軽井沢町議会 2012-12-12
12月12日-03号
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君)
総務課長に役場の職員の中ではいかかでしょうか。休日にやっていただきたいというような話はございませんか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) 特に今のところそういう話は出ておりません。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君)
特段要望等はないということでございますけれども、2年に1回であることとか、土日、祭日でも仕事の方もおられるわけですけれども、現在のところ平日であっても大きな影響が出ていないというような状況かとそんなふうに思います。 ただ、消防団の
サラリーマン化等も進んでおりまして、平日仕事を休んで参加する人のことも考慮した計画の作成も必要かとそんなふうにも思います。特に役場の職員の場合、災害の発生が予測されるケースとか、災害が発生した場合には、防災計画の役割に沿ってそれぞれの任務を果たさなければならないわけでございます。今までの
防災訓練を見ますと、平日に実施していることから、役場の職員の場合ですが、本来の役場業務に専念これ当然しなければいけないわけですけれども、そういうことから災害の際の任務についての訓練ができていないのではないかと、そんなことを心配することから、休日の日にやることも必要ではないかとそんなふうに思っております。 担当する任務にもよりますけれども、実際に現場での雰囲気を体験することも必要と思っております。その点についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
中島消防課長。 〔
消防課長 中島吉昭君登壇〕
◎
消防課長(
中島吉昭君) 役場職員につきましては、今回
情報収集伝達訓練、
避難誘導訓練等に54名の職員が参加し、そのほか各
地区消防団員としても参加しております。今後も引き続き防災計画の任務に従って実施してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 54名ということでございますが、やはりある程度の人員、できるだけ大勢が出たほうが防災服等も貸与されているわけでございますから、一度も着ないで済むようなことのないように、災害で着るのはないほうがいいですが、訓練等で活用できればとそんなふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次でございますが、訓練は繰り返し行うことが必要なことは、皆さん方十分ご承知のとおりでございます。
ブラインド訓練でございますけれども、これらの訓練は、特に訓練を重ねて体験していないとできない訓練かとそんなふうにも思っておりますので、災害に備えて万全の体制を築いておいていただきたい、そういうことが重要だとそのように考えます。 次の質問に移ります。
現地訓練場所について、役場周辺や
矢ケ崎公園などまちなかを想定した訓練は実施できないか伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
中島消防課長。 〔
消防課長 中島吉昭君登壇〕
◎
消防課長(
中島吉昭君) 訓練会場につきましては、多様な機関が参加し、総合的に訓練を実施するためには、広さ等のスペースが十分確保できる現在の
軽井沢浄化管理センターが最良と考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 広さが必要だということでございますけれども、それは確かに一つの要素かもしれませんが、今まで実施してきた
浄化管理センター、これでは訓練に実際に参加する皆さんだけ、一般の参加者は駐車場がないというようなことから、集まってきていないようにみえます。 他市町村では、訓練場所を年ごとに地区を変えたりして実施することで、多くの住民に参加してもらって、また、見学等をしてもらうことによりまして、訓練の一番の目的である防災意識の高揚を図って訓練の効果を上げています。 今年、中軽井沢区、そして、新軽井沢区で
自主防災組織を立ち上げたということでございます。これからも各地区で組織ができてくることが予測されますけれども、各地区の
自主防災組織の皆さんにも実際に訓練参加していただくことが必要だろうとこのように考えます。 せっかく大がかりに実施するのですから、訓練場所について大勢の人が集まれないというような状況がございます
浄化管理センターだけでなく、地区を回るようなことは考えませんか。いかがでしょう。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
中島消防課長。 〔
消防課長 中島吉昭君登壇〕
◎
消防課長(
中島吉昭君) 今後、住民の皆さんにも見学していただけるよう、送迎用のバスも検討していきたいと考えております。 また、
自主防災組織は、地域のさまざまな団体との連携していくことが必要と考えていますので、今後の訓練に参加していただくよう検討していきたいと思います。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) しばらく休憩いたします。
△休憩 午前10時12分
△再開 午前10時13分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。
中島消防課長。 〔
消防課長 中島吉昭君登壇〕
◎
消防課長(
中島吉昭君) すみませんでした。 先ほどもご答弁申し上げており、
軽井沢浄化管理センターが最良と考えておりますので、今後もそのようで引き続き行いたいと考えております。
○議長(
大林義博君) 続けて答弁願います。 藤巻町長。 〔町長 藤巻 進君登壇〕
◎町長(藤巻進君) 補足をさせていただきます。 今、課長が申し上げたとおりでございます。当町の訓練は、
総合防災訓練というようなことで、いろいろな機関が参加をしていただいております。ヘリコプターが防災ヘリであるとか、今回は
ドクターヘリが来ていただけなかったわけですけれども、また、大きなはしご車を使ったりとかあります。そんなことで、総合的にやりたいというようなことでありますので、どうしてもほかの場所をということもいろいろ検討といいますか、この質問をいただいてからどこならできるだろうかということも私どもいろいろと話し合いましたけれども、現段階ではほかの場所では難しいのではないかという判断でおります。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 場所の関係でございますけれども、いろいろ状況等があってというような話ですが、防災ヘリでも
ドクターヘリでも中電でもはしごでも何でも別に場所がどうこうということは、いろいろ計画を立てる段階でできると思うんです。役場の周りの場合、病院があるので防災ヘリが飛んでくるとちょっとその辺は近くに来るとぐあい悪いとかそういうこともありますが、ほかのことは当然できるだろうと、それと、
矢ケ崎公園の辺で駐車場を利用するとか、南地区も当然、
あと西地区もそのようなやれる場所があるのではないかとそんなふうに私は思っておりますので、
軽井沢浄化センターは、確かに周辺に住宅や施設等がない、いろいろな周囲の心配りなど比較的に心配が要らないでできる場所かと、その点は非常によいかと思っておりますけれども、ぜひやはり大勢の人が出れるようにバスを利用するというようなこともございますけれども、実際に自分の家のそばでそういうのがあったりすると、よくよく住民も防災意識向上するではないかと、そういうふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 何しろこの次からは大勢の人が参加して訓練の成果が上がる訓練となるように考えた計画によって実施することが重要であると、そのように思います。 訓練についての質問は以上としますが、次に、来年度事業についてでございます。 本年も来年度予算編成に当たりまして、経費節減、少ない経費で最大の効果を上げるよう各課等に求められておると思います。それに基づきまして、各課各担当においては、
実施計画等に基づいて設計金額の見直しとか、確認等を行って予算要求を提出して、もうぼつぼつ財政課長によるヒアリングが始められているのかとそんなふうにも思っております。そのような時期かと思います。これで年が明けると
理事者査定が行われまして、新
年度予算案が編成されるわけでございますけれども、今回、事前に確認の意味も含めたところでお伺いをいたします。 まず、1番ですが、
茂沢地区公民館の建築計画でございます。 これは地元区の意向を十分に酌み取った内容となっていると思いますが、建物の構造、規模、工期及び防災の拠点としての用途も兼ね備える建物ですが、どんな内容で予算づけは十分と考えておるか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) ただいまの質問にお答えいたします。
茂沢地区公民館につきましては、本年度設計が終わりまして、25年度中の建設を予定しております。本事業につきましては、
財団法人地方自治総合センターが実施する
コミュニティセンター助成事業の対象となりますので、補助申請を提出したところでございます。 なお、審査の結果、助成の対象とならなかった場合につきましても、町の単独事業として実施することとなっております。 建物構造は、
木造平屋建てで、大きさは198.74平米、工期は平成25年5月ぐらいから12月ごろまでを予定しております。 また、防災の拠点としての内容につきましては、建物内におよそ3.3平方メートルの
防災備蓄庫を設置する予定でございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 茂沢地区でございますけれども、ご存じのとおり以前に台風、大雨等でがけが崩れたり、道路が崩れて車の通行ができなくなったなどの被害が出ております。災害時に地域住民が安心して過ごすことができる避難所として大いに期待されていますので、非常食はもちろんのことですけれども、ヘルメット、発電機、バールなどの
簡易救助機具等装備品の充実を図るなどの助成についても考えていますか。その点について伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君)
防災備蓄品の内容につきましては、
消防課防災係が茂沢区と協議を重ねまして、25年度予算に計上することとしております。 内容につきましては、
災害救急箱、
サバイバルブランケット--毛布でございます。
防災用かまど、
トイレセット、
手回し充電ラジオ、
LEDライト等万一の場合に必要なものを用意することとしております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 防災係のほうでいろいろな装備品等、また備品等を用意していただけるとそういうことでございます。ただ、置く場所が3.3平米、約1坪ということでございますが、木造の建物で水等が入らないような構造等にはなっているか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) 茂沢地区につきましては、山に囲まれ、災害の影響を受けやすい地区ということを認識しておりますので、基礎につきましても十分な高さを備える等、設計段階で大雨等に対応できるような形をとっております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 茂沢地区に限らず非常時の装備品などこれからは
自主防災組織を編成した地区への助成、その辺も考慮して対応を図る必要があると思っておりますので、今後
助成制度等も検討する必要があるのではないかとそんなふうに思っております。 次に移らせていただきます。 次の農産物の直売所の関係でございますが、こちら事前に関係者等との協議、その結果をもって場所とか、用地面積、建物構造、規模、運営内容、方針等これらの協議結果を踏まえた
予算要求等になっているか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) ただいまのご質問についてお答えいたします。 直売所の建設につきましては、現在建設場所を選定中でございまして、敷地、施設の規模など
直売所運営委員長、
農業委員会長、
佐久浅間農業協同組合からの当初の要望に基づいて、敷地面積、規模等を考慮し、平成25年度は用地の買収、設計委託などの予算要求をしております。 また、11月に農協の
直売所運営委員会が主となり、
直売所建設の
準備委員会を開催し、
事前打ち合わせを行っております。これは平成26年度建設工事に向けた
建設検討委員会設置を目的に開催され、来年1月に委員会を設置しまして、さらに施設の内容や運営方法について具体的に検討し、協議結果を踏まえた施設となるよう進めていくこととなっております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) この計画でございますけれども、やはりどの事業につきましても、計画を実行するに当たっては、事前の検討事項とか、協議内容が十分に反映されたものとしなければ意味がないわけでありまして、
茂沢公民館の場合は1年先送りとなったことから、十分な
地元関係者との協議ができておったと思いますけれども、今回の
農産物直売所、今のお話を聞きますと、事前の
準備委員会的なものが開催されているということでございますが、正規な名前はちょっとわかりませんけれども、直売所の
検討委員会、これまだしっかりとしたものが開催されてないように考えます。これもう少しもう予算の段階も当然今のところは用地の購入ということとあと設計ですか、そちらのほうの金額だけではございますけれども、今後の予算要求にかかわりましても、またどんな運営にするかとそんなようなことも理事者と相談するに対して、事前の協議をしっかりしてないと理事者のほうでも判断に困るような場合もあるかとそんなふうにも思いますし、予算の算出にも大変影響が出るのではないかとそんなように思っておりますので、早急に検討するための人選を行って進めていただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) ただいま答弁いたしましたとおり、11月には
準備委員会という形で開催いたしました。それで来年1月に
建設検討委員会というような仮称ですけれども、このような
検討委員会を設置しまして、さらに施設の内容とか運営方法について具体的に検討していきながら、26年度に向かって予算計上をしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 直売所の関係になりますが、最後に確認の意味で3点ほど伺わせていただきます。 今回の直売所につきましては、これは
農業振興事業として行うのか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 町内で生産された農産物の販売を主に、生産、加工、販売までいわゆる六次産業化を図ることを目的として、直売所としての位置づけで考えております。生産意欲の向上や農業と地域の活性化を目的とした事業であるため、農政の事業として進めてまいることとなっております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 次の点ですが、今月6日に開催されました全協で説明された実施計画の中で、直売所について事業費でございますが、
全額一般財源となっております。これは補助金とか交付金等の検討はなされたのか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君)
実施計画段階におきましては、町単事業として計上させていただいておりますが、補助事業につきましては、現在県に確認をとりながらいろいろな補助事業を模索しているところでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) これ利用できるものは大いに活用して進めていただきたいので、十分な検討をお願いしたいと思います。 それから、もう1点、設置場所でございますけれども、この間の全協の説明の際に、農振農用地内には設置できないというような説明であったかとそんなふうにも思いますけれども、その辺再度確認させていただきたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 先日の全協のときに農振農用地の中では設置できないということは、申し上げたつもりはございません。農振農用地は、あくまで農作業を行う地域でございまして、
食料自給率の向上はもちろんのこと、いつでも農業ができるように保全するために、議員ご提案の農振農用地の
草刈り事業等につきましても、現在町で実施しているところでございます。 また、農振農用地を農地以外で使用することにつきましては、公共事業とは申し上げましても、農振農用地の除外をする手続等を行わなければならないため、このようなことから農振農用地以外の用地を候補地として選定させていただいているということでご理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 私の見解では、やはり
農業振興事業で行う場合とか、そういうときには手続は確かに大変でございますけれども、農振の解除等を行ってできないケースはまずないとは思うんですけれども、できるだろうと、ただここでこの間は設置できないというような話で聞こえたので、これ誤解が生じてはいけないので、ここで確認させていただいておりますが、できるということでよろしいでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) 農振農用地もただいま申し上げました農振農用を除外することによって直売所の施設はできることとなっております。 以上です。
○議長(
大林義博君) ちょっとしばらく休憩いたします。
△休憩 午前10時32分
△再開 午前10時32分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) 申しわけございません。ちょっと答えの仕方が不十分で申しわけございません。 農振農用地域に指定されておりますところでも農振農用地の解除をすることによってそういう施設は建設することができるということでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) そのようなことで十分これは理解できるかとそんなふうに思います。
農産物直売所も防災に関する機能を兼ね備える施設をするというようなことも以前にお話、お願い等をしたことがあります。計画に入っていることと承知しておりますけれども、26年度施設の建設に当たって、協議結果が十分に反映された施設となるように努力をしていただくよう期待して、次に移ります。 さわやか軽井沢交流会についてでございます。 これにつきましては、昨日同僚議員からの質問がありまして、重複する面もあるかと思いますけれども、伺いますのでご答弁のほどよろしくお願いしたいと思います。 昨年、藤巻町政になり、昭和34年から政財界、有名人、そして多くの外国の皆様等をお招きして親睦を図り、町のPRも兼ねて実施してきた国際親善交歓会ですが、昨年中止となり、今年は新たに「さわやか軽井沢交流会」として開催されたわけでございますが、私も実際に参加してみて、正直なところ残念ながら成果が上がらなかったように感じております。昨日の答弁で町側でも充実したものとなるよう再考して継続したいとのことでありましたが、そこでお伺いをいたします。 今回、町内の別荘所有者に限っての交流会としたわけでございますが、別荘所有者の参加が非常に少なかったように思います。別荘所有者だけを対象にしてこの理由、昨日答弁いただきましたけれども、開催の周知でございます。行うということをなぜ「風のおたより」だけとしたのか、それで十分と考えていたのか伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) お答え申し上げます。 このさわやか軽井沢交流会につきましては、別荘所有者だけを対象としたものではなくて、町の代表といたしまして議員、区長をはじめ町内NPO法人11団体、観光協会等の各種団体15団体の代表者合計142名に開催のご案内をさせていただいています。 また、開催の周知でございますが、風のおたよりだけとしたかにつきましては、昨日、佐藤敏明議員のご質問等に答弁させていただきましたとおり、最近の国際親善交歓会が別荘所有者の招待について公平性を訴えるもの等を考慮させていただき、自由に参加していただけるよう、町に別荘を所有されている方全員に発送してしております風のおたより、7月に発送いたしましたが、これによりご紹介したものでございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 続けて聞こうと思っていた関係でございますけれども、開催案内、私どもがいただいた開催案内は、別荘所有者と町の代表者が交流するためとそのようにありまして、私は代表者とはだれを指すのかとそんなふうに聞くつもりでしたが、今、区長、NPOとか各種団体これ142名に出したと、これはきのうの話で参加者350名、これ別荘所有者は何名だったかわかると思うんですけれども、受付でわかるはずですが、何名おったでしょう。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) お答え申し上げます。 当日の別荘所有者の出席は、124名です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) これ別荘1万5,000軒に案内をおたよりを出したわけでございますが、今お聞きすると、実際に集まった方は124名、これ余りにもちょっと少ない人員ではないかと、非常に反省する点になるかとそんなふうにも思います。別荘所有者だけでなくて、以前のように各界にわたって多くの皆様と交流をすることに意義があるのではないかとそんなふうに思います。 別荘所有者だけを対象にしたさわやか軽井沢交流会、これ実際に今回行ってその成果はどのようにあった、なかった、どのような判断をしておるか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) お答え申し上げます。 今まで招待した方が特別な方というわけでもなく、軽井沢にあくまで別荘を所有している中からの一応著名人であるとか、政界、財界の方をというような形でスタートはしていたと思います。なかなかそういったところのお呼びする基準がしっかりできない、それから、軽井沢の別荘の戸数がふえてきたというようなことで、今回全員の方にお呼びした交流会をしたほうがよろしいのではないかというのがまず趣旨です。 それから、成果なんですけれども、今回我々としてもここで本当にいい成果が上がったんだというように、とらえておりません。もう少し自分たちでも企画した中では期待した部分もあったんですけれども、実際には当日雨が降ったり、時間が長くなってしまったり、会場での対応等そういったものを含めますと、それから、個々の交流というようなものももう少し踏み込んだ交流ができたのではないかというようなことで、成果としてはちょっと少なかったということをそれぞれの反省会でも出ておりますので、それはそれらを踏まえた中でまた新たに交流がしっかりできるものにしていきたいというふうな形では進めてまいりたい、そのように考えています。
○議長(
大林義博君) 続けて答弁願います。 藤巻町長。 〔町長 藤巻 進君登壇〕
◎町長(藤巻進君) 補足をさせていただきます。 案内が不足していたということであります。先ほどちょっと課長のほうから答弁申し上げましたけれども、風のおたよりにということでありますけれども、緑のおたより、風のおたよりということで、別荘の皆様方には4月と7月に町の広報をお送りしているわけであります。その両方にご案内を差し上げました。最初、夏にさわやか交流会をやりますよというご案内と、それから、7月にお送りしたものには、紙面の中に落とし込むのでは弱いだろうということで、チラシをつくってそれを同封をいたしました。結果ではありますけれども、チラシが少し見づらかったとか、そういうことも関係しておりますし、場所、また昨日申し上げましたように、天候等いろいろな条件が、不利な条件が重なってしまったということもあろうかと思います。それは来年度への課題になるわけであります。 ただ、成果というところでは、たしか人数は減ってしまったということはあったわけでありますけれども、一部の方への案内というよりは、すべての別荘の所有者の方にそのご案内を差し上げて、来なかったけれども、自分が別荘を持っているということで、軽井沢町でこんな催し物があってそのご案内をいただいたという、すべての1万5,000軒の皆様方に対しては、よかったのかなと思っております。 そんなことで、来年度へ今年度の反省もそれぞれいたしまして、さらに充実したものに仕上げていきたいと、場所等も含めて検討しているところでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。 また、案内等にどうしても1万5,000軒に出すとなりますと、それなりに郵送料等もかかってしまいますので、何か効果的な宣伝、周知方法がございましたら私どもにお寄せいただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) これはあと皆様方よく地域住民と別荘所有者との交流を図るということをおっしゃっておると思いますが、私どもに来た案内では、別荘所有者と町の代表者との交流というような文章になっておりましたので、その辺から住民、一般住民ですが、こちらにはどのような周知を行ったか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) お答え申し上げます。 今回、一般町民への招待というのはしませんでした。町の代表者ということで先ほど申し上げましたが、各種団体等へご案内申し上げた、そういう形で進めさせていただきました。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) ただきのうですか、それとか全協のころ、一般住民とのという話をしているはずですが、その辺確認できますか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) 今年特に代表の方にご案内申し上げたというのは、やはり出席していただきたいというのがかなり強かったので、特定に直接ご案内差し上げたという部分があります。 来年以降については、広く町民に参加していただきたいという形で持っていきたい、そのようにも考えています。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。
◆5番(市村守君) 別荘所有者への周知の方法の一つとしましても、先ほど来の風のおたよりは当然ですが、地域住民に知らせる、また、別荘関連会社とか、そういういろいろなつてを使って宣伝してもらうと、これも一つの方法だと思いますので、お願いしたいと思います。 次に、これはやはり交流会ですけれども、屋外での開催、これはまた考えようによっては非常によろしかったかとそんなふうにも、自然を感じられる面があったりしてよろしいかとそのようにも思いますけれども、会場の設営ですが、きのうも出ておったかと思いますけれども、いすが足りないとか、長時間立っている状況、そこらは参加者への配慮が足りなかっただろうと、この辺も反省はされているとは思います。それから、夏の暑さ対策とか雷雨、式典途中での対応が図れてなかった、このようなことは思っております。ただ、これ座るところがあるだけでも、いすがあるだけでも結構話を聞いていられたり、話題に参加することもできますけれども、今回、対談のケースの場合、これはほかの人と雑談しているわけにもいかない、それは対談者に失礼ですので、大体黙って聞いているわけですが、そうするとせっかくの交流の場が交流の場ではなくなってしまう、その辺を次の開催されるでしょうけれども、計画等で考えていただけるか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) お答え申し上げます。 議員がおっしゃるとおりさわやか軽井沢交流会、いすが不足しておりましたことは事実でございます。今回の反省点等も踏まえまして、来年も8月10日に実施する予定なんですけれども、暑さ対策というようなこともありますので、時間も今午前中というような形で工夫したいと、それから風越のアイスパーク等スケートリンクを併用して使いたい、そのような形で今大筋は考えております。 あと細かい内容については、ことしの本当に反省を踏まえた中で、もっと交流ができるような会にしたいということで努力したい、そのように考えております。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) その辺反省を踏まえてということでございますが、3番目に来年度についてでございますが、この反省点も踏まえて楽しいものとなるように考えていきたいというふうな形でございます。私としましては、国際親善交歓会ぐらいのある程度の飲食なども必要かとは思いますし、今年の交流会につきましては、時間が長過ぎたのではないかとその辺も思っております。来年行うのに例えば外国の方も結構いらっしゃるので、そういう民族間の交流、そういうようなことも取り入れたらどうかと、そんなふうに思っております。 ただ、来年の予算ですけれども、実施する関係で実施計画によると540万円を計上しておられます。内容、細かいところはこれからというような話でございますけれども、この金額は国際親善交歓会のときと同じような金額になっております。それだけの金額を計上してあるわけですけれども、ある程度計画があって計上していると思いますが、その辺の理由はいかがでしょう。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
矢内総務課長。 〔
総務課長 矢内英男君登壇〕
◎
総務課長(矢内英男君) お答え申し上げます。 国際親善交歓会と今回実施計画の金額が大体同じぐらいの額という形になっていると思います。ただ、国際親善交歓会は限られた方が来るという交歓会、こちらは広く別荘の方どなたでも参加できる交流会という形なものですから、そういったところの争点で金額的なものは広く平等に使える、みんなが参加できるものという形で使用したいという基本線を持っています。 それから、内容的には、実際にこういった交流会をやるのにプロポーザル等で実際にこういう交流のいろいろな形を我々も一生懸命に考えるわけなんですけれども、いろいろな形でまた提案もいただきながらよりよいものにしていきたい、そのような形の中で実施計画ベースですが、540万ということで実施計画額を計上させていただきました。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 時間との都合もございます。ただ、招待者、人員規模、会場とか交流内容等いろいろと考えられると思います。また、何とか盛大なものとなることを期待してはおりますが、よろしくお願いしたいと思います。 次に、有害鳥獣の捕獲について伺います。 今年でございますけれども、浅間山麓にシカが増えているということから被害が出るおそれがある、また出ている、そういうことで、町外からプロのハンターに委託して秋から捕獲を始める計画であるとこのように説明が以前にありましたけれども、この成果ですけれども、どの程度になっているか教えていただきたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 近年では、全国でシカの生息数の急増、それに伴う被害は、自然環境の破壊など大きな問題となっております。県内におきましても、以前は生息が確認されていなかった北アルプスでも目撃されるなど、里山だけではなく高地にも生息域を拡大しており、豊かな自然を資源としている軽井沢にとっても浅間山の生態系への影響による観光資源へのダメージが危惧されている状況の中で、新たにニホンジカの捕獲の取り組みといたしまして、ハンターの狙撃による捕獲を実施しております。捕獲は、町北側の国有林を6つのエリアに分けて実施しております。 現在の状況でございますが、捕獲の準備段階といたしまして、地理を覚えてシカが逃げる方向を知るために11月の下旬からエリア内の下見をしており、これから本格的に捕獲に入るということとなっております。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 浅間山麓のシカでございますけれども、猟友会との関係からあれですか、そんなに多くのシカが見られないというような話は聞いておりませんか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) 浅間山麓において猟友会のほうからそんなにシカがいないというようなことは聞いておりません。 それと、浅間山麓でシカがいるということは、平成22年度のシカの対策調査におきまして、糞塊調査ですとか、センサーカメラの調査で生息していることを確認して、今回の事業に入らせていただいております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) これはまだ始まったばかりで、今ちょうど下見をしている段階というような、落ち葉、木々の葉っぱがほとんど落ちてきたとは思うんですけれども、見通しが悪いようなこともあるのかとそんなふうにも思いますが、今後の経過を見守らせていただきたいとそのように思います。 次ですけれども、放射性セシウムの関係で捕獲しても食肉にできないシカの処理、この方法ですけれども、町としては何か対策を考える、処理について町として何か対策を考えておられるか伺いたい。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 今年度より環境に配慮するという観点から、町において焼却処理による委託を開始しましたので、こちらの方法で処理を行っているところでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 5番、市村 守議員。 〔5番 市村 守君登壇〕
◆5番(市村守君) 確かに猟友会とは限りませんが、シカを捕獲しても食べられるものは結構食肉に回しているようですけれども、そうでないものは山へ埋めるケースもあるわけです。ただ、そういう場合にとても山は人力でシカ、あと違うけものに荒らされない深さにまで埋めてくるというそういうことは大変なので、大変食べられないシカというような報道がされますと、捕る意欲も減ってしまうようなことが考えられます。 今、焼却処理ということで、一番これは衛生的な面があって、衛生的な面でも十分いいことかとそんなふうに思いますので、ぜひ今後も町として捕獲後の支援体制に十分な対応をお願いしたいとそんなように思います。 以上で質問を終わります。
○議長(
大林義博君) ここで休憩といたします。
△休憩 午前10時58分
△再開 午前11時07分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△篠原公子君
○議長(
大林義博君) 次に進みます。 通告順6番、11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 11番、篠原公子、一般質問をいたします。 今回も9月会議に続き、教育問題でございますが、違った角度から質問をいたします。 第1項目、中学校運動部活動における外部指導者(地域スポーツ人材)と学校・保護者の連携について。 最初に、平成23年度に50年ぶりに改定されましたスポーツ基本法を少し紹介いたします。 第17条、国及び地方公共団体は、学校における体育が青少年の心身の健全な発達に資するものであり、かつスポーツに関する技能及び生涯にわたってスポーツに親しむ態度を養う上で重要な役割を果たすものであることにかんがみ、体育に関する指導の充実、体育館、運動場、水泳プール、武道場その他のスポーツ施設の整備、体育に関する教員の資質の向上、地域におけるスポーツの指導者等の活用、その他の必要な施策を講ずるよう努めなければならないと17条の中にあります。 そして、今年3月には、基本計画が作成されました。その第3章に今後5年間に総合的かつ計画的に取り組むべき施策、その一つとして、学校と地域における子供のスポーツの機会の充実とあります。その中の項目として要点でございますが、幼児期からの取り組み、また学校体育に関する活動、そして、総合型クラブにおける子供のスポーツの機会、このような項目がございました。また、施策の3番目でございますが、住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備とあり、総合型クラブの育成促進、支援拡大などが記述されております。地域スポーツへの期待が強く感じられるところでございます。 このような法改定からみましても、中学校運動部活動は貴重な経験の機会であり、青少年期教育においてきわめて重要な教育活動であると位置づけられていることが強く感じるものでございます。 しかしながら、教育現場においては、教員数の減少や練習、引率及び大会運営等の負担が大きいこと、生徒の指導に対するニーズが高度で専門的になっていることなどにより、指導者不足が全国でも深刻な状況であります。 軽井沢中学においても、運動部に所属する保護者から同様の次のような切実な訴えがありましたので、一部を紹介したいと思います。 顧問の先生方は、朝練、放課後の社会体育、週末の他校試合の引率等々私生活の時間を割いて子供たちにかかわっていただいております。しかしながら、顧問の先生がそのスポーツの経験がない場合、そのスポーツがやりたくて期待して入部した子供たちの失望感は大きく、途中でやめてしまう子、そのことによる弊害など子供にとっても先生にとっても大きな問題であると考えますというふうな一文でございますが、このようなお手紙をいただき、お話も伺いました。私もこのことを聞きまして、先生の負担はもちろんでございます。先生は本来の学習指導、学校におけるその生徒指導にしっかりと力を注いでいただかなければいけないわけですが、それにもマイナス影響が出るのではないか、また子供の成長過程にあっても、期待して入ったところに期待が持てない、先生に対する信頼が持てないということは、大変マイナスであるということを私も強く感じ、質問をいたすところでございます。 まず、軽井沢中学校の運動部活動の実態についてお知らせ願いたいと思います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) ただいまの質問にお答えいたします。 軽井沢中学校の部活動加入率は、全校生徒496名中運動部が65.5%、文化部が20.4%、所属なしが14.1%となっております。運動部には野球、サッカー、バレーボール等15の部があり、文化部には吹奏楽、美術、ホームメーキングの3つがあります。 これらの部活動のうち外部指導者がかかわっているのは、柔道、男子バレー、アイスホッケー、カーリング、女子バスケットボール、陸上、剣道、吹奏楽となっております。 外部指導者は、町体育協会各専門部、佐久剣道協会等の外部組織との連携により協力を得ているものや、部活動顧問や保護者の個人的な関係によって依頼しているものがあります。また、指導については、ボランティアのケースや指導にかかる費用を部活動保護者会で負担するケース等があります。 なお、現在外部指導者の導入におけて保護者会等で協議している部もございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) ただいま実態をお話しいただきましたが、県下でこれは21年の調査ですが、192校の調査の中で、中学校は全体で62.6%ということで、県下並みの加入率で部活動が進んでいるということを感じました。また、外部指導者も15部活の中の6ぐらいは外部指導者が入っているということでございますので、あとのやはり外部指導者がついていないところが保護者も子供たちにも大きな問題があるのではないかと思います。 外部指導者の割合も県としては161校、84%というふうに出ておりましたが、このように例えば一つのクラブでも外部指導者が入っていればパーセントに入ってくると思いますので、どの程度の各学校で外部指導者が入っているかということまでは私も調べませんでしたけれども、軽井沢中学においても全く入っていないということはこれでよくわかりました。 しかしながら、今申し上げましたように、この外部指導者がついていないところをこのままほうっておくわけにはいかないというのを私は強く感じるところでございます。 そこで、続けてまいりますが、部活と地域、指導者、外部指導者とか、保護者との連携、この話し合いとかそういうことについて少しお知らせを願いたいと思うんですが、その前に少し多分もちろん教育委員会はご存じのことですが、長野県には全国に先駆ける画期的な長野モデルというものがあるということを私もこのたびわかりました。これは平成16年に部活動のあり方を見直して改革の方向性を示すために、長野県教育委員会が平成15年に設置した有識者会議、中学校部活動長野モデル
検討委員会が16年12月に打ち出した提言が長野モデルとしてあります。 主な内容は、1つには開かれた運動部活動を目指した運動部活動運営協議会の設置、2つには、運動部活動をサポートし、生涯スポーツ振興につながる予算措置など、そして、運動部活動の価値を認める一方、適正な活動時間の設定、社会体育との連携、融合、顧問不足や外部指導者確保への配置なども求めた。これを受けて、17年3月、県教育委員会は通達を出し、社会体育活動化に向けた取り組みを始めたとこのよう長野モデルがあるということでございますが、こういうものを踏まえた上で、この部活と地域、保護者との連携、そういう中でこのスポーツ活動運営委員会等が持たれているかどうか、その辺も一緒にお答えいただければと思います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 長野モデルがあるということにつきましては、認識してございます。その中でスポーツ活動運営委員会を設けたかどうかということにつきましては、軽井沢中学校には部活動運営協議会というものがございます。こちらは平成20年
準備委員会で結成され、平成21年より運営されてまいりました。委員としては、PTA正副会長、保護者代表、外部指導者、体育協会、中学校職員、教育委員会担当の構成で組織されておりまして、これが軽井沢中学校のスポーツ活動運営委員会にかわるものだというふうに認識しております。 以上です。
○議長(
大林義博君) しばらく休憩いたします。
△休憩 午前11時19分
△再開 午前11時19分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 11番。 今、スポーツ活動運営委員会が軽井沢町では部活動運営協議会ということで、委員会が設置をされているということでございましたので、続きまして、どのような話し合いであるとか、連携であるとか、懇談会であるとか、こういうことに対して内容がありましたらお知らせいただきたいと思います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 部活動運営協議会につきましては、中学校の部活動の運営について教育委員会を交えた形で、その年の運営方法について話し合っております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) その中できょう質問いたしますようなこの外部指導者に対する要望であるとか、保護者の切実な訴えとか、そういうものは出ませんですか。お知らせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 各年度におけるどんな要望が出ているかということにつきましては、現在私のほうで認識はしておりません。
○議長(
大林義博君) 答弁か終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) もちろん教育長もかわられますし、次長もかわられて1年未満でございますので、その内容は把握されてないかもしれませんが、やはり私は一般質問をいたしましたので、かつてといいますか、今までにどういうことがなされたということは把握をしてこられなければ何もやってないことと同じだと思いますが、いかがでしょう。何もやってないということなんですか。運営協議会があるわけですから、その中でこういう問題があってこう解決したとか、問題はあるけれども、解決はできなかったとか、いろいろあるのではないかと思います。わかったらお知らせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) お答えします。 今までの運営協議会の中で最大の課題でありますのは、やはり篠原議員おっしゃったとおり、教師の負担軽減、そして指導者の不足ということが軽井沢中学において、また県下でも言われます。基本的なデータ、県データによりますと、職員ですけれども、教員が専門性はどうなのかというアンケートに対しまして、教員の専門が39%、そして、専門外が61%という統計が出ております。したがって、10人に6人はそのスポーツ専門外というようなことでやっております。したがって、指導者の資質の向上、そして教員の負担軽減ということは、軽井沢中学、そして、長野県下も課題として残っております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 今、私顧問のことを聞かなかったんですけれども、今、お答えいただきましたので、外部、専門外が6割というのは、とてもやはり先生にとっては負担の大きいことだと思います。 今の学校の先生は、皆様ご存じのようにいつも新聞やテレビでも放映されますように、たださえ大変な負担を感じて授業をしてくださっているというふうなことがよく載っておりますので、やはり負担軽減のために国としてもこのような法律で改定をされて、先ほど申し上げましたような法律の改定、そして、基本計画というようなものが打ち出されておりますので、今後しっかりと取り組んでいくことだろうと思いましてきょうは質問しておりますので、過去がどうだということは申し上げませんけれども、今後どうやってこの部活動を充実させていくか、子供たちにとっても本当にプラスになる部活動にするかということが一番大事なことではないかと思います。 県の長野県モデルとして先ほど読みましたように、いろいろなことが平成16年、そして17年にかけて打ち出されておりますが、なかなかとてもこの長野モデルというのは、本当に理念はすばらしくて全国を引っ張る内容でございますが、やはり全国的に指導者の問題がとても大変だということで、この地域総合型クラブと一緒に連携をしながらやっていく方向性を今国でも求められているところではないかと思います。 そして、この地域総合型スポーツクラブというのが全国で2,000何カ所かの中で長野県下も55カ所ですか、載っておりましたが、その中でも連携をしてやっているのは、やはり県のほうに聞きましたら、五、六チームといいますか、クラブ、そのくらいが中学校のクラブ活動と連携をしてやっているということで、なかなか長野モデルはあったけれども、進められていない、指導者のことが大変な問題だということは、私もよくわかっておりますので、今後この軽井沢町におきまして、総合型地域スポーツクラブ、NPO法人、スポーツコミュニティ軽井沢クラブ、以後SC軽井沢クラブと言わせていただきます。そことの連携をしっかりとやっていかなくてはいけないと思いますので、その辺のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 軽井沢中学校におきましては、過去に男子バスケットボール部保護者が中心になりまして、指導者の派遣をSC軽井沢クラブに依頼したことがございました。その後保護者会において派遣を停止することとしたため、現在SC軽井沢クラブからの指導者を派遣してもらっている部はございません。 しかしながら、本年11月に立ち上げました教育改革推進委員会におきまして、体育協会長のほかにSC軽井沢クラブからも委員として参加していただいております。今後は部活動の社会体育への移行について専門部会を立ち上げまして、協議していくこととなっております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) たまたま今年度4月から中学校校長として赴任されております小松校長先生は、伊那市の総合型地域スポーツクラブ、地域密着型スポーツ活動というこの総合型クラブと中学校が連携したその学校の校長先生だったんでしょうか、そこにいらした先生であります。 それで、このクラブのことをちょっとだけご紹介いたしますが、このクラブは、伊那市総合型地域スポーツクラブ及び東部クラブの規約に基づく活動とともに、伊那市立東部中学校区内における子供たちの健全成長と同学校区内におけるスポーツ活動及び文化活動の普及発展を目的とする。本クラブの加入は、伊那市立東部中学校の生徒であるというふうな1項目もあったりして、中学校の部活としっかり連携をしながら進めてこられたこの東部クラブの関係者であります校長先生が赴任されたということは、とても私はこの問題が大きく進むのではないかと期待しております。 当然、総合型クラブ活動というのは、受益者負担で会費が発生したり、保険はもちろん入らなければいけないとか、そういう問題も出てくるわけでございますので、そういうことがこれから保護者、そして学校関係、町側としっかり話し合いをしていかなければ進まないことではないかと思いますので、その計画は今、次長おっしゃいましたように、今後教育改革の社会体育部門ですか、教育改革の中でやっていきたいということでございますが、その少し計画をいつごろこの総合型クラブと中学の部活を連携させながらスタートできるとお考えでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 総合型地域スポーツクラブSC軽井沢との連携、具体的な内容につきましては、今後協議することとなっております。教育改革推進委員会につきましては、本年の10月から2年間、26年の9月までというような期間を区切って立ち上げてございますので、そちらの中で検討するということになろうかと思います。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子君。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) この検討が来年1年、また2年かかって検討されたのでは、これは困るんです。この問題は、保護者にとっても子どもにとってもこのクラブ活動の外部指導者がいない部活の子どもたちにとっては大変大きな問題でありますので、全体の中でもこのことだけは進めていただきたいと思うんです。来年の新年度4月からはこういう形で少し総合型クラブと一緒になってやっていけるよというふうな見通しを出していかなければ、子どもはそこまでずっとは待てないのではないかと思います。 子どもはやはり指導者に期待が持てないというのは、一番大きな問題ではないかと思います。顧問の先生は一生懸命やってくださっても自分のほうがもしかしたら上手な子がいるかもわかりません。顧問の先生は素人であればずっと小学校からその体育を取り組んできた子どもはきっとお上手かもわかりませんので、そういう問題からしても、なるべく早くにこの件だけは先んじてやっていただかなければいけないと私は思いますが、その件に関してはいかがでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 先ほどもお答えいたしましたように、SC軽井沢クラブとの連携ということにつきましては、過去においても実績がございます。保護者会を中心にSC軽井沢クラブとの連携を目指したという部が現実にございますが、それぞれの指導方針の違いとそれから費用の問題等がございまして、派遣を停止したという過去の経過もございます。それらも含めまして今後検討させていただくということになります。 以上です。
○議長(
大林義博君) 続けて答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) 補足になります。 今、緊急を要するというお話ですけれども、教育委員会、また学校と協議しまして、今現在このような形で、以前に学校支援ボランティアというようなことで、横須賀議員の質問等にお答えしたんですけれども、広報等ではなかなか募集、参加者が少ないというようなことで、今回区長会を通しまして回したところ、このような形で支援ボランティアが少しずつ多く集まってきております。その中で、やはり協議だけではだめで実際に入っていただけるということで、今、教育委員会の事務局のほうでまとめながら外部指導者に適当な人というか、その人に該当する人に当たりながら至急に各部活動のほうのボランティアになってしまいますけれども、指導者養成というようなことで進めていっておりますので、ご了解ください。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 総合型地域スポーツクラブとの連携は、これは必ず負担金というものが発生するわけでございますので、義務教育においてこの負担金がどうかということはいろいろな問題があると思います。その辺のところをしっかりと町と教育委員会と学校と保護者と一体になって話し合って進めていかなければいけないし、そういうことをこの基本計画の中で今回はうたわれたのではないかと思います。それほどこの子どもたちのスポーツ、また生涯スポーツというものがいかに大事かということを基本計画読みますと感じますので、ぜひただただボランティアだけで全部終わらせようと思うとなかなかボランティアが集まるのかというふうな懸念もしておりますので、せっかく2004年から設立をされましたSC軽井沢クラブ、真剣に軽井沢町との連携でスポーツを進めていただいておりますので、そこの力をかりて何らかのまたいい方向に持っていければいいのではないかと思います。 県下55団体のうちさなだスポーツクラブとか、ここも負担金が2,000円かかっています。そして南箕輪わくわくクラブ、伊那市総合型地域スポーツグラブこれも会費は年間3,000円というふうに出ておりました。チャレンジゆうAchi、こういうところは中学校と連携をして今部活動の応援をしながらやっているというふうな県体育協会からのお尋ねしたときにお答えでございましたが、せっかくあるこのSC軽井沢クラブとしっかりと話し合いをしながら、どうすればいい方向に持っていけるか、これはあいまいな話し合いではきっとまた講師がだめになってしまうというふうな今のような状態になるかもわかりませんので、そういうことがないようにしっかりと話し合いをしていただきたいと思います。 この問題、必ず春には少しでも解決をして第一歩が踏み出せるように私は強く望みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次にまいります。 次は、教育相談室の設置についてでございます。 文部科学省のいじめ緊急調査で、今年4月から9月の半年間に全国の小・中学校が把握したいじめは約14万4,000件で、昨年度の2倍を超えたことがわかりました。その中で、命や体の安全が脅かされる重大な事案は278件でしたが、件数の急増はいじめの深刻化というよりも、軽微ないじめでもなるべく掘り起こそうとする兆しが見えたと言われております。 いじめの定義は、被害者が私はいじめられたと思えばそれはいじめだととらえれております。県内では、この11月22日の報告でございますが、いじめは1,349件というふうに信毎で報道されておりましたが、当町におけるこの緊急調査の実態ではどのような数値が出たのかお聞かせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 平成24年8月1日付で文部科学省よりいじめ問題に関する緊急調査依頼がございました。当町におきましても、これに基づき、教育委員会及び各小・中学校に対して緊急調査を行いました。調査項目は、1項目めが学校及び教育委員会におけるいじめ問題への取り組み状況、2項目めが学校において児童生徒の状況を把握し、いじめの認知件数等を提出することとなっております。 1項目めの調査につきましては、各学校ともいじめ問題に対し適切に対応しておりました。また、2項目めの調査、いじめの認知件数については、東部小学校がゼロ件、中部小学校と西部小学校がそれぞれ1件、中学校が5件との報告があり、このうち学校として児童生徒の生命または身体の安全が脅かされるような重大な事態に至るおそれがあると考える件数はゼロ件となっております。 なお、西部小学校のいじめは既に解決され、中部小学校のいじめについては、学級指導、学年指導及び保護者を対象にした学級懇談会を行い、経過を見守っているところでございます。 また、中学校のいじめについては、1件が鎮静化し、4件については指導を継続しながら経過を見守っているところでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 私がこのいじめ問題を取り上げましたのは、9月でも一般質問でいじめ問題を取り上げました。10月の議会だよりが出ましたときにそれを見られた保護者の方から相談を受けたことで、やはり言えないいじめが、これはもちろん深刻ないじめではないかと思います。だけれども言えない、だれにも相談できない、保護者もどこに相談していいかわからないというようなことが多々あるのではないかということを強く感じましたので、これには相談室を設置しなければいけないということで取り上げたわけでございます。保護者の話では、何カ月も仲間外れされていたけれども、子どもが言わなくておかしいなおかしいなと思いながらずっと気がつかなくて何カ月も過ぎてしまった、そして、今四、五カ月たってやはり仲間外れにされていたとか、そういうことで子どもが傷ついたとか、またある人は、これはいじめではありませんけれども、クラスで先生の話を聞かず騒ぐ子が多くて、私は勉強したいのに勉強ができないからあしたから学校へ行かないといって泣いて帰ってきた子どもがいるとか、いろいろなやはり中学校の中では表に出ないいろいろな問題があるような気がします。 そういうことで、そういう方たちは学校には相談ができない、だから黙ってずっと悶々としながら過ごしてきたというふうな意見が多くて、その体制を何とかしていかなくてはいけないということをとても感じます。 いじめられていると感じている子どももなかなか先生方にも保護者にも話せないのが実情、そして、保護者もわかったときにはどこに相談したらいいのかということも実情、また先生方もいじめられている子だけではなくて、そのいじめていると言われている子に対してもしっかりと同じように見ていかなければいけない、そういうこととか、いろいろな問題があろうかと思います。 一つこういうデータが出ておりました。平成22年の文科省の調査の中で、いじめはどんな理由があってもいけないことだと思うという質問に対して、そう思うと回答した割合が小学校6年生では70%ありました。でも中学3年生ではそう思うというのは58.6%、だからいじめはどんな理由があってもいけないと思わない子が4割もいるということを私はすごくこの数値に驚いたわけでございます。ですから、子どもたちがいじめはそんなに悪い、いけないことだとは思わないよという子が4割いるということは、やはり学校においては、いろいろなことや小さなことが毎日毎日起きているのではないかと思います。 そこで、この子どものSOSを見逃さないためにも、保護者や教師を支援するためにも、教育委員会の中にこれは相談室という名前は余りよくない名前だそうです。子どもたちは相談室という名前には行きたくないそうで、ですから、仮称、私は今相談室と言いますが、もしやられるときにはほかの名前にしていただきたいと思うんです。この(仮称)教育相談室を設置し、専門家によるサポート体制をこの第三者として、学校ではなくて第三者の立場で充実させることが大変重要なことだと私は考えますが、そのお考えはいかがでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。 〔
教育次長 土屋公一君登壇〕
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 現在、軽井沢町では、教育委員会内に臨床心理士の資格を持つスクールサポーターを置き、各小・中学校を巡回し、不登校児や支援を必要とする児童生徒及び保護者や教職員に対する支援を行うとともに、教育委員会内においても随時教育に関する相談を受け付けております。 また、中学校には心の相談員を配置し、生徒の悩み相談や不登校傾向の生徒の支援を行っています。さらに、月に一度教育相談日を設け、教育相談員が対応するほか、中間教室におきましては、随時教育に関する相談を受け付けております。 改めて教育相談室の設置をするかということにつきましては、現在実施している制度を活用することでその機能が賄えるというふうに考えておりますので、今のところ設置する予定はございません。しかしながら、今後におきましては、県の教育委員会や他市町村の動向などを注視しながら、その必要性について検討してまいりたいと考えております。 また、県の教育委員会におきまして、相談窓口といたしまして、県総合教育センター、子ども支援室、こどもの権利支援センター、24時間相談室、児童相談所、教育事務所等でも相談を受け付けております。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 以上のことはもちろん承知をしております。心の相談員、中学校の先生の中にこの心の相談員になられる方は、専門の方がなられるんでしょうか。お尋ねをいたします。真理先生とかその専門の方以外の心の相談員として赴任されている先生はそういう専門なのか、一般の先生なのか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) お答えします。 スクールサポーターについては、資格としては臨床心理士ということですけれども、その他の先生方に関しては、相談にたけた教諭を充てるということで、相談体制の関係の先生ということで、資格としては持っておりません。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 県のスクールカウンセラーの方も月に何回かおみえになっているんでしょうか。その辺お聞かせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
土屋教育次長。
◎
教育次長(
土屋公一君) お答えいたします。 県からスクールカウンセラーということで、月に一度軽井沢中学校の様子を見にまいります。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 小林真理先生、スクールサポーター、これはどなたに聞いても軽井沢だけ、全国でも軽井沢だけだというとてもすばらしい事業だということで、どなたもおっしゃっていますし、小林真理先生のすばらしいことは私もよく研修会での発表を聞きに行ったり、いろいろと先生のことはよく存じ上げているつもりでございます。 ただ、余りにも忙しいというようなことをすごく私は感じるんですが、先生に連絡をとりたくても、例えばお母さんが相談をしたくても、ほとんど直接には相談ができないくらい机の上にメモが置いてあって、後から携帯で電話しますとか、何日かかかって連絡があるとか、そのくらいお忙しい先生ではないかと思います。それは中学校の相談だけではなくて、幼児期からのこの発達障害のことも先生はみてらっしゃるのではないかと私は思うんですが、これは今も続けられておりますか、小林真理先生。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) お答えします。 昨年度そういう実態がわかりましたので、本年4月より住民課と保健福祉課に関しての相談については、軽減というふうなことで、必要に応じて住民課、保健福祉課に派遣する、その他学校教育に関して本年度は小林真理先生に対応していただくということで、負担の軽減を今年度開始しております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) この負担の軽減が私は問題だと思うんです。といいますのは、発達段階での障害というのは、幼児期、小さいときに見つけ出すことが一番大事なことなんです。中学校になってからでは3%ぐらいしか目に見えた異常というのはわかってこない、でも小学校1年生では10%の子に少し発達障害の可能性があるというくらい、この低年齢期において大事なそういうことを小林真理先生は、本当は臨床心理士として発達障害の子どもたちを幼児期から成長段階に応じてそしてサポートしていく、分析をしてサポートしていくというのが小林先生の専門ではないかと思います。その中で、もちろん不登校の生徒、今やっていらっしゃることももちろんかかわってくださる、当然でございますが、それが忙し過ぎるから私はほかにもう1人ぐらい、これは議会でもずっとほかの方からも話が出ていることでございますが、ぜひこの相談体制にもう一枠つけていただきたいと思います。 また、中間教室、これはスマイルステップと言いますので、今後はスマイルステップと言わせていただきますが、スマイルステップの草間先生もすばらしい専門の先生でございまして、相談体制にものっていただいておりますが、ここも1人では中間教室スマイルステップに通う子どもたちの勉強を1対1で教えていくには、どうしてもやはりこの相談体制の1人が必要だということを私も時々顔を出して感じますし、先生も相談をやるならばやはりもう1人いてもらえば、1対1の勉強しながら相談の電話がかかってきてもそこに対応できる、また子どもが多いときには、1対1の電話を2人で、1対1の学習を2人で担当できる、そのようなメリットもあって、このスマイルステップの中に常勤としてもう1人の確保はできないかということを強く訴えたいと思うんですが、どのように考えられますか。これは教育長にお答えいただきたいと思います。教育長でなくてもどなたか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) お答えします。 先ほどのスクールサポーターの関係ですけれども、負担軽減というようなことで話しましたけれども、常に住民課と保健福祉課とみながら、相談内容をカードにしまして、カードでしっかりと小学校、中学校、高校まで送るというようなそういうシステムのほうに移行しておりますので、必要に応じて保育園等に出向くということで、ご理解いただきたいと思います。 あと、中間教室スマイルステップ等ですけれども、今実情をお聞きする中で検討させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 小林真理先生のお考えでやっていただいていますので、私は小林真理先生をすごく応援し、信頼をする立場からこれは申し上げております。ぜひとも体制をもう少し、もう一方整えていただければ子どもたちにとっても保護者にとっても、これは軽井沢町にとってとてもプラスになることではないかと思います。 例えば小諸の中間教室、小諸市は中学校がたしか2校だというふうに聞きました。そこに携わってらっしゃる先生は5名いらっしゃるそうです。2つの中間教室に片方には2名、片方には3名、これは常時いらしてそして相談体制を受けてくださっている、小諸と軽井沢の人口比べても約2.2倍ぐらいの数ではないでしょうか。そのような中にこの体制は5倍もの人が、スクールサポーターはいらっしゃるので2人としましても、体制は大分違うような気がします。それほど今の子どもたちは問題を抱えている、お母さんも悩んでいるということから、私は中間教室スマイルステップに何としても今後考えていただきたい、これは来春からぜひ考えていただきたいということを強く期待するわけでございますが、何かありましたらお答えをいただきたいと思いますが。
○議長(
大林義博君) しばらく休憩いたします。
△休憩 午前11時53分
△再開 午前11時54分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) お答えします。 小諸市の関係は、私在職しておりましたので、実情はわかっております。片方小諸東中学校区には1名の職員、教員を退職した先生、あと芦原中学校区には4名いて、それもやはり退職した先生方を中心に諸団体でつくっております。町のほうも今中間教室とあと外に出ないけれども、学校内にいるという相談員を含めると、小諸市とは遜色ない支援体制、支援員はいると認識しておりますけれども。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) 相談室は設置が難しいというふうな考えでございましたので、私は中間教室にその相談室を持っていってはどうかということで、同じような質問がちょっとぶれましたけれども、中間教室の中で特に教育委員会で特別な相談室ということが難しければ、中間教室をもっともっと相談ができるということをしっかりとアピールも周知もしていただきたいと思いますし、決してこの中学校の本当に普通の資格のない先生が子どもの相談ができるのかということを私はとても不安に感じます。ぜひ今後それは検討をお願いしたいと思います。その辺はいかがでしょうか。心の相談員という名前がつく以上は、相談員の資格のある方をお願いしたいと思います。
○議長(
大林義博君) しばらく休憩いたします。
△休憩 午前11時56分
△再開 午前11時56分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁願います。 荻原教育長。 〔教育長 荻原 勝君登壇〕
◎教育長(荻原勝君) 資格の関係ですけれども、小諸市の関係も有資格者はなしということです。したがって、支援員の配置内で研修を積みながら相談体制をつくっていくということでご理解いただければと思うんですけれども、なお、当町の中間教室ですけれども、中間教室の目的は、学校と家庭との間に施設を置いて、最終的には学校に復帰させるという目的があります。そうした場合に相談の方が保護者来た場合には、今5名在籍しているんですけれども、非常に神経質であって、それが果たして中間教室の機能を果たすかとなると非常に難しい状況を私は考えております。したがって、その辺についてもまた検討させていただきたいと思います。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 11番、篠原公子議員。 〔11番 篠原公子君登壇〕
◆11番(篠原公子君) スマイルステップの先生は、もちろん不登校の子どもを登校させることが目的であるということはしっかりと認識をされておりますし、私もわかっております。しかし、大変相談をしやすい先生、その専門性があるということで私はここに相談をされる方は皆さん喜んですっきりされているということを申し伝えておきたいと思います。 ----------------------
---------------------------------------この外部指導者の問題、そして相談室の問題、これだけは何としても子どもたちのために保護者のために一歩進む施策をやっていただきたいということを訴えて終わりにさせていただきます。 以上です。
○議長(
大林義博君) それでは休憩といたします。
△休憩 午前11時59分
△再開 午後1時08分
○議長(
大林義博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
---------------------------------------
△発言の取り消し
○議長(
大林義博君) 発言を求められておりますので、これを許可します。 11番、篠原公子議員。
◆11番(篠原公子君) 私の先ほどの一般質問の中で取り消しをお願いいたします。 時間がお昼でございますので、という部分から退路は断ちませんがまでの部分の発言につきましては、不適切な発言と考えますので、取り消しをお願いいたします。 以上でございます。
---------------------------------------
△佐藤幹夫君
○議長(
大林義博君) 次に進みます。 通告順7番、4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) 4番、佐藤幹夫です。一般質問をいたします。 野生動物の件について質問しますが、先ほど市村議員より一部質問がございましたけれども、なるべく重複しないように質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 現在、軽井沢町にはいろいろな野生動物が生息しております。中でも有害鳥獣と思われるサル、クマ、シカ、イノシシ、ハクビシン、アライグマ等についてお伺いしたいと思います。 現在、町で把握している範囲で構いませんが、それぞれの推定の生息数はどれくらいでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) ただいまのご質問についてお答えいたします。 町内に生息している鳥獣数につきましては、広範囲を移動する動物であり、あくまでも推計される生息数となりますが、直近でのサルの生息数は70頭前後と推定しています。 シカにつきましては、平成22年度の軽井沢町ニホンジカ対策調査による糞塊密度調査から生息数は600頭前後と推定しております。 また、ツキノワグマにつきましては、現在22頭発信機をつけて監視をしておりますが、40頭前後と推定しております。 イノシシ、アライグマ、ハクビシンについては、事故死を含めた過去最高捕獲数等からそれぞれ156頭、4頭、14頭となっており、それ以上の頭数の生息数と推定しているところでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) ありがとうございました。 有害の鳥獣でございますが、サル等につきましては、山のほうへ追い払っていただいておりまして、現在千ヶ滝の一部を除きますと、別荘地帯にはこの夏はほとんど姿を見せなかったということで、追い払いの効果が随分出ているのではないかと思います。 しかしながら、有害鳥獣の中でも近年被害が多く急増していると思われるシカ、イノシシについて、過去10年ぐらいの生息数の変化、生息数はまだはっきり把握できないと思いますが、捕獲数、過去5年ぐらいでも構いませんが、捕獲数は何頭ぐらいずつ捕獲しているのかお教えください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 ニホンジカ、イノシシの生息数につきましては、ただいま申し上げましたとおり推定値であることから、捕獲数を報告させていただきますが、まずニホンジカについてですが、平成15年5頭、16年6頭、17年5頭、18年8頭、19年12頭、20年15頭、21年44頭、22年74頭、23年128頭、24年11月末現在ですが、150頭となっております。 続きまして、イノシシでございますが、平成15年が61頭、16年が74頭、17年が53頭、18年128頭、19年52頭、20年55頭、21年148頭、22年105頭、23年116頭、24年11月末現在ですが、78頭となっておりまして、ニホンジカに関しましては激増しておりまして、今後もより一層の捕獲に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) ありがとうございます。 シカにつきましては、年々捕獲数もかなり増えておりますし、先ほども600頭近く生息しているということで、恐らく昨年の150頭からの捕獲駆除ということは、当然これからも必要になってくると思いますが、イノシシについてですが、ここ近年、イノシシを非常に多く見かけるようになっております。イノシシの件につきましては、また後ほどちょっと質問したいと思いますが、シカについて、先ほど市村議員のほうから質問がありましたセシウムの件でございますが、シカ肉からセシウムが検出されたということですが、どの程度の量検出されたのかお教えください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 ニホンジカの放射性物質検査につきましては、平成23年12月より24年11月までの間、9検体を県にて実施しております。ご質問のセシウムの検出は、24年の6月の検査によるもので、暫定基準値が100ベクレルに対して142ベクレルが検出されました。当分の間、軽井沢町に隣接する佐久市、御代田町における野生獣肉の出荷及び摂取を控えるよう県からの自粛要請が出されたものでございます。 24年の4月までは肉の暫定規制値が500ベクレルでしたが、4月以降は一般食品の放射性セシウムの基準値が100ベクレルになったというものでございます。 6月以降3検体の検査を9月に実施しておりますが、それぞれ55、47、41ベクレルと基準値以下となっております。11月にも1検体を検査しておりますが、まだ結果は出ておりません。この検査結果によりましては、自粛の解除ということになる予定となっております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) ありがとうございました。 ちょっと順番が前後してしまいましたが、それでは、これまでのところの捕獲数を先ほどお教えいただいたんですが、本年度シカ、イノシシの捕獲の予定の数ですね、お教え願いたいと思います。あわせて捕獲方法、捕獲の委託先及び捕獲に対しての報酬また費用等、どれくらいかかるかお教えください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 本年度のシカ、イノシシの捕獲予定数ということでございますが、毎年過去の捕獲実績によりまして予算計上をしておりまして、本年度の捕獲予定数は、シカが190頭、イノシシが80頭としております。被害軽減のために猟友会の協力を得ながらできるだけ捕獲し、捕獲圧を高めてまいりたいと考えております。 次に、捕獲方法でございますが、捕獲方法は、ニホンジカは主にくくりわな、イノシシはおりで捕獲をしております。くくりわなは、足首をワイヤーでくくるこのわなのことでございまして、ばねを使って円形に広げて設置したワイヤーに足が入ったら輪を縮めて捕獲するという方法でございます。 捕獲の委託先でございますが、ニホンジカ、イノシシの捕獲は猟友会に委託し、実施しております。また、今年度よりハンターの狙撃による捕獲については、NPO法人生物多様性研究所アースワームに委託し、実施をしております。 捕獲に対しての報償、報酬でございますが、ニホンジカが1頭1万円、イノシシが1頭1万円、イノシシの子どもが1頭2,000円を捕獲頭数分支払っているということでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) 捕獲数はわかりました。 捕獲の委託先ですが、主にシカ、イノシシは猟友会のほうにお願いして捕獲していただいているということですが、先ほども放射性セシウムの件でございますけれども、シカ肉から安全基準以上のセシウムが検出されたということで、捕獲したシカ肉を食肉として処分できないような状況でございますが、猟友会の方たちは、捕獲したシカを貴重な天然資源として一部は食肉として利用するというのが狩猟本来の目的の一つであり、処分の方法でもございました。今後食肉として利用できないのであれば、シカは非常に捕獲しづらいということになります。食肉としての利用ができないということは、ただ殺傷するというだけでございますので、狩猟本来の目的とはちょっと異なってまいりまして、非常に捕獲はやりづらいという猟友会のほうのご意見も伺っております。 そこで、処分に関してでございますが、先ほど
観光経済課長のほうから町のほうで焼却処分をするということでございますけれども、捕獲したシカを全頭町のほうで処分していただけるのか、また個々に処分する場合等費用が別途負担はしてもらえるか、また、やはり処分場まで持っていく手間とか、費用がかかると思いますけれども、その辺の手当等町はお考えなんでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) 先ほど市村議員の質問でもお答えしておりますが、本年度より環境に配慮することから、町において焼却処理による委託を開始して処理を行っているところでございます。 また、猟友会についてですが、趣味としての狩猟については、趣味として猟友会としてやっていただいているところでございますけれども、町として委託している部分については、全頭町のほうで焼却処理にするということでご理解いただきたいと思います。 それで、ただいま申し上げましたが、町で費用を別途負担できないかということにつきましては、捕獲、駆除を委託しておるわけですけれども、それについては町のほうで焼却委託の費用をもっているということでご理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) わかりました。 また、この処分等に関しては、極力町のほうで積極的に協力してやっていただきたいと思います。 次に、問題はシカは現在の駆除ぐらい、去年150頭ですか、駆除ということでよろしいかと思うんですけれども、イノシシに関してですが、生息数余りはっきり把握はしておらないということなんですが、先ほど156頭程度という話でございましたが、恐らく私はもっとかなり数が多く生息しているのではないかというふうに思います。 最近、各地の別荘の庭が非常に荒らされることが多いわけでございまして、こけをひっくり返したり、ユリネなどを食べてしまい、まるで別荘の庭が畑を耕したように荒らされてしまっております。修復してもすぐにまたやられてしまいます。別荘によっては網やさくを周りに張りめぐらしており、まるでおりの中に別荘があるようで、景観上も余りよくございません。 また、イノシシは夜行性であると思われておりますが、専門家によりますとこれは間違いだそうで、本来は夜行性でないそうでございます。臆病で余りにも怖がりのため、人のいない夜間や朝夕に活動するそうです。しかし、最近はなれてきたせいか、よく昼間見かけるようになりました。人の気配を感じると逃げ出すのですが、クマと同じでばったり偶然遭遇してしまうと、怖さの余り防衛本能で攻撃してくるということでございます。 数年前に軽井沢でも女性が襲われておりますが、夏の最盛期に別荘客や観光客が襲われるようなことになったら大変な一大ニュースとなってしまい、大きなイメージダウンにつながってしまいます。危険リスクを少しでも減らすためにも、頭数の抑制は必要と考えます。 現在、我が国では年間10万頭以上のイノシシが狩猟や駆除によって捕獲されておりますが、農作物等の被害は減少するどころか、被害地域はかえって拡大しております。一体どうしてでしょうか。イノシシの繁殖は、1回に1頭しか産まないサルやシカと違い、毎年平均して4頭から5頭の子を産んで、その半分の二、三頭が育つので、年々倍々と増えてしまいます。今のうちに個体の管理をしっかりしておかないと、将来駆除だけでも大変な数になってしまいます。今のうちに総数を減らすために思い切った数の駆除ができないか、どれくらいの数の駆除を予定しているか。 一つ例を挙げますと、広島県の呉市では、過去5年間の捕獲数は約ですが、平成19年が1,860頭、20年が2,500、21年2,400、22年3,500、23年3,100、毎年2,000頭以上も駆除しても頭数が減らないということは、恐らく五、六千頭は生息しているからでございます。年々倍々と増えてしまう結果、2,000頭駆除しても翌年にはもとの数5,000頭、6,000頭に戻ってしまうということでございます。 問題はイノシシでありますが、まるで本当にこれこそイタチごっこのことをやっているわけでございまして、今のうちに個体数の管理をしっかりしておかないと、将来捕獲等に莫大な費用、その他労力がかかることは目に見えております。 目標の駆除数を達成するためにも、捕獲費用は報償金などのまた増額はできないものでしょうか。また目標数を多く高いところに持って駆除を実施していただけないものでしょうか。お願いいたします。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。
両角観光経済課長。 〔
観光経済課長 両角尚男君登壇〕
◎
観光経済課長(
両角尚男君) お答えいたします。 ご質問にありましたとおり、本年は別荘地内での日中の目撃情報が多い年でございます。現在の捕獲は、先ほど申し上げましたが、主におりを設置して行っておりますが、総数を激減させることは難しく、町としても苦慮しているところでございます。 そんな中で、捕獲対策につきましては、毎年行われておる研修会等に参加しておるわけでございますが、来年の2月にもイノシシの捕獲対策全国検討会が開催されますので、さまざまな自治体の取り組み事例や情報交換を通じて、捕獲効果を上げるための研究をしてまいりたいと考えております。 捕獲費用の増額等につきましてでございますが、ただいま申し上げましたとおり、主におりを設置しまして捕獲を行っております。これは住民からの通報等によりまして、おりをかけるところを承諾をいただいておりをかけて捕獲しているわけでございますが、こういった方法しかまだ行えないので、総数を激減させることは難しくて苦慮しているところでございまして、報償金につきましては、近隣の市町村に比べ軽井沢町としてはよいほうでございまして、捕獲数が増加したことによる捕獲費用の増額につきましては、予算補正するなどして対応しているところでございます。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 4番、佐藤幹夫議員。 〔4番 佐藤幹夫君登壇〕
◆4番(佐藤幹夫君) よくわかりました。 いずれにしましても、イノシシの数でございますが、ここのところ数多く70頭、80頭、100頭と捕獲はしておりますが、恐らくこれは私は専門家ではございませんが、捕獲の数の倍以上、300以上は生息しているものと思います。他の市町村これ日本中かなり被害が多いわけでございますけれども、かなり増えてしまってからでは先ほどの呉市の例ではございませんが、これは物すごく大変なこととなってしまいますので、どうか今のうちに思い切った予算を組んでいただきまして、思い切った方法でわな、おり等を多く用意しまして、捕獲に努めていただきたい、そう思います。 以上で私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
---------------------------------------
△大浦洋介君
○議長(
大林義博君) 次に進みます。 通告順8番、8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 8番、大浦洋介。 事前に通告してございます2つの課題について順次一般質問をいたします。 まず、中部小学校通りと新幹線側道の交差点における交通事故の抑制策について伺います。 中部小学校通りの当該交差点では、7月に交差点の北東角でエスティマが横転事故を起こしたのをはじめ、軽自動車が北西角のガードフェンスに突っ込むなど、警察が出動した事故だけでも今年だけで5件も発生しております。近隣の方々によれば、警察を呼ばない物損事故は日常茶飯事で、いつ犠牲者が出ても不思議ではないため、事故が起こるたびに事故処理に来た警察官にも話しているし、区長を通じて町にも改善を求めているということです。 過日、開催いたしました中軽井沢区民会館での議会とまちづくりを語る会でも、中軽井沢区長から改善を求める要望が出ておりましたが、たび重なる交通事故を目の当たりにしてきた近隣住民や我が子がこの危険な交差点を毎日登下校に使っている保護者の中には、犠牲者が出てから対策を講じてもらっても遅い、事が起こる前に何とかすべきだと早急な改善を求める声が強くなってきております。 こうした声は、町役場にも届いていると思いますが、事故が多発する当該交差点について、町側、特に交通問題を所管している生活環境課では、この交差点の危険性についてどのような認識を持っておられるのか、危険性の認識の有無について伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原
生活環境課長。 〔
生活環境課長 荻原確也君登壇〕
◎
生活環境課長(
荻原確也君) ただいまのご質問にお答えいたします。 議員もご承知のとおりこの交差点は、県道である中部小学校通り、これに新幹線の高架を挟んで町道が4本交差しているという状況で、町道側には一時停止の標識が設置されておりまして、県道側は優先道路とみなされるという状況です。町道側は新幹線高架に沿った直線道路であり、同じような風景が続くことから、交差点の存在がわかりにくいという状況にあるかと思います。 このようなことから一時停止を怠る車両、あるいは一時停止したものの安全確認が不十分だった車両において出会い頭の事故が発生していると、また小・中学生の通学コースでもあることから、朝夕におきましては、児童生徒が頻繁に往来しており、注意が必要な交差点であるというふうに認識はしております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 先ほど今年だけで警察が出動した事故だけでも5件発生していると申し上げましたが、そのような事故が今年に限らずこの場所で起こっているという認識はいかがでございますか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原
生活環境課長。 〔
生活環境課長 荻原確也君登壇〕
◎
生活環境課長(
荻原確也君) 事故の件数、今年度におきましては、ちょっと連続して起こったということがありますので、その辺はやはり問題は大きな問題であるとは考えておりますけれども、ただ、そこの交差点が重点的に本当に危険性が高いのかというふうに問われますと、町内全般的にそういう部分は多くあるのではないかと、そこだけが危険だというふうにはとらえてはおりません。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) ほかにも危険な場所は多々あるという今答弁のようでございますが、ほかに危険な場所があるからこの場所は危険であってもいいということにはならないと思います。つまりほかの場所は危険であっても、この場所が危険であるという認識があればいいのではないかと思いますが、他の場所が危険であるからとそこであえて比較する必要もないと思うんですが、いかがでございますか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原
生活環境課長。 〔
生活環境課長 荻原確也君登壇〕
◎
生活環境課長(
荻原確也君) 比較ということはなくて、全般的に見たときにということですので、当然比較してどうこうということではないかというふうに思います。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) この場所は危険な場所であるという認識を持たれていると解釈させていただきます。よろしゅうございますね。 当該交差点の近隣には多くの方々が住んでおります。地域の方々にとっては交差する町道も県道もどちらも日常生活に欠かせない生活道路ですが、それ以上に当該交差点は中部小学校に通う全児童の半分近い子どもたちが毎日登下校に使っている通学道路でもあります。信号機をつければ子どもたちの安全は確保されるでしょうが、信号機の設置には時間がかかりますし、いつ設置されるかわからない信号機の設置を待っている間に犠牲者の出る事故が発生しては手遅れです。 それに中部小学校通りは、トップシーズンを除けば交通量もそう多くはありませんので、農協通りの交差点のように何が何でも信号機をつけなければならない交差点でもありません。とりあえずは町が単独かつ主導して改善できる町道部分だけでも段差舗装やトラフィックカーミングなど何らかの改善策を講じて少しでも交通事故の抑制につながる道路に改善し、通学児童の安心・安全を確保してもらいたいと思います。 同じ六差路の交差点でも六本辻の交差点はラウンドアバウトを導入してまで安全の確保が講じられようとしております。六本辻とは比較にならないほど事故の多発地帯で、六本辻とはけた違いの児童が通学に使っている当該交差点のほうこそ優先して安全を確保する必要があると思います。 中部小学校通りのこの危険な交差点を今後どのように改善していく考えなのか、その具体策と実施時期について伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 荻原
生活環境課長。 〔
生活環境課長 荻原確也君登壇〕
◎
生活環境課長(
荻原確也君) 今、議員、信号の設置が必ずしもいいとはいえないというようなお話を伺いましたけれども、町としましては、やはり交差点での事故を防止するためには、最も効果的な方法としては、やはり信号機の設置ということになるかと思います。やはり交差道路におきましては、交通量を遮断することによりまして、出会い頭の事故をほぼ防ぐことができるというふうに思われるわけです。これは同じ道路形状の交差点であります農協通りと新幹線側道の交差点こちらのほう信号を設置することによって、それ以降大きな事故は発生がないというふうに認識しております。そういうことからも明らかではないかというふうに考えます。 町といたしましては、これまでも今の中部小学校通りと新幹線側道の交差点については、信号設置ということについて警察当局のほうにも要望をしてまいりました。当然今後も歩行者等の安全確保ということを最優先するというためには、その部分を強く設置要望ということでしていきたいというふうに考えております。 また、町としての具体的な対策ということでございますけれども、側道側の今とまれの道路標示、あるいは側線に沿った形のドットラインといいまして、2本側線が引けませんので、点線状態の形なんですが、ドットラインについてもうこれは今月中に引き直す形で明確にしまして、ドライバーからも見えるような形に直していくということで進めております。 また、ほかの今の段差舗装ですとか、そういう部分につきましては、いろいろな課題もございますので、こちらにつきましては、地元区のほうと協議しながら、これを早急にやってまたまずいということのないようにちょっと協議をして、それから来年度の予算の中で進めていきたいというふうに考えております。 一応町のほうで県のほうに対しましても、対策要望、警察もそうですけれども、そちらのほうとも話をしておりまして、その中で今県道のほうですけれども、交差点内にT字型の交差点マークを既にもう表示しております。また、注意喚起のための先ほど点線ドットライン、これも交差点の両側に入れてあると、既にそれを処置をしているということでございます。 また、町のほうは先ほど今計画しているところでございますけれども、実際に町としましては、交通安全対策というのが当然重要な課題でありますので、地元区の意向等を十分確認しました上で、中部小学校通りを管理します県、あるいは交通規制を担当しております警察のほうと連携、連絡をとりまして、よりよい対策を講じるようにしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 2つ目の課題に移ります。 実験中のラウンドアバウトについては、先月開催しました議会とまちづくりを語る会の中でも2つの地区、東地区会場と中地区会場ですが、例えば軽井沢を訪れる観光客の中には、カーナビに誘導されて目的地へ向かう車も少なくないのではないか、もしカーナビに誘導された車が離山交差点方面から六本辻を経由して東雲交差点方面へ向かう場合、およそ300メートル手前で「300メートル先斜め右方向です」、そして、六本辻に近づくと「間もなく斜め右方向です」と誘導されます。日本ではラウンドアバウト未体験の人が多いので、カーナビに誘導されるまま右折して、車同士が正面衝突することもあるのではないかといった意見をはじめさまざまな質問、意見、要望が出ておりました。これらの質問等につきましては、今会議の委員会でも取り上げられるかと思いますが、これとは別に語る会では出なかった質問やご意見もさまざまな形で寄せられておりますので、これらの質問、意見の中から幾つかを必要性の視点と実験段階の視点の2つに分けてお尋ねします。 まず、必要性の視点から伺います。 交通システムの一環として設計された円形交差点は、1905年にニューヨークでつくられたコロンバスサークルが最初のもので、2年後の1907年にはフランスで、さらに2年後の1909年にはイギリスでつくられ、欧米では1927年からラウンドアバウトが円形交差点を指す公式な名称となっております。ただ、欧米で広く普及したのは1970年代以降ですから、それほど歴史があるというわけでもありません。 我が国では1936年に北海道でつくられた旭川常盤ロータリーや長野県飯田市の吾妻町ロータリーなどがありますが、現代的なラウンドアバウトという意味でのラウンドアバウトの導入事例は、きわめて少ないのが実情です。 もともと日本では、交差点の形式としてラウンドアバウトを想定しておりませんので、日本の道路交通法では2012年現在、ことし現在、ラウンドアバウト全体を一つの交差点として解釈することができません。したがって、道路交通法第36条第1項1で規定されているように、標識や信号等で整理の行われていない交差点では、左方向から進行してくる車両が優先することになります。つまりロータリー内では、環道交通流--道を回る交通の流れという意味です--環道交通流に対し流入のほうが優先となるため、必然的に日本のロータリー交差点は、ラウンドアバウトを満たさないことになります。 六本辻の交差点ももともとラウンドアバウトを想定してつくられたものではありませんので、導入に当たってはさまざまな問題点があろうかと思いますが、今我が指摘しました以外にもどのような問題点があり、それらの問題をどうクリアしていくのか、その解決手法について伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) ラウンドアバウトを導入する問題点とその解決方法ということでございますけれども、本年7月の議会全員協議会でも説明させていただきましたとおり、今回の取り組みは、以前から危険性を指摘されている六本辻の現状の危険な状況を放置できないという観点から、ラウンドアバウトという新しい手法を社会実験として試験運用するものでございます。 ご質問の問題点につきましては、シーズンによって交通量が変化すること、歩行者や自転車が多いこと、除雪対策等が挙げられますが、新たな取り組みであるがゆえに実際に運用後のデータを検証しないとわからない部分もあるため、試験運用中に走行調査やアンケート調査を行い、住民の皆様の意見を反映させたものを来年度以降本設置してまいりたいと考えております。 したがいまして、解決手法につきましては、すぐに処理できるものについては処理をしますし、データの積み重ねが必要なものにつきましては、専門家の意見等を踏まえながら解決したいと考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) ラウンドアバウトが他の形式の交差点よりすぐれている最大の特徴は、安全性の高さです。また、ラウンドアバウトは、事故の防止にも効果があるという調査結果がアメリカやヨーロッパ各国で数多く報告されております。事故が頻発するところでは事故を抑止するのに一定の役割を果たしますが、同時に主要道路六本辻では離山通りということになります。と従道路六本辻では、離山通り以外の4本の通りで、主道路のほうの交通量が支配的で、従道路との交差点の存在をほとんど気にする必要がない場合は、ラウンドアバウトを設置したために車の減速、加速を強いられ、かえって通行におくれが生じるというデメリットも報告されております。つまり車の流れが主道路中心で、特に事故も発生していないところではラウンドアバウトはさしてメリットがないということになります。 こうしたラウンドアバウトのデメリットも踏まえて、必要性の視点から3つほど質問をいたします。 まず、直近の5年の間に六本辻で発生した重大事故について、どんな事故が発生しているのか伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) お答え申し上げます。 軽井沢警察署に確認いたしましたところ、昨年は六本辻で4件の事故が起こっているということですが、いずれも重大な事故ではなかったとのことであります。 5年間のデータ集計はないということですが、重大な事故につきましては、議員さんもご存じかと思いますけれども、10年以上前から六本辻の危険性を認識していた地元の見守り隊、またPTAの皆様のご協力もありまして、幸いなことに発生していないとのことでございます。 また、これも全協のときにご説明申し上げましたけれども、交差点の真ん中を30メートルの横断歩道が横切るという今までの現状でしたけれども、重大な人身事故が起きてもおかしくない状態であったと思われます。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) インターネットでも検索できますが、軽井沢新聞社が数字を出しております。昨年は今、企画課長が言われましたとおり、軽度な事故が4件発生しているだけで、歩行者の事故はゼロ件、ほとんど発生していないということで、それ以外のことにつきましても、企画課長の答弁されたとおりだと私も認識しております。 六本辻の主道路と4本の従道路について、ゴールデンウィークや7月から9月の繁忙期の1時間当たりの車両数は何台ぐらいなのか、おおむねで結構です。過去の調査記録がございましたら、過去の調査記録で結構でございますので、お聞かせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) この計画を立てる前の調査数については、把握してございません。ただ、今年の7月1日の日曜日でございますけれども、町で行いました交通量調査では、朝7時から夜7時までの12時間の数字でございますけれども、六本辻交差点に流入した車両数は、合計6,446台で、そのうち大型車両、これは観光バス及び路線バスでございますけれども、48台となっております。当日はまだ夏のトップシーズン前でございましたけれども、日曜日で、国道18号線も渋滞しており、大賀ホールではダニエルハーディング氏のコンサート等もあったため、入り込みが多かったのではないかと思っております。 当日の1時間当たりの流入車両が一番多かったのは、12時から13時までの1時間で、流入車両は832台となっております。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) まだシーズンでは今ございませんので、むしろシーズンオフの調査であろうかと思いますが、12時から1時にかけておおよそ800台でございますか、これが7月、8月になって特に8月ですね、夏の時期にどのくらいになるのか、まだ今はちょっとわからないということでございますけれども、財団法人自治体国際化協会、これはフランスのパリでございます。パリ事務所のフランスにおけるラウンドアバウトの報告によりますと、標準的な形状のラウンドアバウト、標準的と申しますと、環道、回る道ですね、その幅が七、八メートル、流入部、流出部--従道路のほうになりますが--の幅員が3メートルから4メートルであれば1,500台の車両は間違いなく処理できるが、それ以上になると難しいとされております。夏の時期の調査結果を見てみなければ何とも言えませんが、一応念のためにそのことを伝えておきます。 次に、主道路と従道路では交通量にどのくらいの差がございますか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 先ほども申し上げました7月1日の調査結果からお答え申し上げます。 流入方向別の車両台数を申し上げますが、まず離山方面から六本辻に流入した車両ですが、3,394台、流入総数の52.7%を占めております。 次に、旧軽井沢ロータリー方面からの流入が1,976台で、全体の30.7%、東雲交差点方面からの流入が573台で8.9%、卵型方面からが42台で0.7%、県道下仁田軽井沢線からが181台で2.1%、また雲場池方面からが280台で4.3%となっております。したがいまして、離山線双方向からの流入が全体の83.4%を占めており、わき道から交差点に流入する場合は、離山線通過車両の速度が早いこともあり、流入しづらい状況となっておりました。 なお、離山線を直進で進む通過車両の割合でございますが、58.5%でありまして、残りの41.5%の車両は、主要道路だけでなく、従道路を利用しているということでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) さきのフランスにおける報告書では、ラウンドアバウトは主道路と従道路の交通量の差が大きい場合には適さないとされております。ただし、主道路の交通量が多い場合には、主道路からラウンドアバウトに車両が連続的に進入し、従道路の車両の進入や歩行者の横断が妨げられてしまうからです。フランスでは、従道路の交通量が主道路のそれを20%下回る場合には、ラウンドアバウトは適さないということになっております。今、83%が主道路、従道路のほうが17.何%ですか、だと企画課長言われたと思いますが、20%を下回ってはおりますけれども、微妙な数字でございます。そういったこともございますので、それも念頭に置いておいていただければよろしいかと思います。 また、さきのフランスにおける報告書では、ラウンドアバウトが適している交差点は、市街地の住宅地で交通量が少ない地域の交差点となっております。また、今回の実験を担当しておりますのは、名古屋大学の中村英樹教授でよろしゅうございますか。そうですね。名古屋大学の中村英樹教授も、ラウンドアバウトに適している交差点は、比較的交通量の少ない郊外幹線道路相互の交差線としております。つまり交通量の多い夏の繁忙期に実験しないと、適、不適というのは最終的にはわからないのではないかと思いますが、この辺のところにつきまして企画課長はいかがお考えでございましょうか。交通量等を正確にとらえるには、特に8月でしょうか、夏ではないと難しいのではないかと思うんですが。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) お答え申し上げます。 先ほどのフランスのほうの数字の20%ですか、そこら辺につきましても、ちょっと私ども把握しておりませんでしたので、参考にさせていただきたいと思います。 それで、先ほど83.4%ということで申し上げたんですけれども、流入してくるのが83.4%なんですけれども、実際に真っすぐ通過する通過車両は58.5%なので、大げさに言いますと6対4、4割は従道路を使っているということはもう一度申し上げたいと思います。 それと、今回はあくまでも国土交通省の社会実験の補助をいただくということでありますので、どうしても国の事業、補助事業は年度内に終わらせなくてはいけないということで、3月31日までという形で社会実験の形で報告は国土交通省の方にはいたします。しかし、先ほど議員もおっしゃったとおり、繁忙期の数字も見たいので、5月中、要はゴールデンウィークの軽井沢町の混み状態、道路の渋滞等混み状態を見ますと、夏のお盆の時期とそう変わらないということでありますので、5月中ぐらいまではその様子を見てどういうような問題点があるかというものを見ていきたいと考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) ゴールデンウィークまでということにつきましては、後ほど質問させていただきます。 実験段階の視点から伺います。 平成24年11月の広報かるいざわによりますと、今回の実験の目的の一つに歩行者の安全確保が挙げられております。ただ、今回の実験を担当しております名古屋大学の中村教授を中心にしたグループが2009年に作成したラウンドアバウトの計画設計ガイド--これは案でございますが--によりますと、ラウンドアバウトの目的として、車両通行の効率や事故防止のメリットは挙げられておりますが、歩行者の安全確保や事故が起こっていないところでのメリットは何もうたわれておりません。六本辻のように歩行者の事故がほとんど発生しておらない場所で歩行者にとってラウンドアバウトはどのようなメリットがあるのでしょうか。 それとあわせてちょっと企画課長に伺いたいんですが、中村教授が手がけて本格導入されているラウンドアバウトは、国内のどこにあるのか、あわせて教えてください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 今もう実験中に入ってしまっていますので、ラウンドアバウト形式になっておりますけれども、今までの歩行者、あの30メートルという長い歩道、要は旧軽井沢方面から直進してきた車が雲場池のほうに1台曲がろうとして右にウィンカーを出しています。そのときに後ろから来た車はどうしていたかというと、その30メートルの横断歩道のところを追い越していったというのが実態として報告されております。そのようなことから、今回のラウンドアバウトにする意味においても、歩行者の安全性というものが図れるのではないかと思っております。 それともう1点、中村先生の関係でございますけれども、私どもで飯田市に視察に行った際に先ほど議員がおっしゃられた交差点でございますけれども、そこについても中村先生が協力いただいたということで聞いております。 また、今回国土交通省のほうにこの社会実験の申請を何カ所か日本国内で行いましたけれども、社会実験ということで、国土交通省のほうで認め、ほかのところにつきましては、いろいろな問題点があるということで採用されなかったようでございますけれども、軽井沢町は唯一このラウンドアバウトについて社会実験の認定を受けたということでございます。 以上です。
○議長(
大林義博君) 8番、答弁が終わりました。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 先ほど飯田市ですか、飯田市で中村教授が手がけたものが本格導入はされていないのではないかと思います。今ありますラウンドアバウトの近くに実験用としてやってらっしゃるのではないですか。担当されているのではないでしょうか。軽井沢町と同じようにいかがでしょう。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 今、飯田市のほうでラウンドアバウト化しようとしているところなんですけれども、飯田市の中では2つ目なんです。要は飯田市はその前に結果的にラウンドアバウトになっているんですけれども、あくまでも交差点改良ということでやりましたので、ラウンドアバウトということでやったわけではないんですけれども、その際にもその中に中村先生のほうにいろいろなことをお手伝いいただいたということで伺っております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 中村先生が手がけたものでまだ本格導入されているものはないというふうに私は思うんですけれども、実験を行っているというものは今2つ目ですから、飯田市の場合は、軽井沢で本格導入されれば事実上先生の手がけた最初のラウンドアバウトになるのではないかと、この辺ちょっとはっきりわかりませんけれども、と考えておりますけれども、いろいろ初めてやることというのはいろいろな問題が出てくるわけでございますが、実験中のそのラウンドアバウトは、既に平成25年度の実施計画に盛り込まれております。 そこで伺いますが、実験中の現状のラウンドアバウトは、実行段階でむしろ本格導入する段階で予定している形のものなのでしょうか。また、現在実験中の環道--回る道でございますが--の幅員は今の実験中のものは何メートルなんでしょうか。環道は車道部とエプロン部があろうかと思いますけれども、車道部とエプロン部のそれぞれについて道路の幅、幅員をお聞かせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 現在の実験段階での環道の幅でございますけれども、5メートルとなっております。その内側に2.7メートルのエプロンと呼ばれるゼブラゾーンがございます。当然のことながら現在実験を行っておりまして、その結果、今後どのような幅員とするのか、決定していくわけでございます。ただし、来年度の実施計画のところで載せてございますけれども、用地が現在より広げられない状況であるということでありますので、いたずらに幅員を広げることはちょっと難しいのかなということで考えております。 以上でございます。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) さきの中村教授のガイドでは、環道部では車両の内輪差による曲線部の拡幅量を考慮した車道幅員の設計が必要で、普通自動車の場合、車道部は外径に応じて5.5メートルから6メートルとなっております。また、車両の歩行幅員の両側には0.5メートル程度の側方余裕を確保する必要があるということですから、あわせて6メートル以上が必要となります。 車道部の幅員が6メートルに満たない5メートルということでございますが、6メートルにも満たないとなりますと、大型バスの通行はそれ自体問題がありますが、普通自動車の場合でも7月、8月の観光シーズンにはたくさんのサイクリング車が通行しますので、自転車と普通車が並行して通行するような場合、接触事故が発生するのではないかという心配もございます。実験段階で自転車との接触対策を講じておく必要があろうかと思いますが、どのような対策を検討されているのか伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 車道幅とかにつきましては、実験段階でいろいろな工夫をしてまいりたいと思っております。 自転車につきましてですけれども、自転車につきましては、ご存じのとおり道路交通法上車道を通行することとなっておりますので、ラウンドアバウトの環道では、車道の一番外側に青色の導線を引きまして、案内標識も設置して対応しております。 しかながら、周囲の道路状況や運転技術にふなれなサイクリング客もいることから、リーフレットを作成し、ラウンドアバウトの概要や自転車をおりた状態であれば歩行者と同様に横断歩道を通行してもよいことを周知しております。 また、このリーフレットは、近年アジアからの観光客も多いことから、韓国語、中国語もあわせて作成し、六本辻周辺の貸し自転車業者や観光協会にも配布して、町ホームページからも印刷可能となっております。 また、近くの地元の東部小学校児童に対しましては、全校児童に対しまして自転車で六本辻を通行する場合には、自転車をおりて横断歩道を通行するよう指導いたしました。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 道路の幅員については、実験してから考えていきたいということでございますので、これでよろしいかと思いますけれども、実験が開始されまして、実は何度も当該交差点を私自身観察しておりますが、離山方面から直進する車は全くといいぐらい減速していないんですね。恐らく中央島が小さいために中央島をわずかに回避する程度のハンドルさばきで通行できるからではないかと思います。 議会と語る会でも先日一時停止に気付かず、おまわりさんに注意をされたという人がおりましたが、一時停止をしないまま環道--回る道に進入する車が現在の実行段階で少なくない、こういう現状をどう考えておられますか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) お答え申し上げます。 直進の車についてですが、私も何度もあそこの場所へ車で通ったり、おりて歩行者の状態という形で確認しました。その中で、やはり今議員おっしゃるとおり、一時停止、減速はしているように見えました。ただ、一時停止しない車が多いということはちょっと観察して同じように思いました。 一時停止に関しましてですが、今実験段階のところでも問題点となっておりまして、いかにこの先一時停止ですよということを周知看板等、看板だけでいいのか、そこら辺いろいろその点についてもこれからの協議会やなんかの中で解決策を見出したり、警察のほうとも相談したりして、とにかく先ほどの中部小通りの側道の関係もそうですけれども、あそこも一時停止と書いてあるんですよね。でもしない車がいる、それとかという問題もありますので、視覚的にとか、そういうような夜の問題もありますし、そういうようなことも当然研究段階ですから、いろいろな意見を出していただいた中で一つ一つ解決をしていきたいと思っております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) ナビに誘導されてくる車、私の車のナビは700メートル手前で何か言います。そして、300メートル手前、中には400メートル手前で言うナビもあるかもわかりません。ナビは大体700メートルとか、300、400メートルぐらいのところで何か言いますので、ラウンドアバウトに差しかかる700メートル手前とか、あるいは300メートル、400メートル手前に何かの標識があればいいのではないかと、個人的な意見でございます。 次に移ります。 実験中のラウンドアバウトは、ミニラウンドアバウトではございません。ごく標準的なラウンドアバウトであると考えております。 さきの中村教授作成のガイドによれば、標準的なラウンドアバウトの流入部、流出部には、原則として車両が乗り上げることのできない分離島--流入する車両と流出する車両を分離する島ですね--分離島を設ける必要があるとされております。通常2つの分離島に挟まれるように横断歩道がつくられるのですが、実験中のラウンドアバウトには分離島がありません。通学児童は幾つもの横断歩道を連続して渡らなければなりませんが、車の多い繁忙期でも児童がこのような分離島のない横断歩道を次々と駆け抜けても何ら問題はないとお考えなんでしょうか。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) お答え申し上げます。 本来ですと、環道を取り巻く横断歩道の中央部に分離島を設置することにより、歩行者の安全を図るわけでございますけれども、六本辻の場合、道路幅が4.5メートルから6.5メートルと非常に狭くなっておりまして、分離島を設置してしまいますと、車両が通行できない状態となっております。あの現状の中、今までの状態よりも安全性の向上ということでやっているということでご理解をお願いしたいと思います。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 土地の関係で先ほどラウンドアバウトを大きくすることができないというのは伺っております。その上で質問いたします。 観光バス等大型バスが通行するには、さきにも述べましたように、自転車との接触事故が起こらないようにしなければなりません。また、主道路から環道に入る--回る道ですね--環道に入ってくる車両が確実に減速する、要するに確実に減速させるには、今の実験中の中央島よりもう少し大きくする必要があるのではないかと考えます。つまり接触事故を回避してさらに通行車両を確実に減速させるためには、ラウンドアバウトを少しでも大きくする必要があると思うんですが、土地の関係があるかもしれませんけれども、今後ラウンドアバウト全体を少しでも大きくしようという考えがないのかどうか、重ねて伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) お答え申し上げます。 行政が何かやるときに理想的には道路幅も例えば国道18号線沿いの西のほうから来る歩道についても狭いだろう、自転車の通るところも狭いだろうということで、当然行政のほうにいろいろな形で議員さん方からも言われておりますけれども、とにかく相手の土地所有者の了解が得られないことには何もできないというようなことだけはご理解いただきたいと思います。その上でですけれども、今ある町の土地、町道を含めた土地の中で今回のあの計画を進めているということで、どういう方法がいいか、いろいろもがきながらやっているというということで、ご理解をお願いしたいと思います。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 大きくすることはできないということでございますが、歩行者、特に通学児童の安全性の問題としましては、先ほど来企画課長が何度も口にしておりますけれども、これまであった30メートルにわたる長い横断歩道ですね、この横断歩道の危険性が指摘されていたことは私も存じております。ただ、実験中のラウンドアバウトを見ますと、分離等はないものの、新軽井沢交差点、それから真ん中の卵型、また東雲交差点へ続く3本の従道路の流入部、流出部--出入り口ですね--出入り口にこれまでなかった横断歩道が設置されております。このような横断歩道があれば、ラウンドアバウト全体を大きくすることができない中で、何もラウンドアバウトにしなくても、歩行者の安全性は今の実験中のような横断歩道があればそれで十分安全性は増すのではないかと指摘する方々もおられます。それでも六本辻に環道や中央島をつくっていわゆるラウンドアバウトにしなければならない理由というもは何なのかお聞かせください。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) お答え申し上げます。 大浦議員のおっしゃるとおり、横断歩道の距離が短くなることにより歩行者の危険は軽減する部分もありますが、車両同士の問題は改善されないままとなります。 7月の議会全員協議会のほうでも説明させていだたきましたとおり、例えばですが、離山線両サイドから、主道路の離山線からの車両か南側の3本のわき道に右左折する場合ですが、ウインカーを出していても3本のうちどの道に入るのかわからない、またその逆に3本のところから出てきた車が右左折するのにどっちの車が優先かどうかがわからないということで、優先権が不明でありまして、これも大浦議員のお株をとるわけではないですけれども、近所の方にお話を伺いましたところ、その出会い頭等の接触事故も頻繁に起こっているということで伺ってきております。その解決方法として、ラウンドアバウトの導入実験を行うものでございます。 また、ラウンドアバウトにつきましては、先進的な事例であるため、実際に運用してみないと結果が得られない部分もあります。 また、今回の質問、大浦議員からいただいた質問を貴重なご意見として賜り、今後の会議等でも検討材料とさせていただきたいと思います。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 実験中のラウンドアバウトは、来年の5月のゴールデンウィークまで続けられるという先ほどの答弁ございましたが、軽井沢町でのこの種の実験は、自転車も含めた交通量の最も多い、アベレージで最も多い夏季のシーズン、7月、8月、9月の3カ月ですね。この観光シーズンを対象として行わなければ正しい実験結果は出ないのではないかと私はそう思っております。4月末からのゴールデンウィークも夏休み期間を挟んだ夏季の3カ月と違って、私の記憶ではサイクリング客もまだ肌寒いこともございましてそう多くはありませんし、何分にもこのゴールデンウィーク期間は、東部小学校も祭日でお休みなんですね、学校自体が。この東部小学校も祭日でお休みのため、トップシーズンに行うのと、夏休みといいましても、小学校は7月も9月も学校はお休みではございませんし、8月もかなり20日を過ぎた早い時期に学校が始まりますので、この時期に行うのとでは同様の実験結果が出るとは思えないんですね。ゴールデンウィークで7、8、9に出るような結果が出るとは私は考えられないんです。せめてトップシーズンが終わる9月下旬ごろまでは実験を続行してもいいのではないかと思うんですが、この点はいかがなんでしょうか。 この四、五年を見てみましても、冒頭に質問しましたように、特に事故が多発している交差点でもありませんので、ラウンドアバウトを殊さら急ぐ必要はどこにもないのではないかと思います。導入するのは構いませんが、1日を急いでやる必要がどこかにあるのかというような点も疑問に思います。 また、7月、8月、9月に大勢の別荘客が軽井沢におみえになりますので、こういう実験を今ここで行っているということを大勢のお客様が来るときに見てもらってからでもいいのではないかというふうに考えております。 それとあわせて、この実験がいつまで続くのかは別としまして、実験が終わった後は総括をすることになろうかと思いますが、この総括をする時期が一体いつなのか、だれがどのように総括するのか、あわせて伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 先ほど町のほうでラウンドアバウトをやる前に7月1日の調査、流入路等の調査を行ったということでございまして、今これから逆に冬の雪の状態とかそういうところも見ていきたいと思っています。 ただ、流入量が多いのは、今までの交通量調査とか、町の渋滞対策の数値を見ましても、5月連休のほうが夏場シーズンより車多いです。要するに夏で多いというのは、お盆のときの13日近辺、そこのところわずかな期間でありまして、この5月連休、最近はまた秋の行楽シーズンも渋滞等を起こしている状態ですけれども、5月の車流入量等見ますと、大体夏季の繁忙期のものも判断できるのではないかと今のところは考えております。 まだ、正式決定ではございませんので、ご意見としては伺っておきます。 それと、判断に当たりましては、実験に技術的な協力をいただいております先ほどの中村先生も含まれております公益財団法人の国際交通安全学会の意見もいただきたいと思っております。その意見を踏まえた上で、町内外の有識者や地元の方々で構成しております軽井沢六本辻ラウンドアバウト社会実験協議会での協議を経まして、来年度には最終的には町長が意思決定をしたいと考えております。 以上です。
○議長(
大林義博君) 答弁が終わりました。 8番、大浦洋介議員。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 5月のゴールデンウィークも8月を挟んだ夏季と車両は変わらない、むしろ5月のほうが多いのではないか、私が聞いておりますのはそういうことではなくて、どちらも車は多いと思います。ただ、5月は東部小学校の子供たちが学校に行きませんので、ゴールデンウィークは、ですから今例えば3日が祭日でも4日が祭日でなくてもお休みですよね。たしか真ん中に挟まれているのはお休みになってしまいますので、学校がお休みではないかと思うんです。祭日ではなくても、違いますか。4日はなんか自動的にお休みですよね。お休みというふうに前次長が言っていますけれども、ですから、3日、4日は全然ウィークデーでも休みだと思うんですよね。ですから、8月なんかですと東部小学校の子どもたちも毎日通学、7月、8月、9月は、特に9月、7月は通学しておりますので、この時期を経たほうがいいのではないかと、よりきちんとしたものをつくったほうがいいのではないかという視点から申し上げているわけでございます。 次に、移ります。 実験中のラウンドアバウトについては、広く町内からさまざまな意見が寄せられております。私個人としましては、魅力のある試みでもあり、また、実験であると考えておりますが、住民の皆様の中にはさまざまな意見が混在しております。 きょうの一般質問は、住民の皆様方の声を代弁する形で行っておりますが、住民の皆様のご意見や要望には、なるほど、あるいはごもっともと思える意見や要望もたくさんございます。こうした声を真摯に傾ければよりよいラウンドアバウトをスムーズに立ち上げることができるでしょうけれども、実験中のものをそのまま本格導入しようとするならば、ラウンドアバウトへの批判が多くなることも予想されます。もしオールナッシングの手法で臨んだせいに、言いかえれば本格導入への批判が多くなった場合、町はラウンドアバウトから撤退することも考えているのでしょうか。その場合、実験のために国から出ている補助金は返還しなければならないのかもあわせて伺います。
○議長(
大林義博君) 答弁願います。 依田企画課長。 〔企画課長 依田繁男君登壇〕
◎企画課長(依田繁男君) 先ほどの小学校のゴールデンウィーク中ずっと休みだということですけれども、4月30日、5月1日、5月2日は学校に行く日になっておりますので、一応それだけ申し述べておきます。 それと、当然のことながら実験結果により本設置か撤退かについては、当然今実験中でありますので、お答え申し上げられませんけれども、町といたしましては、当然これを社会実験で行うということであれば、あくまでも本設置に向けてのやるという方向での意思を持って実験を行っております。もちろん重大な問題等があり設置不可能ということの判断になれば撤退もやむを得ませんが、基本的には有識者や地元住民の意見に基づき、改良した上でよりよいものにして本設置したいということで念頭にしておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 それと、先ほどの国土交通省への返還問題については、今のところそこまで考えておりません。 以上です。
○議長(
大林義博君) 大浦議員に申し上げます。時間がもうありません。 〔8番 大浦洋介君登壇〕
◆8番(大浦洋介君) 時間がまいりましたので、私の一般質問はこれにて終了させていただきます。
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△散会
○議長(
大林義博君) 以上をもって本日の議事日程はすべて終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。
△散会 午後2時31分...