箕輪町議会 > 1999-12-13 >
12月13日-02号

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  1. 箕輪町議会 1999-12-13
    12月13日-02号


    取得元: 箕輪町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-29
    平成11年12月定例会              箕輪町議会定例会会議録 1.招集年月日         平成11年12月13日 午前9時00分 2.招集の場所         箕 輪 町 役 場 3.会議を行った場所      箕輪町役場議場 4.開会、閉会日時 ┌───┬──────────────────────┬───┬───────┐ │開 議│ 平成11年12月13日 午前 9時00分 │議 長│ 柴  財埜 │ ├───┼──────────────────────┼───┼───────┤ │延 会│ 平成11年12月13日 午後 5時23分 │議 長│ 柴  財埜 │ └───┴──────────────────────┴───┴───────┘ 5.出席並びに欠席議員   出席議員    22人      欠席議員     0人 ┌──┬───────────┬───┬──┬───────────┬───┐ │議席│           │出 席│議席│           │出 席│ │  │   氏   名   │欠 席│  │   氏   名   │欠 席│ │番号│           │の 別│番号│           │の 別│ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 1 │  桑 沢 幸 好  │出 席│12│  渕 井 英 宏  │出 席│ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 2 │  関   善 一  │ 〃 │13│  春 日   巌  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 3 │  上 嶋 貞 一  │ 〃 │14│  登 内 嘉 夫  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 4 │  毛 利 儀 男  │ 〃 │15│  福 田 英 治  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 5 │  唐 沢 弘 光  │ 〃 │16│  唐 沢 荘 介  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 6 │  松 崎 久 司  │ 〃 │17│  三 井 清 史  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 7 │  横 前 芳 子  │ 〃 │18│  浦 野 政 男  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 8 │  久保田 正 美  │ 〃 │19│  漆 戸 宗 男  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │ 9 │  日 野 和 司  │ 〃 │20│  丸 山 善 弘  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │10│  東 城 興 一  │ 〃 │21│  唐 沢   誠  │ 〃 │ ├──┼───────────┼───┼──┼───────────┼───┤ │11│  相 沢 武 幸  │ 〃 │22│  柴   財 埜  │ 〃 │ └──┴───────────┴───┴──┴───────────┴───┘ 6.職務のため議場に出席した事務職員の職氏名 ┌──────┬───────────┬──────┬───────────┐ │事務局長  │  柴   恒 年  │書記    │  唐 沢   悟  │ └──────┴───────────┴──────┴───────────┘ 7.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 ┌──────┬───────────┬──────┬───────────┐ │町長    │  井 沢 通 治  │建設課長  │  北 原 宣 明  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │助役    │  柴     要  │会計課長  │  戸 田 家 栄  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │収入役   │  坪 井 栄 寿  │水道課長補佐│  川 上 敏 夫  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │総務課長  │  黒河内 将 裕  │消防団室長 │  市 川 隆 男  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │企画財政課長│  原   幸 喜  │教育長   │  藤 沢 健太郎  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │住民課長  │  小 池 喜志子  │学校教育課長│  唐 沢 宏 光  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │税務課長  │  桑 沢 昭 一  │生涯学習課長│  唐 沢 千 洋  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │福祉課長  │  藤 原   久  │教育委員長 │  渕 井 光 久  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │保健課長  │  柴   一 貫  │代表監査委員│  中 坪 平 治  │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │生活環境課長│  小 林   求  │      │           │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │商工観光課長│  小出嶋 文 雄  │      │           │ ├──────┼───────────┼──────┼───────────┤ │農林課長  │  平 井 克 則  │      │           │ └──────┴───────────┴──────┴───────────┘8.会議事件及び議事日程             平成11年12月箕輪町議会定例会             議  事  日  程  (第2号)                      平成11年12月13日 午前9時00分 開議日程第1 一般質問              議事のてんまつ ◎事務局長(柴恒年) 開会前のあいさつを取り交わしたいと存じます。御起立をお願いいたします。〔一同起立〕おはようございます。〔一同「おはようございます。」〕御着席を願います。〔一同着席〕                              午前9時00分 開議 ○議長(柴財埜) ただいまの出席議員は22人であります。本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 本日の議事は、一般質問であります。質問の順序は、お手元の一般質問通告書のとおりといたします。この順序により発言を許します。 質問は、演壇でお願いいたします。なお、質問事項に対する理事者の答弁漏れがありましたらその件についてのみ議席で答弁を促し、それが済んだ後、再質問がありましたら議席で質問をお願いいたします。再質問は、2回といたします。質問並びに答弁は、通告内容に従ってなるべく重複しないよう、具体的かつ簡明にしていただくよう特にお願いいたします。 それでは、これから一般質問を行います。質問者を指名いたします。16番 唐沢荘介議員、16番。 ◆16番(唐沢荘介) おはようございます。 それでは、通告をしてある2点について質問を申し上げます。 神無月の上旬に、所管の行政研修視察でずうっと今日まで信州と三河、そして尾張を結ぶ交通の要所で栄えた宿場町、特に信州へ入ってきた足助の塩は有名な愛知県は足助町を訪問、その地域は山城でもあり、ずうっと守りに主眼を置いた築城の足助城、戦国時代に足助には6つのお城があったとか。そんな山城の麓をずうっと流れる巴川、全く見事なまでの景勝地 香嵐渓、足助の地域の人々に幸多かれと祈りながら思いを込めて、今から370年ほど前に香積寺十一代三栄和尚が、般若心経を唱えながらずうっとモミジや杉を6,000本植樹をしたとか。こうして伝えられる香嵐渓、全く素晴らしいカタクリの早春、若鮎踊る巴川の初夏、夏はモミジの緑陰に涼を求め、秋は東海随一を誇る錦絵の絢爛豪華な紅葉に衣替え、まさに日本の秋そのものであります。感激と感動の研修視察でありました。また、大正時代には飯盛山から巴川一帯にかけて、足助の地域の人たちが挙って桜やモミジを植樹をしたとか。足助人の先祖はそこに住み続けることで人々の心を潤し、そしてその故郷を愛おしむ心を育んだ。そこに足助の未来を考える先人の妙があったと聞く。 このような一大足助ロケーションを脳裏にインプットをしながら、天竜川水系の沢川に昭和55年から13年の歳月と、総事業費230億7,300万円で建設をされた箕輪ダムに先日行ってまいりました。一の沢の花の広場、コスモス広場、大きな山と化した土捨て場の展望の丘、冒険の丘、イベント広場、デイキャンプ場、それぞれの広場にはそれなりの駐車場が完備をされて、その時々にかなりの人たちがその山間でエンジョイをしていると聞く今、完成して8年ほど前に関係団体、行政、ボランティアの方々が大変と御苦労をされて、モミジ、桜等を1万本植樹をされて以来、今日まで草木も立派に育ち、コントラストの素晴らしい錦の山となりました。8年経った今その御苦労が実り、ダム周辺は見事な立派なモミジの里となりました。赤や黄色に染まったそのモミジは、湖面にその艶やかな姿を映し、まさにもみじ湖そのものであります。春先の雪解け、伝説の梅が咲き、ピンクの桜吹雪、耐暑マラソンをしたダムサイトも木陰に入れば真夏でも快適そのものであります。秋にはメイクの乗りもよく、全山が紅葉、冬には空いっぱいの星の降るダムの里、まさにもみじ湖は四季の歌、ハーモニーがあります。地域随一のこの箕輪ダム、洪水から地域を守り、川に潤いをもたらし、そして立派な生活用水を供給する上水道用水として1日最大摂取量5万m3、そして72mの高さのダム湖は対岸が近く、さらには入り江のある谷間の美しさ、景観抜群のまさにサンセットポイントでもあります。水の需要の増加と将来の水不足に対応する先見の妙が光る、生活環境の向上にと建設されたこの箕輪ダムについて、次のような御提案を申し上げます。 雄大でしかも広大なこのダム周辺、とりわけこのもみじ湖に架かる田無大橋の橋ゲタに朱色のグレードアップ、さらにはダム湖下流には小さな橋が幾つもありますが、一の沢渓谷の遊歩道付近、狭隘の彫りの深い味のある十二点渓谷、そこにスウーッと糸を引く妙見の滝、あの付近に香嵐渓にかかるような朱色のアーチ橋の設置、まさに杉、桜、モミジの美しいコントラスト、絵にも写真にもなるロケーションであります。さらには、ここ数年夏の風物詩ホタルが乱舞するとのこと。このホタルに対してボランティアの方々が燃えている今、名物が1つ増えました。今後のアプローチはいかようにされるのか。こうして年間を通じてこれだけ執着しているもみじ湖、この湖の底には没した396年の長岡新田の歴史が静かに眠っている今、湖面に美しいこのモミジにライトアップを図りながら、信州の香嵐渓としていよいよ2000年の新世紀を契機に、世に売り出す時期がきたと思うが、町長の御所見をお伺いいたします。 次に、「日本の真ん中から新世紀への橋渡し」、統一キャッチフレーズの下、世界文化遺産の白川郷に代表される岐阜県の真正町、人の心もおもしろく、飽かず慰む人形芝居、「全県丸ごと民俗芸能フェスティバル」に、過日古田人形芝居保存会が文化庁の招請を受け、収入役を団長に同僚議員と共に参加をいたしました。前日の高山市での「全国からくりフェスタ」の研修に続いて真桑瓜でまちおこしをしている真正町に入りました。人口1万5,000人の真正町も御多分に漏れず先人の尊い営みを忍び、潤いのある幸せな心和む文化の誇り高い町を目指しているという、生涯学習のまちづくりに一生懸命努めておりました。その真正町の文化ホールには、各地に根付いた歴史ある人形芝居の、いわば全国選抜文楽大会でありました。岐阜放送の河村女史アナの名司会のもと、前日のホテルでのレセプションに続き、文化ホール周辺には楽市楽座も同時開催で大変な人出の中、「東西東西」で幕が上がり、拍子木とビーンビーンと太い音の三味線で始まりました。大阪は能勢町の「ザ・能勢人形浄瑠璃」でスタートであります。古田人形芝居は、午前中の部の取りで最後の上演でありました。御案内のように今から280年ほど前、古田の里で淡路は三原村一の人形遣い市村久蔵を上古田に迎え入れて、家屋敷を提供して指導を仰ぎ、その久蔵の技術指導によって高遠城内での興行や、江戸の戯曲作家「十返舎一九」が大出の大永寺に来て古田人形芝居を見物して、「滑稽旅がらす」にも興味深く、おもしろく載っていることは御案内のとおりであります。そして、この地域伊那谷にも30を超える人形芝居があり、長い歴史に培われてきて、彼らは生活の知恵で時の幕府の「人寄せ禁止令」をくぐり抜けて、年貢という武器によって、幕府に風よけ祈願という名目で許可を受けた。その辺が淡路の人形遣いの才の確かさとか。明治に入り、管領制度によってこうした興行はさらに厳しくなり、伊那谷の人形座が消えたと聞く中、古田人形も大正末期には奉仕団と改組をして以来、地域の密着した土着の関係者の並々ならぬ御努力で今があるのは私が言うまでもありません。当日は「生写朝顔話」を上演、駒沢次郎左衛門と娘 深雪の悲恋の物語、遠州は島田大井川の名場面、主人公と盲目の深雪が、それとは知らず恋人の前で琴を弾く場面、舞台いっぱいに演じる座員、ヨーロッパ公演等で自信に満ちた技はまさに見事であり、大変な圧巻の中でのフィナーレ、午前中の取りだけに、会場からは感動のカーテンコールを求めるほどの熱演でありました。同行した我々までもが誇らしく、感激した一時でもありました。こうした土着の保存会員が年間に公演回数20数回の経験に満ちた、まさに座員の技がキラリと光る自信作でありました。言うまでもなく、こうした文楽は江戸時代中期、社会が落ち着き、大衆文楽が開花をし、人形浄瑠璃芝居は庶民の生活の喜怒哀楽を表し、そして五穀豊穣、平安を願う奉納芸であり、専門家の中には古田人形芝居は古文書などの関係資料が多く残っており、日本的人形資料博物館とまでに言うほどとか。こうした土着、上伊那唯一の伝統芸能を特徴のある町づくりの一環に加えることを御提案するものであります。 まず、アグリパルケ構想の中のながた温泉、農産物、そば、梅園、史跡、花園等々の中に、その地で培った古田人形芝居をも加え、ミックスしてバラエティーに富んだ幅のある奥の深いパルケ構想が展開できるものと確信するものであります。まさにナンバーワンよりオンリーワンの町づくり、私は先日下伊那に出向き、人形芝居のいわば故郷に見学をさせていただきました。下伊那の3座はすでに国の選択重要無形文化財の指定を受けて活躍、古田人形は御案内のように県の選択指定のみで、現在座員26人のメンバー編成、23歳から73歳までの方々が太夫3人、三味線3人、人形操り20人の編成であります。先日の、町の文化ホールでの「学びの輪’99みのわ」での箕輪中学校の古田人形クラブ員が演じた「傾城阿波の鳴門 巡礼唄の段」実に見事なもので、大喝采のとおり中学生クラブOB会も結成をされて、こういった座員がさらに今後郷土芸能を継承するには、県を含め国の指定を受けることが今後の継承する上で有利でもあり、どうしても不可欠であります。さらには伊那谷4座の稽古場を思う時に、今田人形の今田人形の館、中尾歌舞伎の中尾座、早稲田人形は舞台を建て替え、昨年度完成をいたしましたし、さらには今年度11億3,000万円で落成をした黒田人形浄瑠璃伝承館、まさに地域の熱意と、平成の時代の確かな鼓動と情熱が伝わってきます。長野オリンピックやみのわ祭り等々で活躍されているみのわ太鼓保存会も十分な稽古場がなく、それに付帯する保管場所にも苦慮している今、伝承資料館を将来建設すべく、ローリングプランに加えるべきと思うが、町長の前向きな御所見を御期待をしながら、私の質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 唐沢議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、箕輪ダム周辺の整備等を含めての御質問でございました。箕輪ダムの周辺、あるいは沢川渓谷は、御案内のようにモミジを初め、山桜、山桃、イワヤマツツジを10年くらい、ちょうど私の任期の1年前に前の桑沢町長さんが始められまして、引き継ぐ時に「これを何とかしたいからぜひものにしてほしい」というお話をいただいたことを覚えております。その後、植栽を初めとしてあの地域の特にモミジの定植、そうしたものに努めてまいりました。ほぼ1万本のモミジが入っているというふうに思っておりますが、すぐ枯れたのもあったり、あるいは抜けているところがあったり、また補充をしなければならないところもありまして、昨年も御案内のようにかなり大きなお金をかけて県等の協力もいただきながら整備をしてきたところであります。もみじ祭りなどのイベントの計画ということで御質問がありましたけれども、これにつきましては今年のモミジが特にきれいであった。そういうことも言われましたし、10年、しかも植えたモミジは、戸田さんが大変御苦労をいただいて苗木を育ててきたモミジでありまして、それを植えておりますので、樹齢では恐らく15年近い樹齢が過ぎてきているんではないか、そんなふうに思っております。したがって、担当課、あるいは観光協会等とも相談をしながら、来年はやはりもみじ祭り、これをしていきたい、そんな考え方も持っております。5年ほど前、国土庁が「全国水の郷百選」その百選を決めたわけですけれども、その時にこの箕輪ダムも選ばれました。その時の推薦の公式文書の中に、「日本一のもみじを目指す水の郷」そういう文書になっておるわけでありますので、そうした面からも、やはりそうしたこれからのモミジの観光化と言いますか、そういうものには手をつけていきたいと思っております。ただ、御案内のようにダムは飲料水の大きな水源でありますので、これからの方法等についてはまたいろんなことを考えていかなければならないだろう、そんなふうに思っております。 ライトアップ等の御質問もございましたけれども、それらについても、あるいは朱色のアーチですか、それらの御提案もありましたけれども、今後検討をしてまいりたい、そう考えております。 箕輪ダム下流に発生をしたホタルの育成と、今後のアプローチに対する御質問がございました。ホタルはかって私たちの身近なところにいたわけですけれども、いろんな環境の変化によってだんだん少なくなってきてしまった。そういうふうに思っておりますが、一昨年あたりから箕輪ダムの下、樽尾沢を中心として大変なホタルが発生をいたしました。このまま伸びるかと思っておりましたけれども、御案内のように去年と今年たくさんの水が出たというようなこと、あるいは今樽尾沢橋の架け替えをやっておりまして、セメントのアク、あるいは作業用の回転灯、いろんなことがあったかと思いますが、何回か私も見に行きましたけれども、大変少ないホタルになってしまったわけであります。したがって、そういう状況で放っておいては、また回復はするだろうけれども、時間もかかる。そんなことで御案内のように議会に予算もお願いをいたしまして、ホタルの餌になるカワニナ等も買わせていただきましたけれども、同時に町中のボランティアの皆さんがこれを育てていくという環境に対するそうした考え方、取り組み、そういうものをお願いをしたいということで、今ボランティアを募集をしておるところであります。まだ実数をつかめておりませんけれども、かなり大勢の皆さんがこれに参加をしていただいている。そういうふうに聞いておりますので、これからそうした皆さんを中心に、ホタルの育成について相談をしてまいりたい、そんなふうに思っております。ダムの直下から6、700メートルくらいの間まで出た経過があるわけでありますので、そこをどういう形にするのか、また相談をしながら整備をしたり、あるいはみんなでホタルの育成を見守りながらまた素晴らしいホタルの里にしてまいりたい、そんな考え方でありますので、よろしくお願いをいたします。 次に、古田人形芝居の振興についてでありますけれども、古田人形芝居は御案内のように280年という古い歴史を持っておるわけでもございますし、農村振興の奉納芸として、一方では大衆芸能の文化として育ってきたものであります。特に、上古田にそうした指導をする人が定着をしたこともありまして、上古田の人たちが中心になってこの伝統芸能を守ってきた。その後長野県の無形文化財の指定を受けまして、また町の無形の文化財に指定されておるというようなこともあって、町といたしましても大変大事な文化遺産として受け止めておるところであります。いずれにしても、1つはやはりそれをやっていく皆さんが大変御苦労があるということも聞いておるわけですけれども、実際に保存をする皆さんが保存をするための取り組み、それをきちっとしていただくこと、もう1つはお金もかかりますし、人形や道具の整備に大変なお金や時間がかかるわけでありますので、それを支える組織、その2つが必要だということを常々思っていたわけでありますけれども、歴史的なものも見てみますと、やはりこの古田人形がずっと右肩上がりで伸びてきたわけではなくて、伸びる時と、あるいはずうっと衰退とは言いませんけれども、伸びなかった時代がある。そのやっぱり1つには、そこにいる保存をする皆さんと公演をしていく皆さんとの息が合ったとき、そういうときはやはり伸びますし、またそのまんまになっていくとどうも伸びていかないという歴史、そういうものが繰り返されてきたわけでありますので、町でも古田人形振興協力会をつくりました。8年くらいの歳月が経っておるわけでありまして、町もその時にはわずかですけれども、出資をいたしましたし、民間の多くの皆さんの御寄附等もいただいて基金をつくってまいりました。その基金がまた大分少なくなってきておるわけでありますので、やはりいつかの時代にまた町的にも、あるいは民間の皆さんにもお願いをして基金の増資を考えたい、そんなことも考えておるところであります。いずれにいたしましても西小学校あるいは中学、それらでも大変な熱も入れていただいて、故郷の心を大切にする教育として位置づけられておりますので、これをやはり大切にしながら、これからも古田人形の発展、特に後継者育成に努力をしていかなければならない、そんなふうに思っております。 農業公園との結びつき等の御質問もありましたけれども、農業公園との結びつき、また農業公園の中にもいろんな施設が、ながたの湯もその1つでありましょうけれども、ありますので、それらにいい形での結びつきができればいいなあ、そんなことも考えておりますけれども、また保存会、あるいは振興協力会等とも相談をしながらそうした定着をさらに図っていけるように、さらにまた御質問にもありましたように、町だけのものではなくて、国から認められるくらいのものにしていくような努力、そういうものも必要かなあ、そんなふうに思っておりますので、御協力をお願いをいたしたい、そう思います。 次は、文化財の指定を受けるべく今後のアプローチというような御質問でありましたし、稽古場と言いますか、伝承館と言いますか、そうしたものの御質問もございました。歴史的に見てみますと、49年に国の無形文化財指定のための調査が始まっておりますが、どういう事情なのか、伊那谷4座のうち古田人形だけが調査ができなかったという経過がございます。国の無形文化財の選択を得られなかったわけでありますが、現在伊那谷の4つの人形座で組織をする伊那人形芝居保存協議会と飯田市の教育委員会とが、古田人形を初め、国の選択ではなくて正式の重要無形文化財に指定をいただけないか、検討作業が進められているというふうに聞いております。この指定を受けるについては、膨大な調査報告書、あるいはいろんな準備が必要だというふうに聞いておりますが、幸い飯田市の美術博物館がすでに2冊に及ぶ調査の報告書を刊行しておりまして、指定に必要となる資料はほぼ整っているというふうに聞いておるわけでありますので、これらの準備作業が整いますと飯田市、箕輪町、阿南町の3市町の理事者協議を進めまして、この方向でいきたい、そんな考え方を持っております。 伝承の館というような施設ということでありますけれども、すでに飯田市とか阿南町はこうしたものができているということも承知をしております。ただ、箕輪町としても今の段階ですぐというわけにいきませんけれども、文化センターをつくる時に今まで古田人形芝居をやるという場所がなかなかなくて、その度に大騒ぎをしてきたわけですけれども、文化センターで演じることのできる、そういうことも考えてあの文化センターをつくってきたわけでありますので、当面はやはりそれらを中心として進めていっていただければありがたい、そんなふうに思っております。ただ、今もお話もありましたけれども、町づくりにもあるいは歴史的にも大変大事なものであり、さらに国の文化財指定というようなことになってまいりますと、今の文化センターだけというわけにもいかないのではないか。そんな考え方も持っておりますので、それらの動き等を含めながら今後検討をしてまいりたい、そんな考え方であります。以上であります。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆16番(唐沢荘介) なし。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか。16番 唐沢議員。 ◆16番(唐沢荘介) 2つお願いしたいと思いますが、まず1つは箕輪ダムについてでございますが、案内板は途中に何カ所も立派なものがあるわけでございますけれども、初めての方はダム管理棟の前まで行って、そしてすぐUターンをして帰ってしまう。そこから上に素晴らしいところがあるので、「この上何百メートルのところにもみじの里がありますよ」というような案内板の設置はどうでしょうかということがまず1つ。 それからあと1つ、先日の文楽大会に団長として収入役さんが行ったわけでございますけれども、団長としての感想をこの場でお聞きをしたいなあと。 以上2点でございます。お願いいたします。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 案内板については今までも努力はしてきましたけれども、御指摘のような状況があれば今後検討してまいりたいと考えております。 ◎収入役(坪井栄寿) 御指名いただきました。御承知のとおり、そのときの団長という大役をお受けしたわけでございますけれど、そのときに町長さん初め教育委員会の方、それぞれいろいろの御都合がありまして、私のところへ回ってきたわけでございまして、その折にも率直に一座の皆さんにお話を申し上げたけれど、本当に私は幸せだったなと。町長さんの都合が悪くて幸せだったなと。そうでなければ、こんなところへ参加することはできなかったんじゃないかなというのがまさしく紛れもない実感でございました。それともう1つ、素人なりに感じたことは、一座の皆さん方の技のいわゆる磨きということもさるものながら、そうしたものを通じてやはり情操、そういうものの醸成と言いますか、そういうものをひしひしと感じました。ですから、古い伝統の文化財とはいえ、今の世の中においても決して忘れることのできない貴重な文化財ではないのかなというふうにも感じました。細かいことはいろいろございますけれど、大きくそんな点を感じたのが実感でございます。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありますか。 ◆16番(唐沢荘介) ありません。 ○議長(柴財埜) これで16番 唐沢荘介議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。3番 上嶋貞一議員。 ◆3番(上嶋貞一) それでは、通告に従いまして順次質問をしたいと思います。 まず、初めに12年度の予算編成の基本方針について質問をいたします。12年度の予算編成につきましては、各課の担当職員を対象にした予算編成の説明会が開かれまして、町長の予算編成の下に各課で見積書を作成し、現在は企画財政課で集計とチェック作業が行われているようであります。今後はヒヤリング、助役査定、町長査定により予算案が作成されるわけでありますけれども、その基本方針についてお尋ねをいたします。 まず1つとして、予算規模と重点施策についてであります。今年度の町の財政状況につきましては、町税収入が前年度に比べて大幅な減収が予想され、さらに地方交付税も大幅に減額となり、極めて厳しい財政状況であり、また12年度につきましても今年度に増して厳しい財政運営が予想されるとのことであります。こうした厳しい予算編成の中で、一般会計の予算規模をどのくらいに考えているかをまずお尋ねしたいと思います。 次に、この予算に関連しての重点施策等につきましては、介護保険の導入や音声告知放送施設の整備、教育環境整備、箕輪町発足45周年事業などを計画されているようでありますけれども、具体的になっているものがありましたらお願いをしたいと思います。 次に、12年度の財政予測についてお尋ねをいたします。さっきも言いましたように、今年度の税収、交付税等大幅な減収減額の中で、来年度もさらに厳しい財政運営を予測しているわけでありますけれども、そんな中で町税について今年度に比べてどのように見込んでいるのか。さらには地方交付税やこれらに関連しての起債等について、どのように予測して予算編成を進めているかをお尋ねいたします。 特に、一般会計の起債につきましては、起債制限比率においては10年度決算で10.7%、11年度の当初予算では10.4%となっておりまして、長野県の平均、これは10年度の決算の数値ですけれども、9.5%を大きく上回っている状況でありますけれども、12年度においてはどのような数値を予測しているのかをお聞きいたします。 次に、財政構造の弾力性を示す経常収支比率については、10年度決算では72.5%、11年度の当初予算では78.3%と年々上昇傾向にあるわけですけれども、12年度においてはどのような予測をしているのかをお聞きいたします。 また、予算編成の中でも経常経費につきましては、本年度に引き続きまして来年度も5%のマイナスシーリングを指示しておりますけれども、当初予算でマイナスシーリングでいってもその後の補正予算等で増額補正が出される傾向が多いように思いますけれども、健全財政運営のためにさらなる努力を望むものであります。 次に、介護保険の導入に伴う町の財政負担についてお尋ねをいたします。介護保険につきましては、来年4月の実施を前に、国の方針も保険料の徴収などについて二転三転している中で、非常に予測しがたいこととは思いますけれども、そんな中で介護保険の費用の負担につきましては、これは資料によっていろいろ数値が異なりますけれども、国で22%、県で11%、市町村が11%、高齢者負担が27%、これは高齢者、いわゆる65歳以上の保険料等一部負担金ですが、これについては当分の間は国で負担するというような話が今出ているようです。それから、40歳から64歳までの保険料が29%というような新聞報道もありましたけれども、こんな中で、町の負担率が11%と言いますと、非常に多額な財政負担が必要になると思われますが、いろいろ話を聞いてみますと特養の負担金やら、それからゆとり荘の運営費、さらには社協で行っているホームヘルパーの費用等が介護保険に移行されるということで、それほど大きな新たな財政負担にはならないということですけれども、現在の段階でどのように見込んでいるかをお聞きいたします。 次に、地方分権に伴う町の財政負担についてお尋ねをいたします。このことにつきましては先の7月の国会におきまして地方分権整備法が成立しまして、来年の4月からその大半が実施されるとのことであります。町におきましてもこの実施に向けて関連条例の改正が必要となりまして、現在その作業に取り組んでおりまして、3月の議会に改正案を提出する予定とのことであります。この地方分権法案につきましては、明治以来の中央集権から脱皮する第一歩と評価する声の反面、財源の委譲が明確でなかったり、また市町村合併などの効率行政を優先する懸念の声もあるようですが、実質的にも権限委譲につきましては国の関与が大きく残されていくということと、また財源の委譲もほとんどないというようなことであります。4月1日からの実施によって、町の新たな財源負担がどのようになるかについてお聞きをいたします。 いずれにしましても、現在の段階では国の方針も未確定な要素が多く、また見積書の集計の段階中で、正確な数値は出しがたいと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。 次に、地域戦略プランについて質問をいたします。このプランについては、小渕内閣の地方分権に伴う地方主導の計画づくりとしての生活空間倍増戦略プランの一環としまして、地域戦略プランが提唱されまして、地方自治体の企画や総意を生かした計画、事業ということで、5年間で総額4兆31億円の事業費とのことであります。長野県分につきましては、今年度分が78億円、それから5年間で860億円とのことであります。それから長野県の計画につきましては、10の広域圏ごとにプランを作成しておりまして、上伊那の広域圏としましては豊かさとゆとり、魅力ある上伊那づくりプランという名の下に、主な事業としては定住促進のための道路改良、それから農業基盤整備などを計画しているとのことであります。それで今年度分として4億4,500万円が上伊那の広域に配分されたようですけれども、この中に箕輪町としてどのような事業を計画しているかをお聞きするものであります。 次に、音声告知放送施設の整備つにいてお尋ねをいたします。先日の新聞報道によりますと、JA有線との合意がなされまして、町が進めてきましたケーブルテレビ回線を利用した音声告知放送設備に一本化できたようでありますし、またこれについて12年度中に供用開始する予定とのことであります。そこで、この件につきまして新聞報道等を基に何点か質問をさせていただきます。 まず、運営の方法ですが、第3セクターによる法人組織にするということでありますけれども、この第3セクターに参加する企業等についてお尋ねをいたします。JAはもちろんのことと思いますけれども、その他にどのような企業を考えているかをお聞きいたします。また、この第3セクターの資本金は一体どのくらいなのか。また、それに合わせまして町の出資金をどのように考えているかをお尋ねいたします。 次に、受信料等についてでありますけれども、この点につきましては先日の全員協議会でも質問いたしましたけれども、再度お尋ねをいたします、受信料については、新聞によりますと1戸当たり月額100円程度とのことでありますけれども、これはあくまでもケーブルテレビへの受信料ということであろうと思いますが、この他に人件費とか維持管理費を含めた使用料は一体月額どのくらいになるかということについてお聞きしたいと思います。新聞報道を見ますと、町民は100円というような受信料を見ますと、現在の有線放送に比べて非常に安くなったんじゃないかというような誤解を与える恐れがありますので、この点はやはりはっきりすべきだと思います。 次に、引き込みのための工事費についてでありますけれども、受信機は貸与するとのことでありますが、引き込みの工事費については個人負担になるんじゃないかと思います。これにつきましても新聞記事の見方によっては工事費も町の負担でというふうにも取られるような記事になっておりましたけれども、現在のケーブルテレビへの加入者、未加入者についてどのくらいの引き込み工事費がかかるかについてお聞きをいたします。 次に、有線放送の廃止に伴いまして、電柱の撤去費用については町とJA双方で今後検討していくというような記事になっておりましたけれども、この点についても町で負担すべき性格のものではないんじゃないかと、こんなふうに思っておりますけれども、町長はどのように考えているかについてお尋ねをいたします。 いずれにしましても、この音声告知放送については、いかに多くの世帯をこの設備に加入させるかということが非常に重要であると思います。工事費やら使用料等を明確にしまして、町民への周知徹底を図るべく努力をされんことを望みまして、私の質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 上嶋議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、12年度の予算編成についての御質問でありました。予算規模と重点施策ということでありますが、今御質問にもございましたように、各課から上がってきたもの等についてまだ町長査定までいっておりませんので、ほぼの見通しくらいしか申し上げられませんけれども、一般会計規模は当初予算で概ね75億円前後というふうに見込んでおりますが、御案内のように今年も90億を超えていくという状況になりますので、通年予算は当然組みますけれども、私は12年度末にはまたほぼ同じくらいの規模の予算になっていくのではないかという考え方を持っております。 重点の事業としては、まず来年度やらなければならないことは、箕輪町の第3次振興計画を策定をしなければならない。これはもう13年度から始まりますから、立てなければいけないということで、準備もずっとしてきているわけですけれども、そういう重要な年になるだろう。それから町が発足をして45周年という年になるわけであります。45周年というものをどうとらえるかということでありますけれども、通常40年とか50年とか、そういう規模ではかなり大きな記念事業をしていきますけれども、45年という1つの節目でもありますので、そう大きくない、記念事業としては中規模と言いますかね、少し抑え気味の記念事業、そうしたものを考えております。先日も協議会の席でも少し申し上げましたけれども、例えば箕輪町の第2のイメージソングづくりだとか、あるいは町の鳥の選定作業だとか、記念の集まりのようなものもしたいというふうに思っておりますが、今私のところでは今までですね、功労者として表彰を申し上げてきたわけですけれども、ほぼ同等のところまで御努力をいただいて今日まできた皆さん、しかしどうしても1つの規則の中で功労者表彰にいかなかった皆さんが過去何人かおいでになるわけでありますので、やはりそういう皆さんをこういう機会に表彰と言いますか感謝の気持ちを表す、そのことも大事かなあ、そんなふうに思っております。さらには、御案内のように十沢橋の復旧事業が本格化をいたしますので、これは大きな事業になってまいります。また町道6号線の先線と言いますか、6号線と今言っておりますけれども、この事業も大きな事業になっております。また、今御質問もありましたが、音声告知放送、これも12年度の、これは財源の関係で11年度の補正から一部対応してまいりますけれども、12年度事業としてやっていくというふうに考えております。また、北小学校の大規模改築事業等の中でのプール、これも一部11年度の後半に手をつけますけれども、12年度の事業として取り組んでまいります。下水道事業ではそれぞれ特環・農集含めて、ほぼ今年11年度と同じ規模の30億余という大きなお金を使っていくことになるだろう、そんなふうに思っておりますし、また農業公園の整備事業、今まで留美庵、愛来里、あるいは農協でやっております、りんごのオーナー制度等進めてきているわけでありますけれども、さらに今新しい1つの事業というものを12年度から本格化をしてまいりたいという考え方を持っております。それから、御案内のように介護保険制度が4月1日から発足をいたしますので、これも11年度からもう準備をしてきているわけでありますけれども、これに対してやはりしっかりとした取り組みをしていきたい、そんなことが考えられます。まだ幾つかあろうと思いますけれども、ほぼ今の中での見通しはそのような事業が重点事業として取り上げられるのではないか、そんな考え方を持っております。 次に、町税あるいは交付税、起債等の予測、あるいは起債制限比率、経常収支比率の見通し等についてでありますが、これらについては担当の課長の方からお答えを申し上げます。 さらに、5%シーリング等の質問がございましたけれども、御案内のように当初予算で5%シーリングをしても財政規模が変わってきたり、あるいは災害等のような大きなものがありますと、そういうシーリングをしても結果的にはそういう数字が残らないわけでありますけれども、やはり私どもが行政を進めていく中で、まずできる限り経費の節約をして行政効果を上げる。そういう考え方の基本の中では、やはり当初予算では5%マイナスシーリングを求めていきたい。そんな考え方でありますので、よろしくお願いをいたします。 また、介護保険導入に伴う町の負担でありますけれども、御承知のように国の状況もまだきちっとしておらないものがあるわけでありまして、現時点で数字をはっきりするということがなかなか担当課でもできにくいということであります。しかし、いずれにしても4月1日から動くとなれば、それまでには国もしっかりとしたものを出してもらって、当然ですけれども、私ども自治体がそれに対応をしていかなければならない、そういうふうに思っております。ただ、町の負担ということになりますと、今いろんな試算もされておりますけれども、若干町そのものの負担は軽減されるのではないか。御承知のように介護保険は町村がやっていくという形の保険ではありますけれども、国の補助を含めてですね、町の負担というのは若干減らされるというのが一般的な見方であります。しかし、御案内のようにデイサービスの例えばゆとり荘の事業にしても、ホームヘルプサービスの事業にしても、かなり大きな今現在持ち出しがなされておるわけでありますので、こういうのはどうも少なくなるかどうかというのはまだ難しいし、現実にはかなりやはり持ち出さざるを得ないのかな、そんなふうに思っております。 また、介護給付費の負担割合を見ますと、国は減額をすると言っておりますけれども、25%前後が町の持ち出しということになりますので、現在は29%ですので、これもそうは変わるものではないのかなあ、そんなふうに思っておりますけれども、それらを見据えながらこれからの介護保険に対する町の負担、そうしたものを考えていかなければならないというふうに思っております。 引き続いて、地方分権に伴う町の負担でありますけれども、これにつきましては、地方分権をしたから町の負担が特にある、そういうものは今のところございません。しかし、当然例えば広域で取り組むような事業、今考えられているような大きなごみ問題等を含めていくつかの自治体が取り組まなければならないもの、それは今までもしてきたものではありますけれども、そういうものがだんだん増えてくるわけですので、地方分権と言っても、それらのものが増えてくればやはり持ち出しは大変多くなっていくのではないか、そういうふうに思っておりますが、それは当然やらなければならない事業でありますので、国が地方分権ということによって地方に今までよりもよけいな負担を求めてくるというようなこと、求めてきてもまた国が出すとか、いろんなことはありますけれども、そのことで特に今のところ負担を多くするというものはないというふうに認識をいたしております。 引き続いて地域戦略プランでありますけれども、地域戦略プランについては、御承知のように国がこうした景気浮揚策も含めて事業を持ち出してきたわけでありますが、11年度分については町では今該当する事業を持っておりません。ただ、御案内のように春日道、これは主要地方道伊那箕輪線と言われておりますが、これについて、先日の説明会では県も春日道の改修のために戦略プランを使っていきたいという考え方を示しておりますので、この進み具合によっては町の中でありますけれども、県の仕事としてその戦略プランは入っていくであろう。そういう考え方も持っておりますが、5年間というようなことの中で見ますと、これも今これからの第3次振興計画の中で考えられますけれども、平成14年から15年頃生涯学習の里づくり事業、図書館等の建設事業を計画をしておりますので、この辺では8億円近い、これははっきりしませんけれども、投資が必要ではないか。このうち地域戦略プランの対応は、例えば8億円というふうにしますと、4億8,000万かその辺ではないのかな、そういうような見込みもしておるところであります。その他細部等については、また企画財政課長から答弁をいたさせます。 次に、音声告知放送の設備でありますけれども、これにつきまして幾つかの御質問がありました。第3セクターへの考え方でありますけれども、これは音声の告知放送だけではなくて、有線テレビの独自放送も合わせまして、その運営管理を第3セクターで行ってもらうという考え方が出ておるわけでありまして、第3セクターにまだ決めたというわけではありません。これから特に農協ですね、それから当然ですけれども、CATV、伊那ケーブルテレビ等との話し合いを進めていかなければならないわけでありますので、県と検討中でもございます。まだ具体的にはなっておりませんけれども、やはりこの運営は第3セクターがいいのではないかなあという考え方も持っております。 それから、音声告知放送設備の維持管理費、これについては今御承知のように1戸当たり100円くらいという考え方を持っておるわけですけれども、あとテレビの独自放送と合わせた場合どうだとか、さらにはほぼ5,000戸くらいが加入するだろうというようなことで、人件費等の試算もしてまいりますと、1戸当たり300円、さらに後の維持管理なり、若干はお金を積み立てるというようなことも考えていかなければなりませんので、それをするとほぼ500円前後になるのではないかという考え方であります。今私どもは試算をきちっとして、普通なら100円あればいいけれども、そういう運営もとすると300円とか、いろいろなことを説明のためには言ってきているわけですけれども、数字は気を付けないと一人歩きをしていってしまって、100円という一番の値段がすべてに伝わっていってしまう可能性がございます。したがって、これからは内容の分析の中ではそういう説明を申し上げますけれども、まだ500円と決まったわけではありませんけれども、ほぼ500円くらいかかるのではないかという説明の方がわかりやすい。そういう考え方を持っておりますので、その辺についてはこれから担当課と話し合いながら統一をしてまいりたいと思っております。 引き込みの工事費でありますけれども、これはケーブルテレビにすでに加入をされている皆さんは8,000円というふうな試算が出ております。ケーブルテレビを引き込まない皆さんで音声告知放送設備だけという場合は、音声告知放送の施設そのものは町が無償で住民の皆さんに提供してまいりますけれども、その工事費等を含めますと2万5,000円で、これは分割払いも可ということでありますので、2万5,000円かかる、そういうことであります。 それから、最後に御質問のありました有線放送の電柱の撤去でありますけれども、これは農協の方から有線放送の電柱の撤去の費用、そうしたものを言うなら町と言いますか、第3セクターになれば第3セクターですけれども、持ってほしい、そういう申し込みがございました。今全体で使っていいと言ってもどのくらい使うものがあるのか、すでに壊れているものも御承知のようにありますし、またヒビのいっているものもありますし、いろんな、またさらには今あったものを取らないでも使いたいという皆さんもおいでになるということもありますので、そういう調査もしておりますけれども、なかなかあれを利用するという状況が出てこない。私どももそういう申し込みを受けまして、例えば林道の土留め等に使えないのかということでいろんな試算もしてみているわけですけれども、どうも例えば丸太で土留めをするよりも、有線柱をもらって土留めをする方が値段が高くなってしまう。しかも、あの有線柱は真ん中が空間でありますので、非常に強度が弱いと言いますか、そういう状況でもございます。したがって、このことについては苦慮をいたしておりますけれども、何とかひとつ有線の皆さんも努力をされて一本化ということにこぎつけてきていただいたわけでありますので、何らかの方法があればなあということも考えて努力をしておるところであります。現状の中ではこれを全部使って、あるいは町が買い上げてとかそういうことは考えられません。お互いに利用方法等についてさらに検討してまいりたい、そんな考え方であります。以上であります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。企画財政課長。
    ◎企画財政課長(原幸喜) それでは、上嶋議員の質問の、町長答弁以外のところの財政に係わる部分を御答弁を申し上げます。 まず、地方税、それから交付税、起債等の予測ということでございますけれども、先ほど町長から御答弁申し上げましたけれども、現在予算編成中ということでまとまっておりませんので、確たるお答えはできませんけれども、町税につきましては、個人町民税については課税限度額の引き上げ等に伴って所得割が減となるというようなことで、減収が見込まれております。また、法人町民税につきましても今年度の当初よりも若干減るのかなあ、こういうふうに見ておるところでございます。また、固定資産税につきましては平成12年が評価替えの年に当たるということでございますので、若干家屋等の資産償却等も含めて減となるという見方をしておりますけれども、現在政府税調の結論が出ていない状況でございますので、税制がどのように変化するかということについては、ちょっとこちらでも予測ができないというところでございますが、概ね平成9年度程度までには見込めるのかなという、こんな形で今31億ぐらいを見ておるところでございます。 次、交付税でございますけれども、11年度の相当税の減収等もございますので、概ね平成10年並みの交付税額が回復するのではないかと、こんなふうに思っておりまして、概ね18億円台を見込んでおるところでございます。 また、起債等につきましては、事業等がこれから積み上げていくわけでございますので、そういうものにどんな起債がつくのかというようなことも検討する中で起債額等は出てくるだろうと、こんなふうに考えております。先ほど町長から申し上げました国の第2次補正予算が先日成立したわけですけれども、その中で起債対応で12年度の前倒し事業等を検討してみろというようなことも指示がきておりますので、その辺のことも含めますと概ね今年度ぐらいの起債額になるのかなと、こんなふうに思っておるところでございます。 また、起債制限比率あるいは経常収支比率につきましては、これは12年度を予測するということは今のところできないわけでございます。というのは、この数値というのは決算の時点で初めて出てくるわけでございますけれども、平成10年度の決算では72.5の経常収支比率、あるいは起債制限比率では10.7という先ほどの御質問にもございましたけれども、この数字でございますが、12年度では累積しておる起債等を考えますと若干上がるのかなあと。しかし10%の後半、あるいは11%までは乗るか乗らないかという、そんなところで推移するのではないかという考え方を持っておるところでございます。 ちなみに11年度の決算の見込み、まだこれから3月の補正もございますけれども、制限比率では10.4ないし5ぐらいのところで収まるのかなと、こんなふうに見ておるところでございます。 それから、次は戦略プランの方でございますけれども、長野県には870億の割り当てがあったわけでございますが、これを10広域圏で平均に分けましたので、上伊那は78億円というこの数字をいただいております。その中で箕輪町に割り当てられた財源は9億8,700万でございます。このうち、これから木下から南へ進んでいく伊那バイパスの事業費の方へ3億円、それから先ほど申し上げましたけれども、大出から北大出の方へ向かう伊那箕輪線の財源に2億円出してあると。この事業につきましては辰野の方も2億円出して、4億で事業を12年度から15年度までで進めていくという内容になっております。また、伊那バイパスにつきましては10年度から15年度までの年度で南箕輪が2億、それから伊那が5億、合計10億をこの地域戦略プランから拠出するという考え方で計画されております。また、生涯学習の里づくりの方につきましては、これは町の単独でやるわけでございますが、14年から15年度で4億8,700万円をこの財源で充てていきたいという、こんな内容で現在いるところでございます。以上でございます。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆3番(上嶋貞一) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか、3番 上嶋議員。 ◆3番(上嶋貞一) 2点ほどお聞きしたいと思います。 12年度の重点施策の関係ですけれども、45周年記念事業の中で、先日の全協でも説明されてちょっと疑問にも思ったんですけれども、町の鳥の制定というような話が先ほどもありましたけれども、何かこの前の説明では県下の120市町村ですか、このうちの40何カ市町村で制定しているという話もありましたけれども、箕輪町にそういったイメージする鳥が私個人的な考えではちょっとないようにも思うんですけれども、その辺は何か具体的な鳥か何かが考えがあるかどうかということをちょっとお聞きしたいと思いますし、それからやはり同じく12年度の重点施策の中で、農業公園というような答弁がありましたけれども、何か具体的になっておりましたらお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 町の鳥についても町の木、町の花のように公募をしたいという考え方であります。ただ、公募してどうということ、公募した中から専門家の皆さんに選んでいただきたいという考え方でありますが、ただ私としては今箕輪町を見てみますと、例えば箕輪ダム、水の郷というようなもの、あるいは天竜川、三日町の頭首工があの大変なお金をかけてきているのでありますので、何かやはり水に関係をした鳥のようなものが皆さんから上がってくればありがたいかなあ、そんな考え方であります。 農業公園については、御案内のようにベコニアの花づくり、あるいは堆肥センター等を今進めてきておるわけでありますが、堆肥センターはもう少し時間をかけないと、牛を飼っている皆さん等との合意、あるいは農協との合意というものがなかなかできないわけでありまして、進めたい気持ちは山々でありますけれども、もう少し時間が必要なのかなあという考え方を持っております。しかし、ベコニアを中心とした花、これについては具体的に12年度から取り組みたい。これは県の方でも町の重点的なものとして受け止めて一緒にやっていくということで、県等のパンフレットにもそうしたものが載っておりますし、町としても長い間研究をしてきたものでありますので、ぜひこれの、これは1年でできるわけではありませんけれども、恐らく南箕輪のこども未来センターが15年ということでありますので、2、3年かけて来年度から取り組みたい、そんな考え方であります。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありますか、3番 上嶋議員。 ◆3番(上嶋貞一) 今の答弁のありました農業公園の中のベコニアですか、についてでありますけれども、前々からよく話のありました国際花園ですか、山梨の。そこを主体に考えているのか、あるいは別の方法を考えているのかどうか、わかりましたらお願いします。 ○議長(柴財埜) 町長。 ◎町長(井沢通治) 国際花園とはずっと長い間もういろんな話をしてきております。しかし、当初は国際花園がこの町へきてやっていただけるというような考え方を持っておりましたし、そんなことで向こうからもいろんな打ち合わせに来ていただいておりました。しかし、ずっとした経過の中で国際花園そのものがこの町へ出てくるということはなかなか難しくなった、そういう判断をしております。したがって、国際花園の力を、いろんな、あとこれから技術的なものやそういうものは当然これからも協力を仰いでいかなければいけませんけれども、できたら私は町、第3セクターができれば第3セクター、あるいはながたの湯方式にするのか留美庵方式にするのか、その辺はまだ考え方はまとまっておりませんけれども、そういう形で町が主体でやっていきたい。そういう考え方でありまして、それをする技術屋、これは技術屋がいないとどうにもならないわけでありますので、技術屋等もおかげさまで出てきておりますので、そういう皆さんの御意見を聞きながら、また農協との話し合いももう何回かしてきているわけでありますが、そういう皆さんと一緒にこれをぜひつくっていきたいという考え方であります。 ○議長(柴財埜) これで3番 上嶋貞一議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。14番 登内嘉夫議員。 ◆14番(登内嘉夫) それでは、3つの福祉行政、福祉問題につきまして質問をさせていただき、町長のお考えをお聞きしたいと思います。 まず、第1点でございますが、介護保険についてでありますが、先ほども町長の御説明の中にも若干触れておりましたけれど、まだまだ国の方針がはっきりしていないということで、各市町村の取り組みも非常に混迷しているわけでございますが、いずれにいたしましても各市町村とも国を挙げての大きな問題に対しまして、いろいろな角度から高齢者の皆さんの、また介護をされる皆さんの、そしてまた地域の皆さんに対しましてどんな形が一番いいのか、そして最も負担も少なく済むのか。これから大きな将来にかけての問題であるだけに、非常に熱心に取り組んでいることは事実だろうと、こんなふうに思っております。私たちの箕輪町におきましても、過日介護保険の策定委員会においての様々な6回にわたる内容が、町長に中間報告といたしまして答申をされたわけでありますが、その内容につきまして、今後においてその成果が非常に町民も期待をしているわけでございますが、町長といたしましてのこの内容についての評価並びに御意見をお聞かせいただきたいと、こんなふうに思います。 次に、介護保険の特別対策として、最近中央においての見解はやはりバラバラで、非常に曖昧な状態であるわけですが、基本的には臨時特別交付金はあくまでも保険料の軽減策として打ち出されているもので、その軽減費用として約7,580億円が国としても決められているわけであります。しかし、それはどんな費用か、あるいはどれだけその費用が使えるのかという基準がまだ明確に示されておりません。例えば事務処理に必要なパソコン購入費とか、あるいは広告費の方に利用するとか、いわゆるシステム開発費などが流用の1つの目安だと示されているようでございます。これは各市町村が設置する基金を通じて配分されるものでありまして、市町村の実情に合わせて使い道が決められると考えております。今後の保険制度の円滑な実施に向けてどのようにお考えいただいているのか、町長のお考えをお聞きしたい、こんなふうに思います。 次に、私は要介護認定に対しまして1つの難点を感じております。その改善を求める1人といたしまして申し上げたいと思います。この判定基準に非常に問題があるという中に、一番根本の原因はどこにあるかということは、皆様も御承知かと思いますけれど、いわゆる国で示されましたコンピュータソフトの基、これをどういうところでどんなふうに国が考えたか、つくったかというところに大きな問題点があると、こんなふうに私は思います。これはあくまでもこのコンピュータソフトのデータは施設の中で調査し、そしてつくり上げたものであるということでございまして、それぞれの御家庭を対象にした内容ではない。いわゆるお年寄りに今のコンピュータソフトをそのまま当てはめるというところに大きな方法論の違いが出ているのではないかと、こんな指摘を思うわけでございます。施設ではあまり問題にはならない徘徊だとか、あるいは火の不始末、そうしたものはお家におれば常にそのお年寄りの方々の状況を家族が見守っていなければならないということもありまして、それぞれにやっぱり満足なお世話も手際よくできないということが問題になります。そのため、判定は身体状況はいいんですけれど、問題行動が多いというケースになり、一次判定よりコンピュータにかけると介護の度合いが軽くなってしまう。そうしたことから認定漏れが出てしまったり、あるいは痴呆症の方々が多く出てしまうという結果を生んでいるわけでございます。やはり家族の負担はいつまでたっても軽減されなく、解消もできないという状況がこのコンピュータソフトの基をつくっているところに大きな原因があるのではないかと、こんなふうに私自身は見ております。いずれにいたしましても、命と金に係わる重要な判定でございます。この判定に対しまして公平なサービスがつけられますよう、私は思うわけでございますが、この問題に対しての町長のお考えをお聞き申し上げたいと、こんなふうに思います。 次に、町では旧松島の保育所に、10月6日にいきいきセンターサンライズをオープンいたしたわけでございます。大変地域の方々あるいはこれからの機能の段階的な発展の中で、多くの方々から喜ばれている施設ではないかなと思います。また、こうした類似した施設はこれから町の中に幾つか増設・設置される必要を感じるわけでございます。介護保険が始まりますと、今在宅でホームヘルパーの世話を受けたり、デイサービスなどで半日を過ごされている高齢者のうち、かなりの人々が保険の対象から外れると思います。そうした要介護認定漏れの高齢者を放置しておきますと、やはり痴呆になったり、あるいは寝たきりの状態になってしまうという心配が出てくるわけでございます。要介護者をつくらず、そして増やさないための介護予防対策に町でもいろいろと現在も取り組んでいらっしゃると思いますが、認定漏れの人たちが昼間1人きりで話し相手のない状況の高齢者の方々もこれからはだんだんと、もっともっと増えてくるのではないかなという予想が立てられるわけでございます。こうした予防対策につきましての町長の今後の見解をお聞き申し上げたいと思います。 第2点目でございますが、少子化問題についてお聞き申したいと思います。我が国は少子化が大変深刻な事態を迎えており、国のエンゼルプラン、つまり今後の子育て支援のための施策の基本的方向について、現状を踏まえ、様々な施策が検討されているところでございます。1人の女性が一生の間に産む子供の数の平均が年々低下傾向にありまして、昨年は1.38人の過去最低までに落ち込み、人口を維持するに必要な水準である2.08人を大きく割り込んでいる状態に結果が出ているわけでございます。少子化は経済社会の多方面にわたって大きな影響を及ぼし、経済面では労働力の供給が減少し、また需要の面では人口減少で減り、経済成長が低下し、年金・医療・福祉など様々な社会保障の分野で、現役世代の方々に大きな負担をかけなければならないという状況下にあるわけでございます。このエンゼルプランにおいても様々な要因を基に、少子化対策に向け夢ある家庭づくり、子育てができる社会を築くための骨格が示されているわけでありますが、これにつきましての町長の御認識をお伺い申し上げたいと思います。 働く女性たちが安心して出産育児ができるような育児対策や、育児手当、税控除といった手厚い家族対策の充実に加え、男性の意識改革など官民一体の支援策が必要と思われますが、この点につき、やはり町長のお考えをお聞き申したいと思います。 次に、先日新聞でも読ませていただきましたように、町内におきまして少子化問題の対策検討会ができ、その内容が示されました。この中には3つの点が要約されておりまして、1つは子育て支援センターの設置が1つ、そして2つ目が乳幼児医療費と給付対象年齢の引き上げ、そして3つ目が保育料の第3子以降に対する大幅な減額、これら3点が早急に実施されるようこの検討委員会で示されていたものを読ませていただきました。しかし、私は次のようなことが若干心配になるので、申し上げたいと思います。 まず、来年4月からの介護保険の準備もあり、子育て支援の問題にまで手が回るだろうかという心配でございます。それには当然人員の配置のバランスだとか、あるいは事務量などのネックが出てくるわけでございますが、このあたりの対策につきまして私自身は心配をいたすわけでございます。 また、次に考えられることは財政問題でございます。事業予算も年々増えていく中で、児童手当の改正もあり、また厳しい地方財政の中でこの基礎的なサービスが果たして完全実施され、また将来に向けて続行していけるかどうかという心配を持つわけでございます。この点につきましても町長のお考えをお聞かせいただきたい、こんなふうに思います。 最後に3つ目でございますが、聴覚障害者への防災対策についてお聞きいたしたいと思います。これはすでにもう風化されているような感じがいたしますが、阪神淡路の大地震の時にも、また今回起きました東海村の核燃料施設における臨界事故等、相次ぐ大きな事故が起きているわけでございますが、その度に障害者に対する防災対策の遅れが問題となり、大きな社会問題として取り上げられております。それにもかかわらず、やはり国の姿勢あるいは市町村などの見解をお聞きする中で、やはりもっと前向きな努力を望む次第でございます。町といたしましても、これらの問題を含めて若干の意見を聞いていただきたいと思います。 例えば、これは私が個人的に調べたので、確実なデータではございませんけれど、臨界事故については9月の30日の午後零時三十分に、防災無線を通しまして東海村全体の事故の第一報が流れたわけでございます。これに続いて、各テレビ局のニュースが全国的に速報されたわけでございますが、しかしこの零時三十分というのは、その以前2時間前にすでに事故が起きていたわけでございます。しかもこのような非常事態にもかかわらず、聴覚障害者は一刻を争う、命にかかわる情報を得ることができなかった、そんな状況下にあったわけでございます。1つの家庭でございますけれど、親子で生活している。お母さんは耳に障害がある。そして息子さんは健常者でございますけれど、息子さんが心配して家へ舞い戻り、そしてテレビを見ましてようやくはっきりした状況をつかんで、すぐ今どんな状況かということを地元の消防署、そして役場の方に問い合わせたんですけれど、確固たる、また正確な情報を得ることができなかった。非常に不安を抱きながら次の情報を待っていたわけでございますけれど、お母さんはそういうことを全く知らずに、あの状況下の中に自転車に乗って買い物に出ていってしまったということで、またまた大きな不安を家族が持ったわけでございます。東海村には聴覚障害者は65人生活しており、そのうちの2人が核燃料の施設、加工会社から約500m以内に住んでいるわけでございます。今回の事故で被爆者は69人、その他80人が避難し、他の9つの市町村では合計約31万人の方々が屋内待機という、本当に大きな事故が起きたわけでございます。今回の事故を教訓に、聴覚障害者は改めて自分たちの身の安全、生命の危険を自らその安全確保に対しまして、積極的に関係当局に様々な提案を提供いたしまして、運動を全国的なレベルで現在進めているわけでございます。そこで、私どもの町といたしましても、そうした事故の未然防止策の1つといたしまして、町内にいる聴覚障害者並びに中途失聴者、そしてまた補聴器を頼りに生活をされているお年寄りの皆様が、どこにどのくらいの方々が生活していらっしゃるかという現状をどの程度把握されているか、お聞き申し上げたいと思います。また、これらの方々を初め、その他目の御不自由な視覚障害者、そして車椅子生活者等々の方々に対しましての災害が発生した時の連絡方法がどのような形で的確に取られているのか、敏速に取られているのか、その状況をお聞かせいただきたいと思います。 また、こうした事態に対しましての最も大切な医療体制、あるいは地域との住民への支援体制はどの程度防災基本計画に基づきまして現在取り組まれているのかもお聞かせいただきたい、こんなふうに思います。 それから、最後に私はまだ町内全域をくまなく歩いておりませんので、的確な質問ではないかとも思いますけれど、避難所の問題についてお聞き申し上げたいと思います。避難地図の掲示などがどのような形で掲示されているのか。そしてまた、さらに今後地区からの要請があった場合には設置をしていただけるのか。こうした問題を最後にお聞き申し上げまして、町としてもこうした問題には万全を期すよう最大の努力をされていると思いますが、まだまだこうした障害者に対する施策、あるいはこれからも増えてまいりますお年寄りの皆さん、そして御家族の皆さんの不安を一掃できるような対策を今後も町に大きく望み、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(柴財埜) 登内議員の質問の途中ではありますが、ここで暫時休憩といたします。再開を午前10時55分といたします。      午前10時41分 休憩      午前10時55分 再開 ○議長(柴財埜) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 登内議員の質問に対する答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 登内議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、介護保険について幾つかの質問がございましたけれども、その中で策定委員会から出された中間答申書の評価についてということであります。大変御苦労をいただいて中間ということで答申書をおまとめをいただきました。私も読ませていただきましたけれども、まだ御案内のように国の基準なりこれからのあり方が完全でないものもございますので、不確定な部分がある。そういうものとどう整合性を果たしていくかということはこれからの問題だろうというふうに思っておりますけれども、今まで私どもも言ってきたこと、あるいは住民の皆さんから言われているようなこと、そうしたことはかなり具体的に、きめ細かに反映をされている中間答申書であるというふうにお見受けをいたしております。したがって、こうしたものを大切にしながら今後の行政あるいは予算に反映をさせてまいりたい、そう考えております。 また、臨時特例交付金の使途についてでありますけれども、これはいろんな意見等もあるけれども、第1号の被保険者の保険料の軽減に使いたい。そういう今のところ、これは町だけではなくて、そういう形でいろんな話し合いがなされております。 また、次に、第1次の判定のコンピュータのソフトの欠陥によることでありますが、誤作動というようなことも言われてもおりましたが、これは特に痴呆の皆さんの認定の度合いと言いますか、そういうものが低いということを言われております。その辺のところについてはまだどのくらい低くなってどうだということが、私どもとしてもきちっとわかっている状態でございませんけれども、そうした不備なものがあれば当然直していかなければいけないし、これは国の統一したものでありますので、それこそ全国から声が出てくる。私どももそうしたものをやはり国に話していく義務がある、そんなふうに思っておりますので、誤作動等を含めてですね、コンピュータソフトに欠陥があるとすれば、やはりそれは直すための努力をしていかなければいけないと考えております。町としては特記事項、あるいはかかりつけのお医者さん等の意見を重視をしながら、この認定を進めておるというのが現状であります。 次に、いきいきセンターのさらに来年度以降活用をする方法等の御質問がございました。現在では自立をした高齢者の支援事業、自立をしたと言えば言葉はいいわけですけれども、御案内のように、恐らく介護保険の認定の中に入っていかないであろう、そういう高齢者の皆さん方の支援、それから子育て支援グループが使用をしておるわけでありまして、こういう状況から4月以降ですけれども、一段とこうした形の皆さんが大勢使っていただける状況が増えてくるだろう、そんなふうに思っております。さらにどういう支援策があるのか検討してまいりたいと思っておりますけれども、御承知のように松島の東保育所をああいう形で100%国の支援の下に直すことができて、非常に今使っている皆さんには喜ばれておりますので、今後もさらにその充実を図りたいと考えております。ただ、町としても今まで御案内のように老人憩いの家というのを2カ所つくってきたわけですけれども、現実には使われなくてその使命を果たすことができなかったというのが現実であります。したがって、こうした施設をこれからそれぞれの地域へつくるとしてもそういう経験というもの、時代も若干違っておりますので、これからも考えられるとは思いますけれども、経験を生かしていかなければならないし、ただそこにお年寄りの皆さんの集まる施設をつくる、これでは恐らく使ってもらえないだろう。そんなふうに思っておりますので、それらを含めて検討をしていかなければならない、そう考えております。 次に、少子化問題について幾つかの御質問がございました。エンゼルプランについての御質問でありますが、これはエンゼルプランにつきましては、社会全体で子育てを支援をしていくということが基本的に求められておるものであります。町としては保育の対策としてゼロ歳児の保育あるいは延長保育、一時的な保育、これに取り組んでまいりました。さらに放課後の学童クラブ等も入って実施をしておることでありまして、そういう形の中で取り組んできております。 また、官民一体の支援策ということの御質問でありますけれども、これについては今例えば男性の皆さんの意識改革等の御質問もございました。そういうことも含めてこれから地域の子育てグループの支援、あるいはネットワーク化、拠点づくり等幾つかの研究をする必要があろうというふうに思っておりますので、いろんな状況の中でそれらに取り組んでまいりたい、そんなふうに思っております。 次の質問にも関係をいたしますけれども、少子化について、役場の中の職員の皆さんによるプロジェクトチームをつくって研究を進めてまいりました。その、今御質問にもありましたけれども、答申が出てきております。その答申の柱は、まず早急に実施をすべき対策ということで、子育て支援センターの設置、それから乳幼児医療費の給付対象の年齢の引き上げ、保育料の第3子以降に対する大幅な減額ですかね、それらが骨子だというふうに見ておるわけでありまして、職員の皆さんもいろんな角度から検討をしてきて、この11月30日に一応中間的と言いますか、まとめができたということで報告をいただいたものであります。今御質問にもございましたけれども、財政の伴う問題でありますので、それらを勘案をしながら考えていかなければならないというふうに思っておりますけれども、子育て支援センターについては、やり方によってかなり具体化ができる。それから、私はこの中で乳幼児の医療費の給付対象の年齢の引き上げ、これを今の段階で重点的に取り組みたいという考え方を持っております。それでは、何歳までにするのかということになりますと、まだ予算の関係等もありますので、幾歳までということははっきり言えませんけれども、今は御承知のように3歳まででありますが、できる限り町としての個別化と言いますか、固有化と言いますか、町のこれからの少子化対策に取り組む姿勢というものをここのところで表してまいりたい、そういう考え方を持っております。 人員の配置等の御質問もありました。これをするのに特に人員の配置等はいらないだろうというふうに思いますが、保育園もゼロ歳児なりそういう形になってまいりますと、国の示している基準、そういうものにどうしても保育士さんも大勢いる状況もございますし、また先ほどのいきいきセンター等についても、これからどういう形で取り組まなければならないか。いきいきセンターに来ているお年寄りの皆さんは、御承知のようにゆとり荘との連携で今やっておるわけでありますが、そちらとの関係、介護保険やいろいろのものを含めてですね、さらに検討をしていかなければならない。人員の配置を多くしなければいけないという事態が出れば当然それは考えていきますけれども、御承知のように、一方ではそうしたことに対してなるべく経費を抑えなければならない状況もきておるわけでありますので、その辺の接点をこれからも皆さん方と一緒になって検討してまいりたいと考えております。 そしてまた、乳幼児医療の給付基準の面での引き上げ、これらについては今までも議会でもお答えをしてきましたけれども、ただ単なる国の施策、それから自治体が今抱えている施策、その国が足りないものをいつも自治体が補完をしていくという状況では、とても財政的に私は地方自治体はやっていけないだろう、そんなふうに考えております。したがって、そういういつも国がここまでしかしないから自治体がしろという、そういうものに補完をするという考えではなくて、自治体独自でこの部分だけはそうであっても、国がここまでしか見なくてあと自治体が見るというのはなかなか大変だけれども、それでも箕輪町なら箕輪町がやっていかなければいけないこと、そういうものに重点的にしぼって補助をしていくような、そういう形のこれからの福祉行政というものを考えなければいけないだろう。そんな考え方でこれからも福祉全体について取り組んでまいりたいと考えております。 次に、聴覚障害者への防災対策であります。これに対する御質問でありました。今聴覚障害者の皆さんの場所等を把握をしておるかという御質問であります。御承知のように身体障害者手帳で把握をする以外にないわけでありますけれども、ないわけと言ってもそうしたグループもございますので、その皆さんの話をお聞きをしていくことは当然でありますが、そういう中では今84名の皆さんが聴覚障害ということで障害者手帳をお持ちでございます。したがって、84名という今考え方を持っております。 災害発生の連絡方法でありますけれども、健常者と同居をしている方については、これは当然そういうような時には健常者からお聞きをして一緒に避難するとか、そういう方法が考えられる場合ですけれども、同居をしておらない障害者同士で暮らしておいでになる皆さんとか、そういう皆さんもございますので、その中で特に皆さん方から要求がございまして、議会でもお願いをいたしましたけれども、生活用具の給付制度をつくり、ファックスを導入をしてございます。これは町がファックスの購入に対して応援をして購入をしていただいているということであります。また、昨年の町の防災訓練の中でも、情報伝達訓練もしておりますけれども、さらにまだ安全な方法等ありますれば今後も検討をしていきたい、そう考えております。 医療関係の御質問がございました。地域との取り組みについては、地域の皆さんの協力はこれは不可欠ですし、当然ピーアール等にも努めてまいりたいと思っております。何と言ってもこれからお年寄りもそうだと思いますけれども、お年寄りをすぐ一ところへ集めてしまう。障害者を一ところへ集めるという施策、そういうものから、やはり地域全体が支え合うという、各家庭もそうですけれども、なかなか家庭というものでは難しいものも、今御承知のような状況の中であるわけですけれども、地域全体がどうやって障害者なりお年寄りを支え合っていくか。これをやはり本気に考えていくことが大事ではないのかなあ。今までも考えていただいてはきておりますけれども、そう思いますので、御質問のありました医療機関等も含めてですね、それらについてもさらに検討してまいりたいと思っております。 避難地図の設置でありますけれども、毎年これは8月の「広報みのわ」で特集として周知をしておるものであります。地区からの要請あるいは区と話し合って対応をしていきたいというふうに思いますが、何かそういう看板のようなものがあればいいのかなというようなことになると、そういうようなものに対してもまたこれから検討をしていく余地はあるだろう。そんなふうに思っておりますが、現状では毎年8月の広報で避難場所を指定をして周知をしておりますし、また地区から、御質問のようにさらにどういう場所に避難場所がほしいというような要望があれば、その要望にまた検討を加えてまいりたいと思っております。以上であります。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆14番(登内嘉夫) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありますか、14番。 ◆14番(登内嘉夫) ただいま町長から御答弁をいただいたわけでございますけれど、その中で少子化問題に関しまして、この仕事は福祉課でやられるのか、保健課でやられるのかをお聞かせいただきたいということと、それから、先ほどコンピュータの誤差の点に触れましたけれど、誤差という見方もありましょうけれど、それ以前の調査段階におきまして、調査員の感覚と申しますか、何と申しましょうか、判断の甘さとか、そういう問題が現在出てきているわけでして、2人の調査員が家庭を訪問いたしましても、いろいろと質問するデータを持ち帰って、今度は事務レベルで検討する中で、2人の把握の状況が大きく食い違っているという結果が出ているわけでして、1人の人はこの程度だと。1人の調査員はこういう調査結果だということで、やはり2人の調査員の判定の基準が曖昧な状態が出ているということを聞いております。また、国の方でもそういう問題が出されまして、改めての指導研修をするようにというような指摘もされております。これには専門的になると思いますけれど、ヘルパーさんたちは常日頃その家庭を訪問し、お年寄りと面接を重ね、また身体状況、家庭状況も相当把握されておりますけれど、今度改めて介護保険がスタートするにつきまして、全くそういうことに今まで触れていなかった事業者も調査を始めているわけでして、この方たちが県レベルの研修を何回か重ねてはおりますけれど、そんなことで簡単に調査内容ができるものではありません、と私は思います。今後の進めている中で、やはりそのお年寄りの身体状況、それとプラス家庭状況、そういったものも十分に考慮していけるような調査方針を、少なくもこの箕輪町では実施していただきたいということを希望するわけでございます。 それから、先ほど障害者の人数の中でも、聴覚障害者の人数が84名ほどという町長からの御説明があったわけですけれど、その他に中途失聴者という方たちがいるわけでございます。この方たちの数字がもし把握できていたらお示しいただきたい。これは非常に難しい方たちですので、なかなか掌握は大変だと思いますけれど、もし把握できていたらお聞かせいただきたいと、こんなふうに思います。以上でございます。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 少子化対策をどこでするのかということでありますが、今庁内のプロジェクトチームをつくって検討したのは、保健課の方でやってまいりました。しかし、将来的にも考えると福祉課の方がいいのかなあという考え方も持っております。したがって、4月の組織替えと言いますか、人事も含めてですけれども、4月の段階までにどこがするのかということをもう一度検討させていただいて、そこではっきりさせたい、そう考えております。 介護保険については、今御指摘もありましたけれども、私どもの範囲の中ではなかなか本当にそれが正確だったのかどうかというようなことについてのお答えを申し上げる状況でもございませんので、現状について福祉課長の方からお答えをさせます。 それから、中途の失聴者と言いますか、中途から耳が聞こえなくなった皆さんもおありだということも、当然私も承知をしておりますけれども、それが中途からかどうかというのは、なかなか把握は難しいと思っております。したがって、今のところ、中途の皆さんも当然身体障害者手帳をお取りになるだろうというふうに思いますので、そういうことを考えると、今その人たちも含めて言いましたように、84名かなあというふうに認識しておりますが、これはまたちょっともう少し検討をさせてください。よろしくお願いします。 ○議長(柴財埜) 福祉課長。 ◎福祉課長(藤原久) その要介護認定の問題でありますけれど、議員さんおっしゃるとおり、体を中心に認定がされますので、痴呆の場合には若干問題があるということはおっしゃるとおりでございます。しかしながら、この基準につきましては確かに問題も指摘をされていますし、私たちだけの問題ではありませんので、これはまた国から当然そのことが改正と言うか、そういうことをされるというふうに思っていますし、また当然検討がされていくと思っています。 それで、現在私たちが進めております介護認定の調査の状況、あるいは判断の基準ということでありますが、認定作業につきましては広域連合で第2次判定をしているわけですが、現段階では、確かにこちらで第1次判定では「介護度幾つですよ」というものが、どちらかと言うと、主治医の意見書あるいは特記事項というようなことが重視をされる中で変更をされると。要は介護度が上がるというケースもまま見られますが、上伊那の状況の場合には、比較的県下の中ではそういう件数というか、わりあいこの1次判定がそのまま2次判定になるという、数値が落ち着いているというか、変更は少ないんじゃないかなというふうに思っております。いずれにしましても、今後そのまた状況を見ながら、当然今のところそういう大きな問題はないんですけれど、今後出てくれば当然それに対処をするという考え方は持っております。以上です。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありますか。 ◆14番(登内嘉夫) ありません。 ○議長(柴財埜) これで14番 登内嘉夫議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。15番 福田英治議員。 ◆15番(福田英治) 通告に従いまして質問いたします。 まず、9月の定例会の折に私が御質問申し上げ、ISO取得企業に対する補助金制度のことでございますが、早速補助の対象としていただけるとの御答弁を町長にいただきました。ありがとうございました。 そこで、再度この件について質問させていただきますが、あの時点ですでに取得済みの企業には補助はできないとの町長の御答弁で、これは理解ができましたが、その後またすでに認証を取った工場がございます。また、申請中の企業や認証取得に向けての講習会等を行っている企業が、私の知っている限りでは箕輪町に現在8社ほどあります。そこで、次の3点についてお尋ねをいたします。 取得企業に対しましてですね、いつの取得の時点のものから補助の対象になるのかということ。 2点目は、補助の金額は幾らかということでございます。 3点目につきましては、1社で複数の取得をするものが出てくる場合も考えられますけれども、複数のものに対しましては複数の補助ができるのかということでございます。14000番号を取る、それからまた9000番の中でも1番と2番は違いますので、そんなことも聞いておりますので、もしかすると1社で3つぐらいの取得が出てくる場合もあろうかとも思われます。そこのところをお尋ねをいたします。 続きまして、都市計画のことでございますが、箕輪町は都市計画に基づいて用途により幾つかの色分けがされておるわけでございますが、大体都市計画どおりになってきておりますが、松島に工業専用地域という、俗に日の出工専と申しておりますが、ああいう場所があります。あの場所は時代の変化と共に、周辺の事情も大きく変わってきており、日の出工専地域は153号線のバイパスにくっついている部分がずうっとあるわけでございます。その中で、工業用地として使用されていない部分も多くあります。そこで、工専地域と準工地域となりますと、用途が大きく変わってくるわけであります。そこで、将来町道6号線等が開通をしてきますと、バイパスまで何年かかるかわかりませんけれども、開通はしてくると思います。そのときに、あそこら辺になりますと商業適地にもなる可能性もたくさんあるわけでございます。地権者の方々にもお会いしてお話を聞いたんですが、バイパス東側一枚通りだけでも、今の工専地域からもっと用途の広い準工地域に変更はできないものかという要望がありますが、用途変更することはできないものかどうか、お尋ねをいたします。 私の質問は以上2点でございます。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 福田議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、ISOの取得企業に対する補助でありますけれども、町内の中小企業でも取得が進んでおるというふうに聞いてもおります。ちなみに平成11年度は3社でありまして、12年度は9社から10社が予定をされているというふうに聞いております。そのうちの一部の補助ということでありまして、この補助対象はぜひしたいという考え方を前の議会でもお示しもしてあるわけであります。その中で、御質問には補助対象にする時期はいつからかということでありまして、予算執行上はすでに取った社に予算を使っていくというのはなかなか難しい。年度が変わればですね、難しいというのが予算執行上の1つの決まりであります。しかし、よく調べてみますと、補助要綱でこれが決められているわけですね。補助要綱というのは条例でございませんので、議会の議決とかそういうことじゃなくて、町長が予算を立てるときにその要綱に従って予算を立てればいいわけで、その要綱をつくればいいわけですから、今御質問にもありましたように、こうしたISOを取得するということは、これからの町の企業の発展に大変大事なこと、特に環境問題を考える時に大事なことだという認識をしておりますので、できたら私はこの11年度の3月予算にですね、要綱をつくって予算に計上したい。補正になりますけれども、そうすると少なくとも11年度に取った方はその対象にできるわけですので、具体的な詰めはまだ担当課としてありませんけれども、できたらそんなことをして企業の頑張りを応援をしたい、そんな考え方であります。どのくらいするかということについては、まだ限度額が予算編成上でありまして、決まっておりませんけれども、今御案内のように町の企業の皆さんの頑張りというものはすごいものがありまして、まさしく県下でも全く有数だというふうに思っております。そうした皆さんがさらに自分の会社を高め、さらに地域の環境も含めて頑張る。そういうものに対しては私はできる限りのものはしていきたい。そう考えておりまして、よそと比較するということはたいへん変ですけれども、少なくとも上伊那では箕輪町が一番応援をしていると。そのくらいのやはり意気込みでこの補助に取り組みたい。そんな考え方を持っております。 さらにまた、1社で複数のシリーズですね、その取得をする場合は、それぞれ1件として対応するのかどうかということでありましたけれども、御承知のように、これはただ9000なり14000を取得してそれでいいというわけでなくて、毎年書き換えのようなこともあります。それにもお金もかかるということもありますし、いろんな場合を想定をしたり、当然財政の問題もあるわけですので、今のところでは1社で1つの取得したものに対して補助をしていきたいと、そういう考え方であります。 次に、工業専用地域の変更についての御質問であります。これについては前からも議会でも御質問もございました。町の4地域の指定につきましては昭和49年に実施をされておりまして、関係する皆さんを含めてですね、ここへ工専地域を設けたわけであります。その後当該地域は工場が進出をして団地化が進められてきておりますけれども、指定に伴って通産省の国庫補助事業等を実施をしてきた経過がございます。したがって、そうしたもので通産省の予算をもらってやってきたというものを簡単に変更するということはなかなかできない、これがまず現実であります。用途地域指定の趣旨は、都市計画法の規定に基づきまして秩序ある地域の開発、ひいては調和のとれた町づくりを目指すものであります。それぞれの指定地域内にはそれぞれの規制が加えられておるのも御承知だというふうに思っております。こうした状況の中で、今御質問にありましたように、部分的な指定変更については、状況等は私どもも十分承知をしているわけでありますけれども、なかなか変更は難しいのではないか、そういうことを考えております。ただ、御承知のように工専地域だから工業でなければ駄目だということではなくて、工専地域の中にできるものというものがあるわけですので、そういうものを応用することも1つの方法であろうなあ、そんな考え方も持っております。以上であります。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆15番(福田英治) ございません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか。 ◆15番(福田英治) ISOの方は今御答弁のようで結構でございます。 工専地域の件でございますけれども、確かに今町長さんがおっしゃられましたように、昭和49年にあそこのところが工専になったという経過がございまして、その中に地権者組合というものがございます。その中で、町と協定書を結んでおるわけですね、これは。20何年も前の話でございますけれども、その中にいろいろな条件がついておるわけでございます。例えば「8条 5カ年を経過し、工業専用地としての団地形成ができない場合は、不適当として工業専用地域の指定を町として解除する」というような文面もあるわけでございます。その他早く言えば地権者に非常に有利なようなことが書いてありますけれども、これも当時の町長さん、それから立会人が松島の当時の市川幸雄区長さんであります。そこで、先ほども申し上げましたように、状況がだんだん変わってきておるということは、あそこにジャスコの土地がございまして、あそこがジャスコの持ち分と地権者のものと分かれているわけでございます。その中でバイパスにくっついている方が地権者の持ち物で、奧の方がジャスコの持ち物であるということで、昨日ちょっと聞きましたら売却をするというようなことを言っていました。そうすると残った部分が、バイパスについた方が3,000㎡ぐらいですか、残ってくると思います。そうすると工業には小さすぎる。また、そうかと言って商業地にはならない。地権者はどうするかということに非常に悩んでおるようでございます。地権者組合の方々とちょっとお話ししましたけれども、やるなら153号線バイパス通りを全部やらなければ不公平になっちゃうぞと。こういう話になりまして、一般質問で出していただけないかというお話になったわけでございます。ここで確かに工専を準工にするということは難しいことはわかっておりますけれども、それをやっておかないとまたあの辺の、そこばかりでなくて地権を非常に持っておる方もいっぱいおりますし、次の道路拡張の問題等についても支障を来してくるというようなことも考えられます。難しい話とは思いますけれども、お骨折りを願いたいと、かように思っております。以上です。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 工専地域の解除、8条には確かにできるとは書いてないけれども、行政が約束をしたことですから、あと私どもが何であんな約束をしたのかなというのは非常に解釈に苦しむことも事実です。しかし、現実には今のところ国との話の中では解除はできないと言われておりますので、なかなかその辺のその当時と今との違い、これはなかなか私どもとしてもどういうふうにしていったらいいのか、そのことが大変今悩んでおるところでもありますが、ただ、それじゃ解除をしたからと言って、今具体的にお話がありましたジャスコの土地が解決をするか。工専地域から解除して家が建たるかどうかというようなことになりますと、これは大変難しい問題であります。したがって、できることなら、一番いいのは何と言っても工場を誘致することだ私は思いますけれども、今御承知のように片一方は坪5万とか6万とか上伊那的には言っているところで、あの土地はもう大変値段が高いわけですから、ここへ企業を誘致することも、あるいはもしどうにかこれからも努力はしてみますけれども、準工地帯にでもして、そして家ですかね、そういうものを誘致するなんていうようなことになっても、これは商店にしても20なんていうような大変なお金の中へきてくれるのかどうかということは難しいことです。したがって、皆さん方からからもお話を聞いてよく事情もわかりますので、町としてもできるだけの努力はしようというお話をしてございますので、それはまたその工専を解除するかどうかも含めてですね、そのことを含めてと言うよりも、そのことと少しある意味では切り離してあの皆さんの気持ちを解決する努力、そういうものを町がやっぱりやっていくことが大事ではないか、そんなふうに思っておりますので、またぜひ議会の皆さん方もそういうようないいところがありましたら御紹介もいただき、私どもも努力をしてまいりたい、そう考えております。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありませんか。 ◆15番(福田英治) ございません。 ○議長(柴財埜) これで15番 福田英治議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。18番 浦野政男議員。 ◆18番(浦野政男) 通告に従いまして質問をさせていただきます。 最初に、町長の公約政策の実現状況につきまして質問をいたします。井沢町長は平成10年11月10日告示の町長選挙で、「住み良い町、愛と活力の町づくり」をキャッチフレーズに5つの公約を掲げ、無投票3選を果たしまして、1年を経過したところでございます。この間行政機構につきましても生活環境課を独立させまして、生活環境を取り巻く諸問題に取り組む等、日夜町民の幸せと町の発展のため奮闘をされておるところでございますけれども、この1年を経過した中での公約、政策の実現状況についてお伺いをいたします。現在幼児の殺害とか虐待、あるいは宗教法人の損害賠償訴訟等、不安に揺れる事項があります。人間の平等、尊重等を礎とした健全な心の社会構築が求められておるときだと思います。そこで、平成11年度の施政方針並びに予算編成方針で示されております「支え合う愛の福祉と健康のまちづくり」この1項の成果についてもお聞かせをいただければありがたい。 続きまして、予算編成の方針でございますけれども、引き続く景気不透明、また厳しい財政下の中で、前段質問が出ましたが、平成12年度の予算編成に入っておるところでございます。町民の要望は多種多様であります。より効率的な町政運営が求められるところでありますが、どのような基本的な考えを持ってこの編成に当たり、町政に当たるかお伺いをいたします。 続きまして、介護保険につきまして質問をいたします。来年4月の制度実施に向けまして、すでに10月から要介護認定の申請受付等の事務が始められておるところでございます。しかし、ここにまいりまして保険料を凍結する、あるいは軽減をする、家族における介護慰労金の支給をしたいというような制度見直しが出されておるところでございます。こうしたことは国民全体で保険料を負担し、支え合うという制度の当初の骨格を歪めるものではないかと思います。すでに準備作業を進めている市町村に対しまして不安と混乱、それから新しいまた事務負担を招くものではないかと思いますし、財政負担のツケを後の世代に回すものだと思います。まさに迷走と言うべき事態と私は思うわけでございますが、町長はこうしたことをどのように考えておられるか。また、今後どのように対応をしていかれるのかお伺いをいたしたいと思います。 次に、箕輪ダム周辺沢川渓谷の整備について質問をいたします。すでに前段質問・答弁がなされておりますので、それ以外の点でございましたら答弁をいただきたい。町民憲章に「自然を愛し、空と水と緑のきれいな町をつくります」とあります。どこまでも続く山々を背景に青く澄んだ水がたたえられ、上伊那5市町村の水源でございます。また、先ほど出ましたが、「全国水の郷百選」にも指定された多目的ダム、箕輪ダムはまさに生命の源であります。ダム周辺、また沢川渓谷には多くの人々の善意、奉仕、協力、努力によってモミジを中心に桃、栗、イワヤマツツジ等々1万本余が植樹されてきております。四季折々に見せてくれる美しい自然風景は町内外から多くの人を誘い、特に秋の紅葉は実に見事であります。規模あるいは条件等から言いましても、時を経ればあの有名な香嵐渓をしのぐものと私は思っておるところでございますが、この貴重な資源を大切に、さらに整備充実をし、町の地域の財産とし、後世に引き継いでいかなければならないと考えておりますが、この点につきまして町長の考え、対応策をお尋ねいたします。 下水道事業について質問をいたします。まず、公共下水道事業の基本計画によります処理区域901ヘクタールのうち、すでに590ヘクタールが認可されまして、工事が進められておるところでございます。あと305ヘクタールが認可を受ける区域ということになると思いますが、最終的にこの認可時期については、どのように予定をして進められていくかお伺いをいたします。 続きまして、北部の沢、大出、八乙女、下古田地区につきましては、特定環境保全公共下水道区域ということで100ヘクタールがすでに認可されまして、早期に事業着手されておるところでございますけれども、この事業を一日千秋の思いで待っている地域がまだ多くあるわけです。特に長田、山口等の地区におきましては土質の関係で地下浸透が効かないということで、現実困窮をしているところでございます。現在までの工事状況とこれからの推進計画につきましてお尋ねをいたすと共に、1日でも早くこの事業が進められるように御配意をいただきたいと思います。 また、公共下水道関係の加入率もこの9月で50%に届きそうだということでございます。ただ、このことにつきましては接続に大変な資金を要することがネックになっているのではないかと思うわけでございますけれども、こうしたことにつきましては地区の組織を通じましてこの普及活動を強くしていただきまして、特に、工事が遅れていく地区につきましては完成後速やかに入れると。接続できるようなことでの町の対応策をお願いをしたいと。どのようなふうに今後進められるかお尋ねをいたしたいわけでございます。 アメリカシロヒトリ防除について質問をいたします。戦後日本に侵入をいたしまして、多食雑食性から大変に繁殖をいたしまして、庭木とかあるいは街路樹、栽培樹を問わず緑を食い荒らしてきたところでございます。本年はたまたま夏場高温だったということで、どこにおきましても異常発生をしたというふうに言われておるところでございますが、当町の発生・被害状況はどんなふうであったでしょうか。また、防除の実施状況はどうであったか。自分の家の庭木の発生を見逃して近隣に被害が及んだようなケースを聞いております。また、町に4台の防除機があるわけですけれども、各区の防除日程が競合をいたしまして、適期防除ができなかったというような声を聞いておるところでございます。意識の高揚と機器の充実等を十分に検討をされまして、今後対応をしていかなければならないと思いますが、町長の考えをお尋ねをいたしたい。 最後に、北小学校の大規模改造事業、周辺環境整備について質問いたします。用地が確保されまして、プール建築にも着手をされました。いよいよグランド造成等の設計あるいは工事ということになるわけでございますが、次の2点について町長、教育委員長の考えをお聞かせをいただきたいと思います。 1つに、限られた地域でありますけれども、この貴重な土地を地権者の理解によって用地拡張ができたところでございます。ぜひグランド、校庭につきまして、今より広くなるように対応をいただきたい。 2点目でございますけれども、この地域は大雨の時にはいつも水害に遭う地域でございまして、先の議会でも質問が出たところでございます。この事業に合わせまして北側の町道142号、あるいは東側の町道118号線等、また周辺一帯としての排水対策を計画をしていくべきと、こう思うところでございますが、町長、教育委員長の考えをお尋ねをいたしまして、質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 浦野議員の質問の途中でありますが、ここで昼食のため暫時休憩いたします。再開を午後1時といたします。      午前11時50分 休憩      午後 1時00分 再開 ○議長(柴財埜) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 浦野議員の質問に対する答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 浦野議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、町長3期目、1年を経過した公約政策の実現状況というような御質問でございました。御承知のように任期4年でありまして、1年経過したところですぐその成果がどうということ、あるいは公約を実現をしていくことは当然のことでありますけれども、それがすぐ公約をやったことが成果に結びついていく、あるいは事業に結びついていくということはなかなか難しいものでありますが、その中で生活環境課を独立を今年の4月からさせたわけでありますが、これについては御質問にはありましたけれども、かなり今の時代に対応ができたもの、そう思っております。かってそうした課があって、そしてまた統合をして住民環境課にして、そしてまた独立させた。そういう経過をたどっているわけですけれども、それは、やはりそれぞれのその時代の住民の要望とか、あるいは時代時代に対応する行政のやり方でいいのではないか、そんなふうに思っております。特にこの1年を見てみますと、環境基本計画の策定、あるいは資源物の分別収集事業への取り組み、さらには自然環境の保全だとか、水源の保護、河川の保全、そうしたこともやってまいりましたし、その他一般の廃棄物の処理行政の推進、複雑高度化する生活環境行政の運営、それらを課題として取り組んできたわけでありますけれども、おかげさまで時代も時代でありましょうし、また職員の努力もあろうと思いますけれども、そうしたものに逐次取り組みつつある、そう考えております。 また、「支え合う愛の福祉と健康の町づくり」そういうことでやってきてはおるわけでありますけれども、こうしたものについてもすぐ成果が出るというものでもなかなかないし、また町長が誰だからできたとかそういうものでもない。多くの住民の皆さんの協力があって初めてこうしたものは実現をしていくものだし、それを行政的に職員がどう取り上げ、そしてそれを振興をしていくのか。それによって成果が現れてくるものだ、そんなふうに思っております。そういう面ではホームヘルパーの増員による在宅介護支援事業の充実、あるいは訪問介護支援センターによる在宅医療支援事業の充実、さらには共同作業の家の通所者への交通費補助の事業を増額をしたこと、また社会福祉センターの大規模改修事業、いきいきセンターの開設による高齢者福祉、子育て支援等の成果を上げているのではないか、そんな考え方も持っておるわけであります。 さらに、厳しい財政下での新年度予算の編成方針の御質問でありますが、これは一般的に言えばこうした厳しい情勢でありますので、健全財政を堅持をしながら、機動的・弾力的な財政運営に心掛けていくということ。そして介護保険制度の施行が始まるわけでありますし、また地方分権という1つの新しいといいますか、そう新しいわけじゃありませんけれども、当然と言えば当然、地方分権一括法案に基づく地方分権のあり方というものが新しい年度は問われるわけでありますので、そういう中でそうした状況を的確に把握をしながら住民の皆さんの要望に応えていく、そういうことだろうというふうに思います。しかし、また同時に、いつも私はこの頃その言葉を使わせていただきますけれども、喜劇の世界的な王と言われましたチャーリー・チャップリンは、人生省みて亡くなる前に書いた著書ですけれども、「人生というものは、希望とそして勇気と少々のお金」という言葉を残しております。ずっと私は就任以来前向きにプラス志向でということを言い続けて、行政の方でもそうしたことをしてきたつもりでありますので、こうした厳しい情勢でありますけれども、やはり希望を持って前向きにやりたいし、そしてそれを実行をする勇気、そういうものを自分でも持ちたいし、また議会の皆さん方も御協力をいただいてそれを持っていきたい、そう思っております。少々のお金は、御案内のようにそう楽ではありませんけれども、おかげさまで町の皆さんの大変な御努力によりましてそう悪い状況ではないことも事実であります。そうした状況を踏まえながら町のために、住民の皆さんのためにこれからの行政を進めてまいりたい、そう考えております。 次に、福祉行政の中で、介護保険が来年の4月1日から施行されるわけですけれども、それに伴う国の動き等についての御質問でございました。これは御案内のように、地方自治体はこうした国の動き、それによって計画をし、事業を進めていくものが多いわけでありまして、介護保険については町村が主体ということは言っておりますけれども、国の決まりなり法律なり、そういうものでやっていく制度であります。そうした制度がこの時点になってもまだ一部決まらない。あるいはこういう方向でいくんだというそういう形になって準備を進めてきて、そしてあとわずかというところまできてその方法が一部変わる。こういうことは、やはり私ども実際に住民の皆さんと接触をしている場面にある地方自治体にとって大変困ることであります。そういうことをすることは、介護保険だけではなくて、国と地方の関係、そういうものの信頼を失うことにつながっていく。御案内のように、地方分権という形で今一括法案が通り、来年の4月からそれぞれの地方を大切にするとは言っても、やはり1つの国の中での制度、そういうものをやっていく中での地方分権でありますので、今回のことは私は大変ある意味では残念でもありますし、さらに私どもとしても広域連合を含めて強く申し込んでいるわけですけれども、今後こうした形が起きるというようなことはぜひやめてもらいたい。そういうことを申し込んでおる状況でもございます。規則とかそういうものだけではなくて、実際の行政を進める中でこうしたことが起きるわけですから、決まりとか規則とかそういうものでない実際の行政の場面、それをきちっとやっぱりしてもらわなければ私どもは困るわけでありまして、今度の介護保険に係わる一連のものはそういう厳しい認識を持っておりますし、私どもも何回かそのことに対しては国に対しても要望してきているところであります。 引き続いて、箕輪ダム周辺及び沢川渓谷の整備について、これは今までどなたかのところで答弁をしてきた域を脱しません。日本一のモミジの渓谷、これを目指して今までも努力をしてきたわけですが、やはり木でありますので、ほぼ10年、木は樹齢は恐らく大きいのは15年、しかも残渣ですね、ダムの残土でつくった丘等はなかなか根付きが悪くて伸びが悪い。そういうこともあって、大変関係をする皆さんが苦労もしてまいりましたし、また町もかなり大きなお金をかけてここずうっと管理をしてきておるというのも事実であります。そういう中で、さらに大変な大事な観光資源と言いますかね、財産としてこれをさらに充実をさせていく努力を続けていきたいと思っておりますし、また来年あたりからそろそろ世の中に本格的に出してもいいのではないか、そう思っておりますので、先ほどお答えをしてあるような形で進めてまいりたいと思っております。 次に、下水道事業の推進でありまして、未認可区域の今後の見通し等についての御質問がございました。公共下水道の全体計画は564ヘクタールのうち、現在は第3期認可で490ヘクタールを受けて整備を進めておるところであります。これは、御案内のように公共もこの後出ます特環もそうですけれども、国が認可区域というものを認めてくれないと、こちらが申請するわけですけれども、仕事ができないわけでありますし、その認可区域を認めてもらうのには一定の基準がありますので、町はできるからと言ってずっと全体を広く認めてもらうというわけにいかないわけでありますので、その辺は御承知をいただきたい、そんなふうに思っております。今の整備状況では、補助対象の管渠が平成14年には大どころが整備をされる。引き続き第4期の認可拡大を図るよう今調整を進めておるところであります。公共下水道については、この4期の許可で全体計画564ヘクタールの全計画の終了ができる、そういう今考え方で進めております。また、特環と言われております特定環境保全地域の下水道でありますが、これにつきましては337ヘクタールのうち、第1期認可を平成9年度に受けまして整備を進めてきたけれども、本年度で補助対象管渠が大どころ整備をされますので、第2期の拡大、これも決まっておりまして、250ヘクタール、これを今するべく国との交渉を進めておりまして、本年度内に受けれる予定でもあります。したがって、第2期の認可区域の工事に次には入っていける、そう思っております。そうなりますと、第3期の認可区域はあと90ヘクタール残りますので、この90ヘクタールを今の予定では平成17年度に受け入れたい予定であります。したがって、振興計画にございます20年には、ほぼこの特環の地域につきましても整備ができるという考え方を持って今進めておるところであります。まだやってない皆さんは大変早くしろということで要望されているということ、このことはよく私どもも承知をしておりますし、地域の懇談会でもその意見は出るわけであります。ただ、町がおかげさまで特環というこの制度を取り入れたことによって、当初の計画より10年以上は期間が縮まったわけですから、そうしたことと、今言いましたように認可が全部を取れてどんどんできるという状況ではありませんので、そうしたことを勘案をしながら、1日も早くやはり未施工地帯の下水道事業を進めてまいりたい、そんな考え方であります。今町は農集を含めて3つの事業を進めているわけでありまして、11年度で計画をしている事業につきましては、これが完了すれば53ヘクタールの特環と言われている地域ですね、それは15.7%整備をされる予定であります。今後とも地下下水道整備の早期完成のために努力をすることは当然でありますので、よろしくお願いをいたします。さらに新しいようなですね、事業ができてくればこれを取り入れていきたい。そんなことでいろんなところに模索をしておるわけでありますけれども、もちろん大きなお金がいるわけでありまして大変でありますけれども、やはり生活環境というものを優先をしていかなければならない。そういう考え方の中で進めておりますので、ぜひ住民の皆さんの御理解をいただきたい、そう思います。 供用開始に向けたピーアールの御質問がございました。例えば特環の地区にしても11年度事業が完了すれば12年度、来年度中には一部供用開始ができます。下水道の水洗化、あるいは文書や、工事の説明会の時など機会あるごとにピーアールに努めておるところでありますけれども、今後もさらに家庭訪問をしたり、あるいは業者の皆さんにもお願いをして加入促進を図ってまいりたい、そんなふうに思っております。何としても御承知のように本管と言いますか、下水道の処理場の近くから進めていかなければならないわけですので、言うなら特環の工事も沢の本管がいったその近い地域からだんだんしていくというのが当然でありますが、その状況は御理解をいただきたいと思っております。 次に、アメリカシロヒトリの防除についてでありますが、このことについては担当した課長の方からお答えを申し上げます。 その御質問の中で、防除機械等の御質問がございました。調べてみますと、やはり土日にほとんど使う皆さんが一緒にやっていきたいという気持ちがあって、どうしても時間が取れなくて来週に回してしまったというようなこともございます。したがって、まだ予算ができておるわけではありませんけれども、できたらもう1台くらいは防除機械を増設をして、要望する時期に防除ができるような、そんなことも考えてまいりたいと思っております。 次に、北小学校の大規模改造事業、周辺の環境整備についての御質問でございました。グランドを広くすることはできないかということでありますけれども、今あるグランドを広くしろと言うのか、計画を広くしろと言うのか、ちょっと私も今理解をしかねておるところでありますけれども、今の振興計画に盛られている状況でありますと、今のグランドよりは広くなる、そういう予定であります。隣接関係者の皆さんの御協力をいただいて、土地を提供していただいてまいりました。その限られた区域の中での整備ということになります。取付道路を含めてですね、やりたいというふうに思っておるわけでありますので、あれ以上グランドを広く取るというのは地形的にも無理だという考え方を持っておりますので、御理解をいただきたいと思いますが、プールの設置位置も少し北側に寄せる。当初の予定よりもあそこはおかげさまで土地をいただくことができましたので、北側へ寄せるなどをしてグランドの設計をしてまいりたい、そういう考え方でありますので、よろしくお願いをいたします。 周辺の排水対策と一体として処理をすることがいいのではないかという御質問でありますが、これは前の議会からも、6月災害以来、あるいはもう何年も沢の地域の皆さんには水の問題で御質問があったり、住民の皆さんの御意見があったりするわけでありまして、町も取り組んでいるわけですけれども、なかなか、短期的なものくらいのことはできますけれども、基本的な水の処理、これは率直に言って時間もかかるし、難しいものがあることは事実であります。したがって、前からお話を申し上げているように、少し長い目で振興計画等に取り組んでいかざるを得ない、そんな考え方であります。したがって、学校と同時にやっていけというのはなかなか無理がある。それを考えていますと学校計画が遅れる可能性もありますので、取り組んではいきますけれども、やはり学校は計画どおりやっていきたい。もちろん学校をやったら水が入ってしまったのではこれは困るので、そうしたことについては十分注意をしていきますけれども、それはある意味では分かれてと言いますか、そっちの道路計画、水路計画と学校の問題は分けた方が私は学校の仕事が進むのではないか、そういうふうに考えておりますので、それらについてまた地域の皆さんと話し合いをしてまいりますけれども、御理解をいただきたいというふうに思っております。以上であります。 ○議長(柴財埜) 生活環境課長。 ◎生活環境課長(小林求) 御質問にお答えしたいと思います。 アメリカシロヒトリの防除でございますが、本年度の発生・被害状況はということでございますが、6月と8月に被害がそれぞれ見られ、6月の発生量は特に平年並みということで認識しております。なお、8月の2カ期の発生につきましては、高温あるいは長引く残暑等で過去にない異常発生ではなかったかと考えております。被害につきましては、西山西部を除く町内一円で被害の状況が見られました。 それから、防除の実施状況と今後の対応でありますが、各区の区長さん方あるいは衛生部長さん等に大変御努力をいただきまして防除に努めているところでございますが、特に幼虫は中期まで天幕状に糸を張って数十匹あるいは百数十匹というようなことで群生しております。早期に防除が必要でございますし、早期の発見が必要かと思います。また、1匹の成虫から800ないしは1,000箇の卵を産むというようなことで、非常にこれが増えていってしまうのではないかということでございます。また、薬剤の使用の状況でございますが、平年は大体500㏄を100本前後でございますが、本年の場合には約160本前後の使用状況でございます。機械等につきましては町長が答弁申したとおりでございます。以上でございます。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。18番。 ◆18番(浦野政男) 1点だけ、私の聞き落としかもしれないんですけれど、確認をしたいと思いますけれど、下水道の中で未認可地区の区域の認可見通し、4期でということで調整し、これで終了するということですけれど、年度的にちょっと私の聞き落としかもしれないですが、どの辺が最終の年度になるのか、もう一遍お尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 公共につきましても4期の認可で全体計画564ヘクタールが終了しますが、これもほぼ20年で仕事を終了したいという考え方で今進めています。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか、18番 浦野議員。 ◆18番(浦野政男) 2点ほど再質問というか、させていただきたいんですが、最初に町長の公約政策実現の中でちょっと触れましたが、こころの問題というか、その辺を触れたつもりですけれども、具体的にその辺聞き取れなかったという形もございますし、もう一遍この件についてどんなお考え・対応があるかお聞きをいたします。 それから、北小の関係でございますけれども、グランドも現在より広くなるということですので、大変喜ばしいことですけれど、ぜひ本当に貴重な土地、限られた土地ではございますけれども、計画の中でぜひ広く取れるようにこれはお願いをしておきたいと思います。 それから、排水につきましては、学校と一緒にしろというように言ったつもりではございません。ただ、現在やっていく中では周辺の道路等との関係も当然出てきますので、そういったことに対して、青写真とは言わないんですけれども、工事の何というか接続性とか、将来にわたっての絵を描いていくことがいい。そういうことを地域の人に知らせてもらうことがいいということで質問をしたつもりでございますので、ぜひ例えばですけれども、学校の用地の中から直接町道へその度水をとうとうと流すというようなことは決していいことではございませんので、ぜひそういう面でというふうに質問はしたつもりですので、再度ですけれども、お伺いをいたします。以上です。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 私の公約の中に「支え合う愛の福祉」というような言葉がありますので、これはまさしく私は心の問題だというふうに思っております。福祉というものは施設をつくること、それはもちろん大事ですけれども、最終的には大勢の皆さんの気持ち、そういうもので支え合っていかないと、物をつくるだけではやはり解決をしていかない。また、お金の問題も当然出てきますので、そんなことを考えております。この間外国へ行かせてもらって、すぐそのことを言うと、見てきたことで簡単にそんなものではないだろうなあと言われると思いますけれども、イギリスあたりの福祉施策を見てまいりますと、いろんな施設をつくってきた。つくってきたけれども、最終的にはその施設だけでは駄目で、例えばお年寄りを施設へいつも集めるという施策はもう古い。お年寄りの皆さんを地域へなるべく返して、独り暮らしの老人の方もそういう皆さんを地域全体が支え合うような、そういう形にもう今福祉が変わりつつある。これはなかなか一口に言ってもそうなるかは大変難しいですけれども、そこまでいかないと福祉は解決をしていかない、そういうことを言われました。私どももノーマライゼーションということで健常者を含めてですね、環境も含めて、いい形での地域の皆さんとの交流なり、健常者の皆さんとの交流なり、そういうものを考えているわけでありますけれども、やはりそういうものを求めながら現実に対応していくということ、そういうものじゃないかと思っておりますし、やはり私は少しキザっぽく「愛、愛」という言葉を言っているわけでありますけれども、やはり人間は愛がなければそうしたものも出てこないわけでありまして、お互いが愛を持ったそういう人間関係をつくり上げていくこと、それが福祉に対するこれからの大きな動きとなっていくであろう、そんなふうに思っております。 それから、北小学校でありますが、青写真ということですが、全く基本的な青写真は今言いましたけれども、大変難しいんです。今学校のつくった校庭から出る水とかそういうのは当然計画をしてやっていくんですけれども、沢全体に求められている、特に北小学校あたりへ集まってくる青写真を一緒につくれと言われても、なかなかそれは率直に言って難しい。したがって、現状の中での排水は当然やりますから、そしてまたすでにそのことを想定をしてあの一部の水路を直してきております。そういうわけですので、御理解をいただきたい、そう思います。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありますか。 ◆18番(浦野政男) ありません。 ○議長(柴財埜) これで18番 浦野政男議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。20番 丸山善弘議員。 ◆20番(丸山善弘) 通告に従いまして質問いたします。 最初に保健行政関係でありますけれども、去る9月の全員協議会の中で、町長から、この度伊那保健所から箕輪町はC型肝炎医療費受給の申請者が他の市町村に比べて2倍近いと指摘された。したがって、今後の方向として実態の調査と対策に取り組みたい旨の話がありました。また、去る先日行われた箕輪町福祉と健康の町づくり推進委員会保健部会でもこのことについて取り上げられて、5カ年計画で住民への啓発と肝臓ガン予防対策について図ることになったようであります。また、国レベルでも予防対策の中で肝臓ガン対策を検討されていますけれども、当町でもこのことについては伊那保健所からの指摘もあったことから、一早く対策に乗り出すようであります。そこで、この「C型肝炎医療費受給者証」というのは何ぞやという方がおいでになると思いますが、少し踏み込んでみますと、肝炎にはA型からB型、C型、D型、E型と何種類にも分かれており、特にC型についてはウイルスによる発症原因で肝炎になり、肝臓ガンへと進んでいき、80%以上の方がこのC型によるものとされています。このC型肝炎ウイルスは血液感染によって肝臓に炎症が起こり、放置しておくと肝硬変や肝臓ガンへと進行するものとされています。このウイルス性C型肝炎というのはHCVと言われていますが、このウイルスは血液製剤や輸血、注射針等から血液の中に入り込んだとされています。また、このウイルス性C型肝炎治療には時間と医療費が高くかかると言われており、インターフェロンによる治療には半年間で200数十万円以上かかると言われているために、長野県でも数年前からこのHCV患者と認定された人については、申請によって医療費を保健所を通して補助する制度ができています。実は、私も数年前からこの医療費受給者証の1人であります。受給者証というのは、実はここに持ってまいりましたが、こういう保険証のようなものでありまして、これは県の認定によって発行されて、本人に渡されるというものであります。このC型肝炎についてはなかなか治療に時間がかかるということを言われていまして、私もこの患者と前に認定されたものでありまして、かなり詳しくこのことについては知っておりますので、今回の町の取り組み、対策については全面的に協力したいと、このように考えています。 さて、そこで今回町が保健課を中心として、実態調査と対策に取り組むために、まず初めに住民への啓発とアンケート調査を実施するようでありますが、1日も早く実態を調査して広く住民への啓発を行い、5カ年間と言わずに早期に対策を図っていくべきだと考えます。現在町内に120人以上の人がこの給付を受けているようでありますけれども、まだ他に実態を知らずにいる人が数多くいるのではないかと思われます。肝臓は「沈黙の臓器」と言われておって、かなり重くならないと本人も気がつかないと言われておりますので、実態調査を行うと共に、検診と検査体制に力を入れて取り組んでもらいたい。また、県からの医療費給付については、全国の中でも数県のみしか行っていない制度でありまして、積極的にこの制度を利用して対策に取り組んでいただきたい、こういうふうにお願いしたいと思います。 また、このHCV感染は血液によるものでありますけれども、エイズと違って不安がることはないわけでありまして、平成年度に入ってからは血液のチェック体制ができていますし、注射等の針についても1回1回処理しているということでありますので、今後は増えてこないと思いますが、現在は戦後の混乱の中からの医療体制が20数年間不備だったために、その本人が知らないうちにうつされているというものが今日の患者の多い原因とされています。今後はこの調査に当たっても、40歳以上の人ができるだけ進んで実態のアンケート、また調査に協力していただいて、非常に多いといわれるこの実態を早期に取り組んでいただきたい、こういうふうに考えています。健康町づくりについては、町長も特に積極的に理解者の1人と聞いておりますので、この問題の取り組みについてはどうか力を入れて検査、また検診等の補助や支援策を踏み込んでいただきたい。どこまでその取り組みについて踏み込んでいけるのか。この対策については、県下でも箕輪町はもとよりと言われるようになったというような取り組みをぜひやっていただきたいと思います。 さて、次に少子化対策についてでありますけれども、何人かの前段の議員も触れましたし、前回もこの問題については多くの議員が質問等に取り組んでおりますけれども、先の答弁の中にも町長はこの少子化問題については多方面にわたってなかなか難しい問題もあるし、大変だというようなお話もありました。すでに御案内のように国を挙げて大きな問題としてこれが上がってきておりますけれども、当町においてもすでに大勢の人が関心を持っているように、現在の子供たちが、今産まれてくる子供たちが私たちの年代になる頃には、3割以上の人口が国全体で減少しているのではないか、こういうふうに言われています。高齢化社会が進む中で、これから産まれてくる子供たちの少子化がますます進むと、保健行政やあらゆるそういう対策について、大変な時代がくるのではないかと心配されるわけであります。それで、その後少子化対策について幾つも課題はありますけれども、すでに前にも答弁されてありましたけれども、検討しておるというような御答弁でありましたが、未就学児医療費の無料化、現在3歳未満児まで医療費の無料化が所得制限なしで制度化されて、子育てする家庭には大きな支援となっておりますけれども、しかし、アレルギー性疾患やインフルエンザや虫歯、小児の病気の多発する3歳から6歳という小学校就学以前の子供が医療費無料の対象となっていないために、病気の予防、早期発見とあわせて、子供を育てる親たちの経済的・精神的負担を軽減することが強く求められているわけであります。今後6歳児まで未就学児への医療費の無料化、健康づくり、病気の予防、早期発見及び虫歯等の対策の実現のために、ぜひとも6歳未満児までこの医療費無料化をぜひ取り組んでいただきたい。先に前段の議員にも答弁がありましたが、お金のかかることだというようなお話もありましたけれども、国レベルで本当は取り組まなければならないわけでありますけれども、地方自治体でもその支援策としてぜひ取り組んでいただきたい。また、県内でも他の市町村においては、かなり上の年代までこの医療費の無料化を進めているところがありますので、活性化ある箕輪町と言われていますので、ぜひ積極的に取り組んでいただいて、3月の予算等においてもぜひいい結果が出るように要望したいと思います。 最後に、来年4月からチャイルドシートの着用義務化が決定されていますけれども、町では貸し出し等とかそこまで踏み込んでおらなくて、斡旋するというようなことで、正面玄関のところにサンプルというか見本が展示されておりまして、何人かの若い町民の方からあそこに展示されているので、「大分補助があるのかい」というようなお問い合わせが大分ありましたけれども、うちの町は一応斡旋だというようなお話であるということをしておきましたけれども、もっと積極的に取り組んでいる市町村が多いわけでありますので、ぜひもう少し援助する、支援する方向を強めていただきたい。ぜひそのことを要求しておきたいと思います。 以上をもちまして、質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 丸山議員の御質問にお答えを申し上げます。 まず、健康な町づくりの推進という質問の中で、C型肝炎の御質問がございました。当然ですけれども、住民の皆さんが健康で明るく生活できるということは大切なことであり、そのために町もかなりの政策を実行しておるというのが実情でございます。この中で、今御質問のありましたC型肝炎の医療費の受給者証、これにつきましてはもちろん申請中でもありますけれども、そういう中で数字的に見ますと確かに箕輪町のC型肝炎の皆さんの数字が多い。そういうことですけれども、お医者さん方といろいろな話をしてみますと、C型肝炎ということで、特にそういう形で発表をしておらないお医者さんあるいは医療系統、そういうところと発表をしておる医療系統なりお医者さんなり、そういうところがあるようであります。したがって、町の今のところ数字が多いということで、すぐ箕輪町にC型肝炎が多い、そういう結論付けすることは早急ではないか、そんなふうに思っております。全くいいことではありませんけれども、死亡者の中でC型肝炎の死亡者の皆さんの率というようなものを見ておりますと、他の町村とほとんど変わっておらないわけでありますので、そういうことから見ますと、そう箕輪町だけが特にC型肝炎が多いという状況ではないのかなとも思っています。しかし、現実にあるということは、これは大変重要視をしなければならないことでありますので、この取り組みに一早く立ち上がった、それが現状であります。したがって、今町では30歳以上の皆さんを対象に保健所、医師会、信大等の関係機関と協議をする中で、アンケート調査を実施をしております。住民の皆さんの意向、実態等をくみ挙げて、この12月の補正で御案内のように必要な経費を盛らさせていただきました。御理解をいただきたいと思いますけれども、そういう状況の中でこのC型肝炎に対応をしてまいりたい、そんなふうに思っております。数字だけでバッとやってしまうと、あとC型肝炎をどういう形で予防をしていったらいいのか。あるいはどういう対策が今あるのかということを一緒にやっていかないと、数字だけが一人歩きをして混乱を起こす可能性もございますので、そんなことを含めて基本的な住民アンケート調査から初めておるというのが現状であります。そうしたアンケート等を基に、当然ですが肝ガンの予防啓発活動等を含めてやっていきたいと思っておりますし、13年度から抗体の検査も実施をしてまいりたいと考えております。また、質問もございましたけれども、議員さんは受給者証を持っておられるというようなことで、この制度を積極的に利用すべきということでありまして、町でも持っている人のうちの32.1%の皆さんが平成10年度の調査ではこれを持っていただいておるというのが現状のようでありますので、さらにそうした患者の皆さん方に持っていただくような努力はしていきたい、そういうふうに思っております。 町がモデルになるような状況、そういうことでありますが、なかなか先ほど言いましたように町の皆さん等のことは難しいものがある。C型肝炎が伝染病というようにとらえられて「ああ、あの人はC型肝炎だ」とか、そういうような形になっていってしまっては困るわけですので、そういうものとの整合性を当然考えなければいけませんけれども、私は積極的にこのことについて取り組んでいきたい。そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 次に、子育ての支援策、これは前段の議員さんが御質問をされまして、お答えをしてまいりました。幾つか町内の皆さんの提案、あるいは私も気になりますので、例えば保護者会とか、いろんなところで話をしているわけですが、そういう中でもやはり一番要望が多いのは子供の医療の無料化かな、そういう感じがいたしております。ただ、もちろん財政、例えばですね、今上伊那では4歳というところがあるわけでありますが、箕輪町が例えば6歳、就学前、今御提言もありましたけれども、にすると、今の状況で言って1,500万から2,000万のお金が新たにいるわけであります。そうしたものを恒常的に支出をしていくということになります。それと、もう1つは上伊那の町村長さん方もやはりさっきも言いました国と地方のギャップのようなものを感じておいでになって、あんまり率直な話をしますと、箕輪がそういう制度を出されてしまうと、それはどんな方が考えられてもそうですけれども、箕輪が出していくんだからうちも出すべきだという話が必ずくるので、財政との整合性をよく考えてやってもらわないと困ると。率直に言ってそういう話が先日の町村会の中でもございました。全部福祉が一律ならそういうことも困るけれども、その地域地域には福祉対策として傑出をしたものがあるんじゃないかと思っています。箕輪がやれないこともそこはやっている。そういうこともあると思うので、そういう考え方の中ではぜひ箕輪が今考えて、まだ金額が決まっておりませんけれども、できる限りの医療の無料化を考える。ぜひ御理解をいただきたいと言って、先日も会議で話をしたわけですけれども、そういう形でのこともありますので、もう少し検討をさせていただきたい。そんなふうに思っておるわけでありますが、いずれにいたしましても、今までの3歳という年齢を引き上げること、これは実施をする予定であります。 次に、チャイルドシートの貸し出しの支援策ということでありますが、これもですね、今言いましたようにチャイルドシートが義務づけられました。それによってそれぞれの町村が取り組みをしております。補助をしているところもありますし、また私どもの町のように斡旋をしているところもあります。けれども、やはりこれも国が義務づけをしたんですから、やはりそうしたものにある程度の補助なりそういうものをしていくのが当然ではないかという考え方も持っておるわけで、義務づけをしておいて地方自治体に全部背負え、そういうのはなかなか私ども無理がある。そういうふうに思っておりますので、今のところ町ではこのチャイルドシートの支援策をしていくということを考えておらないわけでありまして、もう少し様子を見させていただきたいというふうに思っております。したがって、その辺のところはこれから議論のところになるだろうというふうに思いますけれども、子供さんを交通事故から守るということは、行政はもちろんそれへ応援をすることは当然ですけれども、そうかと言ってやはり親の責任であることは間違いないわけでありますので、そういうところについて、すべて地方自治体が補助をしていくというものを少し見直しをしていかなければならないんじゃないか。そういう1つの考え方もございますので、今のところ御理解をいただきたいと思っております。今町内で業者の皆さんがレンタル的な事業を行っておるということも聞いておりまして、月単位とか、また半年単位で貸し出しをしておる。現在利用者がかなりあるということであります。町では今までの中で斡旋をするということでありましたけれども、提供者が1人、希望者が1人ということであります。現在御質問にもありました玄関ホールにチャイルドシートが展示をしてございますけれども、来年の4月からの義務づけに対するピーアール、そういうことで伊那警察所管内の役場で一定の期間順に展示をしていく、そのことの一環でもあります。県内のチャイルドシートの購入者に対して100人以上の方のモニター制度を設けまして、箕輪町の何人かに貸し出しをしているということも聞いておりますし、そうしたことも逐次出てくるのではないかというふうに思っておりますし、一部の住民の皆さんからは、チャイルドシートと言っても車に現実に付かないじゃないか。車の種類によって付かないのに、チャイルドシートと言ってもどうするんだという話も私のところにもきておるわけでありまして、やはりそういうものも含めてこれから検討していく必要があるのではないか、そんな考え方であります。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆20番(丸山善弘) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか。20番。 ◆20番(丸山善弘) 先の肝炎の件でありますけれども、不安が広まったのではというような心配がありますけれども、これはエイズと違いまして、戦後の医療体制の中の不備のためにこの病気が広まったということになっていまして、地域差は確かにあると思います。医療体制が当町が特別悪かったということは私はちょっとわかりませんが、その地域にそういった患者が過去にもおりまして、それが広まっていったということは言えると思います。それは間違いないことだと思います。そういうことでありますので、広く私は進んでこれは啓発啓蒙をしたいと思いますけれども、決して不安がることではなくて、これは一応性体験とかそういうようなことで広まるということではありませんので、ほとんどないと言われていますので、悪い血液を体へ入れられたためになったということであります。それで、啓発等を行うについて特にお願いしておきたいのは、これはアルコールと関係がありまして、アルコールを体内へ入れる。昔から酒飲みは肝臓病だぞなんいうことが多いと言われていますけれども、これはウイルス性肝炎については、アルコールが体内に入りますと非常に賑やかに活発に、お酒の席では皆さんがやがやと賑やかになりますけれども、このウイルスについても非常に活発に活躍するということでありますので、肝炎が進んでいくと、こういうふうに言われています。ですから、お酒の好きな方も積極的に検査をしていただくように進めていただきたい。心配されるような広まるものではありませんので、不安がらずにぜひそういうことをお願いしたい。そういうことでくどいようですけれども、その実態調査については早期にやってみていただきたい。これをお願いしたいと思います。それで、すみません、どこまで今取り組もうとしているのか答弁をお願いしたいと、こんなふうに思います。 ○議長(柴財埜) 町長。 ◎町長(井沢通治) 丸山議員さんのようなしっかりした考えを持っておいでになれば問題はないわけですけれども、C型肝炎と判断されたらもうガンだと。ガンになるんだと思いこむ皆さんも大勢おいでになりますし、そういうことを考えながらやはり行政はやっていかなければいけませんので、ぜひ今のような考え方をあらゆるところで出していただいて、もしそういう心配があったら早く治療をしてですね、やっていくようにというようなことを広めていただければ、行政もそうしたものに呼応しながら仕事ができる、そう思っております。具体的な進め方は課長の方でお答えを申し上げます。 ○議長(柴財埜) 保健課長。 ◎保健課長(柴一貫) ただいまの御質問でありますけれども、仕事の内容につきましては先ほど来町長が申し上げているとおりであります。それで現在の進め方でありますが、平成11年、現在今年から進んでいるわけであります。現在のところは、どうしても地元の医師会の協力ができないことには、専門的でありますので、仕事ができないということであります。これは長野県では信州大学の清沢先生という方が肝臓に対する第一人者ということでありまして、当然私どもも指導を受けているわけであります。先だっても私も直接保健婦と同行いたしまして、その門下の田中先生という方と具体的な政策について協議をしてまいりました。それに基づいて、実態がわかっていないということでありますので、アンケートによって住民の隠れている方、あるいは検査をしてほしいという方がどのくらいいるのかというところをつかんでまいりたいという趣旨から、このアンケート調査を実施するわけであります。それとあわせて、今回補正で153万円ほどお願いしてありますが、先ほど町長申し上げましたが、30歳から79歳までの各年齢30%、約5,000人であります。1万4,869人の対象者でありますが、その3割というのは約5,000人弱でありますが、その方にアンケート調査を実施しまして、この意向調査を積極的に進めてまいりたい、こう考えております。それから、あわせて清沢先生から指導を受けておることは、住民への啓発が必要であるということでありますので、この肝臓学会による講演会等、衛生教育等を今後この3月までに進めてまいりたいと考えております。それから、3月中までにはこのアンケート調査を実施いたしまして集約し、地元の医師会あるいは清沢先生の関係、保健所等の協議をいただいて、具体的な私どもが求めている122人を補強するアンケート結果が出るのか出ないのかをよく見極めた上で、それらの点を踏まえて前向きな後のことを進めてまいりたい。こういう状況でありますので、これからアンケート調査に入ることと、啓発の講演会等を進めてまいりたいというのが実情であります。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありませんか。 ◆20番(丸山善弘) ありません、ありがとうございました。 ○議長(柴財埜) これで20番 丸山善弘議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。11番 相沢武幸議員。 ◆11番(相沢武幸) 先般の9月の定例会の折に、国道バイパスの街路樹の質問に対して、早々枝打ちを実施していただき、感謝を申し上げます。 通告に従いまして質問をいたします。 第1点として、観光行政の推進と地域の活性化についてであります。当箕輪町の場合は観光資源と言っても、今のところ目玉になるものは全くと言っていいくらい乏しく、ながた自然公園を中心とした保養センター渋の湯「ながた荘」、ながたの湯と萱野高原くらいのものではないでしょうか。町長は、常々自然資源の乏しい箕輪町に観光的要素、すなわち観光資源を開発していくのには人為的に開発していく必要があると申されております。我が町を展望するのに、私も同感であります。町長は、アグリパルケ構想を基本とした観光的要素を持った農業公園構想を振興計画にも盛り込んでおります。そして、広域的視野に立って、線的な観光ルートづくりを行うことによって、通年観光型の観光農業公園としての整備を行いたいとし、町民の前に明らかにしてまいっております。ベコニアの花を中心とした花づくり、農産物全般の生産加工販売、また環境面も含めての堆肥センターの建設等、町内全体を一体とした公園構想を描いていると理解しておりますが、それでよろしいのでしょうか。 そこで、お尋ねをいたします。先ほども同僚議員の質問の中にありましたが、現段階において拠点と線との方向づけについてどのような施策を持っておられるか町民の前に明らかにしていただきたいと思います。 日本民族は、大変勤勉な種族といわれております。現今の不景気と将来に対する不安の影響としてだけでなく、個人預金高は世界から見ても高水準を保っているのも、節約を第一とする習慣も、先人からの申し伝えかもしれません。いよいよ21世紀を迎えます、経済の専門家は今後の経済動向について様々な意見をマスコミを通じて物を言っておりますが、多くの町民の声を集約すると、このままの状態で安定してしまうのではないかとの声が多いのも事実でございます。バブル時期に酔った消費型の海外旅行や国内旅行も全くなくなるとは申しませんが、これからのレジャーはスポーツとか農業体験型とか、家族または小グループの日帰りハイキング等の余暇の利用を模索してくるのではないかと思われます。もちろん観光事業を成功させるためには町内外を問わず、多くの集客を企画していかなければならないということは当然のことでありますが、まずは町民が休日等を含めて、家族連れで気軽に楽しめるリゾートゾーンを人為的でも建設していくのも重要なことではないかと思います。観光行政は単に自治体のみの力でできるものではないことも十分承知しております。農・商調和のとれた観光産業を推進していくためには、その地域住民の理解はもとより、民間の力をお借りしながら、幾多の研究・検討を重ねてまいらなくてはならないと思います。しかし、いつまでも「絵に描いた餅」では一向に進展はありません。点と点を総合的に線で結ぶ方法も1つの考え方かもしれませんが、しかし、現在のながた自然公園を中心とした北部地区を重点の核として、留美庵、愛来里のある一帯、さらには伊北インターを誘客の窓口として、その延長路線を含めてレジャー施設、農業体験型農場、また道の駅型の商店街、食堂街づくりを考慮した中での核づくりを想定して、その上での広域的関連農業を開発していく。そうした考えの下で、近隣市町村と競合しないような開発構想を考えてみてはと思いますが、町長の御意見をお伺いしたいと思います。 特に、隣接南箕輪村に設立されるこども未来センターは年間45万から50万人もの集客を予定しているとうかがっております。計算をしてみました。仮に50万人のうち、郡外からの客が20万人伊北インターを利用してくると推定してみると、1日約500人の人が連日箕輪町に入ってくるという計算になります。大型バスが約15台、伊那インターで降車したバスが帰路伊北インターを利用するとしたら、その倍になります。言葉は悪いでしょうが、そうした客を単に見過ごす手はないと思います。前段でも述べましたが、ながた自然公園一帯の充実拡大、それに大規模農道に沿った地域を最大限利用した観光農業公園の核の開発を長期的に展望して、将来の箕輪町の観光の名所となるような方向付けができればと考えますが、町長の前向きの御答弁を期待いたします。 そのためにも、まずは部落懇談会の折にも町長御自身触れておりました、保養センター渋の湯「ながた荘」は、建設されてから随分経過し、当時はそれなりに立派なものであり、多くの人々から愛されてきたわけですが、時のニーズも変わってきております。起債も終わり、また経営状況も安定していることですので、この際ですので、21世紀を迎えるに当たり、思い切った発想の中での全面改築をして、信州箕輪町を全国的にアピールしてはいかがかと考えますが、改めて町長の御所見をお伺いいたします。 次に、先月の2日、すなわち11月2日に自治省から県に、「国においては景気回復に全力を尽くすため、第2次補正予算の編成に取り組んでいるところであり、地方団体においても今年度事業の着実な推進と事業確保に格段の配慮をお願いしたい」、そうした旨の通知が届いたと報道されていますが、県からはこれに関連して町の方へどのような内容の連絡が入っているのかお尋ねをいたします。 報道によりますと、市町村が年度内に追加する単独事業は100%地方債で補うことを認め、元利償還の45%は後年度に交付税で補填する特例も設けているという内容の、大変景気の良い大判振る舞いを打ち出しているようですが、事実でしょうか。そこで、当箕輪町の年度内の財政見通しはいかがなものであるのか、お尋ねをいたします。 全般に財政は先ほど来大変厳しいということは十分理解できておりますが、当町は町民の自助努力にもより、県下でもまずまずの状況に置かれていると思います。健全な財政運営はもとより町民の望むところでありますが、長期景気回復の展望もない現今ではありますが、日本の経済もいつまでもこのような状態でいるとは考えられません。この際ですので、町独自の景気対策の一助として、国が誘導する積極姿勢にあやかって数ある町民要望を取り入れて、一層の事業を推進していってみてはと考えますが、町長の御意見をお伺いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 相沢議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、観光行政の推進と地域活性化についての御質問でございました。これも今まで答弁をしてきたものでありますが、西部土地改良事業が御承知のように一昨年ほぼ終了したわけでありますが、ここには875ヘクタールという広大な土地、特に畑を中心とした土地がございます。これを今後どうしていくのか。地域の活性化と農業振興を含めてやっていくのかというのは、これは大きな課題でもあります。ただ、農業振興は、そうは言ってもただ行政が農業の振興をしろしろと言っても、現実にはそれをやっていただく皆さんがいなければ農業振興というものは図れないわけでもありますし、いろんなアンケート調査等をもって、例えば今酪農でも堆肥センターとの問題と合わせてお聞きをしているわけですけれども、あと10年、15年先になると、今の酪農が半減するのではないかというようなアンケート調査が出ておるわけであります。したがって、そうなりますと今酪農の皆さんが使っていただいているような牧草畑というものが非常にまた荒廃をしてくる可能性もある。そういうことを考えたときに、農家の努力だけというわけにはこれはいかないわけで、行政も一緒になってこれをやっていかなければならない。そういう考え方を持ってきたわけでもありますし、西部一帯をどういうふうにしようかということで頭を痛めてきたことも事実であります。そういう中で、国等へ行って話をしてみますと、「箕輪の町長さん、西部一帯をどうするかと言うけれども、箕輪のあの西部の景観は、言うなら田園風景は、自然とのマッチの中で、改めて農業公園をドーンと何十億もですね、他では例えば15ヘクタールとか20ヘクタールを使って、あるいはもっと40ヘクタールというところもありますけれども、あるいは何十億、100億にも達するようなお金で農業公園をつくる。そういう構想はなくていいんじゃないか。あれ一帯がもう農業公園として見ていいんじゃないか」ということを言われたわけでありまして、これは前の議会でもそのことを話をしております。そういう形の中で、私もやはり他の農業公園が率直に申し上げてそういう大変なお金をかけてもうまくいっていないところがかなりあるわけでありますし、そういうことも含めてあの西部にドーンと大きなものをつくろうという考え方を持っておらないわけでありまして、西部一帯が本当に確かによく見てみますといい田園風景、これをひとつ全体を農業公園としたい。ただ、言うようにあのまま置いておいたのではどうにもなりませんから、そこに幾つかの拠点施設を設けたい。そして、民間の皆さんがやっていただければそれは大変ありがたいんですけれども、なかなか民間が初めから出てくるというわけにはいかないというふうに思っております。したがって、御承知のようにアグリパルケ構想、そういう基本的なものをつくっていただきました。これはこの構想がただ業者がつくっただけじゃなくて、その前には何回も何回も農業者の皆さんとの話し合いをして、あのアグリパルケ構想が出来上がったわけであります。したがって、このアグリパルケ構想を中心として西部一帯のことを考えていきたいとは思っております。ただ、あの中にある待屋・金原をそういう拠点施設をつくって開発をする。これは今の状況の中では少し無理だ。待屋・金原についてこれから考えていかなければならないのは当然だと思いますけれども、農業公園構想の一環として大きな拠点施設、他の町村にもあるところもあるわけですけれども、それをつくるというのは無理じゃないかな、そういう考え方を持っております。したがって、御質問にもありました拠点施設の中では、留美庵とかつくってきたわけですけれども、農協、JAさんの今度のオーナー制もその1つでもあります。そして、今御質問にもありましたし、前から言っておりましたけれども、通年をして何とかやはりこの町へ人が来てもらうもの、そういうものを考えたときに、花のベコニア、ホクシャという花もあるようですが、そのくらいが何とかここでは通年をして来ていただけるものだし、それは環境ともマッチをするものだ。多くの地域の環境を破壊するとかそういうものでもない。そして、また同時にそれは農業の振興、地域の活性化にもつながる。そういう考え方を持っておりますので、それにぜひ取り組みたいと思っております。今まで先ほども質問がありましたけれども、富士国際花園の加茂オーナーとは私は20回以上話をしてきたと思っておりますし、また議会の皆さんの委員長さん方ですかね、も直接行って話をしていただいたときもございます。その後、職員の含めて何度も何度もまた話し合いをしてきましたけれども、どうも向こうが考えているような状況が箕輪町では出せない。例えば20町歩なり30町歩という土地を無償で出すから、来て仕事をしろと。そういうような状況はなかなかこれは無理だ、そういうふうに思っております。しかし、これは全く技術が伴わないとできない仕事ですので、その点を苦慮しておったわけですけれども、おかげさまでベコニアのことなら、言い回しはいろいろありますけれども、加茂オーナーに俺は負けないという人が近くで出ていただきました。同じところで勉強した人であります。したがって、そういう人が出ていただいて話をしてくる中で、ぜひ町がやるなら、第3セクターにするかそれはまだわかりませんけれども、町がやるなら俺が持っている技術を提供したいと。そういう人が出てまいりましたので、そういう人を中心にやはりこの構想を進めてまいりたい、そんなふうに思っております。それと同時に、ベコニアだけのものにするのか、せっかく箕輪町には大勢の花づくりの皆さんがありますので、そこを拠点としてそのぐるわにもう少し規模を大きくした、他の花等も含めたものにするのか、それらについてはまだこれから十分検討をしたいし、ベコニアが1つできたことによって、ベコニアは花を見ていただくわけですから、その苗木を提供する人たちもかなり大勢今いるわけです。そして、またそこに働く皆さんも富士国際花園くらいの規模だと50人くらいいるわけですから、特に技術畑を持った皆さんはそんなに大勢ではなくて4、5人でいいと思いますけれども、普通の働いていただく皆さんなら女性でいい。あるいは高齢の皆さんでも働けるわけですから、そういうことを思ったときには、大きな1つの地域活性化要素も出てくる。また、農業振興要素も出てくる、そんなふうに考えております。ただ、観光というのは、これはもうずうっと私ども温泉のときでも、あるいはかやの山荘のときでも議会の皆さんとも議論もしてきたわけでありますけれども、1つの企業が、工場がこういう生産をしてこうあってと積み上げていくものではございません。来てくれる人、それを相手にしてやる事業ですので、どうしてもかなり何と言いますか、冒険的な面がある。絶対に企業的に成り立つかと言われても、なかなか無理なものがあることは事実であります。しかし、やってその努力をするのは当然でありますし、それをしてきたおかげて今のところ町は他の町村に比べて、やってきたことが言うならかなりの成果を収めているというのも事実であります。先ほどのチャップリンの話ではありませんけれども、やはりそういう前向きなものを持たないとこの観光行政にはなかなか入っていけない。したがって、将来的にもこの地域は同じような形で推移していってしまうのではないか。そういう考え方を持っておるわけでありますので、それらについてはぜひ皆さんと一緒になって、もちろん細かい研究はさせていただきますけれども、少し飛躍的にみんなで考える努力、そういうものをさせていただきたいと思っております。 少し横道に逸れましたけれども、いずれにしてもそんな状況の中で南箕輪のこども未来センター等を含め、また御案内のようなながた地域のことも含め、いろんな面から検討をしたいと思っておりますが、町的には今までやってきたものと、それから花の施設、そして堆肥の施設、そのくらいをほぼすれば、西部一帯のこれからの開発の基幹的なものができる。御案内のように伊那梅園も年間12万から15万の人が来るわけですから、そういう皆さんともこれから一緒に手を組んでいけますし、民間でも町がそういうことでこの町に人が留まるということになれば、ここへそうしたことをやりたいという方もぼつぼつ話がございます。その基幹づくりをまずしたいというのが私の考え方でありますので、御理解をいただきたいと思っております。 次に、今の話の中でほぼ御質問のありました面は終わっておるわけでありますけれども、ながた荘の改修ですね、これについても御質問もありましたけれども、おかげさまで起債は全額償還しております。それとながたの湯との関係の中で、おかげさまで連日満員の状況でありまして、決算がまた出てまいりますけれども、大変昨年に比べて増益・増収であります。したがって、そういう状況を踏まえたとき、また大規模農道を中心とした車の行き来なり、人の動き等を見たときに、やはりまたあの施設では狭いし、また少し古くなってきた。そう思っておりますので、これについては12年度、県の観光開発公社にお願いをすることがいいと思っております。これはながたの湯もそうですし、萱野もそうですけれども、公社でやっていただきました。当面すぐお金がいるということではなくて、これを償還をしていくわけですけれども、この事業につきましても12年度設計、あるいは13から14年度の改修ということで、県の観光開発公社にお願いをしてまいりたい。先日も行ったときに話もしておりますが、箕輪のことなら万難を排して取り組むと言っていただいておりますので、そんな方向でいきたいというふうに思っております。ただ、せっかくながたの湯とあの橋を渡して、これが相乗効果を表しているわけですので、これを取ってしまって、他のところへ新しいものをつくるという考え方はちょっと無理があるのかなあと。おかげさまで前での土地を買うことができますので、土地はかなり確保できますけれども、しかしせっかくああやって連携を持たせたものでありますので、今のところは宿泊施設を増築をして、あるいは古い部分を改修をしたいということと、厨房がどうしても駄目でありますので、厨房を広げたい。そういう、言うなら改修でいきたいなあ、そんな考え方であります。 次に、景気対策としての町単独事業の積極的な対応と自治省通知の内容等についての御質問でございました。国が景気浮揚対策を含めて第2次補正予算を組んだわけでありまして、これを町にもどうだというお話もございまして、3月補正予算への計上を念頭に、先ほどもお答えしましたけれども、新年度事業の前倒しという考え方で今進めております。例えば音声告知放送設備約2億5,000万ほどかかりますけれども、これを来年度当初でなくて今年の補正に入れてもらう。それから庁内LANの施設整備事業、3,700万ほどかかりますが、そうしたものにも、これも当初という考えを持っておりましたけれども、前倒しでいく。また下水道につきましても今のところ約3,600万ほどですけれども、来年度じゃなくて今年の追加補正の中に入れていただきたい、そんなふうに思っております。国は景気浮揚対策等でかなりの大きなお金を計画するようでありますけれども、御案内のように、ほとんど国債の発行によってそれに対応している状況等も、やはり地方自治体と言えども考えなければいけないし、全くこれが国の事業だけでできるというものでもございませんので、町の財政状況、そういうものを見合わせる中で積極的に進めるものは進めてまいりたい。そんな考え方でありますので、よろしくお願いをいたします。以上であります。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆11番(相沢武幸) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか、11番 相沢議員。 ◆11番(相沢武幸) 大体こうした質問は非常に幅の広い質問だと思います。それで、農業公園構想と言葉で言えばそれだけのものだと思います。しかし、今も町長の答弁を聞いておると、私は農業を観光面にくっつけた観光農業構想というようなことで御質問したようなつもりでおるわけですけれども、御答弁をちょうだいしている中では、あえて言うなら生産性農業公園構想とでも言いますか、そこらの違いも出てくるんじゃないかと思います。そこで、町長の大体基幹を取り付けたそういう中で進めていきたいというような御答弁だったわけですけれども、そういった意味でこの箕輪町の農業を観光面にもっていくのか、あるいは農業生産者を主体とした生産面の農業としてのそうした、そしてまたおっしゃっている箕輪町全体を風景の良い、こういった環境のいいものが農業公園だと位置づけているのか、そこらの点をもうちょっと詳しくお聞きしたいと思います。 あと、ながた荘の改築の問題ですけれども、町長も今非常に何ですか、そこの食堂あたりを直すとかいうようなことであったと思いますけれども、ここもこれからのあれだと思いますけれども、いっそやることですので、ぜひ町長そんなに消極的にならずに、全面的にやるぐらいのお気持ちでひとつお考えを改めてお聞きしたいと思いますけれども、その2点でございます。よろしくお願いします。 ○議長(柴財埜) 町長。 ◎町長(井沢通治) 今御質問のありました西部の農業公園構想にしても、農業全般にしても、あるいは観光にしても、今言われたようなミックスした姿というのがこれが一番いい姿ではないか。やっぱり地域の農業の振興を当然私どもも考えていかなければいけないし、それによって多くの皆さんが喜んでいただけること、そしてまた住民の皆さんもですね、せっかくいいものができても住民がとても行けないようじゃこれは駄目なんで、住民の皆さんも喜んでいただけること、したがって、そういうふうに分けないで、やはり私は観光なり、ベコニアそのものが農業的要素を持っているものでありますので、よく加茂オーナーと話したときに、あの人も会社にしてないんですね、あれだけでかいもので。してないのは、「農業の振興という形をいつも思っているので、私は会社になって、社長になるつもりはない」、そういうことを盛んに言っていました。そういうことも考えてやはり農業生産も含め、地域の活性化も含め、そして観光も含め、もっと言うなら生産者とそして消費者、それが喜びを共有できるようなこれからの農業形態、そういうものを目指すことが私はいいのではないか。少し何と言いますか、希望が大きすぎるかもしれませんけれども、そういう中で活性化を図っていくのがいいのではないかと思っております。 ながたの湯ですけれども、これは全面改築ということになりますと、あの場所でやるということになると、あれを壊っていうことになると2年ほどかかってしまう。したがって、そうなりますと、その間せっかくこれだけおかげさまで多くの皆さんが来ていただいているのに、どうも空白期間をつくれない。それからもう1つやはり来ている皆さんのアンケート調査等を見てみますと、ながた荘で一杯やって、あるいは泊まって、あの橋を渡って温泉へ行くという、あれが外を歩いて温泉へ行けと言ったらもう魅力が半減する。特にお年寄りの皆さんは魅力が半減してしまう。そういうアンケート等が取られております。したがって、これからの計画ですから多くの皆さんとまた相談もしますけれども、できるだけしてまた新しいものにしていきたいとは思っておりますが、基本的にはやはりあの橋を生かしてお湯を生かす。そういうものだけはいつも考えていきたいなあ。それから、今せっかく好調ですから、休むことがなくて、厨房を叩くときには休まないというわけにはいかないかもしれませんけれども、あまり休まないで続けていけるような状況の中で、できる限り思い切った改装をしていきたい、そういう考え方であります。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありませんか。11番。 ◆11番(相沢武幸) 第3セクターでやっているながた荘のことですので、経営面のことは非常に大事だと思います。全然取り壊して新しくつくると、つくり直すということになれば、町長おっしゃるとおり2年くらいはかかると思います。そうした中で、壊さない中でも、例えば離れだとか、別の部屋だとか、そうした、今日突然思いついたことですので、私自身構想はないんですけれども、そうした方法もあるんではないかと思います。そうしたことをまた多くの専門家の知恵やなんか絞って、ひとつ今日のことは大事ですけれども、延々と時代は続くわけですので、一層箕輪町の発展のために何とか工夫を凝らしていただけたらと思いますが、これで終わります。 ○議長(柴財埜) これで11番 相沢武幸議員の質問を終わりました。 次の質問者を指名いたします。19番 漆戸宗男議員。 ◆19番(漆戸宗男) 今回の一般質問項目は、私2項目でございます。具体的に質問内容を事前に通告いたしておりますので、御答弁におかれましては抽象でなくて、確信重視をもって望むものでございますので、よろしくお願いを申し上げます。 最初に、教育行政でございまして、小学校低学年の少人数学級化に関してでございます。私ども民間に生きるものは、世の中の動向に逆らうことはできず、その流れの一辺にあるのみでございますが、世界に類を見ない驚異的な経済発展からバブルの大崩壊へと進んでまいりまして、このころから前後いたしまして家計経済への配慮や子育て不安、適齢期若者の皆さんの「結婚しない主義症候群」と言いますか、そういう時代的な背景の増加など、勢い出生率の低下は少子化現象と化しまして、我が国未来の大きな課題となっておることは御案内のとおりでございます。近年箕輪町の議会のみならず、他の市町村の議会の皆さんの類を見る中でもこの問題、また国会等においても県会等においても論議をされてございます。 そこで、当町における現象を見るに、確かに人口は2万5,000人をはるかにオーバーし、中堅的な町として現在は発展をしております。10年前の平成2年に人口は2万2,651人でございましたが、本年4月に町勢要覧、平成11年度版で4月の1日付けのものでございますけれども、これでまいりますと2万5,171人で、都合トータル差し引きますと、2,520人もの人たちが増加をしているわけでございます。ところが、この人口動態の中で15歳から19歳までの人数は1,551人、そしてまたゼロ歳から4歳までの人々の数は1,241人であり、こんなに大勢の人が増えているのにもかかわらず、10年間で310人の人たちが減少しているんですよね。こういう表を私も見させていただいているわけでございます。この現象は当町の児童生徒数を見るにも明らかでございまして、中部小学校の児童数もその現れは顕著で、児童数は減少でございまして、学級数も4学級編成から3学級編成へと、一部学年では4学級もあるようでございますけれども、そのように移行し、また北小学校におきましては一時は全学年が3学級編成でございましたけれども、今日は4年生のみが3学級で、他の学年におきましては81人を超えないために1クラス39人や40人という、非常に厳しい状態のところで生徒たちはひしめいている、この現況でございます。この北小学校の場合、10数年前は賑わいを呈していたわけでございますけれども、5つの教室は教材置き場やあるいは展示室等となっておりまして、恒常的なクラスとしての運用には至っていないわけでございます。 私は、この件に関しましては、議員になる以前から関心を持っていました。知り合いの先生を通して、またPTAの役員体験等から、これほど全国的に少子化現象の続く今日、旧態依然として小学校1年から中学3年まで、確実的に40人1学級主義ということに対しまして、改善の声を出してまいったものでございます。その改善の中では、小学校低学年においては特に必要ではないかなあと、こんなふうに考えたわけでございます。同じ1年生でもその家庭の環境によって大きな差がある中で、同じようなお顔をし、同じようにランドセルを背負っている児童でありましても、その生い立ち、環境によってものすごい差がある中での入学をしているということを聞くわけでございます。この時期は当然家庭のしつけ、あるいは家庭教育がまず基本であることは申すに及びませんけれども、集団社会構成の一員というものは、家庭ではなかなか及ばない面が多く、結局クラスの先生にそういった面を委ねる場面となろうかと思います。本来の授業の他に共同生活、協調性、生活習慣、社会の秩序、ルール、モータリゼーションの中の交通安全など、それこそ1から10まで大変な激務の中に先生方はいらっしゃろうかと、こんなふうに拝察するものであります。何でもそうでありますけれども、しつけ、基礎ということが未来永劫にわたるわけで、低学年時にこそ特にきめ細かな目の行き届きやすく、また教える側の先生方にも余裕が必要かと、こんなふうに考えるわけでございます。学級数を増とすることは新卒、新しく大学を卒業して教師の資格を得た、そういった先生の新規の採用の道が非常に今は狭いと聞くわけでございます。そういうことからして、そういう皆さんが教壇に立つことも可能になるわけでございます。同一町内におきましても、当町におきましては、学校によりましては1クラスが10数人という学校もありますれば、今言いましたように39人、40人とひしめいている人数の大きな格差、したがいまして、物理的に考えましても1人の先生から頭をなでてもらうにも、なかなか行き届かないうちに1日が終わり、それで1カ月が終わり、1年が経過してしまうというような、この格差の解消につきましても、私はどのようにお考えを持っているかお聞きをしたいわけでございます。 この問題につきましては、2002年からは完全週休2日制となってまいります。学校教育の面でも週休2日制は2002年でございまして、先生の方からの接し方、また児童が先生につきまとうと言いますか、指導を承る機会もますます遠ざかってしまうのが現況ではないかと考えます。このようなことから見て、せめて先ほどから申しておりますように、低学年次には1学級を35人レベルに実現されたいものでございます。 以前から私も国会議員の皆さんや、あるいは副知事さんが先刻も2回ほどお見えになりましたが、箕輪町へ。そんな折や、あるいはまた所管は違いましても厚生大臣先生ともお行き会う機会が非常に多いわけでございますので、膝を交えて私の思いのままを申し上げますと、そういう先生方が「そうだ、なかなか実現性の高い発想のように思うよ」というようなことをも評価されたこともございました。 当件に関する一般質問は、都合1期目から2期目、3期目でございますので3回目でございます。そこで、こういう状況下の中で国の地方分権法での教育分野における権限委譲で、市町村教育委員が行う小中学校の学級編成について、現在の都道府県の教育委員の認可が来年4月から事前協議に基づく同意に変わるということから、同意を得れば当町の35人学級化も実現ができるのではないかと私は考えながらこの記事を読んでおります。解釈がそのように成立すると思いますけれども、地方教育行政のあり方について検討していた文部大臣の諮問機関、中央教育審議会の小委員会で、学級編成や教職員の配置を地方自治体に委ね、地方自治体の裁量で少人数化移行のできる制度改革を盛り込んだ答申が今回の地方分権法に反映されたものと考えるわけでございます。県内的にも、現行教育現場からも現制度での学級編成ではきめ細かな指導には難が多いとの批判も従来は強かったわけでございます。現行の制度下におきましても、南佐久郡は小海町を皮切りに、塩尻市あるいは飯山市、池田町、諏訪郡の原村、八千穂村などにそれぞれ拡大をして、これらの自治体は小学校の低学年を対象に実施している実例が多いと信濃毎日新聞で報道をしております。この流れが示すように、当初から私の考えも全くの見当違いではなかったと、このように考えているところでございます。また、文部省の調査研究協議会によって、自治体の裁量で小学校低学年については30人学級など、少人数編成導入を検討していると聞くところであります。この調査研究協力者会議というものはどのような構成であるかわかりませんけれども、こういうことも具体的に進んでおります。 このような状況下、当町では先の中部小学校、北小に該当するものでありますけれども、箕輪町の自治体裁量による、例えば35人低学年学級化への移行のお考えはあるのかないのか、問うものでございます。 次の質問でございますが、北西部の水害防止の抜本対策計画についてでございます。主に沢地域でございますけれども、この件は先刻のお昼のときですか、浦野議員の質問にもありましたが、若干割愛をして申し上げていきたいと思います。先の定例会の折に、私の当件に関する質問に町長は、「北小周辺の水害対策については何回となく水が出ていることも事実であるので、ここで沢区の皆さんに立ち会っていただいて、現地を具体的な検討をしたい」と、このように議事録に記録をされております。現地踏査の所見、あるいは検討内容をまず伺うものでございます。 先日、沢公民館での町政懇談会における住民の声をどのように、職員の皆さんも一緒でございますけれども、町長は受け止められたのかお聞きをするものでございます。 また、その数日後でございますけれども、県道春日街道の期成同盟会が同じく沢の公民館で開催をされました。伊那建設事務所の示す原案、幅員15m、一部18mのところもございますけれども、延長は1,840mを原案承認し、次の段階へと進み、近い将来全面舗装、私の概算では3万から4万㎡、ちょうど中型グランドと言いますか、グランド3面か4面の分に匹敵するレベルではないかと、こんなふうに思います。これが当然のこと完成すると、道路以外に周辺は住居・店舗・事業所等の建設が恐らく進出ラッシュを余儀なくされます。現状下におきましてもそういう春日街道がなく、今は町道的な道路になっておりますけれども、こういう状況下におきましてもああいう水害が出て、しょっちゅう建設課長のところへ、日曜日だとかあるいは夜半だとか早朝だとか、電話を何回となくかけまして、即刻の対応をしていただいた経過がございますけれども、こういう状況下であってもこういう水害が多い地域に対して、さらに春日街道の全面改築ということになりますと、大変な事態が想定をされます。これらの現実の事態を見るに、一時避難的な対応は対応としてやっていただくわけでございますけれども、町の第3次振興計画への抜本的な排水事業の実現を図るべきだと、このように原稿で申し上げたわけでございます。先ほどの答弁で、第3次計画へのせてやっていくという町長の力強い発言を私は耳にしております。町政懇談会の折にも、異口同音に都合15人ほどの質問がございましたけれども、その内容の8割はこの水害対策問題でございました。振興計画には北小学校の整備と、下水道の特環でございますけれども、特環をこの地域のことにつきましては振興計画ということで言われ、のせるとすればこの水対策と。この「のせるとすれば」というお話が非常に気に入らなかったわけでございますけれども、「のせるとすれば」という言葉を弾かれまして、これをのせていただくという内容でお聞き取りをしたわけでございますので、ぜひ百年の大計の大事業であろうかと思うこの排水事業、この事業というものはライフラインの整備、これは社会資本の充実であり、整備につきましては行政の主要な任務であると私は考えます。心豊かで安心して皆が暮らせる原点、この原点を完成するためにはぜひ必要な施策であろうと、こんなふうに考えるものでございます。県道春日街道先線計画は、世紀の大事業でありますが、先ほどの課長の答弁にありましたように、平成12年から15年というような内容のお話もありましたけれども、地権者の理解と深い協力によって完成がされるものでありますけれども、反面こういう排水事業、下流域に対する住民の皆さんに対してのどのようなお考え、その対応策につきまして質問を申し上げるわけでございます。 以上、演壇におきます質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 漆戸議員の質問の途中でありますが、ここで暫時休憩といたします。再開を午後3時10分といたします。      午後2時54分 休憩      午後3時10分 再開 ○議長(柴財埜) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 漆戸議員の質問に対する答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 漆戸議員の質問にお答えを申し上げます。 小学校の低学年少人数学級についての御質問でありますが、これにつきましては、教育委員会でお答えを申し上げます。 町の西北部、沢地域の水害の抜本的計画についてでありますが、これについては今までも大勢の皆さんにお答えをしてきた状況で、そう変わることはありません。ただ、沢区の役員の皆さんと先日現地で立ち会いをいたしておりますが、どうあの水を分散をさせるか。そういうことも含めて今検討をするということで、皆さん方の御意見もいただく中で検討をしております。近日中に区の皆さん方と事業実施について協議をしていく予定であります。 また、抜本的な水害対策については、例えば水路を1つつくるというようなことになりますと大変な事業でもございまして、先ほどから答弁をしているとおり、すぐ今日明日というわけにはいきません。沢全体から見れば、さらに開発も予定をされておりますし、春日道のこともございます。それらを含めてですね、また町内では方々でそういうところの、例えば南へくると天上河川をどうしなければいけないかとか、いろんな問題がありますし、これをするには恐らく、沢地区の水路を新しく例えばするというようなことになれば、とても町のお金でやれる状況のものでもございません。また、今のところでするとなると、地元負担がかかるわけですから、これをとても出し切れるような金額ではないと思っております。したがって、それらを含めてですね、十分に検討をしたい、そう思っておりますが、いずれにしても第3次振興計画の中では手をつけていきたいという考え方を持っております。以上であります。 ○議長(柴財埜) 教育委員長。 ◎教育委員長(渕井光久) 漆戸議員さんの御質問にお答えをします。 議員さん御指摘のとおり、いわゆる分権法の成立に伴いまして、文部省関係では21の法律が改正されることになりましたけれども、その中に公立義務諸学校の学級編成及び教職員定数の標準に関する法律、これはいわゆる標準法と言われておりますけれども、の一部改正が含まれております。具体的には学級編成に係わる「都道府県教育委員会の認可」を、「都道府県教育委員会の同意を要する協議」に改めることになったわけです。これによりまして、小中学校の学級編成は40人、これは変わらないわけですけれども、を標準としているが、これからはこれを自治体の裁量で変えることができるのかということが生じてきております。しかし、問題はこの標準、すなわち同学年の児童生徒で編成する場合は40人が標準ということ、これがいわゆる国庫負担金の算定基準となっていることです。ですから、例えば県との協議と言っても、この40人ということがネックになってくるんではないかというふうに思われるわけです。したがいまして、現実の問題として自治体独自の裁量で、じゃあ簡単に変えることができるのかということは、いろいろ問題があるんじゃないかというふうに思います。漆戸議員さんがかねがね、いわゆる少人数学級に対してですね、非常に熱心にいろいろ御意見を申し上げていることに対しましては、大変敬意を表するわけですけれども、しかし、どうしても過密な学級で目が届きにくい、こういうふうに判断したときにはやはり教育委員会としても十分これは考えていかなければならない問題ではないか。そういう場合には町長さんにも実情をお話しして、善処してまいりたい。 もう1点、低学年における少人数化ですね、これは確かに少ないに越したことはございません。先ほどの御質問の中にもございましたように、特に最近家庭の教育力の低下に伴いまして、例えば当然就学前にそれぞれの家庭で子供たちにしつけをしておかなければならないはずなのに、それを学校へ依拠すると申しますか、学校へ頼る。こういった現実がある以上、やはり低学年において、少人数学級化というのはおっしゃるとおり非常に望ましいと思います。ただ、町内の現状を申しますと、来年度、平成12年度でございますけれども、町内の5つの小学校の1・2年生について見ますと、1クラス最大の児童数は新2年で35人、最小の方は申しません。最大の方だけ申します。新1年で33人となっております。したがいまして、何人が適正かということはなかなか難しい問題ではございますけれども、一応35人当たりを目途にすれば、ほぼ適正な人数かというふうに思われます。以上です。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆19番(漆戸宗男) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか、19番 漆戸議員。 ◆19番(漆戸宗男) 先ほど演壇でも申し上げましたけれども、すでに制度がない現今におきまして、小海町だとかあるいは塩尻、飯山市、八千穂村、池田町、原村、それらの自治体では低学年につきましてはすでに実施をされているという報道の中で、恐らく町内の父兄、あるいは教職員の皆さん等におきましても、全県的な中でそれぞれに関与する皆さん方から、できるだけ少人数化の要求等につきまして陳情等も県の方になされ、また町議会におきましても少人数学級化につきましての意見書の可決、提出も議会で済んでいるわけでございます。その点につきまして、再度この事態をどのように具体的に実現する運びに結び付ける手法はないかどうか。チームティーチング方式というのがございますけれども、1つのモデルケースをつくりながらやっていくという手法を考えてもいいんではないか。一歩前進の手法としていかがでしょうかと、このように申し上げるわけでございます。よろしくお願いします。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。教育委員長。 ◎教育委員長(渕井光久) いわゆる見通しとでも申しますか、こういったものをしなさいということでございますれども、先ほども申し上げましたように、現在の段階では、早速では教育委員会として低学年に教員の数を配置するとか、増やしてですね、いくことは現在の段階においては考えておりません。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありませんか。 ◆19番(漆戸宗男) ありません。 ○議長(柴財埜) これで19番 漆戸宗男議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。5番 唐沢弘光議員。 ◆5番(唐沢弘光) 私は、質問の前にちょっとお時間をいただきまして、所見を述べさせていただきます。 本日は、午前中から女性大学、また午後はふきはら大学の皆さんが、大勢この行政に関心を持っていただき、12月の講座に組み込んでいただき、感謝を表するものでございます。 それでは通告に従いまして、4点ほど町長に質問します。 まず、1点目ですが、一般行政について。来る12年4月1日より施行される公文書公開条例について、9月定例議会で同僚議員が一部質問された経緯がありますが、箕輪町の公文書公開条例の第6条、7条、8条に該当する基本的人権に係わる個人情報、いわゆるプライバシーの保護条例制定についてでございます。個人情報保護システムの基本的考え方について、国では11月末に中間報告で発表されたばかりで、いろいろの角度から検討をされているところですが、当箕輪町でも昭和61年10月9日付で個人情報の保護に関する規定ができております。また、今年7月30日、この規定が見直しされておるわけです。これは通常の地方公務員としての業務中の規則であって、新しく公文書公開条例に伴うものと考えにくいわけです。最近、個人情報が金で売買されるということも新聞・テレビ等で取りざたされております。もっと細かな点に配慮され、苦情処理、罰則等検討する必要があると思いますが、町長のお考えをお伺いします。 次に、2点目でございます。道路行政について。町道4号線、木下南部西線拡幅改修についてでございます。6月定例議会にも私から町長に質問させていただきました。町長答弁で、調査費を予算付けしてあるとの御答弁をいただきました。このことについてですが、10月末から11月にかけて調査測量が行われましたが、その調査測量によってどのような結果が出て、どのような検討がされ、その後の計画の進展について町長の答弁をいただきたいと思います。 第3点目として、消防行政について。私は、過日総務文教委員会で先進地四日市市の消防行政を視察させていただく機会を得ました。数多くの勉強をさせていただきました。当箕輪町とは人口、面積、大企業の所在など比較にはなりませんが、1つ大きな人口を抱えていても、市民の8割が自主防災組織に参加していることを聞いて感心しました。かっては四日市と言えば、大気汚染などで大きな社会問題を抱えた地域でした。その一例は四日市喘息等であります。今は大気汚染は全く心配はないとのことです。ついては企業の努力はもとより、市民の努力と協力から、環境問題の解決に並々ならぬ努力があったと聞いております。また、我が国は四方を海に囲まれ、地震・台風・豪雨・大災害に見舞われやすい環境にあると定義づけておりました。当箕輪町でも、庁舎内環境基本計画10カ年の素案を検討委員会が町長に提出されたと聞きました。関係者の御協力・御努力に敬意を表すものでございます。当箕輪町でも予防消防の見地から、町民の協力は欠かすことのできない原点ですが、行政として一朝有事に備え、防火用水の確保の現状についてお伺いします。また、箕輪町は東海地震の指定区域からは外れていますが、伊那市までは指定区域に入っており、もちろんそんなに地殻が違ってはいないと思います。そこで、箕輪町の防火貯水槽で耐震貯水槽は幾つあって、耐震性でない貯水槽が幾つあり、その貯水槽を耐震性に移行していく計画はどうかということであります。先の四日市市では、阪神淡路大震災を契機に順次移行しているとのことでした。いまだ一般貯水槽でさえ、13年度までに2カ所ずつ設置の計画のようですが、今後設置される貯水槽にあっては耐震性にする計画はないのでしょうか。 また、これはちょっと消防に馴染まないかもしれませんが、一部地域の住民の要望として、木下と松島を分断している帯無川に、人・自転車・車椅子ぐらいが通れる橋ですね、連絡橋を設置の声があります。すぐ対岸でも住民の交流が阻害されております。せめて100mに1カ所ぐらいの緊急時の連絡橋と言いますか、橋の名前はともかくとして、こういったものを今度の第3次振興計画にのせていただきたい、こんなことを考えます。 消防団員の確保も大変難しい傾向にあるやに聞いております。町民の協力の呼びかけを前面に出して、アピールするなり、また同時に日夜24時間体制の消防行政に、町民の目に見える行政をと思いますが、町長のお考えをお伺いします。 第4点目として、少子化問題を助成する意味からも、延長保育の現状と今後の計画について。先ほど同僚議員からもいろんな角度で質問がありました。去る10月20日、厚生省ではこれまで補助対象となっていない30分の短い延長保育をする保育園にも補助金を出すことを決めたと報道され、30分の区分新設に加え、1時間から6時間についても従来の1時間、2時間4時間、6時間の区切りで補助していたものを改め、1時間刻みで補助することにし、現場が取り組みやすいように保育時間を改善することで、伸び悩んでいる延長保育の実施箇所を増やしたいとしています。また緊急5カ年計画、本年度までに7,000箇所の実施目標を上げてきたわけですけれども、5,011カ所という、目標に近づかないことが現在です。地域子育て支援センター整備など大きく遅れており、今後も計画的に整備する必要があるとして、来年度以降の整備計画を年末を目途にとりまとめたいと考えているようですが、当箕輪町でもこの政策を大いに活用すべきであると思います。現状定員880人に対し、753人とのことです。130人ほどの定員に対する余裕があり、また延長保育も現在101人とのことですが、4カ所の保育園のみで扱っているだけですので、職員等の確保等難しい問題もあろうかと思いますが、もう少し幅を広げて欲しいと考えます。また、奇しくも今月9日の新聞にも子育て支援センター設置を早急にと、庁舎内の業務担当者の中からこのような声が上がり、大変嬉しく、関係者に敬意を表しながら、町長の決断と1日も早い対応を望むものであります。延長保育の保育園を増やすこと、入所基準が厳しくて定員割れ、130人欠であれば、多少の緩和はどうか。子育て支援センターの設置等について町長のお考えをお伺いします。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 唐沢議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、公文書の公開条例等についての質問でありますが、特に個人プライバシーと公開文書との関係の御質問であろうかと思っております。個人情報保護の部分につきましては規定も設けておりますし、また町で扱う個人に係わる書類等は、現在そのほとんどが情報センターのコンピュータでこれを処理をしております。これによって個人情報はかなり保護されているというふうに思いますし、御質問にもありましたけれども、61年にできました箕輪町個人情報の保護に関する規則、この2つをうまく組み合わせることによって、個人情報はかなり保護できるというふうに思っております。しかし、情報公開という制度と個人情報の保護、プライバシーの保護というものは、大変相関関係と言うよりも、情報を公開をしようとする。どこかでプライバシーを保護していかなければいけない、難しいものがあることは事実であります。したがって、今の段階ではそうした制度をうまく利用をして当然プライバシーを侵害するようなことがあってはいけませんので、公開できるものはなるべく公開をして、保護すべきものはしていくという、そういう形を取っていかざるを得ない、そんなふうに思っております。本年の8月に日本住民基本台帳法の一部改正が行われておりますが、向こう3年以内にこれが施行をされるということになっております。これが施行されますと、個人情報の保護がさらに重要になってくるのではないかという分析をいたしております。したがって、今ある公開条例の中でのプライバシーの保護、それから町が61年につくった個人情報の保護、これだけでいいのかどうか。さらに何か新たな保護規定というようなものを考えなければならないかどうか、今検討中であります。 法律の一部改正等については総務課長からお答えを申し上げます。 次に、町道4号線、名前はまだ仮称ですけれども、南部西部線とも言っておりますが、国道153号線の接続改修との御質問がございました。これにつきましては、先頃街路計画の工専周辺の平面測量並びに縦断の測量作業を実施をしております。この状況は課長の方からお答えを申し上げます。 ただ、この事業をするには膨大な費用がいることも事実であります。現状の中では都市計画外路事業での採択が困難だというふうに言われておりますので、この財源をどうするかということを同時に考えていかなければならないだろう。そんなふうに思っておるわけでありますし、何とかひとつ6号先線のような形でああした制度を取り入れることができれば、それにこれから国等に対しても運動をしていくことになるだろう、そういうふうに思っております。 次に、町内の防火用水の確保等の問題が御質問をされました。防火用水の確保につきましては、毎年西天土地改良区にお願いをして冬季間の消防用水の確保をしておるところであります。西天の地元負担と言いますか、住民負担と言いますか、西天に対する町の負担は今きちっとした取り決めがあるわけではございませんけれども、ほぼ補助残の50%、それをこの西天の土地改良区の皆さんと町とで援助をしているわけですので、そういう防火用水をいただく。その代わりにはやはりそうした援助をしているというのが現状であります。沢地籍に1カ所、大出地籍に1カ所、松島地籍に2カ所、木下地域に2カ所の計6カ所を冬季間通水をいたしまして、防火用水を確保をしています。また、この管理等については地元区と消防団に維持管理をお願いをしておるというのが実情であります。 その中で、御質問にもありました防火貯水槽等の質問でありますけれども、これは防火貯水槽は振興計画、あるいは年度の計画に沿って、ほぼ2つくらいを毎年毎年つくっておるというのが実情でありますが、質問にありました耐震性の防火水槽も松島に1カ所つくりました。御承知のように、これは建物の密集地帯に限定をされた制度でございますので、どこでもつくれば耐震性の防火水槽ができるというものでもありません。また、大きさも60トンから100トンということになっておりまして、60トン、100トンというのは大きい方ですから、それを全部つくっていくというわけにもいかないのではないかなあと思っております。いずれにしても今防火水槽の新設は、区とか設置地区の御理解をいただいて、土地をお借りをしてつくっておるという状況でありますので、下へつくりますと上へ作物も一部できますけれども、そういう形の御協力はいただかなければならない、そんなふうに思っております。 御質問にありました耐震性貯水槽の100トン、これについては今平成12年度で木下地区につくる予定を持っております。しかし、今のところの形では町内の防火水槽の数は40トンの防火水槽が92基、100トンの耐震性の貯水槽が1基が現状であります。水を枝分けをして、御質問をいただいているのは恐らく議員さんの出身の場所なのかなというふうに今ちょっとお聞きをしておったわけですけれども、これは水というのは、御承知のように水利権の問題等、かなり難しい問題があることも事実であります。そこに水があるからスッと水路をつくって持っていくというわけになかなかいかないもの等がありますので、それらを含めてこれから検討をしていかなければならないというふうに思っております。管理等については、消防団を含めてですね、地元の皆さんに維持管理をしていただかないと、うまく水を守っていくことができないというのも現状であります。 また、帯無川に緊急時の連絡橋ということでもありますけれども、これについてはまだ具体的に私どももどういう形でつくったらいいかという検討もしてないというふうに思っておりますけれども、地域の皆さんと十分話し合いましていろんなことが考えられる。実際に許可が下りるかどうかということも考えられる、地元負担のことも考えられる。いろんなことが考えられるし、今御承知のように橋をつくれば緊急の時だけ渡れるというわけにはいかないわけで、つくればすぐ自動車が渡る。そうなりますと、言うなら簡単なものをつくっておくわけにはいかない、いろんなことが考えられます。検討をさせていただきたいと思っておりますが、すぐというのは難しい、こう思っております。 次に、保育行政の中で、延長保育の計画についての御質問でございました。町の現状を見ますと、4つの保育所で114人、全児童数の15.1%が今延長保育をしております。町としても小学校くらいで1カ所は実施をしたいという考え方を持っておりますけれども、保育士等、あるいは児童数との関係がございますので、1つの保育園で6人くらい出てくればこれは延長保育を受け入れることができる。1人でも何でもするというのはなかなか難しいので、その場合にはやはりよそのところへ行ってもらうような形になるんではないか、そんなふうに思っております。今法の改正等もあって、30分ずつでも延長することができるというようなお話もございましたけれども、12年度から沢の保育所で朝夕それぞれ30分ずつの延長保育をする予定で今準備を進めております。 また、今御質問を聞いておりますと、入所希望があっても入れないというような人がいるんじゃないかというようにお聞きもしたんですけれども、御承知のように保育は保育に欠けるという皆さんが入るということで進めてきたわけですけれども、今はそういう希望さえあれば全員が入園ができる状況であります。したがって、よっぽどのことがない限り入園希望を断っているというのはないのではないかというふうに思っております。また、子育て支援センターはこれは方法や、やり方はいろいろあろうと思いますけれども、いきいきセンターの中へ、今お年寄りの皆さんの他に幾つかの子育て支援のグループが入っておりますけれども、そこでもやっておりますし、また例えば専門的な相談をする人、そういう人がほしいということになれば、それらについてもまた検討を加えられるだろう、そんなふうに思っております。以上であります。
    ○議長(柴財埜) 総務課長。 ◎総務課長(黒河内将裕) 公文書の公開条例と、それから個人情報の保護条例との関連についての御質問でございますので、お答えをいたします。 9月の議会で可決をいただきました箕輪町公文書公開条例の中で、いわゆる個人に関する情報については、特定の場合を除いては公開しないということがまず原則でございますし、それが第6条にうたってございます。それから、本人が自分の情報を知りたいというときは、特定の場合を除いて公開をするということを規定してございます。それで、先ほどもちょっと町長から申し上げましたように、昭和61年制定の個人情報保護に関する規則の中で、コンピュータ処理された個人情報について個人の記録制限、個人情報の正確性の確保、個人情報の漏洩の防止、外部への提供制限等を規定をして、現在対処しているわけでございます。ですが、公開条例の第19条にありますように、「他の法令等の規定に基づき公文書の公開を求めることができるときは当該法令等の定めるところによる」という規定がございまして、それが例えば住民基本台帳法、あるいは公職選挙法によって個人の情報を適当な理由があれば公開できるんだよと、そういう規定があるわけでございます。それで、今回住民基本台帳法の一部改正がなされまして、元々住民基本台帳法の中で第11条という規定がありますが、「何人でも市町村長に対し住民基本台帳の閲覧を請求することができる」という規定がございましたが、今回はもっと詳しく規定してございまして、「何人でも市町村長に対し氏名、出生の年月日、男女の別及び住所を記載した住民基本台帳の一部の写しの閲覧を請求することができる」というふうに改正をされております。また、問題は住民票の記載事項として、いわゆる住民1人ひとりに、国民1人ひとりに番号を付けると。住民票コードを付けるということを追加しております。これを向こう3年以内にこれを施行するということになっておりまして、16の省庁で92の事務についてそういうことが利用できるというふうに改正をされております。したがいまして、国の方でもこの法律の施行に伴いまして、やはり個人情報の保護がより一層重要視されてくるということで、今度は逆に住民1人ひとりに番号を付けることによって起こる弊害等も考えられるので、それに対する1つの法案ですね、これを検討をしているということでございます。したがいまして、いわゆる情報公開の条例の中では、もう個人情報というのは原則として出さないということでありますので、しかし他の法律の面からそういうものが出てまいりますので、そういった面から個人情報の保護の条例も必要になってくるんではないかと考えられますので、今後国の動きと合わせる中で、私ども自治体についてもこの条例化について検討をしていきたいということでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(柴財埜) 建設課長。 ◎建設課長(北原宣明) 南部西部線の件についてお答えをいたします。 まず、測量の結果でございますけれども、国道から4号線までの間9.94%、1割近い勾配がございます。事務的な部分ですけれども、道路の建設に当たりましては道路構造令という規定がございまして、これが基本的には設計速度が何キロだとどのくらいの勾配がいるよというものでございますけれども、仮に40キロといたしますと、7%が限度というような技術的な面がございます。これを原則と特例というようないろんな部分がありますので、そこらの協議、それからああいう地形に道路をつくった場合の周辺の土地利用、それからもう1点は現在の計画ですと、せっかく巨費を投じても利用度という観点でどうかというようなコンサルの指摘もございますので、これは現段階では、最近になって上伊那の中で広域計画策定道路というようなものが持ち上がっておりまして、前々から御意見やらご要望をいただいております南箕輪へつなげる道路というような観点、またあの道をさらに西へ延ばすというような観点等含めまして、今後総合的に計画策定の基本的な部分について検討しなければならんのではないかというような状況でございますので、お願いをいたします。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆5番(唐沢弘光) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか。 ◆5番(唐沢弘光) ありません。 ○議長(柴財埜) これで5番 唐沢弘光議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。7番 横前芳子議員。 ◆7番(横前芳子) 通告に従いまして、大きく分けて3項目について質問させていただきます。 初めに、第3次振興計画にのせていただくために、博物館の建設について質問いたしたいと思います。今の時代に生きる私たちは、後世に何を残していったらいいか。そして先人の残してくれた文化遺産、またその時代の歴史的遺産をどのように保護し、活用していくべきかを考えなければならない重要なことと思っております。今年は、たまたま役の関係で歴史博物館やそれから資料館を見せていただく機会がございまして、委員会研修では埼玉県の室山の歴史博物館、それから茨城県の「ミュージアム氏家」という博物館、それから行政視察では、たまたま富士市の博物館、社会教育委員会の視察では、自由見学の折に川越市の市立博物館、幾カ所も見せていただきまして、大変勉強になりました。全体的に広い地域に建てられておりまして、敷地の中には遺築物とか文化遺跡が配置されておりまして、自然を生かした素晴らしさがありました。箕輪町では、今の博物館は昭和49年に開館したそうでございますが、当時は町民の声の中で郷土の文化を大切にしようとか、そういう熱意が博物館建設という形になったと聞いております。その頃としましては先進的な施設であり、多くの方が視察に訪れたそうです。しかし、現在は老朽化しまして雨漏りもし、時代が変わるにつれまして資料も増えて、町民のニーズも変わってまいりました。よく町民の声を聞きますと、「博物館の入り口はどこにあるの」とか、「民俗資料はどこに置いてあるわけ」とか、「入ってみたい感じがしない」という声を聞くにつけまして、町民の博物館に対する思いをかなえながら、また生涯教育や学校教育とのつながりを持たせる必要があると思っております。これから訪れる週休2日制の余暇を利用し、また野外学習の場として木に触れ、石に触れ、遺跡に触れて、自然科学を学ぶ場として考えていくべきだと思っております。それにはあまりにも今の博物館では手狭ではないでしょうか。民俗資料などの大半を三日町と中原の倉庫へ保管してある状況です。住宅もだんだん新しくなり、大切なものが破壊・散逸してしまった後では収集は困難になります。私たちのまち、箕輪町の歴史を大切に残し、後世に喜ばれるように考えることが、今生きている私たちの仕事と考えます。それで、町長にお尋ねしますが、博物館の建設について、第3次振興計画にのせてあると聞いていますが、広い用地の確保など、早めに進めていく方針であるかどうか。また建設はいつ頃を予定しているか、質問いたします。 次に、先ほど相沢議員の質問のときに答弁がありました件とだぶってしまいますが、今この頃私考えていることの中で、南箕輪に誘致されるこども未来センターのことです。平成15年頃にはできると聞いておりますけれども、全国から入館者が先ほど言われましたように40万人とか50万人とか、噂にのっております。農道一本でつながっている箕輪との関係を生かして、南箕輪でも宿泊施設を考えているようですが、ここ箕輪町でも第3次計画にのせてながた荘の、先ほどは改修と言われましたけれど、改修か増築を考えていったらいいと私も考えておりました。そして、未来センターの入館者の足をながたの湯、宿泊ながた荘に向けて、できることなら、ながたの自然の中に博物館を置いて総合的な学習と、またこれから先、花の施設とかそういうことも考えているようでございますので、全体の観光と合わせて一連のものとして考えていったらいいと思いますが、町長のお考えをお聞きしたいと思います。 次に、2番手に日赤奉仕団の団服について質問をいたします。日赤奉仕団の活動につきましては、誰もが御存じのように、一たん有事があれば即活躍してもらわなければならない奉仕団であって、各地区の組単位に1名ずつ出たメンバーで構成されています。今から25年ぐらい前にも、私も松島の奉仕団長をやりましたり、また11年ぐらい前には町の委員長をさせていただいた経過がございますが、その当時も今の形の団服でありました。団服につきましては様々な問題があり、その都度何とかならないものかと思ったものです。それは、第1は活動的ではないということです。手を上げることが思うようにならない。ここで縛っておりますので、袖付けが多いために手がいいふうに上がりません。それから第2に生地が厚くて夏はとても着ていられない。とても暑いです。第3に型が古くて、今から約50年ぐらい前、もっと前の戦争中前後の、着物の上に着た標準服のような形をしております。そのために、30代から40代の方々が「着るのが嫌だ」と言っているそうです。そのような意味で欠点が多い服ですので、消防団も法被姿から活動的なデザインの服に変わっていますし、ぜひこの辺で奉仕団の団服も変えたらいかがなものでしょうか。団服は暖房のためではありませんので、夏も冬も着られて軽いものであればいいと思います。聞くところによると大きさが心配になるそうで、あの形は幾ら大きい人でも小さい人でも着れるようなふうにできているそうですが、洋服の形にしてもそういうことは考えられると思いますので、ぜひそこら辺を考えていただきたいと思います。町長の意見を聞きたいと思います。 次は、ごみ対策についてでございますが、何かの会があるごとにごみの問題が話題になります。町でも真剣に取り組んでいることは住民はわかっていますし、各区や常会でも1年中を通して収集場所の整理をしたり、立ち会ったり、頑張っております。それにもかかわらず、一向に良くならない部分があり、それがいつも問題になるのだと思います。今日は小さいことのようですが、住民の声を基に質問したいと思います。缶とかビン、ペットボトルなどの分別収集は、資源回収として再利用できる一番良い方法だということはわかってはおりますが、回収場所が割合少なくて、遠いために、危険物だとかまた燃えないごみとして出す人がこの頃大変多くなっているということです。戸数によって場所をもっと増やすことができないものか。 次は、燃えるごみと燃えないごみの分類についてでございますが、例えば例を言いますと、長靴は燃えるごみと言われました。しかし、長靴と言ってもゴムなのかビニールなのか、区別がつかない。ビニールは燃やしてはいけないけれども、ゴムは燃やしてもいいということです。そういうことの区別がつかないので困る。生活環境課などの専門にやっている方々は、区別しにくいものは何があるか、そういうことがわかると思いますので、品物別に具体的に燃えるごみ、燃えないごみを書いて配ってもらえればありがたいという意見が多くあるので、そういう印刷物をつくったらどうか、いかがなものでしょうか。 それから、ごみを出す日でない日に平気で出してある。それはもういつも問題になりますが、若い男性であったり、年寄りの方であったり、外人であったりしているようです。佐久方面のある町ではカレンダーを町で発行し、1年中の日付の下へ「生ごみの日」「分別収集の日」「粗大ごみの日」と記されていて、大変喜ばれていると聞きました。年寄りでも間違わずに出せるという効果があるということです。毎日見ているカレンダーへわかるように書いてあれば、今までのような間違いがなくて、収集日に出せるようになるんじゃないかということでございます。それから、カレンダーをもし出すとしたら、「あなたの生活の後始末に町ではどれだけの費用がかかる」ということを書いておいた方が私はいいんじゃないかと思います。先日ちょっと会がありましたときに、「生ごみを出すのにどのくらいお金がかかるかね」と聞かれましたので、「生ごみなら5,000万円くらいかかるらしいよ」と言いましたら、みんな転ぶほどびっくりしました。実は、ごみを出すのには3億円かかっているそうですね。そういうことを、3億円の金が私たちの生活の後始末にかかっているということを書いて出して、そして皆さんの理解を得れば多分直っていくんではないかと私は思っております。 次は、収集指導員というのが町には幾人かおるようでございますが、町の係として常会で収集に携わる係を位置付けて、施設見学とかそういう学習をやって、意識の高揚を図っていったらどうかということで私は考えておりますが、町長の御意見を聞かせてください。 それから、クリーンセンターの稼働が土日休みであるようで、勤めている人が整理をしたものを持っていこうと思っても出すことがなかなかできない。職員体制のこともあると思いますので、大変と思いますけれども、年に何回かそういう日を持ったらどうかと思います。例えば特に年末には大掃除の時期であり、それでありますのに12月28日からお休みのようで、住民の要望も強いと思いますので、ぜひそこら辺は考えてもらえないものかどうか。 それから、ペットボトルの再生品でございますが、聞くところによりますと、辰野町では職員の制服や作業服をペットボトルの再生したものを使っているようです。制服は無理としても、町の必需品であるものを再生できるものがあれば、ぜひその方へ向けてほしいと思います。先ほど私が質問しました日赤奉仕団の団服など、ペットボトルの再生品でできるものでしたらぜひやってもらいたいと思います。町長のお考えをお聞きしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 横前議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、第3次振興計画の中で、博物館建設についての御質問でございます。現在職員によって、役場周辺総合整備構想検討委員会が行われておりまして、これは図書館、博物館、消防署をどういう形で配置をしたらいいのか。それらを含めた公共施設全体の整備について今検討中であります。したがって、それらのことも参考にしながら、一方、教育委員会の方で図書館・博物館等の計画についての御検討もいただいていることも事実であります。したがって、それを振興計画に入れていきたいというふうに思っておりますけれども、一気に両方、図書館も博物館もというわけにはいかないわけでありますので、恐らく第3次振興計画いっぱいを使って両施設ができていくであろう、そんな考え方を持っております。 先日、私のところへいただきました計画によりますと、どうも図書館の方が先、博物館はその後という答申をいただいておりますので、そういうことからいきますと、この10年のうちに、前半の5年くらいのうちには図書館、後半の5年くらいのうちには博物館、そんなことになっていくのではないかなあ、そんなふうに思っております。いずれにいたしましても、財政の問題も含めてですね、いろんな整合性を図らなければならない問題がございますので、引き続いて具体的な検討もしてまいりたいと考えております。 また、ながたの森に博物館ということでもございましたけれども、図書館はやはり学校なり役場の近くにほしいというふうに思っておりますし、博物館は少し離れていてもいいのではないかという気もいたしております。また、前から言っておりますように、これは答申をいただいてそれによって決めることですけれども、博物館だけではなくて、できたら美術館的なものも入った方がいいのではないかという考え方もしておりますし、何より箕輪町で不足をしているものは、今三日町と中原に置いてありますせっかくの大事なもの、そういうものを収蔵をしておくものに欠けているわけであります。これは三日町の区からもお借りをしているわけでありますので、早く返さなければいけないということもございますので、それらも含めての検討をしていかなければならない。そんなふうに考えてもおりますが、今言いました基本的には教育委員会の方で考えていただいた計画、そういうものに沿って動いていく、そんな考えを持っております。 日赤奉仕団の団服のデザイン等の質問がございました。これは、実は団服の件も何とかしたいということで、平成10年度、日赤奉仕団の皆さんに検討をいただいた経過があります。また、他の町村でもいろんな検討もされたということも聞いておりますが、なかなか、検討をした結果は「今のでいいじゃないか」と、こういうふうになったというふうにも聞いております。今御指摘ありまして、服にしてもとかいろんなことがあるけれども、あれをスッと着れることだとか、いろんなことがあるんだろうというふう思っておりますが、そんなことで、日赤奉仕団で1年検討しただけだろうとは思いますので、さらに検討をして、いいものができれば私はこれはやっていきたいと。そういうことで、むしろ積極的に検討をお願いをしてきた経過があるわけですけれども、その結果がそういうことだというわけでありますので、これからどういうところと相談をしていいのか。そういう皆さんともこれからいろんな形で話し合って、いいものがあれば、あれは御承知のように決まっているものではございませんので、考えてまいりたいと思っております。 次に、ごみの対策についての御質問でございました。これについては、それぞれの皆さんが大変な御苦労をされておるわけでもあります。私もヨーロッパ等進んでいる、ドイツということで見させていただきましたけれども、結局はその根本はごみの分別収集、これにもうまず尽きる。それがきちっできなければ後の方へつながっていかないと思っております。容器リサイクル法ができてそれを規定をしたわけですので、法律があるでどうということではありませんけれども、やはりこれをきちっと植え付けていくこと、これが大事なことかなあ、そんなふうに思っております。ドイツあたりでもまだそれだけの分別ができていても、例えば生ごみへフォークが入ったり、ナイフが入ったり、それを堆肥化をしているわけですから困ってしまうと。もう少し住民の皆さんの御理解をいただかなければならんというようなことを現場の主任は言っておりますので、やはりこれもそういう形ではいくけれども、完璧というものになるのはかなり時間がかかる。そう思っておりますが、その努力をしていくのは当然のことであります。今質問にもありましたごみの何と言いますか、収集場所等については、増加の要望等があればその区と検討をしてまいりたいと考えておりますが、業者との関係もございますので、皆さんが言ってくるのを全部「はい、はい」と言って受けるというわけにはいかないだろう。なるべく地域の皆さんの要望、それから業者の回り具合等も含めて検討をしていきたいと思っております。今町の中にはごみステーションが260カ所ございます。また資源物の集める場所が80カ所、それから資源物の中でも缶だとかペットボトル等を集める場所が40カ所ございます。そういう中でやっておるわけですけれども、まだ完全な形になっておらない。特にダイオキシンの問題以来、何でももう燃やすものは駄目だというようなことの中で、クリーンセンター八乙女へどんどん廃棄物の量は増えておることも事実でありまして、今私ども伊北環境行政組合ではそのことの新たな対応に追われているところであります。ただ、ある区では、分別収集のごみステーションは今までのような一ところへ何と言いますかね、網掛けやあるいは小屋がけのようなものではなくて、分別をして実際に置けるようなごみステーション、そういうものを考えているから町でも補助をしないかという話もきております。今の施設の倍以上のお金がかかりますけれども、やはりそれはこれからのことでは大事なことではないかなあというふうに思っております。外国へ行ってきてそういうことをあまり言うと恐縮ですけれども、ドイツなんかはもう完全にリサイクルに出すものはリサイクルに出すコンテナ、それから家の生ごみは生ごみのコンテナ、分かれております。それで、また実際の家の例えば生物は家のそこへ置いておけば、ただ有料ですけれども、有料で置いておけば持っていってくれる。もっと置いておいていい、今のようなペットボトルのようなもの、あるいは古着のようなもの、そういうものは街角にコンテナが幾つかあって、それに住民が分けていくと。そういう形で行っておいでになりましたので、これらのことはかなりこれからの参考になるのではないか、そんなふうに思っております。 それから、燃えるごみ、燃えないごみの分類のピーアール、これは先ほども言いましたようになかなかやってはいても難しい。また実際悪意でなくても、これが燃えるごみなのか、燃えないごみなのかを、住民の皆さんが分別をしてくれるというにはかなりの日数もかかるし、みんなで勉強していかなければならないなあ、そういうふうに思っております。したがって、行政側としては例えば燃やすごみ等については上伊那広域の方で今検討しておりますが、そういう施設をきちっとすると同時に、住民の皆さんとどれが燃えるごみであり、どれが中間、粗大ごみなら粗大ごみに出すものであり、そういうことのやはり積み重ねと言いますかね、勉強も含めて積み重ねをしていかなければならないなあ、そんなふうに思っております。ピーアールの方法等について御質問がありました。今もパンフレット等でやっておるわけでありますけれども、確か私も見てあれだけでかいところへぎっしり入っていますと、なかなかそれを分別をして住民の皆さんに理解してもらうことがなかなか難しいかなあと。一生懸命工夫をしてつくってはいるんですけれども、難しいかなあというふうに思っております。今提案のありましたような、カレンダー等の中でうまく処理ができるのなら、そうしたことはこれから担当課を中心に考えていきたい。そう思っておりますので、よろしくお願いいたします。 いずれにしても、住民意識というものの高揚、これが大変大事なことでありまして、指導員等の施設見学等の御提案もありましたし、また分別の専門指導員さんの研修等の御質問もございました。今大変御苦労をされていることは私どももよく承知をしておりまして、そのことに感謝を申し上げるわけでありまして、分別専門指導員さんは町中に今85人おいでになりますし、衛生部長さんも15人、共に今分別収集を含めた御努力をいただいておるというのが現状であります。今質問もありましたような指導員の皆さんの見学なり研修なり、そういうものはこれからもやっていきたいというふうに考えておりますし、やはり実際に見て勉強するしかこれは、そして自分たちが自信を持って住民の皆さんに「こういう形ですよ」と説明できるようにならなければ、これは幾ら言っていても絵に描いた餅になっていってしまう。そこまでやっぱりやっていかなければいけない、そういうふうに思っております。 クリーンセンターの稼働日のことについては、今御指摘もありますけれども、率直に申し上げて土日のこれを休まないということは、今の状況の中では難しいというふうに思っております。ただ、御指摘もありましたように、一月のうちに1日とか、そういう形で便宜が図れないかということになりますと、これはまた町村長の中で検討もしてみたいと思っておりますけれども、当然今の職員体制でやっていけないわけですから、費用のことを言うといけませんけれども、費用の問題も含めてそれらを検討していきたい。そんなふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ペットボトルの再利用についての御質問でありましたが、ペットボトルは再利用化の方向にこれからますます進んでいくであろう、そう思っております。今4月から収集を始めておりますけれども、月に1.5トンが収集をされております。財団法人日本リサイクル協会を通してそこにその集めたものを収めているわけでありますけれども、これは逆有償でありまして、逆有償というのは、言うならそこに預けるのにお金がいるわけでありますが、1トンで9万5,135円がかかっております。かなり、だんだんまた増えてまいりますと、そういうものがかかってくることも事実であります。したがって、今そこに私どもが踏み込めるかどうかは、どうかと言うよりも、まだそういう考えを持っておりませんけれども、これは生活者の1つの義務としてやはりごみ全体を含めてですね、負担をしていただくようなことも将来はやっぱり考えなければならないのではないか。そのことによって、また意識も高められるのではないか。今のようにただ、ただという形で行政だけが負担をしていくという方向は、やはり少し検討するに値する、そんな考え方を持っております。ただ、すぐそれを実施するという考えでもありませんので、それはお互いの検討事項として考えていきたい、そんな状況でございます。以上であります。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆7番(横前芳子) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか。7番 横前議員。 ◆7番(横前芳子) 1つだけ質問させていただきますが、ごみも年々増えて経費が相当かかっている上で、また平成19年には上伊那へ1つ大きい施設をつくりたいというような話を聞いておりますけれども、ごみのことで相当お金が年々増えていくと思いますが、松本地区とかそういう地区では有料にし始めたと聞いておりますが、箕輪町ではごみの収集を有料にする予定があるかどうだか、お聞きしたいと思います。 ○議長(柴財埜) 町長。 ◎町長(井沢通治) 今御指摘ありましたようにたくさんのお金がかかるんです。例えば、ちょっと外れて申しわけありませんけれども、上伊那広域で焼却に対するお金というものは、19年を目標に上伊那全体の焼却、焼却になるのか、今技術がどんどん進んでおりますので、例えば炭化というような技術も出てきております。いろんなことがありますけれども、いずれにしても150億とか200億というものがいるんじゃないかというふうにも言われております。それより前に、御承知のように14年から19年の間の5年間に、今のダイオキシンを5ナノグラムにしなければならない。そういうことになりますと、それでしかも今上伊那広域的には14年で恐らく南部の焼却炉が使えなくなってしまう。したがって、伊那と辰野の焼却炉を使っていかざるを得ない。そういうことでありまして、その14年から19年までの5年間、それを5ナノグラムの焼却炉ということで今前提に考えますと、フィルター方式と言って、言うなら燃やしたものをフィルターをかけて使う。これはほとんど外国はそうでしたけれども、するに、5年間で30億という大きなお金がかかるという試算をしております。したがって、そうは言っても5年間で30億というのは大変ですから、何か方法はないかということで今検討もしておりますけれども、少しでも住民負担を軽くしていくということを考えないと、5年間で30億という大変なお金ですので、これは大変だなあと私どもも今考えております。そして、そういう形を考えてみたときに、お金も大変かかってくる。行政がお金を出すと言っても、それは住民の皆さんの税金でありますので、やはりその辺のことを考えていかなければならないと思っておりますが、御質問にありましたように、有料化というものを今箕輪町ですぐ例えば来年度の中に取り込むかどうかということは、考えておりません。しかし、先ほども言いましたように、やはりどこかでもう少し住民の皆さんの負担をしていただかなければ、御承知のように廃棄物が昔のように売れた時代はいいわけですけれども、逆有償の時代がきてしまっているわけですので、そのことも考えていかなければならないなあ、そのように思っております。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありませんか。 ◆7番(横前芳子) ありません。 ○議長(柴財埜) これで7番 横前芳子議員の質問は終わりました。 次の質問者を指名いたします。9番 日野和司議員。 ◆9番(日野和司) それでは、私は大まかに4つに分けて幾つか質問をさせていただきます。 まず、1つには行政改革でございますが、行政改革におきましては当町は箕輪町の行政改革大綱に基づき、実施計画が設定されて進めておるところでございますが、11年度、本年度の重点項目、目玉は何であったのか。 2つ目、町税、水道税外、使用料等につきましては、それぞれの各市町村が大変収納率向上ということでは苦慮されておるということでありますが、当町におきましてはこの点についてどんな改革がされたのか。 3つ目といたしまして、給与等の適正化を図るということがありましたが、どんな改革がされたかお尋ねするところであります。 4つ目は組織機構の改革でございますが、水道課、下水道課を統合をした、生活環境課を設定をした、振興開発公社の廃止、監査委員事務局の設置、町営ながた荘、自然公園、信州かやの山荘の管理運営を委託をされた、社会福祉協議会への訪問看護ステーションの統合を図った等々幾つか縦割りの組織は見直されましたが、私はまだまだある意味では手緩いんじゃないかという気がいたしております。9月のときに質問をいたしました、私が質問下手で町長にはうまく御理解をいただけませんでした助役人事でありますが、このことも私は行政改革の1つとして質問をいたしたつもりであります。町長は、「これだけの町で助役が2人、事務量から言っても金もかかるし、無理だよ」と、こういう御回答をいただきました。しかし、今国は発想のある自治体には金を出すと、こういうことに切り替えております。「今までのように上意下達で事業を進めるんじゃないよ」と。「もう分権なんだから、自分たちでしっかりいい企画を立てなさい」と。「金は出すよ」と、こういうことを言っているんじゃないかな、こんなように思います。そこで、今15も16もあるセクションをもうちょっと整理をして、またたくさんあるセクションでありますから、課長の皆さんはそれぞれの横の課との調整に時間がかかって、業務停滞ということもあると思います。また、町長はめた忙しくてハードスケジュールでありますので、必然的に助役への負担がかかってくると思います。これからの時代は先取りをしていかなければならないと思います。そこで、いい仕事をさせるにはやっぱりそれなりの権限付与をしていかないと、いい仕事は職員の皆さんはできないと、こういうことだろうと思います。そこで、私が申し上げたかったのは、例えば今のセクションを3つくらいにやってしまえ。そして、そこへ職員クラスの部長よりもっと権限のある職員クラスの助役を3人くらい置きなさい。その1人は一般公募でもいいじゃないかと、こういう御提案を申し上げたつもりであります。これからはそのくらいしていかないと、やっぱり遅れていってしまうんではないかなということを思います。 それから、今一番問題になると思われるのは、やっぱり縦割りはいいんですけれども、横割り的に検討をされるところがない。したがいまして、今回の定例会にも出ました松島の保育所の問題であります。セクションのところは一生懸命いい保育園を建てなければいけないと思いまして、法律からいろいろ研究しました。一生懸命そっちだけに目がいっています。ところが、周りの方へは一応法律に基づいて説明はしたんでありましょうけれども、あまり力が入らなかった。そんなことを言うと怒られますけれども、サービスが欠けてしまったということでの、欠落があったということでのこれは事故じゃないかなあというように私は思います。そこで、やっぱり横割り的に見える町長部局の中へセクションを例えば企画の中へ置くとか、そういうことでみんながやったことをもう一度よく眺めてみる。そしてさらにそのことの評価をする、そういうセクションがあれば、これは大変いい住民サービスがますますできるんじゃないかと。井沢町政も万々歳ではないかと、こんなように思われますので、そのことを町長の所信をお伺いする次第であります。 2つ目の建設関係でございますが、この件につきましては前段の議員さんが何人か御質問をいたしましたので、分けてありますけれども、私はもう少し総合的に検討をしていただきたいということで御質問をいたします。大変当町の世帯も人口もだんだん増えていると。21世紀にはますます増えるということが想像、予測されます。町も都市計画に基づき用途地域の指定が行われ、無秩序の建設物の混在防止に土地利用の適正化を規制と誘導をしておることは、先ほどの答弁の中で承知しておるわけでありますけれども、しかし、用途地域の指定後の時の経過と共に、御指摘がありましたように幾つかの問題が出てまいっておると。ところによっては土地の利用に大変苦慮しておるというところも出てまいっております。これからの中では153号線バイパスも4車線の供用なり、その先線、また6号線の問題についても地権者とのお話し合いも相当進んでおるということの中で、ますます様変わりがしていくということが考えられます。そこで、総合的に都市計画とさらに農振地域を含めて、また箕輪町のこの景観をいかに守っていくか、保持していくか。そういうような土地の利用を総合的に検討をしていかなければいけないんじゃないか。来年度は、町長さんの答弁もありましたように、第3次の振興計画の策定の年だということでありますので、よけいにもそういうことが必要じゃないかなということを感じますので、その件についてお尋ねするところであります。 次の観光行政でありますが、ながた荘の改築につきましては、答弁不要であります。先ほどのことでよくわかりました。 2番目の、みのわ振興公社に町の職員を休職派遣をされておりますけれども、この目的と実情について伺います。特に派遣の期間はどのくらいなのか。また、賃金較差はあるのかないのか。またこれによる社員への影響はないのかお尋ねいたします。 次の教育行政でございますが、教育委員会委員の選任について、任命権者であります町長にお伺いいたします。現行委員の5名の皆さんは、1名の方を除いて4名の皆さんが教職の経験者であります。5名の皆さんとも大変経歴が立派であり、人間形成も完熟した方であることは十分私も承知しております。多くの町民はこうした皆さんであるから、「箕輪町の教育は全く問題ないよ」と、こういう余裕をもってすべて教育委員会・学校にお任せするような気持ちにもなりかねておる人もあります。また、教育委員会は教育経験者の聖域ではないかとまで錯覚を起こすことすら、そういう人もあります。私も子供の頃先生に怒られると、本当は悔しいんだけれど、どこかでありがたいなあ、嬉しいなあ。あの先生俺をひいきしてくれんじゃないかというような感じを持ったものであります。そのくらい私どもの時代は先生、恩師に対しての尊敬の念が強かったわけでありますから、そのままでいきますと、確かに教育委員会に任せておけば問題はないよという錯覚に陥ることもこれはやむを得ないのかもわかりません。しかし、教育委員会の窓口は社会教育、生涯教育の窓口でもあるわけでありますので、私はそういう見地からも、今の委員の皆さんをせめて2人くらいは教職の経験のない皆さん、いや、3人くらいかな。そんなことも思うわけでありますので、任命権者の町長さんの考え方をお尋ねするところでございます。 それから、次の学校給食でありますが、飯米給食につきましては9月の議会で桑沢議員さんがるる説明をされ、米の問題も政府からの補助がなくなったので、だんだん自由競争の中で地元のものを使うように道が開けるんじゃないかという御返答がありましたので、期待をしているところでありますが、私は、今回は学校給食の中で使用されている野菜等の農産物を地元の活用ができないか、積極的に活用を進めることができないかを問うところでございます。地元の皆さんと地域の子供たちの係わりということが大変少なくなっておるところでございますけれども、これも9月の議会で毛利議員さんが総合学習についてるる説明をされ、教育長の方からは「これは明るい見通しだ、任せておけ」というような確か答弁だったような気がいたします。そこで、現状の箕輪町の給食の農産物と言いますか、野菜の利用の仕方は、これは学校ごとで調達されているようであります。そこで、私は学区ごとでそうした野菜を提供していただける皆さんとよく話し合いをして、その皆さんから市価の8割とか7割とかそういう安い価格で入れていただいて、そういうところへ子供が行って勉強すると。野菜の育つところを見ると。これが総合学習の一環ではないかなあということも思いますので、このことについて教育委員長の所見をお伺いをいたしまして、壇上での質問を終わらせていただきます。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 日野議員の御質問にお答えを申し上げます。 まず、11年度の行政改革の現状の中で、本年度の重点事項は何か、結果はどうであったか、そういう質問でございましたし、また給与等の質問もございました。このことについては、まず事務事業の見直しの面では、健全財政の維持のために起債制限比率の健全化を図ったり、そういうことで縁故債の繰上償還を行ってきております。町の財政がおかげさまで少しはいい形できておりましたので、そんなことを含めて10年度では1億5,500万円を償還をしました。これは繰上で償還をしておるわけです。それから、本年度はその償還を行ってまだおりませんけれども、財政の状況を見て繰上償還はこれからも考えてまいりたい、そう思っております。 2つ目には、松島保育所の統合に伴いまして、旧東保育所の有効利用、いきいきセンターをつくって、これは町がつくったというよりも補助100%の施設ですので、こうしたものを利用をしてやっているというのも行政改革だと思っております。また、環境問題が重要視をされる中で、環境基本計画の策定に、これも答えてまいりましたけれども、取り組んでまいりました。3月の議会全員協議会には計画案がお示しできる、そう思っております。さらには、町税、水道料の収納率の向上、こうしたものも図ってきておりますが、これは各課との対応もありますので、後の方でまたお答えを申し上げます。 次に、給与等の適正化についての御質問でございますけれども、これについては通勤距離1キロ未満の職員による通勤手当、前出ていたわけですけれども、その支給を廃止をいたしました。また、時間外手当の削減に取り組みまして、時間外勤務を原則夜10時までといたしましたし、水曜日を「ノー残業デー」といたしました。ただ、前にも少しお答えもいたしましたけれども、今年は災害がございまして、災害は御案内のようにそうした事務的なものも、国へ上げる時間も問題だとか、いろんなことがありますので、そういう面では残業全体で減っているわけではございませんけれども、そうした災害関係を除くとかなり減っているというのが現状であります。また、給与面で他の町村に比べて町も突出をした、要するに給料を多く払っているという状況はありませんが、経常経費の中で見てみますと、町はそう安い方ではありません。むしろ高めには維持をしておりますが、これは発展をする町はどこもそういう傾向にありますので、それでいいということではありませんけれども、これからもそうしたことも考えていきたいというふうに思っておりますが、ただ行政改革だけをしていいというものでも私はないかなあ、そんなふうに思っております。もちろん行政改革は大事ですけれども、まず職員のやる意欲というものをどういう形で出していくのか。それが1つでもありますし、前から言っていますように、福祉面の行政改革、特に人事面を減らすというようなことは、それは行政改革ということになればそういうことにならざるを得ないだろうけれども、なかなかできない。それが住民の皆さんに対していい行政なのか。行政改革をして通常の経費を減らすことは大事ですけれども、同時にやはり私は、住民の皆さんは一生懸命税金を納めていただいているわけであります。箕輪町が御承知のようにほぼ38%くらいの、これは非常に高い方であります、率直に申し上げて、町村では。そうしたものを納めていただいているわけですから、その幅いっぱいを使ってやはり住民にお返しをしていくという、そういうこともやはり考えていかなければならない。特に福祉の面ではそのことを強く思いますので、行政改革はもちろんきちっとやっていかなければいけませんけれども、ただ行政改革だけではやれない。これは国もあの勢いで取り組んだのがいつかどこかへいってしまった現状を見ても、行政の中における行政改革のあり方というものは非常に慎重を期さなければいけないのではないかなあ、そういうふうに思っております。 また、御質問の中では発想がよければ国は金を出すという御質問でありましたが、どうも助役人事やそんなことで国が金を出してくれるとは思っておりません。それよりも人件費を含めた経常経費を下げろと。そういうことっきりできておりますので、町は特にですね、御承知のように保育園の保育士さんたちも一般の職員の中へ入っておりますので、そうなりますといつも人件費が規定より高いじゃないか、そういう指摘をもらいます。それはそれぞれの地域でやって、辰野は例えば病院があるとか、違う状況があるわけですけれども、国は、あるいは県もそうですが、一括をして上からこの町には幾人の人数がいるか、そういうもので見ますので、そういうふうに言われるわけであります。もちろん工夫をしていい組織にすることは大事ですし、行政改革は大事ですが、そこらを見ながら私どももやっていかなければならないと思っております。組織の大幅な見直しと言いますか、今それぞれ10幾つの課かがあって、それに係長い、課長がい、あるわけですけれども、それらをダーンと統合して、もう部制にひとつはして、今お話のようにまたそこへ助役を3人もつけると。それぞれの仕事を分けてするという、そういう方法は、国は今度は省庁の統合等をやりますけれども、地方自治体はなかなかできないのではないかなあ。そういうふうに思っておりますし、そういう形でやったところが必ずしも成功をしておらない。そういう実情を聞いておりまして、やったところもまたある程度元に戻してしまったというようなことも聞いておりますので、もちろん議員さんの発想は私もわからないわけではありませんけれども、現実の中では難しい。しかし、難しいと言ってやはり議員さんはやめてしまうんじゃなくて、それをさらにできるためのひとつ御提案をどんどん出していただいて、私どももそれに賛成できて、行政の効率が上がれば、それはそれをやっていくことにもちろん異議はないわけでありますので、ぜひひとつ、今の段階では難しいかなあと思いますけれども、さらにひとつ新しい発想を出していただければありがたいと思っております。 また、組織機構の見直しの中では、行政の効率化を主眼に水道課、下水道課の統合を今年はいたしました。これによってかなり、今までは例えば下水道をするにも水道の方でうまくいかなくて、下水道が遅れたとかそういうこともありましたし、また負担区分等の問題でもいろいろ難しい問題がございましたけれども、課を1つにしたことによって行政効果は上がっておることも事実であります。また、ながた荘、ながた自然公園、かやの山荘の管理運営を、第3セクターですけれども、みのわ振興公社に委託をした。これも大きなことではないかなあ、そんなふうに思っております。町の役場の福祉課にあった訪問ステーションを社協に移しまして、専門部門の効率を上げるよう図ったというようなことも今年の行政改革の1つではないかと思っております。 御質問の中で、横割り的な立案をする部門の設置という御質問があります。今行政がやっていることは、組織全体は動かしませんけれども、例えば今度の環境基本計画の策定、子育ての問題にしても、幾つかの大きな行政課題が組織は組織としてあり、そしてそこに担当課はあるわけですけれども、職員のプロジェクトチーム、あるいは特別委員会を職員で中へつくって、そこで検討をして事務事業を進めておる状況であります。したがって、横割り的になかなか見てみると、確かに1つの組織でやっているというふうに見られますけれども、その大きなものについてはかなりそのことは改善をされてきております。これからも今の組織でいくならそういう形でやっていくのがいいというように思っておりますし、またそのプロジェクトチームなり、委員会なりは中堅職員を主体としてやりますので、職員の意識改革にもつながり、また「あの課がやっていることは私どもはわからん」ということではなくて、ただ、全員がそれに入るわけではありませんので、そういうことも一部はあろうと思いますけれども、かなり行政効果は上がっていると、そういう考え方を持っております。 また、事業の評価の部門の設置でありますが、前にもお答えもしたりしましたし、今考えているのは、例えば建築等のものについては、なかなか職員がそれを完全に見る目というものを持っておらない。町の中には1級建築士もおりますので、その都度見てはもらっておりますけれども、さらに違う目で見てもらうということはこれは大事なことでありますので、そういう意味では今まだ上伊那広域的に、そういう専門の集まりのようなものですね、ものをつくっていただいて、上伊那中公平に見てもらうようなことができないかどうか、それを提案をしていきたいと思っております。一部話をしておりますけれども、そうすれば、そういう建物が例えば完成したというようなときにはそれを見てもらうこともできる。それの方が各町村でそうしたものをつくるよりも、行政効率は上がる。また公平な目で、あの町村は例えば後の審査が甘いとか辛いとか、そういうこともなくていいのではないかなあ。そんな考え方も持っておりますが、現在その専門の課をこの町の中につくるというわけには、今の人員配置から言ってもいかないのではないか。課の長等の集まりであります連絡調整会議、あるいは関係をする課長、係長等の会議を通じて対処をしてきているというのが現状であります。 次に、情報化の推進についてでありますけれども、これは今まで答弁をしてきたように、9月公文書公開条例を制定をいたしましたので、これを来年の4月1日から実施に移してまいりたい、そう考えております。また、CATVの全町普及に取り組む予定で今進めておりますので、そうした準備が整い次第12年度からという予定でありましたけれども、11年度の補正で対応していきたい。これもやはり私は行政改革につながっていく、そう思っております。 また町税、水道使用料等の収納率の向上対策でございましたが、これについては現状を含めてそれぞれの課長の方からお答えを申し上げますが、一生懸命それぞれやっておりますけれども、なかなか目に見えるような実効が上がってこないというのが現状でありまして、住民の皆さんの納税意識、あるいは水道使用料等の収納に対する意識、そうしたものを高めていただくこと、これが大事だ、そんなふうに思っております。徴収員等についても3人今お願いをしたり、1人の方はちょっと今病気で休んでおりますけれども、3人をお願いをするということでやっております。先日も特交の審査と言いますか、特交をいただくために地方事務所へ行って、県下の一覧表等を見せていただいたわけですけれども、そう箕輪は悪いところへいっているわけでなくて、まあまあいい方ですけれども、これは100%にならなければいいというわけにはいきませんので、これからも努力をしていくということだろう、そんなふうに思っております。水道料等についても、また担当課長の方から向上対策を含めてお答えを申し上げます。 ○議長(柴財埜) ここでお諮りいたします。 日野議員の質問の途中でありますが、本日の議事終了が定刻を過ぎる場面が予想されますので、あらかじめ会議時間の延長をしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(柴財埜) 御異議なしと認めます。したがって、日野議員の一般質問終了まで会議時間を延長いたします。 引き続き答弁をお願いします。 ◎町長(井沢通治) 次の、箕輪町の都市計画用途地域並びに農業振興地域の21世紀に向けて総合的に見直しができないかということであります。先の用途地域の質問の中で、福田議員さんの答弁ですか、お答えもしておりますけれども、用途地域、あるいは農業の方では農振地域、これを今根本的に見直すというのは難しい状況にもあります。しかし、部分的な見直しをする場合もありますので、難しいとは言いながら手をつけないということではなくて、例えば都市計画のマスタープランづくりということで今始まっておりますので、そういう中では手をつけていけるだろう。また農振地域については土地改良後8年というようなことを言われておりますが、そうした時期が過ぎる中、あるいはただその地域を農振地域から転換することはできませんけれども、具体的にそこに例えば家を建てたい。計画的に企業をもってきたい。そういうことがありますれば、昔ほどは難しくなくなってきておることも事実でありますし。御承知のように、一括法案の中で農振なんかにつきましては、今まで2ヘクタールまでの知事認可だったのが、4ヘクタールまでが知事認可になったとか、できれば町村長にまで下ろしてくれればいいわけですけれども、なかなかそこまでいっておりませんが、そういう状況で少しずつの見直しができる状況もございます。そこらを含めてこれから御質問のございましたことを検討してまいりたいと思っております。 ながた荘は答弁がいらないということでありますので、あと教育委員の選任についての御質問であります。教育委員については、「人格が高潔であって、教育、学術及び文化に関して識見を有する者」ということで規定がされておるわけでありまして、また、定数は町村の場合5人ということで決められておるわけであります。したがって、そういう状況の中で、今までもそうですけれども、今回も選任に当たっては各界各層の特に地元の皆さん、議員の皆さん、あるいは区長さん方の御意見を聞いて教育委員を、形は町長が任命をする。議会の同意を得るということでありますけれども、やってまいりました。教職員上がりがいなくて他の人が2、3人入った方がいいとか、いろんな意見はありますけれども、それはまた運用の中で考えられることでありますし、過去にもそうじゃないときもありましたし、また先生をやられた皆さんの集まりであったときもあるわけでありまして、そこはひとつケースバイケースということになろうというふうに思っております。私もみんな、5人が5人全部先生上がりはどうかという考え方も持っておりますけれども、それはその地域、その時代の動き、そういうものの中で選任をされるものでありますので、一概にそういう枠をつくるということはどうかなあ、そんなふうに思っております。教育委員の人事につきましては、今議会の最終日に新しい教育委員さんの承認を得たい、そう思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 あと、学校給食等のことについては、教育委員会からお答えを申し上げます。 今落としたようでありまして、ながたの方のみのわ振興公社、昨年の9月に発足をして12月からながたの湯の運営を町が委託をして、4月からはながた荘外3施設も含めて運営を委託してきておるわけであります。御質問の中では派遣をしているという御質問で、確か今形は派遣でありますけれども、これは御案内のように今までながた荘で働いていた職員は町の職員でありました。それが第3セクターになると同時に、すぐ換えるというわけにはいきませんので、職員の皆さんと話をし、また職員労働組合やそれから第3セクターの方とも話をする中で、3年間の期限付きで、今まで勤めていた条件を守りながら第3セクターの職員にする。そういう形で今やってきましたので、普通そっちができていて、こっちから派遣したと。そういうことではございませんので、御理解をいただきたいというふうに思っております。そういう中で進めてもらいました。賃金等についても今までの職員の賃金の方が、役場にいた賃金の方が第3セクターで初めから来ていただいた職員より高い状況でもございます。しかし、そういう中で今年1年経過をしたわけでありますが、今その中で、5人のうち3人の職員が第3セクターで働くということじゃなくて、役場の職員に戻りたいという希望を持っております。もちろんそういう状況でありますので、その職員の行き先を探さなければなりませんけれども、今来年度人事に向けて4月1日からそうしたことをやってまいりたい、そんなふうに思っております。いずれにしても、そういう状況を見るときにも今町の職員がそのまま第3セクターの職員にいるというのはなかなか難しい状況だ。当然本人の承諾も取らなければいけませんけれども、できる限り、これはこれからはそういう職員は、もちろんそういう状況は出てきませんけれども、公社の採用職員、これにしていくと。そういうことで今進めておりますので、よろしくお願いをいたします。以上であります。 ○議長(柴財埜) 教育委員長。 ◎教育委員長(渕井光久) 御質問の、学校給食における地元農産物の積極的活用への取り組みの考え方でございますが、このことにつきましては学校教育課長の方からお答えいたします。 ○議長(柴財埜) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(唐沢宏光) それでは、学校給食における地元農産物の積極的活用についてお答えをいたします。 学校給食は、児童生徒の側から見ますれば、学校給食の実施基準に基づきまして、栄養のバランスの取れた食事を取ることでありますが、給食の食材費は保護者の負担となっているところであります。したがいまして、年間を通じて設定をされました給食費の中で食事内容を維持し、できるだけ保護者負担を軽減する観点からも、年間を通じて低廉にして安定した価格で給食用物資を確保する必要があるわけであります。現在学校ごとに仕入先が違うために、一律とされたものではございませんけれども、品種によりまして例えばジャガイモ、キャベツ、ダイコン、ネギ、白菜、ほうれん草等につきましては、地元産の農産物を使っておるところであります。食材は安全で価格の安いものがあれば、できるだけ地元産を使っていきたい考えでありますが、端境期における食材確保や、規格がある程度やはり統一されたものでないと困るということがございます。さらにまた量的な確保、これらの状況を踏まえて、現状では地物オンリーということはちょっと困難な面があろうかと思います。学校給食は教育の一環としても意義付けられておるところでございまして、御提案はごもっともな考えであろうかと思います。学校におきましては、総合的な学習の時間の中でそうした体験も増えていくことになりますけれども、給食への対応につきましては、御提案のありましたように地域の皆さんの側からの農産物の生産、あるいは供給体制の状況などをしばらくは見守ってまいりたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(柴財埜) 税務課長。 ◎税務課長(桑沢昭一) それでは、私の方から町税だとか水道料、使用料、公共料金の収納向上対策、改革をどういうふうにしたかというようなことでありますけれども、なかなかいい改革とか対策とかというのが見当たりませんが、今までこういう年末を迎えて滞納整理をするような前には、「こういうふうに未収になっておりますので」というお知らせを各課ごとにしていたわけですけれど、重複して同じ水道もあったり、税金もあったりというようなお宅もかなりありますので、そういうようなものを1軒にもう1枚にして、全部を一緒くたにしてやっていくというようにまとめてやっていく方法を考え、これからその徴収もそこらを一緒にしてやっていったらどうかというようなことを考えて進めておりますけれども、この結果というのは、なかなかそういうふうにしてみてもすぐには現れませんけれど、引き続き努力をするしかないというふうに考えております。 ○議長(柴財埜) 答弁漏れありませんか。 ◆9番(日野和司) ありません。 ○議長(柴財埜) 再質問ありませんか、9番 日野議員。 ◆9番(日野和司) 町長の答弁の中でちょっと御理解をいただきたいのは、行政改革の中でセクションを3つにしないか、合併ですけれどね、したときに、これが発想じゃないんですよ。こういうセクションを整理をして、セクションの皆さんに発想をさせるような、そういう行政改革をしていただきたいと。こういう意味でありますから、たまたまおもしろいようなことをやったなと、そういうことじゃないんですよ。せっかくやることであったら、ブレーンの皆さんが10の仕事を20にも30にもできるような体制の改革をしてくださいよと。今民間はみんなそうです。町長は今なかなか人は削減できないよと、こういうことでありますけれど、民間はどんどんやります。そこで初めていい発想が出てくるという、そういうことでありますので、それがすべていいとは言いませんけれども、それも1つの道でありますし、民間企業と行政はもちろん違いますから、即ということにはならないと思いますけれども、考え方としてはそういうことを町民は望んでおると。自分たちが現実にそういうことにあっているわけでありますから、そういうことを望んでおるということをぜひ御理解をいただきたいと思います。 それから、給料等の改善でありますが、いろいろ改善をされてきたということで、残業手当等についても大分削減はできたと。職員の皆さんの努力もあって削減できたということは承知をしております。手当でありますけれども、大体手当というものは、本給を補うという目的が本来だと思うんですよ。今町長の答弁の中にも、「箕輪はずば抜けて高くはないけれども、そんなに低くないよ」と。こういう御答弁でありましたので、見直しにおいても、通勤手当は1キロ以内はカットされたということで改善はされておると思いますが、さらに手当の中では出張手当等があるわけでございますので、この出張手当というのは実費弁償というのが目的でありますが、これは手当も確かついておるような気がいたします。そういうものが本当にこれからいいのかどうなのか。そういうことも含めて、さらに改革なり検討ができないか、お尋ねをするところであります。 それから、建設の中で、ちょっと私最初に落としていたわけでありますが、総合的検討をする中で、大字中箕輪地区というのがあまり広くて、大変面倒だと、不都合だという町民の声が大変あります。そのことも含めて総合的に検討ができないか、これもお尋ねしたいところであります。 それから、教育委員長にお尋ねしたいんですけれども、学校教育課長がお話しいただいたことは全く事務的なことで、もうちょっと心を入れてやってもらいたいなと。これは今、教育委員長さんなり教育長さんに我々が教わったときは、連れてこいと。田んぼへ連れていってマンガが田んぼを耕こさせたり、畑を耕こさせたり、そういうことの中でいろいろ我々は覚えたわけであります。今の子供たちにはそういうのがないということで、総合学習というのが取り入れられたということでありますので、地元の野菜を使うということは大変面倒なんですよ、嫌なことなんですよ。給食の皆さんはそれはね、スーパーから揃ったものを買って、できればみんな刻んできてくれればこれは一番いいわけです。しかし、大変だよと。そういうところを親が見せなければ、口で言ったってこれは何にもならんと思うんですよ。私はただね、全部入れろというわけじゃありません。今日はことぶき大学の皆さんや、婦人学級の皆さんですか、傍聴にも来られましたけれども、そういう皆さんも協力をしてくれるんじゃないか。自分の家の畑て作ったこれを使ってくれやと。価格はね、市価の一番安いところよりもさらに80%くらい割り引いてやれと。こういうことを言っているわけですから、これはね、確かに面倒ですけれども、お年寄りの皆さんは意外と協力をしてくれるんじゃないか。そういうことが本当に子供を地域へ浸透させる、結び付けるという教育になるんじゃないかということを思うわけでありますので、教育委員長さんなり、教育長さんなりの御意見をお尋ねをしたいと思います。 ○議長(柴財埜) 答弁を求めます。町長。 ◎町長(井沢通治) 職員の皆さんの発想というものがどんどん出てきて、それを大事にする。それはもう当然のことでありまして、それがどういう形になったときに出てくるのかどうか。それはこれから私ども考えていかなければいけないと思っておるし、私も常々、長なり理事者なりがこういうことをやりたい。それに事務を完璧にしていくことは当然ですけれども、それだけじゃなくて、職員の方から、このことをぜひしたいから、私を例えばその職場へつけてくださいとかですね、あるいは「このことを絶対したいから、町長これに金をつけろ」とか、そういう発想が出てくることを期待をしていつもそういうことは言っているわけですけれども、なかなか今の組織機構の中でそれが出にくいのかどうかを含めてですね、いっぱい出てくるという状況にはなっておらないことも事実であります。それはまた、今の組織機構の中でも担当課でうちの課としてはこのことだけはぜひしたい。そういうものがあって、それを十分に検討して出してくるということは方法としては十分可能ですから、そんなことも含めて今御提案のありましたようなものについても、また行政改革の委員会等もあるわけですから、考えさせていただきたいと思っております。ただ、くどいようですけれども、行政が御承知のように改革をして効率化を求める。そのことはうんと大事ですけれども、それだけでいいものではない。住民の皆さんが満足をしてもらわなければならないわけですから、それにどういう標準を当てるか。企業はリストラをし、改革をして、企業生産高を上げるということが至上目的であることは間違いありませんけれども、行政は少しそこが私は違う。そして、その基になるお金は住民の皆さんが出していただいているわけですから、それを効率化に使うことは当然ですけれども、そこにどういう形で住民の皆さんに返すことができるのかという、そういうことを考えていかなければならないわけですので、民間の今の状況と少し違うのかなあ。それをお互いが議論をし合っていかなければならないのかなあ、そんなふうに思っております。 出張手当等については、一気にこの改革はできません。労働組合も御承知のようにありまして、私も何回か労働組合の皆さんとの話し合いをしております。そういう中で、私は働く人は誰でもそうですけれども、少しでも賃金が高い方がいいに決まっておりますし、きちっと理由づけるものなら、やはりそれは払うというふうにするのは当然でありますが、通勤手当等については今年は1キロ未満はしましたけれども、来年は2キロ未満をしていくとか、出張手当等についても考えられるものがあれば手をつけるとか、そういうことはやはりやっていきたい。ただ、御承知のように労働組合の皆さん、これは町だけの問題じゃなくて、国から基準もあったり、そういうものがくるわけですので、それらも含めて一挙に町長の判断でこういうことをするということはできません。したがって、粘り強い話し合いをする中で、そうしたことについても取り組んでまいりたい、そう思っております。 大字の件については、これは前からいろんな話があるわけでありまして、議会でも何回か答弁をしておりますし、私はその上に箕輪町の漢字も平仮名化にもしたらいいというような提案したわけですけれども、なかなか聞き入れてもらえなかったわけですが、そういうことをお互いがやることによって少しでもいい芽が出てくれば、そういうふうにしていくことが大事じゃないかというふうに思っておりますが、ただ、今度の行政改革の委員会の答申の中でも、「大変なこんな時期にお金がかかるで」というような平仮名化の答申等もございました。中箕輪をやることも同じなんです、お金がかかるということについては。したがって、そういうことの基本的な合意、確かに今私どもも中箕輪と言っても、沢なのか松島なのかわからない。東箕輪と言ったってどこまでなのかわからないという状況がありまして、何とかそれを簡素化をしたり、明確化をすべきだという意見がありますので、それらについては検討をしていきたいと思っておりますけれども、厳しい時期だからという議論だけではこれは解決はしないのではないか。そんなふうに思っておりますので、これは特に企業の皆さんから、言うなら今ある判こうを1つ直すだけでもお金がかかるじゃないかとか、いろんな提案があるようでありますが、そこらを御理解をいただく中で、やはりやっていかなければならないのかなあ、そんなふうに思っております。 ○議長(柴財埜) 教育長。 ◎教育長(藤沢健太郎) サツマイモがスーパーでとれるというような、そういう子供では困りますので、各学校では田畑を借りて農作物をみんなでつくっております。例えば西小におきましては学校の近くの畑を借りましてそこへソバをまいて、つくる過程の中で近くのおじさん方に指導をいただいて、それを刈り取って、ソバ打ちは地域のおばさん方を大勢お願いして打って、それでみんなでご馳走になると。こんなようなことで少しでも農作物を作る苦労、さらにまた農作物に対する愛着、そういうものを味わわせたいと、こういうことでやっておるわけであります。以上であります。 ○議長(柴財埜) 再々質問ありませんか、9番。 ◆9番(日野和司) 町長の答弁の中でちょっと食い違いと言いますか、あるんですけれど、企業と行政はもちろん違いますが、行政が住民には何をするか。それは一番サービスですよね。サービスをするのが行政としての金の使い方だと思うんですよ。いろいろのやり方ということでありますが、例えば松戸市だったかな、「何でもやる課」をつくったら、どんどんどんどん何でもやって、非常に住民から喜ばれたと。これはいいところだけ放送するので、そうかもしれませんけれども、こういうのも改革だと思うんです。なかなかこれは改革をするには大変勇気がいるわけで、先ほど町長の答弁の中でも「やるときは俺は勇気を持って、厳しいけれど、銭を使ってやるぞ」と。こういう頼もしい御答弁がありましたので、ぜひ行政改革の方も勇気を奮っていただいて、確かに労働組合というのはありますけれども、この労働組合は箕輪町の職員でありますから、職員の皆さんはこの厳しいことの中では十分承知をしておるわけだと思います。みんな優秀な職員の皆さんだと思いますので、十分お話しをすれば今の企業との違い、こんなことは十分わかると思います。そういうことの中で、ぜひひとつ勇気を持ってやっていただくということでお願いをしたいと思いますし、それから今教育長さんの御答弁でありますが、言っていることはわかるんですけれど、そういうことでなくて、私は地域の皆さんのそういう心をもっとつかんでやってくださいということを申し上げておるわけです。協力してくれる人は絶対あるはずです、あります。そういうことはね、とにかくずくを出さなければこれは駄目です。学校の子供の前にいる職員の皆さんがまずずくを出して、少しずつ「私たちも我慢をするで、みんなも我慢をしろよ」と。農家の皆さんも「100円で売りたいだろうが、80円で売ってくれよ」と。そういうことから始めないと私は駄目だと思うんです。以上であります。 ○議長(柴財埜) これで9番 日野和司議員の質問は終わりました。 お諮りいたします。 本日の会議はこれで延会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。    (「異議なし」の声あり) ○議長(柴財埜) 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。御苦労さまでした。                              午後5時23分 延会...