の補正をお願いするものでございます。3.財源内訳は表に記載のとおりでございます。  2ページをお開きください。補正箇所の位置図でございます。  3ページには工事箇所の位置図を添付しておりますのでご参照ください。  続きまして、繰越明許費についてご説明いたします。資料4ページをご覧ください。【補助】水産物供給基盤機能保全事業費、漁港施設機能保全ですが、繰越理由として国の第3次補正予算に伴う経済対策に係る事業が年度内に完了しない見込みであるため繰越しをお願いするものでございます。なお、繰越額は第19号補正882万5,000円、第20号補正4,000万円、合計4,882万5,000円で、令和3年10月に完了予定でございます。  説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようよろしくお願いします。 156 ◯向井水産農林部長 第6款農林水産業費第3項水産業費についてご説明をさせていただきます。  お手元の予算説明書の18ページ、19ページをお開きください。ページの中ほどになりますが、第6款第3項第6目県施行事業費負担金におきまして右端の説明欄に記載しております1.水産業費負担金の1.漁港事業費として1億2,500万円を計上いたしております。これは先にご審議いただきました令和3年度の当初予算の際に追加資料を出して関連の説明をさせていただきましたが、国の補正予算を活用して県施行事業の確実な進捗を図るため負担金を増額しようとするものでございます。  次に、繰越明許費の補正についてご説明をいたします。予算説明書は24ページ、25ページとなります。表の3段目に記載しております第6款第3項第6目県施行事業費負担金、水産業費負担金、漁港事業費でございますが、先ほどご説明しました国の補正予算による補正額1億2,500万円と、令和2年度分の1,900万円を合わせた1億4,400万円について年度内に完了しない見込みであるため、翌年に繰り越そうとするものでございます。  詳細につきましては水産農林部提出の委員会資料に基づき、水産振興課長より説明をさせていただきます。 157 ◯田畑水産振興課長 水産農林部提出の委員会資料1ページをご覧いただきたいと思います。水産業費負担金、漁港事業費、補正額1億2,500万円についてご説明いたします。1.概要でございますが、長崎漁港(三重地区)において長崎県が実施する大規模地震等の発生時にも耐震性を備えた岸壁や荷捌所等の整備に対し、地元負担金を支出いたしておりますが、今回、県において国の令和2年度第3次補正を活用し、令和3年度予定事業の一部を前倒しし、事業の確実な進捗を図ることに伴い補正予算をお願いするものでございます。なお、本事業は令和3年度当初予算からの前倒しということでございますので、後ほどご審議いただきます令和3年度長崎市一般会計補正予算(第1号)で同額についての減額補正をお願いするものでございます。2の全体計画は記載のとおりでございます。下のほう、3.事業内容になりますが、停留施設、荷捌所及び輸送施設の整備を予定しておりまして、全体事業の合計は表の1番下の事業費欄に記載のとおり13億8,600万円で、本市の負担額はその右側、市負担金の欄に記載のとおり1億2,500万円でございます。  2ページは財源内訳を記載させていただいております。  3ページは全体地図でございます。  4ページをお開きいただきたいと思います。長崎漁港(三重地区)の計画平面図でございます。赤色で表示をしております岸壁や荷捌所の改良を予定いたしております。  5ページでございますが、臨港道路畝刈琴海線の計画平面図でございます。赤色表示の旧畝刈トンネルの道路改良を予定いたしております。  続きまして、6ページでございます。臨港道路畝刈時津線の計画平面図でございます。赤色表示の多以良大橋の橋脚の改良を予定いたしております。  7ページをご覧いただきたいと思います。次に繰越明許費についてご説明いたします。上段の表の4段目をご覧いただきたいと思いますが、今回お願いしております補正額1億2,500万円と令和2年度の未執行額1,900万円の合計1億4,400万円でございまして、その上の3段目、第19号補正の1,900万円を合わせて繰越明許額計は1億6,300万円となるものでございます。繰越しの主な理由といたしましては、国の補正予算に伴う工事が年度内に完成しない見込みであるため繰越しをお願いするものでございます。下のほうに繰越明許額内訳を記載しております。  8ページは位置図を記載させていただいております。  9ページ、10ページ、11ページには計画平面図を記載いたしております。  説明は以上でございます。 158 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。  それでは、質疑を終結します。  これより第53号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第20号)」のうち、本委員会に付託された部分に対する討論に入ります。何かご意見ございませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第53号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第20号)」のうち、本委員会へ付託された部分について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 159 ◯相川和彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時40分=           =再開 午後4時41分= 160 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第54号議案「令和3年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。 〔審査方法について協議した結果、別添の歳出審 査早見表のとおり進めることに決定した。〕 161 ◯相川和彦委員長 それでは、第6款農林水産業費第3項水産業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 162 ◯向井水産農林部長 第6款農林水産業費第3項水産業費についてご説明をさせていただきます。  お手元の予算説明書は16ページから17ページにかけてとなります。第6目県施行事業費負担金におきまして、右端の説明欄に記載のとおり、1.水産業費負担金の1.漁港事業費として1億2,500万円を減額しようとするものです。これは先ほどご審議いただいた第53号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第20号)」の際にご説明させていただきましたが、令和3年度の当初予算に計上しておりました事業の一部につきまして、令和2年度の補正予算に前倒しをして計上するということで、見合いの額を令和3年度予算から減額しようとするものでございます。  水産農林部提出の委員会資料の1ページをお開きください。概要及び事業内容につきましては、先ほどご説明させていただきましたとおりでございます。  2ページに4として財源内訳を記載いたしております。  また、3ページには全体の位置図を、4ページから6ページにつきましては平面図に減額補正を行う箇所を赤色で説明いたしております。  説明は以上です。よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。 163 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。  それでは、質疑を終結します。  これより、第54号議案「令和3年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会に付託された部分に対する討論に入ります。何かご意見ございませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第54号議案「令和3年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会へ付託された部分について原案のとおり可決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 164 ◯相川和彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、本日の委員会を散会いたします。  次回の委員会は明日午前10時から、当委員会室で開会いたします。           =散会 午後4時45分=
     長崎市議会委員会条例第28条第1項の規定により署名する。         環境経済委員長 相川 和彦 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...