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平成29年 6月定例会−06月12日-03号

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  1. 下諏訪町議会 2017-06-12
    平成29年 6月定例会−06月12日-03号


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    最終取得日: 2023-06-02
    平成29年 6月定例会−06月12日-03号平成29年 6月定例会            平成29年6月下諏訪町議会定例会会議録                                    (第3日) 議員の席次並びに出欠   1番 林   元 夫  出          8番 金 井 敬 子  出   2番 岩 村 清 司  出          9番 中 村 光 良  出   3番 小 池 忠 弘  出         10番 河 西   猛  出   4番 森   安 夫  出         11番 藤 森 スマエ  欠   5番 青 木 利 子  出         12番 宮 坂   徹  出   6番 中 村 奎 司  出         13番  欠   員   7番 田 嶋   彰  出 出席議会事務局職員             出席総務課職員   議会事務局長   河 西 正 訓      庶務人事係長   吉 池 泰 宜   庶務議事係長   樫 尾 光 洋 説明のために出席した者   町長       青 木   悟      健康福祉課長   増 澤 功 生   副町長      山 田 英 明      産業振興課長   河 西 喜 広
      教育長      松 崎   泉      建設水道課長   小河原 武 美   総務課長     伊 藤 俊 幸      消防課長     北 澤 浩 司   税務課長     高 橋 なおみ      会計管理者兼会計課長                                  高 木 秀 幸   住民環境課長   増 澤 和 義      教育こども課長  本 山 祥 弘 本日の会議日程 平成29年6月12日(月)午前10時00分   1.本日の議員の出欠並びに会議成立宣告   1.一般質問 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            開  議  午前10時00分 △<本日の議員の出欠並びに会議成立宣告> ○議長 おはようございます。大変御苦労さまでございます。ただいま定刻の午前10時でございます。本日は平成29年6月下諏訪町議会定例会第3日目であります。  本日の議員の出欠を御報告いたします。ただいま出席している議員は11人であります。届け出による欠席議員は、11番、藤森スマエ議員であります。よって、本会議は成立をいたしました。  これより本会議を開きます。  本日の日程は一般質問であります。一般質問は、本日と明日の2日間でありますので、御協力をお願いいたします。 △<一般質問> ○議長 それでは最初に、質問番号1番、質問事項 地域おこし協力隊について、防災士の活動について、観光施策について、こども食堂について、議席12番、宮坂 徹議員、質問席にお着きください。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 おはようございます。質問番号1番、議席12番の宮坂でございます。5月の臨時会におきまして議会構成が新たになって初の定例会でございます。この一般質問で先陣を切らせていただくことになりまして、多少緊張しております。  さて、町長におかれましては、過日、地方自治功労者として県知事表彰をお受けになられた由、お聞きをいたしました。まことにおめでとうございます。今後も健康に御留意をされまして町政発展のために御尽力をいただきますよう御期待を申し上げるところでございます。  それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。地域おこし協力隊についてでございます。まず、地域おこし協力隊の活動業務についてでございますけれども、地域おこし協力隊は総務省で2009年から制度化された事業ということでございますけれども、今年度、下諏訪町がこの事業を行う狙いについてお聞きいたします。そして、主な地域協力活動として、農林水産業、環境、観光、教育、まちづくり、地域づくり等が挙げられておりますけれども、町ではどのような分野での活動を考えておいでになるかお聞きいたします。 ○議長 町長。 ◎町長 おはようございます。ただいま表彰のお祝いをいただきまして、まことにありがとうございます。また精いっぱい頑張りたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  ただいま地域おこし協力隊につきまして御質問いただきました。詳しくは後ほど担当の課長のほうからお話をさせていただこうと思いますけれども、地域おこし協力隊については、御承知のとおり2009年から制度化されまして、今、全国で約900くらいの自治体が4,000人くらいの協力隊の皆さんを採用して地域おこしに協力をいただいているわけでございまして、まさに今、国が地方の時代を迎えて、地方の活性化を進めるためにつくられた制度でございます。  当町も以前から検討をしてきたところでありますけれども、なかなかそれに適した仕事というものが見つからなかったものですから、本年度から採用させていただいたところであります。御承知のとおり、当町では今、御田町を中心に、若者たちが開店や移住をして活躍してくれている姿があります。そういった中で、一昨年、当町でも人口問題を解消するために移住定住促進室を設けさせていただいて、より一層、首都圏から若者を中心に移住してもらう方たちをふやしていこうという施策を進めさせていただいているわけであります。そんな中で、御田町の皆さんや、またゲストハウスができたりして、新たな若者たちのネットワークが出てきたわけであります。  そういった若者のネットワークや思いから、しっかりと外からの目線で下諏訪を見ていただくことが大変重要なことだと改めて感じさせていただく中で、昨年度、mee mee center Sumebaを御田町に開設させていただきました。そこからどういった形で下諏訪のよさや情報を発信していくか、これが大変重要なことだという思いもございまして、町の職員だけでなくて、外からの協力隊員の皆さんにSumebaに定住していただいて下諏訪の情報を発信していこうと、そんな思いでスタートさせていただいたところでございます。そういった外からの目線を大切にしながら、今後活躍を期待したいと思っています。詳しくは課長のほうから答弁させます。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) それでは、私のほうから活動の分野といった点についてお答えをさせていただきたいと思います。本年度想定をしております隊員の活動の内容といたしましては、下諏訪町地域おこし協力隊設置要綱、これの第2条に5点ほど規定をしてございます。1点目が産業の振興に関する活動。2点目が地域資源の発掘に関する活動。3点目が地域課題の解決に関する活動。4点目が地域活動への参加及び支援に関する活動。5点目が地域間交流及び移住定住促進に関する活動。この5点を中心に活動を行っていただくよう考えております。  現在、産業振興課においてお願いをしております2名の隊員につきましては、これらの各分野を横断する形で、外から目線、人と人とのつながりを重視しながら活動を行っていただいているというところでございます。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 今、御答弁をいただきました5点の視点ということで、結構幅広いところがあるというところを今お聞きしたわけですけれども、今まで町では、町の中でといいますか、町内で、そこに住んでいて地域のことが一番わかっている人たちの視点でいろんな活動や評価をしていこうというスタンスであったと理解しているところですけれども、今御答弁がありましたように、若い方たちがいろんな事業展開をしていただいたり活動される中で、新たなネットワークがだんだん生まれてきた中で、そうした展開を踏まえて外から目線でというお話を今いただいたわけですけれども、御答弁の中では幅広い活動分野ということでありますが、具体的にどのような指針や方向で、また何をしてもらうかというところをお聞きしたいと思いますし、また隊員の活動について、どのようなフォローやサポートをされていくのか、その点をお尋ねいたします。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) それでは、具体的な指針等について私のほうからお答えをさせていただきます。本年度におきまして地域おこし協力隊を受け入れるに当たり、具体的な指針、そして明確な業務内容、これらを示しまして募集をするという、いわゆるミッション型の協力隊員という形での募集と任用を行いました。任期中のミッション、活動となる業務内容につきましては、昨年度策定いたしました移住定住促進アクションプランにも位置づけられており、一つ目は情報発信事業、二つ目は交流促進事業、三つ目は企画提案事業となっております。  一つ目の情報発信事業では、移住交流拠点mee mee center Sumebaを拠点といたしまして、移住希望者の相談対応、ホームページやSNSなどを活用した町の魅力の発信などを行っていただくこととしております。  二つ目の交流促進事業では、移住交流拠点での体験交流プログラム、ワークショップなどの受け付けや企画運営補助などを行っていただくこととしております。  三つ目の企画提案事業、この一つとして現在進めております労災リハビリテーション長野作業所跡地検討プロジェクトにも御参画をいただき、仕事創生拠点施設としての機能に関する検討や町内の空き店舗等の利活用に向けた取り組みに参画をいただいて、若者目線、外からの目線で企画提案をいただくこととしております。このほかにも商業、観光に関する課題解決のため各種企画提案にも参加をしていただく予定でございます。  もう1点目のサポート、フォロー体制ということでございますが、これは先ほど申し上げました活動業務を遂行していただくために、隊員の任用事務に当たりました産業振興課が直接的な窓口として隊員の皆さんの住居や活動に関すること、保険等の各種事務手続、研修等の情報提供、事業実施に当たっての事務的な業務相談や町民としての暮らしに関する相談等の対応に当たっております。  任務上、特に重要と思われます情報の共有につきましては、隊員に活動日の活動内容と翌活動日の予定の報告をお願いし、隊員が対応する案件の内容や課題について、移住定住促進室の係員がタイムリーに共有しながら活動内容の把握と必要な調整を行うこととしております。また、週1回程度、mee mee center Sumebaにおきまして職員と企画会議等を行い、業務に関する打ち合わせ協議と進捗管理を行うなど情報共有に努めております。  今後どんどん活動が本格化していく中においても、まず町職員との意思疎通が図られるよう、情報の共有を最も重要なサポートの手段として重視していきたいと考えております。また、地域おこし協力隊に求められる活動において大切な取り組みであります地域の皆様との情報交換や交流につきましても、必要なサポートができるよう産業振興課の全課体制で取り組んでまいりたいと考えております。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 今、より具体的な活動内容のお話をいただいたところでございますけれども、2009年からこの事業が展開されている中で、調べさせてもらうといろんな事例が出ております。この事業の課題は、うまくいく地域と、うまくいっていない、失敗をしてしまった地域の間でいろんな格差が激しいように思います。そんな中で、今御答弁いただきましたけれども、受け入れの自治体で明確な指針や計画、地域おこし協力隊員に何をしてもらうかということがはっきりしていることが、やっぱり大事なんだろうなと私も考えるところでございますけれども。  さて、この地域おこし協力隊の皆さんについて、総務省が行った平成27年度の任期終了後の定住状況等の調査の中で、回答があった267団体、945人の方を対象に調査したデータが出ておりまして、これで見ますと、そのうちの約6割の557人が同じ地域に引き続き定住されていて、その中の約4割が女性だというデータも出ております。また、その中で隊員の17%ほどが起業され、47%ほどが就業、その地域で仕事についているという結果になっているわけですけれども、当然、協力隊のお二人には引き続き定住をしていただけるようになればいいと望むわけですけれども、この地域おこし協力隊の任期が1年以上3年以内という目安にされているところがございますけれども、まだ先の話ではございますが、協力隊員に対して委嘱が終了した後はどのようにお考えになっているかお尋ねいたします。 ○議長 町長。 ◎町長 まず今回の募集に当たりましては、先ほど課長の答弁もありましたとおり、人選にかなり力を入れさせていただきました。そして、何よりも下諏訪に対する思いが強い方、また最終的には下諏訪に定住したい、起業をしたいという思いのある方を中心に人選をさせていただいたという部分があります。ですから、今回のお二人の方たちは、行く行くはできればこの下諏訪に住んでいきたい、また起業なり仕事なりを得てやっていきたいという思いが強くある方でございますから、ぜひ、今、議員が言われるような形で、いい形で引き継いでいってくれたらありがたいなと。別に3年間ずっとやっていなくても、その間に自分で希望して新たな起業をしようと思えば、意思さえ強く持っていればできる話でありますから、そういったいい形で回転していってくれたら、店がふえていくとか、新たな起業がされれば、これは町にとっても非常にありがたいことでありますから、そんな形になっていってくれたらうれしいなと思っています。  そのための支援というのは、いろいろな支援策がありますから、そういったものを活用していただいたり、また地域おこし協力隊だけに対する支援ということではなくて、下諏訪で起業していただくための手厚い支援というのは今後しっかりと構築をしていかなければいけないと思いますし、またそういったニーズに沿った形で支援策をつくっていくということも必要なことではないかと思っています。いずれにしても、そういった方たちが定住、定着してくれたらうれしいなと思っています。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 御答弁をいただきました町長の思いやお考えを理解したところでございますけれども、やはり今いろんな形でのフォローや情報共有も考えていらっしゃるということでございますので、これは委嘱をした方に向けてのことではありますけれども、結果として、これからは特に委嘱をする、しないにかかわらず、移住を希望される方々へのフォローにも恐らくつながっていく事業でもあろうかと思いますし、この地域おこし協力隊の事業というのは、ある意味ではちょっと珍しいやり方ですよね。国として人件費的なところに補助を出すというのは大変珍しい事業だと思いますので、大いにこれをうまく活用いただいて、2009年からの事業をここで町が採用されて、事業を展開されるということでありますので、先ほど申し上げましたように、いろんな事例についても多分、担当課では把握されて、うまくいく形をとっていかれるんだろうと思いますけれども、ぜひお二人には今後もずっと町につながっていっていただきたいと大いに期待するところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。  では次に進まさせていただきます。防災士の活動について御質問させていただきますけれども、まず自主防災会組織での関わりについてということでございます。町のほうでは今年度から自主防災会組織の見直しを始められるということで計画、予算もされているところでございますけれども、下諏訪力創造チャレンジ事業で防災士の有資格者、資格を取られた方が51人誕生され、また、今年度も引き続き事業が継続されるわけであります。町長がおっしゃられている町内100人という目標がおありになるわけですけれども、この防災士の方々の自主防災会組織でのかかわり方について、具体的にどのようにお考えになられているか。また、自主防災会組織の中での防災士の位置づけなどについてお尋ねいたします。 ○議長 町長。 ◎町長 総務課長のほうからまた詳しく御説明をさせていただこうと思っていますけれども、おかげさまで今51人の方たちがチャレンジ事業の支援金を活用して、防災士になっていただいておりまして、こんな市町村は県内にもないわけでありまして、大変ありがたいことだなと思っています。自主的にそういった資格を取っていこうということでありますから、非常にありがたいことだと思っています。  今、それにあわせまして区長さん方にもお願いしているのが自主防災会組織の再編、見直しでございます。これは町が強制してできることではございませんので、それぞれの区の事情もございますし、いろいろな課題があることも事実でしょうから、ぜひ各区で御検討いただいて自主防災会をより実効性ある、災害に対応できるようないい形で、再編をしていただければありがたいと思っています。  基本的な枠組みについては、町としてこういった形がいいんじゃないかということはお示しをさせていただいておりますけれども、先ほど言いましたようにその区によっての事情というのがございますので、御検討をいただければありがたいと思っています。この防災士という方たちはそれなりの知識と経験を持っておられる方たちだと思っておりますので、それぞれの自主防災会の中で何らかの形で位置づけをしていただければありがたいなと思っています。  ただ、町で強制できることではございませんので、先ほども言いましたように、それぞれの区で御検討いただきたい。また、そのためには町としても御協力、御相談をさせていただきながら再編を進めていきたいと思っています。  それから、まだ51人では、もう少し足りないなという思いもございますので、今年もチャレンジ事業で何人か受験していただくようでありますし、今後100人を目標に、より一層防災士の方たちがふえていってくれたらありがたいなと。そういった必要な御支援はチャレンジ事業が終了した後でも考えていかなければいけないなという思いはあるところでございます。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) 自主防災組織の見直しということでございますけれども、昨年の町長と語る会や1月の議会報告会の分科会において、自主防災会の役員は毎年持ち回りでなく固定するのが理想である、女性メンバー男性メンバーと同数にすべき、また自主防災組織がほとんど機能していないなどの御意見をいただく中で、昨年の10月それから今年の1月と3月の区長会の中で、地域の実情に合った防災・減災の体制づくりの視点から自主防災組織のモデル的な組織案を提案させていただきました。  今年度、モデル地区として先行してやっていただく区を募集したところ、第2区と第10区の区長さんが手を挙げていただきまして、自主防災組織の見直しに着手され、町と一緒に今後の自主防災組織等を考えていく中で、組織の再編と防災士の方々の位置づけも含めて今検討を進めているところでございます。  防災士につきましては、防災に関する知識と実践力を身につけ、地域や職場での防災リーダーとして訓練や助言、また防災意識の高揚に寄与することとなっております。平成27年から、今、町長が申しましたとおりチャレンジ事業をきっかけとして、現在51名の防災士がおります。今年度も区長会を通じまして各自主防災会や消防団、また消防団のOB、消防防災協力員社会福祉協議会の方々の多方面に呼びかけをしたいと考えております。また、男女共同参画の推進という部分では、避難所の運営には欠かせないのが女性でございますので、女性の方たちにも、あわせて呼びかけをしていきたいと考えております。  防災士の自主防災組織でのかかわり方、また位置づけということでございますが、防災士の方は減災と社会の防災力の向上のための活動が期待されております。防災に関して十分な意識と知識、技能を有する者として認定された人でございますので、災害が発生した際にプロとして災害救助や派遣をするわけではございませんけれども、防災に対する意識を高め、災害が来る前にみずから行動が起こせる町民を1人でもふやす、そういった活動のリーダーとして地域においては欠かせない存在となっております。そのようなことからも今後の各地区の自主防災の中核を担う人材、いわゆる地域防災リーダーとして各地区の中心的位置づけにかかわっていただくことを期待しているところでございます。今後は地域の方々と自主防災組織を考えていく中で、防災士の方々の位置づけも明確にしていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 ここで見直しやモデル地区についてはスタートしたところということで、今のお話では防災士の方々の位置づけはこれから具体的に検討するという御答弁であったと思うんですけれども、町として考える平常時や実際の災害時の活動で、まだ位置づけはこれからということのようでございますけれども、防災士の方々に具体的に何を期待したり、何を求めていかれるおつもりか、お答えいただければありがたいです。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) お答えいたします。防災士の具体的な活動としまして、まず平常時では、先ほども言いましたとおり習得した知識と技術、何よりも災害に対する心構え、町民みずから行動が起こせる意識を地域、職場で伝えていただければと思っております。各地区での防災意識の啓発に当たるほか、大規模災害時に備えた互助・共同活動の訓練や、防災と減災及び救助等の実践的な訓練などに取り組み、地域の実情やさまざまな状況に応じた各種訓練の立案や各自主防災会組織の計画づくりなどに参画していただければと思っております。  また災害時につきましては、災害による規模が大きいほど公的な支援の到着がおくれるという現実があることから、町、消防、自衛隊の公的機関の機能が発揮されるまでの間、おおむね3日間と言われておりますけれども、各地域において住民の生命や財産にかかわる被害が少しでも軽減されるような活動と被災者支援活動、避難所の運営をボランティア団体等の人たちと共同して活動していただくことを期待しております。また近い将来には、他の地域で大規模災害が発生した際には、その知識と技能を生かして避難所の運営の応援活動に派遣できるような組織づくりに発展していっていただければありがたいと思っております。  現在、町ではそのような活動ができるよう、防災士等の方々に参加をお願いしまして、町で地域防災リーダーの研修として避難所設営や運営訓練を日本財団の協力を得ながら平成28年度から実施しております。今年度においても7月に実施する予定でございますので、多くの防災関係者が受講していただきますよう区長さん等の協力を得ながら今進めているところでございます。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 今の御答弁の中で、リーダー研修もやる、また今現在51人の有資格者がいらっしゃって、将来的には他地域への協力やかかわりをというお話もありましたが、町としても将来的には防災士の方々100人を目指すという中で、防災士の方々の町における連携組織みたいなものもお考えになられていらっしゃいますか。 ○議長 町長。 ◎町長 おかげさまで、このチャレンジ事業にエントリーしていただいたときに、将来そういった組織化も含めて検討していきたいというような御提案をいただいております。町としては強制もできないわけでありますけれども、自主的に防災士会みたいなものを組織して、日ごろからいろんな連携を図ったり、また研修をしていく、そんなことも含めて検討いただいているようであります。そういった会ができましたら町としても非常にありがたいことでありますので、より一層いい形での連携ができるんではないかと期待をしているところでございます。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 そうですね、いろいろ情報を調べさせていただくと、各県ごとにも防災士会的な組織があって、もう既にいろんな活動もされているところがあるようでございますけれども、今御答弁いただきました町の中にそれだけ多くの防災士の有資格者がいらっしゃる、いろんなことが期待されている中で、そうした組織化といいますか、横の連携ができるような有資格者同士のつながりが持たれたら、大変、町としても心強いだろうなと思いますし、そんなことを大いに私も期待をしたいところでございます。ありがとうございます。  そして、防災士の有資格者の方々のお立場、具体的には消防団の団員でもあり防災士の有資格者であるという、いわゆる所属をされているという、さまざまな場合があるんではないかなと想像しますけれども、その内訳がおわかりでしたらお知らせをいただければと思いますが。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) 現在51名の防災士の内訳ということでございますけれども、まず消防団員として資格を取得した方が12名おります。そのうち女性消防隊4名の方が含まれております。また、消防団のOBが19名、町職員が7名、社協の職員が2名、その他は個人的に取得した一般の方が11名となっております。男女の別では男性が44名、それから女性が7名となっております。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 さまざまといいますか、でも防災のときに活躍をしていただけるようなお立場の方々がやっぱり多いですね。でも、町の職員にも7名の方が取得をされているのは本当に心強いなと今伺ったところでございますけれども。いろいろな立場や職業の方々がいらっしゃるわけですけれども、実際の活動の中で、これは平常時も災害時もそうですけれども、けが等をされるということも起き得るだろう。先ほどの答弁の中で、大きな災害が起きたときに公的機関がかかわる間ではおおむね3日間、長くても3日間というときには防災士の方々を中心につなぐといいますか、事前の支援をされるというところにもかかわるお話がございましたけれども、そんな中での活動で、けが等が起こった場合に、やはり町としてもチャレンジ事業で御支援される中で誕生された方々であるし、また実際に自助、共助、それから公助のほうでつなぎをされるという活動の中では、御自身が災害に遭うことだってあり得るわけですから、そのときの防災士の方々の補償というところはお考えになられているかお聞きをいたします。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) お答えいたします。防災士のけが等の補償に関しまして、町の計画した訓練、講習等については防火防災訓練災害補償等共済に町が加入しておりますので、けが等の補償の対応は可能になっております。また、災害時におきましては、消防団員等公務災害補償等共済基金に町が加入しております。自主防災会や防災士の方は応急処置従事者として町長から要請を受けて応急処置の業務に従事した場合は補償の対象になります。しかしながら、現在自主的に活動している自主防災組織や今後検討される防災士会等については保険の加入を含めて検討することが必要かなと考えております。いずれにしましても、防災士や自主防災会の皆様が安心して活動できる体制は、これからは必要になってくるかと思います。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 公務的な町からの依頼ということでは対象になるけれども、そうでない場合について今のお話の中にあったわけですけれども、実際、防災士の皆さんの組織である日本防災士機構でのうたい文句は、初期段階における活動では、みずからの力と近隣住民同士の共同で切り開いていかなければならない。この自助、共助の活動を災害発生時に実践する人材として防災士の資格を位置づけているといううたい文句がございますけれども、ある意味ではボランティア的な活動というのが主になるところがあろうかと思うんですが、そうした中でのけが等のことについては、やはりボランティアといえども町もかかわって、防災士有資格者さんに誕生していただいたところがあろうかと思うので、その辺の補償というのはいろいろな面でお考えをいただければありがたいんですが。  一つとしてこれが提案になるかどうかわかりませんが、消防団に籍を置いていただくという形も一つかなとふと考えたところではあるのですが、これからそうしたことに対してお考えをされていく中では、そんなことも一つとして御検討いただければありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  さて、次に移らさせていただきます。観光の施策についてでございますけれども、下諏訪町に観光で訪れる方々について、近年の状況で結構なんですけれども、どのくらいの方が訪れて、またその中で宿泊をされる方々というのはどのくらいかという、近年のデータがあれば、お教えいただければありがたいです。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) それでは、私のほうから平成28年度に県に報告をしてございます最新の観光地利用者統計調査の数字でお答えをさせていただきたいと思います。昨年、下諏訪町を訪れた方は285万7,000人で、観光地区別の内訳といたしましては、下諏訪温泉、諏訪湖に111万9,000人、諏訪大社へ105万3,000人、八島高原へ68万5,000人で、その前の年、平成27年と比較しますと178.7%、約1.8倍の増となっております。このうち宿泊者数につきましては、諏訪大社を除くと約17万9,000人の方が宿泊をされまして、同じく27年度と比べますと104%という数字となっております。これにつきましては、昨年、御柱祭がございましたので、それがこの増加率の要因であると考えております。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 ただいまお話をいただいた宿泊者数の状況の中で、この3月いっぱいで山王閣が事業廃止をされて、5月のゴールデンウイーク、大型連休があったわけですけれども、この山王閣が事業廃止をされた影響は、どんなふうであったか。宿泊者数の状況とその傾向で、もし把握をされているところがあったらお教えいただければありがたいです。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) ゴールデンウイーク中における町内の宿泊者数の状況と傾向でございますが、昨年は御柱祭の影響もございましたので、その前の年と比較をしてみますと、今年のゴールデンウイークは4月の29日から5月7日までの9日間でしたが、その間の延べ宿泊者数は3,054人とカウントをしてございます。平成27年と比べますと、2,578人の減となりました。ゴールデンウイークはその年により休日数や配置が異なっておりますので、1日当たりではどのくらいかというと、今年は1日当たり339人、平成27年に比べますと、27年が469人という数字でございましたので、約3割減という形になってきてございます。  それから山王閣の営業廃止の影響でございますが、懸念をしておりましたが、やはり大きく全体の数字にもあらわれています。山王閣の数値を除きました町内旅館の宿泊状況については、平成27年の数字と比較しますと、平成27年のゴールデンウイークに比べまして全体で510人の増加、1日当たりにしますと127人の増加といったことで数値が出てきてございます。ゴールデンウイークの期間は団体客というよりは個人客、御家族の御移動が多いという傾向がありますので、少人数のお客様の対応をしています町内の旅館の御利用が進んだと分析をしています。以上です。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 山王閣に泊まれなくなった分の幾らかが町内の旅館で宿泊をされたという傾向があるということだろうと、今そんなお答えでよろしゅうございますかね。全体的に見ると山王閣の部屋数がゼロになっちゃった。下諏訪町の宿泊のキャパシティーが約半数になってしまったということだろうと思いますけれども、そんな中で多少、山王閣に泊まった方が、流れたようなところがおありになるということで、私も多少そんな情報も伺いましたが、考えてみますと山王閣の料金設定と町内の旅館の料金設定では、また微妙に違うところがございますよね。  そんなところも含めて、山王閣にお泊まりになった方々、特に団体客はちょっと無理だろうと考えるわけですけれども、そうした宿泊部屋数対宿泊者数ということで考えていくと、全体としては受け入れ側が半分になってしまった中で、今後、宿泊客対策をどのようにお考えになっていかれるかというところもお聞きをしたいんですけれども。今までは観光に訪れる方をまずふやす、そして次に来た方がなるべく下諏訪に長くいてほしいという滞在時間を考えて、最終的にはその方々が1泊2日など泊まっていただけるということで、だんだんつなげていくという一つの考え方が観光施策としてはあったと思っておりますけれども、そうした今の状況の中で、観光全体としての施策をどのように組み立てていかれるのか。ちょうど今年度は観光振興計画という新たな計画を策定する年にもなっていると思いますので、その方向性をどのようにお考えかお答えいただければと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 御指摘のとおり、今年、観光振興計画の見直しという、新たな策定にかかっていくわけでありますけれども、もともと当町は団体客の受け入れができるような大きなホテルは赤砂崎にあったホテルがなくなって以来、これは弱い部分でございました。しかしながら、風情ある旅館があることも含めまして、まち歩き観光を進めてまいりました。もう団体客の時代からグループ化、また家族旅行がふえてくる時代に入ってきているわけでありますから、そういった意味では当町の風情ある旅館というのは、これから力を発揮してくれるんではないかという期待をしているところでございます。  残念ながら山王閣の閉鎖でスポーツ合宿等、大きな団体を受け入れることが非常に難しくなってきたのは事実でありますけれども、そういった影響は当然出てくるでしょうけれども、逆にまち歩き観光を進める中で、ゆっくりと下諏訪のよさを感じ、目的地として下諏訪を選んでいただいて宿泊に結びつけていくと、そういった視点が必要ではないかと思っています。今後いろいろな方たちの御意見をいただきつつ、そんな視点も大切にしながら計画づくりを進めてまいりたいと思っております。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 そういった意味では、このごろ湖周の観光連携というお話も出てございますので、山王閣の宿泊で減った分は湖周連携の中でお客を回していただくという視点もひとつお考えいただきながら、これからの観光振興施策をお願いしたいところでございます。よろしくお願いいたします。
     最後の質問をさせていただきます。こども食堂についてでございます。このことにつきましては、先日の議案質疑で種々御答弁をいただいたものですから、質問内容も対応が難しいところがございますが、重複するところもあると思いますけれども、この場で改めて御質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。  まず町の現状についてですけれども、子供の貧困率が全国的に増加傾向にあることはもう御承知のとおりと思いますけれども、町ではその状況を把握されているか、まずお聞きいたします。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) お答えいたします。子供の貧困率でございますが、町が独自に調査をしたという経過はございませんが、一つの目安といたしまして町内におけるひとり親の家庭の世帯数、生活保護世帯数、就学援助の支給世帯数、こういった数から判断しても、当町における経済的に厳しい状況に置かれた子供や貧困を抱える家庭の数というものは全国の平均レベルにあると。また、その数は年々増加傾向にあると認識しております。  それから、長野県の子どもの貧困対策推進計画によりますと、全国の子供の貧困率は10年前の平成18年ころが14.2%だったのに対し、5年前の平成24年には16.3%と上昇傾向にあるのがわかっております。以上でございます。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 全国的に、また国でも支援の計画があったり、県でもそれを受けて計画を立てているところがあるわけですけれども、できれば町でも、学校の先生方は子供の様子を見ていると、貧困というよりも両親が共働きのために子供が1人で、あるいは子供だけで食事をするようなことも出てきたり、また朝飯を食べてこないということは、先生方も様子がわかるんではないかと思われるところがあるので、どこかの機会にそうした、正確にとは言わないんですけれども、いわゆる貧困ではない視点での孤食であるというような、学習支援も含めた把握を学校も対象にして一度調査をされたほうがいいのではないかなと。ある程度のことがしっかり把握できた中で事業展開につなげていくことが必要ではないかなと思うものですから、ぜひそんなことも今後の中でやっていただければと思っております。  今議会において、こども未来基金の利活用ということで、条例の一部改正が上程されておりまして、こども食堂、子供の居場所の開設運営に補助をさせていただこうという形であるわけですけれども、この基金を利用して事業を実施しようと考えている事業者は、町としてまずどのくらいを想定されていらっしゃいますか。お話の中では、1学校区に1カ所みたいなことも目安にあるようでございますけれども、そのあたりをお尋ねいたします。また、対象となる子供は、基本的には町内在住の子供ということになるんでございましょうか。  それからもう1点、こども食堂に行くということだけでも、あのお宅はという見られ方をしないとも限らなかったり、そんな事例もあったりするようで、そうすると行きづらいといいますか、行かないということも起きているというふうにもお聞きをするところがございますけれども、そうした対応に対して町のかかわりや、町と事業者との連携については、どのようにお考えになっておいででしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 御指摘の子供の貧困をどう捉えるか、またそういった調査をというお話でありましたけれども、なかなか調査をすることは非常に難しいことだと思います。御指摘のように学校は先生方や子供たちの状況をしっかりと把握をするべきところでありますし、できるところだと思っています。そんなところで今回の未来基金の条例の改正では、校長裁量の中で基金を貧困家庭にお育ちの子供、また問題を抱えたお子さん方に対応できる形でお願いをすると。そして、それが町長判断で出していけるという形に変えさせていただきました。それが今、議員がおっしゃることにつながっていけばありがたいなと思っています。  それから、こども食堂についてでございますけれども、御承知のとおり、こども食堂というと、貧困対策で特殊な家庭の方たちが対象だと思われがちで、非常に行きづらい部分があるということは事実です。都会だとそういうことが見えない関係ですから、行ってもそれほど行きづらいことはないんだけれども、こういった田舎でやるとなるとそういった行きづらさなど課題があることは事実でありますから、こども食堂という名前からまず考えましょうということで、こどもらんどという位置づけにさせていただきました。それは貧困とか孤食の子供たちだけではなくて、日ごろから仲のいい子供たちで一緒にそこの場所に行って食事をともにすると。そうすると孤食でいる子供たちも、ふだんは家庭で食べている子供たちと一緒にそこで会話ができたり楽しく食事ができたり、そしてまた高齢者の皆さんや地域の皆さんと一緒に会話をしながら食べることができるような、そんなスペースが幾つか生まれていってくれたらうれしいなと思っています。  今NPOでもいろいろな方たちが取り組んでいますけれども、下諏訪町らしくこういうことをやってみたいんだという、個人ではなかなか難しいでしょうけれども、お二人でも3人でもグループができて、子供を対象にしてやってみたいんだよという方たちがいらしたら、そういった方たちに対しても御支援をして開設をしていただきたいという思いがございます。  ですから、今幾つの場所で、月にどのくらいのペースでとか、そういったことはゼロでございます。いろんな提案をいただいて、いろんな形で、いろんな窓口で、いろんなチャンネルでそういったところが開設できたらうれしいなと思っていますし、下諏訪らしくしていければいいなと思っているところであります。少し様子を見ながら、既にやっていただいている方もいらっしゃいますから、そういったことにもこの未来基金を活用して御支援をさせていただきながら、また違った形で広がりができてくれたらうれしいなと思っているところであります。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 基金の利活用の中で、こども食堂ではなくて、これは町長命名というお話を伺いましたけれども、こどもらんどという名称でそうしたことにも配慮をされているとお聞きをしたところでございますけれども、ではこのこどもらんどという名称をそのままやっていただく事業者の方に名乗っていただくという形でするのか、それとも事業者の方にもそんな思いを伝える中で、それぞれの事業者がそういうことに配慮した施設名をお考えいただくのか。その辺はいかがですか。 ○議長 町長。 ◎町長 まさに今言われるように趣旨に沿った形であれば名前にはこだわりません。それぞれの皆さんが本当にグループでやりたいんだよといったら、そんなふうに名前をつけなくたってできるのかもしれません。ですけれども、思いは共有をしていただいて対応していただくということが必要だと思っていますので、いろんな形で開設ができたら、これはこれでありがたいことだなと思っています。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 こども食堂や居場所づくりについては、今全国的な広がりを見せているところで、国においても子供の貧困対策の推進を図った法律ができていたり、それを受けて県でもそんなことをされている。先ほど課長の答弁の中では県でも対応しているということで、子どもの貧困対策推進計画というものが長野県でも展開されて、この28、29年度で一つやろうという計画がされているんですけれども、特に今年度は地域と連携する中で広げていこうという県の施策があると資料では見せていただいているところがあります。県でうたっていることの一つに、食事提供があり学習支援もあり相談対応もあるという複合的で多機能的な施設、居場所の推進を目指しているということがありますけれども、その辺については恐らく町長が先ほども思いを語っていただいたわけですけれども、そうしたところに行くことで差別化されないということも含めて、そういう複合的な部分で経済的貧困だけでなくて孤食や学習支援が家の中でも受けられない、見てもらえない、でも塾へは行けないというところも見ていただけるような、本当に地域ぐるみで、これは町長もそのような表現をされたと思うんですけれども、そんな意味でこども未来基金が多用して大いに利活用をしていただければと思うんですけれども、まとめに町長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 まさに今、教育に関しても、また子育てに関しても地域力が必要な時代だと思っています。学校だけに任せるわけではなくて、地域全体で子供たちをどう支えていくか、これが非常に大きな課題だと思っています。そういった意味では、一つの形としてこども食堂が今クローズアップされていますけれども、それに限らずいろんな形があっていいと思います。その原点は、先ほどからもお話しをさせていただいているように学校や家庭任せでなくて、いろいろな事情の家庭があったり学校での事情があるわけですから、地域全体で子育てを見守って支えていくと、これが求められている時代だと思います。  おかげさまで当町はまだまだ顔が見えるコンパクトで、住みやすい町だと思っています。そういった連携が可能な町だという思いがあります。ですから、余り組織立って物を考えるんでなくて、地域でそういった支援がしたいんだよ、そういった心に寄り添ったいい形でこの事業が進めていければ、それが下諏訪らしさにつながっていくのかなと。いずれにしても地域で支え合う、そんなまちづくりの原点として、この子育て支援、子供支援というのが成熟していってくれたら、こんなうれしいことはないなと思っている次第でございます。 ○議長 宮坂 徹議員。 ◆宮坂議員 今、町長に思いを語っていただいたところでありますけれども、このこども未来基金の設定ということが基本的には行政が地域とともに子供を育てていこうという思いのあらわれとして、この条例の一部改正が上程されたと理解をしておりまして、ぜひ今の町長の思いを地域の方々に理解をしていただいて、多くの地域の方々が全体で子供を育てようという意識の中でこの基金を利活用していただけることを大いに期待したいところであります。以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長 次に進みます。質問番号2番、質問事項 行政間の垣根をなくすことについて、国道20号バイパスについて、道路行政について、地区防災について、議席2番、岩村清司議員、質問席にお着きください。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 質問番号2番、議席番号2番、岩村清司です。ようやく議会活動を始めて半年を過ぎました。私としては、まだまだ行財政、教育等、わからないことが多々あり、これからももっともっと勉強を重ね、町民の皆様の御期待に沿えるよう頑張っていかなければと痛感しております。そして、議員になった私に町民の皆様から叱咤激励をいただき、うれしい限りでございます。今回の一般質問におきましても、より多くの町民の皆様の御意見をお聞きしたり機会があるごとに私の思いを聞いていただきまして、今回道路行政に関しましては約50名以上の町民の皆様に投げかけ、ここに立たせていただいています。  それでは、通告に沿って質問させていただきます。まず最初に、行政間の垣根をなくすことについて、まず行政間の垣根を無くす会のイベント開催と活動についてお話させていただきます。  講師の先生として野尻博さんを迎え、4回の支え合いまちづくりフォーラムを企画しました。野尻先生はNPO法人全国元気まちづくり機構理事長、作芸人磨心(サウンドマシン)事務所代表取締役、えがお道場道場主で、みずからも10種類の楽器、20以上のサウンドを操るワンマンオーケストラとして、オンリーワンの芸を生み出し、全国各地で御活躍している先生です。合併した市町村、しなかった市町村、成功した合併、失敗した合併、全国でたくさんの現実を見ておられる方です。そのお話をお伺いしながら、我々も先を見ようと思っています。また、当町にも過去3回ほど来町していただき、お知り合いの方も多いと思われます。  さて、下諏訪総合文化センターにおいて今年度4回イベントを行う企画で、第1回目は5月28日に行いました。約50人の方々の参加をいただき、『行き交う「街」と住み良い「町」』というテーマで講演をいただき、最後に野尻さん自身によるエンターテインメントを見せていただき、「幸せになろうよ」で盛り上がりました。第2回目は、これからですが、7月15日土曜日、野尻先生が親子で遊びながら行うフェスタを企画し、その後、家庭を中心に「幸せとは」をテーマに討論会を企画します。第3回目は8月26日土曜日、「垣根はあった方がいい?ない方がいい?」の真髄に迫ります。テーマとして、「まちとまちとの壁ってな〜に?」。第4回目は9月16日土曜日、「ささえ合いのまちづくりに必要なものは?」。テーマは「ささえ合いのまちづくり」。  以上の活動を今年度行いますが、最終的には私たち町民一人一人がどのような行動を起こすことで支え合いのまちづくりができるかだと思います。今年度の町長の施政方針のタイトルに、『人に優しく「絆」と「支え合い」のまちづくり』とあります。まさに町の施策と合致したフォーラムです。実は第1回フォーラムが終了した翌日、野尻さんは一日下諏訪町を探索され帰省されました。その夜、私に電話があり、下諏訪町のよさを聞かされ、約1時間も話をさせていただきました。全国隅々まで見て回っている野尻さんと今後まちづくりの真髄の話ができることは本当に楽しみです。町長さん、職員の皆さん、議員の皆さん、そして今回傍聴に来ていただいている皆さん、ぜひ御参加してみてください。まちづくりを具体的な行動で活性化し、支え合いのまちづくりを構築させるためにも、ぜひ町長さん参加していただけますでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 岩村議員がこういったフォーラムを精力的に開催していただいておりまして、町としても非常に敬意を表するところでございます。多くの皆さんにこういったフォーラムを通して地域のことをお考えいただく機会にしていただければありがたいと思います。私が出るか出ないかにつきましては、この場でお約束することはちょっとできかねますけれども、野尻先生につきましては作芸人磨心という芸名で過去3回来ていると言いましたけれども、そのうちの2回は私も聞かせていただいておりまして、非常にユニークな方で、議員さんも先日お話しいただいて、時を忘れるくらいの勢いに圧倒されたところでありまして、非常に精力的な方で、全国で活躍をされていることは承知をしているところであります。そういった方から学ぶことも多いかと思いますので、一つの事例として多くの皆さんに御聴講いただければありがたいなと思っております。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ありがとうございます。ぜひ機会を得て、よろしくお願いします。  続きまして、最近の合併を見直す活動についてですけれども、諏訪圏青年会議所が5月27日に市町村合併はすべきか否かをテーマで地域の未来像を探る動きが出始めました。そこで、町長の御意見をいただければと思います。そのような動きが民意から上がってきたということについて。 ○議長 町長。 ◎町長 実は私、会議所の総会に公務で出られませんでした。そのときに会頭からそういった報告があったということは、代理出席した副町長からも聞いているところでありますが、一つの大きな民意としては捉えさせていただきたいとは思っています。ただ、以前から当町ではそういった御意見が根強くあることは重々承知をさせていただいているところでございますので、今回の結果についてもそれと大きな差異はなく、そういった意識があるのかなということを改めて再確認をさせていただいたと思っています。また、今回は商工会議所の会員の皆様を対象にしたアンケートだったということでありますから、そういった部分での捉え方というのもまた重要なことかなと感じているところでございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 その前に、青年会議所が例会で、市町村合併はすべきか否かという討議をしたわけです。そんな中、私も青年会議所に入っていて、町長もそういう青春時代を送った中での町長としての青年会議所の動きに関する御意見をいただければと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 青年会議所は、私は合併前のときに下諏訪青年会議所として活動をさせていただきました。当時から諏訪は一つをスローガンに四つの青年会議所が一緒になって、いろいろな活動をしてまいりました。私もその中で強く諏訪は一つという思いを掲げさせていただいて活動してきたことは事実であります。その四つの青年会議所が合併をして十数年たつんでしょうかね、その中でなかなか合併についての話し合いというのがされてこなかったというのは事実でありますから、今回諏訪は一つをより具体的に考えるという意味で合併というものが論じられたとするならば、それはそれですばらしいことだと思っています。これからこの諏訪地域を担う青年経済人の皆さんたちが、いろいろな視点から諏訪は一つを改めて考えるということは大切なことだと思っておりますので、歓迎をしているところでございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 先ほどの商工会議所のほうにちょっと触れさせていただきますけれども、合併に関して大いに期待するに30.9%、やや期待するに24.8%という数字が挙げられました。合わせて55.7%が合併に関して期待するという数字でございます。実は、町長選挙のときにLCVが出口調査を行ったときの回答で、できるところから合併すべきという55%、これは全町の商工会議所関係も含めない中でのアンケートですけれども、55%の町民の皆さんが合併に関して、できるところからすべきだという御意見をいただいています。先回も私もそこら辺の数字を頭に置きながら今活動もしていますけれども、民意として多数の御意見がある中で、町長としての御意見をいただきたいなと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 先ほども答弁させていただきましたけれども、一つの民意として捉えさせていただいているところであります。会議所の会員という部分もございますけれども、町の意見としては14年から16年にかけて行ったアンケート等でも賛成の方たちが多かったわけでありますから、そのときと変わりなく皆さん方の意識というのはそちらに向いているんではないかと、そんなことは改めて再確認をさせていただいたということではないかと思っています。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 それでは、合併に進むプロセスということで、例えば2市1町の合併に関してのプロセスがいろいろあると思いますけれども、どんなプロセスがあるか教えていただければと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長 町長。 ◎町長 現状どうなのかというお話になりますと、プロセスはございません。一般論としてどういうように合併が進むのかについては、総務課長が答えられると思いますが、今、議員御指摘のように2市1町でのプロセスはと言われたときに、答弁するだけのものは持ち合わせておりません。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 それじゃあ、総務課長、お願いします。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) 私のほうからは市町村合併に向けた行政手続の進める手順という部分について、あくまでも一例という形になろうかと思いますが、平成14年10月に設置された諏訪地域6市町村任意合併協議会において公表されています新市誕生モデルの流れという項目に沿いまして御説明をさせていただきます。  まず初めに、関係市町村において自由に協議を行うことができる任意合併協議会を設置し、そこでアンケート調査を実施するなど圏域住民の意向を把握した上で新市の建設計画案を作成し、これを住民説明会などで周知を図り合併に向けた諸課題の検討を行い、法定の協議会へ進むための準備をまず行います。  法定合併協議会では、地方自治法及び市町村の合併の特例に関する法律に基づきまして、関係市町村の議会の議決を経て設置されます。ここで新市の建設計画が正式に策定され、合併の方式、期日、新市の名称、事務所の位置などを初め、合併後の市町村の運営に影響のある全ての項目について合併協定項目として協議されます。なお、任意合併協議会を経ることなく住民発議を通じて法定合併協議会が設置される場合もございます。  法定合併協議会による協議終了後は、合併の協定書の調印、関係市町村による合併関連議案の議決、県知事への申請、県議会の議決、県知事の決定、県知事より総務大臣への届け出、そして総務大臣の告知により合併の効力が発生という、そんなような手続の流れとなります。以上でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 今、住民から何%以上の署名運動があると法定合併協議会をつくって議会として協議しなければいけないということがあると思うんですけれども、そちらはどうでしょうか。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) 済みません。その点については今承知しておりません。申しわけありません。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 3%(同日「2%」の訂正あり)の住民から署名運動があると議会において法定合併協議会を設立して動かなければいけないという、それは過去のホームページを見たりいろいろした中での運動であると思います。私としても、行政間の垣根を無くす会という形の中で、今先頭を切ってやらせていただいていますけれども、こちらのほうが果たして垣根がなくせるかどうかという責任もありますけれども、一生懸命この町を元気にするためにも、頑張ってやっていきたいなと思っています。  次に移ります。20号線バイパスについて。まず、アクセス道路の現状についてお伺いします。都市計画道路事業として本年度計上されている2,748万円の内容は、どのようになっているか御説明いただきたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。本年度当初予算へ計上いたしました都市計画道路計画変更業務委託料でございますが、平成28年度に行いました国道20号下諏訪岡谷バイパスとの接続部分を含めた国道20号西大路口交差点より北側の未整備区間である約1.6キロについて、土地の起伏や河川の状況などの自然の対象物や建物などの位置の形状の測量を行った結果をもとに、建物の影響などさらに詳細な測量が必要となることから、昨年度測量分を補う測量を行った上でルートの概略設計を計画しております。なお、西大路口交差点につきましては、国道20号との交差部は国で、それよりも北側は町道となるため町での整備となり、連携して進めておりますが、今回の都市計画道路の変更に伴う委託は全て町道に関する経費となっております。以上でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ということは、アクセス道路に関して町道という形の捉え方をすると、町の負担が結構多くなると思うんですけれども、国・県の補助金等はどのようになるんでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。現在、西大路口交差点につきましては、国の右折レーンの設置、それから町道の部分の狭隘になっている部分の拡幅は町で事業を進めております。アクセスするバイパスまでの都市計画道路につきましては、現在は町での事業ということになります。  補助金につきましては、まだ事業化されておりませんので、今後、事業化されたところで社会資本整備交付金を活用して事業を進めていくことになろうかと考えております。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 東山田の村内を通るということが一番あれなんですけれども、区民として、やはりアクセス道路に関していろいろと注文したり、区民がどうなるかといろいろな御意見を言えるタイミングというのはいつごろになるんでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。都市計画道路赤砂東山田線は県道岡谷下諏訪線から現在の国道20号を経由して下諏訪岡谷バイパスに接続する路線で、バイパスと国道20号及び県道岡谷下諏訪線といった幹線道路を結ぶ重要なアクセス道路になりますが、現在、国による国道20号西大路口交差点とあわせて入り口約43メートルについて事業を進めております。また、その延長となる都市計画道路赤砂東山田線は、先ほども申し上げましたが、昨年度、本年度と調査測量を実施しており、今年度中には概略のルート案が出てきますので、その段階で地区のバイパス対策委員会や地区役員、住民の皆様にも御意見をいただきながら協議を進めていきたいと考えております。なお、現在の都市計画道路では、この道路の幅員は16メートルとなっておりますが、ルート案を検討する過程で道路幅員についても関係する皆様から御意見を伺いながら、将来にわたって間違いのない都市計画を進めてまいりたいと考えております。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ということは、今年度の末には住民との懇談会なり何かが催されるという解釈でよろしいでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) そのとおりでございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ありがとうございます。やはり地域の住民の安心という形の中で、なるべく区民に、随所で御説明をいただければありがたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。  続きまして、道路行政について。まず最初に都市計画道路の計画についてお尋ねします。まず平成27年7月の下諏訪町都市計画図をもとに都市計画道路の未着工等の状況をお教えください。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。下諏訪町の都市計画道路は17路線、総延長24.68キロが計画決定されております。平成27年7月2日に最終の変更が行われ、改良済み延長は約12.06キロ、整備率は48.9%で、未着手延長は約12.62キロ、未着手率は51.1%でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 時代の変化とともに現状との整合性がとれなくなり、将来を見据えて未着工部分等を見直す必要があると思います。次回は5年後の多分平成34年度ごろですか、都市計画審議会にて、また道路幅等、新設道路に関して検討する予定がありますでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。都市計画道路につきましては、まちづくりの根幹をなす要素の一つであり、道路整備を行うことにより周辺地域のまちづくりが進展するとともに、良好な町並みが形成されるなど多くの効果が期待できます。下諏訪町においては昭和28年に当初の計画決定を行っておりますが、当時の人口増加、交通量増大及び経済成長を前提とした都市計画決定であり、現在の人口減少、少子高齢化、経済の停滞という状況を鑑みれば、都市計画道路に求められる社会的な状況が大きく変化しております。  このような状況下で総合的なまちづくりの視点に基づく都市計画道路の整備のあり方は、都市計画道路の区域内の土地所有者に対しまして、計画決定後、建築行為に一定の制限を課している一方、長期間未着手状況となっている区間が多く存在していることから、全ての都市計画道路についてはその必要性及び整備に向けた方針を明確にする必要があり、課せられた制限に対する説明が求められます。  平成24年度から始めた見直しに当たっては、現状の都市計画道路にかかわる交通量調査や必要性の評価を行い、平成25年度には町内の各種団体代表者や専門的な知識、御経験を有する方々による都市計画道路見直し検討委員会を立ち上げ、地域コミュニティや景観資源、文化財等の保全、防災機能の確保などを踏まえた基本的な見直し方針に沿って、長期間事業化されていない道路のうち見直しの対象とすべき道路について抽出を行いました。  検討委員会では、これらの道路について変更の要否や内容を協議いただき、また同年度に4回にわたり住民説明会を開催し、平成26年度に都市計画法に基づく必要な手続とあわせて住民の皆様の意見を聞きながら、都市計画審議会での審議をいただき決定した経過がございます。この下諏訪町都市計画審議会は、町都市計画審議会条例に基づいた委員である学識経験者、町議会議員、関係行政機関の職員、県の職員、町内の住民の方により構成されております。  また、見直しのタイミングですが、議員御指摘の5年ごとは都市計画基礎調査を行う間隔が5年ごととなっているものを指していると思いますが、この調査では人口規模、市街地の面積、土地利用、交通量等の調査を行い、市街化区域、市街化調整区域、用途地域、都市計画道路の計画策定や見直しの基礎調査が行われることになっております。都市計画の変更は、このタイミングで定期的に必ずしも行うものではなく、調査結果をもとにした今後のまちづくりを行うに当たり必要に応じて見直すこととなりますので御理解いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ちょっと順番を、生活道路の利便性向上についてのほうを、関連がありますので先に質問させていただきます。まず駅前通りから国道を抜けて中央通りに抜ける道路計画が平成27年度の都市計画審議会で廃止になった経過をお教えください。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えします。岩村議員御指摘の駅前通りから国道を横切り中央通りに至る都市計画道路下諏訪停車場線は、総延長400メートルのうち下諏訪駅から国道20号までの約220メートルの区間については現道があり、残りの国道20号から中央通りまでの約180メートル区間については現道がない区間となっておりましたが、この現道がない区間は近接して同一方向に並走する都市計画道路御田町線と県道諏訪大社春宮線が代替路線としての交通機能を有しており、さらに周辺地域においては既存の町道花咲町通り線があり、昭和28年の計画決定時の必要性が低下していることから、平成27年に行った都市計画審議会の審議を経て廃止の区間となっております。以上でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 必要性という話の中で、私が今の道路の件に関していろいろな人に話をお聞きさせていただきました。まず意外な現状が二つ浮かび上がりました。まず一つは、都市計画図に関して平成27年度まではそのルートがあった、それから今回27年度に廃止になったということ自体も町民の皆さんはほとんど知らないという現実。それに関しては本当に驚いてしまったんですけれども。実は私も新しい都市計画図を見たときにあれないなと思って、その経過って何だろうと。実は私は前から、駅から国道まで来て突き当たるんじゃなくて、中央通りまで抜けてもらえればいいな、この道路はいつできるのかなという期待感がずっとあって、それで今回質問させていただいているわけですけれども。まず道路行政というのは、昔から道づくりは王様の仕事と言われるような形の中で、例えば田園調布は駅を中心に放射線状に道が開けていると。ですから、下諏訪町の駅から抜ける道が開けることによって、市街地も何か開けるような気持ちになるし、そこに突き当たって左右に振られて上のほうへ行くということは非常に国道の渋滞等があるので、そこから真っすぐ行くことによって安心感もあるし、非常に重要な道かなと思っています。  道づくりに関しましては非常に難しいところもありますけれども、例えば建物は100年ほどすれば使い物にならなかったりしますけれども、道はここで1回つくれば、100年、1,000年という長い歴史の中で使われるものですから、私も50人ぐらいの人に話を聞いた中で、ああ、あの道あればいいねというような意見をいただいていますので、地権者等の協議も大変難しいとは思いますけれども、何とか下諏訪町が駅からなるべく直線で奥まで行けるような道をつくっていただければと思います。御検討のほう、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
     続きまして、狭隘道路の施策に関してお伺いします。火災、地震等、災害が発生した場合、道路幅員が狭い場所では災害救助活動が損なわれます。こうした狭隘道路について、地域の要望がなければ道路の幅員拡幅は行われないのかということと、地域の要望があった場合、用地の確保等はどのように行われるかお伺いしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。沿線に住宅等、建物が建築されている幅員4メートル未満の狭隘な道路は、当町のみならず全国的にも多く存在しております。議員御指摘のとおり、防災上の面では緊急車両が通行できないことで震災時等の避難や物資の運搬、火災の拡大など災害時の活動に影響を及ぼすことが懸念されております。このような狭隘道路は一般的に建築基準法第42条第2項の規定により、建築基準法上の道路とみなされます。建築基準法では建物の敷地は4メートル以上の道路に接している必要があることから、再建築が行われる際には既存の道路が幅員4メートルとなるよう後退して建築されることが義務づけられております。したがいまして、将来的には幅員4メートル以上の道路に建物が接していることを想定した制度でございます。  当町では、こうした後退用地につきましては道路整備が可能となった段階で地権者の御理解のもとに御寄附をいただき整備を進めていくこととしております。しかしながら、拡幅に当たり最も負担を強いられるのは道路用地にかかる地権者になりますので、町主導により拡幅を進めていくのは地権者に御理解をいただくことが条件と考えております。  用地の確保がどのように行われるかということでございますが、地域の要望を受けての用地確保等の方法につきましては、これまでも寄附により整備を進めてきた経過があるため、町による用地や建物等の補償は難しく、これまでと同様に対処させていただきたいと考えております。地域の合意形成が図られた箇所から整備を進めていくということで御理解をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 例えば建築確認のときに、2メートル後退した中で、道路幅員が例えば2.5の場合はセンターからバックするわけですので、幅員が0.75足りなくなると。ですから、その分に関しましては将来寄附という形の中で町に提供するという形になるわけですか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。先ほど申し上げました通称2項道路というものになりますけれども、道路の両側に家屋がある場合は道路のセンターからそれぞれ2メートル後退していただくということで4メートルが確保されるということになります。  あと、先ほども申し上げましたが、今まで寄附ということで町としても行っておりますので、その点御理解いただければと思います。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ということは、確認申請を出す時点で建築主に関して、それは寄附行為で町道としてお願いしたいということは明記してあるんでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。建築確認が出されてくる段階で、当然、設計業者から上がってくるわけですけれども、地権者の方でそういうことがわからない方もおられます。そういった方にはそういった説明をさせていただいて、中にはもう寄附するから、その部分を舗装してくれないかとか、そういった御相談も受けておりますので、そういう対応をさせていただいております。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ありがとうございます。道路行政は、町のインフラ整備の基本になると思います。建物よりも道路行政という形の中で青木町政に関しましても力を入れてやっていただければと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、地域防災に関して質問させていただきます。町長は安心・安全、防災意識日本一の町を6項目の一つに挙げております。住民に寄り添い期待に応えるために具体的な事業を全力で実現させると言っています。まず災害時の具体的な行動について質問します。災害に備えて日常から行っておくことというと、家族会議で班長への連絡方法、連絡先の確認をしておく、要配慮者の支援方法と担当等の役割を決め班内で共有するということで、要配慮者とは独居高齢者、高齢者夫婦、身体の不自由な方々だと思いますけれども、町としては具体的にどのような指示を出されているのかお伺いします。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) お答えいたします。地区防災計画を作成する中の一つに各区の自主避難ルールがあり、その中に災害に備えて日常から行っておくことの項目、具体的な考え方ということでありますが、初めに班長への連絡方法、連絡先の確認をしておくことにつきましては、まずは自分の身は自分で守ることを基本にしまして、次に家庭の中でルールを話し合っていただき、誰が外部との連絡をとるのか、その一つとして地域の班長の連絡方法、連絡先の確認を決めていただければと思っております。  続きまして、要配慮者の支援方法と担当等の役割を決め班内で共有するということでございますが、地区防災計画を計画していく上で町としての基本的な考え方としましては、地域住民がみずから主導して策定することをお願いしており、各地域の自主性を尊重して作成をいただいております。要配慮者の支援方法と役割につきましても、班長、町内会長、区の理事者の方々で基本的に各区に合ったものを地区の中で調整し一定のルールづくりをしていただければと考えております。町から具体的な指示等はしておりませんが、他の地域での実例の提案等はさせていただいておりますので御理解をいただければと思います。以上です。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 もし災害が発生しそうなときは警戒体制をとるという項目があります。班長は各班の構成世帯へ避難を促す準備を行う。要配慮者に対しては対応について正副区長と連絡をとり合う。町内会長は班長と連絡をとり合い各世帯の状況を把握する。要配慮者に対しては、対応について正副区長と連絡をとり合う。異常が発見された場合は町危機管理室へ連絡すると。区の理事者は自主防災会役員等へメール配信を依頼する。災害対策本部を招集し設置する。消防団と連携した広報活動を行う。町内会長と連絡をとり合い各世帯の状況を把握するということで、班長、町内会長、区理事者にこのような指示がありますが、町としては要配慮者に対しての把握はどのようにして行っておくのか。また、危機管理室との連携は具体的にどのように行うのか。各世帯の状況を把握するにはどうするのか。また、個人情報等で情報を出していただけない世帯はどうすればよいのか。災害が生じたときは全ての指揮、責任は区長にあるのか。以上の点についてお答えください。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(伊藤) お答えいたします。まず要配慮者の把握につきましては、年に一度、要配慮者の名簿を該当する区の区長へお渡しし、情報を共有しておりますので参考にしていただければと考えますが、個人情報が含まれておりますので日ごろの取り扱いは慎重な対応をお願いしているところでございます。なお、災害対策基本法の第49条の10から第49条の13には、避難行動要支援者名簿の作成、提供については平常時は承諾を得た方のみ提供、災害時には承諾を得ていない方でも全員の名簿を関係者に提供することができることとなっております。いずれにしましても、災害時における要配慮者の安否確認については、今後さらに高齢化が進む全町的な重要課題として、関係課や関係機関と連携しながら対象となる方の御理解をいただく中で対応をしていきたいと考えております。  次に、危機管理室との連携という部分でございます。災害時には適切な情報共有が重要となってまいります。その中で、電話等が災害で不通の場合は各避難所に配備してあります災害時有線電話や簡易デジタル無線機を使用して町と情報共有することを基本としておりますので、日ごろから簡易デジタル無線や災害時有線電話を使用し、町及び地域防災地区担当職員との連携訓練を実施し、いざというときに備えていただければと考えております。  災害が生じたときは、全て指揮、責任は区長なのかということにつきましては、基本的に各区の自主防災組織については各地域によって決めていただいております。下諏訪町の場合、区長が自主防災会会長を兼務している場合と、区長とは別に自主防災会会長が任命されている場合の二つがございます。地区において災害対策本部を設置した場合は、区長または自主防災会会長が地域の責任者、代表となります。したがいまして、町が災害対策本部を設置するような災害が発生した場合は、各地区の災害対策本部との連絡の責任者は区長または会長となります。災害時において正確な情報の受発信が混乱を招かない条件となりますので、各地区において責任者が何人かいますと正確な情報共有ができず混乱の原因となりますので、その点の組織づくりについてはしっかりとした対応をお願いしているところでございます。  それから、各世帯の情報の把握ということでございます。基本的には日ごろから隣近所の挨拶や行事を通しての地域とのかかわりやコミュニケーション等が、いざというときの地域のコミュニティに重要にかかわってくると考えております。各地区におかれましては自主的に区独自の住民台帳などを配布しているところもございますが、住民台帳を区で把握しておくことの重要性を説明し、各家庭の協力を得ながら家族構成などを把握している地区もございますので、参考にしていただければと思っております。  最後に個人情報等のことでございますけれども、個人情報を出していただけない世帯はどうすればということでございますが、個人情報保護条例の関係がございますので非常に難しい問題でもありますが、地域ぐるみで災害における人命や財産を守ることを御理解いただくことで、1人でも多くの方の状況を把握することが必要であると考えております。以上でございます。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ありがとうございます。先ほど宮坂議員の中でも自主防災会の中でモデル地区をつくってこれからスタートするという話を聞きまして、全町に実体のある組織ができていければと私も思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、地域コミュニティに関して御質問させていただきます。住みよい地域として、仲よく明るく楽しい地域ができることが必要不可欠だと私は思っていますが、町長としましてはどのような地域コミュニティが理想だとお考えか、ちょっとお聞きさせていただければと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 これが理想だと一言で表現するのは非常に難しいわけでありますけれども、当町における地域コミュニティは、顔の見える関係ができているすばらしい町だと思っています。その一つに、やはり祭り文化というのがあるんではないかと思っています。御柱のときには多くの皆さんが綱打ちや御柱曳行等にかかわっていただき、一つの町の旗のもとにいろいろな形で集ってくれる、そういった文化があります。そういったお祭りだけではないんですけれども、日ごろから顔が見える関係というのがまだまだ残っているコミュニティがある町だと思っています。その部分を大事に大切にしていかなければいけないという思いがあります。  一方で都会化をしていることも事実でありまして、新しい世帯の方、またアパート等が多くなってきますと、そういった地域のコミュニティに入ってこない若者や移住者がいることも事実でありますから、そういった方たちもいろいろな機会を通して地域になじんでいくこと、そしてまた地域の中で顔の見える関係をつくってもらうことが非常に大切なことだと思っております。  先ほど来、お話がありますように、災害時等の対応では、1人だけではなかなか難しいものがあるわけでございますから、地域で支え合い助け合うことを重要に考えていただけるような町民の皆さんが、今後もしっかりとした地域コミュニティをつくっていっていただくということが大切なことではないかと思っております。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ありがとうございました。今年度、私は区長としてもいるわけで、地域コミュニティということを区長を引き受けるときに最優先事業として考えました。どのようにしたら住みよい東山田になるか、仲よく明るく楽しいというのをスローガンに挙げて区政をやらせていただいています。  今年度、7区で防災マップができたということが一つの機会として、今まで各班のコミュニケーションが非常にとれていない。あうんの呼吸でとれているエリアもあるんですけれども、新しく住民がふえてきたところはとれていないということを思いまして、全班において班会を開いていただきたいということを区長からお願いしまして、町内会長、それから班長会を経由して、今、随所で班会を開いていただいています。  実は東山田の場合は7町内、それから85班、それから世帯数も約600ぐらいあるわけです。その中で、班会を開いていただいて、せっかく開くんだからデータも共有しようよということで、全世帯の家族名、生年月日、電話番号、勤務先、空き家情報、災害時においての緊急連絡先等をまとめた台帳を各班でつくっていただいて、その台帳を班で共有していただければ、班長からの指示がなくてもあうんの呼吸で班全体の中で安全確保ができるんじゃないかということもありまして、今班会を開いていただいています。  まず参考になるかということはわかりませんけれども、危険予知として、災害マップを参考にしながら、まず土砂災害があった場合の想定、大地震があった場合の想定、火災があった場合の想定、不審者や空き巣があった場合の想定をしながら、区においては1次避難場所が防災マップで指定してあるんですけれども、ちょっと距離が遠いとか、いろいろなことがありますので、班で検討して別に1次避難場所を設定して、それから区が設定したみんなが集まる場所に移動してほしいというような話をしてほしいと。  それから、例えば被害住宅を想定しながら、要配慮者がいた場合や住宅に残された人がいる場合は、日中は誰々が動けるということを想定してくれとか、夜間はどうするかとか。そういうもろもろのことを班で共有していただいて、班の安全確認、それから班長だけじゃなくて班の中にリーダー的な存在の人がいれば、その人が永久的に班をまとめるという形の中での災害対策をしてもらえればいいかなということをお願いして今進めています。  災害ということを一つのたたき台としながら、目的は、班の皆さんがコミュニケーションがとれるということでしたので、今回防災マップがあったおかげでそこを口実としながらやれるんじゃないかなと思っています。また、班会をしていただいたところには、1件500円のお茶代を出すという形もさせていただきながら、今7区としてやらせていただいています。7月いっぱいに台帳をつくってやってほしいということをお願いしてありますので、まだ全部まとまっていませんけれども、それがまとまれば災害時において安全確認する上においても一番重要な台帳になってくるんじゃないかなと思っています。  実は班会を開いた中で、今ほとんどが回覧板を回した中で班会も何も開いていない箇所が結構あるわけです。その中でうれしい話を聞かせていただきまして、実はお隣さん同士、回覧板だけ回していたけど、このように班会を開くきっかけをつくっていただき、お隣さんに御挨拶ができ本当によかったという御意見もいただいています。これからも例えば班で新年会をやろうよとか、夏にはバーベキューとか、いろいろな企画をして一つのコミュニティである班が活性化していけば、町内会、区、下諏訪町、ひいては長野県、日本全国と、非常にいいコミュニケーションがとれたすばらしい国になるのではないかなと私は思っています。  そこで、一つの提案として、例えば班会をしなくても、1月1日元旦の朝9時に班の1次避難場所、つじに出て皆さんで新年の挨拶をしたらどうかということも今提案させていただいています。新年の朝9時につじに集まって、お神酒を飲んで、子供から何からみんな出てきて、明けましておめでとうございますという形のものができれば、すばらしい支え合いのまちづくりの具体的な行動で、下諏訪町がさらにすばらしい町になればという思いで提案させていただいていますので、また参考にしながら各区でもそんな運動ができればと思っています。実は私がそれを思ったんじゃなくて、岡谷市でどうやって班会とかをやっていますかという話の中で、うちは1月1日朝9時に、つじに集まってみんなで乾杯して新年の挨拶をしているよという話を何カ所からか聞いたもんですから、それを取り入れて、とりあえず東山田7区からもやっていきたいなということで、区長として皆さんにお願いしている限りでございます。以上、大体私の話を終わりますけれども、町長から補足等、何か御意見いただければよろしくお願いします。 ○議長 町長。 ◎町長 区長として御苦労いただいていることについて、今お話しをいただきました。班会の開催等につきましては、とてもいいことだなと思っています。昔はありました向こう三軒両隣というような言葉が死語になりつつある時代でありますから、地域のコミュニティが非常に大切な時代だと先ほどもお話をさせていただきましたけれども、そういうことだと思います。率先してそういう提案をしていただいて、区なり班なり、また地域で顔の見える関係をつくっていっていただければ、これはありがたいことだと思います。また、区長会等で御紹介をいただいて、それぞれの区が参考にしていただければ、これはまたありがたいことだと思っております。 ○議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 ありがとうございました。以上をもちまして私の一般質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○議長 異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午前11時56分であります。再開は午後1時30分を予定いたします。暫時休憩といたします。            休  憩  午前11時56分            再  開  午後 1時30分 ○副議長 ただいま午後1時30分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたしますが、議長が所用のため、かわって副議長が議長を務めさせていただきますので、御協力をよろしくお願いをいたします。 ○副議長 岩村清司議員。 ◆岩村議員 先ほどの私の一般質問の中で、ちょっと間違っていたところがありますので、修正させてもらってもよろしいでしょうか。合併協議会の設置を請求することができるのを3%と申しましたけれども、2%の誤りでありましたので修正をよろしくお願いします。以上です。 ○副議長 それでは、そのようにいたします。  それでは、質問番号3番、質問事項 協働のまちづくりについて、町の活性化について、子育て支援・教育問題について、総合窓口について、議席5番、青木利子議員、質問席にお着きください。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 質問番号3番、議席番号5番の青木利子です。引き続き、よろしくお願いいたします。  まず協働のまちづくりについてお聞きします。4月にオープンした埋蔵文化財センターの周辺一帯は、旧石器古代から縄文、古墳、鎌倉、下諏訪宿がにぎわった江戸時代までを体験できる地域となりました。先日も儀象堂に伺ったところ、修学旅行の学生が時計づくりを体験したり、また観光客の皆さんがいらっしゃいました。先日、町長も参加されていましたが、諏訪実業高校商業科マーケティングコースの皆さんによる下諏訪町の誘客策の発表がありお聞きしましたが、どれもすぐに取り入れたいアイデアばかりでした。お聞きするところによると、実際に高校生と旅館の若い方々とで進めるようなお話も聞きました。この旧石器時代から縄文、古墳、鎌倉、江戸時代までが体感できるという、ほかにはない下諏訪町独自のよさを地域の皆さんに知っていただき、観光客の皆さんに観光するところはないですかと聞かれたら、こんなところがあるよとPRしていただけたら、協働のまちづくりができるのだと思い質問いたします。  埋蔵文化財センターがオープンしてから今までの入館者数の状況はどうでしょうか。ジオラマへの感想、あるいはリピーターといったところについてお聞きしたいと思います。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) お答えいたします。埋蔵文化財センターの入館者につきましては、センターを目的として来館していただいている方は町外の方が多く、平日で10人くらい、週末で20人くらいとなっております。これらの方は館内の展示をじっくり見ていただいたり質問をされたり、熱心に見学をされております。  ジオラマの感想でございますが、精密に再現されていることから本物のようだといった驚きの声や、縄文人がどうやって採掘していたのか知りたいといった遺跡への興味を深めていただいているところであります。さらに星ヶ塔遺跡の現地に行ってみたいという見学希望の声が多く寄せられております。  展示全体の感想では、下諏訪ってすごいところだねという感想が多く聞かれ、町の歴史を再認識し、興味を持たれる方が大変多いようでございます。また、下諏訪町はすばらしい施設をつくりましたねというお褒めの言葉も多数いただいているところです。  リピーターについてでございますが、例えばプレオープン期間に友人と来館された方が、その後、御家族や別の友人と来られるといった様子が多く見受けられます。なお、女性のリピーターが多いところが特徴でございます。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 お答えの中で、リピーターもいらっしゃるということですけれども、星ヶ塔へ、現地へ行ってみたいという声があったということですけれども、これからも見学コースというのは考えているのかどうかお聞きしたいと思うんですけれども。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 現地見学も昨年、一昨年と開催しておりますが、希望者を募って今後もそういった企画はできるかと思います。ただ、通年開放というのには少し課題はあると思っております。そういった企画を通して、案内をさせていただくということは可能だと思っております。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 話の中でやっぱり行ってみたいということを私自身も聞いたので、そういう企画があれば参加者も多くおられるかなと思います。  続いて、埋蔵文化財センターや近所の歴史民俗資料館の周囲の温泉旅館やお店に、埋蔵文化財センターや儀象堂などの町の観光施設のPRと歴史的価値などを観光客に向けて情報発信してもらうという連携プレーについては、どのようにお考えかお聞きしたいと思います。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 まさに今年、それを課題として儀象堂の改修に入っていくわけでありますけれども、いずれにしても儀象堂だけでなくて全体がそういったことを感じ取れるような一帯的な整備が必要ではないかと思っています。例えば秋宮から立町に入ってくるのにつきましては、今、民族資料館を通って、あの裏庭からぽっと抜けると、その正面に儀象堂が来るというような、そういった動線を考えると非常に趣があっておもしろい動線も描けるんではないかなと思っているところであります。  そんなことも含めて、今年、儀象堂の改修、またその周辺がまち歩き観光のスタート地点となるような形で整備を進めていきたいと思っています。当然、地域の皆さんとの連携は必要になってくるわけでありまして、皆さん方の御意見も伺いながら計画づくりを進めていきたいと思っております。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 私も町長と一緒に142号線から民族資料館を通って儀象堂の前を通っているあのすてきな道を歩いて、こんなところが下諏訪にあったんだということを初めて知りました。多分あそこは余り知られていないかなというのは、とっても残念でした。特にあそこにある古いお蔵がもうちょっと何とかなると、もっとすてきになるかなと思っているところです。先日、あの裏にユウガオを植えたという新聞報道が出たので、私も行ったんですけれども、すぐそこへ出られるので、その辺も含めてあそこの部分を皆さんに知っていただければ、なおすばらしいんじゃないかなと、つくづく思います。ですので、また今年の計画の中で深めていただければと思います。  続いて、埋蔵文化財センターや今井邦子文学館、おんばしら館よいさは観光施設ですが、教育こども課と産業振興課とのすみ分けについてお聞きしたいと思います。また、例えば入館者の中にはリピーターもおられて、前回はこっちを見たので、一方を見たいから入館料の減額についてはどうかといったような問い合わせについては、どのようにお考えかお聞きしたいと思います。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 施設が教育こども課の管理する施設、また産業振興課の管轄する観光施設となっているのは事実でありますけれども、最近ではそれぞれの地域にある文化財をそのまま観光の資源として活用している事例というのは各所にあるわけでありまして、そういった意味では下諏訪の貴重な文化財や教育的な施設であろうと、観光の施設となり得ることは十分考えられますので、今、町でも、担当課が違っても同じ視点でやらせていただいておりますので、特に問題はないと思っています。特に儀象堂につきましては埋蔵文化財センターが教育こども課、前の儀象堂が産業振興課ということになっていますから、その辺の御心配かと思いますけれども、しっかりと連携はとれておりますので大丈夫だと思っています。  それから、今の御質問ですが、儀象堂と埋蔵文化財センターの料金のことですか。以前もお話しさせていただいておりますように、あの施設につきましては今年は仮オープンということで、埋蔵文化財センターは基本的には無料で、儀象堂に入館する800円で見られますよ、また今年計画をしております儀象堂の改修のときには儀象堂には入れませんので、埋蔵文化財センターだけなら350円で入れますよという経過措置をとらせていただきます。しかしながら、整備が済みまして、来年3月以降は一帯的な施設となりますので、そこでは別々ではなくて一つの館という位置づけで一緒の入館料を設定してまいりたいと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。まだどのぐらいの料金になるかということは本年度協議をしていくことになろうかと思います。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 わかりました。今後の検討かと思いますけれども、今質問した中では、例えば一方だけを見たいときの料金についてはないと、一帯として設定するというふうに理解すればよろしいわけですね。  続いて、今もお答えの中にありましたけれども、29年度の新年度予算で拠点となる儀象堂の改修事業費として7,880万円が計上されています。また、秋から取りかかると聞いていますが、具体的な進め方と改修内容についてお答えいただきたいと思います。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 御質問いただきました儀象堂の改修の内容について私のほうからお答えをさせていただきます。今後の計画といたしましては、この7月初旬に設計監理業者を決定いたしまして、実施設計に入っていくという予定でございます。施設の設計につきましては、御見識をお持ちの方や地域の皆様方、また多方面の方々にお願いをして構成していきます。検討委員会からの御提案や御意見を盛り込んだ上で、実際の工事につきましては11月初旬か中旬ころに着工できるよう、現在各種手続や検討を進めているという次第でございます。  具体的な改修の内容につきましては、それぞれ御検討いただいていくわけなんですが、儀象堂はこれまで時計の歴史や仕組みを展示、体験できる施設でございましたが、今回の改修に当たりましては下諏訪町の歴史、文化、風情を伝える新たなまち歩きの拠点とするために、従前の機能に加えまして訪日外国人を含むさらに多くの来館者の皆さんへ下諏訪宿を初めとした下諏訪の歴史、文化の情報発信基地としての機能を持たせながら、さらに体験や体感が楽しめる体感型施設となるような改修を計画していく予定でございます。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 幅広い利用や体験ができるところになるのかなと思っております。続いて、先日、おんばしら館よいさで、観光客を巻き込んでしめ縄のかけかえが行われ、地元の人にも好評でした。私が参加している木遣り保存会も協力して大変にぎやかにできたと聞いております。今後このような行事を継続されていくのか。このことは技術の伝承にも大変役立つと考えますので、ぜひ今後のことについてお聞きしたいと思います。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 綱は屋外に設置されておりますので、多分1年たつとぼろぼろになってしまいます。ですから、多分毎年綱は打ち直さなければいけないんだなと思っています。今年試験的にやらせていただきましたけれども、観光客の皆さんや地元の皆さんに多く御参加をいただき、すばらしいイベントになったと思っています。ちょっと周知期間が少なかったもんですから観光客そのものの数は若干少なかったんですけれども、通年PRをしながら、いろいろな体験を組み合わせていくという方向性も持っておりますので、その中に綱打ち体験も組み込んで、来年はできるだけ早い段階からPRをして、多くの観光客を迎え入れて一緒に綱打ちができたらいいかなと思っています。また、ぜひ議員も御協力をいただければありがたいと思っています。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 木遣り保存会は昨日も練習していましたけれども、子供たちが本当に毎週しっかり練習しているので、いい協力ができるかと思いますので御期待いただきたいと思います。  それでは、現在工事が進んでいます大社通りのお休み処について、千尋池の蛍とともに蛍の再生もお考えとお聞きしましたが、町の観光文化施設はどのようにお休み処との連携というか、コラボをしていくのかお聞きしたいと思います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。現在、高札ひろばを拡張する形で整備を進めております小公園につきましては、整備に当たり地元立町まちづくり協議会の皆さんから蛍の住める環境整備の要望があり、それに沿う形で蛍の住める環境として横を流れる水路にビオトープを整備しております。整備後は立町まちづくり協議会や千尋池で蛍を育てる活動を行っている千尋講の皆さんにアドバイスや御協力をいただきながら、幼虫や餌となるカワニナの放流、生育環境の整備を行っていきたいと考えております。以上です。 ○副議長 青木利子議員。
    ◆青木議員 先日も辰野のほたる祭りのことも出ていましたけれども、下諏訪町も蛍が飛び交う町になることを大変期待するところです。先日も儀象堂に伺いましたら、最先端の時計のものづくりの技術や黒曜石、青塚古墳や諏訪大社秋宮も周辺にあるというほかにない大変貴重なところだと実感してまいりました。  現在、埋蔵文化財センターの周辺では湯田町かいわいの皆さんが集まって何かをやろうという動きもお聞きしています。埋蔵文化財センターの中にある観光客のスペースを地域の皆さんにお貸しして、地域の多くの皆さんのコミュニケーションの場となったらいいかなと思うわけなんですけれども、ぜひまちづくりの活性化につながる拠点になることをお願いしたいかと思いますが。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 埋蔵文化財センターというよりも儀象堂の部分のことかなと思いますけれども、以前、私も、答弁をさせていただきました。観光交流拠点としての整備を進めさせていただきますから、地域の皆さんだけのコミュニティだと観光施設としての意味合いは薄れてしまいますので、できれば地域の皆さんが持っている技術や、いろいろな思いが儀象堂の中でいろいろな形で体験、体感できるようなスペースにしていけたら、ある意味ではカルチャースクールみたいな形で地域の皆さんの技術を観光客の皆さんに教えていただいて、体験、体感ができるような形になっていってくれれば、これはすばらしいことではないかなという期待感は持っております。ぜひとも地域の皆さんが持つ技術等を儀象堂に開設させていただく新たな観光施設で発揮していただければ、また地域の皆さんと観光客、あるいは地域の人同士の交流の場となっていってくれたら、うれしいかなと思っているところであります。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 ぜひそんな場所になっていただければと思います。あの辺で若い方たちが動いているということがこの間の新聞にも載っていましたけれども、自転車や地域の人たちが新たな集まりをやろうかなという話も、具体的にはお話しできませんけれども、あるようですので、ぜひそんなときには観光客のスペースをお貸ししていただければと思います。  続いて、町の活性化について、労災リハビリセンター跡地の活用についてですが、この件については質疑である程度明確になっているので、私はその中でも、町は産業界の皆さんや地域住民の皆さんを対象に施設見学を行っているようですが、それを今後どのように実施していくのか。私も議会で見学させていただきましたが、広大な敷地や、まだまだ使えそうな施設もあり、地域創生の取り組みに活用する可能性が十分にあると思っていますが、人口減少や地域の活性化など下諏訪町の今の問題を解決するためには若者の活用や若者の仕事を生み出すこと、働き方の新しい提案としてのテレワークの推進がぜひ必要であると考えます。私としては、特に育児を経て再就職を目指す女性たちにとって、IT情報技術活用で時間や場所にとらわれないテレワークによる働き方の見直しの普及につながると考えますが、町のお考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 労災リハビリテーション長野作業所跡地について、4月に入ってから下諏訪商工会議所の皆様、町内に移住して起業をされている皆様、長野県の諏訪地域振興局、地元の第9区の皆様、こういった方々に施設をごらんいただき跡地の活用について御意見やアイデアをいただいたところでございます。その中では、テレワークやシェアオフィス、手仕事などの創業支援、災害時の避難、あるいは共同菜園などさまざまなアイデアをいただいていますが、共通した意見としては若者を呼び込むことができるような形での施設の活用を期待されたものが多くございました。  昨年、若者や女性を中心といたしました地方創生プロジェクトにおいて検討をいただき、各界の有識者の皆様に御審議をいただいて作成をいたしました町の地方版総合戦略でも若者の仕事の創生のためにこの施設を活用してまいりたいという方針をとっておるところでございます。  仕事創生拠点としての具体的な活用につきましては、商工会議所、ものづくり支援センター、町に移住して起業された事業者の方、金融機関、地元地区の関係者の方、地域おこし協力隊などによる民公協働のプロジェクトを立ち上げ、仕事創生拠点施設の効果的な活用について、また施設に必要な機能について、それぞれのお立場からの御意見をいただきながら基本的な構想を構築していく予定でございます。このプロジェクトにおきましても、議員御提案の構想について十分議論をいただきまして、特に女性の働き方、ITに関する部分につきましても研究、議論をしていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 考えていただけるということで期待したいと思います。町長も何か考えていますか。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 課長が答弁させていただいたとおりで、これからどういった形で活用していくかというのは、いろんな皆さん方の御意見、今、議員からの御提案もいただきましたので、そういった中でつくり上げていくものだと思っています。最終的には道の駅という構想もございますので、とりあえずの活用ということにはなりますけれども、まだまだ使える施設でありますから、いろいろな切り口から若者が集ったり、女性の方たちが活躍できる場所になったり、また地域のコミュニティの場となったり、そういったいろいろな活用について検討してまいりたいと思っております。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 続いて、地域おこし協力隊員についてお聞きします。同僚議員の質問もありましたけれども、私の視点でまた改めて質問したいと思います。実は先日も松川村へ伺ってお話を聞いてまいりました。村営のちひろ公園の施設運営に携わる方を含めて10人ほどの地域おこし協力隊員がいらっしゃいました。皆さんは体験交流館で自分たちが企画して農業体験や郷土食づくりを開催し、好評だったと聞きました。また、5月に開催された館長のトットちゃんこと黒柳徹子さんをお迎えしたイベントでは、大変多くのお客様がお見えになり、大変喜んだとお聞きしております。お聞きしたところ、下諏訪の地域おこし協力隊の皆さんが松川村のちひろ公園、安曇野ちひろ美術館へも視察されたと聞きましたが、どうだったでしょうか。  先日、協力隊のお一人の綿引さんとお話をしましたが、下諏訪町はいい町と感想を聞きました。他の市町村ではたくさんの地域おこし協力隊の隊員が活躍されており、地域の活性化のために多くの役割をしてもらっているようですが、今後増員していく計画があるかどうかをお聞きしたいと思います。私としては人数も多いほうがいいですが、さまざまな地域からさまざまな人が交代で来ていただけると、そういう方法もあるかなと思いますが、この辺のことをお聞きしたいと思います。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 先ほど、宮坂議員さんの際にも答弁させていただきましたけれども、これは2009年からスタートしているんですけれども、なかなかどういった仕事を担っていただくかということが明確でなかったために導入を控えておりました。今回こういったmee mee centerができて、移住定住という一つの大きな枠の中で仕事をしていただく、また首都圏から移住していただいて、下諏訪のよさを外からの目線で感じ取っていただいている皆さんから逆に下諏訪のよさを首都圏の皆さんに発信をしていただくということでありますから、非常に大きな期待をしているところであります。  一方で地域おこし協力隊、たまたま松川の話をいただきましたけれども、あそこには安曇野ちひろ美術館があって、広大な施設の中にいろいろな体験ができるスペースがあるわけでありまして、10人くらい雇用しても十分に対応できるだけの大きな施設でありますから、そこに合った形の募集をされたんでしょう。ただ、下諏訪の今の現状からいうと、そういった施設は余りないわけでございますので、余り人数を多くするのは、どんな仕事を出していくんだということにもなりかねませんので、その辺は少し慎重に考えなければいけないと思っています。今後、労災リハビリ等の活用方法が決まってきて整備もされてきたときに、そういった人材が必要になってくるということになれば増員も検討しなければいけないとは思いますけれども、現状ではすぐにそれをどんどんふやすということは難しいかなと思っています。  もう一つ御指摘をいただいた回転をしていけばみたいなことは、先ほども答弁させていただきましたけれども、起業意識に燃えた方たちが来て、例えば綿引さんのお話もいただいたけれども、彼女も下諏訪に何かお店みたいなものを開ければいいなという夢を持っておられるようでありますから、そういった方たちが3年間地域おこし協力隊で務めることはなくて、例えば1年間でそういった思いを達成できるかもしれないですよね。そうしたらまた新たな人たちが入ってくるという可能性は十分考えられますので、そういった回転が生まれてくれば、それはそれで町にとってはありがたいことではないかなと思っていますので、いずれにしても地域おこし協力隊という人たちを雇用するときには一つの大きな目的をちゃんと明確にして、担うべきものをしっかりと担っていただくということが必要だと思っていますので、そんな対応をしてまいりたいと思っています。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 私もこの間、綿引さんとお話しして、こんなに若い人たちが下諏訪町で活躍してくれたらどんなにいいかなと思いながらお話を伺ってきました。  それでは続いて、子育て支援・教育問題についてに入りたいと思います。これに関しては、こども食堂と居場所づくりとして挙げて通告してありますけれども、これも同僚議員も質問していますし、議案として条例等もありますので、この辺については質問しませんけれども、私自身として二つばかりお聞きしたいと思います。  一つは3月に御質問しましたけれども、子供の居場所について線路下に計画していますが、3月の答弁では29年度開設は難しいとしていましたが、この辺はそのままか、どうなったのかお聞きしたいと思います。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 子供の居場所、子供ふれあいセンター、支援センターを線路下に、これは私の公約でもありますので、できるだけ早期にという思いはございます。しかしながら、これは一つ相手先があることですので具体的にお話もできませんし、相手方の都合もございますので、今のところ進捗がないとお答えするしかないという状況ではございますけれども、いずれにしても早くに相手先といい形で交渉ができればと思っています。余り年度を追って先延ばしになるようでしたら、また新たな切り口も考えながら開設に向けて検討していかなければいけないと思っておりますけれども、まだもうしばらく時間をいただければありがたいなと思っています。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 午前中の答弁にもありましたけれども、もしこども食堂に手を挙げる団体が多数あった場合、それぞれこども食堂をやっていただきたいとの質疑の答弁もありましたが、もう少し確認します。例えば公民館等でボランティアの有志が集まり、こども食堂をやりたいと手を挙げた場合も今回のこども未来基金からの支援を受けながらやれるかどうか。ボランティアですので、やり方や、どのようにやったらいいのかというノウハウなどもわからないことも多いかと思いますけれども、そういった人たちが集まっても、こども食堂ができるかどうかをお聞きしたいと思います。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) 例えばということで、公会所、公民館等を借用してボランティアの方がということでございますが、まさしく今回のこども未来基金の活用にふさわしい内容だと思っています。ただ、一つ思っていますのは、もしそういう方たちが初めてこういう食堂的なものを立ち上げたいといった場合には、当然鍋や釜、こんろ等が必要になる場合もあります。そうした場合にも、この未来基金を活用できますので、ぜひ利用していただきたいなと思うのと同時に、年間を通じて継続性のある活動を期待していますのでお願いいたします。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 今、年間というのは、例えば月1でもいいということですか。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) そうです。継続性というのは月1回かもしれないし、半年に1回かもしれないし、その辺は特に制限しておりません。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 今、ふるさと納税のことで話題がいろいろ出ていますけれども、このふるさと納税をこども基金に積み立てていることをもっと広くPRして、こども未来基金をふやしていくお考えはないでしょうか。返礼品はふるさと納税をされた方への子供たちの感謝の気持ちを伝えるといった形もあるのではないかなと思います。まさに町長がおっしゃる「こども未来基金は思いです」に当てはまると思いますが、どうでしょうか。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 おかげさまでふるさと納税の項目に昨年、未来基金を加えさせていただきましたところ、思った以上に多く基金にふるさと納税をしていただいていることに本当に感謝申し上げたいと思っています。  ただ私としては、ふるさと納税という形もそうなんですけれども、地域で支える子供づくりという意味合いを非常に強く持っているのがこの基金なんです。ですから、本当は町民の皆さんにもう少し御寄附をいただいて、この未来基金が充実できたらなという思いはあります。ふるさと納税でという、外からの方たちの気持ちもありがたいんですけれども、もっともっと地域の皆さんが少しでも余裕があるんだったら、みんなでちょっとずつ、たとえ1,000円1口の1,000円でも構いませんから御寄附をいただいて、そういったものが集まって地域全体で子供を支えていくんだ、そんな形ができたらうれしいな、そのためのPRが少し不足しているのかなという思いはありますけれども。まだ基金の活用がゼロですので、活用した実績や実態というのが町民の皆さんに広く見えてくると、もう少し皆さんに興味を持っていただいて御寄附をいただけるのかなと思っていますから、まずはしっかりしたいい形での活用ができていけばうれしいなと思っています。  それから、子供さんに感謝のメッセージをということですが、それを子供に押しつけるというのは私はちょっと違うかなと思いますので、少し課題があるかなという思いはございます。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 ちょっと表現が違ったと思います。例えば思いですので、子供たちが喜んでくれたんだなと思ってくれればいいかなと思っています。具体的に手紙を書くという表現を考えたわけじゃなくて、この未来基金が子供たちのためになっているんだなと寄附した方が感じられればいいんじゃないかなと、そういう部分ですので、ちょっと言葉足らずですので伝えておきます。  こども食堂と子供の居場所づくりは地域を変える、子供が変わる、未来が変わると言われていますので、かかわる人たち、特に高齢者の皆さんがかかわっていただくことが、お互いにいいものになるんじゃないかというふうに期待したいと思います。  続いて、少子化に伴う町の未来構想についてお聞きしたいと思います。先ほどの答弁の中にもありましたが、下諏訪町ではコンパクトな町の特色を生かした未来予想図をどのように描いているのか。ちょっと大まかな質問ですけれども、お聞きしたいと思います。 ○副議長 青木議員。 ◆青木議員 付け加えで、少子化に伴う子供の未来のことについて、今後、学校の形をどういうふうにしていくかということが先日の報道にあったんですけれども、そのことについて一応お話はしておいたんですけれども、今後の子供たち、学校、地域、そういったものについてのお答えをいただきたいと思います。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) 学校のことをお答えさせていただきます。文部科学省は小中連携教育をこう定義しております。小中学校が互いに情報交換や交流を行うことを通じて、小学校教育から中学校教育への円滑な接続を目指すさまざまな教育と定義しております。一方で、小中一貫教育とは小中連携教育のうち小中学校が目指す子供像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成し、系統的な教育を目指す教育と定義しております。  学校教育におきましては、子供は集団の中での多様な人間関係を通じて成長することが望ましいため、一定規模の児童、生徒が必要となることを考えると、学校の統合や再編は財政削減に加え教育効果を上げることにつながります。しかしながら、学校は単に児童、生徒の教育の場だけでなく、地域コミュニティの拠点でもあり、災害時には避難所になるなど実際には多様な機能を持ち合わせております。  町は小学校から中学校への接続を円滑化する必要性を認識しており、小中連携教育を進めてきております。少子化が教育に及ぼす影響として、子供の切磋琢磨の機会の減少、親の過保護・過干渉、子育ての経験や知識の伝承の困難、学校行事や部活動の困難、競争心が希薄になることなどが考えられますが、そうした状況の中で少子化のもと可能な限り教育条件の充実を図るとともに、家庭や学校、地域社会においてそれぞれがその役割を踏まえて現在取り組みを行っているところでございます。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 教育長にもお聞きしたいと思います。 ○副議長 松崎教育長。 ◎教育長 今、小中一貫教育のお話がありましたけれども、私からは、地域とともにという部分で少しつけ足しをさせていただくことと、今後の入学者の推移も含めた構想みたいな話をさせていただいていきたいと思います。  まず当町の小中学校のつながりでございますけれども、現在、下諏訪町のコミュニティスクールの組織化が進みまして、本年度10周年を迎えます北小・社中学校区のノース下諏訪ネットワーク委員会、それから、3年目となります下中・南小学区のなぎがまコミュニティスクール運営委員会、それぞれ小中一貫教育を支えています。例えば読み聞かせのボランティアや緑化の支援、学習支援やクラブ活動の支援など、保護者と地域の皆様による学校への支援を通して学校運営の参画促進を図りながら、学校と保護者、地域が連携、共同して町の宝でございます子供たちを、地域の子供たちは地域で育てようとしていろんな事業を行ってきています。  コミュニティスクール関係では、学校支援部、それから地域連携部、広報部等がそれぞれ組織化されて、小中学校9年間の連続した学びについて地域の方も交えて協議をしています。今後は4校の職員会議でありますとか、子供たちの実践発表の機会でありますとか、それを通して小学校から中学校へというものだけでなくて、南小、北小とのつながり、それから社中、下中とのつながり、これも大事に考えていきたいと思っているところです。  それから、今後の入学者の推移でございますけれども、今、町のほうでまとめて文科省に提出している、ここ数年の数字が少し出ていたので拾ってきました。平成28年5月1日現在の小学校の学年進行表というのがございまして、それによりますと今年の南小学校は1学年が4学級、2年生から6年生までは3学級でございます。今後、平成30年度から34年度までの5年間は全学年3から4学級の予定であります。それから北小学校ですが、本年度は全学年が2学級ということです。それで、30年度から33年度までの4年間は、これは全学年2学級の予定です。5年後の34年度の1年生が、現在の数字ですと1学級になる可能性が見られています。今の1歳のお子さんたちの数ですので、これからまだ流動的でありますけれども、今のところ5年後の34年度について数字として出ています。  同じように中学校の学年進行表によりますと、下中の本年度1・2・3学年は全学年3学級でありまして、30年から34年度までの5年間はこのまま3学級が続くという見通しです。それから今年の社中は、全学年2学級ですが、30年度から34年度までは5年間このまま2学級が続きそうです。でも、さきに述べましたように北小学校の子供たちが34年度が1学級になる可能性があるといった都合上、じゃあ単純にいきますと平成40年度が社中が1学級になる可能性はあるということでございます。  以上の推移によって、今の現状維持の状態で考えますので、当面、小中4校で続けていきたいと考えております。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 ありがとうございました。子供たちが少ないという部分で町民の皆さんもどうなるんだろうと大変心配しているところもあるので、今日のお答えである程度見通しができたかなと思っています。  先ほどこども食堂についての質問をしましたけれども、今朝か昨日の新聞に小布施町では朝食をとることが難しい子へパンなどを用意してはどうかという検討があるという報道がなされていました。町では先日、ニュージーランドへ語学研修に行った中学生の海外派遣報告会の中で、モーニングティーがあってよかったという感想を何人か述べられておられました。そのときに教育長も学校長の理解があれば実施できるかなとかという感想も漏らしていましたけれども、この辺についてどのようになったのかお聞きしたいと思います。 ○副議長 松崎教育長。 ◎教育長 大変すてきなことを覚えていていただいて、ありがとうございます。モーニングティーは行った子供たちがとってもうれしくて、朝は食べてこなくてもそんな時間がニュージーランドにはあるんだよということで、とてもすばらしいと思いましたけれども、今現時点では、そんないい話があるねということを校長会では反省というか、報告会のお話をしているんですが、学校には給食というものがございまして、それまでの間に何回か持っていって食べちゃうというのは、ちょっと日本にはなじまない部分があることは確かでございます。今後、子供たちへの食、要するに食育も下諏訪町の大事なところでございますので、それに対してそういったおやつ的な時間が保育園からつながって、小学校、中学校へ入っていけるかというと、ちょっと時間がかかるかもしれませんけれども、その気持ちは子供たちの報告会を聞いて、全校の子供たちはどんなことを思ったのかなということから、やはりゆったりと構えてお話を聞きながら今後の考えていくことかなと思っておりますので、御指摘ありがとうございます。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 わかりました。時間も余りありませんけれども、最後に、実はうちの孫も年長で、私がスマホを持っていると、すぐにスマホをとって、だめだよと言ってもゲームアプリをやりたそうなんですけれども、おばあちゃんはとても無理だからといってダウンロードさせていませんけれども、先日の報道で2020年度から導入される次期学習指導要領は、グローバル化や情報通信技術、ICTの進展を踏まえて情報活用能力や問題発見・解決能力の育成が求められているという報道を耳にして、私としては大変不安になりましたけれども、このことについてお聞きしたいと思います。 ○副議長 松崎教育長。 ◎教育長 これからの教育に対しての御質問だと思いますけれども、やはり子供たちがこれから国際関係、ICTとの関係とかに対して今までと同じような時代ではないと思います。したがって、新しい指導要領にこれからだんだん移行していく中で、授業の中でそういったプログラミング教育であるとか、国際的なお話であるとかは教科によって出てくると思います。したがって、32年、33年の小中学校の本格実施に向けて、今移行期間ではありますけれども、その辺のところを全国的に、これからの教科書の採択も含めて大事にしていきたいと思っておりますので、今後の考えや子供たちへの教育に対してお伝えしていければいいかなと思っていますので、よろしく御理解ください。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 お願いいたします。続いて、総合窓口についてお聞きしたいと思います。先日、総合窓口に申請に伺ったのですが、午前中の早い時間でも多くの住民の皆さんが来庁されていて大変忙しそうでしたが、職員の皆さんは手際よく丁寧に対応されており感謝しています。そこで、4月より始まった休日窓口の利用状況についてお聞きします。休日窓口を開設された背景をお聞きし、また現在は男性も女性もともに働いており、平日しか利用できない住民票などの申請が休日にできれば助かると考えますが、お聞きいたします。 ○副議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(増澤和) お答えをいたします。まず休日窓口の設置されました背景でございます。現在、休日窓口につきましては第2・第4日曜日の午前10時から午後1時までを休日窓口として実施しております。これにつきましては以前から住民の皆様からの問い合わせや議会からも要望がありまして検討してきたところであります。事前の検討では、電話による事前申し込みをしていただき休日に日直まで来ていただく方法や、日直職員が直接発行業務を行う方法など検討いたしましたが、住民票など各種証明書を発行するに当たっては住民の方から必要な内容を聞き取りながら法律の規定どおりに誤りなく証明書を発行する必要がありますので、専門知識や経験のない日直職員による発行・交付業務はトラブルリスクも高く難しいと考えました。休日等には証明書を交付できるコンビニ交付システムを導入している自治体もありますが、費用等検討課題も多いため住民のニーズに応えるため休日窓口を開設することといたしました。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 やっぱりコンビニ利用は費用がかかるということですね。それで、始まったばかりですけれども、利用状況はどのようか、また窓口に来られた方の声はどのようだったのか、感想をお聞きしたいと思います。 ○副議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(増澤和) お答えをいたします。4月と5月の計4回分の利用状況でございますが、初回は利用者が10人、2回目が6人、3回目が3人、4回目が4人の計23人となります。1日平均6人がお越しをいただいております。利用人数の内訳は、証明書交付が10人、印鑑登録が2人、マイナンバーカードの交付が11人となっております。証明書の交付件数は全部で20件で、内容は印鑑登録証明書が7件、住民票の写しが9件、税証明が4件となっております。1日平均交付件数は5件となっております。また、窓口に来られた方からは、証明発行につきまして日曜日に開設していてよかった、また、マイナンバーカード交付につきましては家族そろって手続できてよかった等々、好評なお声をいただいております。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 好評ということで、私も実は仕事柄よく住民票をとりに行く1人なんですけれども、やっぱり休日にやっていただければ仕事もスムーズにいくのではと思っております。そこで、休日窓口の業務内容はどのような内容かをお聞きしたいと思います。 ○副議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(増澤和) お答えをいたします。取り扱い業務につきましては3種類で、一つ目が戸籍謄本、住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明書などの証明書類の交付。二つ目が印鑑登録。三つ目がマイナンバーカードの交付となります。以上です。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 休日窓口の開設ということは職員が休日も働くということになりますので、今後この開設をどのように発展させていくのか。町長にもお聞きしたいと思います。まず担当課があれば担当課でお願いします。 ○副議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(増澤和) お答えをいたします。現在システム上の規制がありまして、現時点では時間帯の拡充は考えておりませんが、休日窓口の利用者のニーズはあるかと思っております。今後とも住民皆様への周知をさらに努めてまいりたいと思います。以上です。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 おかげさまで今年から、これは住民環境課の総合窓口の皆さんがいろいろ検討してくれて、休日窓口を開設させていただきたいと申し出てくれましたから、非常に私としてもうれしく思っているところでありますし、好評をいただいているということで、これはありがたいことだなと思っています。ただ、拡充につきましては、今、課長が答弁させていただいたように、システムの問題がございますので、なかなか難しい課題かと思っています。  それから今後は、先ほどの答弁の中でコンビニ交付について金額が高いという話でしたけれども、いずれはどの市町村でもコンビニ交付になっていくものと思います。この諏訪圏域の中でも諏訪が始めていますけれども、それ以外の市町村でも対応をしていかなければいけないときが、そう遠くないうちに来ると思います。そうなりましたら、今度、休日窓口というのが引き続き必要なのかどうか再検討をしなければいけないときが来るんではないかと思っています。いずれにしても、今後もサービスの向上に努めてまいりたいと思っております。 ○副議長 青木利子議員。 ◆青木議員 ありがとうございました。総合窓口につきましては大変混み合って、特にマイナンバーの手続のときには職員のアイデアで番号札を発行したということを知って、大変びっくりしてすばらしいなと思って、それがだんだん進化して、初めこんなに小さかったんですけれども、今こんなに大きくなって利用しやすくなっているのを見ておりますけれども、職員の皆さんが積極的に住民の皆さんのために考えたり、やり方を工夫したりしている姿を見て大変うれしく思っているところですので、ますますよろしくお願いしたいと思います。以上、質問を終わります。 ○副議長 次に進みます。質問番号4番、質問事項 「ボートのまち」としてのこれからの方向性について、赤砂崎防災公園の今後の計画について、国道20号バイパスの見通しについて、議席9番、中村光良議員、質問席にお着きください。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 質問番号4番、議席番号9番、中村光良です。まず先日の北アルプスでのセスナ機の不慮の事故により下諏訪町消防団員、河西勝基さんが21歳という若さでこの世を去ってしまわれました。消防団員として地域の人々、町民の安全を守るために精進に努め、事故の当日も来るべき消防団ポンプ操法大会に備え早朝練習をこなして出かけたということだそうです。昨年の御柱祭でも元綱係や長持ち会員として地域に溶け込み、若者たちの信望も厚く、将来を嘱望されていた好青年でした。過日の県防災ヘリコプターの事故もあわせ、人々の安全を守るために訓練を重ね続けてこられた若い消防関係者の不慮の御逝去に心が痛む思いであります。町民の皆さんとともに心から御冥福をお祈りしたいと思います。  それでは、通告に沿って質問してまいります。去る5月中旬、下諏訪町漕艇場で第40回を数える信毎諏訪湖レガッタ記念大会と第18回全国ナックルフォア大会が200クルーを超える参加のもと盛大に開催されました。記念特別レースとして名門同士、早稲田大学と慶應義塾大学の伝統を誇る早慶レガッタのエイトのだいご味も味わうことができました。出場選手たち、関係者はもとより、一般の応援の方々も多数が湖岸に陣取り、熱い声援を送っておられました。下諏訪町ではこのほかにも下諏訪レガッタや中学生、高校生の大会が実施されており、時には全国交流レガッタも開催されているところです。年間を通じてこうした大会を支えておられるボート競技関係者の皆さんに心から敬意と慰労を申し上げるところであります。ボートの町下諏訪をもっともっとメジャーにしたいと願っているのは私だけではないと思っています。長野県内で唯一のボート競技場として、さらなる拡大と発展を夢見ている角度から3点ほど質問したいと思います。まず年間の大会計画についてお尋ねします。今年度の大会計画数はどれくらいになっているのでしょうか。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) お答えいたします。毎年決まって計画されている諏訪湖でのレースでございますが、シーズンの幕あけを告げる4月のロングレースから11月のこぎ納めのレースまで全部で9レースがございます。今年度はこの9レースに加え、北信越高校体育大会が今週末17日から18日までの期間において諏訪湖で開催されることが既に決定しております。また、このほかボート競技人口の拡大を目的とした町の漕艇協会による親と子のボート教室、これが毎年2回開催されてきております。以上です。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 下諏訪での大会を運営、管理する方々の御苦労は私の想像をはるかに超えるものと思いますし、参加していただける選手側の状況もさまざまだと思いますが、一つでも二つでも大会がふえ、諏訪湖周辺がにぎわってくれればと願っています。信州諏訪湖でのボートシーズンは暖かい地方に比べて短いのでは、とも思います。下諏訪漕艇場での今後の大会数の見通しについて所見をお尋ねしたいと思います。 ○副議長 教育こども課長
    教育こども課長(本山) 既にわかっていることからお話ししますと、来年度については中部地区で持ち回りの中部選手権が諏訪湖で開催される予定であります。今後、今以上の大会を開催することが可能かどうかという点については、大会の目的や目標を十分に考慮した上、予算や大会の規模、対象者やほかの大会等の日程の絡みから判断する必要が出てきます。例えば競技人口の底辺拡大を狙ったものなのか、または競技力向上を狙ったものなのか、あるいはボートを通じた交流が目的であるのか、それによって大会運営の方法も変わってまいります。  いずれにしましても、予算に限りがあること、本格的に競技をしている生徒、あるいは社会人の皆さんなど選手の皆さんは諏訪湖以外での大会も頻繁にあって、そちらのほうへ遠征に行っていること、協議運営スタッフの皆さんには無償で協力いただいていることなどいろんな面を鑑みますと、新たな大会を諏訪湖へ持ってくるということは慎重な検討が必要であるのかなと考えております。以上です。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 2020年東京オリンピック・パラリンピックが決定しています。資金計画などの話題がテレビや新聞で頻繁に報道されています。下諏訪町は県と連携して事前合宿等の誘致に向けて取り組んでいます。こうした活動がオリンピックに限定されず、国内外のボート関係者にボートの町下諏訪をPRするよい機会だと考えられるのではないでしょうか。そんな点から、まずお尋ねします。オリンピック・パラリンピックに向けた誘致活動では、その後何か新しい状況、情報はいただけるのでしょうか。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) 新しい状況かどうかちょっとわかりませんが、今年2月に東京品川で開催されました国際ボート連盟の臨時総会の場におきまして、各国のボート連盟の役員の方に対し誘致活動を行ってまいりました。おかげさまで諏訪湖の知名度も今まで以上に上がったようでございます。その後、問い合わせが体育課のほうにあった国もあり、現在ぜひ下諏訪町まで視察に来てほしいという調整をしているところでございます。今後は各国のヘッドコーチや強化担当など具体的に候補地選定を担当している役職の方に対し、さらなるPRを考えているところです。  今年度は過日開催された信毎諏訪湖レガッタにおいて、早稲田大学及び慶應義塾大学のクルーをお招きし、オリンピック種目でもあるエイト艇による特別レースを開催してまいりました。両校は世界3大レガッタとも称される早慶レガッタを毎年開催しており、その大学クルーが諏訪湖でレースを繰り広げたという実績を諏訪湖での実績としてPRにつなげていければと思っています。諏訪湖レガッタには日本ボート協会の役員にも多数お越しをいただき、町の事前合宿誘致への熱意を十分伝えられたのかなと思っております。  また、さらに実績をつくるべく国内の実業団や諏訪地方出身の選手やスタッフがいるところにも声かけをして、今後、諏訪湖を合宿の候補地としていただくよう努めているところです。以上です。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 今、課長が答弁させていただいたとおりでございますけれども、たまたま議員にも御指摘いただきました今回40回記念の諏訪湖レガッタということで、記念式典、また交流会を開催させていただきました。日本ボート協会の大久保会長ほか理事長、施設部長などあれだけの役員が地方の大会に来ていただけるということは非常にまれでございまして、そんな意味でも大変に有意義な大会となったんではないかなと思っています。  その中で、日本ボート協会からの非公式な見解ですけれども、まだ国内で合宿候補地として正式に決まったのは2カ国だけだそうでございます。ボート関係については大分おくれているのかなと思っています。それだけ通常の体育館や陸上競技場と違いまして自然環境相手のものでありますから、各国も慎重に選択をされてくるんではないかなと思っています。そういった意味で今後も、課長の答弁のとおりにいろいろなツールを使いながら情報発信をして、いずれかの国に来ていただくよう努力をしてまいりたいと思っております。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 先ほどの課長答弁の中でも触れていただいた部分かと思いますけれども、ボート競技の特殊性を考えると、一般的にPRを心がけても成果に結びつかない難しさがあると思いますが、誘致活動を機会に下諏訪の場を発信し続けることで、既存の大会への出場者や応援者の増加につながればと考えるのは私の素人考えでしょうか。下諏訪町に漕艇場があることで諏訪地域では中学生や高校生もボート競技に熱心に取り組まれ、全国レベルの大会にも多くの選手が出場しています。地元の協会の皆さんの御尽力のたまものと敬意を表し、諏訪湖のボートのさらなる盛り上がりと発展を期待しているところであります。そのために駅あるいは湖畔、国道沿い等にボートの町下諏訪の看板等の設置はいかがでしょうか。お尋ねします。競技の特殊性や会場のキャパシティー、運営関係者の皆さんの状況など、先ほど課長から御答弁もありましたけれども、今後のPR活動へのお考えはいかがでしょうか。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 また具体的なPR活動については課長から答弁させていただきますけれども、今ボートの町ということで、議員さんからエールを送っていただいて非常にうれしく思っているところでありますが、当町は以前からスポーツの町ということで各競技団体や体育協会、またスポーツ推進委員会の皆さんが非常に努力していただいて、各競技団体が非常に充実している町だと思っています。スポーツの町を自負している町でありますから、その中でボートだけを特に捉えてやっていくことに対する抵抗感がないと言えばうそになると思っています。その辺の配慮もしながら、スポーツの町である、そしてまた諏訪湖という特色とそこに長野県唯一のボート場を持つ町として、PRしていくということは十分必要なことだと思っていますけれども、他のスポーツとの兼ね合いもしつつ適切なPR活動をしていくことが望まれているんではないかと思っています。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) 今後のPR活動についての件でございます。ボート競技は他の陸上競技等に比べ競技のできる施設が限定しています。諏訪湖が事前合宿候補地となる可能性は、そんな意味から十分にあると思っております。会場のキャパにつきましては、相手国の選手団の規模にもよりますが、可能な限り優先的にコースに出ていただけるよう、地元の町漕だとか県ボの皆さん、競技団体と調整をしていくことになると思います。  宿泊施設や陸上トレーニング施設等につきましては、当町のほか湖周あるいは諏訪地域全体を挙げて受け入れ体制を整えておることを各首長さんにも了承いただいているところでございます。また、県や県ボート協会にも合宿誘致に御尽力いただいているところではありますが、今後は民間企業の力を活用しての誘致活動も検討してみたいと思っているところです。以上です。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 せっかくの施設もあり、設備もあることですので、大切に育てていっていただきたいと思います。  オリンピック・パラリンピックでの事前合宿誘致活動に並行して、漕艇場の利便性や施設の老朽化対策として艇庫の移転新築や錬成の家の改修の話がありました。国内大会の順調な継続や発展を期する上でも、ぜひ実現してほしい課題だと期待しています。この艇庫や錬成の家などの改修計画について、最近の状況はいかがでしょうか。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(本山) 設備改修の関係でございますが、昨年10月に行われました湖畔の健康スポーツゾーンプロジェクトの答申を受けております。それを受けまして、今年度は新艇庫建設予定地の地積測量、地盤調査を行い、基本設計を現在進めているところです。御承知のとおり、新艇庫建設予定地は河川法の制限を受ける区域でもありますので、県の関係者、関係機関と協議をしながら現在進めているところです。新艇庫の建設年度につきましては、同じく県と詰めているところですが、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までには新築をし、その後、引き続いて健康増進施設の整備を進めていく計画でございます。以上です。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 設備の更新といいますか、これも精いっぱい頑張ってすばらしい施設をつくっていただけるよう期待しています。  次に、赤砂崎防災公園についてお伺いします。まず、右岸の計画内容についてです。左岸側については今年度、多目的広場の駐車場の整備により予定された整備計画が完了するということです。先日、信毎レガッタを応援に行った際に、大会の顧問を務められ町の理事者も歴任された方から、「おい、赤砂崎見てきたぞ、よくなったな」という言葉をかけていただきました。おかげさまで良好な水辺環境等、景観を生かして住民の憩いと潤いの場を全町民の共有財産として残すことができました。今年度から右岸側の整備に取りかかる予定ですという旨のお礼を申し上げた経過があります。  先ごろ全戸配布された事業別予算説明書でも取り上げられており、右岸広場造成工事費約3,800万、用地購入費約1億3,400万が示されています。そこでお尋ねします。右岸側整備について計画面積は町有地と購入予定地を合わせて合計でどのくらいの規模になりますか。また、今年度の造成工事面積はどれくらいになるんでしょうか。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。計画面積につきましては、町有地が8,396.22平方メートル、購入予定地であります県有地が1万2,554.23平方メートル、民有地が313.72平方メートルの合計2万1,264.17平方メートルが公園用地の面積となります。今年度の造成工事の面積でございますが、約1万8,900平方メートルを予定しております。以上でございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 下諏訪から岡谷方面に向かったとき、砥川を越えて十四瀬川までの間の景観が以前から気にかかっていました。諏訪湖を一周してみても景観的に気がかりなのは、このあたりだけが残ってしまったのかなというような感じがしています。右岸側については来年度以降の見通しについてお話しできる範囲で結構です、お示しいただければと思います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。右岸の来年度以降の計画内容につきましては、平成30年度に残りの県有地2,370.23平方メートルの用地取得と施設整備を行い、31年度に植栽整備や公園全体の案内看板等、全区域の供用開始に向けた整備を行い早期完成を目指しております。詳細でございますが、右岸エリアは五つの輪のうち丘の輪、子供の輪からなっており、半径29メートル、高さ8メートルの丘と、あずまやからなる展望の丘、滑り台、ブランコ、ネットタワーなどの遊戯施設、ビオトープ、防災倉庫併用の公衆トイレ、かまどベンチ、便槽式地下収納式トイレ10基、駐車場など防災公園としての機能もあわせて整備を行っていく計画でございます。以上でございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 大分すばらしい計画が持たれているようです。左岸側にも匹敵するような計画が右岸側にもできるということですので、期待して楽しみにしていたいと思います。  赤砂崎公園は今年度で左岸側が一段落します。すばらしい防災公園が完成の運びとなりますが、下諏訪町に限らず湖周一円の景観拠点、防災拠点として意義深いものがあると思います。それだけに今後の維持管理が重要になるとも思っています。計画段階研修視察などで何度か他地域の類似公園を見てきました。その都度、管理の大切さを感じて帰りました。草原は伸び放題、秋には落ち葉対策、日ごろは使用頻度がほとんどない非常用トイレや非常用炊事設備の泥の堆積やさびつき等々、年間を通じて気を使う必要があるのではないでしょうか。さらに防災倉庫、管理棟、公衆トイレ、スポーツ広場等もあり、担当課の苦労は尋常ではないと推察しています。そこでお尋ねします。赤砂崎左岸側の景観管理、施設管理の体制はどのように計画されているのでしょうか。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。赤砂崎の管理体制でございますが、平成29年4月よりシルバー人材センターに委託をし、管理人として4月から11月までは8時半から17時、12月から3月までは8時半から16時まで、毎日1人が常駐し管理を行っております。業務の内容につきましては、公園内の除草、草刈り、樹木の剪定、管理棟や公衆トイレの管理・清掃、備品・設備等の貸し出し、また災害時・非常時における公園利用者の避難誘導などの安全確保等でございます。また、繁忙期につきましては職員も一緒になって草刈りや剪定の作業を行い、適切な維持管理を行っていきたいと考えております。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 既に人の配置までつけていただいて、対策がとられているということで安心させていただきます。何カ所か見ましたら、どこも同じように草ぼうぼう、泥がたまった非常トイレとか見てきていますので、できるだけ、いつ何があっても対応できるような体制をとれる努力を続けていただきたいと思います。  次に、国道20号バイパスについて触れさせていただきます。第1工区の計画見通しについてですが、諏訪地方にとって悲願とも言える国道20号バイパスについて、いよいよ第1工区で工事が着手されたようです。3月議会の全協の中で、水月公園への残土搬入について報告をいただきました。10年間で1万立米、ダンプカー約2,000台分ということでした。  バイパスに関しては、計画検討段階、各種調査分析段階、地元との折衝・調整段階等々長い年月がかかりますが、いざ工事着手すれば順調に進むのではないかと以前から言われています。10年間という期間が第1工区全般の想定なのか、あるいは着工したトンネル部分限定の想定なのでしょうか。また、10年という数字が長いのか短いのか受けとめ方が難しいところです。第1工区の現在の状況と今後の進行見通しについてお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。現在の下諏訪岡谷バイパス第1工区の進捗状況でございますが、長野国道事務所用地課にて継続的に用地交渉、用地取得を行っております。下諏訪町側の第1工区につきましては、その区間をさらに四つのブロックに分けて事業を展開しております。  区間ごとの進捗状況でございますが、まず一つ目の区間としまして国道142号線接続部から町道社ケ丘星が丘通り線につきましては、現在地権者の方々と個々にお話をさせていただきながら鋭意用地買収を進めております。  次に、二つ目の区間となります東山田の鋳物師沢付近から岡谷市につきましては、平成27年12月に境界立ち会いが終了しております。この区間につきましては本年度に入り物件調書の配布を開始しており、調書配布終了後、用地買収に入る予定と聞いております。  次に、三つ目の区間となります町道社ケ丘星が丘通り線から東山田の鋳物師沢付近につきましては、昨年12月に境界立ち会いを行い、現在、用地測量を実施しているところでございます。順調にいけば調書の作成が終了する今年の秋ごろから調書配布を始める予定と聞いております。  最後となります四つ目の区間、国道142号線接続部から諏訪大社秋宮へ向かう現道部分につきましては、現在、用地買収を進めている三つの区間の進捗状況を見ながら進めていきたいとのことでございます。また、岡谷市側においては5月からトンネル掘削に向けた進入路の築造に着手しているところでございます。進捗状況については以上になります。  なお、下諏訪側の工事着手のタイミングにつきましては、長野国道事務所からの聞き取りによりますと、各ブロックの用地取得が100%完了しなければ工事に着手しないということではなく、今後の予算のつき方にもよりますが、ある程度まとまった範囲で用地取得が完了し工事着手が可能な状況になれば工事に着手していくと聞いております。以上でございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 次に一つ、現国道の部分に触れさせていただこうと思っていたんですが、今4番目に接続部のお話がありましたので、あわせてもう一度、念のためお尋ねしたいと思います。  第1工区の工事が下諏訪側に到達する時期までには、国道142号の接点での受け入れ体制ができていなければならないと思われます。以前142号との接点について、現国道の拡幅と勾配改修が必要になるという説明会がありました。地元住民にとっては第1工区の説明段階では思いもよらない大きな課題として驚きと不安が投げかけられました。その後、142号の現道部分についての話は特に地元にはないようです。第1工区の工事と並行して進める必要があるのではないでしょうか。今、課長のほうでは4番目として、その部分のお話があったように聞きましたが、この勾配・拡幅改修について具体的には何か時期的なお話等あったらお伺いしたいと思います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。国道142号線との接続部につきましては、平成23年6月に第1区バイパス対策委員会の皆様へ説明を行い、同年6月には住民の皆様へ説明をさせていただいております。また、平成26年2月12日には全体設計説明会を開催し、沿線の皆様に設計の合意をいただいており、同年9月には地域の皆様からいただきました要望への回答をさせていただいております。  住民説明会では、下諏訪岡谷バイパスと142号線との接続部において、公安委員会との協議の中で現道のままだと交差角度が急なため60度まで緩和すると同時に、交差点付近の道路勾配が急過ぎるため縦断勾配も緩和するといった内容が説明されております。このため、142号線と下諏訪岡谷バイパスの交差点より諏訪湖側では、現在のカーブを岡谷市側へ膨らませた概略設計をお示しし御意見を伺っております。  その後、下諏訪岡谷バイパスは、先ほども申し上げましたように、区間を大きく四つの区間に分けて進めていきたい旨が説明され事業を進めており、まとまった用地取得ができたところから工事に着手すると聞いておりますが、事業を進める順番につきましては、長野国道事務所からの聞き取りでは最初に142号線接続部から町道社ケ丘星が丘通り線、2番目に東山田の鋳物師沢付近から岡谷市、3番目に町道社ケ丘星が丘通り線から東山田の鋳物師沢付近といった順序を考えており、四つ目の区間となる中村議員御指摘の国道142号線から諏訪大社秋宮へ向かう現道部分は今後そう何年もしないうちに用地買収に伴う住民説明会を計画したいと聞いております。  町といたしましても、一日も早い工事着工に向けて長野国道事務所とも歩調を合わせて進めてまいりたいと考えておりますので御理解をいただきたいと思います。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 次に、諏訪バイパス側について目を向けてみたいと思います。そもそも国道20号線のバイパス化の要望は、茅野市から諏訪市、下諏訪町、岡谷市の市街地での慢性的交通渋滞と豪雨災害等での通行不能に対する対策として持ち上がった話と理解しています。茅野側は坂室から諏訪インター付近まで整備され、岡谷側は塩嶺峠から岡谷インター付近までが整備され、結果的に諏訪市と下諏訪町の部分が最後に残ってしまったなという状況です。バイパスは貫通してこそ効果が上がると思います。  諏訪バイパスもいよいよ動き出しています。先日、環境影響評価に関しての方法書の説明会が開催されました。2日間の説明会に多くの方が参加されたようですが、町全体として見たとき地域の役員や特に関心を持たれる方など町民の一部と理解するのが妥当かなと感じています。  まずお尋ねします。説明会の様子について町としてどう受けとめていらっしゃいますか。方法書の説明会というタイトル自体が町民には理解しにくかったのではないでしょうか。この説明会の位置づけ、意味合いは町民に十分理解されると言えるでしょうか。この点についてお考えを伺います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えします。諏訪バイパスにおける環境影響評価につきましては、本年度に入り4月27日から5月末まで方法書の縦覧が行われ終了したところでございます。この環境影響評価につきましては、規模が大きく環境に大きな影響を及ぼすおそれのある事業を第1種事業として環境アセスメントを実施しなくてはならないことが環境影響評価法により定められており、一般国道の道路事業については4車線以上かつ延長10キロメートル以上のものが該当し、本事業も該当することから環境アセスメントの対象となります。  先日の説明会で御説明させていただいた内容としましては、環境アセスメント手続のうち、どのような項目について、どのような方法で調査、予測、評価をしていくのかという計画をお示しいたしました。具体的には大きく分けて15項目により評価を行うことになりますが、例えば大気環境の項目ですと大気質や騒音、振動等の環境要素区分について評価することになります。この環境影響評価における項目や手法については、環境影響評価法における国土交通省令、道路環境影響評価の技術手法、長野県環境影響評価条例を参考に配慮書での検討結果や国道交通大臣の意見を勘案しながら、事業特性及び地域特性並びに専門家等による技術的助言を踏まえて選定されております。  評価手法の具体的な例としましては、例えば大気質では二酸化窒素や浮遊粒子状物質、いわゆる排気ガス等の身体に悪影響を及ぼす物質等について、現時点での状況を把握した上で、工事を実施することで及ぼす影響と道路を供用開始した際に及ぼす影響について予測を行います。その後、その予測値が環境基準等の範囲内におさまるように配慮した事業にしていくことを目的とした評価を行うものでございます。  項目は、先ほどもお話ししたように大きく15項目あるわけですが、季節ごとの状況を把握することが必要になるため、1年以上の期間が必要になります。15項目とは、大気質、騒音、振動、低周波音、水質、水象、河川、地下水でございますが、水象、地形及び地質、日照阻害、動物、植物、生態系、景観、人と自然とのふれあいの活動の場、文化財、廃棄物等となっております。  なお、ただいまお話しした内容である方法書の縦覧は4月27日から5月31日まで行うとともに、説明会を5月9日から12日の4日間で開催させていただきましたが、そのうち役場講堂で開催しました5月11日は97名、12日は39名の方に参加いただいており、5月9日、10日の諏訪市会場で開催された人数を合計しますと259名の皆さんに御参加いただいております。  議員御指摘の町民に十分理解いただけたかという部分は、説明会に御参加いただいた方には御理解いただけたと思いますが、全ての住民の方々に御参加いただいたわけではございません。そこで、説明会へ参加することができなかった方々や、参加しても十分に御理解いただくことができなかった方々へのフォローとして、今月末に発行する「広報諏訪バイパス」において多くの皆様に御理解いただくよう説明会の際に説明した内容を掲載し、町内全戸配布し周知に努めていきたいと考えております。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 あわせてお尋ねしたいと思います。私は、これから影響評価に取りかかるので、住民の皆さんが日ごろ考えておられる疑問や意見や要望などをこの機会にどんどん聞かせていただけませんか、慎重に取り扱って丁寧に対応しますよという主催者側の趣旨が大切かと思っています。意見書の提出があさって締め切り日ですよね。下諏訪町で意見書がどの程度出されているのか。あるいはあさって以降、町民としていろいろな御意見がある場合に、町はそれをどう受けとめ、どう対応していただけるのか。そんなところの感触はいかがでしょうか。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えします。環境影響評価の方法に意見のある方は6月14日まで意見書の提出を受け付けておるわけでございますが、現在、下諏訪町に出された意見書は現在のところ1件もございません。今後の手続としましては、住民の皆様から出していただいた意見を意見の概要として取りまとめられたものが県知事意見として出されますが、その意見は地元の首長である下諏訪町長、諏訪市長の意見を勘案するとともに、住民の皆様の意見も配慮されたものとなる予定となっております。環境影響評価の項目、手法の決定である方法書の決定は、この知事意見を踏まえた上で環境大臣による意見、国土交通大臣による所見を踏まえて確定されます。今回の環境影響評価方法書の手続が終了した後は、調査を行い調査結果をもとに事業が環境に与える影響を予測し、実施する環境保全措置の内容が実行可能な範囲で最善を尽くしているか評価を行い、それを取りまとめた準備書、評価書の手続へと移行していきます。  多くの住民の皆様から御意見をいただき、よりよいものとしていくことは大変重要なことだと思いますが、今回の環境影響評価に関する意見書の提出は期限もあることから、期限を過ぎた場合、反映されないこともあることを御理解いただきたいと思います。なお、環境影響評価という観点とは別に、バイパス事業そのものについては当課が窓口となって意見をいただきながら、地元の対策委員会の皆様と調整した上で住民の声として県や国に対して要望等をさせていただいてきております。今後もそのようにしていきたいと思っておりますので、あわせて御理解をいただきたいと思います。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 あさっての締め切りを控えて、まだ1件も意見書が出ていないと、例えば県のほうへ直接行っているケースも考えられますよね。また、今お話しいただいたとおり、町民の皆さんに多分まだ切迫感といいますか、タイミング的にまだ認識がいただけ切れていないかなという不安もありますが、これからもまた、今課長お話しいただいたように、町民の意見を大事にしながら、県なり国なりに提言申し上げていただきたいような気がします。  最後になりますが、環境アセス説明会にも慈雲寺の住職を初め檀家の皆さんも参加していたと思います。その後、お寺の檀徒総会で対策委員会が設置されたということです。最近、北信地方で北陸新幹線の工事による建造物などへの弊害が表面化していることもあり、住職さんの総会でのお話では、バイパスに反対しているわけではありません、水月園、慈雲寺、諏訪大社春宮等を含めた一帯の景観や植生は長い歴史とともに守られ、熟成されてきたものです、後々になって、ああしまったということはあってはならないことだと、住職1人ではとても背負い切れない課題なので、今から檀家の皆さんのみならず地域住民が知恵と力を合わせて将来に悔いを残さないよう努めてほしいという趣旨が述べられておりました。こうした状況、雰囲気について、町の考え方をお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長 青木町長。 ◎町長 今回の慈雲寺の住職さんのお気持ち、あり余るぐらいの思いは察することができます。大変大きな事業でありますから、今まで何百年と守ってこられたお寺がどうなってしまうのか、非常に不安に思われていることも十分お察しをさせていただくところであります。先ほど来、議員からの御紹介もありますように、国・県にも今回の環境影響評価に向けての十分な説明責任と対応をお願いしてまいりたいと思っています。そして、きちんと向き合って慈雲寺に具体的に御説明を申し上げる機会を持つようにというお願いも私自身が国のほうにも要望させていただいておりますので、今後はそういった説明をちゃんとしていただけるものと思っています。  今のアセスの問題と実際にルートが確定をして工事に入る段階でのお話とがごっちゃになってしまっている部分もございますので、今回はあくまでもアセスの問題、それから、いよいよルートが確定して工事が始まるという段階では、もっと詳しくいろんな調査がされたり、御心配の部分を解消していくということになりますので、そういった部分でも十分に住民の皆さんの不安や慈雲寺の皆さんの不安に応えられるように工事が進められると思っておりますので、そんな御理解をいただければありがたいと思っています。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 今の町長のお話を肝に銘じて今後に残してまいりたいと思います。住職も春宮の木1本、境内のコケ1本でも私たちは大事に守ってきたんですよという、お心のほかに今、町長も触れられたとおり段階的に、住職も窓をあけたらもうそこに擁壁ができたんじゃ、お寺の景観としてどうかという部分もありましたけれども、私は環境という角度から今日は触れていませんでしたけれども、またこれから徐々にいろんなお話もあると思います。町長が御丁寧に接していただけるということですので、そうした旨をまたお寺さんのほうにもお伝えしておきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○副議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま3時20分であります。再開は3時35分を予定いたします。            休  憩  午後 3時20分            再  開  午後 3時35分 ○議長 ただいま午後3時35分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。それでは、質問番号5番、質問事項 国道20号バイパスのトンネル掘削に伴う水月公園盛土計画について、産業振興について、公務員の勤務実態と課題について、議席3番、小池忠弘議員、質問席にお着きください。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 議席番号3番、質問番号5番の小池忠弘でございます。通告順に従って質問をさせていただきます。今日最後の質問ということでありますので、今以上にまた御答弁のほう、しっかりよろしくお願いをしたいと思います。  最初に国道20号バイパスの掘削に伴う水月公園盛土計画についてであります。3月22日に全協で町長からこのバイパス第1工区のトンネル掘削工事に伴う水月公園盛り土計画についての報告をいただきました。既に具体的な動きにもなっているかと思いますが、改めてここで私として疑問に思う点等々、また住民の皆さんから寄せられた部分についてお伺いをしたいと思います。  水月公園を整備するという点については、以前、町も一部用地買収をして、今後どういう公園になるのか、もちろん町民の皆さんもよりよい公園化を望んでいると思っていますし、そのことへの期待、また水月公園に現在ある500本の桜を将来的には1,000本にして、より一層一つの水月公園としての知名度も高めていくという点は共有する中身だろうと私は思います。  そこで今回、町長から計画の説明があったこの盛り土であります。盛り土というと豊洲の盛り土を思い出したり、またリニア新幹線等々でもトンネルの掘削に伴う残土の処理とか、これは大変課題の大きく、また場合によっては問題を抱える内容だと思うところでありますが、既に第1段階として、説明では今年の5月以降、現在の駐車場の土を北側隣接地へ盛り土して仮設の駐車場を整備していただくと。その後、現在の駐車場の土を岡谷のバイパスに持っていって、掘削が始まったらそれを持ってくるということでありますけれども、改めて計画の経緯について主要な点をお伺いしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。現在、国が実施している下諏訪岡谷バイパス第1工区事業では、岡谷市長地地区でのトンネル掘削工事及び旧労災リハビリテーション南側の切り土区間等により、約15万立米の掘削土砂の発生及びトンネル掘削に先立ち岡谷側のトンネル坑口までの約1万1,000立米の盛り土が見込まれております。この掘削土砂の処理及び盛り土の土砂確保について、事業者である国から関係市町である下諏訪町及び岡谷市に対して、盛り土として有効活用できる場所及び坑口までの盛り土の確保について照会があり、町内においても複数の候補地について協議を行ってまいりました。  盛り土の有効活用ができる候補地につきましては、具体的には水月公園下用地、池の塔マレットゴルフ場付近、樋橋地区を有力な候補地として国が地質調査を実施するなど詳細に検討してきました。その結果、水月公園以外の候補地については地盤や水等の問題で盛り土が難しいとの結論をいただき、最終的に水月公園下用地が選定され、当該地における盛り土計画が国により示されました。また、盛り土に必要な土砂について水月公園下の駐車場が湯沢川砂防工事で発生した土砂を盛り土して駐車場としたもので、調査した結果、盛り土として活用できるとのことで、今回活用することとなったものでございます。  掘削土砂の盛り土及び坑口までの盛り土としての搬出計画を計画している土地でございますが、町土地開発公社が所有する水月公園下用地で町第1配水池の北側に位置し、現状は砂利敷きの水月公園を利用する方々の駐車場として使用している場所と、その北側の隣接地にかけて約6,000平方メートルを予定しております。計画では、まず坑口へ3,600立米を搬出し、その後バイパス工事全体で発生する約15万立米の掘削土砂のうちの1万立米を盛り土して平地に整備する計画となっております。その他の土砂14万立米につきましては、下諏訪町、岡谷市以外の場所へ運び出す予定としていると聞いております。以上でございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 その段階で説明をいただいた整備のイメージ図をいただいたわけでありますけれども、実際に盛り土をした場合に一番厚い部分はどの程度になるのか。1メートルになるのか、2メートルになるのか、5メートルぐらいになるのか。その辺もお伺いをしたいのと。  それから、これは匿名でいただいたんですが、なるほどと思った部分でありますけれども、地元の人から見ますと、計画されている盛り土場所は、もとより自然な地形であり、何百何千年の歳月を経て形成された係数になっていると。したがって一応安定した地層だとは思うけれども、新たに余分な土を盛ることについて、地盤が不安定になるのではないかと。あるいは出水時に土砂が下流域に崩落することは可能性も高いと。今、全国的にも造成をしたところの崩落や、新たなところを削ったということがあって心配をされているということであります。
     また、東町中の土砂災害の防災については、土砂災害防災マップと自主避難についての専門家の知見をいただいて、住民みずから長期間かけて昨年つくり上げたと。現状でも土砂災害の危険がある箇所に不安定な盛り土をするとは少し行き過ぎではないかと、そんな御意見といいますか御心配の声をいただいて、これは複数の方に送られたということで、私もそれはなるほどと思ったわけですが。この部分について安全性の確保との関連にもなりますけれども、それらは全て国でボーリング調査をして水文調査を行って、盛り土の安全性や水処理について十分な検討を重ねての設計で、将来の安全の確認をしていただいているという表現を使われているわけですから、国がやることで国が調査をしたから大丈夫と言えるのかどうかということだと思うんです。  そこで、町としてはそのことについて調査、あるいは検証できるのか。地下はなかなか難しいわけでありますけれども、国が言っているから大丈夫というだけで、ストレートに受けるわけにはいかないと思います。国の調査の中身、私たちも承知をしておりませんけれども、少なくとも、ああなるほど安全だという中身の調査内容が提示されているのかどうか伺います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。盛り土の高さでございますけれども、約5メートル。それで今、水月公園裏の砂利敷きになっている駐車場がございますけれども、そちらも湯沢川の砂防工事のときに、あそこは段々の田んぼや畑があったところでございますが、そこへ盛り土した経過がございますけれども、あのような形になるというイメージをしていただければよろしいかと思います。  また、安全性でございますけれども、国のほうに地質調査、ボーリング調査、水文調査等を全部していただいて、安全であるという報告をいただいておりますし、また工事に当たりましては、当然ただ埋めてしまうということではなくて、きちんと地盤を改良して、きちっと安定した盛り土を造成していきたいということを伺っております。以上でございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 国の調査の内容で、専門的なことを私たちが聞いても確かにわからないと思うんですけれども、しかし、安全性が担保できると少なくとも住民が納得できるような中身として提示されているものがあるのかどうか。それを町としてどのように納得させるか。検証はできないかもしれないけれども、ある程度、住民に説明をしていく場合でもそのことは大事だと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) 国のほうからボーリング調査をした地層のデータ等が提示されておりますので、今後、工事に入る前の説明会等ではきちんと国のほうから説明していただくように町からもしっかりお願いしていきたいと考えております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 それは今日ここでということにはならないと思うんですけれども、同時にトンネル掘削による土ですが、水分の多い含水性の土質ではないかと思われているわけです。前、湖北トンネルが陥落したとき、私も行ってみましたが、かなり広い範囲で水没したということがあって必ずしもいい土質だというふうには思えない。それは別のいろんな理由があったわけですけれども、運び込まれる土砂の性格や性質がともすれば災害を引き起こす引き金になるという可能性もあるんですが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。今回、盛り土をするトンネルからの土砂でございますが、通称掘削ずりと申しますが、いわゆる岩を主体とした掘削岩となります。国からの報告では、水通しがよくかたいため構造的にも安定した盛り土ができる土砂であるという、トンネルの予定地の地質調査の結果からそういった報告をいただいております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 問題のある土質でさらに危険性があるのに、あそこにつくるということは、ちょっと考えられないわけですから、当然安全性の担保が確保されていると思いますが、やはり住民が納得する内容にしていかないと問題が後に起きたとき、その責任問題や損害の対応という問題にもなるわけでありますから、その辺については改めて資料も出していただき、また住民にもそのことについて明らかにして合意をいただきたいと思うんですが。いずれにしても直接、場合によっては影響を受けるであろう下流域、ここでいえば東町中・下の部分になろうかと思います、そういう人たちを含めて地元の住民との合意形成をきちっとしなければならないということで、最終処分場もそうでありますけれども、結局やっぱり丁寧な説明、そして理解と納得を得られるようなスタイルが必要だろうと思うんですが、その辺についての段取りや対応についてお伺いをしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。今回の盛り土計画については、今年3月に地元関係者であります第1区の役員の方々、水月公園に関係する水月会、ダンプ等が通行する前にあります慈雲寺の関係者、またバイパス事業でございますので、1区、7区、9区のバイパス対策委員会の皆様に事前に計画の説明をさせていただいております。現在、施工業者により施工計画書を作成中ということでございますが、今後、施工計画の詳細が固まったところで、地元の皆様に対して国と町で工事説明会を開催して御理解を賜りたいと考えております。  あわせまして、工事に該当する地域の皆様や運搬車両が通行する地域もございます。現在予定しているのは岡谷市の長地地区から湖北トンネルを通って国道142号線を下ってきて水月公園というルートを計画しておりますが、そういった沿線の皆様にも班回覧あるいは全戸回覧で周知をしてお願いしていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 地元の1区の役員の皆さん、水月関係団体、下諏訪岡谷バイパスの建設期成同盟会に事前の説明を行ったということでありますが、そこでは何ら問題点などは出されなかったのか。その辺についてお伺いしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。説明会の中では、やはり安全対策ということが特に求められておりますし、特に慈雲寺周辺においては、今まで清掃センターが稼働していたころはパッカー車等が通行していたわけですけれども、舗装が大分傷んでいることによる振動などの心配がございました。それを受けまして、長野国道事務所とも協議する中で、舗装も強化舗装にしていただいて運搬等による振動等がないような対策をとってもらうといったこともお願いしてきております。以上でございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 あと運搬の問題なんですけれども、2,000台でしたね。これは期間としてどのぐらいになるんでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えいたします。まず水月公園から岡谷市長地への3,600立米の運搬方法でございますが、1日当たり運搬量は最大で200立米、延べ50台の運搬車両が往復することになっております。1日8時間工事を実施すると仮定しますと、1時間当たり12台くらいが通行すると。ですので、行く車が6台、帰ってくる車が6台で12台といった感じになります。  岡谷市側から水月公園への搬入につきましては、全体で1万立米予定しているわけですけれども、こちらも1台約5立米と換算して2,000台分となります。こちらはトンネル掘削及び切り土工事をしながら10年間をかけての搬入となりますので、一時期に集中した搬入にはならないということを国のほうから聞いております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 この質問はこれで閉めたいと思うんですけれども、非常に課題の大きい問題だと思います。何よりも安全性の確保をきちっとして、やっぱり住民も理解、納得できるようにということ。そしてまた、実際に行う場合はかなりの期間になるわけですから、その点での安全性の確保の問題もあろうかと思います。何よりも住民の皆さんに丁寧な説明をし、きちっとした合意形成を得て、また安全確保については町としてもきちっとした対応をしていただきたい、そんなことをお願いしたいんですが、町長の見解だけお伺いしておきたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 御指摘のとおりだと思います。地域の皆さんに少しでも不安が残るような形で工事が進められることのないように、しっかりとした説明責任を果たしてまいりたいと思っています。それで、町の事業ということではないもんですから、高度な技術が必要な工事でございます。国にもしっかりとした調査の上で対策も含めてしっかりやっていただくように、またしっかり説明をしていただくように働きかけてまいりたいと思っています。特に水月公園の下は第1配水池があり、町としても大変重要なところでありますから、そういった意味でも安全確保、また景観という御心配もいただきましたけれども、盛り土をしてしっかり公園化をしていくという中では、そういった水月公園の持つすばらしい景観を維持しながら、より町民の皆さんに親しまれるような公園整備に向けての事業であると、そんな御理解もいただきながらこの事業を進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 一つ忘れちゃったんですが、これは全て国の事業といいますか国土交通省の事業になるわけですが、町のそれに伴う費用負担というものは発生しないという理解でよろしいんでしょうか。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) そのとおりでございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 では、2問目の産業振興についてお伺いをしたいと思います。4月、5月にかけまして信金の諏訪の景気動向や日銀松本短観の報道、あるいは帝国データバンクの調査結果というものが出されて、最近の諏訪地方を含む経済動向が示されたところであります。  それが今、下諏訪でどうかということを含めてお聞きをしたいんですが、捉え方として、例えばアベノミクスの効果がなかなか地方に来ない、なかなか産業振興等々に影響が出てきていないというのが従来言われてきて、景気の回復やそういう経済政策がなかなか地方に回ってこないという見方が主流だったと思いますし、我々の実感としても、かなり東京一極で景気がよさそうだという感じはあったわけですけれども、この点についてさまざまな指標があって、全体として少し回復基調だということなんですが、この点について町の捉え方、それから町の今の産業、特に工業系統にかかわる指標がどうなっているか。コーディネーターによる調査も先日報告いただいているところでありますが、景気が我々の地元に本当に来ているのかという点の心配があるわけでありますが、この点について町の分析、町としての動向の捉え方について最初にお伺いしたいと思います。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 私のほうから動向についてお答えをさせていただきたいと思います。まず、お話がありました諏訪信用金庫が諏訪地方の企業を対象に行っております諏訪の景気動向の4月末のDI調査、業況判断の中では、業種による偏りはあるものの、3カ月前と比較した業況判断では好転しているとする企業が多く、回復基調が続く国内経済の好影響が諏訪地方へも波及しているとされております。  製造業全体では受注状況DIにつきまして3カ月前と比べた場合及び3カ月後の予測ともに改善傾向とされています。商業につきましては、売り上げ、客単価、収益性、それぞれの各DIは改善傾向ですが、労働力確保に苦慮する小売店が多いとされています。観光サービス業におきましては、宿泊者DIや客単価DIが改善傾向で、季節的な要因もございますが、宿泊客数予測DI及び収益性DIも改善傾向にあるとされています。  下諏訪温泉に関しましては、山王閣の閉館で団体客が減少傾向となっている一方で、周辺施設の宴会需要が増加したという調査結果も得られてございます。また、建設業におきましては、外注発注量DI及び資金繰りDIが改善傾向ですが、収益性及び業況判断・受注DIは若干悪化の傾向で、3カ月先の予想については横ばい、または悪化といった傾向が分析されております。  また、下諏訪町内の企業を対象に行っておりますものづくり支援センターによる景況調査では、平成28年の売り上げDI調査では年間を通じて変動が見られており、コーディネーターのヒアリングでは中国の景気に影響を受けて売り上げが上下するという御回答をされている企業が多数存在したということのようです。町内製造業の3カ月先の売り上げDIでは、多くの企業が現在よりもよい状態と見通していますが、個別企業との面談におきましては多くの企業が3カ月先の仕事はまだ確保できていない状況であるといった回答がされています。稼働率につきましては年間を通じて80%から100%、もしくは100%以上といった回答をされる事業者が多く、町内企業に仕事が流れているというふうに判断ができますけれども、その仕事の内容は単発、短納期という案件が目立つ状況であるとのことでございます。  また、雇用の状況につきましては、平成29年5月30日発表のハローワーク諏訪業務月報によりますと、景気の回復基調を反映して有効求人倍率は1.54倍、5カ月連続の1.5倍台で、新規求人数は1,806人、新規求職者数は855人と好調に推移していますが、各企業からは従業員を募集してもなかなか集まらないといった相談が寄せられており、欠員補充が進まない、人手不足による新分野等への進出が難しいという状況になっているとの声も聞かれている状況でございます。  これらの調査結果等から町内の状況につきましては、労働力確保などの課題はあるものの、業況についてはおおむね好転傾向と予測されておりますので、企業間のばらつきはありますが、景気の回復感が得られつつある状況であると考えてございます。以上です。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 総体的に改善傾向だということでありますし、有効求人倍率も約1.6倍ということで、高水準になっている。しかし、人手不足は否めないということですけれども、この間の町内の受発注は盛んになっているという理解をしてよろしいでしょうか。それと、そういう景気の回復を受けて今年の、私たちは結果として活性化をして利益を上げて、それが場合によっては法人税として、また雇用の確保として景気の回復を実感するわけでありますが、その辺についての影響や現状、見通しについてお伺いしたいと思います。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 私からは受発注の状況でございますが、先ほどちょっと申し上げましたが、受注、発注、単発的なもの、短納期的なものなど、そういう制約はございますが、結構やりとりはあるという一方で、そういった動きが多い企業と、そうでなくて、うーんというところもあるといったようなことでお話は聞いております。以上です。 ○議長 税務課長。 ◎税務課長(高橋) それでは、私からは税収への影響について御説明申し上げます。5月の景気動向調査によりますと、景気は総体的に改善傾向でございますので、諏訪地方でも半導体関連や省力化関連、自動車関連は活発化し受注量が増加している企業がある反面、材料確保やコスト増を懸念する企業もあり、先行きへの不安要素も見られるとされています。特徴的なものとしましては、景気の影響を受ける税目としましては、個人住民税、法人町民税などが挙げられます。個人町民税につきましては給与所得者などの所得の増加により増収が見込まれ、法人町民税につきましては業種間のばらつきに差はあるものの、景気は改善傾向を示しているということから増収傾向と見込んでおります。以上でございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 企業のばらつきはあるけれども、受発注もほぼ好調という理解をして、また所得税にしても法人税にしても多少明るい見通しという理解をさせていただいてよろしいんでしょうか。そういうふうに受けとめるところでありますが。  次の質問に入りますが、一方で、例えば最近では菱友醸造が自己破産という事態になりました。町も観光協会もそれなりに支援といいますか、お金のことは別としてもやはり大事にして、一つの町の財産であり、また特色の一つとしてやってきた経過があります。この影響がどうか。  後に山王閣があるわけですが、何となく景気の好転とともに下諏訪がそういう意味でどうなのかなという心配の部分であります。その点では、萩倉ではヨネシロ米をつくって頑張っていただいたわけですけれども、それもちょっとなくなってしまうということがあるわけですが、実際に諏訪市には数社あるわけですし、岡谷も数社あって、そんなに悪くないんじゃないかなという思いをずっとしてきて、御柱の年でもあって需要も大きかったと思うんですけれども。この点では特に御田町で若い人たちがいろいろな形で活躍されて、それも下諏訪にとって大きな財産の一つとしてきているわけですが、その点で御田町への影響、あるいは町としての影響、その点はどうなのか。また一企業とはいえ、私たちにとっては大事な企業であったわけですが、町としての債権はどの程度あったのか。町の財政を動かすという意味ではなくて、影響の状況についてお伺いしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 今回の御湖鶴の件については非常に残念でございます。山王閣の閉鎖、これはある意味では契約のことですから景気には関係ないところでありますが、それも非常に残念なことだと思っています。御湖鶴につきましては、ある意味では経営方針がそぐわなかったのかなということでありますから、景気動向というよりも、やはりオーナーの経営方針が少し見通しが甘かったのかなということではないかと思っています。  いずれにしましても当町唯一の造り酒屋でありますから、御湖鶴というブランドは非常に大切なものだと思っています。何とか管財人の先生にも御理解いただいて、いい形で御湖鶴というブランドが存続できるような形で、行政としてもどんなことができるか、また会議所とも今連携をしている金融機関とも連絡を密にさせていただいておりますので、もうしばらく様子を見させていただきながら適切な対応をしてまいりたいと思っています。影響についてはそれぞれ。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(小河原) お答えします。私のほうからは上下水道の関係についてでございますが、自己破産前の2月徴収分まではお支払いをいただいております。具体的な金額は申し上げられませんけれども、4月・6月徴収になりますが、2月から4月まで使用した分については未納となっており、今後、破産管財人と協議してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長 税務課長。 ◎税務課長(高橋) それでは、私のほうからは町税における影響ということでございますが、菱友醸造の廃業によります影響につきましては、やはり具体的な金額は申し上げられませんが、法人町民税などで若干の影響があるけれども、大きな影響はないと思っております。以上です。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 今、町長が言われたように唯一の蔵元であります。なかなか自己破産という場合は、もちろん時には放漫経営だとか経済の影響を受けるとか、さまざまな形で起こる中身であり、いろんなうわさや見方があろうかと思います。ただ、やっぱり下諏訪にとっては唯一の蔵元ということから考えると、町にとっても将来にそれがなくなってしまうというのは忍びないという感じはあるわけですが、町長としては何とか、もし可能であれば蔵元が残せるような方向性が模索できないか、それを検討しているというか、そういう考え方を持って対応していこうとしているという理解でよろしいでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 今も管財人を主体に、破産した部分の整理をしていただいているところでありますから、余り行政として表向きはかかわり合いができないことでございます。ただ先ほども言いましたように、御湖鶴というのは造り酒屋として唯一の町の宝でもあります。いわゆる免許というものが非常に大切だと思っていますので、その部分も含めて、何らかのいい形で残せるように努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。それでは、次に労災リハビリ跡地の利用計画のことについて。これは同僚議員の何人かから話があったわけです。基本的には、2段階といいますか、将来的には道の駅ということで、それまでは基本的には仕事創生の拠点、あるいは地元の人たちの憩いの場所を含めた対応ということでありますけれども、そうすると仕事創生の拠点にしても、いろんな形にしても、将来基本的に道の駅ということであれば、それまでの資産運用であり有効活用ということになるわけでありますから、実際には余り、例えば新たな投資はしないという考え方でよろしいんでしょうか。  それから、先ほど中村議員からも質問がありましたけれども、第1工区が終わった段階ぐらいからは、もう道の駅について具体的に考えていくのか。普通で考えると諏訪バイパスが通って、大体バイパスとしての機能ができる段階で道の駅という考えもあるし、それ以前に第1工区が終わった段階で対応していこうという考えなのか。その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 まずは道の駅という考え方、これは将来構想でございますけれども、バイパスの第1工区が開通するのは多分早くても10年かかるでしょう。それから、諏訪バイパスが全線開通するまでには、20年かそれ以上かかると思います。それが全線開通して初めて本来の道の駅の機能は担保されるようになると思いますが、私が10年後もやっているとは思えませんので、そのときの判断になるかと思いますが、いずれにしても景観も含めて最高にいい立地条件、それから4,000坪という理想的な面積、そういうことを考えますと道の駅としての可能性は大変大きいと思っています。現段階ではバイパスが、第1工区の工事が進む段階の中で、労災リハビリ跡地のいい活用ができるようなアクセスをしっかりと確保してもらうということが大前提でございますので、その辺はしっかりと国に要望してまいりたいと思っています。  それから有効活用につきまして、大きな投資をするつもりはございません。今、議員が言われるように、二重投資になるというのは避けたいと思っています。できるだけ推進交付金などを活用しながら、どういった形が大きな投資をせずに一番有効に活用できるか、十分精査をしながら実施していきたいと思っています。何も手つかずで利用しようというのも、なかなか無理でありますから、推進交付金で今やろうとしているトイレの改修や共有スペースの整備などはある程度、推進交付金や町の事業費も充てながら進めてまいりますけれども、大きな新たな投資、必要以上の投資というのは考えられないと思っています。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 3月に払い下げ5,800万円で取得したわけでありますけれども、5,800万円は安いわけでありますけれども、そのときちょっと私、記憶がないのであれですが、いずれにしても道の駅をつくる段階では、これは解体をしなきゃいけないと。もちろん今の既存財産がどのくらいあるかというのがありますけれども、実際に今度はあそこを解体するということになると、かなり高額なお金がかかるわけであります。当然それは今回の払い下げの相殺としてといいますか、そのことを見越して当然払い下げ金額が決まったと思うんですが、この点では実際に解体費用はどの程度を見込まれているのか、ちょっとその辺をお伺いしたいと思います。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 労災リハビリセンター長野作業所の跡地につきましては、土地と建物の総額で5,812万円で取得をしたものでございます。土地だけの価格といたしましては実勢価格ベースで積算すると約1億8,500万円ぐらい、坪にしますと4万6,400円くらいですか、その土地を坪当たりにして1万4,600円くらいで取得をしました。取得をした土地のほかに建物もあるわけでございますが、このうち入所されていた方の寮や職員宿舎などの3棟につきましては、全体面積の約半分に当たるわけなんですが、これは鉄筋コンクリートづくりでまだ残存価値があるというものでございます。そういった中で、御質問の取り壊しの費用ということですが、あの土地を全て建物を壊して真っ平らに更地にした場合を想定いたしますと、事業費として約1億6,600万円くらいの経費が必要になるのではないかと見積もってございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。実際にその段階になると1億6,600万円というかなり高額なお金がかかるわけでありますが、それまでの有効活用とそれ以降の財政計画も当然立てていかなければいけないと思うんですけれども、先ほども利用方法では産業の振興を中心にした中身が中心ですが、先ほど言った宿舎、鉄筋の所長宅とそれ以外の4棟とがありますね。私はそれは町営住宅や若者の住宅確保ということでぜひ考えていただいて、町がきちっと位置づけていただいてやっていくべきだろうと思うんですが、その辺についてどうか。私はぜひそこは残しながら改修してそういう対応をしてほしいと。仮にアクセスがなくても上の道と接続して、あれ段が違うんですね。その辺の活用の仕方もあろうかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 それを視野に入れていくべきだと私も思っております。まだ住宅部分は少し手を入れれば十分若者の移住定住にも使えますし、私が公約に掲げさせていただきました新婚カップルの居住スペースにも十分対応できるような建物であると思っておりますので、そういったものも視野に入れて検討してまいりたいと思っています。今プロジェクトで検討しておりますので、余り私がああだこうだと決めつけてしまうと、いろんな意見が阻害されますので、一応そういったものを視野に入れながら改修なり活用なりを考えてまいりたいと思っています。  解体について、御質問はまだないですけれども、当然1億6,000万円というものはかかるわけですけれども、町ですぐに単独事業として解体をするつもりはございません。当面は有効活用させていただいて、次の事業という段階になったところで補助金や交付金を活用しながら解体をしていくということになろうかと思っておるところでございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 山王閣の今後についてでありますけれども、先日、新聞報道で土地所有者であります大社の考え方として、解体後、返していただいて、当面、駐車場にという報道がされました。まだ大社の考え方はよくわかりませんけれども、できることなら旅館、ホテル等々、今までと遜色のない形がとられればというのが大体の町民のいろんな要望の一つだと思うんですね。人の土地のことを余り詮索して云々ということにはなりませんけれども、ただその報道だけをちょっと率直に捉えると、何かもうずっと駐車場になっちゃうんじゃないかという思いが受けとめられるんです。今まで町長の御答弁の中では、返してもらって、その後またもしそこで何らかの事業をやる場合については、そういう見通しを持っているというお話だったんですが、その辺はまだ残っているということなのか、それはもう消えちゃったのか。お伺いしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 基本的にお宮の土地でございまして、諏訪大社のほうで検討をいただいているということで御理解をいただきたいと思います。とりあえずお宮の方針としては、まずは解体をして当面は駐車場として使いながら次の有効活用について検討したいということでございますので、とりあえずゼロベースから物を考えていきたいということのようでございます。そういった意思疎通は諏訪大社ともさせていただいておりますので、今後、状況の変化については逐次御報告をいただけるものと思っております。町のほうで、こうしろ、ああしろということが言えるものではございませんので、できるならば以前から申し上げていたとおり、今、議員から御指摘がありましたとおりに、最高の一等地でございますので、地域の活性化、そしてまた地域の皆さんの憩いの場として活用ができるようにお願いをしてまいりたいと思っているところでございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 今後どうなるかというのは確かに所有者の大社の考え方だろうと思うんですが、今までの経過の中で、また新しく町にとっての発展につながるような形がとられればと思います。その点では大社との関係を友好でまた双方の発展に寄与できるような関係をしっかり築いていただきながら、信頼関係を持ってやっていただければと思っています。  1点、金刺盛澄の銅像がありますよね。ちょうど真ん中、今、駐車場でずっと囲っているんですが、あれの扱いはどうなるかということをちょっと心配する方がいたんですが、これは現在の所有、管理、また今後について、もしおわかりであったらお伺いしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 また課長から詳しい説明をさせますけれども、お宮から撤去の要望があったことは事実であります。それで、あれだけの象徴的な像でございますので、町としては何とか有効活用をしたいという思いもございまして、実はあれは観光協会の所有物でして、その観光協会のほうから諏訪大社に寄附をさせていただきたいと。そして、その後の管理等については諏訪大社で御検討いただきたいという旨を添えて、御寄附をさせていただいたという経過でございます。今後につきましては、お宮のほうで考えていただけるものと思っております。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 私のほうから若干の経過等を御説明させていただきたいと思います。金刺盛澄の流鏑馬の像でございますが、平成3年に下諏訪観光協会が設置をいたしまして、当時の下諏訪観光事業株式会社が維持管理を行ってまいりました。後に維持管理についてはホテル山王閣が継承されまして存置されてきたものでございますが、町長の話にもありましたとおり、土地が大社に返還されたということで土地所有者の方にお任せを申し上げたというところでございます。以上です。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。それじゃあ、あと木落し坂の整備についてであります。昨年、一定の整備がされて、繰り越しの事業としてトイレの設置を残しているわけでありますけれども、トイレの設置はどの程度の規模のものを考えているのか。その点についてお伺いをしたいのと。  それから、危険箇所についてなるべくきちっと整備をするということですけれども、あそこの場合だと、のり面に赤土が出ていて、やっぱりちょっと崩れるんじゃないかという心配をしている向きがあるわけですので、その点についての整備はどうかということ。  それから、時間の関係もありますけれども駐車場の確保の問題についてであります。観光地はどうしても駐車場がなければ、なかなか人が寄ってこない、あるいは利便性が損なわれるということがあります。国道142号線の、そのままストレートの上が木落し坂ということと、上のほうはそのまま県道が走っているということで、なかなか駐車のスペースがないということで、たまたま地元の方からも木落し坂の下の国道142号線の河川敷側に、今まで共同建設が作業場というよりは物置といいますか、機械を置いたり、あるいは材料を置いたりしたところをお返ししたという経過があります。あそこを駐車場にすれば、観光バスもあるいは乗用車も一定台数確保できる、そしてまた、あることによって安心できるかどうか、今度は歩道の問題も当然あるわけでありますけれども、ぜひそれを検討できないかというお話をいただいたんですが、この点についてはいかがでしょうか。今の言ったトイレ、のり面の問題と、それから駐車場、これをお願いしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 駐車スペースですけれども、今、議員御指摘のとおりに前の畑の部分を取得ということになりますと横断が大変だと思います。事故が多発する場所でありますから、非常にそういった懸念がございます。そういった中で、道路を管理する県にお願いをして、ガードレールと木落し坂の間に車が縦列でとまれるようなスペースがあるもんですから、あのガードレールを外せないかと、外していただいて、そこに幅寄せみたいな形で2台ぐらいの大型バスが置けるスペースができないかと、そんなお願いをしてきている経過があります。基本的には県のほうにも御理解をいただいていますので、できるだけ早い段階でそういった形にはしていきたいなという思いはございます。ただ、周りの方のいろいろな御不安もありますので、そういったものをある程度解消しながら観光客の誘致に向けて整備をしてまいりたいと思っておりますので、住民理解をいただきながら、この事業を進めてまいりたいと思っています。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(河西喜) 私のほうからはトイレの件についてお話をさせていただきたいと思います。今年度において計画をしております公衆便所につきましては、木造で男女それぞれ1基の洋式便所を設置するといったような、ごく小規模なトイレを計画しております。今後、地域の皆様と詳細については詰めてまいりたいと考えております。
     それともう1点、のり面、赤土がということでございますが、木落し坂のほうのことだと思いますが、あそこの部分については、一応安定的な勾配を確保するためには、のりを切り込んでいかなきゃいけない、そうした場合には隣の敷地にも影響が出てしまう。また、何か構造物を入れるといった場合にも上部のアカマツを切らなきゃいけないといったような設計上の課題がございました。こういった木を切ったりしますと、木落し坂の景観にも影響が大きいと思われましたので、その部分につきましては工事の手を入れないということにさせていただいたという経過でございます。現状においてすぐに崩落してしまうという緊急性は現場においてはちょっと見受けられませんが、定期的にきちんと経過を観察するようにしてまいりたいと思っています。よろしくお願いします。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。駐車場の確保は確かにそういうことだと思うんですが、そこで乗降ができても、バスを駐車する場所だとか乗用車も結局はこっちへ置いているんですよね。だから、いわゆる避難所のところに置くということになっているので、その辺もまた検討をぜひお願いしたいと思います。  あと5分ということで、一番力を入れてやりたかった先生方の長時間労働の問題でありますけれども、詳細はまた次にやりたいと思うんですが、最近、文科省が10年ぶりに実施した公立小中学校教員の勤務実態調査で中学校教員の約6割、小学校教員の約3割が週6時間以上勤務して、厚生労働省が過労死ラインとしている月80時間以上の残業をしていることがわかったということで、教員の多忙化の解消が非常に課題になってきているということであります。  先生方は、ある意味では子供に勉強を教えるというだけでなくて、本当に幅広い課題を抱えていて、私はかなり疲弊しているんではないかと思うんですけれども、最初に下諏訪の場合の先生方の長時間労働の実態は調査されているかどうか、もしされていたらそれをお伺いしたいと思います。 ○議長 教育長。 ◎教育長 先生方も子供のために一生懸命でございます。県の教育委員会から依頼を受けまして、時間外勤務の時間等の調査を12月の時点で行ったものがございます。その中では小学校の1人当たりの平均時間ということでお話をさせていただきますと、小学校では、一月の時間外勤務が平均33時間。1人当たりの休日勤務の平均時間が一月10分。持ち帰り仕事の平均時間が一月3.5時間。時間がありませんので、中学校では、時間外勤務の平均時間が一月51時間、1人当たりの休日勤務の平均が一月9.5時間。1人当たりの持ち帰り仕事の平均時間が一月3時間と。  この差はやっぱり部活動の関係がございますけれども、今後とも先生方の勤務時間外の把握を大事にしながら、意識の問題もありますけれども、そこのところを大事に、今年も4月、5月の1カ月のところで今のような実態調査をして比較していくという、現時点でそんなところです。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 公立学校の教員は法令で特別な場合を除いて時間外勤務を命ずることが禁じられているわけですね。そういう状況の中で時間外勤務手当を支給しないと定められているわけですが、実態はかなり大変な時間外勤務が行われているということであります。  私、時間がないので、この後の職員の問題も次回にまたもう少し質問させていただきたいと思いますが、差し当たりそういう状況の中で改善を今進めているのかどうか。そのことだけとりあえずお伺いしたいと思います。 ○議長 教育長。 ◎教育長 改善を進めていかない限り、この超勤はなくなりませんので、例えば職員会議を月1回から2回に削減するとか、会合や行事の精選を図っていくとか、それから年次休暇をしっかり取得するとか、あと県内の小中学校では引き続き勤務時間の割り振りというものをしっかりと各学校で取り組むことや、業務の改善計画や数値目標まで出したらどうかということが言われています。  ただ、大事なことは、この取り組みによって子供に向き合う時間をより多く確保することであり、ともに学び、働き、達成した喜びを分かち合って信頼関係を深めること、これこそ本来の教育の姿であると考えます。以上です。 ◆小池議員 時間足らずでありましたけれども、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長 以上をもちまして、本日の日程に定められました一般質問は終了いたしました。本日は一般質問5問目まで終了することができました。明日の一般質問は2日目でありますけれども、午前10時の開会とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  ただいま午後4時36分でございます。本日はこれにて散会といたします。大変御苦労さまでした。            散  会  午後 4時36分...