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12月13日-04号

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  1. 飯山市議会 2019-12-13
    12月13日-04号


    取得元: 飯山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 1年 12月 定例会(第370回)          令和元年12月第370回飯山市議会定例会               ◯議事日程(第4号)          令和元年12月13日(金曜日)午前10時開議 日程第1 議案第133号 令和元年度飯山市一般会計補正予算(第10号) 日程第2 一般質問     9番 高山恒夫議員     7番 市川久芳議員     3番 岸田眞紀議員    12番 久保田幸治議員 日程第3 議案の委員会付託 日程第4 請願の委員会付託報告◯本日の会議に付した事件 議事日程と同じ◯出席議員(16名)    1番  吉越利明議員            2番  水野正彦議員    3番  岸田眞紀議員            4番  飯田健一議員    5番  西澤一彦議員            6番  松本淳一議員    7番  市川久芳議員            8番  渡辺美智子議員    9番  高山恒夫議員           10番  上松永林議員   11番  佐藤正夫議員           12番  久保田幸治議員   13番  小林喜美治議員          14番  山崎一郎議員   15番  石田克男議員           16番  渋川芳三議員◯欠席議員(なし)◯説明のために出席した者  市長        足立正則    副市長       新家智裕  教育長       長瀬 哲    総務部長      栗岩康彦  民生部長兼福祉事務所長       経済部長      出澤俊明            北爪英紀  建設水道部長    坪根富士夫   教育部長      常田新司  文化振興部長    常田新司    庶務課長      田中良則  企画財政課長    湯本與志一   危機管理防災課長  湯本登喜一◯議会事務局出席者  局長        坪根一幸    次長        荻原賢二  副主幹       鈴木小百合   副主幹       中沢明斗午前10時00分開議 △開議の宣告 ○議長(渋川芳三)  おはようございます。 ただいまの出席議員は全員であります。 よって、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議案第133号の上程、説明 ○議長(渋川芳三)  日程第1、議案第133号「令和元年度飯山市一般会計補正予算(第10号)」を議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。 足立市長。  〔市長 足立正則 登壇〕 ◎市長(足立正則)  ただいま、追加で提案いたしました議案についてご説明申し上げます。 議案第133号「令和元年度飯山市一般会計補正予算(第10号)」は、台風第19号災害の復旧や被災者支援等に要する経費を追加しようとするものであり、その概要についてご説明申し上げます。 まず、総務費では、災害復旧等に係る他自治体からの派遣職員の受け入れに要する経費として1,110万円余を追加しようとするものであります。 民生費では、被災者に対する総合的な支援を行う「飯山市生活支援・地域ささえあいセンター」の運営委託に要する経費として140万円余を、災害弔慰金として1,000万円余を追加しようとするものであります。 衛生費では、被災家屋の撤去に要する経費として7,100万円を追加しようとするものであります。 農林水産業費では、被災した農業用機械、畜舎等の復旧に対する補助金として2,220万円余を追加しようとするものであります。 以上、歳出について申し上げました。 この結果、補正総額は1億1,584万8,000円の増額補正となったところであります。 財源といたしましては、国庫支出金、県支出金、繰入金等を計上し、歳入歳出の調整を図ったところであります。今回の補正により、一般会計の予算総額は166億8,912万5,000円となるものであります。 以上、本日提案いたしました議案についてご説明を申し上げました。よろしくご審議をいただきまして、適切なる議決を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(渋川芳三)  日程第2、これより一般質問3日目を行います。 この際、皆さまにお願いいたします。 質問並びに答弁については、簡潔明瞭に願います。 また、ご発言の際はしっかりと手を挙げ、「議長」とご発声ください。 それでは、質問の通告に基づき、順次発言を許可いたします。 最初に、高山恒夫議員の発言を許します。 高山議員。  〔9番 高山恒夫議員 登壇〕 ◆9番(高山恒夫)  発言を許されましたので、今回、水害関係に絞って順次質問をしてまいります。 最初に、今般の台風19号で被災された多くの市民の皆さんに、改めてお見舞いを申し上げる次第でございます。 それでは、通告に基づきまして、1番の治水対策へ連携強化について、(1)番として行います。 台風19号大雨では、長野市穂保地籍での千曲川本堤の決壊や須坂市、中野市での堤防の越水、飯山市では皿川の内水反乱を含め、市内では630戸の家屋浸水、農業被害も含めて甚大な被害となりました。 千曲川の増水記録では、10月13日、朝4時には国交省立ヶ花水位観測所で12メーター46センチを記録し、昭和58年常盤水害での11メーター13センチを1メートル33センチ超えた過去最高の数値となっています。この大量の水が下流の飯山市へ流れてきたということになります。飯山観測所では、朝の7時に11メーター10センチを記録し、これも過去最高の58年の10メーター9センチから、さらに1メートル1センチ上を流れた結果となりました。 昭和58年時の千曲川の流量ですが、7,440立方メートル、7,440トン毎秒と記録されていますが、今回はまだ国からの発表はされていないと思いますが、それを超える流量が飯山盆地を流れていったということが推測されます。 飯山市は、58年、57年と大水害を経験し、多くの犠牲の中で、時の市長を先頭に、歴代の関係者が連携をし、国の激特事業として、この間、堤防強化を図ってきています。今回、観測史上最大の水位の中で千曲川堤防の破堤を免れたということは、この間の継続した治水運動のなし得たものでもあるかと思います。 まず、この点について、市長はどのような認識を持たれているかおうかがいしたいというふうに思います。 ○議長(渋川芳三)  それでは答弁を求めます。 足立市長。 ◎市長(足立正則)  高山議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。 千曲川の整備につきましては、昭和57、58年の大水害を受けまして、昭和62年に小野沢市長さんのもと、激甚災害対策特別緊急事業が完成しまして、堤防の強化が図られたわけでございます。 千曲川の堤防強化も含めまして、その後、河川整備の事業促進に当たりましては、歴代市長さんを先頭に、飯山市千曲川等災害対策連絡協議会、また北信地域で構成します同盟会によります国並び県への長年にわたる粘り強い要望活動等が重要な役割を果たしてきたものと認識をしておるところでございます。 今回、千曲川本流からの越水、また破堤がなかったのは、そうした先人の皆さま方のたゆまぬご努力のおかげと感謝をしている次第でございます。 今後も、河川整備の事業促進のため、関係する同盟会を中心に、また要望活動を強力に推進してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  今、57年当時は小野沢静夫市長だったと思いますが、歴代の市長はじめ、関係の皆さんの努力ということで話がありましたが、私はもう一方では、県内の最大下流部飯山市として、国とのしっかりとした関係をつくってきたということも改めて思うのであります。引き続き、信頼関係の上で、治水対策に取り組んでいかなければならないということを、改めて感じるものであります。 そこで、(2)番でありますが、今回の記録的洪水で、上流部での堤防決壊、越水ありました。河川改修、補強というのが当然これから予定されていくわけでありますが、下流部としての飯山市、飯山盆地のさらなる流量増加というのが必至と、市民の中では心配をする声が非常に多いということもあります。河川は水系一貫の原則と、下流から整備をしていく、このことが原則と言われておりますが、今後長野市をはじめ、千曲川治水同盟会等数ありますが、それらの同盟会等との連携というのがますます重要になってくるということだと思うのです。 上下バランスのある総合的治水対策の中で、特に飯山市として、千曲川の流下能力を高める手段としてはどのような対策が必要かおうかがいしたいというふうに思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  議員からは、千曲川の流下能力を高める対策ということでご質問があったわけでございます。 今回の台風19号では、既に計画水位高を超える、いわゆる水の高さというものが観測されたわけでございます。 したがって、これは上流から下流まで、ある部分だけ治水対策を行っても、これは今回のように水がたくさん流れるということになりますと、なかなか対応できないというふうに思っております。 国交省がどう対処するかということについては、現在検討中というふうに私は推測するわけでございますが、下流から上流までの地域が全て連携をして、あらゆる手段を講じて最大ピークの高さを下げるという、そういう取り組みをしていく必要があるというふうに思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  この12月議会の中でも、質問、それぞれありました。常盤小沼の中州のしゅんせつ、あるいは戸狩湯滝間の狭窄部の開削、湯滝橋上下流しゅんせつ、そんなようなことが千曲川災害対策連絡協議会の中で、国・県への要望の柱になっていると、こういうふうになります。さらに、千曲川の国直轄管理区間の編入、これも質問にありましたが、こういう問題を、こういう同盟会で要望しているということであります。これを引き続き連携をとりながらの取り組みが必要だというふうに思います。 そこで、今進められております千曲川の河川整備計画、これは昭和58年の洪水をベースとして作られている向こう30年間の整備計画と言われていますが、当然この整備計画を前倒し実施をしていく、これは要望をしていくことは非常に大事だというふうに思います。 そういう中では、先ほど言ったように河川のしゅんせつ、かなり入ってきていると思います。その河床整備や河道の掘削などで大量の土砂というのが当然出ます。その土砂の処理の関係につきましては、これは地元飯山市として、その土砂の受け入れ態勢というのも非常に必要ではないかというふうに思うんです。それによって、しゅんせつ事業を推進する力としていくと、そういうことがあると思うんです。 そういう意味では、今、千曲川の道の駅の拡張等も行われておりまして、そこに土砂搬入も行われておりますが、そういった問題や、例えば埋め立てした後に農地で活用する、そういったような利用なども、やはり国・県と連携をしていくというのが地元、この最下流の飯山市としては非常に重要な考え方ではないかと思うのです。そういった意味のしゅんせつ土砂の受け入れということについては、どのように考えているかおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  国へは、流下能力を上げるため、常盤地籍の中州の河道掘削を要望しているところでございます。 議員がご指摘のとおり、河道掘削の推進においては、土砂の受け入れ態勢を整えていくことが重要なことであると考えております。 現在、県では、樽川や日光川、今井川のしゅんせつ工事を行っておりますが、掘削土砂の処分先について相談がありました。その一部を、現在進めております「道の駅花の駅千曲川」の駐車場拡張工事で有効活用をさせていただいているところでございます。現在、さらに道の駅の拡張計画を検討しているところでございますが、再拡張する場合は、さらに多くの土砂が必要になります。 今後も、千曲川や支流の1級河川のしゅんせつ工事を推進していくためにも、掘削土砂の処分先の確保や有効活用が図られますよう、国・県と連携を図っていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員
    ◆9番(高山恒夫)  国への要望、県の要望等についても、地元受け入れとしての、受け入れ皿と言いますか、そういった部分もしっかりと考えて、そしてその事業推進の力にしていくと、そういうことをぜひこれからも引き続き検討いただきたいと思います。 それでは、次に、皿川の関係についてに入りますが、今回の台風19号では、全国で、千曲川など、国管理河川を含む71河川で140か所の堤防が決壊というふうになっているんです。そして300近い河川で堤防の越水などで浸水被害が出ているという資料がございました。 また、堤防が決壊をした71河川の9割は、都道府県管理の中小河川ということでもありました。いわゆる国管理河川より、堤防や監視体制の整備が進んでいないというのが中小河川の現状だというふうに言われています。 そこで、今回の議会の中でも、県管理の皿川については、今回の最大の水害のもとでありますが、これは今までの質問の中でもいろいろありますので、今後の内水対策については、本当に県と連携をしながら全力で取り組んでほしいというふうに思います。 そこで、この問題もありましたので、私は樋門の管理のほうについて、ちょっとお聞きをしたいということを考えています。 一昨日の答弁でも、飯山市内で千曲川関連では26か所の樋門管理、国・県・市、所管があるということでありますが、委託先についてはそれぞれまちまちでありましたので、そういう中で、この管理体制については、増水時のマニュアル作りとかを含めて見直しをする必要があるのではないかというふうに、強く今回のこの増水で感じました。 そういう意味で、消防団との連絡も大事でしょう。建設関係の皆さんとも話し合いをすることも大事かもしれません。そういった中で、このマニュアル作り、そして管理体制を改めて検証していく、これがぜひ必要だと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  議員より、今回の堤防決壊等の災害が発生している河川は都道府県管理のものが多かったということですが、市としましても、一級河川皿川の治水対策のための抜本的な整備につきましては、被災後直ちに、10月31日ですが、県知事に要望を実施し、阿部知事にも11月2日の日に現地調査に来ていただいております。今後、早期に事業に着手できますよう、県と連携を図ってまいりたいと考えております。 議員からは、樋門管理体制の検討が必要ではないかとの質問ですが、千曲川関係では樋門樋管は国・県・市、合計しますと26か所に及びます。 この管理体制は、国所管の施設で市へ委託されているものや個人に委嘱されているもの、さらには地元区に委託されています。操作員として個人に委嘱している中に消防団員である方も多いようです。 今後、洪水で樋門の操作やゲートの開閉の情報伝達などに課題として捉えるものがありましたので、議員のご指摘どおり、樋門等の管理体制につきまして、国・県、関係する機関と協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  ぜひ、このソフト部分といいますか、管理体制の中でも幅広い視点で検討をお願いしたいというふうに思います。 それで一部、(5)番に入りますが、増水時の対応のことなんですが、県管理区間の樽川の問題ですが、戸那子橋がありますが、戸那子橋の東側、これは集落側ですが、段差になっているんです。今回樽川増水時点で、急きょ、市から県への要請を行っていただいて、大型土のうを設置していただきました。 結果的には、わずかの中で流入は回避されたんですが、これにつきましては素早い対応で、関係住民の皆さんは大変感謝をしているんですが、そこで、そういった橋の段差とか、そういうことにつきましては、やはり常時、近所に大型土のうも必要だと思うんですが、そういった土のう関係を常時置いておくというのも、非常に住民からすると安心。いざとなれば、それを地元でも機械力で何とか積むこともできるかもしれません。 そういう意味の、そういった事前に土のうを置いておくという、これは樽川の関係ばかりではないかと思いますが、そういったところも点検をいただいて、そういった対応ができないかというのが市民の声で上がっているんですが、この点についてはどうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  緊急対応のための大型土のうの確保につきましては、当面の対策として、北信建設事務所へ要望していきたいと考えておりますが、今後、市としましても、土のうや土砂等を備蓄し、緊急時の対応が迅速に行える体制づくりの検討をしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  洪水はその1か所だけではありませんので、災害の対応が広範囲になるということになると、どうしても、緊急対応というのは遅れてしまいますが、そういった、事前の土のう等をそういう危険と思われるところ、要望のあるところについては置いておくということも非常に大事だと思うんです。 1年、2年たつと風化してしまって、また困る面もありますが、それはまた後で考えるとしても、いずれにしても、そういう対応を今後も検討していただきたいというふうに思います。 それでは、災害に関連することでありますが、(6)番として、今回の災害ごみの関係です。 仮置場での分別処理対応がしっかりと行われたということは、非常に周りから見てもよくやっていたなというふうに思うんですが、旧城南中学校グラウンドに設置しました災害ごみ仮置場の初期対応や、その後の状況についておうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  仮置場での災害ごみの対応についてお答えいたします。 10月14日から27日まで、旧城南中学校グラウンド跡地災害ごみ仮置場を開設して、近隣の区民の方々のご理解を得ながら、被災された方々の災害ごみの受け入れを行ってまいりました。 仮置場の初動対応としましては、その後の処理を想定し、環境省の指導や他県の事例を参考にしながら、家電製品、家具類、畳、紙類、タイヤ、金属類、燃えるごみ、木くずといった8品目に大別していただくことを市民の皆さんに周知し、仮置場での受け入れに当たりました。 市民の皆さまが分別にご協力いただいたことと、多くのボランティアの方、近隣自治体、災害時相互応援協定都市等の応援もあり、ほとんど混乱無く仮置場の運用ができたと感じておりまして、今後の処理工程の短縮にもつながったものと思われます。 次に、仮置場からの搬出処分ですが、仮置場を閉鎖する前から、燃えるごみを中心にエコパーク寒川への搬出を始めており、また、11月上旬の3連休には、直接エコパーク災害ごみの受け入れをしていただきました。そのほかのごみでは、家電製品やタイヤ、畳、自転車、バイクが、民間業者によりまして、もう搬出済みであります。また燃えるごみ、その他の金属類についても、民間業者に委託して、処理をさらに進めているところでございます。 しかしながら、仮置場にはまだ木くずや家具類など、大量の災害ごみがございます。今後は委託した民間業者を中心に搬出処分を進めまして、年度末の完了を目指しているところでございます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  災害ごみにつきましては、着実に計画どおり進めていくということで、今後も引き続きお願いしたいというふうに思います。 それでは、災害応援関係の(7)番についてなんですが、この議会の中でも、災害応援協定都市からもたくさんの人たちが来ていただいて、飯山市の土砂の撤去とか、あるいは家屋調査などのことについても応援をいただきました。このことにつきましては、この議会の中でも説明等がございましたが、私はこれを見ていて、例えば山形の長井市さんとか、山梨、富山の魚津さん等についても、多分、車と人のセットで飯山市のほうへ来ているように見受けられたんですが、車とセットで応援に来ていただいたということも含めて、非常に迅速な対応ができたのかなと思うんです。その点についてはどのように考えておられますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害時の相互応援協定の都市をはじめとしまして、鳥取県、三重県、石川県、長野県、県下の大北地域5市町村、飯田下伊那地域14市町村及び近隣町村から派遣していただきまして、人数につきましては延べ972人でありました。車両についても、延べ138台の支援をいただいたところでございます。 人はもちろんのことでありますが、災害ごみ等の片付けにあっては、車両も非常に有効に活用させていただきまして、ある程度早期に片付いたのではないかと思っております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  当然、飯山市にこのように応援をいただいたということは、飯山市からもこれからいざというときには応援に行くということになると思います。 そういう意味では、これから雪も、過去には山梨のほうにも豪雪支援ということもありましたが、人だけではなくて、こういう重機とか車を持っていくというのは、非常に今回の災害の中でも有効だなというふうに思いましたが、この辺については、特にこれから飯山市も応援するという意味ではこういう考え方になるんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  先ほど、議員から山梨市さんのお話もありました、あのときの大雪のときにはハンドロータリー等もこちらのほうで用意して、除雪をしたということであります。 できる限り、そういう車とともに職員も、もしほかの自治体等に災害があれば、対応していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  そういった恩返しではありませんけれども、いざというときには飯山市からも駆けつけてくるということになると思いますので、ぜひその点もしっかりと体制を整えて考えていくということも、今回の災害の中の検証の一つでもあるかと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、大きな2番に入りまして、ソフト部分について幾つかおうかがいしたいと思います。2番目の地域防災計画の補強についてです。 (1)番として、市では地域防災計画を策定して、地震とか雪害、水害、さまざまな災害への行動マニュアルというのを定めています。今回の台風19号関係についてはまだ2か月ぐらいですが、復旧・復興作業の続く中でありますが、今回の水害の一連の対応については、この議会の中でも検証をしっかりしていくということを何度も聞いております。その検証活動というのは非常に大事だというふうに思いますので、この検証については庁内でも検証するというような話もありましたが、一般質問の中でも、市民の声の中にこういうことがあったということで、「ああ、それは把握していなかった」というようなこともありましたが、やはり検証を実行していくというその段階における考え方について、改めてこのことを質問したいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の災害に当たりましては、いろいろ課題、問題点がありまして、それを現在、庁内で集約しているということであります。そのほか、各区長会からもそれぞれの災害の対応等のご意見をまとめたもの等をいただいたり、区長協議会での意見もいただいたりしております。そういうものをまとめながら、庁内のものと合わせて、しっかりと検証できればと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  災害の関係で一番これから大事なのは、これからの災害にどう備えるかということだと思うので、そういう意味では、今回の水害の市民の災害対応の意識とか、当日の行動とか、防災行動とか、そういったことも含めて、何らかの方法で情報を集めていく。例えば、この議会の中でも質問がありましたが、市民アンケートを実施したらどうかという話もありました。こういうことも含めて、こういうアンケートの検証というのもあると思いますが、この辺についてはどのように考えておりますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  議員からお話ありましたが、アンケートかどうかというものは別としまして、どのように市民からのご意見をいただいて、その意見に基づいて検証できるかどうかを今後検討していきたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  それと、その検証をしっかり行うということで、まだ水害の2か月後でありますので、年度内、あるいは国の関係のいろいろなデータが出てくる、どのくらいかかるかわかりませんが、そういったことも含めて、ある程度期限を区切って、しっかりと検証活動をしていただきたいと、そういうことでぜひお願いしたいと思います。 それと、(2)番に入りますが、災害本部体制についておうかがいします。 災害警戒本部、この水害につきましては、10月12日土曜日の朝8時30分に立ち上がっています。どのような情報収集あるいは災害予測で設置をされたのかという質問を予定しておりましたが、これは前段で細かく説明がありましたので、特に省略しますが、それでは職員体制、人的配置体制はどのようであったかおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害警戒本部を12日の8時半に立ち上げたわけですが、それ以前にも立ち上げ前に、前々日の10日と前日の11日にも、台風に関する庁議とかを開催いたしまして、気象庁の接近予測等の情報共有あるいは各部での態勢、対応の確認などを行ってきたところであります。市長をはじめ、各部長あるいは担当課職員等で最初の会議等を行っているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  災害対策本部を立ち上げた時点で、12、13日は土曜日、日曜日ですが、12日の土曜日8時30分に立ち上げたそのときの本部体制、人数はわかりますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  警戒本部の立ち上げのときの会議については15名ですが、第1配備ということで、職員38人で警戒の態勢をとったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  今、職員体制の関係、人的配置なんですが、第1次警戒体制で38人、合計50人程度を集めたということでありますが、最終的には災害対策本部が13日の零時30分に対策本部になっておりますが、その時点ではどのくらいの人数の人的配置をしているかおうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害対策本部等の切り替え時の人数ということですが、その前に、常盤と木島に避難勧告を出しまして、その時点で第3配備ということで、ほぼ職員全員に連絡をとり招集したわけですが、その対策本部切り替え時には、202人の職員が参集したということでございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  最終的には、職員202人を非常招集したということでありますが、もう一度戻りまして、災害対策本部が13日の零時30分に立ち上がっております。防災計画を見ますと、立ヶ花水位観測所で9メートルで警戒本部から対策本部に切り替わるということでありますので、時間的には計画に沿っての対応、規定というふうになると思いますが、12日の夜は、飯山観測所の記録を見ると、夜8時過ぎには1時間当たり80センチぐらい、水位が異常に上がっているんです。80センチというのは相当な、多分今までにないというふうに思うんですが、異常に水位が上がっていたと。そういうことを考えると、かなり上流の雨量、それから今回の市内の雨量、水位から見ると、やはり対策本部の立ち上げというのも課題が残るんではないかというふうに考えますが、これについてはどのように考えておりますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  対策本部への移行につきましては、マニュアルに沿って災害対策本部に切り替えたというところであります。 先ほどもお話しましたが、職員の配置につきましては、避難勧告が常盤・木島に出された12日の午後8時45分には、災害対策本部設置並みの第3配備の体制をとり、対応に当たったところでございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  今回のこの千曲川の水位の増水というのは、かなり急激に上がってきたということは事実であります。そういった意味では、ある程度上流、小諸、佐久、上のほうの水位観測所もありますが、上流をやはり当然参考にしていくことでありますが、そういった意味では、やはりこういった事前の対応というのも、もうちょっと検証の中でもしっかりと検証すべきではないかというふうに思います。その点についても、ぜひ検証委員会の中で検討をしていただきたいというふうに思います。後ほどまた出てきますが。 それでは、(3)番の避難勧告についてなんですが、これは昨日の答弁、一昨日の答弁でも勧告については答弁がありましたので、ここでは省略しますが、いずれにしても、次につながる検証の一つとして、この避難勧告についてもぜひ検討をしていただきたいと。また後のほうに出てきますので、そのようにお願いしたいと思います。 (4)番ですが、避難勧告に伴って、指定避難所というのがありますが、避難所の開設の関係についておうかがいしますが、避難勧告直前で避難場所が変更になった所が今回ありました。災害の事前行動では、自主避難として、ひとり暮らしの老人や世帯あるいは要配慮者の方には、早目の避難を、民生委員さんは個別に回ったりして呼びかけている、そういうことがあります。特別なことのない限り、避難所の変更というのは、やっぱり直前では混乱につながるということになります。 今回、瑞穂地区でも、東小学校から活性化センターに避難所が変更されました。一部の混乱もありましたが、この地区の中で災害についての事前会議というものを持ったんですが、避難所の開設については、直前での変更というのはだめだと。そうであれば、避難勧告の時点で災害避難所を立ち上げたらどうだという意見がありました。要するに、市が今回、12日の朝8時30分に警戒本部をつくっていますので、その時点で避難所は全て開ける、そういったことがその後につながる避難勧告や、あるいはさまざまな行動に余裕を持って対応できる、自主避難の人にも対応できる、そういうことだと思うんです。 そういう意味では、今回の水害に限ってですけれども、考えた場合、最もスムーズな行動ができる、その原点ではないかということなんです。地区の検討委員会で出ました。そのことについては、開設の時期、対応、変更についてはどのように考えておりますか。おうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の災害に当たりましては、避難所の開設箇所が多数にわたったこともありまして、既に開設されている避難所へ避難誘導を行ったところがありました。この情報が行き渡らず、本来の避難所に向かわれた方が出ることとなってしまいました。この点は反省すべき点と認識しております。 なお、市の本部では、避難準備情報あるいは避難勧告を発令する際に、避難所の開設をして避難者を受け入れる態勢というふうに現在のところなっております。 そのほか、自主防災組織が避難所として集落の公民館等を開放していただいて、自主避難をされた地域もあったと、そういうこともお聞きしてございます。 当初から全て避難所を開設しておくことは、現在の体制では物理的には不可能かなと考えております。今後どのようにして避難所の開設をしていくかが課題だと認識しておりますので、検討してまいりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  今回、木島地区は木島平村役場の体育館のほうに避難するということでありまして、今回、木島地区、常盤地区にも避難勧告がありました。その現場等の中で思いましたが、木島平村の対応は、水害時、特に警戒本部を立ち上げると同時に、村内の3か所の避難所を開設すると。職員1名、2名が交代で常駐していくと、そういったことをやっているそうです。これはなぜかというと、お年寄りなどは明るいうちに自主避難をしたい、そういったケースが最近特に増えているのだそうです。飯山市もそうだと思いますが、明るいうちに避難をする、そういった希望が多いので、もう警戒本部を立ち上げた場合は、即、避難所を開けていくと、そういった対応をしているということです。 また、飯山市の木島地区の避難所となりましたが、避難勧告のときには、全職員、保育士も含め、70名を招集して、交通誘導や避難者の受け入れ態勢をとったと、そういったこともお聞きしました。非常に参考になると思うのですが、どうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  ただいま、木島平村の事例を出して提案いただきました。当初から立ち上げればいいと思うんですけれども、先ほどもちょっとお話したのですが、避難所の箇所数が多いと、なかなか人員の関係で、全て開設するのは現状では難しいと考えておりますが、木島平村の例も参考にしながら、今後どのように開設していけばいいのかを検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  警戒本部と同時に立ち上げるということで、本当にいいとすれば、では、そこで対応する職員をどうするかということなんですが、職員だけで考えていけば、そのような結論になると思うのです。そういう意味では、いろんなところの団体の皆さん、また施設の関係の皆さんとも相談をしながら、一番いいタイミングで、これからは災害弱者と言われる皆さんも、安心して行けるようなそういう体制をぜひ検討していただきたいということをお願いしたいと思います。 それでは、(5)番に入りますが、今もありましたが、本部体制の中で、市の職員で消防団に参加している人数はどのくらいかと、また区の要職を務めている、区長職があれば何人ぐらいいるか、おうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  職員で消防団員を務めている者は、今年度4月1日現在で32名になります。平成30年度は31人、29年度と28年度は両年とも30人ということで、ここ最近は30名程度ということになっております。 また、職員で区長職を務めている者は、今年度、平成30年度、29年度、ともに1人ということでありまして、平成28年度においては2名いたという状況でございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  後ほどまたあれなんですが、積極的に地域活動を担うというのは、非常に当然であるし、当たり前と思います。消防団員としても活躍していくと。また区でも要職を担っていく、これは市の職員としても当然だというふうに思いますが、この災害等になると、やはりそういった人数はどうなのでしょうか。本部体制の機能の中では、担当する部署によっては、非常にその分が少なくなっていく、そういったことも考えられますが、この辺については、全体を含めて、しっかり地域活動もしなければいけないし、本部活動もしなければいけない、そういうことでしっかりと考えていくことであるかもしれません。 その中でも、消防職を除いても、区を代表する区長職については、これ非常にまた慎重であるべきだと思うのですが、地域事情もさまざまだと思います。難しい課題でありますが、いずれにしても、事前に市と十分に協議をして、そういうときにはどういう行動をとるということも含めて、少ない人数を動かしていくには、地域も大事だし、本部も大事、そういうことだと思うのですが、その辺についての考え方はどうでしょうか。どのように事前にしっかりと打ち合わせをしているかということをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  職員が地域活動に積極的に参加することは、議員からありましたように同感であります。 しかしながら、現在、職員が区長職に選出されることについては、先ほど議員からもありましたが、地域のさまざまな事情もありまして、現在のところでは事前に市と区長会等で、具体的な取り決めはしていないというのが現状であります。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  その点についても、両方でしっかりと活躍できるように、副区長さんとの対応、それから市のほうでもどなたか代表するとか、いろいろあると思いますが、その辺をしっかりと協議をしながら、地域の役職をしっかり務めていくということも大事だと思いますので、その辺も検証の中に含めて考えていただきたいと思います。 それから、昨日の質問でもありましたが、市の職員の数がかなり今少なくなっているという質問もありました。これは私も調べてみましたが、昭和58年の水害時から、この間126人の職員の減少ということがわかります。この126人が減少しているということは、昭和58年の水害時は、その分それだけが動けたということだと思うのですが、災害対応での人的配置を考えた場合、全て職員で対応するということばかり考えていたのでは多分できないと思います。 そういう意味では、やっぱりいろんな、前段でもありました樋門管理等もありますが、その外部委託とか外部連携とか、そういうことについてもこの災害で検証する大きな中身でもあると思うのですが、現有体制で全てをやろうという、そういった考えはもうできないと思うのですが、その辺についてはどうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害対応について、現有職員ではなかなか難しい面もあるということでございます。 これについては、確かにそういう面もございますので、今後、外部委託できる業務なども含めて研究していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  今回の災害の関係なんですが、車両についてなんですが、今回、災害対策本部で業務をした職員で、除雪ドーザーを高台へ移動したと。そして帰ってきたら自分の車が水没したという話もお聞きしました。それから、災害避難所の対応をしていて帰ってきたら、市役所の駐車場で車が屋根まで水につかっていたと。そういった事例もあったようでありますが、この業務中の事故が発生していますが、この中身、実態、数とかがわかりましたらお願いします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の台風の勤務中に浸水した職員の自家用車ということですが、廃車が52台、修理を必要としたものが6台ということで、合計58台ということでございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  今回のような業務中に起こった被害については、どのような対応をされるのか。また、今回のこういう問題は、飯山市だけではないと思うのですが、こういったことについては、制度がもしなければ、県の市長会等で何らかの制度設計を検討することが必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  職員が災害対応に追われて、被害を被ったことに対しましては、大変遺憾ではありますが、災害時に市の職務として全うするということが職員の使命である以上、やむを得ないものかと考えております。現在、勤務中に浸水した職員の自家用車に対する補償等は無いという状況でございます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  わかりました。 今回、58台。廃車あるいは修理ということでありましたが、そういった制度が無いということでありますが、今後については、やはり洪水時等の特別招集については、職員の駐車場についても、きちっと指定をしていくようなことも必要ではないかというふうに思うのです。そういった検討もぜひ検討の中で進めていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  駐車場の関係であります。 なかなか、いざ災害というときに、余り遠方の駐車場というのもいかがかとは思いますが、この辺についても研究してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  それでは、最後の3番目、災害復興と新年度予算編成についておうかがいします。 時間もありませんが、今回の令和2年度の予算編成については、第5次総合計画後期基本計画の3年目ということでありまして、中間年としての位置付けもあったわけでありますが、そういった位置付けと、特に台風災害からの復旧・復興に向けた予算措置、被災者への継続的な支援、これが最優先されるというふうに掲げられていますが、まずは被災家庭の生活復旧、災害関連の復興に全力を尽くすということだと思います。 今回、特に市街地の商店街の災害が多くありましたが、きのうの質問の中でも、171事業所に被害があって、90%が市街地だというような話も出ておりましたが、そういったそれぞれの復興支援が非常に大事だと思います。 そういったことで、この後期基本計画の中でも、人口対策や教育問題、引き続きさらに進めなければならない課題も多いわけでありますが、この厳しい条件の中での予算編成、改めてどう取り組むか、おうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  来年度予算編成の時期に入るわけでございますが、まずは何といっても、復旧・復興に向けた事業に重点を置いて取り組むことではないかと思います。 しかし、それのみではなくて、飯山市の将来的な展望につながる事業も推進していかなくてはならないというふうに考えておるところでございます。 これから、それぞれまた予算要求があるわけでございますが、そうしたものを精査し、そしてまた、長期的な財政推計もしっかり見据える中で、来年度の事業についてまとめていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渋川芳三)  高山議員。 ◆9番(高山恒夫)  この予算編成計画の中で、財源の確保という部分もありますが、国・県の補助金というのはもとより、ふるさと寄附金事業の推進ほか、新しい発想で財源の確保に努めるということも言われています。 財源確保については、きのうも細かく説明がありましたので、ぜひ、その方向で実施をしていただきたいのですが、私は今回のように、国・県の補助金を積極的に取り入れていくということについては、災害補助についてはかなり限定ですのでわかりやすいのですが、日ごろ、特に国から発信される情報収集をもとに、その補助金を活用していくというのは非常に大事だと思うのです。その情報収集の中でも、特にそれを活用する判断というのが重要だという考えの中では、情報を受けた担当課の独自の判断ではなくて、総合的に活用していく、積極的に活用していく、そういったことが非常に大事だと思うのですが、その点については、仕組みも含めてどのように考えておりますか。お願いします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  国・県からの補助金の活用に当たりましては、総合的な判断で進めていくということが重要であることは、議員さんのおっしゃるとおりと思っております。 現に、総合的なまちづくりに資する社会資本整備総合交付金というものがありますが、これについては担当課において、全庁で関連事業の聴取等を行いまして、計画策定、また事業実施を行っているところでございます。 今後も国の制度改正に対するアンテナを高く持ちまして、制度によっては庁内横断的な対応も図りつつ対応していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  以上で高山恒夫議員関係の質問を終わりといたします。 続いて、市川久芳議員の発言を許します。 市川議員。  〔7番 市川久芳議員 登壇〕 ◆7番(市川久芳)  通告に基づいて発言に入る前に、このたびの台風19号で被災された全ての市民の皆さまに、謹んでお見舞いを申し上げます。また、木島地区に住む水害体験者として、一日も早くもとの生活に戻られることを心から念じております。どうか頑張ってください。 では、通告に基づいて、順次質問に入るわけでありますが、最初に二、三点お願いしたいことがあります。 まず1つは、市長に答弁を求めているものは、部長の答弁を求めていないので、通告に基づいて市長に答弁をお願いします。 次に、質問したことだけの答弁にしてください。関係ないことは時間のロスにつながりますので、よろしくお願い申し上げます。 それでは、私の通告は6つのセクションになっております。 最初は、希薄な地元行政の防災意識。2番目は、市街地の浸水被害拡大は人災ではないか。3番目は、飯山地区を水害から守る今後の対策は。4番目は、水害多発地域木島地区の住民をどう守るかについて。5番目は、台風19号の「信濃川水系の治水対策」について。最後は、「やる気があるのか」直轄河川編入ということについて、順次質問をしていきますので、よろしくお願い申し上げます。 最初に、希薄な地元行政の防災意識ということで、災害時の行政組織の確認から入っておきます。 10月12日土曜日、17時30分、第1回警戒本部会議とあるが、誰が中心となってどんな内容の会議をされたのか。また部署別に何人会議に参加していたのか説明してください。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  10月12日の警戒本部でございますが、本部長であります足立市長以下、部長会議の出席者あるいは危機管理の担当ということで、計15名が出席しておりまして、今後の気象予報の確認あるいは職員各部の対応について協議をしたというところでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、10月12日土曜日、20時45分、木島地区と常盤地区に避難勧告が発令されたが、木島地区民の方はどことどこへ何人避難されたか、簡潔に教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  木島平村若者センターへ最大で250名、城南中学校へ最大で211名ということで、合計461名の方が避難されております。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  じゃ、次に、その時点に木島・常盤地区に自力で避難できない方は何人おられ、どのような対応をされたか教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  自力で避難できない方がいるので対応してほしいとの市への依頼がありましたのは、木島地区から2件ございました。1件については市の職員が避難所となっていた木島平村の避難所へお送りしたと。もう1件については、地元の区長に対応をお願いしたということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  じゃ、私の住む木島地区には、長野県立飯山養護学校があって、寄宿舎に14人、生徒が78人と、医療法人老健みゆき会で、あそこに夜も入所している人が約60人から65人いるわけです。それともう一つ、下木島にグループホームがあって、六、七人の人が入っているわけです、夜も。その施設に対して飯山市はどういう対応をされたか、説明してください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  特別に市で何かしたということはありません。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。
    ◆7番(市川久芳)  飯山市は、市と関係ない弱者の施設に対して、今後も手を差し伸べることができないという判断をしていいんですか。回答を求めます。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  各いろいろな施設については、防災訓練等もそれぞれのところで実施しております。市で手を出さないということではなくて、施設でいろいろな依頼等がありましたら、それは対応していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、質問を移しますけれども、飯山市長及び職員の2日間の所在についてということで、10月12日土曜日8時半の警戒本部設置から、10月13日19時までの足立市長及び副市長の所在を詳しく時系列的に説明してください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  足立市長、新家副市長とも、期間中、市庁舎に詰めて先頭に立って災害対応に当たっていたということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  先ほど述べた警戒本部会議が2回、10月12日土曜日の17時半と夜の22時にあったが、その中で市長が自ら出した指示は何か説明してください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  この警戒本部のときの市長の指示ということであります。避難所の開設の準備をしっかりしろということと、夜間であっても千曲川の水位等の情報については、随時市民の皆様に防災無線において行うということなどの指示がありました。 それとすみません。先ほどの福祉施設等に対する市のということなんですが、福祉施設には立ヶ花の水位が何メートルになったら市からも連絡しろということになっておりまして、立ヶ花の水位が5メートルのときに、市のほうから福祉施設に連絡しているという状況であります。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  きのう、私も飯山養護学校の校長先生と教頭先生にお会いして、どういう管理になっているのか、というか、飯山養護学校の水害時の、毎年作成されているマニュアルをいただいてきました。たまたま休みだから親元へ帰したと。それで何も無かったということだけれども、7時に教頭も校長さんも、本当に防災無線に耳を傾けて、市役所から何も連絡が無かった。そう申されていましたよ。 次に入ります。 10月12日土曜日20時45分から、10月13日の日曜日6時40分まで、避難勧告が、別々に9地区に発令されているが、誰が判断して勧告を発令されたのか教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  対策本部での情報あるいはそこの中の協議をもとに総合的に判断しまして、市長が勧告したということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、公用車の水没ということで、専決予算で概要の中で17台廃車にしたと。15台購入するのに3,325万円。レンタカーも1台373万6,000円。合計3,698万6,000円の専決予算を組まれているわけですけれども、1つ聞きたいのは、レンタカーの373万6,000円は、どうしてそんなに高い車をリースされているのか、どういうところに使っていたのか、まず教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  レンタカーにつきましては、今回の災害で水没して使用できない車両があったということもあります。水害によりまして、通常時以上に車両が必要となるという見込みから、一時的に15台を確保したということでございます。 価格については、通常のレンタカーに比べまして、災害ということもありまして、安価で契約させていただいているという状況であります。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  計算すると、1台221万円になるわけです。どうして市役所は新車を買わなければならないのか。住民感覚とずれているんだけれども、何か新車を買う理由があったら教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  通常、公用車の購入には、有利な起債を活用しておりまして、その場合、車両の耐用年数以上の償還期間を設定できないということがあります。また中古車につきましては、耐用年数が短いということから、耐用年数が比較的長い新車を購入することとしております。 また、中古車を全て一般財源で購入するよりも、有利な起債を活用しまして、一般財源を減らしつつ、また長く使える公用車を配備するということで新車を購入しているということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  じゃ、国からお金が出れば何でもよしということで、国からのお金だって国民の税金ですよ。だから220万の新車を買わなくても、100万円の新車を買っても、10年か15年ぐらい乗れますよ。毎日新潟に行くわけじゃないんだから。その点、どういうふうに思われる。国の税金なら何でもよしというその根拠を教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害が発生したときは、速やかに施設の復旧を図り、災害からの復興を図る必要があります。災害の復旧等には多額の費用がかかるということ、また一方では、住民の被災された方の地方税の減免等により、収入も減るということがあります。財政上の応急措置として起債が認められているということで、その起債の元利償還金に対しまして、自治体の財政力に応じた交付税措置がされるということでございます。今回も、この災害復旧に伴う起債を活用しながら、公用車の再取得を行うということでございます。 なお、災害発生時には、被災地の早期復旧と市民の安全・安心した生活の継続が重要と考えております。また今回の事例であります公用車の更新により、住民負担がより少なくなるよう、財源の確保等を検討しまして、総合的に判断して進めておりまして、議員ご指摘の何でもよしというのは全く異なると考えております。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  長野市の穂保の決壊と比べて、今回の飯山市の市街地の水没は、静かに水位が上がって浸水範囲が静かに広がっていったわけです。200人も正職員がいて高台に避難できなかった理由は何ですか。説明してください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  車両の高台への避難ということでございます。当時、第3配備ということで職員が参集されていたわけであります。職員はそれぞれの対策部に分かれまして、氾濫河川の対応あるいは避難所の対応、市民の皆さまからの電話対応等の任務を行っていたということであります。公用車も大切な財産ではありますが、市民の皆さまの人命の安全・安心を第一に行動したということで、庁舎周辺に水が迫っているというときに、市のバスあるいは建設の特殊車両をはじめとしまして、順次公用車を移動しましたが、残念ながら水没した車両もあるということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、緊急時の職員の管理ということで、小規模な自治体に200人以上も正職員がいるわけですけれども、今回のような大型台風接近が大きく情報伝達される中で、職員の管理は市長が陣頭指揮するのが当たり前だが、どのようにされたのか。例えば、10月12日土曜日、10月13日の日曜日、10月14日の祭日、それを誰がどの範囲まで出勤しろとか、市長が全てやられたのか、そこらの点を詳しく説明してください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  職員については、あらかじめ定められております職員災害対策マニュアルに沿って、携帯メールにおいて参集したということでございます。10月12日の8時半には警戒本部設置時において38人、同じく午後9時30分には第3配備ということで、消防団等を除く職員全員の202人ということで対応を行っていたと。それ以降についても同じ人数で対応を行っているところであります。 職員の管理につきましては、それぞれ課、また部等のそれぞれの長がおりますので、そちらで把握したということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  それでは、市街地の浸水被害拡大は人災ではないかというテーマに入っていきます。 10月13日2時20分、前沢建設より「皿川の左岸、前沢建設側からあふれた」との連絡を受け、現地へ向かった職員からは、どういう報告が対策本部に入ったのか説明してください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  職員が現地で確認を行いまして、皿川の左岸、北側でございますが、越水しているという報告がありました。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、10月13日2時45分、岳北消防署職員から「皿川の水門逆流冠水している」という報告があり、とあるが、ゲートが完全に閉鎖されていなかったとも考えられるが、その報告を受けて千曲川河川事務所へ連絡をするとか、職員が現地へ飛んだか教えてください。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  職員が現地を確認したということでございます。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  10月13日、日曜日の朝3時5分、有尾の春日税理士事務所から、ひざ下10センチ浸水、避難勧告は出ないかという連絡が、私の調査だと、この電話は企画財政課でとったということで、危機管理防災課長に確認しております。では、この電話を受けて現地へ飛んで行った職員からどのような詳細な報告があったか、詳しく説明してください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  避難勧告等の関係もございますので、私から答弁をしたいというふうに思います。 避難命令につきましては、対策本部で情報収集をしまして、そして協議をするわけでございますが、総合的に私が判断して、そして避難命令を出しているということでございますので、説明をしていきたいというふうに思います。 まず、市川議員の(2)番目の避難勧告等についての①番目でございますが、3時5分、有尾の春日税理士事務所からひざ下10センチの連絡ありということでございますが、これは職員が行きました。それで皿川が増水しました左岸側の越流が継続しているということを確認したわけでございます。浸水のため、現地へは行っていません。 それで、春日税理士事務所の水ということでございますが、これは皿川の越水ではなくて、皿川が上流から引っ張っています用水路の水、それがあふれたものということで、後日地元からの聞き取りで判明しております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  外部からの情報が、詳しく全議員に時系列に配られているわけですけれども、外部からの情報からしても、市街地に避難勧告を出すのが、この3時5分が一つの大きなタイミングだったというように私は断定しました。どうして13日の6時40分まで出さなかったのか。マニュアルが無かったなどとんでもない。理由にはとてもならないわけです。どうか、どうして出さなかったか詳しく説明してください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  6時40分の避難勧告についての答弁ということでよろしいでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  市長さん。6時40分まで旧市街地に避難勧告が実際出せなかったわけですよね。それが週刊誌にも大きく載っているわけです。これはやっぱり行政に大きな落ち度があると思います。そういう中で、この間の記者会見だと、マニュアルが無かったというのはとても理由にはならない。どうして出さなかったか、詳しく説明してください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  避難勧告につきまして、時系列に経過を含めて説明をしていきたいというふうに思いますので、お願いします。 それで、3時5分に越流を確認したということでございます。それで3時20分には、越流をした近くの北町につきましては、避難勧告を発令しておるところでございます。 それで、河川からの越流ということでございますけれども、千曲川本堤からの越流と、それから、いわゆる内水の支流の河川からの越流というのは、これはやっぱり基本的に違うと思うんです。それで、千曲川本流の、いわゆる本堤の越流、これは一刻を争う緊急事態ということでございます。 したがって、もし千曲川本堤から越流があれば、これはもう、即刻、避難勧告を出すということであるわけでございます。 皿川につきましては、まず越流を確認しましたので、その影響が及ぶと思われる、まず近くの北町区のほうへ避難勧告を出したということでございます。 そして、こうした支流の河川の越流ということにつきましては、まず何をするのかということでございますが、これはまず、水防活動をやらなければなりません。水防活動と救助活動をするということでございます。 水防活動については、堤防に対して、いわゆる土のうを積めと、そういう指示。それから3時30分には、千曲川河川事務所へ排水ポンプの要請をしております。そして3時台の後半から4時20分ころは、岳北消防本部が、この近くの浸水家屋2軒について救助を行っているということでございます。そして時間帯が真っ暗の深夜なんです。そして越流が始まった。そして、このときには、城山の雨水排水ポンプも3台フルで動いておりました。当時の状況では、それぞれ1分間に110トンの能力のあるポンプが動いていたわけでございますけれども、このうち市街地の部分の内水は2台で足りるというような状況でございます。したがって、皿川からあふれた水につきましても、城山の雨水排水ポンプが排出をしていたということでございます。 これは推測でございますが、皿川の越流が流入してきたと思われるのは、午前3時ごろでございます。そして、皿川の水がさらに増えてきまして、城山の排水ポンプ場が停止となって動かなくなってしまったのが7時ということでございまして、この間約4時間ちょっとでございますが、この間に約7万6,000トンの水を排出したということでございます。 それから、もう一つなんですが、こうしたいわゆる水防の活動をしながら避難につきましても考えたわけでございますけれども、まず、近くの集落の人たち、これはすぐ避難しなければならない。しかし深夜で真っ暗だったわけです。それで飯山市街地の人口というのは、避難勧告をしました北町等を除いて、およそなんですが、6,000人ぐらいの方々がいらっしゃるわけなんです。この中には高齢者の方もいますし、それから子どもさんもいますし、赤ちゃんもいらっしゃるということで、これは安全に避難させることが何よりも重要であるというふうに私は考えたわけでございます。 それで、既に排水ポンプ等も動いていまして、北町に避難勧告を出したのが3時20分ですので、あと数時間で明るくなるわけです。城山のポンプは動いている。それから排水ポンプ車は5時半に始動しました。そして県のほうにも対応をお願いしたわけでございますが、建設事務所のほうでは、現地に行ってみて、越水が激しいので応急工事はできないという連絡が入りましたのが6時です。それで実際に決壊したのが何時かというのが正確にはわかりません。ただ、地元の方々が大変水が増えて危険な中、地域の中で現地の近くにいた中では、やはり4時過ぎに恐らく水が減ったからと、4時10分から20分ごろに減ったんじゃないかということで市のほうへ連絡が来たのはそれから二、三十分たってからということでございます。 したがって、そういう中で、明るくなって大勢の方々が安全に避難できるのが私はベストだというふうに判断をしたわけでございます。そして6時40分に他の地区につきましては、避難勧告を出しました。それで7時には城山の排水ポンプが停止をしたということでございます。 こういうことで、安全な避難ということを心がけて、支流であるということと、水防対策をしていたということで、安全な避難が一番大事だと判断をしたということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  それでは、セクションを移しますけれども、避難後の対応ということで、このたびの台風19号における飯山市発表の関連災害経過報告第1報(10月17日)、第2報(10月28日)、その分析と私の聞き込み調査、また千曲川河川事務所へのいろんな情報開示、それを全て総合すると、私が想定するに、皿川水門の開閉と行政としての現地確認の責務に、大きな問題があると私は断定しているわけでございますけれども、市街地に出された避難勧告6時40分は論外であり、その責任は行政のトップである足立市長に全てあると私は判断したわけですけれども、市長は、被害者、特に市街地の住民に謝罪する気持ちがあるか、市長の答弁を求めます。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  論点を明確にしたいと思うんです。要は、市長に今回の避難勧告について責任があるのかどうかということになると思うのですが、今回の避難勧告について、どういう点で問題があるのかということについて、はっきりしないと思うのですが、その点について、市川議員はどこに問題があるのかと、何がだめなのかということについて、具体的にどういうことなのかということについて質問したいと思いますが、お願いします。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  私は、単純な質問をしているんです。謝罪する気持ちがあるかないか、イエスかノーを言ってください。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。それは市長からの反問権の使用についての答えになっていませんので、しっかりと答えて下さい。 市川議員。 ◆7番(市川久芳)  私は私なりに、いろいろ調査をしました。その中で、足立市長の責任は免れないと私は判断したわけで、謝る気持ちがあるのかないのかを私は聞いているので、ほかのことは何も聞いていないです。だから冒頭で言ったじゃないですか。どっちなんですか。 ○議長(渋川芳三)  市川議員に申し上げます。 足立市長の反問権の行使について答えておりませんので、もう一遍申し上げます。足立市長からの質問に対してちゃんと説明してください。 市川議員。 ◆7番(市川久芳)  じゃ、市長さん。もう一度簡潔に質問してください。 ○議長(渋川芳三)  市川議員、それはだめです。私の言ったことを理解できませんか。 待ってください、市川議員。まだ指名していません。 どうされますか。次に移りますか。 市川議員。もう一遍座って、ちょっと落ち着いて。 市川議員。 ◆7番(市川久芳)  じゃ、次に、飯山地区を水害から守る今後の対策について、私も決壊した皿川へ十数回行って、あそこの上流まで行って、いろいろ、どういう策がいいのかなと考えてきました。市長さんが県知事にお願いしたのは、千曲川の堤防と同じ高さにしてくれという中で、もう一つプラスしなければいけないのは、100年確率の雨が西山で降っても、それを千曲川に排水できるポンプアップ能力のある水門を造っても、ハイウォーターレベルから1メーター50まで行けば、そのポンプは止めなければならないんです。 その中で、私が市長さんに提案したいのは、越流しても破堤しない堤防を造ると、千曲川の水位が下がれば、開放すれば下がっていくので、堤防の頭からオーバーした分だけ市街地に入るだけなんです。それが最高の、今、県に、穂保の堤防で堤防調査委員会が立ち上がって、ホテル信濃路へ2回傍聴に行きました。その第3回目の回答は、アーマーレビー・フロンティア堤防というんだけれども、越流しても破堤しない堤防へ方向が向かっているんです。ぜひ、その方向で県に要望されるのが一番いいんじゃないかと思うんですけれども、市長さんの考えはどうですか。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  その前に確認させてもらいたいのですが、避難勧告等についての質問は、もう、これで終わりということでよろしいわけですか。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  市長さんの避難勧告の細かな説明は聞きましたから、結構です。それで次の質問に入っているので、順次言いますけれども…… ○議長(渋川芳三)  市川議員。そこまでで結構です。 足立市長。 ◎市長(足立正則)  それでは、これは皿川の改修についての市川議員の考え方ということだと思います。 それで、いずれにしても、堤防が決壊しないということが大事と、それは同感でございます。今回も、越流だけでは大きな被害にはならないということであるわけでございますが、ただ、この皿川の改修につきましては、私は、千曲川の本堤と同じ高さのフルバックで整備をすることがいいんじゃないかなと思います。これは最終的には、県が、それから国がどういう形が一番いいのかということについて判断すべきことであるわけでございますけれども、私とすれば、フルバックで、要するに千曲川と同じ堤防であれば、千曲川が決壊しない限り、いわゆる皿川についても大丈夫。今の樽川と一緒でございます。そういう形がいいんではないかと思います。今、替佐駅のすぐ北側に斑尾川があるわけでございますけれども、これは、いわゆるフルバックの整備で改修をして、今回についても被害が無かったということでございます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、私の地元の木島地区の話に入りますけれども、木島地区は、昭和20年に2回、昭和34年、57年と、戦後4回の水害が発生している多発地域という、一つの飯山盆地では一番水害の危険性の高い歴史を歩んできているわけです。外周が86%堤防で囲まれている木島地区の住民は輪中に住んでいるんです。状況を判断した場合、樽川橋から上流が下に道路があるから、弱小堤防として何とかならないかということで、5月の連休から羽田元国土交通大臣に説明して、それから以降、9月30日、10月17日、11月19日、11月28日と、私4回上京しています。それで11月28日は本人と会って、今始まっている来年が完結の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」の中で、何とか堤防の補強を入れてほしいということで、「先生、私が細かい説明をするから連れて行ってください」と言ったら、私が官僚を自分の部屋へ呼ぶということで調整に入って、きのう連絡が来て、18日の午後1時に参議院会館818号室に来てくださいという連絡をもらっているわけです。 その中で、私がきょうお尋ねしたいのは、この木島地区を水害から救うために、市長さんはどういう思いがありますか。どういうことを考えておられるか。一番危険な地域ですよ。回答してください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  私から答弁させていただいて、また建設水道部長からも補足答弁をさせますので、よろしくお願いします。 今回、千曲川には今までの計画水位高を上回る最高の水位の水が流れたということでございます。これについては、昨日も質問がありまして、また今回、高山議員からも質問があったわけでございますけれども、いずれにしても、上流から下流地域まで、やっぱり連携をして、そして、とにかく最高の水位を下げていくという、そうした取り組み。これは当然ながら、さまざまな、いろんな事業があるわけでございますが、これについては、もう、できることについては全て講じるといったことが何よりも大事だと思うんです。 それで、木島地区はもちろんでございますけれども、飯山市の中では常盤地区、全てこの千曲川に隣接している地域というのは、飯山市は千曲川が縦貫していますので、全てに関係があるわけでございます。これをしっかりやっていくということが何よりも大事であるというふうに認識しておるところでございまして、国交省ともしっかりと意見交換しながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  市長の答弁に補足して説明させていただきます。 千曲川と一級河川樽川の合流点処理は、千曲川のバックウオーターの影響が生じる区間、これにつきましては、それらを考慮した計画どおりの築堤が整備されております。 引き続き、治水対策は、一級河川樽川の河床の掘削や立木伐採で対応し、樽川の流下能力の確保と、治水安全度の維持を図っていくとされております。 これからも引き続き、市民の安心、安全の確保に向け、千曲川及び支流の治水対策の推進に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、木島地区の約35%の水田を賄っている根越用水というのがあるんです。山手のほうを流れてきて、平へ入ってくる。今回、台風19号の樽川の河床が荒れたことによって、取水ができない状態になって、この間、地元の役員さんと現場を確認させてもらったんだけれども、当面は、バックホーを入れて1日やれば水は入るようになるんだけれども、当面の対策ではなくて、現地に行ってみればわかりますけれども、取水口の70メーターぐらい上流に床どめコンクリートがあって、その何らかが決壊していて、水流が真ん中に流れているから取りづらい状態になっているんです。その床どめ口の復旧と、少し考えれば、左岸側に工夫したらもっと安定した水の取水が可能になるんだけれども、できれば令和2年度の予算でやってもらえれば、早急に県に要望してもらいたいんですけれども、回答を求めます。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  議員質問の、取水口より少し上流にあります河床を安定させるための床どめ口のコンクリートの中央部分が欠損している部分の改修についてでありますけれども、その施設自体は飯山市の受益者の施設ではないので、直接飯山市が改修できるものではありません。受益者を持つ木島平村さんと相談をしながら進めたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  その相談はいつされるのか教えてください。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  早急にしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次に、台風19号後の「信濃川水系の治水対策」ということなんですけれども、その中で、足立市長の発言の撤回を求めているのだけれども、ことしの6月議会に限らず、今まで千曲川に流れました史上最大の流量は、昭和58年9月の毎秒7,300トンであるという発言をされているのだけれども、議事録にもあるのだけれども、議事録が間違っているのか、足立市長の発言が間違っているのか、二つに一つなんだけれども、間違っていたらここで撤回して訂正してください。理屈は要りません。お願いします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  その質問については、この前の議会で答弁をしてあるとおりでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  それでは、議事録が間違っているというふうに議事録の修正を求めたほうがいいのですか。発言の修正はしないんですか。答えてください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  議事録の訂正を求めるというようなことでの発言はしてありません。前回発言しましたのは、現在の河川整備計画の目標とする計画高水流量は、立ヶ花地点で毎秒7,300トンですが、千曲川における既往最大流量については、昭和58年9月洪水の毎秒7,440トンと認識しています。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  だけれども、発言しているのは、史上最大の流量は7,300トンであると2回発言している。この発言は間違っていると思うのだけれども、どうして素直に撤回しないんですか。議事録を修正したほうがいいんですか。答えてください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  見解の相違だというふうに思います。 いわゆる洪水の最大流量については7,440トンというふうに認識しておりますが、工事については、計画水量は7,300トンということで理解しているということでございます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。
    ◆7番(市川久芳)  次に飛びますけれども、飯山盆地を守る治水対策ということで、私は今回の長野の穂保へ、現地の踏査に7回、両岸の越水区間の調査を11月6日に終わり、私がこの長野の破堤の現場の自分で予定していた調査は全て完了しております。その現地調査で感じることは、飯山市民を水害から守ることを考えると、湯滝温泉から下流の直轄編入が不可欠なんです。足立市長は千曲川の治水にもっと力を入れるべきだと思うんですけれども、私もいろんな会議を傍聴してきました、この7年、8年、10年。しかし、この市長さんに熱意が感じられない。もっと真剣に考えることはできないんですか。お答え願います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  私は、これまでも千曲川の治水に対しまして、国・県へ強く要望をして活動をしてきておるわけでございます。また市民の安心・安全の確保に向けまして、千曲川及び支流の治水対策推進のため、また各種同盟会を通じまして、積極的に取り組んでおるわけでございますが、熱意を感じるか、感じないかということについては、それぞれ個人的な感性といいますか、それがあると思いますので、それについては一生懸命にやっているということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  この長野の穂保の決壊で、空気は上流の立ヶ花の対策に入っていくと思うんです。だって、日本の河川の歴史をひもとけば、住宅密集地に多くの金が投下されて、飯山市のような人口の少ないところは置き去りにされてくるわけです。 いずれにしろ、河川整備は下流からやっていかないと、そのリスクは全てのこの飯山盆地の住民が背負うわけです。立ヶ花に大きな金を先に投下されると、この盆地には人は住めない。それは絶対間違いのない回答なんです。この一、二年の足立市長の発言が、将来この飯山市民に大きな責任を背負うことになるんですけれども、その点、足立市長の決意と覚悟を教えてください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  これについては、先ほど来答弁をしておるとおりでございます。対策について、国・県ともしっかり連携をしてやっていくということでございますので、今まで答弁したことも含めて、そういうしっかりした姿勢で進めていくということでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  次、直轄河川に入りますけれども、千曲川、信濃川、直轄河川連絡協議会を平成6年に立ち上げて、歴代の市長が今まで25年間、要望活動をされているわけです。 私も長年、この課題に大きな望みをかけて、今まで6年間欠かさずに傍聴に参加しております。ことしは甲子園へのバスが出発する日、8月8日にグリーンピア津南であったんですけれども、ことしは副市長が会長代理で参加されて、去年は8月7日に栄村のトマトの国であったんですけれども、その中でいつも感じることは、こんなことを100年やっても1,000年やっても、私はこんな活動をしていたって実現しないと思う。去年は新潟の県会議員は、総会の挨拶の代わりに地元の歌を歌い出してしまった。去年、私はその場で帰ってきました。それは、私も地元の国会議員、寺島義幸さんに2回お願いに行って、サラリーマンの立場で閣議決定まで持っていっています。第25回第183国会と第26回第180国会の衆議院の国土交通委員会で審議してもらって、事務権限の移譲、一級河川は国が河川法でも責任を持ってやるのが当然ではないかと。おのおの地元と相談するということで、サラリーマンの立場でも閣議決定まで持っていったと私は思っているんです。市長さんの立場で、どうしてこれをもっと、日本に4つの自治体、県があるわけです。阿賀野川と千曲川、信濃川、淀川と九州宮崎県の大淀川です。その4つの自治体と連携して、東京の国土交通省本省へ閣議決定しているじゃないかということで持っていけば、そんなに難しい問題ではないです。 市長さん、この辺の覚悟はあるのですか。その市長さんの決意を聞いて、今回の全ての質問を終わりとします。答えてください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  私、同盟会で陳情をしまして、国交省へも行きまして、前の国務大臣にお会いすることができまして、そのときに「いや、閣議決定をしてもらったんですよ」という話は申し上げました。大臣は、いわゆる一括で管理をしていくということについては、直轄編入については、これは重要な課題だということは認識しているというお話はされていました。 しかし、閣議決定されたから要望すればそれがすぐ実現するということにはやっぱりならないんです。閣議決定というのは、そのときの内閣が決定したということであるわけでございます。 それで、ただ、今回の千曲川、また信濃川の、いわゆる大きな水害があったわけでございまして、国でも一貫した管理、上流から下流までの一貫した水系管理ということの、いわゆる重要性ということについては認識を深めたのではないかと思っておるところでございます。 今回の水害をまた一つの契機としまして、直轄編入活動について、さらにまた力を入れていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  市川議員。 ◆7番(市川久芳)  私、感じるのだけれども、市長さんは会長を8年やっているので、飯山市長が会長ではなくてもいいと思うんです。辞任して、十日町市長に会長を譲るべきだと、私は常々思っているのだけれども、答えてください。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  会長はその会議の中で決めるべきものだと思うわけでございますので、よろしくお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  以上で市川久芳議員関係の質問を終わりといたします。 この際、しばらく休憩いたします。午後0時01分休憩午後1時00分再開 ○議長(渋川芳三)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 岸田眞紀議員の発言を許します。 岸田議員。  〔3番 岸田眞紀議員 登壇〕 ◆3番(岸田眞紀)  発言を許されました岸田眞紀でございます。 まず初めに、このたびの台風19号におきまして被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く普段の生活に戻れますことを願っています。また、自らも被災の立場にある中、不眠不休で災害対応に当たられた多くの方々に感謝したいと思います。 それでは、通告に基づきまして、今回3項目の質問を順次質問いたします。 大きい1番としまして、台風19号災害関連について。 1番、8月31日に防災訓練が飯山地区で実施されましたが、地震を想定した訓練であったため、今回の水害には対応ができなかったようですが、避難の伝達や安否確認などにどのような対応されたのか、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  それでは答弁を求めます。 栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害時の避難行動に当たりましては、自助共助が重要となります。ことしの8月の防災訓練は、地震想定の訓練ではありましたが、基本的に避難誘導、安否確認については行っていただくという必要があります。防災行政無線での避難勧告のほかに区長さんへの電話連絡も行ったところでございますが、夜間であったこと、また時間的に余裕がない中であったとことと思われますが、避難誘導をしていただいたというお話もおうかがいしております。その点については感謝を申し上げます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  そのときにあった状況報告書とかそういうものは今回はどうしたのでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  それについては今回の災害では使っておりません。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今回の状況は、先ほどもありましたが、夜間のことだったです。今後もあり得ることなので、この教訓を今後の有事の際、特に夜間での災害にどう生かすべきかが重要に思います。その考えをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  災害対策本部としまして、今回特に、夜間の場合の活動についてしっかり検証して、今後対策していかなければならないと感じております。しかし、地震等余裕のない災害に対しましては、これまで同様、自主防災組織あるいは各地域の皆さんのご協力をいただくことになりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  夜間というのはとても周りが真っ暗で見えないと思いますし、避難をするにも大変だと思いますので、その辺のところをまた検証していただきたいと思います。 今後、これを契機に防災訓練の見直しを考えたらどうかと思いますが、いかがですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  防災訓練の今後に向けてということでございますが、水害対応の防災訓練も計画するなど検討していきたいと考えております。また、実際に参加される皆さんが、災害時にどう対応すべきかを考えていただけるような訓練についても取り入れることも合わせて検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今まで、水防訓練というのは消防団の方中心でやっておられたと思うんですが、これからも、これを教訓にして、地域住民の方にも水防訓練なり、防災訓練、地震、水害いろいろあるんですが、水防の訓練のほうも地域住民の方ともいろいろ相談しながら、また体験していただきながらやってもらえたほうが、今度またこういうことあってはならないんですが、住民の方も対応の仕方がわかると思いますが、よろしくお願いいたします。 続きまして、2番、城南中学校の避難所について、高齢者の方々が3階まで階段を上がり下りしなければならないことやトイレの数が少ないこと、情報が伝わってこない状況で不安だったとの指摘があり、避難場所の再考を要望される方が多かったです。考えをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難所につきましては、大勢の避難される方が入れるという公共的な施設を主に避難所として設定してまいりましたが、城南中学校については、これまで実際には避難所として使用していたことがないということもありまして、今、議員からご指摘がありましたように、いろいろな課題があるということは認識しております。いただいたご意見を参考にしながら、今後避難場所の再検討も含めて検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今、城南中学校はもちろんそうなんですが、初めての避難場所ということで、私も城南中学校のほうに行ったときに思ったんですが、事前にというか、あってはいけないことなんですが、学校と避難場所のやり繰りというか、対応の仕方というのは事前に学校と協議とかしているんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  避難所の指定ということはお伝えしてございますので、学校を避難所となった場合には利用するということでございますが、基本的に学校ということでございます。避難のための避難所というふうにはなりませんので、ただ、今後もよく学校と打ち合わせしていきたいというふうに思っております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  災害の中や避難所での中での情報源として、ケーブルテレビの活用も重要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難所で情報を得るためにケーブルテレビの活用をということでございます。今回の浸水被害に当たりましては、市街地であったということもありまして、情報センターからのカメラの映像を流したということでございます。実際に、市街地以外での災害の情報ということになりますと、取材対応等など検討しなければならない部分もございますが、最新の情報を提供できるように、今後研究してまいりたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今、検討していただけるということなんですが、私、一つ思うんですが、例えば、飯山市の中でも、今まで情報の中でフェイスブックとかいろいろ使っておられたと思うんですが、今、例えば避難所に行った場合、パソコンは持っていけないので大概の方はスマホなり持っていると思うんです。そうした場合に、避難所ヘ行ったときに画像というのはとても大切に思うんです。自分の家の近くはどうなっているかとかで、例えば、使うとすればフェイスブックとかそういうことでも流せると思うんですが、それについていかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  画像でフェイスブック等でということでございます。今回も災害対応に当たりましては、市のホームページあるいはフェイスブック等でも情報を発信していったわけであります。 画像ということですが、なかなかその画像を撮る職員等も人数的な面で課題はあると思いますが、その面も含めまして、今後研究していきたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  ありがとうございます。職員には避難場所初動対応の職員研修が行われたとお聞きしますが、今回の災害でどのように対応されたのでしょうか、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難場所担当職員につきましては、それぞれ避難場所へ、いざ地震があった場合にすぐ駆けつけられるような担当制をしいております。ただ、これについては、震度4以上の地震が発生した際に、夜間でありましても職場に参集することなく、直接避難所に駆けつけて、開場あるいは避難者の方の対応を行うということになっておりまして、この職員研修も実際には行っております。ただ、今回水害という場合には、このシステムについては活用しておらないということで、避難勧告を発令する際に、それぞれ避難所の開設を行うという形としたところでございます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  これから、いろいろなことが想定されると思います。職員の方々も大変だと思いますが、また、その対応と避難所に来られた方の対応とかにいろいろ役に立てていただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 続きまして、新防災無線装置についてお聞きします。 防災無線が現在のアナログ式からデジタル式になりますが、今回のような災害時にどのような対応ができるのか、新しい特徴などについてお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  新しい防災行政無線につきましては、デジタル化ということであり、文字を入力したものが自動音声で放送されるというような機能もあります。入力した文字がありますので、そのデータを希望された方のスマートフォン等に同時に送ることもできるというような特徴がございます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今回は災害発生が夜間であったこと、また、防災無線の設置してある場所と就寝している部屋等が違うなどにより、放送に気づかなかった市民が何人もいたと聞きます。せっかくの防災無線の緊急放送が聞こえないのでは早期の避難も難しくなると考えますが、市として今後どのような対応をしますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  防災無線につきましては、1戸1台が原則で、無償貸与という形をとっております。新たな防災無線も、今のところ現状の防災無線と同様に考えているところであります。 対策ということでございますが、新しい防災無線では、メール配信等も防災無線と連動して災害情報も発信できるようになるということで、個人で登録いただいたり、大きな災害か夜間に予想されるときは、受信機自体は小型だということでもありますので、できれば就寝する部屋へ移動するなどの対応をお願いしたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  屋外拡声機の設置もあると聞きますが、どんな形式であるんでしょうか、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  新防災無線におきましては、新たな機能としまして各地区活性化センターに屋外スピーカーを設置することとしております。屋外スピーカーの設置は初めてということでありますので、聞こえ方あるいは音量の調整等も必要になってくると思います。現在整備しておりますので、その辺のところを確認しながら今後に向けて検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  先ほどの部長からの答弁のほうで受信機が各世帯に1台ということなんですが、今回の災害によって受信機が2世帯住宅や2階にも必要な家もあることから、1戸で複数台の希望する家庭もあるんです。その場合の対応をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  現在の防災無線については、住民票のある世帯1世帯に1台を無償で貸与という形をとっております。2台目以降及び住民票のない世帯につきましては、現在、市の条例では4万円を負担いただいてもう1台の防災無線の受信機を貸与できるということとなっております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今、2台目からは4万円ということなのでわかりました。 今、1世帯の中で、例えば隣で世帯別で住んでいる方も私の知っている中でも多いんです。その中で、今度新しい受信機、それも4万円ということになれば、例えば2台目から安価での提供とかそういうことはできないでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  2台目以降安価にということでございます。個別受信機については、今度の新たなものは1台3万から4万するということでありまして、この2台目以降の負担については、今後、次回の3月議会で条例をかけさせていただきたいと考えておりますが、現在のところは、金額は別にして、現状のとおり実施したいということを考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  すみません、また受信機のことで申し訳ないんですが、わかる範囲でお願いします。 事業所のほうはどうでしょう。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  事業所につきましては、1台2万円で無償貸与という形になっております。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  訂正します。 無償ではなくて1台2万円から貸与という形になっております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  わかりました。例えば事業所の中でお勤めになされている方が、昼間とか何か火事とか、そういう災害があった場合にわかりやすくしたほうがいいと思うんです。事業所のほうも2万円ということなんですが、もしできたら、さっきの一般の家庭と一緒のように、またいろいろ考えていってもらいたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その金額については、現在のところ確定しているというわけではございませんので、今後、庁内で協議いたしまして、金額を設定していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  9月議会での質問のときに、市内には230名を超える外国人の移住があるとのことでした。さらに増えていく状況が考えられます。新しい装置は外国語にも対応すべきと思われますが、どのような状況かお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  外国人の方の対応ということでございます。外国語が話せる方を配置できることが最善だとは考えておりますが、なかなか難しい面もあります。避難勧告や避難所の場所について簡単な外国語で放送できるかどうかも含めて検討してまいりたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  先ほどの受信機のことで、メール配信でも今度できるということなので、もし、そういうことであれば、メールでも、例えば外国語のメール配信とかも考えられますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  そのことについても合わせて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  続いて、被害を受けた事業所支援についてお聞きします。 市内の被災した中・小規模事業者が10月17日の時点で147件、現在は171件と聞き、被害総額は10億円以上になると聞いています。飯山市でもグループ補助金・持続化補助金の支援特別事業を行うということですが、大変期待をしています。どのように事業者に伝えていくのですか、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  市のほうでも、今回の水害について経済復興、それから事業所支援がとても重要だというふうに認識をしておるところでございます。 ただいま議員さんからご質問がございましたグループ補助金、それから持続化の補助金ということでございますが、これは国・県がそれぞれ制度を整えまして、グループ補助金では4分の3、事業者が4分の1の残り、持続化につきましては3分の2が国・県補助、残りが事業者ということでございますが、市のほうではこの事業者負担分につきまして、さらにその事業者の半分を支援をしていきたいと思います。ただ上限がございます。グループ補助金につきましては100万円までなんですが、ということで両方それぞれの補助金を合わせまして、市のほうで支援する総額につきましては、今回の議会で1億円を予算で挙げさせていただいているところでございます。 周知の方法等につきましては、市のほうとしますとホームページに掲載をするわけでございますが、この事業につきましては、商工会議所さんが中心になってこの事業をまとめていくというふうにお聞きしていまして、これにつきましては、既に12月10日に北信地域振興局において開催されたというふうに聞いておるところでございますけれども、また、これらの周知につきまして、十分事業者の皆さん方に行き届くように、商工会議所さんより、会員、非会員にかかわらず個別に案内をしていただいたところであるということでございます。せっかく国の制度もございますし、市のほうも大きな予算を挙げますので、ぜひ活用をしていただきたいと、そしてまた復興をしていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  今の答弁の中で、商工会議所の会員、非会員の方でもできるということでとても安心しました。グループ補助金は、事業者が2つの事業所以上での申請と聞きますが、どのようにグループをつくっていくのかお聞きします。また、相談窓口はどのようになっていますか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  グループ補助金におけますグループづくりでありますが、飯山商工会議所が主体となり、また相談窓口となり進めているところでございます。このグループづくりにつきましては、商工会議所の会員、また非会員にかかわらず参加できるような枠組みとなっておりまして、現在は5地区の地区別に5つぐらいのグループを、今考えているようでございます。 なお、このグループ補助金に対するグループにつきましては、現在進めています商工会議所のグループに入らなくても、個別にグループをつくることも可能であります。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  続いて、大きな被害のあった事業所について、市税等の減免も必要に思いますが、どうでしょうか、お聞きします。
    ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  事業所の市税の減免につきましては、平成31年度固定資産税及び都市計画税が該当します。家屋につきましては、半壊以上の損害を受けた場合、償却資産については、全償却資産価格に対し、損害金額が10分の2以上ある場合に、令和元年10月以降の納期に係る税額について軽減または免除を行うというものでございます。 なお、償却資産の次年度以降の課税については、「被災償却資産等に対する固定資産税の課税の特例」というものがありまして、被災により滅失、損壊した償却資産に代わり、被災後一定の期間--おおむね4年間とされておりますが--に取得等した場合について、最初の4年度分の課税標準を2分の1とする特例がありまして、本災害でも適用されるということでございます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  私の知っている限りなんですが、事業所の中には、ここ一、二年で新規事業を立ち上げて、借金をして新規開業して、今回被災した事業所もあります。そういうことを聞きますと、すごく、本当に力強くて、これからもまた店を建て直してやっていくお店もあると思います。ぜひともまたご支援のほうよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、停電対策についてお聞きします。 台風15号で甚大な被害に遭った千葉県では、大規模な停電被害で大きな混乱が発生しました。飯山地区でも一部停電があったようですが、今後、市の総合防災訓練や、このような状況になったときの停電対策や対応も重要に思われますが、考えをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の台風災害に当たりまして、岡山地区において停電が長期化することとなりました。まず、避難所の対応をしていただくために、これまで各地区活性化センターに1台ずつ発電機を配備しておるところでございます。これについて、次年度に向けて、さらにもう1台配備ができればと現在考えております。 また、冬期間に停電となった際にはファンヒーターなどの暖房器具が使用できなくなるということから、石油ストーブの配備も行っておるところであります。 なお、大規模な停電等の場合の中部電力に対しましても、停電時の電力バックアップ体制などを要望していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  私も先ほど申しましたが、避難所等でも、今避難されている方の情報源はスマホとかそういうもので、スマホをやはり充電しないと使えなくなってしまうんです。ですから、そういうことも考慮しながら進めていっていただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 続きまして、大きな2番としまして、総合教育推進事業について。 今年度予算に総合学習交付金として161万円の予算が計上されている中で、各クラスごとに一定額を交付する事業もあると聞きますが、事業内容と目的をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  総合学習交付金の事業内容と目的についてということでございますが、総合学習交付金につきましては、各小中学校での特色ある教育活動を推進するため、校長会を通じて各校の学習活動や研究活動への補助を行う「特色ある教育交付金」、それと、各校のふるさと教育及び総合的な学習の推進を目的に、小学校3年生以上のクラスの学習活動の経費を学校長に交付する「総合学習交付金」、この2種類がございます。各クラスが対象となりますのは「総合学習交付金」ということでございまして、目的につきましては繰り返しになりますが、ふるさと教育及び総合的な学習の推進を目的ということで交付しているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  各クラスで大体どのぐらいの補助なんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  各クラスどのぐらいの補助かというご質問ですが、小学校3年生以上の全学級と特別支援学級に対して、1クラス当たり1万円を上限に交付をしているところであります。 岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  それでは、今まで、この事業でどんなことに取り組んだのか、学校、クラスから報告を受けていたらお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  今まで、どんな事業に取り組んでいたかということでございますが、平成30年度の実績報告で見ますと、一例として、木島小学校では米づくりや伝統野菜の学習、飯山小学校では地域のものづくり学習や生き物の飼育、常盤小学校ではみゆきポークについて、城南中学校では地域資源と産業、地域講師によるキャリア教育などが行われております。各校、各学級が創意工夫をし、それぞれに地域・ふるさとを深く知り、さらにその学びを発展させていくという総合的な学習、探求的な学びの実践の機会というふうになっております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  各クラスでみんなで協力して自主的に何かを成し遂げることは児童生徒への励みになります。大変大事な取り組みだと思います。しかし、学校によって人数差がありますが、これについて予算の増額も鑑みながらこの事業を大切にすべきだと思いますが、考えをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  大変大事な取り組みで、この事業を大切にすべきで、予算の増額も考えてはというご質問でございますが、学級ごとに特色ある学びの支援のためということでこの交付金が活用され、その成果についてはさまざまな形で現れてきているというふうに思っております。教育委員会ではこの交付金のほかにも学校、クラスへの教育活動のための予算を学校配当しておりまして、それらも併せ学校ぐるみの学びの支援を引き続き行っていきたいというふうに考えております。 現状、交付金の上限1万円の中でそれぞれのクラスが工夫しながら事業実施をしていますので、現状では予算の増額については考えてはおりませんが、事業を引き続き継続していきたいというふうに考えております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  将来、飯山に大切な子どもたちでございます。できるだけ協力のほうよろしくお願いしたいと思います。 大きな3番に入ります。 市民リフト券事業について。 飯山市には、例年、全家庭にリフト券を配付する事業がありますが、確認のために、この事業の目的をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  少子高齢化の進行、また娯楽の多様化などが原因で全国的にスキー人口の減少が進んでいる中ですが、まずは飯山市民がもっとスキーに楽しむべきだと。そういう思いから、市内の子どもたちのスキーを楽しむ機会を増やして、併せて市民にスキーを生涯スポーツとして楽しんでもらい、市内のスキー場の利用者を増やすことが事業の目的でございます。 事業は、市と飯山市索道協会、市内に2つのスキー場がありますが組織をされておりまして、協力をいただきながら実施をしております。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  それでは、最近3年間の利用状況について、市民と小学生の利用枚数それぞれ配付枚数の何%になるでしょうか。また、引き換え状況もお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  まず配付枚数ですが、この3年間は市民向けに約2万5,000枚、小学生向けに約5,000枚、合計で3万枚を配付をしております。 次に、引き換え状況でありますが、平成28年度は市民向けリフト券の引換率は21.2%、小学生向けについては18.3%でした。29年度でありますが、市民向けが20.9%、小学生向けが17.1%、30年度ですが、市民向けが21.1%、小学生向けが14.7%でした。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  市民向けのほうはあまり変わりがないようですが、小学生の利用が減少しています。このような状況をどう考えですか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  スキーの名所であります飯山市におきまして、格安でスキーを楽しめるリフト券を配付しているのでありますが、その中で小学生の利用者が減っていることについては、とても残念であります。利用者を増やす、利用率を高めるために飯山市索道協会と協力をいたしまして、より魅力的な特典の創設を含め、対策を検討してまいりたいと考えます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  冬期間の地域の状況を考えるとき、地元のスキー場を利用し、盛り上げることは大変重要な事業だと思います。毎年のことだからと形式的に各家庭に配るのではなく、利用促進につながるような取り組みをスキー場と考え、PRする必要性を感じますが、いかがでしょうか、考えをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  この事業ですが、飯山市索道協会と協力して実施をしております。より多くの皆さまにスキーを楽しんでもらうためにはどのような取り組みが必要か、どのような方法が有効か引き続き協議、検討してまいりたいと考えます。 小学生の市民リフト券利用者は減っていますが、一般の利用者は減っていないという点を注目いたしますと、親やシルバー世代が子や孫をスキー場に連れて行って一緒に楽しんでもらうような呼びかけも効果的ではないかと感じます。また、帰省された家族が家族の子どもをスキー場に連れて行くときに利用してもらうなど配付時にいろいろな呼びかけをしたいと考えます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  2年後ですか、インターハイがくるので、ぜひとも促進につなげてもらいたいと思います。 最後にですが、例えば、子どもがスキーに市民リフト券を持って行ったときに、そこに同伴した保護者やお年寄りに食堂の割り引きがあるとか、そこのスキー場でしか手に入らない記念品等を引き換えができるなどの特典をスキー場関係者と相談し、利用促進につなげればいいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  現在、この事業では、リフト券の割り引きのほかスキーレンタルの割り引きも受けられるようになっております。議員からのご提案をいただきました食事の割引サービスについては、以前、一部のスキー場で行っていた経過もありますが、利用促進に向けて飯山市索道協会と検討してまいりたいと考えます。 ○議長(渋川芳三)  岸田議員。 ◆3番(岸田眞紀)  期待をしまして、これで質問を終わります。 ○議長(渋川芳三)  以上で岸田眞紀議員関係の質問を終わりといたします。 続いて、久保田幸治議員の発言を許します。 久保田議員。  〔12番 久保田幸治議員 登壇〕 ◆12番(久保田幸治)  緑新会の久保田幸治であります。 発言を許されましたので、通告に基づき順次質問していきたいと思います。 10月13日の台風19号において被災された皆さんには、心からお見舞いを申し上げます。 最初に、令和2年度予算の財源確保についてということでおうかがいしたいと思います。 令和2年度は、先の19号台風で被災された方々の生活再建と被災地の復旧復興、そのほか令和2年度から始まる会計年度任用職員制度の導入等新たな負担増が見込まれます。令和2年度だけに限らず、2年度以降も災害復旧復興の費用が考えられます。 令和2年度予算編成基本方針の中でも、事業を精査し、無駄を省き健全な財政を保ちつつ事業を進め、歳入と財源の確保については、市税等の未収金徴集に努め、財源確保については、国・県の補助金はもとより、ふるさと寄附金事業の推進、市民の理解を得る中での適正な受益者負担、使用料、事業収入、資産売却、広告料収入などとあるが、いずれも多くを望めるものでないと思います。 この中で唯一ふるさと寄附金事業が考えられます。この事業は、自分たちの努力次第で財源になり得ると考えます。このことをどのように考え、どのように取り組んでいくのかをおうかがいいたします。 ○議長(渋川芳三)  それでは答弁を求めます。 足立市長。 ◎市長(足立正則)  財源確保ということでございますが、ふるさと納税によります財源ですが、これは非常に飯山市にとりましても重要な財源となっておるわけでございます。国の返戻基準によりまして、3割以内の返却率というような方針が定められまして、当市へのふるさと納税額は、昨年度決算額約9億3,200万円に比べまして今年度は減っているということでございます。現在、年間寄附額8億円を目標として取り組んでいるということであるわけでございます。 このふるさと納税をしていただくためには、やはり付加価値の高いといいますか、魅力的な返戻品をやはり提供していくということがとても重要であります。ふるさと納税の促進において重要なポイントの一つということであるわけでございまして、引き続き職員提案の募集、また、商品提供事業者の募集などを行い、飯山の魅力あふれる商品、また、役務の開発に取り組んでまいりたいと思いますが、最近は必ずしも品物でなくて、サービスというような、この役務ということなんですが、そういうものとか体験とか、要はほかにはないもののいわゆるお礼といいますか、そういうようなものが非常に求められているわけでございまして、これはアイデアなんです。したがって、ぜひ市民の皆さん方にも、こんなものはどうなんだろうということを、要は、ほかと差別化したものがとても大事だというふうに思うわけでございまして、ぜひご提案をいただきまして、このふるさと納税に寄附額が増えるように取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  私も、今、市長が言うように、この事業はなりふり構わずという表現よくないかもしれませんが、官民挙げてというか、職員、市民を挙げてアイデアの勝負かなとこんなように思っております。これは市の財源だけでなく、仮に市の商品なり何か返戻品になれば、当然市民に利益の還元もあるし、また、返戻品によっては芸術や文化やそういうものの向上にもつながるのかなとこんなふうに思っています。 その一つとして、もう既に取り組んでいるのかどうかちょっとわからないですが、きのうも議員仲間でちょっと話したんですが、ことし、ネクタイピンだとか苦労して文化学園の生徒たちのデザインで作ったと、きのうも購入をさせていただいてきょうここへ着けてきたんですが、こういう物も商品の返戻品の一つにすればいいんではないかなと、そのほかに絵とか彫刻している人たちとかいろいろあると思うので、今ちょっと考えられるのはそんなことなんですが、本当になりふり構わずという言葉が表現悪いなら、みんな一生懸命官民挙げて取り組んでもいい仕事の一つなのかなと思うんですが、その辺をもう一度おうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今、議員からご提案があったように、いろいろなものがあるかというふうに思います。例えばネクタイピンも一つかと思います。あと伝統産業もいろいろなものもあります。まず飯山の特徴を生かしたものが必要であると思いますし、ほかの自治体で、いわゆる返戻品として出しているもののレベル等も比較をして、それに負けないようないわゆる特徴のあるものとか差別化したものというものでやはり納税者の方にアピールできるもの、みんなで知恵を出して考えていく必要があると思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  まさにそのとおりだと思うので、ぜひ、今の一つ例に出したネクタイピンだけではなかなかそういうものにならない、いろいろな飯山のものと組み合わせた返戻品の一つに取り組んでいってもらえばいいかなと、こんなように思っていますので、ぜひ、またひとつ、取り組んでいただきたいと思います。 次に、台風19号災害の対応と検証についてということでおうかがいします。 最初に、西大滝ダムと湯滝のしゅんせつについて見解をうかがいたいと思います。 私は、ダムから上流500メートル、河畔から50メートル以内の所に事務所を構え、365日、川を見ながら生活をしております。きょうは水位が下がったと、春では遠くの山で雪解けが多いのかなと、夏は遠くで雨が多く降ったのかなと、近くにいると水位の変化がわかります。千曲川は、乗鞍岳、上高地、白馬、大町市、野辺山、川上村、佐久地域の雨水、雪解け水が集まってきます。絶えず集水流域の気象や天候を把握し、水位の調節をしているのもわかります。 先の台風19号豪雨による千曲川増水による浸水被害の後、我が市議会議員の1人が、飯山盆地に人が住み続ける条件は2つ、西大滝ダムの撤去と湯滝のしゅんせつと立派な広告を出した。その次には、あらゆる専門家の結論は西大滝ダムの撤去です。私の調査研究の結論も全く同じでありますと。広告を出す努力は大したものだ、金もかかるだろうに、中身は別だよ。と、よく聞かれ、評価されています。私もそのように思っております。 このような短絡的な考えで、この大切な飯山を水害から守ることができるんでしょうか。ここにいる1人を除く全員の見解を聞きたいところぐらいの気持ちでありますが、そこで市長にうかがいます。 西大滝ダムと下流狭窄部の削掘について、どのような見解をお持ちかおうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  台風19号によります千曲川増水では、市街地をはじめ市の南部から千曲川沿いに浸水被害が発生をしたところでございます。議員ご指摘のとおり、西大滝ダムにより上流の飯山盆地の千曲川水位には影響をしてないと思います。今回の議会の中でもいろいろ議員さんからお話がございましたが、戸狩の狭窄部が、これが飯山盆地の水位に影響しているものと考えております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  私もそのとおりだと思うんですが、この千曲川の増水は、上流部の築堤による遊水池の減少、近年よく言われる地球温暖化による豪雨、それから蛇行が多い千曲川だからと思っています。ことし6月4日から8月4日までの間、一切、ダムでは貯水をしておりません。その間の千曲川の水位を多くの皆さんは目にしていると思います。ダムの影響は桑名川地区までで、上流上境地区以南は通常の水位状態であったことを皆さんは目にしている事実があります。このような現実を見て、改めて市長の見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  私も、西大滝ダムのゲート修繕の関係で全開したということで、あそこの水位がうんと下がった風景は初めてなんです。しかし、ある一定程度の上流まで行きますと、全く普段見ている風景と変わらない水位になっているということでございます。久保田議員からの今のご発言の推察ということであればなんですが、私も同感であります。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  次に、今後のハザードマップ作りについてをうかがいます。 今回の水害で浸水した地区を地図上に落とした資料がたびたび出されましたが、それは家屋のあるエリアだけが色づけされておりました。今回の災害では、よそで土のうを取りに行って、その先で道路が浸水し、事故に遭った事例もニュースでも知りました。飯山市でも家屋だけが浸水したわけではありませんので、戸狩以北の旧国道117号線は、戸狩上境間、上境下境間、下境桑名川間、桑名川藤沢間全てが浸水し、通行できず孤立状態でありました。このような状態ですので、地域に出向き、聞き取り調査をし、浸水した所をよく把握し、特に主要道路、生活道路で浸水による通行不能になった所をマップに落とし込む必要があると思うが、その辺のご意見をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  家屋については落としてあるということであります。主要道路、生活道路ということでありますが、これにつきましては、また、区長さん等に確認するなど検討していければと考えております。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  現実にそれで通行できず、また、ここずっと、質問の中にも職員に避難所の対応からいろいろな形で縦横にみんな動けという質問もあるように、あまり道路が陥没しているのに職員も動けないと、こういう状態もあったんだろうと思うので、ぜひ、ひとつ、今後に生かすようにその辺をお願いしたいと思います。 次に、災害関連事業の執行を敏速にということで、うかがいます。 今回の台風災害は、市内至る所で発生しています。国の査定など事務手続等はあると思いますが、早急に事業の実施をお願いしたいと思います。これは災害関連事業でなく通年に起こる一般的な事業についても同様ですが、特に災害分については早急な事業執行をお願いしたいところですが、計画と方針をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  被災しました道路や河川など公共土木施設の復旧につきましては、被災直後から緊急性の高い所から順次復旧対策を行っておるところであります。12月4日現在では60%ほどが完了しているということであります。また、農地及び農道・水路等につきましては、小規模の災害箇所については、一部完了済みということでありまして、国の補助債については、今月に国の査定が終わったところだというところもありまして、順次事業発注を行っているということでございます。 いずれにしましても、被害箇所の復旧事業の早期完了に努めていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  いずれにしても、この地域はこれから雪のシーズンに入るので、そんなようなことも含めながら、一日も早い事業執行をお願いしたいと思います。 次に、今後の防災減災対策の方針についてうかがいたいと思います。 一つに、飯山市を含め上流地域に遊水地確保の働きかけと世論喚起についてうかがいたいと思っております。 地球温暖化の影響か、台風の異常発達、ゲリラ豪雨、想定外の豪雨で千曲川、その支流の一級河川、そこへ流れ込む中小河川までがすぐに氾濫するようになってきました。今までみたいに千曲川の堤防を補強し高くして内水排除のポンプを増強するという今までの対策には限界があると思っております。長い年月がかかると思いますが、ここで今までのものをちょっと立ちどまって方針を見直したらと思い、一つに、飯山市でも遊水地を確保することだと思っております。国や長野県の上流市町村にも協力を願うには大きな意味があると思うし、地元でも防災減災の意識の世論喚起を進め、国や県、上流市町村に協力を働きかけることが必要だと思うんですが、その辺の見解を聞きたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回の台風19号でございますが、千曲川の氾濫によりまして沿川の多くの自治体で大変甚大な被害に見舞われたわけでございます。今回のような想定を超える気象条件というものを考えたときに、堤防のかさ上げとか排水ポンプ場による内水排除強化、結局これは河川の水位を高くするということでございます。千曲川流域全体として今までも答弁をしてきたんですけれども、あらゆる有効な手段、議員からは遊水池の設置など洪水調整機能のあるそうした手段も大事ではないかということでございますが、まさにそうかなと思います。これは上流から下流地域を含めて、みんなでそういうものについて取り組んでいくということでリスクを低減していくということが何よりも大事な取り組みではないかなというふうに思っているところでございます。国・県とともに、また、そうした喚起を進めてまいりたいと思いますし、また検討していく必要があると思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  そのとおりだと思うんですが、質問の中にそれぞれ堤防の補強云々という部分もありますし、やりようのない下流に住んでいる我々にとっては、当面自分の下を掘れば水がどこかへ飛んでいくというようなこともできない地域もあるわけなので、そういう部分できのうの質問の中にも狭窄部を取るとかいろいろな要望もあったわけですけれども、また立ヶ花の狭窄部を取れというような動きのうわさもちらほら聞こえるので、復旧復興の要望活動は大いにやるのはいいことだと思っていますが、立ヶ花等上流部の動きに、飯山市であそこ取れ、ここ取れ、ここを強くしろといったときに、立ヶ花だけ取っては困るんだという話がなかなかしにくいような形にならないようなバランスのよさ、行動のバランスをとれるように、市長がいつも言うようにハードからソフト、それから下流から上流をみんなで一緒にというような形で、あそこの狭窄部を取れという話になると、やはり人口の多い所のほうが先になっていくような形になりますので、そういう部分が動かれると自分たちの行動が逆に自分を縛るようなことにならないようなこれからの動きにしてほしいなと、そんなことを思って、もう一度市長にそんなことの部分の考えを聞きたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  上流から下流まで、まず一環した河川管理というものが大事だというふうに思っております。今回の水害を踏まえて、国土交通省もどういう対策を練っていくかということについて検討を始めているというふうに思います。今、議員がおっしゃった一部のところで事業が進んで下流部に影響を及ぼすということのないように、しっかり国県のほうへ訴えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  ぜひ、そんなことで、ひとつお願いしたいと思います。 次に、中山間、とりわけ村部ですが、市道・農道の側溝の掃除についてをうかがいたいと思います。 今般の19号台風で先ほど言ったように、横に走る旧117が全部集落から次の集落へ行けない状態でもありましたので、そんなことを考えて、しかもこの私の住んでいる岡山地区は、みんな村は前は海でもないんですが川で、裏はみんな山なんですが、山を背負った集落、村部です。過疎と高齢化が進んで、自力でその道路側溝の掃除も十分にできていないのも現状なので、今回のようなことになって、今、それぞれの集落に山への上段へ行く道路はあるわけですけれども、長年、上からかぶってきた支障木等もいろいろあるわけですけれども、今回のように雨がいっぱい降るとその道路の側溝が詰まったがゆえに路肩崩落をし、道路が崩落して下流の集落にもくると、こういうことも想定されると、最近のこの気象条件を考えると余計急がれるかなとこんなように思うわけですが、その辺についてどのように取り組んでいくのか、方針をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  現在、地元区においては、農業施設につきましては、中山間地域直接支払事業や協働のむらづくり事業で維持管理を行っていただいておりますが、高齢化によってますます困難になってくるものと思われます。 また、市道につきましては、直接市が維持管理を行っているわけですが、管理延長も長くなかなかきめ細かな対応が困難な状況であります。重要な路線は別としても、やはり道路をはじめ各施設の利用状況を勘案する中で、やはり維持管理の必要性を含め、今後検討していく必要があるのかなと考えております。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  そんな悠長なことを言ってられるような状態ではないので、ここで議論しても仕方がないので、しっかり取り組んでもらわないと、災害が起きてから、また誰がいいんだ悪いんだという話にならないように、ひとつ取り組んでいってほしいと思います。 次に、冬の避難路確保についてということで、通告してあるわけですが、この冬の災害については、地震や雪崩、ほかに積雪の多いときに起こる水害、これは聞き取りのときに「水突き」と言ったら、「水突き」とは何かと職員に言われて、なかなかそれを説明する言葉が無いんですが、冬の水害だと思っていただければいいと思います。この雪の地元では小さな水突きというんですが、そのときは、だいたい雪がいっぱい降るか寒いかどっちかですが、水路がふさがる、そうするとそれがあふれる、あふれれば、その水が雪の上を走っていく、これが厄介で、なぜこんなことを考えるのかというと、ここのところ、冬は、恐らく子どものときからつい最近までは、冬、雨が降ることなんか想定したことがなかったんだけれども、最近は、やたら冬でも雨が降るというようなことから、こんなことも無くはないのかなと、こんなような思いで、当然、集落内やその近くに川や水路の無い人たちにはなかなか想像のできにくいものの質問かと思うんですが、そんな地域もあるんだということも含めながら、想定をしながら想像してもらって、また、冬、せっかく森の家に体験施設というのもあるので、あそこへ寝泊まりしてもらって、冬の地域を体験してもらって、そういうものを想像してもらうとこういう対策も次につながっていくのかなと思うんだけれども、これを質問して答えろと言っても見たことも聞いたこともないのに困ると思うんですが、その辺の意気込みをお考えを聞かせてください。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長坪根富士夫)  市でも道路のパトロールを実施して、何か通行に支障を来すような事態になっている場合には、早急に対応しているところでございますが、やはり全市をきめ細かく頻繁にパトロールすることはなかなか困難な状況であります。よって、水突きなど通行に支障を来しているような事態になっている場合には、市に連絡をいただきたいと思います。 可能な限り早めに機械除雪等で交通確保に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  避難路だけでなく、やはり家屋の被害でもあるので、私どもも、それぞれ地域の区長にもお願いして、冬、また職員を呼んで地域を見てもらって、それぞれみんなで勉強して、この問題にも取り組んでいきたいと思うので、そのときにはまたご協力をお願いしたいと思います。 次に、避難所の暖房ほかの確保についてをうかがいます。 この19号の台風に、岡山では避難所を岡山活性化センターに設置するとしたわけですが、避難した人は30数名だと聞いております。10月の半ばとはいえ、朝晩は年寄りには寒いわけですが、だだっ広い部屋で薄い毛布1枚では寒いと、こんな声が聞かれました。そのときまた、不幸にも、先ほどもありましたが、桑名川以北がみんな停電になってしまいました。暖房器具が全然使えなかったと、災害はいつ発生するかわからないわけで、これからの地域は冬になるわけですけれども、避難所を設置する以上は、あらゆることを想定して対策しておく必要があると思うんですが、その辺についておうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  現在、各地区活性化センターには、冬の停電等も考慮しまして石油ストーブを配備してあります。ただ、各地区活性化センターに1台ということで、台数については少ないわけですが、今後、増設についても検討していきたいと考えております。 また、先ほどもちょっと出ましたが、電源を確保するための発電機も1台ずつ配備しているところであります。新年度に向けまして発電機もさらに配備を増やしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  その停電になったとき、ストーブがあるとは聞いてなかったんですが、今あそこにあるのはFFが設置されているわけだけれども、それが建物の2階にあって1階の床下に燃料タンクがあると、だから電源2か所がないと下からポンプで燃料が上がっていかないので、ストーブも使えなかった、せめて反射型のストーブぐらい用意しろよと、こんな話を聞いたんですが、岡山では発電機1つやそこらではやりようがないなというのが現実ありました。前の会議のときにもちょっと話もしましたけれども、iネットのテレビも映らなくなるし、わずか27時間ぐらいの停電なんですが、最初はテレビもついていたんですが、そのうちにテレビもつかなくなるし、それから全部の携帯電話会社とは言わないんですが、私はたまたまauを持っているんですが、もう最後になったら、電源が、自分のところにバッテリーはあっても電波が全然無くなって交信できないとか、やはり電力会社の電気が無いと何もできないのかなと、だからいつも電気がある前提の対策ではこれは困るんではないかなというのが実感です。 だから、さっきの中にも、防災無線、今度やるのに活性化センターに1個野外とあるけれども、岡山地区も活性化センターに1個ばかりあったって無いほうがいい。1個ばかりあるのなら。地図で見れば飯山市の4分の1の面積が岡山村です、昔の。その中に外様や柳原地域の、ああいうこじんまりした地域の活性化センターの1個とわけが違うので、やはりそういう部分で、みんな同じ平らで平等で見るのは非常にいい部分もあるんだけれども、そういうところは平等でなくていいので、やはりちゃんと地域を見て、地域に合った対策をしていってもらわないと。 それから、先ほどから発電機をそろえると言っても、これから何でも電気だというと900ワットぐらいの発電機ではだめなので、せめて2キロ前後のものでないと、今回も確か出張所にもあったそうですが、所長さんがパソコン使っていれば何も使えなかったという話も聞くぐらいだから、そうすれば避難所には何も使えなくなってくるので、だからそんなことも含めながら、とにかく電気がある前提の避難所とかいろいろな対策では何もならないということをどこかにしまい込んでおいて対策をしてもらいたいと思うんですが、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  議員さんおっしゃるとおり電気が使えない場合の避難所の対策については、まだまだ不足しているなという点は感じております。 また、平等というのもありますけれども、岡山地区は前にもちょっと停電があったりいろいろそういう事例もありますので、その辺も含めまして一度にはちょっと難しいかもしれませんが、電気の無い場合の避難所として機能するような対策を考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  ぜひ、ひとつ、きょうすぐどうのこうのということはできないこと承知してものを言っているんですが、ぜひ一日も早い、またひとつ努力をお願いしたいと思います。 次に、危機管理防災課の職員体制の見直しについてということでお聞きしたいと思います。 危機管理防災課の職員は現在3名と聞いております。今回の災害対応を見て、大規模災害では手が足りないなとこういうふうに思いました。当然、総務部の職員も協力してみんなで対応しているんだと思うんですが、対策本部も情報が無ければ対策本部そのものが機能しないわけなんですが、やはり情報は、危機管理防災課が情報を得るのは一番先で、それによって対策本部も動くのかなと、こんなようにも思っております。それには、大勢いて、正確な情報を多ければ多いほど対策本部が動くに楽なので、そうかといって職員を増やすことはできないことも重々承知なので、併任とか兼任とかそういう辞令をやって、災害のときにはこう動くんだという、そういうような方法で危機管理防災課の職員体制を見直したり、ある意味で増強するというような意味合いにもなるかなと、こんなようにもやることが必要かなと思うんですが、その辺をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  危機管理防災課の職員体制見直しということでご質問をいただきました。この危機管理防災課は3人でやっておるんですが、課長を含めて3人です。ここの職務は非常に激務であります。一昨年は井出川上流の融雪の大きな災害がございました。それで今回の災害もそうですが、もう当然徹夜なんです。それも1日徹夜するのは当たり前な世界です。対策本部の職員になるので。2日、3日はということになる。さすがに3日はこれは無理なので、ただ全員一遍に交代ができません。そうすると2日間ずっと徹夜みたいな感じです。しかもこの危機管理防災課というのはいわば中枢ですので、ここでいろいろな情報を取りまとめて、我々が命令を出していくという中枢になる。したがって、ここが動かなくなるといわゆる危機管理、防災の作業というのができなくなってしまうということで、非常に重要な部署でございます。それで、本当は、日常的にもっと職員の増強体制ができればいいんですが、職員全体の数が減っていますので、実際にはできません。 それで今の飯山市のいわゆる危機管理体制というのは、危機管理防災課を中心にしまして、各部課ごとに、いわゆる災害が起きたときの分担をそれぞれ決めて、そしてそれをやるというふうになっているわけなんですけれども、また、当然ながら人事異動もあるんですね。人事異動があるとその任務分担が変わってしまうんです。 したがって、災害対応というのは、非常に、まず迅速にやらなければいけないということと、それから現場でも判断しなければいけないということと、経験も必要なんですけれども、これがうまくリンクをして全体で対応していくということが、非常に、実際の危機管理体制の中では重要になるわけでございまして、今は危機管理防災課が中心になって、それぞれのところには割り振ってはいるんですけれども、今、議員から話がございましたように、防災課の準防災課の職員みたいな兼務といいますか、いわゆる危機管理防災のロール的な部分での経験を積むみたいなことを、ローテーションしながら職員を育てていかないといけないというふうに思います。 我々理事者もその職員からの情報がきちっと上がってこないとこれは判断が非常に難しくなるということでございまして、要であるわけでございますので、その辺もしっかり踏まえて検討していく必要があるというふうに十分認識をしておるところでございます。また検討していきますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  今、市長言ったんですが、充て職の防災課の係ではなくて、この位置に座るとみんな防災課の仕事もするんだというような形ではなくて、もうどこに行っても防災課のそこから外れないようなシステムつくればまたいいので、ぜひひとつ、来年来るとも限らないし、来ないとも限らないし、そういうことが無いことを願うわけですが、そんなゆるゆるしているわけにもいかないので、ぜひそういうものの対応を早急にお願いしたいと思います。 次に、最後になりますが、ドクターへリポートの完成と近隣住民への周知についてということで、お願いいたします。 このことは東京電力の理解ある協力で、西大滝ダムにある東京電力グラウンドに、過日、建設中の冬のドクターヘリポートが完成したという連絡をもらって見に行ってきました。地域住民への安心・安全の周知と近隣集落役員等を招き、できることならデモフライトぐらいなど実施しながら完成を祝って周知をして、地域の安心・安全を、これやったからすぐ使っていいというものではないんですが、こういう安心・安全の施設というのはなかなか金がかかってすぐ要る必要なものではないんですけれども、せっかく造った施設ですので、近隣の集落の人も知らなかったと言われないような形で周知をしてはどうかと思うんですが、その辺のことおうかがいしておきます。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今年度の事業としまして、西大滝東京電力用地のさくら広場内にドクターヘリの離発着ができるヘリポートを整備したところでございます。岳北消防本部さんの協力によりまして、ドクターヘリのデモフライトを計画しているところでありますが、お聞きするところによりますと、デモフライトにおいても手続が1か月程度かかるということから、春の雪解けを待って実施したいという回答を得ているとのことでございます。その際には、近隣の集落役員の皆様にもお集まりいただき、披露したり周知をしていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。
    ◆12番(久保田幸治)  計画をしているということですが、雪解けですか。冬の部分でしたので、雪のいっぱいあるときにでもフライトができれば一番いいのかなと思ったわけですが、できるだけ、周りが銀世界で目標物が見つからないようなときにやると、一番、造った効果があるのかなとこんなように思うので、できるだけ早い時期にその周知ができるように、また調整をしてもらえればと思うんですが、そんなことで、その件をもう一度早められるかできないかのようなあたりを見解を聞いて最後にしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  実際のデモフライトの時期でございますが、岳北消防本部に協力を得ながらやっているということで、過日お聞きしたところでは春の雪解けという回答を得ておりますが、また再度ちょっと岳北消防本部さんに確認するなどして、できるだけ早くということで対応をさせていただきたいと思います。 また、周知につきましては、市報等で皆さんに周知していきたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  久保田議員。 ◆12番(久保田幸治)  完成したといって周知する前に患者を出さないようにまた頑張りますので、何分よろしくお願いします。いろいろありがとうございました。 ○議長(渋川芳三)  以上で久保田幸治議員関係の質問を終わりといたします。 通告による一般質問は以上で全部終了いたしました。 続いて、質疑に入ります。 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。--------------------------------------- △議案の委員会付託 ○議長(渋川芳三)  日程第3、議案の委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案第98号から議案第133号までの36議案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。--------------------------------------- △請願の委員会付託報告 ○議長(渋川芳三)  日程第4、請願の委員会付託を行います。 この定例会で受理いたしました請願2件は、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたしましたので、報告いたします。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(渋川芳三)  以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにで終わりといたします。 ご苦労さまでした。午後2時28分散会...