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  1. 長崎市議会 2016-03-07
    2016-03-07 長崎市:平成28年環境経済委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前9時59分= 堤 勝彦委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから環境経済委員会を開会いたします。  本日12時30分から議会運営委員会が開催されますので、審査途中でありましても、12時には休憩に入りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、第17号議案「平成28年度長崎市卸売市場事業特別会計予算」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 2 小川中央卸売市場長 第17号議案「平成28年度長崎市中央卸売市場事業特別会計予算」についてご説明をいたします。  予算書の2ページ、3ページをお開き願います。  歳入歳出の総額は、それぞれ2億6,845万6,000円でございます。  次に、同じ予算書の9ページでございます。  歳入歳出予算事項別明細書というところでございます。  前年度予算額が、この表の一番下の合計欄でございますけど、3億4,738万円でございますので、7,892万4,000円の減、率にいたしまして22.7%の減でございます。  歳入の主な内容でございますけれども、第1款使用料及び手数料は、卸売金額の1,000分の3に相当する額の卸売業者市場使用料単位面積当たり定額の施設の使用に伴う使用料で1億3,802万4,000円、対前年度比334万5,000円、率で申し上げますと2.5%の増でございます。  第2款財産収入は、1,000円で存目計上でございます。  第3款繰入金でございますが、4,521万8,000円で、対前年度比8,843万4,000円、率で申し上げますと66.2%の減でございます。  第4款繰越金は1,000円で存目計上でございます。  第5款諸収入は、市場関係業者の負担する光熱水費負担金など4,371万2,000円で、対前年度比816万5,000円、23%の増でございます。  第6款市債は、施設整備事業費に伴う4,150万円で、対前年度比200万円、4.6%の減でございます。  次に、歳出の主な内容でございますが、10ページと11ページをお開き願います。  第1款中央卸売市場費は、中央卸売市場管理費で2億4,613万7,000円、対前年度比531万8,000円、率にいたしまして2.1%の減でございます。
     第2款公債費は、施設整備に伴う地方債償還金の2,181万9,000円で、対前年度比7,360万6,000円、率にいたしまして77.1%の減でございます。  第3款予備費でございますが、前年と同額50万円を計上しております。  なお、詳細につきまして、中央卸売市場次長からご説明いたします。 3 岩里中央卸売市場次長 まず、歳入の主な内容をご説明いたします。  議案書の12ページ、13ページをごらんください。  第1款使用料及び手数料は、1億3,802万4,000円で、前年度と比較いたしまして334万5,000円の増となっております。  このうち、第1項使用料ですが、これは市場内の卸売業者や仲卸業者などにかかる市場使用料でございます。  13ページの右側の説明欄のとおり、14種類ございまして、334万4,000円の増となっております。  この主な理由といたしましては、空き倉庫と駐車場を市場内の関連事業者である運送会社に新たに貸し出したことによるものでございます。  次に、第2項手数料につきましては、督促手数料を存目計上しております。  続きまして、14ページ、15ページをお開きください。  第2款財産収入は、市場において事業者間の取引の売買代金の精算事務を円滑に行う目的のため、国の指導により設立されました本市の出資会社であります長崎中央市場サービス株式会社からの配当金で、1,000円を存目計上いたしております。  第3款繰入金は、4,521万8,000円で、前年度と比較しまして8,843万4,000円の減となっております。これは、歳出において公債費が大きく減少したことなどによるものでございます。  第4款繰越金は、前年度と同額の1,000円を存目計上したものでございます。  次の第5款諸収入でございますが、議案書は14ページから17ページにまたがっておりますので、ごらんください。  諸収入は、4,371万2,000円で、前年度と比較しまして816万5,000円の増となっております。  これは、主に市場関係業者が負担する光熱水費負担金について、前年度までの予算策定におきましては、過去5年間の電気使用料の平均をもとに算出をしておりましたが、実際の決算額を見ますと、予算額を超え、年々増加傾向にありましたので、平成28年度におきましては、直近の実績と伸び率を見込んで積算したため、増となっております。  次に、16ページ、17ページの第6款市債でございます。4,150万円でございますが、前年度と比較しまして200万円の減となっております。  これは、市債を財源とします中央卸売市場施設整備事業費の減によるものでございます。  続きまして、歳出についてご説明いたします。  議案書は、18ページ、19ページをごらんください。  第1款中央卸売市場費として、2億4,613万7,000円を計上いたしております。  内容につきましては、19ページの右側の説明欄1から5にそれぞれ所要の経費を記載しております。  前年度との比較では、18ページに記載のように、531万8,000円の減となっております。  この主な理由といたしましては、平成27年11月に実施いたしました中央卸売市場開設40周年記念事業費400万円の減となったことなどによるものでございます。  次に、20ページ、21ページをごらんください。  第2款公債費は、元金、利子の合計2,181万9,000円で、前年度と比較して7,360万6,000円の減となっております。  この公債費の減につきましては、後ほど委員会資料に基づきご説明させていただきます。  次に、第3款予備費につきましては、前年度と同額の50万円を計上いたしております。  続きまして、中央卸売市場の主な事業などにつきまして、お手元に配付しております委員会資料に基づいてご説明いたします。  恐れ入りますが、委員会資料をごらんください。  それでは、委員会資料の1ページをお開きください。  まず、【単独】中央卸売市場施設整備事業費予算額4,150万円でございますが、1の概要をごらんください。  卸売市場の中央にあります卸売棟の2階は、市場内の卸売業者などの事務所がございますが、ここで使用しております空調設備につきまして、昭和50年の市場開設以来、メンテナンスを続けながら使用しておりまして老朽化が進んだことなどからこれを更新しようとするものでございます。  現在の空調方式は、重油を燃料とした温水ボイラー及び冷房専用チラーによりフロア全体に冷温水を循環させる方式でございます。  今回の設備の更新におきましては、ビル用エアコンで一般的な電気によるヒートポンプ式ビルマルチエアコンに変更することとしておりまして、冷暖房を必要な時間に必要な部屋のみ稼働させることで、効率的になるのとあわせまして、環境にも優しいシステムを導入しようとするものであります。  次に、2の事業内容をごらんください。  (1)重油地下タンク清掃業務委託ですが、不要となります重油地下タンクに残っております残油を完全に抜き取り洗浄する業務でございます。  (2)空調設備改修工事ですが、ボイラー、冷房専用チラー重油地下タンクなどの既存設備の撤去と、新しい空調設備の設置及び電気設備工事でございます。  (3)基礎くい引き抜き工事ですが、本市場内は地盤を強化する目的で構造物の下にくいが埋め込んでありますが、構造物が取り除かれた場合には、このくいは廃棄物となりますので、法の規定に基づきまして、撤去することとなります。また、重油タンクが納められていたピットに関しましても、廃棄物となりますので、これらの撤去を行う工事でございます。  3の財源内訳でございますが、全額、地方債の公営企業債を充当する予定でございます。  資料、ページをめくりまして、2ページをごらんください。  4の施工箇所でございますが、中央卸売市場全体図に網かけで示しておりますので、ご参照ください。  5は、現在の設備の状況ですので、ご参照願います。  次に、資料の3ページをごらんください。  起債償還一覧表でございます。  今回の空調設備改修に伴う市債4,150万円を含めました今後の償還の予定額でございます。  ここで、議案書20ページ、21ページで歳出の公債費が7,360万6,000円減少していることについてご説明いたします。  公債費は、起債に伴う償還金でございますが、資料3ページの償還一覧表に記載しておりますとおり、平成27年度の償還額は、合計の欄に起債のとおり9,529万9,096円でございます。また、平成28年度は2,181万8,117円で前年度と比較しまして、7,348万979円の減となっております。これは、平成22年度に実施いたしました卸売棟屋上防水工事などに伴いまして借り入れました公債費3億460万円の償還が平成27年度に終了することによるものでございます。  なお、ただいまの平成22年度の工事につきましては、この表の借り入れ額の欄には書いてはございませんが、こちらのほうは平成28年度以降に償還するものの起債のもととなった借り入れ額のみを記載しておりますので、ご了承願います。  次に、4ページから8ページにつきましては、中央卸売市場の概要、3年間の当初予算における歳入歳出比較表、過去5年間の取り扱い高、施設の概要を記載しておりますので、ご参照ください。  最後に、9ページをごらんください。  第10次卸売市場整備基本方針についてご説明いたします。  国は、卸売市場がその機能を十分に発揮する体制を維持するための、卸売市場の整備・運営に係る基本方針を5年ごとに策定しておりますが、平成28年1月に平成28年度から平成32年度までの5年間に係る第10次の整備基本方針が策定されました。  今回の基本方針のポイントは2つでございます。1つ目は、市場運営の戦略ともいうべき経営展望と具体的な行動計画でありますビジネスモデルを各市場の置かれた状況を踏まえて定めることであります。  なお、本市では経営展望につきましては、市場内事業者と一体となって協議を行い、平成25年2月に策定しておりまして、真ん中ほどに記載しております3つの柱を経営戦略として掲げ、市場のオープン化及びイメージアップを推進しているところでございます。  もう1つのポイントは、市場取引における既成の例外規定をうまく活用して、電子取引などにより市場取引の拡大を図ることでございまして、本市におきましても、市場内業者と十分協議を行い、取引拡大を目指してまいりたいと考えております。  今後ともこれらの方針に基づき市場内業者と一体となり市場の運営を進めてまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。よろしくご審議くださいますようお願いいたします。 4 堤 勝彦委員長 これより質疑に入ります。 5 五輪清隆委員 今回、ボイラー含めて老朽化ということで、提案ですけど、変えることによっての効果というんですか、例えば今までは重油とか、そこらあたりを使っていたんでしょうけど、年間どのような維持管理費がかかって、交換することによってどのような、費用を含めて、効果を見込んでいるんですか。 6 小川中央卸売市場長 現在の重油で、冬場ですけれども、暖房するために、大体1年間というか、冬場がメーンですけれども、90万円以上の重油代というのがかかってございました。  夏は、先ほど資料で説明しましたように、冷風をつくり出して管を通ってファンで送っているということで、これも現状では夏は電気代が結構かかっております。それで、平成28年度にビルマルチエアコンという、まさに油を使わないやつになりますので、基本、電気だけということになりますけれども、私どもが実績を見ましたところ、現状は夏場にかかっている電気代とほぼ同じぐらいの電気使用料を見込んでおります。というのが、もう40年前の機械でしたので非常に効率が悪かったと、今回は最新型になるということで、経費的には余り変わらないと。  もちろんでございますけれども、効果は、経費的な効果は、そう劇的にコストが下がるわけではございませんが、いわゆる全館冷暖房から個別の場所ごとに空調ができますので、そういう意味で卸売会社が効率よく使えるというのが、使い勝手が上がるというのが1つと、当然、地球環境に優しいということを私どもとしては、効果としては期待しているというところでございます。  以上でございます。 7 五輪清隆委員 当然、今までのボイラーとか、そういうとであれば、年間の点検費とか、そがんとがかかっていたと思うんですけど、今回新しくすることによって、そういうのを含めて削減できるんですか。それと、このような空調機についての耐用年数は何年になっているんですか。 8 岩里中央卸売市場次長 耐用年数でございますけれども、あくまでも、税金、法人税などの償還ということの償却期限ということでございましては、17年ということになっておりますが、法定的にこれ以上は使ってはだめだぞというような規定はございません。  保守点検につきましては、年間稼働を始める前にボイラーの点検など行いますけれども、それにつきましては20万円ほどでございます。これが今回から不要になるということでございます。 9 堤 勝彦委員長 ほかありませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、討論に入ります。何かありませんか。  討論を終結します。  これより採決いたします。  第17号議案「平成28年度長崎市中央卸売市場事業特別会計予算」について、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 10 堤 勝彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  ここで、3月末をもちまして勇退される部長級の職員いらっしゃいますので、一言ご挨拶をお願いいたします。        〔退職者挨拶〕 11 堤 勝彦委員長 それでは、理事者交代のため、暫時休憩します。           =休憩 午前10時19分=           =再開 午前10時21分= 12 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第14号議案「平成28年度長崎市観光施設事業特別会計予算」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 13 外園文化観光部長 それでは、第14号議案「平成28年度長崎市観光施設事業特別会計予算」についてご説明させていただきます。  恐れ入ります。予算書の2ページ及び3ページをごらんいただきたいと思います。  第1表の予算総額につきましては、それぞれ4億5,401万円を計上いたしております。  5ページをごらんいただきたいと思います。  第2表の債務負担行為につきましては、グラバー園内の旧スチイル記念学校耐震化推進事業に関するもので、期間及び限度額を定めるものでございます。  次に、7ページをごらんいただきたいと思います。  第3表の地方債につきましては、グラバー園及びロープウェイに係る施設整備事業耐震化推進事業の財源とするもので、限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めるものでございます。  次に、11ページをごらんいただきたいと思います。  歳入予算につきましては、第1款使用料及び手数料、第2款国庫支出金、第3款財産収入、第4款繰入金、第5款繰越金、第6款諸収入、そして第7款市債といたしまして、それぞれ計上いたしております。  前年度と比べまして2億9,628万8,000円の減となっておりますが、その主な要因といたしましては、ロープウェイの施設整備や耐震工事等に伴う財源として充当いたしておりました繰入金や市債が減少したものによるものでございます。  次に、12ページ及び13ページをごらんいただきたいと思います。  歳出予算につきましては、第1款グラバー園費といたしまして3億4,631万3,000円、第2款ロープウェイ費といたしまして1億169万7,000円、第3款予備費といたしまして600万円を計上いたしております。  14ページ及び15ページをごらんいただきたいと思います。
     歳入予算の第1款使用料及び手数料第1項使用料でございます。  第1目グラバー園使用料139万8,000円、第2目ロープウェイ使用料2万4,000円でございますが、これは、それぞれ売店や自動販売機、電柱、電話柱などにかかります使用料でございます。  次に、第2款国庫支出金第1項国庫補助金第1目グラバー園費国庫補助金3,145万円につきましては、旧スチイル記念学校耐震補強工事及び旧ウォーカー住宅の耐震診断などを行うため、国から補助金を受け入れるものでございます。  次に、第3款財産収入第1項財産運用収入第1目利子及び配当金121万9,000円につきましては、観光施設整備基金積立金に係る利子でございます。  次に、16ページ及び17ページをごらんいただきたいと思います。  第4款繰入金第1項一般会計繰入金第1目ロープウェイ費一般会計繰入金458万4,000円につきましては、ロープウェイ事業に係る収支差引額を一般会計から繰り入れるものでございます。  次に、第5款繰越金第1項繰越金第1目繰越金2,000円につきましては、これは存目計上でございます。  第6款諸収入第1項利用料金受入金でございます。  18ページ及び19ページもあわせてごらんいただきたいと思います。  第1目グラバー園利用料金受入金2億5,074万5,000円、第2目ロープウェイ利用料金受入金6,100万円につきましては、それぞれ指定管理者から納入される納付金でございます。  次に、第6款諸収入第2項雑入第1目ロープウェイ光熱水費等負担金18万8,000円につきましては、ロープウェイ施設内の自動販売機にかかる電気使用料でございます。  次に、第7款市債第1項市債でございます。  第1目グラバー園債6,650万円、第2目ロープウェイ債3,690万円につきましては、それぞれの施設整備事業耐震化推進事業の財源の一部とするものでございます。  20ページ及び21ページをごらんいただきたいと思います  ここからは歳出予算についてご説明させていただきます。  まず、第1款グラバー園費についてでございます。  第1項グラバー園事業費第1目グラバー園管理費2億1,823万8,000円を計上いたしております。  次に、22ページ及び23ページをごらんいただきたいと思います。  第2項公債費の第1目元金及び第2目利子の合計3,463万3,000円でございますが、これはグラバー園施設整備事業費等に充てた起債の元利償還金でございます。  次に、第3項繰出金第1目一般会計繰出金9,344万2,000円でございますが、これは、グラバー園の運営にかかる収支差引額の一部を一般会計に繰り出すものでございます。  続きまして、第2款ロープウェイ費でございます。  第1項ロープウェイ事業費第1目ロープウェイ事業管理費に7,624万円を計上いたしております。  次に、24ページ及び25ページをごらんいただきたいと思います。  第2項公債費の第1目元金及び第2目利子の合計2,545万7,000円でございますが、これは、ロープウェイ施設整備事業費等に充てた起債の元利償還金でございます。  第3款予備費は、前年度と同額の600万円を計上いたしております。  次に、28ページから31ページまでの給与費明細費でございます。  これは、この特別会計において支払う索道技術管理者1名の報酬6万円、グラバー園に係る指定管理者候補者選定委員会委員5人分の報酬20万1,000円及び文化観光部職員2名分の給与費でございます。  32ページ及び33ページをごらんいただきたいと思います。  債務負担行為の旧スチイル記念学校耐震化推進事業につきましては、平成28年度と平成29年度の2カ年で行う耐震補強等工事で平成29年度分の事業費といたしまして限度額を7,000万円と設定いたしております。  34ページをごらんいただきたいと思います。  地方債の現在高の見込みに関する調書でございます。  それでは、具体的な事業の内容につきまして提出しております委員会資料に基づきまして、観光政策課長から説明させていただきます。  よろしくお願いいたします。 14 股張観光政策課長 それでは、お手元に配付しております委員会資料の内容についてご説明いたします。  まず、委員会資料は1ページをごらんください。  1ページのほうに、過去3カ年のグラバー園の入場者数と、その内訳を記載しております。  平成27年度の入場者数の合計は119万5,574人と見込んでおり、対前年度比で約15.4%の増となっております。  続きまして、2ページをごらんください。  グラバー園の入場者数の推移を示したグラフでございます。  指定管理者制度を導入した平成20年以降、利用者数は増加傾向にございます。  続きまして、3ページをごらんください。  グラバー園の歳入歳出予算につきまして、総額はそれぞれ3億5,131万3,000円でございます。  内容につきましては、先ほど予算書でご説明いたしました項目につきまして、グラバー園事業分を一覧で示したものでございます。  続きまして、4ページをごらんください。  指定管理者候補者選定審査会費20万5,000円でございます。  1.概要でございますが、グラバー園に係る平成29年度から平成33年度までの次期の指定管理者を公募により選定するため、指定管理者候補者選定審査会を設置しまして、委員を選任して審査するものでございます。会議の開催は5回を予定しております。  2.事業内容といたしましては、5人分の委員報酬等でございます。  続きまして、3.財源内訳、4.事業実施の必要性とその効果は、記載のとおりでございます。  続きまして、5.次期指定管理者の選定方針でございますが、(1)選定方法は公募、(2)指定期間は平成29年4月1日から平成34年3月31日まで、(3)利用料金制は導入することとしております。  続きまして、5ページをごらんください。  6.委員の選定につきましては、記載のとおりでございます。  5人以内で、学識経験者や経営、財務に関する専門知識を有する者を選定しようとするものでございます。  続きまして、6ページをごらんください。  グラバー園運営費1,241万3,000円でございます。  1.概要でございますが、施設の適正な管理及び利用者に対するサービス提供等を行うため、長崎市が支払う経費に関するものでございます。  2.事業内容の主なものといたしましては、園内の案内や説明を行うボランティアガイドの謝礼金163万2,000円、施設の修繕料500万円、各種委託料137万8,000円などでございます。  3.財源内訳及び4.事業実施の必要性とその効果は、記載のとおりでございます。  続きまして、7ページをごらんください。  【補助】耐震化推進事業費、旧スチイル記念学校6,000万円でございます。  1.概要でございますが、グラバー園内の旧スチイル記念学校につきましては、平成27年度に耐震診断を行った結果、耐震基準を満たしていないことが判明しました。そういったことから、利用者の安全確保のため、耐震補強等工事を実施するものでございます。  2.事業内容の(1)事業期間といたしましては、平成28年度から平成29年度までの2カ年で、総事業費は1億3,000万円を予定しております。(2)工事予定期間といたしましては、平成28年9月から平成29年8月までを予定しており、この期間は施設への立ち入りを禁止し、利用停止とする予定でございます。  平成28年度事業費6,000万円の内訳といたしましては、足場や養生シートの設置を行う仮設工事で231万円、外壁、内装の一部解体工事で1,539万円、基礎補強工事で2,480万円、現場管理や一般管理費の共通経費等で1,710万円、そのほか展示品等の移送費で40万円となっております。  平成29年度の事業費7,000万円の内訳といたしましては、施工後の足場や養生シートの撤去を行う仮設工事で154万円、耐震補強工事で360万円、外壁や内装改修工事で4,186万円、電気及び管工事で250万円、現場管理費や一般管理費の共通経費等で2,010万円、展示品等の移送費で40万円でございます。  なお、平成29年度分の事業費は債務負担行為を設定することとしておりますので、委員会資料の10ページでご説明させていただくことになります。  3.財源内訳としましては、国宝重要文化財等保存整備費補助金3,000万円及び公営企業債3,000万円でございます。  続きまして、8ページをごらんください。  4.事業実施の必要性とその効果といたしましては、記載のとおりでございます。  続きまして、5.耐震診断結果でございますが、上部の構造評点は、1.0以上あれば耐震基準を満たしているとされますが、本施設は基準値以下の0.402であったため、補強工事を行うことで基準値を満たすように取り組むものでございます。  6.園内配置図及び9ページの7.現況写真は記載のとおりでございます。  続きまして、10ページをごらんください。  先ほど申しました平成29年度の事業費に係る債務負担行為で、事項名は旧スチイル記念学校耐震化推進事業、限度額は7,000万円でございます。  1.債務負担行為の目的でございますが、旧スチイル記念学校耐震補強等工事につきましては、2カ年を要することから、平成29年度の事業費について債務負担行為を設定するものでございます。  2.債務負担行為限度額の内訳及び3.財源内訳につきましては、記載のとおりでございます。  続きまして、11ページをごらんください。  【補助】耐震化推進事業費、旧ウォーカー住宅290万円でございます。  1.概要でございますが、旧ウォーカー住宅は、明治中期に建設され、昭和49年に現在の場所に移築されておりますけれども、利用者の安全確保のため、耐震診断及び耐震補強等実施設計を行うものでございます。  2.事業内容といたしましては、耐震診断と耐震補強等設計業務委託で290万円、工期は平成28年6月から平成28年12月までを予定しております。  3.財源内訳、それから、4.事業実施の必要性とその効果につきましては、記載のとおりでございます。  続きまして、5.施工スケジュールの予定といたしましては、平成28年度に耐震診断と耐震補強の実施設計を行いまして、平成29年度に耐震補強工事を実施する予定としております。  12ページのほうをごらんください。  6.園内配置図及び7.現況写真は記載のとおりでございます。  続きまして、13ページをごらんください。  参考といたしまして、グラバー園にあります建物の保存修理スケジュールの予定を記載しております。  旧三菱第2ドックハウスにつきましては、平成25年度から事業を進め、平成28年4月末に完成予定でございます。  旧グラバー住宅につきましては、平成27年度と平成28年度の2カ年で耐震診断を行いまして、平成30年度から平成32年度にかけまして保存修理工事を行う予定としております。  なお、その他の建物につきましても、記載のとおりスケジュールを立てて実施していく予定としております。  続きまして、14ページをごらんください。  【単独】グラバー園施設整備事業費、エスカレーター改修、伝統芸能館便所改修3,510万円でございます。  1.概要でございますが、施設の利便性向上や利用者の安全性を確保するため、整備や改修を行うものでございます。  2.事業内容といたしましては、(1)エスカレーター1号機、2号機の年次改修で1,370万円、(2)伝統芸能館のトイレ改修工事で2,140万円でございます。  それから、3.財源内訳、4.事業実施の必要性とその効果及び15ページの5.グラバー園施工箇所図につきましては、記載のとおりでございます。  6.伝統芸能館便所改修工事の内容でございます。  (1)目的でございますが、伝統芸能館の男女のトイレはいずれも経年劣化によります床や壁の汚れ、においが通常の掃除ではとれない状況にあります。改修工事を行うことで、衛生面に配慮するとともに、利便性や快適性を高めるものでございます。(2)工事内容といたしましては、汚損しております床、壁、天井の改修及び便器等の衛生器具や給排水設備、照明器具等の取りかえでございます。工事予定期間は、平成28年6月から平成28年12月までを予定しております。男女のトイレを順次工事するということで、利用者動線はこれまでと同様に確保することとしております。  続きまして、16ページをごらんください。  (3)長崎伝統芸能館1階配置図及び(4)トイレ内配置図は記載のとおりでございます。  なお、今回の改修によりまして便器の総数は変わりませんが、オストメイト対応の設備を男女トイレに1基ずつ設け、和式と洋式の割合を変更することとしております。  続きまして、17ページをごらんください。  (5)現況写真でございますが、ひび割れ、汚損等がとれない状況となっております。  続きまして、18ページをごらんください。  過去3カ年の長崎ロープウェイの利用者数とその内訳等を記載しております。
     平成27年度の利用者数の合計は、5万2,720人を見込んでおり、対前年度比で約72.3%の減となっております。  これは、平成27年5月7日から平成28年2月5日までにかけまして、淵神社駅待合所の建て替え及び両駅舎の耐震工事を行い、約9カ月間、ロープウェイを運休したことで利用者が大幅減しているものでございます。  続きまして、19ページをごらんください。  ロープウェイの利用者数等の推移を示したグラフでございます。  平成23年の11月のゴンドラリニューアル、平成24年10月の世界新三大夜景の認定など夜景に関するさまざまな取り組みによりまして、近年利用者数は大幅な増加傾向にあるという状況でございました。  平成27年度は、工事の影響がございますが、平成28年度以降、利用者数を回復できるように、本市といたしましても、夜景観光の推進に取り組んでいくこととしております。  20ページをごらんください。  ロープウェイの歳入歳出予算につきまして、総額は1億269万7,000円であります。それを一覧で示したものでございます。  続きまして、21ページをごらんください。  ロープウェイ事業運営費1,550万2,000円でございます。  1.概要でございますが、安全輸送の確保、適正な施設管理を行うため、長崎市が支払う経費に関するものでございます。  2.事業内容の主なものといたしましては、施設の修繕料等の需用費109万1,000円、駅舎等に係る土地借り上げ料1,077万2,000円などでございます。  3.財源内訳、4.事業実施の必要性とその効果は、記載のとおりでございます。  続きまして、22ページのほうをごらんください。  夜景観光推進事業共催費負担金2,383万7,000円でございます。  1.概要でございますが、市内宿泊施設からロープウェイ淵神社駅舎まで観光客を無料送迎する夜景観光推進事業を実施しております。  稲佐山からの夜景を気軽に眺望できる機会の創出とロープウェイ利用者の増加を図るものでございます。  2.事業内容は、記載のとおりございます。  それから、3.財源内訳、4.事業実施の必要性とその効果につきましては、記載のとおりとなっております。  なお、23ページに運行ルートなどを記載しておりますので、ご参照いただきたいと思います。  続きまして、24ページでございます。  【単独】ロープウェイ施設整備事業費、ロープウェイ設備整備3,690万円でございます。  1.概要でございますが、これは、利用者の安全確保を図るため、老朽化した設備の改修を行うものでございます。  2.事業内容でございますが、ゴンドラをつり下げるために取りつける懸垂装置とメーンロープである支索上を走行するために取りつける走行装置の交換を行うものでございます。  いずれの装置も20年が経過しているという状況でございます。  工期といたしましては、平成28年5月初旬から平成28年12月中旬までとしております。  3.財源内訳及び4.事業実施の必要性と、その効果といたしましては、記載のとおりでございます。  続きまして、25ページをごらんください。  更新箇所を写真で紹介しております。該当箇所は赤の矢印で示した部分でございます。  私からの説明は以上でございます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 15 堤 勝彦委員長 これより質疑に入ります。 16 平野 剛委員 すみません、ちょっと資料請求をお願いしたいんですが、委員会資料の21ページのロープウェイ事業運営費で1,500万円上がっております。この1,500万円の内訳の事業内容なんですが、1,000万円ぐらいが淵神社の市の賃貸料となっておりますけど、これ平成何年からだったか、長崎市が借りるようになって、そこから現在までの賃貸料の推移をちょっと年度ごとに資料を出していただいていいですか。ちなみに、それに伴って契約書も出してください。 17 股張観光政策課長 淵神社とのこの土地の賃貸借の契約、金額の推移と契約書、ただいまから用意させていただきます。しばらくお待ちください。 18 堤 勝彦委員長 時間は何分ぐらい。  では、ほかの質問は、平野委員よかですか。 19 板坂博之委員 13ページ、これ保存修理スケジュール予定ということで記載がありますけど、これ恐らく建築課に対する依頼工事だと思うんですよ。建築課大丈夫ですか。いや、私はそれが心配でね。  当然、文化観光部は建築課に依頼工事をやるわけでしょう。そして、建築課自体はほかのところもたくさんの、教育委員会であるとか、いろんなところから依頼工事を当然受けている。今まで見とったら、ずっとおくれたりミスをしたり、いろんなことをしよるけど、本当にこれ大丈夫なんですか、建築課として、依頼工事受けたらちゃんとやりますという自信ありますか。 20 山北建築課長 確かに、今年度いろいろご迷惑をおかけして申しわけないと思っておりますが、この件については年次的に文化観光部と話をしながら進めていっておりますので、この点についてはきちんとやっていきたいと思います。  この表に載っていませんけど、当然グラバー園内のものというのは耐震性能がございませんので、そこら辺をやっていかなければいけないので、計画的にやらせていただきたいと思います。 21 板坂博之委員 山北課長がそう言われるんですから、大丈夫だと思うんですけどね。とにかくあんまりミスをせんように、とにかく建築課のミスがずっと続いとるじゃないですか。これはやっぱり大変ですよ。いや、私は建築課自体も大変だと思う、いろんなところから依頼工事が来るわけですからね。それをこなしていかんといかん。大変だと思うんですが、これは係長あたりがしっかりしとけば問題はないんですよ。一番の現場というのは係長ですから、そこがぱっぱっぱっぱ現場に常に行ってちゃんと把握をしとけば私は問題はないと思う。それを当然4月1日から建築部はのうなるわけですから、そのまとめは山北課長、あなたがせんといかん、建築に関しては。これはもうしようない、これだけのミスを起こしたらさ。とにかく頑張ってくださいよ。いや、応援してるんですからね、本当に頑張ってくださいよ。 22 林 広文委員 16ページ、17ページに伝統芸能館のトイレ改修の配置図等がございますけれども、トイレについては、今回、洋式をふやしていただけるということで、すごくいいことだなと思っております。ただ、その中でどうして、写真を見る限り、タイルとか、こういうトイレの、洋式なんですけれども、いわゆる湿式と乾式というのがありますですね。水で洗って清掃するタイプと、乾式ですね、基本的に余り水を使わないようなタイプのトイレというのがありますが、今、特に建物内のトイレについては、乾式として余り水を流さない、いわゆるタイルを使わないようなタイプのトイレが主流となってきておりますが、ここも一応建物内ということで、なるべく乾式ですね、水を使わないような形にすべきじゃないかと思っております。どうしてもタイルの場合は臭気が残ってしまうというような欠点がありますので、今回のこのトイレの改修についてはどういう形でされる予定なのか、お聞きしたいと思います。 23 山北建築課長 便所の改修につきましては、確かにタイルでした場合は臭気が残るというのがございますので、ここについても基本的に乾式でやりたいと思っています。ただ、公衆便所だけはちょっと流す、水洗いをしなければいけないので、そこはタイルで今もやっておりますが、それ以外は基本的に、今年度の稲佐山もそうですが、乾式のほうに変えていっております。  以上でございます。 24 井上重久委員 委員会資料のまず7ページの耐震化推進事業費、旧スチイル記念学校の関係です。平成28年度、平成29年度と債務負担行為にかけて約1億3,000万円の事業が計画されています。その中で、当然平成28年度の解体工事、基礎補強工事、それから平成29年度の耐震補強工事、改修工事という記載がされて、9ページに現況の写真が載せてありますが、具体的に改修工事、外壁のやつの関係はイメージ的にわかるんですね。それで、窓枠の多分ぼろぼろとなっとっとやろうと思うとばってん、大きな解体工事、補修工事の場所と、それを教えてください。  まずそれからお願いします。 25 山北建築課長 今回、スチイル記念学校につきましては、昭和47年に移築がされているんですが、その基礎が、一番大きなのは基礎でございます。周りに石の基礎が回って、その上に、通常であれば土台というのが回って、その上に柱が接続して、土台と基礎を緊結するというか、一体的にするというのが通例というか、木造なんかでもそうなんですが、今回の場合は、その石の上に柱がですね、土台がなくて柱が直に乗っています。だから、横に当然耐震性能がないということですので、1回建物自体を上げて、基礎をつくり直して土台を通してという作業が大きな改修になります。あとは耐震〔「石の上にですか」と言う者あり〕耐震性能がございませんので、ドックハウスと同じように耐震壁をつくっていくという工事でございます。あとは、それに伴う内部外部のやりかえ等が出てまいります。  以上でございます。 26 井上重久委員 ようわかりました。要は、土台の上に柱がどんと乗っとるだけということですね。直乗せということで耐震補強をやると。わかりました。  それから、13ページの関係で、それぞれグラバー園内の重要文化財、建造物の保存、修理スケジュールが出ております。平成25年からドックハウスの耐震診断設計をやられて、平成32年度までに旧グラバー住宅を耐震補強をやっていこうと、これは全体的な工事費用というのは幾らぐらいですか。それぞれ4つごと。 27 高江文化財課長 今現在、グラバー住宅につきましては、耐震診断補強設計を行っておりますので、その結果が出てからの金額になるかと考えております。  以上でございます。 28 堤 勝彦委員長 4つ。 29 山北建築課長 第2ドックハウスにつきましては、今工事中でございますが、総工事費約8,000万円を予定しております。それから、旧スチイル記念学校につきましては、今回議案として上げさせていただいておりますが、1億3,000万円、それから旧ウォーカー住宅につきましては、来年度に診断設計を行いますので、すみませんが、今の時点では出ておりません。  それから、グラバー住宅についても、これもまだ診断中でございますので、これも金額が出ておりません。  説明は以上でございます。 30 井上重久委員 診断が出ていないから金額は当然出ないというのは、私もわかるんですが、ここら辺は、やはり相当な金額がかかるもんですから、それぞれ把握はされていると思いますが、委員会の中で言えない金額だろうということで理解をしますけれども、やはりきちっと耐震の工事の費用も想定をしながら、当然、利用停止期間があるわけですから、そこら辺はやはり観光客に利便性、ふぐあいがなかごとですね、ぜひ対応していただきたいと思います。  それから、ロープウェイの関係です。工事予定期間が5月初旬から12月中旬と、当然米印で、製造は工場で行って、取りかえは12月の定期整備期間中に実施をすると。この定期整備期間中というのは1週間程度なんですか、そこら辺ちょっと具体的に教えてください。 31 股張観光政策課長 こちらに記載しております12月の定期整理期間でございますけれども、大体1週間から10日というところを見込んでおります。これは通常定期点検を行うという期間でございまして、ここであわせて取りかえをするというところで支障がないようにと考えております。 32 井上重久委員 わかりました。1週間から10日間とまるということでございますので、ロープウェイにしてでもグラバー園にしてでも、やはり利用停止期間のときには観光客、あるいは市民にもわかるようにきちっと周知活動をお願いしておきたいと思います。  以上です。 33 堤 勝彦委員長 今資料が届いたようですので、暫時休憩いたします。           =休憩 午前10時58分=           =再開 午前11時6分= 34 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  ただいま平野委員から資料請求があっておりました資料が届きましたので、まずはそちらの説明を理事者に求めます。 35 股張観光政策課長 まず初めに、淵神社、A4の横のほうでございます。淵神社との土地賃貸借契約金額推移でございます。  先ほど平野委員からありました、当初は平成10年度からスタートになっております。現在が平成28年度から平成30年度になります。契約書のほう、後ほどご説明させていただきますけれども、区分といたしましては、年額で決まっているのが3区分ございます。1つがロープウェイ施設1式、ロープウェイ施設1式と申しますのは、ロープウェイの駅舎、それから待合室、それから索道の下のところと、あと周辺というところで、全体で3,323平方メートルほどになっております。  それから、定期観光バス駐車場2台、これも年額でございます。ちょうど淵神社のほうに入る、今バスがとまっているところ2枠ございますけれども、そこの部分でございます。それから、自家用普通自動車駐車場と申しますのは、ちょうどバスが入ってくるところの右と左と両脇に15台分の普通車用の駐車場を淵神社に用意させていただいております。その分でございます。  それから、下の2つ、不定期観光バス駐車場、それから、イベント開催時の臨時駐車場につきましては、バスにつきましては、1台1回当たり500円の金額となっているところでございます。通常とめている2台の分を超えると、バスが超えますと1台当たりというふうな形になってまいります。平成10年度、平成12年度から見ていきますと、記載のとおりの金額でございまして、それぞれ3年ごとに金額を更新するというふうになっております。  契約書のほうでは、3年間で8%のアップというところになっておりまして、現在は、今回の予算に上がっている分は、一番右側のほうになります。平成28年度から平成30年度というところで、金額につきましては、それぞれという内容でございます。  続きまして、別紙の土地賃貸借契約書についてご説明させていただきます。  まず、こちらのほうでございますけれども、もともとロープウェイ事業につきましては、長崎観光開発株式会社から引き継いだという経緯がございます。それが平成10年からスタートということになります。  まず、第1条目的でございます。こちらにつきましては、甲、それから乙というところで、淵神社と、それから長崎市という契約になっております。賃貸ということになっております。  それから、期間、第2条でございます。平成10年4月1日から平成40年3月31日まで30年間という契約になっております。  第2条の第2項でございます。これは、今の申しました契約期間が満了する半年前までにどちらかのほうから意思表示がないときは、さらに20年間継続という規定がございます。  3番ですけれども、さらに契約を更新した後のまた読みかえというところで、これは10年間となっております。  それから、賃料でございます。第3条のところでございます。この契約自体は平成10年の4月1日の契約でございまして、そのときの金額、ロープウェイ施設1式につきましては年額477万4,791円、それから、(2)定期観光バス2台、年額28万8,000円、(3)不定期観光バス駐車場、これは1台に1回につき500円、それから自家用普通自動車駐車場、これは15台の年額108万円、あとイベント等開催臨時駐車場、バス1台1回500円、それから普通車が1台1回200円となっている状況でございます。  続きまして、第4条でございます。賃料の改定でございますが、3年ごとに改定というところで、内容については甲乙協議となっております。  続きまして、2ページのほうでございます。2ページの第5条でございますけれども、これは、賃料の支払い方法でございまして、記載のとおりでございます。  それから、第6条でございます。公租公課等の負担責任、本件の土地、淵神社の土地でございまして、一切の賦課金は甲、淵神社が負担するものとするとなっております。  7条のところに、権利の譲渡等の禁止というところがございます。  それから、第8条増改築等の制限というところでございます。今回耐震補強工事等を実施しました。それに当たりましては、増改築、または大改修というところで、淵神社の承諾を得ているという状況でございます。  第9条は、尊厳風致の保存というところで、神社の境内というところでありますので、その美観も含めて保存に努めるという内容でございます。  第10条は、損害賠償責任でございます。  続きまして、第11条でございますけれども、契約の解除というところ、これは一般的な契約の規定とほぼ同じような内容になっているというところでございます。  続きまして、3ページに参ります。第12条のところが、原状回復というところで、契約が終了したときには直ちに土地を原状回復して渡すということなどが書いてあります。  それから、協議という欄がございます。第13条、この契約に定めのない事項、疑義が生じたときには、甲乙双方協議の上、処理するものとなっております。  第14条、契約履行の原則というところで、平成10年4月1日ということでございます。これをもとに、次4ページに参ります。  第1条のところで、対象の場所というところでございますけれども、こちらに土地の表示というものがございます。一番上の欄のところ、山林となっております。2,242.54平方メートル、ここがちょうど索道の下に当たります。  それから、次の真ん中の欄でございますけれども、駅舎、停留所とあります。停留所と申しますのは、今でいう待合所でございます。309.05平方メートル。それから、駅周辺というのがございます。これは、今回リニューアルした待合所の前で今回オープニング等でやりましたけれども、あの周辺というところでございます。これが772.19平方メートルでございます。  以上をもとに、5ページに参ります。覚書というのを、これは平成10年4月1日のときに締結しております。ちょうど改定率は協議となっておりましたが、第1条のところで、3年ごとの賃料の改定率は8%の増額とするとなっております。それから、初回の改定につきましては、平成13年4月1日とするということを交わしております。  続きまして、6ページ以降でございます。  まず、6ページでございますけれども、その8%改定ということでございまして、先ほどのA4の横の推移の金額に向けて8%をそれぞれの項目で掛けて算出というところを6ページ、これは平成13年改定、それから7ページでございます。これが平成16年4月1日、さらに8%改定、それから平成19年4月1日が8ページ、9ページが平成22年4月の分でございます。それから、直近の分で申しますと、10ページということで、平成25年4月1日というところで、改定というところでございます。  内容は以上でございますけれども、経過としましては、当初、長崎観光開発と淵神社と契約していたという状況のままが今回、平成10年に引き継いだときには、基本的にそのベースでいうところで、30年の契約が結ばれて、現在に至っているという状況でございます。  以上でございます。 36 平野 剛委員 ご説明ありがとうございます。  最後のほうの説明で、平成10年に引き継いだ際に、それ以前までの契約をそのまま引き継ぎましたということなんですが、平成10年から契約して平成40年までの30年間の間に3年ごとに8%ずつ賃料を値上げするということで、覚書にはそう書いてはいるんですけれども、第4条には、内容については、甲乙協議で定めるとなっているんですよ。協議で定めるという中、一応覚書では8%となっていますよと、これ平成10年以前の話は、昭和の時代からずっとそうなんでしょうから、当然土地のインフレ率というところで、8%ずつ3年ごとに改定していったんであろうと思います。ところが、平成10年以降というのは、こんなに路線価は値上がりしているもんなんですか。その間、覚書でこう定めているとはいえ、契約書そのものには、甲乙協議して定めるって書いているわけなんですよ。これ3年ごとにちゃんと協議はされましたか、まずそこをお尋ねします。 37 股張観光政策課長 まず、3年ごとの協議でございますけれども、改定前というところで、予算前の段階で、各それぞれの今までの所属長を含め、淵神社と協議しております。ちなみに、今回も淵神社と協議をしておりますけれども、内容といたしましては、8%上昇と申しますのは、今、平野委員ございました、近年と申しますか、平成10年以降の、実はこの公示地価を見ておりますと、やはり下落しているという状況がございます。もう1つは、財源が厳しいというのもございますので、そのあたり協議に基づいて、この8%というのをどうにか、いわゆる、例えば路線価に変えるだとか、そういった協議をしておりますけれども、淵神社から、1つは、環境整備と申しますか、観光客が来るという中で、ごみも落ちるという対応と、あと、剪定だとか、いろいろ石垣を積んだりだとかいうのも観光客に配慮しているみたいなところは一定主張されております。ただし、この状況につきましては、現在の状況を見て適切なものをお話しいただければ、話については十分協議をしたいという意向も示されておりますので、今回はまだ合意に至っておりませんけれども、継続して粘り強く協議していきたいと思います。  以上でございます。 38 平野 剛委員 過去のことをとやかく言うことは、もうあれなんですけど、路線価とかそういったものを比べながら3年ごとにちゃんと協議をしたのかと、担当部局がもう3年ごとに8%ずつという覚書を持ってして、もう自動的に3年ごとに8%ずつ上げていなかったんですかというところが重要だと思うんですよね。普通あなた方、皆さん個人のお金だとこんなふうに上げていきますか。土地の情勢だとか時代背景とかいうのがあって、まだまだ契約は40年まで続いて、それからまた再契約するんでしょうけれども、確かに、ここ貸さんと言われたら、もうそれまでなんで、その立場は弱いと思いますよ。ただ、常識的な金額ってあるかと思うんですよ。明らかにほかの周辺の路線価とどれぐらい違うもんなんですか。公金を支出するに当たって、余りにも違うようであれば、それはいかがなものかと思うんですが、周辺の路線価に比べてどれぐらい高くなっているもんですか、わかりますか。
    39 股張観光政策課長 一つですね、駅舎、それから停留所、駅周辺の路線価を調べました。これは平米当たりですけれども、平成27年度版で9万943円という数字が出ております。それに対しまして、現在の山林、宅地というのがございますけれども、索道下につきましては、平米でいきますと8,566円となっております。それから、今駅舎が建っているところ、これは金額はやはり高いというところで21万5,813円というところで平米当たりになってまいります。これを全体で足して平米当たりに直しますと7万5,988円とはなりますけれども、宅地と宅地で比べるとやはり高いというふうな認識がございますので、この数字を示しながら相手の理解を得るような形をしていきたいと思っております。  ただ、一つは、もうこれは、当初の経過も含めまして一旦これを契約しているというところでございますので、誠心誠意理解が求められるようという形でやっていきたいと思っております。  以上でございます。 40 平野 剛委員 最後にしますけれども、平成40年まであと何度か協議する場面はあるかと思います。契約書そのものは協議して定めるとなっているので、その辺はしっかり協議をしていただいて、単純に3年ごとに8%ずつと、周りはそういうふうに、周辺はなっていないわけですから、その辺は自動的にお金を払っていくというわけではなくて、しっかり協議をしていただきたいなということを一つ要望としてお伝えしておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 41 山崎 猛委員 14ページからの伝統芸能館のトイレのことなんですけれども、これに反対することではないんですけれども、観光地ですから、トイレが汚いというのは一番、私もよそに行っていて一番そこのことを考えますので、反対することではないですけれども、ちょっと教えてほしいんですけれども、もしそういうデータがあったらで構わないんですけれども、グラバー園の入場者数はもちろんわかると思うんですけれども、その伝統芸能館に行かれている人というのはとったことありますか。 42 股張観光政策課長 グラバー園の入園者数につきましては、お手元の資料に示しております。  その中で、この伝統芸能館を通るというところは、基本的には同数というところだと思います。  ただ、違うところから、横から事務所からというのはありますけれども、有料のものにつきましては、基本的に同数という考えでございます。 43 山崎 猛委員 基本的には通すというか、あそこ通らないと出られないんですよね。これも私たちの主観なんですけれども、結構あそこ、グラバー園に来られて最後にくんち資料館、何でこれくんち資料館みたいな感じで、ただ、本当に出口として通っていらっしゃる方が多いと思うんですけれども、これは以前もお話ししたことがあるんですけれども、あそこに伝統芸能館があることが果たして本当にいいのだろうかと。やっぱりこっちの我々、踊り町というか、くんちをしている人たちはもっとまちなかにつくってほしいという、昔からそういうお話をしていたんですね。というのは、そういうことの裏づけがあってからなんですけれども、この間、9月のときに私も質問させていただいたんですけれども、世界遺産センターとかその他をつくるところの一つの予定地にここのグラバー園のところも入っていると思うんです。グラバー園付近というのが入っていると思うんですけれども、そうなったときに、今後この伝統芸能館を移動してとか、そこを世界遺産センターにするとか、いろいろことが出てくると思うんですけれども、そういうことも考えて、ここでトイレに2,000万円使うというのはちょっとどうなのかなと、これが大分先のことであれば全然構わないんですけれども、そこまで使ってする必要があるのかなと思ったので、ちょっと質問をしたんですけれども、もし何かあったら、よろしくお願いします。 44 外園文化観光部長 伝統芸能館の経緯というのもご存じだろうと思うんですけれども、多くの方に、来られた方に長崎のおくんちのよさを見ていただこうということがございました。それから、過去、踊り町の協議の中で、保管といいますか、管理の部分も含めてそれぞれの格納庫を持っているところ持っていないところ、いろんな調整の中でそういった趣旨でグラバー園の中に伝統芸能館というのが設置をされて、それをもとに若干グラバー園の料金も上がったという、料金改定という、そういう過去の経緯もございます。そういった過去の経緯もございますけれども、いずれにしましても、私どもは長崎の伝統的な行事でありますおくんちをたくさんの方に見ていただく、あるいはそれをしっかり理解していただくというのも重要だと思っております。  一方で、そういった中で本物といいますか、直接そこを演じている近い場所のほうが適地だというようなご意見も一定理解をするところでございます。  そういった部分もありますけれども、一方で、たくさんの方に見ていただく、あるいは保管の管理、そういったものの整理というのも当然必要になってきますし、先ほど山崎委員言われるように、世界遺産センターの動き、そういったものをしっかり見きわめながら、将来の長崎のまちづくりについて十分に検討させていただいて、一定の方向性を今後出させていただきたいと思っているところでございます。  以上でございます。 45 山崎 猛委員 今言われたように、下が格納庫みたいになっているんですけど、あそこもちょっと手狭になっているんですね。このごろ踊り町がふえたということもあるんですけど、手狭になっているんですね。ですから、結局これ問題が出てくると思うんですね、世界遺産センターだけではなくて。そういうことも考えられて、今からまた頑張っていただきたいと思います。  以上です。 46 堤 勝彦委員長 ほかありませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、討論に入ります。何かご意見はありませんか。  討論を終結します。  これより採決いたします。  第14号議案「平成28年度長崎市観光施設事業特別会計予算」について、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 47 堤 勝彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩します。           =休憩 午前11時27分=           =再開 午後0時58分= 48 堤 勝彦委員長 それでは、委員会を再開いたします。  陳情第1号「平成28年1月大雪・低温による農作物被害対策に関する陳情について」を議題といたします。  陳情人から趣旨説明を求めるため、参考人としてご出席をいただいております。参考人の入室のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後0時58分=           =再開 午後0時59分= 49 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  委員会を代表しまして一言ご挨拶申し上げます。  参考人の方におかれましては、ご多忙中のところ、本委員会にご出席いただきまして、まことにありがとうございます。  本日の審査の進め方ですが、まず初めに、参考人の方から趣旨説明を受け、次に参考人の方に対しまして質疑を行います。参考人の方は委員長の許可を得て、マイクを使って発言をお願いいたします。また、委員に対しては質問をすることができないことになっておりますので、ご了承をお願いいたします。  まず、参考人の自己紹介をお願いいたします。 50 森口参考人 長崎市農業協同組合の専務理事をしております森口でございます。きょうは、ビワの災害の件等で陳情いたしまして、こういう説明をする機会をいただきましたことに厚くお礼を申し上げます。きょうはよろしくお願いいたします。 51 峰参考人 同じく営農畜産部の部長をしております峰と申します。よろしくお願いいたします。 52 堤 勝彦委員長 それでは、陳情の趣旨説明をお願いいたします。どちらから。森口参考人おかけになってからどうぞ、じゃ森口参考人どうぞ。 53 森口参考人 それでは、私のほうから陳情の趣旨について説明を申し上げます。  その前に、資料について若干ミスがございましたので訂正をお願いしたいと思います。  陳情書の次に参考資料を添付しておると思いますが、その2ページにこれまでの経過を記載いたしております。その中で、2月17日に長崎市議会明政クラブ現地視察と書いてございますが、当日は市民クラブの野口議員、五輪議員にも現地を視察していただいておりますので、これはミスをしておりましたので、記載をお願いしたいと思います。申しわけございません。  それでは、今回の大雪・低温に対する被害に対して陳情いたしました。その内容についてご説明をさせていただきたいと思います。  1月の大寒波によりまして、露地ビワにつきましては94%が枯死をするということになりまして、アスパラガス等につきましてもハウスが倒壊をするという、かつてない大変な被害をこうむったわけでございます。この被害によりまして、この生産意欲の減退、あるいは生産力の低下というものがございまして、非常に心配をしておるところでございます。特に、ビワにつきましては、生産農家の経営が非常に不安定ということで、昨年も半作ということでございましたけれども、そういうことで非常に産地崩壊の危機に瀕しておるのではないかと心配をしておるところでございます。  陳情の内容につきましてご説明を申し上げたいと思います。  1点目が、ビワ等の枯死した被害果実の撤去、整枝等栽培環境の整備に要する経費の支援をお願いしたいということでございますが、被害の果実につきましては、そのまま放置しておきますと翌年度の花芽が細くなる、あるいは次年度の花芽の確保も困難になるということ。それから、また病害虫の発生の要因にもなりかねないということでございまして、栽培環境を整える必要がございます。そういう経費の支援をぜひお願いをしたいという内容でございます。  2番目でございますが、倒壊したハウスの早期復旧に関する経費の支援をお願いしたいという内容でございますが、特に、琴海地区を中心にアスパラガス、あるいは中晩柑の施設が雪で倒壊をしたわけでございます。ハウスが倒壊したのは大体37件、239アール程度でございますけれども、これにつきましては、特にアスパラガスにつきましては、まだ地中の中にあるわけでございますが、ほおっておきますとなかなか温度が上がってきませんので、これを早く撤去をして施設を整備する必要があるということでございまして、ぜひ、この早期施設の復旧についてのご支援をお願いしたいという内容でございます。  それから、3番目でございますけれども、生産の再開に向けた生産資材の共同購入への支援ということでお願いをしております。これまで1年間、ビワにつきましては肥料や農薬を投じてきたわけでございますけれども、今回の被害によりまして収穫はほとんどなくなったということで、この回収ができないということになります。さらにまた、再生産に向けて、これからそういう肥料とか、農薬の投入もしていく必要があるわけでございますけれども、そういう資材の共同購入に対しまして、ご支援をお願いをしたいということでございます。国の事業等もございますが、市のさらにこれの上乗せ等をいただければありがたいと、こう思っておるところでございます。  それから、4番目のビワの施設共済への加入促進のための補助率の拡充をお願いしたいということでございます。これにつきましては、現在、20%の支援をいただいておるということでございますけれども、現実の問題として、なかなか加入者が被害があった翌年は多いわけですが、だんだん少なくなるということもございます。それで現在は、ミカンもやっておることでございますが、選果場なり、部会単位で集団で加入をする。そういうことができないかということで、現在、協議をしておるところでございますので、ぜひ、これにつきましても、補助の拡充をお願いしたいという内容でございます。  それから、5番目の農産物の安定生産のための施設建設に係る補助率の見直しということでございます。現在、ハウスビワにつきましては、大体100戸、約20ヘクタールを栽培しております。それから、寒害がございまして、簡易のハウス、これが1ヘクタールぐらいあるわけでございますけれども、やはり、これから考えていきますと、この施設栽培ということは特に考えていかなければならない内容でございまして、これにつきまして、ぜひ、補助率のアップをお願いできればと、こう考えておるところでございます。  それから、低温・雪害に備えた暖房機の導入支援でございます。これにつきましては、通常、ハウスにつきましては暖房機もセットで補助があるわけでございますが、その中の暖房につきましては年限がまいりますと、通年でございますけれども、これが故障してきたりすることがございます。そうなってくると、なかなか暖房ができないということで、ほかの作物への転換をしたり、やめるというようなことも生じてきておりますので、ぜひ、この暖房機の更新についても補助の創設をお願い申し上げたいという内容でございます。  それから、7番目でございますが、平成18年の台風被害がございましたけれども、そのときに緊急の資金を融通いたしております。返済猶予を平成24年の低温のときもお願いをしたわけでございますけれども、これが現在で118件程度、1億3,500万円程度まだ残っておるわけでございますが、今回の収入がなくなるということでございまして、さらなる延長措置をお願い申し上げたいという内容でございます。  それから、8番目でございますが、経営緊急支援対策資金に係る金利の支援ということでございまして、さらに生活資金も必要になりますし、次年度への生活生産資材あるいは生活資材、そういうものの確保が必要になってまいりますので、低利資金への利子の助成をお願い申し上げたいということでございます。  9番目は、市税等の減免ができればお願いを申し上げたいという内容でございます。  非常にビワは厳しい状況に置かれておりまして、劣悪な立地条件の中で現在頑張っておりまして、茂木地区を中心に農業を守ってきておりますので、ぜひ、この産地を維持してまいりたいと、こう考えておりますので、ぜひ市のご支援をいただきますようにお願いを申し上げまして、私の説明にかえさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。 54 堤 勝彦委員長 これより参考人に対する質疑に入ります。 55 板坂博之委員 この1番のビワの整枝等栽培環境の整備に要する経費の支援、これは恐らく今度追加補正で上がっていると思うんですが、逆に金額なんかは、これは水産農林部と農協と話し合って決めた金額なんですか、全然わかりませんか。 56 峰参考人 一応、事前の協議はさせていただいたつもりでございますけど、若干もとになるデータと我々が希望する金額とじゃ、農家としては生活支援も含めてでございますので、もうちょっとお願いしたいということもありますが、ある程度もとのデータがそれぞれありますので、そういうことで多分、市で計算されたと思います。 57 板坂博之委員 当然、私ども現地視察に行かせてもらいました。この金額で本当に大丈夫なのかなというのが、もう正直な気持ちです。水産農林部も大変だね、2月17日、あのときに初めて出た話ですから、急々にやって大変だったろうなとは思うんですが、ちょっと私たちの感じですよ、えらい少ないなと思ったのが、実は実感なんですよ。  まあそれはそれとしまして、この施設共済への加入促進のため、現行の補助率の拡充というのがありますが、今の農家の方、ビワとか、当然、アスパラガスとか共済加入をされていると思うんですが、大体年間幾らぐらいですか。これは後から水産農林部に聞けばわかるんでしょうけど、幾らぐらいの掛け金、そして、これは掛け捨てじゃないの。 58 峰参考人 反当収量でそれぞれ掛け金が違いますので、すみません、おおよその金額となりますけど、今の40%の補助だと多分五、六千円だと思います。ですから、これは8割までということになりますと、またその倍近くになるかと思います、10アール当たりですね。今、加入者が72名ということになっておりまして、生産者が一反、七、八千円になりますけど、1戸当たりの栽培面積というのが30ぐらいが大体平均だと思いますので、30から50の間だと思います。 59 板坂博之委員 国から補助があります。長崎市からも20%補助があります。それで、年間に個人が負担するのが5,000円から6,000円という考え方でいいんですか。  それでも、加入率がだんだん落ちてくるということは、それだけやっぱり大変なんですか。 60 峰参考人 非常にビワ自体が気象災害で、先ほど、うちの専務も申しましたが、その前年が雨で半作になったとか、ことしがまた全壊になったとか、平成24年もまたそれこそ2割作とかいうことで、非常に農家自体は今、困窮をしておりますし、今、生産経費とか、出荷経費もかなりかかるもんですから、農家としては今、大変な状況だと思っております。 61 板坂博之委員 ほかの人も質問があるでしょうから最後にしますけど、低温・雪害に備えた暖房機の導入支援、この暖房機があるところは被害がないんですね、当たり前に動いているところは。この暖房機を1回入れたら何年もつんですか、大体何年ぐらい、耐用年数。 62 峰参考人 農業機械として約8年ぐらいということでなっておりますが、それぞれ温度のたき方によって違うと思いますが、大体8年ぐらいですね。ハウス自体の上がそれこそ20年も30年ももちますから、先ほど専務が申しましたように、暖房機がもう導入できないということで、品目の交換とか、なるべく暖房機を使わないような品目になっておりまして、そういうことで今回、無加温ハウスの不知火とか、アスパラガスとか、そういったものが今回、被害があったということでございます。 63 板坂博之委員 ありがとうございました。 64 五輪清隆委員 私も2月17日に現地を見させていただきまして、まさにここまでの被害なのかなというのが実感でありました。その上に立って、今回、陳情項目ということで上がっておりますから、この関係を聞かせていただきますけど、まず、2点目の関係ですけど、特にハウスの関係でかなりの費用がかかるだろうということで現状をお聞きしたわけですけど、例えば、当然のごとく、資材というんですか、今あるやつを撤去するやつとか、当然、資材が必要でまた人件費を含めたときに、かなりの費用ということで考えるわけですけど、例えば、占める割合の中で例えば資材費として、一つの畑が500万円ぐらいかかるようであれば、撤去費用とか人件費用はそれにどれぐらいの割合がかかるのかが一つですね。この関係は、どこまでの経費の支援をお願いをしているのか、お聞かせください。  それと、農作物の5番目の関係ですけど、これはハウスビワの関係かなということで思っているんですけど、茂木地区を見たときに、ハウスとなったときに、結構、露地ビワがほとんどなんですね。そこにハウスをかけるときに、平たん地であればいいんでしょうけど、斜面地に結構なっている状況ですから、そういうところについて、例えば、ハウスを計画してできるような状況なのか。それと、ハウスが例えば、どれぐらい費用がかかろうとしているのか、これわかる範囲で結構ですから、よろしくお願いいたします。 65 峰参考人 撤去自体が想定しておりませんのでわかりませんが、多分、私らが今の現場の感覚で行けば、建てるよりも多分撤去のほうが費用としてはかかるかと思います。特に、場所によって多分違うと思いますが、雪害したところだと、今度、それを非常に危険が伴うもんですから、そういったところが非常にかかるんだと思います。  あとハウスビワの平たん地でできるとかということでございますけど、現況の今、ハウスをしているところは大体できるようなところなんですが、今回、特に無加温ハウスということで試験栽培をやっておりますが、こういったところについても、今後はそういった基盤整備等をしながら進めていきますが、当面の間はできる範囲でやりたいと思っています。  もともとのハウスが約1,000万円程度かかりますから、そういったことの軽減ということで、なるべく資材費を削ったところで簡易ハウスということでさせていただいていますので、若干、通常のハウスからすれば傾斜地でも建てやすい状況であるかなということで判断しております。 66 五輪清隆委員 2点目の関係は特にハウスの関係、相当な費用がかかるだろうという感じなんですけど、経費の支援ということで書いてあるわけですから、ここで幾らと私が言えば、もうその思いというか、例えば、経費のうちの何割ぐらいはしていただきたいんだという、それがあったら、言いにくかったら結構ですけど、私もミカンというか、ポンカンをつくっているところを見たときに、農家の方が相当な費用がかかるなと言っとって、それだけでもミカンを例えば5年も10年もかけてから、またスタートしなければいけないという状況だったもんですから、そこらあたりはどうなんですか、皆さんの考えは。 67 峰参考人 現場の声としましては、今、通常のハウスが2分の1、それから、簡易ハウスが県、市生産者それぞれ3分の1でございますので、できれば、生産者の負担が5分の1になるような金額でお願いできればということで、現場としては考えております。 68 林 広文委員 きょうは大変お疲れさまでございます。ありがとうございます。  私たちも公明党としまして、国会議員と茂木ビワの現地を視察させていただきました。本当に大規模な被害であって、早急な対応が必要と考えております。  その中で私がお尋ねしたいのは、1項目めにありますけれども、ビワ等の壊死した被害果実の撤去、これがございます。これは、当然、まずは早急な対応として、この壊死した分を撤去をする環境整備が必要かと思うんですけれども、これが早急にされたとして、来年度、平成28年度は基本的にこれがきちんとできれば、通常どおり、またもとの体制に戻れるような形になるのかどうかですね。それをまずお尋ねしたいと思います。 69 峰参考人 通常、果実がなって収穫すれば、翌年はなるわけですから、そういうことでいえば、樹勢の回復自体は撤去することで、影響は多分1年ですむんじゃないかということで判断はしております。その件についてはですね。 70 林 広文委員 わかりました。そしたら、まずは早急な対応が必要ということがわかりました。  それと、あと農協側というか、生産者側の考え方なんですけれども、やはり、今後、さまざまな特に環境に影響を受ける農作物でございますので、例えば、農家の皆様いろんな、今でもきちんと農協の中でそれぞれ努力はされていると思うんですけれども、例えば、大規模化していくとか、もう少し集約をして皆さんで、各農家さんでやっていくとか、やはり、なかなか規模が零細なままだと、それぞれの個別の対応ということはなかなか難しい形になってくると思うんですけれども、今、農家側の皆さんで、もう少し対応としてこういうふうにしていけば、体制がこういうふうにしていけば、対策になるんじゃないかという部分の考えというのは何かお持ちでしょうか、教えてください。 71 峰参考人 先ほどの質問の中にもありましたように、特に基盤整備ということが必要になってくるかと思いますが、現況、今、ああいう状況の傾斜地でございますので、ほかの地区と同じような何ヘクタールということは非常に厳しいかと思いますが、小規模の基盤整備をしながらということで考えております。  ただ、ビワの場合、ほとんど手作業といいますか、収穫から出荷までほとんど手作業でございますので、そういったものの集約になるということで、共同選果ということも一部今、試験的にやっておりますが、そういったものを取り入れながら、今後、規模拡大なり、産地の維持を図っていきたいということで考えております。 72 井上重久委員 共済の関係でちょっと教えてください。  ビワ救済の掛け金の関係ですね。補助率をアップするというようなご要望だと、陳情だと理解しています。当然、台風とか、塩害とかあった年は、恐らくぼんと上がると思っているんですけれども、それ以降、やはり下がってくるというようなお話でございました。そういう意味では、部会単位での検討もされておるというようなことですので、そこら辺少し教えていただくのが1点と、それから、やはり、生産農家にとっては、こういう被害、雪害の関係が来れば、やはり生活がやっぱり非常に厳しい状況が発生をするということで、私も緊急的な生活支援も含めて必要性は感じていますので、そこら辺、当然、生産の資材購入の関係ですね。ここら辺は、こちらは部会単位でやっぱり今、購入されているんですかね。そこら辺の再確認です。 73 峰参考人 共済の加入ですが、今、特に、同じ果樹の中でもかんきつは選果場単位ということになっていますが、ビワの場合は今までは個人加入ということであって、ただ、今後こういうことがあって、とにかく部会のほうでも先般、役員会をしましたが、もうやるなら部会単位で入ると、そういう動きでないとまずやらないと、幾ら支援ばっかりお願いしてもということになりますので、その点では一応、今後そういった動きで今、やっていまして、若干、ビワとまたミカンと共済制度が若干違うところもありますもんですから、その辺についてはまた共済組合のほうに今、お願いをしながら若干制度の見直しのお願いもしているところでございます。  それから、資材については、それぞれ部会の中で必要な資材については年間取っていただいて、支払いについては出来高払いといいますか、1年ためてビワの精算、7月にありますけど、このときにまとめて払っていただくというような状況になっております。 74 井上重久委員 暖房機の導入支援の関係です。先ほどの質疑で耐用年数8年ぐらいかなと、要はこれ1回だけなんですかね、補助の関係ですよ。そこだけ教えてください。 75 峰参考人 補助事業としての支援は1回だけだと思います。 76 板坂博之委員 陳情項目の7番、8番、これを誰もお聞きにならんかったですから、私のほうで言わせてもらいますが、平成18年度の台風被害後に借り入れた資金の返済猶予期間の再度の延長、それと平成28年度経営緊急支援対策資金に係る金利の支援、これは今、借りとるのを再度返済を延ばしてくれという話ですよね。平成28年度はまた金利の支援をしてくれという話ですよね。この程度で立ち直り切れますか。私は、ものすごくきついと思うんですよ。これまた何年か後にあったら、また同じような話をせんといかん。というのは、私はちょっと理事者と話をしたのは、何らかの事業でもう真水を入れてやらんと、今、借りとる分を再度、返済を伸ばしてくれとか、今度も金利を下げてくれとか、その程度では、このビワ農家を初め、皆さん農家の方たちはもたんのじゃないかと、やる気が出てこんのじゃないかと、私はそう思うとるんですが、実際問題としてどうですか、これしか書きようがなかったんでしょうけど、これは真水を入れんとどうもならんのでしょう。 77 峰参考人 委員がおっしゃるとおり、農家としては、もう収穫皆無ですから、それこそ真水といいますか、生活資金自体もありませんので、先ほどの単価はどうかという話もあって、私たちとしては非常に少ない単価ではありますが、共済制度の加入がなかなか進んでいなかった分もありまして、そこまで我々としてもお願いもできんということもありますが、実際問題から言えば、やっぱりその生活資金というのが非常に困窮しますから、もう少しでも増額をいただけるものであれば、お願いしたい分ではございます、正直申しましてですね。 78 板坂博之委員 行政としても、むやみに支援するわけにいきませんし、また、この共済制度へ加入をしてない人にもやっぱり私は落ち度があると思いますよ。当然、1年目、災害が翌年はわっとふえとるけど、だんだん右肩下がりになっている。やっぱりここには問題があると思いますよ。今から理事者との私どもの話し合いになろうかと思うんですが、お互いに譲る分は譲って、そして、これだけ補助を、援助をしてくれという分はやっぱりお願いをして、今後、話し合いをしていかんといかんと思いますがね。とにかく、大変な災害ですから、私ども議会としても黙っておるわけにはいきませんし、理事者とゆっくり話をさせていただきたいと思いますが、大変でしょうけど、頑張ってください。 79 森口参考人 今のご意見、本当にありがとうございます。  特に、茂木地区はビワ一つなんです。見ておわかりのとおりと思いますが、ほかにも耕地はありませんし、ほかの地区であれば、ビワがやられたら、ほかの作物で何かカバーしようと思うとやりやすいわけですけれども、あそこはビワだけでほかの耕地もほとんどないということで、今回の被害で非常に年間の収入というのが途絶えてしまうということで、農家自体は非常に厳しい状況でありますので、何とかそういうところはぜひお願いをしたいと思っておりますけれども、先ほど申し上げますように、余り何もかもお願いしてもどうもならんだろうというようなこともございまして、この資金のお願いは、そういう形でさせてもらったわけでございます。よろしくお願いします。 80 奥村修計委員 今回の大雪の被害ですね、本当に陳情をされた理由もよくわかるんですけれども、やはり、私もこの自然災害というのは年度的に来るんじゃなくて、いつ来るかわからないということがありますので、私は、この陳情の項目については理解いたしたいと思いますけれども、今後、やはり、ビワが茂木の特産品であってブランドであります、長崎のですね。やはり、抜本的にJAと生産者の間でもっと災害対策に対する協議をされて、生産体制をどうしていくのかという根本的な考え方をつくり上げて、やはり台風とか、冷害とかあった場合は、それを防ぐ方法の中で、暖房機の問題もありますけど、これは一戸一戸考えたら、本当に農家としては大変だと思いますので、全体的に対策を根本的につくり上げていくというんですかね、そして、このビワを守っていくという体制を私はつくっていかなければ、毎回、毎回、こういうことがあるたびに来られても、今、言うように、この被害が私どもわからないのは、どこまでがどうなのかということがわからないし、また、先ほど板坂委員が言われたね、これまでの台風の被害を受けた返済金もまだ残っとるという状態でありますので、この辺をもっと根本的に考えられて、私は長崎のビワをやっぱりなくすことなく、生産者が安定してできるような形の施設の対策とか、またアスパラガスも特にこれもハウスで生産するわけですから、ハウス自体のつくり方、これが冷害と台風で飛ばないような安全な施設に投資する分は投資しなければいけないと思うんですね。そのための費用の負担を国、県、市にどういうふうな形で求めていくかという対策も私は立てていかなければ、皆様も大変だと思うんですね。  ですから、これを機会に、やはり今後、ビワにしろアスパラガスにしろ、その辺の作物についてもやはり、もっとしっかりした生産体制の支援のための補助金制度はどうあるべきなのかということも、私は生産者とJAの方で確立されて、それを本当に目に見える形で補助金の請求していくと、お願いをするという形をとられたほうが今後の安定経営に私はつながっていくと思いますので、そこまでぜひ、ひとつ大変だと思いますけれども、協議されながら、そういった体制を敷いていただきたいということを私はお願いしたいと思っております。 81 森口参考人 ありがとうございます。今回は緊急なということでございまして、緊急な陳情ということでさせていただいたわけでございます。  先ほどもちょっと触れましたけれども、ビワの振興につきましては、非常にいろいろな課題を抱えております。第一に担い手が非常に不足しておるということでございまして、これを何とかしなければいけない。それから、非常にビワの産地は先ほど言いますように、傾斜地の劣悪な立地条件の中で生産をしておるというようなこともございます。それから、労働が非常に収穫期等に集中をして、なかなか規模拡大も難しいというような側面もございます。それから、ただいま問題になっておりますこの災害がたびたび来ると、そういう課題があるわけでございますけれども、このビワについては、非常に将来、まだ需要も望めると、単価も非常に高いということで、何とかこれは続けていかなければならん。先ほど言いますように、このビワで茂木地域を中心に傾斜地を守り、地域を守り、地域社会を守っていきたという実績があるわけでございますから、何とかこのビワ産地を続けていきたいと思っております。  今回の災害がございましたので、この災害のピンチを何とかチャンスにできないかというようなことも部会の人たちとも議論をしておりまして、今後、やっぱり優良品種への更新なり、あるいは先ほど言いますような基盤整備を進めるとか、それとか施設化を進めていくと、災害に強いようなビワづくりをすると、それから、労力の調整を何とかできないかなと、そういうような課題を全体的に克服していくことによって、このビワというものを長崎で守っていくと、そういうことを今後さらに議論をしていきたいなと、こう思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 82 堤 勝彦委員長 ほかありませんか。
     それでは、以上をもって参考人に対する質疑を終わります。  参考人の方におかれましては大変お疲れさまでございました。  参考人退席のため、暫時休憩します。           =休憩 午後1時33分=           =再開 午後1時38分= 83 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  それでは、本陳情についての理事者の見解を求めます。 84 原田水産農林部長 それでは、陳情第1号「平成28年1月大雪・低温による農作物被害対策に関する陳情について」見解を述べさせていただきます。  ことし1月24日、25日にかけて、過去、経験したことのない大雪、異常低温により、長崎市の特産物である露地ビワ、それから野菜などのハウス施設などに大きな被害が発生しました。被害を受けた農業者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。  今回の大雪による長崎市全体の被害金額でございますが、露地ビワの凍害とハウス施設の損壊など9億800万円となっております。  長崎市といたしましては、被害を受けた農業者の皆様の経営再建や生産意欲の向上に向けて、すぐに対応しなければいけない対策と、今後、産地育成のために対策をしなければいけないという分け方をしまして、関係機関との連携を図りながら対応することといたしております。  今回の被害は、過去に経験したことのない大雪であり、憂慮すべき事態であることから、本日、参考人としてご出席の長崎西彼農業協同組合や、それから生産者、それから県とも協議を行ってきたところでございます。  長崎市といたしましても、被害を受けた農業者の皆様に対して、できる限りの支援を行っていきたいと考えております。  なお、本日、追加で配付いたしました参考資料でございますけれども、その後、国においても被害対策を出されておりますので、その部分もあわせてご報告、ご説明を差し上げたいと思います。  詳細につきましては、資料に基づき、農業振興課長より説明させますので、よろしくお願いいたします。 85 相川農業振興課長 それでは、陳情第1号「平成28年1月大雪・低温による農作物被害対策に関する陳情について」、私から詳細につきましてご説明いたします。  大変申しわけありません。第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」の委員会資料として、水産農林部から提出しております資料によりご説明いたします。  提出資料の8ページをお開きください。  報告事項、平成28年1月の大雪・低温による農作物等の被害状況と対応についてでございます。  1.被害の概況でございますが、1月24日から25日の大雪・異常低温により、露地ビワ生産、果樹や野菜ハウスにおいて、大きな被害が発生いたしました。2月3日に県農林部が被害概況を公表し、全体被害額は約9億800万円となっています。露地ビワは、平年収量の94%の減収が見込まれ、被害金額は約7億7,800万円、ハウスにつきましては、琴海・東長崎地区等で全壊等の被害額が約1億2,800万円となっております。  中段には被害地区の被害状況の写真を、下段の表は地区ごとの被害状況でございます。  次に、9ページ、2の対応方針ですが、最下段の参考をごらんください。  平成28年2月8日開催のビワ産地活性化推進協議会などの生産者の要望といたしまして、平成18年の台風農業経営対策資金の償還猶予措置、利子補給を初め、6項目の要望が示されております。今回の対応方針といたしましては、上段の(1)支援方針等により、今回の大雪・低温により、ビワ等農作物及びハウス損壊等の被害を受けました農業者の農業経営の再建や生産意欲に向けた対策が急務であることから、今回の被害の緊急対策と今後の産地対策に分けて対応するものでございます。  1)の喫緊に対応する支援といたしまして、今議会での追加補正として、ア.台風13号農業経営緊急対策資金に係る利子補給補助金の増額及び債務負担行為の補正、これは平成18年の台風13号の資金返済に係る償還猶予及び猶予期間の利子補給でございます。  イ.長崎びわ低温被害対策事業緊急支援費補助金、これは長崎ビワの生産回復のための共同摘房作業の支援でございます。  ウ.【単独】大雪被害対策農業施設整備事業費補助金、農業用ハウス等、これは農業用ハウス等の損壊に係る補強交換を行うためのものでございます。  2)今後の支援としましては、ア.今回の災害復旧に係る新資金創設に伴う利子補給の支援。  イ.病害虫・品質向上のための資材導入の支援。  ウ.さらなる果樹共済加入に向けて支援の拡充及び推進。  エ.今後の災害対策としまして、寒害等対策簡易ハウス支援やハウスの補強交換など、大雪予防施設の支援。  その他の支援として、市税の減免に向けた説明会の開催、寒害に強い栽培管理技術の確立など進めていきたいと考えております。  次に、追加資料としてお配りしております参考資料、国の大雪等被害産地営農再開支援対策についてご説明いたします。  2月29日に平成27年度予算として、国において被害対策が出されたところです。  1ページをごらんください。  対策のポイントとしまして、大雪等により作物や農業用施設に被害を受けた産地に対し、栽培環境の整備、生産資材の導入、パイプハウスの導入等の取り組みを支援するものです。  主な内容としまして、中ほどになりますけれども、1.産地活性化総合対策事業のうち、雪害対応産地再生金融支援事業、平成27年度予算として12億円、これは残渣等の撤去、整地、整枝の栽培、環境整備、作物再開に必要な資材の共同購入の取り組みへの支援でございます。  2.産地パワーアップ事業、平成27年度補正予算として505億円の内数、これは被災を契機に収益力の強化のために、計画的に取り組む産地に対しまして、パイプハウス等の導入支援を行います。  次の2ページには、対策のスキームをお示ししております。  今後は、今回の国の事業も含めまして、被害農業者の方々や関係機関との協議を踏まえ、円滑な農業経営の再建が図られるよう、緊急かつ有効な支援策等を実施したいと考えております。  説明は以上でございます。 86 堤 勝彦委員長 これより質疑に入ります。 87 板坂博之委員 まあわかりました。あなたたちというか、理事者の言われることはわかるんですが、農林水産省からもこういう通達が来ていますよと、これ全国の話でしょう、当然ね、全国の話ですよね。平成27年度予算、12億円とか、補正予算505億円とかというのは全国の話ですよね。ちょっと、はい。 88 相川農業振興課長 この雪の事業については、2月29日に要領が出まして、3月1日に長崎市で国が説明会を開いて、特に長崎市は大雪の被害を受けたということで活用できないかという話でお話があったものでございます。  以上です。 89 板坂博之委員 わかりました。この数字はこの数字で結構なんですがね、これ長崎市独自の補助メニューというかな、支援メニューというかな、そういうのができんのですか。例えば、ビニールハウス、私は本会議でも言いましたけど、暖房機具がないところが全部やられているんですよね。先ほどお聞きしたら、1回目は確かに暖房機を買うのに補助金がありますと、しかし、2回目以降はありませんと、これ長崎市独自で耐用年数が先ほど聞いたら8年という話でしたよね。8年過ぎて暖房機具を買うときは、例えば、最初は2分の1ですけど、次は、2台目以降は4分の1ですよと、しかし、上限は幾らですよと、これはもういいのを入れたらもうきりがないわけですから、大体1台七、八十万円でしょう。そういう決め方というのはできんのですか。こういう災害があるたびに、9億円も10億円も災害が出てくる。そのためには1,000万円、2,000万円の毎年出す補助金、支援金というのは安いもんじゃないですか、逆に考えたら。これ何年か先にまた同じようになりますよ。私はそう思います。ちょっとそこんところ考えて。 90 相川農業振興課長 本日、対応策についてご説明をしましたけれども、2)の今後の支援ということで2)のエの部分で大雪予防策ということで出させていただいております。これにつきましては、ハウス等について前向きに支援ということでやっておりますけれども、今回、大雪に遭われたときに無加温ハウスについては、例えばストーブを入れて、暖房で大雪を免れた方もいらっしゃいます。その暖房機の効果というのを当然、私どももわかっております。そういったところで、こういう災害対応という視点、そういったところでの検討は必要ではないかなと考えております。  以上でございます。 91 板坂博之委員 必要ではないかなじゃなくて、やりますと言わんですか。〔発言する者あり〕いやいや本当よ。私はそう思いますよ。そりゃ5年、6年でかえるんであれば話は別ですが、耐用年数が8年っていう話であれば、8年過ぎて買うときは4分の1補助しましょうと、そのかわり、上限は幾らですよと、そのくらいの長崎市の特別な支援策があっても私はおかしくないと思う、独自の。  それと、共済加入、先ほど聞いたら農家1人当たり5,000円から6,000円という話で、私は個人的に5,000円か6,000円なら今の現状で行けるんじゃないかなと思うとるんですが、5,000円、6,000円を払うのもやっぱりそんな所得がないんですか、きついんですか、現状として、特に、ビワなんかやっぱりきついんですか。 92 相川農業振興課長 露地ビワについては、10アール当たり大体30万円とか35万円の農業所得が普通でございまして、それが実際のサラリーマンの方、そういったところと比べるとなかなかきつい状況というのはもう事実ではございます。 93 板坂博之委員 5,000円、6,000円の掛け金、当然、これは掛け捨てでしょうけど、それがきついというたら、ビワ農家がいかに所得がないかということでしょう。普通、補償があるんですから、5,000円とか6,000円はやっぱり払いますよね。そしたら、これも一農家3,000円ぐらいまで、あと、今、市が20%補助しとるんでしょう。これを30%、40%補助できるように、いやね、私は災害の起きる前に年間に5,000万円、6,000万円、そこまでする必要はないですけど、2,000万円、3,000万円ぐらいの支援をずっとやっていったほうがよっぽど安くつく。そして、農家自体がやる気が出てくる。今のあそこに行きましたよね、琴海地区にね、これ全然やる気ありませんよって、それはそうでしょう。全部うまくいって、これだけのあれが売ったら幾らぐらいになるんですかって、いや100万円かそこらでしょうという感じですから、やる気がなくなりますよ。その前に、こういう災害が起きる前にやっぱりできるだけの支援はしていってやらんと、私は大変だと思います。部長。 94 原田水産農林部長 もう本当、今回の災害でどういうふうなきつい思いをしているかというのは、肌身でわかっております。そういう中で、この農業というのはどうしても気象と隣り合わせで、こういう被害があると思って仕事をしていかなければいけないと私は思っています。  そういう意味では、こういう共済に入るとか、それから簡易ハウスをして、露地ビワは、どうしても露地の部分というのは全部はし切れませんので、ただし、そういう担保をとって、そしてこういうことをするから、こういうふうにしてくださいよというふうな、そういうものを生産者と例えば農協、それから生産者部会、このあたりと協議をやって、そして、こういうことをやってもうかるんだと、もうからせるんだということがお互いに理解し合って、そして支援をするべきだと思うんです。ただ単純にお金をやるけんが頑張れ、頑張れというだけでは多分、なかなか先に進みませんので、これは産地と一緒になって、市も一緒になって、こういうふうにやろうよというのを出して、そしたら、ここまで市は出せるぞという話をやっていきたいなと思っております。  先ほども言ったように、緊急に、喫緊にしなければいけない対策と産地を守らせる、維持させるための支援と、その2つに分かれておりますので、喫緊のやつは今度の2月議会で、今議会でお願いをしておりますけれども、産地のやつはぜひ、そういうふうにやって、産地と一緒になって案を決めて、またご相談に上げたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 95 五輪清隆委員 今回、陳情者の皆さんはいろんな協議会とか、また水産農林部といろんな話をして、これはまさに最小限というか、そういう意味で多分、陳情されたんだということで理解します。特に、茂木地区のビワを見たときに、収穫も間近というか、二、三カ月前ということで、まさにことしの収入が見込めない。後ほど補正予算がありますけど、いろんな芽をつんだりとか、そういう予算は入っているわけですけど、私が一番心配するのは収入がない、そして、この1年間の生活をどうするんだという、そういう問題があろうかと思っています。  特に、今日まで平成18年とか、平成24年とか、そういう形の中で既にお金を借りている方というのは、利子は先延ばしされてでも元金は残っているわけですから、まさに収入がない中で本当に生活できるのか。このことをやっぱり大切にしなければ、多分、茂木地区の関係についてはもうこの際やめてしまおうという方も多くいるんじゃないかなと思っています。  そしてまた、琴海地区につきましても、先ほど陳情者にもお聞きしましたけど、聞いたのがミカンの畑があって年間の収入が200万円、しかし、今回、復帰するのに1,000万円以上かかると、そういう状況を見たときに、本当に農家の皆さんが、こういう雪害で、この機会にやめてしまおうという方が多く出るんじゃないかなということで思っております。ですから、ここについては、例えば、全員の方に保険に入っていただいて、そういう意味でやる気を起こさせる。今回については、行政として口先だけじゃなくしてお見舞いとか、できる限り支援を形の中でしたらどうかなということで私は思っていますけど、議案審査じゃありませんけど、私はそう思っていますけどどうでしょうか。 96 相川農業振興課長 ビワにつきましては、ビワの部会長たちと既に、先週も協議を進めております。特に、先週協議になりましたのは共済組合の加入の件でございました。こういう事態に陥りまして、やはり一体として入ろうという機運が今、高まっております。五輪委員が言われたように、その先の収入ですね。そういったところも考えまして、やはり、中長期的に、短期の話もございますけれども、今後のビワ産地をどうするかというのも、次回また今後の対策としてお願いするところですけれども、その中で、そういったところもあわせ持って、やはりやる気が出るような、そういった話し合いを進めながら、検討を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 97 井上重久委員 ビワ生産農家、これは日本一の生産量、そして付加価値が高い商品であります。  そういう意味では、本当に今回の大雪・低温による農作物の被害、琴海、アスパラガスも含めて、本当に農業をどがん継続をしていくんだと。農業をやってみた。私は農業出身ですから、やっぱり島原の産地も含めて本当に時々の被害によって、相当苦しい状況を乗り越えて今日まで継続した。そういう意味ではぜひ、このビワ生産農家の経営を維持する、存続をする。そして、この長崎のブランドを守るための中長期的な対策は必要だと思います。  そういう意味では、行政として対応策、支援方針にもありますけれども、やはり、低温に強い、あるいは夏でも強い、病気に強い品種改良、今日まで「なつたより」やったですかね、あれも品種改良がされています。こういうところには、ぜひ、国の研究機関も一緒になって、長崎のこの特産品を守る支援策もぜひお願いをしておきたいなと思います。  そういう意味では、今後の将来に向けた品質改良、長崎市の考え方についてお伺いをしておきたいと思います。 98 相川農業振興課長 今、井上委員がおっしゃったように、品種改良については前回、2月8日の折だったんですけれども、生産者からも、そういったお話がございました。  それともう一つは、寒害に対する技術の確立です。今回は、一番弱い果実の部分で雪害に遭ったということで、もう少し花芽をずらすことによって防げた部分もございました。  そういった事前の対応というのがなかなか厳しかった部分もございますので、この分、県、JAの営農技術の方々とお話をしまして、今後、そういう技術の確立についても検討をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 99 奥村修計委員 先ほど陳情人の方に、私、申し上げたんですけれども、やはり、茂木ビワはやっぱり日本一の生産高であって、これを絶やしちゃいけないという強い信念があるわけですから、先ほどから理事者の答弁も聞いておりましたけど、やはり、生活できないような形の現状を続けていくとすれば、それなりのやはり、行政の力を、やっぱり補助金を出さないかんと私は思いますよ。今は農家の方々が、ビワ農家の方々が本当に困っておられて、これまでの台風被害の融資金もまだ残っている状態でありますから、これはやはり行政とJAと生産者の方で、この茂木ビワを守っていくという視点から立てば、私は本当にもっと支援すべきだと思うんですが、長崎市として。国がどこまでするかは別として、長崎市自体がこの茂木ビワを守っていくという、やっぱり意識を持って真剣に取り組んでいく。今の話の中でも一部やりますよということですけれども、私はやはり、生活の安定こそ、この茂木ビワの生産を守っていく原点だと思うんですよ。  今、言いますように、平成元年からずっと非常に生産も落ち込んでおるということを書いてありますけれども、私はやっぱり、これはそれだけの環境が、生活環境を守ることもできない状態であればあるほど、茂木ビワの産地の環境状態も悪いんじゃないかということで、やはり、ここは思い切って、この茂木ビワを守るために行政が一丸になって、その生産者とJAと協議をもっと広めていただきたいと。  これ、ちなみに関係ないことですけれども、生活保護家庭がどんどんふえていますよね。これにどれだけの金突っ込んでいますか。そうしますとね、一生懸命朝から晩まで汗水たらして働いて、これだけの収入しかないということがあれば、本当にこの日本一の茂木ビワの産地を守ることはできませんので、せめて、やはり共済に全部入っていただくと、その分の不足分を市が持ってやるというような気持ちを持ちながら、この辺をもっと具体的にやっぱり協議してください。そして、やはり、行政も守っていこうという姿勢があるわけですから、これで十分、やっぱり協議していかなければいけないというふうに私は思いますので、ぜひこの際、本当に本格的に私はこの茂木ビワを守るための対策を抜本的に考え直していただいて、いち早く、本当にまさに日本一の茂木ビワが日本全国に、あるいは外国にでも出荷できる体制を敷いていただきたいなということが、今回の陳情人の方々が代表して言われましたように、農家の方々の減少もここにつながっているわけですね。  後継者がいないということは、一番大きなやっぱり減少につながりますので、後継者育成のためにも生活の安定が一番必要でありますから、ぜひこの辺は大いに水産農林部としては、長崎市全体の意見を取り入れながら、どこまで今年度助成できるのか、それで来年度という年次計画を立てられて、私は進めていただければと思いますけれども、部長の見解をお願いします。 100 原田水産農林部長 先ほどからもいろいろご意見いただきました。やはり、日本一のビワ産地ですので、長崎市としましても、この産地を存続させる、維持させるというのが使命だと思っております。そういう中で、やはり市がすべきこと、それから農家がすべきこと、JAがすべきこと、県がすべきこと、国がすべきことというのをぜひ明確にして、そして、一緒に協議をしながら、長崎市の使命を全うしていきたいと思っております。  以上でございます。 101 堤 勝彦委員長 ほかありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  陳情第1号の取りまとめにつきましては、本日の審査を踏まえまして正副委員長において案文を作成し、後ほど委員会にお示しして、ご協議いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 102 堤 勝彦委員長 ご異議ありませんので、そのように取り扱いさせていただきます。  理事者交代のため、暫時休憩します。           =休憩 午後2時5分=           =再開 午後2時9分= 103 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。 〔審査方法について協議した結果、各項ごとに 理事者から説明を受け、質疑を行った後、討論・ 採決を行うことに決定した。なお、審査順序に ついては、別添の「歳出審査早見表」のとおり 進めることに決定した。〕 104 堤 勝彦委員長 それでは、第6款農林水産業費第1項農業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 105 原田水産農林部長 第1項農業費についてご説明いたします。  お手元の予算説明書は14ページ、15ページでございます。  第3目農業振興費において、説明欄1.農業金融対策費の1.台風13号農業経営緊急対策資金利子補給補助金として23万2,000円を計上しております。  次に、説明欄2.農業振興費負担金補助金の1.長崎びわ低温被害対策事業緊急支援費補助金として、2,642万3,000円を計上しております。  それから、説明欄3.【単独】大雪被害対策農業施設整備事業費補助金の1.農業用ハウス等として2,180万円を計上しております。  いずれも、ことし1月の大雪低温による農作物の被害に係る緊急支援でございます。  それから、債務負担行為の補正についてご説明いたします。  議案書は5ページの第2表 債務負担行為補正、表の一番上でございます。  また、予算説明書の16ページ、17ページの債務負担行為にかかわる調書の表の一番上でございます。台風13号農業経営緊急対策資金利子補給でございますが、これは、平成18年の創設の緊急対策資金について、ことし1月の低温による農業者の被害を考慮し、融資機関と協調のもと実施される2カ年の償還猶予に対し、平成29年度から平成33年度まで、650万7,000円の債務負担行為の設定を行うものでございます。  詳細につきましては、委員会資料に基づき農業振興課長より説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
    106 相川農業振興課長 委員会資料1ページをお開きください。  台風13号農業経営緊急対策資金利子補給補助金、補正額23万2,000円でございます。  平成28年1月の大雪・低温による農作物被害につきまして、農業者の農業経営の再建や生産意欲に向けた喫緊の対策としまして、平成18年創設の台風13号農業経営緊急対策資金につきまして、融資機関である農業協同組合との協調のもと、2年間の償還猶予期間を含め、平成33年度までの利子補給を行うものです。  2.事業内容、(1)ですが、平成28年度から平成29年度にかけまして、資金の約定償還につきまして据え置きを行い、償還期限が2年間、平成33年まで延長され、(2)の2年間の償還猶予期間の理由としましては、平成28年度は、収穫が見込めず、平成29年度は、2年分の資材費支払いなどが想定されることから、2年間の設定を行うものであり、(3)のとおり、今回の償還猶予に伴う平成28年度の利子補給補助金といたしまして、23万2,000円の増額をお願いするものでございます。  表のとおり、増額に伴い補正後の予算額は393万9,000円となります。  2ページをお開きください。  台風13号資金の概要といたしまして、現行の制度や貸し付け状況を記載しております。  次に、3ページ、債務負担行為補正をごらんください。  今回、2年間の償還猶予措置によりまして、利子補給期間も平成31年度から平成33年度までの2年間延長となりますので、新たに債務負担行為の設定をするものです。限度額は650万7,000円でございます。  次に、4ページでございます。  長崎びわ低温被害対策事業緊急支援費補助金、補正額2,642万3,000円でございます。  1.概要ですが、平成28年1月の大雪・低温により露地ビワは壊滅的な被害を被っております。このため、被害を受けたビワ生産者の早期の生産意欲の立ち直りを促し、翌年度以降の生産維持を図るため、重点生産管理の一部として支援を行うものです。  2.事業内容ですが、(1)事業目的としまして、壊滅的な被害を受けたビワ生産において、翌年度の重点生産管理のスタートとなる摘房作業の一部について支援を行い、生産者相互の生産意欲の立ち直りを促し、露地ビワ生産の維持を図るものでございます。ビワ産地の問題といたしまして、生産量、農業者の減少。被害ビワ産地の状況といたしまして、ここ5年で3度の大きな減収となっており、生産意欲が著しく低下をしており、今回の管理作業は大きな負担になり、産地の衰退に拍車がかかる状態を招いております。本事業の必要性といたしましては、今回の大雪・低温による被害は、過去に経験したことがない災害であったことから、日本一のビワ産地として早急に生産環境を整え、次期生産の基盤づくりのため対策を講じる必要があり、生産意欲の低下したビワ生産者の早期立ち直りのきっかけとして、摘房作業の団体による取り組みを支援し、産地ぐるみの次期生産の取り組みを強化する必要がございます。  5ページをお開きください。  (2)事業の積算基礎といたしまして、事業期間は平成28年度、対象事業として共同摘房作業に要する経費、要件といたしまして、果樹共済の対象となる者は共済加入をしていただきます。地域や集落等、団体による作業を対象といたしまして、1アール当たり定額で975円の補助支援を行うものでございます。  次に、6ページでございます。  【単独】大雪被害対策農業施設整備事業費補助金、農業用ハウス等、補正額2,180万円でございます。  1.概要ですが、平成28年1月の大雪・低温により、特にハウス等の農業用施設については、過去に経験したことがない積雪により、琴海・東長崎等地区のアスパラガスや琴海地区の果樹において、全壊等の被害が発生し、約1億2,800万円の被害金額となっております。  このため、喫緊の対策といたしまして、施設園芸ハウス等の補強・交換事業について支援を行い、農業施設と農作物生産双方の再建による農業用経営の安定及び生産意欲の維持向上に資するものでございます。  2.事業内容につきましては、事業期間は平成28年度、補助率は2分の1、対象事業といたしまして、施設園芸ハウス等の補強・交換事業でございます。  要件といたしましては、事業後の施設共済加入を要件といたします。補強・交換に要する経費、大雪によるハウス損壊部分がある施設のみといたしたいと思っております。  7ページには、財源内訳及び被害状況写真を掲載しております。  説明は以上でございます。 107 堤 勝彦委員長 これより質疑に入ります。 108 五輪清隆委員 ハウスの補助の関係ですけど、ちょっと確認しますけど、わからないのが、施設園芸ということであれば、花とかそういうとだけですか。果実とか、例えば、ポンカンとか、そういうミカンとかそういうのはどうなんですか。 109 相川農業振興課長 今、五輪委員からご質問のあった件ですけれども、当然、果樹のハウスも含めまして、野菜、花卉、6ページの(2)の下に総事業費というのがございまして、果樹ハウス、野菜ハウス、花のハウスということで、今回、被害に遭われた37件の分について予算を計上しております。  以上でございます。 110 板坂博之委員 この共同摘房作業に要する経費、これ課長、農協と生産者と話して、失礼ですけど、この金額でいいですよというて本当に納得されておるんでしょうね。先ほども言いましたけどね。 111 相川農業振興課長 この摘房作業については、前回、農協から、JAから要望がありまして、事務レベルで協議をいたしました。そのときに、農協からこれ以上の額でお話はありましたけれども、その作業経費の根拠として、なかなかちょっと通常の作業経費とは超えたような状況でしたので、お互いに調整をいたしまして、調整した結果ということで上げさせてもらっております。  あわせまして、先ほど陳情でありましたけれども、今回、長崎市としましては、摘房作業を中心に支援をということになっております。先ほどJAから剪定整枝も含めてということでご要望がございました。この分につきましては、先ほど参考資料でご説明しました大雪被害の事業の中で、そこの部分の作業については、国の事業で対応ができるということで、この分を今、並行して検討をいたしまして、JAとしましては、剪定整枝については国の事業を使って、これは直接国に申請ができますので、そういった対応でやっていきたいということで調整を進めております。  以上でございます。 112 板坂博之委員 私が思ったのは、2,642万3,000円ですか、えらい少ないなと。実際、現地視察してこんなもんで済むのかなと思っとったのが事実なんですよ。逆に増額修正してやろうかねと思った。それはもうできんというのはわかっていますけどね、減額修正はできても増額修正できんというのはわかっていますが。もうこれで、農協といいますか、生産者が納得して、別途国のほうからということであれば、それはそれでしようないのかなと思います。  以上です。 113 堤 勝彦委員長 ほかありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時22分=           =再開 午後2時25分= 114 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  次に、第7款商工費第1項商工費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 115 尾上商工部長 まず、本委員会において審査いただく第68号議案に係る商工部提出の委員会資料の差しかえが直前に発生しましたことにつきましては、まことに申しわけありませんでした。  それでは、第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち商工部が所管いたします債務負担行為補正についてご説明をいたします。  恐れ入りますが、予算説明書の16ページ及び17ページをごらんください。  債務負担行為に関する調書の2つ目の事項、出島地区オフィスビル建設事業でございますが、これは大規模なオフィスフロアが不足している中、長崎県の長崎金融バックオフィスセンター構想2020に掲げるオフィス系企業の誘致を推進することを目的として、県有地を活用してオフィスビルを整備する公益財団法人長崎県産業振興財団に対して、その建設費を県、市で支援するため、本市においては、財団の平成29年度の資金需要にあわせた貸付金に係る債務負担行為を設定するもので、設定額は15億5,000万円でございます。  私からの説明は以上でございます。  引き続き、産業雇用政策課長よりご説明いたしますので、よろしくお願いいたします。 116 濱口産業雇用政策課長 それでは、提出資料に基づきまして、説明をいたします。  資料は1ページをごらんください。  出島地区オフィスビル建設事業に係る債務負担行為設定額15億5,000万円でございます。  1.概要でございますが、先ほど部長が説明したとおりでございます。  次に、2.計画概要でございますが、(1)事業主体は、公益財団法人長崎県産業振興財団でございます。(2)建設地は、長崎市出島町で長崎税関裏の県有地で、現在は県営駐車場として利用しております。(3)整備面積は、敷地面積約640坪、(4)整備規模は、地上6階の鉄骨造、建築延床面積は約2,500坪になります。1階は平置き駐車場として活用し、2階から6階にワンフロア約340坪の事務室を設置し、合計5フロアのオフィス専有面積約1,700坪となります。(5)建設に伴う初期経費は、31億円でございます。(6)今後のスケジュールでございますが、長崎県も同様に2月議会においてオフィスビル建設に伴う予算を計上していますので、両議会の議決をいただけましたら、財団が理事会で予算措置をいたします。その後、3月末に設計・施工業者の入札公告、10月から11月にかけて建築工事を着工し、平成29年9月ごろにオフィスビルが完成する予定でございます。  次に、2ページをごらんください。  3.支援を実施する理由でございますが、長崎市内においてオフィス系企業の立地が進む中、特に、100人以上の大規模雇用の受け皿となるワンフロア200坪以上のオフィスは現在、著しく不足しており、複数のオフィス系企業の誘致案件を抱えている中、誘致活動に支障を来しております。そこで、財団が県有地を活用し、オフィスビルを建設するため、県、市ともに支援するものでございます。  次に4.支援の概要でございますが、(1)建設に伴う県、市の支援については、財団には自己資金がないため、県、市で建設資金を調達、支援する必要がございます。  そこで、平成28年度から平成29年度にかけて必要な経費31億円を県、市折半で支援をするものでございます。  支援の内容につきましては、アとして、長崎県は平成28年度に貸付金15億5,000万円を、イ.長崎市の支援として、財団の平成29年度の資金需要にあわせて、同じく15億5,000万円を貸し付けようとするものでございます。  次に5.債務負担行為の内訳でございますが、(1)財源内訳については、事業費15億5,000万円のうち、75%に当たる11億6,250万円を地方債として一般単独事業債を充当いたします。(2)期間は、平成29年度、(3)貸付の時期は、ビル建設の完了を確認した後、貸付を行うものでございます。  次に、3ページをごらんください。  参考1といたしまして、支援のイメージをお示ししています。  資料中段に網かけの囲みで示していますが、専有面積が340坪の5フロアということで、1,700坪になりますので、1人2坪必要として、約850人の就業が可能となります。  また、7)に、平成28年度から平成29年度にかけて建設に伴う初期経費に対する支援を示しております。  なお、県におきましては、港湾特別会計で所有している県営駐車場用地を、一般会計において9億円で購入し、財団に無償貸与する予定でございます。  4ページをごらんください。  参考2といたしまして、オフィスビル建設予定地の位置図を添付しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。 117 堤 勝彦委員長 これより質疑に入ります。 118 板坂博之委員 あのね、あなたたちはさ、議会を軽視して甚だしいよね。議会を軽視しとるのね。  というのは、11月議会にこれが新聞に載ったじゃないですか。あなたたちは、あのときどんな言うた。そういう話は聞いていますけど、協議も何もしておりません、こういう話やったでしょう。その後、協議、話し合いが始まっておるわけでしょう。そのときはあなたたちが言うように、それを信用しようとしましょう。しかし、その後に話し合いがずっと進んでおる。そしたら、当然委員会に対して報告があるべきでしょう。  この間の新聞に載った話は、実はこうこうこうで、今、協議をやっているんですよと。ただ、県のほうも大変話し合いが難航しておりますと。そういう話をするべきでしょう。全然11月議会にあそこまで話題になっておって、今回ぽっと上がってきた。これ、誰が納得しますか。もう議会を軽視しとるとも甚だしい。それが今の商工部のやり方ですか。議案上程したら通るさと。冗談じゃない。納得いかん、私はこれが。  少なくとも、あのときに11月議会にあれだけ話題になったんですから、途中経過は報告をするべきでしょう。それは全部言えんというのはわかりますよ。いろんな協議があったんでしょうから。それを、何も言わずにこの2月議会で、それも追加予算で上げてくる。私は、これが納得いかん。 119 尾上商工部長 ただいま板坂委員がご指摘をされたように、私ども11月議会の段階では、こういう概略的なものについては聞いておりましたが、具体的に県、市の負担の割合であるとか、最終的に総額幾らかかるとか、そういったものが、まだまだ固まっていない時点でのお話でしたので、そういう答弁をさせていただきました。その後、本来であれば、途中経過という形で折りを見て各派代表の皆様方のご説明をすれば、今考えてみますと、私どもの努力が足りなかったのかなと思っております。  ただ、県との間では、応分の負担の内容については、かなりちょうちょうはっし、お互いに議論を重ねたということがございまして、結果的に当初予算にも間に合わないぐらい時間がかかってしまったというのが現状でございます。その後、お話に参りたいと思っておりましたが、もう議案の上程後ということもございまして、今日に至ったという経過がございます。  そういうことで、議員の皆様方には、途中経過がないまま、こういう形で議案が出てしまったということに関しましては、改めて反省をさせていただき、今後そういうことがないように努めさせていただきたいと思います。  以上でございます。 120 板坂博之委員 あのね、企業立地奨励条例の一部を改正する条例、第42号議案よね。これ、全会一致で否決になったんですよね。最初からあなたたちが正直に話をしていただけば、こんな条例要らんのじゃないですか。これは産業振興財団のためだけの条例でしょう。それで否決になったんでしょう。あなたたちが今、県と話をしています。県はここまでの負担なんですと。建設費を15%負担するんです。だから長崎市もこういうふうにして負担をせんといけません。だから、何とかお願いしますということであれば、県と市の約束ですから、私たちがやかましゅうは言うても、それは県と市の約束やから通さんといかんよと、こういう話になるんですよ。  あなたたちの第42号議案の説明のときは、さも民間が企業立地するようなうまい話をしてさ、そして、誰かが気づいたからよかったんでしょう。これは産業振興財団の話じゃないかって。そうじゃないと、3カ年の期限つきでこういう条例が上がるもんかという話ですから。そして、今、話が2つ、3つ来ていますって。それは話だけ。民間がよそから企業誘致ができるはずあるもんですか。これは産業振興財団じゃないとできませんよ。民間の人がどこから持ってきいきっとですか、現実的に。もっと正直に話はせんと、うまいことうまいこと言うて議会を何とかだまくらかして、議案ば上げようて思うとる。私はその考えが気に食わない。納得いかん。 121 尾上商工部長 確かに民間がオフィスビルを建設するというのは非常にその後の立地の見込みといいますか、確定がないとリスクが大きくて建設は困難だというのは私どもも考えております。  そういう意味でも、まず県、市で今回、出島地区のオフィスビルを建設することで、先行事例という形で実際に立地するところまでの状況を見ていただくことで、次の民間投資へつなげていきたいという思いもありまして、この前の条例改正の議案を上げさせていただいたというところでございます。  すみません、全くないわけではないんですが、まずは県、市でしっかりやらせていただいて、それを民間に波及させていくという方向で進めさせていただければと思っております。  以上です。 122 板坂博之委員 ないわけじゃないですがという話ですから、ないわけじゃあります。絶対ないです。ないって。考えてみんね。どこにあるね、そんなのが。考えてみんですか。企業立地のところに、いや、こっちに来てくれますか、そしたら自分のところがビル建てますよって、何年かかりますか。そんな無茶なこと言うたらいかんさ、あんたたちは。そして、これは県との約束でしょう。15%の建設費はみらんといかんのでしょう、当然ね。これは先の話でしょうけど、条例つくる必要ないじゃないですか、これは。こうこうですから、県がここまで見ていますから、市もここまでどうしても見らんと話がつかんかったんですよと、何とかしてくださいと正直に言うてくれれば、やかましゅう言われても黙って通っとっとですよ、これは。  今回、どうしても納得いかん、第42号議案が否決になった。そしたらこれ、15%の建設費を消してきとるじゃないですか。いつ上げるんですか、これはそしたら。 123 尾上商工部長 前回の条例改正と補助金交付規則に基づく要綱については否決をされました。私どもの説明が不十分だったと思っております。そういう意味では、いろいろご指摘を受けた内容、課題をしっかり整理した上で、改めて皆様方のご理解がいただけるということになりましたら、改めて上げさせていただきたいと考えているところです。 124 板坂博之委員 もうこれ以上言いませんけどね、余り議会を軽視しちゃいかんですよ。ごまかしごまかしやもん。まあ頑張ってください。 125 井上重久委員 債務負担行為での議案上程と。まさに板坂委員言われるとおり。民間が本当にビルを建てるわけなかですたい。ああいう設定期間、条例は否決しましたので、条例否決の関係についても今後の対応、本当に必要性があるのかないのか。で、リスクの問題。で、設定期間の関係。そういうとは議会の意見を聞いて、また改めて相談をするという考え方を示されました。本当にこれば頭から持ってくれば、別にどうってことはないわけですよ。これは企業立地せんばいかんわけですから。ただ、議会に対する説明の仕方、手順の進め方、企業立地の条例のときに、もう私は質疑しましたので言いませんけれども、やはり今の見解もないですよ。私は本当に、もうちょっと素直にしておけば、きちんと対応できるんじゃなかかなという中身なんですよ。本当に私は民間がこの3年間でオフィスビルを建設する可能性があるのかどうか、そこだけ確認をしておきたいと思います。そして、今そういう商談があるのか。 126 尾上商工部長 民間でのビル建設の可能性というお話でございますが、私どももなかなか単独ではそういう情報等も入っていませんので、現在、金融機関とは企業誘致に関しては連携協定を結んでおります。そういう意味では、地場の企業がお持ちになっている用地についての活用の計画の可能性があるとかないとか、そういったお話。それと、新大工や浜町で進んでおります再開発事業、こういったところでの可能性を探るということもありまして、ああいう形で、まずは県、市がこういう形で先行事例を示すことで次につながっていくような効果を促していきたいという思いもございました。  そういうリスクの部分が間違いなくタイミングがきっちり合えば、企業の立地が先に決まって、その企業のために建ててくださる民間のビルを建設していただく事業者の方が出てくるということを前提に、我々としては、金融機関等との連携も強化しながら、その対応をしていきたいと考えている次第でございます。  以上です。 127 井上重久委員 金融機関との企業立地の協定は理解をするところです。ただ、民間ビルの関係、今、再開発、前回の条例改正のときに私は言いましたよ。新大工、それは浜町、10年先の話でしょう。あるいは8年先の話でしょう。できるわけないですよ。  それと、私はどうできるのかなと期待を持ったのが、長崎県の金融バックオフィスセンター構想2020の中に、そういう方向性が示されているのかな。そして、その方向性に沿って今、交渉がされておるのかな、そこら辺があったもんですけん、ちょっと確認をしたんですよ。 128 米倉商工部理事 長崎県の金融バックオフィス構想の中でも、2020年までに2,000人の雇用をするということで、合計4,000坪ぐらいのフロアが必要ということで、その中の一環として、財団を通じてこれだけの規模を建設するということで、しっかりと計画の中に入っている状況でございます。  以上です。 129 五輪清隆委員 初日、条例改正が否決をされて、今回、私が一番おかしかて思うのは、通常、こういう委員会の中で差しかえとか、それについては一部数字の間違いとか、そういうとが普通なんですね。これを比較したときに、条例改正で否決をされた内容を削除しています。民間とかそういう関係。このことについて、まさに先ほどありましたように、条例が通ってから、このことを含めて通るだろうという、そういう気持ちなんですよね。  私は今回、条例が否決をされてあれば、やっぱり本音は、出す必要はないんですよ。関連しているわけですから。条例が通って、こういうことで民間でやっていこう、含めて、何もなければ、そのままの状態でしたから、こういう出し方自体、私はおかしいと思っています。ですから、今回、いろんなことを含めて話をして再度差しかえたんでしょうけど、やはり先ほどからありますように、こういうことについては、やっぱりいろんな意味で前広に言わんと通らんということですよ。  何で今回、このようなことを含めて、差しかえ文書を含めて最初からできなかったのか。このことについて、どう思っていますか。 130 尾上商工部長 企業立地奨励条例の改正とオフィスビル建設への補助の分と、このオフィスビル建設への貸付金というのは、確かに底辺の部分といいますか、補助金を交付するという面ではつながってはいたわけですけれども、まず長崎県と市がこういうビルを建てるということを、どうしてもその中で一番緊急度、必要性があるということで、また、この県、市の負担の割合については、ぎりぎりまで交渉の中で決まらなかったということがありましたので、平成28年度当初ではなくて、平成28年度の補正の第1号という形で上げさせていただいたということです。  当然、条例と要綱が可決をされると、これに伴って補助も我々としては出したいと思っておりましたが、ああいう形で委員会で否決をしていただきましたので、私どもとしては、それを除いた部分で、まず県、市でオフィスビルをどうしても今、建てないと、今、抱えている案件に対応することができないということもありまして、これだけはお願いをしたいということで、改めて提案をさせていただいたという次第でございます。  以上です。 131 五輪清隆委員 やっぱりそれだけ見直しをするならば、いろんなことを含めて、やはり委員会に出すときに慎重にせんばいかんと思っていますよ。ですから、今回、否決をされた条例について、今後どういう形でするかわかりませんけど、このことについて否決をされましたから、今後どがんふうに考えていますか。若干ちょっと感じます。
    132 尾上商工部長 企業立地奨励条例とオフィスビル建設補助金の要綱については、否決をしていただきましたので、私どもとしては、そのときにいろいろとご議論がありました課題等、それから、リスク管理の部門と設定期間の問題、こういったことについても、種々ご指摘をいただきました。設定の期限については、当初、3年としておったのは、現行の企業立地奨励条例の期限がやはり5年間で一旦失効するような形にしておりましたので、3年という残りの企業立地奨励条例の期間に合わせて、実際にまだ当時、オフィスビルができていなければ、さらに延ばすということも視野に入れての設定でございましたけれども、いろいろなご指摘をいただきましたので、改めて課題をもう一度整理をさせていただいて、次の議会に上げられることができるように対応させていただければと思っております。  以上です。 133 平野 剛委員 11月ぐらいに新聞に載ったときに、あのとき記事の中で、県、市負担という話が載っておって、市も負担するのかと、そんな話は聞いていないぞというようなところで説明を求めたところ、そのようなオフィスビルを建設する計画があるのは存じ上げていましたと。ただ、費用負担については一切話し合いをまだしていませんというようなことの説明でした。新聞記事のほうでいかにも長崎市も負担するようなことは書いていますけれども、そのような話し合いはまだ一切していませんというような報告だったんですね。  ところが、今回このような議案が上がってきて、県主導でこういった計画がなされていった中で、最終的に県、市折半と。50%は長崎市が払ってくださいよと。一定市民税とか固定資産税が長崎市に恩恵があるということで入ってくるのはわかるんですけれども、折半というところにおいて、どうして折半なのかというところをご説明していただいていいですか。 134 尾上商工部長 今回、オフィスビルを建設した後の効果という意味では、今、平野委員がおっしゃったように、固定資産税を含めて、まず雇用が発生するということ。その雇用の果実ということで市・県民税であるとか、あるいは消費に回った分が回り回って地域経済へ波及する効果、こういったものも含めて、県と市は応分にその負担、同じ効果を得ていくという中では、やはり県、市が2分の1ずつ負担をするというのが基本原則ではなかろうかということで県のほうからもお話をいただきました。私どもも、いろいろこの中では県のほうは土地を無償で貸し付けをするとか、県のほうも応分の負担以上にやられているというところはございますけれども、そういう中では、基本は貸付金の分について2分の1ずつ負担をすることで、まずはビルを完成させようということで考えたという次第でございます。 135 平野 剛委員 折半、半分ずつの負担になるような話を県が主導していく中で、11月のときに、そのような話はしていないと言って、県が後から長崎市は半分するはずだぐらいの感じで進めていくのかなっていうのが、ちょっと疑問なんですね。その後の話で、折半ということで納得されたというところで、こうなったんでしょうけれども、それの経緯も含めて、何となく疑問が残るんですよ。そういった話になったときには応分、折半の負担になりますよみたいな下話があったもとで進んでいったんじゃなかろうかなとかいうところも思うところもあって、本当にあれ以来、こういったふうな話が急遽進んでいったのかというところは疑問が残るところで、やはり今さら、もう決まった話なんで、ここについてはとやかく言うことはないんですが、やっぱりそれらの経緯も含めて、突然補正予算で上がりましたというんじゃなく、途中の経緯を含めて、やっぱり説明の部分があってもよかったのかなと思います。  もう一点、これは貸し付けるということは、当然返済していただくんですよね。貸し付けのことは書いておっても、貸し付けの期間だとか返済の計画等は一切何も載っていないんですが、その辺はどうなっていらっしゃるんですか。 136 米倉商工部理事 貸し付けの返済計画なんですけれども、県、市合わせて31億円という借り入れをいたします。平成29年の9月ごろ完成して10月ぐらいから。  すみません、資料の2ページの真ん中ほどに、一応(1)のイですね、長崎市の支援額として15.5億円で、返済期間は3年据え置きで26年間で払うということで、3年据え置き後に23年間で支払いが完了するということで考えております。 137 堤 勝彦委員長 ほかありませんか。〔「何もなかったら、ちょっと委員長、お願いですが」と言う者あり〕はい。〔「ちょっと委員だけで協議をさせていただきたいんですが。理事者に出ていただいて」と言う者あり〕はい、わかりました。  暫時休憩します。           =休憩 午後2時54分=           =再開 午後4時14分= 138 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  ほか質疑等ありませんか。  それでは、質疑を終結します。  討論に入ります前に、理事者交代のため暫時休憩します。           =休憩 午後4時14分=           =再開 午後4時15分= 139 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  これより第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会へ付託された部分に対する討論に入ります。ご意見はありませんか。 140 平野 剛委員 ただいま議題となっております第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち本委員会に付託された部分について、明政クラブを代表して賛成の立場から意見を申し上げます。  まず第6款農林水産業費において、ことし1月に発生した雪害における農業被害の援助の予算が上がっておるところです。今後も農業被害者のご意見を聞きながら、さらなる支援を充実していただくよう求めたいと思います。  また、第7款商工費において、県が建設するオフィスビルに対する貸付金の予算が計上されておるところです。この予算につきましては、今後、長崎市の雇用を一定充実させるものでありますし、その予算につきましては、県、市折半という約束の中の予算でありますので、一定理解し、認めるということで、賛成の意見とさせていただきます。  なお、結果によりましては、附帯決議案を用意しておりますので、後ほど委員長において取り計らいのほどよろしくお願いします。 141 井上重久委員 ただいま議題となっております第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」について、まず第6款農林水産業費につきまして、本日、論議をしました陳情第1号の中で、平成28年1月、大雪低温による農作物被害対策に関する陳情におきまして、種々論議をさせていただきました。当面する緊急的支援あるいは中長期的支援も含めて、生産者、JA、行政、十分な協議を行って、農業生産者の担い手、あるいは後継者、農業を継続したい、農業をやってみたい、こう思えるようなことを、ぜひ検討をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。  また、第7款商工費におきましては、第42号議案「長崎市企業立地奨励条例の一部を改正する条例」を否決いたしました。その主な内容につきましては、先ほど論議いたしましたように、昨年11月議会での若干の説明はありましたが、長崎県あるいは長崎市あるいは産業振興財団含めて、この三者の連携をやっぱり十分行う必要があると思いますし、議会に対する予算上程の仕方、あるいは説明不足もあったものと思います。当然、企業立地、雇用の関係につきましては、私たちも大いに期待をするところでありますので、そういう意見も交えまして、賛成の意見とし、私の市民クラブを代表しての討論といたします。  以上です。 142 堤 勝彦委員長 先ほど平野委員からご提案がありました附帯決議につきましては、あくまでも可決された議案に対するものでありますので、本議案の結審後にその取り扱いをお諮りいたします。  ほかありませんか。  討論を終結します。  これより採決いたします。  第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会へ付託された部分について、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 143 堤 勝彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  暫時休憩します。           =休憩 午後4時20分=           =再開 午後4時21分= 144 堤 勝彦委員長 委員会を再開いたします。  第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」について、平野委員外5名から附帯決議案が提出されております。案文はお手元に配付しております。  それでは、提出者の平野委員からの附帯決議案の説明を求めます。 ──────────────────────────                   平成28年3月7日 環境経済委員長  堤  勝 彦 様               提出者             環境経済委員 平野  剛               賛成者             環境経済委員 五輪 清隆                 同  板坂 博之                 同  福澤 照充                 同  山崎  猛                 同  奥村 修計  第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1 号)」のうち、環境経済委員会に付託された部分に対する附 帯決議について  上記の附帯決議案を、別紙のとおり提出します。 …………………………………………………………………… 「別 紙」    第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第    1号)」のうち、環境経済委員会に付託された部分に    対する附帯決議(案)   本補正予算は、オフィス系企業の誘致に際して、著し  く不足しているオフィスフロアの確保のため、公益財団  法人長崎県産業振興財団が行うオフィスビルの建設に  対し、必要となる資金の一部を貸し付けることに伴い計  上されたものである。   本事業は、「長崎金融バックオフィスセンター構想  2020」に掲げるオフィス系企業の誘致を推進することを  目的として、その建設費を県市で支援するものであり、  整備によりオフィスフロア1,700坪程度が確保され、850  人の就業が可能となることから、事業の必要性は理解す  るものである。   また、本件については、昨年12月の新聞報道で明らか  になり、その後の本委員会での所管事項調査においては、  「長崎金融バックオフィスセンター構想2020に伴って、  オフィスビルをつくりたいという話は聞いていたが、事  業費や本市の負担等の詳細は、現時点では県から話はあ  っていない。」との答弁がなされていた。   しかしながら、本定例会における関連議案の審査にお  いて、十分な説明がなされず否決されたことを受け、本  議案においても、委員会提出資料を急遽差し替える事態  となったことは、議会を軽視したものであり、誠に遺憾  である。   よって、理事者においては、重要な案件については、  適切な時期に説明を行うなど、議会との信頼回復に努め  るよう、強く要請する。 ────────────────────────── 145 平野 剛委員 第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」のうち、環境経済委員会に付託された部分に対する附帯決議として趣旨説明を行います。  本補正予算は、オフィス系企業の誘致に際して、著しく不足しているオフィスフロアの確保のため、長崎県産業振興財団が行うオフィスビルの建設に対し必要となる資金の一部を貸し付けることに伴い計上されたものであり、850人の就業が可能となることから、事業の必要性は理解するものであります。  しかしながら、本定例会における関連議案の審査において十分な説明がなされず否決されたことを受け、本議案におきましても、委員会提出資料を急遽差しかえる事態となったことに対して、理事者におかれましては、重要な案件については適切な時期に説明を行うことを強く要請するものであります。  趣旨説明は以上であります。よろしくご賛同のほどよろしくお願い申し上げます。 146 堤 勝彦委員長 これより附帯決議案に対する質疑を行います。
     それでは、質疑を終結いたします。  次に、討論に入ります。ご意見はありませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第68号議案「平成28年度長崎市一般会計補正予算(第1号)」に附帯決議を付することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 147 堤 勝彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、附帯決議を付することに決定いたしました。  ただいま附帯決議を付することに決定いたしましたが、その取り扱いについて、2つあります。  1.本会議での議決の対象とせず、委員会審査報告に附帯決議を添付し、委員長報告の中で附帯決議を付された旨及びその概要を報告する取り扱いが1つと、もう1つが、2番目に、議会の機関意思として決定するために、議員3人以上が新たに附帯決議案を発議して本会議で議決する取り扱い、この2つがございますが、いかがいたしましょうか。 148 板坂博之委員 委員長報告の中に入れてもらって、それでよろしいんじゃないでしょうか。 149 堤 勝彦委員長 ほかご意見はありませんか。  それでは、お諮りいたします。  附帯決議の取り扱いについては、本会議での決議の対象とせず、委員会審査報告書に附帯決議を添付し、委員長報告の中で附帯決議が付された旨及びその概要を報告する取り扱いとすることにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 150 堤 勝彦委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本附帯決議はそのように取り扱うことにいたします。  これをもちまして、本日の環境経済委員会を散会いたします。  次回の委員会は、あす午前10時から当委員会室で開会いたします。           =散会 午後4時25分=  上記のとおり委員会会議録を調製し署名する。  平成28年5月17日  環境経済委員長    堤 勝彦 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...