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平成27年第 4回定例会−12月08日-02号

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  1. 原村議会 2015-12-08
    平成27年第 4回定例会−12月08日-02号


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    平成27年第 4回定例会−12月08日-02号平成27年第 4回定例会         平成27年第4回原村議会定例会第2日目会議録 1 日  時  平成27年12月8日(火) 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  矢 島 昌 彦     2番  松 下 浩 史         3番  阿 部 泰 和     4番  内 田 章 子         5番  鮫 島 和 美     6番  芳 澤 清 人         7番  永 井 和 人     8番  小 池 和 男         9番  小 林 庄三郎    10番  宮 坂 早 苗        11番  小 平 雅 彦 4 欠席議員 なし 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       五 味 武 雄    副村長      日 達   章   教育長      望 月   弘    総務課長     折 井 為 彦   会計管理者    雨 宮 直 喜    住民財務課長   津 金 一 臣   農林商工観光課長 小 林 千 展    教育課長     松 澤 文 樹   保健福祉課長   宮 坂 道 彦    建設水道課長   清 水 正 巳   消防室長     小 林   厚
    6 職務のため出席した事務局職員   事務局長     北 原 一 幸    係長       小 林   誠 7 本日の日程        1)会議録署名議員の指名        2)一般質問                            午前 9時00分 開議 ○議長(小平雅彦) おはようございます。ただいまの出席議員数は11名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(小平雅彦) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は会議規則第127条の規定により、議長において4番内田章子議員、5番鮫島和美議員、6番芳澤清人議員を指名いたします。 △2 一般質問 ○議長(小平雅彦) 日程第2 一般質問を行います。  本定例会における通告は8名であります。質問通告により、順次質問を許します。  まず、永井和人議員の質問を許します。永井和人議員。 ◆7番(永井和人) 本年も余すところわずかとなってまいりました。理事者の皆様には一難去ってまた一難というふうに多忙な毎日が続いておることと思います。  さて、新年度は第5次原村総合計画の初年度となり、原村地域総合戦略に基づいて地方創生の取り組みを進める重要な年であると考えます。そこで私は平成28年度の予算編成について、美しく活力ある原村実現の重点目標について村長の所信をお伺いいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。平成28年度予算編成についてはですね、予算編成に携わる職員全員を対象に10月26日、説明会を開催し、現在各課等からの予算要求についての財政ヒアリングをしているところです。  さて、28年度予算は私が村長に就任し初めての予算となります。また、28年度は先ほど議員御指摘のように現在策定中の第5次原村総合計画の初年度で、原村地域創生総合戦略に基づく地方創生の取り組みが始まる重要な年でもあります。これらのことから、私は選挙公約に掲げた美しく活力ある村の実現に向け、次の四つの柱を重点目標としました。  1はですね、地域産業を育て活力と豊かさを想像する。2として、若者が活躍し安心して子育てのできる環境を創造する。3としまして、豊かな自然や地域資源を育み、人々が交流できる地域を創造する。4として、村民が集い、村民の輪が広がる活力に満ちた地域を創造するということでございます。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) わかりました。  次にですね、一般会計の予算ですけれども、上限をどのくらいに設定しておるのか、ちょっとその辺を。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 原村の予算編成はゼロシーリングといいますか積み上げ方式でやっております。現在、先ほど答弁しましたように財政のほうでヒアリングの最中でございまして、年明けに理事査定ということで、そこで総額は決めていくような手順になります。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) 次に、平成28年度予算の編成の中でですね、子育て支援について新規事業や増額する予定事業があるかどうか、その辺をお尋ねをいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。子育て支援の関係はですね、保健福祉課が主に所管としては扱っております。保健福祉関係ではですね、保育園の旧給食棟の改修工事も来年の1月下旬には終了予定となっており、保健室として利用可能となります。現在の病児保育については、原村保育所内にて緊急対応型病児保育を実施しております。緊急対応型とは、朝、家を出るとき症状はなかったが、園に登園以降何らかの症状が出た場合に親が迎えに来るまでの間、保育園で預かる制度です。  子ども・子育て支援計画策定時において病後児保育の実施要望が強いため平成28年度は予算増額等はありませんが、病後児保育の受け入れについて地元医師会教育委員会とも協議し、対応可能か協議を行いたいと計画しております。  なお、子育て支援には直接関係ありませんが、乳幼児健診等の大勢の方が集まるとき、現在非常に福祉センター及び保健センターの駐車場が狭くですね、ほかの駐車場にとめていただき、会場に来てもらっている状況でございます。現在、福祉センターの西側の用地を取得し、駐車場として整備していくことで考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) わかりました。  次に、県道神ノ原青柳停車場線の改良状況について質問します。登下校中の何の落ち度もない児童・生徒が車にはねられて命を落とすという痛ましい事故が相次いで報道されています。通学路の危険箇所は、場所によっては大なり小なり幾つかあると思いますけれども、私は村内の中でも最も安全対策が必要と思う箇所は県道神ノ原青柳停車場線の旧堀内工業前から旧野明たばこ店前までの約450メートルの区間だと思います。  この区間は道路が狭く交通量が多いので、児童たちも身に危険を感じながら通学している実態であります。払沢区では地権者から改良についての同意書をもらい、役場に提出したと聞いていますが、その後の状況についてお伺いをいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 御指摘の県道神ノ原青柳停車場線原村役場横払沢交差点からですね、主要地方道茅野北杜韮崎線の八ッ手交差点の間には一部歩道がなく、車道も十分な幅員がない区間があり、また払沢区、大久保区、柳沢区、八ッ手区の児童・生徒が利用する通学路となっており、安全・安心の確保が必要になっています。  このため、旧野明たばこ店周辺について本年度道路改良工事延長79メートルに着手し、11月に工事が完了しました。なお、工事完了箇所の北側については地元の払沢区からも歩道整備の要望が原村に平成26年7月15日に出され、同年8月5日には払沢区役所で区長様と諏訪建設事務所、それから村担当職員との打ち合わせを行っております。諏訪建設事務所としては車線、幅員が十分でなく歩道もないことから、車両と歩行者の両方の安全性を確保していく必要があると言っております。本年9月12日に工事完了箇所北側の道路改良は可能かの検討要望、これは先ほど議員おっしゃられた地元地権者5名の同意書も一緒に添付しましてですね、諏訪建設事務所に提出してございます。  いずれにしても、法令で安全とされる道路構造を確保しながら問題の区間をどのように対応できるか検討し、地元払沢区と諏訪地方建設事務所と原村の地元説明会を開催するように計画をしていきたいと思います。  なお、私も建設事務所長といろんな会議の中でですね、さらにフォローアップしていきたいと、そんなふうな所存で進みたいと思います。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) ありがとうございます。この区間につきましてはですね、八ッ手、柳沢、大久保から払沢区長あたりね、地元として何とか対策をしてほしいというような要望書も出ております。ちょっと紹介しますけれども、払沢区長殿と。これは平成26年7月4日付で出ておりますが。  夏の到来を感じるきょうこのごろ、貴区におかれましてはますます御隆盛のこととおよろこび申し上げます。また、各区行政に対しまして御理解と御協力を賜り、心より御礼を申し上げます。さて、大久保区、柳沢区、八ッ手区の児童・生徒は貴区区内の道路を通学されていますけれども、一部歩道がなく狭い路側帯を歩かざるを得ない箇所があります。具体的には堀内工業横から払沢公民館上り口あたりまでで、途中、日達石油店北石碑群のところは台座が数十センチほど道路にせり出しており、路側帯がわずかしかありません。保護者からは道路が狭い上に車の交通量が多く大変危険だと。また、冬季は雪で道路幅が狭くなり転んだりして危ないので、車で送迎することもあるといった声も聞かれます。長年の懸案事項とお聞きしていますが、子供たちの現状から一刻も早く改善されてほしいと願っています。ぜひ道路の拡幅に向けて具体的な検討にいっていただき、近い将来安全で安心して通える通学路となりますよう御尽力を切に要望します。  ということで、3区の区長連名で払沢区長に要望書が出されております。以上のとおりでありましてですね、通学路の構造について地元はもとより北3区の保護者のほうが早期改修を強く望んでおりますが、その辺について村長の所感をお願いいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 今、議員お話いただきました大久保、柳沢、八ッ手区から払沢区長にですね、要望書ということで提出がございました。その後、払沢区のほうでいろいろ地権者等の同意をいただいて、それで26年7月15日付でですね、払沢区長から村長宛てに通学路の安全確保についての要望ということで要望書が出されたと。その後の経過につきましては、先ほど私が御答弁申し上げたような形でですね、現在建設事務所のほうにも要望を上げているという状況でございます。  非常に子供の安全という面でですね、通学の安全確保ということで役場としてもさらに鋭意努力はしていく所存でございます。以上です。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) 交通安全はみんなの願いです。道路に問題があって人身事故が起こる場合もあります。昭和の15年8月ですね、原小学校の4年生が払沢のこの該当する屯所の前でですね、とうとい命を落としております。生存していれば私よりか二つ上の人なんですけれども、そんなことで道路改良をして安全な通学路にしなければいけないというふうに私は思います。  次に、地域おこし協力隊の活用について質問いたします。この制度は総務省が平成21年に創設し、過疎化、高齢化等の問題に直面する地方の自治体が3大都市圏の住民を受け入れて地域おこし協力隊として委嘱し、地域興しの支援や農林業などの協力活動に従事してもらい、地域の活性化を図ろうというものであります。その協力隊員の報償や活動費のうち一定額について国から特別交付税による措置がなされるという仕組みであります。この一定額の内容は隊員1人当たり報償等で200万円、その他の活動費で200万円、計400万円を上限に手当が支給されるというものです。また、隊員の定住等経費という名目で自治体にも1団体当たり200万円を限度に措置されると聞いています。  既に県内の地域おこし協力隊の導入状況は小諸市、辰野町、中川村等41市町村に及び、隊員数は159名に及んでいます。隣町の富士見町でも移住定住の推進策の一環として首都圏のIT関連企業を誘致し、そのサテライトオフィスに国の助成で地域おこし協力隊員2名を町が雇用するとの報道がありました。  私は原村でもですね、地域おこし協力隊の活用方法はいろいろあると思いますが、導入して活用するお考えがあるかどうかお伺いをいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えいたします。議員おっしゃられた地域おこし協力隊につきまして、私も議員在職中に当時の理事者にですね、ぜひその活用をして村おこしをするべきだという私も基本的な考えを持っておりました。それから、7月の村長選におきましてもですね、マニフェストの中で地域おこし協力隊による村おこしということで掲げさせていただきました。  長野県の場合ですね、先ほど御説明がありましたように非常に、導入している市町村は他県に比べて多いのは事実でございます。それから特に人数的には159名ということで毎年毎年ふえている状況ですね。それから、先ほどの富士見町でもテレワーク構想で2名の募集をしたということで、先般富士見の町長と会合の席で隣になりましたので、そんな状況も聞いております。  村の考えとしましてですね、地域おこし協力隊を活用し地域の魅力発信事業として原村の魅力を情報発信していきたいと私は考えております。現在の村のホームページの更新等を含め職員だけではタイムリーな情報発信が不十分な状況でございます、現在ですね。原村の美しい自然や農業など産業の様子、高原野菜のおいしい食べ方、各種イベント、観光施設や飲食店情報、移住者へのインタビューなどやはり若い感性で取材をしてですね、ホームページ等に作成して、従来は強いて言いますと静止画面的な情報だったんですけど、今後は最近のはやりのいろんな情報伝達手段を用いまして動画などによりインターネットを活用して広く情報発信をしていきたいと、そのように考えております。  また、今年度に地方創生事業で制作している原村のPRビデオについても編集可能なデータで納品されているので、必要に応じて映像の入れかえなど編集を加え、タイムリーな内容にすることで常に新鮮な情報を提供できるようにしますと。原村の魅力を広く伝えることで村の知名度やブランド力を高め、観光客の増加や若者を中心とした移住定住の促進を図り、村の人口増加や産業振興など地方創生を進めます。  地域おこし協力隊の受け入れには本人が地域に溶け込んでもらい、将来的には仕事を持つなどして、この地域に定住してもらうことも考慮しですね、従来私が調べたデータですと、たしか半分近くの方はですね、任期が終わった後、その地域に定住をするというようなデータがございました。そういうことで既に地域おこし協力隊を受け入れている町村の状況を調査しながらですね、受け入れ体制を来年度の前半に体制を確立した後ですね、募集、受け入れを行いですね、そういった情報発信の活動にとりあえず従事をしてもらいたいと。あとは農業再生の可能性を秘めたですね、そういった取り組みも将来的には検討していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) 私もですね、この協力隊員の活用方法の一つとして、今、村長さんがおっしゃったようなですね、移住促進事業とかこの地域のすばらしい八ヶ岳、それから田園が広がる環境、そして日本で一番美しい村連合というようなことを発信してもらえばいいと思います。  村長がおっしゃったように私もですね、この制度を利用して原村へ来たその隊員がですね、原村を気に入って、そしてしかも結婚してね、定住してくれればこんないいことはないというふうに思っております。  しかしですね、これはよいことばかりではないと思います。と申し上げますのはですね、やっぱり新しい人が富士見みたいにああいう別のその場所でもってね、就業していればいいんですけれども、原村の場合、もしそうやるとなれば、結局庁内で仕事をするということになると思いますけれども、その場合にですね、新しい人が着任した場合ね、職員とのコミュニケーションがうまくいくかどうかというようなことがちょっと頭の中をよぎるわけです。ちょっと危惧されるわけと思いますけれども、その辺、村長さんはどんなように思っておられるのか、その辺をお尋ねをいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員さん御指摘のようにですね、やはりなれない職場に来て、それから強いて言いますと、この地域で育った方と例えば都会で生活されてきた方と、やはり感性といいますかそういった面が多少違うことはあり得るとは思います。私も来年度職員採用についてはですね、担当課長それから副村長、教育長さん、私で採用面接もしっかりしました。それから地域おこし協力隊を採用する場合にはですね、当然私も採用面接に立ち会いまして、コミュニケーション能力の豊かなですね、そういった人材を採用したいと思っていますので、その辺は御指摘いただいた内容をしっかり加味しながらですね、慎重に採用をしていきたいと、そのように考えております。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 永井和人議員。 ◆7番(永井和人) 公募をして来る、もちろん今おっしゃったように慎重に選考してくると思いますけれども、その人材についてもやっぱり相当いろいろな考えを持ったり、またキャリアを持っている方も来ると思いますので、その辺は何といいますか、その人の人格というか人権もあることでしょうし、その辺は大変難しい面もあると思いますけれども、活用して原村がですね、ますますすばらしい村になることを期待を申し上げまして、私の質問は終わります。 ○議長(小平雅彦) 次に、芳澤清人議員の質問を許します。芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) 私はですね、原村地域創生総合戦略について質問をいたします。  国が進めるまち・ひと・しごと創生は、人口減少の克服と地方創生をあわせて行うことにより、将来にわたって原村が活力ある社会を維持することを目指すことを目的に地域の特性に応じた戦略が求められています。効果的な政策立案が必要とされるところでありますが、原村版地域創生総合戦略策定に向け6月に検討委員会を発足し、総合戦略また人口ビジョン等の策定、総合戦略の推進を進めるということがあります。進めるに当たって基本となる原村地域創生総合戦略コンセプトはどのようなものかお伺いしたいと思います。既にこの諏訪圏内でも素案が示された市町がありますが、原村はどのようなコンセプトで向かうのか、その辺をお伺いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほど議員、5市町で発表されていると言いましたけど、私ども原村は3月を期限としてですね、庁内で策定中だという状況でございます。  原村の人口はですね、平成22年には7,573人とピークを迎えましたが、全国的な人口減少時代の到来を受け、現在は微減に転じています。  国立社会保障人口問題研究所の将来推計によるとですね、50年後の西暦2060年には人口が5,170人と、平成22年当時比で32%減少することが予想されております。このままでは人口の減少、少子高齢化の進行により働き手の不足や税収の落ち込み、社会保障費の増加などにより村民生活や地域経済の活力が低下し、持続可能な地域社会の道が困難になります。  そこで、村では各種施策の実行により、合計特殊出生率を現在の1.55から2025年までに県民希望出生率、これは県の総合戦略における2025年の希望出生率ですが、これを1.84まで上昇させ、2035年までには人口の増減が均衡となる人口置換水準ですね、人口が増加もせず減少もしない均衡した状態になる、合計特殊出生率の水準を2.07まで引き上げることを目標とします。  また、現在の転入超過の傾向を維持しつつ若い世代のUターンを促進し、20歳から49歳の転入超過を2060年までに各5年間で5%ずつ、年間ベースでは5人ないし6人増加させることを目指しますと。  このことにより2060年の推計人口は6,548名となり、2010年当時の人口比の86%となりますが、社会保障・人口問題研究所の推計に対して約1,400人の人口減少を抑制することができる見込みですと。この目標を達成するために農業を中心とした地元の各種産業を活性化し、雇用の場を充実させること、若者を中心とした世代がUターンできる環境を整備すること、そして安心して子供を産み育てられる環境を整備することなどが必要となります。  原村地域創生総合戦略では、5項目を挙げております。1として原村の特性を生かした魅力ある就業機会をつくる。2としまして、原村への若い人の流れを加える。3としまして、安心して結婚・出産・子育てのできる環境をつくる。4としまして、日本で最も美しく住みやすい村をつくる。5として、諏訪地域八ヶ岳山麓の連携による魅力ある圏域をつくるを基本目標に掲げて推進したいと考えております。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) 今、人口ビジョン等のですね、出生率あるいは転入、それから人口の人数ですね、2060年には6,548人というそんな数字が示されました。示されたコンセプトの中には、このようなですね、具体的な目標数値が示されていると思います。今の人口の具体的数値が示されたわけなんですが、今後ですね、明確な目標数値と国のほうではKPI、KPIというのは政策ごとの達成すべき成果目標を示すとここに書いてありますが、そのほか農業の関係、それからですね、若者定住、安心した子育て、結婚、それから美しい村、住みやすい村、そういったようなものに対して今のコンセプトに当たって具体的なそのほかの数値目標等わかれば教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 冒頭申し上げましたように現在作成中でございます。途中経過といいますか、そういったものはまだ具体的に私のところまで上がってきていませんので、最終的にはそういったまとまりができ次第、また議会の皆さんにも御報告をしたいと、そのように考えております。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) ぜひですね、途中経過をですね、やはり議員としましても、また関与をしながら情報提供を受けながらまた意見も出していきたいと、そんなふうに考えます。途中経過をどうぞよろしくお願いいたします。  さて、この総合戦略に当たりですね、業者が策定に入っていると聞いておりますが、どの程度業者が入っているのか。私の考える業者任せだとですね、原村独自の処方箋が薄れていくのではないかと、そのようなことを懸念するわけなんですが、どこまで関与しているのか、その程度を教えていただきたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員おっしゃるように原村の役場のスタッフだけでですね、こういったものを作成し提出できるような状況が一番ベターだとは思いますけれども、やはりそういった専門性は必要だということで、そういった方にお願いをしております。  詳細につきましてはですね、担当のほうから御報告させます。 ○議長(小平雅彦) 折井総務課長。 ◎総務課長(折井為彦) お答えします。今回の原村地域創生総合戦略、それから原村総合計画、それから国土利用計画というふうな形で同一の、関連性がどうしても出てくるということ、それから数値の整合性ですね、それから将来の人口ビジョンによってそれぞれに与える影響等を判断していくというふうなこともございますので、今回業者さんに委託する中でそういうふうな調査、分析をしていただいて、総合計画なり総合戦略に反映していくというふうな方向をとっておりますので、そこら辺はそういうことで御理解いただければと思います。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) ぜひですね、交付のための業者にならないように。また、原村にとってですね、今後大事な世代を迎えるわけで、あるいは世代というか若い世代を迎えていくわけで、実効性のある施策の策定をぜひお願いしたいところであります。よろしくお願いします。  次にですね、6月に原村の地域創生検討委員会やワーキンググループ等において若者の意見を反映できるような仕組みにしたいと、そのようなことでお願いいたしました。国のほうもですね、産官学金労言住と、その住には住民の意見というようなことで女性、若者、高齢者などあらゆる方々の協力、参画を促すとあります。6月の原村地域創生検討委員会のメンバーに私はぜひですね、若者を組み入れてほしいというその旨説明会の折にお願いをしましたが、それはですね、これから原村を担う若者の地方創生に向かう目、見方や考え方、実際には若い世代の結婚・出産・子育て・就業等若者の関係する事柄が先ほど村長が言ったコンセプトの中にもあります。このような策定には本当に重要ではないかと考えるからです。原村地域創生総合戦略に関する具体的な事項を協議するワーキンググループ等設置して協議していくとありますが、若者の意見を反映できる仕組みがあるかどうか、その点をお伺いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えいたします。総合戦略策定に際しましてですね、本年6月中旬から7月中旬にかけ現在高校に通う原村出身の高校生250名を対象にした進路・就職に関する意識・希望調査を行い、83名の生徒、回収率33.2%ですが、回答いただきました。また、同時にですね、村内の18歳から49歳の若い世代の男女2,543人を対象とした結婚・出産・子育てに関する意識・希望調査を行いました。回答は709名、回収率27.9%です。  調査の結果、高校生からは若者が集まれる場所や遊べる場所が欲しいと、それから公共交通など交通面をもっと便利にしてほしい、農業以外に働ける場を村内に確保してほしい、コンビニや飲食店、雑貨屋などの店をふやしてほしい、インターネットなどを使い原村のPRをもっと積極的にしてほしいなどの意見が目立ちました。  また、若い世代の皆さんからは若者が働ける職場がない、若者が買い物をするおしゃれな店がない、それから若者の交流の場や楽しめる場所、イベントがない、村の中心に近い場所に子供を安心して遊ばせることのできる公園が欲しい、若者の農業への理解や新規就農支援に力を入れてほしい、高齢者や子供向けの支援ばかりでなく若者の支援をしてほしい、消防団や区の役など昔からの煩わしい地区の習慣が若者の定住にネックになっているなどの意見が多く、自然の豊かさだけでは若者を引きつけるのは無理という意見もありました。  また、分野別に計5回のワークショップを開催し、毎回数名の高校生から20代の若者が参加し、いろいろな意見やアイデアを出していただいているところです。
     これらのアンケート調査やワークショップの結果は、村のホームページに公開していきますが、高校生においては都会への憧れもあり、都市部の居住環境との比較も出された意見も多く、財政的にも産業形態からも対応することが困難という面もございました。総合戦略策定に当たっては、その施策を考える際にできる限り若い世代を含めた住民の皆さんの意見を反映するよう努めていきたいというふうに考えております。  それから一部高校生との意見交換ということで、先般一部新聞等で報道いただきましたけれども、高校生との話し合いの機会を2回ほど持ちました。いろんな要望がございまして、それについては1月29日だったかな、第3回目の会合を持ちましてですね、いろいろいただいた内容について返していきたいと。それからあとは不定期的な形になりますけれども、そういった機会をですね、今後も持っていきましょうということで高校生とは話し合いをしております。  それから一番大事なのは、高校生の場合、今は中心は2年生で活動していただいているんですけれども、3年生になりますとやはり受験とかいろいろあるものですから、彼らもそういった考えを後輩に伝承していきたいという強い希望がありましたので、ぜひお願いしたいということで申し上げております。  次に、観光関係についてのお話というか答弁をさせていただきます。観光関係においては地方創生事業のほかに八ヶ岳観光圏事業、八ヶ岳定住自立圏事業など、交付金、補助金、特別交付税措置の対象となる事業を抱えていることから、原村の観光地域づくりを考える会を10月下旬に立ち上げ、観光関係者から現在抱えている課題を話し合ってもらい、どのような取り組みを行っていったらよいか、また地方創生事業などに取り組むことはできないかというワークショップを立ち上げ、既に2回の会合を持っております。  このワークショップは若者に限らず、観光関係者を中心に村民誰でも参加できることにしておりますが、参加者は若い方が多く、参加された方から若い人たちの考えを聞けてよかった、若い人たちの考えを聞かないといけないと思ったという意見も出ております。今後、出席者から出された多くの観光振興課題を三つの分科会に分け、どのように地方創生事業などに活用して取り組んでいったらよいか検討していく予定にしております。  そのほかに農業関係では、赤岳4Hクラブを中心に新規就農者などを巻き込みながら、若者を中心にした懇談会を開催し、農業面の課題を話し合い、こちらの方面でもこれからの事業に反映させていくべく、今週末に4Hクラブの皆さんと会議を持つように予定をさせていただいております。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) やはりこの地方創生のキーワードはですね、やはり若者が安心・安全に暮らせる、そしてずっと原村に戻ってきたい、住んでみたい、そこがキーワードだと思います。その若者が多く流入すれば、出生率も今1.5からやがて1.8、そして目標とする2.07というふうに進んでいくのではないかなと思います。ぜひそういった意味で今、高校生の2回、3回ですかそういったアンケートやらそういった話し合いも保たれているということで非常にいいことだなと思うんですが、その若者の希望の中に非常にいろんなキーワードが入っていると思います。  昨年度ですか、アンケートをした中でも、もう原村に住みたくない、そういった意見が大分ありました。ぜひそんな中でですね、住んでよかった、戻ってきたい、住んでみたい、また原村で生活して仕事をしたい、そういったようなぜひ若者の意見を取り入れながら、その施策をしていただきたい。  それから先ほど言いました観光と地方創生、観光が活発になれば、おのずと原村に入ってくる、流入する方々もふえてくるということで、さらにそれで活性化できるんじゃないかなと思います。そんな観光というものは非常に重要だと思うんですが、まだまだ先日、八ヶ岳定住自立圏の北杜市の意見の中でですね、非常に北杜市のほうはいろんな将来の展望に向かっての入り込みを考えていると。そんなわけでぜひ原村もですね、観光を重点に美しく住みよい村を目指してですね、またその辺を考えていただきたい。先ほども申し上げましたが、実効性のある施策をぜひお願いしたいところであります。以上であります。  次にですね、原村ファン倶楽部についてお伺いします。現在、原村ファン倶楽部は村内外7,000人以上の会員数と聞いております。原村ファン倶楽部は原村への流入や村内の商店の購買増加、ふるさと納税の増加促進などファン倶楽部への期待が今されているところでありますが、また一方でですね、余り原村ファン倶楽部って一体どんな目的でどのような今、状態で動いているのかというようなことがまだまだ不透明であると、そういった意見も聞きます。現在、原村ファン倶楽部はどのような状況にあるか、その点をお伺いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員、先ほどPR不足じゃないかということでお話ございました。その辺はさらにPRをしながらですね、村民それから村外の人にPRは進めていきたいと思います。  原村ファン倶楽部の目的としましてはですね、原村の魅力や楽しさを感じて、原村を好きになっていただいてですね、リピーターとして原村をまた訪れていただくということ。それから何度か来ていただく中でですね、原村に移住をしてもらうようなそういった契機にしていきたいと。  それからもう2点ですね、原村の魅力はやはり人間というのは原体験をしますとね、それをいい感触を持ちますと、この間あそこへ行ってきたらいいよということで周りに広がりますよね。先般、私もある方とお会いして、若い女性の方なんですけれど、原村というのは知らなかったけれど結構人気があるよなんていう話がありましてですね、かえって何というかな、今は何というんですか、ラインとか何かそんなあれでですね、写真つきでこういう店に行ったよとかね、そういう情報伝達がありますので、その辺はさらにまた拡大をしていきたいと思います。  それからあと、協賛店や観光施設などを利用して最終的には地域の活性化を図る目的でファン倶楽部制度は設けたというふうに私は認識しております。それから会員数につきましては、ことしの11月末現在で7,151名ということです。それからサービスの内容は会員証の発行と飲食店や宿泊施設等村内で70の協賛店で会員証を提示することで料金の割引やドリンクのサービス等を受けられると。それから、移住相談会や観光イベント等の情報をメールでお知らせをしていると、これは原村ファン倶楽部通信ということで不定期に配信をしております。  それからあと、ことしの8月には銀座NAGANOでのファン倶楽部会員を対象にした来場者への野菜の無料引換券の配布と交流会の開催などを行っております。特にファン倶楽部の中で、もみの湯のポイントアップということで倍のポイントを付与して、それから10ポイントで1回無料入浴できるという制度があるということで、これが非常に人気でですね、延べ2万1,000人の方が利用していると。これがもみの湯全体の利用者の13%の方がその会員証を利用しているということで報告をいただいております。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) 7,151名で、飲食やサービスあるいはもみの湯のポイントというようなことなんですが、現在原村村内あるいは村外、その辺わかりましたら教えていただきたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ちょっと、村内、村外の会員数、私は、今頭の中に入っていないので、担当のほうから答弁をさせます。 ○議長(小平雅彦) 暫時休憩といたします。                            午前 9時52分 休憩                            午前 9時53分 再開 ○議長(小平雅彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。五味村長。 ◎村長(五味武雄) ちょっと調べる時間がございますので、後で報告をさせていただくということでよろしゅうございますか。 ◆6番(芳澤清人) はい。 ◎村長(五味武雄) では、後で報告をさせていただきます。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員、質問を続けて。 ◆6番(芳澤清人) という今お伺いしましたのはですね、じゃあ、東京から来て、もみの湯に入ってポイントを二つもらったと。いつになったら10ポイントになるかということなんですけどね、その辺は村内、村外分けてもいいんじゃないかなというような、そんな気がします。もう少し村外の皆さんが原村に流入するためには、もっともっとやり方といいますか発想や目的は非常にすばらしく、これはもっと強くですね、村内外にアピールしなきゃいけないと思いますが、もう少しやり方を工夫しながら持っていく方法があるんじゃないかなと、そんなふうに思います。  目的の中で今、村内の活性化というようなことで村長はおっしゃったわけなんですが、原村のこの目的のファン倶楽部の会員募集のところを見ますとですね、村のイベント案内、それはただ案内でお知らせすればいいことなんですが、実際の原村活性化のための各種事業や交流の促進を目的に、その辺の各種事業や交流という点で、もっともっとイベントなんかをしながら、原村にぜひ呼べばですね、原村に流入して、そこでまた原村の商店で購買すると。そんなようなことで原村もいいところだな、また住んでみたいなと思うような機会もさらにふえると、そんなようなこともあると思いますが、その辺の現状をお知らせ、現状といいますかこれからの方法。ぜひそんな方向で進んでいただきたいと思いますが、どんなようなお考えでしょう。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員のほうから非常に地に足のついた御提言をいただきましたので、今後ファン倶楽部の活動を展開する中で、さらにそういったことも加味しながら進めていきたいと、そんなように考えています。以上です。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) この原村ファン倶楽部でですね、移住促進それからふるさと納税等にですね、原村のその辺の協力をというようなことで発信しているわけなんですが、原村ファン倶楽部に入って、ふるさと納税や移住で実際に原村に来た方々はどのくらいの数か教えていただきたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ファン倶楽部は冒頭申し上げましたように、そういった原村の情報発信で受けていただく形ということで、現在までそういったファン倶楽部の人が原村に移住につながったとか、そういった統計はとってございません。以上です。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) わかりました。ぜひその辺をですね、やはり原村に来てイベント、例えばバーベキューというような、もう何でもですね、呼んで、そんなようなことで交流やまたはお祭りの機会でもいいと思います。また次年度は御柱祭もあるというようなことで、小宮祭に呼んでですね、実際お祭りの中に入ってもらうというようなイベントもひとつ提案もしたいと思いますが、ぜひそのようなことも考えていただきたい。  総務課でですね、次に質問なんですが、どのようなことをしているんだと聞きましたら、メールマガジン、原村の移住交流、また田舎暮らしに関する情報、イベントを伝えるということであります。商店等のことはどのようになっているというふうなことでしたら、それは農林商工観光課のほうだというふうなことを聞きました。実際の商店は農林商工観光課、それから総務課が窓口というようなことですと、なかなか企画やらイベントの実施、そういったそのサービスが不十分ではないかと、そんな気がいたします。  そこでですね、せっかくつくった原村ファン倶楽部ですので、窓口を一本化して、もっともっと専任の職員を置くくらいにしてですね、業務を行ってもいいんじゃないかなと思うんですが、その点お伺いいたします。 ○議長(小平雅彦) 今、4番に入っている。 ◆6番(芳澤清人) 4番に入っている。済みません。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) もう4番まで行ったわけですか。済みません。  議員御指摘のようにですね、現状は定住の関係は総務の企画、それから観光関係は商観のほうでやっているということで、議員御指摘のように一本化が必要であろうとは私も考えております。今後、両関係機関と協議の中でですね、どういった方向がいいのか見出していきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) 済みません、今ね私の発言で3番と4番を一緒にやってしまいまして、4番は今の答弁でわかりました。  3番について、ファン倶楽部をもてなすイベントということを実施してはどうかということで、先ほど小宮祭というようなこともお話ししました。また、バーベキューだとかそういったような、あるいはお祭りだとかそういったようなことで原村内外の方々を呼んでですね、もてなす事業というような場所の提供ですね。それから原村の村内の一般住民の方々も入りながら、そういった原村に来てよかった、また住んでみたいなと思えるような、そういうもてなしが必要ではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 正直私もどういうふうにお話ししていいかちょっと迷っている部分があるんですけれど、強いて言いますと例えば移住の関係ですと移住交流事業ということで田舎暮らし案内人、議員さんにもやっていただいていますけれど、もう少し何というのかな、ハードというかですね、あと強いて言いますとファン倶楽部というとよくわからないんですけれども、もう少しやわらかいというようなね、意味合いのすみ分けかなともちょっと一部感じているところです。  それから、議員さんおっしゃるように、そういう今後村のいろんな行事、来年の御柱祭とかいうあれもございますけれども、一つはやはり観光連盟との絡みもございますので、そういった観光連盟の中でもそういったものをどんなふうに展開するかとかですね、役場の一担当セクションだけじゃなくて、やはり総合的に考えていく必要があるかとも思いますので、そういった御柱祭云々とかその辺については検討課題ということで御理解いただきたいと思います。以上です。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) ありがとうございました。長野県ファンクラブというものが数年前にできたということも聞いております。原村ファン倶楽部はもっとその前にできまして、さらにですね、せっかくつくった原村ファン倶楽部ですので、原村の各部署を挙げてですね、もっともっとその活性化をすべきだと考えます。ぜひそのようなことで原村ファン倶楽部の、また商店のですね、いろんなサービスの内容、そんな面もですね、もっともっと充実してもらいたいなと、そんなふうに思うわけです。  それから最後に一つ。これにはなかったことなんですが、原村ファン倶楽部のフラッグ、それを私は余り見たことがないんですが、ぜひですね、加盟店にはぜひ原村ファン倶楽部のフラッグを張ってですね、これは農協も入っているんでしょうか。その農協にも特にないようなんで、ぜひそのようなことも、もしなければまた新たにつくってそれぞれの商店に飾ってもらうとか、そんなようなことも必要だと思いますが、その点のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) その辺、調査をして善処をしたいというふうに考えております。 ○議長(小平雅彦) 芳澤清人議員。 ◆6番(芳澤清人) どうぞよろしくお願いします。私の質疑、これで終わりにします。 ○議長(小平雅彦) ここで暫時休憩をいたします。20分まで。                            午前10時02分 休憩                            午前10時20分 再開 ○議長(小平雅彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。  折井総務課長より発言を求められておりますので、これを許可します。折井総務課長。 ◎総務課長(折井為彦) 先ほど芳澤議員さんのほうから御質問のありました原村ファンクラブの村内・村外の会員数の関係でございますが、村内につきましては907名、12.7%、村外につきましては6,244名、87.3%、合計7,151名ということになっておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(小平雅彦) 次に、内田章子議員の質問を許します。内田章子議員。 ◆4番(内田章子) 日本共産党、内田章子です。よろしくお願いします。  私は今回、樅の木荘が今、建設委員会を設けて樅の木荘の建設に当たる検討をされていると思いますので、実際の検討経過と今、実際どのような検討案件をなされているのか、まず最初にお尋ねいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) それではお答えします。原村レストハウス樅の木荘については、平成26年11月に樅の木荘検討委員会から新築により施設の存続を図り、宿泊及び会議・宴会機能を有する施設を整備するという内容の答申をいただき、本年の6月から12名の委員で構成されるレストハウス樅の木荘建設委員会がさまざまな案件について協議し、意見交換を行ってきております。この中で現在最も議論、検討しているものは、樅の木荘が地域に果たす役割と今後の活用についてであります。一例を挙げますと、村内の観光施設、ペンション村や八ヶ岳自然文化園、八ヶ岳美術館、もみの湯、実践大学校などとの連携、周辺の自然環境・景観との関係、村の基幹産業である農業との関係、村内の就労の場としての位置づけ、歴史や文化との関係、防災機能を備えた役割、自然エネルギーの導入による運営コストの削減などがあります。この中で私が最も重要なことはですね、村民に愛され利用され、経営が持続可能なことではないかと考えております。  こうした状況の中、10月には富士見町の八峯苑、平谷村のひまわりの館、これは下伊那のですね、それから箕輪町のながた荘の3カ所の類似施設を視察し、建物の形態、施設の運営や利用状況などを調査し、新しい樅の木荘を考えるに当たっては大変参考になり、有意義なものでありました。また、委員会の話し合いの中で新たな樅の木荘の建設については、現在位置における建てかえありきではなくですね、ほかの場所への建設も選択肢と上げられるのではないかといったことでですね、候補地としてほかの2カ所を挙げ検討しました。建設委員もそういった2カ所もですね、現地確認をしまして、ただ、いずれもですね、その2カ所については多額の整備費用を要すること、それから村民の使いやすさ、利便性を勘案し、現在位置での建てかえという方向で進むことになっている状況でございます。以上です。 ○議長(小平雅彦) 内田章子議員。 ◆4番(内田章子) 私も先ほど村長が発言されたように、樅の木荘というのは本来村民に愛されて、そして村民が本当に利用しやすい設備と、それともう一つ観光事業に依拠する部分が多い原村においてですね、その拠点となるべき建物だと思っています。その方向性を十分充実されるということで今、検討委員会のほうは先ほど何点かおっしゃっていただいた、発言していただいた中のコンセプトでなされるということを聞いて、その方向性についてはとてもよい方向で動いておられると思っています。  それで私としましては、この村民にとっての憩いの場として使うこと、それで今、村民の方が実際樅の木荘、レストハウス樅の木荘をどの程度御利用になっているのか、そして今の場所が、先ほど村長も発言していましたが、いろんな点から考えて今の場所がやっぱり委員会としてもいいだろうと、経済面というか費用面とかというのは本当にそうだと思いますけれども、この地にすることで村民にとってね、やっぱり一番利便がいいんだということになるんだと思うんですが、ごめんなさい、そのことが十分反映されるということで確認をしたということでさせていただきます。  それともう一つ、私がお聞きするところですけれども、原村としてはやっぱりペンションというのが大きいと思います。そのペンションの経営者の方もかなり高齢化が進んできています。ちょっとお聞きしたところによると、宿泊提供ははっきり言って可能だとは思うんですけれども、どうしても食事の面ではちょっと難しくなっている方もいらっしゃるということで、以前樅の木荘のレストランなどもそういう場合に対応できるだろうかということで試食会をされたというふうにも聞いています。だから今後レストランのことについてもですね、村の人が利用できる、そういうふうな日常的に利用できるような食事であったり、それから観光客も視点に置いた充実したレストランをすることによってですね、ペンションとも共存できる施設となっていくんではないかというふうに考えていますので、その視点も今も入っていましたけれども、より充実させていただくようにお願いしたいです。  それで、質問としてはですね、今、現状がわかりましたので、今後はどのような方向でさらに進めていかれるのか。そしてめどはどういう形で立てておられるのかをちょっとお尋ねいたします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員さんも先日、八ヶ岳定住自立圏構想の観光シンポジウムですか、行っていただいて、私は、多分同じ捉え方だと思うんですけれども、従来のその施設、一つの施設でね、客を呼び込むということは今非常に難しいんだと。やはり地域の中にあるいろんな拠点を有機的に結びつけて、そして観光、その他事業を生かそうというのが多分今後進むべき道だと思います。そういった前提を私は捉えているということですね。  それから、じゃあ今後どんなふうな方向かということの中でですね、今の建設委員会の会議ではですね、やはり樅の木荘の果たす役割や今後の方向性とかですね、先ほど申したようなそういう内容を含めて今、検討をしていると。それから今まで出された意見とか提案をまとめましてですね、委員総意のもとにここで全体的なコンセプトを取りまとめる予定にしております。建設場所は現在の場所だということでですね、トータルコンセプトに基づいてどんな機能を備えた、またどんなふうに配置をしてですね、そういったものをやっていくかという概念性が必要になってくるというふうに捉えております。これについてですね、建設委員会の皆さんに協議、検討していただき、村民の皆様にもそういったものを提示してですね、今後意見をお聞きして、より村民の利用しやすいといいますか、そういうものにつくり上げていく必要があるだろうというふうに考えております。節目、節目には村民の皆さんの意見をお聞きしながらですね、今後計画を練り上げていきたいということで考えております。以上です。 ○議長(小平雅彦) 内田章子議員。 ◆4番(内田章子) では建設委員会のその検討期間というのは設けておられるんでしょうか。最終どの辺までと。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 今年度中にある程度方向づけを出すということで動いております。委員の任期については特にね、期限を定めていないと。最終的にはそういったものをつくり上げていただくということでお願いをしているはずです。 ○議長(小平雅彦) 内田章子議員。 ◆4番(内田章子) 今年度中に一定のコンセプトも方向づけもしていくということですので、樅の木荘を初め、先ほど言っておられましたけれども、やっぱり観光の拠点となるのはやはり樅の木荘の役割は大きいと思います。それで外国人観光客などもこの前一緒に、それこそ八ヶ岳観光のシンポジウムに伺ったときも、東南アジアの方たちがたくさん長野県にも来られているという話でしたので、やはりそういう人たちを、それともう一つ、今までは観光の方たちというのは一つ方向性が変わってきて、今まで有名な日本の東京や大阪、京都というふうな拠点だったんですけれども、でも、少し外れた、この前ニュースでも言っていますけれども、松本を見てみたりとか、そういうふうにちょっと視点の変わった見方をする外国観光客もふえてきていますので、やっぱりその辺にも手を入れるという意味では、この施設そのものが外国人にも対応できるものというのもひとつ考えていくのも一つのコンセプトの中に入っていいかなと、私個人的にはそう思っています。  また、今年度積み上げた中で村民の意見も反映しながらというふうに村長は回答してくれましたので、それは議会の我々にもぜひ今後随時その都度ですね、情報を流していただきたい。そして同じく議会としても検討を図っていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。  次は、諏訪東京理科大学の公立化のことについてお聞きします。  私は新聞情報でしかつかんでいませんので、わからないところはたくさんありますけれども、一般的な自分の考えとしては大学、そういう高等教育が多く、一つでも多く公立化されることについては、本当に勉学に励みたいという経済的な不安とかを持っている、抱えている学生さんたちにとってはいい方向だと思うんです。大学のほうでも学費が払えなくて退学する学生もふえているとか、公立なら学費免除もできる可能性もあるんだというふうな、こちらのほうで懇談したときの大学長の、諏訪東京理科大学長のお言葉があるわけですけれども、研究費を削って大学独自の奨学金もつくっている、それでも限度があるんだという、実際に中にいる学生に対して学校が行っている努力もあるとは思うんですけれども、でも、諏訪理科大学は近年定員割れをしたり、赤字経営の中でやっぱり今、大学としてはいろんな施策を出して方針を出して頑張っていると思うんですけれども、そこでやっぱり公立化も一つの選択として出てきたんだというふうに私は理解しています。  それで、11月19日に諏訪東京理科大学公立化等検討協議会が発足して、今後は有識者会議等も設置されるというふうなことでございますけれども、今、村長がつかんでおられる検討の進捗状況はいかがでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 理科大のお答えの前にですね、私、先ほど何というか言い忘れたといいますか、一つは八ヶ岳というか原村を含めた観光圏のね、ネームバリューというかですね、私は先般、茅野市に事業所のある別荘管理会社の専務とか、それから社長とか3人ぐらいの方でちょっとお話しする機会がありましてね、その中の情報というか話の中で、従来この辺ですと蓼科というネームバリューが非常にあったと。ところが、最近はもう蓼科ということでは通用しないというかな、もう古い形態というか言葉になってしまったと。今は八ヶ岳というのが非常に都会で人気があってですね、ネームバリューが上がってきて、それで八ヶ岳の別荘はないかとかそういう問い合わせがあるという情報がございました。  それからあと、余り言ってはいけないことなんですが、この間の北杜で1市1町1村だと。1市と1村のほうは結構ネームバリューがあるんだけど、どうも、ということらしいんですね。それは何かというとやっぱり八ヶ岳というのが入っていないんで、一つの町は全然別な領域だというふうに捉えられているという分析もいただいたと。ちょっと余談ですけど、それをまず申し上げておきます。  それから理科大の検討の進捗状況についてですが、新聞等で議員さんもごらんになっていただいていると思うんですけど、近年の少子化の影響を受けてですね、諏訪東京理科大学についても入学者の定員割れが続き、大学経営の悪化の状況を踏まえですね、26年の4月に学校法人から茅野市に対し大学のあり方について意見交換会を設けてほしい旨の要望があったということです。これを受けて茅野市では設立のときのオブザーバーですね、県の同意のもとに意見交換会を設置し、本年10月までに7回開催し、諏訪東京理科大学を残し地域に貢献する大学として充実させることを大前提として検証、検討を行ってきたということで報告をもらっています。  10月7日の諏訪6市町村長による打ち合わせで、6市町村長連名による要望書の内容を確認した後ですね、10月19日に柳平茅野市長、それから広域連合の連合長がやはりオブザーバー的な形になるものですから、県庁に出向き阿部知事に対し諏訪東京理科大学の公立化大学法人化の検討における要望書を提出し、県立化を初めとする大学運営の会議を含めて県の積極的な参画を要請したという状況ですね。  11月19日には、茅野市、県、大学での意見交換がまとまったということで、意見交換会報告書の説明ですね、これが茅野市で開催され、私も出席しまして報告を受けております。その後、諏訪地方選出の県議5名への説明会、それから先般茅野市議会への説明、それから諏訪地域5市町村議会への説明ということで、本原村の議会に対しては12月15日ですか、全員協議会をお願いしていますので、茅野市及び諏訪東京理科大学の関係者を呼んでですね、報告書による説明会を行うということで予定していますので、また議員諸氏におかれましては15日の全協を出席いただき、よろしくお聞きおきのほどお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 内田章子議員。 ◆4番(内田章子) 2番の質問のところに入っていくんですけれども、今いろいろな経過をいただきまして、自治体が大学運営に参画するその利点と欠点というのは検討された中にあると思うんですけれども、そのことに対してのここにはちょっと要望というふうに書いてあるんですけれども、それにもつながってくるかと思うんですけれども、その参画する利点と欠点というのはどういうふうに村長は考えておられますか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 一つは公立化によりですね、私学助成金と国公立になった場合、私学助成金というのはごめんなさい、ちょっと今データを持ってきていないんであれですけど、非常に1人当たりの生徒数に対して少ないわけですよね。それが国公立の場合は国からのあれもありますし、それからもう1点は地方交付金の中にですね、そういったものを算定されるという報告を受けています。具体的な算定基準で計算式云々等もあるはずでありますけれども、ちょっと今持ち合わせをしていないということで。いろんな今まで5カ所かな、公立化の大学がありまして、山口にある東京理科大も公立化を果たしたと。当初やはり定員割れがずっと続いていたのが、相当の倍率でですね、学生も集まってきたということで、東京理科大の場合、確か七十何%ぐらいかな、定員に対する充足率。だからやはりこれだけ厳しい状況の中ですので、少なくともやっぱり100%近くないとですね、もとになるその授業料、入学金等が入ってこない状況というのはやっぱり改善していかなくちゃ、経営は成り立たないのかなというふうに個人的には思っています。以上です。 ○議長(小平雅彦) 内田章子議員
    ◆4番(内田章子) 私も公立化することによって今、話されたように山口と諏訪が赤字だったわけですね、2校が。それでその赤字で山口のほうはそういう形で先行したわけですね。それを受けて、受けてかどうかわかりませんけど、諏訪のほうもやはりそういう方向性というのは出てきたと思う。実際に公立化することによって、授業料なんかの軽減はあるわけですから、募集に応じる生徒はやはりそちらのほうも考えていくと思うのでね、倍率的には上がっていくかもしれない。  でも、先ほど村長の発言の中にもありましたけれども、やっぱり少子化というのは食いとめたいけれども、食いとめて今いないところですので、当初はそうかもしれないけれども、一定そういうリスクも負うのではないかなという気持ちは私の中にあります。  それで今後はですね、原村としてこの負担をやはり負担割合とかという形で入っていく、もしそういう方向づけて公立化するということになって、6市町村の中で要望も今、出していると、県に対しても出していると言っているわけですから、そのことを考えると原村もその方向性をいくということですので、そうなったときに原村に対するその負担というのはどのような形になるんでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) じゃあ、2番目の質問項目ということでよろしいですか。(4番「はい、済みません」の声あり)経過的にはですね、お話ししますと、これまた報告書の全協の中で話出ますけれども、諏訪東京理科大学は平成2年に公私協力方式で設置された東京理科大学諏訪短期大学を母体としてですね、平成14年に茅野市を初め関係団体及び地元業界からの要請を得て4年制大学として開設をしたということですね。  諏訪地域はものづくりの産業の集積地であり、この地に4年制の理工系大学が誕生したことにより産学官の良好な関係を構築してきておりますと。また、地域の活性化や経済的な波及効果に対する大学の役割も大きく、今後の大学の存続を前提に私は考えていきたいと思っております。  また、原村においてもですね、各種委員会の委員に就任をいただいている教授の先生方、また各種講演会の講師等をお願いしましてですね、相当原村と東京理科大、原村としてですね、理科大の先生方等はそれなりにいろんなポジションでお願いをしております。そういった現状でございます。  現在ですね、先ほどその負担割合云々とかお話ございましたが、現時点ではその11月19日に開催された報告書の説明会の内容でとまっておりまして、将来的なフレームワークをどうするのか、これについては6市町村の議会への報告書の報告ね、それをもって以降どうするのかをまた別途6市町村の首長、県、東京理科大の理事長、それから諏訪東京理科大の学長等を含めですね、今後どういう形になっていくかということですね。  それからあとはこの間のあれですか、有識者会議ですか。年明けから有識者会議を開催し、その俗に言うどういった形が諏訪東京理科大の存続に向けてどういうことが必要かということのあれを開くということで、委員は30名ぐらいということで、これは当初の19日のときの報告書の報告にございました。  やはり私、一番は先ほど議員おっしゃったように、公立化それぞれ今向かっているわけですね。授業料が安くなるというのは当然ですけれど、やはり一番は諏訪東京理科大がいかに魅力ある大学に変わっていってもらって、それでいろんな有能なるといいますか、志の高い学生をいかに引き入れるといいますか、来てもらうかというところが一番のポイントになると思います。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 内田章子議員。 ◆4番(内田章子) 学校運営というのはとても難しいと思うんですけれども、公立化することによって1人でも多くの学生が学べる機会をふやすということでは私自身はよいと思っています。来年度、来春をめどに是非を判断するということなので、今回15日に私たちも説明を受けるということですから、またその席でいろんな疑問については質問することとし、今後またそれ以後ですね、新しい情報がありましたら議会のほうに必ず報告をいただき、私たちも先ほどの樅の木荘と同じですけれども、同じく取り組んでいく大きな課題であるというふうに思いますので、今後どうぞよろしくお願いします。以上で私の質問を終わります。 ○議長(小平雅彦) 次に、鮫島和美議員の質問を許します。鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 日本共産党の鮫島和美です。届け出た4点について質問いたします。  一つ目は、日本国憲法制定70周年を迎えるにあたってということで、これは来年がそうなんですけれども、日本国憲法は終戦、敗戦の翌年、1946年11月3日に公布されているので、来年はちょうど70周年に当たります。日本の全ての法規の基本法、最高法規が日本国憲法だということ、そしてこの中身は私たち住民含めて、国民全てが国の主人公であること、そして国民一人一人が平等に命、生活、健康を尊重されなくちゃいけないということ、そして戦争放棄、これは前文も9条も高らかにうたっているわけですが、この大きな三つを根本原則と定めております。  こうした日本国憲法への認識、理解を深めるために、来年はぜひともそういうための講演会等の企画をするべきだと思っておりますが、この点についての見解をお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 済みません、議員、憲法の前にですね、前回の定例会の積み残しが案件がございますね。八ッ手にある非核宣言ですか、それで御報告いただくというようなことになっておりまして、私ども内部ではいろいろ調査したんですけれど、前回の答弁内容以上の内容を把握できませんでした。議員のほうでも関係者のほうに調査していただくということだったんで、その辺の調査結果がいかがだったか先にお伺いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 前回その話があったんですけれども、私もちょっとそれ以上の進展はありませんでした。詳しい議員が残念ながら病気、重症で亡くなってしまったということと、もう1人詳しい議員には伺ったんですけれども、ちょっと記憶にないからということで、再度やっぱり八ッ手の方とかいろんな方に聞かなくちゃいけないと思っておりますけど、そういうことです。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) そうすると不詳としかまだわからないという状況ですね。わかりました。  今の先ほどの質問の中でですね、これ私の持論なんですが、日本国憲法はね、やっぱり国の統治のための基本の定めであると思いますね。それで私は憲法は国家が守るべき規範だというふうに捉えています。よくいろいろ守ろうとかじゃなくて、国に守らせるというのが我々国民の責務だというふうに考えております。したがいまして、できますればその中央、国においてね、そういったものを企画してやるべきではないかと。一地方自治体としてですね、先ほど議員お話ございましたように講演会等というお話なんですが、特に私は今、現時点では考えておりませんし、やはり国家にいろいろ今、安全保障法制とかいろいろありますけれども、やはり国にもう少しそういったものを上げていくべきじゃないかというふうに考えております。以上です。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 国民一人一人のそういう人権が守られるべきだという意味では、これは国の基本法規であり、国が守るべき、国全体、国民の人権を守るための行政の根幹として国が守るべきだし、国もそういう企画をすべきだとは私もその点は同じです。ただ、それを踏まえた上で、国の行政はもちろん地方行政も日本国憲法に基づくべきだということです。  それから、地方公務員というか村の役員、職員の方たちも主権が国民にあることを認める日本国憲法を尊重し、擁護することを誓うという誓約書を出しております。というわけで、住民も役場に勤める方々も共通のその日本国憲法に対する共通認識、理解を深めるチャンスをつくるべきだと思っております。ということで、この点についてはとどめます。  それで、二つ目の質問に移りますが、原村埋蔵文化財収蔵庫についてということです。  もうちょっと詳しい項目としては、文化財収蔵庫を増改築し、遺跡の整理室をそこに移転し、あわせて収蔵品の展示もできる施設としたらどうかということですが、これを質問する準備に当たって、私も改めてまずその消防署の隣の遺跡、遺物の整理室を見学、視察させてもらいました。旧保育園の一角をほぼ手を加えないで、旧保育園の時代のままの状態で使用しているのが実情です。職員の皆さんも大半知っていらっしゃると思うんですが、大変老朽化が進んでいるし、耐震性もないし、まず中で生活、仕事をするには危険な状態だということが一つ。それから私たちも冬見せてもらいにいったときには雨漏り日常もあるけれども、雪解け、氷解けの水漏れも激しいんだというような説明を受けました。そういう意味で、あの建物自体がかなり危険でひどい状態だということ。  それから遺跡、遺物の整理をしていくには非常に手狭過ぎるということ。収納場所、収納棚がきちんとしたものがない。だから貴重なその品々を分類してきちんと整理することが非常に困難だということ。それから遺物の修復作業等スペースが結構必要なんだけれども、狭い空間、床に新聞紙を敷いて行っているような状態だということ。  それから、いろいろなものを整理、修復するに一つ重要なものは洗い場、洗うということですが、これが全然なくて、なくてというのは保育園時代のちっちゃい流しはあるけれど、それだけということで、仕事をしている方の言葉を借りれば冬期以外は外へバケツを持ち出してやっていると。それから整理したもの等について国・文化庁などに報告書を提出しなくちゃいけないわけですが、その写真撮影のための暗室もない。それから貴重な報告書、これは村のもの、それから他の市町村から提供を受けているもの、いろいろあるわけですが、それも私が見たところ裸の棚に置かれている状態で、いざ何かがあったらこれの保存、保管はどうなのかという心配を非常にいたしました。それからそういう整理されて修復されたものは阿久の収蔵庫へということですが、かなり離れて大変だという状況。  私も東京世田谷時代にそういう整理室や何か見たこともありますし、ボランティアで手伝ったこともあるんですが、そういうところはどこも大変なんですけれども、非常に原村は輪をかけて大変な状況だということです。  それから埋蔵文化財収蔵庫、阿久のところですが、これも何度か見せてもらいましたけれども、同じように非常に手狭で棚の箱に素人目で見ればごろごろと、一応分類はされているんですけれど、非常に大変な状況で置かれているということです。それから、そうした収蔵庫への見学希望者には対応していると。伺ったところ年間100名ほどの人たちが団体、個人で希望しているので、それには何とか対応しているけれども、胸を張ってお見せできる状況ではないということでした。  そういう中で、整理室は何とかしなくちゃいけないという状況ですが、今までも私ばかりでなく、村の中で何度かその整理室を何とかしなくちゃいけなということと、埋蔵、そういう意味ではこの際埋蔵文化財の収蔵庫を増築、改築して、収蔵だけじゃなくてそこに整理室を併設して、さらにそこで収蔵品も展示できるような状態にすれば、仕事作業もかなり能率化されるのではないかという案があちこちで聞かれるわけですが、なかなか手がつけられていないということです。まずその点についていかがでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) 今、議員さんおっしゃられますように懸案事項であります。これはずっと前から取り沙汰されてきておるんですけれども、今おっしゃられたとおりの現状であります。議員さん見にいっていただいておりますので、したがって、教育委員会としてはですね、当然、今おっしゃられたような方向が理想なわけですけれど、村の財政もありますので、そちらのほうは私のほうでお答えできないわけですけれども、2年ほど前に文化庁の調査官がまいりまして、私も一緒に収蔵庫のほうに行きまして、時間が限られていたんですが、なかなか調査官がね、出てこないんですよね。このすばらしい土器はということで一つ、二つのところでずっと立ちどまったまま帰らないというような状況。これだけのもの、宝庫だという、あの収蔵庫がすごいということを私も専門家の調査官からお聞きしまして、何とかしなければということは文化財の係とも話をして、実施計画では収蔵庫の隣にそういう展示を兼ねたものをつくるというのが理想だと思います。とにかく原村は縄文文化の宝庫だと思います。どこの土地でももう大体発掘調査しなければいけないような状況がありまして、しかも構造改善で物すごい土器が出て、その処理すらまだ整理がついていない状況で、文化財の係としても本当に修復作業も本当に先が見えない今、状況だと思います。そんなことでありますので、行く行くはそういう方向を考えていかなければ、教育委員会としては実施計画にもあります。ただ、教育委員会としましては来年度、特に社会体育館、それから中央公民館、そのまだ図書館の増改築、それから八ヶ岳美術館の補修等、次から次へと建物に関するお金が村のほうへ要望しなければならないというふうな状況もあります。しかも、先ほどから出ております樅の木荘の新築というようなところ、それから保健センター、箱物が今本当にみんな老朽化していますので、建てかえなきゃいけない状況でありますので、村当局としてもね、本当に頭が痛いんじゃないかと思います。  いずれにしましても、よりよい方向が出ればいいんですけれど、教育委員会としては村当局にお願いをしながら計画的にやっていく以外ないのかなということで、議員さんがおっしゃられるとおりでありますので、私の教育委員会としてはこれ以上のことはお答えできませんが、よろしくお願いします。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 国から文化庁の調査団が来たけど、すぐ出てこれないような状況だと。それほど貴重な縄文文化の遺産があるということ。これたしか3月か4月だったと思う。教育委員会がつくられた立派な冊子もいただいていますけれども、これ見ただけでもすごいものだと。それから遺跡全体の中で中央道の下に埋め戻されているという環状集積郡も全国で一つですか、非常に貴重なものだと聞いております。それも埋め戻されたままで、非常に残念なことだと思います。  それでですね、さっき確かに村の財政ということを考えて、特に建物、樅の木荘の問題とか保健センターが今、建築中だとかそういうことと、あと教育長さんが言いましたように、教育課関係だけでそういう公民館その他の建物の問題もあるという話も重々承知はしているんですけれども、何年も前からどうするどうするという声が出ながら、手が加えられないと。確かに収蔵庫への移転とか何とか大変かもしれないけれど、あの整理室はとにかくひど過ぎると思います。そういう点で何とか緊急に手を加えることができないのかと思います。  文化財とか文化に関するということは、日々の生活というか日常の生活に直接は響かないということで、どうしても後回し後回しになりがちですけれども、やはり私たちの先人の生活の跡をたどるというのは、私たちにとっても元気、活力を与えてくれるものだと思いますし、やっぱりこういう文化遺産も大事にすることが原村の責務、日本という国に対する責務じゃないかと思っています。  それから、もう一つは日本で最も美しい村連合に原村は加盟したわけですけれども、そういう意味で美しい自然を守るということと、もう一つは貴重な文化遺産として鏝絵の保存、鏝絵を大事にするという、あれを資産として村連合に申請したわけですけれども、鏝絵とともにこうした古いものを大事にすることというのは非常に大事だと思います。  それから先日、柏木で行われた議会懇談会においても柏木の方から、その建物だけに限らず、あの周辺を何とか遺跡公園のようなものにしたらどうかという発言も聞いております。そういう意味で、どこからか何とか前向きの方向で手をつけるべきじゃないかと思っています。国としても貴重な遺産、文化財ということなので、もうちょっと国の支援を得ながら村も前進するというような方向が考えられないのかどうか、ちょっとその辺もお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 阿久遺跡の関係ということでよろしいですね。阿久遺跡の整備につきましては、年度ごとにいろいろの整備をしてきて、ここで最終年になるかな、あれ4年間、5年間か、毎年300万何がしでずっと整備してきていまして、平成27年度が最終的な補助金をもらっての事業だというふうに捉えて、先般入札がありまして、実施する方向で進んでいるということですね。それから一部、民有地がありましたので、そこの購入もしていくということで進んでいきます。  それから議員おっしゃいました今の何というか、修復のスタッフのいる旧保育所につきましてですね、あのまま放置する気持ちは毛頭ございません。今、具体的にどういうふうに展開するかについてちょっと言及はできませんが、新年度においてですね、私のほうでまだ庁議にもおろしていない状況なんですが、原村の村で持っているいろんなこの本庁舎を含めですね、出先を含め総合的に活用する、もう一度再構築といいますか、フレームワークをある程度専門的な方の意見を聞きながらですね、もう一度再構築をしていきたいなと。そういう中で文化財のあのセクションもですね、その検討の、私の頭の中の俎上に乗っているということで御理解いただきたいんですが。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 新年度のそのほかの施設その他庁舎関係、総合的に含めた中で、あの整理室についても検討すると。あのままに置く気はないということですので、ぜひとも一歩でも二歩でも前進できるような形でお願いしたいと思います。  三つ目の地上設置型太陽光発電施設ですけれども、これについては何度か質問しているわけですけれども、非常に重要なことだと思いますので、再度になることもあると思いますけれども、1番目にことし4月に村もガイドラインをつくったわけですが、その制定前に既に設置されたもの、それから制定後、現在までに設置されたもの、それから今後の問題として計画が出されているものについて、数とか場所とか、それからそれぞれどういう状態だったかとか、どういう指導をしたのかとか、その辺も兼ねてお願いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 現在ガイドライン制定前に設置された施設はですね、把握しているのは16件でございます。それからまたガイドライン制定後ですね、現在までに設置されたものが5件で、近日中に設置予定が5件の合計10件ということでございます。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 件数だけじゃなくて、場所とかどういう状態にあるとか、どういう指導をしたとか、その辺もお願いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 場所等についてはちょっと地図に落としたものは持ってきてございません。それから私も可能な限り現地ということで出向いてですね、状況は確認をしております。一部建設中のところなんかを含めましてですね、その景観的な面で、それからあとは安全的な面でですね、植栽を植えたとか一部危険な場所についてはフェンスの設置をしてもらってあるとか、そういったことは確認をしております。以上です。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 場所等は地図に落としていないということですか。後ほど資料として議員全体によろしくお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 検討しまして、善処できることについては対応させていただきます。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 善処できるということはもちろんそうだけど、資料も、現状。 ◎村長(五味武雄) 提出できるものについては提出いたします。 ◆5番(鮫島和美) できる範囲について。 ◎村長(五味武雄) そういうことです、はい。 ◆5番(鮫島和美) あるものは全部提出してほしいと思っています。  それから、さっきから北杜、富士見、原村のその定住自立圏という言葉が出てきていますが、北杜市が一番ひどい、ひどいというか太陽光の施設が乱立状態だと。それから富士見にもそれが及んでいるという話は前に出したわけですが、原村でもかなりそれがふえているのが事実です。私は原山に住んでいるので、あそこで動かなければいいんですけれども、役場からこっちの下のほう、本来田園風景が広がっているべきところに大小いろいろな形での太陽光発電施設が乱立されていて、田園風景が壊され、農村、自然も壊されという状態が目につきますが、さっき村長さんも見ましたということですけれども、そういう太陽光発電施設の急増についてどう考えているか、その辺をお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。何回か議員さんからその太陽光発電についての御質問等はいただいてございます。私の基本的なね、考え方なんですけれど、平成23年の3.11の東日本大震災の原子力発電施設の事故により、電力の再生可能エネルギーの代替が進めなくちゃいけないということで進めてきているはずです。太陽光発電は風力ですと何か低周波が出るとかいろいろありますけれども、稼働時に排ガスとか騒音とかですね、環境に影響するファクターが非常に少ない安全なクリーンエネルギーだと私は捉えております。  国の施策としてね、原発にかわる代替エネルギーとしまして適切なガイドラインに基づいて、原村も設置していますけれども、そしてそのガイドラインに沿った形でですね、推進してしかるべきかと。私はともかく今のああいった原発の稼働について、もう少ししっかりとした検証のもとに進むべきであろうとは思いますし、それの代替エネルギーとすれば私は太陽光発電しかないのかなというのが私の持論でございます。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 私も原発はもう絶対にゼロを目指すものだと思っております。そういう意味では自然エネルギーを積極的に開発していかなくちゃいけないものと思っておりますし、環境破壊その他の問題がなければ、もちろん太陽光発電もということですが、原発のあの事故後そういう観点でまず太陽光発電の施設がぐっと広がってきた中で、その施設自体がかなり環境破壊を招いていると。この辺は五味村長とはちょっと見解が違うんですが、設置場所における土砂災害、土砂流出、それから排水の問題、それからパネルからの反射光の問題等々、かなり当初私自身も思っていた以上に近隣への環境破壊を招いているのが事実です。そういう意味で見直すべき。だから自然エネルギーの開発はもちろん大事ですが、そういう現に問題が起こっているものに対するやっぱり指導、監督というのは村も強めなくちゃいけないと思っています。  そして、これも前に小水力発電ということを一般質問でいたしまして、原村は大きな河川がないとか、水利権の問題があるとかということで無理だという回答を得ていますけれども、改めてそういった小水力発電とかバイオマスの発電とか、すぐにというわけじゃないんですが、その辺も研究開発のために努めるべきじゃないかと思っております。  それで、三つ目のところですけれども、施設設置に対して、環境・景観保全の観点からどのように指導、監督しているかということですけれども、この間の議会以降の話ですが、例えば9月の議会で私も発言の中でやつがねの太陽光発電施設の設置についてちょっと言及しましたけれども、やつがねはその後、住民説明会を開いて住民からのその土砂の災害についてとか、それから排水の何というか通路というか、排水対策ですね、それを十分考えているのかとか、いろいろな質問、問題点が出される中で、再度説明会を開くという設置者側からの回答だったようですが、結局は設置業者の側がこの問題を取り下げたようです。そういうぐあいに住民からの疑問や何かの中で取り下げられた箇所はあるわけですけれども、村としてですね、先ほどガイドラインに沿って指導しているんだということですけれども、何か私から見ているとその説明会があって設置業者がしかるべき書類を出すことになっていますけれども、それから先の指導、監督があるのかどうか、ちょっとその辺、不確かなので、その辺をどうやっているかということです。  それからもう一つ、ちょっと話が前後しますけれども、ある箇所の説明会に私も出していただきましたが、そのときにその設置予定場所のすぐ隣接の人とか近隣の場所の人は当然その自分の家などに、自分たちの生活に対する影響というのは非常に心配するわけですが、ある方は美しい村連合に加盟したと、それで自分はもちろんその地区に住んでいるけれども、それだけじゃなくて、村全体から見て太陽光発電施設の急増を考えるべきじゃないかと。村全体として村の美しさ、景観の美しさ、こういう点を守るという観点で、あのパネルが乱立している、する状況というのを何とか大きな視点で、村全体からの視点で見るべきではないかという発言があったのを記憶しています。  ちょっと二つになりましたけれども、その辺含めてお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。3点目ですね。指導、監督の件ですね。原村再生可能エネルギー発電設備の設置等にかかわるガイドラインは、議員御存じのようにことしの4月1日より適用をし指導しているということですね。ガイドラインでは、設備の設置に当たり配備をすべき事項として5項目を挙げております。雨水等による土砂流出の災害の関係、急傾斜地への設置は災害防止上の観点から極力避ける、議員御存じですよね。それから立木の伐採は必要最小限にとどめると。それから周辺の環境に配慮すること。それから事業を廃止したときには速やかに撤去するということですね。それから設置業者は村に対する届け出及び調整としてはですね、事業者は関係区、自治会及び近隣住民に対して実施した説明会の議事録を作成し、その写しを村に提出することだと。それから関係区、自治会及び近隣住民に対する調整としては、事業者は設置の計画概要が明らかになった時点で関係区、自治会及び近隣住民に対して説明会を実施することと、それから説明会に出された質疑、意見には適切に対応することということですね。  それで、先ほど村全体増加云々でどう考えるかという御質問がございました。それで正直な話をしますと、村を代表する鮫島議員さんは議員という立場でですね、一緒にまた今後考えていただきたいということがあります。それはね、現状として土地所有者が高齢化等により、要は耕作が不可能となりですね、現状なかなかその耕作を請け負ってもらう人もいない現状ですよね。一部には産廃業者が土地を貸してくれないかというようなことで、それで考えなきゃならない状況もあるよというのも事実だと思うんですね。それで逆にね、土地所有者として、私も農家なんでそう思うんですが、耕作できずに荒廃地になり近隣住民に対してですね、例えば枯れ草も大きくなると繁茂しちゃって刈り切れないわけですね。そういった場合には火災等の発生の心配もありますし、それからもう耕作放置で進んでいきますと、野ネズミとかいろんなやっぱりものがすみついてですね、隣接地に農作物の被害等の拡大もありますね。将来的には柳とかいろんな木が生えちゃって、本当にその景観も悪化することも考えればですね、逆に地主の立場としてね、そういった、例えばしっかりとした管理をしてもらえる業者が太陽光発電ということで土地を賃貸してくれということも事実あると思うんですよね。やっぱりそういうことも多少は理解して進んでいくべきじゃないかと。やっぱりそういう地主への思いも議員として、私は村長としてもそうなんですけれども、そういうことを発することもやっぱり議員としての責務であると思うんですね。物事というのは非常に相反する二面性もあるということも御理解いただければ幸いだと私は思います。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 南原でのその太陽光発電の開発に当たって、確かに休耕地、確かにあの辺いっぱいありまして、その休耕地に対して産業廃棄物の回収場所というんですか、あれをつくりたいという申し出もあった。それで設置業者はそういうものができるよりは、むしろ太陽光発電のほうがいいんだという発言も聞いております。それでそういうこととか、あるいは今、話のあった土地所有者として十分そこの農地として活用できないと、荒廃地にしたままにするよりは、何かのということで太陽光発電と。今、それを賃貸によってそれを提供しているという話もいっぱいありますけれども、そういう面を考えると村の先ほどから活性化という話もありますし、それから原村は農業の村だということですが、今TPPの動きもありますけれども、農業をする、続けていくこと自体、後継者の問題も含めて非常に困難だし、農業経営がこれからどうされていくのか、これはもう国の政策とも絡めて考えていかなくちゃいけないとか、いろいろな問題が絡んできてはいるとは思うんですけれども、あの太陽光発電についてはそれはそれ、私自身も複雑な考えはあるんですけれども、やっぱり近隣への環境破壊とか自然破壊とか、村全体の景観破壊とか、そういう観点からやっぱりきちんと対応していくことは必要じゃないかなと思っております。  それからもう一つ、さっき言い忘れたんですが、太陽光発電をどんどんどんどんしていますけれども、耐用年数10年だとか20年だとか言われていますが、いざ発電自体に問題が生じたとか、あるいはパネルの廃棄する場合のその廃棄処分の仕方とか、まだまだ未解決の部分があるようです。そういうことも考えて、やはり全体で検討を進めなければいけないことだと思います。  そういう観点を含めてですね、もう一つは直接は建設水道課になるのかもしれませんが、もうちょっとその辺、個々の事例に対する指導、監督というのも強める必要があるのではないかと思っております。  最後の質問に移りますが、28年度予算について。  これは先ほど永井議員が質問したことですが、ちょっとだけ追加というか確認させていただきたいと思います。先ほど村長さん公約どおり、原村を美しく活力のある村にしたいと。それに当たって4点の項目を大事なポイントというふうに言いましたけれども、来年度の予算化に当たってこの4点についてどう具体化しようとしているかというか、その辺でお願いしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) まず最初に予算編成方針ですね、そのお話を申し上げたいと思います。これは先ほど永井議員からもお話がありましたことと一部かぶりますけれども、12月26日に説明会の資料で方針をちょっと読み上げさせていただいていいですか。ちょっと長くなりますが。  日本経済は、平成26年4月の消費税率の引き上げなどの影響により一時的に落ち込んだものの、雇用環境の改善や企業の設備投資の回復、消費税の再引き上げの延期などにより、景気は緩やかな回復基調が続いています。しかし、少子高齢・人口減少社会への対応や地方の創生、財政の早期健全化、防災・減災対策の強化、社会資本の老朽化への対応など、国は多くの課題を抱えており、これらに適切に対応していかなければならない状況だということです。  内閣府が発表した10月の月例経済報告では、景気認識を示す判断基準を「景気は、今のところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている」とし、先行きは「雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。」ということですね。「ただし、アメリカの金融政策が正常化に向かうなか、中国を始めとするアジア新興国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。こうしたなかで、金融資本市場の変動が長期化した場合の影響に留意する必要がある」だろうと。  平成28年度予算の各省庁からの一般会計概算要求の総額は、過去最大の102兆4千億円で、2年連続で100兆円の大台を突破した現状であると。それから国の借金返済に充てる国債費や医療・年金など社会保障関連費が過去最大に膨らみ、成長戦略など重要施策に優先配分する3.9兆円の「特別枠」はほぼ満額の状況だということですね。  原村の平成26年度の一般会計決算は、実質収支で4億7百万円の黒字、単年度収支は1億2千8百万円の赤字になりました。歳入一般財源の基本となる村税は対前年度比で3.7%のプラスだと。平成28年度においては村税、地方交付税の増加は見込めない状況であります。  また、先行きの不透明な財政環境の中にあって、平成28年度を初年度とする「第5次原村総合計画」が始まります。この計画に基づき村民生活に直結する必要な施策を着実に展開していかなければなりません。今後、子育て支援のさらなる充実や高齢化社会に向けた社会保障などの扶助費の増加は避けられない状況で、公共設備マネジメントによる道路や橋梁の長寿命化に向けた改良・改修事業及び農道改良事業、それから先ほど来から議員出ております樅の木荘の建屋工事や社会体育館の耐震構造改修といった大型案件が集中しておりですね、多額の財政投入が見込まれると。  こうしたことから、国の経済財政運営の動向を注視し、特に今、地方創生に向けたですね、新規に創設される新型交付税ですね、こういったものは情報をしっかり集めて適時適切に対応していこうということで考えております。  それからもう1点は、これは基本的なことなんですが、行政の仕事というのは一旦始めちゃいますと、なかなか途中でやめるわけにはいかないわけですね。そういった中で全ての事務事業をですね、その根幹までさかのぼり、目的や成果、それから解決すべき課題などを明らかにしてですね、先を見た、また創造的な予算編成に取り組んでいきたいというふうに考えております。  現在は、先ほど永井議員さんのときに答弁申し上げましたが、財政で積み上げ方式のゼロシーリングでシーリングを行っているということであります。以上です。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 原村の財政状況ということで、28年度において村税収入、その他の収入は期待できないということ、それから第5次計画が始まるということ、それからそういうふうなことですね。あとは新型の交付税もあるので、その辺も考えていきたいとかなどなどですけれども、先ほどの永井議員に対する回答とかその他の議員に対する回答とかの中で、やはりみんな誰もが原村のことを思っているわけですね。美しく誰でも安心して生活できる村づくりと。それに対して非常に世界の情勢もあるし、国策もあるし、非常に厳しい状況だと。だけども、何とかしなくちゃいけないというのは共通の認識だと思うんですけれども、その中で例えば若者に限らずですが、村に外からの移住を促進し、それから若者には原村はかなり厳しいと思うんですね。中学卒業したら高校、大学となると外へ出ていって、そこでいろいろな希望を持つことはいいんですけれども、村に戻ってきて村を何とか立て直そうという気概を持つということは大変なことで、それも大変なことだと思うんですが、やっぱり村の活性化とか若者、雇用といっても主に若者と頭が行くんですけれども、村の中での雇用を促進するとか、あるいは村の中で何とか産業の面で何か新しいことを興すとか、その辺の具体的な案がなかなか出てこないんですけれども、やっぱり私自身も個人的にはいろいろ考えるところはあるんですけれども、村としてもその辺ちょっと先の見通しを提示できないのかなという思いがあるんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 私もかつて議会で一般質問をしたことがあるんですけれども、若者とのつながり方ね。一つは高校生との話し合いで、やはりそういうつながりを持った子供たちが例えば都会の大学に行けば、またそういうつながりができるんじゃないかと。1年、2年じゃ無理としても、三、四年かければですね、そういった形で一つのつながりができれば、また東京にいてもですね、いろんな形でタイアップしながらできるのかなと。それから将来的には原村に戻ってきてもらったときのとか、何かそういうつながりをつける、私は今きっかけだということで高校生たちと真摯に向かい合ってですね、始めているところです。  それからあとは産業振興ということでは、一つは起業チャレンジ支援金制度ですか、そういった制度でたしか5件くらい今までありますね。それから今週末に若い農業後継者の人たちとも話し合う中で今後方向性を見出していきたいのは、今どっちかっていうと国の施策として新規就農者にはちょっと手厚い形の制度があります。一番はやっぱり足元しっかり、私自身を見ますとね、やっぱり農家の後継者は自分のところで大規模で専業農家でやっていただいている方はいっぱいおるわけですよね。そういった方たちにもやはり目を向け、光を当てるようなね、そういうものをつくっていかなくちゃいけないということで考えております。具体的にどういう形がいいのかというのは今後詰めていきますけれども、全然議員さん、何も考えていないわけじゃなくて、私の持てる能力を120%使って今後さらに取り組んでいきたいと思いますので、その辺はよろしく御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) 村長さん、高校生との話し合いを持ったとか、その辺は前向きのことで非常によいことだと思っているんですけれども、農業の面でどうしていくかという問題と、それから産業振興という面の問題と、その産業の中に入るかもしれませんが、世間の声でこれはなかなか先のということになるかもしれないんですけれども、いろんな施設が老朽化して個別に対応している、せざるを得ない状況だというのはわかるけれども、もうちょっと何か統合した考え方ができないのかなという声もあるのは事実です。
     それから、先ほど樅の木荘との関連でペンションの話も出ましたが、ペンション、農家の方の後継者がなかなか出てこないというのと同時に、ペンションも最初の創立時は非常に大変なにぎわいだったということだったんですが、みんな高齢化に伴う、それからやはりペンションも後継者がいないと。子供が同居していても、どこかに勤めてしまうと。それは多分ペンション経営に先行きが見えないということだと思うんですけれども、そういう農業の村、観光の村としてペンションも開発されたわけですから、そういうものももうちょっと全体を見た計画が必要じゃないかなと。  第5次総合計画を立てるに当たって、業者にそのプラン設置に対して委託をしているというんですけれども、ぜひとも守ってほしいのは、そうじゃないと言われると思うんですけれども、やっぱり根幹は村できちんと方針を出した上で、必要な部分は業者に委託するというようなことで取り組んでほしいと思うんですけれども、その点最後にお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 一番最後の村の総合計画で、当然業者に加わってもらうには村の当然こういうことで進めるという概念、コンセプトを持って当然進めています。そこは理解していだたきたいと。それから施設の老朽化でもう少し総合的に云々というお話がございました。先ほど私、どなたかの質問に対してですね、まだ私の頭の中の段階ですけれども、庁舎の総合的な利用をですね、新年度において検討して進めていきたいというふうに申し上げたことがございます。  それからあとは産業振興の中で、先ほど農業については農業後継者ということで申し上げましたけれども、そういったやはり今ある事業をいかに継承していくかということも非常に重要だと私は認識しておりますので、農業それからそういったペンションを含めですね、事業継承に向けた支援がどういう形が一番ベターなのか、しっかり今後検討をさせていただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(小平雅彦) 鮫島和美議員。 ◆5番(鮫島和美) そういうしっかり検討したいということなので、私の最後の要望としては、とにかく全体を見回した総合的な施策を願いたいと。それから積み上げ方式という話、もちろんそれはわかるんですけれども、最終的には総合的に見るんでしょうけれども、やっぱり予算を組むに当たっても村の活性化、村民が、先ほどと同じ月並みな言葉ですが、誰でもが差別なく安心して暮らせるような村づくりということを根幹においた村政を願いたいということで、質問を終わります。 ○議長(小平雅彦) この際、昼食のため休憩をいたします。午後は1時半から再開をいたします。                            午前11時46分 休憩                            午後 1時30分 再開 ○議長(小平雅彦) 休憩前に引き続き会議を開きます。  宮坂早苗議員の質問を許します。 ◆10番(宮坂早苗) それでは通告した3点について質問をいたします。  1点目でございますけれども、「職員の働き方」について、2点目は男女共同参画基本計画について、3点目は「日本で最も美しい村連合」加盟に伴う、鏝絵の保存についてであります。  それでは1点目でございますけれども、職員の多様な勤務に対応する働き方としてフレックスタイムの導入を考えてはという質問です。フレックスタイムは、1987年の労働基準法の改正により1988年の4月から正式に導入されています。ワークライフバランスの重要性についての意識が高まる中、価値観や多様化するニーズに対応する働き方として環境整備されてきたと思います。  導入に当たり、使用者は始業及び終業の時刻を労働者の決定に委ねることを就業規則等で定めること、定めるに当たっては労使の協定で定められることとなっております。公務員においては労働基準法32条の3の規定が適用除外となっていることから、労働基準法によるフレックスタイム制はないのが現状です。来年度、国は国家公務員のフレックスタイム制を全一般職員に導入するとしております。  長野県においても6週間の試用期間を経て、10月から柔軟な働き方として生活実態にあわせて早出、遅出を導入することで、介護や子育てと仕事の両立がしやすくなるような職場づくりを目指すと知事はおっしゃっております。  地方公務員法24条では、給与、勤務時間、その他の勤務条件の根本基準が定められており、原村は24条6項の職員の給与、勤務時間、その他の勤務条件は、条例で定めるをもとに原村の条例も定められております。第2条では、職員の勤務時間は休憩時間を除き1週間について38時間45分とするとあります。服務規程には、8時半から12時、1時から5時15分、休憩1時間となっています。条例第5条の2の中には、職員の請求により早出、遅出勤務もできるようになっています。これは勤務時間内、8時半から17時15分までの間のことで、例えば早出や遅出をした場合、短時間勤務となると思います。  今後、育児や家事に携わる職員、また余暇を自己啓発などに利用する職員、多様な住民のニーズとサービスに対応していかなければならないという中、職員が育児や介護を仕事と両立するには、家族との協力が必要になります。介護の現場では、在宅介護の重要性が問われている中、ますます家族の連携が必要となっています。男性も女性も協力して生活をしていくということが、今後の少子高齢化社会を支えていくことに必要だと考えております。  企業においては、既にフレックスタイムであったり、テレワークなどという在宅勤務、多様な働き方ができるようになっております。公共の現場でも同じ時間働け、育児や介護も両立できるといった柔軟な働き方として、フレックスタイムの導入を考えていく必要があるのではないでしょうか。  村の仕事の中でも住民財務課の火曜日窓口延長や保育所の保育時間の延長などによる住民サービス、また財政の面では義務的経費の削減などにもつながるのではないかでしょうか。  多様なサービスの提供、仕事と家庭の両立など、今後の社会を支えるのに必要な制度だと思いますが、村長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員御指摘のように、近年ですね、ライフワークバランスの重要性については、国民的意識が高まっている状況ですね。それから価値観の多様化とか働き方のニーズが多様化しているのは事実でございます。そういう中で大企業中心にフレックスタイム制が採用されているわけですね。先ほど議員からも御発言ありましたように、本年8月6日に人事院は国会及び内閣に対して国家公務員の勤務時間について、適切な公務運営に配慮しつつ原則として全職員を対象に、平成28年4月1日からフレックスタイム制を拡充するよう勧告をされたということですね。  もう、先ほどフレックスタイム制の概要については、議員おっしゃった内容で私も理解しております。育児または介護を行う職員に対しては、割り振りの期間を1週間から4週間に広範囲に設定をしたりとか、日曜日、土曜日を加えての週休日を1日設けることができるとか、いろいろございます。それから、あとは希望する職員に対しまして、可能な限り適用するよう求めているのは現状でございます。  フレックスタイム制の導入によりですね、一人一人が責任感という意識を持って業務を遂行することにより、これまで以上に効果的な仕事のやり方、また柔軟な働き方ができるのかと、そういうことで推進はされております。特に、私自身もですね、かつて企業におりましたときに、もう20年以上前ですが、フレックスタイム制の導入について研究をし、実質的には導入をしました。ただ、それは全部門というのじゃなくて、仕事に対する自由裁量度といいますか、要は自分の範疇でいろいろ仕事をやりくりできるセクションですね、具体的には研究開発部門で四十数名のセクションにですね、を導入して多分今もやっているはずですね。振り返ってですね、じゃあ、当村の職員にどうなのかということで考えてみますと、これは国の場合は比較的直接の窓口業務というのは余り持っていないわけですね。原村の場合は、かなり住民と対面していかなくちゃいけないという中で、やっぱりフレックスタイム制を必要ということは、私も当然認めて進むべきだとはありますけれども、もう少し慎重に考えてですね、どうなのか。結局フレックスタイム制を導入することによって、何といいますか、人員削減とかね、それから労働時間が削減できるような方向になれば一番ベターなんですけれども、その辺がどうなのかですね。先ほどの住民財務課の窓口時間の延長等もありますし、その辺は慎重に考えて進んでいきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 私もですね、かつて会社にいたときは、フレックスタイムで働いておりました。それは事務です。事務職であります。国のほうでは技術職を中心にフレックスタイムを進めていたようですけれども、来年の4月からは一般職にも拡充をするというような方向で進むようであります。  フレックスタイム制を入れるという、導入をするということは、担当の管理をする、管理職の方たちは非常に調整であったり、仕事の調整であったりとか、そういうことがすごく大変になるわけですね。だから、個人個人というか、チームとして仕事、サービスや住民のニーズに対して、またはサービスに対して低下をしないような配慮というものは、とても必要になるわけです。ですので、管理をする方たちの時間というか、そういうものが多分多くなるのではないかなとは思っております。ただやはり今後の少子高齢化の社会、働く人が少なくなる中で、若い世代、支える世代にとっては、全員が働いて家庭の仕事もし、また普通に仕事もし、また社会を支える、地域への貢献もしていかなくてはいけないという中で、やはり女性だけではなく男性だけでもなく、また高齢の方たちも一緒になって地域社会を支えていかなくてはいけないという状況にあると思います。企業では既にもう導入もされておりますけれども、ぜひですね、原村でも考えていただいて、職員が仕事も家庭もそして地域も支えられるような環境で働けるよう望みます。ぜひ考えていっていただきたいと思います。  それでは次の質問に移ります。育児や介護の休暇ですね、これの今の現在の取得状況について、教えていただきたいと思います。お願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 育児・介護休暇の状況について御報告をさせていただきます。  平成23年度から今年度までの5年間にですね、子供を出産した職員数は、延べ22人で、内訳は男性職員12人、女性職員10人、このうち、育児休業取得者は10人でいずれも女性職員ということです。  それから男性職員の育児休業取得状況は、県内の自治体でもかなり少ない状況であろうかと思います。また、原村役場においてこの間における介護休暇取得者はおりませんでした。このことから、男性職員の育児への参加、促進や家族を介護しなければならない職員の負担軽減を図れるよう、制度の周知とですね、意識の高揚に努めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) なかなか育児や介護について男性の方の休暇をとることが難しいという状況は原村だけではなく、全国的にそうだと思います。ただこれからやはり女性が仕事をするということは、女性だけでなく男性が家庭であったりとか、介護であったりとか、そこにかかわっていくということがとても大切になると思います。そして家族で連携をして家庭を支え、社会を支えていくという、そういう社会が大切になってくると思いますので、ぜひですね、村のほうでもそういう環境が整備されるよう、また取得しやすい環境が整備されるようにしていただきたいと思います。  それでは次の質問に移ります。男女共同参画の基本計画についてであります。諏訪地方6市町村の中で、条例計画ともに原村は計画されておりませんでした、昨年までは。しかし、平成27年の3月に男女共同基本参画計画ができたこと、一歩進んだことだなと思っております。この男女基本計画の策定の背景としては、昭和21年個人の尊重と法の下の平等をうたう日本国憲法の制定により男女平等の実現に向けた取り組みが進められ、家庭教育などの分野のほか、女性の地位向上にとって基本となる分野に対しても目が向けられ、女性の国政への参画資格を得た婦人の参政権獲得は共同参画の第一歩であったと思っております。以後平成11年に男女共同参画基本法が制定され、男女が互いに能力を十分に発揮しようとする男女共同参画の社会の実現を目指すという目標に向かって国としても全国民としても行動してきたという背景があります。  原村の計画の性格としては、本計画は原村における男女を取り巻く問題点や実情を把握し、男女共同参画基本法に基づき、不平等を解消し男女共同参画社会の実現に向けた施策を総合的かつ計画的に取り組むための指針となるもので、国や県の男女共同参画を踏まえつつ策定しました。  本計画は、家庭、地域、職場、学校など、あらゆる場面で、またそれぞれの立場において住民の皆さんと共有し、責任を持って行動することでともに計画に掲げる社会像を目指しますとあります。また、この計画の期間は、10年を目標として目指す方向を検討したものです。ただし、社会情勢の変化や住民のニーズの変化により必要に応じて見直しを行うものとします、として策定をされました。また、計画の期間の10年というのは、とても長いと思うんですけれども、原村の総合計画でも5年ごとに計画を立てて見直しをしていくという中、この男女共同参画基本計画においては、10年という長い目標が設定をされているわけです。でも計画が策定されたことでも一歩進んだのかなということを思っております。  策定の趣旨の中にですね、本計画の策定において、全ての村民の人権を尊重し、男女に平等な参画機会の確保、男女パートナーシップ(対等な協調、協力関係)の確立を基本とし、行政のあらゆる施策に男女共同参画の視点を反映させることを前提としております、とあります。  この行政の機関の取り組みについてお聞きしたいと思います。例えば総務課などは、商工会との連携などという計画も盛られております。また、防災活動の分野における女性の参画なども総務課などには盛られております。もう計画を策定してあるわけですから、既に実際に行動は、計画に向ける実行というかスケジュールは進んでいると思いますけれども、各課の進行状況というか、進捗状況をお聞きしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) お答えいたします。今、議員さんおっしゃられましたように、おくればせながら原村も基本計画ができました。そんなことで以前からずっとあったんですけれども、女団連が23年ごろですか、まで非常に頑張っていただいてある程度でき上がるところまで来ていたんですけれども、その後女団連が解散というかね、休止されてしまいまして、ここへ来てまた復活してきて、今回のこの女性の位置の向上のためにまた女団連の皆さん方が活躍をしていただいて、中心になってまた今、進めていただいているような状況で、議員さんもその中で本当に中心的な存在でありますので、ありがたいなと思っております。  今、議員さんおっしゃられましたように、10年をめどにというようなことで、非常にスパンが長いわけですけれども、各課とも3月、これが配付されまして決まりましたので、それぞれの各課でいろんな分野で、各課がみんな何かに携わっていくというものができておりますが、具体的にこの課がどうだというね、数値的なものとか具体的な事業とか、そういうものはまだこちらのほうへ、教育委員会のほうには入っておりませんけれども、それぞれの課において男女共同参画ということはもう当然ね、村民の皆さんに対してもそういうスパンで気持ちでですね、対応しているところがあると思います。特に、教育委員会におきましてはいろんな講座等、いろんなところを見ましても、原村の女性の参加ですね、非常に公民館活動に関しては非常に高いです。男性よりも女性のほうがいろんな企画されたものに対して、積極的に参加していただいておりますし、この基本計画ができたからということでもなくてね、ずっと前にできていてもなかなかね、進まない市町村あると思います。同じ諏訪の中でもそうでありますけれども。長野県の中でも特に議員さんの女性の数は、全県でもトップクラスだと思うんですね。11名で3名というのはね。昨年度を見ても原村、お二人だったんですけれども、下のほうに入りますけれども、今現在、議員の数を見ていくと多分ベストファイブに入るんじゃないかと。特に諏訪の中でもトップクラスじゃないかなと思っております。そんなことで、いろんな分野で女性の方が原村の場合も区長さん、副区長さんにも出ております。皆無というようなところがほとんど長野県内で多いと思いますけれども、そういう面では非常に新しい感覚の住民の皆さんがふえてきたというあらわれだと思います。  どうしても昔からの地区では、どうしても区の区長さんとか、そういうところになかなか女性は入っていけないというのがね、私も富士見町にいますけれども、そういう傾向がありまして、もうそういう役は男性がやるものだというようなね、そういう慣習ができているところもありますので、やはりこれからの時代はやはりこういうことを通してですね、女性の地位の向上を図っていくことが大事だと思います。  御承知のとおり、女性活躍推進法というのが、8月28日に成立しております。女性がとにかくこれから国を挙げて、県はもちろん市町村もそうですけれども、とにかく女性が活躍する推進をしていかなきゃいけないということで法律ができておりまして、スケジュールもつい最近出ておりまして、基本方針は9月25日に閣議決定、内閣府令が11月9日公示、それからつい最近でありますけれども、策定の指針を11月20日告示して、今年度中にはいろんなところでそういう数字的なデータも出していかなきゃいけないというような、つい最近、会議が担当が行って聞いてまいりました。こういう一部ですけれども、こういうものができております。そんなことで、これからやはり男女もこういうものができるとかできないとかに関係なくですね、男女共同参画というのはもう当たり前の世界であります。特に原村役場の中でね、行政がやはり一番組織の中の、村の中心であるところがね、そういうところに各改革をしていかなきゃいけない、私は常々前からそう思っておりまして、村長さんや副村長さんにもお願いして、女性の登用とかですね、そういうところも考えていったほうがいいんじゃないかということは、私もお願いしたことがあります。五味村長は民間経験者でもありますので、そういった面で新しい、そういうね、庁内からそういう男女共同参画に向けてメスを入れていただけるんじゃないかなということを期待しておるところであります。  それから、中島副知事がですね、来年1月8日の日に、公民館のほうで講演会を、男女共同参画の関係で、女団連の関係でやりますので、1月8日1時半からでありますけれども、庁内の各課からもそういうところへ参加してもらって、新しい生き方というのもね、研修をしてもらうようにお願いはしてあります。今のところ、そんな状況であります。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 女性の登用などについても考えていただけるような状況であるということは、私はうれしく思っております。この計画ですけれども、計画の中にはですね、現状と課題というものがはっきりと示されております。これから何をしなくちゃいけないかという具体的な取り組み、それも示されております。ということは、すぐもう実行に移すことができるというような計画だと思います。いろいろな計画がありますけれども、子育て支援計画であったりとか、障がい者の計画であったりとか、老人福祉の計画だったりとか、いろんな計画あったりするわけですけれども、やはり計画がですね、できた時点で終わりではなくて、これからそれを達成するためにどうするかという取り組みを重視していかなくてはいけないと思います。  例えばこの計画を実行していくに当たり、庁内の中で、1月8日の講演会には庁内の関係課の方たちが皆さん講演会にいらっしゃるということですけれども、どのような形で、その連携を進めていくかということが重要だと思うんですね。この中にはいろんな推進計画ありますけれども、これはかなりいろいろな課がかかわっております。一つの課だけでは達成できないような目標にもなっております。その辺、例えば今後この計画を推進するに当たり、今後、男女共同参画社会というものをつくっていくに当たり、どのようなチーム構成、今までのように単独の課で行っていく、そして評価をしていくのか、それともまた新しいチームなどをつくって何か計画の達成に向けた行動をして実行をしていくのかというような、その辺について何かお考えがあったらお聞きしたいと思います。どのような形でこれを進めていくのかということについて、お聞きしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) 今、議員おっしゃられましたように、1年目ということでスタートしたばかりでありますので、また今のところ担当は教育委員会がしておりますけれども、やはり庁内全体のことだと思いますので、その辺のところをまた整合性をとりまして、係のほうからまたいろんなスケジュールを出していくという、今、段階でありますので、私のほうからこうしろということは、こうなっているということは言えません。今後についてのことでありますけれども、前向きに検討してまいりたいと思っております。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員さんから御指摘いただきましたように、どこのセクションがね、その中心となって進むのか、また教育長さんとも相談しながら進んでいかなくちゃいけないということで認識はしております。  それから、先ほど教育長さん、お話ございましたように、1月8日の中島副知事の講演会ですね、私も先般、中島副知事と諏訪でお会いしまして、再度お願いをして快諾をしていただいていますので、また議員諸氏におかれましては、ぜひとも御都合つけていただいてですね、非常に中島副知事さんというのは、人の話を本当に真剣に聞く方と、私は印象を持ちましたので、そういった中でまた新たな、我々がね、気づくような講演内容かなとも期待していますので、ぜひとも御参加いただきたいと、そのように思います。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 前向きに取り組んでいただけるということで、うれしく思っております。  次の質問ですけれども、現在、教育課のほうで男女共同参画について主に業務をしていただいていると思うんですけれども、例えばこれを村全体、住民と協働して村全体で取り組むといったことになりますと、教育課と総務課、連携して取り組んでいくということが必要になると思いますけれども、その辺、例えば今までの担当、教育課のままでよいのか、それとも総務課にしたらいいのか、それとも教育課と総務課で今後とも連携して行っていくのか、その辺について何かお考えありましたらお聞きしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 今後、検討させていただきたいということでお願いしたいんですが。ですからどういうセクションが主導権を持ってやるのかですね。総合的に判断をさせてください。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 今後、検討していきたいということで、いつまでにということをお聞きしたいわけですけれども、まだ計画も策定した、できたばかりなので、今後、考えていただくということでお願いをしたいと思います。  それでは次の質問に入りたいと思います。次の質問はですね、「日本で最も美しい村連合」加盟に伴う、鏝絵の保存についてであります。原村は、10月に日本で最も美しい村連合に加盟をしました。最も美しい村連合というのは、失ったら二度と取り戻せない日本の農村漁村の景観や環境、文化を守り、地域資源を生かしながら美しい村としての自律を目指す運動を展開をするという連合であります。美しい村連合であります。  原村においては、二つの資源で認定をされたわけですけれども、土蔵の鏝絵、そして八ヶ岳の裾野に広がる豊かな自然と農地が調和した農村景観であります。この鏝絵についてなんですけれども、鏝絵はもちろん住民の大切な景観として残されてきていると思いますけれども、近年やはり土蔵の修復であったりとか鏝絵の修復、大変費用がかかったりとか、あとまた鏝絵がついている土蔵自体がもう壊れていて修復できない状態になっていたりとかして、なくなっているのも現状だと思います。この鏝絵はですね、保存していくためにどのような対策が、現在必要であると考えているか、お聞きしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) このたびの、日本で最も美しい村連合という中身で、この蔵とかね、鏝絵が入ってきたわけでありますけれども、本当に貴重なやはり原村のね、文化財だと思います。しかし、基本的なのは、個人的な所有でありますので、各課の考え方も違うし、大変難しい、これ問題だと思うんですよね、今後どうしていくのかというのは。文化財のほうでも頭を悩ましているのが現状であります。昔はね、蔵とか米は本当に大切なもので保管しておくという役目がありましたけれども、時代が変わってきて現在、そのような用途が薄れてきているというような現状でありますので、維持管理がね、本当に大変であります。もう本当に手がつけられないような蔵もありますし、中にはですね、本当に大切にしてこれをね、自分の家の宝としてこれから保存していくんだという家庭もありますし、本当にいろんな持っている方のね、考え方があるんじゃないかと思います。  そんなことで、文化財、村としてはですね、加盟したことによって、村民が長い時間をかけてつくり上げてきたものであります、大切な文化財でありますので、PR、こういう理由でこういう美しい村連合に加盟したというようなことも加味しながらもやっておりますけれども、さらにPRを、個々の御家庭に村民にしていかなきゃいけないんじゃないかと思っております。  どうしてもやはり御家庭の都合で壊さなければ、当然もう老朽化してきていれば危険でありますので、壊さなきゃならないようなときには、鏝絵の部分だけでも文化財、村のほうへ寄贈していただいて保存をしていく、そういうことが今、一番できることかなというような現状であります。  いずれにしても、より多くの御家庭で大切に維持管理をしていっていただくことが一番切望しているところですけれども、現実はなかなか難しさもあるんじゃないかなというのが現状であります。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) やはり、個人の所有ということで、そしてまたかなり古くもなっている、修復や維持にとてもお金がかかるといったような状況だと思います。ただやはり美しい村連合に加盟したということで、この鏝絵が一つの資源として加盟の申請で認定されたということはですね、やはりとても大切なことで、これがですね、やはり住民が、今、教育長もおっしゃいましたけれども、本当にこの風景、またこの文化、歴史に基づく文化が宝だと思えるかどうかというところに、それの保存に価値があるかどうかということにつながると思うんですが、その辺の、例えば価値について、住民と共有した認識を持っていくというような活動を、どのようにしていくか、今後まだ始まったばかりだと思いますけれども、どのようにしていくかということ。また、先日美術館のほうでも、鏝絵の八ヶ岳の歴史民俗資料館ですか、美術館のほうで鏝絵について、鏝絵をつくったりとかお話を聞いたりとか、そういう活動もして住民にも、また近隣の方たちもPRをされていることと思いますけれども、今後、この鏝絵、蔵ですね、蔵であったりとか鏝絵、また二つ目に資源として認められた八ヶ岳の裾野の広がる豊かな自然と農地が調和した農村景観というのを、住民が本当に宝だと思わないと、例えば保存しようとも思わない、また美しくしていこうという共有も持てないと思っております。今後、やっぱりこの住民との共有というか、価値観を共有するということが非常に重要になってくると思いますけれども、その辺について、今後何か予定しているような活動というか研修であったりとか、そういうことがありましたら教えていただきたいと思いますけれども。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) 具体的にはまだ持っておりませんけれども、文化財のほうでいろんな、これからスケジュールについてですね、考えておることは事実でありますし、八ヶ岳美術館で行ってもらったりしております。それからこれからやっぱりそういう研修のようなね、全国、松崎町なんかもそうですけれども、そういうところからの資料とかね、いろんなイベントも考えていかなきゃいけないんだろうなということを考えておりますが、鏝絵の本も出ておりますので、そういうPRとかね、こんなにすばらしいのがあるんだよというようなことは、さらにね、PRしていかなければいけないというのが、今の現状であります。具体的なものがありませんけれども、また来年度に向けて考えていきたいと思っております。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 美しい村連合に加盟した町村、昨年、私たちも社会文教常任委員会で視察をいたしました。やはりそこで一番課題になっていたのが、住民との共有をいかに図るか、また庁内、職員のですね、職員の中での共有、行政の中での共有をどういうふうに図っていくかということが一番の大きな課題だということもおっしゃっておりました。加盟したということは既に負担金も発生しております。住民一人につき40円という負担金も発生しております。ですので、やはりしっかりとこの美しい自然、景観ですね、を残すための活動、行動をしていかなくてはいけないのではないかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは次ですけれども、2番目ですけれども、その鏝絵をですね、保存をするに当たり、左官職人の技術習得に向けた研修に補助するなど支援が必要ではないかという質問です。現在ですね、左官職人の方というのが非常に少ないということを聞いております。長野県の左官職人協会というところに電話をして今、何人ぐらいの職人さんがいらっしゃるのかと尋ねたんですけれども、諏訪地方で紹介できる方は本当に1名だと、そのときは言われました。本当に1名なのかとも思うんですけれども、鏝絵の昨年、教育委員会のほうでつくった冊子には、結構職人さん載っていたんですけれども、協会のほうにお電話をしたら1名しか紹介できないということを言われました。この1名でどういうふうに今後、鏝絵を保存していくのかということで、とても不安に思っております。そういう中で、じゃあ、左官職人をどういうふうにして育てていくのかということを考えますと、村の中の建設業界の方たち、また村の職人さんたち、村の中にそういう方たちがいるということが理想だと思うんですけれども、なかなか村の中でもいらっしゃらないというようなことで、そのような技術研修に向けた技術の修得に向けた研修であったりとか、資格を取ったりすることについて補助をしたほうがいいのではないかなという考えで質問をさせていただきました。今ですね、長野県にはこの左官職人を育てる機関というのが研修機関というのが職業訓練ということで、中野市と佐久にあるそうです。佐久は職業訓練校です。中野市にあるのは、北信州能力開発センターと言って、これは長野県で運営している能力開発センターです。ここには主に、佐久のほうは職業訓練校ですので、かなりの費用がかかりますけれども、北信州能力開発センターは、働きながら訓練を受けて技術を修得できるといったようなことだそうです。  どういう方が訓練を受けているのかというと、事業主に推薦された方、また学歴や年齢、性別は問いませんということです。例えば会社の跡継ぎなので基本的な技術を身につけておきたいとか、将来独立したい、仕事をしながらいろんな知識や技術を学びたい、伝統的な手法や技術を学んでみたい、また訓練生の特典としては、訓練修了者は技能検定や職業訓練指導員試験の受験資格に関する実務経験年数が短縮されます。訓練修了時における技能操作合格者は2級技能検定試験の学科試験が免除されます。建築科においては木造建築士、2級建築士、配管科においては給水装置工事主任技術者試験等の対策も加味して授業を行っていますなどといった方たちが訓練を受けているというということです。またここの学校に訓練センターに通うということは事業主に対しても特典があります。キャリア形成促進助成金や建設労働者確保助成金などが事業主に対してあるそうです。  募集の要綱の中に、訓練費用とあるんですけれども、入校金は2万円です。授業料は7万3,000円。前期が4万円で後期が3万円と。そのほかに研修旅行のための積立金であったりとか、教科書代、作業着代が実費になるというような内容で研修を受けることができるそうです。  この訓練科の中の、三つあるんですけれども、木造建築科、左官・タイル施工科、配管科とありまして、左官・タイル施工科は3年間、1年に44日受ければいいというような内容でスケジュールをされているそうです。働きながら訓練を受けて技術を修得することができるといったような、こういうような訓練校も長野県の中には二つしかないと。二つあるだけいいのかなと思いますけれども、例えば、こういう左官職人、鏝絵を保存して修復するための職人さんを育てていくために、例えば村として、どのような対策が必要というか、支援が必要なのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員さんおっしゃったように、今の現状、状況をですね、議員さんのほうで職人組合に確認したら諏訪1名の職人さんだというお話がございました。非常に今、仕事は左官自体減っているのが現状だと思います。私の把握している範囲では、そういった業者は村内に1社ありまして、それでその後継者の方はもう左官よりも建築ですか、そっちのほうにどうも趣を置いているというような現状なのかと。  それからあとは、村でいろいろ助成をするといっても、なかなか村民以外の方だとちょっと難しいのかなというのもひとつあるのかなと。例えば、そういう今ある方が、先ほど議員おっしゃったような、そういう何というかな、そこの会社の社員でそれでそういう職業訓練云々とかというようになれば、もう少しですね、話が展開できるのかなという気がします。  それとあと、今後どういうふうに持っていくかということで、私も正直今、悩んではおります。一つはですね、伊豆の松崎町、松崎町はなまこ壁ですか、ああいったものを町おこしのキーワードみたいな形でどうもそんなことをまちおこしの景観含めてやっているようですし。それから、実は先般、町長、それから観光振興課長かな、お会いしています。村のほうも、今月の半ばにですね、関係者を松崎町に派遣をする予定をしております。そこで、長八美術館の見学、それからいろんな仕組み、運営の仕組み等をですね、ちょっと研修をしてもらったりと、あと町長と担当課長には挨拶に行けということで指示を出してございます。  いろいろ調べた中で、伊豆の長八美術館では、毎年全国の新人作家といいますか、鏝絵のですね、そういう人たちの作品展というのかな、出品をしてもらって審査をして、それで何年度の何といったかな、表彰、チャンピオンというようなね、形で実際に活動しているということで聞いております。非常に希望的観測なんですが、原村でも私は審査がもしあれば、担当職員をそこへ派遣をしようかなということで考えています。松崎町とそういった新人作家の人たちのリレーションといいますか、関係を持つ中で原村もいろいろ鏝絵があるので、万が一原村でね、そういった創作活動をしたいなんていう人が出てくれば、もう最高の幸せかなと。そうなったときは、万難を排してサポートしたいというふうに考えています。現状は今、そこまで考えている状況です。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 現状を今、村長からお聞きしました。例えば左官職人の技術習得、これは原村ではなかなか習得、この技術をですね、持っている方がもういらっしゃらないといったことですけれども、原村が今後、美しい村連合に加盟したことによって、例えば鏝絵を本気になって保存するというような、風景というか景観の一つに、もう原村の景観の中には八ヶ岳の美しい自然と鏝絵、土蔵と鏝絵があるというようなことで、まちづくり、むらづくりを行っていくとなれば、やはりこれはやはり新しい仕事としても成り立つようになってくるとは思います。例えば人づくり事業の中に、研修だけではなくて、このような技術習得に向けた支援であったりとか、そういうことも考えていくこともできると思いますし、また新しく移住、交流の中でも、新しい仕事が原村にできるということであれば、そういう移住、交流の促進にもつながってくると思います。ぜひですね、いろんな方面からこの原村の美しい景観を守るまちづくりを進めていっていただきたいなと思っております。その辺について、村長、何か。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 伊豆の長八美術館では、所有者から、こういう何というかな、鏝絵の部分をかなり寄贈していただいて展示しているような話で聞いております。ですから、今後、教育長さんもお話ありましたように、そういうことで村に寄贈していただければですね、そういったもので展示をしながらということ。それからもう一つは、可能ならば、そういった長八美術館でも鏝絵教室みたいなことをやっているようにも聞いておるものですから、そういったノウハウをいただいてですね、例えば原村でもそんなことができてですね、子供たちに興味を持ってもらう、やっぱりそういったことは時間をかけないとですね、小さいうちにやって、それでだんだんというようなことでないと難しいと思いますので、その辺の取り組みも可能ならばしていきたいということで、今回の中旬の職員派遣の一つのテーマとしてね、その辺をしっかり調査するようにということで指示は出したいと思っています。以上です。 ○議長(小平雅彦) 宮坂早苗議員。 ◆10番(宮坂早苗) 美しい景観を残していくということは、それぞれ個人の見方によっても違うと思います。八ヶ岳、県のほうでは景観条例として八ヶ岳の眺望を壊さないような景観というものが原村には求められています。ただその八ヶ岳の眺望を壊さない、損なわない景観というものがどういうものかといったらば、やっぱり個人個人違うと思います。そこに例えばちょっと、色の違う家があったりとかしてもそれが美しいと思えば八ヶ岳と調和していると思えば、その人にとっては美しい景観であると思います。ただ、いろいろな考えもありますけれども、やはり村でどういうことが後世に残したい景観なのかということを考えながら、どういうものが後世に引き継ぎたいのかというものをよく考えながら、この美しい村連合に加盟した意味というものを実行に移していただければと思います。以上で、私の質問を終わります。 ○議長(小平雅彦) 次に、阿部泰和議員の質問を許します。阿部泰和議員。 ◆3番(阿部泰和) 通告に従って、1点質問をさせていただきます。  社会人になってから、すぐに会社をやめるケース、コミュニケーション能力の欠如というふうな理由からやめるケースや、また自分の将来像や適性を考え直し、大学、専門学校へまた入り直すケース、また大学の途中でインターン制を利用して職業の体験をした中で考え直して、やはり違ったのではないかというふうな形でやり直すケースが最近目立っております。当事者はもとより、その中では家族も含め小さいうちから方向性が見えていればよかったというのが共通した反省でもあり、家族に対しても本人が負い目を感じたり、逆に親御さんのほうが子供に対して負い目を感じたりするケースというのがふえております。そのような場合に、私も助言を求められた者として、キャリア教育の重要性を感じている1人でもあります。  さて、文部省も子供たちが将来社会的、職業的に自立し、社会の中で自分らしく生きていく力を求めていくキャリア教育の重要性を指摘しています。4領域8能力を補強し、さらに展開を迎える中、小学校低学年でコミュニケーション能力を培い、中学年、高学年で将来どのようなフィールドで、どのように自分らしく生きていくか、そんな中でどのような職業を選択したいのかを、はっきり考えられるようにするという教育が大体のところのようですが、そのような指針が示されているようなのですが、教育長のキャリア教育に対するお考え、及び原村でのキャリア教育の現状をお聞かせいただきたいと同時に、さらに充実させる方向であるかをあわせてお願いいたします。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) お答えいたします。今、議員さんおっしゃられましたように、最近の社会で子供たち、それから学卒の子供たちの離職とかいろいろな問題が出ておりまして、国のほうでも、文科省のほうでも当然そのことについては本腰を入れて今、取り組んできております。キャリア教育という大切さは、平成23年1月の中教審の答申で子供たち一人一人の社会的、職業的自立に向け必要な基盤となる能力、態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育が必要である旨の答申がありました。それを受けてもう二、三年になりますけれど、全国の各小・中学校、高校も含めてですけれど、キャリア教育に対してはかなりの力を入れて取り組みが展開されております。原小・中学校におきましても、ここのところかなりその面では重点を置いてきております。そんなことで、小学校の生活科とか総合的な学習の時間とか特別活動の時間全てを使って、1年生からそういう社会体験をしたり、職業の勉強をしたりというようなことをしております。特に小学生ですので、村を中心に原村の中で探検とかね、それから中高学年になってくると、諏訪とかそれから長野、それから戸田とか、東京の修学旅行と、そういうもの全てを含めて将来の自分の進路に向けて、視覚を通して体験を通して考えられるような子供たちの育成を目指してきております。  今年度も、ちょうど小学校6年生がコースの中にキッザニアの体験を取り入れました。今までなかったです。これも、6年の担任のほうで昨年度からもう計画して、これからは大事だもんでコースに入れてみよう、ただ遊園地へ行って遊ぶんじゃなくて、そういうところも大事じゃないかなんていうことで、方向がちょっと変わってきております。非常にうれしいことでありますが。ただ継続してということは学年の考えもありますのでわかりませんけれども、学校のほうとしてはできるだけ継続していきたいなというようなことを言っておりました。  小学校ではそういう状況でありますが、中学校ではもう御承知のとおり1年で原村の農業体験を2日間、それから2年生で職場体験学習を2日間、3年生になりますと自分の進路に関係しますので、先輩の話を聞いたり、進路講話を聞いたり、それから高校体験学習、高校体験入学をしたりして、小学校から積み重ねてきた自分の進路に向けて職業を考えながら、どういう方向の進学をして勉強をしていったらいいのかというような、そういう取り組みをしております。  ただ非常に厳しい、時間をかけてね、本当は私はもっと時間をじっくりとかけてやれるゆとりがあればいいんですけれど、文科省もそう言いながら小学校の英語科を教科化する、道徳を教科化するとか、次から次へと矢継ぎ早に、土曜休みはそのままにして、ちょっと消化し切れないですよね。しかも長野県は、原村もそうですが、原小も原中もそうですけれど、行事をうんと大事にしたいと。いろいろな行事があります。ほかの他府県ではちょっと考えられないような行事までやっているのが長野県であります。それがまた長野県教育の特色なんですけれど、そういうところまで削っていかなければ、今、学校の授業日数から見て、全国一長くやっていると思います、長野県は。ほかはもう200日を切っていると思うんですけれどね。長野県は210日ぐらいやっているんですよね。そんなことで、なかなかそうやっていてもまだ入っていけないというね、こういう大事な職業体験学習的なものに時間を割けないというような状況があります。これでまた、小学校3・4年にも英語活動が入ってきます。そんなようなことで、どんどんどんどん授業の教育カリキュラムはふえるんだけれど、授業日数、時数は同じであるというようなところで、本当に大変な今、学校現場は抱えておりますので、いずれにしても限られた中で事前指導と体験学習と事後指導というようなことを各学校のほうでは工夫して、子供たちが本当に短時間でも身について次のステップに入っていけるような状況も今考えております。  いずれにしましても、そんなような現状でありますが、さらに中身の充実を図っていくことはもう議員さんおっしゃられるとおり、今、日本の世の中では本当に一番大事なところだと思いますので、継続をしていきたいなと思っております。以上であります。
    ○議長(小平雅彦) 阿部泰和議員。 ◆3番(阿部泰和) キャリア教育の取り組みについては、経産省と文科省が共同で推進連携表彰をしております。その中の事例としまして、今までのその授業の取り組みの中に、同じ時間の中に、キャリア教育の部分を含めた内容を盛り込んでいるというふうな事例もありました。そういった点では、少し授業体系とかいったところでは変わってきているのでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(小平雅彦) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘) 今おっしゃられたとおり、中身的にはいろいろな教科、複合的な分野で取り入れて不足している時間をカバーしていくというようなところは、小、中ともに考えております。ありとあらゆるところで、児童会活動にしても生徒会活動にしてもボランティア活動にしても、全てが複合したもので、中身に含まれておるというようなことで、これをやれば職業体験学習ということじゃなくて、幅広い分野で取り組む中にそういうものが含まれてきているというようなことで、子供たちも中学生の職業体験学習なんか、本当にバラエティーに富んでいます。後ほどまた議員さんには、中学の最近数年の職業体験で、いろいろな分野の自分が将来というような夢を持っているようなところへ松本あたりまで行っています。松本、もちろん下諏訪、岡谷も、原村以外、茅野、近くばかりではなくて、そういうところまで行って自分がやってみたいような職業を、中学生になって具体的なものが出てきている証拠だと思うんですけれどもね、いろいろな分野がありますので、そんなところに小・中の連携で結びつけていければいいかなということを思っております。以上です。 ○議長(小平雅彦) 阿部泰和議員。 ◆3番(阿部泰和) 私ごとですが、平成22年に総務省の地域力創造審議官より、原村の教育は総務省でも一目置いている、ただ今後はキャリア教育の面で、国の求める内容があるから頑張ってほしいとお言葉をいただいております。教育の面から、その方も地域力創造審議官ということで、原村は教育の面から地域力創造をできるのではないかということで期待しているとも言われました。  そこで村長にお聞きします。職業体験に関しましても職種が多いとは言えないこの環境にあるかとは思いますけれども、この点をキッザニアのような、ことし6年生修学旅行に行っていますけれども、多くの職種を選べて体験し、社会の仕組みも、そうですね、金融関係から含めて学べるようなところで補っていけるのではないかと思いますので、今、人づくり事業として中学生の海外ホームステイ事業がありますが、小学校4年生くらいから中学校2年くらいまでを対象としたキャリア教育の後押しをする意味でですね、村として補助をしていくことを検討してみるべきだと私は考えております。と言いますのも、キッザニアの創始者はアメリカで大成功をしまして、生まれ育ったメキシコの地に帰ってきたら故郷の子供たちは職種も少なく、将来に希望を持って目標を持てないという子供たちが非常に多く、それならばということで貧しい子供たちに、とにかく将来いろいろな希望のある職業があるんだよということを知ってもらうために、キッザニアを立ち上げたと伺っております。そういう観点からも、補助事業の一つとして検討していくときだと思いますが。  実は私も第4次原村総合計画後期計画の中で、人づくり事業に関して小学生を対象にした補助を御提案しております。提案しておりますが、それが今回の件で何とか実現に向けて進んでいけたらいいなと考えておりますが、村長のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。 ◎村長(五味武雄) 議員非常に御提言いただいてありがとうございます。これいろいろな考えがあると思います。私はですね、議員おっしゃるような、そこへ行く前にもう少し地に足のついた活動をすべきじゃないかと。具体的には、先般もNHKで一部報道があったのですが、伊那市の、議員御存じかとも思うんですけれど、富県小学校でですね、PTAの親たちが来て、それで要は親の働く姿、それから親の体験談というのをPTAで企画をしまして、私が見たのは四つかな、一つは看護師のお母さんが看護の仕事というのはどういうものだっていうことで子供に話をして、実際に血圧計と聴診器ですか、そんなものを子供にして、こういうふうにはかるんだというのが一つだったですね。それから、あと電気屋さんと大工さんで、1畳くらいの模型の家をつくって電球の配線をして、いろいろと何か多分つけたと思うんですよ、それで家の中にクリスマスツリーをセットして電気を通電すれば当然ツリーとかね、そんなあれが一つあったと。それからもう一つは、理容師さんのお父さんが実際にはさみを使ってね、髪の毛はどういうふうに切るんだよと、そんなことを実際にPTAがやっていまして、原村でもそんなことができればいいのかなと一つ思いました。  それから、もう一つは工業メッセのときだったかその前か、諏訪圏ものづくり推進機構ってございますね。諏訪市はかなり職業教育という中で、小学校でそういうものづくりの授業も取り組んでいるし、それから推進機構の担当にも、もし原村でこれはまた教育長さんともいろいろ相談しなきゃいかんけれども、学校と、そういった形で依頼をすれば、来てその講師的なことをやってくれるかと言ったら、幾らでもやってくれるというような話もございましたので、とりあえずはそこをしっかり進めていって、やっぱり原村の子供は原村の産業っていうのを理解しないと、その上のステップはないのかなと。キッザニアですか、それは次のステップかなというのが私の正直、偽らざる気持ちです。  それからあと、人づくり事業をですね、現在は中学生がホームステイに行っていると。それから来年に向けて、今、予算づけをということで言っているのはですね、JFAですか、日本サッカー協会で心のプロジェクトというのをやっていまして、キャリア教育のこれは当然一環なんですが、元オリンピック選手とか、サッカー以外もいろいろなそういう先生が学校に来て、夢シートかな、子供にどんなことやりたいとかって、そういう面で非常に一度議員の皆さんにもDVDを見ていただきたいと思いますので、またあとで事務局のほうへ届けますけれども、非常に子供に夢を与えるプロジェクトがあるものですから、来年度の中でそれを取り組んでいきたいなというふうに思っております。  基本的には5年生、一つ4年生が上がるものですから来年は3クラスになっていますけれども、2クラスですと1日で消化するのかな。3クラスですので、2日間かけてそれぞれのクラス単位でやってもらうということで、とりあえずは私それに取り組んでですね、子供たちの輝く姿というのかな、目とか、私も当然行って見学はする予定でいますので、その辺の状況を見ながらまた次年度以降続けていけたらいいなというふうに考えています。以上です。 ○議長(小平雅彦) 阿部泰和議員。 ◆3番(阿部泰和) 村長のお考えを聞きまして、大変感心したところでございますが、キッザニアはそれ以外にいい点があるんじゃないかと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。と申しますのは、移住促進の中で私がよく聞くのは、子供を持つ、学校に上がる前の親御さんたちが最後の決め手となるところは、やっぱり子供を伸び伸び育てたいという反面、やはり都会と離れたときにつなぐパイプ的なものがあれば決断できるのになというのも聞くんですよ。そういった点で、やはり原村の教育はすばらしいという中において、さらに都会とのつながりの中でこういった事業にも補助しますよということは移住促進にもつながる一つの大きな武器になると思いますので、ぜひとも村長のおっしゃられたその計画の後にでも、実現できるように進めていただきたいなという希望を持ちまして、私の質問を終わらせてもらいますがよろしくお願いします。 ○議長(小平雅彦) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議会の委員会でキッザニアですか、視察されたということでお聞きしています。正直私も見たことないんで、東京出張行った帰りに時間をとってちょっと一度見学をしたいと思います。自分の目でやはり確かめて、将来的な方向性をまたさらに考えていきたいと、そんなように思っていますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(小平雅彦) 阿部泰和議員。 ◆3番(阿部泰和) ぜひともよろしくお願いします。今、御提案申し上げたのは、やはり親御さんたちが行くことで一人一人の家族ごとに補助するという形をとっていては、本当にそのキャリア教育の中での後のフォローとか、その後の行動についてなかなかその線で行かなくて楽しむだけで終わってしまうというのは本当に無駄だと思いますので、ぜひともその辺の方向でよろしくお願いいたします。  ありがとうございます。 ○議長(小平雅彦) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。  あす9日は、午前9時から本会議を開き、引き続き行政に対する一般質問を行います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。                            午後 2時41分 散会 以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         平成27年12月8日             原村議会議長  小 平 雅 彦             原村議会議員  内 田 章 子             原村議会議員  鮫 島 和 美             原村議会議員  芳 澤 清 人...