〔「異議なし」と言う者あり〕
12
◯議長(
五輪清隆君) ご異議ないと認めます。
よって、今
定例会の会期は20日間と決定いたしました。
なお、会期中の日程につきましては、お手元に配付いたしております日程案のとおりご了承をお願いいたします。
次に
日程2
議第1
号議案 吉原日出雄議員に対する辞職勧
告決議について
を議題といたします。
本件につきましては、
地方自治法第117条の規定により除斥の必要がありますので、18番議員の退場を求めます。
〔
吉原日出雄君退場〕
13
◯議長(
五輪清隆君) お諮りいたします。
本件につきましては、
委員会付託を省略することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
14
◯議長(
五輪清隆君) ご異議ないと認めます。
よって、議第1
号議案につきましては
委員会付託を省略することに決定いたしました。
提出者の説明を求めます。31番
梅原和喜議員。
〔
梅原和喜君登壇〕
15 ◯31番(
梅原和喜君) ただいま議題となりました議第1
号議案「
吉原日出雄議員に対する
辞職勧告決議について」
提案理由を申し上げます。
吉原日出雄議員においては、昨年、平成27年度及び平成28年度の
政務活動費から支出した
ガソリン代に関して、他人の領収書を使い計上したものであることが判明しております。私
たち長崎市議会は、この不正の事実を重く受けとめ、平成29年6月
定例会におきまして
辞職勧告決議を
全会一致で可決いたしました。その後、昨年8月25日には、実際には利用していない
鉄道運賃を含め、市長において
虚偽有印公文書作成及び行使並びに詐欺の疑いで
長崎警察署に告訴がなされ、本年4月20日には、同署から
長崎地方検察庁に対して
書類送検がなされております。市民の代表としての
市議会議員の品位と名誉を害する行為により、議会・議員に対して市民から苦情や苦言が多数寄せられる中、今日までみずから議員の職を辞することなく在職し続けていることは、まことに遺憾と言わざるを得ません。
吉原日出雄議員は、不正問題が表面化して以降、ほかに不正の事実はない、意図的なものではないと弁明し続けていました。それにもかかわらず、本年5月15日の本人からの説明によれば、同署の調べにおいて、告訴された事実のほかにも、平成28年度の
政務活動費において、実際には利用していない鉄道、バスの運賃を受け取っていたもの4件や、
政務活動費としての支出を認めていない
オイル交換代等を
ガソリン代の名目で支出していたもの6件について指摘され、その事実を認めております。さらに、5月18日に正副議長が面談した際には、ほかに不正に取得したものは間違いなくないと断言していたにもかかわらず、そのわずか5日後の5月23日には、それまでの主張から一転し、平成29年度の
政務活動費について、平成28年度と同様に不正に旅費を取得していたものが5件あることを申し出ております。そして、この5件には、昨年の
議員辞職勧告、さらには市長の告訴の後に行われたものも含まれております。
今回、次々と新たな不正が発覚したことにより、
吉原日出雄議員がこれまで不正の事実を隠蔽し、その
場しのぎの虚偽の発言を繰り返していたことが明らかになっております。そして、勧告後、告訴後においても不正に及んでおり、反省しているとは言い難く、これらの事実は、市民や
長崎市議会に対する
背信行為としか言いようがありません。
吉原日出雄議員の一連の不誠実な行為は、
長崎市議会に対する市民の信用を大きく失墜させたものであり、断じて許されるべきものではありません。また、法令、
条例を遵守し、良識を持って市民の模範となるよう行動することが求められている
市議会議員としての資格に欠けるものと判断せざるを得ず、今後も職務を継続することについて、到底市民の理解を得られるものではありません。
よって、
吉原日出雄議員においては、昨年に引き続き二度にわたるこの
辞職勧告決議を私
たち長崎市議会の総意として重く受けとめ、速やかに
市議会議員の職を辞することを強く勧告するものであります。
以上、案文につきましては、お手元に配付しておりますとおりであります。よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
以上で
提案理由の説明を終わります。=(降壇)=
16
◯議長(
五輪清隆君) これより、質疑、討論を行います。16番
内田隆英議員。
〔
内田隆英君登壇〕
17 ◯16番(
内田隆英君) ただいま議題となっています
吉原日出雄議員に対する
議員辞職勧告決議案に賛成の立場から、
日本共産党を代表して意見を申し上げます。
吉原日出雄議員は、昨年6月議会において、他人が給油した
ガソリンの領収書を使い
政務活動費を不正に受給したことが発覚し、
議員辞職勧告決議案が提案され
全会一致で可決されましたが、いまだに辞職せずに議員を続けています。
今回、新たに
政務活動費運用マニュアルに違反し
自家用車で視察を行いながら、
JR利用料金を請求し不正に市民の税金を詐取していました。しかも驚くことに、昨年8月に長崎市から
政務活動費の
不正受給で告訴された後も違反である
自家用車での視察を繰り返し、
JR利用料金等を請求していたことがわかりました。
自家用車で行くと
高速料金がかかる、その料金はJRの
利用料金と余り変わらないなどとみずからの
不正行為に対し何の反省も示さず、
違反行為を正当化しています。
長崎市議会議員政治倫理条例第4条第4号には、市民の代表として、その品位と名誉を害するような一切の行為を慎み、その職務に関し、不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないことと定められています。しかし、
吉原日出雄議員の行ってきたことは、不正の疑惑どころか
不正そのものです。そして、議会と全ての議員の名誉を著しく失墜させてしまいました。このことは、
議員辞職を求められても仕方がありません。今回、この決議案が可決されると戦後
長崎市議会で任期中に二度も
議員辞職勧告決議を突きつけられる初めての議員となります。この現実を真摯に受けとめ、みずからの
不正行為を認め、かつ反省し
議員辞職を決意することを強く求め討論といたします。=(降壇)=
18
◯議長(
五輪清隆君) 質疑、討論を終結し、ただいま議題となっております議第1
号議案「
吉原日出雄議員に対する
辞職勧告決議について」を採決いたします。
本案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
19
◯議長(
五輪清隆君)
起立全員であります。
よって、議第1
号議案は
全会一致をもって可決されました。
吉原日出雄議員の入場を求めます。
〔
吉原日出雄君入場〕
20
◯議長(
五輪清隆君) ただいま可決されました決議につきましては、これより
吉原日出雄議員に対し、
議員辞職の勧告を行います。
吉原日出雄議員におかれましては、演壇の前にお進みください。
21
◯議長(
五輪清隆君) ただいま、
全会一致で
吉原日出雄議員に対する
辞職勧告決議を可決いたしました。あなたは昨年6月に
政務活動費の
不正受給で辞職勧告を受けたにもかかわらず、さらに8月の市長の告訴後にあっても同様の不正を行ったことや、その
場しのぎの虚偽の発言を繰り返すという行為は、長崎市民や
長崎市議会に対する
背信行為であり、断じて許すことはできません。
長崎市議会全議員の総意のもと、ここに二度目の辞職勧告を決議しましたので、速やかに
長崎市議会議員としての職を辞することをここに強く要請いたします。
平成30年6月7日
長崎市議会議長 五輪 清隆
22
◯議長(
五輪清隆君) 次に
日程3
包括外部監査結果報告について
は、既に配付されております報告書のとおりであります。
本件は、
地方自治法の規定により報告されたものでありますので、同報告書によってご了承をお願いいたします。
次に
日程4
採択請願の処理の経過及び結果について
は、お手元に配付いたしております報告書のとおりであります。
本件は、平成29年中に採択され、市長に送付した請願の処理の経過及び結果について、
地方自治法の規定に基づき、議長において請求し報告されたものでありますので、同報告書によってご了承をお願いいたします。
次に
日程5
第61
号議案 平成30年度長崎市一般会計補正予
算(第1号)
から
日程15
第72
号議案 長崎市特定業務施設の移転又は拡
充を促進するための固定資産税の課税免除に関
する
条例
まで、以上11件を一括議題といたします。
市長の説明を求めます。市長。
〔
田上富久君登壇〕
23
◯市長(
田上富久君) 平成30年第2回市議会
定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様にはご出席を賜り厚く御礼申し上げます。
また、このたび全国市議会議長会から永年勤続議員として表彰を受けられました奥村修計議員、
西田実伸議員、
野口達也議員、
五輪清隆議長、
浅田五郎議員に対しまして、市民を代表してお喜び申し上げ、長年にわたり市政発展のためご尽力いただきましたご功績に対し、心から感謝の意を表すとともに、今後ともますますご活躍いただきますよう祈念申し上げます。
それでは、ただいま上程されました議案11件について
提案理由をご説明いたします。
まず、平成30年度6月補正予算に係る議案をご説明いたします。
第61
号議案「平成30年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」につきましては、1点目に交流人口の拡大による地域経済の活性化を図るため、(仮称)長崎市交流拠点施設を整備する経費、2点目に学校給食の課題解決と充実化のための学校給食センター建設に係る経費、3点目に幼稚園における2歳児の一時預かりに必要な経費の一部を事業者に対して助成する経費などを計上しております。
次に、第62
号議案「平成30年度長崎市土地取得特別会計補正予算(第1号)」につきましては、土地開発基金借入金償還金などを計上しております。
以上が、平成30年度6月補正予算に係る議案でございます。
次に、
条例議案のうち、第63
号議案から第68
号議案までをご説明いたします。
第63
号議案「長崎市税
条例等の一部を改正する
条例」は、地方税法の一部が改正され、中小企業者の先端設備等に係る固定資産税の課税標準の特例措置が講じられたこと等に伴い、当該課税標準の特例割合等を定めたいのと、市たばこ税の税率が引き上げられたこと等に伴い、本市においても同様の措置を講じたいのと、関係条文の整理をするものでございます。
第64
号議案「長崎市国民健康保険税
条例の一部を改正する
条例」は、刑事施設に拘禁された者等を国民健康保険税の減免の対象としたいのと、国民健康保険税の課税の特例に係る特例対象被保険者等の申告における証明書類の提示義務に係る規定を見直すものでございます。
第65
号議案「長崎市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める
条例の一部を改正する
条例」は、省令の一部改正に伴い、放課後児童支援員の資格要件に係る基準を見直すものでございます。
第66
号議案「長崎市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める
条例の一部を改正する
条例」は、省令の一部改正に伴い、地域包括支援センターの主任介護支援専門員に関する基準を見直すものでございます。
第67
号議案「長崎市ふれあいセンター
条例及び長崎市公民館
条例の一部を改正する
条例」は、市民がより使いやすく、集いやすい地域コミュニティの拠点施設とするため、長崎市手熊地区公民館を廃止し、長崎市手熊地区ふれあいセンターを設置するものでございます。
第68
号議案「長崎市介護保険
条例の一部を改正する
条例」は、介護保険法施行令の一部改正に伴い、関係条文の整理をするものでございます。
次に、その他の議案についてご説明いたします。
第69
号議案「財産の取得について」は、長崎くんちに関する貴重な資料を保存・活用するため、諏訪祭礼図屏風を購入するものでございます。
第70
号議案「工事の施行協定の締結について」は、市道大橋町赤迫1号線道路改良事業に係る立体交差新設工事(II期工事)の施行協定を締結するものでございます。
次に、
条例議案のうち、第72
号議案をご説明いたします。
第72
号議案「長崎市特定業務施設の移転又は拡充を促進するための固定資産税の課税免除に関する
条例」は、特定業務施設の移転または拡充を促進し、本市経済の活性化及び雇用機会の創出を図るため、固定資産税の課税を免除するものでございます。
以上で
提案理由の説明を終わります。よろしくご審議のほどお願いいたします。=(降壇)=
24
◯議長(
五輪清隆君) これより質疑を行います。
質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております11件につきましては、お手元に配付いたしております議案審査付託表に記載のとおり、日程5第61
号議案「平成30年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」は、所管の各常任委員会に分割付託し、残る10件につきましては、同付託表に記載のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。
この際、お諮りいたします。
本日、議決されました事件について、その字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、会議規則第41条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
25
◯議長(
五輪清隆君) ご異議ないと認めます。
よって、これらの整理を要するものにつきましては、議長に委任することに決定いたしました。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
次回の本会議は、6月12日午前10時から開き、市政一般質問を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
=散会 午前10時46分=
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上記のとおり会議録を調製し署名する。
平成30年8月8日