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2017-12-01 長崎市:平成29年第5回定例会(3日目) 本文

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  1. 長崎市議会 2017-12-01
    2017-12-01 長崎市:平成29年第5回定例会(3日目) 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前10時0分= ◯議長(野口達也君) 出席議員半数以上であります。これより議事日程第3号により本日の会議を開きます。 日程1  市政一般質問 について、前日に引き続き市政一般質問を行います。17番大石史生議員。       〔大石史生君登壇〕 2 ◯17番(大石史生君) 日本共産党大石史生です。通告に従い質問をいたします。理事者の答弁を求めます。  まず1つ目に、銅座川プロムナード整備事業計画についての(1)銅座市場との交渉状況と崩落事故後の対応についてです。  11月4日、銅座市場の一部が崩落し、数名の方が重軽傷を負いました。報道では軽傷となっていますが、1人の方は骨折し、今も入院しておられます。被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。  今、警察が、業務上過失傷害罪も視野に入れて捜査を行うと報道では指摘されております。この銅座川プロムナード事業は、平成36年度の予定で計画されておりますが、用地交渉等さまざまな交渉が長引くことも考えられることは理解しています。そういう中で、関係者の方から市の方針に従って、昨年3月には退去する方向で準備してきたが、それがことし6月末、そして9月末、来年3月末と延びていった、このようにお聞きしています。なぜこのようなことになったのか答弁を求めます。さらに、今回の事故でやむなく廃業に追い込まれた方々、移転せざるを得なくなった方々もいらっしゃいます。この被害にどのような対処をしていくのか答弁を求めます。  2点目にBSL-施設建設についてです。  この施設については、再三にわたり議論してきましたが、日本学術会議の提言では、BSL-4施設の建設に当たって最も大切なのは地域住民の理解を得ることである、また国会答弁でも、住民の理解が極めて重要だとされています。にもかかわらず、長崎大学、長崎市、長崎県と三者で協定を結び、坂本町キャンパスでの施設建設計画を進めています。しかし一方で、BSL-施設建設に反対する署名数は日を追うごとにふえ、1万5,000を超える数が集まっています。最も大切であり、極めて重要な事項である地域の住民の理解が、率直に置き去りになっていることを指摘しなければなりません。  先日、市民の皆さんが市長宛てに、設置容認の撤回を求める陳情を行いましたが、市長は来ることはありませんでした。またその中で、昨年11月の設置容認の発表以来、事あるごとに開かれている市民連絡会の学習会等の集会に、「市長を招待しているにもかかわらず、一度も姿を見せたことはない」とこのような意見がたくさん出ました。市長はこのような市民の思いを受けとめ、直接話をする機会を設けないのか答弁を求めます。  3点目に、まちづくり行政についての(1)交流拠点施設の建設について質問いたします。  この事業は、整備費用だけで建設費約147億円、土地取得費約68億円、合計215億円の大型事業です。この施設建設については、市民の理解という点で明らかに不足していると感じます。市民の皆さんが長崎のよいところを理解し、みんなに知ってもらいたいという要求が高まり、そして施設建設に対しての是か非かという議論を行い、その過程を経て建設の議論に発展するのが道筋ではないでしょうか。また、公共施設マネジメントで市の持ち物は縮小していく方向にある中で、長崎市が土地を購入し、巨額な資金を投じることは市民の理解は得られないと考えます。MICEの推進に関しては、既存の施設で対応するべきだと考えますが見解を求めます。  そういう中で、(2)地域の要望への対応状況ですが、雑草を除去、木の剪定をしてほしい、道路の舗装や溝ぶたを整備してほしい、街灯の設置等の地域の要望が先送りにされていることを多々お聞きします。今必要なのは、そういう市民の要望や連合自治会等の要求や提案に市が応える姿勢を見せることではないでしょうか。今現在、市民や自治会から寄せられている要望の中で、約何割の声に応えているのか実態をお示しください。  4点目に、有害鳥獣対策についてです。  一般質問でも多くの同僚議員が質問していますが、イノシシや鹿といった被害が後を絶ちません。通学路や家の近所にも出てくるという市民の皆さんの声を本当によく聞くようになりました。農業のみならず、生活環境にまで影響を及ぼす状況となっております。そういう中で、本年度は支給される防護対策の柱であるワイヤーメッシュ等の資材の供給が要望に対して十分に対応できているのか、また、十分対応できる見込みなのか答弁を求めます。また、先ほども申しましたが、民家や通学路など対応部局が複数ある場合、どのような対応になるのかお示しください。  以上、壇上からの質問とし、自席より再質問を行います。=(降壇)= 3 ◯議長(野口達也君) 市長。
          〔田上富久君登壇〕 4 ◯市長(田上富久君) 日本共産党大石史生議員の質問にお答えします。  まず、2点目のBSL-施設建設についてお答えします。  先日の陳情については、日程調整がつかず、市民健康部長が対応いたしましたが、その際、陳情者の皆様からBSL-4施設に対する不安なお気持ちや地域連絡協議会の進め方に関するご不満の声、また、私と直接話したいとのお話があったという報告を受けています。私としましても、今回、陳情された皆様と直接お会いして、お話をお聞きしたいと考えています。BSL-4施設の設置については、市民の理解と安全性の確保が前提であり、昨年11月に長崎大学に対して、地域住民の声に謙虚に耳を傾けながら地域と共生するという真摯な姿勢で、住民理解促進のための取り組みを進めていくことを要請しています。市民の皆様のBSL-4施設に対する不安や疑問を解消していくためには、長崎大学が事業の実施主体として十分な説明責任を果たすとともに、地域住民の声に謙虚に耳を傾けることが重要であると考えています。このようなことから、長崎大学には地域連絡協議会住民説明会に限らず、こういった声にしっかりと対応するよう、改めて強く求めていきたいと考えています。  次に、3点目のまちづくり行政についての(1)交流拠点施設の建設についてお答えします。  少子高齢化の進展により、経済の縮小が懸念される中、長崎市においては、歴史、文化、食、平和、医学、市民性などの地域資源を最大限に生かし、交流人口をさらに拡大していくことが求められています。その中で、MICEの推進は、観光客だけでなく、新たなビジネス客や研究者の来訪によってまち全体の活性化が期待されることから、長崎市にとって重要な取り組みであると考えています。しかしながら、MICEの推進に必要不可欠な受け入れ施設については、現在、国内外から多くの人を呼び込むために必要な複数の会議室や展示機能などがなく、MICEを開催するための機能として十分でない状況があります。また、経済界からも、MICE施設の充実等の提案がなされたことから、平成27年3月に交流拠点施設用地を購入するとともに、今回、優先交渉権者を決めるに至ったものです。  長崎市においては、MICEを誘致するに当たり、大きなインセンティブとなる夜間景観や世界遺産、出島表門橋の整備など、まちの魅力が磨かれてきているとともに、人材育成についても、平和案内人やさるくを初めとするガイド養成などにより、市民レベルでの受け入れ態勢も着実に進んでおり、MICEを開催できる都市としての要素は確実に整いつつあります。交流拠点施設は、長崎の経済を活性化させ、市民の皆さんの生活を支えていくことにつながる未来への投資であり、長崎市に標準装備すべき施設であると考えています。今後については、市民説明会等の開催を含め、市民や議会の皆様に提案内容を丁寧に説明し、ご意見をいただきながら交流拠点施設の整備検討を進めていきたいと考えています。  以上、本壇からの答弁といたします。=(降壇)= 5 ◯土木部長(吉田安秀君) ご質問の1点目、銅座川プロムナード整備事業計画についての(1)銅座市場との交渉状況と崩落事故後の対応についてお答えいたします。  まずは、今回の銅座市場スラブ崩落によりけがを負われた方につきましては、心よりお見舞い申し上げます。  長崎市では、銅座川プロムナードを含む都市計画道路銅座町松が枝町線(銅座工区)の整備を進める中で、銅座市場の建物についても、平成27年度から移転交渉を進めているところでございます。交渉の経緯でございますが、まず、補償の大部分を占める銅座市場協同組合との交渉を進め、平成28年8月、同組合の臨時総会において、移転についての合意の決議がなされました。  長崎市としてはこれを受け、組合員等との交渉を進めていた中、平成28年12月に建物の所有権を組合員の区分所有に変更するとの方針が示され、その後、登記変更の手続が完了する平成29年7月までの間、交渉ができない状況にありました。この手続完了後、既に建物全体で調査済みであった補償内容を区分所有権ごとに算定を行いながら交渉を進めてきたところであります。現在までに、借家人など一部被補償者とは契約が完了している状況でございますが、現状としては、当初計画より進捗のおくれが生じているところでございます。次に、けがを負った方などスラブ崩落で直接影響を受けた方についてでございますが、現在、警察において現場確認が行われていることから、長崎市といたしましては、その結果を踏まえ、適切に対応したいと考えております。いずれにしましても、スラブ崩落事故以降、関係者の方々においては大変不安に感じられていることと思います。長崎市といたしましては、銅座市場の移転交渉などについては、引き続き丁寧な説明を行い、スピード感を持って対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 6 ◯中央総合事務所長(柴原慎一君) ご質問の3点目、まちづくり行政についてのうち、(2)地域の要望への対応状況についてお答えいたします。  市民生活に密着した生活道路や河川などにつきましては、毎年、自治会からの修繕要望をいただき、現場調査を行った上でその選定をしており、対象となった箇所についてコンクリートなどの材料支給や現場事務所による直接施工、業者への発注等により対応しているところでございます。また、市民の方からの電話等により通報を受けた危険箇所につきましては、直ちに現場調査を行い、その状況に応じた対応を行っているところでございます。平成28年度の対応状況といたしましては、自治会や市民の方から全体で約9,200件の要望や通報があり、そのうち現場調査の結果を踏まえ、緊急性を考慮して優先順位をつけ約8,000件を実施しており、9割近くの実施率となっております。今後も、市民生活に密着した道路や公園の維持管理につきましては、地域の皆様の要望の状況や優先順位を考慮しながら対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 7 ◯水産農林部長(高山雄彦君) ご質問の4点目、有害鳥獣対策についての(1)防護対策と庁内の連携についてお答えいたします。  長崎市における農作物の被害金額は、平成27年度の約5,600万円から、平成28年度は約4,900万円に減少したものの、被害相談は年間約1,000件に上り、このうち約6割が生活環境被害となっております。このような中、長崎市におきましては、有害鳥獣対策である防護、すみ分け、捕獲の3対策を基本に実施をしておりますが、捕獲対策については、有害鳥獣の個体数を抜本的に減少させる新たな着眼点に基づき、長崎市有害鳥獣対策協議会と捕獲隊の連携により、計画的な捕獲体制の強化に取り組んでいるところです。  また、防護対策については、農業被害における国庫事業を活用したワイヤーメッシュ柵の資材支給を行っており、平成28年度は、計画延長約181キロメートルに対しまして、計画の98%である約178キロメートルを設置し、平成29年度においても、計画延長約130キロメートルに対し、計画に沿った設置を予定しております。さらに、農業や生活環境被害における市単独のワイヤーメッシュ柵貸与事業等については、平成28年度は約18キロメートルの設置に対しまして、平成29年11月現在、前年度を大きく上回る約25キロメートルの設置の見込みであることから、十分対応できているものと考えています。  次に、議員ご指摘の通学路や民家の被害等の対応につきましては、庁内の関係部局により構成される有害鳥獣生活環境被害対策連絡会議を設置しており、例えば学校付近でイノシシが出没した場合、児童などの通学時の注意喚起や出没箇所の周辺の見回り、イノシシの追い払いを行うなど、関係部局と連携を図りながら具体的な対策を行っているところです。  いずれにしましても、有害鳥獣対策は喫緊の課題でありますので、さらなる強化を図るとともに、関係部局と連携を密にし、市民の安全安心の確保に努めてまいります。  以上でございます。 8 ◯17番(大石史生君) 一定の答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。  まず、地域の要望への対応状況ですけれども、9割方応えているということでしたけれども、除草作業とか年に1回、通学路とかそういう多くする部分は年に2回ということをお聞きしていますけれども、そこはもっと小まめにやるだとかそういったことをやらないと、なかなか9割やっていますよと言うことに対して、市民の皆さんがそうなのかというふうな疑問を抱くというのが今現状だと思うんです。これはそういう意味では、まだ追いついていないと思っていますので、これは要望しておきたいと思います。  それから有害鳥獣の件ですけれども、被害相談を受けて防護柵がないという回答があったという声をお聞きしました。今の答弁では対応できるということなので、そういう理解でよろしいか、ちょっと確認の上でもご答弁をお願いします。 9 ◯水産農林部長(高山雄彦君) 再質問にお答えします。  現在の対応でございますが、要望が結構多くございまして、対応は苦慮しているところでございますけれども、今後も被害の防止や被害の減少を図るためにも要望内容を確認、整理をしながらしっかりと対応して、市民の安全安心の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 10 ◯17番(大石史生君) わかりました。防護柵がないとか予算の対応ができないということで、そのまま放置していくとこれは被害が拡大していくということになってしまうので、ぜひ、来年度の予算が今度組まれると思いますけれども、そこまでに予算が足りなくて防護柵がないというような事態にならないように要望しておきたいと思います。  それから、銅座川のプロムナード計画に移りたいと思います。区分所有の問題や登記の手続等でおくれているということでしたけれども、なかなかお聞きした話によると、去年の3月に移転の合意をしていたと。しかし、6月、9月と、今度来年の3月に延びたということで、長崎市から説明を受けたんだけれども、何で延びたのかがわからないというのが実際のお聞きした声なんですよ。そこのところをもう少し説明をしていただけないかなと思っていますけれども、いかがでしょうか。 11 ◯土木部長(吉田安秀君) 再質問にお答えいたします。  区分所有に変わっていった経緯でございますけれども、平成28年8月以前より、長崎銅座市場協同組合様のほうとは随時協議を進めてきておりました。そういった中で、平成28年8月の時点の臨時総会において、移転について組合としての同意の決議がなされたというところでございます。この時点においては、建物自体が組合の所有であったという状況がございます。その後、組合の中での協議がなされたと聞いておりますが、構成される組合員個々の権利を明確にするために、組合員個々区分所有に変えたいというご意向がございまして、そのために登記を変更する手続というのが組合側で必要になったというところでございます。そういった一定の作業というのは当然手続が必要でございますので、時間が少しかかったというところではございます。そういう事情がございまして、結果的にそれが完了したのが平成29年7月ということで、一定期間かかってしまっているというところがございます。ただ、この間に個々の組合員の方にお聞きする中では、情報が十分届いていなかったというところがあろうかと思います。このことにつきましては、私どもの立場としては、やはりどういう状態にあるのかということを私どものほうからもご説明するような、もっと少し働きかけをすべきであったのではないかと考えております。  今後につきましては、答弁もいたしましたように、丁寧な説明という部分で、きちんと現状がどういう状態にあるのかということを、当然組合を通じてという形になりますけれども、情報提供あるいは情報共有をしながら、滞りなく進められるように対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 12 ◯17番(大石史生君) 最終的に組合の移転の区分所有のところで、組合がそういう作業が入ったから遅くなったという形ですね。ただ、先ほど言われたように、組合には伝えていたかもしれないけれども、そこの中の方たちにはなかなか情報が伝わっていなかったという部分も正直あると思います。それで今回、こういう事故が起こらなければ長崎市はここの事故が起こるまで何もせんとかというような声も、私はお聞きしております。そういう部分も考えて、今後、補償とかについても丁寧にスピーディーに、そして何よりも寄り添って行ってほしいと思いますので、そこのところを要望としてお願いしておきたいと思います。  それから次の質問に移ります。BSL-4の問題です。市長が皆さんの声を聞く機会を設けるという答弁をいただきました。この前向きな姿勢は評価いたします。そして、聞いたことを大学にも改めて強く求めるということでしたので、そこで地域の要望にも応えられるようにしていただきたいと思います。そんな中で、議会でも陳情を受け、その中の意見、要望として、「市民の代表として市民の声を受けとめるべきである」「住宅密集地への施設の容認については撤回を求める」「議会は設置を容認しているわけではない」「大学と地域住民の相互のコミュニケーションが大事であり、市が橋渡しをすべきである」という、こういう声があります。このことについて、どう考えるのか答弁をお願いします。 13 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  去る9月議会の教育厚生委員会における陳情の申請に際し、陳情者や委員から出された意見、要望については、十分認識をしているところでございます。長崎市といたしましては、計画がより具体化され、その内容を長崎大学が丁寧に説明していくことで市民の理解がより進むものと考えておりますので、引き続き長崎大学に対し、安全対策と市民の理解に向けた取り組みを要請してまいります。また、双方向のコミュニケーションが重要であると考えておりますので、先日、市長に対する陳情があった際、陳情者に対して長崎大学に話し合いの場を要請するよう、私のほうから話をさせていただきました。また、私からも大学に対し、要請する旨を回答させていただいたところでございます。  以上でございます。 14 ◯17番(大石史生君) 大学に安全対策と市民の理解に向けた取り組みを要請するという、こういう答弁だったと思いますけれども、私たちは21日と22日に国会に行って、政府にも要望をしてきました。しかし、いまいちどこに言えば要求が実現するのか、責任の所在がどうなのかわからないという現状をそこでも感じました。大学に言えば市と国が許可を出した、国に言えば大学に必要な支援を行うと。だから設置容認自治体である長崎市に直接要請したいと思うんですが、市が先頭に立って、設置場所の変更を求めるということは大学側にできないんですか。 15 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  まず、責任の所在について申し上げたいと思いますけれども、BSL-4施設に関する責任の所在はBSL-4施設の設置主体としてあくまで長崎大学にあります。第一義的には長崎大学にあるものと考えております。また、国が国策としてBSL-4施設の設置に関与することを文書で明確にしており、大学が設置主体としての責任を果たせるよう必要な支援を行うということを決定しているものでございます。その上で、坂本キャンパスに設置することにつきましては、坂本キャンパスには国内でトップレベル感染症研究を行っている熱帯医学研究所があり、医学部や近隣の大学病院を含め、150名に及ぶ感染症研究者や専門医が在籍しております。この場所に設置することで、感染症研究や人材育成の成果を最大かつ迅速に上げることが期待できる一方、隣接する大学病院と連携することで、感染患者が発生した場合の迅速な診断・治療が可能となります。また、検査のための病原体搬送についても、搬送に係る時間や事故のリスクが抑制されるなど、市民の安全安心の向上にも貢献できると考えられます。このようなことから、坂本キャンパスを設置場所とすることは一定の合理性があるものと考えております。  今後、BSL-4施設の設置計画について、より具体的な説明を継続して実施していくことや、その中で出てくるご意見やご指摘に真摯に対応し、あわせて市民や専門家のご意見を取り入れながら、設置計画を磨き上げていくことで施設の安全性が高まり、市民の理解もより一層進むものと考えております。  以上でございます。 16 ◯17番(大石史生君) 設置場所の変更を求められないかということなんですよ。今施設の重要性だとかは、地域住民の方とかも理解はしているんです。一番大事なのは設置場所であって、じゃ地域住民がここをかえてくれと要望しています。それに対して、じゃこういうふうにしているからちょっと別のところで検討をしましょうかというふうなイニシアチブをとっていくというのは、設置容認をした長崎市の責任じゃないですか。それが市民の声に応えるということじゃないですか。そこのところを答弁をお願いします。 17 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  坂本キャンパスへの設置については、先ほど答弁いたしましたとおり、長崎市といたしましては一定合理性があると理解をしているものでございまして、この設置場所につきましては、長崎大学の事業計画の検討に当たっても、他の場所も含めて検討された結果、坂本キャンパスと決定されたものでありますので、長崎市のほうから設置場所の変更を要請する考えはございません。  以上でございます。 18 ◯17番(大石史生君) 一定の合理性があると言いますけれども、それはないですよ。何人搬送されるかわからないんですから。どこにウイルスが蔓延するか予測もついていないじゃないですか。そういう場所に建てるんですから、逆に場所を検討することで、どれだけリスクが減るか考えてくださいよ。市長は11月の議会報告の中で、設置容認を議会に報告したとき、国の関与を得たことで最後のピースが埋まったと、このように表現されていましたけれども、それが最後のピース、これ国の関与ということだったんですよね。最後のピースは国の関与じゃないと思いますよ。地域住民の皆さんの声じゃないですか。それが行政における一番コアになるピースじゃないですか。行政が容認した事業が地域との摩擦を生むと、これほどおかしなことはないと思いますよ。どうですか。 19 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  長崎市は、繰り返し申し上げておりますとおり、安全性の確保と市民の理解を施設整備の前提として考えております。長崎大学BSL-施設建設については、市民の理解を深めるため、三者協議会の下に地域連絡協議会が設置されるなど、その仕組みがつくられてきたところであります。そのような中で、大学単独で万全な対応を期すことはセキュリティー対策等の面から限界があるということから、国に対して感染症対策の当事者としての関与を強く求めた結果、国策として進めるとの決定がなされたことから、事業化に協力するということにしたものであります。長崎大学及び国に対して、今後とも安全対策と市民理解の促進を強く求めるとともに、地元自治体として側面的な支援をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 20 ◯17番(大石史生君) 側面的な支援を大学側にするのか、地域住民にするのかというところの意見が全く地域の方には寄り添っていないと私は率直に思います。今までの答弁を聞いても、やはり設置容認の許可を出したことについては納得できません。坂本キャンパスへのBSL-4の施設の撤回、これを求めていますが、それに対する市長、考え方を再度皆さんに示してくださいよ。お願いします。 21 ◯市民健康部長(大串昌之君) 先ほども答弁いたしましたとおり、種々検討をされる中で、坂本キャンパスが適地であるということで出された結論については、一定の合理性があると市としては判断しております。  以上でございます。 22 ◯17番(大石史生君) 市長、自分の口で答えるべきだと思いますよ。地域住民の皆さんがこの間も市長のところに要望に来たじゃないですか。その気持ちは坂本キャンパスにしてほしくないと。私は移転の別の場所につくるという検討を再度してもどうかという提案に対しても、それに対してそれはできないと。そういうことじゃ、地域との溝は埋まるどころか開いていくだけじゃないですか。そこに真摯に応えないと。もう1回答弁をお願いします。 23 ◯市長(田上富久君) 大石議員の再質問にお答えいたします。  BSL-4施設の建設につきましては、安全性の確保と市民の理解というのは、当初から申し上げております大事な要件であると思っています。また、それはどこかの時点まで大事ということではなくて、実際に施設が建設されたとしても、その後の運営の段階を含めてずっと大事な要件であり続けると思っています。その意味で、安全性がしっかりとできているのか、担保されているのか、あるいは安全な施設にするためにしっかりと対応されているのか、あるいはそのことについて地域の皆さん初め、市民の皆さんにしっかりと説明をされているのか、そういったことがしっかりと永続的に可能になるようにということでそういった仕組みをつくるということであったり、あるいは大学だけではできない部分をしっかりと国がバックアップするといった仕組みづくり、これを市としても最大限努力をしてまいりましたし、実際にそういった形ができてきております。そういった中で、今後とも、市としてもしっかりと安全性の確保と市民の理解ができているかということについても、市からも対応をしっかりとするように大学及び国にも求め続けてまいりたいと思いますし、また、それが実現可能になるように、しっかりと側面的な支援をしていきたいと考えております。  以上です。 24 ◯17番(大石史生君) このまま坂本キャンパスに設置ありきで進んでいくと、これから先施設ができたとしても、また反対運動が起こるのは目に見えているんじゃないですか。そういう意味でも、こういう地域との摩擦を市が容認したことで生むというそういう事業は撤回すべきだと、私は強くここで求めておきたいと思います。  次のMICEの質問に行きます。平和案内人やさるくを初めとするガイドの養成などで、市民レベルでの受け入れ態勢も進んでいるということでしたが、根本的にこの施設を建設することが前提として市民に説明されているんじゃないですか。金額はいくらかかるけれども施設が必要かどうか、説明会でも市民の皆さんに問いかけはなかったと思いますよ。私も説明会に参加しましたけれども、一定この施設が重要ですよと、できることが前提で行われていたと認識していますけれども、その点に関してはいかがですか。 25 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  長崎市におきましては、少子高齢化の進展によりまして経済の縮小が懸念される中、交流拠点施設は長崎の経済を活性化させ、市民の皆様の生活を支えていくことにつながる未来への投資である必要な施設として整備検討を進めているところでございます。検討の過程におきましては、平成26年に議員ご指摘のとおり、市内35カ所での市民説明会、それからフォーラム、あるいは広報誌等によりまして、記事の掲載、テレビ出演などにより、市民の皆様に説明させていただいたところでございます。説明の内容としましては、交流拠点施設の建設ありきではなく、MICEの意味や効果、長崎市がMICEを推進する理由や施設の必要性、そして整備費についても説明をさせていただいており、質疑等もしっかり行っているところでございます。また、今年度におきましても、交流拠点施設の検討状況について、週刊あじさいや広報ながさきを初め、長崎MICE推進協議会主催のMICEセミナー、あるいは民間企業主催の講演会等において説明を行っているところでございます。  今後につきましても、市長が答弁しましたとおり、市民説明会等の開催を含め、市民や議会の皆様に提案内容を一つ一つ丁寧に説明し、ご意見をいただきながら交流拠点施設の整備検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 26 ◯17番(大石史生君) 施設建設ありきではないと、このように言っていますけれども、MICEの重要性とともに施設の必要性も一緒に説明したという答弁をしているじゃないですか。そしたら施設ができるんだって、皆さん思うのが当然じゃないですか。それから、金額を示して市民に必要かどうか問いかけたのかという点にはまだ答えてもらっていないと思いますけれども、その辺はいかがですか。 27 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  先ほどもお答えしましたように、MICEの意味や効果、それから施設整備費、これについても説明させていただいているという経過がございます。  以上でございます。 28 ◯17番(大石史生君) じゃそれに対してその施設が必要かどうかという問いかけはしていますか。 29 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えいたします。  当然説明会あるいはフォーラムにおいて質疑応答という中で、このMICEの意味、必要性、それから効果、こういった状況で必要だというようなことについてはご説明して、ひざを交えながら当時の現場の説明会ではやってきたと認識しております。  以上でございます。 30 ◯17番(大石史生君) 今部長が言われたそういう認識が、市民の皆さんには全くないと思いますよ。全くとは言いませんけど、申しわけないですけど、ほとんどないと思いますよ。MICEができるんだという説明があって、じゃそれに向けてどうしようかという議論しか、今市民の皆さんレベルの説明はしてきていないと思うんです。そのほかに、どういうふうな施設ができようとしているのかというのは、一定、案として出されていますけれども、それが広く市民の皆さんに周知できているかという点においては、全然周知できていないと思いますよ。  それから入札についてなんですけれども、応札業者が1グループしかなかったことについて、先日、市長は、非常に厳しい条件でグループをつくる必要があったことから結局1者になったと、このように答弁をしていますけれども、厳しい条件でグループをつくる必要があると、そしてみずから認めている難しい事業を莫大なお金をかけてやる必要があるのかどうか、それについてお答えいただけますか。 31 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  少子高齢化の進展によりまして経済の縮小、これが懸念されている中、長崎市においては、冒頭申しましたとおり、歴史や文化、食、平和、医学、市民性などの地域資源の活用、これを最大限に生かして交流人口をさらに拡大していくということが必要と思っております。そういった中で、今回の交流拠点施設は、長崎経済を活性化させ、市民の皆様の生活を支えていくことにつながる未来への投資であり、必要な施設であるということから、引き続きその整備検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 32 ◯17番(大石史生君) 答弁は余り変わらないですね。少し視点を変えてみたいと思います。61万人がこの施設の建設にのってきて、長崎が非常ににぎわうんだということでの未来への投資ということなんでしょうけれども、365日稼働したとして、これを一日平均で365日で割ったら一日1,671人が訪れる単純計算になります。これは、今はもうなくなりましたけれども、公会堂が毎日立ち見席が出るくらいの満員御礼の数字ですよ。そんなに人が来るんですか。その後、また公会堂にかわる施設ができるという予定になっているじゃないですか。これも全てMICEの施設ということになると思いますよ。一部MICEの施設ということになると思いますよ。そこまで施設にこだわる必要があるんですか。そこの部分、答えていただけますか。 33 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  旧公会堂は、約1,700席の劇場型のホールでありましたが、交流拠点施設は2,720平米のコンベンションホール、それから3,840平米のイベント展示ホール、さらには25室で2,260平米の会議室、この3つの機能で構成されております。年間の利用者想定数約61万人は、この3つの機能全てを合わせた交流拠点施設全体の利用者想定数となっております。また、この61万人という利用者想定数は、応募グループのうち、会議の誘致、それから運営や施設運営に豊富な実績とノウハウを持ったPCOが長崎のMICE需要、これを検証しまして事業提案書として示してきた数値であり、達成できるものと考えております。  次に、旧公会堂にかわる新たな文化施設ができるなら交流拠点施設は必要ないのではないかという点でございますけれども、まず新たな文化施設につきましては、市民や市民文化団体のさまざまな文化活動の発表の場、あるいは文化・芸術鑑賞の場として主に市民利用としての目的であるのに対し、交流拠点施設につきましては、交流人口の拡大や地域経済の活性化を目的としているというところから、主に域外からの利用を目的としています。また、機能、規模につきましては、新たな文化施設については劇場型の座席数が1,000から1,200席程度で、音楽・演劇に高いレベルで対応できるホール等を備えた機能を予定しているのに対しまして、交流拠点施設につきましては、3,000人規模程度を中心とした分科会、それから展示会もある中規模学会や大会等、それから多種多様な利用目的に対応できるように平土間で計画しているところです。それによって、例えばですけれども、10日間の開催期間で約5万人が来場する大村のシーハットおおむらのトミカ博のような、開催期間が長く、多くの来場者が集客できるイベント、こういったものを新たな交流拠点施設ではイベント展示ホールで開催できるようになります。このように交流拠点施設は、旧公会堂や新たな文化施設とは目的、機能、規模が異なるものであり、今後とも必要な施設であると考えております。  以上でございます。 34 ◯17番(大石史生君) どれだけお客さんが来るんだというような試算をされていましたけれども、人口は減っていっているじゃないですか。MICE施設はどんどんふえているじゃないですか。福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市と。こういう形で、近県でもやっていると。シーハットおおむらでは、トミカ博が開かれました。大きな施設があるじゃないですか。そういう施設をいっぱい建てて、同じお客さんの奪い合いになるという可能性が大きな懸念としてあるんじゃないんですか。そこを打開するためにまた施設をつくるんですか。そこに対してどうですか。 35 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えいたします。  MICEの可能性という中では、国内だけではなく、海外も含めて需要は相当あると認識しております。そういった中で、例えば九州管内で言いますと、大規模なMICEの誘致につきましては、グローバルMICE都市である福岡市が施設の充実、誘致体制、実績などにおいて優位性があるという現状もございます。しかしながら一方で、長崎市の交流拠点施設、これにつきましては、中規模の学会や大会をターゲットとするもので、長崎の強みである長崎駅隣接のアクセスのよさ、それから併設するホテルのグレードの高さ、歴史、文化、夜景、食などの観光資源に加えまして、平和都市としての知名度、世界遺産などの新しい長崎の個性や資源を生かしながら、産学官、市民が連携することによりまして、他都市と十分に差別化を図りながらMICEの誘致が受け入れ可能と考えております。あわせまして、誘致活動を初め大会や学会の開催、アフターコンベンションに至るまで、さまざまな形でのMICEの開催が可能になるというところは、九州管内の各都市の連携という中で実現していきたいと考えております。  以上でございます。 36 ◯17番(大石史生君) 九州管内の各都市との連携の中で解消していくと言いますけれども、人口が減っていく中でどうしてもそういうふうになって、同じ人たちを奪い合うという構図は変わらないと思います。そこで一つ、今交流拠点施設の土地の価格、これは平成29年3月に一応不動産鑑定評価が出ていると思いますけれども、その価格は今いくらになっているかお答えください。 37 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えいたします。  交流拠点施設用地につきましては、平成27年3月に日本貨物鉄道株式会社九州支社から約68億円で購入しております。本土地を募集要項で示しております、平成29年3月1日時点の不動産鑑定評価額で積算いたしますと約80億円になります。  以上でございます。 38 ◯17番(大石史生君) 単純計算で12億円プラスになると。私お聞きしたんですけれども、この土地を売って、それこそ民間の力を最大限に生かすべきだということを市民の方からお聞きしています。市がこういうふうに何か土地を買って、何かしようとするから大変なんじゃないかと、こういう意見ですね。これについてどう考えるかお答えいただけますか。 39 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  交流拠点施設用地につきましては、交流人口の拡大や地域経済活性化、これを図るためポテンシャルの高い重要な土地であること、及び将来にわたる長崎市のまちづくりの観点からも市が所有をし続け、活用を図ることが重要であるということから取得したものでございます。今後とも、この用地にて交流拠点施設の整備に向けて、検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 40 ◯17番(大石史生君) この未来への投資は、本当に大変な投資になると私は率直に思います。やはり先ほどから指摘していますけれども、人口の減少が進んでいく中で、今長崎市は観光客がいっぱい来ています。そういう中でも、またいろいろな会議を誘致するんだとこのように言っていますけれども、その展望については今ここに暮らしている人たちが、ああ、これされてよかったなと思えるような形を目に見えてやっていかないといけないと思うんですよ。そこがMICEと言いたいんでしょうけれども、それは私は違うと思います。さまざまな疑問点を指摘してきましたけれども、この総額の215億円というお金があれば、学校にエアコンが設置できるんですよ。それを引いても、こども医療費の中学校の卒業までの通院を含めた拡充だとか、あと77歳、88歳の長寿祝い金も復活できる。これ何年分の予算かという話になります。それぐらいの財源を一気に使ってしまうという部分に関しては、私は理解ができません。行政というのは、一定市民に寄り添って、お互いが納得し合いながら結論を出していくんだと考えますけれども、この施設が市民に寄り添ったものになっているかというのは、本当に先ほどから申していますけれども、到底理解ができません。市長、その点に対して見解を求めますがいかがでしょうか。 41 ◯市長(田上富久君) 大石議員の再質問にお答えいたします。  先ほど購入した土地を売って12億円つくったらどうかというご提案もありました。この土地は、長崎のまちの中の非常に重要な位置を占めております。また、この土地の活用の仕方によっては、市内に既にある機能がここに重複して建つことで、市内の全体のパイを潰し合うといったような形の使い方になることも十分考えられますし、この土地をどういうふうに使うかという意味では、現在長崎にない機能、あるいは足りていない機能をしっかりとこの土地を活用することで、長崎のまちが新たな活性化の機会を得ていく、そういう使い方をするということは非常に重要であると思います。ですから、短期的にここで利益を得るということではなくて、ここが長期的に長崎の活性化につながるような使い方をしていくということで、今回、交流拠点施設の計画が今進んでいるということでもあります。これはこの土地に限らずですけれども、やはり重要な長崎全体の都市経営を見る中で、どの土地をどういった使い方をしていくのかは確かに重要な要素ですので、この土地については、これまで長崎の可能性を伸ばしていく上では非常に不足していた機能であったMICE機能を中心とする、交流を促進する施設を活用することで、また新しい長崎の発展につなげていきたいと考えております。  以上です。 42 ◯17番(大石史生君) さまざまな声が寄せられているんですよ。例えば、会議に来て、ホテルもできるんでしょう。ホテルに泊まって、そこで買い物してそのまま帰っていくんじゃないかと。銅座の方からもよく聞かれています。そういう声にはどう応えていくんですか。
    43 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  今回のMICE施設については、まずは新長崎駅に隣接する、そういう重要な土地というところで今議員ご指摘がありました公共ホテルを併設し、多種多様なニーズに応えられる施設、規模、機能を持った利便性が高い、そういう施設でございますけれども、そういった中で、その施設を中心にいわゆる新しいお客様、価値を持ったお客様等を呼び込んで、市内の参加者、これを回遊させるという意味では大変重要なことだと考えております。長崎市の強みであります観光施設、あるいは今進めておりますまちぶらプロジェクト、そういった中のまちなかの魅力というものをフルに活用したアフターコンベンションあるいはユニークベニュー、そういったものを含めながら市内での消費、そういったものの促進に努めていきたいと考えております。  以上でございます。 44 ◯17番(大石史生君) やはり今の答弁を聞いても、215億円の予算を使って、ここのポテンシャルが高い土地に施設をつくる意義が、なかなか理解ができません。今、公共施設マネジメントが進んでいって、本壇でも申しましたけれども、長崎市の持ち物がどんどん少なくなっていく傾向になります。そして、その空き地がどういう活用になってくるのか、空いたところがどういう活用になっていくのかというところも、これから先、種々議論されていくと思います。そうした中で、今ある既存の施設を有効活用することによって、その長崎市が進める、プレゼンするMICEの誘致を身の丈に合った高さでやっていけばいいのではないのかなと、私たちは今考えています。今、ここに215億円、それから運営していくお金がかかっていくという形の中で、大きなお金を使うべきではないと思いますけれども、最後に再度答弁をお願いします。 45 ◯市長(田上富久君) 大石議員の再質問にお答えします。  都市経営の観点から言いますと、パイを分け合うという、例えば福祉であったり教育であったり防災であったり、そういった市民の暮らしに資する形でそのパイを配分しながら暮らしやすさをつくっていくということと同時に、やはり経済の活性化を初めとしたさまざまな投資をすることによって、パイを大きくしていくということも必要であると思っております。そういったことを同時に進めながら、長崎のまちづくり、今後に向けて取り組んでいきたいと思っています。  以上です。 46 ◯議長(野口達也君) 次は、10番池田章子議員。       〔池田章子君登壇〕 47 ◯10番(池田章子君) 市民クラブ、社民党の池田章子です。通告に従って質問します。市長、関係理事者の簡潔で的確な回答を求めます。  1.「被爆体験者」問題について。  上告のほとんどが棄却される中にあって、被爆体験者訴訟第1陣の上告受理申し立て書が受理され、昨日、最高裁で口頭弁論が開かれました。この一人を除き、387名の口頭弁論が開かれないまま12月18日の判決日が決まったことから、敗訴確定の報道がなされています。しかし、いかなる判決になるかは、おりるまでわからないと思います。そこでこの10年間、原告の悲願に背を向けてこられ、一昨年からは一転、被爆地域拡大を国に働きかけるようになったものの、その後の2陣の地裁判決「一部に被爆者手帳を交付せよ」には、これを不服として控訴した市長は、この状況をどのように考えておられるのかお尋ねします。  2.BSL-4施設設置について、日本学術会議の提言には住民の合意がうたわれており、市長も住民の理解が前提と繰り返してこられました。ところが、9月議会では設置に反対する住民の陳情が行われ、また、市長は出てはこられませんでしたが、先日も市長陳情が行われ、その場で施設設置に反対する署名数が1万5,800筆を超え、さらにふえ続けていることも明らかにされました。市長は昨年、この施設設置を容認されたわけですが、前提である住民の合意はどのような方法で確かめられたのかお示しください。  3.大型学校給食センターについて。  長崎市が豊洋台団地に建設しようとしている大型給食センターについて、6月議会で私は、住宅地に工場を建設することはできないのではないかと質問しました。それに対する市の答弁は以下のようなものでした。すなわち、建築基準法第48条のただし書きに基づく許可が必要であり、公益上やむを得ないもので、居住環境に十分に配慮された計画であって、周辺住民等の意見を聞き、慎重、公正、適正な建築審査会の同意を得て初めて許可されると。しかし他方、都市経営会議の中でははなから住民への説明もしないうちから、このただし書きを使って建設することが話し合われていたのです。こんな結論ありきのやり方は、住民の意向を無視する、非民主的なやり方ではないかと考えますが、ご見解を伺います。  以上、壇上よりの質問とし、4については、時間がありましたら自席より質問いたします。=(降壇)= 48 ◯議長(野口達也君) 市長。       〔田上富久君登壇〕 49 ◯市長(田上富久君) 市民クラブ、池田章子議員の質問にお答えします。  まず、1点目の「被爆体験者」問題についてお答えします。  被爆体験者訴訟第1陣の上告受理申し立てが受理され、昨日、11月30日に入市被爆も主張していたものの、係争中に亡くなられた1名の原告について最高裁で口頭弁論が開かれております。次回期日の12月18日に判決が言い渡されるとのことですので、重大な関心をもって判決を注視していきたいと思っています。現段階では判決前ですので、判決を想定してのお答えは控えさせていただきたいと思います。  次に、2点目のBSL-4施設設置容認撤回についてお答えします。  長崎大学BSL-4施設設置計画の事業化に、県とともに地元自治体として協力することについては、昨年の11月市議会においてご報告させていただきました。その中でも申し上げましたとおり、坂本キャンパスへの設置については、市民の中に賛成、反対の両論が併存しているものの、大学による説明が重ねられる中、地域連絡協議会等での議論の状況やシンポジウム等での意見、また医療、経済関係の団体等からの早期整備を求める要望が提出されるなどの状況からも、市民の理解が着実に広がっていると認識をしたところです。また、安全性の確保と市民の理解にかかわる大切な要素として確認を求めてきた国の関与についても、国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議における決定という形で、文書で明確に示されました。  そのような状況を受けて、長崎大学学長、知事、私の三者で協議を行い、大学に対し、世界最高水準の安全性の実現、地域との信頼関係の構築、国と連携したチェック体制の構築の3点について確認を行い、学長からは、地域と共生するという真摯な姿勢でしっかり取り組むとの回答が文書で示されたところから、さまざまな状況を総合的に勘案する中で、地元自治体として長崎大学によるBSL-4施設設置に協力するという判断を知事とともにいたしました。その後、長崎大学においては、地域連絡協議会等で市民のご意見を、また国の監理委員会、大学の専門家会議で専門家の皆さんのご意見をいただきながら、ことしの9月に事業化に当たって必要となるBSL-4施設の基本的な考え方や設計方針を基本構想として取りまとめたところです。  今後は、この基本構想に基づいて詳細な設計、建設工事、運用マニュアルの整備等を進めていくことになりますが、長崎大学においては、それぞれの段階において、専門家等のご意見をいただきながら安全性の確保を図るとともに、市民の皆さんと十分にコミュニケーションをとりながら丁寧な説明を行い、地域との信頼関係を築く作業を続けていく必要があると考えております。長崎市としましては、引き続き大学と国に対して、地元自治体として要請した事項の確実な履行を求めていくとともに、必要な支援をしていきたいと考えています。  以上、本壇からの答弁といたします。=(降壇)= 50 ◯教育長(馬場豊子君) ご質問の3点目、大型学校給食センターについてお答えいたします。  学校給食につきましては、調理器具の有無により献立内容に差があることや、食物アレルギー対応のほか、業務の効率化などの課題に対応するため、新たな学校給食センターを建設し、よりよい給食の提供を目指していくこととしております。  計画におきましては、配送時間を考慮し、市内に3カ所の学校給食センターを建設する予定としております。その1カ所目としては、豊洋台に未使用となっている教育施設用地があり、北部及び西部方面の学校に配送が可能な場所であることから、建設場所として計画しております。この豊洋台の土地は、都市計画法に基づく第一種中高層住居専用地域内に位置しております。  学校給食センターは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第30条に規定する教育機関ではございますが、建築基準法では工場として位置づけられておりますので、ここに建設するに当たりましては、建築基準法第48条第3項ただし書きに基づく許可を要し、公聴会の開催や建築審査会の同意が必要となります。  住民説明会への対応といたしまして、ことし6月に関係する自治会役員の皆様に学校給食センターの整備について説明させていただくとともに、7月には佐世保市と諫早市の学校給食センターの視察に対しまして、豊洋台自治会役員に呼びかけを行い、参加していただきました。視察の際に騒音やにおいについて質問がなされ、立地条件は異なりますが、においも音もしないため苦情はないとの説明をいただいております。また、9月に近隣自治会、11月に豊洋台自治会の住民説明会を開催し、その中でも騒音やにおい、交通対策についてご意見をいただいております。騒音やにおいにつきましては、基準を超えないよう、実際の稼働後も定期的な測定を行うなどの対策を講じることとし、交通対策については、現在、団地の出入り口2カ所を含む3カ所で交通量調査を実施しておりますので、その結果を検証し、必要な対策を講じてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、学校給食センターの建設に当たりましては、住民の理解と周辺の住環境に十分配慮した計画が必要となりますので、他都市での同様の事例を参考とさせていただきながら、視察見学会の実施や疑問点があればご指摘いただく意見交換会等を設けるなど、より丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 51 ◯10番(池田章子君) 一通りご答弁をいただきましたので、再質問を順次させていただきたいと思います。  まず、被爆体験者の問題ですけれども、市長は判決の前なので差し控えるとおっしゃっているわけですが、厚生労働省みたいな言い方は市民に寄り添う姿勢が余りにもなさすぎると思います。既にどう騒いでも判決は出るわけです。判決というのがあるわけで、その判決が差し戻しか、もしくは原判決取り消しで最高裁が自分で判断をするのか、それとも上告棄却なのか、3号被爆に関してまだ何も判断は示されてないという状況ではありますけれども、この問題は10年間、裁判として戦ってきたんですね。その間、市長の対応は、最初は背を向けていたと私は思います。一昨年からは国に働きかけをしましたけれども、去年の地裁判決ではまた控訴をすると。市長は、今回の上告審で10年にも及ぶ長い間戦ってきた市民、被爆体験者と呼ばれて差別されてこられた方たちに勝ってほしいと思うのか、それとも長崎市、県、厚生労働省、国が勝ったほうがいいと思うのか、そこは感想といいますか、思いを聞かせてください。 52 ◯原爆被爆対策部長(中川正仁君) 再質問にお答えいたします。  長崎市では、これまでも長崎原子爆弾被爆者援護強化対策協議会、いわゆる原援協を通じまして市議会の皆様と一体となって、高齢化し病気に苦しみます被爆体験者の救済を国に要望してまいりました。また一方で、原子爆弾放射線影響研究会においても、引き続き科学的知見を見出す努力を続けております。今回、一人の方の弁論が、昨日開かれました。その中で、これまでも申し上げておりますが、長崎市としては2つの立場があると。国からの法定受託事務として被爆者援護法に基づきまして、その制度内で各種事務を行わなければならないという立場と、被爆体験者の救済という観点から被爆地域の拡大を国に要望しているという立場がございます。そういった中で、今回はまず、12月18日にどういう判決が出るかということを最大限、関心を持って注視しているということでございます。  以上でございます。 53 ◯10番(池田章子君) 私は市長の考え、思いを伺っているんですよ。ご高齢の原告の皆さんが10年にも及ぶ長いつらい裁判を戦ってこられた。その皆さん方に、市長として勝ってほしいという思いはないんだろうかと。負けたって市長は何も損はないじゃないですか。市民の人たちが、もう平均80歳ですよ。裁判中に、1陣2陣合わせて90名も亡くなっているって。そういうつらい思いをしながら、この被爆体験者の問題の解決は政治的な解決だってあるはずなんですね。それができない。だから、もう仕方がなく裁判闘争をやられているわけですよ。その方たちに対して、勝ってくれんかなという思いはないんですか。再度お尋ねします。市長、いかがですか。 54 ◯原爆被爆対策部長(中川正仁君) 再質問にお答えいたします。  先ほども答弁をさせていただきました、長崎市としては2つの立場があるというような思いで、先ほど2陣の際の控訴のお話もありました。あの際も国からの要請、法解釈にかかわるものだという要請、それから第1陣の高裁が近くに控えているということをもって、苦渋の決断として控訴をさせていただいたということがございます。そういう2つの立場があるということでご理解をいただきたいと思います。 55 ◯10番(池田章子君) よくわからない。本当に市長がどう思われているのか、全くわからないと私は思います。判決がどう出るかというのはまだわかりません。まだ希望はつないでいます。ただ、この判決がどう出ようと、被爆者援護法に書かれている被爆者手帳交付の権限は市長にあるんですよね。その権限があるということの責任の重さというのを、市長は感じておられますか。これはお答えください。 56 ◯原爆被爆対策部長(中川正仁君) 再質問にお答えいたします。  被爆者手帳の交付事務、これにつきましては、法定受託事務として市長にあるということで交付ができるんじゃないかということでございます。これにつきましては、過去にもこの本会議の際に議論が行われまして、この際、法定受託事務というのは、まずは国が本来果たすべき役割にかかわるものであって、国においてその適正な処理を特に確保する必要があるものとして、法律またはこれに基づく政令で特に定めるものということで、全国統一的にその適正な処理を行うために国により具体的な処理基準が定められております。長崎市が、この示された基準から外れて独自の解釈により認定し、手帳を交付することはできないということでございます。  以上でございます。 57 ◯議長(野口達也君) 傍聴人に申し上げます。議長の命令に従わないときには、地方自治法第130条第1項の規定によって退場を命じますので、そういうことにならないようにどうかよろしくお願いいたします。 58 ◯10番(池田章子君) ではお尋ねしますけれども、被爆体験者援護行政というのは、地方自治じゃないということですか。あくまで、長崎市は国の下請け行政だということですか。そこのところをはっきり認識をお願いします。 59 ◯原爆被爆対策部長(中川正仁君) 再質問にお答えいたします。  被爆者手帳の交付権限というものが法定受託事務として国から市長に委託をされているということでございますので、この交付の権限は国の規定、先ほど申しました法律、政令等に基づいて、その処理基準に基づきまして交付をするということでございまして、私どもはこの交付事務についてはこれにのっとってやっているということ、また、この被爆体験者の皆さまの援護につきましては、これまでも原援協などを通じて、平成27年度から、被爆地域の拡大ということも市議会の皆さんとも一緒に、これも最大限努力をしておりますが、そういう状況でございます。 60 ◯10番(池田章子君) 法定受託事務というのは、国と地方の立場は委任事務じゃなくなっているんですよね。対等になったんですよ。国と地方は対等になった。法のもとで市長に交付権限が与えられているわけですから、市長がその権限を行使して手帳を交付したら、国はそれに従って予算をつけなければいけないというのが筋なはずなんですね。それが、実際にまだなされていないというところに大きな問題があると。あくまで、国の下請けのような感覚を持っていらっしゃるというところに大きな問題があると思います。この判決は12月18日にとりあえず出るわけですけれども、第1陣の裁判は、もしかしたらここで終わるかもしれません。でもまだ第2陣の裁判が終わりません。しかも、いろんな訴訟が一旦終わったとしても、被爆体験者問題は解決してないんですよね。終わらないんですよ。その被爆地の被爆都市の市長の覚悟みたいなものがこれから必要になってくると思うんですが、市長はどのようにお考えですか。 61 ◯市長(田上富久君) 池田議員の再質問にお答えいたします。  先ほど原爆被爆対策部長からも説明をさせていただいていますように、市として、あるいは市長として法定受託事務の範囲内でできることがあります。それと別に、市として取り組めることもあります。そういった意味で、専門家の皆さんにお集まりいただいて、新たな知見を発見する検討会を開催していただいたり、あるいはさまざまな知見とは別に、知見がなくても、合理的な根拠がなくてもというデータがなくてもというところで、救済の観点からの被爆地域の拡大を求めるといったようなことも続けてきております。そういう意味では、できることについてさまざまな観点から、ある意味では矛盾するように見えるようなこともあわせて行ってきているわけでありまして、そういう意味では、今後とも、市長としてできることについて、最大限努力していきたいと考えております。  以上です。 62 ◯10番(池田章子君) 市長も十分ご存じだと思いますけれども、いわゆる被爆者、被爆体験者の方々ってみんなご高齢なんですよね。早く解決しないと亡くなってしまう、いらっしゃらなくなる。そういうことによって問題解決にならないように、この裁判の結果はともかく、市長が覚悟を持って、市民に寄り添ってこの被爆者、被爆体験者問題の解決に取り組んでいただきたいと要望を述べておきたいと思います。  次に、BSL-4施設設置容認撤回についてお尋ねします。  市長は、今まで何度も日本学術会議の提言を引用して、答弁をされてこられました。その日本学術会議の提言の中には、新施設建設に当たっては、地元自治体、地域住民とのコミュニケーションを準備段階からとり、十分な合意と理解と信頼を得ながら進める必要があるとあるわけですよ。私はお尋ねしたかったのは、市長は理解という言葉をよく使われるんですね。理解が進んでいると。ところが、合意という言葉については、ほとんど触れられていないんです。この日本学術会議の提言は、理解だけじゃないんです。合意と理解と信頼と言っているんですよ。この3つが必要だって。ところが市長は、理解は進んだものと思っていると言われるんですが、市長は理解と合意ということを、別の言葉として使っていらっしゃるんですか。 63 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  各種提言やガイドラインの中で、確かに合意という言葉を使っているものは、私も認識をしております。長崎市といたしまして、昨年11月に県とともに協力するという決定をした際も、前提として、あくまで市民の理解を進めるということで、当時からまだ坂本キャンパスへの設置については賛否両論があるという中で、一定の市民の理解が進んだものと判断したということを、先ほども市長からも答弁をいたしましたが、今後、より計画が具体的に進む中で、それらをしっかり説明する中で理解を進めようと考えております。これは合意か理解かという部分でございますが、私ども長崎市といたしましては、まずは事業の具体的な中身をしっかりとまず知っていただきたいと。それによって、しっかり理解が進むということで考えておりますので、ご理解いただきますようお願いします。 64 ◯10番(池田章子君) 聞いたことに答えてください。長崎市が、私は答弁書を全部読み直したんですけど、合意、理解、長崎市はなぜか合意という言葉を余り使っていないんですよ。理解と、市民の理解、市民の理解と繰り返し使われているということは、合意と理解というのは区別して使っているということかと聞いているんですよ。そこを答えてください。 65 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  ご指摘のとおり、長崎市はずっと理解という言葉を使っております。合意という言葉を使うとした場合に、どういった形で合意というものを判断するかというものが非常に難しい問題があると考えております。  以上でございます。 66 ◯10番(池田章子君) じゃ合意と理解は違うということですか。違うということで、市民の理解であえて合意という言葉を使っていないということですか。  ところが、それなら言いますけれども、議事録の中に出てきました。そういった住民の合意といいますか、理解が進んでいるという、合意イコール理解という部長の発言が出ていますよ。理解と合意は同じというふうに市が思っているのか、別に思っているのかで、この後の議論の展開が違ってくるんですよね。どうですか。そこをもう1回はっきり、ちゃんと言ってください。 67 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  市民の皆様のほうからの各種これなるご意見は、合意という言葉が頻繁に使われております。私ども長崎市は、あくまで理解という言い方をしております。この合意につきましては、合意がどういう形でなされたかというのは判断が非常に難しいので、合意という言葉では使っていないということで、理解とは違う意味で、合意とは違う意味で私の理解ということで使わせていただいております。  以上でございます。 68 ◯10番(池田章子君) 理解と合意は違うという前提で使うということは、これから市長、理事者の皆さんが住民の理解が得られたという意味は、今後、合意は得られていないととっていいわけですね。使われるということは。都合のいいときだけ理解と言い、理解と合意は違うと言い、あるときには、例えばMICEで理解が得られた、それは合意ではないととっていいわけですね。  別と言うならはっきり申しますが、この日本学術会議の提言を何度も使って、理事者の皆さんは私たちを説得しようとしたわけです。日本学術会議の提言にこうあると。その日本学術会議の提言の中に、合意と理解と信頼と3つあるんですよ。どれが欠けてもいけないんですよ。皆さん方が使ってきた日本学術会議の中に合意がいるというのに、都合よく理解が進んだ、理解が進んだというのは詭弁じゃないですか。この解釈として都合よすぎますよ。その辺どう思われますか。 69 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  市民の理解という部分につきましては、例えば、地域連絡協議会の中で長崎大学から基本構想案の説明があった際に、委員のほうから具体的な内容がようやくわかって安心したというような意見もいただいております。そういったことで私どもは、長崎大学が今後、基本構想に基づき、詳細設計、あるいは平行して具体的な各種マニュアルの策定に今作業中でございますが、そういった具体的なものが示される中で理解が一層進むということで考えております。まずは、そういった具体的な中身を、裏を返せば市民の方にも知っていただきたいということでございます。  以上でございます。 70 ◯10番(池田章子君) ということは確認ですけれども、市は、このBSL-4施設の設置容認をしたもととなる合意はとれていないということですよね。合意は確認していないと。理解は進んだと思っているけど、合意は確認していないということ、それははっきりしているということですよね。これはまずいですよ。提言の中にちゃんと合意ってあるんですから。要するに、これはまだ市民の合意が得られてないものだと、それなのに設置容認を判断したということになりますよ。それがまず1点ですね。それから理解なんですけど、この理解についても、丁寧に説明すれば理解が進むって、これはイコールですか。原因と結果として、必ず結びつく問題でしょうか。説明すれば説明するほど、不安が募ることだってありますよ。例えば、国会でもやっていますよね。丁寧に説明すると。でも丁寧に説明されたような気もしないし、丁寧に説明されても合意できることとできないこと、賛成できることと賛成できないことがあるはずですよ。合意の形成、合意がどうやって得られたかという判断は難しいですけど、理解が進んでいるというのって判断が難しいでしょう。理解が進んでいるって、どうやって判断するんですか。同じじゃないですか。ちゃんと説明してください。 71 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  理解が進むという部分は私が先ほど答弁いたしましたとおり、より具体的なものを、今後、丁寧に説明するだけではなくて、基本構想にありますが、今後はもっと双方向のコミュニケーションということで、一方的な説明ではなく、双方話し合いの中で、例えばその説明に対してこういう疑問があるという部分は、一つ一つ答えていくという中で、そういうことで理解が進むと考えているところでございます。 72 ◯10番(池田章子君) ですから、理解がなされているっていう根拠がないんですよ。具体的なものを示せば理解が進むというのは、イコールじゃないですよ。具体的なものが説明されればされるほど、不安な要素も出てきます。納得できない、賛同できないというのも出てきます。理解が進んだ、理解が進んだと言われるんですけど、本当その根拠を私は知りたいんです。何をもって理解が進んだと言われているのか。昨年の市長の答弁の中で、賛成の皆さんが多いということも感じている、ここで賛成ということを言われているわけですが、この賛成の皆さんが多いという皆さんって、どういう立場の方で、何人ぐらいいらっしゃるのか、教えていただけませんか。 73 ◯市長(田上富久君) 池田議員の再質問にお答えいたします。  昨年11月議会でご説明をいたしました時点で、市民の皆さんの中に賛否両論あると、まだそういう状態であると、状況であるということについて申し上げております。そういった中で、それまでの過程の中で、大学からのさまざまな説明会の開催、それから地域連絡協議会での説明であったり、さまざまな経過がその間にあっております。賛否両論あるという状況ではあるけれども、説明はしっかりとしていく中で、理解が進んでいくということを判断しております。そういった中で、その一つに、もちろんさまざまな経済団体を初めとする皆さんからの設置の要望などもあるわけですけれども、そういったものを加える中で、説明をしっかりとすることで理解が進んでいくということを私が判断をいたしております。また、それと同時に、実際に今後それまでの経過のやりとりの中でも、基本的なことはわかるけれども具体的にどういう施設が建って、どういうことがこの計画の中で安全性が形づくられていくのかということについては、具体的にならないとわからないといったような声もありまして、そういう意味では、具体化を進めていく中でより説明ができるようになって、また理解が進むといったような流れをつくることができると考えております。また、実際に、先ほど申し上げましたけれども、安全性の確保と市民の理解という点を最初から申し上げているわけですけれども、これについては、どこかの時点で終わりということではありませんので、今後とも、その2つについては求め続けていく中で、より多くの皆さんに理解していただけるような努力を、大学のほうにももちろん引き続き続けていただきたいと思っております。  以上です。 74 ◯10番(池田章子君) 今の市長のご答弁を伺うと、要するに経済団体や医療団体の市長への陳情を聞いたら賛成だったということですよね。というようにおっしゃいませんでしたか。誰と会って、そういうふうに賛成が多いと感じられているんですかって。それは地域連絡協議会での話し合いが進んだ、地域での説明会が何回も行われたっていう、それは、説明はしたけれども理解が進んだか、合意が進んだかとはまた別ものですよ。先ほどから言っているように。確かに、反対派には今まで会っていなかったんですねって、びっくりすることが先ほどの大石議員に対する答弁で出たわけですが、賛成の方たちの陳情には会っていらっしゃるんですよね。それは賛成でしょう。それを聞いて賛成が多いと判断したと理解していいですか。 75 ◯市長(田上富久君) 池田議員の再質問にお答えいたします。  地域の皆さんを含めて、反対の皆さんのご意見もお伺いをしております。そういった中で、全体的な判断、総合的な判断という意味で私が判断を申し上げました。  以上です。 76 ◯10番(池田章子君) すみません、じゃ聞き逃していたんですね。地域の皆さん、何人会われたんですか。何人に会って、賛成が多いという結論になられたのか教えてください。 77 ◯市長(田上富久君) 池田議員の再質問にお答えいたします。  この件については、恐らく11月の議会の段階でも申し上げたと思うんですけれども、特に地域連絡協議会なども含めまして、いろいろな説明を受けてきた皆さんのご意見をお伺いしております。その数については1桁であると思います。  以上です。 78 ◯10番(池田章子君) その1桁ということは、恐らく地域連絡協議会に出られている連合自治会長のことだと思いますが、その方たちは確かに自治会長という立場です。でも、地域連絡協議会の議論を聞いていると、その中ではっきり自治会長ではあるが、自治会を代表する意見ではないと言われているんですよ。自治会長だけど自治会を代表する意見ではない。連合自治会長だけれども、連合自治会の中の自治会長たちとの話をした上で発言しているわけではない、というのが明らかなんですね。その方たち、1桁の住民の方たちに聞かれて、これは賛成が多かった、これで理解が進んだとか合意が得られたというふうに判断されたということですね。確認です。 79 ◯市長(田上富久君) 池田議員の再質問にお答えいたします。  地域連絡協議会の中では、さまざまな質問等が行われて、またそういった中でのやりとりについても報告を受けておりますが、それに加えて、賛成派が何人で反対が何人ということだけではなくて、その議論の過程の中でどういったふうに考えが進んでいったかといった点についても、お話をお伺いしています。それは、非常に重要な点だと思っております。その経過の中で理解が進んでいく、それは恐らく、どこかで10対0になることはないと思うんですけれども、そういう意味では、しっかりとプロセスを繰り返す中で理解を求め続けていくということが、非常に重要であるということも同時にその中で感じております。  以上です。 80 ◯10番(池田章子君) じゃ次に、理解が進んでいくとか進んでいると判断される、本当は市長の設置容認は市民の理解が前提と言われていたわけですから、これから進んでいくといって設置容認というのは、本当は間違いだと思うんですよ。日本学術会議の提言に言われているように、合意と理解と信頼のどれも欠けちゃいけない、3つがそろって初めて設置容認ということになるはずだったと私は思うんですけれども、ちょっとそれがなされていないというのだけは指摘して、住民の理解が進んでいるというふうにおっしゃるわけですが、先ほどもありました。住民の方々が中心になってずっと署名を集めてらっしゃる。その署名が1万5,800筆を超えたと。その前、市議会に陳情したときには、1万2,000筆ぐらいだったんですよね。それがわずか2カ月で3,000筆ふえている。どんどんふえてきている。これが本当に市民の理解が得られた状況なんですか。市民の理解が進んでいると言えるんでしょうか。 81 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  確かに先日の陳情の際、反対の署名数が1万5,000を超えたということは、私もお聞きをいたしました。署名数がふえているという事実は私も理解をしておりますが、先ほど申し上げましたとおり、まだまだこれからより具体的なものが、計画が出る中で、それをしっかりと理解していただくために、大学に対してその説明の機会等も含めて、しっかり取り組みをお願いすることにより、まずは市民の皆様にも内容を知っていただきたいということでございます。  以上でございます。 82 ◯10番(池田章子君) 繰り返して言いますけれども、知ったからといって理解が進むとか、合意が進むわけじゃないんですよ。それなのに、もう設置容認を早々としているわけです。これは撤回すべきです。  そして、もう一つ、合意と理解と信頼と言っているんですけれども、この信頼もどうも市議会への陳情から見るに、崩れているようなんですよね。それは市のほうも認めていらっしゃる地域連絡協議会での発言ですかね。BSL-4に反対し続けると、大学病院も移転することになるぞと、それでも構わないのかという趣旨の発言があったと。こういうことです。信頼だってできていませんよ。信頼の構築にだって影響があるということを指摘しておきます。  それと、坂本キャンパスは立地には不適切じゃないかというご意見もさっき同僚議員からあったんですが、日本建築学会の動物実験施設の建築及び設備のガイドライン、そこにははっきりと住宅地域や商業地域はトラブルの原因になるので避けるべきであると書いてあるんですよね。こういう動物実験施設は住宅地には不向きですって言っているにもかかわらず、適地ですという市のその考え方が、合意も得られていない、理解も進んでいるとは思えない、立地条件でもこんなガイドラインに反している。ここはどうですか。 83 ◯市民健康部長(大串昌之君) 再質問にお答えいたします。  長崎大学BSL-4施設については、厚生労働大臣が、感染症法第56条の3第2項に基づき、長崎大学を特定一種病原体等所持者に指定し、かつ、同条第1項第1号の規定に基づき、BSL-4施設を指定する必要があります。議員ご指摘のガイドラインに記載された事項については、動物実験施設を建設する際に参考となるものではありますが、BSL-4施設の設置について規定している感染症法上、必須となる要件ではないと認識しております。
     したがいまして、長崎市といたしましては、当該ガイドラインに記載されていることをもって、坂本キャンパスBSL-4施設を設置できないとは考えておりません。  以上でございます。 84 ◯10番(池田章子君) そのガイドラインの中に、もう一つ気になることがありました。こういう動物実験施設からは、要するにウイルスの漏出ももちろん心配ですけど、それが一番心配なんですが、有害化学物質の漏出や放射線の漏出というのもあり得るので、行政はちゃんとそれを監視しなければならないのだと。そういう役割があると。ところが、このガイドラインというのはBSL-3を中心に今述べているわけですが、今長崎大学に既にありますよね。そこで、ホルマリンガスというのは、燻蒸に殺菌とか何かに頻繁に利用されているわけです。ご存じだと思いますけど、このホルマリンガスは発がん性物質ですよね。その検査って長崎市はやっているんですか。 85 ◯環境部長(草野孝昭君) 再質問にお答えいたします。  ただいまのご質問、ホルムアルデヒドという物質だと思いますが、これについて長崎市におきましては、大気中の観測をしておりまして、現在、2カ所の観測地点で一般大気として測定しております。ただし、大学の中で観測するというのはやっておりません。  以上でございます。 86 ◯10番(池田章子君) しかもその観測地点って、小ヶ倉と中央橋でしょう。坂本キャンパスでホルムアルデヒドが出ている可能性があるのに、検査してないですよね。基準、大学もしないといけない。大学もしないといけないけれども、それがちゃんと守られているかどうかを行政は確認しなきゃいけないはずなんですよ。それがやられてないと言う。こんな状況で、BSL-4なんてとんでもない話だと。ぜひ、合意も得られていない、理解も進んでいるとは思えない署名数、その他の対策も十分ではないということを考えれば、ぜひ、この施設容認を撤回していただきたいと強く求めて、次の質問に移ります。  給食センターの問題ですが、ただし書きの適用をするために今、住民の説明会を開いているとおっしゃいましたが、ちょっと質問を根本から、違うところからお尋ねします。ただし書きの許可を受ける。豊洋台につくるためには、建築審査会でただし書きの許可を受けなければなりません。それと、PFIで進めるということで今可能性調査がやられているわけですが、PFI事業者との本契約と時期的にはどっちが先になりますか。 87 ◯まちづくり部長(片江伸一郎君) 再質問にお答えいたします。  PFI事業と審査会の付議の順番ということでございますけれども、審査会に諮る場合におきましては、当然ながらどのような施設がそこでつくられるのか、それからそういった環境への配慮がなされているのか、先ほどから出ていますけど、住民の理解が進んでいるのか、そういった地域への受け入れがどのような形になっているのか、そういったところを踏まえた上での審査となりますので、当然ながら、PFI事業のほうの契約が先にあり、そこの中で作成されました資料、図面等を用いた上で、公聴会の結果も含めて審査会に諮られるという手順になると考えております。  以上でございます。 88 ◯10番(池田章子君) ということは、建築のただし書きが許可されるかどうかわからない段階で、PFI事業者と本契約をするということですよね。でないと、建築許可の申請はおりないと考えていいんですよね。再度お尋ねします。 89 ◯まちづくり部長(片江伸一郎君) 再質問にお答えいたします。  先ほど申し上げましたとおり、建築審査会への付議に当たりましては、そこでできる施設の図面でありますとか、それから周辺の環境への配慮、それから住民に対しての公聴会等の開催が必要となりますので、それを踏まえるということを考えればPFI事業の契約を先で、それを踏まえた上での審査会への付議となります。  以上でございます。 90 ◯10番(池田章子君) ということは、もし、本契約をPFI事業者と契約をします。でも公聴会で住民が反対をしました。反対の意見を述べました。そして、建築審査会で必ずしも許可がおりるかどうかわからないですよね。そうなった場合、その契約ってどうなるんですか。 91 ◯まちづくり部長(片江伸一郎君) 再質問にお答えいたします。  まちづくり部といたしまして、今回の事業の進め方につきましては、PFI事業者との契約の前に今回の給食センターといいますものは、長崎市内ではつくられた事例がないものでございますので、そういったものがどういったものであるのかといったことの知識が、まず地域の住民の方もそうでございますけれども、建築審査会の方々にもございません。そういったわけで、契約の前に審査会に、どのような、給食センターとはどういったものができるのかといったものを十分理解していただいた上で、まずはご意見を伺うということで考えております。  さらに、契約後におきましても、建築審査会に対しましてその中で作成されます契約図書等を用いた事前の説明を行いまして、周辺への環境への配慮であるとか、そういったことがどのようになされているのかご意見をいただくことを考えております。そして、こういったところで出ましたご意見をもとに、最終の審査会に臨むことになると考えております。審査会の判断をいただく前には、当然ながら地域のご理解も大変大きなウエートを占めると思っております。周辺地域の住民の皆様にもそういったことはあわせてご説明を行いながら、計画の熟度を高めていくということになろうかと考えております。しかしながら、建築審査会は独立した機関でございます。独自の判断を下すという性格のものでございますので、そのような手順を追って、しかし建築許可に係る同意が100%担保されるというものではございません。場合によりましては、そういった許可が得られないということも当然ながら想定されます。その許認可に係るリスクの負担、こういったものにつきましては、PFIの契約の中で織り込んでいくということになろうと考えております。  以上でございます。 92 ◯10番(池田章子君) 要するに、建設の担保がとれないままで本契約をするわけですよね。それがうまくいかなかったら罰金を払いますという話ですよね。それって長崎市としては、今までのやり方では地域の住民に説明をしたって。BSL-4と一緒です。説明会を重ねたから理解が進んだって。建設ありきで、住民の意見というのがおろそかにされる可能性が私は出てくると思うんですよ。だって、本契約をするわけでしょう。本契約をして、図面が出てこないと建築審査会の許可がおりないわけじゃないですか。まずは住民の理解と言いながら、結論ありきで進める可能性が大きいですよ。違いますか。 93 ◯まちづくり部長(片江伸一郎君) 再質問にお答えいたします。  結論ありきということではありませんで、まずは給食センターというものにつきましては、先ほど言いましたように、審査会の中では公益性といったものが審査の1つの視点になります。そういった場合には、なぜその場所に、本来建てることができない場所に建てなきゃいけないのかといったことが、きちんと説明できなければいけないということがあります。その上で、そこに建てることに当たっての環境への影響であるとか、住民の方々への説明であるとか、そういったものの対処をしながらしていくということで、その給食センターそのものがなかなか身の回りにあるというものではございませんので、そういったものをきちんとどういった内容があるのか、つくった場合には周辺の住環境にどういった影響があるのかをきちんとご説明をしながら、その中で住民の意見をお伺いしながらこの計画の熟度を高めていくということでございますので、決して結論が先にありきで動いている、住民の意見がおろそかにされるということはないものと考えております。  以上でございます。 94 ◯10番(池田章子君) PFI事業の本契約を先にするわけでしょう。どういう結論になるかわからない状況でするわけですから、当然その後、理解してもらった、理解が進んだと言って、建設ありきで住民の民意がおろそかにされる可能性というのが、十分に出てくると思うんですよ。なぜならば、私がそれを危惧するのは、都市経営会議の中で、建設の担保がとれない状況で本契約というのは難しいんじゃないかという話を、皆さん方は実際にされているんですよ。されていて、じゃ用途地域の見直しではやれないかと言っているわけですよ。議事録ですよ。要するに、ただし書きがうまくいかないかもしれない、いろいろ建設の担保がとれないかもしれない、じゃ用途地域の変更ではどうですかと。これは法律でもないし、市の内規だからやれるんじゃないですかって。しかも、敷地面積の5ヘクタールという基準があるけど、これは何とかなりますよって。市の内規だから、市の判断でやれるっていうような話をされているじゃないですか。要するに、何が何でも給食センターを豊洋台につくる、そのためには手段を選ばない、いろんなことを考える。こうなると、住民の意見、住民の意思というのは押し潰されることになるんですよ。住民の理解が進んだということで進めると。しかも私は思ったんですが、委員会で説明が、その辺の契約の時期的なものってちゃんと説明されていないですよね。PFIの可能性調査の予算をするときに、時期的にそういうずれがあるって皆さん方はわかっていたはずなのに、委員会でそのずれの部分は、はっきり説明してないはずです。議事録を読んだら。スケジュール表が出ていないって言われていた。こういうふうに余りにも強引に進めるというのは、住民の意思を無視しています。民主主義に反しています。住民の方々の思いというのは、教育長はもうご存じだと思うんですけど、反対なんです。反対の意見が多いんですね。もともと、あの豊洋台の給食センターを建てたいって教育長が言われているあの土地は、中学校が建つと思ってみんな越してきているんですよ。ところがそれができなくなった。とりあえず有効活用にということで、地元中学校のテニスコートをつくりました。そのときに、委員会で私も出ていたんですけど、住民の人たちのその残り半分、右半分の計画活用については、今後の整備に向けて学校や地元の方と協議を詰めてまいりたいとか、ソフトボール場やゲートボール場をつくったらどうかという委員の意見に、残りの右半分について、今後地元自治会や学校と有効活用について協議を進めていくと、何度も何度も言っているんですよね。住民はよもや給食センターができるなんて思っていないんですよ。そういう住民の思いを全く無視するような議論が、都市経営会議の中でどんどん進んでいるって。これは問題じゃないかと私は思うんですけど、見解を伺います。 95 ◯教育長(馬場豊子君) 再質問にお答えいたします。  事業を進めるに当たりまして、市内部での方向性を見る中で、都市経営会議をさせていただいております。これについては、市の今から進む方針として、事業を進めるに当たりまして、皆さんと共通した認識を持ちながら進むという意味では、多方面からの考察を進めている中でございます。その中で一定の方向性を持って、次に地域に入っていくわけでございますけれども、地域のほうにも豊洋台の土地につきましては、テニスコートをつくったときにもお話をさせていただいておりますので、具体的には連合自治会の役員の皆様、自治会の役員の皆様等々にも具体的な説明をさせていただきながら、もちろん地元の近隣の自治会の皆様にも今説明をさせていただいている、そういう時期でございます。  以上でございます。 96 ◯10番(池田章子君) あそこの団地は連合自治会の1つなんですけれども、そこの団地の人たちがものすごいデメリットをこうむるわけですよ。その可能性が大きいんですね。地元の自治会の意見というのは、大事にされなければいけないと思うんだけれども、その手続をとにかく結論ありきでどうにかそこに持っていこうという議論がなされている、今の長崎市、市教委のやり方が問題だと思います。  もう一つ、本当は給食センターについては、その内容についてもPTAの意見をよく聞いたのかとか、実際にそこで働いている学校現場の意見を聞いたのかと。全くそういうのがなされていないように私は思うんですね。  もう一つ、私が心配していることを言います。市教委の丸投げ体制ですよ。昨年から、給食の民間委託がプロポーザル方式から一般競争入札にかわりました。私はそれを問題にして、これは質が保たれないんじゃないですかと言ったんですよね。そしたら市教委はこう答えました。仕様書に明確に記載します。10年の実績があるから大丈夫です。さらに、履行状況を検証していきます。そういう対応が必要ですって議会で言われたんです。ところがことし、ある受託事業者が仕様書とは違う人員体制で運営していたんですよね。それが栄養職員、栄養教諭の話の中で出てきた。仕様書どおりできていなかったというのが、明らかになったんです。市教委は、そういうことがないようにずっと履行状況を検証していくはずじゃなかったんですか。お答えください。 97 ◯教育長(馬場豊子君) 再質問にお答えいたします。  今言われたように、委託すると言いましても、事業の責任は教育委員会にございます。そういう意味では、履行の状況の確認は、学校と教育委員会で行っているところでございます。今、ご指摘があったのは、多分給食室の中で人員が違っていたというのは、調理員が3名と、例えば運転手が1名、4名体制というところに、しっかり4名体制がなされている。それとまた責任者の指定につきましても、報告があっております。それについては、免許職の方がきちんと入っておられました。ただ、業者がかわったことで慣れていなかったということで、責任者としての動きが悪いということで、栄養士のほうから報告を受けて指導したところでございます。指導した中では、しっかり今履行はなされていると思っております。  以上でございます。 98 ◯10番(池田章子君) 責任者のほうは常勤でなければいけないんですよね。ところが、パートだったじゃないですか。そういうふうな仕様書どおりのことがなされていない、そのことを問題ですよと言って、初めて学校を回り始めましたよね。要するに、ちゃんと検証していきますと言った。一般競争入札にかえた。なのに、検証していない。1年間ほったらかしです。こういう丸投げ状態で、本当に大型給食センターをPFI事業でやっていくって大丈夫ですか。PFIって、契約期間が長いじゃないですか。恐らく民間のどこかの会社にポンと投げて、本当にその後にちゃんとした検証ができますか。できますと言われていたのに、していない実態が明らかになるわけですから。こういう市教委の丸投げ状態の中で、安全が保たれるのか。リスクが管理できるのか。大型給食センター自体が非常に危ないと私は思っています。  話は全然変わるんですが、国際日本文化研究センター准教授磯田道史さん、最近よく歴史学者としてテレビに出てきています。その方が、「徳川がつくった先進国日本」という本を書かれています。その中に、幕末、徳川幕府は、長崎に西洋医学の病院を建てました。その用地として、一人の貧しい農民に土地の譲渡を頼んだところ、幕府の申し出にもかかわらず、農民はかたくなに拒否しました。これに対して、幕府は強制的に土地を奪うどころか、その農民の言い分を認めて、別の土地を当たることにしたというのです。身分制度に縛られたこの江戸時代でさえこうですよ。ところが、現代は民主主義の時代のはずです。市長は、市民の命や健康、財産を守るのが第一の仕事のはずです。市民が嫌だというところに、危険な実験室をつくるんですか。市民が嫌だというところに、強引に住宅地に工場を建てるんですか。長崎市の市長には、さまざまないろんなことを言いましたけれども、これは全部共通している長崎市の姿勢だと思いますので、もう1回よく考え直してください。よろしくお願いします。 99 ◯議長(野口達也君) 休憩いたします。  午後は1時から再開いたします。           =休憩 午後0時1分=           ~~~~~~~~~~~           =再開 午後1時0分= 100 ◯副議長(筒井正興君) 休憩前に引き続き会議を開きます。24番堤 勝彦議員。       〔堤 勝彦君登壇〕 101 ◯24番(堤 勝彦君) 明政クラブの金・銀・銅いずれかのメダリストと呼ばれております堤 勝彦です。これからの1時間、おつき合いいただければ幸いでございます。  人口減少が全国各都市で大変な問題となっております。ここ長崎でも同様で、どうやって食いとめようかと、いろんな施策がとられています。このような状況にあっては、交流人口の一層の拡大で、人口減少のデメリットをカバーしなければいけない時代になってきたのではないでしょうか。幸いここ長崎市には、平和、歴史、文化、医学、夜景、港、食、そして市民一人ひとりのおもてなしの心という、他都市にはない魅力が豊富にあります。これを生かせば、必ずカバーできるのではないかと思っております。  8月8日に亡くなられました板坂博之先生は、「観光はここぞっていうときにはけちけちせず、ドカンと力ばそそがんばいかんとぞ」といつもおっしゃっておられました。今やモナコ、香港と並び世界新三大夜景となったここ長崎の夜景。当時、板坂議長が必死になって夜景サミットを誘致し、夜景を含めた長崎の観光に対する熱い思いをぶつけて審査員の心を動かしたことが、この世界新三大夜景の認定につながったものだと確信しております。大浦の皆さんの願いであった鍋冠山展望台も、板坂先生の熱い声のおかげで新しくつくりかえていただきました。今や多くの人々がこの視点場から長崎の町並みや女神大橋の下をくぐって出入りするクルーズ客船を眺めに来たり、稲佐山からの夜景とはまた違った夜景を楽しもうと集まってきてくださっています。また、夜になり、まちなかから見上げる鍋冠山展望台は、UFOが飛来しているような輝きを放っており、長崎の夜景の魅力をさらにバージョンアップさせていただきました。この場をおかりしまして、板坂先生に心からの感謝を申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。そして、公私にわたり大変お世話になった先生の思いをこれからも私たちが引き継いで、交流の産業化による長崎創生に力を注ぐことを誓います。このことから、今回はあえて、あえて文化観光行政1本に絞り質問させていただきます。市長並びに関係理事者の皆様、世界都市というビジョンの実現に貢献するような答弁を期待し、質問に入ります。  (1)VR(バーチャルリアリティ)の有効活用。  パソコンやスマートフォンの普及で、今では写真は見るだけのものではなくなりました。遠く離れた場所でさえ、あたかもそこにいるかのような感覚を得られる時代となりました。これはVR(バーチャルリアリティ)と呼ばれ、日本語では仮想現実と訳されています。このVRは、コンピューターによってつくり出されたサイバースペースを現実として知覚させる技術であり、時空を超える環境技術であります。  日本政策金融公庫が2013年に行ったアンケート、外食に関する消費者意識と飲食店の経営実態調査では、飲食店のかなめであるメニューと同じくらい、外観や店内の雰囲気が重視されています。さまざまな種類の飲食サービスがあふれている近年では、ただおいしいだけではなく、そのお店の雰囲気も含めて価値として考えられているのです。無論、これは飲食店だけに限らず、ホテル、病院、公園、ショッピングモールや公共施設などの現実の世界にある店舗や施設全てに当てはまることになります。情報社会の現代において、89.5%の消費者がネットを情報収集の手段としている事実、気になる施設はまずはネットでチェック、この傾向は、近年ますます強まっています。なぜ消費者はわざわざ検索するのでしょう。それはもちろん、お店や施設選びに失敗したくないからです。このお店の個室はどのくらいの広さがあるのだろうか、夜景がきれいに見えると噂のあの施設は実際にどんな夜景が見えるのだろうか、このお店や施設のキッズスペースは子どもたちが楽しく遊べそうな場所だろうかなどなど、まだ訪れたことのないお店や施設に対し、消費者が抱える疑問は数多く存在します。このように、消費者が重視している外観や店内や施設内の雰囲気を、ネット上の写真だけを確認するのではなく、VR画像で上下左右、360度を確認することが可能となり、ほんの一瞬でも実際に訪れたような疑似体験ができれば、実際にも行ってみたいという考えを抱きやすくなるそうで、施設への集客につながると言われております。  そこで、このVRを長崎市のホームページや観光マップに各観光施設の内部などを紹介できるよう、有効に活用してみてはいかがかと考えますが、ご見解をお聞かせください。  (2)「ナガサキ動画」の募集。  現在、ご自身で作製された動画をインターネットにアップされ、世界の方々に披露する人々がふえています。中にはコマーシャルがつくほど何十万回、何百万回と視聴されている動画もあり、大変な動画投稿ブームになっています。  さて、最近放送されている週刊あじさいのバック動画ですが、長崎市が世界遺産登録を目指しているという意思表明でもある長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産である教会群の映像が流れています。大変よい作品だと思いますが、少し残念なことは、大浦天主堂と空の色が同じ色で、天主堂が見えづらい映像になっていることです。絵はがきなどで見る大浦天主堂は、青空をバックに白い天主堂がそびえ立つ画像が多いような気がしています。私も白い天主堂がよくわかる画像がベストだと思っています。また、この週刊あじさいの放送を最後まで見てみますと、どの教会の映像も曇り空の中で撮影されているようです。恐らく、同じ日に撮影されたのではないかと推測できます。各教会と撮影者のスケジュールの都合もあったと思いますが、できれば青空の中での撮影だったら、各教会の白い建物がもっと映えたのではと思います。  そこで、次のテーマの収録時は、一般の市民からも動画を募集したらいいのではないかと考えます。市民撮影の動画を週刊あじさいのバックに使うことで、市民と市役所が一体となって長崎をPRできると思いますが、ご見解をお聞かせください。  (3)(仮称)長崎平和マラソンの考え方。  被爆75周年の節目の年である平成32年に、長崎市初のフルマラソン大会、(仮称)長崎平和マラソンを検討していますが、現在までの進捗状況と今後の見通しをお聞かせください。というのも、長野県松本市では、ことし10月1日に開催された第1回松本マラソンとしてフルマラソンを開催いたしました。松本市の実行委員会では、第1回ということで、何人の申し込みがあるのだろうかと心配していたところ、参加者募集開始から18日間で1万人の定員に達したそうです。県内外からランナーの参加があり、大盛況だったとうかがいました。仮に、長崎平和マラソンの開催が決まった場合、観光振興に結びつくような取り組みとは、どんなことを考えているのかお答えください。  (4)グラバー園第2ゲート付近へのタクシーベイの設置。  世界遺産に登録されてからお客さんも増大しているグラバー園。年間を通し、いろんなイベントも開催されており、スタッフの皆様のご努力に感謝を申し上げます。  さて、8年前より全線開通とまでは至っておりませんが、市道南山手町上田町1号線が供用開始されました。浪の平地区と大浦地区が結ばれ、大変便利になりました。そして、もう少しで全線が完成するところまで来たようです。この事業の最後の整備箇所でもあるグラバー園第2ゲート付近から鍋冠山展望台まで、この道路を使い車で移動すると四、五分ほどで着きます。鍋冠山展望台は、長崎のまちを間近で一望することができ、新しい観光スポットとして脚光を浴びています。この新しい鍋冠山展望台とグラバー園を一体とした観光をさらに推進すべきと考えます。第2ゲートから入場されるお客さんをまず鍋冠山展望台へと誘導し、それからグラバー園へと送り込む新たな観光ルートが提供できるのではないかと考えております。  そこで、間もなく完成するグラバー園第2ゲート付近の道路に、これがスムーズに行えるタクシーベイの設置を提案いたしますが、ご見解をお聞かせください。  以上で本壇からの質問といたします。答弁によっては自席より再質問させていただきます。ご清聴ありがとうございました。=(降壇)= 102 ◯副議長(筒井正興君) 市長。       〔田上富久君登壇〕 103 ◯市長(田上富久君) 明政クラブ、堤 勝彦議員の質問にお答えします。  まず、1点目の文化観光行政についての(1)VR(バーチャルリアリティ)の有効活用についてお答えします。  日本全国で観光による地方創生の動きが活発化し、さまざまな地域で観光振興に対する積極的で創意工夫を凝らした取り組みが行われている中、長崎市でもさまざまな観光資源をいかに広く知っていただくかだけではなく、行ってみたいと思っていただくことが重要となっています。また、来訪者が目的地を決定するに当たり、その施設や場所の情報をより具体的に収集し、実際にイメージできるかどうかが、誘客に非常に大切なポイントであると認識しています。  議員ご指摘のとおり、遠く離れた観光地や歴史的な建物を臨場感たっぷりに楽しめるVR動画は、体験旅行として来訪者の気持ちを盛り上げ、写真や文字だけでは伝えることのできない感動を一瞬で体感していただける要素があると考えています。  長崎市では、ことし9月に東京ビッグサイトで開催されました日本最大の観光展と言われるツーリズムEXPOジャパンで、長崎国際観光コンベンション協会が作製した軍艦島のVR動画の体験コーナーを設けました。VR動画のコーナーは大盛況で、体験された方からは、実際に行ってみたくなったという声を多数いただき、その影響力の大きさを実感したところです。また、年々入館者が増加している東山手甲十三番館にGoogleのインドアビューを導入し、内観を含めた長崎市の洋館の魅力を積極的にPRしています。  今後も観光施設等と連携を図りながら、VR動画を充実させ、ホームページや観光マップに掲載するなど、VR動画の有効な活用方法を検討したいと考えています。  以上、本壇からの答弁といたします。=(降壇)= 104 ◯総務部長(橋田慶信君) ご質問の1点目、文化観光行政についての(2)「ナガサキ動画」の募集についてお答えいたします。  長崎市では、市政情報を広く市民へ発信するための広報テレビ番組として、週刊あじさいを毎週土曜日と日曜日に、地元民放4局で放送しております。番組内容は、市の取り組みを1テーマずつ取り上げ、職員が出演して紹介する企画番組と、市の行事などを4つ程度アナウンサーが読み上げるお知らせ番組の2種類があり、背景映像を使用しているのはお知らせ番組のほうでございます。11月中旬までは、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産のうち、長崎市内の構成資産である教会を取り扱ったイメージ映像を放映していましたが、現在は10月にスタートした長崎LOVERSのプロモーション映像を放映しております。  議員ご指摘のとおり、教会の映像は曇り空でしたが、この関連遺産は潜伏キリシタンの苦難の歴史の象徴でもあることから、どちらかと言えば、晴天より曇り空の雰囲気がふさわしいのではないかとも考えておりましたので、制作業者と雨天以外であれば撮影するということで調整していた経緯がございます。天候により作品の印象が大きく変わってくることから、今後とも、意図したイメージがしっかりとお伝えできるよう、天候等の背景も十分考慮した上で撮影を行ってまいります。  また、議員ご提案のように、最近ではインターネット上にレベルの高い個人撮影動画を投稿する方も多くなっております。長崎市としましても、今後、市民の皆さんからの動画の募集について検討していきたいと考えておりますが、テレビで放映するためには、テーマ設定や選考基準を初め、画質や肖像権、著作権などの条件を一定整理した上で募集を開始する必要があります。週刊あじさいに興味を持つ市民の増加は、市政への理解者がふえることにつながり、多くの映像が集まることで、市民ならではの長崎市の隠れた魅力の再発見、ひいては、県内で放送されておりますので、県内観光客の誘致にもつながると考えておりますので、まずはその取りかかりとして、現在、長崎市のホームページ上で展開している長崎市ネット放送局で配信する作品の募集から取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 105 ◯市民生活部長(山口 太君) 1.文化観光行政についての(3)(仮称)長崎平和マラソンの考え方についてお答えいたします。  現在、検討しております(仮称)長崎平和マラソンは、被爆75周年を迎える平成32年に、被爆地長崎から核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現に向けたメッセージを世界に発信することを目的に、開催に向けた検討を行っているところでございます。平和という視点から、平和公園一帯をスタート・ゴール地点とし、多くのランナーに参加していただくためには魅力あるコース設定が重要であることから、長崎のまちを感じるエリアである南山手地区や女神大橋などを見ながら、港を周回するコースも含めて、警察や道路管理者など関係機関と協議を進めている状況でございます。  ご質問の(仮称)長崎平和マラソンの観光振興につながる工夫についてでございますが、平成29年10月に開催された第1回の松本マラソンにおける県外からの参加状況を見ますと、マラソンの部においては5割以上、ファミリーランの部においては約1割という状況でございます。長崎市におけるマラソンについても、メッセージの発信のほか、県外からの参加も期待でき、長崎の魅力を感じていただく絶好の機会にもなりますので、検討の結果、仮に開催が決まりましたら、例えば宿泊をセットにしたプランの提示や、長崎の夜景・料理の紹介、ロープウェイ等観光施設の割引券の配付など、多くの方に長崎市のよさを知っていただき、また、より長く長崎市に滞在していただくような仕掛けを関係部局、関係機関と連携を図りながら工夫したいと考えております。  以上でございます。 106 ◯土木部長(吉田安秀君) ご質問の1点目、文化観光行政についての(4)グラバー園第2ゲート付近へのタクシーベイの設置についてお答えいたします。  グラバー園第2ゲート付近におきましては、住環境や防災・安全を目的とした南大浦地区の斜面市街地再生事業の一環として、市道南山手町上田町1号線の整備を進めております。この路線は、大浦小学校付近からグラバー園の第2ゲート付近までの延長約180メートルを幅員6メートルで建設するもので、地域住民の生活道路として大きな役割を果たすものであります。今年度、グラバー園第2ゲート付近の用地買収が完了しましたので、来年度は残る約25メートルについて整備事業を実施する予定であり、これにより市道南山手町上田町1号線は全線が完成となります。  議員ご提案のグラバー園第2ゲート付近へのタクシーベイの設置につきましては、長崎市の主要な観光地の1つであるグラバー園から鍋冠山公園へ向かう移動手段の1つとして有効と考えられますので、この市道の整備の中の道路残地を活用して、利用者のニーズや周辺環境への影響など、地元の皆様のご意見もお聞きしながら検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 107 ◯24番(堤 勝彦君) 一通りのご答弁をいただきました。より理解を深めるために再質問をさせていただきたいと思いますが、今回は前向きな答弁ばかりで大変喜んでおります。  まずはVR、バーチャルリアリティの有効活用ということですが、VRと言ってもぴんとこない方もいらっしゃるかと思いますので、少しだけお話しさせていただきますが、皆さんGooglemapってご存じですか。Googlemapの中のストリートビューという画像があるんですが、それはどこどこ町の何丁目の何番地と押したらそこに飛びまして、例えば今から旅に出るとかそういうときに調べられるんですけど、そしたらあたかもそこにいるような映像なんですよ。ここからまっすぐ歩いて行って、次の角を右に行ったら右に向いて、今度はどうなっているとか、すごくリアルに映像が出ます。これは視察なんか行くときには先に調べて行きますので、たしかこんな建物があったなとかよくわかるので、大変助かっております。そんな感じでVRというのは今普及されてきて、全世界の方、アメリカのミネソタ州の何とかがぱっと見られたりとかしますので、世界の方々がこの長崎が頭に浮かんだらぱっと見られるということで、すごくいいかと思っております。  先日、野瀬企画財政部長のほうから、VRのプレゼンがあっているので来ませんかということを言われました。ICT業者の方が来られまして、ちょっと見に行きました。後藤議員と一緒に行ったんですが、そのときこの紙を折りたたんでつくった模型といいますか、眼鏡なんですね。〔資料提示〕ここが見るところですね。このすき間に皆さんがお持ちのスマートフォンを入れます。そして、のぞきますと、画像が立体的なんですよ。その現場でこう見たらこう、こう動いたら次が見えるとか、実際に自分が行ったかのような映像が見えました。これがVRなんだなと感心しながら見ていたんですが、これは東京科学博物館の紙の模型です。ですから、東京科学博物館では、恐竜とかが実際におるかのような感じで見える映像だそうです。そのときは風景しか見れなかったんですけど、これはそういう映像らしいです。ですから、今後頑張っている後藤議員にこれを教えたくて、きょう言ったんですけど。スマートフォンでQRコードを撮ります。先輩方、QRコードはご存じですかね。四角のごちゃごちゃ書いたような、コンピューターが読み取るコードです。それを撮ってか、アプリを入れてかして見るそうなんですけど。そんなことで、今すごい発明品というんでしょうか、世界が動いているな、世の中が動いているなという感じがしました。  東京の汐留のパナソニック社のサイバードームってあるんですね。ちょうどこんな画面がありまして、そこに行きますと、自分がそのまちに来たような映像が現れます。3Dというんでしょうか、眼鏡をかけて見るんですが。それで見ますと、ここからそこに行きたかとさねとなれば、歩いて行きよるような感じで映像がずっと流れていきます。そうしますと、その町並みがはっきりわかるんですね。その町並みも、これから長崎市がつくろうかなとかいう町並みなんかも映像で出るそうです。聞きましたら、長崎市も実はその映像があるんですよということでした。まちづくり部のほうですかね。銅座川プロムナード、その映像がなんかあるそうですので、私も見せてくれればよかったとにねと思いながら、その場はそこにおったんですが。この映像が、観光都市からちょっとずれますけど、これから市庁舎建設に向けて市民の方々がどういう建物が建つのかなとか、イメージがわかないところがあると思うんですよ。そのVRを使いますと、屋根の高さをちょっと5メートル上げようかなとか、上は吹き抜けにしようかとか、一瞬でできるんですね。そうしてみますと、より鮮明に、リアルに見ることができます。〔発言する者あり〕はい、40階建てでも上から見ることができますし、40階の建物を横に行きますと、夕方はここは影になるとか、朝は朝日が当たるとかそういうこともきれいに出ますので。鳥瞰図のような映像も見れます。そんなことに使っているのがVRであります。ですから、こういうVR技術を使って、観光部局の皆さんが一生懸命つくってくださるマップを紹介します。〔資料提示〕これ観光部局の皆さんが精一杯頑張っているそうですが、こういうのにちょっとQRコードを載せます。グラバー園のところとか大浦天主堂、オランダ坂、平和公園とか。そういうところにスマートフォンでかざしましたら、その内容があたかもそこにいるような感じで見られる。それを観光客の皆さんに見てもらって、特に外人さんが見てもいいじゃないですか。言葉で説明よりも、それをかざすだけでこういうところなんだと。特にグラバー園なんかは、長崎市民自慢の施設ですので、そういうとをしっかり載せてから地図に落とす。そのことをぜひ見せていただきたいと私は思っておりますが、この間、文化観光部の方と話しましたら、「いや、堤さん、これ全部見せたら、来る人も来んごとなっかもしれんですね」って。いやいや、そうじゃなかろうって。やはりちゃんと見せて、我々自慢できるとやっけん、そう見せてきたがよかっちゃなかろうかとお話ししたんですけど、部長の部下の方だったので、ここは部長に聞こうと思いまして質問させていただきます。しっかり載せたほうがいいかどうかということで、よろしくお願いします。 108 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  観光施設、あるいは電車だとかバス停だとか、そういったものを表記しているさまざまな観光媒体というか、マップ等がございます。そういったものにQRコード等を載せてやっていくというところは有効な活用手段と思っておりますので、そういった意味で検討させていただきたいと思います。よろしくお願いします。  以上でございます。 109 ◯24番(堤 勝彦君) さすがは部長ですね。いつも一緒に我々と活動しておりますので、私の気持ちを分かってくれてありがとうございます。私はそうだと思うんですね。部下の方はちょっと後ろ向きなところもあったんですが、今度部長から一言、いや、違うぞと言っておいてくださいね。  というのも、例えば、私らがサッカーを見に行きたかねと。V・ファーレン長崎、J1に昇格しましておめでとうございます。そのサッカーもテレビとかで見るよりも、実際に行ったら全然違いますよね。ですから、まず、きっかけはテレビとかなんですけど、特ににわかファンの私はテレビで見たんですけど、実際行ったら全然違う。そんなことがあったからいいかと思います。特に、アイドルとか歌手、演歌歌手のCD、DVDとか買って見ます。そこで見ましたらファンになりますよね。特にファンだから買うんでしょうけど、好きだから買うんでしょうけど。そしたら、ますますコンサートって行きたくなるじゃないですか。本物ば見てみたかなと。これはこのVRを使ったQRコードなんかだと思うんですね。QRコードにかざすだけでいろんなものが見えるというのは、私は今からの観光資源の1つじゃないかと思うんですね。観光資源になろうかと思います。すぐに誘客につながると思っているんです。  軍艦島に上陸したとします。上陸して外からは見えるんですね。でも中まで入れません。でも軍艦島に入ってQRコードをかざせば中の様子が見られるとか、何かすごく付加価値ができると思うんですね。また、西山、浦川さんのところなんですが、長崎バイパスをおりてくるときに、「ようこそ長崎へ」と看板があります。あんな感じで、クルーズ客船が入ってくるときに、ああ、ここは長崎だみたいな、「ようこそ長崎へ」みたいな文字があったりとか、以前、副議長もおっしゃっていました、女神像があったりしたらいいなと私は思っていますけど、なかなかその費用対効果というか、お金もかかりますので、難しいところもあるのかもしれませんが、これは我々明政クラブも政策要求もしていますけどね。そしたら、大型のQRコード、それを船の中から撮ってもらったら、女神像も見えたりとか、また、長崎の観光地の情報を流すとかできたらとても素敵じゃないかなと思うんですね。特に長崎に着いたときのマナーとか、外国の方に教えるのにもとてもいいんじゃないかと思いますが、その辺のお考えなんか、今急に出した話ですけど、部長、そういうアイデアとして提案するのはいかがでしょうか。 110 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  クルーズ客船のお客様、そういったところに今のご提案では、例えば大きなQRコードという中で、船のほうから撮ったりだとかいうところで、これを活用できないかということでございました。私としましては、クルーズ客船に乗船していただいている外国人観光客を中心とする皆様方に、やはり長崎のまちを楽しく、わかりやすく歩いていただくという手法の1つとして、大きなものは難しいかもしれませんけれども、マップなんか持って歩いていただいていますので、先ほど申しましたとおり、そういった中で活用方法を検討していきたいと思っております。  以上でございます。 111 ◯24番(堤 勝彦君) ありがとうございます。ぜひ、そのようなこともお互いに力を合わせていきたいと思っております。  また、特に外国人の方なんですが、電車のほうでよく見るんですけど、バス、電車に乗りたいという外国人の方がいらっしゃいます。長崎駅でおりて、電車に乗って平和公園や大浦天主堂に行こうかとか、そんな感じで乗られていますが、特に大浦天主堂方面、グラバー園方面に来るには、築町で乗りかえがあるんですね。これを電車の運転手が一生懸命教えるのを見たりとか、我々長崎市民が教えてあげたいと思うんですけど、やはり難しかですよね。私は、公会堂から歩いて市役所に来るんですよね。公会堂まで電車に乗りたかなと思いながら、石橋や弁天橋から乗るんです。大浦天主堂下から乗るんですけど、そこで外人さんから聞かれましたら教えきれませんので、やはり120円入れて、おりて乗り継ぎ券をもらうことを教えながらおりるとですよ。そしてここから乗るとですよと教えて、赤迫方面へとか教えて、私はまた乗って公会堂まで行ったりするんですけど、非常に難しいんですね。観光部局が出しておりますこのガイド、これは英語なんですか、乗り方が載っているんですけど、この冊子というか、観光ガイドを手にした方はまだいいかと思うんですけど、なかなかこれをもらうというのはわからないですよね。長崎駅でおりたときとか、ホテルでもらうかわかりませんが。そうしましたら、電停とか電車の中、またバスの中、そこに先ほど言いましたQRコードがあって、これをかざしてください、それを写せば乗り方を案内してくれるガイドというんですか、できれば画像というか動画とか、そういうので教えてやれば、これをもらってここを歩いて何番に乗れば駅に行けるんだよとか、それがわかるかと思います。ですから、そういうガイドの作成についても検討すべきじゃないかと私は思っておりますが、その辺のお考えをお聞かせ願えればと思っております。 112 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  近年、個人旅行で訪れる外国人観光客の増加に伴いまして、電車やバスなど公共交通機関の情報をわかりやすく発信すること、これが求められております。こういった中、長崎市では、外国人観光客がひとりでも安心して市内周遊を楽しめるよう、マップあるいはガイドブック、ホームページに路面電車やバスの乗り方を掲載し、情報発信を強化しております。
     また、このような動きとあわせまして、交通事業者におきましても、増加するこの外国人観光客の対策と利便性の向上ということで、さまざまな取り組みを推進していらっしゃいます。例えば長崎電気軌道では、平成28年度、全車両内にデジタルサイネージ及び多言語音声案内を導入されております。こういった民間企業との取り組み、これとしっかり連携しながら、議員ご提案の動画配信を初めとするさまざまな情報発信と申しますか、着手型の情報発信、こういったものを活用して外国人観光客の皆さんにストレスがないように、そして円滑に滞在が楽しめるようにやっていきたいと思っております。これについても検討していきたいと思っております。  以上でございます。 113 ◯24番(堤 勝彦君) 前向きな答弁だと私は信じておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、ナガサキ動画の募集ということで行かせていただきますが。最近はYouTubeなんか見ますと市民作製と思われる動画がたくさんあります。その中にグラバー園の映像なんかもとてもきれいで、よくつくっておられるな、よく編集されているなと感心しております。実際に、グラバー園内の動画とか結構もうあるんですね。プロみたいな映像がたくさんあって、先ほどの週刊あじさいの話じゃないんですけど、市民から募集しても割といい画像が集まるんじゃないかと思っております。橋田部長が心配されとったのは、画像の画質とかがよくなかったら、テレビに出したときがちょっと荒れるよという意味で言われたのかなと思うんですけど、今結構皆さんいいカメラなんか持たれて、動画を編集する方はプロ並みにやっておられますよ。ですから、その動画をホームページ上の一部といったら余り見らんと思うとですよね。ぜひ、動画をつくった方が「俺がつくった動画さね」と自慢できそうな感じ。例えばふるさとCM大賞とか、あれは茂木の映像でしたか、茂木の地域振興の。とてもいい映像ですよ。十八銀行に行ったときでも映っていました。森会長がぐるぐる回って、「茂木はいいぞ」でしたか、そういう愉快な映像がありました。そんな感じで関係者は大変うれしいと思うんですね。そう考えますと、やはり週刊あじさいに放送させるべきと思いますが、部長、お考えのほうをお聞かせ願えればと思っております。 114 ◯総務部長(橋田慶信君) 再質問にお答えいたします。  議員ご指摘のように、最近の個人で撮影された動画というのはレベルが非常に高いものがあると私も認識しています。先ほど答弁でも申し上げましたけど、まずはネット放送局で配信する動画を募集させていただいて、市民の皆さんの反応を踏まえた上で、週刊あじさいの背景映像の募集についての検討を進めてまいりたいと考えております。将来的には、現在、年間2本制作している背景映像のうち、1本を市民の皆様から募集した映像を使用することができないかと、そのためにいろんな問題点の整理もしていきたいと考えております。  以上でございます。 115 ◯24番(堤 勝彦君) ぜひそのような感じで進めていただきたいと思いますが、この週刊あじさいと言いましたら県内に放送されていますよね。ですから県外までは無理にしても、長崎市外からの誘客というのは見込めますので、これこそ観光振興につながると思いますので、その辺を含めて、ぜひテーマ等を設定して、市民が多く応募していただければと思っております。  広報広聴課がつくっておりますホームページ、その1ページ目をあけますと、長崎LOVERSの映像がスタートしておりました。それを見ますと、ああ、長崎LOVERSやねと、私もきのういただきました。ありがとうございました。長崎LOVERS、この空いているところに自分の好きなものを書いて、自分の好きなものを発信するとかいうことなんですが、私は長崎「居留地」LOVERSと書きたいなと思っておりますが。市長も広報ながさきでは、「出島表門橋」LOVERSということで書かれておられました。この長崎LOVERS、長崎のここが好きということを発信しましょう、そしてその仲間を募って、とにかく長崎市を盛り上がりましょうという流れのように感じております。広報ながさきで宣伝されるのはきょうからですか。そうなっているかと思いますが、一足先に大浦のおくんちが10月15日に行われまして、そこで大浦小学校の子どもたちがコッコデショを一生懸命披露しました。その後、写真撮影を行ったときには、この長崎LOVERSの大きな横断幕を持って写っているんですけど、やはりうちのまちなかではこれがかなり評判になっておりまして、これは大変いい取り組みかなという感じがしておりますが、この長崎LOVERSは市民向けということもありますけど、これはどうやって観光客誘致に持っていくものか、そのお考えはどんなものかを教えていただければ大変ありがたいと思いまして、質問させていただきます。 116 ◯企画財政部長(野瀬弘志君) 再質問にお答えいたします。  長崎LOVERSのこのプロジェクトでは、長崎の魅力、それぞれ市民の皆さん、あるいは長崎を訪れていただいた皆さんが感じた長崎の魅力を、それぞれの感じたところをしっかり発信していただく手法として、インスタグラムあるいはフェイスブックで写真や動画を投稿していただいて、発信していただくというプロジェクトでございます。現在、市民の方が長崎の魅力を撮影した写真の投稿キャンペーンを行っておりまして、広報ながさき12月号を初め、広く市民の皆さんに呼びかけをしているところでございます。また、動画につきましても、既に稲佐山あるいは鍋冠山からの夜景、先日行われました出島のオープニング時の和装をされて参加された市民の方々の様子などをVRの動画として撮影して、SNSによる情報発信も行われているところでございます。  今後とも、市民の皆さん、あるいは訪れていただいた方々による写真や動画を活用した情報発信を推進できるように、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 117 ◯24番(堤 勝彦君) ぜひ、長崎市民はともかく盛り上がらんといかんですけど、よそから、他都市から人を呼べるような感じに持っていっていただきたいと思っております。  これは実際10月からスタートということなんですが、前橋○○部という事業があります。これも長崎LOVERSと似たような感じなんですけど、この○○というところに、前橋では、コーラス部とかサイクリング部、花植え部とかですね、居酒屋部とか自分が集いたい仲間たちを呼ぶようなクラブ活動みたいな感じでつくっているんですが、これはなかなか余り広がっていないような感じがするんですね。長崎LOVERSは今から進めていくんでしょうけど、今後どうやって広がっていくかとか、やはり成果を評価してほしいと思っているんですね。ですから、1年後はそのような評価もしていただけるかと思うんですが、ことし始まったんですが、これは来年以降のお考えなんかもしあればお聞かせ願えればと思っております。 118 ◯企画財政部長(野瀬弘志君) 再質問にお答えいたします。  長崎LOVERSプロジェクトにおきましても、それぞれ皆さん興味があられる分野、例えば長崎のおいしいもの、スイーツなんか、あるいは海とかおもてなしとかさまざまな興味のある分野で既にフェイスブックでいろんなグループが立ち上がっておりまして、中にはもう200人を超えるような参加のグループに成長してきているところもございます。あるいはインスタグラムにおきましては、長崎○○LOVERSということで、それぞれ気に入った投稿を既にしていただく活動も始まっておりまして、これも現在1,000件近くの数の投稿がなされている状況でございます。これをさらにSNSを使った情報発信ということでございますので、こういった活動が市民の中では当たり前のように根づいていくと、それを自発的に、継続的な運動として進めていくというのが狙いでございますので、この運動を始めた新たな取り組みでございますが、今後とも多数の市民の方々にご参加いただくように、あらゆる機会を捉えて、周知等を十分に図りながら進めていきたいと考えております。また、来年度以降の状況につきましては、現在取り組んでいる状況をしっかり見きわめながら、効果的に今後展開できるようにするためにはどうしていけばいいのかということを考えながら、取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 119 ◯24番(堤 勝彦君) どうぞよろしくお願いいたします。  次に、(仮称)長崎平和マラソンの考え方ですが、先ほど部長のほうから、観光施設の割引券などをあらかじめゼッケンと一緒に送るとか、そういうお話がありました。私は、送ってそれを持って来られる方もいらっしゃるかと思うんですが、実際に走る前って荷物をお預けしますよね。荷物を預かったところで、今度、袋か何かに入れるんですかね。それをランナーがゴールしたときにお返しする、そんなことをやろうかと思うんですけど、そこで先ほど配付した割引券とか観光ガイドをもう1回入れてやっといたらよかっちゃなかろうかと思うんですね。忘れてくる方もいらっしゃるかもしれませんので。少しでも観光施設を回ってもらうとか、ランナーの家族の方は観光しとって「俺も後から会うけん」とか、そんな感じであるかもしれません。ぜひ、そんなところを考えてほしいと思っておりますが、部長のお考えを聞かせていただければと思いますが。  もう一点、給水所。松本市の給水所では、名物のリンゴを渡しとったりしますよ。じゃ長崎は何かなと思ったら、給水所じゃ、カステラ、ちゃんぽん、ビワ、ザボンとかいろいろあろうかと思いますけど、何か楽しさもちょっと入れたらいいんじゃないかと私は思っておりますが。そんな感じで楽しみも入れたらいいと思いますし、また、コース上に観光地のどアップの写真とか、夜景なんか昼間ですから見れませんので、そういう写真も載せてやったりとか。また、駐車場からシャトルバスで送る選手なんかもいますよね。そのシャトルバス内で観光動画をずっと流してやるとか、そんなことをしていったほうがいいんじゃないかと思っております。そこで部長に、そのような観光振興、余り答えがなかったのでもう一度お聞きしますけど、そういう観光振興策というのはほかに考えがあるのかということと、プレ大会はあるんでしょうか。また、日本陸上競技連盟の公認コースの認定を目指しているのか、そこを含めてお答えいただければと思っております。 120 ◯市民生活部長(山口 太君) 再質問にお答えいたします。  まず割引券等の配付でございますけれども、事前に送った場合でも忘れた方に対応するというご指示だと思いますけれども、マラソン大会におきましては、先ほどご提案の中にもありましたコースなどもございますし、当然スタート、ゴール地点、そういったものがさまざまな地点でタイミング的にはあろうかと思いますけれども、ただ、まだ具体的な検討に入っておらず、またそういった大規模な大会を開催する場合、初めての状況でございますので、そこはそういった具体的な中身を詰めていく中で、その大会の中でどういったタイミングでどういったことができるのかをしっかり考えていきたいと思っております。  それとプレ大会でございますけれども、先ほど申しましたとおり、具体的な大会内容についての検討は始めておりませんけれども、例えば松本マラソンの例で言いますと、第1回大会の開催までは、準備期間を含め約3年間を要したと聞いております。これからしますと、長崎平和マラソンにおきましては、これから3年後の平成32年の開催であるため、前年の平成31年にプレ大会をすることはスケジュール的に厳しいのではないかなと思います。  それと公認コースでございますけれども、コースにつきましては現在、警察、それとそのほか道路管理者とかバス事業者の方、それとか医療・救急関係など、各関係者とコースについて説明を行い、いろいろご指摘をいただきながら、よりよいコースになるようにということで対応策等の検討を行っている状況でございまして、実際にじゃそのコース案がなった場合に公認コースとしてどうなのかということが、すみません、まだわかりませんので、なかなかできるかできないかという点についてもお答えはすみません、現時点では申しわけございません。よろしくお願いいたします。  以上でございます。 121 ◯24番(堤 勝彦君) 部長、やるからにはやはり公認コースをとりましょうよ。もし公認コースがとれたら、有名選手が来て、今後つながっていくかもしれません。そしたら観光のお客様がどんどんふえるかもしれませんので、ぜひ努力していってもらいたいと思います。  次に、グラバー園第2ゲート付近のタクシーベイについて再質問させていただきます。  大変前向きなご答弁をいただきまして、吉田部長ありがとうございました。2011年にも私はこのタクシーベイの件で提案させていただいておりました。その際、当時の文化観光部長が、確かに鍋冠山というのは全く違った視点場で、非常に観光客にも市民にも人気を博しておりますので、そういう考え方はあろうかと思います。ご提案をきょう初めてお聞きしましたので、十分検討させていただきますと言われたのが、きょう、よく連携がとれていたなと安心しております。ありがとうございます。  先ほど言いました、第2ゲートから入る方が帰ろうかなというときに鍋冠山を見て、宣伝もその前にしとってですよ。あそこに1回行ってみて、風景を眺めてグラバー園に行こうかという流れで行ったらどうかなということで、タクシーベイを私は提案しております。第1ゲートから入った方、大浦天主堂の横から上ってきて入った方々が、大体の流れで、そこからエスカレーターを通って受付で料金を払って、それから動く歩道を2つか3つ乗ってドックハウスまで来ます。それからぐるっと回って大体見学される方が多いんですが、そのドックハウスのそばが第2ゲートですよね。ドックハウスから今やきれいになった鍋冠山が一望できまして、下からも、何かな、白い壁が見えてとかいう方がたくさんいらっしゃいます。その第2ゲート付近から見て行きたいなと思うのに、1回入場したらもう出られんもんね、出たらまたお金を払わんばもんねということになったら、やはり行かないと思うんですね。私は鍋冠山は、東京スカイツリーでいえば、料金払って登ります、ここは展望下ですよと。そこでさらに1,000円払ったらもっと上まで行って、そこから見た眺めってまた全然違うんですね。こんな感じの位置づけを私はしております。グラバー園の第2展望所という感じで思っておりますので、そこでお客さんがタクシー代払ってでも価値があるよということを示してやれば、お客さんはどんどんふえると思うんですよ。また長崎の魅力をどんどん発信できると思いますので、ぜひそこからも行けるようなシステムをつくってほしいと思っておりますが、そこで一旦退場したら、お客さんが退場して展望台に行きたいなと思ったら、1回だけはよかですよというような仕組みをつくってやったらどうかなと思っているんです。  先ほど言いました我々県民の願いだったJ1昇格、V・ファーレン長崎の競技場、あそこではブラックライトをここに押されるんですね。ちょっと買い物に行ってきますと外に行って、焼きそばやたこ焼きを買ってまた見ながら食べるんですけど、そのブラックライトでわかるんですね。本人しかもう座れないですから。そんな感じで再入場を認めております。ことし日本一になったホークスの本拠地ヤフオクドーム、ここで入場するときにチケットもぎりしますよね。その持っていた半券のほうをお見せしますと、再入場券をいただけるわけです。その日にしか使えない再入場券です。それでまた再入場をさせている。こんな感じで特別何ら問題がないようなんですね。  この間も課長と話しよったときに、ちょっと難しさもあると言っていたんですけど、その辺を工夫してやれば何の問題もないような感じでは思っているんですが、その再入場について、部長のお考えをお聞かせ願えればと思っております。 122 ◯文化観光部長(股張一男君) 再質問にお答えします。  現在、グラバー園の入園料につきましては、議員ご指摘のとおり、入園の都度支払っていただいており、再入園はできないということになっております。今後、再入園の取り扱いにつきましては、再入園の需要がどのくらいあるのか等について調査を行いまして、指定管理者の意見を踏まえながら、これは前向きに検討していきたいと考えております。あわせまして、今議員からご指摘がありましたブラックライト等による本人確認、これにつきましても大変貴重なご意見ということでございますので、参考にさせていただきたいと思っております。  以上でございます。 123 ◯24番(堤 勝彦君) 前向きな答弁と理解します。そうなんですね、グラバー園だけじゃなく、周りと、みんなで力を合わせていくことが観光振興につながると思っております。先ほど言ったタクシーベイも完成しましたら、長崎市のタクシー会社も1台か2台ぐらいかと思いますので、何百台も来ないと思いますけど、それがずっと繰り返していけば、そのタクシーの運転手にとってもいいですし、そしてまたグラバー園もいいですし、鍋冠山を登ってみたら世界遺産、ジャイアント・カンチレバークレーンがあそこにあるばいとか、女神大橋から抜ける船がとてもきれいに見えたり。私も1回、飛鳥IIを夕暮れ時に撮ったんですよね。その写真を稲佐山コンテストに出せばよかったかなと思っておりまして、来年ちょっと考えてみますが。そんな感じで、長崎の風景、これはとにかくよそに負けない風景がありますので、ぜひその辺も含めてお願いしたいと思います。  ただ、今言う南山手町上田町1号線、これはもうすぐ完成、来年度完成ということですが、少し疑問に思っているのが、これを出たところなんですね。そこを大浦小学校におりまして、そこから川上町出雲町線を上って鍋冠山まで行くんですが、そこがまだ狭いところがあっとですよね。今だったら離合できない場所とか。見た感じ、あと工事をちょっとすればできそうな感じには見えるんですけど、そこの進捗状況についてはどうなっていますでしょうか。お答えください。 124 ◯土木部長(吉田安秀君) 再質問にお答えいたします。  ただいまご指摘の道路は市道川上町出雲町線でございます。先ほど答弁しました、南山手町上田町1号線から連絡をしまして、小ヶ倉蛍茶屋線を経由して鍋冠山に至ると、このようなルートが形成されます。この川上町出雲町線の整備でございますけれども、現在のところの進捗状況としましては、平成28年度末現在で約81%でございます。完成の見込みとしましては平成31年度を予定しております。  以上でございます。 125 ◯24番(堤 勝彦君) 予算等の関係もありますからすぐとは言わないんですけど、できれば少しでもこっちに回してもらうとか、そういった観光振興につながりますので、ぜひ急いでいただければと思っております。  先ほども言いましたが、民間にお金が回るようになって観光って、みんなが楽しかなと思ってくると思うんですね。ですから、必要なことは観光にまず大きい投資をする。そして、我々観光に携わるもの、議員は違いますが、タクシーであったりホテルであったりお土産屋であったり、その方々がお金が回りよるね、イコールおもしろかよねというようになってきて初めて経済がどんどん回ってくると思いますので、ぜひ、観光にとにかく力を入れて、そして民間、市民、みんな抱き込んで、みんなで観光はおもしろいんだと、稼げるんだという状態というか、仕組みをつくっていただきますようお願いを申し上げまして、2分残しましたが質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 126 ◯副議長(筒井正興君) 本日の市政一般質問はこの程度にとどめ、12月4日午前10時から本会議を開き、市政一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって散会いたします。           =散会 午後1時58分= ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   上記のとおり会議録を調製し署名する。    平成30年1月24日                                 議  長 野口 達也                                 副議長  筒井 正興                                 署名議員 中里 泰則                                 署名議員 後藤 昭彦 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...