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令和 2年第 4回定例会−12月02日-04号

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  1. 原村議会 2020-12-02
    令和 2年第 4回定例会−12月02日-04号


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    最終取得日: 2021-08-16
    令和 2年第 4回定例会−12月02日-04号令和 2年第 4回定例会         令和2年第4回原村議会定例会第4日目会議録 1 日  時  令和2年12月2日(水) 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  宮 坂 早 苗     2番  中 村 浩 平         3番  森 山 岩 光     4番  百 瀬 嘉 徳         5番  半 田   裕     6番  佐 宗 利 江         7番  北 原 貴 穂     8番  宮 坂 紀 博         9番  松 下 浩 史    10番  平 出 敏 廣        11番  芳 澤 清 人 4 欠席議員  なし 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       五 味 武 雄    副村長      宮 坂 道 彦   教育長      清 水 幸 次    総務課長     伊 藤 弘 文   会計管理者    佐 伯 千 穂    住民財務課長   小 池 典 正   農林課長     牛 山 輝 明    商工観光課長   清 水 秀 敏   保健福祉課長   五 味 武 彦    建設水道課長   清 水 英 夫   消防室長     三 溝   章    子ども課長    三 澤 光 晴
      生涯学習課長   伊 藤   証 6 職務のため出席した事務局職員   事務局長     伊 藤 宏 文    書記       小 松 昌 人 7 本日の日程        1)会議録署名議員の指名        2)一般質問                            午前 9時00分 開議 ○議長(芳澤清人) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は11人であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  11月30日の会議において、常任委員会及び特別委員会に付託した議案のうち、議案第49号について委員会の付託替えがありましたので、変更後の議案付託表をお手元に配付しておきました。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(芳澤清人) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は会議規則第127条の規定により、1番宮坂早苗議員、2番中村浩平議員、3番森山岩光議員を指名します。 △2 一般質問 ○議長(芳澤清人) 日程第2 一般質問を行います。  まず、百瀬嘉徳議員の質問を許します。  暫時休憩します。                            午前 9時01分 休憩                            午前 9時01分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  まず、百瀬嘉徳議員の質問を許します。百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 通告番号6番の百瀬嘉徳です。私は通告に従いまして、1番目として村の土地利用計画。2番目で保健休養地内の景観について。3番目で大規模酪農施設の建設計画についてということで質問したいと思いますので、よろしくお願いします。  まず初めに、保健休養地エコーラインより東側の山林地帯へ拡大したらどうかということであります。これにつきましては、原村の保健休養地もほぼ全般に別荘や住宅地等が立ち並び、原山地区におきましては、特に人口増が激しくなってきている状況であります。  また、保健休養地以外の山林にも住宅や別荘が建ち始めている状況であります。これは特にエコーラインの開通によりエコーラインの東側の山林地帯に特に目立ち始めている状況であります。  原村には都市計画がないので、農振用地以外の山林等には自由に住宅や別荘地を建てられる状況であります。そうした土地につきましては、ほとんどが昔ながらの6尺道、言わば幅1メートル80センチ程度の道しかついておらず、車がやっと通行できる状況の道路であります。今後、こういう状況のところへ家屋等ができた場合、火災時や災害時には消防車や救急車が入らないというような状況になってしまうことが十分考えられます。  都市計画法では、住宅地の用途用地に指定した場合は、そこにうちを建てる場合、幅4メートル以上に面しているか、道が4メートル未満には既存道路の中心より2メートル以上離して建物を建てる等、将来4メートル以上の道路が確保できる場所ということをうたってありますが、この4メートルというのも普通自動車が擦れ違いできる最小の幅であります。  今のまま無秩序に開発され住宅や別荘が数多くなると、将来道路改良が必要になった場合、村の予算、これは財源ということでありますが、非常に大きな財源が必要になるということが予想されます。また、場所によっては、建物が道ぎりぎりの場合は拡幅もできないというような状況に陥ることが考えられます。そういう部分もかなり懸念がありますが、それに対して見解がありましたらお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員御質問の件は原村環境保全条例の関係になっておりますので、担当部門の課長より答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。まず、保健休養地の定義というところからちょっとお話しさせていただきたいと思います。環境保全条例では農振地域以外を一応保健休養地という定義にしておりまして、自然環境の保全と住民の健全な生活環境を確保するために開発の規制を設けているということになっております。御存じのとおり、保健休養地の境はエコーラインよりちょっと東側のところに南北にラインを引いてある状況となっております。  保健休養地の開発につきましては、宅地等開発地、農振地域になりますけれども、保健休養地以外になりますけれども、厳しい制限がかけられているため、開発抑制につながっているのではないかという認識ではいます。  現在、エコーライン周辺につきましては、保健休養地から外れておりますので、その周辺はかなり開発が進んでいるなという。これは今策定しております景観計画の基礎調査の中でも、その傾向ははっきり出ております。将来にわたってこの保健休養地の線引きをどうするかというところは考えるべきであろうということで、景観計画の中でもちょっと検討しているというところであります。  ただし、現在の原村の国土利用計画において、リビングゾーンは、今の保健休養地の境は今の農振地域の下に設けられておりまして、そことの整合性が今のところ取れていないところで、保健休養地の見直しというのは、今の段階、ちょっと調整をなかなか要する事項だなという認識でおります。  今、議員のほうからは、開発はいいけれども、道路も狭いようなところを開発してどうかというところもあります。現在の宅地等を開発しても、実際のところ4メートルもないような道のところに家が建っているというところがありまして、確かに議員おっしゃるとおり、消防、災害等、あとは道路の拡幅なんかがありますと、それは若干障害になっていくのかなという懸念はありますけれども、そういうところは開発、宅地等の申請がありましたら、十分説明して対処していくしかないのかなと今のところ考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 道が狭いということは重々承知しているようでありますが。私が思うに、その解決策として、一応規制がある保健休養地という部分に指定すれば、その中では、1件の宅地・別荘等の開発面積は1,000平米以上とか、境界から5メートル以上離して建物を建てることが一応規定されているわけであります。もし、将来道路を造るということになっても、境から5メートル以上離れて建物が建っているというようなことで、比較的簡単に道路改良等が将来できるというメリットがあると思います。  いわゆる無秩序な開発というのはやっぱり避けなきゃいけないということで、原村の環境保全には十分気をつけていかなければならないということで、今後エコーラインの東側について、山林、さっき話がありましたが、非常に宅地化が進むということが考えられております。ぜひ、そういう部分も含めて保健休養地を拡大するべきであるといういことで思っておりますが、その見解はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 先ほどの回答の中では私若干申しましたけれども、景観計画の中でもやはりエコーライン周辺の開発が進んでいるという調査結果が出ております。  保健休養地、言葉で言ってしまえば、例えばエコーライン保健休養地の境とするというような、ちょっと簡単に言葉で表現できてしまうんですけれども、現在、エコーライン周辺はかなり宅地が増えていまして、現在の保健休養地外れているルールとこれから例えばエコーライン保健休養地とした場合の権利関係の整合性というんですか、例えばエコーラインの線引きを直した場合に今建っているものはどうするのかとか、建て替えた場合はどうするのか。ここら辺はかなり個人の権利に踏み込んだ話にもなってしまいますので、こういう検討はしていくつもりですけれども、そこら辺は住民とよく話を詰めていかないと、なかなか単純にはいかないのかなというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 今建っているものもあるようですけれども、今の段階を考えると今後建つものが多いということで、早いうちにちょっと手だてをしていかないと、後では大変になるということがあり、秩序ある開発ができればいいんですけれども、無秩序の開発ということになって、一番後にツケ話が来るのが多分村だと思います。そういう部分を配慮するためには、一刻も早くそういう部分に手当てしていくことが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 現状をよく調査いたしまして、今後については考えていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 保健休養地の関係につきましては以上で、次のほうへ移っていきたいと思います。  2番目の集落接続地等の白地農地について、宅地化を推進すべきと考えるがどうかということであります。近年、原村でも住宅需要が出てきておりまして、特に原山地区に関しては、村内でも著しく宅地化が増加しております。人口も増えているということであります。同時に村の東側の山林に面している地区でも同様に山林内の宅地化が進んで、同様な増加が見られているわけであります。  それに対しまして、反面、西側の集落というか地区におきましては、あまり人口増もなく、ところによっては減少に転じるということもあるということであります。  今後、村内を考えた場合、人口面で大きなアンバランスが生じてくると思われます。村内の均等ある発展のため、集落接続地の農振農用地外、いわゆる白地農地です。そこに上下水道が接続可能なところは、地元区と協議して積極的に宅地化をすべきと考えておりますが、そういう部分に対しまして考えはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃるように、例えば50年間の原村の各地区別の人口推移というのを見ますと、議員おっしゃったようにやはり従前の集落は減少傾向、その他は増えるという傾向はございます。  それから、そういった中でやはり従前の集落に住もうという、やはりそういう需要は非常に少ないのかなという感覚は持っております。より具体的な白地云々につきましては、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長(牛山輝明) お答えいたします。今、村のほうとしましても土地利用計画の中で、集落と接続する白地農地の宅地化の推進というのは特に考えていないというのが現状です。  ちょっと私のほうで集落接続地の農地転用に関わる関係で、農業委員会の立場で説明のほうをさせていただきます。農業委員会では、農地の効率的な利用を目指していくために、農地の宅地への転用を推進するということはしておりませんが、現状では農地転用の申請があれば、農業委員会の総会で審議して、農業委員が許可相当と認めることによって、それに意見書を添えて許可権者である県に申請をしております。白地でありましても地目は農地となっておりますので、転用の手続が必要となるということです。  白地の農地と言われましても、大部分が農地区分というのが1種農地、または2種農地というように位置づけれています。この1種農地、2種農地に対しての農地転用というのは原則不許可となっておりますが、集落に接続する等の周辺農地に影響がないと認められる申請については、不許可の例外として転用を認めている状況です。  ちなみに、昨年度住宅への転用の処理件数ですけれども、住宅13件、建て売り住宅が6件というような状況でした。  基本的に集落接続の白地農地というのは、状況から見て転用の可能性は高い場所であるという感覚は持っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 各地区でも人口が減少するところは何かいろいろ考えているところもあるようでありますが。今までは村でも土地開発公社みたいなものがあって、宅地開発等もやっていたんですが、土地開発公社がなくなった現在では、やっぱりこの小規模というか、住宅の接続地等にシフトを変えて宅地化を進めていけばいいというように私はちょっと思っているんですけれども、そういう部分の考えというのは村のほうには全然ないわけでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 村での小規模の宅地開発云々という御質問でございます。議員も御承知だと思うんですけれども、私の前職のときに払沢の上のフラワー団地の造成をして、そして分譲してきたという経過がございます。そのときも当時のいろんな審議会の委員の皆さんからお聞きすれば、やはり例えば境界の石積み等ちょっと重装備過ぎたのかなと。非常に単価も相当のいい単価だったということと、そういったやはり附帯工事のために、市況よりも相当高値で売出しをせざるを得なかったと。そういう中で私は就任しまして、かなり言葉は悪いですけれども、値下げをした中で、それでもまだなかなか売行きがよくないということで、かなり営利努力をして、今残っているのは3区画だっけ。3区画のうち一つは決まってあと2区画ということで、正直な話そこまでやっとこぎ着けてきたということです。  これは別に原村だけじゃなくて、隣の市町でもかなりそういったことをやって、宅地が3分の1しかまだ売れないような状況があるということで、やはり私はそういったことは、今後果たして行政でやる必要があるかと思った。やはりある程度大枠の中で、そういったやはり武家の商法じゃないんですけれども、専門的な知識・知見を有する人たちにお願いをするほうがベターなのかなと個人的には気は持っています。  私自身は現時点において、村でそういった宅地開発云々まではまだ検討してございません。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 今、ちょっと3番目の移住者にも利用できる小規模の宅地開発について推進したらどうかというほうへ入っておりますが。2番目の今問題とちょっと兼ね合いがあったものですから、それで続けていきます。  移住者等には原山内の山林やまとまった戸数の宅地開発、さっき村長がおっしゃいましたが、そういうようなところを利用して、いわゆる既存集落から離れた場所で住宅団地として造成し、利用する人もいたと思います。  そういう部分につきましては、今ありましたように、ちょっと敬遠されるとか単価的に高騰になるとかというようなこともあって、いわゆる購入しづらいというような部分もあったかと思います。今後はいわゆるかなり安価にできるということを考えますと、集落接続地、さっきちょっと白地農地という話もしましたが、そういう地域で小規模、いわゆる3戸から5戸程度くらいの住宅の宅地開発にシフトして行ったらということであります。  これにつきましては、同時に移住者、空き家の利用ということも併せてやっていく必要もあると思いますが、新築したいという人があれば、そういう部分を利用していけばというように思っています。それはそれぞれについて、区の人口増のメリットとか、強いて言えば移住者の受入れも推進できるとか、各地区についても交流等が生じて新しい風が入るとか、私はそういうメリットがあると思いますけれども、そういう小規模の集落地、接続地のほうへ住宅開発というものを進めていくというほうへシフトしたほうがいいというように考えておりますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほどもお話しましたように、やはり行政でやる場合、先ほど話題に挙げたフラワー団地もやはり一番はそこのロケーション的な形ですね、ここに住んでみたいというやっぱりロケーションが一番大事だろうと。フラワー団地につきましては、強いて言えば西北斜面的な形、これは素人の私が見てもやはりその土地に住みたいかといえばやはり南向きの日の照るような場所、そこをやはり希望するというふうに思います。これは強いて言えば失敗談だと思います。  それからあとは、行政としてというか私自身、可能な限りやはり下水道接続区域に住んでいただきたいというのは私の願いでございます。議員おっしゃるように、小規模云々という宅地開発の中でも、果たしてそれじゃあどの辺がどうなのかと。それからそういったやはり従前の集落近くの需要があるかどうか。やはりその辺をしっかり見極めないと難しいのかなと。  強いて言いますれば、直近では室内地区の住宅開発がかなりありましたけれども、やはりあれはロケーションの非常にいい場所であろうし、それから今一部は第2やつがねですか、その辺の近辺にも多少やはり宅地開発が進んでいます。やはりそれはそこの土地の利便性とかその辺も勘案されてくると思いますので、その辺のやっぱり需要をしっかり見極めながら物事を考えていかなくちゃいけないというふうに考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 地区でも多分そういう部分で中にはやりたいという部分もあるかもしれませんが、村としても積極的に地区等へ協議していただいて、そういう部分が出れば協力してやっていければいいと思います。  村としても道路建設や消火栓の設置等、協力できるものは支援していくべきと考えるが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員おっしゃるように、質問の範囲がちょっと広過ぎるといいますか、言葉は悪いですけれども、それは当然必要ならばそういったものにも対処していかなくちゃいけないですし、以前もあれは何水源でしたっけ、第5水源だっけ。それから下に配管するときも途中で消火栓を新たに設置した、そんな経過もございますので、それはそういった必要な都度検討できることは対処していくという基本方針では臨んでいきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 次に移りたいと思います。  保健休養地内の景観についてということでお願いします。幹線道路、払沢ペンション線沿いの伐採地の跡地についてということで、御存じのとおり幅10メートルの緑地帯があるわけであります。この幹線道路、緑地帯内には多数の電柱がありまして、今まではかなり林の中に埋もれていてあまり目立たなかったわけでありますが、近年、台風等で強風が吹いて倒木、停電等でかなりきれいに木の始末をしたということで、非常に電柱が目立つ状況になってきております。原村の観光地の中でありまして、そういう部分につきまして電柱の移転、一番いいのは地中化できれば一番いいんですけれども、そういう検討はできますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) いろんな機会でいろんな方から景観上電柱の地中化というお話は承っておりますけれども、ちょっと私すみません、今資料を持ってきていなくて、データもしっかり覚えていないんですけれども、隣の市で、あそこはどのくらいですか。駅から市役所まで地中化云々ということで取組をされたと。キロ当たり数億円という単位で費用がかかるということで、それはとてもじゃないけれども、一議員の思いでそれをやりましょうというわけには、ちょっと財政的にはいかないんじゃないかなと思います。詳細については担当課のほうで答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お願いします。八ヶ岳を望む景観の保全とか風雪等による倒木による災害を考えた場合、議員おっしゃるように電線・電柱等の地中化、これは有効な手段だと考えております。村としても、実現は今、村長が言ったとおりなかなか難しいですけれども、一応国・県の調査があるときは、景観なんかを考えまして、実現は難しいですけれども、ニーズとしてはちょっと考えてあるというような感じで回答はしているところです。  やはり村長も言ったとおりなんですけれども、電線の地中化はなかなか費用がかかるものでして、茅野市の例を村長が挙げましたけれども、国交省の指針といいますか解説でも、一応キロ当たり8,000万円から3億5,000万円、開きはありますけれども、そのくらいの費用がかかる工事となっているようです。あと、都市部に比べて山間部のほうがなかなか費用がかかるとも話は聞いております。  先ほどからちょっと考えていないようなお話はしているんですけれども、一応、将来的には補助制度や新たな工法が出ればどうなのかなという感じで、注視は変わらずしているところではあります。  もともとの緑地帯の伐採は、冬期の道路凍結の緩和ということを目的にしておりますので、電線地中化はちょっと実現しないでも、景観には多少配慮したほうがいいのかなとは考えております。今言ったように、もともとが凍結の緩和が目的ですので、その目的を阻害しないような形で新たな整備方法が何かあればいいかなと考えております。  考えている段階ですので、特にはっきりした案ではないのですが、低木の植樹とか、あとウッドチップを敷いて遊歩道的な活用ができないか、そういうものが考えられると思っております。以上となります。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 今言った地帯は幹線道路で緑地帯ということで、10メートル幅を取ってあるわけであります。ここは樅の木荘からペンションを通って、美術館前の道は原村の観光の顔として重要な位置を示していると思います。  それで、北側は大体歩道がついてきれいになって、地区の皆さんも管理して良好な状態でありますが、道路の南側がちょっとさっきも触れましたが、木を全部伐採してしまったおかげで非常によく見えるようになったということで、特に樅の木荘から上は電柱がありますが、第2ペンションから上はただ切り開いたというような形で残っております。  こうした面で少し原村の顔として見栄えをよくするためには、南側についても土を少し、あそこは道より低いところでありますので、少し土を盛って二、三メートルの歩道を造り、歩道の外側に低木を植えて少し見栄えをよくしたらどうかということで私は思っていますが、そういう考えはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 現に歩道はあるわけでございますよね。 ◆4番(百瀬嘉徳) 南側にはないわけです。 ◎村長(五味武雄) それで、要は重要度、必要度といいますか、議員にいろいろ御提言をいただくことは非常にありがたいわけですけれども、やはり少なくとも、議員は村民から負託された議員であるという立場で、もう少し財政的な面とかいろいろ総合的なことを考えていただいて、私とすれば御提言をいただきたいというふうに思います。やはりある程度実現性をもった御提言をいただく中で、議会と私どもはやはり協議をして進めていくというのが本筋だと思いますので。  今言われたことについては、私ども現時点では今まで検討の俎上にも上がっていませんし、非常に財政的にはそこまでは難しいのかなと。先ほど担当課長答弁しましたように、沿線沿いのもう少し、一端は伐採してありますので、その後の整備等はやはり努めていかなくちゃいけないというふうには考えております。以上です。
    ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 財政的なことはよく熟知しているつもりでありますが。先ほどの件もあるんですけれども、電柱がよく目立つところについては、歩道を造って歩道の外側へ電柱を移すとか、それはあんまり経費がかからなくてもやれる手だてだと思うんです。そういう部分も考えて、私はあそこは原村の観光地の一応顔ということで、あの道路沿線は思っておりますので、ぜひそういうものも考えていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) いろいろ御提言いただいてございます。可能なものについては検討していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 次に、3番目の大規模酪農施設の建設計画についてということでお願いします。原村の観光、保健休養地にとってマイナス効果になると思うがどうかということであります。原村の環境条例によりますと、第3条第1項第2号の中には、村の責務ということで、公害の発生原因及び発生原因を監視するとともに、必要な調査を行うことということで、公害とは大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭、地盤沈下、土壌の汚染によって人の健康と自然の調和が損なわれることを言うということであります。公害というのは、大きくなった場合はそういう部分になるわけでありますが、公害になる前段としてもいろいろとあると思います。  中央高原の茅野市側といいますか御柱道を挟んだ農場地籍でありますが、茅野市側に大規模な酪農計画があります。こういう部分につきましては、場所的には東西に長く、南北には短いような地域でありまして、御柱道を挟んで南側、原村の農場の一部がありますが、その向こうは文化園とか別荘地等の保健休養地、そういうところで人が住んでいるわけであります。  そういう部分に対しましてちょっと懸念があるんですけれども、臭い、大規模に酪農施設を造った場合の臭いですね。そういうものに対して十分観光面とは相入れないというような部分があると思います。臭いの関係は長く住んでいれば多少慣れるようですが、観光地等へ来まして、初めてそういう施設を利用するとかそういう地区へ入ってきた場合、特に敏感に臭いは感じます。  また、夏になるとハエや蚊等の発生もちょっと危惧されるという部分もありまして、村の観光推進をするについてはちょっとマイナス面があるということで私は思っておりますが、そこら辺の見解はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議会の全協、それから昨日ほかの議員さんからもこの件の御質問は多々いただいてございます。私は昨日も多分申し上げたと思うんですけれども、農村更生協会の会長、副会長、そして実践大学校の校長が最初に説明に来たときに、いろいろ私の基本的な考えは伝えてございます。  今、議員が言われた件につきまして、まず一つは、立地が私ども原村じゃなくて隣の茅野市さんの場所だということです。そうしますと、いろんな例えば水の問題、排出の関係の基準とかいろいろは、茅野市さんのいろんな条例等によるだろうということです。  私が当初会長、校長たちに申し上げたのは、昨日申し上げましたように、やはり原村にいろんな方に移住をしていただいてきているのが今の現状でございますけれども、やはり原村はおいしい空気、水、そして静かな自然環境、生活環境ですね。それに悪影響を及ぼすような状態だと村としても看過できないですと。特に水の関係は先ほど言いましたように、多分茅野市さんの条例に基づくことだろうと。  私が一番懸念しているのは、やはり議員おっしゃったように臭いの関係とか、それから1,200頭の乳牛ですと、特に動物というのは発情期にはかなり大きな鳴き声といいますか、その辺のやはり懸念があるということです。それは伝えてございます。一番心配になるのは、やはり原村にそういういい環境だということで来ていただいた人たち、またこれから来ていただく人たちにとって、マイナス的要素があっちゃいけないと。そこはしっかり協会、そして農場としても善処してもらうべきだろうということで言ってあります。  現在、いろんな地区、それから例の水の汐の関係の説明会は開催をしていただいたということで、それぞれの地区でいろんな動きがあるということは聞いております。それからあとは、今後において近隣の村民の皆さんに対する説明会も開催されると。  私どもの関係でいきますと、文化園等の振興公社の関係は、評議員、理事の皆さんに説明会を開催しますし、それから観光関係のペンションとかそういった方たちに対するやはり説明会も観光連盟で設定しまして、今後説明会をしていくということで動いております。  一番やはり私が重要と思うのは、年に1回、2回、または何年に1回であろうが、これだけの情報過多、それから情報の早い時期でございますので、何かそういった不具合が拡散されますと、やはり原村のブランド力にマイナスに働くことは一番懸念をしているということでございます。  それからあとは、議員おっしゃったように臭いの関係でございますけれども、あまり予想のことを申し上げてはいけないんですけれども、岡谷市から天竜川を下っていった場所に昔パルプ工場がございまして、もう高速で通っただけですごい臭いを感ずる状況がございました。ただ、そこに住んでいる人たちは慣れといいますか、そういうことであまり感じないし、私もそこの場所で高速で走ったときは感じても、そこの町の中に行くと感じないというようなことです。  それとあとは臭いの関係等で、工業、化学物質の臭いというのは測定器等でしっかり測定ができるわけですけれども、そういった例えばふん尿の臭いなんかはなかなか測定値がつかみづらいといいますか、私も素人ですけれども、測定方法が遠くで臭わない地点からだんだんだんだん近づいていってどうのこうのという非常に感覚的な要素が多いのかなというような気もしますので、その辺について、冒頭申し上げた要は村民の皆さんの理解の下にそういった事業を進めていただきたいという考えは伝えてありますし、今後においてもそういった方針で臨んでいく所存でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 臭いにつきましては、今、村長がおっしゃったように、そういう敏感に感じる部分が多々あると思います。牛を1,200頭を飼うということになれば、ふん尿量は莫大なふん尿量になるということで、これを全部完熟堆肥に変えるということになりますと、おが粉を混ぜてすぐ完熟堆肥になるわけではなくて、約2か月くらい混ぜたりいろいろ手だてをしていかないと完熟堆肥にならないということで、そうしないと臭いが出なくならないという部分もあります。説明をちょっと聞きますと、全部閉め切ってやるということじゃなくて、建物の上側はオープンスペースで堆肥舎を造るということのようであります。おがくずと混ぜて堆肥をやっていく場合には、相当な臭いが付近に出ますし、風向きによっては、北風になった場合はもろに文化園側のほうへもなびいてきて、想像するとちょっと嫌だなというような臭いになると思われます。  説明ではかなり臭わないような説明をしておりますが、これは完璧ということではなくて、そこら辺は牛舎も含めて、牛舎の上はオープンスペースということもあるようですので、非常に注意していかなければ完璧なものには、完璧に臭いを抑えるということはないと思われます。  繰り返すようでありますが、そこら辺、堆肥舎等については十分注意をしていただきたいということもありますが、そこら辺、村長さんはどのように思っていますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 冒頭申し上げましたように、更生協会の会長等見えたときに、私自身、また私どもの担当部門の課長さんたちも、やはり想定される懸念事項については全て申し上げてございます。それに対する不安の払拭に努めてくれということで申し上げてございます。今後の説明会の中でそういったことも、もう直接村民の皆さんからも多分意見等出ると思います。最終的には総合的に、意見を層別しながら更生協会としてどういうふうに対処するのかと、その辺はやはり総括的な連絡とかをいただくということで、さらに話を進めていきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) それでは、次の2番目の下流の坪之端汐に、これ尿とありますが、ふん尿ということでお願いします。ふん尿が雨水に混じって流出する可能性について心配する声があるがどう考えるかということであります。  これはちょっと農場側の説明では、毎日350トンの井戸水を使用して、最終的な汚水は毎日10トン、これは浄化槽で浄化して地下浸透で排出すると言っている説明がありました。ここの地区につきましては地下浸透ということでやるそうですけれども、地下の浸透はしづらい地層ということで、主に浸透しても30センチぐらいしか水は浸透しないということで、これはその中に漂っておりますと、今後雨が降った場合には一緒に地表へ出て、その地表へ出た雨水と一緒の排出物は坪之端汐へ全部流れ込むというそういう位置にあります。  坪之端汐に流れ込むと、これは下流の原村側のほう、坪之端汐3区、大久保、柳沢、払沢付近のほうへ流れてくるわけでありまして、川で言いますと最終的には弓振川、払沢地区では小早川、大早川というようなそういう川へ末端として流れてきます。この部分につきましては、雨が降って牛舎の中へ入らない、そういうわけであります。  それで、建物の牛舎や堆肥舎はちょっとさっきも言ったんですけれども、上部がオープンスペースになっておりますので、これは風を伴った雨の場合、通常の雨なら上から降ってきますので、屋根がありますので中へは入りませんが、風を伴った雨が降った場合は、牛舎とか堆肥舎の中へ雨水が流れ込むという心配があります。雨水が流れ込むということは、水量が増えて建物内からふん尿が流れ出すという心配があるということがあります。近年は強力台風等が来るようになりまして、そういう部分に非常に心配な部分があります。地元でもかなり水質汚濁については心配しているところでありますが、そういう部分について見解はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。何回も申し上げておりますけれども、当初説明に来たときに、やはり先ほど等の以外に、一番やはり私ども原村に関係するのは坪之端汐の関係でございます。私も記憶は定かではございませんけれども、たしか平成11年ぐらいにかなりのふん尿が汐へ流れ込んで、そんな経過もあるという中で、汐関係者と農場といろいろ話し合う中で確認書だったかな。何か私もそのものは見ていないんですけれども、今後そういったものに対する基本的な方向性等を何かそういったもので取り交わしたとかというようなことを聞いておりますけれども。逆に地元の議員さんとして、その辺は確認されたのか。逆にそういった情報があればお教えいただければありがたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) ちょっと今の村長さんの話なんですが、農場と交わした覚書等はちょっと今調査中ということで、区のほうと話しているところであります。過去においても、弓振川の水質汚水ということで問題になったということは私も重々承知しております。  また、今の計画の説明の中に、建物を造った場合は当然雨が降るわけでありまして、雨水の対策といいますか、大規模な工場を造る場合は、ここら辺でも工場の下側に調整池を造るとか、そういう雨水の大水対策という部分も考えなきゃいけないと思います。この説明はまだちょっと農場側からというか実践大学校からないわけでありますが、当然調整池を造って、そのけつを地下浸透ということになると、また坪之端汐のほうへ皆入るということ。仮に排水路を造ったとしても、終末は坪之端汐へ全部入れなければいけないという地形上の条件があるところであります。ここら辺は非常に経費もかかるところがあると思いますが、こういう部分は一つずつ協議して、いろいろどうするのかということを決めていかなければ、前へ進むことがちょっとできないということだと思います。  一番いろいろな条件、水問題でさらされるのが下流の住民ということで、さっき言いましたように坪之端汐の関係です。地籍も茅野市のほうからではありますが、坪之端汐は原村内に流れ込んでいるわけであります。そういうことに対して非常に心配という声が上がっているわけでありますが、ここら辺の見解はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。まだこの辺に造るという図面だけの提示でございます。建物の具体的な設計云々とかそういったことは、まだ私ども聞いておりません。一つの指針となるといいますか、農場の下に黄色い建物の大きな工場ございます。あそこもやはり工場増設のときにそういった問題がございまして、新たなるそういった調整池をたしか造りました。そのすぐ下にやはり汐が流れていまして、その企業さんからその汐にたしか協力金という形で、要は多少迷惑をかけるかもしれないというようなことで、そういった協定を取り交わしたということは私も聞いております。  今後の中で、そういったより具体的にどうなのかというものが見えた中では、当然そういったことも議題として基本的にどう考えていくかということは確認をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) それでは、次の3番目のほうへ移りたいと思います。関係団体、地区から同意を取るということで、前に村のほうから説明があったわけでありますが、全ての関係団体、地区が同意しない限り村として建設しないよう要請すべきではないかということであります。  これは今、実践大学校のほうで説明会を開いているわけでありますが、このコロナ禍の中でみんなはたくさん集まれないとか、時間的に12月のうちにクラスター計画に参加するとかいろいろ話が出回っております。こういう部分は、十分地元として協議する時間というものがないわけでありまして、こういう状態でいろいろ一方的に物事を進めると、後で大変後悔する部分が村としても地域としても出てくると思います。  こういう部分を避けるために、全ての地区から同意を取れればいいんですが、これを全ての地区が同意、1地区でも同意をしなかった場合は、村として建設について建設はちょっと待ったというような要請をすべきことはできないでしょうか。見解をお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。何回も申し上げますけれども、私の基本的な考え方は更生協会、それから校長にも伝えてあります。一番やはり基本は、昭和13年4月に八ヶ岳修練農場ですか、開場した以降、やはり82年原村と共に歩んできた農場ですと。やはり今までいろんなことがあっても、地元の理解、そしてまた農場の努力の下にずっと歩んできているわけです。やはり私はそういった信頼関係を今後も崩さなくて続けていくべきだろうと。これは基本的な考えでございます。  それから、今回の農場の誘致については、やはり関係した団体、それから最寄りの関係区の同意を得て進めてもらいたいという要望は当初から出してございます。それがどこまでが同意云々というようなことになっていくかもしれないんですけれども、この間の説明会の中では、校長がある発言をされたということで大分関係区の皆さんは熱くなったというような話を聞いておりますけれども、やはりここは冷静に対応して、お互いにどういったところが一番ベターなのかと。それから、やはり基本的には何回も申し上げていますけれども、いろんなやはり懸念される事項がありますものですから、その辺は払拭しなくちゃいけないと。  それから、一番これは基本的に、また会長、校長が見えたときには伝えますけれども、非常に自民党から民主党政権になって補助金がカットされたということは、もう別に今年になって急に財政的に厳しいなんていうことが出てきたわけじゃないわけです。もう相当何年もかけて今日に来ているんだと。農村更生協会として八ヶ岳実践大学校を将来どういうふうに持っていくのかと。やはりそういった基本的な未来構想を私ども地元の原村、また原村村民に示していただいて、そしてこういうことを協力してほしいということは、やはり協会、また校長としてしっかり信念を持って伝えてもらわないと村民は不安の一色だと。不安だけで進んでしまうよと。  やはりそういった将来展望の中で、そうすると例えばお金の問題についても財政基盤の強化と言うけれども、今回この農場を誘致すればそういったマイナス要素がどこまでクリアできるのかとか、もう少し情報開示といいますか、やっぱり先ほども言いましたように、80年原村とともに歩んできた学校なので、一緒に今後も進んでいきたいというのが私の考えでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員、時間が参りました。60分たちました。お知らせします。 ◆4番(百瀬嘉徳) 時間が来たようですので、ぜひ村としても地元の意向は尊重するような関係で今後進んでいっていただきたいということで希望を持ちまして、私の質問を終わりにします。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午前10時20分に再開します。                            午前10時04分 休憩                            午前10時21分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、半田裕議員の質問を許します。半田議員。 ◆5番(半田裕) 通告番号7番、半田裕です。事前に通告しました、大きく3点につきまして質問をいたします。よろしくお願いします。  一つ目の質問です。来年度予算も5,000万円の削減という中、また今後もどんどん厳しくなっていくという中で、ふるさと納税、とても重要な財源であり、また移住や定住の面からしても関係人口を増やしていく上でも、とても有効な手段だと考えています。  そんな中、本村のふるさと納税に関わる現状をどのように村長は評価をしているか、また課題等があるかお答え願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。ふるさと納税につきましては、前もお話ししたかどうかあれですけれども、今の制度になる前に私が正直議員になった一番最初の一般質問の中で、当時の首長に、ぜひそういったふるさとへの寄附をすべきじゃないかと。取り上げたテーマは今でも覚えていますけれども、下伊那の泰阜村、そこで障がいをお持ちのたしかお子さん方が、なかなか旅行に出る機会がないということ、いわんや海外なんか行ったことがないという中で、たしかグアム島にそういった方たちを派遣するという、それの寄附金を全国から集めたと。それからもう一つは、多分図書館だと思いました。そういったものの充実ということでやったと。  原村においても、そういった形でずっと来ていまして、それでふるさと寄附金の関係ですけれども、平成20年からスタートしまして、そして令和元年度までの累計で1,392件ということで、かなりの件数はいただいているのかなと。それから、総額で4,200万円余ということで、私ども原村の中で、何といいますか、返礼品が例えば高級時計のブランドとかエアコンとか、それからそういった目玉商品のない中では、非常に原村ということで賛同いただいて、それなりの実績は上がっているのかなと私は判断をしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今課題として返礼品の不足というような部分も出ましたが、実際ちょっと今本当に寄附をいただいている方たちには大変感謝を申し上げるところではあるんですけれども、やはり近隣の6市町村で比べた中でも、直近3年間という中でいきますと原村が896件で、およそ2,200万円という中で、やっぱり茅野市さんですと約1万件で4億8,000万円、諏訪市では約5,600件で3億8,000万円、岡谷市さんは6,300件で5億300万円、富士見町さんなんかも6,253件で3億7,000万円ほどというところで、ちょっと寄附の件数であったり額についても一桁ぐらい違うような状況であるかなというふうには感じています。  なので、諏訪地域と一くくりでいいのかはあれですけれども、諏訪地域への関心等がある中で、ちょっと原村も少し関心を持っていっていただければというふうに思っているんですけれども、今言ったように返礼品の不足というところだったんですけれども、そのほかに何か近隣と比べて今後改善していったらいいと考えられるようなことが検討されているようなことはあるでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) それでは、返礼品の数と現状については担当課長のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) それでは、私のほうから返礼品も含めて回答させていただきたいと思います。  返礼品の数につきましては、本年11月末時点で18事業所から53種類の登録を受けている状況です。また、寄附される方の利便性を考慮いたしまして、平成28年度からポータルサイトの利用とクレジット決済の受付を開始したことによりまして、以前に比べて寄附件数が増加傾向になっているというふうな状況でございますけれども、前年度は277件という状況なので、やはり今後何らかの形で寄附件数を増やしていくような取組が必要になってきていると思います。  しかしながら、そもそもふるさと寄附金制度というものに関して申し上げますと、頑張る地域を応援するために創設された経緯があるんですけれども、実際には寄附控除とお得感がある返礼品という当てに行われている傾向があります。このことから、本意ではないんですけれども、多くの方に欲しいと思っていただけるような返礼品の種類をいかに増やしていくのかということが当面の課題となっております。  それからもう一つ、やはり原村の地域を知っていただく、これだけ頑張っているんだということを、もっとアピールしていかなければいけないなんだろうなというふうなことで考えております。ホームページの充実であったり内容の充実であったり、ぜひ原村に頑張ってもらいたい、寄附したいと思ってもらえるような情報の発信の仕方についても今後工夫していきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、課長がおっしゃったように、本当に本来のふるさと寄附金の目的でいえば、自治体を応援したいというところで寄附をしていただけるような仕組みであるはずなんですけれども、やはり今は返礼品が目的となってしまっているところではあります。  という中で、2番目の質問に移らせていただきますが、といった中でも、中にはやはり原村を応援したいと思って寄附をしてくださっている方たちもいらっしゃると思います。そういった方たちが、どういったところを見るかというところで、やはり寄附した後にどういったことに使われていたのかというところを、また関心を持つかと思います。  そういった中で、本村でいいますと、行われたのは人づくり及び教育・文化に関することとしていただいたうちの2件ですね、300万円をこれまで使われているかと思うんですけれども、これもやはりちょっと近隣の自治体に比べると実際に使用した件数というところが少なくなっています。  ポータルサイト上でもこんなことに使われましたという報告であったり、ホームページ上でもそれぞれ広報されているかと思うんですけれども、その中で本村のところは活用事例が少ないと感じるんですけれども、活用する上で何か使いづらいといった課題等が何かあるのか、何か原因がありましたら教えていただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) お答えいたします。議員おっしゃるように、平成30年度からは10年間、中学生海外ホームステイ事業に寄附金を活用、100万円ということですけれども、していくことを決定いたしましたけれども、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けてホームステイが中止になりましたし、今年度も残念ながらホームステイの派遣が中止になりました。そのため、放課後子ども事業に関して、原っ子広場のほうに昨年活用させていただくということになりました。  昨年度末現在で寄附金の総額、先ほど村長申し上げましたように、約4,200万円。寄附していただく際に使途を選択していただいております。この使途というのは六つありまして、自然環境の保全、それから産業の振興、それから健康福祉、人づくり・教育、それから公民協働、指定なしというふうな状況になっております。  これらをどの項目に対して寄附をしていただけるかということで、選択をしていただいておりますので、活用するに当たりましては、どうしても使途に制限があるということ。それから寄附金を活用するにふさわしい新規事業がこれまでちょっと少なかったのかなというふうなことで、活用が少ないと一因となっているというふうに理解しています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、課題と使途の選択という点、また新規事業がなかったというような課題があるとお聞きしました。その点についてはこの後の質問にも関連しますので、続いて3番目の質問に移りたいと思います。  使途を選択というところで、選択ではあるんですけれども、分野というある程度の広さを持たせた中で今募集をしていると思います。そういった中で、先ほどの返礼品目的というお話もありましたけれども、寄附する方はやはりお肉がいいですとか高級な家電がいいですとか、そういったものを基準に選んでしまうことになってしまうんですけれども、例えば寄附金の使い道がもう少し具体的に、何か新規事業があって、こういったものをつくるだとか、こういった事業に充てるというようなことが明確になっていて広報されていれば、その事業自体を応援したいというような形で寄附を募集できる。  返礼品を売りにしていくのではなくて事業を売りにしていくようなことも可能ではないかというふうに考えるんですけれども、そういった形でより具体的な用途で寄附先を選べるように募集をしていったらどうかと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。御指摘いただいていますように、寄附金の有効活用を促進するための方法として、今いろいろ検討は進めていますけれども、各年度において使途ごとに活用できる上限枠の設定をして、そして関係課で活用事業の提案、そして予算化する方法というのが考えられると。この方法は、やはり今大変な財政状況でございますけれども、各課の主体性が醸成される効果があるということで、そこは前向きに検討していきたいというふうに思います。  それからもう1点は、一般のふるさと寄附金とは別に、寄附金の使途をあらかじめ提示して寄附を募る、今いろんなところでやっておりますけれども、ガバメントクラウドファンディングですね、この活用もということで、企画振興のほうである程度素案的な今調査をしていただいております。そういったことで今後、まだ具体的な項目については提示はできない状況でございますけれども、そういったガバメントクラウドファンディングの活用も大いにしていこうということで、今後取り組んでいく所存でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) これまで活用されていなかったところを上限枠を設定して各課で使われるようになっていく。また、ガバメントクラウドファンディングという新しい取組についてもお聞きをすることができました。そういった形で、本当に村を応援をしたいという人たちが寄附をしていただけるようなところで、そういった方たちはやはり継続して支援をしてくださると思うんですよね。返礼品目的ですと、やはり次々と興味関心が移っていってしまう中で、この事業、原村自体に興味を持っていっていただけるという方法を取っていけるというところで、非常に期待をしているところであります。  それで、4番目の質問に移ります。そういった寄附をしていただく中で、先ほども言いましたように、やはり継続して原村に興味を持って、関心を持っていっていただきたい。移住定住にまでつなげるとなると、よりそのように思うわけなんですけれども、現在寄附をしてくれた方を対象に、継続して原村に興味を持ち続けてもらえるような、フォローアップのようなことを何かされているかというところをお聞きできればと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。現時点では具体的な取組はございませんけれども、返礼品の内容を充実することにより継続して寄附いただけることにつながるというふうには考えます。また、これは非常に重要なことだと思います。寄附していただいた方に対しての四季折々の原村の情報発信ができれば、議員おっしゃるように原村に関心を持ってもらえて、さらにそういった、どういう表現がいいか、リピートといいますか、その辺も考えられると。  それから費用対効果を含めて、やはりそういった原村に安き思いを寄せていただいている方に対して、村からの返信といいますか、そういったものは返していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) やはり今後つながっていくというところで、これは本当にふるさと納税のことだけではないんですけれども、やはり今後原村に関心を持っていただいている方に情報発信をしていく手段、例えばSNSの活用というところが考えられるかと思います。LINEも現在は村内の在住者向けに緊急情報等、必要な情報を発信することを目的としてつくられているものがありますが、これを新たなというか別の形で村外の方に情報発信をしていくようなもの。もしくはこれはLINEではなくて、地域おこし協力隊の方がやってくださっていたインスタグラムというような形でもよいのかとも思いますけれども。  先日コロナ対策関連で本村でも頑張っている学生の皆さんにギフトという形でお送りした際に、私、大学生との関わりも強い中で、あれをいただけたことで、また改めて村に関心を持ったと。村のホームページとかを見るようになりましたというようなうれしい声もいただいたりしたんですけれども、そういった方たち、原村に興味関心がある方たちがLINEであったりインスタグラム、何でもよいんですけれども、そういったものを登録するように何かそういった案内文などを一緒に配送するみたいなことが、制度上可能などうかというのがあるんですけれども、そういったことは可能なんでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) 現在、寄附していただいた方に対して委託業者を通じてお礼のほうはさせていただいておりますので、ちょっとそういったことが登録、原村の情報を入手しやすくしていただくとか、そういった案内についてできるかどうかということについては確認をしたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 特にこれは予算がかかることではないかと、大きくかかるわけではないかと思うので、ぜひ可能であれば実施していただければというふうに思います。
     続いて関連なんですけれども、もう1点、原村に関心がある方たちを集める方法として、原村ファン倶楽部というものがあるかと思います。一応ホームページを見せていただくと、2019年、昨年の5月にも一応、募集しますというか、案内の形でホームページが更新されていたかと思うんですけれども、こちらとの連携、情報発信や魅力を伝えていくという点で、何か連携が可能なのではないかというふうに考えるんですけれども、そういったところは何か可能性はありますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) 議員御指摘の原村ファン倶楽部の関係でございますけれども、以前にやはり情報発信をする上でトラブルがあって、以降につきましてはメール配信は止まっている状況になっています。これに伴って、ただいま会員の受付等は行ってはいるわけですけれども、やはり協賛店の皆さんとの関係、例えば既にフラッグを降ろされている方とかもいらっしゃいますので、今後、原村ファン倶楽部の在り方につきましては、もう一度再検討をして有効な活用が、やはり村にとっても、それから登録された方にとっても有意義な仕組みとなるように検討したいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 私自身も大学に入学したとき、原村を離れるときに原村ファン倶楽部に入りたいと思って入って、その後僕自身は会員証自体がどこに行ってしまったかというような状況になっているんですけれども、これもふるさと納税と絡めると、こういったものがあると案内が行って、ファン倶楽部にもし入っていただけると、このファン倶楽部の中で地元にこういったお店がありますというような案内が届いたりですとか情報発信がうまくいくと、やっぱり原村に足を運びたいというような形につながっていくかと思いますので、今後見直しがされていくという中で、やはり原村に興味関心を持つ人への情報発信、つないでおくための重要な方法だと思いますので、ぜひよい方法で進んでいくように地元の業者の方たちとも、事業者さんとも相談をしながら進めていっていただければというふうに思います。  続いて、5番目の質問に移ります。今ちょっとガバメントクラウドファンディングという新しい方法のほうでの話をお聞きできたので、そちらのほうで検討を十分に進めていただきたいという部分もあるんですけれども、個人のふるさと納税というところだけではなくて、別の手段として、こういった寄附金だけではなくて企業と連携をした事業を実施していける企業版ふるさと納税、こちら額も1口10万円という形からというところと、企業というところで寄附金だけではなくて事業展開に関しても連携をしていくようなことが可能というところ。また、総合戦略が策定されている自治体ではないと申請できないという中で、本村も総合戦略しっかりと策定をしておりますので、そういった中で関連する事業を何か。  確かにガバメントクラウドファンディングであれば多様な方たちが寄附することもできるんですけれども、やはり本村、なかなか外の企業とのつながりというところも少し弱い部分ではあるのかなと感じている中で、この企業版ふるさと納税を導入して外の企業からの支援をいただいて、また連携をしていくということについて何か御検討等はされている面あるでしょうか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 企業との連携という中で、従前、JXTGエネルギーと農林課のほうでお付き合いをさせていただいてきていました。向こうの事情でそういった事業は中止になってしまったということ。やはり企業の関係でお金をいただくだけじゃなくて、やはりそういった企業の従業員の一つのそういったゆとり生活といいますか、そういったもののことは、このコロナが落ち着けば各企業ともさらにそういったことに私は目を向けてくるんじゃないかと。そういう中で私もよく議員の皆さんからトップセールスと言われますけれども、そういった動きを取っていきたいと。一部取り始めたところで今回コロナになってしまったということと。  それからもう一つは、原村の自然文化園、それからペンションを含めまして、一つの切り口としては、やはり今いろんな大学のセミナーの関係も、なかなか今、学生さん一堂に会して、そういった機会が少なくはなってきていますけれども、そういったセミナーの誘致等も一つのテーマかなというふうには私は考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 本当に今回このコロナ禍で、本当に原村に足を運んでいただいてセミナー等もというところで、関心を企業の方にも持っていただきたい中では、本当に逆風ではあるんですけれども、今回この企業版ふるさと納税、本来であれば昨年度で終わっていたところ、今年度からまた継続という形になって、さらに企業の控除額もこれまでの最大6割から最大9割という形で、企業にとっても非常に寄附するメリット、ただの寄附ではなくて、控除目的で寄附するところはないかと思うんですけれども、企業へのメリットもとても大きくなっている状況です。  という中で今企業のほうも、どこに寄附をしていくか、どこの自治体と協力していくか、CSRという社会貢献の一環でも今非常に探しているというところをお聞きしています。  という中なので、今非常にここで今年度からこの制度がまた更新になって、切り替わっていくチャンスであります。やはり一度協力したところは継続して協力していくというところで、やはり当初の年度を逃してしまうと、またなかなか新たなところと組むのは難しくなるかと思いますので、こちらのほうも併せて御検討をしていっていただければというふうに思います。  では続いての質問に移らせていただきます。質問事項、大きな項目で、職員の提案を活かした行政運営をというところで、第5次総合計画の後期策定時に職員ワークショップが開催されました。ホームページで報告等もよく読ませていただいたんですけれども、私自身も策定に入っていますので、初めは策定に関連して住民のワークショップがないという中で、住民の意見が集約できないのは課題ではないかなというふうに感じた面もあったんですけれども、報告を見させていただくと、職員の方たちがどんな問題意識を持って、そしてそれをどう改善していったらよいと考えているかというのを知ることができ、とても有意義な資料を見させていただいたというふうに思っています。  このすごくよい結果を策定だけの資料とするのは、とてももったいないなというふうに思うんですけれども、何か今後、策定以外の活用というところを考えているかどうかお聞きできればと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員御質問いただいたように、後期計画の策定の中で職員のワークショップを開催したと。私も1回しか出席できなかったんですけれども、かなりやはり職員の皆さん、それぞれ自分の考えを持っていろんな意見を提案していただいたというふうには捉えております。  それから、さきの質問にもありましたけれども、今年度、庁内組織及び所管事務に関する提案を募集して、8件の提案をいただいたと。それから、今後はやはり広く事務事業や執行環境の改善に生かす提案のほかに、テーマを提示して提案を募集するなどの方法により、やはり職員の皆さんの自主的な参加を促していきたいというふうな考え。  それからあとは、庁内プロジェクトのようにグループで一つの課題に対して意見を出し合い、答えを導き出す機会を増やすとともに、やはり多くの職員が参画できるような、そういった工夫を職員とともに考えていきたい。基本的には私どもというか、私が一番の基は出して職員に協力を呼びかけていくというスタイルになるとは思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 私自身も第4次の総合計画の策定のときに住民ワークショップに参加させていただいて、そのときも住民の方からたくさんの意見が出ました。それを総合的にまとめたものが総合計画になっていくので、一つ一つの細かい事業については、やはりそこにはのってこないものであります。  という中で、やはりそれが実行されたのかどうかというところ、なかなか判断ができなかったり、計画が完成した後に各担当課で細かい部分、どういった事業を行っていくかというところは組まれていくかと思うんですけれども、そういった際に、今、村長からもいろいろな方法で職員の方に周知をしていくというお話がありましたけれども、改めて特にワークショップの中で出た意見で、優先という形でマークがつけられていたものがあるかと思います。そういったものについては、今働かれていらっしゃる職員の皆さんも重要だと捉えている部分なので、より前に進みやすくなっていくのではないかというふうに感じています。  なので改めて、またタイミングを見て、そういったまたワークショップの結果を各課に下ろしていって、促していっていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  2番目の質問に移ります。昨日、宮坂早苗議員の一般質問の村長答弁の中にもありましたけれども、企業というか団体として業務改善の件数が多い企業は、やはり活発で雰囲気もよいというようなお話がありました。  その中で、当村では昨年までの過去3年間でいうと、職員提案の数は1件、今年度は指定の事項について募集してというところで、中で8件あったというふうにお聞きしておりますが、これは五味村長就任前は活発でなかったところで、ゼロ件から1件になっているということも大きなことではあるんですけれども、やはりこれも近隣と比べては申し訳ないんですけれども、多い市町では下諏訪20件、諏訪市さん63件、岡谷市さん204件、過去3年間ですね、という数が出ているというところと比べると、やはり少し少ないように感じます。  先ほどの職員ワークショップの結果を見ると、決して職員の皆さんに何かアイデアがないというわけではないというふうに感じています。そういった中で、提案数が少ないというような要因は、どんなものがあると考えられるかお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。端的に申しまして、これは私の責任ですけれども、やはり職員の皆さんが提案をしようと、そういうやはり雰囲気、ムードづくり、そしてやはり提案をしていただいたことに対する評価をやっぱりきちんと評価して、そして返してやると。そういうやはり仕組みづくりが今ないというのが現状でございますので、昨日もほかの議員の質問にも回答させていただきましたけれども、そういったやはり仕組みづくりをしっかりする中で、職員それからまた私どもも共に歩んでいくんだという、やっぱりこれは姿勢、方向性をしっかり出していくべきだろうというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今仕組みづくりというようなお話がありましたが、本当に職員の皆さん、そもそもやはり日々の御自身の業務がとても忙しい中で、せっかくアイデアがあっても、提案をする時間であったりですとか考える機会というところがなかなか持てないのではないかというふうに感じています。  というわけで、これまで1件だったんですけれども、やはり今回、今年度は指定の事項というところで機会があったので8件という数が出てきたのではないかというふうに思います。というところで、例えば予算の編成の前に強化月間を設けるということであったりですとか、今回のワークショップのように何かこういったことについて考えましょうというような機会をつくっていけば、数が増えていくのではないかというふうに思うんですけれども、そういった機会をつくっていくということは可能でしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 当然必要と感じた数を、そういったことは検討していきたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 本当に今年度は職員ワークショップもそうですし地域経済の循環についての若手職員もそうですけれども、やはり職員の皆さんが考えてアイデアが出されていくという機会が例年よりも多かったのかなというふうに感じています。なので、ぜひそういった形で、職員の皆さん本当にスキルであったりとか力を持っていると思いますので、そういったところが生かされていく形で進んでいけばというふうに思うので、よろしくお願いいたします。  続いて、3番目の質問に移りたいと思います。この職員提案制度がもう少し活用されやすいといいますか、職員の皆さんが出していく、出しやすいような制度になっていけばというふうに思うんですけれども、その点でちょっと何点か見させていただいて、提案の審査表について、より提案をしやすくなるように指標の見直しを行ってはどうかなというふうに感じました。  例えば研究努力というような項目があるんですけれども、こちらも十分に研究が既になされているかどうかというようなところが評価になってくるんですけれども、例えば提案する個人の方が研究を非常に進めていなかったとしても、村として研究する価値があるテーマであればポイントが高くなるといったことであったりですとか。  実現性というところも一番高い点では直ちに実施できるというようなところが一番高い点になっているんですけれども、こちらも直ちに実施ができなくとも、実施までの計画がしっかり練られていて、実現性というところ、計画性と言ったらいいんですか、実施していくことができるというようなことであったり、ちょっとこの表でいきますと各10点なので50点満点のうち45点以上取らないと採用にならない。これ結構なハードルの高さだと思うんですけれども。  そういった中で新に必要な内容であれば採用できるような指標というところで何か見直しがされればというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 職員に提案に関する規程第4条(同日「第7条」の訂正あり)第2項に「村長は、保留及び不採用となった提案で、内容の整備により実効があると認められたものについては、所属の課長等に検討を命じ又は提案者に適切な助言を与えその提案の完成に努力させることができる。」と。やはりこの辺をもう少し課長さんたちとしっかり詰めていくということが必要だろうと。  それからあとは、やはりほかの議員さんの質問にも答弁申し上げましたけれども、原村の職員構成、非常にここで新規の採用者が増えているもんですから、いかにそういった若手職員の人材育成を絡めて、やはりそういったモチベーションを上げていく中で、どういう形がいいのか、その辺やはり総合的に考えていく必要もあるだろうというふうに考えております。  ごめんなさい、私、先ほど規程第4条と申し上げたんですけれども、第7条ということですので訂正させていただきます。申し訳ございません。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、今後の若手職員も含めていろいろな方が関わっていくというようなお話がありましたが、やはり職員提案制度、いろいろな方が見て関わっていくことが大事かなというふうに思っています。意識づけをしていく上でもそうかと思うんですけれども、こちらもちょっと昨日の質問にもあったんですけれども、現在、審査は村長が行うことになっています。これは村長だからいい悪いということではなくて、どなたか1人が判断するというような状況ですと、その方が見て、その内容を知ってというところになっているんですけれども、それではなくて、やはり複数の目で見ることによって、それを知っている方が増える。  また近隣の市町でも基本的にはどこの市町村も検討委員会という形を設置して、課長さんであったりですとか、自治体によっては前年度の採用された職員が入って一緒に検討委員会をやっているようなこともあるんですけれども、そういった形で複数の目、審査に関わる人が増えると、それだけ職員提案を促す人が増えていく。審査員になっているので、みんなも出してみたらどうかねというような形で増えていくかと思います。  というところで、現時点でも提案が出れば村長も課長等にも相談に行かれているというふうにお聞きしていますけれども、検討委員会という形を設置して複数で見られるような仕組みに変えていったらよいのではないかというふうに思うんですけれども、そちらはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。昨日もほかの議員さんからそういった御質問いただきまして、やはり今必要なのはそういった組織的な対応をきちんとすべきだろうというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) ぜひ多くの方が関われる仕組みになっていっていただければというふうに思います。  続いて、4番目の質問に移ります。さっきも話しましたけれども、来年度予算5,000万円の削減、今後もどんどん財政が厳しくなっていくだろうという中では、どうしても新しいことですとか投資的な事業についてというところは、職員提案でも提案をしづらくなってしまうのではないかというふうに思います。  そういった中で、先ほど各課のほうに上限を設けて、ふるさと寄附金を財源とするようなお話も出ましたけれども、またガバメントクラウドファンディングというお話も出ました。  そういった中で、ふるさと寄附金であったりですとかガバメントクラウドファンディングの事業を出す際にも、現在でも指定の事項について期間を定めて募集できるという中で、職員の皆さんにどういったことに使ったらよいか、財源が、こういったお金がある中で事業を提案してくれというような形で募集をすることができるのではないかというふうに思うんですけれども、そういったことは検討していくことは可能でしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。いろんな事業を展開する中、これは職員の提案も含めてでございますけれども、やはり財源的な裏づけがなければ実行は難しくなってくると思いますので、職員からの提案を対象とするかを含めて今後検討していきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 本当に財政が苦しい中で、なかなか新しい事業というところは難しいんですけれども、本村に関心を持っていっていただく方を増やしていくための、ふるさと納税の制度を有効に活用していく上であったりですとか、職員の皆さんの提案を生かしていく上であっても、この職員提案とふるさと納税等の寄附金をひもづけて、提案もできるし、それが実施していけるような仕組みになっていくというところが非常に重要かと思います。  今は本当に新型コロナウイルスの感染症対策であったりですとか、予算編成という時期でとても忙しい時期かと思います。優先順位は決して高くないとは思うんですけれども、なので今すぐということではないですが、本当に村長もおっしゃっていたように、職員提案というところは庁内の士気にもつながっていく部分かと思いますので、職員提案制度をぜひ見直していただいて、それを周知していくというところをきっかけに、改めて職員提案をしていこうというような風土をつくっていっていただければと思います。  今回の職員ワークショップの結果に見られるような、職員の皆さんが持っているアイデアとかスキルが生かされて、よりよい行政運営につながっていけばというふうに思います。本当に来年度、こういう時期には多くの職員提案が出されていて、村がよくなっているというところに期待しますので、どうぞよろしくお願いいたします。  続いて、三つ目の質問に移ります。子ども子育て支援センター基本設計の進捗はというところで、今年度内に基本設計というところがつくられていくという計画になっておりますが、現時点でどの程度話が進んできているでしょうか。  例えば設置予定の施設であったりですとか、配置する職員等、当然まだ変更もあるかとは思うんですけれども、現時点で決まって共有できる内容がありましたら教えていただければと思います。また、何かそういった限られた場所や財源、限られているかと思うんですけれども、そういった中で現在検討課題として挙がっているようなものがありましたら、そちらもお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それでは、お答えしたいと思います。御存じのように、小学校プール南東に位置する教員住宅の敷地内で、そして今シルバー人材センターが現存しているわけでありますが、その棟を除いた区画に建設するということが今決まっております。  それを受けて、基本計画策定を支援していただくコンサル業務を9月に伊那市の城取設計事務所に発注しました。建物全体の規模は、現時点で延べ床面積500平方メートル以内というような目安の中で計画策定を進めております。  その機能を果たす具体的な場所、部屋としては、相談室、学習室、子育てサロン、中間教室、放課後の子供の居場所等を含めた多目的室、事務室を基本としております。現在はその必要面積の算出及び附帯設備等を検討しております。  配置人員につきましては、まだ確定ではないんですが、相談員、事務員等を含めて4名前後になるのかなということを想定しております。  今後はイニシャルコスト、ランニングコストも検討して村の案を決定し、年明けの1月には住民説明会等を開催したいと考えております。  もう一つの質問にありました今後の課題ということでありますが、御指摘にあったように、まず予算が削減されているそういう状況の中で、補助金等の財源をいかに確保していくかということが挙げられます。  そして、建設費のほかにも既存の建物の除去が当然必要となってくるわけでありますが、今ある建物の中にアスベストが使われている可能性がある。あるかないかまだはっきりしていないんですが、そういった可能性に対する対応も課題になってくるかなと。  さらに、新しいセンターを避難所に指定して防災機能を持たせるのか、またその場合にはどの程度の設備を備えるかなどの課題も私たちは認識しております。以上であります。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、施設の機能的な部分についてお話がありました。学習室、会議室、相談室、中間教室、子育てサロン、多目的室というようなお話で伺いましたが、検討委員会の答申書のほうでは、原っ子広場の機能のほうも子ども子育て支援センターでというような意見があったかと思います。  現状、中央公民館の部屋では、やはりちょっとなかなか手狭という中で、今、上の講堂ですとか講義室等も利用してやられてはいるんですけれども、やはりそちらを利用している間、住民の皆さんがその部屋を使うことができないということで、平日の夕方は結構そこが埋まってしまうというような状況であります。  そういった中で、原っ子広場の機能が子ども子育て支援センターのほうに入るかどうかというところの検討は、どのようになされてこの結果になっているかというところをお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) お答えいたします。11月の原っ子広場の実態でありますが、最少で77名か78名か、ちょっとすみません、はっきりしませんが、最大116名、1日平均約100名の子供たちが原っ子広場を活用しております。  今、公民館の1階に拠点スペースを置いて活動しているわけですけれども、それだけの規模のものは、とても今の新しいセンターの中には当然移転できないということでありますので、議員の御指摘のあったとおりに、子供たちの活動の場所として公民館の講堂等のスペースが今十分活用されていて、利用される方々に多少支障的なものがあるという御指摘でありましたが、活動の一部として現在も天気のいい日は校庭へ行ったり社会体育館へ行ったり、いろんなところを活動場所やっているんですが、その活動場所、公民館で使っていたものを基本的に全部(同日「一部」の訂正あり)支援センターの多目的室を中心に活用できる。そういうことによって、問題は全て解決するわけではありませんが、一定の解消につながるんではないか。そういう意味合いで原っ子広場の扱いについては考えております。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 今、私の答弁の中で機能を全部というような答弁があったとすれば、それはすみません、間違いであります。拠点をセンターのほうへ持っていくということは非常に厳しいので、活動の一部の広場、スペースとして有効活用していきたい。そういうことであります。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今お聞きしまして、これは運営上の課題等になってくるので今後検討されていくことかとは思うんですけれども、現状でも原っ子広場を利用している生徒さんと、それ以外の生徒さんというのは明確に分けられていて、原っ子広場には登録した子しか参加できませんとなっていて、また反対に原っ子広場に参加している時間帯は、そのほかの公民館の活動には参加できませんという明確な分けがされている中で、子育てセンターのほうで例えば多目的室等の利用であると、通常で利用している生徒さんと原っ子広場の生徒さんが混在するような形になったりといったところもちょっと心配されます。  なので、確かに予算は500平米という規模の中で100人のというところは少し難しいのかとは思うんですけれども、ただ予算も実施計画上の金額でいくと、ちょっと近隣の子ども子育て支援センターを見ていただけると、同予算でももう少し広い規模で造れているような事例が見受けられます。なので、そこの金額の設定が、今削減しなければいけないところで、どこまでというのがあるんですけれども、もし広さ等が今後確保できるのであれば、一部ではなくて全部入るようなことも検討いただければというふうには思います。ただ、限られた施設場所ではありますので、分かれて使うということであれば、ソフト面で出てくる課題等についてまた今後検討していっていただければと思います。  再質問なんですけれども、また答申書のほうでは外遊びの環境についてというところも要望が出ていたかというふうに思います。現状の場所ですとセンターの外に庭で十分な遊びを確保するというのはちょっと厳しいのかとは思うんですけれども、子ども子育て支援センターとして、やはり屋外の遊び場というところも非常に重要だと考えています。  全国でも子育て支援拠点がある中で、よく出てくる課題としては、やはり屋内ですと走り回ったりとか活発な子、場合によっては配慮が必要な子というふうになってしまうかもしれないんですけれども、そういった子たちは屋内ですと結構限界があって、そういった子たちは屋外の場所がよいというような形があります。  全国的な事例ですと屋外型の支援拠点というところで世田谷区さんなんかが、本村にもありますけれども、原っ子の森冒険遊び場というような形の中で、屋外型子育て支援拠点というような形でやっているところが東京の世田谷ではありますけれども。  なので、今検討されている教員住宅の近くに原っ子の森がありますので、そちらも併せて整備をしていくことで、多少の距離はあるんですけれども、子ども子育て支援センターの屋外スペースというような形で、整備といっても公園のようにしろということではなくて、あそこのよさはやはり自然があるというところですので、改修費を大きくかけるということではないですけれども、その一部として村で活用をしていくというようなことができればというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) お答えいたします。今現在の敷地内の中でスペース的には当然限られてくるんですけれども、どんなことが可能なのか、走り回ったりとか寝転がったりできるぐらいのことが可能かどうかということも含めて今検討しておりますので、可能な範囲で、できる限りのことは考えていきたいと思っています。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 本当に子ども子育て支援センターということで、子供の支援、また子育て保護者の方の支援という点でも、本当に屋内の中で過ごせる子にとっては支援になる場所というだけでは、やはり不十分かというふうに思います。  そういった中で、外のスペースについてであったりですとか、また全てがセンター内に収まっていれば理想ではあるんですけれども、重要なのは本当に子ども・子育ての支援になる仕組みがここでできていくということですので、ほかの代替の場所とかとの連携も含めていきながら、本村の中では子供たちがすごく過ごしやすい環境である、保護者の方たちも子育てがしやすい環境であるというところ。  本当にこれ今後の移住定住というところであったりですとか、Uターンとかも含めてそうですけれども、原村で子育てをしていくことを考えた上で非常に重要な施設になってきますし、ほかの市町村よりは遅れているんですけれども、新しくここでできるということで、ほかの事例とかも参考にしながら造っていける、原村独自のものが、原村に合ったものが造っていけるものだと思いますので、まだ基本設計という部分ではあるので、外枠だけではあるかと思いますが、今後中身の部分についても活用をしていきやすいような設計を目指されていけばというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  では、以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(芳澤清人) この際、昼食のため休憩します。午後1時30分に再開します。お疲れさまでした。                            午前11時15分 休憩                            午後 1時30分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  宮坂紀博議員の質問を許します。宮坂議員。
    ◆8番(宮坂紀博) 通告番号8番、宮坂紀博です。まず空き家対策についての質問です。独り暮らしの高齢者が施設に入ってしまい、植木や草が伸び放題の家屋、工事途中で放棄されたままの建物、しばらく使用された形跡がなく枝や倒木が屋根にかかっていたり、屋根が朽ちたり元の形が分からないほど破損している危険な建物は問題です。  松本市では、廃業した旧旅館の敷地内に不法投棄された一般廃棄物13件を市が処分したことなど、適切な管理がなされないまま放置されると、防災、防犯、衛生、景観等の地域住民の生活環境に悪影響を及ぼします。個人所有ではあるが、放置させない対策をしなければならないと考えます。  平成26年11月、空家等対策の推進に関する特別措置法が制定され、特定空家等に対する措置等も含め、平成27年5月に施行されました。具体的には、空き家対策として空き家等計画の策定、空き家等の実態把握、所有者の特定、空き家の発生予防、空き家等及びその空き地の活用、空き家の用途転換、空き家の既存住宅としての流通促進など、特定空家に対する措置、助言、指導、勧告、命令、行政代執行、略式代執行等に市町村は取り組むことができます。  総務省統計局の平成30年住宅・土地統計調査の結果、空き家数は全国で848万9,000戸と過去最大になり、空き家の有効な活用のために対応が各地において必要とされています。  隣の富士見町では、平成27年度、調査した空き家の454棟のうち、ほとんど修繕が必要がなく再利用可能が39棟、9%。多少の改修工事により再利用可能は197棟、43%。老朽化が著しいは173棟、38%。解体が必要は45棟、10%。半数が再利用の不可能な空き家だという報告がされております。村内でも同じような割合で空き家があると思われますが、現状はどうか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 原村の空き家の現状はという質問でございます。担当課長のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お願いいたします。空き家の現状はどうかという質問でありますけれども、平成29年度に空き家調査を行っております。以降、空き家調査を行っていないんですけれども、このことにつきましては、令和元年の第2回定例会で若干お話はしているのですが、それと変わらないお答えになります。  空き家判定されたものは91軒ありました。その中で適正に管理されていない状態については1軒あるということでしたけれども、現在までにそれは取り壊されているというふうに把握しております。それ以降の状況についてはちょっと把握していないところであります。以上となります。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 現在、原村で把握している空き家の数は90軒ということであります。特別措置法第2条第1項のただし書では、公共団体が所有するものは除くとされています。しかし、公共団体、原村が所有しているものの中でも、それに該当するものがあるのではないかというふうに感じます。  八ッ手の教員住宅敷地は、建物だけでなく朽ち果てた波トタン、周囲の木も伸び放題です。旧文化財整備室は老朽化しており、下水道処理地域にもかかわらず、いまだに便槽や臭突があります。一部消防、水防の資材置場として使われていますが、倉庫としては使いにくく、大地震が起き耐震性のない建物が崩壊すれば、その機能は失われます。利用目的がないのであれば撤去、再利用するのには相当な修繕が必要です。  また、八ヶ岳中央農業実践大学校が事業継続の対策として大規模酪農施設の誘致を進めていますが、環境等の問題から順調に進んでいるとは思えません。今のままでの状況ではあと数年で破綻し、大学校としての事業継続ができなくなることが懸念されます。  富士見町にある10年前に廃校になった専門学校や、8年前に閉館になった船員保険会の宿泊施設では、立入禁止の虎ロープが張られ廃墟のような状態です。今後、農場の建物が放置され、敷地全体に虎ロープが張られるような状態になっては困ります。  公共団体の所有するものが空き家等のように管理されない状態にならないよう、対策を検討することも必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。八ッ手の旧試験地の土地の建物、これにつきましては、私の記憶では山岳協会のほうで資材置場ということで使うということで使用していただいていることでございます。  それから、旧保育所につきましては、議員御指摘のようにいろんなものが置かれているわけですけれども、ここで教育委員会と私の立会いの中で、やはりそこにあるものの層別をしまして、必要なものは文化財として取っておく、そして捨てるものは捨てると。これはここできちんと方向づけを出していくと。  それから、その後利用につきましては、一つの団体がございまして、そこの団体でぜひ活用させてもらいたいという話がございますので、現状の建物で使えるものならば、そういったことで活用していただくのも一つの方向性かなということで考えております。  それから、3点目の実践大学校につきましては、ここに通告もございませんし、そこまでまだ現状どうなるかも分からない状況の中で、私が答弁することは控えさせていただきます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 古い建物を維持管理するのには相当な費用がかかると思います。そういう財政的な面においても、よく検討されることが必要だと考えます。  次の質問になります。対策計画を策定済みの全国の市区町村数は、令和元年10月時点で1,741団体中1,091団体、63%で、県内で77団体中41団体、村では11団体。諏訪圏内では5市町が策定済みであります。法定協議会の設置数は、全国で769団体、県内では43団体、村では21団体が策定済みです。諏訪圏内では5市町が策定済み。  空き家条例、または特別措置法の定める空き家等対策計画を策定する予定はあるか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 現在、村では空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく協議会の設置や、空き家等対策計画の策定は行っていないところであります。  そこまで行っていない理由としてなんですけれども、先ほど調査で91軒の空き家があるというお話をしたんですけれども、一応当方としましては、空き家の管理者が今のところ明確であること、あと特定空家が1軒あったんですけれども、それはもう取り壊されてないということで、特にそこまで今のところ必要はないであろうという判断をして、設置または計画の策定は行っていないところであります。  所有者、管理者が明確であるということは、つまり問題があれば個別に対応していける状態にあるのかな、そういう判断も含まれております。  ただ、今後全国的にも空き家は増加傾向にありますので、当村としましてもちょっと時期は明確ではありませんが、再度空き家調査を行いまして、また現状の把握には努めていきたいと思います。その上でいろんな問題があるようでしたら、協議会の設置や計画の策定、これは考えていかなくてはいけないのかなということを思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 次の質問になります。本来の使用目的である運送の役目が終わったコンテナを圃場内や住宅の敷地の物置として再利用している。屋根があり、扉があり、密閉性が確保できて大変便利である。肥料や農薬、農業資材を保管する土地さえあればすぐに設置ができ、大変都合がよい。  一方で、平成元年、16年、26年、国道交通省よりそれぞれコンテナを利用した建築物について指針が出されております。既に設置されている、または設置されようとしているコンテナを利用した建築物について、建築基準法に適合しない事項がある場合には違反建築物として取り扱い、是正指導を徹底すること。  コンテナを利用した建築物は短期間での設置が可能なため、建築パトロールの実施等により早期発見に努めること。コンテナを倉庫として設置し継続的に使用する物件は、その形態及び使用の実態から建築基準法第2条第1号に規定する建築物に該当するため、新たにこれらのコンテナを利用する建築物を設置する場合には、建築確認申請が必要となることについて広く周知すること。  しかし、200平米未満の建築物は都市計画区域外の場所においては、建築確認申請がなくても工事届を出せば設置ができる。そのために、建築基準法違反の建築物ができてしまいます。主な違反の内容の例として、建築基準法第20条構造耐力、適切な基礎が設けられていない、コンテナと基礎が適切に緊結されていない基礎の耐力不足。具体的にはコンクリートブロックや古いタイヤ等の上に置かれただけのもの、重さで傾いたもの、土の中に埋まってしまっているものが挙げられます。  景観法、長野県景観条例、屋外広告物条例、原村環境保全条例等の法、条例に則して設置されているか。利用目的がないのであれば、廃棄物の不法投棄になります。空き家やコンテナは治安の面からも問題です。  4年前に起きた行方不明者の捜索では、無事に保護されましたが、隣の空き家が盲点となり発見が遅れました。コンテナは中から開けられない構造になっているため、度々監禁等の犯罪に使われます。村内に設置されているコンテナ等に問題はないか伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 御質問の件は非常に実務的なことでございますので、担当課長のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) コンテナにつきましてですけれども、コンテナの設置の仕方によって工作物か建築物か分かれるというところであります。土地のほうに定着したコンテナでないと工作物、しっかり固定というか定着してあると建築物なのかなというのが建築基準法から判断できるところであります。  こちらにつきまして、工作物、あえて今は建築物という話が出ましたので、建築物としてのお話をさせていただきますけれども、通常、コンテナですとしっかり基礎を造って建築物として工事届を上げていただければ、何のこともないんですけれども、大概面積的にも小さいものですし、そういう面でいけば工事届は10平米、景観届は20平米以下の申請は、設置の場合、届出義務はないということでありますので、こちらとしてもなかなかその実態は把握しづらいということになります。  そういうのは日々のパトロールといいますか、村内を巡回しているときに見つければというところなんですけれども、その実態について急に内容を把握することはちょっと難しいかなということがありますので、そういうものを見つけましたらば、県とよく相談して対応していきたい、そのように考えています。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 届出により実態を把握しているが、それは難しくて、現在のところ実態の把握はできていないという話でありました。実際、先ほども申したとおり、本当に何か重大な事件でも起きたら大変な問題になってしまいます。そのようなことがないようにお願いしたいと思います。  次に、都市計画についての質問です。以前から何回か質問しておりますが、現在の村は農業振興地域の整備に関する法律、環境保全条例、環境景観条例で村づくりをされました。農業振興地域制度は、農地を転用、農家以外への所有者の移転等を規制する制度です。農道や用水路の整備には有効でありますが、農家が住む住環境の整備に有効な制度ではありません。  長野県景観条例は、良好な都市景観を形成することを目的としています。居住環境の整備を推進する条例ではありません。  環境保全条例は、農地転用を規制する地域を宅地等開発地としている。そのために、農家でない移住者や後継者が宅地等開発地に住むことは難しいという制度になっています。  午前中にも保健休養地ということで定義を説明していただきましたが、保健休養地は未開発の森林地帯の別荘地やスキー場などの開発を県主導で始まった事業です。昭和37年、長野県企業局は保健休養地事業を開始した。その目的は、当時過疎化が進行していた県下の市町村において豊かな自然と文化を資源として捉え、観光を核とした地域の振興と住民福祉の向上を図ることでした。  事業としては保健休養地の開発、分譲が主体であったが、分譲業務については専門性及び継続性が必要なことから、昭和24年1月に社団法人長野県地域開発公団が設立された。公団設立後は、保健休養地の基幹的な開発・造成は企業局が実施し、細部造成・分譲を公団が実施した。企業局と公団は一体となって保健休養地事業を進めた。  しかし、社会情勢の変化に伴い、企業局の保健休養地事業は頓挫し、平成14年度をもって終了した。このような中、県は外郭団体の見直しを行い、平成16年度をもって地域開発公団を廃止した。現在の企業局は、水道・発電事業等で事業を続けているということであります。  県が主導した保健休養地開発により快適に整備された別荘団地もあります。管理会社が主導となり住民協定が締結され、環境が維持されている場所もあります。  その一方で、車が1台だけ通れる砂利道を造り、いつの間にか人が住み始めたような場所もあります。最低限の水と消火栓だけを整備して、敷地の境界も分からないような場所もあります。保健休養地は既に廃止された団体の既に終了した事業であり、名称だけが独り歩きをしている一般的には通用しない地域名です。一般的には都市計画法で用途地域や学校、公民館、道路、上下水道等の生活インフラの整備計画を進め、建築基準法、その他の法令となって具体化してく手法を示した都市計画が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件につきましては、過去に御質問いただいたような経過もございます。原村は圃場整備等を行って農業振興を図っている現状でございます。現状におきましてですが、都市計画を策定する必要があるのではないかという御質問でございますけれども、現時点において都市計画を策定する予定はございません。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 予定はないということでありました。長野県都市計画ビジョンでは、これからの暮らし、産業、観光の三つの観点から、おおむね20年先を見据え、市街地から山地までの人々の活動領域全体を対象としています。  暮らしの観点からの課題として、秩序ある土地利用のコントロール、郊外・規制の弱い地域への無秩序な宅地の拡散防止、市街地に計画的な整備、誘導が追いつかず、居住の郊外化。具体的には下水道が整備されている地域を居住地域として定め、道路・通学路等のインフラ整備を重点的に進める。場合によっては土地区画整理も必要になります。  第3次原村計画は、国土利用計画に示された国土利用の基本理念に即して、公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図りつつ、長期にわたって安定した均衡ある国土の利用を目的として、原村の土地の利用に関し指針となるものです。基となる原村計画は現在策定中の国土利用計画第3次原村計画の将来像、人と自然と文化が息づく美しい村の実現を目指すものです。  目指す方向や目的は決めたけれど、そのために何をすればいいのか。実現するために何が必要なのか。どんな手法を使うのか。目的の達成のために必要なものは都市計画だと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃる都市計画法の施行令でございます。これの第2条の1、都市計画の政令で定める要件です。これは当該町村の人口が1万人以上であり、かつ商工業、その他の都市的業務に従事する者の数が全就業者数の50%以上であるとか、そういう規定もございます。今、人口要件でいけば原村は8,000人ということですので、そこまで該当していかないということだと思います。議員おっしゃるようなことも将来的に必要になれば、そこでまた検討していきたいと、そのように思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 原村は要件に満たないので、都市計画をしないという話でありました。今の都市計画、ほかの市町村を見ると、村単独では無理なので、隣の市と村が一体となってやっている都市計画もあります。また、4,000人ほどの町でも、村ではないですけれども、町でも都市計画をしているところもあります。都市計画を引けば、人の生活というのは、少しは道路も広がったり環境がよくなるのではないかなというふうに考えております。  次の質問になります。住宅地の拡散、スプロール化はインフラ整備の観点からも問題です。隣の富士見町では、空き家を有効活用し、空き家を改修する方に対し下水道区域内、50歳未満、区・集落組合加入、10年以上の居住等の要件で100万円、消防団員であれば11万9,000円、居住誘導地域であれば5万円の加算もあります。町全体が共通の問題意識を持ち、解決への熱意を感じます。これらに加え耐震診断、耐震補強工事、既存住宅状況調査の実施、来年4月に施行になる改正建築物省エネ法に対応する断熱改修等を加えれば、さらによい制度になると思います。  若者定住促進新築住宅補助金、住宅リフォーム促進事業補助金が本年度で終了になりますが、補助金の施策によっては住宅地の拡散をコントロールすることができます。午前中の答弁にもありましたが、インフラ整備された場所への住宅誘導に何か必要な施策は予定されていますか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃられましたように、本年度まで保健休養地以外の宅地等開発において新築住宅を建築した場合には、原村若者定住促進新築住宅補助金を設け、インフラ整備のある場所へ誘導を行ってまいりました。  来年度からについては、現在今までの補助金の成果や効果を分析の上、対応をどうしていくのかということで、今早急に検討している状況でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 今検討されているということで、これからまた移住者等も増えてくると思いますし、また農業の後継者等も新しく家が建てやすいような制度ができればいいかなと思います。  次の質問になります。これから冬になり雪が降ります。毎年のことでありますが、雪かきは大変です。雪のやり場のないような狭い道路はもっと大変です。未舗装の除雪路線があるが、作業に支障がないか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 御質問の件は非常に実務的なことでございますので、担当課長のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えいたします。未舗装の除雪路線につきましては、原村のほうでは2次路線、3次路線、そちらのほうで1.6キロございます。こちらにつきましては、大かつら地区が該当するわけですけれども、実際に除雪に当たっている業者にも確認しましたが、除雪上、特に支障があるというようなことはないそうです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 除雪上、特に支障がないということでありましたが、除雪は夜中の工事であったり、狭いところであれば道路、車が行き交うのにも除雪作業中に車が通行できないとかそういうことがあると思います。狭い道路で、しかも未舗装、砂利道であるというようなところが除雪路線になっている。作業には支障がないということでありますけれども、そういうところが除雪路線になっていることが私は問題だと思います。車が1台通れる砂利道を造り、いつの間にか人が住み始め、住宅が増えてしまったところを、接道義務がないため、近隣6市町村の中で唯一原村だけが建築物ができてしまいます。  質問項目に戻りますけれども、狭い道路で建築を規制するために、都市計画が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) その件につきましては、先ほど答弁申し上げたとおりでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 答弁済みのことを質問してしまいました。  次に、部活動についての質問です。新聞に投稿された中学3年生の記事を紹介します。  自分は今これという夢はないけれど、野球をやっているから甲子園出場にします。自分はできれば高校でも野球をやりたいと思っています。小学校1年生の頃から何年も野球をやってきて、毎日毎日やっていくうちに楽しく感じてきて、日に日に甲子園に行きたいという気持ちが強くなってきました。それと、テレビで選抜や夏の甲子園大会を見ているときに、甲子園でプレーする選手たちは勝つ楽しさや負けの悔しさなど、将来につながっていく経験が多いと思いました。そのことを考えると、プレーしている人たちが羨ましいなと思いました。家族や友達や先生に日々感謝して、野球ができることを当たり前と思わずに今後もやっていきたいです。中学校最後の年だから一日一日を大切にして、しっかり勉強もして楽しい生活にしていきたいです。  原村の中学生の記事でした。今年は3年生にとって最後の試合やコンクール、例年どおりの活動ができませんでした。大変残念です。今は次の受験勉強や次の準備に忙しく、今さら何もしてあげられませんが、何か対策はお考えでしょうか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それでは、お願いいたします。今、議員の御指摘のあったとおり、中学生、高校生あるいは大学生、それから全てのアスリートにとって様々な大会が実施できず、従来の環境において練習を積むことさえもままならない、そんな時期が続いておりました。  中学校の部活動につきましては、4月からの一斉休業中には当然一切の活動ができない状況でありました。6月に学校が再開されたわけでありますけれども、特に運動部にとって、あるいは中学3年生にとって例年で一番充実する活動期に感染防止対策に係る様々な制約があったことは、やむを得ないとはいえ誠に残念なことだと認識しております。  中体連の公式戦についても全て中止という決定がなされ、特に3年生にとっては目標を失ってしまうことにもなってしまいましたが、長野県下各地、当然諏訪地域でも各競技種目ごとに独自の代替大会を7月から8月にかけて開催することができました。悔いがないということを言い切ることはできませんが、子供たちはさきの投書にありましたように、大会等が開催されたことに感謝の念を抱き、培ってきた力を精いっぱい発揮した充足感を味わい、一定の締めくくりを実感できたのではないかと感じております。  また、文化系の吹奏楽部に関しても、従来のコンクールは全て中止になりましたが、9月に諏訪地区中学校合同演奏会が代替として開催されております。そこに携わる子供たちも、運動系の子供たちと同様に感謝と充足感を味わって、一定の締めくくりができたのではないかと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 私も岡谷市で行われた合同演奏会は、一保護者として演奏会を聴くことができました。例年であればコンクールに行って、ほかのところがどうなのか、原村の中学校のブラスバンドはどの程度なのかというようなことは、自分は保護者でありますので聴かせていただくことができました。  やはり、3年生にとっては最後。私の娘も3年生なので最後の大会ということだったんですけれども、何とか聴くことができました。でも、やはり本来であれば大会でいい成績を残すとか、それに向けての例年どおりの練習ができなかったというのは、本当に生徒たちが一番思っていることだと思いますし、それに関わる保護者だったり先生、指導者も例年どおりのことができなかったな、何もしてあげられなかったというのが私の今の気持ちであります。  次の質問になります。平成14年の学習指導要領の改訂により学校の完全5日制が実施され、教科以外の教育活動であった部活動に関する規定が除外されたということであります。また、いろいろブラック部活だとか、顧問に対する時間外の労働だとかそういうものが強要されたりしまして、部活動の活動時間及び日数については様々な要項の改定とかがありまして、平成31年には平日の活動時間の制限、休日の制限、長野県では朝練習の禁止等様々な制限の中で活動しなければなりません。  このような制限がたくさんある中で子供たちは本当に楽しめるのか、また顧問の人たちは自分の力を発揮できるのかなというふうに考えるところであります。中には厳し過ぎるから、部活動に参加したくないとか、あと部活動にはお金がかかるから部活道に参加させたくないとか、そういう保護者の意見もあるかと思いますけれども、限られた時間の中で、1、2年生やそれに関わる教職員、部活道指導員、外部指導者などが有効に使われて有意義な部活道を過ごしてもらいたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それでは、お答えしたいと思います。中学校の部活道の活動時間及び日数等については、今御指摘のありましたように、平成30年3月、スポーツ庁からの運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン、それを受けて平成31年2月に示された長野県中学生期のスポーツ活動指針(改定版)及び毎年4月に出されております諏訪地区中学校体育連盟部活動についての申合せ事項というのに沿って各学校において検討、決定しており、文化系部活動についても、それに準じてしているというのが今の流れであります。  議員の御質問の要旨の中に、ガイドラインや指針等が制限あるいは規制であるとの御指摘がありました。その表現の意味や議員の思いや願いを私が正確にもし酌み取れなかった部分があったら大変恐縮ではありますけれども、先ほどの話題に戻りますけれども、長野県中学生期のスポーツ活動指針において、中学生期のスポーツ活動は、生涯にわたってスポーツに親しむ習慣を身につけ、体力・運動能力の向上を図るとともに、仲間と互いに競い、励まし、協力する中で、公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培うなど、生徒が心身ともに健やかに成長していく上で極めて重要な活動であるとされています。  そして、心身の大きな成長過程にある中学生期にとってのスポーツ活動がスチューデント・ファースト、初めに子供ありき、学習者本位という精神に基づく活動となることを大前提に、生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するといった観点から策定されております。
     したがいまして、指針等が従来の活動を規制、制限になっているという捉え方もあると思いますが、これも議員の御指摘にあったように、過熱化傾向で生じてきた様々な課題、それを解消していこうという意味であり、本来の目的に沿った適正なやり方を示すものであるという捉え方、認識というものを、やはりここの場を共有できればありがたいなというふうに私は思います。  生徒や顧問が部活動を楽しんでいくためにはというような御質問でございますが、令和2年度の原中学校の部活動の方針に、スポーツ、文化、科学等に親しみながら、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養、互いに協力し合って友情を深めるといった好ましい人間関係を形成することが定められております。  また、スポーツにルールが定められている理由は様々あるわけでありますけれども、その一つとして、スポーツを楽しむためには公平で公正な決め事が不可欠であるということも上げられております。  大切なのは、学校で定めた指針などの目的や意義を正しく理解し、その上で自ら設定した目標に向かい、ルールに沿って活動を充実させていくことであると思います。これらの過程の中で教員や子供たちは楽しみを感じているのではないかと考えております。  実際、本年度夏季代替大会や今進行中であります中体連の新人大会、共に原中生の活躍は例年以上の目覚ましいものがあります。特に球技系の部活については、南信大会出場ということが価値あることとは言い切れないですけれども、ほとんどの部活で南信大会の出場を果たしています。夏も新人戦も同様な結果でありました。  いつもとは大きく異なる環境や状況にあっても、新しい部活様式を模索しながら生徒と教師が前向きに部活動を楽しむ姿に私自身は大きな感動と勇気をいただいております。  どういう条件かということも大切かと思いますが、その条件の中でいかに主体的に、制約があるいはたくさんあるかもしれないけれども、それをいかに工夫して乗り越えていくか、その過程も大事な部活動の学ぶ力になると思っております。  先日、文部科学省より令和5年度実施を目途にした休日における中学校部活動の地域指導化という方向が示されました。長野県全体を見ましても、かつて始まった運動部の活動時間をより長く確保するという、そういう意味合いでの部活延長としての社会体育活動、こういったものを解消していこうという取組が全県でなされておりますが、まだまだ十分に解消されているとは言えません。  また、本村においても、生徒や家庭への負担増や学習や家庭生活とのバランスを欠くなどの、これらの指針等とはちょっと異なる状況が一部に見受けられます。選手にとって必要不可欠な休息等が十分に保障されなかったりとか、スポーツの楽しみが例えばある形として勝敗がいいとか、技術向上のみにちょっと偏っちゃった世界の中で楽しみが損なわれていたりする状況については、これはもう早急に改善していく必要があります。これは私たち、学校の先生も叱るんですが、我々大人の責任であるかなということを思っております。  さきに触れさせていただいた休日における中学校部活動の受皿を地域が担うということを視野に置きながら、望ましい部活動、社会体育活動の在り方について、学校、教育委員会、そして村には様々なスポーツに関わる団体がございます。そういったものが一丸となって検討していく時期にあるなということは強く認識しております。  具体的には、令和5年度に向けてどのような形が原村としてできるか、必要な組織を検討したりとか、方策を探りながら考えていきたいというふうには思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 私の経験からもそうなんですけれども、やっぱり部活動というのは学校に部活動をしに行ったというような、勉強をするよりも部活動だというような人も中にはいると思います。とにかくこれからは令和5年度ですか、またいろいろな指導が変わって、地域がその地域の部活動を応援するというような体制ができれば、生徒も顧問の先生たちも楽しめる部活動ができるのではないかな、そのように考えます。  また、部活動をやることによって一生の趣味になるとか、もちろん学習からのプロではなくて、部活動からのプロになっていく人たちもいると思います。そういうような活発な部活動ができるように希望しまして、以上で質問を終了します。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午後2時35分に再開します。                            午後 2時18分 休憩                            午後 2時35分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き、続き会議を開きます。  次に、松下浩史議員の質問を許します。松下議員。 ◆9番(松下浩史) それでは、通告に基づきまして三つの質問をさせていただきたいと思います。  最初に、最近財政難の中でとか限られた財源の中でとか、こういう発言が執行部及び質問する議員からも多く口にされているわけでして、これからの村の運営に不安を感じている人が多いようでちょっと寂しく思うわけですけれども。そうは言っても、やらなければいけないことはやらなければいけないわけで、こんな中でこの方法を見つけることが非常に大事だと思っています。そういった中で、行政にのみ頼っているということになると、財政面を考えるといろいろと削減をしていかなきゃいけない方向になってしまうのではないかなというふうな危惧を抱いております。  そんな中で今必要なのは、地域のことは地域で解決する地域力というようなことが必要なのではないかと思っております。行政にだけ頼った運営は負担が大きいですし、なかなか無理もあるのかなと。こういったところではもう住民の協力を得ながら、官民協働とよく言われますけれども、この体制づくりを進めることが必要だと私は思っています。  原村のホームページで見つけた記事、これは2013年、住民参加の村づくりという記事がありまして、そこに「住民は単なる借家人でなく、行政とともに村を経営するパートナーです。」という記述があります。今こそこういった考えに基づいて、村は住民に協力を積極的にお願いすべきと私は考えていて、そしてパートナーと言われている住民の力が十分発揮できる環境、体制を私は整えてほしいと思いますし、整えるべきだと思っています。そういった観点で今回は三つの質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  それではまず最初に、美しい村づくりについてということでお願いします。4年前になりますか、5年前になりますか、美しい村づくり推進委員会が立ち上がりまして、村長から私は委員長という大役を仰せつかりましてやってまいりましたが、なかなかいい結果が出せずにいてふがいない思いをしているところであります。そんな中で、やはり村長の諮問に応え、共に村づくりを進めていきたいという思いで今回この質問をさせていただきます。  美しい村という言葉から、見た目の美しさと誤解されがちで、なかなか理解が得られないのかなというふうにやっていて感じているわけですけれども。どういう言葉に置き換えたらいいんですかね、よい村、すばらしい村、住みやすい村、住んでよかったと感じる村、満足度の高い村、こういったものを目指す委員会であると思っています。そんな中で、今回の質問は、諮問機関として提言等を行っている美しい村推進委員会ですが、具体的な諮問をいただくことが委員会をより生かせると考えます。  具体的に言うと、昨日の一般質問でも、ブタクサの件、道路にかかる木障の件、遊休荒廃農地、不法投棄等、これで美しい村なのかという指摘がありましたけれども、こんなこと、一つ一つ不満とかそういうことを解消していくことで、まず第一歩としたいなというふうに思っているわけです。  自立する村というのが美しい村連合の理念でもありますから、大きな意味で言うと、平出議員が質問されていた基幹産業である農業を考える会、こういったこともしっかりと進めていただくよう提言するのも委員会の役割なのかなと、昨日聞いていて感じたわけでございます。  その美しい村推進委員会ですけれども、実行部隊というよりも、そこに解決するアイデア、あと求められればいろいろな代表、各種団体、区長会を含む農業委員会であったり各種団体の代表者が委員としていらっしゃっていますので、その場での協力を求められて実行していただける体制もできていますので、ぜひ生かしていただきたいと、そういうふうに感じるわけでございます。  具体的な諮問をということなんですけれども、どう美しい村にするかというような何となくずっと漠然とした形でいただいていたものですから、なかなか漠然とした答申しかできなかったというところもありまして、より具体的な諮問で一つ一つ、今言ったようなことも含めて解決できればよいと私は考えております。  そこで、村の体制は整っているかということでお伺いしたいんですけれども、企画振興係を窓口として、施策であったり取組で困っていることをぜひ委員会に上げていただいて、それを解決したいと思っているわけですけれども、そういうことを委員会に上げる仕組みはできているのかという話と、また委員会での提言等を窓口の企画係から各課に落として実行できる体制になっているのかということでお伺いしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員御指摘いただいた内容は、非常に私も身にこたえるといいますか、端的に言いまして、この美しい村づくり委員会の立ち上げのときに、たしか庁内委員会だと思いました。そういったものを立ち上げて、同時並行的な形で運動を展開していこうと。  それで、今の現状は、私が見ていまして、庁内での課題、村全体の課題の洗い出しといいますか掘り出しというか、そういったもの。そして、美しい村づくり委員会にどういったことをお願いするのかとか、そういったやはり議論といいますか調整が不十分でずっと来ていると。端的に言えば、企画振興の担当もしくは企画振興の部門に私が丸投げをして、おまえたちがいいように、言葉は悪いですけれども、そういった現状で来ていたというのは反省をしております。  今後につきましては、庁内を横断する課題に対しての取組について、事務局だけじゃなくて関係課との連携を十分に図っていく中で、やはり今まで以上に具体的に委員会に対してこういったことをしてもらいたいとか、研究してもらいたいとか、そういった投げかけをしていきたいというふうに思っています。これは端的に言えば、私の怠慢の最たるものだというふうに自分では反省をしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 立ち上げたときの庁内委員会を私も覚えているんですけれども、全員がばんと並んで、大変な役を仰せつかったなと思ったわけですけれども、徐々にこういう状況になってきている中で、もう一度横断的にというところでやっていただきたいと。  その中で一つ懸念されることというか心配事としては、歴代3名ほど事務局の職員の方にいろいろと頑張っていただいたわけですけれども、横断的に全庁で考えるということで、まさかとは思いますけれども、若い職員が課長のところに行って、こういうことを提言があったからやってくれなんて言うと、よそからまたえらい仕事が降ってきたなというようなそういう捉え方をぜひされないように、全庁で今、村長がおっしゃったように、村長以下各課課長、担当の方が各課の仕事として取り組んでいただきたいと。  推進委員会で提言していることは、多くは新しいことではなく、本来村がすべき仕事がしっかりとなされていないのではないか、これはどういうふうに困っているんだろうとか、どういう解決をしたらいいんだろうとかそういうことなので、しっかりと取り組んでいただきたいと、そのように思っています。村長はぜひそういったことを浸透するように指示をできたらお願いいたします。  それでは、次の質問に行きます。「日本で最も美しい村」連合は、しっかり活用がされてこそ加盟の意義があると考えます。よく聞かれる話で、年間幾ら払っているんだと。それに対する見合う効果はあるのかということが言われるところでありますけれども。そんな中で、連合の目的の一つである地域経済の発展の実現のために、より踏み込んだ連合の活用方法を考え生かすことが必要だと思っています。どう考えているか、お聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 美しい村連合の活動状況でございますけれども、美瑛町の町長が設立されて、昨年会長も替わったということ。私ども長野県の中ですと、副会長の塚越さんもやっぱり副会長を降りられたということで、俗に一般的に言われるのは、第一世代から第二世代への世代交代がされているのかなということです。  美しい村連合に加盟している町村の中にも、私どもと同じような課題を抱えている町村も多々ございます。長野県会議の中でも連合の取組に対する温度差があるのも事実でございます。  特に、またここで新型コロナウイルス感染症の影響で連合加盟の再審査が本年度から来年度へ先送りになりましたが、長野県会議が行った会議、全国担当者会議等において、連合としての加盟町村にどのような支援、援助を考えていくかといったことについても確認するとともに、市町村間の意見交換や情報共有を行って、加盟した以上は、やはりそういう効果を発揮できるような形で取り組まなくちゃいけないということです。  それからあと補足になりますけれども、来年の総会ですね、それが先般の会議の中で中川村で開催されるということで決まりました。そうは言っても原村と中川村はそんなに距離もございませんので、できますれば委員さんプラスアルファで議員の皆さんにもできれば参加していただきたいなというふうには考えております。また詳細の日程等決まれば案内はしていきたいと、そのように思います。  それから、今まで私も可能な限り総会には出てきておりますけれども、北海道の美瑛町さんとかかなりのところは、議員さんがもうかなり積極的に参加していただいて、地域というかその行政だけじゃなくてですね、地域で盛り上げていこうというような動きもございますので、その節はまた御協力をいただきたいと、そのように思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) ぜひ、今、長野県会議という言葉がありましたけれども、長野県は北海道に並んで数多くの加盟村がある大きなくくりだと思っています。発言力があるのか、大きいことで影響はあると思います。ぜひ私は連合にもやはり一言言っていただきたいと。まだまだ大本のフランスとは違って、日本において「日本で最も美しい村」連合というものの認知が低いこともありますので、そこは運営として頑張っていただきたいというふうに感じております。  そして、中にはスポンサー企業みたいな形で加盟をされているところがあります。先日の答弁の中にもありましたけれども、エネオスがあちらの事情で離れたところで新しいパートナーを探すのに、またそんな「日本で最も美しい村」連合が使われれば、それはそれで価値があるのかなというふうに考えておりますので、御検討をお願いしたいと思います。  それでは、3番の質問に行きます。官民協働が必須な村づくりというところで、住民の活動をどう支えていくかが鍵となるというふうに私は思っているわけです。実は、求められれば動く団体や人はいるのではないかなというふうに思っています。事実、昨日の一般質問の中で、北原議員の発言の中に、所有地の草刈りのついでに村道、村有地も行っちゃっている人がいるよという話であったり、森山議員の話の中では、木障切りの質問においては区との連携が大事だと。区ではその準備があるというような発言もありましたし、それに対する答弁、あと不法投棄の答弁の中でも、よく捨てられる場所をきれいにすれば捨てられにくくなると。そのために地域活動の充実が求められるというような答弁もございました。  これは、場合によっては補助の検討も必要かもしれないです。刈払機の刃という話もありましたけれども、それ以上のものが必要になることもあるかと思いますけれども、ある程度住民側には協働していく準備があると私は思っていて、それをどう生かして協力を得ながら取り組むかということが非常に大事なのかなというふうに思っております。  そこでお伺いします。この件、こういった活動を支えていくということについて、どう進めるかということでお話をお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃるように、やはり官民協働の運動というのは重要であるというふうに認識もしておりますし、従前に比べましてかなり地区の中での取組に協力をいただいているというふうに私認識しております。特に特定外来種のオオキンケイギクですか、そういったものもかなり除去するのをもう地区単位でやっていただいたりとかですね、それから地区によっては従前手のつかなかったようなところの広場とか区有地、村有地も、かなり出払いでそこも定期的にやっていただいているようなことも大分増えてきていますので、さらに美しい村づくり委員会の皆さんと協力しながら、そういった広報、PR活動を含めて、やはり村民全員でそういった盛り上げる、その雰囲気を醸し出すといいますか、そういったことはさらに努めていきたいと、そのように考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 求められれば動くという人は本当にいると思います。あとは、本当に村長が頼むわと言うことで動く者もあろうかと思いますので、協力をぜひ求めていただければと。  あと、一つ全村的に動くということで言うと、今年は急なあれになりましたけれども、たしか「日本で最も美しい村」の日というようなものが制定されたと記憶しております。そういったことに合わせてということでもよかろうかと思います。そういった周知を早めにして準備をして、ぜひ全村的に動ければなというふうに感じておりますので、検討をお願いしたいと思います。  それでは、2番目の項目に入ります。これもやはり官民協働という観点で質問しております。人材バンクの整備については、先日、宮坂早苗議員が質問したわけですけれども、その中で、検討されないというような答弁だったかと思っていますけれども。私これ実は最初に選挙に立ったときの公約の一つでもありまして、しっかりと人材というのはこの村が持つ大きな財産であり宝であると、生かすべきだというふうで進めていただきたいという質問を最初のほうにして、どうだったかな、検討しますか研究しますということで、その結果が昨日の答弁だったのでがっかりしているわけですけれども、ちょっと私の考えを聞いていただいて、いやいややらなきゃいけないよなという気持ちになっていただければと、そういうふうに思っています。  昨日の第1番目の質問が整備についてどのような検討や取組が行われたかということですけれども、昨日の答弁の中で状況は把握しておりますし、事前の調査と大きく違わないので、そこは省略していただいて構わないわけですけれども。状況として、社協に委託したものも人材バンクとはならず、リストにとどまっている状況と。生涯学習課が今たしかいろいろな講座に出ていただいた方とかにもアンケートを取っていながら、このリスト作りを進めている状況とお伺いしています。  昨日は報告がなかったんですけれども、ちょっと記憶が確かなら、たしか商工観光課でもエコツーリズムに関するあれで人材バンク化を進めるというような答弁が以前の定例会であったかと思いますけれども。いずれにしろバンク化ということがされていなく、リストになっているというところにとどまっているという状況と捉えています。  リスト、名簿というのは、データであってバンクでないというふうに私は思っていて、私が求めるのは人材バンク。人材バンクとは何かというと、能力を持つ者とそれを求める者をつなぐ。つながって、つながる役目を果たして初めて人材バンクであるというふうに思っていて、村長はここで、答弁の中でより高度な専門性を持った方を一本釣りして、村の施策や方向性を決めたりとか、職員の専門性を高めるアドバイザー的な人を求めていきたいんだというような御答弁がありましたけれども、それはそれでとても有意義なのでやっていただきたいんですけれども、職員が育ち、専門性を高めいろいろなことをやった結果、やる人が行政の職員だと、また職員の負担が非常に大きいのではないかなと。僕らに助けられることないんでしょうかということを感じています。  大きな方向性や施策よりも、実は今さっき挙げたブタクサだとか何とか、細かい行政の業務で本当は住民の協力が必要だったり、住民の困り事も実はそんなに専門性がなくても解決できるもので、そういう人が何人もいれば、行政の手を煩わせることなく地域のことは地域で解決するということを実践できるのかなというふうに考えているわけですけれども。そういった点も含めて、業務あっせんではなく、単なる本当に紹介とつなぐという役割の人材バンクというものが必要ではないかと改めて問わせていただきたいんですけれども、村長はどうお考えになりますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 昨日の議員の答弁の中で、たしか宮坂早苗議員だと思いましたけれども、その質問の要旨は、そういった人材バンクを扱う専門的な組織をつくる用意があるかというような質問だと思いましたので、私は現時点ではそこまで、必要性は感じていますけれども、組織立ててというところまでマンパワー的にそこまで余裕はないんじゃないかということで答弁したつもりでございます。  それから、今言っていただいたように、本当にそんな大げさな仕掛けじゃなくて、この事業についてどうのこうのとか、そういったことについては、やっていただけるボランティア、またそういった人たちに大いに呼びかけて協力をいただいていくということは当然のことだというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 私が捉えを間違えていたようで申し訳ございません。それであれば、ぜひ進めていただきたいなというふうに思っています。要はリストにとどまらず、それを住民が活用できる形まで持っていっていただきたいと、そういうふうに思っています。  人材はいるんです。この議場の中でも、ぱっと見たって山なら北原議員がそうだし、経営に関しても明るい。子供に関しては半田議員、花とかだったら佐宗議員とか、私も実はこういう機会があれば、ぜひ役に立ちたいなと思っています。私は高度な専門的スキルはないですけれども、一般の人より明るい分野は幾つも持っています。例えば語学であったり、あとITの関係も専門業務にするほどではないにしろ、地域住民の困り事を解決するということには寄与できると思っています。  ひとつ、昨年作った原村百景、委員会のほうに実は予算がつかずに、デザイン等外注できる余裕がなかったところで、私がその作業をやったと。私は行政に10万円ぐらいは貸しがあるんじゃないかなと思っているんですけれども。そういうことの積み重ねがこの財政難と言われている中でやるべきこと、やらなきゃいけないことをやれる手段だと考えているので、ぜひ早くこういうバンクの整備を進めていただきたいと。これで次の項目に移ります。  ごめんなさい、その前に、今言った例も一つですし、あと本当に行政負担の軽減ということを私は考えておりまして、例えば公共交通検討委員会が立ち上がりましたよね。住民の足の問題ですけれども、これは公共交通をいじるとなるとすごい大変な作業。1本増やさなきゃいけなければ費用もかかるわけですけれども。それと協力者、こういうことが毎日のあれじゃないけれども、お手伝いできるよという人を20人、30人集めるのとどちらが負担が大きいかと考えると、バンク整備をしてこういうことを進めるほうがずっと行政の負担も財政の負担も軽いと思いますので、人材バンクの整備は早急に進めるべきと改めて申し上げたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。こうしたふうに思っているわけですけれども、なぜなかなか進まないのかなというところでどうお考えか、ちょっとお伺いできればと思います。 ○議長(芳澤清人) 松下議員、次の質問というのは何番の……。 ◆9番(松下浩史) 2番目の質問でございます。整備が進まない大きな理由・課題はどのようなものか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 人材バンク、非常に言葉はよくてすばらしい制度というふうに一般的に捉えるわけですけれども、なぜ進まないかという中でですね、やはり一番は何を目的にそういった人たちにお願いをするのかと。そこがきっちり焦点が絞られていないのが今の現状だと思います。  昨日も申し上げましたけれども、全体的に全てのものに対してこういった人材がいる云々という調査だけで終わってしまう可能性があると思うんです。私は、どういう表現がいいか分からないですけれども、こういった新しいプロジェクトが立ち上がるので、それに対してこの指留まれというのかな、もしくはいろんな人からかなりあれですよね、私のところにもいろんなことで話に来ていただく方もございますけれども、やっぱり周りで見ていてあの人はいいだろうと、かなりそういった人たちがいらっしゃるので、やはり衆目の一致する人材だと私は思っていますので、やはりそういった目で私を含め職員も、それぞれやっぱり心がけだと思うんです。いろんな中の話合いというかお付き合いの中で、この人はすごいとか、やっぱりそういう発見をしていくべきだろうというふうに考えています。そこまで正直行っていないのが今の現状だろうというふうに思います。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 進まない理由についてお伺いしました。私なりに考えました、昨日の答弁も含めて。最初から大物釣りを考えなくてもいいのかなというふうに思っています。私がいろいろ調べた中で、埼玉県富士見市というところでは、割とそのリストが充実しているわけですけれども、カテゴリーとして生活支援、文学・教養、美術・工芸、音楽・芸能、語学、レクリエーション・スポーツ・健康、イベント協力と、こんな大きな大ざっぱなカテゴリーの中に、例えばどのみち週に毎日買物に行くよという人が買物代行も頼まれればできますよと。それだって、原山の上のほうに住んでいてもう車の運転が大変だという人が買物に困っているんだよねというのの、もう困り事一つ解決できる。  それなりきの人を選ばなきゃいけないと思うとそうなんですけれども、人材バンクは別に引き合わせるだけで、頼むか頼まないかは当人同士になるわけです。もしかすると、有償だと賄えないという人は無償の人を探さなきゃいけないし、その中で条件が合って初めて。結婚何でしたっけ、マッチングみたいなもので、紹介してくれと言えば引き合わせるけれども、そこで成立するかしないかは当人同士という話になるわけですから、小さなスキルから大きなスキルまでとにかく幅広く募集をして、僕はこういう活躍をできると宣言してもらって、それに納得してもらう人がそれを利用すればいいというふうに思っていますので、広く声かけをまず初めて、とにかくスタートをする。多分広く集まった中に、僕は大物が潜んでいるんじゃないかなと。もしくは、その中の人の知り合いにいるんじゃないかなと。  昨日、お菓子作りの話が出ていた、お土産検討の話が出たわけですけれども、お菓子作りのスペシャリストって、多分お菓子作り愛好家の後ろに潜んでいると思うんです。多分師匠っぽい人がいたりとか、私こういう人を知っていると。そういうところで、愛好家であったりそういうレベルの人も含めて、何かお手伝いをしたいという人をまず集めることが一歩進むことなのかなというふうに考えております。その点についてどうですか。御意見いただければ。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃるように、それぞれのやっぱりテーマについて、これを今度やるのでということでやはり広く広報する中で、いろんな人に参画をしていただくような動きを取る必要があろうというふうには考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) それでは、次の3番目に移ります。講座を開催していたり公民館で活動する団体等、様々な分野の人材に関わる生涯学習課にやはり整備に参加していただくというか、主力を担っていただきたいなというのが私の考えでございます。  それでは、なぜというところでお話をさせていただきたいと思います。原村の教育要綱、原村の教育、公民館事業の重点目標というところに8項目あるわけですけれども、その2番目に、「高齢者のいきがいと社会参加・自己管理・家庭でのあり方・地域でのあり方についての学習の機会の充実を図る。」と。4番目、「成人の多様化・高度化する学習要求に応じた学習機会の充実を図ると共に、学習機会への参加・地域社会の形成に積極的に参加する意識の向上を図る。」というふうにあります。加えてですね、先ほどパートナー云々と言ったのが、住民参加の村づくりのところにも、行政で行う生涯学習は、このようにアウトプットを地域社会に生かそうとするものですと記されています。  読み解くと、学んだ知識、スキルをアウトプットしてこそ生涯学習の意義があるというふうに読み取れます。ですので、行政としては、その学習の先にある活躍する場の提供が必要だと。それが私は人材バンクではないかというふうに考えております。ぜひこの理念に基づいて中心的な参画をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤証) それでは、お答えさせていただきます。議員さんおっしゃるように、生涯学習で学んだ知識だとか技術というものを役立てて地域づくりに貢献して社会に還元していくということは、生涯学習の大きな目的の一つだというふうに考えております。また、地域の人材を活用して住民の支え合いによる村づくりを進めていくことは、当村にとっても非常に重要だというふうに考えます。  生涯学習課では、公民館の講座だとか教室で講師をお願いした方々や公民館に登録している各種団体の名簿を所有しておりまして、必要に応じて講師の依頼などに活用しておりまして、先ほどもちょっとお話をさせていただきましたが、講師の数というのは数えてみるともう250名を超えるような形になっております。ただし、その中にはもう大分古くなってしまいまして、現在の状況が不明な方も多数いらっしゃいます。  今後は、その名簿に記載されたような方々と1人ずつ連絡を取りまして、現在の状況をお聞きしたりして人材バンクのようなものですね、登録について了解を得られた方については登録をさせていただいて、様々な機会に活用していきたいというふうに考えております。  また、現在の状況ですね、どんな方々が村内でそういったことに協力をしていただけるかというのもありますので、有線放送だとかホームページ等を使って、生涯学習それから学校教育のほうでも原村学などの講師、そういった方も必要だと思います。それから、これから部活が学校のほうではなくて、学校を離れて村の民間というか、村のほうにというふうな方向性もありますので、そういった部分でもスポーツの指導員みたいなものもそのうち募集をしていかなければならないということもありますので、そういったまずは生涯学習、それから学校教育というような中で協力をしていただける方を広く募集していきたいというふうに考えております。  また、それ以外に私どもは地域にどんな方がいるかということについてあまり分からない部分もありますので、地域のことは地域の皆さんが知っているのではないかということで、区長さん等にもお願いして、地域にどんなことができる、どんな技術や知識を持っている方がいるかというとこら辺を、ちょっと紹介をしていただくようなそういったこともやっていかなければいけないというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) お伺いしました。次の4番に関わるところもかなり今までの議論の中で伺いもできましたし、今の地域の中心となる方にお声かけをして、そういった方を紹介してもらうということがありましたので、そういった形でデータを集めて、村長がおっしゃるように場面場面で活用していただく方向で、ぜひ話を進めていただきたいと、そういうふうに思って、4番は割愛して5番の質問に移ります。  そういった形で、先ほども申し上げたように、社協を含め生涯学習課、それから商工観光課であったり、あと実は農業だっていろいろマッチングの必要があったりする。要は全庁にわたって人材が必要なことがあるわけでして、それぞれの課が抱えているというのではなくて、やっぱり人材バンクって一元化ということが求められているのかなというふうに思います。先ほど富士見市の例を挙げましたけれども、そういった形で集めるのは各課で頑張っていただいても、最終的なデータは一元化されていることが必要かなというふうに思っています。  各課で持っているだけではなぜ駄目かというと、こういったことに一生懸命関わっていただいた係であったり担当の方が異動によって課を離れると、それがふと止まってしまうようなことが往々にしてあるのかなと。その人だけが知っていたとかというようなことで、この引継ぎがしっかりされて、それを引継ぎされるだけじゃなくて生かせるのかというところが問題になりますので、集めたデータは一元化が望ましいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃるように、やはりそういったデータの一元化というのは必要でありますし、それから、以前いろんな組織の中で定年を迎えて、そういった技術的な人とともに去ってしまうと、そういうことでかなり民間企業なんかは危機感を持って対応した経験もございます。  議員おっしゃるように、やはり原村の職員の中にもかなりそういったそれぞれ職員としてのキャリアの中で、かなりそういったデータが頭の中にあることもあると思うので、やはりそれはデータベース化、一つのものにして、職員というか村の共有財産と当然していかなくちゃいけないというふうには考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 人材バンクについていろいろお伺いしました。こう求めているわけですけれども、実は全国的に見ても自治体で行う人材バンクというのが成功している例は、そう多くはありません。バンク化したものの活用されていないとか、本当に数行のリストが今、いつ作ったのかなという古いリストが載っているようなものまであります。
     ただ、ここ原村においては人口が8,000人、これ全員と顔見知りになろうと思えば不可能ではない数字。このいい具合のコンパクト、いい具合の大きさ、人材がいるであろう大きさ、これを生かして、原村はぜひこれを成功させていただきたい。そのための協力は私も惜しまないと感じておりますので、ぜひ進めていただきたいと一言申し上げて、次の質問に移ります。  3番目、防災に関する庁内の体制はということで、自主防災組織というのは、実は何となく初めて村が明確に、地域の協力なしではもう成り立たないので、皆さん準備をしてくださいとお願いした組織なのかなというふうに感じていて、いいことなのかなというふうに思っています。そういった自主防災組織をしっかり生かして、村の防災に努めていただきたく、この質問をさせていただきます。  1番目、例に出して避難経路の安全確保だけを取っても、道路改修では例えば建設水道課、倒木のおそれのある木の伐採では農林課の関わりが必要であるし、支え合いマップ作成においては保健福祉課や社協の関わりが必要となってきます。各課にわたる自主防災組織の要望に今の防災係で対応できるのかという質問でございますけれども、私がこの質問書いた当初、まだ一防災係で、今度仕組みが情報防災係に変化する中で、そういった中で、今言ったようなことで窓口としてまとめて要望に応えられる、対応ができる係となっているか、ちょっとお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。さきの全協でもお話ししましたように、近年多発している自然災害や、新型コロナウイルス感染症は災害と言えるかどうかという非常に微妙な点もありますけれども、自治体によってはそうじゃないというところもございますけれども、私は自然災害プラスアルファのあれだと考えております。  防災に関する業務量増大が著しく、きめ細やかな取組ができていない現状でございます。先の全協で申し上げましたように、4月、新年度から情報防災係を新設して、これらに迅速に対応できるような体制整備は進めていきたいということで、これはまだ走り出していませんので、どのくらいの仕事量かとか、その辺走り出しながらまた必要があれば軌道修正といいますか、増強していかなくちゃいけないのかなというふうには考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 私はペンション区の自主防災組織の委員長という立場で何年かやっているわけですけれども、先日防災の会議を開いたときに、避難勧告が出たことがありましたよね。そのときに、例えばふだんのルーチンどおりだと自然文化園に集まって、例えばそこから避難場所に移動しなきゃならないというときに、どういう経路が安全なのかなということを話し合ったわけです。  大きくはないとはいえ、ペンション線の上のほうは汐が走っていて、水の近くは避けたほうがいいよなということでいうと、文化園の出口を出てあの坂を下って、ペンションの外周を回ってペンション線に出ていく道が一番安全だろうというようなことで避難経路を考えたわけですけれども、文化園の坂を下りて、大きく左にカーブ曲がって下りていくところの下のところは、実は雨が降ると水が逃げずにたまってしまうような構造になっている。これは防災に話せばいいのか、道路の関係で。ただ、道が壊れているわけではないんです。防災の観点でいうと危険かなというところでいうと、なかなか建設水道課にお願いしても大丈夫じゃないかという話にならないかなと。  あとは、通っていく道、通りには大きな木が立っていて、幾つかはもう中では倒れていてという状態で、ここは実は安全なルートなのかどうか、安全なルート確保のためにはやはりそれぞれにお願いしなきゃいけないんだけれども、防災という観点で防災係にお願いしたら、それが伝わる仕組みになっていていただけると非常にありがたいのかなと。新しい情報防災係には、そういったお役目も担っていただきたいと思っているわけです。これから走り出すということですけれども、ぜひ検討していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。村としまして、自主防災組織の関係でございますけれども、本年8月6日に原村自主防災組織連絡会議というのを設置いたしました。これもまだ走り出したばかりでございますけれども、やはりその地域地域の状況、例えば災害のときに刻々と変化する中で、やはり地域の皆様、村民の皆様が一番状況が分かると思いますので、そういったことはやはり一つ一つの積み重ねで解決できるのかなと思っています。  非常に今はなかなか会議の開催も難しい状況ではありますけれども、定期的に会議を開催して、いろんなやはりケーススタディーを検討する中で、自主防災組織の強化、そしてまた今度新設する係の体制整備のほうを進めていきたいというふうには考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 今併せて2番目の協議の場についてもお話しいただきましたので、協議の場、全体会議もそうなんですけれども、私が思ったのは、先ほども申し上げましたけれども、初めて避難勧告というようなことがありまして、実はいろいろな方の話を聞くと、どう行動していいか分からなかった。あとは、自分は避難をしなくて大丈夫だという判断をしたけれども、それが正しかったかどうかと。いろいろと終わっても何が正しかったのか分からない状況というところで、幸いにして被害がなく済んでよかったんですけれども、例えば土砂が崩れたときに、避難しないで済むと判断した人の判断が実は正しかったのかどうかというような検証、例えばあそこは避難する人が少なく、もみの湯はいっぱいにならなかったわけですけれども、大変な状況になったときに、あそこにわっと来たときに、次はどういうことを考えていたんだということ、次はここにみんな集まっていっぱいになったらどうなるのということが予測されていると、非常に安心してできるのかなと。  さきのあれを振り返って、こうだったらああだったんじゃないかと、推測の域を超えないですけれども、やはりそういうことを振り返る。特に避難勧告が出たペンション区、原山区、それから上里の自主防災組織に対しては、そういった場を設けて次の災害に万全の体制で備えるということが必要だと思っていますので、それも含めて協議の場が必要というふうに思いましたけれども、ぜひそういったことを考えていただきたいんですけれども、その点についてはどうでしょうか、十分だったでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。災害対応の中で、特に台風関係は、これは私も前に自分なりに勉強した記憶ございますけれども、タイムラインという大きな指標、要は時間軸でどういうふうにするかという捉え方もございます。台風の場合はそういう形もありますけれども、いろんな災害が想定されますので、それぞれに対応した形の対応策は何が一番いいのかということは、これはやはりさらに研究を進めていくということが必要だと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 今年はコロナで、防災訓練はこの体育館で各自主防災組織が集まって、新たに購入した物品の紹介であったり体制を説明いただいて、有意義だったのかなと思っています。そういったみんなが同じような情報を共有して、それぞれの地域に合った防災を考えていくということで、自主防災組織という団体と村が上手に連携して、防災に備えていっていただければと感じていますので、ぜひよろしくお願いします。  最後に、こういった形、住民との協力でいろいろやっていくことの必要性ということで三つの質問をいたしました。最後に振り返っていただいて一言いただきたいんですけれども、私は住民は請われればいつでも協力できる体制にあると思っています。多くの人がそういう気持ちでいると思っています。ぜひとも、あとは行政からの声かけ一つでいろいろなことが、この財政難でやらなきゃいけないことをやるという解決手段になると思っていますけれども、そういった方向で声かけをいただけるのかどうかということも含めて、官民協働ということについて村長がどう思われるか答弁をいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 行政のいろんな施策推進していく中で、議員おっしゃっていただいたように官民協働というのは一番の根幹になる事項だと思いますので、積極的に村民の皆さんの参画をお願いしていきたいと、そういうふうに思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) それでは、本当に冒頭に申し上げましたけれども、大変な中というのが恐らくこれからの村政の中でいっぱいあると思います。協力しながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午後3時45分に再開します。3時45分に再開します。                            午後 3時27分 休憩                            午後 3時45分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、佐宗利江議員の質問を許します。佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 通告に従いまして、質問をいたします。まず一つ目、第三次補正予算に対応した村の施策についてお伺いします。国では、コロナによる第1次、第2次に続く第3次の補正予算が決まっています。第3波が叫ばれる中、予算規模も検討段階ではありますが、次第に大きくなっているようです。  村では、第1次、第2次でも村民のために知恵を絞っていただき、多くの施策が行われておりますが、第3次について概要を分かる範囲で結構ですので教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。国のほうの第3次の補正予算、昨日の報道として総額で20兆円くらいということで、申し訳ない、それ以上はちょっとまだどういう形になるのか、国のほうがはっきり見えない状況でございます。  それから、村のほうの第3次補正予算に絡んでの内容については、財政課長のほうからこの後答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 小池住民財務課長。 ◎住民財務課長(小池典正) お答えいたします。国の追加の経済対策に伴います第3次補正予算につきましては、12月に予算を編成するスケジュールということでありますので、今現在把握している概要としましては、報道発表によるところのみになります。20兆円規模程度であること、また3次補正と来年度、2021年度当初予算を一体編成して、年度をまたいだ15か月予算とする方針というような内容を報道によりお聞きしているところでございます。そのため、国の対策の概要がはっきりしない現段階でありますので、村の施策につきましては未定であるということになります。  村としましては、今後も国の動向に注視しながら、さらなる新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策などを設けることになるかと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 今までの施策についてお聞きします。こちらは村民の評価や検証はされておりますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 今までの施策につきましては、ほかの議員さんからもそういったような話がございました。特に村単独の給付金等ですね、やはりかなり年の締めとかございますので、特に農業関係というのは12月末で締めて、その後の数字で国のほうに申請をするのか、国まで行かなければ村のほうということでございますので、まだ進行途中ですので、最終的な数字、評価がどうだったかというのはもう少し時間をいただかないと現時点では申し上げられないのかなというふうには考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 検証はしっかりしていただいたほうがいいのかなということと、次の質問に移りますが、村民からの新たな要望、次の補正予算もあるわけですが、それに要望はどのようなものがあるかお聞きします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 私のほうで統括して答弁させていただきます。現時点におきまして何点かございます。一つは、小中学校の保護者から教室へのエアコンの設置や、それからもう一つは細かい点ですけれども、中学校の特別教室への網戸の設置。それから、感染予防対策を講ずるための人的配備等の要請は受けているということで、それ以上の詳細についてはちょっと私も把握していませんので、さらに確認をしていきたいというふうに考えています。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) さらにということでありますが、長側の考えることと村民の要望ですね、必要としていること、これにずれがある場合もありまして、今後コロナの影響でボーナスの減額などさらなる経済的困窮に見舞われたり、第3波による外出の自粛や企業の業績悪化、こういったことは研究していただき、村民の要望に即した施策をぜひ検討していただきたくて、そのために積極的な意見の吸い上げをしていただきたいと考えております。  では、次の質問に移ります。中学校へのスマートフォンの持ち込みについてお伺いします。子供たちのスマートフォンの所持率は年々上昇しています。2017年度の内閣府の調査では66.7%というふうになっております。文部科学省では、部活動で下校時間が遅いことなども考慮し、今年の6月に中学校へのスマートフォンの持込みを容認しました。これを受けて村の対応をお聞きしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それではお答えいたします。小中学校への携帯電話の持込みにつきましては、教育委員会としての方針でございますが、先ほどお話がありましたように、本年7月に文部科学省初等中等教育局長通知、学校における携帯電話の取扱い等について及び、つい最近ですが、11月18日付で長野県教育委員会教育長通知、学校における携帯電話の取扱い等についてを踏まえて教育委員会としての基本方針を定め、小中学校に11月25日に通知したところでございます。その中身についてこれからお話しさせていただきます。  平成21年に、文科省からの通知に基づく形で一定の指導方針というのを示していたわけですが、先ほどお話がありましたように、近年、児童・生徒への携帯電話の普及が進んでいるというようなこと、災害時や児童・生徒が犯罪に巻き込まれたときなどに携帯電話を緊急時の連絡手段として活用することへの期待が高まっていること。それらを踏まえて、文科省が先ほど触れましたように、有識者による検討を行った結果を基に、先ほどの取扱い等についてというのを出されております。それらをしんしゃくした内容で基本的な考え方を学校に周知いたしました。先ほど言いましたけれども、これから具体的にしてちょっとお話をさせていただきます。  御質問にはなかったわけですが、小学校につきましては、従来と変更なく原則として持込みは禁止で考えている。ただし、保護者からの強い要望、先ほど触れた観点からそういう申請があった場合に許可して所持を認める。そういう方向にしてございます。  中学校も、基本的には小学校と同様で原則持込禁止ではありますけれども、私たちの願いとしては、特に中学生には主体的なルール化を自分たちで行う。責任感を持った対応ができることに期待した方針というものにしてあります。  具体的には、例えば携帯電話の使用と管理に関するルールを生徒、学校、保護者がまず主体的に考え、協働して策定していくこと。上からこうしなさい、あれは駄目だよということも大事なわけですが、自分たちでこれが適切に運営されるためにはどうしたらいいかということを学校、保護者とともに一緒につくり出し考えていくということであります。  例としてはいろいろ考えると思うんですが、校内では使用禁止にしようとか、登下校の使用のマナーはきちんと守ろうというようなことが考えられるわけですけれども、そういったものを子供たちが自ら考え出していくということ。それから、今度は家庭側へのあれですが、フィルタリング等のそういった対策を家庭の責任の下においてなされていく。そういうことを踏まえて、持込みが可能な状況について生徒、学校、保護者との間で合意形成がなされるということ。持込みに必要な環境の整備や措置が講じられる場合において、もう中学生の場合は持ち込んでもいいじゃないか、そういうことが許可されるというような形の方針としております。  私自身の大事な願いは、こういう機会を捉えて生徒自らがそういった状況を可能な状況にするために、自分たちは何ができて、どうやってつくり出していくか、そういう過程に重点を置いて、非常に大きな学びの機会として捉えております。  また、中学生期における、とにかくスマホ等に関してはいろいろな危険にさらされるわけでありますので、そういった思考力、判断力、表現力を高める機会としても先ほど言ったように位置づけ、さらに学校における情報モラル教育の取組だとか、ネット上のいじめ等に関する取組、そういった様々な取組を一層進めていく必要があるかなというふうには考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 今のお話ですと、持込みは限定されるということでしょうか。全員一体的に持込みオーケーということではなくて、限定した人だけが、中学校のほうですね。持込みがオーケーということなのかということと、子供たちと保護者が合同してそのルールを決めようということでありますが、その手法はどういったものが考えられるでしょうか。なかなか一緒に意見をまとめて、もんでまとめるということは現状では難しいように感じるんですが。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お答えします。先ほどの中学校の扱いの件でありますが、小学校は申請があった特別な子供限定でありますが、中学においては全員オーケーという環境でなければまずいと思います。それは最後、持ってくる持ってこないは当然個人の判断に委ねられるべきものであります。  三者の合意形成というような形についての御質問でありますが、まずいろいろな取組が考えられますけれども、多くの中学校の場合に考えられるのは生徒会、生徒会がまず主体となって全校生徒の考えを吸い上げてつくる。それを教師と一緒にやる。それで機会があったときに、保護者についてこんなような状況で今進んでいるという発信をしながら。一緒になる機会というのは、今は参観日等も含めてなかなか少ないですけれども、そういった意思疎通を図りながら進めていければいいのかなというふうに私は考えています。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) そういったルールの決定は大体いつ頃になるのかということと、スマートフォンを持たせることの問題点も今おっしゃっておりましたが、依存症やゲーム脳、また視力などの身体的な問題など多くの不安要素を含んでいます。高額で維持費もかかること、また持っている人と持っていない人の差が出ること、そして今回のコロナ禍では学習だけでないIT機器の利用時間の増加、これも心配されているところです。  今おっしゃっていただいたように、生徒や保護者に対する教育や指導が重要だと、こういうふうに言われているんですが、子供たちは難しい年代ですよね。思春期であり、中二病とも言われるような特有の不安要素を多くはらむ年代であると思います。それゆえに神経を非常にすり減らす保護者も多いというのが現実であります。  またどういった手法でと今お伺いしたのは、小学校とは異なって、自立し始める子供に合わせて、親としても学校への関心が薄れる時期だと考えております。指導がどの程度有効かということと、そのルールの中にどの程度親の意見が反映されるのかというところも非常に心配されるということと、また学校での使用禁止はもちろん決めていただくわけなんですが、登下校時の使用、これについてはこちらでは縛れないので、それについても非常に心配されることで、こういったことを踏まえて教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お答えします。完全な危険性を排除する、ガードできるというようなことはないと私は思います。どんな教育や対策を取ってもね。  先日、中学生が私のところにこういう話を持ってきました。原村学で3年生は特に取り組んでいるんですが、いろいろな原村をPRしたい。それを有名なブドウ、ワイン造りも一つのグループなんですが、その中で原村の景観を中心としたよさを発信したいというグループがありました。その子たちがインスタグラムを開設したいと、その開設を許可してもらえないかという話を持ってきました。  その計画書といったら大げさな話じゃないんですが、そこに潜む危険性、その危険性に対して私たちはこういう対応をする。例えば発信のみとし、本当はコメントとか、いいねとかそういったものをもらいたいんだろうけれども、そこをまず最初の段階としては受け付けないとか、そういったことをとにかく幅広い人たちに私たちの取組を発信して原村のよさを知ってもらいたいと。学習の一環として、そういう機会がありました。  その対策が完璧かどうかは、私にもちょっと判断できないこともあるんですが、中学生がそういう牽制を自ら考えて、そういう対策を練っていくという過程が一番。したがって、スマートフォンについても、今いろいろな健康への影響だとか、依存症に関わる問題だとか、そういったものをたくさん包含しています。でも、それらを子供たちがまず危険性を認知して、万全ではないんだけれども、そこに視点を向けてみんなでこういうことを気をつけていこうという過程が僕は最大の学習であるなと。そこでもし足りないところだとか、ちょっとあれじゃないというようなところについては大人が一緒に考えていく。  例えば御家庭では、それを持っていく持っていかないはどうするというのは個人の判断に任されるので、それについて親御さんと一緒に話し合うということで十分意思疎通ができるのかなと。そんなふうに考えております。  基本的にその、子供たちが導き出したそういった一つのルールを最大限に尊重しながら、そこに至るまでに一緒になって歩いていくというそういう機会になるのかなというふうに私は捉えております。お答えになったか分かりませんが、以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 思いを聞かせていただいて、ありがとうございます。先ほどもお聞きした、親の責任でフィルタリングをするという、その親の責任でというところに最も学校側の逃げ道があるのかなと感じているわけなんですが、今までにも学校でも子供に対しても保護者に対しても、そういったインターネットの危険性については非常にたくさん講演会をやっていただいたり、指導していただいたりはしているところです。  ただ、やっぱりその楽しさだとかそういったものに取り込まれない子供がほぼほぼいないというか、なかなか難しいというところが現実であるのかなと思います。また、保護者もそういった講演会や勉強会に来る人が非常に少ないのが現実だなと思いました。  実際、ちょっと痛い目を見たりして身にしみるという子も多々いたわけなんですが、そんなに重篤な問題は原村では起きていないわけなんですけれども、そういったことに巻き込まれる子供が出てはいけないというふうには非常に思いますので、そのあたりを広く御検討いただいて、慎重な取扱いをぜひお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。少子化対策についてお聞きします。国では不妊治療の助成拡大が決まり、2022年度には保険適用も実施予定とされています。対象者は高額な費用で治療に当たっており、非常にありがたいことと思われます。  村でも、重点施策で子育て支援について取り組んでおります。この一環として不妊治療への助成金について拡充してはどうでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 御質問の件でございます。不妊治療への現状、現在の実情とかその辺については担当課長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 五味保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(五味武彦) それでは、実績等についてお答えさせていただきます。平成30年度については、原村で1件10万円の補助を行っております。令和元年度については、1件で3万9,304円となっております。それぞれ1件というようなことで、議員御指摘のように拡充の必要性についてはあると思います。  おっしゃっているように、現在、政府の中で保険適用について検討がされている中で、今後のその国の動きなどを注視しながら、今後の課題として慎重に受け止めて対応していきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 1件ずつということでありますけれども、実際にされている方はもっといるんじゃないかと感じるわけです。というと、この利用のしづらさということがあるのかなと思うわけなんですけれども、これを拡充するということについては、経済的負担はもちろん、精神的負担の軽減という側面も持ち合わせていると思います。  のどかであり保守的な原村であると思っており、その上、治療を受けることに抵抗を示す人、これも少なからず存在する。また申請することにも抵抗する人、抵抗を示す人ですね。現在では男女ともに原因があるということが知られていますが、その原因を知ることだけでも違うはずだと思います。手厚く助成することで不安なく治療が受けられ、後々治療を受けておけばよかったと後悔する人が減ってほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(五味武彦) お答えいたします。村のほうの件数については、各年度それぞれ1件というような実情でありました。こちらのほうは、県の補助を受けていない方について村独自に給付している部分になりますので、実際に原村で県の補助を受けている方という部分については、ちょっとこちらでは把握していない部分になりますので分からないところではあるんですけれども。  そんな形で実際には原村のほうでも妊娠の届出をしていただいた方というのが平均年齢で31.4歳くらいになってきていますので、そちらの部分を含めて今後その申請を控えているような方というのが多分いらっしゃるという御指摘、それから申請をためらっている方の対応については、逆に村よりも県の補助のほうが、いわゆる顔が見えなくて申請がしやすいですとかそういった部分もあるかと思います。  取りあえず、村の今の事業では県の補助に該当しなかった方の部分について補助させていただいているような形になりますので、ここの部分というのを県のほうと協調しながら補助のほうを慎重に取り組んでいきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 少子化対策の一環として国でも取り組んでいるわけですが、年々妊娠率も下がっていると言われています。そのあたりは検討課題の一つとして考えていっていただきたいと思います。  次の質問に移ります。特に女性の場合でありますが、年齢によって妊娠率が変化します。晩婚化も進んでおり、少子化の一因とされています。若年層へ早い時期から啓発することで、少子化対策の助けになるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(五味武彦) 年齢によります妊娠率の変化を若年層に啓発することについては、必要なことだと思われます。しかし、現在の村のほうでは実施されていないところかと思います。  質問のとおり、年齢が上がってくるにつれて妊娠率、妊娠する可能性が低くなっているということは統計からも明らかであります。現在は一般的に婚活ですとか妊活という言葉が使われるようになってきていますので、そういった部分でいわゆる妊活と言われているものが啓発できるようなことで、誰にいつ啓発するかというようなことを考えながら、ちょっと問題としてはデリケートな部分の問題になりますので、注意しながら今後していきたいと思います。  また、先ほどの中にもありましたけれども、今後政府のほうで検討されている保険適用の関係ですとかを含めて、あと村の補助金関係、それから県の補助金関係を含めて、若い頃から対応が必要だと思いますので、情報提供できるように検討していきたいと思います。以上です。
    ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) ちなみに、例えば学校の性教育だとかそういった場所でこういった教育はしているのかお分かりになりますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) すみません、性教育という部分については各学年発達段階に応じてやっていることは把握しておりますが、その中身において妊活が使われているかどうかはちょっと把握しておりません。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) ちまたでは、学校では教えてくれないと言われております。ちょっと今は現状学校でどうなのかというのが分からなかったのでお聞きしたんですが、学校では教えてもらえなくて、晩婚化が進んでいる中、ある程度の年齢になってちょっと難しかったという声は広く今現在聞かれるところです。もう少し早くという声をよく聞くことがあります。いろいろな意味を持つ早くということなんですが、そういった声について、村でできることがありますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(五味武彦) お答えいたします。一部の保健機関の資料の中には、正しい思春期の健康教育として、高校生くらいまでに女性の妊娠できる可能性の部分を啓発する必要があるのではないかというものがこのところ掲載をされている状況になっております。その辺を考慮しながら、村独自ということではちょっと厳しいかなと思いますけれども、どういった形がいいのか今後検討する中で啓発できればと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 今、課長さんから検討していきたいというお話をお伺いしましたが、村長さんもそういうふうに思っていただいているということでよろしいでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 4回目になってしまいましたので。 ◎村長(五味武雄) 承っておきます。 ◆6番(佐宗利江) すみません。次の質問に移りたいと思います。レパストとの契約内容についてお聞きします。コロナ対応の補正予算により、樅の木荘には新たな設備投資が行われました。その現地調査の際に見せていただいた裏庭は、草が生えおおよそ観光施設とは思えない荒廃した状況でした。こちらについて環境管理はどのようになっているのか教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) さきの定例会の中で、委員会の現地視察ということでかなりいろいろ御指摘をいただいたということは私も報告を受けております。現状等につきましては、担当課長のほうから答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えいたします。前回の定例会で見ていただいたところについては、今は歩道の整備等進めているところでございます。レストハウス樅の木荘、あとふれあいセンターもみの湯、観光体育施設、あと屋内ゲートボール場の敷地面積なんですけれども、全部で6万平方メートル以上であるというようなこともあり、その敷地内の外構だとか植栽の管理を指定管理にお願いしているところでございます。  施設周辺の環境整備の主な内容というのは、もう草刈り業務が多分一番大きなところだと思いますが、側溝の清掃であったり植栽の管理等であり、敷地内が広いというようなこともあり、草刈り等が十分管理できていない箇所もあるかと思っております。そこについては感じているところでございます。原因については、経費削減を優先してしまい、サービスの質の低下等が生じているのではないかというように感じているところもあります。  また、指定期間が5年間というようなこともあり、提供するサービスの継続性や連続性を保ちにくいというようなこともあるのかというように感じております。専属の周辺管理を行う者が雇用されていないというようなことも考えられております。  そのほかにも、平成30年度に樅の木荘の改修を行いました。外構整備はそのときに行われなかったというようなこともありまして、新館の周辺、見ていただいたところには大きな石が出ているというようなところもありました。非常に草刈り作業の妨げになってしまっているというようなこともあります。  それと、樅の木荘の桜公園も見ていただいたんですけれども、管理を苗木を植えていただいた方々に任せきりになってしまっている部分もあったのではないかなというふうに思っております。  グラウンドの整備、また定期的な芝刈りも行われていないというようなところもあり、奥のほうにはテニスコート、これは見ていただいていないんですけれども、管理がきちんとできていないような部分もありました。管理改善の指摘については、毎月定例の打合せ、状況報告を受けているわけですが、そういうところで気がついたところについては指摘をしているところではございますが、改善が見られないところもあるということでございます。  今後においては、御質問にありましたが、次の質問にもありましたが、契約の見直しというようなことではなくて、協定の中の業務実施状況の確認を適切に行い、管理の結果、指定管理者による指定業務実施が村の示した条件に満たしていないというような場合には、業務の改善の勧告をするものというような感じで規定をされておりますので、規定により対応したいというふうに思っておりますが、その前にまず定例の打合せでしっかりと改善をさせるような指導ができればというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 前回の臨時会でも少しお話をしたかと思うんですが、2,000万円の補填をしているところなんですが、手厚い待遇をこちらからはしていると思うわけなんですが、現状ちょっとどうなのかなというところがあります。  今もおっしゃっていただいたように管理ができていないということなんですが、ちなみに前回指摘させていただいた後に何らかの対策はしていただいているのでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) 前回の議会でお話をいただいた後は、定例の中で伝えてありまして、その後ロータリー周辺等しっかり、草がもう伸びない時期であったんですが、管理等はしている部分もあります。ただ、議員の思うようにできているかどうかについてはちょっと分からないですけれども、伝えたことはやっているというふうに感じております。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 次の質問に移ります。現状のままでは、今少しお話もいただきましたが、新たに整備したグランピング施設や遊歩道、こちらも外にありますので管理が必要な部分だと思います。こちらの適切な管理ができるのか、それが非常に不安が残るところだと思います。  また、桜公園ということのお話も少しありましたが、こちらもボランティア組織が管理をしていただいているようなんですが、高齢化が進んでいると。それで十分な管理が難しいということで、今回の施設の設置についてもちょっと御存じなのかどうかというところであります。  今までが、ちょっと成り行きに任せた周辺環境の整備をしてきてしまったのかなというように感じられるわけなんですが、ただ、基礎工事というか造園工事はこれで全て整うわけなので、きちんとしっかり整備をしていただけば、住民のコミュニティーとして機能して、開放していただければ公園として気持ちのいい場所となるわけだと思います。  館内には多目的スペースや足湯もありますが、あまり利用されていないというように聞いております。裏庭を整備した状態で開放し、併せて利用を促すことで観光客だけではなく、住民にも、村民にも十分利用ができるのかなと。新たなお客様を呼べるのかなと考えております。そういったことに関して少しお考えをお聞かせいただけますか。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えをいたします。まずグランピング施設も今造っている最中ということと、あと遊歩道についても整備をしている中で管理ができるのかというようなことで、その辺につきましては、グランピングについては打合せをしながら管理の方法等を協議しながら進めていくということなので、そこは大丈夫だというふうに思っております。  遊歩道については、今までは桜公園も歩けるような状況じゃなかったんですけれども、これからは管理しやすいような形、草が生えるというか、砕石をした後に土舗装等をしているので管理はしやすいということで、手の入れやすいというふうに感じております。  また、多目的だとか足湯の開放というようなことなので、これは今でももう開放しているということと、足湯については毎日利用していただく方が多いというようなこと。また多目的についても、ペンションの打合せ等でも使っていただいたり、地元の人たちが使っているというような報告も受けておりますので、これからいろいろグランピング、また遊歩道等を整備するに当たって、積極的に使っていただけるような施設にしていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 特別室なんかは、料金や内容を考えて高級な部類に入るお部屋なのかなと思います。樅の木荘全体をどうしたいのか、どういうふうに利用してもらいたいのか。観光客だけでなく住民もたくさん、樅の木荘も併せて使ってもらえるような施設にするために、一番大事なのは村側の指導かなと思うんです。このままじゃ駄目なので、そのあたりをしっかりしていただきたいと考えます。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員御指摘のように、樅の木荘の今後の展望、展開ということでお話しいただきました。さきにレパストの西社長が私のほうに見えましてですね、私のほうからもさきの定例会の中で皆さん方が現地視察していただいたその内容も伝えてございます。  それから、やはり樅の木荘の位置づけというのは、村民に愛される、利用される施設だということで、端的に言いますと、樅の木荘、もみの湯を含めて現状非常に村民に対するPRが少な過ぎると。以前、古い状態ですと、かなり農家の方たちが農作業が終わった後、夫婦で何日か湯治ということもありました。やはりそういったこともターゲットにですね、もう少し村民にアピールできるような活動をせよということで私からも申し上げていまして、この間、食堂で何か新しい取組をするというようなことも聞いておりますし、これからコロナ禍でどういう対応になるかは、ちょっと非常に難しい面もありますけれども、やはり地元の村民の皆さんに連泊して使っていただけるような、そういった取組も必要だろうというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 村にとっては大切な施設であり、今悪いところばかり申し上げましたが、確かにレストランは近頃非常に評判がいいと聞いております。味もよくなっていますし、サービスも向上しているようです。ぜひ、より改善して多くの人たちに使っていただき、併せて厳しい中ではありますが、収益も改善していけるような部分をお願いして私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(芳澤清人) 以上で、本日の日程は全部終了しました。  来る14日は午後2時から本会議を開き、付託案件について委員長報告、質疑、討論、採決を行います。  本日はこれにて散会します。大変お疲れさまでした。                            午後 4時29分 散会 以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         令和2年12月2日              原村議会議長  芳 澤 清 人              原村議会議員  宮 坂 早 苗              原村議会議員  中 村 浩 平              原村議会議員  森 山 岩 光...