下諏訪町議会 > 2022-03-07 >
令和 4年 3月定例会−03月07日-03号

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  1. 下諏訪町議会 2022-03-07
    令和 4年 3月定例会−03月07日-03号


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    令和 4年 3月定例会−03月07日-03号令和 4年 3月定例会            令和4年3月下諏訪町議会定例会会議録                                    (第3日) 議員の席次並びに出欠   1番 森   安 夫  出          8番 大 橋 和 子  出   2番 樽 川 信 仁  出          9番 松 井 節 夫  出   3番 田 嶋   彰  出         10番 中 山   透  出   4番 増 沢 昌 明  出         11番 野 沢 弘 子  出   5番 林   元 夫  出         12番 中 村 光 良  出   6番 岩 村 清 司  出         13番 金 井 敬 子  出   7番 青 木 利 子  出 出席議会事務局職員             出席総務課職員   議会事務局長   田 中 美 幸      庶務人事係長   岩 波 美 雪   庶務議事係長   山 田 英 憲 説明のために出席した者   町長       宮 坂   徹      保健福祉課長   小 松 信 彦   副町長      高 木 秀 幸      産業振興課長   増 澤 和 義
      教育長      松 崎   泉      建設水道課長   北 澤 勝 己   総務課長     河 西 喜 広      消防課長     小 野 裕 之   税務課長     堀 内 憲 隆      会計管理者兼会計課長                                  吉 池 泰 宜   住民環境課長   中 澤   務      教育こども課長  樫 尾 光 洋 本日の会議日程 令和4年3月7日(月)午前9時00分   1.本日の議員の出欠並びに会議成立宣告   1.一般質問 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            開  議  午前 9時00分 △<本日の議員の出欠並びに会議成立宣告> ○議長 おはようございます。大変御苦労さまでございます。ただいま定刻の午前9時でございます。本日は令和4年3月下諏訪町議会定例会第3日目であります。  本日の議員の出欠を御報告いたします。ただいま出席している議員は13人であります。よって、本会議は成立いたしました。  なお、本日は職員による撮影を許可いたしましたので御承知おきください。  ただいまから会議を開きます。  本日の日程は一般質問であります。一般質問は、本日と明日の2日間でありますので、御協力をお願いいたします。 △<一般質問> ○議長 それでは最初に、質問番号1番、質問事項 諏訪広域連携の強化について、次年度予算と行財政経営プランについて、議席5番、林元夫議員、質問席にお着きください。 ○議長 林議員。 ◆林議員 おはようございます。質問番号1番、議席番号5番の林元夫です。  御柱祭の山出しが中止になり、町民の落胆は言葉に言い表せません。諏訪地方にとって、心一つに取り組む御柱は、今まで脈々と続く諏訪人気質の象徴であり、心のよりどころでもありました。多様化が進む世の中ではありますが、祭りを通して心を通わせ、共に生きる意欲をほうふつさせることができたのです。「諏訪はひとつ」の象徴であったとも思っています。御柱が中止になっても、「諏訪はひとつ」の心は永遠に不滅であります。  それでは、諏訪広域連携の強化について質問してまいります。諏訪広域連合では、諏訪広域連合広域計画案を策定しました。その中で、広域的課題の調査研究に関することとして、現状と課題を住民サービスの向上、個性ある地域づくりを進めるため、広域的課題についての調査研究に取り組み、さらに魅力ある一体的な地域づくりを進める必要があります。  近年、住民ニーズも多様化、高度化してきており、市町村の枠を超えて広域的な視点で取り組むことが必要な課題はますます増加すると考えられます。このような新たな広域的課題についても、積極的に調査研究を行う必要があります。さらに、将来的な広域行政や広域連合の在り方も含めて検討する必要がありますと記載されております。  また、今後の方針と施策については、地方分権に関することをはじめとして、1から8まで挙げており、調査研究を行いながら課題解決に向けた取組を行うと記しております。  それでは、下諏訪町では広域的課題をどのように捉え、その課題解消をどうやって進めていくのかをお聞きしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 御承知のように、現在、諏訪広域連合では多岐にわたる分野において、広域連携により事業を推進しているところでございます。諏訪地域における共通する広域的課題につきましては、人口減少や少子高齢化が進む中で、将来を見据えたデジタルトランスフォーメーションなどの住民サービスに関わる対応が、まずは考えられることであります。これらの住民サービスに関わる課題につきましては、市町村の枠を超えて、広域というスケールメリットを生かした整備また運営などの取組によって、事務の効率化や住民ニーズに沿った行政サービス、この提供が可能となるというふうに考えておるところでございます。  現状の広域連携事業の中では、特に介護保険事業では保険財政基盤が大きくなり、安定した運営を行うことができるようになりまして、また広域消防においては、市町村区域にとらわれずに各種災害に対応できるような出動体制の構築、また機材の整備等が進んでおりまして、諏訪広域の住民の皆さんの安心・安全の確保につながっているというところで評価ができるというふうに思っております。  また、行政情報システムの共同化につきましては、同じく広域連携のスケールメリットで、セキュリティーが強化された信頼性の高い安定したシステムの利用が可能となったこと。このように広域的な事業展開や取組により課題に対応してきたという経過がございます。  今後についてでございますけれども、住民サービスの分野におきましては、自治体情報システムの標準化、共通化をはじめとしましたデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応が喫緊の課題となってくるというふうに考えております。  また、介護保険や消防などの住民に特に密接したサービスのほかにも、人口減少、少子高齢化が顕著に進行する中では、圏域の活性化や文化・スポーツ等の分野でも協議の対象となる事案があり得るのではないかと思ってはおりますけれども、広域連合において構成市町村間の情報共有、また連携によって取り組むべき課題を明確にしながら、機に応じた協議によって詳細な検討がなされていくのではないかというふうに考えております。 ○議長 林議員。 ◆林議員 DXというのは、今年、今喫緊の課題として国からも進められているわけですけれども、ぜひ進めてほしいと思います。その中で、計画案にも示されているように、住民ニーズも多様化、高度化してきており、諏訪広域連合の役割を拡大する必要があるんじゃないかと。それを拡大する中で将来的展望も開かれていくのではないかと私は考えているんですけれども、町長は広域連合にこれから何を求めて、これを拡大して進めていくのか。どうしていくのかというビジョンがありましたら、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 冒頭、議員さんのほうからも御説明がありましたとおり、現在は諏訪広域連合では、令和4年度から令和8年度を計画期間といたします第5期の諏訪広域連合広域計画の策定作業が進められているところでございまして、昨年の11月から12月にかけましてパブリックコメント、これも実施をされたところでございます。  パブリックコメントの際に示された計画の素案では、従来の計画と同様に諏訪広域連合規約に規定をされた15項目につきまして、経緯と現状と課題、今後の方針と施策などが示されて、今年度内の計画策定が見込まれているという状況でございます。現時点において、この広域計画が理想とする広域圏域の将来的な展望ということでございますので、諸課題をめぐる今後の調査研究の結果にもよりますけれども、近々において特に大きな役割の拡大というところの想定はされていないというふうには思っております。  諏訪広域連合に何を求めていくかという点でございますけれども、まず一番は生活圏を同じくする6市町村の長が集まる協議の場が常に設定されているということが非常に大切なことでございまして、そのテーブルでしっかりと意思疎通が図られることが最も求められていることかなというふうに思っております。  そんな中で、諏訪圏域のスケールメリット、また各市町村の個性を融合して発揮し合うような取組、そうしたことについて、例えば各種産業の活性化、また文化・スポーツの分野においても諏訪広域連合において調整をしながら連携をしていくこと、こうしたことが今後、求められることになっていくのではないかなというふうにも思っております。  この先、広域連合として取り組む事象、そうしたものが当然出てくるというふうに思いますので、広域連合の組織を構成する一員として、しっかりと力を尽くしていきたいというふうに思っております。 ○議長 林議員。 ◆林議員 力という言葉をいただきました。意思疎通でスケールメリットとまた個性、これをやっていくと。また産業の活性化、文化を共有して高めていくと、そんなようなお話をいただきましたが、私はひとつその役割拡大について少し質問してみたいと思います。  諏訪広域連携の強化、諏訪広域連合の役割拡大については、6市町村の連携強化による地域活性化を図っていくことだと町長のように思っております。例えば、観光、経済、コロナ対策等が考えられます。  そこで、1として観光DMOの推進と課題をどう捉えているのか。  2として、産業施策における諏訪圏カードの発行みたいなものは考えられないか。  3として、諏訪圏共通商品券の運用を視野に入れられないか。  4として、工業マッチング連携の現状と課題をどう捉えているのか。その中で、5として諏訪圏ものづくり推進機構のレベルアップを考えられないか。  また6として、ロードレースなど共通イベント開催のさらなる推進をするための機構づくりが考えられますが、これに対してどのように考えているかをお聞きしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 私のほうからは、諏訪圏の共通商品券、このこととロードレースのことについてお答えをしたいと思います。  諏訪圏の共通商品券、このことにつきましては、諏訪圏域の共通で使える商品券というのは、やはりとっても魅力的かなというふうに思っております。しかしながら、どこでも使えるということは利用者にとっては大変便利な反面、大型商業施設、またスーパー等のそもそも顧客が多い、そうした店舗における利用というところに偏る傾向が。そこに行けば全て間に合ってしまうというようなところでございますけれども、そうしたことや、当町以外での利用が十分可能でございますよね。ということで、そういう意味では町内事業者さんへの影響ということも懸念されてくるということ。  それからまた、町内への経済に対してどれくらいの効果が望めるかということもちょっと不透明になってくるというようなこともございますので、共通商品券の運用また発行というのは、ちょっとその辺のことがクリアできないと難しいところもあるなというふうには思っております。  そうは申し上げましたけれども、諏訪圏域外から見える観光客の方々とか、そういうお客様にとっては、先ほども申し上げたとおりに魅力的な制度だというふうにも思っておりますので、換金をどうするか等の大きな課題、そうしたものもございますので、諏訪圏域内の商業事業者の皆様方の賛同をいただけるということが大前提とはなりますけれども、いわゆる観光分野のところでの活用ということは検討ができるんじゃないかなというふうには思っております。  もう1件、ロードレースの開催等の共通イベントのさらなる推進をするための機構づくりとか、広域連携の強化というところでございますけれども、諏訪圏域をエリアとした大規模のイベント、そうしたものが、その趣旨とかその内容にもよりますけれども、経済効果をはじめとした圏域の活性化という視点では大いに寄与をするというところが大きいのかなというふうには思います。  一方で、スワコエイトピークスミドルトライアスロンでございますか、その企画でも推察をしていただけるように、イベントの企画運営というのは大変な労力、また経費、それからノウハウ、また人脈等、大変大きなエネルギーを使うという必要性があろうかというふうに思っております。このような労力とかノウハウとか、そうしたものは現在の諏訪広域連合の体制の中ではちょっと賄うことはできないのかなと。不可能かなというふうなことでございます。  それとまた新たな組織づくりということでも、スタッフを抱え込むことになることというのが、経費も含めたリスクを伴ってくる、背負うことにもなってくるということから、この点については民間の活力、ここに期待をせざるを得ないという状況だというふうに思うわけでございます。  大規模イベント等の地域活性化効果、これには期待するところが大変大きいというふうに私も考えておりますので、提案があった際、そうしたときには、もちろん趣旨や内容を精査する必要もございますけれども、諏訪圏域の市町村、ここの連携というところでの御支援をしていくといった形が、いわゆる現実的なのかなというふうに思っておるところでございます。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) 私からは、観光DMOの推進と課題、諏訪圏カード、工業マッチング連携ものづくり推進機構についてお答えをさせていただきます。  観光DMOの推進と課題につきましては、諏訪地方観光連盟が令和元年度に実施をいたしました諏訪の国ブランド展開と、観光推進組織基盤創生事業において、広域観光DMOの推進に当たる自律的な推進組織設立に向けた戦略プランの策定に向けた検討を行いましたが、行政関係者及び民間関係者のヒアリングからは、広域と市町村のすみ分け、民間事業者と行政の役割分担、総合戦略の立案が必要、マーケティング戦略が明確でない、まちづくり一環としての取組等、中長期で継続的に考える、このような課題がございました。  その後、広域での観光推進につきましては、御柱祭を契機とした御柱祭観光情報センターを立ち上げて事業を推進しておりますが、広域観光DMOの設立に向けた具体的な検討には現在至っていないのが現状となっております。  続きまして、諏訪圏カードの発行につきまして、こちらは現在、諏訪6市町村の商工会議所及び商工会によりまして、新型コロナウイルスワクチン接種済みの方々に向けました諏訪地区のお店優待カードというものを発行しておりまして、現在は約120店舗が登録されており、加盟店舗にてカードを提示すると様々な特典が受けられるようになっております。こういった取組から、どのような影響や売上、反響等があるかを分析していただき、ニーズに応じて会議所と協力をしながら制度設計をしていくことも考えられると思っております。  続きまして、諏訪広域の工業マッチング連携につきまして、こちらはNPO諏訪圏ものづくり推進機構公益財団法人長野中小企業振興センター公益財団法人長野県テクノ財団、こちらがそれぞれ事業を進めておりますが、この4月より長野県中小企業振興センター、長野県テクノ財団、こちらが合併をし、新たに公益財団法人長野県産業振興機構、通称NICEとして、産業の総合支援拠点化を具現化してスタートいたします。  また当町としましては、NPO諏訪圏ものづくり推進機構へ補助金を交付するとともに、さきの二つの組織とものづくり支援センターしもすわ、こちらを連携することで、行政、経済団体、支援機関とともに一丸となり、工業マッチングに取り組んでおります。具体的な例といたしまして、諏訪圏工業メッセや大手企業に対しての諏訪地域企業等が一体となっての展示商談会の実施、各市町村のコーディネーターとの連携によるビジネスマッチングとなります。  また課題といたしましては、コロナの影響による営業活動の制限や価格競争による諸外国への発注、人材・材料不足や技術の高度化による対応が不可能な案件等がございます。当町といたしましても、このような課題解消のため、協力機関と連携を取り柔軟に対応をしていきたいと考えております。  また、諏訪圏ものづくり推進機構につきましては、広域ネットワークとしてビジネスサポート、人材育成、新分野推進など活動をしております。特にビジネスサポートにつきましては、コロナ禍の中、2年続けて諏訪圏工業メッセが中止となり、外部展示商談会、ビジネス販路拡大が難しい状況となっております。関係者からは、ウェブ商談会も開催しているが、リアルに勝るものはないともお聞きをしております。  レベルアップとの御質問をいただきましたが、諏訪圏ものづくり推進機構を含めまして、コロナ禍に対応をした新たな戦略を工夫しながら、まずは諏訪圏工業メッセのリアル開催が弾みをつけるのではないかと感じております。以上でございます。 ○議長 林議員。 ◆林議員 それぞれ答えていただきましたが、今、岡谷市ではOkaya pay、また諏訪市でもPayPayと共同連携してやっている。それのいろいろメリット、デメリットはたくさん言われています。議会でも市議会でもそういう質問も出ておりますけれども、ここはやはりスケールメリットをやるためには、やっぱり諏訪広域でやっていくことが本当はいいんじゃないかと。住んでいる住民もそれによって享受できる。事業者は、下諏訪みたいに小さい業者が多いところは非常に町長の言うとおり懸念があると思いますけれども、住民ニーズとしては、やはりトータル的に諏訪圏でやっていただければありがたいと思っているのではないかと思っております。  ロードレース等の開催なんですけれども、やはりエネルギーは要るんですけれども、そこはやっぱり予算的にもスケールメリットとして広域連合が推していく、6市町村で進めていく。それがやはり本筋ではないかなというふうに思っています。もちろん全ての企画に広域連合が関わっていくわけにはいきません。しかし、やはり協力体制をしっかり敷いてやっていくことが必要なんじゃないかなと思っています。  地域活性化のために、じゃあどうしたらいいのか。工業に関しては非常に問題があって、広域連合にも問い合わせてみました。広域連合は、やはりこの計画の中では工業を入れていないんです。何で入れていないのと言ったら、これは事務局が対応し切れませんと。やはりそれなりの一つの機構をつくるのが大事だと。今お聞きしましたら、NICEというものを立ち上げて長野県が主導してやっていくような形で統一化されてくる。じゃあ諏訪で統一化していったら、もっと受皿が広がって、よくなるんじゃないかなと思います。  今、諏訪広域合併を考えられない現状で、より広域連携強化が必要と考えております。諏訪圏が一つの方向性、目的、目標を持って進むことが、諏訪圏の未来を明るいものとして、理想の諏訪圏を見ることができると思っております。今から進めなければ諏訪圏の発展は見込めないと考えますが、町長の見解を再度求めたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 社会情勢が大きく変化をしていく中で、行政に対する課題というのは人口減少、少子高齢化、また高度情報化社会、国際化というようなことも含めての、そうしたものがどんどん変化、進展していくという中ということ。また、環境問題ということも大きな課題でございますよね。そうした多種多様で高度で広域的なものになってきているという状況の中でございまして、こういう課題に対応していくためには、さらなる広域の連携というのが非常に必要というふうになっていくということからも、諏訪広域連合という枠組み、これが核になって広域連携を推進していくということが必要であるというふうに思っております。  林議員の御提案にもございましたように、広域的な分野と様々な場面で圏域の市町村、こうしたところの連携、そうしたものの可能性も想定をされるところということでございますので、そうした必要な部分については、広域連合という協議の場でも市町村間のいわゆる温度差、それぞれおっしゃられたようにございますので、そうしたものを埋めていくとか、また縮めていくと。いわゆる情報の共有化というんでしょうか、そういうところでそれぞれの理解が深められるように、その辺のところにもしっかりと力を尽くしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長 林議員。 ◆林議員 今、広域で取り組んでいる介護施設の拡大も、待機者が増えているにもかかわらず思うように進んでいない現状もありますし、広域で行うことが全てうまくいくとも限りません。しかし、少なくとも少しずつでも住民福祉の向上には諏訪圏連携が欠かせないことも事実と考えます。ぜひ広域連携の強化をお願いして、次の質問に移らせていただきます。  次年度予算と行財政経営プランについてであります。新年度予算では、住民ニーズに合わせた事業などソフトに力を入れ、人・地域を活かす未来共創予算と町長が銘打ったとお聞きしました。行財政経営プランでは令和4年度も100億円以上の地方債残高となる予想でしたが、総合文化センター改修工事を見直すことにより、予算書では約97億7,000万円となりました。令和3年度末、約100億円になる予定ですから、減少するということは本当にありがたいことだと思っております。  さて、次年度予算における歳入の展望と長期的課題である少子高齢化、工業の衰退、事業継承問題などでありますが、公共施設整備、空き家問題などをどのように捉え、事業や予算に反映してきたか。長期的展望の中での令和4年度をどのように捉えていこうとしているのかに移りたいと思いますが、まず歳入の展望についてですが、全体で増額を見込んでいますが、先頃、総務省はガソリン税を軽減するトリガー条項を1年間発動した場合、地方自治体の税収が5,000億円以上減るとの見通しを示しました。下諏訪町の影響はどうでしょう。  また、固定資産税の増収を見込んでいるとしましたが、地価下落の影響はどうなのか。コロナ禍における消費の影響や法人税への影響はどうなのか。また、ロシアによるウクライナ軍事侵攻による経済的影響が見られ、今は株価も低迷しておりますが、また円安も進行しようとしておりますし、トリガー条項のあれで燃料も値上げしております。輸出産業への影響もあります。まず歳入の展望をお聞きしたいと思います。 ○議長 税務課長。 ◎税務課長(堀内) 私からは、新年度予算における歳入の展望につきまして、歳入の根幹をなす町税を中心にお答えいたします。  町税の総額では、対前年比1.7%、4,200万円増の24億9,800万円を計上しております。まず固定資産税の増収につきましては、昨年度は新型コロナウイルス感染症による特例措置として、事業用家屋及び償却資産に対する軽減措置があったことにより、家屋では1,400万円、償却資産では400万円の減収分を見込んだところでありますが、令和4年度はその特例措置がなくなったことにより、特例対象となった家屋、償却資産の減収分が元に戻ることに加えて、新築家屋等の収入増を見込んでおります。  土地価格につきましては、都市部や一部の地域を除いて地価の下落の状況は緩やかにはなってきておりますが、上昇傾向に転ずる状況ではないことから、土地価格の下落に伴う減収は続くものと考えております。令和4年度につきましても、土地価格下落に伴い、700万円ほど減収の見込みとなっております。  法人税では、令和3年度の法人税の決算見込みで見ますと、令和2年度決算額を上回る見通しであります。また、予算作成時の事業所への聞き取り調査の結果からも、令和4年度は横ばいあるいは緩やかな上昇との回答から、業種によるばらつきはあるものの上向きになっていると考えられることから、1,600万円の増収を見込んでおります。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) 私からは、ガソリン税の軽減装置があった場合のお尋ねについてお答えをしたいと思います。  国におきまして、原油の高騰対策としましてガソリン税を引き下げるトリガー条項を検討されていると、議員のお話にもありましたように、そういったところでございますが、これが発動された場合におきましては、地方揮発油譲与税の減収が想定をされます。当町におきましても、1,200万円を予算計上してございます譲与税に影響が生じてくるというふうに考えてございます。  また、このほかにも議員の御指摘のように、ロシアとウクライナの紛争や長引く新型コロナウイルス感染症によりまして、社会情勢は不安定な状態となっております。輸送費の高騰やそれに伴う材料費の高騰、また材料不足などにより、私ども地方自治体への影響も懸念がされるところでありますので、世界経済や国の動向に注視をしながら予算執行に当たってまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長 林議員。 ◆林議員 固定資産税の増加というのも、新築家屋の増加という理由がありましたけれども、これは非常に難しくて、今、建築会社の社長さんたちにもちょっと聞き取り調査をしました。住宅建築については材料が高騰して非常に受注に難しさが出ていると。何しろ材料が入ってこないこともあるし、高騰しているんだと。これは本当に間に合わなくて、住宅家屋が増えるかというのは非常に微妙なところがあるんです。  したがって、これから予算的には税収は少し、増は少なく見積もっていますけれども、本当にこれから歳入に関しては注視していかなければ、すごく大変なことになる。それによって、歳出もどのように変化していくのか分かりませんけれども、その辺が非常に問題ではないかなと思っております。ぜひ検討をしておいて、いざというときに困らないようにしておいていただきたいなと思っております。  さて、長期的課題である少子高齢化云々また事業予算に、長期的展望の中で令和4年度をどのように捉えて実行していくかというのは、ちょっと時間の都合上もう18分しかないので。時間があったら進めたいと思いますが、家屋の問題で、空き家とともに、廃屋をしなければいけない家屋というのが非常に増加しているんじゃないかなと思っていて、庁舎前の家屋を見ていればよく分かるんですけれども、こういうのはいま一度、防犯・防災の立場から調査研究が必要だと思うんですけれども、その辺はどうなのか。  また、長期的な課題である防災については、町長も防災を最上位に挙げていますが、防災グッズを町であっせんした後5年がたって、消費期限を迎えるものがあるんです。防災を見つめ直す機会をつくるためにも、中身のあっせんと見直しを町が率先して取り組んでほしいと考えますが、2点について質問させていただきます。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。町では平成30年度に空き家実態調査を実施いたしましたが、この時点の推定空き家数は640軒となっております。この調査は移住定住に際して空き家の活用を目的として実施をされたものとなりまして、防犯・防災の観点で実施したものではございませんが、防犯・防災については空き家実態調査結果も含めて、現状の情報も共有・連携することにより、今後の空き家の防犯・防災へ寄与できると考えております。
     また、空き家実態調査結果によると、空き家の所有者の76%が60歳以上となっており、空き家の管理や処分が難しいといったアンケート結果も報告されております。このような状況下においては、高齢化が進む空き家の所有者への早期アプローチや、空き家バンクや関係機関と連携し賃貸や売買を希望する方のマッチングが今後課題になっているところでございます。  なお、令和3年度においては移住分野の地域おこし協力隊が、毎月第4土曜日に空き家の日と称して開催しております相談会や見学会を実施しております。次回、空き家実態調査を実施する際には、消防課や総務課と連携し、防犯・防災を意識した調査ができるよう研究してまいりたいと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) 私からは、防災グッズの御質問にお答えをさせていただきたいと思います。  防災リュック、これにつきましては家庭用災害備蓄品として平成30年度にあっせんをし、3,150セット販売したものでございます。非常用食料につきましては、町総合ハザードマップへの記載や出前講座などで、消費と補充をローテーションするローリングストックという方式を呼びかけているところでございます。  町の総合防災訓練や出水期の前など、各自において防災備蓄品の定期的な点検や補充を行っていただくことが、自らの命は自ら守る自助の意識の向上になるというふうに考えてございます。  非常用食料につきましては一律にあっせんするということではなく、御自身や御家族の食事の好みやアレルギーなどの要因も踏まえた上で、3年、5年と長持ちするものと、日常的に購入されているような半年程度でも日持ちをするようなものなどを組み合わせて、定期的な消費と補充を行うようなことを、また改めまして広報などを通じて呼びかけてまいりたいというふうに考えております。  なお、令和4年度の町が予定をしてございます防災備品の主なものにつきましては、防災ラジオの代替の伝達手段として、防災情報アプリの導入。それから、令和3年8月の大雨の際の経験を踏まえまして、寝転がれるような、横になれるようなクッションマットを備蓄していきたいといった予算を計上しているところでございます。以上です。 ○議長 林議員。 ◆林議員 廃屋については、これは子供が入って非常に危険と思われる箇所もあるんです。本当にその前で見てもらうと、もう潰れかけているんですよ。あれ倒れたらどうするんですかね、子供が遊んでいたらどうするんですかねというふうなことがありますので、早急に手を打って。これは措置法もあることですし、町が壊すことができます。ぜひ調べるのを早くして、危険箇所はコーンなり立ち入らないようにしていただくのも一つの手ではないかなと思いますので、ぜひやっていただきたいと思います。  それと備蓄に関しては、町があっせんをすることによって、忘れてたというのがありますね、住民は。幾ら広報でやったとしても、そこに目が行かないこともあります。例えばこれを、町がちょっとした乾パンでもあっせんしたら、見てみようとなるんですよ。だから少ない予算でもいいんです。もう本当に、ぜひ町でグッズをあっせんして、ぜひやってほしいと思うんですけれども、必要最小限でいいんです。そのことによって住民に注意喚起がなされると思うんですけれども、町長ぜひお願いします。 ○議長 町長。 ◎町長 今、課長が答弁を申し上げましたように、いわゆる今は自助・共助ということが大きく叫ばれているところでございます。それと来年度、令和4年度にコロナが落ち着けば、しっかり進めていきたいと思っております、小さなコミュニティによる防災訓練ですとか、避難所開設訓練だとか、そうした学習会的なものも含めまして、そうしたものを進めていきたいと思っているんですけれども、そうした身近なところでの皆さん方へのそうした訓練や、また情報提供を進める折にも、まず自分の身の回り、自助という視点で見直してもいただきたいというふうにも思います。  隣近所のお付き合いもしっかり、顔の見える関係を改めて構築していく、つくっていくということも必要かと思いますし、そうした様々な視点で、より身近な方々への防災に対するアプローチというのをしっかり進めていきたいとも思っておりますので、そうした折にやはり御家庭、その個人もそうですし、アレルギー的なことも含めますと、それぞれ個人個人の趣味・趣向も含めた個人差もございますので、それぞれに応じた備品準備をしていただくという視点からも、それぞれ皆さん方へのそうした啓発活動を通して見直しをしていただくというようなことを中心に進めていきたいというふうに考えております。 ○議長 林議員。 ◆林議員 売りっ放しではなくて、やはりアフターケアも必要ですよと私は考えていますので、その辺は住民要望がありましたら、ぜひお願いしたいと思います。  行財政経営プランにおける事業予算の位置づけをどのように考え実行するのかということで、プランの見直しはということで、令和4年度の一般会計予算と行財政経営プランと比較してみました。歳入では、町税の額は予算24億9,800万円、行プラでは24億2,500万円です。また、地方交付税は予算20億2,000万円、行プラで20億3,000万円。地方債では予算約6億円、行プラで11億3,000万円でありました。文化センター改修工事の見直しが影響しているものがよく分かりますけれども、歳出を見ても改修工事を除いてほぼ計画どおりになっています。行プラが精度よくできていることがよく分かりました。  しかしながら、コロナ禍によって財政事情も変化してきてると思います。公共施設整備計画も税収や建築資材の高騰により変更を余儀なくされると思いますが、コロナ禍における行財政経営プランの変更等をどのように考えられているのかをお聞きしたいと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします。コロナ禍の影響に伴います行財政経営プランへの反映につきましては、町税におきましては減収を見込んだ試算としております。令和2年度、3年度で大幅な減収を見込み、令和4年度からは回復といった想定をしながらも、人口減少による減収も見込んだ計算式としております。  一方、歳出面では自治体DXの取組や脱炭素化の推進などのアフターコロナに対応した事業につきましては、計画策定の段階では不透明であったため反映ができていないという状況です。そのほかの感染症に対応しました事業につきましては、国や県の補助事業や新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金など、全額国費等による補助金を活用して実施をしておりますので、行財政経営プランの収支における影響はほぼございませんが、今後において感染症の長期化や、一般財源による対応を行う町独自の事業展開、こういったものを拡充することによりまして、プランと実情に大きな乖離が生じた際には、財政の将来の姿をしっかりと把握するためにも見直しが必要になってくるものというふうに考えております。  また公共施設の改修整備につきましては、先行きが不透明で変化が激しい社会情勢が見込まれる中、計画どおりの事業実施が困難となることも十分想定がされることから、今後の社会情勢や国の動向に注視をしながら、その時世とニーズに合った合理的な事業選択と財源確保を図りながら、的確で計画的な財政運営に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長 林議員。 ◆林議員 それでは、次に移ります。コロナ対策とコロナ関連予算は十分かというものに移りたいと思いますが、コロナ関連予算を抽出してみました。学生激励事業、新型コロナウイルスワクチン接種事業、プレミアム付商品券発行事業、感染症緊急経済対策事業など7項目以上の事業がありました。繰越明許のコロナ対策防災消耗品等購入事業もありますが、しかし、この事業で十分なのかと私は思っております。学校で陽性者が出たとき、濃厚接触者となり仕事ができなくなったり、濃厚接触者の濃厚接触者では保健所からも連絡は来ません。不安を解消する検査キットがあれば多少安心であります。  1として、希望者には検査キットの提供が必要だと思いますが、どうでしょうか。  また2として、陽性となり店を休業したり仕事を休んだ場合の支援は十分でしょうか。この予算にはどのように盛り込まれているのでしょうか。  3として、プレミアム付商品券発行事業では6,080万円盛られていますが、いつものように発行するのでしょうか。お金のない人は購入できないのではないか。コロナで仕事ができない方にも使っていただきたいので、全町民に一律3,000円の商品券を配付するなどのやり方もあるのではないでしょうか。いかがでしょうか。  4として、観光消費拡大キャンペーン事業の1,700万円の詳細もお聞きしておきたいと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) 私からは、検査キットの件についてお答えをしたいと思います。  町独自の検査キットの配布につきましては、昨年来からキットの購入について取扱業者と交渉を重ねてまいりましたが、全国的な感染拡大による医療機関等での検査需要の増加によりまして受注を受け付けていただけない、もし受け付けたとしても何か月先になるか分からないといったような回答をいただきまして、現時点では町が独自に検査キットを入手して配布する対応が取れないといった状況にあります。  当面の間は濃厚接触者等の接触者など不安を抱えている方には、長野県が実施をしております無料検査窓口を御案内し、万が一発熱や風邪症状等がある場合には、速やかに医療機関を受診するように御案内をしていきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。私からは以上です。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。私から初めに、店を休業したり仕事を休んだ場合の支援についてでございますが、いずれも国の制度とはなりますが、事業所等への支援といたしまして月の売上に応じた事業復活支援金、休業手当となる雇用調整助成金、休業期間中に賃金が支払われない支援といたしまして休業支援金給付金、小学校等の臨時休業等による仕事を休まざるを得ない保護者の皆様に小学校休業等対応助成金、また休業による収入減で住居を失うおそれのある方に住居確保給付金等が支援メニューとしてございます。  また、職場で新型コロナウイルス感染症に感染した方、業務によって感染した方につきましては、条件にもよりますが、労災保険給付の対象にもなります。町の当初予算につきましては、独自の支援はございませんが、新型コロナウイルス感染症に感染し休業を余儀なくされた方など、支援メニューをより広く知っていただくため、さらなる周知に努めてまいりたいと思います。  続きまして、プレミアム付商品券についてでございます。プレミアム付商品券発行事業につきましては、販売時期や販売方法、金額、プレミアム率等については今後の検討課題となります。プレミアム付商品券はその性質上、町内での消費喚起を目的に、御購入いただく商品券に対してプレミアムをつけることでお得に消費をいただくことができる制度となります。  御提案をいただきました、全町民一律に3,000円の商品券を配付することにつきましては、単純計算とはなりますが、約5,700万円以上の事業費がかかり、またその経済効果は商品を購入して終わってしまうということになります。町といたしましては、商工会議所とも御相談をさせていただき、より大きな経済効果を生む方法をこれからも模索していきたいと考えております。  最後になりますが、観光消費拡大キャンペーンにつきまして、こちらの事業の事業費としますと1,700万円となります。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用させていただきまして、観光消費拡大キャンペーン事業、下諏訪宿泊割と称して新型コロナウイルス感染症の影響が特に大きい宿泊事業者を支援するため、町独自の宿泊応援キャンペーンを展開する予定となります。  本事業においては、下諏訪町観光振興局が中心に展開する事業で、今年度同様に新型コロナウイルス感染症防止対策に取り組む下諏訪町内の宿泊施設を支援し、下諏訪温泉旅館組合の宿泊事業者と協議の上、町内の宿泊施設に宿泊した方の宿泊料金を、チェックアウト時に1人1泊当たり3,000円を割引きする宿泊キャンペーンを実施する予定としております。また、まちあるきクーポンの活用などと組み合わせることにより、まち歩きの促進を図り、町内へのさらなる誘客促進に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長 林議員。 ◆林議員 時間がもっと欲しいですね。これで質問を終わります。 ○議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。  ただいま午前9時52分であります。再開は午前10時ちょうどといたします。            休  憩  午前 9時52分            再  開  午前10時00分 ○議長 ただいま午前10時です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  それでは、質問番号2番、質問事項 孤独死について、3月以降の応援対策について、四ツ角湯けむりひろば利用について、移住交流総合拠点整備事業について、ゾーン30の効果について、議席2番、樽川信仁議員、質問席にお着きください。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 質問番号2番、議席番号2番、樽川でございます。よろしくお願いいたします。  2月24日、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まりました。連日連夜テレビを見ていますと悲惨な出来事で、戦争とはいかに建物を破壊し人の命を奪うかという、非常に残酷なものを毎日見ているわけでございます。私は、今回この第1の質問に孤独死を選んだのは、たまたま長野県で心臓移植の子供がおりまして、その子供を助けるために万という署名をいただいて、2億何千万円ものお金を集めて1人の命を助けるという、この日本の心の温かさに感動いたしまして、私も一番考えられるのは孤独ということが今自分の頭の中によぎったものですから、この質問を最初にやります。  もはや高齢者だけの問題じゃない孤独死の一因として、地域の付き合いや御近所付き合いが希薄な社会になっていることと、核家族化により高齢者夫婦や高齢者の単身世帯が増えているなど、高齢者が孤立しやすい環境になっていることが挙げられます。人間関係が希薄化してしまい、社会から孤立をしてしまうと、何かあったときに頼れる人や気づいてくれる人がいないため、どうしても孤独死の確率は上がってしまいます。また男女とも未婚率は右肩上がりとなっており、高齢になっても独身である人が増えたため、このことも孤独死増加の要因の一つとなっております。  これを踏まえての町の考えをお聞きいたします。今後増え続けるであろう、この問題への町の考えをお聞きいたします。 ○議長 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小松) お答えをさせていただきます。孤独死の問題は、ただいま議員さんからお話をいただいたようなことが主な要因と考えており、高齢者などの独居世帯の増加に伴い、より社会問題化していると捉えております。  孤独死を防ぐためには、見守り力の強化や社会参加の促進が重要であり、当町においても双方の視点に基づいて様々な取組を実施してきているところであります。見守り力の強化につきましては、要援護高齢者台帳の整備や、在宅介護支援センターの職員によるシルバーネット訪問、さらには御近所など地域力による見守りや地域の事業者による見守り、機器を活用した見守りなど、それぞれの特徴を生かしつつ、重層的な見守り体制となるよう強化を図ってきております。  社会参加の促進につきましては、介護予防や認知症予防に有効とされている集いの場の整備や、福祉タクシー等助成事業などの外出機会の創出などが重要であると考えております。その一方で、大勢の中に入るのが苦手な方もおられますので、そういった方につきましては、一般介護予防事業として実施をさせていただいている楽楽ウォッチしもすわということで、お一人でも取り組めて外出機会のきっかけとなるような事業も立ち上げ、個人の状況に応じたメニューを用意し進めてきているところであります。  いずれにいたしましても、孤独死を防ぐためには社会から孤立しない、孤立させないことが何より重要であると感じておりますから、社会につながりを持ち続けることができるような施策や事業を実施してまいりたいと思っております。 ○議長 町長。 ◎町長 私からも一つ、これに関わることでお話をさせていただこうかなと思っております。対策を様々させていただいているところでもありますけれども、一番は隣近所の顔が見えるつながり。これは防災の視点でもそうですし、様々な視点で小さな地域コミュニティの大切さというのが今言われておるところでございますけれども、高度経済成長期において、それぞれの暮らしをそれぞれでということで、子供さんは子供さんでという傾向が増えたところがございますよね。  そして時代が移ってきて、それぞれが年を取られて、孤立をしていくような傾向にあるということと、全体的に若年層の皆さん方もお独り暮らしの方がいて、将来、独居の予備軍的な方々もちょっと増える傾向にあるような状況があろうかと思っております。  そうした中で一つの対策として、私もこれからちょっと研究・検討をしていきたいなということの一つに、多世代の皆さんの同居。そうしたことに、いわゆる住まいのリフォームとか住宅改修、そうしたことに補助をする手もひとつあるんではないかなというふうに思っております。  多世代間の同居ということには様々メリットがあろうかと思うんです。一つ言えば、一番大きな目的で、独居の方を減らしていくことに少しずつつながるところもあるということ。また、空き家の減少にも少しつながるかもしれない。別戸に暮らして、遠隔地で暮らしている若い御家族が、定年を迎えて地元へUターンなりで戻ってみえたときに、高齢の親御さんと暮らしたいと言っていたところも、親御さんが亡くなられて空き家になってしまうということを減らせる可能性もあるのかなとか思ったり、Uターン現象を想起させること、また経済的にも大勢の方で暮らせることで暮らしやすくなるようなこと、様々。  それからまた高齢者の方にも元気で暮らせる。大勢の方と一緒に暮らしていく中では、元気に暮らしていける。認知症予防であったりとかということもあったり、そうした幾つかのメリットもあるところもございますので、いわゆる独居の方々を減らすといいますか、そういう対応の一つとしても、そうしたところへ住宅改修等々への補助というのも一手かなというふうに考えておりまして、またそういう対策としてもこれから研究・検討をしていきたいなというふうに思っております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 二つ目の質問をしようと、今、町長のお答えがほとんどの質問の答えだものですから、そこは飛ばしまして。とても私も、今、町長がおっしゃったことがとても賛成できます。ぜひとも、そんなようなことを町で考えていただけることがとてもいいことだと思っています。  町が把握なさっているであろう高齢者の独り暮らしの安否確認は、今までにも増して行うことはもとより、若い一人暮らしの掌握がぜひとも必要であるかとも思います。そのことへのお考えと心構えについて、念を押すようですが、お聞かせ願います。 ○議長 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小松) お答えさせていただきます。一般的に、特段支障がなく日常生活を営んでいる若い一人暮らしの方を対象に、現状を把握し安否確認をするということは、個々の暮らし方があり、また町の制度や職員体制では難しいとは思っております。  一方で、介護認定を受けられている方や身体・精神・知的障がいをお持ちの若いお一人暮らしの方につきましては、介護サービスや障がい福祉サービスを受けており、定期的に相談員が電話連絡や自宅訪問を実施し体調管理を行っております。また、生活困窮者の若い一人暮らしの方につきましても、社協、まいさぽ、町担当者で連携し、本人に定期的に連絡をすることも、安否確認を行っており、必要により食料支援や就業支援を行っております。  議員さんから御心配をいただいている安否確認につきましては、老若を問わずふだんと様子が違うなど、職場や地域、御近所の方のさりげない気づきや見守り力、そして社会参加に対する意識を高めることにつながっていると思いますので、より啓発や周知に努めてまいりたいと考えております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 ぜひともよろしくお願いいたします。特に高齢者の方は大分見守っておるんですけども、先ほど課長がおっしゃったように、若い方の一人暮らしに対してはまだ希薄な点が多いものですから、ぜひともよろしくお願いいたします。  2番目の質問に行きます。3月以降の応援対策についてということで質問させていただきます。第6波飲食事業者等経営支援金についての町のお考えをお聞きしました。一律10万円の給付金を220件の店舗を対象に交付なさることを心より感謝申し上げます。低迷を続けている事業所は何よりの励みになります。しかしながら、応援の継続は紛れもなく必要と思われます。そこで、昨年実施した飲食店への実績をお聞かせください。また、今回の10万円支援の内容も併せてお願いいたします。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。飲食店等への経営支援金の実績につきましては、第1回目は令和2年に実施をいたしまして、170件の事業者へ支援金の支給を行い、昨年実施をいたしました第2回目につきましては、184件の事業者へ支援金の支給をいたしました。今回の第6波飲食事業者等経営支援金の支援内容でございますが、対象者を飲食店事業者、宿泊事業者、観光関連事業者など、昨年実施をさせていただきました第2回目の対象者をベースとさせていただきました。  また、受付期間は令和4年2月21日から令和4年4月22日までの約2か月間となります。申請いただく事業所の方々の負担を軽減するため、第2回目に申請をいただいた方につきましては、あらかじめ申請書を送付することで、スムーズな申請をいただけるよう配慮をしております。  また、信州の安心なお店認証制度に該当する店舗につきましては、制度の認証を受けることが申請の必須条件となります。また、認証を受けていない方につきましては、その都度御案内をしております。以上でございます。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 ありがとうございます。飲食店への応援は、そのほかにどのような方法をお考えですか。方法などございましたら、お聞かせ願います。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。新年度予算にも計上させていただきましたが、しもすわイート&テイクアウト第6弾を予定しております。これまで令和2年から第1弾を開始し、第5弾まで終了をしておりますが、実績としましてクオカードは6,000枚、商連商品券は3万418枚、総数3万6,418枚の交換を終了しており、町内においての商連商品券がもたらす経済効果は約9,100万円以上があったと言えます。なお、第4弾からはクオカードの交換を取りやめ、商連商品券のみの交換といたしましたが、商工会議所や商連の御協力により、期間限定で加盟店以外のお店でも商連商品券が利用できるようになっております。  このことから、しもすわイート&テイクアウト事業は経済効果の高い事業と考え、新年度でも継続して実施したいと考えております。第6弾の実施時期につきましては、御柱祭や新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、タイムリーな実施時期を検討してまいります。以上でございます。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 今のお答えとダブってしまうかもしれませんけれども、町内の商店において、お買い物キャンペーンの商品券プレゼントは大きな販売促進の礎となりました。1万6,200枚、810万円分の商品券の出回りには大いに感激をいたしました。また商工会議所においても、今までにない一番の販売促進でしたとの喜びの声もお聞きいたしました。  そこで2番目の質問ですが、商店へのお買い物キャンペーンの第2弾は考えていただけるのでしょうか。私としましては、飲食店併合で1枚の台紙を5,000円以上とし、交換所もこれまでの役場と商工会議所に加え、「ら。shirotori」、mee mee center Sumebaを追加することにより、休日の交換にも対応できるのでよいかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。商店へのお買い物キャンペーンにつきましては、商工会議所において令和3年12月1日から開始をし、1万6,600枚の交換が行われました。町内の商店を利用し、レシートを集めることが必要ですが、交換によって生じた経済効果は4,150万円となっております。また、流通した商連商品券が利用されることで、さらに830万円の経済効果につながったと考えております。  第2弾につきましては、商工会議所で行う経済対策として実施いただけたらと考えております。なお、交換場所等につきましては、金券を扱うこととなりますので慎重に検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 ぜひとも商店も加わっていただければありがたいと思います。また、町独自の応援方法として新しい企画の予定などございましたらお願いしたいと思いますが、私としましては、500円ごとの補助券発行で10枚ためたら商品券を交換するとか、スタンプラリーを考えていただくとかいうようなのが一考かと思いますが、町としてはいかがでしょうか。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。町独自の応援方法としまして、新年度にプレミアム付商品券の発行を検討しております。過去の実績では、平成27年度は1冊当たり500円券を12枚つづりで6,000円分を5,000円で販売し、プレミアム率は20%、2万冊の販売をいたしました。令和2年度では、1冊当たり1,000円券を13枚つづりで1万3,000円分を1万円で販売し、プレミアム率は30%、2万7,000冊の販売をいたしました。多くの皆様に御利用いただくことで、経済効果が最も高い事業となりますが、販売時期や金額、プレミアム率など詳細については今後検討をしてまいります。  御提案のありました新たな商品券交換方法につきましても、商工会議所にアイデアをお聞きしながら、感染状況も考慮する中で研究をしてまいりたいと思います。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 ぜひとも頑張ってやりたいと思います。私もぜひとも応援したいと思います。また、先ほどの林議員の質問の中にありました、広域でという話もうんとあるんですけれども、やはりこの小さな町で小さな商店をたくさん使ってもらうには、下諏訪の商品券は実にうれしいことでございまして、この6市町村の中でも町の商品券を持っているのは下諏訪町だけなものですから、非常にこれは私たち商店にとってはありがたいことでございます。  3番目の質問に行きます。四ツ角湯けむりひろばの利用についてということでお尋ねをいたします。今月末、旧武井医院跡の四ツ角湯けむりひろばが完成すると、先日の全協にて町長より報告いただきました。御田町の道路はおかげさまをもちまして、3月16日水曜日からは右折可能な信号機の稼働が始まり、3月26日には湯けむりひろば完成式が行われる運びになりました。町当局には心より感謝を申し上げます。町の中心の場所として、また下社秋宮の門前通りの玄関口として、実にうれしく思います。  そこで質問をさせていただきます。町のコンセプトとしては、どんな利用の仕方をお考えでしょうか。 ○議長 建設水道課長。
    ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。当公園を整備するのに当たっては、四ツ角周辺の関係者からなる四ツ角周辺整備関係機関代表者会議というものを組織しまして、公園の在り方や活用方法などにおける意見・要望を出していただくとともに、土地所有者の意向も確認しながら進めてまいりました。  その中で、当公園のコンセプトも五つの項目で提案されております。一つ目としましては、観光の玄関口及びまち歩きのきっかけとなる場。二つ目として、湯煙立ち上る情緒あふれる場。三つ目としまして、ゆったり憩い、ほっとできる場。四つ目としまして、町なかに人が集まるきっかけとなる場。五つ目としまして、親子、小さい子も安心して使える、集える場。以上の五つとなります。  町としましても、御提案いただきました五つの項目をコンセプトとしまして、日常的には住民の皆様や観光客の皆様が憩える場として、またイベントの際は催物を開催していただいたり、イベントの本部としての活用を想定しています。このように、四ツ角という場所の特性を生かし、その状況に応じた使い方をいただくとともに、誰もが気軽に利用でき、憩える公園となることを期待しております。以上です。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 5月の御柱、里曳きのときにはこの湯けむりひろばが大きな存在と考えます。この3日間の使い方の方法はお考えでしょうか。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。下社御柱祭の里曳きに関しましては、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、御柱の曳行方法や行事、催物、パレードなどがどのような形で開催されるのか、関係機関との調整を継続している段階でありますので、明確にはまだ決定をしておりません。  したがいまして、四ツ角湯けむりひろばの利用については、町と町御柱祭実行委員会で協議を継続しており、周辺施設も含めた活用方法を検討した上で、情報集約等の運営を統括する本部機能の一部として活用するのか、また本来の公園スペースとして活用いただくか検討してまいりたいと考えております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 どちらにしても本当にまだ分からない状況ですけれども、本当にメインの場所なものですから、ぜひともいい活用ができることを心よりお祈り申し上げます。  次の質問に参ります。先日の町長記者会見、3月2日に行われましたが、町内の5か所の公園にて来月4月から移動販売車、キッチンカー設備の募集を行うと発表されており、その中に四ツ角湯けむりひろばも入っていました。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、移動販売車による出店場所にも苦慮している事業者にとりましては、非常にありがたいことであり、町においてもにぎわいが出て大変よいことだと感じております。  日頃から町民が楽しめる、親しむことができる広場として要素が高いと考えますが、料金設定や時間制限等の考えをお聞きしたいなと思ったら、ここに返事の紙を3日ほど前に頂きましたので、なるほどと思って安心をいたしました。週末はキッチンカーの販売希望者が多く乗り入れを希望すると思いますが、これも対処法ということもあそこの紙に書いてありましたので、ここは質問を省かせていただきます。  これまでの答弁をお聞きすると、四ツ角湯けむりひろばは通常は休憩できる場所でもあるし、活用するにおいてもよい場所だと感じます。ただ、この広場のみでは町としてのにぎわいの創出にならず、相乗効果をもたらす何かが必要と考えております。大社通りは北側歩道も整備され、秋宮参拝客の数も多いことと思われます。  そこで御田町駐車場、友之町駐車場に車を止めていただき、大社までを週末に限り歩行者天国にするようなことはできませんか。それによりテントによる多業種の販売を行えるようになるかと思いますが、可能でしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。今年度より始めております下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン、この策定事業においても商工会議所や旅館組合、秋宮周辺の事業者の方、それから地元の学生の皆さん等、将来の秋宮周辺のまちづくりを検討するワークショップにおいても、開催をする中で検討してまいりました。多くの御意見やアイデアをいただく中で、歩行者優先のまちづくりというキーワードが提案されておりまして、具体的には大社通りや横町木の下を含む秋宮周辺において、車から人主体のまちづくりといった提案もされております。  町といたしましても、今後のまちづくりは歩行者中心のまちづくりを目指していかなければならないと考えているところでありますが、特に議員御指摘の大社通りにおいては、歩行者天国を実現するためには通過交通の転化が必要となり、直近では下諏訪岡谷バイパスが142号と接続し供用が開始されるタイミングが考えられますので、管理者である長野県などとともに協議をしながら、そのタイミングですとか手法などについて検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 本当にそこが歩行者天国になれば、非常に新しい町の形ができると思いますので、何分にもよろしくお願いいたします。湯けむりひろばは、あくまでも憩いの場でと考えてイベントを行う企画などはいかがでしょうか。我々商店にとっても、抽選会場や朝市会場にも適していると思いますが、そんなお考えはいかがでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 この四ツ角湯けむりひろばでございますけれども、これを含めまして、これまでに四ツ角駐車場のポケットパーク、それから食祭館前のスペース、これもございます。それから高札広場、そして秋宮前の観光案内所前というところで、この辺をつなげていきますと、四ツ角駐車場から諏訪大社秋宮へ続くそれぞれ拠点的、ポイントポイントにそうした空間が設けられてきたというところで、そうしたものを有機的につないでいくということの動線ができるということは、住民の皆さん、また来訪者もまち歩きがしやすくなるということにもつながる。そうしたことの促進にもつながっていくというふうなことで、そうしたにぎわいの空間創出、にぎわいが生まれてくるというところでの活用ということが一つ考えられるというふうに思っております。  町としましては、住民の皆さんや事業者の皆さん、そうした方々が中心になる中で、こうした広場も含めましてうまく活用していただく。こういうふうな活用がどうだろうかとか、こういうことをしたいとかというような、企画、お考えもうまくまとめていただいて、常日頃使っていただけるような形の中で、町としましても一緒にさせていただいて、しっかりと活性化につなげていければいいのかなというふうに思っておりますので、大いに住民の皆さん、事業者の皆さん、また議員さんにもいろいろなアイデアをお出しいただいて、にぎわいの創出につながっていく、そんなことをしていただければ大変ありがたいなと思っております。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) 私からでございますが、四ツ角湯けむりひろばでのイベント企画などにつきましては、町民や近隣住民を対象にいたしました三角八丁や、お舟祭りの宵祭りなどにおいても大変立地もよく、人通りも期待できるため、出店スペースやイベントスペースなど、多目的に活用することが可能であると考えております。  また、お話のありました朝市などの定例イベントにつきましても、開催している町農産物即売会の事業所の皆様の希望があれば、会場として検討していくことも可能かなと考えております。以上でございます。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 ぜひともいろんなことに使えるようにしていただければありがたいと思います。  かねてより私がやっぱり一番気になったのは、最近、食祭館が開いていないものですから非常に寂しく思っておりまして、特に食祭館の右側にございますテナントというか、前おそば屋さんがやっていたところなんですけれども、私が思うにはあの場所に、例えば今、富士アイスなんかすごい人気あるんですよね。ああいうようなものが来てくれれば、かなり普通でもにぎわうんじゃないかと。自分でそういう気はしているんですけれども、ああいう集客のできるお店を果たしてどうやって呼んだらいいのかというのが、一番の私の悩みでもございますので、みんなと相談しながら、とにかく町の中心のところに人がいっぱい来るように努力をしたいと考えております。  次の質問に参ります。移住交流総合拠点整備事業について質問いたします。実はこの質問をしようと思ったら、増沢議員がこの前のときにちょっとしたものですから、今日はダブっちゃうかもしれませんけれども、こういう場ですので、もう一度あえて質問をいたします。御田町の旧矢崎商店を町が購入して建物等の現況調査を実施するとともに、具体的な活用方針の検討をしていくと施策方針に記されていましたが、そこで、来年度以降の具体的な取組内容としてどんなことを考えていますか。事業開始の時期はいつをお考えでしょうか。お聞かせ願います。 ○議長 町長。 ◎町長 お答えをさせていただきます。今令和4年度の予算案で計上させていただいてますので、まだ購入はしていないですけれども、そうしたいということで予算案を提出させていただいてございます。  御質問等の事業開始の時期についてお話をさせていただきたいと思うんですけれども、令和4年度につきましては、御田町にあります旧矢崎商店、これを購入させていただいて、建物等の現況の調査、こうしたことをまずさせていただきます。それとともに、いわゆるマーケティング調査、市場調査として移住者の皆さんのニーズ調査であるといったことも実施をしていきたいというふうに思っております。  また御覧をいただけるということでお聞きしておりますけれども、やっぱり改修コストのことも考えなければいけないなというふうに思っておりますので、そうしたことも含めた、いわゆる活用のプランについても検討をさせていただきたいというふうに考えております。  そんなことを含めますと、開始の時期につきましては令和5年度になろうかというふうに考えておるところでございます。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 私ども議員も3月9日に視察ができるとのことで、大変うれしく思う次第です。移住から起業・創業、また観光エリアをつなぐまちづくり拠点整備を目指すとありますが、現段階で想定している事業開始後の内容も、もう少し具体的にお聞かせ願えますでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 具体的な内容につきましては、今後検討課題をクリアしながら決定していきたいというふうに考えておりますけれども、私の構想というか思いとしましては、移住定住を促進・推進して活力あるまちづくりという私の公約、この実現に向けまして、生糸問屋を大正から昭和に営んだこの旧矢崎商店を活用させていただいて、地方創生の起業創業、移住定住というところの推進を図らせてもらうということでの拠点となるオフィスという形で、開設ができればというふうにも考えております。  この所在する御田町の場所というところが、起業のエリアとしての実績、匠の町しもすわあきないプロジェクトさん、そうした実績を残している場所というところでもございまして、この立地を生かして、他業種の事業者の皆さん方への情報発信、また情報共有の拠点としてもいきたい。  また、いわゆる製造業、それから事業所、そうした方々の事業承継問題、これも大きな課題にもなってございます。事業所も減少していくという状況でございますので、そうした中に新たな事業者とのコラボレーション、こうしたことを含めてワーキング拠点としての機能も持たせながら、ホシスメバ、今現在ございます。ホシスメバとしっかり連携をする中で移住と、それからまた起業という視点で、そうしたものを支援するような体制というふうなことで考えていきたいと思っております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 ただいまお話をお聞きした中で、例えば若者の中や1人の個人として、ゲストハウスを創業したいとかという方がもしおられましたら、その貸出しあるいは売却とのお考えはございますか。町の管理経営の方向性がございますか。もう一度お尋ねをいたします。 ○議長 町長。 ◎町長 先ほど申し上げましたように、今後の市場調査ということも含めて、検討会的なものを設置した場合には、コスト的なことも含めまして詳細な内容を考えていきたいということでございますけれども、その中で建物内の一部をテナントとしてお貸しする、そういうったことの可能性ももちろんございます。そのテナントが、いわゆるゲストハウス的なものであるということも否定はできないものというふうに思います。  あわせて管理運営体制、こうしたことについても検討をしていきたいというふうに思っておりますけれども、いずれにしましても私の公約である考え、それと改修コスト、運営ということも考えながら、多くの御意見、アイデア等々をいただきながら拠点整備、そうしたものにつながっていく、進めていくというふうにしていけたらというふうに考えております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 旧矢崎商店の真ん前を今、工事していまして、あそこがどうもカレー屋さんができるといううわさがございまして、あそこにカレー屋さんができて、それから御田町信金の前のところが昔、田中さんという方がお住まいになっていたんですけれども、どうもそこがずっと売りに出していまして、売れなかったんですけれども、どうも最近、いよいよどこかの会社が買ってくれて、そこがどうも寮になるようなものですから、そこにまた10人くらいの人が住んでいただければ、またあそこら辺周辺も非常に活気が出ていいと思いますので、私、住んでいる御田町の住民としても御田町が栄えるように努力をしたいと思っております。  最後の質問に行きます。ゾーン30の効果についてということで質問をいたします。交通安全対策の一つでありますゾーン30について質問いたします。改めてお伺いしますが、町内のゾーン30の指定状況をお伺いいたします。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。現在、町内では東弥生町、西弥生町、栄町のエリア及び社中学校、北小学校、とがわ保育園周辺のエリアと、2か所が指定をされております。  この東弥生町、西弥生町、栄町のこのエリアにつきましては、通勤時における国道20号及び県道岡谷下諏訪線からの抜け道として通過車両が多く見受けられており、通学路でもあることから、有効な安全対策として平成29年3月に指定を受けております。  また社中、北小、とがわ保育園の周辺のエリアにつきましては、保育園、小中学校などへの多くの通園通学路を含む区域として、区及び学校関係者などからの要望を受け、令和元年3月に指定を受けているところでございます。以上です。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 指定箇所において一定の効果が図られていると思いますが、さらに指定区域内の安全対策を推進していただきたいと考えていますが、指定後の状況と今後の対策についてお聞かせ願います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。この指定された2か所の状況につきましては、一定程度の効果はありましたが、警察や学校関係者による合同点検においては、エリア内にはいまだ危険箇所があることも確認をされております。  具体的には、弥生町、栄町エリアにつきましては、栄町の交差点の先から国道20号方向に向かう約230メートル区間において速度超過の車両が多く見られております。  また社中、北小、とがわ保育園のエリアにつきましては、医王渡橋の先から岡谷市方面の約830メートル区間において、通勤時間帯を中心に、やはりこちらも速度超過の車両が多く見られる状況となっておりまして、二つのエリアともにさらなる歩行者保護の安全対策が求められております。  今後の対策につきましては、ドライバーに対する啓発の強化を継続するとともに、自動車の通行部分を物理的に狭くし減速を促す狭窄ポールの設置と路面標示などの組合せによる物理的対策を計画的に進め、一層の安全対策に努めてまいりたいと考えております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 町としてゾーン30を推進していく中で、今後他地域への推進についてのお考えをお聞かせください。町内全ての通学路や狭い道路、坂道など数え上げたら切りがないと思われますが、下諏訪のコンセプトである、ゆっくり歩こう、ゆったり歩こうなんていうことを考えますと、町としての位置づけとして国道以外の全ての道をゾーン30なんていうようなことは考えられないでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。現時点では今後、他地域へのゾーン30の指定について具体的に検討しているエリアはございません。以前、幾つかのエリアから相談ですとか要望を受けた経過はございますが、面的な規制を伴うゾーン30ということではなくて、ほかの対策も含めて取る中で安全を確保していくということが諏訪警察署から整理をされているところです。  このゾーン30による対策につきましては、生活をされている方に規制を伴う対策でもありますので、そのエリアにお住まいになっている方の御理解を得るとともに、ほかの効果的な対策についても諏訪警察署と連携を図り検証していく中で、当町の交通安全対策を全体として推進してまいることがいいのではないかなというふうに考えております。 ○議長 樽川議員。 ◆樽川議員 私としては、どうしてもゾーン30を町に広めたいという考えがあるのですけれども、とにかくここら辺のところは今後話し合ってやっていきたいと思っております。  まだ6分もありますが、質問の事項が終わってしまいました。大変、林議員に差し上げたいくらいなんですけれども、本当に申し訳ございません。  最後に総務課長さん、それから消防課長さん、定年をお迎えになられて本当に御苦労さまでございました。ぜひとも感謝を申し上げます。本当にいろいろお世話になりました。ありがとうございます。それでは、私の質問を終わります。 ○議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。  ただいま、午前10時45分でございます。再開は午前11時ちょうどといたします。            休  憩  午前10時45分            再  開  午前11時00分 ○議長 ただいま午前11時です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  それでは、質問番号3番、質問事項 令和4年1月臨時会の議決議案の進捗状況について、消防団員への報酬について、国道20号諏訪バイパスに係る、町長意見書について、議席12番、中村光良議員、質問席にお着きください。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 質問番号3番、議席12番、中村光良です。通告に沿って質問してまいります。まず、令和4年1月臨時会の議決議案の進捗状況についてお尋ねいたします。去る1月18日の臨時会で議決された令和3年度一般会計補正予算について触れさせていただきます。  住民税非課税世帯等臨時特別給付金給付事業は、長期間にわたるコロナ対策を受け、家計に不安を抱えておられる家庭を支援すべく、国庫補助金から2億3,500万円の給付が計上されたものです。私は、必要性・重要性を重視し、迅速な対応をお願いしたいと賛成の討論をした経過があります。予算は繰越明許費とされましたが、担当課からは必要な手続を急ぎ早期支給に努めるとの説明をいただいています。この事業について、現在までの進捗状況をお聞かせください。 ○議長 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小松) お答えいたします。現在の進捗状況でありますが、基準日である令和3年12月10日時点の住民税非課税世帯の対象世帯数は2,073世帯で、2月15日火曜日に申請に必要な書類を郵送にて発送し、同日の15日から受付を開始しております。  申請の状況ですが、3月3日現在1,345世帯から申請があり、申請率は約65%となっております。  給付金の支給につきましては順次手続を行っており、第1回目は2月25日の金曜日に674世帯へ振り込み、また第2回目は3月4日の金曜日に642世帯に振込をいたしましたので、合計では1,316世帯に、1世帯当たり10万円の給付が完了しているといった状況であります。  また、もう一つの制度であります新型コロナウイルス感染症の影響で令和3年1月以降の収入が減少し、家計急変のあった世帯を支援する給付の申請につきましても、2月15日の火曜日から受付を開始しており、現在まで3世帯から申請があり、審査を行い、3世帯に対しましても3月4日金曜日に振込を実施いたしました。  引き続き対象世帯の皆さんのお手元に早く届けられるよう、速やかに事務手続を実施してまいります。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 これは大変重要な事案だと思うので、随分頑張って処理していただいているようですので、突然出てくる希望者もおられると思うので、なお一層、適切に対応してあげていただきたいと思います。  同じ議案の中で議決されました子育て世帯臨時特別給付金給付事業については、国の方針決定の議論に時間がかかり、自治体は大きな負担を負わされ、担当課の皆さん、連日大変御苦労されたものと御慰労を申し上げます。この事業も国庫補助金から1億3,000万円の給付が計上されています。年度末に向かい、子育て世帯では進級・進学の準備を進める大事な時期を迎えていると思います。現在までの進捗状況をお聞かせください。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(樫尾) お答えいたします。子育て世帯臨時特別給付金給付事業は、新型コロナウイルス感染症が長期化する中、子育て世帯を支援する観点から、所得の高い保護者の世帯を除き、ゼロ歳から高校3年生までの子供に、1人当たり10万円相当の給付を行うとしたものです。また、5万円分をクーポン券とするか現金とするかの議論もありましたけれども、当町におきましては全額現金での支給として進めているところです。  補正予算では対象児童を2,600人と見込み、1億3,000万円の補正予算をお認めいただいたもので、申請手続が不要な児童手当受給者約1,800人分については、昨年の12月24日に5万円、翌月1月27日に5万円と、10万円を2回に分け、既に支給済みとなっております。  公務員の家庭や高校生、出生児など、申請が必要な対象者として約800人を見込み、1月27日より順次受付及び給付を始めておりますが、これまでに662人分の申請を受け、審査を経た644人には既に10万円の一括給付を行いました。  予算上の対象人数は多めに見込んでありまして、また申請を受けた後に所得の審査を行ってみないと実際の支給対象人数というものは分かりませんけれども、現時点では、支給を受けられるのにまだ申請をしていないのかなと思われる方が、約50人ぐらいいるのではないかと見受けられる状況です。なお、これまでに申請を受けた後の審査で、所得要件から不支給決定となった人数は15世帯で18人となっている状況です。以上です。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 こちらのほうは随分進捗が進んでいるようで大変喜ばしいといいますか、多くの町民の方に御支援していただいているというように解釈できると思います。あわせて、お答えいただいた二つの事業について、早期の事業終了に向けた見込みなど、今後の方策についてありましたら伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小松) 私からは、住民税非課税世帯等への給付についてお答えさせていただきます。今後の予定でありますが、住民税非課税世帯への申請期限は令和4年5月15日までとなっております。また、家計急変世帯への申請期限につきましては令和4年9月30日でありますので、事業の完了は令和4年度もうしばらく続くというものであります。  申請状況を見ながら新聞等を通じて再度周知を図るほか、申請期限が近づいてきましたら、住民税非課税世帯の対象世帯のうち申請世帯に対しまして勧奨の通知を郵送することを予定しておりまして、そのほか住民の身近な民生委員やケアマネ等にもお声がけの協力を引き続きお願いしてまいります。  それから、家計急変世帯への周知につきましては、町ホームページや報道等に掲載し再周知するとともに、生活困窮者の相談窓口を実施している社協、まいさぽなど関係する団体とも連携し、周知をさらに徹底してまいりたいと考えております。 ○議長 教育こども課長。
    ◎教育こども課長(樫尾) 私のほうからは、子育て世帯臨時特別給付金についてお答えさせていただきます。子育て世帯臨時特別給付金は、年度末に生まれるお子さんを除き、3月31日までを受付期間とさせていただいており、可能な限り3月31日までにお支払いができるように進めてまいります。  そのため、申請手続が必要な対象者の中で、いまだ申請されていない約50人の養育者の皆さんには、町のホームページや紙面などと併せ勧奨通知も発送するなど、3月23日までに申請書を提出していただくよう周知に努めてまいります。  また、年度末に生まれるお子さんにつきましては、申請手続が令和4年度に入ることを想定し、繰越明許手続により令和4年度での支給となりますが、こちらも可能な限り迅速に支給できるよう進めてまいります。  また、離婚などによりまして本来受給すべき方が受給できないケースに対する新たな給付対応も並行して進めてまいります。以上です。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 ありがとうございます。二つの事業ともに、御本人が、自分がその対象なのかどうか理解され切れていない部分とか、あるいは物差しのぎりぎりで、自分はどっちなんだろうみたいな、そういう方も、迷っておられる方もおられると思うので、できるだけ相談に乗って親切に対応してあげていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、消防団員への報酬について触れさせていただきます。2年を超えるコロナ対策が続く状況の中で、消防団員の皆さんとゆっくり話せる機会がほとんどなくなっています。数少ない行事で見かける団員の顔ぶれは、あまり替わったように見えない気がします。あの彼も、この彼も、まだ現役で頑張ってくれているんだと、感謝と慰労の気持ちを度々感じています。  若い世代の人口が減っている現状で、数年前から新入団員の勧誘に苦心されている様子は時々耳にしていました。通常の防火・防犯の活動に加え、豪雨等自然災害での出動が増えている様子は、新聞やテレビの報道で見かけることが増えており、消防関係者の御苦労も増しているものと実感しています。  諏訪地方では、今年は御柱年ですから、大社の大祭のほかにも小宮まで警護出動が秋頃まで続くと思います。消防団員の皆さんの負担は大きいと考えています。  消防団員の現状について伺います。現時点での各分団の定数と団員数は、どのような状況になっているのかお伺いします。 ○議長 消防課長。 ◎消防課長(小野) お答えいたします。消防団員の条例定数は281人で、2月現在の実働人員は222人、59人が減少となっているのが現実です。分団定数と状況ですが、音楽隊26定数中26人、女性隊10定数中5人、ラッパ隊3定数中3人、これは幹部のみとなっております。第1分団29定数中26人、第2分団29定数中23人、第3分団59定数中31人、第4分団30定数中22人、第5分団27定数中23人、第6分団26定数中24人、第7分団40定数中37人で、全ての分団で定数に満たない状況でございます。  これは、幽霊団員の整理により多数の退団者が出たためですが、少人数ではありますが、入団者もいるのも事実でございます。現在の団員は実働人員であり、団員が少なくても消防活動に支障が出る状況ではないと思っております。これからも地域の実態の把握に努め、イベント等でPRを続けながら、消防力が低下しないように団員の確保に取り組んでまいります。以上でございます。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 これはもう長年、今の率ぐらいがずっと続いているんです。時々、中村さんも一緒に回ってくれないかなんて言われて、若い方がおられる家庭も歩いたりしたんですけれども、でも今、課長がおっしゃるように、特に活動に支障があるような状態ではないということなので一安心なんですが、その現状について、なお質問をしてまいります。  負担が増している状況の中、長年頑張っていただいている消防団員の報酬に触れてみたいと思います。消防庁の基準では、年額報酬は3万6,500円、出動報酬は8,000円とされているようですが、新聞報道では現在まで自治体によりばらつきがあると読み取れます。現在の下諏訪町消防団員の報酬は、どのようになっているのでしょうか。まず年間報酬についてお尋ねいたします。 ○議長 消防課長。 ◎消防課長(小野) お答えいたします。下諏訪町では、年間報酬は年に3回に分けて支払いをしております。団長20万3,300円、副団長13万9,100円、分団長9万6,500円、副分団長5万9,000円、部長4万2,800円、班長3万2,300円、団員1万9,600円となっております。  副分団長以上では個人口座へ支払いとなっております。その他の分団員では一旦分団口座へ入金としていましたけれども、国が個人支給すべきものであると助言していることから、令和4年度から全員個人支給にできるように進めております。以上です。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 あわせて、出動報酬も自治体によりばらつきがあるようですが、下諏訪町の実態についてお伺いいたします。下諏訪町消防団員の出動報酬はどうなっているのでしょうか。 ○議長 消防課長。 ◎消防課長(小野) お答えいたします。下諏訪町では現在、1回の災害出動につき800円、その他の出動につき600円を支払っております。国では、出動報酬を1日当たり基準額として7,000円から8,000円とするよう提言をしております。令和3年度12月末現在での災害出動件数は464件でした。37万1,200円を支払っております。国の基準にすると370万円強となることから、改正に向けて慎重に検討を進めていかなければならないと考えております。以上です。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 下諏訪の状況を聞けて、この数字を聞かせていただいているのは何か久しぶりです。2月に入って、2月5日に箕輪町、8日に岡谷市、21日に辰野町での報酬改定の報道がありました。箕輪町は年額報酬と出動報酬の両方を改定、岡谷市は火災や災害時の出動報酬を新設、辰野町は年額報酬、出動報酬ともに消防庁の標準額に改定するとのことです。  諏訪地方は6市町村で広域消防を組織していますので、6市町村で足並みをそろえて対応されるのかと思っておりましたが、岡谷市の報道が意外に受け取れました。報道の内容では、現状も自治体によりばらつきが読み取れます。この3市町の報道に接して、下諏訪はどうなっているんだろうという思いで今回通告させていただきました。  消防団員の報酬について、下諏訪町の対応はどうなのでしょうか。お伺いします。 ○議長 消防課長。 ◎消防課長(小野) お答えいたします。消防団の組織は、消防組織法第18条に、「消防団の組織は、市町村の規則で定める。」とされております。報酬にあっても同様の扱いとなります。消防団員報酬にあっては、他の市町村の情報を聞く中で、単に国が示す金額の改正では、団員の階級の者と他の階級に当たる者との均衡が取れず苦労したなどの話を聞いております。下諏訪町においても、団員の報酬を国が示す金額にすると班長階級より高い金額になることから、全体の階級バランスを図りながら、出動報酬も含め他の市町村の動向を見ながら検討し、改定に向けて進めてまいります。以上です。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 私の勘違いですか、消防署は広域だと。消防団は市町村の自治体で管轄されるということですね。私たち議員や町職員の皆さんの報酬や給与は、毎年人事院勧告に照らして見直されています。一般企業の従業員の賃金や賞与も、毎年春闘という交渉の機会があって調整されています。消防団員の報酬についても、ある一定の期間で見直しがかかるシステムがあってもよいのではないかと思っています。消防庁が具体的な基準を示しているわけですから、それに沿えるよう前向きな検討を提案しておきたいと思います。  次に、国道20号諏訪バイパスに係る、町長意見書について触れてみたいと思います。去る1月27日の全員協議会で、国道20号諏訪バイパスに係る町長意見書の内容が、町長及び担当課から報告されました。担当課の説明を聞いていて、かねてから自分の中にあるバイパスに期待する思いが込められていない気がして質問通告いたしました。  報告の内容の多くが、環境影響の角度からは現状維持、現状保存的な意見と受け止められ、工事の角度からは、ルート沿線地区の皆さんの不安払拭に重きが置かれていると受け止められました。報告書の内容はどれ一つとっても重要な課題であり、異論を挟む点はありません。多くの住民の皆さんの声が丁寧に網羅されている内容であると理解しているところです。  ただ、意見書を一読しただけでは、リニア新幹線計画に難色を示している、ある県の対応と重なってしまう印象も拭えませんでした。自分たちの地域に大きなメリットが見えない事業で、自分たちの地下でトンネル工事が行われることは受け入れ難いとの立場は、理解できるような気がしたからです。  しかし、半面では、バイパス早期実現を待ちわび期待しておられる住民の皆さんも相当数おられることも考えられます。そうした声は町に届いていなかったのでしょうか。将来的まちづくりへの期待の内容が乏しいと感じたのは、私だけではないかと思っています。  全協の日当日から今日まで、自分の中に、質問が的外れであったのではないかというもう1人の自分がいます。まちづくりに係る将来展望などは、今回の意見書では対象外だったのではないかと思えるからです。  そこで、確認のためお尋ねします。今回の意見書については、国や県の環境影響評価準備書、下諏訪都市計画道路の変更についての2点に限定された狭義の意見ということでしょうか。その点をお聞かせください。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。1月27日に県知事宛に提出をさせていただきました意見書につきましては、環境影響評価準備書に対する意見及び都市計画道路の変更に伴う意見と、二つの意見書になります。  環境影響評価準備書に対する意見につきましては、環境保全の見地からの意見を求められているもので、予測の手法、環境保全措置の適切性及び事後調査実施の適否などのほか、所管する条例や計画などとの整合性について意見を求められたものであります。  都市計画道路の変更に伴う意見につきましては、計画道路の位置及び構造などについて意見を求められており、都道府県は関係市町村の意見を聞き、都道府県の都市計画審議会を経て都市計画決定するものとしております。  環境影響評価準備書に対する意見、都市計画道路の変更に伴う意見ともに、国道20号諏訪バイパス本線について、法に基づいた一連の手続の中で、地元自治体としての意見を求められているものであり、まちづくりにおける将来展望などは、今回の意見書では求められていないことから、反映していないことを御理解いただきたいと思います。  しかしながら、提出した意見書以外に、これを補足して住民の皆様のお考えをお伝えすることが特に大切でもございますので、例えば町長宛に提出をされている地区ごとの要望ですとか進め方に関する要望などは、このたびの意見書とは別に要望書として取りまとめて、国・県へ同日付で提出をさせていただいております。以上です。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 意見書の対象範囲について、今、課長のお話を受け止めておきたいと思います。自分で、ここをうんと悩んでいたんです。もっと何かあってもいいんじゃないかというような気持ちが、意見書では利便性それから速達性の向上、経済界からの期待、災害時、観光面の効果などにも触れていますので、私の質問したのも一部許されるのかななんて思って、今でも半信半疑の状況でいます。  私は20年近く議員として、また地元区の理事者としてバイパス問題に携わらせていただきました。地元の対策委員会、町の対策委員会、諏訪地区の建設促進期成同盟会等に加わり、東京の国交省、埼玉の関東地方整備局、長野の国道事務所等にも何度も何度も伺い、陳情・要望に同行させていただきました。バイパスは諏訪地方全体の最重要課題だと考えているからです。自分の心に強く刻み込んでいます。  岡谷市の上の原地区、茅野市の坂室地区など、大型車が入れなかったところが、今ではすっかりさま変わりして、住宅、工場、農地などがすばらしい景色をなしています。下諏訪町でも、下諏訪岡谷バイパスの進展で道の駅構想が持ち上がったり、国道20号西大路口から星が丘にかけて、新しい様相に変わろうとしています。  都市計画道路に関連しては、武居地区、高木地区開口部は、上の原地区や坂室地区に負けないようなまちづくりにつながるような活性化を含めていただいたり、国道142号線の接合部では、山の神団地、町屋敷団地、星が丘団地、下屋敷団地などの再活性化なども盛り込んでもよかったのではないかと思っています。  ルート該当地区の皆さんの意向を十分考慮しながら、期待できる、また期待すべき下諏訪の将来像を共有してバイパスを考えてみることが必要ではないでしょうか。  自分の思いを勝手に述べさせていただきましたが、町としてはこの辺どうお考えなのか、お聞かせください。 ○議長 町長。 ◎町長 バイパスの整備効果、このことにつきましては、一般的には交通渋滞の緩和、また通過車両の減少による住民の安心・安全の向上、産業面での経済効果、大規模災害に強い道路の確保といったことが挙げられているところでございます。  当町では、こういった整備効果以外にも、高規格道路が整備されることで本線やアクセス道路への店舗等の出店、また企業の誘致等によりまして沿線利用の向上、また新たな住宅の開発による人口増対策、そうしたことが考えられる。  また、そのほかにも現在のホシスメバでは、将来的な道の駅構想も選択肢の一つとして、今後町の活性化の基点としての整備、そうしたことが検討されるということの中では、大きなまちづくりと、そうしたものにつながるものだというふうに考えているところでございます。  一方、道路整備そのものの効果もありますけれども、バイパスは議員御指摘のまちづくり、これを行う上でのツールとしての役割もあるというふうに私は考えております。例えば、町内を通過する車両がバイパスに転化される、こうしたことで歩道を拡幅させてもらったり、新たに歩道を整備させてもらうということの中で、歩行者に優しいまちづくりということにもつながる、そうした可能性も出てまいります。  これは諏訪地域の中でも特に下諏訪町は高齢化が進んでいるというところでございますので、運転免許を返納されて車を運転しなくなった高齢者の皆さん方に対しても、新しいまちづくりということの、一つそうした歩行者に優しいまちづくりというのは、つながるところでもございますし、併せて保育園や学校へ通う子供さん方の安心・安全、悲惨な交通事故を未然に防ぐ歩道の整備ということも可能になってくるというふうに思っております。  また、別の視点では、町全体を歩いて楽しいまち歩き観光、これまでも下諏訪町の観光はまち歩きということを推奨、宣伝させてもいただいてきたところでございますけれども、そうしたことをうたっている町としましても、歩いて楽しんでまち歩きをしていただく中で、滞在時間が延びるということもありますし、滞在時間が延びれば町内での消費が拡大していくと、こういうことにもつながることで、結果的には観光振興にもつながるまちづくりということが可能になるというふうに考えております。  これまでは、バイパス本線の整備効果ということを中心に議論がされてきたところではございますけれども、今後は事業の推進に併せて、うちの町の、今後のまちづくりの要素の中にもしっかりと反映をさせていくべきというふうに私も思っているところでございます。  具体的には、次年度も事業を継続させていただきます下ノ諏訪面影整備グランドデザイン策定事業というところの中において、いわゆるバイパスが整備された後の町の在り方、姿、そうしたものを町のエリアごとに住民の皆さんと一緒になって検討し、具現化をしていきたいと、このように考えているところでございます。 ○議長 中村議員。 ◆中村議員 ありがとうございました。私、実は諏訪の促進活動の中で、諏訪のルートがなかなか決定できなかったというときに、諏訪の皆さんに訴えてきたんです。二葉高校の上辺りの団地の皆さんが、もううちの近所を通ってもらっては困るという動きでルート決定が遅れていたんです。だから僕は団地の皆さんに、バイパスなんて自分たちの近くに引っ張ってこないと皆さんの利益にならないよと。皆さんの近所にバイパスを通してくれれば、皆さんが諏訪の市街地に抜けなくたって、茅野だ山梨だ、あっという間だよ。岡谷、塩尻に行くのだって、諏訪の湖畔の混んだところを走らなくたってすぐ行けちゃうんだよと。  そういう意味で、自分たちの近所に道路を開けてもらっておけば、この団地はもっと大きくなるんじゃないかというような御提案をして、話し合った経過を今思い出しています。そういう意味で、先ほど言ったように砥川の西側がすばらしい形が見えてきています。そういうものを、下諏訪の町民の皆さんに町長からお話しいただいたような考えを、もっと聞かせてあげてほしいと思います。  今こういう環境影響評価とか都市計画とかというと、直接関わる地元の皆さんの不安や心配が当然出てくるんです。そっちばかりに目が行っているんじゃなくて、下諏訪、もっと大きな新しい団地ができるような町にしようみたいな、国道を通らなくても上諏訪、茅野なんかあっという間だよとか、岡谷、塩尻なんてもうすんなり行けちゃうよとか、そういう意味も含めてまちづくりを考えて、町民の皆さんと話し合っていただきたいと思いますということを申し上げて、今日の私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長 お諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午前11時40分であります。再開は午後1時30分を予定いたします。            休  憩  午前11時40分            再  開  午後 1時30分 ○副議長 ただいま午後1時30分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたしますが、議長が所用のため、代わって副議長が議長を務めさせていただきますので、御協力をよろしくお願いいたします。  それでは、質問番号4番、質問事項 新年度予算について、バイパス完成後のまちづくりについて、情報開示の方法について、賑わいのあるまちづくりについて、子どもを取り巻く環境について、議席7番、青木利子議員、質問席にお着きください。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 質問番号4番、議席7番の青木利子です。午後1番目の質問、よろしくお願いいたします。  明日3月8日は、国際女性デーです。国際女性デーは女性の生き方を考える日で、ドレスコードはハッピー・イエローといって、幸せの黄色がミモザの香りです。私は毎年6月議会で男女共同参画について質問してまいりましたので、本年度も6月議会で質問する予定です。そこで、ただ一つ今回の報道の中で、これだけ防災の重要性が高まっている中で、都道府県で防災や危機管理を担当する部署の職員のうち、女性の割合は全国平均で10%、長野県は1人と報道されている現状だけお話ししておきます。  それでは、通告に従います。まず、新年度予算については通告どおり質問いたします。新年度予算にあります下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン策定事業の進め方と、大学生との連携をどう考えるかについて、お聞きしたいと思います。  町長の令和4年の新年度施政方針の11ページにあります街なみ環境整備事業では、令和3年から行っている下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン策定事業において、秋宮周辺の詳細設計を設計するとともに、この手法を全町的に展開するため、次のエリアとして、諏訪湖畔の地域の基礎調査を行うとしています。  また、令和3年6月と12月の一般質問の中で、下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン策定事業についての答弁があり、下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン策定事業とは、将来秋宮周辺のあるべき姿を誰もが共有できる設計図を策定する事業であり、作成するに当たってアイデアを提供いただくワーキンググループと、その提案に対してデザインに反映する事業を検討する策定委員会があると、また組織により今年度デザインが完成するとしています。  そこでお聞きしますが、下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン事業の進め方と、大学生との連携をどう考えるか。また、来年度の事業の進め方について町長にお考えをお聞きいたします。以上です。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) それでは、最初に私から事業の進め方についてお答えをさせていただきます。本年度実施しております下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン策定事業におきましては、今年度の成果として秋宮周辺のエリアを1枚のデザイン画にまとめる予定としておりました。数回に及ぶ会議において、策定委員会やワーキングの皆様から、数多くの御意見や御提案をいただくことができ、1枚のデザイン画では、全体を俯瞰する表現はできても、さらに個々の箇所の詳細を決めることができないことから、来年度は、今年度策定したグランドデザインをさらに掘り下げる形で詳細な検討をしていきたいと考えております。  また、今年度は秋宮周辺を対象のエリアとしてまいりましたが、同じ手法で全町的に広げることで、将来の下諏訪町全体のグランドデザインへと拡大する方針も示されたことから、都市計画マスタープランに沿い町内を特徴で分類できるエリアに分け、年次計画により各エリアのグランドデザインを策定していきたいというふうに考えております。  事業の進め方につきましては、今年度と同様、策定委員会の皆様やワーキンググループの皆様に御協力いただくとともに、信州地域デザインセンターにも引き続きアドバイスを得ながら進めていきたいと考えています。以上です。 ○副議長 町長。 ◎町長 私のほうから、大学との連携という部分につきましてお答えをさせていただきます。今ほどの課長答弁にもございましたけれども、グランドデザイン事業につきましては、次年度において秋宮周辺エリアは詳細の検討に入らせていただいて、全町的な拡大としましては、次のエリアとして考えております諏訪湖畔に入る計画というふうにさせていただきたいと思っております。  その中で、客観的なデータとなる人口分布、また年齢構成などの地区の概況、それから道路・公園等の都市整備基盤の整備の状況、それから商業及び観光の実態調査・整理、そして来訪者の移動実態の分析というようなことを、各地区の詳細を詰める過程で基礎になるデータ、そうしたものの収集と整備をさせていただくということでございます。  そういったデータの収集、また専門分野における専門的な意見、アイデアをいただきながらというふうに考えておりまして、来年度では、県内の大学として長野大学と連携をさせていただいての事業を進めていきたいということで、今調整をさせていただいているところでございます。  何よりも当町におきましては学の部分、いわゆる大学等との連携が弱いなというところも感じておったところでございますので、グランドデザインの策定事業を通じまして、学とのつながりをさらに強めていきたい。そうした連携も強めさせていただければ、いろいろなところでのまちづくり、そうしたところでの事業への波及効果もあろうかなというふうに考えておりますので、そういったところにも期待をさせていただきながら、連携をつくっていければというふうに考えております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 大学生との連携という中で、本当に若い人の感性は大事かなと思って、そういう意味では大学生のそういった学術的なデータが頂ければ、なおこの町が活性化されるんじゃないかと期待したいと思います。  続いて、さっきお答えいただいたかと思うんですけれども、施政方針の中で、この手法を全町的に展開する点に、次のエリアとして諏訪湖畔基礎調査を行うとありますが、全町へ展開するためのスケジュール、また諏訪湖畔地域以外はどの地域を、基礎調査というのはどういった調査なのかお聞きいたします。大学生との連携の中でその辺が分かるのか。また大学生は、具体的にはまだかと思いますが、男女の関係はどうなっているのかお聞きしたいと思います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(北澤) お答えいたします。最初に、エリアにつきましては、基本的には都市計画マスタープランに沿ったエリア区分を考えておりますが、現在行っております秋宮周辺エリア、それから次年度予定しています諏訪湖畔エリア、さらに都市計画道路赤砂東山田線を中心としたエリア、さらに高木地区のエリア、そして春宮地区エリアと、合計で現在では五つのエリアを想定しております。  次に、スケジュールにつきましては、各エリアとも1年目に基礎調査、2年目に個々の箇所の詳細デザイン策定、3年目に全体を俯瞰したデザインを策定するという3か年で行う計画としておりまして、エリアごとの開始時期は1年ずつずらしながらスタートをさせていきたいというふうに考えております。  次に基礎調査でありますが、先ほどの町長からの答弁でもありましたように、今後の詳細な検討の中で、そのエリアにおける人の流れやお金の使い方、そのエリアでの特徴的なことなど、現況と将来像のギャップの洗い出しをする必要があります。そのために、データ収集や整理を基礎調査として、信州地域デザインセンターや長野大学との連携により行っていきたいと考えています。  長野大学の中での男女の比率は、ちょっと今のところ分かりませんので、また確定したらお伝えしたいと思います。以上です。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 分かりました。それでは、現段階では男女は分からないということですが、また6月には聞きたいと思います。  続いて、通告してあります、新年度予算にありますデジタル化推進事業についてお聞きしたいと思います。また、この事業はどんな事業でどのように進めていくか。町長の施政方針2ページに、自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画の方針を踏まえ、新たにデジタル推進室を設置するとあります。デジタル推進室の規模、また専門的な技術も必要かと思いますが、その辺についてのお考えをお聞きしたいと思います。  国のDX推進計画を見ますと、自治体の行政手続のオンライン化について、目標時期が2022年度とされており、情報システムの標準化・共通化については目標時期が2025年度とされています。この短い期間での事業をどのように進めていくのかのお考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長 総務課長。
    ◎総務課長(河西) お答えいたします。デジタル推進室の体制につきましては、係長級の室長1人と室員2人、このほかに各課の取組を調整しますCIO補佐官に相当する者1人の計4人の構成と考えております。  当面のデジタル推進室の業務の中では、全ての行政事務における課題の整理や実証的・実験的な進め方をするため、各課等において中心となってデジタル化を推進する人材、コアメンバーと呼びますが、を育成し、必要なワーキンググループの立ち上げや進捗管理等を行う業務と、諏訪地域6市町村、諏訪広域連合で組織をします諏訪地域情報化推進委員会における情報交換や、他県や県内の自治体における取組事例のヒアリング調査、株式会社諏訪広域総合情報センタへのアドバイス依頼等を総合的に行うことを予定しており、特に高度な専門性を有する人材ということではなく、一般事務職員がデジタル推進室の職務を通じて自己のデジタル技術や専門知識を高度化させながら、デジタル化の推進を図っていくことを想定してございます。  自治体の行政手続のオンライン化及び情報システムの標準化・共通化の推進に当たりましては、諏訪地域6市町村で共通する手続などにつきましては、諏訪地域6市町村広域連合で組織をします諏訪地域情報化推進委員会において実施をし、町独自の部分は町において実施をしていくことになります。  自治体の行政手続のオンライン化につきましては、デジタル基盤改革支援補助金の対象となります国が指定する27手続及び転出転入手続、これにつきましては諏訪地域情報化推進委員会において既に検討を始めており、令和4年度末までに構築して運用を開始する予定でございます。  また、地方自治体が優先的にオンライン化すべきとされている手続及び下諏訪町独自の手続につきましては、下諏訪町DX推進計画における推進体制におきまして積極的に検討していくこととしており、オンライン手続の利用者に向けては、町広報に加えて講習会や相談会などを御案内するなど、きめ細やかな支援も併せて検討してまいりたいと考えております。  情報システムの標準化・共通化につきましては、国が標準化・共通化したシステムに合わせて各自治体のシステムを構築・改修していくものですが、ガバメントクラウドにおける先行事業の手法を参考に、諏訪地域情報化推進委員会において既に一部の検討に着手をしており、デジタル基盤改革支援補助金の対象となります令和7年度末までに構築をして運用を開始する計画でございます。以上です。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 流れはよく分かりましたので、短期間でのことだと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。  それでは続いて、バイパスの完成後の町全体のまちづくりをどのように考えるかお聞きしたいと思います。重なる部分はあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。  過日、諏訪バイパスに関する町長意見書が出されました。諏訪バイパスについては、事業化に向けて各種の手続が進んでいると理解しています。  そこでお聞きします。これまで諏訪バイパスは本線の整備効果として、交通渋滞の緩和、交通事故の抑制、大規模災害の対応、観光や産業に対する経済効果等の観点から語られてきました。しかし、バイパス整備後の町をどんな形にするのかということは、あまり語られてこなかったと思います。町長は、このバイパス整備後のまちづくり全体を町全体としてどのように考えているのか、お聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 午前中にも関連した御質問をいただいて答弁させていただきました。ちょっとかぶるところがあろうかと思いますけれども、よろしくお願いします。  バイパス整備後のまちづくりに関する御質問ということで、私としてもそういった将来のあるべき姿を語らせてもらえるというのは、大変ありがたいなというふうに思っております。  まず、下諏訪町がどんな形、どんな姿になっていくかという部分では、まず大きく二つの姿を考えております。  一つ目は、歩行者にやさしいまちづくりということでございます。当町は諏訪圏域の中でもとりわけ高齢化が進んでいる町でもございます。また、昨年の6月でしたか、千葉県八街市で起きました子供たちに大変な被害が及ぶ凄惨な事故、そうしたものもまだまだ記憶に新しいところでございまして、交通事故を未然に防ぐということも行政の一つの責務というふうに考えているところでございます。  そういった状況を見据えていく中で、高齢者の皆さん方や子供さんたちにも優しい、そして安心で安全な歩行ができる、歩けるまちづくりというのは、やっぱり必須になってくるというふうに思っております。  そのためには既存の歩道の拡幅ですとか、また段差の解消ということも必要だと思います。さらに踏み込んでいきますと、現在整備されていない歩道の整備、そうしたことも必要になってくるのではないかなというふうに考えております。  そうした歩道整備を行うためにも、既存の道路をさらに拡幅するということについては、用地を取得していかなくてはいけないというようなところから、難しい部分もあるというふうに思っておりますので、今の道路の幅員の中で歩道を確保していくというようなことになろうかと思うんですけれども、そうした際には通過車両を減らすこと、減少させるということが当然必要になってくるわけでございます。そのためにも、通過車両をバイパスへ転化させるというようなことを想定していきたいというふうにも思っております。  二つ目になりますけれども、歩行者に優しいまちづくりというのは、観光の皆さん方にもまち歩きの促進、そういうことから町のにぎわいの創出というところにも効果が出てくるというふうに思っております。  これまでも下諏訪町、歩いて楽しい観光、まち歩きという観光地の事業を進めてもまいったところですけれども、そうしたところでの通過車両が減っていくことによりまして、さらにまち歩きの中でも楽しい企画、そうしたものもつくれるし、またイベントも企画できる、そんなふうにも考えております。  以上、歩道の整備などが進んで、町内の道路環境が車から人へと移り変わっていく、変えていくことで、様々な効果に波及をされていくというふうにも考えています。  具体的な整備箇所ということでは、現在進めております下ノ諏訪宿面影整備グランドデザイン策定事業の中で、今後全町的に検討をさせていただきたいと、広げてもいきたいと思っておりますけれども、まず下諏訪岡谷バイパスの供用が開始されてからの道路ネットワークの在り方、こちらにつきましては先日の町の都市計画審議会の中でも審議をいただいておりまして、その際に下諏訪岡谷バイパス供用後においては、142号との接続部から下諏訪町側には大型車両進入禁止としてほしいといった御意見も附帯意見として提出をいただいておりまして、このことで、例えば大社通りから横町木の下を一方通行にさせていただくとか、様々交通体系も考えながらの新しいまちづくり、そうしたものを進められる可能性があるというふうに思います。  今お話し申し上げた内容につきましては、当然、道路管理者、公安委員会、そうしたところとの協議も必要となってくるわけでございます。また、今後の調整事項ではございますけれども、バイパス整備によって、これまで町内を通過していた車両が減少していくということで、人に優しい町、また、にぎわいのある新しいまちづくりということが始まっていけるというふうにも感じているところでございまして、その具体的な将来像、そうしたものにつきましては、多くの住民の皆さん方と一緒になって進めていきたいというふうに考えております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 町長のお話を聞いて、本当に今後のまちづくりについて期待が大変持てて、うれしいことだと思っております。ありがとうございます。  次の質問は、前の議員と重なっちゃうかもしれませんけれども、バイパスが通過する山の手のまちづくりについてはどうかお聞きしたいと思います。先ほどホシスメバの話も出ましたが、旧労災リハビリテーション、その辺のところについてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 現在のホシスメバにつきましては、商工会議所からの要望をいただく中で、平成28年12月議会に用地購入費を計上して、およそ6,100万円で購入をした経過がございます。その際に、将来的には道の駅構想というお話も、当時の青木町長から購入後の活用における選択肢の一つとして出されたこともございます。  現在は、議員御承知のように、しごと創生拠点施設ホシスメバとして、クラフト等の工房、また5名の方が居住をされているという状況でございます。  今後、先ほどの道の駅構想は、バイパスの事業で進捗に合わせて具体的に検討がされていくことになるだろうというふうに思いますけれども、あくまでそれは道の駅ありきということではなくて、どうしたら周辺の皆さん方が、それからまた町全体としての活性化につながっていくか、役立たせていけるかという視点での検討というふうになろうかと思っております。  また、周辺はという御質問でございますけれども、下諏訪岡谷バイパスに接続をいたします都市計画道路赤砂東山田線につきましては、現在、県によりまして下幅での都市計画変更、これを行っていただいているところでございますけれども、昨年度町が行いました道路幅での都市計画変更に併せまして、用途地域の見直しということもさせていただいてございます。このことに伴いまして、道路周辺は大型スーパー等の出店、また飲食店の店舗等の出店も可能となってまいります。そうしたことで道路整備が進む、そこでの新しい店舗の進出といったことも想定がされてまいります。  また、道路環境が向上するということの中で、宅地としての価値も出てくる土地もあるというふうにも考えますので、周辺の新しいまちづくりというところにも期待が持てるところだというふうに思っております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 新しいまちづくりに大変期待したいと思います。  ちょっと時間もありませんので、続いていきたいと思います。情報開示の方法について。議会でも先月から1人1台のタブレットを活用した議会活動になり、3月議会は印刷物とタブレットを併用する試行ですが、6月からはタブレットのみとなります。私たちもタブレットに慣れるために頑張っています。  そこで、今行われている定例の町長記者会見は、非常に重要な情報発信で注目度が高いと考えますが、町長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 私が行わせていただいている記者会見というのは、毎月の上旬、5日前後に開催をさせていただく定例記者会見、それからまた、その都度必要に応じて開催をさせていただいております臨時の記者会見というような形を取らせていただいての記者会見をさせていただいてございます。  この定例の記者会見につきましては、私のほうから町政に関わる情報、また町民の皆様へお知らせを申し上げたいというようなことなどを報告させていただく中で、また私の側からの報告のほかに、記者の皆さん方から御質問にもお答えをさせていただくという形式で、毎回多くの記者の皆さんにお集まりをいただいて、私に対しても様々な御質問もいただいているというところでございます。  会見の内容につきましては、翌日の新聞やテレビ等のメディアでも取り上げられているというところで、報道各社の皆さんから注目をしていただいておりまして、町としても重要な情報を発信するいい機会だというふうに考えておるところでございます。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 今おっしゃられるとおり、本当に町長の記者会見の後の新聞は、大変様々なことが情報として受け取れます。  また、町の情報発信には、「クローズアップしもすわ」やホームページ、町からのたくさんの情報発信がありますが、今重なりますが、新聞からの情報は町民にとって大変届きやすく、分かりやすい情報発信のツールの一つと考えております。  そこでお聞きしたいんですが、今大変注目されているSNSを、公式SNSとして情報発信のキャッチボールにしてはどうかと考えますが、町長の考えについてお聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 SNSの運用ということにつきましては、町では2016年の7月から、ツイッターでの情報、主に町からのお知らせとかイベント情報という形で情報を発信させていただいてございます。そのほか、南知多町との姉妹都市交流事業におきましては、両町の児童の皆さんの交流の様子、これを町職員がリアルタイムに発信をするといった活用をさせていただいているところでございます。  このように、SNSを活用しての住民の皆さんとのやり取りということにつきましては、住民の皆さんに行政をより身近に感じていただけるというところで、大変有効だというふうにも思うんですけれども、状況によっては炎上ということが起き得ることもあるわけでございまして、そんなこともある。また、現状の状況の中で、担当する職員のほうでも、それに対応するために職員を最低でも1名を張りつけておかなければいけないというところもある中では、人員の配置が難しいというのが正直なところでもございますので、そうしたことも考えていかなければいけないのかなと思っております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 SNSは大変いいところ、心配なところとあることは、承知しております。新年度導入を予定している防災情報アプリについて、どのようなものがあるかをお聞きしたいと思います。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします。来年度に導入を計画しております防災情報アプリにつきましては、町の防災行政無線放送の難聴対策と、将来的にはアナログ波が停波してしまうわけですが、これにより受信が不可能となってしまいます現在の防災ラジオの代替策として導入をするもので、防災行政無線で放送した内容と同じ音声データを個人のスマートフォンへプッシュ配信するもので、これにより自宅では防災ラジオがあるけれども、外出先では防災行政無線の放送が聞こえないなどといったような状況にも対応することが可能となるものでございます。  また、通常時の情報発信におきましても、これまでの文字情報主体のメール配信に比べて音声や画像情報も発信ができるなど、分かりやすい情報発信ができるようになる予定でございます。以上です。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 分かりましたけれども、今のアプリ、いつ頃導入可能かというようなことは、まだですか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) 来年度予算で御審議をお願いしておりますので、来年度の中で実施をしていきたいと考えています。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 分かりました。  では続いて、次の質問に入ります。賑わいのあるまちづくりについてですけれども、その前に一つ、今、春宮の前もかなりの観光客が入って大変にぎやかなんですけれども、前回の一般質問の中で何度か安心・安全な対応をお願いしたところ、あそこに新しい歩道ができたんです。それによって、あそこで子供も観光客も住民も一旦止まってから春宮のほうに入るようになって、ほっとしていますので、ありがとうございました。  では質問します。町は観光振興と並行して起業創業支援と移住定住促進に力を入れる方針を示しています。暮らしの基盤は仕事であることから、創業などに意欲のある人を呼び込みたいということから、基幹産業の工業と移住者のマッチングに力を入れたいとしております。  そこで現在、移住定住の関連施設として、しごと創生拠点施設ホシスメバ、移住交流スペースmee mee centerと、駅前情報交流「ら。shirotori」が町内にそれぞれ点在し、目的が薄らいでいるとも考えられると見えます。  そこで、今回取得を予定している旧矢崎商店で、既に移住した人からも、これから移住される人も容易に情報交換ができる、仕事をしたい人のマッチングがかなう地域交流の場になると説明でありました。朝の質問、午前中と重なる部分がありますけれども、その部分で具体的に、御田町の旧矢崎商店を中心にした情報拠点、まちづくりの構想をお聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 御田町の旧矢崎商店を中心とした情報拠点のまちづくりの構想ということでございますけれども、一般質問の中でもお答えを申し上げてきたところでございますけれども、令和4年度より移住交流総合拠点整備事業として旧矢崎商店を購入させていただいて、企業創業、移住定住といったところの拠点整備に着手をしていきたいと考えております。  令和4年度につきましては、主に現況調査また市場調査を実施させていただいて、またその市場調査と並行する中で、地元の専門的知見をお持ちになっている皆様方にも、様々な御意見またアイデアをお聞きしたいというふうにも思っております。  特に市場調査につきましては、移住者の需要や、またニーズ、建物の改修や運営方法、こうしたところに関わるコスト等も調査対象にしていきたいというふうにも考えてございます。  議員御質問の募集方法といったことにつきましては、そうしたことの見通しが出てきた段階で考えて、検討をしていきたいというふうに思います。  いずれにしましても、新しい拠点に携わる方々には、やはり熱い思いを抱いて、また地域に根づいて、将来的にも事業の継続をしていただけるような皆様にも参加をいただければというふうに考えております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 ありがとうございます。そこで、これからは若い人の世代だと私は思っていますが、若い人を中心にした今後のまちづくりに関心を持つ人たちをどんなふうに巻き込んでいくのかをお聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 若い世代を中心とした今後のまちづくり、関心を持つ人たちをどう巻き込んでいくかということに関しましてですけれども、これまで御田町のmee mee center Sumebaと、星が丘のホシスメバ、そして駅通りのところの「ら。shirotori」、この各事業において地域の方々、また、まちづくりに興味を持っている若い世代の皆さん方にも御協力いただいて、事業を進めてもいただいてきているところがございます。皆さん、その気でしっかり関わっていただいて、中心的な役割も担っていただいているところがございます。  旧矢崎商店の本事業、この事業を通しまして、協力また連携をいただく若い世代の皆さん方にも、実際に建物の見学会といったことにも御参加をいただいて、また地元の御田町、また諏訪地域の歴史文化を地域の方々から伝えてもいただけるような勉強会、ワークショップ、そうしたことも開催をさせていただくといった検討もしながら、参加者がこの地域の建物、そうしたことの情報をしっかりと収集、そしてまた学習ができるような機会を設けさせていただくようにしながら、そうした様々な情報を整理させていただいたところで、若い世代の皆さん方のアイデアまた御意見を参考にしながら、今後の建物の用途の方向性また事業の内容、そうしたものに反映できるようなことにつなげていくといった検討をさせてもいただきたいというふうに考えております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 ホシスメバは先ほどちょっと触れたんですけれども、今後ホシスメバの創業拠点としてはどのように考えているのか、お聞きしたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 ホシスメバについてでございますけれども、移住定住促進事業に加えまして、町に暮らす人が創り出すこと、またものを小商いで育てて、起業創業に向けた夢をサポートするということを目的に、引き続き運営をしていきたいというふうに考えております。  ホシスメバに入居される方には、町の魅力や特徴をしっかりと理解をいただくとともに、地域内外の方々との交流もしていただいて、それを町の起業創業の一つの機会ということでつくり出していただいたり、またそれに対して支援もさせていただきたいというふうに思っております。  このホシスメバの入居者が起業創業を機会に、旧矢崎商店を起業創業、移住定住の拠点として活用をいただけるようになること、これを期待もさせていただいておりますし、そうした連携を旧矢崎商店ともしっかりつけながら事業を進めていきたいというふうに考えております。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) 申し訳ございません。産業振興課からもお答えをさせていただきます。  今後起業創業する方の募集に関しましては、町ホームページや移住者向け情報発信サイトを活用して、現地での直接相談やオンラインによる相談会、また施設見学の案内を情報発信しており、より多くの方がホシスメバに興味を持っていただくよう様々な試みを行ってまいります。  また、実際に事業を創生されている方に関しましては、ホシスメバの現入居者や卒業生につきましては、町で起業をされた方やテレビで取り上げられた方などがおりまして、個々の特技や技術を生かして活躍をしております。今後さらにそういった方々が増えるよう、現入居者の定期的なヒアリングの実施を継続して行い、自身のなりわいを生かしたワークショップ、イベント等を開催することにより、最終的にはホシスメバと旧矢崎商店が有機的に連携できる事業となるよう推進をしてまいります。以上でございます。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 私もホシスメバには、できるだけよく顔を出しているんですけれども、今回の旧矢崎商店との関係でちょっと心配していたんです。逆にもっとそれが深まっていくという今お話を聞いて、大変期待するところです。ありがとうございました。  それでは、次に行きたいと思います。子どもを取り巻く環境についてですが、学校や家庭で使うタブレット、ICT機器が一人一人に渡され、学校や家庭でどう進められていくのか改めてお聞きしたいと思います。  新型コロナウイルス感染症の感染の広がりにより小中学校の臨時休校等、実際にリモート学習が行われたのか、またその状況をお聞きできればと思います。 ○副議長 教育長。 ◎教育長 お答えいたします。学校の授業におきましては、子供たちはこの1年でタブレット操作に随分慣れてきたように思います。先日、新型コロナウイルス感染症の第6波の影響によりまして、町内の小学校でも学校休業または学級閉鎖の措置を取ったり、中学校におきましては分散登校を実施したりした学校もありました。  その際、子供たちは各家庭から、教員は学校からネットワークに接続し、オンラインで授業を行いました。大きな混乱はございませんで、先生とタブレットを通して対話しながら授業を進めている様子でした。学校での対面授業と全く同じとはいかないわけなんですけれども、例えばカメラに教材を大きく写して説明するなど、先生方はそれぞれの工夫をしてオンライン授業を進めてまいりました。  家庭での学習につきましては、今後の休業の措置などを受けて、持ち帰り学習の機会が増えてきているところでありまして、今後ますます日常的に持ち帰ることになるかと思いますが、基本的には学校でタブレットを使って行った授業と同じ操作方法で行うため、まず学校で操作方法に慣れた上で家庭で学習を行っていくなど、このことを繰り返しながら日常的にタブレットをそれぞれ家庭、学校で使えるように、そんなふうになっていくかと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 子供たち一人一人のICTの支援者がいればいいかなというふうに考えますが、町ではIT関係の仕事をリタイアした人も多いかと思いますが、その辺の協力についてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(樫尾) お答えいたします。ICT支援員につきましては、文部科学省の教育のICT化に向けた環境整備5か年計画において、4校に1人の割合で配備することを目標としております。  また、国が示しますICT支援員に望む業務は、事業計画の作成、ICT機器の準備や操作支援、校務支援システムの活用支援など、日常的な教育のICT活用のシーンを目的とするものとなっております。  このようなことから、町ではICT支援員の雇用や業務委託の方法で検討を進めてまいりましたが、人件費の面や人材確保の面からもさらに検討を進めている状況にあります。ICT支援員を雇用していない現在では、教育委員会職員と機器のサポート業者において随時各学校へ出向き、支援などを行っている状況です。  議員から、IT機器関係業務の経験者を支援にいかがかということですけれども、そのような観点でも幅広く検討を進めてみたいと考えております。以上です。 ○副議長 青木議員。
    ◆青木議員 続いて、今、文字を読むことの重要性も大変注目されています。子供たちが身近に感じて生活の中で文字に接する機会は新聞と考えます。授業の中で新聞を活用してほしいと考えますが、以前にも同じような質問をしましたが、信濃毎日ではNIE、学校に新聞の教材の活用をという活動をしています。今、パソコンが仕事や教育の中で中心ですが、やはり文字が本格的に大事だと考えます。  そこで、学校で身近な新聞を子供たちに読んでもらいたいと願っておりますが、町の考え方を、教育長の考え方をお聞きしたいと思います。 ○副議長 教育長。 ◎教育長 お答えいたします。新聞を取り入れた教育といたしまして、既に南小学校は新聞を教材として活用する、今お話のあったNIEの実践指定校に認定されておりまして、購読している8社の中からニュースを朝の会で取り上げ、時事ニュースに触れる機会を取ったり、総合的な学習の時間にSDGsの活用例を探すため、関係する記事を探すといった学習を行っています。  その他の学校におきましても、同じテーマに対して複数の新聞の記事を読み比べたり、新聞のコラムや社説に対し自分の意見を書く、そんな宿題を長期休業の際に行うなどの授業を行っております。  各学校、新聞を使っての教育が、今、議員さんおっしゃるとおり進められておりますが、新聞を読み、それを書写、写して書く。また、自分の考えをまとめること、それから自分自身で新聞を作ることを通して書く力とか、読んでくれる相手を意識して分かりやすく伝えようとする表現、また見出しやレイアウトの工夫とか写真やイラスト、漫画などの挿入など、やはり一人一人の子供たちが楽しんで作成することを通して育つ力というのは、豊富にあるんじゃないかと考えておりますので、タブレットだけでなく書くということ、これはやっぱり大事なことだと思いますので、今後とも続けてまいりたいと、そんなふうに思っております。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 ちょっと情報、勉強不足で、南小が取り入れていると聞いて、大変うれしく思っております。私もこれは自分のニュースだと思って、いつも毎週欠かさず読んでおります。  質問の中で、先日総合教育会議において、実証実験で学習者用デジタル教科書が各校に提供されるとありましたが、このことについてお聞きしたいと思います。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(樫尾) 文部科学省では、令和4年度学びの保障・充実のための学習者用デジタル教科書実証事業として、英語については全国全ての義務教育段階の学校に提供し、英語以外に追加で提供する教科については、おおよそ8割程度の義務教育段階の学校に学習者用デジタル教科書を提供する予定としております。  当町では小中4校とも英語以外の追加の教科を申請し、現在県が教科や参加校の調整をしているところです。なお、希望校が多数の場合、調整により一部の学校で提供されない場合もあると聞いております。以上です。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○副議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午後2時21分です。再開は午後2時30分を予定いたします。            休  憩  午後 2時21分            再  開  午後 2時30分 ○副議長 ただいま午後2時30分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  それでは、質問番号5番、質問事項 SDGsの進捗状況について、BCP(事業継続計画)について、地産地消について、自然エネルギーに関して、行政改革について、議席6番、岩村清司議員、質問席にお着きください。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 質問番号5番、議席番号6番、岩村清司でございます。よろしくお願いします。  まず、SDGsの進捗状況についてお伺いします。職員一人一人が問題意識なくして政策、施策は生まれてこない。全職員が共通のレベルで課題を捉え、SDGsという共通課題、テーマを出して取り組む。スタート地点で足並みをそろえて、同じベクトルで同じ方向を向いていただきたい。また、職員の能力が最大限に発揮できて最大の効果が得られるような取組をさせていただきたいとの町長の思いがありますが、全職員に伝わってきていましたかということで、全職員、会計年度任用職員も含めますけれども、勉強会は行われましたでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします。職員の全員を対象としましたSDGs研修、これにつきましては、令和3年10月6日に、1日のうちに3回に分けまして、役場の講堂で実施をいたしました。講師につきましては、SDGs推進に関連します講師、またファシリテーターとして全国で幅広い分野で活躍をされておられます横山泰治先生にお願いし、リモート形式により開催をいたしました。参加の実績は、正規職員、会計年度任用職員、そして派遣等その他の職員合わせまして147人でございました。ただし時節柄、保育士とハイム天白の介護職員につきましては感染防止に特に配慮が必要な職場のため、参加は求めていません。  研修内容につきましては、17のゴールや169のターゲットについて、SDGsの概要、これからの地方自治体に欠かせないSDGsの重要性、さらに自治体組織としての重要な取組についてなどの内容で、SDGsに関する基本的な知識と自治体におけるSDGs推進のポイントとなる事項について、職員間の認識を共有できたというふうに総括をしてございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 ただいまの答弁をお伺いしますと、町の中ではSDGsはスタートラインに立ったような感じがします。今長野県でも企業がSDGsにもう取り組んで、何を取り組んでいるかというものを新聞紙上でも発表されています。我が社においてはどうだと言われると、ちょっとそこら辺のところが非常にちょっとお恥ずかしい話ですが、ちょっと実情を話させていただくと、トップのほうは旗を上げてやるぞと言っているんですけれども、なかなか社員のほうでSDGsを、それでは社長、こういうことでやろうよというような気概がなかなか出てこないというのが悩みでございます。  ISOのときには、やっぱりトップダウンでやったんですが、そのときは、もうこれがなければ企業として成り立たないというような形の中で、必死に勉強してやらせていただいているんですけれども、SDGsに関しましては取組ということですので、この取組状態がまず大事だと思うんです。ですから、町において取組に関してどのような取組テーマがあったのか。そこら辺のことをちょっとお聞きしたいなと思いますけれども。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします。SDGsに関しましては、令和3年度から令和7年度を計画期間とします第7次下諏訪町総合計画後期基本計画におきまして、SDGsのゴールとターゲットに対応した重要業績評価指標(KPI)を設定し、町の事業とSDGsの関連性、これを意識しまして、個々の事務事業に取り組んでいるところでございます。  コロナ禍におきまして、各種事務事業の進捗が所期の計画と乖離をしている、そういった部分も多々ある状況ではございますが、令和3年度の事務事業評価をこの夏前には予定をしてございますので、その際にSDGsの進捗度合いと併せまして、取組状況をそれぞれの担当者が自己評価していくと、そういった予定でございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 大いに期待していますので、ぜひ、前の一般質問でも、庁内というかこの庁舎内だけじゃなくて、町民全部に投げかけるようなSDGsの取組をしたらどうかと提案もさせていただきましたけれども、私自身も個人的にSDGsの目標を持って生きていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。  続きまして、BCP(業務継続計画)についてということでお伺いします。当町における計画の進捗状況はということで、業務継続計画をちょっとネットで調べてあります。実はこのことに関しましても、少し以前、2か月ぐらい前までは知りませんでした。ですけれども、横文字が最近非常に多くて、それをネットで調べていくと、なるほどという理解が深まりまして、ちょっとそこを話させていただきます。  テロや災害、システム障害など危機的状況下に置かれた場合でも重要な業務が継続できる方策を用意し、生き延びられるようにしておくための計画ということです。BCPとは事業継続計画、Business Continuity Planの頭文字を取った言葉です。企業が、テロや災害、システム障害や不祥事といった危機的状況下に置かれた場合でも重要な業務が継続できる方策を用意し、生き延びることができるようにしておくための戦略を記述した計画書です。また、事業継続のための戦略はBCMと呼ばれていますということで、簡単な説明をさせていただきましたけれども、当町における状況はどうでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします。町の業務継続計画は、平成31年4月に策定をいたしましたもので、大規模災害等により町庁舎が被災し、様々な制約条件がある状況下においても非常時優先業務の実施を確保することを目的としております。  この計画に記載した必要な施設に関する進捗状況といたしましては、電気、水、食料などの確保におきましては、電源の喪失に備えた設備の整備として、令和2年度に庁舎の非常用電源設備の更新を実施しました。また、災害時にもつながりやすい多様な通信手段の確保、この項目におきましては、計画をしていた防災行政無線のデジタル化について、計画策定期間より前倒しをして、平成30年度からの3か年事業により、令和2年度に完成をいたしました。  重要な行政データのバックアップ、これにつきましては、日ごとに各種システム上の重要データのバックアップを確実に行い、また災害時においても、優先すべき業務につきましても非常時優先業務の選定基準に基づき整理を行った上で、平常時から事務に当たる職員の主務、副主務体制の整備やマニュアル化を進めるなど、日頃から業務継続を意識して事務に当たるよう心がけているところでございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 ハード面に関しましては今着実にやっているということですけれども、ソフト面、人に関して、例えば町長がその場にいなくなったときに、ではどういう体制を取るかとか、課長が同じような形の中で職務に関して上司からの指示がなかったときに、各職員がどういう対応ができるか。そこら辺が今、私もちょっと非常に弱いのかなと。職員個々が自己判断でいろいろな形をぱぱっとやれるような体制が必要だなと思います。そこら辺のコメントといってもちょっと難しいと思いますので、次のことの質問をさせていただきます。  町長、用意していましたか。町長、それではコメントください。 ○副議長 町長。 ◎町長 いわゆるソフトの体制ですよね。今、総務課長のほうではハードを中心とした体制の説明をさせていただきましたけれども、当然ソフト事業といいますか、特に災害時とかで、当然役場職員が、役場職員自身も被災者になる確率は高いわけでございますので、当然職員がみんな集まれないということは想定にやすいわけでございます。  首長の立場で言えば、首長が何かある状況のときには副町長が、副町長が何かあるときには総務課長がというような、そうしたバトンタッチといいますか、何かあるときはという体制も基本的にはつくらせていただいて、考えさせていただいておるところです。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 いろいろとすみません。続きまして、今のBCP(業務継続計画)ということを私がネットで調べたときに、町の財政面からBCPを考えるならば、例えば国から補助金がなくなった場合にこの町はどうするんだと。先ほど午前中でも約24億円の町税がある。それから町独自でどれだけの税収が上がるかというのは基本になります。では、それをもって、この町がどういう運営をできるかということが、非常に興味を示したというか、これも大事なことだなと思っています。  そこに至った経過をちょっと話させていただきます。2021年度末において、国の借金は1,218兆円。国民1人当たり991万円、今後も膨らむ借金。国の財務書類によると、負債が資産を上回る債務超過、その額は2020年度末に655兆2,000億円となり、2019年度末から63兆4,000億円増えて、過去最悪を更新したとの発表がありました。つまり1割増しで増加しているということです。しかし、今後を想定する指針は政府から全く示されていません。  2月24日ウクライナ戦争が始まってしまいました。この戦争における日本の影響はどうなるか。政界経済は、株価や通貨、債権の暴落、エネルギーや鉱山資源、穀物の価格は上昇し、世界的な物価上昇につながることであろうと思います。私たちの身近における一番の影響は、ガソリン価格の高騰、1リットル当たり200円以上、そして物価上昇。200円以上と私が感じているんですけれども、新聞でもそんなことは書いてありません。多分あおらないようになっているんでしょう。そのぐらいな今そこにある危機だと私は感じています。  そういう世界情勢を見た中で、町の行政だからということじゃなくて、やはり世界の中で下諏訪町にも影響があって動かされているよという形の中で、先ほど国からの補助金がなくなったら、どのような行政ができるか。どこを削らなければいけないのか。限界行政、サービスはどこまでできるか。極限状態での財政プランをすることも必要だと思います。  つまり、ふだん発想しない発想プランをすることで、日常当たり前に行っていた行政を見直すことができるチャンスと捉えたいと思います。  町長はこの発想に関しまして、どのような見識をお持ちでしょうか。 ○副議長 町長。 ◎町長 先ほどの話で、自治体におけるBCP(業務継続計画)というところでは、災害などの緊急事態、そうしたことが発生した際に、損害というのを最小限に抑える中で、限られた職員と施設で業務の早期の再開を図るための行動計画ということになりますので、この中には資金収支を含めた財政計画ということについてまでは想定をしておらないというところでございますので、このような際に資金不足が生じたということがあれば、突発的な災害、急を要する経費に備えるために用意をさせてもいただいております財政調整基金を取り崩す中で対応していくということになろうかというふうに思っております。そんな状況での想定ということになるというふうに考えております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 私自身ちょっと考えてみたんです。まず、ごみ収集、我々の身近なものとか、それから、いろいろな形のものがなくなってしまったときに、町民としてどうするかということで、どこを削減してどういうふうに出るか。一番それでは今、公共施設とかいろいろな施設は当然廃止しちゃうと。最低限どこまでのサービスは住民が望むかとかということを考えることも、非常に面白いと言ってはいけないんですけれども、逆に行政をしていく上において必要なものの見方、考え方かなとも思っていますので、ぜひそこら辺、24億円でやれる町政、できればあと50億円ぐらいふるさと納税を入れていただくとか、そういう町にするとかということもあるのかなと思いながら、ちょっと質問に入れさせていただきました。  続きまして、5番目にある行政改革に関して先にやらせていただきます。まず、未来を描く研究プロジェクトの進捗状況に関してどうでしょうか、お伺いします。 ○副議長 町長。 ◎町長 未来を描く研究プロジェクトにつきましては、コロナ禍の中で、なかなか人を集めてやるという状況がつくり出せないというところでございましたこと、また人選もなかなか難しいというところもございまして、アフターコロナのまちづくりに向けてということなどのところでも、担当する職員のほうでも苦慮をしているのが現状でございまして、プロジェクト立ち上げのタイミングを計りかねているといった状況でございます。そうしたことで、現状においてのプロジェクトの立ち上げというところには至っていないのが今でございます。  前の答弁とも重複するところがございますけれども、具体的には見識をお持ちの皆様によります民公の協働プロジェクトという形で、町の将来像を見極めるために客観的な議論もいただく中で、そうした得られた情報を住民の皆さんにもお伝えしていくというところで、情報提供もさせていただいた中で、住民の皆さんが客観的に判断をいただくという方向を考えているところでございましたが、特にプロジェクトの人選というところでは難しい点も否めないというふうにも思っておりまして、民公協働のプロジェクトの前段のワンクッションでございますけれども、まず職員によるプロジェクトを設置もさせていただいて、ワークショップ等を進める中で、まずそこのプロジェクトで進めていきたいというふうに考えております。  これまで検討してきたポイントも含めながら、踏まえながら、新しい生活様式、それからテレワークなどの新たな視点も加えて議論をした上で、人選も含めてのプロジェクトそのものを立ち上げていこうというふうに考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 町長の思い、やはり選挙のときにこれを打ち出してありますので、2年経過する中で日々自分の考え方も変わってくると思うんです。ですから、ここら辺も柔軟性を持ちまして、自分の思いが未来を描く研究プロジェクトにどう反映されるかということも非常に大事だと思いますので、そこら辺を力を振るって指導してやっていただければなと思います。  それと、次の下諏訪未来塾の進捗状況。前の一般質問で未来塾ということで人材の育成とかいろいろありましたけれども、こちらのところと、未来という字があるものですから、そこら辺をどういう形の中で進めていくか、もしよければ御説明いただければと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 下諏訪未来塾、このことにつきましても、以前にもお答えをさせていただいたところでございますけれども、柔軟な感性と自由な発想、そうしたものの下で活発な意見交換が行われながら、まずはまちづくりへ関心も持っていただけることが一番肝要かなというふうに考えまして、まちづくりに関心を寄せて、主体的にまた考え行動もしていただけるような人材を求めて、まちづくりに関わる人材、また指導的立場の人材の発掘と。また、それは当然育成というところにもつなげていくことでございますけれども、そんなところを考えておるところでございますけれども、やはり先ほどの未来を描く研究プロジェクトと同じでして、やっぱりコロナの影響でどうしても容易に進められない状況もあるというところでございましたけれども。  多少切り口が違うんですが、公民館の特別講座で、全く同じ下諏訪みらい塾という名称での、みんなで考えるまちづくりという講座が開講されたということでございまして、これは全6回で5人の講師の先生に依頼を申し上げたというところでございます。中心になっていただくアドバイザーの先生、日本体育大学の教授でございます上田幸夫先生、この先生をはじめとする講師の皆様と、まちづくりに関心を持っていただいている有志の皆さんでもって講座を立ち上げていただいたところでございまして、12月26日に、日曜日でございましたけれども、初回の講座が開かれまして、私もそこには顔を出させていただきました。最初の講座はコロナの影響もございまして、講座の延期なんかもあったことで、年度末の3月27日の日曜日が最終講座になろうというようなことで聞いておりますけれども、参加をしていただいた皆様方にも、大変有意義な時間を過ごすことができた、共有ができたというような感想のお声も聞いておるところでございます。  今御紹介しましたのは、公民館の特別講座ということでございまして、公民館でございますので、いわゆる教育とか、視点が多少違うところもございますけれども、講座に御参加をいただいた皆様方、下諏訪に関わる子供から大人までということの中で、まちづくり、また地域おこし、そこに興味のある皆さんということ。また、地域のために何かやれることはないかというふうに考えている皆さん方でございまして、講座の名称も含めて私の考えと結構合致する部分が多いというところも多々ございますので、その方向性も共通性が高い、そういうことでありますので、私の公約としても掲げさせていただいてございます下諏訪未来塾、いわゆる若い人材育成というところの一つの出発点の一つというふうに位置づけをさせていただきたいというふうに考えております。まずそうした意味でのスタートも切らせていただけたというふうに考えております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 せっかくそういうチームができたということで、ぜひその皆さんの御意見を聞く機会とか、それからそれが実際に行動に移せる、こういうものが行動に移して未来に関してやっていくぞというような施策ができれば、また発表していただければなと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、以前職員からの問題とか、それを改善したり云々という何か仕組みがあったような感じなんですけれども、ちょっと最近私もそこら辺、ネットとかいろいろちょっと見ていなくて大変申し訳ありませんけれども、例えば最近どのような提案があったか具体的なものを、事例を挙げていただければと思いますけれども、どうでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答え申し上げます。行政改革に関連しました職員の提案という点につきましては、制度といたしまして、下諏訪町職員提案に関する規則に基づきます提案制度により募集をしているところでございます。この職員提案制度は、行政能率の増進と町民サービスの向上に寄与する提案を募ることにより、職員の意欲を高めることも目的とするもので、提案の要件としましては、一つとして事務の能率が向上すること、2点目、収入の増加になること、3点目、労力及び経費の節減になること、四つとして町民サービスが向上すること、そのほか行政運営上有益であること、こういったこと、職員の創意工夫による具体的かつ実現可能なものとしております。  提案につきましては随時受付をしておりますが、毎年新年度予算の編成前に強化月間を設けることにより制度の周知を図るとともに、広く提案を求めることとしておりまして、審査の結果採用となった案件につきましては、新年度予算に計上することが可能となるようにといったことも配慮をしているところでございます。  審査につきましては、提案内容を庁内の組織であります事務合理化委員会で意見を集約し、町長が主催し、副町長、総務課長で構成をします審査会において審査を行い、提案を採用したときは提案者を報奨し、職員に公表することとしております。年度によってばらつきがありますが、毎年数件の提案がなされまして、提案が採用された際には、できる限りスピーディーに実行するよう心がけてございます。  御質問にありました、近年の主な提案内容につきましては、議会開会時のブザー音の変更、発泡スチロール製組立て式トイレの開発、移動販売車のやしマルシェの愛称の提案、防災行政無線による防犯広報、小学生の下校時の放送でございます。ごみ分別アプリの導入、町民ホール旧喫煙所を有効活用した町民の健康管理スペースの設置、聴覚障がい者や高齢難聴者等への窓口対応の充実のため、タブレット機器を活用した音声認識アプリの導入、財源確保のためのネーミングライツの募集、こういったものが挙げられます。  これまでに統計として残っている件数では、150件を超える様々な提案がなされており、今後につきましても、職員が問題意識を持ちながら行政改革の視点、また住民サービスの向上、それからモチベーションの向上にもつながるよう、制度の継続と充実をしてまいりたいと考えております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 今年度何件ほど提案されたのかということと、それから年度の推移、令和2年、3年に何件あって、何件取り上げられたかというような形の中で、やはりそこら辺も職員がやる気を出して、俺の言ったことがこんな政策で取り上げられたんだというような形の、それに関してのやりがいも必要だと思いますので、そちらのほうの推移データとか、それは整っているのでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) 今現在ここで具体的な数字は持ち合わせておりませんが、先ほどお話を申し上げましたとおり、採用になった段階で直ちに公表、職員間にはお知らせをして、しかも毎年1回、強化月間を設けるという中で周知もしてまいってございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 私たちもちょっとそれを知りたいところでございますので、ぜひ発表いただければなと思います。  続きまして、市町村合併の模索はされているかということで御質問させていただきます。過去において6市町村合併、2市1町の合併の運動があり、現在においても住民としての要望は絶えていないと確信する次第でございます。来年度住民満足度調査を行う中で、2市1町合併に関しての意識調査項目をぜひ加えていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○副議長 町長。 ◎町長 令和4年度に予定をしております住民満足度調査につきましては、第7次下諏訪町総合計画の後期基本計画、この中間年度ということでございまして、前回のアンケート調査との比較を行いながら、関心が高い施策であるとか現状の把握、また情報の分析を行って、総合計画の進捗状況の把握と、また今後のまちづくりを考える上での基礎調査とさせていただくことを目的、これで基本的には前回と同じ設問での調査を想定しているところでございます。  市町村合併に関しましては相手先があることでもございますので、相手先の住民の方の受け止め、そうしたことを配慮する中では、枠組みを示した設問はちょっといかがなものかなというふうにも思っております。  調査項目としては想定をしていかないということでございますけれども、自由な御意見をお尋ねする項目、そうしたものは設定をいたしますので、個々でいただいた御意見については分析をさせていただきたいと思っております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 個々の自由に書くところは、なかなかテーマがないと書きづらいところがあります。つまりこの意識調査、これも将来に向けて非常に大事なところだと思いますので、過去のデータを推移して見るための調査をやるという話なんですけれども、それでは進歩がないと私は思うわけです。  4年前に50分の1以上、1,064人の住民から合併協議会設置請求があり、議会においては御存じのように否決されてしまいました。しかし、住民の中には合併協議会設置請求に関して1,064人の署名があったわけですから、それに関する希望はまだあると思います。ですから、議会の反対イコール民意であるというふうに私は思っていません。  ですから、そのアンケートなり調査するに当たって、民間がやる調査があると思いますけれども、安価にやれる、それから町の将来性において模索できるということに関して、ぜひその項目を1項目入れていただいて、2市1町合併に対する合併協議会設置請求に対してどう思うかというようなアンケートを取っていただければなと思うんですけれども、どうなんでしょうか、もう一度お聞きします。 ○副議長 町長。 ◎町長 基本的に町としましては、議会の判断であったことでございますので、その御判断、議会の判断というのは、行政運営に当たりましても最も尊重すべきことというふうに考えます。基本的な根拠の一つでもございますので、議会の判断に沿っての対応ということで進めてまいりたいと思います。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 行政の在り方に関して、住民の要望に応える必要があると思います。それは行政の中において住民の要望に応えるのは仕事であり、住民に対していろいろな指針を作成することは必要不可欠だと思うんです。ですから、先ほども申しましたけれども、4年前にその住民運動があったんですけれども、その後、私もケアがなくているものですから、ちょっと歯がゆい自分もいますけれども、ですけれども、これは私も議員をやるときに、2市1町合併に向けて、私の政治という形の中でそれをやりたいということで町議会議員に立候補させていただいて、今ここに立っているわけですので、ぜひそこら辺のところをアンケートに1行入れるだけでいいですので、何とか町長、もう一度どうかお願いできますか。 ○副議長 町長。 ◎町長 基本的には、今ほど答弁をさせていただきました市町村合併ということについては、国や誰かから押しつけられてやるということではなくて、その地域に住まわれている皆さん方が議論や、それからまた先ほど申し上げました議会で御判断されたわけでございますので、そうしたところは最も尊重されるべきこと、行政としてはそれは大きな根拠になるわけでございますので、そうしたところでの対応と、先ほど申し上げたとおりでございますので、よろしくお願いいたします。
    ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 先ほどからの答弁をお聞きしますと、やらないということの結論だと思いますけれども、民意が盛り上がる盛り上がらないと、過去いろいろな形で合併問題に関してはそんなことが挙げられました。  行政の仕事としては、平成15年頃、6市町村合併に関して結構行政が主体して資料を作って住民に見せて、合併するとこんなにいいよとか、メリット、デメリットもやって、行政が主体になって合併に関していろいろな資料を作ったわけですよね。それも行政がする仕事だと思います。今回におきましても、くすぶってはいますけれども、やはり2市1町合併に関しての思いがある住民はいるわけです。  ですから、そこら辺の気持ちを酌み入れるためにも、何かの機会でやっていただければと思いますけれども、今の答弁で拒否されてしまいましたので、残念で仕方ありませんが、この件に関しましては終わりにします。  続きまして、自然エネルギーに関してお伺いします。その前に一つ抜かしてしまったんですね。こっちのほうを先にやろうかな。地産地消に関して。  地産地消とは、地域消費者ニーズに即応した農業生産と、生産された農作物を地域で消費しようとする活動を通して、農業者と消費者を結びつける取組と位置づけています。地域の農林水産物の利用を促進するため、都道府県及び市町村においては、地域の農林水産物の利用の促進についての計画、促進計画を策定するよう努めるとされており、令和3年9月末現在、45都道府県、1,541市町村、約9割で策定されているとのことです。当町において促進計画はされているでしょうか。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。地域の農林水産物の利用の促進についての計画につきましては、平成22年に公布をされた地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律に基づき、地域の農林水産物の利用を促進する地産地消を推進し、農林漁業の振興や食料自給率の向上を図ることを目的に策定する計画となります。  この促進計画の策定の考え方につきましては、地域の実情に合わせて市町村として取り組む地域の農林水産物の利用の促進を図るための計画内容となっている計画であれば、促進計画としてカウントすることとなります。  当町では、当該計画に当たるものとして下諏訪町食育推進計画及び下諏訪町総合計画を策定しており、食育計画では生産者、事業者として、総合計画では農林漁業の育成をそれぞれ掲載し、生産者の顔が見える安心安全な食材の提供、地元特産物のPR、地域・学校・行政が連携し、支援や交流を行える体制づくりなどを進めております。以上でございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 町内での農地面積及び農地面積がどうなっているかという推移がわかれば教えてください。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。令和3年度の農地調査からとなりますが、町内の農地面積は190万5,623平方メートルとなり、過去3年間の推移となりますが、令和2年度が190万9,976平方メートル、令和元年度が191万9,157平方メートル、平成30年度が193万6,762平方メートルとなっております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 だんだん減少してきているのが分かりますけれども、農地の中に生産農地と荒廃農地面積というのがあるんですけれども、その割合は。というのは、農地でも今、木が生えちゃって、全然農地にはならないというものもあります。それは後ほどちょっと質問しますけれども、今の生産農地と荒廃農地の面積の割合をちょっとお知らせください。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。令和3年度のみの数字となりますので、よろしくお願いいたします。令和3年度における生産農地の面積は49万4,868平方メートルで、割合は26%。荒廃農地の面積は131万2,655平方メートルで、69%。その他としまして、農地内の通路等の面積は9万8,100平方メートルで、5%となっております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 荒廃農地という名前もあるんですけれども、全国ではその中で再生利用困難な農地と再生利用可能な農地がありまして、全国平均にしますと再生利用困難が68%、再生利用可能が32%あるわけですけれども、当町においての割合がもし分かれば教えてください。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。毎年行っている農地パトロールにおきまして、森林化やカヤなどが繁茂し農地に戻すことが困難なもの、これらを再生利用困難、また耕運機等で耕せば農地に戻るものを再生利用可能としており、当町の割合は、再生利用困難が90.8%、再生利用可能が9.2%となります。以上でございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 全国平均からすると、大分再生可能が9.2%ということは、利用されているというふうに思うわけですけれども、農業をやる、農地を遊ばせないということは、食の文化においても非常に大事だと思います。  そこで、今回の議会の中で、農地法第3条に定める限界面積案がなされました。20アールが10アールになったという形の中で、そちらの位置づけに関して、もし御説明いただければ。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。農地の有効利用促進対策としまして、令和4年度より農地法第3条許可申請における農地の取得要件の緩和を行います。農地を取得する際は、取得後の農業経営面積が市町村で定める面積を超えなければ取得することができません。この面積要件が現在当町では20アールとなりますが、4月1日より10アールまで引下げといたします。面積要件を緩和することにより農地の取引が増加し、遊休農地や荒廃農地の解消を図ることが期待をされております。  また、空き家バンクに登録された農地つき空き家については、面積要件をさらに引き下げ、1アールから取得可能となります。こちらは移住定住と併せて新規就農者の増加を見込むことができます。  面積要件の緩和につきましては広く周知を行い、また農地の利用意向調査に基づき、農地の取得や貸借希望者へのあっせんも進めてまいります。以上でございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 こちらのほうの20アールを10アールにしたという形で、これは町独自で定めてもいい法律なんでしょうか。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。農地法に基づきまして、この要件は町単独で定めていいこととなっております。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 農地を遊ばせない、有効に利用して地産地消に結びつける政策ができないか。農地再生に関して、補助金等で再生してもらえる制度で町独自で、先ほど9.2%の再生利用の農地がありますので、そちらを誰かに耕してもらうとかというときに、何か補助金制度でその9.2%、これももったいないところだと思いますので、何とかそれが100%使えるような形でしていただければなと思います。  最後に、農地を次世代に着実に引き継ぐ方策は何か考えられないでしょうか。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(増澤) お答えいたします。当町における農業の現状につきましては、農業者の減少により山側の農地は遊休農地や荒廃農地になった場所が多く見られ、また果樹園のある赤砂地区など市街地の農地につきましては、農地転用による造成化が進み、畑や田んぼが減少をしております。  このような状況は当町に限ったことではありませんが、難しい問題として担い手の確保・育成、遊休農地の解消のための農地貸借の支援、有害鳥獣被害の防止、町民菜園の新規開園、特産物の開発など、町農業委員会などを通じて魅力ある農業の推進、次世代の農業経営を意識したスマート農業など、今後も農業者への積極的な関係構築を進め、また効果的なPRに努めてまいります。以上でございます。 ○副議長 岩村議員。 ◆岩村議員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○副議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午後3時21分であります。再開は午後3時40分を予定いたします。            休  憩  午後 3時21分            再  開  午後 3時40分 ○議長 ただいま午後3時40分です。休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  それでは、質問番号6番、質問事項 職員体制・処遇改善について、福祉医療給付事業について、地域防災力の強化について、国民健康保険について、議席13番、金井敬子議員、質問席にお着きください。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 質問番号6番、議席13番、金井敬子です。質問に先立ち、本会議定例会開会日に始まりましたロシアによるウクライナ侵攻に対し、怒りを込めて抗議を申し上げたいと思います。ロシアの行為はウクライナの主権と領土を侵し、国連憲章を踏みにじる侵略行為であり、まさに暴挙として非難されて当然のものです。平和を望む一町民とし、また平和都市宣言をしている下諏訪町の一議員としても、今、世界各国に広がるロシアへの抗議に共感し、一日も早い攻撃中止を求めるものです。  それでは、通告に従い順次質問してまいりますのでよろしくお願いいたします。  最初に、職員体制・処遇改善についてです。昨年11月に提出した来年度予算に対する我が日本共産党町委員会議員団の要望書の中で、コロナ禍において、町民生活を守るための職員の奮闘には心から感謝を申し上げるところですが、長時間労働、残業、休日出勤による職員の疲弊が町民へのサービス低下につながってしまうことが懸念されます。職員数を増やしていくことも視野に入れるべきではないでしょうか。  また、必要な人員は正規雇用による確保を最優先としてくださいと触れたことに対し、職員数につきましては各課長とのヒアリングを通じ状況把握に努め、見直しを行っています。また、コロナ対策や国の制度改革への対応、また保育や介護など、社会福祉の分野等で業務量が増加していることから、健全財政を維持しながら行政サービスの質を落とすことがないよう、定員管理計画における人員配置についても必要に応じ見直しを図ってまいりますと、これは1月末に頂いた回答書に触れられていた内容であります。  施政方針の中には、来年度職員数は2人増の228人でスタートとあり、職員の増員はよかったと思う反面、たった2人、新たにデジタル推進室もつくられるというのにという感想を私は抱いてしまいました。この新年度職員数の決定に至った職員定数の見直しの議論の経過について、まずお聞きします。 ○議長 町長。 ◎町長 新年度の職員数の決定に至る経過ということでございますけれども、年度当初に前年度からの課題に基づいて当年度の採用計画を作成して採用職種を決定し、4月末に新規採用職員の募集を行いました。5月には人員配置に係る副町長によります課長へのヒアリングを行いまして、退職希望者、また各課の課題を基に職員配置数の見直し、この検討を行い、採用人数を決定して9月にかけて採用試験を行ってございます。  今年度でございますが、年度の途中でDX推進などの新たな課題、また退職希望の申出が複数あったということから採用計画を見直しまして、年度途中に退職した中堅職員の補完のための社会人枠、社会人経験者の事務職、それから充実が必要な介護職、保育士の追加募集を行ったところでございます。  11月には2回目の副町長による課長ヒアリングによりまして、再度各課の課題、また会計年度任用職員を含めました職員体制の希望等も聴取しまして、最終的な組織体制、また職員配置数、次年度に向けた課題の確認、こうしたことを行いまして、それに基づいて新年度の職員数を決定させていただいたという経過でございます。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 私は大幅な職員増が必要ではないかという立場でありますが、行財政経営プラン後期改訂版の中では、健全で持続可能な行財政経営、適切な職員配置の検討という箇所では、これまでに職員数の削減、人件費の抑制を行い、大課制、大係制などの導入による組織機構改革を実施した結果、職員数の削減と人件費を抑える目標を達成することはできましたが、業務量が配置人員を超える状況が慢性的に続き、過大な負担がかかっている部署においては、行政需要に合わせた適切な職員配置の調整を図ってまいります。今後も人件費の水準を維持しながら、長時間勤務に依存することにならないよう、会計年度任用職員の配置も含めて、定期的な検証に基づく業務量に見合った職員配置の研究・検討を行いますとありますが、住民生活の多様化に伴うニーズの多様化、加えてコロナなど想定外の事態にも対応するためには、思い切った増員を視野に入れるべきではないでしょうか。過重な勤務に疲弊している職員が皆無ではないと思われます。プランの中への具体的な職員の目標数値の明記は考えられないのかお伺いします。 ○議長 町長。 ◎町長 職員数についてでございますけれども、令和5年度から始まります定年の引上げによりまして、定年退職者が隔年に生ずること。職員の年齢バランスの偏りによりまして、今後しばらくは退職者が少ない状況が続くということでございますので、そうしたことから人件費が緩やかに増加をする見込みとなってございます。  介護職や保健師などの社会福祉分野をはじめといたします専門職の確保につきましては、継続して行ってまいりたいというふうに考えておりますけれども、将来的にはデジタル化の推進によりまして事務系の業務量の減少も期待をできるということから、現時点で職員数の大幅な増員ということや目標を設定することではなくて、当面は各年度において課長ヒアリングや行革の推進、そうした進捗状況によりまして職種の必要性、また業務量に見合った職員配置というところについて、長期的な視野も踏まえて検討をしていこうということでございまして、健全で持続可能な行財政経営を実現するために、歳出における人件費水準、そうしたものを維持することともに、バランスを取りながら定数の管理を行っていきたいというふうに思っております。  一方で、御指摘をいただいたとおり、不測の事態が起きる場合も排除ができません。そうしたことから、年度内においても柔軟な職員配置ができるように、会計年度任用職員の処遇、このことを見直しもさせていただきながら対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 職員が心身ともに疲弊してしまうことによる住民サービスの質の低下が最も心配されるところであります。適宜ヒアリング等が行われているようであります。職員の健康状態、心の状態も含めて常に温かな目を向けていっていただければなというふうに思います。  さて今、町長の答弁の中にも触れられておりましたけれども、処遇の面についてお聞きします。政府が示した介護の分野、また保育士、学童指導員等の処遇改善はどう具体化されるのかお聞きしてまいりたいと思います。  昨年発足した岸田内閣の肝煎り政策の一つに、かねてより、他の産業と比較して賃金が大変低いと問題視されてきた介護、障がい福祉の現場の職員、あるいは看護職員、保育士、幼稚園教諭、放課後児童支援員などを対象に、今年2月から賃金のおよそ3%のアップを図る、それに対して国が補助を出す政策が打ち出されました。  当町における各園の保育士、ハイム天白の看護師あるいは介護職員、それから学童の指導員などの皆さんの来年の賃金はどうなるのでしょうか。その他、看護師さんや栄養士さん、あるいは事務職員さんなど、賃上げに当てはまる職員さんがいらっしゃるのであれば、併せてお聞きしたいと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします、お話にありました、コロナ克服・新時代開拓のための経済対策、これにおきまして、看護、介護、保育、幼児保育、幼児教育など、新型コロナウイルス感染症への対応と少子高齢化への対応が重なる最前線において働く方々の収入を引き上げることとされまして、国の補正予算により各種補助金が創設され、令和3年12月末から令和4年2月にかけて、関係府省から実施要綱が次々と通知をされているところでございます。  要綱の内容と、国や県また近隣市町村の対応及び総務省からの見解を踏まえまして、当町におきましては、保育園等の会計年度任用職員の保育士を対象に、令和4年2月から報酬の引上げを実施することとしています。引上げ額につきましては、近隣市町村の報酬額を考慮して、担任保育士は月額約6,100円、改善率は3.57%。担任以外の保育士は月額約8,500円、改善率は6.27%としてございます。  なお、その他の職につきましては、国から示されている要綱の規定に照らし合わせる中で、正規職員も会計年度任用職員も給料、報酬の引上げは見送ることとしてございます。以上です。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 保育士さんに限定しての引上げということで、喜んでいい反面、ほかの職種はどうなのという残念な気持ちが半分でありますが、3.57%、6.27%ということではありますが、この額においても、これだけでは他産業との差はなかなか縮まらないし、一桁違うのではないかという声も少なくありません。それから、今回のこの賃上げに対する国の補助も、今年2月から9月までと期間も限定されています。10月以降においても同水準の賃金を維持することが、この賃金引上げの前提ともされているところではあります。  国が定める公定価格の見直しがされない限り、継続的な賃金の引上げというのは難しいこととも思いますし、また他職種への賃金アップもなかなか望まれないことだと思います。介護報酬、あるいは診療報酬などは来年度に見直されると聞いておりますが、保育あるいは学童については、その見込みすら現段階においても示されていないのが現状です。  国に対し、この補助の継続を求めること、あるいは大幅な賃金アップを広い職種において実現していただくことを求めていただきたいと思いますが、この件に関しての町長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 国に対する補助金継続の要望ということでございますけれども、現時点では得られている情報が限られちゃっていることもございまして、今後の国の動向、そうしたものも、また情報も注視をさせていただきながら、諸機関と連携をする中で対応を検討していきたいというふうに考えております。想定されるところは町村会を通じてとかというところの中でも、そうした動きがあれば要望をさせていただきたいなというふうに考えております。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 ぜひ強く求めていっていただきたいと思います。  それでは次に、福祉医療給付事業についてお聞きします。4月から小学校1年生から3年生の外来分についての医療費を、その2分の1を県が補助することになるとのことです。これによって町の支出が減ることで、窓口の無料化あるいは軽減が可能になるのではないかと思って質問させていただきます。  事前にお聞きしました、小学校1年生から3年生の外来分に係る直近令和2年度の町の支出の給付額は605万円とのことでありましたので、これを当てはめますと、この半額の302万円が県から補助されることになります。医療費はその年によって、インフルエンザがはやる、ほかの病気もはやるということで上下の差が激しいのは当然承知しておりますが、昨年令和2年のこの数字を使ってみたいと思います。  この町の支出が減る同額の302万円分は、窓口で払う1レセプト500円の負担金に当てはめると、6,040枚分に当たります。令和2年度、18歳までのレセプト総数は1万9,271枚とのことでしたから、とてもこの500円を全部無料にするのは困難かと思われます。だとしても、1枚当たり150円下げることは可能な計算となってまいります。子育て支援策として、ぜひ値下げに取り組んでいただけないものでしょうか。  県の健康福祉政策課では、この補助金の拡充について、市町村は浮いた自主財源を別の子育て支援策に活用できると説明しているとのことであります。ぜひ実現を求めたいのですが、いかがでしょうか、町長。 ○議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(中澤) 最初に、私からは県の補助拡充の状況や町の実績などについてお答えをいたします。  長野県におきましては、令和4年度の予算編成において、子ども・子育て支援を推進するため、乳幼児等への医療費助成の見直しを実施し、これまで未就学児までとしていた通院補助について、小学校3年生までに拡充することで新年度予算案の提出がなされたところであります。  現在、当町では18歳までの子供を対象に、1レセプトあたり500円の現物給付方式を導入し、医療支援を行っておりますが、令和2年度の乳幼児等医療費給付費の総額については、町が2,321万円、県が1,444万円で、合計3,765万円ほどの負担をしている状況であります。また、町負担の2,321万円のうち、今回の補助拡充部分となる小学校1年生から3年生の通院分の負担につきましては、先ほど議員がおっしゃられました600万円ほどとなっているといった状況でございます。以上でございます。 ○議長 町長。 ◎町長 乳幼児等の医療費の受給者負担金の考え方、このことにつきましては、県による導入時の趣旨でございます福祉サービスの受益と負担の関係を明確にし、共に制度を支え合う一員であることを受給者に自覚してもらうことということが現行においても変わっておらないこと。また、福祉医療制度が将来にわたって持続可能な制度として県民福祉の向上に寄与するために、現行の1レセプト当たり500円については維持をすることが適当であるというふうにされてもございますので、町としてもその方針によって現在も対応させていただいているというところでございます。  現物給付になって、より医療機関にかかりやすくなっていることも事実でございます。これまでも、町としても大きな財政措置をさせてもいただいてきてございます。また一般財源からの負担ということになるために、町全体の財政状況も大変厳しい中、浮いた財源をそのまま一概で充てるというのも難しい状況でございますので、御理解をいただければというふうに考えております。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 現在でも県内で幾つかの自治体は、当町では500円の負担をしてもらっている1レセプト当たりの負担額を300円としているところもありますし、今後の動向、どのくらいのお金がかかってという推移を見ながら、また私も求めてまいりたいとは思いますが、ぜひ町の進んだ施策としての、独自策としての意味合いも、下諏訪町はこんなに子育てを応援してくれているんだねという施策の一つになることは間違いありませんので、ぜひ検討の範囲の中には含めていただき続けたいなというふうにも思います。  それでは次の項目ですが、地域防災力の強化について伺います。特に緊急時の迅速、的確な情報発信は必要不可欠と考えています。これまでも一般質問で何度か情報発信の在り方について取り上げ、ツールを増やすことや、もっと素早い発信を、そのための人的配置をと求めてまいりましたが、なかなか変わってこないことに歯がゆい思いを抱いています。日常を含めた情報発信の在り方についての課題をどう捉え、改善のための具体策を考えていらっしゃるのかまずお聞かせください。  来年度予算には防災アプリの導入や気象情報支援システム導入が計上されていますが、その事業内容の概要についても含めて、お聞かせいただければと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(河西) お答えいたします。情報発信、これの一番の課題は、情報が入ってから正確な情報として発信するまでに必要となる確認作業におきまして、時間と人手を要してしまうという点がございます。しっかりと確認をして、情報として発信をするまでの人手が限られているというのが実情ではございますが、現状では人員を増やすということはちょっと困難な状況ではございます。  また、情報の受け手を常に意識して情報を発信することが重要でありますが、全ての住民の皆様が町からの情報を意識的に積極的に受信していただけるというふうには限らない中、いかにより多くの方に情報を伝えていくのかということは、とても大きな課題となっていると思っております。より正確な情報を発信する、より多くの方に情報に触れてもらうという点におきましては、デジタル技術の活用などを含め、迅速で多様な情報発信ができるよう、可能な工夫をしてまいりたいというふうに考えております。  来年度に導入を計画してございます防災情報アプリにつきましては、青木議員と重複いたしますが、町の防災行政無線の難聴対策と、将来的なアナログ波が停波してしまうといったことにより受信が不可能となってしまいます、現在の防災ラジオの代替策として導入をするもので、防災行政無線で放送した内容と同じ音声データを個人のスマートフォンへプッシュ配信するもので、これにより自宅には防災ラジオがあるけれども、外出先では防災行政無線の放送が聞こえないなどという状況に対応することも可能となっているものです。また通常時の情報発信においても、これまでの文字情報主体のメール配信に比べ、音声や画像情報も発信できるなど、分かりやすい情報発信ができるようになる予定でございます。
     また、同じく来年度において導入を計画しております気象情報システムにつきましては、出水期、6月から10月を想定していますが、この間に民間の気象予報事業者と契約をして、下諏訪町、この町に特化をした形の気象情報の提供等の支援を受けるもので、これにより災害発生時の初動対応の迅速化を図り、最も的確なタイミングで避難情報等の発令を行うようにできることを目的とするものでございます。以上です。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 新たに導入されるシステムには大変期待をするわけでありますが、日常も含めた情報発信のネックは、やはり正しい情報を確認するまでの時間と人手ということであります。やはり私はここにも町の職員をしっかり配置する人員増の考え方を当てはめていただきたいと思いますので、重ねて要望したいと思います。  それでは次に、社協、福祉関係者、民間事業者などとのネットワークづくりや災害時支援マップ作り、訓練実施などによる日常的な連携強化が重要と考えるが、いかがかと通告した点について移ります。  私は過日、長野県災害時支援ネットワーク主催の「第4回災害時の連携を考える長野フォーラム〜災害に強い、さらなる地域の向上を目指して〜」というのを聴講いたしました。その中でお聞きした、伊那市の福祉と防災の連携、各種団体・民間企業との連携を強め、災害時に機能するネットワークづくりを日頃から進める取組に当町も大いに学べるのではと感じたことで、今回質問に取り上げました。  伊那市から提供された資料の中から一部を抜粋したいと思いますが、近年の豪雨災害等では、犠牲になる方の約8割が高齢者や障がい者など、いわゆる避難行動要支援者であり、災害時において脆弱性が高い方の支援の必要性がある。災害時に迅速・適切な支援をするためには、避難行動を促す防災担当者と当事者の状況をよく知る福祉担当者及び福祉専門職の連携が必須である。あわせて避難支援は、避難行動要支援者の最も近い支援者は地域であるけれども、地域との結びつきが極めて弱い。そのため平時から業務の垣根を越えた連携体制の構築と、地域における支援体制づくりを進めるとありました。昨年7月には、関係課で結成する伊那市福祉防災チームが立ち上げられているとのことです。  当町でも、災害時のボランティアセンターの運営を社協が担っていくことなど、社協との連携は重要視されておりますし、また企業などとの災害時応援協定の締結なども、年を追うごとに数を増やしている現状は承知しておりますが、福祉関係者あるいは町内の民間事業者などとはどうでしょうか。  介護・福祉の専門職の皆さんに、専門職として行政あるいは地域をつなぐ自らの職務の大切さ、あるいは自分たちも地域防災や災害時に共助の一翼を担う意識を持っていただき、地域のネットワークに加わっていただく。そのことは、各自が関わる個人というのは日常の業務の中では限られた対象であっても、ネットワークに加わっていただける人が増えれば増えるほど情報量が増えて、例えば災害時の個別避難計画や要支援者名簿の更新にも大きな力を発揮するのではないかと考えます。  どこまで緻密な個別の支援計画にすべきかは検討課題ではあると思いますけれども、例えば災害時に支援が必要なAさんは、週に何日何時から何時まではB事業所のデイサービスを利用しているから、その時間に何か災害が起こった際には自宅への支援は要りません。あるいは、もし避難所に何日もとどまらねばならなくなった際には、いつもケアプランを作成しているケアマネのCさんに連絡を取りましょうなど、事前に多くの皆さんで情報が共有されていれば、災害時やその後の流れがスムーズにいくことは容易に想像できます。  また、民間事業者の皆さんにも同様に地域防災や災害時に共助の一翼を担う意識を持っていただき、さらに可能であれば、災害時に役立つ製品の開発や普及などにも力を発揮いただけるのではないでしょうか。そうなれば大変すばらしいことと思います。  町という大きなくくりだけではなく、小単位の地域のくくりの中で、平時から顔を知り合い、災害時には誰もが支援者になる、また逆に支援してもらう側にもなり得る意識を高め、連携体制をつくり上げていくことができれば、さらなる町の防災力の強化につながるはずです。  防災は地域づくりとは、この伊那市の報告のまとめの言葉でした。その言葉は、この議場にいる少なくない方も聴講した、昨年12月に茅野市で開催された諏訪広域防災の講演会で講師を務められた、東京大学の日本災害情報学会長片田敏孝氏が述べられた、犠牲者を出さないための要配慮者支援には、誰もが安心して暮らせるまちづくりの視点が大切という言葉と重なりました。  施政方針では、地域防災力強化の取組で地域間連携という言葉が使われています。これは具体的に何を指し示すのでしょうか。そして、そのために何を取り組もうと考えていらっしゃるのかお聞きします。 ○議長 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小松) 私からは、福祉と防災の連携について触れさせていただきたいと思います。  町では、令和4年度に避難行動要支援者台帳の更新ですとか、個別避難計画の作成を計画しております。これらの台帳の更新や計画の作成に当たり、大きな課題となるのは要支援者となる本人の同意が必要となることであります。これまでは支援者台帳の登録に消極的であったり御遠慮される方もいましたので、災害時に必要となる要支援者の方の情報などを地域の方々と十分に共有できない状況もございました。  今回の台帳の更新等を進めるに際しましては、日常から要支援者の方と関わりのある介護支援専門員や相談支援専門員、そして民生委員などの御協力をいただき、災害時に支援が必要な方の情報をより多く把握できるよう、連携を図っていきたいと考えております。  また、個別避難計画などをどうやって活用していくかなど、地域防災力が高まるよう、福祉専門職や民生委員、町内会、自主防災会などの皆さんと相談しながら連携を深めて進めていきたいと考えております。 ○議長 町長。 ◎町長 施政方針で述べました地域間連携につきまして、このことにつきまして町と地域、また地域と地域、地域の中の連携という少し広い意味での連携ということで考えておるところでございます。議員もおっしゃられました、顔見知りの中で小さな単位でのコミュニティ、小規模なコミュニティ、そういうところでの防災講座とか、それから避難訓練、また避難所の開設訓練という形を取る中で、小規模コミュニティによる防災訓練、それから地域コミュニティのそういうところから地域コミュニティの活性化というところで、いわゆる共助の心がより確固たるものになっていくことを願いながら、防災・減災に取り組んでいきたいというふうに思っております。  コロナ禍で、私が提唱させていただいている小さなコミュニティによる防災訓練とか、いわゆるもう班単位とか、町内会よりも小さな班単位、向こう三軒両隣のような小さい単位で防災訓練、また課題の共有等をやっていきたいということでございますけれども、容易にコロナ禍の中ではそれが実施につながっていないところもございます。一日も早いコロナの収束の中で、令和4年度については、そうしたものをしっかり実施もさせていただいて、やはりそれぞれの小さな単位で、押しなべて同じような、当然共通する防災、その情報やら知識やらということがありますけれども、その小さな地域ならではのことも当然出てくるというふうに思っております。  小さければ小さいほど、その中での情報、課題、そうしたものもお互いに共有をしていただきながら、顔が見える中での連携、まず常日頃の暮らしの中、そうしたものの顔のつながりというのをしっかりつくっていかれれば、これはもう防災に限らず様々なことで、その地域コミュニティが活性化もしていくことにもつながるというふうにも思っておりますので、そうしたことをしっかり、議員のおっしゃられたことも含めまして、進めていかれればいいなというふうに考えております。  また民間事業者との災害時の応援協定、このことにつきましては、有望な事業者さん、対象者さんとは引き続き積極的に協議、また検討も進めていきたいというふうに考えております。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 福祉や介護の現場に携わっていただく皆さんは大変、日常の業務でお忙しいとは思うんですけれども、伊那市では特段その分野の専門職の皆さんをターゲットにした学習会、あるいは訓練、地域の方たちと一緒の訓練なんですが、そういったものも企画し、参加を求めているそうです。  先日、ホームページ、3月4日付でアップされた情報では、町長がおっしゃっている小さな単位での防災訓練、これはまちづくりおでかけトーク防災ミニ講座ということなのかなと思って今お聞きしたんですけれども、七つの講座が紹介されて、隣近所や町内会、グループなど少人数の集まりでも気軽に開催してほしいと呼びかけられて、その講師は町の危機管理室あるいは防災ネットワークや消防関係者が務められるとされています。こうしたものをどんどん開催していただき、町長がおっしゃられたように小さな地域単位で開催することによって課題も明確に共有できるしという部分は、私もそのとおりだと思います。  ぜひ、コロナが収まればそれもどんどん開催できていくんだろうなというところに期待をするわけですけれども、下諏訪町が防災力日本一の意識づくりとともに、実働部隊としての何かあったときに動ける人たちを増やし、日頃から顔の見える関係をどんどん濃くしていってもらえることを心から願いたいと思います。  それでは、最後の通告項目の国民健康保険について移ります。まず、基金繰越金などを含めた国保財政の現状と今後の見通しについてお聞きするつもりで通告いたしましたけれども、過日の議案質疑で同僚議員が随分詳しく質問しましたので、その答弁を反復する形で今日傍聴にお見えいただいている皆さんにも情報を共有していただき、さらに質問する形を取りたいと思いますのでよろしくお願いします。その中で私の認識の違いなどありましたら、ぜひ御指摘をお願いしたいところです。  まず基金についてですが、今年度末の残高から来年度当初予算で取り崩す1,500万円を引けば、基金残高は150万円ほどと大変少額になる。しかも、1,500万円を取り崩しても、県に納めなければならないお金に約950万円が不足する。加えて、繰越金の今年度末残高は若干しかない。大変厳しい状況と繰り返されている現状です。  それでは1年前を振り返ってみますと、令和2年度は剰余金が約2,500万円と高額で、この剰余金と基金の約500万円を合わせて県への納付金に充てることができました。そのことにより国保税率は変えずに済んだのが去年の状況でした。  それでは、令和3年度の剰余金の見込みはいかがなのでしょうか。コロナ禍が長引いていることでの受診控えや、特定健診の受診率の低下傾向が続いていると思われ、1年前と同じく高額な剰余金を想定するのは安易過ぎるでしょうか。お聞きします。 ○議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(中澤) お答えいたします。令和3年度の決算見込みにつきましては年度途中でもあり、見込みは難しい状況であり、年明け1月、2月の医療給付費についても現時点では把握できず、税収によっても決算額が増減しますので、現時点で明確な回答はできません。  令和3年度当初予算の積算においては、財源不足などの状況から各予算を精査しており、厳しい状況ですが、現状の様子からは若干の剰余金が発生するであろう、令和2年度並みの剰余金はちょっと望めないと思いますけれども、若干の剰余金が発生するだろうと想定しておるところであります。以上です。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 先ほど述べましたというか、基金残高については私の認識でよろしいということですか。 ○議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(中澤) 基金残高につきましては、令和4年度の当初予算で1,500万円を投入することになっておりますけれども、もし令和3年度の繰入れがなかった場合ですけれども、残高は150万円ほどになるということになります。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 それでは改めて、今後の国保税についての考えをお聞きしたいところです。剰余金は若干出るだろうということで、1年前ほどの高さは期待できないということではありますけれども、国保財政の厳しさと同様に被保険者の経済状況も大変厳しい。これは重ねてこの席で何度となく申し上げてきたことであります。何としても国保税は現状据置きでいってほしいと思うのですが、いかがでしょうか。  剰余金には期待できない、基金ももう全部崩さないとやっていけないとなったときの国保税据置きのためには、もはや一般会計からの法定外繰入れしかないと、手段はないと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 法定外繰入れしかないだろうといお話でございますけれども、このことについては以前から何回もお答えをさせていただいていますとおりでございます。国保加入者以外の町民の負担につながるものということにもなります。国から市町村に対しましても解消するように強く求められていることもあります。  また、県が策定をしてございます国保運営の方針でも、法定外の一般会計繰入れの解消を進めるためにとの基本的な考え方、これがあること、これはもう御承知だろうと思うんですけれども、そうしたこと。また、保険料の水準統一に向けたロードマップにおいても、その方針として挙げられているというところでもございます。そうした意味では御理解をいただければというふうに思っております。  先ほどからお話がございます令和4年度の当初での予算投入を予定している基金の1,500万円、これについても、もともとは平成28年、29年でしたっけ、2年続けて一般会計からの法定繰入れをさせていただいた経過がございますよね。そのいわゆる残金というのが今現在のところでございますので、そういう意味では、町の財源からも補填をさせてもいただいているというふうに御理解をいただければというふうに思っております。  税率改定ということにつきましては、令和3年度の決算見込みの様子を確認させていただいた後で、もちろん必要があれば、これは国保運協のほうにもお諮りをさせていただく予定ともなるということでございますので、御理解をいただければというふうに思います。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 コロナ禍が長引く中での被保険者の厳しい状況は、国保加入世帯の平均所得額や軽減措置を受ける被保険者の割合、国保税減免数などの数値に表れているのではないかと思いお聞きしておきましたところ、平均所得額はやや増加傾向、滞納者数はほぼ横ばい、コロナ減免は減少しているとのことでありました。ただ、2割・5割・7割軽減を受けている世帯数は令和3年度全体の58.0%であり、前年度の54.6%を上回っているとのことでした。国保に加入する世帯の中でも格差が広がっていると言える数値ではないかと私は捉えました。  ここ二十数年、所得は減る一方、あるいは年金も減る一方なのに、物価が上がり続ける。暮らしの困難さを訴える方は少なくありません。特に所得が低く高齢者の多い国保被保険者を応援するためには、一般会計から財源を入れることに、歓迎はされても非難されることは私はないと思います。改めて町長のお考えをお聞きしたいと思います。  そして、町長の答弁の中にも触れられましたけれども、今後、税率や課税方式の統一化に向けて審議が進められることになりますが、そのタイムスケジュールや進め方についても確認をさせていただきたいと思います。近隣の自治体の中にも既に資産割をなくしている自治体もありますが、町はこの件に関してはどのようにお考えでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 今、議員からお話のございました状況、皆さん方の納税の厳しい状況も確かに承知をさせていただいております。そういうことの中で2割・5割・7割軽減という対応もさせていただいておりますし、その部分では法定内繰入れという形で町の財源も入れられるというところの中での形も取らせていただいている、そういうことであります。  もう前からお話し申し上げてありますように、国保税は町は県内でも安いほうでありまして、医療費は逆に高いほうですよね。これも御承知いただいておると思うんですけれども、ここのギャップを令和9年のロードマップ、そこに向けて調整もしていかなければいけない。また、資産割をなくして3方式でいくというところの調整もしていかなければいけないというところで、期限は令和9年に向けてどんどんどんどん迫ってきている状況、これも御理解をいただけていると思うんです。  そうしたところも御理解をいただきながら、やっぱりそこに向けてのことは、やるべきこともさせていただかないと、据置きがずっと続いていて令和9年の目先になったところでの調整というのは大変なことになってくる。先ほども答弁させていただきましたけれども、法定外繰入れを、基本的にはそれを解消するためにも県運営というところにもなっているわけでございますので、そこのところも御理解をいただければというふうに思います。  スケジュールについては課長のほうから答弁をさせます。 ○議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(中澤) 令和9年度ヘ向けてのスケジュールについてをお答えさせていただきます。保険料水準統一のロードマップの取組につきましては、現在、県内24の市町村が保険料、保健事業、市町村事務標準化等の三つのワーキンググループに分かれ検討しておりますが、低所得者への負担緩和や影響の大きい市町村への配慮などが協議されている旨の報告は受けているところであります。  ただ、いまだ具体的なスケジュールですとか取組内容などは示されていない状況でおりますので、町としましても内容等に注視しながら取組を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長 金井議員。 ◆金井議員 以上で終わります。 ○議長 以上をもちまして、本日の日程に定められた一般質問は終了いたしました。本日は一般質問6問目まで終了することができました。明日の一般質問は2日目となりますが、午前9時の開会とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  ただいま午後4時31分でございます。引き続き全員協議会を行いますので、直ちに全員協議会室へお集まりください。これにて散会といたします。            散  会  午後 4時31分...