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令和 2年第 3回定例会−09月16日-02号

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  1. 松川村議会 2020-09-16
    令和 2年第 3回定例会−09月16日-02号


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    令和 2年第 3回定例会−09月16日-02号令和 2年第 3回定例会            令和2年松川村議会第3回定例会会議録                                        〔第2号〕 ┌──────────┬───────────────────────────────┐ │招集年月日     │   令和 2年 9月16日                 │ ├──────────┼───────────────────────────────┤ │招集場所      │   松川村役場議場                     │ ├──────────┼───┬───────────────┬───┬───────┤ │開閉会日時     │開 議│令和2年9月16日 午前10時00分│議 長│平 林 寛 也│ │          ├───┼───────────────┼───┼───────┤ │及び宣告      │散 会│令和2年9月16日 午後2時58分│議 長│平 林 寛 也│ ├──────────┼───┼───────┬───┬───┼───┴───┬───┤ │応(不応)招議員及び出│議席d氏     名│出 欠│議席d氏     名│出 欠│ │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │席並びに欠席議員  │ 1 │平 林 寛 也│ ○ │ 7 │上 田 治 美│ ○ │ │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │出席12名 欠席0名 │ 2 │梨子田 長 生│ ○ │ 8 │平 林 幹 張│ ○ │ │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │   凡例     │ 3 │平 林   泉│ ○ │ 9 │茅 野 靖 昌│ ○ │
    │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │ ○…出席を示す  │ 4 │大和田 耕 一│ ○ │ 10 │矢 口 あかね│ ○ │ │ △…欠席を示す  ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │ ×…不応招を示す │ 5 │草 間 正 視│ ○ │ 11 │小 原 吉 幸│ ○ │ │ △公…公務欠席  ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │          │ 6 │勝 家   尊│ ○ │ 12 │山 中 伯 行│ ○ │ ├──────────┼───┴───┬───┴───┼───┴───┬───┴───┤ │会議録署名議員   │   8番   │平 林 幹 張│   9番   │茅 野 靖 昌│ ├──────────┼───────┼───────┼───────┼───────┤ │職務のため出席した者│事務局長   │宮 澤 大 介│書記     │武 井 愛 美│ ├──────────┼───────┼───────┼───────┼───────┤ │法第121条により説│村長     │平 林 明 人│総務課統括課長│峯 村 佳 明│ │          │       │       │補佐     │       │ │明のため出席した者の├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │村長    │平 林 秀 夫│       │       │ │職・氏名      ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │教育長    │須 沢 和 彦│       │       │ │   全員出席   ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │総務課長   │丸 山   稿│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │福祉課長   │原   勇 一│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │経済課長   │高 山 重 典│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │建設水道課長 │太 田 健 一│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │教育次長   │古 畑 元 大│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │社会教育課長兼│榛 葉   晃│       │       │ │          │公民館長   │       │       │       │ ├──────────┼───────┴───────┴───────┴───────┤ │議事日程      │            別紙のとおり             │ ├──────────┼───────────────────────────────┤ │会議に付した事件  │            別紙のとおり             │ ├──────────┼───────────────────────────────┤ │会議の経過     │            別紙のとおり             │ └──────────┴───────────────────────────────┘              本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問  順位1 防災について                       7番 上 田 治 美      コロナ感染防止について      監査請求について  順位2 人口増に向けた施策・支援策               12番 山 中 伯 行      子育て世代支援策  順位3 松川村の農業について                  11番 小 原 吉 幸  順位4 子供の貧困状況と対策について               3番 平 林   泉  順位5 新型コロナウイルスによってもたらされた課題        4番 大和田 耕 一  順位6 村の観光資源                       2番 梨子田 長 生                                  午前10時00分 開議 ○議長(平林寛也君) おはようございます。  これより、本日の会議を開きます。直ちに、本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(平林寛也君) 日程第1 一般質問を行います。  本議会初日で申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染拡大防止として、本日も密閉・密集・密接の3密対策として出入口と窓の解放、全員のマスクの着用、議員の座席間隔の確保、村部局からの説明者並びに傍聴者数の制限をして行います。  また、このような状況を考慮して、本日と明日は会議時間の短縮を図るため、通常の1問1答方式ではない一括質問で行い議員の質問の持ち時間を45分間とします。  順次、発言を許します。  順位1番、7番、上田治美議員の質問事項、防災についての質問を許します。上田議員。  なお、本人より資料の配付の申出があり、これを許可してあります。 ◆7番(上田治美君) おはようございます。それでは、質問を行いたいと思います。  まず最初の一番目ですが、防災についてお尋ねをいたします。  この7月の豪雨の被害災害の状況についてお尋ねをします。7月初めの豪雨で鼠穴、マレットゴルフ場の横で堤防が削られました。この被害に対する復旧状況と今後の計画を教えてください。そのほかに被害出ておりますので、状況と対策についてお尋ねをいたします。それから、鼠穴とマレットゴルフ場横の被害発生の原因がどこにあったのか教えていただきたいと思います。  次に、河川敷の整備についてお尋ねをいたします。  7月の豪雨だけでなく近年の豪雨により、各地での被害を検証する中で指摘されておりますのは、堆積した土砂、とりわけ中州による流れの変化が大きな災害につながったとの調査結果であります。7月豪雨による被害発生の主な原因は、長年堆積した土砂が中州を形成し、高水敷内を削ったものと私は考えております。  私たち共産党の大北議員団が大町建設事務所と話合いを行い、平成30年度からの緊急対策事業により、昨年度までは、主に出水時に流水を阻害する立ち木の伐採を実施してきましたが、事業の最終年度となる今年度は、水衝部となっている区間等の堤防を保護するため、河床土を堤防へ寄せる工事も併せて実施する予定ですとの回答を得ております。  そこでお尋ねをいたします。大町建設事務所が行おうとしている対策の具体的な内容を教えてください。分かれば場所もお願いいたします。それから、乳川の河床整備の計画もあるようですが、具体的な場所とか具体的な内容を教えてください。  次に、ハザードマップの作成についてお尋ねをいたします。  長野県が昨年高瀬川浸水想定区域図を発表いたしました。これに対応するハザードマップを今年度中に作成をすることになっていますが、ハザードマップの作成状況、進捗状況についてお尋ねをいたします。  次に、避難場所、避難所、備蓄等についてお尋ねをします。  2日間で741ミリの降雨量に見合うハザードマップが作成をされれば、新しいハザードマップに対応した避難場所、避難所を見直す必要があると思いますが、いかがですか。  要配慮避難所ですが、先日国土交通省は、水害のおそれのある全国の特養などの避難計画策定状況を調査しております。そのまとめが先日新聞で報道されました。計画が策定されているのは45%にとどまるとしております。長野県は38%とのことです。新しいハザードマップに対応する村の要配慮避難所、避難計画についてお尋ねをいたします。  次に、コロナ禍の中での災害に備えて避難所運営の見直しが各地で進められております。3密状態を避けるために収容人数の見直し、それらに伴う避難所の増設、間仕切り導入などの資材確保、親戚や知人宅への避難、車での避難など検討されております。既にされておるとは思いますが、村の考え方、取り組まれている内容についてお尋ねをいたします。  次に、災害に備えて水や食料などの備蓄がされております。新型コロナ感染発生中に自然災害が発生したときを考え、備蓄用品も見直す必要があると思います。村の基本的な考え方をお尋ねいたします。現在の備品状況とコロナ対応の備蓄品名等についてはダブりますので、後日の同僚議員の質問におまかせしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。以上、防災についてお尋ねいたしました。 ○議長(平林寛也君) 答弁を求めます。村長。 ◎村長(平林明人君) 議長にお願いしますけれども、細部につきましては、担当課長に答弁させます。よろしくお願いします。  このたびのコロナ対策につきまして、それぞれ配慮頂いておりますことに、まず感謝を申し上げたいというように思います。  まず、防災についてでありますけれども、あの日は7月7日から8日にかけまして、村の推計でありますけれども、7月7日の9時から7月8日の9時の24時間、これにつきまして、77ミリの降雨量がありました。そういう中で、少し災害が出てしまいましたけれども、私もちょうど7月8日の日は、一泊二日のドックで2日目でありましたけれども、朝7時から8時の間に13ミリ降ったという中で警報が出ましたので、途中で打ち切って役場に戻ったわけでありますけれども、あんまり大きな被害がなくて助かっております。若干、被害について申し上げますけれども、高瀬川のマレットゴルフ場の決壊でありますけれども、決壊というか崩れたところでありますが、あれは前の災害のときにあそこまで全部石積みをしようということで、予算のお願いをしておりましたが途中で切られてしまった。そういう中で、やっぱりあそこが崩れたいうことで、安物買いの銭失いって言葉がありますけれども、やっぱりかけるときはちゃんとかけておかなけりゃいけないということを県の皆様もしっかり分かってくれたというように思います。後日、県の土木部長も来まして、田下部長でありますけれども、しっかりと見ていってくれましたので、できるだけ早くやってくれるというように言っております。早く復旧ができるというように思います。  あとにつきましては、建設課長等に説明をさせますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長(太田健一君) それでは、私のほうから応急対応と今後の計画についてお答えをさせていただきます。  まず、マレットゴルフ場の関係でありますけども、7月7日の早朝に実施しました現場のパトロールによりまして、マレットゴルフ場横の低水護岸が削られておりました。このため大町建設事務所に被害状況を直ちに報告いたしまして、応急対応を依頼してございます。その後、大町建設事務所では、13日から大型土のうの設置を開始しております。今後の計画でございますけども、復旧の予算を9月議会で補正するということでお聞きをしておりますので、よろしくお願いをいたします。  それから、中房川の左岸でありますが、7月11日のお昼頃、鼠穴区長から堤防が削られているとの通報がありまして、村長ほかと現場を確認しております。こちらにつきましては、安曇野建設事務所、それから大町建設事務所、両事務所に状況を報告いたしまして、即、応急対応を依頼しております。また水量の増加もありましたので、消防団には日没まで警戒活動を実施していただいております。その後、安曇野建設事務所でありますが、20日から石積みを開始して応急復旧をしております。今後の計画でありますが、復旧の予算を9月議会で補正するとのことでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(高山重典君) では、その他の被害状況ということで、経済課の関係、私のほうから御説明させていただきます。  村内7か所の小規模河川におきまして、増水、土砂の流入等の被害が発生しており、土のう設置、土砂搬出等の対応をしております。緊急でありますので、予備費において対応しまして、総額72万7,100円となっております。そのうち、川西地区の内山沢の水路に流木が詰まりまして氾濫したケースがございました。こちら水の一部が水田へ流れ込んだことによりまして、水田のあぜが2か所崩壊しております。こちらにつきましては、応急処置を行いまして、本復旧につきましては、本議会におきまして補正予算にて計上をさせていただきました。稲の刈取り後に本工事を実施する予定になっております。対策としましては、多面的機能支払交付金事業におきまして、こちらの水路、ほかの水路と交差しているために、交差している部分の橋脚の撤去工事を行いまして、流木等の塞がるようなことが、これからないようなことを考えていきたいと思っております。  その他の箇所につきましては、それぞれの状況に応じて、土砂の流入防止などの対策を行っていきたいと考えております。  経済課の関係は以上になります。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(榛葉晃君) それでは、社会教育課関係7月豪雨その他の被害状況としてお話しいたしますが、社会教育関係では、7月の豪雨で川西球場のライトスタンド、東側のり面が崩落いたしました。今回9月の補正で修繕工事を行いたいと思います。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長(太田健一君) 中房川鼠穴地区マレットゴルフ場横の被害発生の原因の所見でございますけども、どちらも削られた箇所の対岸側には堆積した土砂と樹木がありました。陸化が見られておりましたので、これが原因となりまして削られた箇所が水衝部となり欠損につながったというふうに考えております。  続きまして、大町建設事務所が行おうとしている対策の内容でございます。  まず、高瀬川の関係でございますけども、令和2年度の3か年緊急対策事業の内容でございます。高瀬川大橋付近から高瀬橋までの間で、樹木の除去工は、総面積約20ヘクタール、河床整理工は陸化部分や河川中央の掘削と掘削土の移動、盛り立てを含む体積は13万3,500立方メートルと大変大規模な工事になります。特に高瀬川大橋下流につきましては、河川内幅60メートル、長さ1キロメートルにわたり、河川の中央部分でありますが、これを約90センチ以上掘削して、左岸に掘削土を盛り立てる等の対策が取られます。  また、道の駅東側でありますが、こちらも同様の工事が700メートルほど予定されております。  工事費の予算は2億7,000万強でございます。  続きまして、乳川の河床整理の計画でありますけども、緊急浚渫推進事業債によります県単河川維持事業が今年度から5年間実施されるというふうになっております。現在、檀行橋から大和田大門橋にかけて大町建が河川測量を行っております。結果を踏まえまして、年内には河床整理、樹木伐採を計画していきたいとのことですので、こちらもしっかり要望をしてまいります。
     以上でございます。 ○議長(平林寛也君) 総務課統括課長補佐。 ◎総務課統括課長補佐(峯村佳明君) それでは、私のほうからハザードマップの作成の進捗状況についてお答えいたします。  県が昨年11月に発表いたしました高瀬川の想定最大規模浸水想定区域図に基づきまして、議員おっしゃるとおり今年度国の交付金を活用して、村のハザードマップを見直すこととしております。現在、契約手続中でありまして、今月中には契約を締結する計画でおります。年度内には見直し後のハザードマップを村のホームページで公開し、村民の方などが御覧いただけるよう事業を進めておるところでございます。  続きまして、新しいハザードマップに対応した避難場所、避難所を見直す必要についてお答えいたします。  避難場所、避難所については、水害だけでなく地震などにも対応するものとなりますので、現在の場所を見直す予定はございません。災害時においては、その災害の種類や規模、見直し後のハザードマップなどを踏まえて指定避難所の開設などを行い、それを周知することで適切な避難誘導を図ってまいりたいと考えております。  続きまして、新しいハザードマップに対応した要配慮者利用施設の避難計画についてお答えいたします。  地域防災計画で定めている要配慮者利用施設では、避難確保計画を作成していただくことになります。村内での計画作成状況は、作成中の施設を含めて6割程度となっております。これにつきましては、改めて避難確保計画作成の必要性を周知いたしまして、早期に全ての施設で作成がされるよう県の作成支援も活用した中、取組を努めてまいりたいと思っております。また、見直し後のハザードマップに対応する場合ですが、対象施設数の拡大とか、あと作成済み施設での計画を見直すという必要性も想定されますので、地域防災計画の見直しに合わせた対応を図ってまいりたいと考えております。  続きまして、コロナ禍での避難所運営についての村の取組についてお答えをさせていただきます。  感染症に配慮した避難所運営が不可欠である状況を踏まえまして、避難所運営マニュアルの別冊としまして、避難所における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドラインを先月末に作成したところでございます。このガイドラインにつきましては、村のホームページでの公表と併せまして、今月の広報にも掲載をしております。今年度は、総合防災訓練が実施できませんでしたが、今月24日には職員による避難所設営訓練ガイドラインに沿って行い、27日には行政区及び一般に公開展示する計画でおります。この訓練実施により課題を整理することで、避難所を開設する必要が生じた場合の迅速かつ的確な対応につなげたいというふうに考えております。  続きまして、感染症に対応した備蓄品の整備の考え方についてお答えいたします。  感染症に配慮した避難所運営では、避難者受付での健康状態チェックや発熱などの症状のある方、濃厚接触者専用スペースを設けるなど、これらに対応する備蓄品や施設の確保が必要となってまいります。ガイドラインでの避難所の設備、備蓄物資一覧表にも感染症対策用品を加えるなど見直しを行ってございます。避難所設営訓練の実施結果を踏まえまして、備蓄物資の種類や必要数量について、改めて精査いたしまして、現在の備蓄品で足りない物資等はできる限り確保するよう今後努めてまいりたいというふうに考えておりますのでお願いします。  以上です。 ○議長(平林寛也君) これで答弁を終わりますけれども、上田議員、再質問はありませんか。上田議員。 ◆7番(上田治美君) 時間の関係がありますので、次のほうに……。よろしいですか。 ○議長(平林寛也君) はい。それでは、これで防災についての質問を終わります。  続いて、質問事項、コロナ感染防止についての質問を許します。上田議員。 ◆7番(上田治美君) 2番目にコロナ感染防止についてお尋ねをいたします。  御存じのように大町市で感染者が急増しまして、一時的に管内の警戒レベルが3に引き上げられました。その後、落ち着いてきましたのでレベルは2に引き下げられております。幸いにも村内の感染者の確認はされていませんが、発生を防ぐためにはしっかりとした対策を講じておく必要があると思います。現在の検査体制といいますか、そういう防衛体制について教えてください。  それから、専門家は感染者が出た地域、施設、職場などへの全面的なPCR検査が必要だと指摘しております。ところが、政府はクラスター対策を重視して、幅広いPCR検査をしようとはせず、感染を抑えることに成功しておりません。大規模なPCR検査の実施で感染を抑え込んだ経験が各地で出ております。韓国では感染爆発の中で、迅速かつ大量のPCR検査を行い、感染者数の爆発的な増加を抑え込むことに成功しております。先ほど議長のお許しを得て資料をお配りしております。これは、ニューヨークにおけるPCR検査の実績を示したグラフであります。大量のPCR検査をすることによって、陽性者の確立を発見するということでの抑え込んでいった数字がそれで分かると思いますが、世界最多の感染者、死者を出したアメリカですが、感染の震源地といわれたニューヨーク州は大がかりな検査を実施した結果、8月には入院者数が激減、感染者率は1%を切り、0.88%となり、現在優等生といわれるようになっております。州知事は「感染を抑え込むことで、我々ができる唯一のことは検査を行うことだ」と言っております。各地での取組でいえることは、無症状で自覚のない段階の感染者をすくい上げ、迅速に対応したことが感染を劇的に激減させたといえるのではないでしょうか。東京都世田谷区はこうした経験に学んで、誰でもいつでも何度でもといって、都内で働く医療や介護、保育関係者などを含めて区内を対象で定期的な検査をするというもので、世田谷方式といわれて注目をされております。また千代田区では、区内の介護施設で働く全ての職員を対象に定期的にPCR検査を実施しております。先日報道されておりました高森町では、町内で勤務する介護、医療従事者を対象に抗原検査の費用を全額補助し、希望者にはPCR検査料の半額、上限1万5,000円補助するなどを盛り込んだ予算案を9月議会に提出をしております。  全国知事会は緊急提言を行い医療、介護、障害福祉施設での従事者などを対象にPCR検査等の戦略的拡大を国の負担による行政検査とするよう求めております。  そこでお尋ねをいたします。秋にはインフルエンザとコロナの感染拡大との広がりが心配されております。インフルエンザ予防接種の準備状況をお尋ねいたします。  村内でクラスターが発生したときの対応策はできておりますでしょうか。そういうクラスターが発生するなどの事態が対応できるように、速やかに介護現場の職員、教職員、保育士のPCR検査をお願いしたいと思いますが、いかがですか。  また同時に国に対して、財政支援を行うように求めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  次に、社会教育施設の利用者への感染拡大防止策についてお尋ねをいたします。  コロナ禍の中での感染拡大防止について、社会教育団体の利用者への協力要請はどのようにされているのでしょうか。7月20日付で、社会教育関係団体の活動報告書の提出について調査という文書が社会教育団体に送付されました。今後も感染拡大が懸念されることから、再び活動の自粛依頼をする可能性があり、今後の自粛要請内容の見直しのため6月20日から7月19日分の活動状況の報告と活動した日、活動日に会場入りした方全員──保護者等も含む──との名簿の提出を求めております。期限が7月31日で過ぎておりますので、そうしたまとまった内容について言えることは何か教えてください。  それから、期限までに提出されない場合は、一時的に施設利用を止める場合があるとありますが、未提出で施設の利用を止めた団体がありましたか。また、条例に違反する明白な理由がないのに施設の利用停止を求めるような行いは十分配慮していただきたいと思いますが、いかがですか。  各団体は村の要請を受けて、手指のアルコール消毒、参加者名簿の記入、名簿の管理、3密を避けるなど、感染拡大防止に注意を払って要請に協力をしております。施設利用者から感染者が発生した場合に記録簿の提出を求めることは必要なことです。過去の名簿の提出を求めても感染拡大防止の効果には結びつかないと思います。自粛要請の見直しは他の方法で十分できますので、必要以上に参加者名簿の提出を求めるのはよくないと思いますが、いかがですか。  以上お尋ねいたします。 ○議長(平林寛也君) 答弁を求めます。福祉課長。 ◎福祉課長(原勇一君) それでは、まず現在の検査体制につきまして、御説明いたします。  現在、県では1日1,040人検査可能な体制を整えております。この北アルプス圏域におきましては、大町病院に開設されております外来検査センターにおいて一日5名分の検体採取が可能となっております。  続きまして、インフルエンザの予防接種の準備状況でございますが、インフルエンザの予防接種につきましては、10月の1日より受けることができます。これにつきましては、案内文書を昨日の文書配布にて全戸に配布いたしました。  続きまして、村内クラスター等が発生したときの対応策ということでございますが、村内で新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した場合ですとか、またそれがクラスターの場合も含め、感染者への対応、あと行動歴の洗い出し、濃厚接触者の指定及び健康観察等全て県の保健福祉事務所が対応することとなってございます。  続きまして、あらゆる事態に対応できるように介護現場の職員ですとか、教職員、保育士へのPCR検査の実施でございますが、現時点で村の負担において、全村民ですとか特定の職種の方を対象としたPCR検査を実施することは、現在のところ考えてございません。  この新型コロナウイルス感染症につきましては、何も症状のない人たちへのPCR検査の目的といたしまして、議員さんもおっしゃっていましたように無症状感染者を早期に発見、把握しまして、追跡、保護、場合によっては隔離しまして感染拡大を防ぐこととなります。その目的を達成するためには、1回だけの検査でなく何回か定期的に検査が必要になります。その関係もございまして、限りある資源、人的、物理的、財源的に非常にかかるわけでございますが、それを有効に使うためにも現時点では少しでも感染を疑う状況にある人や感染した場合、重症化する可能性が高い方が迅速に検査できる体制を整えることが大切と考えてございます。また、国の予防等につきましては、議員さんもおっしゃられましたように検査体制について全国知事会から国へ一層の検査体制の拡充を求めております。なお、現時点で村の負担で検査の実施を考えていないと申しましたが、今後の状況に応じまして、国、県、近隣市町村の状況を注視する中で、柔軟に対応していきたいと考えてございます。どうしても村単独というよりも広域でやらないと意味がないことだと思いますので、そこら辺を注視しながら対応していきたいと考えてございます。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(榛葉晃君) それでは社会教育関係、コロナ禍での感染拡大防止についての関係でございます。  社会教育施設を定期利用している社会教育団体については、それぞれ文章で基本的な感染拡大防止対策の実施、各施設定員以内での活動実施、万が一感染者が発生した場合に追跡ができるように参加者の把握、おおむね2メートル以上のソーシャル・ディスタンスの確保、施設の定期的な換気等を依頼しておりました。また、県独自の新型コロナウイルス感染症の警戒レベルが6段階示されたということですから、北アルプス圏域の警戒レベルに応じた基準を設け、協力をお願いいたしております。現在、警戒レベルは2となっておりまして、基本的な感染防止対策を講じた上で活動をしていただいております。  また、7月20日付の社会教育関係団体の活動報告書の提出についてでございます。  現在、社会教育団体として登録している団体は、体育と文化合わせて128団体ございます。そのうち、今活動している団体は102団体、休止している団体は26団体でありました。コロナウイルスの影響で休止しているという団体もございました。  この報告によりまして、先ほども回答いたしました協力を依頼している各施設の定員以内での活動の実施、参加者の把握が行われていたことを確認できました。  続きまして、期限までに提出されない場合は一時的に施設利用というお答えをいたします。  今回の報告で使用が休止となった団体はございませんでした。また、今回コロナ禍の施設利用につきまして、不安をお持ちの方もおられましたので、利用される方に安心して施設を利用していただくため、感染防止対策の徹底と適正な施設利用をしていただけない団体は使用を休止していただくということが主旨でございました。しかし、社会教育団体は社会教育法第12条によりまして、公権力から独立し自由であることが規定されておりまして、今後は社会教育団体または個人で利用する皆さんと安心して施設を利用していただくために説明等十分行いまして、周知していきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。  続きまして、各団体は村の要請を受けてということでございます。  感染予防対策を講じることを前提に施設を開放しておりますが、いつ感染者が出るか分からない状況下で迅速に感染拡大を防止するためには施設利用者の把握が重要であると私どもは考えております。北アルプス圏域でもクラスターが発生し、早期にレベルの引き下げとなった要因には、濃厚接触者の絞り込みもあると思っております。県が発行いたしました新型コロナウイルス感染症対策長野県民手帳の中で、行動の管理、履歴の記入を行い、体調、行動の記録を勧めてございます。社会教育団体におきましても、活動時の参加者の把握、適正な会場の使用に努めていただき習慣化していただくという主旨で今回の報告を依頼いたしました。当然今回の報告結果につきましては、各団体の感染防止対策の取組状況確認以外の目的で使用することはございません。が、しかし名簿については原則団体で保管していただくことになりますので、感染する等何かあった場合には書類を提出することをさせていただきたいと思いますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 答弁が終わりました。上田議員、再質問はありませんか。上田議員。 ◆7番(上田治美君) PCR検査なんですけども、今のところ先ほど言いましたように、幸いにして村内には感染者は出ておりませんし、今のところそういうあれは、危険性ちゅうかな、差し迫ったものはないと思うわけですけれども、もしそういうような状況が発生し得るような状態、あるいは発生したような場合には、村費でもってなかなかするっちゅうことはそれはもう大変です。この間、大町病院に行って聞きましたが、自費でやる場合、二、三万円かかるということですので、それをやるっちゅうのはなかなか大変なんですけれども、クラスターが発生するとか、あるいはそういう危険性があるという場合に、介護現場の職員の皆さん、あるいは教職員、保育所、そういう人と接する重要な職場、仕事をされている方に対しては、直ちにやっぱり速やかにするということで、調整基金を潰してでもやっていただきたいというふうに考えます。そのためにも国に対してしっかりと物的、人的支援を要請をするということですけれども、第一にそういうことがもし発生した場合には、基金を潰してでもとにかくやるというぐらいの気持ちが必要ではないかと思うんですけども、村長いかがです。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 今言われたとおり、そういうのが発生したらば、お金はそういうときに使うもんだというように私は思います。ですので、しっかりと皆さんにお話をし、基金を使ってでも全村民にやっていただくように努力いたします。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) よろしくお願いします。  では、次3番目にいいですか。 ○議長(平林寛也君) これでコロナ感染防止についての質問を終わります。  続いて、質問事項、監査請求についての質問を許します。上田議員。 ◆7番(上田治美君) じゃあ、最後に監査請求についてお尋ねをいたします。  コロナ感染が蔓延する中で、安倍総理は、非科学的で思いつきの全国一斉学校休校を行って、全国に大混乱をもたらしました。村内でもそうであります。国の支援がない中で困っている村民に一刻も早く支援をしたいと新型コロナウイルス感染症緊急対策給付金事業を村独自に行ったことは大変すばらしい事業であったと思います。しかしながら、給付金が商工会の会員でない事業者の皆さんに届かなかったことは、反省すべきことだと思います。  こうした中で、一部村民の方から住民監査請求が行われました。  松川村監査委員は、令和2年7月13日付で行われた住民監査請求について、8月13日却下の決定を行いました。その理由の1つとして、村内の事業所、事業主への給付金の使用を限定して交付されたものであるが、その交付手続に関しては、松川村商工会の判断に委ねられたものである。補助金の交付を受けた松川村商工会の行為については、松川村の財務会計上の行為に当たるものではないとして却下をされたわけであります。  6月定例会で議決されました新型コロナウイルス感染症緊急経済対策給付金事業は、村内に本店、拠点を構える事業所、事業主に対して一律5万円給付、さらに影響が大きい事業所、事業主に対して最大30万円を追加給付するもので、商工会員に限定するとはなっていませんでした。議決された事業を執行する村長にあっては、村内事業所、事業主に給付金が漏れなく行き渡るように商工会への指導、監督を行う必要があったと考えますが、いかがですか。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 議案として出させていただいたものについては、決定をしていただいたとおり実行をしております。ただ、今、議員言われましたように、国、県のお金が遅れておるという状況の中で、一日も早く手に渡してやりたいということで商工会の皆様にお願いをいたしました。商工会はどういうようにして配るかということも係りを通じて私は知っておりましたけれども、商工会にお願いをしましたので、そのとおり実行をしていただきました。私は今まで村民皆平等という立場の中で、この村長職の間ずっと仕事をさせてきていただいております。これからもこのような考え方の中でやっていきたいというように思っております。こういう問題が起きましたことにつきましては、全て私の責任であります。以後、こういうことのないよう急がず、慌てず、慎重に、さらに慎重にということの中で対応をしてまいりたいというように思います。商工会の皆様、そして村民の皆様、議会の皆様に御迷惑をかけたことについては、お詫びを申し上げたいと思います。  以上であります。 ○議長(平林寛也君) 上田議員、再質問はありませんか。上田議員。 ◆7番(上田治美君) 時間の関係で先ほど1番目のやつを足りなかったら困るもんでちょっと飛ばしたんですけど、よろしいですかね。 ○議長(平林寛也君) はい、どうぞ。 ◆7番(上田治美君) 新しいハザードマップに基づいて、避難所、避難場所を見直すということについては、今のところ予定がないと、こういう御答弁でした。以前からも指摘しているわけですけれども、今回の2日間で741ミリの降雨ということになりますと、平たく言えば役場から東のほうはおおむね数メートル、場合によっては5メートルぐらい浸水するということになっているわけです。ですから、そういうところで、現在のところに避難しろと言っても不可能っちゅうか、どうしていいか分からないっちゅうのは、ものすごい村民の皆さんの声なんですね。ですから、考えていないということじゃなしに、そこのところはやっぱりしっかりと言いましたように、数メートルから5メートル近くまで浸水をするということになれば、どうなんだということについて、もう少しやっぱり村民の皆さんに分かるちゅうか、具体的なものが示されるようなものをぜひ検討していただいて、配慮ちゅうか、指導するようにお願いしたいと思います。27日ですか、かぶろ会館でやられるということについては、僕も行ってそういうのを勉強したいと思うんですけれども、やっぱりどこに避難するかということはものすごく切実な問題ですので、そういう点についてはしっかりとやっぱり今後考えていただきたいなと思います。村内には二階建ての家はありますけど、三階建て、四階建てちゅうか、かなりそういうしっかりした建物ちゅうのはほとんどありませんので、小学校とかごくごく限られたところしかありませんので、そういう中で避難場所ということになると、やっぱりみんなが知恵を出すということが必要なんですが、知恵を出すためにも村としてやっぱりそういう返答になるようなものをぜひ考えていただきたいなということで、もう1回その辺をちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 総務課統括課長補佐。 ◎総務課統括課長補佐(峯村佳明君) 議員おっしゃられますように、近年、水害が多いという状況の中では、その新しいハザードマップによります浸水想定の区域が広がるという中で、そういう御心配も多いかと思います。その状況を踏まえた中で、特に水害については、その規模だとかその状況を判断する中で、安全な、村に指定避難所7か所ありますが、山際のほうにもございますので、そちらのほうに適切なその際は避難誘導をしてまいりたいというふうに考えております。また、その、場合によっての避難する場所については、また村民の方に新しいハザードマップの状況を踏まえた中で、状況をお示しするということも必要ではないかというふうに考えておりますので併せてよろくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(平林寛也君) よろしいでしょうか。いいですか。  これで、監査請求についての質問を終わります。いいですね。 ◆7番(上田治美君) 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) 以上で、7番、上田治美議員の質問を終わります。  ここで、11時まで休憩します。                                  午前10時45分 休憩                                  午前11時00分 再開 ○議長(平林寛也君) 再開します。  続いて、順位2番、12番、山中伯行議員の質問事項、人口増に向けた施策・支援策の質問を許します。山中議員。 ◆12番(山中伯行君) 12番の山中伯行でございます。村議会議員として選出されて、早いもので6か月がたちました。3月の第1回定例会、6月の第2回定例会と発言の機会があったわけですけども、自分の準備不足もあり、また、第2回定例会は新型コロナウイルス感染症の関係で代表質問になったりで、今回、初めての一般質問となりました。新参者で勉強不足の感は否めないわけですが、先輩議員の皆様とともに頑張ってまいりたいと思いますのでどうかよろしくお願い申し上げます。  最初に、人口増に向けた施策・支援策について質問をいたします。  1点目は、企業誘致に関わってであります。  1万人特命係から噂の田舎へ案内係に係名が変わって5か月が過ぎました。その間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、計画されておりました移住希望者向けイベント生活圏視察ツアーが中止になったりもしました。  先日8月1日現在で、4月1日に比べて村人口が44人増えたとのうれしいニュースもありました。前年度比人口で平成26年度から減少が続いていただけに、今年度は増加が期待できるかもしれません。  また、新型コロナウイルス感染症の影響で新しい生活様式となり、テレワークや在宅勤務といった新しい働き方を取り入れる会社も出てまいりました。この新型コロナウイルス感染症のピンチを逆にチャンスと捉え、個人移住者だけでなく、サテライトオフィスや支社、あるいは工場の誘致だけでなく本社機能の移転といった地方を拠点に乗り出していただくよい機会ではないかと思います。  そこで、村長にお伺いいたします。  この機会に、来年度策定予定の土地利用基本計画に工場用地を確保するとともに、企業誘致に乗り出す考えはありませんか。  次に、若い世代への移住策についてお伺いいたします。  現在、松川村には手厚い子育て支援策があります。高校3年生までの医療費自己負担分助成、保育料の減免、小中高校入学祝い金、こうのとり支援事業等々です。それらに魅せられて松川村へ移住されて来られた世帯も多いかと思います。  そこで、これから松川村で子育てをと考えている子育て世代のために考えていただきたいのが出産祝い金の制度であります。若い世代の松川村への移住の決め手の一つとなるのが出産祝い金ではないでしょうか。  それぞれの市町村の事情や考え方の違いがありますので何ともいえないところですが、幾つかの市町村の出産祝い金を調査してみました。池田町では一律3万円を支給、小谷村では第1子10万円、第2子20万円、第3子以降30万円を支給、大町市では第1子5万円、第2子8万円、第3子以降10万円を支給しています。また、南信、飯田市のベッドタウンとも言われる下條村では第2子8万円、第3子以上50万円を支給、同じく南信の宮田村では第1子2万円、第2子3万円、第3子6万円、第4子10万円、第5子以降20万円を支給しているそうです。  話は変わりますけども、松川村の最近の年度ごとの出生児の人数を見てみますと、平成24年度72人、25年度76人、26年度63人、27年度51人、28年度60人、29年度54人、30年度66人、令和元年度40人であります。人口減、出生児数の減少は松川だけに限ったことではありませんから仕方がないのかもしれませんが、昨年度の出生児数40名は近年になかった少人数で、とても気になるところであります。これから先、出生児の人数が減少することなく増に転じていくことを願っているところであります。  現在の松川村の出産祝い品としては、赤ちゃんの誕生をお祝いし、民生児童委員さんによる訪問にて天然木を使用したおもちゃ等を届けていただいています。そして、ごみ袋1年分もあります。また、4か月健診時、3歳児健診時には絵本のプレゼントもあります。  そこでお伺いいたします。妊娠、出産等に要する経済的負担の軽減を図り、松川村に居住し、安心して子供を生み、健やかに子育てができるような出産祝い金を制度化するお考えはありませんか。 ○議長(平林寛也君) 質問が終わりました。  答弁を求めます。総務課長。 ◎総務課長(丸山稿君) まず、質問ですれども、土地利用計画に工場用地を確保するとともに、企業誘致に乗り出す考え方はということではございますけども、近年というか最近では、報道で、在宅勤務による都市部からの移住、法人の移転に注目が集まっている状況であります。  松川村としても移住対策、企業誘致の推進の強化に取り組んでいるところではございます。今回、土地利用基本計画の中で第7次総合計画の基本目標にあります「地域の特性を活かした産業を育む村づくり」に基づきまして、環境に配慮した優良企業の誘致を積極的に行うことを前提とした計画となります。この計画を基本とした企業誘致を行う中で計画等については柔軟に対応していきたいという考え方でございます。  以上になります。
    ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 今の企業誘致の関係と、あとのものについてお答えをしていきたいと思います。  企業誘致につきましては、私、このたびの村長選に出馬につきまして、村内にある企業をしっかりと大切にしていきたいということを皆様にお約束をしてございます。そういう中で、この企業の皆さんをどうやってやったらもっと従業員を確保してもらえるか、そういうことをやっていきたいというように考えております。これにつきましても、コロナを理由にするわけじゃないけれども、松川村の案内係が、どこへも行けないで、今、動けないんです。そういう状況の中で今年1月の19、20日、21ですか、東京行ったときに、県の東京事務所のほうへも企業誘致の話もして頼んできてあります。ですが、御存じのようにほかへは出ていけないという状況の中で、しばらくお待ちをいただきたいというふうに思います。ですので、村内の企業を少し考えていきたい。  それから、出産祝い金、これにつきましては議会の皆さんからも28年の3月の議会に草間議員、それから29年の12月に勝家議員から同じ質問がされております。そういう中で出産祝い金じゃなくて、入学するときにやったほうがいいじゃないかというように私は考えているということでお話をさせていただいてあります。で、28年の12月のときには勝家議員に、入学するに1人1万円ずつ出そうということの中で、28年度の最後の3月の予算の中で29年度から入学する人に1万円ずつ支給をさせていただいております。で、隣近所の金額を今言われましたけれども、確かに多い少ないはあると思うんですが、私は、出産祝い金については今のところ出す考え方はございません。  ただ、予算が許すならば入学祝い金のほう、1人3回はもらえるんです。小学校、中学校、高校と。この3回分については1万円ずつ出させてもらっていますけども、これを上げていったほうがみんなに喜ばれるかなというように考えております。ただ、予算が許すならばです。ですので、これについては、もうしばらく様子を見させていただきたいというように思っております。  以上です。 ○議長(平林寛也君) ほかに答弁はありませんか。いいですね。  答弁が終わりましたので、山中議員、再質問はありませんか。 ◆12番(山中伯行君) 答弁のほう、ありがとうございました。  村長が、かねがね申されておいでのように子供は村の宝であります。子供の人数増を目指し、そして村の人口増につながるようなさらなる取組をお願いをして、この質問を終わりにいたします。 ○議長(平林寛也君) これで、人口増に向けた施策・支援策の質問を終わります。  続いて、質問事項、子育て世代支援策の質問を許します。山中議員。 ◆12番(山中伯行君) 子育て世代支援策について質問いたします。  1点目は、お下がり会についてであります。  昔はおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住んでいる家族が多かったのですが、いつ頃からか核家族化が進み、現在は、2人や1人で頑張る若い子育て世代が多くなりました。子育てはとても楽しいことですが、思いどおりにいかないことも多く、精神的に苦しいと感じることも時々あるのではないでしょうか。そして、金銭的にもゆとりのない家庭が多いのが現実です。子育ては手間もかかるし、お金もかかるので、なるべく出費は抑えたいところだと思います。  そこで、着られなくなった子供の服等を無償で譲るお下がり会を開催したらいかがでしょうか。子供は成長が早いため洋服などはすぐにサイズアウトします。これは親なら誰でも持っている悩みです。しかも子供の服は大人のものより高価なものも多いです。また、おじいちゃんやおばあちゃんがせっかく買ってくれたお洋服も、一度も着ることもなくたんすの中に眠っていることもあるのではないでしょうか。  また、こちらにも新型コロナウイルス感染症の影響があり、今まであちらこちらで開催されていたフリーマーケットも全く開かれなくなってしまい、安価で子供服等を手に入れるという手段もなくなってしまいました。  7月に、小谷村で、お下がり会が開催されました。昨年度から始めた人気企画だそうで、新型コロナウイルス感染症の影響で諸企画が中止になる中、お下がり会だけでも開催できないかという要望を受け、感染症対策をしっかり取った上で行われたそうです。  安曇野市では、お下がり会はずっと前から行われています。5月末に、穂高中央児童館へ、お下がり会について話を聞きに行ってきました。安曇野市では新型コロナウイルス感染症の影響で今年度は開催されていませんでしたが、ようやくお下がり会が再開となり、今回は9月18日に安曇野市明科児童館で開催されます。  松川村社会福祉協議会で中学生の制服の交換会等を行っているそうですが、松川村でも子供服の再利用を目的にしたお下がり会の開催をぜひお願いしたいと思います。村の考え方をお伺いいたします。 ○議長(平林寛也君) 質問が終わりました。  答弁を求めます。福祉課長。(「もう1つ」の声あり)もう1つ。もう1個あった。すみません。大変失礼しました。山中議員、続けてください。 ◆12番(山中伯行君) じゃ、すみません。2点目、親子体操教室についてでありますが、松川村では第2期松川村子供・子育て支援事業計画が策定され、子供たちの成長過程、年代に応じた支援事業が今年度から始まったところであります。未就園児と保護者を対象に、音楽に合わせて親子で触れ合いながら運動遊びなどで体を動かす体操教室を週1回程度で開催したらいかがでしょうか。指導者が必要であれば利用者に多少の費用負担をいただいてもよいと思います。  運動遊びは子供たちの基本的な体力や動きの発達の向上だけでなく、子供の心身の発達にとても効果的だと言われています。触れ合い遊びをしてスキンシップをすると、親子の絆もより深めることができるとも言います。また、スキンシップが子供に安心感を与えるだけでなく、親も安らぎを得ることができて一石二鳥だそうです。子育てで疲れている子育て世代のママには、ぜひ触れ合い教室を試してほしいと思います。新型コロナウイルス感染症の影響で家の中にいることが多くなり、ストレスがたまりがちです。ストレス発散のためにも親子で体を動かしてみてはいかがでしょうか。  公民館社会教育係で行っている桃太郎教室の活動がありますが、月1回のペースで年間10回、親子ビクスやおやつ作りなど、様々な内容の教室ですので、親子で体を動かすのはせいぜい年間に一、二回が限度でしょうか。  子ども未来センターかがやきのわんぱく広場の活用方法としてもよいと思います。わんぱく広場を利用して、平日の午前中1時間くらいで週1回程度、未就園児とその保護者を対象に、親子で触れ合いながら運動遊びなどで体を動かす親子体操教室を開催できたらと思います。村の考え方をお伺いいたします。 ○議長(平林寛也君) 質問が終わりました。  答弁を求めます。福祉課長。 ◎福祉課長(原勇一君) それでは、最初に、子供服のリユース、再利用を目的としたお下がり会の開催につきまして御説明いたします。  まず、貴重な提案、大変ありがとうございます。最初に、若干、現在の状況等を説明させていただきながら、お願いしたいと思います。  議員さんがおっしゃいますように松川村社会福祉協議会では、リサイクルショップ玉手箱と言いますが、それを開いてございます。ここでは大人の服から保育園の園児服、小学校の運動着、中学校の制服など、様々な、主に衣類でございますが、集まりまして再利用されてございます。  また、このような場所を介さず保護者同士のネットワークの中でも、随時、譲渡ですとか交換が行われているようでございます。  ただ、現在は、この新型コロナウイルス感染症の関係もありまして、譲り合うことが敬遠されている状況であることと、あと、ゆうあい館の玉手箱でございますが、これにつきましても、ゆうあい館に一般の方の施設内への立入りが、ちょっと、今制限させていただいている状況でございます。そんなこともありまして、リサイクルの停滞している状況でございます。  今後、このコロナウイルスの中、いろいろなやり方があるかと思いますのでどのようなやり方がよいか、教育委員会ですとか社会福祉協議会と協議させていただきまして、この玉手箱を有効活用できるような形で検討させていただきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(古畑元大君) それでは、わんぱく広場を利用しての親子体操教室の開催についてお答えさせていただきます。  子ども未来センターかがやきでは、開館当初から、保育園入園前の乳幼児と保護者を対象に、親子での触れ合い遊びを目的として親子遊びおひさま事業として開催をしております。今年度はコロナウイルス感染症対策の関係で計画が変更となっておりますが、昨年の実績をちょっと申し上げますと、親子リズム体操を含んだ親子遊びを年10回開催をしております。大体15組から20組の親子が参加をいたしております。このほかにも、そういった親子遊びを開催しておりまして、特に運動遊びは児童クラブの指導員の方を講師にお願いをいたしまして、年3回ほど実施をいたしました。今年も、ちょうど今月に2回開催の予定をしているところでございます。  議員さんの御提案の毎週開催というのは、ちょっと、指導者の手配等難しいところがございます。福祉課でもそういった事業を開催しておりますので協議して、おひさま事業の中で内容をさらに充実させるように検討をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(原勇一君) わんぱく広場を利用しての事業ではございませんが、福祉課で行っている事業のほう、若干説明させていただきます。  まず、福祉課で行っています運動に関する事業でございますが、現在、すくすく教室というものを行ってございます。これは、生後2か月から1歳4か月頃のお子さんをお持ちの親子を対象に、この時期──生涯で一番、赤ちゃん、変化が大きい時期になります──この時期にしっかりと赤ちゃんと触れ合い、愛着形成の一助となってもらうことを目的に実施している事業でございます。内容は赤ちゃんとの触れ合い、あと、赤ちゃんとの遊びを兼ねた軽い運動を行ってございます。大体これは2か月から3か月に1回で、この1歳4か月までの間に計5回の実施をしてございます。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 答弁が終わりました。  山中議員、再質問はありませんか。 ◆12番(山中伯行君) 答弁のほう、ありがとうございました。  新型コロナウイルス感染症の中で、なかなか実施できない現状で、特にお下がり会なんか、消毒を必要とするとか、そういったこともあるわけですけども、一方、コロナウイルス感染症の影響で古着だとか布等の回収が行われていなくて、その分が子供服のリユースに回ることなく、ある程度、可燃ごみのほうで処理されている部分もあるかと思います。お下がり会を開くことによって、再利用、リユースにつながっていけば、そういった可燃ごみに出されている衣類等の削減にもつながっていくのではないかなということも思うわけですので、ぜひ、先ほど御回答もいただきましたことも含めて、何か考えていただければありがたいと思います。  体操教室のほうも含めてもそうでありますけども、いずれにしても若い子育て世代の方々が、松川村に住んでよかったと、そんな具合に言ってもらえるような子育て支援策について期待をしているところもありますので、いろいろな面、いろいろな角度から、ぜひまた、そんな施策等考えていっていただければありがたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 村長、答弁ありましたらお願いします。 ◎村長(平林明人君) 村が今やっていることと、これからの検討を申し上げました。そういう中で、山中議員、何か、俺はこういうこと考えているんだよというのがありましたら、また、いつの機会か村のほうへお知らせをいただければありがたいのでよろしくお願いをいたします。今日この場ではお聞きをいたしませんが、よろしくお願いします。 ○議長(平林寛也君) 山中議員、よろしいですね。 ◆12番(山中伯行君) はい。ありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) これで、子育て世代支援策の質問を終わります。 ◆12番(山中伯行君) どうもありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) 以上で、12番、山中伯行議員の質問を終わります。  ここで、13時5分まで休憩します。                                  午前11時30分 休憩                                  午後 1時05分 再開 ○議長(平林寛也君) 再開します。  続いて、順位3番、11番、小原吉幸議員の質問事項、松川村の農業についての質問を許します。小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 私の一括質問の前に、さきの新型コロナウイルス感染症に対して、平林村長の圧倒的なリーダーシップで、村民の心をわしづかみにした支援に対して、議会の一員として、村民の一人として感謝を申し上げます。  平林村長は常々挨拶の中で、「子供は村の宝である」と言っておられました。他の町村に先駆けて、子供1人2万円、総額3,000万円規模の寄附を、寄附というか支援をしていただきました。親御さんたちは、先の見えない不安の中で途方に暮れておられることもあったと思います。そんな中で差し伸べられた支援の手というのは、とても温かいものであったろうと思います。子供は村の宝であると言っている村長の言葉にうそはなかったんだと、感謝の思いとともに、松川村で暮らしてよかったなと思ってくれたと確信をしております。  松川村の事業者の皆様にも3,000万円規模の支援が届けられました。事業者の皆様も、村長、行政は、困ったときには自分たちに寄り添ってくれるんだと感謝の思いを抱かれたと思います。そして、村の経済の活性化を願って、村民1人2万円のクーポン券の配布をしてもらいました。今は村の食堂、商店ではクーポン券が飛び交っております。クーポン券を差し出す人の顔は、みんな笑顔の花が咲いているような気がします。  今回の村長のコロナ支援に対する行政判断は、スピード感にあふれるすばらしいものでありました。何より、私は万雷の拍手を送りたいと思います。不安の中にある村民は、支援金に勝る、寄り添ってくれたぬくもりと勇気をもらえたのではないかと思います。そして何よりすばらしいのは、村民と村長の間に、固い信頼と強い絆が構築をされたことだと思っています。  コロナとの闘いはまだ終わりが見えておりません。長い厳しい闘いが続くものだと思います。頑張りましょう。一緒にひたむきに頑張りましょう。  一括質問は7問あります。  1番目の質問であります。  関税を撤廃し、自由貿易の拡大を目標とした貿易協定、経済協定が発効をしています。政府は、工業製品、事に、自動車を守るため、なりふり構わない姿勢を見せています。農業を基盤産業としている松川村にとって、存続をかけるほどの影響を受けることになると思います。  2018年には、TPP環太平洋経済連携協定が、そして2019年には、EPA経済連携協定が発効をいたしました。アメリカとの2国間によるFTA自由貿易協定が、今年1月からスタートいたしました。TPPにおいては、協定対象品の82%が即時関税撤廃となっております。EPA経済連携協定では90%以上が関税を撤廃をしております。ある資料には67%の関税撤廃と書いてもありました。アメリカとのFTA、2国間自由貿易協定においては37%の関税が撤廃をされました。  アメリカトランプ大統領は、日米貿易格差の是正のためと言いながら、現行2.5%の日本車の輸入関税を一気に25%に引き上げるぞと、事あるごとに圧力をかけ続けてきました。この圧力に屈したのかどうか分かりませんが、政府は、1機百数億円するファントム35A型ステルス戦闘機を105機購入いたしました。さらに、改良型のファントム35B型ステルス戦闘機、1機147億円の戦闘機を47機追加購入をしております。トランプ大統領は、日本はこれで、アメリカから最も多くの軍事兵器を買ってくれる国になったと大満足をしているそうであります。  また、主要7か国首脳会議における日米首脳会議では、FTAの対象品ではないトウモロコシをアメリカから数億ドル、一説では2億ドルと言っていますが、購入をするとしています。購入理由については、害虫対策だそうであります。  こうした政府は、なりふり構わず自動車の追加関税を阻止をしています。政府は、工業製品、農産物などの関税を、段階的にではありますが、16年後には9%にするんだと約束をいたしました。  TPP、EPA、FTAいずれの協定も目的は関税を撤廃することで、自由貿易を拡大させ、グローバルな発展を目指すことだと考えます。段階的な撤廃であれ、間違いなく農産品の関税は撤廃をされます。  政府の動向を注視するだけでなく、村として具体的な農家支援策を策定、推進をすべきだと考えます。村の考えをお伺いをいたします。  2問目の質問であります。食料需給率についてお聞きをいたします。  日本の人口は新生児の減少が予想よりはるかに早く、90万人を割り込み、昨年は86万4,000人と報道をされています。他方、死者数は130万人台になったことから、明らかに人口減少に拍車がかかり進行をしております。こうした状況は、就労人口の減少につながり、自由経済条約の締結、関税が撤廃をされる自由貿易の拡大などによって衰退が予想される農業に見切りをつけ、農山村を離れる就労者が増えてくるのではないかと心配をしています。  食料面から世界を見ますと、欧州をはじめとした先進各国は、戦争、凶作等の歴史から学び、食料需給を最も重要な政策とし、今では食料需給率100%が当たり前となっております。ちなみに、アメリカの食料需給率は130%、オーストラリアに至っては232%であります。  日本では、2010年に、2020年までに食料需給率50%を目標にすると約束をしました。しかし5年後に、この50%の目標値は45%に引き下げられました。今年は目標年の2020年でありますが、食料需給率はいまだ40%にも達しておりません。この状況は、先進諸国の中で、食料安全保障の面で最も危うい国であると言わざるを得ません。  水と食料は、人間が生きていく上での根源の問題と考えます。食料需給率について村としての見方、考え方をお聞きをいたします。  3番目の質問であります。松川村の活性化についてお聞きをいたします。  古くから松川米の評価は高く、松本のすし屋の大半は松川米を主流にしていたと聞いたことがあります。また、キュウリも名産市場で評価をされ、松川産を基準にして競りが行われていたということであります。こうして優れた評価を受けていた松川村農産品が、農協合併等により、広域供給に埋没をしたということは村にとって残念と言わざるを得ませんが、これから先、松川村が進むべき方向は、外圧に屈せずに、日本人が求める心のふるさととも言うべき里山の環境を保持した農村の風景を大切に、安全・安心なすばらしい農産品を安定して消費者に提供をすることだと思います。  こうした村づくりに財政支援をさらに手厚くし、多くの人たちに農業生産者として就労をしてもらうことが、村の活性化につながり、村の進むべき道だと考えております。  続いて、4番目の質問であります。松川村住民の意識改革についてお聞きをいたします。  村長、議会ともに任期があり、その任期中には、おのおのの懸案に全力で取り組むことはもちろんですが、村の将来に関わる大事をいかに処理するかは一番重要ではないかと考えます。  松川村は昨年、村政施行130年を迎えました。130年の間には、台風、大雨による大災害、凶作、戦争、昭和・平成の大合併と大きな決断を迫られる問題に直面をしました。このとき、その処理、選択に、村長を先頭に英知を結集し、誤りなく努力をし、解決をしたからこそ、今の松川村が存在していると考えます。  四方を海で囲われた陸続きで国境がない日本人のおおらかな国民性は、都会に出ている人たちは特にそうですが、困ったら田舎に帰りゃあ何とかなるさと、こういうものだそうであります。松川村は、何とかなるさの日本のど真ん中の農村であります。松川村住民の多くの人たちにも、このおおらかさが漂っている、そんな印象があります。私自身、笑顔の多い暮らしやすい村だと感じています。  確かに、今までは何かと恵まれた松川村は、何とかなってきた一面はありましたが、現在、経済連携協定、自由貿易協定が発効をし、世界はグローバルに展開をし始めています。その影響をもろに受けるとき、何とかなるさの気楽には、危惧の念を抱かざるを得ません。子供も大人も高齢の人も行政、議会も協力をし合い、強いスクラムを組んで立ち向かっていかないと、自由貿易の大波に飲み込まれてしまいそうで私は心配であります。松川村に笑顔の絶えない未来を創るために、一緒に頑張りましょう。  5つ目の質問であります。収穫野菜農産品の鮮度、味の長期間保持をするための保管庫の設置についてお聞きをいたします。  今、海外の畜産農家では、牛などに早期成長促進ホルモン剤を投与するとか、遺伝子組換え作物を作っているという報道があります。人体への影響はいまだ解明はされておりません。しかし、当然ながら日本でもこうした研究はされているものと思います。  ホルモン剤の投与であるとか、遺伝子組換え作物では、当然のことながら生産性や経済性は上がると思いますが、安全・安心な食料とは対極にあるような気がいたします。松川村は、誰もが求める安心・安全な食料を安定的に供給する村とし、将来への道を進めるべきだと思います。そして、さらなる高品質農産品の生産に努め、松川村産農産品のブランドイメージを確立し、市場アピールに力を入れるべきだと思っております。  農産物には旬があります。収穫後、日がたつと、鮮度、味ともに著しく低下をしてしまいます。長野県をはじめ各県にある農業試験場、農業大学などの研究室の中には、こうしたことの対策に専門的に研究をしているところがあると思われます。こういったところとぜひコンタクトを取り、鮮度、味を長期間維持できる保管庫の設置を考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。  質問6問目であります。農業、農家支援のために、専門職員の配置というものは考えられませんか。  農産物の集出荷に関しましては、広域依存だけではなく、村独自の流通ルートを研究、確立をし、松川産農産物の独自経路を目指すことも重要だと考えます。現在行われているリンゴ、日本酒、これらの海外販路の開拓には大賛成であります。ぜひ頑張っていただきたいと思います。  農業生産者の皆さんの中には、高齢化により生産活動時支援が必要と考えられている人もいるのではないかと思います。農繁期の応援はもとより、高齢農家支援に際しては、農業状況、農家事情を十分に把握した中で、機動力を持った支援、素早い対応ができる体制が必要だと考えます。農業、農家支援のために、専門職員の配置は考えられませんか。  また、村内には、まだまだ働く意欲を持った退職者の皆さんが大勢おられます。いろいろな知識、スキルを持った意欲あるこの人たちが共鳴をし、協力をしてくれるならば、村が期待をする以上の成果を上げてくれるものと思います。ぜひ、こういった人たちの再活用も考えてみていただきたいと思います。  最後の質問になります。今後の村づくりについてお聞きをいたします。  これからの村づくりには、人手と財源が必要となります。全国の知事会、市長会、町村長会、これらが力を合わせ、地方が自由に使える地方交付税の増額に力を入れることが柱になると思いますが、自由貿易協定、経済連携協定の発効により、大きな影響を受ける農山村に対する具体策というものは、政府はいまだ模索中だと思われます。一面では、地方のほうから何かいいアイデアはないかと政府は待っているような、そんな気もいたします。  松川村としては、全農山村に先駆けて、安全・安心な食料を安定的に供給でき、食料需給率貢献に貢献をできる村、災害に強い村、四季折々の風情を楽しめる農村風景が残る村等をPRし、助成金の場合によっては、有利記載の新設をも視野に入れて、働きかけを強めるべきだと思います。  5期目の村長であり、県町村会会長代行の平林村長に、大いに期待をしております。平林村長ならできると思いますし、また、平林村長にしかできないとも思っています。  日本人の心のふるさと安曇野松川村、輝ける村となるように共に頑張りましょう。
     以上で、一括質問を終わります。 ○議長(平林寛也君) 質問が終わりました。  答弁を求めます。経済課長。 ◎経済課長(高山重典君) では、私のほうから答弁をさせていただきます。  まず最初に、自由貿易の拡大の関係になります。村の現状といたしましては、水稲農家が大半を占めておりまして、販売先も農協などへの系統出荷が主なものになっております。関税の撤廃によりまして、米の輸入が増加する懸念はございますが、それ以前に、米の消費量が減少し、水稲栽培の継続、農家所得の確保に向けて、現在も様々な対応をしているところであります。  TPPなど、一連の経済協定によりまして、外国産農産物の輸入増が予想されますが、村の経営規模では有効な対抗策は難しいというのが現実であります。現状農家の生産活動への支援を継続しながら、状況について注視してまいりたいと考えております。  続きまして、2点目の食料需給率の関係になります。  御指摘のとおり、日本における食料需給率は40%に満たないような状況となっております。食料需給率全体を見ますと、これも村だけでは解決できない問題であると認識しておりますが、現在のコロナ禍の中、外食産業は減少している一方で、家庭内消費というものは増加しております。地元産の農産物を見直すチャンスとも現在捉えているところであります。  村としましては、今後も地域の直売所や給食等への農産物の供給などを、地産地消を推進しまして自給率対策と考えていきたいと思っております。  続いて3点目、農産物の活性化についてということでありますが、御存じのとおり松川村には鈴ひかりという特別栽培米をはじめとした良質な食用米、県内有数の産地として知られる酒米、ふるさと納税や直売でも人気を博しておりますリンゴ、またその他にも黒豆、シクラメンなど、良質な農産物が現在多数生産されております。これらを継続するためにも、専業農家だけに捉われず、兼業農家の後継者育成も含めまして、新たな就農者、後継者への支援を充実させていくことが、現状では重要であると考えております。  続いて4番目、村民の意識改革についてになります。  議員御指摘のとおり、今の現状に対して危機感を持っている方は、正直少ないかという面もあるかと思います。過剰に危機感をあおる必要はありませんが、今後も村民と議員の皆様、行政が一体となって取り組んでいく必要性は感じているところであります。  続いて、質問5番目の農産物の品質等の保全につきましてですが、村で現在生産されている野菜などの農産物のほとんどが、収穫後、間もなく出荷され、新鮮な状態で市場へ届けられている状況であります。特に在庫を保管する状況にはないというふうに考えてはおります。  ただ、水稲では一部の農家の方には、村の収蔵庫を保管庫として利用いただいてもおりますし、農協では低温倉庫も備えております。今後の状況に応じて農協などとも連携する中で、必要であれば、保管庫について検討していきたいと考えております。  続いて6番目、村の農業、農家支援のための専門職といった内容ですが、現在村では農業総合推進員を1名配置しまして、認定農業者や新規就農者などを中心に、農家の技術面や経営面での相談や支援活動を行っております。  また、村の営農支援センターでは、農協と村から職員を派遣しまして、農家からの各種相談に応じるとともに、営農に関する支援や調整などを行っております。  人事異動がなく、専門職として対応できれば理想ですが、現状では御理解をいただければと思っております。  また、退職後の人材活用といった問題につきましては、村にもシルバー人材センター、また、農協さんのほうにも登録制度がありまして、そういった方を活用している農家の方も現状でございますので、そちらのほうを現状では利用いただければと思っております。  最後になりますが、村農業の展望についてですが、こちらも村農業の持続的な発展に向けまして、豊かな自然環境と田園景観の保全に取組ながら、安全で安心な農産物を安定的に消費者の皆さんへ供給できるよう、収益性の高い農業を展開していくための支援を今後も実践していきたいと考えております。  また、生きがいの一翼となるよう農業の重要性を再認識しまして、農業規模に関わらず、村全体が魅力ある農村となるような村づくりに努めていきたいと考えております。  以上になります。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) まず、議員の皆様の御理解を得まして実施をいたしましたコロナ対策の関係の評価、ありがとうございます。これからもまた皆様のお力を借りながら、これで終わるとは思いませんので、力を尽くしたいというように思います。  それから、今、1問から7問まで担当課長が答弁をさせていただきました。そういう中で、議員のお力を借りなければできないことが多々あります。その中でちょっとお話をさせていただきますけれども、松川村だけでは答えのできないものがこの中にはたくさんありました。グローバル的な考えの中で。国や県にお願いをしなければいけないものにつきましては、ある程度立場を利用させていただいて、これからも考えていきたいというように思います。  そして、特に今言われました中でありますけれども、私としましては、今松川村ができる支援は精一杯しているというふうに考えているところなんです。例えば問1で、農家支援対策の策定、それから問3の中にありました財政支援、それから問4の笑顔の絶えない村づくりなど、特に、後で議員とお話をさせていただけたらなというように思います。私、そういう機会を設けますので、ぜひ一緒に考えていただけたらなというように思います。  それから、特に問6の中では、考えたんです。村でこれやらなければいけないのがあるということの中で、今、課長が申しましたように、専門員の子を1人、今入れてやっておりますけれども、支援センターに農協さんのほうから一緒にやろうということで派遣をしていただいている職員がいます。そういう中で、今、村のほうから1人、それから農協から1人、2人でやっていただいておりますけれども、必要ならば地域づくり推進委員会の理解を得なければ定員管理の中で問題がありますけれども、私は農業でここまで来た村でありますので、実施をしていきたいというように考えております。1回、考えてやろうと思ったけど頓挫しましたけど、もう一回、議員がそこまで強いお考えがあるということの中で、このお考えを味方につけて、もう一回考えてというように思います。  それから、先ほども申し上げましたけれども、議員の力を借りて、最後に言われました、輝ける村となりますよう一緒に頑張るということでありますので、私も頑張ります。ぜひ力を貸していただいて、松川村が、関税撤廃になっても生きていけるような村づくりを一緒にしていただけたらなというように思います。どうぞよろしくお願いいたします。  以上で、答弁とさせていただきます。 ○議長(平林寛也君) 答弁が終わりました。  小原議員、再質問はありませんか。小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 今、地球は環境の問題、インド洋では2度海水温が上がっているそうであります。この原因によって、雲の水蒸気の発生量はもう著しく上がっております。今回の台風5号についても、海水温は30度だそうであります。27度以下だと台風というのはえらい発達はしないそうですが、海水温が30度以上になると非常に大型の台風になるということであります。  松川村は今のところ全国的な災害があるときでも、台風が来てもそよ風、大雨が降ってもいいお湿り、この程度の災害で済んでいますが、いずれは松川村としても全然その災害の影響を受けることがないということは考えられませんので、それから、今言いましたけれども、いろんな経済連携協定であります自由貿易協定、こういったものが始まります。そうすると貿易の関税は全て撤廃をされてしまいます。そうすると、安い外国産の農産品が雪崩を打ってこの日本に入ってくると思います。  村のほうでも何とか、入ってきてから手を打つのではなくて、ぜひ入ってきたらどうしよう、これだけ入ってきたらこういう対策をしようというのを前もって、やっぱりしておく必要があるのかなと感じております。  再質問といいますか、ちょっと注文しましたけれども、あと村長から非常に丁寧な対応をしていただきました。ありがとうございました。  以上で、私の質問を終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、松川村の農業についての質問を終わります。  以上で、11番、小原吉幸議員の質問を終わります。  続いて、順位4番、3番、平林 泉議員の質問事項、子供の貧困状況と対策についての質問を許します。平林議員。  なお、平林議員より、資料配付の要望がありましたので、それを許可してあります。平林議員。 ◆3番(平林泉君) 3番、平林 泉です。よろしくお願いいたします。  昨年は、大型台風19号から始まり、今年は、松川村においても7月の豪雨災害が発生し、昨年末に発症した新型コロナウイルス感染など、地球全体に変化が生じています。特に、コロナウイルス感染は、信濃毎日新聞の9月1日報道によりますと、4日間で56名の人が感染したという早いペースで進んでおり、9月14日現在で296名の方が感染しております。全国から言うと、上位27番目でございます。残念ながら死亡者1名も発生してしまいました。  今朝の新聞によると、昨日は1人、ここ四、五日は大変落ち着いている状況でございます。本当にいい傾向に進んでおるなというふうに判断しております。  松川村をはじめ、全国の都道府県や市町村で感染予防していますが、なかなか先が読めない状況下にあり、やはり早めのワクチン開発を希望するところでございます。  コロナの感染ウイルスは、地方経済を不況に陥り、個人格差、特に貧困世帯がますます拡大傾向に傾かないか心配しております。  このような状況下に陥る前に、国は平成24年貧困率について、国民生活基礎調査を行いました。その結果は16.3%という状況でした。当時安倍内閣をはじめ、非常に問題だという認識の中で、平成25年の6月、子ども対策推進に関する法律の公布、平成26年1月には法律を施行、26年の8月には閣議で決定し、一気に子供の貧困対策に展開してまいりました。  それを受けて長野県でも、平成14年に独り親世帯数の調査を実施しました。その結果、独り親世帯数が2万2,044世帯、その後の24年にも同じような調査をしましたら2万6,015世帯、何と10年間で118%とアップしています。  もう一つ深めて調査した結果、母子家庭の方が、平成24年には1万8,995世帯、24年に2万2,772世帯、何と母子家庭は120%になってしまっています。  松川村はどうかなというふうにちょっと調べさせていただいたんですけれども、ちょっとはっきり、僕、データはここに書いてあるのを発表しますけれども、松川村は昭和63年から平成23年、25年間で母子の世帯が1.5倍となっています。父子家庭が1.3倍と増加しています。  そこでお伺いしたいんですけれども、最近の松川村の4年から5年前のデータを答弁していただいて、お話を願いたいというふうに思います。  次に、母子家庭の総収入はどういう形になっているんだろうかという調査もさせていただきました。これは、長野県の独り親家庭の実態調査でございまして、1万9,000枚を配付し、49.8%回収してあります。その中の父子家庭3,697世帯、アンケート、それから調査結果が出ております。これによりますと、200万以下の独り親家庭が全体の55%を占めている。そして、層としては200万から250万の収入の方が全体の17.5%を占めている。  そのアンケートの中で、何が一番困っているかという質問に対して、一番は子供の将来、子供の将来を、2番目は、やっぱり教育、子供の教育に対して非常に心配。3番目は、日常生活の生活費が苦しいと、こういう答えをしております。  違う観点から調べて見ますと、高校生の卒業後の進学率は、普通の家庭の方が79.4%、独り親の方は29.4%という形で、高校から大学への進学率は非常に大きな差が出ております。  やはり、子供のアンケートに書いてありましたけれども、母親の生活を見たりしていると、なかなか経済的なことを考え、進学したいということが言えない、奨学金をもらえばできるよと勧められるけれども、なかなかそれだけのことはできないという結果が出ておりまして、非常にこれは疑問視される、注目し、協力しなくちゃいけない点ではないかというふうに思います。  先ほど皆さんのもとに、信濃毎日新聞の9月7日の記事を配らせていると思います。たまたまこの質問をしようと思っていたら、原稿は書き上がっていたんですけれども、9月7日の新聞が出ていまして、これを見て私は、いやあ、こんなにというような感じを受けました。母子家庭が18.2%、その中で一番驚いたのは、一番驚いたのは、今まで3回食べていた食事を2回にしている、そういう家庭が何と16.2%ある。そんなにも悪いのかなと思って、私も本当に読み直したところでございます。  それと、1回の食事量を14.8%の人が量を減らして、そして何ですか、こう食いつないでいる、これは正直言って驚きました。これもシングルマザーフォーラムという調査で分かったというふうに書いています。これはやはり大きな問題なんだと思って、改めて重要視したいと思っています。  原因は、昨今の原因はもう同じことだと思うんですけれども、勤務先が廃業してしまった。やはり労働時間が短縮された。やっぱり収入がないところになお給料もカットされたり、雇用保険を使わなければやっていけないということは、ただごとではないなというふうに思っています。  今朝の新聞、御存じになったか知りませんけれども、たまたまだと思うんですけれども、コロナ関係で新聞出ていました。今朝の新聞です。コロナ関係で解雇された方が、全国で5万4,000人。長野県はどうかというと、1,158人という形の記事が載っていました。ああ、こういうことから業界、倒産もそこにどういう業種というのも載っていましたけども、確かに、世の中は僕が考えているより厳しい状況であるなということを改めて知った次第でございます。  御存じのように、国も特別、独り親家庭に対しては1世帯5万円、第1子については3万円、1回限りという形で、国もいろんな政策の中から独り親には協力しています。多分、もう松川村も平林村長、物事が非常に早いですから、もうすぐ手配して、それぞれの家庭に着いていると、着いているかどうかはちょっと分かりませんけれども、多分その辺まで進んでいるんではないかなというふうに予測されます。  また、地方におきましては、いろいろの個々の対策をしているところがございます。例えば、子ども食堂を展開して、子供の少しでもサポートしてあげようという形で、これは独り親とは限りませんけれども、そういうような形の地域での食事をサポートしているところもございます。  それから、ある市では、小学校、中学校、それから高校生まで、多分松川村はどのぐらいいるか分かりませんけれども、そう多くないから、ポイント制にして商品を換金して、村で物を買ってもらうように、特別そういう家庭には券を送って協力している、支援している、このようなところもあります。  松川村においては、子供サテラ松川村と言われるぐらい、今日から、母子家庭を含む独り親世帯に対して、市町村とは比べものにならないほど僕はいいと思っていました。以前から、平林村長が政策に打ち上げておりますものも要約実り、人口にも歯止めがかかり、少し望みが出てきて、これはいいぞというふうに思っています。  そこで、お伺いします。これらの今数字を列記させていただきましたけれども、やはり数字にはうそはありません。松川村はこのような中から、今後どのような問題を取上げ、どのように独り親対策に対して手を打っていこうとしているか、できるだけ細かく御説明のできる範囲で結構ですから、お願いしたいというふうに思っています。  独り親の家庭を孤独にしてはいけません。努力して頑張っている人に光を与え、優しい手を伸べるのは平林村長です。独り親家庭を各機関、地域、社会で、連帯で応援していただきたいと、このように思います。  子供は村の宝であると常々申しております。平林村長、ぜひ、この弱い方のために熱い思いをお願いしたいと思いまして、私の質問を終わります。 ○議長(平林寛也君) 質問が終わりました。  答弁を求めます。福祉課長。 ◎福祉課長(原勇一君) それではまず、松川村の独り親世帯の世帯数でございますが、議員さん、ここ四、五年とおっしゃいましたが、ちょっと、今日、ここ直近の3年分でお答えしたいと思います。  これはまず、独り親世帯に支給しております児童扶養手当の支給数、世帯数でございます。平成30年度が87世帯、令和元年度が86世帯、令和2年度が82世帯となってございます。  続きまして、松川村における独り親世帯の課題ですとか支援策等についてお答えしたいと思います。  まず、課題につきましては、これ、松川村に限ったことではございません。長野県も、また全国言われていることかと思いますが、特に母子家庭においては非正規での就労が多く、そのために収入が少ないですとか、子育てと仕事が両立が難しい、特に子供が幼い家庭では育児や家事に追われてフルタイムでの就業が難しいと。それに伴いまして給与や待遇面が充実していない、非正規での働き方をせざるを得ない方が多い。病気やけがで働くことができなくなると、それが即収入減に直結する。正規雇用に就きづらいということで、こちらにつきましても結婚や出産を機に退職された方が子育てしながらの中、条件のよい正規雇用というものに就きにくいという、そんなようなことが課題として言われているかと思います。このようなことがなくなって、子育てに支障のないような働き方ができて、さらに安定した収入を得られる。このような社会にならないと、なかなか、議員さんおっしゃいます子供の貧困問題は解決しないかと思います。  松川村といたしましては、もう、独り親支援というわけではございませんが、子育て世代の負担軽減ということで他市町村に先駆けまして18歳までの医療費の無料化ですとか、小中学校の給食費の助成、保育料の減額、入学祝い金等など、子育て支援に取り組んできました。  これからは、村独自というわけではございませんが、県の支援も活用する中で独り親家庭の支援といたしまして、県のほうでは子育て生活支援策、就業支援策、養育費の確保策、経済的支援策と、この4つの柱に支援を行ってございます。  内容でございますが、まず1つ目の子育て生活支援につきましては自立支援員による相談支援、ヘルパーの派遣、保育所等の優先入所、子供の生活・学習支援などを行ってございます。2つ目の就業支援でございますが、こちらは自立支援プログラムの策定ですとか、ハローワークとの連携による就業支援の推進、あと、能力開発等のための給付金の支給等を行ってございます。3つ目は養育費の確保の支援でございます。こちらは養育費相談支援センターの事業の推進、あと、養育費の手引ですとかリーフレットの配布等を行っているものでございます。4つ目が経済的支援ということで、こちら、先ほど申しました児童扶養手当の支給。こちらは先ほど議員さんおっしゃいましたが、このコロナの関係で1世帯当たり子供1人につき5万円、2人目以降は3万円という上乗せ加算がされてございます。あと、母子・父子・寡婦福祉資金の貸付け、就職のための技能取得や児童の就学のための福祉資金の貸付け等、このようなことを県のほうでやってございまして、村といたしましても引き続き、これらの施策を活用した支援を行っていく予定でございます。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 答弁が終わりました。  平林議員、再質問はありませんか。平林議員。 ◆3番(平林泉君) 御丁寧な説明をありがとうございました。ぜひ、弱い方を大切にお願いしたいというふうに思いまして、終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、子供の貧困状況と対策についての質問を終わります。(発言する声あり)じゃ、泉議員、お戻りください。質問席へ。(「いや、いいです。いいです」の声あり) ◆3番(平林泉君) いや……。 ○議長(平林寛也君) いや、いいですか。 ◆3番(平林泉君) 村長、一言、お願いします。 ○議長(平林寛也君) 村長、もし何かありましたらお願いします。村長。 ◎村長(平林明人君) すいません。ぼう、として。まだ、教育委員会のほうで答弁あるかと思っていたんですけれど、今、私、この新聞見て、本当に、本当にこんなことがあるのかなという気がしたんですよ。食事回数を減らす、1回の食事量を減らす。私はこんなとこまでは絶対いっていないというように思っていました。で、これは議会の皆さんにお願いをして、学校が休みになったときに給食費の助成ということで1人当たり2万円を出させていただきました。あれは、ちょうど、この政策に合ったものかなというように、今、また思い直しているところでありますけれども、いつも議会の皆さんに通学費の補助とか給食費を無償化にしろとかという要望、ほかにもありますけれども、いただいております。そういう中でいつも、財政、余裕が出てきたら考えたいというように言っておりましたが、これを見るとそんなこと言っていられないような気がするんですよ。ですが、何回もずっと言っているんですが、小づちがないんですよ。だから、どっかを削って、こういう人たちに応援をしなければいけないというように思いますが、平等だと、全員が平等だという考え方の中では、この人たちだけにやるということはできません。ですので、少しずつでも何とかなるようにしていきたいというように、今、この新聞を見て余計そういう気が大きくというか、なりました。ぜひまた、議員の皆様にお話をさせていただきますので御理解をいただき、御協力をいただけたらなというように思います。  以上です。ありがとうございました。 ◆3番(平林泉君) ありがとうございました。よろしくお願いします。 ○議長(平林寛也君) 以上で、子供の貧困状況と対策についての質問を終わります。  以上で、3番、平林 泉議員の質問を終わります。  ここで、14時15分まで休憩とします。                                  午後 1時59分 休憩                                  午後 2時15分 再開 ○議長(平林寛也君) 再開します。  続いて、順位5番、4番、大和田耕一議員の質問事項、新型コロナウイルスによってもたらされた課題の質問を許します。大和田議員。 ◆4番(大和田耕一君) 本日の一般質問も終盤に入ってきました。5番手になります。よろしくお願いいたします。  さて、新型コロナウイルス、目に見えない感染症によって、世界中が多大な被害や影響を被っているわけですが、我が国でも4月には非常事態宣言が発令され、自粛という要請によって、あらゆる社会生活が停滞してしまって、経済に及ぼす影響は計り知れません。これに対して、国・県・村が、それぞれ総力を挙げて様々な対策を講じてきていますが、我々が直面しているこの難局というものには、100%完璧な答えというのがないのが現実です。  そうはいっても今までその都度打ってきた対策の中で、見えてきた課題というものが幾つかあるわけです。我々はその課題をそのまま放置するのではなく、課題解決の道を探り、いかに今後に生かしていくかということを検討する責任があるのだと思います。  そこで、見えてきた幾つかの課題について、お伺いしたいと思います。  国による国民1人当たり10万円を配ったという特別定額給付金事業についてですが、その事務作業は各自治体に丸投げになってしまったわけですが、村では、配付率99.9%という好成績でありました。個々には、対象者との連絡を取らなくてはならないケースもあったと思います。担当職員の皆さんには、いろいろ御苦労をいただいたことと思います。また、住基台帳との差異がないことが立証されたということも一つの成果であったと思います。ただ、1世帯2名の方の意向が確認できなかったということですが、差し支えがなければその辺の事情をお聞かせいただきたい。  2番目に、給付までに時間がかかってしまったことが課題とお聞きしています。その状況と、今後にどう生かしていくのかについてお聞きしたいと思います。  次に、村内の事業者救済のため、商工会を介して実施した緊急経済対策は、多くの事業者の皆さんから対応の早さに感謝する声をいただきました。その一方で、商工会未加入の一部事業者から、不平等だとの異議が唱えられました。  そこで、その訴えによると、商工会未加入事業者は、村内で100に及ぶということですが、それは事実なのでしょうか。また、その未加入事業者の事業実態等を把握しておくことは、今後様々な意味で必要と思いますが、いかがでしょうか。
     次に、このコロナ禍において露呈したものの一つに、人間関係のもろさというものがあります。感染被害者や家族への誹謗中傷、医療従事者やその家族への差別、この圏域でも、最初に感染した家族への嫌がらせや誹謗中傷は考えられないものだったようです。  ある心理学者によると、コロナ禍のような非常時に、人間はまず、恐怖情報というものを求めるのだそうです。いわゆる犯人探しのようなこともその一つかなと思います。そして、今自分は恐怖を感じているということを正当化する情報を信じてしまうそうです。自粛警察、マスク警察などという言葉が生まれ、誹謗中傷、嫌がらせをする人たちは、まさにこの心理原則にコントロールされ、自分自身で考えて正しく恐れるということができなくなっている人たちです。  先月、文科省でも教育現場での差別を防ぐために、都道府県の教育委員会に向けて緊急のメッセージを出しました。子供や教職員、保護者に向け、感染者を責めるのではなく、励ますことが大切だとの内容です。感染症が拡大し始めた初期は、誰もが訳も分からずに、とにかく行動を自粛でした。約半年が経過した今では、専門家の間でいろいろな研究がなされ、解明されつつあり、必要以上に不安をかき立てる言動は慎むべきだということです。  いまだにテレビを見ていますと、ワイドショーなどでは、にわか評論家やタレントが好き勝手なことを主張し、不安をあおる傾向が続いています。私たちはそんな人たちに惑わされず、一人一人が正しい対策をして正しく行動する。それでも感染するかもしれない。誰が感染してもおかしくない。そのときに、私たちの言動が問われる時期が来ているのだと思います。誹謗中傷ではなく、いたわり、励ますことができるか、今、問われています。教育現場や行政が、この呼びかけを積極的に行う時期であると思うのですが、いかがでしょうか。  次に、既に数々の行事や授業が、中止や延期となっています。社会活動や経済への損失は計り知れないわけです。第1波が収まった辺りから、村内の文化団体などでも活動再開の動きがあるわけですが、ただ、その動きは団体ごとに差があるように思われます。  感染症の収束には、まだ道半ばです。ただ、これからは、ウイズコロナの時代に転換していきます。社会活動をどのように回復させていくのか。各団体の自主性に委ねるのではなく、どのような対策を講ずれば再開していけるのか。村民に向けて具体的な指針を示し、積極的に指導していくことが必要な時期が来ているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。  以上、お答えいただきたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 質問が終了しました。  答弁を求めます。総務課長。 ◎総務課長(丸山稿君) では、総務課のほうからお願いします。  まず初めに、1世帯2名の意向が確認できなかったということの中で、その辺の状況をお聞かせくださいということで答弁したいと思います。  こちらのほう、多分、関係につきましては、8月22日の新聞報道でのお問い合わせと認識をしているところでございます。この中で、未申請者につきましては、2回の再勧奨通知というものを行っております。それは7月1日と7月の28日に郵送をかけてございます。それとはまた別に、電話連絡等を行いまして、申請し忘れがないように努めてまいりました。  意向調査が確認できなかったという1世帯2名の方にも、もちろん再通知、電話連絡はしてありましたが、こちらのほうの申請期日前ということで、申請期日が8月20日有効消印という状況まで有効ということになっておりました。  それから、記者の取材ですが、8月の19日ということもありましたので、1世帯2名の意向確認ができなかったという表現の記事になったということでお願いをしたいと思います。  次に、給付までに時間がかかってしまったことが課題、今後どう生かしていくかという内容でございますけども、今回の特別定額給付金事業は、急遽、国の方針によって決定した事業であります。各自治体で苦労があったかと思いますが、松川村では、正確かつ確実に給付を行うということで、システム改修や金融機関との調整など、給付までの準備期間が必要なことから、今回のタイムスケジュールに決定をしまして事業を実施したところであります。  給付までの時間短縮というものにつきましては、様々な調整が必要となります。今後にこうしたことを踏まえまして、これからの対策としても引き続き、正確かつ迅速な対応ができるように、村としては努めてまいりたいという考え方でございますので、お願いしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(高山重典君) では、続きまして、緊急経済対策給付金事業によりまして、商工会の未加入者が100に及ぶといった内容になりますが、商工会議所は、現在264件と把握しております。平成28年に行われました経済センサスでは、村内の事業所数は304件と公表されておりますので、差は40件となります。  また、一方で、令和元年度村の決算書の中の課税状況では、営業等の個人課税者が207件、法人が189件、合計396件となりまして、差は132件となっているのが現状であります。この数値の乖離は、個人事業主の場合、経済センサスにおきましては事業所・店舗等を構えている場合が調査対象となっており、村外の方が村内で店舗を構えた場合も該当となります。  また一方、課税者数は、事業所得として申告され、かつ課税所得が生じた総数のため、村外で営業されている個人の場合も含まれているといったことで、このような数値となっております。ですので、総数をはっきり把握しておりませんので、このような公表数値のみ回答させていただきます。  続きまして、その未加入者の実態は把握しているかといった御質問ですが、公表されている数値以外は、統計資料及び税務資料は閲覧ができません。ですので、先ほどの数値に対する実態が把握できないといったところが現状であります。ただ、この半年間の経験から、村の制度資金でも実態を実際私どもが把握していない事業者等からの申込みもありました。ですので、私どもの情報の少なさということを痛感したこの半年間でもございます。  現状を見ますと、全ての事業主とはいきませんが、基準範囲等を定めるなどして村の経営体の実態というものは、今後把握に努めていきたいと考えているところであります。  経済課は以上です。 ○議長(平林寛也君) 総務課長。 ◎総務課長(丸山稿君) 続きまして、教育現場、広報で、この呼びかけを積極的に行う時期であると思うがということのご質問の中で、うちのほうは、長野県でも誹謗中傷等を抑止し、住民の絆を守る取組に力を入れているところが現状でございます。  相談窓口の開設、シトラスリボンプロジェクトへの賛同等、村も県と一緒に誹謗中傷等の抑止に取り組んでいるところでございます。  こちらにつきましては、誰もが感染する可能性があるという意識を浸透させまして、感染者、医療従事者等応援し、治療を終えた方等が安心して日常生活に戻ってくることができる松川村であるように、機会のあるごとに村民の皆さんに呼びかけていきたいというふうに感じているところでございます。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(古畑元大君) 教育現場でのこの呼びかけを積極的に行う時期にあると思うがという御質問でございますので、教育現場の状況を御説明させていただきます。  小中学校では、8月26日付、県教育委員会から、新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けての通知を受けました。文部科学大臣からのメッセージでございます。この周知を行いました。  具体的には、小中学校とも2学期に入りまして、保護者、児童生徒に対して、文部科学大臣の児童生徒等や学生の皆さんへ、それから、保護者や地域の皆さんへのメッセージの配布をいたしました。また、特に小学校では、1学期終業式に校長先生から児童に、「どんなに気をつけていたとしてもかかってしまうことがあるのがこのウイルスの怖さです。ウイルスに感染してしまった人やその家族を悪く言うことは絶対にしないように」というお話をしていただきました。  また、中学校では、校長先生の指示のもと、感染者等へ誹謗中傷を人権問題と捉え、差別や偏見を防止するため、自分たちはどのように行動するのか、全クラスで話す機会を設けております。  引き続き、差別・偏見の防止に向けて呼びかけを行ってまいります。 ○議長(平林寛也君) 総務課長。 ◎総務課長(丸山稿君) 次に、社会活動をどのように再開させていくのか、どのような対策を講じれば再開できるか。各種団体や村民に向けて具体的な指針を示す時期ではないだろうかということについて、お答えをしたいと思います。  村では、国や県が示す新しい生活様式の実践というもの、それは周知徹底をしてきているといっているところでございます。また、各事業所が加盟している協会、こちらの部分につきましては、例えば飲食業で申しますと、一般社団法人日本フードサービス協会のガイドラインを遵守するとか、そういったものによって各業種別ガイドラインというのがありますので、それを遵守する取組等を準用する中で、社会活動の正常化を目指していきたいと考えております。  今後においても、国、県の情報に注視しながら判断基準等に従いまして、必要な対策や十分な住民周知を努めていきたいと思います。それから、各種団体ということもありますので、県のほうでもあすから判断基準がある程度緩和するようになっております。そちらのほうにつきましては、村の対策本部を通じまして、各施設ごと、これから村の主催の行事とか、そういったものをこの県・国が示している判断基準に照らし合わせながら、そちらのほうの団体につきましては、公民館とか各窓口の施設を利用する皆さんに、職員を通じて、こういうことでもってやっていただきたいということを周知徹底しながら、進めてまいりたいという考え方ですので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 答弁が終わりました。  大和田議員、再質問はありませんか。大和田議員。 ◆4番(大和田耕一君) このコロナウイルスに関しては、まだまだ本当に道半ばです。どのような施策や対策であっても、なかなか100%完璧を求めるということは難しいものです。その都度、PDCAサイクルにのっとって、次に生かしていくという姿勢でお願いしたいと思います。  さて、緊急経済対策として、商工会を介して実施した給付金事業についてですが、私は、あのときのタイミングであの施策は、まさに適切であったと思っております。あの頃を思い出していただきたいんですが、国の緊急事態宣言が発令され、営業自粛要請によって休業を余儀なくされた事業者の皆さん、特に日銭商売をされておられる方にとっては、救済というのは一刻も猶予がなかったんです。そんなときに1日でも早く支援を届けるには、最良の方策であったと思います。  仮に、商工会に加盟されていない事業者の方々全てにもということになれば、事業実態の調査とか、添付書類の確認など、まず一、二か月はかかっただろうと思っております。とてもスピーディーな救済事業ということにはならなかったでしょう。今回のような終わりの見えないコロナ災害において打ち出す救済、政策というものは、1回で終わりというわけではありません。その都度、タイムリーな施策を何回も打たなければなりません。つまり、様々な対策は、一連の一つの線として捉えていただきたい。その都度の政策、つまりその時々の一つの点だけを捉えて、殊さらに問題視するということは適切とは思いません。  今回の給付事業で露呈したことは、商工会に未加盟の村内事業者の実態を、行政も商工会も正確に把握し切れていないことにあるわけです。ぜひ、これを期に、村内事業者の実態を捉えておくということが必要だと思います。  異議を唱えておられる事業者は、地方自治法第10条を基に不平等であるという主張をされておられました。確かに、村民は平等に権利を有していますが、同時に負担を分担しなくてはならないという義務も同時に有しているわけです。地方自治法の第10条にも権利をうたってある後に、同じ文の中で同時に義務が記載されているはずです。  これは、あくまで私個人の考えなんですが、私も個人的に事業を起こしたこともあったり、それから今も民間の企業に関わっております。そこで思うのは、事業をするということは、確かに、より利益を上げて、規模、事業を大きくしていくという目的で営業活動をしているわけですが、同時に、その事業をさせていただいている地域や社会へ貢献するという義務を忘れてはならないと、そういう気持ちで私は今でも携わっております。その義務とは、法定で定めた納税だとか許認可だとか届出だとか、そういうことではなくて、地域への奉仕でもあり、例えばそれの一つが商工会への加入、参画だと思います。  よく、商工会へ加入してもメリットがないと言う人がいますが、こういうことはメリットとかデメリットで語ることではないはずです。昨今は、メリットデメリットで判断する人が非常に多くて、例えば、自治組合への未加入者の中にも同じようなことを主張される方がいます。ぜひ、権利の主張と義務の履行という観点から考えていただきたいものだと、私は切に思います。  ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、村長にお伺いしたいのですが、今回の給付金事業のてんまつをどのようにお考えでしょうか。また、この機会に、商工会未加入事業者の方へ加盟の呼びかけを積極的にすべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 今、議員がおっしゃられたように、私もあの時期では、あれをやらざるを得ないということで、特に、議会の全協じゃなくて、あれは打合せの中でお話をして、「新たに全員協議会を開いてほしい」と言ったら、「これを全員協議会に変えてもいいじゃないか」というように言っていただいた中で、即、じゃ、ということでやらしていただきました。大和田議員も今評価をしていただきましたが、私はあの時点ではしょうがないと。  それから、先ほど小原議員が、世間の人たちが言っていることも言っていただきました。そうはいっても松川村村政131年の中で、監査請求は初めてだと。またこれで名前が残ることになってしまいましたが、以後、こういうことのないようにしながら、やっぱりスピーディーな運営はしていかなけりゃいけないというように思っております。1人でも、「あれはあれでよかったじゃないか」と言っていただける人がいれば、それはこの事業について成功だったということを思っております。  先ほど「一線だ」というように言われましたが、確かにそのとおりです。まだこれで終わったわけではありません。この間、全協の中でもお話をしましたけれども、さらに12月の中では、また皆様にお願いをしていきたいというお話もさせていただきましたので、今後、国の政策を見ながら、総理大臣も替わりましたので、地方から出た総理大臣ということでありますので、きっといい何か支援策が出てくるんじゃないかというように期待をしているところであります。  また皆様の力を借りながら、村の皆さんがよかったと思える政策を打っていきたい。そのときはまた、よろしくお願いします。ありがとうございました。  それと、てんまつはいいですよね。それから、商工会のことについては、これを機会に、ぜひみんなに入っていただけるよう、頑張ってもらうようお話をさせていただきます。 ○議長(平林寛也君) よろしいですか。 ◆4番(大和田耕一君) 以上で終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、新型コロナウイルスによってもたらされた課題の質問を終わります。  以上で、4番、大和田耕一議員の質問を終わります。  続いて、順位6番、2番、梨子田長生議員の質問事項、村の観光資源の質問を許します。梨子田議員。 ◆2番(梨子田長生君) 私で最後になりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。通告に従って進めてまいります。6月定例会同様、時間短縮して質問させていただきます。  初めに、新型コロナウイルス感染症に関連して、現在も対処していただいていますが、不確かな情報に惑わされて人権侵害につながることのないよう、国や自治体が提供している正しい情報に基づき、冷静な対処を今後とも重ねてお願いをしたいと、このように思っております。  また、人類ウイズコロナ時代、自然と共生、特に環境保全の背景から、想定外の恐怖と不安に備えるためにも、私は、森のニコル、クライブ・ウイリアム・ニコル氏は亡くなりましたが、環境保護活動家の思想から学ぶことはたくさんあろうかなと、こういうように思っているわけでございます。  私は、ふるさと松川村の自然や原風景を後世に残していきたいと思うわけでございます。そのニコルさんの名言に、このようなことがあります。  「素晴らしい森がよみがえるには、まず自然が見えること、感じることができる人が必要。しかし自然音痴の方が増えているのが心配です。」と、興味深い名言を残していることも事実でございます。  前置きはこれで終わりますが、それでは質問に入ります。  村の観光資源ということでお伺いをしていきますが、馬羅尾周辺及び西部山麓の資源に関する村の考え方、認識を伺いたいと思います。  まず、1の1項目に災害がありましたが、郷土の森、芦間川上流にあがりこサワラがありますが、これの今現状と、今後どのようにしていくかということをお伺いします。  2番目に、馬羅尾かもしかの丘の今後どういう活用をするか。そのままのままで皆さんに使ってもらうか、ここら辺のところをどういうふうに考えているか、お伺いしたいと思います。  3番目に、村民、村の人が残した水防の跡とか、武士の名残をとどめて水野の石提や観勝院山の山城跡のこういったところの資源をどういうふうに考えていらっしゃるか、お伺いします。  そしてまた、荒れている山道と書きましたが、小道、その中の小道、こういうことも含めまして、森林の整備を今後どういうふうに考えているかということを伺います。  これからの馬羅尾の林遊館、あまり活用が少ないとお聞きしていますが、いい方策があればどのように考えているか、お伺いしたいと思います。  それから2番、村の文化財誌の中からお伺いしたいと思いますが、文化財誌に書かれた内容で、当時書かれたものよりも今時間の経過がありますので、訂正箇所とか変更があれば、教えていただきたいとこのように思います。  そして、2に、伝説の石・岩、鼠石、幕岩、からかさ岩、天狗岩、船岩、所在や表示くいとか、整備状況が現在どのようになっているか、お願いしたいと思います。  それから、このようなことも、できればないところに対しては、案内板があればいいのかなと、私はこんなように思います。ここに、ここのような所在のものがあるというものが欲しい、こういうことでございます。  3番目に、観光としての資源と思いますが、すずり岩、西原と石の坪というところにこのような石があります。また、座禅岩、劇でもこのような物語をすずの音で見させてもらいましたが、内山にありますが、これは現在どうなっているかということでございます。これもできれば分かるように表示、案内があると有り難いかなと思います。  大きな3番になりますが、これも松川村誌のことになりますが、当時作っていただいた、書かれていただいた方、また文化財誌も発行していただいた方、かなり高齢になったり、お亡くなりになったりしていますが、昭和63年2月29日発行から50年後、新たな村の歴史をつづっていただきたいと思っていますが、そういう人が、先生方が御高齢とかいなくなったりとか、こんなことでちょっと心配もあるもんですから、保存状態はいかがなもんかと、こういうことでお伺いしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 質問が終わりました。  答弁を求めます。経済課長。 ◎経済課長(高山重典君) では、私のほうから答弁させていただきます。  馬羅尾高原周辺の関係で1点目、あがりこサワラの関係になります。平成30年度に芦間川の砂防工事終了とともに、左岸へ渡る橋が撤去されております。現状左岸へ渡る手段は、川に入るしかないような状況のため、芦間川の水量が増えると左岸へ渡れないといった状況になっております。安全にあがりこサワラを見に行けるような状況にないため、積極的には、現在は観光資源としてPRしていない状況にございます。  今後も安全に対岸に渡れる手段がなければ、観光資源としてのPRはできないのではないかと考えております。なお、国有林内のため、中信森林管理署の職員とともに、毎年、あがりこサワラ周辺のササ刈り等行って保全には努めておりますが、いろいろ国有林内のため規制も多く、橋等が簡単に架けられない状況ですので、御理解をお願いしたいと思います。  続きまして、馬羅尾かもしかの丘の今後の活用についてですが、毎年、かもしかの丘を含む馬羅尾高原内の小道のササ刈り整備等を行っております。散策など通常の利用のための管理や整備については、今までどおり続けていきますが、特段、かもしかの丘の活用については現状では考えておりませんので、お願いしたいと思います。  続いて、3点目になるかと思いますが、水野の石提や観勝院山城跡等の資源についてですが、村の文化財を観光資源として活用していけるのか、どのような活用方法が可能なのかなど、そういったことを教育委員会、観光協会等関係機関と意見を伺い、検討しながら、今後進めていきたいなと考えております。  続いて、荒れている山道、小道といった表現もありましたが、森林の整備を今後どうするのかといったことですが、村のキャンプ場周辺の散策路として管理しております小道は、現在8経路ございます。かもしかの丘の整備と併せて下草刈りを行って現在おります。  小道の途中には丸太橋等があり、一部老朽化が進んで部分もありますが、現状を見る中で、適切な管理を今後も続けていきたいと考えております。  経済課は以上になります。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(榛葉晃君) それでは、これからの林遊館の活用について御質問がございましたので、社会教育のほうで答えたいと思います。  まずは先に、今年度の林遊館の利用状況、現状等を少しお話しいたしますが、8月末現在で17件、約170人が使用されております。内訳といたしましては、エコツアーガイドの利用が2件、後、コロナウイルス感染対策の予防の関係で、響岳太鼓が今までかぶろ会館の地下室で練習を行っていたんですが、換気が十分できないために、その分、林遊館のほうで15件ということで、練習をしていただいております。  また、9月に入りまして、松川中学校1年生によるデイキャンプが行われております。そこで、緊急時の避難場所として、また具合の悪くなった生徒のための臨時保健室として開放されております。  今後の林遊館の活用につきましてですけど、どのように活用していくかは、研究していくことが課題となりますので、お時間を頂きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(古畑元大君) 文化財誌の内容で変更や訂正はありますかということでございますけども、時の流れとともに文化財誌の指定文化財の概要の中で、やはり訂正が必要じゃないかと思われるようなところもありまして、具体的には制作された場所や特定できる文献、証拠が、当時はいいと思ったんですが、ないのに言い切っちゃっていいかというような部分がございます。訂正が必要かどうか、現在調査中のものがございます。訂正が必要となれば、修正のできるタイミングで訂正をしてまいりたいと思っております。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(高山重典君) 続きまして、村の文化財誌の中の伝説の石・岩、また続けて、観光としての資源といった御質問でございますが、現状としましては、整備していないといったのが実際でございます。  先ほども申し上げましたが、文化財、また観光資源として活用方法を検討する中で、必要に応じて対応していきたいと考えております。  案内板につきましては、県の補助事業などを活用して、現在設置を検討しております。本年度につきましては、内容の取りまとめを行っていく予定になっておりますので、お願いしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(古畑元大君) 村誌の関係でございますけども、資料の保存状況はということでございますが、議員さんの御質問の内容は、この作ってから50年後に、もし作るとすれば、資料等大丈夫なのかというちょっと御心配の質問だと思います。  まず、沿革の資料といたしましては、広報まつかわがございまして、そちらのほうで作っていけるのかなという状況でございます。また、人材等も時とともに失われてきているというちょっと心配もございますが、人材としましては、その時代にいらっしゃる専門家の皆さんの知識・見識をお願いして作成していくようになると思います。  いずれにしましても、資料として残していく必要のあるものは、しっかり引き継いで残してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(平林寛也君) 答弁が終わりました。  梨子田議員、再質問はありませんか。梨子田議員。 ◆2番(梨子田長生君) 村長に伺いたいと思いますが、今、観光資源ということでお伺いしました。この中で、村長、原風景を残して観光資源として使っていくという考え方のもとで、また、森をしっかりと観光に使っていくと、こういう考え方でございますが、こういった考え方は、村長どのように考えていらっしゃるか、お願いします。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 経済課長からの答弁で、前ちょっと村長室で話したんですけれども、私はあがりこサワラは隠したいと。全部を見せちゃうということはいけないかなと。じゃあ見せないかと、そうじゃない。松川村は植樹祭がある。その植樹祭に参加をしていただいた人にだけ、1年に一遍だけ見せてやればどうかという話を、課長とはしたことがあります。  ですので、私は、全て見せたくない、そういうけちな考え方でありますけれども、いいか悪いかは、またみんなで相談をしながら決めたいというように思いますが、そういう考え方もあるということだけ、ちょっと頭の隅に置いておいていただけたらなというように思います。  それから、文化誌の、村誌のは関係なかったよね。これだけでいいんだよね。(「はい」の声あり)はい。そういうことでお願いします。 ○議長(平林寛也君) 長生議員、何かほかにありますか。どうぞ。いいですか。 ◆2番(梨子田長生君) これで、以上で、お答えいただきましたので、皆さんからお答えいただいていますので、これで終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、村の観光資源の質問を終わります。  以上で、2番、梨子田長生議員の質問を終わります。  これで、本日の日程は全て終了しました。これにて散会します。大変御苦労さまでした。                                  午後 2時58分 散会...