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平成24年第 1回定例会−03月07日-04号

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  1. 原村議会 2012-03-07
    平成24年第 1回定例会−03月07日-04号


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    平成24年第 1回定例会−03月07日-04号平成24年第 1回定例会         平成24年第1回原村議会定例会第4日目会議録 1 日  時  平成24年3月7日 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  小 池 和 男     2番  宮 坂 早 苗         3番  鮫 島 和 美     4番  木 下 貞 彦         5番  小 池 利 治     6番  矢 島 昌 彦         7番  小 平 雅 彦     8番  長谷川   寛         9番  日 達 徳 吉    10番  小 林 庄三郎        11番  五 味 武 雄 4 欠席議員 なし 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       清 水   澄    副村長      伊 藤 幸 市   教育長      望 月   弘    総務課長     細 川 昭 二   会計管理者    百 瀬 嘉 徳    住民財務課長   日 達   章   村づくり戦略推進室長            菊 池  吾    農林商工観光課長 小 林 千 展   教育課長     雨 宮 直 喜    保健福祉課長   宮 坂 道 彦
      消防室長     小 林   厚 6 職務のため出席した事務局職員   事務局長     津 金 一 臣    係長       宮 坂 吉 一 7 本日の日程       1)会議録署名議員の指名       2)一般質問                             午前 8時59分 開議 ○議長(五味武雄君) ただいまの出席議員数は11名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(五味武雄君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員会議規則第120条の規定により、議長において、8番長谷川寛君、9番日達徳吉君、10番小林庄三郎君を指名いたします。 △2 一般質問 ○議長(五味武雄君) 日程第2 一般質問を行います。  まず、鮫島和美君の質問を許します。鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) おはようございます。日本共産党鮫島和美です。きょうは「1万人の原村」について、それから原子力発電からの撤退について、国保税の値上げについて、消費税10%への増税の動きについて、この4点質問させていただきます。よろしくお願いします。  最初の、「1万人の原村」についてですが、その1番目、村長の掲げた人口増による村づくりについて、防災対策雇用対策をどう考えているかということです。  さきの12月議会で村長は、「1万人の原村」は公約というほどのものではないと答弁しましたが、これは村長選リーフにも選挙公報にも明確に書かれていることです。私も人口増は村にとってすばらしいことだと思っています。反面、多くの人が、人口がふえることはよいことだけれども、具体的体制について考えられているかと心配しているのも事実です。再度伺いますが、その場合の住居、生活基盤づくりなど、どのように考えているかということです。  特に、防災対策の面を1点といたします。大震災後、1年がたとうとしていますが、この間に村は被災地への支援とか、被災者の招待、それからこの夏に計画されている気仙沼のサッカー少年の招待に対する支援など、積極的にかかわってきていること、これを私としても大変喜ばしく思っております。  一方、村の防災対策ですが、村内を車で走っていると、非常に道幅が狭かったり、立木が道路に迫っていたり、道路状況の悪い地域があります。緊急時に車が入れるのか、いざというときに人の避難に支障がないか心配になります。非常時を想定しての最低限の道幅を確保すること、道路の整備も必要ではないかと、そう考えます。  そして、火災のための防火用水についての心配の声も聞こえてきます。村内各地区には存在していると言われる防火用の貯水池は、原山ではどうなっているのでしょうか。この点、伺いたいと思います。  もう1点、雇用対策についてですが、国全体で少子高齢化を伴う人口減が危惧されている中、原村の人口は着々とふえています。原山地区への年金生活者の移住が目立っていますが、今後は働き盛りの年代、若い年齢層の移住と定着を目指すことが重要だと思います。そのためには、村のもっと積極的な就農対策とか雇用対策が望まれると思います。これらをどのように展開しているのか伺いたいと思います。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 「人口1万人の原村」づくりについては、第4次総合計画、これを背骨として最近の知見を加えて整備していくということであります。現在、足りない面、もちろんありますけれども、これは一気には直らないわけでありますし、その道の狭いなどは、私権も絡むことでありますから、そんなに簡単にはいかない。順次できるところからやっていく、そういうことでございます。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) あと、原山の防火用貯水池と、それから働き盛り、若い層を定着させるための雇用対策とについて、いかがお考えかということであります。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 原山でもですね、プロパーの開発したところには貯水槽はあるわけでございます。民間開発といいますか、開発じゃなくて、自然発生的に住民が住み着いたところは、これから計画をするということであります。  雇用につきましては、第4次原村総合計画に示してあるとおりでございまして、第6次産業の創出とかですね、地域資源を活用した雇用の創出、そういうことを考えているわけでございます。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) 防災対策について、一気にはいかないということはわかるんですが、こういう時期でもありますし、改めて意識的に村内の上から下まで見直して、道路状況とか、そういう防災のための手はずをお願いしたいと思います。  それで、次の質問に移らせていただきます。2番目ですが、人口は原山を中心に増加しているけれども、村内への移住者と従来の村民の相互の信頼感をどう育てようとしているかということです。  これも12月議会で、村長は「郷に入りては郷に従え」と発言しました。この言葉はもともと、人は住んでいる土地の風俗・習慣に従う方がいいという意味での、一種の処世を説いた言葉です。あの議会の場での、村のトップにある方の発言としては望ましくなかったと私は思っています。  そして、3月3日の長野日報の1面に、観光地で人が本当に引かれるのは、世界遺産の文化財でも絶景でもなく、居心地のよさなのだと。その観光客を移住者に置きかえてみれば、肝心なのは、いかに居心地のいい地域をつくるかという文章がありました。  今後も原村への転入者の増加は見込まれます。汗水を流して村を築いていらして長く村で生活してきた方々と、移住してきた人々、それぞれの生い立ち、生活史、生活観、人生観、いろいろ違うと思いますが、お互いに尊重しながらお互いの交流を深め、お互いの信頼感と協力によって、だれもが同じ村民として平等に安心して暮らせる村づくりをしたいと考えています。村長にもそのような心を持ってほしいと思っていますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) これについても、12月議会でお答えしたとおりでございます。私の発言に対する御批判は、それはあなたの価値観ですから、私がそれをどうこう言うわけにはまいりません。常に公平な目で村民全体を見て、施策は展開しているつもりでございます。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) 村長から言わせれば、そんなこと言う必要はないということですが、私としては、いわゆる上の人、私の近辺の人たちは、何となくこう不安な気持ちを持ちながら生活しているのも事実だということを知っていただいて、公平な目で今後も村全体を見ていただきたいと思っております。  次に、原子力発電からの撤退についての方に移ります。福島原発事故から1年を迎えようとしていますが、原子力発電に対してどう考えるかということです。  事故の原因究明もされない、原子炉内の状況把握もできないまま、まして、事故によって地域社会、家庭、学校、その他すべて破壊されたまま被災した人々の生活の保障もない、将来の生活の見通しもつかめないまま、ましてや日本の社会全体への影響も見通しもつかめないまま、そういう状況の中で、野田首相は早々と福島原発事故に対して収束宣言を出しました。福島第一原発事故の検証を行っている民間事故調は、国と東電が過酷事故に対する備えを持っていなかったこと、危機管理のなさ、それがあの事故を発生させ大きくしてしまったことを指摘しています。  私は事故発生以来、原発の安全神話が間違いであったこと、原発からの撤退の必要性を訴えてきましたが、一歩譲って、万が一原発が安全なものであるとしても、原発を続行する以上、死の灰は生産され、蓄積され続け、その処理方法はないことを訴えたいと思います。浜岡原発を近くに抱えた原村における放射能の危険なども考えなければならないと思いますが、その点、村長はいかがお考えでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 脱原発、大賛成です。原発によるこの電力の供給量というのは30%だそうなんですね。ですから、その30%の電力をどう供給するかということが、脱原発を望む以上、必要になってくるわけなんですけれども、原発をやめても火力発電を増強したんでは、これは地球温暖化という観点からは、大変やっぱり憂いが残ることであります。そういうことで自然エネルギー再生可能エネルギーバイオマス等も含めてですね、そういう方向に進んでいくことを望み、村としてもエコビレッジという構想も打ち立てたわけでございます。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) 村のエコビレッジへの構想、これも大事なことだと思いますが、一方、今、電力についてのお話がありましたが、既に昨年でしたか、日本の電力は実は必要量を確保されているとの報道もありました。自然エネルギーへの転換を実現させるためには、同時に省エネルギーも進めなくちゃいけないことだと思っています。  これも先日、役場内でLED化を進めているとの話もありましたが、その動きをもうちょっと村全体に広げられないものかと、村全体に広げれば、省エネと同時に電気料金の削減にもつながると考えています。例えば村の施設とか、それから街灯の電球のLED化省エネ電球に取りかえると。そうすると消費電力は多分5分の1以下になると思いますが、その辺の村の計画というか、対策を教えていただきたいと思います。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 村の省エネがどの程度進んでいるかということですので、それに対してお答えします。村では平成19年3月に、平成18年度より22年度までの期間で、原村地球温暖化防止計画を策定し、公共施設の使用燃料、電力や公用車の使用などを減らし、温室効果ガスを削減することとしました。  また、昨年3月に策定した、この第4次総合計画後期基本計画では、さらにその計画を総合計画の終了年まで延長して、削減目標を前期の実績の12.8%削減以上という目標を掲げました。この22年の実績は、前年度と同様の12.8%削減でありました。さらに昨年、3・11の東日本大震災があり、その後の浜岡原発の全面停止を受け、新エネ・省エネ推進本部を立ち上げ、各施設の消費電力の調査もあわせて行い、今年度前期、23年9月までですね、13施設の平均では、対前年度比5.9%の削減ができました。以上です。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) それに続いて、各家庭への省エネをどう推奨するかということですが、同じ理由で、各家庭で主要な電灯をLED、または省エネ電球に取りかえることも大事かと思っています。私のうちでもかえていますが、村としてこれを推奨することも、それから場合によっては、その転換する場合の補助も考えられるのではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 電球のLED化、非常にいいことで進めなければいけませんけれども、同時にお金も大変かかるわけですね。経済的なこのペイで考えると、LED化することによるその出費と電気料との関係は、どうなるかということは、これはかなりシビアに計算をしないと出てこないことだと思うんですよね。お金はかかるけれども、それを覚悟して、そして省エネ、省電力、それをやっていこうという信念がないと、これはできないことだと思うんですよね。ですから、まずは村施設をやって、後、各家庭に入っていくということになろうかと思います。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) じゃあ次の質問に移らせていただきます。  国保税の値上げについてということですが、最初に、国保の運営協議会から、来年度の国保税について答申が出されたんですが、この値上げが村民の生活にどう影響すると考えるかということですが、来年度の国保税を1人当たり15.75%引き上げという答申が、国保の運営協議会から出されました。国保財政の危機的な状況から、今回7年ぶりに医療分の所得割を5.87%、被保険者の均等割を年額1万7,000円、世帯ごとの平等割を年額1万8,000円に引き上げること等の答申が出されましたが、これがどう影響するかということを、私としては非常に心配しています。冷え込んでいる国の経済状況と国民の生活、個々の村民の生活も例外ではないと思っています。  今、野田政権は消費税の5%の引き上げ、これを多くの反対の声を無視して強行しようとしています。この消費税5%の値上げ幅に対しても、それは日本経済の破綻、国民生活の破綻を招くという悲鳴の声がわき起こっています。その値上げ幅の3倍以上に当たる15.75%の値上げ、国保税の値上げ、これは余りにも大きいのではないかと思っています。  私は本来、国保税は値上げには反対していますが、たとえ値上げを認めざるを得ないという立場に立ったとしても、この上げ幅は大き過ぎると思っています。村の人々の生活実態を踏まえて、村長はこの点どう考えていますでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 国保税を値上げしなければならないことは、村長としても大変ざんきにたえない、そういうことでございますけれども、これは村民の方にも痛みを分けてもらわないと、どうにもならないということでございます。本当に村民の皆さんには申しわけないけれども、我慢をしていただきたい、そういうふうにお願いするほかございません。以上です。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) その財政状況の厳しさはわかるんです。それから村民にも痛みを分けてもらわなければならない状況だということもわかるんですが、片や何人かの方から、例えば1人であれだけの値上げ幅ということは、3人世帯、4人世帯の場合はどうなるのかと、これから生活できないという声も私のところに届いております。そういう点で、私としては非常に心配しているということを申し上げて、次の質問に移ります。  国保税滞納者増加の心配はないかということですが、国保税に限らず、既に村・県民税などの滞納者も出ている、多くなっているのではないでしょうか。昨日、滞納整理の話も出されました。滞納整理も大事な仕事ですが、ぎりぎりの生活の中で、やむを得ず滞納に及んだという人が、それだけの理由で悪質とみなされて、県の滞納処理の担当にその件が送られるとしたら、これはその人、当人にとっては大変悲惨な事態だと思います。今回の値上げによって、国保税の滞納者の増加の心配の声もあるんですが、この点はいかがでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 村税の滞納については、生活が困窮して、やむを得ず滞納しているような方をですね、滞納整理機構に送るというようなことではございません。どう見ても長年にわたって滞納を続けて、しかも納税意識が低い、そういうふうに見てとれる人を送っているわけでございます。納税相談もありますし、そして窓口に来て事情を話していただけば、これは村職員も人間ですから、温かい施策をしろということも当然わかっているわけですので、それを鬼のように、何でもかんでも取り立てるということをしているわけではありませんので、お願いをします。  滞納者の増加の心配があるかないか、それは一口に言って、結果を見ないとわからないということではあろうかというふうに思いますけれども、先ほど言いましたように、生活が困窮して払えないんだという方はですね、やっぱり窓口に来て、その事情を話していただけば、重ねますけれども、何でもかんでも取り立てるということではございません。そういうことで、温かい、この血の通った村政をやっていきたいというふうに思っております。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) ちょっと国保っていうことから離れてしまうかもしれないんですが、例の滞納の整理、大変な仕事だと思っています。それから村民、私どもの意識の面でも、いろいろこう村の広報宣伝もしていかなくちゃいけないというのはよくわかるんですが、2月の「広報はら」ですか、財務課が出したところの、ちょっと私持ってこなかったんですが、「広報はら」大変いい冊子だと思っているんですが、そこの部分だけ真っ黒に近いようなページがあるんですね。これを見て何か恐怖感を持ったとか、有線放送で、宣伝ですけれども、そういうのが多くなったねえとかという声を、村民の不安の声も聞いています。そういう意味で、税に対する意識を高めなくちゃいけないこともわかりますけれども、一般の人は、そういう不安の声も持っているということを承知しておいていただきたいと思います。  それで、三つ目の国保税値上げを防ぐために、村としての努力を最大限図るべきではないかということですが、小泉政権によって社会保障は大幅に切り捨てられてきた。これで村の国保財政も逼迫してきたと、積年逼迫してきたと。これは大変なことだと思っていますが、しかし、村民の生活を守るための防波堤としての村政の役割も大きいと思います。  本来、国民健康保険制度は、農業者、自営業者などを対象に設けられた社会保険制度なのですが、今の状況、雇用の不安とか、派遣切りなどなどの問題が噴出する中、生活の不安を抱えた人の加入が多くなっているし、今後ますますそういった人たちが多くなることが予測されます。  国保の制度は、社会保障制度の大事な一つととらえて、もっと強く国に国庫支出金の増加などを要望すると同時に、当面は、もう少し一般会計からの繰り入れなどを考慮して、国民、村民のそういった生活不安を抱える人たちの立場に立った施策っていうのを望みたいと思いますが、この点についていかがでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 国保税の値上げを防ぐために、村としての努力を最大限図るべきではないかという御質問の要旨でございますので、それについてお答えをします。  税の値上げを防ぐためには、国からの負担金等の増額が考えられますけれども、村としてできることは、給付費の抑制に尽きると考えております。村の医療費特別給付金も、重症化してから医療にかかるのではなく、村が負担するので、なるべく早く受診してもらいたいとのことから始まってもいるわけでございます。  本来ですと、医療にかかる前での健康診断に重点を置いていただき、早期発見、早期予防をお願いしていきたいと考えております。  また、受診する場合においても、治療に影響がない範囲でのジェネリック医薬品の利用をお願いしたいと考えております。ジェネリック利用についても、原村診療所を初め推進してもらっていますが、他の診療機関についてもお願いしていきたいと考えているところでございます。薬局においても、ジェネリック使用可能な患者さんに対しては、必ずジェネリック医薬品がある旨伝えていただいているようであります。しかし、患者みずから意思表示がないと、そのことも進みませんので、その点も力を入れていきたいと思うわけでございます。  以上でございます。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) 健康増進事業によって医療費の抑制を図る、それからジェネリック医薬品の使用等を多くするとか、そういうことは、今までも何度もお聞きしていますし、私もそう思うんですが、目に見えた成果がすぐということではなくて、大変なことと思います。それから、国からの支出金、要望っていうことも、私も言いましたけれど、これもすぐということはなかなか厳しいと思いますけれども、その点も踏まえて、やはり村民の生活にどう影響するかということを考えた上での、最大限の努力をしてほしいということを要望して、この件については終わらせていただきます。  次に四つ目の、消費税10%への増税の動きについてということですが、日本共産党は、社会保障充実財政危機打開の提言を行って、今全国で各界の方々と懇談を進めています。原村でも先日、数カ所で懇談を持ちました。その中で、日本のTPP参加への不安と疑問、消費税値上げの不安、問題などなど、いろいろ語られました。  最初に、村の財政状況にどう影響するかということですが、今、国会で消費税値上げについて議論が白熱しております。国民の多くは大変厳しい生活をしている。倒産、派遣切り、それから大震災、原発事故など、いろいろな面で逼迫しています。多くの中小企業、商店などは、今でも消費税5%の負担が経営に重くのしかかっている。消費税がさらに上がるということは、経営の破壊、生活の破壊につながると訴えています。  3月5日の毎日新聞は、全国世論調査の結果、消費税値上げ反対意見は58%に及んだと報じています。一方では、消費税を上げなければ国が破綻する、年金などの財源も確保できないという議論も政府を中心にして出されていますが、まず消費税値上げがありきという政府の方針に、疑問を持たざるを得ません。  共産党は、歳出のむだを省くこととともに、大企業の内部に蓄積された260兆円もの内部留保を日本経済に還流させること、年収数千万円以上と、数千万円と言われる大金持ちに応分の負担を求めることを提言しています。消費税の増税は日本の経済を落ち込ませ、国民の懐を冷え込ませることになります。  さきの中小零細企業の話などなどもあって、村の財政にも、これは影響は大きいと思われますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 広報において、財政のことを村民の皆さんにお知らせするのは、それによって納税意識を高めてもらいたいということであって、村民の不安をあおるためのものではありません。それは知識としても、それから意識としても、ぜひとも納税意欲は高めてほしいという願いからでございます。  消費税は現在5%なんですが、その中の1%が地方消費税ということになっておりまして、その地方消費税1%の2分の1が、人口と従業者数に応じて市町村に交付されます。平成22年度の地方消費税交付金は6,480万円でしたので、仮に、消費税、地方消費税合わせて10%になった場合、地方消費税は2.2%ですので、2分の1が同様の交付方式で交付されると仮定しますと、1億4,200万円ほどが配分されますけれども、これはまだどういう配分方式かは決まっておりません。  なお、村の歳出の方ではですね、報酬、給料、賃金、負担金補助金、扶助費など、消費税の対象以外の物件費、それから工事請負費、使用料、委託料などが消費税の対象となるので、消費税が5%から10%になれば、それ相当の影響が予想されます。そういう状況でございます。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) 見込みではっきりしない点もあるんですが、かなり影響はあると思われます。それで、最後の質問なんですが、消費税の増税が野田政権の主張どおり実施されたとすると、さらに一般の住民の生活は切り詰めなければならないということになると思うんですが、いろいろなことをかんがみて、村長自身は消費税値上げについてどうお考えかを伺いたいと思います。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 消費税の村民生活に対する影響ということなんですけれども、それ相当の影響はあろうというふうに考えております。以上です。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。 ◆3番(鮫島和美君) 影響はあると考えているということですが、村長自身は、消費税値上げについてはいかがお考えかということを、最後に伺いたいと思うんですけれど。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) それは私の心の内にあることです。 ○議長(五味武雄君) 鮫島和美君。
    ◆3番(鮫島和美君) そういうお答えを得たということで、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(五味武雄君) 次に、長谷川寛君の質問を許します。長谷川寛君。 ◆8番(長谷川寛君) おはようございます。私は、リサイクルセンター検討会議について、資源物常時回収施設について、それと老人憩いの家、原村保健センター施設老朽化に伴う保健福祉施設の一体的整備について、それから八ケ岳自然文化園の競争力強化についてお尋ねいたします。  最初に、リサイクルセンター検討会議の現状と今後の方向性についてですけれども、これ、建設水道課長が急逝されたことで、その答申に向けての動きがどうなっているのかっていうことが、全然ちょっとわからなくなっているんで、見えにくくなっているんですけれども、原村としてはどのような声を上げていくのか、今、現状がどうなっているのかっていう、その辺について、副村長にお尋ねいたします。 ○議長(五味武雄君) 伊藤副村長。 ◎副村長(伊藤幸市君) それでは、お願いいたしたいと思いますが、まずリサイクルセンターの検討会議というのは、既に御存じだと思いますけれども、茅野市、それから富士見町、原村のそれぞれ委員さん、これは10人の皆さんをお願いしてですね、検討会議を行っておるところでありますが、その中に行政委員として3市町村の課長と、それから清掃センターの所長が入っておりまして、合計14人の構成メンバーで、この検討をしておるところであります。  この検討会議については、一昨年の12月より検討会議を始めまして、27年度の設置を目標にですね、現在この整備に向けての検討会議を既に6回行ってきております。  この中身についてはですね、なかなかこの進展が見えないというふうな状況の中で、現在では資源物の分別、それから不燃物、可燃、それから粗大の処理方法について、それぞれの市町村で収集方法、それから分別方法について、ばらばらになっております。その部分を統一していく方向を考えなければならないというふうなことの中で、それをすり合わせを現在しておるというふうなことも含めまして、現在、検討をしておりますが、今年度中には大方のめどがつくだろうというふうな予測のもとに、現在進行しております。  今後、これからどういうふうに進めていくかということでありますが、特に今申し上げました、品目ごとの品質だとか、処理の仕方が決まればですね、このセンターの規模を決定をし、そして、なおかつ設置場所も設定をしてですね、そして27年度開設に向けて進んでいこうというふうな、今の段取りで進めておるところでありますが、いずれにしても、まだこのリサイクルセンターの検討会議の中では、まだ結論が見出せておりませんので、今後の方向を見ながら行きたいなというふうに思っております。以上です。 ○議長(五味武雄君) 長谷川寛君。 ◆8番(長谷川寛君) この問題が、ある程度、他市町村とのすり合わせっていう問題が常に絡んでいるもんですから、私が一貫して主張してきた資源物処理に関して、常時回収施設っていいますか、常時って言っても、時間的に区切って、曜日区切ってで別に構わないんですけれども、そこに持っていけば、大体資源物をそれぞれ分別して、全部出せるっていうような場所を、原村内にあるといいのではないかという趣旨で、一貫して主張してきた常時回収施設っていうのが、どうなっていくのかっていうのが見えにくくなってて、一時、村長もこういう方向を考えられたと思うんですけれども、リサイクルセンター設置検討会議ができたことで、ちょっとうやむやになっていることがあります。  しかし、この原村の姿勢としてですね、資源物処理の広域化とか、リサイクルセンターの必要性っていうものを旗印に統一して、いろいろ決まって、大型施設として建設していくっていう方向性ができるようなことがありますと、ごみや資源物の増量の危険性っていうものもはらんで、今まで原村として努力していた減量化っていうのから外れていくのではないかっていう危惧。それから、今までの住民の意識、努力っていうのが無になりかねないという危惧もあります。  それで、村長もエコタウン構想っていうのを掲げて、理念的な取り組みとして、持続可能な社会を考えていらっしゃるっていうことを認識していますので、やはり近隣の手本となるべく、ゼロ・ウエイストに近づくためにも、小規模でいいですけれども、回収施設の設置っていうのを本気で検討していただけないかっていう趣旨の質問です。  この回収施設の設置っていうのは、本格的な、何というか、恒常的な物すごく大きなものっていうことではなく、あるいはそのクラッシャーとか、振動分別のような機械設備をたくさん用意するっていうことではなく、私が考えているのは、役場駐車場で月1回行われているような、各個人が分別しながら資源回収に協力できるような場所を、屋根つきで用意できないかっていうことです。  それはビニールハウスでもいいようなもので、フレコンを載せたパレットをフォークリフト程度のもので多少動かせるようにする。そういう、雨にぬれないように保管できるっていう場所、そういう場所があれば、週のうちの決まった曜日や時間に開場するっていう仕組みをつくれば、村民の意識も高まると思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 伊藤副村長。 ◎副村長(伊藤幸市君) まず、ゼロ・ウエイストっていうことに近づけるためっていうことを申されましたけれども、このゼロ・ウエイストっていうのは、資源の浪費、それからむだをなくすという概念から使われてきたところでありまして、出たごみを処理するということでなくてですね、出さない、資源を、資源というか、ごみを出さない方向で検討するのがいいんじゃないかというふうなことから、ごみを少なくするということですね、最初から。そういうふうな考え方に立ってやっておることでありますが、特に、この資源物の処理の常時施設ということになりますと、それに伴う指導者、それから人件費、それから収集運搬等々、まだまだ検討の余地があるというふうに思っております。  現在行っております収集業務でありますけれども、それぞれの地区で月1回行っておりますが、それぞれの地区の住民の皆さんにお願いをして、その立ち会いをして、分別をできているかどうかを確認をしながら、それぞれの古紙だとか、ビニールだとか、それから瓶だとか、そういうふうな分別をしながらですね、お願いをしておるところでありますが、あれが現在、原村でもし仮に1カ所になったとすれば、先ほど申し上げましたように、保管場所ももちろんでありますけれども、それに携わっていただける指導員の皆さん、それからそういった、それにもろもろかかわる人件費等々が、これを今後は検討しないと、なかなかこの設置については難しいかなというふうに、今はそう思っておりますが、いずれにいたしましても、このリサイクルセンターができた暁には、もうちょっとまた方向が変わってくるんではないかというふうに思っておりますので、その時点でまた検討を加えながら、いい方向を見出せればいいかなというふうに思うところであります。以上です。 ○議長(五味武雄君) 長谷川寛君。 ◆8番(長谷川寛君) もちろんごみ処理っていう発想じゃなく、資源物処理、資源物回収、そういうことによって、本当はそれすら出さない方がいいっていうのは前提ですけれども、せめてリサイクルをしていく体制をつくる村であるっていう、姿勢を示していったらどうかっていう趣旨で質問いたしました。  やりようっていうのは、いろいろ考えられると思います。いろんな掲示をすることによって、ここにこういうものを入れてくれっていうような、資源物を持ってきた人、個人個人がちゃんと区分けできるような仕組みっていうのは、ある程度それを指導する人が1人2人いればできるような話だと思っているんで、やりようだと思ってますから、その辺は村長もぜひ御検討をいただきたいと思います。  次、老人憩いの家の老朽化が進んでいます。そして、福祉センターはまだ多少もつのかなと思っていますけれども、ただ、あそこもいろんな意味で、使い勝手をめぐっても、いずれは建てかえる、あるいは何らかの改修が必要になってくると思いますけれども、今、場所的にはあのあたりが、村の保健福祉を守る拠点としての場所になっていくことは間違いないと思うんですけれども、一体的にどういうものが必要かっていうのを、ハードのプランを練り上げて、時間をかけて練り上げていく必要があると思っています。まだ、そういう時間的な余裕が、すぐ必要であるというよりは、多少時間がある今のうちにですね、そういう村の保健福祉の拠点としてのセンターをどのようにつくっていったらいいかっていう、その検討委員会を立ち上げてはどうかっていう提言です。  早い時期から村民にある程度周知して、その皆さんの希望、意見を募る体制が必要と思いますけれども、村長いかがお考えでしょうか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) この検討委員会については、4月1日施行予定で原村福祉施設整備検討委員会設置要綱を施行する予定になっております。既に皆さんにお示しした一般会計予算案の方にも、その経費、費用は盛り込まれております。大体、大体というか、委員10人以内をもって委員会を立ち上げる予定、整備目標は既存の福祉センターの使い道等を検討し、現在の社会福祉協議会のデイサービスセンターのほか、次世代育成行動計画にも示されている子育て支援センターや、ボランティアセンターのほか、現在、保健センターで実施している健診業務や、シルバー人材センター事務所、地域活動支援センター等も踏まえて検討していきたいと考えております。以上です。 ○議長(五味武雄君) 長谷川寛君。 ◆8番(長谷川寛君) 失礼しました。私、質問を考えて出した後に、時期的にはちょっとダブっているようなもんですけれど、よく見ないうちにいろいろ書いていることが、次の質問もダブりますけれども、実際には、もうその動きを村の方も見せているということで、心強く思っております。  八ケ岳自然文化園の競争力強化っていうものについても、実際に予算見せていただいたところ、野外ホールっていうんですか、屋根を考えるための予算づけもされていたっていうのを後で知りましたけれども、ただ、このことは、もう前から映画会などのときに、その雨が途中で降ってきて、あるいは雨がずっと降っているから中止とかっていうことが非常によくあって、その映画をやっている方の立場としても、村の行事として楽しんでいる人たちの立場からも、ちょっとそれが非常に残念だなあっていうのが多かった問題です。  それから、やはり音楽ホール、森の中の、あるいは林の中の音楽ホールっていう意味でね、それほど音響には、いずれこだわれない、もう開放空間ですから、その音楽の音響の質っていう意味ではだめかもしれないけれども、例えば音楽部の大学生や高校生の合宿で、あそこで何か音楽会やったりっていうようなことっていうのが、非常に自然文化園の使い方、本当に文化の場所としての使い道としていいのではないかっていうのは、前から思っていることでして、そういう意味では、せめて楽器がぬれない、何かあったときにすぐ雨から防げるっていうようなものが必要であるっていうのは、ずっと思っていた懸案事項です。  それで、私のイメージでは、本当に囲っちゃったものではなく、基本は開放で、雨が降ってきたらテントがかかるっていう程度のものっていうのが、何かもうちょっといいものがあるのではないかっていうことを、いつも思っています。  ヨーロッパの文化の中では、本当に屋外で天幕をつくって、それこそパーティーやったり、あるいはそれこそサーカスだってそうですよね。天幕っていうものの使い方がもっと文化としていろいろあると思うんで、それが値段的にどうかっていうのはわからないんですけれども、例えばもう高いスクリーンの鉄塔のところからワイヤーを張って、そこに電動式で天幕が開閉できるような仕組みとか、基本的にはあけっ放しで、雨のときにふさぐっていうことで、寿命が延びるっていうことも考えていただけないかっていう趣旨の質問です。  これは調査があるみたいですけれども、村長もどうお考えか、一応お聞きしたいと思います。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) これはですね、私は村長就任、現在もう13年目に入っているわけなんですけれども、当初からそういうものが欲しいというふうなことで思っておりました。それで、機が熟したといいますか、皆さん方もそういうものはいいだろうというふうなことになってきましたので、24年度で調査費を、28万円ですけれども、盛ったところです。  あの文化園の星空の映画祭等をやる関係者の御意見は、どうしても星空の映画祭だから、その星空が見えなきゃいけないと。だから野天が最高なんだというふうに言っているんですけれど、その雨が降ったときの苦労は並大抵ではないということですから、そのとき最低限覆えるようなものをというふうなことで、ちょっとこんなものがどうかというような図面も示されたんですけれども、私のイメージとちょっと合わなくて、それではいかがかというふうに申し上げた経緯もあるんですけれども、今、議員おっしゃいましたような、その高い鉄塔を建ててね、ふだんは開放しておいて、雨になったら電気仕掛けでぱーっとこの天幕が上がって覆われるというようなのも、ああ、いいアイデアだなあと、実は今感じたわけでございまして、そういうことも含めて調査をし、議論をしながら、いいものを探っていきたい、そんなふうに思っております。 ○議長(五味武雄君) 長谷川寛君。 ◆8番(長谷川寛君) 考え方としては、村長もやはりそういうものが必要だっていう認識だと伺って、予算もつけていただいているんで、ぜひ進めていただきたいと思います。  できれば、本当に我々素人じゃなくて、そういうことをいろいろ知っている建築家のコンペっていいますかね、アイデアを募るっていうことも含めて御検討いただければと思います。  簡単なあれですけれども、質問は以上で終わりにします。どうもありがとうございました。 ○議長(五味武雄君) この際、暫時休憩いたします。10時20分より再開いたします。                             午前10時03分 休憩                             午前10時19分 再開 ○議長(五味武雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、宮坂早苗君の質問を許します。宮坂早苗君。 ◆2番(宮坂早苗君) それでは、通告した4点について質問いたします。  1点目は、通学路の安全確保について。2点目は、給食の食材安全確保について。3点目は、新しい部署について。4点目は、スポーツ施設についてでございます。  まず、1点目でございますけれども、通学路の安全確保についてであります。子供の通学路の横断歩道の設置について、村側の視点から見た安全についてお聞きしたいと思います。  例規集には、原村交通安全条例、原村安全なまちづくり条例など、住民の安全について書かれている条例があります。質問の要旨にも書きましたが、原村交通安全条例の第5条「良好な道路環境の確保等」にある内容には、「村長は、交通安全を確保するための交通安全施設を整備するなど、良好な道路交通環境を確保するよう努めるとともに、必要があると認めるときには各関係機関等に対し必要な措置を要請するものとする。」とあります。また基本理念には、「交通安全の確保は、住民の安全かつ快適な生活を通じて、自主的かつ積極的に推進され、将来にわたって維持されなければならない。」とあります。平成17年に作成された次世代育成プランの中にも、「子供の安全の確保と優しい環境づくり」というところで、「安全な道路環境の整備、子供が安心して移動できるよう道路環境の整備を促進します。また道路整備に当たっては、子供の視点を大切にします。」とあります。  今まで子供の通学路については、PTAである教師と保護者、安全協会、警察署等が交通安全教室などを通して、子供の安全について指導や危険箇所の把握、問題解決等考えてきています。しかし、危険だと言われている箇所は、私が小中学校でPTAとして活動していたころから変わっていないというのが現状です。  良好な道路環境とはどういうものなのか。個人的な考えではありますが、歩行者、自動車が安全に通行することができる環境であると考えます。子供たちが毎日歩く通学路は生活道路でもあり、今後迎える高齢化社会を考えますと、運転免許の返還等により生活のための移動手段が車中心ではなく、歩く、または地域交通を利用するといった方向に変わってくるのではないでしょうか。  歩道は県道にない場所が多いです。以前、建設課長に歩道に関して問い合わせたところ、県道については県に直接聞いた方が早いとの答えでした。県の交通管理課からは、平成24年の予定は中新田に予定があるとお聞きしました。県道についての要望は、個人や団体からの利用者からの要望について、市町村と調整しながらおこたえしたいという、県の交通管理課のお答えでした。  なかなか歩道ができないということは、いろいろな事情もあると思いますが、歩道ができるまで、警察の公安委員会等と協力して交通規制などをするのも一つの方法であります。既にいろいろな箇所で交通規制の看板も見つけます。子供や高齢者、障害者、すべての人に優しい道路整備、維持管理、良好な交通環境の確保を、今後どのように行っていく予定なのか、村長にお聞きします。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 県道関係で歩道が未整備のところは、払沢、中新田、やつがね区内となっています。この中で中新田区内の300メートル区間の歩道整備については、平成23年8月、土地所有者の理解が得られたので、諏訪建設事務所長あてに文書により、平成23年8月18日付で同意書を添付して要望を提出したところでございます。建設事務所では県に予算要望をして、24年度現地測量調査に入って、設計を進めていきたいということで、調査費がつくということでございます。  横断歩道や歩者分離の信号機設置など、交通安全施設の設置要望については、交通安全協会、PTAなどと連携しながら、茅野警察署に要望しています。また施設を整備する際、県公安委員会、諏訪建設事務所など、関係機関と連絡調整するように要望をしております。  こういうふうなことでですね、村としては、やっぱり周囲の地権者、その理解が得られたところからやっていく、要望をするということでありまして、この理解を得るということが大変なんですね。そういうことで、常日ごろ努力はしているんですけれども、なかなか理解に至るのには時間がかかる、そういう状況でございまして、一気に解決というふうにいかないのが、何とも歯がゆいわけでございますけれども、事情としてはそういう事情でございます。 ○議長(五味武雄君) 宮坂早苗君。 ◆2番(宮坂早苗君) 村長御自身も昔はPTAで活動されたと思います。PTAの方では、安全委員会という委員会があります。この委員会では、通学路の点検等をして、危険箇所の把握を毎年行っております。ぜひ、村の担当者とPTAが情報を共有して、現状の把握をしていただき、子供たち、または住民全員が安心に安全に道を利用できるようお願いをいたします。そして歩くということが、環境面、また村の健康づくりにも大いに役立つ、つながっていくことだと思いますので、よろしくお願いします。  次に、給食の食材の安全確保についてお聞きします。  東日本大震災、福島第一原発事故から1年がたとうとしております。復興への道はまだまだ遠く、長く続きます。特に原発事故に関しては、生きているうちに解決できないということを考えると、とても悲しい現実であると心が痛みます。  学校給食は、子供たちの食の教育、食育の面からとても重要だと考えております。平成17年に施行された食育基本法では、前文に、「21世紀における我が国の発展のためには、子供たちが健全な心と体を培い、未来や国際社会に向かって羽ばたくことができるようにするとともに、すべての国民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにすることが大切である。」とあります。  現在、原村の給食は、保育所、小中学校に給食室があり、それぞれの年齢や、季節や行事、郷土に昔からあるメニューが工夫されて献立され、食材については、生産農家で組織する原っ子食材の会が全国でもいち早く立ち上げられ、地元でとれた新鮮な野菜を提供していただいております。  原発事故により食の安全性が脅かされ、子供を育てる親は、目に見えない放射線の人体への影響に不安を抱えながら毎日を送っております。しかし、だれもが確かな情報を持たない中で、だれが安全を保障してくれるのか。どのようにしていくのか。  国の方では、4月から食品放射性物質暫定基準値が示されました。新しい放射性物質の暫定基準値が示されました。これはチェルノブイリ原発事故後のベラルーシの基準値よりも、一般食品については低い値ですが、ベビーフードについては、ベラルーシは37ベクレル、日本は50ベクレルです。保育所にはゼロ歳から6歳までの乳幼児が入所しております。食材の基準値については特に気をつけて、納入前の検査の徹底をお願いしていただきたいと思います。  また、給食の材料の測定値に疑問を持つ保護者の方もいると思います。栄養士さんが直接相談に乗っていただいたり、納得いかない場合には、お弁当の持参等についても検討をしていただきたいと考えます。  給食は全員で食べることによって、集団生活を豊かにし社会性を育てる、食生活をするためにさまざまな人に支えられている、勤労に対し感謝の気持ちを持つ、大切な教育の一つでもあると考えております。  先ほど教育委員長の方から配られましたけれども、県でも4月から4カ所の教育委員会に簡易シンチレーションスペクトロメータを設置し、検体数をふやすということは聞いております。原村でも既にこの検体に出すということを申し込みをされているということも聞いております。また、原っ子食材の会でも保育所への食材の提供を4月から始めるということも決まっております。  全員が給食を安心して食べられるよう、食育という教育の場ということから、原村の今後の対応、また保護者の相談にどのように対応していくのかということを、教育長にお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(五味武雄君) 望月教育長。 ◎教育長(望月弘君) お答えいたします。今もう議員さんおっしゃられるとおりでありまして、学校給食につきましては、もう原村ばかりでなくて、全国的にも本当に話題になっております。もう保護者の皆さん方の御心配、本当にそのとおりであります。  しかし、なかなか国の方もですね、厚労省と文科省の食い違いなんかも、この間、新しい4月からの基準値についてはあったようであります。したがって、国の方もどれが本当に大丈夫なのかという確信が、今もないようであります。  しかもゼロということはもうあり得ないことでありますので、今まで原発がなくても0.幾つとかみんなあった、検出がされてきているわけで、ゼロということを求めるといっても、ちょっと厳しい現状があります。  原村の給食につきましては、議員さんおっしゃられましたように、安全・安心という面では、長野県下でも自負している給食体制をとっております。特に小中学校、先ほど言いましたように、食材の会の皆さんとか、お米の原村産のものとか、地産地消をとにかく大事にしていくというようなことで、米粉パンなんかもね、昨年度から補助をしていただいて、また来年度も継続してやっていただけるようでありますけれど、いずれにしましても、食材の吟味に関しましては、今回の震災の産地の方から来るものについては、農協の方で全部チェックをしていただいたものを納入していただくと。食材の会の方々だけでは間に合いませんので、そんなことで、かなり他市町村に比べると、チェック体制は、9月の議会のときにも議員さんの方から質問がありまして、その後みんな調べて、保護者にお知らせを流しまして、また4月当初、今度の新しい4月当初に、新たにまた1年生入ってきますので、学校、小中、それから教育委員会連名で、安全の食材を提供しますよということで出していきたいなあと思っております。  ちょうど昨日、県の会議がありまして、この資料を最新のものをいただいてきました。今までこの機械の写真等はなかったんですけれど、そこにもありますように、南信地区だけで、伊那に南信教育事務所がありますけれど、そこへ1台数百万、人件費を含めて1,000万、したがって、各市町村でそれだけのものはとてもできませんので、今までの暫定基準ぐらいだったら、簡易のものがあったんですけれどね、今それではもう全然だめだそうです。これでやってまだだめだと、今度は県のところでもう1台すごい、1,500万ですか、2,000万近くのものがあるようですけれどね、そういうところへ送って調べるようですけれど、今まで数十個の、給食の方から食材を県の方へ送って、全部不検出でした。いろんなところの、こういう心配な方から来ている食材を検査して不検出になっておりますので、特に給食、学校給食会もありまして、本当に食材については、検査をしたものでなければ学校給食には使えないというのが、もう通っております。  ただ個人的にね、持ってくるものにつきましては、そこで検査をしてもらうんですけれど、今ちょうど豆腐関係は、富士見の業者からもらっていますけれども、その業者も専門機関へ出して、大豆がオーケーですよというのを、原はもらっております。そういうことで、個人的なものについても、そういうもう検査が通らなければ出ません。  そして牛乳、特に牛乳についてね、非常に心配されている方が多いと思いますけれども、ここの新しい基準値で、つい最近ですけれど、全国の牛乳業者は、すべてもう一度レベルを下げてですね、検査をして、安全なものを出していくと。ここは今、八ヶ岳乳業ですけれど、そこも学校給食会の指定ですので、当然それをクリアしておりますので、今のところ、したがいまして、保育所もそうですけれど、小中につきましては、本当に安心できる、パーフェクトということは、中にはあるかもしれないんですけれど、そこをチェックするもう機能が今のところないということで、これから4月当初から始まる南信教育事務所の機械の検査につきましては、この該当する、そこにもありますけれど、青森から静岡県に関するこういうものがあったときに、それを検査をしていただくと。  ただし、食材が使うその日に行って、すぐそれがもうわかるわけじゃないもんで、1週間ぐらいかかりますので、検査結果がね。その結果は細かい数字が出てきます。原村教育委員会あてにこの食材、先日いただいた食材はこういう何ベクレルでしたというね、数字が出てきますけれど、一般に県下へ公表するのは、不検出です。基準値以下だとね。そのくらいこうかなり時間もかかりますので、即食材を、物すごい食材を毎日使っておるわけで、それを全部検査をする、そういう機械が発明されればね、各ところでぱっとやって、ああオーケーと言って食材を使えるんですけれど、現実的には、現状では無理ですので、そんなことで保護者の方にもお知らせをしながら、個人的に、もし心配の方がありましたら、学校の方へ、栄養士の方へ尋ねていただいたり、給食委員会でも対応をしていきたいなあと思っておりますが。  そして今も、もう全国的にね、弁当を持ってくるとか、もう保護者の考えですのでね、そういう家庭もあるようです。それで今、原小学校でも二、三軒ほど牛乳は飲まない家庭もあります。これはもう保護者がそういう希望があれば、もうそれはできませんので、ただ教育的にね、先ほど議員さんおっしゃられましたようにね、これはやっぱり全員が給食を同じものを食べるというところに意義があるもんですからね、保護者の方の考えで、1人だけ弁当を持ってくるということになるとね、本当にその子がね、ほかの子、小学生の低学年なんていうのは、もうわかりませんのでね、保育園もそうですけれど、そういう子供に対する指導が非常に難しい。何であの家だけっていうようなね、そういう中で、今度は友達関係のいろんな問題が生じてくる可能性がありますのでね、また理想的には、こちらの方では、給食安全についてはもう本当に最善の努力をしてまいりますので、全員が同じものを食べて、アレルギーとかね、そういう方で、そういう子供もいますけれど、そうでない限りは同じ給食を、特に原村の給食はおいしいですので、食べていただければありがたいなあというような気がいたしますけれども。  多分ね、個人でずっと弁当をつくってくるということは本当大変だと思うんです。そのお父さん、お母さんがね、どこから食材を調達しているのかということまで考えると、中にはもう西日本しかとらないというようなね、宅急便でとっているというような家庭も全国にはあるようでありますけれど、果たしてそれがね、ずっと子供の教育のためにいいのかどうかなあということは、私自身もちょっと疑問に感じておりますので、全力を尽くしていきますので、そんな点、御理解いただければと思います。以上です。 ○議長(五味武雄君) 宮坂早苗君。 ◆2番(宮坂早苗君) ありがとうございます。ぜひ全員でおいしい給食を食べられるように、数値についてはできるだけ詳しく、そしてまた新しい情報への対応を早くしていただいて、全員安心で安全な給食を食べられるようにお願いをしたいと思います。また、保護者の方たち、かなり精神的にも大変な方はたくさんいらっしゃいます。その辺、その方たちへの、例えば相談の窓口等も、給食のお便り等とかで、きちんとどこに相談をすればいいのか、窓口をきちんとはっきり教えていただければと思いますので、よろしくお願いします。  次の質問に入ります。新しい部署についてでございます。  今、子供たちのことに質問を2点いたしましたけれども、今2点した質問に関連することでございます。現在、未就学児は保健福祉課、小中学生は教育課というふうになっておりますけれども、子供についての相談の窓口が1カ所で済むように、こども課であったりとか、何かこう窓口が一つになるようなことができないかということでの質問でございます。  例えばですね、この子育てハンドブック等には、いろいろなこの相談の窓口とか、いろいろ出てはいるんですけれども、やはり電話番号が地域福祉センター内1本で、その中で回されたりとかするような状況です。それで教育課は中央公民館、たまたまこれ原村地域包括支援センターという、これ高齢者向けの案内なんですけれども、ここには相談窓口で1本直通の電話番号があるんですね。窓口を1カ所にっていう意味では、こういう例えば新しい電話を1本新しく開設していただいて、そこは子供の相談の電話番号だよというようなことでもよいのかなと思いますが、質問は、新しい部署について、1カ所で子供の相談ができる場所があれば便利ではないかということで、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 確かにこども課というような課があればね、住民の皆さんへのわかりは早い、そしてまたこども課ということでのインパクトもあるというふうに思っていますけれども、これ両課に分かれているのは、保育所は厚生労働省の管轄、それから学校は文部科学省ということで、教育委員会に行くいうことでありまして、原村の場合には1村1校1所ですから、そう事務量が多くなるわけでもないし、混乱するわけでもない。  そういうふうなことで、確かに電話なんかでは、今おっしゃったようなことはあるでしょうけれども、しかし、たらい回しにされて、そのうちわからなくなるというような対応ではないと思うんですよね。そういうふうなことで、いずれにしても保健福祉課、教育課の方できめ細かく対応していますので、現在その必要は感じていないということでありますし、保護者の方からも、特段にそのことについての、一緒にしたらというような苦情は承っておりませんので、現在のままでいいんではないかと、そう思っております。 ○議長(五味武雄君) 宮坂早苗君。 ◆2番(宮坂早苗君) わかりました。次にですね、スポーツ施設についてでございます。現在、中央高原にある村営のテニスコート、クレーのコートが6面、ハードのコートが4面、うち教育委員会が管理するコートが2面あるということですけれども、利用率が非常に低いということです。そして、その昔のテニスブームも今はだんだん低くなってきて、利用する人も少なくなっているということであると思いますけれども、この村営の今ある施設を新しい施設、例えば若い人たちが利用できるような施設への変更を検討したらどうかという提案でございます。  例えば、ここに質問の要旨にも書きましたが、フットサル場、今、諏訪地域の中には辰野町にほたるドームというところがありますけれども、フットサル場はそこ1カ所です。諏訪地域の子たちはそこに行って、みんな冬の間フットサルの試合をしたりするという現状があります。ですので、夏だけではなく冬も使えるような施設、屋内のインドアのフットサル場になると思いますけれども、そのような施設があれば、子供が原村に来て試合をする、子供の試合には必ず保護者がついてきます。スポーツと観光が結びつくのではないかということも考えられます。  また、そこには屋内のゲートボール場などもあります。先日、日達議員から、老人だけではないと言われましたけれども、現在は主に老人の方たちが利用しているゲートボール場、そしてまた若い人たち利用する施設ができることよって、より観光、またにぎやかな中央高原になるのではないかと思います。  新しい施設の整備を考えていったらどうか、検討したらどうかということで提案したいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) これはですね、私の4目の村長選でも皆さんに訴えたことの中にあるわけですね。スポーツ施設をつくって、この中央高原の活性化をしていきたいというふうなことでですね、それは単に中央高原が活性化するという意味合いだけではなくて、やっぱりスポーツによって、その健全な健康づくり、そういうことに資する面が大きいだろうというふうなことで申し上げたわけでございますけれども、もちろんその中には、現在のテニスコートが余り使われなくなってきているということもあったわけでございます。  このテニスコートなんですけれども、現在、年間収入、22年度で36万円ということなんですね。ですから、かなり使われなくなってきているということでございます。フットサルもそうですし、サッカーのコートがあれば、なおさらいいというふうに思っていますけれども、したがって、もちろん老人利用のゲートボール場というのもですね、ゲートボール場ということになると各区にありますから、中央高原の方でつくるといったら、第2番目の屋内ということになるかもしれませんけれども、いずれにしても検討の時期は来ているというふうに思いますので、これはまた検討をですね、25年度ぐらいでしてもらって、方向を決めたいというふうに思っております。 ○議長(五味武雄君) 宮坂早苗君。 ◆2番(宮坂早苗君) わかりました。楽しみにしたいと思います。  やっぱりここをですね、もし若い人たちが利用できる施設ができるとなれば、もちろん子供たちのスポーツには親が同行してきます。また学生、大学生、遠くから来る学生とかが利用することによって、逆に原村の広告宣伝にもなるということを考えております。ぜひ若い人たちが多く集まれるような施設ができればいいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(五味武雄君) 次に、矢島昌彦君の質問を許します。矢島昌彦君。
    ◆6番(矢島昌彦君) 矢島です。よろしくお願いいたします。長年にわたってといいますか、平成6年に事業申請して、平成7年から採択、着工してきました八ヶ岳広域営農団地整備事業が、だんだん終了しっていうんでしょうか、この23年度で、この計画を推進してきた協議会が解散する予定だということであります。  いわゆるこの広域営農団地、八ヶ岳の西ろくの茅野市、原村、富士見町を一体的に営農整備しようという計画が、村長さんが村長になったときには一つの事業が始まっておって、なられたときには活性化施設だったですかね、原村で、いわゆる加工場を含めた、そういう施設も含めていろいろな事業が検討されて現在に至っています。長い間にその当初計画はだんだん変更されて、今日に来ているわけですけれども、全体的にとらえてですね、村長が感じるこの一団の開発に対して、いわゆるどこまで達成されて、達成されなかったのは何なのか。  当時の計画を見てみますとですね、いわゆる茅野の柳川、あるいは原村、それから富士見の立沢というんで、いわゆる営農地がこう3分断されているということで、いろいろな計画が出てきて、まず施設の整備、それから広域農道が今日まで進められて、広域農道のエコーラインに関しては、当初計画97億くらいのものが百六十何億もかかり、田中康夫知事のときには、一時工事が中断するなどということもあって、非常に長い時間をかけて、この営農団地ができ上がってきたわけですけれども、その辺の成果は大いに見えてあるんですが、やり残したことがあるんじゃないかと思うんですけれども、その辺のところは、今後どんなふうに達成していくのか、お聞かせいただきたいと思います。  例えばですね、ほとんどのものができているのかもしれませんけれども、農産物活用施設とか、地域センター、あるいは加工施設、管理センター、エコーライン沿いにそういった集出荷の施設など、まだ変更によってできないものが数多くあるんですけれども、全体的にとらえて、達成されていないものは今後どうしていくのか、その辺のところをお聞かせください。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 八ヶ岳西麓広域営農団地整備計画というのはですね、そういう計画をつくって、まずは一番最初に広域農道をやろうというふうなことで、エコーラインの整備をしたわけでございます。  広域農道の整備ができた後には、次なるいろんな個々の施設、そういうふうなものを整備していこうという計画ではあったんですけれども、その広域農道が完成するころから、だんだん国の財政が縮小してきてですね、それを実現するのはなかなか難しいというような事情。それから、国の方の農政も変わってきまして、田園空間整備事業とかですね、それから中山間整備事業とかっていうものに変わってきたわけなんですね。  そういうふうなことで、結局この広域営農団地という考え方は、それにとってかわられたということで、田空にしても、中山間にしても、それは各個のもう市町村でやろうというふうなことになって、総体としては整備計画というものがかぶさっていますけれども、個々は、もうそういうことでやろうということになって、現在この広域営農団地整備計画は生きていないということになるわけでございます。したがって、もうそれはさたやみというふうに考えざるを得ない、そういう状況でございます。  原村においてもですね、この中山間、あるいは田空、そういうふうなもので整備した施設もあるんですけれど、広域営農団地整備計画の一環としてはですね、農業近代化施設の整備、あるいは広域営農団地の管理運営組織の整備というようなものがあるにはあって、それは、近代化施設に関しては育苗施設とか堆肥センター、こういうものはできたんですね。だけど、さっき言いましたように、だんだん国の財政規模と同時に考え方が変わってきて、中山間、あるいは田空というものに変わってきたということでございます。  エコーラインそのものはね、予定したよりずっともう大幅に延びちゃって、そういうこともあったんですけれども、いずれにしても、そういうふうなことで現在はさたやみと、あるかないかといえば、あることはあるんですけれども、さたやみという状態です。 ○議長(五味武雄君) 矢島昌彦君。 ◆6番(矢島昌彦君) その農業基盤をちゃんとすることによって、いわゆる近代的な農業、あるいは競争力がある農業ということで、当初、読んでみますとですね、やっぱり農家所得が1,000万目標だとかうたわれているわけですね。実際どうなんでしょう。やっぱり農業は大型化になってきて、非常に成果としては上がっていると思うんですけれども、目標としているところ、わかるかわからないか、わからないんですけれども、1,000万目標とかね、そういったものっていうのはどうなんです、やっぱり近づいたっていうふうにとれるんでしょうか。お願いします。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) これは農業の発展とともにね、だんだん大型化してきたというような事情、それから高齢化によって、だんだんやめる農家も出てきた。したがって、それを引き受ける農家は、勢い大規模化するというようなこともあってですね、一応近づいていると言えるんではないかと。というのは、現在農家所得平均は750万ぐらいというふうに上がってきていますから、まあまあもくろんだところには近づいてきていると言っていいんではないかというふうに考えます。 ○議長(五味武雄君) 矢島昌彦君。 ◆6番(矢島昌彦君) いわゆる何ですか、このそれぞれの市町村のというふうな言い方になって、あるかないかわからないような状態だっていうふうに言われましたけれども、当初のやっぱりいわゆる3市町村が、いわゆる広域的に八ヶ岳の西ろくを見たというところのすばらしさというのは、現在生きていて、それは今後もあった方がいいんではないかって僕は思うんですけれどもね。  3番目の、いわゆる促進協を解散するっていうんだけれど、この地域、特に八ヶ岳西ろくといったときの、茅野市、原村、富士見というここのかかわりの中で、いわゆる農業っていうものを見ていくのか、道路が観光というなら観光面でも見ていくのか、いわゆるそういった、連帯したこの辺の発展というものを見るには、1村だとか、1町、富士見町一つだけっていう感覚でない見方っていうのが、農業の場面ではあっていいんじゃないかと思うんですけれども、そういうものの設置というのは、村長同士の仲よしさでできるのか、そうじゃなくて、やっぱり協議会みたいなものをつくって、新しくつくって、いわゆる国の補助事業が減ってきているという言い方しましたけれども、やっぱり広域で見ていくということは大事だと思うんです。そういうものを設置していくような意識というか、意思というか、このかいわいを見たときの発展を考える、その面において、村長はどんなふうに考えますか。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 広域営農団地整備促進協議会というのはですね、その広域農道の完成とともに、もう解散するんだというふうな理解、これがもう広く行き渡っていますから、この協議会を再び立ち上げるというのは難しかろうというふうに思うんですね。  3市町村が協力して、この八ヶ岳西ろくの農業地帯を活性化していく、そういう理念というのは、このことをやったおかげで各市町村とも持っていると思うんですよね。今後はそういうものに頼っていくしかないということで、もし3市町村が協力して何かをやろうということになれば、再び協議会みたいなものを結成することは考えられますけれども、現在のところは、この営農団地のこの理念で、お互いに個々でやっていこうやということに落ちついてきていると思いますので、その新たに協力して何かをやるということにはないと思うんですよね。  そういうふうなことで、各市町村とも農業関係、お互い頑張るぞということでやっていますから、そうして、農協は一応一つの農協ですから、そういうことでは、指導方針は通っていくということになろうかと思うんですけれど、そういうふうな状況であるということです。 ○議長(五味武雄君) 矢島昌彦君。 ◆6番(矢島昌彦君) 実質的には、補助金がなくなれば消えていくっていうのはわかるところで、エコーラインも県が主導してできたと。それにしても、やっぱりその協議会があって、いい事業ができて、これはありがたかったというところは、僕も変わらないんで、その先ないっていうのは、またほかの面で考えてもらうしかないのかなと思います。  次の、原村が分譲した、いわゆる別荘地と言っていいんでしょうか。昭和40年代にいわゆる原村が別荘開発をして、原村が不動産屋となって、いわゆる一般の方に販売していったわけですね。  その原村のいわゆる別荘地の考え方っていうのを、ちょっとお伺いしたいんですけれども、いわゆる別荘地として言われる、原村が開発した周りには、ディベロッパーの松電だとか、三井の森だとか、あるいは今度は名前が変わったんですが、別荘団地があるわけですけれども、それも含めて、いわゆる村では別荘というふうに言っていると思うんですけれどもね、その別荘だよっていうふうに、別荘っていう言い方はしてないんだけれども、保健休養地の開発土地、これを保健休養施設っていうふうに、いわゆる売買契約書の中でちょっとうたっているんですけれども、これはだから昭和40年代だと思います。そこには、そういうふうに利用方法が書いてあるんですね。第8条で、土地は長野県が保健休養地として開発造成した土地の一部であり、これを保健休養施設(個人、会社、学校及び公共団体が自己またはその構成員の保健休養を目的として建設する建物及びこれに附帯する設備をいう。)以下、保健休養施設というふうに、土地の使用に関することを、こううたって取引しているんですけれども、この契約で買った人が転売したときには、これが多分ついていっていないんですよね。ついていっていない人たちは、村としてはどういう指導をして、いわゆる別荘地という言い方をされるんでしょうか。それをお願いしたいと思います。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 原村が別荘地開発をした当初はわかりませんけれども、余り別荘地だとか、保健休養地だとかいうふうな考えは、なかったんではないかと思えるんですよね。それで、原村が開発をして、そうして売り出したときには、その今の第8条で、使用は、静かな環境だから営業はしないでほしいというふうなことで、この条項を設けたんですけれども、そこで、転売されるなんて考えていなかったんではないかと思えるんですよね。  しかし、その後、三井の森が出、そうして四季の森が出、丸山別荘地もできるというふうなことでですね、そうすると、当然範囲も広くなりますし、お客さんも多くなるわけでして、これはひとつ全体を考えなきゃいけないということで、保健休養地という考え方が出てきたんではないか。いずれも推測で申しわけないんですけれども、ということでですね、一応、保健休養地はわかると思うんですけれども、別荘地ってなったら、いや、個人開発なんかで行って住みついた人たちは、いや、別荘地に入ったつもりはないというふうなことになるんですよね。  ですから、永住されるということを予想しなくていたということのときに、私の言葉の表現が悪かったか何か、大分怒られまして、我々を何だと思っているんだというふうなことでですね、先ほど鮫島議員の質問にも、私がいかにも上と下を差別して村政をしいているようなことで、そうじゃないんだと。だから「郷に入りては郷に従え」でやってほしいと言ったら、それも批判されたわけなんですけれどね。  だけども、事情はともあれ、そういうふうなことがあって、保健休養地ということと、別荘地ということの立て分けも、はっきりつかなくなってきちゃったというふうなことでですね、現在、別荘地というのは、村としては村開発の中央高原、それから三井の森、そして四季の森、そういうふうに思っていますけれども、転売された場合に、その第8条の条項がついていかなくなっちゃったというのは、これは転売はお互い相手でやることですから、そんなことは知らないと言われれば、それまでであったもんですから、転売によるその第8条の規定を尊重してやってほしいというふうなのが、現在の転売状態の中でついているのは三井の森だけです。そのほかのところはついていません。原村もついていませんし、四季の森もついていないということで、非常にまずい状態にはある。ですから、保健休養地の理念と違ってきちゃっているということで、これは何としても是正しなければいけない、そういうふうに思っていますので、これは検討させてください。 ○議長(五味武雄君) 矢島昌彦君。 ◆6番(矢島昌彦君) 最後の答えまでもらっちゃったような感じになったんで、あれですけれども、いずれにしろ、法的な整備ができていないというのは事実だと思います。この契約のままの人と、転売で買った人との意識はまるっきり違うはずです。ですから、この辺のところは条例になるのか、規則なのか、どこかに盛り込む必要がありますね。  2番で言っているところの、やっとこういうふうに、別荘地内での営業は一切行うことができませんという文言が、やっとホームページの中で、村のホームページの中でやっと探せるんですよね。これにその効果があるかっていうと、どうも法的根拠がないんじゃないかって思われるんです。規則でもうたってないわけですよね。規則の下にこれだけくっつけて、規則の別にこの1枚のあれがあってしているだけなので、少し整備した方がいいんじゃないか。少しっていうよりは、別荘地は別荘地として使用するんだよっていうところだよね。  大体答えはもらっているからあれですけれど、書いてあるからくどくど言わせてもらいますけれども、変えるとしたら、どこを変えるということですか。やっぱり規則の中でいくのか、条例の中で分けるのかね、そのいわゆる保健休養地の中で、全部含まれないんだよね。  要は村と、それからいわゆる開発公社がやった別荘とですよね。三井の森はこうやってつけていると言うけれど、四季の森はね、だから村のあれによるって言うけれど、村がもともと持っていないものに対して強制力なんてありませんし、どの辺を変えるのか、そちら任せでしょうけれど、見当ついて、前もって言っているようにね、およそこういう形でいこうというのはあるんでしょうから、それをお聞かせいただいておきたいと思います。 ○議長(五味武雄君) 清水村長。 ◎村長(清水澄君) 原村がね、別荘地を開発したときには、先ほど言いましたように、保健休養地という概念がありませんから、別荘地で足りると思っていたんですよね。ところが、そういう団地的な別荘地以外にも、どんどん人が住みつくという状態になってきて、別荘地と保健休養地って違うのっていう疑問が出ちゃうんですよね。  それで、別荘地には一切の営業はできないという条項はつけてあるんですけれども、じゃあ保健休養地ってなったらどうなんだって言ったら、それは答えができなくなってしまうんですよね。そういうふうなことで、その保健休養地を管理する条例っていいますか、環境保全条例にも、そこはついていないんですよね。  それで、これは検討させていただきたいと思うんですけれども、一応これは村の指導ということでいくしか、条例では、もうちょっとできないんじゃないかと。というのはもう既にその権利をもらっちゃって、つまり転売で得た人はですね、その権利をもらっちゃって、そういうものだと思っているから、条例でいけませんというのは、もう禁止ですからね、それはちょっと難しいんではないか、そういうふうに思うわけでして、規則等で指導をお願いするしかなかろうというふうには考えられるんですけれども、いずれにしても、ちょっと検討させてください。 ○議長(五味武雄君) 矢島昌彦君。 ◆6番(矢島昌彦君) 別荘地として使うよりは、いわゆる営業地として使った方がいいような、村が開発した別荘地部分もあるわけであって、本当、難しいと思うんですけれども、やっぱりその当初のそのものが生きるようには、していかなきゃいけないんじゃないか。現にそういうで買った人がいる限りは、と思いますので、そういう方向で御検討をお願いします。  以上で終わります。 ○議長(五味武雄君) これにて一般質問を終結いたします。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  来る16日は午後1時30分から本会議を開き、付託案件について委員長報告、質疑、討論、採決を行います。  本日はこれにて散会します。御苦労さまでした。                             午前11時20分 散会  以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。          平成24年3月7日               原村議会議長  五 味 武 雄               原村議会議員  長谷川   寛               原村議会議員  日 達 徳 吉               原村議会議員  小 林 庄三郎...