飯山市議会 > 2019-12-11 >
12月11日-02号

  • "避難指示等"(1/1)
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  1. 飯山市議会 2019-12-11
    12月11日-02号


    取得元: 飯山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 1年 12月 定例会(第370回)          令和元年12月第370回飯山市議会定例会               ◯議事日程(第2号)          令和元年12月11日(水曜日)午前10時開議 日程第1 一般質問    13番 小林喜美治議員     1番 吉越利明議員     8番 渡辺美智子議員     5番 西澤一彦議員     4番 飯田健一議員◯本日の会議に付した事件 議事日程と同じ◯出席議員(16名)    1番  吉越利明議員            2番  水野正彦議員    3番  岸田眞紀議員            4番  飯田健一議員    5番  西澤一彦議員            6番  松本淳一議員    7番  市川久芳議員            8番  渡辺美智子議員    9番  高山恒夫議員           10番  上松永林議員   11番  佐藤正夫議員           12番  久保田幸治議員   13番  小林喜美治議員          14番  山崎一郎議員   15番  石田克男議員           16番  渋川芳三議員◯欠席議員(なし)◯説明のために出席した者  市長        足立正則    副市長       新家智裕  教育長       長瀬 哲    総務部長      栗岩康彦  民生部長兼福祉事務所長       経済部長      出澤俊明            北爪英紀  建設水道部長    坪根富士夫   教育部長      常田新司  文化振興部長    常田新司    庶務課長      田中良則  企画財政課長    湯本與志一   危機管理防災課長  湯本登喜一◯議会事務局出席者  局長        坪根一幸    次長        荻原賢二  副主幹       鈴木小百合   副主幹       中沢明斗午前10時00分開議 △開議の宣告 ○議長(渋川芳三)  おはようございます。 ただいまの出席議員は全員であります。よって、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(渋川芳三)  日程第1、一般質問を行います。 この際、皆さまにお願いいたします。 質問並びに答弁については、簡潔明瞭にお願いします。 なお、質問、答弁の方法については、全て一問一答方式とし、質問は質問席、答弁は自席といたしますので、そのようにお願いいたします。 それでは、質問の通告に基づき、順次発言を許可します。 最初に、小林喜美治議員の発言を許します。 小林議員。  〔13番 小林喜美治議員 登壇〕 ◆13番(小林喜美治)  それでは、発言を許されましたので、通告に基づき順次質問を行っていきたいと思います。 最初に、10月12日から13日にかけての台風19号によって、長野県は東北信地方を中心に甚大な被害となりました。千曲川水系での大量の雨が降り、千曲川とともにその支流が氾濫をしました。飯山市も大きな被害となりましたが、被災された皆さんに心からのお見舞いと一日も早い復興を願い、質問を行います。 12月議会は、新年度の予算編成に向けての市民の皆さんの要望を市政に届け、その実現を図っていく重要な議会であります。私ども日本共産党市会議員団は、2人で分担をし、それぞれの立場から質問を行います。同時に、今回は台風15号、19号と日本列島に大きな被害をもたらしました。こうした被害から市民生活を守り、一日も早い復興となりわいを取り戻すために全力を尽くすこと、その課題解決と市民生活にかかわる重要問題について、これから質問をしたいと思います。 まず、最初に、新年度の予算編成をするにつきましても、今のこの国の政治についての政治姿勢について市長の見解をうかがいたいと思います。 台風災害が日本列島を襲っている中、国会では安倍首相夫妻の「桜を見る会」を巡って、国会の審議にも影響する大きな問題として、連日テレビなどのマスコミ報道によって流されてまいりました。この問題の核心は、公費を使った桜を見る会、安倍首相によって私物化をし、有権者を買収していたのではないかとの疑惑、さらには、その審議の過程で反社会勢力の招待や招待者名簿の廃棄など、次々と疑惑が浮上をしてきております。公職選挙法に違反するのではないかという、そういうことを指摘する声もあります。 ところが、こうした疑惑に対し真相を究明しないまま、こうした問題について幕を引こうとしております。今、国会では、閉会中審査も行うようしておりますが、こういう事態について市民を代表する市長としてどのような見解をお持ちなのか、政治姿勢の問題としてうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 足立市長。 ◎市長(足立正則)  小林議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。 桜を見る会の関係についての質問でございますが、この問題につきましては、現在、国会で議論をされているところでございます。国としての事業でありますが、現在、事実確認が行われているという最中であるわけでございます。一市長としての答弁は、そういう状況でございますので、一市長としての答弁は差し控えたいなと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  答弁は大体予想された答弁なんですが、ただ、国民の皆さんは、市民の皆さんも含めて、この問題は大変な怒りになっていて、今、まちの中を歩くと、一体国は何をしているんだというようなことがあって、そこに水害と合わせて掛け合わせて、ここに困った人がいるのに困ったもんだと。だから、少なくともこの答弁の差し控えはいいんですが、これについてはやっぱり強い関心を持って、今後も前へ進んでいきたい、いかれたいと、こういうふうに思います。 次に、マイナンバー制度についてうかがっていきたいと思います。 マイナンバー制度については、日本共産党市会議員団は、この制度の開始以来、一貫してこの問題点をその都度指摘をし、これを含む予算・決算には反対をしてまいりました。それは毎年多額の予算をこの市費でも費やし、しかし、それでも普及率が向上せず、まさに税金の無駄遣いではないかという、そういう一部の皆さんの指摘が、個人情報の保護の観点、今度、神奈川県で大量の公文書が売買されるというようなことがあって、大丈夫だ、大丈夫だと言いつつも、そういう事態が起きてくると。 ところが、このマイナンバー制度は、マイナンバーは無くても、さまざまな手続、申請書類の請求、各種証明書の発行など、ほとんど必要ないのが現状であります。ところが、政府は今年度、公務員に対して半ば強制的に取得して、この普及率向上を求めようとする、そういう動きもあります。新年度の予算で、新ポイントの還元事業を予算化しようとしております。これは東京オリンピック後の景気の回復の下支えと普及率向上の後押しと言われておりますが、多額の国費がここに使われていくと、当然これに飯山市の市費も投入されるという観点から見て、実効性に疑問が出ております。このマイナンバー制度について、私は、やっぱりやめるように国に意見を上げるということが必要と思いますが、これも市長の政治姿勢として見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  マイナンバー制度についてのご質問でございます。 このマイナンバー制度は、それぞれ国民一人一人にデジタル化を進めるための一つの手段としての国の事業というふうに理解をしておるところでございます。それで世界全体を見ますと、世界の国の中では、日本はそうした点ではデジタル化が遅れている国でございます。まだ、さまざまな行政事務処理とか、それから経済的なシステムにおいてもまだまだ紙ベースで行っている、デジタル化については、社会システムとか経済分野においてデジタル先進国とは差がついているというのが現実であるというふうに思います。 こうしたことから、いわゆる将来的な発展を展望する中では、デジタル国家を目指すということは非常に日本にとっては重要なことだと思うんですね。ただ、そのために今のマイナンバーの制度で現在のような仕組みで普及をしていくことがいいのかどうかという点については、まだ課題が多いというふうに思います。 まず1つは、利用する用途がまだ非常に少ないということが1点あるんです。それで、今はコンビニ等で住民票とかそういうものもどこでもとれるというふうに言うんですけれども、これはあまり、利用者からすると、うんとたくさん使う、もちろんとても便利なわけでございますけれども、まだまだ用途が限定されているということが1点あります。したがって、もっと、いわゆる多くの人が使うような用途に普及をさせなければ、マイナンバーカードということについては普及ができないというふうに思うんです。 それから、もう一点なんですけれども、例えばコンビニでの発行とかにつきましても、自治体がその経費を負担をしなきゃいけないわけですね。したがって、国がいわゆるデジタル国家というものを言っているんですけれども、現実的には個々の自治体にそのデジタル化についての費用を相当分を負担させていかないと使えないと、そうすると自治体によってはそれがなかなかできない場合もあるんですね。 したがって、本当に日本がデジタル国家を目指すんであれば、もっと国そのものがしっかりと全てを負担するとか、それから本当に使いやすい、そしてまた安心できて使えるというようなものを目指さないと、なかなか普及は難しいというふうに思います。用途が広がってくれば、徐々に普及率は高まってくるんではないかと思いますが、そうした課題があるというふうに思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  今、答弁にありましたように、市長も問題点は認めていると思うんですが、その内容を質問にしますと、かなり膨大な長さの質問になってしまうので、質問は割愛させていただきますが、しかし、今のような制度でいいのかどうかというと、確かによくないというのが今の状況だと思いますので、これを使って普及していく、これが何のためにもならないような状況が一部ではあるので、私どもは、これからもこれについて精査もしていきたいと、また制度をやめさせる方向も含めてやっていきたいと思います。 次に、大きな2番目に入ります。新年度の予算編成についてなんですが、この12月の議会の招集日に予算編成方針が示されました。若干感想を言いますと、いつもの予算編成方針よりは、かなりコンパクトにまとめられた内容だなというふうには思いましたが、その中で、新年度予算編成に当たって、台風19号からの復旧・復興、被災された皆さんの生活再建と被災地の再生を第一とすることが述べられております。これは極めて重要なことだと思います。既に飯山市も専決補正で19億円、この12月に1億5,000万円、相当の復旧の予算をかけてきております。しかし、新年度の予算の中でも、そういうことはこれから次から次とまた出てくる、こういうことが予想される内容だと思います。それで基金の繰り入れも行ってまいりました。 この編成方針を見ますと、令和2年度も被災者への継続的な支援や、被災した公共施設の本格的復旧・復興に向けたまちづくりに取り組む観点から予算編成を行うということが示されております。そこで、この収支不足を補うために、基金の取り崩しが膨らむことが見込まれるというふうにありますけれども、これ、基金取り崩しだけで間に合う問題ではないと思うんですが、令和2年度の予算編成をするに当たってどういう見通しを持っているのか、その辺の見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  ただいま、令和2年度の予算編成に向かっての見通しということでございます。 先ほど議員さんがおっしゃったように、2年度につきましては、被災された方々の生活再建と被災地の再生を第一とするということで取り組んでいきたいと思います。これには、それぞれ国の関係の支援あるいは県の関係の支援、また、市の財政調整基金の取り崩し等々で対応していきたいということで、なかなか財源的には大変厳しいところにありますが、ふるさと納税あるいはそういう収入の確保に向けまして、国・県と連携しながら予算編成に当たっていきたいと思っております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  今述べられましたように、国の支援、県の支援さらに基金の取り崩し、今、ふるさと納税が、若干今でもまだ好調な状況にあるという中で、収入の確保を行っていくということなんですが、この基本方針のところで、被災地再建と被災地の再生を第一として、第5次総合計画に4つの重点目標と21の戦略プロジェクトを確実に推進するとした上で、この復興・復旧に向けた予算措置が見込まれる中、継続事業の精査と実施、縮小、先送りなどの検討を行うということが今度の編成方針で述べられております。その基準はどのようにして決めていくのか見解をうかがいます。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  ただいま、優先順位をつけて進めていくということと、経常経費等の見直しということでありますが、いずれにしましても、住民にとって必要なサービスはサービスでやっていかなくてはいけないということで、ただ単に、毎年こういうのをやっているから、来年もこれをやるというものではなくて、一から事業の有効性あるいはどのぐらい役に立っているかというものを担当課でそれぞれ検証しながら、それに基づいて、必要でない事業というのはちょっとあれなんですけれども、優先順位が落ちる事業は見直して、新たに有効な事業を取り入れるなど、そういうような予算編成をしていきたいと思っております。
    ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  確かにかなり厳しい予算編成になることは予想されるんですが、今の答弁であったように、必要なサービスの後退はなるべく避けたいと、それから優先順位をつけて有効な方向で進めていきたいんだと。私が一番心配しているのは、この切実な市民要望に制限がかかってくるということがやっぱりないようにしてほしいというふうに思うわけですが、今の答弁を聞いていると、そういう方向じゃないような気もするんですが、再度その辺を確かめておきたいんで見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  ただいまお話ししましたように、事業の必要性あるいは効率性等々を勘案しながら、事業の選択あるいは再構築を行っていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  じゃ、その辺はまた今後も注意して見ながら進めていきたいと思います。 次に、台風19号の災害対策について質問をしたいと思います。今回の19号台風で飯山市は市街地を中心にして大変な水害に見舞われました。57年、58年の木島、常盤以来約36年ぶりの大規模水害になりました。この災害を受けて、市民の皆さんから寄せられた声の中に、避難勧告や避難指示の遅れを指摘する声がありました。今回の災害は、さまざまな課題が明らかになったと思います。その教訓を生かし、今後の課題解決に向けた取り組みが必要になってくると思います。 この教訓と今後の課題について、まず最初に、どのように考えているか見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回の台風19号の災害の関係のご質問でございますけれども、今回の台風でございますが、千曲川の上流地域、そしてまた市内におきましても山間地域を中心に記録的な豪雨をもたらしたわけでございます。その結果、千曲川の水位は今までの最高水位を1メートル以上上回るものとなりました。そしてまた、同じ時期に同時刻帯に市内の中小河川も水位が上昇し、市内の至る所で河川で浸水が同時多発的に発生したというのが今回の19号台風災害の特徴と言えるというふうに思います。千曲川の水位が今までよりも1メートル以上高い、そしてまた市内にも山間地域にもたくさん雨が降ったということが、今回の台風であったというふうに思います。 それで、現在、今回の災害について課題を整理しているところでございますけれども、今回のような大型台風におきましては、国・県、市、自主防災組織、そして住民が、今まで以上に、より一層連携をして備える必要性というものを特に痛感をしておるわけでございます。一級河川千曲川の管理の関係は国、またそこへの支流については県管理、そしてまた市、自主防災組織、住民というものがやっぱり一体的になって備えるということがとても重要であるというふうに思うわけでございます。 今回のように、全市的にまた広範囲に、そして同時に溢水とか浸水、また土砂崩れ等が発生するような状況でございました。こういう状況でございますと、全てのところについて十分な警戒態勢とか水防作業を行うということが、市では人為的に困難となります、現実的にですね。したがって、避難命令につきましても、現場の状況を全て確認して、そして出すということが非常に難しくなるということがございます。 それから、今回は広域的に避難勧告を発令したわけでございますが、日赤奉仕団の皆さん方も当然その地区の中では全員避難をするということで、地区での炊き出し等の活動、これも水防訓練等では予定をしておるわけでございますが、そうしたことが現実的には全くできなくなるといったような、そういう現実的な課題も区長協議会の中からも出されたというようなことであるわけでございます。 さまざまな課題がたくさんございますが、今回の台風災害での課題をしっかり整理しまして、防災計画また防災マニュアルの見直しも含めて、検討していまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  今、答弁いただきましたように、確かにそういう内容だったんじゃないかと、あの2日間の状況から見ればね。だから、私、実際に被災をされた豊野町の豊野のほうとか千曲市のほうとか、いろいろな話を聞くんですが、長野市は本堤が切れて甚大になったんですが、飯山市の場合は本川ではなくて、本川も確かに1メートル以上水位が上がっちゃったんで、しかし、原因は支流の氾濫にあったということ。上田や佐久地方におきましても支流の氾濫が甚大な被害を及ぼしたというのが、だから長野市あたりでは、これを人災かどうかなんていう、そういうことを問う、そういう声もありますが、私は責任問題を問うものではありません。実際起きた問題について真摯に向き合っていくと、同時にこれからその課題解決のためにやっていくことが大事なんですが、ただ、今も答弁ありましたように今まで警戒していなかったような支流が氾濫を起こして、だから、その支流の備えについては、今後の教訓にしっかり位置付けていくことがうんと大事だと思うんです。 ただ、マスコミ報道で、この皿川におけるハザードマップがなかったという、そういう報道がされるんですよね。そうすると、じゃ、今まで何の対策もしてこなかったのかというようなことを指摘する声もあるんです。これについては、今後の対策も含めてどうなのか見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  ハザードマップを含めた今後の対応ということでございます。 まず、皿川越水からの経過について、市で把握していたものと住民の方からお聞きしたものとを含めて、現時点で判明しているものを説明させていただきます。 10月13日、日曜日であります。2時20分ですね、皿川の左岸側で越水との通報がありました。その後、2時半ごろだと思われるんですが、住民の方が皿川の右岸の越水を確認していると、これは後ほど市でお聞きした事項でございます。その後、3時20分に北町区に避難勧告、4時に有尾区に避難勧告を発出してございます。その後、4時10分ごろということですが、皿川の右岸、JR鉄橋下流にて決壊したというのを住民の方が確認されているということでございます。その後、4時50分、田町区へ避難勧告、その後いろいろ市街地への浸水等の通報もありまして、6時40分に福寿町区、本町区、肴町区、上町区、新町区、鉄砲町区、奈良沢区、栄町区、県町区、北畑区に避難勧告を発出しているという状況でございます。 ただいま議員から支川等の対応ということでございます。ハザードマップにつきましても、議員ご指摘のとおり、現在はないという状況でありまして、また当時、氾濫の危険を監視する体制も十分でなかったという点は、反省する点であると思っております。 今後、警戒体制などを改めて検証しまして、県と連携しながら今後に生かしてまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  今の答弁で、大体時系列にそういうことがこの間報告されてきて、内容は大体わかるんですが、いずれにしても中小河川、千曲川が1メートル以上上昇するという中で、中小河川も今回斑尾も含め西山一帯ね、かなりの豪雨が降ってきたのは事実なんです。確かにこの4時10分に皿川の堤防が決壊して、それが北町のほうに流れ込むと、それが市内の市街地に入ってくるということに見えるんですが、今話を聞いていますと、じゃ、中小河川というのは、例えば南のほうから宮沢川とか、清川とか、それから栄川とか、皿川とか、飯山市には西側水系から来る水がいっぱいあるわけですよね。今回なったのは、皿川の堤防が決壊したからとなって見えているんですが、市内に、市街地に流れる川の栄川というのも1本あるんですよね。今この水位はトンネルの工事のときに出てきた水が、今、なちゅらの前あたりをずっと流れていて、かなりの量もあると。このことについてはあまり皆さん指摘しないんですが、市街地の中に2本の川があるんです。後でまた言いますけれども、この水はほとんど城山排水路でくみ出して、市街地の水害を防ぐというそういう装置になっていると思うんですが、こういう栄川とかこういう所の状況等、今、警戒の方向になっていなかったというんですが、これ実際はどうなんですか、実際はこういう所へ見に行ったり、状況を把握していたのかどうかということだけ確認をしたいと思うんです。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  市街地に降った雨に関しましては、都市下水路を通じて城山の雨水排水ポンプ場に流れ、そこからポンプアップするわけですけれども、基本的にその流れてくる下水路沿いについては、一応パトロール等をしながら現状確認をしながら、ポンプ場の運転をしているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  もうちょっとはっきり言ってもらいたいんだけれども、現状確認しながら城山排水路を動かして、市街地の水をくみ出すんだという方向だと思うんです。後でちょっとこれをまた言いますけれども、実際にはこれが異常停止してしまうという状況の中で今回なってくると思うんですが、次の質問に入ります。 そういう中で、避難所への避難の避難勧告も、一部では遅れたということも先ほどあったんですが、ただ、当初の避難所の対応について、若干私自身も見た中で、避難をした多くの市民の皆さんは、避難所で親切な対応をしてもらったということで、感謝の言葉を何人かから聞きました。この点はよかったんですが、実際私の家の近く、城南中学校が避難場所になっているんですよね。避難所になっていて、そこへ避難してくれということで地域も決めてきているんですが、行ってみたら、受け入れ態勢、職員4人でやっているんですよね。城南中学校というのは、ご承知のとおり、かなり広大な敷地を持っていて、例えば来る車をどういうふうにするか、とても4人じゃできないというふうに私はすぐに思ったんですが、こういう職員の配置について、適切な配置だったのかどうかという点についてうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  避難所の対応について適切な人数だったかというご質問でございますが、災害対策本部の事務分掌では、避難所の開設につきましては、教育部と文化振興部が中心となりまして、あと税務課、保健福祉課が避難所運営支援を行うというふうになっております。今回の災害では、市の指定避難所として城南中学校、城北中学校、飯山市公民館及び木島平村の若者センター等の4か所を開設し、最大で1,000名を超える方が避難をされました。複数の避難所を同時に開設したということがありまして、避難所開設当初は対応職員を十分配置できないという状況がありましたが、保育士も動員し、避難所運営を行ってきたところでございます。 また、避難所となった城南、城北両中学校については、校長先生はじめ複数の先生方にも施設管理を行っていただいて対応をしてきたということで、どうしても当初については、なかなか人数を割くことができなくて、車の誘導等もなかなかできなかった状況ですが、その後、増員をしながら対応してきたという状況でございます。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  最終的には、さっき言った文化振興部と教育部で学校施設についてはやるということで、当初は、本当に行ってみたら、もう本当に職員が右往左往しているような状況で、学校施設なんですよ。そうすると、学校施設の中というのは、なかなか一般の職員が行っても、電気一つつけるにも大変な状況になっていたり、それから、後でまたこれは渡辺委員が福祉避難所の問題についても質問しますが、今ほとんど屋内体育館なんですよね。だから、階段を3回ぐらい折り曲がらないと着かないと、健常者だったらいいんですが、そうじゃない、車椅子で来た人、ちょっと足の悪い人、それから入っていったら、靴を脱いで上がってくださいと書いてあるんですよ。どこでもそうなんだけれども、ここまで用意して避難してくる人はなかなかいないと思うんですが、トイレに行くにもスリッパがないというような状況とか、そのことについてあまり言っちゃうと、皆さんの責任を追及するみたいでいけないんだけれども、ちょっと不十分だなと思うような点もあるので、それから、例えば、毛布が間に合っているかとか、避難所の態勢が間に合っているかというのはあると思うんですが、やっぱり開けた以上は、最初からそういうことも想定したことも考えてもらうということも、これから大事だと思うんですが、その点について見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の災害に関しましては、避難所をはじめ、いろいろな課題等もあるというふうに認識しております。これについては、今現在、取りまとめをしておりますので、またその中で避難所の関係の対応も考えていきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  木島平の若者センターへ避難された方からちょっと話を聞いたんです。これは木島平村のかなりの職員が配置されてきていて、待遇を受けたということで、そういう点から見ると、徐々に間に合っていくことだと思うんですが、私、この次の質問で学校を使う場合、この学校管理者との連携はどのようになっているかということをうかがおうと思ったんですが、今の飯山市の体系では、教育部とそれから文化振興部ですか、そこで対応するとなっているんで、連携はうまくいっていると思うんですが、最初の受け入れのときが一番大事だと思うんです。ここがはずしてしまうと、なかなかあれなんで、やっぱり今後の教訓の中では、最初から避難所をつくった場合には、どういう人たちが、何人、誰が行くのかということも含めてやってほしいなと思うんですが、その辺についてもし考えていることがあったら、見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その点も含めまして、今後しっかり検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  次に、樋門管理についてうかがいたいと思うんです。 最初に、基本的なことなんですが、今、飯山市内の千曲川の樋門というのは、樋門とか樋管ですか、いろいろな堰も含めて千曲川に流れ込んでいる内水を止めるという、そういう樋門は何か所ありますか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  議員ご質問の樋門の件ですが、千曲川に関してお答えしたいと思います。 水防上、重要な樋管、樋門は26か所あります。内訳ですが、国所管のものが9か所、県所管のものが7か所、飯山市の所管のものが10か所でございます。これらの管理体制ですが、県所管の施設で市へ委託されている箇所が2か所、個人に委嘱されている箇所が7か所になります。県所管の施設につきましては、全て市に委託され、さらに市から地元区に委託をしております。市で管理する施設につきましては、道路河川課が2か所、まちづくり課が2か所、上下水道課が1か所、農林課が5か所、それぞれ対応しております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  この樋門なんですが、今、管理の責任分担はどうなっているかというのは、そこまで答弁あったんですが、これを見張ったり見回ったり、それから閉鎖したりする、そういう判断はどういうふうに行っているのか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  基本的に樋門、樋管の管理につきましてはマニュアルがございます。基本的にマニュアルに沿って操作するわけですが、場合によっては直接管理者のほうからする場合もあります。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  あまり時間をかけたくないんですが、ただ、これも今問題となっている皿川について、マスコミの報道では、閉めたということが国のほうから飯山市のほうに連絡がなかったということが、つい最近の新聞であったと。しかし、飯山市の時系列の中には、何時に閉めたというのを、その樋門を管理している人が飯山市のほうへ来ていると、閉めましたという、そういう連絡が来たというのが、飯山市の文書の中に入っているんですよ。問題は、樋門を閉めれば内水の処理が求められるわけで、この千曲川河川事務所との連携共有というのが十分だったのかどうかという問題、それから何か所、何か所とさっき箇所数を言いましたが、地元区となっているんですが、地元区と同時に消防団にもお願いしてあると思うんです。そういう判断がどうだったかということも、たしか消防団の中には優先順位があってどうのこうのという話もちらっと聞いたことがあるんです。 だから、そういう中ではあるんですが、千曲川河川事務所との連携はどうであるかという、その辺については確認をしたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  皿川の件に関して申し上げますと、国のほうからは飯山市のほうには特段連絡はございませんでした。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  無かったというのは事実なんですね。 次に、そういう中にあって、この国交省が、11月に入って記者会見で、台風19号の被害で浸水想定を中小河川にも対象を広げるという、そういう表明をしたということが、これもマスコミの報道で、マスコミの報道しかわからない、はっきり言って。言われているんですよ。そうした場合の、中小河川にも対象を広げるといったときの、国からのいろいろな通達や、それからそういう内容について、中身は承知しているのかどうか、その辺についてお願いします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その件につきましては、まだ具体的な通知等はございません。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  だから、そういう点でいくと、確かにこれを見ると、国・県のほうで中小河川の管理の責任者が問題になってくると思うんですが、これについてもこれからも明らかにして、飯山市にやっぱり被害が及ばないような方向で、常に要求をしていただきたいと思うんです。 それから、城山の雨水排水ポンプについて、次の質問に移りたいと思います。 これも北町が今回水害で冠水をし、城山の雨水ポンプが異常停止をしたということが、この間、言われているんです。一部には、もう能力不足ということも指摘する声もあるんですが、ただ、まちの中の皆さんの話を聞くと、城山の雨水ポンプが動いている以上は、ここまでは水は来ないだろうと、実質今回は、市街地、北畑と新町の境あたりまで水が押し寄せてくるという状況になったんで。しかし、そうなったんだけれども、実際には雨水ポンプがはっきり動いていれば、そんなことはないだろうと言っていたんですが、これが市の報告では80センチの冠水で異常停止したと。これでやりようがなかったみたいな方向なんですね。 そこで、そうなってくると、この雨水排水ポンプのあり方そのものをやっぱり考えたり、補正の専決でこの復旧費なんかももられているんですが、今度この復旧工事をどういうふうにやっていくのかということを、今度の水害はやっぱり教訓にして進めていくことが大事だと思うんですが、その点についてどういう考えなのか見解をうかがいます。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  今回、左岸堤防の決壊によって排水区域外からの流入で、城山雨水排水ポンプ場も浸水被害を受けたということであります。災害復旧事業により、来年の出水期までに施設を復旧する計画です。 今後は、現在進めているストックマネジメント、この事業によって浸水も含め、耐震対策など総合的な機能向上を図る予定でございます。また、排水区域以外からの流入が起こらないように、千曲川支流の河川管理者へも働きかけをしていきたいと思います。 それと、城山雨水排水ポンプ場の能力の関係ですが、今回検証したところ、雨水排水能力については十分ありました。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  十分あったんですよね。あったが、異常停止したためにだめになったということなんで、その点は、昭和40年代にあれを造って以降、まちの中はそういうことで安心していたというのもあるんです。しかし、それが異常停止して今回こうなったと。だから、どうしてもそういう点ではおよそ50年たっているんで、もう一回見直しも含めて、今後、今答弁にありましたように進めていただきたいと思うんです。 次に、消防団の警戒態勢という問題なんですが、これは消防団の内部の問題もあるのであまり聞かないんですが、今回はどういうところを警戒していたのか、そこだけうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  消防団に関しましては、毎年、国交省及び該当区長さんと重要水防箇所の視察を行っておりまして、重点的に警戒する場所の確認を行っているところであります。基本的には、その箇所とこれまでの経験で災害というか、水があふれているとか、そういう発生している箇所について警戒を行っていたと。また、あわせて排水作業等にも従事していたということでございます。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  今の内容は、そういうことでやっていることはわかってたんですが、ただ、これが今回これだけ広範囲になってくると、その警戒態勢が適切だったかどうかという問題もあると思うんで、その辺について今後。 もう一つ、千曲川の、これは秋津地区なんですが、今回の静間バイパスの大型店付近の、ここが千曲川の水位が上昇して、あそこの大型店の駐車場が湖のようになるという状況になったんです。この問題については、私ども地元といたしましても、伍位野の無堤地区の解消ということをやって、これは解消してもらって、今回、水害から免れたと。しかし、そうじゃないところの静間バイパス下のほうの無堤地区のところが、かなり水が冠水してきて、相当な被害になったと。ぜひ、この無堤地区の解消という問題は、今後の飯山市の大きな課題として国に要望していただきたいんですが、その点について見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  この件につきましては、去る10月29日に長野市で開催された北陸直轄河川治水期成同盟会連合会において、長野県災害関連及び治水事業整備促進意見交換会の席で、市長から国へ築堤整備の要望を行っております。 今回、浸水被害のありました静間の無堤地区につきましては、今までも関係する同盟会を通じまして、築堤要望箇所として要望書をお渡ししているところですが、今後も国の河川整備計画に位置付けて築堤整備を推進していただくよう関係する同盟会を通じて、引き続き国へ要望していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  これも要望活動をしていることは承知しているんですが、今回の水害を受けて、急いでもらうということも極めて大事なので、大体こういうことが計画されると、実行に移されるまで何年、実際築堤が始まって何年と10年も20年も先にいってできるような状況になってしまうのが、今の状況なんです。一日も早くこれをやってもらうということを、そんなに長い距離でもないので、ぜひそこは状況に合わせて、今後も強い要望活動を行っていただきたいと思います。 次に、農道・水路について、時間の関係でこの質問を、申し訳ないんですが、次の質問に移りたいと思います。 除雪体制についてうかがいたいんですが、この間、どこの地区でも地区の克雪推進協議会が開かれました。いわゆる除雪会議と呼ばれているものでありますが、この「飯山市の冬の暮らしを明るくする条例」と、それに基づく飯山市の克雪地域住民への説明というのが各係からありました。質疑応答もあったんです。飯山市には、「飯山市の冬の暮らしを明るくする条例」に基づいて、基本方針が定められて、日本でも有数な豪雪地帯のもとで安心して暮らしていけるためのさまざまな施策が講じられてきました。十分であるかどうかは別にして、長野県内にあっても飯山市の取り組みは、私は全国に誇れるものであるというふうに自負をしております。この点は一定評価しつつも、現在行っているさまざまな施策、これを、どういうふうに市民に周知をして生かされていくのか、これが大事な問題ではないかと思うんです。 この克雪協議会は、まさに、そういう機会ではないかと思いますが、秋津地区のこの会議で出された質問について、若干説明不足ではなかったかと思えるような内容があるんです。そういう場面があったんです。こうした点について改善が求められると思うんですが、その点についての見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  各地区の克雪活動推進協議会では、個人のお宅の雪処理としまして、「住宅除雪支援事業」、「高齢者等玄関先除雪支援事業」、「除雪支援隊補助金」について説明をしているというところでございます。 除雪に対します費用面も含めまして、自らの雪は自らの責任においての処理が基本ということでございますが、高齢者世帯等、資力あるいは家族構成等の条件によりまして、市が支援させていただくという制度でございます。「除雪支援隊補助金」制度につきましては、昨年新たに創設した制度ということもありまして、従前のものとは性質も異なるというものであります。議員ご指摘がありましたように、今後とも市民の皆さんにわかりやすい説明について努めていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  まさに、今答弁にあったとおりだと思うんですが、実際この会議で、この説明に市の皆さんが来られるんです。その説明がいいかどうかという話になってしまうと、職員の皆さんのいろいろなことがあるんであれなんですが、ただ、これが、例えばこの除雪支援推進事業とか、それから屋根雪下ろしの問題とか、所管が保健福祉課になってみたり、雇用ビジネスになってみたり、違うんですよね。この条例そのものを管理するのは企画財政課と。今言われたように、自らの雪は自ら片付けるんだと。しかし、私、本当に思うのは、自然に降ってくる雪が、いつから、どこから自らの雪になるんだかと、いつも疑問に思っているんです。 だから、条例のあり方もちょっと考えてほしいなと思うのが1つなんですが、ただ、その中で除雪支援隊推進事業というのを見たら、「支援事業」と「推進事業」というのはもともと全然性格が違うと思うんです。この関連性を十分説明できるのかというとできないし、単価も違うし、こっちはこうなのに、こっちはこうなんだ、どういうんだと言われても、そのことについて答えられないという、そういう問題もあるんですよ。特にこの除雪支援隊、この事業については、私も現在、今、飯山市で4つぐらい組織されているというふうに、もっとあるのかな、ぐらいと聞いているんですが、結局この制度のある中で、単位が「地区内」というふうになっているんです。地区内というのは、「各区内」ということですよね、区長さんのいる、そういう地区ですよね。その地区外の支援についてはできないみたいな、そういうふうな話も聞いているんですが、この縛り、もっとこれが事業推進として進んでいけるような状況に検討できないかどうかということについて、これには長野以北に親族がいるという、そういう縛りはないんです。だから、人さえそろえばもっと普及するんじゃないかと思うんですが、これについて見解をうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  除雪支援隊推進事業につきましては、昨年度からスタートしたものでございます。ご質問のとおり、組織化に至った団体は、昨年度申請をされました4団体でございます。なかなか組織化が進まない理由としては、各地区内において中心になって組織をまとめる人材が不足をしている状況があると思われます。 ご指摘にありました広域化につきまして、区長会等と相談をしながら検討してまいりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  区長会と相談というか、これ区長さんが取りまとめるんですか、その辺をお願いします。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  各地区で説明会をしておりますが、区長さんがまずは中心になって進めてもらいたいというふうにお話をしているところです。 ○議長(渋川芳三)  小林議員。 ◆13番(小林喜美治)  ですから、さっきの答弁にもちらっとあったんですが、もうちょっと組織しやすい、そういう方向に検討していっていただきたいというふうに思います。特にこの点については、これから高齢化が進んで、特に必要になってくると思うんです。除雪支援の、支援じゃなくて、除雪をする、これには確か母屋だけでなくて、物置きや何かも全部含めて対象になってくると思うんで、これから、さらにこれが必要になってくると思うんで、ぜひお願いしたいと思うんです。 それから、じゃ、最後の質問に、もう時間になりましたから入りますが、今、ゲームに依存するという問題が社会問題となっています。このほど、若い世代の多くは、スマートフォンやゲームにのめり込んで、学業や仕事、心身にも深刻な悪影響を及ぼしていると。これについて、その最終調査の結果がマスコミの中で出されました。 WHOの国際疾病分類の最新版で、ギャンブル依存症などは、この病気の一つだということに位置付けられていると、この問題について、全国的にも心配されているところがありますが、市教育委員会として、このゲーム依存の問題についてどのような認識を持っているのか見解をうかがって、時間が来ましたので私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  非常に時間が短いので、端的に答えます。 世界保健機構が疾病の一つとして認定するほど重大な問題であるということを捉えています。ですから、市では、もう平成27年から対策をとりまして、小・中学生にこういうものを配って、その中でメディアコントロールという項目を設けまして、実際、家庭でよく相談して、この白い枠の中であなたの家庭は何時間にするんですかという、そこまで踏み込んだ指導をして、このメディアコントロールについては、重大視をして取り組んでおります。 あと、学校でも専門家を呼んできて、メディアコントロールについての講習会をするなど、非常に議員の指摘のとおり、大事な問題として今後も取り組んでいきたいと思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  以上で小林喜美治議員関係の質問を終わりといたします。 続いて、吉越利明議員の発言を許します。 吉越議員。  〔1番 吉越利明議員 登壇〕 ◆1番(吉越利明)  政新会の吉越利明でございます。発言を許されましたので、通告に基づき順次質問を行います。 質問に先立ち、台風19号災害において被害に遭われた方々に対しお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く日常生活に戻られますことをお祈りいたします。 今回、私は、台風第19号災害について、キャッシュレスについて、SDGsへの取り組みについての3項目について質問を行います。 まずは、台風第19号災害についてであります。今回の台風19号は、日本各地に甚大な被害をもたらし、飯山市内においても市街地を中心に大きな被害が発生しました。 そこで、今回の台風第19号において市内の被害状況と、被害が発生し拡大した原因をおうかがいいたします。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  お答えします。 家屋調査の結果、罹災証明発行のための家屋調査なんですが、その結果でございます。大規模半壊が38件、半壊が152件、一部損壊、準半壊ですが24件、一部損壊、10%未満の損壊ということですが416件ということで、合計630件が浸水被害を受けております。 今回の台風におきましては、千曲川上流部で記録的な降水があったと、それに加えまして、飯山市域においても斑尾、富倉等で24時間に300ミリに迫る降水があったというのが大きな原因だと考えております。また、市街地の被害につきましては、皿川の氾濫による浸水区域がハザードマップが無かったということで想定されていなかったことと、城山雨水排水ポンプ場が皿川の浸水により機能停止したということから、浸水区域が拡大したと考えております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  今回の災害なんですが、地震や火災と違って台風という形で予測がされる、災害が予測がされることだったというふうに思います。災害が予想される場合は、情報をしっかりと発信をしていくことで、住民一人一人の備えや避難行動の初期行動を迅速に行えると感じました。 そこで、今回、台風の進路予想や、また雨量の状況、災害への備え等を市民の皆さんへどのような方法で周知、伝達を行ったのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  防災無線を中心としまして、市のホームページ、また市の公式フェイスブックなどを活用しまして、災害への備えあるいは水位情報、また道路の緊急情報あるいは避難の際の注意情報などの周知を行ったところでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  私も、今回の災害、予測がされるという中で、私の自分のSNSの媒体を使って積極的に市民の皆様に呼びかけることができました。そしてまた、皆さんから情報をいただいたものを発信していくというような形で、やっぱりこういった災害時には情報の伝達というのがすごく大事になってくるかなと私は今回本当に改めて感じました。スマートフォンを皆さんお持ちですけれども、そういったものを十分に活用できた事例ではないかなというふうに感じております。 今回、台風19号の際、テレビやラジオの報道では「命を守る行動を」と幾度となく繰り返されていたことがすごく記憶に残っております。立ヶ花観測所の水位やテレビでの報道、携帯電話での緊急速報で情報を知ったとき、私は、飯山市でも大惨事になるかもしれないという予感がしておりました。 そこでおうかがいしますが、市民に対する避難勧告や避難指示等は、どのような考えに基づき発令されたのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難勧告や避難指示の考え方ということであります。 避難勧告につきましては、災害対策基本法第60条に基づき出されるというものでありまして、「災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、人の生命又は身体を災害から保護し、その他災害の拡大を防止するため特に必要があると認めるときは、市町村長は、必要と認める地域の居住者等に対し、避難のための立退きを勧告し、及び急を要すると認めるときは、これらの者に対し、避難のための立退きを指示することができる。」というふうに定められておりまして、市におきましても、これに基づき発出したというものでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  災害が起こる予測ができる場合、当然なんですけれども、避難が必要だというときには発信をしなければいけないというふうに定められているようでございますが、やはり市民の皆さまにとっての生命、財産でありますので、私、正直、本当に緊急性がある場合には、しっかりと積極的に発信をして、当然、災害に遭わないことが重要だと思うんですけれども、空振りでもいいというようなお話も聞くんですが、そういった形で、市民の皆さんに、今こういった状況にあるということを、もうちょっと積極的に発信できればよかったのかなというふうに私は思っておりました。 次に、災害時の対応で、私、区長さん等とお話を聞く中で、13日の未明、市役所と連絡をとろうと思い電話をかけても、なかなかつながらない時間が多くあったとのお話をお聞きしました。 そこでおうかがいいたしますが、現在、市役所の代表番号は何回線あり、今回の災害時にも同じ回線で対応をされたのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  市役所の電話回線ということでございますが、14回線の契約ということでございます。被災時におきましても、すぐに回線を増やすということにはなかなかいかないということで、今回の災害時におきましても同じ回線数で対応したところでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  私も過去の議事録を調べたところによりますと、質問内容は違うんですが、平成26年6月定例会で答弁の中で、全部で14回線あるというような議事録を見ました。当時から変わっていない回線で、それが多いのか少ないのかということを考えると、災害時においては各皆さま方からの情報というのは、特に市役所に集約されるというふうに思っているんですが、そこで、この電話回線というのは、今、本当に情報化社会、皆さん携帯電話を1台1台持っている中で、ライフラインの一つとして捉えるべきというふうに考えております。現在、市内には107の区があると承知をしておりますが、今回のような災害時に区長さん方が至急市と連絡をとりたいというときに、事前に、どこにどのような方法で連絡をしてほしいという取り決めは、毎年、年当初に行っているのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  地震災害の場合でありますが、地区活性化センターにおいて地区対策本部を開設し、本庁の災害対策本部と連絡調整を図っていただくということになっておりまして、このことについては、最初、新しい区長協議会等で皆さんに説明させていただいているという状況であります。 ただ、水害の場合については、そういう取り決めもしていないということで、直接市役所のほうへ連絡していただくということになっております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  先ほどの区長さんのお話の中で、何回か市役所にお電話をしたところ、担当の方がいないとか、そういった形で、また違う人に、改めてまた一から説明をしなきゃいけないという部分があったようでございます。災害時において、情報をすぐ市役所の方に聞いていただくとか、対応をお願いする中で、そういったことがちょっと無駄になった時間ではないかなというようなご指摘もございました。 そこで、私がちょっと考えるに、災害が予想されるような事態はもちろんですが、災害発生時の地区担当職員を決めておいて、代表電話ではなく、携帯電話で情報を集約、伝達できる体制を整えておけば、即座に対応できると思います。そしてまた、災害時の連絡体制並びに情報収集の重要性を、今後の災害を踏まえてどのように考えられているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の降雨につきましては、千曲川上流及び市内の広範囲にわたりまして、また、災害も市内の広範囲で同時多発的に発生したという状況でございます。当日につきましては、担当職員あるいは消防団員によるパトロールに加え、市民からの電話での情報が主な情報源だということもあります。 また、情報量が短時間に集中したこともありまして、その情報の緊急度、重要度、対応の優先順位というものが明確でない中での対応だったと捉えております。これまでに経験したことのない有事の際には、担当者あるいは市民が自らの判断により最善の情報収集と伝達、最善の行動ができることが重要であると思っております。 いずれにいたしましても、連絡体制の再確認については非常に重要な課題であります。今後、平時あるいは警戒時、災害対応、事後の対応等につきまして十分検証を行いまして、必要な対策を講じて今後に備えるということを考えてございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  私も、9月の一般質問において、防災訓練のあり方ということで質問をさせていただく中で、やはり、災害がいつ発生するかわからない時代において、備えをしっかりとしておくのが必要というお話をさせていただいたかと思います。もしかすれば、来年の夏にも、このような大きな災害が起こるかもわかりません。また、大きな地震災害が起こるかもしれません。そういった面を考えながら、早急に対応できるものはしっかりと対応していただきたいというふうに思っております。 次に、今回の災害で発生した災害ごみは、集積場設置時から、おおむね分別ができるよう配慮されており、私も、集積場設置されてからすぐに現場を見させていただきましたが、どういったものをこちらのほうに分別して下ろすというような形で、看板が立てられておりまして、そのあたり評価できるところであります。 市では、この災害ごみを年度内を目標に処分するとお聞きしましたが、この一般廃棄物と言われるもの、エコパーク寒川で対応できるのか、あるいはその中には家電も多くある中、別の場所で処理計画があるのかをお聞かせください。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  仮置き場に集められた災害ごみの処理についてお答えいたします。 仮置き場では、8品目に大別して災害ごみの受け入れを行いましたが、エコパーク寒川だけではとても対応しきれるような状況ではございません。エコパーク寒川では、燃えるごみや畳などの一部の処理を行い、それ以外の大半は民間の焼却施設での処理を予定しております。また、テレビ、洗濯機などの家電4品目につきましては、エコパーク寒川での処理はできませんので、家電リサイクル法で指定された引き取り場所へ持ち込む必要がございますけれども、こちらにつきましては既に搬出し対応済みとなっております。 いずれにしましても、エコパーク寒川以外の処理につきましては、種類ごとに民間の事業者に委託しまして、年度内に完了する予定で進めております。
    ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  間もなく雪の時期になってまいります。近所の方々のお話を聞く中で、災害ごみに関してちょっと危険を感じる部分があるだとか、そういった不安を持たれている方もいらっしゃると思いますので、早急に対応できればと思うんですけれども、年度内を目標にということですので、ぜひとも周りの近所の人たちの不安がないように対応をお願いしたいというふうに思います。 私は、被災後、青年会議所の経験を生かし、飯山市ボランティアセンターにて1週間ほどボランティアとして活動をしたり、被災した地区を同僚議員と回り、現状を見てまいりました。 ボランティアとして県内外から多くの方々、また災害協定都市や姉妹都市からの職員派遣などご尽力をいただき、感謝の気持ちでいっぱいであります。今回、県内外から派遣をされた職員数をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回、他市町村から応援いただきました職員につきましては、災害時相互応援協定を締結しております4市、鳥取県、三重県、石川県、長野県、県下の大北地域5市町村、飯田・下伊那地域14市町村及び近隣町村から派遣いただきまして、延べ972人の支援がございました。 主に災害ごみの収集、堆積土砂の撤去、家屋の被害認定調査等の業務に就いていただいたところでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  大変多くの市町村から職員を派遣していただいて、早期の復興、まだまだ手が入る部分があると思うんですけれども、ご尽力をいただきました。当然、飯山市からでも、ほかの市町村で災害が起こった場合には、そういった協定に基づいて職員を派遣するということもあるかと思いますが、人と人とのつながりというのもございますので、このご恩を忘れずに、しっかりとまた、復興に向けてやっていかなければいけないかなと私自身も思っております。 そんな中、やっぱり一般市民の方々からも、多くのボランティアとして飯山市に訪れて活動をしていただいた方がいらっしゃいました。このボランティアセンターの設置趣旨と、ボランティア数をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  ボランティアセンターにつきましては、飯山市社会福祉協議会で10月15日から10月27日まで、勤労者体育館に設置していただきました。設置の趣旨は、台風第19号により多くの世帯が被害を受けたことから、飯山市災害対策本部の要請を受け、被災された世帯での被災ごみの搬出を行うボランティアを募集し、支援しようというものでありまして、センターを閉じてからは飯山市福祉センターで対応を続けていただきました。ボランティアの数でございますが、個人、団体を合わせて、全体で延べ1,281人の方に活動いただいたと聞いております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  10月15日から10月27日までの間というふうにお聞きしまして、その後は社協のほうでというようなお話を聞きましたが、その後のニーズというのは把握されているのであれば、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  27日以後は、ニーズのほうはだいぶ少なくなったようでございます。そのセンターを閉じてから7件のニーズが新しくございましたということで、それらのニーズにも全て対応済みということでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  災害直後、まだボランティアセンターが開設しているときに少し時間がありましたので、被災したお宅を回ったとき、まだボランティアの手が必要と感じたお宅がたくさん見受けられました。先ほど言われたように、その後も7件のニーズがあったということなんですが、ボランティアセンターの存在も確認できていないようなお宅も中にはあったように感じておりましたが、そのような方々へのニーズの把握というのはどのように行い、対応されたのかおうかがいをしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  社会福祉協議会によりますと、各区の区長さんを通じて、被災されたお宅にボランティアのお知らせのチラシを2回配っていただき、さらに民生委員さんにもボランティアの要請がないか複数回訪問していただいて、ニーズを把握したとのことであります。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  今回、お話を聞くと、やはり区長さんも被災されている。そして民生委員さんも被災されている。自分のお宅もたくさん浸水で片付けをしなきゃいけないという中で、本当に大変なご尽力をいただいて、そういった方々の家を回っていただいたということは、本当に感謝するところでございますけれども、やはり災害になると、被災された方が、本当に自分が片付けられないので、お願いしていいものかなというような形で遠慮をされている方も中にはいらっしゃるというふうな話をお聞きしました。やはりニーズの掘り起こしというのは大変難しい作業ではあるんですけれども、いわゆるボランティアの押しつけではないですけれども、しっかりと今回の災害を検証する中で、老人世帯、弱者世帯もたくさんございますけれども、そういったところを中心にチラシを配るだけではなくて、お話をしっかりと聞きながら回っていくというのも、今後必要になるかなと、そしてまた、高齢化社会になる中で、そういったことも本当に必要になってくるのかなというふうに思いますので、この災害を教訓として、しっかりとまた検証の中で話し合っていただきたいというふうに思います。 今回の台風災害を教訓に、しっかりと日ごろからの備えが必要に感じました。市内の防火施設など古くなっているものもあり、地元と協議や点検などを行い、更新していかなければならないところもあるかと思いますが、そういった防火施設なんですけれども、今どのような対応をされているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  毎年11月ごろでございますが、区長会と消防団に防火施設等に対します翌年度の要望調査を行っております。この結果を取りまとめて、順次修繕等を行っているということでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  水の豊富な地区では、昔からの防火水槽が設置されております。長年設置されているため、防火水槽の網が劣化して用を成していないものや、ホース格納庫の腐食、位置が悪いなど、更新が必要だと消防団員からお聞きしました。先ほどの答弁の中で、11月ごろ区長会、消防のほうから要請をいただいているというお話を聞きましたが、私も、現地を確認しましたが、防火水槽が通学路に面していたり、冬場のことを考えると、早急に更新が必要に感じるところもありました。そういった各分団の消防施設の更新や、各地区の消防施設の修繕は、今後どのように対応されるか、先ほども要望が上がってきた時点でというようなお話がありましたけれども、修繕はどのように対応される予定でいるのかをおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  例えば、防火水槽の網の劣化など緊急性があるものにつきましては、この要望調査にかかわらず、その都度ご連絡いただければ、必要に応じまして現地を確認したり消防団と協議するなどして、優先的に対応をしているという状況でございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  消防団の皆さんからお聞きする中で、順番待ちだというようなお話をお聞きしたんですけれども、やはり災害あるいは事故防止の観点から、順番待ちというのはちょっとどうかなというところがございますので、先ほど総務部長からお話がありましたように、緊急性のものに関しては早急に対応をしていただくようにお願いしたいと思います。 今回の災害をしっかりと検証し、災害への取り組みを再確認する必要があると思います。情報伝達の整備、そしてまた防災設備等、しっかりと今後の災害に備えるよう取り組みを期待しますが、この台風災害を総括し、今後の防災、災害へのお考えを市長からお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今、議員のほうからご質問がございました、それにつきましては、市のほうでもまたしっかり対応していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  台風災害をしっかりと検証していただいて、次の災害に備えるという言い方はちょっと適切でないかもしれませんが、いつ災害が起こっても対応できるように、しっかりと市長を中心にその辺の検証を含めて、次の災害に取り組んでいただきたいというふうに思います。 最後になりますが、今回の災害時に市長をはじめ職員の皆様には、お仕事とはいえ、日夜を問わず市民のため復旧・復興に向けて頑張っていただきました。自宅や乗用車が水没してしまった職員もいらっしゃったとお聞きしました。そんな中、ご尽力をいただきましたこと、市民の方々からも感謝のお話をお聞きしました。私からも大変感謝しております。本当に御礼申し上げます。ありがとうございました。 続きまして、キャッシュレスについてということで質問をさせていただきます。 国では、2020年東京オリンピックや2025年の大阪万博に向けて、キャッシュレス化の推進を重要な施策の課題と位置付けています。主要国ではキャッシュレス化率は50%以上となり、お隣の韓国では、報道によりますと90%以上となっているというところが現状だそうでございます。 飯山市も北陸新幹線が開業し、インバウンド客も増えている中、オリンピックや万博でさらにインバウンドのお客様が増加すると感じておりますが、そこで、現在、飯山市内の宿泊施設や飲食店等、商店などでのキャッシュレス化の現状をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  飯山市内におきますキャッシュレス化の現状についてですが、12月2日現在におきまして、飯山市でキャッシュレスポイント還元事業登録加盟店として登録されている事業者は、クレジットカード決済、またQRコード決済等いわゆるキャッシュレスと定義付けられているものを全て含めまして、小売業80事業所、サービス業のうち飲食業が27事業所、宿泊業が28事業所など、合計で176事業所となっております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  だいぶキャッシュレス化が進んでいるというふうに感じておりまして、私も日々キャッシュレスのスマートフォンの端末を使って支払いをしておるんですけれども、このキャッシュレス化によって国ではさまざまな政策を行っておりますが、市民にとってのメリットというのはどういったことがあるのかおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  利用者のメリットとしましては、現金を持参せずに買い物ができるということ、またカード等の利用によるポイント還元等が挙げられると考えます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  ポイント還元が期限を決めて行われているわけなんですけれども、やはりこういったものというのは国全体で動いているものであります。やはりキャッシュレス化推進に向けて、市も取り組んでいかなきゃいけないというふうに思いますが、現在、キャッシュレス化推進に向けた市の取り組みをおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  これまでのキャッシュレス化に向けての市の取り組みにつきましては、飯山商工会議所、長野信用金庫などとの共催で事業者向けのキャッシュレス決済推進セミナーを開催したところでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  外国ではキャッシュレス化が進む中、まだ日本では、本当に他国と比べるとキャッシュレス化率が20%以下という状況であります。スマートフォン決済も含め、キャッシュレス化に向けた商工会議所や事業者等の連携を行い、さらに推進していくべきと思いますが、もう少し市民の皆さまにこういったメリットがあるですとか、事業者の方々にもこういったメリットがあるというようなことを発信していくべきというふうに感じますが、もう一度お考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  キャッシュレス化ですが、本質的には市場原理に委ねるべきものでありまして、行政が主導して進める性格のものでもないと思いますが、現在の生活スタイルを考えますと、市内事業者においてもキャッシュレスへの対応は必要であると考えます。商工会議所や事業者の皆さんとも連携し、協議を進めたいという考えですが、全てキャッシュレスでいいのかということになりますと、消費者である住民の皆さんのご意見なども幅広くお聞きする必要があるのではないかなと思います。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  先日、報道で、キャッシュレス化とまたリンクをしていくわけなんですけれども、マイナンバーカードを活用した消費活性化策を国では検討しているというふうなお話がありました。現在、国が検討されている概要を承知されているのであれば、おうかがいしたいというふうに思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  マイナンバーカードを活用しました消費活性化策につきましては、先月、具体的な案が政府から示されたところであります。これは、マイナンバーカードのICチップの電子証明機能を活用して、インターネット上で「マイキーID」というものを作成し、そのIDで民間キャッシュレス決済手段を選択しまして、それにチャージすることでプレミアム分のポイントが付与されるというものでございます。この制度につきましては2020年度に実施予定ですが、具体的な実施時期あるいはプレミアム率などは、現在、政府で検討されているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  国でもさまざまな政策を行っている中で、先ほど経済部長のほうから市場原理に基づくというようなお話もありましたが、やはり国民として、こういった方向に行っているのであれば、しっかりとこういったものを取り入れて、市民の皆さんにも周知していくべきというふうに私は感じております。 そこで、このマイナンバーカードはキャッシュレス決済など、今後、国のさまざまな取り組みにおいて必要になってくると思いますが、市内マイナンバーカードの普及率をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  マイナンバーカードの交付枚数でございますが、11月30日現在で2,010枚、普及率は9.5%という状況です。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  ちょっと9.5%というと低いように感じております。私も4年ほど前にマイナンバーカードを作りました。今、実際持っているんですけれども、マイナンバーカードで確定申告等ができる便利なカードであります。また、コンビニ等でもさまざまな行政から発行されるものを手軽に取ることもできます。こういったマイナンバーカードをしっかりと利用して、市民の皆さまにも普及に向けていっていただきたいと思いますが、マイナンバーカードの普及に向けた市の取り組み、今、現状どういった取り組みをしているのかおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  マイナンバーカードの普及につきましては、今まで市報や市のホームページで紹介するとともに、市民環境課の窓口でPRするなどしてきました。今後は、今度の1月の市報それからiネットの広報番組でマイナンバーカードのメリットも紹介して、PRしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  ぜひとも市民の皆さまに広く広報していただいて、メリット等がたくさんあると思いますので、そのあたりをよろしくお願いしたいと思いますが、マイナンバーカードについては賛否あるかと思うんですけれども、このマイナンバーカード取得促進についての課題があるのであれば、お聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  マイナンバーカードの普及がなかなか進まない要因としまして、カードのメリットが十分に伝わっていなかったんではないかということも考えられます。マイナンバーカードを持っていると、コンビニエンスストアで住民票等を取得できること、またマイナンバーカードを持っている人がキャッシュレス決済サービスを利用する場合、買い物に使えるポイントを付与する新たな国の制度が来年度導入されることなどを、今後PRしていきたいと考えております。 また、カードの交付には本人が市役所の窓口に来ていただく必要があることから、勤めている人が平日の業務時間に来庁しなければならないことが普及のネックになっているとも思われますので、来年度からマイナンバーカードの受付時間を平日夜間に延長することを検討しております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  先ほど来、話が出ております。今、少子化の中でデジタル化ですとか、あるいはSociety5.0と国が取り組んでいる中で、やはりこういったものを積極的に取り組むことが大切だというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思いますが、市町村ではスマートフォン決済、企業名は言えないんですけれども、丸々ペイというようなもので納税ができるようであります。昨日の新聞報道でも、スマホ決済で銀行振り込みができる機能の提供を開始し、スマホ決済は、携帯電話会社や銀行などの多様な事業者が乱立し、競争が激化しているという報道がありましたが、スマホ決済も今後増加する傾向にあると感じます。 飯山市として、このような時代になり、今後はそういったスマホ決済で納税ができる仕組みですとか、そういったものをお考えであるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  スマートフォンによる納税についてですが、スマートフォン決済サービス提供事業者の大手事業者については、120余の自治体で導入されているということでございます。また、電気やガスなどの公共料金への導入も進んでいるということでございます。手続の煩わしさがなく、日時の制約のないスマートフォン決済は、納税者にとって大変便利な納税方法だと思っております。今後、経費の負担についても当然あると思いますので、経費の負担や県下の自治体の導入状況なども見ながら研究していきたいというふうに考えております。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  120の自治体で行われているというお話を聞きました。やはり今の時代、そういったスマホ決済等々で電子化が進む中、ほかの市町村に遅れをとることなく進めていただきたいと私も感じておりますので、しっかりと研究をお願いしたいというふうに思います。 続きまして、SDGsへの取り組みについてということで質問させていただきます。 SDGs、Sustainable Development Goalsというふうに言いますけれども、2030年までに17の目標が掲げられている国際目標であります。国やほかの自治体において取り組みが進められておりますが、飯山市においての、このSDGsへの認識をおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  SDGの大文字の後に小さい小文字が来るんですけれども、「エスディジーズ」というふうに読むということですが、これは持続可能な開発目標というものの省略だということであります。これにつきましては2015年9月に国連サミットで採択されまして、2030年までに達成するために掲げました17の目標、そして具体的な169のターゲットということで構成されているというふうに聞いておるところでございます。 ただいま議員から話がありましたように、国でも推進本部が設置されておりますし、長野県では2018年4月に策定しました長野県総合5か年計画、「しあわせ信州創造プラン2.0」にもこのSDGsを取り入れているということでございます。 飯山市におきましても、自治体としましてこうした持続可能な社会を形成していくということについての取り組みは非常に重要であるというふうに認識をしておるところでございます。本年8月に他の自治体や、また民間団体等との情報交換及び連携が図れます「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」という組織があるんですけれども、そこに会員登録をしまして、情報収集に努めているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  このSDGsの開発目標である一つの中に、誰一人取り残さないを基本理念としておりまして、やはりこれから、市長の先ほどおっしゃったように、長野県においてもSDGs達成に向けて取り組みがなされている中、私ども地方にとっても、地方のSDGsの推進はまさに地方創生の実現に資するものと、内閣府の主導のもと、そういったスタンスでさまざまな取り組みがされており、今後、ほかの自治体においても推進されると思いますが、この自治体がSDGsを取り入れた場合、どのような効果が期待できるのかおうかがいをしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  地方自治体がSDGsに取り組む効果ということでございますが、これは地方創生の実現につながると期待をしておるところでございます。地域課題の見える化、それから課題解決に向けた体制づくりということを図ることによりまして、一番大事な点なんですけれども、持続可能なまちづくり、それと地域の活性化ですね、これが一番の主体であるというふうに思います。 そして、また同じくSDGsに取り組みます民間企業さんですね、それから銀行等、そうした民間団体と官民連携事業等の実現が期待できるということとして考えている。 以上でございます。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  私も、きょう、SDGsのバッジを着けておりますけれども、最近さまざまなところで目にすることがあるかと思います。企業も積極的にそういったものを取り入れておりますし、国際目標でありますので、他の外国からの方々もこの目標に向かって活動をしているかと思います。とりわけ、飯山市は、新幹線開業に伴いまして、インバウンドのお客さまもこちらのほうに多くいらっしゃる中、市としてもSDGsの取り組みを積極的にPRすることによって、外国人のお客さまにも、この飯山市ということをSDGsに取り組んでいるんだなということを知っていただくいい機会になるかと思いますので、積極的に取り組んでいただきたいというふうに思いますが、この目標は2030年までにということで、次世代を担う子どもたちにも意識を持って取り組んでいただく必要があると思います。「持続可能な開発のための教育」(ESD)というものもございますが、市としてどのように認識されているのかおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  ESD教育については、普通は持続・発展・継続教育というふうに略称されておりますけれども、非常に大事な教育であるというふうに認識しております。例えば、市がオーストラリアや中国にいろいろ交流を進めているのも、いかに日本や飯山と違った場所で、違った考え方で生活をしている人々がいる、それを理解することがまたお互いの理解につながる、そういう意味も含めての国際交流を進めているというのがESD教育の一環だというふうに理解をしております。 ですから、基本的にはこの教育の最後の狙いは、先ほど議員さんおっしゃったように、持続可能な社会をつくることを担う人材を育てるということが、大きなこのESD教育の目標だというふうに理解しております。特に私が大事だと思うのは、立場や考え方の違う人々を理解すると同時に、やはり相手を尊重しながら課題を解決するという、そういう、これからの社会に必要な基本的な考え方や姿勢をつくるということも、私は非常にESD教育の大事な側面だというふうに理解しております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  吉越議員。 ◆1番(吉越利明)  このSDGs、これからもさまざまな自治体の取り組み、そしてまた国でも推進していくというふうに思われますので、遅れをとることなく持続可能なまちづくり、そしてまた地域づくり、そして教育、さまざまな部分に当てはまることがございますので、ぜひとも市としても取り組んでいくべきというふうに感じております。ぜひともその辺、検討をよろしくお願いしたいというふうに思います。 以上で私の質問を終わりといたします。 ○議長(渋川芳三)  以上で吉越利明議員関係の質問を終わりといたします。 この際、しばらく休憩いたします。午前11時51分休憩午後1時00分再開 ○議長(渋川芳三)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 渡辺美智子議員の発言を許します。 渡辺議員。  〔8番 渡辺美智子議員 登壇〕 ◆8番(渡辺美智子)  渡辺美智子です。 質問に入る前に、今般の台風19号で被害を受けられた皆さんに、心よりお見舞い申し上げます。 このスーパー台風とも言われる台風19号は、飯山市においても大きな被害をもたらしました。被害を受けた方からお聞きしたことを中心に質問をしてまいりたいと思います。 まず、皆さんは、市の職員の方、ボランティアの方に助けられたという声が多く寄せられています。今回のことを教訓にして、次に生かせる、そんな立場で質問してまいりたいと思います。 まず、被害者への支援についておうかがいします。 床下浸水の家屋支援についてですが、全壊と大規模半壊は国の被災者制度で、「被災者生活再建支援法」が適用になります。半壊は、「信州被災者生活再建支援制度」が利用でき、50万円から10万円の生活支援金が出るかと思います。それ以外のところで、例えば床下浸水は、これに値しないということですが、床下浸水を受けられた方、その辺の方に支援ができないかということを中心にお聞きしたいんですが、まず、被災者生活再建支援法適用、信州被災者生活支援制度が適用される対象世帯の戸数はそれぞれ何件かおうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  12月4日現在の状況でございますが、国の制度の被災者生活再建支援法の対象となる件数は38件、このうち22件が申請済みとなっております。 次に、県と市の制度の信州被災者生活支援制度の対象ですが、こちら152件、そのうち104件が申請済みになっております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  信州被災者生活支援制度で、金額が50万円から10万円というふうに幅があるかと思うんですが、その辺わかりますでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  信州被災者生活再建支援制度につきましては、国のほうの法律の対象とならない半壊の皆さんを対象にしておりまして、こちらの50万円、単身世帯の場合は37万5,000円というふうに決められております。 あと床上浸水を対象にしたものがございます。こちらの半壊にも至らない場合のものですけれども、こちらのほうは県と市からそれぞれ5万円ずつということでございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  それでは、今の制度に値しないというか、これは床上浸水が中心ですと思うんです。床下浸水は何件かわかりますか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  床下浸水ということになりますと、一部損壊という被災の評価を受けたところになると思いますが、こちらについては全部で440件ございまして、ただここには床上と床下が混じっております。それがどのような内訳かという部分は、現在まだ精査しているところということでございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  これから精査して、床上が何件か、床下が何件かということで、10%以上と未満というところで支援金が変わってくるかと思うんですが、例えばそこで支援金が出ない世帯も出てきますよね。そういうところにも床下だから一切無いというのは、ちょっとどうなのかなという点で質問していきたいんですが、お話を聞いていく中で、ボイラーがだめになったとか、電気設備がだめになったとか、車庫に入れていた車がだめになったとか、そういうお話をうかがっているんですね。やはり暮らしに直結するところの被害が出ていますので、これらの世帯に何らかの支援、市独自での支援ができないかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  床下浸水世帯の支援ということでございますが、現在のところ、特にそういった制度が無いわけなんですけれども、今後、他の市町村の動向などを見まして、飯山市としても検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  市町村の動向を見ながらということですが、例えば、今回の台風によりまして、義援金とか、見舞金とか、ふるさと納税ということで、幾らか飯山市にということで見舞金が来ていると思うんですが、その辺どれくらい集まってどういうふうに配分する予定なのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  数字はいずれもまるめさせていただきますが、見舞金、寄附金については500万円弱、義援金については1,000万円ほど、また、ふるさと納税で寄附いただいた寄附金については900万円ほどということで、合わせて2,500万円ほどとなっております。 ただ、配分方法につきましては、現在、必要な情報を集めているというところで、今後配分委員会等を開催する中で、配分のほうを決定していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。
    ◆8番(渡辺美智子)  配分委員会を設定して、その中で決めていくということですが、この中のメンバーという方はどういう方が入るのかということと、ぜひ、災害を受けた方もこの中に入っていただくとか、そういう方法がとれないかどうか、おうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  現在検討している中では、区長会の代表者あるいは社協の関係、また民生児童委員等を現在のところは考えておりますが、今後しっかり決めて、その配分委員会を開いていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  ぜひ、床下浸水でも、床下だから床上に入ってこなかったらいいんじゃないかということじゃないと思うんですね。皆さん一人一人聞いていくと、やはり大変な経験というか、されていますので、そこのことはしっかりと吟味していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょう。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  床下浸水の被害を受けられた方もいるんですけれども、私も浸水の後、ほとんどを回りました。状況によってさまざまなんですね。本当にわずか入った方もいれば、床下とはいえ、結構かさ上げされている、いわゆる基礎部分に相当深く入った方もいらっしゃるというようなことですね。その辺は、床下なんですけれども、なかなか一口に、一括で判断できないこともございます。 また、調査する中で、どういうふうに対応していくかということについては、検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。 続きまして、福祉避難所についておうかがいしたいと思います。 高齢者とか障がい者等、一般の避難所では不便を来すことがいつの災害のときにも言われています。今回も中学校の避難所においては、エレベーターが無く、トイレも同じ階には和式しかなくて、洋式トイレがある別の階へ移動を余儀なくされたとか、また、他の方への気遣い等あったと聞いています。 そのためにも、福祉施設や医療の提供ができる施設を福祉避難所として設置する必要があるかと思いますが、その辺についてのお考えをうかがいたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  福祉避難所につきましては、一般の避難所に避難された避難者の身体状況や介護などの状況を配慮しまして、二次的に開設されるもので、飯山市では千曲荘、福祉センターほか5か所のショートステイ、デイサービスセンターについて、福祉避難所とすることができる協定を締結しております。そのほか市の保健センターについても福祉避難所としております。 しかしながら、要配慮者の特性に合わせた物資、機材、輸送手段等の確保、災害時に福祉避難所を運営する専門職などの人材確保など、さまざまな問題がありますので、今後こうした課題を解決し、開設できるように検討を進めていきたいと思います。 なお、今回の災害で市内の介護保険事業所では、緊急ショートステイや緊急デイサービスを行って、在宅や避難所での生活が困難な高齢者の受け入れを積極的に行っていただいております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  一応福祉避難所ということで設定されているということですので、今回はそんなに長い期間じゃなかったので、これが期間が長くなると、やはり福祉避難所というのは、すごく大事な場所になると思いますので、しっかりと締結をして、進めていく必要があるかと思います。 それで、中学校のトイレがどんな状況なのかということもあわせてお聞きしたいんですが、やはり今、中学生にしても、和式よりも洋式のほうがいいんじゃないかなというふうに考える中で、やはり洋式トイレが体育館の中の階に無かったということもお聞きしていますので、その辺のトイレの洋式化についてちょっとおうかがいしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  学校のトイレにつきましては、随時改修をしてきておりまして、小学校についても整備等を行ってきております。今回、中学校が避難所になったという関係でございますが、城南中にしろ、城北中にしろ改修等を行って、子どもたちがトイレに困らないように整備しておりますので、現状の中では、今の状況で進めたいというふうに考えています。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  次に、避難所のエアコン設置についておうかがいしたいと思いますが、小・中学校の普通教室においてはエアコンの設置が進められましたが、避難所になる学校及び市の体育館や各地区の活性化センターへのエアコンの設備も必要と考えますが、指定避難所に指定された施設にエアコン設置をする、国の「緊急防災減災事業債」というのが、実質、地方の負担は30%、これが活用できるかというふうに思いますが、これを活用して、エアコンの設置ができないかどうか、おうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難所へのエアコンの設置ということでございます。 議員からは有利な起債等も、補助ですか、あるということであります。いずれにしましても、今回の災害に際しまして、避難所の関係もいろいろ課題があると思いますので、その課題をしっかり検証する中で、今後どういうふうにできるかというものを研究していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  せっかくある国の有利な起債ですので、ぜひこの機会にというか、市民体育館もこれに値するかと思いますので、その辺ぜひ進めていってほしいと思います。 それで、今回出していないんですが、例えば避難所に行くときに、お家からボートで本町、水の無いところまで避難してきたと。その先の公民館まで行くすべがなくて、そこでどうしたらいいもんだろうというふうに立っていらっしゃった方が、いらっしゃったということを市民の方から声を聞いているんですが、そういうときの対応というのか、ずっとボートで避難所まで行ければよかったんですが、途中で水の無いところに行けば、もうそこまでねということで降ろされて困ったという方がいらっしゃるということですが、その辺把握していらっしゃいますか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その件に関しては、直接こちらの担当課等ではまだ把握しておりませんので、そういう方がいらっしゃるということでしたら、今ちょうど課題等の取りまとめを行っておりますので、その中で検討していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  市民の方はいろんな情報を持っていらっしゃると思うんですね。あのときこうで困ったなという方いらっしゃると思うので、ぜひ情報収集をして次の災害に備えていく必要があるかと思います。 次に、情報伝達についておうかがいしていきたいと思います。 台風のときに、やはり家にいるときに唯一の情報が皆さんに広く伝わるのは、防災無線だったと思うんですね。 そこで、十分この防災無線が生かされたかという点についておうかがいしていきたいんですが、このときの情報発信はどうだったのか、特に、防災無線での情報に皿川の様子は伝えられなかったということなんですが、これはどうしてですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  防災無線での情報発信ということであります。 当時、千曲川の増水に伴う立ヶ花の水位観測所あるいは飯山観測所の水位を中心として、時間当たりどのぐらい水位が増えているかとか、そういう情報提供や河川や氾濫への警戒の注意喚起などについて、当初は1時間ごとに行っていたんですが、途中から30分ごとにそういう情報を行っていたという状況であります。 避難勧告、避難指示の情報についても、防災無線を通じて周知していたところであります。 皿川の状況については、その時々になかなか情報発信ができていなかった面もあろうかと思います。これについては同じ時間帯にいろいろなところで災害等、同時多発的にいろんな地域で起きていたという点もありまして、先ほど市長からもありましたが、なかなか人員の関係もありまして、きめ細かな情報発信については、できなかった面もあるのが課題だと認識しております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  あそこは福寿町のへんかな。商店の方は、もう前から、こういうことがあったら水が入ってくるよと予想される方は、商品を全部上に上げたと、そういうふうに対応がとれた方と、そういうことを一切情報が入ってこなかったから、そのままにしておいて被害を受けたという方がいらっしゃるんですね。そういう点では、やはり今これだけの水位だから、危険だから皆さん身を守ることを優先にということは入ってくると思うんですが、その情報が1つあることによって対応が違ってきたかというふうに思うんですね。その辺ではとても大事な防災無線の情報源だと思います。 その辺は課題だということで、これからしっかりと課題として教訓を生かしていただきたいというふうに思いますが、あと岡山地区の照岡地区とか、瑞穂の笹沢でしたか、あそこで停電がありましたよね。照岡地区では2日間停電があったと。いつどういうふうに復旧するのか、中部電力に電話してもわからないというふうにして、すごい不安だったということで、夜に電気が来ないということは、高齢者の人とか、誰でもそうなんですが、とても不安なんですね。その辺での情報も得られなかったというふうに聞いていますが、その辺はなぜだったんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  このときの停電の関係なんですが、中部電力に市でも状況確認を行うとともに、中部電力でも防災無線の放送ができますので、防災無線の放送をしていただいたところです。ただ、中部電力のほうも間隔があいたりして、なかなか情報が来ないということも、市へ情報が来ましたので、そういう間隔があいた際には、市においても停電情報を防災無線で流したというところでございます。 また、停電の状況なんですが、やはり中部電力に何回も確認をしたんですけれども、どうしても回答については、現在状況を確認中だということで、確認でき次第、順次電気を流すという説明のみでありまして、そういう説明の内容も含めて防災無線で流させていただいたというところでございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  それでは、次の避難勧告、避難指示、先ほどの議員の質問にもありましたが、何をもとに出されるのかということで、質問が重複する部分もあるんですが、飯山市の防災ハンドブックによると、大雨警報で避難所の準備開設、そして水位9.1メートルで避難準備情報、水位9.6メートルで避難勧告というふうに基準が示されています。千曲川の水位が中心に情報が発信されていますが、10月12日の20時45分、このときで水位9メートルを超える。10月13日の2時以降、これは立ヶ花で12メートルを超える、10月13日の3時10分に飯山観測所で9.58メートルということで、こういう点ではまず避難準備が今回は出されなくて、即、避難勧告だったというところで、この水位をもとに考えれば、避難準備、避難勧告がもうちょっと早い時間にずっと出していけたんじゃないかなというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難勧告等の発令の基準については、原則的な考え方は、先ほどお話しさせていただいたとおりでございます。 具体的な発令については、今、議員からもありましたが、飯山観測所の水位とともに、上流の水位観測所の状況から見まして、水位上昇が予想される場合に発令するということとしております。 また、立ヶ花水位観測所、市川橋水位観測所の水位情報及び千曲川河川事務所及び長野地方気象台が発表する千曲川洪水予報等を参考にして、総合的に判断して発令しているという状況であります。 それをもとに木島、常盤地区については避難勧告を出していたという状況であります。 飯山地区におきましては、千曲川本川ついては水位上昇が激しかったということで警戒を行っていたわけなんですが、結果的には千曲川の増水としては勧告を出していないということで、支川につきましては水位計あるいはハザードマップ等が整備されていなかったということで、なかなか事前に勧告を出すことが難しいということから、皿川からの浸水を確認したことによって、避難勧告をしたという状況でございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  千曲川の本川の水位から見ても、もうちょっと避難勧告の時間は遅かったんじゃないかというふうに思われますが、その辺はどうですか。支流の関係だけじゃなくて、千曲川本流の水位から見ても、もうちょっと避難勧告の時間は早く出すべきではなかったかなというふうに思いますが、どうでしょう。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その関係につきましては、今回の災害の関係でいろいろな課題があると認識しておりますので、それを取りまとめている最中でございまして、またその中でしっかり検証して、対応をしっかりしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  これに関して、区長さんは、やはり自分の地元の住民の皆さんの状況をちゃんと把握しながら、水位を見ていらっしゃったと思うんですね。例えば瑞穂のところも戸那子に水が入っちゃいけないから避難勧告を早く出さなきゃいけないなと区長は思いながらも、なかなか市の避難勧告が出てこなかったとか、岡山地区もやはり同じことを言われていたんですね。その辺では、やはり、区長さんが先ほど電話が通じなかったということもあったんですが、区長さんの判断で、じゃ避難しましょうとか、そういうことはできないものなのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難勧告自体につきましては、先ほどもお話ししましたが、市町村長が発令するということでありますが、各地区によっては、今回の自主防災組織あるいは区の方も自主避難という形で、例えば自主防災組織で対応していただいたりしたこともありますので、そういう形で今後できていけばいいかなとは思っております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  それでは、避難勧告についていろいろ市民の皆さんから声を聞く中で、避難勧告に不信を抱いていらっしゃる方が結構いらっしゃるという点で、ここで市長の見解をおうかがいしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  今回、非常に千曲川の水が上昇したということでありまして、千曲川本川の堤防が決壊するかどうか、越水するかどうか、これが最大の警戒の関心事ではあったわけなんですね。それで、上流地域でかなり雨が降ったということであります。それで、まず、やはり以前、浸水といいますか、決壊の被害がありました常盤地区、木島地区につきましては、ちょうどこれから夜に入るというところでありましたから、この2地区、非常に大勢の人たちがいますし、また遠方への避難ということも木島地区等はございます。 したがって、9メートルとか待たずに、実際には千曲川の水位は恐らく4メートルぐらいなのかな。4メートルか5メートルまでいっていなかったと思います。今手元に正確なものはないんですが、早い段階で避難勧告は出したんですね。それで、今、いわゆる防災計画の中では9メートルになると避難準備をしなさいよということで、その次は避難勧告ということなんですが、実際に真夜中で9メートルになってすぐ避難準備で、すぐまた避難勧告ということについては、現実的にはなかなか、しかも夜間ですよね。厳しい状況になるということであるというふうに思います。 この辺については、今までの従来の千曲川の浸水被害の経過から見て、そういう基準になっているわけなんですけれども、上流地域の、特に今回のような非常に大きな台風での被害の場合については、もっと総合的に見て判断をしなければいけないというのが今回の大きな教訓でもあります。 それから、もう1点は、上流地域で水が増えたときに、飯山市の中で堤防が決壊するのかどうかという、その見きわめが非常に大事なんですけれども、これについては、ある一定の水位が長野エリアまで、要は長野、立ヶ花まで3時間ぐらい時間がかかるんですが、そこでの水位が非常に大事なんですよね。それで、そこでの水位のときに飯山での水位が大体どのくらいになるのかということについては、河川事務所さんのほうからも、情報を教えていただきました。 その中では、大体、天端から1メートルぐらいまで上昇するんじゃないかというような、そういう河川事務所さんのほうの判断でございましたので、1メートルぐらいあれば越水ということは、これは免れそうだというのは、本当に深夜といいますか、2時ぐらいですか、そのくらいのころの情報だったというふうに思うわけでございますが、したがって、ほかの地区の所までは、立ヶ花の状況を見る中で判断すると、越水はしなくていいんではないかというふうに考えたということでございます。 非常にその辺は難しいところなんですね。非常に難しい。特に今回の場合は、飯山市全地域に避難勧告を出すかどうかというような、そういう判断があったわけでございますが、上流地域の状況を見ながら、総合的に判断をしていったということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  皿川が決壊した後、この辺の市役所もそうでしたが、福寿町とこの近辺は避難勧告が出たのは6時40分ということで、この辺が遅かったんじゃないかなという声もあちこちから聞こえてくるんですが、いろいろ市長の中で上流を見ながらというところがあったんですが、皿川が決壊して、徐々に徐々に避難勧告を出してきたんですが、その辺でちょっと福寿町の辺は遅かったんじゃないかと思うんですが、その辺はいかがですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  福寿町付近の避難勧告の時間がというお話でございます。これにつきましては、城山雨水ポンプ場の排水について排水をしておりまして、これが皿川の決壊によって機能停止になったと、そういうことも大きいと思います。それが稼働していればというような考えもありますので、その辺で、こういう状況の避難勧告になったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  まだすっきりしない部分もありますが、次の住宅対策についておうかがいしていきたいと思います。 家屋が被災して住宅が必要とした方の対処は図られたのかどうか。その対応件数がどれぐらいだったのか、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  被災して住宅に住めなくなったとのご相談は、現在までに34件いただきました。全ての方に直接事情をお聞きし、市営住宅へは相談の上、要配慮者を優先し、10件入居していただきました。さらに、現在、住宅の修理により居住できなかった方も含めまして希望を募っているところですが、現在まで1件入居いただいております。 市営住宅以外では、県所管の住宅へ11件、国の応急仮設住宅制度である民間アパートへの借り上げ仮設住宅へは5件お申し込みをいただいている状況であります。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  じゃ、34件の方から相談が来て、今現在入っていらっしゃる方が26件ですか、あとの8件の方はどうするか、今、相談中ということなんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  そのほかにつきましては、家族等の同居がよいと判断されたり、被災した住宅へ戻れることになったという理由により、公的な住宅への入居はされない方が7名いらっしゃいました。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  そうしたら、もう皆さんそれぞれの場所で落ちついていらっしゃるということですね。 それでは、被災者用の仮設住宅及び市営住宅は、最長1年間というふうになっていますが、この間に住宅応急修理を利用して、住居を復旧しようとする方には、住宅応急修理が使えないのではないかなと心配するんですが、その辺の対応についておうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  国の応急仮設住宅制度である民間アパートへの借り上げ仮設住宅あるいは建設型仮設住宅は、現在の住宅に住めなくなった方へ仮住まいとして提供するものであり、住宅の応急修理制度では併設ができないということになっていますが、市営住宅や県所管の公営住宅を避難的な仮設住宅として位置付けをし、住宅の応急修理制度との併用を可能としておりますので、お願いしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  じゃ、民間のアパートを借り上げた応急的に入っている5件の方、この方は応急修理は使えないということになるんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  国の支援制度では、そういうことになります。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  とすると、市では、特にここへの支援というのは考えられないかどうか、おうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  被災した住宅の再建のステップとして、二段階ほどあると思うんですが、まず1つ目として仮の住まいをどうするのかどうか、その後、2つ目としましては住宅の新築あるいは改築、購入等をどうするのかというふうになろうかと思うんですが、まず1つ目の仮住まいの選択肢としては、比較的被害の少なかった方、とりあえず家を住めるように仮応急してから新たな住宅を建設あるいは購入する方がいるかと思いますが、被害が大きく、応急工事をせず、別の場所に仮住まいを確保し、新たに住宅建設あるいは購入するという方もいるかと思うんですが、国ではまず最初のスタートをどちらか1つ選択してくださいよという制度になっていますので、両方はできないということですけれども、市営住宅、県営住宅等を提供しながら、なるべく被災者に寄り添う形で対応してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  長くても、そういう応急的な民間のアパートにずっといるわけにもいかないので、できたら修理をしてゆくゆくは帰ってきたいという方について、ぜひ国の制度ではないけれども、市で応急修理という形で出せないかということを思うんですが、再々質問になるんですが、どうでしょう。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  市営住宅、県の公営住宅等の空き状況等も情報を共有しながら、なるべく多くの方に公営住宅の入居が可能なように対応を整えていきたいかなと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  それでは次に、今出ました応急修理の適用期間ですが、国の制度でいくと1か月というふうに制限されていますが、1か月ではとても業者の方も追いつかないし、熊本地震では、やっと応急修理ができたというようなことも言われています。そういう点では、この制限1か月じゃなくて、もっと長い期間、業者を探すだけでも大変だということも聞いていますので、その辺ではもっと長くできないのかなというふうに思いますが、どうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  これから積雪期を迎え、住宅も床下の乾燥等にも期間が必要だと、専門家のご指摘もあります。修理が進まないことも予想されますので、このほど、内閣府より、被災者の最後の1人が応急修理を完了するまでは延長を継続する必要があると示されていますので、住宅応急修理制度の期限を延長し、被災者の生活再建にできるだけ寄り添う形で、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  当初、ことしいっぱいに申し込みをしないとだめだということがあったりしたので、そういうふうに、内閣府から最後の1人までというのが出たのだったら、今まで申し込んでこられた方、業者の方にも、もう一度声をかけて、できるんだよということを、ぜひ伝えていっていただきたいというふうに思います。 それでは次に、農業の農地や水路についてちょっとおうかがいしたいと思いますが、被災した農地や水路、農道の災害復旧事業についてですが、工事費が1か所で40万円以上の災害復旧事業の支援では、国の激甚災害の指定地域で、用水路及び農道に堆積した土砂等を撤去する場合の国庫補助が98%で、農地の場合は96%というふうに聞いていますが、これに間違いはないでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  長野県が公表しています台風第19号災害の国庫補助率のかさ上げについては、議員がご質問のとおり、農業用施設災害が補助率98%、農地災害が補助率96%となっております。根拠につきましては、長野県の過去10か年の激甚災害補助率の平均値であります。実際の補助率につきましては、市町村ごとの災害において算定されることになっております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  そうすると、水路に土砂がたまったと、堆積したと、それが1か所40万円以上だったら、これが使えるということで理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  そのとおりです。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  うちの集落で、これは使えないよみたいなことを言われていて、協働のみちづくり、そっちのほうになるから区の負担もあるし、人件費はこれ出ないですよね、そういうことを言われているんですが、1か所、例えばそこの用水路も堆積していて、それを取り除くのに40万円以上、150メートル離れているところで、またそこに堆積していれば1か所とみなすということだったと思うんですが、そういう場合はこの補助金の98%が使えるんですね。確認します。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  最初、議員が言われました用水路に土砂が入ったものについて、協働のむらづくり事業方式でやるようにということで、市のほうから話があったという点なんですけれども、堤外の農道だとか、堤外にある水路に土砂が入った場合についての撤去については、国の事業ではできないということで、現地を国・県の方に見ていただきまして、そのように指導されたので、今回は、協働のむらづくり事業方式でお願いをしたということでございます。 あと、国の事業の採択について40万円以上というお話でありますが、これについては、例えばA地点とB地点に災害があり、片方が10万円、片方が例えば30万円とした場合、その間の距離が150メートル以内であれば1か所とみなしますので、10万円プラス30万円で40万円になりますから、これは国の補助事業が該当するということになります。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  では、堤内の位置付けをお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  堤防から千曲川寄り、いわゆる河川敷のほうが堤外で、逆の堤防より住宅というか側のほうが堤内になります。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  しっかりした堤防というのがわかればわかりやすいんですが、その辺の本当に千曲川に沿ってそこに農道があったりする場合、田んぼがあったりして、それが水が流れてきて堆積しているという状況なんですが、それも堤外なんですか。 ○議長(渋川芳三)  出澤経済部長。 ◎経済部長(出澤俊明)  各地区から災害があったという報告を受けまして、現地確認をさせていただいております。いろんなケースがありますので、それぞれ県のほうにいろいろと相談をしながら、国の補助事業に該当するのか、市の単独事業なのか、決めて進めているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。
    ◆8番(渡辺美智子)  できるだけ国の補助事業が使えるようにもっていっていただきたいと思うんですね。本当に小さな集落だったら、そのお金を工面するのが大変だということがありますので、そこら辺は県への働きかけを強めていっていただきたいというふうに思います。 続きまして、プレミアム商品券についておうかがいしたいと思います。 10月からの消費税増税に伴って、低所得者、子育て世帯を対象としてプレミアム付き商品券の発行状況についておうかがいしたいと思います。 11月末までが申請の期間だったと思います。その低所得者、子育て世帯それぞれの申請者の数を教えてください。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  プレミアム商品券の申請状況でございます。 まず、市民税非課税世帯の対象者数というのが4,376人ということで、こちらは1,340人が申請されているということでございます。引換券を交付しているという状況です。 子育て世帯は申請の必要というのがなくて、該当すれば引換券をどんどんと交付しているということで、こちらは対象人数と交付済みの人数が同数なんですが、401人という状況です。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  低所得者のところが4,376人中1,340人と、大体3分の1ちょっとかなというふうに思いますが、全体的に見ると、やはり新聞報道でも申請が3割ということで、県も国もそれぐらいだということが報道されていますが、プレミアム商品券が使える店舗についても、どこのお店でも使えるというわけではないので、この辺の店舗数はどれくらいですか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  プレミアム商品券の使える店舗の数ということでございます。こちらのほうは、公募を行って募集しまして、市内の157店舗で使えるとなっております。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  安倍政権が10%への消費税率引き上げを強行して2か月たちます。消費税増税により、小売業の販売額が前年比7.1%減になったというふうに報道されています。増税対策として打ち出された全世代型社会保障対策というふうに言われていますが、議論の中身は後期高齢者の医療費負担を1割から2割に、介護保険の利用料についても負担増とか、要介護1、2を介護保険から外すという、社会保障の改悪が予定されています。何のための消費税増税か、国民にとっては出ていくものが増え、年金などで入ってくるものが減るというふうな声があります。消費税増税により、景気が悪化しているというふうに思いますが、市はどういうふうに考えるかお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  消費税導入によって、景気が悪化していると思うがと、こういうご質問であるわけでございます。 消費税増税の影響はさまざまでありまして、消費税増税が景気を悪化させているかどうかということについてのその判断する知見というのは、市では持ち合わせておりません。 高齢化に伴いまして、介護保険制度などの社会保障費につきましては、これ年々増加傾向となっているということでございまして、この費用について誰がどのように負担をしていくかということにつきましては、これは政府を中心に議論をして、将来に向けて対応をしていくべきものと考えます。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  続きまして、玄関先除雪についておうかがいしたいと思います。 この制度の利用者は増えているが、支え手が見つからないというふうに聞いていますが、その辺の現状をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  玄関先除雪についてでございます。 集落によっては、除雪をする人を探すのが難しくなってきているというお話を数名の区長さんからお聞きしております。弱者対策でもあり、除雪支援隊の組織化などで、できるだけ支え手を見つけていただきたいというふうにお願いをしているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  その年の降雪量によっても違いますが、この制度の限度額が年5万円となっています。それと地域によって作業状況が異なって、15センチ以上で玄関先除雪をするというふうになっていますが、例えば同じ15センチ、20センチにしても、飯山のまちなかと岡山の奥のほうでは違うということで、ある方が、屋根雪がどどっと落ちてくると、そこが玄関先の通路になっている。すごく大変なんだというふうな話を聞いていまして、その人は、こんな大変な仕事はやめたということで、結局そこの住家の人が80過ぎている方なんですが、自分でダンプで除雪をすることになるかなというふうな話をされているんですが、この辺もうちょっと同じ1,000円、3,000円じゃなくて、上限というか、その額が1時間の作業時間によってのあれは変わってもいいんじゃないかなというふうな声なんですが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  まず、豪雪の関係ですけれども、当然、年によって豪雪の場合もあるということでございまして、この制度の要領にも年間降雪量を勘案し、上限額を変更できるという旨、記載をしております。そこの部分につきましては、降雪量に応じまして、必要があれば検討していきたいと思います。 それから、その条件が異なるという部分でございますけれども、今後、実態を調査させていただいて、また対応が必要かどうかというのを検討したいと思います。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  区長の業務についてちょっとおうかがいしたいと思うんですが、区長業務、6条から9条までに対象世帯の選定、除雪体制の点検、調査票の提出、除雪作業員の選定した報告、除雪支援申請書の提出、要綱ではこれだけ多くの手続が必要です。これ以外に県の補助金申請書とか、ほかに変更があったときの報告、除雪作業員が提出する出勤報告書兼請求書に押印するということで、区長の業務が多いというふうに聞いていますが、この辺、簡素化できないかどうかおうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  区長業務の簡素化についてですけれども、申請書類の簡素化につきましては、昨年度簡素化をさせていただいたところでございます。まだ、ご負担の部分がありましたら、引き続きどんな方法があるのか、また検討していきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  渡辺議員。 ◆8番(渡辺美智子)  通告していませんが、この作業で屋根雪除雪は民生委員さん、そして玄関先除雪は区長さん、ここを一本化できないかという声があるんですが、いかがですか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  おっしゃるとおり、屋根雪のほうは民生委員さん、それから数年前に始まりました玄関先のほうは区長さんということでお願いをしているところなんですが、玄関先除雪につきましては、自力で道路までの除雪が困難な世帯に、緊急時の避難路確保の促進という意味も込めてお願いをしているという部分もございまして、そのような趣旨から区長さんにお願いしているということでございます。 ◆8番(渡辺美智子)  終わります。 ○議長(渋川芳三)  以上で渡辺美智子議員関係の質問を終わりといたします。 続いて、西澤一彦議員の発言を許します。 西澤議員。  〔5番 西澤一彦議員 登壇〕 ◆5番(西澤一彦)  ただいま発言を許されました西澤一彦です。 通告に従い、順次質問してまいります。 1番、防災減災について、2番、骨髄バンク登録について、3番、いじめ問題について質問してまいります。 それでは、1番、防災減災について質問いたします。 台風19号は、飯山の市街地を中心に甚大な被害をもたらしました。被災された方に衷心よりお見舞いを申し上げるとともに、消防団、ボランティアの皆さま、また関係各位に心から感謝を申し上げます。 台風をコントロールすることはできませんが、事前の対応はできます。今回の災害の総括、検証をどのようになされたか、まずお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の災害の総括、検証ということでございます。 現在、関係者等から聞き取りを行っておりまして、課題、問題点等の収集あるいは取りまとめ作業を行っているところであります。これを行って、検証を今後していきたいというところでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  これから検証をしっかりされていくという答弁でございました。 しっかり検証され、今後に役立て、そして安心、安全な地域を築くため、しっかりこの検証をしていただきたいというふうに考えております。 また、復興に行政も全力で取り組むことが大切であるというふうに考えております。 今回の災害は、数十年に一遍の台風が来るというのは、もう毎年発生しているわけであります。日本を直撃、明らかに大型化し、次元が違ってきております。 そして今回、自主防災組織への情報の伝達、これは正しく伝わったのか、こういった点をお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  市民全体につきましては、防災無線を使用しまして、周知を行ったところであります。 そのほか区長さんには、避難勧告等について個別に情報を伝達したところでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  夜間であったせいもあり、なかなか正確な情報等々が自主防災組織に伝わっていなかった地域もあったというふうに聞いております。そういった課題についてどうお考えでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の台風の襲来について、浸水が夜間ということもあり、先ほど議員もおっしゃっていましたが、なかなか、情報がそれぞれの防災組織内に行き渡るまでに時間がかかったというのが課題かなと考えております。 ◆5番(西澤一彦)  その情報をいただいて。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員、議長と言ったら、西澤議員と指名しますから、それからにしてください。 西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  その情報をいただいて、自主防災組織は機能したのか、これが一番問題点であると思いますが、避難の面においてもこういった点はどうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  自主防災組織の中には、住民の避難誘導を行っていただいた組織もあると聞いております。全ての自主防災組織で機能できたかについては、今後しっかり検証していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  災害が大型化しております。私は、自主防災組織が非常にこれからの鍵になると思いますが、なかなか防災組織がばらつきがあって、機能しているところとしていないところがあるというふうに感じております。これから、提案でもありますが、行政の支援も必要になり、まずできるところから、例えば集落の公民館で防災学習、DVDを見る、人権学習のように、そして防災の意識を高めていく、すなわち自分の命は自分で守る、また、近所の助け合いの大切さ、こういった機運が盛り上がって、自主防災組織が活性化、機能するというふうに考えております。 阪神大震災でも、がれきの下から助けられた8割は近所の方の力によります。これからは、地域の力、特に自主防災組織が大きな力を発揮するというふうに思いますが、この点をおうかがいします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  一般的には、大きな災害があると、公助の部分が一部分ということもあります。そのほかの自助、共助というのが大切だということで、自主防災組織については、自助、共助の中に入るということで、その点について今後も自主防災組織の育成について、どうやってやればうまく育成できるかという点も含めて、自主防災組織の皆さんと一緒に市においても考えながら活動できればと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  よろしくお願いいたします。 次に、防災訓練であります。訓練の質問であります。 防災訓練が毎年各地区持ち回りで行われております。どのような訓練なのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  毎年の各地区、持ち回りで行っている防災訓練でございますが、主に地震を想定した訓練ということで行っております。 自主防災組織におきましては、避難訓練と火災や倒壊家屋からの救出、また、救護訓練等を体験していただいているという状況でございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  現在では、災害も複合化しております。確かに、世界の20%の大地震が日本近辺で集中して起こっております。ただ、台風も温暖化で大型化しております。やはり水防訓練なり避難訓練、そういったものもしっかりやっていく必要があると思いますが、この点はどうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  防災訓練ですが、毎年防災訓練を自主的に行っていただいている自主防災組織もあります。中には10年に1回の地区の防災訓練しか訓練していないという自主防災組織もあります。行政に任せきりの訓練でなくて、自主防災組織で、自分たちで行動を考えて、実践的に役立つ訓練をしていければというふうに考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  訓練は、メーン会場が飯山でございました。区民が参加し、避難場所まで自主防災組織と連携をとり、避難行動はスムーズにされたのか、この点をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の防災訓練でございますが、それぞれの関係の自主防災組織にも参加いただきまして、訓練自体はスムーズにできたというふうに思っております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  その避難訓練のときですが、避難者の把握についてお聞きします。 自主防災組織は、避難所の避難者、それと自宅にいる方、こういった方をしっかり把握する必要があると思いますが、その点をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  自主防災組織ということでありまして、直接、市ではその部分について情報を収集してございませんが、自主防災組織として、避難者の名簿等については把握していると考えております。もし徹底されなければ改善していく必要があると感じております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  安否確認は訓練時に非常に重要になってくるというふうに思います。さらに精度を高めるような訓練をよろしくお願いしたいと思います。 各地区の防災訓練でございます。メーン会場に合わせて、各地区でも同時に防災訓練は行えているのか。もしやっていないとすれば、10年に一度の訓練で災害時に役に立つのか、こういった点をお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  各地区の持ち回りの防災訓練の折に、各集落としてそれぞれ防災訓練を行っている自主防災組織もあります。ただ、それが全ての地区と集落というわけではございませんので、市の総合防災訓練では防災無線で訓練想定等を市全体に流しておりますので、それに基づいて、それぞれの自主防災組織で自主的に訓練を実施していただきたいと、そういうお願いは、それぞれ市でもしておるところでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  部長の答弁ですが、やっているところはやっていると、やっていないところはやっていないと。やっているところは、確かに、各組長さんが組内を把握して、自宅にいる方、また集合場所に今何人いる、そして点呼をとって、そしてはっきり把握して、区長さんに報告していると、こういった地区もあるわけでございます。こういったことを進めていくべきであるというふうに考えております。 それでは次の質問にいきますが、訓練と本番は、やはり全く違うわけでございます。私は、防災の講習会に参加したところ、訓練はもちろん大事だが、今の災害のレベルに合った真剣な訓練を、マンネリを廃して行うことが課題であると指摘されていました。 そこで、マンネリ化対策というものをお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  それぞれ地区の自主防災組織で訓練を行っていただいているわけなんですけれども、どうしても、区長さんとか、毎年代わられる方々が役員さんになっているケースがきっと多いんじゃないかなというふうに思います。したがって、前の年にやったのと同じような形で訓練をするというふうなことで、今、議員さんからはマンネリ化というようなお話が出たかというふうには思います。 基本的には、地区においては、それぞれ区民の皆さん方の安否確認、避難誘導など、これはどういう災害であっても基本ですので、そうしたことについてはこれを反復で結構だと思うんですよね。毎年同じ内容で結構だと思うんですけれども、もう一つは、その地区の中での危険箇所の点検活動とか、これは災害によって随分違います。水害の場合とそれから土砂崩れの場合、また火災等、また地震、これかなり違うわけなんですけれども、それぞれの災害に合わせて、その地域で実際起きる災害をしっかり想定しながら、現場でのそうした危険箇所の点検活動なども取り入れながらやっていただくということがとても大事だというふうに思います。 今回の水害におきましては、自主防災組織で、例えば降雨が続く、それから水位が上昇してきたといったときには、じゃ地区内の河川の水位が上昇してきたときには、どんなことをしなきゃいけないのか。用水とか、そういうものもあると思うんです。 それから、例えば千曲川の近くであったら、千曲川の水位が上がってきたときにどういうふうにしていかなければいけないのか、対応すべき事項を整理する中で、防災訓練のいわゆる行動計画というものを考えて、そして訓練をしていっていただきたいなというふうに思うわけでございます。 一律の毎年同じパターンだけではなくて、いわゆる集落の特性、地域に、現場に根差したそうした活動、訓練というものをぜひお願いしたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  地域の危険箇所を洗い出し、そしてそれに合った防災訓練、また避難、こういったものがやはり大事だというふうに私も思います。 マンネリを廃した真剣な訓練ですが、AEDの講習会を毎年受けてきた方が、これを使うときが突然やってきたと言われました。脂汗が流れ、足が震えるくらい緊張したが、本番を想定し、幾度も練習していたので、何とかできたと話されていました。命が救えたわけでございます。日ごろの真剣な訓練が生死を分けた。 そして、今回の災害を契機に、防災訓練の質を高め、真剣さ、その度合いを高め、充実を図ることが大切というふうに考えておりますが、お聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  議員さんおっしゃるとおり、防災訓練の質を高めるということは、非常に大切なことだと考えております。この被災をきっかけとしまして、自主防災組織に、改めて防災について考えていただく機会を設けていただければありがたいと思いますし、市のほうからも、区長協議会等を通じまして、ぜひ防災訓練を実施していただきたい旨、お話をしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  よろしくお願いいたします。 10番は、先ほど質問がありましたので、とばして進みます。 学校での防災教育、避難訓練はどのような状況なのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  学校での防災教育、避難訓練がどのような状況かというご質問でございますが、各小・中学校におきましては、毎年2回から3回の避難訓練を災害の種類、季節に応じて実施しているところでございます。 防災教育は、小学校4年生の社会科の学習内容であり、さまざまな災害から暮らしを守るという観点で、身近な地域の災害についても、学んでいるところでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  今、2回から3回訓練を行っているという話でしたが、これはどんな訓練なんでしょうか。地震なりあるいは水害の訓練なり。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  すみません、ちょっと詳しくは把握していないんですが、避難訓練ということで、基本的には地震、火事等だというふうに考えています。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  やはり先ほども申しましたとおり、災害の規模が非常に大きくなっております。総合的に考える必要があるというふうに思います。 それで、飯山小学校は床上浸水を免れましたが、状況はどうだったのか、お聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  飯山小学校の状況はどうだったのかというご質問でございますが、飯山小学校につきましては、グラウンドやプール、周囲の道路は浸水しましたけれども、校舎については床面が高い位置にございますので、昇降口があるピロティーの階段7段のうち2段目までの浸水にとどまりまして、校舎内への浸水はありませんでした。 災害時には、校長先生と教頭先生が学校に向かい、1階の浸水に備えて、貴重物品を2階へ移動してきたというところでございます。 グラウンドの泥につきましては撤去し、整地工事を行い、そのほかの敷地内やプールの泥撤去と清掃につきましては、市の職員及び学校職員とPTAの作業で実施してきたところでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  プールあるいは地下室のような箇所もありますが、全て整備されたということでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  常田教育部長。 ◎教育部長(常田新司)  プールの泥の撤去等については、市の職員等が行いました。機械については浸水等がなく、壊れていなかったということでございますし、地下にある機械についても浸水はしましたが、異常等はなかったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  次に、大雨警報、洪水警報が10月12日昼前後に出ており、また東信地方でも史上最高の大雨が降り、この飯山盆地に過去最大級の水が流れ込むのはわかっていたわけでございます。しかし、千曲川流域の各地では、12日夜遅くから13日未明にかけ、避難勧告が出ました。飯山市でも同じですが、この辺の状況をお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  実際に、雨により千曲川の水位が上がったのは遅くなったということもありまして、河川の増水の予測が難しく、その時点の水位情報と上流の増加の予測等を参考として判断したため、12日の夜以降になったと考えられます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  先ほど市長の答弁もありましたように、災害の規模が大きくなっている。そして、やはりこれは目安であって、流動的に考えなければならない時期に来ているという答弁があったわけでございますが、夜、寝てしまった子どもを起こして、避難するのは大変です。垂直避難をせざるを得なかったと言われた方、また全国でも夜間に避難して亡くなられた方が大きな割合を占めています。車に行って避難して、そして水に遭った、ドアが開かなくて水没してしまった、そういった方もあります。 私は、12日の明るいうちに避難完了することがベストであったというふうに思いましたが、確かに、避難準備、避難勧告、避難指示、避難命令とありますが、避難準備も無かったわけでございます。ここら辺をお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長
    ◎総務部長(栗岩康彦)  今回の災害に対する課題等それぞれあると思います。その中でしっかり検証して、市民の皆さまに安全に避難していただけるよう、対策をとってまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  早期避難となりますと、やはり避難所の早期開設も併せて必要になります。この点はいかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  避難所の関係も、避難所をある程度集約するなど、避難所の配置も含めて今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  先ほども申しました。やはり夜は避難が危険であります。交通事故も夜間は2倍も3倍も増える場合もあるわけでございます。しかも災害時、やはりこれは危険であると思います。避難所の確保、また早期開設は大変であると思いますが、先ほどあった地震や大火の備えもあります。今後の大きな課題と考えますが、しっかり進めていただきたいというふうに要望をいたします。 次に、宮城県大郷町では、10月12日の午前中に避難所の開設を終了、そして自主防災組織が機能し、まだ明るい午後4時半に水害危険区域の住民の9割が避難を完了しました。そして次の朝の7時50分に本堤防が決壊したが、犠牲者は無かったわけでございます。台風が力を増している現在、学ぶべき点があるというふうに考えます。そして何も無かった場合は、貴重な避難訓練ができたと考えるべきであるというふうに思いますが、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  当市におきましても、これまで浸水被害の発生したことのある常盤、木島地区に対しては、早い段階での避難準備、避難勧告となりましたが、それでも夜8時台の発令ということになっております。 今後につきましては、降雨の状況、増水の状況等をそれぞれ判断する中で、今回の被災の課題等の検証もしっかりして、できる限り早いうちに発令できるようにしてまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  ぜひ早期避難、こういったものを目標に進めていただきたいというふうに考えております。 次に、どのような状況で避難を判断し、そしてどう行動したか、市民の意見を聞く機会を設けることが大切と考えますが、この点をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  どのような形でご意見をおうかがいするかというのは決めておりませんが、今回の災害に対する課題、問題点等については、収集する機会は必要かなというふうに考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  ぜひ、これを集計して、市民に報告、こういったことが大事であるというふうに思います。 次に、最後です。気象庁は、温暖化の影響により、これから大型台風の発生がさらに多くなると予想しています。長野県の降水量の70%近くが飯山盆地に流れ込んでくる実態があります。内水の氾濫を防ぎ、安心、安全に住める地域を築くため、強く県・国へ訴え、防災減災を飯山市の主流にすることがこれからは重要になってくるというふうに考えますが、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  より安全で安心な地域づくりに向けまして、地域防災計画につきましては随時見直しを行っているところでございます。 また、現在策定作業を進めております都市計画マスタープランにつきましても、防災減災の観点から、さらに検討を深めて引き続き十分な議論を行っていく必要があると考えます。 今、国では、国土強靭化基本法に基づきます国土強靭化地域計画の策定を推進しておるわけでございます。この計画に基づきまして実施する事業、取り組み、または明記されました事業につきましては、国のほうでは国土強靭化予算の重点配分、また優先採択をするということでございます。 今後、当市におきましても、地域計画の策定に向けまして、それぞれ担当部署を中心にしまして、庁内横断的に検討を進めて、できるだけ早く策定をしていきたいと思っておるところでございます。 治水対策でございますけれども、これについては個々の市町村のみではなくて、上流地域、下流地域の関係者が連携して、河川整備などによるハード対策、そしてまた河川への流出を減らす対策、避難体制の確立など、被害軽減策を図りますソフト対策の必要が重要であるというふうに考えておるところでございまして、「防災、減災、国土強靭化対策の拡充及び継続的かつ計画的な推進」に対する要望活動も行っているところでございますけれども、また今後におきましても国並びに県に関係する同盟会を通じて、要望活動をしっかり行ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  今、国では国土強靭化政策が行われております。ぜひ関係諸団体とも連携をとり、進めていっていただきたいというふうに考えております。 それでは、次の質問にまいります。 骨髄バンク登録について質問いたします。 水泳の池江璃花子選手が白血病であると公表し、それで骨髄バンクのドナー登録をされる方が増加したと聞いております。自治体でも対策がとられていますが、血液の病気は治りにくいと言われておりましたが、現在は医療技術も進歩し、治癒する割合が多くなっております。有力な治療法である骨髄移植療法について質問しますが、これはどのような治療法なのかお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  骨髄移植でございます。 骨髄移植は、血液を造る造血機能が自己の力では働かないときに行われる治療法で、具体的には白血病などの血液の病気の患者が受ける治療の一つとして注目されてきています。 骨髄移植は、強力な抗がん剤や放射線治療を最大限行って、その後に健康な提供者、ドナーといいますが、このドナーから自己複製能力とさまざまな細胞に分化する能力を持つ幹細胞を移植して、正常な血液細胞を補充するという考え方で行われております。 骨髄を提供してくれるドナーの方の存在があってこそ可能となる治療で、患者とドナーとなる方はHLAと言われるヒト白血球抗原が適合する必要があります。骨髄移植を受けた患者は、移植後二、三週間でドナーの血液細胞が増えていくということでございます。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  飯山市のドナー登録数について質問をいたします。 血液の病気を患っている人の中には、もう移植しかない方もたくさんいらっしゃいます。健康な骨髄を提供してくださる方があって、初めて成り立つ治療であり、ドナーの登録者の確保、こういったものが大きな課題となっています。 飯山市の血液の病気の患者数、骨髄移植された人数、ドナーの登録者の数をお聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  まず、飯山市内の骨髄移植を希望する患者数については、把握しておりません。 次に、飯山市でドナー登録をしている方でございますが、平成31年3月末現在で46名でございます。 また、公益財団法人日本骨髄バンクによりますと、骨髄バンク発足の平成4年からことし11月までに飯山市でドナー提供した方の累計は5名、この間に飯山市内でドナーの方から骨髄の提供を受けた方はいないということだそうです。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  いずれにしても、少ないわけでございます。ドナー登録者増加の対策についてでございます。 罹患率が50代で増加に転じ、60代から急増するとのことでございます。ドナー登録は54歳でおしまいです。少子・高齢化の現在、移植を必要とする患者は増え、ドナー登録者は減ることになります。しかも、実際登録しても適合性が合わなかったり、実際に提供に至るケースは30%と言われています。ドナーになっていただく方を増やすことが重要と考えますが、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  骨髄移植は適合するドナーがいないとできないことですから、まずドナー登録が必要と思います。 国では、毎年10月を骨髄バンク推進月間と定め、骨髄移植に対する理解促進やドナー登録のための普及活動を行っております。飯山市でもこれを受けて、ポスターの掲示などの啓発活動を行っております。今後も国・県の情報を確認し、連携して関心のある方がドナー登録できるように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  保険者としても医療費の削減を目指すため、ドナー登録に力を入れるべきであるというふうに考えておりますが、この点はどうですか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  白血病につきましては、高額な治療薬が使用される場合があるため、保険財政を圧迫する可能性は否めませんが、骨髄移植を含め実際にどんな治療が行われ、どれだけの医療費がかかるかはケース・バイ・ケースであると思われます。ドナー登録の増加と医療費削減の関係については、はっきりとはわかりませんが、日本では骨髄バンク事業が開始されて以来、これまでに多くの患者さんを救っていると聞いておりますので、一人でも多くの患者が救われるよう、ドナーの推進をしていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  骨髄移植の今後の普及啓発についてお聞きします。 骨髄移植とは何なのか、よくわからない、この不安、これがドナーの方が少ない大きな要因と考えます。移植は麻酔をかけ、そして痛みもなく、おおげさな献血といった感じでございます。 専門誌には、治療を受けて命を助けていただいた方はもちろん感謝の気持ちでいっぱいですが、提供側も人のために真に役立てた喜びがつづられています。 骨髄バンク語り部派遣事業もあるそうです。周知啓発は行政の大きな役割だと思いますが、お聞きします。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  ドナーの登録は18歳から54歳までの健康な方であれば、誰でもできるとされているので、今後も市報やホームページに掲載するなどして、周知、啓発に努めていきたいと思います。 また、登録は県の保健福祉事務所、それから長野市にある長野県赤十字血液センター、また推進月間中の献血の際に登録ができると聞いておりますので、関心のある方が登録できるように、周知とともに、市民からの問い合わせに丁寧に対応していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  本年度から、市町村でドナー助成制度を設けた場合、県から補助をする制度が始まりました。同時に、諏訪市、岡谷市、茅野市、箕輪村が制度を発足させ、安曇野市、千曲市も近く導入と聞いております。飯山市も助成制度を実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  北爪民生部長。 ◎民生部長兼福祉事務所長(北爪英紀)  長野県では、平成31年4月から、ドナー等に助成を行う市町村に対して補助金を交付する制度を創設しました。これは、市町村がドナーやドナーが勤務する事業所に補助金を交付し、その2分の1を県が負担するというものでありまして、ことし7月末で、県下77市町村中11の市町村で実施されております。これらの市町村の実施状況等を参考にさせていただきまして、実施について研究していきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  なるべく助成制度ができますようよろしくお願いいたします。 最後、3番目、いじめ問題について質問いたします。 いじめ件数、不登校、また児童虐待も毎年過去最高を記録しています。異常事態でございます。こういった事実をどう捉えているかお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  今、西澤議員さんからいじめ問題についてどういうふうに捉えているかというご質問ですが、まず、全国で平成30年度のいじめ件数、小・中・高合わせてみますと54万3,933件、これが前年度に比べて12万9,555件、ものすごい伸び方です。過去最高です。 なぜこのようになったかということについては、今までいじめの範囲というか、概念に入れなかった、例えばけんか、ふざけ合い等も入れたことが、増えた要因の大きな一つだというふうに理解しています。 それから、もう一つは、「いじめ防止対策推進法」というのができまして、いじめの早期発見が非常になされるようになったということ、この2点が増えた大きな背景というふうに把握をしております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  それでは、飯山市の状況をお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  まず、長野県なんですが、小・中で1,769件、これもやはり過去最高でございます。飯山市は77件、前年比で40件伸びております。小学校が19件から66件、中学校が18件から11件とマイナス7です。 飯山市の場合、増えたというのも、先ほど申し上げました全国傾向の一つである冷やかし、からかい、悪口等、これもいじめの対象に入れたということもございますが、もう一つは、学校が早期に発見し、有効な対応をしている先生方の日ごろの指導が大きいものというふうに思います。 いじめの指導をすれば減るんじゃないかという普通の考え方もあるんですが、逆に、先生方が今まで以上に、生徒の日常生活をきめ細かく見ることがこのように増えている要因の2つのうちの1つだというふうに理解しています。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  そういった考え方もあるんだなというふうに今考えたわけで、思ったわけでございますが、先日、兵庫の小学校で複数の先生による先生へのいじめがありました。これは大変なことであるというふうに考えておりますが、一体何が原因で、こうも、先生までもいじめがエスカレートしていくのか、やはり、いろんな複合的な角度からこの問題を考え、避けて通ることはできないと考えますが、うかがいます。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  西澤議員さんの質問は、いじめの対応等についてあるいは未然防止についてのご質問だというふうに理解していますが、いじめというものは、一番やはり問題なのは、子どもの学校生活そのものを子どもの生活、将来、そういうものに大きく関係しているということを、教員も保護者も頭に入れておかなければいけないというふうに、もっとわかりやすく言うと引きずるということですね。 それで、一番問題なのは、いじめが出てきた場合に、担任や一部の先生だけ抱え込むような学校の体制になっていないかどうかというのが、学校長というのは常に目を配らなければいけないと思います。いじめを許さないという姿勢を、一人一人の先生あるいは教師、集団がしっかり共通理解をしていないと、いじめに対応ができないんではないかというふうに思います。 それから、もう一つは教員の基本的な資質なんですが、まず、いじめに加担したりあるいはいじめを助長したり、いじめを放置したり、わかりやすく言えば、見て見ないふりをするような教員も無きにしもあらずです。ですから、そういうような教員が許されないというそういう職場の雰囲気も私は大事だと思います。 それから、もう1点は、保護者も自分の子どもがいじめに加担をしたら、最後、保護者として教育監督義務違反の不法行為によって、最悪の場合、賠償責任をとられることが出てくるということです。一番わかりやすく言うと、広島県の例では、確か賠償責任額が600万円という判例のケースも資料の中に私は見たことがあります。 いずれにしましても、毎日の生活の中で、一人一人の子どもを、しっかり、周りの地域の人、それから保護者、教師が見守るということが大事かと思います。 市では、具体的にいろんな施策をとっております。ここでは一々申し上げませんが、1つだけ申し上げますと、飯山市では独自に、いじめ対策の未然防止ということで、心の相談員という教師を派遣して、いじめ対応にも対応するようにしております。それ以外にもいろいろやっております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  複雑な問題も絡んで、最後は保護者の不法行為、賠償、こういった問題にも発展していくと、大変な問題をはらんでいるわけでございます。やはりこれは学校だけではなく、学校を卒業しても人間社会の根幹にかかわる問題だというふうにも考えております。人権尊重、人間尊重、こういった問題と非常にリンクしている、非常に重要な問題というふうに考えておりますが、再度うかがいます。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  議員さんご指摘のとおり、まさに、子どものいじめというのは人権の問題そのものだというふうに理解しております。ですから、人権ということになりますと、やはり小さいときから、子どもが豊かな心、それから道徳心をしっかり育てていくということが大事になるかというふうに思います。 それから、2点目としては、自分と他人の存在を互いに承認し合うという、そういうことも大事に育てていかなければいけないんではないかと思います。 3点目、いろいろな場面での人間関係をつくることのできる、そういう、人間として一番大事な基本のことも育てていかなければ、いじめ問題というのはなかなか無くならない。もっとわかりやすく言えば、継続してずっと大人になってもやっていく必要があるんではないかというふうに思います。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  次に進みます。 いじめ、そういった問題と対局の世界、全員が1人を全力で応援するペップトークの講演会が昨年なちゅらで開催され、多くの方が感動されておりました。 私も一般質問で、生徒にもぜひ聞いてもらいたいと質問をしたところ、教育長もこれを絶賛されており、生徒向けの講演会を実現させたいと言われましたが、その後どのような状況か、お聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  昨年大変好評いただきました。講師の先生が非常に忙しくて、なかなかこちらの日程と調整がつかなかったんですが、去年来ていただいた先生ではないんですが、ペップトーク協会という協会の認定講師をしている方が長野市におられますので、その先生を呼んで、新年度の1月の月末になちゅらのほうで、これは主にスポーツクラブの指導者、スポーツ少年団ですね。それからあとは、体育協会関係、学校の先生、保護者、子どもたちも集まって、こじんまりしたというか、大ホールではないんですが、そこで50人ぐらい集めてじっくり話を聞いていきたいなというふうには思っています。実施をいたします。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  実施をされるということであります。期待しております。 ペップトークですが、どういった点が教育的見地からよかったのか、これをお聞きしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  講演会に出られた方は十分ご理解いただけると思うんですが、ペップの意味そのものが日本語でいいますと「元気、活気、勇気」という言葉で、日本語でペップトークをやるというと「激励演説」になるそうです。でも私が一番引かれるのは、やはり日本語の持つ言葉の意味が、言い方次第によって全然変わってくるということですね。例えば、子どもが掃除をやっているのを見て、教員が、「おまえらさぼるんじゃねえぞ。」という言い方と、「一生懸命みんなでやろうな。」という言い方、全く同じ指導だと思うんですよね。ですから、その言い方ひとつで子どもたちがそれを聞いたときに、よしやろう、自分自身ももっとちゃんと一生懸命やろうという、そういう言葉の使い方をいろんな場面でしていけば、子どもたちが必ず変わっていくと思います。 これは試合でもそうですし、授業でもそうですし、生活指導でもそうだと思います。ですから、現場の先生方、親、スポーツ指導者等がこれを理解すれば、飯山の子どもたちは大きく変わるというふうに理解をしております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  ありがとうございました。 次に、教育基本法の目的に、教育は人格の完成を目指し、平和的な国家及び社会の形成者として、信義と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的精神に満ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならないとありますが、教育基本法をしっかり肩に背負って、真の人間教育をする時間があまりないと言われた方がありました。この点についてお聞きします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  教育基本法の理念の具現化についてのご質問であるというふうに思いますが、非常に本質的な質問でございまして、そういうことができていない、時間的な余裕が無いんではないか、先生方が忙し過ぎるんではないかといういろんな考え方があると思うんですが、私の個人的な考えなんですが、今の学校が抱えているいろんな問題の本質というのは、一人一人の先生や個々の学校であるというよりは、むしろ構造的なことであるというふうに理解しております。 例えばいじめ、体罰、そういうもの一つ一つ見ていきますと、不登校もそうなんですが、一見それぞれ別々に見えるようなんですが、どうも根っこは同じではないかと、それは、みんなが同じことを同じペースで同じようなやり方で学ぶことを150年も続けていること、そのシステムが、どうも、今、課題があるんではないかというふうに、いろんなところで言われ始めています。 ですから、その流れが学校の教育改革、高校教育改革、そういうものにつながってきているんではないかというふうに私は理解して、国もそういう方向に向かっているんではないかというふうに、個人的には理解をしております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  飯山は正受老人、白隠に関連して、槍の日本一の名人、高橋泥舟、また剣壇の最高峰、山岡鉄舟との深い関係があると聞きました。2人とも幕末、明治の精神界の巨人でもありますが、どのような飯山とのかかわりがあるのか、お聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  2人の人物については、基本的に2点あると思います。 まず、山岡鉄舟が正受庵にとって大きな大事な人物だったというのは、正受庵を復活して、妙心寺の直末のお寺に明治初期にしたということが1点。 それから、高橋泥舟については、直接正受庵まで来て、正受庵を調査して、現在、正受庵の宝と言われている、いわゆる正受老人の座死の遺言、それから平常道の掛け軸、これは至道無難の掛け軸です。それからあと、もう1点は正受老人の掛け軸をちゃんと見つけて、それを表装し直して飯山に戻してくれたというこの2点だというふうに理解しております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  西澤議員。 ◆5番(西澤一彦)  飯山は、こうした高い精神文化が脈打っていることを改めて再認識したわけでございます。これが後に丸山邦雄、石坂周造等、いじめ、虐待とは対極の、人のために大きな働きをした、スケールの大きな人物を輩出したバックボーンであるというふうに考えております。これが人間形成の上で、教育的見地からも大きな力になり得ると確信しますが、お聞きいたします。 ○議長(渋川芳三)  長瀬教育長。 ◎教育長(長瀬哲)  議員さんご指摘のとおり、やはり飯山にとって正受老人というのは、精神的な部分で非常に大事なものを私たちに残してくれたと思います。ですから、ふるさと教育の中で、小・中のなかで正受老人物語を個人的に与えて、生涯、あの本がいろんなところで一人一人が読んで、何かを感じながら生きていってもらうことが、私は、ふるさと教育の一番大事な点だというふうに理解をしております。 以上です。 ○議長(渋川芳三)  以上で西澤一彦議員の関係の質問を終わりといたします。 この際、しばらく休憩します。午後2時58分休憩午後3時15分再開 ○議長(渋川芳三)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 飯田健一議員の発言を許します。 飯田議員。  〔4番 飯田健一議員 登壇〕 ◆4番(飯田健一)  飯田健一です。 ただいま発言を許されましたので、通告に基づき、順次質問をしてまいります。 台風19号に際しまして、被害に遭われた皆さま方には心からお見舞い申し上げます。 また、警戒から被災者救済のための市はじめ消防団、社協、関係機関の迅速な対応に感謝申し上げます。 近年は、ゲリラ豪雨等、災害をもたらすような気象状況が頻繁になってきています。今回の台風19号災害を検証し、今後に役立つことを願い、質問いたします。 台風19号災害から学ぶ。 1つ目として、皿川に対する危機感。 近年、多くの地域で豪雨が大災害をもたらしています。10月12日午前8時30分、警戒本部設置に当たり、台風19号の接近に伴い、どう対処しようとしたか、重点目標をお聞きしたいです。 ○議長(渋川芳三)  それでは、答弁を求めます。 栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  大型で非常に強い状態で接近してきました台風第19号に対しましては、河川の増水と暴風雨の警戒が必要だと考えておりました。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  私は、今回の尋常でない気象情報、今までに経験したことのない重大な災害が起こる恐れが著しく大きく、命を守る行動をとってくださいというような大雨特別警報発表が12日20時45分に発表されたことと、昭和58年、水害の経験や防災無線から刻々と知らされる立ヶ花及び飯山観測所の河川水位情報からして、必ず飯山市のどこかで河川が氾濫するかもしれないという不安から、それが確信に変わっていきましたが、市にそういう危機感はありましたでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  千曲川の決壊に対する危機感は持ちながら、警戒に当たっていたところでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  昭和57年、58年の木島、常盤水害の経験が生かされていなかったように思います。当時は、皿川も危ないと言われていたと記憶しています。今回、12日午後8時45分に木島、常盤地区に避難勧告を出した時点で、皿川が氾濫することは、思い浮かびませんでしたか。つまり、旧飯山町内にも避難勧告は考えていなかったのでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その段階におきましては、皿川の氾濫に対する警戒は行っておらず、あわせてその時点では避難勧告の発令も考えておりませんでした。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  聞くところによりますと、大手バス会社の社員が10人で100台のバスを移動避難し、災害を防ぐことができたと聞いております。危機感を持つことの大切さを強く思うところであります。 次に、皿川の氾濫をめぐる経過であります。 信濃毎日新聞の報道や市内を回り市民のさまざまな声を聞きますと、もっと早く知らせてほしかった、何も連絡が無かった、自動車2台がだめになった、あるいは寝ていたら頭が冷たいので、水が来たのがやっとわかったといった話を聞きます。 11月22日の信濃毎日新聞1面に、皿川の氾濫をめぐる経過の報道や市民の情報により、皿川の氾濫の経過をまとめたところでは、10月13日午前1時44分に皿川樋門を閉め、その後の2時20分ごろ新聞報道にあったが、皿川の越水が始まり、目撃した住民が市役所へ連絡したとされている。その後、越水が始まってからおよそ1時間後の3時20分に、市が北町区に避難勧告を発令し、午前6時40分までに市街地中心部等も順次避難勧告発令となった。 以上の経過から、市の対応についてお聞きします。 信毎の報道では、皿川樋門閉鎖を市に通知していなかったとしてありますけれども、10月28日の議員全員協議会では、皿川の樋門は1時44分に閉鎖としたと操作員から報告ありとの説明がありました。市は、皿川樋門が閉まったことをいつ誰から報告を受けたのですか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  皿川の樋門が閉まったことの報告ということでありますが、樋門管理受託者から2時過ぎに情報提供があったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員、ちゃんと挙手してください。 飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  今2時過ぎと回答がありましたけれども、1時44分というのは、どこでお知りになりましたか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  1時45分のゲートの閉鎖完了については、その当時ではなくて、後日、千曲川河川事務所等へ確認して、その時間に閉まったという報告を後日受けております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  それでは、河川事務所からは、この時点での報告は無かったが、後日確認したということでしょうか。
    ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  それで結構でございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  2時20分ごろ皿川の越水が始まったと、市民からの通報があったというのは事実でしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  2時20分に、皿川の左岸から越水があるという情報はありました。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  左岸から2時20分ごろで、続いて、右岸はいつごろ越水が始まったんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  皿川の右岸についての越水が始まったのは、2時半ごろと聞いております。ただ、これについても後日、聞き取りした結果でありまして、この時点では市への情報提供等はありませんでした。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  越水が始まるということは、堤防がその後どのようになるか予想はついたでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  越水が始まり水量が増えてきますと、堤防が削られまして、もろくなると。決壊を最終的には生じる可能性があるということを認識しております。夜間でもありましたし、越水量の状況が十分に把握できていなかったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  越水が始まってから1時間経過した後に北町区に避難勧告が発令されているんですが、その1時間の遅れはどうだったのでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  最初に、先ほどお話ししましたが、左岸側の越水が始まって、それについては情報提供があり、市でも確認しております。その後、右岸側の越水については、判明したのがその後日の聞き取りということで、なかなか右岸側へ越水しているという状況が市で把握できなかったと、そういうこともあり、その時間になったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  皿川の越水が始まるということは、旧飯山町内にも浸水することは予想できなかったんでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  先ほどもお話ししましたが、皿川の越水の段階、特に左岸でありますし、市街地までの浸水については、浸水区域図も無かったということもありまして、その時点では想定できなかったということでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  それでは、左岸からは越水が始まったというのは、通告があったりで、それに続いて右岸の越水が始まるということは、想定できなかったということでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その時点では、左岸の越水のみを確認しているということでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  後から、結果論になってしまうわけですけれども、越水が始まった時点で、北町区だけでなく、市街地にも避難勧告を出すべきだったと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  市街地側、右岸への越水が始まったりした状況の中で、今振り返りますと、北町への避難勧告の時点で城山雨水排水ポンプ場が浸水して機能停止するということがその時点で判明していれば、迅速な対応もできたと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  それでは、城山の排水ポンプが通常どおり機能していれば、たとえ皿川が氾濫したとしても、市街地に浸水はなかっただろうと思われたということでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  その時点では、そう考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  その時点ではとおっしゃいましたが、今の時点ではどうでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  城山の雨水排水ポンプ場の能力につきましては、集水区域というのが定められておりまして、その区域外からの流入については、一応対応ができないのかなとは思うんですが、多少の余裕がございます。したがいまして、皿川からの溢水の量がどれだけだったのかというのは、当時わからなかったということでありますけれども、今後、皿川の決壊によって市街地へ流入した量の検証をする中で、対応ができたのかどうか、後日検証していきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  検証をぜひお願いしたいと思います。 避難勧告等の発令というのは、タイミングが非常に私も難しいと思います。結果何もなくても、出さないで災害が発生してしまったよりはよしとされると思います。想定外もあり得るので、今後の早目早目の対応を期待しますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  今後のお話でございますが、この災害に対していろんな課題があるということで、先ほどもお話しさせていただきましたが、いろいろな課題を取りまとめる中で検証して、今後の対策としていきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  それでは、次の今井川、広井川の内水対策ということでお願いしたいと思います。 台風19号災害では、飯山市街地だけではなく、大深、戸狩、それから常盤の豚舎も今回浸水被害が出ております。 今井川の遊水地は、完成の見通しでということで、大変ありがたいのですが、遊水地も限度があると思います。満水になった場合はどうなるのでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  遊水地は、一般的に、洪水調節として一時的に水をため込み、下流への流量を少なくし、河川水位を下げる働きがあります。 今井川の遊水地につきましては、左岸側は整備済みですが、右岸側はまだ整備されていないため、同盟会を通じて県に要望しているところでございます。そのため、今井川の場合は遊水地機能を補完するため、状況に応じて排水ポンプ車も稼働して対応しているところでございます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  その遊水地が満水になった場合、どうしても広井川のほうへ、今回もそうでしたけれども、流れ込んでくるわけなんですね。ですので、ぜひとも、次の質問ですけれども、内水排除のポンプ9基のうち2基は他の7基に比べて能力が半分であると。9基全部毎秒1トンの能力を持つようなポンプにしていただくように、強力に要望を推し進めていただきたいというように思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  以前から、広井川、今井川内水排除事業促進期成同盟会、さらに飯山市千曲川等災害対策連絡協議会など、関係する各種同盟会を通じて、ポンプの増強を要望してきておりますが、今後も早期実現に向け、国へ要望してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  ぜひそのようにお願いします。 次に、千曲川の治水対策ということで、市民のアイデアが今回いろいろ聞こえてきます。そのほとんどが国への要望かと思うんですが、まず、小沼沖の中洲を撤去してはどうかというようなことですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  この河道掘削につきましては、国の河川整備計画に位置付けられており、関連同盟会を通じて要望を継続してきております。早期実現に向け、引き続き国へ要望してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  お願いします。 続いて、大倉崎の通称こんぴらさんなんですが、これは大関橋の下の上流側の河川敷にある小さな神社なんですが、この辺のところが小高くて流れを悪くしているんではないかと。移設して跡地を削ったらどうかということですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  議員ご指摘の箇所の掘削も必要であるかと考えますが、まずは国の整備計画にあります小沼沖の中洲の河道掘削の早期実現が必要かと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  次に、河川敷の木を伐採して撤去したらどうでしょうか。いかがですか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  洪水時に支障となる流木伐採につきましても、各種同盟会を通じて要望してきております。引き続き国へ要望してまいりたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  お願いします。 次に、ちょっと夢のような話なんですが、立ヶ花手前で分水をして、増水時にトンネルで上越方面へ送り、普段はバイパスの道路にしたらどうかというのですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  今後、国において、このたびの台風第19号災害における検証を受け、整備計画の見直しも想定されます。国の動向を注視しながら、必要な治水対策を要望してまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  それもお願いします。 次に、水害対策の一つとして、市役所の1階を駐車場にして、全体を上げたらどうかというのはいかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  それ質問ですね。 ◆4番(飯田健一)  はい。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  ただいまご提案があったわけでありますが、なかなか経費の面、いろいろ課題はあると思いますが、今後に向けて研究していきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  次にですけれども、通告に無いんですけれども、記憶にとどめていただきたいのですが、戸狩の堤防、以前58年のときに切れた辺りなんですけれども、あそこまでは桜堤で高く来ているんですが、柏尾橋のところで、柏尾橋が低いものですから、低くなるんですね、急に。それがまた、こういった大雨のときに越水はしないかと心配、恐れがあるのですが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  それは記憶にとどめてほしいという質問ですね。 ◆4番(飯田健一)  はい。 ○議長(渋川芳三)  坪根建設水道部長。 ◎建設水道部長(坪根富士夫)  堤防の高さはハイウォーターレベルから余裕高、千曲川の場合には1メートル50とっているんですが、実際に柏尾橋の橋の桁高とか、再度、国土交通省に検証いただき、対応のほうを検討いただくようにお願いしてまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  この件については以上であります。 次に、市長の水害に対する見解であります。 市長が考える具体的な水害対策と今後の方針、展望を市民に語りかけていただきたい。 今、市民は困惑しております。雪も多い、水害もある、人口はますます減る、商売も大変だ、このような状況において、市民を勇気づけ、希望が持てる市長の一言が欲しいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  まず、復旧、復興に全力を挙げていきたいというふうに思います。 被害を受けました方々の住宅の支援、それから経済支援等で、専決予算も含めまして今回の補正予算20億円を超える予算を、今、議会に上げております。復興、復旧に際しましては、私が先頭に立って、職員が一丸となって、国や県としっかり連携しながら、進めてまいります。 国・県も、非常に今回の災害に対しましては、大きな予算を持って対応をしていただいているということでございます。今後でございますが、今回の災害の課題を取りまとめ、検証する中で、千曲川や支流のハード対策はもちろんのこと、ハザードマップの作成、それからまた的確な情報伝達の仕組みなど、ソフト対策につきましても国・県の力を借りながら対策を行っていきたいと考えておるところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 住民の皆さま方にも安心、安全なまちづくりにぜひご理解とご協力をいただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  次の質問です。 災害時の広報、ホームページなんですが、私は今回の台風災害の際に、ホームページで情報を得ようと試みるわけですけれども、やはりアクセスが殺到しているんでしょうか、すごく時間がかかったり、止まってしまったりしたものですから、これはホームページというのは難しいなと思います。よその地区などは、ツイッターで結構情報を流しているんですが、飯山市のツイッターは前に中止になったんですが、復活はないでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  現在につきましては、飯山市ではフェイスブックとインスタグラムにより情報を発信しております。これらでの広報を今後充実していきたいと考えておりますので、お願いしたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  防災無線についてですけれども、デジタル化が計画されておりますけれども、非常に私は期待しているところです。今回の場合も、やはり外にスピーカー等があったら、かなりよかったんじゃないかなと思います。 そこで、水害時にはどう機能するのか教えていただきたいと思います。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  これまでの防災無線の機能を維持しつつ、新たにデジタル化によりまして、スマートフォンでも情報が受け取れるなど、新たな機能が追加されることとなっております。これまで同様、しっかり運用していきたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  よろしくお願いします。 最後の質問であります。 消防団活動について。 長い期間に及ぶポンプ操法大会参加に向けての訓練も大切でありますが、少し時間を水防訓練のほうに回していただけたらと思いますが、例えば、土のうの作り方、積み方、水防工法の訓練、それから堤防決壊のメカニズム等、水防一般の知識の受講、堤防の見回り点検、水門の操作講習、小河川の氾濫、越水の危険箇所はないかなどを消防団で活動をしたらいいかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  栗岩総務部長。 ◎総務部長(栗岩康彦)  水防訓練については、毎年実施しておりまして、全ての団員が土のうの作り方のほか、月の輪や積み土のうなどの水防工法を習得していただけるように現在努めているところであります。 今回の災害におきましても、消防団による排水作業のほか、積み土のう工法による水防活動も実施していただいているところでございます。 さらに訓練を重ねていただきまして、よりよい水防活動の実施に備えてまいりたいと考えております。 ○議長(渋川芳三)  飯田議員。 ◆4番(飯田健一)  以上、台風19号から多くのことを学びました。今後もまた来年起きるかもしれません。あらゆる事態を想定し、シミュレーションをし、災害に強い飯山市に向けてご尽力いただくことをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(渋川芳三)  足立市長。 ◎市長(足立正則)  災害の対応は、非常に重要であるというふうに認識しておるところでございます。 先ほども答弁しましたけれども、飯山市、先ほど議員からは雪も降るしというようなお話があったんですが、これ雪が降るのは前からでございますし、また逆に冬になって、たくさん雪が降ることを活用して、いわゆるスノービジネスとして有効活用できるという面も当然あるわけでございます。 安全、安心なまちづくりに、またしっかり力を尽くしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ◆4番(飯田健一)  以上で終わります。 ○議長(渋川芳三)  以上で、飯田健一議員関係の質問を終わりといたします。---------------------------------------
    △延会について ○議長(渋川芳三)  この際、お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、一般質問初日分を終了したいと思います。これにご異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渋川芳三)  ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって終了することに決しました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(渋川芳三)  本日は以上で終わりといたします。 ご苦労さまでした。午後3時49分延会...