松川村議会 > 2018-12-18 >
平成30年第 4回定例会−12月18日-02号

  • 愛知県(/)
ツイート シェア
  1. 松川村議会 2018-12-18
    平成30年第 4回定例会−12月18日-02号


    取得元: 松川村議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    平成30年第 4回定例会−12月18日-02号平成30年第 4回定例会             平成30年松川村議会第4回定例会会議録                                        〔第2号〕 ┌──────────┬───────────────────────────────┐ │招集年月日     │     平成30年12月18日                │ ├──────────┼───────────────────────────────┤ │招集場所      │     松川村役場議場                    │ ├──────────┼───┬───────────────┬───┬───────┤ │開閉会日時     │開 議│平成30年12月18日 午前10時00分│議 長│平 林 寛 也│ │          ├───┼───────────────┼───┼───────┤ │及び宣告      │散 会│平成30年12月18日 午後2時58分│議 長│平 林 寛 也│ ├──────────┼───┼───────┬───┬───┼───┴───┬───┤ │応(不応)招議員及び │議席d氏    名 │出 欠│議席d氏    名 │出 欠│ │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │出席並びに欠席議員 │ 1 │平 林 寛 也│ ○ │ 7 │上 田 治 美│ ○ │ │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │出席11名 欠席0名 │ 2 │梨子田 長 生│ ○ │ 8 │平 林 幹 張│ ○ │ │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │   凡例     │ 3 │平 林   泉│ ○ │ 9 │茅 野 靖 昌│ ○ │
    │          ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │ ○…出席を示す  │ 4 │大和田 耕 一│ ○ │ 10 │矢 口 あかね│ ○ │ │ △…欠席を示す  ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │ ×…不応招を示す │ 5 │草 間 正 視│ ○ │ 11 │小 原 吉 幸│ ○ │ │ △公…公務欠席  ├───┼───────┼───┼───┼───────┼───┤ │          │ 6 │勝 家   尊│ ○ │   │       │   │ ├──────────┼───┴───┬───┴───┼───┴───┬───┴───┤ │会議録署名議員   │   8番   │平 林 幹 張│   9番   │茅 野 靖 昌│ ├──────────┼───────┼───────┼───────┼───────┤ │職務のため出席した者│事務局長   │宮 澤 大 介│書記     │武 井 愛 美│ ├──────────┼───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │村長     │平 林 明 人│建設水道課長 │太 田 健 一│ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │法第121条により説│副村長    │平 林 秀 夫│教育次長   │原   勇 一│ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │明のため出席した者の│教育長    │須 沢 和 彦│社会教育課長兼│古 畑 元 大│ │          │       │       │公民館長   │       │ │職・氏名      ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │総務課長   │白 沢 庄 市│総務課統括課長│中 村   彰│ │   全員出席   │       │       │補佐     │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │税務課長   │白 沢 庄 市│営農支援センタ│高 山 重 典│ │          │       │       │ー事務局長  │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │会計管理者兼会│池 上   茂│       │       │ │          │課長    │       │       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │住民課長   │宮 澤 政 洋│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │福祉課長   │丸 山 正 芳│       │       │ │          ├───────┼───────┼───────┼───────┤ │          │経済課長   │丸 山   稿│       │       │ ├──────────┼───────┴───────┴───────┴───────┤ │議事日程      │            別紙のとおり             │ ├──────────┼───────────────────────────────┤ │会議に付した事件  │            別紙のとおり             │ ├──────────┼───────────────────────────────┤ │会議の経過     │            別紙のとおり             │ └──────────┴───────────────────────────────┘                本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問  順位1 介護保険の新規事業「買い物サポート事業」        10番 矢 口 あかね      図書館の相互利用  順位2 農業について                       7番 上 田 治 美      地下水について      りんりん号の運行改善について  順位3 社会福祉全般について                  11番 小 原 吉 幸  順位4 施政について 6番 勝 家   尊      教育行政への提言      今年の文字について  順位5 さらに住み良い松川村                   9番 茅 野 靖 昌                                  午前10時00分 開議 ○議長(平林寛也君) おはようございます。ただいまの出席議員数は11名全員です。  これより本日の会議を開きます。  直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(平林寛也君) 日程第1 一般質問を行います。  順次発言を許します。順位1番、10番、矢口あかね議員の質問事項、介護保険の新規事業、買い物サポート事業の質問を許します。矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 皆様、おはようございます。12月定例会のトップバッターとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。  会期中、先週ですが松川中学校に全議員がお邪魔し、3年生の99人と住みよい松川村にするためにというタイトルで公民の授業に参加をさせていただきました。行政による主権者教育をという6月の一般質問での要望に対しての教育長答弁から、今回の開催に至ったわけですが、大変有意義な時間を体験することができましたこと、この場をお借りしてお伝えしたいと思います。また、各課の皆様にもお忙しい中、御協力いただきましたこと感謝いたします。  45分という短い時間ではありましたが、未来の松川村を担う15歳の村民の皆様と、はるか昔を思い出しながら我々議員にとって刺激のある貴重なひとときでありました。  今後は、時期や担当の先生方、子供たちへの負担をおかけしないよう配慮をして来年も継続できたらということと、子供たちへ向けた主権者教育、コミュニティスクールの一環ともいえるものですので、小学生にも何らかの形で進めていただきたい。つきましては、私ども議会も一緒にと切に願っております。  それでは、通告に従いまして、2つの質問をさせていただきます。  まずは、初の試み、介護予防における新規事業、買い物サポート事業についてです。  既に、新聞報道でも御存じのとおり、介護保険制度の改正で介護の必要性が比較的低い住民に対する訪問・通所サービスが国による全国一律の給付事業から切り離され、市町村の介護予防、日常生活支援総合事業に移ったことを受け、このたび新事業が11月1日より北アルプス広域連合の圏域内で実施されております。  65歳以上を対象に、買い物をした商品を自宅まで無料で届けるという新たな事業の目的をお聞きいたします。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) また議長にお願いいたしますけれども、細部については課長が答弁いたしますので、お願いいたします。  それでは、矢口議員にお答えをいたします。  新規事業、北アルプスの買い物サポート事業でありますけれども、この前の北アルプスの広域議会の中でもその話が出ました。その中で、もう御存じだというように思いますけれども、この目的につきましては、お年寄りの方が少しでも外へ出て買い物をしたり、いろいろすることが適宜じゃないかということで、これ始まったというふうに私は聞いておりますし、目的もそうだとは思います。細部については、課長が答弁いたしますのでお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 目的は、今、村長が申し上げたとこですが、若干重複しますけれども、この事業の目的でございますが、閉じこもりがちな高齢者がみずから買い物に出向くきっかけをつくり、定期的な外出、社会参加、生活の質の向上等の機会を確保し、介護予防を促進されることを目的としております。  北アルプス広域連合介護保険事業として、5市町村連携により実施するものでございます。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) このたびの事業は高齢者の中でも認知症や鬱病が発生するリスクが高まるといわれる、家に閉じこもりの方たちに外出をしてもらい、社会参加や買い物を通じた生活の質の向上を図るという、介護事業の新たな階段が一つ上がるともいえるサービスです。  ショッピングリハビリとも言うそうです。加齢とともに運動機能や認知機能が低下していく、フレイルの予防でもあります。  さて、この事業の内容と広域の予算、また村の予算を合わせてお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) まず、この事業の内容をちょっと触れたいと思いますけれども、先ほど議員おっしゃられたとおり、加齢に伴う体力の低下などによりまして、買い物をしたいが荷物が重く、みずから運べないなどの理由によりまして、外出を控えてしまいがちな高齢者に対しまして、自宅へ買い物をした荷物を配送する支援となります。  その中で予算の関係でございますけれども、広域連合の予算でございますが、介護保険の事業費で約100万を見込んでおります。それから、村の予算でございますが、広域連合より受託しております介護予防事業でこの事業を行うということで、配達等にかかる経費として20万円程度を見込んでおるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 既に回覧や広報にも掲載されています買い物サポート事業ですが、予定対象者人数と利用する際のサービスの流れ、また利用者が注意すべき点について伺います。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) この事業につきまして、先ほど議員もおっしゃられたとおり、介護予防事業として行う事業のため、対象者は65歳以上となります。また、先ほど申し上げたとおり、加齢に伴う体力の低下などから重い荷物を運ぶことが困難な方、それから自動車での買い物が困難で徒歩、あるいは自転車などで買い物をしている方、それから運転免許証の返納を考えている方等を想定いたしまして、対象人数につきましては、村では20名程度を見込んでおるところでございます。  それから、サービス利用の流れでございますが、事前に村の地域包括支援センターへ申し込みをしていただきまして、利用店舗を登録していただきます。登録をしていただいた方へは、利用登録証、それから買い物バッグ2種類、これは持ち帰り用と配達用のものと2種類を渡します。それからゆうパックの伝票を渡します。この伝票につきましては、自宅の住所等をプリントされたものをお渡しするようになります。  それから、利用する場合につきましては、事前登録していただいた店舗で買い物をした際に利用登録証またはゆうパック伝票のいずれかを店に提示していただきまして、自宅に持ち帰る荷物と配達荷物に仕分けをしていただきまして、配達分を店舗に預けていただくようになります。それから、自宅への配達は、その預かった荷物を郵便局で配達するようになります。  それから、利用者が注意すべき点でございますけれども、配達は翌日配達を基本としておりますけれども、荷物を預かる時間によって、遅い時間ですと翌々日になる場合があるということでございます。  それから、あと配達可能な荷物のサイズとか重さが決まっております。それから、冷凍・冷蔵などの温度管理の必要な生鮮食品などは配達ができないということで、その点が注意事項ということでございます。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 危険物である灯油なども配達ができないということでしたが、先行して始めました大町市でのモニターなどの現在の状況をお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 大町市の登録者数でございますが、11月末現在で34人ということでございます。利用実績については、そのうち18件ということでお話を聞いております。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。
    ◆10番(矢口あかね君) 65歳以上で、現在徒歩や自転車、公共交通機関を利用して買い物に行く住民が対象であるということですが、つえやシルバーカーで自力歩行が可能な方、元気で自転車を利用できる方のほかに村の福祉バスであるりんりん号の利用者はこの制度を使えるのかをお聞きします。  また、自家用車でも可能な場合があると聞いておりますが、どのような場合でしょうか。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) まず、福祉バスのりんりん号につきましては、対象になりますのでお願いいたします。  それから、自家用車利用でも可能な場合といたしましては、運転免許証の返納を検討している方を想定しております。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 北アルプスでも少しお聞きしたところ、医師から病気により負荷のかかる運動をとめられている方や、けがや障害で荷物を運ぶのが困難な方も対象になるということです。オートマチックの車の運転は何とかできるけれども、購入した荷物を車まで運べない、自宅まで運べないという状況はございます。そういった状況が微妙な方でも包括のほうで個別に相談、対応してもらえるということのようですので、自分が対象かどうかは包括支援センターに相談すべきですね。  次に、北アルプス広域で伺った際、松川は11月下旬ごろスタートできるのではと言われたわけですが、村では現在どのような進捗状況なのか、またこの制度の利用可能な期間をお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 村では、11月初めの文書配布時の回覧で募集を開始いたしました。11月末現在で16名の方が登録をされております。  それから、利用期間でございますが、大北地区一律で松川村についても来年2月末を予定しておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 全国600の自治体において1,000ほどある買い物に関連した事業があるそうで、そのうち荷物の配送については全国で3カ所事業化されていますが、大北以外ほかの2カ所は単独の自治体サービス、今回、大北のような広域での事業は全国に先駆けたもので、国のモデル事業になっているとのことです。  モデル事業ということですので、対象人数も大きくはないわけですが、これ以上投げかけて登録者がふえ過ぎてもいけないようではありますが、その先もございます。制度の周知方法と北アルプス広域として、5市町村で今後どのように連携されるのか、これは新年度どうするのかという最後の質問にも関係してまいりますが、広域でやっていくメリットということになりますでしょうか、連携とこの制度に期待することをお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) まず、周知方法の関係でございますが、先ほどお話申し上げたとおり村の関係につきましては、11月初めの文書配布時の回覧、それから広報まつかわの11月号でこの制度の周知を図っておるところでございます。  それから、この事業開始時に村の地域包括支援センター生活コーディネーターを中心に包括の職員が協力店であります西友松川店のほうへ出向きまして、実際に買い物に来られている住民の方の利用実態を見る中で、必要と思われる方への周知を行ったり、それから地区のふれあい会がございますが、そちらのほうに職員が出向き事業の周知を行っておるところでございます。  それから、5市町村間の今後の連携、期待の関係でございますけれども、この関係につきましては、この事業につきましては、国の補助の関係もございまして、高齢者に必要な生活支援サービスを検討するためのニーズ調査も兼ねておるということで、この事業終了時に利用者の方から寄せられる、この事業に関する感想や御意見等を参考にいたしまして、今後の市町村間の連携等が、さらによいものになるようにしていきたいと考えておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 店舗でのポスターの掲示などは、効果があるのではないでしょうか。美容院や医療機関、小売店舗など予備軍の住民が利用する場所に掲示するのも周知としては効果があると思われます。商工会などへもぜひ働きかけていただきたいと思います。  自分自身、今は必要なくても、そのうちに利用するサービスになるかもしれません。特に、自分で買い物をされない方にはイメージが沸きにくいと思います。食事の支度ができなくなったから、自分で病院に行けなくなったから、昼間一人で生活できなくなったからといった事後的な状況に対応した介護サービスではなく、まだまだできることは自分でやっていけると頑張っている現役の65歳以上に対して、民間事業者と広域行政が共同で取り組み、温かい手を差し伸べるこのたびの画期的な事業、愛知県のある村がモデルで広域でのこういった取り組みは、全国初の試みだそうです。聞けば大型スーパーなど事業者の協力が強い後押しになったとのことです。郵便局の全面的な配送協力もあります。昨年来、検討を重ね地域包括支援センターが先ほどおっしゃった大型スーパーを初め、民間事業者にこの事業の趣旨を説明し、買い物の清算などもシミュレーションをし、研修を重ねたそうです。民間事業者も社会貢献という意識が高まっていると聞きました。  この質問の最後に、大町市を皮切りに始まった買い物事業の来年度の見通しと、今回、事業者として声がかからなかった小規模店舗での利用などの課題についてお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 広域連合では、来年度につきましても事業の継続を考えておるところでございます。  それから、課題としましては、現在モデル事業として実施しておりますが、先ほど来、出ておりますが、協力店舗の関係でございますけれども、協力していただけるところは随時加わっていただきまして、協力していただける店舗がふえ、買い物をした荷物の配送を希望するニーズと、あと事業者の採算性が一致いたしまして、自治体が配送費用を負担しなくても事業所独自のサービスとして成り立って行けるようなシステムが確立できればと考えておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 今後、高齢者用のショッピングカートの開発と、事業者にはさらなる工夫をお願いしなければならなくなります。肘で体重を支えながら前進させるタイプや、既に自動走行カートなどが実証実験中です。皆様には住民の方への広報を抜かりなくしていただき、修正しながら基盤事業となることを望みます。  以上で、この新規事業への質問を終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、介護保険の新規事業、買い物サポート事業の質問を終わります。  続いて、質問事項、図書館の相互利用の質問を許します。矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 現在、北アルプス広域連携自立圏事業は、8分野19事業がサービスを開始しております。そのうち、昨年10月から公共施設の利用促進として新規に事業が開始されたものがございます。圏域内の図書館を相互に利用し、図書館資料の有効活用及び圏域住民への図書館サービスの拡充を図るため、同一基準で提供するというサービスです。  1年目の事業として、現時点でそれぞれどの程度利用があったのか、また利用者の反応がどうだったのかをお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) 図書館のほう、私どもの管轄ですのでお答えをさせていただきます。  初めに、図書館の相互利用に取り組むことにした経緯、内容について、少し御説明をさせていただきます。  大北広域連携課題別専門部会の一つであります公共施設利用促進専門部会では、圏域内の5市町村の図書館の利用促進を検討する中で、圏域の住民が他市町村の図書館からも直接図書を借りられるようになれば、希望に合った図書を借りやすくなり、図書館にとっても図書の一層有効に活用される、利用度の高まるとの方針がまとまりまして、昨年度から具体的な取り組みを始めたところでございます。  まず、広く圏域住民に各市町村が同一の基準で図書の貸し出しができるよう各市町村において図書館管理に関する例規を改正いたしまして、昨年10月から相互利用をスタートさせました。  そして、図書館相互の図書の移動を円滑に行う仕組みを構築するため図書の輸送システムを本年度、連携自立圏事業として各市町村それぞれ予算化をし、4月から運用を開始したところでございます。  利用の状況でございますけども、広域全体で自治体をまたがる書籍の輸送冊数は、本年9月末まででございますけども、半年間で1,667冊、月平均にしますと約300冊となっております。  松川村の状況でございますけども、9月末現在で229冊でございます。また、広域で新規に図書館の利用登録をされた方、これは、その地元の図書館の方が登録した人数も含まれますけども、全体で590名が登録をされました。松川村に登録をされた方は150名で、うち村外の登録が65名でございました。まだ半年ですので1年間のデータ取れましたら、広域で検証をしてまいりたいと思っております。  また、利用者の反応でございますけども、やはり読みたい本が無料で余り期間を置かずに取り寄せるようになったということ、それから勤務地の図書館で本を借りて地元の図書館で返却ができたので楽だったなどと、図書館に寄せられております。おおむね好評をいただいているものと考えております。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 今、公民館長おっしゃったように、比較は難しいわけですが、棟田図書館長のお言葉をお借りしますと、「思った以上にニーズがあった」とのことです。  次に、配送のシステムと図書資料1冊当たりのコストはどのくらいでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) 配送システムの仕組みにつきましては、毎週火曜日と金曜日に業務委託した広域社団法人の北アルプス広域シルバー人材センターの担当の方が、大町市の公用車を用いて圏域市町村の図書館を巡回して、ほかの図書館から貸し出し依頼のあった図書を届けたり、返却される図書を預かったりして受け渡しを行っております。  1冊当たりのコストにつきましては、年間約3,300冊と見込みまして、単純に予算から割り返したところ、1冊当たりは180円となります。今後も専門部会でやはり状況、運用の仕方を検証して今後に継続をさしていただきたいというふうに考えております。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 大町市の図書館をベースに4カ所の図書館をぐるりと週2回循環し、書籍を回収、配布してくれます。圏域全体の予算額と松川村の予算額、現在までの執行状況についてお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) 大町市が事業主体となりまして、この事業はの広域連携推進事業交付金の対象となりまして、事業費の2分の1が交付金で措置される見込みとなっております。  平成30年度ですけど、委託費と燃料費で59万5,000円が広域全体の予算となっておりまして、ほかの4市町村は所定の按分割合により、大町市に負担金を支出することとなっておりまして、村は10万2,000円を予算化をしております。ですので、こういう状況で、これ実績によって支払うようになっておりますので、また執行はしておりません。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 事業は10月スタートですが、輸送システムを構築して相互利用が実際にスタートしたのは、この4月からと今のお話です。先ほど述べていただいた事業実績と今後の見通しを含め、この事業の現在までの評価はいかがでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) 先ほど申しましたように、検証はこれからしていかなければいけないわけですけども、利用者からはよい評価をいただいております。また、利用者の利便性は向上したと評価できると思いますので、今後も図書館相互に図書館やイベントの情報を出し合って、圏域住民に積極的に周知、広報することにより、一層多くの方に利用していただくように連携して取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、向上しているという評価をしております。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 大規模な図書館を広域で共有するイメージということですが、4月からの新規事業でまだまだ事業としては住民の皆様に周知が進んでいないと思われます。  今後、さらにこのサービスを知っていただき、上手に利用してもらうために、どのように取り組まれていくか、またこの事業の課題点、改善すべき点などがあったらお聞かせください。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) 利用者の周知でございますけれども、松川村の場合は図書館に来る方には、掲示物によって周知をしております。また、村民の皆さんには、広報まつかわ5月号で周知をいたしました。また、村のホームページでも周知を行っているところでございます。  今後の課題でございますけども、やはりそれぞれの図書館には規模の違いなどから所蔵する資料の数には格差があります。やはり、一館で全ての分野をカバーすることは難しいため、各館ごとに特色ある資料の収集に努め、圏域全体として他分野にわたった多様な蔵書を有することが大きな一つの図書館として位置づけていくことになり、それが理想でもあります、今後の課題でもあるかと思います。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 自治体の図書館が大きくさま変わりをしている昨今ですが、図書館長が描く松川村の図書館の今後のあり方、広域連携することによって、さらに広がる可能性を含めた魅力的な図書館の将来の構想についてお聞かせください。  また、その構想についての平林村長のお考えも、合わせてお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) この魅力的な図書館の構想でございますけれども、これは先ほど言いましたように、やはり圏域全体が一つの図書館として機能して利用の皆様の利便性が図られることが今後の理想ですし、構想であるかと考えております。それに向けて経費もかかるわけでございますので、今後、実績も検証しながら、先ほど言った専門部会のほうで検討をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 理想は今、館長が申し上げたとおり、多くの本が多くの皆さんに読んでいただけるように、どこからの図書館からでも借りられると、これは一番いいことだというように思えます。  ただ、やっぱり大きいところの図書館に集中していくんじゃないかというように思います。そのときに負担金っていうか、郵送するためにも金額がかかるんですよね。それをどういうようにするかというのが大変だというように思うのですよ。多いとこで持つのが、多分これ割り当てで一人当たり幾らということになるから、全体で割るんじゃなくて多いところの人が多く払うようになると思うのですけれども、私は、そこんとこが一番問題かなって、読む人はどこの図書館からも借りて本を読めていいことだけれども、それを持っている図書館の負担をどのように考えるか、これも私は一番大きな問題になるというように思っております。  今の中では本の借り入れが少ないから、まだ大した金額ではないと、これが多分値段も上がると思うんですよ、1冊当たりの配送料が、そうなってきた時にどうするか、広域で出すと言っても、それぞれの町村からの負担金でやっているもんでありますから、必ず松川村へも負担金が来るわけです。それが今後どのようになっていくのか、もう減ることはないと、ふえることだけだと私は思っております。そこんとこ、また考えていかなければいけないというように思います。 ○議長(平林寛也君) 矢口議員。 ◆10番(矢口あかね君) 例えば、当村の図書館では以前から協力関係のある、ちひろ美術館とより連携し、児童図書館として、あるいは大町市はその立地から山岳系の蔵書を多く持つ山岳図書館にという具合に、各自治体がそれぞれ得意分野で、より特徴のある書籍を持つ図書館として存在すると、北アルプス広域連合内だけでなく、現在継続している長野県内書籍取り寄せサービスがさらに充実したものとなり、新しい取り組みにもなると、これは図書館長の弁です。  また、現在はそれぞれ異なるシステムを今後同一のものに改修すれば、さらに便利に活用できます。システムの統一は費用面からも簡単ではありませんが、将来の図書館のあり方として自治体、をまたいだ広いエリアでのサービスが構築され、各図書館はより一層専門的でレア感のある書籍を持つことができるようになります。高額で余り需要はないけれど、所蔵していたい書籍などは、圏域内のどこかが1冊所蔵し、ほかの図書館はその予算で別のレアな書籍を所蔵できます。  すずの音ホールの中にある図書館、座り心地のよい長椅子があり、足元が冷えないようブランケットなども用意され、古い書籍のにおいがして、居心地がよくてうっかり眠ってしまいそうな空間です。季節やお薦めの作家のシリーズを手に取れるように配置してみたり、二階には往年の名作がハードカバーで重々しくそろえられ、その中で一人用のテーブルと椅子が備えつけられており、週末は勉強にいそしむ生徒たちでいっぱいになるそうです。  先日の中学校での出前授業の中の要望に、かがやき内にあるシリーズの本が途中までしかそろっていないので、最後までそろえてほしいというものがありました。村民の行為で譲り受けたシリーズ本のようですので、現在手に入るかどうかはわかりませんが、できましたら完結するまでそろえていただければと、担当課は違いますが、この場をお借りしてお願いいたします。  先ほど、村長おっしゃったように、5市町村の図書館それぞれ特徴も違うんですが、規模も違います。そうは申しましても、が2分の1出してくださっている交付金で現在10万2,000円ですので、その半分が今、村の負担金なんですが、より図書館が有効利用されるように、それぞれの自治体の図書館がさらに活発に利用されるようにということで、部会の方たちが頭をひねってくださった新規事業だと思いますので、利用者がさらに活用できるよう工夫して継続を望みたいと思います。  以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) これで、図書館の相互利用の質問を終わります。  以上で、10番、矢口あかね議員の質問を終わります。  ここで、10時50分まで休憩します。                                  午前10時34分 休憩                                  午前10時50分 再開 ○議長(平林寛也君) 再開します。  続いて、順位2番、7番、上田治美議員の質問事項、農業についての質問を許します。上田議員。 ◆7番(上田治美君) それでは、農業問題について質問いたします。  前回9月の議会におきまして、松川村の基幹となる産業について議論が行われました。歳入の減少を補うために自主財源をふやすことの重要性に絡んで、産業振興の展望を述べた上で松川村の基幹産業何かとの問いに、村長は、「基幹は農業だと言ってきたが、基盤とかえている。基盤は給与所得者で農業はもう少しお金は取ってもらわないといけない」と答弁されています。村税の内訳として給与所得は84.9%、農業所得が1.9%で、これでは基幹産業とは言えないとの指摘がありました。  村の基幹産業と位置づけられる重要な産業である農業が、納税者のたがで評価されているようで残念である。村民の皆さんからの意見もお聞きしました。農業は村の基幹産業であると考えておりますが、村長の考えをお尋ねいたします。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 9月の定例会の中でもお答えをしました。考え方によって違うんですよね、基幹と基盤、基幹ちょっと辞書を引いてみたんですよ言われましたので、基幹とは、「活動や機能の中心となるもの」というように書かれています。基盤とは、「ものごとの基礎」というように書かれております。これを考えるのに申し上げましたように、ずっと前は農業の本当に基幹だというように私は思っておりましたけれども、この間の税の関係でありますと、85対2、85%の片や2%、そういう中でものごとの基幹というものは、今税収では考えちゃまずいじゃないかと言われますけれども、松川村運営をさせていだきますには、どうしてもお金が必要なんです。  そういう中で私は、基幹はサラリーマンを初め皆さんからのもののほうが強いかなということで、この前お答えをしたとおりでありますので、今回、どうだと言われましても、この前の答弁と同じであります。考え方、考え方なんです。ほかの産業やなんかの産業というか村の中でどういうこと一番やられているかというと、目に見えているのは農業です。だから、議員が基幹は農業だよとそれ言われても私は別に違うとは言いません。でも、税の面から見ると、もう雲泥の差がありますので、村を回していくには税のほうで取らざるを得ないかなということでありますので、御理解をしてくださいと言っても無理かもしれませんけれども、私の考え方は9月申し上げたとおりであります。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 内容はわかります。ただ、言いたいのは、言いたいというか言われているのは、農業というものに対するしっかりとした考えを村長に述べていただきたかったなということなんです。税金がいいとか、悪いとか、多いとか少ないとかでなしに、農業の果たしている役割というものは非常に大事なものがあるんだということです。税金のたがじゃなしで、農業についてもっとしっかりと私もこれからも支援していきますということを言ってほしかったと、こういうことなんです。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 議員おっしゃるそのとおりなんですよ。農業についても私は相当支援をしております。ですので、これからも一生懸命支援をしていきたいというふうに思います。  この松川村の自然環境を守っていただいているのは、本当に農業ずっとやってきていただいたおかげ、田んぼ荒らさなくて、水田でつくってる。そういうことが、この安曇野最後の地だと言われています、松川村を守っていただいておるということについては、感謝を申し上げています。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) これから言わんとすることもちょっとダブってきてますので、いろいろといいですけども、要はそういうことだから、率直に言いまして、私は農業をやっておりませんので、農業の細かいことについては、わかりません。交付金がいろんなところ、どういう制度があるということについての専門的なことはわかりません。ただ、農業の果たしている役割というものについて松川村の中でとりわけそれが大事なんだということを言いたいがために、きょうは時間を取らしていただいていると、こういうことなんです。  6次計画を見ますと、村の基本理念として、「雄大な北アルプスの麓で田園風景が広がると、豊かな自然あふれる安曇野にあって、この恵まれた自然環境を守る、豊かな自然と暮らしを、心やすらぐ魅力あふれる村づくりを進める」と、うたっておりますので、そういう点で、農業というものをどう位置づけるかということで、ちょっとお聞きをしていきたいなと思います。  それと、もう一つは、この村民計画は総合計画をつくる上でアンケートをされております。資料の中にアンケートが載っておるわけですけれども、それによりますと安曇野の景観を残す取り組みについての回答が平成22年調査で27.5%から26年調査では36%に住民意識の向上が見られるわけです。そういうことですので、やっぱり村の宝である景観をつくり、維持・保全していくために農家の皆さんが果たしている役割をしっかりとやっぱり認識をして、そういうことと一緒になって松川村の自然の保全守っていくということになるんではないかなと、こういうふうに今考えておるわけなんです。そういうことでお尋ねをしたと、こういうことです。
     それで、国や村はこれまで生産性の向上と農地の集積を図って、認定農業者や集落営農組織、農業法人の育成支援に取り組んできました。しかし、農業者の高齢化と担い手不足、兼業農家の増加など農業をめぐる状況は厳しいものがなっております。  そこで、現在村の農家数、兼業農家数、1戸当たりの耕地面積、販売額を教えていただきたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) こちらの2015年の農林業センサスのデータということでお願いをしたいと思います。  まず、最初に農家数でありますが468戸、それから兼業農家数は359戸、続いて1戸当たりの耕地面積でありますが241アールでございます。販売額ということにつきましては、個々の部分につきましては把握をしておりません。先ほどの農林業センサスの2015のデータの中に販売額希望別の農家数というものがありますので、ちょっとそちらのほうをかいつまんでお話をさせていただきたいと思います。  販売なしから50万円未満というものが138戸、それから50万以上300万というくくりでいきますと254戸、300万以上5,000万未満が76戸という状況でございます。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 農地面積を農家数で割った1戸当たりが耕作面積241アールとこういうことで、いわゆる100アール以下の農家、一般的には小規模農家と言われているようですけれども、そういう農家は多くの場合は家族経営の農家だと思っております。そういうことで、100アール以下の農家件数と販売額を教えていただきたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) こちらも2015の農林業センサスデータということでお願いをしたいと思います。  100アール以下の農家数につきましては174戸でございます。個々の販売額については、把握はしておりませんので、データは持っておりません。よろしくお願いします。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 松川村村内の農業の現状ですけれども、今お話ありましたように468戸のうち100アール以下が174戸と3分の1の強が小規模農家と。農業経営者数455人のうち70歳以上が199人、半数以上が70歳以上であります。農家数468戸のうち、販売額100万円未満が259戸、半数以上が100万円未満とこういう現状にあると思います。  そこで、松川村の農業、これはちょっとなんですけども、ずっと昔からのこと振り返って考えてみますと、農業というものは弥生時代から先輩たちが長年にわたって大地に土を入れ、原風景の基礎を営々として築いてきたわけであります。そして戦後開拓農民が入植し、現在の原風景を完成させたと思います。その入植されて原風景を完成させた方たちも高齢化や後継者不足で、農業を継続することが困難な状況になっております。  資料を見ますと、この13年間で農家数は640戸から460戸に172戸、経営者は636人から455人に180人減少しております。こういう厳しい状況の中で、農家の皆さんが一生懸命仕事をされて、道の駅であるいは学校給食、さまざまな販売所などに農産物を提供して地場、地産地消で村民の健康を守り、健康を保全していると思います。  そこで、農業を基幹産業として位置づけ、抜本的な支援策を講じる必要があると思います。もし必要な支援が行われず、やがて農業が維持できなくなって荒廃してしまえば、農業の持っている多様な機能が破壊され、再び今の形態を復活させることが難しくなります。農業は、とりわけ小規模家族農家の皆さんをきちんと評価をして支援すべきだと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 評価をしておりますし、私120%とは言いませんけれども、今の村の中でできるだけの支援はさせていただいているというように思っております。ちょっと細部については経済課長のほうから答えてもらいますが、ぜひ私も小さいけれども、自分で食べる米は自分でつくる、野菜もつくる、いろいろやっております。苦労はわかっておりますので、これからもこの農業、景観を守っていくには、農業をしっかりと応援していかなければいけないというふうにわかっております。そんな中で、細かいことについては、経済課長に答弁をさせます。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 今村長言われたように、村のじゃあ今現在行っている支援策についてお話をさせていただきたいと思います。  1点目に多面的機能支払い交付金というものがありまして、そちらにつきましては、農業、農村を有する多面的機能の維持、発揮を図るために地域の共同事業に係る支援を行っているというものであります。地域資源の適切な保全管理の推進を進めているというものでございます。  それから、中山間地域等直接支払い交付金、こちらにつきましては、農業生産条件の不利な中山間地等におきまして、集落等を単位に農用地の維持、管理をしていくための協定を締結し、それに従って農業生産活動等を行う場合に、面積に応じて一定額を交付している状況であります。こちらに中山間地という部分につきましては、現在村の中で7組織があるという状況でございます。  それから、経営所得安定対策等交付金、こちらにつきましては、転作に関する交付金では加工用米や地域振興作物に手厚くし、小規模農家、家族経営農家の増加策として対応しているところでございます。特に地域振興作物は、地元のスーパーや先ほど議員さんおられました直売所へ販売も対象としてなっている状況でございます。小規模な取り組みでも交付されるという仕組みでございますので、皆さん活用していただいているという状況でございます。村としましては、今ある交付金を十分に活用していただいてやっていっていただきたいということでございます。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) いろいろ対策をとられておるということは百も承知しております。皆さんにお聞きしましても、そういうことはわかるんですけれども、ただそれ以上に後継者不足とかいろんな問題で、もうどうにもいかなくなっているところがふえつつあるということもお聞きしているわけなんです。ですから、そういうところがこれからも続いていけるようにするために、国のほうからいろんなそういう施策もあるわけですけれども、村独自でも、何もお金だけを出すのが支援じゃありませんので、村独自でそういうところをどうするかということを、村の基本政策としてやっぱり打ち出すということが必要ではないかなとこういうふうに思うわけであります。  これは、学校の勉強みたいなことで申しわけないんですけれども、農業は米や野菜、果樹などの栽培をするだけでなく、雨の水、雨水の保水、貯蔵による洪水を防止する機能、土砂崩壊や土壌侵食を防止する機能とか、水源涵養機能、さらには水質を浄化し、生態系を保全、生物多様性の保全をする機能など多くの機能を有しております。さらに、文化の伝承、景観形成の機能など、お金で評価できない多様な機能を持ち合わせて、自然環境と国土の保全を保っているわけであります。  そして、決定的なのは、農業は工業と違って、気象や水などの自然を依存して、農産物を育てているわけであります。冬は稲をつくれず、収穫量は災害などの自然条件によって左右されます。  他方で、工業生産は、例えば自動車でありますと、夏、冬問わずつくることができます。あるいは順序はどこからつくってもいいわけです、ハンドルからつくろうがエンジンからつくろうがドアからつくろうが、順序は自由であります。分業により同時進行もできるわけであります。  しかしながら、農業というものは、種をまき育成し収穫するという、こういう順序を変えるわけにはいかないわけです。このように農業は工業生産と違って、自然が相手の仕事であり、その仕事は、ここでは環境保全する多面的な機能を持っておりますので、そのために農業に対して国は特別な支援を行う必要があるわけです。国はこの立場で戦後の農業を保護してきました。その根幹をなしているのが価格保障であったと思います。  しかしながら政府は、戦後農政の総決算として、農地法、農協法、主要農作物種子法など、次々と解約または廃止をしております。1999年に廃止された旧農業基本法は、農業の自然的、経済的、社会的不利を補正し、農業従事者が、他の国民階層と均衡する健康的で文化的な生活を営むことができるようにすることは、公共の福祉を念願する我ら国民の責務に属するものであると価格保障を憲法の観点から位置づけているわけです。  農業は国の安全保障の一つの大きな柱として、国を支える基幹産業として保護する必要があるわけです。そういう意味でも、先ほどから言っていますように、いわゆる中山間地といいますか、そういう困難なところに対して、本当にきめの細かい基本的な政策をつくるということは必要だと思うんですけれども、勉強のような、えらそうなこと言って申しわけないですけども、感想はいかがです。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 議員おっしゃる、そのとおりだというふうに私は思います。こないだも11月の16日ですけれども、長野から進出されております国会議員の皆さんに陳情する機会がございました、朝7時半からやったんですけど、これ東京の町村会館の中で陳情する機会を得ました。そういう中で、この農業の問題については、みんなにお願いをしてあります。特に前から私言っておりましたけれども、酒米が何で食米になっているんだということもお話をさせていただきました。その中で、しっかりと相手も回答は決まっているなんて言っちゃうと失礼ですけれども、やりますよと言ってくれているんです。だから、どのくらいやってくれるかわかりませんけれども、機会を得てはお願いをしていきたいというふうに思います。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 松川村が米の生産が主力でありまして、小規模家族農家が高齢化して後継者がいないということで、今後、耕作放棄地がふえることの予想がされます。大規模農家や法人経営の農家への育成支援とあわせて、長く受け継がれてきている、いわゆる家族農業を維持できるように、次の総合計画に村独自のそういう施策、小規模家族経営を安定化させていく、支援していくための施策をぜひ入れてほしいなということで、一つのまだ完成されたあれではないですけども、提案をしてみたいなと思っております。  国は、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加などで、地域農業の5年後、10年後の展望が描けない集落が存在する中で、人・農地プランを提起をしてきました。この理念については、共感するところが多いわけでありますが、農地の集積を進めるということが大きな仕事だというふうに感じるわけであります。  そこで、集積が困難な中山間地域が生き残れるように、松川版の人・農地プランのようなものができないかということであります。集落ごとに今後の地域農業の方向性について話し合いを行い、協力し合える体制をつくる、そして新規も含めた事業展開を行うと、村はそうした集落ごとに機能が発揮できるような話し合いから、新規事業も含めて事業展開に至る節々において、人や経費を投入して支援をする。人とは村の職員の派遣であったり、ときによっては外部の専門家を該当する集落に派遣し、そしてその経費を援助するということです。そして、経費投入とは、話し合いや事業展開への環境整備とか、専門家派遣の費用の援助などが考えられます。  新規就農を求めて来村されても、希望する条件が満たされなくて断念するケースがあるとも聞いております。集落内の空き地と農地を新規就農者にあるいは協力隊員に、集落として提供すれば、集落の維持、人口増にもつながってくるとも思います。  また、法人化されているところに協力隊員や新規就農希望する方を社員として紹介することも考えられます。そういうふうなことを検討していただけないかと思うんですけどもいかがでございますか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 今、いろいろな提案等をさせていただいて、聞いたわけですけども、職員派遣等の部分につきましては、相談いただければ出向いて行って対応していきたいというふうに思いますし、外部の専門家、こちらにつきましては、どういった相談かって利用状況があるかと思いますが、こちらについても相談しながら検討して進めていきたいというように思います。  それから、事業展開専門家、こちらについても個々に部分のケースがあるかと思います、相談していただければ検討していきたいというものでございます。  それから、空き家と農地の新規就農者と地域おこし協力隊の状況について、若干お話をさせていただきたいと思いますが、空き家の利用状況につきましては、協力隊の方、今現在3名が空き家に活用している状況でございます。  それから、新規就農者につきましても、3名の方がそちらのほうで、新規就農者につきましては農地も含めた中でもって地域が活動している状況がございます。  それから、法人に対してということで、今現在1件、農業で法人で協力隊を1名募集をかけて、ことしの6月から業務を行っている方がおりますし、そちらの方につきましては、3年後には農業を担っていけるよう、今日々業務に取り組んでいる状況でございます。  今後も農業法人、いろいろな相談あろうとも思いますけれども、そちらの相談があればその都度協議にのりながら、よりよい活動ができる、またはより地域になるというような形で支援をしていきたいと考えております。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) いろいろされていると思います。そこで、いろんな要請が上がってきたら答えますよと、もちろんそうだと思いますけど。そうじゃなしに、そうじゃなしと言い過ぎか、村としてもこういうようなことは考えているんだと、しっかりやってくださいと、そのためには村としてはこういうことの後押しはしますよということを、しっかりと集落の方に示すと、そういうことを受けて、村も我々は考えたらそのことについて、人も派遣してくれるし、専門家も派遣してくれるんだなというように上がってきたら受けますよじゃなしに、一生懸命そういうことで皆さん相談して新しいことやりましょうかと、そういうことについて幾らでも援助しますよと、例えばそういうことだと思うんです。そういう点でもう少し踏み込んだことも考えていただければありがたいなと。  そこで、そういうことをやっていくためには、やっぱり職員の皆さんの中にも専門的な知識や技術というものを蓄積していく必要があると思うんです。まことに失礼な言い方ですけども、数年単位で異動されていくと、そうしますといわゆる広く浅く知識も得られますけれども、専門的に長期にわたってしっかりと支えていくというには、やっぱりそれなりの一定期間、人を育てて配置するということも必要になるんではないかと思うんですけども、そういう点についてはいかがですか。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 今、3年から5年くらいで異動をしていただいております。そういう中で、議員おっしゃるのは10年くらいそこにいてもらって専門的になったらいいじゃないかというように言われていると思うんですが、こないだ庁議の中で課長がこれから10年、今のいるところでしっかりとやってみるかと言ったら、余りいい返事はなかったです。それは、自分がそれしかできない、これからのことを考えると、やっぱり村の中は全てを知っていたほうがいいと、課長たちは特にそうなんですけれども。だから私もじゃあその人がやめればそこんとこ穴があいちゃうんです。でも、そこへまた異動してきた人が、前にもやったから、こういうことが少しずつわかるよということのほうがいいかなということ、今そういうように異動をさせていただいておりますが、議員のおっしゃることも一理ありますので、また、副村長、教育長、総務課長、私と月水金は打ち合わせをしておりますので、そういう中で検討をしてまいりたいというふうに思います。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) これは、おっしゃることよくわかります。ただ村も農業だけではないんですけども、予算の関係とか人数の制限がありますので、いろんな関係で専門職を置くちゅうのは、なかなか難しいと思うんです。ですから、どうしても例えば下水だとか道路とか、ああいうことの長期化するにしたって、専門的な知識がいるわけですけども、そういう専門の技術職員置くちゅうのなかなか無理ですから、外部に移譲するとか、そういうことにならざるを得ないと思うんんですよね。ですから、そういう意味で全ての職務についてじゃなしに、そういう専門的な形で、ある程度蓄積が必要であるなという部分については、そういうことも考えていいんではないかなと、こういうふうに思うわけです。  ですから、農業について、そういうこれから難しい問題がたくさん起こってきますので、そういう難しい問題に直面するに当たっては、やっぱり一定の期間、腰を据えて仕事が当たれる、そういう人員配置も必要ではないかなと、こういうことで申し上げたわけであります。  それで、時間の関係で言いたいこともあるんですども、最後にお願いしたいんですけども、今全国的にもそうなんですけれども、そういう農業の危機的な状態にあるわけですけれども、とりわけ我が松川村については、御存じのようにすずむし保護条例が制定されております。そこで、安心、安心のものが生産されると、国土保全ができるというようなことやっぱりすばらしいことだと思います。  毎年観光協会のほうでスズムシ探索会とか子供たちにスズムシを放して、それをとるイベントとかがやって、多くの方が参加して、松川村にそういう自然が残っておって、そして探索会でああいうすばらしいあんどんの中でやるって、本当に喜んでいるわけです。  そういうすばらしい状況を、今後もずっと続けていくためには、やっぱりそれなりの計画はぜひ、先ほどから繰り返しますがやってほしいというということが一つと、もう一つはそれをやっていくためには、国としても、今までは先ほども言いましたように、大規模化というような形できているわけです、あるいは効率化という形できているわけですけれども、とりわけ中山間地における、そういう小規模家族経営の方がしっかりと農業をやって、国土の保全ができるように、国に対しても規模拡大、効率一本化はもうやめようじゃないかと。そういうところに対して、もっとやっぱり国として支援するというように、施策転換をするということも必要ではないかというふうに考えますので、どのように言うかは別としても、そういう気持ちのことを、村長ぜひ国のほうに強く申し出をしていただきたいと思うんですけれどもいかがですか。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 努力をしてまいります。今までもしておりますけれども、さらに努力していきたいというふうに思います。さっきから、一定の期間、職員をというふうに言われておりますけど、その一定の期間というの、私は3年から5年というふうに思ってやっているんですけれども、議員が一定の期間というのは10年になっているのか、ちょっとわかりませんけれども、また時間があったら教えていただけたらというふうに思います。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) これで農業問題を終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、農業についての質問を終わります。  続いて質問事項、地下水についての質問を許します。上田議員。 ◆7番(上田治美君) 質問に入る前に、議長にお願いをして、こういう資料を皆さんにお配りをして、きょう持って来ていただいているかどうかわかりませんが、もし持って来ていましたら、ちょっと見ながら聞いてもらえればありがたいなと思います。  地下水といっても、直接的にはサントリーの関係なんですけれども、サントリーが大町市の西山地区に新しく工場を建設をするということです。そして、これは御存じのように、内容は省きますけども、年間13万2,000立方メートルもの地下水をくみ上げると、こういう計画の中で、2016年の1月から10月まで、大体100メートルから110メートルの井戸を掘って調査をしたと、そういう中で、雨が降ってから1カ月おくれで地下水の変化が起こり、地下水位の変異は年間を通して3メートルぐらいだとこういうふうな説明があった。  そして試掘の井戸掘ってくみ上げたところの水位の変化は、マイナス7からマイナス19センチで、事業者が想定する量をくみ上げても周囲の影響はないと、むしろ、自然条件下での地下水の変化のほうが多いというようなことの結果をもって大町市は調査結果を了解していると、こういうことであります。  サントリーの予定地の下流約2.5キロに、村の水道ポンプが設置されております。同じ水系であり、同じような深さのところでも掘っているわけですけれども、工場建設周辺の調査だけで、松川村に影響はないと断言できるかどうか疑問があります。疑問の内容は後でまた詳しくお尋ねしますけれども、2.5キロの上流に大量の水をくみ上げる工場ができるということについて、まず村長の率直な感想をお聞きしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 松川村への水の採取をしたいという方が大勢来ました。だけど、そのたびに私はもう水はこれ以上は松川村からは出さないということでお断りをしてまいりました。サントリーさんが来たかどうかはわかりません。ですが、たまたまいい場所があったということで、サントリーさんが大町のほうへ大きな土地を求めて来られるということであります。相当たってから、皆さんと同じ時期でありますけれども、市のほうから連絡がございまして、市のほうから話を聞きました。その話を聞いた中では、松川村に影響がないというように言われておりますので、私は本当に影響がないんだなというように思っております。ただし、何かがあったときには、大町市さんが責任を持ってやっていただくよということで市長さんとも話をしておりますので、今のところ安心をしております。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 実は安曇野市が、安曇野市水環境基本計画ちゅうのつくっておりまして、それをホームページで見ますと、かなり膨大なものですけれども、この松本盆地の水がどのように流れておるかということがよくわかるもんですから、その中から、ある程度これを引っ張り出してコピーして皆さんにお配りしたわけですけども。  そこで、松本盆地にはいろんな川から土砂が流れ込んできます。そうしたものが堆積をしまして、約400メートルの厚さでそういう層ができておるということで、そこに水がたまるということです。そして松本盆地がずっと周りに水を通さない層ができておりまして、そこに水がたまっておるという、そういう特殊な場所なんです。資料にも載せていますけども、ほかのところにも流れるところが多いわけです。ところが松本盆地はその中で1カ所ぽこっと水がめができているという特殊な場所になっているわけです。  そういうことで、ここには191億立方メートルの地下水がためられておると、こういうことが、これは信州大学の長年の調査とか、それと安曇野市とかあちこちでやっております対策協議会、そういうところとの関係でこういう資料がつくられていると思うんですけれども。  これによりますと、雨がふりますと、一部は表面を流れて、地表にたまった水は蒸発をしますが、残っている部分はある程度までは川で流れて行きますけども、一定部分は地下に浸透をするわけです。浸透した水は長い時間かけて、いわゆる三川合流地帯に到達をすることは、これは調査でわかっております。これは、調査してもらった、22ページにそういうイメージが載っておりますので、見てもらえたらと思います。  地下水位は御存じのとおり、雪どけによって上昇を始めます。それから、田んぼに水を張ると地下水が安定する。秋以降になると、田んぼの水も引いてきますので減少するというふうに、年間のパターンを繰り返しているわけであります。  通常ですと三川合流は標高が520メートルで、そこからわき水が出ているわけですけれども、これは現実にあり得ない話として、ここへ載っておりますが、仮に雨が全く降らずに川の水も田んぼの水も枯れたときに、合流地点では520メートルのところまでは水はたまると、しかし補給する水がない等でいわゆる湧き水はとまると、しかしそこにたまっている部分は保たれると、こういうことが13ページ、14ページ見てもらえればわかります。  ですから、単純に言いますと、520メートル、松川村の標高、ここは610メートルですので、90メートルの差があります。最悪の場合90メートル掘らなければ水が確保されないから、そんな単純なもんじゃないと思いますけど、そういうことだと思います。  それから、そういうことで、村の井戸は偶然かどうかわかりません、そういうことも考えられたか、120メートル掘っているということですので、そういうことでいきますと、村の水道としては安定的にとれるかなというふうにも思うわけで。  サントリーの現場は標高670メートルありますので、三川合流から比べますと150メートルの差があります。ですから、万が一の最悪の場合、大町で水を確保しようと思えば、150メートルの差でやったら、その三川合流のところにたまった水を上げることもできると。  ところが、サントリーの試掘は、110メートル、120メートルだった、こういうことです。そうすると、山のほうから流れてきて、ずっと地下に浸透してたまった水がここにありますけども、それを大町で110メートル、松川でも120メートル、同じところでやれば、やっぱり上のほうが先とっちゃったら、下のほうとれなくなっちゃうから、こういう形になると思うんです。  だから、そういうようなことで、影響は心配がされるんではないかと。水田に水がある場合とない場合を比較した場合どうなのかということで、松川の場合5メートルから10メートルぐらいの水位があると、これは26ページに載っております。サントリーの説明ですと、3メートルとこういうふうに言われておりますが、それは調査によっていろいろあると思うんですけども、一応そういうふうに言われております。  先ほど言いましたように、そういう状態で真っ先に上流からとれば、下のほうはやっぱりそれなりの影響は出るということにはなりますので、ということで、大町市は松本盆地の中でも、推定水位の変化が非常に激しいところだ、というふうにも言われております。ですので、そういう影響を一番受けやすいところが大町だということで、そこから先に言葉悪いですけども、おいしいところを先取りすると、こういうことですので、もうちょっとやっぱり警戒心というの変な言い方ですけども、やっぱり影響が出ないかということについて、考えていく必要があるんではないかなというふうに思いますし、また専門家も大町はそういう場所であるんだよということはずっと指摘されています。ここにもその資料は、そういうことで載っているわけであります。そういうことですので、サントリーさんが自社周辺で影響が少ないといって下流への影響について配慮がなければ、やっぱり企業としての社会的責任を果たすように、私たちは求めていく必要があると思うんです。  地下水は、今言いましたようにこの資料にもありますように、かなりの部分までもわかっておりますので、サントリーが自社の予定地に井戸を掘って影響がないと評価しておりますけれども、松川村や安曇野市全体下流への影響を含めて調査したかどうかわかりませんけれども、大町市とサントリーにそういうことも含めた、詳細の調査の資料を求める必要があると思うんですけれどもいかがでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 総務課長。 ◎総務課長(白沢庄市君) 先ほど村長が申しましたように、9月11日に大町市の担当者より、村理事者、管理職及び議員の皆様対象に説明がございました。  先ほど村長が申しましたが、その段階での説明では、今のとこ問題ないということでございます。ですので、今の段階では、これ以上の説明は必要ないというふうに考えてございますが、村長が申しましたが、万が一何かあった場合には、大町市及びサントリーに対して、早急に適切な対応ができるよう求めてまいりますのでお願いしたいというふうに思います。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) わかりました。この安曇野市のこの資料、これは一番わかりやすい資料ですので、そういうことをしっかり対策を見ながら、水の状況ちゅうのをこれから監視していく必要があると思うんです。  そういう意味で、これよく言われていますように、地下水は、僕の地下を通っているから、この部分の水は僕のものだというわけではないんですよね。これは、もう公のもんなんです。そういう観点から、アルプス地域地下水保全対策協議会というのがされておって、水位とか取水量、水質などの調査をされているわけですけれども、最近の動きと、それからこの協議会で、このサントリー問題がどのように協議されておるのか、わかっておればお答え願いたいと思いますが。 ○議長(平林寛也君) 住民課長。 ◎住民課長(宮澤政洋君) 先ほど議員の申し上げました、アルプス地域地下水保全対策協議会の事務局が住民課になりますので、私のほうから御説明をさせていただきたいと思います。  この協議会は、今年度担当者会議を2回、7月と11月に開催しておりまして、毎年行っているんですが、地下水位の調査と、あと現状の状況把握について協議をなされております。  11月の担当記者会議の際に、サントリーの施設建設につきましては、報告がなされております。この協議会について若干御説明しますが、平成25年度からスタートをしておりまして、松本盆地とあと周辺の構成市町村の4市1町6村とあとの環境課ですね、あと松本地域振興局と北アルプス地域振興局が入って構成しておりますが、一応広域的なルールづくりの検討を始めまして、発足当時から規則や罰則を盛り込まないということでスタートをしております。  平成27年度には、元気づくり支援金を活用しまして、アルプス地域地下水保全対策事業としまして、地下水位の測水調査を一斉に実施しております。松川村でも6カ所行ってございます。  現在は、地下水の保全及び涵養に関する指針というのが示されまして、構成市町村で、今検討中でございますが、今後広域的にその指針に従いまして、住民や事業所と協力しまして、限りある資源である地下水の保全及び涵養の取り組んでいくということで、協議会で意思統一を図っております。  先ほど議員が申し上げましたけど、サントリーの進出に関しては、協議会で検討しているかということなんですが、現在は報告はなされておりますが、協議会としては検討はされておりません。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 先ほど村長も松川村からこれ以上水はとらせないと、こういうことで何かあればサントリーを話をしていくと、こういうことでありますけれども、松川村に影響が出るということは、下流にもまた影響が出るわけですので、これはやっぱり協議会全体としても、こういうところにもちょっと目を配っていただきまして、今んとこ協議をされていないと、報告はされているけれども協議はされていないと、こういうことですので、しっかりと協議会でもやって、真っ先に一番おいしいとこ通るところについては、よほど神経使ってくださいよということをぜひとも言ってほしいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
     これで、じゃあ地下水について終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、地下水についての質問を終わります。  続いて、質問事項、りんりん号の運行改善についての質問を許します。上田議員。 ◆7番(上田治美君) 以前から、りんりん号についてはお尋ねをしているわけですけれども、そういうことの具体的な内容をもっと知りたいということで、先日社協にお願いをしてりんりん号に試乗させていただきました。そして、利用者の方とずっと村の中を走っている間中、お話をさせてもらったんですけれども、たまたまその場合すずむし荘の利用者と西友での買い物されるお客様とこういうことでした。皆さん共通して言われておりましたのが、りんりん号が出ていることによって、例えばすずむし荘に行きたくても、若い衆がおったときに連れて行ってもらうということで、行って帰ってくるということなんだけども、りんりん号で行くと一定の時間お風呂に入って、次の便が来るまでの間、お話ができて、友達ができて、非常に楽しいということで、大体毎回定期的に来ているんだと、こういうお話でした。  先ほどの話もありましたように、やっぱり年をとったら家にこもるんじゃなしに、外に出てやっていくちゅうことも、やっぱり健康維持のためにも必要なことでありますし、利用者はそういう形で非常に喜ばれておったということです。  ただ、そういう中でお願いをしたいということで、買い物した後の帰りは利用されるわけなんですけども、西友の場合は、場所も広いから入るわけですけれども、ちゃんと椅子もあって雨風も防げると、ところがとをしやはそうじゃなしに、そういう場所がないので何とか入れてくれないかということで、そこでも話あったんだけども、言うて本人さんがそうは言うても、あそこはちょっと難しいねという話はされているんですけども、そういうようにして幾つかの改善をお願いしたいなというのが聞かれました。その中でも、言われておりましたのが、やっぱりあづみ病院まで行っていただきたい、こういう話もあったわけです。そこで、この開会の冒頭の村長の挨拶の中で、4月1日からりんりん号があづみ病院に行くと、こういうお話がありました。  そこで大変うれしくて、一番最初に僕は選挙に出るときにいろんな話を聞きに行ったときにそういう話をされた人に対して、ちょっと直接行けなかったので、その話聞かれた方に、こういうふうになりましたよちゅうて、悪いけども報告しておいてくれないか、そしたら後でまた返事がきまして、ものすごい喜んでいたとこういうことです。  何人かの人にもお聞きしたんですけれども、それはやってみないとわからないけれども、その運用とかいろいろなことについてはね、ただ行ってくれるということが、村長さん決めてくれたということについては非常にうれしいということで異口同音に言われておりましたんで、私もやっぱりこれについてはしっかりと感謝申し上げたいなと思います。  そういう中で、例えば先ほど言いましたようにとをしやに行けないかとかそういうような機会を得る、こういう小さい話しての改善点出てくると思うんですけれども、なお一層そういう点での改善をお願いしたいと思うんですけども、いかがなもんでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) りんりん号につきましては、利用者の交流会というものを年1回開催いたしまして、利用者の声をお聞きしながらりんりん号の運行に関しては、利便性の向上等を上がっておる状況でございます。それぞれ個々の要望等を今またお聞きしましたんで、長年の懸案事項でありましたあづみ病院については、それぞれの関係の皆さんの御理解により、来年の4月から運行することができました。それ以外、またいろいろと個々の関係につきましては、その年1回の交流会で御意見をお聞きしたりとか、またそれぞれの利用する方の意見をくみ取りながら、また運行改善に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 上田議員。 ◆7番(上田治美君) 改めてあづみ病院に行くということについての、御礼を申し上げて、これを質問を終わりたいと思いますが、そういうことです。終わります。ありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) これで、りんりん号の運行改善についての質問を終わります。  以上で、7番、上田治美議員の質問を終わります。  ここで、1時5分まで休憩します。                                  午前11時44分 休憩                                  午後 1時05分 再開 ○議長(平林寛也君) 再開します。  続いて、順位3番、11番、小原吉幸議員の質問事項、社会福祉全般についての質問を許します。小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 質問の前に、私、今10日ほど前に眼底で出血がありまして、見えません。したがいまして、今こういったライトを使用させていただきたいと思います。よろしくお願いします。11番 小原吉幸です。  平林村長は、議会挨拶の中で、「人づくりは村づくりである、村づくりは人づくりである」と言っておられました。私も、同感であります。私は今回、社会福祉について質問をしてまいります。私の見た資料の中に、福祉は人なりという一文がありました。平林村長の村づくりは人づくりであるという言葉といい、福祉は人なりという言葉であり、その社会というのは、人がつくっているものだと認識を新たにいたしました。よくなるも悪くなるも、右へ行くも左へ行くも人だと思います。  福祉とは人の幸せを意味する言葉であります。社会福祉においては、単に一人の幸せではなく、人が暮らす、この社会の幸せを目指すことだと考えます。福祉は人なりの人とは、社会福祉の担い手の皆様のことであります。日本の社会福祉は、戦後の混乱期、戦争被災者、引き揚げ者など、生活困窮者の救済から始まったものであります。現在、日本は100万人を割る出生数であります。子供の貧困、虐待、DV、複雑化する介護問題、さらには障害者施設における人権侵害事件など、社会としての幸せはまだ遠いのかなと、単純な状況が見受けられます。  こういった状況の中で、福祉の専門職の皆さん、ボランティア、地域住民の皆さんが、社会福祉の一端を担う人材として活躍をされていることについては、心から経緯を表します。しかしなお、現在、介護や保育の現場では、保育・福祉の専門職の人材確保が非常に困難になっているようであります。松川村の村民の真の幸せを願うとき、社会福祉の担い手づくり、人づくりは大きな課題であると考えます。これより通告に従いまして質問を伺います。  まず、認定こども園についてですが、平成27年4月から認定こども園の普及を促進する新しい制度が始まりました。認定こども園は幼稚園と保育園の機能をあわせ持ち、一部保護者の就労の有無にかかわわらず、教育と保育を受けられるというふうに創設されたものだと認識をしております。しかし、私自身まだ細かいことはよくわかっておりません。認定こども園の現状についてお聞かせをいただきます。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) それでは、認定こども園の関係でございますが、教育委員会に所管しておりますので私のほうから答えさせていただきます。  まず、認定こども園でございますが、認定こども園につきましては、幼稚園、保育園、子育て支援の機能をあわせ持ちまして、今議員さんおっしゃいましたように保護者の就労の有無などで区別することなく、就学前の子どもに適切な幼児教育及び保育を提供する施設となってございます。  保育園でございますが、保育園と幼稚園では管轄ですとか法律が違ってきてございます。保育園につきましては、厚生労働省の管轄で、児童福祉施設という扱いになります。保育士は国家資格になります。幼稚園につきましては、文部科学省の管轄で教育施設区分となりますので、先生につきましては教員免許が必要となります。あと保育園につきましては、ゼロ歳から利用できる児童福祉施設でございますが、幼稚園につきましては3歳からの教育施設となります。  松川村の認定こども園につきましては、認定こども園の移行に当たりまして、さまざまな連携タイプがございますが、その中で保育所型というものを選びまして、現在認定こども園として運営しているものでございます。これにつきまして、認定保育所が保育が必要な子ども以外の子どもを受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たしたいということでございます。もともと保育園でございましたので、そこに幼稚園機能をあわせ持ったという施設でございます。  あと現在状況でございますが、松川村には北保育園と南保育園と2園ございまして、それぞれ北保育園のほうが現在131名、南保育園が117名の園児の受け入れを行ってございます。あと受け入れに伴いまして、1号認定、2号認定、3号認定という受け入れ区分がございまして、1号認定はいわゆる幼稚園等の同じ扱いになります。御家庭に保育する方がいて、保育園に出す必要がないお子さんが1号認定ということになります。なお、1号認定につきましては、3歳以上のお子さんです。2号認定につきましては、これも3歳以上でございますが、御家庭で保育する人がいなくて保育園に預ける、保育の必要がある方が2号認定になります。3号認定につきましては、3歳未満のお子さんで御家庭で保育ができないということで保育の必要があるというお子さんを預かるということになってございます。  以上でございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 続きまして、父親の育児参加についてですが、いわゆるイクメンです。厚生労働省の調査では、約3割の男性が育児休暇を取得したいと希望している一方で、実際の取得率は3%以下であるそうです。日本の男性が家事や育児をする時間は、他の先進諸国と比べて最低水準であると言われております。このことは出生率の低下や男女共同参画社会の推進構築に大きなマイナス要因となっていると考えてあります。  民間、公務員、男女を問わず、日本では休暇をとりづらいというような雰囲気があるように思います。実際、何人かのチームで仕事をしている人たちにとっては、誰かが休めば休んだ人の分をほかの人がカバーをしなきゃいけない、休む人にとっては心苦しさが精神的な負担となり、休暇の取得を阻害をしていると、男性の育児休暇取得には役場では村長の強いリーダーシップが必要かなと考えます。役場で子育て休暇を率先して取得をしていけば、民間のほうにも波及していくのではないかと考えますがいかがでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 総務課長。 ◎総務課長(白沢庄市君) 育児休業につきましては、地方公務員の育児休業等に関する法律並びに松川村職員の育児休業等に関する条例に基づき、申請があった場合には取得することができます。今お話がありました男性職員については、過去に育児休暇を取得した職員はありませんが、対象となる職員は、御家族と相談されて取得を希望する場合には許可をしていく方針でございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) ことしの松川村議会議員の視察、研修を行いました。これは平成16年に発生した中越大地震の被災地であります新潟長岡市で行いました。  研修のテーマの一つは、フィンランドをモデルとしたネウボラについてであります。2016年日本は出生数100万人を下回りました。少子化対策として政府は第3次少子化社会対策大綱で、地域での妊娠出産子育ての切れ目のない相談拠点である子育て世代包括支援センターを、おおむね2020年度末までに全国に展開することを掲げました。ここは、専門職の助産師、保健師が全ての妊産婦の状況を継続的に把握をし、必要な支援を行うワンストップ拠点であります。そして、この制度のモデルとなっているのは、フィンランドのネウボラでありました。  お聞きします。支援をワンストップで行うために、最も効果的な方法としては相談拠点としてではなく、実際に機能をしていくためにはという意味ですが、総合病院などの医療機関の一角に支援センターを併設することが最も効果的だなというふうに考えますがいかがでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 議員おっしゃられたとおり、国では子育て世代包括支援センターを2020年度、平成32年度でございますが、全国の市町村で設置することを義務づけておりますが、特に御質問の総合病院などの医療機関との併設については、特に要件等にはなってございません。若干、この子育て世帯包括支援センターの関係をお話したいと思いますけれども、先ほど申し上げられたとおり、妊娠、出産から子育て期を通じまして、母子保健や育児に関するあらゆる悩みごとの相談がワンストップでできるよう、同センターには先ほど議員おっしゃられたとおり、専門職の職員配置ということで、保健師や助産師などの専門職を配置いたしまして、必要に応じてということですが、医療機関など専門機関と協力、連携を行うような形になっております。その中で、切れ目のない子育て支援を行うというものでございます。村では、そのセンターの設置に向けた準備を現在進めておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 男女共同参画の先進国であるフィンランド、ここの出生率が1.80であるのに対し、日本は1.42となっております。高福祉国家、それから国民性の違い、それから国情の違い、こういったものもありますから、日本と単純に比較をするということはできませんが、ネウボラの存在というのは大きくかかわっていると考えます。子ども包括支援センター十分に機能されるように願っております。  続きまして、保育士不足についてお尋ねをいたします。先月11月8日に東細野区の触れ合い会で、南保育園の園児の皆さんと交流をしてまいりました。園児の皆さんは、皆さんが満面の笑みで迎えていただき、本当にかわいいモミジのような手をつなぎまして、大きな声で挨拶をし、園舎の中を案内をしていただきました。その後、ゲームをしたりあるいは歌を歌ったり昼食を一緒にいただいたりということをいたしました。園児たちは本当に伸び伸びと育っております。昼食のときがおじいちゃん、おばあちゃん、ボランティアの人の皆さんの周りに3人から4人の園児が座り、本当ににこにこと楽しそうに会話をしながら食べておりました。園長さんは少し離れた全員が見える位置に立ちまして、気配りをし、笑っておられました。そして保育士さんたちは、皆さん園児と同じ視線の高さで接しておられました。大変印象に残りました。そして、触れ合い会の皆さんも、また来たいということで大変喜んでおられました。  資格を持ちながら、さまざまな事情があって転職、退職をされた方が何人かいると聞いております。平成26年度東京都が行いました保育士の実態調査の就業継続意向と職場への改善要望点として、項目におきましては、給与、賞与の改善、職員数の増員、事務、雑務の軽減が改善要望点として上位にランクをされていたそうであります。現在、保育士として働いていない方も条件が合えば、再度保育士として働いていただけるのではないかと考えます。子育て世代の皆さんが、安心しして働ける環境をつくることは、松川村の将来への投資であり、出生率の向上にもつながるものと考えます。  お聞きします。保育士の確保は大変重要な問題であると考えますが、いかがなものでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) 私どもは保育士の確保は大変重要だと考えてございます。保護者の願いをくみ、質の高い保育を提供する上で、保育士の確保は重要課題というふうに位置づけてございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 今現在、池田町にベトナムから介護資格の所得、就労を目的とした専門学校ができると聞いております。保育に関して、外国人労働者を受け入れる考えというのはどんなものでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) 外国人保育士の採用につきましては、保育士資格等の有無、あと松川村の示す応募要件等に合っていれば、あと保育士としての適性ですね、その辺があれば採用できる可能性はあるのではないかと考えております。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 続きまして、児童虐待についてお伺いをいたします。  児童虐待の報道が頻繁に出ておりまして、胸を痛めております。自分の感情をコントロールできない未成熟な親、自己反省ができず虐待を繰り返し、やがて取り返しができない状況を招いてしまう児童虐待、しつけ、教育と虐待の堺が曖昧なこともあり、一見しただけでは虐待とわからず、周囲でいる人たちでは注意をすることも、まして警察へ通報することなどはちゅうちょをしてしまうことが普通であります。平林村長は常々、子どもは村の宝だと言っておられます。  お伺いします。児童虐待は、これを撲滅することが重大な課題であると考えます。行政としての、今後の児童虐待に向けた具体的な取り組みがあるのかお聞きをします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 具体的な取り組みの関係をお話したいと思いますけれども、村では本年度から始めた事業といたしまして、産後ケア事業と子育て支援ショートステイ事業があります。  まず、産後ケア事業の関係でございますけれども、内容的には子育てを手伝ってもらえる身近な人が近くにおらず、一人で子育てをしなければならない中で、出産後の体の回復や授乳などの育児に不安や心配をお持ちのお母さんや赤ちゃんが助産院に宿泊し、授乳指導や育児相談等が受けられる事業でございます。母親が休息したり、育児の知識、それから方法等を学ぶことによりまして、母親の育児不安や負担感の軽減に対する効果は非常に大きく、また虐待予防や産後うつの予防にも効果があるものと考えており、実施しておるところでございます。  それから次に、子育て支援ショートステイ事業でございますが、こちらに関しましては、保護者の疾病や育児疲れなど、児童の養育が一時的に困難になった場合に、児童福祉施設等に児童を預けることにより、保護者の養育負担の軽減を図ることを目的とした事業でございますが、負担の軽減によりまして、児童虐待の発生予防にも効果があるものと考えて、それぞれの事業を進めておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 社会福祉の大きな問題の一つであります孤独死、孤立死についてお伺いをいたします。  私も住んでいる区内で、高齢のひとり暮らしの方が病気になりまして、誰にもみとられることなく何日も放置されてしまうという悲惨なことがありました。  また、最近の報道では、親子あるいは兄弟が障害のある人の介護をしながら暮らしている中で、介護をしている人が急病で亡くなられ、残された障害のある方が飢え死に、もしくは凍死をしてしまうというような問題が報道をされておりました。  少子高齢化の中で、核家族化が進んでいるとき、一人で生活をしていかなければならない状況に陥る方もふえていくのかと心配もされています。行政職員の皆さん、民生委員さん、自治会の皆さん、そのほか忙しい事情などもあるとは思いますが、それぞれが連携をして孤立死、孤独死の対応をしなければならないと考えます。  お伺いします。孤立死、孤独死の対応について、行政のほうで具体的な対策があればお聞かせを願います。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) それぞれ、今村のほうで行なわれておりますことお話申し上げますが、まずひとり暮らしの高齢者世帯につきましては、民生委員さんによる定期的な訪問を実施いたしております。それから、その中で、特にさらに訪問の必要があると思われる方につきましては、村の地域包括支援センター職員による訪問を行っておるところでございます。ただ、このことにつきましては、行政だけで行うことには限界がございます。地域の皆さん同士の御協力が非常に不可欠なものと考えておるところでございます。  特に地域での支え合いや日ごろの見守りなど、日常生活でのつながりも非常に大切なことだと考えております。日常のお隣同士や地域での交流など、地域の皆さんの御協力についても、ぜひお願いをしたいと思っておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) これも社会福祉の大きな問題になりますが、引きこもりにつきまして、厚生労働省の発表した推計によりますと、引きこもり状態にある人のいる世帯は、全国に26万世帯があるとれております。引きこもりとは、さまざまな要因によって、社会的参加ができない、つまり就学、就労、家庭外での交流等を避けて、原則的には6カ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態だということであります。  引きこもりには、確定診断がされる前の精神障害が含まれているという可能性があるとされております。医師による診断、引きこもり者のいる世帯に対しての支援といったのも必要ではないかなというふうに考えております。  厚生労働省では、引きこもり推進事業、思春期精神保健の専門職の養成、引きこもり等児童宿泊指導業など、さまざまな事業を展開をしているようであります。引きこもりには、長期化すればするほど、社会復帰が難しくなることは容易に想像ができるところであります。早期に対策をとることが必要であると思います。まず、家庭内だけで悩んでおられる方に、引きこもりはさまざまな制度があることを積極的にお知らせをし、利用を促していくことが大切かと考えます。  お聞きします。松川村行政としては、引きこもりの現状を把握をされておられますか。また、今後の具体的な対策はあるのか、お聞きをいたします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) まず、引きこもりにつきましては、村が把握するケースといたしましては、家族の相談によるものがほとんどでございます。村全体の状況については、把握できていないのが現状でございます。そのような状況の中で、具体的な対策といいますか、村のほうで進めておるものにつきましては、村では家族の方との相談の場を開設することで、適切な家族支援を早期に行いまして、引きこもっている本人への介入や本人や家族の方が抱える問題の解決につなげることを目的といたしまして、引きこもり家族支援事業を現在実施しておるところでございます。この事業につきましては、地域の引きこもり解決の支援機関でありますスクラムネットやまいさぽ大町などと連携した中で、家族教室を年4回開催しておるところでございます。それぞれ回覧等でお知らせしながら、こちらのほう開催しておるところでございますが、その教室の内容といたしましては、引きこもりや不登校への家族の方の対応方法に関する勉強会や、それから家族同士の経験の分かち合いや相互交流を深めるための交流の場の提供を行っておるところでございます。また、未加入ケースの掘り起こしができるよう、家族教室の開催時に個別相談会もあわせて開催を行っている状況でございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 続きまして、これも社会福祉の一つの大きな問題であります。認知症患者の行方不明、徘回についてでありますが、防災無線、報道などで高齢者が行方不明になりました。認知症をわずらっている高齢者が徘回で行方不明になっておりますなどとの通報がよく耳にします。平成最後のことしも残りわずかになってまいりました。いてつく寒さの中で、高齢者が行方不明、あるいは帰るべき自宅がわからず、徘回をしていることは間違いなく命の危機に瀕していることになります。一刻も早い捜索が必要となります。  お聞きします。松川村では、こういった事態に迅速に対応できる体制は整っていますか。行政、消防、警察、病院等の連携はどうなっていますか。お聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) それでは、それぞれの関係機関との連携の状況をお話したいと思います。  まず、大町警察署とでございますが、平成29年6月、昨年の6月に高齢者の安全支援に関する協定を締結いたしました。この内容につきましては、認知症が疑われる高齢者本人や家族などの同意を得て、警察署と村とで情報を共有する中で、高齢者の行方不明や交通事故、交通違反などの発生時に迅速な対応に役立てる体制をとっております。  それから次に、病院との連携でございますが、あづみ病院と業務委託を締結いたしまして、あづみ病院の精神科の認知症サポート医から、必要に応じまして助言等をいただいておる状況でございます。  それから、広域連携といたしましては、北アルプス連携自立圏事業といたしまして、認知症初期集中支援チーム運営事業をことしの4月より実施をしておるところでございます。この事業でございますが、専門職種、医療職それから介護職等の職員2名とサポート医で構成する認知症初期集中支援チームを大町市地域包括支援センター内にそのチームを設置いたしまして、大北5市町村内で、認知症による支援が必要な家庭を訪問いたしまして、早期医療サービスや介護サービスにつなげる事業を実施しておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) いわゆる生活弱者といいますか、認知症の皆さん、なるべく手厚いケアをしていただきたいと思います。  続きまして、障害者雇用についてお伺いをいたします。障害者に関するものの雇用促進等に関する法律が平成17年に改正をされ、就労機会の拡大を通して障害者の職業的自立を図ることがより強く求められることとなりました。今回の改正では、精神障害者保健福祉手帳を持っている人も法定雇用率に算定をされるということになりました。障害者の雇用促進等の法律では、国及び地方公共団体の義務として法廷雇用率は1.8%と決められております。また、一般事業主に対しても同様な雇用義務が課されております。  お聞きをします。前定例会でも同僚議員から質問がありましたが、役場の障害者雇用についての実態をお聞きをいたします。 ○議長(平林寛也君) 総務課長。 ◎総務課長(白沢庄市君) 現在の役場での障害者法につきましては、重度身体障害者1名の雇用となっております。なお、障害等級により、雇用率算出上の身体障害者数は2と計上するために、実雇用率は法定雇用率を満たす状況となっております。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) もう1点、法定雇用率に達していない村内企業に対して行政指導等はあるのでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 民間企業への行政指導等については、事業所の所管するハローワークで行うことが、法的に義務づけられておりますので、そちらのほうでそれぞれ対応しているところでございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 続きまして、障害者差別の解消についてお聞きをいたします。平成28年度に障害者差別解消法が施行されました。第17条に国及び地方公共団体の機関であって、医療、介護、教育、その他の障害者の自立と社会参加に関連する分野の事務に関するもの、当該地方公共団体の区域において、全ての関連機関が多くなる障害を理由とする差別に関する相談及び当該相談による事例を踏まえ、障害を理由とする差別を解消するための取り組みを効果的かつ円滑に行うため、関係各機関により構成される障害者差別解消支援地域協議会を組織することができると書かれております。  お聞きします。松川村でこの協議会の設置についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。
    ◎福祉課長(丸山正芳君) この協議会につきましては、本年3月に大北管内を市町村で構成する協議会を設置したところでございます。この協議会には、大北管内の関係団体等も加わっていただいておりますが、大北地域全体で障害を利用とする差別を解消するための取り組みを進めておるところでございます。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 続きまして、特別養護老人ホームの入所待機者についてであります。特別養護老人ホームの入所希望が入所できずに待機をされている人が大勢いると聞いております。私の親も入所申し込みをしたときに3年待ちですというふうに言われました。  こういった状況により、入所希望はありながらも、最初から諦めて申し込みをしないという方が多くいらっしゃるような気がいたします。潜在的には、非常に多くの人が入所を待っている状況ではないかなと思います。  入所待機者の皆さんは、長く松川村の発展に御苦労をされてきた方々であります。できれば、特別養護老人ホームの入所定員をふやし、そうしてもらうことが一番いいことかなと思いますが、現状では介護士の数的な問題、介護スペース等の問題があり、大変難しいのかなというふうに考えてしまいます。しかし、介護を必要とする高齢者は、今後さらにふえていくものと推定をいたします。  お聞きします。民間の託老所グループホームなど、新設の計画があるのでしょうか。そして、大北地域で新設、増床等の計画というのはあるのでしょうか。お聞きします。 ○議長(平林寛也君) 福祉課長。 ◎福祉課長(丸山正芳君) 大北地域の施設整備につきましては、高齢者人口、要介護認定者数、世帯構成の変化などを中長期的に検討し、地域の実情に応じたサービス提供ができるよう、北アルプス広域連合で定めました、介護保険事業計画により整備を進めておるところでございます。  本年度から、第7期介護保険事業計画がスタートしたわけですが、昨年度まで実施してまいりました、第6期介護保険事業計画により、本年3月に大町市内に特別養護老人ホーム、これ定員50名の施設でございますが、それが開所をしたところでございます。この施設の開所によりまして、特別養護老人ホームへの入所待機者は大分緩和されてきているものと思っております。  それから、第7期介護保険事業計画の施設整備計画でございますが、本年度に松川村の介護老人保健施設で5床の増床計画があり、完成しているところでございます。  それから、来年度でございますが、北部地区、白馬小谷地区でございますが、そこに定員29名の小規模多機能型居宅介護事業所の整備を計画しておるところでございます。  以上です。 ○議長(平林寛也君) 小原議員。 ◆11番(小原吉幸君) 最後になりますが、婚活支援の取り組みについて、エールを送りたいと思います。未婚の男女が縁あって結婚をするということは、村の活性化、少子化、労働力、全てにおいてプラスとなります。この取り組みにおいて、夫婦が2組でも3組でもできれば、幾ら支援をしてやってももとはとれると思います。ぜひ、この婚活の活動に対してもっと大幅な支援をしていただいて、新しい夫婦の誕生を目指していただきたいと願いまして、本日私の質問をこれで終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、社会福祉全般についての質問を終わります。  以上で、11番、小原吉幸議員の質問を終わります。  ここで、2時まで休憩します。                                  午後 1時44分 休憩                                  午後 2時00分 再開 ○議長(平林寛也君) 再開します。  質問前に皆様にお知らせします。勝家議員より資料配付の要望がありましたので、それを許可しました。  それでは、順位4番、6番、勝家 尊議員の質問事項、市政についての質問を許します。勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) よろしくお願いをいたします。  まず、村政施行130年に向けての提案であります。ただいま議長からお話がありましたとおり、資料配りましたが、裏表になっておりますので、よろしくあわせてお願いをいたしたいと思います。  さきの9月の定例会で、同僚議員から村政130年に向けての提案がございまして、村歌をつくればどうかということでありましたけれども、さきの全協で早速準備に入ったということで、余りの速さでちょっとびっくりもしておるところでございますが。村長から村民が望んでいれば、期待に応えるというお答えでありました。私も一つ提案をさせていただきたいと思います。これは、私からの提案でもありますし、村民からの希望でもあることを申し添えておきたいと思っております。  思い出アルバムをDVDにしませんか、村の歴史をDVDにまとめませんかというものであります。これはさきに安曇野市で政策され、大好評だったことからの発想、提案であります。お手元に資料の用意をさせていただきました。  安曇野市では、地域映画がよみがえる安曇野市パート1、よみがえる安曇野パート2を制作、発売をしております。よみがえる安曇野は、昭和時代に記録した8ミリフィルムでつづる記録映画であります。何気ない人々の営みや風景になつかしさがあふれてきます。映画を通して時代を築き上げてきた人たちの空気に触れ、未来を考えるきっかけになればとこういうものであります。  また、12月には思い出アルバムパート2が発売となります。私もサンプルを見せていただきましたけれども、収録映像には昔の子どもの遊びやそれからわらぶき屋根の取り壊し、げたスケートの場面、スケートをとる場面、七五三や歩き初めの子どもなどなどなつかしい風景、場面がいっぱいでありました。  また、場面にふさわしい童謡、唱歌も挿入されておりまして、これは自分の学校の合唱部の皆さんが歌われたものであります。また、昔の出来事を回想することは、さまざまな認知症機能の改善に効果的だとこうふうに言われております。  チラシにもございますとおり、認知症を考える講演会が、去る11月15日にあづみ病院の7階で開催をされ、8ミリフィルムで回想する昭和の暮らしとして、このDVDフィルムが紹介されたところでございます。  サブテーマが住みなれた地域で安心して老いるためにと、こういうものであります。よみがえる松川村でも結構です。思い出アルバムでも結構です。期待することは、村民の家に寝ている8ミリフィルムなどを活用することに意味があると思っております。VHS、昔の大きいテープでありますけれども、写真であったり、そんなことも活用も考えられるところでございます。8ミリフィルムがあっても映写機がない、VHSのテープがあってもかさばって仕方がない、VHSを聞ける機材が段々なくなってしまうなどの悩みもあろうかと思っております。何よりの魅力は、村民の参加でできることだと思っております。資料提供にしても、歌にしてもであります。また、安曇野市では、元気づくりを支援金を活用したとのことであります。  また、来年は年号変わります。そして村政130周年の節目であります。こんなものができたらすばらしいなと思うものでありますが、決してすたれることなく、未来永劫につながるものであると確信をしておりますけれども、村長、どうですか、村歌にあわせて私の今の提案を御検討いただきたいと思うんですが。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 今130周年に向けて、検討中でありますので、いい提案だというふうに思います。検討させていただきます。ただ、採用するかどうかは、また委員会の中で決めていただきますので、提案としていただいております。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) 前向きに検討という言葉もなかったんで、ちょっとあれなんですけれども、またよろしかったら、これサンプルございますので、ひとつ参考にお願いをしたいと思います。  また、多目的センターすずの音ホールの開館10周年に向けてということでありますけども、この質問もさきの定例会において、同僚議員が質問がありまして、重なってしまい大変恐縮に思っておるところであります。  早いもので、開館もう10年かという思いであります。思い起こせば10年前、開館記念のときに安曇節ものがたりという劇が上演をされまして、議長も出演をされたと思うんですけども、私も一場面に出演をいたしまして、くぼげとの患者という役だったんですけども、看護婦役にえらい体格のいい女性がいるなと思いまして、初めておいきあいをしたところでございますが、今まさか2人で議員活動をしているとは夢にも思いませんで、今の副議長でありますが。あの劇は、小学生を初め、多くの村民を巻き込んでの劇であったことに意義があると思っておるところでございます。  質問しますけども、記念事業はただ今実行委員会の組織をされ、検討中だろうと思いますけれども、目玉が決まっておりましたらお知らせをいただきたいと思いますし、また今回の議会で事務に関する旅費が計上され、お認めをしたところだと思っておりますけども、それを含め説明いただきたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) 現在すずの音応援団を初め、すずの音ホールを利用していただいている団体の代表18名によるすずの音ホール10周年記念イベント実行委員会を組織して検討をしております。目玉ということでございますけども、村民参加の事業や記念事業を幾つか検討しておりますけども、予算査定前でございますので、具体的な内容はちょっとまだ発表できませんので、御理解をいただきたいと思います。  なお、先ほど議員さんおっしゃいました、今回旅費を認めていただきました関係で、現時点で発表できる催しといたしまして、6月に地域住民のためのコンサートとして三井住友海上文化財団の金管・打楽器アンサンブルコンサートが開催されることが決定となっております。これ、無料で来ていただけるコンサートなんですけれども、子どもの楽器の指導というのも一緒にやっていただける内容でございます。よろしくお願いします。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) その意義深いイベントたくさんできればなとこのような期待をしているところでございます。  あの建物は、多くの方々が参加をいたしましたワークショップから始まった設計だったと、このように思っております。私も毎回そのワークショップに参加いたしましたけれども、それぞれの希望を出し合って、そして妥協し合ってできた建物だったとこんなふうに思っております。  そして、ワークショップの最後に、みんなで守り、みんなでつくり、そしてみんなで運営しようよと、こんなことを確か確認し合った、こんなことを記憶しております。その精神がその成果が今も続くすずの音応援団であろうと、こんなふうに思っております。今度の10周年、この精神を確認し合える機会になればと思うものでありますが、そしてまたなってほしいと、こんなふうに思っております。その心が引き継がれますれば、建物も機材も大切に使われるんじゃないかと、こんなふうに思うところでございます。10年を経過しまして、若干疲れが見え始めましたすずの音応援団の継続にもつながるんじゃないかとこんなふうに思っておりますけども、機会があるごとに、この3つの精神、言葉に出して何らかの形で示してほしいと思っておりますけれども、いかがなものでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 社会教育課長。 ◎社会教育課長兼公民館長(古畑元大君) ありがとうございます。私のほうでもみんなでつくり、みんなでより、みんなで運営しようという当初の精神というものまでは、ちょっと存じ上げておりませんでしたが、すずの音応援団の皆さんとかかわる中で、その皆さんの厚い思いというものは、日々感じております。  また、今後もその応援団の皆さんが使いやすい施設でありたいなというふうに思っております。先ほど10周年の企画の中にもすずの音応援団の方も入っておりますので、そういった催しや精神を継承して、今後もやってまいりたいというふうに考えておりますので、お願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) どうかよろしくお願いしたいと思いますし、当時の課長さんどなただったか、私記憶にないんですけど、また正確な言葉ありましたら、引っ張り出していただいて、何らかの中に常にうたい込んでいっていただけたらなと思うところでございます。  続きまして、サントリーの水工場についてお伺いをいたします。午前中に7番議員さんが質問ありまして、私の言わんとすること全て述べられておりまして、予想はしておったんですけども、まるで打ち合わせをしたように、全く私の用意をした原稿と同じでありまして、困惑をしておるところでございます。  またお答えも全て触れられておったと、こんなふうに思っております。質問もお答えも重なるかと思いますけども、端的に要点だけ申し上げたいと思います。  先ごろ大町市の説明の中でも、事業者が想定する量をくみ上げても周囲への影響は少ないという説明でございます。少ないとはいえ、ないとは言っておりませんでした、確かに、私はそのように記憶をしております。書き物にもそんなふうに書いてあります。  地下水については、先ほど7番議員さんがお示ししたとおり、学問的には資料があるわけでございますけども、何分にも私たちの目に見えない地下のことであります。不安はぬぐえないところでございます。村の工業団地には大変な思いで誘致をした水工場もあります。また、反川の第2排水池では、新しくポンプを新設したばかりであります。また、西山地区には比較的浅いところからくみ上げます農業用のポンプが何カ所かございます。それらへの影響も心配されるところであります。  質問が重なりますけども、先ほどお答えもいただいたと思っておりますけども、再度お願いをしたいと思いますが、地下水を調査をした会社からの説明を受けることは可能でしょうか。当時の説明会のときに可能なというふうに、たしか私聞いた覚えがありますので、今申し上げておるところでございます。  もう1点、もし松川村の水に影響があったときを備え、大町市もしくはサントリー社の間で覚書書を取り交わす用意があるかどうか、2点お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 直接会社のほうへは、私は聞くつもりはありません。全て大町市が誘致をしておりますので、大町市のほうへこういうことを知りたい、大町市がサントリーと話して、その結果を持ってきてくれるのは、それは構わないです。  それから、覚書というか、さっきもちょっとお話しましたけれども、何かあった場合は、全て大町市に責任を持ってもらおうということで、市長にそれは話をしてあります、やってほしいということで、そういう対応で私はまいります。業者と直接やるつもりはございません。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) 向こうの大町市長とのお話は済んでいるというお答えでありましたけども、それだけの言葉では口約束ですよね。書き物にして取り交わすことが覚書だと思っていますけれども、再度お願いします。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) それがまだちょっと早いかなというように思っていますので、タイミングを外さないようにして、大町市との取り決めをしていきたいというように思います。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) わかりました。まだまだ向こうへ聞かれちゃまずいこともあろうかと思いますけども、お伺いできる範囲で伺ったというふうに解釈をしております。これで、1番の質問を終わりたいと思います。 ○議長(平林寛也君) これで、市政についての質問を終わります。  続いて質問事項、教育行政への提言の質問を許します。勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) 小中学生のインターネットの利用実態についてお伺いをいたします。これは、9月の26日の新聞報道でございますけども、松本市の教育委員会が市内の小学生、3年生から中学校3年生までを対象にして、初めてインターネットの利用状況調査を実施をいたしましたところ、ネットを通して知り合った人と実際に会ったことがあると答えた小学生が117名、中学生が77人に上ったということがわかったということであります。子供がネット上で知り合った人と会い、犯罪に巻き込まれるケースが全国で後を絶たず、市教委の啓発も強化するなど、対策を急ぐ考えだとこんなふうに書いてございました。  この調査は、アンケート形式で市内の全小中学校で実施をされ、小学生8,225人、中学生5,756人で、全体の96%と91%の回答を得たものであります。小中あわせて194人が、実際に会ったことがあるとこういう回答でありました。これからの時代、インターネットはなくてはならないものであると思いますけども、逆に弊害もあると思うものであります。  質問しますが、松川村はネット利用などに関する調査をしたことがございますか。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) まず小学校の関係でございますが、本年6月に6年生の保護者を対象にインターネット利用についてのアンケート調査を行ってございます。あと中学校につきましては、直近では平成28年度でございますけど、生徒対象に、これは1年生から3年生、全生徒でございますが、パソコン、スマートフォン等に関するアンケート調査のほうを実施してございます。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) わかりました。細かい数字は結構でございますけども、その調査で受けた感想など、概略で結構でございますけども、思ったことあったら教えてください。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) まず、小学校でございますが、お子さんが家でインターネットを利用することもありますかという調査で、82%ほどの、小学校6年生以上です、利用するということで、学校でもパソコン教室ありますので利用するのは当たり前かと思いますが、随分浸透しているなという印象がございます。  中学校のほうにつきましては、スマートフォンですとかタブレット端末等を所有しているかということで、生徒の76%、222人がパソコン、スマートフォン、携帯電話等を持っているということで、これにつきましても多い数字だなという印象を受けたところでございます。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) 持つことも利用することも、もう当たり前な時代だと思っていますけれども、前段申し上げましたとおり、このネットを通じて知り合った人、実際に見も知らずの人がネットを通じて知り合って、犯罪に巻き込まれてはいけないとこういうことも、ひとつ指導の中に置いていただきたいと、こんなふうに思っております。  このアンケート調査では、スマホやパソコンなどの利用時間も、平日、休日に分けて聞いております。平日で4時間以上利用するとの回答は、小学校で5%、中学校で10%だということであります。休日では、小学生が17%、中学生は30%に上ることがわかりました。また、休日に10時間以上利用すると答えたということも相当数おり、ネット依存の深刻化を裏づける結果となったとあります。  また、スマホを所有する割合は、小学校3年生で5割を超え、小学校6年で66%、中学3年では72%となり、学年が上がるに連れて上昇したものであります。利用目的は、どの学年も動画視聴やゲームが多数を占めたというふうにあります。また、睡眠時間や勉強時間の減少を自覚する回答も目立ったと、こんなふうにありました。  松本市ではこの調査のまとめとして、ネットを通じて知り合った同じ思考の人たちと長くやり取りを続けることで、警戒感が薄れ、安易に知らない人と会ったり、長時間使用したといったネットの弊害が浮き彫りになったと、こんなふうに書いてございました。ネットを適切に使いこなす知識や能力、ネットリテラシーというんだそうですけども、ネットリテラシーを子供たちにどのように教えていくかが改めて問われていると、こんなふうに書いてございました。  質問しますけども、このネットリテラシーの教育、松川村ではどのようにされておりますか、お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) 今、議員さんおっしゃいましたように、このネット使うなということはできませんので、いかに正しく利用するかということで、小中学校それぞれ実施してございます。  まず、小学校ではことしでございますが、5、6年生7月の参観日の際に北安曇の生徒指導連絡協議会と連携いたしまして、大手携帯会社のほうから来ていただきまして、スマホの安全教室というものを実施してございます。これは、保護者と児童一緒に学習をしてございます。あと、中学校につきましては、それぞれ道徳ですとか学活の授業におきまして、インターネットのモラルを扱う等の学習をしまして、注意喚起をするような状況でございます。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) 子供たち自身も、生活のリズムがくるった、金銭面が心配だ、心や体の影響、また中学生では勉強中や就寝中にLINEなどでメッセージが届いて困ったと、こんなふうに訴えております。これをSOSともとれる子どもたちの声を丁寧に拾い上げ、子どもたちの自発的な取り組みにつなげる大人の努力も必要になると、こういうふうにまとめております。ICT、情報通信技術の活用は、今後必須のスキルとされ、2020年度からは小学校ではプログラミング教育が必修化されると、こういうことになっていると思います。こういう事態を迎え、ネットリテラシー教育をさらに進めていってほしいなと、こんなふうに思うところでございます。終わります。  続いての、いじめ問題について質問いたします。これも10月26日の新聞報道なんですけれども、文科省の調査では2017年度でいじめ件数が過去最多を更新したと、こんなふうに書いてございました。県内でも過去最多の5,329件であったとあります。  近年は、子どもが嫌な思いをすれば、それがいじめだとこうする定義、いじめの定義が変わり、このことも定着したためだろうと私は思っております。けんかやふざけ合いといった軽いものであっても、一方的なものであれば、これがいじめだとこういうふうにする方針が学校の現場に浸透してきたためだと、この数字は物語っているんじゃないかと私は思っております。  私が心配するのは、ただいま質問にも関連しますけども、インターネットやSNSでの誹謗、中傷も過去最多だったと、こういうことであります。このいじめの手段は、周りから気づきにくいということが一番問題だと私は感じておるところでございますが。私たち議会は先ほどお話がありましたとおり、このごろ3学年の教室に出前議会を開催する機会をいただきました。打ち合わせの段階から考える力のある本当にすばらしい子供たちだとこんなふうに伺っておりましたし、実際に落ち着いた本当にいい生徒さんばかりでございましたけども、影でネット利用したいじめ等がないかどうか、心配をするところでございますけれども。  質問しますけれども、松川村でもこのいじめがないかどうか、ないとは言えないと思いますけども、特にこのネットのいじめ、実態は把握されておられますでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(平林寛也君) 教育次長。 ◎教育次長(原勇一君) ネットに関するいじめでございますが、小学校のほうでは、そのような事例の報告はございません。中学校では、ネットへの書き込みで嫌な思いをしたという事案の報告がございました。これは、LINEでございますけど、1対1のトラブルということで、当事者同士顔を合わせ話し合うことで誤解が解け、解決に至ったということでございます。  現在、議員さんもおっしゃいましたように、小学校のほうにもICT機器大分普及してございまして、LINE等もSNS等も普及してございますので、まず学校現場でも現実世界でのいじめにつきまして、毅然とした態度で臨む中で、他人を傷つける行為、言動に対して毅然とした対処でしているものでございます。そういう中で、いじめを未然に防ぐということと、あといつでも相談できる体制というのが整えている状況でございます。 ○議長(平林寛也君) 勝家議員。 ◆6番(勝家尊君) さらに御指導をよろしくお願いしたいと思います。これで2番の質問を終わります。 ○議長(平林寛也君) これで、教育行政への提言の質問を終わります。  続いて、質問事項、ことしの文字についての質問を許します。勝家議員。
    ◆6番(勝家尊君) それでは、ことしを象徴する一文字ということは何ですかという質問でありますけれども、これは同僚議員から同じ質問が出ておりまして、タイミングよくといいますか、一番最後の質問者ですので、ことしの締めくくりとして2番議員さんにお任せしたほうがいいんじゃないかということで、答えはそのときまで楽しみにしたいと、こんなふうに思っておりますが。  この質問は、今度おやめになりました先輩議員さんが、この12月定例会で毎回のように出された質問でありまして、都度私も私なりに言葉をつくってまいりました。ただどういうわけか、村長と一致した文字はなかったんですけど、今年はどういう文字になるか期待をするんですけども。  私なりに考えた文字、輝きという字考えました。というのが輝という字ですね。日本は今年は西日本から北海道まで大変な大荒れの年でございまして、災いというな字が適当かと思うんですけども、松川村まずまずのひまな年でありました。子ども未来センターがまずは3月オープンいたしまして、これが子どもによる命名でありました。そして小学校、中学校とも学力テストが上位占めていただいたと、そして子どもがジュニアオリンピック3名出場したとこういうことで、ただ残念だったのは、響岳太鼓が優勝できなかったということですけども、子どもが輝いた年だとこんな印象がありましたので、輝きという言葉を私つくったんでありますが、最終日一番最後の村長のお言葉を楽しみにしてまいりたいと思います。新しい年がいい年でありますように念じながら、全ての質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) これで、ことしの文字についての質問を終わります。  以上で、6番、勝家 尊議員の質問を終わります。  続いて、順位5番、9番、茅野靖昌議員の質問事項、さらに住みよい松川村の質問を許します。茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) それでは、本日最後ということでよろしくお願いいたします。  私の質問は手短にまず、担当直入に聞きますので、言葉足らずのところがあったら、そこはおくみ取りいただきまして、よろしくお願いいたします。  それでは、まず最初に、森林山村多面的機能発揮対策事業というのを3年間の事業ということで出てまいりまして、鼠穴森林整備協議会というところで、それに取り組んで、本年度で3年がたつわけです。終了と思っていましたら、継続で出ますよと、この事業が、継続で出るということは聞いたんですけれども、事業の内容がわかりませんので、わかればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 31年度より活動組織の自律的な活動への移行を促すために、4年目以降も継続して行うことが、活動へ交付金が支援することができるようになったことはのほうへ確認してございます。今までの活動に対しまして、1ヘクタール当たり12万というものが2分の1の6万円になり交付という、そういう状況になるかというものでございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 12万円が6万円ということは、事業が2分の1、事業というか交付金が2分の1ということでございます。この2分の1ということになれば、それに取り組んでいくのは、非常に困難かというふうに思われますし、この補填というものについて、村は考えているかどうかお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) この事業につきまして、3年計画の中である程度の目標が達成されたということの中での一つの区切りとする中で、継続に対してのことは村としては補填していく考えはございません。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) わかりました。森林山村多面的機能発揮対策事業が非常に難しいということに、今感じたわけでございます。その事業に変わりまして、長野森林づくり県民税活用事業、この事業に切りかえて取り組んでいく場合に、協議会の設立とか、それから何年度までの事業なのかをお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) この新たなものにつきましては、新たに協議会を設置していただいても結構ですけども、今鼠穴地区というお話がありましたので、既存の団体が受け皿になることも可能でございます。ただし、現在ある協議会で問題はないんですけども、会計をまた区分をしっかり分けていただくというものが条件的にあります。事業期間でありますが31年から34年までの事業ということでお願いいたしたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) それでは、その里山整備事業推進協議会の認定要件というものをお聞かせ願います。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 認定要件につきましては、対象の森林面積が5ヘクタール以上ということ、それから密接に関係する集落が存在すること、それから地域住民等による自発的な活動を行うための体制づくりがあること、それから、里山の整備及び利用を促進する活動であること、それから継続的な活動をしていただくというものが要件でございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 例えばの話ですけれども、既存の協議会でも対象になるということでございますので、協議会は、そのまま移行するとして、会計が別にならなきゃいけないということですので、会計を新しくつくるということで、もしそのような条件を整えた場合、松川村、特にこの地域ですけども、対象になるのかどうなのかお聞きします。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 認定されれば対象になります。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) わかりました。そうすればその協議会が活動をしていくについて、どのような手続が必要なのか、説明お願いします。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) まず、里山整備利用地域の認定を県知事のほうより受けることが必要になります。その手続なんですが、先ほど説明した認定要件を満たしていただきまして、村にその認定の申し出を依頼していただきます。村はそれを受けましたらに認定申し出をし、それをが認定していただくという手順になっていきます。その認定に当たってですけども、実際実施するに当たっては、森林所有者と活動団体、それとの3者による10年間の協定というものが必要になってきまして、そういうことでもって手続をしていく形になります。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 今ちょっと聞き逃してしまいましたけれども、とのその3者の協定10年間でよろしいですか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 10年でございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) それでは、その里山整備利用地域、この事業に対しては、どのような支援事業がありますか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 今回の利用地域でのさまざまな活動の支援事業を、ちょっとお話をさせていただきたいと思います。里山整備利用地域活動推進事業というのが、まず1点ありまして、この事業について実施団体につきましては、先ほどの協議会になります。補助率が10分の10以内という内容でして、事業の内容ですが活動推進主体が行う地域活動等への支援という形です。  想定される事業例をお話しますと、区域調査、研修会、説明会、計画作成等でございます。留意点といたしましては、支援期間は最長で3年間であるということでございます。  次に、里山の里山資源利活用推進事業というもので、こちらも協議会が事業主体となりますけども、補助率が4分の3以内になります。事業内容といたしましては、活動推進主体による敷材の導入等でございます。想定される事業例は、チェーンソーであったりまき割り機、簡易のウインチと移動式のトイレ等そういったものが対象になります。留意点につきましては、支援は1回のみであるということ。それから上限がありまして、補助金112万5,000円、事業費150万円というものがございます。  それから、みんなで支える里山整備事業というものがございまして、こちらは事業主体は市町村、森林組合林業事業団体、NPO法人等で、等の中に協議会が含まれるというように聞いておりますので、補助率は10分の9以内という形になります。特定林産物の生産振興や環境学習等の里山の多面的な機能の利活用を図るための間伐等が対象になるということです。想定される事業例は、間伐等の森林整備、マツクイムシの被害跡地などでの地域が自主的に主体的に行う植栽等も含まれます。  それから、鳥獣害被害対策としての緩衝帯の整備、ボランティアによる森林整備活動というものが事例の例として載っております。留意点といたしましては、一作業地が0.1ヘクタール以上であること、里山の利活用、皆伐等の制限により、10年間の協定が必要である、同一作業への支援は1回のみというものになります。  もう1点、地域で進める里山集約化事業というものがありまして、事業主体等は地域協議会、自治会組織、森林整備委員会、生産森林組合、森林組合等ということでございまして、補助率は定額になります。里山の小規模個人有林等の森林整備を進めるため、森林所有者からの作業同意の取得、条件整備の支援するというものでございます。想定される事業例は、森林所有者の作業同意の取得、境界の明確化などでございます。留意点は、条件整備後、最長5年以内に森林整備を実施するというもの、こちらも一作業地0.1ヘクタール以上というもので、今言った協議会が実施できるのは1、2、3、4つございます。その状況でございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 今、4点ぐらいの事業を紹介いただいて、その中で今、みんなで支える里山整備事業、この中に鳥獣被害対策としての緩衝帯の整備、これがあるわけですけれども、非常に取り組んでいくには、この緩衝帯の整備というのが非常に有効かというふうにも考えておりますし、今までもその緩衝帯の整備で行ってきたわけでございますので、継続でやっていきたいというふうには思っております。  今その留意点で同一施業への支援は1回のみとなっているということでございますが、その内容がちょっと私不明確なもんで、同じ場所が2回も3回もやっちゃだめなのか、それとも1回支援したら、あとはもう支援がないよという意味なのか、ちょっとその辺を御説明願います。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 認定を受けますと、里山整備利用地域内で事業を実施する場合、先ほど0.1ヘク以上と説明しましたが、その中を定めて計画をしていただきまして、申請をして、その1回目のところが0.1あるとしましたら、そのエリアについては1回のみの支援ということです。2度、3度はことしもやって再来年やるというわけにはいかないと。また、以後違うところを計画しながら進めていく場合については、問題ないと思われます。そういう考え方でございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) わかりました。非常に場所を変えていく、緩衝帯整備もそうですけれども、場所を変えてやっていかないと同じところをやっていてもえらい意味がないので、非常にこの事業に対しては前向きに取り組むことに考えてはいきたいとは思いますけれども、その辺はまた協議会のほうで、ちょっと検討させてもらうということでございます。  補助率が10分の9という説明を今いただきました。ということは、前回の森林山村多面的機能発揮対策事業が4分の3でしたから、大分補助率としては有利かなというふうに考えております。  このみんなで支える里山整備事業の質問はこのくらいにしまして、次に森林環境譲与税、これを活用した事業について、来年度より始まるというふうに聞いておりますが、これ前倒しで始まるという言い方がいいのか悪いのかわかりませんけれども、一応来年度から始まるというふうに聞いていますが、そのとおりでしょうか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) そのとおりでございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 来年度から始まるということになれば、もう12月でもうじき1月に入っちゃうという時期でございますので、事業内容はわかりますか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 森林環境譲与税が実施され、大きく変わる点ということで、森林所有者みずから管理できない場合は、村が森林管理の委託を受けることもできるようになると、新たな森林システムが施行されます。村の森林施策への役割が今以上に大きくなるということ、それから使途についても説明責任が伴うということが、大きく今うたわれているとこでございまして。詳細についてなんですが、新たな森林管理システム運用するということになっていくわけなんですが、この12月の20日に初めて大北管内の担当者会議というものが行われる予定でありまして、その中で細かい内容等が、また示されていくものというふうに思っております。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 今、12月20日に担当者会議という説明を受けたわけでございますけれども、そういうことになれば、これ村が計画立てるというようなことでございますけれども、村独自で計画を立てて実行していくのか、それとも大北全体で計画を立てて実行していくのか、来年度の事業ですので、そんなに早急というわけでもないんですけれども、大まかな方向はわかりますか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 新たな森林管理システムの円滑の運用に向けまして、今まで聞いているでは広域圏ごとに組織を設けて事業を進める方向で検討している方向ということを聞いております。こちら側の詳細につきましても、また12月の20日に担当者会議がありますので、そちらのほうで具体的に内容が示されるものというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 大北広域でというような方向だというふうに理解しましたけれども、この計画をつくる場合に村がリードしてどんどん進めていくということよりか、私は林業関係者とか団体とか、そういう人たちの意見も参考に聞いていただいて計画を立てていただきたいと思いますがどうですか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) そのとおりにしていきたいと考えております。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) よろしくお願いいたします。  森林整備については以上のことで、次農業用水路、これについてお伺いいたします。  最近の異常気象により、大雨の後には、私の地元ではありますけれども、鼠穴区桜沢水路と芦間川水路、中房川水路の合流点、この辺が必ず土砂で埋まってしまうということでございます。そのたびに農地水環境の会計支援をいただいて、搬出しているところであります。根本的な解消が望まれますけれども、私が指摘した場所は、計画自体に上がっているのかいないのかお尋ねします。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 今言われるその水路の部分ですけども、具体的な計画等はない状況でございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 私、今指摘した場所、私の住んでいるすぐ下の場所が砂がたまる、桜沢はちょっと北側になるんですけれども。芦間の川の水門は幾らとめても沢が崩れて水路に流れてくるということですので、私が今指摘している場所より下は、ずっと乳川まで流れていっちゃいますよね。そこだけたまるということは、そこを改修すればいいと私は単純に考えるんですけれども、その合流点の場所というのは、村道があって下は水が流れているわけですけれども、その村道の上流部も下流部もU字溝等が入っているわけです。だけど橋の下はカルバートもヒューム管も入っていなくて、自然薯のままだということでございます。そうすると、そこで水がよどんだり、それから勾配が少ないというために砂がたまるわけです。この状態はもう何十年も前から同じことの繰り返しで、ぼつぼつ改修していったほうがいいんじゃないのかというふうに私は感じておりますので、検討していただけないかどうか。 ○議長(平林寛也君) 経済課長。 ◎経済課長(丸山稿君) 私も過去にあの水路につきましては、何度も現場を訪れまして堆積している部分が、いろいろな理由でもってどうしてもあそこ堆積してしまうということでございます。  今年度も2度ほど議員さんおっしゃられるように、水害により土砂上げをした経過もございます。今、その部分につきまして、多面的機能支払い事業というもので、そちらのほうの計画に地区の順番として入れていただけないかということを地元の役員さんにお話をしているところであります。毎回雨が降るたびにあそこがたまるんで、抜本的な解決策等、またお金もかなりかかってきますので、それを計画的に実施できるような中でもって地元と協議していただきたいというふうにお願いしているところでございます。  この原因の土砂につきましては、議員さんおっしゃられるように、あの上の山の中腹を削ってきた土砂が芦間の水路に流れ込んでいる、そちらもことし現地を3回ほどいきまして、台風25号が24、25とつながるときに、そちらのほうには多面的の地元の方とも協議をして水路に入らない対策ということで、今仮設でコンパネで水路のものをつくってはございます。そういったものを機能させながら、また過去に上のほうで土砂を掘ったということがあって、そういうもので堆積の砂をとめていたということもお聞きをしましたんで、今後においてはもとから入る砂をどっかで未然にふさげるような、そんな対策も踏まえた中で、地元の皆さんと協議をしながら進めていきたいと、そんなように考えていますので、よろしくお願いします。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) わかりました。もとから来るのをとめるのが一番得策じゃないかと思うわけですけれども、そちらにしてもただというわけにはいかないけど、費用がかかるわけでございますので、その勾配をつけるのと、もとから入らないよう、両方してもらえるのが一番いいかと思うんですけれども、どちらか費用の少ないほうで対応していただければ。勾配の少ないというのは、恐らく今度砂が来なくになっても、落ち葉なり何なりが堆積するという可能性があるもんですから、勾配の少ないところがどうしても多少なりとも勾配をつけてもらうというような計画をぜひともお願いいたしたいと思います。  それでは次に、村道についてお聞きしたいと思います。私は、国道は国が管理する、県道は長野、村道は村が維持管理していくものというふうに思っておりますが、その理解でよろしいですか。 ○議長(平林寛也君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長(太田健一君) そのとおりでございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) その村道でございますけれども、村道の外側線というものを、私ちょっと見て回ったわけですけれども、非常にもう薄くなっている、場所によっては土砂がのっかって、雑草が生えていて、外側線自体が見えないというような場所もありました。これ対策が必要だと思うわけでありますけれども、外側線を引いてもらうという予定はありますか。 ○議長(平林寛也君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長(太田健一君) 外側線の関係でございますが、毎年の交通安全施設整備予算300万円でございますが、こちらの中で学校の周辺、幹線道路を中心に実施をしております。本年度の実施箇所でございますが、スケッチロードでございます。こちらを向こう3月までかけまして、約1.5キロほどを予定しております。この予算でございますけれども、各区間のカーブミラー、それから道路標識の修繕も賄っている予算でございまして、なかなか区画線だけに全ての予算を投入するということが難しくて、毎年1キロから2キロというような施工の関係でございます。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 外側線ばかりじゃなくて、カーブミラーとかいろいろに対応しているというようなお話でございましたけれども、1.5キロから2キロの毎年行っていくということで、これ村道全てが、私見たところほぼ95%ぐらいが引かなければだめな道路だと。そこの黒岩の線とか、そういう最近新しく工事が終わったところは外側線もセンターラインもしっかりしているわけでございますけれども、もうそれ以外のところは、ほぼ薄くてわからないという、これ村道全て完了する1キロから2キロで完了するまでというのが何年くらいかかりますか。 ○議長(平林寛也君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長(太田健一君) 現在の舗装されている村道の総延長約160キロでございます。外側線につきましては、道路管理者の必要な部分に引くということで定められておりまして、この外側線が必要と考えられます幅員5.5メートル以上の道路だけでも、約20キロございます。外側線の引き直しを毎年2キロと計算しまして、現在の予算規模で考えますと外側線は両側になりますので、20年以上ということになります。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) これはまたとても気の長い話で、20年というのは、最初に引いた線がもう一周りしてくる間には、また薄くなっちゃっているというような話でございます。  私もちょっと回ったついでに見たわけですけれども、交差点の一時停止するところの線、それから道路に止まれというふうに書いてあります、一時停止のほうの線の道路の一時停止線のちょっと手前に止まれという字が書いてある、その字も消えております。こういうことで20年を目安にというのはちょっと、交通安全の点からも非常にいかがなものかと思うわけであります。予算をふやしてでも対応していただきたい。死亡事故ゼロのあれはちょっと途切れちゃったわけですけれども、新しく死亡事故ゼロで進んでいくということに対しては、若干予算ふやしていただきたいと思うわけですが、村長の見解でも聞ければありがたいです。 ○議長(平林寛也君) 村長。 ◎村長(平林明人君) 20年といえば私は死んじまってるんで、生きているうちに事故を起こさないような対応をとってまいりたいと、ライフラインについては整備をしっかりというふうに思います。御期待に応えたいと思います。 ○議長(平林寛也君) 茅野議員。 ◆9番(茅野靖昌君) 今村長から前向きな御返事をいただきまして、一安心しているところですけれども、本当に20年といったら私ももう生きているかどうかわからないというような年齢でございますので、なるべく交通安全のもとには憂慮していただきまして、よろしくお願いしたいと思います。私のほうからの質問はこれで全て終わりであります。ありがとうございました。 ○議長(平林寛也君) これで、さらに住みよい松川村の質問を終わります。
     以上で、9番、茅野靖昌議員の質問を終わります。  これで、本日の日程は全て終了しました。続きの一般質問はあす午前10時より行います。  これにて散会をします。大変御苦労さまでした。                                  午後 2時58分 散会...