軽井沢町議会 > 2017-12-11 >
12月11日-02号

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  1. 軽井沢町議会 2017-12-11
    12月11日-02号


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    平成29年 12月 第1回定例会(12月会議)     平成29年第1回軽井沢町議会定例会(12月会議)会議録◯議事日程(第2号)                平成29年12月11日(月曜日)午前10時開議     開議宣告     議事日程の報告日程第1 一般質問---------------------------------------◯出席議員(16名)     1番  寺田和佳子君     2番  西 千穂君     3番  押金洋仁君      4番  利根川泰三君     5番  栁澤信介君      6番  遠山隆雄君     7番  横須賀桃子君     8番  川島さゆり君     9番  土屋好生君     10番  佐藤幹夫君    11番  市村 守君     12番  佐藤敏明君    13番  大浦洋介君     14番  土屋 浄君    15番  篠原公子君     16番  内堀次雄君---------------------------------------◯欠席議員(なし)---------------------------------------◯説明のため出席した者 町長      藤巻 進君   副町長     栁澤 宏君 教育長     荻原 勝君   会計管理者   柳沢 登君 総合政策課長  荻原確也君   総務課長    西墻美智雄君 税務課長    土屋公一君   保健福祉課長  原 富士子君 住民課長    上原まち子君  環境課長    土屋 剛君 観光経済課長  工藤朝美君   地域整備課長  土屋 貢君 上下水道課長  両角尚男君   消防課長    藤巻輝義君 病院事務長   篠原 昭君   こども教育課長 森 憲之君 生涯学習課長  土屋悦雄君   監査委員    長谷川淳一君 農業委員会長  小宮山恒雄君---------------------------------------◯事務局職員出席者 事務局長    篠原幸雄    局長補佐    荒井和彦 主任      土屋一郎 △開議 午前10時00分 ○議長(市村守君) おはようございます。 ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(市村守君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりであります。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(市村守君) 日程第1、一般質問を行います。 あらかじめお知らせいたします。本日は4名の議員の一般質問を予定しております。 質問の通告がありますので、順次発言を許します。---------------------------------------横須賀桃子君 ○議長(市村守君) 通告順1番、7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) おはようございます。7番、横須賀桃子です。 今回は、発達障がい児に対する支援の強化とヘルプマークの導入について質問します。 それでは、初めに、発達障がい児に対する支援の強化について質問いたします。 最近よく耳にするようになった発達障がいですが、この障がいは脳機能の発達が関係する障がいであり、対人関係をつくることやコミュニケーションが苦手という特徴があることから、その行動や態度を自分勝手とか変わった人、困った人と誤解されたり敬遠されてしまうことがあります。ただ、そのような行動は親のしつけや環境が問題だったり、原因ではなく、脳機能のアンバランスによるものです。この脳機能のアンバランスは、成長とともに目立たなくなることはあっても治るということはありません。発達障がいは、その症状が環境要因などによる一過性のものであるのか、生まれつきの障がいによるものであるのかの区別がとても難しいことがあり、障がいの特徴が重なり合っている場合も多く、個人差もあることなどから診断がつきにくいです。でも、そんな中だからこそ大切なのは、その子にどんな特性があり、何が苦手なのかを把握し、その子に合った支援をしていくことです。そして、周囲の人たちがそれぞれの障がいの特性を理解し、サポートすることにより改善できることがたくさんあるだけではなく、得意な分野を伸ばせます。 そのようなことから伺います。当町での発達障がい児に対する支援体制はどのようになっていますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えをいたします。 発達障がいは多くの身体疾患と異なり、1回のスクリーニングのみで専門機関へ紹介することは困難なことが多く、乳幼児健診の際には、健診前と健診後のカンファレンスを行い、医師、歯科医師、保健師、助産師、管理栄養士、歯科衛生士、臨床心理士、視訓練士、言語聴覚士作業療法士、保育士など、多職種の専門職によりお子さんの健康面や生活面、発達状況等の確認を行っております。 また、保育園で年2回実施しております個別支援連絡会では、臨床心理士、保健師、療育コーディネーター作業療法士の専門職により、園が用意した様子が気になるお子さんのリストや、3歳児健診で経過観察となったお子さんを中心に全園児の集団生活での行動観察と発達状態の確認を行っております。行動観察後には、園長、主任保育士、担任保育士を含めてカンファレンスを行いまして、それぞれのお子さんに対しての支援の方向性や医療につなぐタイミングについて検討するとともに、園でのかかわり方の工夫点についても話し合いを行い支援しており、その後、乳幼児健診や保育園、幼稚園訪問などで発達障がいが疑われ、医療や福祉による支援が必要と判断される場合は、佐久保健福祉事務所で行われる子どもの発達相談に保健師や保育士が同行しております。 また、未就園のお子さんにつきましては、乳幼児相談や電話等により一定期間経過観察を行い、必要に応じて子どもの発達相談や医療機関への受診、療育機関の見学等に保健師が同行して、保護者への心理的支援も行っております。 発達障がいと診断され、療育機関でのサービスを開始したお子さんに対しましても、定期的に療育機関を訪問して経過観察を行い、関係機関と保護者を交えた支援会議等で継続的に支援を行っております。本年度より、児童発達支援及び放課後等デイサービス事業所として開所したにじいろポケットには、言語聴覚士が配置されており、コミュニケーション能力等を養う療育に適した場所となっております。また、委託契約により、軽井沢病院から月1回派遣されている理学療法士と作業療法士により、基本的な動きや生活をするための動きなど、体の使い方のサポートを受けることができますので、保護者に対しにじいろポケットの利用を進めているところでございます。平成25年からは、佐久地域定住自立圏で共同作成したサポートブック虹のかけはしを配布して、保護者がお子さんに関するさまざまな情報を成長に合わせて書きとめていただくことにより、ライフステージが変わり、お子さんを支援する人がかわっても、支援が途切れることなく継続されるツールとして活用いただいております。 さらに、保健センターの保健師が保育園を訪問して、年中児保護者を対象に5歳児相談を行いまして、発達障がいを正しく理解していただくためにリーフレットを配布して、発達障がいの対応と相談先などについての説明を行う啓発活動も行っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 続けて答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) こども教育課での支援体制についてお答えいたします。 本日、お答えさせていただく内容は、9月に実施されました平成28年度決算審査における重要事業項目質問事項への回答内容と一部重複するものとなりますので、ご了承いただきたいと思います。 先ほどの保健福祉課長からの答弁にもありましたとおり、保育園及び幼稚園においては、おおむね年2回個別支援連絡会があり、保健師、佐久発達相談支援センター療育コーディネーター作業療法士スクールサポーターが訪問を実施し、園児の様子から必要な助言を行っております。また、この個別支援連絡会とは別に、必要に応じて保健師やスクールサポーターが訪問し、個々の園児に対応しております。このような機会を通じて、保健師やスクールサポーターなどから得た情報をもとに、園児に必要な援助を行う加配保育士の配置や保護者からの相談等に対応しております。 次に、小中学校においては、新入生の支援体制をつくっていく上でそれまで所属していた保育園、幼稚園及び小学校での支援状況の情報が重要になることから、幼保小中連携を推し進める中で、書類での引き継ぎはもちろんのこと、必要に応じて幼保小中合同の支援会議を開催し、情報共有や外部機関も含めて役割分担を行っております。また、特別支援教育コーディネーターが定期的に連絡をとりあっております。さらに、進学、入級の不安を解消するために、2学期には学校見学及び懇談、3学期には体験入学を実施するほか、随時保護者からの相談に切れ目なく継続的に対応しております。 支援会議や教科担任者会では、個別の指導計画及び教育支援計画に基づき、個々の苦手部分に対応した支援を進めているところでありますが、個々の生活や学習の様子の変化により、支援内容の確認が必要となります。毎朝の特別支援学級担任及び支援員による打合会はもちろんのこと、必要に応じて支援会議や教科担任者会を開催し、適切な支援を同一歩調で行えるようにしております。特別支援教育コーディネーターや各小中学校教頭は、普通学級担任とも情報交換を行い、特別支援学級入級生徒以外の生徒についても必要に応じて支援会議を実施し、対応しております。特別支援学級へ入級しても、原学級の担任や生徒との関係が切れないように配慮しており、また学校、学年行事等は無理のない可能な範囲で原学級で参加できるように指導しております。 教育委員会こども教育課としては、各小学校に町支援員1名を配置し、中学校では町支援員2名、相談員1名を配置しながら、一斉授業における個別支援や、集団不適応、対人関係トラブル等を起こしたときの個別対応等も柔軟に実施しております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 伺っていると、当町ではとても丁寧な支援が行われていると思いますが、ここ二、三年で相談件数だとか発達障がい児の数は増えていると思いますか、それともデータ的に見て増えているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 しばらく休憩いたします。 △休憩 午前10時12分 △再開 午前10時12分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕
    保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 9月会議の予算決算常任委員会でもお答え申し上げたところでございますけれども、経過観察になった人数でございますが、平成28年度の1歳6カ月児健診では6名、3歳児健診では14名でした。平成27年度からの経過といたしましては、1歳6カ月児健診では9名、3歳児健診では16名、平成26年度の1歳6カ月児健診では7名、3歳児健診では10名でした。どの年度におきましても、1歳6カ月児健診よりも3歳児健診のほうが要観察の割合が高くなっている状況ですけれども、年度で比較した推移としましてはそれほど変わりがないと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 小中学校ではいかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 小中学校の特別支援学級の児童・生徒につきましては、緩やかに増加傾向にあるということで、観察の方法がより明確化してきたということもありまして、集団に入った中で、そういった児童・生徒が増えているという現状であるかと思います。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 小中学校のほうでは緩やかに増えているということなんですけれども、現在町ではもう本当に超高齢社会とあって、31.1パーセントという高齢化率なんですけれども、そんな中で、これからの軽井沢を引っ張っていくのは今の子どもたちなので、全ての子どもたちが自分たちの持っている才能を最大限に伸ばせるような支援というのが本当に大切になってくるかと思うんですけれども、そんな中、軽井沢では、今、小中学校では各小学校に1名ずつの特別支援教育支援員が配置されていて、中学校には今現在車椅子を使っている方もいるので、2名いらっしゃって相談員もいるということなんですけれども、この現状で足りているというふうに町では考えているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 先ほど答弁しましたとおり、現在各小学校には、町費支援の支援員を1名配置し、特別支援に当たっております。 先日の議会全員協議会でもお答えいたしましているとおり、来年度から各小学校にはもう1名の特別支援員を増員し、2名体制にすることを前提に予算を編成したいというように考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 増えるということは、それ自体は本当にすばらしいことではあると思うんですけれども、今年の5月現在の統計ですと、東部小学校に172名、中部小学校に494名、西部小294名ということで、生徒数がこれだけばらつきがあるんですね。中部小学校に関しては、東部小学校の約2.9倍ということであるんですけれども、各小学校に同じように2名ずつというのは、増えること自体本当にすばらしいと思います。ただ、どのように計算というか考えて、このような児童数、生徒数はこれだけ違うのに同じ人数を配置することに決めたんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 学校現場からの要望に基づいて、各1名ずつということで配置をしておりますが、特別支援の児童・生徒も毎年同じ人数が毎年いるということではございませんので、状況に応じて、年度に応じて変更をしていくというような弾力的な運用はしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 毎年、支援の必要な子どもたちの数が違うというのはわかるんですけれども、これだけ生徒数が違うところで想像すると、学校のほうから本当に1人足すことでかなり違うというふうに言われたのかどうかということと、考えてのことということなんですけれども、来年度ちなみに、発達障がいが疑われるだとか発達障がいに対する支援が必要と考えている生徒数、児童数は各小学校何名ずつなんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 現在、この場では、何名いるということは数字がなくてお答えできないんですけれども、算定に当たっては、来入児、今、保育園の年長さんの中でどういう園児がいるというようなこと、小学校の中でどういう児童がいるということを把握した上で決定しております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) その把握しているということなので、来入児に関してはどれぐらいの割合なのか教えてください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 しばらく休憩します。 △休憩 午前10時19分 △再開 午前10時20分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 特別支援の児童・生徒というのは、数に応じて県のほうから県費の先生が来ていただくことができる、その人数に応じてです。それを補うという意味で町の支援員を配属しますので、県費の先生は人数に対応した教員だけはおられると、それをフォローするように町の支援員が各学校2名ずつということを基本に考えているということでございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) それに関しては理解いたしました。 ただ、先ほども言っているように、本当に2.9倍という近くの差がある中で2人ずつ配置するという、その根拠がどうしても理解できないんですけれども、その辺についてお答え願えますか。その根拠の考えを教えてください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 言葉が足りなかったかもしれません。例えば、中部小学校には16名の特別支援の児童がいたとします。そうすると、8人に対して1人は必ずつくわけですね、県費の先生が。例えば30人いたら……8人に対して1人は県費の先生がいるということで、それに対して町のほうはそれを補うということですので、中部小が児童数が多いから支援員を増やすということではなくて、それに対応した8人に1人の割合で県費の先生がおるので、それをフォローするというような形で各学校2名ずつということで考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) でも、決算のときに伺ったときにもそうだったんですけれども、現に今年度中部小と西部小ではやはり人口が多いので、発達障がいのお子さんが東部小より2倍近くいましたね。そういうことを考えますと、やはり生徒数が違えばそれだけ発達障がい児が増えるリスクは高くなると思うんですね。なので、同じように支援自体はすばらしいんです。でも、やっぱり必要な支援をちゃんと備えるというところでは、生徒数を考えての支援員を考えるのが普通ではないかなと思って聞いているんですけれども、その辺をちょっと答えてもらえますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原教育長。     〔教育長 荻原 勝君登壇〕 ◎教育長(荻原勝君) お答えします。 バランスというようなことでご質問ですけれども、今、森課長が答弁したとおり、例えば東部小が8人という場合は1学級編成ですよね。それで中部小は17人とすれば2学級編成できるわけです。したがって、県のほうの配置としては、2人は県費の先生が来るということでバランス的にはとれている。しかし、そういった中で、町としては本当に手厚い中で支援員をということで、TT的な存在もあるということで、非常に手厚い町の支援ということはできているということで、人数によって学級が増減されることをご理解いただきながら、それによって県の先生方が配置されるということでご理解いただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 文部科学省によると、特別教育支援員の主な業務は授業における個別支援、生活面や安全面に関する支援、心理的な安定に関する支援、それぞれ個別の教材作成、校内での声がけ、様子の変化などの把握とありますが、これだけの業務をこなして一人一人に対応するというところで、増えるということはいいと思うんですけれども、この方たちは週に5日間フルでサポートを行うんでしょうか、発達支援員の方たちなんですけれども。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 支援員は、教員の資格をお持ちになっている方がついていただきます。人数の確保も大変なんですけれども、そんな中で、午前中は特別支援のほうをやっていただく、午後になりますと放課後子ども教室がありますので、そちらへ行って学習支援をしていただくというような2本立ての体制を得ておりますが、今後、運用がこれは確定しているものではありませんので、午後も特別支援のほうに行くとか、そういうことも検討していかなければいけないなとは考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) といいますと、現在は半日だけ支援を行っているということですけれども、今後は1日支援を行っていく検討をしていくということで、今お答えになったんでしょうか。その辺をちょっとはっきり教えてください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 現在は、確かに午前中だけということでやっておりますけれども、そうはいっても、小学校ですと大体2時とかには授業が終わってしまいますので、そこまでいて、その後、放課後子ども教室のほうで学習支援をしていただくというようなことも検討はしていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 放課後教室のことはわかったんですけれども、今現在、午前中のみの支援ということなんですけれども、普通学級にいる子たちは、先生たちがいなくなってしまうということはないんですけれども、発達障がいのある子たちは、やはり正直言って原級の子どもたちよりも支援が必要だと思うんですね。そんな中で、その方たちの加配が午後はなくなってしまうというのは、教育委員会としてはどのように考えますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原教育長。     〔教育長 荻原 勝君登壇〕 ◎教育長(荻原勝君) お答えします。 今いなくなってしまうというようなことありましたけれども、例えば原級、原学級の担任の先生おりますよね。あと、特別支援学級の担任の先生おりますね。したがって、支援員がいなくとも、確実に先生はいるということでご認識いただければと思います。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) もちろん、先生がいなくなるとは思っていませんけれども、特別な支援をしてくださる先生がいないというところで、午前中のみではなくて、午後も早急に支援をしていってもらいたいということで質問したので、いつぐらいから検討したいというふうに考えているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原教育長。     〔教育長 荻原 勝君登壇〕 ◎教育長(荻原勝君) お答えします。 サポートできる先生がいないということでなく、特別支援の担任の先生います。特別支援の先生は、特別支援のエキスパートとして下校するまでついておりますので、個別の支援というか、そういった形はできているという形でご認識願えればと思います。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 中学校のほうでも、これは半日だけ支援をしていることなんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 しばらく休憩します。 △休憩 午前10時30分 △再開 午前10時30分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 中学校の支援員につきましては、1日ということで放課後子ども教室等はありませんので、1日おられるということでございます。 また、小学校については半日ということで、午前中でというようなお話だったんですけれども、下校の時間2時ぐらいまでは支援員は学校のほうで勤務しておるというような状況でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) ということは、小学校でも1日来てくださっているし、中学校でも1日来てくださっているということでよろしいんでしょうか。 どうしてかというと、中学校のほうでも小学校のほうでも半日なので、もうちょっといてほしいという保護者の声を聞いたので、私今回このような質問をしているんですけれども、今のお話ですと、最初は1日いらっしゃらないということだったけれども、小学校にしても、中学校にしても放課後、授業がある時間帯はいらっしゃるということで、正しく理解したいので確認なんですけれども、よろしいんですね。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 中学校については1日ということでよろしいかと思います。小学校については、半日といいますと、午前中で帰ってしまうというようなニュアンスだったかもしれませんけれども、2時ぐらいまではいて、それから放課後子ども教室が始まる3時ぐらいには放課後子ども教室のほうへ行って、子どもの学習支援に入るというような形でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 発達障がいのことで特に気をつけなきゃいけないというところで、二次障がいがあると思うんですけれども、町のほうでは、二次障がいに関するサポートというのはどのように行っているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 しばらく休憩します。 △休憩 午前10時33分 △再開 午前10時35分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 発達障がいの人が仕事ですとか、思うように進まなかったり、それは周囲の理解が得られないことによって、発達障がいの特性だけではなくて、鬱状態になったりとか、それからほかの症状が出てくるということを二次障がいというふうに理解しておりますけれども、よろしいでしょうか。 つまり、周りの方に発達障がいの特性が正しく理解されたりしないと、その方とかその子としては、生活がしにくくなっていく状態というんですか、そういうことがありますので、まずは支援とすると、発達支援に関しての理解を深めたり、認知ということで周知をしていくということが必要になってくるかと思います。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 正直、今の町の対応を見ていると、とても心配になってきたんですけれども、二次障がいというのは発達障がいよりも治療が難しくて、これが原因でひきこもりや不登校を引き起こすということで、正直二次障がいのほうがよほど心配なんですけれども、小中学校では二次障がいに関して理解していて、先生方にも講演会などを開いて周知や啓発は行っているんでしょうか。 それ以前に、教育委員会では二次障がいに関して本当に把握しているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 二次障がいというものがあるということですけれども、学校現場では個別の支援を行っております。各個人に応じた支援体制をどういうふうにやっていったらいいのかということを個人個人の情報をそれぞれ会議の中で諮って、この子の場合はこういうふうにしていこうというふうに進めております。したがいまして、例えばほかの他者の行動によって、支援が必要な子どもの状況がもっと悪くなるというかと思いますので、その辺についても十分に各関係機関と協議を行って、個別の対応を心がけているところでございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 個別の支援を行っているのはよろしいかと思うんですけれども、先生方の講演会や啓発・周知は行っているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 学校現場では、特別支援コーディネーターという教員が必ず各校に1名おります。そういった方々が中心になって特別支援をやっているんですけれども、そういう研修の場もございまして、近々だと来月の23日、そういったうちのスクールサポーターも出ますし、各小中学校の特別支援コーディネーターも出席して、事例報告やいろいろ悩み等を相談しながら、こんな場合にはこういうふうにしようというような話し合いも行う中で、連携して進めているという状況でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) わかりました。 二次障がいに関しての講演会を行っているかということと、周知と啓発というところで聞いているので、そのことに関して簡潔にお答えください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 二次障がいに限ったことということは、今現状ではやっているかどうかというはお答えできないんですけれども、発達支援全体に関して、いろんな角度から障害者差別解消法の合理的配慮、そういったものを含めて対応しているというふうに考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 別に二次障がいに特化してやってほしいということではないんですけれども、二次障がいも含めて必ずやってほしいというところで今質問したんですけれども、ちなみに二次障がいが原因で不登校やひきこもり、なかなか原級の教室に入れないというふうに疑われる児童・生徒の人数を教えてください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 二次障がいが原因でというケースについては、現在は把握しておりませんが、またいろいろなケース今手元というか、帰ればありますので、また検討してご報告できればと思います。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) この発達障がいというのは、なかなか目に見えにくい障がいでもありますし、診断に関してもそうですし、二次障がいなどは本当に難しい診断になってくると思うんですね。ただ、統計的に見ても出生率に反して発達障がいを発症するお子さん、発達障がいというのは生まれ持ったものなんですけれども、持って生まれてくる子どもたちが増えているというデータを見てみますと、当町では、さっき虹のかけはしとおっしゃっていたんですけれども、そのガイドブックを持っているのはとてもいいと思うんですけれども、発達障がいに関してだけのガイドブックというんでしょうか、発達障がい児を育てている保護者はもちろんなんですけれども、周りにも理解していただくという面でそれ1つでガイドブックを作成するなどの考えはありますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 先ほどの答弁でも申し上げましたが、年中児の保護者を対象にした5歳児相談というものを行っておりますけれども、そこにおきましては、発達障がいのほうを正しく理解していただくということで、リーフレットをお配りしながらご説明を申し上げているところでございます。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 5歳児で行っているということなんですけれども、やはり小中学校になると、発達障がい児のお子さんがなかなかコミュニケーションがとりづらかったりだとか、クラスになじめなかったりだとかが原因で、少し学校のクラスのほうでお友達とトラブルになってしまうことがあるかと思うんですけれども、せっかく5歳児はやってくださっているんですけれども、小中学校に行ったら児童・生徒や保護者に関して、発達障がいに関するなかなかやっぱりどんなことでもそうですけれども、自分の身に降りかかったりだとか、家族に支援が必要な子どもがいたりしないと、なかなか想像はできても理解というのは深く考えないことが多いと思うんですね。 そのようなことを考えると、小学校・中学校に行っても保護者や児童、本当に周りの児童に対しても発達障がいというのを正しく理解してもらうのが大切かと思うんですけれども、そのような啓発はどのように行われていますか、もうこれは、ちょっと2番の括弧に入ってしまっているんですけれども。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 まず、小中学校の教員については、先ほども少し申し上げましたけれども、特別支援学級担任が積極的に校外研修に参加して、特別支援教育コーディネーターや各学校の所属の中核となるコーディネーター研修に参加した職員を中心に、職員会議の中で定期的に配慮を要する児童・生徒の情報共有や発達障がいにかかわる研修を行っております。 また、昨年度は夏休み中に職員研修としまして、長野県教育委員会より指導主事に来ていただいて、障害者差別解消法に基づく合理的配慮等についての学習会を実施いたしました。さらに、今年度からは幼保小連携会議からの提言もありまして、スクールサポーターによる教職員研修を実施し、発達障がいについての理解を深めているところです。なお、この研修会には保育園や幼稚園の保育士や教諭にも参加を促し、研修を受講しております。 次に、児童・生徒でありますが、個別の指導計画及び教育支援計画に基づき、特別支援学級担任が中心となり支援を行っております。ただ、担任1人ではなく、前述のように原学級担任や支援員等、ほかの職員も同一歩調で支援を行っております。支援内容によっては、担任より相談しやすい職員もいることから、分担を行いながら進めております。 次に、保護者については、特別支援学級担任と連絡帳による情報交換を行い、その中で学校での様子や家庭での様子、悩み等を報告し、保護者に支援の方向を理解していただいたり、協力していただいたりしております。また、町スクールサポーターが専門的立場から、面談及び諸検査を実施し、家庭での支援についてアドバイスをしております。なお、状況が変わって、通院が必要なケースの場合についても保護者と協議した上で、町スクールサポーターが進めております。 なお、これは、保護者のみではなく、町民全体に対してでございますが、広報かるいざわに掲載しているコラムここらぼの中で、定期的に障がい児支援について紹介をしており、啓発につながっていると承知しております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 続けて、原保健福祉課長、お願いします。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 先ほどの年中児の相談に関しての追加で申し上げたいと思います。 県の精神保健福祉センターのほうでは、発達障がい者サポーターというのの養成講座を行っております。発達障がい者のサポーター養成講座の講師となる研修会に町の保健師も出席しておりまして、発達障がい者サポーターを養成できる環境にありますので、そういうものを活用して、また学校の教職員の先生方ですとか、一般の住民の方々にこの発達障がい者サポーターの養成を今後検討していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 支援は当事者の方たちだとか先生たちに行っているのはよく理解できました。 これは、自分のちょっと子どもの話になってしまうんですけれども、小学校のときに長男のクラスにやはり発達障がいのお子さんがいらっしゃって、そのときもう4年生だったんですけれども、最初はわからなくて保護者もとっても苦しんでいて、正直子どもたちにちょっとコミュニケーションがうまく口でできない分、手を上げてしまったりだとかがあったんですけれども、その後そのお子さんは診断を受けて、そのお母さんはとても勇気があることではあると思うんですけれども、学年全員に手紙を配ったんです、先生を、教室を通じて。それは、やっぱりみんなに理解してほしいということと、啓発ということもありますけれども、決して子どもがやはりそういう発達障がいがあるお子さんというのは、さっきも言ったとおり、お友達とうまくコミュニケーションがとれないことから、お友達にうまく交われなかったりだとかつらい思いをしているというのがあるので、お母さんとしては必死の思いで、ほかの保護者にも発達障がいというのがどのようなものか理解してもらうことで、その子が少しでもよりよい生活ができるようにということで勇気ある行動だったと思うんですけれども、そのようなことから、一番理解しなきゃいけないのは、子どもたちだったり保護者だと思うんです。 そのようなことから、どんな周知活動をしているかを伺ったんですけれども、先ほどは先生たちにはいろいろやっているというのは伺ったんですけれども、周りの生徒や児童、保護者に対してどのようなことを行っているかお伝えください。もし、行えたら今後行うことも考えてほしいということで質問します。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) お答えいたします。 まず、保護者については、先ほど答弁をさせていただいたとおりですけれども、情報交換を密にやりますということでお答えさせていただきました。 例えば、原学級にいるほかの児童・生徒に対しての啓発についてですけれども、それについては、担任のほうから事情を説明するなりということで、常時その子に対するフォローというか、心配りといいますか、そういったことをやっているというような状況でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 私の説明が悪かったら申しわけありません。 私が伺っているのは、当事者の保護者にはサポートがいっていると思います。そうではなくて、例えば発達障がい児のいるお子さんの教室には何十人も生徒がいるわけですよね。その周りのお友達が理解したりだとか、その周りの保護者が理解することというのはとても重要だと思うんですね。そこで、発達障がいがあるお子さんをみんなで見守れば、かなり理解度が違ってくるというところで、保護者というのはその当事者の保護者ではなくて、クラスのほかの保護者ということで伺っているんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原教育長。     〔教育長 荻原 勝君登壇〕 ◎教育長(荻原勝君) お答えします。 今、4年のときのコミュニケーション不足というような中で、学級全体が理解してもらうという形、それは、一つは親の非常に強い心があって子どもを理解ということがありました。したがって、そういった形で学級、また学校全体に広めるということが一番大事なことだと思いますけれども、その障がいを持っているお子さんのことを例えばクラス全体が心の教育できていなくてという場合には、逆に非常に難しい問題になります。そういう中で、担任の先生、自分も含めてそうなんですけれども、まずは道徳教育の、また人権教育の中で、別資料の中でクラスの中に提示します。そういう中で、いろいろ発言する中で、じゃ、自分のクラス見たときにどうなんだという、そこに自分たちに返します。そういったときの心の成長というか、そんなようなことを伺いながら各学校では、そんな直接保護者や本人が障がいを持っていることを発表してもいいよということであれば、それをうまく教材資料として発表します。それはちょっと難しい場合は、客観的なデータ、また客観的な資料の中で討議する中で、自分のクラス、また学校全体で啓発活動するという形でいます。だから、それがすぐに出てくることもあります。それを何回も何回も心の教育を重ねることによって、学級全体、また学年全体がその子を理解、他者理解という形でやると思います。 また、保護者会が各学級ありますけれども、その保護者会においても、そこら辺も本人たちの状況を鑑みながら、学級の保護者に話したり、そんなようなことで理解ということで、他者理解も含めてそんなような形は、学校、また学級でとっていくという状況でご理解いただけると思います。 以上です。
    ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) 発達障がいのお子さんを公表するとか、そういうのは求めていないんです。一番のことは、さっきお話にもありましたけれども、広報かるいざわに出ているのもいいんですけれども、やはり保護者が一番理解できたりだとかするには、特に保護者の方が目にするというところでは、学校のお便りだとかに発達障がいだとか、やはり人間というのは目に見えないものに関しての理解というのは難しいと思うんですね。松葉づえを突いていたりだとか、ダウン症のお子さんだとか、外見からわかる支援に関しては理解しやすいと思うんですけれども、この発達障がいというのは目に見えない分、先ほども言ったように、二次障がいというなかなか理解できない部分でみんなで理解してあげようというところで、学校のほうでお便りなどを出していただければと思います。 それでは、次の通告書2つ目の「ヘルプマーク」の導入についての質問に移ります。 役場にも垂れ幕がありましたが、今月3日から9日まで、障がい者福祉についての関心と理解を深めるとともに、障がい者が社会、経済、文化、そのほかあらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした障がい者週間でした。 そんなタイミングもあり、ヘルプマークの導入について考えるにはとてもよい機会だと思います。 画像をお願いします。〔巻末資料①-1〕 ご覧いただいている画像がヘルプマークですが、色も真っ赤で非常に目立ち、ロゴもハートマークと、戦争や紛争などで傷ついた人を保護する意味を持つ赤十字のマークと、目にとまるマークです。このマークは、義足や人工関節を使用している方、または妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが外見からはわからない方々が周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を求めやすくするように作成された東京都によるマークです。このヘルプマークはストラップを使用して、かばんなどにつけられるようになっています。ちなみに、かばんなどにつけるとこんな感じです。割と目立つマークなんですけれども、このマークは日常生活においてだけではなく、災害時においても支援が必要な方々が援助を受けやすくなると期待できます。必要に応じて、ヘルプマークの片面に附属シールを張ることもできるようになっていて、例えば私は皆さんの支援が必要ですだとか、呼んでほしい人の名前や連絡先を記入できるようになっています。 当町の高齢者率は、さっきも言ったように31.1パーセントです。行政防災無線でも高齢者の行方不明者を捜す放送を時々耳にします。そのような現状からも、このヘルプマークは大変有効だとの考えから伺います。ヘルプマークの導入を考えてはいかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 東京都によるヘルプマークは、外見からはわからないけれども、配慮や支援を必要とする方を示す記号として2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、外国人観光客にもわかりやすい案内用図記号とするため、本年7月20日にJIS規格に追加されました。ヘルプマークの著作権は東京都に帰属しており、行政及び事業者が使用する際は、東京都福祉保健局の作成、活用ガイドラインにより、マークの大きさや作成素材等が決められ、作成には申請許可が必要とされております。 ヘルプマークは、現在東京都から12道府県が許可を得て使用していると聞いておりますが、長野県は入っておりません。一方、緊急連絡先や必要な支援内容などが記載されており、障がいのある方などが災害時や日常生活の中で、困ったときに周囲に自己の障がい支援を求めるためのヘルプマークの図を使用したヘルプカードは、全国1府7県66市町村余りで導入されているようです。長野県内でも幾つかの自治体が許可を得て、ヘルプカードの作成を行っていると聞いております。町でも、東京都にヘルプマークの利用の許可を受け、ヘルプカードを作成することとし、広報かるいざわ1月号とホームページにて周知を行い、ヘルプカードの窓口配布及びホームページからのダウンロードができるよう、準備を進めているところでございます。 モニターをお願いします。〔巻末資料①-2〕 右側が折り畳んだところでございます。広げると、どのような支援が必要なのかとか、どういう状況だとか、連絡先とかが見えるようになっております。 モニターありがとうございました。 ヘルプマークは、JIS規格への追加で全国的に統一され、今後普及が進んでいくものと考えておりますが、全国的な認知はこれからと考えております。ヘルプマークの認知と理解が進まないと必要とする配慮や支援を得ることは難しいと考えます。町においては、まず作成したヘルプカードの利用促進を行うとともに、ヘルプマークの認知と理解を図っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) まだ認知が進んでいないというのはそのとおりだと思うんですけれども、でしたら軽井沢から認知を広めようという考えはないんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 まず、人の移動というのは広範囲に及ぶものですので、まず軽井沢町の中だけでという範囲だと、やっぱり理解が進むというのがなかなか難しいかなと思います。まずは、長野県のほうで導入をするのかどうか、働きかけていきたいなと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) これは、褒め言葉なのかわからないですけれども、東京24区と言われている軽井沢ですよね。これだけの人数の観光客や別荘の人が入ってきて、移動がある軽井沢だから、長野県のどこよりも先に独自に始めようという、始めてはいかがだろうというのはすごい思うところなんですけれども、軽井沢町はユニバーサルデザインも進めていますね。今、いろいろ東京オリンピックの練習場所にも誘致を行っています。そういうことを考えますと、こういう、先ほど見せていただいたスクリーンでのカードもすばらしいとは思うんですけれども、これは携帯するわけですね。でも、先ほどのヘルプマークは、一目でわかるわけですね。避難訓練が県と国と一緒に行われましたが、そういうことも考えますと、例えば先ほどのヘルプマークを持っている方を、これは本当に例え言葉が通じなくても、あの方はヘルプが必要なんだというふうにわかるような、私はとてもいいマークだと思うんです。もう少し前向きに考えることはできないんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 先ほども申し上げましたけれども、ヘルプマークの認知と理解を進めるということがまず第一番だと思いますので、まずそのマークを使っているヘルプカードを利用促進を行いながら、認知と理解を深めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員、時間に配慮してお願いします。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) はい。 ヘルプマークを皆さんが持つことで、何よりの周知になるかと思うんですけれども、さっきも言ったとおり、軽井沢はユニバーサルデザインというところで、来軽してくださる方が障がいがあってもなくても、言葉が通じても通じなくても、全ての方におもてなしという意味では、このヘルプマークを導入することは一番の来軽者に対するおもてなしだと思うんですけれども、町長はその辺どのように考えますでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻町長。     〔町長 藤巻 進君登壇〕 ◎町長(藤巻進君) お答えいたします。 今、課長が申し上げたように、広く周知されていかないと単なるエンブレムというんですか、マスコットに見えてしまう場合もあるわけですよね。ですので、まだ長野県としてもそれを採用するという形になっていないということで、今申し上げたように、県のほうにも町から働きかけたり、全体としてそれが普及していくような形でとりあえずそのカードを町として独自で始めて、その状況を見ながらと思っております。決してそれを、横須賀議員の提案していただいたものをやらないとかということを申し上げているわけではございませんのでよろしくご理解ください。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 7番、横須賀桃子議員。     〔7番 横須賀桃子君登壇〕 ◆7番(横須賀桃子君) すぐにということはないと思うんですけれども、少しずつスピーディーに検討していただければと思います。 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(市村守君) しばらく休憩といたします。 再開は11時10分とします。 △休憩 午前11時06分 △再開 午前11時12分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △押金洋仁君 ○議長(市村守君) 次に進みます。 通告順2番、3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 3番、押金洋仁です。 一般質問をいたします。 最初は、当町の渋滞対策について取り上げます。 今年も交通渋滞が例年程度に見られました。町の夏季交通量入り込み調査によれば、夏場の車の利用者は前年比2.4パーセント減、鉄道の乗降人員は4.3パーセント増であったということですが、若干ではありますが、車が減って鉄道利用が増加したということで、これはよい傾向であると思います。とはいえ、最近は渋滞の起こり方にも時期的に決まったパターンがないといいますか、お盆期間中は拍子抜けするほどすいていたかと思いますと、別の連休中に大渋滞を起こしていたりします。私もこの夏見ましたけれども、新軽井沢の交差点のガソリンスタンドから六本辻のラウンドアバウトまでお尻がつながっていたり、あるいはもう南ヶ丘の入り口の信号からを先頭にして、ずっと跨線橋を渡り切って、なお南ヶ丘の通りのほうへ100メートルぐらいのところに渋滞の最後尾があったりというところで、混むときには異常な混み方をしております。 第5次長期振興計画の後期基本計画の策定に伴って実施された住民アンケートでも、町の住みにくい点の理由として、「観光シーズン中の混雑」を挙げた方が町民、別荘所有者ともに最も多く、特に町民では、回答した方のうち7割以上の方が交通渋滞を問題と感じております。今回のアンケートでは、6年前の前回調査よりそのポイントがさらに上昇していることも伺いました。これは2番目に多い「満足できる医療機関がない」の36パーセントを大きく引き離して、その突出の仕方は顕著であります。言うまでもないことですが、渋滞問題というのは、集客力がどれほどあるかをはかる、見方を変えればベンチマークといいますか、我が町の魅力創出の結果、どうしてもついて回る副産物と捉えることもできますので、あしき問題ということではなくて、ある程度は受け入れなくてはいけないというふうに私も認識はしております。ある意味では、当町にとって宿命的な課題であり、根底から解決することはこれはちょっと無理なことで、またそこまで望むべきではないのかもしれません。しかし、だからといって、放置しておいてよいということではないと思います。 国民1人当たりの道路移動時間は、年間100時間程度だそうですが、そのうちの約4割、40時間は渋滞に費やされるという試算もあります。少しでもそれが緩和されるよう、また当町のイメージが大きく毀損されることのないよう、できるだけの対策は講じていくべきであると考えます。 そこで最初の質問ですが、渋滞情報の提供及び迂回路や公共交通への誘導等、現在行っている取り組み状況についてお伺いいたします。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 渋滞情報提供につきましては、関係機関のご協力を得ながら、FM軽井沢での渋滞情報の提供と、本年度子育て支援センター付近に新たに設置したものを含め町内4カ所にライブカメラを設置し、リアルタイムで道路情報を軽井沢町ホームページで公開しています。 迂回路や公共交通への誘導につきましては、ネクスコ東日本へ依頼し、小諸インター出口看板に8方面の案内を追加していただきました。また、ホームページでは、佐久平スマートインターチェンジを軽井沢への代替インターチェンジとして利用することにより、軽井沢市街地への渋滞を避けることができるなどの案内をしていただいており、流入車両の分散化が図られています。あわせて、町内各所にある常設看板を混雑時迂回路案内及びパーク・アンド・レールライド案内看板への差しかえを行っております。 また、ゴールデンウイーク及びお盆には交通快適化対策を実施し、公共交通機関への乗り入れ等を促しております。内容といたしましては、通常時、町を案内する町花、町木、町獣等が描かれた看板15基を、ゴールデンウイークから11月上旬まで混雑時迂回路の案内看板へ差しかえをしております。 また、交通快適化対策にあわせ、パーク・アンド・レールライド案内の看板6基の差しかえ、交通情報を提供しているFM軽井沢の看板を町内4基、御代田町へ1基設置、歩道橋へ渋滞緩和の協力依頼や交通情報放送中の横断幕5枚の設置を行い、その他小諸、御代田への各駅付近等へ10基の案内看板を設置しております。交通快適化対策期間には、交通快適化対策の実施内容を記したリーフレット及びポスターを作成し、近隣のサービスエリア、パーキングエリア、横川サービスエリア、佐久平パーキングエリア、東部湯の丸サービスエリア、インターチェンジこちらは松井田妙義、佐久、小諸、碓氷軽井沢、また、しなの鉄道の一部駅、屋代、戸倉、上田、信濃国分寺、小諸、御代田、信濃追分、中軽井沢、町内外のコンビニ、ガソリンスタンド等へ置かせていただき、配布をお願いしております。 そのほか、民間事業者による軽井沢駅から旧軽井沢を結ぶ中心部シャトルバスの運行、しなの鉄道臨時列車の運行等を実施し、渋滞緩和を図っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) さまざま渋滞を回避する情報の周知、さまざま対策されているようなんですが、確認をしたいのですが、町内どこそこがどれだけ混んでいますですとか、インターチェンジからどのぐらい混んでいますですとか、そういう渋滞の情報、FM軽井沢さんで放送されていると、放送されている内容の情報源ですけれども、情報は確認ですが、どのように収集されているのでしょうか、今現在。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 情報源でございますけれども、大型商業施設、あるいは町の堀辰雄記念館、あるいは警察署、松屋さんのガソリンスタンド、あとサンリンのガソリンスタンド、あと観光協会、子育て支援センター、町営の駐車場ですとか、あとは職員がそれぞれ自転車などで見て回って、交通状態を確認いたしましたり、あと休みの日などは、職員が随時自分が出かけているところの交通状態がこれこれこういう状態ですよということをこちらの待機している者に連絡をくれるようになっております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) そうしますと、民間の各施設と連携をとりながら、定期的に情報をいただいていると、これ、道路交通情報センターなどでも渋滞情報を発信しておりますが、そちらから情報提供されるということはないんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 道路情報提供センターからも情報は提供していただいております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) そちらから。 ◎住民課長(上原まち子君) 道路情報センターからFM軽井沢のほうに情報を提供していただいた上で、そちらを流させていただいております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 情報提供ということでご提案なんですが、ライブカメラですとか、それからFM軽井沢、ラジオですね、車に乗っている方に対してラジオが中心となっているようなんですが、情報提供について提案したいんですけれども、高速道路や主要な一般道の渋滞情報というのは、今、課長がご答弁いただきましたように、ありましたように、道路交通情報センターのホームページでもそこの情報源のところのホームページでリアルタイムで見ることができます。 そこで、軽井沢のページが、市街のページがあってもいいのではないかというものです。地域のコミュニティFMを知ってもらうという意味でFM軽井沢を告知するというのも、もちろん意味は十分あるとは思いますけれども、それはそれとして、今皆さんスマートフォンを持っていますので、同乗者がいればなんですけれども車内でアクセスできるわけです。道路交通情報センターのインターネットのページにアクセスをして、トップページの画面の中に長野県というのがありますので、そこをタップします。そうしますと、県全体という地図と、それから長野市内と松本市内、それぞれ渋滞情報を確認できる地図が出てきます。ここにもう一つ、軽井沢の市街図を加えてもらってもいいのではないかということです。ここは、FM軽井沢が報道する軽井沢町内の渋滞情報がリアルタイムで映し出されると、渋滞の待ちながら、いつでも任意に渋滞状況を確認できるということです。今現在、FM軽井沢さんでも情報を提供しているわけですから、新たにそのためにわざわざ情報をかき集めるということは必要なくて、その放送している内容を単純に地図にすればいいのではと思いますので、それほど難しいことではないかなと思います。町内主要道路の一般道のうち、渋滞がどこからどこ、ここは通行どめ、ここで事故が発生中ですとか、ここはチェーン規制がかかっています。今、いわゆる道路交通情報でよく見る、よく聞くという情報というのがスマートフォンで確認できる。休日は、県内で最も渋滞するところでありますので、必然性もあると思われます。 FM軽井沢での放送は情報提供は1時間に1回なんでしょうか、30分に1回なんでしょうか、ちょっとシーズン中、ちょっとわかりませんけれども、そこまで待たずに任意に確認できると、そのような情報を車道をまたぐ、先ほどご説明ありましたけれども、跨線橋の横断幕のところに軽井沢の放送中の告知とあわせて、そういうところでも確認できますよというふうにしてもいいのではないかなと思うんです。これは、来訪者のみならず、当然町内の町民や別荘所有者にとってもとても有益でありまして、どこから渋滞しているというのは有益な情報でありまして、防災行政無線でどこそこで通行どめですよ、ですとか、開通しましただとか、いろんな情報入ってきますけれども、そうしたものも地図のほうがわかりやすいという利点もあると思われます。情報提供の新しい一つの形、ご検討されてはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 ただいま、お教えいただきました道路情報センターへのトップページからのアクセス、県全体から長野、松本へいっているということですので、軽井沢にもきっとやればできるのかなと思います。そこら辺の方法ですとか、そういうものにつきまして、これから検討していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) この情報というのがストレスなく受け取れるということだけで、渋滞対策としてはかなり行き渡ったものになるんではないかなというふうに思うんですよね。混んでいるときというのは、混んでいるというのはわかっていて皆さんいらっしゃっていますので、でもそれがどの程度の状況かわからない。ですから、ちょっと予定が立たずにじりじりしてしまうということがありますので、いきなり新しく道をつくりますですとか、そういうことではなくて、そういうことまでしなくても、できることはいろいろあるんではないかというふうに思います。 もう一つ、迂回路看板、ご説明ありましたけれども、それについての質問いたしますが、幹線道路沿いに立っております街路看板、先ほど15基というお話がありましたけれども、この看板の設置基準について、基準があるのであればお尋ねしたいと思います。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 現在、設置している常設の設置看板につきまして、特に基準ということは承知しておりませんけれども、当時の生活環境課、関係各課と協議した中で、場所ですとか文言について決めていると考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) ふだんはサクラソウですとか、浅間山ですとかの写真になっておりますけれども、渋滞のときだけ迂回路を誘導するような仕組みになっております。この表紙を変えるタイミング、写真から誘導へ変える、このタイミングの基準、この見きわめというのは、どういうふうになったらこういうふうにしましょうという基準というのはあると思いますけれども、どのようになっているんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 基準でございますけれども、常設看板につきましては、おおむねゴールデンウイークの前から11月ぐらいまでになります。 また、交通快適化につきましては、その都度差しかえを行っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 交通快適化対策中のその都度というのは、どのタイミングなんでしょうか、混雑の度合いを見きわめてということなんでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) 交通快適化対策でございますけれども、例年5月のゴールデンウイークと8月のお盆に実施しておりますので、それに合わせて差しかえを行っているということでございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 時期的なタイミングでのその都度ということなんですね。 この迂回路誘導看板なんですけれども、1つお尋ねしたいところがあるんですが、モニターのほうをお願いいたします。〔巻末資料②-1〕 これ、ちょっとすみません、逆光になっていてわかりずらいんですが、碓氷バイパスの群馬県境から南軽井沢の交差点方面へ近づいてきたところです。近接して2基立っているんですね。実はこの点については、4年ほど前に先輩議員が指摘していたことなんですが、同じ迂回路看板がどうして2つに近く、2本立っているのか。ほかのところはもっと数百メートル離れて立っているんですよね。ここだけどうしてこんなふうに近接して、同じようなものが2つ立っているのか。 当時ですけれども、議事録見ますと、課長のご答弁見ますと、ちょっとそのときにはわからなかったので、後で調べてみますというようなご説明があったようになっているんですね。そのままになっているんですけれども、同じ看板がどうしてこんなに2つくっついているのか、確認したいんですけれどもよろしいでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 どうしてそこのところが2つ続けて設置されているのかということでございますけれども、申しわけございません、その理由については、私もわかりかねるところでございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 今、シーズンオフですので、内容同じなんですけれども、参考といいますか、グーグルのストリートビューで確認しましたところ、ちょうどシーズン中の看板の状態が映っていまして、そのときには旧軽井沢方面真っすぐ、中軽井沢方面真っすぐというような案内が手前の看板の表示にはそうなっていました。奥側の看板はあのままの浅間山の写真のままでした。ですから、1つ、1台は意味があることだなとは思ったんですが、もう1台はほとんど機能として、何かの役に立っているとはちょっと思えなかった。 もう1点、迂回路誘導看板についてお尋ねしたいんですが、もう一つ、写真がなくて申しわけなんですけれども、ちょっとわからないのがありまして、インターからずっと来まして、馬越ゴルフ場のところに立っている迂回路誘導看板、ここもちゃんと、ここは離隔距離をとって2本立っています。ここで、混雑時には、プリンス通りを直進しないで左に曲がらせて、女街道を風越公園経由で塩沢交差点へ誘導しようとしているという迂回路の誘導があるんですが、その看板には旧軽井沢、中軽井沢、上田、小諸、長野原、草津、これを全てそこで左に曲がらせようとしているんですね。中軽とか小諸はわかるんですが、なぜ旧軽へ誘導するのに塩沢方面へ誘導するのか。私、想像したんですけれども、恐らく今、南軽井沢の交差点がインターのほうから来ますと、4車線になっております。左折専用レーンが今あるんですけれども、看板を設置したときには、そこまで拡幅されてなくって、かなりプリンス通りが混雑していたので、そこで左に曲がらせようとしたと思うんですが、今皆さんご存じかと思いますけれども、発地市庭ができたからかという理由もありましょうし、風越公園の充実からということもあるかもしれませんけれども、大変塩沢の交差点が混雑しております。 どのように分散させるか、これは難しいことではあると思いますけれども、そういった脇道、町民生活にちょっと影響が出るような道でもありますので、迂回路の誘導、設置したときから1度も変わっていないと思いますので、1度全部しっかり見直したほうがいいのではないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 今、おっしゃられた旧軽井沢への誘導につきましては、私も写真で確認いたしましたが、そちら左へ行けば旧軽井沢に行くよと、ちょっと一見すると反対方向ともとれるような案内をしているところは写真で確認いたしております。また、そこら辺のところも含めまして、看板の内容等、古いものもあるかと思いますので、確認をしてまいります。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 昔のものがそのままになっているというところがありまして、道路事情というのは少し変わっていっていきます。なので、そこは全体の状況を見ながら、随時変えていくことは必要なのかというふうに思います。 2番目の質問に移りますけれども、大型商業施設についての質問です。 駐車場や迂回路対策を含めて、連携した渋滞対策の推進を長期振興計画の中でも掲げております。この大型商業施設と現在どのような連携策をとっているのかお尋ねいたします。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 町では、例年2月ごろ小諸市や御代田町をはじめ、関係機関や大型商業施設関係者にも出席していただき、交通快適化対策会議を行っております。 会議では、渋滞状況の検証や次年度の交通快適化対策実施時期の決定等を行う中で、それぞれ渋滞対策等についてご協力をお願いしております。大型商業施設には、周辺の道路状況や駐車場の利用状況を確認、連絡いただき、FM軽井沢にて町内の交通情報として放送しております。 また、大型商業施設において、駐車場や迂回路等についての案内看板を自己敷地に設置、誘導員を配置するなどし、利用者への案内を行っていただいております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) この大型商業施設への誘導なんですが、これもすみません、シーズン中ではなくて、現場の写真、私もちょっと撮ることできなかったんですが、今現在、誘導の仕方なんですが、今、交差点に名前ついていないんですけれども、大賀通り、大賀ホールから中谷地のアンダーパスへ抜けるあそこの交差点ですね。あそこのところを国道18号方面から西から来た車については、そこを曲がりなさいよというふうに軽井沢町の看板でもそこを曲がれというふうに誘導しているんですよね。皆さんはそこを曲がろうとして、そこで渋滞ができている。ちょうど矢ヶ公園の池の前の道あたりになりますけれども、本来あそこ1車線だと思うんですが、休日にはあそこはもう2車線の状態になってしまっていて、右折の車がずっと駐車場の空き待ちというんでしょうか、待っている状態、左側を、左側ももう1列車列ができている状態であるんですが、中谷地のアンダーパスから曲がるように誘導するんではなくて、もっと先の旧碓氷の頂上方面からUターンさせて、スキー場のほうから駐車場へ誘導するべきじゃないんでしょうか。 実際、この大型商業施設のホームページを見ても、そちらに行きなさいというふうにホームページ上でも誘導されております。あそこもやっぱり生活する方もいらっしゃいますので、あそこで詰まってしまうとその後ろもかなり渋滞してしまいますので、その先へ誘導するということが必要ではないかと思いますけれども、この点いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 今、議員がおっしゃられた迂回路でございますけれども、平成30年度ですが、新軽井沢地区に新たに3基の常設迂回看板、これ抜き差し用でございますけれども、そちらを予定しているところです。場所につきましては、あくまでも予定でございますけれども、今おっしゃった18号線の中軽井沢方面から向かって2つに分かれるところの前コンビニエンスストアがあった付近とあと新軽井沢駅入り口の信号と、それからここから東へ1個行った大賀ホールへ曲がるところの信号の間に1つ、あと県境の手前に1つ設置を考えておりまして、中谷地アンダーより大型商業施設に迂回させるルートにつきましては、既に渋滞が発生しているのでアンダーではなくて、そちらの県境まで回ってくださいという迂回路看板を設置したいと考えております。 また、信号のことですけれども、大賀ホールへ曲がるところの信号の名称につきましても、今現在はついておりませんが、区からこういう名前にしてほしいというようなご要望を今お願いしているところでありまして、それをまた県のほうに挙げたいと考えているところであります。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) そのように是正していただけるということで、大変よかったというふうに思います。この大型商業施設への渋滞対策に対するご提案ちょっと幾つかあるんですけれども、郊外の大型ショッピングモールが渋滞の一因になっているとして国土交通省は今年3月、大規模商業施設の新規出店に必要な事業者側の渋滞対策を厳格化する、厳しくする方向で検討に入りました。その中では、施設と道路の接続工事を認める条件として、施設から半径四、五キロを目安とした広範囲な渋滞予測を実施するように求めるほか、出店後に渋滞悪化した場合の対策を事業者側に確約させるという、かなり踏み込んだ内容になっています。 当町の場合、新規の出店ではなくて、既存の施設ということになりますので、これがそのまま適用されるということはならないと思いますが、例えばかつては実施していたけれどもパーク・アンド・バスライドを再検討してみる。シャトルバスの運行等、それに伴って今、プリンス通りの駐車帯となっている部分、途切れ途切れですけれども、ここをつなげて週末ですとか夏場に限っての期間限定のバス専用レーンにする。つまり、3車線化ということになりますけれども、そういったことを官民連携でご検討されてはどうかということであります。今後はそのようなより踏み込んだ対応を求めていってもいいし、こちらも協力しながら、解消、緩和に向けて新しい策を打っていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 パーク・アンド・バスライドにつきましては、過去に実施していた経緯がございまして、72のゴルフ場の芝用地を臨時駐車場としてマイカー乗り入れを抑制していたという経緯がございますが、プリンス通りの交差点南が4車線化されたことに伴いまして、渋滞がそこまでひどくならなくなってきたというもあり、そちらのほうが取りやめになったということがございます。今おっしゃいましたような渋滞対策につきましては、交通快適化対策に大型商業施設の方々もいらっしゃいますので、そちらでも改めてお諮りしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 大分4車線化になったということで、少し前ほどの激しさといいますか、渋滞の激しさ、少し緩和されているようにはもちろん思うんですけれども、もう少し踏み込んだことをしていってもいいのではないか。この後の質問もありますから、控えますけれども、ほかのルートを積極的に提案するということをしていってもいいのではないかというふうに思います。 3番目の質問になりますけれども、ICT、AIを活用した国土交通省による渋滞緩和の社会実験に先ごろ町のほうでは応募しました。今後の渋滞解消に向けた展望について考えをお聞かせください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 当町では、今までさまざまな渋滞対策を行ってまいりました。これにより、一定の効果は得られているものの、夏季等の慢性的渋滞の根本的な解決には至っておりません。時代とともに渋滞状況等も変化しておりますので、新しい技術を活用した渋滞対策を実施することにより、改善につなぐことができればと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 新しい技術ということですね。これ国土交通省のホームページなんかでも今度の渋滞解消の、緩和に対する社会実験の詳細が載っておりますが、私ちょっと気になったのは、その中にエリアプライシングというのがありました。これは、ある一定の区域に流入する車両にETCなどの技術を使って、一時停止することなく課金するシステムで、流入量を抑制しようという狙いがあるようなんですが、このエリアの設定には十分気をつけなければいけないだろうなというふうに思います。 現在、最も問題になっているのは、大型商業施設に流入車両が集中し過ぎている状態が問題となっているのであって、そこをまず抑制する必要があるのだろうと、例えばプリンス通りは通過して自分の別荘へ向かう車や、例えば単に旧軽のレストランへ向かおうとしている車にも同様の課金をすれば、軽井沢そのものからちょっと足が遠のいてしまう。ひいては町全体の経済にも影響が及ぶということにもなりかねません。エリアプライシングはいいんですが、必ず代替の交通機関を用意しておくですとか、そういったことも考えながら進めていかなければいけないというふうに思います。今、課長のほうからご答弁いただきましたので、この点についての質問は以上です。 続いての質問に移ります。 IoTによるインフラと行政サービスのスマート化についての質問です。 IoTとは、インターネット・オブ・シングスの略で、これまでインターネットに接続できなかったあらゆるものとものとをインターネットでつなぎ、それぞれのものに通信機能を持たせることによって膨大なデータを収集、活用し、スピードアップ、省エネルギー化、低コスト化を可能とする技術です。既に、家電や家具の分野のほうが先行しておりますが、行政サービスで言えば、その適応分野は防犯、防災、観測、計測、農業、医療、工場のロボット制御、建設現場の重機オペレーション、物流、橋梁の保守点検などと幅広く、さまざまな可能性が期待できます。 遠隔地の情報を容易に入手でき、効率的な対処が可能になるこれらの技術は、第1次の蒸気機関、第2次の電気、そして第3次のコンピューターに続く第4次産業革命とも言われておりまして、近年AIや新しい無線方式の進化も手伝って、実用化に向けて一段と加速しております。2020年には、500億台ものIoT端末がネットにつながることが予想され、その市場規模は14兆円にもなると見込まれております。既にこの10月には、モバイル3社によって、020から始まるIoT機器専用の番号の利用も開始されたところであります。 そこで、最初の質問ですけれども、人感センサーを用いた高齢者の見守りサービスや児童登下校のお知らせサービス、用水路や河川の水位監視、有害鳥獣対策の箱わなに熱感知センサーを取りつけることによる巡回の効率化など、当町での課題解決にも役立つ可能性のあるものがあります。今後、研究していく必要があるのではないかと思いますが、町のご所見を伺います。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 原保健福祉課長。     〔保健福祉課長 原 富士子君登壇〕 ◎保健福祉課長(原富士子君) お答えいたします。 現在、町においての高齢者の見守りについては、在宅のひとり暮らし高齢者等が利用する配食サービスにおいて配達事業者が直接お声がけをし、目視でも健康状態などを確認する配食安否確認事業や、ご本人の希望により週1回以上定期的に電話をし、安否や健康状態などを確認する安心コール生活支援事業を実施しており、高齢者にとっても話し相手ができ、安心度が高い見守りサービス事業となっております。 人感センサーを用いた見守りについては、平常時、緊急時ともセンサーで検知をし、近所の方や家族、コールセンターなどに連絡ができるなど、ひとり暮らし高齢者にとって心強いものと考えており、現在、人感センサーの特徴、緊急時の通報方法、コールセンターでの対応、設置費、維持費など、さまざまな視点で研究を行っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 続けて答弁願います。 森こども教育課長。     〔こども教育課長 森 憲之君登壇〕 ◎こども教育課長(森憲之君) 続きまして、児童の登下校お知らせサービスについてお答えいたします。 現在、小中学校では、中部電力で配信サポートをいただいているきずなネットを利用して、学校での各種行事や天災や事故等の緊急連絡の際には、随時情報提供を行っております。 議員、お尋ねの児童登下校配信サービスは、GPS等を利用して児童の位置情報などをリアルタイムで保護者に自動配信できるもので、保護者にとっては児童の居場所を常時知ることができる便利な情報機器だと理解しております。これまでこのサービスについて、学校現場や保護者からの導入要望はございませんが、現在、静岡県藤枝市で実証実験を行っているとのことですので、その結果を踏まえ、また費用対効果等も含めて今後検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 続けて答弁願います。 土屋地域整備課長。     〔地域整備課長 土屋 貢君登壇〕 ◎地域整備課長(土屋貢君) 続きまして、用水路や河川の水位監視についてお答えしたいと思います。 現在、町内の用水路や河川では、長雨や集中豪雨、台風接近時に職員が目視により水位等の確認作業を行っております。現在、千ヶ滝湯川土地改良区が管理する御影用水下堰は、平常時及び緊急時の対応のため、水位センサーによる水門の自動開閉化事業を平成28年度より、県営かんがい排水事業にて行っております。 町が管理しております用水路や河川におきましても、このようなものを参考にコスト面、実用面などから、考慮しながら調査研究をしていきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 続けて答弁願います。 土屋環境課長。     〔環境課長 土屋 剛君登壇〕 ◎環境課長(土屋剛君) 続いてお答えいたします。 ICTを活用した有害野生鳥獣の捕獲用としての箱わなは、イノシシ等が捕獲された場合に箱わなに侵入した個体の大きさにより、電子センサーによりゲートを閉鎖する機能にあわせて捕獲されたことを携帯へメール配信するシステムがあります。設置費用は約15万円から10万円程度となります。また、囲いわな用としては、多くの個体を捕獲することを目的とし、侵入センサー、監視カメラ等を設置し、囲いわなに入った状態を携帯電話等へ動画配信され、遠隔操作によりゲートを閉鎖する機能を有したシステムがあります。機器につきましては、システム設置費用としては約130万円程度となっており、このほか通信費が年間約12万円程度必要となります。 北佐久郡猟友会としての導入実績はなく、近隣市町では、小諸市が平成27年度に囲いわなの設置とあわせてシステム設置を行っております。設置費用は総額で250万円ほどで、囲いわなの大きさは25メートル掛ける25メートルの広さのものを設置しております。このほか、囲いわなの餌代等の管理費、通信費等で年間約15万円程度の経費がかかるそうであります。設置当時は、ニホンジカ3頭、イノシシ2頭を捕獲しましたが、捕獲後はニホンジカの群れも他地域へ移動し、捕獲できていない状況と聞いております。また、囲いわなを移動するにも移設費用が必要になり、安易に設置ができない状況と聞いております。 ICTを利用した囲いわなの捕獲についてのメリットは、多くの個体を一度に捕獲する方法としては有効と考えますが、設置費用が高額となります。当町では、年々猟友会の皆さんの技術の向上とご努力によりまして、捕獲数は順調に伸びている状況でありますが、わなの見回りの負担軽減や効率化のため、ICTを活用した捕獲方法につきましても研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 続けて答弁願います。 西墻総務課長。     〔総務課長 西墻美智雄君登壇〕 ◎総務課長(西墻美智雄君) お答えいたします。 議員おっしゃったとおり、IoTについては、ものとインターネットをつないで新たな価値を創造し、効率化、利便性の向上をしていくというものであります。 国においても、本年5月30日の閣議決定された世界最先端IT国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画において、IoTやAIは経済再生、財政健全化、地域活性化、国民生活の安全・安心の確保の課題解決に資するとされ、具体的な施策の例も挙げられております。 IoT機器については、技術の進歩によりセンサーの小型化、低廉化され、平成29年度情報通信白書によると、2015年の時点で世界中に173億個あるとされており、今後規模はますます拡大するとの見通しです。しかしながら、普及が進むにつれて悪用しようとする者があらわれております。それらのIoT機器をウイルスに感染させ、踏み台にして企業や官公庁などのサーバーに対して大量のアクセスを一気に行い、ダウンさせることを目的としたサーバー攻撃が急増しています。国においてもこの対策について動き出しており、本年10月にはオリンピック2020年東京大会を控える中で、IoTセキュリティー総合対策を策定し、重要インフラの防御対策強化を始め、IoTセキュリティー対策の強化を図るとしております。 当町においては、IoTの有用性は理解しているものの、業務ごとにIoT導入後の効率化、セキュリティー対策、導入経費、個人情報保護が担保され、回線の通信経費など、費用対効果を勘案しながら導入の有無について検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 質問の途中ではございますが、ここでしばらく休憩といたします。 再開は午後1時10分といたします。 △休憩 午後零時01分 △再開 午後1時10分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 課長各位皆様からそれぞれご答弁いただきましたので、(1)についての質問は以上といたしますが、私が思いますに、こういうことはもう避けては通れないだろうなというふうに思います。企業を対象にしたアンケートによりますと、日本の企業では2020年ごろこういったことが社会の中に顕在化してくるだろうという答えが最も多かったようですけれども、あとは新エネルギーや省エネルギーに関する施策と高度なICTを取り入れた次世代の社会システムであるスマートコミュニティを推進しております。 もう一つは、藤巻町長もコンパクトシティを掲げてまちづくりを進めている。人口減少が進むであろう趨勢の中で、これはもう当然のことかと思いますが、そうであればなおのことIOTの導入は今後避けて通れないのではないかということで、今回ご提案を申し上げました。 ただ、先ほど総務課長からご指摘いただいたとおり、私も話そうと思っていたんですけれども、いいことばかりではなくて、あらゆるものがネットにつながっているということは、情報漏えいの危険性があるということです。通告を提出する直前でありましたけれども、先月の末にNHKで、「あなたの家電が狙われる」という番組をやっていて、その中で、IOT企業を経由したサイバー攻撃ですとか、個人情報の抜き取りの脅威というのを伝えておりました。 一番大事な庁舎内部のシステム、個人情報が入ったものとは、そういうことに備えて切り離しておくそういう必要もあるのではないかと思いますが、そういったことも含めながら、今後研究していく必要があるのではないかと思います。 (2)の質問です。以前、インフラの質問で有収率と水道料金のバランスについてお尋ねしたときに、当時の課長のご答弁にありましたけれども、東京都のように川の水からお金をかけて飲める水をつくって、高い有収率を保持していくというやり方もありますけれども、当町のようにおいしい水が比較的安く入手できる場合、くみ上げてしまったほうが安くあがるわけで、有収率を上げようとする余り、どこで漏れているのかわからないのにそこにかかわっているのもかえって効率が悪いと。そこはバランスを見ながらやっているというご説明がありまして、私も確かにそのときは納得できるものでした。 ただ、どこで漏れているか正確にわかるなら有収率は高いほうがいいわけで、自然の恵みに頼っている部分もありますので、そのあたりの不確実さを解消する意味でもご提案するわけですが、水道管の有収率向上のために今のIOT技術を使った水道漏水監視システムを導入してはどうでしょうかという質問です。お願いします。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 両角上下水道課長。     〔上下水道課長 両角尚男君登壇〕 ◎上下水道課長(両角尚男君) お答えいたします。 IOTの利用といたしましては、町では平成15年度に上水道集中監視制御システムを導入いたしまして、その後、システムの更新を平成25年度に実施いたしました。平成25年度からは各水源地や配水池と上水道管理センター等をインターネットの専用回線を利用して接続しまして、取水水位、取水流量、取水ポンプ電流、配水池水位、配水流量等の集中監視を24時間、365日で行っておるところでございます。 仮に、停電による電源異常や配水管破裂による漏水等の急激な配水量増加、配水池の水位低下等の異常が発生した際には、システムに事前に登録した上下水道課職員の携帯電話への自動音声通報での通報とeメールによる通報が行われまして、24時間体制での対応がとれるようにしております。 議員提案の水道漏水監視システムは、近年のICTの進歩に伴い、水源地や配水池だけでなく、道路下に埋設された消火栓や止水バルブ等にセンサーを設置し、漏水が発生した際に震動を計測することで軽微な漏水を検知したり、配水管路を各所に設置した流量計等の計測値の情報を無線やインターネット回線を利用してサーバーに送信し、漏水の常時監視を行うものと認識しております。 町では、今年度より単価契約による漏水調査も実施しておりますが、これらのIOT技術についても調査・研究していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 9月決算の審査の中で、今年度から漏水個所の特定作業を始めたけれども、場所の特定が難しいというようなご説明がそのときにありましたので、こうした方法も今後検討されてはいかがかということでご提案申し上げました。 次の質問にまいります。消防団活動に関する環境整備についてです。 団員が活動に参加した際、自家用車をとめておくスペースが詰所周辺にないケースが多く見られます。一部具体的な数字を申し上げますと、招集したときに詰所に集合する団員の車両数と実際に駐車できる有効スペースですが、第1部について言えば、駐車できるスペースは2台に対して、集合する団員の車両数が13台ですとか、第3部については、実際に駐車できるスペースは4台に対して、集まる団員の車両台数は17台。第4部については、5台の駐車スペースに対して、集まる団員の車両台数は9台ということで、その他各部も同様の状況で、とめられる駐車台数に対しまして集まる団員の自家用車の台数というのがほとんど上回っている。上回っていないのは、2つの部ぐらいであります。 消火や捜索活動にせよ、訓練にせよ、徒歩圏内から通える範囲に団員がいるケースがだんだん少なくなってきておりまして、車で駆けつける団員が多いため、駐車スペースを確保する必要性は増しております。 ただ、だからといって、新たに駐車場を整備するということもなかなかこれは難しいということは承知しておりますけれども、このあたりの町の考えを伺っておきたいと思います。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 はじめに、今、押金議員のほうから各部の台数のほうがありましたけれども、消防課で把握しております各部のほうに確認した消防詰所の駐車スペースの状況について説明をさせていただきます。 第1部、旧軽井沢につきましては詰所横に4台、第2部、新軽井沢については詰所東側に30台、第3部、成沢については詰所東側と西側で8台、第4部、馬取については詰所前に20台、第5部、中軽井沢については商工会駐車場に20台、第6部、塩沢については公民館に6台、第7部、油井については詰所東側に6台、第8部、下発地については公民館に7台、第9部、借宿については詰所東側に15台、第10部、追分については寺院の駐車場に3台、第11部、茂沢については詰所南側に10台、第12部、大日向については公民館に20台となっており、第1部と第10部の駐車スペースが少ないとは思いますが、私が消防副課長となりました平成23年度と消防課長となりました平成27年度以降で消防詰所の駐車場確保について、消防団から要望を受けたことはございませんし、押金議員も委員となっておられます消防委員会の中でも意見・要望等は出されておりませんでしたが、違法駐車を防ぐ観点からも近くに駐車場または空き地があれば、町側から無償で駐車できるように働きかけることは可能であると考えております。 以上でございます。
    ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 3番、押金洋仁議員。     〔3番 押金洋仁君登壇〕 ◆3番(押金洋仁君) 私のほうには、部のほうから、駐車台数とめるところがないよというような要望が来ておりましたので、今回、このような質問をさせていただきました。 具体的に駐車スペースを確保するというのは本当にこれは難しいことではありますけれども、これ全国的に詰所の周りに駐車するスペースというのはないところが多いので、こういったことは、本当は国がちゃんと法的なバックアップということも含めてしていったほうがいいかというふうに思います。 時間がなくなりました。最後の質問です。 近年の団員の構成比を見ると、会社員、組合員及び団体職員等の構成比率は年々高まっています。現在、町には、消防団協力事業所認定制度はあるものの、それらは2名以上の団員が所属しているなど、一定の条件を満たした事業所が認定を申告した場合に与えられるものであります。 それとは別に、そうした組織に所属する全ての団員の所属長に対して、消防団活動及び出動に関して協力と理解をお願いする趣旨の文書を発行できないであろうかということです。佐久市のほうでは、市長名で消防団員の消防活動に対するご協力(お願い)という文書を団員が所属する事業所の事業主に通知しております。そのあたりのことを伺いますが、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長、簡潔にお願いいたします。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 今、押金議員のご指摘のとおり、消防団員の被雇用者の比率は全国的にも年々高まっているのが現状で、軽井沢町においても被雇用者の割合は74%となっております。 このような状況の中で、今、押金議員のおっしゃられました消防団協力事業所の表示制度によりまして、県のほうでいろいろな優遇措置、また軽井沢町の中でも優遇措置を行って、消防団のそういう環境に配慮していただくような形で協力をお願いしておりますし、また消防団員確保のためにこういう事業を進めております。 そういった中で、その文書の関係なんですけれども、また消防団のほうの部長会議が毎月定例会で行っておりますので、そういった中で各部の団員の中から事業主にそういったものを送付する必要があるという要望が出されれば、そういったことで町側から出すということも可能ではあると思います。それぞれの団員の皆さんは、事業主とまず雇用の関係でそれぞれ立場が違うと思いますので、一律に文書を送りつけるということも難しいかなと思いますので、それぞれの。 ○議長(市村守君) 時間でございますので。 ◎消防課長(藤巻輝義君) そういうことも鑑みて対応していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 以上で質問を終了させていただきます。--------------------------------------- △内堀次雄君 ○議長(市村守君) 次に進みます。 通告順3番、16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 16番、内堀次雄でございます。 一般質問を行います。2年半ぶりの質問ということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 今回の私の質問は、森林・里山の自然環境の保全と活用についてと渋滞対策についてであります。 1点目の森林・里山の自然環境の保全と活用についてですが、このことについては、過去に何度か質問をしておりますので、「またか」と思われる方もおありかと思いますが、我が町のまちづくりにとって、自然環境を守り育てるということは最重要課題であると考えますので、重複するところは多々ありますけれども、改めてお聞きしたいと思います。 今年度、議会といたしましては、はじめて9月議会において決算認定に際して事業評価をいたしました。その中で、この森林環境整備事業は、「拡充すべし」という評価をいたしました。第5次長期振興計画を策定するに当たっての住民アンケートの中でも、町民の77.2%、別荘所有者の90%が継承すべき軽井沢らしさとして、「緑豊かな森のイメージ」とされており、それを受けた第5次長期振興計画にも基本方針の1として、「自然と共生した環境の保全と育成」が挙げられ、その目標として、「美しい森林・里山の自然を守り、育て、楽しみ、動物と共生しているまち」としております。また、26年に策定された軽井沢グランドデザインでも、高原保養都市としての位置づけを再認識し、環境をデザインするという中で整備された森林や里山の役割は大きなものとされております。 このように、軽井沢町の最大の財産はこの自然環境にあるということは衆目の一致するところであります。森林整備につきましては、国においても、荒れた森林を管理するために森林バンクを創設し、放置されている人工林を管理し、意欲のある林業経営者に貸し出して集約を進めることを検討しているようでありますが、これも林業の立て直しとともに森林の持つ多面的な機能を捉えた環境保全や防災につなげるとしております。 業としての森林整備につきましては、以前に町長が答弁されておりましたように、費用対効果の面でなかなか難しいと思われますし、森林所有者にとりましても積極的に間伐事業を推進するということにはならないので、補助事業として勧奨してもなかなかご理解をいただけないようであります。 そんな中、県との絡みの中で28年度、29年度の間伐事業が実施されておりません。 しかしながら、この軽井沢町にとっては、先ほど来申し上げていますとおり、保健休養の地としての絶対的要件としての自然環境整備であり、森林整備であります。A・C・ショー師に屋根のない病院と言わしめたこの気候、外国人宣教師等を中心にできた避暑団のスローガンとして、「娯楽を人に求めず自然に求めよ」とした考え方は、今なお当町の善良なる風俗を守るという考え方に引き継がれておりますが、その根底にあるのは自然環境です。 ですから、生業として成り立たない森林整備であっても、我が町にとってのステータスを支えている別荘文化を守っていくのが自然環境の保全ということになります。もちろん、町としても自然保護には十分に意を払っており、昭和47年以来の自然保護対策要綱によりかなり厳しい規制の中で開発を抑制してきて、それが功を奏して今があると思っています。 また、林業振興にしても2,000万円を超える予算を投じて貯木場を設置し、間伐材事業の推進を図っています。さらには、野生鳥獣との共生を図るための対策経費として5,400万円計上し事業展開しており、これらは他の自治体に先駆けて実施していることは承知しております。 町長の再開の挨拶にもありましたように、先月20日に行われました地方自治法施行70周年記念式典の中では、これらの環境施策の取り組みに対しまして全国表彰をいただけたことは、大いに誇りに思うところであります。この上は、さらに磨きをかけ、高原保養都市としてのイメージアップのためにも、森林・里山整備に力を入れていくべきと考えますが、議会の評価、拡充すべきとの意見をどのように捉え、平成30年度の事業に盛り込んでいくお考えか。今、来年度事業に向け、予算編成の最中かと思いますのでお尋ねします。 まず、1つ目は、森林・里山の整備についてはどのように考えておられるかお聞かせください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 森林・里山の整備につきましては、民有林の間伐を中心とした整備を平成26年まで行っておりましたが、平成27年6月の大北森林組合による補助金の不適切受給事案が発生して以来、森林・里山の整備事業は実施していない状況でございます。 来年度以降につきましては、今後の軽井沢町の森林整備の方向を示すため、長野県次世代森林情報推進事業のデータが長野県にございますので、その情報を基礎といたしまして森林樹種目基礎調査委託を来年予定しております。これは、現在の町の森林状況を把握することを目的とし、森林整備計画の見直しの基礎資料にいたします。 なお、去る11月2日開催の軽井沢町自然保護審議会におきまして、平成30年度の早い段階から協議会を設置し、森林整備に関する議論を行えるよう検討していただきたい旨の意見が寄せられましたので、準備委員会のような設定で有識者等に意見をいただける場を設けられるよう検討してまいりたいと考えております。 軽井沢町の環境を保全していくため、必要な森林整備という観点は、適正な自然環境を育成し循環させるため、基準に沿った間伐、伐採、除伐、植林が必要です。町内の森林について、例えば区域ごとの樹種など現状を把握する必要性を感じているため、まず森林の樹種目調査を行い、専門機関等の意見を伺いながら町内の森林整備の方向について意見をいただける場を設け、方向性を模索していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 課長から今、比較的前向きな答弁と受け取るわけですけれども、ちょっとああそうなのかとびっくりしたのは、既に森林整備計画というのができていますよね。森林整備計画が既にできているのに、これから森林の樹種目調査ですか。これはちょっとどうなのかなと今感じた次第なんですが、やっていないとすればやる必要があると思いますので、ちょっと今びっくりしました。森林整備計画は既にあるわけですよね。 先ほど来、林業の振興ということについては、軽井沢に限らず日本中の大きな課題にはなってあるわけでございまして、今までのようないわゆる大規模でなくては採算が合わないというような森林整備ではなくて、自伐型林業というのが今、森林整備の方法で最近では取り入れられまして、小規模でも採算が取れるようというようなことで、若者や女性がこの林業に流れているという現状もあるわけですが、この自伐型林業というものは、軽井沢の現状に照らして有効かどうかという研究も必要ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 今、議員おっしゃられた自伐型の林業というふうな形でございますが、まだちょっと私どものほうでその部分、研究するところまでは至っておりません。本日、ここで提案いただきましたので、これをちょっといろいろ研究をして、軽井沢町に本当に実際に合っているのかどうかというふうな形を今後研究して、また先ほど私答弁いたしましたように、そういう意見の場を設けるというふうな形も来年度以降とっていく形でございますので、そこの場所での検討等も踏まえて研究していくというふうな形で考えております。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 先ほど、自然保護審議会の中でも協議会をつくっていくということでございまして、森林整備に関して非常に前向きに取り組んでいけるのかなという印象は受けますけれども、いずれにいたしましても、振興するということは野生鳥獣被害を減らすことにもつながっていくわけですし、それはまた農業振興にもつながっていくわけですので、この林業振興というのは、先ほど来申しますように、業としては大変だけれども、何としてもやっていかなければならないということなものですから、さらに力を入れていただければと思います。比較的前向きな答弁もいただいたというふうに感じております。 それともう一点、先ほど来申しますように、今、町では2,000万円からの費用をかけて貯木場を運営しているわけですけれども、間伐事業の推進が図られていないのに貯木場が満杯になっているというこの現実について、ちょっと検証する必要があるのではないか。では、どこの材が来ているんだということを検証しなければいけない時期に来ているのかなと思いますけれども、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 ご指摘いただきました貯木場の関係でございますが、近年、今年になって特にでございますけれども、別荘の分譲の区画が多いのか、ちょっとそこら辺しっかりした裏は取れていないんですけれども、相当業者さんの持ち込みが多くございまして、今年の9月、10月で夏終わった段階ですと、枝が高さ5メートルから6メートルぐらいの間で、40メートルぐらいの幅がありまして、相当多く枝が入って来た状況で、町といたしましても、ちょっともう処理ができないというふうな形で制限をいたしました。 それと、私どもも今、農林振興係で検討しているのは、業者の皆さんが持って来るものの材料というのがかなり多ございますので、そういうことでそこの部分をチップにした場合、今度利用される方がなかなか減ってきているという現状です。というのは、大体チップにしていただきますと、各家庭の庭とかそういう畑とかにまきますと3年から4年もつわけです。そういうふうな形になってきますと、もうそろそろ皆さん行き渡ってしまっているというふうな形も若干あろうかと思います。 その中で、もう業者の皆さんというふうな形の持ち込みというのを今後どうするかというのは、今、課内で検討をしております。来年度は、ある程度のバランスのとれた貯木場の運営をしていくのを念頭に今考えているところでございます。これは早急に私どもとしても手を打っていかなくてはいけないというふうな形で認識をしております。それと、間伐材の搬入は、見ている限りほとんどないのではないかというふうに私も思うので、その部分については、町のほうの今の需要と供給のバランスをよく見ながら、貯木場については運営を今後考えていきたいというふうな形でお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) チップの件に関しては、またいろいろと知恵を絞らなければいけないのではないかなと思います。また、これは別なところで議論をしていきたいと思いますけれども、今のあの現状でいいのか、あるいはまたチップ材をどういう形で、堆肥化にして使ってもらうとか、燃料としてやるにはどうしたらいいかとかいろいろな考え方があると思うんです。 いずれにしても、町が狙いとして間伐事業を振興しようと思ってやったところが、ちょっと方向が違って滞っているといいますか、たまってしまっているというのは、ちょっとまた根本的な見直しが必要になってくるのかなという気がしております。 それと同時に、次に、緩衝帯整備の計画についてお伺いしたいと思うんですが、この緩衝帯整備につきましては、ツキノワグマ対策事業を委託しておりますピッキオの報告書の中にも、場所を指定して緩衝帯としてのやぶ刈りの重要性が訴えられておりました。この緩衝帯としてのやぶ刈りは、まずは野生動物とのばったり遭遇を回避して、野生動物による人身事故を未然に防ぐことでありますが、これらのエリアは、比較的に人家の近くであったり、人が往来する道路であったりしますので、整備されることによって景観的にもすっきりとしたきれいな環境を作り出すことができます。 また、農地に接したエリアにおいては、緩衝帯整備をすることによって動物と人間、お互いがその存在を見つけることができますので、農作物の被害を少しでも食いとめることができます。 また、保健休養地としての景観は大きな要素であり、きれいに耕作された農地や整備された里山、このようなことから特に指摘された場所については、早急な対応が必要と考えますが、30年度はどのような計画を予定していますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 土屋環境課長。     〔環境課長 土屋 剛君登壇〕 ◎環境課長(土屋剛君) お答えいたします。 緩衝帯整備計画につきましては、先ほど、内堀議員からお話がありましたとおり、野生鳥獣とのばったり遭遇事故防止のために、年次計画により平成27年度から実施しております。整備箇所につきましては、NPO法人ピッキオへの委託によるツキノワグマ対策事業によりまして、監視個体が追い払い中に潜んだやぶを参考として、嘱託職員の有害鳥獣対策専門員による現地調査に基づきまして、ツキノワグマやイノシシ等の野生鳥獣が日中潜みそうな道路際の箇所について実施しております。 なお、次年度以降の計画につきましては、実施計画によりまして、平成30年度は大日向地区の千ヶ滝西区境の1万4,000平方メートル、平成31年度は古宿地区の太郎山周辺の1万4,000平方メートル、平成32年度は千ヶ滝中区湯川沿いの1万2,000平米を予定しております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、30年、31年、32年まで、この3年間、課長、今報告いただいたわけですけれども、ピッキオのほうから場所として指定されているところは何カ所になりますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 土屋環境課長。     〔環境課長 土屋 剛君登壇〕 ◎環境課長(土屋剛君) お答えさせていただきます。 全体の指摘事項ということはないんですけれども、今年度春先、1カ所、東地区のほうでここ数年、追い払い中に潜みやすいので、そこも入れてくれないかというお話がございましたけれども、32年までの計画の中では、今あるところが現状で指摘されているところでございます。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 毎年のクマ対策において、幸いにしても軽井沢町では人身事故は起きていないということで、非常にうれしいことではあると思うんですけれども、いずれにしても有効的な方法としての緩衝帯整備ということでございますので、さらに重点的に進めていっていただければと思います。 次に、自然と触れ合う環境づくりはということであります。 これにつきましても、今までも自然遊歩道の整備や千ヶ滝せせらぎの道等の整備により、観光客の皆様にも楽しんでいただいていますし。さらには、国設の野鳥の森などでは、民間団体による自然との触れ合いのプログラムを用意して、多くの人に利用されていることは承知しておりますが、先ほど申し上げましたが、この軽井沢を保健休養の地として「軽井沢に来て英気が養わせた」、「軽井沢で元気になれた」という多くの軽井沢ファンをふやしていくためには、さらに自然と触れ合うためのハードとソフトの両面にわたっての整備が必要であると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 自然と触れ合う環境づくりとして、今年度は信濃路自然遊歩道の誘導案内看板の設置をいたしました。毎年、パンフレットの中で、「歩く軽井沢」を作成して、登山道やウォーキングコースを紹介してまいりましたが、既存の誘導案内看板では景勝地を目的とした案内しか行えていなかったことと、近年、インバウンドの増加に伴いまして、外国人の旅行者に対し日本語の表記の看板だけではもう対応ができなかったというふうな形で、本年7月に長野県地域づくり地域発元気づくり支援金を活用し、信濃路自然歩道に12本、旧碓氷峠遊覧歩道に8本の新たな誘導看板を設置いたしました。 自然と触れ合うというふうな環境づくりの中で、環境省の生物多様性保全推進交付金を活用いたしまして、平成30年度よりエコツーリズム推進事業を計画しているところでございます。エコツーリズムとは、自然環境や歴史・文化を対象とし、それらを体験し学ぶとともに、対象となる地域の自然環境や歴史・文化の保全に責任を持つ観光のあり方で、現在、エコツーリズム推進協議会の立ち上げに向けて進めているところでございます。 なお、来年1月に環境省へ生物多様性保全推進交付金の申し込みを行い、3月に交付申請を予定しているところでございます。このエコツーリズム推進協議会では、エコツーリズムの調査・研究、推進体制の強化、方向性の検討などを行って、3年以内に環境省へ認定申請を行うこととされている全体構想を作成いたします。 これにより、現在、民間で行われている各種のエコツアーの方向性の統一や自然環境の保全につなげることにより、自然観光資源を持続的に活用し、魅力的な地域づくりを図ってまいりたいと考えております。 あわせて、エコツアーの中心的なルートとなり得る信濃路自然歩道につきまして、平成30年度に木道等の整備工事、白糸の滝歩道整備工事等を予定しておりまして、継続的な自然歩道の維持管理を行うことにより、自然と触れ合う環境づくりを推進してまいります。また、中山道につきましても重要な自然環境づくりのコンテンツと考えておりまして、東信州中山道連絡協議会とも連携をいたした中で、エコツアーの商品の醸成に向けエコツーリズム推進協議会で研究していくというふうな形で考えているところでございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。 なお、体調の関係で、起立のままでの質問で結構でございますのでよろしくお願いします。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、課長のほうでエコツーリズムの関係で環境省に認定申請を考えているということなんですが、この認定申請というのは、エリアの申請ですか、申請の内容というものはどういうものになりますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 エリアというふうな形は、うちのほうの町としては、トレッキングの箇所というのをある程度絞りながら申請していくというふうな形で、それとエリアもそうなんですけれども、実施する方向性というふうな形、地方の自然を利用した中でエコツアーを推進していくというふうな形ですので、もちろん遊歩道のところの森林と触れ合うというふうなことももちろんそのコンテンツの中には入っているというふうな形でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) エリアの問題ももっともっと広げていただきたいという思いがあるわけですけれども、それと同時に、以前にもちょっとご提案させていただきましたけれども、先ほどソフトという言い方をしたんですが、森林インストラクターの養成というようなこともやはりこれは行政がやるのがいいのか、観光協会がやるのがいいのかというのはありますけれども、いずれにしても、観光協会等と連携をしながらインストラクターを養成しないと、豊かな自然がいっぱいありますよということだけでは、なかなか森林を利用していただくというようなところへ行かないと思うんですね。 ですから、今、観光協会が理念として取り上げておりますウェルネスリゾートというような問題についても、あるいはもっと専門的になりますと、温泉地を中心としたクアオルトというようないわゆる健康志向の過ごし方ですね、そういうようなことに関しても、基本になるのが自然環境だと思うんです。ですから、もっともっといわゆる森林セラピーとかというものを導入するとすれば、健康の森というようなものもまたさらに広げて指定していかなければいけないんではないかというふうに考えているんですけれども、インストラクターの養成というようなことについては、どのようにお考えになっていますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 エコツーリズム推進協議会というふうな形の中で、これを今年立ち上げて来年から行動をしていくというふうな形で、これは議員がおっしゃられた観光協会のほうの関係もそうなんですけれども、民間主導型です。民間主導型で企業の皆さん、それと協会、それぞれ一人一人の意見を持ち寄って、どういう形のものの商品をつくっていくかというふうな形。それが自然とどういうふうな環境を維持していくかというそれがエコツーリズムの推進協議会でございます。 その中に、今、議員がおっしゃられたインストラクターが入ることによって、さらに森林の中の触れ合う機会というのは当然増えてきますので、その協議会の中でインストラクター、自然の中に戯れるべくそういうふうな形ということも意見として出てくれば、当然検討をしていくというふうな形です。それと、出てくればと今私言ったんですが、当然自然と戯れるものですから出てくるだろうと私もそういうふうに思います。 それと、今、観光協会のほうでウェルネスというふうな形がいろいろな活字の中で出てきておりますが、これ私、エコツーリズムの中の一つのコンテンツの中でウェルネスを推奨していく、そういうふうな形は非常に好感が持てるというふうな形で理解しています。また、それとインストラクターの今のセラピー的なものが入っていければ、なおのこといい環境がつくれるのではないかとそんなふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、課長のほうからエコツーリズムにかけてということで準備していくということなんですが、なかなかエリアを広げていくという話にはつながってきていませんよね、今の話で。 やはり、軽井沢の中で本当にすぐそばの里山というような、安心して入れるようなところがもっともっと増えてくるといいんではないかと思うんです。 それと、行政の役割として、私は先ほどちょっと紹介しました屋根のない病院と言われるこの気候に対して、やはりいわゆる科学的根拠、エビデンスというような言葉で今使われておりますけれども、科学的根拠というものをきちんと押さえておく必要があるんではないか。あるところでは押さえてあると思うんですけれども、これゆえに、この気候がいいんだと。 確かに、現状としては、私の知り合いの中でも、実は子どもさんが本当に幼少期のころにぜんそくでなかなか苦しんでいたということで、隣の群馬県から軽井沢に居を求めて子どものためにということで移って、それが小学校へ上がって間もなくのころにぜんそくが治ったというそういうようなお話を私もお聞きしました。 ですから、必ずやこの軽井沢の気候というのは健康にはいいわけですけれども、そういったものをきちんと押さえることによって売って行く、こういうことが必要ではないかと思うんですが、それもやはり先ほどのインストラクターの養成と同じように、そういう形での行政の役割というのがあるのではないかと思うけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 エコツーリズムの推進協議会を立ち上げた中で民間主導で行くわけですけれども、その中で行政としての役割、今、内堀議員がおっしゃったように、そこの基礎的なものをしっかり押さえておくというエビデンスの関係とか、今まで町がずっと育んできた屋根のない病院というふうな形をしっかりこれから推奨していく意味で、その部分というのは行政がやるべきことというのはしっかりつかんで、協議会とあわせて進んでいくというふうな形で考えたいと思います。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、課長からの前向きな答弁ということでございますので、期待するところではありますけれども、この問題は、本当に何度も何度も私も取り上げて、決して町がやっていないということを言うつもりは全くありません。やってはいるんですが、私はもっともっとこの部分に投資してもいいんではないかなというような気がします。せめて、この軽井沢の財産が自然であるということであるならば、やはり一般会計の1%ぐらいのお金はここへ使ってもいいんではないですか。というふうに私は考えるわけで、もっともっと拡充していただければと思います。 比較的といいますか、前向きに課長は捉えておりますので、この件については期待するということで終わらせていただきたいと思います。 次に、渋滞対策についてということでありますけれども、軽井沢町のまちづくりの特性として、多くの皆さんに軽井沢町に来ていただかなくてはならない状況ではありますが、その一方で、ゆっくりと軽井沢ライフを楽しんでいただくには、夏季シーズンや観光シーズンにおける道路の渋滞は大きな問題でもあります。 午前中の押金議員との議論の中で十分議論はしていただいておりますので、自分としては1点に絞ってお聞きしたいと思います。 町としては、今までも駅周辺に駐車場を設けたり、迂回路の案内やパーク&レールライド等の導入で対策をしたり、あるいはまた先ほど来、課長からお話のありました各種の対策をしており、一定の効果は上げておると思いますが、いかんせん大型の商業施設が軽井沢駅周辺に集中しており、駅周辺道路や通称プリンス通りの渋滞対策は、今なお大きな課題となっております。 高速交通網が充実し、この高速道路を使って多くの皆さんが来軽されるわけですが、慣れた人たちは混雑する碓氷軽井沢インターを避けて、手前の松井田インターで降りる人や佐久インター、小諸インターから入って来られる方も多く見られるようになりました。これは、入って来る道路を分散するという意味では大いに結構ではありますが、そのまま軽井沢駅周辺まで行くことになりますと、駅周辺通りやプリンス通りが渋滞ということになってしまいます。 そこで、もう一本、高速道路からのアクセスとして横川サービスエリアにETC専用のスマートインターの設置を要望したらどうかということを提案したいと思いますが、横川で降りて旧碓氷峠を使って入って来ていただけるというもう一本の軽井沢への進入路ができるわけです。もちろん、あの旧碓氷峠に車が集中されても困るわけですけれども、たとえわずかでもプリンス通りからの車を回避できればと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 工藤観光経済課長。     〔観光経済課長 工藤朝美君登壇〕 ◎観光経済課長(工藤朝美君) お答えいたします。 横川サービスエリア内にスマートインターの設置というふうなことについてでございますけれども、この横川サービスエリアのスマートインターにつきましては、平成27年度に町からNEXCO東日本へ横川SAへのスマートICの設置について要望を行っております。その後、平成26年から発足しております富岡市、安中市、軽井沢町の観光連携協議会において、横川SAへのスマートIC設置は、周辺の鉄道の文化村や富岡の製紙工場などへの観光客の誘客にもつながる。それとあわせて、軽井沢町内の渋滞対策というふうな形が期待できることから、今後、担当者会議の中で協議をしていくというふうな形になったわけでございますが、安中市においてその事案を持ち帰って整備部局のほうでスマートICの設置について検討したところ、地形的に大変厳しく、ちょっと事業化には至らないというふうな報告を受けております。 現在、そのような報告を受けたこともございまして、具体的な協議は観光連携協議会の中でも行っていないというふうな形が実情でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、課長答弁のとおり、これを実現するには一番は安中の理解が得られなければだめだと思いますが、安中との強烈な連携の中で何とか実現できるようにさらに努力を重ねていただければと思います。 それと、小諸や佐久から来られる方々に対しては、さらにパーク&レールライドというものの利用をお勧めしなければいけないというわけですが、問題は駐車場ですよね。今現在もかなり利用されているんですけれども、例えば追分駅の駐車場などは、すぐに満杯状態になってしまうんです。ふだんからでもかなり利用されていますので、パーク&レールライドの時期のために使える台数はほんのわずかなんですよ。 私も夏、あそこの駅前にかなり長くいるものですから、ちょうどその最盛期になりますと、「駐車場どこかないですか」、「どこにとめたらいいですか」、そういう問い合わせが集中するわけです。そんなことがあるので、休みの時期に公共施設を駐車場として使うことができないかというようことでお尋ねするわけですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 パーク&レールライドの駐車場につきましては、中軽井沢駅及び信濃追分駅周辺に確保する必要があると考えております。中軽井沢駅周辺の公共施設は役場になりますが、交通快適化対策期間中の土日及び祝日は無料で開放しております。 次に、信濃追分駅周辺の公共施設のうちこもれびの里は閉館日がなく、年間の利用者を見ましてもパーク&レールライドの実施時期であります5月と8月の利用が最も多く、こもれびの里利用者が駐車場を利用できないなどの問題を生じさせないため、利用できるのは敷地の一番南側にある職員用駐車場24台分となります。また、西浄化センター道路際駐車場も最大10台分は利用可能ですが、信濃追分駅まで600メートルほどの距離があり、また初めておいでになる方にはわかりにくい場所でもあります。 信濃追分駅前駐車場は、最大でも44台までしか駐車できないことから、パーク&レールライドにおける駐車場確保は重要と考え、御代田町、小諸市とも連携を図り、駐車場の確保に努めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、課長が答弁いただいた、まさに信濃追分駅のこもれびの里の職員駐車場のことを私はイメージしておりました。 600メートルあって遠いと言うんですけれども、追分の駅の駐車場がいっぱいになってお客さんがどうするかというと、あの県道沿いの路肩にだーっととめて行くんですね。これも私らがそこにいると、あそこにとめていいですかと聞かれるから、いやそれは私どもがいいとは言えないから、ご自分の責任においてどうぞということでほとんどとめていくんですが、それがいっぱいになってもまだまだ来られる。 気の長い人は満車のマークのところに1時間ぐらい待っています。次の電車が来て空くまで。そうでない人たちに聞かれるものですから、私どもは、では御代田の駅周辺に行ったらどうかとか、あるいは追分の宿場内の駐車場、浅間神社前の駐車場を案内するんですが、それにはタクシーを一緒につけてやらないと、歩いて来るというわけにはいかないので、タクシーと一緒に追分宿の駐車場に行って、それから来るというそういう案内をしているんですけれども、自分らはイメージの中で、職員の駐車場空いているのになと思いながら、そこを案内するわけにはいかないなと思って、ここまで出るんですけれども、実はかわいそうにずっとその人たちはうろうろとしているということで、20台ぐらい何とかとめられるとすれば、使える日に限ってでもそういう案内表示でこもれびの里の職員駐車場を案内したらどうかと思いますけれども、いかがでしょうか。 中軽の役場はやっているだろうということは承知していましたけれども、こもれびの里の職員駐車場を使えるときに限って案内することができないだろうかということでお聞きしたいと思います。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 上原住民課長。     〔住民課長 上原まち子君登壇〕 ◎住民課長(上原まち子君) お答えいたします。 先ほどもお答えしましたように、年中無休でこもれびの里はやっておりますけれども、土曜・日曜とかは職員駐車場24台分でございますけれども、そちらのほうは利用は可能かと考えますので、研究してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 16番、内堀次雄議員。     〔16番 内堀次雄君登壇〕 ◆16番(内堀次雄君) 今、住民課長のほうで、駐車場についても検討していただけるということでございます。 渋滞対策と言いましても軽井沢の場合、日常的にずっと渋滞があるということではないので、なかなか根本的な対策というのは難しいと思います。期間的なものでありますので、日常的にずっと渋滞しているというのであれば、いろいろな思い切った対策は考えられると思うんですけれども、年間のうち何日かという限られた日でございますので、根本的な対応というのは難しいと思いますが、それぞれみんな知恵を出し合いながら来られる人たちに少しでも快適に過ごしていただけるような環境を整えることをお互い努力するということで、知恵を出し合っていければと思います。 以上で一般質問を終わりにいたします。 ○議長(市村守君) しばらく休憩といたします。 再開は、2時20分とします。 △休憩 午後2時11分 △再開 午後2時20分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。--------------------------------------- △西千穂君 ○議長(市村守君) 通告順4番、2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) 2番、西 千穂です。 今回は、別荘地の抱える課題についてというものと、あと火災発生時の対応について、2点お伺いしていきたいと思います。 まず、1点目、別荘地の抱える課題について。 「別荘地やその文化が当町の今日の価値、ブランド力をもたらしてくれた」という表現は過言ではありません。アレクサンダー・クロフト・ショー師に始まる軽井沢の物語は、軽井沢を語るときに最もよく聞かれます。 はじめに、別荘に関する基本的なデータを確認しておきます。別荘の数についてでありますが、町の統計では、20年次から増え続けている状態にあります。別荘数としては、推計で29年次1万5,763戸、28年次1万5,611戸。これに対して、町の世帯数は、28年次で9,111となっています。単純比較できるものではありませんが、そうは言っても町民の世帯数をはるかに上回る数の別荘があるということは事実であります。 また、同じ統計の建築確認申請数においては、19年次からわずかに減る傾向の中、28年度で別荘は283、住宅数はそれに対して100、こちらも別荘のほうがはるかに上回っているというデータが出ております。 このことからも現実的に当町において別荘の持つ意味合いが極めて大きいということがわかるわけです。 別荘地の抱える課題を考えるということは、これまで形成してきた町の価値に直結することであり、また今後町がどのようなビジョンを持ってグランド戦略を考えていくのかということにもつながってまいります。 さて、別荘地と言っても、①民間企業の経営により管理・運営されている別荘地、②別荘所有者で管理組合を結成し管理・運営されている別荘地というように、2種類に大別して考えていく必要があるようです。 まずは、民間企業の経営により管理・運営されている別荘地①について、順序よくちょっとお伺いしていきたいと思います。 はじめの質問ですが、この各別荘地の課題や状況把握、これはしているかどうかお伺いいたします。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) お答えいたします。 今、1番の民間企業の経営により管理・運営されている別荘地の課題ということでございますけれども、2番にこれから挙げるのでしょうが、別荘所有者で管理組合を結成し管理・運営されている別荘地、ともに町では現在のところ、特に課題ですとか状況ということについては把握しておりません。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) そうですね、本当に把握されていないと思いまして、今回、私大々的にちょっと調査を行いましたので、そのことを淡々とお話をしていきたいと思います。 民間のやっていることだからといって、町が全く無関心でいいのだろうかとまず思っております。町内の別荘地、一体どれほどあるのかもわからないくらい大小さまざま、また形態もさまざまな状態で数多くありますが、既にかなり荒廃した状態のところも存在しております。だからこそ、危惧せずにはいられません。 今回、私は、大別した①について、民間の管理の別荘地、ここについて町内の代表的な別荘の管理団体11団体について状況調査を行いました。供用開始から90年、100年を迎えるところが2つ、50年前後が7つ、20年以上45年未満で3つという計11団体であります。 最も調査したかった点は、別荘地の水道や道路といったインフラの整備状況とその長期計画の有無、そしてその実現性についてであります。多くは、管理費を徴収して道路清掃や道路等の簡易補修、除雪もここからやりくりしておりますが、全く足りる金額ではありません。管理費等に関して、何らかの相場観に基づいているのかなと思いきや、設定は実にバラバラでありました。 水道は、私営水道がほとんどでありまして、水道費を別に徴収しているところは、11団体のうち3つ。あとは水道にかかわる費用さえも管理費からやりくりしている状況であります。供用施設修繕のための積み立てを設定しているところは4つあるんですけれども、とても苦しい状態のところが多いです。まだ、大規模修繕のない余裕のあるところもあったり、これは半々でありました。 しかしながら、生命に直結する水道施設、また生活のための道路、これを安全に担保していける状態にあるところは、ごくごくわずかでありまして、ほとんどは不安のある状態であります。実際、水道について長期計画が明確にあると答えたのは、わずかに1つ。計画はあったとしても、全く金銭的に無理なので実現性はないそうです。また、道路に関しても長期計画があると答えたのは3つ。しかし、うち2つは計画に実現性はないとお話になりました。民間の体力任せで、たとえ荒廃し廃墟と化しても、それはいたし方ないとするのでしょうか。そんな別荘地が増えはじめたら、軽井沢のブランドイメージ、どうなってしまうのでしょうか。 また、別荘地所有者の年代についても尋ねました。全体として圧倒的にリタイアされた方が多ございます。定住者は、11団体の調査全体で507戸もありました。その年代も圧倒的にリタイアメント層でした。年代層を考えるのは、今の別荘のあり方、別荘文化が持続可能なものであるのかを考える上で大変重要なことであります。 過日、協議された3カ年ごとの実施計画で、基本方針4としまして、「軽井沢ブランドを生かした交流のまち」に、主要施策1として、「別荘文化を背景にした保養地としての観光振興」と題されておりますが、施策の中身は全て観光振興にかかわるものでありました。別荘文化という言葉が軽井沢を印象づけるものだという認識はありながらも、別荘文化への施策は何一つなく、観光振興にだけ注力しているまちの姿勢、これはいかがなものなんだろうかと問いたくなる内容だと私は感じております。 決算審査の過程においても、同僚議員から、さわやか交流会について疑問の声が上がりました。これは、町民と別荘所有者との交流がうたわれている事業のはずですが、本当に別荘文化のための事業となっているのでしょうか。別荘地としてあの名高い軽井沢ならではの希有な別荘文化を見つめ直し、育むような施策、そういった施策を打つためには、何よりもその実態をまずは知らなくては何か効果的な施策を打ち出すことはできません。 先ほど、状況の把握をしていないということでしたので、本当にこの機会によくよく考えていただきたいと思いますので、この後も引き続きちょっとご拝聴いただきたいと思うのですが、各別荘地とも将来のインフラ整備について不安のある状態だということ、また別荘文化を考える上で、現状の別荘所有者の年代は、リタイアメント層が多いということを今お話しました。このような別荘地の実態を町として把握しておく必要がないと言えるでしょうか、お答えください。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) お答えいたしたいと思います。 今、議員のおっしゃっていたいろいろなインフラ整備ですとか管理の問題ですけれども、まず、当町の別荘文化というものにつきましては、別荘所有者らがみずから厳しいルールを課しまして、それをもとに今の自然保護対策要綱ですとか善良のある風俗を維持するための要綱というのが策定されてきたもので、この別荘開発事業者等につきましては、そうした別荘文化の成り立ちを理解していただき、協力していただいてきたたまものとして今日の価値がもたらされているものと考えております。 町の方針としましては、今後もこの基本的なルールを守っていくことで良好な別荘地としてのブランド力を維持していきたいというふうに考えているわけですけれども、例えば管理費の問題、水道とか道路の関係も一部については町のほうへ移管して、町が受けているものもあるわけですけれども、過去の例を見ますと、管理の部分を全部町が引き受けることによって、まさに町の財政自体も破綻してしまうような状況になってしまう。そういうことを考えながら、町で移管は所有権自体は受けるんですけれども、管理は事業者あるいは管理組合のほうでやってくださいというのが基本でございます。それは当然、自分たちが住んでいるところの部分ですので、前の議員の中で出ましたコンパクトシティというそういうところを重視していかないと、町自体が成り立ちができなくなってしまうということがございます。 水道につきましても、当然ながら、当初の水道設置の際に、水道法における形の中で簡易水道なりと。その管理区分というのもしっかりと定められているわけですから、それを理解した上で別荘を所有していただくというのが基本であると考えます。 それと、今、507戸ほどが定住されているということですが、先ほどの話に戻りますけれども、まさにコンパクトシティということを考えたときに、その別荘に常住されるということを基本に考えていただくのはどうかというふうに考えます。やはり、町場で利便性を享受していただくには、本当に町に近いところに住んでいただく。やはり、もし住むのであれば、別荘はそれなりの不便さがあるということを十分に理解していただいて、そういう形で住んでいただくということがやはり基本原則になるというふうに考えます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) 今、課長がおっしゃっていることは一々わかります。経緯等もわかっております。今、私が質問した内容にお答えをいただいておりませんで、こうした現状把握をする必要がないとお考えかどうかという質問を私いたしました。よろしくお願いします。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) 失礼いたしました。 現状把握自体、町が直接的にではどういう課題がありますかということを聞くということはちょっといかがなものかと。今、先ほどお話したとおり、原則としては、別荘の方々が自主的にそういう問題を解決していくという設定が基本であろうというふうに考えます。 ただ、例えば別荘のほうからいろいろなこういう課題がありますよということは、話しをしていただく中で町が対応できるできないは別として、そういう課題があるものについてご意見なりをいただいたものについては、把握していかなければいけないというふうには考えます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) 最終的には把握をしていかなければならないというお考えだというふうに受けとめます。 本当にそうだと思うんですね。多々諸事情は本当にあります、個別性の高い問題もあります。ただ、私が冒頭に申し上げたとおり、この別荘地の今の、後ほど言いますが、更新の時期を迎えている別荘地が数多くあります。今のこの更新の時期の中で、果たしてどれほどが存続可能なのだろうかと、今はそういう時代にあるんです。右肩上がりで発展していくという時代であれば、今おっしゃった町のスタンスはもっともなことだと思いますし、全く関与していく必要はないことだと思います。 ただ、この別荘文化によってこの町が価値をもたらされた、そうした歴史的な経緯を踏まえると、全く無視するわけにはいかない問題でありまして、最終的には課長のほうも把握していく必要があるという答弁で終わりましたので、そこを私はまさにそのとおりだというふうに受けとめて次の話に移りたいと思います。 さて、現状把握をするにしても、今、こちらから伺うのはどのようなものかというふうなお話がありました。聞く分にはいいだろうというふうなそんなようなニュアンスのお話もありました。 そこで、この現状把握をスムーズにするために、年に1回でもいいと思います。①の別荘地に関して、別荘管理団体との話し合いの場、これを創設してはいかがでしょうか。あらゆる業界は、業界団体というものを構成して共通の課題を解決し、共に前進するために業界としての意見を取りまとめ、自治体などと交渉に当たり、課題解決をして成長していくものです。別荘業界というものは、極めて特殊で一般的に少ない業界のためなのか、それにしてもこの軽井沢町で別荘の業界団体すら存在してこなかった、今不思議思います。町との話し合いの場が皆無であったということも歴史を考えればどうしてなんだろうと素朴に思います。 今回、①の別荘地11団体の方に伺いました。年に1回くらいの業界団体と町との話し合いの場についてどう思いますか。「ぜひ必要だ」と答えたのは7つ、「あったほうがいい」と答えたのは4つ、実に11全ての団体が町との話し合いの必要性を求めています。「ないほうがおかしいし、なければ未来がない」とまで言われました。聞き取り調査の過程で、茅野市には、市と別荘の管理会社との連絡会のようなものがあり、密接な連携があると聞いています。年に1回でもよいのです。まずは、状況を把握するためにも町内別荘の管理団体に呼びかけ、町との話し合いの場を持つことの必要性、重要性、これを強く訴えたいと思いますが、この件についていかがですか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) お答えいたします。 管理団体、今、民間企業のみをおっしゃっていますけれども、それだけではなくて、例えば別荘所有者が管理している団体も合わせて聞くことがいいかと思います。 なぜかと申しますと、基本的に企業が管理しているところでも当然しっかりしたところはあると思うんですけれども、それ以上にやはり別荘所有者がそれぞれつくっていらっしゃる団体というのは、その中で基本的なルールのほかに独自のルールを設けたりして、その組織の中で共通認識を持って課題解決に取り組んでいるという事例がたくさんあるかと思います。そういうところで事業者だけの意見を聞いて、町がどうこうして欲しいということだけでなくて、やはり自分たちでこういうことができるというところをしっかりと話し合う機会というのは今後設けていく必要はあるかと思います。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) まさに先ほど業界団体というのは、何も民間の経営下にあるものだけではないというお話、まさにそうではあります。であるから②ということで私も大別させてあるんですけれども、本当に基本的な話し合いの場というのは、今、課長がおっしゃったように、とても大事な場面に来ているのではないかなと思います。そのやり方等については、今、課長がおっしゃいましたように、例えば所有者だけで管理組合を結成して管理運営されている②の別荘地のようなところというのは、本当に独自のルールを設けてやっていらっしゃったりしております。 果たして、そういった独自のルールのあるところと民間企業の経営下にある①の別荘地のようなところと、一緒にして話し合いがスムーズにいけばそれでもよろしいのかなと思います。その辺の話し合いの運営の仕方というところは、やはりよくよく検討を重ねた上で持ったほうがいいのかなというふうな思いはありますが、いずれにせよ、話し合いの場というのはぜひ持っていただきたい。今、ご答弁ありましたが、そのようにお願いしたいと思います。 さて、順を追ってということで、別荘所有者が管理組合を結成し、管理運営をしている別荘地②、こちらについてのお話にちょっと移ってみたいと思います。 ここについても現状把握をしていますかということを伺いたかったんですが、先ほどまとめてご答弁いただきました。ここについてもさして特に把握しているものはないというお話でありましたので、そのままこの件について話を進めたいと思うのですが、実は、この大別しております①の別荘地よりも②の別荘地のほうが、もしかしたら町内において多いのかもしれないということがありますね。民間経営下にないので、所有者同士で管理組合を結成して管理運営せざるを得ないということです。 組合もない状態の別荘地もまた実は多くありまして、この場合は、本当に何か悩みごとがあっても一個人が奮闘する、あるいは個別に管理業者に依頼しているケースもありますので、そういった会社を通して、企業を通して何らかの解決策を生み出していくといった作業が個別に必要になってくるということになりますね。 今回、②の別荘地については、4団体に聞き取り調査を行いました。こちらも①同様全て設定がバラバラでありました。組合の会費があるところ、ないところあります。会費で道路の簡易補修などをしていたりもします。インフラのうち上水道は町になっているところが多いようで、水道の心配はどうやら少ないようにこの4団体については感じましたが、道路の問題に関しては、実はかなりあるということです。中には、定住者が半分ほどいる別荘地もありまして、こうなるともはや別荘地なのか住宅地なのか線引きが難しくなるところもあるように私は感じました。 ただ、ごみなどを考えますと、たとえ半分以上が定住でお暮らしになっていても、集積所がないということで、各自、じん芥処理場へ運び入れなくてはならないといった別荘地もあるということで、実は驚きました。定住している方がこれほどいて、区に加入している方もいらっしゃるのに、ごみを集積所に出せないということはどういうことなのだろうかと。 先ほど、コンパクトシティのお話がありましたが、このケースはまさにもう住宅地と化しているような別荘地でありまして、別にここですということは今申し上げませんが、本当に住宅地のような状態になっている別荘地があるということなんですね。こういったこともやはり現状把握をまずはしないと、解明されてこないというか、一体どういうことになっているのかがわかってこないといういい例かなと思います。 例えば、このように別荘地とはいえ、時代の変遷により変化を来し住宅地と化しているところも出、その場合、生活レベルでの支障を解消していく必要があるのではないかというふうに思うわけです。 ①の別荘地に比べ、②の別荘地に関しては、別荘地の環境のために取り組む意欲を持つ有志の方々が、例えばなんですが、軽井沢別荘団体連合会という団体を構成しております。彼らは、ホームページも持たれており、グランドデザインへの提言も行ったり、大変精力的に軽井沢町を思い、考えていらっしゃる方々です。その情熱に町は応えていかなくてよいのでしょうか。フードフォーラムは町民主体のまちづくりのさらなる進化のため準備中だというふうに伺っており、まさに私は楽しみにしているところなんですが、こうした別荘所有者の軽井沢町を思う情熱をも盛り込んでこその軽井沢のまちづくりなのではないかなと考えます。 別荘団体連合会の積極的な行動により、町長への定期訪問や意見交換など、町との接点もあるようですが、町からの働きかけもまた必要なのではないでしょうか。先ほど、茅野市の別荘管理会社との連絡会について紹介しましたが、ここでも茅野市の取り組みをちょっと紹介したいと思います。 別荘を利用される皆様の役割と題しまして、茅野市がこのようにお知らせをしております。「茅野市には約1万戸もの別荘があり、別荘利用者は昔から茅野市の文化の一翼を担ってきました。別荘もまた茅野市の地域資源の一つであり、茅野市が一丸となって行うDMO観光を生かしたまちづくり事業の中核組織の取り組みには、別荘を利用される皆様のご協力、ご意見が不可欠であります。例えば、より深く茅野の魅力を味わうために別荘利用者向けのプログラムに参加したり、あるいは自身がまちづくりの担い手として都会の人向けの体験プログラムづくりに携わるなど、さまざまな面でかかわっていただきたいと思っております。100年後も胸を張れる茅野市をともにつくっていきましょう。」とこのように別荘の方々に呼びかけていらっしゃるんです。 町民とはまた目線の違う別荘所有者の方々の軽井沢を思うアイデアもまたとても重要なことだと思います。この辺、いかがお考えになりますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) お答えいたします。 まず、先ほど議員がおっしゃっていた定住化されているという別荘地ということでありますけれども、基本的に別荘地が定住化されるということは、決して町にとってもいいことではないというふうには考えております。 ただ、そういうところへ定住される方の利便性もまるっきり町が無視できるわけではありませんので、できるところは当然町としてやっていかなければいけないと。ただ、ごみ集積所の設置等がないというようなお話ですけれども、きっとそれを開発時に別荘地としての開発がされている段階で、町のほうでもそこのごみはその中で、自分たちでしっかりとまとめて処理をしてくださいということで、これは誓約書もいただきながら開発の段階で町と協定といいますか、結ばれている形になっているかと思います。 ごみの処理についてですけれども、逆に言いますと、集積場を増やすのではなくて、逆に町の方向性としては減らしていきたいというふうに考えています。そういう部分を含めて住民の皆さんができることはやはり住民皆さんがやっていただくということを基本に持っていきませんと、広がるだけではやはり町としても対応がしきれない部分がありますので、その辺はご了解をいただきながらやっていかなければいけないかなというふうに思います。 あと、茅野市の例を出していただきましたけれども、フードフォーラムのほうでも別荘地の関係の意見は聞いていかなければいけないということで、今年度の事業の中で、やはり夏場ですと別荘の方はこちらへ休養に来ていらっしゃいますので、なかなかまちづくりについてという意見も出しづらいだろうということで、東京のほうへ出向いてそういう機会をつくって、いろいろな意見を聞きながらそういうものもまちづくりの中に反映させていきたいというふうに考えています。 これにつきましては、当然まちづくりの基本条例の中で、別荘所有者の方々も町民等という中で、まちづくりには企画の段階から参画していっていただきたいということを強く申し上げていますので、町の方針としては、当然別荘の皆様の意見も聞きながらまちづくりをしていくという方向性でございます。 以上です。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) ちょっと答弁の中で気になるお言葉がありました。定住化されるというのは、町にとってあまりうれしいことではないというお話。これは少しいかがなものかと思います。まさに開発行為が市場原理に照らしてもういたし方ないのと同じで、この別荘の所有者の方が定住されるというこの自由ですね、ここについて、良し悪しを発言するというのは、あまりよろしいことではないのではないかと思いますが、そこの訂正はありますか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) ちょっと語弊がありましたといいますか、要は、先ほども申し上げております。町のほうはコンパクトシティ化ということをやはり挙げているわけです。なぜかと言いますと、今のごみの関係もそうですけれども、除雪とかいろいろな要望が上がってくる中で、それが広がっていくことによって町がではどこまで対応できるかということがありますので、今の別荘全てということではありませんけれども、やはり基本的には別荘はある程度町場から離れた部分ということで、余りにも広がってしまうと町のほうで対応できないという意味合いでの定住化ということについては、ちょっとどうなのかという意見を申し上げました。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) いかがなものかという気持ちの面では非常に理解できます。ただ、ここで本当に改めて認識していただきたいのは、この軽井沢が別荘をこれだけ持っているということは、居住の自由を奪うことはもうできないわけですから、当然定住化する自由だってあり得るわけですよね。ということは、それを想定して我々は考えていかなくてはいけないということがまず基本にあるべきだと思うんですよ。 ですから、そのコンパクトシティという概念はわかりますし、その方向性でいかないと立ち行かないということもわかります。ただ、だからこそ、今後この別荘地、別荘文化というものをちゃんと把握していって、どのように方向づけていくのかということをやはり協議していく、町が全く無関心でいるわけには到底いかないだろうという、そこをまず明らかにする、私が提言したのはそこなんですね。その基本姿勢のところなんですよ。 ですから、定住化云々のところで、もう本当に私はまさに引っかかったんですけれども、そこはもう想定した上で町は今後考えていかなくてはいけないという認識、ここをちゃんと持っているのかどうか、ここをちょっと改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 荻原総合政策課長。     〔総合政策課長 荻原確也君登壇〕 ◎総合政策課長(荻原確也君) お答えいたします。 まず、今、常住化することを前提にということでございますけれども、基本的には都市計画の中の用途地域というのがございます。そういう中で、第一種住居というところは一般的に常住に向いている設定で考えておりますので、そういう中でお住まいになるということであれば、当然常住もいいかと思います。 ただ、第一種低層住居専用地域、あるいは白地の一部ですけれども、そこは保養地というような設定で町も規定しておりますけれども、そういう中で暮らす上では、当然不便さがあるということを理解していただいて住んでいただかないといけない。それを不便だから町にどうこうしろということでは、やはり町のほうとしてもそこまでは対応できませんよという意味合いを含めて、そこに定住ということが決して好ましくないというような言い方をさせていただきました。 以上です。 ○議長(市村守君) 続けて、答弁願います。 藤巻町長。     〔町長 藤巻 進君登壇〕 ◎町長(藤巻進君) 西議員の別荘地に関する質問、町のかなり基本的なご質問でもありますので、ちょっと私なりに今までの質問それから答弁等を踏まえてお話をさせていただきたいなと思います。 軽井沢町が別荘地として歩んできたということでもあります。やはり別荘なくして軽井沢町は考えられないということで、大変大事なことであると考えております。 しかしながら、ある意味では、別荘地、軽井沢町の現在の131年の歩みというのは、何というんですか、近隣の市町等でのいろいろな工業団地を誘致しようとかそういうような形というよりは、軽井沢町が持った地の利、それから環境によって自然発生的に別荘がどんどん開発されてきたというようなところだと思います。そこに軽井沢がどんどん誘致しようという形に働きかけてきたということではないのかなと私は認識はしておるところであります。 それから、町として、やはり別荘地は今2種類に分けてご説明いただきましたけれども、それぞれ別荘地開発には厳しい規制をして、その中でそれぞれのデベロッパーが開発利益ということで別荘地開発をしてきていただいたわけであります。行政がやはりその何といいますか、行政としての役割、踏み入れる線というのは、ある程度こんな形では考えているところであります。 軽井沢に土地を買い求めて貴重なお金を軽井沢に投資をしていただくということでありますので、やはり投資していただいた皆さん方の資産価値、それを下げることなくやはり軽井沢のブランド価値を維持し、さらに上げていくということが町の大きな役割であろうかなと思います。 そういう意味では、自然保護対策要綱等を代表とする開発抑制というのは、今日の軽井沢、そして軽井沢のブランドを維持してきた大きな柱になっているものかなと思っております。また、天皇・皇后陛下も夏ご静養をいただいているんですけれども、そういった皇室をはじめとするいろいろな要人の方をお迎えをする、あまりそこに町が深くかかわっているわけではございませんけれども、そういったことも大事な柱として進めておるところであるわけであります。 それから、また、別荘に来ていたら別荘にいるだけではございませんので、いろいろなスポーツ施設で汗を流すとか、それからこの一、二年ですけれども、地元で採れた野菜等も買い求められる施設等を整備し、別荘の皆さん方にもたくさんご利用いただいておる、また別荘防犯等では、1万に及ぶ別荘を秋には回ってパトロールをしていろいろな防犯に努めているというようなことでもあります。そういうところをやはりきちっとやって、軽井沢の別荘としてのクオリティを維持していくということだと思います。 それから、先ほど、所有者の高齢化ということがお話にありましたけれども、それはそれで個々の所有者の方のいろいろな事情がありますので、行政が踏み入れるということではないのかなと思っております。今も課長が申し上げたように、行政のできる範囲というのは、ある程度おのずと限界があります。各別荘地等からいろいろな道路の関係であるとか、水の関係であるとかということをそれぞれ相談を受けておるんですけれども、なかなか応じられないという部分がたくさんあります。 過去の数年前の大雪等でもありました。職員はそれぞれグループ分けして大変除雪等に努めたわけですし、またいろいろな食料であるとか燃料等もないからということでお届けをしたりというようなことでもありますけれども、なかなか何時間もかけて燃料を入れに行ったんですけれども、燃料はタンクに半分ぐらいまだあったとか、それから高齢者だけかなと思ったら若い男性の方がいらっしゃって、けれども庭は一切かいてなくて、職員がかいたというような事例もございます。 やはり行政のできる限界というのはある程度踏まえて、よりよい別荘の環境、別荘地軽井沢を進めていければなと考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) まさに今、町長がおっしゃったとおり、町にも当然限界はあるわけでありまして、何もかもできるわけでもありません。 ただ、時代とともに本当に状況は変遷してしまっています。それで、線引きをしていく、協議をしながら線引きをしていくということがやはり必要な作業なのだろうということでお話をしているところであります。 さて、今回、別荘地の調査を始めたそもそものきっかけなんですけれども、9月議会での一般質問において、別荘地に空き家法を適用させるのはどうなのだろうかと、適切ではないのではないかというふうな答弁を受けて、このことによって、私は果たして本当にそうなのだろうかととても疑問に思いまして、別荘地の調査を始めたというのが経緯であります。町はどれほど別荘地の現状を知ってその答弁をされたのだろうかと思いました。 別荘地の廃屋、いわゆる国で言う特定空き家と呼ばれる状態、いわゆる町で言う老朽危険建物と呼ばれる状態、明らかなる廃屋状態の建物、これが別荘地でどのくらいあるかを把握しておりますか。把握されていないと思います。先ほど把握していないというご答弁がありましたので。 今回、私が調査した①11団体での合計で廃屋は159です。これは町内すべての別荘地の数字ではありません。私の調査した11団体だけの数字でこの数字です。廃屋というものも主観がありますから、厳密には空き家法にのっとって立ち入り調査をして、あるいは老朽危険建物対策要綱にのっとって立ち入り調査を行うなどして認定をすると。こうしたことをして本当に特定空き家状態、あるいは老朽危険建物状態かを判定する必要がありますが、それでも主管でゆゆしき状態だとみなされている建物がこれだけあるということを一大事だと思いませんか。この数字をどう考えるのでしょう。空き家法を適用させ、いえ老朽危険建物対策要綱でも構いません、それを適用させて適切な指導をして、勧告をして、従わない場合は空き家法にのっとったメニューの措置を講じていったほうがよいのではないですか。少なくとも、指導せずに放置しておくほうが大問題であると考えるんですけれども、159の問題視される廃屋のうち連絡不能状態が何件あると思いますか。約70軒が連絡不能状態です。中には、法人所有のもので、倒産したことで管理費はおろか建物も放置され荒廃する一方だが、どうすることもできないものも幾つかあります。 この連絡不能状態で管理会社に何ができると思いますか。連絡不能になった特定空き家等を放置しないようにするために、国は空き家法で固定資産台帳等を参照することによって、所有者を特定することを可能にしているのです。つまり、この状態で何かをできるのは、自治体以外ありません。管理会社は、適正管理を求めるために連絡したくてもできないんです。台帳を参照し適正管理の指導をすることができるのは、自治体である町だけなんです。11団体にこの問題を尋ねました。そうしたら、「大賛成」、「ぜひ進めてほしい」と答えたのは8団体、「やったほうがいい」と答えたのは2団体、「やってもいいが、町独自のプラス思考の政策もセットでお願いしたい」というのが1団体。全てが空き家法を前向きに、そして速やかに適用させて適正管理の指導をしてほしい、このように望んでいます。 ここまで申し上げてまだ別荘地に空き家法を適用させることに後ろ向きな見解でしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 しばらく休憩いたします。 △休憩 午後3時07分 △再開 午後3時15分 ○議長(市村守君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 答弁願います。 藤巻町長。     〔町長 藤巻 進君登壇〕 ◎町長(藤巻進君) お答えをいたします。 西議員のおっしゃること、もっともだと思います。そのとおりだと思います。 しかしながら、現段階ということでお聞きいただければと思いますけれども、それぞれの所有者を当たっていろいろと調査をしていく、東日本よりはずっと楽なんでしょうけれども、かなりエルネギーといいますか、労力を必要とすることは間違いないわけです。 それから、現段階では、あまりそういった古い建物が使わずに置いてあることによって、軽井沢のイメージダウンが大きくなっているというようなことも問題になっているわけではないのかなと認識はしております。 費用対効果ということで考えれば、それは全部調べてきちっと対応していければいいんですけれども、費用対効果ということもありますので、現段階では周辺の所有者の方が建物を何とかというような形で町に相談があったその時点でそれぞれ個別に検討をさせていただくということになろうかなと思います。 全体を調べて、全部そういった所有者の方を調べるだけでも大変な労力になるんですけれども、その後、調査をして、いろいろと所有者の方に相談申し上げたり勧告をしたりみたいな形になって、最終的にはそれを取り壊すなんていう形で、強制執行といっても町の費用でやるというのは大変な額になっていくわけで、かなりそういう意味では難しいのかなと思います。 それぞれ、先ほど答弁したような軽井沢としてのブランド価値を高めて、今も別荘も増えておりますので、そのマーケットにおいて、それが新しい所有者に移り変わっていくというなのが望ましいのかなと、現段階ではそんな形で思っております。 以上でございます。
    ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) 今、町長のご答弁、本当にお気持ちと実際の労力等を考えたときに、慎重にならざるを得ないというそこは重々わかります。 ただ、本当に、現段階ではさほどまだイメージダウンになるようなものではないのかもしれないですが、中には、私が今回調査したところによりますと、ある別荘地では、町に廃屋のことを相談しているが、対応してもらえていないということも伺っています。ですから、相談したくて相談しているけれども、町の対応がちょっと不親切だという部分もないわけではない状態であります。 本当に今よくても、今後、この空き家の問題というのは本当に日本全国非常に緊迫した中でこの国が関連法案、これ55個くらいあるんですね、空き家に関する関連法が。本当に緊急にもう整備をしているような緊急事態なんです。 ですから、あまり時間があるわけではないということを踏まえた上で町の中でもご検討を重ねていただきたいと思います。まずは、本当に話し合いの場を持つことからスタートしていただいて将来を見据えた別荘地、別荘文化について、いま一度よく考えていただきたいなと本当に思います。何よりも別荘地は軽井沢にとって本当に重要な財産なんですよね。ですから、それをいかに持続可能な状態できちんとブランドとして保持していくことができるのか、これは町にかかわる問題ですので、よく考えていただきたいと思います。 2点紹介したいと思います。 前回、空き家法では、敷地にある立木の適正管理指導もできると紹介しました。立木、樹木の問題は別荘地ではより深刻です。危険状態にある樹木を管理会社が切ってくださいと言っても、中には軽井沢町は木を大事にしているはずだから切らないと答える方もいらっしゃるそうです。別荘地の多くは傾斜地ですから、倒木による二次被害、三次被害を生みかねません。そのため、管理会社がサービスで見かねて伐採するなど、かなりの苦労をされているようです。別荘地への空き家法の適応がこの危険樹木についても大変有効であるということを再度ここで申し上げておきます。 また、土砂法により、販売できなくなった区画、免税、減税となる区画など、別荘地では土砂法の影響が大きくあります。ほかの自治体では、詳細なマップによって、どこが該当区域でどのような課税があるのかがわかるそうですが、軽井沢町ではそのような詳細マップもなく、不明瞭な部分が多いという声を幾つか聞きました。これは、各別荘地の経営戦略にかかわる問題でもあります。土砂法にかかわる部分でのより丁寧な対応を求めたいと思います。 ちょっと時間がありませんので、次の火災のほうの質問に移りたいと思います。 火事発生時の対応についてですけれども、消防団詰所において、サイレンを鳴らさないよう通達があったと聞いております。過日、発生した中軽井沢での火事の際、実際はサイレンを鳴らしました。なぜ、そのような通達をなさったのでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 消防詰所からのサイレンを吹鳴しないように通達したことはございません。 したがって、10月に中軽井沢で発生した建物火災においても消防署からの出動要請により、通常のとおり消防団第5部により詰所のサイレンを吹鳴し団員を招集したものでございます。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) なるほど、ございませんということで、特別通達はなかったということですかね。そのような話を聞き及んだので伺ったんですけれども。ということであれば、よかったと思います。 それでは、サイレンについてなんですけれども、火事の発生場所が近い・遠いでサイレンの鳴らし方に種類があると。これも中軽井沢にもう古くから在住されている方からのお話で、この鳴らし分けによって近くの人々への避難の合図としたり、あるいは救出への手伝い等を判断してきたと、このような声を聞いているんですけれども、サイレンの鳴らし方に種類があるのでしょうか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 サイレンの鳴らし方につきましては、消防法に消防信号の規定があり、種類としては、火災信号、山林火災信号、火災警報信号及び演習招集信号がありますが、通常は火災信号の中の出場信号を使用しております。 また、消防信号の種別としては、鐘を鳴らす打鐘信号、余韻防止つきサイレン信号、掲示板等を使用するその他の信号があり、信号の種類により鐘の鳴らし方やサイレン音の長さ等に違いがありますが、出場信号では既定のサイレンの吹鳴と鐘を打鐘し、鎮火して引き上げる際には鎮火信号を鐘で打鐘しております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) そうすると、近い・遠いというふうな鳴らし分けは存在はしていないですかね。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 今の消防信号の中、近火信号、出場信号とあります。近火信号と出場信号ではサイレンの鳴らす長さ、あと鐘の鳴らし方が違っておりますけれども、現在は、消防車の車両のサイレンにつきましては、アンプに組み込まれたサイレン音でございますので、もうそれは決まった音で鳴らしております。 消防団の詰所からのサイレンにつきましては、こちらの消防課のほうでは把握しておりません。それぞれの部のほうでサイレンを鳴らしている、招集によって鳴らしているということでございますので、そちらについてはちょっと把握はしておりません。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) ちょっと、近火信号というのは、近い火の信号ということになりますかね。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 近火信号というのは、消防屯所から約800メートル以内のときが近火信号となります。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) そうしますと、やはりある意味、そういった鳴らし方によって判断をすることが可能だということになりますね。この古くからいらっしゃる方、こうしたサイレンをもとに判断をしているというお話でした。 ただ、先ほど、答弁の中で、各部によってもそれぞれだというふうなことでした。これはどうなんでしょうか。そのような状態でよいのでしょうか。統一した何かあったほうがよろしいのではというふうに感じますが。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 今、そういった細かい使い方はしていないものと把握しております。消防団の出場を要請するためのサイレンを鳴らしているという状況だと思います。種類によってサイレンを使い分けているという状況は、今は各部ないのではないかというふうには考えております。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) そうしますと、今回、たまたまこの中軽井沢の火事のとき、本当にあの周辺の古くからの方々のお話で、やはり彼らはそのサイレンの合図を判断基準にしているということだったんです。それによって、どうすべきかというふうなことを考えていたということですので、もしもそれが今、鳴らし分けであるとか各部で基本は鳴らさないようなそういうふうなスタイルを取っているのであるとすれば、それをちょっと変更したというか、変更周知といいますか、何らかのものを出す必要があるのかなとそういうふうに感じるわけです。それは、彼らはそれを判断基準にしていると申しておりましたから、そういう意味でこの話をするんですけれども、いかがですか。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 周辺の住民の方への周知につきましては、当然、消防署また消防団が現場に赴いた際には、周りに延焼の危険があれば車の放送、また拡声器等を使いまして住民の皆さんに避難を促すということをしておりますし、さらに大きな火災になれば、当然町の防災行政無線等、ほかの災害と同様に避難を促すということはしていかなければいけないと思いますので、ただそのサイレンで使い分けをしているというのは、現状としては行っておりません。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 2番、西 千穂議員。時間です。早くしてください。     〔2番 西 千穂君登壇〕 ◆2番(西千穂君) このとき、火事発生の防災行政無線、広報メールによるお知らせがなかったと思うが、なぜか、お願いします。 ○議長(市村守君) 答弁願います。 藤巻消防課長。     〔消防課長 藤巻輝義君登壇〕 ◎消防課長(藤巻輝義君) お答えいたします。 消防団の出動が必要と判断される火災が発生した場合、本年の9月末までは、消防署員1名が消防署に残留して防災行政無線の放送と消防団メールで消防団の出動を要請しておりましたが、平成27年度から消防本部に消防指令センターが開設されたことに伴いまして、消防指令課の職員を確保するため、軽井沢消防署の職員は33名から30名に削減され、当直隊の最少人員を7名として各種災害出動に対応しなければならず、少ない消防力を最大限に生かすためには、消防職員を1名も残さずに出動できる態勢とすることが課題となっておりました。 この課題を解消するために、まず災害時出動時に消防庁舎を無人としても防犯できるように車庫のオーバースライダーの電動化工事を行い、出動隊がリモコンで開閉を行い施錠できるようにいたしました。 消防団の出動要請につきましては、防災行政無線を使用しない方法を消防団部長会議の中で協議し、本年の10月1日から来年の3月31日までを試行期間として、消防副署長が出動を要請する分団の分団長に電話連絡し、分団長から副分団長及び各部長に連絡し、各部の連絡網で出動指令をかける体制といたしました。 また、消防団員の班長以上には、消防指令センターから地図つきの災害案内メールが送付され、どこでどのような火災が発生したかわかるようにし、出動要請に備えてもらうようにしました。これらの連絡方法については、来年の3月31日までの試行期間の中で課題を抽出し、来年度からの連絡体制を構築する参考といたしますので、意見等がありましたら、まずは最寄りの消防団幹部または消防課に連絡をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(市村守君) 答弁が終わりました。 また、一般質問の時間終了でございます。--------------------------------------- △散会 ○議長(市村守君) 以上をもって、本日の議事日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。 △散会 午後3時30分...