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平成27年 9月定例会−09月09日-04号

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  1. 下諏訪町議会 2015-09-09
    平成27年 9月定例会−09月09日-04号


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    平成27年 9月定例会−09月09日-04号平成27年 9月定例会            平成27年9月下諏訪町議会定例会会議録                                      (第4日) 議員の席次並びに出欠   1番 中 村 奎 司  出          8番 森   安 夫  出   2番 津 金 裕 美  出          9番 中 村 直 亮  出   3番 宮 坂   徹  出         10番 金 井 敬 子  出   4番 田 嶋   彰  出         11番 中 村 光 良  出   5番 林   元 夫  出         12番 藤 森 スマエ  出   6番 青 木 利 子  出         13番 小 池 忠 弘  出   7番 河 西   猛  出 出席議会事務局職員             出席総務課職員   議会事務局長   高 木 秀 幸      庶務人事係長   中 澤   務   庶務議事係長   樫 尾 光 洋      庶務人事係    登 内 秀 幸 説明のために出席した者   町長       青 木   悟      健康福祉課長   増 澤 功 生   副町長      小 林 繁 人      産業振興課長   伊 藤 俊 幸
      教育長      小 沢 貞 義      建設水道課長   山 田 順 一   総務課長     山 田 英 明      消防課長     北 澤 浩 司   税務課長     林   賢 一      会計管理者兼会計課長                                  吉 澤 計 一   住民環境課長   高 橋 孝 一      教育こども課長  高 橋 良 司 本日の会議日程 平成27年9月9日(水)午前10時00分   1.本日の議員の出欠並びに会議成立宣告   1.一般質問 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            開  議  午前10時00分 △<本日の議員の出欠並びに会議成立宣告> ○議長 おはようございます。大変御苦労さまでございます。ただいま定刻の午前10時でございます。本日は平成27年9月下諏訪町議会定例会第4日目であります。  本日の議員の出欠を御報告いたします。ただいま出席している議員は13人であります。よって、本会議は成立をいたしました。  これより本日の会議を開きます。  本日の日程は、一般質問であります。昨日に引き続いて一般質問を続行いたします。 △<一般質問> ○議長 それでは最初に、質問番号7番、質問事項 戦後70年の節目について、新年度予算編成と施策の展望、地方版総合戦略作成の進捗について、木落し坂周辺の整備について、議席13番、小池忠弘議員、質問席にお着きください。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 おはようございます。質問番号7番、議席番号13番、小池忠弘でございます。外はちょっと雨模様ということで、この数日ぐずついた天気が続いていますけれども、議場の中は昨日から大変熱を帯びたような展開をされているというふうに思います。今日もあと1日、一般質問でありますけれども、外の天気に負けずに議場はからっといい中身ができるように、ぜひ、質問のほうも頑張りますけれども、御答弁のほうもよろしくお願いしたいというふうに思います。  それでは、通告した内容に従って質問させていただきたいというふうに思います。最初に、戦後70年の節目についてということであります。この点については、6月議会に同僚の金井議員のほうからも幾つかの問題提起や町長の見解もお聞きをしたところでありますけれども、改めて私もその点について町長の見解等々についてお伺いをしたいというふうに思います。  御承知のように、戦後70年の節目を迎えたわけであります。8月15日が終戦記念日と言いますけれども、ポツダム宣言が9月2日ですか、そういう点になりますと、この8月、9月は大変、戦争に対してどのように伝えていくか、あの戦争の状況について、テレビ、新聞、そしてまた、それぞれの各地でいろんな形での試みが行われています。この点は、あと10年、戦後80年を迎えますと、戦争の直接体験者はほとんどいなくなってしまうという、ごくわずかという状況になるんではないか、その点では体験者健在の今、このことを次代に伝えていくような取り組み、この点についても幾つか町も取り組みをしているわけでありますが、ぜひその点の機運をつなげていただければというふうに思います。  町長は多分、戦後生まれであります。私は1944年、昭和19年であります。そういう点で考えますと、ちょうど終戦の前の年という状況であります。私自身は戦争の直接的な体験はありませんけれども、おじさんは21歳で亡くなるという状況がありましたし、さらにほかのおじさんは満州へ行って帰ってきたんですけれども、妻と子供を連れてくることができずに帰ってきたという経験といいますか、そういう自分自身の状況もあります。それはもう、ほかにも本当にさまざまな形で体験をされた方がいるというふうに思うわけでありますが、そういう点では、この戦争の状況を風化させないために戦争体験を経験した町民の皆さんから平和の願いを込めた、いろんな形での継承をぜひしていただきたい。金井議員も幾つか触れられているわけでありますが、その後、例えば体験記をDVDに撮ったらどうかとかという話もありましたし、町民講演会なんかでは渡部陽一さんの講演、私は都合で聞けなかったんですが、大変好評であったというふうに聞いております。  その点で、改めて町長に戦後70年の節目、これをどのように捉えて、そしてまた今後どういうふうにしていかなければならないのか、この点については、これは個人的ということもありますけれども、やはり町の長として、その辺について位置づけをお伺いをしておきたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 最後の戦争から70年を経過した年ということになるわけでありますが、今、議員御指摘のとおりに私も昭和29年生まれでありますから、ちょうど議員さんと10歳違うということでありまして、戦後の復興状況については幾らか覚えはありますけれども、戦争を体験していない世代でございます。そういった意味では、この70年という年を迎えたということは大きな意味があるというように私は思っています。御指摘のとおりに、戦前、戦中を通して、さきの大戦を経験した方たちが高齢化をしてきて、それを伝えることが今後できなくなってくるという状況の中では、私たち戦後の人間としては、しっかりそれを受け継ぎ、語り継いでいく責務があると、そしてまた恒久平和というものをしっかりと伝えていく義務があるというように思っています。  そんな中で、今年はその節目という年でもございましたから、毎年行っていただいている広島体験学習につきましても増員をさせていただいて、いつもは8人のところを14人のお子さんたちに体験をしていただき、町民の皆さんにも一緒に参加をしていただければということで企画をしたところでありますが、残念ながら町民の皆さんの参加はなかったわけでありますけれども、参加された子供さんたちは例年にもまして、その体験について熱く、8月15日の追悼式で体験を発表してくれました。一定の成果を得ているこの事業でありますので、引き続きこういった事業はしっかりと進めていきたいというように思っておりますし、記念町民講演会につきましても、渡部陽一さん、すばらしいお話をしていただきました。600人を超える多くの皆さんに御来場いただきまして、非常に内容あるお話をお聞きすることができまして、御来場いただいた皆さんも世界の平和というものに対して非常に興味深く聞いていただけたんではないかというように思っています。今後につきましても、教育委員会等と連携をしまして、平和教育につきましても力を入れてまいりたいというように思っているところでございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 具体的な部分で、いずれにしても私の記憶の中では、例えば高齢者クラブの冊子なんかで、ここずっと戦争体験、その人たちは本当に御苦労なされたみずからの体験を冊子にされて継続されてきたという経過もありますし、それ以外でもいろんなところでそういう体験を聞く機会や、そしてまたそれを後世に残していこうという機会があります。  町として、もう少し何か、次はもう80年ですから、町長は町長をやっているかもしれませんけれども、私はもう80歳を過ぎます。そういう状況に向かって、やっぱりこの段階で残すべきものが幾つかあるんではないかと、その辺については何かお考えや具体的な取り組みがなされているでしょうか。  議会は、もう随分たちますけれども、平和都市宣言を制定し、そしてまたそれを議会としても引き継ぎながら平和の問題については位置づけられているわけですが、町としては、今言った講演会だとか平和体験、非常に先進的な取り組みでありますし、また町民からも評価をされている内容だろうというふうに思うんですが、具体的にさらに幾つか、もしあれば、またそういうことでの方向性を持っておられれば、お伺いしたいと思います。 ○議長 教育長。 ◎教育長 では、関係しますので、私のほうからもお答えさせていただきたいと思います。今、町長のほうからもありましたように、当町では子供たちが広島平和教育体験研修に毎年参加させていただいております。その中で私が感じていることでありますが、子供たちが被爆地を直接訪れて、そこで被爆の実相、そういったものに触れて、その思いが行く前と行ってきた後では非常に違うということを実感しております。追悼式でもありましたように、子供たちが自分の言葉で自分の思いを町民の方々に語っている、あの姿は非常にやる意味があるなということを実感させていただいているところであります。  私のほうからは、学校教育、社会教育の面から今後につなげていかなければいけないと感じていることについて、お話をさせていただきたいと思います。まず、学校教育でありますけれども、行ってきた子供たちのあの思いを、追悼式だけではなく、今度近々予定されております文化祭、そこには多くの保護者が訪れると同時に小学生も千羽鶴を折ってですね、中学生にそれを預けて、そして中学生が平和の像に手向けるというようなことで小学生ともつながっております。小学生も文化祭に招いて、その場で自分たちの思いを語り継いでいくと同時にですね、中学生もまた小学校を訪れて、そして全校の子供たちにそういった思いを伝えていくというようなことを今後も続けていきたいというように思っておりますし、それからですね、各教科、国語とかですね、社会科等の中でも歴史、それからいわゆる戦争被爆にかかわるそういった教材も数多くあります。そういったことに触れて、今、議員さん御指摘いただきましたように、体験をされている高齢者が大変少なくなってきているということの中で、学校教育の中にもそういった方を、地元の方をお迎えして、そういった話を聞く会だとか、あるいは逆に子供たちが出向いて、そして、そういった方々から聞き取りをしていくというような活動もですね、大事にしていきたいと。そういった中から、自分たちで調べて自分たちで発表していく、そしてお互いに意見交換を通してですね、平和教育の大切さ、そして被爆というものの悲惨さ、そういったものについて、お互いが次世代を担う子供たちとして、やっぱり大事にしていかなければいけないというような学習の機会をとっていきたいということが一つであります。  社会教育の立場からでありますけれども、御承知のように8月のそのときに、「クローズアップしもすわ」、これについては8月特集号を毎年出しております。その中では、できるだけ現在、当時、戦争にかかわった方々、あるいは、こちらに残ってその大変さを味わってきた方々のお話をクローズアップして、そして町民の方々にお伝えしていくというようなことを続けていきたいと思いますし、またこれは、いわゆる教育委員会の各機関ですね、図書館だとか公民館、総務課とも連動しながらいろいろな展示物あるいは掲示物、そういったものをあそこへ設置して、そして多くの町民の方々に、今8月、9月というお話がありましたけれども、そういったことの中でですね、やはり子供たちだけではなくて町民みんなで平和教育の大切さというものを考える機会にしていければいいなということで、御指摘いただきましたように、だんだんそういった体験を積んだ方が少なくなる中で、これを風化させてはならないということで、大事につなげていきたいと、このように思っております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。非常に先進的な取り組みを今後もぜひとも続けていただきたいというふうに思います。こういう状況の中で、この節目に当たってと同時に、ちょうど今、安保法制法案が議論されているわけであります。6月議会で町長は、金井議員の質問に対して、あの段階で必ずしも国民の理解が得られていない現状でありますから、政府はしっかりとした説明責任を果たしながら、じっくりと構えてこのことを議論していただくことを心から望みたいというふうに御答弁をされました。その段階では、そういう状況だったと思うんですが、それ以降の状況が大変激変してきているんではないかというふうに思います。  御承知のように今、参議院で議論、約3カ月間、衆議院を通じてやっているわけでありますが、特に集団的自衛権の行使を閣議決定した以降、この安保法制案が出されてきたわけでありますが、かなり議論すればするほど問題点も浮き彫りになって、より丁寧な説明をして国民の理解を得るという安倍首相の言葉とは裏腹に、さらに疑問や不安、そしてまた、これはもう通すべきではないという国民の多くの、6割以上の皆さんが、そういうふうな形での動きになっているというふうに思います。憲法学者の圧倒的多くの皆さん、あるいは内閣法制局の長官、最近は元最高裁判所の長官でありました山口さん、これも違憲ではないかというふうに発言をされて、国民の反対論は高まっているわけであります。  このような状況であるにもかかわらず、地方の公聴会はもうやめるとか、もう既に来週は場合によっては強行採決を含めて緊迫した状況が続いているわけであります。議会も慎重な審議をというふうな内容の意見書を上げた経過がありますが、県内でもかなりの議会で慎重審議や、やめるべきだという、そういう意見書を上げた経過があります。そのころの状況と、今日を迎えている中で、私はこれはもう何としてもやめさせるべきだと、やめるべきだという考えを持っておりますし、憲法9条の問題を含めて極めて大事な段階であり、また、この戦後70年という節目の段階で新たな展開ということでありますから、この点については国民の世論の反映を受けて、ぜひ廃案にしなければという思いがあるわけですが、この段階で町長の御見解も伺いたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 6月の時点の答弁のときにもお話をさせていただきましたが、国民の多くがこの安保関連法案につきまして疑問を持っていらっしゃると。そしてまた、今御指摘のとおりに憲法学者を初め多くの皆さんが違憲状態であるというように考えているということは事実だというように思っています。国民の6割以上の人たちが、今回の法案については成立させるべきでないというような調査も明確になってきているわけでありますから、国もこれについては慎重に説明をしてもらいたいという思いは強いわけであります。  しかしながら、今御指摘のとおりに、衆議院、参議院の議論を私もテレビ等で拝見させていただくと、なかなか議論がかみ合わない、そしてまた指摘されていることに対して明確に国が答えられていないという状況は明らかであるというようには感じているところであります。そんな中での参議院での採決というのは、いささか私も疑問を感じざるを得ないというように感じているところであります。  そういった中で、60日ルールは使わないというような国の政府の方針もありますので、しっかりとした議論を、これは単に時間の問題だけではなくて、国民理解を得られるということに対する努力が、より一層求められているということではないかと私は思っています。そういった意味では、今国会での成立というものが必ずしも国民理解を得られるものであるかどうかというのは、いささか疑問を感じているといった状況であります。しっかりとした国民理解のもとに、こういった法案については決められていくのが正しい方向だと思いますので、慎重な議論、そしてまた早期の採決にこだわることなく議論を進めてもらいたいというようには思っているところであります。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。まさに国民の願っているといいますか、今の状況でそのまま強行採決や60日ルールを使って強引に進めるというのは、極めて歴史的にも禍根を残す内容であり、また、憲法9条そのものをないがしろにするんではないかという思いがあります。町長のそういう御見解をいただきながら、私たちも一緒になって、そのことについては町民の理解が得られるような立場からも進めていかなければならないというふうに考えているところであります。ありがとうございました。  次にといいますか、平和教育について、先ほど教育長からお話をいただきました。私ちょっと今日、「あたらしい憲法のはなし」という冊子があって、これは実は、ちょうど戦後60年のときに、ある婦人団体がつくった復刻版という中身であります。この「あたらしい憲法のはなし」というのは、ちょうど1947年に中学校、新制中学ができた段階で中学1年の教科として文部省が出した内容なんですね。表記と字体は変えてありますけれども、内容はそのままということで、この中で戦争の放棄の問題、私は今、戦争放棄のことをちょっと言ったんですけれども、憲法の教科書であります。主権在民だとか、それから国会はどうであるかとか、幾つかいろいろそういうものが書いてあるわけですが、戦争の放棄という中で、「みなさんの中には、こんどの戦争に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。  そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。  もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戦争の放棄というのです。そうしてよその国となかよくして、世界中の国が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、さかえてゆけるのです。  みなさん、あのおそろしい戦争が、二度とおこらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう。」という、これは非常にわかりやすい中学1年生への、これは教科としてあったわけですが、先ほど平和教育等々について大変御苦労いただいているお話をお聞きしたわけですが、私たちが小学生や中学生のころは、そういうことを学んだ経過がありますが、今、憲法については教育の中ではどのように位置づけられて教育されているんでしょうか。 ○議長 教育長。 ◎教育長 これは学習指導要領にのっとりまして社会科の歴史等の中で位置づいておりまして、その範囲内で子供たちに授業等の中で、あるいは調べ学習等の中でですね、位置づけてやっております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。この教科書は、その後2年ほどぐらいしか使えなかったようであります。サンフランシスコ平和条約が結ばれ、その後、朝鮮戦争という中で、やっぱり国内での議論の経過もあるようでありますけれど、私はやっぱり原点はそういうことではないかというふうなことでありますので、ぜひ平和教育、力を入れてやっていただければというふうに思います。  次に進みたいというふうに思います。新年度予算編成と施策の展望であります。町長は、来年で多分3期目最後の予算編成になります。最後というのは次やるなという意味ではなくて、どうなるかわからないけれども3期という任期があるわけですから、そこでいよいよこれから予算編成会議を順次進めていくようになるかというふうに思います。  国は今度の来年度予算に対する概算要求に当たって、上限を設けずにどんどん出させたということもありますが、102兆4,000億円という史上空前の概算要求が出されましたが、12月にはもう少し詰められていくわけだと思うんですけれども、借金は既に1,000兆円を超えているわけですが、国債費も今回また最高の26兆円という大変な、いわゆるばらまきといいますか、過大な概算要求というふうに思うわけであります。  いずれにしても、これから詰められていくわけでありますけれども、町長、これはまあ当然かもしれませんけれども、いよいよ予算編成に当たって、来年選挙ということなんですが、11月でありますから、これは交代するしないとかというそういう問題ではなくて、暫定予算を組むという考えではなくて、普通の予算をきちっと組まれるというふうなお考えでよろしいでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 任期が12月の初めでありますから、今御指摘のとおりに通年の通常予算を組むつもりでおります。行政の継続性ということも考えてみても、そういった形になろうかというように思っております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 そういう点では、基本的に今の継続事業やら新規事業等々あるわけでありますが、これから各課でもいろんなさまざまな予算の組み立てもされるでしょうし、住民のさまざまな要望をしっかり受けとめてというふうになるというように思うんですけれども、今年度まだ、もちろん少し残っているわけでありますが、財政の状況で特に歳入減で税収の動向、当然、個人町民税なんかは前年度の所得に対してかけられる部分もありますし、法人税の問題、あるいは固定資産税、主要3税の動向について簡単にお伺いしたいと思います。 ○議長 税務課長。 ◎税務課長(林) お答えをさせていただきます。ただいまお話のありました主要3税の27年度の見通しということでありますが、お話がありましたように不確定な部分が多々ありますので、現時点での見通しということでお願いをしたいと思います。  個人町民税については、先ほどお話がありましたように、アベノミクス効果で景気は上向いてきていると言われていますが、27年度の課税のもととなる26年中の地方における個人所得にまで、それがまだ及んでいないということが推測される中で、大きく所得が伸びていないことを考慮しながら10億7,500万円を予算計上しております。その中で、給与所得、その他所得、譲渡所得といろいろあるんですが、事前にまだ把握することが難しい部分がありまして、いいものもあれば、よくない状況のものも推測できるということで、その状況を今注視しているところです。  続いて法人町民税でありますが、個人町民税と反対にアベノミクス効果での上向き景気の恩恵かと思われる円安、株高の流れもあり、当初予算編成時における主要企業への聞き取りでは、かなり厳しい見方をしていた企業の中でも税割が発生するなど、若干でありますが好転の兆しも見える中で、若干予算計上を上回る見通しを持っておりますが、確定申告もまだ出そろっておりませんので、もうしばらく推移を見守りたいと思っているところです。  続いて固定資産税でありますが、地価の下落による時点修正などを考慮して9億9,950万円を計上しておりますが、これについては当初予算を若干上回る見込みを持っております。  主要3税については、こんな状況でございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。今まで平成26年度の決算が出ていない状況でありましたから、しかし、税収そのものは、いわゆる町そのものは、そんなに多く収入が得られるという状況ではないんですが、交付税についてはどんな状況なのか、まだ地方財政計画そのものも、きちっとして出ていないわけでありますが、今年度並みといいますか、状況として大きな変化はないのかどうか、この点についてお願いします。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) お答えいたします。普通交付税、過日、交付決定がありました。今年は、16億737万4,000円ということで、前年度より8%増ということで、主な要因は人口減少等特別対策事業費ということで1億5,000万円くらいは需要額に措置をされたということでございます。28年度の概算要求の中では、出口ベースでマイナスの2%という報道がございますが、議員御指摘のとおり地財計画がこれからでございまして、この辺等も加味しながら、また積算内容、方法が変わってくる可能性もあるもんですから、その辺注視しながら見定めていきたいというふうに思っております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 現状としては、そういう状況のもとで、町長、予算編成に臨むに当たってですけれども、この段階でなかなか具体的なことっていうことではありませんけれども、予算編成に当たって、基本的な方向性は頭の中に入っておられるだろうと思って、その点で予算の規模あるいは新規事業を含めて来年の重点的な施策、この辺についてお考えになっている点があれば、お伺いをしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 ただいま、それぞれの課長から答弁がありましたように、なかなか税収につきましても、また地財計画ができていない段階でありますので、具体的な金額をお示しする段階ではないというようには思っておりますが、ここで南小の建設、そしてまた庁舎の耐震改修等、大型の建設事業は一通り終わってまいりましたので、予算規模としては縮小傾向になっていくだろうというようには推測できます。  しかしながら、そういった中での、まだ継続、赤砂崎の公園化事業や、そしてまた予定をされております黒曜石の事業、そしてまた観光振興ということで御柱を意識した事業等が進められておるところでございますので、そういったものについては着実に継続事業として進めていきたいというように思っているところでございます。そしてまた、住民の皆さんからの要望というのも幾つかありますので、そういったものを着実に実行できる、そんな予算編成を目指してまいりたいと考えております。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 住民要望もこれからさらに、私どもも少しまとめていきたいというふうに思いますが、今まで大型建設事業、かなり多かったというように思います。そういう点で起債もふえたわけでありますが、そろそろといいますか、生活基盤、もう少し安定させて、住民要望にしっかりと応えていただきたい。ソフト面重視の予算ということを、ぜひお願いをしたいというふうに思うんですけれども。過日、町長と語る会が行われました。これは今の町の現状をお知らせをしていくということとあわせて、それぞれの住民の皆さんからもさまざまなお声をいただいて、それを反映させるということだろうと思うんですが、予算に直接ということではありませんけれども、今回の町長と語る会の参加状況を含めて、あるいは要望の特徴点、その辺についてお伺いをしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 3年ぶりとなります地域を回っての町長と語る会ということでございまして、思っていた以上に多くの皆さんに御参加をいただき、そしてまた幾つかの具体的な要望もいただきました。今、御指摘のように来年度予算に反映してもらいたいというような具体的な要望ということではなくて、本当に身近な御意見が多かったものですから、予算編成というよりも、もうすぐにでも対応できるものについては、もう既に幾つか対応させていただいて、要望に沿った形で今進めさせていただいているところが多くございます。  そういった中での幾つかの御意見というものが、いただけたわけでありますけれども、こちらから御説明させていただいたのは、安心・安全のまちづくりについては、かなりやはり地域の皆さん方からの不安や、そしてまた要望というのが強くございますので、この点につきましてはしっかりと対応していく旨、お話をさせていただき、それに近い形での要望が幾つか寄せられたということでありまして、やはり地域の皆さんは安心して暮らし続けられるまちづくりというものが、やはり強く求められているのかなと、そんなことも感じさせていただきながらの町長と語る会であったというように思っているところであります。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 予算編成に当たっては、ぜひとも住民要望をしっかりと受けとめていただいてお願いをしたいと思うんですが、私は、いろんなソフト面、医療や福祉や介護の問題も非常に大きいわけでありますし、この後質問させていただきます人口問題を含めてかなり町の抱える問題、どこでも抱える問題をどういうふうに町として打開をしていくのか、そしてまた住民の皆さんが安心して住み続けられるようなまちづくりをするかという点では、いろんな角度からいろんな御意見をいただきながらということであります。  最近、新聞で茅野で10億円でしたか、生活道路の整備、これも非常に茅野は茅野らしいやり方だろうと思いますが、そういう点でも全体的に大型建設事業、かなり力を入れられてきているわけでありますけれども、やっぱり生活の足元にまだまだ幾つかの課題が残っているというふうに思います。その点もぜひ今後の予算編成の中で生かしていただければというふうに思います。  次に、地方版総合戦略策定の進捗についてでありますが、この状況については、昨日の質疑で答弁されたのが全てであろうというふうに思います。町内の第7次の総合計画とあわせた総合戦略に対する具体的な会合の取り組みや、あるいは既にまちづくりプロジェクト、民公協働で行う、こういうところへの進みがあるわけでありますが、その前提ということで、町長がということにはならないわけでありますけれども、やっぱり地方総合戦略に対してどういうふうに臨むか、後でちょっと質問といいますか、やっぱり財政的な裏づけの問題も当然大きいわけで、何でもやれば金がついてきてやれるわけではありません。全国どこでもこの内容については、ウの目タカの目で苦心をしているところでありますから、簡単にいく中身ではないというふうに思うんですけれども、町でもう既にある程度考え方を持っていて、いろいろな審議会だとか会合に出すというのは、余りよくないことだろうと思うんですが、しかし、基本的な骨子といいますか、施策の方向性だとか、あるいは例えば人口将来ビジョンは、そういう中から生まれるかというとそうでもない、やっぱり町の基本姿勢の中に位置づかっていかなければいけないというふうに思いますし、また、町の独自性の発揮がかなり必要になってくるだろうというふうなことがあります。その点で、まず何か考えておられる、これに臨むに当たってのお考えがあればお伺いをしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 議員御指摘のとおりに、総合計画や総合戦略というのは基本的にはですね、町長の公約とは違いまして、町のあるべき姿というものを総合的に判断をしていくということの計画でありますから、総花的にならざるを得ない部分はあるというように思います。  そんな中で、今回の地域版の総合戦略につきましては、いわゆる町の特色を生かしていくと、町の強み、いいものをより一層際立たせていく、いわゆるとんがった部分をどう磨いていくかといったことが視点としては大変重要なことだというように思っています。それについて私がこれがということを言ってしまうと、今一生懸命議論していただいている皆さんに制約をつくってしまうようなものでありますから、今回選任をさせていただいた皆さんは、昨日、議員さんからも御指摘がありました、外からの目というような視点も持っておられる方、そしてまた地域の中でいろいろな部分で活躍をしてくれている方たちでありますから、町のよさ、悪さというものを十分承知をしていただきながら議論をしていただいておりますので、そういった面で足りない部分を補い、そしてまた、よりいい部分は伸ばしていこうと、こんな視点で今議論をしていただいておりますので、それには大きな期待をしながら計画の原案については楽しみにさせていただいているところでございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 町がつくるというだけでなくて、当然、民公、特に民の意見を聞いていっているのも、これも政府の指針の中でも重要な位置づけになっているわけでありますから、当然そういう人たちの中身、それからまた、中間でも本当はやっぱりそういうのを、住民との議論の場を設けるなどして、より肉づきのよい中身にしていかなければならないというふうに思うんですが、これは今までも触れられているように今度の政府が出している地方創生でありますけれども、人口が急減をしていく社会、これに対して自治体が消滅をしかねない、まさにそういうところも当然あるわけですし、いわゆる単純に考えると下諏訪もという話も今までも何度か出ています。これは決してそういうことでは私はないと思いますし、そうならないようにというだけでなくて、適正な規模の、そしてまた、きらりと光る町をどういうふうにつくっていくか、この辺が今度の中身として重要になるというふうに思うんですけれども、今度の地方創生の基本方針の中で、来年度予算編成に向けて国から地方への財政支援として新型交付金を創設することなどが盛り込まれているわけであります。  地方への支援について幾つかの新しい指標が国から出されています。この点では、地方創生基本方針では地方の活性化対策や人口減少対策などの解決には、産業を形成し働き盛りの世代が働ける職場を生み出すことでローカルアベノミクスの浸透を図ることが必要だとして、地方自治体の取り組みを支援する上での三つの指標が示されていると。一つ目は稼ぐ力を引き出す。二つ目は地域の総合力を引き出す。それから、三つ目が民の知見を引き出すと。  こういう基本的な指標を掲げながら、その真価についてもさらに今後、国が地方自治体に対してさまざまな形で支援する上での基本的な観点を明記しています。四つの、いわゆる政策分野ということで、1.地方における安定した雇用を創出する、2.地方への新しい人の流れをつくる、3.若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、4.時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する、この具体化という点で、四つの政策分野があって、これに該当させながら作成をしていくということで、これは私は政府がやっている地方創生だからどうだというのではなくて、これは当然、今必要なことであり、また今までの課題でもあるわけですから、こういう中で、やっぱり新型交付金を活用できるものはしていくということだろうと思うんですけれども、この地方版総合戦略の策定に対して、こういう点での財政面は今言ったようなところを中心にして新型交付金を創設するということで、この交付の対象事業として先駆性のある取り組み、それから既存制度の隘路をみずから見つけて打開を目指す取り組み、この隘路って難しい字だったんですけれども、大変厳しいいろんな問題をクリアしていけということであろうと思うんですが、3番目は先駆的優良事例の横展開、これを積極的に支援するということで、実際に考えられている政府の方向であります。  具体的に今度の概算要求の中でもちりばめられているので、何がどうかわからないんですけれども、町はこの新型交付金、これをやっぱり当然活用していかなければいけないんだろうと思うんですけれども、方向性として、これ新年度予算へも反映する中身でありますので、この点について何らかの取り組みや、それからまた模索をしているのかどうか、この点をお伺いしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 まだ概算要求の段階での新型交付金でありますから、概算要求では1,080億円という数字が示されました。当初ですね、これ事業に対して満額配られるものかと思っていたら、石破さんの答弁をいろいろ総合して判断しますと、どうも2分の1なんですよね。そうすると、町の財政措置も当然2分の1補助の交付金ですから、そうなるとそういう覚悟をしながら事業を決めていかなければいけないということでありますから、今、企画を中心にですね、それぞれの事業課の中でこれに該当するものが積み出せるか、今精査をさせていただいているところであります。  できるものなら、国のそういったものに対して対応ができる事業、かけ離れたようなものでなくて、今、町が進めようとしている事業に対して交付金としていただけるという形が一番ベストでありますので、そういった意味では、今、各事業課にアンテナを高くしてもらってですね、間違いない対応をしていくという段階ではないかというように思っています。もうしばらく国のこれに対する内容というものが具体的になってくれば、しっかりとした対応をしていきたいというように準備をしているところであります。 ○議長 小池忠弘議員
    ◆小池議員 この財政については、まだまだまさに見えない段階であり、また、今言ったように国が全額見るということではなくて、結局は町自身の負担を含めてということになれば、財政的にそこへどれだけ投入できるかということでもあるし、ある程度5年間の計画の中でということであります。  しかし、いずれにしても、今まで何で地方が衰退してきたかという点について、政府は余り反省もせずに困って、いよいよ人口減少あるいは高齢化社会、少子化、こういう事態を生み出しているわけでありますから、その反省は全くない中で、さあ地方が疲弊して大変になったんでということでは、おかしな話でありますけれども、しかし、自治体は自治体としてこれからのまちづくり等々、しっかりとやっていかなければならないというふうに思います。  その点で、地方版総合戦略の策定や検証に当たっては、もう本当に幅広い年齢層からなる住民を初め、産業界、市町村や国の関係行政機関、教育機関、金融機関、さまざまな構成する団体で推進する組織で、方向性や具体策について審議や検討をすると。広く関係者の意見が反映されるようにすることが大事だというふうに手引きでは書いてあるわけでありますが、その中で、住民の自治の力、自治体の力の発揮が求められているとして、手引きでは、地方議会との関係において、地方版総合戦略の策定段階や効果検証の段階において、これは地方議会の十分な審議が行われるようにすることが重要だということでありますが、これは手引きですから、ただ私はやっぱり議会に対しても、さあできたと、どうだということではなくて、やっぱり総合力を発揮していく上でも議会自身の意見や途中でのそういう報告等々をやっていただきたいというように思うんですが、この点についてのお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 御指摘をいただきましたように、手引きに基づいて作業を進めているわけでございまして、今後、審議会等においては産官学金労言と言われる分野の皆様で幅広く御審議もいただきたいと思いますし、総合計画と並行して策定作業を進めているということもございます。12月にはその素案をお示しさせていただきたいというふうに考えておりますが、地方版総合戦略についてもそれと整合性を持っていくということになれば当然12月にお示しをしながら御議論もいただき、最終的には3月をもって策定という順番で進めていきたいというふうに予定をしておるところでございます。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。地方総合戦略、これはそれなりにどういうふうに捉えていくかというのは、これからの第7次総合計画との整合性を持ちながらしっかりと議論もして、また町民の理解、納得の得られるようなものにしたいというふうに思うんですが、ただ、最後に人口将来ビジョンの問題だけちょっとお伺いをしておきたいと思うんですが、町長もかねがね現状の中で人口が減っていくということについては、これはもうある程度、今の動向から見たら受けとめる状況だということで、今の人口の動態、将来的に当然、今のままでいくと当然減っていくということは明らかだろうと思うんですね。適正な人口といいますか、町が存続して、また安心して住み続けられる特色あるまちづくりを実際につくっていくという上での将来人口ビジョンというのは、総合戦略ではそうなんですが、今まで言われていた部分からいうと、ある一定の減はやむを得ないということでありますが、その辺の歯どめといいますか、それをどの辺に置いておられるのか、この辺だけはちょっとお伺いしておきたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 なかなか難しい問題でありましてね、じゃあ人口が何人ならいいのかということを言うというのは、なかなか難しいと思います。いろんな指標がありまして、最低では1万2,000人になるというところもあれば、1万7,000人くらい、かなりいろんな幅があるわけであります。  要するに一番大切なことは、どんな人数になろうとも今の行政水準、いわゆる行政サービスが維持できることが大事だというように思っています。そういった行政サービスが低下をしないレベルの人口というのはどういうものなのか、そういうことを見きわめながら、そして少なくなっていってしまうだろうけど、こういった事業を、こういった施策を進めれば食いとめられるだろうと、そういったことも含めてですね、今検討させていただいているところでありますから、即効性のあるものというのはなかなか難しいんでありますが、国の施策にも期待をしながら町としてできることをしっかりと進めていくことが必要だろうというように思っているところであります。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 これ、なかなか確かに難しい、現実の問題と将来的なビジョンと、それからその間の課題解決によってどういうようにしていくかという形だろうと思うんですが、今後の中で私自身も関心を持ちながら、住み続けられるまちづくりのために頑張っていきたいというふうに思っています。  最後の質問でありますが、木落し坂周辺の整備についてであります。これは、かねがね町長にも大変お力添えをいただいて、今回、民間の作業所といいますか、会社を買収しながら整備をしていくということや、あるいは中山道を歩く多くの皆さんのある程度のときに、こういう休憩もでき、トイレ休憩を含めてということで整備をされ、来年の御柱に向けてもそれなりの整備がということで、一つの大変前向きな取り組みがされてありがたいというふうに思うんですが、実際に現状の整備の中身でありますが、売買についてはずっと交渉されていて、おおむねお話が済んだのかどうか、どの程度で金額的には済まれたのか、この辺について最初にお伺いしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 既に売買契約をさせていただきまして、9月2日でございますが、成立をいたしました。面積が1,980平米、599坪でございますが、有限会社共同建設様から888万円で取得をさせていただきました。既に売買契約の締結をさせていただいたところであります。既に建物は御承知のとおり撤去されまして、砕石も入れていただいて、かなりきれいに引き渡しをさせていただいたところであります。  今後につきましては、本年度中にある程度の実施設計をさせていただいて、御柱前までにはトイレ等の、仮設トイレくらいの整備で御柱を迎えることになりますが、御柱が終了した後その設計に基づきまして御柱以降の観光客誘致ができるような、そんな施設として整備をしていきたいというように思っています。  一つには、非常に景観がいいところでありますから、御柱を見るということもありますけれども、木落し坂から下を見る景観、砥川の風景等が非常にきれいなところでありますから、テラスの整備等、そしてまた萩倉を耕作する会とか地元の皆さんがいろんなことをしていただいておりまして、そういった農産物やつくられたものをですね、観光客の皆さんに販売や提供できるような、そんな形ができないか今また地元の皆さんとも協議を進めさせていただこうというように思っています。  そういった場所の提供ができればと思っておりますし、あそこから木落し坂へ上がるような動線の整備、あずまやの整備等させていただく中で、一つの大きな木落し坂の観光ルートというものができていってくれたらありがたいなというように思っています。大型バスとまではいかなくても、マイクロバス等があそこに入っていけるような形というものもまた検討していきたいというように思っています。  そういった木落し坂周辺の整備とともに、そこで滞在時間をふやし、そしてまた、そういった皆さんが下へ下っていただいて、御柱会館、そしてまた当町のまちあるき等を楽しんでいただいて、それが最終的には宿泊につながるというような、そんな動線の整備、そしてまた観光振興につながっていくように整備をしてまいりたいというように考えているところであります。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ありがとうございました。今お話しされたような中身が、ある意味でのコンセプトにもなろうかというふうに思うんですが、基本的にはそういう位置づけで実施設計をお願いをするというふうに理解をしてよろしいんでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 また地元の皆さんともですね、協議をさせていただいて、どういった形の整備をしていけば、今言ったようなことが地元の皆さんにも協力いただける形なのかということも含めてですね、少しまた検討させていただきながら、本年度中には実施設計もしていきたいと思っていますので、またぜひ地元の皆さんの御意見を聞かせていただくような機会を持ちながら、この設計業務を進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長 小池忠弘議員。 ◆小池議員 ぜひとも地元の皆さんとも協議をいただいて、本当に、ある意味では通年観光にも方向性として利用でき、特にまた中山道を歩く人たち、本当にふえています。そういう点でも、一つの観光ルートにもなっていくだろうと思いますので、ぜひともその点も留意をされて実施設計をしていただき、一つの観光の新たな名所として位置づけられればというふうに思っています。私の質問は以上であります。ありがとうございました。 ○議長 次に進みます。質問番号8番、質問事項 子どもを取り巻く環境について、諏訪湖周辺の整備と活用について、議席2番、津金裕美議員、質問席にお着きください。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 質問番号8番、議席2番の津金裕美です。よろしくお願いいたします。  それでは最初に、通学路の安全確保について質問させていただきます。第10区で開催されました町長と語る会で、南小学校の登校時に通学路として歩いている道路の道幅が狭く危険であるので、何とか安全に通学できるような対応ができないでしょうかという要望が参加した女性から出されました。具体的な提案もありましたので、そのことも含めながら質問をさせていただきます。  その前に、富部地区公民館で開催されました町長と語る会には、10名を超える女性の参加があり、男性の参加者、また発言が多い中で、2名の女性から通学路の安全対策についての要望、また町の広報をより聞き取りやすくするためのアドバイスなど、積極的な意見が出されました。町長と語る会に初めて参加されたという方々からは、このような会はいつもお父さんが出ているので2人で行かなくてもいいのかなという思いがあったり、また私なんかが行ってもいいのかしらというような遠慮がちな思いがあったけれども、今回参加をしてみて近くの公民館で直接町のお話を聞くことができ、町の様子がよくわかった、もっと前から参加してもよかったかなというふうに思う、そんな声があったことをお伝えいたします。  それでは、ちょっと前置きが長くなりましたけれども、質問に入ります。通学路の安全確保なんですけれども、10区の線路から上の南小学校へ通ってくる児童が使用する道路は、本郷3号線の国道富部信号機からJRの富部踏切を渡り、富部新道までの区間までが非常に道幅が狭くて、車同士のすれ違いでも片方の車がとまってやっとすれ違うことができる、荷物を持って登校する子供たちには大変危険な道路です。本郷3号線はもともと狭い道路であり、旧道から公民館の横を通って、そして国道を横断して踏切を渡ってと危険箇所は幾つかあります。道路の両側にグリーンで歩道として色分けをしてもらってありますが、それだけでは通学時の子供を守れるかが大変不安になります。  そこで、まず最初にお聞きしたいことは、保護者はこのような状態をずっと以前から心配をしておりました。PTAと学校と教育委員会の中でも当然この道路は危険であるという認識はあったと思いますけれども、どのような対応をされてきたのか。また、この場所に限らず小学生の児童に対して登下校時の交通の安全指導はどのようにされているのかを最初にお聞かせいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) それでは、通学路の、特に登下校における安全確保について学校側の対応をお話しさせていただきたいと思います。  通学路の安全確保につきましては、京都府の亀岡市を初めとして、登下校中の児童が被害に遭う通学路での悲惨な事故が相次いで発生したことを受けまして、町では通学路における緊急合同点検を学校関係者、警察、道路関係者、町、教育委員会合同で実施をさせていただいた経過がございます。  議員御指摘の本郷3号線につきましては、非常に道路の幅員が狭くて交通量が多い危険箇所であるということが御指摘をされておりまして、学校側といたしましても危険性の高い道路であると認識はしてはおります。現在のところ拡幅等はまだ難しいということで、歩道を示すカラー舗装にて注意喚起を行っているところでございます。  また、児童に対する交通安全教育につきましては、児童の発達段階に応じました歩行並びに自転車の利用に必要な交通安全の知識や技術を習得するための交通安全教室を諏訪交通安全協会下諏訪支部、諏訪警察署の御協力をいただきながら毎年4月に実施をしているところでございます。また、年度当初ではありますが、富部踏切ほか9カ所におきまして学校の先生方による登下校の指導観察を実施させていただいて、危険な様子が見られた場合には直接現地で指導させていただくとともに、朝会や職員会での周知を行い、情報共有を図っているというところでございます。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 学校または教育委員会でも、この道路が大変危険であるということを認識されているということと、また、小学校では登下校時の交通安全指導をしているということなんですけれども、この通学路が危険だということは私の子供が小さいころから何となく話が出ていました。道路の幅を広げることはできないかとか、しかしこれは実現不可能だから通学路を変えて富部信号機から国道を渡らず歩道を通って大踏切の歩道橋を渡る案とか、また、国道の歩道は大変狭いので、また交通量も多く危険なので、富部墓地に行く細い道があるんですけれども、そのほうが安全ではないか等、幾つかの案について話し合ったこともありますけれども、実際には遠回りになることや寂しい道を利用することなどで、危険とはわかっていても何しろ十分に気をつけて、今の道を通学路として使ってきたということだというふうに思います。  町長と語る会での通学路の安全対策として要望がされ、ぜひ検討していただきたいと提案されたことは、朝の時間帯だけでもいいので時間規制により諏訪湖方面、要するに富部新道から国道に向けた一方通行ということをできないでしょうかというものです。児童の登校時間帯を私も調べてみたところ、本郷3号線と富部新道の交差点では7時15分ごろから7時50分ごろまでが子供たちが通学する時間帯です。地区でも生活している方々は、これを生活道路としておりますので、大変な御理解がなければいけないと思いますし、また御理解を必要とすることだというふうに思います。それでもやはり子供の安全ということを考えると、時間規制をして朝だけでもいいので一方通行にできないかということですので、そのことについてはどのようにお考えになっているかということについてお聞かせをいただきたいというふうに思います。 ○議長 町長。 ◎町長 過日の10区の町長と語る会の折には本当にすばらしい意見を幾つかいただきまして、特に女性から二ついただいたこと、一つは広報のアナウンスのこともあったものですから、早速対応させていただいて、今、研修会を開かせていただいて改善を図っているところでありますので、一応御報告だけさせていただきます。  今御指摘の一方通行化についてでありますが、早速担当課のほうで公安委員会、いわゆる町道でありますから、町の管理ではあるんですけれども、交通規制については公安委員会に許可をいただくということになりますから、御相談をさせていただいたところであります。公安委員会の見解としては、地元住民の皆さんの合意形成が図れれば一方通行化、時間規制等は可能であろうということでございます。ぜひとも今そういった御提案をいただいた地元の皆さんに中心になっていただいて、しっかりと皆さんの合意形成を図っていただくように、もし地元でですね、そういうことを進めていただければ、町としては公安委員会のほうにお願いをしていくということができるというように思います。  ただ、あそこは地元だけではなくて、かなり通勤等にも使われている方もいらっしゃいますので、若干、地元10区だけではなくて、もう少し広範囲の合意形成が必要になろうかと思いますので、そんな部分につきましては、また町としても地元の皆さんがまず結束をしていただけるようであれば、周りのことについては町としても協力をお願いしていくということは、やぶさかではございませんので、そんな対応をさせていただければと思っておるところであります。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 長年やはり、この道路については非常に危険であるというような思いを地元でも持っておりましたので、この件については、また地元のところで協議をしたり合意形成ができるような形に持っていけれたらというふうに思います。そうした折には、また町としてぜひその後押しのほうをよろしくお願いいたします。  それでは次に、保育園それから学校給食についてお伺いをいたします。  初めに、学校給食の食器の更新についてお伺いいたします。小中学校で現在使用している食器はポリエチレンナフタレートで、小学校が平成19年、中学校は平成20年にポリプロピレンから更新されております。食器の耐用年数は使用回数が目安としては1,000回程度、年間180回から200回としての使用としても6年から7年、また、もう少し傷みぐあいでは使用できるかなというように思いますけれども、平成27年3月議会での質問で、28年度以降に使用状況を確認しながら今後検討していきたいという答弁をいただいております。  しかし、小学校は今年で9年目となるということですので、今後検討をぜひとも、28年度ではなく今年度中に実施していただけないかというふうに思っております。また、検討に当たっては、学校の先生、栄養士の先生、調理員の先生、また保護者等、検討する場を設けて、より安全で使い勝手がよい食器の選定をしていただきたいと思います。今年度中に検討に入っていただけるかということを、まずお聞きしたいというふうに思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) お答えをさせていただきます。小中学校で使用しています給食用の食器につきまして、若干ちょっとさかのぼって御説明をさせていただきますと、環境ホルモンの影響によるポリカーボネート食器の安全性をまず考慮しまして、平成10年に学校給食検討会において食器の使用試験を実施させていただきながら、ポリプロピレン食器に変更されたという経緯がございます。  現在でございますが、使用しています食器におきましては、先ほど議員御指摘のとおり、平成19年と20年に更新をさせていただきまして、材質は従来のポリプロピレンから当時新しい材質として開発されました、着色しない、落としても割れにくいというポリエチレンナフタレートに変更させていただいた経過がございます。食器の耐用年数につきましては、メーカーでは6から7年程度と聞いております。先ほども御指摘がありましたが、メーカーが推奨する耐用年数が過ぎたからといっても製品そのものの安全性に問題が生じるということはないようでございます。現在も使用させていただいている中で、傷がついたりですとか欠けたりしたものもございます。そういうものにつきましては廃棄処分とさせていただいて、足りない分を補充しているという対応をとっているところでございます。  今年度中の検討というお話でございますが、更新時期が近づいているのは事実でございます。教育こども課といたしましても、学校栄養士、調理員とも現在使っている食器の安全性の材質や更新時期など十分検討できる体制を整えたいというふうには考えております。3月の議会でも回答させていただきましたけれども、平成28年以降随時更新を計画していきたいと考えておりますが、現在、御提案いただいた内容等、さらに検討していきたいというふうに思います。  また、栄養士、学校の先生、調理員等、うちの職員も含めまして検討委員会のほうも立ち上げていきたいと考えていますが、今後、学校給食審議会においても、もし審議をお願いするようなことが必要と判断されるようでありましたら、審議会のほうにも諮っていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 できればですね、来年度に小学校、それから29年度に中学校で食器の更新ができるよう前倒しで予算化をしていただければというふうに思いますので、お願いをしておきます。  また、今、学校給食審議会の開催についてということで、お話がありました。学校給食審議会の開催については、27年1月に開催されておりまして、ここで給食費の値上げについて審議をされております。審議会は学校給食の向上について運営上の重要事項があれば審議をするもので、必要な内容であれば随時開催をしていくということですが、私の記憶の中では給食費の値上げ時に開催されていて、一度値上げをした22年、翌年23年にその値上げを検証するために開かれたということを覚えております。また、平成25年6月のやはり食器の変更についての考え方ということで町長にお伺いしたところ、給食審議会があるので給食費の問題だけでなく次の食器の更新までの間、検討していくことが必要だと認識しているというお答えになっておりますので、ぜひとも食器の更新につきましては検討していただき、また給食審議会を開催していただきたいというふうに思います。  年1回程度の、給食費の値上げのときだけでなくて、年1回程度ぜひとも給食審議会、大変大事なことだと思いますので、開催をお願いしたいと思いますけれども、給食審議会を年1回程度開催していくということについては、どのようなお考えをお持ちでしょうか。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 今御指摘の学校給食審議会でございますが、各校を見てみますと、今、議員御指摘のとおりの開催となっています。ただ、大分前になりますが、平成10年には、やはり環境ホルモンの関係で学校の食器をかえたいということで、非常にいろんな問題がありましたので、審議会のほうを開催させていただいて、給食の食器の変更について審議を行っていただいたという経過もございます。  先ほどの議員御指摘のとおり学校給食審議会においては、生徒、児童の学校給食の向上ですとか、パンの委託先関係、また学校給食運営上一番重要であると思いますが、重要事項について審議決定をするという場でございますので、なるべく御提案いただいた内容で開催ができればなというふうに今考えております。ちょうど食器の更新時期でもありますので、ぜひ前向きに検討していきたいと思っているところでございます。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 では、前向きに検討をお願いいたします。  次に、保育園給食のアレルギー対応の除去食、代替食についてお伺いいたします。近年、アレルギーを持つ子供が非常に多くなってきております。食物アレルギーのためにアレルゲンとなる物質の除去食、また代替食が必要となってきております。3園における除去食と代替食の現状と人数についてお聞かせをください。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) お答えいたします。アレルギーを持つ園児の対応ということでございますが、アレルギーにつきましては、入園時におきまして保護者の皆さんと面接をさせていただく中で聞き取り調査を実施してアレルギー食品などの把握はさせていただいているところでございます。給食では、現在アレルギー食品が入っていた場合、それを取り除いた除去食ですかね、それは提供させていただいているというところでございます。除去したものに関しましても、可能な限り別のものにかえる代替食というのにも対応させていただいているというところです。  今、人数の関係でございますけれども、アレルギーを持っていて除去対象となっている園児につきましては、現在3園で27人いらっしゃるということでございます。対象となる食品につきましても、牛乳、卵、そば等さまざまではございますけれども、近年の報告では種実類、種と実と書くんですけれども、ゴマですとかクルミ、ピーナツ、アーモンド、カシューナッツ等がふえてきているというような報告を受けているところです。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 町の保育園、以前は除去食は対応していただいていました。代替食のところが、まだ幾らか対応ができていないかなというところがあったんですが、今お聞きしますと代替食もできているということですので、ぜひともこのまま子供たちに安全な給食を提供していただきたいというように思います。  そんな中で、保育園も含め、また小中学校でも以前から除去食、代替食の対応をしていただいているんですけれども、アレルギーを持っているというお子さんは、1種類だけではない、2種類、3種類ということもあります。そうなってきますと、調理を担当する調理員さんが非常に精神的な負担だとか、また肉体的な労働が過重になってくるということがありますので、まず調理員の先生の負担が大きくなるということでいきますと、職場の環境の整備や、衛生面では設備の整備等が必要になります。調理員の先生たちや栄養士の先生たちが精神的にも仕事の中で大変な部分を担うということですので、ぜひとも仕事のしやすい環境整備ということをしていっていただきたいと思いますので、そのことについてはぜひお願いをしておきます。  それで次に、保育園給食、学校給食について、下諏訪町としてはどのような目標というか、主眼を置いて給食を提供しているのでしょうかということをお聞きしたいのが1点です。  学校給食法において、従来の学校給食の実施に加えて学校給食を活用した食に関する指導の実施が規定されています。教育基本法の制定や食育基本計画の策定がなされ、食育の推進が我が国の重要な課題となっています。学校における食育の推進に学校給食は大きな役割を担っておりますので、そういった点からも、どういったことを主眼に置いて給食を提供されているかということが、まず1点。  そして、もう1点は、学校栄養教諭という先生がいらっしゃいます。学校給食を活用した食に関する実践的な指導を行うということで配置されております。学校給食における食育は栄養教諭を中核として推進していくということですけれども、4校の現状と、それから4校の食育指導の内容についてお聞かせをください。 ○議長 教育長。 ◎教育長 食育をどのような主眼のもとに行っているかということでありますが、当町教育全体の指針として、一つは知育、徳育、体育、そしてそれに加えて食育と、この四つの柱をベースにして調和のとれた人間性の育成を図っていこうということでやっております。そういう意味で、今、議員さん御指摘いただきますように、食育も極めて重要な教育課題の一つとして位置づけさせていただいております。  その中でですね、栄養教諭が中核として食育を進めていくということでありますが、当町、今それぞれ1名ずつ計4名の栄養士が配置されておりますが、その中で栄養教諭の資格を持った方は1名であります。町費が2名、それから県費が2名ということで、県費のうちのお一人が栄養教諭の資格を持っているという、このような状況で構成されております。  今、御指摘いただいておりますように、栄養教諭の資格は1名でありますけれども、定期的に栄養士の会を持っていただいて、そして食育に関する情報交換をお互いにしております。そういう意味では、つい昨日、新聞でも報道されましたが、北小学校の学校行事で国際理解週間というものが今行われておりますけれども、その一環として世界の料理というものに関心を向けて、そしてその料理を味わっていこうということでやっております。  そういったように、各季節の行事、それから学校行事に関連づけてですね、それぞれの学校では大変工夫をしていただいております。栄養教諭がいるから、いないからということではなくて、先ほど申し上げましたように栄養士の会を定期的に持っておりまして、その献立の中身、そしてどういったことに力を入れているかというようなことについて情報交換を行わせていただいております。  例えば、北小がそうでありますけれども、下中においては献立等について、またごらんいただければいいかと思いますが、ホームページを立ち上げて毎週の献立表を保護者、そして地域向けに発信していただいております。内容は非常に充実しております。もちろん栄養士を中心に調理員、そして学校の先生方が連携してですね、そういったものを発信して、子供たちは当然でありますが、地域の方にも食育についての関心を高めていただきたいということでやらせていただいております。  また、社中においては、先ほど行事に関連してやっているというお話をさせていただきましたが、ついこの間も防災の日にちなんで、献立をおにぎりと豚汁にして、そして生徒会の給食委員会の子供が栄養士の先生と話をしてですね、いざというときの、いわゆる非常食、そういったことに関連づけながら、自分たちでどういった思いでふだんからそういったものに対しての食育といいますか、食を踏まえておかなければいけないのかというようなことについても扱っておりますし、南小でも一口メモというようなことで、児童会の給食委員の子供が栄養士の先生からも御指導いただきながら、給食の時間に食材あるいはその栄養価、栄養バランスの大切さを健康につなげてですね、丁寧な説明を毎日行っていると、そういったようなことで、各学校ではきめ細かく食育に関するいろいろな角度からそういったものを発信し、また保護者にも献立表を配付させていただいて啓発をさせていただいている状況であります。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 学校栄養教諭の配置というのは1名であるということですが、他の3校についても、食育の部分については非常に栄養士の先生、またいろんな方たちの協力を得ながら、いろんな角度からしていっていただいていること、よくお話がわかりました。  先ほどありました北小の給食に中南米の料理が提供されたということも私も昨日ですかね、新聞で見まして、ああこういったことをやっぱり国際理解週間ということにあわせて、給食に外国料理を日がわりで提供していく、また、そのことによって給食週間等の学校行事についてのお手伝いができたらという思いがあるというようなことを聞きました。  下諏訪町は小中学校とも自校式、要するにセンター方式でない自校式の給食という方式をとっております。私も、自校式ということは、顔の見える中で調理をしていただいているということは、子供たちの育ちにも大変すばらしいものがあるんではないか、また温かくおいしい、それからまた時間に合わせた給食を提供していただいているというふうに思います。  私も中学校、それから保育園で給食を試食させていただいたことがありました。何しろ野菜が本当に豊富で、そしてまた味もだしがよく利いた薄味の、要するにうまみを活用した調理をしていただいています。こんなにすばらしい給食を栄養士の先生、また調理員の先生が御苦労してつくってくださっているということ、それからまた、これが自校式だからそういうことができるというふうに私も思います。  町長さんは給食の試食というものは、どうでしょうか。味を見て、やっぱり献立を見て、どのようなふうに思ったり、また子供たち、すばらしい給食を提供してもらって、うらやましいなというふうに思うところもあると思うんですが、ちょっとそんなところをお話しいただけたらというふうに思います。 ○議長 町長。 ◎町長 学校給食は残念ながらPTAでやったとき以来、食べていないですけれども、保育園には年に一、二回は行って一緒に食べさせていただいています。本当においしい、温かい給食を提供してくれている職員の皆さんに本当に感謝したいというように思っています。  そして何より、保育園や学校では、給食室が見えるようになっている。あそこで調理員さんとの会話があったり、子供たちがつくる過程を見られるということが非常に、これはいい教育にもなっているかなというようにも感じながら、目指しているところでありますが、当町ではそれはいい特色として、センター給食ではなくて、まさにその調理をする場面が見られるような形で今後もおいしい給食を提供していきたい、そんな思いでいるところであります。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 ありがとうございました。それでは次に、病気回復期等の体調不良の子供の一時預かりについてお伺いをいたします。  今年度新たに、保護者の子育てと就労の両立を支援するために、病気回復期等で体調不良の子供が集団保育を利用できない場合、保健センターにおいて一時的に預かる支援で、4月からスタートをしております。子育て新支援計画の中でということですけれども、仕事が休めない保護者にとっては、より身近な保健センターでの一時預かりは大変ありがたいことです。4月にスタートしているので、その運営方法、もう一度確認をさせていただきたいことと、利用状況等についてもお聞かせをください。 ○議長 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(増澤) それでは初めに、体調不良児の一時預かり事業を始めるに当たっての経緯をお話しさせていただきます。平成22年から諏訪マタニティークリニックで運営していました病児・病後児保育施設が昨年12月に閉鎖されたため、これまでどおり近隣における同様の施設を利用する町民には利用料を補助する一方、今回、病気回復期等にある体調不良の子供の一時預かりということで保健センターで事業を始めたところです。  概要につきましては、病気回復期等にある体調不良で集団保育などを利用できない子供を一時的にお預かりするというもので、対象となるお子さんは町内在住の小学生以下の子供です。スタッフとしては、看護師、保育士の配置をしています。なお、事前に登録していただく必要があります。ただし、場合によってはお断りするケースもあるんですが、インフルエンザの急性期、あるいは胃腸炎など感染症にかかっている場合、あるいは発熱、下痢、嘔吐などの症状がある場合、または内服が必要な場合等につきましてはお断りするケースもあります。現在これまでの利用実績ですが、3人の方が登録されておりますが、現在利用実績はありません。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 今、登録者が3名だということで利用実績がないということなんですが、利用がないということについては、それだけ病気が回復して保育園等に通うことができたかなと思う反面、せっかくこういった事業なのに、なぜ利用がなかったかなというふうに思うんですけれども、一つはまず周知の不足ではないかなというふうに思います。この事業の内容を私も確認したくて調べてみましたけれども、ちょっとどこを見ていいのかわからないということがありまして、例えばホームページや、またクローズアップしもすわを見ましたけれど、見つけることができなかったということですので、周知はどのように行ったかということと、子供、保護者に対するありがたい支援ですので、今後、保護者へのお知らせ、周知の方法はどのようにしていくお考えなのかお聞かせをいただきたいというふうに思います。 ○議長 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(増澤) 周知につきましては、従来の病児・病後児保育の補助金の制度を実施しております教育こども課の事業と、今回こちらで実施しております体調不良児の一時預かり事業をセットとして子育て支援という意味で、通知を保育園、保護者宛てに周知をさせていただいたところです。また、必要なところには、その通知等も置かさせていただいております。なお、昨日の一般質問の中にもありましたが、必要な情報はホームページでできるだけ掲載してほしいということがありましたので、早急に対応できればと思います。以上です。 ○議長 津金裕美議員。
    ◆津金議員 保育園のほうにはお便りですか、そういうお知らせをしたということで、保護者のところにはそういうお知らせが行っていると思うんですけれども、なかなか知らない方がいたんではないかなと思いますので、今後はホームページや、こういったことについては周知を徹底していっていただきたいと思います。  そして、この事業なんですけれども、今年度は1年間というか、今年度事業を実施してみて、課題等のいろいろな検証をしながら、よりよい運営というか、それからまた利用しやすい方向に持っていくというようなお考えがあるのではないかというふうに思いますけれども、働いている保護者にとって大変うれしい事業でありますので、27年度いろんな課題、またはそういったことを検証していきながら、次年度をどういった事業に持っていくのがいいか、どのように考えていくのかということについて、お考えをお示しいただきたいと思いますので、お願いいたします。 ○議長 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(増澤) 周知につきましては、先ほど申し上げましたとおり、保育園あるいは関係施設を通じて周知はしております。これからも、先ほど言いましたが、ホームページでの周知もあわせて引き続き行ってまいります。なお、検証につきましても、できるだけこの事業を使わないにこしたことはないんでしょうが、当然必要とされる方はいらっしゃるかと思いますので、そういった方に対して保健センターで利用していただいた際、またそういった利用者の声も聞きながら、28年度以降も継続の事業として続けたいと思います。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 それでは次に移ります。子供が利用する施設のカーペットのクリーニングについて、お話をお伺いしたいと思います。まず、靴を脱いで利用する施設では、靴下で歩いたりとか、また夏場ははだしで歩いたり、また施設によっては乳幼児がはいはいをしたり等、衛生面で不安になる保護者もいるのではないかというふうに思います。そこで、それぞれの施設では、カーペットの掃除やクリーニングについては、どのような方法で実施されているかということについてお聞かせをください。 ○議長 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(増澤) 私のほうからは、保健センターの状況についてお答えいたします。保健センターでは、館内の掃除につきましては業者委託により毎日掃除機による清掃を行っております。また、年1回薬剤による全館カーペットクリーニングを実施しております。以上です。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) それでは、教育こども課が所管いたします施設についてお答えをさせていただきます。まず、保育園関係でございますが、3園とも未満児室が床暖になっておりまして、50センチ四方の取り外し可能なタイルカーペットを使用しているというところでございます。保育園の基本的な清掃でございますが、休日以外におきましては、毎日掃除機を使って職員が掃除をしております。ただし、小さいお子さんが多いので、食べ物を吐いてしまったりとか、おしっこを漏らしたりということはありますので、その場合は直ちに汚れた部分だけ取り外しまして、すぐお洗濯をさせていただいて、その後、薄めた塩素系薬剤による消毒ですとか除菌スプレーを使用しての対応をしているというところでございます。また、保育園によっては、ウレタンシートを使用している部屋もございますので、ウレタンシートを使用している部屋においては、毎日、塩素系薬剤を薄めて、それで拭き掃除をして消毒をしているということでございます。  次に、子育てふれあいセンターでございますが、授乳室、ランチルーム、それから子供が遊ぶ大きなお部屋でございますが、おひさまひろばにタイルカーペットを使用させていただいております。特に小さい子供が訪れる施設でございますので、毎日、朝と晩の2回、掃除機による掃除を実施させていただき、週に1回は職員が消毒液を使ってカーペットの拭き掃除をしているという報告を受けています。また、保育園同様、カーペットが汚れた場合は部分的に取り外しをさせていただいて、洗浄、消毒を実施しているというところです。なお、消毒に使用する塩素系の薬剤でございますけれども、水道水にも使用されております安全な塩素系薬剤を使用しています。  図書館におきましても、1階にこども図書室がありまして、そこでも同じようにタイルカーペットを使用しています。これは職員ではなくて委託をしている清掃業者の方に掃除をお願いをして、掃除機での毎日の掃除と、6月と12月の年に2回ですが、業者の方によって外していただいて洗浄をしていただいているというふうに報告を受けています。  あと、文化センターにも幼児室がございまして、これはやはり委託しております業者さんに掃除機による掃除を毎日行っていただいているところでございます。  あと残す学童クラブですが、学童クラブでも若干、じゅうたんを使っている部分があります。これについては、学童クラブの職員が毎日掃除機を使った清掃を実施させていただいているというところでございます。以上でございます。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 今お答えいただきまして、子供が利用する施設では靴を脱いでですね、どこの施設でも衛生管理には非常に気をつけていただいているというふうに思います。さらにクリーニングの回数またはカーペットを衛生的に保つ方法などを検討していただき、保健センター年1回のカーペットのクリーニングが、それでいいのか悪いのかというのはあるかと思うんですが、それで足りているのかなというのもありますけれども、あとは拭き掃除、そうですね塩素系の漂白剤での拭き掃除等を考えていっていただけたらというふうに思います。何しろ子供たちが、はだし、または手をついたり、いろんなことをする施設ですので、ぜひとも衛生管理にさらに気をつけていただきたいということと、さらに衛生的に保つ方法を今後検討していっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは次に、諏訪湖周辺の整備と活用について質問いたします。最初に、艇庫の改修計画についてお伺いしたいんですけれども、昨日の森議員の質問でほとんどお答えになっているので、少しだけお聞かせをください。  艇庫については湖畔の駐車場へ移し、錬成の家、トレーニング施設は艇庫の跡地へということですけれども、トレーニング施設について、トレーニングルームのほか、トイレとかバスルームとか更衣室などという話が昨日の答弁の中ではございました。錬成の家の建物については、既存の施設を利用とか活用をしていけるのかどうか、または艇庫の跡地へということなので、利用しながらまたさらに、そういったトレーニングルームを、というかトレーニングする施設をつくっていくのかっていう、どんな構想を持っての計画があるかということについてお聞かせをください。 ○議長 町長。 ◎町長 来年度以降、実施設計をしていくということでありますので、あくまでも構想ということでお聞きをいただければと思いますが、今の錬成の家艇庫につきましては、トレーニングルーム並びに合宿施設というような形、それからシャワールーム、着がえ室等を整備していきたいというように思っています。これは多目的に、ボート関係者だけじゃなくて町民の皆さん、また湖畔をウオーキングやジョギングされている方たちに使っていただけるような施設として整備、改修をしていきたいと思っています。錬成の家は老朽化が進んでおりますけれど、まだまだ大変しっかりしているという部分がありますので、改修で行っていきたいというように思っています。程度については、まだまだ具体的にはなっておりませんけれども、そんな思いで改修をしていくということになります。以上です。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 改修でということですので、そうすると規模や大きさというか、錬成の家の大きさでということで、ほかに増築とか、そういうことは今のところはないということでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 基本的には今の錬成の家艇庫での改修になってまいります。それから、保管庫としての艇庫は湖畔側に整備をするということでございます。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 わかりました。昨日の話でも、来年度に実施設計で再来年度、建設改修工事に入る予定であるというようなお話がありましたけれども、要するにオリンピック、パラリンピックの事前合宿誘致の絡みがあります。以前にもお聞きしたところ、オリンピックがあるからこの艇庫の改修とか錬成の家のということではないよというお話を伺っておりますけれども、そういう絡みからもタイムスケジュール、完成はいつまでに完成をさせていくのかというタイムスケジュールと。それから、トレーニングルームとか錬成の家の改修、艇庫の改修については、費用的な面はこれからだというふうに思うんですが、どのくらいの予算規模を考えておられるのか、また、それには国とか県にもいろいろお話をしていかなきゃいけないかと思うんですけども、交付金、補助金についてはどのような考え方を持っているかということについてお願いいたしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 今の段階では、そんな具体的な話ができる段階ではないというように思います。一応これから今、今年、行財政経営プランを立てさせていただいておりますので、その中で具体的にしていきたいとは思っておりますが、基本的には来年度実施設計、再来年度建設といったスケジュールで進めていきたいなという思いはございます。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 わかりました。それでは、艇庫が湖畔に移設するに当たり、ジョギングロードへの影響といいましょうか、影響と、また未整備の砥川右岸は赤砂崎防災公園内へ設置の計画がありますけれども、今後の整備の考え方と、それからまた報道で、諏訪湖一周サイクリングロードの計画があり、検討を始めるというふうにありましたけれども、サイクリングロードの設置の検討は今もう始まっているのでしょうか。また、計画の内容についてお聞かせをください。 ○議長 町長。 ◎町長 サイクリングロード構想につきましては、この間の地域戦略会議で県から御提案をいただいたところでございます。当町は御承知のとおり、高木から赤砂のところまで、かなり整備が早期に進められておりまして、こういったものを湖周全体で進めていこうじゃないかということが諏訪市さんから提案をされて、県がそれを受けて、2市1町に提案をしてきたというものでございます。とりあえずは、県道の湊側のほうから整備を順次進めていきたいという県の意向はございます。あわせて、諏訪市も下諏訪町と違って、サイクリングロードとジョギングロードが別々になっていないということで以前から問題になっていたというようなこともありまして、諏訪市としてジョギングロードとサイクリングロードを分けて設置をしていきたいということで進められるようであります。そういったものが、どういった実施計画で何年度からスタートするかということについては、まだ不明確な部分があります。当町につきましては、先ほども言いましたように、かなりそれが進んでおりますので、県並びに諏訪市さんの進捗状況を見ながら必要な改修というのがあれば町としても対応していきたいという、まだそういった段階であります。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 わかりました。私も報道でこの計画を知ったときに、あ、下諏訪は既にそういった道路がありますねというような感じで、あと残すところは赤砂崎の左岸と右岸の部分がまだかなというのがあって、そこは今後どういうふうにしていくんでしょうかねという、そんなどういう計画をというのがあるんですが、最初はまだ整備されていない湊のほうからということですので、町としては最初にこちらの下諏訪町のほうのところの整備というのはお考えにはなっていないということですか。 ○議長 町長。 ◎町長 サイクリングロード構想とジョギングロードをやるというのは、また別な話でありまして、ジョギングロードにつきましては赤砂崎公園の整備とあわせて実施をさせていただく予定でありますので、これは町の事業として進められるものであります。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 わかりました。サイクリングロードもまだ赤砂崎のほうにはできていないという、設置がされていないので、今後どのようにしていくかということをちょっとお聞かせいただいたわけですけれども、まずはジョギングロードのほうの整備をしていくということですので、そうしたいと思います。  次に移ります。しもすわサマーイルミネーションの評価と今後の方向性についてお伺いをいたします。町と、それから下諏訪観光協会は赤砂崎公園のパーゴラにLEDのイルミネーションを飾り、諏訪湖の花火とイルミネーションの両方が楽しめるということで、大変魅力的な赤砂崎でした。開催時期を延長したということで、非常にそれが皆さんに好評であったのではないかということは納得をしているところでございますけれども、今年、夏にイルミネーションを設置していこうとした経緯について、まずお聞かせをいただきたいというふうに思います。 ○議長 町長。 ◎町長 なかなか答弁機会がいっぱいあってですけど、御承知のとおり赤砂崎公園整備が進んでまいりまして、パーゴラが整備されたときにですね、町民の方から、あのパーゴラまだまだ藤が設置されていなかったりするもんですから、何に使われるんですかみたいなお話が幾つか私にもありました。そういった中で、あの公園のパーゴラをいかに有効に活用していくかという中で、このイルミネーションが浮かんでまいりました。なぜ夏かというのは、もう御承知のとおり赤砂崎というのは冬場になりますとかなり雪深いところでありまして、寒いところでありますから、冬にあそこに行かれる方はまずないだろうという中で、夏場に何か湖畔でイベントができないかということをいろいろ思案をしてきたところであります。そんな中で、サマーイルミネーションというのはどうだろうということが出てまいりました。  あわせて、日亜化学さんの誘致が決まりまして、まさにLEDの町、当町は街路灯も防犯灯も全てLED化していこうということで、100%LEDの町を目指している、そんな部分もありますので、ちょうどいろんな町をアピールするにはいい機会ではないかというようなことも重なりまして、サマーイルミネーションというのを急遽実施させていただいたということになったところでございます。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 ありがとうございます。また、先ほども言いましたけれども、開催期間を延長したということから、評価は非常に高いというふうに私は思っています。大勢の皆さんがサマーイルミネーションを楽しんでいただけたというふうに思いますけれども、その点については、町長どのように捉えているのかということをお聞かせください。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(伊藤) お答えいたします。今回のイルミネーションの評価といたしましては、地元はもとより町外の方からイルミネーションを開催すると聞き、口コミではありますけれども、諏訪湖の花火とあわせて見にきた、また200メートルのパーゴラを電飾で飾りましたので、大変きれいですごいというような評価をいただいております。また、パーゴラを歩きながら見ることができましたので、足元のイルミネーションもあわせまして大変よかったという御意見をいただいております。  また今回、小中学校の子供たちに大変御協力をいただいた部分がございます。反射板にメッセージ、絵を描いていただいたことから、自分や友達の描いた絵を探して写真を撮っていく家族連れが大変多く来ていただきました。また、観光客の中では、浴衣を着た家族連れも訪れておったということです。  一方、座って見られるベンチ、また食や音楽があってもいいのでは、または広場の中央にイルミネーションがあってもいいのではないかというような御意見もいただいているところでございます。 ○議長 町長。 ◎町長 今回ですね、御承知のとおり急遽決まったということで、期間もなく、また予算措置も余り潤沢になかったものですから、学校の子供さんや、そしてまた職員にも大変苦労をしていただいて、たどり着いた今回の事業であります。今、課長からお話をさせていただいたとおり、おかげさまでパーゴラを1周するまでに、きれいに整備していただいたおかげで、多くの皆さんにお越しをいただいて評価を得たというように思っているところであります。  今後につきましても、地域の皆さんの理解、協力をいただきながら、この事業につきましてはしっかりと育てていきたいなというように思っているところであります。まさに下諏訪町の夏の風物詩として定着をしてくれたらうれしいなというように思っているところであります。 ○議長 津金裕美議員。 ◆津金議員 今、町長から町民の方々や、またいろんな方々の力も借りながらという、本当に夏の風物詩に今後なっていけばというふうに思います。そして、ぜひとも、もう少し予算化というものをしていただいて、もうちょっと何かにぎやかな演出ができたらなというふうに思いますので、そのことについてもぜひ検討をしていっていただきたいというふうに思いますし、また、イベント的なものというか、せっかくあそこにお越しいただいたので、毎日ということではなく、1日、2日くらい何か赤砂崎のイルミネーションのお祭り的なことのイベントなども今後考えていったらいいんではないかというふうに思いますので、ぜひともそういうことも検討していただきたいというふうに思います。  私は、今回、諏訪湖周辺の整備と活用についてということで質問させていただきました。実はですね、10区の敬老会が6日にございまして、そのときに敬老者の方からお礼の言葉というところの中で、諏訪湖スポーツゾーン構想についてのお話がありました。下諏訪町の健康増進施設の整備に触れられ、非常に整備をされているということで、町への感謝と、また集まっている方々にさらに利用を呼びかける言葉がありました。先ほど健康寿命というお話や、健康でということがありましたけれども、そういう意味では健康増進への意識がやはり高くなってきているということだというふうに思います。  今後、艇庫の改修、それから錬成の家の改修、そういったことが済んだときに、ぜひとも諏訪湖健康スポーツゾーン構想、大勢の方に利用していただけるように、そんな呼びかけもしながら、このスポーツゾーン構想で私たちの健康増進、町民の健康増進について図っていただけたらというふうに思います。本日はありがとうございました。 ○議長 ここで、お諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午前11時57分でございます。再開は午後1時30分を予定いたします。暫時休憩といたします。            休  憩  午前11時57分            再  開  午後 1時30分 ○副議長 ただいま午後1時30分です。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。一般質問を続行いたしますが、議長が所用のため、かわって副議長が議長を務めさせていただきますので御協力をよろしくお願いいたします。  それでは、質問番号9番、質問事項 地方創生の推進について、投票率向上について、健康推進について、大沢川の改修について、議席7番、河西 猛議員、質問席にお着きください。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 質問番号9番、議席7番の河西 猛でございます。台風18号が上陸し、大雨暴風雨で土砂災害、河川の増水、低いところの浸水に警戒が必要です。けさのNHKテレビで、今月12日に行われるマイワシの無料配布をしていただく当町と友好交流をしております南知多町の水害の様子が放映されておりました。このような天気の中、傍聴に来ていただいた方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。当町を含め災害のないことを祈りつつ、通告に従い質問をさせていただきます。  初めに、地方創生の推進について。若者の夢へのチャレンジ応援についてお伺いいたします。学生を中心に若者が将来の夢を実現するためのチャレンジに対して、自治体として助成金を支給するなど若者を応援する取り組みを行う自治体が出てきています。子供や学生の夢を育み、夢へのチャレンジに対し地域を挙げて応援することは、地域の魅力創造にもつながる重要な施策と考えられます。  そこで、現在、町もさまざまな施策をされていますが、どのような事業をされていますか、お伺いいたします。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 教育こども課が所管します部分についてお答えをさせていただきます。教育こども課では、小中学生を中心にさまざまな事業に参加いただく中で応援をさせていただいているところでございます。  初めに、しもすわ未来議会におきましては、子供たちが主役となり地域や社会について主体的な考えを積極的に発表していただくため、平成21年度から開催をさせていただき、本年も第7回目を10月に計画をさせていただいているところです。  また、以前提案いただきました、しもすわガーデンプロジェクトにおきましては、今年もたくさんの花を栽培していただきまして、現在、ゆたん歩°や伏見屋邸、秋宮駐車場を初め、町内の各施設に飾りつけをしていただいているところです。  また、南知多との交流事業におきましては、平成25年度から3年目となる今年は、南小、北小の4年生・5年生、45名が南知多町を訪問させていただきまして、南知多町の子供たちとともに海での体験や交流をしながら夏の思い出づくりを行ってきました。  また、お舟祭りの宵祭りにおきましては、南小、北小の小学生に運動会で披露をしたダンス等の発表を行っていただき、お祭りの盛り上げに一役を買っていただいているところです。  最後になりますが、本年初めて実施しました赤砂崎サマーイルミネーションにおきましては、小学生、中学生、向陽高校生に御協力をいただきまして、将来の夢等を書いた反射材やペットボトル等の飾りつけに御協力をいただきました。以上でございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。また今後どのようなことを町としては考えられているかお伺いいたします。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 今後の運営につきましては、小中学校通じましてコミュニティスクールを通じた地域との交流事業への積極的な参加や生きた英語に触れていただくための海外研修など、子供たちの夢へのチャレンジを応援していきたいと考えております。以上です。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 若者は当町の宝でございます。今後も若者の夢へのチャレンジに応援する取り組み、また検討、推進をお願いしたいと思いますが、町長いかがでございましょうか。 ○副議長 町長。 ◎町長 先ほど議員さんからチャレンジ支援のお話が、小牧市のお話がありましたけれども、当町でも御承知のとおりチャレンジ事業支援金という事業がございまして、過去には向陽高校の皆さんが向陽テラスの提案ですとか、いろんな提案をいただきまして、下諏訪のまちづくりに大変な御協力をいただいております。そういったことが継続するために、地域連携事業ということで、毎年、今30万円ずつ学校に補助をさせていただいて、子供たちは先ほど御紹介いただいたガーデンプロジェクトでも大きな役割を果たしてくれています。  おっしゃるとおりに子供たちが夢を持って地域で活躍をしてくれる、そしてまたそれによって大きく成長していくということが非常に大切なことだというように思っておりますので、引き続きそういった事業を通してですね、子供たちが健やかに成長していけるような、そんな仕組みをつくっていきたいというように思っております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。続きまして、日亜化学工業の進出についてお伺いをいたします。昨日この質問に対して町長から誘致の経過についての答弁がございました。私からは、進出後の今後についてお伺いをさせていただきます。  発光ダイオード、いわゆるLED生産で世界トップシェアの日亜化学工業がセイコーエプソン高木事業所跡を利用することになりました。諏訪の技術センターは本社にある徳島以外では、横浜技術センターに続いて2カ所目の大規模な研究開発拠点となる予定とお聞きしております。諏訪地区は光学精密機械産業が集積している地域性から、新たな分野の企業と連携可能性があり、優秀な人材の確保もしやすく、諏訪湖畔の豊かな自然環境のもと意欲と創造性が高まることにより研究開発の向上も期待されております。  光半導体の製造は、光をつくる拠点は徳島に集約し、効率的な生産体制をとり、諏訪技術センターは横浜センターと連携し、ともに光を操る拠点として徳島で生み出された光半導体を他の技術と融合させ、既成概念に捕らわれない新コンセプトの応用製品を開発する夢づくりを進めるとあります。  このような企業が当町に来られます。ものづくり支援センターを中心として受け入れをどのように考えているかお伺いいたします。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(伊藤) お答えいたします。今回、日亜化学工業が研究開発拠点として進出されたことに当たりまして、町内でも積極的に商談を持ちかけたいという企業が多数あると聞いております。町内の企業が積極的にアプローチをかけていくことは大変大切なことではありますけれども、なかなか1社単独だけでは大手企業との交渉が難しい部分もありますので、ものづくり支援センターを中心としまして企業要望などを把握する中で検討していくことが大変重要であると考えております。  その中にありまして、9月よりものづくり支援センターが中心となって日亜化学工業担当者をお招きして町内企業との間でLEDを中心とした勉強会を数回開催するとお聞きしております。日亜化学工業が持っているLED技術を町内企業が学び、自社が持っているコア技術と融合させ、より付加価値のある周辺機器や新しい製品の提案を目指すための目的と聞いておるところでございます。  日亜化学工業さんにおかれましては、進出に当たりまして共同開発エリアの設置、社外の方の分析測定装置の利用、また共同開発を可能とすることや光半導体を使った製品開発の助言、提案も行うというふうにお聞きしているところでございますので、今後、日亜化学との融合により新たなビジネス展開や地域経済の活性化にも寄与することを期待しているところでございます。  その中にあって、ものづくり支援センターと企業間の連携がさらに重要になってくるものと考えております。以上でございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。日亜化学工業の進出は当町のみでなく、諏訪圏域にとりましても地方創生の大きな鍵でございます。町として大きくかかわっていただくことをお願いいたします。町長にこの御所見をお願いいたします。 ○副議長 町長。 ◎町長 今回の日亜化学工業さんの進出は本当に町としても大歓迎をさせていただいているところでございます。今、課長答弁のように、また議員さんからの御指摘のとおりに、この諏訪地方のいわゆる工業集積、高い技術力というものを非常に評価してくれての進出でありますから、そういった意味では地元企業といいコラボレーションをしていただいて、新たな商品開発に結びついてくれたらこんなうれしいことはないというように思っています。  そういった意味では、ものづくり支援センターの皆さんが積極的にかかわろうという姿勢については評価もさせていただきたいと思いますし、私たち行政としてもしっかりとバックアップをしていきたい、そんなふうに考えているところであります。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。続きまして、投票率の向上についてお伺いをさせていただきます。18歳選挙権について、去る6月17日国会において選挙年齢を18歳以上とする改正選挙法が成立した件について、お伺いをさせていただきます。  今回の改正を受けて、来年夏の参議院選挙から18歳以上が投票できるようになりました。国では新たに18歳、19歳の約240万人が有権者になるとのことです。日本の選挙権年齢が変更されるのは、1945年に25歳以上の男子から現在の20歳以上の男女になって以来70年ぶりとなり、まさに歴史的な改正と言えます。
     それでは、お伺いをさせていただきます。下諏訪町における新有権者数は、どのぐらいでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) お答えをいたします。選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる改正公職選挙法は、本年6月19日に公布をされまして、公布から1年の周知期間を経て、施行後最初に公示される国政選挙から適用されるということになっております。したがいまして、来年夏に行われます参議院議員通常選挙には18歳選挙権が導入をされることとなります。  当町における新たに有権者となる人の数でありますが、本年7月末現在の住民基本台帳の年齢別人口を見ますと、17歳が169人、18歳が171人で計340人となっております。今後の住所移動、また選挙がいつ行われるかによっても変動がありますが、おおむねこれらの方々が来年7月末までにはそれぞれ18歳、19歳となり、新たに選挙権が与えられることとなると思っております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。それでは、今までは成人式で選挙管理委員会の方が選挙啓発をされておりました。18歳選挙権成立に伴い、一層の町民新有権者に対する啓発、周知が必要と考えます。来年に向け、どのようなお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 全国的な傾向として、若者の投票率が低いと言われておりますが、当町でも直近で本年4月26日執行の下諏訪町議会議員一般選挙において投票区を抽出して行った年齢別投票状況調査結果を見ますと、全体の投票率58.21%に対して、20歳代の投票率は28.57%でございました。20代の方の中には大学生等で住民票を下諏訪町に残したまま遠方で暮らしている方も少なくはないので、遠隔地で行える不在者投票につきましてもさらなる制度の周知、啓発に努めてまいりたいと思います。  町の選挙管理委員会では若者への選挙啓発として、毎年行われる成人式の際にパンフレットを配付し、新たに選挙権年齢に達した方々へのPR活動を行ってまいりました。今回の法改正では18歳の誕生日を迎えた高校3年生も有権者に含まれてまいります。これまで若者の選挙に対する関心を高めるため、20歳代、30歳代の期日前投票立会人の公募を行ってまいりましたが、学校と連携をして高校生に実際の選挙事務を経験してもらえるような機会を設けることにつきましても、今後、研究、検討をしてまいりたいというふうに考えております。  また、選挙や政治に対する若者、とりわけ未成年者の関心、責任感を社会全体で育てていく上で重要になるのが、学校現場における主権者教育の充実だというふうに言われております。当町においても長年取り組んでおりますしもすわ未来議会は、子供たちが主役となり地域や社会について主体的に考える力を育成する機会となっており、将来を担う世代が若いうちから政治に関心を持っていただくことにつながっているというふうに思っているところでございます。  長野県教育委員会と長野県選挙管理委員会は本年6月24日に協定書を締結し、学校教育における模擬投票、選挙出前授業の実施、また義務教育段階における選挙の意味や政治参加についての学習などに相互に協力、連携をして取り組むこととされました。町の選挙管理委員会としましても、今後、県の動向等も注視しながら生徒の政治意識の向上等、主体的な政治参加の促進に向け、あらゆる機会を捉えて啓発、周知の取り組みを積極的に進めてまいりたいと考えております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございます。若者を初めとして有権者の投票率向上に御尽力をお願いいたします。そこで、期日前投票の件について、投票の利便性についてお伺いいたします。  以前は期日前投票は庁舎2階で行われておりましたが、庁舎の耐震改修のため文化センターで行われました。体の不自由な方を含め住民の皆さんからは、文化センターの1階で行われたことに対して非常に好評だったとお聞きしております。期日前投票の手続もまた簡単になりました。今後、町として期日前投票の場所を文化センターで行われるかどうか、お伺いいたします。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 期日前投票につきましては、これまで庁舎2階第2会議室で行っておりましたが、庁舎耐震補強及び大規模改修工事の実施に伴い、昨年の長野県知事選挙より文化センター1階のロビーで行っております。特に車椅子を利用されている方にとりましては、これまでエレベーターで2階へ上がっていただいたものが、1階の広々としたスペースで選挙ができるということで好評をいただいているところでもございます。当初は、工事期間中における臨時的な措置として文化センターに期日前投票所を設けましたが、有権者の皆さんから好評をいただいていることでもありますので、庁舎の工事完了後におきましても引き続き文化センターで期日前投票が行えるよう調整をしてまいりたいというふうに考えております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 投票率向上のために、ぜひともこれについては実施をお願いしたいと思います。  続きまして3番目でございます。健康推進についてお伺いをいたします。まず初めに、AEDの活用についてお伺いいたします。私自身、心肺停止でAED救命措置で後遺症もなく半年たち、今現在ここにいます。AEDで救われた実体験から、今回、一般質問をさせていただきます。  そこでまず、当町と全国のAEDの実態は、どのようになっておりますか、お伺いいたします。 ○副議長 消防課長。 ◎消防課長(北澤) お答えします。それでは、全国の救急出動状況と心肺停止傷病者の実態についてお答えします。常備消防での救急出動では、119番通報から現場到着までの所要時間は、平成25年中、全国平均で8.5分、下諏訪消防署の管内出動で平均5分から6分といった状況です。  全国の救急出動件数と、そのうちの心肺停止傷病者の割合は、平成25年中で出動件数591万2,623件のうち、心肺停止傷病者数が12万3,987件、約2.1%を占めております。下諏訪消防署においては、平成25年中885件のうち、心肺停止傷病者が22件で、2.4%となっております。  特に、突然の心肺停止に至る多くの原因は脳卒中と心臓に起因した病気が半数ずつ占めているとされております。心臓が停止してから1分ごとに7%から10%ずつ蘇生する確率が低下すると言われており、実際に総務省消防庁の調査においても、救急搬送された傷病者の生存率は3分以内に心肺蘇生法が行われた場合に比べ、10分以上経過してからでは4割も低下しております。下諏訪消防署救急隊の現場到着平均時間を5分としましても、救命率は20%にも届かず、その場にいた人による応急手当、心肺蘇生法は脳や心臓への血液循環を保つため、救命への第一歩として非常に重要になるところでございます。以上です。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。今、課長答弁のありましたとおり、心肺蘇生術がおくれるたびに救命率、命の救える確率というのが低くなってしまいます。今、お話がありました、1分たつごとに7%から10%ずつ蘇生する確率が低下します。10分たてばほぼ助からないという今の答弁だと思います。さらに、心肺蘇生をして、その後、脳に酸素が回らないような状態が数分続けば、その後の後遺症も大きいと考えられますので、救急車が到着するまでに周りの方々がどれだけ適切に救命措置ができるかということも、課長答弁のように大事となっていると思います。  また、ここでもう1回お尋ねいたします。全国のこれについての実態は、どのようになっておりますか。 ○副議長 消防課長。 ◎消防課長(北澤) お答えします。全国でのAED活用の状況をお答えします。まずは、AEDの設置に向けた経過として、AEDの早期使用が救命率向上につながるとして、国では平成16年7月に市民による自動体外式除細動器、通称AEDの使用を認可しております。これにより、AEDの設置台数も年々増加し、類型的な統計ではありますが、平成26年には全国で一般市民向けが51万6,135台、医療機関10万4,721台、消防機関が1万5,151台で総数63万6,007台が設置されたという状況になっております。平成17年の設置総数、10年前になりますが、2万7,851台と比較して10年間で約22倍となっております。  一般市民によるAEDの活用状況としましては、平成23年から25年までの間における救急隊が搬送した心肺停止傷病者総数に対して、市民の応急手当とAEDを使用した件数及び社会復帰率を見ますと、平成23年の心肺停止総数12万7,109件、うち市民の応急手当1万1,536件、うち一般市民のAEDの使用が738件で、AEDを使用した中で社会復帰率は38.9%、平成24年は心肺停止総数12万7,866件、うち市民の応急手当1万2,248件、うちAEDの使用が881件で、AEDを使用したときの社会復帰率が36%、平成25年では、総数12万3,987件の心肺停止傷病者に対して、市民の応急手当が1万3,015件、うちAEDの使用が907件で、AEDを使用したときの社会復帰率が43.1%という状況になっております。また、一般市民による応急手当について、行われなかった場合に比べ、行われた場合での社会復帰率が3年間とも2倍を超える状況で、重要な位置づけ、役割とされているところでございます。以上です。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 今、答弁のあったとおりに、周りの方の救命措置が大事というお話がございました。それについて私のほうから2点にわたってAEDの設置についてお伺いをさせていただきます。救命措置としてのAEDの設置について、当町はどのように、どのくらいあるか、お伺いをさせていただきます。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 町で把握をしている数は56台でございます。このうち町関係の保有は28台で、町以外の民間企業などが保有をしているものが28台という内訳でございます。町の28台の中には、過日、あざみ号に設置をいたしました2台も含まれております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 今お聞きしますと、町としての保有はあざみ号の動くAED2台も入れまして28台と伺っておりますけれども、今後増設のお考えはございますか。 ○副議長 町長。 ◎町長 順次整備を進めてきたところでありますけれども、公共施設の中でまだ若干未整備の部分もございますので、例えばハイム天白ですとか、諏訪湖博物館、伏見屋邸、観光案内所等、未整備の部分もありますので、順次そういったところには対応してふやしていきたいというようには考えております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 今の設置状況について、町長から御答弁がございました。私のほうから、もう1点提案をさせていただきたいと思います。24時間営業のコンビニが当町にもございます。現在、日本は世界で最もAEDの普及が進んだ国となっております。しかし、日本は年間7万人を超える方々が突然心肺停止となっており、心停止となった際にAEDが使われるケースは、ほんの一部であります。AEDを効果的な場所へ配置し、有効に活用すれば救える命はたくさんあります。当町でも公共施設などにAEDの設置が進んでおりますが、それを利用できるのは平日の昼間の時間帯が多く、夜間及び休日は施設が施錠されているため利用できない場合もあります。  そんな中、他の自治体では24時間営業のコンビニに協力を依頼し、市町村が店内にAEDを設置し、24時間利用しやすい体制を整備しております。提案ですが、全国の自治体では、財政からAEDのレンタル料を出してコンビニに置かせてもらって進めているところがございます。町内には今現在28カ所ありますが、どこにあるのかはっきりわからないのも現実と思います。スポーツや、また観光客の方々が当町に来られます。町内のコンビニであれば、場所は大体わかります。そこを目指していけばAEDがある。AEDの場所、いざというときには気が動転して、その場所を探すことが困難と考えられます。  そこで、お伺いをさせていただきます。県下市町村にコンビニにAED設置をしているところはございますか、お伺いいたします。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 県の危機管理部署に確認をしたところ、現在、県内の市町村においてコンビニにAEDを市町村の負担で設置をしている箇所はないということでございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 県下にはないということでございますけれども、当町としまして県下をリードしていくという意味合いがあると思いますけれども、このような考え方はどうでしょうか。 ○副議長 町長。 ◎町長 確かに今回の河西議員さん、まさにAEDで救われたということで本当に私もうれしく思っているところでありますが、コンビニにつきましては今6軒、当町にあるんですけれども、調べさせていただきましたら、もう自主的にですね、1軒は設置をしていただいているようでございます。今後どのように使用できる体制が、コンビニのほうでとれるかどうか、そういったことも含めてですね、鋭意研究してみないといけないとは思いますけれども、またいろいろ検討させていただいて、もしコンビニのほうでそういった対応をしていただけるということがあれば、全てとは言いませんけれども順次また、これについて検討してまいりたいというように思っております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございます。コンビニは24時間で店員さんがいらっしゃいますので、当町におきまして、コンビニに行けばAEDがあるという、そういうコンセプトをつくっていけばいいかなと私は思っております。  それで、あとAEDマップといいますか、当町にはどのような場所に配置されているか、これを表示されているかどうか、お伺いをいたします。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 御質問の件ですが、今現在それぞれの箇所においてAEDの表示をしたものはございます。網羅をしたものというのが今現在ございませんので、今、担当部署におきまして、AED含めて、そのほかの設備等もございますので、その辺の表示ができるか今検討させていただいている状況でございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 今はITの時代で、ネットで見ますと、AEDの設置場所が即時に出てくるような検索機能がございますけれども、これについてはどうでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 民間のところでマップを出しているというのは承知をしております。私も見させていただきましたが、場所の表示等が結構違っているのがございまして、また、地図を拡大しますと位置がちょっとずれているところもございました。そういうことも含めて正しいものを表示するような方法というものを現在検討させていただいているところでございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。あと、AEDのメンテナンスと発生する費用について、これについて町はどのようにお考えかお伺いいたします。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) まず、先ほど28台の配備を町ではしているというお話をしましたが、このうち5カ所については購入品ということもございまして、その他の23台はリース契約という形をとっております。リース料ですが、それぞれの箇所により附属させる消耗品類や持ち運びに使用するケース等の有無によりまして若干ケースも変わりますし、日進月歩で進んで1年たつと大分またいいものが出てくるという状況ですが、おおむね月額で4,000円から6,000円で契約をしている状況でございます。リース期間は全て5年というような形でございます。その間は随時、消耗品類のパッドやなんかですね、そういうものの確認や補給が行われますし、最新の機器はふぐあいが出た場合には独自に機械自身が信号を契約会社へ情報を送るという機能もついているものもございます。そんな状況でございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。設置場所につきましては、わかりました。次に大事なのは、AEDがあっても、それをどのように活用して心肺蘇生に生かしていくかということが私としては大事だと思います。先日も赤砂崎で行われました防災訓練で私もAEDの設置、また心肺蘇生の方法については講習をさせていただきました。AEDがあれば、そこに物があって、それを操作できる方がいれば、私のように命を長らえることが、また救われることができると思います。それで、今後の救命講習が大事と思いますが、どのように町は考えていますか。 ○副議長 消防課長。 ◎消防課長(北澤) お答えします。初めに、近年、過去3年の下諏訪町内における応急手当等の講習会の開催受講者数状況について御説明申し上げますと、平成24年は町で企画する出前講座が22回、816人、国が定める普通救命講習は27回、516人が受講、平成25年では、出前講座が22回、888人、普通救命講習は23回、473人が受講、平成26年では、出前講座が34回、1,047人、普通救命講習が23回、501人が受講されております。近年につきましては、毎年1,000人を超える受講者がという形にはなっております。  また、AEDの普及、設置数の拡大を図るということも救命に向けた大切な一つだとは思っておりますが、その前提として何より重要とされることは、先ほども一般市民による応急手当実施数及びAEDの使用数を御説明申し上げましたが、いかに倒れた人の近くに応急手当等AEDの取り扱いに勇気と自信を持って行える人がその場にいるかが救命へ最も必要とされることですので、今後さらに出前講座を初め応急手当講習会等の受講へ、その必要性と重要性の啓発を図り、受講者の拡大と繰り返し受講とする再講習の受講を呼びかけ、率先して適切な手当てが行える一般市民の増加に努め、救命の連携へつなげてまいりたいというように考えております。以上です。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございます。装置自身は、私も講習を受けましたけれども、簡単なものです。あとは使う人の勇気だと思います。これをやったことによって、この人が助からなかったら私の責任かなという、そういうことではなくて、勇気を持ってAEDを活用して近くにいる方、また倒れている方の蘇生をお願いしていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは続きまして、カヌーの活用方法についてお伺いいたします。町では本年、諏訪湖湖畔で進める健康スポーツゾーン構想の一環で、カヌー10艇を購入いたしました。先日もいずみ湖でカヌーの試乗会がありました。今現在、状況はどのようになっているかお伺いをさせていただきます。 ○副議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) お答えをします。まず、導入の経過からお話をさせていただければと思います。昨年、下諏訪町公民館と下諏訪力創造チャレンジ事業の共催で、10月、諏訪湖におきまして、艇庫前浮き桟橋を利用させていただき、親子のカヌー体験教室を2日間開催をさせていただきました。白樺湖カヌースクールのインストラクター4名を講師に、また諏訪湖手作りカヌーの会2名にサポートをお願いいたしまして、2日間の参加者合計39名にカヌーの体験をしていただきました。基本であるライフジャケットの着用方法ですとか、パドルの使い方、カヌーへの乗り方など基本的操作を学び、スクールのカヌーを使用して諏訪湖でのカヌーの体験をしていただきました。  参加いただいた方からは、諏訪湖の活用としては今までにない楽しい企画だったとか、子供が怖がりなので心配したけれども、すぐになれて楽しんでいた、またこれは印象的だったんですが、湖面から見た初めての景色はとても新鮮だったと非常に手応えのある感想をいただいたところでございます。  今年度につきましては、今、議員御指摘のように、7月にいずみ湖を会場にカヌーサポーター養成講座を2日間開催をさせていただきました。町内外30歳代から70歳代まで12名の方の御参加をいただきまして、町で購入したカヌー10艇を使いまして白樺湖カヌースクールの講師から、やはり基本的な操作方法や安全確保、指導方法などについて学んでいただいております。また、最後の講習の3日目につきましては、消防署の職員を講師に救命講習を開催させていただいて、受講いただいた方には普通救命講習の資格を取得していただいているというところでございます。  8月の諏訪湖クリーン祭においては、初めてのイベント企画として、諏訪湖の手作りカヌーの会の御協力をいただきながら親子カヌー体験教室を開催させていただきまして、約20名の方が諏訪湖でのカヌーを楽しんでいただいております。今月13日、今度の日曜日になりますが、下諏訪レガッタにおきましては、ボートレース決勝前の空き時間を利用させていただき、カヌーの模擬レースを開催する予定となっております。以上です。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。ボートと並んで当町の大きなスポーツの目玉でございます。また、カヌーについては町長の思い入れもあると思いますけれども、町長いかがでございましょうか。 ○副議長 町長。 ◎町長 カヌーの導入につきましては、以前、議員さんからの御提案もありまして、本年、国の交付金を活用させていただいて10艇の購入をさせていただきました。今、課長が答弁させていただいたように、まず指導者の養成をということでお願いをしたところ、多くの皆さんに御参加をいただきまして、いずみ湖で研修等を進めていただきました。そういった指導者を中心に今後カヌーの普及が進んでいってくれたらありがたいなというように思っています。  今年はまだ諏訪湖での導入には、ルールづくりが必要でもございましたので、いずみ湖での導入をさせていただきました。そうしましたら、いずみ湖の景観に非常にカヌーが合うということで、議員さん方にも皆体験をしていただいたところでありますが、できればあの公園の中で、いずみ湖のところでもカヌーに親しんでもらうことも考えられるかなということで、今購入させていただいた10艇については、いずみ湖のほうを優先に来年以降いずみ湖を利用される観光客や地元の皆さんにカヌーを体験していただけるような形、整備を進めていきたいと思っています。  そしてまた、諏訪湖には諏訪湖として今後、艇庫の整備等、いわゆる保管場所の整備を進めるとともに、先ほども言いましたように、ボートのコースにもなっておりますので、ボートとカヌーのルールづくりを進めまして、カヌーを導入していきたいというように思っています。諏訪湖上から見る、いわゆる湖畔の景観というのは、また陸上から見る諏訪湖とは違った景観が生まれます。それは、かなり健康スポーツゾーン構想としても非常にいい効果が、健康づくりに役立つ効果が出てくるんではないかという期待感もありますので、今後諏訪湖での導入もしっかりと進めていきたい、そんなふうに考えているところであります。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 ありがとうございました。健康スポーツゾーンの構想として当町のボートとカヌーが、また諏訪湖の景観をですね、彩ることを期待して、次の質問に行きます。  最後でございます。大沢川の改修についてお伺いをいたします。今現在、大沢川の改修の進捗状況についてお伺いをしたいと思います。土砂災害から住民の生命と財産を守り、安全で安心して暮らせる地域に向けて砂防工事の推進に今現在取り組んでおります。現在の大沢川砂防堰堤工事の進捗についてお伺いをいたします。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。大沢川につきましては、霧ヶ峰西南の山麓部を源として諏訪湖へと流入する土石流危険渓流でございます。下流部には高木地区の公民館それから民家等、保全対象人家が178戸が密集をしております。また、重要路線でございます国道20号線、それからJRの中央本線がありまして、一たび土石流が発生した場合、その被害は甚大であることから、長野県が事業主体となりまして砂防堰堤を整備し土石流の抑止を図るため、平成29年度の完了を目指して事業に着手をしているということでございます。  現在の進捗状況につきましては、旧第六保育園跡地を作業ヤードといたしまして、6月15日から大沢川砂防堰堤の工事用道路にかかわる町道下村通り線の拡幅工事、延長約600メートルになりますが、その工事が始まっているところでございます。  工事の期間中、大型車両の通行など、地元の皆様には御迷惑をおかけする部分ございますが、既に住民の説明会も開催いたしまして、住民の方には御理解、御協力をお願いしたところでございます。今後も、県それから町によります住民周知をしっかりと行ってまいりたいと思います。以上でございます。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 進捗状況については、わかりました。今お話のあった第六保育園が今これが工事用道路の作業ヤードになったり、使用材料の仮置き場として今現在使われておりますが、この工事が終わった後、その後の活用状況があれば教えていただきたいと思います。 ○副議長 町長。 ◎町長 工事後の使用につきましては、まだ決まっておりません。地元の皆さんからの要望等もお聞きしながら、今後の活用方法については検討してまいりたいと考えております。 ○副議長 河西 猛議員。 ◆河西議員 時間が大分余っておりますけれども、以上で終わります。ありがとうございました。 ○副議長 次に進みます。質問番号10番、質問事項 中山道をつなぐ広域連携活動について、温泉事業の将来的方向性について、緊急時の避難者把握の効率改善について、議席11番、中村光良議員、質問席にお着きください。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 質問番号10番、議席番号11番、中村光良です。冒頭、6月議会で、この場でお話しさせていただいた役場庁舎周辺の看板等の件ですが、早速早々に対応していただきました。非常にすっきりして来庁される皆さんも快く庁舎に向かわれているというように思っています。早速の対応、ありがとうございました。  それでは、質問に入らせていただきます。下諏訪町が活気と明るい将来展望を手繰り寄せながら、ますますよい町になるよう願っています。今回は、そんな角度から質問したいと思います。  下諏訪町はキャッチフレーズとして、「中山道と甲州街道が出会う大社といで湯の宿場町」をうたい、まちづくりを推進しています。先日のまちづくり推進会議においても、町、会議所、観光協会を中心として多くの関係団体の皆さんが出席され、熱心な活動状況や取り組みの姿勢を発信され、大変うれしく、また頼もしく拝聴し、下諏訪町は多角的に着実に動いているなと実感してまいりました。  そこで、中山道をつなぐ広域連携活動についてお尋ねしたいと思います。昨今、テレビ番組「一路」や「鶴瓶の家族に乾杯」等々で中山道が取り上げられる機会がふえています。先日も全国放送で下諏訪町が取り上げられ、東京の親戚から、おい、下諏訪が映っているよなんていう電話をいただきました。テレビの影響の大きさや中山道ブームの盛り上がりを再認識いたしました。この機を逃さず、ますます全国に下諏訪町を発信していくことが大切だと思っています。  キャッチフレーズの頭に出てくる中山道と甲州街道では、甲州街道は下諏訪が終点ということで、これ以上の連携の延伸は難しいのかなと考えますが、一方、中山道については、これからも両側への連携の延伸が期待され、多くの沿線市町村と手を携え合って活動することで、観光振興の面から将来的に大きな相乗効果が得られるものと考えています。
     そこで、お尋ねします。昨年からでしたか、会議所の皆さんを中心にして中山道の旧道をたどる連携活動が何度か報道されていました。岡谷市、辰野町、塩尻市との組織の上では4市町だというふうに受けとめていますが、町村合併により私が注目しているのは木曽路の奈良井宿まで連なる活動であることを知り、注目すべき活動だと期待を込めて応援していきたいと思っています。そこで、この活動について現時点までの経過について御説明いただけたらお願いいたします。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(伊藤) お答えいたします。中山道に関する市町村連携の活動ということでございますけれども、平成25年度から岡谷市、塩尻市、下諏訪町の3商工会議所と辰野町の商工会が中心となりまして、「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」として「〜地域間連携による街道観光〜ゆっくり歩こう初期中山道」として中山道をテーマにした観光を考える中山道サミットを開催したところでございます。  この事業につきましては、江戸五街道の一つでもある中山道、その中でも約10年間しか使われなかったという塩尻市から小野宿を経由して下諏訪宿へと至る初期中山道を新たに見直し、民間や地元を中心として宿場単位の活動から専門家を含め広域連携した活動へとつなげることで、街道観光や地域資源の再確認をすること、また、中山道を活用した今までにない活動、仕組みづくり、中山道の魅力の発信を考えていくなど、商工会議所、民間団体を中心として企画をしているところでございます。  昨年の中山道サミットにおきましては、塩尻市の奈良井宿の長泉寺において商工会議所、観光関係者、街道ファンの方、約70名の方が参加をいたしまして、基調講演やテーマ別のパネルディスカッションを通じまして、旧宿場町の中心の観光から、これらをつなぐ街道観光へ発展させる方策等を話し合ったところでございます。実際には雨で中止にはなってしまいましたけれども、塩尻側と岡谷側に分けて歩くイベントも計画をされていたということでございます。また、このサミットをきっかけといたしまして、塩尻市では民間の方が共同で「塩尻四宿400年祭」も開催されたところでございます。  今年度につきましては、やはり中山道交流事業として地域ごとの健康事業としての中山道ウオークや情報発信事業、古い写真等を活用した事業などを計画していると聞いております。以上でございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 ありがとうございました。私の認識を上回るような高い意識と熱い意気込みを持って取り組まれているということが十分うかがえます。4市町の関係者の皆さんに敬意を表したいと思います。  それでは、今お話しいただいたような事業の推進に対して、下諏訪町はどのようなスタンスでかかわってこられたか、その点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(伊藤) お答えさせていただきます。当事業につきましては、町として直接企画からかかわるということではありませんけれども、中山道サミットの講演やモニターツアーへの担当職員の積極的な参加をしており、サミットの情報交換会での情報交換及び情報発信をする中で、観光振興の参考とさせていただいております。また、中山道のパンフレットの配布、また観光協会におきましてもホームページへの掲載、中山道にかかわる事業についての予算の計上もさせていただいておりまして、中山道関連事業に対する情報発信と支援のほうをさせていただいているところでございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 予算支援を含めて町も積極的に応援していただいているというように受けとめました。町としてもこの事業を大切に考え、活動に参画し支援してこられたことを評価しています。きっと将来的に大きな成果に結びつくものと信じています。  先ほども述べたように、中山道は甲州街道と交わる下諏訪宿から東西に延びています。歴史的町並みや貴重な文化遺産がたくさん保存されています。沿線市町村が自分の町のみならず、連携して互いの町を語り合えるように全国からの観光客に紹介し合えれば相乗効果が育まれると思います。  従来、下諏訪町は長和町との親交が続いておりますので、和田側との連携を深めることは、さほど難しいことではないと思っています。それに加えて、今回の西側への連携では、奈良井宿まで連携がつながったことを大きな成果と捉えています。中山道をたどり、貴重な歴史的文化遺産、観光資源を活用し連携をさらに深めることが、少なくても長野県内の沿線市町村の名を全国に発信し続ける活動として力を入れていただきたいと願っています。下諏訪町の今後の取り組み姿勢について、お伺いいたします。 ○副議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(伊藤) まず、連携という部分でお答えさせていただきます。町としましても、今後、中山道事業、イベントに関する講演やモニターツアー、イベントへの積極的な参加をするとともに、関連市町村と連携する中で、情報交換、情報発信をしてまいりたいと考えております。また、商工会議所からは県内の商工会議所エリアの連携をする中で、塩尻市、岡谷市、下諏訪町に加えまして、佐久商工会議所との連携を模索するとともに、先ほど言いました長和町との商工会との連携も計画しているとのことをお聞きしております。以上でございます。 ○副議長 町長。 ◎町長 長野県内沿線市町村の名を全国に発信し続けたらというような御提案でございまして、そんな中で、1点御紹介をさせていただきたいというように思いますけれども、実は長野県自治研修所政策研究所でございますけれども、職員研修の一環として実施をしております政策研究制度というものがございます。町からは平成27年度の研究テーマといたしまして、中山道の新たな魅力と誘客についてという提案をさせていただいたところでございます。その結果、研究テーマとして採択をいただいたところでございます。  当町が提案をしたテーマが採択されたこともございまして、研究研修生といたしまして当町の若手職員1名が今参画をしておりまして、中山道のブランド力を生かした観光ニーズに対応できる施策の展開について具体的な施策提案に取り組んでいるところでございます。これは、実は、この職員自身でみずから提案をしていったという状況のものでございます。  研修チームのメンバーでございますが、高校職員、教育事務所の職員、警察官、諏訪地方事務所の職員、それから市町村職員で構成されているところでありますが、当町からの派遣職員が今このチームリーダーを務めてくれております。現地踏査やアドバイザーとの意見交換、また長野県知事との意見交換など、4月から現在まで17回にわたり精力的に研究を進めてくれているということでございまして、今月中には提言を取りまとめて県知事との意見交換を経て県庁におきまして研究成果の報告会が行われる予定ということでございます。  概要といたしましては、中山道を市町村ごとに捉えるのではなくて、沿線全域の連携により、県内各関係市町村が中山道全体で観光施策を推進していく必要があるといったものでございまして、この研究につきましては、長野県へ具体的な政策提案がされるものでございまして、採用されますと県の施策として予算化がされ、中山道の整備や観光連携がより一層進められるということになるということでございますので、その成果発表、また経過について注視をさせていただいているとともに、大きな期待をしているところであります。過日この会議が当町で行われておりまして、そのメンバーの皆さんと懇親も深めさせていただき、うちの職員も非常に高い評価をいただいているところでありますので、大きな期待をしているところでもございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 ありがとうございました。正直、私の認識よりはるかに前向きな活動がされているということで、本当に今日、このテーマを取り上げて大変よかったなと思っています。例えば下諏訪に来られた観光客の皆さんに、お時間があったら和田宿もごらんになったらいかがですかとか、名古屋方面に帰られるんだったら奈良井宿に寄って帰られたらいかがですかとか、お互いがそういう声をかけ合えるようなチームワークのできた、そういう組織として大変、今日うれしく思っています。これからもその事業に大きな期待を込めてまいりたいと思います。  来年は御柱の年です。多くのメディアが諏訪大社を取り上げてくれるでしょう。また、つい先日には先ほどからお話が出ているように、日本で知られる有名企業が下諏訪町に進出され、開発拠点を構築されるという明るいニュースもありました。これからも、たびたび報道に下諏訪町の名が出される機会があるでしょう。今回お話しさせていただいた中山道ブームとあわせて、ここ数年を下諏訪町にとって重要な時間と捉えて頑張っていかなくてはならないかと思っています。  それでは次に、温泉事業についてお尋ねいたします。やはり下諏訪町のキャッチフレーズにうたわれている出で湯、温泉に触れさせていただきます。温泉は望む、望まないとは別の次元で与えられた地域のみが恩恵にあずかる特別な天然資源です。下諏訪町もこの恩恵に古くは温泉宿場町として、また近年では温泉観光地として大切にしてきました。下諏訪町の温泉事業を見たとき、供給量あるいは需要量で微妙な状況にあると思います。全戸配湯に取り組んだ時期もありましたが、それには供給量が足りなくて町内全域網羅は達成できていません。この大切な温泉資源は何としても守り続け、将来に末永く存続できるよう努力していかなければならないと考えています。過去にも新規掘削とか維持管理、あるいは冬のトラブル等々の多くの御苦労を重ねてこられた経過がありますが、頑張って前向きに取り組んでほしいと思っています。同僚議員の質問と重なる部分もあると思いますが、よろしくお願いします。  温泉事業の現状について、お尋ねします。「クローズアップしもすわ」で示されている8月1日現在の町の世帯数は約8,300世帯です。これに対して、温泉を利用されている世帯はどのくらいになっているのでしょうか。あるいは観光業や企業が会社として利用されている部分はどうなのでしょうか。数字をお持ちでしたら教えていただきたいと思います。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。本年6月30日現在の数字となりますけれども、御了解願いたいと思います。配湯開始済みの温泉の加入世帯数につきましては、一般家庭におきましては1,625世帯で1,799口、全町世帯8,952世帯に対しまして加入率は18.2%となっています。なお、今申し上げました全町の世帯数ですが、私どもは住民基本台帳の登録世帯をもとにしておりますので、多分クローズアップのほうで紹介されている世帯数とは少し開きがあるかと思いますので御承知おきください。  それから、また第1次事業から第4次事業までの給湯可能区域内の世帯数に対する加入率につきましては、6,908世帯に対しまして23.5%という状況でございます。  それから、観光業関係でございますが、公衆浴場の関係が9件で、口数で申し上げますと210口、それから民宿が主体となりますが、民宿、ホテル、旅館などで6件、11口となっております。状況につきましては以上でございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 済みません、一緒にお伺いすればよかったんですが、例えば現時点の余剰口数といいますか、空き口数はどのくらいあるんでしょうか。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) 余剰口数という考え方ではございますが、実は現在安定的な配湯ができないという状況の中で、今回、補湯用の温泉井戸を掘削する計画もございますので、そういう状況の中では今、余剰というものに対してはない状況だという、そういう見方をしております。以上です。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 ありがとうございました。状況が皆さんにも理解していただけると思います。配湯可能区域の中で23.5%のお宅が活用していると。最後にお尋ねした余剰といいますか、あきといいますか、追加といいますか、その部分については今はない状態だということであります。  ここ数年は担当課の皆さんも余剰口数の解消を目指し、新規契約の促進に努めてこられたと理解しています。しかし、その余剰口数が消化されても、今お話いただいた23.5%の状況が現実だというふうに思います。この町の温泉事業は将来的に見て発展方向にあると判断するには、ちょっと無理があるかなというものです。そんなことを考えながら、今年度の温泉事業特別会計予算に井戸掘削工事として1億5,100万円が計上されており、供給量の確保に取り組まれていることに大いに期待をしているところであります。この件につきましては、この9月議会に追加議案が上程される見込みであるようですが、ちょっと私も質問に戸惑いを持ちましたけれども、よろしかったらお答えいただきたいと思います。  この掘削工事による成果といいますか、湧出湯量はどれくらいと見込まれていますか。また、1分当たりとか口数で捉えているのか、また一般家庭としておおむね何戸分に相当するか、その辺の予測はお伺いできますか。 ○副議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えを申し上げます。温泉井戸の掘削工事につきましては、魅力ある温泉づくりと町民福祉の向上を目指した温泉事業ということで、第1次事業から第4次事業までの安定した温泉配湯を行うために、現在、揚湯量が不足している第1次事業及び第2次事業並びに今後計画されますエコ住宅事業などへの未給湯部分の確保を含め、補湯用の井戸として掘削するものでございます。  ちなみに温泉井戸の寿命というのは、一般的に20年から30年というふうに言われておりますけれども、1次事業の高木源湯は掘削後30年、それから2次事業の高浜源湯は掘削後26年が経過をしている状況の中、井戸の清掃などの維持管理に努めてはまいりましたけれども、井戸の能力低下によりまして揚湯量不足が顕在化し、現在十分な量を確保できない状況にあります。そのために、今は第4次事業から第1次事業へ補湯をするなどで対応をしているために、漏湯事故などがあると1系統だけではなく復旧までに他の系統にまで影響するなど、維持管理の対応が大変難しい状況となっております。また、4次事業の井戸から揚湯量を増量しまして他の事業のほうに補湯をしているということは、この4次事業の井戸に大きな負荷を与えるために、そのものの改善も必要になっているということです。  こういったことから、平成25年、26年度で調査を行いまして、補湯に最も効率のよい場所といたしまして高浜運動公園マレットコースの南側を掘削場所に選定をいたしまして、安定した配湯ができるよう揚湯量と配湯量の不足分となる必要最小限の量として60度の温度で毎分450リットル分、口数で言いますと250口分になります、その量を確保するもので、新たな温泉事業の展開ということではなくて、現状の維持、安定供給のために補湯用の井戸を掘削するという計画でございます。  それから、掘削に当たりましては、掘削予定地から半径3キロメートル以内の源泉所有者28人、源泉数にしまして57源泉ありますが、そういった皆さんからの承諾をいただきながら、県へ許可申請を6月1日に行いました。その後、県の環境審議会での審査を経まして7月17日に長野県知事から掘削の許可をいただいていると、そういった状況でございます。以上です。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 大変、御近所の皆さんの好意にも支えられてということですが、鋭意、予想が上回る結果のほうを期待しております。私たち元議員、新議員は今年度の予算審議に加わっていませんが、今年度予算に新規の井戸掘削工事費が計上されていることに大いに賛同の気持ちをお伝えし、期待しています。  さて、私が今回、温泉事業について取り上げさせていただいた趣旨は、将来的に健全で発展的な事業継続を望んでいるというところです。いろいろ前向きな答弁をいただいたので、町担当課の皆さんや予算を審議していただいた前期議会の皆さんも同じ方向に向かっておられたのだなと大変うれしく感じています。  ここで、もう一つ伺っておきたいことがあるのですが、温泉事業のさらなる活性化と将来展望として、供給量の向上策として温泉豊富と考えられている諏訪市からの供給への協力をいただけるような検討を提案させていただきたいと思っています。諏訪市では、下諏訪境付近まで温泉配湯がされており、高木源湯を持つ下諏訪町と連結することは、さほど難しいことではないと考えております。温泉事業のパイプを太くすることで、温泉のみならず水道関係、下水道関係の波及効果も期待されると思いますが、この辺について町のお考えをお伺いします。 ○副議長 町長。 ◎町長 諏訪市の温泉提供の提案ということだというように思いますが、以前も町民の方からそんな御提案もいただきまして、諏訪市に確認をさせていただいた経過がございます。そういった中では、供給できるような十分な湯量が諏訪市のほうにもあるわけではないということではございます。  しかしながら、御承知のとおり今、災害時等のインフラの整備ということで、岡谷市さんの境と諏訪市さんの境で水道の連結はさせていただいておりまして、災害時に備えているという状況もございます。そういった意味では、諏訪市さんと温泉をつなげておくということは、ある意味では災害時や事故発生時に急遽お願いをするというようなことには役立っていくという可能性もありますので、少し研究をさせていただいて諏訪市とのそんな連携ができるかどうか、また研究、検討させていただければというように思っております。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 下諏訪町のキャッチフレーズにうたわれている温泉が、これからも町民の大きな宝として将来に向けて発展的に存続することを願っています。  最後に一つお伝えしておきますが、昨日から話題になっています温泉の、高齢者世帯の方で解約の相談がありますよということは、町の設備業者の方から私のところにも、そういう声をいただいていますということを一言お伝えしておきたいと思います。  次に、緊急事の避難者把握の効率改善についてお話しします。先日の町総合防災訓練、大変御苦労さまでした。あいにくの悪天候でしたが、町対策本部、各区各町内会の対策本部に初期の計画にのっとり多岐にわたる訓練を経験できたように聞いています。何より悪天候を乗り越えて参加された多くの町民の皆さんの防災意識の高さを感じ取ることができます。大変心強く、またうれしくも感じました。日ごろの担当課の皆さんの活動や情報発信が、また各理事者の皆さんの防災に対する取り組み姿勢が、着実に町民に受け入れられてきている形と思います。昨年度から始まった県の防災施策をいち早く手を挙げて導入された下諏訪町の姿勢が各区に理解されており、モデル的に活動に取り組んだ第1区では、活動計画も終盤に至っているとのことであります。また、他の区でも今年度から活動を進められるように伺っています。  全国各地で自然災害が発生しており、自助、共助、公助の考え方が浸透しつつあります。今日、明日にも起こり得る災害に対して自分たちの地域から犠牲者を出さないように被害を最低限におさめるよう、ふだんの心構えが必要ではないでしょうか。本日昼のテレビ報道でも、紀伊半島、阪神地区等でひどい被害の報道がされていました。全国の災害時のテレビ報道や今年行われた1区の避難訓練を見て私が感じているのは、緊急避難時の避難者の把握が大変な作業であるということであります。  そこで、お尋ねします。参考としてお尋ねします。1区の訓練で対象の町内会数、そして避難所に収容された人数、そのために、その避難者の把握のために受け付けや名簿作成指導に当たられた方の人数はどれくらいでしたのか、概略でも結構ですが、参考にお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 御質問のあった避難誘導訓練は、6月14日に水防訓練とあわせて今年初めて企画実施をした訓練でございます。この訓練は本年度、第1区及び第2区で策定中の地区防災計画の先行地区として策定をしていただいた第1区東町中地区を中心として、緊急輸送路である国道142号線が土砂災害で通行できなくなり、特別警戒区域に土砂災害の危機が高まっているという前提で実施をいたしました。  訓練の実施に際しましては、第1区の理事者の皆様、東町中1及び東町中2地区の町内会長さんや自主防災会の役員の皆様とも意見交換を行う中で、東町中1地区の方々からは避難訓練よりも避難場所やそれに伴うルールを決めることを優先したいという申し出があったことから、今回の訓練の対象地区は東町中2地区に限定をして実施をすることといたしました。  その時点で、東町中2地区の住民は326人ですが、実際に非難された方の人数は87人でございました。率にすると約27%となります。また、避難所開設は町が行うこととなっておりますが、担当をいたします住民環境課から、ぜひとも多くの職員に体験をさせたいという申し出もあって、住民環境課の職員13人が受け付けや開設準備にかかわっております。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 今回の訓練のように、周囲がみんな顔見知りの方が多い地域限定の訓練でも、そうした人数の多くの方がこの作業に携われ、事前の準備がされていてもそれ相応の時間を費やしたのだというふうに拝見させていただきました。  1区の訓練現場では、避難者の把握のために名簿の作成を指導していましたが、その際の記入用紙はいつ誰が作成し、当日誰が準備されたのでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 今回の訓練における受付は、避難所の入り口でチェックをしますと、そこで混雑し避難された方を屋外で待機させてしまうこととなるおそれがあったことから、受付ではチェックをせずに一旦会場にお入りいただいた後に避難者名簿を避難された世帯ごとに御記入をいただき、それを回収してから町の担当職員が住民リストと呼ばれる住民登録されている方々の一覧表を打ち出したものへチェックを行う方法で避難者の把握を行いました。これら一連の準備につきましては、町職員が事前に行ったものでございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 今お話ししていただいたとおりに、今回の訓練はあらかじめ計画された日に実施されていたので、計画に沿って記入用紙等も手落ちなく準備がされていたというふうに判断させていただきます。  重ねてお尋ねします。災害はいつ起こるかもわかりません。もし今夜、不測事態が発生してしまったようなとき、避難者把握のための記入用紙はどこにあって誰が保管されているのでしょうか。また、そうした場合、今どのくらいの数が用意されているんでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 避難者名簿は町の防災倉庫で、ほかの必要な備品類とあわせて、仮に全世帯が避難をすることになっても対応できる数である9,000枚を保管しております。避難所の設置に関しては、施設の開放に関する管理の問題もあるため、災害発生直後に設置をされるというよりは、例えば地震などが発生をした際は、住民の皆さんは一旦、生命の安全を確保してから避難所に避難をしていただくということになると思いますが、その間に避難所の安全性を町のほうで確認をし、施設を開放する時点で町職員が名簿を持参するということになっております。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 私は以前から災害時のテレビ報道などを見るたびに、今までお話ししたような避難者の把握作業の大変さを痛感してまいりました。顔も知らなかったボランティアの方々に依存せざるを得ない場合は、さらに大変さが増すことと予想されます。何とかこの作業を簡素化、改善できないかと考えてきました。突発的で不意の事態で混乱しているでしょうし、避難者も気が動転していることが容易に想像できます。そこで思いついたのが、全町民が平常時、何でもないふだんのときに準備をすることで大きな改善が可能だと考えました。  ここで一つ提案させていただきます。それは、私のつけた名前は避難者カードであります。各家庭が平常時の手すきのときに家族の名前や生年月日、この生年月日というのは年齢で書いちゃうと毎年書きかえないといけないんで、生年月日というふうに考えています、最低限の必要事項を記入した上で、玄関であったり台所であったり、あるいは非常持ち出し袋に準備しておくことで、有事の際にはこのカードを避難所に提出するだけで大きな改善になると思っていますが、いかがでしょうか。 ○副議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 現在、町が使用をしている避難者名簿では、世帯主を筆頭にそれぞれの御家庭の御家族を御記入いただくほか、家屋の倒壊状況や避難所へ全員避難をしたか、誰かが残っているのか、さらには家族間で連絡がとれているかなど、その時点でないと記載できない情報というのもございます。議員御指摘の避難者カード、こちらにどのような情報を入れるかということが重要になってまいります。  今お話を申し上げた6月14日の避難者訓練の2週間後に、こちらの今年初めて新規事業として避難所設置運営訓練というのを体育館のほうで実施をいたしました。その際に、避難所の名簿の欄には住所や電話番号よりも病歴ですとかアレルギーの有無だとか、そういうものを記載することで健康管理など実際に避難所で必要となる情報を把握し、それを活用することで避難所内での被災者をなくすことができるというような御指摘もいただいたところでございます。  また、各区では既に家族カード的な家族構成を把握する資料の整備を進めている地区が既にあるということから、避難者カードにつきましては各区に一つの方法として御紹介をさせていただき、それぞれの状況に応じて、様式を各区ごとでもいいと思うものですから、検討をしていただくことがよいのではないかというふうに考えるところでございます。当面は、現在策定中の地区防災計画の中で各地区とお話をさせていただく機会もありますので、その際お話を出させていただいて、御検討をいただくというような形にしたらどうかというふうに考えるところでございます。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 私が最初に想定したのは、以前の交通災害共済のカードなんですね、あの程度の大きさで十分だと思っていました。ただ、この交通災害のときは役所のほうから名前までプリントされてきたんですが、これがどうも個人情報保護云々で廃止されてしまったということでですね、今は交通共済も各御家庭で記入していただいていますということなので、今回の避難者カードというものについても、何でもない時間のあいているときに各御家庭で記入しておいていただければ、いざというとき窓口にお届けするだけで済むんじゃないかというような考え方なんです。  この交通災害についても、ちょっとこれ話してまずいのかな、町内会長をやっているときに、あの資料が大変、町内会にとって重要かつ最新の情報ルートだったんですね。また、区長をやったときも各町内会長さんに、この交通災害共済の作業は地区にとって大切な情報ですよということで、厳重な管理のもとで有効利用されるようお話ししたような経過もあります。くどくなりますが、私の発想の発端は平常時にゆっくり準備しておくことから、用紙さえ用意できれば、いつでも御家庭で協力いただけるものと考えています。  あわせて提案させていただきたいのは、例えば、先ほど課長のお話にもあったような、例えば、けがや体調不良で病院などに移送された場合に有効に利用できるよう、例えば身近な親戚とか、ぜひ連絡してもらいたいという本人が記入した連絡先とかを記入するようなことができれば、さらに有効な方法ができるんじゃないかなというように思われますし、また、そうすることによって避難者も、あるいは避難所を管理していただく方にとっても好都合なよいカードになると思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○副議長 町長。 ◎町長 大変いい御提案だというように思います。日ごろからそういった意識を持ってですね、そういった準備を各御家庭で準備をしていただいておくこと、これは非常に大切なことだというように思います。ただ、それを一括管理するとか、情報を誰かに集めておいてもらうとか、そういうことで行政がかかわるということは、なかなか難しい、個人情報がありますので、そこは非常に難しい部分がありますけれども、それぞれの皆さんがそういった意識を持って日ごろから用意をしておいていただいて、いざというときには、そういうものを持ち寄っていただくということは非常に大切なことだというように思っておりますので、ぜひどういう形でそれを普及させればいいかということは、なかなか一律管理をしてやろうとすると、町民からの反発もあろうかと思いますので、本来、先ほど課長が言うように、自主防災会ごとにですね、そういった提案をしていただいて広がっていくと、これが一番のいい形だというように思いますので、ぜひこれは町としてもお願いをしながら広げていければありがたいなというように思っています。  前回の災害時、受付が非常に煩雑になるということは十分承知をしました。先ほども答弁ありましたけれども、どういった情報を得ておくことが必要か、そしてまた得た情報をどう分析して必要な対応をするかということが非常に大事だということになります。例えば、傷病者で透析が必要な人が、この避難所に避難してきたと、じゃあその人たちを適切にどう病院に送ればいいのかとか、そういうことまでをちゃんと把握をして対処しなければいけないということになりますと、そのデータは非常に重要なことだということになっています。  そういった中で、過日、東京工業大学の出口さんという教授さんが、そういったデータを受付で集めることができるというような提案をした人、それをモデル的に下諏訪でやってみたいというような御提案もいただいておりますので、いろんなツールを考えながらですね、より一層充実した内容の情報が集まるような工夫も町としては研究していきたいというように思っています。  いずれにしても、そういった意識を持ってもらう住民が育ってくれていることは大変重要なことでありますので、いい御提案だと思いますので、何とか町でも研究、検討していきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長 中村光良議員。 ◆中村[光]議員 ありがとうございました。今、町長御心配のとおり、交通災害のときは個人情報だということで、ちょっと各御家庭で書きなさいよと、今回もそういうことで、自分の家庭で時間があるときに書いておいて御自宅で保管するわけですから、本当に困ったときだけしか使わないカードですから、そういう意味では、いい形になるかと思いますので、あわせて、例えば第1区東町上とか、第2区御田町とか、見出しつきみたいなカードだったら、さらに整理は楽になるかと思いますね。そういうようなことで、緊急事の避難者把握作業は大幅に改善されると私は考えています。できることなら、下諏訪町が他市町村に先んじて実施していただけたらと希望を添えて提案させていただきます。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長 ここでお諮りいたします。暫時休憩にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」の声) ○副議長 御異議ございませんので、暫時休憩といたします。ただいま午後3時03分であります。再開は午後3時25分を予定いたします。            休  憩  午後 3時03分            再  開  午後 3時25分 ○議長 ただいま午後3時25分でございます。休憩前に引き続き本会議を再開いたします。  それでは、質問番号11番、質問事項 新年度予算について、星ヶ塔黒曜石遺跡について、御田町商店街の活動について、赤砂崎防災公園について、健康スポーツゾーンについて、福祉施策について、議席6番、青木利子議員、質問席にお着きください。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 質問番号11番、議席番号6番の青木です。9月議会一般質問最後となりました。よろしくお願いいたします。通告に従いまして質問に入らせていただきます。  まず、財政についてですが、既に新年度予算編成と施策の展望ということで同僚議員のほうから質問がされていますので、私は生活者の目線からの質問とさせていただきます。  やはり、昨年の平成26年4月から消費税が8%に引き上げられたことは、暮らしに直撃しました。財布にあった1万円札はあっという間に消えていきます。せめて千円札は長期滞在してほしいと願いますが、日がわりばかりです。
     先ほども出ましたが、政府は各省庁の新年度予算にかかわる2016年度予算の各省庁の概算要求総額は過去最大の102兆円台となったという大変大きな予算の規模が省庁から寄せられているような内容でした。  今後の動向を注視しているところですけれど、そこでお尋ねいたします。27年度の決算見込みについて、現時点でどのような見通しになっているかをお聞きしたいと思います。 ○議長 税務課長。 ◎税務課長(林) 税のほうから先にお答えさせていただきたいと思います。27年度の見通しにつきましては、主要3税ということでお答えをさせていただきたいと思いますが、まだ大変不確定な部分がありますので、現時点での見通しということでお願いをしたいと思います。27年度課税のもととなる26年中の個人所得につきましては、まだ所得が伸びないことを考慮しておりまして、給与所得、その他所得、そういった内容につきまして事前把握することがまだ難しい所得もありますので、現在のところはその推移を注視している段階でございます。  次に、法人税の関係でありますけれども、当初予算編成時に主要企業に聞き取りした中では、かなり厳しい見方をしていたのでありますが、ここへ来まして若干ではありますけれども、好転し税割も発生するなどしてきておりますので、いい見通しを持っているところですが、ただ、まだ確定申告も出そろっていないこともありますので、こちらのほうも推移を見守りたいところであります。  続いて、固定資産でありますが、地価下落による時点修正などを考慮した予算でありましたが、今年度の27年度については予算を上回れるんではないかなという見通しを持っております。3税について以上であります。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 町税以外の部分についてお答えをさせていただきます。町税とともに歳入の柱となります地方交付税ですが、まず普通交付税について過日、交付額の決定がございまして、今年度16億737万4,000円で、昨年度との比較では8.0%、1億1,913万9,000円の増となりました。特別交付税につきましては、算定作業が始まったところでありまして、今後の状況を見きわめる必要がありますが、当初予算計上額1億円を確保した上で上積みを見込んでおります。  交付税以外では、平成26年4月からの消費税率アップに伴い、地方消費税交付金は当初予算に計上した3億4,700万円を確保できる見込みであり、その他の歳入につきましても例年どおりの状況というふうに見込んでおります。  歳出につきましては、年度の途中であり、個別の決算状況は不明確なため推測することは困難でございますが、近年の状況を勘案しますと例年並みの執行率95%程度で推移をするものというふうに考えております。  したがって、今年度の決算見込みとしましては比較的好調な結果になるのではないかというふうに見込んでおるところでございます。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 好調ということでお聞きしました。そこでですね、現在、今までの質問の中にもありましたけれども、健康スポーツゾーン構想が広範囲において大変進んでいるように思っております。山の手といいますか、私たちの住んでいるような水月園や八島高原にもそんなような構想があればいいかななんていうふうに思っているわけなんですけれども、湖畔のスポーツゾーンに似たような、赤砂崎防災公園についてはまた後で聞きますけれども、そういったものが新しく今後の構想の中で山の手にも何か構想できないかなと思っているわけなんですけれど、どうでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 健康スポーツゾーンを湖畔にというのは、やはり湖畔のジョギングロード、サイクリングロード、また水上スポーツ環境、ボート環境等で非常に多くの皆さんが健康に親しむ姿が見受けられると、そういったものを集約する事業として設備を整えて、より一層、町民の皆さんに健康を意識してもらおうということでスタートさせていただいたところであります。まだ最終的に一番大きな事業であります艇庫の改修等も控えていますので、まずはそれを進めていきたいと思っています。  そして今、御指摘の山沿いの部分については、かなりチャレンジ事業支援金等を活用いただいて、例えば城山の整備ですとか鎌倉街道の整備ですとか、非常に地域の皆さんが力を発揮してくれて、そういった整備がされてきつつあります。そういったものを活用いただいて、皆さん方が健康を意識していただくために、散歩していただいたりウオーキングをしていただいたりということは、ぜひ推奨していければというように思っています。  また、城山と水月公園を結ぶ、そういった構想も以前からありますので、これは県の堰堤事業等もあって中断をしているところではありますけれども、今後は山麓のああいった里山の風景、風情を生かしながら、健康スポーツゾーン構想まで力を入れられるかどうかわかりませんけれども、いずれにしても、そういったすばらしい環境を生かしながら、皆さん方に健康を意識していただけるような、そんなトレーニングコースとして整備ができてきたらというような思いは持っているところであります。ただ、まだ具体的に計画づくりというところまでは行っていませんので、そんな御理解をいただければというように思っています。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 長い目で考えていきたいと思っていますので、お願いします。  続いてですが、これから各課の要望を踏まえながら予算編成会議が開かれていくわけですが、現状ではどのようなものが今回の決算から見えてきたか、特徴のようなものをお聞きしたいと思いますので、お願いします。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 平成26年度は南小学校の改築工事や庁舎耐震改修工事、また継続事業であります赤砂崎公園整備、街なみ環境整備事業などの大型事業を進めてきましたが、国庫補助金の獲得、交付税措置のある有利な起債を活用するとともに、計画的に積み立ててきました公共施設整備基金等を充当することで、決算において余剰財源を公共施設整備基金へ3億3,500万円、地域開発整備基金へ1億円積み立てをすることができました。今後、想定をされます公債費の上昇も考慮をしながら、これらの基金を計画的に活用をし、今年度においても健全財政を堅持できるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 それでは、これから住民の皆さんの要望をそれぞれ事業側が把握して、予算編成に向かって実施計画等がつくられると思いますけど、どのような要望があって計画がつくられていくか、お願いしたいと思います。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 実施計画の作成は例年10月の中旬、下旬に取りまとめていくというような編成スケジュールとなっておりますので、9月の中旬くらいから各課において住民要望の取りまとめと予算措置の要否について検証を行っていただくというような予定でございます。なお、住民要望の取りまとめに当たっては、区長会、町長と語る会、その他窓口や現場において把握をしてきた要望につきまして、公平性や代替性、地域や受益者の均衡など、そういうものを十分に考慮をして実施計画を策定していくこととしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 ということは、まだ時期的に早かったということですので、お待ちしますのでお願いします。  それでは続いてですね、消費税が上がったということから、財政で見えてくるものはどのようなものかをお聞きしたいと思うんですけれども、消費税が上がったということは財政が変わるということでしょうか、何か見えてくるんでしょうかね。 ○議長 総務課長。 ◎総務課長(山田英) 消費税のアップにつきましては、町の予算の歳入及び歳出の両面に影響を与えるということになります。まず、歳入についてですが、消費税のアップに伴いまして、町の歳入となります地方消費税の交付金、これは昨日も御答弁しましたが、町が払っているお金の補填としてではなくて社会保障の経費にということでございまして、前年度比4,600万円増の2億6,000万円ということになりました。今も申し上げましたが、社会保障に充てるものとされておりますから、純粋に町の歳入がふえるということにはならないものでございます。また、地方交付税におきましては、基準財政収入額にこの増額となった分が算入をされて考慮をされてしまうので、交付税としては減額要素になるという部分がございます。  一方、歳出についてですが、ガス、電気料といった経常経費のほか、建設事業等におきましても消費税率のアップ部分は増額となるわけですから、町の支出がふえるということにもなります。財政の状況を踏まえまして、シーリングを行うなど工夫をしながら健全財政を維持していく必要があるというふうに考えておるところでございます。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 直接はということだと思いますけれども、ここで今までの質問の中にもあったかと思うんですけど、今度の決算見通しの中からですね、例えば公共料金、国保とか保育料とか下水道などの住民に直結する負担についての町のこれからの見通しがあれば、お願いしたいと思います。 ○議長 住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋孝) 国保の見通しについてでございますが、医療費は全国的に伸びておりますので、当町につきましても増額ということになれば国保財政には少なからず影響を与えるものと考えております。また、26年度は基金の取り崩しをせず、単年度では628万円ほどの黒字の決算となっていますが、はやり病での医療費の支出や国保特会の安定化を図るための基金残高が1,300万円であることを考えますと、依然と危機的状態にあることに変わりはございません。  当町の国保税は国民健康保険被保険者への負担を最小限にとどめるため、圏域内で最も低い税率で平成23年度から5年間改定をせず運営を行ってきております。今年5月に開催されました国保運営協議会では、財政調整基金及び繰越金が減少し、一般会計からの法定外繰り入れを実施せざるを得ない場合は税率改正をするよう答申がありましたので、そのような場合には国保税率の改正を視野に入れて対応しなければならないと、このように考えております。以上でございます。 ○議長 町長。 ◎町長 国保につきましては、今、課長答弁のように外的要因がありますから、これからの給付費等の推移を見ながら検討しなければいけないということでありますから、今の現時点ではどうするかについては、なかなか不透明なものがあるということは御理解いただきたいと思います。  ただ、水道料、下水道料につきましては、これは今健全に運営されておりますので、基本的に来年すぐに値上げをするという状況ではないというように思っています。しかしながら、かなり上水道もですね、老朽化が進んでおりまして、今アセットマネジメントということで、調査をさせていただいておりまして、その結果が本年度中にはある程度見通しがついてまいります。そうしますと、必要な対処をしていかなければいけないということで、かなりの経費がかかってきます。そういうことになりますと、水道料金の値上げも視野に入れていかなければいけないかなというように思っていますけれども、現時点ではまだそういったものがまだ見えてきませんので、来年の値上げというのは基本的にはないかなというように思っているところであります。  また、保育料につきましては、御承知のとおり、今年見直しをさせていただいてスタートしたばかりでありますから、当面は今の形でいくということになろうかというように思っています。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 ありがとうございました。ここでですね、ちょっと改めて町長にお聞きしたいことがあったんですけど、質疑のときにも出たんですけど、監査委員さんの意見書の中でですね、国の補正予算の成立を受け、町の事業として取り組んだ国庫補助金や当初予算に見込めなかった県補助金などの獲得により一般財源の支出を抑えることができたというような評価がされていました。お答えはいただいているんですけども、町長のお答えもお聞きしたいと思いまして、やはりこういった評価をいただくことは大変うれしいことなので、町長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 これは常に職員にお願いをしているところでありますけれども、一つの事業をするにしても何か有利な交付金や補助事業に該当しないか、そんなアンテナを高くするようにとの指示はさせていただいております。また、できるだけ有利な起債というものを研究するようにというお願いはしているところでありますが、そういった結果ですね、いろいろな職員が頑張って見つけてきてくれて、かなり町は、そういった意味でも町民益にかなう補助金、交付金が得られているというように評価を監査委員の皆さんからもいただいたということだというように思います。今後も、そういった姿勢を堅持しつつ事業を進めていきたいというように思っております。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 それでは、次に星ヶ塔黒曜石遺跡について入りたいと思います。今回、一般質問のテーマとして取り上げましたのは、1区の歴史講座で黒曜石遺跡についてお話を聞いたのがきっかけなんです。平成16年のとき、私も星ヶ塔遺跡の発掘現場に行かせていただいて、大変そのときも感動したんですけども、先日の1区の歴史講座では、その発掘調査がかなり進んで、大変すばらしいものだと、宮坂学芸員さんの熱心な調査研究のたまものだと思って、大変びっくりしました。ちょうどその後すぐに新聞報道でニュースになったので、またそれもびっくりしたんですけども、星ヶ塔の黒曜石が北は北海道から東北、そして新潟県の佐渡島まで発見されたというお話に大変夢が広がりました。  これから、この町が黒曜石遺跡をどう生かしていくのかをお聞きしたいと思います。16年度で開設する埋蔵文化財センターについてです。星ヶ塔遺跡の国史跡指定に当たり、町民を初め多くの人々に広く遺跡を知ってもらい、その意義を知ってもらうとともに、隣接する青塚古墳や町内出土の埋蔵文化財の整理や展示を、今後どのように行っていくのかをお聞きしたいと思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 埋蔵文化財センターにつきましては、今、議員からもありましたが、星ヶ塔遺跡の国史跡指定に当たりまして、町民の皆様を初め、多くの人々に広く遺跡を知っていただき、その意義を知ってもらうとともに、隣接いたします青塚古墳や町内出土の埋蔵文化財の整理、展示を行うため現在の埋蔵文化財整理室を整備改修し、新たに埋蔵文化財センターとして整備をさせていただくものになります。  施設の位置づけといたしましては、博物館サイドでは基本的に埋蔵文化財センターでは旧石器時代から中世に関する資料と情報を取り扱うということをお聞きしております。また、近世以降につきましては、立町の歴史民俗資料館で扱うことにしたいという報告を受けております。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 以前にも町長のほうからありました、誰もが自由に訪れ悠久の歴史に触れる環境とは、どのようなものか教えていただきたいと思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 星ヶ塔遺跡が所在します東俣国有林におきましては、森林の公益的機能を発揮するために森林整備や治山事業、自然環境の維持保全が図られている場所でございます。したがいまして、星ヶ塔遺跡の活用を図るに当たっても、国有林における公益的機能とマッチするよう管理をしています南信森林管理署を初め関係機関と十分な調整を図る必要があると感じております。そうした調整の上で、誰もが自由に訪れることができるよう、遺跡までのアクセス道路を公開していきたいとは考えておりますが、国有林内でもありますし、現在関係機関と調整を行っているところでございます。  悠久の歴史に触れる環境につきましては、星ヶ塔遺跡に残されている縄文時代の黒曜石の発掘のくぼみ地形を現状のまま残すとともに、地表面に散乱いたします黒曜石も、遺跡を形成している景観として残していきたいと考えております。また、山奥の静かな自然環境に配慮した整備を検討させていただき、現状はカラマツ林ではありますけれども、将来的には縄文時代の植生、特に広葉樹林等になると思うんですけれども、復元して縄文の雰囲気に浸れる環境を整備することを検討していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 以前、遺跡を訪れたとき、坂の山道の中を長靴を履いていった記憶があって、本当に足元に黒曜石がごろごろしている大変すばらしい環境だったんですけれども、その後はなかなかそこまで行けなかったんですけど、また今回こういった新しい企画ができて本当にうれしいなと思っています。1区の歴史講座も、その翌週に現場を訪れていたと思います。ちょっと都合で行かれなかったんですけど、多くの方が訪れたんではないかというふうに思っております。  続いてですね、入り口に置く遺跡の巨大ジオラマというのは、どんなものかお聞きしたいと思います。どのくらいの大きさで、例えば手で触れることができるのか、あるいは体感できるのか、採掘の跡の様子とか、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) お答えをさせていただきます。ジオラマにつきましては、現在、展示設計を検討している段階でありますので、決定した仕様というのはまだまだお示しすることはできませんけれども、発掘調査された縄文時代後期の黒曜石採掘坑について、原寸大あるいはそれに近い大きさのジオラマを製作していきたいというふうに考えております。現地の調査区の規模が縦横3メートル、深さ3メートルであることから、最大でその規模になりますけれども、先ほど申し上げましたとおり、現在設計での検討を進めているところでございますので、ジオラマの展示規模、展示方法につきましては、より効果的なものを目指して設計を進めていくということになります。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 私もその現場を見て感動したんで、それに近いものを、ぜひ多くの皆さんに感じてもらえることを期待しているところですけれども、それに伴って、遺跡の重要性を知ってもらうために秋に開くというシンポジウムについてお聞きしたいと思います。新聞報道にあったんですけれども、縄文研究の第一人者とはどのような方か、何人ぐらいお招きして、どのようなシンポジウムなのかをお聞きしたいと思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) シンポジウムの発表者といたしましては、外部より4人の方をお招きする予定であります。1人目はシンポジウム全体のコーディネーターとして、縄文文化研究の専門家であり、星ヶ塔遺跡の国史跡指定に当たって日ごろより御指導をいただいております文化庁記念物課の水ノ江和同様、文化財調査官の方となります。水ノ江さんには、今後の保全や活用についてのお話をしていただくという予定となっております。  2人目でございますが、黒曜石の理化学産地分析により縄文時代の黒曜石の移動経路の復元を研究しております文化庁美術学芸課の建石徹様、この方も文化財調査官の方となります。建石さんには、どのような科学的方法で黒曜石の産地分析を行うのか、またどのような分析方法で黒曜石の移動経路を復元するかについてのお話をいただければと考えております。  3人目でございますが、縄文時代の石器研究家の第一人者で、黒曜石の流通や交易について研究を進めております国学院大学講師で明治大学黒曜石研究センター員の大工原豊さん。大工原さんにつきましては、星ヶ塔遺跡で採掘されました黒曜石が、どの地域にどのように流通していたかについてお話をいただければと考えています。  最後に4人目の方でございますが、東アジア先史学が御専門で、朝鮮半島やロシア地域の先史時代遺跡での黒曜石利用について豊富な研究実績のあります熊本大学の小畑弘己教授です。小畑さんには、東アジアといった広い視点から見た星ヶ塔遺跡の歴史的位置づけについてお話をいただければと考えております。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 先ほども申し上げましたけれども、以前ですね、黒曜石サミットが下諏訪で開かれました。それとの関係があるのかどうか、また、そのころより遺跡発掘がかなり進んでいると、歴史講座のときにお聞きしましたけれども、どんなように進んだのかをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 平成16年4月に霧ヶ峰黒曜石サミットという名称で町主催で開催をさせていただきました。このサミットでは、長野県内外の黒曜石原産地を持っている市町村などの首長をお招きいたしまして、黒曜石原産地の保存、活用について行政としての取り組みを議論し、広域的な連携を模索するといったものでございました。今回のシンポジウムにつきましては、このサミットとは性格を異にするものでありまして、国史跡に指定された星ヶ塔遺跡につきまして、調査、研究の成果をわかりやすく地域の方々にお伝えし、遺跡への関心を高めていただく機会であるとともに、星ヶ塔遺跡をまちづくりの資源としてどのように活用していけばよいのかを、ともに考える機会にしたいと思っております。  次に、調査の進展につきましては、平成16年までに2カ所の発掘調査区で縄文時代の黒曜石採掘坑を確認しておりましたが、それ以降にそれぞれの発掘調査区を拡張いたしまして、より多くの遺跡の情報を得ることができました。1カ所の発掘調査区では縄文時代前期、今から5,700年前の黒曜石採掘の様子が明らかにされ、鹿角と推定されるピック状の道具で、火砕流の堆積物に含まれる黒曜石原石を採掘し、原石の状態で持ち出されたということがわかりました。  このように、縄文時代においても時期によって採掘方法が異なること、また、搬出される黒曜石の形状が異なることが明らかにされ、原産地遺跡と黒曜石を使用する消費遺跡とを結びつける成果が得られました。さらに採掘跡の分布について、平成25年度に再調査及び3次元レーザー測量を行いまして、それ以前は129カ所確認されていた遺跡でございますが、193カ所に上る採掘坑があるということがわかりました。こうした遺跡の調査成果に基づいた研究も進められておりまして、採掘された黒曜石がどのようなルートを通りどこに運ばれているのか、また採掘した人々はどこに住んでいた人なのかといった点についても見通しを得るような研究成果が出ているところでございます。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 その歴史講座のときにも、5,700年前のお話を聞いて、本当に夢が広がったんですけど、5,700年前に北海道や佐渡まで運ばれていって、そこから流通があっていろんなものが長野県まで来たのかなと思うと、大変人間の力というか、そういうものをすごく感じました。また、大成功に終われることを期待しています。そこでですね、現実に黒曜石自体をどのように今後活用していくのかをお聞きしたいと思います。 ○議長 教育こども課長。 ◎教育こども課長(高橋良) 星ヶ塔遺跡の活用に絡めての黒曜石自体の活用ということでいいと思いますけれども、まだ決定事項ではありませんけれども、埋蔵文化財センターが開設された場合には、センターで扱いますミュージアムグッズなどを考えていければなということを今考えています。ただ、黒曜石の入手方法、加工方法など活用に向けての課題もたくさんありますので、整理をしていく中で実用化に向けて検討していければと思います。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 今、儀象堂は、とりあえず有料になっていますけれども、今度、埋蔵文化財センターができたら、動線とか、料金についてはどのようになるのかお聞きしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 まだ不確定な部分が多いわけでありますけれども、儀象堂と今、仮称ですけれど、埋蔵文化財センターについては一体化した施設として整備をしていきたいというように思っています。ですから、今は儀象堂の入館料というのはあるわけですけれども、私としては、仮称ですけれども、下諏訪の歴史体験館みたいな形に一体的な整備を図って、1カ所での入館料を徴収して、今の儀象堂、それから埋蔵文化財センターのほうにも入れるといった形で検討していきたいというように思っています。どういったところを、どう有料化していくかについては、まだまだこれからもう少し検討しなければいけないことがありますけれども、基本的にはそんな考え方でいるところであります。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 皆さんがたくさん訪れてくれることをすごく期待しますけど、また昔の話になっちゃいますけど、ちょうどそのとき議会で実際に黒曜石を発掘している現場も行かせてもらって、ヘルメットをかぶって炭鉱の中も見せてもらったことがあるんですけれども、本当にああいった体験というのはなかなかできないことなので、そんなことが体験できるような、そんなセンターになればいいなというふうに思っております。  この質問を終わりにさせていただいて、次の御田町商店街についてお聞きしたいと思います。今回、このテーマを取り上げたのは、御田町で起業しているアンドというすてきなお店に出会ったことなんですね。そこには若い女性がおられて、何をやっているのかなとお話ししたら、本当にちょっとした本とガラス工芸をちょこっと売っているだけで、これで営業が成り立つのかなと思ってお話ししていたら、お話が大変盛り上がって、そういった彼女たちは自分の思いをその場所に広げて、そこに来る人たちと会話することを主にやっていて、こんなすてきなお店をやっていていいなと思いました。  そんなにおいのするのが、この御田町商店街の今新しく発見されているところかなと思って、今後どんなふうになっていくのかわかりませんけれども、そんなお店がちょこちょこできて、ぜひ応援したいなと思っております。先ほどもNHKの話が出ていましたけども、マスヤさんも出ていましたけども、やっぱりマスヤさんとのつながりもあって、非常にアンドの若い人たちやマスヤさんの若い人たちがこの町を活気づけているなという感じがしています。  そこでお聞きしますけれども、御柱を来年に控えて観光客もふえてくると予想されますが、御田町商店街も経済産業省のがんばる商店街30選に選ばれて注目されていますが、まちづくり推進協議会の活動状況と今後の計画についてお聞きします。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。御田町は明治44年に御田町通りが開通されて以来、下諏訪の主産業であります工業を支えながら下諏訪町の中心市街地の商店街として発展をしまして、大正から昭和初期、そして戦後の高度成長期に大いににぎわい栄えた歴史がありますけれども、近年は市街地の郊外化の影響から20年ほど前には約30軒ある店舗のうち半分近くが空き店舗となり、人通りも少ないシャッター通り化の様相となっていたと、そんな状況がございます。  しかし、この状況を打破すべく今から16年くらい前に商店主のおかみさん方がつくる、「みたまちおかみさん会」が活動を始められ、13年前からは町内の有志の方を中心に活性化を図る「匠の町しもすわあきないプロジェクト」が発足をし、さまざまな活動をする中で現在では多くのお若い皆さんが御田町で起業、開業され、借りることのできる空き店舗がないような、そんな状況にもなっております。  こういった過程の中で、御田町まちづくり協議会が昨年9月に設立をされました。昭和の風情や人情が残りつつ、多くの若者が集うちょっと古くて懐かしいけど新しい、そんなまちづくりを目指した御田町まちづくり協定が制定をされたところでございます。御田町まちづくり協議会の活動といたしましては、発足以来、講師をお招きしてのまちづくり講演会の開催ですとか、広報誌の発行、それから道路美装化についての勉強会などの活動を行っていただいております。今年の5月には町道御田町線の道路美装化の参考とするため、松本市の縄手通り、それから中町通りなどの視察も行っている状況でございます。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 今、御答弁の中にありました勉強会ですね、私もちょっと伺ったんですけども、本当に若い人たち、若い男性というか、若い女性もですけど、むんむんするほど活気づいていて、こんなに若い人たちが集まっているんだと大変感動しましたけども、またそんな勉強会が続くのかなと思って興味を持っております。  続いてですね、街なみ環境整備事業の進捗状況と今後の計画をお願いいたします。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) 御田町地区の街なみ環境整備事業ということでお答えをさせていただきますけれども、道路の美装化を計画しております。区間につきましては、国道20号線四ツ角の交差点からふれあいセンターぽけっと北の町道宮街道線までの区間となりますが、平成27年、それから28年度で調査、設計、それから29年度で整備を行っていくという計画でございます。町といたしましても、町並み景観、それから御田町地域のまちづくりの理念でもあります昭和の風情に沿う道路になるよう、地域の皆様と一緒になって検討を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 毎日、御田町通りを通らせていただきますけれども、あそこは特に赤ちゃんたちも通る道なので、きれいになることを期待していますけども、まち歩きという点からは、観光客の皆さん本当によく歩いています。特に最近は多いんじゃないかなと思います。先ほども出ていましたけど、NHKやら、そういった影響かなと思っているんですけども、こういった観光客がふえているという、この状況を町長、このにぎやかな状況をどのように思っているか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長 町長。 ◎町長 以前から99分のまちあるき等、ゆっくりとまち歩きを楽しめるまちづくりということで進めさせてきていただいた、その効果が少しずつではありますけれども、出てきていることは事実でございます。それに加えまして、今、先ほどから議員御紹介のとおりに、御田町の匠のプロジェクトの皆さんが非常にいいネットワークを持っていてくれて、そこに集う若者たちが非常に多く、当町のメンバーだけじゃなくてですね、いろんな方たちが集ってくれている、こういう姿が見受けられます。
     そういった中で、それぞれの持つ商店の魅力もさることながら、そういったものを目指してこられる消費者、観光客にもつながる、そういう人たちがふえてきてくれているのも事実だというように思っています。そういった中で、まちづくり整備がきちんと進められていければというように思っているところであります。  三角八丁エリアというものを中心に今、街なみ環境整備事業を進めさせていただいているところでありますが、そういった整備が進められていけば、より一層、まち歩きをゆっくりと楽しめる環境が整ってまいります。  そういったときに、それぞれの商店の皆さんや商売をやる皆さんが、いかにそういった観光客の皆さんから利益を得る工夫をしてくれるか、それが今後の課題だというように思っています。より一層、積極的にですね、皆さんが観光客というものを顧客として意識づけをしていただいて、積極的に対応していただく、そんな姿が生まれてきてくれたら、より一層効果が出てくるんじゃないかと、そんな期待もしているところでございます。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 今、町長もお答えいただいたんですけども、まち歩きという観点からいうと、観光客の皆さんがリピーターになってくれることが本当に必要だと思うんですけども、その辺の工夫みたいなことは、あったら教えていただきたいと思いますけども。 ○議長 産業振興課長。 ◎産業振興課長(伊藤) お答えいたします。下諏訪町の観光のポイント、売りというのは、やはりコンパクトにまとまった地域であることから、まち歩きをして観光を楽しんでいただくことが中心になるわけでございます。特に諏訪大社周辺の三角八丁エリアにおける歴史と文化に触れること、また下諏訪町まち歩きによる滞在化の促進という点では、万治の食べ歩きや公衆浴場を活用した三湯めぐり、またグルメガイドによる食とまち歩きの提案等、情報発信、それから儀象堂また奏鳴館での体験などまち歩きに合わせた観光企画を積極的に推進しているところでございます。  また、新たな周遊の仕組みとしましては、三湯めぐりと食のセット、着物でまち歩きというような企画も順次進んでいる中、春宮周辺、またお祭り広場、諏訪湖周へも足を伸ばしていただけるような動線が検討できればなと思っております。  多くの歴史、文化に触れて観光資源を活用しながら、訪れた方が次に来たら何をしよう、次に来たらまたここに行こうというような思いを抱いていただくようなまち歩きを進めていきたいと考えております。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 本当に期待したいと思います。いつ町を歩いてもたくさんの観光客の皆さんとお会いするので、皆さん楽しんでいってほしいなというふうに思っております。  続いて、赤砂崎のほうに入りたいと思います。この質問はもう既に終わっている部分もあるんですけれども、一部お聞きしたいと思います。赤砂崎防災公園のパーゴラの整備はどこまで進んでいるのか、まずお聞きしたいと思います。また、利用計画はどのように進められているのかお聞きしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。赤砂崎公園は諏訪湖に面する立地を生かしまして、災害時には町民の安全を守る防災公園として、平常時には憩い、イベントの拠点として町民に愛される公園を目指して整備を進めているというところでございます。  パーゴラにつきましては、イベントなどで活用する多目的広場として整備している施設の一つでございます。公園の整備の中で、パーゴラに藤を植栽し、藤の花を楽しんでいただける藤棚としても今後整備をしていく計画でございます。  あと、多目的広場につきましては、今年度トイレと防災倉庫の建築、それからパーゴラ周辺への緑化、それから照明灯9基を今後整備する計画でございます。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 本当に楕円形というユニークな形で、すてきだなと思うんですけども、そこに藤棚ができたら、さらにすてきな場所になるなと思っています。そして、いざというときは住民の避難場所としても使えるという大変いい場所ではないかと思っています。  そのパーゴラの平常時の利用と災害時の利用についてお聞きしたいと思いますが、イルミネーションも大変よかったんですけども、その辺の災害時と平常時の利用方法についてお聞きします。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。パーゴラはブルーシートを覆ってテントとして利用することができる構造となっておりますので、災害時にはオープンスペースを生かしながら、災害発生直後の段階には緊急避難場所、それから救護所として利用し、物資の支給が必要になる緊急段階には隣接する駐車場とあわせて物資など集積総拠点として利用する、そんな計画でございます。  平常時につきましては、パーゴラを含めた広場全体の空間を生かした、今年の場合ですとイルミネーションも実施をされましたが、あとフリーマーケットなど、いわゆる町民の皆さんが企画をするさまざまなイベントの開催ですとか、それから御柱や花火大会などにおいては臨時駐車場としても利用し、そこだけではなく、そのほかのヘリポート広場の駐車場もあわせながら一体的な活用を図っていきたいというふうには考えております。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 アンケート調査を以前されたと思うんですけども、その中で、パーゴラ利用の中で町民の皆さんの夢というか、意見がありましたら、お願いします。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。多分そのアンケート調査をした段階では、パーゴラという直接的そのものを示しての、そんな問いは多分なかったかと思いますけれども、赤砂崎公園にあったらよいと思う、そんな機能として、季節の変化が感じられ静かで落ちついた雰囲気、自然と触れ合える樹木や草花、水辺のある公園、自由に遊べる広い原っぱのある公園、イベントやお祭りのときに有効に使える広場、災害時に役立つ防災機能が備わっている公園、そういった内容が多く寄せられました。  パーゴラがあります多目的広場につきましては、先ほどもお答えさせていただきましたが、広場全体の空間を生かし、町民の皆さんの企画によるさまざまなイベントに活用いただいたり、イベントがなくても癒し、それから安らぎの空間として誰もが楽しんでいただける、そんなスペースにしていけたらいいなというふうには思っております。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 イルミネーションは聞きましたので、もう聞きませんけども、町長はこのパーゴラにどんなようなイメージを、夢を持っていますか。 ○議長 町長。 ◎町長 パーゴラ広場というよりも、赤砂崎公園自体に非常に期待も夢も持っております。まだ今、整備の途中ではありますけれども、これから多目的グラウンドが整備され、また今年はピクニック広場の横には水盤も整備をされます。そういった一体的な整備によりまして、先ほど課長が答弁したように、癒しや憩い、そしてまた家族で楽しめる、そんな空間が生まれてくれたら、こんなうれしいことはないなというように思っているところであります。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 それでは、健康スポーツゾーンについてお聞きしたいと思います。先日行われました第1回諏訪湖お盆マラソンに出ないかと同僚議員の森議員に誘われ、年がいもなくうれしくなって参加を決めました。マラソンなどしたことがないので、どうやって練習しようかと思ったときに、孫と時々遊びに行っていた高木の運動公園のコースを思い出しました。公園はコンパクトで動きやすいコースです。ノルディックウオークをされている人たちや子供用の遊具もあって、若いお母さんたちも利用している姿を見かけます。トラックは1周200メートルで、10周すると2キロです。私も朝5時に起きて、ここを走ったり、歩いたりしました。チップが敷いてあって、足にも負担がかからなくて、とてもいい場所だと大変気に入っているところです。  そこで、多くの皆さんにもここを利用していただきたいと思い、質問します。現在も保健センターの健康講座が開かれていますが、測定機もあり、目的を持って歩くのにとてもよいところです。さらに健康増進に役立てていただきたいので質問します。まず、高木の運動公園の利用状況をお聞きします。 ○議長 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(増澤) 私からは、健康福祉課における活用状況についてお答えいたします。公園内には200メートルのウオーキングトラックと体力測定用のタイマーが設置されていますことから、保健センターで実施する諏訪湖畔や高浜健康温泉センターゆたん歩°をセットにしたウオーキング講座などに体力測定を取り入れて使用しております。これまで、ゆたん歩°レッスンのウオーキング講座、湖畔の健康器具を活用したみずべフィットネス講座、またインターバル速歩講座卒業生を対象にした月1回の教室であります月1ウオーキングなどで利用しており、引き続き活用していきたいと思っております。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 大変ロケーションもよくてすばらしいところなので、ぜひ多くの方が来ていただけることを期待しているところですけれども、先日も雨の中、職員の皆さんが公園の整備をされている姿を見ましたけれども、高木運動公園の200メートルコースの手入れはどんなふうなのかお聞きしたいことと、チップの入れかえや、あともう一つはですね、真夏はちょっと日陰が欲しいなと、記憶では前には何か、屋根があったような気もするんですけども、何かそんなような計画もあるかどうかをお聞きしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えをいたします。公園にはウオーキングコースを利用される方、それから遊具のほうも設置をしてありますので、お子さんと公園で遊ばれる親御さん、子供、おじいちゃんやなんかもたくさん利用をいただいているわけですけれど、管理につきましては、職員による草刈り、それからチップの補充などを定期的に行っているという状況です。チップについては、清掃センターに出された剪定木を再利用したものを使用しておりまして、本年度もこの9月1日、2日にチップの補充、敷きならしを行ったという状況でございます。  いずれにしても、公園を利用される皆さんの健康増進に役立ち、幅広い年齢層の方が安心して御利用いただけるように、今後も維持管理のほうには努めていきたいということ。  それから、日陰についてはあずまやがなかったでしたかね、あると思いますので、それ以上にということであれば、今後利用される皆さんの状況も見ながら考えていく必要はあるのかなとは思いますけれども、現状は、今以上に何か日陰の部分をつくっていくという、とりあえずの予定はございません。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 何かあったような気がしたんですけれど、それがなかったということで、記憶はないんですけれど。夏場は日が長くて利用できますが、秋は短いので、安心・安全のために街灯があればと思いましたが、実は公園にポールが立っていたんで、あれは何か電灯か何かがつくのかなと思ったんですが、あれは電灯というか街灯だったんですか。ちょっとそれをお聞きしたいと思います。 ○議長 建設水道課長。 ◎建設水道課長(山田順) お答えします。いわゆる照明灯の関係ですよね。平成26年度に駐車場の舗装、それから車どめ等の安全施設の設置、そういったものにあわせまして、ソーラーの照明灯を3基設置しております。点灯時間でございますけれど、感知式で日没を感知して点灯してから6時間点灯をするという、そういった構造になっております。また、非常時にはバッテリーに充電されている電力を携帯電話の充電ですとか、あるいはノートパソコンの利用などに活用できる、そんな構造にもなっております。今、町長から聞きましたが、旧の電灯のポールだけが残っているような状況があるようですので、多分そこで、上が危ないので上を外してありますので、その状況を見て街灯がないのかなというふうに、もしかしたら思われたのかもしれません。以上です。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 私はこれからつくるのかなと逆に思ったんですけど、そこで提案なんですが、今までもずっと健康スポーツゾーンについてお話しされていたんですけど、あそこにずっと通う中で、あそこがスポーツゾーンのスタート地点かなと思って、ぜひここが健康スポーツゾーンのスタートだぞというような、そんな何か目印が欲しいかなと思いますが、何か看板とか何か提案したいと思うんですけど、町長どうでしょうか。 ○議長 町長。 ◎町長 何かそういうきっかけとしてね、ふさわしいものがあれば研究していきたいと思います。逆に何か提案があれば、お話をいただければと思いますが。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 それでは続いて、福祉施策に入りたいと思います。いつも私は障がい者や高齢者に優しいまちづくりについて質問しておりますけれど、今回は1点だけ、今回の一般質問の中にも福祉計画とか、さまざまな質問がありましたけれども、私たちもいずれすぐ高齢者になるわけですけれども、高齢者のいろいろな介護とかケアとかありますけども、じゃあ本当に高齢者の皆さんはどういうふうに思っているのか、今幸せなのかなというような、そんな意向調査みたいなものをしていただけるといいかなと、それとも把握されているのか、まず1点だけお聞きしたいと思います。 ○議長 健康福祉課長。 ◎健康福祉課長(増澤) 幸せの感じ方ということだと思うんですが、幸せの感じ方につきましては、本人の健康状態であるとか、住環境等によって個人ごと多様な思いがあると思われますので、何をもって幸せなのか捉えるということは非常に難しいかと思います。  ただし、今回のアンケートにおける社会参加のカテゴリーの中で、生きがいはありますかといった質問に対し、85%の方が生きがいがあると回答しております。また、健康のカテゴリーの中では、毎日の生活に充実感があるかという問いに対して、8割近い方が充実感があると回答しております。ということで、意識はかなり高いのかなと思われます。  一方、生きがいを持っていないという15%程度の高齢者、あるいは日々の生活に充実感を感じていない23%ほどの高齢者に対しては、気持ちが前向きになるようかかわっていくことが必要なのかなと感じております。改めて意識調査を実施するという予定はありませんが、各種福祉事業や社協を初め、介護サービス事業提供者と連携して生の声を聞いていかれればと考えております。 ○議長 青木利子議員。 ◆青木議員 通告の中でね、いきいきサロンについてということで挙げてありましたけれども、これは社協さんの事業なのでということで質問はいたしませんけれども、テーマにしたのは、実はこの間、八ヶ岳で開かれた福祉大会に参加して、下諏訪町から多くの皆さんが表彰されて活動を評価されていました。それでですね、町長も多分御存じだと思いますけれども、そのことについて、大変下諏訪町も社協の皆さんも頑張っている、いきいきサロンの皆さんも頑張っているというところで、何か一言お願いしたいと思います、最後に。 ○議長 町長。 ◎町長 本当に社協の皆さんですね、積極的に地域へ出て活動してくれています。先日も四王のお祭りにですね、社協の皆さん、お越しをいただいて、いろいろ積極的に仮装までして、社協の活動についてお話をしたりしてくれていました。そういった姿勢がですね、当町の健康を守る基本的なものに伝わっていってくれたら、こんなうれしいことはないわけでありまして、そういう意味では会長以下、非常に皆さん方積極的に対応していただいていることに本当に感謝をしたいというように思います。 ◆青木議員 以上です。 ○議長 以上をもちまして、本日の日程に定められた一般質問は終了いたしました。  ただいま午後4時23分でございます。本日はこれにて散会といたします。大変御苦労さまでございました。            散  会  午後 4時23分...