下諏訪町議会 2018-08-20
平成30年 8月臨時会−08月20日-01号
こういった状況を踏まえ、私と
岡谷市長は
住民代表である
議会の
意見は尊重すべきである、また、ここにきて
諏訪市の離脱により2市町の
合併協議は
住民へ説明、また今後の
法定期間内における国・県への申請など、
合併スケジュールを考えると時間的に困難である。今回は失敗を許されないといったことから、2市町の
合併協議は非常に残念でありますが、断念せざるを得ないとの結論に達しました。しかしながら、この
合併の火を消さないためにも、今後の
合併について
岡谷と
下諏訪の
検討課題としていくことを確認しました。
本日午後、第7回
合併協議会が
下諏訪町で開催されますが、私と
岡谷市長は席上、おのおの今後、
合併協議会は
協議継続しない旨を発表する予定でありますとありますが、平成16年10月から今日に至るまで、
岡谷市と
下諏訪の間でどのような検討をされてきたのかお聞きしたいと思います。
○
議長 町長。
◎
町長 多分、今の
合併協議の最後の部分というのは、
前任者の高橋前
町長のコメントだと思いますが、私は具体的な引き継ぎは受けておりません。でありますから、
岡谷市さんとの具体的な
合併の議論というのは、してはきていないというように御
承知おきをいただきたいと思います。
○
議長 ほかに御質疑ございませんでしょうか。
○
議長 岩村清司議員。
◆
岩村議員 今、
町長の
意見の中で、
合併協議会設置に関してはまだ時期尚早だという話ですけれども、
合併協議会が本質的に今の時期で
設置することが必要ないという、この本質のことをちょっとお聞きしたいと思います。要は、今、
合併協議会を
設置するべきじゃないということですよね。
○
議長 その理由ということですか。
◆
岩村議員 そうです。
○
議長 町長。
◎
町長 それは
意見書のとおりでございます。
意見書以上のものはございません。
○
議長 岩村清司議員。
◆
岩村議員 意見書は、要は時期的なものとか民意のものとかいう話で、
合併協議会設置そのものに関しての
意見が入っていないということにおいて、そこのところをお聞きしたいと思っています。
○
議長 町長。
◎
町長 私としては
意見書の中で
合併協議会を今
設置する時期ではないというように述べているつもりでございます。その大きな理由としては、やはり以前からこれはもう
議員にも何度かいろいろな部分で答弁しておりますが、やはり私は
諏訪は一つであるべき、6
市町村の中で
合併の、もし
協議がされるとならば、やはり6
市町村という
枠組みの中で
協議が進められるべきものだというように思っています。また、将来構想や将来
ビジョンについても、やはり
諏訪は一つという理念の中で検討されるべきものである。これはもう以前からお話を申し上げているところでもございます。その思いは変わってきておりません。
それにもう一つ、
議員が民意として捉えている今回の署名、これは一つの民意としては認めておりますけれども、
合併を推進してほしいという大きないろいろな部分での要望や民意が盛り上がっているのかといえば、それほどに盛り上がってきているというように私自身は感じていないということでもございます。そういったことを
意見書の中に述べているつもりであります。
○
議長 よろしいですか。
○
議長 岩村清司議員。
◆
岩村議員 今、
町長の言われる6
市町村が理想だという中で、現実的には茅野、富士見、原の
住民の60%以上が賛成していないというような状況の中で、今後、
町長が言われる6
市町村合併に関してどのような
取り組みで、どういう形の中で、いつ誰がどのようにやるか、ちょっとそこら辺をお聞きしたいと思います。
○
議長 町長。
◎
町長 それは現実には、それを言う時期ではないと思うし、それを言える状況ではないということを御理解いただきたいと思います。
合併というものは
下諏訪だけの思いではなくて6
市町村の
皆さんの民意が、そしてまた行政の
首長たちの思いが一つになってこなければ、なかなかそれは進められないものだと思っています。そういった意味で、今、6
市町村の中では、そういった
合併の議論というものがなされていないわけでありますから、なかなかそういった状況の中でもって、これから
合併を目指して今御指摘のようなことを述べろといっても難しい状況ではないかというように思います。ぜひ御理解をいただきたいと思います。
○
議長 ほかに御質疑ありませんでしょうか。
(「なし」の声)
○
議長 以上をもちまして質疑を終結いたします。
ここでお諮りいたします。これより
合併協議会設置に係る同一
請求代表者による
意見陳述を行います。準備をいたしますので、
暫時休憩にしたいと思いますが、御
異議ございませんか。
(「
異議なし」の声)
○
議長 異議ございませんので、
暫時休憩といたします。ただいま午前10時23分でございます。再開は2分後の午前10時25分を予定いたします。
暫時休憩といたします。
休 憩 午前10時23分
再 開 午前10時25分
○
議長 ただいま午前10時25分です。休憩前に引き続き本
会議を再開いたします。
△<
合併協議会設置に係る同一
請求代表者による
意見陳述>
次に進みます。
日程第7
合併協議会設置に係る同一
請求代表者への
意見を述べる機会の付与についてを議題といたします。
市町村の
合併の特例に関する法律第5条第7項の規定に基づき、
合併協議会設置に係る同一
請求代表者から
意見陳述を行いたい旨の申し出がありましたので、これを受理することに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」の声)
○
議長 異議なしと認めます。よって、同一
請求代表者の
岩村清司さんによる
意見陳述を行います。
岩村清司さんの入室を許可いたします。
〔
岩村清司同一
請求代表者 入室〕
○
議長 岩村清司さん、登壇の上、
意見陳述を願います。
◎同一
請求代表者(岩村)
諏訪郡
下諏訪町の
合併協議設置に係る同一
請求代表者の
岩村清司でございます。今回の
合併協議会設置請求に関する
請求の趣旨を述べさせていただきたいと思います。
諏訪圏域における
合併の
取り組みは、昭和38年ごろから6
市町村統合の機運が
高まり、過去4回の
取り組みを経て平成16年
合併協議会が解散され、事実上頓挫してしまいました。現在、6
市町村は
広域連合を形成し、
広域消防や
介護保険などの事務を通じて、調和を図っています。
しかしながら、
諏訪地方統計要覧を見てもわかるように、
人口減少は1年ごとに10%以上減少するところもあり、
少子高齢化が進んでいます。産業・観光の衰退も激しく、
工業出荷額においても10年前に比べると20%から40%も減少しています。
各
自治体の
財政指数である
経常収支比率を見ても、3市では90%を超える率になっており、財政の
硬直化は顕著になりました。おのおのの
自治体では根本的な
課題解決に対処できない状況になりつつあります。国では
小規模自治体の個々の発展に見切りをつけて、
広域行政区域での
総合施設補助などを打ち出し、
地方交付税も
小規模自治体を中心に減少しています。
その中にあって一昨年、
商工会議所を中心に
自治体に
合併を促す要望がなされました。しかしながら、
自治体は
民意高揚が図れていないと
合併に
消極的立場をとっています。特に茅野市は
人口減少が少なく、産業における
工業出荷額も余り落ち込んでおらず、
観光客数と
消費額は増加し、
合併には消極的だと言われています。
合併は6
市町村でとの思いは強いのですが、現状の課題を精査し、
問題共有を考えたとき、6
市町村合併の道のりは遠いと考えられます。
地域性や
問題点の
共通意識では、
湖周の2市1町が最も近いことや、どの課題を捉えても2市1町は共有できると思っています。
そこでまず、2市1町が
合併をして、前に進むことが必要だと考えました。
合併後の
住民の
生活環境がどう変わるか等、
住民の立場に立ったさまざまな不安もあり、
合併の是非を含めた
合併意義を問う
検討機関、すなわち
合併協議会の
設置が不可欠であると考えます。平成16年でも
湖周3市町は最後まで
合併を模索していました。
湖周3市町で運営する
ごみ処理施設が稼働し、すばらしい成果を上げています。
よって、我々はここに
合併特例法にうたった
住民発議制度に基づき、
湖周3市町の
合併協議会設置を
請求し、新しい未来の
ビジョンが描ける
諏訪を実現すべく第一歩を踏み出すべきだと考えました。
湖周3市町の
合併が将来6
市町村合併のもととなることを確信し、
合併協議会設置請求の趣旨を説明させていただきました。
議員の各位の賛同をお願いしたいと思います。
○
議長 以上で同一
請求代表者による
意見陳述を終わります。
同一
請求者の
岩村清司さんの退席を求めます。お疲れさまでした。
〔
岩村清司同一
請求代表者 退室〕
○
議長 ここでお諮りいたします。
暫時休憩にしたいと思いますが、御
異議ございませんか。
(「
異議なし」の声)
○
議長 御
異議ございませんので、
暫時休憩といたします。ただいま午前10時30分です。再開は2分後の午前10時32分を予定いたします。
暫時休憩といたします。
休 憩 午前10時30分
再 開 午前10時32分
○
議長 ただいま午前10時32分です。休憩前に引き続き本
会議を再開いたします。
△<
議案の
委員会付託>
○
議長 ただいま議題となっております
議案第52号は、
合併協議会設置協議特別委員会に付託いたします。
お諮りいたします。
暫時休憩にしたいと思いますが、御
異議ございませんか。
(「
異議なし」の声)
○
議長 御
異議ございませんので、
暫時休憩といたします。ただいま午前10時32分です。再開は
合併協議会設置協議特別委員会終了後といたしますので、よろしくお願いいたします。なお、
合併協議会設置協議特別委員会の
皆さんは、直ちに
委員会を行いますので全員
協議会室へ御参集ください。
暫時休憩といたします。
休 憩 午前10時32分
再 開 午後 2時10分
○
議長 ただいま午後2時10分です。休憩前に引き続き本
会議を再開いたします。
△<
付託議案の
委員長審査報告、質疑、討論、採決>
○
議長 それでは、休憩中に御審議をいただきました
議案について、
合併協議会設置協議特別委員会の
審査報告をお願いいたします。
宮坂 徹特別
委員長、登壇の上、御報告願います。
○
議長 宮坂 徹
委員長。
◎
合併協議会設置協議特別
委員長(宮坂)
議案第52号
岡谷市・
諏訪市・
下諏訪町
合併協議会の
設置について
本
特別委員会は、平成30年8月20日に付託された上記
議案について審査した結果、否決としたから、
会議規則第73条の規定により報告します。
まず質疑では、民意について。今回1,000人弱の署名は民意と考えるが、平成の大
合併の折は全体での盛り上がりが強かった。今回はそれがあるか疑問。前回は行政、民間で何年もかけ検討されて
情報提供をしたが、今回は何も提供がないまま署名による
請求がなされた。総務省の見解は、国主導で進められた中でのことで、国の見解である。全国町村会での見解は必ずしもよくない。
6
市町村の課題についてでは、平成の大
合併不調以後、自立の道を歩んだ。財政基盤を安定させることに
取り組み、問題はない。6
市町村がそれなりの成果を出している。
合併しても何ら変わらない。
合併のメリットについては、
合併を否定するものではない。メリットはある。しかし、デメリットを検証し、情報を出す方向にしてほしい。前回は6
市町村の
枠組みの中で議論し、
湖周での話を進めたが、今回の情勢は前回とは全く違う。大きくなればそれなりの効果はあるが、町は町として、より細かな施策を進めている。福祉の切り捨てやコミュニティ形成の低下が起こらないようにしていかなければならない。
民意について、LCVの出口調査で、できるところからが55%であったことについては、首長としてその時期を、理解を得て対応していきたい。
合併協議会設置が否決された場合、
住民投票を行うかとの質問に対し、行うつもりはないとのことでした。
質疑の後、
議員間討議の時間を設け、全
議員よりそれぞれ発言のやりとりがありました。
討論では、人口問題では統計どおり
少子高齢化が進み、
下諏訪町は消滅都市のリストに入っており、現象が顕著である。
工業出荷額は全体で激減している。
地方交付税の動向は減少傾向にある。3市町の
経常収支比率は90%を超えており、
硬直化に向かっている。
下諏訪町は土地開発公社の負の資産を解消し、健全化を達成した。しかし、未来
ビジョンを創造できるかは難しい。6
市町村合併が必要なら、前段階的発想の
湖周2市1町の
合併がなぜいけないのか。待つことのできる時間はあとわずかしかない。
湖周3市町
合併が成功すれば、6
市町村の
合併も見えてくることから賛成。
人口減少は進むと試算されている。
下諏訪の将来、10年後、20年後、さらにはその先に不安を覚える。将来を見据えたときに、パイを大きくしておくことは必要。大切なことは
住民サービスの低下なく効率的な行政運営を行うこと。
合併することで工業や観光などの産業振興等は、市町間の重複業務がなくなり効率化が図られる。これからは過去に投資したインフラの老朽等、多くの負の資産を抱えている。都市機能の再生や維持管理は大きなくくりの中で行うことが効果的であり、経済的であると考える。そうしたもろもろの観点から、長い将来を見据え、
合併について今から
協議することは必要なことと考える。できるところから進める。本意ではないが、6
市町村一緒といっても、その先は見えてこない。今回の
合併協議会の
設置は、そのプロセスなどについては必ずしも賛成できるものではないが、
協議会を
設置し議論を重ねることは賛成である立場から賛成。
合併について論議する際、一番に考えなければならないのは、当然、
住民にとって有益なのか、そうでないのかである。多くの
合併市町村において、
合併の評価は大きく分かれている。特に行政側の評価と
住民側の評価が必ずしも同じものとはならず、各種アンケートなどによれば、
住民の反応として、
合併して悪かった、
合併しても
住民サービスがよくなったと思わない、よいとも悪いとも言えないといった声が多く、
合併してよかったという評価もあるが、総体的には
合併に否定的評価がなされている。
政府は近年、これからの地方
自治体は、どこでも行政サービスや公共施設が整っているフルセットの行政から脱却して、周辺
自治体と補い合う集約化とネットワーク化を構築する新たな
広域連携制度を広げようとしている。これは
自治体住民からの平成の大
合併への反発が多く、これ以上、
市町村合併を推進するのは非現実的だとの判断から、その代替案として持ち出されたものとの見方もある。すなわち
合併は失敗だったということを裏づけるものとも言えるのではないだろうか。
長野県においても2011年末から翌年初めにかけて、長野県世論調査協会が
合併にかかわる調査を実施しているが、地域差がかなりある結果ではあるが、集計トータルでは、
合併してよかった23.6%、悪かった27.4%、何とも言えない、わからないが48.8%となっている。そして、
合併の
住民サービスについて、
住民負担の増加と役場の利用しにくさを挙げる人が4割を超えている。これらの調査結果や分析から、
住民にとって
合併は有益とは決して言えず、再び
合併にかじを切ることが有効とはとても思えない。何より私の周りからは
合併を求める声は聞こえてこない。以上のことから、
岡谷市・
諏訪市・
下諏訪町
合併協議会の
設置について反対等の討論があり、採決の結果、賛成少数で否決されました。
以上、御報告いたします。
○
議長 次に進みます。
議案第52号
岡谷市・
諏訪市・
下諏訪町
合併協議会の
設置についてを議題といたします。
これより
合併協議会設置協議特別委員会委員長報告に対する質疑を行います。質疑のあります方は御発言願います。
(「なし」の声)
○
議長 質疑ありませんので、質疑を終結いたします。
これより討論を行います。討論のあります方は御発言願います。
○
議長 岩村清司議員。
◆
岩村議員 賛成の立場で討論させていただきます。今回の
合併協議会設置、私は…。
○
議長 委員長報告に対する反対討論。
◆
岩村議員 反対討論。済みません、ちょっと待ってください。
○
議長 岩村清司議員。
◆
岩村議員 失礼しました。
委員長報告に関して反対ということで、
合併協議会設置に関することが賛成ということで討論させていただきます。
諏訪市、
岡谷市、
下諏訪町は、個々独立したまま将来
ビジョンを持つことができるでしょうか。前回の
合併が頓挫してから14年、2市1町の人口は10%以上、工業製品出荷額は20%近く減少しました。今後20年でさらに30%の人口が減少推定されます。今が最後のチャンスだと思います。2市1町の
合併、今こそ
合併への道が途絶えてしまえば、全てが手おくれになって衰退していきます。速やかに
合併協議会を
設置し、
諏訪湖周の将来に向けた議論を始めなくてはなりません。最終的には全ての地域で
住民投票などにより民意を確かめる必要はあります。しかし、何も始めないうちから挑戦と議論を否定することは重要課題の先送り、将来への責任を放棄した事なかれ主義です。将来の大きな夢を描き、それに向かい長野県第4位12万都市が誕生するチャンスです。
2市1町の明るい未来のために、それから、なぜ今2市1町の
合併か、
合併の必要性は2市1町のほとんどの
皆さんが感じています。ところが、市長さんたちは全員6
市町村合併について賛成としていますが、現実性のある3市町
合併については
枠組みがよくわからないと何もしていません。民意が今回挑戦すべき
合併の
枠組みを示しています。14年前、6
市町村合併から離脱した茅野、富士見、原での
住民アンケート結果では、60%以上が反対でした。現在でもこの地域の民意は余り変わってはいないでしょう。6
市町村合併の実現に向けた動きはなく、6
市町村という理想だけがひとり歩きしています。今回の
合併協議会の
設置請求は、将来の6
市町村合併のために今まずは2市1町
合併から着実にという、ごく自然に生まれた考えであり、署名活動により民意の
高まりも立証されました。民意はまず2市1町の
合併を望んでいます。私たちは署名活動を行い、法定必要数を大きく上回った署名を得て、つまり民意によって
設置を
請求しました。
首長たちの民意が感じられないという認識は誤りだと思います。法律で定められた署名数以上によることを、もう一度冷静に考えていただき、重く受けとめていただきたいと思います。
合併の必要性と効果に関しましては、人口減、少子社会を生き抜く
自治体となるために、日本全体が非常に厳しい時代に突入しています。地域
住民の暮らしを守るためには一定の規模と力のある基礎
自治体がどうしても必要です。
諏訪湖周の特色を生かした効率的で活力ある都市のために
諏訪湖の周りが一つの市になれば、もっと快適に、しかも効果的にいろんな事業が展開できます。地方分権時代の個性で自立した
まちづくりのために、より大きな
枠組みで
住民パワーの結集や
住民と行政の協働ができます。県下第4位の市が
諏訪地域に生まれます。行財政改革の推進に関しましては、財政規模の拡大と行政組織の効率化により行政経費が節減できます。
以上、必要と効果をいろいろ述べさせていただき、賛成討論とさせていただきます。
○
議長 ほかに討論ございませんか。
○
議長 金井敬子議員。
◆金井
議員 委員長報告に賛成の立場で
意見を述べたいと思います。
私は
合併について議論する際、一番に考えなければならないことは、
住民にとって
合併が有益なのか、そうでないかではないかと考えております。その点では、平成の
合併についての検証を十分に行う必要があるかと思います。平成の大
合併は大変大規模に進められ、全国の
市町村数は3,232が1,732、長野県では120が77に減少した経過があります。総務省が平成の大
合併に一区切りをつける視点で、2010年に平成の
合併についての評価、分析を公表しました。また、長野県におきましては2011年度末に長野県世論調査協会が
合併にかかわる調査を実施しています。その結果については、先ほど
委員長が報告の中で述べていただいたとおりであります。
加えて、全国町村会は2008年に平成の
合併をめぐる実態と評価に触れています。この中で全国町村会は、
合併によるプラス効果として財政支出の削減、職員の能力向上を挙げる一方、マイナス効果として行政と
住民相互の連帯の弱まり、財政計画との乖離、周辺部の衰退を挙げ、
市町村を
合併に向かわせたのは主に財政問題であり、国や府県の強力な指導であったとし、国の
合併推進の
問題点を指摘しています。そして、その上で、今後の
市町村の課題を挙げているところであります。
私はこれらの各種調査結果や分析から、
合併は
住民にとって決して有効とは言えず、再び
合併にかじをとることが有効とは思えません。2004年、
諏訪地方の
合併が頓挫して以降、当町におきましても自立の道を着実に歩んでいるところであります。
合併すればそれぞれの
市町村が抱える課題がクリアされるというのは、あり得ることではありません。たとえ小さな
自治体であっても身の丈に合った財政をしっかりと確保し、最も身近な
住民サービスの提供の充実こそを町民は求めているのではないでしょうか。
以上の理由により、私は
岡谷市・
諏訪市・
下諏訪町
合併協議会の
設置に反対する
委員長の報告に賛成をしたいと思います。
○
議長 ほかに討論ございませんか。
○
議長 青木利子議員。
◆
青木議員 委員長報告に対して反対の立場で討論させていただきます。
私は署名活動の中で直接お一人お一人の町民の
皆さんと
合併協議会についてお話ししたことから、ほとんどの
皆さんが
合併に関して、この10年間何も動きがなかったことを不安に感じておりました。
協議会でさまざまなことを話して、新しい町について考えたい、そういう思いが伝わってきました。何も動きがなかったことを不安に感じて、私もおります。今回、
合併協議会を
設置して新しい
自治体を町民の
皆さんと議論でき、新しい都市をつくることはできると思っておりました。そして、まずは関係地域の
皆さんがテーブルについて心を開き本音で語れる
合併協議会を
設置し、議論をする必要があると考えています。そして、10年後、20年後の未来
ビジョンをみんなと一緒に磨きたいと考えておりました。今回の
委員長報告で、
合併協議会設置に対して否決されたことに対して反対いたします。ぜひ今後のことを考えていきたいと思いながら討論といたします。
○
議長 ほかに討論ございませんか。
○
議長 河西 猛
議員。
◆河西
議員 それでは、
委員長報告に賛成の討論をさせていただきます。
諏訪地域は縄文時代からの歴史的価値の高い産物、山、森、湖、温泉など、さまざまな自然環境と快適な移住環境に恵まれています。私たちはこれらを破壊することなく保全し、独特の風土、文化を大切にして次の世代へ引き継いでいく責任があります。
諏訪圏域は地形的な一体性、地理的な近接性から、
住民意識に素朴な連帯感、共通感情があり、これまでの経済、歴史、文化、生活など、あらゆる面で共通性を保ち、一体的な日常生活圏、経済圏が形成されています。同一性は一段と深くなり、土地利用、産業振興、福祉医療、環境問題など共通の重要課題への対応については、6
市町村が一体となった広域的な
取り組みの必要性が一段と高まっています。当面、行政統合が展望できない現在、これらの共通政策に関してはどのように精査し、財政的に裏づけて推進するか真剣に取り組まなければならない時代です。
以上、歴史的にも
諏訪は一つの考えのもと、2市1町の今回の
合併協議会の
設置については、
委員長報告どおりに賛成いたします。
○
議長 ほかに討論ございませんか。
○
議長 中村光良議員。
◆中村[光]
議員 それでは、賛成、反対の順序に沿いかねますけれども、今回の
委員長報告に対して賛成の立場から議論を述べさせていただきます。なお、私が申し上げるのは、
下諏訪町議会きらめくまちグループの重ね重ねの議論の末の総意であります。
まず今回の
合併協議の
問題点について。前回の
合併協議が頓挫したことを振り返り、経過や要因を十分に検証された上での
請求なのか疑問が払拭できない。要求が
議会に付されるのに垣根を無くす会の役員に
議員が多数名を連ねる、それはよいとしても、いかにも手前みその手法ではないか。垣根を無くす会役員の中で前回の
協議を経験した
議員は
合併の過程やステップを忘れてしまったのでしょうか。会合の中で
意見具申はされたのでしょうか。
協議の実務を担う行政側に何ら受け入れ体制ができていない状況です。同一
請求が提示され、3
議会が急遽学習会を行っているのが実情です。
町長の
議会への
提案説明には、
請求があったからとしか述べようがありません。署名依頼した
住民への趣旨説明は十分したのか疑問が残ります。これは、
意見広告が新聞広告に出たのは8月11日、12日でした。選管での審査で削除された人の率が非常に高い。署名活動に携わった人や署名を依頼する際にルール説明は十分にされていたのでしょうか。
次に、3市町の
枠組みの決定について。6
市町村での
協議への努力は考えなかったのだろうか。3市町を設定の根拠が不明瞭。どういう経過で決まったのだろうか。
合併の口火を切ったのは
商工会議所だ。茅野市をどうしてしまったのでしょうか。岳麓3
市町村を切り捨てた根拠はどこにあるのだろうか。3市町
合併が成立したとしても、全ての行政業務において6
市町村での関連対応措置、いわゆる事務処理ですね、が必要で、御協力いただかなくてはなりません。その面からも岳麓3
市町村への配慮、儀礼は殊に重要だと考えます。
次に、垣根を無くす会の役員会の方針の新聞記事に触れます。8月4日付長野日報の記事は、法定協の
設置にそぐわない。一つ、3市町の
合併が前提ではなく、二つ、
合併ありきではなく、この2行の文章は最も問題の文章です。法定協
設置の意味が理解されていないと思います。署名市民に御理解いただいたのでしょうか。
協議を扱う行政担当と全く連絡がとれていない。連携がとれていない。実際に法定協をつかさどっていただくのは
市町村長である。
協議の実務を担う行政側に何ら受け入れ体制ができていない。
協議にかかる人的・財政的負担をどう考えているのか。将来6
市町村を考えるとのことだが、また同じ負担を繰り返すのか。
次に、市民新聞、長野日報の垣根を無くす会の
意見広告です。現在の低くて薄い行政間の垣根を、高くて厚い垣根にする行為だと考えられる。将来6
市町村を目指すのなら、最初から6
市町村で取り組むべきだ。前回の
協議が頓挫した要因を垣根を無くす会こそ認識すべきではないか。50分の1、2%の物差しを振り上げて民意とするのは乱暴ではないか。署名人数が有権者の何%に当たるのか分析されたのでしょうか。一般論的な必要性と効果ではなく、具体的なメリット、デメリットを示すべきだ。地域コミュニティを語るなら
合併は逆方向ではないでしょうか。
次に、
下諏訪町に関連して。吸収
合併なのか、新設、これは対等の意味です、新設
合併なのか想定がない。人口5万人の2市に2万人の
下諏訪町がどうかかわり会えるのだろうか。一般会計予算200億円超の2市に80億円の町がどう融合できるのか。例えば水道料金、
市町村道の維持補修費用と公共施設などです。
合併後、
下諏訪をつかさどるのは副市長なのか、部長なのか、課長なのか。
下諏訪町民はどこの役所に行けばいいのか。
下諏訪から出られる
議員は何人くらいになるのだろうか。
こんなような疑問が山積みされているので、最後に、近い将来、筋道を尽くして6
市町村での
合併議論が盛り上がることを期待しながら、
委員長報告に賛成の討論とします。以上です。
○
議長 ほかに討論ございませんか。
○
議長 森
安夫議員。
◆森
議員 委員長報告に反対の立場で討論をさせていただきます。
特別委員会での討論と多少というか、多くダブりますけれども、よろしくお願いいたしたいと思います。
2万6,000人いた
下諏訪町の人口は2万人を切り、さらに
人口減少が進むと試算されています。私は
下諏訪町の将来、10年後、20年後、さらにはその先に不安を覚えます。将来を見据えたとき、パイを大きくしておくことは必要なのではないでしょうか。大切なことは
住民サービスの低下なく効率的な行政運営を行うことです。
合併することで工業や観光などの産業振興等は、市町間の重複業務がなくなり効率化が図れます。
また、公共施設につきましても、
市町村ごとでは限られた規模の施設しかできません。東洋バルブの跡地などの活用についても
諏訪市だけに任せるのではなく、周辺
市町村が一体となって取り組むことが大切だと考えます。
さらに今多くの
自治体は都市機能が成熟してきました。しかし、これからは過去に投資したインフラの老朽化、多くの負の資産を抱えています。都市機能の再生や維持管理は大きなくくりの中で行うことが効率的であり経済的であると考えます。そうしたもろもろの観点から、長い将来を見据え、
合併について今から
協議することは必要なことと考えます。
町長の
意見書どおり6
市町村合併が理想でありますが、過去の経過や
合併協議の経過を考えたときに、八ヶ岳山麓、特に富士見町、原村は6
市町村合併の意思はありませんでしたし、現在もそのことには変わりはありません。
諏訪地方は
諏訪大社上社・下社から歴史的に異なる
地域性を創出し、微妙な部分で相入れないものがあるのかもしれません。できるところから進める、本意ではありませんが、6
市町村一緒と申されても、その先が見えません。
今回の
合併協議会の
設置は、そのプロセスなどについては必ずしも賛成できるものではありませんが、
協議会を
設置して議論を重ねることには賛成であります。この
合併協議で
合併に対する議論が
高まり、さらに首長の皆様の
合併に向けての考え方が一つになることを期待いたします。
私の所属している
諏訪6
市町村で構成している
諏訪陸上競技協会は今年70周年を迎えます。記念式典、祝賀会を開催いたしますけれども、陸上競技は70年前から
諏訪は一つなのであります。多くの同様の団体や組織があります。
諏訪は一つに向け、第一歩になることを期待いたします。よって、
委員長報告に対する反対討論とさせていただきます。
○
議長 ほかに討論ございませんか。
(「なし」の声)
○
議長 以上をもちまして討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案に対する
委員長報告は否決であります。本案を
合併協議会設置協議特別委員会委員長の報告どおり決定することに賛成の方は挙手願います。
〔 挙手多数 〕
○
議長 挙手多数。よって、本案は否決いたしました。
○
議長 以上をもちまして、本日の
日程に定められた議事は終了いたしました。
△<閉会に当たっての
町長挨拶>
○
議長 ここで
町長から御挨拶があります。
○
議長 町長。
◎
町長 8月
臨時会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本
臨時会は、
岡谷市・
諏訪市・
下諏訪町
合併協議会の
設置議案がございましたが、慎重に御審議をいただき、まことにありがとうございました。本日のこの議決を民意と受けとめ、尊重してまいりたいと思います。このたびの
合併協議会という
枠組みだけでなく、
諏訪地域の今後のあり方を議論するということは大変重要なことだと思います。
議員各位には6
市町村の
議員の皆様の意識の共有に努めていただき、今後も議論を深めていただければ幸いでございます。行政といたしましても、さらに行政改革に努めながら、広域的見地に立って広域行政の推進をしてまいる所存でございます。
さて、今年の夏は連日の記録的な猛暑に加え、平成30年7月集中豪雨や相次ぐ台風の影響によりまして、全国各地で甚大な被害が発生をしております。被災された方々には心からお悔やみ、お見舞いを申し上げる次第でございます。
こうした中、当町におきましては10年ぶりの御頭郷を務めたお舟祭りや大相撲
諏訪湖場所など数多くのイベントが開催され、大変多くの方々が御来町いただき、熱気あふれる夏となりました。
まだまだ暑い日が続きますが、
議員の皆様におかれましては健康に十分御留意をいただき、町政発展のためにますます御活躍されることを御祈念申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○
議長 以上をもちまして、平成30年8月
下諏訪町議会臨時会の
会期中に定められました
日程の全てを終了いたしました。
ただいま午後2時42分でございます。これをもちまして平成30年8月
下諏訪町議会臨時会を閉会といたします。
大変御苦労さまでございました。
閉 会 午後 2時42分
平成30年8月20日
下諏訪町議会議長 林 元 夫
署名
議員 宮 坂 徹
署名
議員 岩 村 清 司
署名
議員 小 池 忠 弘...