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  1. 長崎市議会 2010-12-24
    2010-12-24 長崎市:平成22年文教経済委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前10時15分= 筒井正興委員長 出席委員は半数以上であります。ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  なお、本会議におきまして報告がありましたように、久米 直議員については当委員会から厚生委員会へ所属変更となっておりますので、ご了承ください。 〔座席の指定について、次のとおり決定した。〕 ┌───────────┬───────────┐ | 筒井 正興 委員長 |浦川 基継 副委員長 │ ├──────────┬┴┬──────────┤ | 毎熊 政直 委員 │ | 野口 達也 委員 │ ├──────────┤ ├──────────┤ | 小森あきと 委員 │ | 井上 重久 委員 │ ├──────────┤ ├──────────┤ | 桑原 善弘 委員 │ | 吉村 正寿 委員 │ ├──────────┤ ├──────────┤ | 久 八寸志 委員 │ | 牧山  隆 委員 │ ├──────────┤ ├──────────┤ │          │ | 重橋 照久 委員 │ └──────────┘ └──────────┘
    〔審査日程について協議した結果、別添の「審 査日程」のとおり、審査することに決定した。〕 2 筒井正興委員長 それでは、議案審査に入ります。  第139号議案「平成22年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。 〔審査の方法について協議した結果、原則とし て各項ごとに理事者からの説明を受け、質疑を 行い、説明・質疑がすべて終結した後に、討論・ 採決を行うことに決定した。また、審査の順序 については、別添の「歳出審査早見表」のとお り進めることに決定した。〕 3 筒井正興委員長 それでは、第6款農林水産業費第1項農業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 4 溝口水産農林部長 それでは、説明をさせていただきたいと思っております。  今回の補正予算につきましては、緊急経済対策にかかわるもので、国の補正予算に伴う地域活性化交付金を活用したものが中心となっております。  お手元の予算説明書の32ページから33ページをお開きください。  第6款農林水産業費第1項農業費についてご説明いたします。  第3目農業振興費において、有害鳥獣対策費として342万円を計上しております。これは有害鳥獣の侵入を防止するため、ワイヤーメッシュさくやネットなどを設置、貸与するための資材を購入するものでございます。  次に、外海ふれあい農産加工所維持補修費として130万円を計上いたしております。これは施設の安全性等を向上させるため、同施設内の出入り口や倉庫の一部を改修するものでございます。  次に、第4目土地改良費において、農道維持補修費として1,000万円を計上いたしております。これは農道の機能保全等のために、農道中尾線ほか2路線の舗装などの補修を行うものでございます。  続きまして、予算説明書の68ページから69ページの繰越明許費明細書をお開きください。  第6款農林水産業費第1項農業費第4目土地改良費農道維持補修において、補正予算額1,000万円のうち700万円について、国の1次補正に伴う緊急経済対策事業が年度内に完了しないため、翌年度に繰り越すものでございます。  詳細につきましては、お手元の委員会資料に基づきまして、それぞれ担当課長より説明させますので、よろしくお願いいたします。 5 中嶋農業振興課長 それでは、水産農林部のほうから提出をさせていただいております委員会資料の1ページをごらんいただきたいと思います。  第1項農業費第3目農業振興費についてご説明をいたします。  まず、1ページ、有害鳥獣対策費として342万円を計上しております。これは概要に記載のとおり、緊急経済対策として地域活性化交付金を活用し、ワイヤーメッシュさく電気牧さく器などの有害鳥獣対策の資材を購入し、農家などへの貸与などを行うことで、農業被害及び生活環境被害の防止を図ろうとするものでございます。  事業内容に記載のとおり、ワイヤーメッシュさくやカラスの捕獲箱などの購入を予定しております。資料の下のほうに購入資材の写真を載せておりますので、ご参照ください。  引き続き、2ページをごらんいただきたいと思います。  外海ふれあい農産加工所維持補修費として130万円を計上しております。概要に記載のとおり、同じく緊急経済対策として、外海ふれあい農産加工所の一部を改修するものでございます。  現状においては加工所は、入りますとすぐに、加工所のフロアとなっております。フロアへの風やほこりの入り込みを防ぎ、衛生面での向上を図るため、入り口に1坪程度の風除室を設けようとするものでございます。  また、隣接する倉庫につきましても、ひさし及び換気扇などを設置し、機能改善を図ることとしております。  3ページには位置図と全景写真及び施設の概要を記載しておりますので、ご参照いただきたいと思います。  私からの説明は以上でございます。 6 田中農林整備課長 委員会資料の4ページをお開きください。  第1項農業費第4目土地改良費農道維持補修費1,000万円についてご説明いたします。  この事業は、国の補正に伴う地域活性化・きめ細かな交付金を活用して農道の改修を行うもので、事業内容は資料記載のとおり、農道中尾線を初め木場線、小田平線の舗装や側溝などの改修を行うものです。  事業費は1,000万円で、早期発注を考えておりますが、年度内の執行が困難であるため、700万円を繰り越すこととしております。  5ページに3路線の位置及び現況写真をつけておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。 7 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。 8 野口達也委員 農業振興費の中の有害鳥獣対策費でちょっとお尋ねをします。  ワイヤーメッシュさく、それから電気牧さく器等が新たに購入をされるということですけれども、この貸し出しの仕方、これは従来みたいにやるのか、どのようにやるのかお尋ねをしたい。  それから、このワイヤーメッシュさくについても個人なのか、約3キロの長さですたいね、これについて政策的にどこかやるのか。  それともう一つ、カラスの捕獲箱が一式とありますけれども、これは初めて出てきたんじゃないかなと僕は記憶するんですが、どのような形でやるのか、一式というのは1カ所のみやるのか、どのような形でやるのか、この3点、まずお尋ねしたいと思います。 9 中嶋農業振興課長 この資材につきましては、まず第1点目、貸し出しでございますけれども、貸し出しはこれまでと同じように、農業者の方が3戸以上で、団体で一応申し込んでいただくというようなこと、それから、生活環境被害の中では、自治会あたりで代表の方に申し込んでいただくというような方法をとりたいというふうに思っております。  2点目の、これは決まった場所があるのかということでございますけれども、特にどこということでは想定はございません。今も相当貸し出しの要望がありまして、幾らかの在庫もかなり少なくなっておるというような状況の中で、平成23年度の前倒しというような形で、今回購入をさせていただくということでございます。  3点目のカラスの捕獲箱ほか一式、これはカラスの捕獲箱は前回も3箱、移動式のカラスの捕獲箱というのを購入しております。今までイノシシなんかの箱わなをご紹介しておったんですけれども、今回カラスのほうもちょっと紹介しようということで載せております。  あわせてイノシシとかシカ、それから小動物の捕獲箱もこの中に、一式という中には含まれて、買うというふうに考えております。  以上でございます。 10 野口達也委員 電気牧さく器ワイヤーメッシュさく等についても、その自治会の代表の方、また3戸以上の団体ですかね、そちらのほうに貸し出すということですけれども、例えばこれまでどおり、電気牧さく器なんかはJAなんかに委託をされていましたよね。委託というかお願いをして、そういう形もとるわけですかね。 11 中嶋農業振興課長 それは以前と変わりなく、電気牧さく器につきましては、農協のほうで取りまとめをしていただきまして、農協のほうから市に要望するような形をとりたいというふうに思っております。  以上でございます。 12 毎熊政直委員 これ、きめ細かな交付金ということで、財源の内訳をちょっとお尋ねしますけど、まず、これは今回の緊急経済対策、国の有利な財源ということで受けられました。まず、交付金と一般財源の比率、これはルールでこのようにそれぞれ決まっているんですか。まず第1点目、それをお尋ねします。 13 中路水産農林総務課長 今の財源の件ですけれども、きめ細かな交付金につきましては、県の支出金とか地方債等がない場合は、全庁的に、ほかの財源がないものについては、今後の事業費とか不用額を勘案しまして、全庁的に64.88%を充当しております。  以上でございます。 14 毎熊政直委員 わかりました。それとですね、まずこの緊急経済対策、どれを見ても、いずれしなければならないことだと思うんですよね。水産農林部の中で今回この事業を出してこられたということは、もう前々からやっぱり水産農林部の中では、これは重要な課題だと、優先順位を今回つけて、こういう事業を先に出してきたというふうに解釈していいわけですかね。 15 中路水産農林総務課長 今回のこの交付金の事業につきましては、国のほうの補正が決定した時点で、各部局のほうに財政課を通じまして事業の提案の依頼がありまして、全体的には17件の事業を提案したんですけれども、そのうちから8件が採択をされたということで、それぞれありますけれども、平成23年度の当初に上げるような予定の分もありますし、今回の有利な財源を活用して、今まで修繕等できなかった分を修繕しようというものもあります。  以上でございます。 16 毎熊政直委員 最後にしますけどね、これ17件水産農林部では要望されたと、そのうち8件ですか、採択されたということのようですけど、結局、各部もともと財政のほうから、水産農林部にはこれだけの財源振り分けですよということじゃなくて、その中身を見て決められたというふうなことですかね。そこら辺はそのような解釈でいいんですか。 17 中路水産農林総務課長 各部局のほうから提案した事業について、財政課のほうで事業の優先度とか緊急性を勘案されて、決定されたものでございます。  以上でございます。 18 吉村正寿委員 1点お伺いします。  農道維持補修費1,000万円のうち300万円は今年度支出します、700万円は次年度に繰り越しですよというお話なんですけれども、間に合わないというお話だったんですけれども、具体的にどういう手続が間に合わないので、この700万円を繰り越すのか、ご説明をお願いします。 19 田中農林整備課長 契約そのものにつきましては、年度内に契約をいたしまして、前払い金相当分、約3割でございますけれども、支払いをいたします。引き続き、工事のほうは年度をまたがってやるということで、700万円の繰り越しをお願いしているところでございます。  以上でございます。 20 吉村正寿委員 実際工事がもう年度内に終了しないということですね。普通、でもですよ、この100メートルぐらいの舗装とかですよ、結構早いと思うんですよね。その前、後、いろいろ手続があったとしても、終わらないんですかね。どうなんですかね。 21 田中農林整備課長 年明けてからの契約になりますので、事前の準備とか、材料の手配、それから検査、工事の関係とかあわせますと、やっぱり年度内の工事完成というのは、ちょっと無理でございますので、繰り越しをさせていただいております。  以上でございます。 22 吉村正寿委員 ありがとうございました。できれば一遍にどんと広く薄く出したほうが、その方向ではあると思うんですけれども、特に舗装なんてのは、やる業者は決まっているんですよね。ばらばらに発注したとしても、舗装する業者って、長崎では何社かに決まってしまっているんですね。そういう意味では、舗装に使うのがどうかという部分も疑問点としては残るんですけどね、ただ、きちんと道路の表面をしておかないと、いろんな事故につながるというようなこともあるので、舗装は大切になさっているんでしょうけれども、その舗装業者にある意味集約されるという工事じゃなくて、もっと広く、同じ建設、土木の工事の中でもいろんな業種にまたがるような、そういう発注の仕方をしていただければなというふうに思います。  以上です。 23 小森あきと委員 先ほどから緊急経済対策としての補正予算という位置づけになったときに、優先順位がどうだったのかというような話がありましたけれども、私はやっぱりこの地域活性化交付金ですか、これを今回全く新規事業はないですよね。まだ審議に入っていない項目もありますので、わかりませんけど、やはりこういう交付金事業をやられるときに、継続事業で前倒し発注というのも確かにわからないことはないんですけど、やはり、かねてから経済活性化という名目がついている予算に対しては、もう少しダイナミックな、何かそういう事業がなかったのかなという気がしてならんのですが、その辺については、考え方として成立が11月26日か27日だったと思うんですけれども、それから1カ月間の中で、ばたばたと事業を選択して、予算を組んだという一つの流れはわかるんですけど、もう少しこういう交付金のダイナミックな活用事業というのはなかったんでしょうね、部長、どうなんですか、その辺。 24 溝口水産農林部長 委員おっしゃるとおり、私どもの部局の中では、農業者への支援補助とか、そういったものが大体メーンになってきております。一般的な経済対策費として、例えば工事とか委託とか、いろんなものをやる内容を見ると、やはり林道とか農林道関係ですね、そういうのが一番手短でいいんじゃなかろうかというふうな考えもあって、部分的にはそれも入れさせていただいておりますし、あとはどうしても経済対策といっても、やっぱり市民に直結した事業でないと、非常によくないのではなかろうかということもありまして、これは前倒しになりますけれども、今非常に問題になっております有害鳥獣を少し充実させたいということもありまして、今回このような内容になったということでございます。  以上でございます。 25 小森あきと委員 17事業か18事業を一応出して、そのうちの7つか8つかという話でしたけど、やはり先ほど部長が言われたように、そういう有害鳥獣対策を徹底してやるんだというふうな話であれば、やはりそこに予算を集中するとか、満遍なくいろんな形で振り分けるという考え方も、確かにわからないこともないんですけど、そういうやり方もあったんじゃないかなというふうにも思います。これが地域の活性化に、経済を含めた活性化ですよね、恐らく、円高デフレ対策ですから。地域の経済が疲弊するんじゃないかと。  特に今また円高の中で、若干原油高というのもございます、出てきています。例えば、これは来年度、12月、1月、2月がですね、燃油がどうなるかというのも当然危惧しないといけない時期に、昨日はWTIの原油が1バレル90ドルを超しましたよね、ですから、そういう先物ですけれども、そういうものも一つは視野に入れた形のものというのも、やはり少し入れてもよかったんじゃないかなという気もしているんですけれども、活性化交付金事業としてですね、燃油対策とか、そういうものについては今のところ入れていないですけど、どうなんですかね、燃油の問題についてはまた再燃しそうですよね、2年数カ月前の話が。この辺も一つは視野に入れておくべきだと思うんですけど、そういう対策については、今のところ全くないと思いますけれども、どうなんですか。 26 溝口水産農林部長 今おっしゃるとおり、来年度のお話につきましても、そういった面も加味して、いろいろ検討を加えているところですけれども、今回、今おっしゃったように、有害鳥獣対策についても全面的にもう少し大きくできないかというお話もございました。ただ、来年度といいますか、今現在そういう有害鳥獣の問題が非常に大きな問題になっておりまして、全国ですけれども、100億円程度、重点的に出すというふうな施策が現在打たれております。それについてどうしようかということで、今、内部の調整をやっている段階で、そのときになれば、それはそれとして十分に対応できるような体制をとっていきたいということが一つあります。  今回はとりあえず緊急ということもございまして、もう一日一日が、やっぱり住民の皆さんたちからの要望、苦情がたくさん出ておりますので、それに対応できる程度の品物をそろえておこうじゃないかということで、こういうような金額をお示ししているということでございます。  以上でございます。 27 小森あきと委員 今回、農林水産関連の補正予算が1億1,230万円ですか、全体が21億円。これについては確かに10%ないんですよね、21億円、5%ぐらいですよね。枠としては、農林水産関係は別に地域活性化には貢献しないのかなというふうな感じの額なんですけど、額としては、これである程度満足されているんですかね。 28 溝口水産農林部長 実はもう3年ほど前から、この経済対策についてはいろんな施策を打ってきております。そういった中で、実は昨年度からいろんな形で事業をしておりますので、今回については17ぐらい出していたんですけれども、いろんな緊急性を考えると、今回はこの程度で施行したいというふうな結果になったということでございます。  以上でございます。 29 筒井正興委員長 よろしいですか。ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第6款農林水産業費第2項林業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 30 溝口水産農林部長 お手元の予算説明書の34ページから35ページでございます。  第6款農林水産業費第2項林業費についてご説明いたします。  第4目林道管理費において、林道維持補修費として1,000万円を計上いたしております。これは林道の機能保全等のために、林道加勢首線ほか2路線の舗装などの補修を行うものでございます。  次に、第5目林道建設費において、補助事業でございます林道開設事業費権現線として3,000万円を計上いたしております。これは国庫補助である道整備交付金の追加配分に伴いまして、林産物の搬出等のための林道開設として、事業の進捗を図るものでございます。  次に、第6目市民ふれあいの森費において、市民ふれあいの森維持補修費として500万円を計上いたしております。これは市民の森ほか2カ所に設置している、老朽化した標識類及び市民の森に設置している遊具類の改修を行うものでございます。  次に、第7目いこいの里費において、【単独】あぐりの丘施設整備事業費として3,000万円を計上いたしております。これは同施設内の老朽化した合併処理浄化槽などの改修を行うものでございます。  続きまして、予算説明書の68ページから71ページの繰越明許費の明細書をお開きいただきたいと思います。  第6款農林水産業費第2項林業費第4目林道管理費の林道維持補修において、補正予算額1,000万円のうち700万円を、第5目林道建設費の権現線林道開設事業において、補正予算額3,000万円のうち2,100万円を、第6目市民ふれあいの森費の市民ふれあいの森維持補修において、補正予算額500万円の全額を、第7目いこいの里費あぐりの丘施設整備事業において、補正予算額3,000万円の全額を、それぞれ国の1次補正に伴う緊急経済対策事業及び国の追加内示に伴う事業が年度内に完了しないため、翌年度に繰り越すものでございます。  詳細につきましては、お手元の委員会資料に基づきまして農林整備課長より説明させますので、よろしくお願いいたします。 31 田中農林整備課長 委員会資料の6ページをお開きください。  第2項林業費第4目林道管理費、林道維持補修費1,000万円についてご説明いたします。  この事業も農道と同様、国の補正に伴う地域活性化・きめ細かな交付金を活用して、林道の改修を行うもので、事業内容は資料記載のとおり、林道加勢首線を初め現川線、大牧線の舗装、側溝、ガードレールなどの改修を行うものです。  事業費は1,000万円で、早期発注を考えておりますが、年度内執行が困難であるため、700万円を繰り越すこととしております。
     7ページには3路線の位置図及び現況写真をつけておりますので、ご参照ください。  次に、8ページをお開きください。  第2項林業費第5目林道建設費、【補助】林道開設事業費権現線3,000万円についてご説明いたします。  林道権現線は国の道整備交付金を活用して整備を行っておりますが、本年11月末に交付金の追加内示がありましたので、事業の進捗を図るため補正をお願いするものです。  事業内容ですが、全体計画延長は3,550メートルで、本年度につきましては通常予算2,880万円が101メートル、補正予算分3,000万円が100メートル、合計で201メートルを整備するもので、平成22年度末の進捗率は88%となっております。  なお、事業全体の完成につきましては、平成26年度末の見込みです。  事業費は3,000万円で、早期発注を考えておりますが、標準工期から年度内執行が困難なため、2,100万円を繰り越すこととしております。  9ページに権現線の位置図及び現況写真をつけておりますので、ご参照ください。  次に、委員会資料の10ページをお開きください。  第2項林業費第6目市民ふれあいの森費、市民ふれあいの森維持補修費の500万円についてご説明いたします。  この事業は、国の補正に伴う地域活性化・きめ細かな交付金を活用して、市民ふれあいの森に設置している老朽化した標識類35カ所、遊具類3カ所を改修するものです。  事業費は500万円で、早期発注を考えておりますが、年度内執行が困難であるため、全額を繰り越すこととしております。  11ページに市民ふれあいの森の位置及び現況写真をつけておりますので、ご参照いただきたいと思います。  続きまして、資料の12ページをお開きください。  第2項林業費第7目いこいの里費、【単独】あぐりの丘施設整備事業費3,000万円についてご説明いたします。  この事業は、地域活性化・きめ細かな交付金を活用して、あぐりの丘の老朽化した合併浄化槽及び井水ろ過装置を改修するものです。  事業内容につきましては、合併処理浄化槽につきましては浄化槽の膜分離ユニットの取りかえ、井水ろ過装置につきましては、井戸水をろ過する、ろ材、ポンプの取りかえなどを行うものです。  事業費は3,000万円で、早期発注を考えておりますけれども、年度内執行が困難なため、全額を繰り越すこととしております。  13ページに、施設の位置と現況写真をつけておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。 32 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。 33 吉村正寿委員 あぐりの丘施設整備事業費についてお伺いします。  2月議会の前だったと思うんですけれども、あぐりの丘で使用している水道料を教えてくれというお願いをしたところ、回答がございました。そのときに、近年上水道の使用料がふえているんですね。これはどういったことかということをお伺いしたら、散水用に使っていますと、水まきに使っていますと、上水をですね。いや、あそこは井戸水があるはずですよと、どうなっているんですかと言ったら、井戸がかれているんですとおっしゃったんです、そのとき、井戸がかれている。あぐりの丘には何本も井戸があるんですかね。まず、それから教えてください。 34 田中農林整備課長 井戸は1カ所ございました。 35 吉村正寿委員 そしたらですよ、そのかれている井戸に幾らろ過装置をつけても、水自体がないんだから、全く無駄ですよね。それか、井戸がかれていないんだったら、井戸がかれているんですというご説明は一体何だったんですかね、その説明をお願いします。 36 田中農林整備課長 今回のろ過装置につきましては、あぐりの丘の別の箇所に湧水、水がわいているところがございましたので、そこの水を活用するために、今回補正でろ過装置の計上をさせていただいております。  先ほどの井戸ですけれども、平成19年までは井戸を使っておりましたけれども、平成20年から井戸がれで井戸を使っておりませんので、今回の装置につきましては、かれた井戸に装置をつけるのではなくて、別の水源のところに、現在水がわいている部分について、ろ過装置をつけたいというふうに考えております。  以上でございます。 37 吉村正寿委員 そしたら、これ全然じゃあ違うじゃないですか。これ、井水のろ過装置と書いてあって、湧水と井水は僕でもわかります、違うのは。湧いている水と井戸水というのはですよ。この説明は、これ、今の井水のろ過装置の改修となっているじゃないですか。湧水だったら、新たに別なところにつけるのか、もしくはそこから引いてくるのかわかりませんが、その井戸に使う井水用のじゃないじゃないですか。 38 田中農林整備課長 新しく水源を求めたところにはポンプを置きまして、そこから、現在、ろ過装置がありますので、それを有効活用するために、そこに一回送りまして、そこの中のろ過装置のろ材をかえまして、それを使うということで、現在ある施設の改修ということで予算を計上しております。平成20年に井戸がれしたところにあるろ過装置を活用して、ろ過をさせていただくということで、予算を計上しております。説明が足らずに大変申しわけございませんでした。 39 吉村正寿委員 そういうふうに説明していただければわかります。わかりますけれども、自分が2月議会の前に調べてほしいと言ったことと全然違った方向で、この予算の使い方が出てきたので、お尋ねをしてみました。その結果、湧水をこの井戸水のほうに回して、この今ある施設のフィルターをかえて、水をろ過するという、丁寧なご説明だったら理解できるんですよね。その水をですよ、今度湧水のところから回したりするのにも、整備費かかると思うんですよね。そういうふうなのもすべて含まれている金額ですか。 40 田中農林整備課長 下のほうにポンプをつける金額もついております。  以上でございます。 41 牧山 隆委員 この緊急経済対策というふうな形で、それぞれ計上されているんですけれども、繰り越される額が結構多いですよね。そういう点で、年内に執行できるというところを、どういった努力がされたのか、その辺をもっと詳しく補足説明が必要じゃないかと思うんですよ。でないと、標識の改修であるとか、何か一、二カ月あればできるようなことなんかでも、もう何か次年度に繰り越してしまうというような感じが非常に強くて、緊急性が全然感じられないというところがあるんじゃないかなというふうに思うんですけど、繰り越されるところの説明をもう少し詳しく説明いただけないでしょうか。 42 田中農林整備課長 まず、工事につきましては、標準工期をとる関係上、どうしても年度内工期が確保できませんので、工事につきましてはほとんどが前払い金を払って、標準工期をとって、完成は次年度という形になっております。  それと、今の市民ふれあいの森の標識でございますけれども、製作に若干時間がかかりますので、そういうことで年度内完成ができずに、次年度繰り越しをさせていただいているということでございます。  以上でございます。 43 牧山 隆委員 一般的には、工事については標準的なそういったやり方をやるわけですかね。段階があるわけですね、いろいろ工事をするという場合にも。だから、緊急経済対策というんだったら、そういった日ごろとっているようなやり方ではなくて、緊急性がもっとあるんじゃないのかというふうに言っているわけですよ。だから、そういったところで、庁内の中で努力はどうだったんですかということなんです。 44 田中農林整備課長 工事につきましては、あらかじめ契約検査課のほうから、工事の発注のおおよその予定というのを出すようにと言われておりまして、それに基づいて契約検査課のほうも事前にそういう下準備をしているということで、庁内としては連携をとっておるような形でございます。  以上でございます。 45 毎熊政直委員 今のところはもう少し丁寧にですよ。というのは、わざわざ12月のね、もうお正月が差し迫ったところに、24日に臨時議会まで開いて、緊急経済対策のこの予算を議論しようということで、きょう開いたわけですよ。それは緊急性を要して、なるだけ早目に、年度内に予算を消化することによって、長崎市内の経済活性化を図ろうという意図でしょう。そしたら、今のような答弁では、やっぱり理解できないわけですよ。きょう開いたことによって、予算執行がどれだけ例えば早まるとかぐらいのね、例えばもう来年度8月ぐらいまでには、大体事業を全部完成させるような動きを庁内でやっていますよと、私どもはやっていますよというぐらいのきちんとした説明がないことには、これは、じゃあ2月議会でも別によかったんじゃないかという議論になってしまう。もう少しそこら辺は丁寧に説明をしてください。  そして、自分たちの事業は、例えば今言うように、来年度上半期でもう全部やり上げてしまうんだというぐらいの意気込みでやっているんだと、そういう覚悟までちょっとお聞きをしたいと思います。 46 溝口水産農林部長 説明、言葉足らずで大変申しわけございませんでした。今回の補正予算につきましては、補正予算の趣旨と申しますか、緊急経済対策だという趣旨を踏まえまして、予算成立後は速やかに契約をやってしまうと、事前のいろんな準備に対しても、先ほど課長のほうからも説明ありましたように、十分協議をしております。そういうことで、可能な限り年度内の発注を目指して、契約を速やかに済ませるということで、基本的には地元の中小企業とか零細企業に対してのきめ細かい仕事というか、早く契約できて、前渡金でも少しでも払えるかどうか、その辺を我々も努力をしたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 47 筒井正興委員長 ほかにございませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第6款農林水産業費第3項水産業費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 48 溝口水産農林部長 お手元の予算説明書の36ページから37ページでございます。  第6款農林水産業費第3項水産業費についてご説明いたします。  第3目漁港管理費において、漁港施設維持補修費として1,260万円を計上いたしております。これは漁港施設の安全対策のために、手熊漁港ほか3漁港の水路など、漁港施設の補修を行うものでございます。  次に、第5目水産センター費において、水産センター維持補修費として1,000万円を計上いたしております。これは同施設の老朽化した円型水槽の補修を行うものでございます。  続きまして、予算説明書70ページから71ページ、繰越明許費明細書をお開きいただきたいと思います。  第6款農林水産業費第3項水産業費第3目漁港管理費の漁港施設維持補修において、補正予算額1,260万円の全額を、第5目の水産センター維持補修において、補正予算額1,000万円の全額を、それぞれ国の1次補正に伴う緊急経済対策事業が年度内に完了しないため、翌年度に繰り越すものでございます。  詳細につきましては、お手元の委員会資料に基づきまして、それぞれの課長より説明させますので、よろしくお願いいたします。 49 白石水産振興課長 委員会資料の14ページをごらんください。  第6款第3項水産業費第3目漁港管理費の1.漁港施設維持補修費についてご説明いたします。  この事業は、補助事業の要件に該当しない管理者が行う維持管理の補修費であり、施設の老朽化や腐食または破損に伴い、利用者の安全対策のため、早急に整備が必要とされる既存の漁港施設の補修工事等を実施するものでございます。  事業予定箇所は、南風泊漁港の船揚場機械室と船揚台車、蚊焼漁港の浮桟橋、手熊漁港の水路、そして、出津漁港の漁港施設の舗装の5カ所で、事業費は1,260万円を見込んでおります。  15ページをごらんください。  まず、(1)南風泊漁港船揚場機械室補修費です。これは漁船を引き揚げるための斜路、船揚場に設置されました引き揚げ機の格納庫兼操作室です。昭和56年に整備されたものですが、外海に面し、波浪や強風の影響を受けることや老朽化によりまして、壁面に亀裂や浸食が生じて危険な状況にあるため、壁面を補修するものでございます。  次に、16ページの(2)南風泊漁港の船揚台車取りかえです。これは(1)機械室に格納されている引き揚げ機とセットとなって漁船を乗せて引き揚げるための台車ですけれども、車輪やチェーンの腐食が著しく、引き揚げ時に破損して、漁船が横転する危険があるため、台車を新たに製作し、取りかえるものでございます。  次に、17ページの(3)蚊焼漁港浮桟橋補修費です。これは漁獲物を陸揚げするための浮桟橋ですが、平成11年に設置されました。骨格である鋼材が、波浪の影響やさびなど腐食の進行によりまして亀裂が生じ危険なため、鋼材を交換するなど補修をするものでございます。  次に、18ページ、(4)手熊漁港水路補修費です。これは手熊漁港のかきどまり白浜海水浴場、小白浜に設置された雨水排水路ですが、大雨の際に山側から流れ込む雨水が、暗渠排水路部分でオーバーフローし、砂浜の表面を流れて浸食され、その都度地元住民と職員により砂浜の整地を行っております。  この抜本的な対策としまして、雨水のためますと余水吐き機能の集水ますを設置し、雨水を分散化させスムーズに排水するために水路補修、整備を行うものでございます。  最後に、19ページの(5)出津漁港漁港施設舗装補修費です。これは出津漁港の係船施設に隣接し、漁港利用者の駐車場として利用されている、昭和50年に整備された施設でございますが、老朽化や破損により、舗装表面がでこぼこの状態になっておりまして、利用に支障があるため、表面にコンクリートを敷設するものでございます。  以上、補修費の合計額は1,260万円で、財源内訳は資料14ページに記載のとおりで、地域活性化交付金、きめ細かな交付金817万5,000円、一般財源は442万5,000円です。今年度完成に努力してまいりましたけれども、不測の事態のために、前もって全額の1,260万円の繰り越しをお願いしようとするものです。  なお、前渡金につきましては、可能な案件については支出する予定でございます。  引き続きまして、水産センター所長からご説明いたします。 50 多良水産センター所長 続きまして、第3項水産業費第5目水産センター費、水産センター維持補修費につきましてご説明申し上げます。  委員会資料は20ページから22ページでございます。  この事業につきましては、緊急総合経済対策といたしまして地域活性化交付金を活用し、昭和62年度に整備をいたしました牧島町の水産センターの老朽化いたしました、主に生産する魚種のえさとなります植物性プランクトンを培養いたします円型水槽を補修しようとするものでございます。  事業内容といたしましては、円型水槽内に設置をいたしております既存のシートが破損し、漏水しておるため、海水や紫外線により強いFRPシートを張りつける方法により、水槽を補修するものでございます。  事業費は1,000万円を計上させていただいております。  事業費の財源内訳といたしましては、総事業費1,000万円のうち648万8,000円を地域活性化交付金で充当し、残りの351万2,000円を一般財源で支出するよう、予算計上させていただいております。  なお、今回の補正予算で計上させていただいております1,000万円につきましては、種苗生産の関係もございまして、年度内での執行が困難であるため、全額の1,000万円を繰り越そうとするものでございます。  この補修箇所につきましては、21ページに施設配置図、22ページに現状写真を掲載しておりますので、ご参照をお願い申し上げます。  説明は以上でございます。 51 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。 52 毎熊政直委員 ちょっと財源の中身をお聞きします。この漁港管理費と水産センター費、漁港管理費は国の緊急経済対策として、そして、水産センター費は緊急総合経済対策としてというふうに記載されておりますが、これは国からの財源の中身が違うんですか、補助率とかなんかが。 53 中路水産農林総務課長 申しわけございません。この委員会資料のつくり方として、20ページの分ですけれども、緊急総合経済対策と表記しておりますけれども、これは総合を誤って書いておりますので、その分を削除をお願いしたいと思います。制度自体は、対策の内容自体は全く同一のものでございます。  以上でございます。申しわけありませんでした。 54 毎熊政直委員 これ紛らわしいというか、何か財源の中身が違うのかなと思ってお尋ねしたんですよね、事業の内容で。じゃ、全く一緒ということですね。それならば、特に水産センターの22ページのこの写真を見せていただいたら、これは植物性プランクトンを培養するために使う水槽だという説明がありましたけど、これは早急に手を打たんといかんでしょう。そしておまけに、多分ね、こういう特殊な製品ですので、もう仕事をやれるところも絞られているだろうと思うんですよね。もっとこれは早く年度内でも、これは早くやるような手法はないんですか。 55 多良水産センター所長 この水槽につきましては、現在も漏水箇所を防ぎながら使わせていただいております。そして、現在もヒラメの稚魚の飼育を行っておりまして、そのためのえさとなります植物性プランクトンを培養しているという関係もございまして、ちょっと執行がですね、すぐにやる必要はあるんですけれども、なかなかすぐ執行ができないという状況でございます。  以上でございます。 56 小森あきと委員 関連なんですけどね、いわゆる繰越明許に1,000万円、これは来年度やるということでしょう。ということは、緊急経済対策という、そういう観点が全く剥奪されていますよね。それと、水産センターでこういう施設整備を仮にやらんといかんというのは、もう前もってわかっているんじゃないのかなと思ったんですよね。だから、こういう有利な交付金事業があるんだから、その交付金事業を使って今年度やろうやという、そういうストーリーであれば、私はわかるんですけど、何か予算をとにかく、とってつけとこうやという感じしか受けられないんですけどね。緊急経済対策というか、きめ細かな地域活性化という形の中の、本当にこの予算が組まれているように見えませんけどね。これ実際、前倒しでやるとかやらないとか、先ほどからずっと議論されていますけど、水産農林部だけじゃないと思うんですけど、ほかの所管の分はまだ審議も何もしていませんけど、やっぱりこういう形で補正予算を組むという意識がね、何か熱意が感じられない予算の組み方だなというふうにしか思えないんですよね。今年度中にやるんだという、そういう事業も何もないから、とりあえず予算を組んどこうかというふうにしか感じ取れないんですけど、どうなんですか。もう余りこういう話をしても、答えは出ないかもしれませんけど。 57 溝口水産農林部長 今回の補正予算の、私どももそうですけれども、基本的な考え方としては、一応15カ月予算として、平成23年度の当初予算の投資的な経費、維持補修費とか、そういったものを前倒ししてやるんだというふうなことで、一応考えております。当然切れ目のないように、早期発注という観点からも、年度間の切れ目のない発注を行って、経済的に少し活を入れるというふうな目的もございます。  先ほどからも繰り越しという話が出ているんですけれども、可能な限り年度内発注、発注は年度内にできるんですけれども、そういう地元中小企業も含めて仕事を発注できないかということで、中間払いに関しても、中間払いの前払い金制度というのもございますので、ある意味ではそういったことも活用しながら、地元に経済効果を与えたいというような考えでおります。  特に、この水産センターのタンクにつきましては、今6基あるタンクをずっといろんな回しをしながら使用しているということもございまして、我々としても早々にこれも補修を行いたいという希望もございましたので、今回改めて早期に発注を加えて、利用をしたいという考えから、発注しているものでございます。  以上でございます。 58 桑原善弘委員 15ページの機械室の外部のひび割れが写真にありますけれども、矢印が2つあって、下の部分、この斜めにずっと亀裂が行っておりますね。これは単なる窓際に鉄筋があって、これが腐食によって割れたと思うんですが、問題は、この右側の目地のところがどのくらいのあれか、現地を見んとわかりませんけれども、これは外部だけなのか、あるいは内部までかかっておるのか、その辺はわかりませんか。 59 白石水産振興課長 この施設は昭和56年に旧高島町のほうで整備されたものでございます。おっしゃられたように、右側の窓際のほうの亀裂も結構入っています。そして、また上のほうはそんなにないんですけれども、一定レベル確認をされております。ただ、実際するときに、もう少しどこまで必要があるのかということを見きわめて、措置をしなければならないだろうというふうに考えております。  以上です。 60 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前11時10分=           =再開 午前11時16分= 61 筒井正興委員長 委員会を再開します。  次の審査に入ります前に、商工部よりバイオラボ株式会社に係る告訴案件の不起訴処分について報告したい旨の申し出があっておりますので、この際、報告を受けることにいたします。  なお、各委員のお手元には、本件に関する資料を配付しておりますので、ご確認ください。
     それでは、理事者の報告を求めます。 62 川口商工部長 商工部に係る一般会計補正予算の説明の前に、バイオラボ株式会社に係る告訴案件の不起訴処分につきましてご報告をさせていただきたいと存じます。  長崎市企業立地奨励金を詐取したとして平成21年9月1日にバイオラボ株式会社代表取締役久木野憲司を詐欺罪で告訴しておりました。長崎地方検察庁から平成22年12月21日付で不起訴処分を行ったという旨の処分通知書が平成12月22日に送付されてきましたので、ご報告をいたします。  お手元のきょう配付させていただきました資料の中に処分通知書を添付させていただいております。長崎市といたしましては、平成21年9月1日付で長崎警察署に詐欺罪の告訴をいたしました。平成22年8月2日の日に、長崎警察署から長崎地方検察庁へ書類が送付されたという報告を受けました。それらの経過をたどりまして、さきに述べましたように、平成22年12月21日付をもちまして、長崎地方検察庁から不起訴処分の通知が参った次第でございます。詳細につきましてはお聞きすることができませんでしたが、検察庁のほうの担当検事からは嫌疑不十分と聞いております。  以上でございます。 63 筒井正興委員長 本件につきましては、ただいまの報告によりまして、ご了承をお願いいたします。  それでは、第7款商工費、第1項商工費のうち、商工部所管の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 64 川口商工部長 それでは、第139号議案「平成22年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」のうち第7款商工費、第1項商工費、第2目商工振興費についてご説明いたします。  お手元の予算説明書の38ページから39ページをごらんいただきたいと存じます。  第2目商工振興費におきまして、1.商業振興対策費(1)商店街魅力再発見事業費といたしまして1,140万円を計上しております。この事業は、マスメディアを使った情報発信や商店街の人たちがみずから案内人を務める(仮称)商店街めぐりツアー等々を実施いたしまして、商店街や地域の小売店の取り組み、また魅力などを市民の方々に改めて知っていただくと同時に、にぎわい活性化につなげようとする事業でございます。  次に、2.中小企業対策費(1)都市圏・海外販路開拓チャレンジ事業費といたしまして200万円を計上しております。この事業は、国内、また海外の流通業者を招聘いたしまして、食品製造業者の商談会等を実施するとともに、海外の商談をより効果的に行うためのセミナーを開催いたしまして、都市圏及び海外への販路開拓の機会を創出する事業でございます。  次に、3.単独事業でございますが、商店街賑わい整備事業費補助金として253万3,000円を計上しております。この事業は、省エネ化のため街路灯のLED灯への改修事業に対しまして助成をするものでございます。  以上の事業は、今回、緊急経済対策として地域活性化交付金を活用して実施するものでございますが、詳細につきましては、お手元の委員会資料に基づきまして、商業振興課長よりご説明いたしますので、よろしくご審議のほどお願いいたします。 65 高比良商業振興課長 それでは、委員会資料に基づきご説明させていただきます。  委員会資料の1ページをお開きください。  第7款第1項第2目商工振興費におきまして、商店街魅力再発見事業費としまして1,140万円を計上しております。  1.概要でございますが、この事業は、市内の商店街や地域の小売店による地域活性化の取り組みや商店街等の魅力を広報ながさきやテレビ、情報誌などで広く情報発信することで、市民の方に商店街の魅力や良さを再認識していただき、商店街のにぎわい活性化につなげようとするものでございます。  また、市民を対象とした商店街めぐりツアーなどを実施し、商店街みずからが魅力を直接市民に伝えるとともに、活性化に取り組む商店街同士の交流を促進することで、本市商業の振興を図ろうとするものでございます。  次に、事業内容でございますが、委員会資料の3ページをお開きください。  上段に記載しておりますのが、この事業の背景でございます。  近年、商店街を取り巻く環境は人口減少、少子・高齢化、景気の低迷、インターネット等による情報化、消費者の価値観の多様化など大変厳しい商業環境にあると言えます。  また、消費者のライフスタイルの変化によって、商店街は大型店、コンビニ、インターネットや通販、市外、県外への消費流出など、多様な選択肢の中の一つとして市民から選択される時代となっております。  このような状況の中、ここ二、三年、地域商店街マネージメント支援事業や消費拡大推進事業など地域活性化に取り組んでいる商店街があり、その取り組みは自治会や老人会、NPOなど地元関係団体との連携へと広がりつつあります。  もともと商店街は雑多でバラエティー豊かな魅力にあふれております。そこで、市民に商店街を選択していただくために、そのきっかけづくりとして、商店街の魅力や良さ、楽しみ方をPRし、市民と商店街のきずなづくりにつなげようと考えております。あわせて、商店街同士の交流促進を行うことで活性化のためのノウハウの共有化を行い、市内商店街全体の活性化につなげようとするものでございます。  委員会資料の4ページをお開きください。  事業の概要をお示ししております。  まず、市民への啓発でございますが、商店街のこれまでの取り組みや魅力を広報ながさきやあじさいニュース、ポスター、テレビCM等によって、市民への啓発を展開してまいりたいと考えております。  次に、商店街等の魅力発信でございます。  商店街の取り組みや魅力をテーマごとの切り口で、具体的な事例を示しながら地方ローカルテレビ番組等で情報発信するというものでございます。  例えば、商店街活性化の取り組みでございますが、高齢者対策、安全・安心対策、環境美化対策、観光客の取り込みなど、いろいろなテーマが考えられますが、それらテーマの中からいろいろな商店街を紹介していこうと考えております。  また、情報誌等にも同様な内容での特集記事を組んで、メディアミックスでの各種情報を発信していきたいと考えております。  次に、市民と商店街めぐりでございます。  市民参加型の事業として(仮称)商店街めぐりツアーを実施し、商店街の人たちみずからが商店街をめぐりながらその魅力を市民に伝えていくというものでございます。  最後に商店街交流促進でございますが、ふだんはなかなか情報交換する機会のない商店街同士が、この事業をきっかけに、それぞれの活性化のノウハウを共有することで、今後の市全体でのさらなる商店街の活性化につなげようとするものでございます。  恐れ入りますが、資料は戻りますが、委員会資料の1ページをお開きください。  3.事業費内訳でございますが、事業費1,140万円のうち地域活性化交付金が739万6,000円、一般財源が400万4,000円でございます。  委員会資料の2ページをお開きください。  今回の事業費1,140万円につきましては、年度内に完了しないため、事業費の全額を繰越明許費に計上しております。  次に、委員会資料の5ページをお開きください。  第7款第1項第2目商工振興費におきまして、都市圏・海外販路開拓チャレンジ事業費として200万円を計上しております。  1.概要でございますが、この事業は、国内や海外に販路を持つ流通業者を招聘して食品製造業者の商談、商品評価会を実施し、域外への販路開拓の機会を創出して事業者の売り上げ増加を図ろうとするものでございます。  また、取引に関する不安を解消し、また、国内と同じく海外に販路を求める企業をふやすために、海外商取引の基本的事項やマーケット情報等に関するセミナーもあわせて開催するものでございます。  2.事業内容でございますが、(1)及び(2)に記載のとおり、国内の流通バイヤーや貿易商社バイヤーを招聘して商談会を開催するとともに、バイヤーによる商品評価を実施し販路開拓につなげる商品づくりを目指します。  (3)商談会事前セミナーは、今申し上げました商談会開催に先立ち海外への販路開拓に当たって商談に臨む前に知っておくべき交渉の方法や基礎知識を習得するためのセミナーを開催いたします。  また、(4)各国食品流通セミナーは、より自社商品に合った取引の市場を探すための海外の食品流通事情に関するセミナーを開催します。  4.財源内訳でございますが、事業費200万円のうち地域活性化交付金が129万8,000円、一般財源が70万2,000円でございます。  なお、委員会資料の6ページには、参考資料といたしまして、平成21年度の商談会の主な実績、今回の事業実施に当たっての背景を掲載しております。  一覧表には、長崎市内や東京で実施した商談会3件と長崎市が共同出展ブースを設けた商談会4件を記載しております。  企業単独では、難しいバイヤーとの商談機会を提供することによって出展者とバイヤーとが直接面談して交渉を行うこととなり、参加企業からは新たな販路開拓のきっかけづくりにつながるとの評価をいただいております。  これまでの取り組みにおきまして、都市圏で通用する商品づくり、販売方法の工夫、また海外の流通事情への認識不足、商慣習の相違による不安といった課題が明らかになってまいりました。今回の事業は、その課題を解決するために、商品評価の機会を設け、また、商談に向けての事前セミナーを実施することによって、より効果的な商談ができるようフォローしてまいります。  次に、委員会資料の7ページをお開きください。  【単独】の商店街賑わい整備事業費補助金として253万3,000円を計上しております。  1.概要でございますが、商店街振興組合等が実施する共同施設等の整備事業に対し、その事業費を助成するものでございます。  2.事業内容でございますが、長崎鍛冶市商店街振興組合が平成7年度に設置しました街路灯13基につきまして、省エネ化のためのLED電球への取りかえやカバーなどの灯具改修工事を行うもので、その経費を助成するものでございます。  3.事業費内訳でございますが、事業主体は長崎鍛冶市商店街振興組合で、総事業費は380万円、補助率は3分の2以内でございますので、補正予算額として計上いたしましたのは253万3,000円でございます。この事業は、長崎県の補助を受けて実施するもので、財源内訳としましては、長崎県の補助が94万9,000円、長崎市の補助が158万4,000円で、市の補助額は全額地域活性化交付金を活用することとしております。商店街の自己負担額は126万7,000円でございます。  なお、参考といたしまして、下段に改修予定となっております街路灯の位置図と街路灯の現況写真を記載しておりますので、ご参照ください。  次に、委員会資料の8ページをお開きください。  今回の事業費253万3,000円につきましては、年度内に完了しないことも想定されるために、事業費の全額を繰越明許費に計上しております。  説明は以上でございます。 66 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。 67 小森あきと委員 まず最初に、商店街魅力再発見事業費のですね、事業内容それぞれア、イ、ウということで書いてあります。もう少し具体的に教えていただきたいんですが、テレビCMを通してということで、小売店の取り組み等をどのくらいのCMの本数とかその辺はどうなっているのかというのと、商店街と小売店というのを何カ所もというわけにいかないのかどうかわかりませんけど、事業内容として、例えば、どこの商店街を、あるいはどこの小売店をというのはどういうふうな選択をされるのかですね、その辺も含めて教えてください。 68 高比良商業振興課長 まず、テレビコマーシャルのほうでございますが、現在、今考えておりますのが、240本ぐらいの本数で15秒スポットというものを放送できたらということで考えているところでございます。それと、どこの商店街をというふうな形につきましては、まず、この予算が通りましたら市内の商店街等さんに対しまして説明会等を開催して、その中からこの事業に協力いただける商店街等を参加を募りまして、この事業の中でPRをしていく商店街さんを抽出していきたいということで考えております。  まず商店街としましては、私どもの事業で地域商店街マネージメント事業、そういったものに取り組んでいただいた商店街さん、それと消費拡大推進事業、そういったものに取り組んでいただいた商店街さんをベースに今現在考えているところでございます。  以上でございます。 69 小森あきと委員 テレビ局は4局になるんですかね。60本15秒。それと地域商店街マネージメント事業に参画している商店街というのがどこどこあるのか、その辺も教えてください。 70 高比良商業振興課長 テレビ局につきましては、現在4局を想定させていただいております。1日約4回程度を15日間、半月ぐらい放送ができればというふうな形で考えているところでございます。それともう一つ、地域商店街マネージメント事業に取り組んでいただいたところでございますが、まず、平成21年度に取り組んでいただいたところが城栄商店街、そして平和町商店街、そして大浦市商店会、それと今年度取り組んでいただいているのが駅前商店街、そして本原アンジェラス通り商店街、そして新大工町市場のほうで取り組んでおりますので、まず6商店街、市場を想定させていただいているところでございます。  以上でございます。 71 小森あきと委員 4局で60本の15日間で1日4回ということであれば、大体これはいつぐらいにそういう放送を流すんですかね。それと6商店街ですよね。商店街と小売店の取り組みも含めて15秒間でスポットで流すという話であれば、15秒間でしょう。内容は私もようわかりませんけど、そんなに取り組みまで出せるんですかね。 72 高比良商業振興課長 先ほど6つの商店街とかいうものにつきましては、商店街等の魅力発信、そういったところの、例えば、地方ローカルテレビ局とか、そういったものの取り組み、そういったところで具体的な事例として取り上げていただきたいということで考えているところですけど、この6商店街に限らず、各消費拡大とかいろいろな取り組みをされている商店街さんとか、そういったところもございますので、そういったところも含めてご紹介をさせていただきたいということで考えています。  それとテレビコマーシャルのところは、各商店街をというふうなことでございませんで、15秒間と非常に短くございますので、約10秒間を一般的な商店街とか地域の商店で買い物をしましょうというような、そういうものを出して、そして、あとの5秒間は各商店街さんごとの、例えば、できるだけたくさんのところで商店街さん頑張っていますよと、どこどこ商店街頑張っていますよというようなところのコマーシャル、そういったものを今現在イメージしているところでございます。  時期的にはできるだけ早い時期にやりたいと考えているんですが、これから準備とかそういったものもありますので、ちょっと時期的なものはできるだけ早い時期にというところでしか、ちょっとすみません、申しわけございません。 73 小森あきと委員 アについてはある程度わかりましたけど、イも同じような内容でしょう。地方ローカルテレビ番組や情報誌等で。CMじゃないけれども、番組や情報誌等でと、番組というのは今こういう番組というのがあっているんですかね。前、予算審議でありましたよね、長崎何とか事業というの、それと絡めてやるということかな、ちょっと教えてください。 74 高比良商業振興課長 具体的にテレビ局名を申し上げるとあれなんで、番組名だけちょっとお話しをさせていただければと思うんですが、例えば、あっ!ぷるという番組がございます。それと、トコサタという番組、それとかGopan、ひるじげドンですね、そういった番組の中の10分程度を利用させていただいて、各商店街さんの取り組みを紹介させていただければということで考えております。  以上でございます。 75 小森あきと委員 10分間紹介をするという、この紹介をする場合には、先ほどと同じような地域商店街マネージメント事業とか、そういうことをやっているところをピックアップするんですよね。ピックアップする場合には公募なんですか。 76 高比良商業振興課長 先ほども簡単に触れさせていただきましたが、各市内の商店街さん、それと商工会さんの中にも商店会さんがございますので、そういったところに呼びかけまして、まず説明会等をさせていただいて、その中からいろんな取り組み、そういったものを出していただいて、できるだけたくさん紹介できればということで考えているところでございます。  以上です。 77 小森あきと委員 この商店街魅力再発見事業というのは、今回、地域活性化交付金でやろうということですけれども、使ってやろうということですけど、単発なんですかね。この活性化交付金があるからやろうということなんですか。継続事業的な考え方を持っておられるんですか。 78 高比良商業振興課長 今回この緊急経済対策事業ということで計上させていただいているんですが、今後もできる限り続けていきたいというところは考えているところでございます。  以上でございます。 79 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前11時41分=           =再開 午前11時43分= 80 筒井正興委員長 委員会を再開します。  次に、第7款商工費、第1項商工費のうち文化観光部所管の審査に入ります。なお、各委員のお手元には追加資料を配付しておりますので、ご確認ください。  それでは、理事者の説明を求めます。 81 浦瀬文化観光部長 それでは、第139号議案「平成22年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」、第7款商工費のうち文化観光部の所管分についてご説明をいたします。  本日、委員長のお許しをいただきまして、先ほど追加資料として長崎ノ夜景パンフレットを配付いたしております。後ほどの夜景観光情報発信事業費の説明の際に、あわせてごらんいただきたいとお願いいたします。  予算に関する説明書(議案書)につきましては38ページ及び39ページをお開きいただきたいと思います。  今回の補正額といたしまして、ここに記載のとおり、第1項商工費、第4目観光費に1,480万円の増額を計上いたしております。  なお、この補正5件のうち、1.東山手十二番館、2.べっ甲工芸館及び5.旧香港上海銀行長崎支店記念館の3棟の施設につきましては、いずれも国指定重要文化財であり、今後、文化庁との協議及び手続きが伴うことから翌年度に繰り越すことといたしておりますが、完成目標といたしましては、5月のゴールデンウイーク前までを目指してまいりたいと考えております。詳細につきましては、提出資料に基づきまして、文化観光総務課長より一括してご説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 82 外園文化観光総務課長 それでは、予算に関する説明書の39ページをお開きください。  説明欄1の東山手十二番館維持補修費、説明欄2のべっ甲工芸館維持補修費、及び説明欄3の歴史民俗資料館維持補修費の3件につきましては、いずれも施設の老朽化に伴う維持補修費を計上したものでございます。  それでは、東山手十二番館維持補修費120万円についてでございます。  お手元に配付いたしております委員会資料は1ページをごらんください。  東山手十二番館は、明治元年に建設され、昭和51年に活水学院から寄贈を受け、平成8年からは長崎市旧居留地私学歴史資料館として、私学の歴史に関する資料や東山手地区の古写真を展示したりするなど、外国人居留地時代の往時の様子を市民や観光客の皆様に紹介しております。  同館は、平成14年から17年にかけて大規模な改修を行いましたが、外壁にひび割れや塗装の剥離が見られ、また、館内では廊下の天井から雨漏りしている箇所がありますので、今回、補修を行うもので、資料の2.事業内容のところに記載しているとおりでございます。
     なお、この建物は国指定の重要文化財であり、維持補修に係る文化庁への事務手続きや工期などに時間を要し、年度内完成が困難であることから、事業費の全額を翌年度に繰り越すことといたしております。  次に、委員会資料の2ページをごらんください。  修繕する箇所の現在の状況を写真で示しております。  (1)外壁塗装の剥離につきましては、塗装が剥離している箇所の塗りかえを行うものでございます。  次に、委員会資料の3ページをごらんください。  (2)外壁のひび割れにつきましては、ひびを埋める修繕と、しっくいの塗り直しを行うものでございます。  (3)廊下天井の雨漏りにつきましては、雨漏り箇所があるため、屋根の補修を行うものでございます。  続きまして、べっ甲工芸館維持補修費190万円についてご説明いたします。  委員会資料の4ページをごらんください。  長崎市べっ甲工芸館は、明治31年に建設され、平成2年3月に国の重要文化財に指定されております旧長崎税関下り松派出所を平成9年から13年にかけて保存修理工事を行い、べっ甲工芸品及び税関資料を展示する施設として、平成14年4月から開館しているものでございます。  同館は、保存修理工事から約9年近くが経過し、擁壁レンガの劣化や屋根の漏水など、建物の老朽化が進んでおりますので、2.事業内容のところに記載のとおり、4項目の補修を行うものでございます。  なお、この建物は国指定の重要文化財であり、先ほどの東山手十二番館と同様の理由から、事業費の全額を翌年度に繰り越すことといたしておりますが、利用者が多いゴールデンウイーク前には事業完了をする予定でございます。  次に、6ページと7ページは、補修する箇所の現在の状況を写真で示しております。  まず、(1)擁壁レンガ化粧積み目地でございますが、6ページと7ページにそれぞれ赤の楕円で囲んでお示ししている部分が劣化しているものでございます。  (2)出入口マグサモルタルにつきましては、6ページの下の3枚の写真のうち一番右の写真で見られますように、ひび割れを生じているものでございます。  (3)屋根漏水につきましては、このページの上の3枚の写真のうち一番左と一番右にありますような漏水が生じているものでございます。  (4)屋根ドーマー窓漏水につきましては、2つのドーム型の窓から漏水が生じているものでございます。  続きまして、予算に関する説明書の説明欄の3の歴史民俗資料館維持補修費120万円についてでございます。  委員会資料は8ページをごらんください。  これは、資料に記載のとおり、平和会館の地下1階にある歴史民俗資料館の展示室において、昭和59年に設置したカーぺットが26年を経過し、破れ、ほつれ、剥離、汚れが目立っているため、根本的な張りかえが必要な状況にあることから、早急に補修を行うものでございます。  なお、8ページの下の方には、その状況を示す写真を掲載いたしております。  続きまして、予算に関する説明書の説明欄4.観光客誘致対策費の(1)夜景観光情報発信事業費300万円についてでございます。  お手元に配付しております委員会資料は10ページをごらんください。また、あわせて、長崎ノ夜景パンフレットもご参照ください。  1.概要に記載のとおり、現在、日本語表記のみである長崎ノ夜景パンフレットとそれと同じホームページについて、英語、中国語、韓国語の3カ国語による多言語化を行うものでございます。  2.事業内容につきましては、(1)翻訳費、(3)印刷製本費ほかここに記載のとおりでございます。  パンフレットにつきましては、2つ目の米印パンフレット仕様のところに記載のとおり、A5版の20ページ、フルカラーで英語版、中国語版、韓国語版をそれぞれ1万部ずつ印刷し、長崎県観光連盟などと連携した誘致活動に活用したり、関係団体を通じて配布することといたしております。  委員会資料11ページの5に、現在の長崎ノ夜景のパンフレット及びホームページについての説明を記載いたしております。  パンフレット、ホームページともに平成21年度に作成したもので、パンフレットは3万部作成いたしました。このパンフレットは観光案内所、市内の主要な観光施設などに配布いたしております。  なお、ホームページはパンフレットと同様の内容であり、加えてプリントアウトすることができるようになっております。  それでは、次に、予算に関する説明書の説明欄5.旧香港上海銀行長崎支店記念館設備整備事業費750万円についてでございます。  委員会資料は12ページをごらんください。  長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館は、香港上海銀行の長崎支店の社屋として明治37年に建設されたもので、平成2年3月に国の重要文化財として指定されております。1階のホールはコンサートや講演会等が開催できる多目的ホールとして貸し出しを行っております。  今回、予算に計上させていただいておりますのは、2.事業内容に記載のとおり、1階多目的ホールに設置しております空調機3台の取りかえを行うためのものでございます。この空調機は平成8年の開館の際に設置されたもので、14年が経過しております。そのため、稼働時の騒音も大きくなっており、コンサート等のホール利用者にとって支障となっているものでございます。  なお、同館も東山手十二番館、べっ甲工芸館同様、国の指定重要文化財であることから、文化庁への申請手続を要します。また、取りかえ時期につきましても、暖房が不要となる4月以降に行う予定となっており、翌年度に繰り越すことといたしております。  現況の空調機の配置図につきましては、13ページのとおりでございます。黄色で着色しているところが空調機の設置場所で、木製の化粧カバーの中に入れて設置をいたしております。  説明は以上でございます。 83 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。 84 牧山 隆委員 東山手十二番館と、それからべっ甲工芸館ですね、国指定の文化財というご報告でしたけれども、雨漏りがしているということで、これの雨漏りを発見したというか、そういういきさつというのを少し説明いただきたいのと、これはわかった時点でなぜこういうことができなかったということと、この緊急経済対策としてこういった形で今回なっていますけれども、国の文化財というような、そういった大事なものがなぜこんな形で修繕をされんといかんのかなという素朴な疑問ですけど、お願いします。 85 外園文化観光総務課長 雨漏りにつきましては、今年度そういう状況でということを確認しております。それにつきましては特段、もちろん雨天のときに多少の支障はありますけれども、そんなに緊急を要するといいますか、今年度何とかしのいだわけでございます。しかしながら、国の重要文化財ということもありまして、夏の中長期財政計画の中で抜本的な改修をやりたいということの調整作業を行い、今後の当初予算の計上ではなくて、今回の緊急経済対策で前倒しをして実施をするというようなことになった経緯がございます。  以上でございます。 86 牧山 隆委員 ことしになって雨漏りが発見されたという話やったですけれども、普通だったら、この家屋の木造建築の場合だったら、雨漏りしたらすぐ手を打つというのが大体どこのご家庭でも同じじゃないかなと思うんですよね。そういうふうにされるんじゃないかと。国のこういった文化財の保護も市のほうでやっておられるんでしょうけれども、そういう、何というんですか、日ごろの点検体制とかという、そういうのもちょっと教えていただけませんか。 87 外園文化観光総務課長 点検につきましては、基本的にはこちらの十二番館につきましては、受付の方の通報、あるいはべっ甲工芸館の受託につきましては、社団法人日本べっ甲協会のほうの受託者のほうからの連絡等々もございます。またあわせまして、私どものほうの職員が連絡を密にして調整をし、その状況に応じて文化財課の職員も年に数回確認といいますか、その状況把握に努めているというような、そういった状況でございます。  以上でございます。 88 牧山 隆委員 やはり通報を受けた時点で何らかの行動を起こして、こういった木造家屋の寿命を長くするというふうな対応が必要じゃないかなというふうに思うんですね。そういう点で、今回こういった形で緊急経済対策というような形でやられるというのはちょっとどうかなというふうに私は思います。 89 吉村正寿委員 関連でお伺いしたいと思うんですけれども、こういう文化財だから、旧来の工法とか材料を使って、もともとの形に近い形でずっと補修していくためには、材料でも何でもやっぱり昔のですから劣化等が早目に考えられると思うんですね。そこはきちんと計画的にやっておかないと、僕はこういう文化財は観光長崎の顔としてベストの状態でいつもお客様に提供する必要があると思うんですよね。こういう状況は果たしてベストな状況とは絶対に言えないと思うんですよ。となったときに、そこにたまたまこういう状況にお客さんが出くわしたときに、長崎は行ってみたばってん、こんがんばいということになりはせんかなと思うんですよね。ですから、こういうのは、こういう緊急経済対策というのではなくて、先ほどもおっしゃっていましたけれども、計画的に予算組みもして、常にベストな状態を保つという努力は絶対に必要だと思いますので、つけ加えておきたいと思います。 90 小森あきと委員 パンフレットについてお尋ねしますけど、前回3万部つくって、今回韓国語、中国語で1万部ということですよね、パンフレットをつくられる。大体この3万部というのは、どこに置いて、どういうふうな方が利用されているのかなと。今、日本語版が3万部、平成22年2月ですから1年前、まだ半年ちょっとかな、10カ月ぐらいですか、どういうところに置いて、どういう方たちがこれを利用されているのかというのをちょっと教えていただけますか。今回その1万部をどこに置いて、どういう形でされるのか、それを。 91 外園文化観光総務課長 昨年度つくりました日本語のパンフレットの3万部でございますけれども、約10カ月経過しております。ほとんど利用されておりまして、まず、長崎の夜景の魅力向上ということで、ホテル等に置かせていただいております。それから、市と観光連盟とあわせまして、旅行会社等の夜景の魅力の商品造成等のセールスに活用させていただいております。  市内につきましては、駅のほうにあります観光案内所、それから市内の主要な観光施設などに3万部を今現在配布をしております。それから、今回使う分の3カ国語、韓国語、中国語、英語の分のそれぞれ1万部ずつ、合計3万部になりますけれども、それの活用につきましては、基本的には主要な観光施設、それから誘致のためのツールに使いたいというふうに思っています。したがいまして、観光連盟と連動した形での誘致セールスのツールに使いたいと思っております。  また、一般の方につきましては、ホームページでも見られますし、ホームページのほうから必要な部分につきましては印刷、プリントアウトできますので、どうしても紙ベースで必要な方については、遠方からにつきましては、そういうホームページをプリントアウトしていただくという利活用もできるというふうに考えております。  以上でございます。 92 小森あきと委員 3万部ですか、3万部、1万部。恐らく、どういう形で利用されるかわかりませんけど、すぐなくなるのかなという気もしないでもないですよね。ただ、無駄になされていないのかなと。私たちがこうやって、例えば、コンベンションで長崎市でいろんな行事をやりますよという話の中で、各種団体で、長崎市の観光の袋とかですね、こういう観光案内の印刷物が必ず入っています。そういうものについても、確かにコンベンションという考え方に立ったときには必要でしょうけど、実際それは有効に利用されているのかなというのもありますので、今回その1万部、1万部、1万部、3万部つくられるという話の中で、本当に有効活用をするという話の中で、やはりもっとその利用価値を高めていくようなことも考えてもらいたいなと思っていますので、その辺は、ただ単に印刷して置いているというだけじゃなくて、利用価値を高めるということでお願いしたいと思います。  それともう1点、上海銀行のこの化粧箱が木製ですよね。これまた新たに同じような化粧箱をつくるんですか。室内機に合わせて。 93 外園文化観光総務課長 木製の化粧箱につきましては、今の既存の部分を十分活用できますので、それを活用して、中に入れるものを変更するというようなことになります。  以上でございます。 94 小森あきと委員 そしたら、その室外機はどこに今置いているんですかね。室外機のほうについてはどうなっているんですか。 95 外園文化観光総務課長 室外機については、すみません、外側に設置をしていることになるんですけど、屋上なのか、そこの分については後ほど確認をさせていただきたいというように思います。 96 神近文化財課文化財係長 室外機につきましては、ちょうど国道の裏のほうになります駐車場のほうですね、松ヶ枝の駐車場側に屋外機は置いております。1階にです。図面でいいますと、ちょうど上のほうになります。  以上でございます。 97 小森あきと委員 詳しくはわかりませんけど、この空調機の吹き出しとか吸入ですね、吸入口とか、その室外機と室内機をセットで当然かえられると思うんですけど、同じこういう木製の化粧ケースでおさまるのかどうなのかというのもあるんですけど、これ自体がやっぱり音がする原因じゃないのかなという気がしているんですけどね。室内機を覆っているわけですから。その辺は音が、騒音が問題だというようなことで今回取りかえるということですけれども、大丈夫なんですか。 98 外園文化観光総務課長 今回新しく設置をします新型の空調につきましては、そういった音、風等にも配慮したものということで設置をしてまいりたいというふうに思っております。 99 久 八寸志委員 1つだけちょっと。夜景観光のほうで聞きたいんですけれども、ネットでもたしかこれ見られるようになっていて、私も何回か見たことはあるんですけれども、ネットから夜景を見るに当たって、例えばホテルとか食べ物とか、そういったところにリンクしてつながっているんでしょうか。 100 外園文化観光総務課長 つながっているということでご理解をしていただきたいと思います。この夜景のホームページ、これにつきましては独自のホームページですけれども、長崎の総合的な観光情報の「あっ!とながさき」ということで、そちらのほうにリンクをいたしておりますので、「あっ!とながさき」のほうで宿泊状況、そういったものすべての観光情報とリンクを張らさせていただいているものでございます。  以上でございます。 101 浦川基継副委員長 夜景のこのパンフレットですけど、このままこれを3カ国語版にするということだったんですけど、1ページ目を見ればロープウエーとか載っていますけれども、来年の主力のパンフレットになるかと思いますので、何ですかね、新しいイメージというか、ロープウエーの新しい、今作成しておりますけど、そういったののイメージを載せてやることでも総合的に広報、誘致のツールになると思いますので、そちらのほうを加味して、ちょっとつけ加えるところはつけ加える、削除されるところは削除されるという形でつくり直していただきたいというふうに思いますので、要望としてよろしくお願いします。 102 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後0時8分=           =再開 午後1時0分= 103 筒井正興委員長 委員会を再開します。  次の議案審査に入ります前に、教育委員会より教職員による不祥事について報告したい旨の申し出があっておりますので、この際、報告を受けることにいたします。  なお、各委員のお手元には、本件に関する資料を配付しておりますので、ご確認ください。  それでは、理事者の報告を求めます。 104 馬場教育長 臨時議会におきます補正予算審議の貴重な時間をいただきまして、大変申しわけございません。  昨日、12月23日、長崎市立中学校の教職員が、酒気帯び運転により逮捕されました。このことは、教職員としてあってはならない行為であり、市民の皆様の信頼を著しく損なうこととなりまして大変申し訳なく、深くおわびを申し上げます。  教育は、学校が信頼され、教職員が尊敬されてこそ成立いたします。市教育委員会といたしましては、現在、教職員の不祥事が教育の基盤を揺るがしているという緊急事態にあるという認識のもと、学校現場とともに教職員一人ひとりが、みずからの心を律する取り組みを進めており、また長崎県公立学校教職員コンプライアンス対策本部が立ち上がり、県内の教育関係者が総力を挙げて、信頼回復に向けて取り組んでいる最中でもあり、悔しくもあり、まことに残念でなりません。一日も早く信頼を回復するため、教職員の規範意識の高揚に向けて全力を尽くす決意でございます。  詳細につきましては、部長のほうから説明させていただきます。 105 鈴木学校教育部長 それでは、お手元に配付させていただきました追加資料をごらんいただきたいと思います。  1.酒気帯び運転事案について、酒気帯び運転を行った教職員は井原俊也、47歳、長崎市立中学校教諭でございます。(3)事実内容といたしましては、平成22年12月23日午前4時ごろ、当該教諭は酒気を帯びて、長崎市三ツ山町の長崎バイパス上り車線上において普通乗用車を運転中に交通事故を起こし、午前5時ごろ通報により駆けつけた警察官に逮捕されました。現在、身柄を警察に拘束され取り調べを受けております。(4)当該中学校の対応といたしましては、12月23日、臨時職員会議とPTA役員との話し合いを行い事実の確認をするとともに、生徒や保護者のケアを最優先に行い、誠実に対応していくことなどについて話し合っております。翌24日、本日ですけれども、2学期終業式において校長が、全生徒に対して説明と謝罪を行うとともに、当該校のスクールカウンセラーが、全校生徒に対して心配事がある人はいつでも相談に来るように話をしております。現在のところ、1名が相談を受けております。また、本日の欠席生徒は日頃と同じ程度の数、子どもたちの様子は、全体的には特にひどく動揺している様子は見られないという報告を受けております。  次に、(5)教育委員会の対応でございますけれども、資料に記載のとおりですが、本日も市教委の臨床心理士とともに、市教委事務局員5名を派遣し、生徒や保護者の精神的な動揺などに対応しているところでございます。なお、一教員の不祥事が、学校教育への信頼をいかに大きく損なうかということを再認識し、それぞれの校長が不祥事をみずからの学校のこととして受け取り、教職員へ指導を引き続き行っていくことを再度確認する目的で、本日、午後5時30分から、臨時の小中高等学校合同校長会を実施するようにいたしております。  2.不祥事根絶に向けた対応についてでございますが、資料に記載のように、これまでの指導に加え、教員一人ひとりがみずから考え律する心を確たるものにするよう取り組みを続けているところですが、今後さらに、教育公務員としてその職責の重要性を自覚し、職務に専念することを繰り返し指導してまいる所存でございます。  私の説明は以上でございます。 106 筒井正興委員長 ただいまの理事者からの報告に対して、委員の皆様から何かございませんか。 107 毎熊政直委員 今、教育長並びに部長のほうからご説明がありました。もう今、僕自身というか関係者、市民全体は、教職員の相次ぐ不祥事ということで、非常に危機的状態にあるという認識は十分に僕はもう行き渡っているんじゃないかと、皆さんのご努力でですね、そう思っていたんですよ。ところが、このさなかに、このような飲酒運転による事故が起きたということは、ここに不祥事根絶に向けた対応ということで記載されておりますが、県教委並びに市教委は、具体的にどのような指導を今まで教職員の方々になさったのか、そこをちょっと教えてください。 108 松本学校教育課長 県教委、市教委、まず、多くの不祥事を受けまして、普段行っております長崎県教育会の服務規律月間というものがございますが、この11月を強調月間とし、各教職員から教職員自体の取り組み、それから校長会での取り組みのほかに、市教委から、各学校でのワークショップを行っていただくよう依頼をいたしました。また、事例におけるワークシートの作成等もお願いして、それぞれすべての職員に、このような不祥事をなくすためにはどのような取り組みが必要なのかというような論文の提出も願っているところでございます。また、各学校におきまして、服務規律推進委員会をすべての学校に設置をしていただいたということも取り組ませていただいております。  以上でございます。 109 毎熊政直委員 そのようなさなかに、このような事故が起きたということは、結局、今まで皆さんがやってこられたそういう指導とか、倫理観の高揚とかそういう今までの取り組みが、実際は各教職員の皆様方に浸透していないと、結果的にですね。結果的にというか、実際浸透していないからこういうことが、このさなかにまた起きたんでしょう。そこら辺は、どのように判断されますか。 110 松本学校教育課長 このような事件を受けまして、それまでは全職員一人ひとりが一生懸命頑張って、信頼回復に向けて努力を行っていると思っておりましたけれども、今回の事件を受けまして、やっぱりまだ末端までは届いていないんだなというふうに残念に思っております。 111 毎熊政直委員 今ね、やっぱりその末端という言い方が、教育界の組織として一番現場の最前線の方なんですよ、教職員の先生方は。そして、子どもに一番接している方、子どもが一番それまたショックも受けると思うんですよ、こういう事件が起きればね。だから、そういう末端とかいう考え方を、やっぱりちょっと一定切り方を変えて、教職員の方にまず届くような指導をしていただかないと、いつまでたっても、こういうことは根絶できないと思います。そこら辺をぜひ後、考えの切りかえをお願いしておきます。 112 松本学校教育課長 大変申しわけございませんでした。訂正させていただきます。今言われるとおり、教職員の現場の先生方のすべてに、または私たち長崎市でもたくさんの方を学校に入れていただいておりますので、その方々も一緒に、今は校長による面談等を行いながら、このようなことがないようにと取り組んでいるところでございます。今後とも、校長先生方との協力のもとに一生懸命頑張っていきたいと思っております。申しわけございませんでした。 113 重橋照久委員 今年度になりましてから、車両を運転すると、飲酒によっての、いわゆるこういった不祥事が起こっていますよね。いろんな精神的なものはともかくとして、皆さんが十分に対策を講じておられると思うんだけれども、具体的な形の中で、もし今からやろうとされるんであれば、もう例えば市内の小中学校に通勤をされる、よほどの遠隔地からの通勤というようなことであるならばともかく、市内居住の教職員においては公共交通機関を使うと。そうすると、もう個人の車両を使って、何か行事に参加して酒を飲むというようなことがあったとしても、公共交通機関を使うて帰るわけですよ。具体的に、そういう形で規制をしていかんと。学校に来る、そしてまたどこかに行って何らかの会合をする、そこに酒が入ると。そしたら、しばらく置けば酒気帯びの状態は外れると。そしたら、まあいいじゃないかというような、この程度だったらいいだろうという安易なそういう考え方というのは起こってくる。そして運転して帰る、途中で事故を起こす、酒気帯びで逮捕されると、そういうふうなことがあるじゃないですか、過去にもあっているでしょう。ですから、この際100%公共交通機関を使って、そして通勤をするというようなことに切りかえられたらどうですか。個人車両は使わない。それも1つの大きな方策じゃないですか。お考えどうですか。 114 松本学校教育課長 学校におけますお酒をともにする宴会等がある場合には、代行運転等ではなく、車を置いて参加をするようにという方法をとるようにということは、強く指導しているところでございます。委員さんが言われるように、公共交通機関を使って学校に全員が通勤するという形が最も危険性はないということは思いますけれども、学校教育におきまして、朝は早いということであったり、そして同じ長崎市内でも大変広うございまして、なかなか交通機関等だけでは対応ができないところもあるのかなと思っております。しかし、申されるように、交通機関で足りるようなもの、またはそのような学校に勤務する教職員にとりましては、そのような指導も今後行っていきたいというふうに思っております。 115 重橋照久委員 課長ね、あなたの感覚は甘い。市内もそれぞれ幅があって広いと。ほかの企業だって車庫がないところは、みんな朝早く暗いうちから出て通っておるじゃないですか。学校の授業が始まるの何時ですか。8時15分、7時半に来られるんだったら、暗いうち6時半からでも起きてこられるじゃないですか。公共交通機関は、朝の6時から動いていますよ。そのくらいのことをせんと、そういう規制をしないと、こういうのはやまらんじゃないですか。1年でも2年でも、そのくらいね、これがひとつの厳しい責任を負わせるという、そのきっかけになるんですよ。だから、それをしたらどうかと言っているんですよ。そういう指摘された中で、「いや、あの遠いところもあります」とか、そんなことを言う段じゃないじゃないですか。あなたたちが率先して、そういった形で自分たちの身を律して、私たちは公共交通機関で絶対に事故がないように通うんだと、そういったことでいいじゃないですか。そういう意欲を見せてくださいよ。私は、遠からずそういうふうな方針が出されるということを期待しておきます。 116 吉村正寿委員 逆に今、重橋委員がおっしゃったような規制をしないと守れないのか。飲酒運転とか、今これだけ騒がれています。ほかにもいろんな事案でことし6人目の逮捕なんだそうですけれども、やってはいけないことの物事の分別がつかない方が教職員にいらっしゃるということが、人間の世界ですから、中にはこういう方もいらっしゃるかもしれませんが、余りにも多過ぎるんじゃないかなと思うんですね。そうしたときに、じゃ、今の先生方がどうやってその先生の職につかれたのか、厳しい試験を通ってなられていると思うんですよね。そういう先生方を選ぶ、もしくは先生方になった方のいろんな資質をきちんと選んだ上で教員として採用しているのかどうかと、その辺まで疑いたくなるんですよね。この教職員の遵法精神、簡単にいえばコンプライアンスとか言われますけれども、そういった部分に関して、皆様方が指導とおっしゃるけれども、指導されることじゃないと思うんですよ。自分がそれぞれ心に思っておければ、こういうこと起こさないことだと思うんですよね。それが起きてしまっている。なぜそういうことが起きるかというその現状の分析は、どこか一番問題だからこういう問題が起きるのかということを、皆さん方は分析をなさっているかお聞かせいただきたいと思います。 117 松本学校教育課長 数値的にとりまして、現状の数、そういうものをとっているわけではございませんが、やはり教職員一人ひとりの意識の薄さと申しますか、意識の甘さがこのようなことを起こしているのではないかと考えております。 118 吉村正寿委員 すみません、余りにもお答えが薄っぺらじゃないかなと思うんですよね、意識の甘さが問題だって。じゃ、その甘い意識はどこから来るのかとか、じゃ、次から次にその原因を探求していく、ある意味、哲学的な手法を用いてでも、やらんといかんと思うんですよね。ところが意識が甘いとその一言で片づけられても、じゃ、意識の甘さを解決するための、その対症療法的なものは何があるんですか、今考えられている範囲で。それが結局、指導ということでしょう。で、また元に戻るんですよ、指導されるような方なんですかって。だからそれは堂々巡りの議論で、全然、原因の追求になっていない。原因の追求をしなければ解決策は出てきませんよね。そこをどうしたらいいかということを、もっときちんと深くやっぱり追求していかないと、大変なことになるんじゃないかなと思うんですね。何よりもかわいそうなのは、その捕まった人じゃないですよ。その方たちに教えられている子どもたちですよ。子どもたちの幸せが第一番と思うんだったら、もっと教育委員会も、一生懸命やられているのはわかりますけれども、もしかしたら考えている方向性が違う可能性もあるので。いろんなことをやっていく必要があるんではないかなと思いますが、今時点で結構ですから、どういう方法をとられるのか、その方向性だけでもいいですからお聞かせください。今のままではだめだということは、わかっているわけですから。 119 馬場教育長 今言われるように、教職員の不祥事が、いろいろな手を尽くしてもなかなかとどまるところございません。非常に、この部分につきましては、先ほどから委員の方おっしゃられますように、まずは人間としての倫理意識そのものがまず1つ、それと教職員という職責をどう見るか、その部分は、やはり長期的な視点で、しっかり教員という資質についての鍛練のやり方についてが十分に意を尽くしていきたいと思っております。そういう意味では、今、県でコンプライアンス対策会議、これには退職の校長先生、あるいはプロを育てる教育学部の先生方、あるいは専門の方々も入れながら、いろんな方々のご意見を頂戴しながら、総力を挙げて対策を練る予定にしております。その中でも、教員だけが考えることで見落としているところがあるとすれば真摯に受けとめ対策を練っていく覚悟でございます。その中にはPTAの方も入っていただきまして、親御さんの立場からの視点も大事に分析していきたいと思っております。  それともう1つは、やはり組織の力だと思っております。組織が、例えば教員は、小学校であれば担任制度を持っていて、卒業してこられてすぐ先生と言われる立場にございますので、どうしても他の教師に対する指導というのが上からじゃないとできない組織にあるようにも思えます。そういう意味では、組織としての意識づけ、あるいは人を育てる、それとコミュニケーション、そういうものがやはり、どうしても意識的にしないと足りない職場ではないかという認識を持っております。そういう意味で、今年度は、教職員同士の話し合いをみずからしていただくことで、自分たちの職責、プライド、自信をつけていって、なおかつ自信をつけていくことが、最終的には不祥事の防止につながるのではないかと、そういう意味での取り組みを、ことしは改めてさせていただいているところでございます。その中におきましても今回、不祥事起こっております。真摯に受けとめて、やはり足りない部分は何なのか、原因の分析等々を行いながら、今後このようなことが決してないような取り組みにつなげていきたいと思っております。  以上でございます。 120 重橋照久委員 広い意味での不祥事対策というのは、そういった意味での、今、教育長が言われるような形で県教委等でもやっているそういった対策でね、おおよそ教職員そのものの倫理観とかそういうものは正常化させていくだけのもの、そういうきっかけになったりとか、そういったことになっていると思うんですよね。ところが、交通違反に関してね、特化して言うならば、私は先ほど言ったようなその原因を取り除くと。一番端的なものは、車を運転しないと。そして、お酒を飲むと、飲食をしたというような、そういう特殊な事態になったときには、これは普通の正常な精神状態じゃないわけですよ。だから、先ほど言ったように、絶対に公共交通機関を使って、そういったきっかけを、つくらないようにしてしまうと、そういう具体的な形でやることも必要ではないか。ぜひそういうふうなことで、1年でも2年でも実行してみたらどうなんですか。そこなんか非常にそれを個人の車で通勤しなけりゃならないというようなことで、どうしてもそういう事情がある人はともかくとして、公共交通機関で対応できる人は、それは公共交通機関で通っていただくと。そういう具体的な形で抑止策を講じないと治りませんよと私は言っているんです。ですから、私は具体的な形で皆さん方で相談していただいて、できる範囲でも結構ですから、そういう形を確立していただきたいというふうに思います。
    121 馬場教育長 重橋委員さんがおっしゃられましたように、今までは、教職員の勤務の特殊性、朝早く子どもたちを迎えるために早く出ていく、または部活動がある中での教職員の退庁時間が非常に遅くなるケースも多い。そういうまた担任の、子どもたちのいろんな書類等々についてはたくさんのものがある中で、車というのは、勤務の特殊性の中で車通勤という形のものについては容認されてきた経過があると思っております。その中でも不祥事が出てきたことにおきまして、とにかく飲む会の日は車でこないようにしようとか、あるいは代行運転をきちんと徹底しようとか、いろんな取り組みをしてきておりますが、このような事故につながったということを受けまして、改めて今言われたようにやり方が甘いんではないかと言われても、これは仕方のないことだと思っております。真摯に受けとめまして、今後の対応策、今提案があったことにつきましても、検討させていただきたいと思っております。  以上でございます。 122 小森あきと委員 重橋委員と関連しますけど、いわゆる今回23日、24日までの対応ということで、きょうまでですよね。泥縄式の対応が今までずっとあっていたから、こういう形でまた再発、そういう不祥事が起こるんだろうと思うんですけど、24日以降どうするんですか、具体的に。その対応としては、きょうまでの対応はこれで私は記載されているとおりでいいと思うんですけど、これからどうするんだというものが、この不祥事に対して教育委員会の中でどういう議論をされているのか。あるいは現場で皆さん方が学校の先生、校長先生を含めてどういう対応をされたのか、どういう対応をしようとしているのか、これが今の時点で全くわからないんですよね。どうされるんです。 123 馬場教育長 この件については前回、体罰の事案のときもご説明しましたので、少し説明が不足していたかと思っております。今現在、今までの不祥事に対する対策は、どうしても上からの指示、あるいはメッセージ、そういうものに尽きておりましたので、各学校現場でみずから考える作業をもう9月以降ずっと始めております。そういう中で、学校のほうからのボトムアップという形でいろんな、例えば自分たちで大切な人からのメッセージを、家族からのメッセージを常に内ポケットに持ちながら勤務に当たろうとか、さまざまな取り組みがされております。また、宣言文をそれぞれ自分の言葉で書いて机の上に張っておこうとか、各学校現場においてボトムアップ式な対策が、今、9月、10月、11月、12月と続いてきております。そういう中でもここに書かせていただいていますように服務規律推進委員会、これは今、全校設置がなされていて、定期的に不祥事についての、これの抑制についての話し合いを、その現場現場で独自のやり方でされております。そういう中では、今言われたように、今後どうするのかというのは、現に今、非常事態という中で取り組みを進めている中での今回の不祥事でございます。どこが足りなかったのかをもう一度協議しながら、今後、この事態を真摯に受けとめながら反省をし、また原因追求と、またそれに対する対応につきましては現場の校長先生、職員も含めまして、一緒になって考えて対応を練っていきたいと思っておりますし、そういう意味では県の対策本部ができております。私も副本部長として中に入らせていただいております。そういう中で、専門家のご意見等々もお聞きしながら対応に努めていきたいと思います。 124 小森あきと委員 これまで、県の教育委員会、教育長ですかね、コンプライアンス委員会とか対策本部とか、それぞれ設置されて進められておりますよね。いわゆる対岸の火事的な立場で長崎市教育委員会いたのじゃないのと言わざるを得ないわけですよね。今回の24日までの対応についてはわかると。それからは現場の声を聞きながらというような対応しか今のところ考えていないというのは、私は危機意識がないと思うんですよ。もう少し抜本的に、じゃ、どういうふうな問題を考えるべきなのかとか、あるいは学校と教育委員会と連携をどうやってとるのかというようなことも含めて、もっと真摯にこの問題をどう解決の方向に持っていくのかと、不祥事が起こらないように持っていくのかと。こういう事件が起こらない防止策は何なのかという部分について、もう少し掘り下げた議論をしていくということを対応しないといけないじゃないですか。私は24日までしか対応書いていないというのがさ。あとは全部現場でどうにか何か話をして、その辺でこうしましょうやという感じでいいんですかということを聞きたいんですよね。ここはやっぱり教育委員会の教育長という立場で、やはりリーダーシップを発揮すると。二度とこういう問題が起こらないためにこうすべきだというそのメッセージを、リーダーシップとして出さんといかんのじゃないですか。それがないんじゃないの。余りにもその辺の責任感がないんじゃないかと私は思うんですけど、どうですか。 125 馬場教育長 先ほどから申し上げましたとおり、長崎市の教育委員会と長崎市の学校現場につきましては、私は前々から緊張感を持ちながら取り組んできているつもりでございますし、長崎市と長崎市の学校の現場の取り組みを、逆に県の取り組みとして、ずっと各市町に指導していっていただいているということもありまして、学校現場のほうとしては、非常に緊張感を持ってこの不祥事に対しては対応させていただいております。  ここに24日までしか書いていない、今後はどうするのかということでございますが、今、各学校現場におきましては、先ほども言いましたように服務規律推進委員会のほうがきちんと設置されて、具体的にもう稼働をしております。またきょうも臨時の校長会もさせていただきます。その後に、校長会というのは、毎月、月初めに小学校、中学校行っております。そういう中で、取り組みについては具体的な取り組みという形での協議をこの間させていただいておりますので、その中でもう一回、再度この事件を参考にいたしまして、原因究明と、それに対する対策につきましては講じていきたいと思っております。今、そういう体制につきましては、もう具体的な取り組みができ上がっているものと思っておりますので、この中で実行ある施策につなげていきたいと考えております。 126 小森あきと委員 東長崎中学校で起こった事件がありましたよね。あのときに、教育委員会の代表として、教育長はメッセージ出しましたか。私は記者会見のときに同席されていなかった、いろんな事情があったんだろうと思うんですけれども。ああいうふうに、やっぱりトップとしてそこに座ってはっきりとしたメッセージを出すということをすべきだと思うんですよね。今回の事件については全く、その事件の不祥事の中身が違いますけれども、やはり何事も、やっぱりトップが強いメッセージを出さないとどうするんですかという話だろうと思うんですよ。現場任せでどうだこうだという話は、やっぱりそれは全然違うと思います。こういう事件が起きたときに、いかにトップダウンでメッセージを出して、どういう処分をするかということをしっかりやらないと、やはりこういう事件が再発される可能性は強いと思いますので、ぜひその点をしっかりやっていただきたいということをお願いしておきます。 127 野口達也委員 1つだけですね。やっぱり今回の事件は、先ほど東長崎のお話ありましたけども、それとまた全く違うと思うんですよね。今回のは、非常にやっぱりきついなと思うのは、今、教育長たちは、いろんなメッセージによる指導とか、校内研修会とか、コンプライアンスの会議をつくりましたよという話をされましたけれども、それはすべて精神的、倫理的な方向に教職員の先生方に訴えるというやり方ですよね。そこでやっぱり、重橋委員から甘いと言われたのは、この先生は、そういう中で学校において、僕は新聞報道でしか知りませんけれども、教務主任とかそういう、いろんなこういう防止策の中心になって、学校の中で中心になる先生だったんでしょう、その新聞報道からしか知りませんけど。だから、こういうことに対して、こういう先生が、今回こういう事件を引き起こしたということに対してどう思っておられるのか。これまでどおりのそういった研修とか、心に訴えることだけでいいのか、そこのところをちょっとお尋ねしたいと思います。 128 松本学校教育課長 言われますように、今回事件を起こしました教員は、3年生の学年主任であり、また学校での生徒指導の中心的なものを行っていたという報告も受けております。その中で、やはりこのような事件が起きたということは、校長自身もその教員に対して、このような事件を起こすとは思っていなかったんではないだろうかと思っております。そこが、まず間違いではないかなと思っております。まず本日、校長会を計画しておりますが、すべての校長に今一度、教職員すべてを、もう一度しっかりと見ていただいて、どこが一番、先ほども言われていましたけれども、こういうことが起きる原因になっているのかということを私どもと一緒に考えさせていただきまして、早いときに何らかの方向性を出させていただいて、一緒に取り組んでまいりたいというふうに思っております。 129 野口達也委員 その各校長会なんかで話をして、各学校の中でいろんなお話をされる。その結果は随時、教育委員会のほうに上がってきているわけですか。 130 松本学校教育課長 私ども、校長から一人ひとり聞き取りをすることもあります。文章にての報告をいただくこともあります。必ず、何かの形で報告は受け取らせていただいております。 131 野口達也委員 最後にしますが、結局、そういう形の中で今までもやっておられたわけですよね。それでもなお、できないから重橋委員が言われた、やっぱり何か抜本的な対策も必要なんじゃないかと。僕もそうだと思います。もうこれは、僕らから言わせれば、教職員の先生方は、子どもたちを指導される先生ですから、そこまでする必要ないのかなと、僕らもそんな今まで思ってきましたけれども、でもやっぱり、そこに訴えて、訴えて、訴えてきても治らないんだから、これは何かある1つの方策はやっぱり打つということも考えの中に入れていただいて、対策を考えていただきたいなと思います。 132 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  それでは、本件に関する質疑はこれで終結をいたします。  次に、第10款教育費の審査に入りますが、第2項小学校費、第3項中学校費につきましては、ともに特別支援学級電子黒板整備費でありますことから、理事者から一括して説明を求め、一括して質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず初めに、第10款教育費、第1項教育総務費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 133 馬場教育長 第139号議案「長崎市一般会計補正予算(第4号)」のうち、教育委員会の所管分について項ごとの説明に入ります前に、私のほうからは総括的な説明をさせていただきたいと思います。議案説明書は52ページからでございます。議案説明書の52ページ、53ページをお開きください。  第10款教育費の補正予算額8,830万5,000円のうち、教育委員会所管分は8,130万5,000円の増額補正となっております。今回の補正予算は、国の緊急総合経済対策に基づく地域活性化交付金を活用し、市民生活に密着した施設である公民館の維持補修や設備改修を行うとともに、児童生徒への支援の拡充、公民館等図書室の環境整備を行おうとするものでございます。まず第1項教育総務費におきましては、不登校や、ひきこもりの児童生徒の自立と不登校解消を目指し、メンタルフレンドを1名増員しようとする1.不登校対策費を計上いたしております。  次に、54ページから57ページ、第2項小学校費、第3項中学校費でございますが、特別支援学級を設置している小中学校に、電子黒板を整備しようとする1.特別支援学級電子黒板整備費を計上いたしております。  次に、58ページから59ページ、第6項社会教育費でございますが、地域住民が集い、親しまれる公民館となるよう環境整備を行おうとする1.公民館等図書室活性化事業費、2.地区公民館維持補修費、3.大型公民館維持補修費を計上いたしております。  次に、62ページから63ページ、第8項市民会館費でございますが、社会教育費と同じく、地域住民が集い親しまれる公民館となるよう、環境整備を行おうとする1.講座用備品整備費を計上いたしております。また、78ページから81ページに、今回計上しております事業のうち、年度内に事業が完了しないことが考えられる事業に係る繰越明許費を計上いたしております。  それではまず、第1項教育総務費について事業の詳細を、所管課長より教育委員会提出の委員会資料に基づきまして説明させていただきますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。 134 松本教育研究所長 それでは、委員会提出資料に基づき補正予算の内容をご説明させていただきます。  まず、資料の1ページをごらんください。  第1項教育総務費第5目教育諸費不登校対策費49万2,000円でございます。これは、資料1.概要に記載のとおり、緊急経済対策として地域活性化交付金を活用し、不登校対策の1つであるメンタルフレンド派遣事業を拡充し、不登校や、ひきこもりの児童生徒の自立と不登校解消を目指すものでございます。この事業は、2.事業内容の(1)に記載のとおり、学校だけでは対応が困難な不登校、ひきこもりの児童生徒の家庭や学校にメンタルフレンドを派遣し、保護者や学校のニーズに応じた相談業務及び児童生徒の自立へ向けた補助的な支援活動を行うものであり、現在、専任指導員1人、メンタルフレンド6人の合計7人の体制で対応しております。このメンタルフレンドを1人増員して8人体制とすることで、担任が家庭訪問で会うことのできない状態にある児童生徒への適切な支援が可能となります。今回増員する1名のメンタルフレンドについては、資料記載のとおり、採用期間が平成23年1月から3月までとなっておりますが、平成23年度も引き続き任用をしたいと考えております。(2)には、現在のメンタルフレンド数及び対応者数を記載しておりますが、11月現在、7人体制で47人の児童生徒に対応をしております。今回、8人体制に増員することで、学校だけでは対応が困難な対象者55人すべての対応が可能となります。また、(3)にメンタルフレンドの資格要件を記載しておりますので、ご参照ください。財源内訳につきましては、3の事業費内訳に記載のとおり、地域活性化交付金のうち、住民生活に光をそそぐ交付金を充当することとしております。  説明は以上でございます。よろしくご審議賜りますようお願いいたします。 135 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。  質疑を終結します。  次に、第10款教育費第2項小学校費及び第3項中学校費については、先ほど申し上げましたように一括して審査を行います。  理事者の一括説明を求めます。 136 松本教育研究所長 それでは、資料の2ページ及び3ページをお開きください。  第2項小学校費及び第3項中学校費を一括してご説明させていただきます。  第2項小学校費第2目教育振興費及び第3項中学校費第2目教育振興費における特別支援学級電子黒板整備費でございますが、小中合わせて4,001万3,000円でございます。これは、1.概要に記載のとおり、緊急経済対策として地域活性化交付金を活用し、特別支援学級の設置校に電子黒板を1台ずつ整備するものでございます。  電子黒板につきましては、昨年度、国の研究委託を受けて香焼小学校に12台、また国の補助事業により市立小中学校合わせて6校に1台ずつ整備し、授業等に積極的に活用しているところでございます。2.電子黒板整備の効果につきましては、記載のとおり昨年度整備した学校からの報告もございますが、電子黒板は、音声、音楽、文字、色、動きを伴う教材を活用することにより、学習に対する興味、関心を高める有効な機器であることから、特に、特別支援学級の児童生徒にとってはその効果が大きいこと。また、コミュニケーションを図るための道具としても活用でき、言葉を発することができない児童生徒への指導や、対面しての交流を苦手とする自閉症の児童生徒への指導に活用できること。さらに、言語の指導では、動画や写真を活用して、口の開き方、舌の使い方をわかりやすく提示でき、効果的に指導ができること等が挙げられます。3.事業内容につきましては、小学校に48台を整備し、事業費は2,560万8,000円、中学校は27台整備し、事業費は1,440万5,000円となっております。財源内訳につきましては、4.事業費内訳のとおり、地域活性化交付金のうち、住民生活に光をそそぐ交付金を充当することとしております。  3ページをごらんください。資料の上段に記載しております、繰越明許費をごらんください。  この事業につきましては、早期発注及び早期整備に努めていきたいと考えておりますが、予算の執行に当たっては、機器の購入及び整備に時間を要することが考えられることから、小学校費及び中学校費とも、繰越明許費を全額計上させていただいております。また、繰越明許費の表の下に参考として、電子黒板を使って学習をしている様子を写真で掲載しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 137 筒井正興委員長 これより、第2項小学校費及び第3項中学校費の一括質疑に入ります。  どなたかございませんか。 138 吉村正寿委員 特別支援学級の電子黒板整備費についてお尋ねをします。  緊急経済対策ですよね。ということは、長崎市なら長崎市、もしくはもうちょっと広がっても長崎の域内に落ちるお金が大きければ大きいほど、これは経済対策としては効果が大きいと思うんですが、これについていえば、多分この金額のうちほとんどは、電子黒板の支払いのために、要はどこでつくられているかわかりませんが、少なくとも長崎じゃないはずですよね。そしたら、そこにお金が集中するだけであって、じゃ長崎市内、域内でどれだけの経済波及効果があるかというと疑問なんですけれども、そのあたりは。経済対策としてこれを購入するということについてのお考えをお聞かせください。 139 広佐古教育委員会総務課長 今回の電子黒板の整備でございますが、基本的にこれは入札の仕方としましては、制限付一般競争入札という形で、その際の条件といたしましては市内の業者ということで考えております。その市内の業者というのが、事務機器でありますとか電気通信機器、コンピューター機器等の販売の会社という形になっているところでございまして、さらに小学校、中学校それぞれを分割して発注をかけるなどして、より多くの業者のほうにメリットがあるようにということで現在考えているところでございます。  以上です。 140 吉村正寿委員 さっき僕が申し上げたのは、この電子黒板に対する支払いが、この中のほとんどを占めるんじゃないですかというお話で、確かに、こういう物を扱っているどこかの事務機器屋さんが入札に参加されて落札をされたにしても、その人たちがどのくらいの利幅を取られるかわかりませんが、要はそれ以外の部分については、この電子黒板に対する支払いに消えてしまうわけですよね。そしたら、この電子黒板をつくっているところは、少なくとも、もしかしたら九州でもないかもしれませんよね。そしたら、域内の経済対策として、それが本当に生かされているんですか。その利幅の部分だけで長崎に経済効果があるんですよということであれば、もっと違う方法でこの4,000万円なら4,000万円のお金が、もうほぼ全部とはいかないにしても、かなりの部分で長崎で活用される、長崎に対して経済波及効果を及ぼすような使い方を考えられるべきではないですかねということなんですけれども、いかがでしょうか。 141 広佐古教育委員会総務課長 ご指摘のように、一定の割合ではメーカーのほうに流れることはあろうかと思います。ただ、これ長崎市に業者ありませんので、市外ということになりますけれども、それでも一定必要な整備をする中で少しでも、やはり長崎市内に経済効果があるというふうな形で、我々この事業を今回は選択をさせていただいたところでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 142 吉村正寿委員 緊急経済対策として、果たしてそれが妥当かどうかというのは、まだ議論の余地があると思うんですけれども、私は少なくとも、もっと長崎市内に対して緊急に経済対策として必要なことは、教育の分野でもまだまだ考えられるということは、1つお話をしておきたいと思います。  それともう一つ、この電子黒板を整備してくださいというのは、特に今度の場合は特別支援学級に設置ということなんですけれども、特別支援学級の先生方から、ぜひこの電子黒板の整備をお願いしますという声が上がってのことなんでしょうか。 143 松本教育研究所長 先ほどの説明でもありましたけど、香焼小学校や、あるいは試験的に入れた6校からも、まずは、使ってみると特に一般の生徒は当然ながら、それ以上に特別支援の子どもたちに非常に教育効果が高いという声が1つと、今、委員さんおっしゃったように、一般の特別支援で日々、教育を行っている先生方からも、ああいうものがあればなという声は上がっております。  以上でございます。 144 吉村正寿委員 私もこの資料を基に読ませていただいて、私が存じ上げている特別支援学級の先生に、どうなんですかというのを、ちょっと事前に聞いたことがあります。そしたら、今の自分では、こういう電子黒板にはまだ触れたことがないので、「触れたことがない」とおっしゃったんですよね。どういうことをしていいかわからないと。ということは、そのすべての先生に対してこういうものがあって、どういうふうな使い方をすれば、どういう教育効果が上がるんだということが周知をされていない中でこういう予算が上がっているというのが1つ。それともう一つ、その先生がおっしゃっていたのは、これだけお金をかけるんだったら、今自分たちがやっていることに対しての教育の機材費、要は紙にしても鉛筆にしても、学校で使うクレヨンとか、そういったものにしても予算が限られているので、使いたくても使えない状態なんですよと。これだけたくさんあるんだったら、今自分たちが求めているもののほとんどについては、いけるはずなんですけどねと。電子黒板よりも逆に、そちらのほうの拡充を求めたいぐらいですというお話だったんですよ。その辺は、皆さんいかがでしょうか。多分ちゃんとつかまれて、その答えもあられると思うんですけれども。 145 松本教育研究所長 例えば今、特別支援学級を担当している先生方すべてに、これを体験してもらっての声ではありません。まだそこまで数が、実際、機器は長崎市内にも18台しか入っておりませんので、学校数で7校だけですので。ただ、いいなというのは、いろんな教育情報を聞いた文書とか、研究誌とか聞いた上での声であります。そういう意味では、まだまだ私どもも、実際に児童生徒の対応に当たっておられる特別支援の先生方へのこの電子黒板の効用というのを、しっかり伝えていかなければならないなというふうには思っております。委員さんおっしゃったように、教育は電子黒板だけじゃなくて、ほかにもいろんな教育に使う機材がたくさんありますけれども、私どもは、この電子黒板は、これからの高度情報化社会の中で欠かせない、教育効果を上げる確かなものだという確信があって、ぜひここでお金がかかるものではありますが、将来を見込んでお願いをしているところでございます。 146 吉村正寿委員 それは確信があるから予算化をしてくださいというお願いをするんでしょうから、それはそれでその確信は、別に僕がそれは間違っていると言う資格はないんでそれはいいんですが、予算化をするに当たって、今、少なくとも香焼とか何校かにあるわけですから、それらの機材を使って、この特別支援学級に携わっていらっしゃる先生方に、とりあえずそれに触れていただいて、どういう使い方ができるかとか、そういったことを皆さんが知った上で、ああこれはいいねて。じゃ、これだったら、うちの学校にも整備してくださいよという順番でこれが予算化されるというのならまだわかるんですが、すべての先生方がそれに触れられたわけじゃないんですよと、でも、自分はこう思うから予算化しましたというのは、やっぱりちょっと順番として違うんじゃないかなと思うんですよね。特別支援の先生方には少なくとも、こういう黒板の利便性とかそういったものも思っていらっしゃるんだったら、きちんと説明をした上で、その先生方に必要性をわかっていただいて、先生たちが本当に欲しいんだったら「用意してくださいね」とおっしゃるでしょうし、そのときにも、いや、こういうのは要らんけれども、もっとそれにかかる費用を充当してくださいよということを、もしかすると求められる先生もいらっしゃるでしょうし、その辺がちょっと順番が違うんじゃないかなと思うんですけれども、「それは高度情報化社会に資する」て、「絶対にそれは間違いない」て言い切るのもいいんですが、その前に少し事前の調査をきちんとされて、先生方にも使い方等を説明されて、それからの予算化でもいいんじゃないかなと思います。よそに払うお金のほうがはるかに大きいわけですから、もっと域内で還流するお金がたくさんあるような、そういう予算にすべきだと僕は思います。一応、最後のは意見にとどめます。 147 久 八寸志委員 電子黒板についてお聞きしたいと思うんですけれども、障害者の方に、これものすごくいいということも聞いております。そこで、大事になってくるのは今度教科書のほうですね。今回、DAISY教科書というのをちょっと耳にしているんですけれども、そこら辺を使うとすごくまた進み具合が違うということも聞いているんですが、そこら辺の対応というのは、何かあればお願いします。 148 松本教育研究所長 今、DAISY教科書のことをおっしゃいました。DAISY教科書というのは、例えば物語を見るときに、映像としてその物語のシーンが画面に浮かんで、そしてそれに音声が入って、読んで、そして読んでいるところが光っていくという、いわゆる見るのと聞くのと、五感に訴えながら子どもたちの能力が身につくように、学習をできるようにする教材でございます。これも、私どもまだ深くは研究をしていないんですが、全国的な調査によりますと、大変効果があるというふうには伺っておりますので、今後も活用ができたらいいなというふうには思っておるんですが、今現在まだ、委員さんおっしゃるように本市で正式に入れておりませんが、今後も研究を深めていきたいと思っております。 149 久 八寸志委員 ぜひとも、このDAISY教科書の研究のほうを一緒になってやっていただいて、それでできれば、せっかく体制を整えていただくということであれば、やっぱりそこら辺も、先生方にとってもすごく新しい形になって、また学ぶほうとしてもすごい希望が見えるというか、全然変わってくることじゃないかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思っております。  また、この間、前の委員会かでご質問したときに、英語のほうでもこれを活用してやっていきたいということでお話があったんですけれども、ほかには何かこの特色があれば教えていただけませんか。そのほかに、こういったところが生かせる。 150 松本教育研究所長 今、委員さんおっしゃったみたいな英語教育あたりは、本当、香焼小学校の子どもたちの声からも、英語の発音の生の声が聞こえるということで、非常に効果があるというのも子どもたちの中から、ネイティブというんでしょうか、日本人が言うのではなくて、それが聞こえて効果があると、非常に分かりやすかったという声が子どもたちの中からは挙がっておりましたし、いろんな例えば、理科とかいう場面でも、実験を進めていく上でのスライド映像というものも非常に効果が上がっているというふうに聞いております。私ども、小学校あたりに見に行ったときに、授業の最初に、前時の学習、今までの学習の復習として、まずいろんな質問がどんどんどんどん画面の中に浮かんできて、子どもたちが1人ずつそれにぽんぽんぽんぽんタッチをしながら、正解とか、ここは再度チャレンジとか、全員がさっと5分ぐらいで前時の学習をやって、それから授業に入っていくというような非常に効果的な活動をやっております。今、いろんな理科や英語を言いましたけど、各教科、美術なんかでも鑑賞とか、いろんなもの当然使えますし、電子黒板のやっぱり鮮明な映像等が、この辺あたりも非常に有効だと思っております。いろいろ、また研究を深めていきたいと思っております。 151 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第10款教育費第6項社会教育費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 152 林田生涯学習課長 それでは、お手元の教育委員会提出資料4ページ及び5ページをお開きください。  第6項社会教育費第2目公民館費でございますが、1.公民館等図書室活性化事業費2,000万円でございます。これは、1.概要に記載のとおりでございますが、緊急経済対策といたしまして、地域活性化交付金を活用し、公民館等の図書室を利用される方々と協働して環境整備を行い、これをきっかけに公民館等の活性化を図ろうとするものでございます。  事業内容でございますが、2に記載のとおり、公民館等の図書室に児童書をふやし、また古く損傷の多い本を更新するための書籍購入費及び書架や閲覧テーブル、イス等の整備費として2,000万円を計上しております。書籍は、公民館等33施設に児童書を中心に約5,000冊の購入を予定しておりますが、書架などについては、それぞれの公民館の特性と利用状況に応じて整備し、図書室を利用される方々と工夫して、温かみのある図書室にしたいと考えております。  5ページの写真は、上段が現況写真でございます。手熊と三重地区公民館の写真を載せておりますが、地区公民館の多くは、事務用の会議テーブルやパイプイスなどを置いているため、殺風景な印象を受けます。これを、書架の配置や展示の仕方を工夫し、また下段の写真にあるような木製の閲覧テーブルやイスなどを整備し居心地のよい図書室にして、知の地域づくりに努めてまいりたいと考えております。財源につきましては、4ページに戻っていただきまして、3.事業費内訳に記載のとおり、地域活性化交付金のうち、住民生活に光をそそぐ交付金を充当することとしております。  次に、下段に記載しております繰越明許費をごらんください。  この事業につきましては、早期発注及び早期整備に努めていきたいと考えておりますが、書籍にカバーやバーコードなどの装備をするため、年度内の納入が叶わないことも考えられることから、繰越明許費を全額計上しようとするものでございます。  続きまして、提出資料6ページ及び7ページをお開きください。2.地区公民館維持補修費1,000万円でございます。  これは、1.概要に記載のとおり、緊急経済対策といたしまして、老朽化している地区公民館の補修を行うことにより、地域の方々が集い、親しまれる公民館づくりに取り組むものでございます。事業内容でございますが、2に記載のとおり、(1)三重地区公民館の講堂床が、現在はコンクリートで施工されており硬く冷たいため、表面に弾力性のある床材を張る改修工事といたしまして530万円、そのほか(2)窓ガラスやベランダ等の施設修繕費といたしまして、470万円を計上させていただいております。施工場所及び内容は資料記載のとおりでございます。7ページには、4.現況といたしまして、今回整備する施設の一部ではございますが、写真を掲載しておりますので、ご参照ください。財源内訳につきましては6ページに戻っていただきまして、3.事業費内訳に記載のとおり、地域活性化交付金のうち、きめ細かな交付金を充当することとしております。  次に、下段に記載しております繰越明許費をごらんください。  この事業につきましては、可能な限り早急な着工を予定しておりますが、公民館を利用される皆様に影響がないような施工期間を設定したいため、年度内に完了しない事業があることも考えられますので、事業費の全額を計上しております。  続きまして、8ページ及び9ページをお開きください。3.大型公民館維持補修費として1,000万円でございます。  これは、1.概要に記載のとおり、地区公民館と同様に、緊急経済対策といたしまして、老朽化している大型公民館の施設補修と機器の整備を行うことにより、地域の方々が集い、親しまれる公民館づくりに取り組むものでございます。事業内容でございますが、2に記載のとおり西公民館を初め、4施設の施設改修等を予定しておりまして、9ページに劣化している箇所の現況写真を掲載しておりますので、ご参照をいただきたいと思います。また、写真には載せておりませんが、西公民館の非常照明用電源装置及び南公民館の非常灯用電池につきましては、それぞれ各種部品の交換修繕を、西公民館及び北公民館の講堂音響設備は、設置して20年以上経過しており、頻繁に故障している状況ですので、更新をしようとするものでございます。財源内訳につきましては8ページに戻っていただきまして、3.事業費内訳に記載のとおり、地域活性化交付金のうち、きめ細かな交付金を充当することとしております。  次に、下段に記載しております繰越明許費をごらんください。  この事業につきましても、地区公民館と同様、可能な限り早急な着工を予定しておりますが、公民館を利用される皆様に影響がないような施工期間を設定したいため、年度内に完了しないことも考えられることから、事業費の全額を繰越明許費として計上させていただいております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 153 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。 154 井上重久委員 ちょっと確認だけしておきたいんですけど、公民館の関係、それから地区公民館も含めて繰越明許費は、今年度完了できないから次の年までということですけれども、まず、ちょっと教えてください。ここの内訳、まず4ページの公民館等の図書室の活性化事業費の関係で、事業内容の関係で書籍購入予定数5,000冊、それから図書室の備品等の購入、ここの予算の内訳を大体で結構ですから。  それから、あと当然、繰越明許費ありますけれども、地区の公民館の関係ですね。例えば、もう簡単にできる修理等があると思います。例えば、この消防設備とか湯沸器の設備修理の関係は、これは早急に対応できるというふうに判断をいたしますので、そういう意味では、繰越明許費の関係は、例えば夏までに終わっちゃいますと、あるいは5月までに終わりますと、そういう実施期日といいますか、そこら辺は大体わかっていると思いますので、ちょっと説明をお願いします。 155 林田生涯学習課長 まず1点目の、公民館等図書室活性化事業の中の書籍購入と図書室備品等の購入の大まかな内訳金額といいますか、それについての質問でございました。書籍購入と図書室備品等は、大体約1,000万円ずつを予定しております。  それで、もう1つの地区公民館の維持補修費の件でございますが、今言われましたように、確かに繰り越しの理由が、既に公民館等の行事とか決まったりとか、既に利用者の予定のあるものにつきましては、なかなかその辺の事情とか、実際、公民館の大きな祭りに関して、利用者に影響はないような形で今から調整を当然していきますけれども、今、委員言われましたように、維持補修の簡単なものにつきましては、今回補正を認められた以後、早急に発注を行って整備をしていきたいというふうに当然考えております。この中でも、例えば改修工事の大きい部分につきまして、例えば三重地区の講堂の床工事とか、西公民館の空調整備につきましては、事業課のほうに依頼工事をしましてすることになりますので、一定の事業期間がかかると思いますが、その部分につきましても、早急に事業課のほうに依頼をしまして、そして早目の契約をして実施に移してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 156 筒井正興委員長 よろしいですか。(「はい」と言う者あり) 157 重橋照久委員 今の件に関連して、三重地区の床張り、これは設計なんかには手間はかからんだろうし、既に金があるというんであれば、横板、棒を置いて上に板ば張るだけでしょうが。こうやって設計もなんも、発注に手間とるようなことないでしょうが。もうそして、また冬場にさ、ここに行事予定があるとかなんとか、そげんことは考えられん。あの何かあれば。 158 田川中央公民館長 今、ご指摘ございました三重地区公民館でございます。公民館祭りが2月26日、27日で予定されているようでございまして、その辺、工程等を詰めまして、早い時期にできるかというのも、そういったところをとらせていただくように館長のほうともお話はしております。  以上でございます。 159 重橋照久委員 あのね、じゃ公民館祭りば延期してさ、ちょっと待たんねて。半月もあればこげんとはでくっ工事じゃなかですか。もうね、よう工夫してさ、相談して早うやってやらな、冬寒かて言いよっとやけん、冷たかて言いよっとやけん。もう七、八年前からの話じゃないですか。そしたらすぐ協力するさ、こっちが言えば。してやらんですか。 160 毎熊政直委員 お尋ねします。この前の、これは財源内訳なんですけど、公民館の中で公民館等図書室活性化事業費、これは財源内訳を見ると、同じ地域活性化交付金でも市民生活に光をそそぐ交付金、これは一般財源は4分の1弱の負担でいいわけですよね。ところが、次の地区公民館維持補修費、これは、きめ細かな交付金の、農林あたりもそうだったんですけど、これは約半分の一般財源の持ち出しをしなきゃならない。この交付金の内訳の、これだけ一般財源の出し方の比率が違うのは、何のゆえをもってこうなっているんですか。 161 広佐古教育委員会総務課長 今回の経済対策につきましては、この交付金のほかに交付税のほうも一定措置がなされるということになっております。それで、長崎市割り当て分を配分するに当たって、結局、光をそそぐのほうは交付金を8割、それから、きめ細かなほうは65%を充てるというような形で、今回予算編成は大体すべてされているところでございます。 162 毎熊政直委員 そしたら、この住民生活に光をそそぐ交付金、これが使えるような事業にみんなしたほうが長崎市としては得じゃないですか。そこら辺はどうなんですか。 163 広佐古教育委員会総務課長 総額で、一定その交付金の分と、交付税の分との一定の枠が長崎市分ということで割り当てられていまして、それをどういうふうな割合で配分するかという形になっておりますので、どっちをどっちということではなくて、この交付金で足らない部分は交付税で措置がなされるというふうな形で聞いているところでございます。 164 原野教育総務部長 ちょっと補足して説明させていただきます。  光をそそぐ交付金につきましては、そういった子どもさん方の困難な、子どもさん方に対する自立支援というふうな形で、余り重要な行政分野であっても、これまで光が当たっていなかったような分野について、この緊急経済対策の中の交付金を使って事業を行うということでございまして、もう一つのきめ細かな交付金事業というのは、地元の方々というんですか、特に中小企業等への受注が行き渡るように、施設の修繕等について、きめ細かな発注を行うというふうな事業について、この交付金を充てるというふうな、交付金の性格的に2つを分けて、それぞれの事業に合ったものをその交付金事業として計上していると、そういう状況でありまして、その全体事業費を不用額とも勘案しまして、光をそそぐ交付金については80%、それから、もう一つのきめ細かな交付金事業については64.88%というような財源充当をするというふうなことで今回補正予算が組まれているものと理解しております。 165 毎熊政直委員 詳細については、これは企画財政部のほうに聞かなきゃわからない話なんだけど、要するにこういう財源の内訳、有利な財源とそうでもない財源があるわけですね、今2つね。そうすると、教育委員会としては精いっぱい有利なほうを採用してもらえるように、あらゆる角度から検討して、今回の緊急経済対策に事業として生かしたというふうに理解しとっていいわけですか。 166 原野教育総務部長 委員おっしゃるとおりでございます。 167 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結します。  次に、第10款教育費第8項市民会館費の審査に入ります。
     理事者の説明を求めます。 168 林田生涯学習課長 それでは、第8項市民会館費の補正予算についてご説明いたします。提出資料の10ページをお開きください。  第8項第2目中央公民館費でございますが、1.講座用備品整備費80万円でございます。これは、1.概要に記載のとおり緊急経済対策といたしまして、地域活性化交付金を活用し、中央公民館の備品を更新することにより、地域の方々が集い、親しまれる公民館づくりに取り組むものでございます。事業内容でございますが、2に記載のとおり、経年劣化している調理室のダイニングボード、ダイニングボードとは食器や調理器具などを収納する棚のことでございますが、これを6台と、視聴覚室の演台1台を更新したいと考えております。財源内訳につきましては3.事業費内訳に記載のとおり、地域活性化交付金のうち、住民生活に光をそそぐ交付金を充当することといたしております。  説明は以上でございます。 169 筒井正興委員長 これより質疑に入ります。  質疑を終結します。  討論に入ります前に、理事者交代のため暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時16分=           =再開 午後2時30分= 170 筒井正興委員長 委員会を再開します。  次に、第139号議案「平成22年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」のうち、本委員会へ付託された部分に対する討論に入ります。ご意見ありませんか。 171 吉村正寿委員 第139号議案「平成22年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」に賛成の立場で討論をしたいと思います。  今委員会に付託をされました予算の合計が2億2,435万8,000円です。このうちに、本年度中に執行する予定の額が2,721万2,000円でしかありません。そのほとんどが繰越明許費に上がっています。国との手続き上、繰り越しをしなければならない可能性があるということについてはよく理解をできますが、緊急経済対策ですので、1円でも多い、極端な話ですが1円でも多い本年度中の執行をお願いしたいと、また、その努力を執行部の皆さんにお願いをして、賛成の討論とさせていただきます。 172 筒井正興委員長 ほかにありませんか。  討論を終結します。  これより採決いたします。第139号議案「平成22年度長崎市一般会計補正予算(第4号)」のうち本委員会へ付託された部分については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 173 筒井正興委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で本委員会の審査はすべて終了いたしました。  これをもちまして、文教経済委員会を閉会いたします。           =閉会 午後2時32分=  上記のとおり委員会会議録を調製し署名する。  平成23年1月31日     文教経済委員長 筒井正興 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...