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  1. 長崎市議会 2021-02-26
    2021-02-26 長崎市:令和3年環境経済委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前9時58分= ◯相川和彦委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから、環境経済委員会を開会いたします。 〔審査日程について協議した結果、本日は第47号 議案「公の施設の指定管理者の指定について」か ら審査日程(案)のとおり審査することに決定し た。〕 2 ◯相川和彦委員長 それでは、議案審査に入ります。  まず、第47号議案「公の施設の指定管理者の指定について」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 3 ◯股張文化観光部長 それでは、第47号議案「公の施設の指定管理者の指定について」ご説明いたします。  まず、議案書でございますが、97ページをご覧ください。長崎市池島炭鉱体験施設につきましては、指定管理者制度を導入し施設の管理を行っておりまして、三井松島リソーシス株式会社指定管理者としておりますが、現在の指定期間が令和3年3月31日までとなっておりますので、令和3年4月1日から令和6年3月31日までの3年間、引き続き同者を指定管理者として非公募で指定しようとするものでございます。地方自治法第244条の2第6項の規定によりまして、議会の議決を経ようとするものでございます。  詳細につきましては、委員会資料に基づきまして観光政策課長からご説明させていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。 4 ◯中島観光政策課長 それでは、文化観光部提出の委員会資料に基づきご説明させていただきます。  1ページをご覧ください。1.施設の概要でございますが、長崎市池島炭鉱体験施設につきましては、平成13年11月に閉山いたしました池島炭鉱の実際の坑道やトロッコ設備等を活用した施設でございまして、(3)設置年月日及び(4)設置目的に記載しておりますとおり、日本の近代化以降の発展を支えてきた池島炭鉱の現場を体験する場を提供し、観光の振興及び池島の地域振興に資する目的で平成28年4月1日に設置いたしました。(5)施設の名称及び(6)開館時間につきましては記載のとおりでございます。(7)休場日につきまして、本施設は記載のとおり、毎週水曜日及び年末年始を休場日としておりますが、令和2年度につきましては、令和2年9月の台風10号の影響でございますが、トロッコの充電倉庫の一部や送電設備が損壊したということによりまして、令和2年9月2日から令和3年3月末までの間、施設の供用を停止いたしております。次に、(8)使用貸借につきまして、本施設の坑道、軌道は指定管理者候補者である三井松島リソーシス株式会社の所有でございまして、土地・建物はその親会社である三井松島産業株式会社の所有となっておりますことから、現在それぞれ使用貸借契約を締結し、無償で貸与を受けております。令和3年度以降も同契約を継続更新することといたしております。次に、2.指定管理者候補者の概要でございます。(1)名称から(4)設立年月日につきまして、指定管理者の候補者は現在の指定管理者でございます三井松島リソーシス株式会社で、所在地は長崎市池島町776番地1でございます。代表者は小柳慎司代表取締役社長、設立年月日は平成9年4月1日でございます。  資料2ページをご覧ください。(5)主な事業でございますが、オの当該施設の指定管理者としての炭鉱施設を活用した観光事業や、イ.海外の石炭鉱山の経営及び操業管理を含めまして、炭鉱、鉱業に関する事業のほか、カ.一般及び産業廃棄物の運搬処理業となっております。次に、3.指定の期間でございますが、令和3年4月1日から令和6年3月31日までの3年間といたしております。この施設は国内で唯一、実際に操業していた坑道内に入って見学や採炭作業を体験できる貴重な施設であるとともに、池島地区における交流人口を創出する施設でもございます。その施設の維持管理、運営を通しまして地元雇用の創出や地元企業の活動の場となっているほか、年間数千人の観光客がこの施設を利用することによるフェリー航路の維持など地域振興に一定寄与しているものと考えております。一方で、この施設につきましては、実際に炭鉱で採炭作業をしていた炭鉱マンがガイドとして坑内案内を行うことが最大の魅力でございますけれども、ガイドが高齢化しており後継者を育成する必要があること、また、施設の老朽化に伴い坑道内の保全や設備の更新等に係る費用が年々増加する見込みであることなど、将来の施設の在り方を検討する上で、今後一、二年の間で整理すべき喫緊の課題がございます。また、指定管理者候補者である三井松島リソーシス株式会社はアジア諸国を対象とした炭鉱技術移転事業、これは国の派遣事業でございますけれども、この事業を主たる業務としており、この事業が縮小したり継続しなかった場合には会社の存続にも関わると、結果として指定管理にも大きな影響が生じるといたしまして、指定期間を5年ではなく最長でも3年としていただきたいという旨の要望がなされております。これらの観点から、今回の指定管理においては、その期間を3年間としているものでございます。続きまして、4.指定管理者候補者の選定方法及び理由でございます。(1)選定方法は非公募、(2)指定管理委託料といたしましては年間2,238万7,000円でございまして、別途令和3年度から令和5年度までの3か年に係る債務負担行為の設定を補正予算として計上させていただいております。なお、(3)に記載のとおり、本施設におきましては、離島の施設であり、施設利用者の交通手段が船のみということになっておりますので、荒天の場合は渡航することができないということなど集客状況の予測が困難なことから、現在やっております指定管理に引き続きまして、利用料金制度を適用しないということ、使用料の徴収ということでしてまいります。  続きまして、3ページをご覧ください。(4)選定理由でございますが、指定管理者候補者である三井松島リソーシス株式会社は、本施設に精通した専門的な知識を有し、坑内体験で使用する炭鉱機材の操作方法も熟知しているほか、国家資格である鉱山保安技術職員の資格を有する者を配置しているなど安全な管理運営が見込まれ、また、坑内体験では元炭鉱マンによる坑内の案内など施設利用者の満足度を高める効果も期待されることから、同者を選定するものでございます。次に、5.事業概要でございますが、本施設におきまして指定管理者が行います事業の概要を3ページから4ページにかけて記載いたしております。まず、3ページには(1)施設利用の許可に関する業務といたしまして、坑道内の立入りも含め、施設の利用許可の判断や坑内体験及び坑外見学に係る使用料の徴収に関する業務を記載しております。次に、(2)炭鉱体験に関する業務といたしましては、アに記載のとおり、坑道内にトロッコで入場し、実際に炭鉱で採炭作業をしていた炭鉱マンによる説明や坑内見学の後、採炭作業を模擬体験できる坑内体験コースと、それから、追加オプションといたしまして、当時炭鉱マンやその家族が生活していた炭鉱住宅の内部や作業員の入坑や資材搬入に使用されていた第2竪坑の様子を紹介する坑外見学コースの2つのコースがございます。坑内体験コースでは約2時間、それに坑外見学コースをオプションでプラスしますと、昼食時間を含めて4時間半の所要時間ということになっております。次に、(3)利用促進に関する業務といたしましては、アからオに記載しておりますとおり、チラシの作成及び配布やホームページでの情報発信による誘客、マスメディアなどの取材対応となっております。  4ページをご覧ください。(4)後継者育成に関する業務でございますが、先ほど指定期間を3年間とした理由の中でもご説明いたしましたとおり、坑内案内及び坑外の見学を行うガイドが高齢化しているということから、現在のガイドが持つ知識や経験、機械操作などのノウハウを受け継ぐ後継ガイドの育成にも取り組むことといたしております。その他(5)から(7)につきましては、施設の維持管理に必要な保守点検や施設修繕等の業務となっております。また、(8)でございますが、今後の誘客やサービス向上につなげるため、施設利用者へのアンケートも実施しているところでございます。次に、6.今後の課題及び対応方針でございますが、この施設は、交流人口の拡大、地元雇用の創出、フェリー航路の維持など池島地区における観光振興や地域振興という役割を果たしている一方、施設の老朽化やガイドの高齢化など様々な問題・課題も抱えております。また、池島地区全体におきましても急速な人口減少や少子高齢化など地域の課題というものを抱えております。こうした中、現在新たな雇用の創出につながる産業廃棄物最終処分場の誘致やネットの光回線の設置など新たな動きも進んでいることから、今後これらの動きを注視するとともに、地域住民の皆様方のご意見も伺いながら本施設の課題や役割を整理、分析し、施設の将来の在り方を検討してまいります。
     続きまして、5ページでございます。7.指定管理委託料でございますが、こちらには指定管理者候補者からの提案額の詳細を記載いたしておりますので、ご参照をお願いいたします。また、資料5ページの下段から、8.参考といたしまして、平成28年度から令和2年度途中までの施設利用者数の推移、それから、資料6ページには施設の位置や建物の配置、体験・見学コースを記載いたしておりますので、後ほどご参照いただければと思います。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 5 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 6 ◯林 広文委員 幾つかお尋ねいたします。まず、最初のほうでご説明がありましたけれども、昨年度台風で一定被害を受けたということで、その修繕というか、復旧の状況はどのようにされているのか。また、ここは施設自体は三井松島ホールディングス株式会社三井松島リソーシス株式会社がお持ちなんですけれども、公の施設としてはそこを無償で貸与してするという状況です。今後、例えば簡単な修繕工事は当然委託料に含まれていると思うんですが、維持管理をするための大規模修繕とか、この3年間であったとしてもどうしても避けられない改修とか、そういった場合はどちらが、長崎市なのか、三井松島リソーシス株式会社がされるのか、そこのところがどうなっているのかを教えていただきたいというのが2点目。  それと、後継のガイドというお話がございましたけれども、確かに坑内におられた方というのは、坑内の作業をされた方というのはかなり高齢化されていると思うんですよね。私も知った方がいるんですけれども、実際になかなかガイドとしてするにはやはり一定のスキルというか、必要だと思いますし、長年ずっと従事されてきた方も高齢になっているというのは聞いているんですけれども、その場合は坑内員じゃなかった方がガイドをするということになるのかどうか、そこをまず教えてください。 7 ◯中島観光政策課長 まず、現在の復旧の状況でございますけれども、台風によってトロッコの充電場所の倉庫が破損したりですとか、電気を送る送電線、いわゆる電柱と電線ですけれども、そちらが破損したということがございまして、ただいま復旧工事を行っております。復旧作業につきましては来月の半ばには完了するということですので、先ほど3月31日まで供用停止と申しましたけれども、実際にそれよりも若干早い状況にはなろうかとは思います。ただ、工期を考えますと3月31日までということで、今供用停止というアナウンスをしているところでございます。  それから、大規模修繕でございます。長崎市が設置しているもの、例えばトロッコですとか、そういった備品につきましては当然長崎市の責任でやるわけなんですけれども、坑道ですとか、いわゆる相手方の持ち物につきまして、私ども無償貸与ということになっておりますので、基本的に私どもがそこを大規模に手を入れるということは法律上今のところ難しいという状況でございますので、実際大規模修繕をするということになりますと、三井松島リソーシス株式会社が行うと。ただ、こちらの施設設備を使わせていただいているということもありますので、一定例えば負担金とか、そういった形で市が負担するということは考えられますけれども、いずれにしてもまだそういった事態、大規模修繕が要るという事態に入ってないものですから、そこは管理者と協議ということになっております。  それから、ガイドのスキルアップの件でございますが、今三井松島リソーシスと協議しているといいますか、当たっているのは、まず、今三井松島リソーシスで働いている方で、炭坑の中を経験された方の中でもなるべく若い方をということが1点あるんですけれども、それでもあと10年ぐらいということになりますので、最終的には元炭鉱マンではない方を養成するということも視野に入れて考えているという話をしているところでございます。  以上でございます。 8 ◯林 広文委員 分かりました。もともと池島炭鉱におられた方で比較的その当時まだ若い方は皆さん島外に行かれて再就職という形で、残られた方というのはほぼその時点でリタイアをされた方が多いので、高齢になっていると思いますので、少なくともそういう育成がこの業務に入っておりますので、しっかり育てていただきたいと思っております。  あと、私も今回の2月議会で上がっている議案、新たに生じた土地の問題とかありますけれども、そこで初めて知ったんですけれども、この産業廃棄物の最終処分場の誘致の問題なんですけど、実際に誘致をしようとしているところはどこなのか。三井松島さんの絡みもあると思うんですけれども、最終処分場の誘致自体がどのような背景で行われているのかというのを教えてください。  それともう1点は、一応年間でいうと5,000人前後来られています。平成30年度でも6,000人ということで池島まで行かれて、これだけの方が来られるというのは一定の数があると思うんですが、これに伴う長崎市に入る収入はどのくらいあるのか、これも教えてください。 9 ◯中島観光政策課長 まず、産業廃棄物の最終処分場の誘致の件でございますが、申し訳ございません、私どももそういったものがあるということだけは聞いておりますけれども、詳細につきましては、申し訳ありません、文化観光部では把握はいたしておりませんので、こちらでは責任ある回答は差し控えさせていただきたいと思います。  それから、収入の件でございます。大体4,000人、5,000人というところでございますけれども、年間使用料といたしましてはおおむね1,000万円ぐらいというところになります。  以上でございます。 10 ◯林 広文委員 分かりました。ここに書いてあるけんですね。最終処分場の誘致という課題となっているので、本来であれば、委員会資料を出した以上は一定のお話は把握していないと、もちろんほかの委員会が責任ある回答ということなんでしょうけれども、であるならば、この記述は少し考えていただきたい。  1,000万円の収入があるということで、やはりこの池島の地域は島内の人口というのもかなり少なくはなっているんですけれども、こういう人が来ていただけるというのは非常にありがたいことですし、コアなファンもいらっしゃると聞いておりますので、まずは3年間しっかりと運営できるような体制を取っていただきたいと思います。  以上です。 11 ◯相川和彦委員長 ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、討論に入ります。何かご意見はございませんか。  討論を終結します。  これより採決いたします。  第47号議案「公の施設の指定管理者の指定について」、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 12 ◯相川和彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  それでは続きまして、第5号議案「令和2年度長崎市観光施設事業特別会計補正予算(第3号)」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 13 ◯股張文化観光部長 それでは、第5号議案「令和2年度長崎市観光施設事業特別会計補正予算(第3号)」についてご説明いたします。  まず、資料でございますが、補正予算(第3号)の予算書の2ページ、そして3ページをご覧ください。まず、第1表歳入歳出予算補正でございます。今回の補正額といたしまして、第3款繰入金第2項一般会計繰入金2億6,487万8,000円を一般会計から受け入れ、第5款諸収入第1項利用料金受入金2億8,820万1,000円を減額し、3ページになりますが、歳出の第1款グラバー園費第1項グラバー園事業費2,079万8,000円と、同じく第3項繰出金2,079万7,000円を減額し、最終的に第2款ロープウェイ費第1項ロープウェイ事業費に1,827万2,000円を計上しております。この結果、歳入予算では2,332万3,000円の減額補正によりまして、補正後の額が4億9,744万7,000円となり、また、歳出予算においては歳入補正と同額の2,332万3,000円を減額補正することで補正後の額が4億9,744万7,000円となり、歳入歳出同額の収支均衡を保つものでございます。  続きまして、予算に関する説明書でございますが、少し飛びまして12ページ及び13ページをご覧ください。今回の新型コロナウイルス感染症拡大による施設利用者数の減少に伴いましてグラバー園及びロープウェイ利用料金収入が減少し、運営収益による固定納付金の長崎市への納付が全く見込まれないというふうな状況にございます。そういった中で、その収支の調整といたしまして、観光施設整備基金への積立金と観光施設事業特別会計から一般会計への繰出金を減額することで支出額を抑えようとするものでございます。そのため、まず、第1款グラバー園費第1項グラバー園事業費第1目グラバー園管理費におきまして2,079万8,000円、そして、第3項繰出金第1目一般会計繰出金におきまして2,079万7,000円を減額補正いたします。また、ロープウェイ事業につきましては、その運営費に不足を生じるおそれがあるため、第2款ロープウェイ費第1項ロープウェイ事業費第1目ロープウェイ事業管理費に1,827万2,000円を増額補正しようとするものでございます。  また、予算に関する説明書をちょっと戻っていただきまして、10ページと11ページをご覧ください。まず、ページの中段になりますが、第5款諸収入第1項利用料金受入金でございますが、先ほど申しましたように利用料金に係る固定納付金の受入れが見込めないという状況にありますので、これらの歳入予算を全額減額いたします。次に、戻っていただきまして、その上段に記載しております第3款繰入金第2項一般会計繰入金につきましては、これまでご説明してきましたように、歳出額を減額してもなお不足する分につきまして、一般会計からの繰入れを充てて特別会計の収支均衡を図るため、予算説明書記載のとおりの額を増額補正いたします。  以上の項目の詳細につきまして委員会資料に基づきまして観光政策課長からご説明させていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。 14 ◯中島観光政策課長 それでは、文化観光部提出資料、第5号議案「令和2年度長崎市観光施設事業特別会計補正予算(第3号)」をご覧ください。  1ページでございます。第1款グラバー園費第1項グラバー園事業費第1目グラバー園管理費のうち、観光施設整備基金2,079万8,000円を減額するとともに、第1款グラバー園費第3項繰出金第1目一般会計繰出金におきまして一般会計繰出金を2,079万7,000円減額するものでございます。1.概要でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止による施設入場者数の減少に伴いグラバー園及びロープウェイ利用料金収入が減少し、運営利益による固定納付金の皆減が見込まれるため、収支の調整といたしまして、観光施設整備基金への積立金及び観光施設事業特別会計から一般会計への繰出金を減額しようとするものでございます。資料の下段のほうですけど、4の観光施設事業特別会計における収支調整のイメージという図をご覧ください。こちらの1)、2)とそれぞれ番号を打っておりますが、これは次のページの一覧表の1)、2)の番号とも連動しております。まず、このイメージでございますけれども、左側の収支悪化につきまして、まず、1)といたしまして、新型コロナウイルス感染症拡大による収支の悪化によりグラバー園及びロープウェイ利用料金収入による固定納付金の納付ができないということから、収入が合わせて2億8,820万1,000円の減少となったことを示しております。また、2)で表示しております不足するロープウェイ事業管理費1,827万2,000円の増額につきましては、ロープウェイ事業運営経費不足分指定管理者へ支援するものでございまして、後ほどご説明いたします。次に、右側の収支の調整でございますが、収支の悪化による不均衡を是正するため特別会計の中で調整する必要がありますので、今回の補正につきましては、ここで3)で表示している部分に該当いたします。当初、観光施設事業特別会計における黒字から基金への積立てであります基金積立金を2,079万8,000円、また、一般会計への繰出金を2,079万7,000円それぞれ支出するよう見込んでおりましたけれども、コロナ禍にありまして特別会計の財務状況に余裕がなくなりましたので、これらの支出を控え、歳出予算を減額するというものでございます。なお、4)で表示しております一般会計繰入金2億6,487万8,000円の増額につきましては、歳出を抑えてもなお不足する部分を一般会計からの繰入れで補おうというものでございますが、この部分につきましては、後ほど第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」でご審議いただくということになっております。  続きまして、2ページの総括表をご覧ください。先ほどご説明いたしました1)から4)が対応する補正額を確認いただけるようにそれぞれお示ししております。これらの手続を経ることで、総括表の右下の欄外のところに収支差引きがゼロ、ここでは横線で示しておりますけれども、収支差引きがゼロとなり、収支の均衡が図られるということになります。  続きまして、3ページでございます。ロープウェイ事業運営費で、補正額は1,827万2,000円でございます。1.概要でございますが、長崎ロープウェイ指定管理者が利用者から徴収する利用料金のみを運営費の財源とする完全利用料金制の施設でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響により利用者数、利用料金収入ともに大きく減少し、指定管理者の運営経費に不足が生じる見込みとなっております。しかしながら、この施設は長崎観光の振興などを図るため継続して良好に運営していくという必要があることから、この不足する運営経費を指定管理者に対して支出するものでございます。なお、この支出金につきましては、令和2年6月及び9月市議会定例会におきまして同様の趣旨で議決いただきました指定管理者への支出金と併せまして、年度末に収支の実績により精算するということにしております。2の今年度の運営経費に対する負担の経過につきましては、先ほど申しましたとおり、今年度不足する運営経費合わせて4,291万円を指定管理者へ支出するということになっております。この支出額につきましては、施設の指定管理者とも十分な協議を行いまして、収入につきましては令和2年3月から5月の実績額を基準に、また、支出につきましては過去3か年の実績額の平均額を基準として収支を積算し、その差額相当額を支出したものでございますが、国の観光需要の喚起策でございますGo Toトラベル事業の延期、それから長崎市への緊急事態宣言発令による営業時間の短縮、そういったものに伴いまして、改めて収支の積算を行いましたところ、令和2年度末までの運営経費に不足が生じる見込みとなったものでございます。次に、3.施設状況は資料記載のとおりでございます。なお、長崎市に県の緊急事態宣言が発令されたことに伴い営業時間を短縮した期間は、(4)短縮営業期間のとおり、令和3年1月20日から2月7日までの19日間となっております。この期間は夜10時ではなく夜8時で終了ということにしたものでございます。次に、4.補正予算額でございますが、今回の補正予算額は1,827万2,000円でございまして、これに令和2年6月及び9月市議会で議決いただきました補正予算額4,291万円を加えました6,118万2,000円が令和2年度での指定管理者への支出額合計でございます。3ページ下段の長崎ロープウェイの状況という表をご覧ください。ここには6月補正予算額及び9月補正予算額を含め、4月から12月の収支の実績、それから1月から3月の収支の見込みを記載いたしております。表の中のB支出額1億1,029万240円と、表の中のA収入額9,201万8,356円の差引きである下段の収支差額、BマイナスAが運営費として不足する額、つまり今回の補正予算額ということになっております。  この収支の実績、見込みの詳細につきましては、次の4ページをご覧ください。まず、4ページの上段の表でございますが、過去3か年の収入と支出の実績を参考として記載いたしております。次に、具体的な収支の積算につきましては、令和2年度の収支見込の表をご覧いただきたいと思います。まず、収入につきましては、利用料金として令和2年4月から12月は実績額、それから令和3年1月以降につきましては、正月休みで参考にできない三が日を除く1月4日から1月17日までの実績額を基に利用料金を見込んだ4,910万9,015円及び6月と9月の補正を合わせまして、合計9,201万8,356円を見込んだものでございます。支出につきましても収入同様に、令和2年4月から12月は実績額、それから令和3年1月以降につきましては、新型コロナウイルスの影響、それから6月の定期点検整備を除きまして、令和2年7月から12月までの支出額の平均を基礎として1億1,029万240円を見込んだものでございます。同支出額の主なものといたしましては、職員の給与やアルバイトの賃金等の人件費、交通誘導や施設保守管理などの再委託料、それから光熱水費や消耗品費などの需用費となっております。なお、資料下段から5ページ上段にかけまして、ロープウェイ利用者数の年度別比較及び平成31年1月から令和2年12月までの月別比較を掲載いたしております。なお、5ページの月別比較の表の中で、令和2年の5月及び6月が利用者数ゼロとなっておりますのは、4月11日から5月末までが緊急事態宣言等による運休、それから6月は年次点検整備により1か月間運休していたということがありまして、利用者数がゼロとなっております。次に、6.財源内訳につきまして、6月補正額と9月補正額、それから今回の補正額を合わせました6,118万2,000円の財源につきましては、全て一般財源ということになっております。当初予算と合わせまして、補正後の予算額は7,504万3,000円ということになっております。なお、当初予算額1,386万1,000円は、長崎市の特別職であります安全統括管理者への報酬や施設賠償保険料、それから土地使用料といった通常長崎市が業務で必要とする経費でございます。  6ページをご覧ください。6ページには参考といたしまして、中央総合事務所の所管ではございますけれども、ロープウェイと連携して一体管理を行っております稲佐山公園の指定管理において不足する運営費の補正額2,591万2,970円、そしてその下段にはスロープカーの月別利用者数を記載いたしておりますので、後ほどご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 15 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 16 ◯山崎 猛委員 1つだけ、ロープウェイの利用者数が令和2年はもちろん減るのは分かっているんですけど、その前から見ても減ってきていますよね。何かこの要因ってあるんですか。 17 ◯中島観光政策課長 詳細を分析しているというわけではございませんけれども、特に昨年、一昨年というのが異常気象があったというところで、例えば一番観光客が多い時期の夏場から秋にかけまして長雨ですとか台風、令和元年は特に高速道路が寸断されたということもございまして、そういったこともあって観光客数そのものが伸び悩んでいたということもございましたので、そういったことが基本的にあったのかなというところで考えております。  以上でございます。 18 ◯山崎 猛委員 スロープカーもできて、スロープカーに乗る人が多いということは、ロープウェイには乗らないということで、そこまで車で行って乗るんでしょうけれども、やはりあまり分析してないということですけれども、ただ減ったとか気象条件でしようがないじゃなくて、やはりこれも分析しないと駄目だと思うんですよね。そして、指定管理者とちゃんと話をしてもっとイベントをするとか、やはり努力をしないといけないと思うので、ぜひ下がった上がったの分析をちゃんとして、観光は特にしていただきたいと思います。 19 ◯股張文化観光部長 山崎委員のおっしゃるとおり、やはり文化観光部の仕事というのはお客様をできるだけ多く呼んで地域を潤すような形をやっていくと。それがなかなかいかないときには、やはりその原因をしっかり突き止めて、対策をやっていくと。指定管理者とともにその対策をやっていく必要があろうと思いますので、利用者の減につきましては、先ほど課長が申しました全体の観光客数が1つは減少、特にロープウェイは外国の方も実際使われていた状況があったんですけれども、特に韓国とかクルーズも含めて、そのあたりで令和元年度は特に落ちているという分析はしております。いずれにしましても、夜景の魅力を上げて稲佐山に来ていただいて、今のリージョナルクリエーションでしっかりお金が落ちる仕組みができておりますので、連携しながら集客等に努めていきたい、併せて分析もしていきたいと思います。  以上でございます。 20 ◯山崎 猛委員 ぜひお願いしたいと思います。函館へ行ったとき、ロープウェイに乗るじゃないですか。あれ必ずお土産ば買って帰らんばいかんような状況にあそこもなっているじゃないですか。長崎って意外と観光地で、観光に市もかけているお金は多いんですけど、意外とお土産屋とかが少なくて、やはり指定管理者と話さないといけないと思うんですけど、やはりそれだけかけているんだったら、来た人たちにお金を落としてもらうということも大切なので、その辺もこれとは関係ないかもしれませんけれども、ほかのところも、長崎観光地どこか行ったときにお土産屋が少ないと思うんですよ。そういうことも含めていろいろ分析をして、指定管理者、また民間の業者と主導していくということも必要かと思いますので、これ要望にしておきます。 21 ◯柿田 正委員 山崎委員の話の追加というか、ロープウェイはそうなんですけれども、グラバー園もたしか利用者数が減ってきていると思うんですけれども、その要因ですね。今回グラバー園もグラバー邸の改修を行っているところなんですけれども、今後それが終わった後にどういうふうな形で観光客を増やしていくような考えでいらっしゃるのか、それをどういうふうな形で指定管理の方と話し合っているのか、そういうところをお聞かせ願えればと思います。 22 ◯中島観光政策課長 グラバー園でございますけれども、まず、観光客のグラバー園の園内入園者数の減少という部分につきましては、全体の観光客が横ばいということもございますけれども、旅行会社、エージェントにお聞きしますと、やはり旧グラバー住宅を鑑賞できないというところは1つ大きなところにはなっております。そういったところに関しましては、これまで工事の途中といいますか、工事の様子を見ることはできますということで一定アナウンスはしてきてはおりますけれども、やはり2割、3割減というところは否めないところではございます。そこの部分については、これまで指定管理者もそうなんですけれども、我々も丁寧に工事の様子を素屋根のところから見ることができますよということでアナウンスをしてまいりました。それから、今後旧グラバー住宅の改修工事が終わった後のことでございますけれども、これにつきまして今考えておりますのは、当初予算の審査にもなりますけれども、リニューアルというところで一定マスコミの皆様方も含めてお披露目をする機会、そういうふうな式典的なもの、ちょっとコロナ禍の状況の中でどの程度のものになるか分かりませんけれども、そういったこともしまして、まずもって完成しました、修理が終わりましたということを県内外、国外も含めてそういったところを、まずはそこをアピールをしていこうということを考えているところでございます。指定管理者につきましても、実は来年度いっぱいまでということにはなりますけれども、今現在も例えばVRを入れて、グラバーでありますとか、グラバーの息子である倉場富三郎さん、そういったところの偉業を伝えるような、そういうふうな仕組みをやっておられますので、そこは我々とも連携、協議等々させていただきながらやっていこうというところで今お話をしているところでございます。  以上でございます。 23 ◯柿田 正委員 当然当初予算に係ることですので、またそのときもあるかなと思うんですけれども、グラバー園だけではなくて、やはりグラバー園というのはその周りも含めてとても大切な施設ですので、ぜひともいい形でいけるような形を考えていただければと思います。  以上です。 24 ◯山崎 猛委員 今グラバー園のこと出たんですけれども、これ要望ですけれども、第2ドックハウスから港を見たときにもう木が邪魔になって海が見えないとか、オルト邸の外に椅子が置いてあるんですよ。そこに座って海が見えるはずなんですけど、全然海が見えないとかですね。やはり指定管理者に聞いたら、これ切ったら怒られるんですよとかと言われるんですけれども、やはりグラバー園に行って、昔の人ってこうやって港が見えたとか、長崎の強みですよね。一番のですね。ただグラバー園に行ってグラバー邸の家を見たじゃなくて、そこに行ってそうやって長崎の海のすばらしさとか、そういうものを見たという、心に残る観光というのが次につながってくると思うので、それがないから多分1回行ったらもうよか行ったけんってなると思うんですよね。あそこの海きれかったもんねとか、あそこから見た景色よかったよねというような、やはり何が本当に大切なのかということをしっかり意識してこの施設の運営をしていっていただきたいと思います。  それと、これ多分大丈夫だと思いますけれども、昨日も言ったんですけれども、トイレをきれいにするということとともに、グラバー園は外国人がたくさん来る割にはどうやって流したらいいかというのが分からなくて、一度連れていかれた方から言われて、私も一度申し上げたいんですけれども、入ったらなかなか出てこなくて、流し方が分からなくて音姫を一生懸命ボタンを押していて出てこれなかったというような事実があったりして、やはりいろいろなところの人たちが来るということも考えて、トイレをきれいにすることもですけれども、使い方が分かるように、やはり観光都市として全然できてないと思うので、グラバー園に限らずほかのところも要望としますので、よろしくお願いします。 25 ◯中島観光政策課長 すみません、1点今いただいたご要望の中で、第2ドックハウス前から景色を見るときに木が邪魔になるという話でございますけれども、こちらについては木を切るように手はずを整えているところでございます。大変申し訳ございませんでした。よろしくお願いいたします。 26 ◯武次良治委員 ちょっと参考までにお聞きしたいんですが、先ほどロープウェイの利用者数が減したことについてはまだ分析できてないということだったんですが、スロープカーもできて一定そっちへ流れているのかなという気もしとるんですが、お尋ねしたいのは、スロープカーの利用者の傾向といいますか、こういった人たちがどういうふうな流れになっておるのか、車で来た人たちが何割程度を占めておるのか、あるいは片道だけはロープウェイを使って、片道はスロープカーを使ったとか、その辺の傾向、その辺はやはり捉えていませんか。 27 ◯中島観光政策課長 まず、スロープカーにつきましてですが、まずスロープカーで上がられる方というのは大体中腹駐車場を利用される方でございますので、基本的にはスロープカーで山頂まで登ったらスロープカーでまた中腹駐車場まで下りてくるというパターンがほとんどだと聞いております。それから、どういった傾向がという部分につきましては、今のところそこまでまだ詳細にはつかんではいないということを担当部局から聞いております。それからあと、ロープウェイとスロープカーを、今、武次委員がおっしゃったように、例えば行きはロープウェイで帰りはスロープカーでというふうなところにつきまして、実際私どももスロープカーができた当初に、スロープカーに人が流れないようにロープウェイもしっかりお客様をつかんでおくという必要もございますので、そういうふうな行きはロープウェイ、帰りはスロープカーとか、そういう使い方ができないかというふうな話をやはり旅行会社にもしているところでございます。それについては当然今もしておりまして、と申しますのは、実はロープウェイは団体と個人それぞれ取っております。スロープカーはちょっとそこまでがまだ数字を取れてないということでしたので、詳細な分析はできないんですが、ロープウェイの場合はスロープカーができて以降団体客の割合が急激に落ち込んでいます。これはやはり団体のバスとかなんとかのご利用の方がロープウェイを使わずにスロープカー、これなぜかといいますと、中腹駐車場はバスがいっぱい止められますけれども、淵神社駅舎、ロープウェイの駅舎はバスの駐車場が2台ということになっておりますので、やはり旅行会社からすると使い勝手がその分悪いのかなというところもあって、団体がかなりスロープカーに流れているというふうな状況を今確認しております。それから、実際に中腹駐車場に観光バス等で団体で来た方の旅行会社に問合せをしましたら、やはり駐車場の使い勝手がというご意見もありましたので、そういったところで、今、武次委員がおっしゃられたように、行きはロープウェイで、そのままバスは上の中腹駐車場で待っていただいて、帰りはスロープカーでという、そういうふうなものを使っていただけないかなということで、ここにつきましては文化観光部としても周知してお願いしていきたいと考えております。  すみません、お答えになるかどうか分かりませんが、以上でございます。 28 ◯武次良治委員 ありがとうございます。私あまりありがとうございましたと言わないんですが、先に後で聞こうかなと思ったことまで答えていただきました。ちょっと気になったのは、結局団体客なんですよね。観光客を今いかによそから呼び込むかということに力を入れておると思うんですよ。それ考えたときに、下でお客さんをバスが淵神社で降ろして、それでバスが上に登っていって待っておくと。それでついでにスロープカーも利用してもらうというのが最高なんだけれどもなと。ただ、なかなかそうならないんだろうと。やはりバスで上まで行ってスロープカーだけを利用してもらうとかいうことになるのかな。そういうようなこともあったものですから、その傾向というのがどういうふうな流れになっておるのかなというのをお聞きしたかったんですが、先に答えていただきましたのでいいんですが、やはりできるだけロープウェイも使ってもらうというような手だてをするためには、やはり先ほど課長から話ありましたように、行き帰りの別々に使えるようなシステムを導入するとかして、最終的にいかに展望台まで行ってもらうかということに尽きると思うんですよ。そのときにデータとして、徒歩で行く人も結構いるんじゃないのかなと。やはりスロープカー代がもったいないからとか、あるいは若いカップルの人なんかは散策を楽しみながらということで車で行ってから徒歩で行く人もいるかもしれません。そういうようなことで、やはり1つのデータを、全体として一番上の展望台まで大体どの程度行っておるという中で、その人たちにいかにロープウェイあるいはスロープカーを利用してもらえるかということもまた、これだけまだいるじゃないかというようなこともそこで浮かび上がってくるはずですから、やはりそんなところも、毎日というわけにはいかんでしょうけれども、一定データを取りながら、行楽シーズン向きである、あるいはオフのシーズンであるとか、そういうようなときに職員たちがある程度データを取っていく。ちょうど交通量にしても交通量調査とかやるじゃないですか。あんな感じでデータをやはり取っていく、これが非常に大事なことだなと思いますので、その辺についてもご検討していただければなと思いますので、よろしくお願いしておきたいと思います。 29 ◯股張文化観光部長 今の武次委員のまさにご指摘のとおり、実は稲佐山の展望台の利用者については、これまでは例えばロープウェイの利用者、それから中腹から山頂まで行くようなバスの仕組みとかいうところで、大体年間50万人前後のお客様、それぞれの内訳を実は出して分析しております。その中で例えばロープウェイが団体がどのくらいかというのも、ロープウェイロープウェイで個人と団体と分けてしております。大体全体の1割あるいは2割弱ぐらいが団体でございます。そこの部分が今影響を受けておりますので、先ほどご提案があったロープウェイとスロープカーの連携という話と、あと、スロープカー自体の数字、ここもやはりしっかり対応とか、どういうお客様でどういう団体なのかというところも含めてしっかりやはりデータをとることで、今回一元管理ということでロープウェイとスロープカーやっておりますので、その効果として山頂にお客様が登るように、これは中央総合事務所等とも連携しながら、引き続きより力を入れてやっていきたいと思っております。  以上でございます。 30 ◯野口達也委員 当初予算で聞こうかなと思っとったんだけど、今話題になったけん質問しますけれども、やはり遅いんじゃないかと。スロープカーができてからどんだけたつんですか。検討しますというけど、エージェントとか話しますと。当然指定管理者がおってエージェントがおって市がおってという中でのいろんなそういったスロープカーとロープウェイとの共同での運行という形になっておるけどさ、検討してますて、いつになったらでくっと。 31 ◯股張文化観光部長 まず、スロープカーとロープウェイの1つは連携の中でお客様を呼んでくるという部分ですけれども、すみません、ちょっと私も言葉足らずでしたけれども、指定管理者の中でリージョナルクリエーションとロープウェイの財団があります。両方ともが一緒になって誘客の在り方ということでロープウェイ自体ずっと団体の誘客をやっておりましたので、よりそういう連携をできないかというのは実はスタートはしている状況なんですけれども、実態を取ってみますと、お客様がやはりなかなか選ばれてないと。つまり下でバスで降りて上でというところが、どうしても中腹まで行って時間的に戻ってくるというパターンが多いというふうなところがやはりほとんどというのがございますので、そこについてはやはりさらなる検討ということで、これ引き続きということしか、すみません、言えないんですけれども、旅行者のニーズあるいはエージェントのニーズに合うような仕組みというか、プラスアルファも含めてやはり考えなきゃいけないというところで、引き続き我々も入って、分析結果も含めて入って、よりお客様に満足していただいて活用してもらうようにやっていきたいと思っております。目標自体を、野口委員ご存じのとおりスロープカーとロープウェイ両方ともやりながら、例えば令和2年度は67万人を目指すというのはこの委員会でもしっかり伝えております。これは指定管理者だけの努力ではなくて、我々も引き続きやはり入っていきながら、今コロナ禍ではありますけれども、コロナ後はやはりこの目標を掲げておりますから、そこに向けてやるように引き続き努力していきたいと思っております。  以上でございます。 32 ◯野口達也委員 そのために指定管理ばすっときにさ、2つが一緒になってということで、議会も了解したわけですたい。これがばらばらやったら、やはりそういったお互いのロープウェイとスロープカーを一緒にできんけん、同じ1つのところがなったけん、これよかったたいねということで議会も承諾したわけですよ。これをするとにコロナ禍の中でこれだけ減ってますよって。よく分かりますよ。補助してやらんばねと。でも、終わった後も、今文化観光部もいろいろアフターコロナ対策か何か金額的にもしよるけど、やはり政策的にも早くしていかんと、だからそういう中でエージェントばっかりじゃなくて、市内の例えば貸切バス、今夜景観光とかしよるでしょう。あれを下に降ろして上で待っとく、そういうこととかさ、例えばロープウェイの入り口のところでロープウェイの券だけじゃなくて下りは向こうの券も売るとか、やはりそういういろんなことば行政として考えながら当然していかんばいかんし、私はいきよるもんと思っとったけどね。その辺が遅かっちゃなかかな、もう何か月たつんですか。その辺どうなんですか。 33 ◯中島観光政策課長 私どもと指定管理者、それから指定管理者にも一般財団法人長崎ロープウェイ・水族館とリージョナルクリエーションというふうな形でおります。そうした中で、私どもとリージョナルクリエーション、指定管理者でございますけれども、そういったところとの定例的な協議も当然今ずっとやっております。そうした中で、今問題になっているのが、要するに決まったパイをロープウェイとスロープカーで取り合うのではなくて、そのパイを上げるために稲佐山の魅力をどう向上させようかというところで、今指定管理者と我々、中央総合事務所も入ってですけれども、そういったところで議論をしつつ、いろんな策を考えているといったところでございます。ですから、山頂に指定管理者がああいうコンテナ型のお店を出されたりとか、中腹駐車場もまだまだ活用の方策があるんじゃないかというところで、彼らからもいろんな案を受けておりまして、それについて我々もこれならいいんじゃないかとか、これは駄目ですよとか、そういったような協議をずっと重ねているところでございますので、少しずつその成果が見えてくるものと思っております。  以上でございます。 34 ◯野口達也委員 少しずつじゃ遅かとって。造ったとやけんさ、スロープカーばさ。私が言っているのは、ロープウェイに頑張れスロープカーだけ頑張れって言っているわけじゃなかとさ。今課長が言われるように、両方がそれぞれしながら見に来る人たちを増やそうでって。これみんな一緒さ。だからそのために早く行政の施策として両方とも考えていかんばいかんやろうって。だって、今までずっとロープウェイの駐車場は狭かということでさ、貸切バスがおりました、でも普通車が止まれませんと言うてきたわけやろう。それが上にスロープカーができたとやけん、そこにさっき武次委員が言われたように、下で降ろして上で待っておくって。これで幾らでも今度は下が空くやかねって。そういう利便性があるとやけんさ。だからそういうことで利用しながら、それが増やすことになっとやろうけんさ、お客さんをさ。だから、そういうことをするために、とにかく話し合ってますじゃなくて、とにかく早くせんばさ。早くとにかくモデルケースでもよかけんね、しながらやっていかんと、新型コロナウイルスが終わりました、さあ増えますかって、増えんさ。そこのところは考えながらやってくださいよ。どうですかね。 35 ◯股張文化観光部長 そもそも野口委員がおっしゃるとおり、この稲佐山の公園とロープウェイとスロープカーの一体管理の大きな目的は、やはり1つの指定管理者、グループでも組んで、その効用を上げていくと。その中に長崎市がそれぞれ所管にありますので、そこも入っていきながら、より効用を上げていくということで、まさにそのとおりでございます。具体的に先ほど言われた、例えば下で降ろしてバスが上に行ってということについては、ここについては正直、提案ということで両方の指定管理者に言っておりますけれども、よりこれが実現化するよう改めて私からも両指定管理者、それからその効用が上がるようなやり方について団体だけではなくて個人に対してどうすればいいのかということを検討していって対応していきたいと考えております。  以上です。 36 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、討論に入ります。何かご意見はございませんか。  討論を終結します。  これより採決いたします。  第5号議案「令和2年度長崎市観光施設事業特別会計補正予算(第3号)」について、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 37 ◯相川和彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩します。           =休憩 午前11時5分=           =再開 午前11時10分= 38 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。 〔審査の方法について協議した結果、原則として 各項ごとに理事者からの説明、質疑を行い、説 明・質疑が全て終了した後、討論・採決を行うこ とに決定した。ただし、第6款農林水産業費につ いては、項目が多岐にわたり、理事者もふくそう することから、水産農林部所管部分と総合事務所 所管分を分けて審査することに決定した。また、 審査順序については、別添の歳出審査早見表のと おり進めることに決定した。〕 39 ◯相川和彦委員長 それでは、第2款総務費第1項総務管理費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 40 ◯股張文化観光部長 第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」第2款総務費のうち、文化観光部の所管分についてご説明させていただきます。
     まず、予算説明書でございます。5ページ及び6ページをお開きいただきたいと思います。まず、5ページでございます。第2表継続費補正の世界遺産保存整備事業、端島炭坑でございますが、事業費を総額25億5,420万円から26億4,170万円へ増額補正するとともに、年次割額について補正を行うものでございます。  続きまして、6ページでございます。第3表繰越明許費補正の第2款総務費第1項総務管理費の表のちょうど下のほうになりますが、【補助】世界遺産保存整備事業費、「明治日本の産業革命遺産」におきまして2,600万円の繰越しを行おうとするものでございます。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして世界遺産室長よりご説明させていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。 41 ◯濱本世界遺産室長 それでは、文化観光部提出資料に基づきご説明させていただきます。  資料の1ページをお開きください。【補助】世界遺産保存整備事業費、「明治日本の産業革命遺産」に係る補正額2,222万7,000円及び繰越明許費についてご説明させていただきます。1.概要に記載のとおり、明治日本の産業革命遺産の構成資産の1つである端島炭坑においては、台風などの影響で護岸を越波した波が瓦礫を動かし、瓦礫の飛散等の被害が生じていることから、台風による国指定史跡や見学施設への被害を軽減するための対策工事を実施しておりましたけれども、令和2年9月2日に本市に最接近した台風9号の影響により工事目的物が引渡し前に被災を受け、当該工事の続行が困難となったため、工法等を見直し、再度災害軽減対策工事を実施するものでございます。今回補正及び繰越明許費として計上しておりますのが2.事業内容の(1)端島炭坑跡災害軽減対策工事2,600万円でございます。ア.事業内容に記載のとおり、毎年襲来する台風などの影響で護岸を越波した波が瓦礫を動かし、飛散等の被害が生じておりますので、瓦礫が動くことを最小限に抑えるための工事を実施することで国指定史跡や見学施設への被害を軽減するものでございます。次、イ.事業費につきましては、当初予算額2,100万円と今回の補正額2,222万7,000円を合算いたしまして、総事業費は4,322万7,000円となりますが、被災後に工法を見直した今回の工事費といたしましては、その下のほうの事業内訳のところに書いてございますが、工事費2,600万円を予定しております。2,600万円の事業費の内訳といたしましては、当初予算額として2,100万円を計上しておりましたけれども、被災前の工事目的物に対して補償費としてお支払いした分、その下の米印になりますけれども、1,722万7,000円を支払っており、予算の残額377万3,000円と今回の補正額2,222万7,000円を合算して2,600万円の事業費となります。下のほうに参考ということで表をつけておりますけれども、こちらで当初予算額2,100万円、それで支払った補償費が1,722万7,000円、予算残額377万3,000円、今回補正額ということで2,222万7,000円、今後実施する工事費ということで、一番右のほうになりますけれども、2,600万円を記載しております。  続きまして、2ページをお開きください。2ページの上段のほうに3.財源内訳及び繰越明許費を記載してございます。それから、下段のほうになりますけれども、繰越理由につきましては、台風の被災により年度内に事業が完了しないためでございます。  次に、3ページをご覧ください。上段のほうです。5.位置図ということでカラーで端島の地図を載せてございます。この中で緑色で示している見学通路脇の赤い網かけの2か所に瓦礫を集積しておりました。ちょうど左のほうですね。この2か所でございますけれども、これにつきまして被災を受けております。下のほうに被災状況写真ということで書いてございます。写真の上段のほうが瓦礫の集積箇所ということで、第1見学広場横のスペース、被災前と被災後ということで、左、右ということで書いてございます。そして、下のほうが第2見学広場付近のスペースに置いておりましたネットで被覆をしたものでございますが、これもやはり台風で被災を受けてございます。この瓦礫につきまして、上の地図に書いてございますが、赤の矢印でずっと書いてございますが、一旦被災を受けたものを船の台船、起重機船がついている台船に載せまして、今度は右のほう、端島の小中学校、70号棟がございますが、そちらに持っていって、波の影響を受けないところに移動するというものでございます。  次に、4ページをお願いいたします。すみません、ちょっと字が小さいかと思いますけれども、4ページには参考として端島炭坑跡災害軽減対策工事のこれまで行った分の経緯を記載してございます。4ページ下段の表をご覧ください。令和2年度事業ということで行いまして、6月17日に契約、7月29日に工事を着工し、8月19日には受注者による施工が完了しておりましたので、8月24日に発注者である長崎市職員が施工の完了を確認しておりました。ですが、その後台風8号、9号ということで連続して来まして、工事の完了検査を実施することができず、次に9月4日現地に行きまして、工事目的物の損害を確認いたしました。その後9月9日には受注者から工事請負契約書の第29条1項の台風による不可抗力ということで損害の通知を受理いたしました。ページの中ほどのところですけれども、1)、2)、3)ということで書いてございますが、長崎市職員が被災前に複数回現場確認を行っておりましたが、受注者の施工に瑕疵は見られなかったこと、また、台風9号は最大瞬間風速59.4メートルという観測史上最大の風速であったことから、12月1日に不可抗力による損害補償費として支払いを行っております。近年台風が大型化しておりまして、今後も大型の台風が襲来することが予想されるところでございますので、対策方法を抜本的に見直して被害を抑えたいということで今回の補正をお願いするものでございます。  次に、5ページをお願いいたします。継続費、世界遺産保存整備事業、端島炭坑の補正額8,750万円についてご説明させていただきます。まず、1の概要でございますけれども、端島の整備に関しましては、ここに記載をしてございませんが、30年かけて総事業費110億円というお金で事業を行うということで計画を立てておりますけれども、そのうち護岸の整備に関しましてはまだ財源がなかなかつかないということで、その分が約40億円ございます。110億円から40億円を引きまして残りが70億円というところになるんですが、これを30年の中で前期、中期、後期ということで10年ごとに分けて整備をしていこうということで、一番最初の10年間の分について継続費を設定させていただいているというような経緯がございます。それでは、説明させていただきます。まず、1.概要に記載のとおり、本事業は10か年度に及ぶ一連の長期事業であり、事業の全体像を示し計画的かつ段階的な事業進捗を図るため、平成30年2月議会において継続費を設定いたしました。今回令和元年度及び令和2年度における国庫補助金が当初の見込みより減となったことや、現況調査、基本設計の実施に当たり指導助言業務が必要となったことなどを踏まえ、事業費を増額するとともに、年割額について補正を行うものでございます。次に、2.補正の内容につきましては、ア.補正前が25億5,420万円、イ.補正後が26億4,170万円で比較ということで、指導助言業務などが増加したことにより8,750万円を増額するものでございます。増額の内訳といたしましては、指導助言業務で約4,400万円、それから調査費及び設計費の見直しにより約3,000万円などの増となっております。次に、3.継続費の内訳につきましては、記載のとおりでございます。  次に、6ページをお開きください。6ページ上段のほうです。4.事業内容につきましては、補正前の計画同様、補修箇所の変更はございません。(1)擁壁遺構においては、劣化状況のモニタリングを行います。(2)生産施設遺構においては、世界遺産価値を示す遺構を最優先し、次に劣化が進んでいる遺構を補修いたします。(3)居住施設遺構においては、島の高台にある3号棟の補修・補強を行います。それから(4)その他として、経年劣化等による建物の変化を計測するための3D計測や定点カメラ観測などを行うこととしております。次に、5.財源内訳でございます。これにつきましては6ページから7ページにかけて表を作ってございますが、まず、6ページ中段から下段までについては補正前の額ということで書いております。  それから7ページに移りまして、上段が補正額、そして下段が補正後の額ということで記載しております。なお、7ページの表の補正額の一番右側の下のほうになりますが、計の欄で一般財源が7,372万6,000円減少しております。今回の補正におきまして増額が8,750万円なんですけれども、一般財源の分につきましては7,372万6,000円減少ということになってございます。これにつきましては、実はこの事業につきましては国庫補助、それから県からの補助を頂きまして、その他起債を活用させていただいてございます。これについて令和2年度までは今の過疎法が今年度末まであるということで入れてございましたけれども、令和3年度以降について、設計した時点では過疎の分が入ってございません。今回令和3年4月以降も過疎法が適用される見込みということで伺っておりますので、この分を適用しまして、一般財源は減っていくというつくりになってございます。  それから、8ページでございます。A3のカラー版で表示しております。6.事業位置図ということで、端島の全体を示した地図になってございます。この中で上のほうに青色の点線で囲っている部分、かなり大きな区域になりますけれども、青色の点線で囲っている部分が居住施設の遺構になります。それから、島の下側のほうに赤い丸が3つほどついてございますが、ここが生産施設ということでなっております。ちなみに、今回この継続費で整備をさせていただこうと思っておりますのは、左下の赤丸で囲んでございます第3竪坑捲座、それから入坑桟橋、こういったものを順次整備していきたい。それから、それが終わりますと次に、真ん中の丸のところになりますが、ドルシックナー跡、それからベルトコンベアー跡と順序立てて工事を行っていきたいと思っております。工事に当たりましては、まずは現況の調査というのが1年かかりまして、それから基本設計、実施設計という段取りを踏みまして工事に移っていくということになりますので、いわゆる五月雨式に工事をずっと続けていくという流れになってございます。  私からの説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 42 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 43 ◯柿田 正委員 1点だけご質問です。今回のこの工事についてなんですけれども、ネットを使った工事で、結局今回の台風が大きかったからということもあるんですけれども、それが壊れて、それに関しては瑕疵がないということでこちらで支払って、また再度行うみたいな形だと思うんですけれども、今の現状で言えば、工法的にはこれしか今のところは考えられてないというか、考えられない状況なのでしょうか。 44 ◯濱本世界遺産室長 この端島が史跡ということで文化財になってございますので、そこに工事をするにもやはり制限がございます。それから、いわゆる仮設の工事という形はできるんですが、完全にコンクリートで固めるといった工事ができないという事情がございます。それで、今回はそのネットでくるんだ分でやはり壊れてしまいましたので、土のう袋といいますか、大きな袋に入れて一番波が来るのが少ない場所に移動したいと。こういった策が今考えられる最善策なのかなと考えてございます。  以上でございます。 45 ◯柿田 正委員 了解しました。すごく難しいと思うんですけれども、ぜひともいい方向を考えていただければと思います。  以上です。 46 ◯武次良治委員 関連ですが、ネットでの被覆ということで写真があるんですが、このネットの材料というのはどんなのを使っておったんでしょうか。 47 ◯林田土木建設課長補佐 ネットなんですけれども、ポリエステルの樹脂を使った素材のものとなっております。  以上です。 48 ◯武次良治委員 ポリエステル、あまり見たことないのでよく分からないんですが、この右側の状況を見れば何か漁網的な感じで、ぐるぐるとなってしまっとって、ちょっとちゃちな品物じゃなかったのかなという気がしてならなかったものですからお尋ねしたんですが、史跡の関係もあるということなんですが、よく海岸保全事業として使われる、砕石を入れて、鋼製品ですね。ああいった形ならばある程度その辺の耐用性というか、あるかなと思うんですが、それなんかは使えなかったんでしょうか。 49 ◯林田土木建設課長補佐 今委員おっしゃられたような金網みたいなのもあったんですけれども、このポリエステルと金網の強度関係も調べさせていただいたところ、両方とも強度的には特に問題ありませんでした。あと見た目なんですけれども、見た目もやはり観光客の方が来られるということで、金網の銀色といいますか、ああいう色よりも黒のほうが見た目も景観的にも問題がないということと、あと、端島自体が周りが海ですので、金網だとどうしてもさびとかが来るんですけれども、このポリエステル自体はさびにも強いということでこちらのほうの採用を決めさせていただきました。  以上です。 50 ◯武次良治委員 専門的に検討された上での採択ということだったんでしょうから、素人の私がとやかく言うのも何ですが、どうしても素人から考えたら鋼製品のほうが強いんじゃないのかなと。結構建設中の海岸辺りにはそういった方法を取られていますよね。そんなことでちょっと確認したかっただけなんです。  それともう1点は、補正の額で8,750万円、指導助言業務等としておるんですが、この8,750万円のうち指導助言業務に対してはどの程度なのか教えてください。 51 ◯濱本世界遺産室長 委員お尋ねの件でございますけれども、8,750万円のうち指導助言業務に関しましては約4,400万円ということでございます。ちなみに、それ以外の分で調査費とか設計費の見直しにより約3,000万円となってございます。  以上でございます。 52 ◯武次良治委員 4,400万円ですね。びっくりしました。8,000万円ぐらいがこれにもし充てられとったら、何という指導助言を受けるんだろうとびっくりしたものですからね。今から令和9年までならばこれを年割してもどういうことなんだろうと思ったんですが、4,400万円でもちょっと高いかなという気がするんですけれども、どこに頼むんですか。 53 ◯濱本世界遺産室長 この指導助言業務につきましては、端島が文化財ということでございますので、そういった資格を持っている会社が2社、3社ほど、東京のほうになりますけれども、そういった資格を持っている会社にお願いするということでございます。 54 ◯武次良治委員 何でこんなこと聞くかといえば、今まで調査等をさんざんやってきとるわけですよね。昨日今日の話でなくてですよ。その上で指導助言が要るようになりましたと。それに4,400万円ですよと。どこに頼むんだろうと。どういう必要性があるんだろうと。何かしら分からんとですよね。こういうことならば、まして世界遺産からの一連でずっと流れが来て、当然当初から想定されとってしかるべきじゃなかったんですか。それが今になって指導助言の必要がある、しかもその金がちょっと高いと。年間相当ありますよね。残り8年か9年かで4,400万円。四、五百万円毎年要るわけですから。指導助言を受けるだけで。調査設計別にやっとってですよ。ちょっとその辺が理解し難い部分があるんですが、その必要性ということを教えてください。あとは結構です。 55 ◯濱本世界遺産室長 私の説明が不足して申し訳ございません。この指導助言業務につきましては、文化財であるということで、文化庁からの工事に関する規制であるとか、それから補修のやり方とか、こういった部分について施工事業者だけでは分からない部分のアドバイスをいただくという指導助言でございます。  以上でございます。 56 ◯林 広文委員 まず、災害軽減対策工事は要はもう1回やり直すという形になると思うんですけれども、確かに台風が施工後に来たということで、もう1回やるという形になるんですが、通常公共施設等で災害等が発災したときに、いわゆる災害の補償の保険、こういったものがあると思うんですけれども、そういった補填というのはこれには適用されないのか。また、事業者もこういった工事をする場合は保険に入ったりというのがあると思うんですけれども、そういう補填というのはないのか。これでいくと、一旦補償は全て市で見ますということなんですけれども、それで支出した後に例えば公共施設の災害の保険等で補填があるのかどうかというのを1つまず教えていただきたいと思います。 57 ◯濱本世界遺産室長 今お尋ねの補償ということで、払った分について保険の適用がないのかというふうなご質問かと思います。まず1点、いわゆる公共的な保険といいますか、発注者側の保険については、やはり端島というところが通常の場所でないということでなかなか難しいというのが1点です。それからもう1点、今度は受注者側の保険でございますけれども、ここについては長崎市の土木部でも規定がありまして、この工事に対して4,000万円を超える分については保険に入るようにとなってございますけれども、この工事に関しましては約2,000万円ということで、その規定はございませんということでございました。  以上でございます。 58 ◯林 広文委員 分かりました。もう1点は、この継続費の分ですけれども、10年かけて、令和9年度までかけて今後工事が進むということなんですけれども、これについてはもちろん10年かかるんですけれども、いろんな報道等でもいろんな棟の崩落とかいうのがずっと報道されていまして、果たしてこの10年の間にきちんと保存が間に合うのかという部分もあると思うんですよね。当然居住スペースのところも台風のたびに見た目からしても変わっているという状況がありますので、例えば崩落が保存工事の前に進んでしまった場合にはどのような形になるのか。現状を受け入れてそのままやってしまうのか。その辺の取決めというか、ルールというのはどのようにしているのかを教えてください。 59 ◯濱本世界遺産室長 端島の整備につきましては、修復・公開活用計画ということで計画を立てまして、30年間を10年に区分けをしまして整備をしていこうということでございますけれども、その10年の中で、やはり林委員おっしゃられたとおり、台風等の影響により被害を受けるということがございます。その場合は整備の順番を少し入れ替えながら、当然被害を受けて崩落のおそれがあるとかいうところになればそちらに回していくようなことも考えていきたいと思ってございます。それから、居住施設につきましては優先順位をつけてやっておりますので、今のところ3号棟という高台にある一番新しい建物を整備していこうということで考えてございます。  以上でございます。 60 ◯野口達也委員 4ページの参考のところの一番最後の部分で、しかしながらというところから始まって、いろいろ台風がありますと。ただ、その体制でずっとやってきましたけど、まだ上回るような台風も出てきますので、対策方法の抜本的な見直しやさらなる検討が必要となっているということですけれども、先ほどから室長が言われるように世界遺産になっていろんな制限のある中で、いろんな形の中で今までやってきたじゃなかですか。それを置いておいて、まだ抜本的な見直しとかさらなる検討というとはできるのですか。 61 ◯濱本世界遺産室長 すみません、この資料の書き方がおかしくて申し訳ございません。実はこの参考と書いているのは、最初の工事を行って被災を受けたときのことで抜本的な見直しということで書いてございまして、今回補正でお願いしようと思っているのは、それを受けて私たちで考えて、波がないところに運んでいこうというのが次のステップということで考えたところでございます。  以上でございます。 62 ◯野口達也委員 分かりました。先ほど指導助言業務でもそうですけど、やはりこの端島についても世界遺産になるときからずっといろいろ話をしながらしてきて、たしか東京の専門家ともずっといろんな会議もしてきたじゃなかですか。そこの中で専門家が言うとは、このコンクリートの施設が崩れ落ちるのを見らんばいかんと。だからいろんな形での修復はできないんだということがあったと思うとですたいね。そういった中で今林委員が言われたように当然施設の補修はせんばいかんとでしょうけど、これまでの計画の中で残さんばいかん施設があったですたいね。ですから、今室長が言われた順番を変えたりなんかというのは、残さんばいかん施設、こういうものに関してということで理解してよかわけですか。 63 ◯濱本世界遺産室長 野口委員おっしゃるとおりでございまして、当然残すべきもの、そして補修ができないものございます。残すべきものの中で、それも区間を区切ってますので、この10年の中でやろうと思っているものを少し入れ替えたりとか、状況に応じて臨機応変にやっていきたいと考えております。  以上でございます。 64 ◯股張文化観光部長 この端島の保存整備につきましては、ずっと議会の皆様にもご意見をいただきながら議論しながら進めてきました。そういった中で、野口委員おっしゃるとおり、やはり補修整備する部分というのは当然決まっておりまして、世界遺産の価値を守るにはまず護岸整備についてはやはりしっかりやっていくと。健全な機能を保っていくというのが1つと、あと擁壁の部分も守っていくと。あともう1つが生産施設というところが前のベルトコンベアーのあったところ、これも世界遺産の価値にまさに直結するところですけど、ここを守っていくと。最後に建物につきましては、たくさん建物ありますけれども、やはり限定して3号棟からということで、3号棟を基本的に整備していくということで、これを年次計画に落としながらやっております。この辺については考え方は基本的に変わっておりません。ただ、先ほど室長が申しましたとおり、例えば護岸については今回西側の護岸が大きくやられたりとか、あるいは国から、当初予算になりますけれども、補助がようやくつくようになったりがありますので、そうなってくると、そこの部分を短期間でやることで島全体を早期に守れないかというのはやり取りしながら、そして議会の皆様にもご説明しながら進めていきたいと考えております。  以上でございます。 65 ◯野口達也委員 分かりました。この端島1つで随分観光客数が長崎市に入ってきていると私も理解すっとですけど、ただやはりその分お金も修理のためにかかりますから、その辺の判断というか、どこまでするのかという、護岸なんかやはりどうしても国のお金が要るわけ。護岸も私は一番最初に見に行ったとき、東シナ海側の護岸が崩れとったんですよね。斜めになって。こんなにひどいとねと思うぐらいあったわけですけれども、そういう中でいろんな希望は私らもありますよ。住宅施設の中に本来なら遊歩道じゃなかばってん、見学コースば入れんば意味のなかとじゃなかとかとかありますけれども、そこも含めながらやはり優先順位を決めて、残すべき部分としようがない部分というか、そういう部分も検討しながら、残すべきものをとにかく、よう言われよったとが外観、外から見たときの今の端島のシルエットを残すようなということがスタートやったですたいね。ですから、そういったことも含めてよろしくお願いしたいと思います。 66 ◯大石史生委員 皆さん言っていることと関連するんですけれども、私1点だけ分からないのが、明治日本の産業革命遺産ということで、歴史等々含めて端島は世界遺産になっとると思うとですよね。実際これが工事をするのにもいろんな制約がかかってできたりできなかったりというのは分かるんですが、これが例えばがしゃっと崩れてしまったとなったら、世界遺産の登録というのは取消しになっちゃうんですか。 67 ◯濱本世界遺産室長 委員ご指摘の点でございますけれども、実は端島は明治日本の産業革命遺産ということで全国で23資産の合計で世界遺産になってございます。長崎だけで見ると8つありますけれども。ですので、端島の世界遺産価値というのが全くないような状況になると、やはりユネスコの世界遺産、もともとのところに対してあまりよろしくないような形になりますので、それだけで世界遺産から登録を外れるかどうかというところはよく分かりませんけれども、やはり守っていかなければいけない部分はあるかと思います。私が今言えるのはそのぐらいでございます。 68 ◯大石史生委員 23の構成施設で全て合わせて明治日本の産業革命遺産ということで、それが壊れてしまえばどうなるか分からないということ。実際見ていてお金がやはりかかってくるというのも否めないと思いますし、実際私たちも現地に行ってなかなか見れる機会というのもないので、実際どうなっているのかというのがよく分からない状況でもありはして、大体写真とあれしながら、場所とか言われてもなかなかぴんとこない部分も正直あって、なかなか審議というか、そういう部分にも支障があるなと思っているんですけれども、さっきもコンクリートが崩れていくのを見せるとかという話もありましたけれども、1つはそういう部分もあってしかるべきものかなと思ってもいます。そういう意見があるのも確かだと思いますので、そのあたりちょっと調整難しいとは思いますけれども、ぜひいい方向に行くようなご検討をしていただければと思います。  以上、意見としておきます。 69 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前11時51分=           =再開 午後0時58分= 70 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第6款農林水産業費第1項農業費のうち、水産農林部所管部分の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 71 ◯向井水産農林部長 第6款農林水産業費第1項農業費についてご説明いたします。  お手元の予算説明書の52ページ及び53ページをお開きください。表の一番下から2つ目に記載しております第6款農林水産業費第1項農業費第3目農業振興費、事業名、【単独】農業振興施設整備事業費補助金、地域特産農産物生産高度化支援施設でございます。これは補助事業者が行う長崎いちご自動環境制御装置の設置が年度内に完了しない見込みでございますので、1,400万円を翌年度に繰り越そうとするものでございます。  詳細につきましては、水産農林部提出資料に基づきまして農林振興課長から説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 72 ◯相川農林振興課長 水産農林部提出資料1ページをお開きください。繰越明許費についてご説明申し上げます。第6款第1項第3目、事業名、【単独】農業振興施設整備事業費補助金、地域特産農産物生産高度化支援施設です。1,400万円の繰越しとなります。この事業は茂木北部地区などにおいて長崎いちごの自動環境制御設備の導入を推進し、温度や湿度、二酸化炭素濃度などのハウス内の環境の測定及び制御を行い、作業等の自動化、省力化を図り、高品質化、多収化につなげるため、9月補正予算のご承認をいただきました事業の繰越しとなります。1.繰越理由といたしましては、長崎いちご自動環境制御設備導入事業の対象事業者において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から施工のための資材と作業員の確保が難しく、3月までの事業完了が困難であるとのことから、自動環境制御装置の設置等が年度内に完了しないため繰り越すものでございます。2の事業内容の(1)対象事業者は農業者の組織する団体、対象地区は茂木北部地区、琴海地区、総事業費は2,100万円、補助率3分の2、補助金額1,400万円、対象事業、ハウス内の環境測定装置などの導入でございます。3のスケジュールに記載のとおり、対象事業者における自動環境制御装置の設置を令和3年8月までの予定としております。  説明は以上でございます。 73 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 74 ◯野口達也委員 繰越理由をもう一遍教えてください。すみません。 75 ◯相川農林振興課長 このイチゴの機器類を設置しようとしていたんですけれども、施工業者との調整の中で資材と作業員の確保が年度内にできないということがございましたので、そういうことで今回繰越しをお願いするものでございます。  以上でございます。 76 ◯野口達也委員 イチゴについては今が最盛期であるんですが、来年度に向けてになると思うとですけど、来年に向けての例えば定植から本格的に始まるわけですから、それから一番花が開く、それまでには必要になってくるのかなと思うとですけど、それまでに間に合うわけですか。 77 ◯相川農林振興課長 1ページのスケジュールにございますように、8月までの期間で設置をしたいと思っておりますので、定植が9月、10月になりますので、次の栽培には間に合うことになります。  以上でございます。 78 ◯相川和彦委員長 ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第6款農林水産業費第3項水産業費のうち、水産農林部所管部分の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 79 ◯向井水産農林部長 第6款農林水産業費第3項水産業費についてご説明させていただきます。  お手元の予算説明書の32ページ、33ページをお開きください。表の一番下になりますが、第6款農林水産業費第3項水産業費第4目漁港建設費、右端の説明欄に記載しております1.【補助】浜の活力再生・成長促進交付金事業費の1.水産業強化支援でございますが、国の交付金の内示減に伴いまして減額補正するものでございます。  次に、ページが飛びますが、予算説明書の54ページ、55ページをお開きください。繰越明許費補正でございます。まず、表の中ほどに記載しております第6款農林水産業費第3項水産業費第4目漁港建設費のうち、2つ目に記載しておりますが、【補助】漁村再生交付金事業費、野野串漁港防波堤改良でございます。これは消波ブロック海上据付けに必要となる作業船の確保に不測の日数を要したことから、年度内に完了しない見込みであるため、3,400万円を翌年に繰り越そうとするものでございます。また、同じページのやや下になりますが、第6目県施行事業費負担金、事業名、水産業費負担金、漁港事業費でございます。これは県施行事業が年度内に完了しない見込みであるため、1,900万円を翌年度に繰り越そうとするものでございます。  詳細につきましては、提出資料に基づきまして水産振興課長から説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 80 ◯田畑水産振興課長 それでは、提出資料2ページをご覧いただきたいと思います。第6款第3項第4目漁港建設費、【補助】浜の活力再生・成長促進交付金事業費、水産業強化支援の2,160万円の減額補正についてご説明いたします。本事業は長崎市の管理漁港におきまして漁業者や漁港利用者の車両が誤って海に転落しないよう、安全性を確保することを目的に車止めの整備を行うものでございまして、令和2年度は2つの漁港で設置を予定しておりました。しかしながら、国からの交付金の内示がゼロといった結果になりましたので、全額について減額補正をお願いするものでございます。なお、漁港の安全上必要な事業でございますので、補助メニューを変更し、令和3年度の当初予算に改めて計上させていただいております。  資料の3ページは位置図を記載いたしております。  それから資料4ページ、5ページにはそれぞれの計画平面図を記載いたしております。  資料6ページをお開き願います。【補助】漁村再生交付金、野野串漁港防波堤改良の繰越明許費についてご説明いたします。本事業は野母崎地区の野野串漁港におきまして越波対策のため沖防波堤の改良工事を行っておりますが、消波ブロックの海上据付けに必要となる作業船の確保に不測の日数を要し、年度内に完了しない見込みであるため、繰越しをお願いするものでございます。予算現額1億円に対しまして支出予定額は6,600万円、繰越明許額は3,400万円でございます。事業完了は令和3年4月30日を予定しております。  資料7ページには計画平面図を記載させていただいております。  次に、資料8ページをお開きいただきたいと思います。第6目県施行事業費負担金、水産業費負担金、漁港事業費の繰越明許費についてご説明いたします。本事業は長崎漁港(三重地区)等において長崎県が実施いたします大規模地震等の発生時における耐震性を備えた岸壁及び荷さばき所等の整備に対し地元負担金を支出しているものでございます。しかしながら、関係権利者との調整に不測の日数を要したことに伴い、県施行事業が年度内に完成しない見込みであるため、繰越しをお願いするものでございます。予算現額1億750万円に対し支出予定額は8,850万円、繰越明許額は1,900万円でございます。  資料9ページでございますが、繰越明許額の内訳でございます。  資料10ページは位置図を記載させていただいております。  資料11ページをご覧いただきたいと思います。これは長崎漁港(三重地区)の計画平面図でございます。このうち赤色で着色いたしております岸壁や荷さばき所の改良を繰り越そうとするものでございます。  次に、12ページをお願いいたします。臨港道路畝刈琴海線の計画平面図でございます。図面の左側が畝刈方面、右側が西海方面となります。畝刈トンネルの取付部の道路改良と畝刈橋の設計を繰り越すもので、繰越箇所は赤色で着色いたしております。  続きまして、資料13ページでございますが、上の段は式見漁港、下の段は樺島漁港でございまして、これの計画平面図になります。いずれも車止め設置工を繰り越すもので、繰越予定箇所は赤色に着色いたしております。  説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願いいたします。 81 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 82 ◯武次良治委員 この予算そのものについては別に何となかとですけれども、ちょっと事務の関係で関連することがあるのでお伺いしたいんですが、車止めや何やらというのは今説明等もありました。それで、この後予定されている総合事務所の中で個別取り上げて言いますと、蚊焼の漁港のしゅんせつ、これなんかが総合事務所になっとるんですね。この辺の仕事の分担ですね。本庁の課と総合事務所の事務の割り振り、分担がどうも曖昧にされて押しつけられとるんじゃないのかなと。結局総合事務所では事務のふくそうによる発注の遅れなどというようなことで、このばたつき具合というのが手に取るように分かるわけなんですよ。しかもこのしゅんせつに関しては、私この議会に来てから一、二年後ですから、もう8年ぐらい前になるんでしょうか。一般質問でも取り上げさせていただき、それでなかなか手をつけなかった。予算がないからということもあったんでしょう。単純に1億円かかるから、2億円かかるからということで門前払い的な感じがあったんですよ。その中で調査をしますというところまでやっと行きました。それで調査に入りました。調査に何年かかったですか。長崎市が管理している漁港どれだけあるんですか。それの深度がどういうふうになっとるのかの調査だけで数年を経て、やっと実施ということになった。それで予算聞いてみたら一部やりますと。今年度からやりますと。まあ不満ながらもしようねと、早くやってくださいということで、そのときまでは水産振興課が窓口だったんですよ。なかなか着手しないなと思っとったら、今回繰越しが上がってきた。しかも所管するところは総合事務所だと。どういうことなんだろうと。その辺が全く分からないんですよ。何もかも途中までは本課でやっておって、災害の関係で津波や何やでずっと開口部を閉めましたよね。あれも途中まではずっと本課との話、やり取りだったんですよ。説明するのも、私自治会長としても話聞きました。ところが、実際の施工になったら総合事務所と。何でこの人たちこんなことやるんだろうと。通常の機能管理的なことやったら現場に一番近いところだからそこでするので分かるんですよ。ところが、こういった業務、しかもしゅんせつとなったら最初1億円かかるから云々といった大きな事業じゃないですか。そういうふうな泊地の整備を、大きな事業をこういったことまでも総合事務所にやってしまうと。そしたら本庁、水産振興課は何やっているんだと。やる仕事ないじゃないか。そう思わざるを得ないんです。結果として事務がふくそうして繰越しとかとんでもない話ですよ。その辺どう部長お考えですか。 83 ◯向井水産農林部長 委員ご指摘のように、基本的には現場に近い維持管理は総合事務所でいくと。あと基本的な計画であったりとか総合的なものを本庁でやるといったような役割分担の中でここまで来ております。ただ、委員ご指摘いただいたように、総合事務所と本庁の役割分担というのはやはり今行政サテライトが動き始めて年月を重ねる中でやはり少し見直す必要があるかというような問題意識というのは総合事務所サイドでも我々サイドでも持っております。ご指摘の意見も踏まえて事務の在り方というのは協議しながら見直していきたいと考えております。  以上でございます。 84 ◯武次良治委員 言葉を返すようですが、途中までは本課でやっとったわけだから、それを押しつけたわけですよ。順番が逆じゃないですか。そして今になってまた見直しますとかさ。そんなんおかしいですよ。私には方便にしか聞こえませんよ。何でこんなことを私が声を大にして言っとるかと。今回上がっとる車止めの設置、これこそ工事内容から言うたら通常の維持管理の範疇じゃないですか。しゅんせつ工事なんていうのは泊地と全体をせんばいかん、漁港の主要な施設ですよ。その整備は総合事務所にやって、こういうような車止め、これこそ簡単にできる工事じゃないですか。通常の機能の維持管理じゃないですか。こんなの自分たちがやりますよ。この人たち何を考えてどういうふうに整理して仕事を進めようとしているのかなと。現場に近いところだからって、そしたらこれだって現場に近いところからやればいいじゃないですか。そんなん説明にならないですよ。納得できません。また耳にするところによれば、土木関係ではやはり今までの総合事務所がやって、そこに下ろしとったけれども、いろいろとやはり問題点も出てきて見直しますというようなことも聞いています。そのことについては、それは結構なことだ、当然そうあるべきだと思いましたよ。ところが、この水産関係に関してはまるで逆行するようなことをやっとる。おかしい。だから、今回予算審議と直接関係ないけれども、部という意味での所管の大きな分け方では水産農林部の所管だからあえて言ったんですがね。こんなときしか部長に聞く機会ありませんから。総合事務所にこのことを言ってもどうしようもないと思ったもんで、今言っているんですよ。それについてはしっかりと仕事が流れるように、また管理がしやすいように、漁港なんかにしても漁港台帳の整備や何やらいろんな事務が出てくるじゃないですか。仕事はあっちにさせとってこっちはそういった整備ばせんばいかんとかさ、こんなやり方では連携もしっかり取れるわけないですよ。林道にしても何もかも総合事務所にやらせてしまう。あっぷあっぷしていますよ。その実態をどう理解しているのかなと。特に目に余るのがやはり農林水産関係ですよ。線引きが全く見えない。この辺でライン引いてすみ分けやっとるんだなと見えないんですよ。だからあえてこんなことを言わせてもらっとるんですよ。ぜひともその辺検討してくださいよ。後の総合事務所のとき私も言いたくありませんので、よろしくお願いしておきます。 85 ◯林 広文委員 1点だけ、12ページに長崎漁港の畝刈琴海線の分ですけど、事業主体は県ですので負担金という形なんですが、つい最近この新畝刈トンネルが開通しまして、安全性、利便性が高まったと思ってます。工事自体は令和5年度までの予定ですので、なるべくなら令和5年まででぜひ工事を終えていただきたい。旧トンネルについてもかなり傷みもありますし、この図面で言いますと畝刈側もまだ今後の令和3年以降の工事という形になっておりますけれども、かなり路面自体も傷んでいるということで、安全性を高めるためにも工事の進捗というのを図っていただきたいと思っておるんですけれども、特にこの左側の畝刈のほうに向かうほうについては、法面の竹林が非常に繁茂していまして、地元の自治会あたりからもこの道路の整備に併せて法面の整備もぜひお願いしたいと。実は一部電線にもかかっているところがあるんですよね。そういうお話もあっているものですから、これは県が主体で長崎市からどこまで言えるかというのはあると思うんですけれども、ぜひそういったところも地元の自治会の要望をよく聞いていただいて進めていただきたいと思っておりますので、要望ですけれども、よろしくお願いいたします。 86 ◯野口達也委員 8ページの繰越しの理由を教えてください。
    87 ◯田畑水産振興課長 現在県におきまして施工しております三重地区ほかでございます。そこの部分に対しまして関係権利者との調整に不測の日数を要して年度内に完成をしないといった内容でございます。例えば先ほどの畝刈琴海線なんかは出入口の地権者、権利者、そういった方との調整、それから通行止め、切替えに伴います周辺でご商売をされている方との調整等々に日数を要したということで、年度内に完成しないので、県が引き続き作業を完了させたいといったことから繰越しをお願いするものでございます。 88 ◯野口達也委員 分かりました。臨港道路は分かります。あと例えば車止めとか三重の漁港の部分とかは関係なかとじゃないですか。できるとじゃなかと。 89 ◯田畑水産振興課長 まず、11ページの三重地区でございます。ここにつきましては、荷さばき所の改良ということと岸壁の改良ということでございますが、これの関係で今そこに魚を揚げておられます関係者との工事の日程調整に時間を要したといったことで、調整のために完成がちょっと遅れたといったことでお聞きいたしております。車止めについては、13ページの県管理漁港、式見漁港及び樺島漁港でございますが、この部分については国の補助が当初ついてなかったのが後からついたといったことで事業の着手が遅くなったといった理由でございます。  以上でございます。 90 ◯野口達也委員 分かりました。県の事業という形の中での動きになっとかなと思うとですけれども、私らからすれば今の国の内示が遅かったという部分は理解できますが、ほかのところで言うたら分かっとってすることやろうと思うけんさ、やはりその辺の調整とか、その辺を例えば県に言うたりしながらやはり進めていかんと、何でもかんでも簡単に繰越しというわけには私はいかんと思うとですよね。ですから、その辺の努力はよろしくお願いします。 91 ◯田畑水産振興課長 今委員ご指摘のとおり、県施行事業ということで、県が実施する事業ではございますが、長崎市の中での整備内容となりますし、長崎市も応分の負担をやはり支出するといったことから、十分な調整をさせていただいているつもりでございますが、今後とも引き続き県とも話をしながら言うべきことは言って調整をしていきたいと考えております。  以上でございます。 92 ◯相川和彦委員長 ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後1時26分=           =再開 午後1時27分= 93 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第6款農林水産業費第1項農業費のうち、中央総合事務所及び北総合事務所所管分の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 94 ◯森尾中央総合事務所理事 第6款農林水産業費第1項農業費における総合事務所所管分の繰越補正についてご説明いたします。  予算説明書の52ページ、53ページをお開きください。下段の第4目土地改良費、【単独】農業用施設整備事業費において繰越補正をお願いしようとするものでございます。繰越理由といたしましては、それぞれ右端の繰越事由の欄に記載しております。  なお、詳細につきましては、総合事務所提出の委員会資料に基づき担当課長からご説明させていただきます。 95 ◯伊東北総合事務所地域整備課長 それでは、総合事務所提出の委員会資料の1ページをお開きください。【単独】農業用施設整備事業費、農道の繰越明許費についてご説明いたします。下段の全体位置図では南側に位置します中央総合事務所管内の農道ニゴラベ線と北側に位置します北総合事務所管内の農道大石線におきまして、今年度に舗装などを実施する予定でございましたが、入札不調により事業が年度内に完了しない見込みであることから、繰越しをお願いするものでございます。繰越額は1,215万円で、財源内訳は表に記載のとおりでございます。事業の完了はニゴラベ線、大石線ともに令和3年9月を予定しております。  次の2ページと3ページにはそれぞれの平面図を掲載しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようよろしくお願いいたします。 96 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 97 ◯大石史生委員 繰越理由は入札不調だったですかね。繰越箇所の完了予定が令和3年の9月ということになっとっとですけど、この時期というのは一定自治会の要望とかも重なってきて、台風のシーズンとかも重なってきて、そういうのというのは一定影響するんじゃないのかなと私思っていて、これは災害による復旧なんで急がないといけないと思うんですが、そういうことで例えば自治会の要望とかが遅れていったりとか、そういう部分がこの間見られているなと思っています。これ要望なんですが、一定工事をしないといけないところが集中しないような体制の在り方というのが確立されていけば、今回入札不調の中身がどういう内容かというのは分からないんですけれども、重なることというのは少なくなっていくんじゃないのかなと思いますので、少しそこの見解をお聞かせいただけますか。 98 ◯伊東北総合事務所地域整備課長 今回入札不調ということでございますが、発注時期の問題と、その時期は工事がふくそうしていたということ、それとあと工期の設定が標準工期は確保しておりますが年度末までにということで、あと金額の問題等もございまして、業者が入札になかなか入っていただけなかったというところが不調の原因かと思っておりますので、その辺の反省を踏まえまして、今回また発注させていただくときにはその辺の問題点を解決して発注して、なるべく9月までに工事が完了するように頑張っていきたいと考えております。  以上でございます。 99 ◯大石史生委員 一応いろんな工事が重なったりとかいろんな要因があるとは思うんですけれども、その工事の重なりという部分で言えば、地域の要望の時期を少し早めてもらうだとか、そういうところで一定解決できる部分はあるんじゃないのかなと思いますので、こういう農道の復興だとか農道のあれだと思うんですけれども、そういう部分に関してもやはりいつになったらできるのということを結構皆さんおっしゃられているという部分があるので、ぜひそのあたり改善できるのであれば、中央総合事務所が一番そういうのを扱うところが多いと思いますので、よろしくお願いしたいなと思います。 100 ◯森尾中央総合事務所理事 先ほど業務の重なりのお話ですけれども、これはポイントが2つあって、1つは4月から6月までというのが工事の閑散期とよく言われています。これに間に合うような発注の仕方をするというのがまず1つ。もう1つが災害復旧がどうしても7月から10月ぐらいまで続いていきますので、その期間に例えば先ほどの修繕等を少し減らして、その部分を4月以降に、4月から6月までに逆に工事が閑散期のときに修繕をしてもらうような、そういうような今仕組み自体を構築し直しています。ですから、来年度からは3月末までに終わらせるわけじゃなくて、6月末を1つのめどにしながら、工事の業者が閑散期のときに仕事ができるというものを構築しようということで進めています。  以上です。 101 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第6款農林水産業費第2項林業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 102 ◯森尾中央総合事務所理事 第6款農林水産業費第2項林業費において繰越補正をお願いしようとするものでございます。  予算説明書の54ページ、55ページをお開きください。上段の第5目林道建設費において繰越補正をお願いしようとするものでございます。繰越理由といたしましては、それぞれ右端の繰越事由の欄に記載しております。  なお、詳細につきましては、総合事務所提出の委員会資料に基づき担当課長からご説明させていただきます。 103 ◯伊東北総合事務所地域整備課長 それでは、総合事務所提出の委員会資料の4ページをお開きください。【単独】林業用施設整備事業費、林道の繰越明許費についてご説明いたします。下段の全体位置図では南側に位置します中央総合事務所管内の林道唐八景線と北側に位置します北総合事務所管内の森林基幹道西彼杵半島線におきまして道路改良工事などを今年度に実施する予定でございましたが、関係機関との調整に不測の日数を要したこと、また入札不調により事業が年度内に完了しない見込みであることから、繰越しをお願いするものでございます。繰越額は518万7,000円で、財源内訳は記載のとおりでございます。事業の完了は林道唐八景線が令和3年7月、森林基幹道西彼杵半島線が令和3年9月を予定しております。  5ページと6ページにはそれぞれの平面図を掲載しておりますので、ご参照ください。  続きまして、7ページをご覧ください。【単独】自然災害防止事業費、林道の繰越明許費についてご説明いたします。下段の全体位置図では南側に位置します中央総合事務所管内の林道大山線と北側に位置します北総合事務所管内の森林基幹道西彼杵半島線の法面対策工事などを今年度中に実施する予定でございましたが、関係機関との協議に不測の日数を要したこと、また入札不調により事業が年度内に完了しない見込みであることから、繰越しをお願いするものでございます。繰越額は641万3,000円で、財源内訳は記載のとおりでございます。事業の完了は林道大山線が令和3年7月、森林基幹道西彼杵半島線は令和3年9月を予定しております。  8ページと9ページにはそれぞれの平面図を掲載しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願いいたします。 104 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 105 ◯武次良治委員 繰越しの理由は関係機関及び関連工事との云々ということなんですが、関係機関とはどこを指しているんですか。 106 ◯伊東北総合事務所地域整備課長 今回この林道関係につきましては、財源内訳に県支出金というのがございますが、この県支出金の支出の手続が遅れまして、長崎県との協議という格好になりますが、その辺が関係機関ということで協議が遅れたということでございます。 107 ◯武次良治委員 長崎県ということですね。それでその補助金の交付の決定というのは当初の予算には計上されていなかったとか、そういった理由があるんですか。そうでなければ、通常ならば補助金の関係はその前にもう打合せ、協議済んどるじゃないですか。そこで協議に手間取るということは考えにくいですよね。補助事業にですよ。地主とかなんとかいうとやったら分かりますよ。県との関係の中で協議に不測の日数を費やしたなんてちょっと考え難いんですがね。もう少し詳しく教えてください。 108 ◯伊東北総合事務所地域整備課長 林道関係につきましては、当初は起債事業を充当するだけになっておりましたが、国からの補正といいますか、新たな枠ができまして、県がその枠を使ってくれないかということでご相談がございまして、その辺の調整が県を通じて国という格好でどうしても時間がかかってしまって、交付できる時期が遅れたことによって、発注できる時期もそれに伴いまして遅れてしまったということでございます。  以上でございます。 109 ◯武次良治委員 そういうことなら最初からそう言わんですか。通常なら内示があって、それを目途にいつ頃正式に交付決定があるよということを踏まえながらスケジュール組んでいくじゃないですか。だから県との調整なんかで遅れるというのは一般的に考えにくいんですよね。ただ、今の話聞けば、財源そのものがどうしようかということでいろいろやり取りがあったということで最終的に遅くなってしまった。当然それは着手が遅れるでしょう。そういうような趣旨にしないと、単純に関係機関との調整に不測の日数を要した。漠然として分からない。しかもそれだけで済んでいくかと。通常そんなもんじゃないでしょう。その辺ちゃんと分かるように最初から説明してください。  以上です。 110 ◯相川和彦委員長 ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第6款農林水産業費第3項水産業費のうち、総合事務所所管分の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 111 ◯森尾中央総合事務所理事 第6款農林水産業費第3項水産業費における総合事務所所管分の繰越明許費の補正についてご説明いたします。  予算説明書の54ページ、55ページをお開きください。2段目の第4目漁港建設費のうち【補助】水産物供給基盤機能保全事業費及び【単独】漁港施設小規模改良事業費、漁港(総合事務所)について繰越補正をお願いしようとするものでございます。繰越理由といたしましては、それぞれ右端の繰越事由の欄に記載しております。  なお、詳細につきましては、総合事務所提出の委員会資料に基づき担当課長からご説明させていただきます。 112 ◯宮崎南総合事務所地域整備課長 それでは、総合事務所提出の委員会資料に基づきましてご説明をしたいと思います。  資料10ページをお開きください。【補助】水産物供給基盤機能保全事業費、漁港施設機能保全でございます。蚊焼漁港のしゅんせつにおきまして、9月の大雨などの災害復旧を優先させたことなどの事務のふくそうにより、発注時期の遅れなどにより事業が年度内に完了しない見込みのため、繰越しをお願いするものでございます。なお、繰越額は882万5,000円で、令和3年8月に完了予定でございます。  資料11ページは繰越箇所の位置図を掲載しておりますので、ご参照ください。  続きまして、委員会資料12ページをお開きください。【単独】漁港施設小規模改良事業費、漁港(総合事務所)でございます。南風泊漁港の浮桟橋修繕、高島臨港道路の防護柵改修及び蚊焼漁港の浮桟橋改修におきまして、9月の大雨などの災害復旧を優先させたことなどの事務のふくそうにより発注時期が遅れております。事業が年度内に完了しない見込みのため繰越しをお願いするものでございます。なお、今回の繰越額は1,000万円で、11月補正分も合わせまして2,200万円となります。令和3年8月に完了予定でございます。  資料13ページから15ページにはそれぞれの繰越箇所の位置図を掲載しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願いいたします。 113 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 114 ◯武次良治委員 さっき水産農林部に言わせてもらいましたのであまり言うことないんですが、事務のふくそうによる発注の遅れ、こんなの繰越明許の理由にならないですよ。なるわけがない。なるならば最初から早い段階で見送りを組むべきですよ。今になって繰越しなんてあるもんですか。災害が発生したのは去年の9月でしょう。ならば少なくとも11月の段階では分かるはずですよ。だから明許繰越しというんですから。明らかに間に合いそうにないと。もう今になってとしたら、天災や何やがあっての事故繰越ししかないじゃないですか。こんな形で何もかも安易に繰越し繰越しというのはまず異議があります。おかしいですよ。事務の進め方としてね。それはしっかり反省していただきたいと思います。  それよりか私が言いたいのは、さっき水産農林部に言ったのは、こういうふうなしゅんせつ工事やら何やらを何で総合事務所がせんばいかんのかと。本来本課が直轄ですべきじゃないかと。これは漁港の1つの基盤整備ですから、施設整備ですよ。通常の維持補修的な工事なら分かりますよ。身近なところで対応できる総合事務所がと。こういうような仕事まで何もかも割り振られてしまった挙げ句の果てには繰越しだと。どうしても合点いきませんよ。その点について本課に対して、本庁に対して、あるいは総務部に対してその辺の事務の分担について総合事務所として申入れしたりとか、そういうようなことをやっているんですか。 115 ◯森尾中央総合事務所理事 まず1点目の事務の遅れと、あと繰越しの時期ですね。これは私たちの繰り越す時期が遅かったことについては事務が悪かったと思っています。ですから、ある程度災害が大きくてそちらに専念したときに事務自体が遅れるというのは想定されていましたので、そのときにちゃんとした手続をすべきだったと思っています。そこは反省しながら次回以降できるだけ早い時期に繰越しの手続というのはするようにしていきたいと思っています。  2点目の水産の本庁業務と総合事務所の業務の区別ですけれども、地域に密着した業務ということで総合事務所に割り当てられていますけれども、基本的には漁業者のための業務というところで対象が特定されておりますので、そういう対象の事業についてはやはり総合事務所の仕事というよりは本庁の仕事じゃないかということで総務部にはお話をさせてもらっています。判断は総務部でしていただきますが、総合事務所自体がやはり地域に密着した、生活に密着した業務というところに専念できるような体制の見直しについて総務部も今検討を進めてもらっているというところでございます。  説明は以上でございます。 116 ◯武次良治委員 今理事からお話ございました。全くそのとおりなんですよ。当然身近なことについては総合事務所で、これ一手に担ってもらっていただく、それが住民の生活に非常に寄与しとるということで、これは評価を得られとるというのは私も耳にします。総合事務所できてよかったよねと思っているんですが、根幹的な、基幹的な産業振興であったりとかいうようなものについては当然本庁でやるべきじゃないかというのが私の持論なんですが、そういうようなことで総合事務所の立場としても総務部あたりにもお話をしとるということでございますので、土木の関係に関しては一定その辺の見直しは行われているという状況と聞き及んでおりますので、土木部だけでなくてほかにもやはり関連しますのでね。ほかの部にもね。皆さんも声を大にしてやはりあるべき姿ということで、行政サテライトでやったから云々ではないんですよ。考え方の問題ですよ。原点に戻るべきなんですよ。そうしたときにどのやり方が一番職員のパワーを発揮できるのか、そういったことを考えていけばおのずと結論出るはずですので、皆さんもそれぞれ立場の中で声を大にして言っていただきたいなと思います。もし必要とあれば私も議員という立場の中で議会でも必要なことを言わせていただきますよ。よろしくお願いしますね。頑張ってください。 117 ◯相川和彦委員長 ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後1時50分=           =再開 午後1時52分= 118 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第7款商工費第1項商工費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 119 ◯股張文化観光部長 それでは、第7款商工費第1項商工費のうち、文化観光部の所管分についてご説明いたします。  まず、予算に関する説明書でございますが、7ページをご覧ください。第3表繰越明許費補正でございますが、表の中段の第7款商工費第1項商工費の観光振興対策費におきまして「新しい生活様式」対応型イベント開催費補助金3,954万6,000円を、次に観光客誘致対策費におきましてお得に泊まって長崎市応援キャンペーン事業費4,051万4,000円を、さらには事務費におきまして観光費事務費612万円の繰越しを行おうとするものでございます。  続きまして、説明書の11ページをご覧ください。こちらに第4表債務負担行為補正の表になりますが、上から2行目、池島炭鉱体験施設指定管理でございます。この債務負担行為につきましては、午前中に第47号議案「公の施設の指定管理者の指定について」でご審議いただきました長崎市池島炭鉱体験施設の指定管理に係る令和3年度から令和5年度までの委託料といたしまして限度額6,716万1,000円を設定するものでございます。  次に、ちょっと飛びますけれども、予算に関する説明書で34ページと35ページをご覧ください。こちらに第7款商工費第1項商工費の第4目観光費でございますが、こちらは第5号議案「令和2年度観光施設事業特別会計補正予算(第3号)」でご審議いただきました観光施設事業特別会計への繰出金として2億6,487万8,000円を計上しており、今回の補正を加えまして予算額は合計で107億3,048万8,000円となります。  詳細につきましては、観光政策課長から一括してご説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 120 ◯中島観光政策課長 それでは、今回の補正予算につきまして、文化観光部提出の委員会資料に基づきご説明いたします。  資料は9ページでございます。観光施設事業特別会計繰出金、補正額2億6,487万8,000円でございます。1.概要でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止による施設入場者数の減少に伴いグラバー園及びロープウェイ利用料金収入が減少し、運営利益による固定納付金の全額減が見込まれるため、収支の調整として一般会計から観光施設事業特別会計へ繰出金を増額するというものでございます。先ほどの第5号議案「令和2年度長崎市観光施設事業特別会計補正予算(第3号)」でご説明いたしましたとおりですが、詳細についてはここでは割愛させていただきます。このページ下段の4.観光施設事業特別会計における収支調整のイメージにつきましては、右側の収支調整のグラフの4)とお示ししている部分が今回の補正予算の案件になります。  資料の10ページをご覧ください。総括表をつけております。これも同じく特別会計補正予算でご説明を差し上げたところと一緒ですけれども、同じく4)でお示ししているところが今回の補正予算の部分ということになります。  続きまして、11ページをご覧ください。「新しい生活様式」対応型イベント開催費補助金1,945万6,000円の繰越明許でございます。1.概要でございますが、市内で開催するイベントの主催者に対しまして新しい生活様式に則したイベントの開催に要する費用の一部を支援することで安全安心な開催を促すとともに、イベント企画の創出を図り、市内事業者の受注拡大及び地域経済の活性化につなげ、コロナ禍におけるイベント開催のノウハウの蓄積と定着を図るものでございます。2の事業内容でございますが、(2)補助対象者は市内で開催するイベントの主催者でございまして、(3)補助対象経費は、新しい生活様式の実践のために新たに発生する経費といたしましてアからオに記載の経費を想定いたしております。次に、(4)補助率等につきましては、補助対象経費の4分の3でございまして、補助限度額は500万円でございます。(5)事業費でございますが、4,000万円でございまして、これは令和2年9月市議会で2,000万円を補正計上いたしまして、さらに11月市議会におきまして2,000万円を追加の補正予算として計上したものでございます。  次に、12ページをご覧ください。3.繰越理由でございますが、令和2年9月議会で補正予算を計上いたしました2,000万円の事業費につきましては、10月16日までの第1次募集の時点で申請額が予算額に達する見込みであったことから、11月市議会におきまして2,000万円の追加補正予算を計上し、併せてその2,000万円分の繰越明許の補正を行っておりました。その後、12月以降の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、今年度支出予定でございました交付申請済みのイベントについて開催の延期、中止等が見込まれ、年度内に事業が完了しないことが見込まれるため、今回追加の繰越しをお願いするものです。4.繰越明許費でございますが、予算現額4,000万円から支出予定額45万4,000円を差し引いた3,954万6,000円が繰越明許の合計額となります。その内訳でございますが、3段目に記載の11月補正の繰越明許済額2,000万円と、4段目太枠に記載の今回繰越しをお願いいたします1,954万6,000円でございます。次に、参考といたしまして現在の補助金の受付状況を記載いたしております。交付申請があった9件のうち、交付額が確定したものが1件、またイベント実施済みで実績報告中のものが4件、中止または延期を検討しているものが4件となっております。  続きまして、13ページをご覧ください。お得に泊まって長崎市応援キャンペーン事業費4,051万4,000円の繰越明許費でございます。1.概要でございますが、新型コロナウイルス感染症の拡大で落ち込んだ市内の経済活動の回復を図るため、市内の宿泊施設や飲食店、お土産店などを利用してもらうキャンペーンを実施いたしているところでございます。しかしながら、Go Toキャンペーンの中止及び市内施設の休館のために、手元にチケットを持ってはいるものの利用できない方がいらっしゃるため、利用期間を3月末まで延長するものでございます。2.事業内容でございますが、今回繰越しの対象となりますのは(2)第2弾の実施分事業費でございます。クーポンの助成費、販売手数料、事務局委託費、振込手数料など1億5,004万4,000円となります。  このうち繰越しを行う事業費といたしましては、14ページをご覧いただきたいと思います。14ページの(3)繰越予定事業費4,051万4,000円でございまして、まだ利用されていない宿泊クーポン1万3,000枚とお土産体験の2万枚分に係るクーポン助成費、手数料、事務局経費でございます。3.繰越理由につきましては、利用期限を2月末から3月末まで延長することに伴うものでございます。次に4.繰越明許費でございますが、予算現額2億3,357万6,000円のうち、既に執行しております1億7,115万2,000円と戻入れ予定の第1弾の不用額2,191万円を除いた4,051万4,000円が繰越明許額となります。  続きまして、15ページをご覧ください。観光費事務費のうち、旧野母崎炭酸温泉Alega軍艦島分筆登記等業務委託612万円の繰越明許でございます。Alega軍艦島につきましては、令和2年6月市議会定例会におきまして財産の無償譲渡及び土地の無償貸付けに係る議案を議決いただきまして、令和2年7月1日付で公募型プロポーザルにより選定された民間事業者へ施設を無償譲渡いたしております。建物を無償譲渡しております。この建物につきましては既に所有権移転登記が完了しておりますが、土地につきましては、資料の1.概要の欄に記載しておりますとおり、隣接地との境界の確定や分筆登記、譲渡する土地に含まれる国有地の譲与など必要な手続が完了次第譲渡するとしていることから、それらに必要な作業及び手続をただいま実施しているところでございます。2の事業内容でございますが、(2)対象地に記載の長崎市が現在所有している土地3筆から建物敷地や駐車場など譲渡する部分の土地を分筆登記するものでございまして、事業費は委託料として612万円、履行期間は約8か月を予定しております。次に3.繰越明許費は予算現額612万円全額を繰り越すもので、財源内訳は記載のとおりでございます。4.繰越の理由でございますが、分筆登記を行う対象となる土地の1つが約2万8,500平方メートルと非常に広大であることから、事業の当初、建物敷地や駐車場など譲渡する部分に限定して測量や境界確認等の作業を行うことということで土地家屋調査士や法務局と調整しておりましたが、法務局と改めて協議した結果、最終的に譲渡する土地以外も含め対象地全体の測量が必要だということとなりました。そのため当初想定していた範囲から測量など必要な範囲が大きく広がったということもございまして、作業が年度内に完了しないことから、今回繰り越そうとするものでございます。  資料は飛びまして20ページをご覧ください。20ページにA3の資料で測量範囲をお示ししております。黄色で着色した部分が当初の測量範囲、緑で着色した部分が追加で測量が必要となった範囲を示しております。  資料は、申し訳ございません、16ページへお戻りいただきたいと思います。16ページの5.スケジュールにつきましては記載のとおりでございます。6.旧野母崎炭酸温泉Alega軍艦島の無償譲渡の概要につきまして、(1)には無償譲渡を行った財産の概要や譲渡先の団体等を、(2)には令和3年5月上旬に開業予定の民間が運営する新施設の名称を、そして次の17ページになりますけれども、(3)にはこれまでの経過及び今後の予定、(4)には新しい民間施設の料金を記載いたしておりますので、ご参照いただければと思います。なお、当初新しい民間施設については4月オープンを予定されておりましたけれども、改装工事が延びまして5月初旬にオープン予定とお伺いしているところでございます。  資料は18ページ及び19ページでございます。こちらには5月上旬に開業予定の民間が運営する新施設のリニューアルの改修の内容や改修後のイメージ、そして参考といたしまして改修工事の状況を記載いたしております。ご参照いただきたいと思います。  続きまして、21ページでございます。池島炭鉱体験施設指定管理の債務負担行為の設定に係る補正額でございまして、6,716万1,000円でございます。1.債務負担行為の目的でございますが、先ほど第47号議案「公の施設の指定管理者の指定について」にてご審議いただきました池島炭鉱体験施設の指定管理に係るものでございます。指定期間である令和3年4月1日から令和6年3月31日までの管理運営に伴う委託料について債務負担行為の設定を行うものでございます。2の債務負担行為限度額の内訳でございますが、(1)限度額の年度内訳に記載のとおり、令和3年度から令和5年度までの3年間で各年度2,238万7,000円、合計で6,716万1,000円でございます。なお、(2)限度額の積算内訳には単年度での指定管理委託料の内訳を記載いたしております。  22ページをご覧ください。財源内訳を記載いたしております。令和3年度の事業費に関しましては過疎地域活性化基金繰入金629万1,000円及び施設の利用料金収入を充当するということとしております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 121 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 122 ◯林 広文委員 「新しい生活様式」対応型イベント開催費補助金ですね。繰越しをされるという形になっておるんですけれども、イベントの開催の補助という形になっております。今後も感染拡大のおそれもありますし、こういうイベントをもちろん開いてほしいんですけれども、やはりやむを得ず不測の事態で突然中止と。感染状況等もしくは、これもありましたけれども、例えばイベントをする主催者側の中に感染者が出て中止になるとかいう不測の事態で中止になることもあると思うんですよ。イベントでせっかく用意したけれども。そういったキャンセルになったときに、例えば準備をしとって、機材をリースして運搬したとか、もう既に開催準備の段階で経費がかかってくると思うんですよね。そういったときにやむを得ずキャンセルしたときに、そのときにかかった、開催はしなかったけれども、キャンセルになって費用は残ったということで、もしそこに補助金がなければ全て主催者側で丸かぶりと、損失になってしまうというようなことも想定されるんですけれども、そういった場合はキャンセルになった場合でもそれ相応の補助というのは出せるのかどうか、ここを確認したいんですけれども。 123 ◯末安交流戦略推進室長 林委員ご質問のもしイベントがやむを得ずキャンセルになった場合の対応ということでございますが、現時点ではあくまでもイベントを開催いただく、その際に新型コロナウイルス対策ということで現在の新しい生活様式に則して対応する場合に増加してしまう費用に関して補助するものということで考えております。ですので現時点で、今回も第3波ということがございました。そのときもイベントを開催される予定の事業者もできるだけ開催する方向で現在も延期などを検討していただいています。そういったものに関して開催するに当たってかかる費用についてはご支援させていただくものになりますけれども、キャンセルに係る費用については現在は支援の対象外ということになっております。  以上でございます。 124 ◯林 広文委員 国においてはGo Toトラベル等で突然中止になってキャンセルになったということで、このキャンセルについては国からの補填がございました。この部分、財源の問題もあるんでしょうけれども、やはりイベントをするにはそれなりの準備の段階で実は結構経費もかかっているんですよね。そこでもし開催ができないと、これは中止したほうが感染防止のためにやむを得ないと判断した場合は、かかった費用は一定やはり補填するような方向を検討しないと、それがもし担保されないとなったらなかなか主催者側もイベントを開催しようという形に、そういう機運になっていかないんじゃないかなというふうな気がするんですけれども、ぜひここはどういう支援ができるのか。もちろん補助金だけじゃないかもしれませんけれども、様々なことを考えておかないと、主催者側も安心してイベントをやろうという形にはならないと思いますので、お願いしたいと思いますけれども、どうでしょうか。
    125 ◯牧島文化観光部政策監 この「新しい生活様式」対応型イベント開催費補助金、今回初めて、9月議会、11月議会で、新型コロナウイルス感染症対策に増加費用がかかるということと、そもそも新型コロナウイルスの分でできないという問題がありながら、昨年度、新型コロナウイルスが急に広がったり、収まってイベントを開催した案件もありますし、そういう状況を見ながら、一応原則として要綱の中では、中止に関しては対象ではないと。こういう準備をされたことによって、皆さんぎりぎりまで開催を検討されて、かかった費用を最小限に抑えていくイベントのやり方をやられています。そこはそういうルールの中で、今回繰越しをさせていただいて、採択された分については、次の年にその機会をつくって、我々が出す補助金を利用していただいて、創出して、この新型コロナウイルス感染症対策を講じたイベントをやっていただくという趣旨でございますので、今回は民間の部分でやるということもありますし、そこのぎりぎりの相談は我々のほうにはあってます。今のところは、開催が中止になった分については、そのノウハウが蓄積されますし、会場が広く必要になってきた場合は、その増加費用とか、そういったものも対象になるようになっていまして、増加費用も目に見えるものと見えないものといろいろございますので、今回、今のところは、そこは民間の中でぎりぎりの判断の中で中止の決定をしていただいて、我々はその採択はそのまま生かしますので、延期された分に関しては、新型コロナウイルスが少し収束してやれるっていうときに、その費用を出してやっていただくっていうふうな趣旨でやっていきたいと考えています。  以上でございます。 126 ◯林 広文委員 分かりました。なるべくイベントが開催できて、いろんな波及効果が広がることが目的なんで、少なくとも事業者の方が安心してできるような体制を構築していただきたいと思います。  それと、あともう1点は、池島炭鉱体験施設の指定管理の債務負担なんですけれども、これは午前中に審議が終わった分なんですけれども、一応22ページに財源内訳で過疎地域活性化基金、これはずっと充当されていると思うんですけれども、今のこの過疎地域活性化基金の残高、充当は今後もできるような十分な基金があるのかどうか。過疎地域ということで、池島以外にもありますので、そういったための基金をずっと準備していると思うんですけれども、昔は旧産炭地域のいろんな基金とか様々な基金がありましたけれども、現状、これを続けていくための過疎地域活性化基金、これはきちんと担保されているのかどうか、ここについて教えてください。 127 ◯中島観光政策課長 現在の過疎地域活性化基金残高でございますけれども、約4億200万円ということになっております。  それから、この部分の基金につきましては、池島炭鉱体験施設だけというわけでは決してございませんので、担保がされているかと言われると、今、回答しかねるところはございますけれども、いずれにしても、まだまだ活用できる部分の余地はあるということで考えております。  以上でございます。 128 ◯武次良治委員 資料15ページの件でお尋ねします。Alega軍艦島敷地関係での境界確定のための測量等に関する予算繰越しですけれども、繰越しの理由を見ておれば、当初の予定からしたら、譲渡する土地以外も含め、全体的な測量が必要との結論に至ったというようなことがあるんですけれども、これは当然1番目にあるように、分筆登記まで含めての話なんですよね。通常、昔ならば、分筆するときは分筆する筆の部分の面積だけすれば登記もできたんですが、今はそれだけでなくて、隣接地等の境界も全て確定した上でないと分筆登記はできないという取扱いに変わっていると思うんですよ。もう10年、20年ぐらいになるかと思うんですが、そういうことが分かっとっとならば、こんなことが生じることは考えられないんだけれどもなという疑問がまず1つ。それと、全体的な測量ということで、20ページに色で図示されていますけれども、2倍近くに広がっています。そうしたときには、当然その測量費用というのがかさんでくることになるのじゃないのかなと。当初の予算どおりで間に合うのかなという疑問があるんですが、この2点について教えてください。 129 ◯中島観光政策課長 まず、1点目の測量の範囲の件でございます。今、武次委員がおっしゃられたとおり、以前と違いまして、今現在、10年、20年前からだったと思うんですけれども、隣接地を含めて全て測量して確定させて分筆というところになっております。ですから、私どもも当初、追加の分も合わせたところの地番でいうと692番1というところですけれども、こちら2万9,000平米の土地、これ全てを測量して確定させての分筆ということを想定しておりましたので、この無償譲渡議案を上げた段階で、令和2年の6月だったと思いますけれども、その時点では、この分筆登記まで全て終わらせるのに、長ければ四、五年かかる想定ですというご説明をさせていただいておりました。その後、事務を土地家屋調査士の先生、それから法務局の登記官等々と協議をさせていただく中で、昔のようなやり方で、必要となるところの土地の測量確定、分筆、それだけでもいけるんじゃないかという話になったものですから、その部分で当時動いておりました。そうしましたところ、今度登記官が異動で変わったものですから、再度調整をさせてくださいというお話をする中で、原則に従って全部測量してくださいというふうな話になったというところでございまして、今回、そうしますと時間的に間に合わないということでございましたので、繰越しをさせていただこうとするものでございます。  予算については、今のところ、この金額で問題ないということで、土地家屋調査士のほうと話をしておるところでございます。  以上でございます。 130 ◯武次良治委員 笑うしかないですね。その登記官もいいかげんですよ。こういう取扱いに変わってきたのは、登記官のほうが言い出しっぺですからね。だから皆さんも、道路のときにしても何にしても、分筆登記にめちゃくちゃ金もかかるようになったわけですよ。当然測量する範囲が広がりましたから。そんな中で、登記官、しかも今度はそれを専門に扱う土地家屋調査士、そこが一緒になって、これでいいでしょうなんて判断したこと自体が私には信じられない。だから、その人は後で上のほうにちくってやれば、叱られたでしょうね。幾ら登記官の権限で登記の処理はできるといっても、自分だけ別の取扱いをするなんていうことは許されないですから。ほんで、またその費用についても、最初からこの半分で済むとなら、その土地家屋調査士はぼったくりじゃないかと。もし半分で済んどれば、逆にこれだけでいいんだよと。全体をするつもりで見積もっとった。ほいで、協議の結果、半分になった。そのときに当然半分減額せんばじゃないですか。その辺については何も話なかったんですか。 131 ◯中島観光政策課長 金額につきましては、面積が拡大すると分かった段階で、大体幾らぐらいかかりますかというところで、金額をこの金額ということになりましたものですから、そちらの金額でということで、一部の不用額のほうから流用させていただいて、この金額ということで固めたという次第でございます。  以上でございます。 132 ◯武次良治委員 深くは言いませんけど、時系列的に並べればちょっと矛盾もあるのかなという気はいたしますけれども、いずれにしても、今の現計予算の中で対応していくということでしょうから、速やかに仕事を進めていただいて、幾ら契約はしとるといっても、相手方のほうも自分の土地になってしまわないと安心もできないでしょう。特に、どこまで譲与するのという話のときにいろいろもめとったなという記憶があるもんですから、この辺は早く整理してやるべきだと思いますんで、事務に遺漏がないように、よろしくお願いをしておきます。 133 ◯野口達也委員 要望をしておきたいと思いますけど、お得に泊まって長崎市応援キャンペーン、これは市民にとっても業者にとっても非常にいいことだと思うんですけれども、ただ、一番スタート、市の単独で5,000円やったかな。宿泊にもいろんな買物にも使えますよというのがスタートしてから、何かいろいろ出てきて、それが延期になったりいろいろしてきとるわけですけれども、私たちが市民の皆さんからいろいろ聞かれるとが、今までどんだけ出て、どんだけ残って、どう使えるとねってよく聞かるとですたいね。ですから、その辺をやめました、延期にしましたので、順番じゃなくって、ホームページかなんかでもいいですから、その辺は分かりやすいように、市民の皆さんに。私らもよう分からんですよ、本当。新型コロナウイルスでああして止まって延期になりましたどうのこうのってずっと。それにいろんな名称で出てくるじゃなかですか。今Go To Eatもあったり、Go To Travelが始まろうとしとるし、今度はGo To商店街とかさ、いろいろ出てきとるもんですから、市民の皆さんも私らも分からん。その辺の整理した分かりやすいようなものをホームページ等で整理したもん出せないんですかね。ぜひお願いしたいと思いますけど。 134 ◯股張文化観光部長 このお得に泊まって長崎市応援キャンペーンは、県内の皆様に長崎に来ていただいて、先ほど野口委員がおっしゃったとおり、第1弾は、宿泊プラスの飲食とかお土産でした。第2弾が、また宿泊プラスの今度はお土産と体験みたいに変わってきました。それぞれ、おかげさまで好評なんですけれども、第2弾について、今回、なかなかこういう厳しい状況の中で繰越しというふうなところになっております。そういった意味では、多分お客様がどのぐらい余っているのかとか、そのあたりは大変興味を持っておられると思いますので、ホームページ等で現在の状況と今後の見込みというか、それを随時掲載するような形で、ここに関する応募だとか、周知だとかいうのをやっていきたいと思います。  以上でございます。 135 ◯野口達也委員 ぜひお願いしたいと思います。まだ分からんけん何もせんっていう市民の皆さんもおらすと思うとですたいね。それが分かれば、やってみようかな、買うてみようかなということになってくると思うんですよ。それが市内を活性化することになると思いますんで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 136 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時27分=           =再開 午後2時35分= 137 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第6項社会教育費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 138 ◯股張文化観光部長 最初に、先ほどのお手元に配付しております委員会資料の9ページのほうを再度ご覧いただきたいと思っております。申し訳ございません、9ページのところに観光施設事業特別会計の繰出金の分があるんですけど、9ページの一番上の第7款第1項のところが観光費となっておりますが、商工費でございます。この場を借りて、これについては訂正いただきますとともに、おわび申し上げます。本当に申し訳ございません。  続きまして、第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」の第10款教育費第6項社会教育費についてご説明いたします。  まず、予算に関する説明書のほうでございます。ページ数につきましては、40ページと41ページをお開きください。今回の補正額としましては、40ページの下段の第3目文化財保護費の補正額欄に記載のとおり、3,705万4,000円の減額を計上しております。これは、41ページの下の説明欄に記載のとおり、1.【補助】文化財保存整備事業費補助金の1.伝統的建造物群保存地区に係るものでございます。  続きまして、予算説明書のほうでございますが、70ページのほうをお開きください。こちらのほうは、繰越明許費補正でございます。これは、第10款教育費第6項社会教育費第3目文化財保護費の【補助】文化財保存整備事業費補助金、伝統的建造物群保存地区において3,018万2,000円、その下、【単独】文化財保存整備事業費補助金、各種文化財において225万6,000円を翌年度に繰り越そうとするものでございます。  詳細につきましては、文化観光部から提出しております委員会資料に基づきまして、文化財課長よりご説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 139 ◯大賀文化財課長 それでは、第3目文化財保護費について、委員会資料に基づきご説明いたします。  委員会資料の23ページをお開きください。【補助】文化財保存整備事業費補助金、伝統的建造物群保存地区3,705万4,000円の減額でございます。事業の概要は、1に記載のとおり、国選定重要伝統的建造物群保存地区における伝統的建造物の保存修理に対し、費用の一部を補助するもので、補助率等については、2.事業内容に記載のとおりであります。3.補正の理由でございますが、本予算中、マリア園耐震対策事業について、文化庁との協議で補助対象事業費が減額され、確定したことによるものであります。4の経過に記載のとおり、マリア園については、所有者である森トラスト株式会社がホテルとして活用するため、令和元年度に耐震設計を終え、今年度は耐震補強工事に着手することとしておりました。文化庁も予算を確保した上で、補助対象経費については協議により精査することとしておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で作業が停滞した上、後の協議で予定していた補助対象経費の一部が対象外とされました。こうした経過につきましては、昨年11月市議会の所管事項調査でご報告をさせていただいたところであり、下のスケジュール表に記載のとおり、当初は4月の補助申請、6月の交付決定、9月の着工を予定していましたが、変更後の交付決定が11月となり、その後行われた入札が不調となったため、現在は未契約の状態であります。  資料の24ページをお開きください。5.事業費の表に記載のとおり、当初予算額6,981万6,000円のうち、マリア園に係る補助対象事業費の減に伴い3,705万4,000円を減額補正し、補正後の額を3,276万2,000円としております。6.財源内訳の表には、当初予算額、補正額及び補正後における事業費と財源内訳を記載しておりますので、ご参照ください。  また、資料の25ページには、【参考】といたしまして、文化庁との協議結果をお示ししております。表に主な6つの項目を挙げておりますが、上から3つ目、煉瓦造外壁の鉄骨補強、その下、4つ目のコンクリートスラブ、これは床でございます、及び5つ目の撤去工事につきましては、いずれも主要な構造体が木造から鉄骨造に置き換えられることを理由に、補助対象外とされております。下段に建物の断面図を掲載しておりますが、耐震補強のイメージといたしまして、縦横の青い鉄骨フレーム、赤いクロスのブレース、筋交いでございます、及び一番下、グレーのコンクリートスラブが補助対象外となった部分でございます。  資料の26ページをお開きください。続いて、繰越明許費補正についてご説明させていただきます。まず、【補助】文化財保存整備事業費補助金、伝統的建造物群保存地区に係る繰越明許費3,018万2,000円でございます。これは、ただいまご説明いたしました歳出予算の減額補正も踏まえ、2.繰越明許費の表に記載のとおり、予算現額から今年度の支出予定額を除いた3,018万2,000円を翌年度に繰り越すもので、繰越対象事業は、下の3.事業費のうち、太枠で囲んだ(1)マリア園耐震補強工事であります。その下、4の繰越理由でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響で文化庁との協議が停滞し、国庫補助金の交付決定が遅れたこと、また、交付決定後に所有者が実施した入札が不調となり、工程を含む事業の見直しに相当の日数を要することから、年度内の完了が見込めないためであります。  資料の27ページをご覧ください。5.スケジュールの(1)繰越分につきましては、令和2年度12月に実施した入札が不調となり、現在、再入札の準備が進められていますが、令和3年度において、6月の再入札、7月の着工を目指しており、青い矢印のとおり、繰越額に見合う出来高は8月末までに達成する見込みとなっております。その下、(2)は耐震補強工事全体のスケジュールでございますが、表の一番下、太枠内に記載のとおり、今回変更後は、令和5年12月のホテル開業を目指し、工期が設定をされております。  次に、資料の28ページをお開きください。【単独】文化財保存整備事業費補助金、各種文化財に係る繰越明許費225万6,000円でございます。これは、1の概要に記載のとおり、国などが指定する文化財の所有者が実施する保存整備事業に対し、事業費の一部を補助するもので、2.繰越明許費の表に記載のとおり、予算現額から今年度の支出予定額を除いた225万6,000円を繰り越すものであります。3.事業内容に記載のとおり、令和2年度の繰越対象事業は、太枠で囲んだ(1)国指定史跡、小菅修船場跡における曳揚げ機小屋の実施設計と環境整備及び(2)国指定重要文化財、聖福寺4棟における山門の解体修理と仮設工事でございます。  資料の29ページをご覧ください。4.繰越理由でございますが、まず、(1)小菅修船場跡におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、耐震補強案の検討協議に不測の日数を要し、事業が年度内に完了しない見込みであるためであります。また、(2)聖福寺4棟におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で工事の進捗が遅れ、事業が年度内に完了しない見込みであるためであります。5の事業費内訳には、補助対象ごとに総事業費に対する財源をお示ししておりますが、右から2列目、太枠で囲んだ部分が長崎市の予算額でございます。下段の6には、30ページにかけまして、それぞれ当初と変更後のスケジュールをお示ししております。また、30ページ下段の7には、現況の写真を掲載しておりますので、併せてご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 140 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 141 ◯林 広文委員 マリア園の関係ですけれども、私もこの委員会に来てまだ、環境経済委員会でどういう議論が交わされたのかというのは確認してないんですけれども、少なくとも、このマリア園は、建物としては伝統的な価値があって、非常に重要な文化財であるというのは理解しているんですけれども、今回は森トラストがホテルとして活用するという形で、当然民間投資としてされるという形になっております。その代わり、あくまでも文化財の保存という形の部分は補助をしますよという形になっていますね。今回、要は補助対象外になってしまったんですけれども、鉄骨にする部分とかスラブをする部分というのは補助対象外になったんですが、ということは、この部分については、森トラストが独自に費用負担をされるという形になるのか。その辺のところはどのようになるのか、教えてください。 142 ◯大賀文化財課長 こちらの今回補助対象外になりました部分なんですけど、こちらにつきましては、おっしゃいますように、森トラストが所有者の負担で行うということになります。  以上でございます。 143 ◯林 広文委員 当然、もともと所有権を得るためにお金も出しているでしょうし、また、こういったお金についても、それぞれ森トラストが投資をするという形もあると思います。あとは、もともとこの地区には、都市計画区域でいえば、ホテルを建てる区域ではないと思うんですよね。でも、今回はこの文化財を使ったホテルの活用という形で都市計画区域の変更を行ったと聞いているんですけど、その辺の関係についてはどのような状態だったのか教えてください。 144 ◯大賀文化財課長 おっしゃいますように、こちらは南山手地区になりますが、第一種低層住居専用地域ということで、こちらにつきましては、店舗とか事務所、ホテル、旅館等の建設っていうのができない地区になっております。ここにホテルを建てるということになりますと建築基準法に基づく許可というのが必要になりまして、こちらにつきましては、平成30年3月に許可申請がありまして、その後、公聴会とか建築審査会を経まして、平成30年9月に許可が下りています。ホテルを建てるという部分につきましては、そういう形の中で進めてきております。  以上です。 145 ◯林 広文委員 分かりました。都市計画区域の部分については、文化財課に対して言うことではないんですけれども、市街化調整区域に建てる部分とか、事業者によってはいろんなご要望があるのも全てこの土地計画区域の中ではねつけられて、なかなかうまくいかないというのがあって、こうやってこの地区にホテルで、市長の特別なものがあれば許可するんだなというのを思ったので、すみません、これは、直接審査の部分とは関係ですけれども。  ただ、少なくとも今後は、森トラストはホテルとして収益をするということは、民間の施設でされますし、ただ、この文化財という部分できちんと市として補助する部分の縦分けをやらないと、市民としては一民間企業に利するような印象になりますので、そこの縦分けはきちんとしてほしいというのと、それと、こういう地区に文化財を使ったホテルができるっていうのは1つ観光の目玉という形にもなりますので、そこの部分をしっかり観光の振興として進めてほしいし、なるべく早く建ててほしいなというような思いがありますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 146 ◯中里泰則委員 26ページのところの一番下のところの繰越理由の件で教えていただきたいんですが、新型コロナウイルス感染症の影響で文化庁との協議が停滞をして、国庫補助金の交付決定が遅れたとなっておりますけど、どういうふうに新型コロナウイルスが影響したのかなと、文化庁との協議にですよね。どんな手法を使って協議をしていたのか。そのあたりを教えていただけないかなと思っています。 147 ◯大賀文化財課長 こちらにつきましては、当初の予算の編成の段階で、減額補正のとこで若干申しましたけど、文化庁のほうも要望どおりに予算は確保されておりました。そういった中で、ただ、補助の対象部分については継続して協議するというふうな扱いになっていたわけなんですけど、その後、新型コロナウイルスの関係で全国的に、東京なんか特に厳しい状況になってきまして、事業者はもちろん、東京のほうとのやり取りはするわけなんですけど、あと、それぞれ建築物とか建造物の意匠の関係とか、そういった様々な専門の有識者の方とも長崎市も入って協議をしていくわけなんですけど、その辺がコロナ禍の中でうまく協議ができなかったっていうのが1点あります。何とかそこをクリアし、その結果、交付決定が11月になったんですけど、12月中旬に入札がうまくいけば、何とか今年度中に執行できるんじゃないかというふうな考えでおりました。そういう中で、11月議会では減額補正はせずに、所管事項調査で報告をさせていただいておりました。そういう経過の中で、今回、入札が不調になったことによって、繰越しが確定をしたということになっております。  以上です。 148 ◯中里泰則委員 分かりました。新型コロナウイルスの関係で国庫補助の交付決定が遅れるということがほかにも影響しないのかなって、そういう心配があったもんで、いろんな専門家の方との話し合いがなかなかできなかったということであれば、ほかのところとの影響とは違うと思っていいのかなと思っております。  ただ、私が思ったのが、今後は、今デジタル化というのが大分進んでいきますから、当然オンラインっていう形でいろんな話し合いとかいうのも持たれていくのかなと思ったんですよね。今回、このことを契機に、オンラインでいろいろ協議をしていくということができなかったのかなと思ったもんで、それは今やるべきだという思いじゃないんですけど、できた可能性があったのにできなかったのかなって、ちょっと素朴な疑問があったもんですから聞いたんですけど、一応お話は分かりました。ありがとうございます。 149 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時54分=           =再開 午後2時56分= 150 ◯相川和彦委員長 委員会を再開します。  次に、第11款災害復旧費第2項公共土木施設災害復旧費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 151 ◯股張文化観光部長 それでは、第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」、第11款災害復旧費のうち、文化観光部の所管分についてご説明させていただきます。  予算説明書でございますが、10ページのほうをお開けください。第3表繰越明許費補正の表の中ほどの第11款災害復旧費第2項公共土木施設災害復旧費の【補助】海岸災害復旧費、現年度災害分におきまして、4,000万円の予算を9,200万円に増額するとともに、繰越しを行おうとするものでございます。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づき、世界遺産室長より説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 152 ◯濱本世界遺産室長 それでは、文化観光部提出資料に基づきご説明させていただきます。  資料は31ページをお開きください。【補助】海岸災害復旧費、現年度災害分に係る補正額5,200万円及び繰越明許費についてご説明させていただきます。1.概要に記載のとおり、明治日本の産業革命遺産の構成資産の1つである端島炭坑において、令和2年9月2日に本市へ最接近した台風9号の暴風により護岸が被災したため、原形復旧を行うこととしておりましたが、その後、高島炭鉱整備活用委員会及び国・県と協議や調整を行った結果、さらなる強度を保つ必要性が判明したため、増額補正及び繰越明許費として計上するものでございます。2.事業内容の(1)端島護岸災害復旧工事として、崩落した西側護岸の原形復旧を行うため、現計予算額1,800万円、補正額5,200万円、総事業費7,000万円を予定しております。3.財源内訳につきましては、国庫補助及び災害復旧事業債を充当することとしております。  次に、32ページをお開きください。一番下になりますが、繰越明許費として表中の太枠で囲っています繰越明許額が5,200万円と記載されていますのは、令和2年度10月補正予算において、既に専決処分させていただいた【補助】海岸災害復旧費のうち、当該事業分の1,800万円分が既に繰越明許費として計上されておりますので、今回補正額分の5,200万円と合わせて、実質、総事業費の7,000万円が令和3年度に繰り越されることとなります。4番、繰越理由につきましては、被災の状況から、年度内に事業が完了しないためでございます。この繰越しにつきましては、実際、台風被害につきましては、9月に起こっておりますけれども、その後、国との協議の中で被災のメカニズムを調べる必要があるということで、その調査を行ったり、また専門家の高島炭鉱整備活用委員会の先生方のご意見もいただいたりということで、県・国と一緒に協議を行ってまいりました。最終的には、国の査定が1月の中旬に下りましたものですから、今回、繰越しをさせていただきたいと思っております。  次に、33ページをお願いいたします。5.位置図として、西側護岸の被災箇所を図示しています。上のほう、赤で囲っている部分になりますけれども、外洋側といいますか、外海側になります。写真を右上につけております、ちょっと小さくて見づらいかと思いますけれども、護岸の一部が崩落をしているということで、横幅が大体30メートルぐらいの幅になっております。次に、6.工法でございます。ここにつきましては、左側に当初の工法、右側に変更後の工法ということで記載をしておりますが、まず当初の工法でございますが、こちらにつきましては、この中の赤色の被災部分についてコンクリートの充填を行うということで予定しておりました。護岸の中の一部の赤い部分を予定しておりましたけれども、高島炭鉱整備活用委員会、専門家の方々が入っておられます、それから、国・県との協議を行って、その中でさらなる強度が必要だということ、再度災害が起きないようにということでご意見をいただきまして、それで右のほうの変更の工法ということになっております。こちらのほうは、紫色の濃い表示になっておりますけれども、コンクリートを充填するという一部だけではなくて、その部分の全てを取り外しまして、新たにコンクリートに置き換えるというふうな工法になっております。この方法で強度を増すということになっております。こういったことで、工法が変わったことによりまして、コンクリートの量が210立方メートルから370立方メートルに増えたり、打設する日数が3日に増えたり、撤去をする工事が増えたりということに伴いまして、事業費が増加をしております。  私からの説明は以上でございます。よろしくご審議のほど、お願いいたします。 153 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時3分=           =再開 午後3時4分= 154 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第11款災害復旧費第3項市有施設等災害復旧費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 155 ◯股張文化観光部長 次に、第11款災害復旧費第3項市有施設等災害復旧費のうち、文化観光部の所管についてご説明いたします。  まず、予算に関する説明書のほうでございますが、10ページをお開きください。第3表繰越明許費補正でございますが、表中段の第11款災害復旧費第3項市有施設等災害復旧費の【単独】市有施設災害復旧費、現年度災害分におきまして、表中1,946万2,000円と記載されているうち、文化観光部の分が1,700万円、その分の繰越しを行おうとするものでございます。  詳細につきましては、観光政策課長からご説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 156 ◯中島観光政策課長 それでは、委員会資料に基づきご説明させていただきます。  文化観光部提出資料の34ページでございます。【単独】市有施設災害復旧費、現年度災害分ということで、稲佐山山頂電波塔ライトアップ分でございます。1,700万円の繰越明許費でございます。1.概要でございますが、長崎の夜景のランドマークということで、平成27年度に設置いたしました稲佐山山頂の電波塔へのライトアップに係ります照明器具等が、令和2年7月及び9月の落雷により一部不点灯となっていることから、この照明器具などの復旧を行うとするものでございます。2.事業内容でございますが、(1)及び(2)に記載しておりますとおり、機器・設備の修繕費は1,700万円、施工期間は約5か月を予定しております。また、(3)現状に記載のとおり、修繕が必要な照明器具等につきましては、電波塔の照明器具60台のうち19台のほか、音響機器等がございます。次に、3.繰越明許費でございますが、予算現額3,673万5,000円のうち、今年度改修工事費の支出予定ということになっております1,973万5,000円を除きました1,700万円を繰り越すものでございまして、その財源内訳につきましては、記載のとおりでございます。  資料の35ページをご覧ください。4.繰越の理由でございますが、落雷による機器の被災箇所の特定や調査のほか、他都市で行っているライトアップの落雷対策を参照にしながらの工法の検討なども行いました。そうしたことに日数を要したために、年度内に作業が完了しないということになったものでございます。落雷の被災から被災状況の把握までの経過、令和3年度の復旧作業のスケジュールや作業内容につきましては、資料に記載のとおりでございます。ご参照をお願いいたします。なお、7.保険料についてでございますけれども、稲佐山山頂電波塔ライトアップに係る照明器具、音響機器、制御機器、そういったものは全て全国市有物件災害共済保険に加入しておりまして、復旧に要した費用の一部は保険金により賄われるということになっております。なお、平成30年度に復旧施工を行った際には、記載のとおり、災害復旧の経費2,215万2,000円に対しまして、約97.4%の2,157万7,000円の保険が支払われております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 157 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 158 ◯野口達也委員 ちょっとお尋ねします。この落雷については、何回目かってなるんですか。どうやったですかね。 159 ◯中島観光政策課長 回数的に申しますと、平成29年度から毎年度修繕というところで、落雷の被害を受けているという状況でございます。 160 ◯野口達也委員 ここにあるように、稲佐山の電波塔というのは長崎市民のランドマークみたいな感じで、大阪の通天閣とか東京の東京タワーと一緒で、例えば今回の新型コロナウイルスで赤になったら、あれ真っ赤になっとるばいという形で、本当市民があそこを見ながらいろいろ、勇気づけられたり、注意をしたりという、本当にランドマークになっとると思うんですよ。そういう中で、この費用については、これははよ直さんばいかんと思うとですが、この修理をした後に今後の落雷被害防止というか、その辺の対応はどうなっているんですかね。先ほど言われたように毎年すればランドマークの意味もなくなると思うとけど。 161 ◯葉山設備課長 今後の落雷の対策ですけれども、当初、落雷の対策は一応取っておりました。九州電力から電源を買っておりますけれども、その電線等に落雷の影響で高い電流が流れた場合には保護する設備を設けていたんですけれども、今度の照明器具を点灯する盤から照明器具までのケーブル等には被雷設備を設けてなかったんですよ。これは通常設けない設備なんですけれども、どうしてもこういう雷が多い地区については、そこの照明器具まで雷の影響を受けるケーブルにも高い電流が流れますので、それを逃がすという設備を令和2年8月いっぱいで設置をいたしました。その結果、11月に私も登って確認をさせていただいたところ、その避雷器の動作回数とかも確実に動作しているのが分かりました。その前は60台置いて33台が壊れていたんですけれども、今回それをつけることによって、もう数台、これをつけたから100%雷を防ぐというものではなくて、最小限の被害に済ませるという機器ですので、今後もそのSPDっていう避雷器が働くことによって損害が低くなってきます。ただ、ゼロになりません。ただ、対策を今回取りましたので、今後大丈夫かなとは思っております。  以上でございます。 162 ◯野口達也委員 三十何台から今回も19台にずっと減ってきて、これは自然災害やけんどうにもならんと思うとですけれども、さっきから言うように、本当に長崎のランドマーク的な存在の電波塔ですから、何とかそこんところの被害を極力少なくするようにお願いします。今回つけたことで前回よりも随分よくなったんでしょうけんね。分かりました。よろしくお願いします。 163 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは質疑を終結します。  討論に入ります前に、理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時14分=           =再開 午後3時15分= 164 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。
     これより、第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」のうち、本委員会に付託された部分に対する討論に入ります。何かご意見はございませんか。  それでは、討論を終結します。  これより採決いたします。  第4号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第19号)」のうち、本委員会に付託された部分について、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 165 ◯相川和彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時16分=           =再開 午後3時18分= 166 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第45号議案「土地の取得について」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 167 ◯松浦土木部長 それでは、第45号議案「土地の取得について」につきましてご説明させていただきます。  議案書は、89ページから91ページでございます。本議案は、戸石町において、東工場に係る都市計画決定区域内の民有地の公有化を図るために土地を取得しようとするものでございますが、この土地の購入に当たりましては、予定価格が2,000万円以上であり、かつ、その面積が5,000平方メートル以上であるため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を要するものでございます。所在地は長崎市戸石町55番ほか9筆、面積は1万3,567.45平方メートルでございます。  詳細につきましては、環境部からご説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 168 ◯萩原環境整備課長 第45号議案「土地の取得について」、土木部、環境部提出の委員会資料に基づきご説明させていただきます。  1ページをお願いいたします。1.概要、(1)取得目的でございます。ごみ処理場(長崎市東工場)として既に都市計画決定している計画区域内に残存する民有地の公有化を図るために土地を取得するものでございます。(2)取得しようとする土地の内容ですが、ア.所在は、長崎市戸石町55番ほか9筆でございます。具体的な位置につきましては、お手数でございますが、資料2ページの図、2.民有地の位置をご覧ください。今回取得しようとしております土地は、図の中央上部に今回取得分、敷地2と示しておりますが、枠内の12筆のうち10筆の土地となります。濃く塗り潰しております今後取得予定の2筆につきましては、現在、取得に向け地権者と交渉しているところでございます。  恐れ入りますが、1ページにお戻りいただきたいと思います。続きまして、イ.地権者数でございます。個人の方が5名、法人が1社です。ウ.面積は、10筆の合計で1万3,567.45平米でございます。エ.地目は、全て山林でございます。オ.土地価格は、合計額で1億1,295万4,796円です。なお、取得しようとする土地の一覧につきましては、恐れ入りますが、3ページの3.民有地一覧に掲載をさせていただいておりますので、ご参照いただければと存じます。  たびたび申し訳ございません。1ページに戻りまして、(3)都市計画決定区域の概要です。ア.都市施設の名称は、ごみ処理場(長崎市東工場)、イ.位置は、長崎市戸石町と上戸石町、ウ.面積は、約18万1,000平米となっております。次に、(4)これまでの経過及び今後の予定でございますが、資料2ページの図のほうも併せてご覧いただければと思います。図のほうに示しておりますように、図の中央辺りにグレーの部分で令和元年度に取得した敷地1がございます。都市計画決定をしている計画区域内に残存する民有地といたしましては、今回取得しようとする斜線で網かけをした敷地2のほか、図の左側の上部にあります塗り潰している部分に敷地3がありまして、敷地3についても順次取得をしていく予定としております。資料1ページに記載の経過及び今後の予定ですが、資料記載のとおりでございまして、引き続き、敷地2の残り2筆の地権者との交渉を行うとともに、令和3年度については、敷地3について不動産鑑定等を実施し、その後、土地買収に係る地権者との交渉を実施していきたいと考えております。  説明は以上でございます。 169 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。  それでは、質疑を終結します。  次に、討論に入ります。何かご意見はございませんか。  それでは討論を終結いたします。  これより、採決いたします。  第45号議案「土地の取得について」、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 170 ◯相川和彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩します。           =休憩 午後3時24分=           =再開 午後3時29分= 171 ◯相川和彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、審査の途中となっておりました第11号議案「令和3年度長崎市一般会計予算」を再開いたします。  それでは、第2款総務費第1項総務管理費のうち、文化観光部所管部分の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 172 ◯股張文化観光部長 それでは、第2款総務費第1項総務管理費のうち、文化観光部所管分についてご説明させていただきます。まず、令和3年度長崎市一般会計予算に関する説明書のほうでございますが、ページにつきましては、112ページから115ページになります。  その中で、第1目一般管理費のうち、まず113ページのほうをお開きください。説明欄の上から2行目、9.資料取得管理費の1.資料取得委員会費に40万9,000円を計上しております。これは、長崎市へ寄贈、または寄託の申し込みがなされた資料等の価値及び受入れ可否の判断、または、長崎市が購入により取得する資料等の審査を行う資料取得委員会に係る経費でございます。  すみません、資料が飛びますが、次に、予算に関する説明書の138ページをお開きください。第22目世界遺産推進費でございます。予算総額は2億2,129万3,000円で、前年度当初予算額と比較しますと3,922万2,000円の増となっております。  その主な要因といたしましては、139ページの説明欄でございます。大きな項目の2.【補助】世界遺産保存整備事業費の1.「明治日本の産業革命遺産」において、端島炭坑跡の護岸遺構に関する整備方針検討のための現況調査及び設計を行う費用を計上したことなどによるものでございます。  また、本資料の326ページと327ページのほうに継続費に係る調書として、年度ごとの年割額及び財源内訳などを掲載させていただいておりますので、ご参照いただきますよう、お願いいたします。  詳細につきましては、委員会資料に基づきまして世界遺産室長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 173 ◯濱本世界遺産室長 それでは、第22目世界遺産推進費について、文化観光部提出の委員会資料に基づきご説明いたします。資料のほうが、文化観光部所管分ということで、4ページから17ページまでございます。この中で事業ごとに説明をさせていただきたいと思います。  まず、資料の4ページをお開きください。「明治日本の産業革命遺産」推進費1,437万3,000円でございます。1の概要でございますが、構成資産の適切な保存管理や世界遺産価値の理解促進を図るものでございます。2の事業内容でございますけれども、(1)調査等のア.石綿飛散防止状況調査につきましては、端島島内において、石綿の飛散がないかのモニタリング調査を行うものでございます。令和元年度までの調査につきましては、第7款第1項第4目観光費の端島見学施設運営費により実施しておりましたけれども、令和2年度より、見学施設内の調査は端島見学施設運営費、見学施設以外の調査は本事業で実施することとしております。続いて、(2)周知啓発等でございますが、これは、アからウに記載のとおり、世界遺産の周知と理解促進に必要なリーフレット等の増刷や、アクセス方法及び端島整備基金の周知に係るものでございます。次に、(3)「明治日本の産業革命遺産」世界遺産協議会負担金でございますが、これは関係自治体で構成する協議会への負担金で、協議会が実施する事業に対し、応分の負担を行うものでございます。次に、(4)高島炭鉱整備活用委員会等開催経費として、高島炭鉱の遺構整備に係る委員会及び工法検討会議の開催費を計上しております。次に、(5)事務費等として、旅費、役務費、使用料及び賃借料等の経費を計上しておりまして、その下の大きな3の財源内訳は、記載のとおりとなってございます。  続きまして、5ページをご覧ください。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」推進費2,041万円でございます。1の概要でございますが、潜伏キリシタン関連遺産の構成資産や関連資産である重要文化的景観、長崎市外海の石積集落景観の重要な構成要素の適切な保存管理や世界遺産価値の理解促進を図るものでございます。2.事業内容でございます。(1)構成資産の調査等として、令和2年度に実施しております潜伏キリシタン墓地のレーザー測量の結果を基に、石積に番号を付設するなど、今後のモニタリングに必要な基礎資料を作成するものなどでございます。次の(2)来訪者受入態勢の充実につきましては、構成資産等の説明板を設置するものでございます。(3)周知啓発は、アからウに記載のとおり、リーフレットやガイドマップの増刷を行うものでございます。  次に、6ページをお願いいたします。(4)世界遺産推進事業負担金につきましては、関係自治体が共同で実施する事業について、応分の負担を行うものでございます。潜伏キリシタン関連遺産に関しましましては、2県6市2町という関係自治体がございます。この中で応分の負担をしてございます。次に、(5)外海の石積集落景観整備活用委員会開催経費については、重要文化的景観である外海の石積集落景観の整備等に関する委員会を開催する経費でございます。(6)事務費等につきましては、旅費、使用賃借料、需用費等の経費を計上しておりまして、その下の3.財源内訳につきましては、記載のとおりでございます。起債としましては、過疎対策事業債のほうを活用させていただいております。  次に、7ページをご覧ください。外海のほうの位置図になっております。先ほどご説明いたしました構成資産石積台帳記録や説明板の位置図と説明板のイメージ図、イメージ図は左下のほうに記載しておりますので、ご参照ください。  続きまして、8ページをお願いいたします。世界遺産観光客受入費561万1,000円でございます。1の概要でございますが、世界文化遺産、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産及び明治日本の産業革命遺産に係る観光客受入態勢の整備を行い、来訪者の満足度向上を図るものでございます。2の事業内容でございますが、(1)トイレ及び駐車場維持管理189万3,000円につきましては、外海地区の出津エリア、大野エリアに設置しておりますトイレ及び駐車場の維持管理を行うものでございます。次に、(2)教会守運営費負担金250万円でございますが、出津教会及び大野教会において、訪問者のマナーの伝達や迷惑行為の監視、訪問者からの質問への対応等を行う教会守について、令和元年度以降、行政の負担はなく運営することとしておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による拝観料の収入減に伴い、大司教区側から対応することが難しいということでの報告を受けましたので、一般公開ができなくなることを避けるため、令和3年度において負担金を支出するものです。  次に、9ページをご覧ください。(3)ガイド配置90万円でございます。小菅修船場跡において、土日祝日を中心に地元自治会による構成資産の説明や観光案内を行うものでございます。次に、(4)交通誘導員配置24万2,000円ですが、大浦天主堂周辺において、歩行者や交通車両の案内誘導及び安全確保のため、誘導員を配置するものでございます。(5)事務費等7万6,000円ですが、産業革命遺産ルート推進協議会の総会に参加しようとする旅費でございます。3の財源内訳及び4の事業実施の必要性とその効果につきましては、記載のとおりでございます。  続きまして、10ページをお開きください。【補助】世界遺産保存整備事業費、「明治日本の産業革命遺産」6,000万円でございます。まず、1の概要ですが、端島炭坑は、修復・公開活用計画という計画に基づきまして、平成30年度から30年にわたって優先順位をつけて整備を行うこととしています。ただ、端島は厳しい自然環境による老朽化が著しく、補正予算のときにもご説明したかと思うんですけれども、護岸遺構については、令和2年9月に来襲した台風の影響により、護岸の倒壊が発生しておりまして、越波浸水による島内の洗掘により、今後も遺構の倒壊のおそれがあることから、端島の護岸の補強整備により、機能の向上を図り、護岸の倒壊を防止し、遺跡の保護を図る必要があると考えております。このことにつきましては、護岸の整備ということで、国のほうの支援を受けるということなんですが、これまでそういった支援が、端島という場所に人が住んでいないということで、人命を守るということもなく、なかなか補助がつかない状況が続いておりましたが、ここについて、文化財史跡ということで、国土交通省のほうからどうにか補助のほうが令和3年度以降つくような見通しになってきておりますので、その調査とか設計の費用を上げさせていただきたいと考えております。2.事業内容でございます。(1)端島炭坑跡護岸改良基本設計として1,300万円を計上しています。これは、今年度実施しております端島護岸の作用波力及び越波浸水・排水過程に関する検討業務委託の算出結果を基に構造形式の検討を行っていくものでございます。それから、(2)海側護岸海中空洞部充填工法検討として2,200万円を計上しております。これは、端島炭坑跡の海側の護岸海中部分にある空洞の充填工法を検討するものでございます。それから、(3)護岸現況測量等として2,500万円を計上しております。これは、端島炭坑跡護岸遺構の基本設計のために必要な護岸の現況測量等を行うものでございます。3の財源内訳は記載のとおりでございまして、国庫支出金というところで、米印の1にありますが、社会資本整備総合交付金海岸環境整備事業ということで、3分の1になりますけれども、国の補助を頂くような予定で進めております。  それから、11ページをご覧ください。横広がりのA3の用紙になっております。端島の平面図ということでございますが、図面の上側が外海側、下のほうが内海側ということです。まず、図面上部の上のほうに書いております左上です。1)の護岸改良基本設計については、赤色の点線で示しておりますA断面、B断面、C断面、この3つの断面につきまして、今年度実施しております業務委託の算出値により構造形式を検討してまいります。次に、下段の左側になりますが、2)海側護岸海中空洞部充填工法検討については、これにつきまして、以前も調査を行っておりますけれども、護岸の海中部において空洞が見つかっておりますので、再度、この充填方法について検討を行ってまいりたいと考えております。次に、3)護岸現況測量等につきましては、基本設計のために必要な護岸の現況測量等を行いたいと思っております。特に目では見えない海中部分については、潜水も含めて現況調査を行っていきたいと考えております。  続きまして、12ページをお願いいたします。【補助】世界遺産保存整備事業費、端島炭坑1億220万円でございます。1の概要につきましては、先ほどご説明いたしましたとおり、端島については、端島炭坑修復・公開活用計画に基づいて30年の計画でやっておりますけれども、10年にわたって優先順位をつけて継続費として整備事業を行ってまいります。補正予算の審議の際にご説明させていただいた内容と同じでございます。そして、2の事業費です。これにつきましては、総事業費ということで、26億4,170万円でございます。それから、3の事業内容でございます。(1)第3竪坑捲座跡実施設計は、令和2年度に基本設計を行っておりまして、世界遺産の価値に貢献する第3竪坑捲座跡の工事に向けた設計・積算を行うようにしております。実施設計を行います。そして、令和4年度が工事の予定ということになります。  続きまして、13ページをお願いいたします。(2)入坑桟橋現況調査及び監理でございますが、劣化が著しく、平成28年度に仮設の補強をしているんですけれども、その現況を把握するために、破損・劣化状況などの調査を行うものでございます。このスケジュールでございますが、令和3年度が現況調査、令和4年度に基本設計、令和5年度に実施設計、令和6年度が工事という予定でございます。次に、(3)貯炭ベルトコンベア現況調査は、支柱8か所の現況を把握するために、破損・劣化状況などの調査を行うものでございます。ここにつきましては、8本あるんですけれども、9月の台風で1本の一部が崩壊したというふうなところもありますので、しっかり調査を行って、改修を行っていきたいと考えております。次に、(4)、(5)です。こちらは、資産の維持管理のための定点カメラの観測や樹木等の伐採を行うものでございます。4.財源内訳は、記載のとおりでございます。こちらも過疎債のほうを充当させていただきたいと思っております。  次に、14ページをお願いします。こちらは、継続費のご説明の際に使わせていただいた資料と同じでございますけれども、令和3年度に行う事業ということで、グレーで網かけをしている部分、例えば左下の第3竪坑捲座跡というところ、それから入坑桟橋というところ、左下のところにありますけれども、こちらのほうを行っていきたいということです。それから少し右に行きますと、今度はドルシックナー、貯炭ベルトコンベアーということで、貯炭ベルトのほうも行っていきたいと考えております。順次、年度を替えながら整備を行っていきたいと思っております。  続きまして、15ページのほうをお願いいたします。【補助】世界遺産保存整備事業費補助金、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」1,769万9,000円でございます。1の概要でございますが、潜伏キリシタン関連遺産の関連資産を適切に保存管理するため、所有者が実施する整備事業に対する補助を行うものでございます。2の事業内容でございますが、(1)大平作業場跡整備事業として1,028万3,000円を計上しております。これは、所有者が実施する外海の大平地区にありますド・ロ神父ゆかりの遺構である大平作業場跡の整備に対する補助でございまして、台風より前ですけれども、昨年の7月の大雨で一部が崩落した開墾地の石垣の復旧に要する経費や、今後工事予定の活用施設の設計費などに対する補助を行うものでございます。次に、(2)石積み(ネリベイ)建物整備事業741万6,000円につきましては、所有者が実施する外海地区特有の石積み建物の整備に対する補助で、工事及び工事監理に関する経費の補助を行うものございます。この(1)、(2)、いずれも所有者の負担は17.5%ということになっております。  それから、16ページをお開きください。16ページは位置図ということで、大平作業場跡の場所であるとか、石積み建物の整備事業の場所、右下のほうにはそれぞれの写真を掲載しております。  そして、17ページになります。上のほうにスケジュールということで、工程を書いてございます。令和4年度まで工事は続きますけれども、令和3年度に行う事業としてご説明させていただきました。それから、その下のほうには整備の平面図を記載させていただいております。  私からの説明は以上でございます。よろしくご審議のほど、お願いいたします。 174 ◯相川和彦委員長 これより質疑に入ります。 175 ◯武次良治委員 説明を受けて確認ですけれども、教会守運営費負担、これは令和3年度においてということで資料のほうにもありますけれども、令和3年度限りということで理解しとっていいのか。それともう1点は、一番最後のほうに説明がありましたネリベイの個人負担17.5%と定めた根拠といいますか、その辺の背景について説明願えますか。 176 ◯中島観光政策課長 私のほうからは、教会守の件でございます。教会守はもともと平成30年度からは自走すると。大司教区のほうで実際やっていただくという約束でスタートして、実際、平成30年度は大司教区のほうで自らやられておりました。平成31年度もそうなんですけれども、この新型コロナウイルスの状況の中で運営経費が不足して、そうなると教会守の運営ができないということになります。そうしますと、中の一般公開につきまして諦めざるを得ないという状況になってまいりますので、それはいかがなものかというところもございましたので、今回、令和3年度につきましては、長崎市のほうでおよそ半分負担するというところで決めたわけでございます。  武次委員がご質問の今後はという話でございますけれども、まずは令和3年度支援をすると。令和4年度以降については、この新型コロナウイルスの状況がどうなるか、どこまで続くか分からないということもありますので、今後、県・市・大司教区交えて協議をしていきましょうということになっております。  以上でございます。 177 ◯濱本世界遺産室長 武次委員からのご質問の中で、ネリベイであるとか、こういった工事に関しまして、所有者の方の負担17.5%というのがどこで決まっているのかというふうなご質問かと思います。これにつきましては、重要文化的景観の要綱がありまして、17.5%というよりも、例えば所有者以外の市・国・県、ここの負担が82.5%と決まってございます。足していくと40分の33っていうふうな数字になるんですけれども、これが82.5%でございまして、それを差し引いた残り17.5%が所有者の方の負担ということでございます。  以上でございます。〔発言する者あり〕すみません。要綱のほうで決まっておりますので、後でそれをお持ちいたします。 178 ◯武次良治委員 私が聞きたいのは、17.5%、そっちは国の云々というくだりがありましたけれども、逆に言えば、残りの分、82.5%を全て長崎市が持たなきゃいけないのか、出さなきゃいけない根拠、その辺がどこなのか、それを知りたいなということなんですよ。国の補助があったりとかなんとかいう中で個人の負担が17.5%というのは分かるんですけれども、残りが全て長崎市の負担でしょう。だから、その点が何でそこまでしなきゃいかんのかなと。これが世界文化遺産の構成資産の1つであるとかいうので、ほかに補助等もない、だからそれを個人に求めるのは酷だから、こんだけ高い補助率としてやっていきます、保存していきますよというようなことなら十分理解できるんですよ。ただ、この資料を見ただけではその辺が分からないもんだから、教えてくださいということなんですよ。 179 ◯濱本世界遺産室長 説明が不足しておりました。申し訳ございません。この資料につきましては、市の補助ということで、82.5%と書いているんですけれども、この中で国からの補助が50%、そして県の補助が20%ということで、82.5%のうち市の補助は12.5%になってございます。申し訳ございません。 180 ◯武次良治委員 下の財源内訳を私も見てなかったんですが、これからすると、市の補助じゃなくて、補助金がそれぞれあるじゃないですか。市の補助82.5%としとれば単独だと誰だって思いますよ。違います。 181 ◯濱本世界遺産室長 武次委員がおっしゃるとおりでございます。財源内訳のところには国庫支出金、県支出金ということで記載をしているのに、上のほうには市補助という形でまとめて書いてございます。申し訳ございません。 182 ◯武次良治委員 分かりました。それから、教会守のほうなんですが、今後については、はっきり分からないようなお答えでした。私は、こんなのにどんどん負担をしていくっていうのはいかがなもんかなという気がしているんですよ。教会堂に関しては、五輪教会堂もあるし、頭ヶ島か、あれもあるし、野崎島にもあるし、江上教会堂もあるし、そういったところなんかはほとんど無人であったりとか信者の方々が定期的に一定時間だけ行ってお守りしとると。今、それを担う人がいなくなってきて大変な状態になっているよということまでは分かっているんですが、こういうふうにほかの教会堂辺りでも同じような形でやっているのか、その辺の疑問があったもんだから、その辺の足並みというのは当然必要だろうし、1つの考え方、方向性として、長崎市だけがあまりにも手厚くし過ぎとるようじゃちょっと困ったもんだなというような気がしたもんですからお尋ねしとるんですが、その辺はいかがですか。 183 ◯中島観光政策課長 今、武次委員がおっしゃられたように、例えば江上、黒島、頭ヶ島、そういったところにつきましては、それぞれ、我々と同じように自治体が支援をするということでやっております。ただ、支援をするのが、運営経費全額するのか半額するのかとかいうのはそれぞれの自治体と大司教区との協議の上で決めるというふうな形にはなっておりますけれども、我々が県とお話をしたときには、少なくとも50%を行政が負担するというところで足並みをそろえましょうという話をさせていただいたというところでございます。  以上でございます。 184 ◯武次良治委員 もう最後にしますけど、大体その辺は足並みそろえていくということであればそれで了としますけれども、この説明にあるのが、教会付近に一定時間常駐しというようなこと、どんな形なのかなと、その辺がはっきり見えないんですね。その割には500万円も果たして要るのかなと。500万円というのがどうなのかなと。これだけ費用としてかかるのかどうか。何にこれだけ要るのかなという疑問が湧いとるんですが、その点について、よろしくお願いします。 185 ◯中島観光政策課長 確かに、こちらの金額につきましては、長崎の場合でいくと、出津教会、大野教会の教会守にこれまで大司教区がそれぞれ支払いをしてきた運営経費ということでございまして、主には人件費ということでございます。ちなみに、従事者といいますか、人数でございますけれども、出津教会の教会守が4名、大野教会が3名ということで、この方々が交代で出ているというふうな形になっておりまして、ほぼ1日現場にいて、マナーの伝達、迷惑行為の監視、そういったものをやられているということで伺っております。そのほか、細かいところでいきますと、事務的な文房具品とかの経費も入っておりますが、主には人件費ということで話を聞いております。  以上でございます。 186 ◯武次良治委員 すみません。最後にしますと言いましたけれども、1点だけ。聞いておりますということでなくて、当然負担金として出すわけですから、その辺の積上げというのはしっかり確認した上で、それが妥当なのかどうか。公費負担すべき範囲というのをしっかり見定めた上で負担金を出していくと。大司教区のほうでこれだけ出しとったから、そしたら半分見ましょうというもんじゃないと思うんですよ。公費をあくまでも充てるわけですから。その辺はしっかり見定めていただきたいなと思います。そうせんと、無人のところと、今でも教会として使われているところ、これは当然違うと思うんですよ。使っとるところは自分たちで管理運営を当然やっているはずですよね。それに対しても半分出します。もう今はあまり使われてないというような教会堂もあります、そこも半分出します。これもまた変なもんだなという気がするんですよ。通常使っとる部分については、当然そこの責任において管理はしていただくものであって、果たして、それに公費を投入していくというのがどこまで出していいのか、これは慎重に判断していかんといかんじゃないかなと。世界遺産の構成施設だからということで、ただ単純に出していくというのはいかがなもんかなと。今、政教分離の問題もあってますよね。それの維持管理ということで、これを出していくことが果たしてどこまでが許されるのか。もうちょっと慎重に考えていただきたいなと。これは意見としておきますので、あとは結構です。 187 ◯林 広文委員 今長崎市、2つの世界遺産ということで、明治日本の産業革命遺産、潜伏キリシタンの関連遺産ということで、2つ抱えているわけでございます。この価値をしっかり守って、また発信もしていくということで、この価値が失われてしまえば当然世界遺産から外れるということも十分あり得るわけでございますので、これをしっかりと推進していくっていう形の経費でございますので、効果的に使っていただきたいと思っております。その中で1つ、少し予算の本筋から外れるかもしれませんけれども、明治日本の産業革命遺産を世界に発信していくという、もちろん4ページにある周知啓発っていう部分は世界遺産を周知しますということで、基本的には国内向けなのかなと思うんですけども、明治の日本でこれだけのことを成し遂げたっていう価値というのを世界に正しく発信するというのは非常に重要なことだと思います。1つ懸念は、まだほかの国からは、世界遺産になるときに日本の認識とは違いますけども、ある時期に他国の労働者の部分では、この端島について、少し異なった見解を持っている国があって、そこについて、いまだにいろんなけちをつけるというか、そういったこともやっておりますので、そこについては、これは少し国のほうにかかってくるんですけれども、でも構成資産を持っている長崎市としても正しくこのことを世界に発信しないと、間違った方向に行って誤解が広がるのは私は非常に残念だと思っているんですよね。どこの国かというのは言いませんが、今、長崎市がこうやって推進している限りは、世界に向けて正しい情報、こういうことだったんだっていうのをしっかり発信するべきだと思うんですけれども、この点についてはどうでしょうか。 188 ◯濱本世界遺産室長 林委員の世界遺産の価値の世界に向けた発信ということだと思います。まず、明治日本の産業革命遺産につきましては、全国で23の資産がございまして、実はまとめて一緒に情報発信をしていこうということで、鹿児島県のほうが事務局をしておりまして、それぞれ応分の負担をしながら発信をしていくというふうなことが1点ございます。ただ、そうは言いながら、エリアごとの情報発信ということがございますので、今、長崎市では、グラバー園の中にございます第2ドックハウスのほうでパネル等の展示はやっているんですが、そこにつきましても、まだまだ外国語表示であったりといった部分が不足している部分もございます。  それから、全体的な取りまとめとして、東京のほうに産業遺産情報センターというのができたのが一応昨年の3月末なんですけれども、新型コロナウイルスの影響がございまして、6月中旬ぐらいからの開館になっておりますが、そちらで23資産まとめて情報発信をするということでなされております。ただ、それだけではなくて、委員おっしゃられたように、長崎市としてどれだけ世界に向けて発信していくか、ここについては、今後とも考えながら行っていきたいと考えております。  以上でございます。 189 ◯林 広文委員 分かりました。今答弁ありました産業遺産情報センター、この展示内容についてクレームが今ついているということで、ここについては、自治体ではありますけども、長崎市としてしっかりとした発信をこの産業革命遺産の中でしていくことがこういったところの解消に、正しく世界の方に知ってもらうというふうにつながっていくと思いますので、ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。  以上です。 190 ◯山崎 猛委員 ちょっと教えてください。この大平作業場跡とかネリベイのところの所有者っていうのは、どなたが所有者になっているんですか。分からないですけど。 191 ◯濱本世界遺産室長 まず、大平作業場跡というんですけれども、こちらのほうは、ド・ロ神父からの流れがございます。そこはお告げのマリア修道会の所有でございます。そして、石積みのネリベイ建物っていうのは、個人の方の建物でございます。そこの母屋といいますか、建物と横の倉庫、こういったものは個人の方の持ち物でございます。  以上でございます。 192 ◯山崎 猛委員 ありがとうございます。この間一般質問をさせてもらったんですけど、聖福寺は国の重要文化財でしたけれども、あそこでも言わせてもらったんですけど、5%もさることながら、個人の負担っていうのが大変だと思うんですよね。壊すわけにもいかないし、別に使うわけにもいかないし、それでお金だけ払えって言われて、本当に大変だと思うんですよね。ですから、今、林委員も言われましたけれども、入場料を取っているかどうか知りませんけれども、何か生み出して助けられるようなことを、ただ世界遺産でっていうよりも、世界遺産を守るためにもそういうふうなことも今から知恵を出していかなければ維持できないんじゃないかなと思うんですよね。一般質問でもお願いしましたけれども、そういう仕組みをぜひ早急に手をつけられたほうがいいと思いますので、要望しときます。 193 ◯柿田 正委員 不勉強なところで教えていただきたいものがあって、お願いします。1-1の「明治日本の産業革命遺産」推進費の4ページの(4)高島炭鉱整備活用委員会についてなんですけれども、この委員会がいつからどれぐらいの検討をなさってきているのかと、今年6回を予定されていて、そのうち4回は東京ということで、どういう検討の予定になっているのかを教えていただけたらと思います。 194 ◯濱本世界遺産室長 高島炭鉱整備活用委員会の件だと思いますが、この委員会につきましては、長崎市の附属機関ということでなっておりまして、平成26年の3月に設立ということでございます。明治日本の産業革命遺産は平成27年に世界遺産登録をしておりますので、その前の段階で設置をしたということでございます。そして、メンバーは9人いらっしゃいまして、皆さん学識経験者の方でございます。東京大学の先生をはじめ、そういった方々でございます。  それから、開催につきましては、令和2年度のお話になりますけれども、新型コロナウイルスの関係がございまして、東京に行ってという会議はできておりません。ただし、オンライン上の会議ということで、今年度は3回ほど開催しております。そういった状況になっております。工法会議というのは、高島炭鉱整備活用委員会の前段の会議になりますもんですから、セットになっておりまして、こちらのほうは1回でございます。  令和2年度実績は以上でございます。 195 ◯柿田 正委員 現在の検討の状況というのは、どういうことを検討なさっていただいていて、その後に工法検討等も書いてあるんですけれども、どこまで進んでいるのかなというのを教えていただければ思います。 196 ◯濱本世界遺産室長 この委員会におきましては、例えば生産施設を整備する、今でいえば第3竪坑捲座の整備というのをやっていくんですけれども、その設計を行う前に委員の皆様のご意見をいただいて、こういった工法で大丈夫なのかとか、文化財として何か抵触する部分はないのかとか、当然たたき台といいますか、案は長崎市のほうでつくりますけれども、そちらのほうをもって諮っていくということで、順次ずっと開催をしているような会議でございます。先日も1回開催したんですが、今現在、第28回ということで開催をしております。  以上でございます。 197 ◯股張文化観光部長 少し補足させていただきますと、令和2年度の例でいきます。この高島炭鉱整備活用委員会の去年の12月に開催した分については、1つは、その前に台風がございましたので、その台風の状況と災害復旧、その具体的な対応について、まず我々の案を示して、そこにご意見をいただくというふうなものが1つ。それから、瓦礫の飛散防止の話も今回予算でさせていただきました。そこの部分の技術的なもの、それから根固めブロックの災害復旧ということで、これについても同時進行でご意見をいただいております。もう1つ、今年になってからですけれども、先ほど課長が言った、新年度に向けて第3竪坑捲座の補強班というのを、具体的に技術的に高い部分がありますので、様々な専門分野、例えば近代史だとか、建築史だとか、史跡整備の方だとか、そういった方々にご意見をもらっているという状況です。さらに具体的なものは工法検討会議というものが1つあって、そこについては、補強案の具体的な技術的なものについて、どういう見地で、どういう観点で、どこまでの調査をすればいいのかというふうなことなどの意見をいただいております。これについては、今後も十分意見をいただきながら、我々の適切な工法検討につなげていきたいと思っております。  以上でございます。 198 ◯柿田 正委員 よく分かりました。ありがとうございます。東京と長崎になるのかなと思うんですけれども、委員の方、9名の中でどういうふうな割合でしょうか。 199 ◯濱本世界遺産室長 こちらの委員、9名いらっしゃるんですけれども、長崎の方はいらっしゃいません。東京の方が7名いらっしゃいまして、お一人の方が九州大学の方なので福岡の方、もう1名が和歌山の方ということになってございます。  内訳は以上でございます。 200 ◯柿田 正委員 分かりました。ありがとうございます。予算が450万円って結構な金額だったので、どういうふうな形なのかというのを知りたくて質問させていただきました。ちょうど新型コロナウイルスのこういう状況ですので、多分またリモート関係でなるかなと思うんですけれども、ぜひとも回数をしっかりとやって、残す方向でやっていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
    201 ◯中里泰則委員 今回のこの議案の中でも幾つか世界遺産に関わる構成資産の維持管理について議案が上がってきておりますけど、中にはあまり人気がないところも幾つかあろうかなと思うんですが、今回出てないところ、そういったその他の構成資産の維持管理はどうされているんですかね。今回は外海の方面とか、大浦天主堂とか、グラバー園だとか、そういったところの維持管理とかいうのは、こうやって予算つけて、こんなふうに維持管理していきますと、補修していきますとなっていますけど、それ以外のところの明治日本の産業革命遺産、潜伏キリシタン関連遺産、そういったところの維持管理の今の現状を教えていただけませんか。 202 ◯濱本世界遺産室長 委員お尋ねの件は、2つの世界遺産、潜伏キリシタン関連遺産のほうもだし、明治日本の産業革命遺産もということだと思います。明治日本の産業革命遺産におきましては、長崎市内に8つの構成資産がございます。それにつきましては、長崎市が所有している分もあれば、三菱重工が所有している敷地内にある分が、ジャイアント・カンチレバークレーンとか、占勝閣とか、史料館とかありますんで、そういったところは所有者である三菱重工のほうで維持管理をしていただいているところでございます。長崎市が所有している分については、当然長崎市が整備、維持補修を行うということでしておりますけれども。あと潜伏キリシタン関連遺産のほうのお尋ねだと思います。こちらについては、例えば外海のほうでいきますと、恐らくド・ロ神父記念館であるとか、歴史民俗資料館であるとか、出津の救助院であるとかいうところになるかと思いますが、それぞれの団体、先ほど申し上げたお告げの聖母マリアさんも持たれている部分がありますので、団体のほうで維持管理をされておりまして、それについて、一応私どものほうで、例えば災害等あればご連絡を差し上げて、大丈夫ですかということで、連携を取っているというような状況でございます。 203 ◯大賀文化財課長 世界遺産室長が今申し上げました維持管理につきましては、基本的には所有者のほうでやるわけなんですけど、例えば、先ほど文化財保護費の補正予算のほうでもご説明をいたしましたけど、小菅修船場跡、こちらにつきましても世界遺産の構成遺産になっておりますけど、例えば、あそこは曳揚げ機小屋の実施設計を今やっていますけれども、そういう大きな整備をするというときには国の補助制度もありますので、そういう補助制度を活用して、長崎市・県も協調しながら負担をして整備を行っていくということでございます。通常の維持管理は所有者のほうで行っております。  以上です。 204 ◯中里泰則委員 分かりました。構成資産の中でも、観光客の方が見に行くところと、なかなか足を運ばないところと差が出てきているんですけど、構成資産という意味合いでは同じ立ち位置だと思っていますんで、しっかり管理をしていただきたいなと思っています。  その中で、4ページの2の事業内容の(1)調査等のイのところで、北渓井坑跡の松くい虫による枯れ葉対策ということが出されておりますが、この松くい虫対策っていうのは、ここの周辺だけやるんですかね。ある意味、高島全体に被害が及んでいますから、ここだけやっても意味がないのかなと思ったもんですから、松枯れ対策の考え方をもう少し詳しく教えてもらえませんか。 205 ◯濱本世界遺産室長 委員おっしゃられたとおり、北渓井坑跡近くだけではなくて、高島の中で松枯れが起こっているというのを認識はしております。私どもは、世界遺産ということで、北渓井坑跡から海を臨む風景、そこの昔の古写真にもあるんですが、そこに松がこうかかっていまして、そういったものをなるべく残していこうというふうなことで、そこにある松について、一応松枯れしないような薬剤を散布したり、そういったことをしながら、ある意味寿命を延ばすというんでしょうか、そういった形で行っております。島全体のことについては、申し訳ございません。私のほうで把握はしておりません。 206 ◯中里泰則委員 恐らくこれは南総合事務所の所管になるのかなと思っていますが、私も何回か見に行ったことがあるんですけど、辛うじてどうにか生き残っているのかと。それじゃなかったら、何本かは少し被害もあっているのかなと、そういったふうに見えたんですよね。ですから、世界遺産室としてはそこまでしかできないかもしれませんけど、世界遺産の構成資産の周辺の景観を守るっていうのであれば、南総合事務所とも連携して、島全体をどうするのかと。そこだけ守っても、いずれは全部松くい虫の被害が及ぶと思うんですよね。そしたら島全体として考えるべきだと思いますし、地域センター、前の行政センターの頃からここは被害があっとるよというようなことは言われていたと思うんですよね。そしたら、正直、今さら何をというのが私の中であるんですけど、今さらでも、やらないよりかはやったほうがいいかなと思いますんで、北渓井坑跡周辺だけでなくて、島全体として、その辺はぜひ南総合事務所と連携して考えていただきたいと思います。 207 ◯林 広文委員 すみません。聞くのを忘れていました。補強整備ということで、10ページの護岸の改良の件なんです。先ほど補正予算のときは、もう壊れてしまったんで、災害復旧で補強をするということで8割の国庫補助がついていたと思うんですけど、11ページにありますけども、膨大な護岸があって、恐らく外海のほうはもちろん被害は受けやすいし、全体的にこの護岸をどうするかというのは非常に大きなテーマで、端島で継続費で10か年ぐらいかけてやる分については、護岸の補強というのは入ってないんですよね。そうなると、今回は工法検討とかありますけれども、どのぐらいの金額になるのか予想もつかんで、このままいけば、今、国が3分の1しか見ないということで、あとは過疎債も使っているんですけど、どのぐらいの規模になるのか。また、長崎市がこの護岸を壊れないように補強をするっていう経費をこのままするっていうのは非常に財政的にも重荷になると思っているんですが、どのように考えてらっしゃるのか教えてください。 208 ◯濱本世界遺産室長 林委員おっしゃられたとおり、護岸は島を守るということで重要なことだと認識をしております。その中で、この護岸の整備、島1周が大体1.2キロメートルございますが、これを整備していこうということになりますと、まず端島の整備ということで、平成28年度に計算している数字ですけれども、全体整備費が110億円と出しております。そのうち護岸整備には40億円かかるということでございます。継続費のときにご説明させていただいた分は護岸の費用を除いた70億円になりますけれども、それは前期で行う10年間の分ということで、二十五、六億円ということでご説明をさせていただきました。やっと国のほうの補助が、3分の1ですけれども、これまでなかったものがつくようになりましたので、この率を上げるということはまず難しいだろうと思いますので、あとは、国だけではなくて、県のほうにも少しご支援をいただけないかというふうなご相談を続けていこうかなというところはございます。なおかつ、有利な過疎債、これも使いながら、長崎市の負担を増やさないようにということで考えております。  以上でございます。 209 ◯林 広文委員 分かりました。確かに、台風で被災して壊れたら8割補助で修繕できるわけですから、でも、多分放っとけば、恐らく大規模な崩落が起きた場合は島の形状自体が変わるようなことも想定されますので、これはこの方向性でしっかり検討をして、護岸の補強を全体的に行うっていうのは正しい選択だと思います。ただ、今の段階で40億円もかかるということは、今後のいろんなことを考えると、さらにこの金額が上がっていくことも予想されますので、まずは県からもしっかりと支援を引き出すというか、県もこの世界遺産に関わっているわけですから、県との交渉、そして、できたら国にもう少し補助率を上げていただくような取組っていうのは必要だと思いますので、これは行政だけじゃなくて、私たちのほうでもしっかりと進めていく。また、県・国への働きかけというのも必要になってくると思いますんで、とにかく大事なことなんですけれども、とてもじゃないですけど、長崎市だけでするのは難しいと思っておりますので、今後、しっかり推進をしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 210 ◯股張文化観光部長 この護岸の部分につきましては、先ほど申しました約40億円ぐらい、これまでの試算でそのくらいございます。優先順位、島を守るということからしますと、これを前倒しにすべきかなと考えておりまして、今回、この予算の中で、工法検討、基本設計ということで上げさせていただいております。当然ながら、ここには予算を伴うということでございます。国のこの3分の1というメニューにつきましては、これまでもなかなか話がまとまらなかった中で、どうにか知恵を絞っていただいて3分の1というふうなところが出ておりますので、少なくともここは確保するという話と、あともう1つ、過疎債につきましても、今回期間が延びましたので、ここの充当についても、国あるいは県から最終的に来ますので、県についても引き続き要望していきたいと思っております。なお、残りの部分ですけれども、それについては先ほど課長がご説明しましたように、県に応分の負担と申しますか、そこは積極的にやっていきたいと思います。当然、市政問題協議会等の場もございます。例えば、そういった場で、我々も含めて、議会の皆様も含めて、ご要望したりとかいうことも含めて、ぜひお力をいただきながら、ここは対応していきたいと考えております。  以上でございます。 211 ◯相川和彦委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  これをもちまして、本日の委員会を散会いたします。  次回の委員会は3月1日午前10時から当委員会室で行います。           =散会 午後4時34分=  長崎市議会委員会条例第28条第1項の規定により署名する。         環境経済委員長 相川 和彦 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...