千曲市議会 > 2021-06-15 >
06月15日-03号

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  1. 千曲市議会 2021-06-15
    06月15日-03号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
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    令和 3年  6月 定例会(第3回)---------------------------------------           令和3年6月15日(火曜日)---------------------------------------● 議事日程(第3号)  令和3年6月15日(火曜日)               午前10時 開議 第1 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   次世代支援部長   中曽根昌彦君   参与        大内保彦君   経済部長      小林千春君   総務部長      北澤武彦君   建設部長      湯本永一君   企画政策部長    齊藤清行君   教育長       小松信美君   市民環境部長    竹内 康君   教育部長      島田栄一君   健康福祉部長    荒川愛子君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 会議に入る前に、教育長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 一般質問の貴重な時間のところで大変申し訳ございません。 昨日、袖山廣雄議員の再質問の中で、ルーターの貸出しについての御質問に対しまして、私の答弁で、ルーターの貸出しについては、状況を考えてやることを考えているというような答弁をいたしました。これは私の全くの間違えでございまして、ルーターの貸出しとパソコンの持ち帰り、このことを取り違えて答弁をしてしまったということでございますので、パソコンの持ち帰りについては、状況を考えてやることを考えていると、このように訂正願いたいなと思っております。なお、ルーターの貸出しについては、現時点では考えておりませんので、御理解願いたいと思います。 どうも失礼いたしました。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田英幸君) 質問に入る前に申し上げます。 千曲市議会では、休日返上でワクチン接種に対応している担当課職員の負担に配慮し、本定例会におけるワクチン接種に関する一般質問は自粛をしているところでございますが、ワクチン接種対応に関する経緯等について、市民の皆様から多くの御意見をいただいている状況でございます。 これをもちまして、6月18日金曜日、福祉環境常任委員会では、市長の出席を求める中で集中審査を行い、議会としてのチェック機能を果たしてまいりたいと考えておりますので、市民の皆様には、今回の議会の対応につきまして御理解をいただきますようお願いを申し上げます。 通告に基づき、順次発言を求めます。 12番、中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 議席番号12番、新政クラブ、中村眞一でございます。私は、本年4月より、議会における第三次総合計画等策定特別委員会の委員長を拝命いたしました。そんな中での、本日は一議員としての意見、質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 さて、この1年半で世界中が新型コロナウイルス感染症により、人々の生活が一変してしまいました。同時に、各種変異株により、さらに各地域で猛威を振るっております。 そんな中での救いはワクチン接種で、千曲市においても医療従事者の接種に続き、高齢者接種が5月12日より始まりました。 接種に先駆け、5月6日からコールセンターでの電話予約の受付が開始され、私も夫婦で一日中、電話をかけ続けましたが、つながりませんでした。 そして、翌7日の2日目も諦めかけた頃、まさに偶然のように妻の電話がつながり、予約が取れ、5月16日と6月6日に既に2回接種を受けました。 日曜日、小学校の体育館での集団接種でしたが、大勢の医療関係者、ボランティアの皆さん、そして若い市の職員の皆さんの助けによりまして接種を受けられ、ほっとしております。皆様の御苦労に対し敬意を表すると同時に、感謝申し上げます。 ただ、受付開始当時は、毎日のように市民の皆さんから予約方法についてのクレームが電話等で入りました。 そして、今6月議会においては、先ほど議長から説明がありましたように、大勢の担当の皆さんが休日返上で頑張っているので、コロナワクチン接種については質問を自粛しようという申合せができました。 しかし、これにより、この問題を取り上げようとしていた会派の同僚議員は一般質問を断念し、また新聞でもこの申合せの賛否意見があり、市民の皆さんから直接私も電話や手紙の批判をいただきました。 これは、それだけ市民の皆さんがワクチン接種を急いでおり、予約体制に不満を持っておられたので、次回の64歳以下の接種体制については、周りの自治体等の合理的な方法等も取り入れて、いっときも早く、より多くの皆さんが接種できるよう工夫をしていただきたいと思います。 また、ここに来て、東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非が叫ばれておりますが、大きな第5波の到来だけは避けたいものです。 そして、いよいよこれから梅雨の時期に入り、同時に台風シーズンが迫っております。 一昨年の令和元年東日本台風の大惨禍を改めて思い起こします。昨年もまた、7月の異常豪雨による熊本県球磨川の大洪水が発生し、人吉市中心に2か所の堤防決壊により65名の犠牲者が出ております。 近年は、気候温暖化による異常気象や線状降水帯が話題になっておりますが、いつ災害が発生しても不思議ではありません。 本市においても、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトに基づき、千曲市復旧・復興計画が進んでおり、ハード面は少しずつ回復しつつありますが、今回はソフト面の災害対策について、まず1番目に質問させていただきたいと思います。 2問目は、選挙中の市長は、屋代地区の大型商業施設の開発計画は社会変化を考え、すぐに見直すと訴え、就任後は情報公開が不足しているとのことで、情報ペーパー屋代地区開発の「いま」のボリューム1から3を作成し、市民へ直接情報提供をしております。 私も特別委員会で推進してまいりましたが、状況変化と現状を的確に分析し、ここで総括すべき時期だというふうに思っております。この2点について、本日は取り上げたいと思っております。 そこで、大項目1として、まず、防災のソフト面対策として、地域防災計画についてお尋ねいたします。 この問題は、災害時に命を守るという大切な課題であり、行政も議会も市民の皆さんも情報共有をし、非常に重要なので、今日は細かく質問させていただきます。 そして、市民の安心、安全を守るためには、ハード面の対策はもちろん、逃げ遅れゼロを目指したソフト面の日頃の準備、対策が急務だと思っております。 そこでまず、小項目1として、防災ガイドブックの改訂、配布がここで行われましたが、今回の一番の改良、変更点は何ですか、お尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 今回の大きな改善、変更点ということでございますが、大きく変わったところは、洪水・土砂災害マップでのこれまでの100年に1回の大雨により、千曲川及び一級河川が氾濫した場合の浸水の深さを示したものから、1000年に1回によるものに改めたところでございます。 また、外国人向けに中国語、韓国語、英語、ベトナム語の4か国語による案内、マイタイムラインを作成いただくためのシートを作成いたしました。全体を通して、見やすく、分かりやすく、柔らかく表現するように努めてまいりました。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) ただいまの御答弁で、一番肝心なところが抜けております。この防災ガイドブックは皆さん、お手元にあると思うんですが、本当にどこが変わったのかということが明確ではないです。 この中で一番明確なのは、警戒レベルと住民の取るべき行動を明確にしたことです。これは国の法律が変わりました。命を守る避難行動を徹底するということが、一番の今回の大切なテーマでございます。 それは従来、警戒レベルのレベル4では、避難指示、避難勧告と併記されておりましたけれども、今回は避難指示に一本化されました。そういう意味で、レベル4になりましたら避難しなさいということで、以下細かく1から5までのレベルの変更がなされております。もちろん1000年に一度になったかもしれませんけれども、それ以上に命を守る行動をどうあるべきかということを取ったと思うんですが、それについていかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 今、議員から御発言がございました警戒レベルの話、これについては今年度の法改正により、レベル4が避難指示となったことにより、より分かりやすく避難の指示が明確になったということと認識しております。ガイドブックのほうにもその点、若干触れておりますけれども、一番我々としてみれば、1000年確率ということを重視したということを御理解いただければと思います。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) それぞれの行動を徹底するための告知やPR策はどうなんでしょうか。 先般、市報千曲の6月号で、「自らの命は自らが守る」と1ページ、掲載されました。これは防災ガイドブックを見た限り、各テーマごとに毎月シリーズ化し、行動の徹底を図るべきだというふうに思いますが、それと各家庭内での全員の行動確認表のようなものを作成して、皆さんの避難の行動を徹底すべきだと思いますが、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 市報のほうでも今回掲載させていただきましたけれども、また7月号の市報では、今議員から御指摘のあった避難指示の一本化について、また8月号、9月号でも関連する記事のほうを掲載する予定でございます。 家族でのそれぞれの避難行動ということでございますが、常日頃から自分のマイタイムラインというものを家族内で共有していただくことによって、災害時に取るべき行動をそれぞれで認識をしていただければと考えております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 継続的に掲載されるそうですが、蛇足ですが、市民の皆さんに分かりやすいキャッチコピーを入れて、訴えていただきたいと思います。 それから、ガイドブックには、防災対策の基本は、自助、共助、公助の連携とありますけれども、市民には何を伝え、何を求めているのか、それについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 防災対策の基本である自助、共助、公助についてでありますけれども、ガイドブックの9ページ、10ページに詳しく掲載しました。大災害の発生の際には、消防、警察、市などの公的機関が全て災害現場に対応することは不可能であります。 災害を最小限にするには、自助として、自らの命は自らが守ることを理解し、日頃から家族、近親者で災害について話し合うことが大切です。先ほども申し上げましたが、マイタイムラインの作成もその一つで、とても重要なものと認識しております。 共助とは、一人ではできなくても、みんなが集まれば大きな力となって、隣近所や地域での防災活動につながります。自主防災組織や要配慮者、避難行動要支援者を守ることになります。 公助は、行政機関などの救助活動、避難所の開設、支援物資の提供、復旧・復興活動で、市民の生命と財産を守るための活動となります。
    ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) そして、ここに7対2対1という比率を示しておりますけれども、今、部長が御答弁されましたように、その言葉を本来ここに入れるべきだと思いますが、検討してください。 それで次に、いざ災害のときに、どこに避難すればよいのか。避難場所と避難所ということがここに出ておりますけれども、まず緊急避難と長期避難の対応策はどう考えればよいのか。それから、学校や公共施設の避難所開設、それと避難のタイミングはどうあるべきなのか。 最後に、各地区の分館、公民館ですけれども、これの役割と運営はどうすべきなのか。その辺の避難所についての考え方についてお尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 避難場所及び避難所とはについてでありますけども、避難場所は一時的に難を逃れ避難する場所で、公園などが上げられますが、避難所は災害によって被害を受けた人や、その可能性のある人が、一定の期間、避難生活をする場所で、主に、学校や公民館などの公共施設となります。 学校は市で開設をいたしますけれども、公民館などは区、自治会長の判断で開設をしていただきます。 運営は、地元で御対応いただきますが、必要な物品は避難所を開設した際に連絡をいただきましたら、市のほうから配達をいたします。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) ただいまの避難所についても、ここに区分けだけしておりますけれども、そういう訴えかけをするのが防災ガイドブックだと思いますので、それについても検討をいただきたいと思います。 それから、マイタイムラインについて、先ほどから出ておりますが、実際は、避難行動計画の作成は、どういうふうになっているのか。防災ガイドブックの中に取り上げているだけですが、これを徹底するためには、別紙で家族全員の行動計画の作成をするぐらいのものを取り上げたらどうかと思っております。 同時に、その家族はどこの避難場所に何を持って避難するのか。そういったものをぜひここで再検討していただきたいと思いますが、マイタイムラインというのはどこまで進んでおるのか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) マイタイムラインの進捗状況ということでございますが、それぞれ個人が作成するものであり、その辺、我々は認識はしておりません。 ただ、家族間でこの情報を共有することが何よりも大事だと、先ほども申し上げましたとおりですが、災害を他人事と思わず、自分のこととして捉えていただくように、今後も事あるごとにPRに努めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) そういう御答弁いただきましたけれども、先ほど申しましたように、ここに取り上げているだけではなくて、ぜひ別紙でそういうものを配るぐらいのことは、大したコストでもないので、ぜひ御検討いただきたいと思います。 もう一つは、ここに災害時の緊急輸送道路というものを明記しておりますが、これはどういうものなのか。県・市の緊急輸送道路。そして、我々市民は、災害時に避難道路をどういうふうに考えたらいいのか、それについてお尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 災害時の緊急輸送道路とはについてでありますが、防災ガイドブックに示しております道路がこれになりますが、災害時に救急救助活動、消火活動、救援活動、救援物資輸送活動などのための道路を確保するため、あらかじめ確保すべき幹線道路を指定しています。安全が確保された道路、通行止めの道路については、適宜広報をしてまいります。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 地図にそういう明記がされておりますけれども、その辺の御案内が何もないということについては、ぜひ、これからのPR活動の中で取り入れていただきたいと思います。 それでは、小項目2、災害時要支援者への対策について、これからお尋ねいたします。 先般、6月13日の信毎の一面にも大きく取り上げられましたけれども、千曲市は計画を一部作成済みということです。私、平成27年当時、区長としてこれを作成いたしました。一部という記載がありましたけども、何ができてないのか、お尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) ただいまいただきました災害時要支援者の対策についての一つ、名簿の作成について、一部作成済みということで、先般、新聞報道がございました。そのことについてお答えいたします。 一部というものでございますが、まず、千曲市におきまして、令和2年度でございますが、災害時避難行動要支援者名簿に記載すべき要支援者がおおよそ2,700余りの方がいらっしゃいます。そのうち、名簿の掲載に同意を得た方につきましては約1,500余りということで、おおよそ6割弱の方につきまして、掲載について同意を得ておるという部分から、一部作成済みということで、先般の報道で報告があったことでございます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) これは個人の守秘義務の問題等もあり、作成に当たっては個人の同意を得てから作成するということになっているんで、一部作成済みということはパーセンテージの問題だということですね。 それで、2014年、平成26年に災害対策基本法が制定されまして、平成27年に本市でも作成いたしました。先ほど申しましたように、私もちょうどこのときに内川区の区長だったもんですから、大変苦労いたしました。区の役員や民生児童委員の皆さんと共同作業で、市から出てきました名簿についてチェックをし、それぞれの同意を得て作成いたしました。 これらの作成について、新聞にもいろいろ出ておりましたが、人手の問題等がありますので、これにはぜひ市の担当者が出前的にお手伝いに上がるとか、私ども地元ではパートナーシップ協定の職員さんたちとも一緒にミーティングしたり、作業する時間を取っております。 そういう意味で、先般の19号台風のときの長野市の状況を見ますと、もしあの規模のものがここに来ましたら、どうなっていたか、非常にぞっとする、寒気がします。この対応が非常に大きな問題だと思います。 そういう中で個別計画では、今回は障害の人たち等、手帳を持っている人たち等も入っております。その程度とか、常備薬とか、医者とか間取りとか、さらに避難行動の計画等も織り込んでおかなければなりません。 その中でも一番問題なのは独居の高齢者です。それから、洪水を考えた場合、平屋住宅の居住者です。これらを把握しておかなければ大変なことになります。 幸い私ども地元では、ある役員が独居の老人を五加小学校まで車で運んだという事実がございます。そういう細かな配慮をしとかなければ、実際に名簿をつくっただけで意味がありません。 そして、2020年には浸水想定区域土砂災害警戒区域を抽出管理せよという指示が出ておりますが、水害を考えますと、市の平地大半が浸水想定地域でありますので、これについての細かな対応をあらかじめ取らなければならないと思います。 そして、土砂災害警戒区域については、主に山間地になりますけれども、名簿にはあらかじめ表記できると思いますので、この対応策をお願いしたいと思います。その辺について、どういう市の対応ができているのか、お尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) それでは、名簿の改定、また個別計画の作成についてと、御質問いただきました件について御答弁いたします。 まず、名簿の策定、更新につきましては、本年度も、来月ですが、7月より、全地区に説明会を実施する予定でございます。そこには区長、自治会長、また民生児童委員さんにお集まりいただき、丁寧な説明をいたします。 さらに、ただいまいただきました、様々な方から御協力をいただくという中で、市の職員も説明会にはきちんと丁寧にやるとともに、昨年同様に引き続き、介護支援専門員ケアマネージャーへも周知を行っているところでございます。 また独居老人、平屋住宅居住者等の把握についてでございますが、現在、市の個別避難計画の中で、避難に際しての情報として、氏名、生年月日、性別はもちろんですが、家族構成や障害の程度などの健康状態、またかかりつけ医、常備薬、居住建物の状況等を記載するなどして、確認、把握できるようにしております。 さらに、このたびの災害基本法改正と同時に、避難行動要支援者の避難行動支援に関する指針も改定されました。それに基づき、個別計画に記載しなければならない事項を再度確認し、名簿の策定を丁寧に行っていきたいと考えております。 また、名簿には地区、行政区別に整理しておりますので、山間部等のその地区の特性についても把握することができますので、この名簿、また個別支援避難計画に基づき、丁寧な支援ができていくよう準備してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 市のほうでは大分準備が進んだようですので、安心していいのか。当初、川西の何地区かがこの計画に反対して、作業に加わらなかったという事実がありましたので、一番懸念をしております。 ですから、全区がこれを取り上げて実施しているという御答弁というふうに受け取ってよろしいのかと思いますが、その中で避難行動計画というのは、どういうものなのか。一遍、この用紙そのものをできれば公表していただきたいと思います。白紙で結構です。どんな内容で、どうなっているのか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 個別避難計画につきましては、先ほど申し上げましたように、各地区、説明会を開催しておりますが、その内容等につきましてホームページで掲載しており、個別避難計画もそちらにありますので、また御覧いただきたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 分かりました。それでは次に、小項目3として、避難所の開設、運営マニュアルというものはできているのかどうか。そして、自分たちは避難所をどこに設定すればいいのか。学校や公共施設等の施設別の収容人数はどうなっているのか。そういったことをどうしてもあらかじめ理解しておかなければなりません。ですから運営マニュアルについても、公表できる範囲は公表していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 避難所の設定についてですが、先ほども答弁いたしましたが、避難所は災害によって被害を受けた人や、その可能性がある人が、一定の期間、避難生活をする場所となります。主に学校や公民館などの公共施設を対象とし、令和元年東日本台風災害以降は、市内小中学校の体育館、ことぶきアリーナ、ふれあい福祉センターを中心に開設をいたします。 施設別収容人数は、13小中学校の体育館で約5,000人、普通教室を利用すればプラス5,000人、計1万人、ことぶきアリーナで約1,000人、ふれあい福祉センターで100人、全てを合計すると1万1,000人余りですが、これは今までのことでありまして、コロナ禍の現在では約半数の5,000人余りという状況です。 また、地区別に避難所を指定してはということもあろうかと思いますけれども、近くの施設を御利用いただいておりますので、あらかじめこの場所に避難をしてくださいというような指定は困難であるということを御理解いただきたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 今の状況ですと、1万2,000人が収容でき、コロナ禍では約5,000人ぐらいだということですが、そういった意味でのコロナ禍の運営対策についても、マニュアル化して事前に公表していただきたいと思います。 それと、前回一番問題になりましたのは、対策本部と情報共有ができたかどうか。それから、各地域、特に区長さんたちとのコミュニケーションが取れたのかどうか。避難情報等の発信方法はどうなったのか。 それから、区長等が被災状況報告と地域別のいろんな問題について相談したけれども、指示が一向に出てこなかったと。そういう意味での本部、避難所の体制、人的配置等の、できるだけ事前に公表できるものは公表すべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) マニュアルにつきましては、ホームページのほうに掲載してございますので、それは御確認いただきたいと思います。 本部との情報共有ということでございますけれども、現在、整備中の移動系防災行政無線子機を使用し、逐次連絡を取り、漏れのないように努めてまいりたいと考えております。 コロナ禍においての運営でありますけれども、感染症予防対策として、受付での検温により避難者を分け、室内ではパーティションや間仕切りによる感染予防対策と併せてプライバシーにも配慮しながら対応してまいりたい。また、保健師を配置して対応してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) できているようでしたら、いろんな各常任委員会で説明をぜひしていただきたいと思います。 最後にちょっと、関連質問なんですけども、通告漏れをしてしまいましたんで、もし答えられるものがありましたら、答えていただきたいと思います。 これは令和元年度は、千曲市総合防災訓練は重点ブロックということで、五加地区で行いました。その後、昨年も、また本年も残念ながら中止決定されました。 それで、ここで申し上げておきたいのは、毎年地震の一律プログラムに近いもので実施しておりますけれども、その実施する地域によって、その実態に合わせた年度別の目標を別個に作成すべきだと思いますが、それについていかがでしょうか。 また、災害時の要支援者の名簿をつくって、個別計画をつくっているわけですが、その中で支援行動について、本当に機能しているものかどうか、検証する必要があると思います。したがいまして、避難訓練もぜひそこに入れるべきだと思います。 私、27年度に内川公園ができたときに、防災訓練をいたしまして、350人の区民の皆さんが集まっていただきました。そのときに車椅子、それから担架等も動員いたしまして、実際に車椅子で現場に避難できるのかどうかというようなことまでやりました。そういう意味での避難訓練というものを、ぜひ取り入れるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 通告にはございませんでしたが、避難訓練ということで、各地区でいろいろなことをやっていただいております。我々のほうでやっているのは、総合防災訓練ということで全体的なことなんですけれども、各地区では独自の訓練を行っていただいております。車椅子を使っての避難訓練ですとか、あと特別養護老人ホームと連携して訓練を行っている。あと小学生の防犯ベルの訓練など、様々な訓練を各地区で独自のものを行っておるということを承知しております。 今後、ほかの区のよい事例は紹介できる機会がありましたら紹介し、各地区において充実した防災訓練になるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員に申し上げます。通告にありませんので、質問はこれにとどめてください。 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 冒頭にも申し上げましたけれども、市民の安心、安全を守るためには、ハード面の対策はもちろん、逃げ遅れゼロを目指したソフト面の日頃の準備、対策が急務だと思います。そういう意味で、今日は各事項、細かく御質問させていただきまして、これをぜひ市民の皆さん、その他にPRして実現できるようにしていただきたいと思います。 そこで最後に、市長に御提言いたしますが、各種災害や感染症対策の対応として、今後、市においても専門家の防災管理官というようなものを設置されたらと思いますが、いかがでしょうか。市長にお尋ねします。 ○議長(和田英幸君) これについても通告外でありますが、小川市長、答えられたら、どうぞお願いいたします。 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今、中村議員さんから御提案いただきましたけれども、私は、市民の安全、安心を目に見える形にしたいということを訴えて、市長に就任いたしました。組織改編等で危機管理関連の部の創設等も研究しております。そういったことも考える中で、危機管理の専門的な知識を有する職員の配置ということは研究して、前向きに検討しております。また、防災士等の資格の奨励も、職員に向けて行いたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) どうもありがとうございました。市を挙げて、とにかく取り組みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、大項目2の屋代地区大規模開発について御質問いたします。 小項目1として、大型商業施設誘致の進捗状況についてですが、まず議会建設経済常任委員会では、昨年9月に付託案件の審査ということで、長野経済研究所の調査結果を報告いただきました。10月には屋代地区土地区画整理組合設立準備委員会と意見交換をいたしました。 その2回を行いまして、私はその間、特別委員会の継続設置を希望いたしましたが、建設経済常任委員会の扱いとすると同時に、付託案件もないということで否決されました。付託案件ないということは、既に事業が完了したのか、それとも何もやらないのか、非常に私は不満でした。 その間、昨年9月議会の一般質問で、進捗状況についてお尋ねしましたところ、令和4年度中の農振除外に向け、県の担当課と実施計画に関する下協議を進めているという答弁だったんですが、実態はいかがでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 農振除外に向けた県との下協議の状況についてでございます。 農村産業法を活用した35ヘクタール一括開発を前提としまして、市の実施計画の素案を作成し、昨年5月から県農政部局と下協議を始めましたが、大型商業施設ありきの方針を見直したことにより、現在、協議は進めてございません。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 今中断しているという答弁でしたけれども、当初は特定の大手企業とオーダーメード方式で、35ヘクタール中20ヘクタールという大きな開発をメインに考えておりました。しかし、8年未経のストックマネジメント事業もあり、農産法で取り組むしかありませんでした。 そこで、この5年、何もできていないという、いろんな批判を受けておりますけれども、現実的に冷静に分析してみますと、35ヘクタールの一体開発はほぼ不可能です。また、その進行も見られておりません。これについてはどう考えるのか。ただいまの答弁で一緒に入っているということですか。ほかにありましたら、どうぞ。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 35ヘクタール一括開発が不可能であるかという御質問でございます。 そのようなことも含めまして、現在、準備会のほうで新たなまちづくりの構想案を策定中でございます。その策定案ができるのを今は待ちたいというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 今、実施計画は中断中で、まちづくりについて再検討しているという御答弁ですけれども、前記のとおり、常任委員会では2回、取り上げたのみで、約1年経過しております。したがいまして、建設経済常任委員会で総括をし、検証すべきだと思います。これは議会側の問題ですけれども、そう考えております。 そして、3月の代表質問で幅広い人材を集め、開発検討委員会等を立ち上げたらどうかというようなものを再質問をいたしましたが、その質問に対して、再開発方法を再検討するという答弁だったんですが、どうですか、その対応は。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 開発手段の再検討というような御質問をいただきました。 先ほども申し上げましたが、現在、準備会において、開発手法も含めた、まちづくり構想案の策定作業を進めております。これを踏まえ、必要な対応を進めていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) そして次に、小項目2の屋代地区のスマートインターチェンジの設置計画について、これも前回の質問で、本年の国の準備段階調査への移行は断念し、来年以降にしたいという答弁でした。そして、一番問題になっておる建設費の削減が検討中だけど、見通しが立っていないという答弁でしたが、その後はいかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 屋代スマートインターチェンジ設置計画についての御質問でございます。 まず、1点目の準備段階調査への移行に向けた状況でございます。3月の施政方針でお示ししましたとおり、整備効果につきましては、国のおおむねの理解が得られたというふうに考えておりますが、整備費につきましては、縮減が思うように進まなかったことから、今年度の準備段階調査への移行は難しい状況というふうに考えてございます。 2点目の今後の見通しでありますが、今年のスマートインターチェンジ相談会におきまして、こうした状況を踏まえた今後の検討材料を相談するなど、準備段階調査への早期移行に向けまして、引き続き取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) さらに御質問いたしますが、この間に大型商業施設の開発、スマートインターチェンジの設置計画等に調査費ということで1億5,700万円の調査費を既につぎ込んでおられます。もし両方ともこれがうまくいかなかった場合、どういう責任の取り方があるんでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいま責任の取り方ということについて御質問いただきました。現在、屋代の開発につきましては、できないというようなことは想定して進めてございません。したがいまして、責任の取り方ということについても、今のところは考えてございません。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 当然できる前提で進めているわけですけれども、先ほど来申し上げていますように、いろんな状況を考えてみますと、ここでもう一度、よく精査しなければならないタイミングだと思っております。 そして、小項目3として、市道一重山2号線についてお尋ねいたします。 昨年9月の議会の一般質問で、40年代からの都市計画道路一重山線のルートを変更して、都市計画道路一重山2号線にするのかという問いに対して、市道一重山2号線、市道ということで開発したいという話があり、今年中に詳細設計に着手するという答弁でした。 さらに、今年の3月の代表質問で、屋代地区大型商業施設の開発事業も進まず、まさに再検討すべき時期でもあり、また屋代地区スマートインターチェンジ計画も見通しが立っていないので、この道路事業についても一旦立ち止まり、総合的に再検討したらどうかと提案しましたら、2月に既に地権者に道路測量説明会を実施したという答弁でした。 そして、建設経済常任委員会でも説明する予定ということでしたが、いまだに詳しい仕様の説明がなされていません。どういうことでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 市道一重山2号線についての御質問でございます。 まず、1点目の整備スケジュールについてでありますけれども、現在、路線測量、道路詳細設計に入っておりまして、年明けから用地測量と補償調査に着手、来年度以降、順次、用地・補償契約、埋蔵文化財調査、道路工事に着手していきたいと考えております。 2点目の説明会でございますが、今年2月に地権者の皆様に説明会を開催し、産業連携道路ネットワーク構想や先ほどのスケジュール、市道一重山2号線の全体平面図や標準断面図について御説明を申し上げました。 3点目の詳しい仕様の説明でございますが、道路詳細設計を進める中で、委員会等を通じて御説明をしたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 前回もそういう答弁をいただきました。しかし、まだ常任委員会でも説明をなされてないのはなぜかと。さらに、詳細設計後には用地買収をということも言われておりますけれども、少し前のめり過ぎないかということを再度申し上げたいと思います。 この市道一重山2号線の建設について、議会や市民の十分な理解を得た上で進めるべきだと思いますが、そこで一旦凍結するという方法もあると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) まず、仕様について説明がないのはなぜかということでございますが、先ほど来申し上げているとおり、準備会のほうで現在、新しいまちづくり構想の案を策定中でございます。その案によりまして、どのような開発がされるかということで、道路の構造、こういったものにも影響があるものというふうに考えております。 道路は一定の根拠を持って進めていくべきものだと思います。交通量というものが一番大事になるわけでございますが、そういったものを新しい構想案の中でしっかりと確認する中で、道路についても進めてまいりたいというふうに考えておりますので、その策定案がお知らせするような状況になりましたら、きちんと説明をさせていただきたいと思います。 それと、道路事業を一旦立ち止まるべきではないかという御質問でございます。市では、都市機能が特に集約されている地域を拠点というふうに位置づけまして、都市や産業、観光など各地域それぞれの強みを生かした施策の展開と拠点化を結ぶ道路の整備に力を入れているところでございます。 施政方針でもお示ししましたとおり、市道千曲線と国道18号は市の南北を結ぶ連携軸として、都市計画道路一重山線は市の東西を結ぶ連携軸としまして、人・モノ・文化を市全域に波及、循環させる重要な道路であるというふうに考えております。 また、新しくできる2つの産業拠点を結ぶ都市計画道路一重山線の早期全線開通を目指す市の基本姿勢を明確に打ち出す上でも、市道一重山2号線の整備は速やかに進めたいというふうに考えております。 また、産業連携道路の役割と併せまして、一重山線全線が開通後は、国道403号の役割を果たす道路となることが予想されます。都市間を連絡する県内の主要幹線道路でありまして、スマートインターチェンジと連携することで、広域の交流が可能となる道路となることが期待されます。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 今、非常に大切なことが出てまいりましたが、準備会においてまちづくり計画を作成中であると。これは今までいろんな意味で問題になっていました事業主体が設立準備会のほうにあるという話で、その計画を待つということなんですが、実態のないところに、我々はお金をつぎ込んできております。そういう意味での新しい取組方について、早く結論を出して、我々はどういうふうに対処すべきかということを、本当に真剣に考えなければいけない時期だと思いますので、よろしくお願いします。 最後に市長、屋代地域の開発について、何か御所見がございましたらお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 屋代地区の開発についての所見ということで御質問いただきました。 まちづくりについては、いろいろな考え方があると思いますけれども、それぞれの地域の特性、強みを生かすまちづくりが必要であるというふうに認識しておりますが、千曲市の強み、幾つかある中で、最大の強みは交通の要衝というところで、長野、上田に挟まれた重要な場所である。そして、首都圏、近畿・中京圏からも比較的近い位置にある地方ということで、インターチェンジ、ジャンクションもありますので、その近辺を開発するということについては、強みを伸ばすという点で、私は推進したいという考えであります。社会情勢の変化、経済情勢の変化、いろいろありますので、そうした諸情勢を勘案しながら、適切な計画として進めていけるように考えていきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 中村眞一議員。          〔12番 中村眞一君 質問席〕 ◆12番(中村眞一君) 市長は千曲市を変えるということで訴えてまいりましたので、前市政をそのまま引き継ぐという必要は必ずしもないと思います。今だからこそ変えられるという事情もいろいろございます。そういう意味で、ぜひ屋代地区の大規模開発についても、もう一度見直しをかけて進めていただきたいと思います。 それを最後に述べまして、私の質問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(和田英幸君) ここで、11時15分まで休憩いたします。                               午前11時 休憩---------------------------------------午前11時15分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、4番、宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 4番、一志会、宮下繁明です。通告に従って質問いたします。 現在、千曲市民の最大の関心事は、新型インフルエンザのワクチン接種の件であります。本来ならば議会の場で質問すべきでありますが、自粛しろということでございますので、経済対策についてのみ質問いたします。 大項目の1、新型コロナウイルス禍の地域経済への影響について。 コロナ禍が2年目となり、民間企業、事業者は大変厳しい環境に置かれております。先日も近くの飲食店に行きましたら、夜8時まで営業していてもお客さんが全く来ない。来てもお酒を飲まないために、売上げは1日2,000円から3,000円で毎日赤字だというふうに嘆いていました。市内の中小企業、零細企業、また農家における影響、現状について、業種別、業態別に市は把握しているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 業種別、業態別の実態の把握についてでありますが、市内製造業につきましては、平素から市の産業支援センターの技術アドバイザーが定期的に企業訪問をして、技術や販路などの様々な相談を受ける中で経営状況の把握に努めているところです。帝国データバンクなどの民間調査会社、それから中小企業団体中央会、長野経済研究所、金融機関などの調査結果等も参考にして、実態を捉えております。市内の製造業やサービス業など持ち直しの動きが見られるものの、飲食業や宿泊業は依然として厳しい状況が続いていると認識しております。 また、農業への影響でございますが、一般作物・果樹につきましては、新型コロナウイルス感染症の大きな影響はないと、JAながの等から御報告いただいております。 花卉(生花)につきましては、冠婚葬祭などの需要は減少したものの、コロナにより海外からの輸入量の減少もあることから、市場価格に大きな減少はありませんでした。 なお、本年度の農産物の本格的な出荷はこれからとなりますので、JAながのと情報共有して、動向を注視してまいります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、御説明ありましたように、帝国データバンクとかJAとか、いろんなそういう大きな組織もいいんですけども、ぜひ千曲市としては、自分の足でお店を回る、農家を回る、そういう地道な調査をしていただきたいんです。 先ほど花卉農家は影響ないというようなことを言われましたけども、私が力石の農家を何件か回りましたけど、大変な状況です。昨年に続いて、本当に花の相場がつかない。本当に市場に出しても売れないんです。 また、イチゴ農家、イチゴは冬場は非常に相場は高いんですけれども、今年は本当に相場が安い。今、露地ものが出てきましたけど、ハウスものも露地ものも変わらないような相場なんです。ぜひそういう細かな調査をしていただきたい。 宿泊業は厳しいと言われましたけれども、宿泊業だけじゃない。米屋さん、酒屋さん、八百屋さん、魚屋さん、みんな千曲市の大切な業者なんです。そういう方にもしっかり目を届くような調査をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) ただいま宮下議員から質問のありましたことに対しまして、自分の足で調査をということですが、私のほうも飲食店等、コロナ対策を含めながら行って、そのような切実な声を聞いているところです。あと議員さんの中にも宿泊業を営んでいる方もいらっしゃったりする中で、逐次そういった情報を耳にして、できる限り継続的な支援とか、的確な支援ができるようにということで、情報共有に今後一層努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、部長のほうから、自分でも歩いているということなんですけれど、飲食店だけじゃなくて、ぜひ農家も、小さなお店も、街の店も回っていただいて把握していただきたい。そして、それに対して、市として何ができるかということをぜひ考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、上山田戸倉市民窓口の充実について。 小川市長の公約である市民窓口が4月1日に開設され、多くの市民に利用され喜ばれております。4月の取扱数は438件、5月は340件。しかし、基本的な機能がまだまだ不足しております。転入・転出、婚姻届の受理ができない。税金の収納、福祉関係、マイナンバー等の扱いがないということに関して、市民は困惑しております。先日も公図が取れないということで、公図一枚のために本庁まで行かなくちゃならない。何とかならないかという方がいらっしゃいました。窓口に来て断った件数が4月は28件、5月が18件、約50件近くの方が断られてしまったということの中で、ぜひ機能の充実を図っていただきたい。 地元の市民が要望してきたものは、あくまでも支所としての機能であります。段階的に機能を増やす検討はしているのでしょうか。そして、もし今の状況の中で人員的に増やせない場合には、リモート等を取り入れた対応というものも、3月議会でお話がありましたけども、その検討はされているのでしょうか、御質問します。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 上山田戸倉市民窓口の充実についてでございますけれども、現在、窓口に来られた市民の皆様へは、住民票の写しや戸籍、印鑑登録、所得や納税等証明書の交付のほか、指定ごみ袋購入チケットの追加販売、各種相談業務や文書等を含む各課への取次業務を行っております。 市民サービスを充実させるために機能を増やす検討はしているかでございますけれども、受付時に慎重な審査を要する戸籍の届けや転出入届のほか、台帳管理が必要な電子地盤図の交付と、厳正なセキュリティーを要するマイナンバーカードの交付は受け付けておりません。窓口開設により、市民の皆様から要望いただいた業務を都度検討しているため、実施可能な届出は増えてきている状況ではございます。 今後も市民サービス拡充のため、新たに実施可能な業務について、継続して検討してまいりたいと考えております。 次に、リモート等を取り入れた新たなモデルの検討はしているかでございますけれども、行政ネットワークを利用しまして、場所による制限を受けずに相談が可能となる仕組みや、申請届出の受付や審査が業務システムを活用して、窓口と市役所双方の確認により適正に実施することが可能となれば、場所による制限を受けずに、リモート等による新たな市民サービスが可能とは考えております。 具体的な実現方法や課題等につきましては、関係部署と協議して、引き続き研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今御説明いただきましたけれども、まだまだできない理由を、現状を述べているような気がするわけでありますけども、できるようにするにはどうしたらいいのかということをぜひ検討していただきたい。 前回もお話をしましたように、合併をした長野市、上田市、佐久市のほうは、全ての市で、市の村役場、町役場、そして自治センターという名前で残っているんです。住民サービスを優先している。それをぜひやっていただきたい。 昨日も小玉議員からこの件についてお話しありましたけれども、まさに小玉議員の質問は、千曲市における上山田窓口を支所にすべきだ。支所にするか、また出張所として格上げするんだというような、私、前向きな捉え方でおりますので、ぜひ市としても前向きに取り上げていただきたいなと思っております。 続きまして、大項目3の屋代地区の開発について申し上げます。 私は、まだ議員になって1年にも満たない新人でありますが、この問題ほど市民と民間の感覚と行政の感覚に大きなずれがあるものはないと。そして、行政の常識は市民にとって非常識であるというような感覚を多くの市民が持っているものではないかなと思っております。 昨年の3月議会で岡田市長は、企業との交渉は順調に行っている。今年中には企業を決める。そして計画を発表する。それに先行して、一重山2号線を1億円かけて道路建設を始めるというふうに発表されました。内田副市長も議会のたびに、企業とは毎月のように交渉している。契約書や出店申込書はないけれども、大丈夫、必ず出てもらえる。出店意欲はあるというような説明をされておりました。 しかし、昨年の市長選挙で小川市長が当選されて、小川市長は、企業の開発担当者とお会いして、大型商業施設は今の状況では無理だというふうに判断されて、大型商業施設ありきの開発は見直すということで、方針転換をされました。 まさに私は英断であったというふうに思っているわけでありますけれども、市の最高責任者である市長、また副市長がこの議会の場で言ったことが、結果的にはうそだった。誰の言葉を信用していいのか分からないというのが、私も含めた市民の率直な感想ではないかなと思っております。これは政治不信にもつながる大きな問題でありますので、私は民間出身の小川市長ならば、市民の思いをよく理解していただけるだろうと思っておりますので、この質問をしたいと思っております。 質問に入る前に、3月議会での件を確認いたしたいと思っているんですが、その当時の竹内部長に私は、一重山2号線が2車線から4車線になったのは、岡田市長が企業の意向を聞いて2車線から4車線にしたんだというふうに、去年の3月議会で発言をしているということに関して、竹内部長は2回、否定されたんです。それに対して、後で確認をして報告していただきたいということでお願いしましたけど、いまだにない。これについてはどういうことなのか、御質問申し上げます。できれば竹内部長で。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) さきの議会の一般質問で竹内部長が答弁した内容についてでございますが、記憶がうろ覚えで申し訳ないんですけれども、たしか企業の意向で車線数の変更というものがあるのかというような御質問だったと思います。それに対して、そういったことはないというお答えだったと思いますけれども、まさにそのとおりで、我々があの道路を造るときには、そこに発生する交通量を根拠にして道路の計画を進めてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、昨年の3月の岡田市長の発言はうそだったということですか。岡田市長は北川原議員の質問に対して、企業側の要望で2車線から4車線に変えたというふうに発言されていますけれども、もし分からなかったら時計を止めて議事録調べてくださいよ。3月もやって、これで2回目です。誠意がないじゃないですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 申し訳ございませんでした。確かに市長がそのような発言をしているとのことでございます。市長がそのような発言されたということでございますが、我々事務を、行政をつかさどる者とすれば、先ほど申し上げましたような根拠に基づきまして、道路計画を進めているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、千曲市の議会で、最高決定機関である議会で市長が言ったことがうそだったということですか。 ○議長(和田英幸君) 宮下議員、詳しく、そこの部分、もう一度。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そのときは竹内部長だったんですけれども、岡田市長が先ほどの3月議会で、一重山2号線は2車線から4車線にしたのは、企業の意向でやったと。それで企業が決まるから、道路の建設に着手するという発言をされたんです。その発言が間違いだったのかどうかということを確認したいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下議員にお尋ねします。 この件につきましては、はっきり通告には出てきてないので、今現場で、担当のほうでちょっと今苦慮しているという状況でありますので、後ほどでいいのか。それとも一旦ここで、そこをはっきりしないと、次の質問に入っていけないのか。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕
    ◆4番(宮下繁明君) 大事なことなので、1回、休み取って確認してください。3月議会から2回目です。 ○議長(和田英幸君) 通告にないという状況の中でありますが、これからの質問に関して重要な流れの部分ということでございます。一旦この件に関しまして、市長部局の中でどういう回答するのか、結論を待ちたいと思いますので、一旦暫時休憩にして、結論が出次第、再開したいと思います。 所要の時間がかかる見込みですので、一旦暫時休憩ですが、議場を退席して結構でございます。後ほどまた再開時間はお知らせいたします。                            午前11時34分 休憩---------------------------------------午前11時45分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいま大変貴重なお時間を頂戴いただきましてありがとうございました。申し訳ございませんでした。 確かにそのような発言を市長がしておることを確認いたしました。また、それに対します市の答弁が的確でなかったことをおわび申し上げます。 当時の交渉の内容から、市長が2車線ではなく4車線が必要というふうに判断したものだと思います。 しかし、先ほど来申し上げましたとおり、我々道路計画をする事務方とすれば、あくまでも的確な根拠に基づいて、道路の計画をしているところでございます。 現在、4車線ということではなく、まちづくり構想案策定中ということでございます。その結果を待ちまして、根拠をしっかり持った道路造りに努めてまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 一つは回答がなかったことに関しての説明と、あと今のお話だと、道路の4車線というのは、当面は考えないと、白紙に戻すということでよろしいんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 回答がなかったことを、まずおわび申し上げます。 それと4車線につきましては、先ほど申し上げましたとおり、準備会で現在進めておりますまちづくり構想案、こちらのほうが見えてきたところで、根拠を持ってしっかり判断していきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、道路のほうはまちづくりの提案を待って、もう一度検討するということだと思いますけれど、時間が大分食っちゃったんで、もう一度、時計止めてもらいたいと思うんですけれども、お願いしたいと思います。 それでは質問に入ります。 議会と市民に情報公開を。 市は、企業名は決定するまで出せないと言って、大型商業施設としてきましたが、そもそもこの計画は、平成27年に開発業者からイオンモールの計画が持ち込まれたことから始まったものではないですか。市民はイオンが来ることを楽しみにしていました。市民や地権者へはイオンの説明はなかったのでしょうか。回答求めます。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) まず御質問で、初めから御指摘の企業ありきの開発ではなかったのかということでございますが、事業主体である屋代地区土地区画整理組合設立準備会の前身となります屋代地区まちづくり協議会、そしてさらにその前身の屋代地区の開発促進を図る有志の会は、宮下議員御指摘の企業の出店を期待して組織したものでございますが、準備会側は当初から現在も、そうした大型ショッピングモールの企業ありきではございませんでした。 この開発において、御指摘の企業をありきにしてしまったのは、企業誘致を準備会から託された当時の千曲市であったと考えております。 平成27年、28年頃から、須坂市、佐久市、千曲市において、御指摘の企業の大型商業施設を核とした開発計画が同時進行いたしました。 企業側の思惑とすれば、希望のタイミングで、より条件のよい場所に出店したいというのは企業として当然であります。大型商業施設を取り巻く環境が厳しさを増す状況下において、御指摘の企業側が長野県内に大型施設を幾つも建てるということを期待するのは、もはや現実的ではございません。 こうした中、千曲市は結果的に手を挙げたものの、自治体間競争に後れを取ってしまい、行き詰まっていました。こうした状況を私が就任後に知るところとなり、その現状を受け止め、このまま前市政の方針である大型商業施設にこだわり続けても開発が進まないと判断したことから、大型商業施設ありきの方針を見直したわけであります。 私としては、前市長がこだわっていた、実現可能性が極めて低い大型商業施設ありきの方針を大胆に見直して、そのことが前市政からの転換の一つであるというふうに認識しております。 諸情勢の報告で申し上げたとおり、開発に関しては、現在、事業主体である屋代地区土地区画整理組合設立準備会において、改めて、開発のコンセプトや視点、手法なども含めて、新たなまちづくり構想案の策定作業を進めております。このことから、市としても新たなまちづくりの取組を技術的に支援してまいりたいと考えております。 なお、企業誘致に関しましては、御指摘の企業の魅力やノウハウというものは、大型商業施設だけではないということから、引き続き、同じ企業のグループに対する企業の誘致は継続しております。事業が進んでいなかったことから、市民や地権者への御指摘の企業の説明については行われておりません。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、市長から丁寧な御回答いただきましたけれども、市長が方針を転換したことは、私は非常に高く評価しているわけであります。マスコミだとか市民はイオンが来るっていうことを期待していた。この議会の中でも何回もそういう話があったわけでありますけれども、市側はイオンではないよと。イオンが対象ではないというような建前と本音、そのような表現が市民から見えにくい。市民に見えやすい市政にしていただきたいということなんです。 屋代地区のまちづくり協議会の内容見ると、当初からイオンという名前が出ているんです。地権者の説明会は全てイオンモール、市側の回答もイオンという形で出ている。そういうことで本当に建前と本音っていうものをただしていただきたい。それをぜひ小川市長にお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 御指摘の企業という表現でとどめておりますが、ちまたでは企業名を出されての話がされているということでございます。企業誘致の在り方として、水面下で進んでいる話を企業名を特定して、行政の側で確定する前にお示しするのは、あまり好ましいことではないと私は認識しておりますけれども、状況に応じてある程度の具体性を持った計画として、出店が確定したとか、進出企業がはっきりしたというときには、お示しする必要があるのではないかというふうに思っております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 私は小川市長のことを言っているのではないので、今までの行政が内部ではイオン、イオンって言っておきながら、公式にはイオンという名前出さないというような、建前と本音というのがあり、行政が市民から見えにくい、市民から不信を買うっていうことを言っているので、その辺をぜひ勘違いしないようにしていただきたいと思います。 次行きます。大型商業施設から工業系を含む開発、広域交流拠点、新たなまちづくりという形で、どんどん表現が変わっていくわけですけれども、これは市民に説明がないまま変わっていく。これはイオンが難しくなったから表現を変えたんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を認めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) いつから広域交流拠点に、そして新たなまちづくりに変わったのかについてでございます。 当該地区は、以前から市街地誘導地域として、都市的土地利用を推進してまいりました。広域交流拠点都市としての位置づけは、平成28年2月に策定しましたまち・ひと・しごと創生総合戦略から始まり、平成29年3月に策定しました第二次総合計画に掲げた大型商業施設誘致と、同時期に策定した立地適正化計画における上信越自動車道西側地区の広域交流拠点としての位置づけが一体化し、重点施策として大型商業施設を核とした広域交流拠点整備を掲げるようになりました。 新たなまちづくりは、小川市政となりまして、これまでの大型商業施設を核とした開発を見直し、幅広い産業や文化が集積し、市内外から人が集う新たなまちづくり、千曲市全域や広域の活性化につながる新たなまちづくりに取り組む方針が示されたことによります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) その経緯は分かりましたけれども、いつから、どういう理由で変えたのかということを、市民に分かりやすく説明していただきたいというふうに思います。 次行きます。昭和株式会社、長野経済研究所の報告書の原本はなぜ提出しないのか。昭和には3回にわたって7,329万円、長野経済研究所には600万円の調査費が市から払われていますけれども、その内容は市に報告があってから1年、また2年たっても出てこなかった。概要版がようやく去年出ましたけども、その内容は不十分であります。なぜ、このようなことになっているのか、お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 報告書の原本はなぜ議会に提出しないのかについてでございます。 全議員の皆様に全ての報告書をお渡しするということは、大変な経費や時間を要するということで、基本的には報告書の概要版を作成しまして、委員会等において順次報告をさせていただいております。 非公開情報を除く原本の開示に当たりましては、信義則に基づきまして対応してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、調査して報告書が市に上がってから1年たっても出さない、また2年たっても出さないというのは、どういう理由でしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 調査報告書の一部は、利害関係者の検討を深めるための材料として作成されているという側面がございます。議論や討論を深めない、想定数値等が出ていった場合は、利害関係者に不利益を与えるという懸念を持ってございます。 調査報告書の情報提供に際しましては、非公開情報も含め、慎重に対応したいというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今言われた利害関係者とはどなたでしょうか。市民が一番利害関係者じゃないでしょうか。市の税金を使って調査をした。議会であるとか市民に知らせるのが一番大事なんじゃないでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 市が持つ情報は公開することが前提だというふうに認識しております。今も議員から御指摘がありました利害関係者というのは、この場合ですと地権者を想定してございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、この報告書の内容に、地権者に不利な情報があったということでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 不利な情報というふうに明確には位置づけておりませんが、出てきた調査の内容をしっかり検討して、公開できるものであるかどうかということを確認した上で公開していくということでございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 納得いかないんですけれども、これは調査です。だから、これを市がどうするか、今後どういう方向に行くかということを決める重要な資料であります。それを出さない。不利な状況、知らせてはまずいこともあるから出さないっていうことは、情報を隠匿しているということじゃないですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいまの御意見ありました、不利な情報だから出さないということではございません。調査の結果をしっかり精査した上で、その結果をお知らせするというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 小川市長は、この開発の問題は非常に不透明だと、市民に情報がないということで、再三おっしゃったわけであります。まさにこのことだと思うんです。いい情報も悪い情報も市民に知らせる。地権者も含めて市民に知らせることによって、今後どうやって開発するのかということが、初めて明確になってくると思うんです。まずい情報だから教えないということでは、市の行政の進め方を誤る方法と思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 先ほども申し上げましたが、市の情報は公開することが前提でございます。ただ利害関係者に不利益となるような懸念がある場合については、より慎重であるべきというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 精査するのに2年もかかったんですか。そして、中には不利益な内容があったということでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 今回は、そのような不利益だと思えるような情報も踏まえまして、調査報告書の概要版を再度出していきたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、改めて出していただきたいと思います。 続きまして、産業連携ネットワーク構想というのは急に出てきました。昨年の秋に発表されたわけでありますけれども、これはいつ誰が決めたのか、説明していただきたい。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 産業連携道路ネットワーク構想は、いつどこで誰が決定したのかについてでございます。 平成31年3月に策定しました都市計画マスタープランにおきましては、ゾーン、軸、拠点の3要素によりまして将来都市構造を設定し、拠点の配置と拠点間を結ぶ連携軸の概念を示してございます。 産業連携道路ネットワーク構想は、この連携軸の概念を具体化しつつあります2つの新たな産業拠点、こちらを含めた市全体の活性化に寄与する道路ネットワークを構想図的に起こしたもので、昨年の9月に前市長の決裁により決定をしてございます。 なお、具体的な道路整備に関しましては、今年3月に策定しました都市計画道路整備プログラムにおきまして、経済的な合理性と総合的な視点に基づく整備の在り方、整備箇所の優先順位等を含めておりますので、順次、必要な路線に着手してまいりたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 昨年の9月に決まったということでありますけれども、これは議会にも市民にも説明がないです。説明責任をぜひ果たしていただきたい。 この中には東西の連携ということで、一重山トンネルだとか、いろいろあるわけですけれど、これはいつまでに実現する予定なのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 産業連携道路、いつまでに完成するのかという質問でございます。 現在のところ、市道一重山2号線、こちらのほうに事業着手をしたところでございまして、それより南側につきましては、現在は予定は立っておりません。 しかし、道路整備プログラムの中では、中長期的に整備する箇所であるというような位置づけはございます。なるべく早い段階で事業着手できるように努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) なるべく早くとか、そういう表現が曖昧なんです。市民に分かりづらい。だからいつまでにやる予定なんですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、一重山2号線につきましては、令和8年度を目標に事業を進めてございます。 それから、南側につきましては、先ほど申し上げましたとおり、現在のところ、都市計画決定がされているという以外は、具体的な計画はございません。こちらのほうも重要な市の中の幹線道路という位置づけでございますので、順次進められるように努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そのような予定もないような路線を、図面を描いて市民に見せるということが、市民をだますことになると思うんです。田んぼの中の道、一重山2号線は造るっていうことですけど、それでできるでしょうけども、その先はほとんど可能性がないと思うんです。その可能性のないようなものを市民に示すことが、市民を惑わすことになるんじゃないかなと思います。私はもっと上山田の温泉の中の道を広げるとか、もっと実現性のある、そして必要な道をぜひ造っていただきたいなと思っております。 時間がないので次行きます。スマートインターに関しましては、先ほど、中村議員のほうで話ありましたけれど、これはまだ未定で予定がないということですね。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) スマートインターチェンジについての予定でございます。 3月の施政方針でもお示しいたしましたとおり、整備効果につきましては、国のおおむねの理解が得られたと考えておりますが、整備費については縮減が思うように進まなかったことから、今年度の準備段階調査への移行は難しい状況でございます。 今年のスマートインターチェンジの相談会におきまして、こうした状況を踏まえた今後の検討材料について相談するなど、準備段階への早期移行に向けて、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 なお、準備段階調査に採択された場合につきましては、通例では供用開始は採択後6年が標準的な期間ということでございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そういう努めていきますとか、要求していきますとかって、そういう表現が市民に分かりにくいんです。今の段階では、見通しがないならないっていうことを言っていただかないと市民は期待してしまうんです。その辺のところをしっかりしていただきたいなと思います。 それから、一重山2号線を建設するということでありますけど、一重山2号線ができれば企業が進出するという保証はあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線ができれば企業が進出するという保証があるかについてでございます。 一重山2号線は、市内の主要産業拠点を結びまして、人・モノ・文化を市内全域に循環させる道路ネットワークの東西連携軸でございます。 これらの基盤整備に対する市の姿勢を明確に打ち出すことは、企業誘致を重点施策として掲げる千曲市の基本姿勢でありまして、これらの道路網の開設見通しを明らかにすることで、屋代の開発のみならず、企業立地の動機づけになるものと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 動機づけになるとかって、そういう話じゃなくて、企業が出てくるという保証があるのか、契約があるのかということをお聞きしているんです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 保証ということで考えますと、今はっきりと申し上げることは難しいかと思います。ただ市全体を見ましても、都市計画道路千曲線が昨年度完成いたしました。その沿線につきましては、いろいろな企業が進出し、人口につきましても、市全体で8%程度が減少する中、地域によっては10%台の人口増というような状況もございます。こういったことを総合的に考えますと、十分企業の立地の動機づけにもつながっていくのではないかというふうに考えます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 湯本部長は千曲市の道路行政の責任者です。千曲線と一重山2号線と誰が考えたって違うじゃないですか。置かれる環境が違う。行き止まりの道と全然違う。東西連携軸だからつなげるといったって、連携軸がつながる可能性がないじゃないですか。そういう無責任な説明をしないでください。 ○議長(和田英幸君) 質問の語尾をもう一度、何を問うか。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 千曲線という話だったんですけれど、それとは全然違う。今道路を造っても、そこは企業も来ない。連携軸もだから結ばれる予定もないということに関して、どう思いますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 議員御指摘のとおり、千曲線と現在の一重山2号線を比較するのはちょっと乱暴だったかもしれません。しかし、一重山線も千曲線同様、千曲都市計画に位置づけられる都市計画道路の中の主要幹線でございます。将来、長い目で見たときの道路行政ということも考えていく必要がございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 時間がないので次行きますけれども、5年間の誘致活動を総括してなぜ進まなかったのか。須坂と比べてどこが足りなかったのかということをもう一度、総括して市民に説明すべきではないかと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 5年間の誘致活動を総括して市民に説明すべきではないかということでございますが、先ほど私、申し上げたように、大型商業施設、特定の企業ありきの方針を見直すためには、当然、要因の一つ一つの状況、これまでの方針と成果、問題点、見直しに向けた検証が必要であり、担当部局に指示をして整理をさせております。近々にまずは議会の皆様に御説明の機会を設けたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市と準備会についてにまいります。 事業主体は区画整理組合設立準備会としてありますが、いつ正式な組合は成立するのでしょうか、お聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 正式な組合はいつ成立するかについてでございます。 現在、準備会において、開発のコンセプトや視点、手法なども含めた、まちづくり構想案の策定作業を進めております。組合移行のタイミングは、この結果で変わってくる可能性はございますので、まずはその動向を注視していきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 地権者へは事業費や減歩率の説明はしてあるのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 地権者へは事業費や減歩率の説明はしてあるのかについてでございます。 これまで、いろいろな想定によりまして事業費を算出し、減歩率を試算してございます。地権者説明会で報告するような熟度に達していないと役員会の判断によりまして、まだ説明するには至っておりません。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 7,000万、また600万もかけていろんな調査した、その説明をしてないというのは、本当無責任じゃないですか。地権者全員に知らせるべきじゃないかと思いますけど、いかがですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 地権者の報告につきましては、準備会との打合せもございますが、今現在、新しいまちづくりということで構想案をつくっている状況にございます。こういった結果が出てくる中で、今までの過程についても説明していく必要があるのではないかというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 準備会からのまちづくりの提案というのは、いつ出るんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) まちづくりの提案についてでございますが、現在、準備会において、まちづくり構想案の策定作業を始めたところであり、いつというのがまだなかなかお示しできるような状況にはございません。中身がお示しできるような段階になりましたら、関係する皆様に御報告を申し上げていきます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、御説明ありましたけど、5年間もやってきたのに、新しいまちづくりの構想が出てこないということは、まだ白紙だということだと思います。こういう状態だったら、全ての今のまちづくりの開発、そしてまた道路というものを一旦だからここで止めるべきじゃないでしょうか。
    ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいま屋代の開発を止めるべきだという御意見でございます。 現在、大型商業施設ありきで方針の見直しを行ったことで、新たな方向に向かう転換期であるというふうに考えてございます。 開発につきましては、準備会が新たなまちづくりの構想案の策定を始めたところで、現在地権者の皆様が取り組んでございます。 スマートインターチェンジにつきましては、整備効果があることを国に現在認めていただいている段階でございます。しかし、事業費が課題ということでございます。 一重山2号線は、開発のためだけの道路整備ではなく、市の幹線道路として整備を行うことで効果が期待される。また、整備に当たっては、補助金という財源も確保してございます。 こうした状況を考えますと、立ち止まる、または白紙に戻すといったようなことは、ようやく動き始めた事業を止めてしまうことでありまして、これは開発の地権者の皆さんも望んではいないことだと思います。 議員の御心配、ごもっともなことではありますけれども、総合的な判断の下、御理解をお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今の説明は全く理解できません。地権者にもきちんとした説明ができてない。実態の説明ができてないまま進めるということは、本当に地権者をだますことになる、また市民をだますことになるんじゃないかなと思います。 事業主体は地権者にあって、決定権は地権者だと。市も議会も介入するなというような、準備会の会長のほうから発言が先日ありましたけれども、これについて市長、どのようにお考えなのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今、宮下議員御指摘の準備会の会長さんの発言について、私は承知しておりませんが、漏れ伝え聞くところではありますが、直接どういった発言をされたかは、直接私はその場で聞いておりませんので、コメントは差し控えたいと思います。あえて申し上げるなら、事業主体は地権者の準備会を中心とするもので、市は技術的な支援をするということが、今までは曖昧でした。これを今回明確にする中で、新しいまちづくり構想の案を準備会のほうからお出しいただくということになっておりますので、その策定を受けて、新たなまちづくりで市が協力できる部分は協力していきたいという思いであります。 また、道路のネットワークのあくまで構想であります。構想も示さずして計画も策定できませんので、全てまちづくりの将来像として、私もネットワーク構想については賛同をしている立場でございます。 いつまでにはっきりできないから、それは無駄だという考えではありませんので、ただできるだけ期限を切って、いつまでに何をするということは逐次、できるだけ皆さんにお示ししていくことが必要であると思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市は、この開発を将来の市の税収の財源となるということで説明されていますけれども、新たなまちづくりでどのような税収があるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 新たなまちづくりで幾ら税収を見込むかについてでございます。 以前お示ししました波及効果は、大型商業施設を前提に試算したものでございます。準備会から新たなまちづくり構想案が示されれば、それに基づきまして、新たな試算をしたいというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、従来の市が説明していた、30年間で60億円の税収があるというような仮定の話は、全て白紙ということですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 60億円という概算の数字につきましては、今後見直してまいります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) それでは、時間がないんで申しますけども、地域づくり計画というのが市で上げてありますけれども、この実施率というのは非常に下がっている。平成25年は30%くらいの実施率だったんですけれども、平成2年は14.2%、昔は2億、3億の予算があったんですけれど、令和2年は1億以下になってしまったんです。一番住民にとって切実な要求である地域づくり計画の要望が削られている。 その反面、見通しのない道路を造るというようなことを進めているわけですけれども、今コロナ禍、そして災害からの復旧という大事な、大変なときにあって、ぜひ市長には今の道路造りももう一度立ち止まっていただいて、この地域づくり計画、市民が一番望んでいるものを進めていただきたいなと思いますので、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 地域要望についての予算が減っているということの御質問とお受けいたしました。そういった状況であれば、今地域の様々な要望の出されている中で、まずは今暮らしている人たちの暮らしやすさ、住みやすさにつながる地域要望というものは、大切にしていきたいという思いがあります。その意味で、もし従来と比べて予算が減額されたということの不安が市民の中にあるようでしたら、その辺りはしっかりと改善できるように努めてまいります。 先ほど来議論になっている屋代の開発計画ですとか、道路ネットワークの整備計画について、それと同率に論じるものではないと私は思っておりますので、いずれもこの千曲市にとって重要なことであると認識しています。ただ、今の市民の皆様にとって、そういった開発計画があるから、行政サービスが低下したと言われないような行政にしていきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長には、市民が一番望んでいることであり、喜ぶことでありますので、ぜひこちらのほうに予算を回していただきたいなと思います。 時間がないんで、第三次総合計画について行きます。 本来、第二次総合計画の前期5か年計画を総括して後期に移行すべきであったが、新たな第三次総合計画とする大義名分は何か。また、総合計画を策定するのには通常2年ほどかけるのが通常であるが、今回は準備の期間が短く、十分な計画ができないのではないか。 また、基本理念の将来性、将来の姿について、「交流」「共生」「協働」のまちづくりの理念は変わるのか。「科野の国 さらしな はにしな 史都がにぎわう 信州の交流拠点 千曲」を変えるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) まず、第三次総合計画の大義名分ということでございますが、まず2点ございます。 1点目は、施政方針でも申し上げましたとおり、第二次総合計画に掲げた北陸新幹線新駅誘致運動に区切りをつけたこと、そして一昨年の令和元年東日本台風災害と、今なお続く新型コロナウイルス感染の拡大による市民生活や経済の影響など、目まぐるしい社会情勢の変化に的確に対応することであります。 2点目は、私の千曲市に対するまちづくりの思いを実現するという考えであります。 以上2点から、第二次総合計画に掲げた将来像やまちづくりの目標を見直して、改めて市民の皆様にお示しする必要があると考えました。新たな市の将来像を掲げる第三次千曲市総合計画の策定を行うということでございます。 準備期間が短くて、十分な計画ができないのではないかということでございますけども、なかなか時間配分というのは難しいものでございまして、議員御指摘のように、本来であれば2年程度の期間をかけて策定することが理想でありますが、第一次総合計画の後期基本計画や第二次総合計画の際も1年間で策定しております。コスト削減の観点からも、短期間ではありますが、全集中で取り組んでまいります。集中して取り組みまして、今後の市政の方向性を明らかにする計画としてまいります。 将来像も、「交流」「共生」「協働」のまちづくりの理念というものがありますが、これが変わるのかということでございますが、3つの理念については、1市2町の合併協議に伴いまして、新市を建設していくための基本方針を定めた千曲市まちづくり計画(新市建設計画)において、まちづくりの方向として位置づけました。その後、第一次総合計画の基本構想において、まちづくりの基本理念として掲げました。 第二次総合計画でも、基本構想の根幹となる考え方として、合併に当たり、新市の長期的な将来を展望した新市将来構想、これを引き継ぎまして、基本理念として掲げます。現在まで一貫して千曲市の基本理念としております。 「共生」「交流」「協働」のまちづくりは、現在においても色あせておりません。第三次総合計画でも引き継ぐことを御提案したいと考えておりますが、千曲市総合計画審議会に諮問をいたしまして、御意見をいただくとともに、市民の皆様からもパブリックコメントや説明会を通じて、御意見をいただきながら策定し、議案として上程したいと考えております。 そして将来像、「科野の国 さらしな はにしな 史都がにぎわう 信州の交流拠点 千曲」という、今の総合計画に掲げているものですが、これを変えるのかという御質問でございます。千曲市の将来像、将来において目指すべき姿につきましては、社会情勢や市民の意向、現状と課題などを踏まえ、その都度、新たに定めております。 第三次千曲市総合計画におきましても、新たに御提案申し上げますが、理念と同様、千曲市総合計画審議会に諮問して御意見をいただくとともに、市民の皆様からも、パブリックコメントや説明会を通じて、御意見をいただきながら決定してまいります。 私が描く将来像は、所信表明でも申し上げましたし、昨日も申し上げましたが、文化伝承創造都市・千曲ということでございます。市内の特色ある農業や商工業などの産業、伝統行事、景観、温泉など、今ある市内の様々な文化を伝承して磨き上げ、進化させ、そして新たな文化も創造するというまちでございます。 しかし、私の描く将来像を市民の皆さんに押しつけるものではありません。皆さんの御意見をお聞きする中で、市民と共有し、千曲市の未来を創造できる将来像として、市民の皆様とともにつくり上げていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ありがとうございました。以上で終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで昼食のため、午後1時30分まで休憩いたします。                             午後0時34分 休憩---------------------------------------午後1時30分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、6番、川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 6番、一志会、川嶋敬信でございます。千曲市の各種計画について、順次御質問させていただきます。 まず1番目、第三次総合計画についてですが、千曲市では今年度、第三次総合計画を策定するわけですが、第二次総合計画の後期5年分を第三次として計画を作り直すのかどうか。市では、今後どのような手法で計画を立案していくのかを伺います。 3月の施政方針では、第二次千曲市総合計画に掲げた将来像やまちづくりの目標を見直し、改めて市民の皆様にお示しする必要があると、こういうふうに表明されました。 それぞれの地域には、その地域の歴史や伝統、文化、自然、暮らしがあります。千曲市の将来のありたい姿を考えるときに、金太郎あめのように、名前を入れ替えれば、どのまちでも通用するようなビジョンではなく、これぞ我がまち千曲市だと思えるようなビジョンが必要と考えますが、将来像やまちづくりの目標について、市の考えを伺います。 また、総合計画の下にぶら下がる各種計画がかなり数多いと思います。少し整理をされてはいかがでしょうか。 計画策定に外部コンサルタント会社等への委託が多いと聞きましたが、庁内での作成ができないものかも併せて伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) 最初に、第三次総合計画について、1点目の今後どのような手法で計画をつくっていくのかという御質問でございますが、市では現在、第二次総合計画の検証作業、それから市民意識調査、この集計作業を行っております。今月中には作業を終える予定でございますので、その後、検証結果、集計結果を基に第三次総合計画の素案を庁内の各部局の職員で作成することとなります。 作成に当たりましては、まちづくりワークショップや千曲市総合計画審議会、それから市議会総合計画及び創生戦略に関する特別委員会などからの御意見を踏まえまして、市の職員で組織します千曲市総合計画策定委員会、これ庁内の策定委員会でございますが、こちらで素案の承認を得た後に、市長から総合計画審議会へ諮問したいと考えております。 審議会では、諮問された素案につきまして、審議会の中に専門部会、あるいはまた市の策定委員会の部会との合同部会などで審議を重ねていただいて、12月には素案についての中間答申を審議会からいただく予定としております。 その後、市では、いただいた素案について、さらに広く市民の皆さんから御意見を頂戴するパブリックコメント、これも実施するとともに、市民説明会も開催する予定をしております。それら様々な御意見を踏まえまして、総合計画審議会でさらに御審議をいただく。日程的には2月頃に第三次の総合計画案として、最終答申を審議会からいただく予定をしております。 その後、審議会答申を受けて、市の最高意思決定機関であります部長会議の議を経て、承認を経て、3月市議会定例会に第三次千曲市総合計画案として上程する予定としております。 それから、2点目のビジョンについてでございますが、第二次総合計画で掲げた千曲市の将来像は、「科野の国 さらしな はにしな 史都がにぎわう 信州の交流拠点 千曲」であります。 古くから科野の国の交通文化の中心地であり、文人墨客の憧れの地であったさらしなや、埴科古墳群の森将軍塚古墳などをイメージしておりまして、まさに議員おっしゃる、これぞ我がまち千曲市だというものになっていると思っておりますが、一方で、文言が長いので覚えづらいというなどの御意見もいただいているところでございます。 市長が所信表明で申されました千曲市の将来像は、「文化伝承創造都市・千曲」でありますが、将来像につきましては、市民とともに目指すもので、分かりやすさ、それから覚えやすさに加えまして、これぞ我がまち千曲市だと、千曲市が目指すものだと言えるような文言になりますよう、また様々な皆様の御意見をいただきながら検討してまいります。 それから、3点目でございますが、各種の計画が多過ぎるという御指摘でございます。市には現在、総合計画のほかに、63の個別計画がございます。議員おっしゃるように、数が多い状況となっております。 そこで、昨年12月の実施計画の策定の際に、法的根拠や国の補助要件などで義務づけられているもの以外は、計画策定の負担や費用を極力減らすという観点からも、時代の変化に対応できるように短期の計画期間、計画期間を短くするアクションプランとして策定する、そういったことなどを指示をいたしまして、整理することを今進めているところでございます。 それからもう一点、4点目になろうかと思いますが、計画作成に外部コンサル等への委託が多いという御質問、御指摘でございますが、一般的に業務の民間委託等につきましては、地域において多様な主体が公共サービスの提供を担っていくための重要な手法だというふうに位置づけられております。 それからまた、公共部門の生産性向上、これを実現するとともに、真に行政として対応しなければならない政策、それから課題等に重点的に対応した、簡素で効率的な行政を実現する手法としても有用とされているのは御承知のとおりかと思います。 御質問の計画作成のための外部コンサル等への委託でございますが、件数になりますけれども、昨年度の実績を申し上げますが、昨年度は8計画が策定をされております。そのうち外部委託したものについては、その半分の4計画でございます。それから、千曲市のICT活用ビジョン2023、それからDX推進アクションプラン、それから第三次地域福祉計画、こういったほかの残り半分の4計画につきましては、外部委託をせずに、職員が自力、自前で作成をしております。 それから、外部委託をした4計画につきましても、いわゆる丸投げというんでしょうか、そういうことではなくて、計画策定の技術的支援にとどまる委託の内容としております。 それからまた、計画策定のための委託費の予算づけの際には、真に必要かを精査をして、安易に予算づけをしないという体制が取られております。 今後も自力でできるものについては、極力職員が手づくりで作成するように努めてまいりますが、新分野の計画ですとか、専門家の知見やノウハウがどうしても必要だということで、外部委託のほうがコスト削減につながるものなどにつきましては、委託方式も取り入れて進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 第二次の検証結果ということで、出たらまたお知らせいただきたいと思います。 今定例議会の初日に、市長から情勢報告の中に、総合計画の策定については、今後も市民参画の場を設けるとともに、市議会や審議会と連携しながら、第三次総合計画の策定作業を進めていくと発言がありました。 これまでの市長や行政が決めるやり方や、声の大きい人の意見が通るというやり方を変え、できるだけたくさんの市民の声を集めて、今部長がおっしゃいましたように、同じ方向性、同じ目的を見詰め、目指す先を決めるということが非常に重要だと思います。 先ほどの説明の中のパブリックコメント、あるいは市民の意見を聞く会というのも従来やっておるわけですが、形だけに近くなって、参加が少ないというのが非常に問題だと思います。たくさんの市民参加の方法については、またぜひ検討していただきたいと思います。 そもそもこの総合計画の作成をするということを知らない住民、市民が多い。また、意見はあるんだけど、どんなふうに言ったらいいんか分かんないという市民が多い。このようなことに対しての対応というのも、かなりこれから必要なんじゃないかなと思います。これこそが本来の住民サービスなのかなと思います。 あと各種計画の半分ぐらいは自前でつくっているという今御説明がありましたが、自分たちでつくるっていうことが、財源の問題だけじゃなくて、それからの運用についても非常に重要だと思いますので、くれぐれも各種計画です。つくるということが目的にならないように、つくったら終わりにならないようにという形で、ぜひ今後とも進めていただきたいと思います。 次に、小項目の2番目の屋代地区の計画についてなんですが、初日の市長からの情勢報告では、屋代地区大規模開発事業について、事業が進んでいなかったと、こういう報告がありました。 また、事業主体である屋代地区土地区画整理組合設立準備会において、これから改めて開発のコンセプトや視点、手法なども含めたまちづくり構想案の策定作業を進めているとの内容でした。 3月議会において、土地開発は民間の事業であるとのことでした。また、市道一重山2号線は民間の土地開発とは分けて考え、都市計画道路一重山線へ組み入れる事業で、今年度着工することが決定いたしました。 そうなると、先ほどの第三次総合計画へは、都市計画道路一重山線の早期実現へ向けた計画が必要になりまして、民間の土地開発は総合計画から切り離して、先ほど宮下議員の質問の中にもありましたように、市も議会も介入するな、口を出すなという、民間の団体からの意見もあったわけですから、総合計画から外したらどうかと思うんですが、いかがでしょうか。 また、これも先ほど建設部長答弁にありましたけども、4車線の一重山2号線、あえて4車線ということでなくて、暫定2車線で構わないので、早期の完成、できるだけ安く済ませる、そして最終的に都市計画道路一重山線を完成させるというのが必要だと思うんですが、整合性の取れた対応を求めますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 屋代地区の計画について御質問いただきました。 第三次総合計画には、まちづくりの方向性や土地利用の在り方などの基本的な方針と、それらを実現するための個別の施策が位置づけられます。 当然、重点的な整備をする幹線道路につきましては、主要施策として位置づけてまいります。また、屋代地区の開発が民間開発であっても、まちづくりの方向性や土地利用の在り方など、基本的な方針が合致しているものであれば、市として支援していくことになろうかと思います。 一重山2号線を2車線でとの御意見につきましては、4月の委員会でも申し上げましたが、過剰な投資にならないよう、まちづくり構想案ですとか、周辺土地利用の将来動向を見極める中で、根拠に基づいて判断してまいります。 また、まちづくり方針、土地利用の方向を踏まえ、農振解除や用途地域指定の内容が定まった時点で、都市計画道路一重山線の線形等に係る都市計画決定の変更を改めて行うこととなります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 午前の説明で建設部長、設立準備会の関係で、役員会で決めたという説明があったんですが、市の建設部のほうも、準備会の役員会という立場の役員になっていらっしゃるんでしょうか。ちょっとお伺いしたいんですが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 市も役員会の立場でございます。事務局を務めております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 先ほど総合計画については、まちづくりの観点なんで、抜く必要ないと言っていましたけども、まちづくりの方向性として、要は具体的な地名の開発の計画を入れる必要がないんじゃないかということなんです。 ましてや、今の民間だ、民間だと言い張っている設立準備会の事務局を市でやっているとなると、民間なのかどうなのか、よく分からないような部分があるので、民間だと言い切っているんだから、この際、できるだけ屋代という表現は総合計画からは外すべきだ。 もう一点ですが、3月議会の施政方針で、都市計画道路一重山線の全線整備が必要と示されましたけども、午前中、建設部長の答弁では、中長期的に行うというような表現でございました。矛盾するので、市長の施政方針は全線整備が必要ということですよね。 全線のルートについて、我々もおぼろげながらにしか分かんないっていう部分がありますので、雨宮から八幡までの、午前中も話題になった産業何とかルート、道路、要は一重山線のことですよね。この辺の現計画というか、この辺をこんな感じでいって、一重山トンネルはこの辺なんだよというのが、ちょっと今日、概略の説明いただければ、もう少し我々も話が見えてくるのかなと思います。 ただ、これは中長期的で、まだ一切手をつけていませんっていうような表現だったんですが、市道一重山2号線を手をつけた段階で、そんな言い訳通じないと思うんです。その辺、はっきりとお答えいただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) まず一重山線の位置ということで御質問いただいておりますけれども、中長期的に整備すると申し上げました箇所は、歴史館前から新幹線の手前をトンネルで一重山に入ります。そこを抜けまして、埴生地籍にトンネルで出ます。その先につきましては、現在の都市計画道路の変更プログラムの予定の中では、平和橋に向かって進むこととしております。 総合計画におきまして、屋代の地名を外すというような御質問でございます。 現在、総合計画の主要施策には、大型商業施設の誘致ということが位置づけられております。第三次総合計画の策定に当たりましては、その扱いについては、各種団体の代表者ですとか、市政について見識がある方で構成しております総合計画審議会、こちらのほうで議論をすることとなろうかというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 埴生のところを一重山のトンネルで抜けて平和橋という、非常に大ざっぱな説明なんですが、要は今の中と打沢のあの道を通るという計画なのかどうかだけ、もう一回お答えください。 それともう一点、市道一重山2号線というのは都市計画決定されてないですよね。ずっと将来、それは都市計画道路に組み入れるんだと言っているんですが、都市計画道路に設定するのに、非常にハードルがあるはずなんですが、その辺の対策について、どのようにお考えなのかも含めて、2点、お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 大変雑駁な説明で申し訳ございませんでした。御質問のとおり、一重山線のルートですが、中、新田を通るようなルートで計画してございます。 それと都市計画道路の決定ということでございますが、千曲都市計画の位置づけの中で申し上げますと、都市計画道路一重山線というのは、都市計画道路整備プログラムにおきまして、市の東西を横断する重要な幹線道路と位置づけられております。 このプログラムの中では、国や県に事業を要望していく路線もありますし、事業化に当たっては、関係機関と歩調を合わせまして、整備順位の高い区間から適宜事業化を推進することとしております。先ほどの整備時期につきましては、このプログラムの中で中期、おおむね5年から15年というような位置づけとされておるところでございます。 また、計画の変更にはかなりハードルが高いという御指摘のとおりでございまして、こちらのほうも用途の指定ですとか区画整理の範囲を決めるとか、そういった手続とともに併せて変更の手続を進めていく必要があるものというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) まだ関連では聞きたいことあるんですが、また改めて常任委員会のほうでいろいろ聞かせていただきます。 次に行きます。千曲市ICT活用ビジョン2023及びDX推進アクションプランが先月発表されたわけですが、その中のDX推進アクションプランでは、ICT活用ビジョンの4つの基本目標を達成するために、すごい分かりにくいです。DX推進策として9つの施策、32の事業を設定してあります。 DX、いわゆるデジタルトランスフォーメーションというのは、ICTの情報通信技術を活用して、いかに行政サービスや市民サービスの向上を変革するかというのが本来の目的だと思うわけですが、9つの施策、32の事業というのは、ICTの活用とDXの推進が入り交じっているように思われるんですが、いかがでしょうか。 また、インフラの整備状況なんですが、当然ICTの活用になってきますと、市内においても携帯電話やインターネットがつながらないエリアというのがあると思うんですが、現状を把握しているのか伺います。 これだけ時代の急激な変化と新しい取組になっているので不可欠なものだと思われます。市街地以外でもワーケーション等の広がりがあります。また、自然の森やキャンプ場といったところもそうだと思うんです。市街地でのWi-Fi環境の整備もうたわれておりますが、これは市の施設だけの問題ではないと思われますが、併せてお聞きいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) ICT活用ビジョン、DX推進アクションプランについての御質問でございますが、通告も踏まえまして御答弁させていただきますけれども、計画の策定に当たりましては、昨年度、総務省の地域情報化アドバイザー派遣事業というものを活用、利用いたしまして、ICTに関する知見やノウハウを有するアドバイザーから、計画策定の進め方や具体的な施策立案の考え方などにつきまして、各課の職員との研修会、それからワークショップを通じまして、助言、御意見をいただきました。なお、このアドバイザーに対する市の費用負担はございませんでした。 それから、計画に掲げた個別の施策については、各課の職員とヒアリングを行いながら、職員の手で庁内で策定したものでありますので、委託費などの経費は発生しておりません。 それから、御質問にありました計画の9の施策、32の事業は行政サービスを変革させる内容になっているかについてでございますが、今回策定いたしましたICT活用ビジョン、ここではこれまでの計画において構築をしてきた成果、これを基盤にしつつ、国の示す官民データ活用推進計画やDXの概念というものを取り入れまして、市の目指すべき基本方針と実現に向けた4つの基本目標を掲げているものでございます。 また、DX推進アクションプランでは、ICT活用ビジョン、これの基本方針、基本目標を達成するために、実効性のある9つの施策、32事業について明示をしたものでございます。 今後、ますますICTの急速な進展によりまして、市政や市民生活に影響を与える技術革新、これが一層進むことが考えられますので、そのような場合は、事業の見直しを行うなど、柔軟かつ適切に計画の推進を図って、行政サービス、市民サービスの改革といいますか、変革するように努めてまいりたいというふうに考えております。 それから、携帯電話やインターネットがつながらないエリアの現状を把握しているかというお尋ねでございますが、主要な携帯電話会社によりますサービスエリアマップ、これによりますと、市内のほぼ全ての地域において通信エリアが網羅されているというふうに思っておりますので、サービスは提供されているものと認識をしております。 それからもう一点、Wi-Fi環境の整備についてのお尋ねでございますが、市長が諸情勢報告で申されたとおり、現在、公民館などの市内の公共施設11か所に公衆無線LANの環境を整備するように、5月から構築業務に着手いたしまして、9月中にはWi-Fi設置を完了する予定で進めております。 市街地、あるいは市街地以外にかかわらず、スマートフォンなどのモバイル端末が普及した今日では、生活のあらゆる場面で活用することが当たり前の社会でありますので、Wi-Fi環境の整備によりまして、施設の利用者の利便性の向上はもとより、災害時における速やかな情報伝達手段として活用してまいります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今の部長の説明にありましたように、この計画は庁内で作成したということで、その努力は大変評価させていただきます。 また、部長のおっしゃったように、計画はつくったから終わりというのでなく、急速に変わる状況に対応して、柔軟に運用していくということで、よろしくお願いいたします。 デジタル技術は手段であって目的ではありません。つまり、ICT化というのは、組織の効率の手段であり、いわゆる道具なんです。DX、デジタルトランスフォーメーションというのは、住民サービスの向上や変革が主な目的になっているんです。いろいろなことを積み上げてきて、あの計画書ができたのは十分承知しているわけですが、道具と目的が混ざっているというのが少し気になりましたので、今日質問させていただきました。 次の項目行きます。デジタル人材の確保・育成についてなんですが、総務省では昨年12月、自治体DX推進計画概要を発表いたしました。その中で、組織体制の整備として、市長を含めた全庁的なマネジメント体制の構築、全庁的なDX推進体制構築に当たり、外部人材の活用・職員の育成を推進するとあります。千曲市としての考えを伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) デジタル人材の確保・育成についての御質問でございますが、川嶋議員御指摘のとおり、急速に進展するICTを利用したDX、これを推進していくためには、全庁的な組織体制の下に、高度なデジタル知識を有する外部人材の登用や、情報化を担当する職員の育成が急務であるというふうに考えております。 外部人材の登用につきましては、全国的にも民間のデジタル人材が不足しているということで、現在のところ、人材の確保に至っておりませんけれども、今後、県などと必要な情報交換を行っておりますので、そういった中で外部人材の獲得に努めてまいります。 それから、一方、内部人材であります情報化の担当職員の育成につきましては、国の主催する研修会をはじめ、長野県及び県内市町村が参加いたします先端技術活用推進協議会、こちらにおいて情報交換や意見交換を行っておりますので、そういった中で一層のデジタル知識の研さんといいますか、そこに努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) ぜひ進めていただきたいと思うわけですが、民間からの派遣というような形の中で、契約の形の中で、民間の場合は会社同士で出向という形を取ります。これは来た人材がちょっと合わないなというときに、出向であれば入替えが可能だというような部分もあるので、個人契約でなくて、出向という契約もあるんだということで、その辺も記憶の中に入れといていただければと思います。 大項目の2番の協働によるまちづくりについてに移らせていただきます。 屋代駅前通り商店街協同組合を窓口に、GoTo商店街の事業を市内約50事業所で行う準備をしておったわけですが、コロナの影響で現在延期中でございます。 上山田、戸倉、八幡、稲荷山、森、屋代、埴生地区から参加事業者を募って、千曲商工会議所、戸倉上山田商工会にも全面的に御支援をいただき計画したものでございます。 今回は、コロナ対策の国のGoTo事業の中で行いましたが、市内全域のネットワークができましたので、今後は行政も交えた協働事業としてさらに拡大できればと思いますが、市の今後の対応について伺います。 議会初日の情勢報告の中で経済対策について、小規模事業者の生産性向上、販路拡大、先端設備導入等の支援を行うものづくり生産性向上支援事業やテレワーク設備等導入支援事業等により、中小企業、小規模事業者の事業継続や事業再構築に向けた支援を行っている。 今後も国・県の動向、企業等のニーズを把握し、市内商工団体等とも連携・協力しながら、切れ目のない事業者支援に努めてまいりますと、このように説明があったわけですが、今回のこのような市内全域での事業というのは、今まであまり例がなく、またかなり画期的なことだと思うんですが、今後、活性化対策となりますので、ぜひ既存商店等への事業者支援をお考えいただきたいと思いますが、経済部長、いかがでしょう。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) GoTo商店街事業についてでありますが、屋代駅前通り商店街協同組合を中心に、商工団体、市内全域からの参加事業者の皆様の協力により、GoTo商店街事業が進められていますことに敬意を表します。 現在は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、残念ながら予定されていたGoToスタンプラリーが一時停止となってしまっておりますが、再開の折には引き続き尽力いただければと思っております。 市民や各種団体の皆さんが、自ら地域を盛り上げ、課題解決に向けて活動することは、本市の理念の一つとなります協働であり、市の活力向上にも通じます。 協働は手段であって、持続的に商店街が元気であり続けるためには、店主、消費者に支援者などが加わって、様々な方法、機会をつくることで、新たな姿が現れてくるのではないかと考えております。 市としましては、そのような感覚を持った市民が増えるよう、引き続き切れ間のない支援を続けていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 続きまして、中心市街地活性化協議会についてなんですが、5年目の今年度で計画期間が満了になります。この間の活動、提案で多くの新しい芽が出ております。 ただ、この協議会は形式的なもので、年に1回だけの会合で、実務は市役所産業振興課、市民協働課、商工会議所、専門人材等で進められてきました。その会議の名も戦略会議だそうです。 来年度以降の活動については、中心市街地活性化というタイトルから、協働によるまちづくりとして、今出ている芽を、出始めた芽を大きな株にして花を咲かせるために、地域、市民団体等を交えた組織で、市内全域で地域活性化の種をまき、育てることが重要と思いますが、地域に、そして目的に合った関係者・団体等とも協働で進められることが必要です。今後の対応について市のお考えをお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 中心市街地活性化推進協議会についてでありますが、中心市街地の活性化につきましては、平成28年度に市で策定しました千曲市中心市街地活性化基本計画に基づき、市内商工団体をはじめとした関連する各種団体等により構成される千曲市中心市街地活性化推進協議会を中心に推進されてきました。この間、それぞれの御尽力により、様々な成果が上がっているものと承知しております。 基本計画は、令和3年度で期間の5年が満了することから、今年度、協議会において、これまでの活動の総括と来年度以降の進め方について協議されることとなっております。 来年度以降、どういった形で活動するかにつきましては、協議会の中で議論、決定していただくものですが、これまでの活動の中で芽生えたものを大事にして、今後の活動に生かしていければと思っております。 市としましても、その内容によって市が担う部分につきましては、議員さん御指摘の協働事業やイベント補助金などを活用して、引き続き支援、協力していきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 先ほど、協議会において総括をするとおっしゃいましたけど、年に1回なんで、それだと無理だと思いますんで、その辺の対応も御検討ください。 先月、ちくま検定を創設しようという団体ができまして、趣旨・目的が、古くから千曲市周辺は信濃の国の発祥の地として、豊かな文化・歴史遺産を育み、私たち後世に残してきました。祖先が千曲川とともに暮らし、生きてきたあかしです。そして、昨年6月には、市内29の文化財を構成内容とする「月の都 千曲」が日本遺産に認定され、千曲市は全国から脚光を浴びることになりました。 そこで、この機会に、新しい千曲市の未来を目指し、より豊かな活気あふれる住みよいまちをつくっていくため、多くの市民、子供たちが千曲市を学び、知識を高め、ひいては郷土愛を育んでいくことを目的にちくま検定を行うと。すばらしい内容だと思います。 あと昨年の一重山城跡の里山公園化についてもお聞きしたんですが、協働っていうものの提案を差し上げたのは、それぞれのところで立場違っても、こういういろんな芽が出て、花を咲かせる準備、今いっぱいしているんです。 だから、担当部署が別に経済部だとか、そういうレベルの話でなくて、本当にそういう一個一個のところにお金かけなくても、いろんな支援ができるんじゃないかというような提案なんですが、最終的には市としてどのような支援をしていただけるのかについて、もし可能であれば答弁いただければと思いますが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 議員さんから御質問のあった件についてなんですが、おっしゃるとおり、協働の理念の下、様々な活動が様々な団体によって、市で目指す、みんなでつくる千曲市に向かっているかと思います。 そういった中で、市の課題の中でも協働事業提案制度等がございますので、まずは職員も現場に出向いて、皆さんの御意見を的確に捉えた中で、できるべき支援を課を越えてつなぎながら、市の意見として届けて事業化できればと思っておりますので、御理解のほうお願いします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) それでは最後に、行政マネジメント室の関わり方についてお伺いいたします。 今年4月に新設された行政マネジメント室は、重点施策等の進捗管理や業務改善、特命事項等を担当するとありますが、現在までどのような業務をされているのか伺います。 協働によるまちづくりにおいては、部局をまたぐような事案もありますので、指導力を発揮していただき、業務改善ができるようにしていただきたいと思います。今後の対応を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内参与。          〔参与 大内保彦君 登壇〕 ◎参与(大内保彦君) 行政マネジメント室の関係について御質問いただきました。まず前段、どのような仕事をしているかということについてお答え申し上げます。 このマネジメント室は、御承知のとおり、今年新設されたわけでございますが、目的としましては、人間の体でいえば血液をよく回るように、そんなような仕事をやっていきたいということを考えております。 具体的に申し上げますと、例えば、この後説明いたしますが、マネジメントの戦略会議ですとか、あるいは市長が市民と語る会の企画ですとか、あるいは職員提案、さらには特命事項に基づきまして、いろんなことを各課のほうとつないで、事務の改善を求めていくということでございます。 その中で、今メインとしてやっておりますマネジメント戦略会議について説明させていただきますが、これ今年4月から5月にかけまして、第1回目のマネジメント戦略会議を実施しました。これ庁内全ての課にヒアリングを行ったところでございます。 この会議には、市長も全て出席いたしまして、各課で進める事業につきまして、改善すべき点、あるいは今後のスケジュールがよいかどうか、それらについて検討を行ったところでございます。その上で、特にそれぞれの事業で稼ぐ工夫、それと無駄の排除、この2つを重点に実施したところでございます。 現在は、会議で指摘された事項等につきまして、担当部署で対応しております。マネジメント室では、この進捗等の管理を行っているところでございます。 今後も、定期的に戦略会議を開催いたしまして、速やかに事務の改善を図っていきたいと考えております。 また、御質問にありました協働のまちづくりにつきましては、これ部局をまたいでの調整ということが必要でございますし、またそのための専門の部署、具体的に申し上げますと、市民協働課でございますが、そちらがまずありますので、まず担当部署で庁内の調整を行うこととなります。ただ事業内容によって、必要がある場合には、このマネジメント会議等で進めるためには、どのような工夫が要るか、あるいはどんなふうにすれば効果的なのかと、こういうことを検討させていただきたいと考えておるところでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 事業、やっている内容について、分かったような分かんないような認識なんですが、了解しました。 総合計画の中の基本目標の中に、「協働で創る、市民主体の住みたい住み続けたいまち」というのがあります。今の窓口の担当は市民協働課だとおっしゃったわけですが、部局をまたぐものについては、マネジメント室で対応するということなんで、午前中の質問にもありました、危機管理対応の関係の外部人材の登用等についても、この部署なのかなと思いました。 また、地域ごとに、地区ごとに行われている伝統行事、雨宮の御神事だとか武水別神社とか、この辺の関係については、それぞれの地区でそれぞれ別々になっているんですが、この辺も何かもしかしたら統一する部署として必要なのかなと思います。 これで質問終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで、14時35分まで休憩いたします。                             午後2時18分 休憩---------------------------------------午後2時35分 開議 ○副議長(柳澤眞由美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、11番、飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) 議席番号、11番、千風の会、飯島孝であります。提出をいたしました通告書に従いまして、順次質問してまいります。 まず、大項目1、日本遺産について。 小項目1、認定から1年を迎えて。 去る令和2年6月19日に文化庁から、令和2年度の日本遺産が発表され、千曲市が申請していた「月の都 千曲」姨捨の棚田がつくる摩訶不思議な月景色「棚田の月」が認定されました。認定されたストーリーは月にまつわる29の文化財を「いにしえびとの遊び心」や「先人の暮らしの知恵」また、「今に生きる月見の地」のストーリーにまとめ、千曲市が古代より月見の名所であることをアピールした結果であります。 認定後の事業実施に当たっては、関係者からなる協議会を中心に、事業を実施することになっております。これは国が定めているわけでありますが、そのように定められていることから昨年の8月に千曲市日本遺産推進協議会設立総会が開催され、事業計画案や予算案が承認されています。 今後は、同協議会の中に棚田や月に関する市民団体の皆様を中心とした企画委員会を事業ごとに設け、具体的な実施計画を作成する等、日本遺産を生かした地域活性化事業を展開していきます。 文化庁は地域の歴史や文化をアピールする全国の日本遺産について、観光資源として有効活用されているのを検証する有識者委員会の評価結果を公表しております。その結果、地域の自治体で観光ガイドの育成やマーケティング調査に取り組む必要があるなどの課題が指摘されております。課題が指摘された地域の自治体については、改善方針の提出を求めるとのことであります。ちなみに魅力的な取組がないところには、入替えも含め考えると明記しており、認定時に承認された計画がきちんと遂行され、計画倒れになっていないかどうかが厳密に評価されます。千曲市においてそのようなことがないよう取り組んでほしいので、以下の質問をいたしますのでよろしくお願いいたします。 まず、1つ目として、議会が中心となって1月15日森からスタートした「市民と語る会」5月27日まで。これは屋代ですけれども、各学校区9つあるんですが、9つやって、その折に出てきた質問が各種バスツアーの実施について及びお月見が中心の催し物はどのように行っていくのか、今後をどう考えているのかを伺うということで言われております。 2つ目、上記以外で日本遺産の認定に基づき、観光につながる各種催し物は何をお考えでしょうか。この20日に行う予定の記念公演が延期になった例もありますが。 3つ目、各計画を市民やその他の情報としてどのように発していますか。 4つ目、観光ガイドの養成についての現状と将来についてはどうでしょうか。 5つ目、民間との連携として、しなの鉄道を中心とした沿線の市町村あるいはその他の連携について考えておられますか。答弁願います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) 日本遺産についての御質問でございますが、1点目及び2点目の催し物関係についてのお尋ねでございます。 今後、毎年実施されております信州千曲観光局主催の「信州さらしな・おばすて観月際」これが予定をされております。それからまた、地域で活動をしていらっしゃいます「さらしなルネサンス」などの団体の皆様が、イベントを実施する予定というふうにお聞きをしております。 それからまた、日本遺産の認定を受けまして、今後、新型コロナの収束後の観光誘客を見据えまして、観光エージェント向けの「日本遺産周遊モニターツアー」を実施するなど、観光局と連携をして日本遺産を活用した旅行商品の造成を図ってまいります。 御質問で触れられました講演会のうち、6月20日に開催を予定しておりました「日本遺産認定記念講演会」、これにつきましては、東京などで緊急事態宣言が発出をされまして、また長野県内でもその判断のときに特別警報Ⅰが発出をされていたことを受けまして、御質問にありましたとおり、新型コロナウイルス拡大防止のため、講演会の延期をいたしましたが、現在、講師の先生と会場や日程について再調整に入っております。講演会の開催に向けまして準備をしているということでございます。 それともう一点、10月30日に開催予定をしております「宇宙飛行士に月の魅力を語っていただく講演会」、これにつきましては、現在開催に向けて最終調整中でございます。 それから、3点目の御質問の市民への情報発信でございますが、日本遺産「月の都 千曲」のホームページを既に開設をしております。日本遺産に関わる地域団体の皆様にも御協力をいただきながら、日本遺産に関する様々な情報発信を既にしているところでございますが、さらに充実をして情報発信に努めてまいりたいというふうに考えております。 それから、4点目の観光ガイドの養成についてのお尋ねでございますが、現在、観光ガイドにつきましては、地元のボランティアの皆様にもお願いをしておるということで御承知のとおりかと思います。日本遺産認定を受けまして、昨年度から日本遺産のガイド養成講座を開催をしております。今年度はガイドの実地講座、現地での講座を増やすなど、地元の魅力を地元の言葉で語っていただけるようガイドの養成を図ってまいります。 それから、5点目の民間との連携についてでございますが、現在、上田市と連携をするための具体的な協議をしているところでございます。それから、また広域連携という御質問ございましたが、観光誘客の側面から、しなの鉄道及び沿線の各市町と連携に向けた協議に入りたいというふうに考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) 今、聞き漏らしたかどうかなんですけども、各種バスツアーの実施とお月見が中心の催し物について、これについてお願いをしたいと思うんですけど、今なかったと思うんですが。 それと、民間と提携をして、しなの鉄道沿線の市町村と連携をしていくということなんですけれども、そのほかに連携をするようなところっていうのは考えてはおられないんでしょうか。 それと、3つ目なんですけども、日本遺産の推進協議会の設立総会が開催されて、その折に事業計画案や予算案が承認されております。それで、事業計画案についてお尋ねをしたいんですが、そのときどういうものが上がっていたんでしょうか。以上、3点をお願いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) バスツアーに関連したお尋ねでございますが、いずれも上田市と連携をする中での商品ということになろうかと思います。連携商品とすれば、例えば日本遺産とミカン狩りみたいな日帰りのプランですとか、あるいは上田や千曲の日本遺産を巡る日本遺産巡りと戸倉上田温泉の宿泊プランなどなど、こういったことがツアーの一つになろうかというふうに考えております。 それから、バスということの御質問でございましたが、タクシーを活用して、以前も御答弁させていただいたかどうか、日本遺産のタクシープランというようなものも、現在、検討中ということで、今ほど申し上げましたミカン狩りですとか、温泉宿泊のプランも併せまして上田市の日本遺産、それから千曲市の日本遺産をメニュー化をしてやっていきたいということで、今現在承っているところでございます。 それから、日本遺産推進協議会の事業のお尋ねでございますが、事業には国の補助金・交付金100%補助率いただけるものと、65%いただけるもの、それから、単独で事業を実施するものと3つには大きく分かれるわけでございます。例えば普及啓発事業では、今ほど御答弁させていただいたもの以外に、日本遺産の周知を図るために構成される文化財を見学するイベントですとか、あるいは調査研究ということですから、新たな月見の場所などについて調査をする。これが補助対象になっておりますので、調査をぜひしたいというものでございます。 それからまた、日本遺産センター改修の工事が65%の補助率を活用して第2期の工事に入るということ。それからまた、御承知かと思いますが、日本遺産の案内の看板ですとか説明板とか、そういったものについてもこれからやっていく。 ソフト事業については、のぼり旗ですとか、さらに日本遺産を周知するとかいった事業も、協議会の中では予定をされているということでございます。ほかにも幾つかございますけれども、主なものはそのようなことになっておるということでございます。 広域連携については、今協議に入ったところということでお願いしたいと思います。先ほども御答弁させていただきましたけれども、上田市も千曲市とともどもに連携してやりたいということがございます。市としても今も協議中だということでございますので、また決まり次第、公表したいと思います。しなの鉄道沿線の観光協議会というのが事務局をしなの鉄道に置いてあるわけでございますけれども、こちらにおいても今協議をさせていただいて、官民挙げて日本遺産を生かしていく取組を今検討に入っているということでございます。 ○副議長(柳澤眞由美君) 飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) 今、民間との連携ということで、しなの鉄道のお話がありましたけれども、ほかには連携するところというのは考えてはおいでになりませんか。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) 市民の皆さんも、例えば楽知会の皆さんには既にお力をいただいているところですけれども、もう個人、法人問わず、具体的にはちょっとまだ協議会の中でも御協議いただいたり御提案いただいたりすることになりますけれども、いろいろとこれは広く何人もといいますか、どちらの方とも連携をしたいという考えを持っています。具体的にはまだいろいろ御相談いただければと思っていますし、協議会の中でもそういう御意見は既にもういただいておりますので、自ら私たちのグループでやらしてくれというところもございますし、その辺についてはこれからもうちょっと詰めたいということです。 ○副議長(柳澤眞由美君) 飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) 私もいろいろこれについて参加しているわけじゃないので、大変失礼するんですけども、人によると、あまり活動もされていないんじゃないかというようなお話も聞こえてきています。そのようなことのないように、ぜひ進めていただければと思います。よろしくお願いします。 次の質問に移ります。 大項目2、ひとの育成について。 小項目1、介護保険について。 今から20年以前は、主に高齢者介護は家族、特に女性が中心となって行っていたが、老人福祉、老人保健・医療のそれぞれの制度から、公的なサービスも提供されていた。しかし世帯構造の変化や、女性の社会進出によって家族機能は低下し、医療技術等の進歩による介護の重度化・長期化も合わさって、家族が今までのように高齢者の介護を担うことは難しい状況になってきております。 そこで家族で介護を抱え込まず、社会全体で支える介護の社会化を目指す。そんな理念で始まった介護保険制度は、この4月で20年を迎えました。費用の膨張、慢性的な人手不足、年何人もの介護離職など課題は山積み状態。そんな状態の中に2025年が迫っております。団塊の世代の全員が75歳以上になり、一層の高齢化が進む。介護は嫁が担うもの。こうした風潮に抵抗する市民運動の広がりが契機になり、2000年に40歳以上の人が支払う保険料と税金、利用者の自己負担で賄う制度が始まりました。 介護サービスは、皆様も御存じのとおり、調理や掃除など生活全般を支える訪問介護や、入浴や食事、人との交流を楽しめる通所介護、そして24時間介護が受けられる生活の場となる特別養護老人ホーム等在宅や、施設への入所といった多様なサービスを選べるようになりました。 制度は定着する一方、世界有数のスピードで進む高齢化が、新たな問題を生み出しております。介護需要はますます増えていくため、制度の見直しに対応してきたが費用は膨張し、介護現場の人手不足は深刻な状況にあります。 そこで質問は、まず1つ目として、人手不足の現状は、そしてその対応はどうなされているのかを伺います。 2つ目、費用の膨張に対する対応は、それから先の将来についての対応は。 3つ目、これから見込まれる課題は何か。その課題についてどのような対応をするのかのお考えはどうでしょうか。答弁願います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 続きまして、介護保険についてでございます。 まず、人手不足の現状と対応はどうされているのかについてでございます。 市が現在、指定をおります地域密着型施設、およそ40弱の施設がございますが、従業員の人数等につきましては、千曲市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例により、そこに規定されております。これに基づき市は実地指導を行っております。これまで、人員を満たしていない施設は確認しておりません。また、事業者からも基準を確保できない旨等の申し出もない状況です。 こうした中、令和3年度の介護報酬改定では、基準報酬は新型コロナウイルス感染症に対応するための対策分も含め、全体で0.7%引き上げられました。これは介護職員の人材確保や処遇改善にも考慮しつつ、物価動向による物件費への影響など介護事業者の経営を巡る状況等を踏まえたものでございます。併せて、市の第8期しなのの里ゴールドプラン21、いわゆる老人福祉計画・介護保険事業計画によりまして、事業者及び県などの関係機関と今後、市においても連携して、人材確保等の取組を進めてまいりたいと考えております。 次に、費用の膨張に対する対応は、それから先についてでございます。 第1号被保険者介護保険料につきましては、第8期、本年度からの3か年でございますが、この間の被保険者数や要介護等の認定者数、またサービスの見込を基に算出しまして、被保険者の負担等を考慮する中で、市の介護保険支払準備基金の一部の取り崩しを予定しつつ、月額の基準額は、第7期と同額の5,150円としたところでございます。 今後につきましては、サービスの利用状況などを継続的に把握、また検証していきながら、介護保険料を含めた3年ごとの計画の改定に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、3点目です。これから見込まれる課題は何か。それについてどのようにするのかでございます。 まずは、地域包括ケアシステムの実現を目指し、第8期しなのの里ゴールドプラン21に沿って取組を進めておるところですが、地域の多くの皆様と連携を必要といたします生活支援、また介護予防への取組が課題となっていると考えております。 これに対しては、具体的な取組の方策でございますが、昨年度、ようやく市内6地区に配置できました生活支援コーディネーター、いわゆる地域支え合い推進員でございます。この推進員を中心に高齢者の日常生活を送るための支援、また社会参加の推進を一体的に図るため、現在、生活支援体制整備事業の取組をさらに充実を進め、介護予防や生活支援の基盤づくりを進めたいとこのように考えております。 これらを通じることで、誰もが安心して住み慣れた場所で暮らし続けられるよう、また介護の重度化を少しでも進まないよう抑制できるようにしつつ、介護保険制度の安定した運営にもつなげてまいりたいと考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) 本当に介護については、皆さん、それぞれいずれお世話にならなきゃならない、本当に重要なポイントだと思いますので、お互いに頑張れるとこは頑張っていきたいなとこのように思っております。 次、小項目2、不登校について。 県内の不登校の児童は、調査を始めて以来最も多くなり、前年度に比べて322人も増えて3,500人を超えてしまっております。何か減らすための手立てはないものか。なぜこんなに増えてしまうのかとの思いでいっぱいであります。 不登校の定義として文部科学省では、年間30日以上欠席した児童・生徒のうち、病気や経済的な理由を除き、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的な要因の背景により児童・生徒が登校をしない、あるいはしたくてもできない状況にある者としております。2016年成立の教育機会確保法は、義務教育段階の普通教室に相当する教育機会を確保し、不登校の児童・生徒を国や自治体が支援すると明記しております。 当初はフリースクールなど学校以外での学習について、市町村教委が個別学習計画を認定することなどを条件に、義務教育を果たしたとする制度を検討してきましたが、一部の人から不登校の助長につながるとの意見があり、フリースクール側からも学校化が進んで子供が安心して過ごせなくなるとのことで、2017年の同法完全施行から4年がたちましたが、フリースクールは学校教育上「学校」ではないとのことであります。 でも、県外の一部の自治体で独自に補助しているケースなどもあるが、公的な財政援助は基本的にはない状況が続いております。では、フリースクールに行っている人はまだいいのですが、フリースクールにも行けない人はいったいどうしているのでしょか。少子化のこの世の中、宝である児童の援助をどうすればよいのか。結局、頼れるところは先生方でしかないのではないのか。しかし、それぞれ先生方も、今、大変お忙しい日々を送られていると聞いております。となると不登校に対する専門の先生に頼らざるを得ないのではないかと我々は思ってしまいます。 そこで質問であります。 1つ目、現在、市内の不登校児童の実情はどうでしょうか。 2つ目、不登校児童に対する支援及び不登校児童を減らすために、どのようなことをされていますか。 3つ目、現在進めている施策の効果はいかがでしょうか。 4つ目、不登校対策を進める上で課題は何かありますか。 5つ目、不登校児童専門の先生は配置されているのでしょうか。 答弁願います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 不登校についての御質問でございます。 まず、1点目でございます。現在の市内の不登校の状況ということでございます。 年間30日以上の欠席状況にある不登校生の実情でございますが、令和元年度小学生は22人、中学生は62人、令和2年度小学生は36人、中学生は64人となっており、増加傾向にあります。その要因は非常に多岐にわたっております。そういうような状況で非常に私ども一所懸命対策を考えてやっておるわけですが、なかなか減らない現状というようなことでございます。実情はそうでございます。 2点目の、そのために不登校児童に対する支援及び減らすためにどのようなことをしているのかというような御質問でございますが、教科指導のサポートが行われるように小学校に1か所、中学校に4か所の計5か所に、中間教室を設置して、それと併せて中間教室では適応指導、それから教育相談等も行い、学校への復帰へ向けた支援をしております。また、教育相談員による巡回相談のほか、定期的にスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置しまして、カウンセリングを行っております。 さらに年3回でございますが、小中学校の関係する先生方と教育相談員、それからスクールソーシャルワーカー等が集まりまして、不登校対策委員会、これを開催いたしまして情報交換を行い、未然に防ぐ取組や各学校での実践例、これを情報共有しながらその実践例に学び、不登校生の支援に生かしていくとそういうような取組をしております。 それから、ちょっと順番が前後してしまって申し訳ないかもしれませんが、専門の先生は配置されているのかということでございますが、5つある中間教室に適応指導員を1人ずつ配置しております。そして個々の児童・生徒の特性に応じた支援を行なっております。また、総合教育センター内では、教育相談員を4名配置しておりまして、先ほど申し上げたスクールカウンセラー4名とスクールソーシャルワーカー1名を委嘱しまして、教育相談に当たっておるところでございます。 それから、4点目の不登校対策を進める上での課題でございますが、先ほど議員さんもおっしゃったように学校を卒業した後の行く末ですね、ここが私どもとしても非常に大きな問題というふうに捉えておりまして、不登校の子が中学を卒業した後の実体が追えないと、このところが一番の課題というように認識しております。 それから、最後でございますが、現在進めている施策の効果でございますが、効果を数値等で表すことは非常に難しいところであるわけですが、学校や教育相談員、それからスクールカウンセラー等が連携を取りながら、不登校児童生徒の状況の把握と対応に努めておるところでございます。 また、教育相談員、学校職員とで学校支援会議を定期的に開き、現状把握や今後の支援方法について検討しております。そして、その支援方法を保護者に説明し、実践に移しておりますが、いずれにしましても子供の気持ちを最優先にしながら、短時間でも学校に足が運べるよう努力しているところでございます。 ○副議長(柳澤眞由美君) 飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) それで、再質問なんですけれども、フリースクールに行っている人だとか、不登校の人で全然学校に行ってない人の扱いっていうは、義務教育上どういうふうになるのでしょうか。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 義務教育段階ではそれぞれ中間教室に少しでも来てもらえると出席とか、そういう扱いになります。ただ、義務教育から卒業した場合、このところが非常に先ほども課題としては申し上げましたけども、高校のほうでも対応しておりますが、今は進路変更というようなことをやりながら対応できる子とか、あるいは退学してしまう子とか、そういうのが出てしまうわけであります。 そうなった場合は、我々市教委のほうでは追えなくなってしまうんですね、追跡が。したがって御家庭から何らかの形で市の福祉のほうへ相談があるとか、そうであると、何らかの形でその子は今こうなっているということが分かるんですが、義務教育段階を越えてしまうとなかなか難しいところであります。義務教育段階ではいろいろ家庭訪問をしながら、あるいは一つでも短時間でも中間教室あるいは学校へ来ると出席扱いになるとか、そういうようなことで子供たちの学びの保障は考えております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 飯島 孝議員。          〔11番 飯島 孝君 質問席〕 ◆11番(飯島孝君) 本当に今少子化の時代で、大変貴重な宝でありますので、ぜひ先生方のお力で磨き上げていただいて減るようにお願いをしたいなと、こんなふうに思いますが、よろしくお願いします。 次の質問に入ります。 小項目3、地域おこしリーダーについて。 総務省は、地方に移住して活性化のリーダーになれる人材を市町村が採用し、国が財政面で後押しする制度を2021年度から始めるとのことであります。人口減少や経済停滞に悩む自治体から「地域おこしの経験と人脈が豊富な人材を迎えたい」との要望が出ております。特産品を生かした商品開発や空き家の利活用など、幅広い分野での活躍を期待しております。 新制度の名称は「地域プロジェクトマネージャー」、市町村が活性化に必要なノウハウや人脈を持った人材を募集する。採用定員は1市町村当たり1人で、極少ないのではありますけれども、それと任期についても最大3年と。国は年650万円を上限に特別交付税で人件費を支援するとのことであります。 募集する人材は、地域づくりの活動に携わった実績のあるコンサルタントやNPOメンバー、地域おこし協力隊の経験者などを想定しております。活動する地域に住民票を移し、移住してもらうことが条件となっております。 地域活性化の取組には企業やNPO、住民、行政など様々な関係者が絡むため、コミュニケーション不足や利害対立で充分な成果を出せないケースも多いと言われております。新制度は経験豊かな人材を登用することで、関係者間の調整や橋渡しに指導力を発揮してもらうのが狙いであります。自治体への周知を進め、実際に募集、活動が始まるのは今のこの夏頃からと見込んでおります。 また、これから地域おこしのために活躍してもらう、ファシリテーターの育成も必要ではないかと思います。市内にはいろいろなサークルがあります。ボランティア団体も数多くあります。これからはその中で民意の取りまとめ役として活躍してもらう人が必要ではないでしょうか。これからは税収が落ち込むと思われる。それを克服するためにも市民と行政が力を合わせていかなくてはならない。そのつなぎ役がファシリテーターであります。 ファシリテーターは組織において、相互理解を促しながら合意形成し、問題解決を促進する活動をしています。狭義では、会議で参加者の意見を引き出しながら、合意形成を促進するそんな……。 ○副議長(柳澤眞由美君) 質問の時間が終わってしまいました。 答弁を求める発言がなかったので、答弁されませんが……。 ここで15時30分まで休憩を取ります。                             午後3時17分 休憩---------------------------------------午後3時30分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて3番、聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕
    ◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、本日最後を務めさせていただきます。議席番号3番、千風の会、聖澤多貴雄であります。通告に従いながら質問に入らせていただきます。 大項目1、令和元年東日本台風による被害状況を踏まえて、国も千曲市も二度と同じような災害を繰り返さないために、信濃川水系緊急治水プロジェクトに沿って対策を行っていることと思います。 それでは、小項目1、まずは令和6年完成予定の千曲市内2か所の遊水地整備について、現在の進捗状況を御説明ください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 遊水池の進捗状況について御質問をいただきました。 1点目の、令和6年完成予定の千曲市内2か所の遊水地整備の現在の進捗状況についてでございます。昨年度は2か所の遊水地計画地の関係者や地権者の皆様を対象に説明会を開催し、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの概要やロードマップ、遊水地整備の効果や用地取得方法等について説明をいたしました。 本年度は、計画地内の環境調査、測量業務、用地調査、地質調査など各種調査を進めるとともに、関係される皆様の御意見をお聞きしながら遊水地計画を具体化する予定でございます。 現在、環境調査に着手しておりまして、今後は測量のための基準点の設置や、用地測量、物件調査等も順次進めていく予定ですが、関係される皆様へお知らせをしながら各種調査を進めてまいります。また、用地の提供や代替地の希望等につきまして意向調査を行うため、関係地権者の皆様へアンケート調査も実施し、御意見を踏まえ事業を進めることとしております。なお、国と緊密に連携しながら、効果的な遊水地計画となるよう取り組んでまいります。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ありがとうございました。遊水地については、今後とも土地をお持ちの地権者の皆様方への丁寧な説明を心がけていただき、御理解に努めながら早期実現に全力で取りかかっていただきたいと思います。そして遊水地完成後の後利用についても、農業を続ける方のゾーン。それ以外のゾーンについては有効活用できるように市民の皆様に意見、お知恵をお聞きしながら進めていただきたいと思います。 先日も飯山の国の河川事務所に行ってまいりました。西出所長に会いに行くのには理由があって、信濃川水系プロジェクトの進み具合を確認に行くのはもちろんですが、所長に「千曲市のことも忘れないでくださいね」とお話してくることと、気になって念押しするところは必ずお願いしてまいります。 まずよかったこと、千曲川の河床掘削はステップ1から5までありますが、下流域から掘ってくるのですが、ステップ5の千曲橋付近ではじめて掘削をされるそうであります。湯本部長のもとで千曲市サイドから、かねてよりお願いされてきたことなので、災害対策には効果が大きく、大変よかったなと思います。 このことも含めて、小項目2といたしまして、いよいよ梅雨の時期になり水の被害に警戒しつつ、全市的な水防対策としまして、19号台風のような被害を繰り返すことのないように、現在、進行中の工事、または対策など具体的なものの説明をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 全市的な水防対策についてということで御質問をいただきました。 令和元年東日本台風における千曲川堤防の被災状況を受け、雨宮地区と野高場地区において、これまで堤防の災害復旧工事が行われてきました。信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにおいては、雨宮地区では越水対策、野高場地区では浸透対策として堤防強化が示されており、今後も引き続き治水対策が行われるものとお聞きしております。 また、プロジェクトでは信濃川流域全体での上下流のバランスや氾濫域のリスク等を総合的に勘案しつつ、令和2年度から千曲川本川の水位低下を目指して河道掘削をステップごとに段階的に進め、令和9年度末までには遊水地整備と合わせて、令和元年東日本台風規模の洪水を堤防から溢れさせないように流下させることを目標にしています。 お話のありました千曲橋付近の掘削につきましては、河川内の土砂堆積状況を説明会等で市民の皆様からお聞きをしてございました。これを国へ要望した結果、千曲市内で4か所の堆積土砂の撤去を河道掘削に先行する形で実施いただく予定となっております。 市としましても河道掘削は千曲川の水位低下に効果的であるということを認識しておりますので、今後も引き続き国に要望していくとともに、堤防強化ですとか遊水地整備などの対策を複合的に進めることで、令和元年東日本台風と同規模の洪水が発生しましても、千曲川本川からの越水等による家屋部への浸水を防止できるよう、国と連携を図りながら治水対策を進めてまいります。 なお、今申し上げましたのは千曲川のことでございますが、東林坊川の改修につきましても、国の背割堤部分、市の東林坊川の上流部分、水門工事という部分について、工事を行う予定でございます。 また、中・新田地区の霞堤内には東林坊川が流れ込んで千曲川へ合流しておりまして、千曲川の水位変化は東林坊川へ大きく影響するため、国では遊水地整備と合わせまして、千曲川と東林坊川との合流点の対策を計画しております。具体的には、千曲川と東林坊川との合流点から下流に向かいまして、背割堤という堤防を千曲川の中に新たに設けまして、東林坊川と千曲川の本川を区切ります。水門の設置は行いませんが、合流点を現在よりも下流に移動することで、千曲川の合流点での東林坊川の水位が下がりまして、千曲川本川から東林坊川に水が回り込む、流れ込むというような影響が少なくなるよう計画しております。 さらに、東林坊川の上流部分におきましては、部分的に流下能力が不足、断面が不足する箇所があるため、今後の集中豪雨等に備えまして、狭隘箇所の流下能力の向上を図るために、改修事業を現在2か所で行っております。 また五十里川と東林坊川の分岐箇所では、新たに水門を設置しまして迅速かつ安全な水門管理ができるように整備を行いました。引き続き狭隘箇所の整備を早急に行いまして、浸水被害が軽減できるよう努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 先ほどの河道掘削の件ですが、所長が言うには、田中知事当時の「コンクリートから人」の影響で仕組みの変化、ダンプカーと重機が足りないらしいのですね。どうも今回は、関西から来てもらうとか、随分苦労をしているようなお話でもありました。住民の皆さんもいつ始まるのかとヤキモキするかと思われますが、しばらくお待ちくださいということであります。今、島のような状態になっていますが、取り去ることにより水の引き込み効果で流れがよくなりますので期待したいものです。 河川の水門管理についても、今、説明していただいたように有事の際には、市役所の職員が2人体制で行ってくださるということで、水の流れ、方向など万全を期してお願いいたします。 確かに遊水地が完成する前において内水氾濫が心配されるようなとき、東林坊川や五十里川などが許容範囲を超えないように、内水の管理として一時的に水を蓄える田んぼダム的なものを有事のときのために、地権者の皆様と契約しておくのも一つの方策かもしれませんが、それはまた御検討をお願いいたします。 それでは、大項目2といたしまして、高校再編についてであります。 私は千曲市の市会議員として千曲市に今ある2つの高校、屋代高校、屋代南高校が将来においても存続してもらいたい、またはそうさせなければならないという思いで、毎回になりますが質問をさせていただいております。その決定はあくまでも県教委の御判断ではありますが、千曲市側からの要望は正確にお願いしていかねばならないと思っています。この頃、市民の皆様も新聞紙上で各地の高校再編の記事を目にする機会が増えてきていると思います。 私どもの屋代南高校について、少し歴史を振り返って見ますと「屋代南高校を発展させる会」により平成29年8月に、屋代南高校には多部制・単位制高校を受入れる用意がありますと宣言し、平成30年2月に教育委員会や議会にも同意を得て、屋代南高校をライフデザイン科を併設した多部制・単位制高校として県議会及び県教委に請願・陳情をして現在に至っております。 この現在のスタンス「ライフデザイン科を普通科に併設した多部制・単位制高校」は様々な外部的な要因(生徒減、時代の変化による学科の鮮度、空き定員)ここが大事なんですが、今後の何段階にもある高校再編などに影響されずに存続できるということを基盤にしてまいりました。また、少し前までは多部制は消極的なイメージに見られていましたが、全くそんなことはありません。 作り方次第では、私が3月議会で提案させていただいたように、進学コースや情報分野、福祉介護などに特化した形にもできるのであります。やり方次第では本当に魅力的な学校になりますので、各地域で多部制・単位制高校が引き合いになっている要因だと思います。 それでは、まず、今日の発言の中で結論から申し上げます。 このような経緯を踏まえて千曲市が県教委、原山教育長に屋代南高校の学校構想の提案書を、もしお出しになるのならば、現在のスタンス「ライフデザイン科を併置した多部制・単位制高校」、これをベースに進学や情報分野、福祉介護などに特化した新しい学科を中心とした魅力ある提案をするべきだと考えます。 漏れ伝わってくる方針転換の総合技術高校の枠組みでは、定員割れを起こしやすく不安定で、もしかしたら分校を意味するキャンパス化や、キャンパス化することで屋代南高校の名前さえも失ってしまうんじゃないか、そんなことも想定されます。またはある高校に吸収されてしまうということも考えられます。そして将来の第3期高校再編では必ず再編の対象になってしまう可能性さえあります。 県教委は、これから8月以降、各要望をそぎ落とし、そぎ落とし意見収集に入るはずであります。そして市長に今回、屋代南高校に多部制・単位制高校は無理ですよと、もしかしたら内々にでも伝えてきたならば、その時点で発展させる会の構想なりで交渉に入ればよいと考えます。 まだまだ分からない答えも受け取らないうちに、いきなりギブアップをした形の格下げした案を打ち出すことは、それ以上のものを要求することを放棄することでありますし、次の再編の対象となることは避けられず、いずれは廃校へつながっていってしまいます。一時しのぎの延命を願うだけの総合技術高校案で要求することだけはおやめください。 以上が本日の趣旨ですが、これを踏まえて。 小項目1といたしまして、令和元年8月から今年5月31日まで7回にわたり開かれました旧第4通学区の地域協議会の提案書の素案について内容をお話ください。併せて意見・提案書への意見募集についても、市民の皆様へどんな内容かアナウンスお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 旧第4通学区の地域協議会の報告についてでございます。 5月31日に開催されました第7回地域協議会は、県教育委員会に提出する意見・提案書の素案について最終的な協議が行われました。 一番の争点になりましたことは、前回の協議会で私からも強く要望いたしました多部制・単位制高校の設置について、その表記を「北信地域に」とするか、「旧第4通学区に」するかについてでありました。私は「旧第4通学区に」ということにこだわってまいりました。 これまで、屋代南高校を発展させる会が、県に請願・陳情をしてきたことを踏まえ、私のほうから、「多部制・単位制高校を旧第4通学区に設置することを望みます」と、改めて強く要望をいたしました。このことは、この協議会を傍聴されていた議員さんも承知されていることと思います。 県の陳情の際の当時の私、県議として、紹介議員として同席しておりました内容については、十分に承知しているところであります。 次に、地域協議会からの意見募集についてでございます。 間もなく旧第4通学区の地域協議会から、県教育委員会に提出される意見・提案書(案)が確定することになっております。その後、直ちに「旧第4通学区高校の将来像についての意見・提案書(案)」への意見募集について、千曲市のホームページ及び市内小中学校のホームページ上に掲載して、千曲市内の小学生・中学生・高校生・保護者・市民から広く意見募集をすることとしております。なお、旧第4通学区といいますのは、長野市南部、千曲市、坂城町でございます。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ありがとうございました。この地域協議会については私もずっと傍聴をさせていただきましたが、市長も教育長もぜひとも旧第4通学区に多部制・単位制高校をお願いしますと強く要望をしていました。 新聞紙上でも、「小川修一千曲市長は旧第4通学区内に、多部制・単位制高校の設置を明記してほしい」と主張されていました。これについては、市長も教育長も本当に御立派でありました。 それでは、小項目2といたしまして、市長が会長を務める屋代南高校を発展させる会の考え方、または要望の仕方について市長にお答えいただきたいと思います。また、今までのスタンスと変更があるのなら、その根拠をお話いただければありがたいのですが、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 市長が会長を務める屋代南高校を発展させる会の考え方でございます。 5月7日に開催されました「屋代南高校を発展させる会」の総会においては、旧第4通学区の高校の将来像を考える地域協議会における議論の進捗状況を報告し、特に、千曲市としては多様な生徒の学びの場を確保する観点から、多部制・単位制高校が必要であることを強く要望したことをお伝えいたしました。 その一方で、この旧第4通学区の地域協議会の多くの委員の中からは、地域の子供たちが旧第4通学区にはない専門学科の学びを求めて、旧第3通学区や旧第5通学区に進学している実態があることから、学科横断的な学びが可能である「総合技術高校」の必要性を求める意見が多数出されました。 こうした情勢を踏まえて、多部制・単位制のような学習スタイルは必要としつつも、旧第4通学区全体の高校再編の動向を見据えながら、地域や時代のニーズに応える魅力ある新しい専門的な学びも重要視しながら、屋代南高校がどのような形に転換しても、地域に密着した学びを展開してきた、これまでの実績が生かせる道筋を模索していきたいと考えております。 なお、今後、屋代南高校を発展させる会から県教育委員会への提言書につきましては、地域協議会からの意見・提案書に基づき具体的に新たな学校構想を示すことで、県の再編構想に組み込んでもらうために、絶対必要な提言であると考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ちょっと再質問を市長にお願いしたいんですが、今までのスタンスといいますのはライフデザイン科を普通科に併置した多部制・単位制高校として市長の県議時代に要請してきたわけであります。しかし、今度の屋代南高校を発展させる会は、総合技術高校をベースに運営していく、そんな理解になったんでしょうか。それとも、発展させる会の決定事項ではない、そんな御理解でよろしいのでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 5月7日に屋代南高校を発展させる会の総会が開催されまして、そこに聖澤議員さんもいらっしゃったと思います。そこでこれまでのライフデザイン科に多部制・単位制を併設したという今までの方法でいくかどうかということは議論をされたはずだと思うんですが、そこで結論をはっきり総合技術高校という結論を出した覚えはありませんし、そういう御理解かと思います。 いずれにしても、旧第4通学区の地域協議会の中の議論を踏まえると、これまでのライフデザインと多部制・単位制を併設ということのみで、こだわり続けることが得策かどうかという考え方は出てくる、このことは否定できないところであります。 なにしろ旧第4通学区は、先ほども申し上げましたが千曲市だけではありません。長野市南部も坂城町も入ってくる中で、なおかつ多部制・単位制高校は北信地域にないということで、県教委は北信地域に望んでいるという方向の中で、旧第4通学区でぜひということで私も強く主張をしたところでありますが、それのみで勝負するということは、なかなか現実は厳しいというふうに私は認識しています。まだ結論を出したわけではありませんので、いずれにいたしましても様々な状況が変化してきて、現在のスタンスというのが果たして適切かはちょっと分かりませんが、平成29年当初のそのスタンスで、そのままいくことは得策ではないという理解をおおむねいただいている中で、屋代南高校を発展させる会でも議論があったりというふうに承知しておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ちょっと専門的な言葉が出てきましてちょっと恐縮なんですが、今の市長の答弁で、まだしっかり先行き議論・議決をとったわけではないという意見をいただいたので、私はちょっと安心をいたしました。 今までのライフデザイン科を併置した多部制・単位制高校というのは県下に今3つありまして、北信ではありませんので、その一つを取ることによっては、これからの再編に巻き込まれないというメリットがあります。しかしながら、総合技術高校の選択をした場合に、やはり毎回の再編にも影響を受けてきますので、これからの議論ということですので安心しました。 では、次に行かせていただきます。 県教委の指針は確かに各地域に総合技術高校を置こうというふうに考えております。旧第4通学区では、ちょっと名前は出せませんが、S農業高校の農業科に屋代南高校のライフデザイン科とM高校の商業化を集めて、プラス工業科はほしいのかなと加えて総合技術高校を考えている節はあります。 屋代南高校としてのDNAともいうべきライフデザイン科を失うことはできないので、考え出されたのが市長が県会議員当時出していただいた「ライフデザイン科を普通科に併置した多部制・単位制高校」だったのであります。多部制・単位制高校というのは、県下に現在先ほども言いましたように3校存在しております。唯一、北信地域にはまだありません。これを勝ち取るために手を挙げて請願・陳情をしてまいりました。 先にも申し上げましたが、このスタンスが一番安定して将来的にも左右されることなく再編の対象にもならず、総合技術高校や総合学科のように定員割れも起きにくい存在であります。 そして、総合技術高校には普通科が存在しないので、先ほども言いましたように総合技術高校の方向を取ってしまった場合、そうなると普通科は千曲市内には屋代高校だけになってしまいます。教育長、考えてみてください。現在の2クラス分の普通科志望の子供たちは千曲市以外に行くことになり、教育の機会を奪われることになりますが、それでもよろしいのでしょうか。 また、多部制・単位制高校が千曲市にあれば、先ほども飯島議員からも御意見を出していただきましたが、現在コロナ禍でもあり原因はいろいろあるのですが、学校へ通えていない80名から100名のお子さんの将来的な受け皿になると思います。これは千曲市としても立派な社会貢献でもあると思います。 それと、先ほどS農業高校と言いましたが、もし屋代にあるのなら総合技術高校を取った場合、総合技術高校が2つ、またはキャンパス制となるとどちらかが分校ということになります。そして屋代南高校という名が、もしかしたら名前も消えてしまうこともあるかもしれません。こういうことを発展させる会の皆様は果たして了承をしているのでしょうか。 何よりも発展させる会に提示された案の中には近隣の高校の実名が出てきますが、それさえも交渉をしているのか疑問です。もし、しているはずもないものをプランに上げているとしたら、果たしてよいものなのかどうか、それも疑問であります。 小項目3、私が議員になり昨年7月すぐに当時の岡田市長、それと小松教育長にお尋ねして高校再編、屋代南高校の大変さをお伝えして、早期の会議を要望しました。12月、3月議会で多部制・単位制高校の確認をしてきたものの情報を早く市民の皆様へ公表したいという思いがあったからであります。 12月、3月議会の内容は議会報、議会だよりでお知らせしてまいりましたが、何か微妙な違和感を感じていました。そして5月7日の発展させる会で、これらの方針を聞くに至り、その方針転換があったことが分かりました。これら一番の重要な内容が教育委員会の委員の皆様と共有できていなかったことについては、問題があったのではないかと思います。千曲市の教育の方向性を決めることですので、とてもとても大切なことですから、今からでもまだまだ間に合います。 市長は早速総合教育会議を招集して、委員の先生方と地域協議会の内容をもとに、県への提言書を検討することをお勧めしますが、これについてはいかがでしょうか。お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) いろいろと聖澤議員さんのお考えを教えていただき、そのことは大変理解できるところではありますが、旧第4通学区の地域協議会の内容を冒頭からずっと傍聴していただいて、お分かりになられていると思うんですね。 その北信地域全体として考えるという方向の中で、旧通学区が複数あり、北信の中ではこの旧第4通学区は最南端になるということで、北信地域の中でということになるとなかなか現状が厳しいという中で、旧第4通学区で私は多部制・単位制を設置するように強く求めてまいりました。 ほかの総合技術科がどうだとかいろいろ意見があり、それも先ほども答弁させていただきましたけれども、具体的に地域協議会からの意見・提案書を踏まえて、具体的な新たな学校構想を示すということですので、これは屋代南高校を発展させる会の中の議論でありますので、これは本会議のほうで私も本当はここまで踏み込んで答弁するべきではなかったかなと思いますが、お示しさせていただいております。 そして、教育委員会の関係ですね。高校再編というのは県教育委員会が所管する県立高校の課題でありますので、これまで千曲市の教育委員の皆様への説明は控えてまいりました。間もなく、この旧第4通学区の地域協議会から県への意見・提案書(案)が確定しますので、その内容については情報提供をいたしまして、小中学校から高校への接続の在り方について、教育委員の皆様からも御意見を伺いたいと考えております。 また、普通科の学びについて希望が多いことは十分に承知しております。ただ、先ほどから申し上げておりますが旧第4通学区は、県下一普通科の比率が高い通学区でありまして、旧第3通学区、旧第5通学区への流出も多く、交通の便がいいことがある意味、裏目に出ている要素もあります。 しかしながら、そうした中でも高校を卒業して就職を目指す生徒さんも多くて、地域協議会の委員の中からも専門学科の必要性を指摘する意見も多数出ておりますので、高校再編を通して学科横断的な学びが可能となる総合技術高校というのは、やはり重要な意味を持つと考えられます。 なお、千曲市内に全ての学びが可能となる高校を配置できるとは考えにくいものですから、比較的通学しやすい旧第4通学区内に普通科、専門学科、特色学科等必要な学びが確保できることが重要でありまして、旧第4通学区の地域協議会の中では、それを強く訴えてまいりまして、特に、多部制・単位制は旧第4通学区に必要だということを明記してくださいということを、繰り返し強調させていただきました。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今のちょっと再質問でありますが、特に総合教育会議を開くという予定はないと。私、直近の教育委員会を傍聴させていただきまして、教育委員の先生方からこの屋代南高校の問題についてとても疑問点が出たわけであります。 やはり義務の中とは言え、子供たちは大きくなって高校に入るわけです。この千曲市の屋代高校、屋代南高校とても大切だねという話になりまして、このところ再編の話が全くないということになりまして、それだったら市長自らが招集して、委員の先生方に説明されたほうがよろしいのではないかと思いまして、今こういう発言をさせていただきました。市長、お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど答弁いたしましたけれども、地域協議会から県への意見・提案書(案)が確定しましたら、その内容について情報提供をして、小中学校から高校への接続の在り方について、教育委員の皆様からの御意見を伺いたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 私の申しておるのは、その順番でありまして、その発展させる会の中の結論が出た上で教育委員の皆様に説明するのでなくて、今、この屋代南高校がどうなるかというその過程さえも先生方に見ていただいて、御意見をいただきながら進めるのがいいんじゃないかという思いで、今、市長にお願いしたところであります。いずれ教育委員会はまた開くと思いますので、その席には、また教育長のほうから十分な御説明をお願いいたします。 先ほどからちょっと議論になってまいりましたが、やはり多部制・単位制を方針転換するということのメリットより、デメリットのほうが大きいんだと思いまして、私は今までのスタンスをまず県教委にお願いをして、もしそれがだめならば発展させる会の内容、そういう学校構想をまた相談したらいいんじゃないかということでお話してまいりました。 いずれにしましても子供たちの数が減り、現状の学校数を維持することは確かに無理なこともよく分かります。今回の各地の再編の様子を見させていただいておりますが、ただ、学校間の連携ということだけで統合したり、数だけを合わせて規模を作る作業が見受けられます。やはり一番大切なことは大人たちの論理ではなく、子供たちの立場に立って考えることが一番だと思います。 そういう意味では、屋代南高校が提案している多部制・単位制高校はいろいろな多様な生徒の皆さんにとって、この自然豊かな南高校の学校施設は子供たちの多感な心と体を作ってくれると思います。近くの一重山の公園整備など環境面でも千曲市の応援があれば、旧第3通学区が考える都市ビル案よりも何倍もすばらしい学校になると思います。 こんな意見をもとに、何とか屋代南高校が存続できるように、市長にも力を出していただきまして、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                              午後4時8分 散会---------------------------------------...