長崎市議会 2016-11-25
2016-11-25 長崎市:平成28年第5回定例会(1日目) 本文
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◯議長(毎熊政直君)
出席議員半数以上であります。
これより、平成28年第5回
長崎市議会定例会を開会いたします。
議事日程の前に、市長から新任紹介がございます。市長。
2 ◯市長(
田上富久君) 去る10月6日付で任命いたしました
教育委員会委員1名、10月9日付で選任いたしました
固定資産評価審査委員会委員1名、10月1日付の人事異動で昇任いたしました職員1名を紹介させていただきたいと存じます。
教育委員会委員 中西祥之氏でございます。(拍手)
固定資産評価審査委員会委員 山内邦彦氏でございます。(拍手)
続きまして、課長級の職員を紹介させていただきます。
村瀬二美
水産センター所長でございます。(拍手)
以上で新任紹介を終わらせていただきます。
3 ◯議長(毎熊政直君) 次に、市長から「
長崎大学の
BSL-4
施設整備について」報告したい旨の申し出があっておりますので、この際報告を求めることにいたします。市長。
〔
田上富久君登壇〕
4 ◯市長(
田上富久君) 本会議冒頭の貴重なお時間をいただきまして、
長崎大学の
BSL-4
施設整備計画の事業化に
地元自治体として協力することといたしましたのでご報告させていただきます。
BSL-4施設は、
エボラウイルス等の危険度が高い病原体を扱うことができる施設で、学術的な基礎研究やワクチン、
治療法開発等の応用研究、研究者の人材育成を目的に
長崎大学が
坂本キャンパスへの設置を計画しているものです。
国際的に脅威となる感染症につきましては、
グローバル化が進み国境を越えた人の交流が広がる中で我が国にも侵入する可能性が否定できない状況となっています。西アフリカにおけるエボラ出血熱の感染拡大を初めさまざまな感染症の広がりが身近となり、我が国全体の危機管理の観点から、
BSL-4施設を早急に整備し
感染症研究機能の強化を図る必要が指摘されています。これは、
外国人観光客が増加している長崎市にとっても決して対岸の火事ではありません。長崎市民の
安全安心を守る観点からも
感染症対策は喫緊の課題と言えます。
そのような中にあって、
長崎大学による
BSL-4施設の設置は、我が国のみならず世界の人々の命を救うことにつながるものであり、平和都市、世界都市としての長崎市のあり方にもふさわしいものであると考えます。
大局的見地から、この施設は長崎、日本、世界に大きな貢献をする可能性を持つといえます。
しかしながら、この施設は、危険性の高い病原体を扱うため、その設置には安全性の確保と市民の理解が前提となります。このことは、これまでも繰り返し申し上げてきました。
そのような中、平成26年12月、
長崎大学から市議会に対し提出された「
感染症研究拠点の
早期整備を求める請願書」が採択されるとともに、県議会におきましても同趣旨の意見書が可決されました。これを踏まえ、平成27年6月、
長崎大学、長崎県、長崎市は基本協定を締結し、同年8月からは
施設整備に向けての課題の明確化とその克服のための方策について三
者協議会を設置して議論を開始しました。市民の理解を深める取り組みとして、ことし4月には、三
者協議会のもとに
地域連絡協議会を設置、現在まで7回開催し、地域住民を初めとする委員の皆様からの70項目を超える質問等に対して、
長崎大学が
一つ一つ回答を重ねてきました。また、長崎市においては、
事業主体である
長崎大学に対し徹底した安全対策の検討と市民の視点に立ったわかりやすい丁寧な説明を求めてきました。これを踏まえ大学におかれましては地域での
住民説明会、各種団体への説明会や
シンポジウムの開催など市民の理解を得る努力を重ねられてきました。そういった取り組みの中で、施設自体の必要性については、ほとんどの皆様からご理解いただいている状況となっております。
一方、
設置場所に関しては、
日本学術会議の提言において、大学等の研究機関があるなど
科学的基盤が整備されている場所が望まれるとされていますが、この点
坂本キャンパスには国内で
トップレベルの
感染症研究を行っている
熱帯医学研究所があり、医学部や近隣の
大学病院を含め150名に及ぶ
感染症研究者や専門医が在籍しています。この場所に設置することで
感染症研究や人材育成の成果を最大かつ迅速に上げることが期待できる一方、隣接する
大学病院と連携することで感染患者が発生した場合の迅速な診断、治療が可能となります。また、検査のための
病原体搬送についても搬送に係る時間や事故のリスクが抑制されるなど、市民の
安全安心の向上にも貢献できると考えられます。
これらのことから、
坂本キャンパスを
設置場所とすることは一定の合理性があるものと考えています。
坂本キャンパスへの設置については、市民の中に現在も賛成反対の両論が併存としていると認識をしています。しかしながら、大学による説明が重ねられる中、
地域連絡協議会等での議論の状況や
シンポジウム等での意見、また、医療、
経済関係の団体等から
早期整備を求める要望が提出されるなどの状況からも市民の理解は着実に広がっているものと認識をしています。一方、大学単独で万全な対応を期すことは、
セキュリティ対策等の面で限界があることから、国に対しては
感染症対策の当事者としての関与を強く求めてきました。
このような経過の中で、ことし7月には、国から責任をもって関与していく姿勢が示され、市民の
安全安心の両面から大きな前進となりました。また、今月14日には、
内閣官房長官、
文部科学大臣、
厚生労働大臣政務官から直接県と市に対し、
BSL-4
施設設置に対する協力要請がありました。その際、安全性の確保、市民の理解にかかわる大切な要素として私は予算の確保、第三者の立場からチェックする仕組みの構築、万一の事故等が発生した場合の対応の3点について確認をし、
内閣官房長官から政府として万全の対応を講じていくとの考えが示されました。さらに今月17日には、
関係閣僚会議において、国策である
BSL-4施設の設置に対する国の関与について文書で明確に示されました。責任ある立場の方から、直接国の方針が示されるとともに、
内閣総理大臣が主宰する
関係閣僚会議で決定されたことは、最も強くしっかりとした形で国の関与が約束されたものと言えます。その上で、今月22日には、
長崎大学学長、知事と私の三者で協議を行い、大学に対し
世界最高水準の安全性の実現、地域との
信頼関係の構築、国と連携した
チェック体制の構築の3点について確認しました。学長からは、地域と共生するという真摯な姿勢でしっかり取り組むとの回答が文書で示されました。それを受け、さまざまな状況を総合的に勘案する中で、
地元自治体として
長崎大学による
BSL-4
施設設置に協力するべきであるという判断を知事とともにいたしました。
市としましては、一連の経過を通じて設置の前提と位置づけてきた安全性の確保と市民の理解の実現に向けて、
地元自治体として緩むことなく真摯に取り組みを進めてまいりました。今後は、大学及び国により事業が具体化することとなりますが、安全性の確保及び地域との
信頼関係を築く作業はこれからも不断に続くものです。
長崎市といたしましては、
BSL-4施設が安全に運営され、その研究の成果が最大となるよう、また、市民の不安、また、地域との共生を図りながら、地域の誇りとなる存在となるよう引き続き大学と国に最大限の努力を求めていくとともに、
地元自治体として事業を側面から支援してまいりたいと考えております。
市議会の皆様におかれましても、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして私の報告とさせていただきます。
以上です。=(降壇)=
5 ◯議長(毎熊政直君) これより、議事日程第1号により本日の会議を開きます。
日程1
会期決定について
を議題といたします。
お諮りいたします。
今定例会の会期は、本日から12月14日までの20日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
6 ◯議長(毎熊政直君) ご異議ないと認めます。
よって、今定例会の会期は、20日間と決定いたしました。
なお、会期中の日程につきましては、お手元に配付いたしております日程案のとおりご了承をお願いいたします。
次に
日程2
議員派遣に係る報告について
を議題といたします。
本件は、
地方自治法第100条第13項及び
長崎市議会会議規則第128条の規定に基づき、議員を派遣したので報告しようとするものであります。
その内容は、お手元に配付いたしております資料に記載のとおりでありますので、ご了承をお願いいたします。
次に
日程3
第130号議案 平成27年度長崎市財産区特別会
計
歳入歳出決算
を議題といたします。
総務委員長の
審査報告を求めます。31番
梅原和喜議員。
〔
梅原総務委員長登壇〕
7 ◯31番(
総務委員長 梅原和喜君) ただいま議題となりました第130号議案につきまして、
総務委員会における審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
第130号議案「平成27年度長崎市財産区
特別会計歳入歳出決算」につきましては、
内容検討の結果、異議なく本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
以上で、
総務委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
8 ◯議長(毎熊政直君) これより質疑、討論を行います。
質疑、討論を終結し、ただいま議題となっております第130号議案について採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定であります。委員長の報告どおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
9 ◯議長(毎熊政直君) ご異議ないと認めます。
よって、第130号議案は認定することに決定されました。
次に
日程4
第126号議案 平成27年度長崎市
国民健康保険
事業特別会計歳入歳出決算
から
日程10
所管事項調査報告 使用期限を過ぎたフッ化物
歯面塗布剤の幼児に対する使用について
まで、以上7件を一括議題といたします。
教育厚生委員長の審査並びに
調査報告を求めます。23番
浦川基継議員。
〔
浦川教育厚生委員長登壇〕
10 ◯23番(
教育厚生委員長 浦川基継君) ただいま議題となりました第126
号議案外6件につきまして、
教育厚生委員会における審査及び調査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
初めに、第126号議案「平成27年度長崎市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、医療費の一部
負担金減免制度の適用状況、
直営診療施設勘定において、県支出金の収入実績がなかった理由について質すなど、
内容検討の結果、一部委員から、
国民健康保険税は、
被用者保険と比べて
負担割合が大きく、安心して納められる保険税ではないこと、今後、慢性疾患の予防対策など医療費の伸びを抑える施策にも取り組むべきであることなどを主な論拠とする
反対意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第131号議案「平成27年度長崎市
母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、
収入未済額の詳細と、
不納欠損処理とする基準の考え方について質すなど、
内容検討の結果、異議なく本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第132号議案「平成27年度長崎市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、施設から在宅へとの介護の流れにあって、訪問介護の給付実績が伸びていない理由、低所得者への滞納処分のあり方について質すなど、
内容検討の結果、一部委員から、高齢者の介護という社会保障の観点から
保険制度で運用すること自体に大きな問題があるため認められないことを主な論拠とする
反対意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第135号議案「平成27年度長崎市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、
内容検討の結果、一部委員から、年齢によって受けられる
医療サービスを区別しようとする制度は認められないことなどを主な論拠とする
反対意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第136号議案「平成27年度
長崎市立病院機構病院事業債管理特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、
内容検討の結果、一部委員から、公立病院は市の直営で運営すべきであるとの立場から認められないことを主な論拠とする
反対意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第134号議案「平成27年度長崎市
診療所事業特別会計歳入歳出決算」につきましては、
内容検討の結果、異議なく本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
最後に、幼児の虫歯を予防するため1歳6カ月児検診の機会を利用して実施しているフッ
化物歯面塗布について、
使用期限を過ぎた塗布剤の使用事案が判明したことに伴い
所管事項調査を行いましたのでご報告申し上げます。
冒頭理事者から、現在市内8カ所の会場で検診を実施しているところであるが、そのうち3会場において
使用期限が過ぎた塗布剤を平成21年からことしにかけて57人の幼児に使用したことが判明した。
使用期限の確認を規定した
マニュアルがないなど管理体制に不備があり、
使用期限を確認しないまま使用したことが原因で、今後、該当者へ説明し謝罪したいと考えている。なお、該当する幼児の保護者からの相談等はあっておらず、また塗布剤を検査したところ細菌の存在は認められなかったため健康被害は考えにくいと推測される。今後は、本庁の
口腔保健支援センターで薬剤を一元管理するとともに、
使用期限の確認を徹底し
マニュアルの整備や
関係職員への研修を行い、今後同様の事案が起こらないよう
関係職員が一丸となって再発防止に取り組んでいきたいとの説明がなされております。
委員会におきましては、最初の事案が10月17日に判明したにもかかわらず、その報告が
決算審査後となった理由について質したのであります。
この点理事者から、全ての実施箇所での状況把握と人数の確定及び塗布剤の
細菌検査等に時間を要し報告が遅くなったものであるとの答弁がなされております。
そのほか、専門家である
歯科医師等が扱うにもかかわらずこのような事案が発生した理由、一部の薬剤について
使用期限の記載がないことへの見解について質すなど、種々内容を調査した次第であります。
その結果、該当者への謝罪はもとより、今後徹底した調査を実施するとともに
製薬メーカーの見解も確認し、しかるべき対応をとってほしい、提示された
再発防止策は当然のことであり、これらのことが徹底されていなかったことについては猛省を促したい、薬剤に対する緩い体制で事業が実施された以上、
事業そのものを根本から見直すべきである、
決算審査以前に事案が判明していながら
決算審査後に報告することは納得できず二度とこのようなやり方をしないようにしてほしいとの意見要望が出され、本件については該当者の状況を調査し、その後、
対応状況等について改めて議会へ報告するよう強く求めた次第であります。
以上で
教育厚生委員会における
審査報告及び
調査報告を終わります。=(降壇)=
11 ◯議長(毎熊政直君) これより質疑、討論を行います。17番
大石史生議員。
12 ◯17番(大石史生君) ただいま議題となりました第126号議案、第132号議案、第135議案、第136号議案に対しまして、
委員長報告に反対の立場から意見を申し上げます。
第126号議案「平成27年度長崎市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」について、
国民健康保険の加入者は、年間200万円以下の世帯が全体の85%を占めています。年間所得246万円の4人世帯で、
国民健康保険税は約41万5,000円です。所得に占める
負担割合は、16.8%と、
被用者保険や
協会けんぽと比べても重い負担となっており、抜本的な制度の改善が早急に必要なのは明らかです。再来年度より国保の運営主体は都道府県となりますが、保険税を賦課し徴収し保険証を交付する基本的な業務は市や町が行うものとされております。市として、誰もが安心して納められる国保税に引き下げる努力を尽くすよう求めます。
次に、第132号議案「平成27年度長崎市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算」についてです。
介護保険制度は、介護を社会で担う目的で導入されましたが保険料の引き上げ、予防給付の導入など相次ぐ制度改悪により保険あって介護なしの実態が深刻化しています。九州の
県庁所在地で最も高い
介護保険料の引き下げと市民の
介護ニーズに応じた
介護サービスの供給並びに介護職の労働条件の改善を図るべきです。そのために、国に対し国庫負担を今の4分の1から抜本的に引き上げるよう要請することを求めます。
次に、第135号議案「平成27年度長崎市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」についてです。
後期高齢者医療制度は、75歳を基準にしてそれ以上の高齢者を別の
保険制度に囲い、差別医療と負担増をつくり出す制度であります。2008年の制度導入以来、既に3回にわたる
保険料値上げが実施され、高齢者の生活を圧迫する重大要因となっています。制度廃止を求める立場から本決算を認めることはできません。
最後に、第136号議案「平成27年度
長崎市立病院機構病院事業債管理特別会計歳入歳出決算」について、公的病院として直営での運営を求める立場から反対するものです。
以上、討論とします。
13 ◯議長(毎熊政直君) 質疑、討論を終結し、採決に入ります。
まず、第126号議案「平成27年度長崎市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」、第132号議案「平成27年度長崎市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算」、第135号議案「平成27年度長崎市
後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算」及び第136号議案「平成27年度
長崎市立病院機構病院事業債管理特別会計歳入歳出決算」、以上4件について一括して採決をいたします。
各案に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。委員長の報告どおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
14 ◯議長(毎熊政直君) 起立多数であります。
よって、第126号議案、第132号議案、第135号議案及び第136号議案は認定することに決定されました。
次に、第131号議案及び第134号議案、以上2件について一括して採決いたします。
各案に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
15 ◯議長(毎熊政直君) ご異議ないと認めます。
よって、第131号議案及び第134号議案は認定することに決定されました。
なお、
所管事項調査報告につきましては、先ほどの
教育厚生委員長報告によってご了承をお願いいたします。
次に
日程11
第125号議案 平成27年度長崎市
観光施設事業
特別会計歳入歳出決算
及び
日程12
第128号議案 平成27年度長崎市
中央卸売市場
事業特別会計歳入歳出決算
以上2件を一括議題といたします。
環境経済委員長の
審査報告を求めます。24番 堤 勝彦議員。
〔
堤環境経済委員長登壇〕
16 ◯24番(
環境経済委員長 堤 勝彦君) ただいま議題となりました第125
号議案外1件につきまして、
環境経済委員会における審査の経過並び結果についてご報告申し上げます。
初めに、第125号議案「平成27年度長崎市
観光施設事業特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、
グラバー園運営費において、消費税及び
地方消費税の確定申告と納付の遅延に伴う加算税及び延滞税として44万5,300円を支出していることから、本来不要である経費を支出したことに対する見解、
ロープウェイ事業運営費において破損した
ロープウェイ客車の窓ガラスの費用負担のあり方や数年ごとに増加する契約となっている
ロープウェイ駅舎の土地の賃料について平成28年度以降の淵神社との協議状況について質すなど、
内容検討の結果、異議なく本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
最後に、第128号議案「平成27年度長崎市
中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算」につきましては、
内容検討の結果、異議なく本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
以上で、
環境経済委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
17 ◯議長(毎熊政直君) これより質疑、討論を行います。
質疑、討論を終結し、ただいま議題となっております第125号議案及び第128号議案、以上2件について一括して採決いたします。
各案に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。委員長の報告どおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
18 ◯議長(毎熊政直君) ご異議ないと認めます。
よって、第125号議案及び第128号議案は認定することに決定されました。
次に
日程13
第104号議案 平成27年度長崎市水道事業会計
決算
から
日程17
第133号議案 平成27年度長崎市生活排水事業
特別会計歳入歳出決算
まで、以上5件を一括議題といたします。
建設水道委員長の
審査報告を求めます。21番向山宗子議員。
〔向山建設水道委員長登壇〕
19 ◯21番(建設水道委員長 向山宗子君) ただいま議題となりました第104
号議案外4件につきまして、建設水道委員会における審査の経過並びに結果についてご報告申し上げます。
初めに、第104号議案「平成27年度長崎市水道事業会計決算」について申し上げます。
委員会におきましては、企業債について、国への公的資金補償金免除繰上償還の再措置を求める要望活動の状況、合併地区の水道施設を統合するとともに水道未普及地域の解消を図るために実施している水道施設統合整備事業の進捗状況について質すなど、
内容検討の結果、一部委員から、平成26年度の消費税増税に伴う水道料金の値上げが市民の負担増となっているため認められないことなどを主な論拠とする
反対意見が出されたのであります。
一方、高額な水道料金は市民生活や企業活動のみならず、企業誘致や定住人口の増加の施策にも影響を与えるため、料金の見直しや事業の推進の検討を早急に行ってほしい、人口減少が進む中、水道管の口径の縮小化など施設の見直しを行うとともに、老朽管の更新の業務量に応じて技術職員を適正に配置することなどにより、将来のインフラ整備を計画的に実施し適切な水道料金体系において良好な水道事業の運営を行ってほしいとの要望を付した賛成意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第105号議案「平成27年度長崎市下水道事業会計決算」について申し上げます。
委員会におきましては、下水道の整備状況及び今後の取り組み方針、所在不明による不納欠損の件数が増加している理由、工事の繰越額を抑制するため業者への早期発注に努めることへの見解、雨水渠損傷事故の発生から復旧までの対応状況及び復旧に要した費用並びに当該費用の賠償を職員に求める考えの有無について質すなど、
内容検討の結果、一部委員から下水道受益者負担金は都市計画税との二重課税と考えられるため認められないことなどを主な論拠とする
反対意見が出されたのであります。
一方、下水道普及率を高めるとともに下水道施設や汚水管の耐震化を進めてほしい、下水道の整備は、防災、減災の面から重要であり、老朽管の更新を行うことにより生活排水や雨水排水の改善を図ってほしい、雨水渠損傷は市の連携不足などが原因で発生した事故であり、二度とこのような事故が起こらないように職員の指導を行い、庁内での連携を十分に図りつつ、庁内だけでなく民間や市民にも下水道事業の見える化を図るなど万全の対策をしてほしいとの要望を付した賛成意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第127号議案「平成27年度長崎市土地取得
特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、
内容検討の結果、一部委員から、市民の多額の税金を投じた交流拠点施設用地の取得には反対の立場であることから認められないことを主な論拠とする
反対意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
次に、第129号議案「平成27年度長崎市駐車場
事業特別会計歳入歳出決算」について申し上げます。
委員会におきましては、茂里町地下駐車場の稼動率を上げるため自走式駐車場への改修の検討状況、平和公園駐車場付近の渋滞緩和のためバスの誘導方法及び駐車料金値下げの検討状況について質すなど、
内容検討の結果、一部委員から、市営駐車場を指定管理者による運営とすることには反対という立場から賛成できないことを主な論拠とする
反対意見が出されたのであります。
一方、茂里町地下駐車場については、自走式駐車場への早期改修を行うことにより黒字に転換してほしい、交通渋滞の解消を図るためパークアンドライドを推進してほしいとの要望を付した賛成意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
最後に、第133号議案「平成27年度長崎市生活排水
事業特別会計歳入歳出決算」につきましては、種々
内容検討の結果、異議なく本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
以上で建設水道委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
20 ◯議長(毎熊政直君) これより質疑、討論を行います。15番中西敦信議員。
21 ◯15番(中西敦信君) ただいま議題となりました第104号、第105号、第127号、第129号議案につきましては
委員長報告に反対する立場から意見を申し上げます。
まず、第104号議案「平成27年度長崎市水道事業会計決算」について、この決算の中には、平成26年度から消費税の増税が行われ、それに伴い水道料金の値上げが行われた負担増が含まれています。国の方針によって決まったことではありますが、消費税の増税に対して私たちは税金の使い方、集め方、働き方の3つの提案を行い明確に反対の意思表示を行ってきたことからも、市民の負担増となったままの現状を認めることはできません。また、水道施設統合整備事業につきましては、この間の議論を踏まえ、三重、手熊の浄水場が改めて万が一の長期的な損害を受けた場合は、長崎市内のライフラインである水道水の供給がストップするということが明らかです。また、この事業に関しては、落矢ダムの水源を小ヶ倉浄水場に活用するという約束もいまだ果たされておらず到底認めることはできません。
次に、第105号議案「平成27年度長崎市下水道事業会計決算」についてですが、下水道受益者負担金は税金の二重取りの正確が強く認めることはできません。下水道の維持管理にかかわって、脱水ケーキの搬出処分委託業務が行われていますが、三方山における問題が根本的に解決していない中で公共での処理について検討し具体化を図るという提案を求めることから認めることはできません。
また、長崎みなとメディカルセンターにおける雨水渠損傷の件ですが、そもそも市民病院が地方独立行政法人に移行していく中で職員の数が減り、こういう自体を引き起こしたといっても過言ではありません。こういう問題がたびたび起こることは職員一人ひとりの負担がふえたことが原因の一因と考えます。適材適所に職員を配置し、足りなければ補っていく方向に抜本的に方針転換するべきだと主張いたします。
続いて、127号議案「平成27年度長崎市土地取得
特別会計歳入歳出決算」について、この中には交流拠点施設用地に係る土地貸付料、市債の利子の返済額等が含まれています。土地の貸付料、市債の利子返済額など使途について反対するものではありませんがこの用地の取得に関しては多額の税金を投入し取得する必要はなかったという点、さらに再びMICE施設の建設が持ち上がっている今認めることはできません。
最後に、第129号議案「平成27年度長崎市駐車場
事業特別会計歳入歳出決算」について、そもそも人件費の削減がメーンの駐車場への指定管理者制度の導入について反対をしてきました。雇用の質の充実を図るという観点からこの議案に対しては認めることはできません。
以上、討論といたします。
22 ◯議長(毎熊政直君) 質疑、討論を終結し、採決に入ります。
まず、第104号議案「平成27年度長崎市水道事業会計決算」、第105号議案「平成27年度長崎市下水道事業会計決算」、第127号議案「平成27年度長崎市土地取得
特別会計歳入歳出決算」及び第129号議案「平成27年度長崎市駐車場
事業特別会計歳入歳出決算」、以上4件について一括して採決いたします。
各案に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。委員長の報告どおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
23 ◯議長(毎熊政直君) 起立多数であります。
よって、第104号議案、第105号議案、第127号議案及び第129号議案は認定することに決定されました。
次に、第133号議案について、採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定であります。委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
24 ◯議長(毎熊政直君) ご異議ないと認めます。
よって、第133号議案は認定することに決定されました。
次に
日程18
第124号議案 平成27年度長崎市一般会計歳入
歳出決算
を議題といたします。
まず、
総務委員長の
審査報告を求めます。31番
梅原和喜議員。
〔
梅原総務委員長登壇〕
25 ◯31番(
総務委員長 梅原和喜君) ただいま議題となりました第124号議案「平成27年度長崎市一般会計
歳入歳出決算」のうち、
総務委員会所管部分における審査の経過並びに結果について、以下、特に質疑、意見が集中した点をご報告申し上げます。まず、歳出であります。各款にわたる給与費におきましては、行政改革等による人員削減により給与費が年々減額しているが、今後増額に転じる見通し、議員報酬の見直しに係る特別報酬等審議会への諮問及び答申の経過について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、総務費におきましては、合併地域全体の振興に向けた今後の計画、自治会加入率低下の要因と加入促進に向けた取り組み状況、野母崎高浜海岸交流施設に係る収支内容及び管理運営のあり方について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、消防費におきましては、消防団員の退職報奨金等を引き上げる考えの有無、自主防災組織の結成率と結成促進に向けた方策、防災ラジオの配付状況と防災行政無線の代替として活用する考えの有無について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、歳入におきましては、公会堂の廃止とブリックホール使用料が増加したこととの関連性、社会資本整備総合交付金が見込みを下回ったことによる影響とその後の対応について質すなど、内容を検討した次第であります。
さらに、総括的な問題として、指定管理者や業務委託先における従業員賃金等の把握状況、多額の不用額が発生した原因の分析と今後の対応について質すなど、内容を検討した次第であります。
以上、審査経過の概要を申し上げましたが、その結果、一部委員から、行政改革の名のもとに窓口業務に携わる職員を減らすことは、市民サービスの低下につながることから認められないこと、個人のプライバシーを侵害するマイナンバーカードに係る費用については認められないこと、
教育厚生委員会及び建設水道委員会で反対した部分に係る歳入については認められないことを主な論拠とする
反対意見が出されたのであります。
一方、指定管理者や業務の委託先において、積算された給与等がきちんと支払われているか、最低賃金をクリアしていることで見逃されていないか、発注者である市がチェックする必要性を検証してほしい、自治会加入促進に向けて抜本的な施策を講じてほしい、市税等が不納欠損とならないよう未収金対策にしっかり取り組んでほしい、職員研修に多額の費用をかけているにもかかわらず不祥事や事務処理上のミスが相次いでいることから、研修内容の見直しや市の職員としての自覚をしっかり持つことで再発防止を徹底し市民の信頼回復に努めてほしいとの要望を付した賛成意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
以上で
総務委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
26 ◯議長(毎熊政直君) 次に、
教育厚生委員長の
審査報告を求めます。23番
浦川基継議員。
〔
浦川教育厚生委員長登壇〕
27 ◯23番(
教育厚生委員長 浦川基継君) ただいま議題となっております第124号議案「平成27年度長崎市一般会計
歳入歳出決算」のうち、
教育厚生委員会所管部分における審査の経過並びに結果について、以下、特に質疑、意見が集中した点をご報告申し上げます。
まず、総務費におきましては、海外原爆展の費用対効果とより多くの人々に来場してもらうための工夫、被爆70周年記念事業の検証と不用額の発生理由について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、民生費におきましては、障害福祉センター診療所において初診までにかかる待機日数の状況、発達障害に対する保護者の理解を促す取り組み、生活困窮者自立支援事業の相談件数と事業をより周知、研究していく考え、就労移行支援や就労継続支援等のサービスを受給した実人員数、放課後児童支援委員に対する研修の実施状況、松山児童センターの代替として暫定的に開設している子ども広場の今後のあり方、民間保育所等施設型給付費において多額の不用額が生じた理由、児童扶養手当の支給対象者が予定を大きく下回った理由、原爆被爆者健康管理費で不用額が生じていることに伴い国保や介護への影響を追跡調査する考え、高齢化する被爆者の負担を考慮し平和祈念式典の内容や所要時間を見直す考えについて質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、衛生費におきましては、乳児インフルエンザ予防接種の受診状況と受診対象を拡大する考え、まちねこ不妊化推進費における決算の詳細と今後の見通しについて質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、教育費におきましては、各種団体への負担金、補助金について繰越金の有無を踏まえた制度のあり方、特別支援教育充実費の成果指標の妥当性、就学援助費に係る新入学用品費の支給時期、環境整備班廃止後の維持補償費の執行状況、長崎市科学館の特別展における参加者アンケートを踏まえた今後の取り組みについて質すなど、内容を検討した次第であります。
以上、審査の経過の概要を申し上げましたが、その結果、一部委員から、科学館、市立図書館及び市民病院については市が公的責任を最も果たせる直営で運営すべきであること、教育委員会制度の改正は行政の指揮監督権が強まる内容となっており認められないことなどを主な論拠とする
反対意見が出されたのであります。
一方、生活困窮者自立支援事業については周知広報を徹底し相談件数の増に努めてほしい、障害福祉センター診療所における初診までの待機日数を解消してほしい、高砂園については施設の入所状況や高島地区の高齢化率に鑑み、施設のあり方を再検討してほしい、児童相談所またはこれにかわる機能を整備し、虐待や貧困に悩む子どもたちを救ってほしい、松山地区の子ども広場にかわって一刻も早く児童館を整備してほしい、生活保護費については、昨年発生した不適正な事務処理に係る
再発防止策を確実に実行してほしい、また、受給者が不利益をこうむることがないよう法に基づくケースワーカーの適正配置を実現してほしい、あわせて増加している精神病患者への対応を検討してほしい、被爆地域の拡大是正に早急に取り組むとともに被爆体験者の医療費を措置できるよう国への要望を強化してほしい、ながさき子ども体験推進費については科学館と原爆資料館の見学に十分な時間がとれるよう工夫してほしい、新入学用品費の就学援助については小学校入学前の支給としてほしい、小榊小学校の改築に係る設計上の不備については今後の学校建設の教訓としてほしい、
決算審査に当たっては、よりわかりやすい書類の作成に努めるとともに、今後の課題や不用額の詳細を説明するようにしてほしいとの要望を付した賛成意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
以上で
教育厚生委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
28 ◯議長(毎熊政直君) 次に、
環境経済委員長の
審査報告を求めます。24番堤 勝彦議員。
〔
堤環境経済委員長登壇〕
29 ◯24番(
環境経済委員長 堤 勝彦君) ただいま議題となっております第124号議案「平成27年度長崎市一般会計
歳入歳出決算」のうち、
環境経済委員会所管部分における審査の経過並びに結果について、以下特に質疑、意見が集中した点をご報告申し上げます。
まず、総務費におきまして、市民大清掃のごみ収集方法を見直したことによる経費の増減の状況、ブリックホールの各種改修に関連し利用者からの要望等の認識やその集約方法、長崎ペンギン水族館の建物の外部に遊具や飲食施設などのハード整備を行う考えの有無、道の駅夕陽が丘そとめに隣接した遠藤周作文学館内の軽喫茶の収支状況について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、農林水産業費におきましては、全国ネットのテレビ放送などを活用して長崎和牛出島ばらいろのPRを行う考え、学校給食における地元農産物使用比率の把握の有無や規格外の農産物使用の検討状況、長崎さかな祭りにおける消費額及び消費効果の把握の有無について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、商工費におきまして、クルーズ船の乗客の観光消費額、修学旅行生がさるくに参加する際の料金設定のあり方、市内のフリーWi-Fiスポットの整備が不十分であることに対する見解、さるく参加者数が目標値の約44%の2万4,364人にとどまっていることにもかかわらず目標値を5万5,000人とした理由、端島見学施設使用料について徴収事務手数料をクルーズを行う船会社へ支払うこととなった経緯の議会への報告のあり方、リピーター客を確保するために帆船まつりの規模を拡大するなど魅力あるイベントとする考え、シーボルト記念館を活用するために歴史文化博物館との連携を行う考えの有無、コンベンション開催費補助金の次年度以降の増加の見込み、長崎市野母崎振興公社の累積欠損金の早期解消に向けた考えについて質すなど、内容を検討した次第であります。
以上、審査経過の概要を申し上げましたが、その結果、がんばらんば長崎市応援寄附金については執行率100%を達成してほしい、公会堂の廃止に伴い稼働率が上がっているブリックホールについては議会が再三指摘をしている駐車場の形態のほかにも利用団体から不満の声が聞こえているため、さらに利便性の向上に努めてほしい、遠藤周作文学館の運営費の3分の1を占め、かつ約400万円の赤字を出している軽喫茶については文学館本来の目的を踏まえ整理をしてほしい、長崎ペンギン水族館については、近年の取り組みにより入館者数が大幅にアップしているため、これを機にサービス向上だけではなく、子ども用遊具やベンチ、飲食施設等のインフラを充実し、さらなる市民サービスの向上に努めてほしい、また、同水族館については、正規雇用の職員が少ない状況であるため長期的な視点で職員の待遇や人材育成を行ってほしい、三京クリーンランド埋立処分場内で稼動しているメガソーラー発電所については今後も売電収入による収益の確保を図り有効に活用してほしい、学校給食については地元農産物の使用比率アップに向けた取り組みを行うとともに規格外の農産物も使用するなど教育委員会等と連携を図って地産地消の取り組みを行ってほしい、ながさき実り・恵みの感謝祭については、過去に県の同種イベントとの共同開催としていた際は10万人近い来場者があったため、今後は再度共同開催ができるよう県と協議を行ってほしい、毎月19日の食卓の日の認知度向上や飲食業界等の地産地消の推進に努めてほしい、出島ばらいろの知名度向上のためメディアやインターネットを活用し、効果的かつ戦略的な取り組みを行ってほしい、魚のまち長崎のブランドを生かしていくため、漁場や藻場の再生については漁協と協力し成果の見える化を図りながら推進してほしい、帆船まつりなどに訪れる観光客に感動を与えることでリピーターの獲得につながるよう、観光については大胆に取り組んでほしい、クルーズ船の乗客のニーズを的確に把握するとともに、食の魅力や観光資源のアピールに努めるなど受け入れ態勢のさらなる充実を図ってほしい、しまの宿五平太やAlega軍艦島については、収支のバランスを常に心がけ、健全な経営環境のもとで魅力を高める取り組みを推進してほしい、決算委員会の資料提供や説明のあり方については再度検証してほしい、今後、実行段階に入っていく公共施設マネジメントにおいては、全ての施設を残すことが不可能であることから、費用対効果を検証し適正な維持管理での運営となるよう全面的な見直しをしてほしいとの要望を付した賛成意見が出され、異議なく本決算を認定すべきものと決定いたしました。
以上で
環境経済委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
30 ◯議長(毎熊政直君) 次に、建設水道委員長の
審査報告を求めます。21番向山宗子議員。
〔向山建設水道委員長登壇〕
31 ◯21番(建設水道委員長 向山宗子君) ただいま議題となっております第124号議案「平成27年度長崎市一般会計
歳入歳出決算」のうち、建設水道委員会所管部分における審査の経過並びに結果について、以下、特に質疑、意見が集中した点をご報告申し上げます。
まず、総務費におきましては、民有地緑化助成金の申請件数をふやすための取り組み、商店街のフラワーポットの維持管理を地元住民に依頼する考えの有無、住居表示整備費において不用額が発生した理由について質すなど、内容を検討した次第であります。
次に、土木費におきましては、九州自然歩道管理に係る主な委託内容と国、県の費用負担の有無、木造戸建て住宅の耐震改修工事に係る補助金申請件数が予定を下回った理由及び今年度の申請状況並びに今後の見込み件数、香焼-三和間を運行しているコミュニティバス路線について深堀町6丁目までの延伸の検討状況及び住民アンケートの調査結果を踏まえた今後の方針、西彼杵道路及び長崎南北幹線道路建設の今後の見通し、長崎駅前の交通量調査を市が独自で実施する考えの有無、中島川周辺の景観形成基準を見直し建築物の高さ規制を解除したことに対する見解、中島川・寺町地区まちなみ整備助成金の1件当たりの補助対象経費が見込みを下回った理由、長崎駅周辺連続立体交差事業に係る土壌汚染処理工事の今後の見通し、大浦都市下水路改修工事が入札不調となった理由、斜面市街地再生事業の総事業費を見直す考えの有無、指定管理者に対する定期的な検査の実施状況について質すなど、内容を検討した次第であります。
以上、審査経過の概要を申し上げましたが、その結果、一部委員から、市民の合意が得られていない中で多額の税金を投入することとなる九州新幹線西九州ルート建設に関しては認められないこと、東長崎平間・東地区土地区画整備事業については、地元の合意が得られていないため認められないことなどを主な論拠とする
反対意見が出されたのであります。
一方、合併地区の道路改良工事については、合併特例債や過疎債、辺地債といった有利な財源を有効活用し事業を進捗させてほしい、長崎県が施行する事業に対して多くの負担金を支出しているため県と連携協調しながら市としても事業に積極的にかかわってほしい、市営住宅の管理については、多額の不用額が発生しているため修繕工事の早期発注に努めてほしい、個別施策の成果と事業の政策評価結果の成果指標については、事業の成果を市民が満足できるような設定の仕方を検討してほしい、各種協議会への負担金については効果の検証を十分に行ってほしいとの要望を付した賛成意見が出されましたので、採決の結果、賛成多数で本決算を認定すべきものと決定した次第であります。
以上で建設水道委員会における
審査報告を終わります。=(降壇)=
32 ◯議長(毎熊政直君) これより質疑、討論を行います。16番内田隆英議員。
〔内田隆英君登壇〕
33 ◯16番(内田隆英君) ただいま議題となっております第124号議案「平成27年度長崎市一般会計
歳入歳出決算」については、認定に反対する立場から日本共産党を代表して意見を申し上げます。
歳入についてですが、消費税が増税され市民の暮らしに大きな負担増が押しつけられました。その消費税分が含まれている歳入は認められません。歳出では、まず市民サービスを担当する職員を行政改革の名で削減し、それを成果として金額で示すなど本末転倒であります。行政改革というのは、無駄を省き効率のよい市政運営を追及するものであり職員を削減したことを行政改革の成果として捉える市政では市民が主人公の行政などできるものではないことを指摘しておきます。
以下、具体的に反対する主な理由について申し上げます。
平成25年度から引き続き生活保護費が削減され生活保護を受けている世帯に負担がふえました。憲法第25条は「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とうたっています。その憲法に沿って生活保護を受給している方々の生活費削減など認めるわけにはいきません。次に、戸籍住民基本台帳関連費用及び個人番号制度などは、個人情報保護を担保できないことや国民の批判や不安が強く賛成できません。次に、同和関連事業費は、総務省も事業を中止しており市も全面廃止すべきです。ごみ収集業務を民間委託し経済効果という名で労働強化を図っていることは認められません。新幹線対策費は、多くの市民が必要ないとの意見を持っており認定できません。ましてや九州新幹線西九州ルートは時間短縮効果が薄い上、フリーゲージトレイン開発が難航している中で多額の税金が投入されることを認めることはできません。長崎県道路協会負担金など、各種協会負担金はかつての陳情政治の名残でありすぐに廃止すべきです。東長崎土地区画整理事業関連費用は、住民合意が不十分であるばかりでなく重い住民負担があり認められません。
最後に、平成27年度決算では議員の海外視察が行われております。日本共産党は全ての海外視察に反対の立場ではありませんが、市民生活が厳しい中、議員の海外視察は中止すべきであるということを述べて認定に反対する討論といたします。=(降壇)=
34 ◯議長(毎熊政直君) 質疑、討論を終結し、ただいま議題となっております第124号議案「平成27年度長崎市一般会計
歳入歳出決算」について採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は、認定であります。委員長の報告どおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
35 ◯議長(毎熊政直君) 起立多数であります。
よって、第124号議案は認定することに決定されました。
暫時休憩いたします。
=休憩 午前11時16分=
~~~~~~~~~~~
=再開 午前11時45分=
36 ◯副議長(西田実伸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
議長、毎熊政直議員から議長の辞職願が提出されておりますので、「議長の辞職について」を日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
37 ◯副議長(西田実伸君) ご異議ないと認めます。
よって、「議長の辞職について」を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
これより
議長の辞職について
を議題といたします。
本件につきましては、
地方自治法第117条の規定により除斥の必要がありますが、ただいま議場に毎熊政直議員の出席があっておりませんのでご了承をお願いいたします。
それでは、辞職願を事務局長に朗読させます。事務局長。
〔北嶋事務局長朗読〕
…………………………………………………………
辞 職 願
一身上の都合により、議長を辞職させていただ
きます。
平成28年11月25日
長崎市議会議長 毎熊政直
…………………………………………………………
38 ◯副議長(西田実伸君) お諮りします。
毎熊政直議員の議長の辞職を許可することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
39 ◯副議長(西田実伸君) 起立多数であります。
よって、毎熊政直議員の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
毎熊政直議員の入場を求めます。
〔毎熊政直君入場〕
40 ◯副議長(西田実伸君) この際、お諮りいたします。
議長の辞職に伴い、議長が欠員となりましたので、「長崎市議会議長選挙について」を日程に追加し、これより選挙を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
41 ◯副議長(西田実伸君) ご異議がないと認めます。
よって、
長崎市議会議長選挙について
を日程に追加し、これより直ちに選挙を行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
42 ◯副議長(西田実伸君) ただいまの出席議員数は40名であります。
投票用紙を配付させます。
(投票用紙配付)
43 ◯副議長(西田実伸君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
配付漏れなしと認めます。
それでは、投票箱を改めさせます。
(投票箱点検)
44 ◯副議長(西田実伸君) 異状なしと認めます。
念のために申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、議席順に順次、投票をお願いいたします。
(投 票)
45 ◯副議長(西田実伸君) 投票漏れはございませんか。
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
これから、開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に幸 大助議員並びに
大石史生議員を指名いたします。
両議員の立ち会いをお願いいたします。
(立会人登壇)
(開 票)
(開票終了)
(立会人降壇)
46 ◯副議長(西田実伸君) 選挙の結果をご報告申し上げます。
投票総数 40票
これは、先ほどの出席議員数に符合いたしております。そのうち
有効投票 40票
無効投票 0票
有効投票中 野口達也議員 29票
向山宗子議員 6票
内田隆英議員 3票
幸 大助議員 2票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は、10票であります。よって、野口達也議員が議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
47 ◯副議長(西田実伸君) ただいま議長に当選されました野口達也議員が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により、当選の告知をいたします。
この際、当選人の登壇をお願いいたします。
〔野口達也君登壇〕
48 ◯野口達也君 議長就任に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
このたび、議員皆様方のご推挙によりまして、この伝統ある長崎市議会第54代議長に選出いただきましたことは、不肖私にとりましても、身に余る光栄であります。心から感謝申し上げます。あわせて、この職責に対し改めてこの重大さを痛感いたしております。〔発言する者あり〕ありがとうございます。
これから、皆様とともにこの議会を活発化させていくわけでございますが、この議会とともに私たち長崎市民をしっかりリードしながら市民の声を議会に取り上げていくべく皆様とともにしっかりとした市政を行っていきたいと思っております。どうか、皆様のご協力をお願いいたします。
最後になりますが、議員の皆様、そして田上市長を初め理事者、職員の皆様、そして市民の皆様に今後ますますのご協力、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げまして、簡単ではございますが、議長就任に当たってのご挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手)=(降壇)=
49 ◯副議長(西田実伸君) 議長は、議長席にお着きください。
〔副議長西田実伸君退席
議長野口達也君議長席に着く〕
50 ◯議長(野口達也君) この際、前議長よりご挨拶したい旨の申し出があっておりますので、ご挨拶を受けることにいたします。
〔毎熊政直君登壇〕
51 ◯毎熊政直君 本会議の貴重なお時間を拝借いたしまして一言退任に当たりご挨拶を申し上げさせていただきます。
昨年5月の臨時議会で多くの議員の皆様方からご信任をいただきまして、第53代長崎市議会議長としてこの1年半、その重責を皆様方のご理解とご協力によりまして務めさせていただきました。本当にありがとうございました。
その間、昨年の7月の明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録やことし4月の熊本地震の折に、たまさか九州市議会議長会という職責を担わさせていただいた関係上、全国の市議会から多くの義援金集めの仕事や、そして2年続けて本市で九州市議会議長会の総会を開かさせていただいたのも、ひとえに議会事務局の皆様のご助力、ご支援、そして議員の皆様方のご理解のたまものと改めて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
あわせて、市長並びに理事者の皆様方には、その間、さまざまなご助力をいただき、また多くの市民の皆様からさまざまなご意見をいただきました。これらを参考にさせていただき、今後とも一人の議員として皆様方とともにさらなる議会の活性化、そして権能の向上にともに力をあわせて努めてまいりたいと考えております。
最後に、一言だけ苦言を申し上げさせていただきますが、近ごろ私ども議会はチェック機能としてさまざまな意見を市長初め、理事者の皆様方に申し上げておりますが、近ごろどうも右から入れて左からそのまま流してしまうという風潮が見られます。
今、まさに長崎市は大事な岐路に立っている時期でございます。私ども議会は当然のこと、理事者の皆様も今の現在の長崎市の立場、将来の子どもたちに、次世代にどういう長崎市のまちを残し、長崎の伝統と誇りを失わないような、そんなまちづくりを進めていくために今後ともさまざまなご意見をお聞かせいただき、ともに頑張ってまいりたいという所存でございますので、さらなるご指導をお願いをいたしまして退任に当たる挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)=(降壇)=
52 ◯議長(野口達也君) 議事の都合により暫時休憩いたします。
=休憩 午後0時5分=
~~~~~~~~~~~
=再開 午後1時20分=
53 ◯議長(野口達也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
副議長、西田実伸議員から副議長の辞職願が提出されておりますので、「副議長の辞職について」を日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
54 ◯議長(野口達也君) ご異議がないと認めます。
よって、「副議長の辞職について」を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。これより
副議長の辞職について
を議題といたします。
本件につきましては、
地方自治法第117条の規定により除斥の必要がありますが、ただいま議場に西田実伸議員の出席があっておりませんので、ご了承をお願いいたします。
それでは、辞職願を事務局長に朗読させます。事務局長。
〔北嶋事務局長朗読〕
…………………………………………………………
辞 職 願
一身上の都合により、副議長を辞職させていた
だきます。
平成28年11月25日
長崎市議会副議長 西田実伸
…………………………………………………………
55 ◯議長(野口達也君) お諮りいたします。
西田実伸議員の副議長の辞職を許可することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
56 ◯議長(野口達也君) 起立多数であります。
よって、西田実伸議員の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
西田実伸議員の入場を求めます。
〔西田実伸君入場〕
57 ◯議長(野口達也君) この際、お諮りいたします。
副議長の辞職に伴い、副議長が欠員となりましたので、「長崎市議会副議長選挙について」を日程に追加し、これより選挙を行いたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
58 ◯議長(野口達也君) ご異議がないと認めます。よって
長崎市議会副議長選挙について
を日程に追加し、これより直ちに選挙を行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
59 ◯議長(野口達也君) ただいまの出席議員数は40名であります。
投票用紙を配付させます。
(投票用紙配付)
60 ◯議長(野口達也君) 投票用紙の配付漏れはございませんか。
配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
(投票箱点検)
61 ◯議長(野口達也君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、議席順に順次投票をお願いいたします。
(投 票)
62 ◯議長(野口達也君) 投票漏れはありませんか。
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に幸 大助議員並びに
大石史生議員を指名いたします。
両議員の立ち会いをお願いいたします。
(立会人登壇)
(開 票)
(開票終了)
(立会人降壇)
63 ◯議長(野口達也君) 選挙の結果をご報告申し上げます。
投票総数 40票
これは、先ほどの出席議員数に符合いたしております。そのうち
有効投票 40票
無効投票 0票
有効投票中 筒井 正興議員 31票
久 八寸志議員 6票
中西 敦信議員 3票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は10票であります。よって、筒井正興議員が副議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
64 ◯議長(野口達也君) ただいま副議長に当選されました筒井正興議員が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により、当選の告知をいたします。
この際、当選人の登壇をお願いいたします。
〔筒井正興君登壇〕
65 ◯筒井正興君 第60代副議長としてご推挙くださいました皆様方に対し、高いところからではございますが心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
重責に対しまして改めて身の引き締まる思いでございますが、これまで築いてこられた先輩方の名を汚さぬよう議長の補佐役としまして、市民のためにはもちろんのこと、議会の公平でスムーズな運営に努力してまいりたいと考えております。議員の皆様初め、田上市長、そして理事者の皆様方のこれまで以上のご指導とご協力を心からお願い申し上げまして、簡単ではございますが、受諾のご挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)=(降壇)=
66 ◯議長(野口達也君) この際、前副議長よりご挨拶したい旨の申し出があっておりますので、ご挨拶を受けることにいたします。
〔西田実伸君登壇〕
67 ◯西田実伸君 本会議の貴重な時間の中に副議長を辞任するに当たりまして、ご挨拶の機会をいただきましてまことに感謝申し上げます。
昨年の5月13日の臨時議会にて、皆さんのご推挙により長崎市議会第59代副議長の要職に就任させていただきました。
今日まで、皆様のご支持とご協力により、副議長の職を大過なく務めることができましたことに、また、貴重な体験をさせていただきましたことに厚くお礼を申し上げます。就任当時、議長をサポートし議会の活性化並びに公正、公平な議会運営のため職務を全うしたいとご挨拶をいたしましたが、今振り返りますと私自身、議長をサポートし職務を全うしたかどうか多々反省があるところでございます。
今後は、この貴重な経験を生かし、長崎市の発展に向けさらなる努力を積み重ねてまいりますので相変わらずのご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、議員の皆様、市長を初め理事者、職員の皆様、そして市民の皆様に心から感謝を申し上げ、退任のご挨拶とさせていただきます。長い間ありがとうございました。(拍手)=(降壇)=
68 ◯議長(野口達也君) 議会運営委員会開催のため、暫時休憩いたします。
=休憩 午後1時37分=
~~~~~~~~~~~
=再開 午後2時15分=
69 ◯議長(野口達也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
「議席の変更について」を日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
70 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、「議席の変更について」を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定をいたしました。
これより
議席の変更について
を議題といたします。
本件につきましては、議席の一部を変更したいと思います。変更しようとする議席番号及び氏名につきましては、お手元に配付いたしております議席図のとおりであります。
お諮りいたします。
お手元に配付いたしております議席図のとおり、議席の一部を変更することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
71 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、お手元に配付いたしております議席図のとおり議席の一部を変更することに決定いたしました。
この際、お諮りいたします。
常任委員の所属変更の申し出があっておりますので、「常任委員の所属変更について」を日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
72 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、「常任委員の所属変更について」を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
常任委員の所属変更について
を議題といたします。
常任委員の所属変更の申し出について、書記に朗読させます。議事調査課長。
〔松竹書記朗読〕
筒井正興議員が
総務委員会から
教育厚生委員会へ、後藤昭彦議員が
教育厚生委員会から
総務委員会へ、それぞれ所属を変更したい旨の申し出が議長にあっております。
以上でございます。
73 ◯議長(野口達也君) お諮りいたします。
ただいま朗読させましたとおり、それぞれ常任委員の所属を変更することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
74 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、常任委員の所属を変更することに決定いたしました。
この際、お諮りいたします。
観光客受入対策特別委員でありました本員は、長崎市議会委員会条例第12条の規定に基づき、本日付をもって同委員を辞任する手続をいたしました。また、同委員でありました筒井正興議員から本日付をもって同委員を辞任したい旨の申し出があり、長崎市議会委員会条例第12条の規定に基づき、議長において同日付でこれを許可したことに伴い、2名の欠員が生じましたので、「特別委員の補欠選任について」を日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
75 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、「特別委員の補欠選任について」を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
これより
特別委員の補欠選任について
を議題といたします。
本件につきましては、長崎市議会委員会条例第6条第1項の規定により、議長において指名いたします。
観光客受入対策特別委員に西田実伸議員並びに毎熊政直議員を指名いたします。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
76 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、ただいま指名いたしましたとおり、観光客受入対策特別委員に西田実伸議員並びに毎熊政直議員を補欠選任することに決定いたしました。
この際、お諮りいたします。
毎熊政直議員、井上重久議員、中村照夫議員が、長崎県後期高齢者医療広域連合議会議員を辞職したことに伴い、同広域連合長から補充の選挙についての依頼があっており、同広域連合規約第8条の規定により、広域連合議会議員の選挙を行う必要がありますので「長崎県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について」を日程に追加し、直ちに議題とすることにいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
77 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、「長崎県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について」を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
これより
長崎県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
について
を議題といたします。
お諮りいたします。
選挙の方法につきましては、
地方自治法第118条第2項の規定により、議長の指名推選により行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
78 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、選挙の方法は、議長の指名推選によることに決定いたしました。
これより、広域連合議会議員について、議長より本員野口達也、後藤昭彦議員、山口政嘉議員、以上3名を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま指名いたしました3名を長崎県後期高齢者医療広域連合議会議員の当選人に定めることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
79 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、ただいま指名いたしました本員野口達也、後藤昭彦議員、山口政嘉議員が長崎県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。
なお、本日、日程を追加いたしましたが、これからの議事は、お手元に配付の日程番号により行い、後刻、各号の整理をいたしますので、ご了承をお願いいたします。
次に
日程27
第137号議案 平成28年度長崎市一般会計補正
予算(第4号)
から
日程69
第183号議案 長崎市の旧公会堂の解体中止と
再使用に関する住民投票条例について
まで、以上43件を一括議題といたします。
市長の説明を求めます。市長。
〔
田上富久君登壇〕
80 ◯市長(
田上富久君) 平成28年第5回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様にはご出席を賜り厚くお礼申し上げます。
新たに就任されました野口達也議長、筒井正興副議長に心からお祝い申し上げますとともに、毎熊政直前議長、西田実伸前副議長にはこれまでのご尽力に心からの敬意と感謝を申し上げます。
それでは、ただいま上程されました議案43件について提案理由をご説明いたします。
まず、平成28年度11月補正予算に係る議案をご説明いたします。
第137号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」につきましては、1点目に、一般会計の平成27年度決算剰余金の一部を財政調整基金に積み立てる経費、2点目に、交流拠点施設の検討を進めるために事業者公募、選定を行うに当たり専門的見地からの支援を受ける経費、3点目に、国の未来への投資を実現する経済対策に伴う国庫補助を活用した事業を実施する経費などを計上しております。
次に、第138号議案「平成28年度長崎市
観光施設事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、観光
施設整備基金積立金などを計上しております。
次に、第139号議案「平成28年度長崎市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、事業勘定の一般被保険者保険税過誤納還付金などを計上しております。
次に、第140号議案「平成28年度長崎市駐車場事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、一般会計繰出金などを計上しております。
次に、第141号議案「平成28年度長崎市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、地域密着型
介護サービス給付費負担金などを計上しております。
次に、第142号議案「平成28年度長崎市診療所事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、国庫支出金等過年度分返還金などを計上しております。
以上が、平成28年度11月補正予算に係る議案でございます。
次に、条例議案のうち、第143号議案から第154号議案までをご説明いたします。
第143号議案「長崎市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員定数条例」は、農業委員会等に関する法律に基づき、長崎市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定めるものでございます。
第144号議案「長崎原爆遺跡旧城山国民学校校舎条例」は、長崎原爆の著しい痕跡が残る旧城山国民学校校舎を保存し、広く市民の観覧に供することにより被爆の実相を伝えるため、長崎原爆遺跡旧城山国民学校校舎を設置するものでございます。
第145号議案「長崎市議会の議決すべき事件を定める条例の一部を改正する条例」は、連携中枢都市圏構想の推進に伴い、定住自立圏形成協定の締結をすること等について議会の議決すべき事件から除くものでございます。
第146号議案「長崎市職員退職手当条例の一部を改定する条例」は、国家公務員退職手当法等の一部が改正され、失業者の退職手当の給付内容の見直しが行われたことに伴い、本市の職員についても同様の措置を講じるものでございます。
第147号議案「長崎市文化センター条例の一部を改正する条例」は、ヴィラ・オリンピカ伊王島の管理に係る指定管理者について、公募の方法により指定をするものでございます。
第148号議案「長崎市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」は、介護保険法施行規則の一部改正に伴い地域包括支援センターの主任介護支援専門員に関する基準を見直すものでございます。
第149号議案「長崎市ふれあいセンター条例及び長崎市公民館条例の一部を改正する条例」は、市民がより使いやすく集いやすい地域コミュニティの拠点施設とするため、長崎市式見地区公民館を廃止し長崎市式見地区ふれあいセンターを設置するものでございます。
第150号議案「長崎市民水泳プール条例の一部を改正する条例」は、神ノ島町3丁目地内に建設中の水泳プールについて、その名称位置等を定めるものでございます。
第151号議案「長崎市伊王島海水浴場交流施設条例の一部を改正する条例」及び第152号議案「長崎市伊王島灯台記念館条例の一部を改正する条例」は、それぞれ施設の管理に係る指定管理者について公募の方法により指定をするものでございます。
第153号議案「長崎市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例」は、利用者の利便性の向上を図るため、一般廃棄物の処分に係る単位を見直し当該処分に係る一般廃棄物処理手数料の額を改定するものでございます。
第154号議案「長崎市交通遺児教育手当条例を廃止する等の条例」は、交通遺児に係る支援の状況等を総合的に勘案し交通遺児教育手当を廃止するのと福祉基金の設置目的において交通遺児福祉事業を社会福祉事業に統合するものでございます。
次に、その他の議案についてご説明いたします。
第155号議案「長崎市及び長与町における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の締結に関する協議について」及び第156号議案「長崎市及び時津町における連携中枢都市圏形成に係る連携協約の締結に関する協議について」は、それぞれ長与町及び時津町と連携中枢都市圏形成に係る連携協約の締結に関する協議を行うものでございます。
第158号議案から第166号議案まで、第168号議案、第170号議案及び第171号議案並びに第173号議案から第178号議案までの「公の施設の指定管理者の指定について」は、いずれも指定管理者を指定するものでございます。
第179号議案「地方独立行政法人長崎市立病院機構定款の変更について」は、長崎みなとメディカルセンター市民病院の名称を変更するものでございます。
第180号議案から第182号議案までの工事の請負契約の締結については、それぞれ旧長崎市公会堂解体工事-1、市道虹が丘町西町1号線橋梁上部工設置工事及び本河内団地公営住宅新築主体工事の請負契約を締結するものでございます。
次に、条例制定請求に係る議案についてご説明いたします。
第183号議案「長崎市の旧公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例について」は、
地方自治法第74条第1項の規定に基づき条例制定請求が行われましたので本条例を付議するものでございます。
また、この議案には
地方自治法第74条第3項の規定により条例制定請求に対する市長の意見を附することとなっておりますので、その内容をこれより述べさせていただきます。
意 見 書
1.請求に対する考え
長崎市の旧公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例(以下、「本条例」という。)は、現在、既に廃止され解体予算が可決されている旧公会堂の解体中止と再使用することについて住民投票により賛否を問うものです。
これに対し、旧公会堂の解体中止と再使用に反対する立場から本条例は制定すべきでないとの考えを表明し、以下意見を述べさせていただきます。
旧公会堂の解体中止と再使用につきましては、本条例の制定請求に先立ち平成28年8月に請求代表者から長崎市公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例の制定請求が行われています。
この条例案が審査された9月市議会定例会では、(1)旧公会堂の再使用を求める期間が不明確であり市庁舎の建設場所の記載もされるなど複数の要素が含まれており署名した人々がどの部分に賛同したのかが住民投票の争点としては不明瞭であること、(2)旧公会堂については、建物の老朽化はもちろん、楽屋が少なく搬入口が狭くて危険であること、音響が悪くバリアフリーにも対応していないことなど利用者と観覧者双方の視点で構造的な問題を多く抱えていること、(3)これまで公会堂等文化施設あり方検討委員会などの各種会議やアンケート調査などで市民の意向を取り入れながら進めてきた経過があり、アンケート調査では、旧公会堂の解体には一定のコンセンサスが得られていること、(4)市民の安心安全を守ることは行政の責務であり旧公会堂跡地に防災機能を有した市庁舎を早急に整備することは、熊本地震や東日本大震災の教訓からも長崎市の喫緊の課題であることなどを総合的に勘案した結果として、長崎市公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例が否決されています。
次に、旧公会堂の廃止に係るこれまでの経過につきましては、さきの9月市議会定例会でも申し上げたところですが本条例の制定請求に際し改めて説明させていただきます。
旧公会堂につきましては、平成21年度に実施した耐震診断の結果、大規模な地震に対する耐震性能が不足していることが判明し、また応急処置的な修繕では問題を解決できないほど施設や設備機器の老朽化が著しく施設の安定的な運営が難しくなっていました。さらに、現代の文化施設としては座席配置が窮屈であること、トイレの数が少ないこと、バリアフリーに対応していないこと、搬入口や舞台袖が狭いことなど機能的、構造的な問題点を多数抱えていました。そこで、平成23年度に公会堂等文化施設あり方検討委員会を設置し、旧公会堂が持つ文化施設としての機能や長崎市の将来の文化施設のあり方についてさまざまな角度から検討していただきました。また、「市役所建替えなどに関する市民アンケート」においても、旧公会堂に関する長崎市の方針や必要な文化施設の機能などについてのご意見をお聞きするなどし、平成25年1月には限られた財源と現在から将来に向けたまちづくりの考え方を勘案した結果、旧公会堂については解体し新たな文化施設により市民の芸術文化活動の発表、鑑賞の拠点としての機能を確保すること、その整備場所は現市庁舎跡地を念頭に考えることを方針決定いたしました。
そして、平成26年6月市議会定例会において、長崎市公会堂条例を廃止する条例が附帯決議を付して可決され、平成27年3月末をもって旧公会堂は廃止しています。さらに、旧公会堂の解体工事費を含む関連予算につきましても、平成28年6月市議会定例会において改めて現地調査を行うなど丁寧な審議を経て可決されており、このように長い年月や経過を経て現在に至っています。また、新たな文化施設の建設につきましては、現市庁舎跡地への建設と比較して早期の完成が見込めることなどを理由として県との協議に取り組んでおり、現在県が示したスケジュールに沿って今年度内の整備方針策定に向けて県と協議を進めているところです。
このように、旧公会堂の解体を中止し再使用することは、これまで積み重ねてきた議論とその中で至った結論や方針決定に基づく市庁舎建て替えなどのさまざまなまちづくりの取り組みにも影響を与えます。
以上、長崎市が旧公会堂を廃止した理由、廃止が決定された経緯、新たな文化施設建設に向けた協議の状況及び旧公会堂が廃止され解体予算も可決されている状況を覆すことによる今後のまちづくりに与える大きな影響を勘案しますと、旧公会堂の解体中止と再使用は認められないことから住民投票を実施するための本条例の制定について反対するものでございます。
2.請求の要旨に対する考え
請求の理由について、意見を申し上げます。
まず、「公会堂の建設経緯や現在それが有する建築的、都市遺産的、文化機能的な諸価値を総合的に勘案しますと、廃止や解体でなく、むしろ保存し今後も末永く活用すべき市民共有の資産と考えられます」との記載部分につきまして意見を申し上げます。
旧公会堂はあくまでも文化施設であることから、その第一義的な価値は、文化施設としての必要かつ十分な機能を有することであると考えています。仮に、旧公会堂を再使用する場合には、長崎市として
安全安心かつ安定的な運営を行い、市民の芸術文化活動や芸術鑑賞などに必要となる快適な環境を提供するべきものと考えますが、大規模改修を行ったとしても解消できない課題が残り、現代の文化施設としての機能を十分果たせないことから、旧公会堂は廃止することとし芸術文化の表現の場として十分な機能を備えた誰にとっても使いやすい新たな文化施設を整備することとしたものです。また、請求代表者が訴える旧公会堂の価値につきましても、先ほど述べましたとおり公会堂等文化施設あり方検討委員会や長崎市公会堂条例を廃止する条例の議会審査において十分に認識された上で議論がなされています。さらには、長崎市公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例についての議会審査においても同様に議論が行われたところです。
次に、「耐震補強や設備更新を含む大規模な改修を実施すれば、存続、再生は十分可能であり、かつ同程度の機能を有する施設を新築するよりも工事費用が安価で済むことは明白であります」との記載部分につきまして意見を申し上げます。
旧公会堂をその外観を残したまま建物を存続させるためには、耐震補強を含む大規模改修を行う必要がありますが、その場合においても敷地の制約や建物の構造上の問題から文化施設としての課題の全てを解消することはできません。なお、このことは、請求代表者も前回の長崎市公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例の意見陳述及び質疑において25億円をかけて改修しても80%程度の改善にとどまり、旧公会堂の不備の全ては解消できないことを認めています。
したがって、旧公会堂の問題点を解消し誰もが使いやすく質の高い文化施設を建設することは、芸術文化活動に情熱を注ぐ人たちや芸術鑑賞を楽しむ人たち、さらには質の高いプロフェッショナルな公演をつくり上げ提供してくれる人たちにとっても、将来を見据えた最良の方法だと考えています。
3.本条例に対する考え
本条例について意見を申し上げます。
第15条(投票結果の取扱い)では、市長及び市議会は、住民投票の結果を尊重すると規定されています。
この住民投票が、旧公会堂の解体中止と再使用について住民の意思を確認することを目的として行う以上、一定の投票率と得票率を満たさなければ、正確な住民の意思が反映されたということはできません。住民の意思を適切に評価するための投票率と得票率の規定を設けることは、必須の要件であると考えます。
4.総括
最後に、本条例の制定について総括的な意見を申し上げます。
旧公会堂の解体中止と再使用を求める住民投票条例の制定に係る直接請求が2回目であること、また1万7,204人という多くの市民の皆さんが条例制定請求の署名をされた事実は、真摯に受けとめる必要があると考えています。しかしながら、旧公会堂の廃止及び解体については、文化団体などの関係団体や市民のご意見、さらには議会での議論を踏まえ、慎重に検討を重ねて決定した経過があり現在既に廃止され解体予算も可決されています。また、先ほど述べましたとおり、9月市議会定例会における前回の長崎市公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例については、住民投票を行うための争点が不明瞭であったことだけではなく、さまざまな視点からの議論を経て総合的に勘案した結果として否決されました。そして何よりも、長崎市が旧公会堂の廃止を決定した最大の理由は、多額の費用を投じ、その外観を残した大規模改修を行っても文化施設としての課題は残り、根本的な問題を払拭できないことです。したがって、旧公会堂は解体し将来にわたって文化活動や芸術鑑賞を楽しむことができる環境を整えるために、誰もが使いやすく質の高い新たな文化施設を建設することが必要だと考えています。
また、解体後の旧公会堂跡地に建設する方針の新市庁舎につきましても現在の市庁舎は十分な耐震性がないことが判明しており、ことし発生した熊本地震における自治体庁舎の損壊状況を踏まえますと災害発生時の防災拠点施設である市庁舎に防災上の不足があることは喫緊の課題と捉えていることから、
安全安心な市民生活の確保のためにも新市庁舎の建設につきましてはできる限り早く取り組む必要があると考えています。
このように、将来を見据え議論を尽くした結果、決定してきた方針に沿って長崎市のまちづくりを着実に進めていくことが私の責務であると考えています。したがいまして、旧公会堂の解体中止と再使用については認められないと考えており、住民投票を実施するための本条例の制定について反対するものです。
議員の皆様におかれましては、慎重なご審議を賜りますようお願い申し上げます。
以上で提案理由の説明及び条例制定請求に対する意見を終わります。=(降壇)=
81 ◯議長(野口達也君) これより、質疑を行います。15番中西敦信議員。
82 ◯15番(中西敦信君) ただいまの第183号議案「長崎市の旧公会堂の解体中止と再使用に関する住民投票条例について」に関して若干の質疑を行いたいと思います。
本議案は、公会堂の解体を中止し永続的な再使用の是非を問う住民投票の実施を求めて、1万7,204名の有効署名をもって直接請求されたものです。今、市長が述べられた意見書でもありましたが、反対する理由の1つで議会や市民の意見も踏まえ、現在から将来に向けたまちづくりの考え方を勘案する中で決定したとおっしゃいました。確かに、公会堂の今後について議論がなされた公会堂等文化施設あり方検討委員会でも、文化施設としての機能性や、利便性、質の高い専門性を確保した文化施設とするには、今の公会堂を建て替えることが必要だということが議論のまとめとして提言されています。私たちも、その結論は尊重されるべきものだと考えていますが、たとえそういったさまざまな理由をもってしても、今回直接請求された住民投票そのものを拒否することはできないのではないかと思います。
市長がかねてから強調されてきた市民力をまちづくりに生かす考え方を本気で貫くのであれば、今回の直接請求を受けて立つべきではないかと思いますが見解をお尋ねいたします。
83 ◯文化観光部長(外園秀光君) ご質問にお答えします。
先ほど市長の意見説明もございましたとおり、旧公会堂につきましては、これまで積み重ねた議論とその中で至った結論やまちづくりの方針決定がございます。したがいまして、将来を見据え議論を尽くした結果、決定したその方針に沿って長崎市のまちづくりを着実に進めていくことが行政の責務であると考えております。
以上でございます。
84 ◯15番(中西敦信君) 行政が決めたことだから従えということではなくて、やはりまちづくりには市民の合意が欠かせないと思います。今後、所管の常任委員会でも議論がされていくものと思いますけれども、市民の合意を得ると、そういうまちづくりを大切にするという角度からの審議を進めていく必要があると考えを申し上げまして、質疑を終わらせていただきます。
85 ◯議長(野口達也君) 質疑を終結いたします。
次に
日程70
第167号議案 公の施設の指定管理者の指定に
ついて
を議題といたします。
本件については、
地方自治法第117条の規定により除斥の必要がありますので、18番議員の退場を求めます。
〔筒井正興君退場〕
86 ◯議長(野口達也君) 理事者の説明を求めます。市民生活部長。
87 ◯市民生活部長(高比良則安君) ただいま上程されました第167号議案「公の施設の指定管理者の指定について」ご説明いたします。
これは、長崎市小江原地区ふれあいセンターの指定管理者を指定するものでございます。
以上でございます。
88 ◯議長(野口達也君) これより、質疑を行います。
質疑を終結いたします。
18番議員の入場を求めます。
〔筒井正興君入場〕
89 ◯議長(野口達也君) 次に
日程71
第169号議案 公の施設の指定管理者の指定に
ついて
を議題といたします。
本件については、
地方自治法第117条の規定により本員が除斥となりますので、副議長と議長職を交代するため、暫時休憩をいたします。
=休憩 午後2時48分=
~~~~~~~~~~~
=再開 午後2時48分=
90 ◯副議長(筒井正興君) それでは休憩前に引き続き会議を開きます。
第169号議案について、理事者の説明を求めます。市民生活部長。
91 ◯市民生活部長(高比良則安君) ただいま上程されました第169号議案「公の施設の指定管理者の指定について」ご説明いたします。
これは、長崎市山里地区ふれあいセンターの指定管理者を指定するものでございます。
以上でございます。
92 ◯副議長(筒井正興君) これより、質疑を行います。
質疑を終結いたします。
議長と交代するため、暫時休憩いたします。
=休憩 午後2時49分=
~~~~~~~~~~~
=再開 午後2時49分=
93 ◯議長(野口達也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に
日程72
第172号議案 公の施設の指定管理者の指定に
ついて
を議題といたします。
本件については、
地方自治法第117条の規定により除斥の必要がありますので、39番議員の退場を求めます。
〔深堀義昭君退場〕
94 ◯議長(野口達也君) 理事者の説明を求めます。市民生活部長。
95 ◯市民生活部長(高比良則安君) ただいま上程されました第172号議案「公の施設の指定管理者の指定について」ご説明いたします。
これは、長崎市江平地区ふれあいセンターの指定管理者を指定するものでございます。
以上でございます。
96 ◯議長(野口達也君) これより、質疑を行います。
質疑を終結いたします。
39番議員の入場を求めます。
〔深堀義昭君入場〕
97 ◯議長(野口達也君) ただいま議題となっております46件につきましては、お手元に配付いたしております議案審査付託表に記載のとおり日程27第137号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算第4号」は所管の各常任委員会に分割付託いたし、残る45件につきましては、同付託表に記載のとおりそれぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。
この際、お諮りいたします。
本日、議決されました事件について、その条項、字句、数字その他の整理を要するものにつきましては、会議規則第41条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う者あり〕
98 ◯議長(野口達也君) ご異議ないと認めます。
よって、これらの整理を要するものにつきましては、議長に委任することに決定いたしました。
以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。
次回の本会議は、11月30日午前10時から開き市政一般質問を行います。
本日はこれをもって散会いたします。
環境経済委員会は、直ちに開会をお願いいたします。
=散会 午後2時51分=
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上記のとおり会議録を調製し署名する。
平成29年1月30日
議 長 毎熊 政直
議 長 野口 達也
副議長 西田 実伸
副議長 筒井 正興
署名議員 永尾 春文
署名議員 相川 和彦
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