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06月16日-03号

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  1. 茅野市議会 2010-06-16
    06月16日-03号


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    平成22年  6月 定例会        平成22年 茅野市議会6月定例会会議録(第3号)---------------------------------------平成22年6月16日 (水曜日)---------------------------------------    議事日程 平成22年6月16日 (水曜日)午前10時 開議日程第1 一般質問---------------------------------------   本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     1 保育園舎の地震災害対応と現状について(15番小平吉保)     2 市営墓地の状況について(   〃   )     3 盛大に行われた御柱祭の総括について(12番両角光子)     4 国民読書年記念事業への準備について(   〃   )     5 ながの子育て家庭優待パスポート事業について(   〃   )     6 矢崎虎夫記念会館の作品展示について(13番吉田久明)     7 子育て支援の取り組み状況について(   〃   )     8 スポーツ公園の整備について(11番宮坂武男)     9 長期的な有害鳥獣対策について(   〃   )    10 道路用地の未登記解消と未登記による下水道工事中断の解決対策について(9番平林 安)    11 「映画館の日」の実施状況と市民の評価について(  〃   )    12 各種産業の現状及び振興策について(16番柳澤源太郎)    13 農地法の一部改正について(   〃    )---------------------------------------◯出席議員(17名)  1番  大久保功身       2番  矢崎利和  3番  北沢千登勢       4番  望月克治  5番  島立健太郎       6番  野沢明夫  7番  勅使川原はすみ     8番  堀  晃  9番  平林 安       11番  宮坂武男 12番  両角光子       13番  吉田久明 14番  伊藤眞智子      15番  小平吉保 16番  柳澤源太郎      17番  細川治幸 18番  島立雄幸---------------------------------------◯欠席議員(1名) 10番  小平大亜---------------------------------------◯説明のため出席した者の職氏名 市長       柳平千代一   副市長      立石良忠 教育長      牛山英彦    企画総務部長   長田博文 市民環境部長   吉田喜雨彦   健康福祉部長   中村安志 産業経済部長   折井健次    都市建設部長   牛山澄人 教育次長     小池沖麿    消防署長     牛山佐一 会計管理者    上原敏文    庶務課長     樋口公男 財政課長     柿澤圭一    企画課長     北沢 健 選挙・監査・公平         農業委員会          鮎沢英行             両角一夫 事務局長             事務局長 農業委員会          北澤幸男 会長---------------------------------------◯事務局出席職員氏名 議会事務局長   五味昌彦    議事係長     平澤精一 議事係主査    北沢賢一    庶務係主査    宮坂佳樹     午前10時 開議 ○議長(島立雄幸) おはようございます。 それでは、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 △1 保育園舎の地震災害対応と現状について △2 市営墓地の状況について ○議長(島立雄幸) 日程第1、一般質問を行います。 今回の通告者は13名であります。 なお、先例・申し合わせ事項により、質問と答弁を合わせて60分以内であります。 質問者、答弁者とも簡潔明瞭にお願いいたします。 なお、再質問は質問項目を明確にして、一問一答方式によりお願いいたします。 それでは、最初に15番、小平吉保議員、どうぞ。     (15番 小平吉保 登壇) ◆15番(小平吉保) おはようございます。 15番、小平吉保です。通告のとおり2問について質問させていただきます。 1、保育園舎の地震災害対応と現状について。 自然災害で多くの人命が一瞬にして奪われる災害に、地震災害があります。この災害には、現代の建築技術を駆使することで、災害に対しての防止は幾らかは安心できる技術が現在では確認され、建造物の耐震化が実用化されています。地震、自然災害に対しては、行政としてはまず第1優先にされるべき課題であり、行政も前向きに取り組まれておりますので安心はしております。 今回の質問は、行政が運営する多くの特定建築物がありますが、一番弱者の子どもたちが長い時間利用する保育園舎に絞り、地震災害対応は安全か確認をしながら質問をさせていただきます。 災害に対し保育園児や子どもたちは、自分では何も判断と事の対応をすることができない、大変に無防備な園児、子どもたちなのです。人命を守るために、行政としても最善の施策を実施し、地震、自然災害防止に努め、現在に至っておるものと安心しておりますが、市で作成された茅野市建築物耐震改修促進計画に基づき、特定建築物である園舎への対応も既に手を打たれ、安心・安全な園舎で子どもたちの成長を見守られ、毎日の楽しい生活指導がなされておると思われますが、しかし私は少し保育園舎に心配があります。それは特定建築物に対し、市の防災計画の中で災害時に避難所としての特定建築物は、耐震改修促進計画で耐震診断が済み、速やかな対応がとられていることは、議会の中でも予算化され確認できていますが、昭和57年以前に建設された木造・鉄骨の建築物の園舎は、基本的避難所としてでなく、補完避難所としての位置づけ等のあるため、耐震に対する検査がなされていないのではないかと心配いたします。ですから、園舎は補完避難所としての扱いで、現在担っている8園舎があるのではないか、推測されることがされますがいかがですか。 また、園舎耐震建築物の建てかえには、財源の確保も大きい課題が大きくあると思います。多くの課題を含み保育園舎に対しての自然災害対策がとられ、現在に至っているものと判断しております。茅野市の将来においても、大切な子どもたちに安全・安心の施策が、もう一歩手厚くされるべきだと思い質問をさせていただきました。行政の保育園舎の地震災害対応と現状をお聞かせください。 2、市営墓地の状況について。 以前にも公営墓地のあり方について一般質問させていただきましたが、以前は永明寺山公園墓地の待機者や運営面も現状に対応していました。また、区も共同墓地や寺院の墓地などとの関係があり、当時としては前向きに取り組む状況ではなく、様子を見据え事業計画を模索し、事に臨むのが最良と答弁があったかと認識しておりますが、その後の永明寺山公園墓地の状況や市民の中にも、檀徒にとらわれない公営墓地を求める新しいニーズなど出ているのではないかと思われるがいかがですか。 また、茅野市の市民の生活パターンを見ると、少子化傾向や高齢者でひとり暮らしの方々も多く、いろいろなライフスタイルがクローズアップされていると思われます。そんな時代背景を考慮され、公営墓地計画を総合的に見直され、判断され、本年度行政では新墓地事業特別会計が予算化され、事業計画に着手されました。事業内容に基づき、どのような事業計画が進められているのか、3点について事業内容をお聞かせいただきたいと思います。 1、公営墓地の利用状況と現状について。 2、新しい事業企画内容はいかがか。利用される市民のニーズをどれだけ取り込むことができるのか。 3、土地開発や用地買収の関係が考えられますので、事業を担当される課、どの課が担当されるのか。 以上の点につき御説明をお願いいたしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 市長。     (市長 柳平千代一 登壇) ◎市長(柳平千代一) おはようございます。 それでは、質問番号1、保育園舎の地震災害対応と現状について、質問番号2、市営墓地の現状について、順次お答えをしてまいります。 まず、保育園舎の地震災害対応についてでございます。 市では、茅野市建築物耐震改修促進計画に基づき、住宅や多数の方が利用する特定建築物、地震災害時の拠点となる公共建築物の耐震化を精力的に進めてきております。市の防災計画の中で基本避難所として、保育園では笹原保育園が基本避難所となっておりますが、残りの16園は補完避難所としての位置づけでございます。 この耐震基準前に建築されました保育園は、現在建築中の豊平保育園を除く8園が、昭和57年以前に建築された建物となっております。このため市では、この耐震計画に基づきどんなふうに進めているかを議論いたしました。その中で、耐震診断を行い、耐震補強をするかどうかという観点で検討を進めてまいりましたけれども、保育園の場合は建てかえ計画を進めることで対応していく、それを優先していくということで、耐震調査は見送っております。 市では、今年度中にこの新耐震基準前の保育園を中心とした保育園建設計画を策定し、計画的に建てかえを進めていきたいというふうに考えております。現在、豊平保育園が建築中です。この後、わかば保育園は用地を買収しております。そこの造成作業に入っていきたい。それ以降の順番につきましては、ほかの要因もございます。そういったものを加味しながら、改築計画を策定していきたいというふうに考えております。 この建てかえに伴う財源でございますけれども、三位一体の改革に伴い、次世代育成支援対策施設整備交付金、これが廃止、また財源移譲されております。施設整備費補助負担金等にかかわる事業の一部につきましては、施設整備事業、これは一般財源化分として地方債措置がされているところでございます。 なお、平成20年度から22年度まで県に基金を造成して、保育所の整備を行う「安心こども基金」による保育所緊急整備事業というのがございます。これにつきましては、社会福祉法人、学校法人等の設置者が保育所の施設整備を行う場合に限って該当となります。ですので、民設民営で保育所の運営をする場合には、この安心こども基金の補助も活用していきたい、そんなふうに考えているところでございます。 続きまして、市営墓地の状況についてでございます。市営墓地につきましては、平成19年9月、小平吉保議員、平成20年9月、伊藤眞智子議員から永明寺山公園墓地の状況や市営墓地の増設等について、一般質問をいただいておるところでございます。 永明寺山公園墓地の総区画数1,134区画は、すべて完売をしております。恒常的に60人ぐらいの方がキャンセル待ちをしていただいているところでございます。また、市内には区の共同墓地や寺院の墓地がありますけれども、区民であったり、あるいは檀家であったりといった制約があるため、地域や宗派を問わない公営の墓地の建設が求められている状況でもございます。そのため、墓地整備を行うこととし、本年度新墓地事業特別会計を設置したところでございます。 新墓地事業特別会計では、用地測量や土地鑑定費用、実施設計、経営許可、開発申請等の費用、総額813万2,000円を平成22年度の予算としております。 なお、永明寺山公園の区画増設の検討も行いましたけれども、取りつけ道路が狭いことや駐車場が少ないこと、また造成には効率の悪い地形であるため、ほかの場所に土地を求めることとしております。 その状況でございますけれども、本年度、市民課市民係に土地開発公社と兼務でございますが、墓地整備担当を配置しております。計画・企画の段階から竣工まで業務を行ってまいります。他市町村の運営状況や墓地の機能等を参考に計画を行っていく予定でございます。平成22年5月末現在で58名の方がキャンセルを待っている状況でございます。そういう方には、この解約等が出たところで順次連絡はとっているところでございます。 次に、計画される墓地に、市民ニーズに合う計画を取り込めるのかということでございます。墓地整備につきましては、市条例に、茅野市墓地等の経営の許可等に関する条例がございます。墓地を整備できる場所の条件や1区画の面積等の施設基準がありますので、条例に即した墓地整備というものが基本になってまいりますけれども、今後におきましては、少子化傾向、またひとり暮らしの世帯の増加等も予測されるわけでございます。代々墓地を守っていくことのできない方々への対応も必要になってくるのではないかなと考えております。そういう意味では、集骨ができる施設等も必要になってくるだろうというふうに想定をしております。新墓地は、高齢者の方も墓参しやすい、景観に配慮した墓地とするため、土地を選定してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) ただいまの市長の答弁で、耐震診断は行い、耐震補強でなく建てかえを決定されたということで現在動いているというようなことで今答弁がありました。これはこれでそういう形で動くことが市で決定されておるのであれば、その動き方等についても敏速に行ってもらいたいなということを考えるわけです。そして、先ほど市長の答弁の中にもありましたように、防災対策の中で基本避難所というのがまず必要になるわけで、そこが足りなくなった場合については、補完避難所というところも待機所というふうになっていくわけでありますので、それを考えたときに、先ほど市長のほうは豊平保育園、そして次にわかば保育園というふうなお話がありました。そして最後の語尾のところに、その他の要因があり、これからのことについては要因がというふうなことをおっしゃっておりますけれども、その要因というのはどんなことでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 保育園の建てかえ計画につきましては、以前から課題になっていました。議会に対しましては、平成19年の3月議会ですから、皆さんか改選される以前の議会の全員協議会で、一度、素々案というものをお示しさせていただいた経過がありますが、その後、内部的にも検討を進めてきたわけですが、今御質問にもありましたように、外的な要因がいろいろありまして、なかなかまだ結論が出ていないという状況です。 1点につきましては、一番古い保育園はわかば保育園でございますので、私どもとしてはこれを最優先として考えていたわけですが、昨年の議会でもたしか御質問をいただきましたけれども、宮川茅野区におきまして、ミニ区画整理の話が出てきております。その関係で、県道改修も含めて宮川保育園の移転時期というものを近いうちに固めていかなければならない、そんなふうな要因が1点出てきておりまして、これがわかば保育園との建てかえの優先順位がどうなるのか、古いほうを先にするのか、区画整理事業のほうの進捗度合いによって宮川保育園に手をつけなければならないのか、ここら辺のところがまず最優先の園をどうするのかという判断の中で、まだ条件が整っていないというようなものがございます。 それから、その後、昨年の政権交代を受けまして、またちょっと別の要因が出てまいりまして、これは本日、後ほどまた吉田議員の御質問の中で出てくるわけですけれども、国のほうでは幼保一元化、これは前から言われている話ですが、それに加えまして幼保一体化というふうなものが構想として出てきています。そのための法案整備は、平成23年に国会に提出をしていきたいというふうなことが、現在では情報として入っています。したがいまして、今年度22年度中には、幼保一体化に向けての国のほうの何らかの考え方が示されてくるのではないかというふうに想定をしております。そこらの辺を含めまして22年度中には、できましたら今後の茅野市の保育園の建てかえ計画というものを固めていきたい、こんなふうに考えています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今その要因というのをお聞きしたわけですけれども、要因というのと今私が質問している内容は、耐震で必要であったので、順次園を新しく建てかえていくのではないかなという質問です。それで今要因の中に、国の関係、幼保一元化とか、あるいは国道の関係で小ミニ開発があるとかいうふうなことが要因であるならば、それはそれとして、耐震という問題については、担当課としては急いでやらなければいけないということは考えておられますか。どうですか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 先ほど市長答弁の中にありましたように、市の公共施設の耐震化計画につきましては当時議論をする中で、保育所につきましては耐震化診断を行わずに建てかえ計画の中で準備・整備をしていくという方針が確認をされているわけでございます。したがいまして、確かに57年以前の建築物につきましては、早目に建てかえをしていくことは必要だとは思っておりますけれども、いろんな要因がありますので、そこら辺を加味しながら順次それぞれの園の建てかえ計画をつくっていきたい、こういう考え方でございます。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) それでは、次の件についてお願いしたいと思います。 保育園建設は、年内に計画されるという形の中で、これからいろいろ検討されるわけですけれども、今部長の答弁では、19年の全協で1度お話があったという形をお聞きしました。それでは、これから保育園建設計画をどんなふうに取りまとめていかれるのか、全協に諮られる機会というのは、いつごろを想定されておりますか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長
    健康福祉部長(中村安志) 先ほどの答弁と同じ状況になりますが、私どもとしましては、できれば22年度中に建てかえ計画をつくっていきたいというふうな考え方を持っておりますので、そこでの内部検討ができました段階では、議会のほうにお示しをさせていただきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今の答弁は大変ありがとうございました。22年度の全協という形でありますので、この件については了承いたしました。 次です。市長には諮問機関で、茅野市保育園運営委員会の近年の会議はいつごろ行われ、また今後予定されるというのは市長、ございますか。運営委員会の諮問。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 保育所運営審議会でございますが、基本的には保育料の改定があるときに限って開催をさせていただいてきた経過がございます。私が現職につきましてからは、まだ運営審議会は開催されていませんが、昨年、国のほうで保育料の徴収基準が改定されました。市の場合には1年おくれということで改定していきますので、23年度からの保育料の改定を今考えております。そのための審議会をことしの8月に開催をさせていただきたいというふうに考えています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 大変失礼ですけれども、部長にちょっとお伺いしたいんですけれども、その運営審議会というのは、建てかえ工事等にも絡む諮問ということはできるわけですか、内容について。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 議会だけではなくて、建てかえ計画につきましては、保育所運営審議会のほうにも当然お諮りをしていく事項だというふうに考えています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) ありがとうございました。 それでは、次の問題をお願いしたいと思います。 私は、先ほど市長の言った要因というのは、建設の財源確保のために三位一体であった政府の制度が廃止され、交付金は現在地方債の措置によって交付税がなされているということは、これは承知しています。そんなふうなことがあり、具体的にもう1度保育園を建設するに当たっては、財源確保としては地方債、それから社会福祉事業費とそれから一般財源と3本立てでないと、一つの園を建設するのには難しいのではないかなというふうに思われます。普通であれば土地を入れたとすれば、1つの園舎は約3億5,000万ぐらいがかかるのではないかなと予測されます。3億5,000万という大きなお金を年次計画されていくことについて、どのようにお考えを持っておるのか御説明をお願いします。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 最近の例で言いますと、現在建設中の豊平保育園が一番わかりやすい例になるかと思います。三位一体の改革の関係で地方のほうに税源移譲がありまして、従来の補助金制度はなくなったわけでございますが、現在の豊平保育園の状況で申し上げますと、全体の事業費が約3億7,000万というものを予定しています。このうち、税源移譲に伴う一般財源化部分についての交付税算入ができる起債といたしましては、1億5,500万ほどで約42%、これは後年度の財源充当がなされてくるというふうな起債が使えます。それから、社会福祉施設の整備事業債、これは単なる起債、借金になるわけですが、これにつきましては約1億6,000万ほどでして、43.4%ほどになります。全体事業費の中で、市側として一般財源を用意しなければならないのが約5,500万円、率にして15%ぐらいの財源になります。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今最終的には交付税で措置される分は、起債を仮にしたとしてもこれは交付税で措置されますので、おおむね半分ぐらいは国から戻ってくるものという形でありますので、これについては心配がないと。政府がかわろうとした段階でも、これについてはいいというふうに私も考えておりますので、よかったなという施策に思っております。 しかし、社会福祉施設整備事業費というものは、これは基本的に行政の借金であるかなというふうに思います。その比率が充当率は75、80であったとしても、交付金はゼロということでありますので、この問題、その費用を充て、なおかつ一般財源を充て、半分の建設費を賄っていくということになった場合、そこら辺の案分がこれから非常に財政的にネックになっていくのではないかなと私は思うんですけれども、部長はどんなお考え方ですか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 行財政改革推進プログラムの中で、公債費比率という一定の枠があるのは御承知をいただいているところだと思います。したがいまして、財政的なものをどうするかというのが大きなポイントになってくるのは事実です。ただ、先ほどは御説明をさせていただきませんでしたが、財源対策としましては、今国のほうでは子ども手当の部分の一部について、現金給付ではなくて現物給付化というものを考えているというふうなことも言われているわけです。最近の報道でいきますと、来年以降の2万6,000円というものの満額確保は難しいというような話ですが、2万円ぐらいはどうにかなるのではないかというふうなことも、新聞紙上等では散見をしている状況になっています。こういった中で、いわゆる市町村裁量で使える財源枠がどのくらい認めてもらえるのか、そこらの辺が、いわゆる通常の一般財源として使える話になってまいりますので、これがどうなってくるのかということには興味を持っています。 もう1点は、同様に今年度児童手当と子ども手当の地方負担分として予算に盛らせていただいたものが、1億4,000なにがしという数字があります。この負担分が来年以降どうなるのか。政権のマニフェストによりますと、子ども手当は全額国庫負担という話になってまいりますので、本来その制度でいきますと今年度予算化させていただいた一般財源負担分につきましては、何らかの形で私どもが茅野市として使える財源に振りかわっていく可能性もあります。 そんなふうな状況を見ながら、将来の交付税充当されない以外の起債と一般財源の投入、ここらの辺についてはそういう全体の観点の中から充当方法、財源の獲得方法というものを考えていく必要があるかな、こんなふうに考えています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今の質問に対して、今健康福祉部長のほうから新しい手法の中で、国のを利用されるようなことがあれば、交付金その他等を利用していくということの、本当に前向きな発言がありました。ぜひ22年度の建築全体計画の中で、今後推進していく中、財政の面についてはえらいおどおどすることなく、1年に一つ一つの園ができていかれるような施策を全協の中で御説明いただけるという形で、これについては理解をしたつもりであります。 それでは、次に民間に実施した場合の、今回の場合どんぐり保育園ですけれども、市からの補助金、民間保育園の成果等はどんなふうな状況に判断されておりますか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) まず総体的には、開園から5年目が経過したということで、本年度になるわけですが、ここのところで成果の評価を行うということになっていますので、今年度、私どもとどんぐり保育園のほうといろいろ打ち合わせをさせていただきながら、民営化についての成果というものを1度は検証していきたいというふうに考えています。 それから、全体的な内容といたしましては、非常に御好評をいただいているというふうに判断をさせていただいています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) それでは、健康福祉部長にもう一つ質問させていただきます。 そうであれば、今言われるように部長の所感的には民営化してもよかったなというふうな頭があっての御判断だというふうに解釈しております。そうであれば、今後の保育園を民間委託することは考えておられますか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 先ほどお話をしました、平成19年3月にお示しをさせていただいた素々案の中では、どんぐり保育園とは別に公立保育園の整備に当たっては、基本的に地区内に2園以上の保育園がある地区につきましては、民営化をしていきたいというふうな構想で、当時は三つの園の民営化構想というものを打ち出しをさせていただいてあります。今年度策定を予定しています建てかえ計画の中で、あわせましてこれからの保育園の民営化をどうするか。玉川どんぐり保育園の状況を見ますと、やはり民営化していくためには、一定の規模以上の園にしないと、なかなか難しいかなということがありますので、当時構想をしました3園が、そのままストレートにいけるかどうかということは難しいかなとは思っていますが、そんなふうな考え方も入れながら民営化というものも、一つの手段として考えていきたいというふうに考えています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今部長からお聞きした中であると、ちょっと私も確認がとれていなくて大変申しわけなかったですけれども、3園の計画があるということであれば、私がちなみにいろいろの人たちの中からの情報の中では、言葉を出していいのかどうかわかりませんけれども、近年行われるわかば保育園が民営化かなというふうには思っていたんですけれども、これからも質問させていただく中で、統廃合の問題があります。今部長は民営化した場合に、運営として管理がなっていくためには、入園数、あるいは入所数というのが、ある程度アバウトの数字が出てこないと民営化は不可能かなというように思っています。そんな中で、大変失礼ですけれども、わかばということは今回事業がもう動いているわけですけれども、わかばについてはどんな御予定ですか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 先ほど申し上げました平成19年3月の計画の中で、わかば保育園というものは、民営化の対象として位置づけをさせていただいてあります。現在もその考え方については、特に捨てたということはありませんので、候補園として考えていますし、今後それに向けてどのような体制整備をしていったらいいのか、玉川どんぐり保育園の場合には、新設の民営保育園でございましたので、比較的スムーズに進んだというふうに考えていますが、公設保育園を民営化に移行していくためには、やはりつなぎの保育時間をどうするかとか、いろんな問題が出てまいります。そういった問題点をいろいろ洗い出しをしていかなければならないと思っておりますが、現時点ではわかばは民営化の保育園の方向になっています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) ありがとうございました。わかばが民営ということでの確認がとれましたのでありがとうございます。 それでは、保育所の統合について、現在の考え方、建築計画の検討委員会の立ち上げ等は考えられておりますか。先ほど私が言ったように、茅野市保育所運営委員会にこれが充当するのか、あるいは検討委員会というのを新たに立ち上げて、保育所の統廃合について考えていかなければいけないのか、その点について答弁をお願いします。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 現時点では、保育所運営審議会の中で議論をしていただきたいというふうに考えていますので、建設検討委員会というふうな組織は考えておりません。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) ありがとうございました。今言われたように、昭和にできた茅野市保育所運営委員会というのが、今現在もこういう形の中で、市の職員の人たちが利用していくという形、そしてまた市長がそれを答申すれば招集できるという大切な会でありますので、これをつくっていっていただきたいというふうに思います。 それで、統廃合の問題ですけれども、先ほど答弁のときに部長のほうも、入所数という形をある程度考えたわけですけれども、私はいろいろ見る中、お話を聞き取りする中で、入所数はアバウトですけれども180から200というのが、現在の統合の中で民営化していくにも一番いいのではないか、あるいは統合するにもそのくらいの園が合体しなければ、運営自体がなっていかないのではないかなというふうに予測してはいるわけですけれども、健康福祉部長としては、統合される場合、どのくらいの入所数のまとまりがあれば一体化できるように構想をお持ちですか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 統合が公立の保育所同士を統合して公立の保育所として運営していくという考え方と、もう一つは民営化を前提として考えていく場合とでは、若干規模も異なってくるかなというふうに考えています。民営化をしていく場合の規模としては、やはり200以上、250ぐらいまでの間の規模が求められてくるのではないかというふうに考えています。 それから、公立の保育所同士の統合をして公立保育所として運営していくということになってきますと、これはやはりその地域のいろんな特性を考慮しながらやっていかなければならないというふうに考えていますので、一概にどのくらいの規模に向かって統合するというところまではまだ考えていません。 先ほど来御質問がありますが、民営化する方向でいったときに、ではその地域でこのくらいの規模の民営化するための園が必要だということになりますと、その周辺の保育園との絡みの中でどう整備をしていくかということも、考えていかなければならないことだというふうに思っています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今部長がおっしゃられたように、最初から民営化でやる場合と、あるいは公営の保育園を合体するというふうな形、二通りあるということで答弁を受けましたので、この点についてはちょっと私も、民間等そういうことまで考えていなかったので、あくまでも入所数の関係では200人が限度かなというふうに考えてしまったので、今の答弁でよく理解できました。 それでは、次に耐震がされない園があるということは、実際問題あるんです。それで市長の答弁にも豊平、次はわかばだよというふうにおっしゃっておられます。そしていろいろの要因は今市長でも、それから健康福祉部長でも要因ということはお聞きしたわけですけれども、その要因を克服しても年に1棟ぐらいずつは、今の茅野市にとって耐震化されていない建物であれば、建てかえが必要だと私は思うんですけれども、市長、その点についてはどんなふうにお考えですか。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 議員おっしゃるとおり、耐震化されていないものは、一刻も早く耐震化していかなければいけないのが当然です。議員も十分御承知かと思いますけれども、茅野市はよその自治体と比べましても、本当に積極的に耐震の事業に取り組んでまいりまして、おかげさまで小中学校もすべて終わっております。それから、ほかの施設におきましても塩壺の湯の老人福祉センターが、ここでこれも対応していこうという計画でいますけれども、残っているだけで、そういう意味では保育園が8園残っている状況ですけれども、建てかえということが前提にあったということと同時に、基本的に保育園は平家です。災害にあったときにどうしても2階、3階建ての建物のほうが大きい被害をこうむる、そういうような状況の中からの判断もあったかなというふうに私思っておりますけれども、そういう意味では、時間を置かずに保育園の場合はこの予定どおりの新築計画を進めていくというふうには思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今の答弁は、最後に市長からお聞きしようかなと思っていたわけですけれども、今確かに8園残っていると、そして建てかえという前提の中で市は動いているんだよと、そして一刻も早く子どもたちの安全・安心のために生活の拠点を新たにしっかりしていかなければいけないなというふうな、その意気込み自体は私としても、市長の答弁、それから健康部長の答弁でよくわかるんです。 さて、そうしたときに具体的に、本当に茅野市は1年に1園ずつ建設が、くどいようですけれども、やっていかれることが果たして、やっていってもらいたいことが一番の今回の質問の趣旨だったわけですけれども、くどいようですけれども、その点はどうでしょうかね。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 1年1園というのが実現できるかどうかというのは、今ここで私のほうから明確に発言することはできませんけれども、市の全体の予算の中でどの部分を優先していくかということを、まず実施計画等を査定していく中で決めていく、決めていかなければいけないということで、先ほど部長が言いましたように、本年度中に建てかえ計画というものをつくってまいります。その中での財政措置をどうしていくかというところとあわせて、一刻も早く耐震になっていない8園の改築、新築に取り組んでいくということになるかと思います。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 市長の最終的な今のお話をお聞きした中で、市長も言葉の中に多少詰まる点もあるということは、私も議員としてよく理解しています。ですから、ぜひ、先ほど健康福祉部長がおっしゃったように、22年度中に今後の建設計画を全協に示していただくということでありますので、それを見てまた議員としてのスタンスを考えていきたいというように思います。この項についてはこれで終わりにします。 それでは、公営墓地についての関係ですけれども、市長の答弁でもう1度確認させていただきたいですけれども、新企画墓地は他の場所の土地を求めていくという、新たな手法に動いていることでよろしいですか。ほかの場所に移動していくということですね。求めるということですね。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 先ほど言いましたように、永明寺山の拡張ということも一つの選択肢にはあったわけでございますけれども、そうではなくて新たな場所に新規に造成していきたいとそんなふうに思っています。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 既に予算化されている問題でありますので、今別地へという考え方の中であれば、今茅野市の全体の中、環境を配慮した中で新たな新設墓地が計画されているというふうに私も思うわけですけれども、市内といえば例えば市役所の周辺、市民館の周辺、あり得ないことであるので、基本的にはもう少し自然がマッチしたような、郊外的なところを予定されているのでしょうか。予定というか候補地として情報収集されているのか、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) それではお答えをさせていただきます。 その候補地等につきましては、今現在基礎的な調査を行っております。その基礎的な調査というのは、周辺の環境状況だとかインフラの状況だとか、そんなような調査をやりまして候補地の選定をしていきたいと考えております。今そんなような状況であります。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今市民環境部長からもおっしゃられているように、ぜひ新しい新設墓地が今の永明寺山公園のところを増床してやるのでなくて、新たな場所ということでお考えされているようでありますので、ぜひ環境的に配慮した公園墓地のところを情報収集していただければというふうに思います。 それでは、次に墓地整備を専門に担当される係が、ただいま市民課と土地開発公社という具体的に今言われたわけですけれども、このセクションについては竣工までやっていかれるという形での人員配置等については、どのような考え方でおられますか。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) 職員体制ということでよろしいですか。 先ほど市長答弁のほうにもありましたけれども、これ計画から竣工まで市民課の市民係が担当します。その中に土地開発公社と兼務でありますけれども、墓地の整備担当を竣工までということで兼務をして置いていきますので、そんなような職員体制でやってまいります。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) それには職員数というのもあると思うんですね。それで、もう一つ部長にお聞きしたいのは、これは開発申請と経営許可とかいろいろな重要な問題が大分控えておりますね。この問題は市民係でもやってできないわけではないとは思うんですけれども、大分土地開発公社のほうの力を借りるようなことが多分にあるのではないかなというふうに思いますけれども、そんな点の考え方をもう1度お願いしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) お答えをさせていただきます。 兼務職員は、土地開発公社と兼務でベテランの職員が兼務になっておりますので、そこら辺の開発の許可ですとかそういうノウハウは十分持っておる職員でありますので、今言った兼務体制でよろしいのではないかと思います。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 大変失礼しました。私は、もっと若い人たちがこれにつくのかなと思ったものだから懸念したわけですけれども、今言われたように土地開発公社、そしてまた市の市民課の中でベテランの方が取りかかっていただければ、今言ったような問題はえらい問題なく、重要ポストではありますけれども、やり遂げていくことができるのではないかなということでよくわかりました。 計画段階で、私は先ほど市長の答弁の中にも、市民のニーズ、意見を取り込めることはいかがかなという形の中で、市長は新しいニーズを取り入れて新しいことをやっていくんだよという答弁のように私は聞き置きしたわけですけれども、その中に言葉では確かにそうであっても実際行動するのに、市民係としては新しい墓地計画に当たり市民にアンケート、あるいはそれらしきようなものは、問いかけをするのでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) お答えをいたします。 アンケートの実施につきましては、前に市民課のほうで区長さんですとか関係者の方にアンケート実施をしております。そんなようなアンケートの結果も分析をさせていただいて、また今後整備計画の中には参考にさせていただきたいと思いますけれども、今現在アンケートを実施していくというような計画は、今のところありません。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) わかりました。 それでは、次に、運営会議状況の中で、今回新設でありますので分譲費と永代使用料、あるいは無縁仏等のいろいろの条件がマッチされ、管理費というのを取らなくては、ある程度公営墓地でありますのでペイできないのではないかなというように思います。その中で、特に今回少子、高齢というふうな状況の中で、墓を守っていくことができないといったような状況が出てきたときに、永代使用料を別に取るのでないと、運営状況ができないのではないかと思いますけれども、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) 議員おっしゃいますとおり、今少子化だとか高齢化だとか言われていまして、もちろんお墓を、例えばひとり暮らしの方につきましては、そこを買ったら、あと管理する人がいないとかそういうような状況もあり得るわけです。そんなようになった場合に、永代使用料とかにつきましても、通常の基準の価格の永代使用料と同じではやっぱりそれはまずいというふうに私も考えております。そこら辺も今後企画をしていく中で、永代使用料というようなものについては、検討していきたいと考えております。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) では、永代使用料というふうなことを言葉で言うのはあれですけれども、一応運営管理の中で精算されていくという形のように理解しておきますので、お願いしたいというように思います。 それでは次に、市長の答弁にもありましたが、現在は少子化傾向でひとり暮らしの高齢者、代々墓を管理できない管理維持などの件を考慮した施設、今度はお金でなくてそういうことを管理する施設が必要かなというように思いますね。 それで、先ほどの市長の答弁の中に、集骨という言葉がありましたけれども、私も今回その集骨というのではなくて、納骨、あるいは平面的に土の中に入るような納骨堂、上は公園といったようなそんなふうな企画が、画期的と言ったらおかしいですけれども、親しみやすく大勢の人たちが、毎日とは言わないけれども事あるごとにお参りができるような、そんな環境のものができたらいいのかなというように思います。特に納骨堂の塔について、市長の集骨と意味は一緒だと思うんですけれども、その点についてお考え方をお聞きしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) 先ほど市長の申しました集骨堂というのは、例えば将来管理ができなくなるので、そういうまとまったところに、1区画だけそこへお骨を入れるというようなものを集骨堂ということであります。通常の区画につきましては、議員おっしゃったようなそういう整備も考えていくようになるかと思いますけれども、そこら辺は、他市の市町村の状況を見まして参考にしながら計画をしていくようになると思いますけれども、議員おっしゃいますように、毎日というのも極端ですけれども、毎日お墓参りができるような、行きたくなるようなそういう墓地の公園の整備を考えていきたいと思っております。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 市民環境部長、本当に私の言ったことが理解していただけたというふうに思うわけですけれども、やはり自分たちの親であり先祖でありますので、そういうことができるような状況が新しい墓地には一番必要かと思いますので、ぜひ部長の考え方、そして市民係、あるいは市全体の中で盛り上げて、すばらしい新墓地が計画できるように願いたいというように思っております。この項はこれで終わりにします。 続いて調査段階で、先ほど基礎的調査をされているということでありますので、基礎的調査の段階で地元というかヒアリングは必要ないですかね。事前ヒアリング、その他等の対応は、どんなふうな考え方をお持ちですか。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) 先ほど基礎的な調査ということでありまして、いろいろさまざまな環境調査等を今市民課でやっております。そこら辺のところがまとまり次第、考えとしましては地権者の方、それから地元、行政区長さんを初めとしまして、そこら辺がまとまった段階で投げかけといいますか御相談をかけていきたいと。それと同時に、同じタイミングで市議会のほうにも報告なり説明をさせていくというような考えでおります。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今言われたように、基礎的調査はもう既に役所の方でありますので、そういう点については、十分役所に任せればできていくんだというふうに解釈をさせていただいていますので、力強く職員の人たちの動きをまとめさせていただきたい。また、何かお手伝いすることがあれば、議会としてそんなようなことに考えております。 それで、総合的に計画案がつくられた段階で、今おおむね議会、地権者、地元区への提案説明、そういった見通しが具体的でなくて、ある程度市民環境部長としてのスタンスはお持ちでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(吉田喜雨彦) できるだけ早い時期にはそんなような説明をさせていただきたいとは思いますけれども、私の個人としての意見につきましては、9月議会までには報告したいというふうに、私個人としては今考えております。 ○議長(島立雄幸) 小平吉保議員。 ◆15番(小平吉保) 今回の質問の中で、最後に日程的な面が市民環境部長のほうから、おおむね環境部長としての個人的な意見ではありますけれども、9月の定例議会に説明が受けられるという形でありますので、これもまたしっかり見させていただいて、議員としての活動に備えていきたいというように思います。 以上で私の質問を終わりにします。--------------------------------------- △3 盛大に行われた御柱祭の総括について △4 国民読書年記念事業への準備について △5 ながの子育て家庭優待パスポート事業について ○議長(島立雄幸) 次に進みます。 12番、両角光子議員、どうぞ。     (12番 両角光子 登壇) ◆12番(両角光子) 12番、両角光子です。3点の質問をさせていただきます。 まず、盛大に行われました御柱祭の総括について、国民読書年記念事業への準備について、ながの子育て家庭優待パスポート事業についてをお願いいたします。 まず、3番の諏訪大社式年造営御柱大祭の上社の部が、4月2日の山出しより幕があきました。御柱祭というのは、1200年以上も前、桓武天皇の時代に始まったと伝えられまして、建御名方命が出雲を追われて諏訪に来たとき、国を静めるために4本の柱を建てたということが守矢史料館の古文書にもあり、神話と絡めてこのお祭りは一層のロマンを呼び、人々の血を騒がせて脈々と伝えられてきました。 蓼科山国有林内で神の木と決められた8本の樅の巨木は、幾つかの儀式を経て山出し、里引きとなり、そして本宮、前宮の神殿の四隅に建てられて、5月4日までに建て御柱となりました。 今回は、木落し坂も木落し公園として広く整備され、地域の伝統文化として諏訪からの発信を試み全国に売り込みました。諏訪地方観光連盟御柱情報センターによりますと、3日間の里引きで43万1,000人、前回を1万8,000人も上回り、また山出しの3日間では50万9,000人、前回より4万9,000人上回って、合計で94万人と報告がありました。 そこで、次の点について質問をさせていただきます。 観客席について、河川敷に設けられた観客席、木落し、川越しでの観客席についての評判などは、どんなふうに持っているでしょうか。そして、曳行の時間帯の問題はなかったでしょうか。木落し公園についての声などはどんなふうでしょうか。トイレについては、どんなようになっておりますか。集客と宿泊について見込みはどうであったのでしょうか。ごみの処理問題はどうでしょうか。そしてまた、地元との関係、交通規制と駐車場の問題、特に前宮の場合など、要旨に出させていただいておりますことについてまずお答えをいただきたいと思います。 次に、国民読書年記念事業についてであります。 茅野市が行政と民間の連携で、読書の森、読りーむinちのを創設して10年がたちました。乳幼児には絵本をファーストブックとしてプレゼントし、小学1年生に贈るのはセカンドブックです。また保育園、幼稚園、小中学校、高等学校の朝の読書運動、子どもたちとともにボランティアも各学校に入っての読書活動が盛んになっております。そして家庭読書の推進活動など、さまざまな行われてきた行事が評価されて、7月4日から5日に、「読書は未来を創る-読書・図書館自治体サミット」が茅野で行われます。主催は文字・活字文化推進機構、茅野市、茅野市教育委員会、信濃毎日新聞社です。 そこで、全国で初めて行われるこの事業の内容の説明と地元への周知方法、そして読りーむinちのと教育委員会の関係に、この2日間の日程の中でなどもお願いしたいと思います。 次に、ながの子育て家庭優待パスポート事業についてであります。 この事業の目的は、子育て家庭に対して地域の企業、店、施設が各種サービスを提供することにより、子育て家庭を地域で支えるというものであります。事業主体はながの子ども子育て応援県民会議及び市町村となっております。この団体は、平成20年8月に経済、教育、医療、福祉などの団体、NPO、国、県、市町村、学校そして学識経験者などにより設立され、安心して子どもを産み育てられる環境づくりを目指して、連携と協力による取り組みを推進しているものであります。 事業の概要は、この事業に参加する18歳未満の子どものいる対象家庭にパスポートカードを配布し、対象とされた世帯はこのカードを提示することにより、県下すべての協賛店舗でサービスを受けることができるというものであります。 県では、パスポートカード、ポスター、ステッカー等に228万1,000円ほどを計上しております。サービス内容については、それぞれの店舗で決められるということになっており、近隣では諏訪市、岡谷市、富士見、県では6月1日現在で18の市町村が参加しております。茅野市の取り組みはどのように計画されているかということをお尋ねしたいと思います。 以上3点、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(島立雄幸) 市長。     (市長 柳平千代一 登壇) ◎市長(柳平千代一) それでは、両角光子議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。 なお、質問番号4、国民読書年記念事業への準備については、この後教育長より答弁をいたしますのでよろしくお願いをいたします。 まず、御柱祭の総括についてでございます。きのう上社では遷座祭が行われたんですよね。これをもって一連の行事が終了したのではないかなというふうに思っておりますけれども、本当にこの諏訪の地域はもちろん、日本じゅうの血わき肉踊らせていただいた御柱であったと思います。そしてまた、その興奮が冷めやらぬうちにいろんな総括をしておくというのも、次に向けて大事なことかなというふうに考えております。 幾つか項目がございました。順次お答えをしてまいりたいと思います。 まず、木落し公園についてでございます。これは平成18年6月に都市計画公園として、面積0.5ヘクタールを計画決定し、中心市街地活性化事業のまちづくり交付金により、地域の憩いの場、また遊びの場として、そしてまた御柱祭が安全に行われるよう整備を進めてきたところでございます。 公園からの展望と全体的に広がりを持たせるため、公園上部に盛土をして頂点の幅を約3倍に広げました。坂の長さも約2倍とし、御柱がJRガードへ向かってストレートに落とせるようにしたところでございます。 また、JRガード付近は、広場の要素を持たせた設計にしましたので、大勢の氏子の皆さんがそこで安全に木落しをすることができたのではないかなというふうに思いますし、またガード内への引き込みも容易になったのではないかと思っております。 公園中段にあります展望広場周辺には、交流の場としてあずまや等を設置いたしました。これにつきましては、命綱を担当する皆さん等の工夫によりまして、使用できる範囲の中で豪快に柱を落とすことができたのではないかと思っております。 御柱終了後も、公園への御指摘は特にいただいておりません。御柱祭の上社山出しで最大の見せ場となります木落しが、安全にまた壮大に曳行できたのではないかと思っております。 次に、観光客対応、またトイレ等の関係についてでございます。 まず、この曳行時間についてでございますけれども、御存じのように御柱の曳行自体は、諏訪大社また大総代会の皆様の意向に基づいて、各柱の責任で実施をされております。今回の祭典におきましては、多少のおくれはあったものの、おおむね予定どおり実施されたものと考えております。 また、この御柱祭は長い歴史を有する神事でございます。いわゆるイベントではございません。まずは氏子の皆さんの祭典であることが優先されるべきでございまして、曳行予定の多少のずれはやむを得ないものではないかなと考えております。加えて茅野市といたしましては、今後も安全を第一に曳行が実施されることを望むところでございます。 次に、観客席についてお答えをいたします。 今回の御柱祭でも、木落しの坂周辺には、多くの有料観覧席が設けられたところでございます。この中で上川対岸の河川敷の有料観覧席につきましては、茅野市、茅野市観光連盟、茅野市商工会議所及び諏訪地方観光連盟で構成をいたしました、上社御柱祭誘客促進協議会が設置をしたものでございます。河川敷の使用につきましては、県の許可を得て行ったところでございますけれども、その中で県民枠を設けることが許可条件の一つとして提示されました。県民枠は抽せん方式により4,322席を販売したところでございます。 将来の御柱祭における地元枠の設定、これはまた有料観覧席の設置自体とあわせまして、祭典の準備段階で検討していかなければならないことかなと考えております。いずれにいたしましても、何らかの形で今回のようなこの地元枠等が確保されることが望ましいのではないかと思います。 また、この集客と宿泊についてでございますけれども、集客については諏訪地方観光連盟御柱祭情報センターの調べでございますけれども、上社山出しが3日間で延べ50万9,000人、上社里曳きが3日間で延べ43万1,000人の人出となったようでございます。いずれも過去最大値でございます。 そして、先ほど申し上げました木落しの協議会設置の有料観覧席につきましては、宿泊とセットになったプラン、これの市内宿泊分が4,752席販売されております。これは宿泊セット全販売数8,017席の約59.3%、60%を占めているところでございます。こうした有料観覧席を購入した方、またそうした席を購入せず宿泊していただいた観光客も、相当数あったものと考えられます。 観光業のみならず、商工業、輸送など多方面にわたって大きな経済効果があったものと考えています。この経済効果の詳細につきましては、現在諏訪広域連合におきまして専門機関での分析を依頼しているところでございます。 次に、トイレについてお答えいたします。 茅野市では、山出し、里曳き期間を通じて曳行沿いを中心に、合計174基の仮設トイレを設置いたしました。また、宮川茅野の茅野市文化センターなど近隣の公共施設のトイレも、可能な限り開放をしたところでございます。 十分用意させていただいたつもりではございますけれども、トイレの設置数、利用方法等については、いろいろな御意見をいただいております。また、数の問題のみでなく、利用される方のマナーの問題についても御指摘をいただいているところでございます。上社の曳行路の大半が茅野市にあります。しかしながら諏訪圏域の祭りでございます。この部分のトイレの設置を茅野市だけで担当するのが適当かというような御意見もいただいておりますし、またよその自治体さんから、うちだってトイレの負担をするよと、そんな温かい声もいただいております。次回に向けて本当に圏域挙げての取り組みというものを期待するところでございますし、検討していきたいというふうに思っております。 ごみでございます。この御柱祭に伴うごみに関連する対応につきましては、まずコンテナの設置がございます。4月2日から4日まで宮川小学校及び川越し付近へのごみコンテナの設置を行いました。それぞれの場所へ可燃ごみ用として8立方メートルのコンテナを2基、不燃ごみ用として8立方メートルのコンテナを1基設置いたしました。可燃ごみは4.2トン、不燃ごみは0.5トンの回収でございました。 また、この間清掃センター営業時間を延長したわけでございますけれども、日曜日を除く御柱祭の期間中につきましては、曳行団体からのごみを受け入れるため、通常4時30分までの営業時間を6時までとし受け入れを行いました。延長時間中の利用状況は、4月2日に1団体、4月3日に2団体、5月3日、5月4日にはございませんでした。また、4月5日及び5月6日に御柱街道沿線につきまして、御柱祭の清掃活動に伴うごみの収集を行いました。これにつきましては、それぞれの柱ごとにごみを収集、道路清掃を行っていること、また可燃ごみステーションにごみを出した地区もありましたので、特別収集による収集量は多くはございませんでした。 この数量につきましては、特別収集の収集場所、これが公民館となっておりましたけれども、沿線清掃のごみの収集ではなく、公民館にごみを持ってくれば市で回収する、そんなふうに勘違いをされていた地区もございました。 なお、5月5日は中河原、宮川新井、安国寺、高部、西茅野、西山地区の可燃ごみの収集日でございましたけれども、御柱祭の翌日ということで、通常に比べまして約1トン程度多く収集したところでございます。 また、この間諏訪南清掃センターに直接持ち込まれました、御柱祭に関連する可燃ごみにつきましては、処理手数料を免除したところでございます。 御柱祭の準備から片づけまでの期間、3月15日から5月11日までに1万2,750キロの可燃ごみ、これは元綱等も含んでおりますが、持ち込まれたところでございます。 ごみの量につきましては、前回の御柱祭のデータがないものですから比較はできませんけれども、それぞれの柱ごとに本当にきちんと清掃活動を行っていただいております。沿線につきましては、余りごみは散らかっていなかったのではないかなと思いますし、ごみ捨てのマナーも前回よりはよくなっていると感じるところでございます。 地元区の対応、反応でございますけれども、ことしに入ってから各区・自治会では本格的な準備が始まったと思います。それぞれ独自のはっぴや組織をつくり、御柱祭を盛り上げていただいております。一例を挙げますと、横内地区の「よ組」の子どもの「どじょうすくい」、これは4月から週2回練習を重ねたそうでございます。大人の熱心な指導に子どもたちも伝統を守る使命感を持ち、真剣なまなざしでこたえていたと聞いております。また、御柱祭を通じて特に若者の参加がふえ、新しい出会いやつながりも生まれたのではないかと思います。 未加入者や外国籍市民の方がどのくらい参加したかについては、正確に把握はしておりませんけれども、印象としては今回の御柱、外国の方の姿をお見受けするのが非常に多かったなというふうに感じております。また、こうしたことが区・自治会においての入区のきっかけになるようつながっていけばいいなと考えているところでございます。 祭りが終わった後、沿線の住民から、田畑が踏み荒らされた等の苦情が数件市に寄せられております。こうしたことに向けての対応につきましても、総代会と協議をしていく事項かなというふうに考えております。 以上が御柱祭に対しての総括とさせていただきます。 続きまして5番目、ながの子育て家庭優待パスポート事業についてでございます。 この事業は、子育て家庭に対して地域の企業、店舗、施設が各種サービスを提供することにより、子育て家庭を地域全体で支える機運を醸成しようとする事業でございます。ながの子ども・子育て応援県民会議、会長は長野県知事になりますけれども、それと市町村が連携・協働して実施する事業でございます。事業は、長野市、上田市など16市町村が参加して、ことしの4月からスタートしております。諏訪地域では諏訪市、富士見町が4月から、岡谷市が6月から参加し、茅野市はこの9月から参加できるように準備を進めております。 市ではこの事業の導入に向けまして、昨年末に市内の商工会議所商業委員会、商業連合会会長さん、また飲食店組合の組合長さん、理容組合長、美容組合長さん等へ事業説明を行い、また各団体の会合でも説明をいただく中で、事業参加に賛同していただけることになったため、この事業への参加を決定したところでございます。4月に商工会議所を通して各商業会に協賛店募集のチラシ、また申込書を配布し、あわせて事業実施について広報へ掲載したところでございます。 現在、協賛店を募集しておりますけれども、今後さらに参加いただける店舗をふやすために、商業会等に参加していない大型店や参加していない店舗にも働きかけをして、事業実施までに子育て家庭を応援していただける協賛店舗をふやしていきたいと考えております。 なお、この事業は、18歳未満の子どものいる子育て家庭へ、市からパスポートカードを配布し、協賛店舗が買い物の際にカードを提示した方に、割引などの特典を提供し、地域全体で子どもと子育てを応援する取り組みでございます。特典の内容は、それぞれの店舗が自由に設定するものとなっております。こんなことから、現在のところ市として独自サービスの上乗せ等については、考えてはおりません。 それでは、国民読書年につきましては、教育長より答弁をいたします。 ○議長(島立雄幸) 教育長。     (教育長 牛山英彦 登壇) ◎教育長(牛山英彦) 12番、両角光子議員の御質問にお答えいたします。 国民読書年記念事業への準備についてとこういうお尋ねでございますが、まず、御質問のこの事業の趣旨等でございますけれども、平成22年7月4日の日曜日に、茅野市民館マルチホールにおきまして、「読書は未来を創る-読書・図書館自治体サミット茅野」と称して開催いたします。主催は、議員もおっしゃられましたように、財団法人文字・活字文化推進機構、茅野市、茅野市教育委員会、信濃毎日新聞社の4社でございます。 サミットが開催されます背景には、若年世代の活字や読書離れが進んだことにより、言語力の衰退や情緒にも影響を及ぼしていると指摘される方もいます。このような事態を打開していくためには、改めて読書の価値を見直し、意識の啓発をすることにより、心豊かな人を育て、活力ある社会の実現につなげていくことが必要であります。そのことがまさに大切な時代になってきたとこのように聞いています。 こうした人を育て、活力ある社会の実現を目指していくために、2010年、本年、平成22年を国民読書年とすることが平成20年6月に国会で決議されました。今回のサミットは、国民読書年記念事業の一環として全国で初めて行われるものであり、国内の先進的な自治体の読書・図書館活動の取り組みを通じて、その成果と課題を全国に発信することを目的としています。 また、私ども茅野市が開催市として選定されましたのは、人生のすべてのステージで読書活動を展開しているまれに見る自治体であることが理由であると、このようにお聞きしています。 次に、お尋ねのサミット開催にかかわる周知や理解を深める方法につきましては、5月の市長定例会見で発表したほか、昨日、6月15日発行の広報ちのの6ページに掲載いたしました。保育園、小中学校の各家庭の読書活動に直接かかわる保育士や教職員、読書ボランティアの方々などに開催チラシを配布し、より多くの市内からの参加を呼びかけています。また、県内や山梨県内の各市町村教育委員会、県教育委員会あてにも既に開催チラシを送付し、参加者を募っている状況にあります。あわせて主催者の1人となっている信濃毎日新聞に広告記事を掲載する予定でございます。ぜひ議員各位におかれましても、積極的に参加の申し込みをいただきますことを御期待しております。 ちなみに、5月末時点では、約100名前後の方の参加申し込みがあると、このように文字・活字文化推進機構のほうから聞いております。 地方から全国への発信につきましては、茅野市のホームページや財団法人文字・活字文化推進機構のホームページに掲載し、全国への発信をしています。 次に、読りーむinちのと市、教育委員会との関係につきましては、教育長が実行委員長を務め、読りーむinちの三役、学校・保育園関係者、市長部局の関係部局、教育委員会関係課で構成する実行委員会で、サミットの関連イベントや当日の運営等について協議をしていただいております。 当日は、大きく3部構成になっております。まず、7月4日、日曜日、当日の午前10時30分から12時までの予定では、茅野市図書館において市内の読書ボランティア約30団体の方々の協力を得て、おなかの中の赤ちゃんから大人まで楽しめる「七夕おはなし会」を開催いたします。 当日の午後は、1時から4時30分まで、財団法人文字・活字文化推進機構、茅野市、茅野市教育委員会、信濃毎日新聞社の4者で主催するサミットを開催いたします。阿刀田 高さんの記念講演、読りーむinちのの本間会長による特別報告、元NHKアナウンサーの山根基世さんにコーディネーターをお願いし、私どもの茅野市のほか東日本で読書活動に熱心な取り組みをされている四つの自治体関係者、ちなみにその四つの自治体でございますが、村営の本屋さんを持っている福島県飯舘村、絵本だけを専門とした図書館を持っている愛知県小牧市、県の子ども読書活動推進計画を忠実に実践されている岩手県北上市、調べ学習を重視して考える力を育てることに力を入れている千葉県袖ケ浦市等、6名の方々によるシンポジウムを行います。ほかには、茅野市の読書活動のあゆみのパネル展示を、市民館ロビーで行うことを検討しています。 また、当日の夕方5時からは、市民館マルチホールのステージ場において、読りーむinちのが主体となって語りや読み聞かせを行う「夕涼みおはなし会」を開催いたします。 また、翌日の7月5日、月曜日の朝は、市内の全保育園、小中学校等で行われている、朝の読書活動を公開してまいります。図書館で行う七夕おはなし会や読りーむinちのが主体となって行う夕涼みおはなし会、保育園や小中学校で行う朝の読書活動の公開などの独自イベントは、ふだんから茅野市内で行っている活動でございます。 市民を初め、大会に参加される皆さんに、ふだん行われている活動をごらんいただくことは、茅野市の読書活動を理解していただくことにつながるとこのように考えておりますので、どうか御理解をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) ありがとうございました。 それでは、最初の御柱のことについて再質問をさせていただきます。 お願いをいたしました幾つかの項目につきまして、市長からお答えをいただきました。私ちょっとお答えいただいたよりも順序が狂ってしまうかもしれませんけれどもお願いいたします。 観客席についてのことですけれども、私が今まで終わってからあちこちで聞いた段階では、今報告では4,320人の県民枠があったということでしたけれども、県民枠もあるけれども、地元枠というようなものを、地元の範囲もいろいろあるでしょうけれども、御柱にかかわる地元、富士見から諏訪市のこっち側ですか、地元枠というものを少し安いお金ではできないかということを言われたんですけれども、そういうことへの考えはどうでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) それでは、観客席の件の地元枠というような今の御質問でございますけれども、今回初めて有料の観覧席という取り組みをいたしました。現実的にはそこまでの検討には至っていないということだと思います。県民枠については、県のほうから許可に際してそういう条件がされたということですし、今後の検討の中で改めてまた市民の方々も含めた、全体の県民枠の中からの市民枠になるのか、市民の方ということになるのかちょっとわかりませんけれども、また協議会の中で検討させていただくようなことができるかと思います。よろしくお願いします。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) 今回は、木落しも公園になったり、いろいろな面で今までの御柱祭りとは随分違ったなというふうに多くの人が感じていると思います。それはこういう時代に観光に向けてうんと発信したということで、何となく今までとは違って、地元が少しお祭りを楽しめないところもあったのではないかなということをあちこちで聞きました。そんなことから、地元枠みたいなところがもうちょっと、あの値段でなくて安く入ればいいなということを聞いたので、これからぜひいろいろなところで反省があると思いますので、それも取り上げていただけたらと思います。 それと、お年寄りを無料で招待したんですよ、あそこ。それはうんと喜ばれましたので、またそれもあわせて、悪い反省ばかりではないので、そういうこともまた加味しながら検討していただけたらと、観客席については思います。 それと、これは市が関係してつくった観客席ではないと思うんですけれども、一つお伺いしたいのは、木落しを置いて鉄道があって、その向こう側にたくさん観客席ができましたね、鉄のパイプで。家の場合なんかは建築確認があるわけですけれども、観客席の安全性のチェックというのは、どこでどういうふうになっているのかということと、高さ制限というものはないのかと、そういうこともやはり質問にありました。奥のほうの家が、この前の御柱には見えたけれども、今度高いものを建たったので見えなくなったということもありまして、そういうことについて観客席の安全のチェックとか高さ制限とか、そういうことはどんなふうになっているんでしょうか。お願いします。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 私が答えさせていただきますけれども、はっきり言ってちょっとよくわかりません。建物とかそういうものは基準があると思いますけれども、あれは支保工とかそういうようになればあれだと思いますけれども、ちょっとはっきりここでは、申しわけありません。
    ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) ということは、今思わぬ事故があちこちにある時代ですね。どこかで橋だかも、あれ裁判になっているとか、橋と観客席は違うけれども、やっぱり観客席の安全性のチェックとか高さのこととかというのは、どこかで煮詰めていってやらないと、今回は何もなかったからいいですけれども、安全という面から私はやっぱり、先ほども申しましたように、家の場合には建築確認があるわけですけれども、これは随分あちこちでもって、川越えのほうにもあったし、あちこちで観客席がつくられてきているものですから、そういうところの安全のチェックというものはどこかでしていないと、何かあった場合にだれが責任をとるかということになると思いますので、これもやはり反省課題として、いいふうに持っていっていただければなと思いますが、部長、検討はどうですか、これについて。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) ここではちょっとはっきり答えられませんけれども、観客席とかああいうのは、多分つくった人に最終的には責任がいくんだと思いますけれども、建物とはやはりちょっと違う部分があると思いますけれども。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) 事故があって、もし大きな事故になればだれの責任と言っていられない段階があるので、やっぱり安全性ということを今後の課題にはしていただきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 何事においても、安全性はやはり第一だと思いますので、そういうことを心がけていきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) そして、今曳行の時間帯は大社と大総代の人たちで決めたから、予定どおりいったということもありますけれども、それはお祭りだからずれては当たり前ですけれども、今度は少しの小競り合いがあっても大したことはなかったということで、そういうことであればですけれども、とにかく木落しのところは見えない、見えないという声ばかりだったですね。結局安全をきちんとやってきたので、あそこの大口から行ったところもちょっと時間がおくれていくと、テープが張ってあって警備員の方がこれ以上入れません、この前はすり抜けて入っていかれたところを。そして文化センターのところも入れない、こっち側の米屋さんのほうからも入れないようになっていたわけですね。それで、どこで見るかと、券を買わない人は、はっぴを着ていてもいっぱいで入れないというような状態だったというふうに、私も連れてはよく行ったのでそういうことがあったんですけれども、それで上川の橋がいっぱいになったわけです。ああ、落ちるというと、上から4分の1くらいが見えると、あとはまた見えなくなるというような、そういうところで見てきたわけですけれども、その中で曳行の時間帯は、市長は余り問題はないということであれば、私がとやかく言うことはないですけれども、その木落し公園について、あんなふうにうまく直してあって、私不思議に思ってちょっとあちこち聞いたりしたんですけれども、真っ直ぐ落ちる柱もあれば、河川敷のほうへしっかり横になってしまった柱もありましたね、何本か。それは技術だというインタビューもあったしお話がありましたけれども、あれは大社の土地、何か新宿のほうにある許可をもらわなければ、もうちょっと向こうまでうまくきちんと埋土をすることはできなかったということを聞いたんですけれども、その点はどうなっていますかね。よくわからないもので、わかっている方があったら。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) その埋土というのは、どこの話ですか。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) 埋土というか、本当はもう少し、要するに落ちてくるほうから見れば、右側にかしがるのが何本かあったでしょう、河川敷のほうへ。そこのところを何とかならなかったんですかと言ったら、そこは新宿の上社の許可をもらわないとできないことだと。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) そんなことはなかったと思います。新宿の許可を得なければ埋められないということはなかったと思います。あそこは市の土地になっていますので。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) それはちょっといろいろお聞きしたのでここで言わせていただいただけで、もうできてしまってとてもいい公園だということで、今でも大勢の方があそこへ上っているのをよく見ますので、技術だと言われれば曳き子の技術で、真っ直ぐ落ちる柱もあったということは、技術で解決できるのかなと思いました。それはいいと思います。 次には、トイレについてです。トイレについてはいろいろありましたが、まず山出しの面で一番上のほうにトイレが少なくて、曳きにいった女性が困ったというような話があって、そしてあとずっとそこらじゅうにありながら、宮川小学校にあったりしていろいろ聞きました。そして174基設置されたと、水洗あってということですけれども、曳いてきたときに前宮境内の付近には今回はなかったわけです。前回は今保育園の職員の駐車場になっているところにあったので見えたわけですけれども、今回は第二保育園の東側にあったものだから、地理のわからない方というのはわからなかったわけですね。そして前宮の境内に上ってから下りてくれば、上がるにも大変だというようなことで、結局前宮の付近の方たちは、とにかく「トイレを貸してください」という人でごったがえしたということは事実です。後で笑い話で、「やい、赤岳の上の山を見て、お1人様100円取るか」と言ったことがあったというくらいですので、トイレの設置場所については、やっぱり再検討が必要ではないかということを強く言われておりますので、どこということなく検討したほうがいいかなと思いました。 幾ら数はそろえても足りない。それは宮川周辺では、それこそ立ちション3,000円というようなのがいっぱいありましたから、それはしようがないと思いますけれども、そして先ほど市長ちょっとおっしゃって、トイレに対しての負担金なども言ってくれているところもあるというようなお話でしたけれども、このトイレに関して設置から回収までにかかったお金の額はどのくらいだったでしょうかということと、私はやっぱり富士見、原、茅野、諏訪の一部があそこから全部建て御柱までやってくれば、次回までにはそれなりの負担をしていただければいいなと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) トイレの件の御質問でございます。かかった費用について、申しわけございませんが手元に資料がないものですから、額については後でお伝えさせていただきたいんですが、議員がおっしゃるとおり、数については幾ら用意してもなかなか足りるという、そういう満足のお話はいただけないかなというように思います。ただ、今のお話の中でも重要なことは、どういうように案内するか、トイレのわかる場所、大勢が集まりますのでそういうことを重点的に今後またいろいろな検討会の中で、数も含めてまた検討させていただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) 今のかかわっている富士見からのことについて、検討をこれからする余地があるか、負担を。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 費用負担について、他市町村のほうからもそういう負担という今御質問でございますが、市町村によってはそういうお話をいただいているところもありますので、それは非常に茅野市にとってもありがたいお話でございますので、全体の曳行ルートを含めた中でそういう話がしていければと思います。そんなことでよろしくお願いします。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) ぜひ、これやっぱり一番お祭りの中では大事なことなので、よろしくお願いしたいと思います。 集客と宿泊については、データをいただきましたので、余り時間がないので飛びます。 ごみのほうでは、やはり御柱もだんだんにマナーもよくなってはきていると思いますけれども、私たち里曳きのほうの地元として、5日の早朝からそれぞれみんな役員が出てごみの回収をしたわけですけれども、どうせ置いていくならすぐ拾えるところに置いていけばいいのに、川のせいせい落ちるようなところにみんな埋めてあるというようなのがあって、大分苦労してきれいにしましたけれども、これはマナーを求めなければならないのかなというふうには思いました。 それから、こういうことがあったんですよね。前宮周辺の交通規制と駐車場の問題です。これが前回とは違って前宮の区画整理ができたところでは、民家も建ちましたしお店もできています。そんなことで地元区長への話し合いがなかったと言うんですよ。交通規制を担当するのはどこ、警察だけですかね、どうなっていますかそこ。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 駐車場の関係、あと交通規制は建設課の交通安全係と警察と一緒になってやっています。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) それで、結局民家のほうへ入りたいとき、今前宮の駐車場の話ですけれども、前回よりも南側のほうまで規制区域を狭めたわけです。けれどもとても苦労して許可証を申請して出してもらったというわけですけれども、結局それを検閲する人がだれもいなかったので、車に許可証を置いても置いてない人もみんな素通りで行ってしまったということで、大変地元の人たちも困るし、区長さんは区長さんで何も話し合いがなかったということは、反省をよくしてもらいたいということを言われましたので、やっぱり警察もあるけれども、市のほうで交通安全のほうであったらば、やはりそういうことも反省の材料にしていただきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 今の話は私のほうでも聞いております。担当にしますと、完全にはここでもって規制できなかったという、それは反省点として聞いておりますので、また反省会のほうにもそれは出していきたいと思っています。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) それでは、あと市、大社、地元の関係ということですけれども、こういうことがあったわけですね。前宮の中日の建て御柱をする3日に、境内が混雑して規制がかけられてしまったわけです。私もそこに近いものだから何度も行ったり来たりしていたんですけれども、大分不満の声もありました。やはり宣伝を全国発信して、来てくださいと言ってみんな喜んで、あの巨木が建つところを見たいと行ったのに、ここからもう入れませんと言われたでは、興ざめをするというのではないか、それはちょっとやり方に工夫が要るのかなと思いました。 そこで、あの前宮のキャパシティーというのは、あれしかないわけですね。限られているわけです。そこで私が考えたのは、せっかく3日間あるので分散できないか、前宮の御柱を。これは案だけです。1日目に1本、2日目に2本、3日目に1本とやれば、少しは緩和できるのかな。交通規制よりもみんなで楽しめて、3日目でも1本建たるんだなと、その前のいろいろあるでしょうけれども、混雑しないでできるのではないかなというふうに思いました。ということと、あとこういうふうに、後で御意見をいただきたいんですけれども、本宮は1、2、3、4建てると境内の中でみんなロープを張ったりして、境内が広いからできるわけですけれども、前宮はあれだけのところに限られているので、柱の周り、地主の人に毎回全部頼み歩いてお願いします、踏むけれども、ロープを張るでというようで、毎回頭を下げてやっているわけですね。借用依頼も本当に大変で、そしてまた6年たつと土地の持ち主がわからなかったりしてとても大変ですよ。 ということで、見ていただければわかりますけれども、あの周りは動物が出てほとんどの人がつくっていないわけです。そういうことから、これから大社との相談やら地元とも相談をして、私は何とかあの周辺を大社、前宮の境内として広められないかということを考えているんですけれども。ということもあるし、そしてこれは横にある前宮近隣公園が、来年計画になって再来年近隣公園のリニューアルがなるわけですね。そこの前宮のすぐ南側に水眼川があって、そこのところを上っていく道があるわけですけれども、お客さんがやっぱりいっぱい上がっていっても、途中から整備ができていない急斜面で道があるわけですけれども、あの一帯を絡めてこれから次の御柱に向けての整備ができないかということをお願いしたいですが、いかがですか。検討する余地は。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) いろんな思いをお話しいただいて、これも真剣に御柱のことを考えていただいているということかなというふうに思うんですけれども、一つ押さえておいていただきたいのは、市の祭りではございません。それが大前提でして、あれが市の祭りでしたら、市が責任を持って土地を確保してということもできますけれども、そういう性質のものではないということをまず押さえておいていただきたいなということで、こういったいろんな課題が出てくるのも、やはり御柱というものが本当に日本じゅうに知れ渡ってきたという一つのありがたい結果かなというふうに思います。そういう中で、これから圏域全体でこのお祭りをどうしていくんだという、そういう議論の中で解決していくというか、取り組んでいかなければいけない課題かなというふうに思います。だから、それぞれが大切な課題であり、ほうっておくわけにはいかないわけですけれども、ただ単純にといいますか、簡単に解決できる問題でもないというふうに思います。ですので、この圏域のみんなが本当に真剣に考える、そういう機会を持つということ、終わったからまた6年後にさあというのではなくて、継続して取り組んでいくという中から、いい形が生まれてくるのではないかなというふうに思います。 先ほどの観覧席の件につきましても、安全性のことだとか基準とか、それは市としても当然押さえておかなければいけない課題だというふうに思いますし、協議会がつくった河川敷のものにつきましては、そこら辺は十分注意をさせてやらせましたので問題ないですけれども、民間の方がやられるのはどうかという部分もありますし、民間の人にそれをしてはいけないということもできないわけですし、先ほど言いますようにあそこはキャバが決まっています。そういう中で極論を言えばもう一切外部に発信しない、氏子たちが楽しむ祭りにするんだということであれば、それが圏域の意思であれば、それはそれでも一つの道だというふうに思いますし、そういう意味ではなかなか難しい問題ですけれども、また逆にそれだけこの御柱が認知されてきたというありがたい結果でもあるかなというふうに思っています。 ○議長(島立雄幸) 先ほど両角光子議員から、トイレの関係の質問が出されましたので、産業経済部長から答えていただきます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) それでは、先ほどトイレの費用の御質問がありましたが、仮設トイレだとか消耗品の関係も含めて、おおむね1,550万円余の費用でございます。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) ありがとうございました。 市長の今の答弁いただきました中で、やはりそれは市が主導になってできることではない質問を私はしたということは認識してやっているわけです。やはり私の質問を聞いて、どこかの氏子なり大総代の方が、ああそういうこともこれからは考えなければいけないなと思っていただけることも、一つはいいかなと思って質問させていただいています。 もう1点、曳行路の問題で、こういうことをやっぱり指摘されているんですよ。中河原の中央道下から川越えに入るところ、あそこのところの東側の他の地主がいつも不満を言っているんですよ。全部あそこは通らないと真っ直ぐ入ってこれないわけです、木が。「毎回言うことを聞いてくれなければ、おらアパートを建てる」とこういうふうに言われているところもあるんですよ。だからそういうこともまたいろいろの面で検討をこれからしていく、お祭りの形態も参加する人も変わってきているので、大いに楽しい、やっぱり市長さっき、何か地元だけのお祭りと、そんなことはない、これから大いに発信して楽しいお祭りにしていく形態をやっぱり考えていかなければいけないなというふうに思いますので、いろいろ申させていただきましたけれども、時間がないので主なことだけでこの項はこれで終わります。 そして、国民読書年のことですけれども、おおむねわかりました。そして一つは、今参加する自治体、4団体で6人という回答をいただいたのではないですかね。そうではなかったか、そうですね。それのほかにということはないわけですね。 ○議長(島立雄幸) 教育長。 ◎教育長(牛山英彦) ちょっとお答えの仕方がまずかったかと思いますが、そこに私ども茅野市が加わり、自治体は5団体、それから司会のコーディネーターが1人、それで6名とこういう意味でございます。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) 文字・文化機構のほうの定員は、780名くらいになっているではないですか。それは100名との関係はどういうふうになっていますか。 ○議長(島立雄幸) 教育長。 ◎教育長(牛山英彦) これもお答えの仕方がまずかったかと思いますけれども、5月末現在で100名とこういうふうにお聞きしていたものですから。申しわけございません。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) わかりました。広報にも載せられたということなので、大いに私たち議員もPRして、すばらしい事業に盛り上げていきたいと思います。 最後の子育てのほうですけれども、一つ茅野市が9月までになってしまったというのは、どうして9月まで延びてしまったんですか。26年3月31日で締め切りになっているんですよね。少しでも早いほうがいいと思っているんですけれども、その延びている理由は何ですか。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 庁内的な部分で検討の時間をいただいたということです。 ◆12番(両角光子) 何で、すみません、もう1度。 ◎健康福祉部長(中村安志) この事業は、私どものほうと産業経済部のほうと共同で動いています。そこら辺の内部調整のところでちょっと時間がかかったということです。 ○議長(島立雄幸) 両角光子議員。 ◆12番(両角光子) おくれないほうがいいなと思ったんですよ。 それで、さっき長野県で16団体とか、私調べたところでは6月13日現在で、18の市町村が全部加入しているというふうに出てきましたけれども、それはそれでいいですけれども、それで子育て中のちょっとあちこちのグループに、「こんなのがあるけれども、今度茅野市も9月にはやってくれるというけれどもどうですか」と言っていろんなサービスの例を自由に選べるのを聞いていたんですけれども、やはり子育ちのお母さんたちは、何よりも割引制度を一番欲しいと言っていました。5%割引というのは結構あるんですね、調べてみると。そんなことを言っておりましたし、消費税分だけでもありがたいという話もありましたので、おくれた分そんなこともぜひ働きかけていただきたいと思います。ありがとうございました。終わります。 ○議長(島立雄幸) 次に進みます。 ここで、午後1時まで休憩といたします。     午前11時50分 休憩---------------------------------------     午後1時 開議 ○議長(島立雄幸) 再開いたします。--------------------------------------- △6 矢崎虎夫記念会館の作品展示について △7 子育て支援の取り組み状況について ○議長(島立雄幸) 休憩前に引き続き一般質問を行います。 それでは、13番、吉田久明議員、どうぞ。     (13番 吉田久明 登壇) ◆13番(吉田久明) 13番、吉田久明でございます。 2行政について質問をさせていただきますので、御答弁方よろしくお願いをいたします。 まず、6番の矢崎虎夫記念館の作品展示についてであります。 茅野市名誉市民である矢崎虎夫氏の作品が、蓼科高原美術館に約80点近く展示をされ、氏の心と精神の融合を成し遂げた力強い作品に堪能させられるところであります。その美術館の入館者数が減少傾向だとお聞きをし、もったいないことだな、そんなふうに思っているところであります。茅野市民が氏の名誉市民としての作品を、手近なところでいつも手軽に鑑賞できるよう、市の美術館等に常設展示ができないかお尋ねをするものであります。 以下3点であります。 平成3年に蓼科高原美術館が建設され、そこを矢崎虎夫記念会館とした経緯についてお尋ねをいたします。 次に、茅野市美術館と蓼科高原美術館の入館者数をお尋ねをしておきたいと思います。 3番目に、名誉市民である氏の作品を広く全国に発信する必要性についてお尋ねをしておきたいと思います。 次に7番、子育て支援の取り組み状況についてお尋ねをいたします。 実は先日、某開山祭にお招きをいただいて参画したとき、そこの会長さんが、「今は政治、経済について語る気持ちがない、こういう世の中で困った」、こんなようなお話をしたわけでありますが、私も一般質問を通告をした後、内閣がかわってしまったので、余り政治と経済についてここで細かく質問をしたりすることもいかがなものかと思うわけでありますが、市長にお聞きをすることは、本来の地域主権の理念に基づいた子ども手当給付と子育て支援、教育環境整備の充実について、市長の基本的考えをお聞きをしておきたく存じます。 その一つとして、政府が6月支給、4月、5月分でありますが、こだわったということで事務当局が大変だったと報道されたわけでありますが、当市の6月10日の支払い取り組み状況をお聞きをしておきたいと思います。 2番目に、保育所費負担金の滞納状況、平成20年度の決算値についてでありますが、その傾向をお尋ねをいたします。 3番目に、地方の財政負担の考え方と児童手当の制度を残したまま、新しい制度の子ども手当の財源についてのお考えをお聞きをしておきたい、そんなふうに思います。 再質問の中で、子ども園のことについてもし触れられればそこで御質問をさせていただきたい、そんなふうに思うところであります。 次に、大きなテーマの中の高校無料化について、茅野市の奨学金制度がどんなように運用されていくことになるか、その点についてお尋ねをいたします。 以上であります。 ○議長(島立雄幸) 市長。     (市長 柳平千代一 登壇) ◎市長(柳平千代一) それでは、吉田久明議員の御質問に順次お答えをしてまいります。 まず質問番号6、矢崎虎夫記念館の作品展示についてをお答えいたします。 まず最初に、蓼科高原美術館・矢崎虎夫記念館建設の経緯についてお答えをいたします。 蓼科高原美術館は、茅野市出身で彫刻家の巨匠として知られております、茅野市名誉市民でもある矢崎虎夫氏の作品を収蔵・展示をしております。矢崎虎夫氏の作品につきましては、昭和63年9月に御逝去されました矢崎虎夫氏の御遺族から、同年10月に作品の寄贈の申し出をいただき、平成元年2月に111点の作品を寄贈していただいたところでございます。そして同年9月には、茅野市美術館で約60点の作品を展示し、遺作展を行いました。 この作品を収蔵・展示する美術館建設につきましては、蓼科地区と蓼科中央高原地区から誘致を求める陳情がございました。市では建設地を決定するに当たり、庁内プロジェクトをつくり、美術館候補地の視察をするなどして検討いたしました。最終的には多くの人が集まる場所ということで、現在の場所に決定をしたところでございます。 建設・管理は第三セクター株式会社ピラタス横岳ロープウエイ、当時の名称ですけれども、事業として行うこととし、平成3年に開館をいたしました。 また、収蔵・展示されている109点の作品は、茅野市が無償で株式会社ピラタス横岳ロープウエイ、現在の蓼科ロープウエイでございますけれども、に貸与をしております。 次に、蓼科高原美術館の入館者数でございます。開館年の平成3年度は、2万7,008人の入館がございました。10年前の平成10年度、9,226人、平成20年度、878人でございます。平成20年度の入館者数は、10年前に比べ約9割減となっているところでございます。一方、茅野市美術館の入館者数は、平成20年度の常設展で5,172人、企画展7,183人となっております。 御提案のありましたように、茅野市美術館の常設展の入館者数は、蓼科高原美術館より多いため、矢崎虎夫氏の作品を茅野市美術館で収蔵・展示することは、より多くの方々にごらんいただける機会になるとは思います。しかしながら、矢崎虎夫氏の作品は大きい作品が多く、すべてを茅野市美術館の収蔵庫に収蔵することは、スペース的に現状無理な状況にございます。 さきにもお話ししましたとおり、矢崎虎夫氏は地元出身で彫刻界の巨匠であり、茅野市名誉市民でもございます。代表作の「雲水群像」がパリのバンセンヌ公園に、また「托鉢」が東京国立近代美術館に展示をされております、今なお気迫に富む生彩を放っております。この作品の真髄は、東洋と西洋を融合した精神性にあると言われているように、その骨太で力強い作品は、外見の造形美にとどまらず、荘厳な精神の具現化といった域まで達しております。この高い芸術性は、市民を初め全国の方々に知っていただきたいと思うところでございます。 蓼科高原美術館・矢崎虎夫記念館につきましては、ピラタス蓼科ロープウエイのホームページに掲載されておりますが、市といたしましても矢崎虎夫記念館の存在をホームページ等により広く知らしめていかなければならないと考えております。 続きまして、質問番号7番でございます。これは非常にある意味大きなテーマでございまして、切り口というのも非常に多方面にわたるのかなというふうに思いますけれども、まず1点、地域主権のあり方という部分でございますけれども、国でいうとどういう政府を目指すのか、簡単に言えば大きな政府なのか、小さな政府なのかということになるかと思います。それによっておのずと地方の果たす役割というのも変わってくるわけでございまして、総論ですけれどもこうした議論をするときには、特に地域主権を議論するときには、国の果たす役割、ナショナルミニマムというものをどうとらえるか、そしてまた地域としての立場から言うと、すべてをなげうってでも地域として地域の施策を遂行していく覚悟があるかということが、私は一般論として問われるのではないかというふうに思っております。 まず、この子ども手当のことに関しましては、次世代の社会を担う子ども一人一人の育ちを社会全体で応援する観点から、中学校終了まで児童を対象に1人につき、平成22年度は月額1万3,000円を支給いたします。支払い月は6月、10月、2月となっておりまして、子ども手当の一部として児童手当法に基づく児童手当を支給する仕組みとしまして、児童手当分につきましては、児童手当法の規定に基づき国、地方、事業主が費用を負担し、それ以外の費用につきましては、全額を国庫が負担をしている枠組みになっております。 茅野市における6月の支給状況は、受給者4,590人、子どもの数でいきますと7,620人になります。2カ月分の支給総額は、1億9,977万1,000円となっております。事務手続につきましては、特に混乱もなく対応ができております。他県でありました、外国人を養子縁組して子ども手当554人分を申請するような事例はございませんでした。ただし、外国にいる実子に対する相談が3件なされております。 また、保育所費負担金の滞納状況でございますけれども、入所児童保育料現年度分の滞納額は479万4,850円、50人分がございます。滞納繰越分は2,712万9,040円、103人分でございます。また、長時間保育料現年度分の滞納額は51万5,400円、16人分、滞納繰越分は225万1,620円、38人分となっております。 保育料滞納への対応についてでございますけれども、できるだけ滞納繰り越しをふやさないために、現年度分につきましては、保護者と顔を合わせる機会の多い保育園において、園長から滞納している保護者に直接声をかけていただきまして、滞納が続かないよう働きかけをしております。また、滞納繰越分につきましては、課で対応しておりますが、今後も積極的に電話催告や臨戸訪問による徴収を図っていきたいと考えております。 なお、今年度から子ども手当の支給も始まりますので、子どもの育ちにかかわる費用でもある保育料に活用いただくよう、子ども手当の支給時期に合わせて徴収強化を図っていかなければならないかと考えております。 こうした子ども手当をどうした政策に生かしていくのかというようなことも、大きな議論でございます。全国市長会におきましても、さまざまな意見が出ておりますし、午前中、小平吉保議員の質問にありました公立保育所の建てかえ、これ全国で大きな問題になっております。そうした部分に使えたほうがはるかに有意義ではないか、そんな議論もされておりまして、市長会としてこの子ども手当に関する一連の取り組みにつきましては、強い要望はこれからも上げていく、そんな予定でおります。 高校無償化に関する部分につきましては、この後教育長より答弁をいたしますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(島立雄幸) 教育長。     (教育長 牛山英彦 登壇) ◎教育長(牛山英彦) 13番、吉田久明議員の御質問にお答えさせていただきます。 子育て支援の取り組み状況についての中の、特に高校の授業料無償化と茅野市奨学金制度についてのお尋ねでございますけれども、まず最初に、茅野市奨学金制度について御説明いたします。 奨学金につきましては、茅野市奨学金条例により能力、将来性を有しながら経済的理由により、高等学校または高等専門学校に修学することが困難な方に対して、奨学金を支給している制度でございます。 その制度の中には、支給と貸与の二つがございます。支給につきましては、月額9,000円以内で年額10万8,000円、貸与につきましては、2万円以内で年額24万円とこのようになっております。 平成21年度の申請者は、支給希望者が19名、貸与希望者が2名の計21名の申請がございました。奨学金審査委員会の結果において、支給申請から貸与判定が7名あり、そのうち貸与への変更希望者が3名、貸与の希望をせず辞退した方が4名おりましたので、昨年平成21年度の奨学金は、支給者12名、貸与者5名と結果的になりました。 奨学金は、育英基金により運用されておりますが、ここ数年間は基金の利息と償還額では賄い切れないことから、基金の取り崩しを行っている状況でございます。 今回、国の施策として、公立高等学校にかかる授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律が、平成22年、本年4月1日に施行され、公立高等学校の授業料が無償化となり、私立高等学校の生徒につきましては、高等学校等修学支援金として授業料の一定額を支給することになりました。 現在の中学生の高校への進学率は、長野県下で98%以上、当市におきましても4中学校の進学率は99%を超えており、ほとんどの生徒が進学をする状況にございます。今回の無償化は、公立高等学校の授業料の無償化であり、私立高等学校におきましては、授業料の一部を支援する制度になっています。また、授業料以外の学費、例えば入学金、教科書代や修学旅行費等につきましては、この対象になっておりません。また、県下の公立高等学校におきましては、昨年度までの授業料減免が約10%を占めていること等を考え合わせますと、高等学校修学に対してまだまだ支援が必要であるとこのように考えます。 大学生等への奨学金の貸与・支給につきましては、日本学生支援機構の奨学金や大学独自の奨学金等々ございますので、当市といたしましては、高等学校に重きを置いて現行の奨学金制度を継続してまいりたいとこのように考えているところでございます。どうか御理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) 再質問をさせていただきます。 矢崎虎夫記念館の件でありますが、市長、最終的にお話を聞くと、いろいろの経緯があって、契約はあと30年の保管料のうち12年残っているので、その間は今のままでいるよという回答をいただいたわけでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 現状で今の蓼科美術館から新しいところに移動する等の予定はございません。30年の契約期間の中、きちんと保管をしていただき、またそこでの利用増を図っていく、そういう取り組みがまず現実的かなというように考えています。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) おっしゃられることはよく理解ができたわけでありますが、もったいないねあれは。さっき800人とお聞きをして、日で計算すると3人いかないですよね。時期もあるんでしょうが、あれだけの作品があそこのところに置かれて、全体的に茅野市市民があの作品を、先ほど言った800人のうち何人くらいが見ておられるんでしょうかね。一昨年だか市民館で矢崎虎夫さんの企画展がなさられて、その雲水群像、大きいものも出されて、や、これは見事なものだ、こんなふうに思ったわけでありますが、もったいないということと、茅野市名誉市民という方が今3人おられて、茅野市の名誉市民はこういうことだよという人を世間へどういうふうに発信をしていったらいいか、800人の方々が矢崎虎夫さんをあそこで見られるわけでありますが、お話を聞いていますと、ロープウエイの900円片道切符のところに100円の割引券がついているので、「矢崎虎夫さんてどういう人ですか」という質問が大分多いようであります。だんだん忘れられているお客様がおいでになられるということだろうと思います。私はもったいないということと、茅野市の名誉市民、3人の方々が地域から世間へどうやって発信をしていって、茅野市の活性化に役立たせるか、そこを市長にお聞きしたい。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 確かにもったいないという観点で見れば、もったいないというふうに思います。当初、今の現地になった経緯の中に、当時ロープウエイ40人乗りでしたか、待ち時間も多いという中で待ち時間を使って見ていただく、そんな思惑といいますか構想もあったようでございます。そうした中で、確かに市として美術館のPRというのは、積極的にはしてきていなかったんだろうなというふうに思います。そういう面での取り組み強化、また学校関係での意識した利用法というのも考えられるかなというふうに思いますけれども、現状確かにもったいないですけれども、ではこれをどこかに移動するということになりますと、また相当な費用も要するわけでございます。そういう中では、やはり長い展望の中で位置づけていかなければいけないんだろうなというふうに思います。吉田議員のおっしゃることもよく理解はできますけれども、そのことを即形にあらわすというのは、なかなかこれもまた難しい問題でもあるということは御理解いただきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) 言われることはよくわかったけれども、金がなくてどうもできないと、あと12年間の契約があるので、それは現在そのまま置いて、次の手段を考えたいという話もなかったんですが、それで当面いくよ、こういうことであるわけでありますね。 それとあと1点、ピラタスの丘の状況が、あそこの倒産した会社もあったり、いろいろ入場者の数も、ピラタスに来るお客様の別荘地も大分少なくなってきたりということで、当初蓼科高原、中央高原等で希望した54年ごろですかね。表彰を市民にして、平成3年ごろ誘導したその時期とは環境も大分変わってきてしまっている。だからうんともったいない、もったいないけれどもどうしようもないと市長に言われればどうしようもないな。お金も大分かかるのでどうしようもない、これも情けない話だなとこう思うので。ただ、市長にお聞きして、教育長にお聞きすれば、市長の言ったとおりですと言うしかありませんが、教育長、何かこれ活用する方法はありませんかね。私、企画展をやって、持ち出して、そのかわりに株式会社ピラタスロープウエイでも、何かさわやかなまた入れかえをする。恐らくあそこを平成3年に矢崎虎夫記念館にするということは、市もいろいろな考えがあったと思うんですね。当初12万人おいでになる、ここが一番いいよと言ったけれども、18年過ぎたら人が来なくなってしまったというときの活用方法、いつまでもそのまま置いておく、日本じゅうへ発信してやる、あの雲水なんか物すごく立派なものだなとこんなふうに思って感動しています。 私も一般質問するに恥をかいてはいけないので、この間行ってきたんですが、1人で見ていまして、受付の方が私が見ていると、怪しいと思ったかどうか知らないですが、ずっとおいでになられるので、や、これも申しわけないなと思って、思わず早目に出てきたんですが、何かあれをあのまま置いたではもったいない。金がかかるという話で、それは空調の関係で金がかかるということになってくるんだろうと思いますが、教育長、市長が言えばそれ以上のことは言えないと思いますがどうでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 教育長。 ◎教育長(牛山英彦) 市長のおっしゃられたとおりでありまして、急に議員からそういう御質問をいただきましても、私もこういうふうにということは申し上げられませんけれども、矢崎芸術ということを学校教育に生かさせていただくということから考えましたときに、雲水群像とか托鉢とかというその彫刻の題名に象徴されておりますように、多くの方々があれらの作品から、矢崎先生の作品というものは、彫刻の内部から迫ってくる力強さ、そういうものが非常に強く感じられると、そういうことを異口同音に多くの方々が言われるわけですけれども、そういったことを私はぜひとも今日の子どもたちには、芸術、学校教育でいえば美術・図工の時間というような時間の中で、子どもたち自身にまずそういった芸術のすばらしさ、強さというものを感じ取らせていただく、よい教材にはぜひともさせていただきたい。そのために、現実に図書館の前でとかこの町の中にも、矢崎先生の作品が随所に置かれておりますけれども、そういった先生の作品めぐりというようなことを、ぜひとも学校現場で授業の中で生かしていただきたいというようなことは、私どもの立場からはぜひ学校へお願いしていきたいとそんなふうに思っています。この程度のことしかお答えできなくて、お答えにならなくて申しわけございません。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) どうもありがとうございました。この件はこれで終わりにしますが、質問する以上今教育長からいいお話をいただいて、ようやく引き下がれると。金がないで何もできないでで終わったでは、私もどうやって引き下がっていいかわからないとこう思ったところでありますが、ぜひもったいないとこういうことで、昔は私ども小さいころは、そこの先生の御自宅の裏のところにずっと並んでいたりして、大分のぞくことができました。それで今御年配の方々は大分なじんでいて、その作品を見ることができた。だけれども今、子どももあそこまでわざわざ見に行く、私は先ほどの880人の中で、茅野市の人がわざわざ見に行くという人は、100人なんていないのではないかな、こんなふうに思っています。 教育長からいいお話をいただいて、また市長あと12年間契約というのがあるわけでありますが、あそこがどうなるかわかりませんが、ぜひ記念館、市と経緯の中で話をして、あそこにつくったとこんなような話でありますが、何とかみんなに親しまれる美術館、そして矢崎先生がぜひ日本全国へ発信できる策を講じていただきたい、そんなことを思っているところであります。 次のほうへ移らせていただきます。子育て支援であります。 市長、4月の県の市長会でこの件について論議をされた。それで本来のあるべき姿、先ほど市長からお話があったようなことを、上申もされたということでありますが、基本についてはそのとおりだな、こういうことを思っております。ちょうど内閣もかわったところでありますので、これ以上の細かい質問ということはなくなりますが、ぜひ地域の中で、一番最後にまたお聞きをしますがお願いをしていきたい、そんなふうに思うところであります。 実際に子ども手当の7割程度は貯金に回る、こんなふうに市長会の判断では見ているようでありますが、これ現金をいただいて本当によかったという人もいたり、いろいろいるわけであります。これから新政府の見解がどんなふうに示されるかというところでありますが、次に保育料の関係でちょっとお尋ねをしておきたいと思いますが、決算値で見ていくと、先ほどの数値の滞納の保護者層と言うんですかね。金はあるけれども払わないとか、保育行政が気に食わないから払わないとか、実際に滞納をされている保護者というのは、どういう方なのか。 それから、あと1点私が苦にしていることは、園長先生が大分催促にかかわっているようであります。現在入園されている児童の請求はそれはできるわけでありますが、卒園された方々の滞納整理については、どんなふうにされているか、ことし新しい課長もできたようでありますが、そこらのところがまた滞納整理、一元化していけばいいな、こんなふうに思うところであります。 それから、不納欠損が最近ここ20年度、19年度、17年度にできてきているわけでありますが、現在不納欠損のされている条件ですね。昔は徹底的に不納欠損しないでお金をいただいたという時代から、どんなふうにそこらのところが変わってきたか、その点についてだけお聞きをしておきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村安志) 3点の御質問をいただきましたので、順次お答えをさせていただきます。 まず、滞納の階層ですけれども、全体的に見ますと一番大きい階層がD1階層、所得税が3万円未満というところの階層、これが31%を占めています。続きまして第2位がB階層、住民税非課税世帯になりますけれども、ここが17%ということで、この二つの階層でなから半分の内容となっています。 それから、2点目ですが、園長が督促等を行っていることと、それから市のほうで滞納関係の徴収にどう取り組んでいるかということですが、先ほど市長の答弁にありましたように、現年度分につきましては、まずは第一義的に園長先生のほうで対応をしていただいています。滞納繰越分になったものにつきまして、本庁のほうで臨戸訪問等でお願いをしているわけですが、実はやはりここ数年、保育料の滞納ということが問題になってまいりまして、平成20年の秋から半年間嘱託員の方をお願いをして収納強化を図ったという経過がございます。ただ、それだけではなかなか思うような成果が上がらなかったということがありまして、平成21年の4月からは、正規の職員を1名増員をしていただきまして、そちらのほうの収納強化を図っております。 なお、ことしの4月の市の機構改革にあわせまして、特別収納整理室が収納課になりまして、従来の特別収納整理室の機能に加えまして、収納原課における早期の滞納状況を解消するためのいろんなテクニックも含めた支援とか指導、こういうものも収納課のほうの役割として位置づけられています。したがいまして、私どもとしましては、今までなかなか手がつけられなかった差し押さえとか、そういった部分の収納力の強化に向けた対応を、収納課のほうとも連携を図らせていただきまして、より強化をしていきたい、こんなふうな考え方を持っています。 それから最後に、不納欠損の関係ですが、確かに御指摘をいただきましたとおり、ここ毎年不納欠損処分をさせてきていただいています。これは、特に定例の事務監査等の段階でも監査委員さんのほうから再三御指摘をいただきまして、いつまでも古いままになっていて、既に時効が成立しているようなものまで滞納金として計上しておくのはどうかというふうな御指摘もありましたので、法律の定めるところに基づきまして、5年間の時効が設立したものにつきましては、順次不納欠損処分をさせていただくということでございますが、ほったらかしておいて何でもかんでも不納欠損に持ち込むということではなくて、今申し上げましたようなこれからの徴収の強化策も含めて対応させていただく中で、やむを得ないものについては不納欠損処分にも持ち込んでいきたい、こんなふうに考えております。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) 先ほど市長からの御答弁の中で、よかったなと思うのは、子ども支援のときに催促をかけていく、そこからできることならちょうだいをしていくという、新しい案が出てよかったな、こんなふうに思っていますが、いつまでもほうっておくわけにはいかないことですし、いただくところについてはちょうだいをしていく。滞納者の層も先ほどお聞きをしたとおりでありますので、ぜひここのところはお願いをしておきたいと思います。 それで、先ほど市長に児童手当等の財源の話をしたわけでありますが、今えらい論じるときではありませんので、それはお聞きをした程度としておきますが、最近新聞紙上で富士見町独自の施策の児童手当のことが大分出ているわけであります。長野県で富士見だけだったのかもしれませんが、1回現金支給を個人にしてしまうと、あと違う制度に取りかえていきたいというと、なかなか大変なようでありますが、茅野市独自で財政さえあれば、ああいう政策もできていけば、私これからの時代の考え方かな、こんなふうに思っているところであります。 それから、きょう一番最初に小平吉保議員の中で、ちょうど私の名前を出していただいて、仮称子ども園計画についてでありましたが、私、今茅野市で保育園の改築がどんどんされたり、これから私立化にしていくというような検討がされていたので、この絡みもあってこの質問をしようかな、こう思っていたわけでありますが、まだ関係閣僚会議の指針も出たばかりで、どうなっていくかということがはっきりわかりませんので、またこれはきょう小平吉保議員がお聞きした範囲の中でと。私、総務文教委員会の中で出雲へ行政視察に行ったことがあったんです。あそこは幼稚園と保育園と、建物は別でありましたが、一緒にやっているんです。同じ幼稚園、保育園の中で園長さんが2人いてやっていますよというお話を聞いて、いいことをやっていたんだなと思っていたら、今そんなような時代になってきたんだな、こんなふうに思ったところであります。 最近、先ほどの富士見の話でありますが、新聞紙上をにぎわすだけの、1998年ごろからあれを富士見は取り組んでいたということは、なかなか結構なことを当時としてはやっていたんだな、こんなふうに思うところで、ここの間に関しては終わりとさせていただきます。 それから、先ほど3月31日に関連法案が成立した高校無償化についてでありますが、茅野市はこのまま継続していくよ、こういうことでお話を教育長からいただいた中で、奨学金とそれから補助の関係で、今249万くらいの予算で毎年泳いでいるわけでありますが、当面茅野市はこのままでいくよ、こういう御回答をいただいたわけだと思っています。ただ、今まで市会議員の一般質問の中でも、もうちょっと拡大をしないか、こんなような話が大分出ていたわけであります。私もこれ大勢様から言われて、どうなるだという話だものだから、これ質問を出したんですが、たまたままた内閣がかわってしまったということで、ここらの件も強くお話をしていく場合でもないな、こんなふうに思いながらいるわけでありますが、1点お聞きすることは、未収額調書に83万2,000円の滞納額が載っているわけであります。20年度決算から初めて奨学金の中に未収額調書に載ってくる分があるわけでありますが、これもどんな客層でこういうことになってきているのかお尋ねをしておきたい。 ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) 今議員からおっしゃられました20年度決算で83万くらいです。それで一番新しいところですと21年度決算でいきますと、65万2,000円というようなことで、18万償還をしていただいております。 それで、この書類にも載っておりますけれども、5名の方から償還がされていないというようなことで、この方々につきましては、大変個人的なことになるわけですけれども、借りた親に償還する義務がとりあえずあるわけですけれども、親のほうで学校を卒業したら子どもに「お前が払え」というようなことで、親なのかそれとも子どもなのかというようなことで、なかなか話が折り合いがつかないというようなことがあります。そんなことで、教育委員会の職員のほうは定期的に督促状を出したり、定期的に償還していただくように集金に参っております。 そうした中で、どちらかとお話をしながら、少しずつでも返していただくということで、この5人の方でまるきり返さないという方はございませんけれども、ぼちぼちというふうに返してもらっていると、そんな状況でございます。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) この方々は子ども手当をいただくわけではないので、ちょうどそのときに合わせて催促に行くというわけにもいかないわけであります。 これ以上えらいお話を聞くわけではありませんが、私も今回一般質問のテーマを1個間違えてしまって、内閣がこんなにかわるとは思わなくて、もっと時間いっぱいやりたいなとこんなふうに思っていたところでありますが、たまたまテーマを間違えたとこんなようなところであります。 これで終わりにしていきますが、市長、私ちょっとお尋ねをしておきたいことがあります。これは通告をしてない話でありますが、してあると言えばしてあることになりますが、私、この8カ月間、政権が交代をして政治主導という手法をじっくり眺めさせていただいて、日本国民じゅうが、どういう国になるんだろうかと大変な不安になってきた、こんなふうに私思ったところであります。地方経営を一番担っている市長にとっては、どういうふうに導いたらいいか大変な8カ月間だったろう、そんなふうに想像するところでありますが、後でちょっとお聞きするとこういうことになりますが、よくこんなことを言われるんですよね。木を見て森を見るのか、森を見て木を見るのかということでありますが、前内閣は森から木を見て一生懸命やっておいでになられたな、こんなふうに思うところであります。 野党であったときは、一生懸命これもやる、あれもやる、親を見ていれば派手にやっているので、おれたちもこうにやって、農家には1万5,000円ばらまくぞ、子どもにもお金をやるぞ、こんなふうにやって、自分で実際に親の跡を継いでみたら、こんなに金がなかったかと、これはどうしようもないぞ、このような話だったと思います。私は、どら息子内閣ではなかったかなとこんなふうに今思っているところでありますが…… ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員、また次回に通告してやっていただければ。 ◆13番(吉田久明) これ、実は子ども手当の話でありますので、通告をしてありますので、その中であります。よろしくお願いします。通告はしてあるということでありますので、市長が嫌だと言えば答えなくても結構でありますが、それで内閣がかわった途端に消費税上げるぞ、真っ先に消費税を上げるぞ、福祉それから環境、それから医療に使うんだ、これで世の中の景気がよくなるんだ、こういう達しでありました。与党も野党もみんなで消費税を上げよう、何という日本になってきたんだと私は思うわけであります。地方経営を担う市長、あと11カ月であります。次の選挙へね。向かっていかれるんだろうと思いますが、ここで3年間、そうした中で市長をされて、地方経営をされてきて、もし御回答をいただければ、や、苦労したぞやい、今いろいろあるだいというようなお話も聞ければ、よろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 吉田議員の通告のテーマが子育て支援でございますので、その観点から話させていただきたいと思います。 間違いなく次代を担っていくのは今の子どもたちでありまして、それはいつの世も同じですけれども、子どもたちがどう育っていくかということは、大きいテーマだというふうに思います。特に最近の日本の状況いろいろ言われている中で、子育て支援ということにちょっと目が向き過ぎているというか、どんなふうに子どもを育てるかということも大事ですけれども、どんな子どもに、どんな人間になってもらうかということを根底に据えないと、日本の国がどうなるかということになるのではないかなと、私は常々思っています。だからどんなふうに子育て支援をして子どもを育てるかと同時に、どんな子ども、どんな人間を育てていくかということを、私たちが真剣に考えなければいけないのではないかなと。そのためには、何をするのがいいのかということになるんだろうというふうに思います。 その8カ月の前政権を見ていますと、正直勉強不足だったといいますか、こんなはずではなかったという思いが、きっとあったのではないかなというふうに思います、実際政権をとってみて。そういう中では準備不足の政権だったんだろうなというふうに、いろんな現象を見ていまして思うわけでございます。それは我が身に振りかえると、自分はそうあってはいかんなということで、一生懸命また頑張らなければいけないということを反省するわけですけれども、そういう中で、冒頭も言いましたけれども、日本の国家としてどういうふうにこの国を立てていくかというのは、これはどの党も関係ないというふうに思うんです。そこのところを本当に大局的に国の場面で、また地方は地方で、地方のほうが私はわりかし議論していると思うんですけれども、そういう中で議論をしていってもらわないことには、本当に日本が沈没するのではないかなというふうに思います。 そういう意味で、地方の立場として言うべきことは今まで以上に言っていかなければいけないと同時に、やはり地方も本当に地方主権としてやっていくだけの器量があるのか、それだけの努力をしているのかということを、やっぱり問いかけなければいかんと思うんですよね。都合のいいことは国にやってくれと言って、また都合のいいことだけこっちにくれというのでは話にならない。やはり地方もこれだけのことは本当に歯を食いしばっても我慢をしてやる、だからこれだけの金はきちんとくださいよと、そういう中で日本の国のあり方というのができていくんだろうというふうに思います。そんな大ざっぱな話になってしまいましたけれども、そんな気持ちでいますのでよろしくお願いします。 ○議長(島立雄幸) 吉田久明議員。 ◆13番(吉田久明) 議長に通告していないでという話でありましたが、子育ての関係でぜひお聞きをしておかないと、3年間の市長の思いと、残り1年の思いをしっかり聞いておく、これも必要なことだと思っています。 私も今、日本に求められること、茅野市に求められることは教育だ、教育の重要性ということが一番だな、こんなふうに私は思っているところであります。 議長にしかられる前に、これで終わりにさせていただきます。 以上であります。ありがとうございました。--------------------------------------- △8 スポーツ公園の整備について △9 長期的な有害鳥獣対策について ○議長(島立雄幸) 次に進みます。 11番、宮坂武男議員、どうぞ。     (11番 宮坂武男 登壇) ◆11番(宮坂武男) 11番、宮坂武男です。通告に従い2件の質問をさせていただきます。 まず1件目でありますが、スポーツ公園の整備についてであります。 長野県スポーツ振興基本計画が、2月5日の定例教育委員会において正式に承認され、4点の基本目標を掲げました。生涯スポーツ社会の実現、子どもの体育、スポーツ活動の推進、競技力の向上、スポーツ設備、環境整備充実であります。 茅野市において総合型に向け、スポーツ施設が昭和47年5月から平成4年にかけまして、あらゆる種目が行われる集中型の施設が建設がされてきました、全国でも類を見ない施設でもあります。市民のスポーツ、健康意識の向上という中で、ニーズに合った施設の整備、環境の整備が必要な時期に来ていると思われますので、そこで4点についてお伺いいたします。 まず、1点目でありますが、市民の健康づくりに伴いウォーキングする人がここ数年でふえてきております。公園には2キロ、3キロ、4キロのコースは整備されていますが、公園を1周するコースがないため、歩道整備計画はどうなっておられるのか。 2点目といたしまして、現在外灯も少なく、あの場所は東海第三の学生の通学もありまして、また夜間のウォーキングに安全・安心の支障があるため、外灯の設置についてお聞きするものであります。 3点目でありますが、スポーツ大会が開催されるとき、路上駐車が大変目立つということでありますので、大会においての駐車場の誘導は、どのようにされているのかということであります。 4点目でありますが、これは20年9月に堀 晃議員のほうからも質問されておりますが、来年に公認期間が終了するということで、全天候型舗装についてをお伺いするものであります。 2件目でありますが、長期的な有害鳥獣対策についてであります。 政府の行政刷新会議による事業仕分けについて削減されたのは、国の鳥獣被害防止総合対策交付金のうち、防護さく設置事業補助金が県の見込み3億1,900万円に対しまして、4分の1の7,500万円余りの厳しい内示額となり、県費での対応も大変難しいという現状でもあります。 茅野市において、近年鹿、イノシシの被害を耳にするようになり、年々増加する鹿、猿、イノシシに対し、県でも防護さく設置事業を行ってきましたが、防護さく設置にも問題点があり、各農家では個々に網を張るなど苦慮しています。 そこで、4点についてお伺いいたします。 まず、1点目でありますが、有害鳥獣駆除委託料454万4,000円、平成20年度決算値でありますが、諏訪猟友会諏訪支部活動の評価をどうなされているのか。 2といたしまして、防護さく設置事業補助金要綱により設置した枠内の被害が多く発生し、各農家が個々に網を張る等苦慮しているが、この対策の補助の考え方はあるのか。 3点目でありますが、高山植物、樹木の保護対策は。 4点目でありますが、県では地方事務所に鳥獣対策専門官が配置されたが、市との連携をどのように進めていくのか。 以上、2件について御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 市長。     (市長 柳平千代一 登壇) ◎市長(柳平千代一) それでは、宮坂武男議員の御質問に順次お答えをしてまいります。 まず、質問番号8、運動公園の整備についてでございます。 まず、1点目の市民の健康づくりに伴い、ウォーキングコースの整備についてお答えをいたします。 運動公園内には、2キロ、3キロ、4キロのウォーキングコースがございます。このウォーキングコースには、倒木、伐採等を利用して順次ウッドチップを敷き整備をしております。既存のコースでは、芝生広場から国際スケートセンター東側駐車場方面へのウォーキングコースは設定はしてございません。国際スケートセンター周辺は、駐車場や道路が隣接しており歩道がございません。また、ウォーキングコースを設置できるスペースがなく、道路や駐車場を歩くことになり、歩行者の安全が確保できませんので、ウォーキングコースを整備する計画は現在のところございません。既存のウォーキングコースを御利用いただき、健康づくりの場としていただきたいと考えております。 2番目の外灯が少ないことに関してでございます。 東海大学第三高校の通学路、また夜間ウォーキングに安心・安全の支障があるのではないかということでございますけれども、東海第三高校では、運動公園内を通学路として指定はしていないとのことでございます。がしかし現実的には、毎日多くの生徒が通学をしております。 平成20年度には東海第三高校PTAの要望で、安全に通学できるよう、外灯1基を増設をいたしました。運動公園内に55基の外灯が設置されており、通学や夜間のウォーキングには十分な照度は確保できるものと考えておりますが、木の枝等により暗い場所になっているところにつきましては、剪定をし管理を徹底してまいりたいと思います。 また、運動公園からテンホウスポーツ公園店までの約800メートルの間には、21基の街路灯がございます。車道、歩道には十分な照度が確保されていると思います。 また、この公園内の外灯をソーラー式、LEDのエコ製品につけかえることについても検討をいたしたところでございますけれども、既存の外灯の約3倍と高額な経費になりますので、現状のところ今の外灯で使用していくということにしております。 3点目でございます。スポーツ大会があるが、道路への駐車が多く交通の障害となり、ほかへの誘導はについてお答えをいたします。 確かに週末、各種大会が重複した場合、公園内道路及び上川沿いの道路に違法駐車が見受けられる現状でございます。大会等が重複して混雑が予想される日には、自由広場を臨時駐車場として開放し、大会関係者の中から誘導員を出していただき誘導、交通整理を担当していただいております。特に上川沿いの道路の駐車につきましては、各種大会の関係者に周知し、モラルの向上に努めております。平日につきましては問題がないわけでございます。土日の対策をどうしていくかということでございます。ハードというよりもソフト面でしっかり対応をとるようにこれからも努めてまいりたいと思います。 4点目の陸上競技場の全天候型グラウンドの整備計画はについてでございます。 陸上競技場の三種公認は、平成23年11月、来年の11月で公認が切れます。平成19年4月1日に、日本陸上競技連盟競技規程が改定となり、第一種から第五種が第一種から第四種までの4種類になりました。 陸上競技場につきましては、現行のグラウンドで継続更新する場合、フィールド内の天然芝改修工事費用、これ約9,000万かかりますが、必要となり、この場合は第三種から第四種の公認競技場ということになります。第三種競技場を堅持する場合は、フィールド内の天然芝改修工事のほかに、トラックを全天候型の舗装にする必要がございます。これにつきまして、第三種を堅持する場合には、約4億円の費用がかかります。何種の公認競技場とするか十分検討し、平成22年度公認更新のための改修工事を実施していかなければならないと考えております。 いずれにいたしましても、非常に多額な費用がかかるわけでございまして、先ほどのお話を引き出して申しわけございませんけれども、矢崎虎夫記念館にしてもここにしても、それとこのお金があったら保育園が4件は建たるかなとか、そういういろんな思いがございます。そういう中を調整していくのが、またこれが行政かなというふうに思いますので御理解をいただきたいと思います。 続きまして質問番号9番、長期的な有害鳥獣対策についてでございます。 この野生鳥獣の農林業被害拡大を食いとめるための将来計画として、長野県では平成18年11月から平成23年3月までの5年間の特定鳥獣保護管理計画、これニホンジカについてでございますけれども、これを策定しております。個体数調整をするには、その地域に生息する個体数の把握が必要となります。ニホンジカ生息状況調査では、地域個体群の区分を、ニホンジカにとって一定程度の移動障害になると考えられる鉄道、あるいは大規模な河川、これで区切り、集中的に保護管理を実施する地域を、分布が連続し農林業被害状況が激しい「関東山地地区個体群」「八ヶ岳地域個体群」「南アルプス地域個体群」とそれ以外の「その他の地域」として長野県全域を区分しているようでございます。 ニホンジカ生息状況調査は、生息分布を市町村、猟友会員、農協などにアンケートや聞き取り調査をし、1キロメートルメッシュでの情報を作成し、ほかに捕獲した位置のデータ等も考慮し、5キロメートルメッシュの情報を収集、整理して推測しているとのことでございます。平成17年の推定生息頭数は全県で約6万1,600頭であり、内訳は関東山地・八ヶ岳地域個体群が2万3,000頭、南アルプス地域個体群が3万3,000頭、その他の地域が8,300頭となっております。諏訪地域は八ヶ岳地域と南アルプス地域の両方に属するため、この諏訪地域で何頭かという頭数は示されておりません。しかし、この6万1,600頭が正しい数字なのかどうかというのは、あくまで推測の範囲でありまして、別の集計によりますと長野県内では21万頭いるのではないかな、そんな数字も出ております。 市では、県の特定鳥獣保護管理計画に基づき、毎年2回、6月と12月に茅野市鳥獣被害対策協議会を農業、林業、観光、行政区の関係者により開催し、当年度の有害鳥獣捕獲の計画を定めて捕獲状況を報告し、地域ごとの鳥獣食害による被害状況の調査報告をまとめているところでございます。有害鳥獣の捕獲につきましては、諏訪猟友会茅野支部へ委託し、被害発生状況調査は、関係行政区にお願いをしております。 特定鳥獣保護管理計画では、年間捕獲目標数を全県で8,360頭に設定し、諏訪地域への割り当てが1,110頭となります。平成21年度の諏訪地域全体での狩猟を含むニホンジカ捕獲頭数は2,154頭となりまして、目標に対して約2倍を捕獲したことになります。市内のニホンジカによる被害面積は、21年度が62ヘクタールとなり、17年度と比較すると5年間で約1.5倍増加をしております。ニホンジカの妊娠率は非常に高く、狩猟による捕獲を全く加えないと、5年後には約2倍の頭数に増加すると言われております。現在の正確な生息数は調査できませんけれども、捕獲頭数の増加と被害面積の増加から推測すると、年間の出産数、これが捕獲数を上回っているだろうということが考えられます。 以上が、将来計画についての基本的な取り組み方でございますけれども、それに基づきましてまず1点目、有害鳥獣駆除委託料、20年度決算414万4,000円の諏訪猟友会茅野支部、活動の評価はでございます。 諏訪猟友会茅野支部は、猟友者登録数(平成21年度)109名のうち102名が猟友会員として活動していただいております。有害鳥獣駆除業務委託では、捕獲講習会として座学講習・射撃講習を行い、銃器従事者の教育、育成を実施しております。捕獲実務は、狩猟期間を除いた1年を通じて実施しております。 平成20年度の実績では、狩猟日数151日、延べ人数2,604名が出猟し、銃器・オリ・ワナによりニホンジカ210頭、イノシシ12頭が捕獲されました。平成20年度の委託料の内容は、捕獲に要した日当や銃器の弾代など経費でございます。当初計画した頭数をすべて捕獲していただいておりますので、適正であると判断をしております。 2点目、有害獣防護柵設置事業補助金交付要綱により設置したさく内で被害が多く発生し、各農家で個々に網を張る等苦慮しているが、この対策や補助の考えはあるかでございます。 有害銃防護柵設置事業補助金交付金は、鹿、イノシシ等による農作物の被害を防止するため、3人以上の農業者で組織する団体や行政区が行う有害獣防護さく設置に要する経費の材料費に対し、2分の1以内の補助金を交付をしております。 野生動物の生態として、1度えさ場としたほ場が食害を受けやすいようでございます。保護さくは、山と農地の境に設置しているため、林道や県道、国道等の公道をふさいではおりません。そのため、野生動物はえさ場を求め保護さくを回り込み、同じほ場によくあらわれるようでございます。対策としまして、農業者や集落で根気よく近寄らない方策を行うことが重要となります。地域組織による被害対策委員会等を設置していただき、1年間を通した防除活動が行えるよう、有害獣被害が起こらない地域づくりの推進が必要となってまいります。 各農家で農地を囲むネットの設置につきましては、農家の緊急的な処置となります。ぜひ地域ぐるみでの長期的な取り組みを進めていただくことをお願いしてまいりたいと考えております。 3点目、高山植物等保護植物の防御対策はでございます。 八ヶ岳のニホンジカ食害対策について検討しております、南北八ヶ岳保護管理運営協議会におきましては、昨年、平成21年10月24日、25日には、麦草峠にあります麦草園地鹿除けネット設置作業を実施しております。本年度は横岳の台座の頭と黒百合平に防護さくやネットを設置する予定でおります。 4点目、県では地方事務所に鳥獣被害対策専門官が配置されたが、市との連携はどのようにということでございます。 野生鳥獣による人身被害の回避や農林業被害の軽減を図るとともに、すみ分けによる人と野生鳥獣の共存を目指すため、諏訪地方事務所では、平成19年8月から所長をリーダーとして、諏訪地域野生鳥獣被害対策チームを設置し活動を行っております。この4月から鳥獣被害対策専門員が配属になり、一体的・横断的な体制を整備し、野生鳥獣に関する情報の収集・共有を図り、総合的・効果的な対策を推進するということになっております。市といたしましても、専門員が配属になったことで、市内の地域鳥獣被害対策委員会における勉強会などの場で、専門的な助言、指導をいただくことで、今まで以上に連携を図り野生鳥獣対策を行ってまいりたいと考えております。 本当に農家の方の被害は深刻なのは、私も肌で感じております。過日ちょっと山浦のほうをウォーキングしたわけですけれども、行き会った農家の方全員から同じことを言われました。根本的な対策とすると、私は頭数調整しかないんだろうなと。それをどこまでやるのか、どの規模でやるのか、それを国なり県なりが判断して取り組むこと、それ以外に根本的な解決はないのではないかなと個人的には思っています。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) 再質問を数点させていただきます。 市民の健康づくりに伴うウォーキングコースの件でありますが、市側の答弁ではやる気がないと。これは駐車場の問題等もすべてひっくるめの中で、このコースというのが考えられたということです。というのは、今スケートセンターの東側というか第2駐車場になるんですけれども、あそこの駐車場を市で借りておられるわけですが、プール時期以外はほとんど空っぽというのが現状であります。これをもし実施していただくということになれば、大変いい面も出てきます。今芝生広場からスケート場の南側、これ市道4-363になるんですけれども、あそこは市道ということで別に市としても買収の必要もないし、あけようと思えばあけられますし、なぜあけるかということになりますと、夜、昼とよく歩いている人がいるんですよ。そういった中の人たちからの意見もありますし、スポーツ関係の人たちからの意見もあります。そういった中で、何であそこをつなげていかなければいけないかということになりますと、今言いました東側駐車場、市で今借りている駐車場でありますが、第2ですか、あのコースがあくことにより、あのコースを通り芝生広場からおりてくる道と接続しまして、陸上競技場等にも簡単に入ってこれると。上の駐車場を利用した場合においても、スムーズにあそこを通ってこれるということが一つであります。 それと、全体的な1周コースということになりますと、これ今拡幅工事しております橋からスポーツ公園第2駐車場の北側も歩道がないわけです。歩道がないということで大変危険だと。それをつなげるということになりますと、1周できるコースができるわけですよ。そうするとそんなに費用もかかるものでもないし、ぜひ実施していただくという意味が私はあると思って質問したんですけれども、市のほうでは計画はなしということでありますが、検討の余地もございませんかね。
    ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) 今宮坂議員からのお話しですけれども、2キロ、3キロ、4キロのウォーキングコースは、4キロコースもあるというようなことから、御質問いただきました1番と3番の件もこれあわせますと、あそこの市道、赤線、狭いところで1メートル、広いところで1.5メートルあります。あそこへウッドチップを敷くなりして整備をして、そのウォーキングコースとしてではなくて、そういうことであそこを歩道みたいな形で整備できるかどうかというのは、ちょっと研究させていただきたいというふうに思うわけです。ウォーキングコースということになると、やっぱり4キロのコースがありますので、そうしますとあそこの駐車場からもし上に上がりますと、確かに議員言われますように、プールのほうを通っていくよりは、体育館に行くには大分近道にはなるということは承知していますので、ちょっとそこら辺研究させていただきたいというふうに思います。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) もしできましたら、大変都合がよくなりますので、歩道という形でぜひ検討していただきたいというのが一つであります。 外灯の件でありますが、木の枝等が大分、あれが建設されまして35年ですか、大分木の枝も張りまして、外灯があるのでありますが大変暗いという中で、私も夜歩いてみまして確認してみましたが、ちょっと安心・安全に支障があるのではないかというふうに感じました。というのは、外灯自体が大分前に設置されたものでありまして大変暗いと。それでまた枝が張っている中で道路が暗くて、それで中をジョギングする人たちにおいてもいろいろ言われまして、とにかくもう少し明るくしてくれないかということを言われましてきょう質問したわけでありますが、例えばLEDというのは効果ということでありますが、私の質問の内容は、全部を一気にやっていただきたいということを言っているのではなくて、徐々に変えていかなければいけないのではないですかということですが、その辺はどう考えておられますか。 ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) あれを全部やりかえると100万円くらいかかるんだそうですけれども、例えば電気が切れたときに、それをLEDに変えるというふうな形はとれると思うんですけれども、そうしたときに今あるのが大体数千円なんだそうです。これをLEDにすると大体20万円くらい何かかかるということで比較設計はしたようです。そうした場合に電気料との関係でいきますと、既存のやつが切れるのには、彼らが言うのには大体二、三年は、下手するともう少しもつと言うんです。そうしたところをもう少し研究させていただいて、やはり必要であれば当然これからエコの時代ですので、それは当然導入していかなければいけないということで、やはり比較設計といいますか、比較をさせていただきたいということでお願いしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) ぜひお願いしたいと思います。 これ3につきましては、今の駐車場の問題でありますので、2と1は同じようなものでありますのでこれを省きまして、4、陸上競技場が23年に公認期間が終了するということで、全天候型に変えていかなければいけないというのが強く要望されております。平成14年から21年、市の体協、市の陸協、また21年10月9日には、諏訪陸協からも要望書が出されております。また、平成22年6月2日、東海第三からの陳情というふうに出されております。 それで、要望書の中を見ますと、陸上競技場だけではなくて、遠的場をつくっていただきたい、第2体育館をつくっていただきたいという要望がかなりあるんですけれども、この間教育長がおっしゃっていただいた、今度建設される長峰中学校の体育館、これが第2体育館の要素を持っているということを言っていただきましたので、大変ありがたいなと思います。 そこで、順序といたしまして、要望が何年も出されてきて、それが市長のほうに上がっている要望書もあります。また、順序といたしましては、上がってから教育委員会の検討ということになりますけれども、また教育委員会の検討、最終的な判断は、首長の決断ということになりますが、その辺はどういうふうにお考えになっておられるのか。 ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) どちらにいたしましても、今まであれだけいい施設を整えてきたわけですから、これから公認ではなくするというわけにはいかないというふうに、それは絶対だれもが思うと思うんですけれども、ただそのときに三種、現状維持でいくのか、あるいは四種なのかということ。それで先ほど市長答弁にもありましたように、9,000万から4億円くらいの差があるというふうになったときに、さっきの話ではないですけれども、保育園の話とかそういうことになりますと、ではどのくらいの利用、どのくらいの競技があるかというのをやはり検討していく材料、それから本当にそれを4億かけてもそれだけの競技を誘致したりやっていかなければいけないという理由づけとか、やはりいろいろな市民の皆さんからの賛同とか、そういうのもなければいけないというようなことを思うんですけれども、これは私の立場ではそこまで言ってはいけないんですけれども、そんなことを総合的に含めまして、もう少し研究させていただきたいということを思います。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) よくわかりました。 現在、諏訪圏には公認競技場が岡谷四種、下諏訪が四種もありますが、300メートル、200メートルのトラックの上、狭隘で使用勝手も悪く、記録も出しにくいため、県内大会はすべて茅野市陸上競技場で行われているということであります。それと、近年全国の競技レベルということになりますと、レベルは急激に高まっておりまして、要因といたしまして全天候舗装化により、記録、レベルとも常に向上しているということであります。市には、国際スケートセンターもございまして、冬季オリンピックのメダリストも生まれております。陸上においても市の陸上競技場で練習を重ねてきた五輪のメダリスト、塚原直貴、東海第三、今現在富士通でありますが、また両角 速さん、今佐久長聖の監督であります。また小尾麻美を初め多くの全国大会の優勝者を選出しているということであります。 それで、この全天候型の利点というのが、あれば大変うれしいと思うんですけれども、お金のかかるということで、選手たちが大きな競技大会に出場するために、わざわざ全天候型のグラウンドに県外、または他地区への遠征もしていると。こういう中で、費用も時間も浪費しているということであります。グラウンドの経費においては、春の転圧の費用がかからない、またテープの張りかえの手間、費用もかからない、冬季除雪さえすれば練習ができる。これは選手のハンディになるんですよ。南信大会茅野強化記録会、信州リレー大会により、県内外より多くのトップ選手の参加が期待されるということにもなっておりますし、もし第三種を堅持されて茅野市で大会が開かれる中で、このすばらしい選手たちと一緒に走る選手にとっても、すばらしい力になると思うんですよ。 こういったことから、私としてみれば、第三種の堅持、広域という話もありますが、私の考えの中にはお金云々もありますが、茅野市にあり茅野市でつくった競技場であります。スポーツ施設であります。できれば茅野市のほうでやっていただきたいというのが私の考えでありますが、いかがでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 議員のおっしゃることは一々わかります。私もその気持ちであります。スケートの小平選手にしても、茅野にパイピングリンクがあったという、その条件は私は大きい要素だろうというふうに思います。そういうことも含めて、いい施設があればやはりその中で育っていく選手というのもたくさん出てくるだろう、そのことは十分わかります。そうしたことをわかった上で、悩まなければいけないのが行政でございますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) 市長、これ最初に言ったときは3億6,000万、今4億と言いましたよね。この4億というのは中の芝まで入れてですか。芝の工事まで入れて…… ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) すべて入れてです。コースをオールウエザーにしたのと、中の芝生をおろしてすべてで約4億円ということです。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) それで、この見積もり、これ参考見積もりですよね。これどこからとったかというのがちょっとわからないですけれども、私の中にはこれをとったのが長谷川スポーツ施設の1社だけではないですか。 ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) 業者は1社だとこういうふうに思います。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) ということは、この見積もりというのは一応参考見積もりですよね。このほかにもスポーツ施設を取り扱っている会社が数社あります。そういった中で当たっていただいて、最終的には入札ということも考えられるんですよ。それでそういうふうにしていっていただきたいというのと、ちょっと変なものを見つけてきたんだけれども、日本スポーツ振興センター、体育施設の修繕3,000万以上の事業に対して3分の2の補助、これ個人の会社ですけれども、今現在収益金が100億円、これ新聞にも出ていたと思いますけれども、愛ちゃんが。これちょっと早目に当たっていただいて、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 教育次長。 ◎教育次長(小池沖麿) 大変申しわけございません。私どもがそのくらいのことを本当に早く見つけてこなければいけなかったんですけれども、今のお話、本当に早速調べたいというふうに思います。そういうことも含めまして検討させていただきます。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 最初に申しましたように、更新の時期が来ているのは事実でございます。そこをどうしていくかというのは、当然市もこれから真剣に取り組んでいかなければいけない、また市民の皆さんの意見も参考にする、そういう中でやっていきます。 改築していくには当然さまざまな、より安くいい形にできる方法を探していかなければいけないわけですし、そういったさまざまな補助金も何が活用できるか、それも当たっていかなければいけない、そういう中で取り組んでいきます。ただ、今ここで四種だ三種だという結論を出す、まだそこまでは行っていません。ただし、更新はしていかなければいけないのは事実です。そういう中で取り組んでまいりますので、議員もぜひいろんな情報等ありましたらお寄せをいただいて、この茅野の子どもたちに夢を与えるような、そんな取り組みにしていきたいというふうに思います。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) わかりました。私もほかにまだ見つけられましたら努力いたしますので。 この件は結構でございます。 次に、鳥獣対策のことでありますが、この1の鳥獣対策委託料411万4,000円の評価ということで今お聞きしたのでありますが、市長の言うには駆除を当分やっていくしかしようがないなということでありますが、これ例で言いますと伊那地区では害獣駆除はボランティア、それで毎日新聞に出ていました記事によりますと、某先生が駆除はもう手おくれだということを言っておられます。 それで、ここに有害鳥獣というのをうたってあるんですが、これがだれが有害鳥獣とつけたのか、これ人間が迷惑がって困っているから害獣にしたわけで、人間より先に鹿のほうがいるわけで、人間は鉄砲を持って駆除しますけれども、向こうは鉄砲を持てませんので、これはちょっといかがなものかなと思うんですけれども、今こういった参考例で、猟友会が無料でボランティアでやっているという例もございます。そういった中で、この高山植物の保護もさっき市長のほうから答弁をお聞きしました。ネットを張って対策を考えていくということであります。 それで、2番におきましても、県の補助金の中のほうで防護さくを設置しているんですけれども、まだ鹿が出ていて困るということで、ちょっと部長聞きたいんですけれども、今茅野市に長野県の県のほうの交付金の中で、防護さくというのは、例えば金沢とかいろいろあるわけではないですか、どのくらいの設置状況になっているのか、わかったらお願いします。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 防護さくの設置状況という御質問でございますので、わかる範囲で説明をさせていただきますが、ゾーン的に言いますと4地区、金沢、北山、米沢、湖東の地区に大きく10ゾーンくらいの、細かくお話ししますと14カ所に分けて従来防護さくを設置してきています。防護さくの必要な面積からお話しさせていただくと、総延長で4万2,700余くらいのゾーンの設置が必要だろうということの中で、2万1,694メーター、約50%くらいのものがフェンスの設置をしてきています。先ほどお話ししたとおり、その中で全部がつながっているわけではないですが、10ゾーンくらいの設置の状況になっている、そんなような状況でございます。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) ありがとうございました。 というのは部長、このさくは4ゾーン張られているわけですが、これはさく同士でつながっていないわけですよね。さくの間はあいていると、鹿さんどうぞということですね。入ってくださいということですね。これ県の補助事業でやっているんですけれども、これまるっきり無駄。さくというのはつながって初めて効果を発揮するので、その辺をもうちょっと考えていただきたい。 それと、このさくの設置状況、私も現場に行って見ているんですけれども、例えばのり面の下にさくをやったところで、鹿は2メートルジャンプしますよ。あれさくをやる意味がないんですよ。それと道路においてもさくを張るわけにいかない。というのは、ある程度のスパン、スパンごとによって、さくをつなげていかなければ効果が出ないと思うんですよ。それで、今手を挙げたところしかやっていただけないというのではなくて、できれば茅野市全部張ってしまえば一番いいことだけれども、その辺どうですかね。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 過去の質問の中でも、人間がフェンスの中で生活しているのか、フェンスの外で野生が自由に生きているのかということですが、本来野生動物そのものも人間と共存というものが、これが一番の原則ではないかというように私も考えます。ただ、議員が指摘しているように、それではそのさくでもってすべて解決していこうというのは、これは本当に無理な話だと思いますし、相当の数費用がかかるということだと思います。ちょっと答えになりませんけれども、そんなことです。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) 相手は野生の動物でありますので無理はないと思うんですけれども、単純に言いますと最初に私が質問したとおり、県の補助金等が来年もまたわからないと、あのさくの設置事業はだれがやっていくんだと言ったときに、けさの農業新聞、松本山間地域において鳥獣対策ということで、過去には地域で防護さくを補助金を充て設置してきましたが、さくがつながっていないため効果がなかった、費用対効果はゼロということであります。それを受けまして、行政が取り組み、山づき全域を対象に取り組み、昨日竣工式がとり行われたというのが一例であります。 また、富士見町でも電さくということで効果も出ております。それでこの電さくでありますが、私もこの間これを使っている方がおられて、現場のほうへ行ってきたんですが、この電さくにおいては、ニュージーランドのガラガー社製の電さく、この会社は52年の実績ということで、動物のノウハウを全部把握している会社だと思います。それと、これニュージーランド製ですけれども、全部日本の取り扱い店ですので、中にすべて日本語で詳しく書いてあります。 そういった中で、これからの対策は、防護ネットにも問題があります。下の草を刈らなければいけない。草を何十キロみんなで刈れるかと言ったら、それも無理な話でもありますし、この電さくというのが私はベターではないかと。この間諏訪においても鹿の群れが発見され、霧ヶ峰の湿原等で鹿が群れが二十何頭か、ニッコウキスゲが丘一つだめになるということの中で、諏訪のほうでも電さくということをうたっているんですよ。 それで、電さくが一番いいことというのは、結局シーズンが終われば外せるし、また電気においてもバッテリー、乾電池でもいいし、自宅が近くならば100ボルトでもいいという製品でもあります。この場合は、電さくの人は草を刈る必要がないという利点もございます。そういったことを各農家の人たちがわかっておりません。個々で網を買ってきたり、個々でどこから買ってきたか知らないが電さくで対処しているわけですよ。それで、先ほど言った市の補助金という中に、3軒以上、100メートル以上、それでネットを張って、ネットの破けている家のやつも見てきたんですけれども、非常に無駄なことをやっているなと、市がもうちょっと動いてくれれば無駄なことも防げたのになと思うのは、結局こういう補助があるのを知らないから各戸でやってしまうんですよ。例えばこれが、今言っている3軒、4軒で集まると、メーター数も少なくて費用もかからないということ。それで部長、これをどうやって周知していくかというのをちょっとお聞きしたい。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 電さくの周知の方法だとか必要性ということを議員のほうから御指摘いただいたと思います。 茅野市の有害獣防護柵設置事業の中の補助金の中では、3人以上の農業者ということを言っていまして、担当課のほうでは地域ぐるみでもって取り組むというようなことを主眼としてPRをしております。そのPRについて、各農家についてPR不足ということがあるということですので、改めて市のほうでは野生鳥獣による農作物被害防止の対策手引というような、簡単なA3判の4ページものの写真を載せた紹介等々ありますので、こういうものによって農家の方のほうへの周知等を図っていけたらというように思います。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) ぜひお願いします。 この周知というのも、猟友会と区長会と被害報告の説明会というのがありますよね。その場でもよろしいですし、また広報に上げていただいてもよろしいし、それとこの電さくに対して費用、例えば今私のほうで言ったのはニュージーランド製ですけれども、例えば費用を目安としてみんなわかりたいわけよ。大体どのくらいかかるんだろうと、それも一緒に周知していただきたいというのが私の考えでありますし、今回のこの害獣対策の趣旨は、防護さくを県だけに任せておくというのでなくて、これ大きな問題になってきております。それで、先ほど言った松本の例もございますし、行政と農協がタイアップして取り組んでいっていただきたいというのが私の考えでありますが、いかがでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 今議員のほうからもお話がありましたけれども、市内に有害鳥獣の対策協議会というのがございまして、それは昨日の夜開催されています。その中でも手引等の御紹介をさせていただいたり、猟友会のほうにも捕獲頭数の関係で協力等のお願いをしています。そんな意味で協力を求めながら駆除の対策等は進めていきたいというように考えます。 ○議長(島立雄幸) 宮坂武男議員。 ◆11番(宮坂武男) ぜひお願いしたいと思います。 これは、費用もかかるということで、地域、またコミュニティ単位の対策の協議会ということですか、また地域全体で考えなければいけない。また鳥獣害対策ということが駆除から防除へと政策をしていただいて、ネットに関しては年次計画を立てていただきまして、計画していっていただきたい。1回にはできませんので、その間は猟友会に頼る必要性があると思いますのでお願いいたします。 最後に、鳥獣害対策は、全国でも県が力を入れてきた事業でもあります。鳥獣害対策交付金が削減されることのないよう、県に対してももっと力強く要望をしていただくよう意見として終わります。 以上であります。 ○議長(島立雄幸) 次に進みます。 ここで2時55分まで休憩といたします。     午後2時36分 休憩---------------------------------------     午後2時55分 開議 ○議長(島立雄幸) 再開いたします。 ここで、12番、両角光子議員の質問に対して、都市建設部長より再答弁があります。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 桟敷の質問のことでありますけれども、今ちょっと調べさせてもらいましたので御報告させていただきます。 まず、届け出につきましては、極端に高さの高いものや大きいものは別としまして、今回は一般的には仮設という考え方から、届け出はしていないということのようです。 それから、事故発生時の責任というのは、施工者になるようです。 それから、事故が発生しましたときは、労働基準監督署と警察署が来て原因の調査をするということのようです。 以上であります。--------------------------------------- △10 道路用地の未登記解消と未登記による下水道工事中断の解決対策について △11 「映画館の日」の実施状況と市民の評価について ○議長(島立雄幸) 9番、平林 安議員、どうぞ。     (9番 平林 安 登壇) ◆9番(平林安) 9番、平林 安です。二つの質問をさせていただきます。お願いします。 道路用地の未登記の解消と未登記のために下水道工事等施工ができないところ、これの解決策についてであります。 茅野市内の未登記道路用地の解消については、順次整理をされているところでありますが、当市は面積も広いこともあって、その処理が追いついていないのが現状であります。道路として現状使用していても、個人名義の畑やら田んぼの土地を使って走っているというところがあるわけでありますが、このことが道路の改良工事や、あるいは拡幅工事の申請をするに当たって、また下水道工事を実施するに当たって支障になってしまっているということがあるわけで、市民や区に大変迷惑をかけているのが実情であります。 そう何カ所もあるわけではないと思いますが、とにかく当市の道路網は国道、県道、市道合わせて1,940キロにも及びますし、その中の市道だけでも1,790キロという、大変長い距離を管理しなければいけないわけでありまして、建設課を中心に大変御苦労をいただいているところでありますが、少なくとも市道1級路線を、市道も1級、2級、その他というふうに分かれていますが、市道の1級路線、この定義はちょっとわかりません、後で質問しますが、くらいについては、早急に解決をしていただいて、問題を後世に残さないことが必要だろうというふうに考えるわけです。 平成18年から施行されました改正登記法では、境界確認の範囲が拡大され、範囲の測量が求められるわけであります。したがって、地権者が膨大な数になってしまうというふうに複雑化をし、なお時がたつにつれて地主の世代交代や所有権移転等が出てまいりまして、解決を一層困難にしているわけであります。これらの問題の解決には、やはり体制の強化も必要だと思いますから、体制強化を図りながら早期の解決を望みたいと思います。 具体的なことを二、三お尋ねをして、後ほど再質問を必要があればさせていただきたいと思いますが、市道の1級、2級、あるいはその他というその区分の基準ですね、定義はどういうことで1級という道路になっているか、2級という道路になっているか、これをまずお聞きをしたい。 それから、その1級路線の路線数、それから延長の距離、これがどのくらいあるのか。その中に、前段申し上げたとおりの未登記の箇所を把握されているのかどうか。把握されていれば何カ所くらい現状あるのか、ここら辺をお尋ねしたいと思います。あわせて、そのことによって道路工事やら下水道工事の影響を、現在、現に受けている箇所、これが何カ所あるかをお尋ねをしたいと思います。 以上が一つ目です。 二つ目の質問に入ります。 「映画館の日」の実施状況と市民の評価についてお尋ねをいたします。 毎年秋に行われております、小津安二郎記念蓼科高原映画祭、ことしも10月30日、31日に計画をされていますが、この開催地として茅野市が市民に対して映画文化を広げ、家族で映画観賞をすることを通して映画に親しみ、コミュニケーションを深め、地域文化の向上を目的とするということで、去年から始めて毎月第3日曜日を映画館の日として定めまして、年間200万円の予算で当市に1軒だけ残っている新星劇場を活用して実施されている事業であります。 市民にもある程度定着をされて、一定の評価が得られているかなというふうに思います。私も数回見させていただいておりますが、大変いいことだなというふうに思っています。1年を経過した中でありますから、その反省を加えて2年目の実施によりよい映画の日にしていくことが必要だろうというふうに思いますので、1回の入場者数や上映映画の選定の方法、それからアンケートもやったようですからその結果、それから来年に向けて効果を反省しながら今後の課題、この辺がどういう課題があるのかをお尋ねしたいと思います。 以上です。よろしくお願いします。 ○議長(島立雄幸) 市長。     (市長 柳平千代一 登壇) ◎市長(柳平千代一) 平林 安議員の御質問に順次お答えをいたします。 まず、質問番号10番についてでございます。 市道ですけれども、1級路線の数と延長距離でございます。1級路線は33路線でございまして、総延長が9万1,593.9メートルとなっております。2級については後ほど部長がお答えをいたします。 市道1級、2級の定義でございますけれども、幹線市町村道の選定の通達によりますと、幹線1級市町村道の基準は、地方生活圏及び大都市圏域の基幹的道路網を形成するのに必要な道路で、一般国道及び都道府県道以外の道路のうち、次のいずれかに該当するものとされております。 6項目ございます。まず1点目が、都市計画決定された幹線街路。 2点目、主要集落、戸数は50戸以上とこれと密接な関係にある主要集落とを連絡する道路。 3点目、主要集落と主要交通流通施設、例えば駅とかそういうことになりますかね。主要公益的施設、これは市役所とかそういった施設になるかと思います。または主要生産施設とを連絡する道路。 4点目が、主要交通流通施設、主要公益的施設、主要生産施設または主要観光地の相互間において、密接な関係を有するものを連絡する道路。 5点目が、主要集落、主要交通流通施設、主要公益的施設または主要観光地と密接な関係にある一般国道、都道府県道または幹線1級市町村道を連絡する道路。 6点目が、大都市または地方開発のため特に必要な道路となっております。 次に、2級は25路線の38キロでございます。この2級市町村道の基準でございますけれども、幹線1級市町村道以上の道路を補完し、基幹道路網の形成に必要な道路で、次のいずれかに該当する道路とされております。基本的には1級を補完する道路ということになりますけれども、まず1点目として、都市計画決定された補助幹線街路。集落25戸以上、相互を連絡する道路。集落と主要交通流通施設、主要公益的施設もしくは主要な生産の場を結ぶ道路。集落とこれに密接な関係にある一般国道、都道府県道または幹線1級市町村道とを連絡する道路。5番目として、大都市または地方開発のために必要な道路となっております。 次に、市道の1級路線内の未登記箇所の数についてでございますけれども、未登記箇所が33路線で810カ所ということでございます。 未登記箇所の調査と事務処理の方法についてでございますが、道路用地の所有権移転登記に関しましては、なかなか遅々として進まないというのが現状でございます。茅野市になる以前の村当時からの問題、相続等が引き続いている件が多く、区の協力をいただきながら進めている現状でございます。毎年、区長会での要請、土地家屋調査士協会との連携、境界立ち会い時での未登記箇所のチェック等により、路線ごとに処理をしておりますけれども、気になるところはその周辺も確認の上で処理をしております。 事務処理の流れでございますけれども、まず地元区からの要望書の提出がございます。境界の立ち会いがありまして、道路用地の境界の確定、道路用地の寄附申出書と登記承諾書の提出をして登記処理という流れとなります。 処理件数と測量の委託料でございますけれども、平成19年度が処理件数22件、698万円、平成22年度が17件、673万円、平成21年度が22件、630万円でございました。 次に、道路用地未登記のため、下水道工事ができないでいる箇所数と解決見込みについてでございます。 下水道の敷設につきましては、現況が道路であっても未登記箇所である場合は、権利関係のトラブルを防ぐために、下水道工事を見合わせている現状でございます。現在、下水道区域内において市道路線に未登記箇所があり、下水道工事ができないでいる箇所は5カ所ございます。その中で、解決できそうなものが1カ所ございまして、現在地元議員や区役員の方々にお願いし、相続関係の登記処理をしていただいているところでございます。解決でき次第、予算計上をして下水道工事に着手してまいります。 続きまして、質問番号11番、「映画館の日」の実施状況と評価についてでございます。 まず、平成21年度1年間の入場者数でございますが、毎月1回、年12回実施した合計が2,995人でございました。平均入館者数が250人弱ということになります。入場者数の最多は、5月に上映しました「マリと子犬の物語」532人、最少が3月の「キューポラのある街」148人でございました。 このテーマの決定と上映作品の選定方法についてお答えいたします。もともと映画館の日は、「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」とタイアップする形で平成21年度から実施をした事業でございます。その実施に当たりましても、蓼科高原映画祭の実行委員会が中心となり、「家族」、「ラブストーリー」など毎回のテーマを決定し、そのテーマに沿った御家族で楽しめる作品を選定しているところでございます。 地域文化向上へのつながりについてでございますけれども、数十年前まで娯楽の中心に位置していた映画でございますけれども、近年はテレビ、DVDソフトの普及、娯楽の多様化などの影響により、映画館に足を運んで映画を鑑賞する人の減少、これは減少傾向になっております。 世界的に知られる小津安二郎監督ゆかりの地である茅野市としましては、地域文化向上のための施策の一つとして、映画文化を守り、また諏訪地方でも数少ない映画館の中で、市内に唯一残っております新星劇場を会場としてこの事業に取り組んでいます。休日には市民の皆さんが御家族連れで映画館へ出かけ、例えば小津作品のようなゆったりとストーリーが流れる、文化の薫り高い作品を鑑賞されるような、そんな地域文化の育成につながっていけばいいなと考えているところでございます。 次に、アンケートの結果についてお答えをいたします。アンケートは、本年4月の映画館の日に来場された方に対して御協力をお願いをいたしました。それによりますと、入場者は女性が約71%を占め、居住地別では市内では人口が集中していますちの、宮川、玉川地区が多く、市外では諏訪市の方が多く来ていただいております。また、年齢別を見ますと、男女とも60歳代が最も多く、全体の約35%を占めております。また、40歳代から70歳代、この年代で全体の84%を占めている状況です。これは、この4月の上映映画が「ディア・ドクター」であり、僻地医療や高齢化などがテーマであったということも影響しているのではないかなと思います。今後見たい映画の希望では、邦画、洋画、アニメまで幅広く希望が寄せられておりますけれども、本年の蓼科高原映画祭で上映が予定されている山田洋次監督の「おとうと」、これが最多の19票でございました。 次に、効果と今後の課題についてお答えをいたします。 映画館の日を続けることの効果は、映画という一つの文化を広め、この映画文化を廃れさせないことにあると思います。蓼科高原映画祭とは違った魅力を地域の皆さんに親しんでいただける場となればと考えております。 また、今後の課題といたしましては、映画館の日に御来場いただく方をいかにふやしていくか、さらに地元の方が他のイベント等とどう組み合わせていくか、そしてそれを地域活性化に結びつけていけるか、そんなことが課題になろうかと考えております。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) ありがとうございました。 それでは、道路の関係ですが、1級はメーターでいくと全体の5%くらいの距離になると思いますが、その中で800件ですか、800件と言えばちょっと気が遠くなるくらいの数字で、100件以下かなと思いましたが、大変なことだなというふうに思います。 今市長の答弁の中でありましたが、茅野町に合併前のものが結構残っているというふうに私は感じているわけですが、そういうようなものが40年も50年もたってもまだ解決できないという、そこら辺がどうしてもわからないというか、理由があってしようがないということでしょうが、ますます問題が複雑化し、費用も莫大になってくるというふうに思いますので、その先送りになった理由、今市長の答弁の昔の村の時代のほかに、現在も多少は出てきているだよね、今の道路行政の中でも。40年か50年過ぎくらいからきちんとできているが、それまでは幾分あったような気がしますので、そういうことの原因、先送りになった原因、あるいは発生した原因、それをまずお尋ねします。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 初めに、先ほどの1級の810ですけれども、これは810筆ということでございます。件と言っていますけれども。 それから、先送りになった理由といいますか、原因としましては、はっきりわからないところもあるんですが、昔村の時代に道路をつくりまして、昔は登記も余りせずに先にどうしても道路が欲しいということで、例えばブルドーザーで押したくらいの道路ですとか、農林でつくった道路とかそういうのもあるわけです。そういうことでもって登記をしていなくて、道路は道路として使っていたんですが、それが最近になりますとやはり権利の主張ですとかいろんなことが出てきまして、やはり問題が出てきているわけであります。ですから、原因は昔のそういうこと、情勢が変わったといいますか、そういうことが一番の原因かと思います。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) 昔は、とにかく道があくことが先決で、お互いに行政も個人も、あるいは受益者も、とにかくここへ道をあけてくれと、おら家のところは少しはつぶれてもいいてで頼むわえと、こういうような時代があったわけで、それは私も記憶があるところです。そういうようなことがあって、道があいてしまえば、これはよかったなえで終わってしまって、後処理ができなかったということが原因だろうと思いますが、今の時代になってくると、どうもそういうことが忘れられて、代も変わってくるので忘れられてしまうんだというふうに思いますが、そういうありがたいという気持ちが全くなくなって自己主張だけが強くなってしまうものですから、なかなか難しくなります。だから時間はできるだけかけないで、費用と手間はかかるかと思いますが、至急対処していただくことが必要だろうというふうに思います。 それから、現状把握をお尋ねしようと思ったが、今お答えの800は筆数ということになれば、箇所数はどのくらいあるだね。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 箇所数というのはちょっとわからないですけれども、この810件というのは、税務の関係でもって道路となっている筆を調べまして、その道路は茅野市になっていない筆がこれだけです。ですから、内容につきましてはこれからもう1度よく調べまして、その原因につきましては、例えば道路ののりの境の辺だとかそうなりますと、もう1度よく見る必要もありますし、現状と違っているという場合もありますし、そういうことでこれだけあるということです。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) 道路になっているが、茅野市の公道になっていないというところが810筆あるということですね。それではまだまだ相当、今道路で使っていて個人の土地のところがあるからね。道路で走っていながら道路になっているけれども個人名義とか、道路に要するになっていないと、登記上は。そういうところがあるので、それを加えれば相当の数になってしまうということだろうと思いますが、そういうところもきちんと調べてもらって、市では把握しておくことが必要だと思います。特に1級の路線の定義でいくと、なかなか納得のいく定義になっていますから、当然その1級という位置づけで間違いないかなというふうに思います。そういう重要道路でさえそういうようなことになってしまっていると、通れなくなって、「おら家の土地だで通さないぞ」と言われてもしようがないと、こういうことになってしまうような気がしますので、苦い経験も過去にはありますが、そういうことをできるだけ発生させないということが必要だというふうに思います。 それから、調査の方法というか、これは区長の新年の事務委託案内、これに書いてあるわけですが、これがまた未登記用地の解消についてでこれはいいだけれども、これはあくまでも区の要望書を上げて、それで区がやってくれと言わなければ境界の確認もしないとこういう位置づけだが、これはちょっと市の道路で市が登記しなければいけないものを、区へ要望書を上げるということ自体が、これはあべこべだよ。区へ市が要望して、ぜひ区長様協力してくれと、そういう要望書を地元へ出してもらわなければいけないが、これは全く逆。これは拡幅とか改良とかいうものはこれでいいだよ。区が要望して、地元が要望するでね。そうでなくて、今私の言っているのは、市が道路として使っていて、市の行政の手続が遅くなっていて、区でも、あるいは地元でも協力してもらわなければいけないというものは要望書ではない、こっちからお願い書ではないですか。そういうような改善をしてもらうことが必要だ。 だから要望書を上げろと言えば、大体地元だって地主だって、「あんなものめんどくさい、おらはやる必要ない」とこうなってしまう。それで、なおかつ道路として使っているので、税金をおら払いたくないと、道路だで市へ譲ったものだということで、税務課では税金を免除するだよね。台帳から削ってしまうので、だからその個人は家の土地ではないと思っているだよね。だけれども登記上はその人の名義になっているというような感じであります。だから、この事務手続のちょっと改善は、やっぱり考えていただきたいというように思いますが、部長どうですか。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 市のほうには、例えば家をつくるときの登記がまだしてないとか、あと司法書士さんですかね、ここはおかしいですよとか、そういうことを市のほうへ知らせてもらうというのが本意であります。ですから、区長さんのほうからそういう情報もお願いしたいということが本意ですので、そこら辺は検討させていただきます。 以上です。 ◆9番(平林安) お願いします。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 先ほど議員おっしゃったように、昔はそういう状況の中で行政が動いてきたというのが実際のところだろうなというふうに思います。そういった中で、簡単に言えば問題がないところはそのまま、そのままという形で現在に来ているということだろうなということで、議員がおっしゃるように積極的にこれを解消していくということになれば、おのずと市の取り組み方というのも変えていかなければいけないというふうに思っています。それは今の時代においては必要なことだろうというふうに思います。そんな対処をしていきたいと思いますし、また国土調査もここで再開していかなければいけないだろうと、市として。そんな検討もしております。そういうのも含めましてきちっとした管理をしていくということが求められていると思います。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) そのとおりです。国調をやっていただく前にも一般質問したつもりですが、国調はなかなか手間のとれる費用のかかる問題なので簡単にはいかないと思いますけれども、取り組みができれば一番最高だというふうに思いますから、ぜひ考えていただきたいと思います。 それから、現実の問題として、今回建設課にお願いしているのは、下水が入らないという家が2軒あって、だんだん調べていったら「おら家だけどういうで下水が入らないだ、税金払わないぞ」というような問題にまでなっていて、調べていったらその道路が登記になっていないので工事ができないと、下水道課は登記しない限り絶対工事できませんよと、こう言っているわけ。で建設課へ行って話をしたら、登記がとても面倒くさくて、昔からのやつでなかなか手がつかないと、今前段言ったような話だ。というようなことで、結局それが何年もたっている。金沢はほとんど下水道は入っているが、その2軒だけは。そういうことで、市の原因で入らない。文句を言うのは無理ない、それは。だからそういうところはやっぱり下水道課と建設課がきちんと連絡をとってもらえば、そんなに時間のかかる問題ではないような気がするが、それで建設課のほうでまた区へお願いをして、「こういう問題があって区民が困っているで、区長さん何とか頼むわやい」という要請をしてもらえば、解決できると思うけれども、そういう手はずはとれませんか。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 今回の場合は、たまたま地元の議員、また区長さんの御努力でうまくいったんですが、ちょっと具体的で申しわけないですが、前回もお願いした経過があります。どうしてもやはり相続の関係でそのときは無理だったということで、2筆あったんですけれども、1筆のほうはお願いできたんですが、もう1筆はできなかったということであります。今回は、どういうわけかうまくいったと、そういうことです。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) 前にきちんと対応をおれはしなかったと思う。今親も亡くなって地主もなくなっているので、今の例は。だからその当時は親も生きていて、もっと簡単にいったはず。だからそれはやっぱり市の対応のミスだと私は思いますが、まあいいです。答弁要りません。 そういうようなことを、連携をきちんととって進めてもらうということと、要するに市民に迷惑をかけないような施策にしてもらうということをお願いをすると同時に、それからこの整備に当たっては地区を決めて、ことしは金沢、1級路線は二つくらいしかないと思う、2級まで入れればもうちょっとあるかな。1級路線はとにかく2本しかないから、地区別に区切って、ことしはこの地区を徹底的にやるというふうに、それでこことこことここはおかしいから、区長の皆さん協力してくれやいくらいのデータをもらわないと、区だって地元だって対応できない。区で調べて要望書を上げろなんてとんでもない話だから、そういう対応をしていただくことを要望します。部長、何か御意見あれば。 ○議長(島立雄幸) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(牛山澄人) 1級につきましては、市のほうでもよく調べてまた地元のほうにお願いしに行きたいと思います。 それから、ちょっと余談ですけれども、昔市道をやったときは、市のほうでもってお金を出すということもあったんですが、登記までは地元でやってくださいとか、そういうことは昔あったわけです。それで、当時は建設課でやっていたりしていたんですけれども、いろいろ問題があってできなくなったりしたとかそういうこともありますけれども、そういうことは忘れまして、これはまた一生懸命やりたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) 昔のことを言ってもしようがないから、これからどうするかということをきちんと考えてお互いに、我々も協力するのでぜひ基礎的なデータ、それがなければ我々は手の施しようがないから、それだけはきちんと提供してほしい、これをお願いします。 それでは、最初の質問は以上で終わります。 次の質問ですが、映画の関係ですが、利用した人が約3,000人ということのようで、大変効果があったのではないかなというふうに思われます。 それから、まず今担当されているのが観光課ですよね。それだからこの映画の日の位置づけというか、これは市長どういうふうな位置づけを考えているのか。観光課でやっているということは、観光事業につなげたいということか、もっと広く言えば経済活動につなげたいということなのか。それから最初の目的からいくと、市民の文化の向上、芸術の教養を高めるというようなことになっているが、どちらですか。茅野市民は特にちょいちょい聞くのは、文化思想のレベルが低いというような意見もたまたま聞くわけですけれども、そういう取り組みから見れば、この映画鑑賞というのは割合手っ取り早くて効果があったのかなというふうに思いますが、その経済効果までねらう目的があるのかどうか。そこをちょっと市長お願いします。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 現在の担当課が観光課になっていますけれども、先ほどの答弁でも言いましたように、蓼科高原映画祭もございます。それと関連づけて行うということが一番やりやすいと言えばおかしいけれども、ということであって、この位置づけが観光課でなければいけないということではないとは思います。ただ、現状観光課で取り扱っていただくことが、一番スムーズに事業をやっていける、そういう判断の中で現在観光課がこれを担当しています。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) だから、欲を出して経済効果にまでつなげられるものならつなげたいということたよね。そういうことになってくると、今のやり方がどうか。まずは具体的には駐車場とかそういうような問題があって、ちょうど映画を見ると3時間かかるだよね、大体終わるまでに。多少早目に来て、それから映画は大体2時間で終わりだけれども、3時間かかるとどこの駐車場も3時間が無料の限界。ちょっとおくれるとお金を払わなければいけない、お金を払うといっても100円だけですが、それがまたなかなかネックのようで、そういうような駐車場の対応が必要ではないかというふうな御意見もあります。そこら辺をどういうふうにお考えか。 それから、経済効果にどういうふうに今つながっているかというと、そこまでは今どうも求めることができないかな。映画を見てよかったな、おもしろかったなだけで終わっているかなと。それでは弁当食っていくかまでつながっているかどうか。多少はあるかと思いますが、あるいは買い物をしていくかというのにつながっているかどうかというのが疑問ですが、そこら辺はどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 2点の御質問だと思います。 1点目の駐車場の関係ですけれども、時間的に3時間よりちょっと長くなるというようなことのようですが、できれば新星劇場そのもののところには、やはりちょっと駐車場というのがないので、早目にちょっとお越しいただく中で、市役所の駐車場だとかそういうところの活用もしていただけたらなと思います。 それと、駅周辺の土地区画整理を行ったということで、駅を中心とした歩道が整備されたということで、回遊いただくという意味では、非常にいい環境は整備されてきているのかなと思います。ただ、そこをどう活用していくかということが、まだ検討なされていませんので、ぜひこういうイベントを活用しながら、商業会の方たちも改めてそういうイベント参加みたいなものになっていけたら、非常にいいなというように今考えています。そんなことです。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) それだから、できるだけ経済効果なり観光の面につなげていただければ、なお副次効果が生まれますので、そんな配慮をひとつお願いしたいと思います。 それから、見に来ていただく人たちですが、地区外の方も大勢見に来ておいでになるようです。大勢来て見ていただくことは大変いいことだと思いますが、3,000人でざっと計算すれば200万ということは、1人700円近くかかっているという結果になりますね。そういうようなことで、地区外の人の対応、ときには満員で入れなかったという人もいて、そういう人たちが市民であった場合、地区外の人たちの対応を、多少違わらせてもいいかなというふうに思いますが、そこら辺はどうでしょうか。 それと、全く無料でなくてもよくはないかというような御意見もあるようですが、そこら辺はずっと無料で特ににやるということでしょうか。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) この映画の日について、無料でいくのか、あるいは他市町村でやっていますようなワンコインというような、有料にする中でやっていくかというようなお話ですが、現状の中では無料の対応でまだ進められたらというように思います。 それともう1点、市町村の方以外、また市町村の方が見られる場合、有償をというような御提案でしょうが、現在のところ身分証明書とかそういうものでの判断というのはちょっと不可能でございますので、当分の間は現状のまま進めさせていただきたいというように考えています。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) それでは、市民の皆さん方の何かそういう、せっかく遠くから来たが入れなかったということのないような施策、整理券を渡すとか何か考えていただいて、特に市民の皆さんには迷惑のかからないような、せっかくいい事業だと思いますので続けていくことがいいと思いますので、大勢来ていただけるような施策をひとつとっていただきたいと思います。 それから、ただ一つの映画館、新星劇場、かろうじて残っているわけですが、柏原社長さんもなかなか映画館、運営が厳しいようです。市の年間200万の無料映画の費用というか手当て、大変ありがたいことだと言ってはおりますけれども、映画文化を守るという意味で、存続している1軒の映画館、これを市民とともに生かしていくという努力が必要だと思いますが、ここら辺はどうでしょうか。 それと、入っていただける、来ていただけるお客さんがやっぱり近隣のちの、宮川、玉川に集中をしているわけで、遠いところはどうしても足が遠くなってしまいますが、ここら辺の対応は何かお考えでしょうか。お願いします。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 地域ごとに何らかの来ていただくための方策というのは、改めてございません。ただし、市内に一つしかない映画館でありますし、65を過ぎた80ぐらいまでの観客といいますか、見ていただける方も非常に多いというようなことを考えますと、やっぱりなくなってほしくない施設というように、私なりには今考えています。先ほどもお話ししたように、単なる映画館だけのイベントでなくて、回りからも御協力いただく中で、その意味で駅周辺に人がお集まりいただけるというような、そんなようなことができれば、映画館に対してまたいろいろ援助させていただいている内容もまた深まると思います。そのようなことで御理解いただけたらと思います。 ○議長(島立雄幸) 平林 安議員。 ◆9番(平林安) わかりました。始まって1年ですから、だんだん改善をしてもらって、喜ばれる文化活動にしていただければというふうに思いますので、御検討をいただきたいと思います。 時間は早いですが、終わりにさせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- △12 各種産業の現状及び振興策について △13 農地法の一部改正について ○議長(島立雄幸) 次に進みます。 16番、柳澤源太郎議員、どうぞ。     (16番 柳澤源太郎 登壇) ◆16番(柳澤源太郎) 16番、柳澤源太郎です。2件についてお伺いをいたします。よろしく御答弁をお願いいたします。 1件目は、各種産業の現状及び振興策についてということでございます。 今議会の市長の冒頭のあいさつにもありましたように、我が国のGDP、いわゆる国内総生産は、4期連続のプラス成長との発表がありました。諏訪地方の製造業においては好転企業が37%あり、前回調査どきから16.8ポイント改善し、4期連続でプラスを維持しているとのことであります。 一方、非製造業は、3カ月前と比べた業況判断は、商業、建設業がいずれもマイナスで推移し、観光・サービス業は御柱祭などの効果から、48.1%が好転したとの発表がありましたが、いかがなものだったかと私は疑問でなりません。まだまだ我々が実感している喜べる状態では決してない、そんなふうに思っております。 先日7日には、茅野市において諏訪地域合同就職説明会が開催されましたが、依然として厳しい景気が反映し、参加企業は前年とほぼ同数の半数程度の52社、採用計画も1人から2人とする企業がほとんどで、厳しさは否めないのではないでしょうか。 このような状況下において、次の2点をお伺いをしたいと思います。 1点目は、市長目線から見た市内各種産業の現状をどうとらえておられるのか。また、この4月より新たに産業振興課が創設され、市民の期待も高まる中、まだ2カ月余りではありますが、これまでの活動状況と今後の方向性をお聞かせいただきたいと思います。 2点目でございます。今回は特に観光地の活性化についてお伺いをするものであります。 先日の報道にもありましたが、13回を数える恒例のイベント氷燈祭が、地元若者の有志の努力も報われず中止の決定をされ、大変私たちも大きなショックを受けたところであります。地元で幾ら頑張っても、幾らやる気を出しても、できること、できないことがあります。今行政が手を差し伸べて、新たな誘客の創出の橋渡しをすることこそが必要不可欠と考えております。 そこで提案ですが、我々6人の議員がこの2年余にわたり、東海高校の原田事務長さんを介して、東海大学の研究所で行われております高地トレーニングに加え、メタボ解消の高地療法等々を観光施策として生かせるのか、大学側の寺尾研究員さんと何回となく現地調査、また協議を重ねてまいりました。その結果、白樺湖、車山、この一帯が最適地と太鼓判を押されたところであります。他県への依頼もある中、東海高校も相物心ともにお世話になっているこの茅野市で、ぜひその成果を果たしたいとのことであります。 そうしたことから、東海大学との連携に関する協定の締結を早急にお願いをするものでありますが、この件に関しましては、市長に提言書という形で去る3月17日だったと思いますが、提出をした経過がありますが、その後庁内でどのような検討がなされてきたのか、以上2点よろしく御答弁をお願いしたいと思います。 2件目は、農地法の一部改正についてであります。 茅野市では、農業マスタープランに基づく集落営農の進出、また指定作物であるそばの作付等により、農振区域での荒廃地は比較的よそに比べて少ないのが現状でありますが、先を考えれば景観、環境保全のためにも、今から全市を挙げ取り組むべき大きな課題であると思っております。 今回私は、今申し上げました通常の荒廃地、いわゆる地域、あるいは集落内で工夫と知恵を絞れば、ある程度解消でき得る範囲を超え、地区外、集落外の方が土地を取得し、その後、病気がちやら音信不通で連絡もとれない、そんな耕作放棄地に頭を抱えております。このたびの農地法の改正を機に、行政でも新たなルールをつくるべきと考えますがいかがでしょうか。 そこで、次の3点についてお伺いをいたします。 以前の基盤整備強化法に比べ、今回の改正でどのように変わったのか。 2点目は、国の方針が自給率向上に向け、この5年間で耕作放棄地をゼロにするとしているが、市の計画とその方向性は。 3点目は、認可を受け強制的に荒廃地解消に取り組んだ費用負担、そのようなものはどのように考えておられますか。 以上でございます。なお、今回は特別に農業委員会長、北澤会長さんにもお越しをいただきました。本当にお忙しい中、ありがとうございました。 以上、御答弁をよろしくお願いいたします。
    ○議長(島立雄幸) 市長。     (市長 柳平千代一 登壇) ◎市長(柳平千代一) それでは、柳澤源太郎議員の御質問に順次お答えをしてまいります。 まず、質問番号12番、産業振興策、大きく言うとそういうことですかね、についてでございます。 まず、各種産業の現状につきましてどうとらえているかということでございます。先ほど議員からございましたけれども、経済動向について若干御説明をさせていただきます。 5月24日に発表されました内閣府の月例経済報告では、前回の3月議会の一般質問においてお話をさせていただいた状況から余り大きな変化はなく、引き続き景気は着実に持ち直してきているが、なお自立性は弱く、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にあるとしており、日銀松本支店が6月4日に発表した金融経済動向においては、長野県経済は厳しい状況が続いているが、持ち直しているとしているところでございます。 また、諏訪地域における各種産業の現況につきましては、諏訪信用金庫が5月26日に発表した諏訪地方の景気動向によりますと、まず製造業では3カ月前と比べた業況判断DIは、好転したとする企業が37%、悪化したとする企業が8.1%、同DIは28.9となりまして、前回の12.1から16.8ポイント改善し、4期連続のプラスとなっております。また、前年の同期と比べた場合では、69.6%の企業が好転としており、同DIは57.0と、前回の10.0からさらにプラス幅が拡大をしているところでございます。 次に、商業ですが、業況判断DIは横ばいとする企業が58.3%、悪化とする企業が33.3%、同DIはマイナス25.0と、前回のマイナス75からは改善しているものの、引き続きマイナスで推移をしています。これは、御柱祭の山出しが行われ、オードブルや清酒、お土産等の御柱関連商品の売り上げは好調であったものの、4月中旬に降雪があるなど寒暖の差が激しい気候から、野菜価格の高騰や春物衣料の売れ行きが弱含みだった等の影響が見られるとしております。 続きまして、観光・サービス業ですが、ことしは7年に1度の御柱祭がございました。4月に行われた山出しへの人出は、上社では前回比4万9,000人増の50万9,000人と大変な盛り上がりを見せたわけでございます。その効果からか、3カ月前と比べた業況判断DIは、48.1%の企業で好転となっております。同DIは22.2と前回のマイナス50から大幅に改善し、プラスに転じております。ただし、前年の同期と比べた場合では、マイナス7.4となりまして、37%の企業が悪化としており、水面下のままの推移であるということが伺えます 蓼科、白樺湖、車山では、寒暖の差が激しい不順な天候の影響から、入り込み客数は前年に比べ減少しております。御柱祭とこの天候の影響から、ゴルフ場の入場者数も減少となっております。 次に、農業につきましては、平成21年度を総括して申し上げますと、まず水稲は7月まで低温日照不足で育成がおくれ、イモチ病の発生も見られました。南信地域での作況指数は95でありました。また、野菜においても天候不順の影響により収量の減少時期、価格の下落時期があり、セルリーは作付面積が減少、パセリにおきましては、昨今の景気低迷により業務需要から外れてまいりました。また、花卉におきましては、異常気象の影響により、JA信州諏訪販売高は前年比95%と、出荷量に大きく影響したようでございます。 以上が各産業の状況でございます。製造業を中心に一部に回復の兆しが見えてきた部門も見受けられますけれども、経済状況は依然として厳しい状況にあると認識しております。市といたしましては、これらの現状を踏まえ、各産業の振興に取り組まなければならないと考えております。 これらの取り組みにつきましては、特に工業面を当面の重点にして、昨年5月、環境調和型産業都市・茅野市の実現、これを目指しまして茅野市・諏訪東京理科大学・茅野商工会議所が連携し、ものづくりを核とした「ことづくり」をテーマに、茅野駅前ビル内に設置されました茅野産業振興プラザを拠点として推進をしていきたいと考えております。 昨年のオープンから2年を迎え、今年度は市民や企業の皆様にとって成果の見える支援体制の確立に取り組むとともに、中長期的な重要テーマの実現に向けたスケジュールの全体像の構築等、試行錯誤を重ねながら着実に進んでいきたいと考えております。産・学・公における連携推進と情報発信の場、次世代技術や新分野の開拓の場、各産業に通じる「ひとづくり」を目指す人材育成と地域貢献の場として、市内企業等皆様のニーズに合った取り組みを行い、より気軽に、またより積極的に活用できるよう、そんな場を創造し、活気ある茅野市を創造していく産業振興に努めてまいりたいと思っております。 また、今年度は「ひと」と「ひと」、「ひと」と「もの」、「もの」と「もの」のネットワーク化を図り、「つなげる」をキーワードに取り組む重点テーマの一つに、産業間の連携強化による活性化の推進を掲げております。産業経済部の各課におきましても、各施策の展開をしてまいりますが、4月に新設しました産業振興課において、産業振興ビジョンの策定に着手をしてまいります。 このビジョンは、茅野市の第4次総合計画である、茅野市民プランの将来像である「人も自然も元気で豊か 躍動する高原都市」の実現に向けまして、市内各産業のあるべき姿を明確にし、市民、民間団体、事業者等と行政がそれぞれの役割を認識しつつ、一体となって茅野市の産業を発展させていくための、より具体的な施策を示す指針として実践していく計画となるべき策定をし、産業振興につなげていきたいと考えております。 その中心的役割を果たす産業振興課になるわけですけれども、産業間の連携に関する事務が大きな事業となってまいります。その一つとして、エコツーリズム協議会がございます。エコツーリズムとは、地域の環境や生活文化を破壊せずに自然や文化に触れ、それらを学ぶことを目的に行う旅行等がございます。農業体験ツアー、自然探訪ツアー等のように、農業と観光、あるいは文化と観光といった連携事業、また田舎での体験や生活にあこがれを抱く都会の方々へ市への移住・定住を促進し、地域の活性化へつなげようとする田舎暮らし推進事業など、各産業間の連携が必須の事業となってまいります。 今年度は、これらの産業間の連携を図ることにより、エコツーリズムに取り組む団体等の活動が、より活性化するよう努めてまいります。また、自然環境や歴史文化に親しむ機会の提供、環境保全などの啓発に努め、公民が協働して取り組み、茅野市ならではのエコツーリズムが根づくよう事業推進をしてまいりたいと考えています。 また、つなげるということでは、先ほど言いました産・学・公の連携推進を、特に本年度工業面の振興を当面の重点課題として、茅野・産業振興プラザの事業推進に取り組んでまいります。昨年オープンから2年目を迎えまして、今年度は市民にとって成果の見えるそんな支援体制の確立に取り組むとともに、中長期的な重要テーマの実現に向けたスケジュールをつくっていきたいと思います。 続きまして、東海大学との協定の件でございます。 現在、茅野市は大学との協定につきましては、茅野・産業振興プラザの開設に伴いまして、茅野市と諏訪東京理科大学、そして茅野商工会議所の3者の間で各種分野で連携し、互いに協力し、支援するという協定を締結しております。 さて、議員の御質問、東海大学との包括的な協定をしたらどうかということでございます。市といたしましても、大学の専門的な見地による助言や、助言にとどまらず連携して課題解決に取り組んでいくということは、非常に大きな意義があり有効だと考えております。また、東海大学は特に総合大学でございます。市が抱えている多方面の課題に対して御協力いただけるものと期待をするところでございます。 このことにつきましては、新年度になりまして担当課、企画課になりますけれども、を中心としまして、締結に向けての事務的な今作業を進めております。夏過ぎぐらいには締結が結べるよう今作業を進めております。また、これにあわせまして東海大学だけではなく、市と諏訪東京理科大学との協定というのもございませんので、改めて市と諏訪東京理科大学との協定も結んでいきたい。そして大学の持つノウハウをこれからのまちづくりに各方面で生かしていきたい、そんなふうに考えております。 続きまして質問番号13番、農地法の一部改正についてでございます。 以前の基盤整備強化法と比べてどのように変わったのか、また国の方針が5カ年で耕作放棄地をゼロにしているけれども、市の計画はどうか、費用負担等はどのように考えているかということでございます。 穀物価格の高騰、諸外国における輸出規制など、世界の食料事情が大きく変化し、食料事情の逼迫の度合いが強まっている中、食料の多くを海外に依存している我が国においては、国内の食料供給力を強化し、食料自給率の向上を目指していくことが喫緊の課題となっております。このため、農業生産・経営が展開される基礎的な資源としての農地を確保し、その有効利用を図っていく必要がございます。そこで、農地の利用の促進と農地転用の時期の抑制をするために、農地制度の見直しが行われたところでございます。 まず、1番、どのように変わったかでございます。 農業経営基盤強化促進法は、育成すべき効率的かつ安定的な農業経営の目標を明らかにするとともに、その目標に向け農業経営の改善を計画的に進めようとする農業者に対し、農用地の利用集積など、農業経営基盤の強化を促進するための措置を総合的に講ずることにより、農業の健全な発展に寄与することを目的に、平成5年に制定されております。 平成15年、17年の2回の一部改定では、担い手に対する農地の利用集積の促進と遊休農地の解消対策の整備強化が行われてまいりました。平成21年12月15日施行の一部改正は、農地を面的に集積し、効率的利用ができる仕組みといたしまして、農地利用集積円滑化事業が創設されたところでございます。遊休農地対策の部分は、基盤強化法から農地法へ移管がされまして、遊休農地対策の諸手続につきましては、農業委員会で進めることとなりました。これが変更点でございます。 2点目、国の方針が5年間で耕作放棄地をゼロとするとしているが、市の計画はでございますが、耕作放棄地の拡大を阻止するための対策といたしましては、集落営農組織において地域の農地をどうやって守っていくのか、どうしたら農地の流動化が図られるかを考えていただくことが最重要と考えております。市民プランの優良農地の保全と活用では、農振農用地面積に対する耕作放棄地の割合を、平成24年度の中間目標を2%、平成29年度目標を0%としているところでございます。今後、遊休農地が増加しないため、平成22年度に農業マスタープランの見直しを行い、遊休農地解消計画を策定する運びとなっております。 3番目、費用負担はどのように考えているのかということでございます。 中山間地域において、農業生産活動の継続を促し、耕作放棄地の発生防止活動をしていただく支援として、中山間地域等直接支払い制度の第3期対策を促進するため、積極的に地元説明会を開催をしております。ほかに地域ぐるみで農地、農業用水等の資源を保全、向上する共同活動を支援する農地・水・環境保全向上対策を継続的に推進しているところでございます。 また、担い手の育成確保と農用地の有効利用や耕作放棄地の防止を図るため、農地を借りて農業経営を目指す農家や農業法人に対し、流動化の助成金を交付をしております。耕作放棄地解消に取り組んでいただいた費用につきましては、国県の補助事業を優先的に取り入れながら支援、検討してまいりたいと考えております。 農地法の一部改正については、この後農業委員会、北澤会長から答弁をしていただきますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(島立雄幸) 農業委員会会長、北澤さん、お願いします。     (農業委員会会長 北澤幸男 登壇) ◎農業委員会会長(北澤幸男) 皆さん、御苦労さまでございます。農業委員会の北澤幸男でございます。 ノミの心臓を持っておりまして、初めての議会で、心臓がどきどきして倒れそうでございます。また、農政が目まぐるしく非常に変わり目が早いので、私ごときなかなか勉強が追いつけませんが、柳澤源太郎議員の質問に、私の知っている限り丁寧にお答えをしたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。 昨年12月15日に施行された農地法等の一部改正によりまして、農業委員会の権限が強化されました。果たすべき役割と機能は、質・量とも非常に増大をされてきております。そんな中で、改正の趣旨については、食料の安定供給を確保するため、農業生産の基盤である農地について確保、それから有効利用ということが二つの主な柱であります。 一つ目として、農地の確保でございますけれども、学校とか病院、今までは公共施設の転用も今回は必要となりますし、転用規制が非常に厳格化されてまいりました。また、違反転用に対する罰則も強化されてきまして、優良農地等の確保のためには、国、県が農用地面積を設定し、是正措置を講ずることとなりまして、農振除外についても今回非常に厳しくなってきました。 二つ目に、農地の有効利用ということに関しましては、賃借等についての規制は緩和をされてきました。遊休農地対策が強化されまして、農業委員会が毎年利用状況調査ということをやるということが義務づけられまして、それの指導・勧告等の一元化ということが農業委員会の役目に変わってまいりました。また、新たに農地制度が農業・農村現場でしっかりと機能し、その目的を実現されることが私ども農業委員会に課せられた課題だと思っております。 農業委員会の活動には、農地パトロールの実施、農地と農家の実情、また意向の把握等、農家からの相談、農地の利用・権利関係の調整・あっせんなどがありますけれども、この活動をさらに強化して農地の確保・有効利用を進め、農業振興とそれを支える地域の活性化に全力で取り組んでいくために、農地の利用促進と転用抑制に向けて農業委員の意識改革を進めてまいりたいと考えております。 また、平成20年度には、法改正に基づきまして、耕作放棄地解消に向けた取り組みとして全体調査を実施いたしました。また、昨年、平成21年度には、農地利用の調査の結果色分けをしました。青地面積、これは農業振興用地の農用地区域でありますが、1,707ヘクタール、この中で4.2%に当たる1,408筆、72.3ヘクタールが耕作放棄地でございます。そのうち人力、農業機械等で草刈りをして耕作をできるという土地が約44%、490筆、32ヘクタールでしたので、まずこれらの農地利用集積を進めてまいります。 いずれにしましても、農業委員会としては、農地の所有者との話し合いが重要な部分となってまいりますので、地域の人たちとの交渉をねばり強く行っていくことが農業委員の責務であると感じております。 最後に、去年もそうですが、議会の皆様、農政懇話会とか経済建設委員会ありますので、農業委員会とまたテーマを絞って、茅野市の農業振興のために勉強、研さん、そんなことをことしはやっていきたいと思いますので、どうぞ議員の皆様御協力、御指導を切にお願いを申し上げまして終わりにします。 ○議長(島立雄幸) ありがとうございました。 柳澤源太郎議員。 ◆16番(柳澤源太郎) 本当に丁寧な御答弁ありがとうございました。 それでは、少し再質問をさせていただきます。 最初に産業振興にまつわることですが、市長の答弁の中で産業振興課も着々と2カ月余りで頑張っているということであります。この中で今御指摘されたのが、振興ビジョン、指針、プロジェクトというものですが、これはいつごろまでをめどにということを考えておられますか。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 産業振興ビジョンにつきましては、22年度末、ですから23年の3月までに策定ができたらというようなことで今考えております。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) この産業振興ビジョンと一くくりに言いますと、非常に守備範囲が広いわけです。ですので組み立てとして各分野ごとに工業振興ビジョン、商業振興ビジョン、観光振興ビジョン、農業振興ビジョンはマスタープランがございますのでこれの見直しというような形で、林業の分野がございます。それから建設業関係、どういう表現になるのか都市建設と言ったらいいのか、そういった部分もやはり一つの産業として大きい位置づけでございます。そういった分野ごとのビジョンをつくるということが必要だろうと。このことにつきましては、市民プランをつくっていただきました。その中でそれぞれうたわれております。ですので、しっかり市民プランを読み解いて、その中でより今この数年間、5年間ぐらいの中で、観光だったらどういうことを重点的にやっていかなければいけないのかというようなビジョンにしないと、アクションプランみたいなビジョンにしていかなければ意味がないだろうというふうに思っています。 そんなことで、各業種ごとのビジョンをつくり、それが合わされば産業振興ビジョンという形になっていくという組み立てを今考えています。ですから、産業振興ビジョンをつくってその中に部があるのでなくて、工業、商業、観光、農業、林業、都市建設、それぞれのものの当面目指すのは何かという部分を、まず組み立てていく必要があるかなというふうに考えています。 ○議長(島立雄幸) 柳澤源太郎議員。 ◆16番(柳澤源太郎) 本当にこれ大変な作業になると思うんですが、これをことしいっぱいにかけて各産業間でやっていくということですが、これは各産業分野別にすべて任せて、その後振興課、あるいは当初市民会議みたいなものを持ちながら振興課と一緒になってやっていくというような、ちょっとニュアンスもあったんですが、それはないわけですね。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) 私、市長になって、この分野にどう切り込んでいくかというのは非常に大きなテーマでございまして、今でも思いめぐらせばあるわけですけれども、そういう中で非常に自分の中でも試行錯誤しました。ポイントとしたのは、実効性のある、また今非常に停滞している経済状況を打破していくためにはどうしたらいいのかということ、また市民、あるいはそれぞれの企業の皆さんと連携していく方法は、どういう方法がいいのか、やはりこれはかなり難しい問題で、考えれば考えるほど堂々めぐりをしてしまう部分があるわけですけれども、例えば工業ビジョンをつくる、そのときには茅野市には商工会議所がある、工業委員会があります、成功例もございます。そういったまず一つの固まりがある。観光課があれば当然観光連盟がある、商業課があるときには商業会もあるしTMOもある。そういったところといかに連携する、つなげていくかということが一番現実的だろうと。そういうことを考えるときに、一昨年までですか、この市民委員会みたいな形をつくってということも、一つの方法であったわけですけれども、なかなか現実性は難しいなと。ある意味、これは産業界の中における行政と各産業とのパートナーシップをどうつくっていくかということかなと、そういう観点から今の方法が一番ベストではないかなというふうに現状で考えています。 ○議長(島立雄幸) 柳澤源太郎議員。 ◆16番(柳澤源太郎) 当初そんなような話があったものですから、何か私にしては回りくどいなと思ったんです。ですから、本当にいろいろのものをつくるのも大事だけれども、とにかく思ったことを立ち上げていくことのほうが今は先決だと思っておりますので、各産業でやる中でこれができるまででなくて、ある程度これをやるんだというものができたら、どんどん、どんどん立ち上げていく、そんなことが今求められているし、必要だとそんなふうに思っております。 なお、振興課の役割ですが、それを取りまとめる非常に大変な役になっているんですが、私が思うに、本当にその現場にいる人たち、どれだけ汗を流しているかという外回り、そういうものを本当に目で見て、机の上ででなくて、はかり知れないものがやっぱりあると思うので、そういうものをつぶさに見てもらってやってもらう、それも大きな早道の方法かなと思っておりますので、市長も当初、机にはいさせない、外回りをさせると強いことを言っておりましたが、私はそういうようになるべく徹していただければありがたい、そんなふうに思いますし、もう一つは、役割として各市民に、あるいは団体、あるいは集落、地区、そこでいろいろ話してみても、茅野市はこうあるべきだ、こういう産業も欲しいではない、こんなように持っていきたいという、いろいろなアイデアを持っているんですよね、実は。ですから、そのアイデアを吸収できるところというか、お話ができる窓口が欲しいというのが、私は本音だと思うんです。ですから、この際、産業課というすごい窓口が、すばらしい人材もおりますし、そこで一つの聞いてもらう、あるいはこれを具体的にこうにすればいいではないのというアイデアを注いでくれる、そんなような窓口にもなっていただければありがたい。こんなふうに思っております。 これは私、本当にこの1年かけて地域のプランというものも、地域の衆とアグリビレッジ茅野プロジェクトというものもつくってみたんですが、実際どうにやればこれにたどりつけるかというところで、素人がやっぱりそこで本当に行き詰まってしまうということですよね。ですから、これを早道にほしい、やるにはここらから手をつけてこうにすれば市と連携を、こうにすれば早くいけるのではないのとか、いろいろなアドバイスをもらえるようなそういうような窓口に、これは農業支援センターの窓口はあるんですが、やっぱりそことはニュアンスがちょっと違うと思うので、そんなような受け皿をつくっていただければありがたい、そんなふうに思っております。 それでは、この件は以上にいたしまして、先ほどの観光の活性化についてということで、本当に前向きな御答弁をいただきました。この件に関しましては、私は先ほど6人の議員と申しましたが、きょうは6人の代表質問というような形でやらせていただきましたが、本当に私たちもこれは地域の若い人たち、白樺湖ですが、またきょうもちょっと来ていただいておりますが、財産区の皆さんとも話しながら、本当にこれにかけていこうというような情熱をかけて取り組んできたつもりでございますし、大学側ではあしたにでも、きょうにでもやりたいというような、首を長くして待っておられます。 それで、これからの進めぐあいもぜひ一方的でなくて、今議会中、あるいは6月いっぱいくらいまでに、この進め方の詰めの協議というものも1回持っていただいて、具体的にこれから進めていきたい、私たちも7月に入って大学側の研究所へ行って、また詰めの協議をしたい、そんなふうに思っております。 私たちの今目指しているのは、大学でもことしから観光学部ができまして、そんなようなことからいろいろなノウハウをいただきたいというような観点から、観光にまつわることで協定を結びたいということですが、今市長のおっしゃるには、包括協定ということで中病もありますし、いろいろな医療やらいろいろな観点でノウハウをいただきたいということですが、私たちはそういう観点でおりますので、ぜひそんな協議の場を設けていただきたいということをお約束していただければありがたいと思います。よろしくお願いします。 また、この件に関しましては、議員の皆さんもいろいろな、何であそこなのということもあると思うんですが、千駄刈りやら蓼科高原やらいろいろなところを見させていただきました。千駄刈りに関しては、起伏が激し過ぎてどうもニュアンスが違うなというようなことやら、蓼科高原は保養所という、昔からの名声が高まっている中で、ちょっと違うなということで、白樺、車山は本当にプロからアマチュアまで、また家族ぐるみであそこが本当に健康の療法、あるいはプロ的に使えるではないかという、最終的な結論が出ました。もちろん水もよろしいし、周遊コースもできるし、また観光のメーンであります温泉もあるというようなことで、鬼に金棒ではないかと、そんなふうな太鼓判を押されたところでございます。 私は、一つの今観光地においては、何とかしなければいけない、あれもやらなければいけない、これもやらなければいけないと思って、何かじたばたしているのが現況かと思うんですよね。ですから、この誘客について市長にもお伺いしたいんですが、私は誘客イコール企業の経営と同じだと思っているんです。企業だって一つの骨格、骨があって収入源があって初めて違う見聞、アバウトに物が見えるとそんなふうに思っております。ですから、家族のお客も欲しい、学生も欲しい、団体も欲しい、高齢者クラブも欲しい、すべてを、だれをターゲットにしてやると言えば、なかなかいろいろな設備やら整いやら、いろいろ難しい面が出ると思うんですよ。ですから、あそこはこういう方針でいくんだというものが一つあれば、それによってみんながその方向へ向かっていく。これはやっぱり一つの企業経営と同じ、誘客、私はそんなふうに思っておりますが、市長その点いかがお考えですか。これは、地域ももちろんですが、個人の経営もということです。 ○議長(島立雄幸) 市長。 ◎市長(柳平千代一) まず、この大学との締結に向けた骨格の進み方ですけれども、協定を結べばすべてがかなう、バラ色になるというものではないと思っています。協定を結んでそこで何をしていくのかということを、簡単に言いますと茅野市のほう、これは役所もそうですし、またいろんな茅野市内の企業の皆さん、議員もまたそうだと思いますけれども、そこに確たるものがなければ、協定を結ぶことは簡単です。署名すればそれで済むわけですから。しかし協定を結んで実際何をどういうふうにしていけるのか、していきたいのかというのがこちらにないと非常に失礼だと思いますし、また協定を結ぶ意味がないというふうに考えています。 そういう中で今、茅野市においては、例えば東海大学さんと協定を結ぶということになると、それぞれのポジションではどんなことが考えられるのか、どんな可能性を引き出せるのか、そんなことを今詰めています。そういった中で大学さんとお話をさせていただく。基本的に東海大学さんのほうも、これに対して前向きに取り組んでいただけるお話を伺っていますので、協定を結ぶことは問題はないかと思いますけれども、やはりそういったきちっとした体制を、また腹を固めていくということが、私は大事かなというふうに思っています。 今そんな作業をしていますので、そういったことも踏まえて、事務的なものが整いましたら、また議員の皆様には当然お知らせをして、また大事なことです。もし協定を結ぶようなときには、全議員にも立会人ではないけれども、出席してもらってしっかり取り組んでいこう、そんな機運を高めていただきたいなというふうには思っていますので、御理解をいただきたいというふうに思います。 それから、誘客をしていくということ、当然そうです。一企業、また一家庭においてもそうですけれども、やはりいいときと悪いときはある。悪いときにはなかなか考え方も近視眼的、視野も狭くなってしまう。そういったときにどういった支援ができるのか、そのことによって視野が広がる、一歩踏み出す勇気が持てる、そういったことは当然のことでございますし、また広い意味でそういった支援を行政、支援なり気持ちを強くするための支援だとか、物心いろんな面があるかと思いますけれども、それをしていくのが今のこの時期だろうというふうに私は思っています。そういう私の思いの一つのあらわれが産業振興課の創設であるわけですし、産業振興課が窓口にはなりますけれども、産業振興課だけに任せるというわけにもいきません。それぞれの原課があります。そこと産業振興課がタイアップすることで、3本の矢ではないですけれども、お互いに任せ合うというのではなくて、お互いが連携して取り組んでいくという、そういう体制づくりを今していますので、また期待をしていただきたいと思います。 ○議長(島立雄幸) 柳澤源太郎議員。 ◆16番(柳澤源太郎) ありがとうございました。 これをやったからすべてあそこが活性化になると、私もそうは思っておりません。だけれども、向こうで一つの筋書きをつくってくれて今回はあるものですから、その協定をすることによって橋渡しになるという私は見解でおりますので、すべて行政が入ってどうかするというところまでは私は言っておりません。それが一つのこれからの光になればいいとそんなふうに思っておりますので、前向きにとらえていただければありがたい、そんなふうに思います。よろしくお願いします。 それではこの項は終わりまして、次の第2件目について少々お尋ねをしたいと思いますが、農業委員会長さんには本当にお忙しいところありがとうございました。また、先ほどの答弁をお聞きしますと、本当に農業委員さんの重荷というか、今以上に負担が多くなるんだろうということをつくづく感じました。 一昨日の新聞に、農業委員会のあり方の見直しというのが来年から施行されるという記事が載っておりましたね。そんなことで農地保全に貢献できるよう、組織や機能の見直しをやるという方針が出ておりましたが、本当に会長さんを中心に地域の農業振興のために頑張っていただければありがたい、そんなふうに思っています。 なお、先ほどの答弁の中で、全体増という荒廃地の解消については、大枠わかってきているんですが、強制執行、いわゆるきょうは強く言わせていただきますが、今まで市長権限でありましたのが、そのまま農業委員会長さんの認可によって、そこが強制的にやっていいよという許可がおりれば、やっていいということに今度移行されたと私は理解しております。今までも2回ほど市長の許可を得てどうしようもなかったものですから、もう木になっておりまして、バックホーを頼んだりしてやった。それも費用は全部地元で見たし、また前々農林課長も一緒に手伝いに来ておやつを買ってきてくれたり、本当に汗を流してくれた、今では思い出になるんですが、そういうようなことが何かちょっと違うな、ニュアンスが、こういうことこそ何かルールをつくって、この機にやるべきではないかなというのを、常々考えております。 そこで一つ部長にお伺いしたいんですが、私はこのときにかかった費用、本当に微々たるものですが、市で出せば簡単なことですが、そうでなくして私は地域の、茅野市がマスタープランで進めている集落営農、あるいは法人とかそういう、個人では無理でしょうが、農業委員会が中に入って、そして利用権設定をその人たちと取り交わしてやれば、持っている持ち主も安心感を示すではないかというそんなことを、耕作権を要するに与えていただければ、私たちが本当にここをきれいに管理していく。銭もうけとかそういうことを一切抜きで、景観のためにも私たちはやりたいと、そんな意を持っているんです。ですから、先ほどちょっと檀上で申し上げましたが、取得した方々はやっぱり目的が違うんですよ。ですから一番目立つところ、道路わき、そういうところに持っているんですよね。ですから荒廃地が本当に目立って、ほかがきれいでもどうしようもないというようなところに比較的多いんですよね。ですから、そんなようなことを一つのルールをしっかり、部長、また農業委員会でやっていただければ、本当にスムーズにいくとそんなふうに思っておりますが、いかがでしょうか部長。 ○議長(島立雄幸) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(折井健次) 今の御質問というのは、新たに改正された法律の適用をしていく場合、きちっとした対応ができるような、そういう運用なり運営というものを市のほうが考えて進めていったらどうかという、そういうような御質問でしょうか。 措置ということになっているので、考え方とすればかなり強制力のある内容だとは思います。ただ、従来から進めてきた慣例もありますし、先ほどの答弁の中にも農業委員さんたちのほうからも、やっぱり地元のほうに対して、ねばり強く御説明も申し上げながら進めるというようなこともありますし、土地所有者といいますか、放棄されている方についても、無視するような形ではちょっとできないものですから、そこのところは、どこで折り合えるかというのはちょっと話は別として、もう少し小まめなそういう対応のものをつくって進めていけるというものにはしていきたいというようには思っています。 ○議長(島立雄幸) 柳澤源太郎議員。 ◆16番(柳澤源太郎) それは何年越しにもなっておりますので、ぜひとも何かいい方法をせんさくしていただければありがたい。早急に、またきょうも来るときに見たんですが、もう腰丈くらいになっているんですよね。これからは鳥獣の巣になってしまうとか、いろいろな被害が懸念されるわけでして、早急な対応をぜひとも農業委員とタイアップしてお願いして、以上で私の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(島立雄幸) 本日は、これをもちまして延会といたします。 大変お疲れさまでした。     午後4時26分 延会...