千曲市議会 > 2020-12-09 >
12月09日-04号

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  1. 千曲市議会 2020-12-09
    12月09日-04号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-07
    令和 2年 12月 定例会(第5回)---------------------------------------           令和2年12月9日(水曜日)---------------------------------------● 議事日程(第4号)  令和2年12月9日(水曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)第2 議案審議   議案第57号 令和元年度千曲市一般会計歳入歳出決算認定について   議案第58号 令和元年度千曲市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について   議案第59号 令和元年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について   議案第60号 令和元年度千曲市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について   議案第61号 令和元年度千曲市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について   議案第62号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について   議案第63号 千曲市税外収入金に対する手数料及び延滞金徴収条例の一部を改正する条例制定について   議案第64号 千曲市特定環境保全公共下水道事業受益者分担に関する条例を廃止する条例制定について   議案第65号 千曲市下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第66号 令和2年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について   議案第67号 令和2年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について   議案第68号 大池森林総合施設の指定管理者の指定について   議案第69号 千曲市市民交流センターの指定管理者の指定について   議案第70号 白鳥園の指定管理者の指定について   議案第71号 埴生児童センター外8施設の指定管理者の指定について   議案第72号 戸倉老人コミュニティセンター外2施設の指定管理者の指定について   議案第73号 千曲市戸倉地域福祉センターの指定管理者の指定について   議案第74号 千曲市更埴デイサービスセンターの指定管理者の指定について   議案第75号 千曲市屋代デイサービスセンターの指定管理者の指定について   議案第76号 千曲市あんずの里スケッチパークの指定管理者の指定について   議案第78号 令和元年度台風19号豪雨災害復旧事業五十里川排水機場ポンプ復旧工事変更請負契約の締結について   議案第79号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第1工区変更請負契約の締結について   議案第80号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第2工区変更請負契約の締結について   議案第81号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第3工区変更請負契約の締結について   請願等の受理について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   次世代支援部長   中曽根昌彦君   副市長       内田雅啓君   経済部長      齊藤清行君   総務部長      大内保彦君   建設部長      竹内 康君   企画政策部長    竹内 司君   企業立地担当部長  小林千春君   市民環境部長    島田栄一君   教育長       小松信美君   健康福祉部長    荒川愛子君   教育部長      滝沢裕一君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   坂井道夫君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        佐藤太一君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田英幸君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 9番、北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 一般質問最終日トップバッター、新政クラブ、北川原 晃です。よろしくお願いいたします。 先の市長選挙の結果は、停滞する千曲市政に対する厳しい評価と、変化による新たな希望や期待感を求めた市民の声が反映されたのではないかと推察されます。 新市建設計画で策定された千曲市総合計画も、掲げた主要プロジェクトの大半は中止や延期もしくは中途半端な結果に終わり、特記すべき成果は見られず、よく使った合併の総仕上げも言葉だけで、市民には何をもって総仕上げなのか分からないまま。 その象徴でもある合併特例債を使った新体育館は、収容人数不足でプロスポーツを活かしたまちづくりは半ば頓挫し、完成したばかりの新庁舎も災害で冠水してしまった。 本会議では、市長のビジョンを問う質問や、主要施策に取り組むスピード感や実行力、実現性などの質問が多かったが、市の将来像についての議論やこの事業は何としても実現するといった気概や気迫を感じることはなかった。 この結果については、理事者の副市長はじめ、幹部の皆様方にも重く受け止めていただき、新市長が所信表明で示されたように意識改革を図っていただきたいと思います。 小川新市長におかれましては、民間出身市長は千曲市初ということで市民の期待は大きいと思いますが、反面、政治家としての結果責任も大いに問われます。 市長は所信表明で「戦略的にスピード感を持って変化に対応できる市政、新しい発想ができる市政に変えていく」と宣言されました。 まさに市民が新しい市政に期待することは、千曲市の未来の理想の形を描きながらスピード感を持って着実に実行していくことではないでしょうか。 それでは、大項目1の質問に入ります。 大項目1、日本遺産の活用について。今年度の日本遺産活用事業計画について。 今年6月千曲市で日本遺産が認定されました。今後このブランドを活かして千曲市の観光や経済を活性化できる千載一遇のチャンスです。 前回の一般質問で日本遺産の活用計画については、今年8月3日設立した千曲市日本遺産推進協議会等で企画推進していくとのことでした。 既に当市と同時に認定された上田市は積極的にアピールを始めています。また、上田市は年内の12月にも事業を企画していますが、今年度千曲市はどのような事業を予定しているかお尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 今年度の日本遺産活用事業計画について御質問を頂きました。 コロナウイルスの収束が見通せない中、今年度は来訪者のための準備に当たる事業を進めてまいりたいというふうに考えております。 具体的には、来訪者をおもてなしするための地元のボランティア約40名の皆様を対象に、10月から月1回ごとに実施しておりますガイド養成講座のほか、来訪者の動向分析調査、日本遺産ホームページの作成について業者の選定作業を進めておるところでございます。 また、施設整備といたしまして、市内要所への誘導案内看板の設置、日本遺産センター開設に向けた姨捨観光会館の改修を予定しております。 日本遺産センターにつきましては、今年度はロビーを中心とした観光案内、売店スペースの改修にとどめ、飲食、休憩スペースの改修につきましては、開設後、変更要望が出ないように協議会や地元の関係者との慎重な協議を行う中で活用方針を決定した後、来年度に着手し、日本遺産のメイン施設として活用をしてまいりたいというふうに考えております。 上田市が今月計画しておりますシンポジウムのような誘客イベントにつきましては、コロナウイルスの収束状況を見極めながら来年度以降実施するよう協議会に諮ってまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今の答弁で、コロナウイルスの関係で、そのような部分が進んでいないということをおっしゃっていました。当然、上田も同じ状況ですよね。上田のほうもコロナウイルスも出ていますし、その中でコロナ対策をしながら、上田市は先ほど言ったように、この12月13日にはサントミューゼでシンポジウムを開きます。日本遺産認定記念シンポジウムということで、基調講演が「食文化創造による日本遺産魅力発信」ということで、成功事例紹介と成功への手順とは、講師、日本遺産大使、三國清三氏ということでやられる。 次に、研究発表「上田地域における日本遺産の活用」について、長野大学環境ツーリズム学部、熊谷教授。 3番目に、パネルディスカッション「日本遺産の取り組みとこれからについて」、パネリストが埼玉県行田市、石川県小松市、長野県千曲市ということは、千曲市からも行かれるんですね。 それと12月20日には、花火で結ぶ 日本遺産の道ということで、レイライン沿いの地域で花火を打ち上げるというようなこと、これが年内で企画していると。 やはり6月に日本遺産に認定されて、何もしなければどんどんその機運が薄れていってしまう。昨日の質問にもあったように、市のホームページにさえ、日本遺産のことが何も表記されていない。ということは非常に、先ほど一番最初言いましたように、やはり停滞する千曲市そのものではないかと。この8月に設立した日本遺産の協議会というのは、その後何回ぐらい会議をされているのか、ちょっとお聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 協議会の開催でございますけれども、8月にやって以来、まだ1回やっているところでございます。ただ今月開く予定でやっておりますけれども、まだ日にちのほうはこれからということなんですけれども、今月中には開かなければいけないというふうに考えております。 また、上田市でやっております様な、日本遺産の活用や取組状況につきましても、今後、皆さんにお伝えできるようにホームページ等で伝えていきたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 要は、やっていないということですよね。その設立以降、一度も協議会というのは。それでは何も企画も決まらないし、できないと思うのですが。 やはり日本遺産というのは、これ昨日、経済部長も答弁されたように、日本政府がインバウンド対策として、平成27年にこの制度を確立してやっているんですが、実際には日本遺産に認定されたところの画期的な成功事例というのはほぼないですね。私も調べましたけれど、なかなか成功事例というのがもう見当たらない。多少、石川県の小松市が成功事例かなという感じぐらいで、非常に日本遺産に認定されれば人が来るということではないんです、これはやはり。何かをやはりやっていかないとできない。この失敗する要因というのが出ていまして、1つが、文化財の部局が大部分を仕切っているということなんですよ、やはり。すなわち、文化財センターはもう認可が下りたのがゴールだと思っているわけですよ。所長もいつも話すともう、本当にもうマラソンをしてゴールしたみたいな顔して、「やあ、やりました」と言っていて、そこからまた走れって言ってもね、やっぱり無理なんですよ、これは。文化財センターはそこまでで、やはりそれをね、次に受け継ぐのは観光であり、経済部がやっていかないといけない。 もう1つは、やはり知名度のない点在する文化財群を、この日本遺産というのはストーリーで結ぶわけですよね。そのどこもやはり知名度が低い。だから、長野県にも実はこの上田以外にもう2つあるんですけれど、多分、どなたも知らないじゃないかなと思うんですよね。木曽と、もう1個は茅野だけじゃなくて、茅野から山梨までずっとそこが長いルートになっていて、そうなると、なかなかピントがぼけてしまって知名度がない。そういうのがこの日本遺産、文化庁がやっていることについて、私が考えるちょっと問題なのかなと。ただその中で、この千曲市は市単独で頂いたんですね。場所も姨捨棚田という、この限定したところが中心になっているんです。だからそういう意味では、最後の最後に文化庁が今まであまり成功してないから、これ千曲市はここを限定してやってみようかというぐらいの気持ちで認定したのではないかなとちょっと推察をするんで、この千曲市の日本遺産は、全国的にも注目されている日本遺産なんです、これ。ですから、本当にまごまごしていないで、やはりきちんとやってほしい。一番その中でもやらなきゃいけないというのは、やはり棚田の中の地域をきちんと分けて、エリアを分けてほしい。特に、保全エリア、姪石苑を中心としたその保全エリアと、次の質問に入りますけれども、県のビューポイントのところを今度、観光エリアとして、そこを分けた形でその絶景を活かすような仕組みをつくってほしいと思います。そこら辺について、文化財センターが仕切っていること、このことについてのちょっと、今後もそれでもできるのかどうか、そこら辺ちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 今御質問頂きました歴史文化財センターが仕切っているというようなお話でしたけれども、現在も歴史文化財センターと観光交流課が中心になって行っておるところでございます。 内容につきましては、日本遺産センター、改築や何かは観光交流課のほうでやっておりますし、あとこれから行います看板の設置ですとか、そういうものも観光交流課のほうで中心になってやっていくという形になっております。 それからボランティアのガイドの講習ですけれども、こちらのほうは歴史文化財センターのほうで行っているというような状況でございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) じゃあ、関連もありますので、2番目の質問に入らせていただきます。 小項目2、事業推進するための組織体制ということで、私の質問は、昨日の川嶋議員と同じ質問で、先ほど言ったように、それぞれ縦割り行政になっているその事業の進め方をやはり横串を入れられるような専門部局をつくってほしいという質問なんですが。昨日、市長のほうから、もう既に新年度から司令塔となるような専門の部局を設置して進めていくというお話をいただきましたんで、それでいいと思うんですが、やはり先ほど言ったように、専門部局といっても、やはりどういうふうな権限を持ってやっていくかということが非常に重要だと思うんですが、その中でひとつ、今一番懸案になっているのが前回もそうでした、県のビューポイント、この問題です。先ほどちょっとやはり保全エリアと観光エリアを分けるということで言ったんですが、県が進めているこの姨捨棚田のビューポイント、ここを観光エリアにして、その一本松踏切から下のほう、この間常任委員会でも視察にちょっと寄ったんですが、そこにビューポイントを県に設置してもらって、そこから市のほうでは、やはりそこにもうちょっとお茶を飲めるところとか、農産物を販売するところをやってほしいと思うんですが。この話をすると、やはりそのときのスタートが、平成29年に阿部知事が県政のランチミーティングでお越しになられたときの懇談会でこのビューポイント事業は提案されました。知事は、「ここから見るのが一番よいよという場所、ここがビューポイントという場所を整備して、そこでお茶を飲めたり、地元のお土産も買えるようにすると人が集まってくる、高速のサービスエリアや鉄道からだと地元にはお金が落ちないんで、地元にお金が落ちる仕掛けがあるといいと思う、県でできるだけ協力しますから、場所の整備を千曲市とも相談して一緒に考えていきましょう」とこう言われてスタートしたんですが。ところが、3年たってもなかなか市のほうでどういうふうなアイデアがあって、どういうふうに県とやっていくかということがまとまらないというのが実情ではないかという話をお聞きしました。こういうことというのは、やはりどうですかね、県と市にまたがっているんで、ぜひ副市長がやはり中心になっていただいて、県と千曲市の間に入っていただいてこの事業を進めていただきたいと思うんですけれど。この事業について、ちょっと副市長の見解を、御所見をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) 昨日も市長のほうからも申し上げましたように、棚田の振興につきましては、4月から新しい組織をつくって部局横断的と、これまで部局がそれぞれ縦割りでしたところを1つの課をつくりまして、そこで中心的に進めていくということでございます。 それから、この、ビューポイントの件に関しては建設課等を中心にやっておりまして、いろいろ場所ですとか、設計ですとか、そういうところに時間がかかっているというところがございます。 副市長の立場とすれば、ほかの事業についても部局横断的になかなか進まないものについては、私のほうで手を入れながら指示をしながらやっているということでございますので、これが、今度、棚田の課ができますので、そこを中心にやりますが、そこが進まないようでしたらやはり手を入れてやっていかなければいけないというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕
    ◆9番(北川原晃君) 副市長は御存じかと思うんですが、もう11月20日にこれフェイスブックで千曲建設事務所が、姨捨棚田から見た姨捨ビューポイントの完成予想図というのも出しているんですね、もう、完成予想図まで。こういうのやりますと。だから、早く千曲市はこれに対してどういうものを付け加えていくのか、やっていくのかということを待っているわけですよ、向こうが。ぜひ、これ副市長、やはり中心になっていただいて、この推進部局をぜひやっていただきたいなと、こんなふうに思います。よろしくお願いします。 あとは、観光についてはやはり経済部のほうも姨捨観光会館の改修、日本遺産センターというものは、本当に機能していくのかということをしっかりと計画していただきたいなと思うんですが。ただ飲食スペースとお土産スペースがあればということではないと思うんですが、そこら辺どんなふうな形で日本遺産センターを利活用していくのか、そこら辺ちょっとお話お願いしたいんですが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 日本遺産センターの展示ゾーンと多目的に使えるゾーンというのを配置したいということで、特に食というものは大切にしたいというふうには考えておりますので、これからハード面の改修をしていくわけですけれども、観光振興というのは、日本遺産、月の都 千曲が認定されたことも踏まえて、観光資源、いくつもあるものを活用する所管といいますか、部署だというふうに思っておりますので、そこには、前回も御答弁申し上げましたけれども、飲食につきましては、現在、利用したいという団体などの方からお話をお受けしておりますので、その団体の皆様などと協議をいたしまして、何としても多目的ゾーンをしっかり活用していきたいと。お土産というんでしょうか、そちらのほうの販売もできればというふうに考えているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) いずれにしてもこの観光エリア、県だけにやっていただくというだけではなくて、できればお茶を飲めるようなビューのデッキテラスだとか、あるいは今度、月見荘も千曲市のほうで買われましたんで、月見荘も活かしたそういった施設、あるいは棚田の稲刈りが終わった後にそこにテントを張って、そこでキャンプだとかそういうのができるような施設だったり。多少、やはりお金をかけてやっていかないと、それはやはりそれだけの魅力を発信できないですから、とにかくお金をかけないでやりたいではなくて、やはり上田みたいに、しっかりとお金をかけてぜひやっていってもらいたいんですが、最後、市長の御所見を。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 北川原議員の御質問、誠におっしゃるとおりでございまして、私は、実は、そうした民間からの千曲市初の市長ということで、まさに今、議員御提案のような民間のニーズですとか、稼ぐ地域にしていくには、ある程度集中的に投資をする必要があると認識しております。ただそうは申しましても、財源限られた中で子育てですとか、教育、福祉、医療、様々な分野に、またインフラの整備もありますので、より効果的な整備となって、それがひいては、地元の生活環境の向上にもつなげられるような稼げる地域にするインフラ整備として取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ぜひ、よろしくお願いします。 それでは、次の質問に入ります。 大項目2、千曲市差別撤廃人権擁護条例について。 小項目1、推進法を踏まえた条例の見直しについて質問いたします。 議会提出の千曲市部落差別の解消推進に関する条例制定案が6月の本会議において僅差で否決されました。その反対理由は、「現在千曲市には千曲市差別撤廃人権擁護条例があり、新たにこの条例をつくることは屋上屋になる」、「現在の千曲市差別撤廃人権擁護条例は中身が薄い条例になっているので、これを見直し改正したほうがいい」という意見でした。 平成28年に施行された部落差別解消推進法は、部落差別が今でもあることを公的に認め、差別は許されないものとして、差別のない社会を実現することを目的としています。 また、近年、インターネットによる差別情報の拡散から被害が生み出されていることから、新たにそれぞれの自治体において相談体制の充実や差別解消に関する施策を推進することを求めています。 実際、推進法が制定された後、全国の多くの自治体で条例の制定や見直し、改正の取組が広がっています。当市も平成15年につくった古い条例を社会変化の実情に合わせて見直すべきではないかと思いますが、御所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 推進法を踏まえた条例の見直しについてでございます。 千曲市差別撤廃人権擁護条例は、あらゆる差別のない明るい社会の実現に寄与することを目的としまして、人権教育の推進、啓発活動の推進、また事業実施に必要な調査及び研究を市の責務として定めております。これらを踏まえ、市においては、第3次くらしと人権に関する総合計画を策定し、本計画に基本目標、基本施策を定め、施策の総合的な推進、これを指針としております。さらに、市民の信頼と理解を頂きながら同和問題の解決に向け、人権ふれあいセミナーや小・中学校教職員を対象とした人権教育研修会、また、小・中学校への人権副読本としまして、「あけぼの」の配布をするなどして取り組んでおります。また、人権ふれあいセンターでは、相談業務が充実するよう、相談員等を4名配置しております。 さて、条例の見直し等についてでございますが、これにつきましては社会の実情を捉え、県の動向なども注視しつつ、あらゆる差別のない明るい未来の実現、先ほどの目標にありましたことも目指し、今後、研究を進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今部長から研究を進めてまいりますということでお話をいただいたんで前向きに捉えているんですが、ぜひ、これはやはり、人権擁護審議会に諮問していただいて、そこでやはりちょっと議論していただけないかなと思うんですが、それについてちょっとお答え願いたいのと、実際に、ちょっと近隣の市のことを調べますと、佐久市の条例は部落差別撤廃と人権擁護に関する条例になっています。なおかつ、佐久市の場合は、それを推進する総合計画までつくられていると。 須坂市は、部落差別をはじめあらゆる差別撤廃・人権擁護に関する条例。 長野市は、条例の第1条に、「人権意識の高揚を図ることにより、部落差別等あらゆる差別のない明るい長野市を築くことを目的とする」としています。 中野市も第1条に、「部落差別をはじめあらゆる差別をなくし」という文言が入って、それから市民の責務のところには、「市民は、部落差別等あらゆる差別をなくし」という言葉が入っております。 以上、近隣の市もきちんとこのことを明記していますんで、先ほど申しましたとおり、千曲市差別撤廃人権擁護審議会に、ぜひ市長のほうから諮問していただければ、そこでいろいろお諮りしていただければいいかなと思うんですが、御所見をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 頂きました御質問ですが、まず1つ目、今後ですが、条例に関する改正、また条例に関する重要事項については、条例でも定めておりますように審議会を設置しておりますので、この場におきまして協議頂くようにしてまいります。 あと、近隣の状況等を今議員さんからお話頂きました。やはり今、うちのほうの担当でも近隣の市町村のやはり条例、また規則等の内容を緊密に今、調査しております。それを参考にまた協議していきたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 次に行きます。 大項目3、中心市街地活性化計画についてお聞きいたします。 小項目1、白鳥園多目的広場の活用検討プロジェクト。 平成29年に策定された千曲市中心市街地活性化基本計画。白鳥園の敷地内にある未利用地の活用について、まちなかの活性化につながるような検討を行い、協働の公園づくりやイベントなどで活用し、交流人口の増加を図ることを目的とした事業内容ですが、具体的な活用策についてお尋ねいたします。 また、ここは都市計画課がやっているんですよね、たしか。市民環境部にも、白鳥園の利用促進との関連について、この多目的広場をどういうふうな連携や活用策を考えているのか、これも併せてお尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 白鳥園多目的広場の活用検討プロジェクトについてお答えいたします。 現在、多目的広場は、戸倉まつり等のイベント会場として利用されている一方で、白鳥園協働の公園づくり実行委員会を中心といたしました市民の皆さんとの協働事業によりまして、樹木の植栽、花壇や園路の整備なども進めております。 また、当地区は、総合運動公園構想にも含まれておりますので、現在、庁内におきまして、白鳥園の多目的広場を含めまして、戸倉体育館周辺等の将来を見越した施設の在り方、このことにつきまして、具体的な活用策を検討しているところでございます。 そしてまたもう1点、白鳥園の利用促進との関連についてということで、市民環境部としてということで頂きました。市民環境部といたしましては、引き続き、協働事業による公園づくり、これを進めてまいります。また、白鳥園の指定管理者と、そしてまた市内の各種団体と連携いたしまして、イベント等の会場としてより活用いただくことで、白鳥園の利用促進につなげていきたいと、こんなふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 実際に、私も何度もあそこを通るんですけれど、ほとんど利用されていませんよね、今、あの広大な土地は。安心の蛇口はありますけれど、あそこ。 今、白鳥園の問題も、やはり白鳥園単体では、日帰り温浴施設とすれば、地元の人以外にあそこにぜひ行ってみたいという温浴施設じゃないと思うんですよね。長野県にいっぱい日帰り施設がありますけれども、やはり人気があるところは、露天風呂から北信五岳が見れたり、紅葉が感じられたり、そういうところであって、決して白鳥園の施設としての魅力というのは全くないとは言いませんけれども、そういうところには勝てない。ですから、こういう施設を利用してやはり誘客していく。そういう考えに基づいていかないと、市民環境部が白鳥園の管理をしていて、都市計画課はこの多目的広場を管理する。総合運動公園構想があるが、それはいつになるか分からないわけだから、今どうして使っていくか、それを白鳥園の利活用に、どう生かすかということをもうちょっと真剣に考えていただきたいなと、こんなふうに思っています。 今回、指定管理者制度もそういうところをやはり提案させると、指定管理者にも。そういうことができないとそれもやはり縦割り行政になってしまっているんじゃないかなと思うんですが。都市計画課はここを今、何も使っていませんけれど、どういうふうに活用していくか、考えているか、ちょっとお尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) この後またスポーツエリアの関係と総合運動公園の関係も御質問があったと思いますけれども、今現在、あそこの多目的広場自体は生活安全課のほうで管理をしております。ただ構想自体は、都市計画課が中心となって、市の中でまた協議をしていく部分になるかと思います、構想自体は。そういう考え方の中でまだ今、都市計画課としては、現在の公園については何の利用についても考えていないところが実情でございます。 ○議長(和田英幸君) 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) ただいま建設部長申しましたとおり、今、多目的広場につきましては市民環境部のほうで管理をしております。それで、現状の中で、今どうやって魅力を高めるかというのが御指摘だと思いますけれども、これにつきましては、先ほど申しましたように、多目的広場の活用については、引き続きPRをしてまいりたいと思います。 そしてまた、現状あのような状況ですので、市の他の地域資源との活用をする中で集客能力を伸ばす手立てというものを指定管理者も含めまして考えていかなきゃいけないと。そして、先ほども質問ありました日本遺産、こういったものとの連携、こういう一つのことも市を挙げて考えていきたいと。 そしていずれにしても将来の在り方、これにつきましても健康の関係、いわゆる2040年問題、そしてまた、今のウィズコロナ、アフターコロナ、こういった先を見越した施策、どうやっていったらいいのか、こういうことも考えていかなければいけないと思っております。いずれにしても、先ほど申しました協働の公園づくり実行委員会の方が大変ユニークな提案を持っておりますので、これらも取り入れながら考えていくと。 そして、先ほどの指定管理者の話も出ました。今回の選定に当たりまして、応募した事業者から大変、いわゆる今のトレンドにあった、そしてまたユニークな企画もありました。そういったことも参考にしながら、今後、先ほど申したウィズコロナ、アフターコロナを見据えたコンセプトを考えていきたいと、そんなふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ぜひ広く、ここの活用方法を考えていっていただきたいなと。市長のほうも市民の声を聞いていくということの中で、やはり1つは若者の利用、例えば、音楽イベントだとか、こういうところでバーベキューやるとか、そういうものというのは、やはり若者が中心にやっていくんじゃないかな。若者会議というものも開きながら、いろんなことを、若者の意見も聞いていきたいということがあるんで、その一つとして、ここをぜひ活用、何か投げかけてもらいたいと思うんですが、ちょっと市長のほうから御所見をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 白鳥園の広場につきましては、本当に今、有効活用されているとは言い難い現状になっていることに私も少し心配をしておりますが、中に入っていろいろ事業のレクを受ける中で、今後の有効活用をどうしたらいいかということ、まさに北川原議員に御提案頂いたような、特に若い世代の方々に魅力を感じていただけるようなエリアにしたいという思いは私もございます。その一方で、住宅が近接しているエリアでもございますので、地域の皆様ともしっかり協議をしていく必要があると思っておりますので、そうした意味も広く市民の皆様の御意見をお聞きする中でとはいえ、できるだけスピード感を持って考えていきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ぜひ公共施設の利活用、もう少しスピード感を持ってやっていただきたいなとこんなふうに思いますんで、よろしくお願いします。 次、小項目2のほうに移ります。 スポーツエリアの施設連携整備事業。 いわゆる温泉とスポーツの連携による千曲市スポーツ都市構想、戸倉上山田地域の活性化、交流人口の増加や市民の健康増進を図るため、戸倉体育館の建て替え整備、名月荘跡地の利用など千曲川右岸を総合運動公園として整備をする事業の進捗状況ですが、昨日の吉池議員の質問では建設部長が、「今年度末までに報告する」と答弁されていましたが、実際にもう調査期間はこれ、事業期間として平成29年から令和元年に終了しています。主要政策としてなっていますし、ここら辺はもう検討結果が出ていると思いますので、特に戸倉体育館の建て替えと名月荘跡地の利用についての計画、これについて御答弁ください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) スポーツエリアの施設連携整備事業でございますけれども、昨日の吉池議員の御質問でもお答えをいたしました。現在、総合運動公園構想の策定に向けた基礎資料となります戸倉体育館周辺を含めた施設等の活用方針の作成を進めており、先ほど申しました本年度末までにまとまる予定でおります。 戸倉上山田温泉の活性化、交流人口の増加や市民の健康増進を図るための施策、戸倉体育館等の建て替え整備や名月荘跡地の利用策などにつきましても本活用方針の中で併せて検討しまして、総合運動公園構想の策定につなげてまいりたいというふうに考えております。 先ほど、中心市街地活性化基本計画の中のプロジェクト15ということで挙げてあるものだと思いますけれども、実は、これ自体、遅れております。今年度初めて戸倉体育館周辺を含めた整備ということで、案を進めておりますので、今後、構想をまとめた中で進めていくような形になるかと思っております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 平成30年3月議会の建設部長の答弁では、「総合公園構想につきましては、国のかわまちづくり支援制度事業の活用を考えております。このかわまちづくり支援制度の事業化を見据え、国交省千曲川河川事務所と技術的なことを含めて情報交換を行っております。来年度は計画地である戸倉体育館周辺一帯から白鳥園敷地一帯まで、千曲川河川敷地内においてどのような施設が設置できるかなど事業に向けた調査を行い、国交省千曲川河川事務所との連携調整を図りながら、かわまちづくり支援制度事業の基本構想の素案を作成したいと考えております」。だから、もう30年にそういうことを言っているんです。今答弁されたことと同じことを言っているんですね、これね。 今年の令和2年の3月議会で岡田市長が、「総合運動公園構想でありますが、戸倉上山田温泉の活性化、各種スポーツ施設の整備など、健康長寿温泉スポーツのゾーンとして位置づけている戸倉体育館一帯から千曲市白鳥園敷地一帯を千曲川河川敷で連続する総合運動公園構想の研究をする中で、関係機関、そして地域の皆様との協議を進めてまいりたいと考えております」。 今部長は遅れているというお話でしたが、この考えておりますということを2人で言っているんですが、考えておりますということはやらないということなんでしょうかね。でも、これは大変な壮大な計画だと思うんですよ、やはり。こういう計画をね、常に千曲市がいつもやるやるというような市民に期待をさせて、最初言ったように中途半端な結果で終わっているんですよね。これやれないことをさもやりますというより、まず、ここ今はできないと。災害があって、河川敷の公園もできない。だから、これは、一旦止めて、できるところからやっていくんだと、さっき言ったように白鳥園の多目的広場から、こっちからやっていきますと。あるときには戸倉体育館は建て替えてアリーナにする、5,000席のアリーナにするというような答弁も私、過去には聞いています、これ。そんなことできないじゃないですか、実際には。さもやれないことまでやれるようなことを言って、それは考えております、考えておりますというのはもうやめたらどうかなと思うんですが。副市長、いかがですか。副市長ちょっとよろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 内田副市長。          〔副市長 内田雅啓君 登壇〕 ◎副市長(内田雅啓君) おっしゃるとおり、できないことはできない、やることはやるというというのが一番私もいいと思っていますし、議会の答弁の中でも中途半端な答弁はしないようにということで気をつけてきたところでございますので、やれない場合にはやはり理由をはっきりしてなぜやれないのかということを言うのと、やる場合には期間を明確にして、できるだけいつまでにやりますというふうにしてほしいというのは、常々言っているところでございます。 ただやはり、過去のこういう答弁の中では、これずっと引きずってきたのかどうか分かりませんけれども、やはり考えているとか、研究するとかという言葉で少し濁してきたところがあるんじゃないかと思ってはおります。 ただやはり、基本的には、私が申し上げたとおりにやるときにはやる、やれないときには理由を明示してやれないというのがやはりいいかと思います。 これまでもこれ指導はしてきたんですけれども、今後は市長とともにそういうような形で進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 副市長もそうやって言って頂きましたんで、本当にまず必要なことからやっていただいて、そして機運が高まったら、スピード感を持ってやり遂げると、そんなことをやはり市民は望んでいるんじゃないかと思うんで、ぜひそこら辺を徹底していただきたいなと今後思いますので、答弁についてはぜひよろしくお願いします。やはり、しっかりとした千曲市中心市街地活性化計画とこれもう壮大な内容ですよ、これ見れば。だけど、これ全部できるわけじゃないんだと思うんですよね。それをやはりはっきりしていただきたい。 最後に、この中心市街地活性化計画、これいろんな計画があるんですが、この目的についてちょっと市長にお聞きしたいと思うんですが、冊子の最初には、「活力あるまちなかを目指して」とあります。しかし、社会は成長時代から成熟時代へと転換期を迎えています。そもそも千曲市に住みたい、働きたい、訪れたいという人の動機づけを喚起する魅力がなければ人は集まりません。成熟社会において、まちに求められる魅力は、もはや経済成長やグローバル化によって拡大した大量の物、情報や大都市をまねた効率的、利便性の有無ではありません。もっとローカルな身の丈に合った自分たちの居場所を選択できる多様性があるか、心の豊かさや人間的な暮らしを身近に感じることができる魅力を持っているかどうかではないでしょうか。そこには住むだけではなく、働く場所や子育て、教育の場所、遊びやスポーツ、文化など、生活にかかわるもの全てが身近にある、まちなかにここにしかない雰囲気やセンスのよいお店、自然の魅力があり、自分のまちに誇りを持つことができる、加えて人と人のつながり、信頼し合うコミュニケーションがある、そのようなオンリーワンのまちづくりが目的であり、未来の千曲市に必要だと思いますが、最後に市長の御所見をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 北川原議員の今の御質問、まさに私が所信表明で申し上げたローカルファーストという言葉をより詳細に御説明いただきまして、全く、私、同じ思いでございます。やはりないものねだりではなくあるもの探しというのは、まさにそういった今の議員の御質問の中に示されているとおりでございます。やはり、千曲市ならではの魅力、こういったものを見つけて、磨いて、進化させることを申し上げております。まったく同じ考えでありますので、これからも皆様とともに、千曲市の繁栄に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ありがとうございました。以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(和田英幸君) ここで15分間休憩いたします。                            午前10時49分 休憩---------------------------------------午前11時5分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、14番、前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 議席番号14番、日本共産党、前田きみ子です。私は、通告に従い、以下2点について質問いたします。 大項目1、千曲市に計画がある競輪場外車券売場について。 小項目1、2017年、千曲市八幡に競輪場外車券売場の設置の話が持ち上がってから3年、そして4年目になろうとしています。住民の中には、「もう決まったんじゃないの」とか「もうできないんでしょう」などの話が交錯し、地元住民は大変心配しています。現在はどうなっているのか伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 現在の競輪場外車券売場の計画はについてお答えいたします。 現在は、設置許可申請に係る書類について、経済産業省の事前審査まで終了しているとお聞きしておりますが、その後の進捗状況については把握できておりません。通常の手続のフローからすると、現在は警察と協議中と推測されます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 事前審査まで終了している。今後のフローのようなものはお分かりでしょうか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 今後の流れという形でよろしいでしょうか。仮に警察との協議が終了した後は、経済産業省へ設置許可の申請がなされまして、設置許可後は改装工事等を行いまして、消防検査を経て、運営が開始されるのではないかと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 小項目2に移ります。市長の公約、姨捨棚田の景観保全はです。 小川市長は、「一義的には、地権者と設置許可を判断する経済産業省との間で進める話である。市が口出しできる問題ではない。だが、周辺は風光明媚な場所で、地域のブランドを損なうおそれがある。計画の進み具合を確かめ、初期段階であれば、市としても見直しを求めていく」、任期中に実現したいこととして、「日本遺産に認定された姨捨棚田一帯を持続性のある観光資源にしていく。棚田を保全する農家は高齢化が進んでおり、支援が必要だ。加えて、子供からお年寄りまで、棚田の歴史や文化、自然を学べるプログラムをつくり、住民に愛される主体的に守る場所にしていく」と言っておられます。景観保全と競輪場外車券売場設置についての関係性について、市長に伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 前田議員の御質問にお答えいたします。市長の公約、姨捨の棚田の景観保全はについてでございます。 信濃毎日新聞社のインタビューにお答えいたしましたとおり、場外車券売場の設置は地域のブランドイメージを損なうおそれがあるのではないかと考えておりますが、先ほど前段で、市民環境部長が御答弁いたしたように、経済産業省の設置許可の事前審査が終了している現状及び関係地域の地元が賛成していることや事業に違法性がないということなどから、設置者に対し見直しを求める状況にはないと判断いたしました。 同じく報道されました、日本遺産に認定された姨捨の棚田一帯の景観保全には、先ほどの北川原議員の御質問にも御答弁いたしましたが、周辺整備など注力いたしまして、観光資源等として活用する施策を積極的に推進してまいります。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 長野県には、競輪、競馬、競艇、オートレース等の施設も、券のみを売る発券売場は一つもありません。かつて千曲市では、屋代や旧上山田町にも発券売場の設置計画がありました。2か所とも、PTAなどが立ち上がり、設置に反対する運動をし、計画を断念させた経緯があります。 2017年当時、事業者側から提出された書類に環境整備協議会(案)があります。設置された場合の環境整備についての委員会ですが、整備委員長には千曲市長となっております。設置場所は、千曲庁舎総務課内とサテライト千曲の2か所になっております。千曲市にも関係があります。再度、市長の見解についてお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど御答弁申し上げたとおり、経済産業省の設置許可の事前審査が終了している現状及び関係地域の地元区が賛成していることや事業に違法性がないということから、設置者に対して見直しを求める状況にはないと判断いたしました。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 見直しを求める状況にはない、判断がちょっと早過ぎるのではないかと私は思います。 では、その住民の賛成があるからということですが、小項目3に移ります。 住民の意見はについてです。 地元設置場所である辻区が同意したので他の八幡関係地区も同意してほしいと、2017年1月の関係文書が出されました。そのときの区長、2017年、2018年の区長が賛成したからで、住民の意見を聞いて賛成したわけではありません。地元辻区の総会では、反対の決議がされております。区の最高決定機関での規約にのっとった決議です。地元は賛成しているわけではありません。それについて、市長にお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 地元住民の意見はということでございます。 辻区におきまして、区民総会で反対の決議がされた後、過半数を超える誘致賛成署名が集まったことから、事業者が場外車券売場の許可申請に必要である賛成の同意書を経済産業省の事前審査に提出をしたということは承知をしております。 同意書の有効性等に関しましては、市には許可権限がございませんので、最終的には経済産業省で判断される、このように考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 今の島田市民環境部長のお話ではありますが、地元区が反対決議がされた後、賛成してくださいと各戸を回って署名が過半数になった、だから地元区は賛成だと。これは、地元の最高決定機関の総会で決まったことではありません。それを経済産業省に提出する。おかしいことではありませんか。地元区の最高決定機関として決議がされれば、それでいいのではないかと思いますが、その辺のところが、自分たちでやって、こう決まったよ、だから賛成しましたよではないはずだと思います。 もう一度言いますが、地元辻区では同意したから、他の八幡6地区でも賛成してくださいと。辻区の全員の賛成があったわけではない。区長が同意しただけです。その辺のところは、地元辻区が賛成しているからというふうな市長の見解も、もう一度考え直していただきたいと思います。再度、お伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 繰り返しになりますけれども、同意書の有効性につきましては、市には許可権限がございません。最終的には経済産業省で判断するものと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 先ほど、市長は、違法性がないと判断し、見直しを行わないとおっしゃいました。しかし、同意書の内容には地元区が同意しているというふうに書かれているから、他の区も賛成したという経過があります。その辺、違法性がないというふうに判断するのはいかがでしょうか。 また、民間業者であるから市には関係ないと言いますが、環境整備委員会の委員長でも市長はありますので、その辺、設置された後に環境整備委員会は立ち上がりますが、そういったこともありますので、その辺については再度見直しを行っていただきたいと思います。 小項目4に移ります。小中高生の通学路の安全を。 通学路、特に冬、秋の夕方17時には、下校時には生徒が見えない状況もあります。真っ暗になっていますから。辛うじて、更埴西中生徒の指定通学かばんはリュックですので、背負ったベルトの胸の部分に反射板がついています。暗闇に反射板が動いて、生徒が下校している姿が分かる、認識できるというものです。 競輪設置の業者は、日中の開店のほかに、15時から20時までのナイターも行うと言っています。児童生徒の通学路は大変危険です。通学路の安全を守らなければなりません。小川市長の見解を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 小中高生の通学路の安全をということで御質問を頂きました。 経済産業省における設置許可に係る審査及び警察協議におきまして、周辺交通の安全性について協議されるものと認識をしており、適切に判断がされると思われます。 施設が設置された場合も含めまして、市、そしてまた教育委員会では、常日頃から学校教育、そして交通政策の立場から通学路等の交通安全確保対策、こういうことを図ることは当然の責務でございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 当然の責務であるからこそ、今、重要ではないかと思うんです。私たちが、群馬県の前橋競輪場に視察したときに、駐車場内での事故等はどうですかと聞きましたら、競輪で負けた人がスピードを出して駐車場内で事故を起こしたというお話もお聞きしました。ギャンブル場であるからこそ、他の交通とは違う、そういったナイターも行われるというようなことでは、特に川西地区は完全な通学路ができているわけではありません。県道77号など、非常に自動車と歩行者、危険な状態が本当に見受けられます。ですからこそ、このナイターを行うというような状況の中で、通学路の安全について、市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 前田議員さんには、日頃から交通安全につきましていろいろな質問頂いておりまして、いつも何かが起きてからでは遅いと、そういう御発言があります。そのことを心配されているということで、今、質問を頂いておると思います。 一例を挙げますと、平成29年6月議会におきましても前田議員さんから同様な質問を頂いており、当時、教育長がお答えしておるんですけれども、設置者側のほうで、出入口に警備員を配置ですとか、子どもたちの下校時間に合わせ青色灯防犯パトロール、こういった車の運行予定だというふうにお聞きしていると。それで、また市の生涯学習課でも補導員さんによるパトロールも行っているということでございますので、実際にそのような状況になったときには、教育委員会のほうでも具体的に対応いたします。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 前々回の6月の議会で、私は、県道77号が時速40キロから50キロに変更になった、大変危険であるということを議会の中で言いました。県道はずっと上山田のほうまで50キロ制限になったんです、40から50キロに。暗がりの中で中学生がそこを歩いている。肩のリュックのみの反射板で、そこに中学生がいることが分かる。本当に私もあそこを走っていて、危険ではないかなと常々考えています。 また、平和橋からこちらの西側のほうに歩いてくるについても、中学生の自転車やあるいは小学生、中学生が通学しております。そういったことも含めて、必要なことはちゃんとしなければならない。今、競輪の設置を認めてしまったならば、事故が起こってからでは間に合わないと考えます。 では、小項目5に移ります。 茨城県下妻市長が反対を表明しました。2017年1月、八幡地区に競輪場外車券売場の設置の話があった時期と同時期です。2016年12月、下妻市に競輪場外車券売場の設置計画が進められていることが判明し、2017年6月1日の下妻市議会で市長が、計画が表面化してから現在まで事業の進展が見られないことや、同様の公益競技施設がある自治体から、当初予定してた収入が確保できないの情報を挙げ、総合的に判断したとあります。小川市長の判断について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田市民環境部長。          〔市民環境部長 島田栄一君 登壇〕 ◎市民環境部長(島田栄一君) 市長にということでございますが、私から答弁をさせていただきます。 御質問の茨城県下妻市長が反対を表明についてでありますけれども、茨城県下妻市におきまして、市長が市議会で反対を表明したという事実につきましては、平成30年12月定例会におきまして同様の質問を頂いており、承知はしております。 千曲市では、平成30年9月市議会におきまして、地元の八幡地区区長会から提出されました場外車券売場施設の早期実現を求める請願、これが採択された一方で、場外車券場誘致に反対する市民の会による反対があることなど、賛否両論があると認識しております。 市長の判断ということでありますが、先ほど市長が申し上げましたとおり、経済産業省の事前審査が終了している現状、そして関係地域の地元の皆さんが賛成していること、事業に違法性がないことなどから、設置者に対しましては、市といたしましては見直しを求める状況にはないということであります。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 信毎では、競輪施設について、市民の67%が反対しているというような記事があります。また、請願についても、地元民の反対も多くあるのも事実です。違法性がないと言いながら、地元辻区においての決議がどのようになっているのか。違法ですよ、これは。その辺のところも分かった上で、私はずっと岡田市長に何度も問うてきました。そして、今度、小川市長に代わられましたので、小川市長はどのような見解を持っておられるのか、その意味で今回質問をしております。再度、市長の答弁を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 最初の前田議員さんの御質問の中にも引用されましたように、私はブランドイメージを損なうということで、当初、初期段階であれば見直しを求めていくという立場でございました。しかし、就任して、現状をお聞きする中で、経済産業省と当事者の間で行われたこと、そして経済産業省の判断で事前審査も終了して、今は警察の協議の段階であるということを知りました。この段階においては、現状、行政手続を関係法令に従って適正に行われている手続を取っている以上は、違法性はないということが考えられます。そして、地元の同意についてのそれが適法なものかどうかということについては、市が判断するものではございません。そうした意味では、違法性はないというふうに答弁いたしました。 私も苦渋の決断ではありますけれども、こうした現状を踏まえて、現時点では見直しを求めることはないということで判断いたしました。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 2017年1月から、地元区での競輪設置の話が進められてきております。ですから、来年の1月で4年目になります。1年前にも同じ回答でした。事前審査は終わり、今度は警察協議だと。そういったことが、同じことをずっと言っておりまして、事前審査の後にも幾つもの過程があるわけです。これでもう全てが終わったわけではないということを申し上げて、再度の見直しあるいは違法性について、しっかりとその辺は調べていただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど、私の答弁で1点訂正がございます。警察と協議中というのは、あくまで推測でございます。警察署に問合せをいたしましても、詳しい内部情報の開示についてはお話ができないとのことでありますので、警察と協議中と推測されると表現を改めたいと思います。 そして、それを踏まえて、先ほどの御答弁申し上げましたとおりでございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) ですから、まだ警察協議もされていない。1年前あるいは1年半前と同じ状況があるということは確かです。 では、次に進みます。 大項目2、千曲市の社会保障についてです。 政府は、全世代型社会保障を推し進めています。全世代に行き届いた社会保障のように聞こえますが、しかし内容は、若い世代にお金を回すために高齢者は我慢しようというものです。 現在、国会では、75歳以上の医療費窓口負担を、現在の原則1割から、2割負担を導入する方針で話が進められております。対象範囲を年収170万円以上あるいは年収240万円以上というようなことで話合いがされておりますが、今、コロナ禍の中で、生活苦に加えて、コロナ禍で苦しむ高齢者に負担を押しつけてしまうことがあると思います。国民の現状や願いから、かけ離れています。 2020年、老人福祉・介護事業の倒産件数が12月2日時点、112件に達し、介護保険法の施行以降、最多を更新したと東京商工リサーチは報じております。休業・廃業、解散、コロナ禍の第3波が来ている中で、追加支援や2021年度の介護報酬の改定によっては加速する可能性も出てきます。 その中で、高齢者のつぶやきです。もう少し生活、何とかならないのかな。1人10万円の特別定額給付金、千曲市独自の千曲市がんばる事業者応援クーポン券1人2,000円分はあっという間になくなった。日々の生活の苦しさまでは変わらない。困窮世帯に何が市としてできるのか。コロナ禍の制度の周知・活用。例えば高齢者の中には、単身で80歳で1人で、もし倒れたらどうなるんだろうか、老健施設や他の入所施設は月10万円以上かかる。そんなお金はとてもないというふうな、これから先の不安の声が聞かれております。コロナ禍での制度の周知・活用について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 次に、コロナ禍での制度の周知・活用についてでございます。 現在、市では、生活が困難な方への支援策としまして、千曲市社会福祉協議会、まいさぽ千曲と連携して、新型コロナウイルスの感染症の影響を受け、収入の減少などにより生活が困窮されている世帯には資金の貸付け、離職等により住宅を失った方、また失うおそれのある方には住居確保給付金の支給を行い、そのほか国保税等の減免も行っております。これらの制度につきましては、これまで、市報7月号や社協だより6月号、さらには市の、また社協のホームページなどに掲載するなどして周知を行ってまいりました。 今後も、生活支援に関する制度等については国の動向を注視しつつ、市民皆様の御意見を伺いながら、新型コロナウイルス感染症の影響から皆様の命と暮らしを守るため、引き続ききめ細やかな相談、また支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 私も幾つかの生活相談を受け、窓口のほうに御相談して、その中で、まいさぽ千曲の支援などを受けました。ただ、貸付けであること、高齢者にとってはそれを返すことは非常に困難です。そのことも含め、今、コロナ禍の中で、週1、週2ぐらいで何とか仕事があったものがなくなってしまった。本当に慎ましく生きている高齢者にとって、市は一体どうしてくれるのか。市がするというふうなことではありませんし、今、自助・共助・公助というふうな在り方ですから、自分で何とかしろというふうな部分があるかと思いますが、その辺についても、市長は市民の声に耳を傾けてほしいと思います。 小項目2、国民健康保険についてです。 国保とは、国民健康保険の略称で、公的な医療保険です。2018年度から制度改革がされ、国民健康保険の運営は都道府県から国民健康保険が広域化あるいは圏域化になり、現在、3年目です。来年度に向け、見直しの時期になっています。国民健康保険税が統一化されれば、保険税が値上げの対象になります。2020年11月26日、県国民健康保険運営協議会での次期国保運営方針に、県内の保険料水準の統一化、圏域化が課題となっております。国保税の値上げは、市民の生活を脅かします。払える額の国保税、滞納しないための国保税について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 次に、国民健康保険についてでございます。 平成30年度国保の制度改革より2年が経過し、本年度3年目となりました。当市の国保運営はおおむね順調に推移しているところでございます。 県においては、この制度改革の趣旨に鑑み、県内被保険者間の負担の公平化、また市町村の枠を越えて支え合う医療保険制度を構築するという観点から、本年度策定します次期国保運営方針に将来的な保険料水準の統一に向けたロードマップ、いわゆる行程表を盛り込む方針を示しております。 県内の保険料水準の統一には、市町村間における医療費や所得水準の格差、保険料算定方式の違いや収納率の格差など様々な課題がございますので、県は市町村と意見交換しながら検討していくとしております。 今後、これから具体的に検討を進めていく中で、当市の現状も十分に踏まえつつ、被保険者の皆様に本当に大きな負担、また影響を生じないよう、こちらも実情を伝え、県と引き続き協議してまいります。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 激変緩和措置がなされて、そして今3年目、来年は改定、千曲市においても保険税の改定になるかと思いますが、今、部長がお話しされたように、値上げしないようなそんな、今コロナ禍だからこそこれからの生活の中で非常に大変な状況がありますので、この国保というものについては、ほかの、協会けんぽなどとは違う、そういった性質のものでありますので、ぜひともその辺について、値上げをしない、払える額の国保税にすることをお願いして、私の質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで昼食のため午後12時40分まで休憩いたします。                            午前11時41分 休憩---------------------------------------午後0時40分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、8番、金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕
    ◆8番(金井文彦君) 8番、千風の会、金井文彦です。初めて答弁する立場となられた小川市長、大変お疲れでしょうが、あと3人です。しばし御辛抱いただき、市民に分かりやすい丁寧な議論をさせていただければと願っております。 小川市長は、私より3つ年下ですが、議員としては先輩になります。平成23年の千曲市議補選で初当選され、翌24年の任期満了に伴う市議選で再選、2年10か月後、任期途中で長野県議選に挑戦され、見事当選。これまでの御経歴から、県議の次は国政に転身されるのだろうと個人的には思っておりましたので、今回の市長選への立候補は少し意外でした。お調べしますと小川市長の千曲市議の在任期間は3年と6か月、一般質問の回数は9回、何の自慢にもなりませんが、私はここまで市議を4年5か月、質問に立った回数は今回で16回目、市議としては小川市長より少し経験が豊富ということになるかもしれません。 しかし、4年間で4回選挙を戦っているだけあって、今回の市長選での小川市長の勝利は見事としか言いようがありません。一貫して地域の一軒一軒に足を運び、住民の生の声を聞く政治スタイルを貫く姿勢は、改めて敬意を表するところでございますが、千曲市を変えるというスローガンのもとに市長となられたわけですから、変化を求める市民の期待にどのように応えていくのか、千曲市を変える、その本意と覚悟について、以下5項目についてお尋ねしてまいります。 さて、事実、私は市長選で、現職を応援させていただきました。しかし、あらかじめお断りしておきますが、この場で小川市長に批判的な立場で質問させていただくわけではありません。それどころか市民目線、市民の声を大切にする政治、直接的に市民の声を聞く仕組みづくり、区・自治会単位での防災・減災の取組、経済の地域内循環の促進など、選挙公約や所信表明をお聞きした限り、私がこれまでこの場で提案してきたものと、大半において共通した考え方でありますので、市長の御認識や本意、すなわち基となる考え方をしっかりと確認させていただくことができれば、積極的に協力、推進させていただく所存でございますので、よろしくお願いをいたします。 小項目(1)変わるべき者は誰か、変えるべきものは何か。 小川市長は市政運営の基本に、旧態依然とした前例主義・権威主義で既得権を守る市政からの脱却をと、再三発言されています。旧態依然、昔からの状態がもとのままで変化や進歩がないこと。前例主義、過去に取っていた方法が機能しないにも関わらず、それを見直すことなく踏襲し続けてしまう不合理。権威主義、権威を盾に取って思考・行動したり、権威に対して盲目的に服従したりする態度。既得権を守る、以前から取得している権利を守ろうとする行為。どれもこれも新しい市政とは相反する言葉です。小川市長はこれまでの市政を、これらの言葉で痛烈に批判されました。 ならば、小川市長の言われる旧態依然とした前例主義・権威主義で既得権を守る市政をこれまで行ってきた人は、一体どのような方々か。職員の皆さんですか。権威主義ということでは我々議員でしょうか。それとももっと違う力ですか。千曲市を変えるために、変わらなくてはならないのはどなたなのかを御説明ください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 変わるべき者は誰か、変わるべきものは何かということでございますけれども、まず具体的に言うと、特定の個人を指すものではございません。思うに、一般的に、いろんな体制が変わるときに現状と全く同じということはございません。現状を変えようとすることに抵抗する方々、例えば、市民目線の市政にしたい、市民感覚とのずれを修正するということをこれまで私は申し上げてまいりました。しかし、このことに仮に抵抗する方々がいらっしゃるとすれば、既得権者が多いと言えるのではないでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 次の質問です。 所信表明において市長は、「今までの市政のよい部分はさらに伸ばし、足りないものは補い、無駄を省いていく」と述べられていますが、これまでの千曲市政のよい部分、悪い部分の明確な認識を市長御自身が持つことなしに、千曲市を変えていくことはできないのではないかと思います。今までの市政、何がよくて何が悪かったのか、すなわち変えるべきものは何か、具体的に小川市長の御認識を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 変えるべきものは何かということでございますが、私、これまでの千曲市政の足りない部分という表現はしてまいりました。しかし、悪い部分とは申し上げておりません。 市政の足りない部分につきましては、まさに冒頭、金井議員がおっしゃったように、これまで私より長く4年半にわたって市議会の議員活動を続けていらっしゃるということでありますので、恐らく千曲市政に対しては共通の認識をお持ちでいらっしゃると考えております。何をどう変えるのかにつきましては、宮下繁明議員に対する答弁で申し上げましたとおりでございます。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) それでは、小項目(2)市の防災・減災体制をどのように変えていくのか。 昨年の台風災害の教訓に、防災・減災体制、危機管理能力を強化し、市民が安心して暮らせるまちを再構築することが、現在の千曲市の最優先課題であることは、市長も御認識のとおりと思います。実際、小川市長御自身も、台風災害直後、被災地にボランティアとして出向き、水害の悲惨な状況を目の当たりにしたことが、市長選に立候補するきっかけとなったと承知しております。これは逆に、市の防災・減災体制をどのように変えていけるかが、小川市政の真価を問う最大の課題と言えるのではないかと考えます。新市長として、市民の安全・安心をどう形づくっていかれるのか、3点について伺います。 1点目、所信表明では、災害発生時の初動対応や危機管理組織の在り方の見直しに言及されましたが、昨年の災害発生から現在までの市の対応、これは霞堤内の応急的土のう設置を含めてですけれども、これや、復旧・復興の取組をどのように評価されていらっしゃいますか。市長にお聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 市の防災・減災体制をどのように変えていくのかでございます。 1点目の水害発生から現在までの市の対応、土のう設置などを含め、市の対応や復旧・復興の取組をどのように評価されるかでありますが、昨年10月の台風災害では、市内の広範囲にわたって浸水被害が発生し、被害は住宅をはじめ、公共施設やインフラ、商工業や農業など多岐に及び、これまでにない甚大なものとなりました。 このことを受けて市では、復旧計画の策定、浸水状況調査、中・新田地区と八幡代地区に大型土のうの設置、市と市議会による国へ千曲川の治水対策の要望、流域治水として市ができることの推進などを行ってまいりました。 また現在は、被災地域の皆様との懇談会や市民アンケートによる御意見を踏まえ、復興計画を策定しております。これらの復旧・復興の取組は、私からすれば一定の評価に値するものと考えております。 しかし、千曲市はこれまで比較的大きな災害がなく、災害に強いまちだと過信する中で、事前の備えが不足して、このことが初期対応の甘さにつながったことは否めません。また、災害発生直後から、市からの情報発信も不足していました。このことが、市民の皆様と市との意思の疎通がしっかりできていない原因であったと考えております。 今後も市民の皆様の声をしっかりとお聞きして、復興を成し遂げるにとどまらず、より一層災害に強い千曲市にするため全力で取り組んでまいります。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 大きな災害を経験したことを教訓にして、市が避難方法や避難所設置を含めた防災対策をどのように改善していくかが市民に伝わっていない、今、市長のおっしゃったとおり、分かりやすい情報発信こそが、市民の不安を少しでも払拭させ、市民の目に見える形の安全・安心につながる、この点において、私も非常に共感をいたします。新市長就任により、見直しをかけられた復興計画案の住民説明会が年明けより予定されているようですので、ぜひともその場で、丁寧な情報発信をお願いをいたします。 昨年の水害のような大きな災害に対する防災・減災対策について、残念ながら一自治体のできることは本当に限られてきます。国、県にお願いしなければ、あるいは流域全体として取り組まなければ、前に進まないことばかりです。この点が、職員の皆さんも我々も本当に歯がゆい思いでいるところなのですが、水害の被害に遭われた住民の皆さんにとっては、そんな事情はさておき、とにかく二度と被害が出ないように一刻も早く対策を打ってほしいというのが、切実な願いではないかと思います。現実に、被害の大きかった尾米川、伊勢宮川などの流域住民は、千曲川が氾濫危険水位を超えたり、この地で大雨が降れば、内水氾濫によって再び浸水被害に遭うのではないかということを大変心配されています。 そこで2点目の質問です。台風災害でとりわけ被害の大きかった杭瀬下地区や粟佐地区の住民は、尾米川や伊勢宮川のポンプ場の能力強化や、千曲川本流の堤防かさ上げなどを強く望んでいらっしゃいます。このような要望について、恐らく小川市長も御承知かと思いますが、市民の声を重視する立場として、被災住民の切実な声にどのように応えられますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 2点目の尾米川、伊勢宮川内水ポンプ場の能力強化や堤防のかさ上げなどを望む被災地域の住民の声にどのように応えるのかでございます。 尾米川と伊勢宮川及び雨宮の各ポンプ場につきましては、次年度以降は、出水期にパッケージポンプの配備を計画しております。また、ハード面の対策といたしまして、施設浸水対策を含むBCP(業務継続計画)の見直しを進めるとともに、耐水化計画を策定し、耐水扉の設置など施設の耐水化整備を進め、浸水に強いポンプ場の整備に努めてまいります。 千曲川の堤防につきましては、昨年の台風被害により、雨宮地区では越水し、堤防が一部欠損する被害が発生いたしました。また、野高場地区では、千曲川の水が堤防の下を浸透し、堤内地(住宅地側)で漏水が発生いたしました。現在、国土交通省では、千曲川の災害復旧工事を実施し、雨宮地区では越水対策として堤外地側(河川側)の護岸ブロックを設置し、野高場地区では、浸透対策として堤外地側(河川側)への矢板打設と護岸設置を進め、併せて堤内地側(住宅地側)に越水対策としてのり尻補強を進めています。 今後も、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトが着実に進捗することが、千曲市だけでなく千曲川の流域の治水安全度の向上につながるものと考えられます。また、千曲川沿川地域にお住いの皆様の声をしっかりとお聞きする中で、流域治水の考え方に基づき、国と県、市が協力して治水対策を進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 今の市長の御答弁の前段の部分です。恐らく私の地元、杭瀬下の被災された方々も、今の御答弁をお聞きになって、恐らく少しは安心されたんではないかというふうに思います。 3点目です。市長の所信の中に、「市民のマイタイムラインや区・自治会での取組の指針となる防災・減災のための具体的なマニュアルを作成する」とあります。私自身、このことは以前から主張しており、9月議会においても、市民全員のマイタイムラインの作成・管理、各地区独自の地区防災計画の策定、地域ボランティア組織や地域リーダーの育成などを、市民と行政のパートナーシップをより強固にして、協働によって進めるべきだと提言させていただきました。 しかし、行政が幾ら働きかけを行っても、市民が危機感を共有し、我が事としていただかなくては実現できないという問題があります。すなわち、自助、共助を基本とした地域防災力を強化するためには、市民一人一人の防災に対する意識の醸成が不可欠であると思いますが、具体策はお持ちでしょうか。市長の所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 市民の意識の醸成が必要と考えるが、具体策はあるのかということについてでございますが、市ではこれまで、防災意識の向上を図るため、総合防災訓練をはじめとする様々な施策を行ってまいりましたが、議員御指摘のとおり、地域の防災力を強化するために大切なことは、自助、共助であり、区・自治会といった地域コミュニティーであります。地域の助け合いは、人命を守るために、災害時には最も大きな役割を担っていると考えております。 地域防災を担う主体は住民自身であり、一人一人の防災意識を高めることは極めて重要であります。そのために市では、いろいろな媒体を通じての広報や、消防団を通じての啓発などを行い、意識の醸成を図っておりますが、今後は地区ごとの防災計画の地区主体での策定を進めていきたいと考えております。この中で、地域の防災を住民が自ら考えることで、防災意識もさらに高まるものと期待しております。また、地域に職員が出かけ、計画やマイタイムライン、コミュニティタイムラインの作成をお手伝いしながら、住民の意識を高めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 今、市長おっしゃいました行政と市民の距離を可能な限り縮めること、私はこれしかないと思います。区・自治会単位で防災体制を築くことは非常に大きなエネルギーが必要になります。行政が先ほどの防災・減災マニュアル片手に地域に踏み込んでいって、災害から誰一人取り残さない仕組みをつくっていく。時間がかかっても行政と地域住民とを一本の線でつないでいくことが、災害に負けない千曲市の総合的な防災力の強化につながることであり、市民が目に見える形の安全・安心ではないかと思います。 それでは、次の質問に移ります。 小項目(3)変えるべき千曲市の将来像を具体的に示されたい。 文化伝承創造都市・千曲は、小川市長が提唱する千曲市の将来像であると受け止めておりますが、所信表明においては、ブランドイメージ、ブランド力、伝承、進化、創造、品格、豊か、などの言葉を並べ、僅か3行でまとめられています。現時点でその形は、非常にイメージし難いと言わざるを得ません。小川市長の考える千曲市の将来像をできるだけ具体的にお示しください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 変えるべき千曲市の将来像を具体的に示されたいについてでございます。 第二次千曲市総合計画の千曲市の将来像は、「科野の里 さらしな はにしな 史都がにぎわう 信州の交流拠点千曲」とされておりまして、私は、「文化伝承創造都市・千曲」としております。確かに重なり合う部分も多く、違いが分かりにくいかもしれません。 しかしながら、私は特色ある産業に文化も含め、また、新たな文化を創造することもつけ加えて、短く、覚えやすい表現にしております。そして、目指すゴールに向かって考える戦略の違い、提供するサービスの質の違い、結果としてゴールにたどり着くスピードが違ってくるものと考えております。 具体的な将来像としては、月の都のブランドイメージを確立させるとともに、宮下議員の御質問にもお答えしたように、アンズや棚田など、市内の特色ある農業、雨宮の御神事や武水別神社の大頭祭、これらに代表される伝統行事、景観、温泉などの文化を伝承して付加価値をつけるなど磨き上げて進化させる、これとともに特産品や先端技術の研究開発、プロスポーツ政策の推進、DX(デジタルトランスフォーメーション)やスーパーシティーなど、デジタル社会を見据えた新たな文化を創造するまちにしたいということでございます。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 今の御答弁をお聞きした中では、岡田前市長のおっしゃられていた千曲市を5つのエリアに例えて、地域全体の活気とにぎわいの創出を図ろうとしてきた、こういった第二次総合計画の骨子とさほどの違いは見受けられないと思います。 小川市長の描く将来像というのは、千曲市を変えるというよりは、むしろ岡田前市政を基本的には踏襲する方向性が感じ取れるわけですが、そのような認識を持ってもよいのでしょうか。市長、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほども答弁いたしましたが、目指すゴールに向かって考える戦略の違い、そして、提供するサービスの質の違い、結果として、ゴールにたどり着くスピードが違ってくるものと考えております。 また、岡田市政を踏襲するかとの御質問でございますが、所信表明で申し上げましたとおり、千曲市をよいまちにしたい、豊かなまちにしたいとの思いは、岡田前市長も私も金井議員も同じ気持ちであると承知しております。これまでの市政のよい部分はさらに伸ばして、足りないものを補い、無駄は省いていくと申し上げたとおりでございます。当然踏襲する施策もあると思いますが、市政そのものを踏襲するということではありません。そして、私が考えている市政は、一見重なりあう部分は多く感じられますが、先ほどの答弁で申し上げたとおりでございます。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 市長のおっしゃっていること、また、お気持ち、よく今の御答弁で分かりました。 小川市長の所信には幾つかのキーワードが発信されています。「ないものねだり」ではなく「あるものさがし」「ローカルファースト」「小さくてもキラリと光る存在感」これらを勘案すれば、小川市長の思い描く千曲市の未来は、税収を可能な限り伸ばし、市全体を豊かなまちにする市勢拡大路線ではなく、限りある財源を市民生活の豊かさにシフトさせる発展的縮小路線を目指していくということでよろしいか、どうか、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私がお示しした幾つかのキーワードから発展的縮小路線と考えてよいかのことでございますが、私には、そのような認識はありません。基本政策の稼ぐ地域の仕組みづくりで、補助金にできるだけ頼らず、税収をいかに伸ばすかということを申し上げました。議員のおっしゃる税金を可能な限り伸ばすのが市政の拡大路線ということであるならば、その政策はそれに当たるかもしれません。一方で、市民の皆様からお預かりした大切な税金は、市民の皆様のために有効に使って、自分のお金と同じように扱うコスト意識を徹底して、税金の使い方を見直すことにより、市民サービスの向上や新たな予算確保につなげると申し上げましたが、それは議員のおっしゃる発展的縮小路線に当たるのかもしれません。私が目指す市政は、先ほども申し上げましたとおり、戦略的にスピード感を持って変化に対応できる市政、新しい発想ができる市政でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 二者択一では、到底表現できないことというふうには思いますが、最後に関連して、もう1点伺います。 市長は選挙戦で、新幹線新駅誘致の断念を決めた岡田前市長は責任を取っていないと選挙チラシの筆頭に書かれていましたが、小川市長御自身も市議時代、新幹線対策特別副委員長として、積極的に新駅誘致を推進されていたこと、今、市長となられて、ないものねだりはやめるとおっしゃっていることなどを思えば、この小川市長の岡田前市長に対する批判は少し矛盾があり、小川さんらしくないなと感じました。そこでお聞きします。近い将来、この千曲市で新幹線の新駅が設置できる条件が整ったとしても、その誘致は行わないということでよろしいですか。小川市長、いかがでしょう。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員の発言は、通告外ですので、小川市長のほうでお答えが出来ましたら、お願いいたします。          (発言する者あり) ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私、市議のときには、確かに、新幹線の推進の委員会に所属しておりました。それは今から、私が市議の頃ですから、8年ほど前だと承知しておりますが、その当時の状況の当時の私の考え方とその後経験を経て、県議会も出させていただいて、いろいろな方々の御意見、そして政策的な勉強もしてまいりました。そうした中で、現在考えている施策としては、一旦断念ということを決めた新幹線新駅の話を今持ち出してどうこうするという気持ちは全くありません。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 通告外でしたが、ありがとうございました。 私も、この場で幾度となく訴えているわけですが、千曲市は本当に住みやすいところだと思います。この暮らしやすさを追求するまちづくりをしていくべきだと思います。恐らく千曲市は長野市や上田市のようにはどうしてもなれないわけですから、そのためには、何よりも災害に強いまちになることが前提条件ですし、市民の力が必要です。市民と行政がお互いに協力して、どこにも負けない、暮らしやすいまちづくりを行っていけば、人は自然と集まってくるはずではないでしょうか。その意味で、市民の市政参加は非常に大切なわけですが、次の質問に移ります。 小項目4、市民の声を合意形成していく道筋をどう考えるか。小川市長の市政運営の基本は市民の声に耳を傾ける市政であると承知をしておりますが、その具体策として掲げられた市民の声を聞く会の設置は、これまで一貫して市民の市政への直接的参加やその仕組みづくりを訴えてきた私としても大いに期待をさせていただくところです。初日の中村眞一議員の質問の繰り返しになり恐縮ですが、市民の声を聞く会の詳細について、市長のお考えを伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) まず、市民の声を聞く会の詳細についての御質問ですが、中村眞一議員からの御質問にもお答えいたしましたが、重要政策において、市が方針を決定する前や、あるいは課題ごとに市民から直接意見を聞く、例えば、公開討論会やワークショップ、車座集会などを実施したいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 小川市長が選挙前より公約として掲げられ、来年4月にも設置されるとした戸倉上山田地区の市民窓口の復活は、私個人の印象ですが、所信表明の中では、この項目だけ少し浮いたものになっている気がします。なぜならば、これは一つの地域要望に過ぎないからです。千曲市の東の端にも、西の端にもつくりましょうということではなく、上山田地区南部の市民の声に限って尊重された形です。となれば、上山田地区に行政サービス機能の拠点をどうしても復活させなくてはならないと小川市長に決断させる相当の理由があってしかるべきです。戸倉上山田地区の市民窓口の復活は、市長御自身がいつ、どこで、どなたから、どのような声の基に決められたのか伺います。併せて、要望があった森地区の公共施設再編計画の一部見直しについての市長の御見解、さらに、市内各地域より声の上がる地域間格差、地域間不平等の是正について、戸上地区の市民窓口と同様に今後考慮されていくおつもりか。市長の所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 戸倉上山田地区の市民窓口の復活は、私自身、いつ、どこで、誰から、どのような声を基に決めたかということでございますが、選挙活動中、あるいは、それ以前から、戸倉上山田地区にお住まいの多くの皆様との対話をする中で、市民窓口の復活を望まれる声が多くて、市民サービス向上の観点から必要性を感じたためでございます。公共施設マネジメントなど、行政改革の趣旨を十分に尊重しつつ、公共施設の増加につながらないように配慮しつつ、窓口開設に向けて準備を進めております。 森地区からの公共施設再編計画の一部見直しを求める要望についての見解でございますが、市では行政改革の一環として公共施設等総合管理計画を策定して、公共施設の総量縮減を進めているところであります。あんずの里観光会館につきましても、他地区の公民館、分館との公平性の観点からも、地元への譲渡を進めてまいりたいと考えております。 次に、地域間格差、地域間不平等、これらの是正について、戸倉上山田地区の市民窓口と同様に今後考慮していくかとの御質問でございますが、市民の声を聞く会などを実施しまして、多様な方々と直接対話をすることにより、地域が抱える課題解決のためには何が必要かということを皆様と一緒になって考えてまいりたいと考えております。 なお、戸倉上山田地区の市民窓口、そして、公民館の分館に類似する集会施設をメインとする森のあんずの里観光会館では、全く置かれている状況が異なると考えております。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 戸上地区の市民窓口復活については、これから地域住民の意見を聞いて、ニーズをしっかり捉えた上で設置すると答弁をされていますが、そもそもそれはおかしい。確実なニーズと切実な声を小川市長が酌み取ったからこそ、設置を決めたのではないでしょうか。ニーズは最初から分かっていなくてはいけない。市民の声に耳を傾ける市政、岡田前市政においても、そういう機会がなかったわけではない。むしろ、たくさん設けられていました。しかし、それらは総じて形式的で大きな声に支配されていた印象があります。その声の主は、議員であるかもしれない。区長さん方であったかもしれない。各種組織や団体であったかもしれない。決して、その人たちが悪いと言っているわけではなく、大きな声ばかりを尊重していると結果的に、権威主義、既得権を守る市政につながっていくと私は思います。大切なのは、市民への分かりやすい情報提供と市民の声を合意形成する過程であると考えます。いっそのこと、戸上地区の市民窓口復活について、市長のおっしゃる市民の声を聞く会において、市民にディスカッションしてもらったらいかがでしょうか。行政改革の趣旨を広く市民に説明した上で、市民窓口設置の是非を考えていただく。この問題は恰好の課題に思います。市長の所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私がこれからと申し上げましたのは、詳細についてを詰めていく段階のことでございます。具体的な複数の案を今庁内で検討中でございまして、それこそ、ニーズというのは、今までずっと長期間かけて私が地元歩いてきて、地元といいますか、地域全体をくまなく歩いてきた中で承知しているものでございます。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 今ちょっと答弁漏れがあります。 市民の声を聞く会において、この問題を市民に聞いてみたらいかがですかということです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 市民の声を聞く会そのものの、これからの開催時期は、まだ、未定でございます。そうした中で、刻一刻と日々は過ぎていくわけでございまして、スピード感を持って、私は対応すると申し上げました。もちろん市民の声を聞くということを重視していって、そのことには全く変わりはありませんけれども、この市民窓口に関しては、私が公約として掲げております。今市民の声を聞く会を立ち上げて、それによって設置の是非を決めるということは考えておりません。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) それでは、市民窓口の設置についての市民のニーズはどのようなものでしたか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 金井議員も恐らく杭瀬下だけではなくて、千曲市全域の市民の方と日頃から対話をされていることと承知しておりますが、恐らく聞こえてくることは同じだと思っております。もともとあった支所、市民窓口を廃止してしまった。廃止されてしまった。その切なさ。そして、具体的には、先日の宮下議員の御質問にも詳細に言われたとおりの切実な声でございます。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 小項目5の質問に移ります。小川新市長の覚悟とは何を示すものか。小川市長は御自身の市長就任式で、多くの職員に、自分はここで何をやりたいのか、千曲市のために自分は何ができるのかと問いかけ、新しい千曲市にしていこうと発言されるとともに、皆様の声を形にして、千曲市を前に進めるため、覚悟を決めて本気で取り組みますと締めくくっておられます。残念ながら、今議会冒頭の所信表明では、小川市長の千曲市を変えるという本気度も覚悟も私には伝わってきませんでした。これまで多くの場で発言されている小川市長の覚悟とは何を示すものか。可能な限り具体的にお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私の覚悟とは何を示すものであるかということでございますが、所信表明では、私の千曲市を変えるという本気度や覚悟が伝わってこなかったと、トーンダウンしているとの印象の御指摘ですが、これはあくまで、金井議員から見た印象、つまり主観に基づく個人の御感想に過ぎないと認識しております。私自身は何もトーンダウンしておりません。私の覚悟とは何を示すものであるか。それは千曲市をさらによいまちにしたいと信念を持って政治の世界に飛び込む決意をして、様々な方々の思いを背中に受け、立候補したときの心境、金井議員同様、立候補した者にしか分からないあの心境でございます。立候補を表明した途端、見ず知らずの人たちから、どこの誰だと詮索され、批判され、悪口を言われるなど、選挙の洗礼を受けながら、それでも自分自身の信念を持って、千曲市をさらによいまちにしたいと前へ進んでいく強い思いでございます。金井議員も選挙を経て、議員の職責を果たすため、多くの市民に注目されているこの本会議の場で、こうした御質問をされることには、やはり、覚悟を決めていらっしゃることと存じます。現在の千曲市を取り巻く環境は少子高齢化による人口減少、災害からの復旧復興、コロナ禍など、課題が山積しております。就任して、まだ1か月もたっておりませんが、既に毎日トップとして、常に責任ある判断を迫られております。市民のため、千曲市のために何をどうすべきか。市民生活に与える影響、責任の重大さといった重圧に押し潰されないよう、信念に基づき判断をしております。覚悟なくして責任ある判断はできません。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 質問の冒頭で申し上げたとおり、小川市長の考えは私が思い描いてきた市政と共通点が非常に多いわけですが、しかし、それはある意味、いわゆる理想論に近い考え方であると私自身自覚しています。それゆえに、実現までの道のりはたやすいものではありません。時間がかかっても辛抱強く市民に訴え続ける必要があるでしょう。市民目線の政治、市民の声に耳を傾ける市政、図らずも、一般質問初日宮下議員がおっしゃいました、大きな声だけではなく、小さな声にも耳を傾けてほしい。私は思います。小さな声に加えて、今、声を発していない大多数の市民に、自分たちのまちづくりに参加をしてもらう。声を発してもらう。ここまでやらなくては市民の声が合意形成された、そして、市民が主役の市政はつくれないのではないでしょうか。この場で、私が何度か御紹介させていただいた日本一の協働のまち、静岡県牧之原市、恐らく小川市長も御存じかと思いますが、この牧之原市では、今や、地域課題から市全体の計画まで、行政の力など全く借りずとも、市民ファシリテーターを中心として対話によるまちづくりが行われています。しかし、ここまでになる過程には、多くの時間と当時の市長、西原氏の並々ならぬ努力があったと聞いています。小川市長は第三次基本計画を市民主体でつくり上げると表明されました。牧之原市の例を思えば、今の千曲市でそれは簡単にできるものではないと感じます。すなわち、小川市長が相当の覚悟をお持ちでなければ難しいのではないかと思います。小川市長、市民目線の市政、市民の声を大切にする市政、この実現のため、職を賭してでもやり抜くという覚悟はおありですか。最後に伺って終わりにします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 繰り返しになりますけれども、そもそも、この市長職は任期がございます。4年に一度審判を受けるという、こういった職でございますので、当然それは政治責任という形で、4年後の審判で問われることと承知しております。 そして、また、理想を語ることは必要不可欠なものでございます。理想を語らずして、現実をよくすることはできないと考えております。その意味で、議員各位にも、これからは建設的な議論を交わして、千曲市を前に進めていただくよう、私からもお願い申し上げます。 ○議長(和田英幸君) 金井文彦議員。          〔8番 金井文彦君 質問席〕 ◆8番(金井文彦君) 小川市長の覚悟、それをお聞きしたところで、一緒に市政をつくり上げていく。そういう思いに私もなっております。これから、ぜひとも、一所懸命頑張りましょう。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(和田英幸君) ここで15分間休憩いたします。                             午後1時22分 休憩---------------------------------------午後1時40分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、16番、小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 議席番号16番、一志会小玉新市であります。私は提出させていただきました通告書に従いまして、順次質問してまいります。まずは、小川市長、当選おめでとうございます。アメリカの大統領には、100日ルールというものがあります。この期間、大統領には質問などを行わないという慣例でありますけれども、市長は大統領ではありませんけれども、このルール、私はいいルールだなと思っておりますので、今回は小川市長には質問はいたしません。最後に一言だけお聞きしたいと思いますが、それ以外は担当部長にお聞きしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。ただ、来年の3月にはしっかり市長のほうに質問させていただきます。そのときはよろしくお願いします。 それでは、大項目の1、第1学校給食センターについて、お聞きしてまいります。なぜ今の場所になったのか。前もって申し上げさせていただきますが、現在運営しております第1学校給食センター、これは議会の議決を持って進めてまいりましたので、これに対して反対するものではありません。ただ今後、市の施設廃合を進めていく中で、建設場所などをどのように進めていくのか、あるいはどのように決定していくのかを検討していく一つの事例としてお聞きするものであります。 実は、私の調査した範囲では、現在運営しております稲荷山にある第1学校給食センター、この設置場所がどのように検討されたのか、内容が見当たりません。昨年の代表質問の答弁では、平成21年から千曲市学校給食センターの管理運営等在り方検討委員会で、建設については二つの施設を統合せず、老朽化の激しい第1学校給食センターを優先して建て替える、2ブロック方式が最適である、と提言されました。この提言を受け、平成22年、第1学校給食センター建設基本構想が策定をされました。この基本計画による候補地の選定については、面積が5,800平方メートル程度、用途地域は工業系用途地域、ただし工業が困難な場合は、建設可能な無指定地域も可とする。あるいは、安定した地層である。そしてまた幹線道路に接道しやすい。そして、住宅密集地は避ける。さらには、学校までの配送所要時間をできるだけ短縮するなど、5項目にわたって審議されたと思います。 検討項目について、お聞きしてまいります。まず第1点、学校までの配送所要時間をできるだけ短縮する件につきまして、お聞きします。御存じのように、第1学校給食センターは、403号--将来18号バイパスになりますけれども--の東側にありまして、改良した市道から信号がないまま、403号につながっています。平成26年11月の総務文教常任委員会では、北側の道路を4メーター、403号の取付けについては7メーターほどの幅がありますので、基本的には施設から左に曲がって403号に出ると、説明してきました、地元の人たちに。 また、屋代小中学校、埴生小中学校、東小学校の配送は、全て403号を左折していかれるのでしようか。すごく遠回りになってしまっていますが、学校までの配送所用時間をできるだけ短縮する要件には入らなくなってしまうと思うのですが、いかがでしょうか。 2点目。用途地域は工業系用途地域、ただし工業が困難な場合は建設可能な無指定地域も可とすると定義づけられていますが、この場所は農地でした。なぜ、農地を取得されたんですか。用地交渉においても、地権者2名はすんなりと受け入れましたが、強く反対された地権者の方もおられました。用地取得については、平成25年3月議会で地権者3名、総面積6,102平方メートルで、今回、仮契約を締結した地権者2名、取得面積5,243平方メートルで、1平方メートル当たり2万5,600円で合意し、地権者2名、1億3,423万円で仮契約を結んだ、と当時の副市長が説明をされました。なぜ、2名だけ先に取得されたのか。こうしたケースはかつてありましたか、説明を求めます。 建設候補地の選定については、現在の稲荷山地区のほかにも、新田地区を含めた三つの候補地として比較検討した経過がありますと答弁されましたが、他の2地区はどこだったのでしょうか。そのメリット・デメリットにはどのようなものがあり、どのようにして現在の場所に決定したのでしょうか。 3点目、安定した地層であると定義づけられていますが、平成27年の9月には軟弱地盤に対応するため、セメントによる地盤改良に工法を変更するため、3,231万円の追加予算を提出されています。軟弱地盤は事前に調査されなかったのでしょうか。 4点目、何故、この場所に決定したのですか。地元住民の理解も十分ではなく、私の調査した範囲では、総務文教常任委員会での経過説明は残っておりません。平成26年7月に現地調査として建設予定地を視察、11月に地域住民懇談会の経過報告がありました。また、千曲市学校給食センター管理運営等在り方検討委員会での議事録を見させていただいても、建設場所の検討はされておりません。実は、この場所の地権者は4名おられました。しかし決定前に、地権者の1人が農地として売却しています。この土地を買われた方は、今回の地権者のお一人です。結果、地権者は3名になっていました。なぜこのようなことが行われたのか、御存じでしょうか。以上、何故この場所に決したのか、その経緯の説明を求めるものであります。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 第1給食センター設置の、なぜこの場所になったかというような御質問をいただきました。まず1点目の配送のルートにつきましては、屋代小学校、屋代中学校、埴生小学校、東小学校への配送につきましては、基本的に403号を右折して行っております。ただ、埴生中学校への配送につきましては、八幡小学校を経由するものでございまして、左折というようなことになっております。いずれも、できるだけ遠回りにならないようなルートを選んで、配送をしているところでございます。 次に、2点目のなぜ農地を取得したのかでございます。建設候補地は、基本構想で示された条件が望まれること、また、最終的な建設候補地は、用地買収や周辺住民の理解が得られることが最も重要であることから、慎重に検討を重ね、選定された結果が、たまたま農地であったと認識しております。 次に、地権者2名の先行取得についてでございます。3名のうち1名の方は、当初、代替地の希望があり、関係機関と調整を図るため時間を要したものでございます。このため、他の2名につきましては仮契約を締結し、平成25年3月議会で議決をいただき、契約をいたしました。工事の着手につきましては、全ての土地取得が完了してから行っております。土地の取得に当たりましては、事業認定を取った事業では、土地の取得は基本的には個別に契約を行って、議決が必要な案件は、その都度、議決を得ております。それは承諾を得た時点で契約することで、契約を待たずに、スムーズに事業が進むことと考えております。 それから、3点目でございます。地盤の調査についてでございますけれども、用地取得が完了して、建設工事の前に地質調査、ボーリング調査を行った結果、地盤については問題ないということを確認しております。ただし、駐車場や配送車が通る箇所につきましては、当初予定の土木シート置換工法によりましてやる予定でございましたが、セメントによる地盤改良のほうが強度が増して、耐久性があるということから、工法の変更を行いました。そのために、契約金額が変更となりまして、議案として提出をさせていただいた経過がございます。また、その際、工事費の増額金額が全てこの地盤改良費に充てられたものでないということで、お話をさせていただいているところでございます。 4点目の、候補地選定にはどのような検討を行い、今の場所に決定したかでございますが、第1学校給食センターの改築につきましては、平成21年1月より、千曲市学校給食センター管理運営等在り方検討委員会で、計8回にわたり研究協議を重ねていただき、同年8月、公設公営2ブロックセンター方式を骨子とする提言書が出されております。市では、この提言を基本に、平成22年8月に千曲市第1学校給食センター建設基本構想が策定され、計画的に建設を進めてきたところでございます。 構想に示された建設用地の候補につきましては、稲荷山地区で2か所、新田地区で1か所の合計3か所を選定し、比較検討した経緯がございます。現在の場所が優れた点としては、主要道路沿いで、搬送時間への影響が少ない、都市ガスが利用できる、それから、現況が田畑であり、用地取得がしやすい。一方で、それ以外の2か所につきましては、土地の形状が不整形であり、造成費が多大となる。それから既存施設の移転に費用がかかるなどの状況がありまして、これらを中心に、総合的に判断し、現在の場所で県の事業認可を受けたものでございます。 次に、4名の方がいらっしゃったということでございますが、1名の方につきましては売買をされたというようなことで伺っておりますが、市のほうでは、こちらのほうは承知しておりません。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 本来、市、あるいは土地開発公社が所有した土地から、まずは検証していくのが普通だと思っているんです。市、土地開発公社で所有している土地のほうを検討したことはあったんでしょうか。 二つ目、先ほど、右折をされると言っていましたけれども、あの403号、将来18号バイパスになりますと4車線になる可能性があります。4車線になったら、右折はできません。第2学校給食センターは県道に出るまで信号がしっかりついています。ですから、右折、左折が可能なんです。信号がないところに、なぜそれをつけたんでしょうか。 三つ目、例えば、なぜそんなに急いで2名の方と契約をされたんですか。そうでなくても、旧給食センターは稼働していたんです。まだ使えていたんです。なぜ2名だけ急がれたのか、この3点をちょっとお聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) まず、土地の選定についてでございます。土地開発公社で持っていたものはなかったのかということでございますが、こちらはちょっと私のほうで調べているところでは、ないということなので、この3か所で比較をしたというふうになっております。 それから、403号に出るところで、信号機がないところでございますけれども、将来4車線になった場合、右折はということで御質問をいただきましたが、こちらのほうにつきましては、将来的に信号機をお願いする可能性もあるということ。それから、今回のこの選定の場所につきましては、搬送への時間、それから都市ガスの有無、用地取得の経費、周辺住民の事業への理解度など、総合的に判断して、現在の場所になったというようなところでございます。 それから、なぜ2人だけ先行で契約されたのかということでございますが、こちらにつきましては、やはりお一人が用地の買収に当たって代替地ということで要望されていたというようなことで、お一人だけその代替地の関係で時間を要した。それから、お二人につきましては、もう仮契約まで結んでやっていたということで、先行して、やはり仮契約を結んでおりますので、早いうちに契約をして、お支払いをするというのが、事業をスムーズに進めるための要件であるというふうに考えておりますので、進めさせていただいたところでございます。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) ちょっと不思議な決定だなというふうに感じておりますけれども。今後、さらに私はまた調査してまいりたいと思いますので、御協力をお願いしたいと存じます。 今後、新たな施設を建設するに当たってはどのような経過で、どのように設置され、検討委員会などでのように検討されたのか。そして、どのような他の候補地よりメリットがあるのかなどの説明を加えて、これからは提出していただけませんでしょうか。それをもう一度お聞きいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 今後の選定の場所等につきましては、やはり委員会の皆さんの御理解もいただくというのがありますので、丁寧に、地元にもそうなんですけれども、説明をする中で決定をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) それでは、続きまして、小項目2の1食当たりのコストについて、お聞きしてまいります。このたび、第1学校給食センターにお願いいたしまして、平成29年度の1食当たりのコストを出していただきました。1食当たり493円でした。計算していただいて、ありがとうございました。このコストは、計算には設備投資などは入っていませんが、事業費は総額で20億3,900万円かかりましたので、20年で償却すると1食当たり158円、それを加えますとコストはおよそ650円になります。今、職員や私たちが昼に食べているお弁当は、1食350円程度。また、これは配達もしていただいております。コンビニでも400から500円程度で販売されています。なぜこんなに給食のコストが高いのか。その理由をお聞きします。 コストがかかる原因の一つは、平成22年度の第1学校給食センターは1日当たり3,800食以上つくっておりましたが、平成29年度は3,244食。およそ600食近くも減少しているにもかかわらず、平成22年は33名でしたが、現在は39名とお聞きしております。職員を必要とする理由としては、アレルギー対策があると思います。現在80食以上提供していると報告をいただきましたが、このアレルギー対策は増加が止まりません。アレルギー対策が職員を必要としているからです。 コストがかかる原因の二つ目は、施設が大きいということです。4,000食を調理できる施設で3,200食ぐらいしかつくっていないのですから、コストアップになります。この対策は、どのように考えておられますか。 三つ目は、学校給食のメニューは2か月前から献立を立てておられるとお聞きしました。文科省からの学校給食取得基準を踏まえて、各栄養素をバランスよく摂取しつつ、様々な食に触れることができるように食品を組み合わせて、計画に沿って献立を決めていると言われていますが、2か月前から献立を考え、しかも調理する数量も決まっていれば、相当コストダウンができるんではないでしょうか。 以上、3点、コストダウンにはどのような研究をされているのか、お聞きをいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 1食当たりのコストについて、御質問をいただきました。食材費につきましては、安全安心な給食を提供するため、できるだけ国産のものを使用していることから、外国産と比較して価格はかなり割高になっております。また、同じ国産であっても、機械化等により大量に規格のそろった食材が生産できる地域と比較して、地元食材のほうが割高になる傾向がございます。調理におきましては、文部科学省の衛生管理基準によりまして、安全確保のために細かい内容が定められております。厳しい衛生管理基準を遵守する必要があるため、設備や作業面などで、それに応じた経費が必要となってきているのが経費の大きな要因でございます。 次に、児童生徒が減少しているにも関わらず、調理に関わる職員が減少していないという点でございます。給食の提供は学級単位で行われております。センターでは学級単位で食缶や食器類を準備して配送し、それぞれの教室において配膳し、喫食しております。従いまして、児童数が減少しても、学級数が減少しないと、調理作業が係る手間はほとんど変わらないことになっております。 平成22年の小中学校を合わせた学級数は183学級で、平成29年は191学級となっております。また、アレルギー対応につきましては、御指摘のとおり対象が増加してございます。専用容器等の保管場所の確保等に苦慮する状況になっております。今後は、状況を見ながら、対象品目を減らすなどの対応を研究してまいりたいというふうに考えております。 第1学校給食センターは4,000食調理できるということになっておりますが、給食数だけではなく、配送する学校や学級数のほかの条件によって影響を受けております。安全性が最優先される学校給食において、コストダウンを図るには短期的に難しい面がございます。しかし将来的には、市全体として適正な規模の給食センターになるよう、今後とも研究してまいりたいというふうに考えております。 最後に、献立についてでございますが、2か月前に献立を決めた後、給食用物資の購入に際し、各業者から見積りの徴取による入札を行い、栄養士間の協議を経て給食センターで決定をしています。価格だけではなく、安全面についても配慮しながら、給食費の範囲で品質も考慮して決定しております。 また、同一価格で同一品質であれば、できるだけ地元の業者を優先するようにしておるところでございます。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 今部長答弁の中で、たしか食物アレルギーのある児童生徒、本当に増加しているわけなんですが、原因はファストフード、食事の欧米化、小麦や乳製品の摂取が増えたからと考えられますし、また保護者の過保護過ぎる思いもあるんじゃないかと思います。 増える対策としてお弁当持参、これは考えられませんでしょうか。栄養士さんと相談してきちっと指導すれば、アレルギーは個性の一つとして子供たちが認識してくれるんではないかと思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 食物アレルギーの関係で、お弁当はどうかというような御提案でございますが、アレルギー対策といたしましては、お弁当持参について食物アレルギー対応の給食取扱い指針の中で、給食での使用頻度が高く、重症化しやすい小麦アレルギーの方がいる場合、医師の診断を基にした上で原則完全弁当対応ということと現在もしております。 保護者からは、みんなと同じ物を食べさせたいという要望もあるのは事実でございます。しかしながら、設備面を考慮する中、今後の食物アレルギーの動向や保護者、学校の意見等を踏まえた上で、専門部会に図りながら慎重に対応を見直していきたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 一度対応をひとつ真剣に考えてみていただきたいと思うんですが。 それともう一点、4,000食も調理できる施設ですね、3,200食しか作っていないんですから、これ残りを他の施設に給食を販売することを考えませんか。 例えば、800食を学校給食として販売する。市の職員とか、あるいは高齢者施設など考えませんでしょうか。 それともう一点、違う観点ですが、神奈川県海老名市では、災害時の3,000食の炊き出しや調理実習室の一般開放、あるいは高齢者対象の配食の機能を有しています。 また、岩手県遠野市では、高齢者向けの宅配サービスを、安否確認を兼ねた宅配弁当等の提供が社会福祉協議会で行われています。こうした福祉、コミュニティーとしての学校給食は考えませんか。再度お聞きをいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 他の施設の給食を販売するというようなことで再質問頂きました。給食センターにおきましては、国で定めた学校給食法において、学校給食の目的や目標が明確に定められております。義務教育における児童生徒に対して実施されるものとなっております。 販売することは、学校給食法にうたわれている目的から外れることになってしまいますので、現段階では今の施設で売ることはできないということでございます。 また、学校給食センターにおきましては、千曲市の地域防災計画の中で、炊き出しの施設ということで位置づけられておりますので、有事の際は関係部署と連携して対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) すいません、部長。もう一点、その宅配弁当等の提供ですね。社会福祉協議会と一緒にしてコミュニティーとしての学校給食の考えについて。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 申し訳ございません。先ほどもちょっとお話をさせていただきましたが、この施設につきましては、学校給食法に基づいた施設ということで、施設の目的以外は使用するのが今のところはできないということで御理解を頂ければというふうに思います。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) それでは、続いて質問してまいります。 地産地消が進まない原因。 以前の一般質問におきまして、地産地消が進まない原因として、当日納品、当日調理を原則としているため、冷凍保存は人的、設備の余裕がないために困難であると。 あるいはまた、大量の野菜を調理するために、規格がふぞろいだと調理に時間がかかってしまうと。計画的な契約栽培などは、設備や費用面で難しい。千曲市内の食材自給率は三十数%であります。主な主食は米、野菜、果物、キノコ類、豆類になりますと答弁されていました。 米飯は、ある企業から仕入れています。この企業の米は100%千曲市産だと言われていますが、なぜそれが分かるのでしょうか。この企業は、多くの事業所や幼稚園などにお弁当等を届けています。千曲市産だけ特別に調理しているんでしょうか。どのようにして確認されたのかお聞きします。 メニューが2か月前から決まっています。そして食材を準備する。本来は食材を用意して、それに合わせたメニューを作成するのが調理の基本です。材料が提供できることから始めないから、地産地消は難しいと考えます。 3,000食以上を同じものを作るには、たくさんの食材を必要としますが、メニューを多くそろえれば、大量の同じ食材を用意しなくても済みます。調理ラインを2から3ブロックに分けると、問題は解決するんではないでしょうか。千曲市産の少ない食量でも対応はできるんではないでしょうか。地産地消をどのように考えておられますか、お聞きをいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 地産地消が進まない原因ということで御質問を頂きました。 米につきましては、学校給食用のお米の購入につきましては、長野県学校給食会が地元農協をはじめ、原料のお米の流通に関わる団体・事業者との調整を行いまして、千曲市産のみの米を確保し、炊飯業者へ提供しております。 炊飯業者では、千曲市産の米を専用タンクで保管して、そのお米を炊いた米飯を市内の小中学校の給食に供給しているところでございます。 次に、小中学校の給食のメニューを別にしたらという御提案でございます。現センターの施設、調理設備でございますが、複数の調理ラインに対応していないのが現状でございます。そのために、調理作業が完全に分離できず、調理人員の配置や作業の安全性、衛生管理などの面でも課題も出てきてしまいます。現時点では複数のラインによる調理は難しいと考えております。 いずれにしましても、学校給食は地域の食材や食文化を知る上で重要な役割を担っているというふうに考えておりますので、引き続き地元産の食材、加工品を含めてでございますが、使用していくために関係機関との情報共有、連携を図り進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕
    ◆16番(小玉新市君) できるだけ地元産の食材等を利用していただきますよう、これからも御検討を十分していただきますようお願いいたします。 それでは、続きまして小項目の4、食材購入業者についてお聞きしてまいります。 提出していただいた資料によりますと、第1学校給食センターは、22企業、団体など取引があります。仕入れ先はどのようにして決められているのかお聞きをします。 千曲市内の企業、団体は優先されているんでしょうか。千曲市外からの仕入れが多くあります。先ほど話が出ましたが、長野県学校給食会からは、それ以外に乾物類、冷凍食品、調味料などを仕入れています。牛乳は長野県農協直売から仕入れています。魚類は長野水産協同組合、なぜ市内の業者から購入されないのでしょう。その理由をお聞きをいたします。 仕入れ先の中には、協同組合からの仕入れがあります。例えば豆腐は豆腐組合、野菜・果物は青果協同組合、食肉は食肉商業協同組合、こうした協同組合は、それぞれの団体が加入してできている組織であります。その中から選んでおられるのか、団体長と契約されてその先の団体は自由なのか。 例えば、食肉商業組合の住所は精肉店です。どのように対応されているんでしょうか。その辺をお聞きいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 食材購入業者につきまして御質問頂きました。 千曲市産の食材使用率を上げるために、お米をはじめとして、できるだけ地元の食材を購入するようにしておりますけれども、学校給食におきましては、価格と品質を踏まえた上で安定的な数量の食材を調達する必要がございます。 このため、乾物・冷凍食品等につきましては、長野県学校給食会や業者からも食材を購入しております。 野菜・肉類の食材につきましては、地元組合と直接契約し時価で購入をしております。その際、できるだけ地元産の食材を納めていただくようお願いしているものでございます。地元組合も、責任を持って組合内で納入をするよう対応していただいておるところでございます。 次に、千曲市食肉商業組合の住所につきましては、専用の事務所がないために、組合長さんのお店の住所が登録されているということでございます。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 納入業者、仕入先を決めるには、例えば議員からなど口利き等というものが今までありませんでしたか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 食材購入につきまして、議員さんからの口利きはというお話でございます。口利きにつきましては、ないということでお聞きをしております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 再質問させていただきます。 量的な問題なら、2か月前から使用する量や内容は分かっているわけですね。ですから、市内業者でも用意することは可能だと思うんですが、いかがでしょう。 また、食材を調達できる業者は、市のほうに登録していただきます。登録した業者にお願いします。例えば、農家ではその農家で食材を提供できるところがあれば、市のほうに登録してもらう。こうした食材が用意できますよといった情報を提供していただくような業者登録はなされているでしょうか。また、する予定はありますでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 食材の購入先の問題でございます。食材の購入は、量だけではなく安全、安心な給食を提供するために、品質も踏まえた上での検討をしてきております。 業者登録の予定はございませんけれども、食材を提供したいという業者がございましたら、真摯に対応してまいりたいというふうに考えております。 給食センターとしましては、数量や品質等を考慮した上で、受け入れられない場合もございますが、その辺は丁寧に説明をして御理解をお願いしたいというふうに考えております。 また、農家につきましては、現在も1つあるようでございますので、同様に対応をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 最後になります。小項目の5、調理の民間委託についてお聞きをしてまいります。 調理の民間委託については、民間率は全国でおよそ46%となっております。ほぼ半数の学校給食が委託調理の給食を食べていることになります。 調理の民間委託については、働く職員の低賃金、不安定な労働環境、入れ替わりの激しい職場といった問題があり、事業者によっては味の低下、時間どおりにできないなどといった指摘も出ております。 しかし、その一方で、給食受給業者が学校栄養職員業務の委託を受ける事例でありますとか、事業者が自ら学校給食用の施設設備を用意して、長期契約で学校給食を作るなど、今様々な事例が出ています。 今後ですけれども、千曲市といたしましても、学校給食の在り方が大きく変わる可能性を示唆しているんですが、調理の民間委託については、実際どのように考えておられるのか、お聞きをいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 調理の民間委託についてでございます。 千曲市の学校給食センターにつきましては、民間委託の利点も踏まえつつ、安全、安心でおいしい給食の提供、食育の推進、アレルギー給食への対応、人事の管理・運営経費などを総合的に勘案して、現時点では市の直営方式を維持することがよいというふうに判断をしておるところでございます。 加えて、安心、安全な給食の安定的な供給や児童生徒の望ましい食習慣の形成に資するよう、今後も保護者の御意見もお聞きする中で、他市の状況も参考にしながら、民間委託も含めて諸情勢の変化に対応した運営方法を研究してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 千曲市学校給食センター管理運営等あり方検討委員会、この委員会の中では、かつて提言書として委託方式のメリットは少なく、直営方式とすると一応結論づけてありますけれども、これらの議事録をちょっと見させていただきますと、その中には栄養士さんなどは調理委託を推進するような発言も結構ありました。より安全を追求するには、直営方式と言われていますけれども、民間の調理で事件が起きたら、もう食中毒等が起きたら、ほとんど営業停止に、中止に追い込まれて廃業してしまう例も少なくないんです。 ですから、かえって民間の安全性は高いと私は思っておりますけれども、再度このあり方検討委員会でこういった民間委託に対する件に関して、検討していただくことは考えないでしょうか。再度お聞きをいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 調理の民間委託につきまして再質問を頂いたところでございます。 あり方検討委員会では、そのような結果になっておりますけれども、内容的には今後も民間委託も含めた諸情勢の変化に対応した運営方法を、これからも研究してまいりたいというふうには考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) それでは、最後になりますので、市長にお聞きしたいと思います。 市長は、今の場所の決定をどのように思われますか。また、地産地消を学校給食で推進していくと言われておりますけれども、どのように推進されようと思っていらっしゃいますか。民間委託を含めて給食センターの在り方について、どのようなお考えを持っておられるのか、最後にお聞きをいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) まず、給食センターの建設地の決定につきましては、適正な手続により決定がされたものと認識しておりますが、市の施設の建設に当たりましては、今後も議会へ丁寧に説明をしてまいります。 地産地消の推進につきましては、現在もできるだけ地元食材を使用することとしておりますが、さらに推進できるようメニューや調理方法の研究をして、また関係団体等と相談、調整をしていきたいと考えております。 民間委託の件につきましては、安心、安全な給食の提供や食育の推進など、学校給食に求められることを第一に考えながら、千曲市にとって今後どういった運営方式が望ましいかを皆様の御意見もお聞きしながら、引き続き考えてまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 小玉新市議員。          〔16番 小玉新市君 質問席〕 ◆16番(小玉新市君) 以上で一般質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで15分間休憩いたします。                             午後2時25分 休憩---------------------------------------午後2時40分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、2番、田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 皆様、お疲れさまでございます。大トリを務めさせていただきます、2番、田中秀樹でございます。日本最後の受験戦争と最も厳しい就職氷河期を経験した世代、政治の無策により、多くの同世代の仲間が今なお苦しんでいる、そんな世代の一員であります。 このまちで生まれたのも運命。誰一人取り残さない地域、持続可能な地域をつくるため、力を尽くしてまいります。 困難な状況の中、就任された小川新市長におかれましては、自治体経営の言わばCEO、最高経営責任者として、明確なビジョン、大胆にめり張りをつけた戦略、職員の力を存分に引き出す組織設計等、大いに期待しております。新時代を開くべく、勇往邁進してまいりましょう。 一般質問も最後となりました。コンパクトでインパクト、そんな心持ちで臨ませていただきます。 それでは、通告に従いまして、順次質問させていただきます。 大項目1、定住人口を増やす政策について。 小項目1、4年連続社会増に寄与した要因はであります。人口の動きを表す人口動態には、自然動態と社会動態があります。このうち出生と死亡が表す自然動態については、少子高齢化との言葉が示すとおり、千曲市では長い間、平成16年から生まれてくる子供の数より亡くなる方の数のほうが多く、自然減となっています。 一方、転入と転出が表す社会動態は、平成28年から昨年、令和元年まで4年連続で転入超過、つまり千曲市から市外に転出する人の数よりも、市外から千曲市内に転入する人の数のほうが多い社会増になっています。岡田前市長時代の分かりやすい成果である4年連続社会増、この実現に貢献した要因は何であるとお考えですか。また、本年も社会増を達成できそうか、見通しをお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 4年連続社会増に寄与した要因について御質問いただきました。千曲市は市外への通勤などの交通の利便性や、あるいは地価の安さなど、本市が持つ地理的優位性から、市内では宅地造成が増加し転入者が増えております。 特に、埴生あるいは五加地区で増加していることから、市道千曲線の開通による大型スーパーやドラッグストアなど商業施設が集積しまして、利便性と住環境の向上が大きな要因となっていると推察をしているところでございます。 また、これに加えまして移住定住、子育て支援、福祉やあるいは健康増進、この事業など、国の経済政策とともに市が取り組んできました総合計画あるいは総合戦略事業の様々な支援事業が、少しずつではございますけれど、効果をあげ、成果が現れてきたものと捉えております。 もう一点、本年も社会増を達成できそうかという御質問でございますが、県が公表しました最新の移動実績、今年の1月から10月までですが、転入が転出を113人現在上回っておりますので、本年も社会増になるという予測をしているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 本年も社会増を達成できそうということで安心いたしました。引き続き、選ばれるまちとして定着されるよう頑張ってまいりましょう。 この質問をするに当たりまして、市民課の皆様からデータをいただいております。それによりますと、転入者の中で目立つのが、ゼロから4歳の層、25から29歳の層、30から34歳の層、このあたりの年代、階級であります。こういった方々の転入が多く見られるということで、千曲市がこれまで力を入れてきた子育て支援策の効果が現れているのだと考えております。 また、どこから千曲市に転入されているのか。これについて、総務省の住民基本台帳、人口移動報告の統計を見ると、例えば令和元年の千曲市への転入のうち、長野市からが37.3%、上田市からが9.6%、坂城町からが3.6%、この2市1町を含む長野県内市町村からの転入が71.6%であると計算できました。長野市、上田市、坂城町などの近隣の市町村に、千曲市の子育て支援策のPRはどのように行われているのでしょうか。 本年3月定例会で飯島議員がこの点に触れ、当時の坂田次世代支援部長は、「子育て支援策について、分かりやすくPR度の高いパンフレットなどを作成し、広報、啓発に努め、移住・定住につなげてまいりたいと考えます」とおっしゃっています。パンフレットなどのツールが今おありなのか、どのように周辺市町村からの転入に向けPRを行っているのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 今までも子育てに関してのガイドブックは作成してきております。妊娠、出産、それから切れ目なく子供の育成に関して御支援できるようなガイドブックということでございますが、ここで改めて、今、現在作成中なんですけれども、もう少しもっと分かりやすいガイドブックにしようじゃないかということで、サイズもA4サイズから、お母さんたちがバックに入れやすいようなその半分のサイズにしまして、現在取り組んでいるところでございます。それにつきましては結婚から子育て、そして今までなかった部分を取り込むような形で内容を作り直しているところでございます。 特に、もう一点の御質問の長野、上田、坂城町に対してのそういったPRをどのようにしているかという点については、特別にPRしているということはございません。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) ありがとうございます。もう一点、再質問をさせていただきます。 社会増を実現した平成28年から令和元年までの出生数、こちらは407、392、387、341と毎年少なくなっています。子育て世代が転入した後、千曲市は子育て支援のメニューがとても充実しているから、もう一人子供を持とう、そのように思っていただくまでには至っていないのではないかと考えられます。 財政上の制約のある中、市独自の49事業を含む93の子育て支援事業をしていただいてはいますが、さらなる支援を講じる余地があるのか。できれば今後、こういった子育て支援策も展開していきたいといったお考えがおありでしょうか。その点につきお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 新たな子育て支援策につきましては、市長のほうでも聖澤議員の答弁のときに触れさせていただいておりますように、これから市民の声を聞く中で、要望ですとか必要とされる施策を整理し、具体的な施策を立ち上げていきたいというふうに思っております。 また、今回、来年度に向けての実施計画の中でも私どももいろんな事業につきまして提案させていただきました。その中でも市長からは、いろいろさらにもっと研究を進めろというような指示をいただきまして、いずれにしましても市民にとって行き渡るようなサービスになるような子育て支援を検討しろというような御指示もいただいておりますので、今後の中で議員の御指摘の内容も参考にしながら検討を進めさせていただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 続いて、小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど部長が申し上げたとおりでございますけれども、実は新生児に対する給付金というものを当初考えておりまして、いわゆる単なる給付金でいいのかどうかも含めて、私のほうでもう少し効果につながるような研究をしてほしいということを指示をさせていただきました。なお、それはコロナの臨時交付金とは全く別の意味合いのものでございます。新生児に対して給付金をどうかということを検討中でございますが、そのままでいいかどうかということを今再検討しているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) ありがとうございます。ぜひとも研究を進めていただき、子育てするならやっぱり千曲市、そんなメッセージをどんどん打ち出してまいりましょう。 昨日、市長からも言及がありました、兵庫県明石市であります。10年間で子育て支援の予算を倍増させ、およそ9,000人人口を増やしています。自治体によって事情が異なりますので、このように人口を増やすまでとはいかなくても、子育て支援についてまだまだできることがあるのではないかと思いましたので質問させていただきました。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 小項目2、出生数を増やすために、少子化対策の核心は何かであります。 少子化に伴う人口減少が最も困難な問題であると叫ばれ、官民挙げた様々な子育て支援策が実施されていますが、毎年、日本の出生数は減り続け、千曲市においても同様でありますが、少子化問題は解決するどころか、さらに加速しているようです。 ところで、人口学では、子供の数、すなわち少子化に向かうか否かを決める要因は、初婚年齢、完結出生児数、生涯未婚率、この3つが挙げられています。 ここで、国立社会保障・人口問題研究所が実施している出生動向基本調査の結果を見てみると、結婚した夫婦の最終的な子供の数、これが表す完結出生児数は減少傾向にあるものの、2015年調査でも1.94人となっています。 また、同調査によると、いずれは結婚しようと考える18歳から34歳の未婚者の割合は、男性85.7%、女性89.3%で、1980年代の調査と比較しても、さほど大きく低下していません。 一方、生涯未婚率は上昇し続けており、2015年の国勢調査結果によると、男性23.4%、千曲市男性24.4%、女性14.1%、千曲市女性11.2%となっています。これらのデータから、価値観が多様化したと言われる現在でも、多数の男女は結婚する意思があり、結婚した夫婦間には1人から2人の子供が生まれていることが分かります。つまり出生数減少の最大の理由は、未婚率の上昇、または結婚できていないことと考えられます。 同調査によれば、異性と交際相手を持たない18歳から34歳の未婚者は、男性69.8%、女性59.1%。さらに18歳から34歳の未婚者が独身にとどまっている理由のうち、25歳から34歳では、適当な相手に巡り会わないがトップとなっており、結婚に向けた出会いを応援する取組は不可欠です。 千曲市では、千曲市社会福祉協議会を通じた婚活支援事業と長野圏域の8市町村が連携した結婚支援事業の2つが行われていますが、さらなる拡充について、お考えをお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 出生数を増やすために、少子化対策の核心は何かということでございますけれども、市でも少子化対策として結婚を応援することは必要であると考えまして、婚活事業に取り組んできております。 議員おっしゃいますように、社会福祉協議会との共同で市内の男女を対象としました結婚相談、婚活イベントの開催を行うとともに、もう一つは、長野地域連携中枢都市圏において実施しております婚活事業でございます。これは、圏域内の男性と圏域外の女性を募集しまして、地域を巡る婚活ツアー等を行っております。 今年度はオンラインによるツアーを企画しまして、圏域内の男性は13名の参加、うち千曲市の方は1名ということでございます。圏域外からは女性でございますが10名の参加があったということで、5組のカップルが誕生しております。 こうした中、一方では、現代社会において、結婚に対する考え方も大きく変化してきております。未婚化の問題は、出会いの機会創出にとどまらず社会全体の問題として捉え、各分野における対策を総合的に講じていかなければならないとも考えております。 しかしながら、そのような中でも、まずは、この婚活サポート事業への登録者を増やし、参加を促してまいります。結婚に向けた出会いを応援する取組のさらなる拡充につきましては、新たな出会いの場を創出するため、他の自治体との地域連携や合同事業の実施、先進的な支援団体の取組の導入や、倉島議員の答弁でもお答えしましたがAIによるマッチングシステムの研究なども視野に入れまして、社会福祉協議会等と連携し、婚活事業の発展を図ってまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 先ほど申し上げた国立社会保障・人口問題研究所が行った調査のほかに、千曲市人口ビジョンに、千曲市民18歳から39歳の男女を対象にしたアンケートの結果が載っております。非常に興味深いので、ぜひとも皆様にまた御覧をいただきたいと思います。 結婚に向けた出会いの後押しに今後も力を入れてくださるということで、大変期待をしているところであります。生まれた子供の育ちや子育てにかかる家計の負担を軽減する子育て支援策と、結婚や出会いの後押しをすることは、全く別のことであると認識し、出生数の減少に歯止めをかけてまいりましょう。 再質問、関連質問をさせていただきます。 第二次千曲市総合計画や千曲市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中では、合計特殊出生率、1人の女性が一生の間に産む子供の数、こちらのみがKPI、重要業績評価指標とされています。 しかし、日本の状況を見れば分かるとおり、平成19年以降、出産が可能な女性の総人口が減少していることにより、合計特殊出生率の増加、改善にもかかわらず、出生数は減少傾向にあります。出生数を増やすために出生数をKPIに加えることを提案いたしますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) KPIにということでございますが、昨日から申し上げておりますけれど、これで第三次総合計画の策定に入っております。そういう意味で、その中にもし入れられるとしたら、入れるというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員に申し上げます。できるだけ通告の範囲内でお願いしたいと思います。 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) 関連するつもりではございましたが、もう少し通告を具体的に、細かくすべきでありました。 千曲市の宝の1つであるアンズは、あん姫のモデルとなった豊姫が1673年に宇和島藩から松代藩に嫁ぐ際、アンズの種を持参したことに由来すると言われます。そのように、「千曲市」と「結婚」は、切っても切り離せない関係にあります。 現代の宝である子供は、何よりも結婚またはパートナーが見つかることによって授かるものであり、少子化対策の核心は未婚率の改善にあるという認識がしっかりと定着することを期待して、次の質問に移らせていただきます。 小項目3、ライフデザインを考える機会を学校に。 厚生労働省の人口動態統計によると、令和元年の平均初婚年齢は夫31.2歳、妻29.6歳。また、母の平均出産年齢は、第一子が30.7歳、第二子が32.7歳、第三子が33.8歳となっており、これらの数値は少しずつ上昇しています。 晩婚化、晩産化が進んだことにより、日本は世界一の不妊治療大国になりました。国立社会保障・人口問題研究所が実施した2015年出生動向基本調査や厚生労働省の資料によると、夫婦の5.5組に1組が不妊治療を受けたことがあり、そのうち35歳から39歳の割合が35.7%、40歳以上の割合が43.0%と、35歳以上が78.7%を占めています。 不妊治療を受けたとしても、年齢が上がるにつれ成功する確率は低くなり、子供を希望していても、それがかなわない夫婦は少なくありません。 現在、学校においては、職業講演会や職場体験学習、進路選択を中心としたキャリア教育が行われていますが、それにとどまらず、家族やパートナーを持つことの意味、そのタイミング、年齢と妊娠の関係など、ライフデザインを考える機会をもっと設けるべきではないでしょうか。御所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) ライフデザインを考える機会を学校にということでございますが、議員がおっしゃるように、千曲市においても、人口を増やすこと、特に子供の人口を増やすことは大きな課題の1つと考えております。 当市の学校では、家庭科の授業で「家族の互いの立場や役割が分かり、協力することによって家族関係をよりよくできること」、そしてまた保健体育の授業では「思春期には内分泌の働きによって生殖に関わる機能が成熟すること」等、そういうようなことを学習しております。また、キャリア教育では、本年度から「キャリアパスポート」を活用しておりますので、その中に「将来の夢」等を記入する欄がございまして、そこで、将来の結婚や出産のことを記述する子供たちも出てきております。 将来の結婚・出産など、児童生徒のライフスタイル等に関する選択・決定については、児童生徒の自己決定権を尊重しながら指導を進めておるところでございます。 学校では、従来から地域を愛する子供の育成を大事に、「地域を学ぶ」「地域で学ぶ」「地域から学ぶ」、この地域学習を大切にしてきておりますので、千曲市の将来、未来を踏まえて自分のライフデザインを考えていく機会を一層大事にしてまいりたいと思っております。このことが当市の人口増につながっていくのではないかというような希望は、個人としては思っておりますが、いつまでも千曲市が住みよいまち、いいまち、これを子供たちに感じてほしいと日頃から指導を心がけているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) この質問を通告させていただいた後、何人かの学校教員の方にお話を伺いました。そうしたところ、私が思っている以上に、年齢と妊娠の関係を含む、家族や家族の関係、そういったことを深く、話がされているんだなというふうに感じたところであります。 学校にばかりいろいろな役割を期待するのは大変心苦しいですが、年齢を重ねることによって妊娠しづらくなることを知らない夫婦、そのことを知っていたらもっと早く結婚しようとしたのにと漏らす男女は、現実にいるんです。さらに、現在婚活をしている40歳前後の皆様、実にのんびりしています。未来を生きる世代への正しい知識の普及・啓発により、将来の結婚を考えていただく一助となりますよう、ぜひともお力をお貸しいただければと思います。 取り残されている未婚者を応援し、新しい命が続々と生まれてくることによって、持続可能な千曲市をつくってまいりましょう。未婚者には積極的におせっかいをしていただいて大丈夫です。 それでは、続きまして大項目2、人材拠点構想について。 小項目1「いま、静かに地殻変動が起きている」に移ります。 平成9年以降、一貫して転入超過であり、ブラックホールのように人々を吸い寄せ続けてきた東京都の社会動態が、コロナ禍により、本年7月から転出超過に変わりました。まさに今、静かな地殻変動というべき事態が起きており、仕事や生活の場としての魅力と優位性に変化が生じる可能性があります。 市長は選挙期間中、また所信表明において、いささか表現は変更されておりますが、戸倉上山田地区をデジタル人材の拠点に、と述べられています。このことは、新たな文化を創造するという意味で「文化伝承創造都市」に関わるとともに、特に流出の続く20代の若者を千曲市に呼び込む、またはとどまってもらうために重要な施策になると考えます。 より具体的に、どのような構想を描き、どのように拠点化を進めていかれるのか、お示しください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 人材拠点構想について、「いま、静かに地殻変動が起きている」との御質問の、流出が続く20代の若者を千曲市に呼び込む、またはとどまってもらうため、どのような具体的な構想を描き拠点化を進めるのかについてでございますが、東京都では4か月連続で転出超過となり、コロナ禍の生活様式で変化の兆しが見えてきております。企業でもリモートワークが定着してきており、デスクワークが中心のIT企業などでは出社しなくても業務に支障を来さず、むしろ生産性が向上したという企業があると聞いております。 首都圏から地方へ移住を希望する人が増えているこの好機に、市が進めているワーケーション事業などを通じて関係人口を増やしながら、市内のテレワーク環境の整備、企業への支援などを行い、IT企業の本体やサテライトオフィス、デジタル社会に対応できる人材育成の専門学校などの誘致につなげていきたいと考えております。そうした企業や学校を市内に呼ぶことにより、そこで働いたり学んだりするデジタル人材の集積する拠点となって若い世代が働く場の確保につながると考えております。 「戸倉上山田地区」と申し上げたのは、狭い千曲市の中で今開発ができるスペースというものは特に戸倉上山田地区では、場所を取らずに、なおかつ地域の活性化、若い人、交流する人が多い地区ということで、また地域間格差という御意見、様々な御意見の中で総合して私が考えております。具体的な地区は、これからどこにどうとかということはなかなか、相手があることですので申し上げにくいところもありますけれども、構想といたしましては、議員御指摘のような構想で考えております。 こうした様々な形で、新しい千曲市の新たな強みというものを創造していきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 田中秀樹議員。          〔2番 田中秀樹君 質問席〕 ◆2番(田中秀樹君) まさに、小川市長の所信にありますように、住環境に恵まれた千曲市にもチャンスがやってまいりました。デジタル人材の育成・確保は、自治体にとっても、企業にとってもかなり優先度の高い課題であります。今後も検討を進めていっていただきたいと思いますし、私自身も、同じように研究してまいりたいと思います。 本日は2つとも、人口に関わるテーマを取り上げさせていただきました。 現在進行中の急激な人口減少、そして少子化・超高齢化に伴う人口構造の変化は、大変な困難であります。しかし、「ないものねだり」ではなく「あるものさがし」、「ないものはない」の精神で、政策を総動員して立ち向かっていきましょう。 令和2年定例会の最後となる一般質問、全体を通じ、行政の皆様から「財源がない」、「限られている」との言葉が度々聞かれました。そのことは、理解できます。しかし、財源についても「ないものねだり」ではなく、事務事業の棚卸しと創意工夫による「あるものさがし」が必要なのではないでしょうか。 以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(和田英幸君) 以上で、一般質問は終わりました。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第57号 令和元年度千曲市一般会計歳入歳出決算認定について △議案第58号 令和元年度千曲市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について △議案第59号 令和元年度千曲市同和対策住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定について △議案第60号 令和元年度千曲市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について △議案第61号 令和元年度千曲市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について △議案第62号 千曲市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について △議案第63号 千曲市税外収入金に対する手数料及び延滞金徴収条例の一部を改正する条例制定について △議案第64号 千曲市特定環境保全公共下水道事業受益者分担に関する条例を廃止する条例制定について △議案第65号 千曲市下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第66号 令和2年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について △議案第67号 令和2年度千曲市介護保険特別会計補正予算(第2号)の議定について △議案第68号 大池森林総合施設の指定管理者の指定について △議案第69号 千曲市市民交流センターの指定管理者の指定について △議案第70号 白鳥園の指定管理者の指定について △議案第71号 埴生児童センター外8施設の指定管理者の指定について △議案第72号 戸倉老人コミュニティセンター外2施設の指定管理者の指定について △議案第73号 千曲市戸倉地域福祉センターの指定管理者の指定について △議案第74号 千曲市更埴デイサービスセンターの指定管理者の指定について △議案第75号 千曲市屋代デイサービスセンターの指定管理者の指定について △議案第76号 千曲市あんずの里スケッチパークの指定管理者の指定について △議案第78号 令和元年度台風19号豪雨災害復旧事業五十里川排水機場ポンプ復旧工事変更請負契約の締結について △議案第79号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第1工区変更請負契約の締結について △議案第80号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第2工区変更請負契約の締結について △議案第81号 令和2年度国補災害復旧事業上山田中央緑地復旧工事第3工区変更請負契約の締結について △請願等の受理について ○議長(和田英幸君) 日程第2、議案審議。 議案第57号から議案第76号及び議案第78号から議案第81号までを一括議題といたします。 以上、24議案については、質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託いたします。 請願等の受理についてを議題といたします。 本定例会において受理した請願は、お手元に配付いたしました請願文書表記載のとおり、総務文教常任委員会に付託いたします。 また、本定例会において受理した陳情は、お手元に配付いたしました陳情・要望文書表記載のとおり、福祉環境常任委員会に付託いたします。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                             午後3時16分 散会---------------------------------------...