令和 3年 12月 定例会 令和3年塩尻市議会12月定例会会議録 第4
号--------------------------------------- 令和3年12月8日(水曜日
)--------------------------------------- 議事日程(第4号) 令和3年12月8日午前9時30分開議第1.一般質問 9番 西條富雄君 13番 古畑秀夫君 5番 小澤彰一君
------------------------------◯出席議員(17名) 1番 牧野直樹君 2番 樋口千代子君 3番 赤羽誠治君 4番 平間正治君 5番 小澤彰一君 6番 篠原敏宏君 7番 中野重則君 8番 横沢英一君 9番 西條富雄君 10番 青柳充茂君 11番 金子勝寿君 12番 山口恵子君 13番 古畑秀夫君 15番 中村 努君 16番 丸山寿子君 17番 柴田 博君 18番 永田公由君◯欠席議員(なし)◯欠員(1名)
------------------------------◯説明のため出席した者 市長 小口利幸君 副市長 米窪健一朗君 教育長 赤羽高志君 総務部長 横山文明君 企画政策部長 高砂進一郎君 市民生活事業部長 大槻正弘君 健康福祉事業部長 百瀬公章君
産業振興事業部長 百瀬 敬君 (産業政策・観光担当)
産業振興事業部長 上條吉直君 建設事業部長 細井良彦君 (農政・森林担当) 生涯学習部長 胡桃慶三君 こども教育部長 青木正典君 水道事業部長 塩原恒明君 秘書広報課長 塩原清彦君
------------------------------◯事務局職員出席者 事務局長 小松秀典君 事務局次長 小澤秀美君 事務局係長 酒井千鶴子君
------------------------------ 本日の会議に付した事件議事日程(第4号)記載事件のとおり 午前9時30分 開議
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○議長(牧野直樹君) 皆様、おはようございます。 ただいまの出席議員は17名で定足数を超えておりますので、これより本会議を再開し、直ちに会議を開きます。 お手元の議事日程により議事に入ります。
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△日程第1 一般質問
○議長(牧野直樹君) 日程第1 これより一般質問を行います。 9番 西條富雄さん。
◆9番(西條富雄君) 〔登壇〕 御指名をいただきましたので、明政会の西條富雄が一般質問をさせていただきます。一雨ごとに秋の気配から冬の景色に変わってきました。この雨が雪に変わったら、クリスマスから年の瀬、お正月へと人の心は移っていくでしょう。しかし、今年もコロナ禍で年末と新年を迎えることになりそうです。ただ、昨年の第3波の不安で迎えた年末年始とは少し違って、治療薬などの開発が進んで、海外では承認され服用され始めます。岸田総理大臣は、後藤厚生労働大臣に年内の実用化を指示しました。国内では、塩野義製薬から開発され、承認待ち状態です。実は、本日が中国から
新型コロナウイルスが発生したという報告があった日でございまして、それから2年経過いたしました。一日でも早く国内の承認が出て、ワクチン接種と飲み薬で安心してクリスマス、年末年始を迎えることを祈っているところでございます。 それでは、通告書に沿って一般質問をさせていただきます。 1.産業振興と就業環境の創出「産業用地確保」について。 (1)
野村桔梗ヶ原工業団地について。 ①5月19日に発足後の進捗状況について。 市内外の企業から、塩尻市に新たな産業地を求める需要や企業の誘致に応じられるように新たな産業用地を確保し、人口減少に一定の歯止めをかけられる雇用の創出を図り、2021年5月19日に
野村桔梗ヶ原工業団地を造成する
土地区画整理事業組合が設立されました。1991年に検討が始まり、途中で地権者組織が解散したりしましたが、2016年3月に新組合設立準備会が発足し、2020年11月末に全地権者の同意を得られ、12月に組合設立認可申請をし、2021年5月に県から組合設立が認可されました。 地権者67人が組合員となり、地域経済活性化につながる企業進出の需要に応える用地整備を進めています。事業期間の2025年9月までに市内6か所目の工業団地が整うとともに、市の懸案である
都市計画道路広丘東通線も延伸されるということです。5月設立後の
野村桔梗ヶ原工業団地の進捗状況をお聞かせください。 (2)市内7カ所目の工業団地について。 塩尻市内には長野県のインターチェンジが2か所あり、国道3本が高出交差点で交わり、またまつもと空港にも近いという県内でも優秀な交通の要衝として知られています。そのような利便性もあり、市内外の企業から用地を求める問合せが毎年10件以上あって、市内の工業団地の需要に応えられないので、
野村桔梗ヶ原工業団地を整備すると聞いております。 そこで、さらに市内外からの企業進出需要に応えられるように、また人口減少の歯止めをかける雇用創出につながる新工業団地を整備・計画していきませんか。先の
野村桔梗ヶ原工業団地において、検討から始まり、組合を設立させ、県へ申請・認定されるまで、1991年検討から2021年5月認可の30年間かかったことを考慮すると、今からの準備が必要になってきますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。 そこでお伺いします。市内7か所目の工業団地の計画はどうなのか。公表できる範囲で結構です。お聞かせください。 2.観光振興と誘客促進について。 (1)コロナ禍の時代に対応した観光施策について。
新型コロナウイルス禍で、県外客、訪日客が激減しました。アウトドア設備や管理棟を新装した高ボッチ高原への影響はどうだったのでしょうか。木曽漆器祭、奈良井宿場祭や塩尻玄蕃まつり、ハッピーハロウィーン、草競馬、
小坂田公園納涼花火大会などなど集客力のある観光行事が軒並み中止されてしまいました。 10月1日から19都道府県の緊急事態宣言が全面解除され、8県の
まん延防止等重点措置も全面解除されました。その後、10月25日に東京都と大阪府で飲食店への営業時間の短縮要請が解除されました。しかし、11月末に
新型変異型オミクロンが国内で初確認され、再び出入国停止で水際強化されてしまい、訪日客への期待が消えました。経済活性化の全国的な波及に期待が高まる最中に第6波の懸念は消えないのは事実です。このように、コロナ禍の厳しい時代に対応した観光施策をどう考え誘客するのか、お聞かせください。 3.脱プラ対応の麦ストローを作るプロジェクトについて。 (1)遊休農地を活用し麦ストローでSDGs推進について。 地球環境を壊さず、全ての人がよりよい生活ができる機会が平等にある世界を目指して、世界中の国が合意した目標SDGsを推進しないと、地球温暖化やプラスチックごみの海洋汚染など世界の環境変化に歯止めがかからず、このままではパリ協定の目標達成がおぼつかないと国連から評価報告書が発表されました。プラスチック製品の使い捨てを減らす生活へと世界各地で脱プラの動きが広がっています。日本国内でも、コンビニ各社の脱プラへの動きや、カップヌードルの容器を植物由来の容器にしたり、化粧品の容器やペットボトルの材料も植物由来にしています。飲食店では、紙や竹のストローに変える店が増えてきました。 その中で、ライ麦を育ててストローを作るプロジェクトを始めた地域が増え、麦ストローを普及し脱プラに貢献しようとしています。例えば、松本市寿豊丘の
社会福祉法人アルプス福祉会の障がい
者支援センターコムハウスとネクストが、自家栽培の無農薬のライ小麦で手作りの麦わらストローを製造・販売しています。また、2019年の台風19号で被災した長野市長沼地区でも、復興に取り組むボランティア団体が中心になって、被災農地や遊休農地になってしまっている地区内の畑でライ麦を栽培し、茎を原材料にストローを作るプロジェクトを始めました。もともと長沼地区は被災、高齢化で遊休農地が増えており、あまり手のかからないライ麦栽培とストロー販売のノウハウを広げて農地保全につなげています。昨日の市民派連合の代表質問でありました有機農業の推進について、有機農業地を25%、100万ヘクタールにするという目標数値の達成の協力にもつながります。 そこでお伺いします。塩尻市内にもある遊休農地を活用し麦を栽培し、麦わらストローを作って脱プラにつなげませんか。それがSDGsの11住み続けられるまちづくり、12つくる責任つかう責任、14海の豊かさを守ろう、15陸の豊かさも守ろうなどにつながります。もろもろの意味を込めて、このような麦ストローを作るプロジェクトについてのお考えをお聞かせください。 4.文部科学省からの
学校設備緊急点検要請について。 (1)塩尻市内の学校設備、特に石碑・石像について。 11月16日に長野市内の小学校で、児童が石碑の下敷きになり大けがをする事故が発生したことを受けた対応で、文部科学省は、19日に倒壊や落下の危険がある学校設備を緊急点検するよう全国の教育委員会などに要請しました。松本市教育委員会は、それより早く17日に市内小中学校に立つ石碑や石像などの一斉点検を始めました。それを18日までに、市内の2小中学校の像やモニュメントで計3件の不具合を確認したと発表がありました。 塩尻市内の小中学校や高校の石碑や石像などについて、緊急点検をされましたか。その状況を教えてください。 5.シビックテック(
CivicTech)を活用した
都市インフラ最適化について。 (1)スマホアプリ「
道路損傷通報システム」の市民の活用状況について。 塩尻市がスマホから市道の損傷を通報できる無料アプリの塩レポを10年前に導入しました。地図と画面つきで市道の損傷箇所の特定ができ便利でしたが、スマホの新機種への対応が困難になり、2020年に産学官連携で開発されたアプリのマイシティレポートを活用した
道路損傷通報システムに一新されました。 塩レポには月平均16件の投稿があったと伺っておりますが、この新システムにして、情報を受け取った建設課から通報者へメール連絡が可能になりまして、現地確認しましたとか、復旧が完了しましたなど、市の対応や補修の写真などが送られるため、行政の信頼性にもつながったということです。 新システムにして市民からの活用状況や、それによる補修の完了度がどこまで向上したのか、お聞かせください。 (2)自治体と市民の協力で地域の課題解決に
シビックテック活用について。 ①石川県加賀市の
市民参加型イベント「マンホール聖戦」について。 シビックテックとは、市民とテクノロジーを掛け合わせた造語です。市民自らがICT等の新しい技術を活用して地域課題を解決しようとする考え方や、その動きのことを言います。近年、社会情勢の著しい変化や生活や嗜好の多様化によって、地域が抱える課題はますます複雑化しています。そうした中で、全ての課題解決を行政に頼るのは、もはや限界に達しています。そこで、技術革新によって身近になった情報通信技術を活用し、市民の手で行政や企業と連携しながら地域の諸課題を解決しようとする流れが起きたのが、シビックテックの始まりだと言われています。 その成功例の一つ、石川県加賀市で開催されました
市民参加型イベント「マンホール聖戦」をNHKの報道番組で紹介されました。参加者がサイトにWEBブラウザでアクセスしユーザー登録してもらい、マンホールの蓋を撮影・投稿するだけでポイントや特典を得ながら、インフラの安全を確保する社会貢献型の位置情報ゲームです。その画面から、マンホールの劣化具合が分かりますが、同時に周辺の道路の
アセットマネジメントも画面から知り得て、行政側の対応の迅速化につながりました。 東京23区以外での開催はこの加賀市が初めてで、加賀市内で約8,000個のマンホールを、通常の行政業務ですと2年から3年間かかるところ、このシステムを活用することで、僅か1日半の短期間でコンプリートできたということです。 これを塩尻市内の
道路アセットマネジメントとして開発し、
塩尻版シビックテックにしてみませんか。昨日の市民派連合の関連質問で提案されました、議員と市の職員が協力して、地区別、ブロック別に市道のチェックをする市道の里親制度とも絡めて推進しませんか。若者の協力を得るには、馬ニンジン的な特典が必要になってきますので、協賛する企業との連携が必要になりますが、議会に提出される報告案件に道路が起因する事故の専決処分の件数が最近多くなっている課題の解決に、このようなシステムで
塩尻版シビックテックを開発し、危機管理も含めて広く活用できますので、推進してみませんか。 ②市民の協力で上下水道管の修繕・更新状況把握について。 先ほどの
市民参加型イベント「マンホール聖戦」の同時進行的な
道路アセットマネジメントのシステムを拡大活用する提案をいたします。上下水道管の
ストックマネジメントにつなげたいと思いますが、いかがでしょうか。 今年の10月に和歌山市で発生した送水管の一部が崩落し断水が起きた問題を受けて、自主的に緊急点検した飯田市では、市内約360か所の上水道管中、1か所で補強工事が必要と判明できました。天竜川に架かる水神橋に設置された水道管約360メートルで、管のつなぎ目部分に正常と判断する範囲を超える曲がりがあり、地震などで衝撃が加わった場合は破裂するおそれがあると判断し、緊急対応ができたということです。和歌山市の場合は、断水事故では、市内の約6万戸で1週間近く多くの市民に不便をかけてしまいました。 このようなインフラ管理、
市民参加型情報提供システムを取り入れて、市民の協力で地域の課題解決へ結びつけませんか。地上に出ている上水管しか目視調査できませんが、地中に隠れている上下水道の状況把握は、ふだんから使用している地域の住民が毎日触れていますので、現状把握ができていて異常の早期発見に結びつけられ、
市民参加型課題解決につながると思います。 このように、若者の力で広まっているシビックテックを地域住民も参加して広く市民が活用できるシステムにして、行政側にすれば手間がかからず情報をゲットでき、対応の迅速化ができ、行政への評価も上がります。 このシステムの工夫をしていただいて早期発見と早期対応に結びつけ、管路事故の予防に努めてみませんか。 以上、1回目の質問を終わります。
○議長(牧野直樹君) 9番議員の質問に対する答弁を求めます。
◎建設事業部長(細井良彦君) 〔登壇〕 西條富雄議員の一般質問にお答えいたします。私からは、1.産業振興と就業環境の創出「産業用地確保」についての(1)
野村桔梗ヶ原工業団地について、①5月19日発足後の進捗状況についてお答えいたします。
野村桔梗ヶ原土地区画整理事業につきましては、平成28年3月に組合設立準備会を発足し、5年間にわたり勉強会や会議等、地権者の合意形成に多くの時間を費やし、組合全員の同意をもって本年5月17日に長野県から組合設立認可を受け、5月19日に組合設立総会を開催し、事業をスタートしたところでございます。 御質問の組合設立後の進捗状況につきましては、事業の早期完成を目指し、企業誘致や資金管理を民間事業者が代行する業務代行方式により事業を進めております。9月27日に仮換地指定がなされ、10月20日には安全祈願祭を現地で行い、本格的な工事に着手いたしました。 工事の進捗状況につきましては、広丘東通線において下水道管及び雨水幹線の敷設工事に着手し、おおむね予定どおり工事が進捗しているところでございます。 私からは以上でございます。
◎
産業振興事業部長[産業政策・観光担当](百瀬敬君) 〔登壇〕 私からは、1の(2)市内7カ所目の工業団地について、2.観光振興と誘客促進について、(1)コロナ禍の時代に対応した観光施策についての2点をお答えいたします。 まず、現在市内には
今泉南テクノヒルズ産業団地やアルプス工業団地など5か所の工業団地があり、6か所目の工業団地として整備する
野村桔梗ヶ原工業団地においては、全11区画、合計8万8,274平方メートルが全て契約見込みであることから、7か所目となる新たな工業団地の整備が喫緊の課題であると認識をしております。 議員御指摘のとおり、本市は県内でも屈指の交通の要衝であることから、
新型コロナウイルス感染症の収束を見据えた市内外の企業から用地の引き合いが複数寄せられている状況でございます。また、新たな企業立地は雇用を生み出し、活気ある地域経済や市民生活を育む重要な要素の一つであることから、新工業団地の適地について、現在、全市を対象に関係各課と検討を始めております。まだ公表できる段階にはありませんが、国土利用計画や
都市計画マスタープラン、
農業振興地域整備計画等の上位計画との整合を図りながら、早期に新たな産業創出の場を提供できるよう努めてまいります。 次に、観光振興と誘客促進について。長引く
コロナウイルス感染症により、市内の観光地は軒並み来訪者が激減し、それと同じく関連する宿泊、交通、土産物など関連事業者も大きな影響を受けている状況でございます。このような中、アフターコロナを見据え、地域の観光資源の磨き上げやブランド力の向上、マイクロツーリズムなど近場の観光資源を再発見し、時代に応じた新たな観光スタイルを徐々に広げていけるような施策に現在取り組んでいるところでございます。 具体的に申し上げますと、昨年来のアウトドア観光の推進や情報発信機能としてのWEBサイトの充実に続き、本年9月には
塩尻市内宿泊者おもてなし事業を実施いたしました。この事業は、塩尻の特産品であるナイヤガラを市内宿泊者に1房無料で提供することにより、観光客へのおもてなしと観光関連事業者への支援を両立したものです。 9月15日から9月30日までの16日間、宿泊者の取りまとめを観光協会が行い、当日、貨物輸送認可を受けているタクシー業者が観光ブドウ園を回ってブドウを集荷し旅館やホテルへ届けるという、それぞれ異なった業種による連携により実施をいたしました。 実績としましては、市内15か所の宿泊施設に宿泊された2,377人の方へナイヤガラを届けまして、受け取られた宿泊者からは、初めてこんなに甘いブドウを食べて感動した、塩尻に来なければ出会えなかった味で、来てよかったなど、うれしいお言葉をたくさんいただいたところでございます。翌日には、前日食べたブドウの味が忘れられずに、予定になかったブドウ狩りを楽しまれた方も何組も見られました。また、事業に協力をいただいた観光農園や宿泊施設、タクシー事業者からも、コロナ禍で観光客が減少している中、とてもありがたかったなどという感謝の言葉をいただいております。 次に、コロナ禍にあっての市民の旅行需要を喚起しながら、旅行業者やバス事業者を支援できるよう、感染症対策を講じたバス旅行に対する運行補助事業を10月から実施しております。バスを1日利用した場合、1台につき利用代金の3分の2、上限10万円を補助するものでありまして、10月から現在までに40台ほどの申請があります。 また、県民の市内宿泊施設への誘客促進としまして、市内へ宿泊される方が市内旅行社を通して旅行商品を予約された場合、1万円以上の宿泊に対し3,000円、5,000円以上1万円未満の宿泊者に対して1,000円を補助する塩尻宿泊割を実施しております。県が実施する県民割との併用も可能となるため、10月15日から現在までに60名ほどの利用があります。 このように、第3期中期戦略で定めましたとおり、新たな日常に対応した観光需要の喚起に努めるとともに、地域資源の磨き上げや、来年は善光寺の御開帳、諏訪の御柱が開催されることから、近隣自治体との連携によりまして市内への来訪者と滞在時間の増加を図りまして、アフターコロナに対応した効果的な観光施策を推進してまいります。 私からは、以上でございます。
◎
産業振興事業部長[農政・森林担当](上條吉直君) 〔登壇〕 私からは、3.脱プラ対応の麦ストローを作るプロジェクトについて、(1)遊休農地を活用し麦ストローでSDGs推進についてお答えいたします。 SDGsは、2015年9月に193の加盟国の全会一致で採択された持続可能な開発目標です。この国際目標は、社会が抱える問題を解決することとし、明るい未来をつくるためのゴールの一つに、「海の豊かさを守ろう」が掲げられております。海洋ごみにおいては、特にプラスチックごみによる影響が深刻な状況であることから、脱プラスチックが叫ばれるようになっております。 脱プラスチックに向けましては、プラスチック製のストローの使用を中止する動きが広がる中、その
代替品として注目されているものの一つが麦ストローであります。麦ストローは、麦の茎をそのまま利用する自然由来の製品で、議員がおっしゃいますように、県内でも製造・販売する施設や団体が出てきております。麦ストローの導入により、遊休農地の解消や雇用の創出、さらには脱プラスチックの推進が期待されるところでございます。 一方で、製造には麦の栽培から収穫、乾燥、加工と多くの作業が想定されることから、担い手を含めた
麦ストロー製造スキームの構築や麦ストローの需要を含めた消費動向などの見極めが必要となりますので、事業としての実現性や実効性などを関係者の要望や御意見を伺う中で研究してまいりたいと考えております。 私からは以上です。
◎こども教育部長(青木正典君) 〔登壇〕 私からは、4.文部科学省からの
学校設備緊急点検要請についての(1)塩尻市内の学校設備、特に石碑・石像についてにお答えいたします。 本市では、長野市における痛ましい事故を踏まえ、事故発生の翌日11月17日に市内小中学校の石碑・石像等の緊急点検を実施しております。点検につきましては、学校敷地内の石碑・石像等を揺らすなどして、転倒の危険性がないかを確認する方法で行い、各学校の教頭等が実施をいたしました。 点検の結果、転倒の危険性がある石碑・石像等はございませんでしたが、大型の石碑・石像等につきましては、危険箇所対策として、万が一の場合に備え、注意喚起の張り紙や立入禁止のバリケード等を設置するなどの措置を講じたところであります。 市内小中学校におきましては、日頃から学校敷地内の安全点検を目視等の方法で実施をしているところでありますが、市内小中学校に対し機会を捉えながら注意喚起を促しつつ、引き続き学校施設の安全管理に万全を期してまいります。 なお、市内高等学校の緊急点検の状況につきましては、把握をいたしておりません。 私からは以上でございます。
◎建設事業部長(細井良彦君) 〔登壇〕 私からは、5.シビックテック(
CivicTech)を活用した
都市インフラ最適化についての(1)スマホアプリ「
道路損傷通報システム」の市民の活用状況についてと、(2)自治体と市民の協力で地域の課題解決に
シビックテック活用についての①石川県加賀市の
市民参加型イベント「マンホール聖戦」についてお答えいたします。 初めに、(1)スマホアプリ「
道路損傷通報システム」の市民の活用状況についてお答えいたします。現在、市道の損傷箇所については、市民や通行される方からいち早く情報提供をしていただくために、道路損傷システム「マイシティレポート」を導入しております。このシステムは、平成28年から導入していた以前のシステム「塩レポ」が令和元年度にアプリケーションの更新への対応が難しくなったため、令和2年8月に新たに導入したもので、もともとは千葉市で運用していた市民型プラットフォーム「ちばレポ」というシステムが全国版のシステムに進化したものであります。このシステムを使うことによって、損傷箇所の位置情報や画像が通報され、損傷状況が正確に把握でき、現地調査が不要になることなどから、迅速に補修対応が実施できるメリットがあります。 現在、システムへの登録者数は149名となっており、昨年度末の登録者数65名から、今年度に入り新たに84名の方に登録をいただいております。また、システムによる通報は、令和3年4月から11月末時点で72件となっており、月平均約9件となっております。通報の内容は、道路の穴など舗装の損傷に関するものが48件、それ以外のものとして、道路上にはみ出ている草などに関するものが6件、道路側溝や浸透ますの破損や詰まりに関するものが5件、そのほか国道、県道、災害関連の通報であります。これらの通報につきましては、必要な修繕を早期に対応しております。また、国・県道は道路管理者へ連絡をして対応をしているところでございます。 今後このシステムへの登録者数をさらに増やすことで、市道上の事故を未然に防ぐことにつながると考えておりますので、引き続きホームページや「広報しおじり」への掲載のほか、区長会などにPRをして、システムへの登録依頼を行っていきたいと考えております。 次に、(2)自治体と市民の協力で地域の課題解決に
シビックテック活用について、①石川県加賀市の
市民参加型イベント「マンホール聖戦」についてお答えいたします。石川県加賀市で行われた
市民参加型イベントのマンホール聖戦in加賀市は、道路上にあるマンホール蓋の維持管理状況を把握するために市民を巻き込んで行ったイベントで、ポイントの付与や賞金を渡すといった発想は、ゲーム感覚に近く、短期間で目的を達成するために有効なものであったと報道されております。 本市において、先ほどお話ししました
道路損傷通報システムにはテーマレポートという機能があり、この機能は、石川県加賀市の事例と同様に、特定の道路施設の状況を把握したい場合に、システム上に登録している市民の皆様の力をお借りし情報収集を行うことができるものであります。具体的な使い方としては、見えにくいカーブミラーや道路側溝の詰まり等の状況調査を行う際には有効な手段だと考えております。今後この機能を有効活用するに当たり、システム登録者を増やす取組を進めるとともに、実際の運用などについて研究をしてまいりたいと思っております。 私からは以上になります。
◎水道事業部長(塩原恒明君) 〔登壇〕 私からは、②の市民の協力で上下水道管の修繕・更新状況把握についてお答えいたします。 上下水道施設は、ほとんどが地中に埋設されているため、計画的な更新を進めております。上水道施設につきましては、水道ビジョンや水道事業
アセットマネジメント計画に基づき、老朽管の更新や主要管路における耐震管への布設替え工事を行うとともに、毎年漏水調査を行うことで、市民が毎日の生活の中で安心・安全な給水を使用できるように努めております。 同様に、下水道施設につきましても、下水道ビジョンや下水道
ストックマネジメント計画に基づき、管路のカメラ調査を計画的に実施し、健全度に応じて修繕または管更正、布設替えによる改修工事を行うとしております。また、マンホール蓋につきましても計画的に目視、点検調査を実施し、蓋の交換を行っております。これにより、管路の流下機能を確保し、管路損傷に起因する道路陥没を防ぎ、安全・安心な下水道機能の維持に努めております。 一方で、突発的な破裂や破損などへの対応につきましては、水管橋や送水ポンプ等の地上部にある施設は、日常業務のパトロールの中での点検や保全管理などにより、状況把握を行っているところでございます。上水道管の破裂等につきましては、市民の皆さんからの通報あるいは配水池からの配水量の異常数値の警報等により、破損や故障箇所を特定し、状況を確認した上で速やかに修繕を実施しております。 なお、塩尻市水道事業協同組合が365日、24時間体制で修理当番店として常に待機をしており、迅速な対応が取れることから、緊急時の体制も十分に整備されておると考えております。 下水道管につきましても、道路パトロールや市民からの通報等により状況把握を行っており、管路の破損や詰まり等が発生した際は、下水道課職員が現場確認を行い、状況に応じて管路清掃業者や建設業者等による緊急時対応を実施しております。 上下水道管の計画的な更新については、水道ビジョンや下水道ビジョンにより進めてまいりましたが、議員さん御提案の新たな市民参加型の情報提供システムにつきましては、有益性を考慮した上で庁内の関係部課とともに今後研究してまいりたいと考えております。 私からは以上です。
○議長(牧野直樹君) 9番議員の質問を許します。
◆9番(西條富雄君) それぞれ答弁ありがとうございました。それでは、順を追って2回目の質問をさせていただきます。 産業振興と就業環境創出「産業用地確保」の点におきまして、5月19日発足した
野村桔梗ヶ原工業団地につきまして、今御答弁の中で新工業団地の事業計画によると、土地の区割りの換地設計をして、組合などが進出企業と売買契約を締結後、8月以降に造成に着工し、2025年に完了するということも聞いております。 都市計画道路東通線も本年度着工して2023年度中に完成予定だということで、非常に都市計画道路とすれば前向きだと思うんですけれども、各企業等の建築工事は2023年から2024年度になる見通しだということをお聞きしました。その工業団地の規模は角前工業団地の南側の12.7ヘクタール、9社の進出意向があることも伺っているんですけれども、その工業団地内にさらに塩尻市に進出しようとする企業があった場合、その
野村桔梗ヶ原工業団地内に空いている用地はあるのかどうかをお聞かせください。
◎建設事業部長(細井良彦君) 今回の組合の今のやっている部分、そういったところは、保留地の販売についても、先ほど御答弁いたしましたが、業務代行者によって行っております。そういった中では、現在、進出を希望する企業の皆さんとは、仮の協定、基本協定が締結をされているということになっております。ですから、その販売を予定している区画につきましては、現在のところ全てが予約済みというような形になっているということでございます。
◆9番(西條富雄君) 今の話だと、もう100%売れているだろうというようなことでした。それでは、次に行きますけれども、市内7か所目の工業団地についてもちょっとお伺いしたいんですけれども、市内7か所目の工業団地の計画は、今のところ公表できる状況ではないということですが、ここで私からの提案を申し上げます。 広丘堅石の広陵中学校北側に市内7か所目の工業団地を整備したいと私は思っているんですけれども、その場所における就農者の皆さんは高齢化してしまいまして、例えば果樹栽培している方々で観光農園を計画して、地域経済活性化につながる活動をされたいのですが、高年齢になってしまって、計画を今は中断しています。また、そのほかの就農者も、所有面積が広くて大型農機を使っての営農ですが、後継者不足で離農者にもなりかねない方々が多いところです。また、JRの東側の空き地が多くなって、アスザック中信事業所あるいは通学路で大型車両の通行に難がある諏訪倉庫さんなど、そしてその北側のスーパーツルヤ横の高層ビル、実はこれ県への償還期間が終了する雇用促進住宅などを含めた、そういった広範囲の用地を計画して、そうするとそれぞれの各者が抱える問題解決、課題解決に向けて協力できますので、提案したいと思います。 その前に、雇用促進住宅の募集はもう廃止、停止していますでしょうか。その辺も併せて答弁をお願いしたいと思いますが、市の考えをお聞かせください。
◎
産業振興事業部長[産業政策・観光担当](百瀬敬君) まず工業団地の造成ですけれども、一番大切なのは地権者の御意向だと考えております。議員御指摘の箇所でございますけれども、市街化調整区域でございますので、農地法、都市計画法に非常に大きな課題があるとは考えております。 ただ、いずれにしても、また工業のほうの団地の需要はあるので、もう早急に取り組むとともに、今度造成するときは、やはり周辺環境とかそういったものも一体的に見ながら開発をしていくことも必要でしょうし、再生可能エネルギーの導入等、環境に配慮した工業団地の造成も必要ではないかと考えております。 私からは以上です。
◎建設事業部長(細井良彦君) 雇用促進住宅につきましては、計画の中で用途を廃止するというような計画をしてございまして、今現時点では入居の応募というものはしてございません。
◆9番(西條富雄君) 募集していないということで、ありがとうございました。その辺が開発できれば、議長の地元である高出地区の問題であります、通称高原通りの道路拡幅につながります。あるいは堅石中町交差点から広丘堅石西原に抜ける市道整備が進められますので、周辺の流通環境も整った工業団地になりますので、ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。 それでは、次に参ります。観光振興と誘客促進の中で、コロナ禍の時代の観光施策についてお伺いしました。塩尻市観光協会がコロナ禍で激変した観光客の誘客対策を早期に手がけて、昨年度から本格的に取り込んでいる県内客など、近隣地域からのマイクロツーリズムで誘客するという、先ほど具体的に教えていただきました。ありがとうございました。 市長総括にありましたが、10月に入り奈良井宿では観光客が戻り始め、バス旅行客などの姿を見かけるようになったという市長の総括もありました。奈良井宿で期待されて開業したBYAKU Narai、その後の状況を教えてください。
◎企画政策部長(高砂進一郎君) BYAKU Naraiの状況でありますけれども、夏に先行でオープンしました杉の森の施設に続いて、旧民宿豊飯豊衣の施設が11月に整備が完了したところでございますし、控えておりましたお酒の提供、テイスティングバーについても今月スタートすると。これをもって、宿泊施設、それから温浴施設、飲食と全施設が稼働します。10月、11月の杉の森の宿泊施設の稼働率がおおむね6割から7割、特に週末についてはほぼ満室という状況でありまして、大変好調であります。 今後は、大みそかと元日の連泊のスペシャルプラン、これが1室、部屋によって違いますけれども、30万円という非常に高額なプランでありますけれども、これもほぼ完売状態ということでありまして大変好調であります。奈良井宿のポテンシャルとブランディングが融合して、それがマイクロツーリズムを呼び込んだと評価をするところであります。ヒト、モノ、カネ、コトの新たな動きが生まれてきたと評価をしております。