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03月03日-03号

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  1. 千曲市議会 2020-03-03
    03月03日-03号


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    令和 2年  3月 定例会(第1回)---------------------------------------           令和2年3月3日(火曜日)---------------------------------------● 議事日程(第3号)  令和2年3月3日(火曜日)                午前10時 開議 第1 一般質問(代表)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(22名)   1番   金井文彦君       12番   中村了治君   2番   北川原 晃君      13番   小山嘉一君   3番   滝沢清人君       14番   林 愛一郎君   4番   齋藤正徳君       15番   宮入高雄君   5番   飯島 孝君       16番   和田英幸君   6番   中村眞一君       17番   宮坂重道君   7番   倉島さやか君      18番   和田重昭君   8番   前田きみ子君      19番   中村直行君   9番   大澤洋子君       20番   原 利夫君  10番   袖山廣雄君       21番   小玉新市君  11番   柳澤眞由美君      22番   荻原光太郎君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名  市長         岡田昭雄君   次世代支援部長   坂田 博君  副市長        内田雅啓君   経済部長      齊藤清行君  総務部長       大内保彦君   建設部長      小根澤英児君  企画政策部長     竹内 司君   教育長       小松信美君  市民環境部長     夏目 勤君   監査委員      横尾浩美君  健康福祉部長     荒川愛子君   教育部長      滝沢裕一君---------------------------------------● 事務局出席者氏名  議会事務局長     堀内 登君   議会事務局次長   坂井道夫君  議事係長兼調査係長  田中幸夫君   書記        佐藤太一君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(荻原光太郎君) 定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問(代表質問) ○議長(荻原光太郎君) 日程第1、一般質問、代表質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 一志会代表、小玉新市議員。          〔一志会代表 小玉新市君 登壇〕 ◆一志会代表(小玉新市君) 議席番号21番、一志会、小玉新市であります。私は、提出いたしました通告書に従いまして、会派を代表して質問してまいります。 新型コロナウイルスについてお聞きをいたします。 もし千曲市民が38度の熱が出て、倦怠感があるのでかかりつけ医に行きます。インフルエンザの検査をしても陰性でした。風邪の治療もしてもらいました。家で薬を飲んで休んでいましたけれども3日たっても熱が下がりません。不安になり、再度、かかりつけ医に、また行きました。そこで新型コロナウイルスではないかと。検査をしてもらうことができるでしょうか。検査機関は長野県内にあるのでしょうか。もし仮に、結果、陽性だったら、その後どのようになるのでしょうか、お聞きをいたします。 また、千曲市内でも、マスクや消毒液などが不足しています。生徒児童や高齢者などマスクを必要としている人たちは、どのように対処したらよろしいでしょうか。千曲市には、マスクなどの備蓄はどのくらいあるのでしょうか。千曲市は、いち早く新型コロナウイルス感染症対策本部を設置していただきました。この場で、新型コロナウイルスに対する対応を、どのようにしたらよいかを市民に御説明をいただきたいと存じます。学校関係、経済関係は、再質問でお聞きしてまいります。 台風19号災害対策についてお聞きをいたします。 国交省北陸地方整備局は、1月31日、国と千曲川水系の流域自治体が2027年度までに取り組むとする信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの内容を説明しました。プロジェクトは2024年、5年後ですが、それまでに台風19号の被災地区で越水しないこと、2027年度までに千曲川全体で越水しないことを目標としました。対策の総額は、10年間で1,200億円以上になる予定です。 今回の豪雨で越水は19カ所になってしまいました。流量を増し、水位を下げることが欠かせません。しかし、河床の掘削だけでは下流の水量が増え、水害の危険性が高まることがあります。解決策となる遊水地などを同時に整備する必要もあります。 千曲市には5つの霞提があります。この霞提をどのようにしていこうと考えておられますか。信濃川水系緊急治水対策プロジェクトへは、どのような要望を出されましたか。また、支流の遊水地も必要でしょう。どのような対策を考えておられるか。想定以上の豪雨があれば、水害は起きてしまいます。流域全体で雨水をためるなど支流に流れる量を減らすことも大切です。学校や企業の敷地にも貯水施設の整備をすることも大切と思います。どのような対策を考えておられるかお聞きをいたします。 地域防災計画策定についてお聞きします。 1959年、昭和34年、伊勢湾台風以来、行政主導の防災を続けてきました。行政がインフラを整備し、ハザードマップをつくり、避難所を設定してきました。これらが定着した結果、住民の防災に対する主体性が失われてしまいました。これからは防災を行政サービスから行政サポートへ転換することではないでしょうか。 それぞれ地域の避難所への誘導や連絡網、あるいは障がいのある方やひとりでは逃げられない要援護者の支援などに対して、特に、行政は徹底的に改善すべきだと議員などから要望が出されていますが、市全体の防災計画は、市が作成し、対応しなければなりません。しかし、各地域へまで指示することは到底できません。71地区の区長さんや自治会長さん、あるいは150名以上の民生児童委員などへ行政が直接連絡をとるなどということは、とてもできません。 災害が発生したときは、自分自身や地域で協力して災害を防ぐ。防災には主体と客体もありません。自分と大切な人を守るために考え直す必要があると思いますが、そのためには地域による地域の新たな防災計画を策定していかなければなりません。地域防災計画をどのように進めますか、お聞きをいたします。 気候非常事態宣言についてお聞きします。 千曲市議会は、12月議会で、気候非常事態の決議文を全会一致で可決いたしました。地球温暖化に起因する気候変動は世界中で危機感が広がり、本市にとっても極めて深刻な脅威であり、雄大な千曲川の恩恵を受けてきた本市だからこそ、人間の生活や経済活動で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスをできる限り減らし、市民とともに気候変動に対して行動を起こさなければなりません。温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す運動を市民一体となって推進していくため、気候非常事態を宣言することを強く求めたものです。 市長も本会議の冒頭で、千曲市気候非常事態宣言をしていただきました。改めて感謝をいたします。ただ1点だけお聞きをします。温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すといった目標値がありません。それはなぜですか、お聞きをいたします。 産業振興についてお聞きをいたします。 屋代地区土地区画整備事業についてお聞きします。農村産業法を活用した土地区画整備事業を進めることを屋代地区土地区画整理組合準備会が了承、今後は県の基本計画に基づき、市が実施計画を策定することになります。そのためには、大規模商業施設などの出店計画や開発面積などの具体的な調整を進めた上で、農振除外、都市計画用途地域など、見直しを取り組むことになっていますが、どのように進んでいるかお聞きをいたします。 1月に須坂市が大型商業施設の出店計画を発表しました。屋代地区土地区画整備事業の中心と考えているのが同じ大型商業施設の進出です。この須坂市の計画により、千曲市は大型商業施設とどのような話し合いを行ってきて、今後はどのように進んでいかれるのかお聞きをいたします。 上信越自動車道へのスマートインターチェンジの設置については、設置場所が確定しました。今後はアクセス道路となる都市計画道路一重山線との交差点の構造についての協議で、あるいは、令和元年にも工事着工に必要な国の基準段階調査に持ち込みたいと予定されていましたが、どこまで進んでおられるのかお聞きをいたします。 雨宮産業団地についてお聞きします。事業者である大和ハウス工業と地権者との間で売買契約が完了いたしました。今後、企業側は開発に係る許認可手続を経て、令和4年までの完成を目指し、造成工事に着手する予定ですが、企業誘致は全て完了したのでしょうか。どのような企業が進出してくるのでしょうか。今後、市税として入るであろう償却資産を含む固定資産税、法人市民税、あるいは従業員の数などからの市民税などの金額の予想は立てておられるでしょうか。 また、産業振興条例によりますと、固定資産税3年間の免除、あるいはまた従業員の30万円の補助などは、工場等設置事業工場等立地雇用支援事業の対象となるのでしょうか。 八幡東産業団地についてお聞きします。八幡地区への新たな産業団地は、民間から進出希望があり、開発用地約9.5ヘクタールの開発を、地域未来投資促進法を活用して土地利用計画をつくる予算を計上しております。内容の説明を求めます。 市内企業への支援策についてお聞きしてまいります。景気回復が足踏み状態にある中、千曲市も中小企業者の廃業等に歯どめがかかりません。消費動向やライフスタイルなどが変化している現代、商店街の衰退は危機感があります。小売店の地域における存在価値も薄れています。小売店が生き残れる抜本的な政策が必要ではないでしょうか。 その一方で、企業や開業を考えている意欲のある若い世代も増えています。こうした人への橋渡しが、今後さらに大切かと思います。千曲市の空き店舗を調査して、開業しやすい環境をつくることが、今求められています。どのように対応されますか。 千曲市の産業構造は、多種多様に富んでいますが、中小企業が大半を占め、厳しい経営環境下にあります。人口減少社会が進む中、海外からの技術キャッチアップにより、企業の競争力は低下してしまっております。技術開発及び研究開発の推進を促す支援策の充実と、中小企業にとって共通する労働力不足、地域人材をどのように確保されるでしょうか。それぞれの政策をお聞きをいたします。 例えば、日本で少子化が進むと労働力が不足して賃金が上がるので、企業が利益を追求する限り、工場を海外に移転するか、それができない製品を生産する、そういった企業は、海外から低賃金の労働者を受け入れて働いてもらうようになります。そうなると、日本の労働者の賃金の低下も避けられなくなってしまいます。例えば、時給1,000円だと1日8時間働いていても年間200万円にしかなりません。そうすると、田舎に伝手や、地方から出て行った人は、都会で余裕がない暮らしを送るよりも、田舎で農業をしながら地元の企業に勤めたほうがましだと思う人が増えてきているのではないでしょうか。こうした人たちをターゲットに当てるのも農業推進の一つじゃないでしょうか。 そのためには農地が、まず必要になります。現在の農地を借りるには、どのようにすればよろしいでしょうか。農地バンクという制度はありますが、千曲市は行っておりません。農業委員会で、借りたい人、貸したい人への斡旋ぐらいです。また、全ての空き農地が登録されているわけではありません。そして、愛着のある畑をよく知らない人に貸すというのは抵抗がある農家は多いのではないでしょうか。小さな小規模農業を目指す人の支援策には、どのようなものがありますか。 今まで企業に勤めていた、そして定年退職を迎え、これから今ある農地で農業を引き継ぐ人が多く見受けられます。また、定年後、少しの畑を耕作したいという方もおられます。しかし、農機具などの購入で諦める方も多くおられます。こうした小規模農家をどのように対応されますか。 農業委員の選任についてお聞きします。前もってお話しさせていただきますが、農業委員の選任について、私ども議会は同意をしておりますので委員の問題ではありません。選任の過程について質問してまいります。 前回の改選により、農業委員会法の改正に伴い、選出方法が公選制から議会の同意を条件とする市長の任命制に変更され、新たに農地利用適正化推進委員、これ以下、「推進委員」と呼ばせていただきますけれども--を委嘱することになりました。 今回の農業委員会の選任については、地区による推薦、法人または団体の推薦、農業委員に応募した人で地域推薦は12名、法人または団体の推薦が2名、公募の方は1名の方々の名前が上がりました。合計で15名です。地域による推薦は、地元区長さん、自治会長さん等が推薦人として適任者を選んでいただきました。法人・団体の推薦は千曲商工会議所、ながの農業協同組合から選出されました。しかし、結果は、地域推薦11名、法人・団体推薦が2名、市内推薦2名を選出し、市長に提出され、我々議会が同意をいたしました。 そこでお聞きしてまいります。地区割とは、どのようにされたのか。以前の袖山議員の一般質問の答弁で、「農業委員会の委員の選任については、定数枠を設定する地区割はありませんが、できるだけ地域に精通されている方が受け持っていただくよう地区に定数枠を設定し、区長・自治会長等を通じて推薦していただいています」と答弁されましたが、今回の内容は、地域推薦が11名です。稲荷山・野高場、上山田・上山田温泉はおりません。かわりに八幡・桑原地区が多く、偏った構成になってしまいました。地区割とは、どのように人数を決めたのかお聞きをいたします。地域推薦・公募の方がなぜ選出されなかったのでしょうか。 地域推薦された方々は、農業に精通され、地域のために尽力をされた方々です。選出されなかった方も、土地改良区等、そういったものに入っており、専業農家で、しかも農業の推進に力を入れておられる方でした。また、みずから公募されて、その意欲は高く評価しなければなりません。それらの方々は、なぜ選ばれなかったのでしょうか。選ばれなかった方々へは、あるいはそういった方々を推薦された方々には、どのように通知されたでしょうか。 市内推薦枠で、今回初めて女性2名が選ばれました。その理由をお聞きいたします。今まで、法人・団体の推薦は、商工会議所、農協から選出されていました。女性が少ないということで、この団体には、できるだけ女性を選出していただきたいと申し出ていました。今回は女性2名が選出されました。それ以外に、市内推薦枠として女性2名が選出されました。地域推薦の方をみずから公募された方を選出せずに、市内推薦枠女性2名を選んだ理由と市内推薦枠についてお聞きをいたします。 農業委員会委員定数について、現在、農業委員会15名、推進委員15名、30名です。この委員の定数については、今まで委員会の中で審議されたでしょうか。また、今後どのように考えていかれるのかお聞きをいたします。 「シティ・プロモーション~千曲市の魅力発進~」についてお聞きをいたします。千曲市の活性化を進めるために、さまざま戦略を検討されています。地元の特産品や地元の魅力をメディアでアピールしたり、ゆるキャラ「あん姫」をつくったりしながら千曲市を宣伝していくことにあります。 千曲市の魅力を多くの方に知ってもらうためには、千曲市が営業をすることが必要です。工場の誘致や子育て支援などの援助だけでは、地域の活性化を進めるためには不十分です。地域を効果的に活性させるためには、地元の魅力を売り込む営業活動であるシティ・プロモーションが重要な鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。 プロモーション戦略の一つとして、ロケ・ツーリズムがあります。企画に合いそうなお店や施設の情報提供や、予約、関係車両の移動ルートの調整、関係者の宿泊先の手配に至るまで、市の職員ができることは、製作スタッフにかわって何でもやる。要望はできる限り断らない。そんなかゆいところに手が届くサービスの評判は、口コミで必ず広がるものと思われます。 昨年は、「4月の君スピカ」、またはこの2月から「フィルムに宿る魂」、「透子のセカイ」、「ファンシー」など、千曲市で撮影された映画が数多く上映されています。2年間で市内で撮影された映画は8本、ドラマ等を含めて46作品に上ります。ロケ・ツーリズムは、映画やドラマなどの撮影により千曲市の知名度を向上させて、映画などにより千曲市のよさを見ていただき、千曲市に訪れて交流人口を促すことにあります。 当然ですが、経済効果としては、スタッフ等が宿泊や食事等をとっていただくことにありますけれども、それ以上に撮影地を訪れ、市内を周遊していただく観光客の間接的経済効果を期待するものであります。昨年のこうした経済効果は、どのくらいありましたか。また、撮影場所や映画等で影響を受けて、千曲市に訪れた観光客はどのくらいになったか調査されたでしょうか。 今までのロケの受け入れは、直接、市民、団体、企業等への無償協力に頼る傾向があったため、結果として何も残りませんでした。2年前から、観光交流課が窓口となって、ロケ地受け入れの条件、事前協議などを行い、撮影契約書を取り交わしているとお聞きしました。昨年度までは、どのくらいの撮影契約書を交わされましたか。また、どのような映画、ドラマが撮影されたか、昨年の撮影された問題のないところでお答えいただきたいと存じます。 撮影した場所を地図で示し、劇中の場面の紹介や登場人物など紹介したロケ地を巡るマップ作成は考えませんか。松本市では、「サヨナラまでの30分」のロケ地マップを作成しました。姉妹都市である射水市は、「人生の約束」という映画のロケ地跡を写真などで紹介しています。そうしたロケ地マップを作成し、観光客に周遊してもらうような政策は考えませんか。 映画やドラマなどのロケ地となることで観光などにつなげる自治体に対して表彰しているロケ・ツーリズム・アワードがあります。千曲市は、この地域大賞を受賞しました。この賞を今後どのように活用されますか。今後もロケ・ツーリズムは推進していかれると思いますが、課題等には何がありますかお聞きをいたします。 観光大使についてお聞きいたします。観光大使とは、主に観光地や地域振興を目的として、対外的にみずからの地域を広報する人を指します。現在は、プロバスケットボール・ブレイブウォリアーズの皆さん、鍵盤ハーモニカ奏者、トミー・チョウさんがなられております。 観光大使の活動は、おおむね東京などの観光客を見込める大都市圏を回りながら、千曲市の広報活動を展開するほか、シンポジウムや観光振興に関係する行事等への参加により千曲市をPRしていただくことにあると思います。最近は、都会において、千曲市のイベント等が数多く開催されています。こうしたシティ・プロモーションには若い女性が欠かせないのではないでしょうか。千曲市には、まちじゅうを美術館にしたり、シンガーソングライターとして「信州フェスタ2019」のテーマソングを作成したりして活躍している女性がいます。こうした明るく活動的な若い女性を観光大使として起用し、千曲市を広くアピールしていく考えはありませんか。 また、あん姫のぬいぐるみがありません。ちょっと高かったのですが、好評で売り切れてしまいました。来庁した方への記念品とか、あるいは市長や職員が出張したとき、また私ども議員の視察先へのお土産として持参したり、あるいはまた、ふるさと納税の返礼品として、「あん姫ぬいぐるみ」で千曲市をPRしてはいかがでしょうか。映画「透子のセカイ」の大切なシーンでも使われている「あん姫のぬいぐるみ」の生産を望みますが、いかがですか。 八幡地区場外車券場売場についてお聞きします。場外車券販売場施設の早期実現を求める意見書提出に関する請願は、平成30年9月3日に提出され、賛成多数で可決しました。そのため、意見書を同年9月21日、経済産業大臣に「千曲市八幡辻地区に計画されている場外車券販売場施設設置許可申請書を受理し、早期に許可すること」といった内容で、意見書を千曲市議会議長名で提出いたしましたが、その時点で、設置許可申請書は経済産業省に提出されておらず、今もって提出されていないと聞いています。何のための請願書であり、何のための意見書提出だったのでしょう。 この場外車券場売場は、千曲市が設置・運営するものではありませんが、請願人は、八幡地区正副区長会長さん、紹介議員は地元の議員を含め、6名でした。この請願の中で、管理運営する企業は何も審議されませんでした。本来は、運営する企業が内容を説明するものですが、区長さんや紹介議員の説明にとどまりました。場外車券売場を管理運営する企業は信州ちくまさんだとお聞きしましたが、その所在地は、今あるパチンコ店の建物が所在地ですけれども、現在、会社はありません。この信州ちくまさんという企業は、どのような企業なのでしょうか。また、株式会社エスコートジャパン一般財団法人公営競技研究所の名前が上がっています。どのような企業なのかお聞きをいたします。 この企業が進出することにより、関係地区には30万円ほどの環境整備貢献金や祭りの助成金を提供するといった話があります。私は稲荷山に住んでいますけれども、近くに大手のスーパーやパチンコ店があります。特別会費として年間に1万円しかいただいていません。千曲衛生施設組合も屋代第6区にだけ、負担金として年額32万円を払っています。こうした内容は担当部署で調査されたでしょうか。この企業が来ることにより、どのように地域の活性化が図られるのでしょうか。 現在の競輪ファンは減少を続けています。さらにこの10年ほどで7カ所以上のサテライトが撤退をしています。場外車券売場で活性化が図られるでしょうか。 千曲市への収益金の配分が納められると言われていますが、法人市民税以外にどのようなものが納められるのでしょうか。以前の記者会見や前田議員への答弁では、「計画に対して市民の賛否が分かれており、事業者に市民向けの説明会の開催を求めている」と答弁されましたが、昨日の答弁では、2月に文章で提出し、そしてまた文章で既に地元の同意をいただいているので説明をする予定はありませんという回答があったそうですが、地域の問題ではないと思いますが、今後はどのようにされますか。 今回の場外車券売場の設置は、設置場所の半径1キロメートル範囲の住民の賛成が必要であり、行政や議会の許可は必要ありません。企業を設置するに当たり、今あるパチンコ店建物をリフォームするため、建築許可証も要りません。土地も借用されるだけです。 御存じのように、長野県はこうした公営ギャンブルの施設は一つもありません。もし場外車券売場を設置するなら、もっと人口の多い長野市や松本市、あるいは上田市などを考えると思うのですが、なぜ千曲市なのかわかりません。 市長は、千曲市の魅力を発進し、シティプロモーションを推進して交流人口を増やそうとしています。私も賛同する一人でありますが、こうした施設は、千曲市の魅力に、シティプロモーションに沿っていると思いますか、お聞きをいたします。 屋代地区は、新体育館、新庁舎を建設し、立体駐車場をつくりました。雨宮地区の大規模物流施設や屋代地区の大型商業施設誘致等に係る道路整備、またそれに伴うスマートインターの建設予定など計画が続いています。こうした計画で千曲市も大きく変わっていくものと思われます。 しかし、これからは、戸倉地区・上山田地区・川西地区に力を入れていかねばならないと思います。政策の進捗状況についてお聞きしてまいります。 戸倉駅のバリアフリー化によるエレベータ設置は令和4年度に完成すると施政方針で述べられましたが、しなの鉄道と地元関係者との意見交換会などで意見をまとめながら戸倉駅周辺の整備事業も進めています。今後、どのように検討されるでしょうか。 白鳥園の跡地がそのままになっています。公園等にしていく予定はありませんか。あるいは、「健康寿命・温泉・スポーツ」のゾーンとして、戸倉体育館から白鳥園、そして名月荘跡地などを利用して、スポーツ関連計画がありますが、どのように進んでおられますか。 上山田温泉地区の方々から、「中央通りの交通量が激しく、スピードを落とさない車が多いので、迂回道路を建設して観光客と住民の安全のため、バイパス建設に向けて実現してほしいという要望は、どのように進んでおりますか。 戸倉上山田温泉は、千曲市の観光産業の柱です。ロケ・ツーリズムなどで推進しておられますけれども、それ以外にどのような政策がありますか。 川西地区の政策として、稲荷山の重伝建に対する行政の計画を策定してほしいと以前より要望していますが、取り組んでもらえるでしょうか。 姨捨スマートインターのフル規格も、青写真は既にもうできていますが、現在、どのように進んでおられますか。私は、平成22年から千曲市に道の駅の設置を要望してきましたが、「18号バイパスが開通したら」という答弁です。あと数年ほどで塩崎バイパスにつながるのではないでしょうか。計画を策定していく予定はありませんか。 18号バイパスが間もなく塩崎バイパスまでつながります。市長は、「これからは戸倉・上山田・川西地区の開発だ」と言っておられますが、どのような方向でどのような政策を立てていかれるのかお聞きをいたします。 私は以前から地域内分権、「地域づくり協議会」を採用しないかと何度か説明してまいりました。市内のそれぞれの地域は、お祭りや伝統行事など工夫を凝らして継続させています。しかし、人口減少がさらに加速し、高齢化率も高いところが50%近くまで上昇してしまっています。また、生活スタイルも大きく変化し、地域の活性化の活動に支障を来しており、地域の衰退が危惧されています。 こうした状況を踏まえ、どのようにしたら安心して生き生きと暮らせる住みやすい地域をつくることができるか、新たな取り組みを検討していかなければならないときが来ています。地域のことは地域がそれぞれ考え、地域で行動していかねばなりません。地域住民が主体となり、今ある自治区の枠を超えて、小学校区単位で協議会をつくり、地域の課題、問題点を解決するために事業計画を立てて事業を実施するものです。 現在、区長、自治会長さんは行政の出先機関の役割も多く持たれています。市報の配達や行政の回覧板、あるいは地域づくり要望など、さらにまた地域の問題や、そしてこれからの地域のあり方まで多岐にわたり活動されています。こうした区長さんたちの仕事の軽減もあります。 「地域づくり協議会」とは、地域への交付金・委託金の受け皿になるなど新しい地域自治の取り組みです。今まで別々に行ってきたことを、地域の団体等が地域づくり協議会と同じテーブルについて、地域のことを一緒に考えていくことではないでしょうか。町内会で解決できることは町内会で、できないことを地域づくり協議会で、それでもできないことを行政が行うといった総合補完的な関係を目指すことです。 千曲市も、ぜひ地域づくり協議会を取り入れることを望みますが、前回の答弁では新たな仕組みづくりに向けて準備していますと答弁されましたが、どのように進めますか、お聞きをいたします。 以上、適切な答弁をお願いいたしまして、1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 小玉新市議員の代表質問にお答えいたします。 私からは、大項目の2の小項目3、そして大項目5の小項目1についてお答えをいたします。 まずはじめに、気候非常事態宣言についてでございますが、よろしいでしょうか。県の気候非常事態宣言では、2050年にゼロカーボンへという決意が含まれておりまして、県民一丸となって行動を起こすという趣旨でありまして、県下の自治体も、その意思は全く同じでありまして共通する目標でございます。 市では、第二次千曲市地球温暖化対策推進計画、これは2016年から2025年まででございます--におきまして、市の温室効果ガス排出量の削減目標は、「2025年度に2005年度比20%減」を掲げております。この目標値は、国の地球温暖化対策計画の中、中期目標の「2030年度において、2013年度比26%減」等を考慮して設定したものでございます。 市では、当面、現計画の目標値の達成に向けて、気候変動対策を推進してまいりますが、今後の進捗状況を確認しながら、時機を見て排出量ゼロに向けた段階的な数値目標を示していきたいというふうに考えています。 次に、大項目5の戸倉駅のバリアフリー化についてでございます。戸倉駅のバリアフリー化については、令和4年度末ごろの完成を目途に、しなの鉄道と協議を今進めているところでございます。 また、乗降客の増加などを念頭に、戸倉駅周辺の活性化を図るため、しなの鉄道と地元関係者との意見交換会を2月6日に開催をいたしました。 意見交換会の中では、駅名の変更、あるいは駅構内に足湯を設けてはどうか、また戸倉駅をサイクルステーション化し、温泉やサイクリングロードを家族でゆっくりサイクリングしたいという方に、サイクリングステーションとしてはどうか、それぞれの立場でさまざまな意見が、終始活発な意見が出されておりました。 今後は、議論を重ねながら、ソフト、ハードを含めて、しなの鉄道、そして地域住民がそれぞれの役割を果たしながら、協調して、いわゆる協働して地域の活性化を進めてまいりたいというふうに考えております。 次に、健康寿命・温泉・スポーツのゾーンとしての戸倉体育館から白鳥園、名月荘跡地を含めたスポーツ関係の施設でありますが、白鳥園敷地の一帯から南側にかけて、戸倉体育館周辺、名月荘跡地一帯をスポーツゾーンとする、いわゆる総合運動公園構想につきましては、かねてより研究を続けています。次年度におきまして、戸倉上山田温泉の活性化、各種スポーツ施設の整備など、当該エリアのあり方等について、住民の意識、基礎的データ等々について、調査を行うことにしています。関係機関との技術的な協議や情報交換を重ねながら、地域の皆様と協議を進めるなど、同エリアの活用構想の策定を進めてまいります。 次に、上山田温泉の中央通りの迂回道路でありますけれども、上山田温泉中央通りは、朝夕の通勤時には非常に交通量が多くて、スピードを出す車も多いということで、危険な状況にあることは承知しておりますし、また地元からも迂回道路について要望をいただいております。 大正橋を西へ、現在の旧かすみ荘から山麓に沿って、ホテルルートイン上山田までの県道主要地方道大町麻績インター千曲線は幅員が狭く、車両のすれ違いも困難な状況の道路であります。御承知のとおりであります。上山田温泉の中央通りの市道に車が流入してきているということで、渋滞が、あるいは交通混雑が発生しております。このため、市としては、この県道を都市計画道路戸倉上山田線として早期に整備していただけますように、長野県に要望をしているところであります。 この要望が実りまして、平成30年度から、県では、戸倉上山田線の道路整備の必要性についての調査設計業務を始めていただきました。この戸倉上山田線の整備は、温泉街への通過交通を無くすためにも必要と考えておりますので、地元住民や旅館組合の皆さんの御意見を十分お聞きしながら、引き続き、県に事業の進捗を図れるようにお願いしてまいりたいというふうに存じます。 次に、戸倉上山田温泉の観光施策でありますが、戸倉上山田温泉は、観光の大きな柱であることは間違いありません。戸倉上山田温泉が活気に満ち、にぎやかになれば、市全体の観光振興にもつながると考えています。ロケツーリズム以外にも、市では、かつての活気あふれる戸倉上山田温泉の姿を目指し、地元市民や関係者を中心に、インバウンドの推進をはじめ、自転車を活用した温泉を中心とする周遊サイクルツーリズム、あるいは昭和レトロ漂う温泉街の風情を次の世代に残すサステナブルツーリズム、地域資源である千曲川を活かした釣りを通して温泉街に誘客する釣ーリズム信州、温泉街をゆっくり楽しめる街歩きマップの作成などに取り組んできたところであります。 また、温泉とあんずの里、姨捨の棚田、そして棚田から見る善光寺平の夜景とセットにした市内の周遊や軽井沢から長野までのしなの鉄道沿線自治体との連携事業等、広域周遊の基地エリアとして、地の利を活かした施策に取り組んでいるところでありますので、御理解をいただきたいと存じます。引き続き、温泉観光には、できる限りの施策を進めてまいりたいというふうに存じます。 それからもう一つは、稲荷山の重伝建に関する計画でございますが、現在、稲荷山重伝建の建物の保存地区全体の構想を、これ仮称でありますが、全体構想の策定に向けて、準備を進めているところであります。来年度から2か年の予定で策定に着手をしてまいります。 この構想には、地区内の伝統的建造物の活用方針、あるいは伝統的建造物を模した修景建物等を建築する上での基準となるガイドライン等を盛り込んでいくつもりでおります。 構想策定後は、核となります施設の整備や修理・修景の事業に取り組むなど、全体の整備に力を入れてまいります。 次に、スマートインターのフル規格についてでありますが、現在の進捗状況でありますが、現在は、第2段階でありまして、全車種が利用可能な状況を目指しております。アクセス道路であります県道内川姨捨停車場線は、既に道路拡幅が一本松踏切まで完了しています。踏切から上の県道は、地滑り地域のために県で地盤の動きを経過観察をしておりまして、構造物の詳細設計に必要な基礎調査を実施をしていただいておるところでございます。 また、踏切より下の県道は、道路線形の改良とビューポイントも含めた多面的な整備を、文化庁と県及び市で調整をしながら検討を進めているところであります。 また、市では、アクセス道路の整備に向けて、土質調査等を今後進める予定でありますが、周辺道路の整備状況等を踏まえて、着手時期を検討しているところであります。 フル規格化の実現は、川西地区のみならず、千曲市全体の観光振興や産業振興にも大きく寄与するために、まずは全車種が利用できるアクセス道路の全線改良に向けて、県、あるいは関係機関とも連携しながら、着実に事業が進捗できるように図ってまいりたいというふうに考えています。 次に、道の駅の関係でございますが、同地域戸倉・上山田、いわゆる川西地区の開発でございます。道の駅の建設については、これまでも地域内交通だけではなくて、通過交通量がある程度見込め、また川の駅や自転車の駅など新たな施策も取り入れるなど、道の駅の形態や健全な経営の見込みなど必要な調査、研究、検討するために、猶予をいただきたいというふうに申し上げてまいりました。 しかしながら、今回の災害を受けまして、防災拠点を備えた道の駅の整備は、安心安全なまちづくりには必要でありまして、運営手法も含めて、今後設置されます復興計画策定委員会で議論をしていきたいというふうに考えています。 また、戸倉・上山田・川西地域の開発でありますけれども、私も今まで千曲市を4つのエリアとして考え、それらを交流、回遊することで市の魅力を引き出す構想を申し上げてまいりました。戸倉上山田エリアと川西エリアは、「情緒豊かな温泉」や「サッカー場などのスポーツゾーン」、「稲荷山の重伝建」、「名称姨捨の棚田」等々、まさにスーパーブランドの集積地であるというふうに認識しております。 今、その地域に国道18号バイパスの稲荷山トンネルが開き、道路工事が南に向かって進められようとしています。このバイパスの整備は、川西地区全体に極めて大きな影響を与えます。一日も早く完成させ、歴史的風致維持向上計画や中心市街地活性化基本計画などを推進していきながら、このエリアをより一層魅力ある地域として発展させていきたいというふうに考えております。 次に、地域内分権であります。昨年11月から本年2月にかけて、市内全区11か所、これは全地域を網羅している11か所でありますが、そこで区長・自治会長を対象として地域の課題解決や振興を図るための地域振興事業に関する地区懇談会を開催しました。11か所であります。その際、御指摘の仮称地域づくり協議会のような新たな体制づくりに向けた考え方などを御説明し、率直な感想や意見等をお聞きをしました。 今後、いただいた意見や先進事例も参考にしながら制度の検討を進め、ガイドラインやマニュアル等を作成するとともに、これらをもとに説明会や懇談会を開催しながら、千曲市に合ったこの地域づくり協議会、体制、仕組みについて考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 私のほうからは、新型コロナウイルスについてお答えいたします。 まず、一般の大人、成人で37.5度以上の発熱と、せきなどの呼吸器症状が4日以上続き、新型コロナウイルス感染症の罹患が疑われる場合は、まず有症者電話相談窓口、県内の各保健福祉事務所になりますが、24時間対応しておりますので、ここに御相談いただくことをお願いしております。 保健所の指示によりまして、医療機関を受診、感染が疑われる場合には入院をして検査を受けていただきます。なお、検査機関においては、県では、長野県の環境保全研究所と、長野市保健所にあります環境衛生試験所となっておりますが、保健所の指示がなく一般の医療機関やかかりつけ医へ受診されても、現状では検査することができない状況です。まずは、有症者電話相談窓口に連絡していただくことをお願いいたします。 そして、その検査の結果、陽性であった場合、病院は保健所に報告します。そして、保健所は陽性者の濃厚接触者、移動歴、渡航歴、そして滞在歴を調査し、必要な方の入院、消毒等の措置を行います。 次、マスクにつきましては、市におきましては、千曲市の地域防災計画の生活必需品の備畜目標であります人口の5%相当数、現時点では6,000枚ほどを確保しております。現在、衛生用品につきましては、国と生産団体が連携し増産に取り組んでいるところでございますが、その使用が必須である医療機関、また福祉施設等でも現在入手が困難であると聞いております。 そして、先月29日ですが、世界保健機構におきましても、マスクなどの適切な使用、その指針について公表いたしました。せきやくしゃみといった症状がない方につきましては、まずは予防の目的で、公共の場でも特にマスクをする必要はないということも示されてきました。そのことから、まずは風邪や感染症の疑いがある方にマスクを使用していただくことが優先であり、市民の皆様には必要最小限の購入や、使用に努めていただけるようお願いいたします。 さらに、新型コロナウイルスに対する対応につきましては、市としては、2月25日に国の対策本部より新型コロナウイルス感染症対策の基本指針が公表されたことから、今後、国内での健康被害を最小限に抑えるため、手洗い、咳エチケット等を徹底し、風邪症状があれば外出を控えていただくようお願いいたします。 また、感染の不安から、適切な相談をせず医療機関を受診することや、感染しやすい環境に行くことなどを避けていただくよう重ねてお願いいたします。 これらのことを、市としましてはホームページ、防災メール、SNS、市報、そして先般、チラシの全戸配布などを行い周知いたしました。今後も、新たな情報は随時迅速に提供し、感染の拡大防止に努めてまいります。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 大項目2の小項目1、千曲川霞堤についてでございます。 霞堤は、古くから千曲川の治水の一端を担ってきた河川施設の一つであり、今後も遊水地機能を残していくべきであると考えているところでございます。 台風19号により大きな浸水被害が発生したことの一因である、右岸平和橋下流の霞堤については、浸水被害発生以降、遊水地機能を確保した上で霞堤からの浸水被害を無くすことを国に要望してまいりました。結果として、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの中で、千曲市が遊水地整備の候補地であるということが示されました。具体的な箇所は未定ではあるものの、要望の成果と考えております。 千曲川の流域自治体が取り組む対策といたしましては、住宅に雨水貯留タンク設置促進のための補助金制度の復活、農業用幹線水路の雨水貯留槽としての活用、公共空間を利用した雨水貯留槽の新設などを実施してまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 地域防災計画の策定について、お答えいたします。 議員御指摘いただいたとおりですが、昨年の台風災害、このときの大きな反省点といたしましては、個人の役割、地域の役割、そして行政の役割、いわゆる自助、共助、公助でございますが、この役割分担が十分に機能しなかったという点、これは否定できないということで、大いに見直さなければいけないというふうに考えているところでございます。 それと同時に、大きな災害になればなるほど、やはり市の力には限界がありますので、この辺、役割分担をしっかりしなければいけないことは明白になったということでございます。 幸いにいたしまして、今回の台風が直接原因となりまして負傷した方はありませんでした。地域の防災力がいかに重要かを再認識し、地域の協力で災害による犠牲者を一人も出さないという地域づくりを行う必要性、これは何回も申し上げているとおり感じているところでございます。 これは、小玉議員さんにも御尽力いただいているところでございますが、この台風災害を契機に、県の元気づくり支援金を活用しまして、自主的に地区の防災計画をつくろうと、そういう意欲的な地区もございます。この地区を一つのモデルといたしまして、このような事例を他の地区にも普及できればいいかなというふうに考えているところでございます。 また、このような地区の計画の策定に当たりましては、当然市のほうも一緒になって考え、また進めてまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) 続きまして、屋代地区土地区画整理事業についてでございます。 昨日の原議員さんの代表質問でも答弁申し上げました。開発予定地は様々な規制がある中で、農地規制の除外は農村産業法に基づく千曲市実施計画を作成の上、農振農用地を除外し、農地転用の手続を進めてまいります。 現在、実施計画の策定に着手しておりますが、計画は立地企業側の協力が不可欠なことから、複数の企業と交渉しているところでございます。ただし、個々の交渉状況は相手の要望もあることから、詳細についてはお話はできません。御理解を願いたいと思います。 なお、須坂市の報道でございますが、当市は当市として粛々と事業を進めてまいります。 進出を検討中の商業施設事業者との協議では、企業側は道路整備等のインフラの充実、これが進出決定の決め手と考えているようでございます。そのため、市では立地検討の具体化を促すため、次年度から開発予定地内の市道一重山2号線の整備に着手をしてまいります。 仮称屋代スマートインターチェンジの進捗状況でございますが、昨年、関東地方整備局で行われた相談会で、整備効果と施設の予備設計を国に説明いたしました。現在は、国から当該地域に存在する軟弱地盤の状況を調べ、その対策を含めた施設整備費の総額を示すよう求められております。 よって、調査中の地盤解析の結果に基づき、施設整備費の総額を算出し、次年度の相談会に臨んで早期の準備段階調査への移行を目指しております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 雨宮の産業団地につきまして御答弁申し上げます。 市長が施政方針でも申し上げましたとおり、現在、事業者であります大和ハウス工業では、昨年の台風19号の被災を受けまして、土地の嵩上げを検討しております。当初は、今年の5月には造成が完了する予定でございましたが、1年程度、完了が遅れる見通しとなっております。 それから、進出する企業につきましては、事業者であります大和ハウス工業が誘致を進めまして、全ての区画に進出企業の立地が確実となったことから本事業はスタートしております。しかしながら、世界経済の混迷や進出企業側の業績など、情勢が刻々と変化しておりまして、立地を見直す企業もあるというふうにお聞きをしていることから、市といたしましても、大和ハウスの企業誘致につきましては、積極的に今後も支援してまいりたいと考えております。 どのような企業というようなお尋ねでございましたが、物流を中心とした産業団地として、一部製造業も含まれますが、具体的な企業名につきましては、現段階では申し上げることができませんので、御理解をお願いいたしたいと思います。 それから、また、市税などの予想とのことでございますが、試算した数字はありますが、安定財源として税収増加に大きく貢献するということは間違いございませんが、特定の企業に対する課税情報でございますので、税額等につきましては、開示することができません。 そして、最後に、商工業振興条例の対象になるかというお尋ねでございますが、立地企業の条件が、市の支援対象に合致した場合には、本条例を適用、活用いたしまして、立地企業を支援してまいりたいと考えております。 それから、八幡東産業団地についてでございますが、大字八幡の蛭坪、中川原地籍、平和橋の南西部につきましては、地域未来投資促進法、これに基づきます重点促進区域として、昨年12月に長野県地域基本計画の国同意をいただいております。 ここに、かねてから誘致を進めていました企業との調整の結果、地域振興や防災減災の観点から、非常に有益な進出提案が示されましたことから、この企業の立地を具体化してまいります。なお、進出する企業は、上場はしておりませんが、優良な大企業であります。 現在、当該企業の総合整備拠点、そして万が一の際は、防災減災の拠点として機能する統括工場というふうに呼ばれる大規模施設が全国にございます。進出提案では、交通の要衝として、首都圏から中京、それから北信越方面をカバーできる千曲市に統括工場を建設したいという意向でございますので、開発希望面積については9.5ヘクタールとなります。 市では、災害発生時や災害復旧時において、建設機械や運搬車両、発電機などの確保は大変重要でありまして、こうした機材を集積する統括工場というものの建設は、千曲市だけではなくて、全県的にも有益であると考えております。 そしてまた、地域の雇用拡大、あるいは地域経済の活性化につながるのみならず、防災減災の拠点として機能する、極めて公共性が高い事業でありますので、基本的には、民間企業によります開発ではありますが、市がしっかりと関わりまして、地域や地権者の皆様との間を取り持つ公民連携事業に位置づけて、八幡東産業団地造成事業として具体化を図りたいと考えております。 次に、市内企業への支援策という御質問でございますが、まず、起業・創業を目指す方々の支援につきましては、ワンストップ相談窓口として、ちくま創業サポートデスク、これを千曲市と、それから千曲商工会議所、戸倉上山田商工会にそれぞれ設置をいたしまして、各商工団体ですとか、市内の金融機関と連携をしながら、さまざまな創業時の課題解決を支援しております。市の商工業振興条例に基づきます空き店舗活用事業等も活用をいただいております。 それから、次に、技術開発及び研究開発でございますが、企業のOBであります千曲市産業支援センターのアドバイザーの専門知識を活かしまして、アドバイスですとかコーディネート、あるいは産学官連携によります受託・共同研究などの企業のニーズにお応えをして、抱える課題の解決に向けまして全力でサポートをするほか、市の商工業振興条例に基づきますものづくり新技術等開発事業、あるいは産学官連携技術開発事業というのがございまして、これを活用して必要な経費の一部を補助をしております。 それから、労働力不足、地域人材の確保については、産業を担う若手人材の就職促進を図るために、若者に地元産業ですとか、企業の特色を知っていただいて、早い段階から地元で働く意識を醸成するとともに、ハローワークなど関係機関と連携をしながら、広域的な取り組みを拡充してまいります。 それから、次に、農業の問題についてでございますが、農業・農村の持続と活性化のためには、担い手や後継者の確保が不可欠でございます。市では、特に新規就農者支援対策として、首都圏を中心に開催されます就農フェア、就農相談会に県やJAなどの関係機関と連携、一緒に臨みまして、積極的にそちらに参加をいたしまして、新規就農者の方の掘り起こしに努めているところでございます。 御質問にもありましたが、農業もある暮らしを指向する方などが千曲市に移住をいたしまして農地を探す、その場合には農業委員会事務局が窓口となりまして、農地の紹介、あっせんですとか、貸借の仲介業務を行っておりますので、ぜひ御相談いただければと思います。 販売をすることを目指して、新規に農業を目指す方への支援につきましては、地域振興作物でありますトルコギキョウやアスパラガスの栽培セミナーを長野農業改良普及センター、ながの農協のちくま営農センター、それから、千曲市と坂城町の共催によりまして、新年度におきましても開催する予定でございます。 さらに、独立して就農を目指す方には、長野県が行っております新規就農里親制度というものもございます。そちらも紹介しております。 それからまた、定年などで退職した後に、家庭菜園を始めてみたいという方には、市民農園を紹介をしております。この市民農園の中には、野菜の栽培指導が受けられるサポート付きの農園もございますので、あるいはまた、営農支援センターでは、市民農園用に小型の耕運機を貸し出す業務などについても、新年度から始めるよう現在準備をしております。 それから、次に、農業委員会委員の選任についての御質問でございますが、平成27年度に第5期の農業委員10名で構成されました農業委員会法改正検討専門委員会が27年度にございまして、そこで、農地の面積、農家戸数、農業者数の比率を考慮いたしまして、農業委員さん、それから農地利用最適化推進委員さんの地区割と人数を決定いただいております。 農業委員及び農地利用最適化推進委員の委員定数につきましても、農業委員会等に関する法律に基づきまして、この委員会におきまして決定されたものでございます。 地区推薦、それから市内推薦枠の中で定数枠を超えた場合でございますが、この場合、選考委員5名で構成をします千曲市農業委員候補者等選考委員会において選考をしております。 委員の選考に当たっては、法令などによりまして認定農業者、または認定農業者に準ずる方、それからまた女性を登用するように国からも求められておりまして、選定委員会の中の評価項目のところに、認定農業者等であるかどうか、女性候補者であるかどうかという項目を取り入れまして、全部で13項目ある評価項目の合計点数で、高いほうの方を選任するというふうにしております。 そしてまた、選考結果につきましては、選任されなかった方あるいは推薦者の方それぞれにも書面で通知をいたしております。 第7期の農業委員の選出についての御質問でございますが、地区の推薦枠では、桑原、稲荷山、野高場地区について、委員定数1名に対しまして2名の推薦がございました。千曲市農業委員候補者等の選考委員会において選考した結果、認定農業者等に準ずる者という評価項目の点数の差によりまして決定がされたというのがまずございます。 それからまた、市内推薦枠につきましても、委員定数を超えまして、選考委員会で選考した結果、女性の候補者であるかどうかという評価項目の点数の差によりまして決定がされたものでございます。 選出されなかった方には、各種団体で重責を担われている方ですとか、あるいは意欲ある公募の方が御質問にありましたとおりおられましたが、評価点数の合計の差によりまして、今回は選考したというものでございます。 今後についての御質問でございますが、この7期、今回の選考方法等が実情に合っているかどうか、もう一度改めて農業委員会の中で検証をして、必要に応じまして次期に向けて検討を続けてまいりたいと考えております。 それから、ロケツーリズムの推進についての御質問をいただきました。 市では、シティプロモーションの一環で、ロケツーリズム事業を推進しているということは、御承知のとおりでございます。令和元年の経済効果ということでございますが、映画2本が撮影されまして、ロケの関係者の宿泊費ですとか、飲食費などの直接経済効果につきましては、240万円余りでございます。それからまた、撮影場所を訪れる聖地巡礼、これにおけます来訪者でございますが、千曲市の総合観光会館で聖地巡礼者の調査を直接行いまして、訪れる方、来訪者の大多数が県外の方でございまして、全部で200名を超えておりました。 それから、御質問の撮影契約書についてでございますが、制作者と市では、撮影契約書というものは直接交わしておりませんが、撮影前には必ず地元の住民の方をはじめ、関係する団体の方と合意形成をする中で、ロケ地提供者と撮影者が撮影規約というものを取り交わしております。そんな状況でございます。 それから、平成30年度の撮影の実績ということでございますが、映画が4本、「ソローキンの見た桜」「4月の君、スピカ。」「ファンシー」「透子のセカイ」、それからまた、ドラマが2本「日本ボロ宿紀行」「荒野の証明」でございました。 それから、御質問のロケ地マップの作成についてでございますが、上映がされました映画「4月の君、スピカ。」、それから、現在上映されております「ファンシー」につきましては、既に作成してありまして、来訪者、訪れた方に利用していただいております。今後も、上映が決まり次第、順次作成をして誘客に努めてまいりたいと考えております。 なお、このたび、映画などに地域の魅力を観光資源として活用した地域に贈られますロケツーリズムアワード地域大賞に、千曲市の取り組みが評価されまして、2月20日に受賞することができました。御質問にあったとおりでございますが、これによりまして、映画・ドラマの制作者に千曲市を周知できたというふうに思っておりますので、さらに多くの作品を誘致をするとともに、ロケを通じまして地域の活性化に努めてまいりたいと思います。 ロケツーリズムの課題という御質問でございますが、まだ市民の皆様にロケツーリズムが浸透していない部分があると思っておりますので、今後、さらに市民の皆様への啓発に努めるとともに、御協力をいただいて、千曲市一丸となってロケツーリズムを推進してまいりたいと考えております。 それから、観光大使についての御質問でございますが、現在、市では、御質問にありましたとおりプロバスケットボールチーム「信州ブレイブウォリアーズ」と、千曲市キャラクター「あん姫のうた」の作曲者でピアニカ奏者のTommy CHO(トミーチョウ)さんを千曲市の観光大使として委嘱をしております。 御質問の女性の観光大使ということでございますが、現在、御質問にもありましたが、千曲市出身の女性の方々が県内外で活動され、千曲市のイメージアップのために活躍されていることから、女性が観光大使になることはさらにイメージアップにつながると考えておりますので、千曲市観光大使の趣旨を改めて踏まえまして、今後、検討してまいります。 それから、あん姫のぬいぐるみにつきましては、現在のところ、NPO法人のエリアネット更埴が製造販売を行っておりますが、現在、在庫が無いという状況でございます。今後の製造販売につきましては、需要と供給のバランス、あるいは収益性というものも関係してまいりますけれども、NPO法人のエリアネット更埴に作製を依頼し、協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、夏目市民環境部長。          〔市民環境部長 夏目 勤君 登壇〕 ◎市民環境部長(夏目勤君) 続きまして、八幡地区場外車券売場についての御質問でございます。 御質問の場外車券売場を管理運営いたします企業、信州ちくま株式会社についてでございますが、履歴事項全部証明書を見る中では、公営競技の施設設置運営、施設経営の調査研究、場外車券売場の設置推進研究などの業務に従事している企業でございます。 また、親企業であります株式会社エスコートジャパンにつきましては、同様に、不動産業、土木建築工事、日用雑貨の輸入販売、飲食店等の経営受託など様々な事業の請負及びコンサルタント業務に従事している企業でありまして、他県における場外車券売場の設置主体となってもおります。 また、一般財団法人公営競技研究所につきましては、一切把握しておりません。 また、関係地区への30万円ほどの環境整備貢献金や祭りの助成金の提供内容につきましては、新聞記事等で把握している程度でございまして、民間企業と関係地区のやり取りについては、調査等は実施しておりません。 また、場外車券売場で活性化が図れるのかにつきましては、他県の状況は様々でございまして一概に評価はできません。また、千曲市への収益金の配分についても承知はしておらないところでございます。 最後に、事業者に市民向けの説明会の開催についての御質問でございますが、昨日も答弁いたしましたが、昨年8月の22日と10月1日の2回、説明会の要求をしてございます。本年2月10日付におきまして、信州ちくま株式会社へ文書にて説明会の実施依頼をいたしましたけれども、書面により回答がありました。内容は、許可要件である地元同意を得るための説明会を既に実施し、同意を得ていることから、これ以上の全市的な説明会は開催しないという旨の回答でございました。将来に向けての市民説明会については、現状、白紙の状態でございます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕
    ◎経済部長(齊藤清行君) 最後に、八幡地区の場外車券売場シティプロモーションに沿っているかという御質問でございますが、千曲市でのシティプロモーションは、御承知のとおり地域資源を最大限に活用して、まちの魅力を磨き上げまして、地域資源を内外に発信することで交流人口を増加させて、地域経済が活性されることを目的としております。根底には、市民の皆さんに誇りや地元愛を根づかせるということもあるというふうに思っております。 御質問の八幡地区場外車券売場につきましては、特に地域の魅力を活かすということでもなく、不特定多数の方がお見えになるという施設ではないというふうに捉えておりますので、シティプロモーションという部分では、そういった目的の捉え方にはならないんじゃないかというふうに思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 一志会代表、小玉新市議員。          〔一志会代表 小玉新市君 質問席〕 ◆一志会代表(小玉新市君) 丁寧な答弁いただきましてありがとうございました。 まず、新型コロナウイルスについてちょっとお聞きしたいんですが、先ほど答弁した、熱が出たら、まず保健所等そういうところに電話しなければいけないというお話ですが、例えば、かかりつけ医に行って、そのかかりつけ医から保健所のほうに電話してもらうということはだめなんでしょうか。 きのうも、参議院の予算委員会のほうでも、総理は全患者が検査を受けることができるように、検査能力を確保していきたいというふうに答弁していますし、また逆に、厚生労働大臣は、帰国者接触外来の医師が判断して、そちらのほうを優先していくというふうになっているので、千曲市としては今後どうしていったらいいのか、ちょっとその辺をお答えいただきたいと思いますが。 それから、学校関係とか保育園、幼稚園は、次の和田議員に譲りますが、共働きやひとり親の場合、休校となれば子供が1人で自宅に待機することになってしまいますけれども、子供に合わせ仕事を休まなければならなくなってしまうこともあるし、保護者や子供たちの休校中の対策、何か千曲市では考えておられるでしょうか。 特に、非正規雇用労働者の場合は、家にいることで給料を得られなくなってしまいます。生活に困る面も出てきますし、飲食店やホテル、スーパー、あるいはコンビニとかそういった店が人手不足になって、さらに深刻さを増すのではないかと思いますし、また、旅館とか飲食業のキャンセルがものすごく増えてくる、こういったものの対策は何か考えておられるのか。ぜひ、実態調査をしていただいて、経済対策を考えていただいて、早い時期にできれば補正予算を組んでいただきたいと思いますが、どのように考えるかお聞きしたいと思います。 また、このような急速な政府の要請で戸惑いと不安がやっぱり広まっています。学校等でコロナウイルスに関する予防を、学校のほうでも勉強してから、あるいはまた、千曲市内に自由にコロナウイルスであるかどうかを検査できるようになってからでもよかったのではないかなと思いますけれども、政府の要請を受けながら休校を見送るとすれば、もし仮に子供さんが感染してしまったら、責任をとらされてしまうということで考えたのではないかと思いますがいかがでしょうか、お聞きをします。 農業委員会についてお聞きします。 私は、公平性を大切にしています。前回から、農業委員会の選定は、選出方法が公選制になって、議会の同意を条件として市長の任命制に変更されました。選挙があれば、その数を重んじなければいけませんけれども、推薦枠で選出する場合は、選定された経過をしっかりと記録に残して、公平性を市民にわかってもらうような対策をとっていただけることが大事じゃないかと思います。 もし、選任されなかった方は、実は市のホームページにその人の名前と推薦者の名前が入っているのです。これはやっぱり個人情報としても、選任されなかった人たちに対し問題もあるんじゃないかと思いますので、その辺はどのように今後考えられるのかお聞きをします。 ロケツーリズムについてお聞きしますが、この間、熱海市のほうへ行きましたけれども、熱海市は530万人も宿泊客がおったんですが、240万まで下がってしまった。現在また310万人まで復活しているのです。その要因はやっぱり熱海市プロモーションの推進をしていたそうです。まちの魅力、イメージを高めるために、戦略的に推進して、住みたい、訪れたい、そしてこうしたまちに投資したいと選択されるまちを目指しているそうであります。 また、低迷した時期に、熱海市に中央競馬場の場外馬券売場誘致の話もあったそうなんですが、しかし、やっぱりイメージダウンになるということで、地域住民の反対でやめたそうであります。 また、シティプロモーションは千曲市のコマーシャルだと思います。コマーシャルというのは、幾らやっても切りがありません。乾いた砂漠の中に水をまくようなものでもありますが、しかし、まかなければいつまでも砂漠なのです。結果は出ずとも継続していくことが大事だと思いますが、その中で、千曲市シティプロモーションの基本指針とか、あるいは基本計画というようなものは策定する予定はありませんか。 最後に、八幡地区の場外車券売場について再質問させていただきますが、市民に説明する予定はないという文章で提出されたそうですけれども、本当ならより多くの人に理解していただいたほうが、開設した場合、来客につながるんじゃないかと思うんですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。 私は、今回のこの場外車券売場は突破口のようなものではないかなと思っています。というのは、行政も、私ども議会も関係以外の市民も意見や質問ができないのです。ただできるのを見ているだけにすぎないのですが、地元関係区の同意と経済産業省の許可さえいただければ開設できる。開設しても、仮に経営がうまくいかなくなったとしても、長野県千曲市八幡地区に公営ギャンブルが長野県で初めて開設されたということによる、長野県のほかの自治体のアプローチになるんじゃないか、そのように思うのですが、市長、その辺どのようにお考えでしょうか。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) それでは、私のほうから新型コロナウイルスの疑いがあり、不安な場合、かかりつけ医受診、また検査についていかがなのかという御質問についてお答えいたします。 まず、現時点では、かかりつけ医にもし受診されても、せっかく病院まで行かれたにもかかわらず、きっとお帰りいただいてしまうことになると思います。ですので、まずは御本人が、できたら本当に先ほどの有症者窓口に電話していただくか、どうしても御無理な場合は、電話がわからないとかであれば、かかりつけ医に電話していただきまして、保健所の電話番号をお聞きし、そしてかけていただいた後、対応していくべきところに来院していただいたほうが、本当にその方を守れると思いますので、お願いいたします。 ただ、今、国や県からのまだ正式な通知は来ておりませんが、情報によりますと、これで今週中にこの検査についても保険診療が可能となり、また一般の医療機関でもできる体制を今進めていると聞いておりますので、市のほうもそのような通知や情報が入りましたら、また迅速に皆様にお知らせしたいということで準備しておりますので、御理解のほどお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 最初に、大きく中小企業の業績悪化の御心配、あるいは観光面についての再質問をいただきましたけれども、中小企業の業績の悪化対策でございますが、新型コロナウイルスの影響を受けまして、御質問にあったとおり売上高などが減少している中小企業ですとか小規模事業者の資金繰りに関する支援措置として、昨日ですが、中小企業信用保険法の規定によりまして、いわゆるセーフティーネットと呼ばれる保証の4号指定が告示をされましたことから、事業者の方が県の融資制度をスムーズに受けられるように市の認定を円滑に進めたいと考えております。 それから、また厚生労働省では、業績悪化で従業員の方を休業をさせた企業に対しまして、支払う雇用調整助成金の特例を拡充をして、支給要件を緩和する方針を示しておりますので、引き続き、国、県の動向を注視しまして、迅速に対応してまいりたいと考えております。 それから、観光面についての御質問ですが、現在、旅館、ホテルに状況把握のためのアンケートを実施中でございます。順次、取りまとめをしているところでございますが、きのう時点で状況を申し上げますと、1月から2月までの宿泊者の数でございますが、おおむね前年対比としましても横ばいという状況ではございますが、3月の予約も含めまして3月を見ますと、前年対比で約50%、半減する見込みであるというふうに回答をいただいているところでございます。そしてまた、回答では、4月以降についても減少するのではないかというふうに見込んでいるということでございます。 市としましては、現在、外出を控えるという傾向にはあると思っておりますけれども、状況を見守りながら、国、県の支援措置も踏まえまして、経済対策については検討してまいりたいと思っております。 それから、農業委員さんの選考の方法、それからまた公表方法につきまして、若干プライバシー等に欠けるのではないかという御指摘でございますが、改めまして27年度に検討委員会で検討された経過もしっかり踏まえまして、先ほども御答弁申し上げましたが、推薦いただいた方が結果として選考されなかったということが今回生じましたので、そういったこともなるべくないようにというか、きちんとしてまいりたいと思いますので、次期の改選時には十分踏まえていきたいというふうに考えております。 それから、ロケツーリズム、熱海市の事例を紹介いただいて、シティプロモーションの基本指針、あるいは方針のようなものがつくれないかという御質問ですが、シティプロモーションの推進指針というようなものを持っている自治体もあるというふうに承知しておりますので、それらも参考にして、御質問にもありましたけれど、シティプロモーションには自治体にはない営業という要素が多くあると思っておりますので、民間企業からしっかり学びまして、民間企業に後方支援していただくような形の指針、あるいは推進の何か方針というものがつくれればというふうに思っております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、坂田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 坂田 博君 登壇〕 ◎次世代支援部長(坂田博君) 私のほうからは子供たちの臨時休業中の対策についてお答えさせていただきます。 共働き家庭やひとり親家庭などの、昼間留守になる家庭の児童を対象といたします放課後児童クラブにつきましては、国通知に基づきまして、昨日3月2日から臨時休校に合わせて開所をしております。 長期休業中の対応と同様に、お弁当持参になりますけれども、日曜・祝祭日等を除きまして、朝8時から夜7時まで受け入れておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、夏目市民環境部長。          〔市民環境部長 夏目 勤君 登壇〕 ◎市民環境部長(夏目勤君) 市民向けの説明会の件でございますが、まず一番最初の昨年の8月22日、業者に市のほうに来ていただきましてお話を聞きました。 そのときに、同様に議員さんおっしゃるように、やはりこれから許可を得るに当たってスムーズにいくには、地元の1キロ範囲内の地区の説明会だけではなくて、市民向けもしたほうが理解が進むのではないでしょうかということをお話をいたしました。 その時点では、まだ業者もまだ事前審査、案の段階で出したということはそのときにお聞きしました。まだ監督官庁、許可の官庁の指示のもと、書類の審査をお願いするところだということで、それ以上の許可の要件になっていない部分については、今のところ考えていないというお話が8月の段階でございました。 それ以降、時間が進むにつれまして、また考えも変わるのかと思いまして、その後2カ月ぐらいしてから、説明会はどうでしょうかというお話もさせていただきましたが、やはりその時点でも同様な答えでございました。 そして、今年に入りまして、最終的に時期もたっておりますので、書面でお願いをしたところでございます。 そしたら、やっぱり考え方としましては、許可の経産省の指示のもとで、今申請の準備の案を出して、審査を受けているところであると、許可が得られるのかどうかもわからないというような状況の中で、今はそれ以上の説明会はできないと、そういったお話でございました。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 正直言って、車券売場は民間事業者の課題でありまして、私どもが手続上は全く問題なくやってきているというふうに思っています。 ただ、県内で初めてであることから、やはり部長が答弁したように説明は業者側にお願いをしているわけでございますが、私どもも法的にどうこうするという立場がありませんので、本当にお願いをするだけということになってしまうんですね。 これは一つのパチンコ屋さんもそうなんでしょうけれど、進出するときに一切市に相談もないわけでありますから、それと同じかなというふうに思われるのですが、最終的には経済産業省がどう判断をするか、県とも相談をするのですが、県も全くこの車券売場に関しては権限がないんですね。こういったところから本来、概要を担当部長のところには説明してきているわけでありますけれども、私どももそれ以上のことはわかりませんが、いずれにしても地域の方々の同意がされている以上は、きのうも中村議員の質問にもお答えしたのですが、なかなか市長としてどうするこうするという判断は、民間の経済活動の一つというふうに捉えれば、なかなか難しいかなというふうに思っていますが、できるならばそういった市民の方々が心配されているので、説明する機会がとれれば一番いいというふうに私は思っているのですが、それもこちらのほうがお願いをするというような状況でございますので、今は引き続きお願いをしてまいるかなというふうに思っていますけれども、なかなか実現は難しいのかなというふうには思われます。 いずれにしても、この件が経済産業省で本当に今どこまでいっているのか、あるいは長野県警察本部との関連がありまして、警察本部の中でもそれぞれ協議していると思うんですけども、これも情報を警察からはお聞きしてはおりますが、なかなか一つのルールの中でやっていますので、全て車券売場が悪いわけじゃないんですね。ですから、そういった意味ではきちんと法的にクリアされてくると、自治体の首長とすれば、なかなかそれに対してブレーキというのは難しいところがありますが、最終的には地域の声が一番大事でありますので、そういった中で今進んでいるというふうに、私のほうでは理解しているところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 一志会代表、小玉新市議員。          〔一志会代表 小玉新市君 質問席〕 ◆一志会代表(小玉新市君) 今一番市民が不安に思っているのはやはり新型コロナウイルスじゃないかと思うんですね。 ぜひ、市民に対して確かな情報、これを伝達していただいて、千曲市独自の対策もぜひつくり出していただいて、市民に安心感をぜひ与えていただきますようお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。 ○議長(荻原光太郎君) ここで、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。                            午前11時37分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○議長(荻原光太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、自由民主クラブ代表、和田英幸議員。          〔自由民主クラブ代表 和田英幸君 登壇〕 ◆自由民主クラブ代表(和田英幸君) 16番、自由民主クラブ、和田英幸でございます。 私は、自由民主クラブを代表して、令和2年度当初予算に当たり、市長の施政方針と教育長の所感についてお聞きいたします。 特に、台風19号災害の復旧復興計画と新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向けた千曲市の対応は市民の関心の高い案件です。 これらの施策に対する方針が、財政の厳しい状況の中で希望を持てる地域をつくることができるか。また、子供たちが健やかに育まれる環境が千曲市に形成されるのか議論を進めたいと思います。 1として、千曲市気候非常事態宣言と復興計画について。 (1)復旧及び復興計画の方針、考え方はであります。 昨年、大型の台風19号は、10月12日土曜日、夜に千曲市に最接近し、千曲川上流の広い範囲、特に佐久地方では豪雨により大雨特別警報が出され、千曲川は一気に増水しました。これにより、千曲市では12日夜から翌未明にかけて千曲川の越水、水門を閉鎖したことによる支流の内水氾濫、新田地区では千曲川からの越水や霞堤からの逆流により新田、中、杭瀬下、粟佐地区など千曲川に近接する各所で床上床下に浸水し、市内1,677件の住宅被害とその他市内の事業所が洪水の被害に遭いました。 大型台風が発生した原因は、近年、世界で警鐘が鳴らされている地球規模の温暖化現象にあると言われております。温暖化現象は、温室効果ガスの排出に原因があるとされ、そのもとは石炭や石油などの化石燃料の燃焼にあります。 現代社会は化石燃料から電気をつくり、電気によって文化的で快適な生活を享受しています。しかし、将来は化石燃料、いわゆる炭素に頼らないで電気をつくる方向に進まなければなりません。 大型台風の発生メカニズムはまだまだ解明されていませんが、地球温暖化現象が原因であることはほぼ間違いないところとなっています。したがって、地球規模の低炭素社会の実現がなければ、今後は想定外の大型台風発生も頻繁に起こる可能性があり、今年の冬のような暖冬による降雪量が少ない年は土砂降りの大雨やゲリラ豪雨のような予想外の大雨が当たり前に起こるのではないでしょうか。 したがって、復旧復興計画は大型台風や豪雨により千曲川増水は毎年起こることを前提にし、また、年に数回起こることもあり得ることを想定した計画であることが必須であると思います。 市の復旧復興計画の方針、考え方についてお伺いをいたします。 また、千曲川が増水し、川東地区、戸倉、埴生、屋代地区では越水、または堤防決壊が起こったとすれば、水はどのように流れていくのでしょうか。千曲川に流下しないとすれば、恐らく、屋代6区、雨宮、土口方面に貯留するだろうと推測します。 今回の台風19号においても、造成中の雨宮産業団地はもともと畑などの農地が遊水地であったため、水が溜まっていました。 造成中の雨宮産業団地に巨大調整池が必要ではないでしょうか。計画とお考えをお伺いいたします。また、その場合、沢山川は川東地区の最終的な水の行き場となります。逆流を避けて門を閉め、川に水を貯めるという発想は地球温暖化時代に合わないばかりでなく、川東地区ならびに沢山川流域全体に対して、安心安全を保障できない状況であるといってもいいと思います。 復興計画では、断念している土口水門に排水機設置を再度検討すべきと考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。 (2)河川敷内の公園、体育施設の復旧復興計画の方針はであります。 河川敷内の緑地公園やグラウンド、特に川幅の狭い箇所であり、堤防決壊のおそれがある杭瀬下付近の千曲橋緑地公園などの河川敷内の施設は放棄して、河川敷外に移すべき決断をしたらどうでしょうか。先ほども申し上げましたが、千曲川の増水は今後もあるでしょう。 毎回、増水で流され国の予算で復旧するとしても1年はグラウンドが使えない。復旧したらまた流される。この繰り返しが果たして正しい税金の使い方でしょうか。 その予算をいただくかわりに、千曲市は河川敷内の緑地公園やグラウンドとしての利用を放棄し、堤防外の総合運動公園構想とともに、浸水の心配のない場所に新規にグラウンドを設置したいので予算をつけてくださいという要望を国にぶつけたほうが、財政の厳しい時代に合っているのではないでしょうか。 利用している市民も、その辺の状況を冷静に判断しています。市長のお考えをお伺いいたします。また、今後開発を進める産業団地内にマレットゴルフ場やグラウンドを移すことを開発業者や進出企業側と協議するなど、この際、積極的に働きかけてはいかがでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。 (3)千曲市気候非常事態宣言と脱炭素社会についての施策はであります。 この3月定例会本会議冒頭に市長から、千曲市気候非常事態宣言がなされ、それに向けて、令和2年度の事業として、防犯灯の100%LED化と貯留槽補助金ということですが、インパクトが小さいのではないでしょうか。 先ほどの2つ目で提案しましたように、千曲川の貯水量を多くする計画は、千曲市らしいのではないでしょうか。 非常事態宣言とともに、そうした大胆な姿勢を示すことが国を動かすことになると信じますが、非常事態宣言の内容と本年度事業について、市長の御所見をお伺いいたします。 2番目としまして、千曲川水系の治水対策と緊急治水対策プロジェクトについて。 (1)伊勢宮川及び尾米川の水門排水機場についてであります。 このたびの台風災害で特に杭瀬下と粟佐付近については千曲川の水門閉鎖により、その支流の内水氾濫と霞堤からの逆流による水害が主な原因とされています。 千曲橋杭瀬下付近で危険水位5メートルのところ、過去最高の6.4メートルに達して、堤防から越水寸前の状況になりました。 千曲川下流の長野市での堤防決壊がなければ、千曲市のどこかで決壊が起こっても不思議ではありませんでした。この状況において、伊勢宮川、尾米川では、千曲川の水門を閉鎖することになり、可能な限り排水機を稼働させましたがとめることになりました。そして、内水氾濫が起こったのであります。 水門の排水機としての機能に問題はなく、正常に動いていたにもかかわらず、千曲川の水位が5メートル以上6メートル近くになったことで排水できなくなったのは事実であり、今後も同様な水位になれば、また同じような内水氾濫が起こるということになります。 このようなことが繰り返されなくするには、復興計画でスクリューポンプによる排水機場を改修する必要があるのではないかと考えます。市長のお考えをお伺いいたします。 また、伊勢宮川の内水氾濫によって建設中の長野広域連合ごみ焼却施設の工事が浸水被害により完成試運転の予定が6か月遅れることになりました。 施設自体は完成すると堤防と同じ高さの5メートルの浸水にも耐えられるということで、焼却自体は継続できる設計と聞いております。しかし、伊勢宮川の内水氾濫により施設の敷地は冠水することが予想されます。 将来的には、屋代5区みすず団地の床上床下被害やごみ焼却施設の浸水被害を防ぐ対策として、排水機場を改修するべきでありますが、市長のお考えをお伺いいたします。 (2)千曲川の河道掘削について。 ことし再び床上床下浸水被害が出ないためには、当面、千曲川の水位を上げないことが確認されています。しかるに、ことしの台風シーズンまでに千曲川の河道掘削はできるのでしょうか。河道掘削の計画についてお伺いをいたします。 また、堤外農地、いわゆる河川敷内の農地のことでありますが、買収転換を進め、土砂掘削を行うことで千曲川流下断面の拡大を進めるべきではないでしょうか。 主に、屋代地区の河川敷内は桃栽培またはブドウ栽培の木がありますが、今後、毎年の洪水が続けば、樹木は疲弊していずれ枯れてしまいます。 農業を継続する場合は市内の空き農地をあっせんするなど、農地の移動を進めることも必要かと思います。 いずれにしても、緊急対策プロジェクトの中で堤外農地を整理することも国と相談すべきではないでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。 3つ目、新型コロナウイルス対応について。 (1)市のイベント・事業・会議等の自粛について。 新型コロナウイルスの状況は日々刻々と変わり、世界中に感染が拡大しています。 2月25日に政府は、新型コロナウイルス対策の方針と対策を発表しましたが、2月27日、政府はさらなる対策を打ち出しました。 新型コロナウイルスは、ウイルス性の風邪の一種で発熱やのどの痛み、一週間前後の潜伏期間が1日から12.5日で、多くは五、六日ということであります。 また、飛沫感染と接触感染によりうつるといわれていて、重症化すると肺炎になり死亡に至ることが確認されています。 したがって、日常生活での予防は、こまめな手洗いとマスクの着用でうつさないようにする、うつらないようにすることが重要で、できるだけ人混みは避ける方針が出されました。 当初は、発熱等風邪の症状がある場合は学校や会社を休んで自宅待機を進めていました。このような方針や対策が出されている中で、千曲市は公共施設の改修の影響や新型コロナウイルス感染の影響で、イベント・事業・会議はどのようになるのか、市の考えをお伺いいたします。 (2)小中学校・保育園の感染拡大防止の対応について。 感染拡大が続く北海道では、知事判断により緊急事態宣言を出して、道内の1,600校の全ての小中学校の1週間の休校を決めました。 このような対応を追うように、安倍総理は、ここ2週間が感染収束か感染拡大になるかに対して最も重要な時期であることに鑑み、感染拡大を抑え込む強い意志をもって、全国の小中学校、高校に対し、春休みまで臨時休校にするよう苦渋の要請をしました。 子供を抱える家庭や子供たちの自宅待機をせざるを得ない共働き世帯、そうした影響で経営に影響の出る会社、商店、企業など、国民生活に少なからぬ影響が広がっています。 外出や買い物、旅行を控える動き、企業では時差通勤やテレワークを進めるなどの対応が進んでいます。こうした政府の方針に千曲市では、小中学校の休校に関連してどのような対応をとるのか。また、保育園の休園については考えがあるのか、対応についてお伺いいたします。 また、それぞれの卒業や入学についてはどのようにするのか、市教委の方針が出され、昨日も答弁があったところですが、特に中学3年生にとっては入試を控え大切な時期です。2月27日の教育委員会で決定した事項と併せて、学校や保育園の対応をお伺いいたします。 4つ目、令和2年度当初予算案の方針と財源確保について。 (1)令和2年度当初予算案の編成方針はであります。 千曲市では、今後も人口減少が続き、若年層の人口流出により高齢者割合が増加していきます。 平成31年度の当初予算に際し、市長は子育て環境日本一とロケツーリズムに力を入れると言われましたが、千曲市の子育て関係の予算は他市に比べても独自事業も多く、遜色のない内容になっています。 また、ロケツーリズムに力を入れた結果、今後の期待値でもいいですけれども、その効果についてお伺いをいたします。 次に、令和2年度予算は、災害復旧優先という考えということを伺いましたが、災害復旧費の20億円、補正を含めて約80億円のうち、市の一般財源は12億円で、さらに激甚災害指定により数億円は手当てされる見通しとの説明がありました。 災害復旧費の詳しい内容についてとそれを除いた243億円の編成方針、考え方について、特に何を優先したかについてお伺いいたします。 また、本年度予算の中で前年比増の率の高い民生費、衛生費、農林水産業費、教育費の事業内容についてお伺いをいたします。 (2)財源確保と要望活動について。 前段でお伺いをしました予算の実現には予算の確保が前提となりますが、国、特に与党である自民党、公明党への財源確保のための予算要望は市長の政治活動の一端でもあります。事業達成のために積極的に国への予算獲得活動は必要です。市長のお考えをお伺いいたします。 5つ目、令和2年度重点施策と主要施策の諸課題について。 (1)防災・減災対策について。 施政方針の中で地域力を高めるとか、地域防災力を高めるという表現が出ました。 今回の台風災害を振り返ると、いざ災害となれば、市職員だけの力ではどうしようもないことはよくわかります。しかし、市役所内部が混乱していたことを理解したとしても、そもそも区長さんや消防団、各分団長さんと本部との情報伝達や指令についての連携はうまくいったのだろうか。現場で活動していた消防団の声を聞くとそれが疑問です。 消防団は、命の危険を冒して千曲川の増水状況を警戒するなど、危険な現場で孤独な対応を迫られていたとの悲痛な声を聞くと気の毒でもあり、このような状況では今後、消防団員の確保は難しいという怒りにも似た団員の声も聞きました。 では、地域力、地域防災力を高めるとはどのようなことなのか。地域にさらなる負担をかけることなのか。また、地元区や区長さん、消防団や分団長との連携はどのようにしていくのかお伺いをいたします。 次に、台風19号による災害のメカニズム解明についてはどのように取り組むのか。それとともに水害に係る防災マニュアル策定は進められているのかお伺いをいたします。 河道掘削のところでもお聞きいたしましたが、施政方針に掲げる防災・減災対策は、本年の台風シーズンに間に合うのか、見込みをお伺いいたします。 (2)屋代地区の大規模開発事業について。 このほど、須坂市に計画中の開発事業で大型商業施設の進出が決定した等の報道がNHKニュースでありました。確かに、須坂市長はそのような感触を持っているようでしたが、真偽のほどはどうなのか。その影響が千曲市の大規模開発に少なからずあるのではないか。そういう目で市民は見ています。 千曲市の事業は、平成28年から検討に着手したとのことですが、この4年間事業経過についての総括についてお伺いをいたします。 次に、開発計画の核となる現在進めている屋代スマートインターチェンジの事業開始の見込みと市道一重山2号線の4車線化構想についてお伺いをいたします。 一重山2号線については、北の屋代工業団地からあんず店に接続する間、また、県立歴史館から一重山を越えて屋代駅方面の市街地に抜ける関連道路が整備されなければ、屋代の須々岐水神社から屋代駅前付近における市街地の渋滞を引き起こしかねないことから、早急に建設に着手すべきとこれまで要望してきましたが、地元説明会がいまだにされていません。開発事業に関連した道路の全体計画についてお伺いをいたします。 次に、開発面積35ヘクタールの全体計画の事業主体はどこなのかお伺いをいたします。 土地区画整理組合準備会、千曲市、進出予定企業のそれぞれが複雑な関係でわかりにくいので、明快な答弁をお願いいたします。 また、県内でも有数の開発を同時に行おうとしている屋代、雨宮、八幡東、それぞれの産業団地全体の産業振興の効果、雇用や将来の税収見込みについて、どのような期待を持って取り組んでいるのかお伺いをいたします。 (3)教育の充実と教員の働き方改革について。 はじめに、12月に就任したばかりではありますが、小松教育長の千曲市の子供たちに対する、子供たちの健やかな成長と学業成績向上に対する教育長御自身の教育にかける思いや所信をお聞かせください。 また、今、千曲市における学校現場での子供たちや現場が抱える課題は何か、そして、課題に対して千曲市教育委員会はどのような対策を講じているのかお伺いをいたします。 施政方針の中で、看過できない教員の勤務実態との気になる表現がありましたが、教員勤務実態調査の結果と千曲市教育委員会ができる対策と事業についてお伺いをいたします。 (4)国際交流、友好交流都市事業についてであります。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念される中、2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備は着々と進められています。 千曲市は、ハンガリー卓球チームのホストタウンとして事前合宿や交流事業を通じて、今後につながる関係を築きたいとの考えを持っていると思いますが、事業の内容と今後の構想についてお伺いいたします。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で事前合宿のキャンセルはあるのか気になります。 次に、新型コロナウイルスの発生源となった中国でありますが、昨年、令和元年9月に中国河北省ケイ台市との友好交流都市締結について、千曲市日中友好協会を通じて、千曲市にケイ台市との友好交流都市締結の要望書が出されています。 ケイ台市は市街地人口80万人、郊外の人口を含めると790万人で、中国国内でも500年の歴史があり、今後、農業や工業を中心に期待ができる都市です。 千曲市とは、アンズ栽培や工業においても共通するところが多く、工業関係者においても連携できるのではないかと思われます。 現在、長野県は河北省と、長野市は石家荘市と、県内9市町村が中国国内の都市と友好都市または友好交流都市を締結しています。 千曲市日中友好協会は毎年、中国訪問団を結成してケイ台市を表敬訪問し、市内の企業や中学校、専門学校、病院、老人福祉施設などを訪問し、交流していますが、今後はケイ台市からの訪問受け入れや中学校の生徒同士の文通、日本語の本などを送るなどの事業により民間交流をさらに進める計画であります。 ケイ台市との友好交流都市締結について市長のお考えをお伺いし、質問を終わります。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 和田英幸議員の代表質問にお答えをいたします。 私からは大項目1、それから大項目2の小項目2、大項目4の小項目2、大項目5の小項目2についてお答えをさせていただきます。 まずはじめに、復旧及び復興計画の考え方でございますが、まず第1点目の千曲川増水は毎年起こることを想定した計画であることが必須であると、おっしゃるとおりでございます。 今の気候変動を考えたら、毎年起きてもおかしくない状況はあると思っていますので、それは十分注意をして策定をしていかなければいけないというふうに考えています。 御指摘のとおり、千曲川、毎年増水する可能性は否定できません。そのため、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトによる確実な防災対策を早期に進めるとともに、災害に強い安全・安心なまちづくりを進めていくことが重要であります。 市民をはじめとして、幅広い意見を丁寧に聞きまして、中長期的な視点に立って財政状況にも配慮した計画を秋ごろまでにしっかりとつくってまいりたいというふうに思っています。 次に、第2点目の雨宮産業団地に巨大調整池は必要ではないかということでありますが、都市計画法の規定によりまして、3,000平方メートルを超える開発行為は、県の許可を得る必要がございます。 1ヘクタール以上の全ての開発は、流域開発に伴う防災調整池等技術基準に基づく防災調整池とその他、流出抑制措置を講ずることが義務づけられております。 雨宮産業団地におきましては、県の開発許可を受け、技術基準を満たしておりまして、これ以上の措置を民間に求めることはなかなかできないのではないかというふうに思われます。 今後は、千曲川の河道掘削、まずそれが必要だというふうに思っています。そして堤防強化、治水対策プロジェクトを進めるとともに、発注予定の台風19号の浸水被害箇所の業務調査、これからやるわけでありますが、その中で、今回の浸水の全容を明らかにして、このような水害が起きないような対策を国、県に求めてまいりたいと存じます。 次に、3点目の土口水門に排水機設置をということで、再度検討すべきというお話でございます。 沢山川は台風19号によりまして、千曲川が満水となり排水できない状態となりました。実際のところ、水門を閉めた、その水門の上から水が入ったというふうにも聞いています。こういった状況は、このことは千曲市だけではなくて、県内の多くの支川にも同様のことが起きたのかなというふうに思われます。このような状況に対処するために、被害軽減を図るためには、沢山川はポンプ場の設置も必要とは思いますが、まずは沢山川の堤防と千曲川の堤防を同じ高さにしなければ、こういったことがいつ起きるかわからないというふうに思われます。そして、あれだけの水を機械排水することはなかなか難しいかなと思われますので、そういったことも検討していかないといけないということであって、引き続き、沢山川の治水対策促進期成同盟会とともに、県に要請をしていきたいなというふうに考えております。 次に、河川敷内の公園と体育施設の復旧復興でありますが、河川敷内の公園・スポーツ施設は、平坦で利用しやすい立地条件から多数の市民が利用をされております。 また、アクセスのよさからも観光客の利用のしやすさにもなっておりまして、大変便利に使っているところであります。市内外の方々からは早期に復旧を望む声が寄せられました。 国の災害査定を経ておりますので、復旧工事に向けた準備を進めているところでございます。 河川敷地の外への公園・スポーツ施設の整備については、冠水の被害など自然災害を受けにくい利点もございますが、市内には地滑りなど危惧される山間部が多く、必要な面積が確保できるか、そういった土地がほとんどないというのが実情でございます。 次に、総合運動公園構想でありますが、次年度は戸倉上山田温泉の活性化、各種スポーツ施設の整備など、健康長寿・温泉・スポーツのゾーンとして位置づけている戸倉体育館一帯から白鳥園敷地一帯を千曲川河川敷で連続する総合運動公園構想の研究をする中で、関係機関、そして地域の皆様との協議をまず進めてまいりたいというふうに考えております。 次に、今後造成する産業団地内に公園やグラウンドを移すことを企業側に協議することはどうかという御質問でありますが、未利用地の工業団地も含めて、企業側にはそうしたグラウンド等の余力を持って土地を買収するという考え方が今持っておられないというふうに思います。そういった中で、そういったことは持ち合わせていない企業が主で一般でありますので、こういう中ではお話をしてもすぐ実現するかどうかは非常に難しいというふうに感じておりまして、そういった機運があれば、またお願いしていってもいいのかなというふうに思います。 次に、千曲市気候非常事態宣言と脱炭素社会についての施策であります。 脱炭素社会に向けた施策としては、宣言の中で防犯灯を含む市有施設のLED化や再生可能エネルギーの積極的な導入、省エネルギーの徹底、焼却ごみの減量、森林の適正管理など、温暖化対策を掲げておりますが、和田議員からまだまだ不十分ではないかというふうに御意見いただきました。 まずは宣言したばかりでありますから、できるところからまずは進めていきたいなというふうに思っておりまして、今後、事業規模につきましては、5,600基の防犯灯を全てLEDに直すということでございます。 11年間で2億5,000万円の債務負担行為を設定し、リース方式で全灯交換を実施をいたします。 また、雨水貯留施設の補助事業は、令和2年度当初予算で50万円を計上しておりますが、市民への周知に努め、不足する場合は補正予算で対応してまいります。 さらに、ごみの減量・資源化、第二次千曲市地球温暖化対策推進計画に基づく各種事業もございますので、それらについても引き続き取り組んでまいります。 また、市民・市内業者等の皆様にも気候非常事態の主旨を共有いただき、今まで以上に地球温暖化防止の取り組みに御協力をいただきますよう啓発や情報提供も積極的に行ってまいりたいというふうに思っています。 市だけではなかなか難しいわけでありまして、全市内の方々に呼びかけてまいりたいというふうに思います。 次に、千曲川の河道掘削であります。 まず1点目、千曲川の河道掘削計画の中身でありますが、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにおいて、総額1,227億円が令和2年度に予算化されておりまして、河床掘削や堤防強化・整備、そして遊水地の設置等、概ね5年間で取り組むメニューが発表されました。 市内の河道掘削の具体的な箇所はいまだに明らかにされておりませんが、測量結果をもとに堆積土量を算定中とお聞きしておりまして、改めて国土交通省より具体的な説明が出されるものと考えています。今はその段階で、また議会にも報告をしたいと存じます。 市でも、掘削土砂の処分場の場所がなかなか見当たらないわけでありますが、市としても、この確保について国に協力しながら事業の推進を図ってまいります。 次に、2点目の堤防内の土地、農地の買収転換を進める千曲川流下断面の拡大ということでございますが、実は、これは私からもともとお話をしておりまして、今、千曲川の中に民地は相当数あるんですね。その民地がなかなか片づいていないということは大きなな課題であって、これからこの千曲川の流域、相当数ございますので、これはきちんと国に要望していかないといけないなというふうに思っておりまして、その観点で既に私のほうからも、この治水対策プロジェクトの中で、その発言をしております。そういったことで、将来の課題として千曲川の中の民地をどうするのか、しっかりと国は方向を出してほしいという要請を既にしてございます。 それと、財源の確保と要望活動でありますが、議員御指摘のとおり、いつも自民党、そして公明党の皆様をはじめ、市議会議員の方々には本当にこの要望事項について常日ごろからお願いしておりまして、心から感謝を申し上げたいと存じます。 当然、この災害を受けまして、また新型コロナウイルスの難局の課題がたくさんございますので、国及び政権与党であります自民党、公明党をはじめ県選出の国会議員の先生方に、財源確保のための要望活動あるいは政策についての要望活動を、私、市長としての立場として当然でありまして、これからもしっかりと要請をしてまいります。その際には、関係議員各位の協力を得ながら、適宜、逸することなく、あらゆる機会を捉えて、引き続き積極的に要望活動を行ってまいりたいと存じます。また、御協力を賜りたいと存じます。 次は、屋代地区の大規模開発であります。 屋代地区の開発予定地は、優良農地として長年活用されてきたために、開発に課題も多く、これまで鋭意その解消に努めてまいりました。その結果、農村産業法に基づき規制除外を進める方針を決め、新年度から開発予定地の道路整備に着手するなど、事業化を進めてまいります。いよいよこの事業化が始まるというふうに御認識をいただければと思います。 そしてスマートICでありますけれども、先ほど小玉新市議員の質問でもお答えいたしましたとおり、地盤解析調査の結果に基づき施設整備費の総額を算定をしてまいります。今年の7月の相談会にこの算定を持って臨み、早期の準備段階調査へと移行を目指してまいります。 そして、団地内の最も重要であります基幹道路となる市道一重山2号線の整備は、4車線化を前提に進めてまいりますが、この市道整備と沿道の商工業施設が誘発する交通量の処理が大変なことになるかなと思っておりますので、事前の分析が必要でありますので、しっかりと交通量の解析調査を行い、開発が招く交通渋滞等、周辺の交通計画をしっかりと作成してまいりたいというふうに思っています。 そして、接続する関連道路でございますが、計画中の一重山2号線は、北はJAあんず店の屋代工業団地の南のその信号機、交差点から、南は県道白石千曲線までの区間でございまして、南北ともに接続する道路が県管理の道路になります。 したがって、今後、北側は狭隘部分の拡幅、これは県道の拡幅になります、403号です。そして、南側は県道白石千曲線、森街道になりますが、これを越えた主要地方道に接続する先線、一重山線になりますが、この先線の道路整備の計画を、これも進めていかなければならないというふうに考えております。そして、こういった部分もほとんどが県の管理する道路でありますので、建設事務所と連絡を密にして計画をつくってまいりたいというふうに存じます。 それから、和田議員から今大変貴重な御意見いただきましたが、開発予定地の整備主体でございます。地権者の意向に従い、今現在は土地区画整理事業の事業化を検討しておりますが、進出企業の内容によっては、早くにやらなければならなくなる可能性もございます。そういった意味で、早期進出を望む企業側の要望にもお応えしなければなりませんので、35ヘクタールという広い開発の中にあって、こういった大きな開発面積になりますので、進出企業がまだ決まってないわけでありますが、ほぼ決まった段階で開発方式についても柔軟に対応せざるを得なくなるということはあるかなというふうに考えています。 最後に、開発が誘導・誘発する雇用、税収等の効果でございますが、雇用は目標数値として屋代地区の開発で約2,000名、雨宮の産業団地で約400名、八幡東産業団地で100から150名ほどが見込まれるものというふうに思われます。そして、増加する税収は、安定財源として市に貢献するのは間違いございません。 なお、このほかにも、従業員の雇用のほかに、この工業団地については固定資産税、それから都市計画税、償却資産、さまざまな税があるわけでありますが、そういった税の収入が相当額になるというふうに思われます。こういったところから、地域振興、あるいは市の財政状況を改善する大きな力になってくれるものと確信をしております。 次に、国際交流と友好交流都市の事業であります。 ハンガリー卓球チームのホストタウンの交流事業については、今年1月の世界大会でハンガリー女子団体がオリンピックの出場権を獲得しました。事前キャンプのため千曲市に来ていただくことが決定したわけであります。 選手との交流は、市民が参加できる公開練習や体験試合を組み込むほか、学校訪問など文化交流もありまして、多くの場面で市民との交流が生まれるような事業を考えてまいります。 なお、ホストタウン事業は、卓球選手団の受け入れ以外に、ハンガリー出身の演奏家のコンサートの実施など、さまざまな文化交流も実施してまいります。 そして、ホストタウンとしてですね、新型コロナウイルスの感染拡大の影響はないかということでありますが、現時点では、ハンガリー国内における新型コロナウイルスの発生はございません。日本の状況を静観しているために、卓球選手の来日や事前合宿に関する問い合わせや変更等の申し出は今のところございません。 大使館や外務省、そして厚生労働省におけるコロナウイルス等の発生情報を確認しながら、来日する選手や市民への感染リスクの最小化に努め、ホストタウンとして安全にゲストをお迎えできる体制を整えてまいります。 続いて、中国ケイ台市との友好交流都市の締結についてであります。 市では、現在、海外の自治体との姉妹都市や友好都市の締結はしてございません。 締結に当たっては、多くの市民が納得し、市民の代表である議会の皆様にお認めいただける、そういった必要がございます。 和田議員におかれては、日中友好協会の交流事業としてケイ台市を訪問され、使節団の団長として大変有意義な文化交流を進められたというふうに聞いております。 今後は、相互理解を深めていく中で、日中友好協会の皆様を中心に、ケイ台市との交流が一層進んでいけば、友好都市となる機運がますます高まってくるのではないかというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小根澤建設部長。          〔建設部長 小根澤英児君 登壇〕 ◎建設部長(小根澤英児君) それでは、伊勢宮川及び尾米川の水門排水機場についてでございます。 伊勢宮川及び尾米川の排水処理につきましては、河川法等を遵守した操作要領に基づき運転管理を行っており、千曲川が満水になると計画高水位とならない限り、現状のポンプ性能で十分、排水作業は可能と考えております。 よって、千曲川が満水とならないよう、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトで3本の柱を中心とする対策、こちらのほうが示されました。市でも、千曲川上流から下流域全体での治水を図る広域的視点に立つプロジェクトの対策、この確実かつ早期の実施を強く要望し、復興計画にも取り入れてまいります。 次に、建設中の長野広域連合のごみ焼却施設につきましては、災害時の対応策として、5.5メートルまで遮水する構造となっております。市洪水ハザードマップでの洪水によります浸水の深さ、こちら2メートル以上5メートル未満の範囲であることから、議員さん御指摘のとおり、排水機場が運転を停止し氾濫したとしても、焼却自体は維持、継続できる構造であることを承知しております。 長野広域連合によりますと、台風19号災害当時は、敷地内の造成と地盤改良の工事中で、掘削し低くなった部分に敷地外の雨水が流入し浸水したものとのことであります。工事終了後は、地盤を元の高さまで戻すほか、大型の雨水浸透貯留槽を設置し、今回のような冠水被害がないよう対策を講じているとのことでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) コロナウイルスの対応について御説明申し上げます。 市では、2月25日に新型コロナウイルスの感染症対策本部を立ち上げました。翌日、26日になりますが、国、県の方針を踏まえまして、新型コロナウイルスに対しての市の対応を決定したところでございます。 その中で、市主催イベント等の開催基準及び市有施設の休館に関する指針を決定いたしました。この指針では、市等が開催する、参加者が多数のイベント等は原則延期または中止とし、開催しなければならない場合には、そこで行うべき感染予防措置を明記したところでございます。また、市有公共施設の貸館等につきましては、市内または近隣市町村で患者が発生したとき、このときは全館または一部を休館するなどの措置を定めております。 これにつきましては、市の主催するイベントだけではなく、市民への協力も求めまして、市の指針に準じた対応をお願いし、官民が一体となって感染拡大の防止を図ってまいりたいと考えております。 なお、公共施設の修繕あるいは改修等の影響でございますが、大変御迷惑をおかけしているわけでございますが、他の施設へ振り分けるなどして対応しているところでございます。例えば具体的に申し上げますと、更埴文化会館、これが台風の影響で使えないということですので、上山田の文化会館ですとか戸倉創造館などへ振り分けておるところでございます。この日程の調整等は職員を交えて協議しているところでございますが、今回のこういう災害ということがありますので、利用されている方にも概ね御理解いただいているということで、比較的スムーズに進んでいるということをお聞きしているところでございます。 それで、いずれにしましても、コロナウイルスにつきましては、新しい動き、また最新の情報が変わってまいっておりますので、素早く対応できるように頑張っていきたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 小中学校、保育園の感染拡大防止の対応につきまして御質問をいただきました。 2月27日に、新型コロナウイルスに関して、安倍首相から感染拡大防止のための臨時休校を要請されたところでございます。 これを受けまして、千曲市教育委員会では、新型コロナウイルスの感染の流行を早期に終息させるために、この数週間が極めて重要な時期であることや、何よりも子供たちの健康、安全を優先することを考慮いたしまして、次のように対応を決定したところでございます。 1つ目としまして、3月2日から春休みに入るまでを臨時休校とするということでございます。その中では、中学3年生の関係で、高校入試が10日にあることから、必要に応じて登校をしてもらう対応を決定しております。 2つ目としまして、卒業の関係でございます。年間計画どおり実施するということでございますが、参加者は卒業生、教職員、それと保護者各1名のみとして、規模や時間を短縮して実施をするということでございます。 3つ目としまして、入学の関係につきましては、今後の状況を見ながら対応をしていくということで決まっております。 今後も、国や県からの最新情報を踏まえまして、感染予防対策を適切に実施してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、坂田次世代支援部長。          〔次世代支援部長 坂田 博君 登壇〕 ◎次世代支援部長(坂田博君) 私のほうからは、保育園の休園、卒業、入学についてお答えさせていただきます。 先ほどもございますけれども、2月27日の新型コロナウイルスに関する安倍首相からの要請に基づきまして、国から「学校の臨時休業に関連しての保育所等の対応について」の通知が出されております。 これを受けまして、千曲市では、保育園児たちの健康、安全を最優先することを考慮いたしまして、次のように対応してまいります。 1つ目といたしまして、公立保育園については原則として開所してまいります。 2つ目として、当該保育園の子供及び職員に新型コロナウイルスの感染症が発生した場合や市内及び近隣で発生したなどの場合については、県と協議の上、保育所の一部または全部を臨時休園といたします。 3つ目といたしまして、卒園の予定でございますが、県、市の方針に従いまして、参加者は卒園児及び卒園児の保護者、保育士のみといたしまして、卒園の規模や時間を縮小して実施してまいります。 4つ目でございますが、入園につきましては今後の状況を見ながら対応してまいりたいと考えております。 なお、市内の私立保育園等につきましては、県の通知、県、市の指針を通知しておりまして、情報共有を図っておりまして、感染拡大防止に努めていただいておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) それでは、当初予算の編成方針について御説明申し上げます。 まず、ロケツーリズムの効果についてのお尋ねでございますが、これにつきましては、御承知のとおり積極的な取り組みを行いまして、この2年間で映画・ドラマ10本ほどの誘致がされております。ロケ関係者の宿泊費、食事代、そういった直接経費1,000万円を超える効果があったというふうに考えておるところでございます。また、映画を鑑賞した方が千曲市に来ていただく、あるいは、この数字になかなかあらわれない効果ですね、これがあると思いますので、千曲市の認知度の上昇には寄与しているというふうに考えておるところでございます。 次に、災害復旧費20億円の内容でございます。大西緑地公園及び上山田中央緑地の災害復旧工事費、この関係で10億円、更埴文化会館の復旧費として約7億3,000万円、杭瀬下及び雨宮保育園の仮園舎の借上料として2億4,000万円などが計上されております。 この災害復旧費を除く内訳につきましては、市長から施政方針でも申し上げましたが、屋代地区の開発、これを推進するために、一重山2号線の関連事業に着手して都市基盤を整備するほか、子育て支援事業の推進、こういったことで未来への投資、人への投資につながる事業を特に優先した編成といたしたところでございます。 また、お尋ねの款ごとの増加率の高い内容ですが、民生費ではあんず・雨宮の統合保育園の整備の関係、衛生費では、新しいワクチンの接種、これロタワクチンでございますが、これが入ったということの事業費、また、ごみ焼却施設の建設に係る費用。農林水産業費のほうでは、起返の排水機場の改修工事また林道の整備工事請負費等が増えた要因でございます。さらに、教育費では、火災の被害に遭いました松田家の修理工事、これにつきまして計上させていただきました。それから、幼児教育無償化によりまして、幼稚園のほうへの助成事業が入ってきたということでございます。さらに、公民館の分館建設事業の補助金等が増えたものとなっております。 それから、防災・減災対策についてでございます。 議員御指摘のとおり、昨年の台風19号災害、これは地域防災力の向上もいかに重要かを再認識する機会となったところでございます。地区によっては、先ほど小玉議員の質問にもお答えしましたが、これを契機に、自発的に、地区の防災計画を作成するという動きも出てきているところでございます。 各区、自治会におきましては、先ほど議員さんから区長や消防団の関係についてもお話があったところでございますが、そのほかにも自主防災組織あるいは赤十字奉仕団等の関係する組織もございます。これらについて、地域において、これら関係する皆さんが地域でできることや連絡方法を再確認していただくとともに、機会あるごとに、この防災について話題にしていただきたい、こういうことが地域防災力の向上につながるのではないかと考えておるところでございます。 また、消防団につきましては、災害時には当然、消防団長の指揮命令下にあるわけですが、日ごろの活動では、各分団のほうに防災士の資格のある団員が各分団に在籍しております。この防災士の資格を持つ団員がキーマンとなりまして、地域と積極的に連携し協力できるように努めてまいりたいと考えております。 それから、災害のメカニズムにつきましては、千曲川霞堤からの流入状況、原因、氾濫に至った過程をシミュレーションできるよう、専門家の業者に委託する予定でございます。 また、防災マニュアル等につきましては、今回の災害対応の問題点の洗い出しを進めておりますので、それを活かしながら地域防災計画の見直しと併せ可及的速やかに整備してまいりたいと考えております。 それから、議員さんのほうから、こういった対策はことしの台風シーズンに間に合うのかと、そういったお尋ねもありましたが、正直申し上げまして、全てそこまでに完成させるということは不可能でございます。例えば堤防の嵩上げとか霞堤の関係、これはある程度年数もかかると思いますが、ただ、すぐやるべきこと、やれることに全力で取り組みたいと考えておりまして、一例を挙げますと、先ほど市長も申し上げました河道掘削、これにつきましては、市としましても最優先すべき、また非常に効果的な事業と考えておりますので、早急に進めていただくように強く要望していきたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 教育の充実と教員の働き方改革についてお答え申し上げます。 はじめに、子供たちの健やかな成長についてでありますが、確かな学力、豊かな人間性、健康と体力の3つの要素から成る「生きる力」を育むことが、子供たちの健やかな成長につながると考えております。 「学業成績向上」と言いますと、テスト点の向上という意味合いになりがちですが、本来は知識や技能はもちろんのこと、学ぶ意欲や、自ら学び、主体的に判断し、行動し、自ら課題を見つけ、問題解決する資質や能力など、「確かな学力」を育むことが大切であると考えております。 次に、千曲市における学校現場での子供たちの課題並びに対策についてでございますが、課題の1つ目として、判断力や表現力が十分に身についていないのではないかということ、2つ目は、家庭学習の時間が少ないのではないかというようなことで捉えております。 そして、1つ目の対策としては、総合的な学習の時間における自然体験やボランティア活動などの社会体験、また生産活動などの体験学習など、あるいは他の教科では観察・実験、見学や調査、発表や討論などの学習活動を積極的に取り入れることによって、主体的で対話的で深い学びにつながると考えておりまして、それが判断力や表現力を育むことにつながっていくのではないかと考えております。 2つ目の家庭学習の時間が少ないことにつきましては、各小中学校で作成しております「家庭学習の手引き」によって、毎年少しずつ、家庭学習の時間が増加してきているところでございます。 次に、看過できない教職員の勤務実態についてでありますが、令和元年12月の調査によりますと、千曲市教職員の1人当たりの時間外勤務平均時間は45時間30分であり、時間外労働の上限である45時間を超えておりまして、大きな課題であると認識しております。 千曲市では、令和元年度から部活動指導員、多様な子供のニーズに考慮した特別支援教育支援員や教育課題講師、小規模校の理科専科教員の加配や、長期休業期間における一定期間の学校閉庁日の設置などの配慮をしているところです。さらに、令和2年度の校務支援システム導入も、負担の軽減につながるものと考えております。 今後も、教職員の負担軽減を図ることができるよう努めてまいる所存でございます。 ○議長(荻原光太郎君) 自由民主クラブ代表、和田英幸議員。          〔自由民主クラブ代表 和田英幸君 質問席〕 ◆自由民主クラブ代表(和田英幸君) 再質問をさせていただきます。 まず、項目が多数ありますので、全部についてはできませんが、多少お聞きしたいことがございます。 まず最初に、台風災害関連になりますけれども、他力本願で災害を克服していくということにならないようにしなければならないと思います。「他力本願」というのは、千曲川の河道掘削により千曲川の河床を下げる、これは国への要望でありまして、国に要望していきますという、そういう回答になっているわけでございまして、それはいわゆる千曲市の力ではなくて、国がやるかやらないかによって洪水が起こるか起こらないかって、そういう帰結になっちゃうわけですよね。 したがって、千曲市独自としてこういうことをやって、絶対にこの内水氾濫、洪水被害をなくすんだという、そういった強い意志のあらわれみたいな、そういう方針ってないのでしょうか。そこのところを聞きたかったわけであります。 そのために、例えば要望だけするんではなくてですね、「千曲市もこういうことをするから、ぜひ国はこれをやってほしい」という、そういったことを引き出さないと、ただやってほしい、やってほしいの要望・陳情だけでは国も動かないのではないかとか時間がかかるんじゃないかというのが、私が思っていることであります。したがって、それを千曲市として気候非常事態宣言をしたんでありますから、しかも県内初。やはり、それをインパクトを与えるためにもですね、千曲市ができることは何か。 今まで河川敷内、グラウンドを国から借りて利用させていただいているというところを全部が全部返納する必要はないと思いますが、少なくともどこかをという意味で、千曲橋緑地公園あたりはもう毎年流され、そして国の予算をいただきながら復旧をしているという繰り返しをしているわけですから、そこのところは、土砂を撤去する、それが貯留量を増やすということになるとすれば、1軒1軒のタンクへ水をためてそれを補助しますという政策よりも、何百倍、何千倍という貯留量を確保できるのではないかって思います。 しかも、杭瀬下の千曲橋付近の水位が5メートルを超えてくると非常に危険な状況であるということは、過去の経験、そしてまた今回もわかっているわけですから、そのあたりの、やはり一番千曲川の狭いところの土砂を取るということで、そうした身を削る努力もする必要があるのではないかというふうに思って、そのような考えを市長にただしたところであります。 これはもう、市長しか判断できません。「こう、やるんだ」と、そういった考えを持って国へ乗り込んで、ぜひ千曲川の河床を下げてほしいという強い意志を示してもらいたい、そういう思いで申し上げました。再度、市長のお考えをお聞きしたいということであります。 それから、関係してきますが、千曲川水系の治水対策ということで、伊勢宮川、尾米川の排水機場の関係です。 排水機場に問題がないという御答弁、これも12月の議会のときにもお答えいただきましたし今回もまた同じお答えいただいていますので、それはそれでいいのですが、では、千曲川の推移が5メートル超えてまた満杯になっちゃったら、また水門とめて内水氾濫起こるということがもしわかっていて、起こってもいいんですかということになるんですよね。ですから、そこのところもやはり他力本願で、洪水になっちゃったらしょうがないや、じゃあまた、洪水に見舞われた杭瀬下あるいは粟佐地区の方、申しわけないけれど国のほうで河床掘削してもらえなかったから満水になっちゃって水門を閉めて内水氾濫を起こしましたということを、また繰り返し説明するんでしょうか。 そこのところを、ただ、仮に台風シーズン、またこれが繰り返されたとしても、市とすれば、復興計画の中で、この水門については将来、まあ今年は無理にしても、スクリューポンプからしっかり、またはスクリューポンプでない5メートル以上になってもですね、排水機能ができるポンプ施設にするんだという復興計画があるという中で御理解をいただくということに持っていかないと、これは地元の人は納得できないと思います。地元の議員、あるいは市議会議員としてもですね、そういったことがないと説明できません。そこのところを提案したということなので、ぜひ、その辺のことを御決断いただけないかという質問の内容でありますので、再度それについてもお答え願いたいと思います。 それから、消防団の関係について触れさせていただきました。 地域防災力ということで、消防団は非常勤公務員的な立場ではありますが、一応これ職業を持った皆さんが活動をされていて、非常に、緊急の場合も、職場の対応をしなきゃいけない人もいるし、あるいは家庭に何かどうしても、体の不自由な方がいたりとか、何かの関係で出れない事態もあり得る。それから、消防団の中には、職員の方が多数いるんですね。今回のように、緊急招集を受けて庁舎へみんな集まれということで招集かかると、地元の消防団員で職員の方が参集するということになると、地元の消防団で実際に活動できる団員が少なくなっちゃうということなんです。手不足になるんです。 その中で、現場に、例えば千曲川に近い分団とかそういうところになると、非常に警戒で、手薄になり、町内を分かれて、広報に回るとかですね、非常に手不足で大変な状況になる。そのときに、本部からの指令が、しっかりとこうしてくれ、ああしてくれということを言われてもですね、その責任の所在が分団長にあり、分団各員にそれがなっちゃうとすれば、やり切れないですよね。その民間の職業を持った若い団員が、どうしていいのか、どうすべきなのか、責任は誰がとってくれるのか、そういう悩みにぶち当たったという声を聞きました。 その辺について、もっと消防団員の要望を聞いて、今後の経験に活かしてですね、ぜひ消防団との信頼関係をつくっていただきたいというのが、思いです。その辺について再度お聞きしたい。今後の取り組みについて、市の考えをお聞きしたいと思います。 それから、もう一点、最後になりますが、屋代地区の大規模開発事業についてのところで、開発面積35ヘクタールの全体計画の事業主体はどこかという質問のところで、これ土地区画整理組合、それから千曲市、それから進出予定するだろう事業者、こういった3者が主に絡んで、それぞれの立場、それぞれの役割の中で事業を進めてきているわけであります。千曲市も当然、これ原議員の代表質問にもありましたが、相当な金額を投入しながら開発を援助していくという状況でありまして、先ほど市長のお答えの中に、今後柔軟に対応していくというような表現があったのですね。「柔軟な対応をする」とはどんなことなのか、再度ちょっとそこを詳しくお聞きしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 何点か再質問を頂戴いたしました。 はじめ、台風19号の関係ですが、議員御指摘のように、他力本願でいいのかというのは確かに私もそう思っていますけれども、しかしですね、1級河川千曲川、あれだけの水をコントロールするのは市だけでは、とても無理です。やはり、これをやっていただくのは、国が管理しているわけですから、きちんと河床整理をしてもらう。これはもう34年ごろから一つもやってないですね。ですから、これをやってもらうのは当たり前でありまして、そこはしっかりやってもらいたいなと思っています。 我々ができるのは、千曲川が満タンになり、あれが決壊するとか逆流するとは考えてないんですよ。しっかり、千曲川が流れることによって、私たちは市の防災に努めているわけでありますから、基本的には、千曲川というのはそういう災害はないという前提のもとにやっていかないと、これ常に我々が千曲川に直接手を出すわけにいきませんので、そういう意味では御理解いただきたいなというふうに思います。 確かに、グラウンド、市がお借りしてやっているんですけれど、流域断面が足らなかったらグラウンドを返すということも必要になります。今回のその雨の量、水の出方によってですね、多分、国も私どももそうなんでしょうけれど、そういったシミュレーションをします。その中で、流域断面が果たしてとれるのかとれないのか。とれないとしたら、やはりそれは、民地を買うのか、あるいは今まであったグラウンドやそういう施設を返して、そこを川にしてもらうのか、その選択肢も出てくると思います。これだけの大きな川の管理でありますからね。 そういった部分を含めて、今後まだ、災害発生して、大きな治水対策プロジェクトもスタートしたばかりでございます。したがって、これからもっともっと細かなところが、お互い協議しながらやっていかなくてはいけないところはたくさんあると思っていますので、そこはしっかりと国あるいは県と連携しながら進めていきたいなというふうに思います。 いずれにしても、214キロという長い河川でありますが、それぞれのところが連携できるところはしっかりと連携していく必要があるかなと思っています。そういう意味では、御理解をいただければというふうに思います。 また、国も千曲市に遊水地をつくると言っていますから、その場所も決まったところをもって、それでは霞堤どうするのかという、次の段階になりますので、そこも含めて着実に進めていければなというふうに思っています。 それから、もう一つは、スクリューポンプの関係でありますけれども、復興計画の中にもしっかりと入れておいたほうがいいんだろうという御意見でありますが、私もそのとおりだと思っておりまして、市が持っております排水機場をどういう位置づけにするのかというのは、その復興計画の中にちゃんと見直すようにしていかなくてはいけないなと思います。 ただ、一つには、国土交通省とのルールがありますので、このルールをどうするか。それ5メートルというボーダーラインがあるわけですよね。その5メートルというボーダーラインというのは、今でも生きているわけであります。しかし、河床をとっていないと、この5メートルというボーダーラインをいつでも超えて行ってしまうんですね。河床整理があってはじめて5メートルというボーダーラインがなくてはいけないわけでありますから、そういった意味で、きちんとこのルールのあり方も含めて、これは国との協議が必要なんでしょうけれども、我々の復興計画の中にもきちんと位置づけをしていく必要があるというふうに思っています。 それから、消防団でございますが、確かに消防団の皆さん方は自分で仕事をしていながら、消防団員として災害のときには本当に御苦労をおかけしているというふうに思います。心から感謝申し上げたいと思います。そして、確かに消防団員も不足しております。いざという時に、団員は全てが慣れているわけではありませんので、そういう厳しい中で作業をしていただいていることは、よくわかっております。 しかし、市の職員も消防団員として中に入っているわけでありますが、今回の災害を通じてつくづく感じたのは、市の職員も、消防団員も、手不足なんですね。手が足りないのです。これだけの大きな災害で、同時期に5,000人から避難する災害を受けた千曲市としては、団員数そして職員の数というのは、非常に、緊迫している中での災害だったというふうに思います。 今後、まずは、前段で申し上げたのですけれども、地域の力をお借りしなければならなくなると。その一つには、今、例えば避難所に職員5、6人配置しますが、その避難所については地域の力、地域の防災力で、地域の方々にお任せするとかですね、そういったこともこれから必要なんだろうなと思います。そういった意味で、防災計画には改めて全てそういったところを、白紙にしながら、ゼロから考えていく必要があるかなというふうに思います。 それから、屋代地区の35ヘクタールの開発地帯でありますが、当初は、今現在はそうなんでしょうけれども、区画整理事業でやろうとしております。しかし、区画整理事業が非常に時間がかかるわけでございます。そういった中では、みんなが、区画整理した方々全員が合意しないと、先に進みません。そういった中で、企業進出は、もし進出が決まったら、なるべく早くにですね、その早くするためにも、その進出した場所にもよるんでしょうけれども、どういう開発方式がいいのか。その企業側が直接買いたいという意向があれば、それはそれで成立するかなと思うのですが、さまざまなことが出てまいりますので、まず柔軟に対応するというのはそういう意味で申し上げたところでありまして、速度を速めるという意味でございますので御理解をいただきたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 自由民主クラブ代表、和田英幸議員。          〔自由民主クラブ代表 和田英幸君 質問席〕 ◆自由民主クラブ代表(和田英幸君) 市長の明確というか、お考えというのをお聞きしましたので、とりあえず進めていただくとしてですね、ポンプ場の問題につきましては、スクリューポンプのルールの、国交省のルールの問題とちょっと違う、スクリューポンプの仕組みの問題だと思うんです。 5メートルのところに上がったのが、その重力で押し出しているという仕組みということになれば、水位がそこまで行っちゃえば、当然、ルール関係なくもう逆流を防ぐために閉めなきゃいけないという、そういう仕組みなので、その仕組み自体がもう既に内水氾濫を起こすそもそもの原因になるということが、今回の災害でよくわかったということなんですね。 ですから、そこを何とかしないと、千曲川がもし5メートル以上になってくれば内水氾濫はまた起こりますよという、そういうことなんで、そこのところを申し上げたわけで、復興計画では、そこはもう、改良というかもう変えなきゃいけない、じゃないと地元に説明できないよという、そういう趣旨で申し上げましたので、もしお答えがあればお答えしてもらいたいと思いますが。 それと、河川敷内の公園に、緑地公園についてですが、利用しているマレットゴルフの愛好者、それから野球愛好者、私も野球をやり利用させていただいておりますが、そういうそれぞれの愛好者の中から、もうこういう災害によって流され、また土砂入れて整地してまた流されるなんてことをやっていることは、千曲市は痛くないかもしれないけれど、国の予算かけてやっていく、同じ税金じゃないかと。そういうことはもうやめましょうと、もうしっかり洪水の心配のないところへ造ったらどうだという、そういう愛好者から聞いた話なのです。 そういうことを、利用者がいるからできませんじゃなくてですね、そういう利用者の中にもそういった声を上げる状況があるということで、今後検討するに値する話ではないかというふうに思っております。ただ要望要望だけでなくてですね、権利と義務、今いろいろなそういう話がありますので、千曲市とすれば、率先してそうしたことを国に、協力をするという姿勢を示す一端とすれば、あってもいいのかなということを思った次第でありますので、再度そこら辺のことを含めて、お伺いをしたいと思います。 ○議長(荻原光太郎君) 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まず、ポンプでありますけれどね、実はその5メートルに、危険水位に5メートルなったら排水しちゃいけないというルールなんです。そのルールがあるもんで、そのルールなんですよ。スクリューポンプとか圧送ポンプ、どっちでもいいんです。というのは、5メートル超えたら出しちゃいけないルールなんです。それは、国土交通省が千曲川に出すときの許可条件なんですよ。ですから、そこが大事なところなんです。 そういった意味では、まず、河床がきちんとあって5メートルならいいんですよね。河床が上がっていて5メートルだと、実際5メートルはないですよね。ですから、そこを何とかしてほしいというのを私のほうからも既に伝えてございます。なるべく早く河床を整理してくださいと言うことが必要なんです。ですから、そういったこと。 そして、そのポンプもですね、もう少し高くして、その5メートルよりも高くしてくれればいいんでしょうけれども、その協議をしていきたいなというように思います。これは国と市の関係ですから、これきちんと話をしていって、そういったいい方法が出ればいいなと思っています。これは我が市だけではなくて、流域市、全部そうなんですね。そういった意味で、その一つのボーダーラインがあるということは御理解いただければと思います。 それから、もう一つ、グラウンドの関係なのですが、確かに議員おっしゃるとおり、緑地公園をもし必要があればお返ししてもそれは構いませんが、今、実は、河川敷内にあるグラウンドなんですけれど、全部で数えてみたら10面あるんです。すごい数ですよね。その面積は約10.2ヘクタールの面積です。そして、同じく河川敷内のそのマレットゴルフ場が180ホールございます。そして面積で11.2ヘクタールあるのです。これだけの面積のものを外のところに確保するとしたら、どこにやればいいかということになるわけであります。これは段階的に必要があれば、国にお返しする部分があって、例えば1面でも2面でもいいんでしょうけれども、外につくれるものがあれば、それは外につくっていきましょうというのは、そのほうがいいかなと思います。 これはいずれにしても、千曲川の中をどう管理するかによって、河川敷内のグラウンドについてもどうあるべきか、流域断面とあわせて検討する必要があるかなと思っていますので、これもひとつ大きな課題として捉えていきたいなというふうに思います。 ○議長(荻原光太郎君) 和田英幸議員。          〔自由民主クラブ代表 和田英幸君 質問席〕 ◆自由民主クラブ代表(和田英幸君) ありがとうございました。終わります。 ○議長(荻原光太郎君) ここで、15分間休憩いたします。                             午後2時25分 休憩---------------------------------------午後2時45分 開議 ○議長(荻原光太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 続いて、公明党代表、柳澤眞由美議員。          〔公明党代表 柳澤眞由美君 登壇〕 ◆公明党代表(柳澤眞由美君) 議席番号11番、公明党柳澤眞由美です。はじめに、新型コロナウイルス感染症問題について、国が非常事態の対応を発表。地方自治体として感染が出ていない千曲市は大変苦慮されたことと思います。子供の命を守り、感染を収束させるための英断だったと思います。今、何といってもマスクはありません。この非常事態のときこそ、千曲市が備蓄しているマスクを本当に必要な方に配布してほしいと思います。定期的な通院をする方、自宅で介護している方など、マスクを求めております。柔軟な対応を期待いたしますが、きのう、商業施設の方から、トイレットペーパーとティッシュペーパーも店舗にはないと伺いました。市民の皆様にもお願いですが、冷静な行動をとって、この難局をみんなで乗り切りしょう。休校に伴って、最も心配される低学年の児童の過ごし方も含めて、さまざまな力を総動員して、こうした非常事態に岡田市長を先頭に、一丸となって対応できる千曲市でありたいと願います。 それでは、通告に従って、公明党を代表して順次質問いたします。 大項目1、令和2年度予算と防災・減災について。台風19号災害から、もうすぐ5カ月になります。令和2年を迎えるに当たって被災された皆様は、本当にご苦労されています。できることは迅速に、一刻も早く元の生活に戻れるように、行政の皆様の踏ん張りをお願いいたします。令和2年度予算、災害に強いまちづくり関連として、防災ガイドブック更新事業、被災者支援システム構築事業など、事業費を拡充したことを評価いたします。公明党として繰り返し提案した内容です。さて、中でも災害復旧費として、杭瀬下保育園、雨宮保育園、更埴図書館、更埴文化会館の施設復旧費など約20億円、全体の7.7%を占める大きな事業費が計上されました。そこで、千曲市の復旧について、質問いたします。 小項目1、復旧計画(案)の内容の充実について。千曲市で初めて経験した災害は、後世に教訓として残す義務と、安全なまちづくり、安心して暮らせる事業に取り組むという誓いを立てる機会でもあると考えます。誓いとは何か、水害の要因の分析、水害への備え、水路の管理、被災者への支援の方法、そして一刻も早く通常の生活へ戻す手順は十分尽くせたか、という全てを記録して次に備え、役立てるという誓いです。 そこで、御所見を伺います。一つ、行政はこの災害に対し、我が事の意識で振り返りは十分行えたか。具体的な災害マップ、時系列での振り返りはあるか。順番を変えまして、情報の発信・伝達についての振り返りの記録が大ざっぱではないか。情報伝達こそ最も大切な減災対策につながるため、今後への教訓の記録は予算も人も配置して、振り返りを明確にするべきではないか。長野県では新規事業として、令和元年台風19号災害を踏まえた、大規模風水害対応力向上事業を立ち上げました。およそ480万円の予算です。総務文教常任委員会からの提言にも、この経験を文書化・データ化して残すことを求め、具体的な対応を復旧計画案に盛り込むべきではないかと提言しております。次に、いまだ千曲市は避難状態の子供たちが大勢いるという意識で、杭瀬下保育園の復旧へ最善の努力を尽くし、園舎の建設を進めているか。最優先に取り組まれたか。雨宮保育園への対応はどうか。避難状況等々も含め、市長の所見、市の対応を伺います。 小項目2、復興計画は希望の湧いてくる施策を。次に、今までにない初めての大規模水害を経験した千曲市は、市民からたくさんの生の声を聞き、希望が湧いてくる復興計画を策定するという使命を果たさなければなりません。千曲市の策定方針では、希望が持てる未来と地域の魅力を創造していくことと述べています。今回、私が提案する協議会は、復興計画策定委員会に反映できる市民の声を協議しておくもので、復興へ市民一丸となって行動していくという意識づくりにもなります。策定委員会では第2次総合計画に反映できるように、復興計画案を審議するという目的に、恐らく4、5回程度の開催、限られた人数であり、自由な討論の場も少ないと考えられます。また、千曲市では女性がなかなか選ばれることが少ない傾向があります。 算定方針では、アンケート2,000人、パブリックコメントは終了。地域説明会は7月から8月中旬、策定完了は8月末。地域の声は反映されないでしょう。もっと市民の声を聞いてくれる場所、アイデアを出し合う時間をつくっていただきたい。そこで、一つ、復興協議会を立ち上げ、女性5割、多くの市民で秋までに集中審議し、策定委員会に反映できる施策を提案し、復興計画を策定していくべきではないか。 一つ、市民からいただいている提案でもありますが、ハザードマップ上、安全性が高い場所は千曲市では具体的にどこか。安全性が担保できる場所を選定し、市民の命や財産を守る施設建設を義務として明確に打ち出し、安心を与えるべきではないか。一つ、新たな防災拠点として子供からお年寄り、障害者等が利用できる施設をつくり、非常事態には避難場所として活用する復興センターのような施設建設が求められます。さまざまな方々が訪れ、働く場にもなるよう、農福連携事業など研究していくよう復興計画に盛り込んではいかがか。 一つ、新年度では今からでも調査費を盛り込み、補正を組んで避難所にもなる市民の憩いの場所を具現化するべきではないか。最後に、更埴図書館は川東エリアで、復興のシンボルとして大規模改造を行ってはいかがか。声を出して絵本が選べる児童図書室を増改築すること、さらに相談機能を持つ図書館の隣にまちの保健室を設ける。追加として、返却された本を殺菌できる機能、書籍消毒機も、この機会に全ての図書館に設置していくべきです。これは、総務文教常任委員会や公明党で視察した、つがる市の図書館、イオンモールの館内にあって、非常にうらやましい、一日いられる、老若男女が集える図書館に設置されています。復興の槌音が千曲川の両岸で響く、希望があふれる千曲市へ復興計画を立ててほしいと市民は考えていますが、市長の御所見を伺います。 小項目3、防災教育について。千曲市が被災した事実からさまざまなデータを集め、精選し、副読本を作成すれば、防災教育にも活かしていくことができるのではないかと考え、質問いたします。ともに生き抜く力を育むために。台風19号が襲来したとき、千曲市では命を落とす事態は免れ、子供たちも家族のもとへ戻り、安全に避難できました。しかし、今回とは違う想定での災害状況下で自分の命は自分で守るとは、具体的にどう行動すればよいか、大人は示さなければなりません。 新学習指導要領で重要視されている多面的な防災教育について。特に中学校では、地域課題を踏まえ、災害発生の仕組みを学ぶ、日常の備えや助け合いの大切さを知り、安全のために主体的に行動する、とあります。経験・体験を積むという点で、地域の避難訓練が重要です。大きな被害を経験した自治区の避難訓練では、足腰の弱い高齢者の避難を生徒たちが支える体験学習を行ったことで、住民の防災訓練への参加率が向上したこと、多感な子供たちが地域貢献の意識を高め、自己有用感を高める非常に大きな効果・意義があったそうです。千曲市の避難訓練も、ともに生き抜く力を育むために、中学生、高校生を巻き込むような教育委員会の英断を期待します。 次に、授業づくりをする上で、教師も命を守るための知見を高め、防災力の底上げを図るためには、地域の災害リスクを理解し、自主防災組織や防災リーダーと学校のかかわりを持つことです。そのためにも早急に防災副読本を策定し、授業づくりを支援することが重要で、多忙な先生方の負担も軽くできます。中学生が修学旅行で関西を訪れますが、公明党や委員会で視察した防災センターを訪れ、阪神淡路大震災の語り部から被災体験を聞く、自分には何ができるか考えることも非常に有効です。地域防災マップ作成には、赤牛先生による地域の防災教育事業という県の事業の活用も考えてはいかがでしょうか。防災教育について、教育委員会の所見を伺います。 小項目4、小中学校へ防災備蓄庫の設置を。台風19号の被災者対応の大きな課題の1つは、避難所に物資がほとんど届かなかったことです。市長は自分の身は自分で守る、避難所に行くときにも物資を持っていくと発言されますが、要支援者の皆さんが毛布を持って逃げることはそう簡単ではありません。ひとり暮らしであればなおさらです。大雨の中、それでも早目に避難所に来られた高齢者で身体の不自由な方が、毛布ももらえない、食料もない。その方は、家に帰らせてほしいと懇願されました。 そこで、このような悲しいことが起こらないように、実態を調べるだけでなく、体が不自由で、雨が降る中逃げていくときに持てる物資はどれほどかと想像していただきたい。各学校が避難場所として指定され、市の職員だけでは手が回らないと何回も答弁を繰り返されていますが、学校の先生方は市職員よりも必死に避難所の運営をしてくださいました。前日に立ち上げた対策本部で、物資配布について検討されなかったのでしょうか。想定外という言葉では片づけられない、事前にできたこともあったと考えられます。そこで、小中学校へ支援物資を備蓄する防災倉庫を、12月議会で質問いたしました。答弁では空き教室の利用など、教育委員会と検討していくというものでした。 今回、第5次行政改革大綱(案)の取り組み、目標5、学校施設の有効活用とスリム化では、支援物資の備蓄庫として活用は取り上げられていません。教育総務課と危機管理防災課の横の連携不足なのか、議会答弁に責任がないのかといった危惧もされ、もう一度質問いたします。川を渡らず、物資を持っていない避難者に配ることができる学校の防災備蓄庫。以前、元佐野公民館の活用として、水害用物資の備蓄庫としての活用を地元から提案されていました。職員だけに任せようとは思っていませんし、自分たちでもできることを、市民は真剣に考えています。市長の所見を伺います。 大項目2、千曲市気候非常事態宣言と新年度予算について。 気候非常事態宣言を踏まえた取り組みは、県民を巻き込んでいくことが重要だと阿部知事の発言があり、温暖化対策事業が示されました。そこで小項目1、信州屋根ソーラーポテンシャルマップの活用について。建物ごとに太陽光・太陽熱の導入可能性を見える化した信州屋根ソーラーポテンシャルマップを使うと、自宅の屋根の発電量、電気代節約額など、詳細なデータを確認できます。ポテンシャルマップの活用を促し、既存建物への太陽光エネルギー活用で、2050ゼロカーボン及び再生エネルギー自給率を向上させませんか。 小項目2、持続可能な脱炭素社会の構築について。千曲市でも防犯灯LED化事業と雨水貯留施設設置への補助金が打ち出されましたが、環境面でも経済面でも持続可能な脱炭素社会を住まいから構築できるという環境配慮型住宅普及促進事業に取り組む考えはありませんか。新たに太陽光発電とセットでの家庭用蓄電池の設置を、補助金の加算要件に追加されています。この県の二つの事業について市の見解を伺いますが、千曲市は19市で初めてこの宣言をした先進市として、さらに一歩進んだ取り組みを提案したいと思います。 それは、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル。略してZEB。外壁の断熱性向上や高効率空調の導入、消費エネルギーを50%削減、太陽光発電と合わせ実質エネルギー消費ゼロの建物で、環境省の補助制度です。今回、八幡公民館の耐震化の予算が計上されていますが、この機会を捉えて、公民館に消防車1台プラス救急車1台を配備する複合施設に機能を拡充しませんか。なかなか川西に分署の建設が実現しません。相模原市で2018年に、公民館と消防分署と市の出先機関という複合化で公民館を改築している例を探しました。ぜひ研究し、協議し、新しい取り組みに踏み出しませんか。気候非常事態宣言先進都市としての所見を伺います。 大項目3、令和2年度千曲市の教育行政について。 小項目1、ひきこもりの支援について。今回、この質問をするのは、つまずきやすい子供たちの支援、それも伴走型の支援、アウトリーチ支援員がいれば、長期のひきこもりにさせないと感じたからです。不登校ぎみでだんだん休みの回数が増えていき、不登校状態になっている家族の抱えている苦しみをお聞きしました。学校での対応は義務教育を終えると切れてしまいます。高校進学しても支援室ができましたが、単位取得が難しくなれば退学の措置をとられます。その後、相談や支援の手が薄くなります。 自分に自信がなく、ひきこもりになる傾向があります。また一旦、社会人として働いても、2、3年のうちに職場の人間関係で退職。次の職場がなかなか決まらないうちにひきこもりになるなどの例があります。8050問題、40歳から64歳のひきこもりが、全国で61万人もいるという現実。我が子の問題を公にすることができないで苦しんでいる高齢の親世代。国では、都道府県にひきこもり地域支援センター設置や、ひきこもりサポーター養成研修・派遣事業を行ってきました。つまずいてもやり直して立ち直れるまち。こうしたソフトの面から教育の質を上げる。最も弱い立場の人に焦点を当て、誰一人取り残さないまち、社会の構築について、ひきこもりという問題から所見を伺いますが、高齢のひきこもりになる前の事前の手だてとして、教育委員会でできることはないか、ということで今回質問いたしました。 小項目2、図書館の増改築で、健康や知的好奇心をくすぐる経営、民間の力を借りる新しい経営を。以前から図書館改革、経営について提言してきました。昨年も、公明党では大和市文化創造拠点シリウスを視察しました。4公共施設の複合で5階建てのため、運営は指定管理者のJVやまとみらいが行い、規則で縛らない図書館に人が集まると言われ、市民の居場所を目指しています。大型の建物はまねができませんが、市民の居場所としての図書館経営はできると思います。この大和市は、市政の中心に健康を据え、総合計画では健康都市やまとを目指し、ひと・まち・社会の健康を実現するため、図書館も健康の情報発信や健康度見える化など、総合計画目標達成のため工夫、活用されています。以前紹介した飯能市の図書館は市の直営ですが、開館日、開館時間の見直し、サービスの充実で大幅な利用者拡大につなげていました。 つがる市のイオンモールという商業施設館内にある図書館は、買い物したり、勉強したり、コーヒーを飲みながら本を読んだり、子育て家族や高齢者、お買い物に来た方や、中高生などが利用しやすい環境でした。株式会社図書館流通センターという指定管理者の運営です。イオンモールと市が協議して、市立の図書館を店舗の中につくりました。買い物客減少に歯どめをかけ、差別化を図りたい商業施設側と初めての公立図書館を建設したいつがる市の思惑が一致したうらやましい図書館でした。 建物の増改築は、復興計画で提案しましたので、ここでは、経営は今から協議し、指定管理者制度にするのか、教育委員会の直営にするのか、千曲市のまちづくりに図書館をどう活かすのか、健康な知的好奇心をくすぐる経営について、検討ではなく協議を始めてほしいという願いを込めて質問、教育行政について伺いました。 大項目4、業務の棚卸しと行政改革について。 令和元年7月18日の総務文教常任委員会において、第5次千曲市行政改革大綱の策定方針が示され、「特別対策プランについて一定の成果を上げたことから、第5次では削減目標額は掲げない」、「公共施設等総合管理計画の確実な取り組み及び事務の効率化、各種制度・体制の見直しに取り組む」とあります。 さらに、令和2年2月4日の政策等説明会で示された大綱(案)では、「稼ぐ力を高める」、「成果を重視する視点に立った事務事業の見直しによる経費削減」が示されました。 今回、「業務の棚卸し」、つまり業務の見直しについて、税金の使い方、補助金カットなど、説明責任を果たせるように、業務の棚卸しは必要と考え質問いたします。 小項目1、指定管理者の一括管理体制で行革の推進について。 今回、委託していた施設を直営に戻す議案が提出されています。また、12月議会では、ことぶきアリーナ千曲を含む5施設の指定管理者の指定について継続審査になりました。 委託業務内容や審査は十分だったか、千曲市としての物差しはあるか、5点について所見を伺います。 指定管理者制度にする目的、業務内容は明確か。 千曲市の指定管理者制度の現状は、行革になっていると捉えているか。 3年から5年へと委託期間を延長した効果は見えてきたか。 全指定管理者は、民間のノウハウが発揮されていると評価できるか。 公共の福祉の増進か、民間創意工夫の効率化か。 発注者側の業務量提示は明確か。 指定管理者の一括管理体制で行革の推進について、市長の所見を伺います。 小項目2、公共施設13%減という統廃合の目標達成の進捗状況について。 1つ、公共施設13%減の達成について、新庁舎と立体駐車場建設で、庁舎は4つになっています。施設が増えている現状をどのように捉えていますか。更埴庁舎、戸倉・上山田庁舎の存続はいつまでですか。廃止へのタイムスケジュールは見える化していますか。 2つの文化会館、上山田、更埴の統廃合は、責任ある進行管理はどこで行っていますか。 実効性には、固定資産台帳の整備が欠かせないと言われています。 もう一つ、地元移管は、本当に市民サービス、満足度の上がる政策ですか。 今後も、防災の拠点を建設、保育園の建てかえ、古くなっていく小学校の建築・改築、運動公園の構想など、公共施設の複合化と廃止について、市民とのディスカッションを始めるためにも、準備しなければならないことは多々あると考えます。 公共施設統廃合についての市の所見を伺います。 小項目3、市営水道の今後のあり方について。 台風19号が去った次の朝、桑原地区の水源を確認したところ、今回は大きな被害はなく、水の供給は安定的に行われました。 令和2年度千曲市水道事業会計予算で、桑原地区配水管布設替えなどの建設改良費に2,913万2,000円が計上されています。 県では、新規事業として、水道事業経営基盤強化支援事業を立ち上げました。総務省及び厚労省から、令和4年度までに都道府県において、水道広域化プランの策定を求められています。県の動きについて、所感を伺います。 次に、長野県水道局では、新規事業「広域化シミュレーションに向けた管網解析モデルの構築」という事業に予算をつけ、経営区域が隣接する千曲市の管網データと県の管網データを統合した管網解析モデルを構築するとしています。 MoGISTの資料によれば、安全でおいしい水を安定して届けるためには、管網解析が幅広く利用されている。今後、老朽化した水道施設の再構築を適切に行うために、管網解析が今まで以上に重要であると言っております。長野県の事業、管網解析モデル構築について、どのような効果を期待できるのか、千曲市の見解を伺います。 最後に、大項目5、投資的施策について。 1点目は、健康寿命を延ばすために、私は、長寿を祝う会、敬老会挨拶の中で、長寿社会において、健康に長生きする秘訣は、「教養と教育」ですというお話をさせていただきました。今日用事がある、今日行くところがあるという意味ですが、プラスして、「まごにわやさしい」という言葉を贈って笑っていただきました。これは、有名な言葉でございます。 お元気でたくさんの方がボランティアをしています。そして、仲間づくりをして温泉に出かけるなど、用事をつくって生き生きと暮らしていますので、ポイント制度を創設し、ポイントがたまったらというお楽しみをつくっていただきたい。 そこで、1つ目、生きがいを持って地域貢献に活躍する人材の創出のためにも、千曲市も健康ポイント制度、ボランティアポイント制度の併用を始めるべきではありませんか。 認知症になっても出かける場所がある、出かけるとポイントがもらえる。長寿で元気な皆さんに還元できる健康ポイント制度、ボランティア制度を今こそ実施していくときですが、市の所見を伺います。 最後に、小項目2、地産外招の発想で、あんずの里、棚田を守り、育てる施策は。 「駅のある棚田は、全国の中で千曲市が唯一である」という藻谷ゆかり氏から褒めていただきました。地産外消は、藻谷さんの造語です。まちの宝は何かと問われ、「あれもこれもではなく、他自治体にはない差別化できるすごい宝を磨き、発信することが大切である」と言われましたが、ぽつんと最後に、「千曲市は発信がうまくない」との言葉をいただきました。 以前から、あんずの里や棚田への案内が十分でないという声も上がっています。屋代駅の案内もない。千曲市役所の出先連絡所はあるのに機能しない。業務の明確化が進んでいない。観光資源への案内の窓口の一本化、そこに聞けば全てがわかるところ、特に土日対応できる窓口、案内窓口はどこにつくっているのか。姨捨駅からの誘導も十分か。たらい回しにならない千曲市の宝の資源を訪れていただく施策は十分か伺います。 次に、あんずの里で頑張っている農家の皆さん、何とかアンズを増やそうと努力されています。加工品の開発、加工品の原材料のアンズを守り、育てたい。あんずの里、棚田についてそれぞれ取り組んでいただいているとは思いますが、特に令和2年度の新規取り組みを具体的に伺います。 以上、大項目5点にわたって市長に御所見を伺います。わかりやすい答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 柳澤眞由美議員の御質問にお答えしますが、私からは、大項目1の小項目1と2と、それと、大項目4の3番に触れていきたいと思います。 はじめに、行政は、この災害に対して「わがこと」の意識で振り返りは十分に行われたかどうかということでありますが、昨年10月の台風19号災害では、千曲市がかつて経験したことのない大規模災害に見舞われたことは承知のとおりであります。 市では、災害直後から職員総動員で被災者支援に全力で取り組んでまいりました。現在は、災害対応の状況を検証し、問題点の洗い出しとその改善に鋭意努めているところでございます。 災害が発生して4カ月弱でありまして、まだまだ解析そして分析はこれからというふうに思っています。 この中で、一人一人の職員が「わがこと」として、自分の災害に関する業務等について振り返りを行い、反省点や改善の提案を既にいただいております。 また、被災された皆さんとも、私は自身も地域に出向いて、それぞれ意見交換をさせていただきました。 今後は、それらを復旧復興計画の作成や、地域防災計画、あるいはガイドブックの改訂に十分活かしてまいりたいというふうに存じます。そして、本議会でも、それぞれの議員各位からさまざまな指摘がありましたので、それらも含めて改訂に活かしてまいります。 なお、災害記録の作成準備も進めておりますので、今、時系列でわかりやすく対応表や図面等を入れながら作成をしてまいりたいというふうに存じます。 次に、いまだ千曲市は避難状態の子供たちが大勢いるという意識で、杭瀬下保育園の復旧へ最善の努力を尽くし、園舎の建設を進めているのか、最優先に取り組まれたか、雨宮保育園への対応ということでありますが、市では、これまで両園の復旧につきましては、園児、保護者の気持ちを最優先に、できる限りの努力をしてまいりました。 特に、それぞれの国会議員の先生方にもお願いして、杭瀬下保育園、雨宮保育園とも予算確保できるように、発災直後から働きかけを強めてまいったところであります。 現在の杭瀬下保育園の復旧状況でありますが、11月29日から、浸水した園舎の床や壁、断熱材を撤去する応急工事に着手をし、1月23日には泥の清掃及び消毒、乾燥まで終了しています。 本復旧については、耐震改修工事とあわせ、施工業者が決まり次第、直ちに工事を着手してまいります。今、その手続中でございます。 なお、園児たちは、昨年10月15日から、稲荷山保育園に80名、屋代保育園に75名に分かれて分散保育を行っております。 先般、仮園舎について工事に着手いたしましたので、5月中旬から保育を開始する予定であります。 そして、このときに、それぞれ杭瀬下の園児たちは分散するわけでありますから、精神的にどうなるかということで、保育士並びに保健師がその都度回って、子供たちの様子を伺ってきたところであります。 また、雨宮保育園への対応でありますが、災害発生から、国及び県と協議を進めてまいりました。先月に入りまして、災害復旧工事としてようやく認めていただきました。 といいますのは、災害復旧は現地が原則なんでありますが、雨宮保育園については現地の建て替えができません。そういう意味で、統合保育園が令和4年の開設を目指していますので、統合保育園を今回の激甚災害の対象としてほしい旨を、まさに、イレギュラーといいましょうか、ちょっと違う様子でありまして、この予算確保に、県それから関係の国会議員の先生方、私どもも最善を尽くしまして、ようやく新統合保育園にも激甚災害の手当てが一部されることになりました。非常によかったなと思っております。 仮設園舎の設置などについては、これから園児の保育の状況、保護者の御意見をお伺いしながら進めてまいります。 卒園については、おのおのの卒園児の保護者の御意見をお聞きしながら、雨宮保育園はあんず保育園と合同で開催すると、そして、杭瀬下保育園は単独で行うことに保護者会の中で決定をされたようであります。また、入園につきましても、同様に行うよう考えております。 いずれにしても、保護者の方々には、どこでやったらいいのか、それぞれ協議を何度もしていただきました。その中で出た結論が、そういった結論であったというふうに聞いています。 今回の水害で大きな被害を受けた杭瀬下保育園、雨宮保育園の新入児の方々も、入園については先月行いました「一日入園」において、保護者お一人お一人に園長から現状の保育について御説明をさせていただきました。理解していただいているものと思っております。 引き続き、園児、保護者の負担を早急に解消できるよう、復旧事業に最善を尽くしてまいります。 次に、情報の発信・伝達について、振り返り記録が大ざっぱではないかという御意見でございました。 台風19号災害は、災害対策本部を立ち上げ、対応してまいりましたが、先ほども申し上げたとおり、今回の対応を振り返る中で、全職員からも課題や改善等を求め、今、集約中であります。 これらの結果を災害対策本部の記録として残すよう、準備を進めているところでありまして、また、地域防災計画の見直し等へも反映させてまいります。 なお、現在公表しておりますデータ等は、主なものを抜粋しただけのものでありまして、この記録の中には、詳細かつ具体的な記載がされております。 次に、復興計画は、希望の湧いてくる施策をでございます。 現在、市が設置の準備を進めております復旧計画策定委員会は、公募委員をはじめ、区長会も含め、市内の各種団体及び国、県の出先機関、あるいは学識経験者として大学の先生を含む14名を想定しています。おのおのの団体から委員を推薦していただきたいと考えております。 また、1月末から募集していました公募委員でありますが、男性1名、女性2名の応募がございました。委員御指摘のとおり、日常の生活を取り戻すための復旧復興には、女性の目線による意見は極めて重要と考えています。 したがって、千曲市男女共同参画の目標値であります全体の4割の女性の委員を目標に置き、各種団体への推薦をお願いしているところでございます。 そして、多くの市民にもお示しし、こういった計画は意見をいただければというふうに思います。 先ほど、議員の御意見の中で、策定委員会とは別に復興協議会をという意見がございました。これには、女性5割で立ち上げ、自由討議の場をということで、極めていいのかなと思いますが、現在も、被災地でも住民説明会を開催しまして、本当にさまざまな意見を頂戴いたしました。まさに災害に遭った方々の意見でなければ聞けないような中身がたくさんございます。そういった意味では、今回、各地域を回りまして、職員、そして私どもを含めて、全ての意見を復興計画へ反映させていかなければいけないというふうに思っています。アンケートも、同様でございます。 復興計画案の段階で、地区ごとの懇談会を開催します。自由に意見をいただいていく予定でございますので、現段階で復興協議会を立ち上げる予定はありませんが、それと同じように幅広く意見を聞きながら、復興計画を策定する姿勢は貫いてまいりたいというふうに存じます。 次に、ハザードマップ上、安全性が高い場所は、千曲市は一体どこかということであります。 実際、ハザードマップ、今2つあります。「百年のハザードマップ」、「一千年のハザードマップ」、百年のハザードマップとしたら、水害の場合、3メートルから5メートルであります。千年のハザードマップとしたら、5メートルから10メートルになります。極めて水害の大きさが半端ではないというふうに思うわけでありますが、こういった中で、安全性が高い場所ということになりますと、どう見ても近年の異常気象による大雨や集中豪雨、それに伴う土砂災害、また、糸魚川静岡構造線断層帯地震など、いつ発生するかわからない自然災害に際し、絶対に安全という場所はないというふうに思います。 防災ガイドブックに掲載しているハザードマップ上でも、浸水想定区域は刻々と変ってまいります。 そして、土砂災害警戒区域のいずれのハザードマップにも該当しない広範な地域とするならば、それほど多くありません。安全な場所といえば、森・倉科、川西地域しかないわけであります。あとの地域はほとんど、ハザードマップ上浸水する場所になっておりまして、千曲市は、どちらかといいますと、千曲川が天井川に近い状況でありますので、そういったことが出てきてしまうかなというふうに思っております。 そして次に、安全性が担保できる場所を選定し、市民の命や財産を守る施設を建設するということでありますが、先ほど申し上げたように、ハザードマップ上での安全性の高い地域は川西地区であります。それ相当の面積をとれる場所といったら、川西地区しかございません。 しかしながら、地震や土砂崩壊など、さまざまな自然災害に対して、川西地区も100%安全ということは言えない状況がございます。 逆に、安全な地域を限定することで、市民が集中する、事故になるかもしれません。そして、市民に混乱を招くおそれも考えられます。 したがって、防災ガイドマップをはじめ、地震マップなど、あらゆる情報で各自が確認し、判断されることも必要かなということになります。これについては、きちんと防災教育を全市民を挙げてやっていかなければいけないかなというふうに感じます。 また、市長は、市民の生命、財産を守ることに全力で当るというのは当たり前でありまして、施設の建設については、どんな施設がいいのか、全くまだ見えてまいりませんが、復興に向けたまちづくり全体の中で検討する必要があれば、検討していきたいなというふうに思います。 次に、道の駅など新たな防災拠点を復興計画に盛り込んではどうかというお話でございます。 小玉議員の御質問にもお答えしたとおり、防災拠点として機能を有する施設を整備する必要性については、今後設置されます復興計画策定委員会で議論を重ね、方向性を見出したいと考えています。 ただ、これからの道の駅に求められるものは、公園、広場、防災機能のみならず、新規就農者の支援、あるいは移住・定住支援など、あらゆる世代が活躍できる舞台となる地域のセンター的役割を担うことが、道の駅に求められています。これは、地方創生を加速する拠点であるということで位置づけられているということであります。重点道の駅として新たなチャレンジメニューが国から示されていますので、希望が持てる将来と地域の魅力を創造するために策定する復興計画にはそうした視点も捉えていくことが必要ではないかというふうに思います。 次に「新年度で調査費を盛り込み、補正を組んでも避難所兼市民の憩いの場所を具現化すべきではないか」という先ほどの質問に関連した質問がございました。避難所を兼ねた市民が憩う施設の整備はさまざまな意見があると思いますので、今後、設置される復興計画策定員会の中で議論し、そしてさまざまな方々から意見を頂戴しながら、まずは復興計画をしっかりとつくり、早急に復旧事業を進めてまいりたいというふうに思います。 復興のシンボルとしての更埴図書館の大規模改造でありますが、被災した更埴図書館については、公共施設再編計画に基づく個別施設計画で今後の維持管理や改築等の予定を含めて、中長期的な展望を持って施設管理をしているというふうになっています。 今後も、台風災害で明らかになった課題や必要に応じた改造計画なども盛り込みながら、市民が利用しやすい愛される図書館を目指して計画的な管理運営に努めてまいります。 当面は現状を維持してまいりますが、将来の課題として図書館のあり方についても研究する時期がいずれ必ずやってまいります。 なお、復興のシンボルにとの御意見でありますけれども、公共施設としては最も大きな被害を受けました更埴文化会館の復旧作業が未着手でありますことから、文化会館と一体である更埴図書館のみを復興のシンボルすることはどうかなというふうに考えております。 災害の教訓を忘れないよう、何らかの形で、復興のシンボルといいましょうか、ここに形が残していけるようなことについては研究してまいりたいというふうに思います。 次に、市営水道の今後のあり方であります。 1点目の県の動きについてでありますが、今の柳澤議員の御意見と全く同感であります。長野県では、県水道ビジョンに基づく広域連携検討の場として地域振興局ごとに10の地域に圏域水道事業広域連携検討会を設置しまして、平成29年度から検討を行ってきております。しかし、本県は山間部に点在する集落が多いことなどから、なかなか議論が進んでいないのが事実であります。 そうした中で、県は、令和2年度から新たに水道事業経営基盤強化支援事業を立ち上げました。圏域ごとに各市町村の客観的データを収集し、施設や経営状況等の現状把握を行った上で、広域化の具体的な連携策を検討するというふうにしております。 私もかねてから広域化は必要であるというふうに考えておりまして、これまでも職員を長野圏域水道事業広域連携検討会に参加させました。今後も広域連携の実現に向けて積極的に取り組んでいきたいというふうに考えています。 2点目の広域シミュレーションに向けた管網モデル作成業務でありますが、県企業局と千曲市がそれぞれに保有している水道管及び水道施設のデータを統合した新たな管網解析モデル、いわゆる管といいましょうか、配管、その解析モデルを構築し、広域連携に伴う効率的な水の運用を検討するための資料作成が令和2年度から実施されることになっています。これにより、県と市の共同化に向けた取り組みが一歩前進するものと考えているところであります。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) それでは、防災教育についてお答え申し上げます。 昨年10月の豪雨災害は千曲市に住む子供たちにとっても生涯忘れることのできない災害であったであろうと思われます。このような自然災害に限らず、子供たちの周りには命が危ぶまれるさまざまな事案が数多くあります。 みずからの尊い命を守る行動のあり方には、議員がおっしゃるとおり、体験学習が大変重要でございます。家庭教育を基盤に経験を通して繰り返して学んでいく必要があります。 毎年、小学校に入学する児童の保護者宛てに配付する「入学に備えて」という資料の中に、入学前に親子で通学路を歩き、危険箇所を確認し、横断歩道や踏切、歩道橋などの渡り方をその場で確認するようお願いしているところでございます。 また、国が示している防災教育の狙いには「地震、台風の発生時等に伴う危険を理解、予測し、みずからの安全を確保するための行動ができるようにするとともに、日常的な備えができる」とあります。自分の命は自分で守る行動がとれることを基本としていることから、学校では、避難訓練の後指導や全国各地で起きた自然災害を教材化して指導を行っております。 副読本とまではいきませんが、危機管理防災課において今回の災害対策本部の記録を作成する予定となっておりますので、まずは校長会を通じて防災教育の学習資料として活用してまいります。昨年の台風災害の身近な地域の資料ですので、自分のこととしてより防災意識が高まるものと思っております。 また、赤牛先生の活用につきましては、公民館等の学習活動で防災教育事業が申し込み条件でございますので、そちらのほうでの活用を主に考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 小中学校への備蓄の関係でございます。 これにつきましては、12月議会でお答えしたとおり、備蓄品、これを小中学校に保管する方向で進めておるところでございます。 なお、12月議会で答えてから余り進んでいないじゃないかという御指摘ですが、大変、言いわけになってしまうんですけれど、担当のほうも、罹災証明、地元説明会あるいは義援金とか国の査定とか、非常に日程が厳しかったこと、それとここへ来てコロナウイルスも出てまいりまして、なかなか学校と協議が深まっていないということもございます。 ただ、出水のシーズンまでには何とか配置のほうを始めたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、夏目市民環境部長。          〔市民環境部長 夏目 勤君 登壇〕 ◎市民環境部長(夏目勤君) 信州屋根ソーラーポテンシャルマップの活用についての御質問でございます。 昨年12月20日に全県公開されました信州屋根ソーラーポテンシャルマップは建物ごとに発電量や電気代節約額などが確認できるものでありまして、住民や事業者が太陽光発電等の導入を検討する際に役立つものと思われます。 今後、マップの有効活用につきまして住民へ周知を図るとともに、市有施設における太陽光発電等の検討を進めまして、県の2050ゼロカーボンを目指しまして太陽光発電・太陽熱利用の普及を推進してまいります。 また、持続可能な脱炭素社会の構築についての御質問でございます。 快適な省エネ住まいづくりを推進するため、県では環境エネルギーに配慮した建築物の普及を目的に環境配慮型住宅普及促進事業を実施しております。この事業は、環境に配慮された良質な木材住宅の新築や省エネルギー化リフォームをする際に費用の一部を助成するものでもあります。 快適で健康な暮らし、住宅を長く大切に使うために有効な施策であると考えております。現時点では、この県の事業を市民の皆様に知っていただき、利用につながるよう周知に努めてまいります。 また、議員御指摘のZEBについても、今後、調査、研究をしてまいりたいと考えております。 もう一点、公民館の改修等に関する御質問につきましては、後ほど総務部長より答弁をさせていただきます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 議員から御指摘がございました八幡公民館への消防車の配置等でございます。 これにつきまして、通告をいただいていなかったものですから私どもも戸惑っておるんですが、まず、消防の関係ですので、千曲坂城消防本部、こちらの意向がどうなるかということが一つ鍵になると思います。 したがいまして、私の口で今いい悪いは申し上げられないんですが、八幡公民館のほうですが、耐震はございます。今回やるのは、屋根が雨漏りがするということで屋根の補修をするものですから、これに合わせてするのは厳しいかなというふうに感じておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) ひきこもりの支援についてでございますが、市内の中学校において家にひきこもってしまっている生徒がいることは把握しております。 学校では、たとえ本人に会えなくても担任による定期的な家庭訪問を通してつながりが切れないよう努めております。また、スクールソーシャルワーカーを派遣して家庭状況を把握しながら本人への支援を継続しております。さらに、教育委員会では、相談支援チーム連絡会等で市の関係部署とも情報を共有し、対応しております。 また、地域の居場所や出かける場所、話す場所をつくることにつきましては、市では、保健センターが窓口となり、保健師等による個別相談や家族以外の外部の方と交流できる家族と本人のためのつどいなどを開催するとともに、県のひきこもり支援センターや長野県こども・若者サポートネット等の支援機関との連携を図り、サポート体制を整えておるところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 「図書館の増改築で、健康な知的好奇心をくすぐる経営、民間の力を借りて新しい経営を」という御質問をいただきました。 図書館の増改築につきましては、今後の課題といたしまして、市の図書館協議会等関係団体に諮っていくことになっております。また、市民の要望などを踏まえて魅力ある図書館の未来図を描きながら個別施設計画に反映させていきたいというふうに考えております。 健康な知的好奇心をくすぐる経営につきましては、指定管理者による民間活力を導入した経営をしている佐賀県の武雄市の図書館などがありますが、貸し出しサービスの利便性が大きく向上していると聞いております。 しかし、一方で、図書館は地域の文化拠点でありまして、地域の人々が集う場所としての機能を充実させるためには行政業務として主導していく必要もあるのではないかというふうに考えております。 議員さんのほうから、やまとみらい、飯能市、つがる市の案もいただきましたけれども、今後も、社会教育施設としての未来の役割を低下させることなく、民間活力が導入できるかについて研究してまいりたいというふうに考えております。 また、夜9時までの開館につきましては、夜8時まで開館している、ある公共図書館に確認してみましたところ、学習室の利用者がほとんどであるというふうに伺っております。 行政サービスとして合理的な範囲でどこまでの対応が可能であるか、今後、多くの意見を取り入れる中で研究してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長(大内保彦君) 指定管理者関係についてお答え申し上げます。 まず、1点目の「指定管理者制度にする目的、業務内容は明確か」ということでございますが、指定管理に当たりましては、各担当課のみで判断するのではなく、庁内の指定管理者選定委員会において当該施設の設置目的や運営方針、あるいは、業務内容等を詳細に検討いたしまして、また、関係法令等も確認の上、指定管理にすることが適当であるかを明確にしているところでございます。 また、2点目の指定管理者の現状、これは行革になっているかということでございますが、民間の能力、ノウハウを活用することによりまして利用者へのサービスの向上、あるいは、維持管理経費の削減など、一定の成果を挙げております。したがいまして、行政改革につながっていることと捉えているところでございます。 3点目、「3年から5年へと委託期間を延長した効果は見えてきたか」ということでございますが、指定期間を延長することによりまして、指定管理者が、長期的な計画を立て、安定した施設運営をすることが可能になったということで、これは効果があったというふうに考えられるところでございます。 実際、管理者に聞いてみたところでも、3年だと次が不安ということもあるんだけれど、5年になるといろんなことにチャレンジできるという声も聴いているところでございます。 それから、4点目の「全指定管理者は民間のノウハウが発揮されていると評価できるか」ということでございますが、全施設を一律に評価することはなかなか困難ではありますけれども、地域と密着した運営や独自のイベントを採算に考慮して実施するなど、おおむね民間のノウハウが発揮されていると評価しているところでございます。 5点目の「公共の福祉の増進か、あるいは、民間創意工夫の効率化か、また、発注側の業務量の提示は明確か」ということでございますが、指定管理の目的、民間の創意工夫ということと、公共の福祉の増進、これは表裏一体的なものだと考えておりまして、民間の創意工夫により効率的かつ魅力的な施設運営がされることによりまして公共の福祉が増進されることだと考えておるところでございます。 また、指定管理者を募集する段階で指定管理業務の内容を明確にしておりますし、また、管理者との協定を締結する中で担当課において詳細に協議し、提示しているところでございます。 続きまして、公共施設13%減という統廃合の目標達成の関係でございます。 これは、議員御指摘のとおり、新庁舎が建設されたことで、公共施設、これは一時的に増えております。 今後は、施設ごとの個別計画を、令和2年度、次年度において策定しまして、機能が重複する施設の統廃合や受益対象者が限定される施設の譲渡等を検討して、ほかの施設との公平性、あるいは、地元譲渡により使い勝手がよくなることも考えられますので、市民サービスのほうには寄与するのではないかと考えておるところでございます。 ただ、中には、利用者、あるいは、地元に御負担をかける場合もあろうかと思います。ただ、その場合も、市の将来のためにこれはやらなければならないことでございますので、御理解を何とかお願いしたいと考えておるところでございます。 また、旧更埴・戸倉・上山田庁舎につきましては、平成29年1月に「庁舎の在り方に関する検討結果」を策定しまして、お示ししたとおりでございまして、更埴庁舎は解体、戸倉庁舎はふれあい福祉センターの機能を移転する、上山田庁舎は歴史文化財センターの機能を移転するということでございます。 廃止へのタイムスケジュールという御質問ですが、旧戸倉・上山田庁舎につきましては、建物がしっかりしておりまして、一定の耐震性を有しておりますので、耐震性が満たない施設を移転させることで、安全・安心、これが確保されますので、可能な限り存続させてまいりたいと考えております。 そして、更埴・上山田文化会館については、先ほど申し上げましたとおり、施設ごとの個別計画、これを次年度に策定する予定でございますので、そこがはっきりしたところでまた御報告申し上げたいと考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 「健康寿命を延ばすために」についてお答えさせていただきます。 まず、健康ポイント制度につきましては、本年度より、予防・健康づくりの取り組みとして、まず、国保特定健診・保健指導を受けた方を対象に実施いたしました。その効果等につきましては、検証し、今後に活かしてまいります。 一方、ボランティアポイント制度につきましては、市としては、現在、実施しておりません。 なお、現在、千曲市社会福祉協議会で行っております地域支え合い事業「つなぐ」が実施されております。これは高齢者のみの世帯や障害者のみの世帯の皆さんを「つなぐ会員」としまして、生活での困り事について近所等で支援できる方を「助っ人会員」とする支援者が支える事業で、助っ人会員さまには地域通貨券を発行し、それを活用し、助っ人会員の対価としてお渡ししております。 このような事業、また、こうした場が生きがいを持って地域で活躍する活動の場として、皆様の力をお借りし、充実していくよう、市としても引き続き支援してまいります。 また、昨年の12月、国は、一般介護予防事業検討会におきまして新たな介護予防事業等の推進方策として、ボランティア活動へのポイント付与を進めております。 そこでは、自治体でのポイント制度の実施については、個人のインセンティブ、頑張りや意欲の向上になるとともに、さまざまな関係機関との連携にもなるものとしておりますが、一方、その実施に当たっては、対象者の偏りや費用対効果などの件について十分に検討し、社会的にも理解される範囲で進めることが重要であるともしております。 そして、国においては、今後、ポイント制度を進めるためのマニュアルを作成することとしておりますので、市としましても、国等の方策を注視し、ポイント制度の実施について研究してまいります。 なお、認知症の方を含めた通いの場の創出と元気な方へのインセンティブにつきましては、現在、推進しております地域包括ケアシステムの一つであります生活支援体制整備事業におきまして、地域の方々との協働により、今後、検討してまいります。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 最後、5点目の「『地産外招』の発想であんずの里、棚田を守り育てる施策」について、1点目の案内機能についてでございますが、「千曲市は発信が弱い」という御指摘があったという御紹介もありましたけれども、現在、市内の観光案内につきましては、千曲市の総合観光会館、それからあんずの里観光会館、それから姨捨観光会館で主に行っているところでございます。 御質問にありました総合的な案内につきましては、現在、千曲市の総合観光会館が担当しておりますので、それぞれの館が連携を取り合うなどいたしまして、今後もお客様のニーズにしっかり対応してまいります。 2点目の新規の取り組みという御質問でございますが、昨年6月に市場にデビューいたしました生食用のプレミアムハーコット杏月につきましては、引き続き研究と販売求評PR活動を行う一方、裂果やすり傷などによりまして生食に適さなくなったハーコットを加工用として、加糖しないピューレという開発などによりまして、安価である加工用のあんずの単価の向上につなげて、生産者の生産意欲の向上、それから、地元の加工事業者の方にも事業が波及するように取り組みを行ってまいります。 また、千曲市の協働事業提案制度におきまして、みんなで考える「あんずの里」の将来事業、これが今年度採択されましたので、あんずの里が次世代に継承され、地域の活性化を図ることができますように、新年度から市民の皆さんと行政が一緒になって事業を推進していく予定でございます。 それから、もう一点、姨捨の棚田におきましては、県の元気づくり支援金、これを活用いたしまして、姪石苑の板の間を棚田のオーナーさんが土足でも気軽に立ち寄ることができるよう、御利用いただけるように土間に改修する事業、また、棚田米を使ったお菓子をはじめとする加工食品の開発研究、あるいは、遊休農地の活用策としてはミョウガですとか山椒などの山菜の試験栽培などを計画しているところでございます。 ○議長(荻原光太郎君) 公明党代表、柳澤眞由美議員。          〔公明党代表 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆公明党代表(柳澤眞由美君) 再質問をちょっとだけします。 安全な場所というのが明確には言えない、あるいは、言っても市民が集中するのではないかということがございましたが、安全性の高い場所は、森や倉科も含めて、川西、これぐらいしかないということですけれども、地域のセンター的役割にもなり、重点道の駅、みんなが集う場所にもなり、非常時には車を持って車の避難場所にもなるというところを復興計画の中で何らかの形で考えていくということでございましたが、本当に、今、道の駅はつくるチャンス、道の駅だけではありませんが、その中の道の駅はチャンスが来ております。 高齢者、障害者、小さいお子さん、老若男女が集う、いろんな農業福祉の連携もできる、そういう場所をぜひ復興計画の中に入れていただいて考えていく、具体的に進めていくということはできないかを聞くのが1点目。 ちょっと先に飛ばしちゃいましたが、杭瀬下保育園の建設の事業者はいつごろ決まって本園舎はいつ建設が始まるのか、仮園舎はどこで行われているのかということです。これが2点目です。 次に、教育長にお聞きするのがひきこもりなんですけれども、義務から高校へ行く、高校の後、社会人になる、大学生になる、そういうつまずきやすい子供たち、生徒たちの追跡を行うのか行わないのか。結構、ぷっつりと切れてしまっているんですが、それを行ったほうがよいと私は思いますが、いかがか。 あと、水道事業ですけれど、共同化に向けた取り組みを進めていくということですが、地元、市営水道を使っている皆さんへの対応、説明、そういうものは具体的に今のこの段階でお答えできるか、伺います。 最後に、あんずの里を守っていくためにさまざまなことを考えたり実行していただいていますが、あんずの木を増やす、農家さんを増やす、そういう取り組みは令和2年度はありませんか。 以上、再質問、お願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) まず、はじめに、安全な場所、川西地区ということでお答え申し上げたんですが、今、チャンスだということでありますけれども、実は18号バイパスの延伸もちょっと絡んでいるかなと思っていますので、その辺はどうなるかわかりませんが、今、一応、お願いしているのは、なるべく早く長野市からの接続を早めていただきたい。 そして、冠着橋まで、最低でも事業化をやってほしいということでお願いしているんですが、それも含めて、今、ある意味、千曲川の改修が始まりますので、この18号バイパスもいいチャンスとして一歩前進できればいいなということで、今、国のほうには何としても線形を決めていただいて、18号バイパスの道路予定地に千曲川の堆積土を持って行ってはどうなのかというところまで提案しているんですが、まだどうなるかわかりませんけれど、そういった運動は今も展開しているところであります。 したがって、先ほど申し上げたように、道の駅はさまざまな機能を持たせた部分になってくると思いますので、多分、県内にはないようなものができるかなと思っておりますので、そういった意味では、早くしなくてはいけないんでしょうけれども、慎重に進めてまいらなければいけないなというふうには思っています。 それから、杭瀬下保育園なんですが、今、部長からありまして、10月下旬には完成するということで、本日、落札いたしました。仮園舎は5月中旬には完成させたいなというふうに思っております。 それから、もう一つは、仮園舎の場所ですね。今、旧更埴庁舎がありますが、職員駐車場に配置する予定でございます。 それから、水道の関係ですかね。地域説明会ということでありますが、今、県企業局と管網調査をやりますので、もう少し具体的になり次第、説明をしていきたいなというふうに思います。 そうでないと単なる一緒に共同化するというだけの話になってしまうんで、具体的にどうなるかということは管網調査をした上で明らかになりますので、その段階でできればいいなというふうに思います。 それから、あんずの里でありますが、木を増やす、あるいは剪定、それから栽培する方々は高齢化によって非常に疲弊しています。こういった中で、今、あんずの里の振興会の方々も頑張ってくれているんですが、ついこの間も森地区で懇談会がありまして、多くの方々に協力していただくように呼びかけがありましたが、これからどうするか、本当にマンパワーが必要になってまいりますので、栽培方法も含めてどういうふうにすればいいのか、十分、地元で協議しながら進めていきたいなというふうには思っております。 なかなか、「言うはやすし行うはかたし」で、姨捨の棚田と同じなんです。マンパワーが必要でありますので、いい方法がないか、研究していきたいというふうに思います。 ○議長(荻原光太郎君) 続いて、小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) ひきこもりの追跡ということでございますが、義務教育段階の場合は、教育委員会で、先ほど申し上げました家庭訪問とかそういうようなところで把握はできますが、その後、卒業してしまいますと、私どもは義務教育関係だけでございますので、その後の追跡等については大変難しい問題かなと思っております。教育委員会としては義務教育の期間というふうに考えております。 ○議長(荻原光太郎君) 公明党代表、柳澤眞由美議員。          〔公明党代表 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆公明党代表(柳澤眞由美君) 教育委員会と聞いたからいけないかと思いますが、教育委員会と福祉と連携して、再々質問ですが、つまずきやすいお子さんは、社会に出てもどこかでつまずいて、何か支えてくれる機関とか、そういう伴走型、アウトリーチ型の支援をする方たちがいないとまた元気を取り戻して自分の力を発揮するというところへ持っていけない、持っている能力を発揮できないという、今までの私の経験や相談の中でそう感じておりますが、そういうデータを持っているまちもあるんです。 卒業した後もそういう部署をつくって、例えば、湖南市とか先進地の事例を前に質問したこともございますが、教育だけでは、今のような答弁、義務教育までということだと思いますが、福祉との連携で、こういう子供たちから成長して大人になっていくんですが、千曲市の人材、宝にもなるわけですので、そういう連携の取り組みで、何とか支える場所、そういうことはできないかということをもう一度お尋ねします。 ○議長(荻原光太郎君) 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) それでは、私のほうより、今、少し始めたことにつきまして御報告させていただきます。 まず、先ほど教育長さんも申したように、義務教育の後、課題になりますが、今、実は、中学のお子さんたちに、本年度からですけれども、SOSの出し方に関する教育を始めました。ですので、中学の時点で、これからにも活かされるように、もし自分が悩んだとき、そして、困り事があったときにSOSを出せる自分になろうということで、本年度、市内4中学校で、その出し方教育を、県の保健福祉事務所、また県の精神保健福祉センターと一緒になりまして、うちのほうの保健師が出向き、教育をさせていただいております。それが一つ、卒業してからもどこにでも行って悩み事を相談できるような子供たちになろうと。 そして、続きまして追跡についてですが、今後ですが、先ほど教育長の答弁でもありましたように、あと相談支援についてはチームの連絡や市の関係機関とも情報共有をできるような体制もつくる必要があるのかなということも感じます。 昨年ですが、自殺対策推進計画をつくりましたときにさまざまな悩みの窓口としまして全て子供から高齢者までの悩みのどんな窓口がどこで相談できるのかという一覧表もつくりまして、庁内の共通認識もまず図り、さまざまな悩みがあったときには違う関係、ライフステージの部署にもつなぐということをやり始めております。 今後も少しでも充実するように努めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(荻原光太郎君) 柳澤眞由美議員。          〔公明党代表 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆公明党代表(柳澤眞由美君) 私の代表質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(荻原光太郎君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                              午後4時8分 散会---------------------------------------...